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架空図書館1

72 奈々氏の蔵書 :2012/03/26(月) 14:33:09

倒錯・異常・変態・サド・マゾの色情狂たちが小説の世界で大手を振るのは珍しいことではない。ところがそれは虚構のはずなのに、錯覚してしまうのだろうか、いかにもアメリカらしいと思ったのだが、実際にこれに耽溺するするヤカラがいたるところにいる現実がこの作品には描かれている。私はこのアメリカの狂気は虚構ではなく本物だろうと思っている。作中、血しぶきが飛び散り、首がちょん切れ、ハラワタが捩れだすというスプラッタースタイルの猟奇殺人が連続する。驚くことに獄中のこの殺人犯に陵辱されたいと夢見るオッカケ的女性ファンが多数いるのだから、さすがアメリカだと感心してしまった。イヤァこれは小説だからと笑い飛ばすほど私は大胆ではない。
もっともその道の識者からすれば日本もどっこいどっこいだとおっしゃる向きもあるだろう。

ハリーのおとぼけぶりと事件の残虐性を対比するおかしさ、あるいは『恋愛小説家』にあった不一致の滑稽さを描いている、その理屈はよくわかるのだが………原作か訳者のせいか、それとも私の感性の欠如か、肝心のユーモア精神が伝わってこないのだ。

後半になってはじめて事件らしい事件が起こるのだが、ここに至るまでは、実は気が遠くなるような冗長な叙述が続く。
ハリーの著作であるSF、ヴァンパイア小説、ハードボイルドミステリーがそのまま挿入されて、ここに伏線があるのだろうと思ったりするのだが、よくわからないままに眠くなってしまう。
高度な文学論・芸術論をしているのだろうか、ダリアン・クレイの長広舌でアメリカ的狂気を深く掘り下げているのだろうか。

ラストに向けた二転三転のストーリー展開は読み応えがあるのだが、ここまでにくたびれてしまったせいだろう、スッキリしませんでした。


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