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ミッションコンテストNo.2『ソイレント・ブラウン』
1
:
→
:2011/07/30(土) 01:49:36
3人が目を覚ますと、其処はコンクリート張りの見知らぬ小部屋だった。
窓の無い『3メートル×5メートル』程の長方形の小部屋は、木製の本棚が3面の壁沿いに
並んでおり、様々な本やファイルが隙間無く収納されている。
本棚は、どれも床と壁に固定されており、ビクともしない。
本棚の無い壁には、その中央付近に木製のドアが1つだけあった。
ドアに鍵は無く、その奥は同様の広さの小部屋になっている。
こちらの部屋は、本棚の代わりにスチール棚が並んでおり、大小様々なダンボール箱や木箱が
置かれていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
目覚めて程無く、3人は此処に来るまでの『記憶』が無い事に気付く。
2つの部屋に出口は無く、君達は互いの名前すら知らない。
2
:
紀ノ国屋
:2011/07/30(土) 02:03:38
>>1
「ここは……」
起き上がり、身体に異常がないか確認する。
「どうしたことでしょうかね。
皆さん、ご存知ないですか」
他の二人に問いかける。
境遇を同じくする者たちなのか、そうでないのか。
彼らが敵か味方かさえ覚えていない。
言いながら、本棚の本をざっと眺める。
どんな本が並んでいるか、本のタイトルを見て、目を引く本があるか
ジャンルの傾向があるかどうかなどを確認する。
3
:
江崎 計
:2011/07/30(土) 02:10:02
>>1
「これは‥‥・・」
二人を見ながら呟くがすぐに口を閉じる。
状況はわからないが、まずは自分の財布携帯の安否を確認し、
続けて衣服や体に傷や汚れがないかをざっと確認したい。
4
:
マツリ・エノキ
:2011/07/30(土) 02:12:44
>>1
「ンー……」
目を擦りながら、他2人の顔を見る。
他2人にも覚えが無い?
「飲みすぎたかな……?」
着衣のポケットに財布やら携帯やらが無いかを確認。
5
:
→
:2011/07/30(土) 02:58:25
>>2
隙間無く収納されていたが、本のサイズや厚さ、ジャンルはバラバラのまま並んでいた。
合間に並んだファイルも、レバーアーチ型である以外は、色にもサイズにも統一性は無い。
又、ファイルの背表紙は空白のままで、何のファイルなのかすら判別出来なかった。
君は、並んだ順に本のタイトルを流し見る・・・・・・・・・・・・・。
『戦慄!50人の宇宙人目撃談』
『世界の散歩道』
『裏ビジネスで成功する方法』
『恋空ーSECOND STAGEー』
『生物学入門』
『生物学入門2』
『グルメ探訪 大阪・名古屋編』
『俺達の養豚場』
『もし高校野球の女子マネージャーがケッチャムの「隣の家の少女」を読んだら』
『笑顔100選』
『ハンバーガーになっちゃった』
『パンツレスリング物語』
『ローマに学ぶ』
>>3-4
君達の衣服や身体に異変は見当たらなかったが、携帯電話も財布も見当たらない。
互いの顔にも見覚えは無く、現在の状況にも心当たりは無かった。
6
:
マツリ・エノキ
:2011/07/30(土) 03:11:19
>>5
「飲み過ぎて連れ込んだ、連れ込まれたって関係じゃ無さそうかな。
……ウチ……コホン、私は『マツリ』」
自己紹介をした後で、立ち上がり本棚の本を一通り調べる。
書籍ではなく、雑誌があればそれを手に取って、
それに乗っている『日付』を見る。
そして、それを自分の日付に関する一番最後の記憶と照らし合わせる。
「監禁なんかなー、これ」
7
:
紀ノ国屋
:2011/07/30(土) 13:03:46
>>5
「……これらの本の持ち主がネタ本好きであることは間違いないね……」
苦笑しながら呟き、ファイルのひとつを適当に取って、中身を確認する。
ここが僕らをこうした犯人の家なら、中身はこの状況と関係あるかもしれない。
>>6
「僕は紀ノ国屋 仁(きのくにや じん)です。
……なんでこんな所にいるのか、記憶にないんですよね」
8
:
江崎 計
:2011/07/30(土) 18:36:43
>>6-7
「『江崎 計』です。計ると書いて『けい』と読みます。
‥‥‥お二人とも知り合いではないのですね?
見たところ怪我もしてないということは・・・・・・‥眠ってる間に運ばれたとかでしょうか。」
>>5
携帯もないなら腕時計もない恐れがある。ない場合は、一つ目の部屋を見回し、
見える範囲で『時計』『エアコン』『照明の切替スイッチ』『コンセント』を探してみる。
そのあともう一つの部屋へ進みたい。
また、今の季節が夏であるなら、部屋の室温具合を感覚でわかる範囲で測りたい。
9
:
→
:2011/07/31(日) 01:55:01
>>6
本棚には、雑誌の類も見受けられた。
見覚えのある有名な雑誌ばかりだったが、どれも半年以上昔のものばかりだ。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
半年前━━━━━━━━━━━━
君は、当時自分が何をしていたのか考えたが、何も思い出す事は無かった。
奇妙な事に、それは君の記憶が途切れた時期と一致している。
半年前、『どこかへ出掛けた』事が、君の覚えている『最後の記憶』だった。
>>7
白いB5サイズのファイルを手に取った君は、それを開いた。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
バインダーには、50枚程の紙切れが挟んである。
どの紙にも鉛筆で昆虫のデッサンが描かれており、その種類は様々だった。
>>8
室内を見回していると、ドアのある壁の隅に『スイッチ』を見つけた。
時計やエアコン、コンセントの類は見当たらない。
天井の中央付近には、細長い蛍光灯が2本1組になった照明が設置されている。
室温は暑くも寒くも無く、どうやら適温に保たれている様だった。
10
:
マツリ・エノキ
:2011/07/31(日) 19:06:29
>>9
「……ウッソォ、半年?」
少なくとも日付感覚は有る。
今日から、半年以前の記憶がサッパリ無いのだから。
だけど、半年?マジで?
「んー、マジにこれ事件に巻き込まれたんかなー」
『どこかへ出かけた』という『最後の記憶』。
掘り越してみる。その『どこか』とは『何処』なのかを。
>>7-8
「少なくとも恋人じゃなさそうだし、
友達でも、同僚とかでも無さそうだねー。マジ初対面」
11
:
紀ノ国屋
:2011/07/31(日) 19:27:41
>>9
「うーん、自作の昆虫図鑑……?」
絵に見覚えはないだろうか?
知っている誰かの絵、ということはないだろうか。例えば自分の絵とか……。
記憶になければ、上手い下手、虫の種類の好みや傾向、絵柄や描写の特徴など細部を確認する。
>>9-10
そしてマツリの言葉を横で聞きながら、記憶をたどる。
記憶を失う以前、この二人と知り合いではなかったかどうか。
そして自分の記憶も同じく半年前から失われているかどうか。
12
:
江崎 計
:2011/07/31(日) 19:39:10
>>9-10
「何か見つけたようですが‥‥‥『マツリ』さんでしたか?
『半年』とは?」
スイッチにはまだ触らない。照明だと思うが。
声の届く範囲なので、『マツリ』に話しかけつつ調べものは続ける。
隣の部屋へのドアを開き、同様に『スイッチ』『コンセント』の有無、
それと両部屋の天井付近において『監視カメラ』やそれに準ずる『穴』がないか調べてみる。
「他への出入口はおろか‥・・・・普通ならあるはずのコンセントが見当たりませんね。
ただしこれらは『本棚の裏』に隠されてるのかもしれない。(動かそうにもビクともしないというのは面倒ですが)
それと室温が適度に保たれてます。
空調が目立たないよう働いているのでなければ‥‥地下とかかもしれない。
『目的のためだけ』に用意した特別な部屋でしょうか。」
13
:
→
:2011/08/01(月) 01:19:59
>>10
記憶を探ったが、新しく何かを思い出す事は出来なかった。
>>11
デッサンは、どれも細かに描かれていたが、それだけに作者の個性は感じられない。
君自身の絵とも思えず、作者の心当たりは無かった。
描かれているのは、1枚に1匹。
アリ、バッタ、クモ、ハエ、ムカデ、ハチ、ゴキブリ・・・・・・・・・・・
同じ種類のものは無く、『虫』という以外に傾向や共通点は見出せない。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
ふと、君の脳裏に何かが蘇る。
それは、他の2人が『敵』では無いという、根拠の無い親近感の様な感情だった。
>>12
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
隣の小部屋へ繋がったドアを開けると同時に、君は奇妙な胸騒ぎを覚える。
毒蛇の巣に足を踏み入れた様な、枕元にゴキブリを発見したかの様な、恐怖と嫌悪感が
入り混じった不快な感覚だった・・・・・・・・・・・・・・・・・。
隣の小部屋にスイッチやコンセントは無く、2つの部屋にカメラや穴も見当たらない。
14
:
マツリ・エノキ
:2011/08/01(月) 01:41:10
>>12
「うーん、どうやら私、『半年前』が一番最後の記憶なんだよねー。
日付感覚は有るんだけど、ポッカリ半年分思い出せないんよ」
>>13
「とりあえず、外に出る手段探すしかないかー。
まあ、最悪壁をぶっ壊しちゃえばOKでしょ」
とりあえず本棚の一つに近寄って、
本棚がどれくらい古い物か調べてみる。
その後で、本棚の中で一番ブ厚い本を手に取ってみましょう。
15
:
紀ノ国屋
:2011/08/01(月) 01:41:36
>>13
「うーん……普通はわざわざ描かないような『不快害虫』まで描かれていますね。
これの描き手は昆虫学者か何かでしょうか。
それとも……通常の美的センスとは異なるタイプの『虫好き』か」
ファイルをひとまず携えたまま、本棚の周囲を確認する。
まず最初に、ファイルを抜いたことで本棚にできた隙間の奥を見る。
なにかその奥の壁面に隠されているような様子がないかどうか。
何もなければ、本棚の側面や、低い位置の棚の下側など隠れた位置に
誰か……あるいは記憶を失う前の僕達自身からの
隠しメッセージでも存在していないかどうか、探してみる。
「僕らは敵同士ではないと思います。
根拠はありませんが、そんな気がします」
探しながら、まるで独り言のように呟く。
16
:
江崎 計
:2011/08/01(月) 02:18:41
>>13
「ワァアッ!!」
思わず叫び声をあげて後ずさる。
この感覚を得たのはドアを開ける時だろうか?部屋を見た後だろうか?
>>14-15
「す‥‥すみません。驚かせて‥‥。
何を感じたのか‥‥‥隣の部屋に何やら嫌な感覚が‥‥。」
一度二人のほうを振り返る。
そして『マツリ』の発言を受けて、自分も最後の記憶がいつの時点なのか思い起こしたい。
こちらは『マツリ』本人に日付を言ってもらうか、彼女の見た雑誌を自分も見て日付を照らし合わせることで容易だろう。
それも踏まえてだが・・・・・・『三人の衣服』は普段着だろうか?あるいは『同じ服装』か。
自分の買った服なら上下ともに覚えがあるだろうし、日数が経っていれば汚れなどあるはずだが‥‥。
17
:
→
:2011/08/01(月) 16:31:12
>>14
本棚に目立った経年の劣化は見当たらず、君は棚の中で一番厚みのあると思われる本を
1冊選んで手に取った。
『広辞苑 第六版』
本は、厚紙製のケースに収納されている。
その内容を、読まずとも推察出来る程度の記憶は、残されていた。
>>15
引き抜いたファイルの奥には、本棚の奥面が確認出来る。
さらに、側面や一番下の棚を調べたが、気になるものは特に見当たらなかった。
>>16
感覚は、室内の様子・・・・・・・・・・・・・・或いは、その空気に触れた瞬間、訪れた気がした。
『マツリ』の言葉に記憶を探ると、君自身の記憶も半年前で途切れている。
それは、半年前に『どこかへ行った記憶』だった。
3人の衣服は、各々が私服らしい。
君自身の衣服も見覚えのあるものだったが、目立った汚れや破損は見当たらない。
18
:
江崎 計
:2011/08/01(月) 18:44:42
>>17
「おかしい‥‥‥衣服は確かに自分のものです‥‥それは間違いない。
そして『マツリ』さん同様、私の記憶も半年前を境に途切れている‥‥‥。
仮にこれが拉致監禁の類だとすると、汚れがないのは奇妙です。
何者かが三人をここに閉じ込めたなら、もっとボロボロか用意された服になってるほうがわかりやすい。
でなければ‥‥‥この状態に陥ったのはつい最近ということになる。
これは今は特に気にすべきことじゃないのかもしれませんが‥‥‥‥。」
(あるいは‥‥『記憶』だけを半年分奪われてここに閉じ込められたとでも?
そんな事例は常識の範囲内では聞いたことがありませんが‥‥‥まさかね‥‥‥)
二人が調べてる棚とは別のもう一つを調べる。
並んでる本の内容よりも先に調べたいのは棚と壁の設置面。
>>1
で固定されてる状態とあるが、どういう状態の固定なのかを調査したい。
また、棚や棚付近の壁、床に手垢やひっかき傷などがないかも確認する。
19
:
マツリ・エノキ
:2011/08/01(月) 18:56:05
>>17
「んー?普通だなー」
厚紙製のケースを外して、ペラペラとページを捲って中を見てみる。
「わざわざ本棚が『3つ』あるっていうのも、ちょっと不気味」
本棚に納まっている本は、3つとも共通なのかな?
20
:
紀ノ国屋
:2011/08/01(月) 21:14:40
>>17
「うーん……書き置きのようなものは何もないようですね」
ファイルをもう一つ取って、中身が同じような昆虫の絵なのか、
あるいは何か別のものなのか確認する。
>>18
「『記憶は半年分抜かれたが、閉じ込められたのは数分前』……
そう考えるのが合理的だと思いますが。
記憶を消した誰かが『消したかった記憶』が、
昨日今日ではなく半年前の記憶だったとか……でしょうか。
あるいは、そもそも記憶がないんじゃなくて、『僕たちだけ時間が止まっていた』……?なんてね」
21
:
→
:2011/08/01(月) 23:59:02
>>18
本棚の端々には、床と壁に棚を固定している金属プレートが確認出来る。
このプレートがボルトで両者に固定されているらしく、ボルトは丁寧に溶接もされていた。
壁との間に隙間は無く、ほぼ密着状態にある様だった・・・・・・・・・・・・・・・・。
付近の壁や天井に、目を惹く傷は見当たらない。
>>19
各々の棚に収納された本に共通性は感じられず、中には同じ本が数冊あるかも知れないが、
大半は異なる本がバラバラに収納されている様だった。
『広辞苑』をケースから抜き出した君は、ケースに一枚の紙片が入っていた事に気付く。
『思い出すな』
白い紙片には、小さな文字が中央にポツンと印刷されていた。
>>20
赤いA4サイズのファイルを手に取った君は、それを開いた・・・・・・・・・・・・・。
バインダーには、レストランのメニューが5〜6枚挟んである。
黒い印字とカラー写真で料理が紹介されており、1枚目にはレストランの外観や周辺図も
印刷されていた。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
ふと、君はレストランの写真に吸い込まれる様な感覚を覚えた。
続いて、入口から中へ入り、席に着くまでの光景が断片的にフラッシュバックする。
22
:
マツリ・エノキ
:2011/08/02(火) 00:19:53
>>21
「『思い出すな』?
いやいや、何を?半年分の『記憶』を?」
閉じ込めたいのか、閉じ込めたくないのかサッパリわからないよ。
「ねー、こんなんあったんだけどー」
広辞苑をカバーに戻して、小脇に抱えながら
他の2人に紙片を示して見せる事にする。
23
:
紀ノ国屋
:2011/08/02(火) 00:55:48
>>21
「……!?」
眩暈を起こしたように目頭を押さえ、かぶりを振る。
(なんだ今のは……?)
フラッシュバックしたレストランと、ファイルに載っているレストランは同じ場所だっただろうか?
(もしチェーン店なら、同じチェーンであっても同一の店舗とは限らないし
『レストランで食事をした』なんて体験、いくらでもありふれてるけど……しかし……
そもそも、フラッシュバックしたのは『記憶』なんだろうか。
なんだか、たったいま、この写真の中に『吸い込まれた』ような……!!?)
24
:
江崎 計
:2011/08/02(火) 14:08:26
>>21
(全ての棚が仮にこうだとすれば、どれか一つは出入口を塞いでいる。
普通なら、そう考えるのが筋ですね。
こうも溶接されていれば簡単には動かせないでしょう‥‥‥
さて‥‥どうしますか‥‥‥‥私なら‥‥‥‥‥‥)
>>20
「大胆な推理ですね‥‥‥いえ、お気を悪くしないで頂きたい。
記憶を半年抜くことも含め、少なくとも私の知る事例にはない現象です。
ただ‥‥‥‥紀伊国屋さんの考え方のほうが辻褄が合ってしまうのも事実。
ん‥‥‥‥‥どうかされましたか?」
>>22
「何かのメモですか?」
『マツリ』に示された紙片を見てみる。
そろそろ三人動きを止めて、お互いの考えを照らし合わせるべきかもしれない。
25
:
→
:2011/08/03(水) 03:06:57
>>22
,
>>24
『マツリ』の差し出した紙片を、『江崎』が覗き込む。
そこには、小さな印字で『思い出すな』とだけ書かれていた。
>>23
脳裏に浮かんだレストランの映像は、印刷されたページのそれと酷似していた。
君は、それが同じレストランである事を直感的に感じ取る・・・・・・・・・・・・・・・。
そして、自分が其処で食事をした事がある気がした。
26
:
マツリ・エノキ
:2011/08/03(水) 17:31:27
>>25
「やっぱり何かしら目的があって、
閉じ込められたんかな……これが何を意味してんのかはサッパリだけど」
本棚から適当な小説でも取って、
ペラペラとめくる。同じようにメモが挟まってるかもしれない。
27
:
江崎 計
:2011/08/03(水) 18:33:24
>>25-26
「『思い出すな』‥‥‥問題はこれが『誰からのメッセージ』かですかね。
ただの落書きにしては、今の状況にマッチしてるのが怖い。」
『マツリ』は本を捲っているだろうから、
『紀ノ国屋』を見ながら話を続ける。『マツリ』も聞いてはいるだろう。
「二人とも、本棚の裏の金具は見ましたか?
私が確認したのは一つだけですが‥‥‥全ての家具が固定されてるかもしれません。
建築方法がおかしくない限り、部屋には外への出口があるはずですから、
どれかの家具の裏で出口を塞いであると考えるのが妥当でしょう。
残念ながら一人の腕力では簡単に外せそうな代物ではありませんが‥‥‥。
それともう一つ、向こうの部屋を見て、皆さん『何か感じたり』しないですか?」
隣の部屋へのドアは閉じていないので、見えるはずの奥の部屋を指す。
この場から部屋の中を見ても、嫌悪感は沸いてくるだろうか?
もしかしたら、部屋の空気に嫌悪感を感じたのは自分だけかもしれない。
だとすれば‥‥自分の失われた記憶には、別室での出来事が含まれてるのだろうか?
28
:
紀ノ国屋
:2011/08/04(木) 00:12:40
>>25
ファイルをめくり、レストランの名前が載っていないか確認する。
また、フラッシュバックした映像では自分一人だっただろうか?
いま一緒にいる彼らの姿はなかっただろうか。
その後、江崎がマツリと話しながら紙片を見ているようなので
自分もその紙片を確認する。
>>27
「なるほど……僕の能力を使えば金具を処理できるかもしれません。
パワーはありませんが、物体に干渉することができます。
ただ、もう少しここで情報を収集したほうがいいような気もしますが……」
江崎と会話する。
「いえ……今のところ特になにも感じませんでしたが。
でも僕はこのファイルを見ていて、なにかここで食事をした記憶を思い出しそうなんです。
レストランで食事をした、だけなら別に思い出したからといって何でもないでしょうが
もしかしたらそのときに何かあったのでしょうか……?」
29
:
→
:2011/08/04(木) 02:02:17
>>26
君は、再び棚から1冊の本を手に取った。
『3匹の子豚』
見覚えのある絵本を開くと、豚の絵が写実的に描かれている。
3匹の子豚が一軒のレストランを訪れ、狼に捕まる話だった。
絵本には、何も挟まっていない・・・・・・・・・・・・・・。
開いたままのドアの奥に見える隣の小部屋からは、特に何も感じなかった。
>>27
隣の小部屋からは、すでに何も感じなかった。
>>28
ファイルに書かれたメニューには、幾つか覚えのある名前があった。
レストランに誰と行ったか、誰がいたのかは、何も思い出せない・・・・・・・・・・・・・・・・。
2人の見ていた紙片には、小さな印字で『思い出すな』とだけ書かれていた。
開いたままのドアの奥に見える隣の小部屋からは、特に何も感じない。
30
:
マツリ・エノキ
:2011/08/04(木) 02:13:57
>>29
「???
こんな話だったっけ?」
題名だけ憶えのある、まったく内容の違う本も
広辞苑と一緒に小脇に挟んでおく。
「じゃ、向こうの部屋も調べた方がいいかな?
向こうの荷物にも、何かあるかもしれないし」
扉を抜けて、向こうの部屋に……入るまえに。
「――うりゃ」
広辞苑を向こうの部屋へと投げ込んでみる。
31
:
江崎 計
:2011/08/04(木) 11:30:30
>>28
「能力‥‥‥?それじゃあ貴方も‥‥。
わかりました。では家具については後々お任せします。
脱出方法も必要ですが、記憶が欠けてることは確かに問題です。」
(‥‥私を含め『2人』。まさか『マツリ』さんも?言葉に反応はないようだが‥‥
いや、先ほど壁を壊すことを当然のように考えてました。それはそういう意味なのだろうか?
‥‥‥‥‥だとしたら事態は考えてる以上に恐ろしいことのかもしれない。
『スタンド使いはスタンド使いと惹かれあう』。ならば今の状況すらも‥‥)
『紀伊国屋』が持っているファイル及びその写真を見せてもらう。
自分も同じように記憶を思い出すかどうか。思い出さないならそれは‥‥。
>>29
「向こうの部屋については、今は何も感じません‥‥
見てることじゃなく、私が感じたのは部屋の空気を浴びてですが‥‥
『そういう感覚』が起きるのも、三人とも同じなのか、あるいは個別に違うのか、
『きっかけ』には個人差があるのかもしれませんが、失われた記憶と関係があるかもしれない。
‥‥‥その場合、私は向こうの部屋をすでに知っていることになる。」
>>30
『紀伊国屋』にファイルを見せてもらった後も意識できているなら、
『マツリ』が辞典を投げた結果、部屋に変化がないかも見る。
「怖気はありますが、向こうの部屋も調べてみるべきでしょうね」
32
:
紀ノ国屋
:2011/08/04(木) 19:34:02
>>29
(いくつかメニューに覚えがありますね……)
覚えがあるのはどんなメニューだろうか?
