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ほんの少し本の話

1:2003/06/28(土) 06:49
読んだ本とその感想、思い出など。

126:2004/10/01(金) 01:18
>>122
似たような本がいっぱいあるねえ。
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-keywords=莖ɱ�����/ref=xs_ap_l_xgl14/249-2599871-2106711

「質問力」なんてなんだか耳障りがいいような言葉を使ってるけど、要は、「相手に感心してもらえるような
質問ができるようになるためには、やっぱりお勉強しとかないとだめだゾ。プンプン」ってことだと思うけど。

あとはなんだろ。「ハキハキ元気よく喋ろう」とか「笑顔をたやさない」とか「話の語尾を濁さない」とか
「相手の目を見て話す」とか「結論を最初にもってきて簡潔に話す」とかなんたらかんたら。

127:2004/10/01(金) 01:20
>>123-126
だめだ。リンクがうまく貼れない。読み難くてごめんね。

128:2004/10/01(金) 14:02
その「読まざるを得ない本」のなかでも谷川俊太郎の事例が取り上げられているみたいだけど、こんなの読
んでみたら?役に立つかもよ。

http://www.1101.com/tanikawa/

糸井重里とのやりとりなんだけど、谷川さん、「うん、うん」とか「そうなの」とか「なるほど」とか、ま
ず頷いてるねえ。それがきっとその本の第3章にある「沿う技」ってことになるんだろうな。

自分を顧みると、ぼくはどっちかというと「ずらす技」で応じてるな。別の言い方をすると「はぐらかす」
になるんだろうけど。

でもなあ。
ぼくは自分のことを話すのが得意じゃないし好きじゃないから、人と話をするときにはかなり意図的に質問
する側にまわってるんだけど、鬱陶しがられてる気がしないでもないなあ。自分のことは話さないのに、こ
っちのことばっか根掘り葉掘り聞きやがって、って。質問ばかりする人って、往々にして煙たがれるんだよ
ねえ。それに、モテない。

129:2004/10/08(金) 02:43
帰りにブックオフで、大学院で法律を学ぶかたわらSMクラブで風俗嬢のアルバイトをする25歳の女性と
村上龍とのメールのやりとりをまとめた本を立ち読みしてて、激しく劣等感を覚えた。とはいえ、とても
買う気にはならなかったんだけど。均質的に世界を見てる。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140805161/qid=1097170338/sr=1-88/ref=sr_1_2_88/250-9536203-2753037

130:2004/10/12(火) 02:49
ちょっと聞いてみたいこと。
この掲示板を見ている人で、サルマン・ラシュディという人物を「どっかで聞いたことがあるようなない
ような…」という程度でもいいから、知ってるひとってどれくらいいる?

何者かというと、インド系イギリス人で、イスラム教国ではまず間違いなく発禁処分になっている(とい
うより、むしろ、出版を許されている国のほうが少ないかもしれない。日本では翻訳出版されているんだ
けど、ぼくは本屋で一度も見たことがない)『悪魔の詩』という本を書いたことで「イスラム教を侮辱し
た」としてイランのホメイニ政権によって懸賞金付き(1000万ドルくらいだったかなあ)の暗殺命令
を下されて命を付け狙われている亡命作家で、日本でも、たしか、その本の翻訳者が「何者か」に襲われ
て殺されているはず(と、ここまで、記憶だけを頼りに書いてみてからネットで調べてみたら、だいたい
合ってるな。どこで覚えたのか、よくもまあ、こんな役立たずのことを覚えてるもんだ。別に知識や記憶
力をひけらかしたいとかそういうことじゃないので、あしからず。んなもん、実生活上なんの役にも立た
ない)。

http://www.magicalweb.to/~msano/jinbutu/jinbutu2.htm

http://www.logico-philosophicus.net/profile/IgarashiHitoshi.htm

先日、一緒に九州へ行った友人と、東京に戻ってきてから乗ったモノレールと山手線の車内で本の話をし
ている際、そのひとの話題になった。ミラン・クンデラと大江健三郎が勧めていたので友人はその『悪魔
の詩』を買ってみたらしいが、十ページぐらいで挫折したらしい。

九州旅行を終えてそれぞれの自宅へと帰る電車内でサルマン・ラシュディの話題をして、「世界の最先端
の文学って(古典を知ってることを前提にしたものが多いから)ものすごく難しい」なんてな風に、「会
話として成立している」というのは、27歳の男二人(公務員とフリーター)の会話として普通にあり得
るのかあり得ないのかちょっと気になったもんで。たぶん、というか、まず間違いなく、あり得ないよな
あ。

