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F世界との交流その6

82名無し三等陸士@F世界:2016/03/30(水) 17:32:40 ID:gAbJokYQ0
「……これ、骨ガ付いていない」  「岡部。現代の様に骨が付いてない肉が当たり前になったのは第2次世界大戦後、アメリカの食文化が世界に広まる様になった結果だったりするぞ」
「長谷川さん! 気が付いていたなら言ってください!!」  「そんなこと言っても、ここに、骨付き肉なんてあるか?」
「つか、どうして骨付きじゃないとダメなんですか!?」
岡部の涙声に対し、長谷川はだって、骨がついてないとどんな肉かわからないだろと答える。
何でも、第1次世界大戦が勃発する前まで、アメリカでも骨がついてない肉は『安全が保障されていない労働者階級のゲテモノな食べ物』とされ、避けられるものだったという。
だが、1回目の大戦で、最前線に肉……つまり良質なたんぱく質を補給する手段として、アメリカは国家予算をつけて軍事研究の一つの画期的な成果を出したのだという。

「それが、『成型肉』。骨から肉を削り取って、内臓肉やくず肉をひとまとめにブロックにしたような肉だ。そして、2回目の世界大戦でアメリカは勝利した。そしてその頃には米軍の兵士として成型肉を食った連中が当たり前の用に社会に出ている。
もう、そいつらにとって、肉を選ぶ基準に骨なんて関係ないし、実際スパミーはおいしいだろ?」
「別に沖縄県民心の味とやらに興味はないので」
ともかく、そうした事情があるからこそ、現代では骨付き肉とやらにこだわる世の中ではなくなった。
だが、旧世界と違い、そうしたバックグラウンドを持たない、新世界の人間たちにとって、牛丼は明らかに骨が付いていない『安全かどうかも知らない下層民の肉』をどう扱うか。
「せめて、ソーセージ類にしとくべきだったかも……」
長谷川が思わずそういう中、
「……おいしい」
お姫様はメイド軍団の視線の中、匙でそれを本当においしそうに食べていた。
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。

「…………おかわりは?」
!?

「……研究中は格式バった食事なドあまり出来ないから」  「あはははは……」
そう笑いながら、岡部はスマホを取り出し、すごい勢いでメッセージを入力する。
いわゆるSNSという奴だ。画面に流れる無数のチャットメッセージ。
> 岡部『長谷川さん、これって、サンドイッチのレシピが売れませんかね!?』
> 長谷川『そういえば、サンドイッチ伯爵の子孫がベガスでサンドイッチ屋さんを開いているぞ。さっきのはなしじゃないが、知的財産権は大丈夫か?』
> 岡部『えっ?』
※とっくに切れてます。
※2:というか、時代的にそんなもんは最初からない。
※3:ベガスの奴は閉店した。


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