この店が家の近所で、行きつけの店だとかなら別に何の手掛かりでもないだろうが
例えば仮に一生に一度しかこの店に行ったことがないのに覚えているということであったなら
そこであったことに何か関係があるとか、メニューそのものがキーポイントであることも有り得る。
手掛かりを求めて記憶を辿るが……並行して紙片を見た。
「『思い出すな』……?」
誰の字だろう。仮に自分の字だとかであれば疑う余地はないが、
善意からのメモとは限らない。的のわなということも考えられる。
字に見覚えがないかどうか考えてから対応を決めたい。
>>31
「あなたも……ですか。
使えなくなっていたりしなければいいんですが」
もし『一般人』なら、『能力』と言われて『それ』を連想しないだろう。
わからないか、せいぜい『仕事柄身についた特殊技能』とかそういう連想になるはずだ。
『納得』したということは、彼もまた……
それはともかく、江崎に『レストラン』のファイルを見せる。
『昆虫』の方のファイルも、彼が望めば見せるだろう。
33
:
→
:2011/08/05(金) 03:52:33
>>30
隣の小部屋に投げ込んだ広辞苑は、重い音を響かせて床に落ちた。
ケースに収納されていた本が、その衝撃で飛び出す。
>>31
ファイルには、レストランのメニューが5〜6枚挟んであった。
黒い印字とカラー写真で料理が紹介されており、1枚目にはレストランの外観や周辺図も
印刷されている。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
ふと、君はレストランの写真に吸い込まれる様な感覚を覚えた。
続いて、入口から中へ入り、席に着くまでの光景が断片的にフラッシュバックする。
34
:
→
:2011/08/05(金) 03:53:07
>>32
紙片に書かれた文字は、印刷されたもので特徴的な筆跡は無かった。
メニューは、ページ毎に『前菜』『パスタ』『肉料理』『魚料理』『デザート』の5つに
分かれており、君は1つ1つのメニューに目を通す。
『マグロの油漬け』
オリーブオイルに漬けたマグロの中落ちは、微かな塩味とレモン汁の酸味が利いており、
滑らかな舌触りとカイワレ大根のシャキシャキとした歯応えが心地良い。
『蟹と蟹味噌のクリームパスタ』
蟹肉とパスタを蟹味噌ベースのクリームで和えた一品。
固めに茹でたパスタが、柔らかな蟹肉と食感のコントラストを生み出す。
濃厚な蟹味噌のクリームは、蟹肉から染み出る肉汁と相まって、深みのある味わい。
『牛ホホ肉のトマト煮込み』
スパイシーなトマトスープで煮込んだ牛ホホ肉は、噛むと口中で溶けるほど柔らかい。
スープは、パンやライスと合わせても絶品。
メニューに載った3品の料理の味が、次々と君の脳裏に蘇る・・・・・・・・・・・・・・・・・。
35
:
マツリ・エノキ
:2011/08/05(金) 17:13:56
>>34
「……吊り天井でも落ちてくるかと思ったけど、それもないか」
というわけで、扉を抜けて隣の部屋へ。
適当なダンボール箱を手に取って、空けてみましょう。
36
:
江崎 計
:2011/08/05(金) 18:37:35
>>32-33
ファイルから目を離し『紀伊国屋』と会話する。
「ある・・・・断片的にだが見覚えがある。
どうやら私も同じ感覚に陥った模様です。
これが本当に私の記憶なのかどうか・・・・・・違う場合は『そういう力』が一連の現象に
関わってることの証明にもなりますが、実際の思い出だとすれば、
私と貴方は『同じ場所』を訪れたことになります。
何度も訪れる店だったか、あるいは忘れられない『重要な何か』が起きた場所なのか・・・・。」
ファイルをそれ以上見ないようにして、
レストランの席についてから先の記憶が思い出せないか試してみる。
映像系の記憶はビデオのように連続して思いだしやすい。本来ならその先も思い出せるはずだ。
「ですが『思い出すな』という文字も気になります。
『紀伊国屋』さん、我々も一度向こうの部屋を調べてみましょう。」
『紀伊国屋』を施した後、『マツリ』に続いて部屋を移りたいが、
『マツリ』が部屋に入った瞬間、自分と同じように反応しないかは気にしておく。
何かあれば声をだすか硬直するだろう。自分は自分で再び嫌悪感がするかどうかも。
37
:
紀ノ国屋
:2011/08/05(金) 23:44:00
>>34
>>36
「…………うーん?」
たいへん美味だったことを思い出したが、特に手掛かりとなりそうにもなかった。
強いて言えば、もしこれらを一度に食べたとしたら、ちょっと多かったなというくらいだ。
紙片も信じてよいものか、判断に迷う……
「なるほど……あいにく私とあなたが共にこの場所を訪れたようなことは
そういう事実があったか思い出そうとしたのですが、思い出しませんでした。
時間差で別々に訪れたのかもしれませんし、他の可能性もありますが……
そうですね。あっちも見てみましょう」
二つのファイルをひとつの手で持ち、江崎に促されてマツリを追い、隣の部屋へ向かう。
38
:
→
:2011/08/06(土) 01:39:46
>>35
隣の小部屋に足を踏み入れた君は、棚に並んだ木箱の1つを手に取る。
箱の表面は無地だったが、ワイン木箱程のサイズだった。
蓋が完全に離れるタイプで、鍵の類は無い。
『ドドドドドドド』
蓋を開けると、中には奇妙な物体が入っている。
約10センチの細い棒に、3つの焦げた肉の様なものが串焼きの様に刺さっていた。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
それは、君にとって非常に不快な『形』に思える・・・・・・・・・・・・・・。
一目見た瞬間、心臓を掴まれたかの様な戦慄を覚えた君は、悲鳴を上げそうになるのを
必死で堪えた。
>>36-37
『江崎』が、レストランについての記憶を、それ以上思い出す事は出来なかった。
『マツリ』は、平然と隣の小部屋に入って行く。
それに続いて、『紀ノ国屋』も小部屋に足を踏み入れた。
39
:
マツリ・エノキ
:2011/08/06(土) 01:51:27
>>38
「――ッ!?」
何なのかはわからないけど、
これはどうやら手がかり――になるのかも。
「あ、あんまり触りたくはないけど……」
自分の手で触るのは気が引ける。
なので、まずは『スタンド』を発現してスタンドの手で掴みあげてみよう。
40
:
江崎 計
:2011/08/07(日) 00:35:02
>>37
「いまファイルを閉じた状態で記憶を探ってみましたが
開けた時に見たフラッシュバックのようなものしか思い出せません。
思い出せたのは入り口から席につくまでの記憶ですが・・・・貴方も同じですか?
まるでこの写真を見ることが、『この記憶』を呼び覚ますスイッチになっていたかのような気分です。」
>>38
『マツリ』『紀ノ国屋』の行動を視界の隅で認識しつつ、
この部屋のスチール棚も壁に固定されてるかどうか見てみたい。
「嫌悪感は今のところないようですね・・・・お二人は入った時すらなかったようですが。」
41
:
紀ノ国屋
:2011/08/07(日) 20:47:04
>>40
「ええ、確かにその通りですね……
見覚えのある映像などのきっかけがなければ思い出すことはできず、
自力で頭を捻って『ふと思い出す』ことはできないのかもしれません」
>>38-39
「何か見つかりましたか?」
マツリに近付き、問いかける。
42
:
→
:2011/08/07(日) 22:22:58
>>39
『スタンド』で掴んだ物体は、それと同時に急速に縮み始め、瞬く間に消え失せた。
『ボトッ』
ふと、消えた物体の代わりに、何かが箱の中に落下する・・・・・・・・・・・・・・。
それは、血の付いた『歯』に見えた。
『ボトォ』
━━━━━━━━━━━さらに、もう1本の『歯』が、箱の中に落ちる。
それは、どちらも君の前歯だった。
>>40
隣の小部屋にあるスチール棚は、本棚同様に固定されていた。
>>41
『マツリ』に歩み寄ったが、彼女は君の声に応える事無く、手にした木箱の中を覗いていた。
43
:
マツリ・エノキ
:2011/08/07(日) 22:39:58
>>42
「!?」
口元を手で押さえ、スタンドを解除。
抜け落ちた歯を拾いあげて、歯におかしな所は無いか確認する。
「この部屋の荷物、触らない方がいいかも」
他の2人にそう言いつつ、舌で口の中をなぞる。
口の中で出血が続いてる感じはある?
44
:
江崎 計
:2011/08/08(月) 00:49:22
>>42-43
「どうしましたか?」
他の二人の状況を確認したい。
二人の様子は
>>40
で見れるようにしていたはずだが、
『マツリ』のスタンド発現は確認できているだろうか?
また『マツリ』の言動は彼女のレス通り聞こえているだろうか?
45
:
紀ノ国屋
:2011/08/08(月) 00:52:41
>>42-43
「……もしもし?どうされたんですか?いったい何があったんですか?
口がどうかしたんですか?この木箱に、なにが……」
マツリの様子がおかしいと思い、その顔と、持っている木箱の中を交互に見る。
「……触らないほうがいい……って……?」
46
:
→
:2011/08/08(月) 02:10:57
>>43-45
『マツリ』は、箱の中の歯を拾い上げてみたが、何故抜けたのかは分からない。
口の中には、ジワリと鉄の匂いが広がり、歯の抜けた歯肉から血が溢れるのが分かった。
『ボトッ』
3本目の歯が、箱の中に落ちた。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
『江崎』と『紀ノ国屋』は、『マツリ』の言葉に室内の箱を見回す・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『マツリのスタンド』は、2人共確認出来た。
47
:
マツリ・エノキ
:2011/08/08(月) 02:28:32
>>46
「箱の中にあった、串刺しになってた
変なものを触ったら、身体に吸収されたみたいに消えて、
歯が抜け始めてるんですよ」
口元を押さえながら、本棚のある部屋に移ってみる。
なおも、歯が抜けるのと出血は止まらないのか。
「スタンドで触ったのが仇だったんかな。
なんかお婆ちゃんにでもなった気分……」
自分の髪の毛を一本抜いてみる。
白髪になったりしてないだろうか。
「荷物調べるなら、開けるだけのがいいかも」
48
:
江崎 計
:2011/08/08(月) 20:33:17
>>46-47
「今のところ『マツリ』さんの外見は変わってませんが・・・・
箱を無暗に調べるのは少し待ったほうがいいかもしれません。」
『マツリ』に続いて本棚の部屋に戻る。
原因はわからないが、この不可解な現象群は日常ではありえない。
「問題は『三人とも』スタンド使いだったことです。
『惹かれあう』のであれば・・・・これらの現象もスタンドが絡んでいるのでは?
全部かどうかはわかりませんが・・・・・・そう疑えば別の危惧も出てくる。
私がいま危惧しているのは『物理的に出れるかどうか』です。
あるいは部屋から出たところで解放されるのかどうか。
記憶の究明については、それが可能かどうか確かめた後でもいい気がします。」
言いながら一つの本棚から、本やファイルを外に積み上げていきたい。
本棚を空にする。その最中に何かメモなり見つかれば読みたいが。
49
:
紀ノ国屋
:2011/08/08(月) 23:03:02
>>46-48
「なるほど、スタンドで触った途端に、ですか……
うかつにスタンドを使うのは危険かもしれませんね」
マツリの外見に、歯以外に異変がないか一見し、
その後二人がそうするのに合わせて本棚の部屋へ一緒に戻る。
そして江崎がそうするのに合わせ、彼の作業を手伝う。
彼と同じ本棚の、彼が上からなら下の棚から、彼が下からなら上の棚から
本やファイルを抜き取っていこう。
50
:
→
:2011/08/09(火) 02:07:39
>>47-49
『マツリ』の歯が更に抜け落ちる事は無く、出血も長くは続かない。
その髪の毛や外見にも変化は無く、君達は再び最初の小部屋へと戻った。
『江崎』と『紀ノ国屋』は、ドアのある壁から見て、右の壁に面した本棚の中身を次々に
取り出し、数十分で棚を空にする。
空になった棚の奥には、紙切れ1枚見当たらなかった。
51
:
江崎 計
:2011/08/09(火) 16:38:59
>>50-51
「すみません、説明もないのに手伝って頂いて。
思ったよりも時間がかかるとは‥‥‥しかしながら、まずは検証からです。」
『紀ノ国屋』にそう伝える。二人が作業している数十分の間、
『マツリ』は手が空いていたはずなので『彼女は彼女で何かしら十分に調べる時間』があっただろう。
「お二人も『能力』を使えばこの部屋から脱出できる考えはあるかもしれませんが・・・・
先ほど起きた『マツリ』さんへの現象。
あれが『なぜ起きたか』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
いや、むしろ『何をする分には問題ないのか』を把握しておかなければなりません。
可能性が強いのは『箱の中の物体への接触』ですが‥‥‥本当にそうなのか。
『スタンドで触れたからか』『あの物体に触れたからか』?
少なくとも生身の私達が本や本棚に触れる分には問題なかったはずです。」
なるべく小さな本を一冊掴み、『スタンド』を左手に発現。
先端部分で本に触れてみる。
「もし万が一、前者が理由であればこの部屋に対する一つの答えが出ます。
出ないほうが私にとってはありがたいわけですが・・・・いやはや・・・・」
52
:
マツリ・エノキ
:2011/08/09(火) 21:49:42
>>50
可能ならば、他の二人が本棚を空にしている間に
グルメガイトなどの料理関係の本を中心に、
あの箱の中にあった串焼きのようなものに似たものが無いかを探し出す。
「焦げた肉みたいのが、3つ串に刺さってたんですよ。
それを触ったら歯が抜けて――もう、親不知だったら良かったのに」
回収した2本の歯をポケットに放り込みつつ、江崎が行う事を見守る。
53
:
紀ノ国屋
:2011/08/10(水) 19:07:33
>>50-51
「いえいえ、二人でやったほうが早いと思いまして。
しかし、今のところは何も見つかりませんね」
>>52
「なるほど……。
串焼き……?焼き鳥のようでもありますが……」
作業を終えたあと、マツリの話を受けて先程のレストランのファイルを開く。
そこに今マツリが言ったような料理がないか、探してみる。
「(うーん、ジャンル的に『無骨』すぎてこのレストランにはそぐわない気もしますけど……)」
54
:
→
:2011/08/11(木) 01:25:20
>>51
『腸の働き ポケットサイズ』という本を手に取った君は、『スタンド』で本に触れた。
次の瞬間、『マツリ』が嘔吐する。
>>52
君は、白い革表紙の本を手に取った。
『レジニッジのレシピ』
表表紙には、フォークとナイフが×型に交差したカラーイラストが描かれている。
ページを捲ると、様々なレシピが図解や写真と共に説明されていた・・・・・・・・・・・・・・・。
『未熟児のパイ包み』 『アフリカ人の睾丸のスープ』
『処女の香草詰め』 『ステーキ親父』 『シャム双生児の煮込み』
『人間飴』 『豚と肥満児のソテー』『ムカデ人間の燻製』
不意に、君の脳裏に見知らぬ笑みが浮かぶ。
希薄な頭髪に細い目、脂ぎった顔・・・・・・・・・・・・・歯並びの良い口からは、狂気染みた威丈高な笑い声。
次の瞬間、君は発作的に嘔吐した。
>>53
ファイルにあるメニューの中に、『マツリ』の証言に近いものは特に見当たらなかった。
55
:
マツリ・エノキ
:2011/08/11(木) 01:49:38
>>54
「ウッ―――!」
咄嗟にレシピ本を投げ捨てるように放り出し、
汚れないようにしておこう――二度と見たくない絵だけども。
「オエェェェ…………エホッ!ゲホォ……!
気持ち悪……だ、誰今の!?オェェェ……!」
こうなればヤケだ、口の中に指を突っ込んで吐けるだけ吐いてしまおう。
そして、胃の中から出て来た吐瀉物を確認する。
「その本、狂って――オエエエエエ!」
一応、投げ飛ばしたレシピ本は指さして示しておく。
他の本と混ざって、わからなくならないように。
56
:
江崎 計
:2011/08/11(木) 14:37:40
>>54-55
「『マツリ』さん、大丈夫ですか」
といっても何か介抱めいたことや手助けが出来るでもない。
取った本は戻して、何かまったく別の類‥‥‥
例えば建築関係の本や環境・暮らしに関する本などを1冊取りたい。
ビジネス本(金融やベンチャー関係)でもいい。食や人体と無関係かつ常識的なものが望ましい。
「いま確かめてみましたが・・・・『スタンド』で『この部屋のもの』を触るのは問題なさそうです。
本だけなので確証はできませんが、やはりあの部屋の『肉』に触れたのが一因でしょう。」
今のところ自分の体調に異常がないかと、
『マツリ』や『紀ノ国屋』に疲弊や情報以外の変化がないか見てみる。
「もしかしたらですが‥‥‥
記憶だけではなく精神にまで影響を及ぼしてるのかもしれませんね。
今の『マツリ』さんといい、本の中身を『見た』ことで嘔吐にまで至ってます。
私や『紀ノ国屋』のリアルな記憶や感情も、部屋の空気や本の中身から浮かび上がりました。
歯のダメージも、精神の媒介であるスタンドで触れたことをきっかけに、
肉体へとフィードバックしたとも考えられます。もちろん今の時点では想像に過ぎませんが。
ただわかってることは‥‥
現在の状況において我々に共通して出来ることは、『調べること』か『読むこと』です。
閉じ込められたのが非スタンド使いならこれのみでしょう。
何者かの目的はそこにあるのでは?
この状況で放置されれば室内の人間はこの二つを繰り返すはずです。
出られないのだから。
尤も‥‥我々はまだ『壊すこと』『動かすこと』は試してませんが‥‥‥‥‥本は例外ですがね。
『マツリ』さんが投げた本の内容は気になりますが‥‥
嘔吐するようなものなら、これ以上は読まないほうが無難でしょうね。」
57
:
紀ノ国屋
:2011/08/11(木) 23:18:09
>>54-55
「だ、大丈夫ですか!?」
異常事態と感じ、マツリに駆け寄ってその背中をさする。
彼女が落ち着いて、彼女の投げた本に何かあると認識できたなら、その本を拾いに向かいたい。
拾いつつその表紙を見る……『レジニッジ』という人物の名前に聞き覚えはないか。
>>56
「うーむ……どうなんでしょうね。
先程の『思い出すな』というメモが、何者がなんのために残したものか……それが気にかかります」
江崎の発言を受けて、拾った『レジニッジのレシピ』は拾って表紙を見るだけにとどめ、中は開かない。
58
:
→
:2011/08/12(金) 00:57:15
>>55
,
>>57
『ゲロォッ!』
床に嘔吐物を吐き出した『マツリ』は、それに目を落とす。
白濁色の吐瀉物は、それらが元々何だったのかを判別する事は出来なかった。
その中には、血の様なものも混じっている。
『ドドドドドドドドドドドドド』
やがて、吐瀉物の中に白い塊が入っている事に気付いた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
それは、どこか見覚えのある1センチ程の固形物だった。
目を凝らすと、数本の『歯』である事が分かる。
『ボロォ・・・・・』
『マツリ』の背中を擦っていた『紀ノ国屋』は、彼女の口から何かが零れ落ちた事に気付く。
それは、1本の『歯』だった。
>>56
『マツリ』以外の2人に目立った異変は無い事を確認し、君は再び別の本を手に取った。
『豚の経済学』
文庫本サイズの本は、表表紙に豚が紙幣を嗅いでいる写真が印刷されている。
著者は、経済アナリストとして有名な『森永 豚郎』らしい。
59
:
マツリ・エノキ
:2011/08/12(金) 01:31:24
>>58
「……………フゥー、思い出すなって
こういう事なんかね?流石にこれだけ抜けると諦めもつくわ」
少なくとも胃液では無い吐瀉物の中から葉を全て拾い上げる。
口からまだ抜け落ちる歯があるなら、それも拾い上げる。
「さっきの本、『人間の調理の仕方』が載ってん。
そんで、それ見とったらヘンなオッサン『思い出した』んですよ」
>>54
で脳裏に浮かんだ人物の特徴について、
否応が無しに口頭で共有しておく。歯が全部無くなって伝えられなくなる前に。
「――で、どうします?
試しに『強硬な手段』を取ってみます?」
そう言いながらスタンドを――『ストーン・フューリー』を再度発現する。
「つまり、壁をぶっ壊してみます?という意味やけど」
60
:
紀ノ国屋
:2011/08/12(金) 11:52:41
>>58-59
「あ、また歯が……」
ゲロに混じっている歯には気付けなかったようなので、
それとは別に落ちたと思われる一本の歯について述べる。
その後、マツリの告白を聞き……
「なるほど。興味深いですね……そのような本、普通ではない。
先程、僕と、そこの方もですが、レストランのメニューが載った
他愛無いファイルを見たんですよ。
そうしたらレストランに行った記憶が甦ってきまして。
それだけなら、なんてことない日常の記憶なんですが……
レストランの記憶と、人肉食のレシピ。──無関係とは言い切れない。
その本を読んで思い浮かんだというなら、
その男性はそのような料理を作る邪悪な料理人なのかもしれない。
あるいは、件のレストランで我々はその男性と出会った……
ここが彼の『仕込み場』で、僕らはその『食材』……なんてことでなければいいんですが」
個々の記憶は無関係かもしれなかったが、ややこじつけ気味に推理してみる。
その後、マツリのスタンドを確認し……
「やるのなら止めません。もう少し調べた方がいいのか、さっさと脱出を図ったほうがいいのか、
僕にはどちらとも判断がつかない感じになってきました。
僕のスタンドは物質変化系で、パワーは全くありませんから、力仕事はお願いします」
そう言ったあと、吐瀉物を片付けるようなモップ等の掃除用具がないか、隣の部屋に行って見回す。
棚の箱類にはとりあえず手をつけず、ざっと全体を見てそういうものがありそうかどうかまずは探してみる。
61
:
江崎 計
:2011/08/12(金) 14:33:20
>>58
その本の著名人は自分も聞いたことがあるぐらい本当に有名(かつ有能)なのだろうか?
