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ドスコイ! なんとかファイト大相撲

1 : 名無しさん@避難中 :2016/12/05(月) 00:52:12 a8/19uXAO
                  【420】  【315】
                    8__8
                  . /  ☆ \
                  . | ^   ^. |
                 .(| .>ノ(、_, )ヽ、.|)
                  ! ! -=ニ=- ノ!
                _,,,,、.|\`ニニ´/|.,,,,_
               /~ _,,,,、 ヽ、 / !   _,,,,`、
              ( /~>>、\~Y'''~~'/<<`ヽ)
               ト/'''T~  ̄ i゙    ̄丶、''' )
               V  ト、--'''^'ー-<ノ / ./
          /''゙~~゙''-i ヽ `i (ニニYノ-! ' / .
         /   `ー- \,,Y'゙'''''ー'''''7  \,,,/ ̄`゙''、
       // / ト、 ヽ /:::::::::V::::::::i    /^i  \ \
       /  /  i゙ ヽョ、_/:::::::::ー:::::::ヽ、,,、='゙  ゙i    i \
       i /i  ノ   ~~''ー-ー'^''ー-='~ ̄    ゙ヽ,__、   .\
      ./ / /~                     `-、  \
     ,/ /                          \ ヽ、
    ,-' -.)         ...........................................        `) ノ 'ヽ、
   / / = ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(___ハ \
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   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

西ぃ〜 Null猛狐狸山


2 : 名無しさん@避難中 :2016/12/05(月) 00:54:16 a8/19uXAO
           ri  ∴∵                ∵∵∵∴∵∴∵
   ∵   __,! ヽ,∴∵       ∵∵∴∵∴∵∵∴∵∴r==ュ
   ∵∵ 三三  _{{∴∵     ∵∴∵∴∵  ∴∵∴∵/,  !
   ∵∵∵∴ ̄ ~~∴∵∵  ∴∵∴∵∴  ∴∵    `^|.|.|jj
  ∴∵∴∵∴∵     ∴∵∴∵∴|ヽ        ∴     
  ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴ ,.ヽ\-―| !-、     ∴∵    
  ∴∵∴∵∴∵∴∵∴/      //  `ゝ、∵∴∵∴   
  ∴∵∴    ∵∴∵く       ヽ\    ゝ∵∴     
  ∴∵∴  ∵∴∵/     ゝ、  ヽノ/    >  
   ∴∵∴∵∴∵<    l  ( ヒ_]    ヒ_ン)イ  >    ∵∴
∴∵∴∵∴∵∴∵ /  ノノ '"   ,___,   "'i_ノ |  ∵∴∵∴
   ∴∵∴∵∴∵ / ハ i  ハ   ヽ _ン   ノ ! | | ∵∴
   ∴∵∴∵∴∵/ //从>,、 _____ ,.イ∨\||∵∴∵
  ∵∵∵∴∵∴∵∴∵∴      ∵∴∵∴∵∴∵
 ∵∵∵∴∵∴∵∴∵          ∵∴∵∴∵
∵∴∵∴∵/  /∵∴            ∵∴
∵∴∵∴ ,/ /∵∴            ∵∴∵`-、  \
∵∴∵∴/ /∴                 ∵∴∵ \ ヽ、
∵∴∵/  /                    ∵∴∵`)  'ヽ
∵∴∵`tt,ノ                         (___  \ 
                                   ヽ(_i-''゙

東ぃ〜 茄子ノ海〜


3 : 名無しさん@避難中 :2016/12/05(月) 00:55:47 a8/19uXAO
                              .(⌒~⌒)
                                |   |
                              / ̄ ̄\
                              | (0):::::::(0) |
                              | / ̄\ .|
                          | \二/_.. ッ". -'''" ̄ ̄^ニv..........,、
                     ,.. -―'''';;]_,゙二二__,,/  _..-''" ゙゙゙̄''ー     `'-、
               ,,-'"゙゙,゙ニ=ー''''"゙゙シ'"_,゙,゙,,,,,,,_     `'''T゛                 \   
           /_..-'"″  '''^゙>'''"゛     ´                        `!、       
           _..イ'"゛       ./                  \       ,..-''''''''''''''ー..,   .l
          / /         ./                  `゙''‐  .、        \.,,,│
        /  l         「                       l          " .`''、
      /   l゙         i                    !  .,!             .  .,!
        ! ./│      ._/ .ヽ,_,                   ,│ │         !   .!、
,, -ー'''" ./   .ヽ  _.. ‐″ .`'. "   `゙''―- ....,,,_       _.../ │  l           丿   .′
      ′   .i゙'''゛                 `'''r‐―‐'´    ヽ  .l   _,.        .ヽ
          |,     _,,,,,....、        /    .‐ ,   .`'i  .`'' .″             ヽ
        ,,.. .  .ヽ. .ン._,,,,,,...  .、,`'ー、、  ,.       _..l,   │  /             ヽ .../ '
            ゙l、.i ′      ゛   `"´       '"´ ,.ゝ   !   .|                 l/
             ‐'│゙.l   i                 ,r'" "  l    .l               ,, 'ソ゛ `
             ,i゙.l .\  ‐- ........ ‐'    、         ,r‐''   |,    .ヽ          _,, イ゛ .'、
         /  l. | _i,,,...... -----.... ....;;_  /      "     ....l    .ヽ    .,/´   .ゝ  .ヽ
      _,,, ‐"   l",゙,,...... ---――ー- ....,,,,,,_"'''ー ..,,_      ,L-'゛ ヽ    }  /     / ヽ  `
-'" ̄ ̄゛     .!.´                   `"'ー ..,゙.\.l .,/     ヽ   ゙./       .l   .`_,,,,,

北ぁ〜 胡瓜丸〜


4 : 名無しさん@避難中 :2016/12/05(月) 01:05:53 a8/19uXAO
              /\
             _/   \
            /ニニ÷ニヽ
      []     /',  .iノハ从〉
      ||     ハヽゝ゚ー゚)ゝ
      ||____.ノ(. つ¶つ¶____
    |  :|:./ E:|: EEEEl  :|:|:   :  ̄ ̄||`l
   / ̄ ̄ヽ ̄ヽ EEEEl  :|:|:__:___||._|  ドオォーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!
  /  ,●、  |  |777777|:|   l, ―┴、┴――、  
  | ●|  |.● |  |/////// .:|:| /     ヽ    [ニ/   ヽ
  ヽ  `●'  .|  |====:|:| |==㊥==l===ノl l ノ'''ヽ !
   ヽ    / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~'ヽ     /    /! l|;´Д`)| ござーいッ!!!!!!!

南〜 ロードローラー


5 : 名無しさん@避難中 :2016/12/05(月) 01:22:26 e1hVnwKA0
安定のロードローラー


6 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 09:49:34 mVLx5v52O
《なんとかファイトファイトまとめ1》


【超神会編】

糞スレ創作
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219852732/224-

(一応の○○編と括りがあるが 打ち切りのため続きは存在しない)


{以降の話補足}

魔力を失い幼女化したフーリャンは魔力を取り戻すため、世界各地に存在する魔力が湧き出るの『魔力地場』を巡る旅に出る。
しかし魔力を失い幼女になったフーリャンにとってその旅は過酷であり、思うようにいかない自分に苛立っていた。
そんな旅の中でフーリャンは色々な人々に出会い、そしてあらゆる場面で助けられた。
今までそんなパンピー達を『弱者』として目にも掛けず虐殺しまくっていたフーリャンは、ここに来て人の善意に触れちょっぴり考えを改めたのだった。

旅が続くに連れ、旅に同行する仲間も次第に増えていった。
ねこの親友うさぎ、
チェリー魔法使いサナバー、
笑い男ワラース、
ロリコン騎士発泡スチロール(当時マリモス)……。
そんな心強い仲間と共に世界を巡り、少しずつ魔力を回復しつつ…カルト教団超神会と戦いを繰り広げ、そしてその背後にうごめく陰謀に触れて行くのだった。

旅も終盤に掛かり、魔力がほぼ回復したフーリャンの前に、かつてフーリャンの魔力を奪った宿敵ミャンチューが現れる。
絶大な魔法耐性能力を持つミャンチューを前に、魔力が回復したにもかかわらずフーリャンは手も足も出ず、仲間達もミャンチューには敵わなかった。
そして…ついにミャンチューがフーリャンにトドメを刺そうとした……その時
いぬがフーリャンを庇い、命を落とした。
いぬはフーリャンに故郷を滅ぼされ、怨みを持っていた。
しかし、それでもいぬはフーリャンを守ったのだった。

いぬを侮辱するミャンチューにフーリャンは怒り、暴走モードへと覚醒。
急上昇した魔力により魔法耐性を持つミャンチューですら防ぎ切れず、フーリャンはミャンチューに勝利した。
そのあと、他の超神会の幹部達を破ったフーリャン一行は、超神会が復活させた黒幕にして“終わりを司る神”……『終末の影・エス』と対峙する。

エスは世界を終わらせる力を持つ神である。
暗い未来しかないこの世界を哀んだエスは、せめて苦しみなく平等に死を世界の人々に与えるため、この時代に復活したという。
超神会を利用し世界に終末感を蔓延させ力を増大させていたエスは、ついに世界を滅ぼす力を発動する…。
だが世界各地を回り、あらゆる希望や夢に触れてきたフーリャン一行はそれに反抗し立ち向かう。

他人のために命を投げ出したいぬの姿を脳裏に刻みながら
フーリャンは初めて人々のために戦おうと決意し
最強の『英雄』へと覚醒……そしてついにエスを打ち破ったのだった。


7 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:23:20 mVLx5v52O
《なんとかファイトファイトまとめ2》


【夢編】

うんこ小説
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1249284639/

それでは! なんとかファイト!
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1260210952/

それでは!! なんとかファイト!!
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1269349433/

それでは!!! なんとかファイト!!!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1277892965/


8 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:30:14 mVLx5v52O
それでは!!!! なんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281701648/

恐怖の なんとかファイト…‥
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1287897248/

なんとかファイトでかたたたたたたき
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1292216615/

7つ集めると金のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1295790667/


9 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:32:57 mVLx5v52O
八つなんとかファイト村
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1298009776/

なんとかファイトQ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1300467535/

なんとかファイト天国
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1303749690/

いいなんとかファイトですね!!!!!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1306585978/


10 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:35:42 mVLx5v52O
夢のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1309443655/

隠された なんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1311948608/

普通のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1314352626/


11 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:37:20 mVLx5v52O
いちご味のなんとかファイト
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1317026680/

なんとかファイト色
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1319988280/

なんとかファイトがいない………
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1324297918/


(夢編以上、全18スレ)


12 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:50:58 mVLx5v52O
《なんとかファイトファイトまとめ3》


【魔反会編 第一部】

なんとかファイト耳
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1328288406/

なんとかファイトでGO
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1331618359/

においたつなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1335452396/

なんこつなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1338891788/


13 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 10:58:47 mVLx5v52O
なんとかファイト不通
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1341398191/

なんとかファイト文
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1344171613/

不思議ななんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1346418394/

なんとかファイトの残像
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1349219330/


14 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 11:05:33 mVLx5v52O
醤油辛いなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1352470320/

なんとかファイトになった貝
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1355862797/

なんとかファイトvs鶏
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1359463860/

なんとかファイトははたけのお肉
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1362058326/


15 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 11:11:56 mVLx5v52O
みそじ過ぎてもなんとかファイト!!
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1365246320/

なんとかファイトあいす
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1370160460/

ミニミニなんとかファイト
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1372846972/

なんとかファイト耳 ふたたび
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1375835878/


16 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 11:22:46 mVLx5v52O
必殺の なんとかファイト縫い
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1378545680/

みこみこ なんとかファイトみーこ<3
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1381048110/

なんとかファイト 目力勝負
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1384013536/

なんとかファイト三男坊
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1389274672/


17 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 11:33:01 mVLx5v52O
なんとかファイト参り
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1393329555/

ありがとうなんとかファイト(棒)
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1397488242/

四十路過ぎてもなんとかファイト
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1400077329/


(魔反会編第一部以上、23スレ)


18 : 名無しさん@避難中 :2016/12/06(火) 11:45:40 mVLx5v52O
《なんとかファイトファイトまとめ4》


【魔反会編 第二部】

それでは!!!!!!!!!! なんとかファイト
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1403327104/

なんとかファイト フォーメーションC!!
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1403014906/

死んで蘇る なんとかファイト
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1426247063/

なんとかファイト流 しし舞おどり
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1454429542/


(以上、現行5スレ目)


19 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 19:54:40 bjl9GzVQO
【登場人物】


《特外部隊ギルチーム》

ウラ・ギル
18さい
主人公。特外部隊ギルチームのリーダー。
ネアメの3リーダーの一人で“実働リーダー”。
好きな異性のタイプは美しいパン筋のひと。

ヤンデル・シン
17さい
ギルのよき仲間で友達。特外部隊ギルチームの一員。
格闘技が得意。
好きな異性のタイプは控えめなひと。

ツバメオー・ミユニヨ
16さい
特外部隊ギルチームの一員で魔法使い。
ホモ好きでホモ同人を出すのが夢。男の友情全てがホモに見える。
好きな異性のタイプは自分の趣味を制限しない一歩引いたやつ。
マンツウが嫌い。

ビラコ・キンピラコ
25さい
特外部隊ギルチームの一員で医療部隊。
天狗に対してただならぬこだわりがある。
妹が行方不明で現在探している。
好きな異性のタイプは天狗。

塩化ビニール・マッサオ
30さい
特外部隊ギルチームの一員。そして誉れ高き連合騎士団に所属する本物の騎士。
しかしその実態は度し難いエロ野郎。
好きな異性のタイプは女性。

ウソニ・ツウフ
23さい
妹をこよなく愛する銃士。
特外部隊ギルチームの一員ではないが縁あってよく行動している。
シスコン扱いされると怒る。
好きな異性のタイプはしっかりしたひと。

もみーの・ツウフ
享年16歳
ウソニの妹。血の繋がりはないが固い絆で結ばれている。
病気で早世してしまうが、魂がウソニの作った銃に乗り移ったため現在は銃として第二の人生を生きている。
好きな異性のタイプはウソニみないなひと。

ネコ
3さいくらい(自称)
でかいネコの怪物。正体は不明。
特外部隊ギルチームの一員ではないが何故か居着いている。
好きな異性のタイプは黒猫。


20 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 20:16:12 bjl9GzVQO
【ネアメ・ルート関係】

ディミリア
ネアメの3リーダーの一人で魔法使い。こまごまとした雑務やらネアメの人々の精神的支柱として働く。

スパルティー
ネアメの3リーダーの一人。軍事リーダーで有事の際は先頭に立って戦う。
かなり強い。

マンツウ
魔法使い。ツバメオーに好意を抱いており非常に押しが強いが嫌われている。

ダジー
魔法使い。旧ネアメから古参として戦っていた。勇者山で見た目が変わった。

ムイ
魔法使い。旧ネアメから居る。元は男だが勇者山で性転換した。

ルミ
ネアメ内で新聞を作っている女記者。

ミーコ
ネアメの食堂で食事を提供するネアメの母的存在。尻がでかい。

ガキ
ミーコの子供。本名である。

刻苦
元魔反会のコック。漫湖生まれの河童。

ハイ・ゼン
刻苦と一緒について来たウエイトレス。

ジョージ
紳士ペトロ。変態の多いペトロ種の中でも突然変異レベルの理性を持つ。

アナホ
もぐらの超真虫。地面からパンティを覗くのが趣味。

軍服1&2
スパルティーの側近の二人組。顔にそれぞれの数字が煌煌と輝く。

ヒャダオ
元ネアメのリーダー。かつて共に戦った仲間を一瞬で全滅させられたトラウマで心を病んでいる。

ミキニー
勇者山に住み着いていた異世界の怪物“電磁超獣”の一体。
本当は勇者山から出られないはずだったが何故か無理矢理出てきてしまい、それ以後ネアメに住み着いている。
ツバメオーと仲が悪いように見えるが……。
盆に飾られる茄の馬に変身することが出来る。


21 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 20:21:49 bjl9GzVQO
追加

サイ
26さい
魔獣を研究する魔法使い。26歳だが小学生ぐらいの体型で、それがコンプレックスである。


22 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 21:57:26 bjl9GzVQO
《魔反会関係》

ヤンムジャルック
魔反会の総帥。

プリミティ
魔反会の公認傭兵制度を作った過激派マッチョ爺。

アイゼン
魔反会本拠防衛軍総隊長。飄々としているが実力は未知数。

アラプマ
魔反会全軍統括班班長。ギルの元上司の武人。

シンクレア
魔反会退魔班班長。退魔符の使い手。

ジュキ
魔反会退魔班副班長。姉であり元退魔班班長の花子を亡くしてから精神に異常をきたす。

セルライターX
魔反会特務班班長。殺し屋エレベーターガール達をまとめあげる狂気の元女子アナ。

リクリィ
魔反会特務班副班長。古都コトコトでの戦いに破れ現在ネアメで捕虜となる。

シューゴレク
地方班班長。元全軍統括班の隊長格。

おかず
魔獣班の班長代理。元々は超真虫だったが魔反会に捕まり改造され魔獣にされる。そこから成り上がった。

メロンピルト
宣伝戦略班班長。人心掌握に長けた現役の演技派女優。

ディエパ
施設管理班班長。

グググン
施設管理班副班長。ディエパのお守り。

ブルーマオラ
魔反会に属する魔法使い集団・聖魔隊隊長。執念深い。

キンリミテシミテ
聖魔隊副班長。元全軍統括班の隊長格。甘い顔をしているが相当狂暴な性格。


ベナガンチャラ
魔反会の公認傭兵団の一つ『ロクシア』のリーダー。色んな武器を使う器用なやつ。

チームロクシア
所属メンバーはベナガンチャラの義理の妹のペポコンロッコ。
デブ三兄弟のイチ太&ナース太&メガハート。
そして謎のデブ男かな太。そして人面鷲のわっしー。


www
魔反会兵器班の外部顧問として招かれた兵器会社デス社の社員。
緑色のアフロが特徴。

HPST
wwwが使役する人型兵器。
その正体はかつてネアメを守るため一人魔反会施設に残った騎士・発泡スチロールの亡きがらを利用した非人道兵器である。
生前の発泡スチロールの記憶を利用しその技や経験を用いて戦闘を行う。


23 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 22:38:41 bjl9GzVQO
《魔反会特殊戦力》

アーク・XYZ
3000年前に終結した退魔戦争での人間側の英雄。
いずれ再び訪れる魔法使い台頭の時まで封印の床に付き、この時代で再び目覚めた…。
現在は時差ぼけ修正のため休眠している。

ぬるもっこり
アークと共に封印された4人の側近・古代退魔戦士のうちの一人。
この時代で復活したが、既に倒されている…。

イリリシカ
古代退魔戦士の一人で紅一点。
この時代で復活し、その後すぐ時差ぼけ修正の休眠につくが、一番早くにそれから目覚める。
しかし、やる気のない性格なのか、大して行動を起こしていない。
ジュリーをよく知っている。

ミャラダイン
古代退魔戦士の一人。好戦的な性格。
旧ネアメを壊滅させたのはこいつの仕業である。
現在時差ぼけ修正のため休眠中。

セシル
アークの側近の古代退魔戦士の中で唯一まだ封印から復活していない。
復活には封印を破る魔力が必要だが、まだ集まりきっていないのだ。
アークに心の底から忠誠を誓っている。
現在魔反会の保管所で封印柱ごとカプセルの中で保管されているが、おかずの悪戯でゴキブリをカプセルの中に入れられた。
潔癖症。


24 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 22:55:04 bjl9GzVQO
《消えた英雄達》


大魔女フーリャン
22さい
世界を幾度と恐怖に陥れ、そして二度救った大魔女。
魔反会との戦いの中で姿を消し、生死不明となる。

ねこ(ララミー・マルタイ)
21さい
フーリャンの下僕兼親友(自称)。
忍者。現在生死不明。

サナバー・ステーキー
23さい
魔法使い。現在生死不明。

うさぎ(チコ・リーター)
20さい
忍者。現在生死不明

チロリーン・ムスメス・グリーブルー
22さい
勇者。
魔反会との戦いで追い詰められた後、何故か故郷の勇者村に飛んでいた。
五体満足だが力を失っており、パワーも気の操作も全盛期の半分。

エンデリル・デヴァー
23さい
ルミの同僚の記者。
魔反会に追い詰められた後、古都コトコトまで飛ばされるが、戦闘での傷やショックから意識が戻らず寝たきりに。
どんな治療も意味なく、目覚めさせるには最愛の人の呼び掛けが必要である…。

ジュリー(ジュルジュリ・センゾス・グリーブルー)
3000歳以上
チロリーンの先祖の生きた骨。
魔反会に追い詰められた後チロリーンと共に故郷の勇者村に飛ばされる。
チロリーン同様力を失っており、骨を操る力が弱まっている。
そのため両腕をくっつけられずに居る。

ローシン(ロギュフェンリル・ワウルガルド)
肉体年齢10さい
魔反会の非道な実験により、幼女の体に降ろされた狼の神。
本気を出すと狼の姿になれる。現在生死不明。

発泡スチロール
35さい
魔反会施設『秘密基地』であった大きな戦いでネアメを逃がすためにその場に残り討ち死にした騎士。
現在は変わり果てた姿となり兵器として利用されている。
聞いた話では元々『マリモス』という名前だったが、そこから『マリスモ』に改名させられ、最終的に『発泡スチロール』という名前を永年襲名したらしい。

ワラース
24さい
笑い男。発泡スチロールと同様に秘密基地で行方不明になる。


25 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 22:58:43 bjl9GzVQO
【前ファイトとあらすじ】



《前ファイト》

なんとかファイト流 しし舞おどり
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1454429542/


《あらすじ》


シン・HPST


26 : 名無しさん@避難中 :2017/01/03(火) 23:57:36 bjl9GzVQO
ギュイイインッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「な…なにやってんだツバメェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ツバメオー「い…痛い…… た……助け…………」


ビゴゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「ま…間に合わない!!!!!!!! ツバメさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ダダダダダダンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
パカラッ!!!!!!!! パカラッ!!!!!!!!

ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
茄ニー「河童ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ビラコ「ナニアレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの銃「ミ…ミキニーちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《茄ニーはレーザーよりも早くツバメオーの元に駆けた!!!!!!!!》


茄ニー「どッけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドゴォーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ぷば!!!!!!!!」

《茄ニーはツバメオーを突き飛ばした!!!!!!!!
そして…》



ズバァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
茄ニー「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャシャアァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「む…紫ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガアァァァーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




シューーーーーーーーー………………ココココココココ…………
プシューー……
HPST「…………………ギ……ゴゴ………」
しーん…




しゅううううううう………
ミキニー「……ハッ…ハァ…」
ツー…ブシュ…ブシュシュー…

ツバメオー「紫!!!!!!!! 何やってんだヨ紫!!!!!!!!!!!!!!!!
お姉さん!!!!!!!! お姉さんはやく血を止めてヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「分かっています! 落ち着いて…」

ミキニー「ハー…ハー…こんなの…問題ない…ゾ…
私は電磁超獣……だから…丈夫………」

ツバメオー「どこがだヨォ!!!!!!!! お前…寝てたでしょ!!!!!!!!?
それにお前……なんでお前が…ボクを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「う………うるさいから目が覚めて…そしたら偶然……お前が死にかけて…たから……
………フ…フ……河童は絶滅危惧種だから……守らなきゃいけないって…思ったんだ……
ただそれだけだゾ…
別に…お前が好きだからとか……喧嘩してる間に……情が移ったとか…
そんなことはないんだからね………ゴ…ゴフッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「紫………ミ…ミキニー…!!!!!!!!
ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぐッ


27 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 01:04:29 qeFlF3RkO
ミキニー「…ご…ごふッッ!!!!!!!! がふぅッ!!!!!!!!」

ツバメオー「ミキニー!!!!!!!! しっかりしろミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「………あぁ……ちょっと苦しい…ゾ…
私……だめ……かも…」

ツバメオー「そんな…………嫌だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー…!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

回想ミキニー「…私 なんでか分からないけど
…チビ河童…お前といる時が一番楽しい気持ちになるんだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
電磁超獣の中で一人…私だけ人間の世界に来て…色んな不安もあって……何故だか体が苦しい時もあったけど…
お前と居る時だけはそれが安らぐんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前がいなきゃ私 この世界で生きていけない気がする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前と離れたくないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――


ツバメオー「…ボクだって……お前と喧嘩してる時…ずっと楽しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前はボクにとって…もみーのとはまた別の……“友達”だった!!!!!!!!!!!!!!!!
だから……死ぬなヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
友達を失う悲しみなんてもう…味わいたくないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お願いだヨミキニー!!!!!!!!!!!!!!!! 死ぬな!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの銃「ツっちゃん…」

ミキニー「……ふふ…ふ…
………なにか臭いこと言ってるゾ………
でもおかげで…苦しいのがちょっと紛れたかも………
……………………………ちょっと眠るゾ……
………おやすみ……河童………いや…ツバメ……――」
ス―――…

ツバメオー「ミキニー……? …ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
寝ちゃ駄目だヨ…!!!!!!!!!!!!!!!! いま寝たら今度こそ…目が覚めないようで……
う………うぅ…うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの銃「ミ…ミキニーちゃん………
う…うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ッ…」

ヤンデル「……ミキニー…」

エンカ「ッ……………くッ…!!!!!!!!」
ギリィィッ…


ツバメオー「ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニィィィィィィィィィィィィィィィィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わーん!!!!!!!!!!!!!!!! わーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボロボロ…



HPST「……………」
ギココ…




ギル「!!? ………あの兵器…まだ立ち上がって…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「……だが……様子が…」




ジジ……ピココ…
HPST「…………………」
キュイン…キュイン…
キュイィィーーーーン…



ツバメオー「ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死んじゃいやだヨぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクなんかを守ってぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!! ミキニぃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶわぁぁぁ…!!!!!!!!




ピピピ……
HPST「………Lady……SAD………
……………SAD………SAD………SAD…………」
カタ…カタ…カタ…


28 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 01:31:03 qeFlF3RkO
ピピ……ガタ…ガタ……
HPST「Lady………SAD………SAD………SAD………SAD………SAD………
ナミダ…………涙…………」


www「ッ…どうした! HPST…!!!!」


ガタ… ガタ… ガタ…
HPST「れディ………ナミだ…………
レデぃ………血…………死…………
ゲンいン…………原因……………
…………わタし…………涙…………死…………原因……………
ワ…わたシ…ワタシ…わたしガ…わたシガ…わたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたがしわたしがわたしがわたしガ…ガ…ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ…」

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタッ…


www「おい!!!!!! HPST!!!!!!!!!!!!!!!!」


HPST「私がれでぃ死涙原因わたしガ原因ワタしの手死原因涙涙涙涙涙涙涙アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ァアアアアアアアアアアアアアアアアモイゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アアアアアアアアアアアモイゴォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ァアアアアモイゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピゴピゴピゴピゴピゴピゴピゴピゴピゴピゴォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「な…何事!!!!!?」

ジュリー「…ツバメオーちゃんの涙に反応している…
自分のしたことに…罪悪感を抱いているのか…?!」


www「…HPST!!!!!!!!?
…何故だ……メモリは切断しているはずだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただの機械人形のお前が何を感じることがある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


エンカ「………人の魂は…例え…死…しても…肉体がある限りそこにある…
それを……スイッチ一つで操れるものか…………」



HPST「ァァァァアアアアアアアアアアアモイゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アァモイゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ポロ…ポロ…
エンカ「…やめてくれ……もうこれ以上副団長を苦しませないでくれ…
副団長を……眠らせてくれ……」
ポロポロポロ…


www「…」



HPST「アーモイゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アァァーモイゴォオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォンブォンブォンブォン!!!!!!!!!!!!!!!!


チャキ…
エンカ「………副団長………拙者もやっと決意したでござる……
副団長………拙者が副団長を苦しみから…解放しよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


29 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 01:55:24 Fb/1Zvs60
エンカの兄貴とミキニーかっこええ…


30 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 01:57:06 qeFlF3RkO
よろ…よろ…チャキ…
エンカ「ハァ……ハァ……」

ギル「エンカさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「手を出すな…
…副団長に引導を渡すのは…深く縁あった…拙者が…!!!!!!!!」

ジュリー「…今の発泡さんは動揺からさっき以上の暴走状態だよ…!
変身が解け…傷ついたその体で向かうのはいくらなんでも…!!」

エンカ「良い……!
見ていてくれ…最後の騎士道!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「エンカさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「エンカさん………まさか…!」




ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



――― 副団長



HPST「ァアーーーーァアアアモイゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

若エンカ「副団長……副団長は戦いの中で何を考えてます?」

発泡スチロール「ンンー? そうだねぇー……
……死ぬのは怖い……とかかね〜〜え」

若エンカ「…意外ですね…
副団長…戦ってる時は命なんて惜しくないみたいな感じの気迫で戦ってるのに…」

発泡スチロール「それは…戦ってる最中は…守るべき人を守らねばならぬと…必死だからね〜え…
しかし一度窮地を抜けて…ふと我に返ると…私はいつもすぐそこにあった死に恐怖しているよ〜〜う
誰だって死ぬのは怖いからね〜え」

若エンカ「……」

発泡スチロール「…私は騎士だった父と母を亡くしてるからね〜ぇ
二人とも勇敢な戦士だったよ
しかしその死に顔は…恐怖を刻んでいた…
それがトラウマになっているのかもね〜え…
………おっと…失望したかい?
君が見る騎士の理想像は死など恐れない英雄かな〜あ?」

若エンカ「……まさか…拙者だってフィクションと現実の区別くらいつくでござる…
死を恐れない人間なんて…物語の中だけでござる
拙者は“発泡スチロール”という“人間”をずっと見てきた
副団長は確かに凄い騎士だが…ただの人間だというのは拙者が一番分かっているでござる…」

発泡スチロール「………そうかい…」

若エンカ「………………副団長」

発泡スチロール「ん?」

若エンカ「……………いや…なんでも…」



―――

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ(…あの時は言えなかった
きっと怒られるのが目に見えていたから……!

……副団長…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


HPST「アモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「副団長は一人では逝かぬよ…
死への旅路…お供いたす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


31 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 02:12:06 qeFlF3RkO
ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…エンカの旦那ッ……発泡さんと一緒に死ぬ気だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
エ…エンカさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そ…そんな…駄目です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!


シュシュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「…ん?!」



――

エンカ「ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオオオオオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
HPST「アモバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ぶつかる二人!!!!!!!! 舞い上がる砂煙!!!!!!!!!!!!!!!!》






オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ………



しゅううううううううううううううううううう…
《……砂煙が晴れる…》




ギル「ッッ………
………!? …………ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ヤンデル「!!!!!!!! あれは…!」

ジュリー「ッ…!!!!!!!!」




ヒュオオオオオオオオオオオ………


エンカ「……ん…お…!?」
ギギギ…

HPST「…………LO…………」
ギリギリギリ…


《……エンカとHPSTの間に……》




??「…話は聞かせてもらったよ」



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チロリーン「私様も発泡スチロールさんとは縁ある一人…
だから私様にも背負わせてくれ
そうすればこれ以上誰も死ぬことはない…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


32 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 02:39:59 qeFlF3RkO
www「!! …………」



ドンッ!!!

チロリーン「………」
ヒュオォーー……



ジュリー「ヂ…ヂィロリィィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン゙ン゙〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やっと来た〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「や…やっとって………まさか!!
ジュリーさんが言っていた“我々以外の援軍”とは…チロリーンさんの事なので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「そうさ!!!!!!!!
ギル達の方にはマンツウを…
そしてチロリーンの居たマイムシティの方にはマジデスとのりぽんを向かわせて居たんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



チロリーン「私様もちょうどネアメに向かう道中だったんだ
それから話を聞いてあわてて来たが………悪い 遅くなった…」
HPST「アモアヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「……発泡さん…」
ガッ…

チロリーン「『軟火肚瞥淡死卦怒』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

HPST「ガボォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「……あの時のロボットは発泡さんだったんだね…
…気づかなくてごめん……
仲間として…私様が発泡さんを“止める”よ…!」

エンカ「…!」



ジュリー「チロリーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君の力は完全じゃないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの発泡さんは強い!!!!!!!!!!!!!!!! しかも今は半分暴走してる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いくら君でも…!」



チロリーン「…言っただろジュリー
背負うのは私様一人じゃないって」
スッ…

カッ…
エンカ「…ん!?」

ポワワワワ…
《エンカの中から光の玉が…》


チロリーン「ちょっとだけ…“借りる”よ」
パアアアアアア………キュウゥゥゥゥーーーーーーーーーンッ…!!!!!!!!



ギル「!!!? あれは…エンカさんが宿した力のカケラ!!!!!!!!!!!?
そ…それがチロリーンさんに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そ…そんなことが可能なのですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー(…そうか…!
やはり……エンカさんの力のカケラはチロリーンのものなんだ!!!!!!!
チロリーンの呼び掛けに反応して…一時的にチロリーンに“戻った”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…恐らく力のカケラは完全にはなっていないだろうが…
カケラを一時的に戻した今のチロリーンの強さは……全盛期に限りなく近い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギギギ…グググ
HPST「アボオオオオオオオオオオォ…」


キュウウウウウウーーーー………ン
チロリーン「――――…………」
スゥー…ハァー…

HPST「アボルァアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォブォオオオオオオオオオオ―――

チロリーン「『御莱王』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バギャドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

HPST「ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


33 : 名無しさん@避難中 :2017/01/04(水) 02:56:57 qeFlF3RkO
ボッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「!!!!!! の…残っていた片腕が飛んだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「は…はやすぎる!!!!!!!! 攻撃が全然見えなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



HPST「モイLOLOゴアアアアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキキィィィ!!!!!!!! ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《背に隠していた巨大な鋸を振り回しチロリーンへと迫る!!!!!!!!》


チロリーン「『空刀六』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュバッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズパパァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《チロリーンの水平チョップは空間を裂きHPSTの背中から生えた鋸を切断した!!!!!!!!!!!!!!!!》

チロリーン「『嫩鍵坤狗』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドゴォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
HPST「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《チロリーンの放った拳圧は実体となりまるで大砲のように重圧的な質量をHPSTにぶつけた!!!!!!!!
HPSTの片足が吹き飛ぶ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


HPST「ギャアアアアアボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュイン…キュイン…キュイン…

《HPSTが発光する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




ジュリー「ま…まずい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
またあの攻撃…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大地を蹂躙し破壊し尽くすレーザービームだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




HPST「グォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《上空へと打ち上げられたレーザービーム!!!!!!!!
それは地上へと雨のように降り注ぐ!!!!!!!!》

ドゥオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



チロリーン「『大地卓袱台返祀』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ペラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《チロリーンは大地を広範囲にわたりめくり返し傘のようにしてレーザーを防いだ!!!!!!!!》



ギル「ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにこのスケールゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!

ジュリー「チロリーンも大概大地破壊し尽くしすぎーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


34 : 名無しさん@避難中 :2017/01/05(木) 22:44:43 7tbVui02O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ヤンデル「…す…すごい……これがチロリーンさんの本気………」

ジュリー「いやこれでもまだまだ八分目さ
チロリーンの力が本領に戻ってたらさっきの大地引っぺがしも地核ごとイッてたかもしれない…」
ゴク…!

ギル「ちょっ…インフレヤバすぎません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!



シュゴォオオオオオオオオオオ…

HPST「………ゴ…ゴォォォ……」
プス… プス…


チロリーン「もうエネルギーは尽きたかい
じゃあそろそろ仕舞いにするかい…」
ぐぐ…… ビキビキビキ…

パァンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオ!!!!!!!!
《チロリーンが手に力を入れると持ち上げていた大地が粉々に砕け破片が全てHPSTの方へと飛んでいく》


ガラガラガラガラガラガラガラガラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

HPST「ア…モ…ゴォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
よたよた…

《降り注ぐ岩を避けるので精一杯な片足のHPST…》


ヒュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


HPST「!!」


ヒュゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チロリーン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《降り注ぐ破片に紛れて チロリーンがHPSTのもとに急降下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


HPST「ア…モ………」


チロリーン(発泡さん……)



―――

回想発泡スチロール「チロリーンレディ…無理をしちゃ駄目だよ〜〜〜う
君は強いが……私から見ればか弱いレディだからね〜〜え…」


―――

キラ…
チロリーン「………少し休んでてくれ…発泡さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
また…皆が揃うその日までッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『未砕流・火々刀落』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュルルルルルル……


ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

HPST「カッッッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《チロリーンの踵落としがHPSTの肩口に強烈に入った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


35 : 名無しさん@避難中 :2017/01/06(金) 00:08:38 Z4AlgT6YO
メキメキメキメキメキメキメキメキッッッ…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
HPST「―――――〜〜〜√VVVVVVV\__...ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「………ッ!!!!!!!!!」

しゅううううううううううううううううううううううううううううう…
HPST「―――――」
ボシュウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガクッ…



エンカ「………副団長ッ」



キュウゥーン…キュウゥーン…
HPST「………………LA……D……Y…………
………………………ソ…………リ…………――――」
ゥウウウウウーーーーー……ン…

しーーーーーーーーん…



ジュリー「…………止まった…
今度こそ……本当に…」



ピ…ピ…
www(…エネルギー…完全に流出…
運動を司る機構も今の一撃で中枢が完全に破壊された………
…ここまでか…)


チロリーン「…あとはあんただよ…………ぐっ!!」
シュ〜〜〜〜〜… ぽわぁ〜…



ギル「…あ!!! チロリーンさんからエンカさんの力のカケラが!!!」


ピカ〜〜〜〜〜〜…
エンカ「拙者のナカに戻っていく…」

フッ…
チロリーン「………む………むぁっ…!!!!!!!!?」
ガク…

チロリーン「……ぐ…戻っちまったか……
…ここまでの無理が全部体にのしかかる…!」
ぐぐぐ


www「…ひっひ…弱まったか……
こうなりゃいい的だな…」
チャカッ…

チロリーン「…!」

www「……………………」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


スッ…
www「…やめておこう
これ以上は泥仕合……
…俺もHPSTを失ったし銃創だって軽くねぇ…
今日のところは痛み分けといこうじゃねぇか…」

チロリーン「…」


www「HPSTは回収しときたかったが……あきらめるしかねーみたいだな…
お前らにくれてやる… 持ち帰りたきゃ持って帰りな…
…別に居場所を特定するようなものも付いてねーから安心しな
…持ち帰ったところでお前らにどうこう出来やしねぇだろうがな………
…まぁ…エントランスにでも飾ってろ」
ザッ…

チロリーン「…待て
……お前…名前はなんていったか?」

www「…あ? ……俺はデス社のwwwだ」

チロリーン「それは本当の名前かい?」

www「……」



ギル「…む…むぅ?! 一体どういうことです…!!?」


チロリーン「……お前を見てるとな…なんだかムカムカするんだよ
この感じは…昔の仲間に抱いた気持ちに似てる…
…そいつは……かつて発泡さんと一緒に“秘密基地”で行方知れずになった…“ワラース”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「!!!!!! ワ…ワラース殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「!! …………!」



チロリーン「………あとその髪型も…
色こそお前は緑…ワラースは赤で違うが…
雰囲気も髪型も“機械を扱う”ところも……共通点が多すぎる
……………お前は本当は誰だ?
……お前は…ワラースじゃないのか?
……その仮面の下を…見せてみろ…!」

www「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


36 : 名無しさん@避難中 :2017/01/06(金) 01:02:44 Z4AlgT6YO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ギル「……あの人が…ワラース殿だと…!!?」

ジュリー「マ…マジか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
考えもしなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ワラースって誰…?」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

www「……」

チロリーン「……どうなんだい…
…その仮面は取れないかい?」

www「…………
……………ふ…………
………ひっひ……あひゃーっひゃひゃひゃひゃひゃひゃほひゃほほほひゃひゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーン!!!!!!!!

チロリーン「…」

www「…何を言い出すかと思えば…
俺が…なんだって? お前の元仲間かだって?
困るぜ? よく分からない理由とこんなアフロでそんな判断されちゃよ…
……ふん………いいぜ……この仮面の下を見せてやろう…」
スッ………

カッ…!!!!!!!!


チロリーン「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



www「……どうだ? この顔は………お前の仲間とやらに似ているか?」
ゴオオオオオオオオオオオ…

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1082/161006_001054.jpg

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズゥゥゥゥゥゥッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「…! その顔は…」

www「数年前に兵器開発中の爆発で負った傷だ
仮面はこいつを隠すためのものさ……
それにこのアフロだが…………これは拾いもんのカツラだ
魔反会の“秘密基地”で…黒焦げになった死体から奪って…俺好みに着色したんだ
…………あァじゃあその死体がお前の言う“ワラース”だったのかもなぁ…!」
ニィィ…

チロリーン「ッ…
………!!!!!!!」

www「これで分かったか?
俺は俺………
正真正銘デス社のwwwだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らなんざしらねぇ……勝手な幻想を抱くのはやめることだな…
………じゃあな……次会った時も…また敵として…だ…」
スゥー……ザザザッ!!!!!!!!


ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

チロリーン「………っ…
…………………」
ぐっ…


37 : 名無しさん@避難中 :2017/01/06(金) 02:17:16 Z4AlgT6YO
《戦いは終わった…》


ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ………

チロリーン「………」

オオオオオオオオオオォォ……


ザッ…
ジュリー「チロリーン…
とにかくお疲れ様だったね………よく来てくれた」

チロリーン「……ああ…
……だけどジュリー…複雑な気分だ…
……かつての仲間を…二人失ったみたいだ…」

ジュリー「………分かるよ…その気持ち」

エンカ「………」


HPST「―――」


エンカ(………こんなことを言うとまた未練がましいと思われるかもしれない…
…………それでも…いい……
…副団長………いずれあなたを取り戻します…
それまで…どうか………)



向こうからツバメオー「ミキニ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」



エンカ「!! ………そういえばあの電磁超獣………ミキニーは…!!!」
バッ…!!!!!!!!


―――

ツバメオー「ミキニー!!!!!!!! ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「……ビ…ビラコさん………どうなんです?」

カチャ…カチャ…
ビラコ「…………………………」
………ふー……


ビラコ「………とりあえず一命は取り留めたです…」

ツバメオー「ほ…ほんとぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ビラコ「はいですよ
でもこの場で出来る限界の応急処置を施しただけなので…はやく安全な場所に連れていってあげたいです」

ツバメオー「やっだヨぉ!!!!!!!! ありがとうお姉さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとう…ううううううううううううぅぅぅーッッ…!!!!!!!!」

もみーの銃「うわーん!!!! さすが先生だよぉー!!!!!!!!」

ウソニ「うむ」

ギル「えぇ…! 本当に…!」

ザッ…
エンカ「良かった…助かったでござるか」

ビラコ「ええ…
でも気になるです…」

ヤンデル「なにがですか…?」

ビラコ「……ミキニーちゃんの状態です…」


ミキニー「………ぐぅ…」


ビラコ「ミキニーちゃん………眠ってるです…
状態が安定して脳が安心して眠ったようにも思えるですけど…
今の意識レベルは……通常の眠りとは違うようです…
今のミキニーちゃんの意識レベルはもっと低い……眠りを通り越した昏睡状態に近いものがあるです
でも表面上は………本当にただの眠りにしか見えないです…」

ミキニー「………くー……くー……」

ツバメオー「………こいつがこんな感じで寝るのは……最近頻繁にあったヨ…
起こしてもなかなか起きなくて…急に起きるけど…しばらくしたらまた寝ちゃうの…
実際ボクを助ける前までこいつは眠ってたし…
ねぇお姉さん…それ…なんでかなぁ…?
少し前にファー姉さん………ディミリアのお姉さんに聞いたら分からないって言ってたけど…」

ビラコ「ディミリアセンセに分からなかったら私にも分からないですね…

今は傷と一緒に経過を観察するしかないです

ツバメオー「…………そっか………」

ミキニー「………くー……すー…」

ツバメオー「……………」


――― いま寝たら今度こそ…目が覚めないようで…… ―――



ツバメオー「…ミキニー………また…覚めるよね…?」


38 : 名無しさん@避難中 :2017/01/07(土) 02:13:56 V2irWIUUO
ギル「………戦場がずいぶん静かになりましたね…
あのレーザーで戦車隊もほとんど破壊されたのでしょう
…さぁ…もう長居は無用です 帰りましょう」

ヤンデル「あぁ…」

ガシャ…
エンカ「副団長は拙者がおぶっていくでござる」

チロリーン「じゃあ私様も…その子を担いであげるよ」

ツバメオー「ミキニーを? じゃあお願いするヨ……」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……


ジュリー「…………それにしても……激しい戦いだったね
…しかしこれはこれからの戦いの一部にしか過ぎないよ
みんなもそれを実感しながら 今回の戦いで培ったものを大事にするんだよ」

ギル「………はい!」


ゴウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…



―――

ザッザッザッ…
チロリーン「………あ」



ダダッ
手下3「姐さーん!!!!!!!!」

手下4「ご無事でしたかー!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「あぁお前達かい
まぁ私様は…なんとかな」

ジュリー「おや! 君達はチロリーンの手下の…
一緒に来ていたんだな!」

手下5「…あ!!! ジュリー兄さん!!!!!!!!
お久しぶりです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「……この方々は?」

ジュリー「チロリーンがマイムシティではべらせてる手下の子達だよ」

手下3〜5『はべらされてまーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
わーッ!!!!!!!!

チロリーン「はべらせてねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「チロリーンさん手下とか居るんだな…さすがだ…」

エンカ「凄まじい信頼関係が見えるでござるな」

手下3「おぉよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達と姐さんは熱いキズナ………いやッ…“KISSナ”で結ばれてるんだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下4「あぁよ!!!!!!!! 俺達は姐さんの唇の柔らかさから前歯の硬さまで知り尽くしてるんだぜ!!!!!!!!」

手下5「Kissの最中に姐さんの前歯にぶつかったらこっちの顔の骨がバラバラに砕けるんだぜーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうだ参ったかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「余計なことを言ってんじゃねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザクーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下達『うぎゃああああああああああああ!!!!!!!! いかりの前歯ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「……すまん
私様と…あとこいつらも…これからネアメで世話になるよ」

ギル「え…えぇ……心強いです…」

ウソニ「なんだかこの手下達のノリ…見たことあるぞ」


39 : 名無しさん@避難中 :2017/01/07(土) 03:16:44 V2irWIUUO
―――

ザッザ…
ギル「さて…先に撤退したネアメの人達はどこまで行ったでしょうか…
出来れば合流したいですが…」

ウソニ「合流しようにも撤退中は敵の目を欺く幻影魔法を張りながらが決まりだろう
仲間の俺達でもその幻影魔法を見破るのは難しいぞ」

ギル「そうですよねぇ…
しかしこちらもこれだけの大所帯と大荷物ですから幻影魔法をかけてアジトに帰りたいですが…」

ジュリー「連絡を入れて迎えを待つかい?」



スパルティー「その必要はないぞ」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「スパルティーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「待っていたぞ
よくやった………」

エンカ「軍事リーダーが直々に待ってくれていたのでござるか」

スパルティー「フッ
お前達の帰路を綺麗にしておこうと戦車を掃除していたのだよ
まぁそれは敵が自らやってくれたが…」

ギル「なんと…無事でよかった」

スパルティー「…して」
スッ…

チロリーン「!」

スパルティー「君がチロリーン君だね?
初めまして……私はスパルティー
現在の魔反会の軍事をまとめるリーダーをしている」

チロリーン「あぁ 話は聞いてるよ
なかなかいいケアをした髪の毛じゃないかい
これからこいつら共々世話になる」

スパルティー「あぁ…こちらこそよろしく頼む」
ペコ…

スパルティー「…………ところで…エンカ君
君が背負っているそれは…」

エンカ「! …あぁ…この人は…」

スパルティー「…発泡スチロール・リロンコか…」

エンカ「! 分かったでござるか」

スパルティー「もちろんだ
連合騎士団の副団長といえば最強の剛騎士と名高いし…あの大魔女フーリャンの仲間の一人だからな
…………それが……………
……………色々あったのだな」


HPST「―――」
ゴオオオオオ…


エンカ「…………あぁ」

スパルティー「……何があったかは………後ほど聞こう
………そして……彼女は」

ビラコ「ミキニーちゃんですか?
ミキニーちゃんはツバちゃんを守って攻撃を受けたです…
なんとか命は取り留めたですけど…」

スパルティー「……そうか…………
…………ミキニー君は…私のスパルタ訓練の中では…すぐに逃げ出したり泣き出したり…
とても繊細で弱い心の持ち主だと思ったが…
それは私の思い違いだったな…
君はは仲間のために自分を投げ出せる強い心の持ち主だ……
それを見抜けなかった私の非礼を許してくれ」
スリ…

ミキニー「…………くー…」

ツバメオー「…………」

スパルティー「………ジョージに頼んで大型のペトロ車の準備がしてある
そこにベッドを作ってミキニー君を寝かせてやってくれ」

ビラコ「ありがとうございますですよ」

もみーの銃「良かったねー…
ちゃんとしたところで眠って…元気になって目を覚ましてくれるといいけど…」

ツバメオー「うん……」


ミキニー「………すー…すー…」


40 : 名無しさん@避難中 :2017/01/10(火) 01:41:49 CNU8NIk.O
ガラガラガラガラガラガラ
ドドンッ!!!!!!!!