最近、そうした世間との「ズレ」みたいなもの(この間もキシミさんと居酒屋で話してて、リオタールと
いうひとの名前が出てきたんだけど、そんなひと、普通知らないよねえ。ぼくも名前ぐらいは辛うじて聞
いたことがあったってぐらいでどんなことしてるひとかはよく知らないんだけど、それじゃあいったいぼ
くはなんのためにそんなことを覚えてるのか、というか、どういうひととのコミュニケーションを想定し
てそんなことを覚えているのか自分でもよく分からなくって…まあ、いいや。その居酒屋の卵焼きが滅法
うまかった。感動するよ、アレは)を矯正したくて仕方ないんで、この(↓)山形浩生の言ってることに
強く頷くわけです。山形浩生って誰かって?野村総研にサラリーマンとして勤めながら評論家をしている
オッサンです。

ttp://ruitomo.com/~hiroo/bbs/kohobu0074.html#kohobu20041012005516

131:2004/11/01(月) 22:56
http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=6899

面白そう。

132:2004/12/07(火) 15:30
憲法の勉強は一通り終わったのだけど、記憶したことを忘れないためと問題演習も兼ねてこんなのを買って
きて休み時間にも解いている。

http://www.tatsumi.co.jp/syuppan/new/2002/0929/ashibetu16.htm

司法試験用のものだけど、使う知識は公務員試験でも一緒なので。問題が多くて、クラクラする。

最近は、活字を読むといってもこんなのとか問題集とかテキストとかばっかり読んでいるせいで頭がこんが
らがり気味で、ゲージュツだとかブンカだとかムツカシイことは考えたくない気分でいっぱいです。

133:2005/01/13(木) 19:37
芥川賞に阿部和重さん 実力派の中堅作家
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050113-00000187-kyodo-ent

多分そうなるだろうな、とは思っていたけど、今回はほぼ出来レースだね。

134:2005/02/09(水) 12:13:13
読みたい本のメモ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822243427/qid%3D1107918607/249-7689057-5854715

135:2005/02/13(日) 16:10:55
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838715668/ref=amb_center-3_172820_3/250-7664050-2569867

インチキばかりがまかり通る世の中だ…

136:2005/03/03(木) 15:15:20
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103407123/qid=1109830377/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-1103764-8804235

137:2005/04/19(火) 00:33:02
『古典落語CDの名盤』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033040/qid%3D1113836451/250-2457419-4947424

帰りの電車で知ってる噺を中心に斜め読み。結論としては、志ん生・円楽・圓生の昭和三大名人を中心に、
上方落語復興の祖である桂米朝、落語界最初の人間国宝小さん、志ん生の次男志ん朝、そして談志に小三
治、そのあたりのCDならまず間違いあるめえよ、と、まあ、わざわざこの本にあたらずともわかってらぁ
てやんでぇというラインナップが紹介されている。あとがきにも「とりあげたCDも目立つもの中心になっ
たことは否めない」とある。ちなみに、ぼくの贔屓は志ん朝です。

この本を知るきっかけとなったソースはここ。
http://d.hatena.ne.jp/chaff/20050417

サークルの後輩なんだかどうだか、どこの誰なのか素性はよく分からないけれど、どういうわけか読んで
います。この彼、文章はぶっきらぼうながら、なかなか頭がいいので信頼しております。ぼくに褒められ
ても仕方ないか…

138:2005/05/26(木) 00:16:46
電車内で見かけた読書するひとを観察・寸評した「今日の読者」と題するメールが C1 くんから送られて
くるようになった。一年ぐらい前から別の誰かに宛ててひっそりと「連載」していたものらしい。なかな
か面白いので紹介します。

『逆説の日本史? 天下泰平と家康の謎』

中年サラリーマン
緑がかった濃い色のダブルのスーツ
ネクタイは黄緑に汽車のリアル絵がいっぱい描かれてる派手なもの…

そんなネクタイをしてしまってもいっこうに恥じらうところもない中年男性は、何故に歴史再解釈が好きか…

すでに固定してしまったものを掘り返し、想像の中で陵辱する
それは昔は美しかった妻への愛に似ている、か?

