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SSスレ(ラノベ)6

5名無し三等陸士@F世界:2017/10/14(土) 01:58:22 ID:lKo/SRwk0
F世界との交流スレ向きだったかもしれません。
スレ違いだとしたらそちらに投下します。


掌編その三

『ドワーフと製鉄所』

ドワーフ族の金属精錬工房から怒号が響く。
「お前ら、それで良いのか?
 俺達は俺達のやり方で最高の鉄を作る。
 それが流儀だろ? もっと熱くなれよ!」

ドワーフの精錬工房では、日本から製鉄、製鋼機械を
導入し、日本式の製鉄所を経営しようとする動きがある。

製造される金属の量では勝負にならない。
かといって質で勝てているかというと、贔屓目に見て互角といったところ。
大量生産される日本製の価格を考慮すれば、同等の品質なら日本製の方が安い。

ドワーフの精錬工房は日本で言う中小企業ばかり。
廃業するか、合併集約して日本式に転換するかという苦渋の決断を強いられる。
金属加工業では先が暗いと、酒造メーカーに鞍替えしたドワーフも居る。

金属加工が民族の伝統文化でもあるドワーフに、近代化の波は容赦なく押し寄せていた。



掌編その四

『自衛隊による平和維持活動』

自衛隊による平和維持活動に対し、批判の声がある。
剣や槍と弓で武装した紛争地を、機関銃や自動小銃を持った
自衛官が監視するという構図がやり過ぎではないかというのだ。

この問題に関しては国内でも意見が分かれている。
自衛隊が機関銃などを持ち込むことについて主な意見を聞いてみよう。

賛成派の声。
「幾ら現地の武器が中世じみているといっても剣で斬られ、弓で射られれば死ぬ。
 現代の銃を持たせず剣を持たせて、自衛官の命を無駄に危険に晒せというのか」

反対派の声。
「自衛隊は剣を持って名乗りを上げてくる人たちを撃ち殺していると聞く。
 彼らの流儀に従って名乗り返し、正々堂々と戦ってこそ平和維持に繋がる。
 虐殺に等しいやり方では憎悪の連鎖しか生まず、むしろ自衛官の命を危険に晒す」

平和維持活動そのものへの反対を唱える意見もあるが、平和維持活動には賛成した上でも、
自衛隊が銃を持って行くか行かないかだけで国論が割れてしまうのは滑稽と言えようか。


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