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男色について

20名無しさん:2020/10/01(木) 16:02:37
床の中で、弥之介を引き寄せた成貞が呼吸を荒らげて言ったのだ。
「弥之、余を裏切り居ったな」弥之介はあきれ。成貞の目つきの鋭さに怯えた。

「殿様、私は決してそんなこと致しませぬ。」
「言うな、覚えがあろう。菊之めと余の目を盗んでいたずらをしおったであろう。」
菊之という侍女が下屋敷に居ることは知っていた、いやその日に知ったのである。下屋敷で一番美しい娘だとうわさしている。・・・
「偽りを申すな「、そちは菊之の肩を抱いて、口を寄せておった、そうであろう。
「とんでもないことでございます。初めてすれ違った女子に何とてそのようなみだらなことを」
成貞はや弥之介の腕(かいな)をつかんだ。「お許しくださいませ、殿様、私は夢サラ覚えのないことでございます。
「まことに覚えはないか」「はい」
「神名に誓うか」「これこのように、菊之めに肌を引き寄せられたことは無いか」
「はい」
「このように、この美しい唇を吸わせたことは無いか」
「決して」
「えい!、まことのことを言え、これこのように菊之めにこの帯を解かせたことはないか」
「まことのことを正直に申せば許す、えい、言え、このようなことを菊之といたしたであろうが」と
行為の一つ一つに、それを菊之と二人で経験したではないかと攻め立て、瑕のつくほど強く掴み、つねり睨んだ。
愛の行為が終わったとき。成貞の異常な興奮は納まった。
「弥之、ゆめゆめ女子と交わってはならぬぞ、いかに内緒にしたとて一度でも女子(おなご)と交わればすぐわかる。女子の匂いは消えついて消えぬものじゃ」
「殿様、私は殿様のお情けを受け、それを命の頼りにして生きております身、そのようなお疑いを受けては、悲しゅうございます。」

くたくたになった弥之介がそういうと、成貞はようやく満足したらしく、優しく弥之介を引き寄せ、「女子ばかりではない。男も同じじゃ、構えて余の他の男と契るなよ」と呻き、
「弥之、痛かったか。許せ、おお。汗ばんでおるの、よい、余が拭ってつかわそう」と体を起こした。

男色ってすごいこと。また、まず「契り」は最重要なことで、初夜と同じで最初の夜からすぐに行う。この記述はは「契り」をしてるとこだろうか。契りは絶対他の男もちろん女としてはいけないご法度だったのは確か!!。

次は、小姓から「蔭間」に身を落とした弥之介・・水弥・・の話を上記「五代将軍」から・・今までと違って殿様から独占的に愛されるのでなく、金で買われ強姦される、それも昔の下僕に・・

「あ!」振り向いた男の顔を見て、頬から血が引き裾を押さえて、ニ三尺離れようとするのを、相手はしかと弥之介の手首を掴んで引き寄せた・。
「水弥!」と低く太い声で言ったのは神奈川の宿で弥之介の脚の甲に口付けし綿をけられて姿を消した近衛家の下僕重助だった。
「重助」と唇が震えた。
「わしは重助ではない、倉橋屋の重衛門じゃ。お前も伊丹弥之介ではな居。わしに買われ他尾上水弥じゃ。」
「あでやかな色子になったのう!。なぜさっきのように優しく、わしの肩に手を触れぬ。なぜ、衣の裾をそのようにあわせる。」
「私は帰ります・」
「ならぬ1わしはお前の今宵の代価として三両支払った。金剛にも一朱の付けをやってある・むざとはは返さぬ・」
「私は・・」
「お前は色を売る蔭間じゃ、ここでは昔の身分なんて塵ほどの値打ちも無い。銭がものを言うのだ、わしは金を払う客だ。お前の体は存分にする。」
弥之介を引瑕って、足先でふすまを開き、奥の間の床の上につれてった。
「着替えをするがいい」
重助の動作にも生々しい欲情と鬱積した憎悪が感じられた。・・
弥之介の帯を解き放つと、「水弥!、以前わしは、この白い脚に口ずけを許されれば満足するつもりであった。
だが、今はそれでは満足せぬ。お前の体中に口ずけしてやろう。そして、お前にもそのとおりさせてやろう。わしは、お前に
優しい言葉のひとつも掛けてもらえば、肝のつぶれるほど悦んだ。だが、今はお前のからだを思ううさま弄んでやらねば気が済まぬ。
声は荒々しく、動作は益々あらくなった。・・


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