139:2005/05/26(木) 00:17:48
『全部、無料でやる Linux自宅サーバー』

浅黒い中年サラリーマン
眼鏡に白髪までは普通だが、そんなものを電車で読み込むくらいだからやはり我が道を行
く性格がプンプン
それは耳にねじ込まれたくちゃくちゃになった耳栓が示している
頼むから、邪魔しないでくれ!

ところで何年使ったら耳栓ってそんなになるんだよ…
靴じゃないんだから…

140:2005/05/30(月) 22:57:53
新たに送られてきたC1くん連載『今日の読者』シリーズ。

『スタートレック4』

半分英語で半分日本語のやつ…

30代後半らしきサラリーマン
ぺったりと髪の毛が頭にへばりついてるスーツをきててもオタクくささがにじみ出てる
当たり前のようにリュックだ…

小心者のくせにパソコンのパーツ買うときには値切ったりするんだろうな…

ちょっと内股なが内向的だ…
きょうび女の方ががにまただけどね

141:2005/05/30(月) 22:59:50
『今日の読者』シリーズ その4

『割安株、儲けの方程式』

40代半ばだろうか、テンパ気味っていうかテンパの太ったサラリーマン

貧乏くさい居住区しかないこの沿線であの容姿、人は見かけで判断しちゃいけないとはいうものの、金持ちならあんな格好であんなもの読まんよなぁ
大方きったない都営住宅かなんかにお住まい続けて手にした金がちょっとでも増えたらいいな〜とか思ったんかなぁ
ドーナツ屋の前で、ドーナッツ☆ドーナッツ☆☆とか騒いでる子供レベルの願望だよな

本読んで金持ちになるならみんな読むっつーの!
金はサロンワークでのコミュニケーションでしか増えない時代に金を増やそうとして読むとしたら中谷なんたらの恋愛の方程式だろが!
バイタへの口説き文句でベラベラしゃべる成金おやじをヒーヒー言わせて儲け話のひとつくらいわけてもらったほがいいんでないの?10万を100万にちまちま増やしてるんだったらね

えっ株で10倍?
嘘つき!!

142:2005/05/30(月) 23:01:01
>>138-141
もちろん、本人の許可なく無断転載。勉強になります。はい。

143みち:2005/06/08(水) 00:45:36
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798106577/qid=1118158903/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-0099020-8756217

最近一部で話題の一冊。
とりあえず買ってみたけど、1日で読み終わるわけがない。
興味がない人にはつまんないかもしれないけど、
好きな人はうーん。。。

144:2005/07/04(月) 19:08:25
「ニャロメのおもしろ性教室」
http://www.doutei.com/blog/archives/200409/13-1929.php

読んでみたいなあ。

145:2005/07/07(木) 03:00:12
『芸人 その世界』 永 六輔
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4006020902/qid=1120671281/sr=1-4/ref=sr_1_8_4/249-4485514-8805136

永六輔が、これまでに読んだり聞いたり実際に見たりしてきた芸人たちのエピソードを、長いもので十行程度、
短いもので一行とか二行で紹介している本。言ってみれば、芸人に関するトリビア本。たとえば、こんな風に。

「誰にあっても「やあ、しばらく」といったのは十五代目羽左衛門。
彼にとって初対面の人間はあり得ないというのである。
スターはこれぐらいの自信がほしい。」

「朝寝坊夢之助という前座の落語家。
家族に芸人になることを反対されて廃業した。
これが明治三十二年、後の永井荷風である。」

「五代目林家正蔵は百歳まで生きた。
百歳の時に手をひいてくれた女性のところに夜這いに行った。
年寄りに対する親切を、気があると誤解したのである。」

「酔っ払ったプロレスラーが『太陽の季節』でおなじみの障子破り大会をやった。
優勝者は障子の桟を折ったそうである。」

巻末に参考資料の一覧が載っているけど、その量たるや半端じゃない。エピソードの量も半端じゃない。ただし、
名前を聞いたこともないような芸人であるとか、ぼくに素養がないせいで、読んでいても分からないものが多い。
それなりに面白いけど、喰い足らないような気もする。それと、文庫なのに、高い。

146:2005/07/07(木) 15:40:35
>>145
同書から「なるほど」と思った言葉。

「ひとりでも多くの観客に喜んで見てほしい。この気持ちから映画づくりに専念したら、ほとんどが仁侠映
画だった」(東映・小沢茂弘)

http://www.zakzak.co.jp/gei/2004_10/g2004101507.html

「昭和二十三年に来日したニューヨーク・ポストの特派員、D・ベリガンの日本のレポートの一行目にこう
書いている。
「日本の家族はある意味ではすべて与太者の集まりであり、親は与太者の頭である」
…(後略)…」

