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『仮面ライダー龍騎』考

2SeireiK:2003/04/20(日) 23:29
「この感動を君に」


「仮面ライダー龍騎」最終回は予想以上だった。
映画が、“TVシリーズ最終話”というフレコミだったので心配していたが、映画を見ていなくても満足できる、実に最終回らしい最終回だった。

 大風呂敷を広げといて、かつあれだけきちんと(ストーリーに)決着がついた最終回は近来マレである。

 「仮面ライダーアギト」より名作になるという私の直感は間違いではなかった。

 「仮面ライダー龍騎」。その物語は悲劇である。

 そしてその最終回の感動度と美しさは「クウガ」に肉迫するほどである(もうボロ泣きである。もちろんクウガほどではないが)。映画を見なかったことが悔やまれる。

 それにしても、やっぱりロビーナちゃんは映画だけの出演だったのね…


「ライダーは全部で13人!」とか言いながら実際13人出たのは映画(と特別編)だけ、というのも大英断だったと思う。あの展開でいちいち新ライダー出してたらアギトの二の舞だったに違いない(でも、TVでロビーナちゃん見たかった…)。

もちろん最初にあのデザイン見たときは「もう、何もいうまい…」と思った(笑:「あぁ、子供向けにするのね」と思った)し、またスタッフへのインタビュー

「今回は、久しぶりに劇中で“仮面ライダー”という呼称が使われる作品になる訳ですが、これは…?」

「いや、“仮面ライダー”って言わないと、あのデザインじゃ誰も仮面ライダーだと思ってくれそうにないから」

を読んだ時には眩暈すら覚えたが(笑)、

「あのデザインだからって、いきなり児童向けになる訳でもないですし、今までどおり大人も楽しめる作品になりますよ」

を読んで少しホッとした。信じて一年間視聴してよかった。

「クウガ」と「龍騎」。この二作品に共通する点は、

“子供が見るべき作品ではない”

ということだ。いや、「クウガ」はむしろ見せるべきであるかもしれない。児童向け特撮ヒーロー作品においてあれほど真っ向から“暴力を完全否定した作品”を私は他に知らない。もちろん「龍騎」の根底に流れるメッセージもまた「暴力否定」であることは間違いないが、表面上余りにも“戦い”が勝ちすぎて殺伐としすぎてしまった感がある(「暴力賛否」と取られかねない。まるでバトルロワイヤルみたいだ)。

「龍騎」は「クウガ」のように

「大人が見ても楽しめる」
「多少大人向けに作られている」

といったレベルの作品ではなく、

「子供が絶対に見てはならない」

というレベルの作品である、ということだ。少なくとも作品全体に流れるニヒリズムや“戦いに対する空虚感”といったものを理解できる年になるまでは。

だいたい、子供の時にあんなもん見せられたら怖くて鏡覗けなくなると思う…(笑)。

「仮面ライダー龍騎」の物語は悲劇である。

一応補足しておくと、もちろん形式的にはハッピーエンドである。
「悲劇」というのは私の受け取り方だ(ただ、あのラストは子供には???だと思われる。まず理解不可能)。

「クウガ」の最終回も考えさせられるものであったが、「龍騎」もまた、いろいろと考えさせてくれるラストだった、ということ。何より(くどいようだが)、複線の量が適度だったため、各登場人物のエピソードを終わりまでしっかり描けたことに高い評価を捧げたい。

「龍騎」の風呂敷は大きすぎなかった。この点が「仮面ライダー龍騎」を成功に導いた要因であろう。

イケメン君が多かったのはまた別として(笑)。


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