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F世界との交流その6
102
:
名無し三等陸士@F世界
:2016/04/13(水) 01:00:15 ID:gAbJokYQ0
3.
およそ1か月半もの期間。連合帝国の進撃は停止されている。
岡部はそう聞いていた。
「…………」
最前線が見てみたい。そう公国の役人に言ったところ、条件付きでそれが認められることになったのだ。
「ウニヴェルスム神聖連合帝国という国は、ゴンドワナ大陸において、最大ノ存在。
非常に発達しており経済も軍事も政治も進んでいる……。我らはそれを見習わなけれバ連合帝国に文字道理飲み込まれかねない」
だが、まさか、例のお姫様がついてくるとは全く思ってもおらず、自衛隊の護衛分隊でも頭を抱える。
「連合帝国を学ビ、連合帝国に対抗する姿勢を作らねバならない」
連合帝国が大陸を統一するべく始めた大戦争は、東西南北あらゆる領域へと大軍を進めることになった。
普通に考えれば、二正面作戦ってレベルじゃないこの戦争だが、連合帝国の圧倒的な国力とそして国力に似合わないほど慎重な姿勢と先進性でもって次々と小国や、軍事大国を名乗った国々が飲み込まれていっているのが、実情だ。
何しろ、戦争が始まって2年がたつというのに、国力に合わないほど牛歩の歩みでしか進軍しないのだ。
一応地域などに進軍速度が由来するようだが、西方では比較的に破竹の勢いで進撃しているのに対し、当方では非常に歩みが遅い。
最もゆっくりと、だが、確実に大陸を飲み込もうとしている。
だからこそ、ウルクゥ公国の様な小さな国がまだ、飲み込まれずにいる。
一応、ヴァルハレンの残骸がウルクゥ侵攻の障害物になっているのも理由だろう。
「かつて、『非公式』ノ大国であったヴァルハレン王国ガ王位継承をめグって割れに割れてしまった。その時ノドさくさに紛れていろいろな国ガ独立していったガ、我ガウルクゥもそんな1国に数えられる。元ヴァルハレン王国ノ領土だった分離独立地域。
そして、ヴァルハレン王国の継承国家を名乗る勢力が2つ、今も激しくやりあっている。それが王政ヴァルハレンと王政アジシアの2勢力」
(――『非公式』の大国?)
岡部が、お姫様の言葉に違和感を覚える。大国に公式も非公式もあるものだろうか。
ともあれ、王政ヴァルハレンと王政アジシアの2つの勢力は、ヴァルハレン王国の残骸として周辺諸国に知られており、この2つの勢力が連合帝国によるウルクゥ侵攻への最大の障害物として機能している。
要するに、緩衝地帯となっているのだ。
ちなみに「なんとか王国」ではなく「王政なんとか」なのは、この新世界(というよりゴンドワナ大陸?)の流儀では、国家承認が降りていないが、君主制っぽい「何か」の事をそう呼ぶのだ。
それゆえに、つい最近まで日本もまた「王政にほん」とかあるいは「帝政にーほん」、「評議ニホン」とか呼ばれていたりした。
なお、これらの事を考えると、かつて大国として名をはせたらしい、ヴァルハレン王国の継承国家を名乗る2つの国家は周辺諸国から国として認められていないかわいそうな勢力。
かつての大国がこのありさま……という事になる。悲しいものだ。祇園精舎のかねの……何たらという奴である。
「あれが……大河ベルトレスですか? 都市の近くで見た奴とは違うな……」
岡部たちの目の前に広がるのはまるで湖を思わせるほど、巨大な川。
同時に巨大な森林地帯に囲まれたそれはまるでアマゾン川の様に見える。
これが、大河ベルトレス。
無数の支流があり、ゴンドワナ大陸北東部における巨大な自然運河。
当然それは、ウルクゥ公国の領域外のほうがはるかに巨大な広がりを見せている。
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