日本の家族の原型をたどっていくと、ヤクザに行き着く気がするので、鋭い指摘だと思う。

「大衆映画には新機軸の必要もなければ、近代化も必要ではない。それはむしろ旧態を固守すべきなのだ。
(中略)かつて大道芸人によって厚顔無恥に提示され、ペテンと知りつつ観衆に受け入れられていたあの共
通の強迫観念をどう取り戻すかについて考えなくてはならないだろう」(種村季弘)

http://www.asahi-net.or.jp/~jr4y-situ/tanemura/about.html

さすがは種村さん、慧眼。

147:2005/07/10(日) 04:31:55
『夜這いの民俗学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750305677/qid=1120935714/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl14/249-2523584-3685921

図書館で目についたので借りてみた。けっこう癖のある文章。
戦後しばらくまで農村では当たり前にあったという夜這いの話が主だけど、そうした性にまつわる因習を
研究対象から故意に遠ざけたと、日本の民俗学を作り上げた柳田国男やその流れを汲むアカデミズム一般
を批判する本でもある。そうした著者の立場は次の一文によく出ている。

「腰巻きを解くのは簡単なようだが、女の方が協力してくれないと、美しく開帳できるものではなく、肌
の美しい女が開帳したときの一瞬の香というものは、実に男冥利に尽きるものであった。自分で腰巻きを
解いて待つのは、主人と愛人に対してだけで、夜這いでも腰巻きを解いて待っていてくれるようになった
ら愛人で、いわば結婚しようという意思表示にもなった。こうした肉付けがあってこそ学問もおもしろく、
リアリティもでるのである」

確かに、自身の体験も踏まえて具体的に書いてくれたほうが、勉強するにしても、ただ興味本位で読むに
しても、面白いよなあ。こうした本を読んでる場合じゃないんだけど…

148:2005/07/16(土) 17:07:08
>>147
面白かったので、抜粋。

明治政府は、一方で富国強兵策として国民道徳向上を目的に一夫一婦制の確立、純潔思想の普及を強行し、
夜這い弾圧の法的基盤を整えていった。そして、他方では資本主義体制の普及と発達のため、農村、特に
貧農民を農村から離脱、都市に吸収して安価な労働力として提供し、農村では小作農として定着、地主の
封建的地代の収奪を強行させ、地主対小作の対抗を尖鋭化させた。こうして都市や振興の工業地帯の性的
欲求のために遊郭、三業地、淫売街などの創設、繁栄をはからざるをえない。そうした資本主義的性機能
の発達によって巨大な収益を期待した。

これに対して農村地帯で慣行されている夜這いその他の性民俗は、非登録、無償を原則としたから、国家
財政に対しては一文の寄与もしなかった。政府は国民道徳との背反を知りながら、この巨大な税収源を放
置できず、農村の隅々まで仲居、酌婦、芸妓を普及させ、料理屋、風俗旅館、酌婦宿などの機構を通じて
収奪を強行した。これらの営業税、遊興費と酒その他の飲酒の税収を合すると巨額の税収となり、国家財
政、とくに軍事費に寄与したことは間違いあるまい。

明治政府は、都市では遊郭、三業地、銘酒屋その他、カフェー、のみ屋など遊所の発達を保護、督励し、
はるかに広大な領域の農村にも芸妓屋、料理屋、性的旅館、簡易な一ぱい屋などの普及によって、その営
業税、酒、ビールその他の酒類の巨大な税収を企図したのであり、一夫一婦制だの、青年、処女たちの純
潔・教育など、ただの表面の飾りにすぎなかった。したがって広く、深く普及していた農村の性民俗、と
くに夜這い慣行に対して徹底的な弾圧を加えたのは当然であった。

政府としてはムラごとに若衆仲間、娘仲間を基盤に夜這いその他の性行為を記録させ、一回について十銭
ぐらい、男女双方から徴収したかっただろう。それでも巨額の収入になるだろう。いくら罰則を重くして
も脱税と、その方法をいろいろと案出したにちがいないが、ムラに続出した一パイ屋、酌婦屋などの営業
税や酒税による収入と、どちらが大きかったか。一ぺん計算してみたい。ともかく、そうした国家財政の
目的のために、ムラやマチの夜這い慣行その他の性民俗が弾圧されたことは間違いない。要するに夜這い
その他の性民俗は、それほど広く、深くムラやマチに普及していたのである。