ジョージ「ペロヤーヌwwwwwwwwwwwwwww
(おまたせしました)」

スパルティー「すまぬなジョージ」

ヤンデル「で…でかいペトロ車だ…!
この人数でも余裕で乗れそう…」

スパルティー「キングサイズペトロ車だ
ペトロが10頭で引くからこの大きさでもなかなかスピードが出るぞ
中にはベッドも給仕場もある…そこでゆっくりしながら帰路につくといい…」

ギル「な…なんか悪いですね…他の方々は徒歩なのに」

スパルティー「NO…なにを言う
お前達こそこの戦いの功労者だろう
……コトコトでの任務を終えて帰る最中に無茶なことを頼んですまなかったな
…だがそれを見事に成し遂げたのはさすがと言うべきだな…実働リーダー・ギル…!
…姿も元に戻って良かったな」

ギル「いやほんとに」

スパルティー「さぁ皆乗ろう
それと帰りながらコトコトでの話を聞かせてくれないかね」

ジュリー「あぁそうだね…エンデリルのこととか皆に話さなきゃ…」

チロリーン「ん!? エンデリル!!?
あいつは無事なのかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


――― 中

キラァァァァァァァァ…

ギル「広!!!!!!!!
内装凄!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「な…なんかホテルみたいだぁ…」

エンカ「うむ………心なしかそわそわする……いてもたってもいられない……そんな雰囲気でござるな…」

スパルティー「せっかくキングサイズのペトロ車を作るんだから色々凝ってみたのだよ
“ホテルみたい”と言っていたが 実際にこの内装は高級ホテルを参考にしていてな…
資料を見ながら一週間かけて作ったのだ…私が」

ギル「スパルティーさんが作ったんスかこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「まぁな
私はかつて日曜大工でありとあらゆるものを自分で作っていてな
犬小屋から始まり椅子やブランコ…凝りに凝って一軒家……そして最後は高層マンションを作ってしまった」

ギル「いやそれもう日曜大工のレベルじゃないですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
毎日大工ですよそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「しかしある日…
私が打ち付けた釘全てがスピニング射法で放たれた矢を受けてしまってな…
釘全てが外れてしまいマンションは全倒壊…
それから私は責任をとって日曜大工を引退したのだよ…」
ゴオオオオオ…ギリッ…

ギル「どんなシチュエーションで起こった事故スかそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本人が矢を受けないパターンもあるんですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「もちろん私もそのとき指先すべてに矢を受けてな…」

ギル「受けてた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


41 : 名無しさん@避難中 :2017/01/10(火) 02:09:07 KqBMaCis0
やっぱり受けてたww


42 : 名無しさん@避難中 :2017/01/11(水) 18:26:20 NNdLFhBoO
スパルティー「というわけで久々に日曜大工の腕を発揮してみたわけだ
どうかね? なかなかサマになってるだろう」

ギル「えぇ…そりゃもう…
しかしどこのホテルを参考にしたのですか…?」

スパルティー「適当にカタログから選んだものでな…
確か…『HOTELマン<3ゆうき』というところだったと思うが」

ギル「絶対ラブホだそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「すごい!!!!!!!!
ここにある部屋のベッド…ハート型ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかも回転するです!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ラブホ特有のベッドだこれ!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの銃「わーすごーい!! 天井にミラーボールがあるよ!!!!!!!!
ピンク色の光だー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピカーッ!!!!!!!!

ギル「ラブホによくある無駄に派手な装飾だこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「風呂付きか……しかし壁がスケルトンとはどういうことだ?
しかもこの浴室用の椅子……真ん中が割れていて座りづらいんじゃないか?」

ギル「エロビでよく見るやつだこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「…! なるほどそういうことか…
妙にそわそわすると思ったら……ラブホだったか………」

スパルティー「なにぃ!!!!!!!!!!!!!!!!
これのどこがラブホだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ここは移動と休憩と訓練もこなせるハイブリットペトロ車だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そういうコンセプトをカタログから感じたからあのホテルを選んで道具も取り寄せたのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ど…どこに訓練要素が!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「こちらの大広間が特別訓練室でな……
鞭や三角足場といった訓練道具が…」
ギオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

ギル「SM部屋だこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「SMって
S(SPARTA)M(MAJIHAKADORU)って意味だろう?」

ギル「間違ってるけどちょっと間違ってない気もする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


43 : 名無しさん@避難中 :2017/01/11(水) 19:15:15 c20J2zuU0
あたらずとも遠からずwww


44 : 名無しさん@避難中 :2017/01/11(水) 21:09:49 NNdLFhBoO
エンカ「ラブホとホテルの区別がつかんとは鬼の傭兵隊長スパルティーも初心でござるなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

スパルティー「……えぇい! 乗れればなんでもいいと思え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
矢を打つぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「わ…分かりました!!!!!! そんな怒らないで下さい!!!!!!!!」

ビラコ「でもこのベッドはふかふかで寝心地良さそうですよ♪
さっそくミキニーちゃんを眠らせるです」
ボフ…… カチッ


グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「―――」
ギュオォーーーーーンッ!!!!!!!!


ビラコ「わぁーー!!!!!!!! ミキニーちゃんを寝かせたら回転したですよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「回転早ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ぐわーーッ!!!!!!!! 弾かれるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォー!!!!!!!!

スパルティー「S(SPARTA)M(MAJIHAKADORU)仕様だからな」
す〜ん

エンカ「体を休めるベッドにまでそんな仕様を搭載することなかろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


グォングォングォングォングォン
ミキニー「―――」
ギュフォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パッリーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「ぬはァーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ミキニーさんが遠心力に負けて吹き飛ばされて窓の外にーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギューーーン!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「―――」


ペトロ1「オヒョオォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ペトロ2「ウッウーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる
ギュギューッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「ペトロが友情棒でキャッチしてくれた!!!!!!!!」



ペトロ3「アイアーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ペトロ4「みょろーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる
ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル



ギル「興奮したペトロ殿達が友情棒でミキニーさんを包み込んで行くーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
怪我人なんで!!!!!!!! 後生ですから!!!!!!!!
後生ですからーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!


45 : 名無しさん@避難中 :2017/01/11(水) 21:32:10 NNdLFhBoO
――― そして

スパルティー「そろそろペトロ達も準備が出来たようだ!
出発だ!!!!!!!! その前に…
このペトロ車に幻影魔法を施す」

ギル「幻影魔法使いの方もいらっしゃるんですか?」

スパルティー「いや……幻影魔法隊は本隊の方にいる…
かわりにこのペトロ車に幻影をかけてくれる者がいるのでな
……来てくれ」


とてとて
サイ「やっと出番えすか」
ちょーーん!!!!!!!!

ビラコ「サイちゃんですー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッキーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「あぶ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ちょっ…待っ…!
やめるえすお!!!!!!!! 抱き着かないでくあはい!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてサイちゃんなんて呼ぶなえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私を呼ぶならサイさんかサイ博士と…」

ビラコ「はーーい<3 サイちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん<3」
スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ

サイ「ぶぉおー!!!!!!!! 聞いてねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「こ……この方は?」

ヤンデル「あぁ………ギルは毛になってたから覚えてないんだな…
この人はサイさんって人で新たにネアメに加わった魔法使いだ…」

ギル「そ…そうだったんですか…」

サイ「ふむ
まずは初めまして…というべきえすね ギルしゃん
私…魔獣および召喚魔法を研究している才ーキドと申しまぅ
どうろよろしくおねぁいしまし」

ギル「あ…はいどうも…ネアメの実働リーダーのウラ・ギルです…
小さいのにしっかりしていますね…いやはや最近の子供はよく出来て…」

エンカ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ギ…ギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギランッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サイ「ケツドン!!!!!!!!!!!!!!!! 君に決めた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

パカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ケツドン「譁ュ怜喧縺代→縺ッ縲∵悽譚・陦ィ遉コ縺輔l繧九∋縺肴枚蟄励′豁」縺励¥陦ィ遉コ縺輔l縺ェ縺%縺ィ縺ァ縺ゅk縲!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドガァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ぎゅぶぉおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《サイがボールから出したデカケツ魔獣のケツに潰されるギル》

サイ「誰が子供ぇすかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は26歳のピッチピチど大人えすよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見た目で判断するなえす〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ケツドン!!!!!!!! ドリルケツ圧!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ケツドン「譁ュ怜喧縺代→縺ッ縲∵悽譚・陦ィ遉コ縺輔l繧九∋縺肴枚蟄励′豁」縺励¥陦ィ遉コ縺輔l縺ェ縺%縺ィ縺ァ縺ゅk縲!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュルルルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「がぶぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
摩耗するーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ギルーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


46 : 名無しさん@避難中 :2017/01/12(木) 00:49:45 /FVjK7.gO
―――

しゅうぅーー…
ギル「す…すみませんサイ博士…
以後気をつけます…」

サイ「ぷん!!!!!!!」



チロリーン「……26か……人は見掛けによらないね…」

手下3「へへっ! 姐さんだってそうですよ!!!!!!!!
あんなキャピキャピテーマとダンスを踊る姐さんが22だなんてとても…」

ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チロリーン「…おめーらネアメでその話をしたら………埋める…!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンロォォォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下達『ひ…ひひーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ぞーん!!!!!!!!



スパルティー「さて…サイ君…さっそくこのペトロ車に幻影の施しを頼みたいのだが」

サイ「まかせるえす」

ジュリー「サイちゃん幻影魔法も使えるのかい?」

サイ「…いや 幻影を使うのは私ではないえす
それは私のマジュモンが施すえす
…おいで! ゲンカーク!!!!!!!! 君に決めた!!!!!!!!」
ヒュン!!!!!!!!!!!!!!!!

パカァァァァーツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲンカーク「メラコシャマーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「むぅ!!!? 幽霊のような魔獣ですね…」

サイ「そうえす この子は“ゆうれいマジュモン”と呼ばれている魔獣えすからね
この子の力を使ってこのペトロ車を隠すえす」

ギル「一体どのように…
薬を作れるようには見えませんが…」


【ネアメの幻影魔法の使い方】

旧ネアメは凄腕の幻影魔法使いが巨大な幻影でネアメ兵達を覆い隠していた…が。
現在の情勢ではそれが出来ない。
その凄腕の幻影魔法使いが現在いないのも理由の一つだが、他にも問題がある。
それは魔力感知タワーだ。魔反会によって作られた魔力感知タワーは以前よりも多く、精度も高い。
兵をまるごと覆い隠す幻影魔法を使えばそれだけでその魔力を感知されてしまうからだ。
そうなったら幻影で姿を隠しても魔力がだだ漏れで意味がない。
そこで新ネアメが取った方法は、幻影魔法の効果が凝縮された薬のようなものを作り出す方法だ。
ネアメの数少ない幻影魔法使いとディミリアが作ったその薬を飲むと、体の中で幻影魔法の効果“だけ”が溶けだし、自分自身が幻影となり存在が虚ろになるのだ。
体の中で発動するので魔消石の効果と合わさり魔力が漏れ出す事はなく魔力感知タワーで感知されることもないのである…。



サイ「この子は薬とは別の方法で皆さんを幻影の中に隠すえす
…ゲンカーク! うつろボディ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲンカーク「ミシャアーブルァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぷくー…


ぷくぷくぷく……ぽやぁ〜〜〜〜〜〜
《ゲンカークの体がうっすらぼやけ…そして膨らむ!!!!!!!!
ゲンカークは大きく大きく巨大化し…ペトロ車をすっぽりと包み込んだ!》


ギル「こ…これは!!?」

サイ「ゲンカークは擬態するアメーバ状の生物から生まれた魔獣えす
ゲンカークの体の中は虚ろな空間で…その中に入れば幻影魔法の中にいるのと同じ効果になるえす」

ジュリー「おぉ…すごいね!!!!!!!!!!
人造魔獣でここまで特殊性のある能力を使えるとは…」

サイ「ふっふっふ 私が発見した特性を更に昇華させたのえす…」

ビラコ「すごーいサイちゃんかわいいぃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
むぎゅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「むげきゅー!!!!!!!! あなたはもっとリスペクツした態度をえすねぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
むぎゅむぎゅ


47 : 名無しさん@避難中 :2017/01/12(木) 01:14:07 /FVjK7.gO
ポォ〜〜〜〜〜……

ギル「むぅ……虚ろな体内だからか…心なしかか靄がかかったような景色になりましたね」

ジュリー「魔獣の体内なんてなかなか貴重な経験だよ」

スパルティー「よし これで準備は良いな
さっそく出発を……」

クン…
ヤンデル「…出発はいいけど…なんか匂う…」

エンカ「…うむ……なんというか控えめにいって不快な匂いでござる…
……これは…」

チロリーン「…なんか……ニンニクみたいな…」


ゲンカーク「…げぷぅ…」


ギル「…も…もしや…この空間そのものの匂い…?」

サイ「…分かってしまったえすか…
…その通りえす…これはゲンカークの体内の匂いえす…
戦いが終った後…腹ごなしにニンニクマシマシの唐揚げを食べさせたえす…」


ゲンカーク「げぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っぷ…」
ぷ〜〜〜〜〜〜〜ん…


もあぁぁぁ…!!!!!!!!

エンカ「お…おああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞぞわわ〜〜〜〜!!!!!!!!

ヤンデル「ちょっ……ちょっと…意識しだしたら結構きつい…!!!」

ギル「な…何故直前にそんなものをォ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞー!!!!!!!!

サイ「だ…大丈夫えす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここにブ○スケアがあるんで二粒ほど置いときますね…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スッ…… コト……

ギル「いやいやいやいや!!!!!!!! 足りない足りない足りない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
巨大化したこの魔獣の質量に対して圧倒的に足りませんよブレ○ケア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ペトロ「イッヒッイッヒッイッヒッイッヒッイッヒッイッヒッイッヒッイッヒッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アヘアヘアヘ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズッポズッポズッポズッポズッポズッポズッポズッポ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「ぬぉー!!!!!!!!!!!!!!!!
ペトロ達がニンニクの匂いで発情して暴れてるでござる!!!!!!!!!!!!!!!!
そこらへんのもぐらの穴に友情棒を突っ込んでるでござるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「これじゃあ幻影で姿は隠せてもペトロの嬌声でモロバレですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


48 : 名無しさん@避難中 :2017/01/12(木) 01:37:07 /FVjK7.gO
わーぎゃーわーぎゃー


手下3「…賑やかな連中っすねー…」

チロリーン「…そうだな…」

ジュリー「チロリーン…えらく大人しいじゃないかい?」

チロリーン「? なんでだい?」

ジュリー「なんでって……君ツッコミだろう?!!!!
こんなにたくさんツッコミ満載の出来事が起きてるのにさっきからツッコミ一つしないなんてらしくないよ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「…あぁ それか…
………いやな…
騒がしいあいつらを見てると…昔を思い出してね…
私様も前はこんな騒がしい中に居たのになって…」

ジュリー「……それは分かるよ…
でもそれならなおさら突っ込めばいいのに」

チロリーン「いや……でも……あいつらのボケは………私様には眩しすぎる…
……なんていうかな……私様が今まで…いわゆる“堅気”ではないボケに付き合ってきたからそう思うのかな……」
キラキラキラキラ…


――― 回想

??「あんたらーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お昼ご飯は私特製のウンコピザよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一人ノルマ3ホールだオラァアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――

??「お願いフーリャンちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう一回だけ!!!!!!!!!!!!!!!! もう一回だけちゃんとにゃんをブッて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――

??「男は狼なのじゃ!!!!!!!!! 汚らわしやーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??「君は?」

??「狼なのじゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
って誰が汚らわしいんじゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――

??「10×10は8891005ぴょん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――

??「うんこピザ10ホール追加でござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――



チロリーン「―――…懐かしい…」
つー…

ジュリー「洗脳されてるよ君」



HPST「―――」


チロリーン(…いつか戻ろうな…発泡さん…)


49 : 名無しさん@避難中 :2017/01/12(木) 02:15:56 /FVjK7.gO
ガコ… ガコ… ガコココココ…

ヤンデル「…やっと出発だな…
これで体を落ち着かせられる…」
やっぱり匂うけど

ギル「えぇ……ワカメ町ともおさらばですね
……元々人が住んでいた町……これからどうするのか気になりますが…」

ヤンデル「そうだな…
それにしてもコトコトから帰還する暇もなくこの戦い…
ハードだったな… ……なんか…よく勝てたなって…戦いだったけど…」

ギル「…そのことですが…
自分はどうも…この戦いに勝てたのはネアメの力だけではない気がします」

チロリーン「どういうことだい?」

スパルティー「それは私も思っていた
今回の戦いの勝利はこちら側の作戦が上手く転がったからだが…
その作戦が上手く行ったのは… 我々に有利な状況がことごとく起きたというのが非常に大きかった
それは特に魔反会側の不可解な動きによるものだが…」

ジュリー「うーん……そうだねぇ…
なんだか…俺達は“誰かに”…後ろから手引きされていたみたいだね…」

ウソニ「たんに魔反会側の司令官がアホだっただけじゃないか?」


―――… ワカメ町周辺…… 戦場跡


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………

全軍統括班兵「まずは生存者のと怪我人の確認!
怪我人を見つけたらすぐ治療を!!!!!!!!」

地域班兵「ネアメの追跡は?」

全軍統括班兵「既に視認出来る位置にいない!!!!!
探すだけ無駄だ!!!! あとは魔力感知タワーにまかせろ…………成果があるとは思えんがな…」

地域班兵「…それにしてもひどい負けっぷりだな…
戦車はほぼ全て潰されて…兵は多く捕虜に取られて…そのうえ全軍統括班の3隊長も…」

全軍統括班兵「…………全員負けて…ネアメの捕虜に…!」


スーパーウトゥルサヌ「いや…俺は連れてかれてないサ」
よろ…

全軍統括班兵「ス…スーパーウトゥルサヌ隊長!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スーパーウトゥルサヌ「すまんサお前達……
俺達がもっと早く手を出せてりゃ状況は違ったはずサ…」

全軍統括班兵「い…いや…しかしスーパーウトゥルサヌ隊長が無事で良かった…!」

スーパーウトゥルサヌ「……俺はいいサ…しかし……くそッ!!!!!!!!!!!!!!!!
サザエマンとワキミセーを連れてかれた!!!!!!!!!!!!!!!!
あいつらは不遇な扱いの3〜5隊長として心を分かつ仲間だったのにサァーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぐ…ぐぐぐゥ…!!!! サザエマン…ワキミセーよ…しばし待て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いつか俺がネアメのアジトを見つけ攻め入り…お前達を助け出すサァ!!!!!!!!!!!!!!!!
それまで待っていてくれぇ!!!!!!!! 無事でいてくれぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポロポロポロポロ…

全軍統括班兵「た…隊長ォォ〜〜〜〜……うぐぅぅぅ…!!!!!!!」


スタスタ
www「おいお前ら何休んでやがる…
負けてもテメェらの仕事は終っちゃいねぇぞ
戦場に散らばってる兵器の残骸の中から使えるもんを探して回収しとけ
……愚図が…」


ビキィッ…
スーパーウトゥルサヌ「ッ…!!!!!!!!
…貴様ぁぁ…wwwァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

www「あん?」

スーパーウトゥルサヌ「貴様…なんだその態度は!!!!!!!!
負けたんだぞ!!!!!!!! 兵も連れてかれた!!!!!!!!!!!!!!!!
怪我人も多数だ!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちはテメェの用意した役にも立たねぇおもちゃを集めてる場合じゃねーサァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

www「…あ? ……お前らの兵隊のことなんてしらねーよ…
捕まるのも怪我するのもお前らの質が悪ィからだろ…」

スーパーウトゥルサヌ「………なんだぁとぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


50 : 名無しさん@避難中 :2017/01/12(木) 02:41:39 /FVjK7.gO
全軍統括班兵「た…隊長っ!!!!!!!!!!!!!!!!」

チャキキィ…
スーパーウトゥルサヌ「取り消せ貴様ァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達やこいつらはお前の糞みてーな指示の下で戦っていたんだぞ!!!!!!!!
…お前の…戦車勿体振った投入や俺達の温存が過ぎたせいで攻勢に出るのが遅れた!!!!!!!!
その結果あいつらに奇襲の準備を与える事になったサ!!!!!!!!!!!!!!!!
最後の最後でやっと出した戦車隊も…貴様のワンマン操縦命令のせいでグッダグダ!!!!!!!!
まったく戦力にならん足手まといだった!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様の指示全てがまったくの的外れだったサ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

www「あ? 俺のせいかよ」

スーパーウトゥルサヌ「当たり前サァーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様ッッ…自分の言葉を忘れたわけじゃあるまいサ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
“この戦いでの責任は自分が取る”と言った言葉!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここまで大敗を喫した責任は全て貴様にある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本部に帰ってもその態度が取れると思うなサァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

www「は??
何言ってんだお前……
俺が責任を取るなんていつ言った?
そんなことするわけねーだろ…バカか?」
す〜ん

スーパーウトゥルサヌ「はあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

www「この戦いに負けたのは…お前らのせいだろ…
俺はうまく指示した 確実に勝てる指示だった
それでも負けたのは…
その指示通り動けなかった前らの力不足のせい…
戦車が機能しなかったのは俺のせいではなく兵器班の練度が想像以下だったせいさ…

俺は不幸だぜ……勝てるはずの戦だったのによ…
駆り出されたコマが錆び付いてやがった……
…よって俺に責任はない
責任はお前と…あっちの町でくたばってる地域班の統括2人で取れ
…俺は一足先に帰るぜ…じゃあな」
スタスタ…


ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる…ブチィィィィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「ふ…ふふっ……ふざけるなァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
斬るゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

全軍統括班兵「た…隊長!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スーパーウトゥルサヌ「口だけは達者に回しやがってェェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
責任取る気がねえなら俺の手で取らせてやるァアアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無様にご自慢の兵器をやられたお前なんぞォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥゥゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


www「……」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


アングリーステップ…


www「爆発槍一閃!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「あがあああああああああああパあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォー!!!!!!!!!!!!!!!!

www「雑魚は大人しく腹でも切ってろ」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


51 : 名無しさん@避難中 :2017/01/12(木) 03:12:01 /FVjK7.gO
―――…

ザッ…ザッ…ザッ…

www「…………ふん………
HPSTがいりゃ徒歩で帰るハメにならなかったんだがな…
……まぁいい………………それにしても……
………一人くらいは…死ぬと思ってたが……思ったより“出来てた”じゃねーか…
…………くくくく………」


ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……


www「………………はぁ……
……だがしかし………面倒くせぇ“役回り”だぜ………ひっひ…
ひっひっひっひっひっひっひっひっ…………」


オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ…



――― ペトロ車

ミキニー「………スピー」

ビラコ「ベッドも回らなくなったし やっと落ち着いて寝かせれたですよ
これで安心です………
だからツバちゃん…いつまでもそんな深刻な顔してちゃダメです」

ツバメオー「し…してないヨ…」

ビラコ「してるですよう! さっきのドタバタにも参加せずに!!!
…あんまり重く考えるとツバちゃんがダメになっちゃうですよ」

ツバメオー「ボ……ボクは大丈夫だヨっ…」

ビラコ「………大丈夫なの言葉だけです!
…まぁとりあえずお茶飲むですよ! 今ギル君が出してくれてるですから」

ツバメオー「…うん…」


ひょい
サイ「お友達 大変そうえすね」
ビラコ「サイちゃん!!!!!!」
ぺかー!!!!!!!!

サイ「ちゃんじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ツバメオー「べ…別にお友達でもないけど」

ビラコ「大しんゆー!!!!! ですもんねぇ!」
ニパーッ

ツバメオー「い…いやいや…」

サイ「ふむ…
………それにしても……この…人……………?
………なんなんえす? こんな紫の人間見たことないえすけど」

ビラコ「実はミキニーちゃんはただの人間じゃないですよう!
電磁超獣っていう違う世界の不思議人なのですよう!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「ち…違う世界の!!!!!!!?
…むぅ……とにかく人間ではないのえすね………
………ふむ…」
じろじろ

ツバメオー「…なに? ボクとこいつの顔をジロジロ見てさ」

サイ「あぁいや………なんでもないえす……」

ツバメオー「…?」


ぷるぷるぷる…
ビラコ「……にゅ……にゅううううう………我慢出来ない!!!!!!!!
サイちゃーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッバァーッ!!!!!!!!

ヒョイ!!!!!!!!
サイ「むゃー!!!!!!!!!!!!!!!! ちょっ…もうビラコしゃん!!!!!!!!
私を見たら抱き着くのなんなんえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
バカにしてるえす!!!!!!!!?」

ビラコ「あう………違うですよう……だってサイちゃん見てると私の妹を思い出して…」

サイ「妹…………って…何歳えすか?」

ビラコ「10歳ですよ<3」

サイ「カ…カーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっぱりあなたが一番バカにしてるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぷんすー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「…ねぇお姉さん
お姉さんの妹って……しゅえいやって名前?」

ビラコ「あう?! そうですよ!!!!!
あれ!! 言ってたですっけ!!!!!!!?」

ツバメオー「いや…
コトコトでね…お姉さんのいとこって人に会って…その人から聞いたんだヨ」

ビラコ「え?!!!! それって……シーちゃんですか!!!!!!!!?」

ツバメオー「多分
シヌカって名前だったけど」

ビラコ「わーーーッ!!!!!!!! シーちゃんですシーちゃんですー!!!!!!!!!!!!!!!!
最近会ってなかったですけど! コトコトに居たんですねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
どうだったです!!!!? 元気だったですか!!!!!!!!!!?
お話聞かせてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずいずいー!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「わ…分かったヨ! お茶飲みながら…ね!!!!!!!!!!!」

わいわい きゃっきゃ…


52 : 名無しさん@避難中 :2017/01/13(金) 23:11:01 PC1wBXXE0
http://i.imgur.com/e9wzSCu.jpg


53 : 名無しさん@避難中 :2017/01/13(金) 23:16:45 iVf6kZ6M0
怪しいw


54 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 00:43:55 WXeJDBi2O
ペトロ「ヒヒーwwwww ヒヒノヒーんwwwwwwwwww」
パカラッパカラッパカラッパカラッパカラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲンカーク「げぷー…」


―――

チロリーン「…………そうか……
…エンデリルはそんなことになってたのか……」

スパルティー「ディミリア君でも治せない病か………厄介だな」

ヤンデル「…それでも治す方法は分かってる…」

チロリーン「……心から大切に思ってる人の呼びかけか…
………うさぎちゃんだねぇ…」

ジュリー「案外君でもイケるんじゃないかい?
相棒だとか言って仲良かったじゃないか」

チロリーン「私様の呼び掛けで目覚めたら逆に気持ち悪いからむしろ目覚めないでほしい…」

ギル「ひどい…」
ズーン…

チロリーン「…まぁそれは冗談だが
……やっぱりうさぎちゃんじゃないと駄目だと思うよ
確かに私様とあいつは仲良かったと思うけど
うさぎちゃんほど深くはなかった」
ただ単に“夢編”でパーティインした同士だから一くくりにされやすかっただけで

ギル「そうですか……」

ジュリー「………うさぎかぁ………
あの子はどこに居るんだろうねぇ…
これまでのパターンからすると 以前にゆかりのあった場所に飛ばされてると思うけど…
あの子のことは分からないなぁ……」

チロリーン「うさぎちゃんと昔から知り合いで彼女のことについてもっと詳しい人が居れば……」

手下3「それなら――」
ムゴッ…

ギル「ん?」

チロリーン「…いや…なんでもないよ」

ムゴゴ…
手下3「…!? あ…姐さんなんで口を塞ぐんです…
“あの情報”を教えてやればいいんじゃ……」

ヒソ…
チロリーン「…今は皆戦いで疲れてる…
もう少し落ち着いてからでいいだろう
多分“むこう”も事態がすぐに動くこともないだろうしな」

手下3「そ…そうっスか…了解っス」

ジュリー「なんだい?」

チロリーン「いや…なんでもないよ 悪いね」

ギル「……?」


―――

カチャカチャ…

もみーの銃「お兄ちゃんこそばゆいよー」

ウソニ「我慢しろ
メンテナンスは久々なんだ 入念にする必要がある」

もみーの銃「分かったー」

ウソニ「それで俺から離れての旅はどうだったか
想定外の戦闘もあったようだが」

もみーの銃「楽しかったよ!
ツっちゃんがずっと持っててくれたの! 重いのに!
それに一緒に戦ったよ………ツっちゃんちゃんと私を使ってくれたからどこも傷んでないよ」

ウソニ「そのようだな………
もみーの弾を使ってから何か異常はないな?」

もみーの銃「ないよ! オエッてならないからすごく良かったよ!
でもたくさん使うと疲れちゃうかな…」

ウソニ「そうか」

もみーの銃「………楽しかったなー
またツっちゃん達と遠くへ行きたい…
ミキニーちゃんもよくなったら一緒に…」

ウソニ「そうだな」

もみーの銃「でもツっちゃんにまたもって貰うのも悪いなぁー………」

ウソニ「……………………………そのことだが…」

もみーの銃「…お兄ちゃん?」

ウソニ「……………………フ……」

もみーの銃「……?!」

ウソニ「………フ……フフ……………フヒッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの銃「お兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なにそのニヤけ顔!!!!!!!!!!!!!!!!?
お兄ちゃんのそんな顔…お兄ちゃんが私と初めて会った時以来だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「………あ………あぁ…いや…………なフッ………なん…でもない……………フ………フヒヒッ…!!!!!
ま………まぁ………帰ってからのお楽しみだ……………フ……フヒッ! フヒヒヒヒヒ…!!!!!!」
にに〜〜〜ん…!

もみーの銃「…!?」


55 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 00:58:42 YphKTiK20
お兄ちゃんどうしたwww


56 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 01:12:22 WXeJDBi2O
――― その後…

ギル達を乗せたペトロ車は先に帰路についていた本隊と合流…
そこから部隊をいくつかに小分けしながらゆっくりと帰ったのだった…


そして…



ギル「…お……おぉー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



バババーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「見えてきたー!!!!!!!!!!!!!!!!
帰ったぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ダム里「や…やっと帰宅KAYO〜〜〜…!
あ…足がパンパンDAZE……」

ムイ「ダジーお疲れ様…!」


ミーコ「うふふ…ガキはいい子にしてるかしら…」

ハイゼン「食堂も気になりますね!」

刻苦「帰ったらすぐ祝勝料理を作るクワ〜〜〜
めでたい青色クワ〜〜〜」

ルミ「そこは赤色では…」


ビラコ「帰ったでーすよ〜〜♪」

エンカ「いやはやしかし…外観はただの山だが…見ると安心するものでござるな」

ヤンデル「あぁ………家って感じだ………」

ツバメオー「ミキニー……帰ったヨ」

ミキニー「…むにゃ…ぐぅぐぅ…」


チロリーン「…んん ここがネアメの新しいアジトなのかい?」

ギル「えぇ
中がくり抜いて居住区になっています
もちろん娯楽施設完備で 映画館やスーパー銭湯…ポールダンス場などもありますよ」

手下3「ポールダンス場!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た…たまんねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 見に行くしかね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「演るのは自分ですがね」

手下3「オエーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビッチャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「さぁさぁ入るぞ
皆待っている」


―――

ギゴゴゴゴゴゴ…

ぱぁああああああああ…

ワーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネアメ住人達『うおぉーーー!!!!!!!! 戦士達の凱旋だァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人「お帰りーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ住人「おめでとぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ住人達『ネアメ!!!!!!!! ネアメ!!!!!!!! ネアメ!!!!!!!!!!!!!!!!』


わわわわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


57 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 01:34:19 WXeJDBi2O
ぶわわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネアメ住人達『おかえりー!!!!!!!!!!!!!!!! おかえりー!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『ネアメ万歳〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! ネアメ万歳〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!』

ガキ「お母さーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カッパおじさーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハイゼンお姉ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

マンツウ「ツビーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツビーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツビーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「お…おおぉー…!! これは…大歓迎でござるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「お…大袈裟すぎません!!!!?」

ヤンデル「な…なんか気恥ずかしいな…」

スパルティー「恥ずかしがる必要があるか
今回の戦いで我々は仲間を助けだし敵の大軍を打ち倒したのだ
…胸を張って応えよ!」
ニッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…! そうですね…!!!!!!!!!!」


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダジー「お前RAーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回の戦いの勝利の立役者…このダジー様がお帰りDAーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の魔法が嵐を呼び仲間を鼓舞し!!!!!! そして魔反会を打ち破ったNODAーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このダジーを崇めよ!!!!!!!! ダジーに敬意を表せよ!!!!!!!! ダジー万歳!!!!!!!!!!!!!!!!
ダジー万歳ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネアメ住人達『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
わぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ゾクゥー…
ダジー「…ひゅ…ひゅいぃ〜〜〜〜…!!! た…たまんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
とろ〜〜〜〜ん

ぬぅ…
スパルティー「声援に応えるのはいいが ないことないことを吹聴するのは……NO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「ひ…ひひーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ごめんなしゃいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


58 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 01:45:06 WXeJDBi2O
わあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ住人1「よくやったー!!!!!!!! みんなよくやったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ住人2「ギルー!!!!!!!! さすがリーダーだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ住人3「ヤンデル笑え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ住人4「エンカさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ住人5「ツバメオーちゃんパイオツどしたん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ネアメ住人6「ビラコさんが無事で俺の天狗が安心してるおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

野良猫達『にゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ(ウソニ様)〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『みんなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! うおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ!!!!!!!!!!!!!!!! ネアメ!!!!!!!!!!!!!!!! ネアメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『ネッアーメ!!!!!!!!!!!!!!!! ネッアーメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『ネアメ乙〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『乙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 乙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 乙ぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『オッツー!!!!!!!! オッツー!!!!!!!! パイッオッツゥゥーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『パ…パイオツーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パイオツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! パイオツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パイオツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! パイオツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『おっぱい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! おっぱい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『万歳おっぱいオツーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おっぱいオツォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『パイオーツ!!!!!!!!!!!!!!!! パイオーツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! パイオーツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『πO2!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
πO2!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
πO2!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
πO2!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ住人達『オ…オパァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オパオパァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ




様式美


59 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 02:34:36 WXeJDBi2O
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下3「…す…すげー熱気だ!!!!!!!
こ…これがネアメの住人達………
とても追い詰められた奴らのテンションたぁ思えねーぜ…」

チロリーン「そうだな……
相変わらず変人が多そうで安心した」



ディミリア「お帰りになりましたか!!!!!!!」
タッ


ギル「ディミリアさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「せんせーーーーーーーーーー!」

ディミリア「みなさんよく帰ってきました…!!!!!!
…スケピヨさん達も…! よくご無事で!!!!! 頑張りましたね…!!!!!」

スケピヨ「いや…!!!! 本当に…ご迷惑をおかけしました…!
今回の俺達の失態……必ず挽回します…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐっ…

ディミリア「えぇ……スケピヨさんならきっと挽回出来ます…
しかししばらくは体を癒して下さい
…他の皆さんもです!!!!! 皆さんが帰ってくるまでの間 薬をたくさん用意しました!
怪我のある方は重傷軽傷関係なく医療区へ!!!!!!!!
怪我がない方達も十分休んで下さい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「せんせ! 治療なら私も手伝うですよ!」

ディミリア「いえ! ビラコさんも前線で戦った一人です! 休んで下さい!
治療はネアメに残っていた私達で十分です!!
戦場で頑張っていた皆さんに代わって今度頑張るのは私達です!!!!」
ビシッ!!!!!!!

ビラコ「あう〜〜〜〜! せんせー頼もしすぎですよう!!!!」

チロリーン「…ああ…本当にな…!
すっかり“リーダー”って感じの立派な人になっちまって…!
見違えたよ! ディミリアさん!!!!!!!!」

ディミリア「!!!!!!!! …チロリーンさん…!!!!」

チロリーン「遅くなったね…!
これからはまたこのネアメで戦わせてもらうよ!!!!!!!!」

ディミリア「……あぁぁ…! ジュリーさんに続きチロリーンさんまで…!!!!!!!
なんて懐かしい筋肉…! ううぅ………良かった…! 嬉しい…!!!!」
ズズ…

チロリーン「お…おいおい!! 人の筋肉見て泣くこたないだろぉー!!!!!?」
あせあせ

ジュリー「こらチロリーン!!!!!! 筋肉で威圧しちゃダメだろっ!!!!!!!!」

チロリーン「してねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわい



ギル「ディミリアさん……本当に喜んでらっしゃいますね…!」

ビラコ「私も嬉しくなるですようぅーーーーっ」



??「ニャーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』


くるくるくるくるくるくるくるくる…
しゅたたーんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【帰ったかにゃおー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「ネコ!」

エンカ「お…おーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ師匠ぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
久しぶりでござるぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【寄るにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズバシャアァーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ぁギャアアアアアパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これこれぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


60 : 名無しさん@避難中 :2017/01/14(土) 02:58:29 YphKTiK20
筋肉で威圧ww


61 : 名無しさん@避難中 :2017/01/15(日) 00:03:52 Ut5nakcAO
ギル「ネコ殿!!!!!!!!!!!!!!!!!
体の傷は癒えたので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ネコ【当たりッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズバリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【前にゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドバシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ぎやたあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
入念に体を十字に引っ掻かれたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャシャー!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【我輩の傷など直ぐに癒えたわ!!!!!!!! ネアメの医療は進んでいるにゃあお!!!!!!!!!!!!!!!!
だからすぐに戦場の方に行こうと思ったら……もう戦いは終わっただとーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩の見せ場はどこにゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無いなら今この場でお前を切り裂いてそれを見せ場にしてやるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前を裂けるチーズのように!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
裂けるチーズのように!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
メリメリメリィィィィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
CEROZーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「見せ場など…………聞いておるぞネコ師匠!!!!!!!!
なんでもコトコトでとんでもない敵と戦い侵攻を未然に食い止めたそうではないか!!!!!!!!!
さすがネコ師匠でござるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「本当ですねぇ!
いい子いい子にはまたたびあげるですよぉ!!!」

ネコ【……!!!!!!】


ネコ【それほどでもにゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それほどでもにゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
にっこ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!

ギル「き…機嫌が戻った!!!!!」

ヤンデル「ちょろい…」


62 : 名無しさん@避難中 :2017/01/15(日) 21:08:05 Ut5nakcAO
ディミリア「皆さん! 体を癒す一環で祝勝パーティーを催そうと思います!!!!!!!!
全員食堂の方へ!!!!!!!!!!!!!!!!」



わああー!!!!



エンカ「おぉ!! 祝勝パーティーとはまた!!!!!!!!!!!
戦いの後……それも大勝を果たした後の酒盛りはやはり心躍るでござるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ダジー「俺は今日はたらふく食うZO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
料理はより取り見取りで用意してあるんだろうNaaaaaーーーーーーーーー!!!!!!!!」

ディミリア「そうですね!
チンゲンサイのサラダやヤングコーンスープ…
それからチンゲンサイのおひたしにヤングコーン天ぷら
あとチンゲンサイクレープやチョコヤングコーンなどのおやつも完備
そしてチンゲンサイとヤングコーンのちらし寿司といったご飯ものなど様々ありますよ!!!!!
お酒もチンゲンサイとヤングコーンを発酵させて作ったネアメ印の珍酒が勢揃いです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「チンゲンサイとヤングコーンばっかりじゃねーKa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥゥゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「精進料理かな?」

あせたせ
ディミリア「ごッ…ごめんなさい!!!!!!!!!
ネアメ自身で自給してる野菜ではこれが限界でッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「そういえばネアメの大農園はチンゲンサイ畑とヤングコーン畑でしたね…………」

ダジー「なんだYOーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちゃ戦いに戦い重ねて腹がPEKO―PEKOだってのにYO〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなんで俺の心は満たされNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サゲPOYO〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴーーーヴーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ムイ「し…仕方ないよダジー…」

ダジー「だけどYOムイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺は肉が食いTEWIッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
せっかくネアメでたくさん飼ってるんだからペトロの一匹くらい捌いて…」

ズイ…
ジョージ「あ…?」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…………

ダジー「ごめんなさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぺこぉー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



刻苦「……………ふぅ…」
しゅる…


刻苦「しようがないクワ
クワワが厨房に立つクワ」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ディミリア「こ…刻苦さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

刻苦「料理が寂しいパーティーほどむなしいものはないクワ
クワワが一手間かけてパーティー料理を作るクワ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ディミリア「しかし……刻苦さんも敵と戦ったと聞きます
このパーティーは体を癒すためのパーティーですから…刻苦さんに厨房に立たせるのは…」

刻苦「たいした働きはしてないクワ
それに クワワにとっての癒しはみんなにおいしい料理を作ってあげることクワ〜
クワワの料理を食べるみんなの顔を見るのが幸せクワ〜〜」

ミーコ「まぁ…………刻苦さん…なんて素晴らしいプロ意識…
それならば私も手伝います」

ハイゼン「料理長…! 感動しました!!!!!!!!
私も一緒に配膳します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわい!!!!!!!!



スパルティー「……そういうことだ
ここは彼らにまかせよう」

ディミリア「…そうですね…!」
ニコ…


63 : 名無しさん@避難中 :2017/01/15(日) 22:01:02 Ut5nakcAO
そして…


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ…



ハイゼン「刻苦さん特製の島根和牛風チンゲンサイステーキ入りますー!!!!!!!!
いっぱいあるのでおかわりどんどんして下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


カチャカチャカチャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダジー「うぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
肉DAすげえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガツガツガツガツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミーコ「甘鯛風のヤングコーン焼きも出来ました!!!!!!!!
どうぞどうぞー!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【うまにゃあああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
島根の近海の味がするにゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
白子まであるにゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
もがもがもが!!!!!!!!


刻苦「チンゲンサイとヤングコーンのフカヒレスープ出来たクワ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わーわー!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!

わいわいわい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「さ…さすが刻苦殿であります…
チンゲンサイとヤングコーンでこれほどの種類の料理を作り上げるとは…!」

ビラコ「んまァァ〜〜〜〜〜〜〜〜いですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……た…たった二種類の野菜でどうやって……
このステーキとか一体どうやって………」

ハイゼン「うふふっ 企業秘密です<3
でも皆さんだけにヒントだけあげますね!
ヒントは………天然ゴムっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あぁーーっこれ以上は言えないっっ!!!!!! どうぞ召し上がってくださいね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タターッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…ヒントが食物じゃないんですけどそれは…」

エンカ「わはは! 気にしすぎると胃がもたれるぞヤン坊!!!!!!!!
うまいものは素直に美味い美味いと食べればいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
酒も進むぞぉー!!!!!!!!!!!!!!!!」
パクパク ごくごく!!

ビラコ「お酒は二十歳になってからですよう」

もみーの銃「ツっちゃんおいしいねぇ」

ツバメオー「このチンゲンサイのコーラもイケるヨ」

ギル「……まぁ製造方法はともかく…
刻苦さんのおかげでパーティーが盛り上がりましたねぇ
…こうしてネアメで料理を食べてるとやはり落ち着く……
とても戦いがあったあととは思えませんね…」

ヤンデル「…そうだな…
……やっぱりいいところだよ……ネアメは…」


わいわい…ガヤガヤ…





チロリーンの声「…あーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お…お前らはァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「!!? な…何事です!!!!!?」

ざわッ


64 : 名無しさん@避難中 :2017/01/15(日) 22:27:12 rmmTV9mo0
結局具材は変わらんのかw


65 : 名無しさん@避難中 :2017/01/16(月) 01:38:46 PjLSOmpAO
―――

ざわざわ…


ダダダダダダダダッ
ギル「なにかありましたか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


チロリーン「………!」
ワナワナワナワナワナ…

ギル「チロリーンさん!!!!!? どうしたのです!!!!!!!!!!!!!!!!?
一体なにが…」

チロリーン「……………!
…お…“お前達”………な…なんで…」

手下3「な…なんでこんなところにィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バアァーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「……!」

軍服2「あ………あ………」


ギル「チ…チロリーンさん……軍服の方々と知り合いでしたか…?」

チロリーン「…………知り合いというか……」


軍服1「……………姐さん…!」

ギル「あ…姐さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

軍服2「あ…姐さん…! ネアメに…ついに来たんスね…!
俺達…かなり早くここに帰還したから……今分かりました……」

手下3「お…お前らァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らいったいぜんたいどういうことなんだよー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわざわ…

ギル「…話が見えませんが…
まず軍服の方々とチロリーンさん達はどういうご関係で?」

チロリーン「こいつらは…………私様がマイムシティで面倒を見ていた手下の1番目と2番目だよ…」

手下3「そうだ! こいつら顔にゃ『軍服』って書いてあるが 本当は俺達と同じ『手下』なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「そ…そうだったんですか!!!!!!!!!!?」

チロリーン「あぁ……
だがある日突然いなくなったって話だったが…」

手下3「そうだ!!!!!! お前ら『傭兵になる』って言い出して急にいなくなりやがって…!!!!!
魔反会が公募していた公認傭兵に志願しに出てったんじゃないのか!!!!!!!!!!?」


http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1454429542/439-440


軍服2「え…えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!

ぬっ
スパルティー「なに…? どういうことだ?」

軍服1「い…いやいやいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
違う違う違う!!!!!!!! な…なんで俺達が魔反会の公認傭兵になるって話になるんだ!!!!!!!!!!!?
あの時俺達が志願しに行ったのは魔反会の公認傭兵じゃなくて……『ギギギ傭兵団』だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そう…スパルティー様の傭兵団だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまり……魔法使いの味方にと志願したんだよォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下4「えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーーン!!!!!!!!