(偏った本ばかりですが・・・・これでいいか。少なくとも知らない知識のはずです。後で検証するとしましょう。)
>>57
「私の考えを言わせて頂くなら‥‥‥あのメモ自体、二つの可能性があると思ってます。
一つは『敵でない何者か』が残した、救いのための助言。
もう一つは『敵である何者か』がわざと残した、心理を誘導するための罠。
『思い出すな』という言葉を見れば、誰だって頭を過ぎるリアルな情報は全て
『記憶にない自分の過去』と考えるはずです。例えそれが偽りの記憶だろうと。
‥‥‥私はどちらともまだ決めつけてません。
前者は残すべきメッセージとして足りなすぎますし、後者も罠にしてはやや偶発的です。」
>>59-60
「全てが同じレストランであるなら‥‥‥‥辻褄は合いますね。
表のメニューに誘われハマった客を、裏のメニューにする。
さっき『マツリ』さんが見た『肉』とやらもそういう食材とかですか?
一つの可能性として考えたいと思います。
さて‥‥‥壁を壊すことには私も賛成です。
時間制限が短いのか長いのかわからない状態のため、悠長に過ごすのもまずいはずです。
ですが、まあ‥‥‥それなら私の『能力』で先に確認してみましょう。
貴女のダメージは何か『持続傾向』が見られます。
『棚の裏』にドアが隠れてるだけの話なら済みますが、棚は一つじゃありませんし、
結果を見て‥‥‥特に危険がなさそうならお願いします。」
スタンドで棚を縮め、裏側を見れる状態にする。
(能力の使い方の詳細説明は全文が長くなるのでメール送信)
62
:
→
:2011/08/13(土) 01:13:33
>>59
拾い上げた歯は、全部で10本以上ある。
口の中の血は、口を開くと溢れ出る程だった・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>60
隣の小部屋に入った君は、掃除用具を探したが、それらしいものは見当たらなかった。
>>61
著者の名前は、君にも聞き覚えがあった。
討論番組やワイドショーなどで、何度か目にしていた顔を思い出す。
本棚は、完全に固定されており、収縮する事は無かった。
63
:
マツリ・エノキ
:2011/08/13(土) 22:04:03
>>62
口の中の血を吐き出しつつ、
口の中を舌でさらう――歯の抜けた後と、拾い上げた本数は一致する?
「……何も起きないようだけども、
棚ごとやっちゃう?『ストーン・フューリー』なら全然問題ナッシングだけど?」
2人から了承を得たならば、空になった棚ごと
殴り抜いて壁を破壊せんとする。 パス精ACC
得られなかったのならば、棚から抜かれた雑誌を一冊抜き取り、
『ストーン・フューリー』のパワーでグシャグシャと紙を揉みほぐす。
64
:
紀ノ国屋
:2011/08/15(月) 20:18:07
>>61
「メモに関しては私も同意見です。
どちらと判断するには情報が足りなさすぎますが」
>>62
「うーむ……ゲロを放置しておくのも邪魔かと思ったのですが、掃除用具はないようですね」
念のため、棒状など縦長のものが入っていそうな縦長の箱があったら開けてみる。
掃除用具でなくても武器になりそうな物が入っていればそれはそれで助かるし、
マツリが開けた木箱だけが特殊だったのか、そうでないのか、それを確かめてもみたい。
>>63
「特に止めません」
65
:
江崎 計
:2011/08/16(火) 01:16:07
>>62
(発動しない!?・・・・・・いや・・・・これは私のミスか。
ただ裏を返せば、この事を知っていた?流石に考えすぎですかね・・・・)
>>63
「すみません、能力が適用外だったようです。
私の考え方に誤りがあっただけで異常は反応というわけではありません。
よってお願いします。」
『マツリ』及びそのスタンドより後ろに下がり、様子を伺う。
破壊前に、持っている本に対しても能力を行使してみる。持てる程度に延長させる。
能力の行使が実際できるかどうかの確認と、棚の破壊に何らかの影響が発生した際に、
最低限の咄嗟の反応が出来るようにする準備を兼ねる。
>>64
「失礼な話ですが・・・・密室なら匂いがこもるでしょうね。
ただ呼吸の問題からそれはないはず・・・・普通なら。
虫でも集まってくるなら排気口の位置がわかるかもしれない。」
66
:
→
:2011/08/16(火) 18:11:10
>>63
口の中は、半分近い『歯』が抜けているらしい。
抜けた本数は、落ちていた歯の本数と同じ程度だった。
『ドゴドゴドゴドゴドゴォッ!!!』
『ストーン・フューリー』が、木棚を粉々に砕く・・・・・・・・・・・・・・・・・。
だが、その後ろの壁が砕ける事は無く、露になった壁に目を惹くものは特に無かった。
>>64
棚の一番下の段に、1メートル以上ある細長いダンボール箱を見つけた君は、それを開けた。
中には、約1メートルの金属棒が4本入っており、どれも同じ長さらしい。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
不意に、君の右膝に鈍い痛みが走る・・・・・・・・・・・・・・・・。
「歩行訓練だ。」
頭の中で、聞き覚えのある男性の声が響いた。
膝の痛みに、君は思わず屈み込む。
>>65
君の手の中で、『豚の経済学』はワイド版程度のサイズになった。
67
:
紀ノ国屋
:2011/08/17(水) 22:52:49
>>66
「────うっ!
これは……しくじったッ!
いや、確認するのも目的だったが、高くついてしまったかな。
そして……なんとなく想像がついてきたぞ……」
危険だと判断し、すぐに金属棒の入った箱を閉じる。
膝の痛みは歩ける程度だろうか?
仮に歩けなくても、這ってでも移動できそうなら二人のもとへ戻る。
68
:
江崎 計
:2011/08/17(水) 23:12:16
>>66
「壁が壊れてない・・‥‥いや、命中角度や棚の影響かもしれませんが」
壁に木片による傷や汚れがないか見る。
また砕けた本棚の破片自体、何も変化がないかどうかも。
「そうでないなら‥‥‥この部屋自体普通とは違うことになります。
例えば何者かの用意した・・・・・・『謎』を解かなければ出られない。
ただし部屋には『罠』がある‥‥‥これすら希望的観測になるなら怖いですが。」
破壊の確認で何か起きるわけでもなく、『マツリ』が他の物体か壁の破壊を試みる様子がない限り、
持っている『豚の経済学』を開き、少しばかり読んでみる。
ただし目次は飛ばすようにし、第一章部分に当りをつけて開き、内容の方向性を確認したい。
69
:
マツリ・エノキ
:2011/08/17(水) 23:48:12
>>66
「この部屋そのものがデッカイ罠なんかな……」
粉々になった本棚の破片の1つをスタンドに持たせ、
表面を『ダイヤモンド』にしてみる。
「壁の表面を脆い『石』にして、ガリガリ削るっていうのも
試せるけど――無意味かな、もっと何があるか調べるべきなんかね」
口の中の出血が続いているなら、血を床に吐き出しつつ、
『医学』系の本を探す。専門書でなくとも、簡単な応急手当が載ってる程度で十分。
70
:
→
:2011/08/18(木) 01:35:04
>>67
素早く箱を閉じたが、膝の痛みが消える事は無かった。
立ち上がろうとした君は、右膝に滲んだ血に気付く・・・・・・・・・・・・・・。
力を入れても膝を伸ばす事は出来ず、両足での歩行は出来ない状態だった。
君は、止むを得ず片足で床を蹴り、元の部屋へと戻った。
>>68
本棚の破片に目を惹く点は無く、壁に目立った傷も見当たらない。
君は、おもむろに『豚の経済学』を開いた。
『現代の社会構造は、どんなに組み替えてもピラミッド型になる。
これは、社会システム以前の『業』。
人間が、人間であるが故の『運命』。
では、豚であれば・・・・・・・・・・・・・そう、『運命』を断ち切るのは、虐げられし家畜の牙。』
次のページには、怯える豚に棒を振るう中世貴族の様な格好の人物が描かれている。
『CHAPTER:1 上司を豚にする方法』
71
:
→
:2011/08/18(木) 01:35:41
>>69
『ドドドドドドドドドド』
『ストーン・フューリー』の手にした木片が、ダイヤモンドに変化した。
血を吐き出した君は、まだ幾つの歯肉から出血しているらしい事を確認する。
床に散乱した本に目を落とすと、1冊の本が目に止まった。
『人体を知る医学』
安っぽい紙表紙には、3つに重なった人体のシルエットが描かれている。
本を拾い上げた君は、無造作にページを捲った・・・・・・・・・・・・・・・・。
『人体構造を理解する事は、医学そのものである。』
説得力のある一文に続いて、目次が十数項目並んでいる。
人体の基本的な仕組みから各部位の機能の詳細、主な症例や治療方法まで載っていた。
72
:
マツリ・エノキ
:2011/08/19(金) 02:46:35
>>71
木片は抜け落ちた歯と一緒に懐に押し込んでおく。
「……えーと、口内の出血の止め方はっと」
表紙に少しばかり思う所があったが、
それよりも口の中の鉄の味をどうにかしよう。
口内の出血に対する応急処置の記述を探したい。
73
:
紀ノ国屋
:2011/08/20(土) 23:46:42
>>70
部屋へ戻り、他二人の様子を一瞥したあと会話する。
「掃除用具でも探しにと思って隣の部屋へ行きましたが、
やはりあの木箱類は危険なものばかりのようです。
金属の棒を4本ほど発見しただけだったのですが、それで、見ただけで足をやられました……
ただ、少し思うことがあります。
金属の棒を発見したとき、男性に『歩行訓練だ』と言われた記憶を思い出しました。
おかしいと思いませんか?私の足は先程までなんともなかった。
『歩行訓練』など、赤子でもあるまいし、必要がないはずです。
この記憶があること自体が矛盾している。
つまり、この記憶ができた過去のある時点の段階で、私の足は負傷していたのではないか?
それを忘れていた……そして思い出したことと同時に、足の負傷が戻ってきた……
まるで、記憶を消し、忘れていることをただ忘れているだけでなく
『無かったことにする』スタンド能力にかかっているかのような……
だとすれば、この部屋に出口がないのは、私たちがそれを忘れているからでは。
敵対者や、記憶を奪った何者かも、忘れているから消滅してこの場にいないだけで
本当はそこらへんにいるのかもしれませんよ」
推論を述べる。
74
:
江崎 計
:2011/08/21(日) 02:04:24
>>70
(うっ・・・・・・この本は・・・・・・なんだこれは!!
『上司を豚にする方法』ですって?そんなもの・・・・・凄く読んでみたいじゃないですか?
昔の仕事についてるときに出会っていたらどうなってたんでしょうか・・・・・・・・)
部屋の脱出にまるで関係ないかもしれないが、例えそうだとしても、
『この続きを読んでみたい誘惑』があるので、後々迷惑をかける気がします。何かに。
さておき、『紀ノ国屋』が戻ってきたので読むのは断念しましょう。今は。
>>73
「・・・・・・なるほど。
なるほどなるほど・・・・・・いや、その考えは非常に納得です。
私個人は、監視カメラの有無や壁が破壊できないことから―――――おっと、
貴方は見てませんでしたね?
先ほど『マツリ』さんがスタンドで棚ごと壁の破壊を試みましたが、壁だけは無傷でした。
そういう状況から、『ここが何者かのスタンド空間』、あるいは『スタンド影響下にある部屋』と考えてましたが、
『認識から消すスタンド』というのは盲点でした。
壁が破壊不能な点から、他の線と複合してる可能性は拭えませんが(何者かが側にいる可能性も)。
『歩行訓練』というのは貴方が空白の期間に怪我をして、リハビリをしていたとかでしょうか?
ということは・・・・あるいは『マツリ』さんの『歯』もそういう可能性が?
・・・・・・となると、『私』が『向こうの部屋で感じた嫌悪感』も、
『認識してない何か』を本能的に察知しての現象でしょうか?」
『紀ノ国屋』の足や歩き方を見てみる。
『知人であったなら』、それを見て何か思い出せないだろうか?
それと少し大型になった『豚の経済学』を『紀ノ国屋』に見せてみる。
「それと『スタンド能力』は本に対しては有効そうです。
ちなみにこの本は『豚の経済学』。
記憶によぎるものはありませんでしたが、第1章は『上司を豚にする方法』だそうです。
興味があればどうぞ。」
75
:
→
:2011/08/21(日) 21:30:01
>>72
口に関するページを開いた君は、抜歯時の出血に関する記述に目が止まる。
『抜歯後の出血は、唾液に溶ける事で実際よりも出血量が多いと錯覚しがちです。
固い食べ物は避け、塩水などでの消毒を心掛けましょう。
3日程経っても出血が続く様であれば、歯科医に相談しましょう。』
特に、対処方法は記されていない。
>>72-74
隣の小部屋から出て来た『紀ノ国屋』の足は、ニードロップをするかの様に曲がり切っており、
その膝からは血が滲んでいた。
『江崎』は、持っていた本を『紀ノ国屋』に手渡す・・・・・・・・・・・・・・・。
76
:
マツリ・エノキ
:2011/08/21(日) 23:51:49
>>73-75
「塩水ね」
ビリビリっと、その本の後ろのページを破り、
『ストーン・フューリー』で表面を『岩塩』にして、口に放り込んで噛んでおく。
「そうだとしたら、さっきの『思い出すな』っていうのは
『負傷』に繋がる事を思い出すなって事かな?
……んー、だとしたら『忘れる前のウチら』が残した『手がかり』があるかも」
本棚に収まっているものの中から、
キャンパスノートの類が無いかを探し出し、
そこに書かれた文字の筆跡に自分の物が無いかを探し出したい。
77
:
紀ノ国屋
:2011/08/22(月) 23:52:38
>>74-75
「ええ、空白の期間にすでに負傷を受けていた可能性があるのではないかと。
先程の記憶が他人の記憶でなければ、ですが……」
「『豚の経済学』ですか……豚はともかく経済学がここで役に立つとも思えませんが……」
歩きづらいので棒立ちのまま、パラパラとめくる。
読書する速度ではなく、もっと早い。どちらかといえば文章を読むより、
誰かが残したメモ書きや、何かが挟まっていたりしないかを探すのが目的だ。
>>75-76
「さあ……あくまでも推測ですからね。
考えうる最低の想定だと『すでに最悪の状況で助からない。お前たちは何を思い出してもすべて危険だから、
ここでただ呆然と何もせず一生を終えるまで過ごせ』という解釈もできますが……ああ、ろくでもない。
いずれにせよ、どこに何があるのかさえ見当も付かない現状、ある程度は運任せになってしまうのが困りものです」
78
:
江崎 計
:2011/08/23(火) 19:55:59
>>75-77
「ええ、なるべく関係なさそうな本を選びました。
これまでの情報で『レストラン』や『料理』に関しては
フラッシュバックが起きてます。過去の記憶であるならばそれらの本は記憶を呼び覚ます鍵となります。
逆に『ないはずの記憶』が『得た情報』によって呼び覚まされてるならば、無関係の経済学などでも
そういう現象が起きえます。今のところ、その本でフラッシュバックは発生してません。」
『紀ノ国屋』の出血に気付く。
「・・・・・その足、血が出てるようようですが。
『歩行訓練』という言葉から『入院してのリハビリ』と早とちりしてしまいましたが・・・・
そういうものは傷が塞がってから行うはず。その状態での歩行訓練は、よくない実験にしか成りえません。
痛いでしょうが・・・・・・傷の内容はわかりますか?
事故か暴行かもありますが、縫い後や見た目で治療状態がわかるかもしれません。」
言いながら
>>32
で『紀ノ国屋』が渡してくれた2つのファイルを探し、見てみたい。
本類を床に置いたりはしているが、鍵となったものはわかる位置にのけているはずだろう。性格的に。
見る順番は、『昆虫のファイル』⇒『A4サイズのファイル(レストランの外観&メニュー)』の順で。
「気になるのは、今までの現象全てが『3人とも同じように発生するかどうか』です。
お二人と同じことをして、私も『歯が抜け』たり『足が悪く』なるなら何かおかしい気はします。
後で『マツリ』さんの見た『レシピ』は見てみようと思います。
ただ流石に怖いので、まずは『紀ノ国屋』さんと同じ昆虫のファイルからにしますが。」
79
:
→
:2011/08/24(水) 01:14:51
>>76
『岩塩』は、口の中で血と混ざり合い、唾液が大量に分泌された。
口元から血混じりの唾液を垂らしながら、君は本棚を見渡す・・・・・・・・・・・・・・・・。
だが、ノートの類は見当たらなかった。
>>77
『豚の経済学』をパラパラと捲ったが、それらしい肉筆やメモは見当たらなかった。
>>78
君は、昆虫のデッサン画が綴じられたファイルを開く。
デッサンは、どれも細かに描かれていたが、それだけに作者の個性は感じられない。
君自身の絵とも思えず、作者の心当たりは無かった。
描かれているのは、1枚に1匹。
アリ、バッタ、クモ、ハエ、ムカデ、ハチ、ゴキブリ・・・・・・・・・・・
同じ種類のものは無く、『虫』という以外に傾向や共通点は見出せない。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
ふと、君の背筋に悪寒が走った。
それは、隣の小部屋に感じた様な、形容し難い言い知れぬ恐怖感だった。
思わずファイルを閉じた君の脳裏に、聞き覚えのある男性の声が響く。
「お前が先頭だ。」
80
:
江崎 計
:2011/08/24(水) 18:28:25
>>79
「うっ・・・・・・・!」
とりあえず『紀ノ国屋』のほうを見る。
「『紀ノ国屋』さん・・・・この昆虫の絵からは何か感じましたか?
私自身が感じたのは、『恐怖』でした。
隣の部屋を見たときに感じたような・・・・これは私だけの感情なのか?
見る人によって得るものが違うならば・・・・ひょっとしたら自分の姿なども」
聞き覚えのある声について、『紀ノ国屋』とも『自分』とも違う声だったろうか?
それと、『マツリ』に質問をしてみる。
>>76
「『マツリ』さん、先ほどの説明を聞くに、
貴女の能力は『物を石に変える』ような感じですか?
いま思いついたことですが・・・・・・
『黒曜石』のようなものに変えることはできたりしませんか?
『鏡』の代わりになるものが欲しいのですが、向こうの金属棒は少々危険です。」
81
:
マツリ・エノキ
:2011/08/24(水) 20:43:50
>>79
岩塩に変えたページは口から取り出しておく。
「流石に分かるようには置かれてないか……
ま、『思い出すな』ってメモも印刷だったしね」
最初にメモが入ってた広辞苑と同じように、
ケースに入った書物を探してみる。
>>80
「鏡岩みたいにするってこと?
中身までは石にならないけど、表面だけなら問題無いね」
82
:
紀ノ国屋
:2011/08/24(水) 22:37:11
>>80-81
『豚の経済学』は閉じ、江崎の問いに答える。
「いえ、特に何も感じることはありませんでしたが……?」
足の状態を改めて確認する。
ズボンの裾を捲くり上げることが可能ならばそうする。
痛くてできないようならばズボンを下ろすしかないが、女性の前なので憚られる……
>>81
(裾をあげて確認することが出来ない場合のみ)
「ちょっとすみません、足の状態を確認したいのですが……
ズボンを下ろすことになると思うので、その……こちらを向かないようにしてもらえると」
83
:
→
:2011/08/24(水) 23:42:21
>>80
頭の中に響いた声が誰の声なのかは、思い出せない。
>>81
血に塗れた岩塩を、口から取り出した。
ケースに入った本は、室内に幾つか見当たる・・・・・・・・・・・・・・。
君は、本棚に並んだ1冊のケース付きの本に目を止めた。
黒地に銅色の鱗模様が入ったケースには、金字で『川井慶一詩集』の文字がある。
>>82
ズボンの裾を上げた君は、血塗れになった膝の様子を確認した。
曲がったまま伸ばす事の出来ない膝には、膝蓋骨に沿う様にして円形に縫合した跡がある。
84
:
江崎 計
:2011/08/25(木) 00:10:28
>>81
「そうです。サイズは適当でも構いません。
今すぐでなくともかまわないので、後で鏡を見れればと。
自分の姿は主観的に見れない状況です。そこから時間経過の程度や
何かきっかけを掴めるかもしれません。」
>>83
『紀ノ国屋』の膝を見てみる。
何か思い出すことになってしまいそうだろうか?
「誰の声かわかりませんが・・・・・『お前が先頭だ』と言われました。
思い出せないので私や貴方の声ではなかったと思います。
その足・・・・治療されたというよりも、実験されたようにも・・・・・
いや、そんなはずは・・・・・・・・・・・」
言い知れぬ不安があるため、現状の確認で何も変化がないなら、
『豚の経済学』を再び読みたい。第一章の続きを。
絶対的な恐怖を消すには娯楽によるリラックスが必要だ。
85
:
マツリ・エノキ
:2011/08/25(木) 00:34:16
>>83-84
「これにも何か入ってるといいんだけど」
『川井慶一詩集』のケースを外し、広辞苑と同じように
メモ用紙のような物が無いかを探す。
ケースの内側を調べた後にページを頭から終わりまでバーッと捲った後に
ケースを『ストーン・フューリー』によって
『黒曜石』に変化させて、『江崎』に渡す事にする。
「はい、丈夫さは補償出来ないから気を付けてね」
86
:
紀ノ国屋
:2011/08/26(金) 00:32:41
>>83
「これは…………。
なんですかこれは。あまりにも下手クソな応急処置にも見えますが、
まるで膝の機能を失うように『処置』したかのような……」
「…………」
体育座りの姿勢に座り込み、膝を両手でどこまで曲げられるか確かめようと試みる。
その際、痛みのほかになにか違和感や異物感があればそれも確認する。
出血している箇所はその『縫合した跡』からだろうか?