149U:2005/07/18(月) 03:00:39

after dark、parcoの地下で何気なく手に取って、ついとそのまま、
90分ばかし費やして、終いまで読み切ってしまいました、立ちっぱなで。
何か良かったです、とても。

最近、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読み返して、
究めてpassiveな「僕」や、作品世界が避けがたく閉じられてしまう構造に、
得も云われぬ「成熟して無さ」を感じてしまい、浅田某が「癒しの文学」
と揶揄したのも分かる気がして。

それまでの1人称小説では、常に「僕」の認識に立脚した、閉じられた
世界で物語が完結しており、他者の他者性が、蓋然的に訪れる外からの
暴力という形で象徴的にしか表現されてこなかったように思います。

それに対して、例えばafter darkでは、記憶=心を燃料にして主体的に
動くactiveな存在としての他者性を持った人物たちが語られることで(猥雑な
感じにはなったけれども)、作品にある種の力強さや健全さが加わった気が
しました、好みは凄く分かれると思うけれども。

ひょいひょい書けそうだけど、なかなか書けない小説だと思います。

150:2005/07/21(木) 01:13:28
『武術の新・人間学 - 温故知新の身体論』 甲野 善紀
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569578438/qid=1121875779/sr=1-11/ref=sr_1_2_11/250-9594146-6141857

読んでいる途中ですが、これは面白いです。お勧めします。

151:2005/07/21(木) 20:02:32
>>149
『アフター・ダーク』は、去年、発売されてすぐに読んだはずなんだけど、もはやほとんど覚えてないな。
昨今、村上春樹の小説を評して、言葉そのものは安っぽいけれど、言われてみればたしかにそんな気もし
てくる「カウンセリング小説」といった言葉がキーワードとして定着しつつあるように思いますが、まさ
にそうした小説として読んだような気がします。

あんまり突っ込んだレスが返せず、すいません。

152:2005/10/31(月) 03:23:13
福音館文庫
http://www.fukuinkan.co.jp/bunko/index.html

いま、この文庫群のなかの一つ『子どもを食べる大きな木の話』というのを読んでいるんだけど、児童
文学のほうがなんでもありで想像力が豊かな気がしてきました。ちらほらと買い進めて読んでいきたい。

153:2005/11/05(土) 04:39:20
>>152
福音館文庫に興味を持つきっかけとなった、レオポルド・ショヴォーという戦前のフランス人童話作
家の作品に最近ハマっています。電車のなかで読んでいて、思わず「ブッ!」と吹き出すほど、お話
が奇想天外でユーモラス。とにかく面白い。レオポルド・ショヴォーという名前は覚えておいたほう
がいいと思う。そのうち、大ブレイクすると思います。

で、なかでも『年をとったワニの話』という話が面白かったので検索してみたら、アニメーション作
家の山村浩二が映画化しているのだそうだ。こいつは見てみたい!

http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/

ちなみに、山村浩二というひとは、『頭山』という作品でアカデミー賞の短編アニメーション部門に
ノミネート経験のあるひとで、その作品はぼくも見たことあるけど、面白いのでおすすめです。落語
をもとにした作品で、ぶっ飛んでます!

154:2005/11/22(火) 19:25:02
下流社会 新たな階層集団の出現
http://book.asahi.com/bestseller/TKY200510260206.html

親の家のそばに住み、孫が生まれ、人間関係も固定化するなら、この狭い暮らしの空間は
「昔ながらの村」だ。そこに自足する若者は「新しい農民」ではないか。

155山田ペス:2006/01/15(日) 13:24:55
「地上最強への道 大山カラテもし戦わば」大山倍達

言わずと知れた「ゴッドハンド」が、
空手vsボクシング、柔道、世界の格闘技について語った一冊。
そればかりか、vs牛、熊、ライオン、ゴリラまで話は及ぶ。
中学生男子みたいな空想話になってくるのだが、
それでも真剣に論じているところが面白い。
検討の結果、人間はライオンやトラには勝てないだろう、と。
(ちなみに、牛には何度も勝利、熊との戦いは当局のストップがかかり中止、
 そしてメスゴリラには勝ったことがあるそうな)