66 : 名無しさん@避難中 :2017/01/16(月) 02:20:10 PjLSOmpAO
軍服1「あの日俺と2が買い出しのために違う町に行ったらスパルティー様が志願者を募ってたんだ!!!
『魔法使い達のために戦おう』って呼び掛けながらさ!!!!!!!!
それを聞いて俺達ゃいてもたってもいられなくてよ……!!
魔法使いを守るために戦うなんて…まさに姐さんの行動そのものだ!!!!!!!!!!!!!
志願しねぇわけにはいかねぇだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
俺達ゃあわててマイムに戻って身支度して…傭兵になるためお前らにお別れして出ていったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下3「そ……そうだったのか…」

軍服1「当たり前だろーが!!!!!!!!!!!!!!!!!!
姐さんの後ろをついて来た俺達が…姐さんが貫いてきた信念…その教えを裏切れるわけねーだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“心はいつでも勇者らしくあれ”…!!!!!!!!!!!!!!!
そうだろ!!!!!!!!!!!!!!!?
魔法使い達を守るためにこの傭兵団に付いていこうって決めたんだッ!!!!!!!!!!!!!!!!
だからッッ」

チロリーン「……お前ら……そうだったのか…」

軍服2「姐さん…」

チロリーン「………1……2…………」

キラキラキラキラキラキラ…


チロリーン「だったらちゃんと皆に説明してから出てけーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッギィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1&2『がぺぇーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドゴアー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しゅううううううううううう………
チロリーン「…………お前ら………」


ギュッ……
チロリーン「………良かったよ…………お前達が正しい道に居てくれて…………
ありがとう……………そしてごめん…………
私様は……お前達を信じてやれなかった………
……お前達は魔反会側に……裏切ってしまったのだと…………すっかりそう思い込んでしまっていた…
ごめん…! 私様は姐御失格だ……!」

手下3「そ…それは…姐さんが謝る事じゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すまん! 1!!!!!!!! 2!!!!!!!!!!!!!!!!
まずお前らを信じずに思いこんじったのは俺だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺がお前達の真意を精査もせずに姐さんに大袈裟に話しちまったから姐さんに余計な不安を与えちまったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから悪いのは俺だ!!!!!」

軍服1「違ぇよ…
姐さんの言う通り俺達が説明不足だった…」

軍服2「二人で盛り上がってしまって……他のみんなになんの相談もなく飛び出してしまったからな…
どう考えても俺達が悪い…」

スパルティー「いや…それを言うなら悪いのは私かもしれん
彼らに相談の時間も与えず決断を迫ったのは私だからな
すまん」

ディミリア「あの時スパルティーさんに戦力増強のためのスカウト行脚を頼んだのは私です
私が勝手に無理なスケジュールを組んだため ひとつの町に留まる時間が短くなり軍服さん達の決断を急かす要因になってしまったのです
大元を言えば悪いのは私といえます」

ギル「いやそんなことはありません
あの時期はディミリアさんにそのあたりの仕事をまかせっきりにしていました…
それらの負担や疲労が全てディミリアさんにのしかかり…そして判断力を鈍らせてしまったんです
あの時ディミリアさんの仕事を支えられなかった自分が悪いです」

ヤンデル「でもそれをさせなかったのはギルチームの俺達だ…
あの時は俺達は問題児でギルに迷惑ばかりかけてた……だからギルは自分のチームに手一杯でディミリアさんのサポートが出来なかったんだ…
悪いのはギルじゃなくてギルチームの俺達……」

ミーコ「違います
悪いのは私で」


ツバメオー「おいおいおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どんどん悪い奴出てくるヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!


67 : 名無しさん@避難中 :2017/01/16(月) 02:49:07 R1uTRQG20
www


68 : 名無しさん@避難中 :2017/01/16(月) 22:32:38 PjLSOmpAO
エンカ「ははは! 今更すれ違いなどどうでもよかろう
一度離れた仲間と…また同じ道で出会えた!
それだけで十分良い事だ! 素直に喜べ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「………
……そうだな! なにはともあれ…良かったよ…お前ら…」

軍服1「姐さん……! またよろしくお願いします…!」
ぺこ…

手下3「…よっしゃ!
じゃあお前らよぉー!!!!!!!!!!!!!!!!
こうして久々に会えたんだからこれまでの話聞かせろよー!!!!!!!!?
俺達マイムの荒くれ代表としてひと足早くネアメ来たんだからそりゃーもう大活躍に大活躍を重ねて今やネアメの主力くらいにゃなったんだろうなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「そッ…そりゃもう……!!
俺達ゃ大活躍でスピード出世して今じゃスパルティー様の腹心……で…!!!!!」
チラ………

ゴオオオオオオオオオオオオ…………
スパルティー「……………………ふっ…
この二人がギギギの入り私の側につくようになってしばらく経つが この二人は本当…

側近とするにはあまりにも頼りないし訓練が少しでもスパルタになるとすぐ逃げるしそのおかげかあんまり強くないしそのくせ調子に乗るとやたら偉そうに後輩に威張り散らして見苦しいところもある
日常生活においても問題がありまくりで食堂でのマナーも悪いし風呂にもあんまり入らない…入ったら入ったでよごしまくるし
トイレ前でチンピラみたいにたむろして邪魔するしウンコは臭いし使う紙の量はワンウンコ半ロールも使うし
この二人の自室なんてそれはもうひどいものでゴミはもちろん食べかすや飲みかけの空き缶が転がってるし
エロ本が堂々と散乱していて目のやり場に困る
もう本当にこいつらなんなのってレベルのどうしようもない奴らで正直今すぐにでもスパルタ教育的指導を施してやりたいと思うほどだ

……と…こんな二人だが…
…………とても字が上手い……………」
キラキラキラキラキラキラ……

軍服1「スパルティー様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あげてるマイナス面に比べてプラスの面がしょぼすぎませんそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「迷惑かけっぱじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1&2『すみませブッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
プッシュー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下3「ははっ! こいつらも所詮は荒くれっスよ!!!
まぁこれからは姐さんがいるし大丈夫っスよ!」

チロリーン「…ああ! そこのスパルティーさんと私様で明日からみっちり絞ってやるから覚悟しろよ!!!!!!」
ウィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1&2『ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



スパルティー「………………ふふ
……だがこの二人の暢気さには色々助けられてるがな…
それに…こんな二人でも心には確かに“勇者の魂”が宿っている
……これからも頼むぞ…」
ニっ…


69 : 名無しさん@避難中 :2017/01/17(火) 00:23:02 DkOHh5Ts0
マイム組
http://i.imgur.com/73io0uD.jpg


70 : 名無しさん@避難中 :2017/01/17(火) 00:42:08 8mjrmHmY0
5はなにしてんだwww


71 : 名無しさん@避難中 :2017/01/17(火) 01:42:41 uieZNlAIO
ザ…
ジュリー「やあ
君達手下1と2だったんだって?」

チロリーン「…あ! そうだジュリー!!!!!!!!
お前よくマイムに来てたから私様の手下達と面識あっただろ……
ネアメに来たときこいつらに気づかなかったのかい?」

ジュリー「いやぁ……
君の手下かどうかは服装で判断してたからね…
軍服の彼らを君の手下だと認識出来なかったんだ
…世の中 顔に数字とか記号が入った人なんてたくさんいるし………」

チロリーン「そうか………
…じゃあお前らの方はどうなんだい?
ジュリーが来たときになんでなんのアクションも取らなかったんだい?」

軍服1「それは……」

軍服2「その人がジュリーの兄さんだって判断出来なかったんスよ
ただの同性同名の他骨の空似かな〜って思って…」

チロリーン「無理があるだろそれ!!!!!!!!!!!!!
こんな飛び出す怪奇現象が他に居てたまるかーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ちょっ………ひどくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
で〜〜〜ん!!!!!!!!!!

手下4「いいじゃないッスかも〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!
これ以上俺達の騒ぎで宴会止めるの気まずいっすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
飲みましょ食べましょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下5「そうさ!!!! 今はこのパーティーのが大事!!!!!!!!
俺達も今日からここの世話になるんだ!!!!!!!!
この機会に皆と馴染まねぇとなぁー!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「む……」


エンカ「ひゅーーい!!!!!!!! いい心掛けでござるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
親しくなるなら笑われるのが一番でござろう!!!!!!!!!!!!!!!!
何か一発芸でもやってはどうでござるか!!!!!!!!!!!!!!!!
噂に聞く世紀末都市マイムの抜群にキれた一発芸を披露してみろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
やんややんや!!!!!!!!


手下3「おーーッッ言ったなオッサン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それならやってやんよ!!!!!!!! ハッやってやんよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
1!!!!!!!! 2!!!!!!!! 4!!!!!!!! 5!!!!!!!!
集まれ!!!!!!!! 全員でアレやっぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「アレって………アレか!!!!!!!!」

軍服2「久々だぜ………腕がなるねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


チロリーン「な…なにをやるんだい?」


手下3「ネアメのみんなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これからよろしくなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あいさつ代わりに心に刻んでやるぜッッ 俺達の情熱の歌とダンスッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズンチャ♪ ズンチャ♪ ズンチャ♪

ランラランララララン♪ ランラランララララン♪
♪胸キュン ドキュン シャララ肉キュー
 私はあいつであいつはたわし あいつのモノは私が頂く☆
 ハートキャッチャー頂きマンモス ハートキャッチャー頂きマッスル ハートキャッチャー頂きマッキャン☆
 イチコロイチコロみんな死ね ちょろいちょろいでちょろまかす☆
 正拳股間打ブッチブチ☆
 へんしんっ! かわいい勇者になぁれェッ☆♪


きゅるる〜〜〜〜〜〜んっ…!
《踊り切る手下達》



手下3「どうだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うちの姐さんが作った歌とダンスかわいいだろーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!」
カッ!!

チロリーン「やめるるォやあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

手下達『うぼァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



ツバメオー「なんだいまの」


72 : 名無しさん@避難中 :2017/01/17(火) 02:10:32 8mjrmHmY0
ちろりんwww


73 : 名無しさん@避難中 :2017/01/17(火) 20:57:47 uieZNlAIO
わいわい ガヤガヤ


―――

カツカツカツカツ…
ディミリア「こちらです」

ギル「はい」

ツバメオー「ねぇまだパーティーの最中だけど…どこいくの?」

ディミリア「まずギルさんに案内しておきたいところがあって………
ツバメオーさんとヤンデルさんは無理して一緒について来なくてもいいんですよ?」

ヤンデル「…俺も気になるから…」

ツバメオー「ボクもうお腹いっぱいだし………
それにファー姉さんとギルが逢い引きするなら近くで取材したいなって思って…」

ディミリア「あ…逢い引きじゃありませんよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ギル「こちらは…東区の貝塚室の地下に新たに作られた収容区画ですね…」

ディミリア「はい
いずれ必要になるだろうと思い整備を進めていましたが
今回さっそく使う時が来ました」
ザッ…

ゴオオオオオオオオオオオ……………
《重厚な扉…》

ディミリア「この扉は登録された魔力のみに反応して開くものです
こちらのパネルに魔力をあてて…」
シュウウウ…

ゴウゥーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ディミリア「…これで良し…入りましょう」
ザッ…

ツバメオー「…!」


ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わいわい… がやがや…


魔反会兵1「ひょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 腹踊り腹踊り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵2「飯うめーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



《中に入るとそこには牢屋がたくさん並んでいた
その中で騒いでいる魔反会の捕虜達…》


ツバメオー「ず…随分と騒がしいヨ…」

ディミリア「今は食事の時間ですからね
ネアメがパーティーの最中なんで 彼らにも同じ料理を運んでいます」

ヤンデル「ろ…牢屋には入れられてるけど…結構自由だな…
お酒飲んだり…テレビ見たり…ゲームしたり………向こうには人をダメにするソファーで寝てるやつとか居る………」
ぞーん…

ツバメオー「…………こんな奴らをこんな待遇良くしなくてもいいんじゃないの?
ご飯は豚の餌で部屋は小さい箱にでも入れとけばいいじゃん…」

ディミリア「…ツバメオーさんの気持ちは分かります
しかし捕らえた人を乱暴に扱うのは魔反会と変わりません」

ギル「彼らは魔反会の命令で使われていた兵隊ですからね…
どうしようもなくアレな人間が多いといえば多いですが……全員が心から魔法使いを憎んでるわけではないですからね…」

ヤンデル「…まぁ中にはギルみたいなやつも居るかもな…」

ツバメオー「いないでしょお…ギルみたいなやつなんて…
…………まぁいいけどね
それで? ここに来た理由は?」
ディミリア「…現在ここに収容されている魔反会の兵は約200人…
そのうち…3人は魔反会の“幹部クラス”です
それはかなり重要な意味を持ちます
我々が知らない“現在の”魔反会の情報を知ることが出来るのですからね
情報はこれから少しずつ聞き出していくつもりですが…
…恐らく情報を一番持っていると思われる方が……ギルさんに会わせろと…
だから今回ここに来てもらったんです」

ギル「む? 自分ですか?」

ツバメオー「げ…………
嫌な予感するヨ……………」


74 : 名無しさん@避難中 :2017/01/18(水) 01:01:42 PK4fIWYgO
コッ… コッ…
ディミリア「幹部クラスの三人はこの場所とは切り離された区画に設けた個室にそれぞれ収容されています
他の兵の人達と一緒だと扇動して何かされると困るので…」

ガコォォォン…

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン……


ギル「……ここがそうですか…」

ヤンデル「……静かだな…
まぁ3人しかいないからそうか…」


コポコポコポコポ…

??「グォルォルォルォルォルォ…」


ツバメオー「…ん? …うわぁ!!!!!!!! なんだヨありゃー!!!!!!!!!!!!!!!!」



《水で満たされた生け簀の中にホタテマンが!!》
サザエマン「ヴおルルルル!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【魔反会 全軍統括班第4大連隊隊長 パーナ貝(捕虜)】

ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「な…なんだこのデカ巻き貝の怪物!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

ディミリア「全軍統括班の隊長の一人だそうです…
改造生物の類で…とても恐ろしい強さだったようです…
ウソニさんが激闘の末に倒し 捕縛されました」

ギル「………なんとも……
最近の魔反会はこのような非人間まで幹部にしているのですね……」

ツバメオー「サザエご飯にでもして食べちゃえばいいのにこいつ」

ディミリア「さて次は…」


ガシャアァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワキミセー「あばあああああああッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤンデル「うわ!!!!!!!!!!?」

ガシャッ ガシャッ
ワキミセー「ふぐゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふしゅるるるゥゥーーーーーーーーー………ハァーッ…ハァーッ……
………腋見てェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パッカァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「うぼァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥーーッ!!!!!!!!

ワキミセー「…………ふゥ〜〜〜…落ち着いたー……」
スーン…

ツバメオー「な…なんだこの通り腋魔女?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「あなたは……………魔反会のパン筋班の催し事で見たことありますが…
この方も全軍統括班の…?」

ワキミセー「あらーん!!!!!!!! あなたはニュンミュンちゃんのファンだった子ねーーん!!!!!!!!!!!!!!!!
お久し腋〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうなのぉー! 私色々あって全軍統括班の隊長になったのよん♪
ねぇねぇあなた元魔反会のよしみで私の希望を聞いてよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!
そんなに困らせる事は言わないわ………
私を収容するなら人がいっぱい居る所にしてェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私っ誰かに腋を見られないと情緒不安定になっちゃう〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ストレスで脇毛生えちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶望〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「は…はあ…」

ディミリア「……それは今後のあなたの姿勢次第ですね…
まぁしばらくは定期的に来る監視の人にでも見せて発散していて下さい」

ワキミセー「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!
そうする〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! ワッキワキィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パッカパッカ!!!!!!!!!!!!!!!!


75 : 名無しさん@避難中 :2017/01/18(水) 01:57:51 PK4fIWYgO
―――

ディミリア「で……その問題の方は……こちらです」

ギル「この流れだと…」

ツバメオー「むぅ…」


ガシャッ!
リクリィ「あらぁ
ギル! 来てくれたんだぁ」

ギル「リクリィちゃんですか……
居心地はどうです?」

リクリィ「うーん 住むにはまぁまぁかしら…?
でも…狭くて体が動かせなくて退屈よー!!!!
運動せずにだらだら過ごすのは美容の敵よ!!!!!!!!!!!
こんな若い時からだらし無い体になるなんて嫌よぉー!!!
なんとかならない?」

ディミリア「それに関しては色々考えがあるので……しばらく我慢して下さい」

リクリィ「あっそ
じゃあ早くしてね……
…そうだわギル! こっちに入って来なさいよ!
お茶入れてあげるからギトギトぬるぬる幼なじみトークしよ♪」

ツバメオー「何言ってんだお前!!!!!!!
入るわけねーだろ!!!!!!!!!!!!!!!!
一人でぬるぬる遊んでろやクレイジー女!!!!!!!!!!!!!!!!」

リクリィ「あーん? あなた…………居たの?
ていうか……あなた胸萎んでなーい?
大きくても貧相だったのに更に貧相な体になっちゃって…………ウケル」

ツバメオー「なんだとぉー!!!!!!!!
コラァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リクリィ「ねぇギル? ギルもそう思わない?
こんな貧相な子よりナイスバーデイな私の方が魅力的よねー!!!!!!!」

ギル「……魅力的かどうかは分かりませんが
今のツバメさんの方がツバメさんらしくて自分はいいと思いますけどね…」

ツバメオー「だとさーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルはロリコンだからお前みたいな淫乱ボディ野郎は好かねぇとヨォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ロリコンではないです…」

リクリィ「ちぇー
気使っちゃってさ…」

ギル「ところでリクリィちゃん…
前に魔反会の情報などを素直に話してくれると言っていましたが
あの言葉は本当ですね? またおかしな気まぐれなどでは…」

リクリィ「失礼ね! 本当よぉ!
変な拷問とかしないならなんでも話してあげる☆ 知ってる範囲でね!
でももうひとつ条件つけちゃおうかなぁ?」

ギル「条件? なんです?」

リクリィ「そうね……
ギル! あなたこれから毎日私のとこに通いなさいよぉ!
そしたらなんでも話してあげる♪」

ツバメオー「なにーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキーッ!!!!!!!!

ギル「そんなことなら構いませんが…」

ツバメオー「構えや!!!!!!!!
そんな条件飲む必要ねーヨ!!!!!!!!
こいつやべー奴だから隙を見てお前の寝首を掻くつもりだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

リクリィ「そんなことしないわよ! 寂しい獄中生活を紛らわすために幼なじみとお話したいだけよぉ…
………まぁ…不用意にここで寝ちゃったら……違う意味でカいちゃうかもね♪☆<3」
きゃぴ〜ん!

ツバメオー「…!!!!!!!!!
ギ…ギル!!!!!!!!!!!!!!!! 毎日ここへ行くならボクも一緒に行くヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対一緒に行くからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「え…ええ…」

リクリィ「えー………あなたみたいな子供が居たら大人のお話が出来ないわ…
空気読めないガキって嫌ねぇ…」

ツバメオー「う…うるさいヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前の好きにはさせないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


76 : 名無しさん@避難中 :2017/01/18(水) 02:12:54 89Lk.EM20
kawaii


77 : 名無しさん@避難中 :2017/01/18(水) 02:41:54 PK4fIWYgO
―――

ツバメオー「…もう! あの痴女ヤローと話してたら疲れたヨ…」

ギル「そんなんで毎日会いに行って大丈夫ですか?」

ツバメオー「だ…大丈夫だヨ!!!!!! だからちゃんと誘えヨ!!!!!!!!?」

ヤンデル「俺は苦手だなぁ………あぁいうのは…」


ザッ… ザッ…

しん……


ディミリア「……収容所から戻ってきましたが…なんだか静かですね…
みなさんはどうしたのでしょう…」


――― 食堂

ギル「……こ…これは…」

ディミリア「…あら…」


どぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「ぐかー…ぐかー…」

ビラコ「スピー…」

ウソニ「ゼットゼットゼットゼットゼットゼット…」


スパルティー「……………ズー…」

チロリーン「ぐー……」

手下達『ガオオオオオオオッ………むにゃむにゃ…』


ハイゼン「すー…すー…」

ミーコ「……………むにゃら…」

刻苦「…………ガパァ…ガパァ…」



ヤンデル「………み…みんなテーブルに突っ伏して寝てる……」


ネコ【…ふん 全員糸が切れたように眠っていったにゃお】
カララ…ゴクゴク…

ギル「ネコ殿! それにジュリーさんも!」

ジュリー「お帰り
君達が用事に出掛けてしばらくはあの騒がしさで続いていたんだけどねぇ
一人が寝て…更に一人寝て……
眠気が伝播したみたいにどんどん眠っていってね…結局みんな寝ちゃったよ」

ディミリア「……まあ……
あのスパルティーさんまで………
……そうですよね…始めての大きな戦いから帰ってきたばかりですもんね…」

ジュリー「起こすかい?」

ディミリア「…いえ…………
このまま眠らせてあげましょう」

ギル「………眠ってる皆さんを見ていたら…なんだか自分も…」
ウト…

ツバメオー「……ボクもだヨ……」

ヤンデル「………とりあえず……一回座ろ………ムニャ……」

ガタ…

3人『ぐぅーー…』
かくーん…


ネコ【…やれやれ…仕様のない連中にゃお
そこらへんの猫だってちゃんと寝床で寝るにゃお】

ジュリー「いいさ
一緒に戦った仲間達と同じ場所で眠るのも……結束を強める方法の一つさ……
お休み 激動が続いた数日のあとの安寧を共に……―」



――――………… 次の日

キキルコッコー!!!!!!!!!!


ツバメオー「………むにゃ…
………んんんー…ふぁああああ…
…………朝………ん? いや…もう昼かぁ…
……そっか…昨日は食堂で寝て……朝早くに起きてそれから解散して部屋に戻って二度寝したんだ…
くわぁ〜〜〜…むにゃあ…まだ疲れがとれないヨ…」


ヤンデル「ぐー……」


ツバメオー「…ヤンデルも寝てるヨ…
どうしよっかな……まだ寝てようかな…」



コンコンコンコン…



ツバメオー「…ん?」


コンコンコン…
??「ツっちゃん? 起きてる?」

ツバメオー「……? もみーの?」

??「そうだよー
…もしかして まだ寝てた?」

ツバメオー「いや…今起きたヨ
今開けるから待ってね」
ゴソゴソ…


ツバメオー(もみーの………って事はお兄さんが連れて来たのかな?
なんだろ…)
ガチャ……


ツバメオー「おはよ…もみ…………………
………………………………………
………………??
………………………ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ふぇええあああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《目が飛び出すほど驚くツバメオー
…そこには!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ…
もみーの?「………えへへへ…
……おはよう……ツっちゃん!」


http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1085/170118_021151.jpg

ドドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


78 : 名無しさん@避難中 :2017/01/19(木) 20:08:39 NlVNRQdsO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ツバメオー「………………………は……………
…………………え?
…………もみ……………もみーの…?」

もみーの?「うん! もみーのだよ!」
ニパー

ツバメオー「も…………………もみーの…………………」



ツバメオー「生きとったんかワレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「い…いや!!!!!!!!!!!! いや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いやいや!!!!!!!!!!!!!!!
そんなはずないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの死んでるヨ!!!!!!!!!!!!!!!! 確実に昇天したはずだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク見たもん!!!!!!!! ぽっくりシーンをじっくり見たもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あぁそうかそうか分かったぞうん分かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
完全に理解したわ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スタスタスタ…

もみーの?「?」


ガッ…
ツバメオー「ツっちゃんパイルドライバー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どごぉーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「痛もごすォすッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボキャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ゆ…夢じゃない…?!!!!!!」
ゴクゥゥッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの?「そういうの自分の体で試すものじゃない?」

ツバメオー「ちょ…ちょっと待って………え?
なんで…? なんでもみーのが…自分の体でボクの部屋に…?
つ…ついに完全体幽霊になったとか…? 足あるけど…
ちょ…ちょっと待って……幽霊なら透けるはず…」
そー…

ピト…
もみーの?「…えへへ…」

ツバメオー「…! さ…触れる…!!!!!!!
じゃ…じゃあ…もみーの……やっぱり……………
生きとったんかワレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ひやっ…
ツバメオー「!!!? いや!!!!!!? 待って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でも何……この冷たさ…!!!!!!!
お…お前の体冷たすぎるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
と…とても人間の体温じゃ………………ッ…ま…まさか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お…お兄さんが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? まさかお兄さんが…“ついに”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

もみーの?「うん お兄ちゃんがね…」

ツバメオー「ついにあのドシスコンお兄さんネクロマンシーに手を出したのかッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しんだ妹を墓から掘り返してぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの?「いや いや」


79 : 名無しさん@避難中 :2017/01/19(木) 20:31:16 869POi5g0
ひどいいわれようw


80 : 名無しさん@避難中 :2017/01/20(金) 01:20:05 NT1L1IqcO
ツバメオー「あ…あのお兄さん……もみーのの事となるとヤベーとは思ってたけど…まさかここまでなんてッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死んで埋葬されたもみーのを暴いてそれに禁忌の黒魔術を施したんだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その末生まれたのは……見た目はもみーのだけど人としては不完全な……ゾンビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お兄さんはもみーのゾンビを作ってしまったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やべーヨ!!!!!!!!!!!!!!!! サイコパスだヨこんなもんは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタガタガタガタガタ…!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの?「ち…違うよぉー!!!!!!!! ツっちゃんそれ違うよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ツバメオー「ち…違う? じゃあお前は一体…」

もみーの?「いくらお兄ちゃんでもそんなことはしないよ……
体が冷たいのは……体温調節を間違えちゃって…」

ツバメオー「た…体温調節?」

もみーの?「ちょっと調節するね?
んー…ん〜〜〜っ」

《顔をぷーぷーさせるもみーの
すると………》


ピ…………ピピピピィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜……
ピィィィィィィーーーーーーーーーッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの?「ぷぅぅーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぷっしゅーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「な…なにーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
も……もみーのの体から蒸気が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぷすーーーーーーーーー…………
もみーの?「…ふーっ
これでどうかな? ツっちゃん あくしゅ!」
すっ…

ツバメオー「うぇ…?」
スッ…

ガシ……
ジュワァァ〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「すわッッち!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ぅ熱ちゃちゃーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの?「ツっちゃん大丈夫!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
し…しまった!!!! 熱くしすぎたよぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…な…なに? なんで冷たかった体が熱く…!
ま…まさか……エンチャント・ファイア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お兄さん作り出したもみーのゾンビに黒魔術の炎を付与させたんだな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ゾンビソルジャーとして操るために!!!!!!!!!!!!!!!!? ヒィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの?「違うよぉ……………あっ」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…ジーー…カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ツバメオー「…?! もみーのの体から異音が…
………! まさか!!!!!!!!!! このもみーのゾンビの依代は……虫!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ひ…ひぃやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥ!!!!!!!!!!!!!!!! ガタガタガタガタガタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「違うよ!!!!!!!! お兄ちゃん黒魔術路線から一旦離れよ?!!!!!!!!!!」


81 : 名無しさん@避難中 :2017/01/20(金) 01:54:58 NT1L1IqcO
ツバメオー「ゆ…幽霊でも黒魔術でもなけりゃ…お前はなんなの!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

もみーの?「私は………」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ツバメオー「ていうかその音何!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ずい
ウソニ「もみーのどうした」

ツバメオー「ぎいやああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネクロフィリアーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「ふざけるな
………この音は…
今の体温調節で内部がいかれたな
もみーの…すこし屈め」

もみーの?「はーい」
スッ…

ツバメオー「な…なにすんの…?」

ウソニ「ふんッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドスッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーのの後頭部になんか刺すウソニ》

ツバメオー「ひゅい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

きゅっきゅっ…
ウソニ「よし」
カラカラカラカラカラカラー…

《そしてもみーのの後頭部の蓋を開けるウソニ》


ツバメオー「―――」


カチャカチャ
ウソニ「…ここだな…
まったく 初っ端から壊すなよ」

もみーの?「ごめーん……張り切っちゃって…
……ツっちゃん 見ての通り私は………………あっ」

ツバメオー「――――」
ブクブクブクブクブクブク………

もみーの?「あっ気絶しちゃった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「やれやれ」


――― そして

ツバメオー「…き…機械?
このもみーのは機械のもみーのってこと…?」

ウソニ「そうだ
もみーのは“もみーの銃”という自身の顔を模した物体に引き寄せられてその霊を宿した
もみーのの霊が宿った銃はある程度もみーのの意思で動けていたが 所詮は銃…せいぜい揺れたり向きを変えるのが限界だった
そこで もみーのの霊が銃ではなく 限りなく人に近い物に憑依すれば それを生前の体のように動かせるのでは…と考えた
だから俺はもみーのの体となる“もみーの人形”……いや『メカもみーの 〜2nd LIFE〜』を制作したんだ」
すーん…

ツバメオー「メカもみーの 〜2nd LIFE〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「そうしたらうまくいった
どうだ………まるで生前………いや 病気がない分…生前以上に生き生きとしたもみーのだろう」

もみーの「はーーい!!!!!!!!」
テテーン!!!!!!!!

ツバメオー「…!
そ…そっかぁ…! お兄さんが部屋に篭って作ってたのって……
これだったんだ………」

ウソニ「ああ」

ツバメオー「…でも…すごいヨ…
これが機械なんて…………肌触りも…まるづ人間だヨ…」

ウソニ「まぁ“メカ”だの“機械”だの言ってるが
メカニックな部分は内部のごく一部で あとは特製のシリコンで作られてるからな」

ツバメオー「…特製シリコンて…
普通の技術じゃないヨ…
これをお兄さんが一人でって…」

ウソニ「俺だけの力じゃない
昔のコネである企業の手を借りた」

ツバメオー「ある企業?」

ウソニ「ああ
“こういうやつ”を専門に取り扱う
オリエン○工業というところで……」

ツバメオー「ちょっと待って
一気に不穏な流れになったヨ」


82 : 名無しさん@避難中 :2017/01/20(金) 02:28:07 NT1L1IqcO
ツバメオー「待って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちょっとその企業の名前聞いたことあるけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかすごいアンダーな世界で聞いたことあるんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「そうか
まぁこれほどの仕事をする企業だから当然有名だろうな
俺が全身をくまなく監修したんだが このメカもみーのは…“細部まで”本当によく出来てるぞ」
どや…

ツバメオー「こえーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当に“細部まで”作り込んでそうでこえーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「液体燃料はいらずエネルギーは食べ物を分解して得る
そう…食事が出来るんだ(銃のころから食べてたけど)
ちなみに食べた物は腰のチューブからワッフルになって出て来る」

ツバメオー「ワッフルにする必要ある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「他にも目覚まし機能…健康診断機能…プレステ2機能…天気予報機能…今日の占い機能などある
占い機能はもみーのが占い対象をヘッドショットして眉間のど真ん中に撃ち込めたら大吉だぞ」

ツバメオー「大吉じゃなくて大殺じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ば〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「どうだ?」

ツバメオー「どうだってなんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんて言えばいいかわかんねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お兄さんやっぱりドシスコンサイコパスじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!

ウソニ「…ひどい言われようだな
勘違いされたくないが………俺だって好き好んで死んだもみーのの魂を弄んでるわけじゃない
……俺は兄として…出来る限り妹の願いを叶えてやりたい
…ただそれだけだ」

ツバメオー「え…」

ウソニ「体を求めたのは…もみーの本人だ
“友達と並んで歩きたい”……もみーのの健気な願い…
俺はそれに全力で応えただけだ」

ツバメオー「…………もみーの…」

もみーの「…………ツっちゃん
…私ね…楽しかったの
ツっちゃん達と初めて出会って…私の町まで一緒に行ったあの日…
そして…銃になって…ツっちゃんに背負われながら旅をしたあの日も…
…でもね そのどちらも歩幅は一緒じゃなかった
……並んであるけなかった

……私は…一度でいいから…ツっちゃんと………
同じ歩幅で…同じ速さで…同じ道を…並んで……歩きたかった
……また会えただけでも贅沢なのに……私はその夢を…諦めきれなかったの…
お兄ちゃんは私の気持ちを汲み取ってくれたの…
だから…本当はこんなことダメだけど…私のためにここまでしてくれたの
だからお兄ちゃんを責めないで
これは私のわがままだから…………」

ツバメオー「もみーの…」

もみーの「……一回でいい……
それで満足するから……ツっちゃん
私と……一緒に歩いてくれる…?」

ツバメオー「………」


ツバメオー「あったり前だヨっ!!!!!!!!!!!!!!!!
一回だけなんて言うなヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
毎日だ!!!!!!!! これから毎日一緒に歩こうヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーのっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《メカもみーのの手を取るツバメオー》

もみーの「ツっちゃん…………ありがとうっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶわっ…!!!!!!!!



ウソニ「…………」
ニコ…


83 : 名無しさん@避難中 :2017/01/20(金) 02:44:11 tg/i/HG60
キマシタワ―


84 : 名無しさん@避難中 :2017/01/20(金) 02:57:54 NT1L1IqcO
ガシッ
もみーの「うえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お兄ちゃん嬉しいよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「良かったな」

ツバメオー「いやーそれにしてもお兄さんもよくやるヨ…
エロドー……いや……“生き人形”の最大手に協力頼んでまで作っちゃうなんて……
シスコンの鏡だね↑」

ウソニ「……さっきからスルーしていたが…」


ウソニ「俺はシスコンではない!」
ポチッ!!!!!!!!

もみーの「もがぁーっ!!!!!!!!!!!」
にゅーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジャキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《もみーのの口の中から銃筒が伸びだしツバメオーのこめかみに押し込まれた!!!!!!!》

ツバメオー「ひょええあああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「言い忘れたがこのメカもみーのはもみーの銃の機能がそのまま組み込まれてるから戦闘も出来るぞ
ヘッドショットだってこの通り簡単だ」

ツバメオー「や…やめてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヘッドショットしないで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「もがぅっ! ほがーほんががっ!!(もうっ! お兄ちゃんったら!)」


―――

ツバメオー「どこ行く? とりあえず食堂でも行く?」

もみーの「行くー!!!!!!!
ヤンデル君は?」

ツバメオー「あぁそうだね 一応起こしてやるか
おい! ヤンデル!!!!!!!!
起きろお前いつまで寝てんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲシゲシ!

ヤンデル「…む…むぐぐ…
な…なんか頭痛い…………」

ツバメオー「何やってんだヨ! もう昼だヨ!!
飯食いに行くヨ!!!!!!!!」

ヤンデル「ん…ぁ……あ…あぁそうか…
今起きる……」
ゴソ…

ヤンデル「………ふぅ…
……………ん?」

ば〜〜ん!!!!!!!!!!
もみーの「おはようございますっ!」

ヤンデル「………え……
……………………え?」
はてな

ツバメオー「まぁそうなるよねぇ
ヤンデル! これは本物のもみーのだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「本物でーす!」
ピカ〜〜〜〜〜〜!

ヤンデル「…!!!!!!!!!!!!!!!」

ポク…ポク…ポク…ポク…ポク…ポク…ポク…ポク…

ヤンデル「……!」
チラ…


ウソニ「…」


ヤンデル「ネクロマンシーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…俺ってそんなイメージあるか?」
ず〜ん…


85 : 名無しさん@避難中 :2017/01/21(土) 22:59:13 3WinZmfIO
――― 食堂

ギル「え……えぇーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
メカもみーのさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「はいっ!
メカっちゃいましたー!!!!!」
ピカーッ!!!!!!!!

エンカ「……ついにこのレベルまで来たでござるか……
やるなぁ………ウソニ君」

ウソニ「このレベルってどんなレベルですか」

ディミリア「し……しかしこれは………
本当にすごい…よく出来てます…
所作も雰囲気も…まるでもみーのさんそのもの……」

ビラコ「ホンドでずぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーのぢゃんいぎがえっだみだいでずよう゛ぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スーリスーリスーリスーリ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「きゃーーんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【……ふぅ
あまり趣味が良いとは言えんがにゃ
…まぁ…若い身空で命を失った少女だから目を瞑るが…】

エンカ「しかし思ったが
こんな風に死んだ人間を蘇るなら他にも蘇させられんのか?
例えば……旧ネアメの戦士とかな……
遺骨ならたくさんあるだろう…」

ギル「それは…」

ディミリア「……」

エンカ「もちろんむやみに死した魂を呼び戻して戦いの道具に使おうなどというつもりはないが…
ほら……現在療養している旧ネアメの元リーダーの……ヒャダオ殿といったか…
昔の仲間が生前の姿のまま彼と再び会い言葉を交わせば……ヒャダオ殿も気力を取り戻すかもしれないでござる」

ツバメオー「それいいね
ヒャダオって人めちゃ強なんでしょ?
その手で励ましてさっさと戦線復帰してもらおうヨ」

ディミリア「…
……前にも違う方法で似たようなことをジュリーさんが提案していましたが………
それは逆効果だと思います……
仮にあの方々がヒャダオさんに言葉をかけたとしても…
ヒャダオさんの中で罪悪感が増すだけです……
ヒャダオさんが今の状況を克服するにはヒャダオさん自身が過去と向き合って…それを自ら克服し前を見れるよう変わるしかないんです」

ギル「自分もそう思います」

ツバメオー「そうなの?
豆腐メンタルだねぇ……」

ウソニ「というか
そもそもまず簡単にもみーのように出来ないと思うがな」

ヤンデル「え………なんで…?」

ウソニ「もみーのがここまで人間のように出来たのは
まず前提にもみーのの魂がそこにあったからに過ぎない
旧ネアメのメンバーを生き返らせたいと願ってもこの場にその魂が無ければただの人形にしかならない

それに…」
ゴオオオオオオ…

ビラコ「それに?」

ウソニ「オ○エント工業はかわいい女の子の人形しか作らない」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「あァ……………」
ス〜ン…


86 : 名無しさん@避難中 :2017/01/22(日) 21:59:06 oGi8UpEwO
―――

ツバメオー「あー食べた食べた
……で…もみーの このあとどうすんの?
せっかくだしもっと回りたいでしょ」

もみーの「うん!!!!!
私ねぇ…訓練所行ってみたいな!
体が弱かった時は殆ど行かなかったから…
訓練所って体を動かす施設もあるんだよね?
私そこ行ってこの体で運動してみたい!」

ツバメオー「じゃあ次はそこ行くか」

エンカ「ふむ
拙者もちょうど訓練所に用がある所…
あそこの案内なら拙者が一番詳しいから同行しようか」

ビラコ「わ〜! 私も行くですよ! もみーのちゃんと遊ぶですよう!
みんな一緒に行くですよ♪」

ディミリア「私は仕事があるのでここで…
もみーのさん 楽しんで来て下さいね」

もみーの「はい!!!」

ツバメオー「じゃあみんな食べ終わったしそろそろ行くか」

もみーの「待って!!!!!!!!」
ゴソゴソ…

PON!

もみーの「皆さん 食後のワッフルはどうですか?」

ツバメオー「」

ビラコ「わぁー!!!!! おいしそうですう!!!!!!!!」

もみーの「全員あるからどうぞ!!!!」
POPOPOPOPOPON!!!!!!

ギル「ありがとうございます
ワッフルを作る機能まであるとはすごいですね…」

エンカ「これはいい! 食後のスイーツは別格でござるなぁ!!!!!!!!!!」
パクパク

ディミリア「ワッフルに付いたチョコがおいしいですね」
もぐもぐ

ツバメオー「」

ヤンデル「…ツバメ……食べないのか…?」

ツバメオー「……
…………お兄さん…」

ウソニ「なんだ」

ツバメオー「………もみーのって食べたものを体の中で分解してそれからワッフルにするって言ってたよね…
それってつまり……………このワッフルはウン(ry」

チャカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニ「もみーのがそんなものするわけないだろう!!!!!!!!!!!!!!!!
『煌めくこぼれた宇宙暗黒物質』と言え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヘッドショットするぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「いやいやいやーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「お兄ちゃん!!!!!? ツっちゃん!!!!!!!? どうしたの!!!!!!!!!!!!!!!!?」


87 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 01:47:56 V04oe9q6O
―――

ザッザッザッ…

もみーの「訓練所訓練所〜〜♪」

ギル「訓練所に行くのは良いと思いますが着いたら何をするか考えておいた方がいいですよ
この時間帯は人が多いですから 場所や道具を借りる場合順番待ちになることもあります」

ツバメオー「もみーのは何したいの?
走る? 泳ぐ? 球蹴りでもする?」

もみーの「ううん
私…元気な体だったらずっとやりたいと思ってた事があるの…」

ツバメオー「なに?」

もみーの「私……………銃撃ちたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お兄ちゃんみたいに銃撃ちまくりたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
銃時代に感じていたあの感覚を自分で再現したい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてゆくゆくは………いっぱいヘッドショットしたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「輝いた表情で怖いこと言ってんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「もみーの……………………
こんな妹を持てて兄は幸せだ…」
くっ…

ツバメオー「いや感動してる場合じゃねーだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
完全に悪影響だヨこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
トリガーハッピーな親友とか嫌だヨボク!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「案外上達は早いかもしれんでござるな……」


――― 訓練所…広場

わいのわいの

ヤンデル「やっぱりこの時間は人多いな…」

ギル「この前の勝利で皆さん更に訓練に意欲的になっていますからね」

ウソニ「射撃場も空いていないかもな」

もみーの「そうなんだ…」

ウソニ「安心しろ
銃なら俺の部屋でたくさん撃たせてやる」

ツバメオー「いや危ねーだろ」

エンカ「…ふむ! こうなったら仕方ないでござるな
ならばどうだ みんなで副団長に挨拶に行くか!」

ヤンデル「え………副団長って……あの改造された人…?
でも……あれから動かなくなって反応もないんじゃあ…」

エンカ「うむ…副団長はあれからずっと停止しているが…
ここに連れて帰って手足を修理したあと この訓練所の大訓練場に飾ってあるのでござる
…副団長は多くの戦いを越えてきた武神といえる存在でござるし…
たくさんのかよわい者達が集まる訓練場は…副団長が見守るには相応しい場所でござる」

ギル「確かに…………子供もたくさん居ますからね………………」

ツバメオー「まぁあんなでかいの物置に置いても邪魔なだけだしね」

エンカ「ふふっ! 副団長を飾り付けたのは拙者…
それはもう勇ましいポーズで堂々と鎮座しているでござるぞ!
さぁ見に行こう!!!!!!!!」


88 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 02:08:02 V04oe9q6O
――― 大訓練場

わいわい がやがや


エンカ「こっちでござるぞぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
副団長ォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日もお日がらが良く…………ってうわーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
HPST「――――」

イヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ぽぽん!)


ビラコ「あらーー!
コ○ネチポーズしてるですよー!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜ん!!!!!!!!!

エンカ「副団長ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「これが勇ましいポーズなの?
昭和生まれの考えることは分からんは……」
す〜ん…

エンカ「い…いやこれは拙者ではござらんぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者が作ったポーズは副団長にモデル立ちさせて股に剣を挟んで立て“男の象徴”を表現したダンディズム溢れるものでござるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「い…いや…それもどうなんだ……」

ギル「だ…誰かがポーズを変えたんですねぇ…」

ビラコ「…あっ!」



子供1「ィイイエエエエエエエエエエエエエエエエィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「アッーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 副団長が子供のボール遊びの的にされているゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


子供2「ィイイエエエエエエエエエエエエエエエエィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガッ ドガッ

子供3「ィイイエエエエエエエエエエエエエエエエィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキ!!!!!!!! バキ!!!!!!!!

子供4「ィイイエエエエエエエエエエエエエエエエィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュッキュッ


ギル「あぁッ!!!! 殴る蹴るとやりたい放題ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「コラーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



幼女「きゃはは!!!!!!」
よじよじ…



ギル「…ああ! よじ登っては危ないですよ…!!!!!!!!!」

エンカ「アッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




HPST「(*^▽^*)」
ニパー



エンカ「うれしそう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バ〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ほんとに停止してんの? あれ」


89 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 02:38:15 V04oe9q6O
エンカ「こらー!!!!!!!! 悪戯は駄目でござるぞぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

子供達『ィイイエエエエエエエエエエエエエエエエィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
スタコラサッサー!!!!!!!!

エンカ「…まったく…!
副団長! 今直して――――」


ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ネコ【ほう! これはいい材質で出来た人形にゃお!
我輩の爪研ぎに丁度いいにゃ!!!!!!】

HPST「――――」


ずぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「し…師匠ォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうかそれだけはーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうかそれだけはご勘弁をォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
爪研ぎなら拙者を使うでござるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!

ネコ【役者不足!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズババーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ハイダラーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシブシブッシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

カチャ…カチャ…

エンカ「………ふぅー………
……これで良し……なんとか副団長を元に戻せたでござる
しかも新たにポーズを変えたぞ
所謂勇者パースとやらを意識し
剣を“男の象徴”に見立ててソレを重そうに支えている…というコンセプトでござる」

ツバメオー「剣をチ○コに利用するのやめろや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どどーんッ!!!!!!!!

エンカ「しかしまいったなぁ
まさか早速悪戯されるとはな…」

ギル「やはり小さい子が多いですからねぇ…」

ビラコ「でもこの人…さっきの笑顔もですけど…
ここに居るのがとても楽しそうですよ」


HPST「―――」


エンカ「…………そうでござるな…」

ツバメオー「いや気のせいでしょ
さっきの笑顔も目の錯覚だヨ……
だってこの人…もう死んでるんだから……」

エンカ「…」


もみーの「んーん……
ツっちゃん…ちょっと違う気がする」

ツバメオー「もみーの…?」

もみーの「私……この姿になって…なんとなく分かる気がするの
この人…………体に魂が残ってる……」

エンカ「!」

ビラコ「えーっ!!!!? 本当ですか!!!!!?」

もみーの「はい…
でも……ずっと奥の方にあるんだと思います
鉄の体の奥深くに魂があって…そこから出てこれなくなってる…
だからこの人には私みたいに意志がないんじゃないかなぁ…?」

ギル「…! か…考えてみればもみーのさんと発泡さんの今の状況は似てますからね…
何か通じるところがあるのですね…!」

ヤンデル「じゃあやっぱり………
望みはあるんだ…! この人が…自分の意志を取り戻す可能性が…!」

ビラコ「良かったですねぇ! エンカさんっ♪」

エンカ「…あぁ…!」



ゴオオオオオオオオオオオ…………

HPST「―――」


90 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 03:14:56 V04oe9q6O
――― そして…


ウソニ「案の定射撃場はいっぱいだったな
もみーの 諦めて別の運動をしろ」

もみーの「残念だよー…
じゃあ狂ったようにサンドバックでも叩こうかな…」

ツバメオー「お前トリガーハッピーでパンチドランカーとか勘弁しろヨ…」


チロリーン「おっ
皆揃って訓練かい」

ギル「チロリーンさん! ジュリーさんも!」

ジュリー「やあ
……うわっ!! そこの君は……まさかもみーのちゃん!!!!!!!?
噂にはなってたけど本当に人形に宿ったんだねぇ!!!!!!!!!」

もみーの「こんにちは! ワッフルどうぞ!」
ニコヤカーッ!!!!!!!!