>>84
「『実験』……確かに、そのようにも思えますね……
……あるいは『調理』………………いえ、まさか」
先程あった『人肉料理の本』のことが頭をよぎってそんな発想が口をついて出た。
江崎が求めるなら、『豚の経済学』を渡す。
87
:
→
:2011/08/26(金) 02:10:28
>>84
『紀ノ国屋』の膝を見ると、出血は縫合した傷跡から流れている様だったが、損傷は見当たらない。
君は、彼の持っている『豚の経済学』に手を伸ばした・・・・・・・・・・・・・・・・・。
その意を察したのか、『紀ノ国屋』は自ら本を差し出した。
『CHAPTER:1 上司を豚にする方法』
『上司と部下の上下関係は、仕事上の立場でしかありません。
各々が自分の立場を理解し、人間性を尊重し、立場に応じた働きをする事が、理想と言えるでしょう。
それには、上司の率先した環境作りが求められます。
ただし、多くの上司は、その労力を嫌い、一方的に部下を支配する傾向があります。
仕事上の立場を人間関係にもシフトさせる上司は、高い確率で管理能力の低い無能な上司です。
無能な上司が支配者である場合、その負担は部下へと如実に圧し掛かります。』
次のページを捲ると、解説付きの図解が載っていた。
部下と職場が『情報のプール』に例えられており、上司は『パイプ』として表現されている。
パイプの先は、会社の上層部や別の職場へと繋がっているらしかった。
『上司は、パイプ役であると同時にバルブの役目も果たします。
有能な上司は、自分の役目を部下に任せ、状況に応じてプール内の情報を整理します。
図の様な職場は、基本的な職場の一部署の一例です。
上司が無能な場合、この構成自体を入れ替えて把握する必要があります。』
88
:
→
:2011/08/26(金) 02:10:59
>>85
手に取った詩集のケースの表面には、戦争絵の様なイラストが全面に描かれている。
ケースを外すと、赤い布表紙の本が出て来たが、ケース内には本以外に何も入っていなかった。
本をパラパラと捲って行くと、白い紙のページに混じって、雑誌のセンターカラーの様に紙質の違う
カラーページが1枚だけある事に気付く・・・・・・・・・・・・・・・。
そのページは、商品広告の様だった。
『栄養満点 ソイレント・ブラウン!』
そう書かれた大きな文字の下には、固形スープの様な四角い物体の写真が載っている。
『実物大』の文字を信じるとすれば、物体のサイズは単2電池程らしい。
『1日3食、コレ一粒!栄養価は、3周以上持続!』
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
『トロォ・・・・』
ふと、君の口元に何かが垂れている事に気付く。
それは、血では無く・・・・・・・・・・・・・トロリとしたクリーム色の『何か』だった。
>>86
その場に座り込んだ君は、曲がったままの膝を無理矢理伸ばそうと試みた。
筋肉が硬直したかの様に固くなった足は、簡単には伸びない・・・・・・・・・・・・・・・・・。
自力で屈伸させる事は全く出来ず、少し伸ばしてもバネ仕掛けの様に元へと戻る膝は、
君の意思から隔絶した『別の身体』にすら思えた。
出血は、膝の縫合跡に沿って染み出る様に流れていたが、強い痛みは感じない。
血を拭えば、すでに出血は止まっている事が分かる。
持っていた本を『江崎』に返すと、彼は本を読み始めた。
89
:
マツリ・エノキ
:2011/08/26(金) 16:53:03
>>88
「…………これも記憶のせい?」
予定変わりなく、書籍のケース表面を『黒曜石』へと変化させる。
が、江崎へと渡す前にそれを鏡代わりに己の顔を覗きこみ、
口元のクリーム色の『何か』を更に指で拭いさりつつ、
その『何か』が体内から逆流してきている感覚があるかを確認する。
90
:
江崎 計
:2011/08/28(日) 01:49:14
>>87
「真面目にいいこと書いてありますね。
(もっと過激な内容を期待したのは黙っておきますが)
書店で見かけたら購入していたところです。」
さておき、それなりに深い段階で考えはまとまったので、
それを踏まえて物事を検証すべきだろう。ヒントは十分出ている。
「ひょっとしたら・・・・いえ、あくまでも可能性の一つですが・・・・・・。
『昆虫』『料理』『金属の棒』『食事』・・・これだけでは共通項は見出せません。
本や絵の内容全般ではなく、そこの一つが『キーワード』として脳を刺激したのかもしれません。
そしてそのキーワードの大半は、私達3人ともが知っている。
そうなると3人は共同で何かをしていたのかもしれません。『敵ではない』という意味で。」
ただしそれは前提であり、ここからの脱出手段やその後の対策にはなりえない。
考えるべきは『脱出条件』獲得のための『なぜこうなったか』だが、順番的には一番最後にすべきだろう。
その前に、『ここがどういう場所』なのかと、現在二人に見られる『傷』がさらに増えるかどうか。
後者もタイミング的にはまだ知らないほうがいい気がする。
『記憶』、あるいは『精神の病』に関する本を探してみたい。複数あるほうがいい。
本を読むかどうかはタイトルでその後、判断する。
91
:
紀ノ国屋
:2011/08/28(日) 23:38:12
>>87
「なんだこれは……」
脚の状態は明らかにまともとは思えない。
無事な方の脚もたくし上げてみて、見比べる。
本当に自分ではない誰かの足を継ぎ接ぎしたなどという雰囲気はないだろうか?
また、ふくらはぎや脛などに触れてみて、触覚があるかどうかも確認する。
その後さらに膝にも触れ、感触から皿が裏返っているとかの違和感がないか見たい。
>>90
「なるほど……『連想』ですか。
思い出すことの個人差が一切ないわけではないことが引っかからないでもないですが、
私たちが敵ではないということは信じてもいいでしょう」
92
:
→
:2011/08/29(月) 02:32:22
>>89
詩集のケースを『黒曜石』にすると、その表面に微かだが君の顔が映り込む。
研磨すれば別だが、現時点で鏡と呼ぶには粗末な代物だった。
『ドドドドドドドドド』
口元を拭った君の指には、水で薄めた生クリームの様なものが付着している。
『嘔吐物』というより、口の中から込み上げて来た感覚は『唾液』に近いだろう。
微かに漂う匂いには、ほんのりと甘味を感じる・・・・・・・・・・・・・・・。
それは、どこかで食べた事のある『食べ物』の匂いだった。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
>>90
室内の本を探すと、それらしいタイトルの本が数冊見つかった。
『メモリアル脳』
『もしも、ラーメン屋の主人がロボトミー手術を受けたら』
『記憶の効能 〜悲しみよ、こんにちは〜』
『絶対に思い出せる記憶術』
『トラウマ先生と100人の日雇い労働者』
『心的外傷から立ち直る方法』
『どすこい精神病』
『記憶の修復』
>>91
両足を見比べると、その差異は明らかだった。
もう一方の足に縫合痕は無く、出血も勿論していない・・・・・・・・・・・・・・・・・。
どちらも君自身の足であろう事は、同じだった。
出血した足の感覚は正常だったが、『膝蓋骨』の感触が無い事に気付く。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
ふと、口の中に『血の味』が広がった。
93
:
江崎 計
:2011/08/30(火) 18:34:40
>>92
(思ったよりいろいろでましたね。よほど金儲けがしたいのか?日本の精神科医は。
さておき、まず『ロボトミー』やら『精神病』は除外していいでしょう。ラーメン屋が何ですって?
『メモリアル脳』も記憶を定着させる側にいそうなので今の状況とは違う。
『絶対に思い出せる記憶術』も、その時やってればという前提でしょう、却下。)
『記憶の効能 〜悲しみよ、こんにちは〜』
『トラウマ先生と100人の日雇い労働者』
『心的外傷から立ち直る方法』
『記憶の修復』
この4冊を取る。
引っかかるのは『思い出すな』という単語と『紀ノ国屋』の推測した、
『記憶も怪我も忘れることで失ってるだけ』という考え方だ。
果たして記憶の現象は、『何者かの』悪意によって引き起こされたのだろうか?
だがまずは『記憶の修復』を読んでみよう。
それと……あまり考えたくなかったが、ここに来てから『空腹』は感じただろうか?
空腹、あるいは、『空腹になっていく感覚』。
94
:
マツリ・エノキ
:2011/08/31(水) 02:51:53
>>92
「これ……『ソイレント・ブラウン』?」
少し悩むが……とりあえず一口分、口の中に残っているそれを飲みこんでみる。
そうしたなら、それでもまだ口の中から溢れてくる感覚が有るのかを確認する。
その後、商品広告のページに折り目を付けて
何時でも開き直せるようにしておくことにする。
95
:
紀ノ国屋
:2011/08/31(水) 18:22:52
>>92
「膝の皿を抜かれて、まともに動かなくなった……ということでしょうか。
痛みもなく、出血も止まっている……
出血があったということは、間をすっ飛ばしてこの状態になったわけではなく
時間を早回しにするように、傷つき癒える過程が子の短時間に存在した……?」
ズボンの裾を戻し、再び片足で、また近い本棚の棚などを腕で掴んで支えて
(もし本棚が手の届く範囲になければ、そこまでは這って近づいて)起き上がる。
血の味が広がった事に気付いたら、
「!?
まさか……私の歯も」
舌で口内を舐め回し、歯と歯茎に異常がないか確認する。
96
:
→
:2011/09/01(木) 02:01:26
>>93
空腹感は、特に感じない。
君は、『記憶の修復』を選んで手に取った・・・・・・・・・・・・・・・。
白い表紙には、数本の『楔』が刺さった脳味噌のイラストが描かれている。
著者は、『栗山 栄七郎』。
ページを開いた君は、まず目次に目を通した。
『目次
1.記憶とは
2.記憶障害とは
3.記憶の修復
ー知識と経験の重要性
ー真実の方向性
4.記憶の再構築
ー擬似記憶
ー心的外傷
5.現実と虚構
6.忘れるということ』
97
:
→
:2011/09/01(木) 02:01:42
>>94
『ゴクリ』
飲み込んだ『それ』が喉を滑り落ちる感覚は、初めて感じるものでは無かった。
次の瞬間、目の前に断片的な映像がフラッシュバックする・・・・・・・・・・・・・・・・。
希薄な頭髪に細い目、脂ぎった顔の人物。
そして、眼前で蠢く人間の一部と思われる肉塊。
直後、君は手にした本を落とし、よろめきながら本棚に凭れ掛かった。
口元を何かに押さえ付けられた様な感覚と共に、君は呼吸困難に陥っていた。
>>95
本棚に掴まって立ち上がった君は、口の中の異物感に気付いた。
反射的に噴き出すと、血に混じって数本の『歯』が床に散らばる・・・・・・・・・・・・・・・。
舌先が、歯の抜けた歯茎の跡に触れた。
98
:
江崎 計
:2011/09/01(木) 21:21:45
>>96
「私が目覚めてからかれこれ1時間……
眠らせてここに運ばれたとしたなら、それなりの時間が経過してるはずでしょう。
なのに空腹がまったくないのは流石に奇妙です。
仮に忘れた現象を現実から消す能力が働いてるとしても……それならいま意識したことや、
あるいは先ほどのレストランの資料で食べてない概念を思い出してもいいはず。
それに似ている現象で、思い当たる感覚が一つだけあります。
『夢を見ているとき』がまさにそんな感じでしょう。
『スタンド能力』がまず考えられるなら、そもそも『ここが現実でない』可能性は?」
5章の『現実と虚構』を読む。可能なら6章の『忘れるということ』も。
ただこの仮定が正しい場合、想像を絶する恐ろしい現実が待っているかもしれない。
99
:
マツリ・エノキ
:2011/09/02(金) 00:03:00
>>97
「……ガ……何……れ?」
首元を押さえつつ、口の中の残りの『それ』をどうにか吐き出したい。
指を突っ込んででも、無理矢理にでも掻きだす。
それでもなお、呼吸が出来ないような状態ならば
近くの本のページを千切り取り、細い筒状に丸める事を試みる。
100
:
紀ノ国屋
:2011/09/03(土) 00:10:37
>>97
「……!」
他の二人のほうを見て告げる。
「私の歯も抜け始めました。
おかしいですね……『歯』に関連付けられるような記憶のフラッシュバックは起きていない。
この件のみ『記憶』とは直接関係なく、隣の部屋の物品を見たことがトリガーになっているんでしょうか……?」
マツリに話しかけて、
「あなたの時はどうでしたか?何か食べたとかそういう記憶は……
どうしました!?」
彼女が歯が抜け始める直前にフラッシュバックした記憶はどうだったか、
もう一度詳しく聞こうと思ったのだが、様子がおかしいのに気付いた。
片足飛びで壁に手をついてバランスを取りながら、接近する。
101
:
→
:2011/09/03(土) 01:46:10
>>98
君は、目次からページを引いた。
『5.現実と虚構』
文字の下には、昼と夜の境界線に男性の立っているイラストが描かれている。
『現実と虚構の差は、詰まる所、個人と多数の認識の差と言える。
より多数の認識と比べる事で、その精度も上がって行く。
だが、実際は虚構であっても、それを少数が共有し、彼等の世界が其処に完結していた場合、
虚構は現実となるのだ。
インターネットを、例に上げてみよう。
対人的な接触の乏しいインターネットだが、端末の先にいる人間の存在を認識していれば、
それは現実と言える。
だが、この認識は、インターネット内で共有する事は容易でも、それと接点を持たない者の
視点から言えば、虚構と捉えられる可能性も高い。
これは、認識力が経験や知識によって変化する事を示している。』
>>99
口に指を突っ込むと、わずかに胃液混じりの嘔吐物が吐き出される。
薄れて行く意識の中、君は本棚から掴み取った本のページを破り、筒状に丸めた。
>>100
徐々に顔が青紫色に変わって行く『マツリ』に気付いた君は、壁沿いに近付いて行く。
彼女は、本のページを筒状に丸めていたが、その目に生気は無かった。
102
:
マツリ・エノキ
:2011/09/03(土) 02:20:17
>>101
こんな事ならば、気管についての事を読んでおくべきだった。
『ストーン・フューリー』で丸めた本のページの表面を『チタン鉄鉱』にする。
これで『チタン管』の完成。
『チタン管』は比較的、金属アレルギーを引き起こしにくい金属。
恐らく、これからやる事にも適しているはず。
喉元に手をあて、脈打っている部分を避け、
勢いよく一点を狙って突き刺す。
救急隊員が行う気管切開――の無理矢理版だ。
これでどうにか気道を確保して、呼吸を取り戻したい。
103
:
江崎 計
:2011/09/05(月) 18:39:54
>>100
「‥‥‥これまでのフラッシュバックが真実なら、
三人は同一の状況、環境に居た可能性が高いです。
そうなると貴方の『足』も『歯』も、三人共通かもしれません。
つまり、きっかけ次第で私の歯や足にも異変が起こると思えてきます。
歯に関することを見たからではなく、思い出すこと自体が引き金となり、
肉体に順不同でフィードバックしているのかもしれない‥‥‥。」
>>101
(この内容自体は他愛のないものに思えます。
だが‥‥『意識の共有』という言葉には多少引っかかるものがありますね。
ここが精神世界なら‥‥‥その過程においてではありますが。)
ほぼ無行動だが、二人の状況を見てみよう。
『マツリ』が自力で状況を改善できそうにないなら、素早く動ける自分がすぐ近寄ろう。
この空間における気道確保だけで済む話なら、手伝えることはある。
104
:
紀ノ国屋
:2011/09/05(月) 23:53:54
>>101
「しっかり!どうしましたか、しっかりしてください!何が……何があったんです!」
足取りが悪いが、片足飛びでマツリに近づいていく。
顔色や行動以外に、何か不審な点は見られるだろうか。
おかしなものが取り付いているとか、謎の物体が付着しているとか……
彼女の元まで到達できたら、本棚などをを支えにしながらしゃがみこんで
運転免許の講習の時の記憶を頼りにではあるが、気道確保、それでダメなら人工呼吸を試みたい。
105
:
→
:2011/09/06(火) 03:18:49
>>102-104
『チタン管』に変えた本を握り締めた『マツリ』の元に、『紀ノ国屋』が辿り着いた。
喉元に管を突き付けた『マツリ』の顎を上げ、『紀ノ国屋』が気道を確保していると、
『江崎』も2人に歩み寄る。
「ヒュゴォッ・・・・」
『紀ノ国屋』が呼び掛ける声を聞きながら、不意に『マツリ』は大きく息を吸い込んだ。
そして、ゆっくりと吐き出す・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
2人は、『マツリ』が次第に呼吸を整えるのを確認した。
106
:
マツリ・エノキ
:2011/09/06(火) 23:58:16
>>105
「ハーッ……ハーッ……やられたッ!」
立ち上がり、『ソイレント・ブラウン』の広告が
載っていた本を探し、それを指さす。
「その本に載ってる――念の為名前を伏せるけども、
食品の広告には注意した方がいいよ……今みたいな事になるから」
本のページで作った『チタン管』を服のポケットに納め、
完全に息が整うまで座り込む事にする。
「これは広告1ページも油断ならないね、
私が何にも考えず、飲み込んだのも悪いんだけど」
107
:
江崎 計
:2011/09/09(金) 15:03:18
>>105-106
「ご無事で何よりです。
呼吸困難・・・・・という状況がわかりませんね。
記憶の中で誰かに手で口を押さえられたとかなら、過去の体験です。
拉致された時とかの。」
(むしろ『そうでない場合』はどうなるんでしょう。私はそればかり心配している。
連想ワードは「膝」「歯」「金属の棒」「呼吸困難」「料理の何か」「昆虫の何か」
記憶の類やビジネス本はいくら読んでも影響が出なかったあたり、真実に直接の影響はないでしょう。)
「連想する『言葉』があるのではないでしょうか?絵でも同じ効果でしょうが。
特定する方法を一つ思いつきましたが・・・・・
例えば私が『マツリ』さんに『昆虫の絵』について一枚一枚、間隔をやや開けて見せてみる。
見せずにその昆虫の名前を告げるのもありかもしれません。
そうすれば、『その中の一つ』に連想する言葉がヒットする気がします。
この方法は『3人のうち、残り1人が確認してない情報』ならなんでもいいでしょう。
・・・・・・・・・もちろんこれは、何かダメージを受ける可能性を孕んでます。
ただし、・・・・・・・・そのダメージを『ただ忘れてるだけ』なら、いずれは通るべきかもしれない。」
二人の怪我についてじっくり見てみる。
紀ノ国屋の膝も彼が露出させたはず。それを見て何か思い出せないかどうか。
インパクトのある怪我なのに、何も思い出せない場合・・・・矛盾が起きるか、
あるいは『三人はお互いの姿を確認できないが近しい状況にあった』ことになる。
108
:
紀ノ国屋
:2011/09/09(金) 22:30:01
>>105-106
「ああ、良かった。いったい何があったんですか?
飲み込んだ……とは?何を?」
何かを食したようには思えなかった。
突然前触れもなく倒れたように見えたので、訊く。
「これですか……?」
マツリの言う本が手に届く範囲内にあれば拾う。
ちょっと這っていけばいい程度の距離なら、這って拾う。
「『それ』がなんにせよ……
『広告』のせいか、『飲み込んだ』せいか、確かめてみます。
もし何かが起こったら、『飲み込まない』ようにします。
それでもさっきの彼女のようになったら……お願いします」
『絶対に飲み込まないぞ』という心の準備をしながら、
本を開き、問題の広告とやらを見てみるが……
109
:
→
:2011/09/10(土) 03:19:20
>>106
座り込んで呼吸を整える君を余所に、『紀ノ国屋』が問題の本を開き始めた。
『江崎』の方は、そんな彼の膝の傷を観察している。
>>107
『マツリ』と『紀ノ国屋』の負った傷を見つめながら、君は自分の記憶を探った。
何かを思い出す兆しは無かったが、忘れていた何かを見ている様な気がした。
>>108
拾い上げた本を開くと、カラーページが1枚だけある事に気付く。
『栄養満点 ソイレント・ブラウン!』
そう書かれた大きな文字の下には、固形スープの様な四角い物体の写真が載っている。
『実物大』の文字を信じるとすれば、物体のサイズは単2電池程らしい。
『1日3食、コレ一粒!栄養価は、3周以上持続!』
『ボゲロォ!!』
そのページを見た君は、反射的に嘔吐した・・・・・・・・・・・・・・・・。
ドロドロにになったクリーム色の嘔吐物が、瞬く間に足元に広がる。
110
:
紀ノ国屋
:2011/09/10(土) 21:40:53
>>109
「おブアッ!うヴェエえおッエボァ〜〜〜〜ぁ」
(これか……これは一体?)
嘔吐感に抵抗することなくひとしきり吐き出す。
収まったら、まず呼吸困難に陥るかどうかを確認し、
陥らないようであれば吐き出したものを観察する。
嘔吐物は一様に同じようなものだろうか、
それとも『クリーム状のもの』以外にも何か異の内容物などが混じっているか?
また、吐き出す際に口内を通過したときに臭いや味も感じたであろう。
それは知っているものに例えるなら何に近いだろうか。
(『ソイレント・ブラウン』……一体この正体はなんだろう。
もっとも、この吐瀉物がこの広告のいう『ソイレント・ブラウン』である保障があるわけではないが……
広告を見て思い出した以上、無関係とも思えない)
広告に発売元のメーカー名や生産者と思われる個人名などが書いてあるかどうかも確認する。
111
:
マツリ・エノキ
:2011/09/10(土) 23:27:10
>>109
「やっぱり広告が引き金に!」
すぐに気道を確保出来るように、紀ノ国屋の身体を支えましょう。
「あの……ほとんどハゲの細い目で脂ぎった顔のヤツ。
思い出しませんか?人の一部だと思うんですけど、そんな肉の塊も」
112
:
江崎 計
:2011/09/10(土) 23:42:03
>>109
「彼の膝を見ても何か思い出すわけではありませんが・・・・
『何かを忘れてる』という思いは過ぎります。
それはつまり・・・・『紀ノ国屋さんの怪我(あるいは怪我自体)を認識していた』、
『だがその怪我自体は直接見ていない』・・・・・・とかなのでしょうか?」
二人の嘔吐物を見比べてみる。
わかりえる違いはあるだろうか?
