したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ぼくの小説を書くコーナー

3名無しさん:2008/09/30(火) 22:16:27
A一郎君が自分を見失ったのは、
どうでもいいことを、どうでもいいことと
割り切ることができなかったからだ。
A一郎君がB子のことをどう思っていたのかしらないけれど、
B子はA一郎君が思っているほど、賢くない。
彼女は何も考えることのできない、バカだったと僕は思っている。
A一郎君の勘違い。
僕はコーヒーを飲む。
燻したような香りのする、濃くて苦い、胃がしびれるような。
思い出す。A一郎君には、軽やかさってのが無かった。

軽快さ。
コーヒーは旨いなぁ。
コーヒーが旨いことをいつまでも考えるヤツはいない。
全ての事象が等価だとすれば、
A一郎君がB子のことに頭を囚われていたのは、
実に馬鹿馬鹿しいことだと思う。
コーヒーは旨い。そう思った次の瞬間には、どうでもいいことになる。
どうでもいいことにしないと、記憶が変なふうに発酵してしまう。
A一郎君は、それに気づかない。
ずっと気づかなければいい。
コーヒーは旨い。クッキーも旨い。
伊勢丹の地下で買ったクッキーはもっと旨い。
その程度の話だ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板