チロリーン「…人形とは思えないねぇ…」

ジュリー「いやぁ
銃のころからきっとかわいい子だろうなと思ってたけど想像以上だね!!!!!!
お尻とか触ってもいいの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドキドキ

ウソニ「いやダメに決まってます
そういうアレではないんで」

ツバメオー「企業的にはアレだけどね」

チロリーン「まぁなんにしても良かったじゃないかい(多分)」



わいのわいの

軍服1「姐さ〜〜〜〜〜ん!!!!
腕立て1000回終わりましたよぉー!!!!!!!!」


チロリーン「そうかい!
じゃあ次は懸垂1000回!!!!!!」


手下3「ひ…ひぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! 腕の乳酸が爆発する〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「今日は手下の方々と訓練ですか」

チロリーン「あぁ…
スパルティーさんに私様の手下達の増強訓練をまかされてね
自分の鍛練のついでに見てやってるんだよ」

ギル「なるほど
軍服の二人は今でもなかなかの実力でしたが
同郷の方々と一緒に鍛えれば更に強くなりそうですね」

チロリーン「どうだかね!
あの二人は私様がいない間ここでかなり怠けてたみたいだからねぇ
この機会にもっとネアメの役に立つように鍛え直すよ」

ヤンデル「…俺もチロリーンさんに鍛えてもらいたいな……」

ジュリー「はっはっは! だったらいつでも来なよヤンデル!!!!!!
君は勇者聖拳の巻物を受け継いだ正式な後継者だからね!」

手下4「な…なに!!!!!!!!!?
そのガキンチョが姐さんの後継者だと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

軍服2「マジかよヤンデル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
姐さんの巻物っつったら俺達も見たことねー秘伝の書だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それをお前が引き継いだだとーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下5「姐さんの技を直接授かるなんて羨ましいにもほどがあるぜーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おい坊主!!!!! 俺達にも巻物の中身を見せてくれぇえーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「ッ……バッ……バッカ!!!!!!
バッカおめー…!!!!!!!!! 秘伝の巻物をおいそれと誰にも彼にも見せられるわけないだろ!!!!!!!!!
一子相伝のやつだから!!!!!!!! 一子相伝のやつだから!!!!!!!!!!!!!!!!」
あせあせ

軍服1「他人じゃないスかそいつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…;」

ジュリー(中身はただの落書き帳…)


91 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 03:18:25 V04oe9q6O
× パンチドランカー
○ マッタクツヨシ


92 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 03:20:42 V04oe9q6O
○ パンチマニア


93 : 名無しさん@避難中 :2017/01/23(月) 09:09:04 V04oe9q6O
>>89 訂正

×
だからこの人には私みたいに意志がないんじゃないかなぁ…?」


だからこの人には私みたいなはっきりとした意志がないんじゃないかなぁ…?」


94 : 名無しさん@避難中 :2017/01/24(火) 02:07:52 rBo5zIJkO
チロリーン「それにしてもここの奴らは訓練に熱心でいいね
こっちもやる気になるよ」

ギル「スパルティーさんの熱い指導の賜物ですよ」

ツバメオー「最初は酷かったけどね
………つーかボク思ったけど……漢お姉さんさぁ…」

チロリーン「なんだよ漢お姉さんって!!!!!!!!!!!!!!!!
“まれによくある”的な矛盾した呼び方やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ツバメオー「だって男らしいし……
……で漢お姉さんめっちゃ強いじゃん
この前の戦いぶりマジやばかったヨ
なんかもうネアメのみんなで戦わなくてもお姉さん一人で十分なんじゃね?」

チロリーン「そ…そうかい…?
いや…でもあれは一時的なものだし…」

エンカ「ぬぅ
そういえばずっと疑問に思っていた事があった
何故あの時拙者に宿っていた力のカケラがチロリーン殿に移ったのか…
チロリーン殿も…まるでそれが分かっているかのようでござったが…
力のカケラにあのような使い方があるのを知っていたのでござるか?」

チロリーン「…」

ギル「…!
…力のカケラは勇者山で謎の球体の方に貰ったもので…『ある人々から欠け落ちた力の断片』だと聞いています
我々は『その欠けた力が元に戻るまで体の中に宿してくれ』と頼まれカケラを貰い受けました
そして…『力が元に戻ったら ある人々に返してやって欲しい』とも………
…………あの時…
エンカさんからチロリーンさんに力のカケラが移った時…
あれは…今思えば……………
『力のカケラが“一時的”にチロリーンの元に“戻った”』ように感じます…」

ヤンデル「!! え…………それって…………」

エンカ「…む!!!? じゃあ拙者が宿していたカケラは…………まさか」

ツバメオー「えっ!!!? じゃあそれって…………」

ざわ…


チロリーン「……………ジュリー………」

ジュリー「………うーん とうとう話すときが来たかな
彼らのプレッシャーになるから秘密にするつもりだったんだが…」

ギル「ジュ…ジュリーさん…?!!!!」

ジュリー「みんな
俺が分かってる事を話すよ
君達が宿した“力のカケラ”の正体を…!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


95 : 名無しさん@避難中 :2017/01/24(火) 11:18:07 rBo5zIJkO
――― ざくざく しかじか


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…と…言うわけなのさ」


みんな『………………』
すぃ〜〜〜〜ん…


ツバメオー「…え? なに…?
じゃあボクらの中にある力のカケラの正体はあの大魔女フーリャンとその仲間のものってこと…?」

ジュリー「そうだね
今現在判明してる分だと
ビラコさんにはねこの…
ヤンデルにはうさぎの…
ツバメオーちゃんにはフーリャンの…
エンカさんにはチロリーンのカケラが宿ってるね
まだ力が発現してない3人(ギル・ウソニ・ネコ)も俺の仲間の誰かの力が宿ってるよ」

エンカ「拙者達は…そんなそうそうたる者達の力の中継ぎとして選ばれてたのか…」

ビラコ「私に天狗様の力をくれたのはねこちゃんって子なんですね♪
きっとかわいい猫ちゃんですよ☆
にゃんこちゃん仲良くなれるといいですねぇ♪♪」

ネコ「………………………」


ワナワナワナワナワナワナワナ…
ギル「え…………そんな…………し……知らなかった…
じ…自分の中に…あ…あの英雄達の力が…!
ひ…ひえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュピピピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ギ…ギル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
汗が穴という穴から噴水みたいに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

ジュリー「…まぁそうなるよね…」

ギル「ちょ…ちょっと待ってください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ならば我々は皆さんの失われた力を元に戻すためにこのカケラを宿しているのですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「そうだよ
俺の骨を操る能力が弱まってるのも
チロリーンのパワーや気の能力が弱まってるのも…
俺達の中の“力”の一部が欠け落ちているからだよ
その欠け落ちた“一部”というのが君達の中にあるソレだ
この前の発泡さんとの戦いでチロリーンはエンカさんから一時的に戻ったが…
あれでもまだカケラの修復はまだだった
だからチロリーンの中の“力”にしっかり嵌まらず…エンカさんに戻ったんだね」

ヤンデル「あ…あれでもまだ完全じゃないのか…」

ジュリー「そうだね
だからこれからもしばらくその力のカケラを君達にまかせるよ
時がくればおのずと俺達に戻るだろう」

ギル「……!! ………ッ!!!!!
そ…そんな……じ…自分の中にそんな重要なものが…あるなんて…!
こ…これはつまり我々の中に世界の命運を握るものがあると…!!!!!!!!
わ…我々がこのカケラの修復を少しでもしくじれば…世界の魔法使いの方々の運命は…!!!!!!!!
ひ……ひぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクガクガクガクガクガク……ガクゥゥゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「お…おえええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビッチャ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ギ…ギルがゲロったよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ヤンデル「まずい!!!!!!!! ギルのプレッシャーがMAXだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


96 : 名無しさん@避難中 :2017/01/24(火) 11:52:16 rBo5zIJkO
ギル「お…おえぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
せ…世界の未来を自分のようなモブあがりが背負うなど…
に…荷重ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 荷重ぉええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビチャビチャゲッロォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「そ…そんな気負わなくていいよ
君達はよくやってるよ
この前のチロリーンに一時的に戻ったカケラを見れば分かる
俺達のカケラは着実に元の姿を戻してると思う
君達は今までどおりカケラなんて気にせず戦ってくれればいい
ピンチになればカケラが力を貸してくれるしね」

ツバメオー「ていうかボクの中に大魔女フーリャンの力の一部があるとか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちょっ…テンション上がってきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…そ…そういやお前大魔女フーリャンのファンだったな……」

チロリーン「……あいつにファンとかいたのか………;」

ツバメオー「ファンっていうか…憧れだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
善悪はともかく魔法使いとして魔法だけであそこまで名を上げた人はそういないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
同じ魔法使いなら憧れるのは当然だヨ!!!!!!!!
ボクもあんな風になりたいヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キラァァァァァァァッ…

チロリーン「…ツバメオー……」

PON…
チロリーン「やめとけ………」
キラキラキラキラキラキラキラキラ…
つーーー…

ツバメオー「そんな子を諭す親みたいな感じで言うなヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「強い魔法使いに同じ魔法使いが憧れるのは昔からよくあるよ
ツバメオーちゃんは今時珍しい純粋な魔法使い気質なんだねぇ…」

ツバメオー「ボクは大魔女フーリャンに憧れすぎて……これも買ってるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ごそごそ…… バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

じゃんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「これは……………めこれ茶か?」

ツバメオー「そうだヨ!!!!!!!!!
美容と健康の大魔女印の特製めこれ茶!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
30日分300パックで59800円!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大魔女フーリャンの魔力が混ざってるっていうこのお茶を飲んでるんだヨボクは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いつか大魔女フーリャンみたいなすごい魔法使いになるためにね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…………」

チロリーン(それ……フーリャンが作ったウンコ メコレ成分配合の…糞まずい上に不健康にしかならない完全なる悪ふざけな商品じゃねーか!!!!!!!!
…こんな純粋な子を騙してあのバカヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ぽろぽろぽろぽろ………つーーー…

ヤンデル「うわ………お前まだそんなまずいの飲んでたのか………やめろって言ってるだろそれ…」

ツバメオー「うるせーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
色鉛筆ファンネルぶつけんぞッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!


97 : 名無しさん@避難中 :2017/01/24(火) 23:47:12 rBo5zIJkO
わなわなわなわなわな…
ギル「しょ…衝撃の事実を知ってしまいました…!!!
こうなったらもう……うかうかしてられませんよッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分…このありがたいカケラを預かるに値する体を作ります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うぉー!!!!!!!! さっそく特訓だァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダーッ!!!!!!!!

ヤンデル「ぎ…ギル!!!!!!! そ…それなら俺も…!!!!!!!!!!」
タタタタッ!!!!!!!!


エンカ「張り切ってるでござるなぁ…ギル」

ジュリー「うーむ…あんまり重く考えすぎて欲しくないんだけど…
やっぱりこの話するのはまだ早かったな…」

ウソニ「いや それでも自分の中にあるものの出所が分かるのは良かったと思う
正直得体が知れなくて不気味だった」

ネコ【……フン! 我輩は逆に得体が確定して不快にゃお!!!!!!!!!
何故我輩の中に“あいつの”………】

ビラコ「え〜〜? なんですかにゃんこちゃん? どうしたですか??」

ネコ【…………いや…にゃんでもない……】

チロリーン「…?」

ツバメオー「このカケラの正体は分かったけど
これくれた変な光のおっさんはなんなの?」

ジュリー「…俺は実際に会ってないから分からないけど…
多分………魔反会の秘密基地から俺達をそれぞれ縁ある場所に飛ばした“何か”と繋がってる…と思うんだ
……俺達が力を取り戻したらその人と会うこともあるかもね…」

ツバメオー「ふーん
…ボクの中に大魔女フーリャンの力があるのは嬉しいと言えば嬉しいけど…
ボク達は所詮“ただの中継ぎ”なのかなって考えると微妙だヨ…
大魔女フーリャン達がみんな揃ったらボク達の出る幕ないね」

ジュリー「そんなことはないよ
フーリャンのチームが揃っても君達も一緒に魔反会と戦うんだ
そして……俺達がいない間に君達が重ねてきた行為は…必ずフーリャンや俺達の助けになるはずだよ!
君達も立派な歴史を動かす英雄さ!!!!!! 中継ぎなんかじゃないよ!!!!!!!!」

ツバメオー「………」



ツバメオー「…もみーの
ボクこれから魔法訓練所に行くヨ」

もみーの「なら私も一緒に行くっ!!!」

ツバメオー「うん…!
ボク……ちょっとやる気出てきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

タタタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「…拙者も体を動かすかぁ!
ネコ師匠! たまには拙者の相手をしてくれぬか!!?」

ネコ【…何故我輩が人間の相手を……………
……まぁたまには良かろうにゃ…】

ウソニ「………俺も射撃場の順番待ちでもしておくか…」

ビラコ「みんな頑張って下さいですよぉ!!!!!
どこか怪我したらすぐ来て下さいです!!!!!!!!
どんな怪我も10秒で治せるように鍛えるですよ!!!!!!!!!!!!!」

わいのわいの


チロリーン「…頼もしいねぇ」

ジュリー「そうだねぇ…」



―――

ギル「フンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ギルーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
初っ端の縄跳びから張り切りすぎーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジャンプが早すぎて空中に浮いてるみたいだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《このあとめちゃくちゃ靱帯切った》


98 : 名無しさん@避難中 :2017/01/25(水) 01:43:49 LZUM78D2O


―――――――……



ワカメ町での戦いから一週間が過ぎた…
勝利の興奮も落ち着いて来た頃…



ツバメオー「………フー…」
ザッ…ザッ…

もみーの「おはよう! ツっちゃん!」

ツバメオー「おはようもみーの」

もみーの「…今日もあそこに?」

ツバメオー「うん
もみーのも来る」

もみーの「…うん!」


――― ネアメ 北区 医療棟

わいわい…

もみーの「わぁー…懐かしいなぁ…」

ツバメオー「…付き合わせてごめんねもみーの
ずっとこの場所から出られなかったお前はここにいい思い出なんてないでしょ…」

もみーの「…ううん…
…確かに病気は辛かったけど…
先生も他の病室の人達も優しかったから…
この場所も私にとっては大事な思い出の場所だよ」

ツバメオー「…そっか…
それならいいんだけど…」

もみーの「…………でも
……ずっとお見舞いされてた私が…
こうして誰かのお見舞いに行く日が来るなんてね……」


オオオオオオオオオオォ…

――― 病室

ツバメオー「着いた着いた…
ここここ…………って あっ!」

ディミリア「あら」

ビラコ「あーっ!!!!! ツバちゃんともみーのちゃんービラコ
来てくれたですかぁー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「お姉さん!!!! ファー姉さん!!!!!
なんでここに………なんかあったの!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ディミリア「いえ
今は朝の回診の時間だったので…
この部屋が最後だったんです」

ツバメオー「そ…そうなんだ…
…………それで……そいつは…?」

ディミリア「………ええ」


ピ…… ピ…… ピ……
ミキニー「……くー……すーー……」


ディミリア「…依然変わりなく……
眠ったままです」

ツバメオー「………そ…か」

もみーの「……もう一週間寝たまま………
見た目はなんともないのに…」

ビラコ「ツバちゃんを庇った時の傷ももう治ってるですよ!
ミキニーちゃんの自己治癒力はすごいですよっ!!!!」

ディミリア「元々人知を超えた存在のようですからね…
怪我自体は彼女にとっては大したことなかったかもしれません」

もみーの「……怪我が治っても目は醒めないんですね…」

ディミリア「…そうですね…
負った怪我とこの昏睡状態には元々関係がなかった…
…いや…“昏睡状態”というのは間違ってますね
……ミキニーさんの今の状態は単純に“睡眠”です
ごく普通の生理現象としての睡眠状態なんです
ミキニーさんは本当にただ眠っているだけ………しかし…」

ツバメオー「……目覚めない…」

ディミリア「そうですね…
一体何が原因なのか……
見た目にも体の中にも異常はありません
……すみません 医者なのに分からないことだらけです」

ツバメオー「しょうがないヨ……こいつ人じゃないし……」

ビラコ「………ただのお寝坊さんでそのうちヒョコっと起きてくれるといいですねぇ…」

ツバメオー「うん……」



ザ…
ギル「…おや
先客がいらっしゃいましたか…」

もみーの「あ! ギルさん!!!!」

ツバメオー「ギル? こんなところに何しに来たの?」

ギル「何って…もちろんミキニーさんのお見舞いですよ
道中この方々と一緒になりました」

ジュリー「やぁ」

ダジー「YO! ダジー様が直々にOMIMAIに来てやったZE!!!!!!!!!!!!!!!!」

ムイ「お邪魔します」

バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


99 : 名無しさん@避難中 :2017/01/25(水) 23:17:51 LZUM78D2O
サイ「わたしもいますおっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピョコピョコ!!!!!!

ツバメオー「…なんだヨこの面子…
微妙に統一感のない連中だヨ…
そこのお前らとかこいつとなんの関係もないじゃん」

ばーーんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダジー「おいおいOIOIOIOI!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何言ってんDAYOおチビちゃんYO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺とそいつは因縁ARIARI DAZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
勇者山で俺とムイは死力を尽くしてそいつと戦い打ち倒した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いわば過去の好敵手DAZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなやつがなんか大変なことになってるって聞いて見舞いに来てやったんだZEーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「そうだったっけ…」

ムイ「…最終的に倒したのはエンカさんだけどね…」


ダジー「……fuu…
それにしても…あん時俺達をボコボコにした奴がこんなことになるなんてNa……………
ざまああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ムイ「ダジーそれはいくらなんでもあんまりだっぺならーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダジー「はぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「放物線を描く綺麗な背負い投げ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーンッ!!!!!!!!

ムイ「前は戦った敵同士だったかもしれないけど…今は仲間だよ!!!!!!!!
冗談でもそんなこといっちゃダメだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プィーッ!!!!!!!!

ピクピクピク…
ダジー「が……ががががが…!
わ…分かってるってムイ……!!!!
今のは冗談……いや…冗談の更に上を行く『マイケル冗談』DAZE…!!!!?」
キラァ…!!

ツバメオー「意味わかんねーヨ」
お前ら帰れ


ギル「…まだ目覚めませんか」

ディミリア「そうですね」

ギル「…よくなるといいのですが…
彼女はギルチームではありませんが…なんやかんやで行動を共にした事が多かったですから…
こうなると心配です」

サイ「何か有効そうな治療法とかありそうえすか?」

ディミリア「いや…特には…
今は経過を見守るしかありません…」

サイ「…そうえすか
………」

ダジー「OIOI
ディミでも駄目ならこいつ助かる見込みねーんJane?
もうYO! こいつのもと居た山にでも戻してやった方がいいんじゃNEー!?」

ムイ「だからそういう事いっちゃダメだよぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドォゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダジー「YO-YO-MAッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ムイさんのリバース ジャパニーズ オーシャン サイクロン スープレックス・ホールドが入ったァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「訓練の成果発揮してるねぇ!!!!!!!」

ツバメオー「こいつ魔法使いなのに何鍛えてだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


100 : 名無しさん@避難中 :2017/01/26(木) 01:12:23 tVBiaxDYO
ムイ「ダジー!! ネアメの仲間になったミキニーちゃんを山に戻すなんてそんなッ…」

ジュリー「それもありかもしれない」

ムイ「…ふぇっ!? ほぇあ!!!!?」
ドーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ジュ…ジュリーさん!!!!!!!!!?」

ツバメオー「な…何言ってんだヨこの骨ッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…いや……
実は俺なりにミキニーちゃんの体を調べてみたりしたんだよ」

ツバメオー「な…なに…………
この変態野獣ヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「い…いやノータッチだよノータッチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…“気”だよ! 俺は彼女の気の流れを見たんだ
まぁ見たというか読み取ったってのが正しいかな…」

ディミリア「それで……何が見えたんですか?」

ジュリー「そうだね…
彼女の中の気はかなり乱れていたようだったよ
…いや 正確に言うと彼女の中にあるのは 俺達が言うところの“気”とは別のものだった
電磁超獣達は“電磁力”と言ったか……
それは俺達の持つ“気”や…“魔力”同様に体を循環するエネルギー的なやつだが…
その性質は俺達のもつそれらとは全く違うもののようだった
恐らく彼女が生まれた世界に生きる生き物だけが持つ基本的なエネルギーだと思うけど…
彼女の今のこの状況は…そのエネルギーの違いに問題があるんじゃないかと思う」

ギル「と…というと?」

ジュリー「まぁ簡単に言うと彼女の中の“別世界由来のエネルギー”がこちらの世界に適応していないのさ
それによって彼女に何かしらの自覚症状があったのかは分からないけど…
環境に適応していない事で生じる不具合を最小限に抑えるため防衛本能が働きをエネルギーの流れを最小限にした…
そうやって体への負担を減らす手段を取ったのだろう…だがその結果
彼女の細胞の働きも弱まり脳は休眠状態に入った……そんなところかな…」

ギル「な…なんと!!!!!! そこまで分かるのですか!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「まぁ確証はないけど…」

ツバメオー「…な…なに? じゃあこの世界を侵略しに来た電磁超獣ってそもそもこの世界に激弱だったってこと?
情弱すぎんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「OIOI…じゃあ俺達の…世界の命運を懸けた勇者山での戦いはなんだったんDA?
つまりほっとけばあの山の奴らも無害なスリーピングキャンディーちゃんになってたってことDARO?」

ジュリー「どうだろうねぇ
あの山は封印によって封鎖されてて…その狭い中にあれだけの数の電磁超獣が居たわけだから…
あの山だけは電磁超獣が生活出来る環境に変わってたかもしれない

…それに あの電磁超獣達は人間を捕まえて“この世界の気質”を取り込む事に固執してたろう?
それは山の出口にかけられた封印を越えるための手段であり……この世界の環境に手っ取り早く適応するための手段でもあったかもしれないよ
だからあそこでそれが可能だった女王を倒したのは正しかったと思うけどね」

ギル「そうですね
あのままにしておいていつか封印を破られたら大変…………ん?
封印…………そうだ あの勇者山は『電磁超獣が出られない封印』を施されてましたね
よく考えてみると 何故ミキニーさんは外に出られたのでしょうか?」


101 : 名無しさん@避難中 :2017/01/26(木) 02:07:30 tVBiaxDYO
ジュリー「それについては結論が出ている」
きらーん!!!!!!

ビラコ「わぁー!! すごいですぅ 段取りいいですよう!!!!!」

ツバメオー「なんでなの?」

ジュリー「あの時の状況を思い出してくれ
あの時…ミキニーちゃんは俺達に捕まって…樽の中に入れられてたよね?」

ツバメオー「うん…………
…………あっ!!! そうだ思い出した!!!!!!!
あの時ボク…ミキニーが入った樽を抱えたまま山を転がり落ちたんだヨ!!!!!!!!
そうしたら…いつの間に封印の外に出てた!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「そう…つまり君とミキニーちゃんは重なり合ってる状態だった…
女の子同士が重なり合っ………ちょっ!!!!!!!!!!!!!!!
なんかこの言い方エロくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドキドキ!!!!!!!!

ツバメオー「どうでもいいヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はやく話せヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ん…んん……あ…ああー……え…えぇーっと…
…つまり あの時ツバメオーちゃんとミキニーちゃんが重なった状態ですごい勢いで回転しながら封印のかかった出口に突っ込んだわけだ
その時…ミキニーちゃんの気質に君の気質が覆いかぶさり紛れた事で…
ミキニーちゃんは封印をスルーしちゃったんだろう」

ギル「な…なるほど!!!!!! それで外に!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「だけどそれは環境に適応しないままこの世界に晒されてしまうということだ
そして起こったのが…………」

ディミリア「…今の睡眠状態…ですか…」

ジュリー「……まぁ推測だけどね…
だけど筋は通ってるよ」

ギル「……予期せぬ封印越えから始まったのですね…今の状況は…」

ダジー「おう…じゃあやっぱり山に戻してやったがいいんじゃねーKa
どうだムイ!!!!!! 俺が正しかったぞー!!!!!!!!!!!!!!!!
HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ムイ「ここドヤるとこじゃないよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「グギャアァーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!
パーティーテーブルキックとかどこで習ったムイーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴシャアァーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「…………じゃあ…ミキニーを…山に連れてったら…こいつは起きるのかな…」

ジュリー「今の勇者山は電磁超獣の世界に限りなく近いはず……恐らく2秒で起きる」

ツバメオー「…………山で暮らせば……こいつはこんな事にならないのかな…」

ジュリー「………恐らく」

ツバメオー「………………」

もみーの「ツっちゃん…………まさか…」

ツバメオー「………
…ミキニーは……
山には帰りたくないって言ってた…元々はぐれものだったみたいだから居場所がないって…
だからこいつはボク達について来て…それでこっちで居場所を見つけた……
こいつにとっては…ネアメの方が居心地がいい場所だったんだ………
こいつはきっとここに居たいはず…………」



ツバメオー「でも…このまま眠ったばかりじゃ…死んでるのと同じだヨ…
ボクはこいつに目を開けてちゃんと生きて欲しい
だから………
こいつとは………もうバイバイだヨ………」
ぐっ…

もみーの「! ツっちゃん……」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……


102 : 名無しさん@避難中 :2017/01/28(土) 01:40:26 I/MghFE2O
ジュリー「…………
……………つまり…
彼女を山に連れて戻してあげても良いわけだね…?」

ツバメオー「………うん……」

ギル「…………」

ビラコ「……うう…」

ジュリー「……そういうわけだけど…ディミリアさん…いいかな…」

ディミリア「…はい…
それならすぐにでもミキニーさんをゲーム脳地方に連れていく部隊を編成しましょう…
しかし……現在の情勢を考えるとギルさんチームからの選出は出来ません
どこか別の特外部隊の方にミキニーさんを送ってもらうことになります…」

ツバメオー「………」

ビラコ「ツバちゃん……いいですか…?
その選択に後悔はないですか…?
ツバちゃんの本当の気持ちは…」

ツバメオー「ボクだって……本当は嫌だよぉ…!
こいつが山に戻って目がさめたとしても…そのあとの事が心配で仕方ないヨ…
人間と長く暮らしたこいつを他の電磁超獣が許してくれるのか…!!!!
……仲間の電磁超獣に虐められたりしないか…!
本当はボクも一緒に付いていってやりたいけど…!!!!!!
でもボクにも……ネアメでやることがあるから………ぅううう〜…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろ…

もみーの「……ツっちゃん……………」
ギュ…

ビラコ「うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバちゃんの気持ち分かるですよう〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私も離れたくないし心配ですぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムギュムギュー…!!!!!!!!!!!!!!!!

わーんわんわんわんわん………


ジュリー「……ゲーム脳地方は仕様が特殊だ…
無駄に足止めされてしまうかもしれないから…
俺から勇者村に連絡してゲーム脳地方の入口に迎えを寄越すよう伝えておくよ
そこでミキニーちゃんを引き渡してあとの事は勇者村の者に頼むとしよう」

ディミリア「はい…よろしくお願いします」

ギル「…最後までお見送りも出来ないのですね…
…つらいものです」


ミキニー「……スー…スー…」

ガバァ…
ツバメオー「うわーん…!!! ミキニー……バカァ…
お前のためにみんな泣いてんだヨ…!!!!
気持ち良さそうに寝息立てやがって…!!!!!
バカ…! バカ紫…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐし…ぐし…


ダジー「………ちくしょう! 泣かせやがるZE…」

ビラコ「…今日はミキニーちゃんのお別れパーティーをやるですよう…
山まで遅れないならせめてこのネアメでお別れパーティーするですよう…」

ディミリア「そうですね…………」




しぃーん…………
ズゥン…………
《重い空気》



サイ「あのー…」

ディミリア「なんですか? サイ博士?」

サイ「お別れパーティーとか……やらなくていいんじゃないえす?」

ツバメオー「?!」

ダジー「て…てめー!!!!!!!! チビガキ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人々がこんなしんみりしてる時にKYモーゼしてんじゃねーZO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「ガキじゃないえすおおおおおおおおおっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……別にいじわるで言ってるんじゃないえす!!!!!!!!!!!!!!!!
もしかしたら“お別れする必要がない”と言ってるのえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「?! それは……どういうことだい?」

サイ「…なかなかいいだしづらい空気だったんで言えなかったれすけど…
…実は! 私に考えがあるえすお!!!!!!!!
それがうまくいけば……その子を“この場所”で助けられるかもしれないえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ざわッ!!!!!!!!


103 : 名無しさん@避難中 :2017/01/30(月) 01:15:17 R0GtQKNMO
ディミリア「ど…どういう事ですか?! サイ博士!!!!!!!!?」

ダジー「テメーッ!!!!!!!!!!!!!!!! こいつが苦渋の決断をしたところに冗談で水を差す気Ka!!!!!!!!!!!!!!!!?
てめー空気読めYO空気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前はKYモーゼどころかKYブラックホールだZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「話聞いてから言えしゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カベドン「カーベカベドンドンカーベドンドンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「ほふブリオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ムイ「ダ…ダジー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「……この魔獣はカベドンえす…
この子は元は熊の“後天型”の人造魔獣で
怪我をして死にかけていたところを私が見つけ…ボディビルダーの汗と配合して魔獣にしたのえす」

ギル「あ…あぁ…そうなんですか…」

ツバメオー「……いや…このタイミングでそんな紹介されても…」

サイ「…言いたいことが分かりませんか?」

もみーの「ふぇ?」

ジュリー「…!
まさか…………君の言う“方法”って………」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…

ディミリア「…!?」

サイ「はい
簡単に言います
その子……ミキニーさんを私の技術れ“魔獣”にするのえす…!!!!!!!!!
そうすれば彼女を助けることも可能かもしれませんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「えーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ダジー「マ…マジかYO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…!!!!!」

サイ「彼女の内に宿る“別世界の未知の身体エネルギー”がこの世界に適応しないなら!!!!!
それをまとめて“こちらの世界由来のエネルギー”にすげ替えれば!!!!!!!!
彼女はこの世界と適応し!!!!! 目を覚ますかもしれません!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザワワッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「!!!!!!!!!!!!!!!!」

ディミリア「…そんな方法が…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクッ…

ジュリー「…確かに… 原因や理由を考えればその方法が一番合理的だ…!
でも……そんなすぐに魔獣に出来るのかい!!!!!?
魔獣にするにはまず 希少な“魔石”が必要になるよ…」

サイ「…魔石のほとんどは魔反会が独占したため、ただでさえ希少な魔石が今では更に数が少なくなってるのえすが…
……あります!!!!! ここに一つ!!!!!! 私が持つ最後の魔石が!!!!!!!!
すぐにでも彼女を魔獣に帰る術式を行う事が可能です!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオーひゃん……どうしますか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「……!!!!」


104 : 名無しさん@避難中 :2017/01/30(月) 01:43:09 R0GtQKNMO
ゴオオオオオオオオオオ…

ツバメオー「………」

ギル「ツバメさん…
ミキニーさんと一番親しかったのはツバメさんです…
なので選択するのはやはりツバメさんでしょう
…どうしますか…?」

ツバメオー「………ボクは………
…ミキニーを……助けたいし…一緒にいたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チビガキお姉さん!!!!!!!!!!!!!!!! どうかミキニーを魔獣にしてヨッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「よーし分かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
断るッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『ズコーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「チビガキお姉さんとか言うようなやつの頼みなんて聞けるかーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
帰る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ねりゅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンズン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「い…いやいやいや!!!!!!!! サイ博士!!!!!!!! そんなへそを曲げないで下さい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「ツバちゃんはシャイだから人の名前をちゃんと呼ばないだけですよう〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悪気はないですから許してあげて下さいですよサイちゃんヨーシヨシヨシ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
きゃっきゃっ!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「あなたもれすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムガォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「ふぁああっ?」

サイ「……分かりました…やってあげますよ…
……ディミリアちゃん! どこか術式が可能な部屋を貸してもらえましぇんか?」

ディミリア「あ…あぁ…ハイ…
ならば私の私室にある魔法実験室を使って下さい」

サイ「分かりまちた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁ行きますお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ダジー「俺達はここで失礼するZE!!!!!!!!
そいつが生まれ変わったらまず俺様に土下座して過去の事を謝罪するよう…」

ムイ「狭量すぎるよダジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドッオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みぞおち十文キックーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲボチャアァァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お前もうレスラーになれヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


105 : 名無しさん@避難中 :2017/01/30(月) 02:24:00 R0GtQKNMO
ジュリー「俺は同行するよ
新たに魔獣を生み出す現場なんて立ち会った事ないからね…」

ディミリア「私は医療棟での仕事があるので……
ビラコさんは付き添ってあげて下さい」

ビラコ「分かりましたですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「メンバーは決まりましたね!! さぁさぁ行くれす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――…

ザッザッザッ…
ビラコ「サイちゃん!!!!!!!
大切な儀式の時は……勿論天狗面ですよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スッ…

サイ「いやかぶりませんよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
呪術じゃないんれすからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

ジュリー「ミキニーちゃんを人造魔獣にするなら魔獣としての性質を形作る種が必要だねぇ(カベドンに使ったボディビルダーの汗みたいなやつ)
ミキニーちゃんにはなんの種がいいかなぁ………エロ本かな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
いいね!!!!!!!!!!!!!!!! エロ本を種にしようぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
巨乳OLもののエロ本を使ってミキニーちゃんを魔獣にしようぜッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ペカーッ!!!!!!!!

サイ「するかッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イメクラにでも行ってくらひゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…彼女に使う“種”はもう考えてありますから………」
ゴォォォ…



もみーの「良かったね ツっちゃん」

ツバメオー「…うん…」

もみーの「ツっちゃん? なんだか浮かない顔してるね…」

ツバメオー「…うーん……いや…
ミキニーの意識がないときに勝手に体変えるなんてさ…それってボクのエゴなんじゃないかなって…
勝手に“自分の存在”を別のものにされて怒らないかな…」

もみーの「そんなこと…
…ツっちゃん…それを言ったら私もそうだよ
私だってお兄ちゃんと私自身のエゴでこうやって現世にちゃっかり居るんだから…
世の理に反してる分こっちの方がタチ悪いよー」

ツバメオー「あ………いや………う…うーん…」

もみーの「…ミキニーちゃんは怒らないよ
ミキニーちゃんだってツっちゃんと一緒にいることを望んでたんだから…
ツっちゃんが自分のために色々してくれたって分かったら…きっと喜ぶと思うよ」

ツバメオー「そ…そうかな…」

もみーの「そうだよ!!!!!!!!
だからミキニーちゃんが目を覚ましたらツっちゃんもちゃんと笑顔で『おはよう、おかえり』って言うんだよ!!!!!!!!」

ツバメオー「う…!
…うん…分かったヨ…!!!!
ありがとうもみーの」
ニコ…

もみーの「どういたしまして!!!!!!!」
ニパー!!!!!!!!


――― そすて…

ディミリア私室


ガチャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ヒャッハーッ!!!!!!!!!!!!!!!!! ディミリアさんの部屋だァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スーハースーハースーハー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナイススメルナイススメルナイススメルゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひゅううううーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
興奮してきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺のスルメが解放されそ」

ツバメオー「ウンコ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブスシュアァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「うひゃああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお懐かしい臭いーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


106 : 名無しさん@避難中 :2017/01/30(月) 03:17:28 R0GtQKNMO
ツバメオー「まったく………お前それが狙いかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ち…違うよ……
ちょっとしたテイスティングだよ………臭いの…」

ツバメオー「ボク達が用あるのはファー姉さんの部屋じゃないヨ…
ここは通り道で……用があるのは奥の研究室…」


――― 研究室

ガチャ…

コポコポコポコポコポコポ…

ギル「ここがディミリアさんの研究室ですか」

ビラコ「そうですよ♪
センセはここで治癒札を精製したり治癒魔法の調整をしたり薬を作ったりしてるですよ♪
私も毎日ここでお手伝いしてるです♪」

ジュリー(どっかにパンティ干してないかな……)
チラチラ…

きょろきょろ
サイ「ふむ
ちょうどいい感じの部屋れすね
ではギルひゃん…ミキニーさんを部屋の真ん中に寝かせてくらしゃい」

ギル「はっ 分かりました」
ス…


ゴト…
ミキニー「スー…」

サイ「……ふー……さて…始めますか…
…ツバメオーひゃん…いいれすね?
これより彼女の存在を魔獣に変える術式に入ります…いいれすね?!」

ツバメオー「…いいヨ」

サイ「…分かりました
ではまず…彼女のまわりに魔法陣を描くえす
ここに資料があるので皆さんも手分けして書いてくらさい」
パラパラ…

《皆に図を配るサイ》

ギル「え!? 我々も手伝うのですか!!!!!!?」

サイ「当たり前れすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見世物じゃないんれすからこれくらい手伝ってもらいます!!!!!!!!」
ガーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「りょ…了解でありますっ!!!!!!!」

ジュリー「やあ
なかなかない経験だよこれは…
是非とも俺も書かせてもらうよ」
足で

サイ「魔法陣を書きながらこの術式の概要を説明しますお」


―――

きゅっきゅっ
サイ「今回の術式は“魔獣変転の術”…
これによってミキニーさんは『後天型』の魔獣へと変貌するえす」

ツバメオー「後天型……? なにそれ…ただの人造魔獣じゃないの?」

サイ「いや 人造魔獣れすよ
……魔獣には神話と儀式によって生み出された『純魔獣』と
実験と科学によって生み出された『人造魔獣』の二種類が居ると以前説明しましたね

ですが『人造魔獣』という枠を更に細かく分類するとしょこから更に“二つ”に分岐します
それは『先天型』と『後天型』れす
簡単に言うと…まず『先天型人造魔獣』は胎児の時点で魔獣変転の術が施され…“生まれた時から人造魔獣である者”をいいます
先天型の人造魔獣のベースは既存の生物ですが…胎児の時点で魔力を与えられる影響で生まれた時の姿はベースの生物とかなり掛け離れたものになることが多いれす
私が持っている“ケツドン”という魔獣はこの『先天型』れすね

次に『後天型魔獣』れすが
これは生まれた後に魔獣変転の術が施された魔獣を言いますね
後天型は先天型と違い姿形が著しく変わることは少ないれす
私が持つ“セカチュウ”…“ゲンカーク”…“カベドン”がそうなりまひゅ

カベドンは『アームストロングマ』……ゲンカークは『もやもやカゲ栗狐the美脚』……セカチュウは『八頭身クソ鼠』…というメジャーな生き物から魔獣変転の術を受けました
どの子も術式後の変化はほぼ無く 馴れ親しまれた姿のまま魔獣となりましたね」

ツバメオー「馴れ親しんだ覚えねーヨ
あんな珍獣ども今まで見たことねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
で〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


107 : 名無しさん@避難中 :2017/01/31(火) 23:04:51 I5CSMP/kO
サイ「……まぁ…そういうわけで
ミキニーさんは『後天型魔獣』になるわけれす
だから著しく姿が変わったりはないと思うえす」

ツバメオー「そうなんだ…それはいいけど…」

サイ「さてそれで術式の流れえすが
魔法陣を描いたあと特殊な魔法と魔石を使って彼女の中のエネルギーを魔石の魔力にすげ替えます
…人間の治療で血を入れ替えるものがありますが イメージ的にはそんな感じえすね
そしてこの段階で 魔力一緒に彼女の肉体にある物を埋め込む必要がありまひゅ」

ジュリー「さっき話した“種”だね」

サイ「そうれす
“種”とは魔獣になった後の属性・性質・能力を形作る重要なものえす
何を種にするかによって魔獣になったあとの力が決まるのえす
ちなみに…私の持ってるセカチュウに使った種は“ケータイ小説”…
ゲンカークに使ったのは“スモッグ”
カベドンに使ったのは“ボディビルダーの汗”
ケツドンに使ったのは“JK尻写真集”れす」

ツバメオー「もっとまともなもの使えヨ…」

サイ「相性というものがあるのえすよ
どんな物にもその内には微量な電気やエネルギーが流れてるものれ…
それが一致しなければ適合しません
適合しなくてもそのまま使って魔獣にすることも出来ますが…体のどこかに異常をもつ場合がほとんどれす」

ジュリー「なるほど……そうなんだね
知らなかったよ 昔はポンポン作られてたからね…」

サイ「だから大昔の魔獣研究は粗悪で作り出された魔獣の寿命も短いのえす…
魔反会なんかはその大昔の方法のまま戦闘特化の魔獣を使い捨てのように作っているようれすが…」

ギル「では…ミキニーさんに適合するものとは一体?」

サイ「…本来完全に適合する種を見つけるのは非常に難しいのえすが…
幸にも…ミキニーさんに適合する種はすぐ近くにありました…!」

ツバメオー「…! な…なに!!!!!!!!!?」

サイ「…あなたれすよ…ツバメオーさん!!!!!
あなたの魔力えす!!!!!!!!
ミキニーさんとあなたの魔力の相性はぴったりなのえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「ツっちゃんの魔力〜!!!!!!!!?」
バァーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「そうえす! 私は職業柄見ただけで人のエネルギーの性質が感覚で分かるのえすが…
ミキニーさんとツバメオーさんの魔力はこの上なく相性がバツグンなのえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーさんに適合する種はあなたの魔力以外には考えられないえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…! なるほどねぇ…!
そうか…じゃあ勇者山の結界を抜けられたのもただ偶然ツバメオーちゃんとミキニーちゃんが重なってたってだけじゃなく
そういう理由もあるわけか…!!!!!!!!!!」

ギル「なんと…
そんなところまで深く繋がってたたのか…
まるで運命ですね…
…普段はあれだけ喧嘩してたんですけどねぇ」

ビラコ「凸凹なコンビでもお互いを合わせたらぴったしですよ♪」

サイ「私も長く魔獣研究をしていますが魔力を種にして人造魔獣を作り出すのは初めてえす
…ミキニーさんはきっと…純魔獣にも匹敵する魔獣になると思いましゅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


108 : 名無しさん@避難中 :2017/01/31(火) 23:35:28 I5CSMP/kO
ジュリー「魔石の魔力の上に更にツバメオーちゃんの魔力か……
確かに強くなりそうだ」

ツバメオー「…で…どうやってボクの魔力をこいつに?」

サイ「そうですね……その説明はまた後ほど………
それで皆さん魔法陣は描けましたか?」

ツバメオー「描いたヨ」

ギル「自分も描けました
ちょっと線がフニャフニャですが…」

サイ「まぁそれくらいはいいれしょう」

ジュリー「俺も描けたよ!!!!!!!!!!!」

ビラコ「私も………あーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私……間違えて天狗様の絵を描いちゃったですよう〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
イヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「どうやって間違えるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞ〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「サイちゃんの話を聞くのに集中してたら無意識にーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無意識に手癖がーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「………まぁパッと見魔法陣として成り立ってはいるので…
少々ミキニーさんの鼻が長くなるくらいで問題ないと思うえすけど…」

ビラコ「!!
それあり〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ありじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
不自然窮まりねーからやめてッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーん!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「……あ…あの…
ごめんなさい…私も間違えて…
お兄ちゃんの似顔絵描いちゃいました…」
ばばんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お前もかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずてーッ!!!!!!!!

ビラコ「似てる〜」

サイ「…………
……まぁそのくらいなら……ミキニーさんに○チンチンが生える位で済むれしょう…」

ツバメオー「いやそれ簡単に済ましていい変化じゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「あわわわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それ困るね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーちゃんがそんなことになったらフタ○リ機能がある私と被っちゃうよ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お前そんな機能あんのかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対いらねーヨそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


109 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 01:11:28 p3AxLBx.O
――― そして…

サイ「…ふぅ
これで魔法陣は正しく描けたれすね
ここからは私ひとりの仕事えす
…呪文の詠唱を始めるので皆さん下がっていてくらさい」

ギル「は…はい…!」


サイ「……では…」
スゥ…………
コオオオオオオオオオオオオ…………


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



めざせまじゅモンマスター!

作詞作曲:才ーキド・メガジュージ

まじゅモン ゲットだZッ!
たとえ田の中 田の中 田の 田の 田の中 田の中 あのコの田の中(キャ〜!)

なかなかなかなかなかなか田の中田の中なかなか
田の中ばっかじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!
田舎だココ!!!!!!!!!!!!!!!!

島根タウンに さよならバイバイ
人口右肩下がり… 人口70万人ってどうなん?
こんなところにまじゅモンが居るわけねーだろ!!!!!!!!
流行りに乗ってポケの方のモンをGOしたらお前…
出てこねーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふざけんじゃねー………ポケストップすらスカスカだよ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の地元なんてお前…ポケストップ1コしかねーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかも寺だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
寺てッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ちくしょーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おこう焚いても寄って来るのはニョロモとかピッピだしよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あ〜 憧れのポケモンマスターに〜
なりたいけど〜 なれないわこれ〜
仕方ないからやっぱりまじゅモンマスターになります………

いつもいつでも妥協の人生…
俺の未来はどこにもないけど…
それでも必死で生きてる 島根県民達が〜い〜〜るゥ〜〜〜〜
フゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




サイ「――――っ…」


ツバメオー「おいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかギリギリやばそうな主題歌っぽいの歌ってたけど…
今のが呪文かヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゾーン!!!!!

ジュリー「…あっ!!!!!!!!!」


パァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「魔法陣が輝き出しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「ハァ…ハァ…うまくいったえす…
これからエネルギーの入れ替えが始まります…」

ツバメオー「…! なるんだ…! 魔獣に…!」
ゴク…!


110 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 01:45:34 p3AxLBx.O
サイ「さて それでは種となるツバメオーさんの魔力ですが…
今ミキニーさんに魔力を流してるこの魔石にツバメオーさんの魔力を書き込む必要があるえす
正規にそれを行うのはとても手間があるのれすけど…
一応手っ取り早い方法もあるえす」

ツバメオー「あるの? だったらそれでさっさとやってしまいたいヨ
その方法ってどうやるの?」

サイ「はい
その魔石を丸呑みして頂いて
ウ○コと一緒に出せば魔石にツバメオーさんの魔力が」

ツバメオー「却下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「そうれしょうね」

ツバメオー「じゃ…じゃあ正規の方法は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「そうれすね…
ではまず…この魔石をかわいがってくらしゃい」
スッ…

ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「は…はあ!!!!!!!!!!!!!!!!?
なんだヨそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「まぁまぁツバメさん…
サイ博士はプロの博士ですから…
ここは言う通りにしましょう」

ツバメオー「ムゥ…」


なぜなぜ…
ツバメオー「よ…よしよし…
魔石ちゃ〜〜〜ん…」

サイ「真面目にやってくらはーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチィーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ミップ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「これは魔石にあなたの魔力を溶け込ませる大事な行程なのえすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
あなたの心と魔石の波長があったときに転写がうまくいくのれす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうミキニーさんの術式は始まってるんれす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたがもたついてミキニーさんに種が入らなかったらミキニーさんは性質アホの魔獣になるえすよォォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「だ…だってぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かわいがれって…わかんねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

サイ「むぅ! 子供を可愛がる時とか……そんな感じで」

ツバメオー「うーん………ボク子供別に好きじゃないしなぁ…」

サイ「…じゃあ動物…」

ツバメオー「それもあんまり過剰に可愛がるタイプじゃないね↑」

サイ「…………
愛を知らぬ子供ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これが現代の闇かーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゆとり教育が残した呪いかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「し…失礼だな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キーッ!!!!!!!!

ギル「ツバメさん
だったら…もぬ毛を可愛がる時のような感じはどうです?」

ツバメオー「!」




ツバメオー「は…はひゅうううううううううううううん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もぬもぬもぬもぬもぬ毛ちゅわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ベロベェロはふはふホォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

サイ「めっちゃ可愛がりだしたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーーん!!!!!!!!


111 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 02:10:12 p3AxLBx.O
ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
すーりすーりすーりすーりすーりすーりすーりすーりすーりすーりすーり
ツバメオー「ぺろぺろちゅぴぴぺろろんぺぇろぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜もぬ毛ちゃんちゃんちゃんあああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かわかわかわかわかわわうぃーでちゅンねェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もぬ毛ちゅわんはどしてそんなにかわゆいのんをヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????
それはもぬ毛だからでしゅウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウむぅぅぅぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
舐めちゃう!!!!!!!! 高速べろで舐めちゃうペェロォロォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
マロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロマロ

サイ「な…舐めすぎィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔石なくなっちゃう!!!!!!!!!!!!!!!! 舌の摩擦で魔石擦り減ってなくなっちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう十分なんれええええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わたわた!!!!!!!!!!!!!!!!

べろべろべろべろべろべろべろべろべろべろ…
ツバメオー「………はッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピタッ!!!!!!!!

みんな『…………』
しーん……

ツバメオー「〜〜〜〜………////
ひ…ひえーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジンギコ ヒューカン メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

パキーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「―――」

ギル「アッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
恥ずかしさのあまり自分をセルフ冷凍したーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!