それと自分の膝を二つとも触ってみる。
特に何も得られなければ、『記憶の修復』の6章『忘れるということ』を読みたい。
113
:
→
:2011/09/11(日) 03:17:47
>>110
『マツリ』に身体を支えられ、君は嘔吐し続けた・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
嘔吐物の喉越しは良く、詰まる様な事も無い。
独特の刺激臭と共に鼻腔を抜ける匂いは、微かにクリームの様な甘味を感じた。
持っていた本は、いつの間にか床に落ちており、件のページは嘔吐物に染まっていた。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
『マツリ』の言葉に、改めて嘔吐物を見る。
ふと、ドロドロの嘔吐物の中で、何かが蠢いている事に気付いた。
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/ (^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,|
それは、『3人の人間』が四つ這いになって並んでいる様な形に見える。
互いに頭と尻を密着させており、さながら『ムカデ』の様だった。
━━━━━━━━━━━直後、不意に呼吸が出来なくなる。
何かが喉に詰まった感覚は無かったが、苦しさと共に頭から血の気が引いて行くのを感じていた。
>>111
嘔吐が一段落したと思った直後、不意に『紀ノ国屋』が青冷める。
苦悶の表情を浮かべた彼の様子に、君は異変を察知した。
114
:
→
:2011/09/11(日) 03:18:06
>>112
2人の吐瀉物に、目立った差異は無い様だった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
膝に触れたが、特に変わった感触は無い。
君は、持っていた本に再び目を落とした。
『6.忘れるということ』
文字の下には、笑顔を浮かべた男性のイラストが描かれている。
『人間は、記憶の生き物だ。
それによって大いなる進化を遂げたが、同時に様々なリスクを背負い込んで来た。
心の許容を越えた体験や情報は、心的外傷という形で人間を苦しめ、時に心自体を歪める。
読者の皆さんの心が傷付いた時は、どうか深く考えず、時間と共に忘却に身を委ねて頂きたい。
『忘れる』という事は、心を癒す防衛本能なのだ。
同様に、忘却した『記憶の穴』を深く掘り起こすには、細心の注意が必要だろう。
穴を埋める方法としては、『偽記憶症候群』(4.記憶の再構築ー擬似記憶を参照)。
或いは、それを自然に受け入れられる精神面での環境作りが大切になって来る。』
115
:
江崎 計
:2011/09/11(日) 09:33:26
>>114
(なるほど)
さてと、ヒントは揃ったわけだが・・・・・・・・
『紀ノ国屋』達を見てみよう。教えてもらう必要がある。
全てを思い出した時ショック死するかもしれないが、
ずっと覚悟してきたことなので頑張りたい。
116
:
マツリ・エノキ
:2011/09/11(日) 22:02:39
>>113
「呼吸困難……いや、これは違うッ!
何?!一体、どうしたの!?」
ともかく、紀ノ国屋を横たえ、適当に本をそこらからひっつかんで、
紀ノ国屋の足首の下あたりに突っ込み、頭に血が行くようにしてみる。
――これくらいしか、対処方法が思いつかない。
可能であれば、先ほどの『人体を知る医学』を手元に引き寄せておく。
117
:
紀ノ国屋
:2011/09/12(月) 02:01:23
>>113
「……!い、息……が………………でき…………」
物理的に何も詰まっていないということは、これは精神性の呼吸困難……
たとえばパニック障害によって過呼吸を起こすとか、そういった類のことだろうか。
抵抗しようにも、特に方法が思いつかない……とりあえず横たわってできるだけ
呼吸が行いやすい体制をとる。もしくはマツリが何か支えるなどするならばそれに身をゆだねる。
呼吸することに集中する。
だが、そうしながらも一つのことが気にかかった。
先ほどの『3人』……私たちも『3人』……
あれは、まさか……
『蠢いている何か』は、複数いただろうか、単一だっただろうか。
それは、『男性が二人に女性一人』だっただろうか。
そのうちの一人は、『自分』だっただろうか………………。
「み、見る…………な…………」
『嘔吐物の溜まり』を指差し、そう二人に教えたい。可能ならばだが……
118
:
→
:2011/09/12(月) 03:00:41
>>115-117
嘔吐物の海に横たわった『紀ノ国屋』の足を、『マツリ』が持ち上げる。
『紀ノ国屋』が何かを指差していたが、其処には何も無かった。
チアノーゼ状態になった『紀ノ国屋』は、次第に苦悶の色が薄れ、無表情になって行く。
>>117
『ドドドドドドドドド』
血の気が引き、頭の中に闇が広がる・・・・・・・・・・・・・・・・・。
その闇の中へと落下して行く様な感覚と共に、君の苦しみは消えて行った。
やがて、闇の奥に微かな光を感じる。
光は、徐々に強くなり、君はその中へと吸い込まれて行った。
『パァァア━━━━━━━━━━━ッ』
「・・・・・・・・・・・・・に、なって貰う。」
男性の声が聞こえる。
目を開くと、君は白い小部屋にあるベッドの上にいた。
119
:
江崎 計
:2011/09/12(月) 13:57:18
>>118
紀ノ国屋の首に触れ、脈をとりたい。
(万が一ないようなら、自分の首でも試す)
「彼が・・・・・これで死ぬことはない気がします。
ただ、『何かを思い出してしまった』のかもしれません」
『マツリ』に言う。
「何かの能力かどうかは不明ですが・・・・・
この空間は『精神的な世界』に思えて仕方がありません。
あるいは『精神が作用される空間』でしょうか。
そう思える要素はいくつかありますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・
重要なのは『どうやってそうなるに至ったか』?
仮説ですが・・・・・・・・『この空間を作り出したのが我々自身なら?』
記憶の本にもありますが、『忘れる』という行為は精神に対する防衛術です。
我々に起きてることも『忘れる』ことの一種。
この部屋にあるものの多くは『思い出す』引き鉄となります。
その割には『思い出すな』という言葉があったり、
思い出すに至る物事もどこか『自力で見つけやすいよう隠してある』ような節がある。」
では三人が同じ空想を見ることもあるのか?
言っておきながらも自分自身にそういう疑念が浮かぶが、
言いきりだけはしてしまおう。
しゃべった後、『紀ノ国屋の膝を触診したい』。
あまり痛ませないようにするが、場合によっては痛みで覚醒するかもしれない。
120
:
紀ノ国屋
:2011/09/12(月) 19:46:04
>>118
「……うっ……」
まるで夢の中のような情景。
あるいは……『臨死体験』のようだとも思った。
まぶしさに目が眩んだが、男性の声が聞こえる。
(……なんだ?誰だ?何になってもらうって?)
ここもまた過去の記憶のフラッシュバックだろうか。
もし違うなら……ただ見ているしかできないことではないなら、身体の自由が利くはずだ。
全身が動かせるかどうかを……モゾモゾと起きるのを愚図る子供のように手足を動かし、確認する。
例えばどこかが負傷していたり、拘束されていればそれもこれでわかるだろう。
どこも拘束されておらず、身体が自由に動かせるようなら……ゆっくりと起き上がり、声の主を見る。
その声は、さっき聞いた『歩行訓練だ……』という声と、同じ声だろうか?
121
:
マツリ・エノキ
:2011/09/12(月) 19:58:19
>>118-119
「つまり、夢みたいなものを見て、
何かを思い出さないようにしてるってこと?
自分の心を守るために……なら思い出し方を間違えなければ、ここを出られる?」
となると、さっきの広告は『鍵』の1つだったのかも。
でも、もう使えそうに無いね。
「――今は、この人の介抱が先か」
口元に耳を近づけて呼吸の有無を確認。
その後、胸に耳を当ててみて心臓の鼓動を確認することにする。
122
:
→
:2011/09/13(火) 00:55:54
>>119
,
>>121
『紀ノ国屋』の呼吸や脈拍、鼓動を調べると、彼が生きている事が分かる。
それは、失神している様だった。
『江崎』が膝に触れようとした瞬間、不意に『紀ノ国屋』が目を覚ます。
>>120
君は、ベッドの上で頭を起こした。
拘束されてはいないが、手足は麻痺したかの様に動かず、身体の自由は利かない。
ふと、右隣にベッドが2つあり、各々に男女が1人ずつ乗っている事に気付く・・・・・・・・・・・・・・・。
君と同じ様に頭だけ起こした2人には、どこか見覚えがあった。
「では、手順を説明しよう!」
威丈高な声を発したのは、3つのベッドの足側に立っている1人の男性だった。
希薄な頭髪に細い目、脂ぎった顔・・・・・・・・・・・・・・その顔には、やはり見覚えがある。
その声は、先に聞いた男性の声と同じ様だった。
歯並びの良い口を剥き出し、狂気染みた笑みを浮かべた男性の横には、ホワイトボードが1つ。
そこには、3人の人間と思われる絵が連ねて描かれており、各々の口から肛門までが1本の線で
表されていた。
稚拙な絵だったが、その表現にドス黒い不快感を感じる。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
━━━━━━━━━━━突然、周囲の景色が大きく歪んだ。
一瞬、目の前が暗転したが、気が付くと最初の小部屋の天井を見つめている。
123
:
江崎 計
:2011/09/13(火) 08:55:37
>>121
「そうだといいでしょうね。ただ・・・・・その場合は、
『三人全員が現実逃避したくなるほどの現実』に直面することになるかもしれません。
少なくとも『マツリさんは歯を失い』『紀ノ国屋さんは膝を壊している』ような・・・・・・
自由に動けないとすると・・・・互いの協力が不可欠なのかもしれません。」
>>122
「紀ノ国屋さん?大丈夫ですか?」
「・・・・・・・・・何か・・・・・・・・・・『思い出しましたか』?」
124
:
紀ノ国屋
:2011/09/13(火) 20:14:30
>>122-123
ああ、ここもやはり記憶のフラッシュバックなのだなと理解した。
首は動かせるようだが……男性の外見がマツリから聞いた話と共通することを確認した。
あの、絵は……
ここへ来る直前に嘔吐物溜りの中に見た、小さな三人組の姿。
そしてあの絵。
あれは何を表すのか……ひとつ思い当たる節がある。まさか、そんな……いや……ありえない!
「…………ハッ」
目を覚ました。
「そんな……いや……考え過ぎだ。
そんなはずはない……ないはずだそんな……
……………………ない……………………」
自分の中に浮かんだ『仮説』を、否定したかった。
あまりにもおぞましい考えだったので動揺した。かぶりを振った。
「…………ええ、大丈夫です……『今は』……」
江崎の言葉に答える。
「……過去の映像と思われるものを見ました。
私は……ベッドに横たわっていて、
マツリさんが話した特徴と一致する禿げた男性が傍らにいました。
その声は、これまで何度か思い出した『誰かの声』と一致します。
そして他にもベッドが二つあって……おそらくお二人と思われる誰かがいました。
男は、これから私を……いえ、おそらく私達を『何か』に『する』ところのようでした。
ホワイトボードに何らかの『図案』が描かれていて────」
一呼吸沈黙したあと、意を決して語りだす。
「……あくまで『その図案』を見た、私の感想です。まったく違う、的外れであることを願いたい。
お二人は……マツリさんは女性だから無いかもしれませんが。
子供向けの、下品なギャグ漫画で、『こういった描写』を見たことがありませんか。
あるいは、『ウンコチンコ』を連呼するのが楽しかったような『クソガキ』の頃、
……『こういう想像』をしたことがありませんか」
自然に沈痛な面持ちになる。吐き気を催しそうになるのを我慢しながら、言葉を続けた。
「一人なら自分の、あるいは複数人ならお互いの肛門と口を『連結』させ、
肛門からの排泄物を食べるようにすれば『永久機関』になる………………………………。」
125
:
マツリ・エノキ
:2011/09/13(火) 20:23:11
>>122
息を吹き返したらしい紀ノ国屋を見て、ホッとする。
「……コアラが子供にやらせる食糞行為を人間にやらせるって事ですか?
馬鹿馬鹿しいですね――でも、食べ物を咀嚼も嚥下も出来なくなったら、
それは有る意味、有効な栄養の摂取方法なのかも」
『歯が無くなる』『歩けなくなる』
この二つに成り得る人間の終着点に1つ思い当たりがある。
「でも……半年分しか記憶が飛んでないのに?
そんな事が有り得るの?」
先ほど黒曜石にした本のケースを見つけ、
もう一度、自分の顔をよく覗き見る。
その顔は本当に半年前の自分と同じ顔なのだろうか。
126
:
→
:2011/09/14(水) 01:15:23
>>123-125
『マツリ』は、嘔吐物の中から本のケースを拾い上げた。
汚れたケースの表面に、自分の顔が辛うじて映る・・・・・・・・・・・・・・・。
目を凝らすと、頬に薄っすらと切り傷の様なものがある事に気付いた。
『ゴトッ』
ふと━━━━━━━━━━━━
隣の小部屋から、何かが落ちた様な物音が響いた。
127
:
江崎 計
:2011/09/14(水) 11:31:50
>>124
「・・・・・・なるほど・・・・・そうですか」
『紀ノ国屋』の話を聞き終わる。
頭がおかしくなる。なるべきであった。
「なるほど・・・・・・・・」
「ああ・・・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・ハァ」
「想像以上に想像以下でした。
初めに発想した人物だろうと模倣犯だろうと全員『 糞 野 郎 』と断言できますが、
ですが今は感傷は放棄してみましょう。軽いパニック症候群です。」
「・・・・・・・・・・・・」
「まあ・・・・・そうなるとこれまでの『全ての記憶』に辻褄が合うのではないですか?
『人体の連結』・・・・・・・・・・・どういう形かは想像できました。
『先頭』という言葉も『歩行訓練』という言葉も、意図が掴めます。
『先頭』がある以上、『永久機関』ではなく、『連結』に近いでしょう。
『絵』の意味は微妙にわかりませんが・・・・・・・・虫になぞっているのかも。
紀ノ国屋さんならはっきりわかるのではないですか?」
>>125
「さらに私の仮説ですが・・・・・・・・・
『現実の我々は、レストランで捕まり、半年経過してる』。
そしてその処置をされ・・・・・・・・・・・その苦痛が・・・・・・・・
『精神的防衛により、半年分の記憶を忘れるために』
『現実から逃避させ、半年前の姿でここに閉じ込んだ』。
感情論は置いておけば、こんなところでしょうか。
その場合・・・・・・完成形を考えれば、『三人ともが、両膝を怪我する可能性が高い』。」
128
:
江崎 計
:2011/09/14(水) 11:32:36
>>126
「隣の部屋・・・・・・・・
我々が一定の記憶を取り戻したことが要因でしょうか。
『お二人が行くなら、私も見にいきます』が・・・・・・・・・・
行けばさらに明確に記憶を思い出す気がします。
身体にはっきりと影響が出るぐらいに。いずれ行くべきでしょうが・・・。
へたをすると『誰かは部屋から出られるかもしれません』が、
もう少しここで『我々に出来る対策を考えておきませんか?』。
長くなったので次回に自分で告げるが、
具体的には『スタンド能力』について、各々共有しておくべきかもしれない。
『後で』、『三人合わせて何ができるか』のために。
129
:
マツリ・エノキ
:2011/09/14(水) 16:51:28
>>126
頬の傷をなぞり、どの程度の長さなのかを把握して
他の2人の顔にもそれがあるのかを確認する。
「怪我、というよりは酷使の結果なのかもね。
杖になるようなものでもあればいいんだけど――1番いいんだけどね」
『ストーン・フューリー』を発現し、
抜け落ちた歯と一緒に拾い上げ、ダイヤモンドに表面を
変化させた『木片』を取り出す。
「『ストーン・フューリー』は触れた物の表面を『石』に出来るよ。
ま、本当に『皮一枚』だけだけどね。『鉱石』の類もOK」
130
:
紀ノ国屋
:2011/09/16(金) 22:45:23
>>126-129
「なるほど……『先頭』が存在するのなら、そちらの方が正確ですね。
さしずめ『ムカデ人間』というところでしょうか……」
江崎の説に納得して頷く。
その後、スタンドを発現し、近くにある適当な本に触れる。
『情報を伝える』という用途を『引っこ抜く』と、
その本は誰にも読むことができない紙の束となった。
「私の能力は『アリュール・シックス・アコード』といいます。
一分間のあいだ、触れた無生物を、任意の特定の用途において
『使い物にならなくする』ことができます」
そして隣の部屋からの音を聞いた。
そちらを見る。
「私はこの足ですから、見に行くよりは一旦待って様子を見たいところですね……」
131
:
→
:2011/09/17(土) 03:27:36
>>127-130
『マツリ』の頬の傷は、5センチ程伸びている。
2本の傷が口裂け女の様に楔形となっており、左右の頬に同じ傷が出来ていた。
よく見ると、『紀ノ国屋』にも同じ様な傷がある・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『紀ノ国屋』が隣の小部屋を見ると、奥の棚から箱が崩れ落ち、床に散乱していた。
132
:
マツリ・エノキ
:2011/09/19(月) 20:18:41
>>131
「うわあ、ワニワニパニックみたいに
大きく口が開くような改造までされてるっぽいね。
多分、江崎さんが先頭じゃないかな。
口にそういう傷が見えないからね」
あえて喋ってみる。
傷を見た時点では、傷が開かないから
恐らく私たちの会話では恐らく『思い出さない』んじゃないかと。
「でも何で向こうの部屋と、
こっちの部屋とを分けてあるんだろうね。
1つの部屋じゃなくて、2つに分ける必要がある理由が
向こうの部屋にあるんだろうけども」
立ち上がり、向こうの部屋の床の上を見てみる。
133
:
江崎 計
:2011/09/21(水) 16:09:18
>>130-131
「『プロフェティック・メソッド』‥‥‥それが私の能力です。
メジャー型のスタンドで、計測したものの『長さ』を変更できます。
長さという概念であれば対象は自由ですが、
ただし1面だけであり、別の物体と一体化されてれば適用されません。
応用すれば、若干遠い距離まで腕を届かすことも可能です。」
「もしも‥‥三人同時に目覚めたなら、
想定される状況の一つに『拘束』があります。
それだけじゃなく‥‥それを行った『張本人』が近くにいるはずです。
『拘束を解き』『分離し』『戦う』という3つを行わなうことになるかもしれない。」
>>132
「確かに‥‥それは引っかかるところですね。
私の感覚だと、『向こうの部屋』のほうが確実な怖さがあるはずですが‥‥」
スタンドを発現する。
そして片足の踵部分に開始地点を合わせて見せる。(まだ能力は使用しない)
「もし別々に行くなら、私が見にいく手があります。
その際、どちらかに私の足を掴んでおいて頂けるとベターです。
『片足を伸ばした』なら、移動する距離は実質一歩分。
もし『何かを発見して』私に危険が発生しても、
その際に私がメジャーを手放せば、足が戻ることでこの部屋まで戻ってこれるでしょう。」
134
:
紀ノ国屋
:2011/09/21(水) 23:28:28
>>131
「誰かが、いる……?
いくつかの木箱が消滅するなどしてバランスが崩れたのかもしれませんが……」
木箱の崩れ方を見ながら、外へ押し出されて崩れた感じなのか
奥へ落ち込んで崩壊した感じなのか、先程一度隣の部屋へ行った記憶なども加味して考える。
>>133
「そうですね、すぐに戻るよりここで情報収集したほうがいいのかもしれません。
状況が許すならですが……
……では私が掴みましょう」
江崎の足を掴み、彼が能力を使う手助けをする。
135
:
→
:2011/09/22(木) 00:48:46
>>132-134
隣の小部屋を覗いた『マツリ』と『紀ノ国屋』には、棚の上の箱が落ちているらしい事以外、
詳しい状況は確認出来ない。
『紀ノ国屋』は、幾つかの箱が前方に押し出されて落ちている様な印象を受けた。
勿論、それもただの推測に過ぎない・・・・・・・。
136
:
マツリ・エノキ
:2011/09/23(金) 16:17:56
>>133-135
「私は――念のために、備えておこっか」
『ストーン・フューリー』に表面をダイヤモンドに変えた
木片を持たせ、向こうの部屋を見据える――何かが起きれば、力任せに投げつける所存。
137
:
江崎 計
:2011/09/24(土) 02:16:15
>>134
「では行って参ります。」
『プロフェティック・メソッド』で自分の片足を計測。
その状態で残りの足を踏み出せば、メジャーが延長されて足は自動的に伸びる。
重さが変わるわけでもないので関節や血流に影響はない。
動かすことも支障なくできるが、今回は動かさないことで、踏み出すたびに延長可能にする。
スタンドを解除すれば、足は胴体へと収縮するが、今回は『足を捕まれ固定されている』ため、元の部屋に戻ることとなる。
上記行為により隣の部屋を見に行くが、まずは状態の把握。
また、『紀ノ国屋』が止めるようなら止めるし、情報があれば聞いてから動く。
>>135
「私にぶつけないようお願いします」
138
:
紀ノ国屋
:2011/09/25(日) 03:21:55
>>135
>>137
「気をつけてください。
何かが箱の中から出てきたか、箱がはじけ飛んだか、
そんな感じがします」
江崎の足をしっかりと押さえ、状況の推移を見守る……。
139
:
→
:2011/09/26(月) 00:01:43
>>136-138
2人が見守る中、『江崎』が隣の小部屋へと足を踏み入れる。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
小部屋の空気は、重苦しかった。
最初に感じた不快感は、まだどこかの物陰に隠れ潜んでいる様な気がした。
部屋の奥にある棚の一部が崩れており、木箱やダンボール箱が床に落ちている。
『ドロォ・・・・・』
ふと、散らばった箱から何かが床に広がっている事に気付く。
それは、ドス黒い液体で━━━━━━━━━━━
不自然に床を伝いながら、そこに何かを『描いて』いる様だった。
140
:
江崎 計
:2011/09/26(月) 01:04:29
>>139
(これは・・・・・というより、『何か』いるとでも?
思惑から外れることになるのか・・・・それともより恐ろしい何かか)
視線を一度外して二人に情報を伝える。
「黒い液体が散らばってます・・・・・・
液体は何か不自然な動き方をして・・・・・『何かを描いている』?
これを見れば恐らく新しい情報を選れそうですが、ただし・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・紀ノ国屋さん、私の蘇生はお願いします。」
何を描いているか観察する。
時間がかかりそうなら不快感が強いところを特定だけでもしておきたい。
ただ最優先は体に変調をきたす前に、描いた何かの内容を知ることだ。
141
:
紀ノ国屋
:2011/09/26(月) 23:48:12
>>139-140
「黒い液体……ですか。
単純に墨汁とも取れますが……いえ、液体がなんであるかはあまり意味がないか。
わかりました、できる限りの蘇生はやってみます。気をつけてください」
江崎の足を握り締めながら会話をし、様子をうかがう。
江崎が感じている不快感は、私にはまったく感じられていないのだろうか?
142
:
マツリ・エノキ
:2011/09/27(火) 00:52:41
>>139-140
「砂鉄と水が混じってるのが動いてるとか?