156:2006/01/15(日) 13:37:04
チラッと立ち読みしましたが、買う気はしませんでした…

157:2006/01/22(日) 00:51:36
懐かしいなあ。
http://www.hit-press.jp/kunitachist/oldbook.html

大江健三郎の小説が20円の木箱のなかにあって、細かいのがなかったから千円札を出すと、煙草の
吸い過ぎで息をゼーゼーきらしながらおじさんは「いいよ、それ、やる」とタダでくれたっけ。

158:2006/02/03(金) 17:42:12
『県庁の星』

つまらん…。ストーリーを前に前に進めるためだけの、素人の文章だなあ。描写がない。

159:2006/02/09(木) 00:03:46
井上ひさし『箱根強羅ホテル』から抜粋。

「この地球上にいったい、いくつの国があるでしょうか。わが大ニッポンを除いて、いくつ国があり
ますか。
(中略)
六十三あります。そして、われらが祖国、第日本帝国は、昭和二十年五月現在、この六十三のうちの
四十九カ国を相手に、聖なる戦いを挑んでおります」

「いい靴はこころの友ですよ。うれしいときはよく弾んで、喜びを二倍にしてくれます。悲しいとき
はそれを和らげて、悲しみを半分にしてくれます」

「損したところと野糞をしたところには長くいるな」

160*:2006/02/11(土) 00:57:34
今年に入って読んだ本の一覧です。少しずつ感想を書いていこうと思います。
http://d.hatena.ne.jp/tralfamadore/

はてなダイアリーってこういうのをまとめるには非常に便利ですね。

161七詩<C1:2006/02/14(火) 17:35:34
普段本なんて一度読んだら二度と読み返したりしないのだが、
なんとなく気になって、実家に行ったついでに引っ張り出してきた本。

ダムタイプ『メモランダム 古橋悌二』

古橋悌二って人にまつわるインタビューやらテキストやらをまとめた本なのだが、
思考がぐるぐるとめぐる気がした。
引っ張り出されてくる芸術家の名前やらなにやらは半分くらいわからない芸術に疎い僕であっても、
その息遣いはぎゅんぎゅん伝わってくるのだ。
今回、5年ぶりくらい(?)に呼んでみたが、気になっていたわけがほんの少しわかった気がした。

そのうち、また読みたいとか思います。

ちなみに・・・ダムタイプのパフォーマンスは見たこともないです。
インスタレーションのひとつをICCで一回見た程度です・・・。

162七詩<C1:2006/02/14(火) 17:37:17
>161

ちなみに、リンク忘れたが、こんな本です↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898150381/qid=1139905829/sr=8-5/ref=sr_8_xs_ap_i5_xgl14/503-0172650-6222365

163:2006/02/15(水) 00:59:42
ニヒリストの七氏くんを熱くさせた様子のその本、機会があれば貸して下さい。

ダムタイプ。はじめて聞く名前です。こんなの読むと、なんだかスゴいパファーマンスみたいですね。
http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/asada/shicho03.html

真ん中以降、なに言ってるのかよく分からないけど。

164:2006/03/19(日) 02:31:34
古今亭志ん生 KAWADE夢ムック
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309977014/qid=1142702922/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/250-0666820-4844241

買い忘れないようにメモ。

165:2006/03/22(水) 16:34:26
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901784978/qid%3D1143012732/250-5173283-4119449

朝刊にこの本の広告が載っていて、見た瞬間に、「負けた」と思った。

166山田ペス:2006/03/22(水) 19:26:30
>>165
ああ、負けだねぇ。
と同時に、こういう本があることに嬉しくなっちゃうねぇ。

167山田ペス:2006/05/12(金) 03:05:18
最近、故人ですが、戸川幸夫という小説家の作品をよく読んでいます。
動物文学というのでしょうか、特に犬と人間の関係を描いた作品が多い。

僕の敬愛する北杜夫が旧制高校時代、これまた僕が崇拝する、父・斎藤茂吉に対し、大学の進路希望にむけて送った進路希望の手紙、
「僕は、ファーブルのような作品を書きたい。それにすこし文学的な要素を加えた…、そういうみちがあると思うのです(細かいところはちがうかもしれない)」
それに対する、烈父茂吉の怒りの手紙は割愛するとして、

こういう小説なんだろうな。

168山田ペス:2006/05/12(金) 03:06:48
上の表現の細かい不備は、許してください。

169:2006/05/18(木) 21:08:55
最近読んでいる本。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4886486304/249-9995401-9788351?v=glance&n=465392