もみーの「ツっちゃああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

しゅ〜〜〜〜〜…
ツバメオー「ハァ…ハァ…
…つい…ボルテージが上がって…
……! …もう!!! ギルが余計なこと言うからぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽかぽか!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ま…まあ結果オーライじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サイ博士!!!!! 今ので十分なのですよね!?」

サイ「え…ええ
まず最初のそれはクリアれしょう
さて次は…」

ツバメオー「えー?!!!!!! まだあるのぉ!!!!!!!!」

サイ「当たり前れす!!!!!!!!
まだ魔石が心を許してないれすよぉー!!!!!!!!!!!!!!!!
『あ、もうこいつの魔力引き受けてもいいかな』って魔石が思うくらいまで親密度あげないと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「おいおい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エロゲーじゃ ねーんだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ず〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


112 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 02:27:39 p3AxLBx.O
そうして…


【魔石と添い寝(ガールズトーク付き)】

ツバメオー「魔石………お前好きな人居る…?
やっぱり要石?」

魔石「…」

ツバメオー「……ふッ
堅物なお前にはお似合いだヨ…石だけになんつってコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



【魔石と熱湯風呂】

ガシーン…
ツバメオー「お…押すなヨ!!!!!? 絶対押すなヨ!!!!!!!?」
ぷるぷるぷるぷる

ジュリー「よいしょー!!!! 魔石シュート!!!!!!!!」
ヒュンッ!

ドカァッ!!!!!!!!
ツバメオー「ぽがァパ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ぶゎッ熱っちゃあああぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばちゃばちゃばちゃばちゃ!!!!!!!!!!!!!!!!



【魔石とポッキーゲーム】

カリカリカリカリカリカリカリ
ツバメオー「ボクが全部食べちゃうぞ〜〜」

魔石「……」

カリカリカリカリカリカリカリカリカリ………ガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ぁ痛ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
石噛んで歯折れたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュアァー!!!!!!!!!!!!!!!!



【魔石を歌う】

ツバメオー「世界にひーとーつだーけーの魔ー石〜
一コ一コ違う魔力を持つ〜」

魔石「……………」


サイ「あーダメダメ!!!!!!!!!!!!!!!!
魔石はSM○Pのファンなんで解散したばかりにその歌をうたうとショック受けるんで!!!!!!!!!!!!!!!!
親密度急降下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「そーなの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



【魔石とヨガ】

                  【420】  【315】
                    8__8
                  . /  ☆ \
                  . | ^   ^. |
                 .(| .>ノ(、_, )ヽ、.|)
                  ! ! -=ニ=- ノ!
                _,,,,、.|\`ニニ´/|.,,,,_
               /~ _,,,,、 ヽ、 / !   _,,,,`、
              ( /~>>、\~Y'''~~'/<<`ヽ)
               ト/'''T~  ̄ i゙    ̄丶、''' )
               V  ト、--'''^'ー-<ノ / ./
          /''゙~~゙''-i ヽ `i (ニニYノ-! ' / .
         /   `ー- \,,Y'゙'''''ー'''''7  \,,,/ ̄`゙''、
       // / ト、 ヽ /:::::::::V::::::::i    /^i  \ \
       /  /  i゙ ヽョ、_/:::::::::ー:::::::ヽ、,,、='゙  ゙i    i \
       i /i  ノ   ~~''ー-ー'^''ー-='~ ̄    ゙ヽ,__、   .\
      ./ / /~                     `-、  \
     ,/ /                          \ ヽ、
    ,-' -.)         ...........................................        `) ノ 'ヽ、
   / / = ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(___ハ \
::::::::::`tt,ノ''゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ(_i-''゙::::::
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

↑魔石


113 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 02:39:45 lPH5Xl3M0
どういうことだよwww


114 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 03:09:53 p3AxLBx.O
【魔石と筋トレ】

シュッ シュッ シュッ
ツバメオー「…はッ…はッ…はッ…
ふ…腹筋………つらァ…………」

ビラコ「ツバちゃん!!!!!!!!!
呼吸ですよ!!!!! つらい時は呼吸!!!!!!!!
初めは『ヒッ、フッ』って短く呼吸して
それから『ヒッ、フーッ』って息を吐く時間を伸ばすです!!!!!!!!
もう少しーってなったら『ヒッ、ヒッ、フーッ』ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私と一緒にやってみるですよ!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒッヒッフーッ!!!!!!!! ヒッヒッフーッ!!!!!!!! フヒヒッ、フーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「いやボク出産するわけじゃないから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



そして…


パアオオオオオオオオオオオ………
《魔石が青く輝く…》

サイ「上手く行ったえす!!!!!!!!
これで転写が完了れすよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…ふ…ふはーーーーっ…あ…
………疲れたぁ…………」
トスッ…

ギル「お疲れ様です!!!!」

サイ「あとはこのまま…魔石の魔力とツバメオーさんの魔力がミキニーさんの中に入って安定するのを待つらけれす
そうしたら魔獣への変化が始まるえす…
さて…そうなる前に…れすが…」

ツバメオー「…なに? まだ何かあるの…?」

サイ「はい
最後に一番重要なことれす…
ツバメオーさん…ミキニーさんが魔獣になったらそのマスターになるでしょう
あなたとミキニーさんの主従関係が明確に定まれば
あなたの呪文でミキニーさんを召喚したり…まじゅモンボールや指輪のような『召還器』に格納したり出来るようになるれしょう
そしてあなたとミキニーさんでお互いの魔力を共有することでミキニーさんが魔力を失ってもあなたの魔力で補填するし
お互いの魔力が影響しあって二人に新たな力が生まれる事もあります」

ツバメオー「そうなんだ
あいつがうるさかったらボクの呪文で消せるのは便利だヨ」

サイ「しかしそうやって魔獣とマスターを結び付けるために魔獣側でやらなければならないことがあります」

ツバメオー「…なに…?」

サイ「魔獣が何故単眼か分かりますか?」

ツバメオー「え…えぇ…?」

サイ「魔獣は例外なく単眼なのれすよ
それはなぜか……
それは…自身とマスターの魔力を効率よく…かつ迅速にやりとりするためえす
基本的に魔力の送受信が行われるのは脳のある頭部からえす
そうなると魔力をイチ早く流したり受け取るには頭部のどこかに魔力の流れ道を作るのが一番れす
だから魔獣達は“二つ”あり…一つ無くなっても残ったもう一つで代用が効く目を“潰し”…魔力の流れ道として使うのれす」

ツバメオー「そ…そうなの…?」

サイ「純魔獣は元々単眼ではなく、ちゃんと二つ目があったそうですが
そういう利便性のため急速な進化で単眼化したと聞きます
人造魔獣はと言うと
先天型は胎児の時点で改造を施されるので初めから単眼として生まれます
そしてミキニーさんのような後天型はこういった術式の際にどちらかの眼を改造して魔力の通り道にする必要があるのえす
ミキニーさんはどちらの眼が良いれしょうか……すぐに改造を施すえす」

ギル「…うーむ…眼を一つ潰す………か…
結構ハードな選択……」

ツバメオー「どーちーらーにーしーよーおーかーな……………よし!!!!!
右!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンガラガッシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ズコーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結構緩く決めたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!

ツバメオー「決めなきゃ終わんないんでしょ!!!!!!
ここまで来てこんなことでまごついてたってしょーがないヨ!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ははは…
ツバメオーちゃんはすっかり覚悟完了してるね…」

サイ「…右れすね…
ではすぐに…

…改造した後は塞いで二度と開かないれしょう」
パアアアアアアァァー…



http://i.imgur.com/2bY9ii3.jpg


115 : 名無しさん@避難中 :2017/02/01(水) 11:08:01 p3AxLBx.O
訂正


そしてあなたとミキニーひゃんでお互いの魔力を共有することでミキニーひゃんが魔力を失ってもあなたの魔力で補填するし
逆にミキニーひゃんの魔力でツバメオーしゃんの魔力を回復させることも可能になるえす
そのほか更にお互いの魔力が影響しあって二人に新たな力が生まれる事もありまひゅ」


116 : 名無しさん@避難中 :2017/02/02(木) 00:51:11 u85l0NZQO
〜〜〜〜――――――…


ミキニー「…………うーん………ん?」
パチ…

ミキニー「んぁ………私また寝てた…?
うーん…記憶が曖昧だゾ…………
………? ……って、なに…? ここ………バルコニー…?
ど…どこぉ……こんなとこ知らないゾ…
河童達のいつもの住み処のあなぐらじゃないゾ…
あそこにこんな見晴らしのいい場所なんてなかったすぃ…
どこの河童のバルコニーなの…? なんで私こんな場所で椅子に腰掛けてるの…?
わかんないなぁ……河童の妖術かーッ?!!!!!!!」
キョロキョロ!!!!!!!!!!!!!!!!

ほかほか…

ミキニー「ほや? これは……飲み物?
なんだろ…まぁいいや! いただきまーす」
かちゃ…ズズズ…

ミキニー「ンー♪ これは紅茶だゾ
うまうま! 私河童の住み処で紅茶飲んでから病み付きになったゾ♪!
ぷくくく…あのチビ河童は飲めなかったけどねー!!!!!
あいつは舌がお子ちゃまなんだって………笑えるっ!
チビ河童…………ツバメオー……………
…………そうだ…あいつはどうしたの…?
…そういえば…私は確かあいつを……」



ガサッ………



ミキニー「…む?」


コソコソ…コソコソ…


ミキニー(…後ろの部屋に誰か居るゾ…
よーし……)
ズズズ…

ミキニー(伸び〜るデス・ハンド!!!!!!!!!)

ブワァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??「!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《ミキニーの粒子化した腕が背後の何者かを捕えた!!!!!!!》


バリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??「ごびゃびゃびゃりゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアびゃらァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バターン!!!!!!!!


ミキニー「私を背後から狙おうなんて100年早いゾ!!!!!!!!」



??2「わーお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マイパートナー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!


ミキニー「新手!!!!!!!!!?」
ザザッ!!!!!!!!


??2「おーまいがッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マイベスト電器パートナーがビリビリ真っ黒焦げでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大丈夫でござい!!!!!!!!!!!!!!!!? 大丈夫でござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
イッたでござい!!!!!!!!? イッたでございか!!!!!!!!!!!!!!!!?」
カクカクカクカク

プスプスプス…
??1「い………イッた…
イき申したでござ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
体の芯まで響くこの衝撃電マのごとくッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??2「マイパートナーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズルイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ズルイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私にもレッツPLAYING!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《服を脱ぎ体を差し出す新手!!!!!!!!》


ミキニー「えぇ…?」


117 : 名無しさん@避難中 :2017/02/02(木) 01:44:51 u85l0NZQO
??2「さぁさぁはやく私にもビリビリやるでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちは受け入れ体制バッチシでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「な…なにこいつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分から攻撃要求してくるとかおかしいゾッ…」

??2「おかしいのはあなたでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
人がこーしておっぴろげて待機してるっていうのにいつまで焦らすでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
いくじなし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 風邪ひいちゃうでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「そ…そんなにお望みなら………喰らえばいいゾッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
デス・ハンド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブウォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??2「ござばばばばばばばばばばばばがぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドサーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「は…はぁ…はぁ…
ど…どうだっ?!!!!!!!」


プスプスプス……シュ〜〜〜〜…
??2「………これは………
新・感・覚!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??1「ねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

??2「あなた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一体何者でござい!!!!!!!!!!!!!!!!?
私たちを満足させる電撃をいとも容易く生み出すとは………」

??1「あなたまさか………私達が愛用してる電気刺激棒の擬人化!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ついに意志を持ったでございか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達のエロ魂が宿り人の形になったでございか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どんッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「違〜〜〜〜〜〜〜〜〜う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人を棒扱いするなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私はミキニーだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??1「幹ニー? これはまたマニアックでござい…」

??2「なんだ…同志でござい!!!!!!!!?
いらっしゃい!!!!!!!! わっしょい変態パークへ!!!!!!!!!!!!!!!!」
パアアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ち…違うゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気味が悪いから仲間扱いするなッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


118 : 名無しさん@避難中 :2017/02/02(木) 01:58:25 BCvtz/vs0
??が意味をなしていないwww


119 : 名無しさん@避難中 :2017/02/02(木) 02:02:25 u85l0NZQO
??1「で? その幹ニストさんがこんな場所になんの用でござい?」

ミキニー「し…知らないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気づいたらここに居ただけだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??2「そうでございか………
じゃあここは私達のバルコニーってことも知らないでございね」

ミキニー「ふぇーん? そんなの知るわけないゾ!!!!!!!!
じゃあこの紅茶もお前達のなん? 悪いけど飲んじゃってるゾ」
ゴクゴクゴク…

??1「それはいいでござい…………けど…」

??2「それ私のお小水でござーい」

ミキニー「ぶごぶァアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビチャチャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??2「オヒョヒョヒョヒョー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嘘でござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??1「今のうちに生娘の粗相汁いただきでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ちゅゾゾゾゾォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミキニーが噴き出した紅茶を吸い上げる謎の変態!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ズゾゾー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??1「ン〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
極上ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「なにしてんだこいつゥゥーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??2「隙ありッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そいやッ!!!!!!!! そいやッ!!!!!!!!
レーザータコでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
にゅるんにゅるんにゅるんにゅるんにゅるんにゅるーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

べちゃべちゃべちゃべちゃアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「ごふはあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちはこっちでタコを的確に私の股に向けて投げて来るゾーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズゾゾゾ〜〜〜〜チュバァーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??1「お粗相紅茶は私が吸い上げるでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
タコさんはその子の体中のデリケートゾーン吸い上げるでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コンビネーションアタックでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズルルルーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??2「イカも混ぜるでございよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ベチャッ!!!!!!!! ぬちゃちゃちゃアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「あひゃひゃーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《イカタコまみれになるミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!》


120 : 名無しさん@避難中 :2017/02/03(金) 01:22:28 yd.diSBMO
そして…


うじゅる〜〜〜〜〜ん…

ミキニー「ぬ…ぬるぬるするゾ…」


??1「ひゃはーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
設置完了でござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??2「幹ニストのお姉ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのタコさんは今は大人しいけどホントはとても恐ろしいやつでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達の調教によってそのなまめかしい足で張り付いた者の股間を執拗に責め立てる“エロタコ”にパワーアップされているでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁ!!!!!!!! 今!!!!!!!!!!!!!!!! 今まさに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達の掛け声によって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
狂乱の宴……開 幕 だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??1「タコスタンバイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悪魔のア○メイトカーニバル…スタートゥア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミキニーの股間で暴れ狂う生ダコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


??1「オヒョォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最高のなまめかり具合でございよオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??2「今日は月一の一番調子イイ日でござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは避けられないでございよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
晒すでござーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!
その…アヘ顔をーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


        ,.ヽ\-|ヽ- 、_
      .,-'     | !   -、
    /      //.    `ゝ、
   く       ヽ\    ゝ
   /     ゝ、  ヽノ/    >
  <    l  ( ヒ_]    ヒ_ン)イ  >
  / ノ ノ '"   ,___,   "'i_ノ | 
  / ハ i  ハ   ヽ _ン   ノ ! | |
 / //从>,、 _____ ,.イ∨\||




??1「…? なんでござい…? そのスーン…とした顔は……
タ…タコさん!!!!!!!! なまめか出力を上げるでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュル


        ,.ヽ\-|ヽ- 、_
      .,-'     | !   -、
    /      //.    `ゝ、
   く       ヽ\    ゝ
   /     ゝ、  ヽノ/    >
  <    l  ( ヒ_]    ヒ_ン)イ  >
  / ノ ノ '"   ,___,   "'i_ノ | 
  / ハ i  ハ   ヽ _ン   ノ ! | |
 / //从>,、 _____ ,.イ∨\||

スーーン…


??達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』


121 : 名無しさん@避難中 :2017/02/03(金) 01:51:19 yd.diSBMO
??1「ど…どういうことでござい?!!!!!!
こんな反応…ありえないでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

??2「なにかの間違いでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
タコさん達本気を出すでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
もっとこう…前前前後から責め立てまくるでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ニュププププププププププププププププププププ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

        ,.ヽ\-|ヽ- 、_
      .,-'     | !   -、
    /      //.    `ゝ、
   く       ヽ\    ゝ
   /     ゝ、  ヽノ/    >
  <    l  ( ヒ_]    ヒ_ン)イ  >
  / ノ ノ '"   ,___,   "'i_ノ | 
  / ハ i  ハ   ヽ _ン   ノ ! | |
 / //从>,、 _____ ,.イ∨\||



??2「ッ…イ…イカでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イカも追加するでござーーーーーーーーーいッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヌチャアァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


        ,.ヽ\-|ヽ- 、_
      .,-'     | !   -、
    /      //.    `ゝ、
   く       ヽ\    ゝ
   /     ゝ、  ヽノ/    >
  <    l  ( ヒ_]    ヒ_ン)イ  >
  / ノ ノ '"   ,___,   "'i_ノ | 
  / ハ i  ハ   ヽ _ン   ノ ! | |
 / //从>,、 _____ ,.イ∨\||

しーん…



ガクガク…ガクゥゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??1「何故だアァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


コンコン…
ミキニー「あのね
狙いがよくわかんないけど…私こんなことされても別になんとも感じないゾ
私いつもペトロとかいう変なのに似たようなことされてるからさぁ…馴れちゃってなんとも思わなくなったゾ
そもそも私人間じゃないから人間と同じような感覚を必ずしも持つわけじゃないし…」

??1「なん………」

??2「………だと…………」

ワナワナワナワナワナ…


??1「……それはつまり………」

??2「………あなたの股間は………調教済み!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「は?」


ワナワナワナワナ…
??1「な…なんということでござい……これは…
……血が騒ぐでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??2「一つの場所が調教済みならば新たな場所を切り開き開発するのみ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エロと変態の伝道士コンビ…!!!!!! その真価を発揮する時でござーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「な…なにーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


122 : 名無しさん@避難中 :2017/02/03(金) 02:30:55 yd.diSBMO
ガシッ!!!!!!!! ガシッ!!!!!!!!

ミキニー「にゅわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!? 放せぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

??1「離さないでござい!!!!!!!!!!!!!!!!
これからあなたは私達に開発される運命なのでござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

??2「さぁどこを開発してほしいでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!?
今なら五箇所まで箇所する場所を選ばせてあげるでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「し…しなくていぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??1「自分で選ばないというなら私は勝手にあなたの腋を担当するでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

ミキニー「ひ…ひひーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??2「じゃあ私は土踏まずでござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ひ…ひひーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
助けてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気持ち悪い〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


??3「それマデにシテオケ………
桃香る変態乙女ヨ………」

ズゥゥゥゥゥゥ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


??1「あびゃ!!!!! この声は!!!!!!!!」


??3「………ここハ私のバルコニーダ……勝手に入るナと何度もイッタだロウ…
……その者は私の客人ダ………立ち去れ……」


??2「………むー…」
ス…

??1「……仕方ないでござい…
ここは引き下がるでござい…………
……しかし!!!!! あなたは必ず調教するでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!?
その日を夢見てイイ夢見ろよ!!!!!!!!!!!!!!!! でござーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《謎の変態コンビはどこかへ消えた……》


ミキニー「………助かったー…」


??3「スマないナ…
少し目を離シタラこうだ…あの2人は……
マぁ座りたまえ……紅茶を入れ直ソウ…」


ミキニー「あ…あぁ…うん……助かったゾ
………フーーー……」
ストン…


??3「疲レタだろウ…
まぁゆっくり休ンデ行くといい…
私も久々にまともな外の者と話が出来ソウで嬉シイぞ…
……モットも……お前も“まともな”外の世界の人間かどうかは…怪シイ所ダがな……フフ
ギョフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォ……」
ズッ…


123 : 名無しさん@避難中 :2017/02/05(日) 00:05:17 X3H9wgE2O
??3「……おット……少シ待ってクレ……
こノ姿ダト紅茶を用意するノに手間が掛かってナ…」
カチャカチャ…


ミキニー「はあ………」

キョロキョロ…
ミキニー「………
…ねぇ…ここって一体……」


カチャカチャカチャ
??3「お待タセしたな…用意ガ出来タゾ…」
ザッ…

ミキニー「あぁ……ありが…うぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビクーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《現れた声の主の姿に驚くミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その姿は……》


ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??3「ドウシた?」

ぬろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「なんだこいつゥーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
体の大きさが私の半分くらいで目が一つで大きな口で汚い歯と歯茎を晒したクソキモい生き物がやって来たゾーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??3「ギョフォフォフォフォフォフォフォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
説明アリガとう……しかシヒドい言い草ジャないカ…
まぁ見た目はマサにそうナノダが……」

ミキニー「お…お前はなんなんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
まさか…ぬっぺふほふ!!!!!!!!!!!!!!!!? 妖怪ぬっぺふほふ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

??3「ソンナ古典妖怪デはない!
アァ…名乗ルのガ遅れタナ…
私の名は…………………
…マァ今は………『夢見主』と呼んデクレ」

ミキニー「…ゆめ?」

夢見主「夢ヲ知らぬカ……ギョフォフォフォ
夢とは…まァソウだな…簡単に言ウと…
“眠っている間に見る自身の精神世界の風景”……ダ……
君は現実で眠りニつき…こちらへ来タノダ…」

ミキニー「ね…眠ったら来る世界…?
な…なんなの…そんなの知らない…
私は今まで眠ったら……ただ暗かっただけ…」

夢見主「ギョフォフォ…そウか…」

ミキニー「ね…ねぇぬっぺふほふ……
どうやったらここから出られるの…?」

夢見主「ソリゃあ夢だ……目覚めレバ元の現実へ帰れる…
ダガ…起きようと思ってモ起きられないダロウ?
君の今の睡眠はタダの睡眠トハ違うようダ…」

ミキニー「にゅう…」

夢見主「マァ良いではナいか…
話をシヨウ……さっきモ言ったがコウして誰かと話すノは久々デナ…」
ニィ…


124 : 名無しさん@避難中 :2017/02/05(日) 01:29:09 X3H9wgE2O
ズズー…
ミキニー「……人と話すのが久しぶりって…
さっきの変な二人組はなんなん?」

夢見主「アレラは外の者デはないでナ…
アレは夢の世界で生まレタ夢の住人……ソノ中デモまた異質な存在だ…
…………かつテこの夢の世界ニ現れタあの二人組の“オリジナル”が居てナ…
そいツの強烈な存在感はコの世界に残像ヲ残した…
ソノ残像がやがテ この夢の世界であぶれていた他者の魂を取り込ミ形と生命ヲ得たノダ…
ソレがあの二人組ダ…
マッタク…私でも手間ガかかる相手だ…
まぁその元凶たる“オリジナル”が元々『超越存在』の一種ダから…こうなってシまったのも然もありナン事よ…」
ぺろぺろ…

ミキニー「ふーん…………よく分からんゾ…」

夢見主「アの二人組ハ困った事にコノ“私の世界”から飛び出シテ
ちょくちょく色々な人々ノ夢の世界に入リこんで先程のような悪戯をシテいる様ダな…」

ミキニー「ム? ここから違う奴の夢の世界ってのにに行けるの?」

夢見主「アァ……
全ての人々が見る全てノ夢の世界ハ実は繋がっテイルノダ…
シかシ…夢ト夢の間には境界がアリ…自由には行き来出来ナイ……はずダッタノダガ…
……マぁ色々あっテな…今はソの境界は曖昧デ行こうと思えば簡単ニ他の夢に入れル…
アイつらはそれをいいヨウに利用しているノダ…
マッタク…神出鬼没ニ色んな夢の世界に現れルものだからアイツらは世界中の人間達の間で話題ニなってるヨウダゾ…
なんでモ『This HENTAI』と呼ばれてるトカ…」

ミキニー「眠ったらあんな奴らに出会ってしまうとか最悪ダゾ……」

夢見主「私モそれにツイては何とかセネばと思ってイルのだがな…
今の私ハかつて持っていた力を失い…奴らを抑える能力モない」

ミキニー「ふぇ? お前実は凄いやつだったのん?」

夢見主「ギョフォフォ…まァな…
本当はコンな小さな姿ではないゾ…
本当はモット大きくて凄みガあったノダ!!!!!!!!」
ムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「えぇ…? その見た目でもっとでかかったの…?
キモッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 見たら壮絶にゲロ吐きそうだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーん!!!!!!!!!!!!!!!!

夢見主「…ひどい言われヨウダな…」

ミキニー「じゃあなんでそんな小さくなったん?」

夢見主「色々とな…
まぁ…力がアッた時に少々ヤンチャをやりすぎてシマッてな……
ソノ報いデ…私は一度死んだのダ……そしテ全てヲ失った…」

ミキニー「死んでるのになんで生きてんだ?!!!!! やっぱり妖怪か!!!!!!!!?」
どーん!!!!!!!!!!!!!!!!

夢見主「妖怪デハない!!!!!!!!!!!!!!!!
ま…まぁ性質ハ似てルカモしれんな…
私は概念ヨり生まれ出でたもの……その存在ニ死はナイ…
…ダガこれまでに積み重ネタ物は消え去った…
それでこの姿ヨ…………もはやカツテの野心も悪意モない…
この場所でユッくりと力を戻すために隠居をしている所ダよ…」

ミキニー「こんな所でぇ? つまんなそ……
それならお前もあの二人組みたいに他の夢に遊びにいけばいーんじゃない?
イエーイ!!!!!!!! ミキニーちゃん賢いーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィーッ!!!!!!!!

夢見主「ギョフォフォ…ソレも出来んノだヨ…
私は世界中の人々ニ嫌われたからナ……誰も私ヲ受け入れてくれナイのだ…
私はアラユル夢から“拒絶”されてイル…
だかラこの『私の世界』ニ閉じこもる他ないノだ
誰も訪レル事のない虚無の平原の牢獄ニな…
…まったく………手痛い“反逆”だった…
ギョフォフォフォフォフォフォ………」


125 : 名無しさん@避難中 :2017/02/05(日) 02:28:28 X3H9wgE2O
ミキニー「……ここがぬっぺふほふの夢の世界で誰も入ってこれないならなんで私はここに来れたん?」

夢見主「……ソウダナ…
マズ君は…別の世界カラ来た存在ダな?」

ミキニー「そうだゾ!
このミキニーちゃんは電磁超獣!!!!!!
電磁界からこの世界に来たんだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!」

夢見主「…君の生まれ育った世界に住むに者達に夢など存在シナカッタノダロウ…
だが君は…今回初めて夢ヲ見た…
別世界の存在の君ニハ私に対する拒絶ガ無かった…だからコウヤッテ私の世界に訪れる事が出来たのダロうな」

ミキニー「…でもおかしいゾ…
私はこっちに来てからも夢なんてずっと見なかったのに…
なんで今になって夢を見始めたん?」

夢見主「…ギョフォフォ…そうダナ…
恐らく…君は正真正銘“この世界”ノ存在になったノダロう…
一体全体どうなっタのかは……まぁ目覚メテからのお楽しみだナ…
……どうだ? そろそろ目が覚めル感じガするのデハナイカ?」

ミキニー「…ム? そういえばなんか引っ張られる感じがするゾ…」

夢見主「ギョフォフォ……やはりナ…
私は力の大半を失ったガ…それくらいノ事は分かるデナ
トいうことはお別れダナ…
寂しいナ…モウ少し現実世界の話を聞きたかったガ…」

ミキニー「……寂しいならまた来てやってもいいゾ
……お前の紅茶 おいしかったからね
ていうかどうせ寝たらまたここに来るんでしょ?」

夢見主「ギョフォフォ…次に君が夢を見るときは恐らく君自身の夢の世界を見る事になるだろう………ここデはなくな…
………ダガ…君は私を拒絶シテいない…
モシかしたらイツカまたこうして会えるカモしれないな
その時は話をシヨウじゃないか…
おいしい紅茶ヲ煎れて待っていよう…」

ミキニー「頼むゾ〜
…あっ どんどん引っ張る力が強くなってきたゾ…」
ぐぐぐ…

夢見主「………そうダ
最後に一ツ聞きたい事ガアルノダガ
これから君ガ帰る現実世界ニ…“ニ足歩行の巨大な犬”は居ルかネ?」

ミキニー「…でかいイヌゥ〜〜…? 知らないゾ…
ニ足歩行のでかい猫なら知ってるけど…」

夢見主「…猫? 猫ダト?」

ミキニー「ん? なに? 知り合いなん?」

夢見主「…………………
………………いや……………
…スマナイな 変な事を聞イテ引き止めてシマッタ
さぁ……目覚メルといい
君の枕元ニ…君を待つ者達ノ姿ガ見エルぞ
…サラバだ!!」

ぐぐぐぐ…ぐぐグッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「…う!? うぅ〜〜〜…?!!!!!!!!!
うわわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミキニーは凄い勢いで夢の世界の外へと引っ張られて行った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドキュウゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



しぃーーん……………



夢見主「………行っタカ……」

ヒョコ…
??1「幹ニストさん帰っちゃったでござーい…」

??2「残念でござーい…
今度あった時はちゃんと開発出来るように色んなア○メアイテムを作るでございよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??1「名案でござい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

夢見主「…………」
ジロ…


??1&2『ひえーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ダダダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

夢見主「……まッタく…」
ふぅ…



夢見主「……ソれにしてモ……
…………あの“兄弟”ハ……二人して下界デ何をシテイルのだ?」

ゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォ…


126 : 名無しさん@避難中 :2017/02/06(月) 04:20:47 a1N3QKXwO
――――――…

ミキニー「…………………スゥ………ス…
ンンン………」
ゴソ…

ギル「お…おぉ!!!!!!!!!!?」

もみーの「ミ…ミキニーちゃん?!!!!!!!!!!」


ゴソ…ゴソ…むく…
ミキニー「……あ…あれ〜……? ここは………」

ビラコ「お…お………
起きたですよう〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パアァッ!!!!

ジュリー「やったぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
成功だよッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミキニー「……私……一体…」

ツバメオー「ミ…
ミキニーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシィーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「!!!?」

ツバメオー「よ……良かったヨぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
また………また目を覚ましてくれて……良かったっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うわああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 心配させやがってぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ううう〜〜〜〜〜〜…!!!! ミキニー…!!!!!!!!!!!!
おはよう…!!!!!!!! ありがとう…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ…

もみーの「うー…良かったね…ツっちゃん…」
ぽろ…

ミキニー「………!!!!!!!!?
……………!!!!!!!!!!」
ワナワナ…


ミキニー「やめろーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ぶべこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシューッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズゾーン!!!!!!!!!

ミキニー「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
開発されてたまるか〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
デス・ハグ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブワッ

ビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ぼべぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「メガデス・ホールド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バリャリャリャリャリャリャリャアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「はびゃあああああああああああああああああスッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「ギガデス・バインド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ぼえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「テラデス・ブロッケイド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ぎょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「ペタデス・シィールッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズジャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「にゃアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「ツ…ツっちゃあぁーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ジュリー「なんか錯乱している!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーん!!!!!!!!


127 : 名無しさん@避難中 :2017/02/06(月) 19:51:31 a1N3QKXwO
ミキニー「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
脇も臍も開発されないゾぉおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブンッ!!!!!!!!!

ギル「うわーーーーーッッ!!!!!!!!!!
危ない危ない危ないッ!!!!!!!!!!!
なんかめっちゃ寝ぼけてますよ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


ヒュコォォォォォ…

もみーの「ひゃっ…?! なんか肌寒…………あっ!!!」


ピキピキピキ…
ツバメオー「――――」
ど〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「ツバちゃん凍ってるですよーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!

ジュリー「まさか今のミキニーちゃんの攻撃に氷属性の効果が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「フム
ツバメオーひゃんの魔力が体の内に宿ったなによりの証拠えすね!
私の術式は成功えす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「すごいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「サイちゃん博士さすがですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「いやはや見事というほかないね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「えっへん!!!!!!!!」
ムインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ピキーー…
ツバメオー(いいから早く溶かせーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ずーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

もみーの「もみーの熱々シャワー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゃわぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーの熱々シャワーとは
熱いお湯をもみーのの鼻から放出するという彼女の超機能の一つである!!!!!!!!
いつでも煎茶が飲めるのだ!!》
ドドンッ!!!!!!!!


しゅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………
ツバメオー「――――――ッ………ぶはあっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハァ…ハァ……死ぬかと思った………」

ギル「ミキニーさんは無事に魔獣になりましたよ!!!!
これでもう安心です…!!!!!!!!」

ツバメオー「………………」

ミキニー「……………お前…」

ツバメオー「…………ミキニー」

ミキニー「…!」

ツバメオー「…ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!

ミキニー「………ツ………ツバメオーっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ…


ツバメオー「起きて早々何てことすんだヨてめーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「べこばーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶしやーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「テメーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちはお前のためにあれやこれや色々苦心したってのにお前マジいい加減にしろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
恩をあだで返すか紫野郎〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボカボカボカボカボカボカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「痛い痛い痛いゾーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
意味わかんねーゾお前がいい加減にしっろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカドカドカドカドカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「いきなり喧嘩だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!


128 : 名無しさん@避難中 :2017/02/07(火) 00:59:07 PeXSm7SwO
―――

ジュリー「…………というわけで…そういうわけなんだ」

ミキニー「…私が…魔獣に…?」

サイ「そうれす
私の技術によってあなたの存在を魔獣に変えたのえす」

ミキニー「…そうか……だから夢を………
……? ………なんか目が……おかしい…」

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1087/170202_012217.jpg

サイ「右目はあなたを魔獣にするために犠牲にしましら…
しばらくしたら慣れるとは思いまひゅが…」

ミキニー「…体の感じもなんか違うゾ…
体の中で巡ってるものが変わったみたい…」

ジュリー「それは魔力だよ
君が元の世界から持っていた電磁力というものはもうない…
…でもさっきの粒子化を見るに君の能力自体は変わってないみたいだね」

ミキニー「……私…電磁超獣じゃなくなったんだナ…」

ギル「ツバメさんの決断です…
ツバメさんもあなたの許可なくあなたの存在を変えても良いものかと悩んでいましたが…
それでもツバメさんはあなたと共にいる道を強く望み選んだのです」

ミキニー「………」

ツバメオー「…………
……あ……あの時はっ……庇ってくれてありがとう………って………
………言いたかったから……それだけっ…」

ミキニー「…………
………こっちもありがとう……だゾ……
……“こっち”を選んでくれて…良かった……」

もみーの「うん!!!! うん!!!!!!
本当良かったよぉー!!!!!!!! もぉーーっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろ〜〜〜〜〜んっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「…さて!!!! ミキニーは魔獣になりました!!!!!!!!
では次の段階れすね!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオーさんとミキニーさんが正式に主従の関係を結ぶれすよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「え?
私が主人でこいつが従者?」

ツバメオー「ぎゃ!!!!!!!! く!!!!!!!! だぁー!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクが主!!!!!!!! お前はボクに使われる使い魔だヨ!!!!!!!!
当然だろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

サイ「そうえすね
ツバメオーさんが主人…ミキニーさんがそれに仕える魔獣えす…
それを認め合えば契約が果たされ魔力の共有が始まるえす
そしてミキニーさんは今後ツバメオーさんの呪文で召喚ホルダーから姿を現したり戻ったり出来るのえすよ」

ミキニー「え!!!!!! 今までみたいにそこらへんに居ちゃダメなん!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「ダメな事はないえすが…
あなたは今や全身が魔力で動く存在えす…
こうやってこの場に留まってるだけでも無駄な魔力を消費するのえす…
しかし専用の魔獣ホルダーの中に入れば魔力も回復しますし体も休まるえす」

ミキニー「そ…それどんな所なん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「そうえすね…
ベターなのは指輪型のものや私の持ってるまじゅモンボールなどれすが…
今手持ちにあるのは………この缶れすね」
コソゴソ… カ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ちッさッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ジュースじゃん!!!!!!!!
そんなの入れないゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「見た目はそうえすが中に入ればかなり広いえすよ!!!!!!!!
これでも缶型のホルダーは高級えすから!!!!!!!!
この中にあるお家は新宅地に建った庭付きの一戸建てです!!!!!!!!
そこには室内プール・室内映画館・室内ボウリング場などあって身の回りの世話をしてくれる使用人付き!!!!!!!!!!!!!!!!
更に近所にはジャスコとラウンド1…それから天下一品とかもありますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「おいおいその缶の中にどんな世界が広がってんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


129 : 名無しさん@避難中 :2017/02/07(火) 17:13:46 PeXSm7SwO
サイ「この缶はミキニーさん用に差し上げるえす
ミキニーさんが入る缶ですので名前は…
『M缶』としましょう」

ツバメオー「なんか体力とかアイテムのエネルギーが全回復しそうな名前だな」

ミキニー「…うーん…
住み処としてはいいけど…
外で遊んだり自由に過ごすのをこいつに管理されるのはなんかムカつく…」

ツバメオー「なにーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなこと言ってる場合じゃないだろーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!

サイ「そうえすね…
今後ずっとそうやって生きていくわけれすから…
とにかく慣れてもらわないと………
………こうなったら無理矢理入れて無理矢理主従関係を結ぶしかないえす!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!

ミキニー「えーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「今の言い方ちょっとやらしいね…」
ドキドキ…

サイ「ギルさん! ミキニーさんを押さえて!!!!!!」

ギル「は…はい!!!!」
ガシッ!!!!

ミキニー「や…やめーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝手なことするなよぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジタバタ

サイ「ツバメオーさん! 魔獣をホルダーに戻す呪文は『カクリオ ルフル』れす!!!!!!!!
魔力をミキニーさんに向けて…どうぞ!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「分かった!!!!!!!!
…カクリオ ルフル メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!

ギュオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「うにゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅるしゅるしゅるしゅる…

バッシィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「あうーーーー!!!!!!!! ミキニーちゃんが缶の中に入っちゃったですよう!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「うまく言ったようえす!!!!!
これでミキニーさんはツバメオーさんの魔獣れすよ!!!!!!!!」

もみーの「本当に無理矢理だったねぇ…」

ツバメオー「ふっふっふっ…
こうなったらこっちのモンだヨ…
この缶は腰にぶら下げておこう…
これからはいつでもこき使ってやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

カタカタタ…

ツバメオー「…ん? 缶が…」

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ………カタァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バシュウゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「そりゃあーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーン!!!!!!!!

ジュリー「うわ!!!!!!!! 召喚呪文もなしに無理矢理出て来た!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「て…てめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! ボクの意志に反して出て来るんじゃねーヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「うるせーゾーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
私は私の好きな時に缶から出るし好きな時に勝手に戻るーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
お前なんかに制御されないぞチビ河童〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「な…なんだとテメーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
生意気な!!!!!!!! 力付くで従わせてやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」


わーわー ギャーギャー!!!!!!!!
ドカドカドカ!!!!!!!!!!!!!!!!


サイ「…………制御するのにまだまだ時間が掛かりそうえすね…」

ジュリー「……ま…この二人なら真の絆を結ぶのも……そう遠くないだろうさ…」



わー… わー…


……晴れて魔獣となったミキニー…
この日から…彼女とツバメオーのその関係は…
長く… 長く長く… 本当に長く続いていくことになるのであった……


―――


130 : 名無しさん@避難中 :2017/02/07(火) 17:16:40 PeXSm7SwO
>>129
訂正




……晴れて魔獣となったミキニー…
この日から…彼女とツバメオー・ミユニユの関係は…
長く… 長く長く… 本当に長く続いていくことになるのであった……


―――


131 : 名無しさん@避難中 :2017/02/07(火) 20:14:14 PeXSm7SwO
それから数日後…


―――――…


捕虜収容所…



ザッ…
スパルティー「………ふぅ…
まったく…情報一つ聞くのにも話があっち行きこっち行きで困ったものだ」

ギル「すみません………あぁいう人なんで…」

ツバメオー「ホントだヨ!!!!!!!!!!
隙あらばギルを誘惑してさぁ………あの変な痴女ヤローは相手しない方がいんだ」

ディミリア「しかし重要な情報をいくつも得られました…
一度整理して見ましょう」

スパルティー「うむ…」



――― 会議室…


ディミリア「…今回のリクリィさんへの尋問で現在の魔反会の内情を色々知ることが出来ましたね
…まず……例の“過去の英雄達”の復活の際に行われた『選別』……
信じられない話ですが…魔反会の大半が3000年前の退魔の英雄に殺されたみたいですね…」

スパルティー「…過去の血筋に魔法使いの血が少しでも入ってるだけで殺されるとは…
こんな酷い選別があってたまるか
それが魔反会の生殺与奪の基準ならばこの世界の人間はどれほど生き残る?」
ギリ…

エンカ「…果てしない過去の血筋まで遡るとなると……拙者みたいな真人間だと思ってる者達も実際のところは分からんでござるからなぁ」

ディミリア「この件で魔反会の運営や方針を取り仕切っていた理事のほとんどが死亡…
これで魔反会のタガが外れたと言えるかもしれません…
そしてこれから…魔反会内での構成も大きく変わりました…
新たに作られた魔反会内での“権力”…」

ギル「『ムーンリングス』ですか…」

ディミリア「魔反会は様々な班を持ちそれぞれが専門的な役割を持っていましたが
基本的には横並びで班の間に優劣はないとされていました」

ギル「まぁ明確に序列が無かったというわけではありませんが…
そういうのは班の上に立つ理事達が保身や魔反会での立場のためにあれやこれやと手を回したり工作したりで優劣を勝手に決める権力争いのようなものでしたが
その下に付く班の者達には関係のない話で少なくとも発言権や行使力は同格でした」

ディミリア「それが覆され新たに作られたこの序列は…
魔反会の凶悪化に更に拍車をかけているでしょう
…1〜12あるこの序列の基準は…純粋にその班が持つ“戦力”…!
この序列に選ばれた班が… 自身に与えられたこの称号を誇示するため…そして更に上へ行くために過激な活動をするのは明白です
その最たる例が……序列3位…元理事プリミティが立ち上げた『公認傭兵制度』でしょう…」

バンバンッ!!
ツバメオー「……ボク達魔法使いが一番苦しめられてるやつだヨ…!
本当に余計なもんを作りやがって…! ボク…許せない!!!!!!!!!!!!!!
絶対いつかそのプリミティとかいうやつブッ凍ろしてやるヨ…!」
ギリッ…!

ヤンデル「…珍しく意見が合ったなツバメ…
俺も殺してやりたい……」
ギギギッ…

スパルティー「……………
………プリミティか……………
まだ一線から退いておらなんだか…………
……あの戦闘狂めが……」
ぐ…

ウソニ「知っているのか」

スパルティー「……あぁ…まぁ少し因縁があってな…………………」

ギル「…?」

ディミリア「…ちなみに今回あきらかになった序列をまとめてみました」
パチ…


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会 ムーンリングス

1位
ヤンムジャルック(魔反会総帥)

2位
アイゼン(本拠防衛軍隊長)

3位
プリミティ(元理事・公認傭兵団指揮)

4位
アラプマ(全軍統括班班長)

5位
ラクータ(兵器班・特別外部顧問『デス社』取締役筆頭)

6位
シンクレア(元理事・退魔班班長)

7位
セルライターX(特務班班長)

8位
ペイリグロ(特殊研究班班長)

9位
シューゴレク(地方班班長)

10位
おかず(魔獣研究班班長代理)

11位
メロンピルト(宣伝戦略班班長)

12位
ディエパ(施設管理班班長)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


132 : 名無しさん@避難中 :2017/02/07(火) 23:18:14 PeXSm7SwO
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……


エンカ「…これが今の魔反会の中枢を成す面々というわけか…」

チロリーン「……セルライターX……
………ちっ…そういえばこいつにはやられたまんまだったな」

ジュリー「それよりチロリーン…
この地方班の班長になってる子って…」

チロリーン「………ジューゴ兄さん………

ギル「…シューゴレク殿……全軍統括班から地方班の班長になっていたのですね…」

チロリーン「…ジューゴ兄さんは私様のいとこだ…
必ず私様がジューゴ兄さんとの決着をつける…!」
ギンッ…

ツバメオー「この中に聖魔隊ってのは入ってないんだね」

ギル「聖魔隊は魔反会での生存を許される代わりに魔反会で底辺の位置にあるとキンリミテシミテ殿が言っていましたからね…
隊長のブルーマオラ殿も相当な実力者ではありますがそういう理由からこの序列からは外されているのでしょう
………それにしても…
12位のディエパ殿といえばまだ年端も行かぬ子供でしたが…
こんな物騒な序列に入ってるのは意外ですね…」

ジュリー「この序列は個人だけの能力ではなく“個人が行使出来る戦力”を基準に選ばれてるんだろう
魔反会施設そのものが兵器のような厄介さを持つのは秘密基地での戦いで嫌というほど味合わされてる…
それを含めた抜擢なんじゃないかい?」

ギル「なるほど…」

ディミリア「目下のところ…“我々ネアメ”が倒すべき敵は
この『ムーンリングス』ということになりますね」

ウソニ「……先生
魔反会にはこれよりも強力な“3000年前の退魔師”が数人居ると聞いています
それもネアメの倒すべき敵では?」

ディミリア「…………それは……もちろんそうですが…
しかし…それは我々の“為せる事”ではないでしょう
それほどまでに…“次元が違う”相手です…
たとえネアメの全戦力を持っても…一人倒せるかどうか…」

ギル「…無理でしょうね…」

エンカ「…そこまで言うか…
まぁディミリア殿もギルも実際にその強さを見ているから…な」

ツバメオー「じゃあダメじゃん!
そんなの居るならボクらが頑張る意味ないじゃん…お先真っ暗だヨ…」

ディミリア「そんなことはありません
…大魔女フーリャンさん達が集まりさえすれば…光はあります
あの方がたは3000年前の退魔師の一人を倒してますから…」

チロリーン「…ああ…恐ろしい敵だった……
だが倒せない相手じゃない……力が戻って…フーリャンや他の皆が揃えばね…
だからその退魔師達が現れたら私様達が戦うから
それ以外は頼むよ それで十分助かる」

ジュリー「俺達の力が戻るのも仲間が集まるのもギル達の力に掛かってるよ
頼りにしてるからね」

ギル「あ…あわわわわわ………力のカケラ……
また思い出したら緊張が…!!!!!!」
ガタガタガタガタ

ヤンデル「落ち着けギル…」

エンカ「……ふむ…荷が重いが…
まだその猶予があるだけマシか……
その3000年前の退魔師達は現在休眠中であったかな…」

ディミリア「そうです
しかしその中の一人が既に目覚めていると推測しています
それはコトコトに現れ…ネコさんが一人で交戦した…退魔戦士イリリシカ」

エンカ「おぉ………ネコ師匠が戦ったのはそんな大物でござったか…」

ウソニ「…既に一人……その時点でまずいのでは?」

ジュリー「…イリリシカは他の3000年前の奴らの中では比較的大人しくてあまり行動的じゃない方だ…
そこまで魔反会に協力的に働かないんじゃないかな……少なくともアークが目覚めるまでは…
……もし…イリリシカがネアメの前に立ちはだかる事になったら俺にまかせてくれ
彼女なら俺との対話に応じるかもしれない…
一応俺も……彼女達と一緒に戦った仲間だったからね…………」

オオオオオオオオオオ…


133 : 名無しさん@避難中 :2017/02/08(水) 00:11:10 Sp8bA1r.O
スパルティー「ふむ
私も今後の指針を考えなければな…
我々ネアメの敵がこの『ムーンリングス』ならば…その戦力をすこしでも減らせるような策を考えなければならん
……ふぅむ……訓練は他の者達にまかせて私はしばらく作戦室に篭るか…」

ツバメオー「はあ………今はいいけど……そいつらがいつその休眠ってのから目覚めるかわかんないのにこのままノンビリしてて大丈夫かな…
…だって大魔女フーリャンとその仲間を探そうにも“どこに居るか”の情報もないもんさ…
アテもなくシラミ潰しに探すわけにも行かないしさ…」

ギル「…そうですね…
すこしでも情報があれば…」

チロリーン「…………………………
………ちょっといいかい?」

ジュリー「チロリーン?」

チロリーン「…実は黙ってた事があってね…
本当はすぐに言うべきだったが…ワカメ町での戦いの後でまだ疲労があるだろうから言わずにおいておいたんだ…」

ディミリア「…なんですか…?」

チロリーン「………今はまだ見つかってないフーリャンのチームの一人………私様の仲間の一人の居場所についての情報さ」

ゴゴウッ…

ギル「な…なんですと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガタッ!!!!!!!!