んな馬鹿な事は無いか」
いざとなれば、描いているそれを破壊出来るように
向こうの部屋の床を狙えるように構える。
143
:
→
:2011/09/27(火) 01:56:20
>>140-142
『紀ノ国屋』と『マツリ』に、隣の小部屋の細かな気配は感じられない。
『江崎』の語る液体の様子も、死角にあるのか確認出来なかった。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
床を伝う液体は、次第に人間の全身の輪郭を描いて行く・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『3人の人間』が、口と尻を繋げたまま連なっている様な形に見えた。
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/ (^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,|
輪郭が描かれると、『先頭の人物』の口から尻へと、体内を通る『一本の道』を表すかの様に
液体が一筋流れて行く。
それは、そのまま『2人目』の口から尻へ・・・・・・・・・・・・・・同じく、『3人目』の口から尻へと
流れて行き、『3人目』の尻から少し出た。
『3人』を貫いた一筋の液体は、更に床を伝って行く。
144
:
江崎 計
:2011/09/30(金) 23:38:04
>>143
「これは・・・・・『図』でしょうか」
二人にそう告げる。
「液体が描いているのは・・・・
先ほど『紀ノ国屋さん』が伝えてくれたような三人の連結図。
四つん這いで三人が頭部と臀部で繋がる形の・・・・・・
そして・・・・・・・・・・・・・・
『食事の通り道』を示してるように、一つの強いラインが
一人目の口から胃腸を通り二人目三人目となり、排泄へと至ってます。」
「回答に近づいたから、『情報』が強引さを持ってきたとでも?
そもそも、なぜ三人ともに同じ世界に?
一人の精神なら二人は偽りのはず・・・・・・・・・
そうでないならまさかそれも含めて『実行した者の』・・・・・・・・」
まだ続きがあるかを見てみるが、
自分の足や口元など身体に変化はないだろうか?
145
:
マツリ・エノキ
:2011/09/30(金) 23:41:26
>>143-144
「ゲーッ、趣味の悪い図だねえ。
……一応、参考になりそうなものを探しておこうか」
>>71
で見つけた『人体を知る医学』は何処へやったんだったか。
一度、向こうの部屋の様子を伺うことから離れ、
『人体を知る医学』を探す事にする。
146
:
紀ノ国屋
:2011/10/01(土) 23:57:22
>>143-144
「やはり……
いったい何の目的があって、そのような状況になるのでしょうかね……
何の目的も無いと言われてもしっくり来てしまう気もしますが」
江崎の足を押さえながらも、隣の部屋の様子がわからないので調査は彼に任せ
若干手持ち無沙汰になった隙に、自分の周囲を、
何が近くに落ちているかや異変が起きていないかなど確認する。
マツリの様子も一瞥し、目に見える異常が発生・進行していないか確認しておく。
147
:
→
:2011/10/02(日) 20:24:12
>>144
自身の様子を確認した君は、その左肘の辺りに血が滲んでいる事に気付く。
痛みは無かったが、いつの間にか完全に曲がっており、伸ばそうとしても動かない。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
床を伝う液体は、そのまま床に落ちた木箱へと続いて行った。
14インチのブラウン管テレビ程のサイズの木箱には、本が詰まっているらしく、それらが
箱の隙間から溢れる様に覗いている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
よく見ると、それがアルバムである事に気付いた。
数枚の写真がページの間から突き出しており、何かが写り込んでいる。
>>145-146
嘔吐物が広がり、積み重なった本の中から、目当ての本を探し出す事は難しい。
『マツリ』が本を探している様子を横目に、『紀ノ国屋』は『江崎』の足を持ち続けていた。
『うゥゥゥ━━━━━━━━━ッ!!』
突然、男性の唸り声の様な音が『紀ノ国屋』の耳に響く。
咄嗟に周囲を見回したが、他の2人に目立った反応は無い・・・・・・・・・・・・・・・・。
『もうダメだッ!許してくれッ・・・・・・・・・!!』
再び声が響くと、それが『江崎』のものである事に気付く。
だが、『江崎』が声を上げた様子は無かった。
148
:
紀ノ国屋
:2011/10/03(月) 00:53:50
>>147
「……!?」
「何か言いましたか、江崎さん?」
声を聞いて江崎に呼びかけるが、彼の様子から
少なくともいま目の前にいる彼そのものから発せられたわけではないことは推測できた。
「いま……江崎さんの声で、呻き声と『もうダメだ許してくれ』と……
確かに聞こえました」
声の聞こえた方向は特定できるだろうか?思い返してみる。
また、まだ続きが聞こえてくるかもしれない。
その場合は声の聞こえる方向に気をつけて聞く。
149
:
マツリ・エノキ
:2011/10/03(月) 23:27:59
>>147-148
「私も聞こえたよ」
本は諦めよう、ゲロの中から拾い上げた本を
舐めるように読むというのも、イヤだしね。
「これも『思い出してる』最中かな?
だとしたら向こうの部屋は『ヤバイ記憶』の宝庫って事かもね」
再び表面をダイヤモンドに変えた木片を『ストーン・フューリー』に
構えさせて、向こうの部屋を見据えながら次に何が聞こえてくるのかを待つ。
150
:
江崎 計
:2011/10/04(火) 00:24:48
>>147-149
「ん?先ほどの説明以外、私は何も言ってませんが」
アルバムとかは確認するつもりだが、一度戻ろう。
壁にぶつからないことを確認しつつ、能力を解除する。
元の部屋へ。現時点では『紀ノ国屋』は『足を持ったまま』になるだろう。
「肘をやられました。」
「それと・・・やはり向こうの情報量は豊富な分、刺激も強いです。
アルバムと写真を見つけましたが、見れば身体にさらなる影響が出るでしょう。
今のところ私はひざが無事なので、もう一度見にいくつもりですが・・・・・」
「どうします?
三人で行くか、私が行くか、誰か一人ここに残るか。
少しの間、ここで相談するのもありですが。」
151
:
→
:2011/10/04(火) 13:46:47
>>148-150
耳を澄ませたが、『紀ノ国屋』が再び声を聞く事は無かった。
どこから聞こえたのかも、今となっては分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『マツリ』が木片を構えると、『江崎』が足を戻して隣の小部屋から出て来る。
152
:
江崎 計
:2011/10/07(金) 16:59:14
>>150
「どうします?」
具体的な行動方針は二人の意見後にしよう。
(レスが間に合わない場合は二人の動きに合わせる)
153
:
マツリ・エノキ
:2011/10/08(土) 23:29:27
>>151
「うーん……神様のイタズラで、一個の思い出しが
繋がって、不利な事を一気に思い出すかもしれないね。
無理矢理にでも、1つずつこっちの部屋に引っ張り込んで、
その都度、3人で何を思い出すか精査するっていうのはどうかな?」
向こうの部屋に留まる事は極力したくないね。
154
:
紀ノ国屋
:2011/10/09(日) 22:26:08
>>149-153
「そう……ですね。
隣の部屋を再度見に行くのなら、この足で動きづらい私は
三人一緒ならいいですが、私一人で行くのは遠慮したいところです。
それと……おかしいですね、先ほどの声。
何かを思い出したにしては、思い出すきっかけが何もなかったように思います。
隣の部屋にいった江崎さん自身が聞いていないのも引っかかります。
江崎さんが何かを見て、そのせいで私たちが思い出した、という可能性もありますが……
何か……見落としているか、気付いていない謎がまだある気がします。
ここは『精神世界』だとおっしゃいましたね、江崎さん……
例えばですが……ここにいる私たちは私たちとして、現実の方の私たちも意識があるとしたら……?
先程の声は過去の記憶ではなくリアルタイムで聞こえた、という可能性もあるのではないでしょうか。
つまり時間が止まっているわけではなく、『状況』は進行している……
もしそうだとしたら、私たちの行動の指針がまったく変わってしまう。
……急がなければいけないわけです。
慎重に少しずつ行くのが、本当に正しいのでしょうか……?」
155
:
江崎 計
:2011/10/10(月) 00:56:07
>>153-154
「ありえますね。
ただ先ほどの可能性としては、私の足を掴んでたことがきっかけ……
……いやこれはなさそうですね。」
「まあショック死する前提で一気に進めてしまう覚悟も出来た頃合です。
私がもう一度進んでみましょう。
次はアルバムを吟味してみます。紀ノ国屋さん、足をまたお願いします。」
紀ノ国屋に足を持ってもらえたなら、
もう一度同様の手順で進み、アルバムを見る。
156
:
→
:2011/10/10(月) 01:47:44
>>152-155
話し合いの末、『江崎』が再び隣の小部屋へと足を踏み入れた。
小部屋の様子に大きな変化は無く、『江崎』は先に見つけたアルバムを手に取る。
『ドドドドドド』
ふと、拾い上げたアルバムから、突き出ていた数枚の写真が落ちた。
写真に目を落とすと、そこには見覚えのあるものが写っている。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
━━━━━━━━━━━━それは、君達3人の顔写真だった。
アルバムを開いた『江崎』は、縦横様々に並べられた写真に目を見張る。
写真には、哺乳類から昆虫まで様々な生き物が写っていたが、すぐに1つの共通点に気付いた。
3体ずつ写った生き物は、そのどれもが1列に繋がっていた・・・・・・・・・・・・・・・・。
157
:
江崎 計
:2011/10/11(火) 21:46:04
>>156
で、顔写真の我々は個体なのだろうか?それとも合体なのだろうか?
共通してるということは後者なのかもしれない。
それならば手術跡が色々確認できるかもしれない。肘・膝・口、頭はどうだろうか?
これらは我々の写真ではなく、まずは近しい友人である『類人猿』、チンパンどもで確認したい。
「毒食わば皿までとあります。いえ失礼・・・こちらの話でした。
アルバムには写真があり・・・・・まず我々、そして様々な生き物の連結状態が撮影されてます。
少なくとも人間で行うまでに色々な生物で実験していた模様ですね。
ならば『副作用』や『失敗例』、『結果』もどこかにあるかもしれません。」
アルバムにあるのはそれだけだろうか?
経過観察や実験目的、結果などをまとめたレポートや写真はなさそうだろうか?
他のファイルからでもいい。
158
:
江崎 計
:2011/10/11(火) 21:56:18
>>157
[訂正]
おっと、マツリさんの指示を無視しかけてました。
アルバムの吟味は戻ってからに変更します。
>>157
下三行についてがすぐ見つかれば、中身はじっくり見ずに能力解除。持って帰ります。
見つかりそうにないなら、アルバムと適当なファイル2つほどだけ持って戻ります。
1つずつじゃないのは、紀ノ国屋さん案の『急ぐべき』に準じております。
159
:
マツリ・エノキ
:2011/10/11(火) 21:56:41
>>156-157
「私たちが本番って所かな。
他の動物も口と肛門が繋がってるの?」
しかし、悪趣味だねえ。
「……やっぱり、直接『見る』のが思い出す条件なのかな?」
となると、何を見るべきで、何を見ないべきなのかを精査する必要があるのかもね。
160
:
紀ノ国屋
:2011/10/11(火) 22:44:08
>>156-159
「いったい何がしたいのか……この形態がなんだと言うのでしょう?
いえ、狂人の思惑は窺い知ることなど不可能かもしれませんが。
うーむ……」
江崎が戻るようなら、それを待つ。
161
:
→
:2011/10/13(木) 02:08:52
>>157-160
3人の顔写真は、1人ずつ撮られたものらしいが、『江崎』に撮影された記憶は無かった。
アルバムに収められた写真は、どれも『連なった3体』が横か真上の構図から撮影されており、
手術痕が分かるものは無い。
レポートや写真の詳細は記されておらず、箱の中に入っているのはアルバムだけだった。
『江崎』は、箱に入っていた別のアルバムを1冊取り出し、元の小部屋へと戻る。
162
:
江崎 計
:2011/10/13(木) 19:23:38
>>161
「というわけで2冊、持って帰りました。
片方は説明した通り、我々のグロ写真です。
他、有象無象のモルモットも撮影されてます。もう片方はまだ見ておりません。」
アルバム2冊を二人に差しだす。
見てない1冊については二人が「皆で見てみよう」と言えば覗きこむつもりだが、
その前に『自分の身がどう変化したか』、確認しておきましょう。
「『手術はあった』と考えてますが・・・・・手術跡がないのは目立たなくなっただけでしょうか?
『何かの能力』とまでは思いませんが、敵も能力者なんでしょうかね、我々が捕まるあたり。」
163
:
マツリ・エノキ
:2011/10/13(木) 23:39:41
>>162
「もう一冊も似たようなもの……ってことは無いか。
1冊目よりも、更にヤバイのかも」
私が触った、変な串焼きみたいに身体に飲み込まれないのか。
だとすると、最初のあれは何だったんだろう……ん?
「そういえばアレも『3つ』だったね。
もしかして……実験台の1つだったのかな?
長さ10cmの棒に3つ連なる生物って何だろう?」
生物図鑑を探して……というのも、手間かな。
「江崎さんが見てた方、私が見てみてもいいかな?」
164
:
紀ノ国屋
:2011/10/16(日) 01:45:38
>>161-163
「では、これは私がまず一人で確認してみます……」
まだ江崎が見ていない方のアルバムを受け取り、中身を確認する。
165
:
→
:2011/10/16(日) 03:21:13
>>162
2人にアルバムを手渡した君は、痒みにも似た痛みを臀部に感じる事に気付いた。
ズボンの上から軽く触れると、微かに血が滲んでいる。
痛みは、次第にヒリヒリと強くなり、下着と擦れ合う事で強く感じた。
>>163
『江崎』からアルバムを受け取ると、君の脳裏に映像がフラッシュバックする。
『ドドドドドドドドドドド』
それは、映写機で白い壁に映し出される写真の数々だった。
様々な動物・・・・・・・・・・・・・・犬猫から昆虫に至るまでが、3つに連なった写真。
不快なスライドショーの映る横では、先に見た中年の白人男性が笑みを浮かべて立っている。
「『人間の被験体』は、君達が初めてだ!
これは、名誉な事だぞ・・・・・・・・・・・・そう、君達は・・・・・・・・・・・・・・」
━━━━━━━━━━━我に返ると、君はアルバムを持ったまま立っていた。
手には脂汗が浮かんでおり、激しい動悸で呼吸が苦しくなる。
持っているアルバムは、本来のそれよりもズッシリと重く感じられた・・・・・・・・・・・・・・・。
166
:
→
:2011/10/16(日) 03:27:24
>>164
『江崎』からアルバムを受け取ると、君の脳裏に映像がフラッシュバックする。
『ドドドドドドドドドドド』
それは、どこかの天井だった。
映像は、ただ天井を見つめたまま横たわっており、動かない。
「ヒドイ傷です・・・・・・・・・・・・それに、『彼等』は精神的に・・・・・・・・・・・・・・」
ふと、少し離れた場所から、男性の話し声が聞こえて来た。
「重大なトラウマを・・・・・・・・・・・・・次に目覚めた時は・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・を・・・・・・・・・・・・・しかない・・・・・・・・・・・」
「記憶を・・・・・・・・・・・・」
声が次第に遠のくと共に、視界も少しずつ閉じて行く。
━━━━━━━━━━━我に返ると、君はアルバムを持ったまま立っていた。
開いたアルバムには、左右のページに4枚ずつ写真が収納してある。
どの写真も大きくブレており、黒い影がファインダーから逃げる様に写っていた。
167
:
江崎 計
:2011/10/18(火) 18:42:28
>>165
「お二人とも、顔色が優れないようですが・・・・・
何か思い出しましたか?」
「ちなみに私は先ほどの調査で、
後臀部にダメージを受けてしまいました。困ったものですね。」
二人の反応を待つ。
紀ノ国屋の同意があればまだ見てないファイルを見てみたい。
反応がないか同意がない場合は動かしてない本棚
>>5
から適当な何かを手に取り読むことで精神的動揺をリラックスさせる。
『ハンバーガーになっちゃった』を無意識的に手に取りその内容を読むだろう。精神的動揺故に。
168
:
マツリ・エノキ
:2011/10/18(火) 21:26:19
>>165
>>167
「……オェ、またあの中年のオッサン出て来た。
あと、不名誉な事に私たちが人間の最初の被験体だったみたいね」
口元を押さえて吐き気を堪えつつ、持ってたアルバムを置く。
「とりあえず、ダメージは無いかな……?」
身体に変化が無いかを確認する。
169
:
紀ノ国屋
:2011/10/19(水) 03:02:34
>>166
「これは、なんだ……動けない……………………
おい、何を言っている?
それでは、まるで…………
ハッ」
我に帰った。
一瞬呆然としてしまうが、江崎の質問に眉間を押さえて正気を保ちながら答える。
「……記憶を思い出しました。
我々について、複数の人間が何かを語っていました。
私たちの傷がひどいことや、精神的にも傷を負っているとか、そんな話を……」
「……まるで、すべてが終わったあと救出された私達を見つけた誰かが、
その処置について話し合っている…………そんな光景です。
私たちはまだ『渦中』にいる……そうとばかり思っていましたが……」
ふらつきながら江崎にアルバムを渡す。
映っているものの精査、例えば『黒い影』がなんなのか、確認は彼に任せよう。
「最後に彼らの一人が『記憶を……』という言葉を発したところで、目が覚めたのです」
170
:
→
:2011/10/20(木) 01:33:02
>>167
『紀ノ国屋』にアルバムを手渡された君は、それを開いた。
その中には、左右のページに4枚ずつ写真が収納されている。
どの写真も大きくブレており、黒い影がファインダーから逃げる様に写っていた。
ふと、君の脳裏に映像がフラッシュバックする・・・・・・・・・・・・・・・。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
白い壁に白い天井の、広々としたフローリングの屋内。
映像は、低い姿勢でフローリングの廊下を進んで行った。
そこに漂う重苦しい雰囲気に呑まれたのか、君の呼吸も苦しくなる。
「ウケケケケケケケ!!」
不意に、後方から不快な男性の笑い声が響いた。
それを合図にしたかの様に、進むスピードが一気に上がる・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「逃げろ逃げろ!
捕まえるぞォ━━━━━━━━━━━!!」
再び男性の声が響いた。
━━━━━━━━━━我に返ると、君はアルバムを持ったまま立っている。
>>168
アルバムを置こうとした君は、右腕が曲がったまま固まっている事に気付いた。
折り畳まれた肘は、どんなに力を入れても伸ばせない・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>169
『江崎』にアルバムを手渡した君は、右腕が曲がったまま固まっている事に気付いた。
折り畳まれた肘は、どんなに力を入れても伸ばせない・・・・・・・・・・・・・・・・。
171
:
マツリ・エノキ
:2011/10/22(土) 00:03:14
>>170
「……あちゃー」
肘はどのくらいの角度で固まっているのかな?
「これは記憶の芯に近づけば近づくほど、
身体の自由が効かなくなりそうだね。
……ズバッと、目が覚めるようなものに触れなきゃダメかな?」
命に支障をきたす前に、どうにか記憶の核に触れたいけど、
さあてどうしたもんかな。多分、私に関する事が一番効果アリそうなんだけども。
向こうの部屋を覗いた感じ、酷く目が惹かれるものはないかな?
172
:
江崎 計
:2011/10/24(月) 12:53:48
>>170
「ああ・・・・・この写真は恐らくですが、
逃亡した、あるいはわざと解放された連結状態の我々が、
手術者のツルッパゲから逃げるシーンをそいつに撮られたものでしょう。
フラッシュバックとしていま浮かびました。」
>>169
「もしかすると、すでに解放されて病院にいるのかもしれませんね。
尤もこれはベターな状況なので期待しすぎるのも困りものですが。
・・・・すでに私は元の性格から変質しているのかもしれません。
一種の他人事のように考えてますが、恐らく逃避思考の一種でしょう。」
>>170
「どうせなら次は三人同時に入ってみますか?」
「あるいは・・・・皆さんももう認識しつつある、
『キーワード』を呟いてみますか?
『昆虫の絵』・・・・・・・・・『実験体達の姿』・・・・・・・『複数の足』、
悪意の元凶たる医師が、その姿に名称を付けるなら、答えは絞れるはずです。」
マツリが吐いた時に読んでいた、料理の本はないだろうか?
他の本とは混ざらないようにしていたはずなので、マツリが投げた時点から同じ位置にあるはずだ。
特に指示がないなら自分も読んでみたい。先頭なら歯は失わないかもしれない。
173
:
紀ノ国屋
:2011/10/25(火) 00:51:43
>>170
「肘が……膝と同じですね、これは……
なぜ、なんのために固まっているのかは、まだわかりませんが」
左腕を用い、本棚を支えにして立ち上がる。
「自分以外の体験が、結果をもたらすこともあるということでしょうか……
まさに『連結』ですが」
>>172
「うーん。昆虫……複数の足……ときて真っ先に思い浮かぶのは『ムカデ』ですね。
もっとも、ムカデなら『3』にこだわる理由がないはずですが……
全員で行きますか。反対する理由は特に思い浮かびません」
174
:
→
:2011/10/25(火) 13:15:46
>>171
右腕は、完全に折り畳まれた状態で固まっている。
隣の小部屋を覗き込んだが、散乱した箱や品々を含め、特に目を惹くものは無い。
>>172
床には本や嘔吐物が散らばっており、目当ての本も何処に紛れたのか見当たらない。
>>173
左手足だけで何とか立ち上がった君は、奇妙な違和感を覚える。
忘れていた何かを思い出し、それに気付かず、忘れつつある様な感覚だった。
175
:
江崎 計
:2011/10/26(水) 12:36:27
>>173-174
「ムカデ」
「つまり『ムカデ人間』ですか。
センスのない品もない安易な名称を用いれば。」
「三人なのは実験段階だからでしょう。
栄養供給面や運動面でそれ以上は次のステップと判断したのかもしれません。
それはさておき、三人で部屋に行ってみますか?
それとももう一度私がいくつか指定した物を取ってきましょうか?
お二人と違い、今のところ私は巨大な黒人に姦淫された程度の被害と屈辱で済んでますが。」
行動は二人の考え次第で実行する。
(特に今回における紀ノ国屋の意見は聞きたい)
複数で移動する場合は、移動の不自由な紀ノ国屋を補助する。
176
:
マツリ・エノキ
:2011/10/28(金) 02:22:15
>>174-175
「……ここからじゃ、全く覚えのある物が無いからねー。
私は反対しないよ、動けなくなる前に移動しておいた方が良さそうだし。
いざとなったら、こっちに戻って来れる手段は有った方がいいかもしれないけど」
原型を残している本棚があれば、『ストーン・フューリー』で
それを破壊して1mほどの長い棒を作成したい。3本ぐらい。
177
:
紀ノ国屋
:2011/10/30(日) 01:22:07
>>174
(なんだろう、この違和感は……?)
