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『仮面ライダー龍騎』考

11SeireiK:2003/05/04(日) 23:02
>「子供が絶対に見てはならない」作品は、意外と子供に受けるんだよなぁ・・・。

永井豪氏のデビルマン辺りが代表作ですかねぇ。
子供の頃のトラウマになってる人、多いみたい…。

>で、この龍騎という作品、最後まで制作者が妥協しなかった作品なんでしょうか?
>SeireiKさんのカキコをみてると妥協がなかったとも思えるし、
>myinyaさんのカキコみてると、なにがしかの妥協があったようにも思える。

「妥協」という点に関して言えば、「100%妥協せずに作る」というのはどんな作品であれまず不可能でしょう。それは言うまでもありませんが、Ricken氏の言うところの「セブンは妥協しなかった」とは、なにがしかの妥協をしながらもスタッフが「我々のやりたいこと、言わんとすることは全てこの作品につぎ込むことが出来た」というような意味合いであろうと思います。

その観点から「龍騎」という作品の最終回を考えると、
私見としては「スタッフは妥協してはいない」と思えますね。
ただ、ここら辺は「我慢して(爆)一年みた人」と「リタイアした人」との感じ方の違いもあるかもしれませんが。

喫茶店(レストランだったかな?)で愛しのれい子さんが待っていてくれるというのに、事務所でひっそりと息を引き取っていく北岡。
その北岡の代わりに戦いに赴き、メタメタにやられるごろーちゃん。
朝倉に向けられた銃口がいっせいに火を噴くシーン。

などなど、龍騎最終話では、クウガの48話でバラのタトゥの女がXXXにXXれてXXに落っこちた時のように(未見の人のため伏字)、「これ、お子様に見せていいんかなー」的シーンでもって、各人物のエピソードを最後まできちんと描ききり、かつそのシーンが実に美しく撮られていました。

少なくとも、「重苦しい悲劇にしたいんだけど、やっぱドロドロにするのはまずいよね」的妥協でもってラストがああなったのでは無いと私は考えます。

この文章は世界に発信されているとは言え、実質今のところ三人で回しているスレッドですので(爆)あえて個人的な物言いをしますが、お二人とも京極夏彦氏の作品は読まれていますね?

彼の代表作(かつデビュー作)『姑護鳥の夏』の読後感は、あれだけドロドロした話であったはずなのに、さわやかな風が吹き抜けたかのような清々しさを覚えます。

あの作品のように、龍騎最終話には「一年視聴してきた後に訪れたさわやかさ」を感じました。

無理やりハッピーエンドに持ち込んだという感じではなく、あの終わり方はやはりスタッフサイドの意思によるものでしょう。私はそう見ています。

>結局、このあたりの結論って、龍騎を見ていた子供たちが大人になるまでわからないのかもしれませんね。
>彼らが大人になった頃「龍騎は凄かった!」って思い続けているのなら、きっとこの作品は本物であったと。

myinyaさんと違って、私は龍騎を「失敗作」とは捉えませんが、
失敗したところがあるとすれば、最後に「大人な美しさ」を求めすぎたことでしょうか。
映像的に美しかったために、えぐさが薄れた気がします。

子供たちが大人になるまで、その心に残る作品であるかと言えば、充分その可能性はある作品です。

しかし、下手すると「龍騎は凄かった!」ではなく、
「あれって、最終回がさっぱり分かんなかったよね〜」「そうそう!」
ってなことになりかねない(爆)。

そういう意味でも、あれはちょっと「オトナ」な作品であったかもしれません。


よくよく考えてみると、私がこの作品を評価する真の理由は、
「食べてみたら結構上手かった海の家のラーメン」的な部分かもしれません(核爆)。
期待しろというのが無理なデザインと設定でしたから…。
アギトがひどすぎたせいで、若干評価が高くなっているとは言えるでしょうね、きっと。


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