ジュリー「そ…そうなの?!!!!!!!
俺も聞いてないよ!!!!? 誰の事!!!!!!!?
それは一体どこ…!!!!!!!!」

チロリーン「…待て…正確な情報かどうかもまだ分からないんだ
それにこの情報を掴んだのは私様自身じゃなくて私様の手下だ…
今…呼んで来る」


―――

手下3「姐さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日はここで踊ればいいんですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

チロリーン「踊らなくていい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほら…例の話だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下3「あ…あぁ…その話スか…」


手下「………えーっと…俺達はマイムシティっつーとこで生活しててな
俺達ゃ姐さんが居なくなった後も姐さんの意志を引き継いで魔反会に反発して魔反会を町に居れないようにしてたんだが…
いずれ魔反会が本格的に潰しに来た時の事を考えて魔法使いの仲間や町の住人を町から避難させたんだ
その避難先ってのは…まぁいわゆる地下組織っつーか…アウトロー共の住み処なんだが…」

ツバメオー「おいおい…そんなとこに避難させて大丈夫かヨ…」

手下3「アウトローにも色々あんのさお嬢ちゃん
俺達の知り合いの地下組織はカタギを大切にする義侠心を持つ昔ながらの連中達ばかりだからそこんとこは大丈夫さ
今頃手厚く保護されてるだろうぜ」

ディミリア「そうなのですか…
それは良かった…」

手下3「といっても保護してもらう人数が多いから一つの地下組織じゃ収まらなくてよぉ…
他に保護してくれる地下組織を探して回ってたんだ
そんな地下組織の一つによ………居たんだ」

ジュリー「ち…地下組織のとこに俺達の仲間が居たのかい!!!!!!!!!?」

手下3「………その地下組織は魔法使いを保護することは断ってな……
まぁそこは地下組織の中でも悪名高い所だったから元から期待してなかったが…
……とまぁそれで…俺達はすぐに追い返されたんだが…
そこで一瞬だが…“知った顔”を見たんだ
そいつは間違いなく姐さんと兄さんの仲間の一人でやした」

ジュリー「だ………誰だい!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
チロリーン……誰が居たんだい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

チロリーン「……………そこにいたのは…

サナバーさんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバーさんは……地下組織『ウマ帝国』に居る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


134 : 名無しさん@避難中 :2017/02/08(水) 01:11:32 Sp8bA1r.O
ざわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「お…おおぉ〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!
サナバー…………サナバーかぁーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「…サナバー…
サナバー・ステーキーか…!!!!!
かの高名な魔術学者アルド・ステーキーの孫という…」

ギル「サナバー殿…!
しかし…何故サナバー殿が地下組織に…?
保護…されてるのでしょうか?」

ビラコ「お馬さん帝国〜〜〜…かわいーですー<3
とっても楽しそうですよ♪」

手下3「いや…全然楽しくないと思うぜ…
ありゃ恐らく……捕まってんだ」

ジュリー「つ…捕まってるぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下3「さっか話したが…『ウマ帝国』は地下組織の中でも悪名高くてよぉ…
色んな商売に手ぇ出して…それがまたアコギなやり方でよぉ…
それで生まれた不良債権者を取っ捕まえて自分の組織の…文字通り地下にぶち込んでよ…
返済の名目でそこで不当に強制労働させるんだ
労働による返済完了全てウマ帝国のさじ加減だ…
そこに入れられたら最後…体壊して死ぬまでか…もしくは寿命で死ぬまでこき使われると聞く…」

ギル「えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「これはまた……ド直球なヤバ組織に捕まったものでござるなぁ………」

ジュリー「なんでサナバーがそんなところに…」

チロリーン「……サナバーさん結構借金あったからな…
多分私様達みたいにどこかに飛ばされた後にすぐ捕まって連れてかれたんだ」

スパルティー「連れてかれたのが魔反会でないだけ幸いか…
……さてそうなれば……新たな方向性が見えてきたぞ
『ウマ帝国』…か」

チロリーン「一応言っとくけど サナバーさんと確定したわけじゃないよ
見たのは手下達だから…見間違いかもしれないし」

スパルティー「NO!!
はじめから疑っていては何もはじまらん
そこに藁があるかぎり…貪欲に掴みに行くべきだ!!!!!!!!
…なぁ ギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「はっ!!!!!!!!
特外部隊ギルチーム……いつでもいけます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「今回は…魔反会ではないが悪名高き地下組織が相手ということだ…
なのでギルチームの最大戦力を持って向かってもらう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『サナバー・ステーキー救出作戦』……まかせたぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「おまかせ下さい!!!!!!!!!!
…皆さん…いいですね!!!!!!!!!?」

ヤンデル「久々に皆で任務か…!」

エンカ「腕が鳴るでござるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「久々の旅ですー!!!!!!!! 長旅天狗セット準備するですよう!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ふっふっふ!!!! このツバメちゃんの新たな力を見せてやるっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ポムッ!!!!!!
ミキニー「私も私も私もーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

< 勝手に出るなー!!!!!!!

もみーの「私も一緒に行きたい…!!!!!!!!!!!!!!」


ジュリー「俺とチロリーンも行きたいところだが…
ここは君達にまかせてネアメで待機してるよ!!!!!!」

チロリーン「あぁ………サナバーさんをまかせたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《…サナバー救出作戦が…今始まる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


135 : 名無しさん@避難中 :2017/02/08(水) 01:43:05 Sp8bA1r.O
―――





――――… どこか…






ヒュゴゴォーーーーーーーーー…ン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カーーン…!!!! カーーン…!!!!! カーーン…!!!!!

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドカァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グシャアァーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



…………




………す…て




………た…すけ………



フラ…… フラ…
??「………」
よろよろ…ガク…
ドサッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


??「…………っす…けて…
…………誰か…………誰か…」



――― 助けてくれッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



《…ある地下…
そこで誰かが零した…小さなSOSは…
地下に響く轟音に掻き消されたのだった…》


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズゴゴゴゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


136 : 名無しさん@避難中 :2017/02/08(水) 12:39:26 Sp8bA1r.O
――― 魔反会…


オオオオオオオオオオ………

??「いやぁ〜〜 やってくれたねぇ〜
えーっと…………www君ー?」

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
www「……あぁ?
なんだ…帰って早々…うぜぇ…」

??「うふふふ〜〜
なんだじゃないよぉ〜
今回のネアメとの戦いの顛末に関して…色んな所から苦情がきてるんだよぉ〜?」

www「…苦情? ……はっ…
大方全軍統括班や地方班か……
女々しいやつらだな…」

www「いやぁ〜〜 身内の兵器班からもだよぉ〜
いけないよぉ これは いけないよねぇ〜〜?
僕たち 魔反会の兵器部門の外部顧問として呼ばれた立場なんだよぉ?
ましてや僕は今や……魔反会の幹部『ムーンリングス』の一人なんだよぉ?」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔反会
“ムーンリングス”序列第5位
兵器班特別外部顧問・デス社取締役筆頭
楽のラクータ】


www「……俺はデス社の一員として優先すべき事を優先しただけだ」

ラクータ「兵器の性能テストの事〜?
全軍統括班の助言も無視して断行したんだってぇ〜?
いやぁ〜…君がそんなに仕事熱心だとは知らなかったよね〜
でーもさ〜 状況を考えなきゃ状況をさぁ〜〜
魔反会は大事な顧客…
顧客の意向には沿わなきゃならないよぉ〜?
信用問題に関わるからねぇ〜」

www「ふふん… 信用云々言うならこっちの事も尊重して欲しいもんだな…
あいつらは兵器をおもちゃだと思ってやがる……
簡単に出動させようとするが…
兵器ってのは運用する前にその性能をきちんと測って最も効果的に……」

ラクータ「いいじゃないの〜使い捨てのおもちゃでさぁ〜
戦争なんて所詮はシミュレーションゲームだよ〜」

www「……」

ラクータ「君はまだ兵器の扱いに美徳を求めようとするよねぇ
昔から変わらないねぇ〜
でもね…僕たちの兵器に求められてるものはそういうのじゃないんだよ〜
『どれだけ簡単に人を殺せるか』なんだよ〜
性能も運用の仕方も最低限でいいんだよ〜
すぐ壊れても代わりの在庫なんてたくさんあるからね〜
だから君の今回の行いはとっても的外れで僕にとっても魔反会にとっても迷惑な事なんだよ〜」

www「…そうかよ…」

ラクータ「まぁ今回は僕が頑張ったから魔反会からの追及はもうないから安心してね〜
でも次はないよ〜」

www「…あぁそうかい
ご苦労なこってな………話が終わったなら帰るぜ…」

ラクータ「ところでHPSTはどうしたのかな〜?」

www「…ブッ壊された」

ラクータ「それでそのまま置いて帰っちゃったのぉ?
困るよね〜 あれはデス社の技術の粋を集めて作ったおもちゃなんだからさぁ
せめてメモリや重要なパーツは持って帰るべきだったよぉ〜」

www「…出来てりゃ苦労しねぇ
どうせあいつらにゃどうにも出来ねぇんだ…別にいいだろ…」

ラクータ「本当に出来なかったのかなぁ?
www君……もしかしてそうやって僕を困らせたかったのかなぁ?」

www「…」

ラクータ「僕の『教育』の効果が切れちゃったかなぁ…?
だとしたら悲しいね……また友達にひどい事しなきゃだからね…
悲しいよ………」
ポチ…

バチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
www「ッッッがッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アガッッ……アアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥ…ドサァッ!!!!!!!!

ニコニコ
ラクータ「君の頭の中にある“電極”が僕と君を結ぶ友達の証だよ…
これからも仲良くしようね〜……wwwくーん………
デス社の発展のために………」

オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ………
www「………………
……………はい…………ラクータ君…」



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ………!!!!!!!!


137 : 名無しさん@避難中 :2017/02/08(水) 16:36:37 P5d2Iihg0
ラクータこえぇ…


138 : 名無しさん@避難中 :2017/02/08(水) 20:44:41 Sp8bA1r.O
――――


…―――― 数ヶ月前… “あの日”……



大魔女「……あんたら……一カ所に固まって…」

みんな『……』

大魔女「…使うのは…上位爆発魔法…
痛みはないわ……いいわね…」

みんな『……』



ザザッ…
魔反会兵「あそこに人影が!!!!!
いたぞ! 大魔女フーリャンとその一味だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ねこ「……来たよぅ…!」

大魔女「……」

ジュリー「…フーリャン…!」

大魔女「…………」

ギュッ…
サナバー「…魔力が足りないならわしが貸してやるぞい…」

大魔女「……大丈夫よ…
………でもその手は離さないでいて……サナバー…」

サナバー「………ああ……」
ぐっ…


大魔女「……バクサーレ ジズメジ ドオン メコレ ギオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――


ヒュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…
ギュウゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…

パチ…
サナバー「……………!?
…なんじゃ…? ここは…?
わしはフーリャンの魔法で自決したはず…
ここはあの世…? いや…違う…
どこかの異空間…? わしは…なにかに乗って…どこかに連れられている…!!!?
…ん…!!? 手に…感触…?
わしは…何かを掴んでいる……
…! まさか…フーリャンか…!!!!!!!?」

《体が動かせないまま何かを掴んでいる自分の手の方を見るサナバー…
そこにはしっかりと自分の手を握り返すもうひとつの手があった…
しかしその手の先は…異空間に溶け込み姿が見えなかった…》


サナバー「フ…フーリャンか!!!!!!!?
フーリャンもそこに居るのか!!!!!!!!!!!?
…くッ…引っ張りあげようとしても…! 体が言うことを聞かん…!!!!!!!
フーリャン…!! フーリャン!!!!!!
そこに居るんじゃな!!!!!!!!!!!!!!!!?」


大魔女の声「…………サナバー………」


サナバー「大丈夫じゃ!!!!!!
今引っ張りあげるぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……ぐっ!!!?」
ぐぐぐ…

サナバー「フ…フーリャンが…どこかに引っ張られていく…!!!!!!!
ダ…ダメじゃ!!!!! いかせんぞい!!!!!!!!!
…う…うぐぅぅぅぅ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ググググゥーッ…ずるずる…

大魔女の声「………サナバー…
これを…あんたに…」

サナバー「…フーリャン!!!!!!!!!?」

大魔女の声「この子は淋しがり屋だから……ちゃんと面倒を見てあげて……
……サナバー…………
………また…迎えにきなさいよ…」

ズズズズズズ… ズルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《サナバーの手からフーリャンの手が離れた!!!!!!!!!!!
フーリャンは異空間へと消えた…!!!!!!!!!!!!!!!!》


サナバー「フ…フーリャーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フーリャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
う…うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《…一人異空間を行くサナバー…
その手にはフーリャンから託された指輪が一つ残されていた…》


139 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 00:42:02 nncg4EuQO
―――……………


サナバー「…………
……………ん………あぁ…?
…?!!」
バッ!!!!!!!!

サナバー「…………こ…ここは…?
わしは一体…………
確かわしは秘密基地で………それから…………夢…? を見て………
…ど…どこじゃ?!!!! ここは!!!!!!!!!!!!!!!!?」
キョロキョロ…

《サナバーはどこかの部屋の中に居た…》


サナバー「…………こ…ここは……
………バカな! ここは…………
わしがいつも通っていた老人会の会場!!!!!!!?
ここは……ウンコ地方のデラ村か!!!!!!!!?
何故こんな所に!!!!!!!!!?
他の皆はどうしたんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キョロキョロ…


しーーーん…


サナバー「…おらん…
ここにはわし一人か……
一体どういう事じゃ…? フーリャンの魔法で自殺をはかったはずなのに…
………なにかの間違いでわしだけフワラルかなにかで飛ばされたのか…?
じゃあ他の皆は……ん?」
ゴソ…

《サナバーは自分の手の中の違和感に気づいた》

キラ…

サナバー「これは…………指輪!!!!!!!!
フーリャンの魔獣の…召喚リングか!!!!!!!!!!!!!!!!
わしの手にこれがあるということは……」



さっきのは…夢じゃない…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――


サナバー「…あれが夢じゃないということは…
わしだけじゃない…他の皆もあの異空間を飛んでどこかに…!
手を握っていたフーリャンがなにかの力に引っ張られたのは…わしとフーリャンでは行き先が違うからか…!
じゃあ他の皆もそれぞれが違う場所へ飛んでいったのか…?
……わしが思い入れ深いこの村に飛んだということは…
他の皆も似たような縁のある場所に飛んだのかもしれんな…
無事でいれば良いが…」

サナバー「……それにしてもなんだか脱力感があるのう…
わしの力が削がれているようじゃ…
……とにかく……まずは現状を知らねば…
わしは長く眠っていたようじゃ…
あれからどのくらい経った…?」
ザ……


―――

コツ…コツ…コツ…

《会場の中を歩くサナバー…》

サナバー「…暗いな 電気が通っていないようじゃ
それに…………長らく使われておらぬな…
…………ここは毎日お年寄りが来て賑やかだった場所なのだがのう…
懐かしいのう………考えてみたら老人会には久しく参加しておらんかった…
皆は元気かのう…」



カタ… ガココ…



ピクッ!!!!!!
サナバー「っ!!!!!!!!」
ババッ…!!!!!!!!


カタ… カタ…


サナバー(……誰じゃっ!?
…誰かが会場に入って来た………
………村の人かもしれんが……魔反会かもしれぬ…
…仮に村の人でも…わしが勝手に上がり込んでるのを見られたら騒ぎにされかねん…
とりあえず身を潜めておくかのう…)


カツ… コツ… カツ… コツ…
《会場の中に入ってくる足音…
微かに点滅する光は懐中電灯か…》


サナバー(…む…むぅ……
咄嗟に掘ごたつの中に隠れたが……覗かれたらおしまいじゃ…
幸い窓は近い……見つかったら強行突破で逃げ出すか……
…………して…村人か魔反会か…どちらだ?
少し見てみるか…)
そー………



カツ… コツ… カツ… コツ…
ザッ…



サナバー(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! あ…あの人は…!!!!!!!!)


140 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 01:07:20 nncg4EuQO
カツ…コツ…
??「…………」
キョロキョロ…


ザッ…
サナバー「…あ…あの…」

??「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「………お主………いや
あなたは………トメさんじゃな?
同じ老人会仲間の…」

トメ「サ………サナちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目がさめたのね!!!!!!!!!!!!!!!!?
良かったわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!

バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
【サナバーの老人会のお友達
トメさん(80歳)】

トメ「良かったわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いきなりサナちゃんがやってきて……起きないから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
良かった…本当に良かった……うぅ…」

サナバー「ト……トメさん………!
とりあえず落ち着いて……
ゆっくり話を聞きたい……」


―――

サナバー「……な……なに…!?
わしがここに“飛んで”来たのは…一ヶ月前じゃと!!!!!!!!!?」

トメ「飛んで…?
よく分からないけど…そう
サナちゃんは一ヶ月前…突然この会場に現れたのよ…
あの日の老人会が終わった後…私が戸締まりでねぇ…
会場の中を見回ってたら……物置で何かが落っこちる音がして…
見てみたら…サナちゃんが居たの」

サナバー「そ…そうじゃったのか……」

トメ「でも何をしても全然起きなくてねぇ…
だからここでサナちゃんを寝かせて毎日様子を見に来てたの…
良かったわ…ちゃんと起きて…」

サナバー「………一ヶ月も………眠っていたのか………」

トメ「ええ………心配したけど…良かった
顔色もいいし元気そうね」

サナバー「すまぬ……
…………トメさんはなんだか…痩せたのう……
体を悪くしたのか…?」

トメ「うふふふ…そんなんじゃないわ…
まぁちょっと色々あって……」

サナバー「…?」

トメ「でも本当…良かった…こうやってサナちゃんにまた会えて…
サナちゃんが老人会に来なくなって寂しかったわ
他の皆もサナちゃんの顔が見れない〜って毎回残念がってたのよ
あなたは私たちの孫みたいな子だからねぇ…」

サナバー「ま…孫だなんて…!!!!!!!
い…一応同じ老人仲間として見てほしいぞい…
……………む? わしがここで眠っていた事はトメさんしか知らなかったのかのう?
この一ヶ月の間に老人会は何度もあったじゃろうて…」

トメ「………いえ…
最近はもう老人会は全然開いていないわ…」

サナバー「…なに…?
…ほ…他の老人会のメンバーはどうしておるんじゃ?
ウメさんは? タケさんは? シゲルさんやのりおさんは今も碁を打っておるじゃろう!?」

トメ「…」
ニコ…………

サナバー「ト…トメさん…?」


ガシャッ!!!!!!!! ガシャッ!!!!!!!! ガシャアッ!!!!!!!!


2人『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』


141 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 01:34:30 nncg4EuQO
ドンドンドンッ!!!!
ドンドンドンドンッ!!!!!!!!

??「おーい! もしもーし? 居るんだろぉ〜?」



サナバー「だ…誰じゃ?!」

トメ「………魔反会よ…
最近この村に常駐してるのよ」

サナバー「え!!!!!!!!!?」
ゴゴォッ!!!!!!!!

トメ「…………サナちゃん…
私がお話をして引き付けるから…あなたは裏口から逃げなさい…
裏口から真っすぐ行けば村から出られるわ…
そこに警備はいないはず…」

サナバー「ト…トメさん?!!!!!! なにを!!!!!!!!?」

トメ「大丈夫…私は真人間だから…大丈夫よ
だから何があっても……サナちゃんは何もしなくていいから……すぐに逃げて…
おばあちゃんからのお願いよ…」
ザッ…

サナバー「ト…トメさん!!!!!!!!!!!!!!!!」

トメ「…お話出来て良かったわ…
サナちゃん……生きるのよ
あなたはまだ若いんだから……絶対生きて…ちゃんと本当のおじいちゃんになりなさいね…」

サナバー「トメさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
トメさんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

魔反会兵1「ちっ! 暗ぇな…
火でも点けるか?」


トメ「はいはい今行きますよ
物騒なことは言わないで下さいよ」

魔反会兵2「よぉぉーートメ婆ちゃん!!!!!
どこに居たんだぁ? 寂しかったぜぇ」

トメ「気安く呼ばないで下さいまし
…まったく今日も無意味な調べ物ご苦労なことね」

魔反会兵1「いやいや〜〜 婆さんさぁ
俺達ゃこの村の中からまだ微弱な魔力を感知してるからこうして調べてるんだぜ〜?
どこかに魔法使いが居ないかどうかなぁ〜」

魔反会兵2「他の村の連中には話を聞いて回ったが… 婆ちゃんだけ姿が見えないからこうして探してたんだぜ〜?」

トメ「毎日毎日何回同じ受け答えすりゃいいんだい
わたしゃ知らないよ」

魔反会兵1「本当かよ〜?」


―――

サナバー(魔反会………
魔法使いを探しているのか…
それにしても露骨に横暴じゃな………
わしが眠っていた一ヶ月の間に何かあったか…?)


―――

魔反会兵1「婆ちゃん知ってるんだったら言った方がいいぜ?」

トメ「知らないって言ってるじゃありませんか!」

魔反会兵2「…ふーん……
それで……今日はこんな場所になんの用で?
毎日毎日通ってるみたいだけど…」

トメ「お掃除や諸々の管理よ!
私が当番だから……いつでも老人会出来るようにっ…」

魔反会兵2「へぇ…………
で……老人会って…誰とすんだい?
トメ婆ちゃん………仲間もいねぇのによ…」



―――

サナバー「!!!!!!?
な…………ん………!!!?」
ゴゴゴゴゴゴ………


142 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 02:08:26 nncg4EuQO
サナバー(な…仲間がいないとは……ど…どういう事じゃ…?
老人会の仲間なら……いくらでも…)


―――

魔反会兵1「一人で茶でもシバくかーwww」

魔反会兵2「付き合いますよばーちゃんwwwwwwwwwwwwwww」

トメ「……………えせ…」

魔反会兵1「…あ?」

トメ「返しなさいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウメさんもタケさんもシゲ爺ものりおちゃんも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
他にも…この村の若い子だって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな連れていって!!!!!!!!!!!!!!!!
返せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな返せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッ!!!!!!!! ガッ!!!!!!!!


―――

サナバー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なっ…………」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙……


―――

トメ「…返せぇ………! 返せ…!」
ガッ… ガッ…

ドッ!!!!!!!!
魔反会兵2「ひどいなぁばーちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
まるで全員連れていったみたいな言い方よぉ!!!!!!?
ちゃんと選んで連れてっただろうが!!!! 魔法使いと混血の連中をよ!!!!!!!!!!!!!!!!
その結果この村の人口が半分以下になったなんて俺達ゃしらねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

トメ「連れていってどうするんだい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
返せ!!!! みんな返しなさいよ!!!!!!!!!!!!!!!!
この村の仲間…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵1「あーあー返してやるよ…
……遺骨が出たらな!!!!!!!!!!」

魔反会兵2「ひゃはははは!!!!!!!!!
ジジイやババアは骨が脆くて遺骨なんてのこらねーかもな!!!!!」

トメ「……!!!!
…鬼!!!!! 鬼畜!!!!!! 畜生!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポカポカポカ!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵1「なにすんだぁババアー!!!!!!!」

魔反会兵2「いくら真人間でも俺達に盾突くならしらねーぜ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…



――――…

サナバー「…………!!!!」
ぽろ…ぽろ…

サナバー(……ウメさん…? タケさん…?
………シゲルさんものりおさんも………??
…おぉ……おおおおぉぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!)
ぽろぽろぽろぽろ…


―――

魔反会兵1「コノヤロー!!!!!!!!」
ドスドス!!!!!!

トメ「……!」

魔反会兵2「へへ……おい殺すなよ」


―――

ビキビキビキビキ………ギギギギギギギィィィッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「ま……魔反会………
魔反会ぃぃ…ぃ…!!!!!!!!!!
許すまじ…………マジ許すまじ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おぉ…おおぉッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ちゃき……



―――

トメ「…!!!!
(…ダメよ…サナちゃん……逃げて…)」
チラ…


―――

サナバー「ッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギ…


143 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 02:31:08 nncg4EuQO
ギリリッ…
サナバー(…………そうじゃ…
……力が弱まってるわしがここで飛び出てどうなる…!
トメさんを人質に取られるかもしれぬし…
最悪わしを隠していたからと殺されるかもしれん…!
それが村全体に飛び火する可能性だってある…!!!!!!!!
ここは………わしがここから何もせず消えるのが一番なんじゃ…)
ぐぐッ……… くるっ…


サナバー(…すまんトメさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すまぬ……ウメさんや皆…………
わしが……わしがもう少しはやく目覚めていたら……………)
……ぽろ…ぽろ…


ザ……… ザ……… ギィィ……
《サナバーは力無く裏口から出て行った…》


―――

《そこから林を抜け村を出たサナバー…
丘を登り…木陰に腰を下ろし…
先程まで居た村を見下ろしながら…涙を流して眠った…》


そして朝


キキルコッコー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「………」

ザアァァァー…


サナバー「…行くか…」


魔反会兵1「…おい…どこへ行くんだ?」

魔反会兵2「うぉー 朝の散歩してたら獲物発見〜〜
こいつ……魔法使いか?」

サナバー「お主ら…!」

魔反会兵1「どこから来た? あの村か?
………やっぱり隠してやがった!!!!!!!!!!!」

サナバー「…………」

魔反会兵2「あのババア……あんだけ痛め付けてもしらねーって通すからから信じてやったら………
やっぱり知ってやがったんだ!
ナメやがって…!!!!!!!!!
この魔溜まりを捕まえた後にあのババアも殺してやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…………」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

魔反会兵1「…おい…なんとか言いやがれよ
それか……泣き叫べ!!! 許しを乞え!!!!
それを無視して無残に痛め付けてやるからよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……………
…………わしは……無益な殺生はせんが…」

魔反会兵2「…は?」

サナバー「貴様らは別だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らには魔法も必要ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の杖のサビにしてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


144 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 02:59:08 nncg4EuQO
――― そすて…


サナバー「…………」
ザ…

《村に背を向け…後にするサナバー…》


サナバー「…………会いたい…
……皆に会いたい…………
実際の時間はあれからどれだけ経っているのか…
みんな無事だといいが…
……ねこちゃん…うさぎちゃん…エンデリル君…チロリーンちゃん…ジュリー…ローシン殿………フーリャン……」



また…迎えに来なさいよ…



サナバー「………必ず探し出してお前の元へ行く…
待っていてくれ……
こいつも一緒に連れていくからな」
スッ…

召喚リング「………」

サナバー(指輪から出してやりたいが……
“こいつ”は膨大な魔力を使うからのう…
せめてもう少し場所が落ち着いてからじゃ…
……さてその場所が見つかるかどうか…)
ザ…ザ…


ヒュオオオオオオオオオオオン…


ザ…… ピタ…
サナバー「……………そういえば彼らはどうなったか…
…そう…ネアメ・ルート…………

最後の決戦の前に…3000年前の退魔師にその仲間の多くが殺されてしまったが…
治癒魔法使いのディミリアさんやギルなどは生き残っていたはずじゃ…
あのあと逃げ延びてどこかに潜んで体制を立て直してるかもしれん…
もしそうならば合流したいが……場所が分からんな…
…とりあえず今までのアジトでも回ってみるかのう
しかしそうなると……歩きは無理があるな
……よし」

ギュオオオォーーン…
サナバー「ウマ メコレ!!!!!!!!」


《ウマ魔法とは…
魔法馬を呼び出す魔法である
魔法馬とは魔獣ではなく 魔法的な才能を持つなんかすごい馬である…
サナバーは月額契約で魔法馬のラッキーを使役しているのだ…》


すぃ〜〜ん…

サナバー「…むぅ?! どうして出てこんのじゃ…
もしかしてメコレ級なのがダメなのかのう?
そこまで魔力が減ってるということか…
ならば…ウマ メコラ!!!!!!!!!!」


しぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん…


サナバー「メ…メコラ級でもダメか!!!!?
い…いやさすがにそこまで魔力の量が減ってるはずが…!!!!
ぬ…ぬぅ…!! ウマ メコラ!!!!!!!!
ウマ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!
……むむ〜〜〜…ウマ メコラっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ボボンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パカラッ!!!!!!!!
ラッキー「ひひん…」

サナバー「おぉラッキー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
元気じゃったか!!!!!!!! 久しぶりじゃのう!!!!!!!!!!!!!!!!」

ラッキー「ぶるひひーん…」

サナバー「…ど…どうした? 元気がないぞい…ラッキ……」



ボンボンボンボンボンボン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


《その時!!!!!!!! サナバーを取り囲むように何かが現れた!!!!!!!!
それは…》


しゅううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
ドドーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒馬達『ぶるるる』


サナバー「く…黒服を着た…馬!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スッ
黒馬「契約No.33225…サナバー様ですね」

サナバー「ひ…ひぎぇええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
しゃべったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒馬「これよりあなたを
『ウマ帝国』へ連行します」

サナバー「…………………へ?!!!!!!!!!」
ガシャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


145 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 21:50:18 nncg4EuQO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

サナバー「お…おい!!!!!!!! なんじゃこの手錠は!!!!!!!!?
お前達はなんなんじゃ!!!!!!!!? 馬なのか!!!!!!!!?
わ…わしをどこに連れていく気じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

黒馬「…言っただろう…
『ウマ帝国』だ……」
ギンッ…

サナバー「いやだからそれなに?!!!!!!!
どこなのそれ!!!!!!!!!!!!!!!!?」
わたわた

黒馬「…やかましい男だ……
さっさとしょっぴくぞ……」
グイグイ

サナバー「ま…待て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしにはやることがあるのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなワケの分からんとこに言ってる場合ではないのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラ…ラッキー!!!!! こいつらが仲間なら…なんとかしてくれっ!!!!!!!!!!!!!!!!
わしは仲間を探さねばならんのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ラッキー「ひひーん…」

黒馬「…しつこいぞ…!!!
スジも通さねェ輩がウチの女に来やすく話かけんじゃねぇ…!!!
……催眠ニンジンを頬張らせろ…」

スッ…ぐいぐい…
サナバー「や…やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!
頼むからッ…やめッ…むぐぐぐぐ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
カポーン

サナバー「……ぐ………!!!!!!!!
う…………ぐ………………ぅう…」
ガク…

ラッキー「……ひひーん…!」



―――

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

サナバー「…………ん…んぐォおおお……………お……………ぉお…?
…ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…! わ…わしは…一体…
…………こ…ここは…?」
キョロキョロ…


パッ!!!!!!!
??「目覚めたか」


サナバー「!!!!!!!!!!!!!!!!?」

??「…おはよう……契約No.33225……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

サナバー(………誰じゃ…?
人か………いや…馬か……?
…後ろから照らされた光の逆光で見えん…
しかし……)


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッ…


サナバー(…な…なんという威圧感か…!!!!
およそただの人間が出せる気質ではない…!!!!!!!
この感覚はどちらかと言えば―――)
ゴク…

??「…おっと…紹介がまだだったね…
私は……株式会社『ウマ帝国』の会長をしている……
ウマニール・ニジンジルドだ…
………まぁ…ウマニー会長とでも呼んでくれたまえ…」

サナバー「馬ニー……………」

??「…急にこんなところに連れられて困惑しているだろう…
まずその理由を説明しよう…
……資料を」
パチンっ

黒馬「はっ!!!!!!!!」
バッ…!!!!!!!!

パラ…
サナバー「これは…」

ウマニー「そこに君がここに連れて来られた理由が書いてある
目を通すが良い…」

サナバー「…………
…………………あっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



バァバァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔法馬レンタルサービス 契約料金 延滞超過のお知らせ】


バーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


146 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 21:54:51 nncg4EuQO
×
【魔法馬レンタルサービス 契約料金 延滞超過のお知らせ】


【魔法馬レンタルサービス 契約料金 未払い超過のお知らせ】


147 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 22:43:38 nncg4EuQO
《サナバーが使役している魔法馬ラッキーはレンタルである…
詳しいことが>>11の『いちご味のなんとかファイト』になんか書いてあったので抜粋する…》



【魔法馬】
サナバーの『ウマ メコラ』で呼び出される魔法馬はレンタルである…
レンタル出来る魔法馬は契約時に好きなものを選べるが 一匹の契約料に一月5980円かかるのである…
しかしサナバーは長い間ラッキーと契約しているため 特別専属個体契約会員となり年間での契約が結べる… 年間契約では多少お得な65000円…



サナバー(そ…そうじゃった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラッキーの契約料金は年間でまとめての支払い…
…そうか! わしが眠っている間に支払い期間を過ぎてしまっていたんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニー「理解出来たかね?」

サナバー(…と…ということはこの連中はレンタル魔法馬の経営者か…
……まさか魔法馬のレンタルを…馬みたいな奴らが取り仕切ってるとはな…)

サナバー「…なるほど…
そういうことじゃったか……
すまぬのう 失念しておった………
というかわしの事情で払えんでおったのじゃ
申し訳なかった 当然未払いで通すつもりは毛頭ないぞい」

ウマニー「ほう
ならば払う気はあると?」

サナバー「言わずもがなじゃ
ラッキーには世話になってるしこれからも世話になるつもりじゃて…」

ウマニー「それは良かった
しかし支払い期間が大体一ヶ月近く経過してるのでそれなりの延滞料金が発生していますが?」

サナバー(……むぅ…
長旅になるかもしれんから種銭は余裕を持って残しておきたかったが
穏便に済ますためじゃ…仕方あるまい
一ヶ月なら…まぁせいぜい10万円くらいか…
それならなんとかなる…)

サナバー「ああ払う」

ウマニー「ありがとうございます……
では延滞料金を含む今回の請求金額はこちらです」
スッ

サナバー「うむ」
ピラ…



( ・ω・) ←サナバー


(  ω )  -ニ三・ -ニ三・
スポーーン!!!!!!!!



ウマニー「……はっはっはっはっ…
さぁ耳揃えて払ってもらいますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うちの大事なラッキーの……そのお値段!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【50000994213375320円】



テレレッ! テーレッテレー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


148 : 名無しさん@避難中 :2017/02/09(木) 23:17:36 9.CctPl20
やばいw


149 : 名無しさん@避難中 :2017/02/10(金) 00:30:46 .ZiCcBbYO
サナバー「待て待て待て〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんじゃこの天文学的数字を更にファニーにした数字はーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これもう大国の国家予算を軽く超えとるぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全世界の国家予算足しても届かんレベルじゃぞこれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニー「フフ…いやしかしそういう計算でしてねぇ」

サナバー「どういう計算じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一ヶ月の延滞からどういう計算でここまで膨れ上がるんじゃあぁーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウマニー「うちの延滞金はいわゆる利息式みたいな感じでしてねぇ
まぁ……十日で何%かで換算した場合………………とけい」

サナバー「と………時計?」

ウマニー「十京…ですよ
十日で一京%!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それがこちらの計算です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「暴利ingじゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
暴利ingアベレージ999じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どどーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニー「ふふふ…暴利だろうがなんだろうが…契約時にそれを了承したのはあなたですよ
こっちにはその証拠の契約書があるんですよ…あなたの拇印付きのね」
ペラ…

バッ!!!!!!!!
サナバー「そんなはずはない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしはちゃんとみたんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………ほら見ろ!!!!!! 延滞金に関する項目にある金額には1京なんてとんでもない数字はないぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
十日で10%!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここにははっきりそう書いてある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウマニー「違います
その紙は小さくて……0を一京の桁まで横に並べられなかったんですよ
だから……
0の中に…0を書いてます!!!!!!!!
大きな0の中に0を15個!!!!!!!!!!!!!!!!
合わせて0が16個で一京の完成だーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「まさかのマトリョーシカ方式採用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズコココーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


150 : 名無しさん@避難中 :2017/02/10(金) 01:01:20 .ZiCcBbYO
サナバー「こ…こんなの分かるか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た…確かにやたら太っとい0だとは思ったがーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニー「ふふふ…見落としたあなたが悪いのですよ」

サナバー「ま…待て!!!!!!!!
どうなるんじゃこれは!!!!!!!!?
こんな金額…100万回生きて内臓でも売らんと作れんぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウマニー「ご安心を…我々とて鬼畜ではありません
こうしたお客様のためにちゃんとした“返済プラン”を用意しております」

サナバー「…なんじゃと?」

ウマニー「…後の窓を覗いてみて下さい」

サナバー「…?」
くる…ザッ…

《サナバーは後ろの窓を見た…
窓の外は暗かった…》

サナバー「…………!
回りがやたら暗いと思っていたが……
…ここは………この場所は…」


ヒュゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「……地中に深く掘られた穴の中…!?
わしが居るこの建物は穴の途中に作られておるのか…
………しかしなんと深い………底が見えん…」

ウマニー「…ふふふ
あなたに与えられる返済プランの舞台は……この地の底ですよ…
この地の底には我が『ウマ帝国』が最も力を入れている地下大帝国の予定地がある…
そして今…その場所には多くの人間達が地下大帝国を作るために労働を続けているのだ…
…あなたのように…契約違反した……人間のクズどもがな…!!!!!!!!」

サナバー「…!!!!!!!!」

ウマニー「……あなたもそこで働いてもらう………返済分!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「………バカな………バカな…………
5京分の労働なんて……どのくらいかかる…」

ウマニー「……しらねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!
四の五の言わず働けカスが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前みたいなダメ人間に拒否権はねんだよォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぶるッひひィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バリバリバリバリバリバリ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「……!!!!!!!!!!!」


ウマニー「…まだ拒否するならお前の命はないし……お前が契約してたラッキーにも責任追求することになる……それでもいいか?」

サナバー「………!!!」


サナバー(…わしはこんなところで過ごしている暇はないんじゃ…
ネアメに行かなければ…皆と合流しなければならないんじゃ…
……力付くでも………ここを…………
………だが…無理だ!!!!!!!!!
周りの黒服の馬はともかく……この…会長は…今のわしでは倒せん!!!!!!!!
…なにより…ラッキーの身を危険に晒したくない…
…あやつは確かに…契約上のウマフレじゃが…
長年共に居た……大切な相棒じゃ……………
…………だから………)



サナバー「…………分かった……
働こう……………」

ドンッ…!!!!!!!!


151 : 名無しさん@避難中 :2017/02/10(金) 01:26:14 .ZiCcBbYO
ウマニー「おぉ…やってくれるかぁ!!!!!!!!!
それはいい判断だ!!!!!!!!!!
これからよろしく!!!!!!!!!」

サナバー「……」

ウマニー「……ふふふ…なにか企んだような顔をしてるなぁ…
…逃げ出す事を考えてるならやめた方がいい…
地の底は地上から3000m……とても抜けだせんよ…
それにそんなことをしたらラッキーがどうなるか……分かるだろう?」

サナバー「…………」

ウマニー「…しかぁし まぁ…一つだけお前に朗報を教えてやろう
あの地の底に一度落ちれば返済まで地上に出ることは原則叶わぬが…
…一つだけ抜け道がある…」

サナバー「ぬ…抜け道じゃと…?」

ウマニー「あァ……たった一つの抜け道……君のような重返済者にとっては唯一の希望といえよう…
詳しくは…地下に落ちてから調べるがいい…
まぁ…そうやすやすと手繰れる蜘蛛の糸ではないがな……
くくく…暴力的な独自の法が支配する地の底で…足掻いて魅せろ…!
ハッハッハッハッハッ…!!!!!!!!」

サナバー「……」

ウマニー「…さぁて…地下に行ってもらう前に…
荷物を預かろう 君が無事地上に出られる時まで我々が大事に保管しておくよ…ふふ…」


ザザザッ
黒馬「荷物を出せ!!!!!!!
身につけてる物もだ!!!!!! その貴金属も…!!!!」

サナバー「…! こ…これは…フーリャンから預かったもの…」

黒馬「はやくしろ馬鹿!!!!!!!!!!!!!!!!
ってだれが馬鹿だ!!!!!!!! 馬を馬鹿にすんな!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒヒーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…………………」
スッ…

黒馬「…よし」

サナバー(…すまん………必ず迎えに行くぞい…)

召喚リング「……………」


ウマニー「次は服だな
こんな労働者にそんな小綺麗なお召し物は似合わん
地下に相応しい服を用意した…すぐ着替えろ」

サナバー「ええ? ここでか?」

ウマニー「当たり前だ!!!!!!!!!!
恥ずかしくなんかない!!!!!!!!
…お前達!!!!! 着替えを手伝ってやれ!!!!」

黒馬達『ひひーん!!!!!!!!』
ダッ!

サナバー「ま…待て!!!!!! 着替えくらい自分で出来…!!!!!!
こ…こら引っ張るな!!!!!!!!!」
ぐいぐいぐい…ぐいぃ〜〜〜〜っ…

すぽ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《裸に剥かれるサナバー!!!!!!!!》

きらきらきらきら…
サナバー「い…いや〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

マッパー!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウマニー「はっはっは………………ん!!!!!!!!!!?」

黒馬達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』



ドンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボロォオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
のっび〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ………オ゙゙ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バンバンバンバアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そいやっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ちんこ…デカしッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ピッカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!


152 : 名無しさん@避難中 :2017/02/10(金) 01:44:33 .ZiCcBbYO
黒馬「ひ…ひひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビクーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「な…なんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウマニー「な……なんてでかいち○こだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
馬並か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!

サナバー「そ…そんなわけあるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほっとけい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
で〜〜〜ん!!!!!!!!

黒馬「ウマニール様!!!!!!!!!!!!!!!
こやつ……“ウマ人”では!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「ウマ人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニー「………そうかもしれんな…」

サナバー「いやそうかもって何が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ウマ人ってなに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? わし一体なんなの!!!!!!!!?
なんなの ねぇ!!!!!!!!!!!?」

ウマニー「…惜しいな…
お前がウマ人なら我々と同志であったかもしれないのに…
だがこうなった以上は…仕方ない…」

サナバー「な…なんの話じゃ!!!!!!!! わし馬なの!!!!!!!!?
馬だったの!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ず〜〜〜〜〜ん

ウマニー「……分からんなら関係ない!!!!
はやく着替えろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「……………」


―――

シュッ…
サナバー「……ツナギか」

ウマニー「はっはっは…似合っているぞ
さぁこれで見た目も全て立派な地下の住民だ
行くがいい…狂乱渦巻く地下の世界へ…
狂気と欲望に呑まれた住民達が歓迎するだろう…」


サナバー「………!!!!!!!!!!!!!!!!」



《…こうして…サナバーは地下へと堕ちた……》




―――… 数ヶ月後…

『ウマ帝国』
地下大帝国予定地… 建設現場…



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……
ギュイイイイインッ!!!!!!!! ギュイイイイインッ!!!!!!!!
ガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズウゥーーンッ…!!!!!!!! ズウゥーーンッ…!!!!!!!!



フラフラ……
サナバー「……は……あぁぁ……」
よろよろ…

サナバー「…だ…誰か……助けて…
助けてくれ………この…地獄から…」
ドサァ…



ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………


http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1088/170209_234354.jpg


153 : 名無しさん@避難中 :2017/02/10(金) 02:41:26 .ZiCcBbYO
―――― ウマ帝国“地下大帝国”…

地上より深く3000mの地下にある栄華の象徴たるユートピア…――――

……が…!

今はあくまで予定地っ…!

多くの夢と希望…願望が敷き詰められたその『完成図』はまるで誇り高く掲げられるも…

進捗を示すもう一方の図形は未だ空白がその大部分を支配していたっ…

そう…ここはまだユートピアではないっ…

…罪過を犯し地下にほうり込まれ管理されながら労働を強いられる人間達の悲鳴と絶望が渦巻くディストピアっ…!!!!!!!!

帝国を牛耳る馬達からクズと罵られ尊厳を失ったの誇り低き人間達の吹き溜まりっ…!!!!!!!!



ガガガガガガガガガガガガガァァァァァッ…

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ…

ドゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ…

パラパラパラパラ…



響くは機械の轟音っ… 舞うは粉塵…死の粉塵っ…石綿なんて目ではないっ…

粉塵は視界も奪うっ… 粉塵の中で迷えばそれはすなわち最期を意味するっ…

暴走した機械に押し潰されっ… 地面に開いた奈落に吸い込まれっ… 間違えて爆発物を踏むこともっ…!

あらゆる死がそこら中で待ち受けるっ…

安全などそこにはないっ…!

死ねば自業自得っ…! 自分の命を守るのは自分しかいないのだっ…!

誰もが己の事で精一杯っ……

故にこだまするっ… 罵声… 怒声… 悲鳴っ…!!!!!!!!
果たしてここは地下大帝国の予定地か…

はたまた地下大地獄かっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


154 : 名無しさん@避難中 :2017/02/10(金) 02:51:16 GYdVZd8.0
状況とは裏腹にかわいい


155 : 名無しさん@避難中 :2017/02/11(土) 01:55:59 2LeIFt0MO
―――…

地下の労働者達の朝ははやい…


朝5時半…


アナウンス『フンンンフフーーンクチャアフンフンフーンフンクチャチャアフンフンフンフンチャッ
フフフンフンフンフンフンふんークチャチャチャチャアフンクチャア…フンーフン!!
フッフフンチャクッ…フンフンッ…フッ…フ〜〜〜ン…クチャラァァァ…』
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


起床を促す目覚ましアナウンスっ…
それはウマ帝国のウマニー会長の鼻歌っ…
なんかやたらクチャクチャしてるっ…
全員が起きるまで鳴りやまないエンドレスフヌーズっ…
労働者達は朝から圧倒的不快感とともに目覚めるっ…

そして布団の片付けや諸々の準備を済ませ…
6時になると全員が広場へと集まるっ…
それは 朝の恒例の準備体操が始まるからであるっ…

体を動かす前に運動っ…
ハードな仕事である故…余計な事故や怪我を予防するため事前に体の調子を整えるのだっ…
ウマ帝国…意外にも模範的スケジュールっ…
…………だがっ…!!!!!!


テンテケッテ!!!!!!!!
テンテケッテ!!!!!!!!
テンテケッテ!!!!!!!!
テンテケッテッケテ!!!!!!!!!!


阿波踊りっっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
圧倒的阿波踊りっっ……!!!!!!!!!!!!!!!!
地下大帝国の朝の準備体操は阿波踊りっ…!!!!!!!!!!!!!!!!
徳島伝統阿波踊りっ…!!!!!!!!
謎採用っ…!!!!!!!!!!!!!!!!

だがっ… 住民達に断る権利などなしっ…
ただ無心に踊るのみっ…!!!!!!!!


えらやっちゃっっ……!
えらやっちゃっっ………!!
ヨイヨイヨイヨイっ…!!!!!!!!


踊るっ… ひたすら踊るっ…!!! 圧倒的に踊るっ…!
黒馬達に監視され… 嘲笑されながら踊るっ…

踊る阿呆に 躍らされる阿呆っ…
同じ阿呆が合わさってスーパー阿呆っっ…!!!!!!!!

屈辱の朝っ… 屈辱の一日の始まりっ…
労働者達は圧倒的恥辱にまみれながらも何も出来ない自分達の現実にうちひしがれながら阿呆踊りを終えるのだったっ…!!!