途中まで思い出しながら、忘れつつあるような感覚。
先程のアルバムと関わりがあるのだろうか。
「……すみません、もう一回見せてもらえますか。
何かを思い出しかけたような気がするので……」
壁に身体を預けると、肘の自由が利くほうの腕で江崎に手渡したアルバムを再度受け取り
再度、今度はしっかりと一ページ一ページ確認してみる。
>>175
「うーむ……そうでしょうか。
『頭』『胸』『腹』に見立てて『昆虫』の体制を再現しようとしたとも取れますが……
まあ、これは深く考えることでもないのかもしれませんが」
「指定したものといっても、まだあちらの部屋に何があるかすらよくわかりませんし。
特に反対する理由は見当たりません」
178
:
→
:2011/10/31(月) 01:20:16
>>175-177
『バキバキィッ』
『マツリ』は、先に空にした本棚の一部を破壊し、細長い角材を3本作り出した。
アルバムを再び見返した『紀ノ国屋』に、新たな発見は何も無い。
179
:
江崎 計
:2011/10/31(月) 10:08:30
>>178
「それでは3人で行ってみましょうか。
何やらさっきまでの予測に対し、不可解な記憶も蘇っているようですし。
真面目な話、私も『ただ全部思い出して戻ればいい』とは考えてません。
違った場合は・・・・それだけのこととやらです。」
3人で移動する。
最初にマツリが手にした『串のような棒』と『肉?』がないか探してみたい。
「ふと思ったのですが・・・・・
ここで自発的に眠ったり気絶した場合、どうなるんでしょう?」
180
:
紀ノ国屋
:2011/10/31(月) 21:40:14
>>176
>>178-179
「ええ、行きましょう。
……む、丁度よく『松葉杖』として使えそうですね。
ひとついただいてもよろしいですか?」
マツリに話しかけて『角材』をひとつ分けてもらう。
右膝と右肘がやられているが、右肘が曲がったままでも右手の握力がそのままであるようなら、
角材を右手に持って杖のように使い、歩く補助としたい。
右手の握力がなかったり、角材の長さが足りない等で難しいようなら左手で持つ。
左手と左足で歩くのはバランス的に難しいとしても、ないよりはマシであろう。
そして隣の部屋へ移動する。
もちろん、マツリが渡すのを拒否するなら仕方ない。がんばって補助なしに自力で歩く。
>>179
「……試してみてもいいとは思いますが……
負傷せず確実に気絶する方法をご存知ですか?
私はあまり、そういうのは詳しくなくて」
江崎の思いつきに返答する。
181
:
マツリ・エノキ
:2011/10/31(月) 22:33:16
>>178-180
「そのつもりで作ったからね」
江崎と紀ノ国屋に1本ずつ角材を渡す。
「睡眠薬でもあれば別だけど、
それ以外だと思いっきり頭殴るしか、思いつかないね。気絶する方法」
杖代わりの角材を片手に3人で隣の部屋に移動しようか。
182
:
→
:2011/11/01(火) 03:36:07
>>179-181
君達3人は、各々角材を1本ずつ手に隣の小部屋に足を踏み入れた。
『ドドドドドドドドドドド』
隣の小部屋は、床に箱が散乱したままの状態で、ドス黒い液体が広がっている。
先に『マツリ』が見た『肉の刺さった串』は、どこにも見当たらない。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
突然、『江崎』の右膝が曲がり、バランスを崩した『江崎』は、転びそうになるのを堪えた。
同じ様に、『マツリ』の左膝が曲がる・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
2人の膝は、完全に折り畳まれており、いくら力を込めても伸びる事は無かった。
「『ムカデ人間』の誕生だ!!」
次の瞬間、室内に聞き覚えのある男性の声が響く。
室内に君達以外の人影は無く、最初にいた小部屋にも人の気配は無い。
『江崎』は、室内が一番最初に感じた空気・・・・・・・・・・・・吐き気のする不快な感覚に、急速に
包まれて行くのを感じていた。
183
:
江崎 計
:2011/11/04(金) 19:16:09
>>182
「うっ・・・・・・これで左腕と右足ですか・・・・。
私は『この部屋だけ』に何かとてつもない不快感を感じるのですが、
お二人にそれはありませんか?
そもそも、『なぜ2部屋なのか?』、片方だけ過激なものがあるのは何故なのか?
もしかしたら深く考え直さないといけないかもしれません。」
「マツリさん、いくつか試したいことがありますが、
紙の表面を変えて、鋭利な刃物にすることは出来ますか?
手荒な使い道はしないつもりです。」
マツリにナイフ変わりになるものを要求しつつ、
スタンドで右足の足首から膝までを『延長』する。(右手で計測)
バランスはやや悪いが、これなら膝間接に頼らず立つこととゆっくり歩くことは出来る。
二人が元の部屋に移動するならともに戻るが、戻らないなら部屋をくまなく見て
何か印象の強い品物がないか見てみる。あるいは不快感が部屋全体なのかどこかの点なのかを。
184
:
紀ノ国屋
:2011/11/05(土) 00:44:47
>>182-183
「『ムカデ人間』……!」
当てずっぽうで言ったようなものだったが、本当に『ムカデ』とは驚いた。
転びかけた江崎に問われ、
「ああっ、大丈夫ですか?……いえ、特に何も感じませんね……
江崎さんだけが感じるとなると、それをひとつの手掛かりとした方がいいでしょうか。
……とりあえず下手に動かないでおきます」
その場で立ったまま周囲に異変がないか見回しながら、
「うーん……本棚すなわち言語化された知識が部屋と、
抽象的なシンボルが雑然と置かれた部屋……
改めて考えると、『右脳』と『左脳』の関係に似ているような……?」
「私たちはこの部屋を探し回ることで、あるいはただうろつくだけでも不意に、何かを思い出す。
この状況、脳の中を、精神の内部を移動して記憶を辿っているのを『模式化』したものと考えれば、合点がいく……
同じ行動をしてもそれぞれの結果に差異があるのは、私たちは同じ空間にいるように感じているが
実際には各々自分の脳の中にいて、それがシンクロしていて触れたり協力したりできるだけなのだとすれば」
「いや、でも隣の部屋にあった本はまったく覚えがないものばかりでした。
単純に忘れているのでないとすれば、ここにいる誰でもない何者かの左脳なのでしょうか……?
まさか……」
脳の……
さすがに薄ら寒く感じて、まさかと思い、一瞬浮かんだ単語を飲み込んだ。
185
:
マツリ・エノキ
:2011/11/05(土) 03:20:51
>>182-184
「うわうわうわ!転ばぬ先の何とやらだね、これは」
杖代わりの角材で身体を支えつつ、
江崎の質問に答える。
「無理じゃないと思うよ、ただ中身は紙だから、
サバイバルナイフみたいなのを期待されると困るね。
ペーパーナイフぐらいに思っといてね?
……嫌な感じはないね。声は聞こえるけど」
――ムカデ人間か。
でも3人だと昆虫の頭・胸・腹しかないよね。
「……もしかして、3人でそれぞれ担う役割が別?」
服の右腕の袖を肩から破り取っておく。
腕が曲がって取りにくいだろうけど、無理に引っ張ればどうにか抜けるでしょ。
186
:
→
:2011/11/05(土) 17:53:47
>>183
室内の棚に並んだ箱は、どれも似通ったもので見分けも付かない。
中を確認する事は出来なかったが、どの箱にも良い印象は感じられなかった。
室内に漂う不快感が、箱から感じるものなのか、箱から感じるものが室内を覆っているのか、
部屋全体から発せられているものなのかは、判別出来ない。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
曲がったままの右足の『長さ』を伸ばそうとしたが、変化は無かった・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>184
周囲を見回したが、特に変化は見当たらない。
ただ、不安感と不快感の入り混じった胸騒ぎだけが、次第に大きくなっている様だった。
>>185
衣服を肩口から袖まで破ると、右肘には円形の手術痕らしきものが確認出来る。
187
:
マツリ・エノキ
:2011/11/08(火) 22:04:39
>>186
「……関節を動かないように改造されてるのかな」
破った袖を切り開いて一枚布のようにし、
『ストーン・フューリー』で表面を『ダイヤモンド』へと変化させる。
「鉄の方がいいです?」
以上を施した物を江崎に渡す。
188
:
江崎 計
:2011/11/09(水) 18:42:36
>>186-187
「いえ、固ければ十分です。
それよりもおかしい・・・・・・・曲がった足に対して能力が使えない。
マツリさんの能力が大丈夫そうなら・・・・・
この足には『別の能力がかかっている』のかもしれません。」
マツリが能力を問題なく使えているなら、それを受け取る。
そしてその石と無事な自分の右手の指に対し、それぞれ能力を使ってみる。(すぐ解除する)
上記3つの事例で、肉体変化に伴う能力への影響が見えてくるだろう。
>>184
「そして遅れましたが・・・・・紀ノ国屋さんの部屋に対する見解は一考の価値があります。
二つの部屋と記憶、右脳と左脳の関係・・・・・・・・・・
ただ、いったん元の部屋に戻るべきかもしれません。
この部屋にとどまることが危険にも思えてきました。
少なくとも向こうの部屋であれば時間の制限が薄れるはずです。
それに『記憶の本』にも、読んでない引っかかる項目がありました。
一度三人で戻りませんか?」
マツリが止めなければ、紀ノ国屋の判断で移動するかしないかの行動も追従する。
189
:
江崎 計
:2011/11/09(水) 18:49:42
>>188
[4行目訂正]
誤:「別の能力がかかっている」
正:「手術によって内部で固定されてるか、あるいは別の能力がかかっている」
190
:
紀ノ国屋
:2011/11/13(日) 20:12:13
>>186-189
「能力が使えない……?なるほど。
あるいは二つの事象を同時に説明できる能力か……ですが。
私の能力も試してみます」
『アリュール・シックス・アコード』を発現し、自らの動かない膝に触れさせて
『膝の動作を阻害している物体』の『その用途』を消し去ってみる。
なんらかの形ある人工的なものがそこに存在して、
それによって物理的・スタンド能力的に動作を阻害されていれば
それは効果を失い、多少なりとも動かせるようになるはずだし
形のない現象によるものであったり、単なる負傷でしかないのなら何も起こらないだろう。
──もっともただの負傷なら江崎の能力が効かない理由が説明できないが。
「私も少しずつ、何か……言い知れぬ不安感を感じるようになってきました。
だんだん強くなっています。もともと確たる目的があって来たわけではないし、戻っても構いませんが」
江崎の提案に賛同する。
191
:
→
:2011/11/14(月) 01:31:35
>>187-190
『マツリ』の渡した袖の切れ端を手にした『江崎』は、切れ端と自身の右手の指の『長さ』を変えた。
先の右足に対し、『スタンド能力』で各々の長さが変化する・・・・・・・・・・・・・・。
『紀ノ国屋』の右膝には、何の変化も起こらなかった。
君達が最初の部屋に戻れば、室内に何ら変化は無いだろう。
192
:
江崎 計
:2011/11/16(水) 13:44:13
二人のスタンドは人型だが、その姿も『肘』と『膝』が固定されてるのだろうか?
「能力が完全に使えないわけではないようですね・・・・
この『曲がった足』(恐らく腕も)だけが通じなくなってますが。
紀ノ国屋さんはいかがでしたか?
実験動物も今の我々にも『手術跡がなかった』ことから、手術自体が『何かの能力』かもしれませんが。」
「ただ・・・・残念ながら推理の壁に当たってる気がします。
何か『現象全てを包みこむ発想』が思いつければいいのですが・・・・
もう少しヒントとなる要素を増やしてみたいところです。」
「最初に『マツリ』さんが見た『思い出すなというメモ』・・・・・・
串や広告も不可解な要素ですが・・・・あれが一番イレギュラーな気もします。
他は全て『過去の手掛かり』なのに、あれだけは『現在へのメッセージ』でした。
・・・・・・・・・・・誰が残したかも不明ですが、まだあるかもしれません。
私は私で、いくつかの検証をしてみます。」
マツリに貰った硬質化した袖を無事な右手で使い、
曲がった左手の甲、皮膚を傷つけてみる。その際、「WAKE UP」と文字にして掘ってみる。
これまでの怪我は全てムカデ化の影響だろうが、『それ以外の怪我』は起きえるか。
そして痛みは出血はあるか?零れた血液は、記憶に連鎖して地面に絵を作らないか?
特に異変がないならついでに『記憶の修復』本をもう一度手にとってみる。
>>114
で見かけた『偽記憶症候群』もちょっと確かめておきたい。
何かを思い出しかけてる紀ノ国屋の記憶がはっきりする方法でもあればいいのだが。
193
:
マツリ・エノキ
:2011/11/16(水) 21:27:27
>>191-192
「リスクに目をつぶってでも、
何かしら事を起こした方がいいかもしれないけど、
この部屋に留まる理由はないかな?」
元の部屋に戻る前に、
>>30
で投げ込んだ広辞苑を探して回収しておこう。
回収出来たのなら、元の部屋に戻って広辞苑のページに線でも引いてないか見てみよう。
194
:
紀ノ国屋
:2011/11/17(木) 03:44:54
>>191-192
「私のスタンドは効果が無いようですね。
何らかの道具などが埋め込まれて作用しているわけではないことがわかります。
……能力封じのような特別な理由が無いかぎりは、ですが。
せっかくこちらに来たことですから、手土産をなにか持っていきますか」
ふたたび隣の部屋に移る前に、片手で持てるサイズの小さな木箱が取りやすい位置にあったならばそれを拾い上げ、
肘が曲がって伸びないほうの手が握力を失っていないようならそちらの手で抱えるように持ちつつ、
無事なほうの腕で杖を使い歩き、隣へ戻る。
持てそうな木箱が無かったりうまく持ち運べそうになければ普通に戻る。
195
:
→
:2011/11/19(土) 00:47:56
>>192
手の甲に文字を刻むと、痛みと共に血が流れ出る。
床に滴り落ちた血液は、特に何かを暗示する事も無く、足元に広がるだけだった。
君達の『スタンド』にも、特に変化は無い。
『擬似記憶』━━━━━━━━━━━━
『記憶の修復』の4章を開くと、『偽記憶症候群』についての記述があった。
『偽記憶症候群(ファルス・メモリー・シンドローム)』は、過度の心理的負担から精神を
防衛する本能的な『記憶の改竄』を指す。
現実逃避の一種であり、本来の記憶を『作り出した別の記憶』と『すり替える』。
これによって、心的外傷等を和らげる・・・・・・・・・・・或いは、消し去る事も出来るらしい。
>>193
投げ入れた広辞苑は、表紙の端が折れ、ページの中程が開いたまま落ちていた。
拾い上げると、開いたページの数枚が折れている。
元の部屋に戻ろうとすると、同じく戻ろうとしていた『紀ノ国屋』が突然嘔吐した。
彼の落とした木箱が、嘔吐物の中に落ちる・・・・・・・・・・・・・・・・・。
196
:
→
:2011/11/19(土) 00:48:29
>>194
君は、ティッシュボックス程の木箱を見つけ、それを手に取る。
『填め込み式』の蓋になっており、特に封印はされていない。
幸いにも、右手の握力は健在だった。
『ドドドドドドドド』
元の部屋に戻ろうとした君は、木箱の蓋が少しズレている事に気付く。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
微かに開いた隙間からは、木箱の中がチラリと見えた。
ふと、鼻先に腐臭が漂う・・・・・・・・・・・・・・・次の瞬間、君の喉元に何かが込み上げて来た。
「ゲボォオオオ!!」
思わず嘔吐すると、持っていた木箱が落ちる。
拍子に蓋が外れ、空の箱が足元に転がった。
197
:
紀ノ国屋
:2011/11/21(月) 01:54:58
>>196
「うウヴョげァっぇエゲべれェれれれれェ」
なぜ吐いたのか。腐臭が漂うといってもちょっとやそっとで吐くのはおかしい。
臭気の強さから見ても時間から見ても急すぎる……
思えば今までも度々そうだった。『思わず吐く』ということは、この部屋に閉じ込められてから何度もあった。
本当に吐くようなことだったのか、それらは……?むしろ、『吐くこと自体』に何らかの意味・意図があるのか?
そんなことを思ったが、
(……今は、目の前の状況を見よう)
口元が拭えれば拭い、転ばないように杖と動くほうの足で体勢を立て直し
その場に投げ出された箱と(見えれば)その中身を見る。
198
:
江崎 計
:2011/11/21(月) 18:54:38
>>195-196
(擬似記憶・・・・・何か引っかかる気がしますが・・・・)
(そもそも『ムカデ人間化』が封印すべき記憶なら、
もう全貌を思い出したといってもいいはずです・・・・・だが3人とも身体の変化はまだ半分)
(沸き上がる記憶自体も妙に引っかかります。二種類ある。
言葉に出来ない『感覚』的な内容と、鮮明な『フラッシュバック』。
この二つは自身に起きた現実と捉えてましたが・・・・・・・・全部信じていいのか?)
(二つの部屋も、こちらの部屋は配置や破壊も我々が認識してきた変化なのに対し、
奥の部屋は勝手に物が動いたり、あったはずの物が消えてたり・・・・)
質問だが、紀ノ国屋の嘔吐は現時点の江崎にも認識できているだろうか?
ただの偶然かもしれないが・・・・過去2回の二人の嘔吐時も、
江崎一人だけがその場で察知していない。
行動としては、本を読み続けてみる。前読んだ章を流す程度に。
前読んだ内容と変わりないはずの文章があるはずだ。
二人の会話や音、あるいは匂いが意識に入った時点で読むのをやめ、そちらを注目したい。
199
:
マツリ・エノキ
:2011/11/22(火) 23:45:17
>>195-197
「うわ、大丈夫?」
紀ノ国屋が落とした木箱は完全に吐瀉物に覆い隠されているのかな?
歯とか混じってないかを確認してみる。
「私と同じ状況……かな?
さっきまで気分が悪そうな素振りは無かったみたいだし、
何か意味があるかな?」
念の為、私自身も嘔吐感が無いか、
身体に異常が無いかを確認しておこう。
200
:
→
:2011/11/27(日) 03:07:39
>>197
汚物の様な悪臭を放つ嘔吐物を口元から拭いながら、君は落ちた箱に目を落とした。
蓋の開いた箱の中には、何も見当たらない・・・・・・・・・・・・・・つまり、空箱だった。
箱の底には、左端の中程に突起物が1つあり、箱の裏側から打ち付けられた小さな釘の頭だった。
頭の先端が『くの字』に曲がっており、それが何かを表している様にも思えた。
『ゲッボォォオオ━━━━━━!!』
不意に、横にいた『マツリ』が嘔吐すると、その嘔吐物が箱を隠す様に覆い被さった。
>>198
『紀ノ国屋』の嗚咽は、君の耳にも届いていた。
嘔吐物の放つ悪臭は、時間の経過と共に鼻先まで漂って来る・・・・・・・・・・・・。
本を読み返したが、その内容に変化は感じられない。
『紀ノ国屋』は、その足元に落ちた木箱を見つめており、『マツリ』も同じく箱を見ていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次の瞬間、『マツリ』が続いて嘔吐する。
>>199
木箱は、嘔吐物の上に落ちているだけで、それを被ってはいなかった。
中には、何も入っていない・・・・・・・・・・・・・・・・。
箱の底には、左端の中程に突起物が1つあり、箱の裏側から打ち付けられた小さな釘の頭だった。
頭の先端が『くの字』に曲がっており、それが何かを表している様にも思えた。
『ゲロゲロゲボォォッ!!』
体調を確認しよう考えた直後、君の口から嘔吐物が勢い良く噴き出した。
嗚咽を上げた君は、木箱が瞬く間に嘔吐物を被って行く様子を、涙に歪んだ視界で見つめる。
201
:
マツリ・エノキ
:2011/11/30(水) 00:39:30
>>200
「ガハッ・・・ゴホッ・・・こ・・・れ・・・!」
なんか見えて来たね、これ。
「多分、私の紀ノ国屋さんが2番目と3番目だから
吐いてるんだろうね、で、その事を忘れるために
それに関係あるものを・・・オエ・・・吐いてるんじゃないかな」
202
:
紀ノ国屋
:2011/12/01(木) 22:08:04
>>200
「空っぽ……?」
(どういうことだろう。先程の『悪臭』は、いったいどこから匂っていたのだろう……?)
やがてその内側に『釘』を見つけるが、
「…………?
なんでしょう、『ムカデ』や『連結』とは結びつかないですね。
新しい情報のような気がします。
もしかしてこの、曲がって動かない肘や膝を表しているのでしょうか」
そう思って、再度自らの動かないほうの肘や膝を見て、『釘』と見比べてもみる。
>>201
「なるほど……確かにそういえば、江崎さんは吐いていませんね。
となると……私が最後尾だと女性の尻にかぶりつきということで
ある種の変態的なエロチシズムがありますが、おそらく犯人はそのような
むざむざ喜ばせるような真似はしないでしょう。
私が真ん中で、マツリさんが最後尾という可能性が高い……のではないでしょうか」
203
:
江崎 計
:2011/12/02(金) 11:39:28
>>200-202
「ここが現実ではないからでしょうか?
二人とも胃の許容量を越えて吐いてますね。
確かに私にその症状はない・・・・・いや、臀部に来るのかもしれませんが。
それなら中央にいる者は、臀部と嘔吐のダメージ両方が起きうるのではないでしょうか。
男女差については犯人は特に考慮してないでしょう。」
自分は木箱の視認や嘔吐臭を嗅いでもゲロ欲はわかないだろうか?