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822281019/249-9995401-9788351?v=glance&n=465392

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4415031382/249-9995401-9788351?v=glance&n=465392

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532403618/249-9995401-9788351?v=glance&n=465392

SQLとかOracleとかCGIとかPerlとかも読むことになりそうな雲行き。うんざり。おえー。

170山田ペス:2006/05/28(日) 04:05:20
『疵』花形敬とその時代 本田靖春著 文春文庫

ステゴロ(素手の喧嘩)でヤクザ史上最強と呼ばれた男の伝記。
戦後史は、それでなくとも面白い。

171:2007/02/28(水) 23:09:04
同期の友達が応募した小説が大賞を受賞したようです。ドラマ化もされるみたい。びっくりだ。
http://www.d-gensaku.jp/index.html

172:2007/03/26(月) 01:24:39
帰省中に読んだ本。

1『野垂れ死に』(新潮新書)藤沢秀行
2『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)郷原信郎
3『大相撲の経済学』(東洋経済)中島隆信

1は元囲碁棋士の著書。酒・女・借金・三度のガン克服と無頼に生きた半生を語ったもの。言ってみ
れば無頼自慢。最初は痛快でも、読み進むにつれてやや食傷。
本人よりもその奥さんが書いた『勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年』という本のほうが面
白い。

2は元検事の本。日本の法令は社会の実態に即していないため、法令遵守を徹底させても、うわべだ
けで、なんの解決にもならないといった内容。評判がいいみたいだけど、ぼくにはあまり面白くなか
った。

3は慶応商学部教授の本。経済学的観点から見た相撲の雑学本といった趣。かなり面白かった。おす
すめ。同じ著者の『お寺の経済学』という本もおすすめ。

いま読んでる本。
『巨船ベラス・レトラス』(文藝春秋)筒井康隆
『イタリア・マフィア』(ちくま新書)シルヴィオ・ピエルサンティ
『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー
『何も起こりはしなかった』(集英社新書)ハロルド・ピンター
『Excel VBA スーパーマスター』

173:2007/04/15(日) 02:35:02
『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー

文句なく面白かった。

『愛と幻想のファシズム』村上龍

二十歳ぐらいで読んでいたら、影響を受け、煽られていたことでしょう。読む時機を失した本。
主人公が行動原理とする「生態系」への適者生存の思想は、サドが『悪徳の栄え』のなかで繰り返し
「自然」というキーワードで強者の「快楽」の論理を解いたのと、基本的には同じだなあ、なんて思
いました。
コッポラの『地獄の黙示録』のカーツ大佐なんかともダブるなあ。
まあ、面白かったです。

174:2007/04/16(月) 01:35:09
『私が愛した官僚たち』 横田由美子 講談社
数百人にのぼるキャリア官僚たちを取材し、まとめた本。官僚のなかの官僚といわれる財務省を中心に、
キャリア官僚たちの悩みなり葛藤なり奇矯な言動などが紹介されている。政治家を目指す人が多いよう
です。ふーん。
特に目新しいことはなかったけど、読んでて思ったのは、公務員になるならキャリアだなあ、ってこと。
もちろん、能力があるからだろうけど、留学させてもらえたり、退官して大手民間に転職したりと、選
択肢の幅が非常に多そうだということが羨ましい。地方公務員じゃこうはいかない。辞めてえなあ。
ぶつぶつ。

本物の官僚がこの本をどう読んだかはこっち(↓)
http://bewaad.com/2007/03/26/45/

『これも経済学だ』 中島隆信 ちくま新書
『大相撲の経済学』の著者。経済学というと数式がどうたらと、頭が痛くなってくるイメージがどうし
ても抜けきれないけど、この著者が説く経済学は、人間の行動の裏に潜む「合理性」の追求というのが
主眼にあるようで、ものの見方の転倒があって非常に面白いし役に立つ。

175みち:2007/04/17(火) 16:04:02
『ファシズム』はちょうどエヴァンゲリオンが流行ったころに読んだなぁ。
確かそのときには、「マクロスと反対だ」程度の、どうでもいいことしか
思わなかったはず。
その後も、いくつか村上龍を読んだりしたけどどれも肌に合わなかった感じ。

最近面白かったのは『終戦のローレライ』福井晴敏。
どちらかというと『亡国のイージス』の方が面白かったと思うけど。
読了の折りにそれらの映画も見てみたけど、これはさすがにダメだと思った。


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