……続くは朝食っ…
内容はサプリメンツっ……
圧倒的味気無っシングっっ…!!!
でもこのサプリメンツを食べるとなんか気持ちいいっ…
腹はふくれずとも気分は圧倒的ハイっ…

やばいやつっ…!!!
これやばいやつっっ…!!!!



サナバー「…」
すいー…


…が…! サプリメントの怪しさを感じ取ったサナバーはそれを圧倒的スルーっ…!
圧倒的ナイス判断っ…!!!!!!!!

しかし……それもまた苦行っ…!
ハイにならなければやってられない仕事を…
サナバーは素面でこなさなければならないっ…

地獄の一日はまだまだ…圧倒的に長いっっっっ…!


156 : 名無しさん@避難中 :2017/02/12(日) 23:43:33 I9qDfZOQO
そうして労働が始まったっ…
労働場所は悪塵舞う地下の最奥部の未開拓地っ…
ここで地下大帝国の新たな区画を作るために地下を掘り進めるのだっ…

新人のサナバーはスコップやツルハシなどを使って手作業で掘っていくっ…
これがまた恐るべき重労働っ…
地下深くまでなったその場所の地面や壁は…およそ人の力ではそう易々と削れるはずもないっ…
ツルハシを突き立てる度に金属を打ち付けたような音が響き…手や体に衝撃が走るっ…
何度も何度も繰り返しっ…やっと掘り進むっ…
約1平方m掘るのに要する時間は1時間っ…
新たな区画の予定面積は200平方mっ……

途方もないっ…
だがそれを1日……長くて2日で終わらさなければならないっ…
休む暇なしっ… 全身乳酸地獄っ… 筋肉痛っっ…


サナバー「ハァハァ……ハァハァ…………」


………十数人が数時間かけ…やっと20平方mまで掘り進めた…
そこからは重機も掘削作業に入るっ…
重機が入れば作業は早い………
しかしそれは更に地獄を加速させるっ………



ゴガガガガガガガガガガガガッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


耳をつんざく轟音っ…
垂れ流される排気ガスに舞い上がる悪塵っ…
その横でサナバー達手作業掘削員達も作業を続けるっ…
視界は悪く…大音量で鳴り響く音…濁った気体は着実にサナバー達の体力・気力・集中力をえぐっていく…
だが決して油断してはならないっ…



グォオオオオオオオオオオンっ…
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……!!!!!!」
ゴク…!


…サナバーの頭を掠めたのは…重機の巨大な鉄の腕っ…!
粉塵による視界の悪さが重機を操作する手元を狂わせたのだっ…
サナバーはなんとか避けたが…あんなものが直撃したら一たまりもないっ…
……こういった事故で死ぬ労働者をサナバーは短い期間で何度見たことかっ…

作業は死と隣合わせっ…
決して気を緩めてはならないっ…



……昼……


昼になると労働者達には弁当が至急されるっ…
朝まともに食事をしなかったサナバーにとってはその日初めての栄養源っ…
少ないおかずを一つ一つ味わいながら… この現状に呑まれないよう…サナバーは気を引き締めなおすのだっ…



サナバー(…相変わらず酷い仕事じゃ……
息吐く暇もない…………
………髪も伸びたのう………ここに来てから髪を切ることも適わんわ…
はあ………………)

サナバー(……おっと…歎いてばかりいられん…
いずれこの状況から抜け出すためにも…今は頑張って働くのじゃ!!!!
そうじゃ…そうじゃ! こんな労働はわしの輝かしいその後の通過点じゃ!
悲観するな! 楽しく考えよう!
例え通過点でも精一杯やろう!!!!!!
そうだ…ポジティブだ……ポジティブ・シンクじゃ(死に設定)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!


サナバー(こんな大変な作業でも完成した後には笑う人がいる!! その人達の事を思って頑張ろう!!!
……ふふ…わしらが掘ってるこの場所は……一体どういう人達が住むのかのう…!!!!)



作業員1「なぁ知ってるか?」

作業員2「なにがだ?」

作業員1「俺達が掘ってるこの場所…………
完成したらチワワ小屋になるらしいぜ………」




サナバー「……………………」
ずーん…


157 : 名無しさん@避難中 :2017/02/13(月) 01:26:07 5rmZU0K6O
思いもよらぬさげぽよ情報を聞き昼の作業に入るっ…
…がっ…作業が始まって間もなく…



バタァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
作業員3「がふ…!」

サナバー「ぬ…! お…おい大丈夫か!!!!!!」

作業員3「…頭が……頭が……」

サナバー「……粉塵を吸い過ぎたか…排気ガスを吸い過ぎたか…
とにかく…このままではまずいぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員1「おい……邪魔だ そんなところで立ち止まるな」

サナバー「この者は体調を崩したようじゃ!!!!!!!!」

作業員1「…ハァっ…
だったら医務室にでも行け…」

サナバー「自分の足で行ける状態かッ!!!!!!!!
わしが連れていこう!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員1「………はあ? ………ちっ…
勝手にしろ…」
スッ…

サナバー「…冷たい奴じゃ…
どれ…行くか さぁわしの背に」

作業員3「す…すまねぇ…」


――― 医務室

医師「ん? 怪我人か?」

サナバー「病人じゃ! 地下の空気にやられたようじゃ」

医師「…病人? …ははぁ…そりゃまた…
うまいことやったもんだなぁ」

サナバー「う…うまいこと? …なにがじゃ!」

医師「“なまけ”だよ…
労働もまともに出来ない根性なしがよく使う手だよ
ここにくりゃ治療の名目で寝てサボれるからな」

サナバー「な…なまけじゃと!!!!!!!?
彼のこの状態が演技なものか! 息も荒いし顔色も真っ青じゃ!!!!!!!!」

医師「演技だろ
病気なんて所詮は自己申告だし…信用ならねぇ」

サナバー「…なに…!」

医師「いいことを教えてやろう
怪我はともかく…この地下では病人ってのが一番嫌われるんだ
本当だろうが嘘だろうが仕事をほっぽりだしたカスと罵られる
仕方ねぇことさ」

サナバー「…!」

医師「そしてお前みたいなお節介“ぶる”奴も同じく…な
そうやって介抱してやれば労働しなくてもいい…って思ったんだろ?」

サナバー「ッ…バカな!!!!!!! そんなわけあるかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


その日…サナバーは痛感するっ…
この地下では善も偽善も“害悪”として扱われるっ…

この地下に人情は存在しないっ…
果てなく殺伐っ…!!!!!!!!
倫理感はドブへと捨てられたっ…!!!!!!!!!!!!!!!!

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!


158 : 名無しさん@避難中 :2017/02/13(月) 02:14:28 5rmZU0K6O
……夜…


労働の後っ…
作業員達は整列し作業員居住区へと戻るっ…
誰もが体中に生傷を作り…そして疲労で体をうなだれながら戻るっ…
その姿はまさに敗戦兵達の行軍っ…!!!!!
そして居住区に戻っても彼らを迎える優しい笑顔はなしっ…
無機質な機械のように冷徹な黒馬達が居るだけっ…

作業員達は黒馬達にボディチェックをされた後…
食堂へと向かうっ…
そう… 一日の終わり…最後の楽しみっ…
夜の食事であるっ…



――― 食堂…


労働のあとの夕食っ…
それは一日体を痛め付けた労働者達にとって最後の楽しみっ…
内容は日によってまちまちっ…
果して今夜の内容はっ…



1品目
特にダシもなにも入れてないお湯に豆腐とわかめを浮かべただけの
『お湯そ汁』っ…

2品目
『魚の黄腹焼き』っ…
※黄腹……魚を三枚に降ろして切り分ける際、小骨が多いため基本的には捨てられるお腹の部分

3品目
『じゃがいもの皮の天ぷら』

4品目
『小麦粉を固めたやつをちねったお米風ご飯』



圧倒的残飯感っ…!
今日は空前絶後の外れ日っ…
テンション駄々下がりっ…
しかし食べるしかないっ…!
生きるためっ… 明日も生きるためっ…!
誰も文句も言わずに黙々と箸を進めるっ…

それにまだ楽しみはあるっ…
それはデザートっ…!
地下の労働者達の食後に振る舞われるデザートは主にお菓子であるっ…
お菓子は地下の労働者達が味わえる数少ない娑婆っ気っ…
お菓子を食べる事で彼らは地上への思いを馳せるのだっ…

果して今日のお菓子はっ…



ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パアァァー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

『キノコの山』っ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


わああああああーーっ…


労働者達…歓喜っ…!!!!!!!!!
お菓子の中でもチョコは大当りっ…!!!!!!
夕食は外れだったがお菓子が大当りで万事オッケーっ…!!!!!!!!

しかし…

サナバー「………………」

サナバーの顔は渋いっ…

そう……サナバー………
痛恨のタケノコ派っ…!!!!!!!!
キノコなんて食えるかっっ…!!!!!!!!
チョコとビスケットが見事に調和したタケノコこそ至高っ…!!!!!!!!

他の労働者達にとっては当たりでも…サナバーにとっては外れも大外れっ…
最悪の日っ…!!!!!!!!

結局サナバーは何一つ満足することなく夕食を終えたっ…


……サナバーの一日はこれで終わった………
否っ…!!!!!!!!
まだあるっ…!!!!!!!!!!!
いつもなら終わりだが……その日はあるっ…!!!!!!!!
最後の最後の……月に一度の最後のお楽しみっ…!!!!!!!!

そう…今日は…
給料日っ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

…夕食を終え労働者達のタコ部屋に戻ると…黒馬達から給料を貰うっ…

…この地下の労働者達はウマ帝国に借金を作り返済のために地下に放り込まれた者達…
返済のための労働ではあるが…完全なる無給というわけではないっ…
一月働くごとに労働者達に支払われる給金…そのうちの半分はウマ帝国へ“返済分”として充てられ…
もう半分は彼らの手元に収まるのだっ…

ちなみに…ここで支払われるお金は…この地下でしか流通していないウマ帝国独自の通貨である…

さて…サナバーの返済分を除いた今月の給金は……


サナバー「…………これだけか…」
くしゃ…


ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【5万ヌコポ】!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


159 : 名無しさん@避難中 :2017/02/13(月) 03:48:44 Ul1fUCSI0
にゃッ 流石サナバーお菓子通だな!


160 : 名無しさん@避難中 :2017/02/13(月) 21:28:03 5rmZU0K6O
サナバー(5万ヌコポか… まぁわしはここにきてまだ数ヶ月の新人だから妥当なところじゃろう…
それにしてもお金の呼び方がヌコポ……
脱力感のある名前じゃ…………
ていうかヌコポヌコポと口ずさむとどこからか脳内に謎の言葉が飛んできてコワイっっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドキドキ…

サナバー「………そんなことよりも…この5万をどうするか…
…いや 目指すところは決まっておるのじゃがな…」
チラ…


ドォオオオオオオオオオオンっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバーが目を遣ったのはタコ部屋の壁にデカデカと貼られた紙っ…
それは『労働者特別サービス一覧表』っ…!!!!!!!!!!!!!!!!

…この地下の住人達はウマ帝国に不義理を働きその賠償として落とされ労働を強いられる所謂“奴隷”っ…
そんな労働者達に自由など本来は有り得ないっ…
だがっ…特例があったっ…! それがこの…『労働者特別サービス』っ…!!!!!!!!
この表にはある条件のもとで労働者達に与えられるあらゆるサービスが記されているっ…
サービスには様々あり…

好きな料理を注文して作ってもらうことが出来たり…
数日限定で自分だけの個室を与えられたり…
女の子と遊べたり…
地下内にあるスポーツジムを利用出来たり…

そういったあらゆる“奴隷には本来与えられるはずのないサービス”がここに記されているのだっ…


サナバー「……」


だがサナバーはそんなちんけなサービスなどどうでも良かった…
サナバーが見据える目標はただ一つ…
…表の一番上に書かれた最上の『特別サービス』っ…!!!!!!!!
それはっ…




ドドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【1日外出券】



サービスで与えられるたった1日だけの外出っっ…!!!!!!!!
サナバーはこれを狙っていたっ…!!!!!!!!!!!!!!!!
…地下に落とされる前…ウマニーが言っていた“抜け道”とは恐らくこれに違いないっ…
サービスによる外出はウマ帝国の監視付きではあるがっ… 外に…外に出られさえすればっ…なんとかこの状況を打破出来るはずっ…!!!!
サナバーはそう思っていたっ…
しかしっ…


サナバー(…遠いっ…)
ギリッ…


サナバー…手にした5万を握りしめるっ…

……『労働者特別サービス』……
これらを得る方法…条件…それは……“ヌコポ”であるっ…
労働者達は地下の労働で得るヌコポを支払う事でそれぞれのサービスを選んで受けることが出来るのだっ…
……もちろんサービスによって金額は違う…
サナバーの狙う『1日外出券』の金額は……

30万ヌコポっ…!!!!!!!!!

圧倒的ハードルの高さっ…!!!
サナバーのような新人ならば半年…
給金が上がるベテランでも数ヶ月働く必要があるっ…

…たった1日の外出のためにこのサービスを狙う者はほとんどいないっ…
だがっ…サナバーは…サナバーだけはっ……
本気でそれを狙っていたっ…


サナバー「………っ」
ギギギギ…


しかし………現実は非情っ…
…届かないっ… 30万には届かないっ…
サナバーの貯蓄はっ… 今月もらった5万ヌコポのみっ…!!!!!!!!

圧倒的に少ないっ…!
…既に地下で働きはじめて四ヶ月経つサナバーの貯蓄がどうしてそれだけなのかっ…!?
その理由は……
これから分かるだろう…


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


161 : 名無しさん@避難中 :2017/02/14(火) 11:17:22 6WSKJR1sO
―――

サナバー「………精神統一……精神統一……」
ぶつぶつ…


わいのわいの


サナバー(…っ…始まったッ…)
ギリ…



労働者A「安いよ安いよー!!!!!!」

労働者B「ビールあるよー!!!!!! 冷えてるよー!!!!!!!!」

労働者C「ツマミも揃ってるよー!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴオオオオオオオオ……!!!!!!!!



数人の労働者達がタコ部屋にテーブルを広げ…色々な食べ物や飲み物…その他娯楽品を売っていたっ…
これも『労働者特別サービス』の一つであるっ…
豪快な売り出しの声が労働者達の欲求を刺激していくっ…


労働者1「ビール!!!!! ビールだ!!!!!!!
キンッキンに冷えたやつをくれ!!!!!!!!
ツマミの焼き鳥も頼む!!!!!!!!!!」

労働者2「ビーフジャーキー1つ……いいや今日は贅沢して2つだ!!!!!!!!」

わーわー



大盛況っ… 今日はひときわ労働者達が売り子に群がるっ…
この熱狂は今日が給料日だからであるっ…
この一ヶ月の労働で溜まっていたウサをここぞとばかりの豪遊で晴らすのだっ…



サナバー「……………」


がっ… サナバーは沈黙っ…
座禅っ… 瞑想っ… 心頭滅却っ…
耐えるっ… 欲望の狂騒が過ぎ去るのを待つっ…



ドスンッ…
労働者3「うひゃー!!!!!!!!!!!
やっぱり働いたあとはこれだァなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プシッ…
シュワシュワシュワシュワシュワシュワっ…

労働者3「いただき…むァ〜〜〜〜〜〜〜〜ス」
ゴキュっ…

んくっ… んくっ… んくっ… んくっ… んくっ… んくっ…………

労働者3「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ…かァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
し…至福ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
労働の後のビール一気飲み至福なることこの上なしーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
げへへ〜〜〜〜!!!!! 今の俺は最強だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ビール3缶にツマミがこんなにたくさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
更には夜食のカップラーメンもあるぜぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
この日のために生きてんだ俺ァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!!



サナバー(………
愚か者っ…! 何が最強じゃっ…
そんなに無駄遣いして…! 考えなしも良いところじゃ…
多分お主は…それらを消費し尽くした直後に己の愚行さに後悔するじゃろう…)



……この『労働者特別サービス』による売買は労働者達にとって唯一の“身近な贅沢”……
しかしこれには大きな落とし穴があった…
それはここで売られるものの価格である…
例えば…ビール350mlの値段は……
4000ヌコポっ…!!!!!!!!!!

1ヌコポを1円とすれば つまりは4000円っ…
一般に流通する350mlの20倍近い値段でこの地下では売られているのだっ…
あまりにもひどいインフレーションっ…!!!!
調子に乗ったら一瞬で給金が溶けてしまうっ…



サナバー(4000ヌコポの缶ビールが3つで12000ヌコポ…
カップラーメンが2000ヌコポ…
あとの細々としたツマミは合わせて…6000円と言ったところかのう?
お主…それで2万の出費じゃぞ……
ありえん贅沢じゃ……
しかし……しかし……気持ちは分かる…)
グッ…


162 : 名無しさん@避難中 :2017/02/14(火) 20:39:28 6WSKJR1sO
サナバー(…わしだって…! わしだって…!
いや我慢じゃ!!!!!!!!!!!!!!!! 我慢じゃサナバー!!!!!!!!!!!!!!!!
精神統一………精神統一じゃっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ぐぐぐ…



労働者A「っお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日も大量に入荷したぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わあああああああっ!!!!!!!!


サナバー(――――来たッ!!!!!!!!)
ゴクッ…!!!!!!!!


労働者A「安いよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マシュマロ安いよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
1つかみ1000ヌコポ!!!!!!!! 1つかみ1000ヌコポだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー(ま…ましゅましゅうううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ジュルルルァアアアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「う…うおおぉッ…!!!!! 我慢じゃ!!!!!!!! 我慢じゃ我慢じゃ我慢じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
ここで抑えられんかったらわしの目標は…!!!! 地上への道は…!!!!!!!!
し…しかし」


マシュマロ1つかみくらいなら…………


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


サナバー「い…いかん!!!!!!!! 囚われるな!!!!!!!!!!!!!!!!
目を覚ませわし!!!!!!!! 堪えろわし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガンガンガンッ!!!!!!!!



サナバーはこの地下で“マシュマロ中毒”に陥っていた…
はじまりは始めの給料日……
サナバーは早々に『1日外出券』を狙って買い食いを避けていた…
しかし並み居るインフレの中で“1つかみ1000ヌコポ”という比較的良心設定に心揺らされた…
更に『マシュマロの掴み心地はパイオツに似てる』という謎の雑学がマシュマロへの欲求を加速させていたのだ…
悲しきチェリーの性っ……!!!!!!!!!!!!!!!!

我慢出来なくなったサナバーはその日マシュマロを買い…そして食べ…
その魔力に心を掴まれてしまったのである………
気付けばその月の給料はマシュマロによって一瞬で尽き…
その次の月…また次の月もマシュマロによってサナバーの給料は溶かされていったのである…

今月こそは…! そう誓い精神を統一し欲求をとことん封じたサナバー…
果たして…………







こんもり…

サナバー(また買ってしまった…………)
ガクゥー…!!!!!!



痛恨っ…!!!!!!
サナバー…マシュマロで25000ヌコポの出費っ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


163 : 名無しさん@避難中 :2017/02/14(火) 23:57:29 6WSKJR1sO
サナバー「ぐゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしの阿呆〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
25000ヌコポ………25回も掴んでしまったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう売り子も『どんだけ掴むんだ』みたいな顔しておったわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
う…うぐぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


後悔先に立たずっ…
サナバーの前に山積みされたマシュマロは覆せぬ現実を表していたっ…!!!!!!!!


サナバー「………食べるか…
これが…本当に本当のラストマシュマロじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
これを最後にわしの禁マシュが始まるんじゃ!!!!!!」
パクパクパク…

サナバー「…おいひい…! おいひい…!!」
ぽろぽろ………つー…

サナバー「っっく…!!!! これが最後のマシュマロだと思うと涙が込み上げてくるわい…!!!!!!!
………それにしても…
こんだけ食べるとなるとただ普通に食べてるだけじゃ飽きるな………
………マシュマロなら………チョコを付けて…………!!!!!!!
…な…何を言ってるんじゃわしは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガンガンッ!!!!!!!!

サナバー「ぐゥゥ〜〜〜っ!!!!!!!! 全く反省しとらんかわしッ!!!!!!!!!!!!!!!!
恥ずかしいっ!!!!!! こんなんじゃダメじゃ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


労働者4「ヨーグルトうめ〜〜〜〜////」


サナバー(………
…そういえばマシュマロってヨーグルトに浸けると上手いのう…)

サナバー「ッッグォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やめろわし!!!!!!!! 考えるなわしッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



そして…


ど〜〜〜〜〜〜〜ん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「またいっぱい買ってしまった……」


チョコクリーム&ヨーグルト etc…
合わせて10000ヌコポ!!!!!!!!!!!!!!!!
合計35000ヌコポの出費っ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「の…残り15000ヌコポ…!!!!!!!!!!!!!!
こ…これで今月の残りを過ごすのか…!!!!!!!!!!!!!!!!
わしのバカ!!!!!!!! わしは同じ事を繰り返す獣じゃ!!!!!!!!!!!!!!!! 自制心のないフレンドじゃわしは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「…………こんなんではとても30万には届かん………
………………いや………
15000ヌコポあればまだ…挽回出来るか…!!?
あの……“ギャンブル”でっ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわっ… ざわっ…


164 : 名無しさん@避難中 :2017/02/15(水) 00:39:53 IKu1T4pAO
――― 地下のギャンブルっ…!!!!!!!!!!!!!!!!

それは月に数回行われる労働者達の娯楽である…
娯楽といっても… 回数を重ねるごとに賭けるヌコポが肥大化し
現在では余程ヌコポに余裕がある者しか参加しなくなっていた…

しかし…逆にヌコポに余裕がない者が参加することもある…
それほど勝った時のリターンが大きいギャンブルなのだ…
……勝てればの話だが…



サナバー(…わしがこの状況から抜け出すにはあのギャンブルに参加して勝つしかない!!!!!!!!!
15000ヌコポあれば…上手く立ち回れば一気に元の5万まで……いやっ
その倍…数倍になって帰ってくる可能性もあるっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……やるしかない…か…!!!!!?
……いや………)


踏み出せないサナバー…それもそのはず…
サナバーは何ヶ月か前に既にそのギャンブルに参加し…
大敗を喫していたのだっ…!!!!!!!!
そしてそのギャンブルの“裏側”を感じ取っていたっ…!!!!!!!


サナバー(…あのギャンブルには“イカサマ”がある…
ギャンブルの主催者が勝つ仕組みになっておるんじゃ……
それを看破しない限り…わしはカモにされるだけじゃ…
目に見えておる…
………)

サナバー(やはり地道に働くしかないか………)



…サナバーは現状を受け入れ労働に甘んじる道を選んだ…
しかしそれはやはり大変な道であった…



翌日

サナバー「ハァ…ハァ…」


作業員1「おい新人!!!!! 次はこっちだ!!!!!!!!」

サナバー「は…はい」

作業員1「ここ終わったら次はあっちだぞ!!!!!!!!
しっかりやれよノロマ!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…………」



労働中のサナバーはいつも一人であった…
共に並んで仕事をしてくれる者が一人でも居れば多少は気分も楽になったかもしれない…
だがそんな者はこの地下にはいなかった…
そればかりか…



夕食時

サナバー「…む? わしの席がないぞい」

作業員5「来るのが遅いんじゃね〜?」

作業員6「地べたに座って食えば? くくく…」

サナバー「…」


タコ部屋…

サナバー「む…むう!!!!!!!!!? わしのマシュマロに塩が!!!!!!!?
だ…誰がこんなことを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

作業員達『……ニヤ…ニヤ…』

サナバー「ッ………」



サナバーはあきらかな“イジメ”を受けていた…
それは新人が必ず通る道なのかもしれないが…
サナバーには明確な理由があった…
それは…



ドンッ…
ハラベーター「ククク…」


この男はハラベーター…
サナバーの居るタコ部屋の労働者達を取り仕切る“労働者リーダー”であり先のギャンブルも取り仕切っていた……
この男はチンコがでかいのが自慢であった…

しかしこのハラベーターを超えるチンコの持ち主がこの地下に現れてしまったのである…
それは……サナバーである…
サナバーが地下に来た当初…一見して男の娘みたいな姿のため労働者達にからかわれケツの穴を狙われていた…
だがある日の風呂の時間の時…
サナバーが大衆の面前でチンコを晒してしまったのだ…
そのあまりにもデカイチンコを……

チンコ自慢のハラベーターもサナバーのチンコには敵わなかった…
その差…言うなれば尺取り虫とアナコンダのごとし…
ハラベーターのプライドは打ち砕かれそれは憎悪へと変わった…

そして裏で労働者達と連携を取りサナバーに対して嫌がらせを始めたのである…

新人のサナバーと長年地下の労働者をまとめるリーダー…
サナバーに勝ち目がないのは一目瞭然であった…


165 : 名無しさん@避難中 :2017/02/15(水) 01:23:21 IKu1T4pAO
数日が過ぎた……


ガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズガゴガガガガガゴガゴガゴガゴガガガガドガガガァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「………ハァ……ハァ……」
フラフラ…


一人で労働とイジメと戦うサナバーの体力は限界であった…


サナバー(………こ…ここまでとは……
…これまでわしはたくさん戦い…体を傷つけてきたが…
ここまで精神と体力を削る“戦い”は…初めてじゃ…!!!!!!!!!!
普通に働く…ということは…ここまでハードなのか……
いや…………
“一人”だからか…)


ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!


サナバー「!!!!」
サッ!!!!!!!!


ドゴォオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

作業員「おい!!!!! 気をつけろ!!!!!!!! 道の真ん中フラフラしてんじゃねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「……」
フラフラ…

サナバー(…一人で困難に立ち向かうということが…大変なのじゃ…
わしは今まで何人もの仲間と共に戦ってきた…
それがどれだけ恵まれていたことか………
今は…誰ひとりおらん…わしは一人じゃ……)


ぽろ……………


サナバー(…つらい…!!!!!!!!!!!)
ぽろ…ぽろ…


サナバー(………すまぬフーリャン…
約束は守れんかもしれん……
わしはもうボロボロじゃ………
…会いたかった…お主に…皆に……)
ガク…


全てを諦めたサナバーは膝から崩れ落ち倒れた…
舞い落ちる土にその体は埋もれていく…
…サナバーの心の灯は…仲間達も知らぬ最果ての地下の牢獄で尽きようとしていた…


サナバー「…一人は寂しい……
このまま死ねば………夢の中でも会えるだろうか…
懐かしき君達よ……」
スゥ……



??「一人じゃありませんよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガシッ!!!!!!!!!
サナバー「!!!!!!!!!!」
ハッ…


??「仲間ならここにいますよ……………サナバーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…?! お…主………
お主ら…………は…!!!!!!!!!!?」


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ネアメ・ルート 特外部隊ギルチーム…
ただ今馳せ参じました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


166 : 名無しさん@避難中 :2017/02/15(水) 02:29:43 IKu1T4pAO
ドォーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ネ…ネアメ…………
…ギ………ギル…?! ……ギル…ギルか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ・ルートのギルか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「はい!!!!!!! ギルです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウラ・ギルであります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
18歳のA型パプアニューギニア座 グソクムシ年で彼女いない歴=年齢です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「その情報いる?」

サナバー「な…何故この地下に…?!
そしてその後ろの者達は…?」

ギル「皆さんネアメの仲間ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「どうも…」

ツバメオー「この人が大魔女フーリャンの仲間の一人?
なんかイメージと違ったヨ」

ビラコ「かわいい娘ですよう」

もみーの「こんにちは〜」

エンカ「ふむ………変わった喋り方でござるな」

ウソニ「どうも」


バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン……


サナバー「な…何故こんなにたくさん…
どこでわしの情報を!!!!? どうやってこの地下に来たのじゃ!!!!!?
…ていうか全員そのツナギ姿は…」

ギル「うーむ…どこから話しましょうか…」


作業員1「おいそこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
くっちゃべってないで働け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おら新入りどもも!!!!!!!! 固まってんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「…あ……申し訳ありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…サナバーさん とりあえず話は後にしましょう
今は働かねば!!!!!! 一緒に力を合わせて頑張りましょう!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「うむ! 力仕事ならまかせるでござる!!!!!!!!」

ヤンデル「素手で地下を掘る……いい鍛練だ……」

ビラコ「天狗様の鼻ドリルverのお面が大活躍するですよ!!!!!!!!!」
スチャッ…ギュイィーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「めんどくさーい 働きたくないヨ…
そうだ! こんな時は魔獣にやらせよう!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァーッ!!!!!!!

< やーだよー


サナバー「働くって………
お…お主らもしや……全員で…“堕ちてきた”のか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴォォウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ざわざわざわ


作業員1「………リーダー…
あの新入りども…あのもののけチンコの仲間みたいです…
あれじゃ手出せませんぜ…」

ハラベーター「…知り合いが堕ちてくるのはよくあることだ…
…ふんっ……そのうち全員にこの地下の恐ろしさを味わわせてやる…」
ギロォ…


167 : 名無しさん@避難中 :2017/02/15(水) 04:08:35 rQUW.t2k0
ほかの連中が粗末なのかサナバーがインフレしてるのかw


168 : 名無しさん@避難中 :2017/02/15(水) 19:57:36 wNVqAqJI0
ツナギルチーム
http://i.imgur.com/mgfeKbY.jpg


169 : 名無しさん@避難中 :2017/02/16(木) 00:11:12 iCWZYxboO
――― 夜


サナバー「……なんと…! そんなことになっておったのか…
…チロリーンちゃんとジュリーは既にネアメに…!!」

ギル「えぇ!!! サナバーさんの情報もチロリーンさんの関係者から聞きました」

サナバー「そうか……
しかしギル…お主らは何故この地下に…?
この地下はウマ帝国に不義理を働いたものが連れて来られる場所じゃ…」

ギル「えぇ
我々はウマ帝国の本社まで行き 自分達から希望してこの地下に堕ちて来たのです」

ぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「き…希望して!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そ…そんなことが出来るのか………
い…いや…出来たとしても普通はやらんぞい…」

ギル「サナバーさんを助けるためです!!!!! 当然のことです!!!!!!!!」

サナバー「……
ギル……お主立派になったのう」

ギル「い…いやぁ〜」

ツバメオー「ギルって毎回『前より立派になった』的なこと言われてるよね
前のギルってどんだけダメダメな未熟ものだったんだヨ」

ギル「いやぁ〜…前はモブだったもんで……」
テヘヘ…

サナバー「…ギルの仲間達…皆いい目をしておる……
わしの仲間を思い出すようじゃ…
お主は……魔法使いか?」

ツバメオー「そうだヨ!
ボクは大魔女フーリャンを継ぐもの…とネアメで話題沸騰の新世代魔法使いのツバメオーちゃんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「お前がいつ話題沸騰するようになったんだよ…

ウソニ「頭はフットーしてるかもな」

ツバメオー「なんだとーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

サナバー「…お主……魔獣も持っておるのか
若いのに珍しいのう」

ツバメオー「まぁね!
見せてあげるヨ! 出てこい!!!!
カクリオ リフル…」

しゅぽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「はーい!!!!! 勝手に出るゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「こ…こらー!!!!!!!! 呪文言い切る前に出てくんなー!!!!!!!!」

ミキニー「まだまだ甘いお前なんかに制御されないゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「こいつッ!!!!!!!!
この缶の中に砂入れちゃる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
サラサラサラサラサラ……

ミキニー「や…やめーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
せっかく綺麗にした私のおうちが砂だらけになっちゃうゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「構うか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 稲佐の浜みたくしてやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」
サラサラサラサラサラサラサラサラサラサラ

※稲佐の浜=島根の出雲市大社町にある浜
国譲りの神話の舞台。

わーぎゃーわーぎゃー


サナバー「…変わった魔獣じゃのう……
魔法使いと魔獣が主従関係じゃないのも珍しいが…」

ギル「はっはっは……ツバメオーさんもまだまだ…フーリャン様に比べたら未熟ものであります…」

ツバメオー「ぐッ……言うようになったなギル…!」


170 : 名無しさん@避難中 :2017/02/16(木) 00:55:13 iCWZYxboO
サナバー「……魔獣か……
そういえばわしも魔獣を預かっておったんじゃ…
ここに来る前にウマ帝国に無理矢理取り上げられてしまったが…
あやつも迎えに行ってやらねばな…」

ツバメオー「フーン お前も魔獣持ってんだ?
まっ? 出来る魔法使いなら当たり前の標準装備だよね〜」
ニパー

エンカ「まともに扱えとらん者が偉そうでござるな」

ミキニー「それどんな魔獣なん?
私より強い? 自分でいうのもなんだけど私魔獣の中でも相当強いらしくてねー
ネアメの魔獣博士の魔獣は弱すぎて相手んなんなくて自分のちゃんとしたレベルがわかんないんだゾ〜
いや〜〜 困ったわー強すぎて競合する相手がいなくて困るわ〜」

ヤンデル「…なんかこっちもこっちで増長しはじめてる…」
ズーン…

ウソニ「さっそく飼い主に似てきているな」

サナバー「……預かってるだけじゃから別にわしの魔獣ではないのだが…
ふむ……あいつもかなり強い方の魔獣だったと思うぞい…
まぁ地上に戻って…そやつがわしの手元に帰ってきたら対面させてみるかのう」

ミキニー「やったー!!!! 楽しみー!!!!!!
…よし!!!!!! 帰る!!!!!!!!
お前のせいで大掃除だゾ!!!!!!! ぷんぷん!!!!!!!!!!」
しゅるるる〜〜〜〜…

ツバメオー「こ…こら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! 還る時はボクの呪文で還れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


労働者「おいそこ!!!!!!!!! 騒がしいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「ぬ…ぬぅ… す…すまぬ!!!!!!」

ギル「ツバメさん…ここでは静かに」

ツバメオー「む…むぅぅー…なんかここ感じ悪いヨ…」

エンカ「ふむ…まぁここに居るようなのは借金をかかえるような輩ばかりだからそれも仕方なかろう」

ツバメオー「なるほどクズのたまり場だからか↑」

サナバー「クズですんません……クズですんません……」
ズゥゥ〜〜〜〜ン…

ギル「ツ…ツバメさん!!!!!!!! その言葉はサナバーさんにも効いていますよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「面倒なやつだヨ…」


―――

サナバー「それで………わしを助けにここまで来たということは…
ここから出る方法も大体見当がついておるのか?」

ギル「もちろんです
……あれを狙います」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【1日外出券】


サナバー「! …お主ら……この地下の仕組みをどこまで知っておるのじゃ…」

ギル「大体のことは
チロリーンさんの手下の方々から聞いています」

サナバー「………ならば無謀なのも分かるじゃろう…
あれを狙うにはハードルが高すぎる…
それに…今はお主らもこの地下に堕ちてる方なのじゃ…
あの券を1枚勝ち取っても意味ないぞい…
人数分…つまりわしとお主らの分…8枚じゃ
30万の券を8枚……つまり240万ヌコポ稼がなければならないのじゃぞ!!!!!!!!!!!?」

ギル「…えぇ! 稼いで見せます!!!!!!!!
この地下で行われるギャンブルで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「!!!!!!!!」


171 : 名無しさん@避難中 :2017/02/16(木) 01:28:57 iCWZYxboO
サナバー「ギャンブルのことまで知っておったか………」

ギル「もちろんです」

サナバー「…………
…しかし……240万稼ごうと思うと……相当大勝負になるぞい…
そうなるとその分“種銭”も多く必要じゃ
じゃが…恥ずかしい話だが今のわしはその種銭すらない財布事情での…
種銭を作れるのは来月まで働かねばならん
…お主らもそれまで働くというのか?」

ギル「それは無理です
我々はまだネアメでやることがある……いつまでもこの地下に長居は出来ません
いますぐにでもギャンブル勝負に出たいところです」

サナバー「だ…だが…今はお金が…」

ギル「お金なら……あります!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギルは紙袋を置いた!!!!!! そこにはたくさんのヌコポが!!!!!!!!!!!!!!!!》

サナバー「むぅ!!!!!!!!? なんじゃこのヌコポは!!!!!!!!!?
じゅ…十万以上はあるぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な…何故地下に来たばかりのお主がこんなに大金を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ざわっ…

ギル「確かに我々はこの地下の新入りではありますが
他の住人達と大きく違う部分があるでしょう?」

サナバー「! …………!
…そうか…お主らは『自主的に地下行きを希望』したからか…!」

ギル「その通りであります!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

ツバメオー「まぁ最初から有利な課金ユーザーみたいなもんだね」

ギル「自分達はここに来る前…自分達の所持品を下取りしてもらいソレをヌコポに替えてもらったのです」

サナバー「所持品を…………!」

ギル「武器等は最初に没収されますから 下取りしてもらうのはそれ以外の所持品ですね
下取りしてもらったものと それで得たヌコポは以下↓になります」



ギル
下取り品:ポールダンスブロマイド(自分の)
下取り金額:10ヌコポ

ヤンデル
下取り品:町内格闘技大会優勝トロフィー
下取り金額:100ヌコポ

ツバメオー
下取り品:おにショタ本
下取り金額:50ヌコポ

ウソニ
下取り品:目の下に付いてる丸いやつの替え
下取り金額:500ヌコポ

もみーの
下取り品:目の前で出したワッフル
下取り金額:1万ヌコポ

エンカ
下取り品:フンドシ
下取り金額:罰金2万ヌコポ

ビラコ
下取り品:使ってたナース服
下取り金額:20万ヌコポ



ギル「…以上ッッ…我々全員がそれぞれ大切にしていた思い出の品々を投げ捨てて得たヌコポっっ…
しめて19万ヌコポだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!

バアァーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「いや“我々”ってかこれほぼビラコさんって人の思い出の成果じゃぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フンドシのせいで一瞬マイナスになっとるし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


172 : 名無しさん@避難中 :2017/02/16(木) 02:00:45 iCWZYxboO
ビラコ「前に着てたナース服も気に入ってたですよう!!!!!!!!
あげたくなかったですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「下取りしてもらったものは地上に戻ったらまた買い戻しましょう
…とにかく… 今ここに19万ヌコポあります…
どうですサナバーさん!!!!!!?
ギャンブルの種銭は…これでもまだ足りませんか!!!!!!!!!!?」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……わしの所持金と合わせれば大体21万か…
ギャンブルの種銭としては……十分じゃな…」

エンカ「ふむ!!!!!!!!!!!!!!!!
ではこれで戦えるでござるな!!!!!!!! 例のギャンブルとやらで!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「……………いや…
しかしまだ問題がいくつかあるぞい…」

ヤンデル「問題…?」

サナバー「地下のギャンブルには“裏”がある
所謂イカサマというやつじゃ…
あのギャンブルは…ギャンブルを取り仕切るものが勝つように出来ておる…
それを看破せねば…21万という大金も一瞬でカモられかねん」

ギル「問題ありません!
地下のギャンブルにイカサマが横行しているというのは…調査済みです
そしてその対策………いや…“対抗策”も既に用意してあります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「ふふーん!」
ピシッ!

サナバー「…! なんと…! 随分と手際のよい…!」

ギル「さて……それで…他の問題とは?」

サナバー「……うむ……そうじゃな…
正直この問題が一番厄介なんじゃが……
仮にわしらがギャンブルで大勝ちし券を手に入れても……必ずすぐに出してもらえるとは限らん」

ツバメオー「なんで?」

サナバー「あの『1日外出券』の項目のところにいくつか注意書きがあるのじゃが……そこにこう書いてある
『外出券を取っても外出を許可されない場合があります』………と
……この一文が厄介なのじゃ…
“許可されない場合”というのは何を見て判断するのか?
何も書いてない以上…それはウマ帝国のさじ加減でしかない…
せっかく大金を払って外出券を得ても…ウマ帝国の態度次第で反故にされ それまで努力が無になってしまうかもしれん…
わしらはまだ1年にも満たない新人じゃ……
そうなってしまう可能性が高いかもしれぬ…」

ギル「…なるほど…」

サナバー「お主らがいくら希望してここにやってきた特別な存在とはいえ…
やつらは間違いなく容赦せぬじゃろう…
ここに来た以上…やつらが支配者だからのう…」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ギル「……………
……それは確かに……厄介な問題であります………
この地下で…彼らの支配に甘んじている我々には…どうしようもありません…」

サナバー「おっ……お主ら………
そ…それじゃあ…………」

ギル「ですが………大丈夫です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ざわわッ…


ギル「…実は
このギルチームにはもう一方……“協力者”がいるのです
今 その方は我々とは別行動で動いてもらっています
その“一番の問題”を解決してもらうために!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


173 : 名無しさん@避難中 :2017/02/16(木) 02:50:07 qVcgvCEQ0
今更ながらビラコ姐さんのツナギかわいい


174 : 名無しさん@避難中 :2017/02/17(金) 00:44:03 64uM5M6QO
―――


地上にあるウマ帝国の“ダミー”の本社の下に存在する深さ3000mに及ぶ巨大な穴…
ウマ帝国の本拠はその穴の中に築かれていた…
それこそウマ帝国の真の姿…『地下ウマ帝国』である…
巨大な穴の外周の内側をくり抜き…まるで巨大な蟻の巣のような広大さであった…
そこに住むのは人ならざる異形の“馬”達……
彼らは穴の底から響く人々のうめきを見下ろしながら過ごしているのである…


――― 地下ウマ帝国……“中層”…地上から約1500mの地点…


【第152番通路】


ザザザザザザザザザザザザザザザザッッッ…!!!!!!!!

ザザッ…ス…
ネコ「………」
こそ……チラリ…

しーーん…

ネコ【……誰もおらんにゃ】
キョロキョロ…

ネコ【……よし!!!!】
シャシャンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュッシュッシュッシュッシュッシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《すごいスピードで通路を突き進むネコ!!!!》


ギュオォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ピク…
ネコ「…にゃむ!?」
シュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スタスタ…
青馬「でさ〜」

赤馬「それマジ? 超パコらし」


スタスタスタスタスタスタスタスタ…

しぃん………



ネコ「………………」

《天井に張り付いているネコ…》

ヒュー…ストッ…
ネコ【……ふぅー…危ない危ない
……にゃむ…それにしてもなんで我輩がこんな潜入仕事なぞせにゃんだならんのかにゃお…
…………】



――― ウマ帝国に行く直前…


ネコ【別行動にゃと?】

ギル「はい
先に話した問題を解決するためにウマ帝国の“トップ”に話をつける必要があります
しかし……地下の暗黙の了解を破るような事を要求する我々と素直に会ってくれるとは思えません
そこで…誰かが帝国に潜入して直接トップに会いに行った方がいいと考えたのです
そこで直談判して…我々の要求を飲んでもらうのです」

ネコ【……そんな回りくどい真似を……
いっそ殴り込んで助け出した方が早かろうがにゃ?】

ギル「それはダメですよ…
我々ネアメの敵は“魔反会”だけです
魔反会と関係ないこの会社とむやみに対立するのはよくありません
あくまでこの会社の通す“ルールの上”で事を穏便に済ませたいのです
そのためにそれがスムーズに行くよう話を通して障害をなくしておきたいわけです」

ネコ【………にゃふ……まったく面倒な性分だにゃ…
しかし…何故我輩だ?】

ギル「ネコ殿が一番潜入任務に向いてるかな…と…
ほら…自分はゲーム脳地方の魔反会施設にネコ殿と一緒に潜入したことがありますから…
ネコ殿の見事な潜入っぷりを見てますから…」

ネコ【にゃふっ
まぁ我輩の抜き足差し足は猫並にサイレントだからにゃ!】

ギル「だからネコ殿にお頼みしたのであります」

ツバメオー(実際はこんな化け猫を堂々と連れてったら地下に行く前に拒否られるからでしょ…)

もみーの(しーっ…)


175 : 名無しさん@避難中 :2017/02/17(金) 01:01:39 64uM5M6QO
ギル「どうでしょう
これはネコ殿にしか出来ない任務であります!!!!!!!!!!
頼めますか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【断る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「なんでだよ…」

ネコ【おっと勘違いするにゃ?
別に出来ないから断るわけじゃない……ちゃんとした理由がある
お前に指図されるのが嫌だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ビッシーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ズコォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「どこがちゃんとした理由だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【若造が我輩に命令しようなんざ100年早いにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩に命令したければ我輩と同等の高みまで昇ってこいにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ギル「そんなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「………なれば…ネコ師匠!
ここは拙者の右乳首に免じて…」
スッ…

ネコ【うるせーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前が一番低いポジションじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズバズバズバ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「アハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「面倒くせぇネコだヨ…」

ギル「うう…ネコ殿が駄目なら一体誰が…」

ビラコ「にゃんこちゃん…」

ネコ【!】

ビラコ「お願い…………やって…?」
キラキラキラキラキラキラ…

ネコ【やる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
パァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ズココ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「こいつチョレェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【うるさい!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコは我輩にまたたびくれるから特別にゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
あとウソニ


176 : 名無しさん@避難中 :2017/02/17(金) 01:51:09 64uM5M6QO
―――

ギル「…地下のウマ帝国の本拠は相当広いと思われます…
かなり時間のかかる任務であるとは思いますが…おきをつけて…」

ネコ【にゃふ! 人間に心配されるほど鈍ってはおらんにゃ…
いや…………まぁ多少は鈍ってるかもしれんがにゃ…
コトコトの一件以来長らく療養しておったからにゃ…


ビラコ「まだ傷が痛むですか?」

ネコ【いや…もう痛みなどないにゃお 安心しろにゃ
………この潜入も……休みすぎた体のリハビリにはちょうどいいにゃ…
先の戦いも参加出来なかったしな……張り切ってやるにゃお!!!!】
ムムン!!!!!!!!

ギル「では…頼みますね」

ネコ【待て…分かれる前に言っておくが…
…いくら我輩が猫並の潜入技術を持つとはいえ…
終始相手に絶対見つからないという保証はないからにゃ
もし見つかって戦闘になった場合は力付くでその場を収める場合もあるにゃ
いいか?】

ギル「…そういうのは極力避けてもらいたいですが……
まぁ…そうなったらやりすぎない程度なら…」

ネコ【あともう一つ
我輩がここのトップに会ってお前らの要求を伝えたとする
その要求をそのトップが断った場合はどうする?】

ギル「……その場合は………
………“ネコ殿の判断”におまかせします」

ネコ【…………にゃふにゃふっ!
お前………なかなかどうして 我輩の扱いが分かってきたな】
にやり…

ギル「…まぁ 一応リーダーですから」
ニッ…



―――― 今に至る


ザザザザザ…
ネコ【…ふん あの時は仕方なく請け負ってやったが…
思った以上に面倒だにゃ…
……進めど進めど似たような通路やどうでもいい部屋ばかり…
ここのボスがいそうな場所は未だに見つからんにゃ…】


コオオオオオオ………
《通路は蛍光灯が並んでいるだけの殺風景なものであった
通路の一方の壁はガラス張りになっており 穴を見渡せる作りになっていた…
そこから覗いてみると… 似たような通路が穴の中で枝分かれしているのが分かる…》



ネコ【……本当に蟻の巣のようだにゃお……まるで迷路にゃ
もしかしたら我輩は同じ場所をぐるぐる回ってるかもしれんにゃお……
にゃむ…………せめてボスの居る場所の大まかなアタリがついてれば探索も楽なんだがにゃ…
何も情報がない現段階では…階層を上がれば良いのか はたまた下がれば良いのか分からんにゃお…

…………ここは……
馬のどいつかを捕まえて脅して聞き出したが速い……か…
………………】


ネコ【………いや…やめておこう
荒事は極力避けろと言ったあのオスの言うことを尊重してやるにゃ…
気にくわんが

…地道に行くにゃお…】

ザッザッザッ…


―――



―――――… 数時間後…

ザッ…ザッ…
ネコ【…む…むぅ〜〜〜〜〜〜〜〜
これだけ歩いても一向に通路ばかりでイライラするにゃお…
…にゃうぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…イライラでムズムズにゃお…
爪がムズムズにゃお……爪研ぎしたいにゃお〜〜〜…!】
むずむずむずむず…

ネコ【…えぇい!!!!!
ここの壁でガリガリしてやるにゃお!!!!!!!!
ちょっとくらい良かろうにゃおっ…】
ガリ……ガギィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビキビキビキ……ドガガガガラァアアアアアアアアアアアアアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコが壁に爪を立てた瞬間!!!!!
壁が崩れてしまった!!!!!!!!!!!!!!!!》

ネコ【にゃアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
しまった力が入りすぎたにゃおおぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ウーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ウーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ざわざわざわざわ!!!!!!!!!!!!!!!!