紀ノ国屋が釘を取り出してそれを見れるなら見つめてみたいが。
「・・・・・・・やはり、一度『気絶』してみるのも手かもしれません。
『ここ』で意識を失えば、『紀ノ国屋』さんのように一時的に『別の場所』に意識は行くかもしれません。
私には『気絶させる』ことも『起こす』こともは向いてないので、
お二人が賛同するならば、その役目は私が負います。
能力で軽く気絶というのは出来る気がしませんしので、物理的に首を締め『落とす』ぐらいがいいですが、
蘇生させないと本当に死んでしまうこともありますので、考慮してください。」
204
:
→
:2011/12/03(土) 14:54:56
>>201-203
箱の底に刺さった釘は、曲がったままの肘や膝に比べて、その角度が広い。
『江崎』は、嘔吐物を浴びた木箱や釘を見つめたが、特に体調の変化は無かった。
205
:
マツリ・エノキ
:2011/12/08(木) 00:27:00
>>203-204
「力任せに、ってのでいいなら
『ストーン・フューリー』でやってもいっけど、首を締めるとなると有り余っちゃうね。
服でも裂いて紐作って締める?」
口元を拭って、上着の裾を指し示す。
206
:
江崎 計
:2011/12/08(木) 00:50:03
>>204-205
「やはり私には何もおきないですね・・・・・
実行するなら気絶する程度が望ましいです。骨までいくことのないように。
失神したら失禁程度はありえますが、基本首を絞めて落ちた程度では漏れたりしません。
あってもそこは汚し合いということで・・・・リアクションは割愛しましょう。」
「紀ノ国屋さん、反対意見があればお願いします。
私も是が非でもこれを試したいわけではないので・・・。」
207
:
紀ノ国屋
:2011/12/08(木) 01:19:07
>>203-204
「私のスタンドはパワーがないし能力的にも無理ですね。
肉体の腕力で締めるのも手ですが、私の体では難しいでしょう。
私は気絶と『別の場所』行きとでは、『別の場所』が原因で
気絶のほうが結果のような気がするので、骨折り損になりそうにも思いますが……
これは単なる『勘』ですし、やってみる価値はあると思います」
杖を突きながら『箱』に近付き、ゲロの海の中から拾い上げようとしてみる。
208
:
→
:2011/12/09(金) 01:08:52
>>205-207
議論しながら、『紀ノ国屋』は落ちた箱を拾い上げる。
箱の形状に変化は無かったが、その中にはたっぷりと嘔吐物が入ってしまっていた。
209
:
江崎 計
:2011/12/09(金) 22:18:30
>>208
私もそんな気はしますが………とは言わないでおこう。
「成功でも失敗でも検証材料を増やすことになればいいでしょう。
他に確認したいor試したいことがなければ、いつでもお願いします。」
「それと万が一、私が気絶から一向に覚めなく、かつ私が死んでいない場合は、
刃物か何かで手の甲あたりを傷つけてみてください。文字か何かで。
意味があるかどうかはわかりませんが。」
210
:
紀ノ国屋
:2011/12/13(火) 00:58:07
>>208-209
江崎の話にうなづきながら(離れているのでマツリの役目だろうが一応)、
箱を逆さにして嘔吐物を床に落とす。
粘着性が高いようなら、2〜3度ほどパッパッと振り落としたい。
嘔吐物を落としたら、その中にあるはずの『釘』を見る。
もし何もなかったりしたら、嘔吐物と一緒に落ちているかもしれないので足元を探す。
211
:
マツリ・エノキ
:2011/12/13(火) 02:02:55
>>208
「オーケー、じゃあやってみるよ?」
服の上着の裾を破いて紐を創り、江崎の首に巻きつけ――締め落とす。
肘が曲がっていて、少々引っ張りにくいかもしれないけど、
上手く体重を加える事で締めあげたい。
212
:
→
:2011/12/15(木) 04:34:56
>>209
紐が首に食い込むと共に、君は呼吸困難に陥る。
苦しみに手足で宙を掻いたが、声を上げる事も出来ず、視界はノイズに閉ざされて行く。
『ドドドドドドドドドドドド』
意識が遠のくと、苦しみも薄れ、心地良い浮遊感が君を包み込んで行った。
眠る様に目を閉じた君は、そのまま暗い闇の中で意識を閉じる。
>>209
,
>>211
破いた衣服で紐を作ると、『マツリ』は『江崎』の首を絞めた。
体重を掛けて絞める事で、紐は『江崎』の首に食い込む・・・・・・・・・・・・・・・・。
『ギリギギィィ・・・・・ッ』
すぐに呼吸が出来なくなった『江崎』は、顔色が赤から青へと変わって行った。
苦悶の表情を浮かべながら、手足をバタつかせた『江崎』だったが、その意識は次第に
薄れて行く。
やがて、目を閉じた『江崎』は、失禁したまま動かなくなった。
>>210
嘔吐物を振り落とした君は、再び箱の中を覗き込んだ。
釘が変形している様な事は無く、その内部に変化は見られない。
213
:
江崎 計
:2011/12/15(木) 10:40:49
>>212
一身上の都合で気絶する。
冷たくなりそうだったら・・・・怖いですね。
214
:
紀ノ国屋
:2011/12/17(土) 19:53:42
>>213
「じっくりと眺めても、特にそれ以上の変化はなさそうか……」
今いる『木箱の部屋』をざっと眺め、特に異常や変化などを発見しなければ
釘の刺さった木箱は持ったまま、マツリたちのいる『本棚の部屋』へ戻る。
(二人の行動によって何かが起こったら、サポートの必要があるかもしれませんしね……)
215
:
マツリ・エノキ
:2011/12/18(日) 20:13:15
>>212
「……」
失禁した江崎さんの首から紐を外し、
寝かせ、気道を確保し、呼吸と脈の有無を確認。
その後、様子を見る。
「もうちょっと様子を見てみようか」
――ムカデ人間。
人間の臀部と口腔を繋ぎ合せるなんて気が狂ってるとしか思えないけど、
そんな物を創るのには何か理由があると思うんだよね。
「……なんで、終わりを作ったんだろう?
人数を集めれば『輪』も出来ただろうに」
216
:
→
:2011/12/22(木) 03:25:47
>>213
,
>>215
『ピチョ・・・・チョロチョロ・・・・・』
『江崎』の首から紐を外すと、その股間が濡れている事に気付く。
染み出た尿は、見る間に床へと広がって行った。
だらしなく舌を出した『江崎』は、呼吸も脈も止まっている。
>>214
室内を見回したが、特に変化は見当たらない。
『マツリ』は、動かなくなった『江崎』を横にして、様子を窺っている様だった。
217
:
マツリ・エノキ
:2011/12/24(土) 01:16:50
>>216
「・・・やりすぎた!」
ともかく心臓マッサージで江崎さんの蘇生を試みる。
しばらく続けて蘇生しないようなら、人工呼吸も行う。
一先ず、何よりも江崎さんの蘇生を優先。
218
:
紀ノ国屋
:2011/12/26(月) 21:07:51
>>216
「大丈夫……でしょうか?」
何かできることがあるのかどうかはわからないが、
マツリたちに歩み寄る。
219
:
江崎 計
:2011/12/27(火) 18:30:34
>>216
何か見えるならそれを活目する。
それがどの形かは、
220
:
→
:2011/12/31(土) 04:29:03
>>217-218
『紀ノ国屋』は、動かなくなった『江崎』に救命措置を施す『マツリ』の方へと歩み寄る。
何度と無く、心臓マッサージと人工呼吸を試みたが、『江崎』が目を覚ます気配は無かった。
>>219
『ゴゴゴゴゴ・・・・・』
ふと、微かな音に君は目を覚ました。
規則的に響く小さな電子音は、横にある医療器械から聞こえて来る。
身体を包む柔らかな感触から、ベッドの上に横たわっている事が分かった。
『ハハハハハハハハハハ!!』
突然、脳裏に威丈高な笑い声が響く。
声と同時に浮かんだのは、希薄な頭髪に細い目、脂ぎった顔をした中年男性だった。
『ダニエル・ロイ・レジニッジ』━━━━━━━━━━
通称、『Dr.レジニッジ』。
彼との出会いは、あるレストランで・・・・・・・・・・・・・それが、悪夢の始まりだった事を思い出す。
それまで忘れていた記憶という名の光が、閃光の様に君を照らし出した。
「うわァァァアアアああああああああああ━━━━━━━━━━━ッ!!!」
次の瞬間、全てを思い出した君は、反射的に悲鳴を上げる。
取り繕っていた心が、粉々に砕ける音が聞こえた。
『江崎 計』 スタンド:『プロフェティック・メソッド』
・・・・・・・・・・・・・『再起不能(リタイア)』
221
:
マツリ・エノキ
:2012/01/01(日) 00:54:27
>>220
「……」
蘇生を試みる事をやめ、2つの部屋それぞれを確認する。
何か変化はあるかな。
「紀ノ国屋さん、探索を続けよう。
これだけやってダメってことは自分で気絶するのは『ハズレ』なんだよ。
ともかく、色々見てみるしかないよ」
222
:
紀ノ国屋
:2012/01/01(日) 18:10:24
>>220-221
「江崎さん……」
目を覚まさない彼を見て肩を落とす。
なんとなくこうなる予感がしていた。止めるべきだった……
「そうですね……。
しかし、何をどうすればいいのか、未だに判然としないですね。
とにかく、しらみつぶしに当たるしかないか……」
本棚から、ファイルをおもむろに一つ取る。
表題が書かれていないか確認したあと、開いて中身を見る。
223
:
→
:2012/01/05(木) 04:53:54
>>221
『江崎』から離れた君は、2つの部屋を見比べた。
『ゴトッ・・・・』
ふと、箱のある部屋で小さな物音が響く。
音のする方を見たが、部屋の外から確認する事は出来ない。
>>222
本棚のファイルを1冊取り出した君は、特に何も書かれていないグレーのファイルを開く。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
挟まった数十枚の紙には、モノクロの写真がプリントアウトされている様だった。
人体を断片的に写したものが大半だったが、その中に君達3人の顔写真もある。
眠っているのか、全員が目を閉じたまま写っていた。
224
:
マツリ・エノキ
:2012/01/06(金) 23:12:45
>>223
「……隣の部屋に行ってくるよ。
極力、戻って来る努力はするけど自分の身を最優先してください」
箱のある部屋の入り口へと立ち、
物音の原因を探る。
225
:
紀ノ国屋
:2012/01/12(木) 19:08:14
>>223
「……これは、記録写真でしょうか?」
私たちの顔が写った写真をそれぞれ取り出し、その裏になにか書いてないか見る。
なにも無いようなら、更にページを進める。
>>224
「はい……そちらこそ、気をつけて。
ここには確実に私たち以外の『何か』がいます。
あるいは、それを倒せば脱出できるような──『簡単な話』であれば助かるのですが」
226
:
→
:2012/01/14(土) 02:36:25
>>224
2つの部屋の境に立った君は、隣室の様子に目を凝らした。
だが、物音の原因らしきものは、確認出来ない・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『ドザッ』
不意に、再び部屋の奥で物音が聞こえた。
>>225
紙の裏に文字は見当たらず、それは他のページも同様らしい。
ページを捲って行ったが、他に目を惹くページは無く、ファイルの意図や目的自体も
不明瞭なままだった。
『ドドドドドドドドドドドドドド』
ふと、ほんの一瞬・・・・・・・・・・・・・・・・『L字型に折れた棒』の様なものが、君の脳裏を
過ぎった。
227
:
紀ノ国屋
:2012/01/14(土) 03:24:34
>>226
「……?」
突如として想起された『曲がった棒』。
それは、先程の『曲がった釘』とも共通するものであるが、
ファイルの中身とはリンクしているとも思えなかった。
「見たものとは関わりがないのだとすると、
こうやってページをめくる行為そのものが重要なのか、
それとも……答えに近付いているのではなく、
『時間切れ』が忍び寄ってきているだけなのでしょうか」
ファイルを、とにかく最後まで見る。
もしも、もう最後まで見てしまったのなら、
なにか、脳裏をよぎったような棒に関して、
載っていそうな雑誌や書籍などが本棚にないか、探してみる。
「そういえば……最初に隣の部屋で見たものも『棒』でしたね」
それは曲がってはいなかったと思うが……いったい何があるというのか。
謎は深まるばかりだが、とにかく探す。
228
:
マツリ・エノキ
:2012/01/14(土) 20:25:21
>>226
「入るしかない、か」
部屋に入り、音のした辺りが見える位置まで移動。
その際には紀ノ国屋さんも確認出来る位置取りを可能であるならば心がける。
その上で物音の正体を確認したい。
229
:
→
:2012/01/15(日) 03:20:47
>>227
最後のページを捲った君は、ファイルから再び本棚へと目を向ける。
だが、並んでいる本に目を惹くものは見当たらず、脳裏に浮かんだ映像に符合する様な本を
見つける事は出来なかった・・・・・・・・・・・・・・。
>>228
『ガラ・・・・』
部屋に足を踏み入れると、奥の方で何かの崩れる物音が聞こえた。
本棚を物色している『紀ノ国屋』の姿を横目に、君は部屋の奥へと進んで行く。
やがて、出入口から真っ直ぐ部屋の中程まで進むと、一番奥の壁際の隅で崩れた箱の山を
見つけた・・・・・・・・・・・・・・・・・・壁沿いの棚に置かれていたであろう木箱やダンボール箱は、
壁の方から前方へ押し出される様に落ちている。
230
:
紀ノ国屋
:2012/01/16(月) 01:23:58
>>229
「…………さっきの棒をもう一度見たほうが早いかもしれませんね」
隣の部屋へ移動。
マツリの頑張りをチラッと見つつ、最初に開けた縦長の木箱がないか探す。
もし見当たらなかったり、散乱していてわからなくなっていたら、
似たようなシルエットの木箱でもいい。
見つけたら、開ける。
231
:
マツリ・エノキ
:2012/01/16(月) 02:33:10
>>229
「………え?地震?」
入口から奥の壁まで歩いてみる……
何か違和感は無いか、壁に出っ張りが生まれてるだとか
部屋そのものが縮んでいないかだとか、そんなものを調べる。
232
:
→
:2012/01/16(月) 23:26:41
>>230
隣の部屋に入ると、奥の方へ歩いて行く『マツリ』の姿が見えた。
君は、まだ嘔吐物が残る床を見回すと、それらしき木箱を拾い上げる・・・・・・・・・・・・・・・・。
空の箱を覗くと、果たして小さな釘が刺さったままだった。
>>231
部屋の奥へ進んだ君は、棚の裏側の壁面の一部に微かな亀裂が走っている事に気付く。
亀裂の隙間からは、コンクリートの下に鉄板の様がものが覗いていた。
233
:
マツリ・エノキ
:2012/01/17(火) 21:46:03
>>232
「……」
亀裂に近づく。ただし、亀裂の正面には立たないように。
手が届く位置まで来たなら、『ストーン・フューリー』で亀裂をなぞってみる。
234
:
紀ノ国屋
:2012/01/18(水) 00:37:35
>>232
「……うーん」
釘を引き抜いてみる。
何もなかったら、最初に金属棒が4本入っていたダンボール箱(
>>66
)を探す。
判別が付かなければ似たような形状の似たような箱でもよい。
見つかったら、開けてみる。
235
:
→
:2012/01/19(木) 05:24:38
>>233
『ボロ・・・・・』
亀裂をなぞると、それに沿ってコンクリート壁が少しずつ崩れる。
>>234
釘は、少し力を込めれば、簡単に引き抜く事が出来た・・・・・・・・・・・・・・・・。
それらしいサイズのダンボール箱を見つけた君は、おもむろに箱を開く。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
中に入っていたのは、棒では無く、膝や肘に付けるプラスチック製の保護パットだった。
4つのパットは、その内側にガーゼが敷かれており、赤黒い血がこびり付いている。
━━━━━━━━━━不意に、君の左膝に鈍い痛みが走った。
『ブジュブジュ、ゴポォッ』
膝の痛みに屈み込んだ君は、口の中にドロリとした舌触りを感じる。
すぐに、生臭い匂いが口から鼻腔へと抜け、君は反射的に嘔吐した・・・・・・・・・・・・・・・・。
236
:
マツリ・エノキ
:2012/01/20(金) 22:38:40
>>235
更に亀裂をなぞることで壁を崩し、
下の鉄板をどんどん露わにしていく。
「さて、何が出るかな?」
237
:
紀ノ国屋
:2012/01/21(土) 01:28:12
>>235
生臭い臭い……ゲロの臭いだろうか?
ゲロ以外の臭い(例えば血など)であったなら、そこは留意しておく。
「これは、私たちが『実験』で付けられていたものでしょうか……ぐッ!?」
嘔吐がおさまったら、吐瀉物のなかになにかおかしなものが見えないか確認してから
ズボンの裾をまくって痛んだ膝の様子を確認する。
『保護パット』は、不自然に曲げられた膝を間違った方向に固定して治癒させるためのものと見たが……。
この体の有様を見れば、想像の範囲内だが……
もっとも、そう想像できる事態がすでに『狂気』に片足を突っ込んでいるのかもしれないけれども。
238
:
→
:2012/01/21(土) 21:47:19
>>236
『ボロボロォ・・・・』
壁が崩れるに連れて、その下にあるのが鉄製のドアである事が分かって来る。
ドアノブの部分には、円形の窪みがあり、防火扉の様に収納式の取っ手になっていた。
ドアの約1/3が現れた所で、壁の崩れる箇所が無くなる。
>>237
『オゲェエエエエッ』
嗚咽と共に君の吐き出した嘔吐物は、ドロドロした白濁色で何かが混じっている様子は無かった。
ズボンの裾を捲ると、君の膝は円形に赤黒く変色しており、膝は折り畳まれたまま伸ばせない。
239
:
マツリ・エノキ
:2012/01/21(土) 22:18:58
>>238
扉を覆う残りの壁を『ストーン・フューリー』で力強く殴りつけて破壊を試みる。
破壊出来ても出来なくても、一度元の部屋に戻る事にする。
「紀ノ国屋さん、向こうの部屋の壁にドアが!」
240
:
紀ノ国屋
:2012/01/21(土) 23:29:51
>>239
「……おお、いま向かいます。
『保護パット』を見つけたのですが、膝が……先程より悪化してしまって」
『ストーン・フューリー』で作った棒を杖代わりに歩く、今までどおりの歩き方が
できるならばそれで、もしもできなければ、這ってでもマツリのほうへ向かう。
「ドア……開けるなら、私の『アリュール・シックス・アコード』が役立つかもしれません」
241
:
→
:2012/01/24(火) 12:53:00
>>239-240
『ドゴドゴォッ!』
『スタンド』で殴ると、壁は更に崩れ始めた。
ドアの全体が露になって行く中、『紀ノ国屋』は半ば這って、『マツリ』の元へ辿り着く。
242
:
マツリ・エノキ
:2012/01/24(火) 23:37:49
>>241
一度、壁を殴るのを止めてドアが歪んでいないか確認。
また、鍵穴やロックの類がノブの周りに無いかを確認する。
「どういうことだろう?元から有った感じではないんだよね。
開けたから、好転するという保証も無いし――でも、ドアに関する事柄なんて今まで見覚え無いし」
243
:
紀ノ国屋
:2012/01/25(水) 01:32:15
>>241
「どいてみてください」
『アリュール・シックス・アコード』を発現し、扉に這い寄る。
「いいですか……スタンドの効果があるのは一分間だけです。
そして同じ物体に二度能力を行使することはできません。
ですから、一分以内に脱出しないとダメです。
さらにいえば、もしも外からもこの扉を開くことができないとしたら……
一度出れば、二度とこの部屋に戻ることもまた、不可能になります」
そう言い……マツリが止めなければ、
スタンドを扉に触れさせ、この扉の『閉じ込める』という用途を『引っこ抜く』。
これによって一分間、この扉は鍵などあらゆる手段によって
この中にいるものを『閉じ込める』ことができなくなり、開くだろう。
244
:
→
:2012/01/29(日) 16:58:02
>>242-243
ドアは、その表面に錆びや傷のあったが、大きな歪みは見当たらない。
鍵らしきものも見当たらず、施錠されている様子も無かった。
『ドドドドドドドド』
『紀ノ国屋』が『スタンド』でドアに触れると、まだドアを覆っていた残りの壁が
ボロボロと崩れ始める・・・・・・・・・・・・・・・・。
壁が完全に崩れると、ドアはひとりでに開き始めた。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ドアの向こうから漏れ出した強い光に、君達は目を細める。
245
:
紀ノ国屋
:2012/01/29(日) 19:34:02
>>244
「……行ってみましょう。
留まるというなら止めませんが」
扉の外へ出る。
出ながら、光の光源がなんであるかと、
先程からこの場所を荒らしていた何者かの姿がないかどうかは、確認しておく。
246
:
マツリ・エノキ
:2012/01/29(日) 19:41:30
>>244
「何が出るかな、蛇以外なら大歓迎なんだけど」
同じく扉の外へと出る。
何かしらが飛びかかってくる気配があれば、
『ストーン・フューリー』で躊躇無く迎え撃つ。
247
:
→
:2012/02/02(木) 02:05:28
>>245-246
君達は、扉の先━━━━━━━━━━━━
光の奥へと慎重に進んで行く。
足元の地面すら見えない真っ白な光に入ると、すぐに互いの姿は確認出来なくなった。
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
ふと、『紀ノ国屋』は、空の木箱の事を思い出す・・・・・・・・・・・・・・・。
光の中は、『光源そのもの』の中にいる様な感覚で、周囲の空間さえも把握する事は出来ない。
やがて、微かな耳鳴りが聞こえ始めると、君達の意識は急速に薄れ始めた。
248
:
マツリ・エノキ
:2012/02/02(木) 04:30:53
>>247
杖代わりの角材を強く握って、意識を覚醒させようとせめてもの抵抗はしておく。
恐らく無駄な抵抗だとは思うけども。
次に意識が戻ったなら、周囲の状況を把握しようと
首を左右に動かしてみる。
249
:
紀ノ国屋
:2012/02/06(月) 00:58:10
>>247
「おお……これは、出口なのでしょうか……ん?」
何かを思い出し、木箱を見る。その内側も外側も、ひととおり確認してみる。
確認するまでは奥歯を噛み締めて意識を維持しておこう。
歯がすべて抜け落ちて……は、いないはず……だ。
250
:
→
:2012/02/06(月) 11:04:21
>>248-249
『紀ノ国屋』の手元の木箱は、光の中で確認出来ない。
薄れて行く意識に抗う事は出来ず、君達は白い光に溶ける様に意識を失った。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
━━━━━━━━━━━目を覚ますと、すぐに微かな音が聞こえて来る。
それは、横にある医療機器から規則的に響く、小さな電子音だった。
身体を包む柔らかな感触から、君達はベッドの上に横たわっている事に気付く。
『ソイレント・ブラウン!!』
突然、脳裏に声が響く。
声と同時に浮かんだのは、希薄な頭髪に細い目、脂ぎった顔をした中年男性だった。
『ダニエル・ロイ・レジニッジ』━━━━━━━━━━
通称、『Dr.レジニッジ』。
彼との出会いは、あるレストランで・・・・・・・・・・・・・それが、悪夢の始まりだった事を思い出す。
それまで忘れていた記憶という名の光が、閃光の様に君を照らし出した。
「ああああああああァァアア━━━━━━━━━━━ッ!!!」
「ウッギャアああああ━━━━━━━━━━━━━━ッ!!!」
次の瞬間、全てを思い出した君達は、反射的に悲鳴を上げる。
互いの悲鳴が聞こえたかどうかは、心の砕けた君達には、どうでもいい事だった。
『マツリ・エノキ』 スタンド:『ストーン・フューリー』
『紀ノ国屋 仁』 スタンド:『アリュール・シックス・アコード』
━━━━━━━━━━━『再起不能(リタイア)』
251
:
→
:2012/02/06(月) 11:06:22
ミッションコンテストNo.2
『ソイレント・ブラウン』
THE END
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