遠くから「なんだ今の音は?!!!! 何かあったか!!!!!!!!?」

遠くから「襲撃か!!!!!? であえであえーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わあああああああ…



ネコ【ま…まずにゃあァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


177 : 名無しさん@避難中 :2017/02/17(金) 02:41:48 64uM5M6QO
>>176微訂正

―――

ギル「…地下のウマ帝国の本拠は相当広いと思われます…
かなり時間のかかる任務であるとは思いますが…おきをつけて…」

ネコ【にゃふ! 人間に心配されるほど鈍ってはおらんにゃ…
いや…………まぁ多少は鈍ってるかもしれんがにゃ…
コトコトの一件以来長らく療養しておったからにゃ…


ビラコ「まだ傷が痛むですか?」

ネコ【いや…もう痛みなどないにゃお 安心しろにゃ
………この潜入も……休みすぎた体のリハビリにはちょうどいいにゃ…
先の戦いも参加出来なかったしな……張り切ってやるにゃお!!!!】
ムムン!!!!!!!!

ギル「では…頼みますね」

ネコ【待て…分かれる前に言っておくが…
…いくら我輩が猫並の潜入技術を持つとはいえ…
潜入中に絶対に見つからないという保証はないからにゃ
もし見つかって戦闘になった場合は力付くでその場を収める場合もあるにゃ
いいか?】

ギル「…そういう荒事は極力避けてもらいたいですが……
まぁ…そうなったらやりすぎない程度で…」

ネコ【あともう一つ
我輩がここのトップに会ってお前らの要求を伝えたとする
その要求をそいつが断った場合はどうする?】

ギル「……その場合は………
………“ネコ殿の判断”におまかせします」

ネコ【ほう…………にゃふにゃふ…
お前………なかなかどうして 我輩の扱いが分かってきたな】
にやり…

ギル「…まぁ 一応リーダーですから…!」
ニッ…



―――― 今に至る


ザザザザザ…
ネコ【…ふん あの時は仕方なく請け負ってやったが…
思った以上に面倒だにゃ…
……進めど進めど似たような通路やどうでもいい部屋ばかり…
ここのボスがいそうな場所は未だに見つからんにゃ…】


コオオオオオオ………
《通路は蛍光灯が並んでいるだけの殺風景なものであった
通路の一方の壁はガラス張りになっており 穴を見渡せる作りになっていた…
そこから覗いてみると… 何層にも渡り似たような通路が穴の壁の中でいくつも枝分かれしているのが分かる…》



ネコ【……本当に蟻の巣のようだにゃお……まるで迷路にゃ
もしかしたら我輩は同じ場所をぐるぐる回ってるかもしれんにゃお……
にゃむ…………せめてボスの居る場所の大まかなアタリがついてれば探索も楽なんだがにゃ…
何も情報がない現段階では…階層を上がれば良いのか はたまた下がれば良いのか分からんにゃお…

…………ここは……
馬のどいつかを捕まえて脅して聞き出したが速い……か…
………………】


ネコ【………いや…やめておこう
荒事は極力避けろと言ったあのオスの言うことを尊重してやるにゃ…
気にくわんが

…地道に行くにゃお…】

ザッザッザッ…


―――



―――――… 数時間後…

ザッ…ザッ…
ネコ【…む…むぅ
これだけ歩いても一向に通路ばかりでイライラするにゃお…
…にゃうぅ…イライラでムズムズにゃお…
爪がムズムズにゃお……爪研ぎしたいにゃお…!】
むずむずむずむず…

ネコ【…えぇい!!!!!
ここの壁でガリガリしてやるにゃお!!!!!!!!
ちょっとくらい良かろうにゃおっ…】
ガリ……ガギィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビキビキビキ……ドガガガガラァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコが壁に爪を立てた瞬間!!!!!
壁が崩れてしまった!!!!!!!!!!!!!!!!》

ネコ【にゃアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
しまった力が入りすぎたにゃおおぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ウーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ウーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ざわざわざわざわ!!!!!!!!!!!!!!!!


遠くから「なんだ今の音は?!!!! 何かあったか!!!!!!!!?」

遠くから「襲撃か!!!!!? であえであえーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わあああああああ…



ネコ【ま…まずにゃあァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


178 : 名無しさん@避難中 :2017/02/17(金) 03:04:34 64uM5M6QO
ネコ【にゃむ!!!!!!! 我輩としたことが…!!!!
やはり我輩の爪はそこらへんのものでは研げんにゃ!!!!!!!!!
いやそれより…はやくこの場から逃げねば…………しかし…】




わーわー

馬の声1「こっちだヒヒーン!!!!!!!!」


ざわざわざわ!!!!!!!!

馬の声2「ブルルルルル!!!!!!!!!!!!!!!!」



ネコ【…ちっ!! 両サイドから来るにゃお…!
…逃げ場なし…さっそく戦闘か…?】
チャキ…

《戦闘の構えを取るネコ…………と?!》

ネコ【…!
…いや…! まだ逃げ場はあるにゃ…!】
ズズ…

《ネコは壁に背をつけ…ガラス窓の方に向き直る…
そして…》

ネコ「にゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パリィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコはガラス窓を突き破り外に飛び出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ザザザザザザ…
黒馬「!!!! な…なんだ!?
壁が崩れて…窓が割れている…!!!!?
な…なにがあったんだ…ヒヒーン?!!!!!!」


―――

ビュオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【…このまま反対側の通路まで飛ぶにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫並の跳躍力を持つ我輩ならッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

《ネコはさっきまで居た通路の真向かいの通路へと向かって飛んだ!!!!!!
しかしその距離500m!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


グウゥゥーーーーン…

ネコ【…む!? 少し足りんか!!?
…ちっ! …フレイルテイル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ビュビュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュウゥーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコは伸縮自在の尻尾を向こう側の壁に突き立てた!!!!
尻尾をたぐりよせ向こう側の通路へと一直線!!!!!!!!!!!!!!!!》

ネコ【強引だがガラスを突き破って入らせてもらうにゃ!!!!!!!!!】
ヒュオーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガシャシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴロゴロゴロゴロ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【にゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ…とッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズザザザーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! キキーッ!!!!!!!

しゅうううううううう…

ネコ【……ふぅ〜〜〜…到着到着!
…にゃーむ…体が鈍ってるせいかひとっ跳びでここまでこれなかったのが残念にゃ
まぁなんとか急場をしのげただけ良しと………】
ピタ…


ズラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…………
メス馬達『……………!!!!!!!!?』


《…と! そこには着替えをしている馬達が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ネコ「………………………」

ごくーん…!!!!!
ネコ(…しまった…
ただの通路かと思ったら…ここは女子更衣室だったにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


179 : 名無しさん@避難中 :2017/02/18(土) 01:14:43 D30xzSUYO
メス馬「ブ…ブルルル!!!!!!!!?
な…なに!!!!!? ね…猫!!!!!!!!!?
……アッ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ぶら〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


メス馬「オ…オス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このヒトオスヒヒ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【む…むぁ!!!!!? み…見えてたか!!!!!!!?】
キ○タマ

メス馬達『ひっ……
キャ……キャッ―――――』

ガリリッ…
ネコ【…スマンが】
ぼろろろ……


ネコ【眠っててくれんかにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
シュンシュンシュンシュンシュンシュン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコは体毛の中から何かをつかみ取りメス馬達に投げた!!!!!!!!》



ドガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メス馬達『っっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
どさどさどさどさぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【……ダニダニ弾にゃお…打ち込ませてもらった
手荒で済まんが…余計な争いを避けるためにゃお…
……そのダニは良いダニだから安心するがいいにゃ
…失礼】

ザッ…!


―――

ゴウウウウウウウウウウ…


ササッ… シュンッ!!!

コソ…
ネコ【……にゃむ…この階層は今まで我輩が探索しておった通路ばかりの場所とは様子が違うようにゃ…
部屋が多い…それも生活感を感じる
ふむ…恐らくここの連中の居住区といったところか
いや厩戸というべきか】
キョロキョロ


黒馬1「腹減ったブルルル!」

黒馬2「ニンジンマルカジリしたいヒヒーン」



コソソ…
ネコ【…さすがに人(馬)が多いにゃ…
…しかしここならトップの輩も居るかもしれんにゃお
慎重に…もっと深くまで探してみるか】
ザザザンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



コソ…
??「…………」


――― 探索すること数分

ネコ【…………ふぅっ…にゃームムー…
無駄に広大な階層にゃ… 随分探索したつもりだがまだまだ奥がある…
馬も割と居るし…神経を使うにゃ
……………それに】

ネコ(…我輩を付けているものが居るにゃお…
敵意は感じんが…さっきから一定の距離を保ちながらずっと後ろに付いておる…
……何者にゃ? …不用意に振り返れば逃げられるやもしれんにゃ
ここは気付かないふりをして…)
ザッザッザッザッザッザッザッ…



??「………」
スーー…



ネコ「…………………」
ザッ…ザッ…ザッ………スゥ…

《急に通路の角を曲がるネコ》



??「…!」
バッ!!!!!!!!

《あわてて追いかける謎の影!!!!》


ザザザザザザザッ………ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【待て】

??「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビクチ!!!!!!!!!!!!!!!!


《ネコは曲がり角の四角で待ち構えていた!!!!
追跡者を捕らえた!!!!!!!!!》


180 : 名無しさん@避難中 :2017/02/18(土) 01:56:21 D30xzSUYO
ネコ【何者にゃお?】

馬「ひ…ひひーん…」

ネコ【お前は………馬……普通の馬か
黒服を着た馬連中のような二足歩行ではない…四足歩行の普通の馬にゃ…
お前が我輩を付けていたな…】

馬「ひ…ヒヒ〜ン…」

ネコ【何故付けていたな?
上からの命令か? 仲間に侵入者である我輩の居場所を教えるのが目的か?
それとも背後から我輩を襲うつもりだったか?!】

馬「ブ…ブルルルルル!!!!!!!!」
ふるふる!

《首を横に振る馬》

ネコ「………そうか…
いや…分かっていたにゃお お前からは敵意や殺気を感じなかったからにゃ…
脅かしてすまなかった

…もしや我輩に用があって後をつけていたのか??」

馬「ひひん!!」
コクコク!

ネコ【我輩が不法にこの場所に侵入していると知っての上か?】

馬「ひひひん!!!!!!」
コクッ!!!!

ネコ【にゃむ……ならば何用にゃ? 話してみるがいいにゃお】

馬「…ひひーん!!!! ぶるるるるっ…ひんひん!!!!!!! ぶるる…」

ネコ【…にゃむ…
お前は他の馬のように人語は話さないのか?
…まぁそれでも問題ない
我輩はウマ語にも精通しているからにゃ
同時通訳してやるから話してくれにゃお】

馬「ひひん…」


馬「私は あなたにきょうりょくしたいと思っています
だから
それを伝えようと思って後をつけていたのですが
はなしかけるタイミングが分からなかったんです」
(※同時通訳中)

ネコ【…協力じゃと?
お前……我輩が何をしようとしているのか知っているのか?】

馬「はい わかっています
あなたの……いや “あなた達”の目的……」

ネコ【…! お前……どこまで知っている?】

馬「じつは わたし…あなた達がウマ帝国にやってくるまえに話していたことを聞いていたんです
…あの時わたしは散歩していて …偶然その話をみみにしたのです」

ネコ【…そうだったのか
……しかし…それで何故我輩達に協力するつもりになったのにゃ?
そんな物騒な話を聞いたらまず上に報告するのが普通にゃお…?】

馬「それは……わたしもあなた達とおなじきもちだったからです」

ネコ【…どういうことにゃお?】

馬「あなたたちが助けようとしている人…
わたしもその人を助けたいんです
この地下から助け出してあげたかったんです
だからあなたたちに協力したいと思ったんです」

ネコ【………我輩達が救いだそうとしてる人間を……お前も助けたい…にゃと?
それは何故にゃお? お前はウマ帝国の者だろう?
何故無関係な人間なんかを助けたいと思う?】

馬「無関係ではありません
…たしかに私はウマ帝国ではたらく馬ですが…
……地下に落とされたその人は…私にとってはウマ帝国よりも大切で…深い関係の人なんです」

ネコ【…なに? …どういうことにゃ…】

馬「わたしの名前は『ラッキー』…
この帝国で“レンタル魔法馬”をやっている者です…
そして地下に落ちた人間…サナバー様は私の契約主……マスターです…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


181 : 名無しさん@避難中 :2017/02/19(日) 00:52:24 fDNhlxawO
ネコ【!
魔法馬……契約主……
なるほど…そういうことかにゃお…
しかし…妙だにゃお…
地下に落ちた人間とお前はただの損得の上での契約に過ぎんだろう…
何故それを助けようとする? それはこの帝国への背信にも等しいだろう】

ラッキー「…たしかに……わたしとサナバー様の絆はお金でむすばれたものかもしれません…
しかしそれでも…あの人はわたしを大切にしてくれた…
魔法馬と契約するようなひとは…魔法馬を道具のように扱う人も多いのです…
魔法馬が怪我をしても『お金を払って賠償すればいい』と考えて使い捨てにする人ばかりで…
…真に馬と心をかよわせようとする人間などいませんでした
しかしサナバー様はちがった…
あの人はいつでもわたしを労り…尊重し…そして信頼してくれた
わたしはそれが気持ち良かった
この人になら尻を差し出してもいいと思えるほどに…」

※馬の尻=性感体


ラッキー「わたしにとってもはや“契約”とは枷でしかありません
ウマ帝国というしがらみを脱ぎ捨ててあの人のオンリーワン馬になりたい…
是非ウマ帝国の身請けシステムを活用して私を側に置いていただきたい……そうすればわたしはサナバー様に一生つくします…」
キラキラキラ…

※身請け=引き取ること

ネコ【昔の花魁みたいなシステムがあるんだにゃ……】

ラッキー「…しかしそれも出来ない状況になってしまいました…
サナバー様は…皮肉にも…わたしにもとって枷である“契約”によって地下に落とされてしまった…
だからわたしが助け出さなければならないのです
どうか…サナバー様の救出に同行させてください…!」
バッ…!!!!!!!!

ネコ【……】


ネコ【…お前の想い…熱意……あい分かった!!!!!
そこまで行くなら我輩とともに行こうにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「あ…ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【ちょうど我輩も迷っていたところにゃお…
お前にここのボスの所まで案内してもらおうにゃ!
恐らくこの階層にあるはず……と我輩の第六感が言っているのだがにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ラッキー「いや全然違います
ここはバター馬達が集まる階層です
ウマニール様がいらっしゃるのはこの階層から500m下になります
サナバー様や労働者が働く“地下大帝国予定地”のある最底階層が肉眼で一望できる階層…そこにウマニール様がいらっしゃいます
あんないするので付いてきてください」

ネコ【……全く違った……】
ズーン…


ネコ(………にゃにゃ?
…………“ウマニール”……にゃと?)
ゴォォォォ…


182 : 名無しさん@避難中 :2017/02/19(日) 00:53:52 fDNhlxawO
×
そこまで行くなら我輩とともに行こうにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


そこまで言うなら我輩とともに行こうにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


183 : 名無しさん@避難中 :2017/02/19(日) 01:42:26 fDNhlxawO
――― ネコがウマ帝国を探索している中…


…地下大帝国予定地…



ハラベーター「それでは本日も労働を始める!!!!
みんなしっかりと怪我のないよう!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハ〜〜イ…


ハラベーター「…」
チラ…



ワイワイ

ギル「皆さん!!!!!! とりあえずネコさんから“合図”が来るまでこの地下で過ごすわけですが!!!!!!!!
郷に入っては郷に従え…ということでそれまでしっかりとここで働きますよ!!!!!!!!!!!!!!!!
体操は済みましたか!!!!? かなりの重労働になると思いますが!!!!!!!!」

ヤンデル「あぁ………イメトレでツバメを33回殺した………バッチリだ…」

エンカ「はっはっはっは! 拙者は準備体操なんかせぬでござるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
怪我(生傷)したいからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

ツバメオー「魔獣を代わりに働かせるからボクは隅っこで体育座りしてちゃダメ?
ボク どっちかというとデスクワークが向いてる系の女子だから…」

もみーの「だめだよー
一緒に頑張ろうよツっちゃん!」

ウソニ「もみーの 無理はするなよ
岩とかが落ちて来たらすぐにツバメオーちゃんを盾にしろ」

ツバメオー「なんでしゃ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ビラコ「怪我した人が出たら私の所に来て下さいね♪ 治したげるですよ♪」

ギル「皆さん完璧でありますね!!!!!!!!!!!!!!!!
特外部隊ギルチーム……いや! ここでは地下労働部隊ギルチーム……いつでも行けまァす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビッシィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「うるせーぞそこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「は…はうあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビックーン!!!!!!!!

サナバー「す…すまぬリーダー殿
この者達も張り切っておるでな」

ハラベーター「………ふん………新入りどもがつるみやがってよ…
………これからの労働でその調子がいつまで続くかねぇ…?
せめて午前まではくたばんねーでくれよ
…ほら! 散れ!!! 働け働け!!!!!!」
パッパッ!!!!!!!!


サナバー「…了解」


ザ…

ツバメオー「なんだヨあのクソ狸親父……感じ悪」

エンカ「あれが例のギャンブルの元締めでござる
確かにイカサマしそうな小物感があるでござるな」

もみーの「ヘッドショットする?」

サナバー「まぁまぁ……
あの男と争うのはこの場ではない……
それまで……大人しく従ってやろうぞ
…寛容な精神で…」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


184 : 名無しさん@避難中 :2017/02/19(日) 02:26:18 fDNhlxawO
ツバメオー「で? なにすればいいの?」

サナバー「そうじゃのう……ツバメオーちゃんやもみーのちゃんにはこっちを手伝ってもらおうかのう」


―――…

びろ〜〜〜〜〜ん!


ツバメオー「うわ広ッ!!!!! なにこの空間!!!!!!!!!」

サナバー「出雲ドーム3個分の広さはあるぞい
この部屋の空間は既に工事終わっておってあとは内装を仕上げていくんじゃ
2人には必要な木材や石材をここに運ぶのを手伝ってもらうかのう」

ツバメオー「ふーん
でもここなんの部屋なの? 運動場かなにか?」

もみーの「…あ! 部屋の隅っこにトイレがあるよ!」

ツバメオー「トイレ?
…ほんとだ!!!! 仕切りの壁もなくポツンとトイレがあるヨ!!!!!!
この部屋まだなんもないのに真っ先にトイレを付けるのかヨ!!!!!!!!」

サナバー「いやいや
あのトイレがこの部屋の本質じゃよ」

ツバメオー「トイレが? どういうことだヨ…」

もみーの「……ねぇツっちゃん……あのトイレ…おかしいねぇ
トイレの便器はあそこにあるけど…その近くにトイレットペーパーもタオルもないよ…
それどころかトイレに水を流すレバーもない…」

ツバメオー「?! …ほんとだ!!!!!!!!
よく見たらあれ便器一つで周辺の機能が一切ないヨ!!!!!!!!
なんなんだヨあれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

サナバー「あるぞい」

ツバメオー「!!!!!?」

サナバー「ほらあそこ……便器のあるこの場所から800mくらい離れた反対側の隅っこに……」
タタタタタタタタタタタタタタ…



タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ…


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ…


ココニ“トイレットペーパー”ガ… >




ツバメオー「そこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブフーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ソレカラ、コノ場所カラ対角線ニナル アッチの隅ッコニ行クト……>


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ…


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ…


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ……


\ 手洗イ場ガアルゾイ。ソシテ… /



タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ………………ゼェゼェゼェ………スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ…



/ ソノ反対側ノ隅ニ『流す』ボタンガアル \




ズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「何もかも遠すぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここ丸々“トイレ”かヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
空間の無駄遣いにもほどがあるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



/ ソシテ… \



タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ………
ギィィィ…ガチャッ…

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ…



部屋ノ真ん中ニアル隠シ階段ヲ降リタ所ガオフロジャー!!!!
――

ばーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「ユニットバスだったのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ユニットしてねーだろこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


185 : 名無しさん@避難中 :2017/02/19(日) 13:30:52 fDNhlxawO
>>183

×
せめて午前まではくたばんねーでくれよ


せめて午前中ぐれーはくたばんなよ


186 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 01:20:56 JGSi53owO
―――

ゴゴゴォン… ゴォォォン…


ハラベーター「今日はこの区画を掘る!!!!!!!!!!!!!!!!
新入りのお前達はここで作業だ!!!!!!!!!!!!!!!!
2時間で10平方mの空間を掘っておけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
出来なかったら減給だ!!!!!!」

ヤンデル「分かった…」

ギル「はい!!!!!!!!!!!!!!!!」



労働者1(…2時間で10平方mって………まったく無茶いうぜ)

労働者2(新入りいびりにしてもハードル高いな…
リーダーは初っ端から連中を潰す気だな…)



ハラベーター「狭い場所だから重機は使えん
このシャベルやツルハシで掘るように!!!!!!!!」

ギル「はい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「そんなのいらない……」

ハラベーター「…なに?」

ヤンデル「素手で十分だ……」
スー…


ヤンデル「勇者聖拳…『波輪亜処鈴』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バグォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

労働者2「な…なんだあいつッ!!!!!!!! パンチで硬い岩盤に穴をーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

労働者1「ここは最悪発破が必要な地層だぜーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゾーーン!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「さすがヤンデルさんですね!!!!!!!!
負けてられません!!!!!!!! こうなったらツルハシとシャベルの二刀流です!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「そいやそいやそいやーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッシャコッ!!!!!!!! ガッシャコッ!!!!!!!! ガッシャコッ!!!!!!!!


労働者1「え…え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ツルハシでえぐった岩をノータイでシャベルを使って掻き出してやがるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
無駄な動きが一切なくてはえーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

労働者2「な…なにもんだこいつら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ハラベーター「…!」


―――

ズシィィィィッ…
エンカ「この岩盤を運べば良いのか?」

労働者3「あ…ああ…
だがあんた…そんな重いものを肩に乗せて大丈夫なのか!?
それだけで1tはくだらねーぞ!!!!!!!!!?」

エンカ「なに 軽いものよ
もう片方の肩が空いてるからもう一つ持てるぞ」

労働者3「超撫で肩になってもしらねーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ミシミシミシ…
エンカ(……あァ……体の内側に生傷が出来ていくのが実感出来る…)
ハァハァ…


―――

ビラコ「大丈夫ですか〜?
痛いの痛いの飛んでけ〜〜〜! ですよ☆」

労働者4「え…えへへへ〜〜〜〜!!!!!!
と…飛んでいったァ〜〜〜〜〜!!!!!! これでまた頑張れりゅうぅ〜〜〜〜!!!!!!!!」

労働者5「お…俺も擦りむいちゃって…!!!!!!!!!!!!!!!!」

労働者6「俺も俺も!!!!!!!!」

労働者7「僕も股間が痛いです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいのわいの…


ハラベーター「…………っ!」
ギギギ…


187 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 01:43:14 JGSi53owO
―――

労働者1「は…はえぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
2時間どころか30分で10平方mの空間を掘り尽くしちまった!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「さぁ次はどこの仕事です!!!!!!!!? なんでもやりますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハラベーター「………くッ……
…はじめだけだッ!!!!!!!!!!!!! 調子いいのは…!
ふ…ふん…ならばお望み通りどんどんキツい仕事を回してやる…!」


―――…

ザッ…
サナバー「…ふぅ……ツバメオーちゃん達の所は大丈夫そうじゃ…
こっちはどうなったかのう……む?」



労働者「う…うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! また1時間もせずに掘り切っちまったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「やっと肩があったまってきた………次はどこだ?」
パキポキ…



労働者8「う…うぐぐ…」

ギル「大丈夫でありますか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
具合が悪いなら休んでいて下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたの仕事は自分が引き受けます!!!!!!!!!!!!!!!!
他の方々も!!!!! 体調が悪くなったり作業が大変だったりしたらすぐに自分に言って下さい!!!!!!!!
このウラ・ギル…出来うる限り力をお貸ししますので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

労働者1「すまねぇ!!!!!!!! こっちの柱立てるの手伝ってくれ!!!!!!!!」

ギル「おまかせを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ウソニ「この行程表通りだと効率が悪いな
ここをこうして…こうした方が流れがいいだろう」

労働者2「おぉ…確かにそうだな!!!!!!
じゃあすぐに修正する!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「あとこの場所を重機で掘削するなら俺にさせてくれ
手間無く短い時間で掘削する方法がある
そうした方が有害な排気ガスが最小限に抑えられて良いだろう」

労働者2「あんた重機まで操作出来るのか!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「俺は銃器を扱ってる
だから重機も行けると思う」
きゅぴ〜〜〜ん!!

労働者2「ダジャレーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ズオオオオオオオオオオオン…
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドガガガガ…


エンカ「さぁ次は何をするかー!!! …ん!!!?」



ガゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
労働者7「う…うわぁ!!!!!!! ショベルカーが暴走して…!!!!
あ…あぶねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴゴオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブォンブォンブォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

労働者10「ひ…ひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババッ!!!!!!!!
エンカ「危ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズガアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《暴走するショベルカーのアームを受け止めるエンカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ミシッ…
エンカ「ぐ…ぐはっ…」

労働者10「あ…あんた!!!!!!!! お…俺をかばって…!!!
だ…大丈夫か!!!!!!!?」

エンカ「……!!!!!!!!!!」


ペインエンカ「生傷サイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

カァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【ペインエンカ…Lv.5!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


労働者10「なんか変身したーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!


188 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 02:05:30 JGSi53owO
ペインエンカ「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今ならどんどん掘り進めるで候ーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガァッ!!!!!!!! ドガガァッーーーーー!!!!!!!!!!!
バッガアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!

労働者9「う…うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!?
みるみるうちに地下の空間が広がっていくぞーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!」


ヤンデル「…変身…!
その手があったか…! 俺も変身すればもっと早くなるかも…」

ギル「さすがに超パワー2人で掘削したら地下そのものが崩れそうです…」



??「オラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「?!!!! なんですか!? 今の怒声は!!!!!!?」

ヤンデル「…今の……ビラコさんぽくなかったか…?」

ギル「はぇ!!!!!!!!!!!!!?」


――― 医務室

ビラコ「なんですかこの天かすみたいな設備の治療所とやる気の感じられない治療はーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
アッオォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? 責任者出てこいですよぅおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

医師「な…なんだこのアマ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ビラコ「責任者はてめーかこのヤブがァーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッキィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

医師「ほんブバリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャーッ!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「なんですかここは!!!!!!!!!!!!!!!!? これのどこが治療所です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
患者さん達は雑魚寝でしかも地べた!!!!!!!!!!!!!!!!!!
敷いてあるのはナイロンのシート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
こんなひどい寝床がありますか!!!!!!!! ベッドが無理であってもせめてちゃんとしたシーツを置くのが普通ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!
医療器具もそのまま使いまわしてるのが見て取れるです!!!!!!!!!!!!!!!! ちゃんと消毒するのが常識ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
治療するってレベルじゃねーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

医師「…こ…こんな地下に居るクズどもに真っ当な設備なんていらねーだろ…!」

ビラコ「ふざけんな〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボガガァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

医師「めぽォーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「どこに居ようとどんな立場だろうと人の命は平等です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたのような非常識な医者もどきが人の命を選別しようなんて言語道断です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウ!!!!!!!!

医師「し…しらねーよ…!!!!!
そもそも俺医者じゃなくてハニワ製造業だし…!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「失せやがれーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボッギャアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

ハニワ製造師「えぶりばッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「医療なめんじゃねーですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…ここは私が引き受けるです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!


189 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 02:34:46 JGSi53owO
ビラコ「皆さん!!!!!! 私が来たからにはもう安心ですよっ!!!!
皆さんの痛いの全部治してあげるですよ!!!!!!!
天狗様の名にかけて!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ビラコさん!!!!!!!!」

ビラコ「あう! ギル君ごめんなさいですよ
お仕事関係ないことやっちゃってるですよ…」

ギル「いえ ビラコさんらしいですよ!
必要なことがあれば手伝いますが?」

ビラコ「ありがとうですよ♪
じゃあ……綺麗なシーツや敷物が欲しいですよ!
余ってるのがあったらいっぱい欲しいです」

ギル「分かりました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


――― そして…

バタバタバタ!!!!!!!!
ギル「追加で持ってきましたよ!!!!!!!!!!!!!!!!
布団やシーツやいろいろ!!!!!!!!」

ビラコ「ありがとうですようっ♪
今ちょうど 私が急いで調合したお薬が出来たです
これを飲ませてあげるですよ♪」

ザッ
ウソニ「なら俺も手伝いますよ」

もみーの「私も私も!!!!! ツっちゃんとやってたお仕事も終わったからお手伝いします!!!!!!!!」

ビラコ「お願いしますですよ♪」

―――


労働者A「うお……あ………体が…よくなっていく…」
パアアアア…

ギル「さすがビラコさんの薬であります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
秒で治りますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「これからどんどん作るですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーのちゃん!!!!!!!! フラスコっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「はいっ!」
サッ!

ビラコ「汗!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「はいっ!!」
ふきふき

ビラコ「天狗!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「はい!!!!」
かぽっ

ビラコ「シュココおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ササササササササッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「作業スピードが上がったぁーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


――― そすて

わいわいわいわい

労働者B「おぉ…久々だ…こんなに体が軽いのは…」

労働者C「…ありがとう……ありがとう……
先生やあんたらのおかげだ……ありがとう……」

ビラコ「当然のことですよ♪」

ハニワ製造師「え…えへへ……
患者さんの快気祝いにハニワなんて……どうです姐さん?」

ビラコ「帰れ」


―――

労働者1「すごい!!!!!!!!!!!!!!!!!
たった半日で数週間分の行程が終わったぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

労働者2「あんたらのおかげだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「………いや…ちょうどいい鍛練にもなった……」

エンカ「うむ!!!!! 拙者も…こういう現場でしか味わえん生傷をいくつも経験できて非常に充実したでござる!!!!!!!!!」

労働者3「あんたらの連れ合いの細身のあんちゃんが発案してくれたの重機の新しい運用の仕方のおかげで排気ガスの量も抑えられたよ!
こんなに空気が綺麗な現場は久々だ!!!!!!!」

労働者4「お前らはこの地下の救世主だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわいわい…



ハラベーター「ぐ…ぐぬぬぬぅ〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリギリギリ…!


190 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 10:40:34 TCUzwbv.0
秒で治るwww


191 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 22:43:40 JGSi53owO
ハラベーター「く…くそ…アイツら……どんな仕事をやらせてもそつなくこなしてやがる…
この地下の労働は地獄の労働とも言われる過酷なものなのに…!
あいつら…まるで地獄以上の修羅場を何度も潜ってるようだ…!
……おかげで他の労働者の連中が連中を祭り上げてやがる…!!!!!!!
ここのリーダーは俺だぞ…! ここで尊敬されるべきは俺だけであるべきだろうがァ…!!!!!!!!!!」
ギリギリ…



わあわあ


サナバー「……」

サナバー(ギル達………なんと生き生きにしておるのか…
このような中でも…あやつらは何一つ諦めておらん………
……あぁそうか わしは仲間を失って…それ以外にも失っていたものがあったのか…
……どんなとこにあっても諦めない心……
いかに言葉でポジティブを装うと…わしの心からそれが失われていたんじゃ…
………ギル達を見ていて思い出したぞ…!!!!
あの不屈の心を…情熱を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ダッ!!!!!!!!
サナバー「リーダー殿!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハラベーター「あ…あァ?!!」

サナバー「ギル達が頑張りすぎてわしらの仕事がないぞい!!!!!!!!
はやく次の予定を組んでくれい!!!!!!!! わしも働きたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「…
…てめェ…………仲間が来たからって調子に乗りやがって…
………おめェの狙いは分かってる…
あの“ギャンブル”だろうが…!!!!!!!!!
あいつらも…そのために呼んだんだろ…!?」

サナバー「…………あぁそうじゃ」

ハラベーター「………くく…く…
………来るなら来い…!!!!! いつでも相手になってやるからよォ……!!!!!!!!!!!
そして教えてやるぜ…!!!!
この地下に人生の逆転劇はねーとなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ……



――― 夜…

ギル「夕食です!!!!!!!!!!!!!!!!
今日は大変働いたんでお腹ペコペコですよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ご飯なんだろうな……」



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まるごとキャベツの芯サラダ

魚のエラのフライ

わかめのみそ汁スープ抜き

生麦


どよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…


ツバメオー「なんだこれ…」

サナバー「む…むぅ
今日もハズレじゃのう…」

エンカ「これじゃあ腹が膨れんでござるなぁ!!!!!
…だが!!!!!」

ビラコ「こんなときはぁ…!」

ギル「はい!!!!!!!!!!
ネアメ特製…秘伝・河童の粉!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バァーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「な…なんじゃ!!!? その粉は!!!!?」

ギル「これはネアメの料理長が作った料理粉であります
これをかけて食べるとアラ不思議!!!!! どんな料理であっても自分の好きな食べ物の味になるのです!!!!!!!」

サナバー「な…なんと…そんなものが…!?」

ギル「実際に試してみましょう! サナバーさんのご飯に粉をかけて………OK!」
パッパッ

サナバー「こ…これでわしの好きな食べ物の味になったと…?
どれ…」
パク…

サナバー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほ…ほんとじゃ!!!!!!!!
魚のエラのフライの味が………かまぼこの味に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「好み地味だな!!!!!!!!」


192 : 名無しさん@避難中 :2017/02/21(火) 23:53:45 JGSi53owO
ギル「今回はこんなんをいっぱい持って来たんで地下の皆さんどうぞ」

労働者1「ほ…ほんとか!!!!!!!?」

労働者2「お…おぉーーッッ!!!!!!!! ほんとだ…味気ない飯が…ラーメン味に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

労働者3「う…おおぉ…!!!!!! 何年もここにいるがこんな娑婆っ気のある飯は初めてだ…!!!!!!!!
うぅ…ありがてェ…ありがてェ…!!!!!!!!!!!!!!!!」


わいわいわい!!!!!!!!


エンカ「ははは!!!!! 労働のあとの飯くらい楽しくやりたいものでござるからなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「これだけの人数に粉を使ったらすぐなくなるんじゃないか」

ギル「大丈夫であります!!!!!!!!!!!!!!!!
この粉はこの“粉の素”があればいくらでも作れます!!!!!!!!
この素を箱に入れて一晩おけば100人分の粉が自動で作られます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「都合良すぎだヨ」

労働者4「あんたらのおかげでこれから毎日楽しい夕食が送れるぜ!!!!!!!!
これは感謝のしるしだ!!!! 今日の食後のデザートのきのこの山!!!!!!!!」

労働者5「俺のもやるよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

労働者達『俺達のも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わいわい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「あ…ありがとうございます!!!!!!!!」

サナバー(たけのこが良かった…)

ヤンデル「すぎのこ村はないのか……」

ツバメオー「船の描いたやつ以外のチョコなんて食えねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「久々に天狗最中食べたいですよ〜」


――― 夜…

バターン!!!!
ギル「ひやー!!!!!!! 疲れましたー!!!!!!!!」

エンカ「ネアメでの働きとはまた別で体力を使うな
まぁ日々の鍛練のおかげもあってそこまで苦痛でもないが」

ツバメオー「ボクは疲れたヨ…
あの化け猫……はやく話つけてくれないかな…」

ヤンデル「…上はかなり広そうだし…ネコでも時間かかるかもな…
まぁゆっくり待てばいい……
ツバメも…明日もちゃんと働いてちゃんと死ねよ…」

ギル「まぁそういうことです
……明日に備えてはやく休みましょう
自分はこのまま寝ます………」

エンカ「拙者は……筋トレでもするか!!!!
ヤン坊もやるか!?」

ヤンデル「やる…」


ツバメオー「ボクももう寝ようかな…」

ビラコ「あれ〜? ホントにいいですか? ツバちゃん?」

ツバメオー「え……なんで?」

ビラコ「汗いっぱいかいたですよ! やっぱりお風呂入りたいですよ!!」

ツバメオー「お風呂とかあるの?」

ビラコ「あるみたいですよ!!!!!! 時間制で!
今は女の子の時間ですよ!!!!!! 行くですか☆」

ツバメオー「行く!!!!!!!!!!!!!!!!」
パッ!!!!!

ビラコ「もみーのちゃんも行くですか?」

もみーの「はいっ!!!!!!!!!!!!!!!!
お兄ちゃん……いいかなぁ?」

ウソニ「……今のお前のボディは『肉体全使用』仕様のボディだが…
まあ問題はないだろう 行くといい」

もみーの「わーい!!!!!!!!!」

ビラコ「よーし!!!!!
じゃあ…サナバーちゃんも行くですか?」

サナバー「……え
…………は?」
ず〜ん…


193 : 名無しさん@避難中 :2017/02/22(水) 00:17:23 kJot1oMAO
サナバー「…いや………なに………は?」

ビラコ「何って! お風呂ですよう!!!!!!! お風呂!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「いやあの…」

ツバメオー「なに〜? 行かないの?
こんなところに何ヶ月もいるから麻痺したかな
お風呂は毎日入らないとダメだヨ
女の子なら尚更」

ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「お…女の子?!!!!!!!!!!!! いやあのわし…おと…」

ビラコ「はーい♪ だから早く行きましょー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐいぐい!!!!!!!!

サナバー「ちょ…ちょっとまって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あのわし違くて…!!!!!!!! 違くてあのッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「はいはいもーうるさいヨ!!!!!!!!
こっちは体がカピカピしてんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
行こ行こ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズイズイ!!!!!!!!

サナバー「ま…待って〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
違くて〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! ほんと違いくて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「?」


――― 脱衣所

ツバメオー「ほーん 結構でかそうだヨ」

もみーの「入るの楽しみだね〜」

ビラコ「はやく服脱いで行くですよ♪」
ぬぐぬぐ

サナバー「ほがフグッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシーッ!!!!!!!!!!!!!!!! バッ!!!!!!!!

しゅるしゅる
ツバメオー「? どうしたの? 顔隠して」

サナバー「いやあのホント………違くて……!
わし………あの………で…出る…!!!!!!!!!!!
お…お風呂はいいんで…ホント…!」
そそくさ…

ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「ダーメですよ〜〜〜〜〜」
ニコー

サナバー「いやあのホント違うんじゃマジでこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドキドキドキドキドキドキ

ツバメオー「さっきから違う違うなんなんだヨ」

もみーの「もしかして人とお風呂入るの苦手?」

ビラコ「あら〜
恥ずかしがり屋さんですよ<3
でも大丈夫ですよ☆ 裸になればみんなおんなじ! 怖くないですよ!
私がお洋服ぬぎぬぎさせてあげるですよ♪」
ガッ…しゅるしゅる

サナバー「い…い…いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やめてええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「いやいくらなんても嫌がりすぎ…」

ビラコ「はい脱げましたー!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!













チーン☆

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズシィィィンンンンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ビラコ「あら」

ツバメオー「―――」

もみーの「ひえっ」


―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


194 : 名無しさん@避難中 :2017/02/22(水) 00:26:25 kJot1oMAO
――――

ぎやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





バッ!!!!!!!!
ギル「!!!!!!!!? なんです!!!!!!?」

エンカ「今の悲鳴はツバ嬢とビラビラ嬢ともみーの嬢のものではないか?!!!!!!!」

ヤンデル「…ど…どこに行ったんだ…!!!!!?」

ウソニ「あの“4人”ならお風呂に行くと行って出て行ったが……」

エンカ「お風呂だと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
こりゃいかん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!

ギル「皆さん今行きます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 脱衣所前


ヤンデル「こ…この中か……
一体何があったんだろう………」

エンカ「行かねば分からぬ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「えぇッ…?! でも…」

エンカ「仲間のピンチぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いかねばならんで早漏!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
タラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「鼻血が下心を如実に表してるんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「拙者は行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いざナムサン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「同行します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「お…俺は…やめとく…!!!!!!!!!!!」
ドキドキ…


195 : 名無しさん@避難中 :2017/02/22(水) 00:48:57 kJot1oMAO
ギル「お三人方ァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「無事かビラビラ嬢ォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラビラ嬢はどこだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラビラビラビラビラビラビラビラビラビラ嬢ォォォォォォォォォォォォウオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッバッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


2人『ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「だ…大蛇!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
脱衣所に大蛇が居るぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「い…いや違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「うっ……うっ……」
つー…


ギル「サナバーさんのチ○コだァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「なにィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何と言うデカさ!!!!!!!!!!!!!!!! まるで一人四万十川よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ワナワナワナ…
ビラコ「あ………あ………」
すっぽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!☆

http://i.imgur.com/C5vzhFf.jpg

2人『決まったァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ヒャホオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「こ…こらぁっ」


2人『!!!!!!!!』
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「み…見るなぁ!!!!!!!! 出ろぉっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

http://i.imgur.com/zflvjq7.jpg

2人『∵∵∵∵∵∵∵』
す〜〜〜ん…

ツバメオー「お姉さんとの反応の差はなんだそれよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーの「だ…だめですよー! 今は女の子のなんですから…!」


2人『…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2人『ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ビクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「はやく出ていかないとー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッチィィィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウィーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

http://i.imgur.com/y49GDGH.jpg

エンカ「ジェ……ジェッ○ジャガーだアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「もみーのさんの服の下はジェットジャガーだったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボボォーボッ!!!!!!!!!!!!!!!!


196 : 名無しさん@避難中 :2017/02/22(水) 01:46:40 kJot1oMAO
――― そして…


サナバー「ぅうう……ううううぅ…」
ぽろぽろ………


しゅうううううう…
ギル「あべべべべ…」

ぷすぷすぷすぷす…
エンカ「ひ…ひどいでござるぞ…拙者達は心配して駆け込んだだけだというのに…」

ツバメオー「うるさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ヤンデル(入らなくて良かった…)

ギル「………それにしても…ツバメオーさん達…サナバーさんを“女の子”だと思ってたんですね…」

ツバメオー「お…思うだろ!!!!!!!! こんな見た目してたら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「わしは男じゃ……男なんじゃあぁ………ぁ……あう…あう……ぁばぁぁぁ…」
ぽろぽろ…ぽろぽろ……つー…

エンカ「まぁ紛らわしいが…拙者はすぐ看破したぞ」

ウソニ「俺は分からなかったが」

ツバメオー「ボク達は女の子だと思ったの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それで一緒にお風呂に入ろうとしたら………そしたら……
あの化け物が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ひ……ひぃぃぃぃぃっぐぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビクーッ!!!!!!!!

ヤンデル「ツバメ………人の股間を指差すなよ…」

ツバメオー「うっせー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あそこに大蛇が隠れてんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの化け物チ○コはやべーヨ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル!!!!!!!! お前のチ○コの10倍は大きく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルのチ○コの30倍はでかかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「そんなに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞぞ〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ちょっ……いくらなんでも自分小さすぎませんそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「あまりのデカさに………ほら見て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「掛巻も畏き御天狗大神の大前に恐み恐みも白さく
此の奉る幣を安幣の足幣と見し給ひ受坐して
皇が大御代を平長の大御代と
堅磐に常磐に守給ひ茂御代に幸へ給ひ
親王達を始奉て臣達等百官人達を
弥高に弥廣に栄令仕奉
天下の公民の取作る五穀を
水穂の足穂に成幸へ給へと
鵜自物頭根突抜て是の幣を稱辭竟奉くと申す………」
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…

ツバメオー「お姉さんなんて間近で見たチ○コを天狗の化身だと思い込んでしまって“祝詞”あげはじめるほどだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「どんだけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズコーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


197 : 名無しさん@避難中 :2017/02/22(水) 13:56:08 58W2R4Kw0
ジェッジャガもみーのかわいい


198 : 名無しさん@避難中 :2017/02/23(木) 00:28:42 kOTmMkfAO
エンカ「いやあ確かにデカかった
拙者も初見は素で『島根の伝統芸能の石見神楽にに出てくるヤマタノオロチのやつかな?』と思ったでござるからな…
いやはや拙者もかつては“南の大ウミヘビ(1967)”と呼ばれて恐れ崇められていたが…それ以上の逸材がいようとはな…………
世界は広い……拙者もまだまだでござる………」
ガク…

サナバー「いやそんな自信なくさんでも…」

ギル「いや確かに立派でした…
今夜はサナバーさんのチ○コトークで夜を明かせそうであります…」

サナバー「そんなトークで朝を迎えとうないわい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……はあ………股間の事をイジられるのはあまり好きじゃないんじゃ…
だが…それも仕方ないことか………何故ならわしは……“ウマ人”じゃからな……」
ガク…

ヤンデル「ウマ人…?
なんだそれ……」

サナバー「実は…………わしは馬らしいんじゃ…」
カッ…!!!!!!!!

ツバメオー「何言ってだこいつ」

ウソニ「どこをどう見ても人だが」

サナバー「いや………まぁ今は人じゃが…
……わしの“源流”じゃよ……

…昔の偉い人が説いた話にこういうものがあるじゃろう
『人間は猿から進化した』……と」

エンカ「あぁ聞いた事があるでござるな
確か大昔の猿がプロテインを食べることで筋肉が成長…そして大型化し…プロテインの副作用で頭などのごくわずかな部分を残して体毛が抜け落ち…今の人間の姿になった、と………」

サナバー「いやそのプロテイン説は間違っとるけども」

ツバメオー「え? なに?
じゃあお前は猿からじゃなくて馬から進化したってこと?」

サナバー「そうらしい…」

ギル「なんと………そんな人間が居るとは…
…何故そうだと分かったのです?」

サナバー「ここに落とされる前 わしの股間を見た帝国の馬達がそう言っておった
地下に落ちてから人に色々話を聞いたんじゃが…
ウマ人はわし以外にも世界に何人か居るらしい
進化の過程で猿進化組と混ざり合ったため外見に大きな違いはないんじゃが…
ウマ人は祖先が馬である名残が体の一部に残るらしい…
それが…」

エンカ「…そうか!!!!!!!! チ○コか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「なるほど!!!!!! チ○コが馬並にでかいデカチ○コ野郎は馬が先祖ってことだね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
確かにお前のチ○コは大蛇とも取れるけどどっちかと言えば馬のクソデカチ○コに近いチ○コだったかもしれないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故ボクがこうもチ○コに詳しいかというとホモ同人作家として男体を知り尽くすためにチ○コの勉強をしてたからだヨ
でもさすがにリアル人間チ○コをまじまじと見るのは気持ち悪かったので動物図鑑で色々なチ○コを見たんだヨ!!!!!!!!
一応VRの島根旅行の時にギルのチ○コも見てたけどギルのチ○コは小さすぎて顕微鏡が居るレベルのチ○コだったからあまりチ○コの勉強にはならないチ○コだったヨチ○コ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「ツっちゃんオチ○チン言い過ぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……きゃっ! 恥ずかしい/////」

ウソニ「貴様もみーのに汚い言葉使わせるなヘッド撃つぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「顕微鏡居るレベルのチ○コとかひどいですよツバメさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


199 : 名無しさん@避難中 :2017/02/23(木) 01:23:16 kOTmMkfAO
サナバー「ま…まぁそういう事じゃ
男のウマ人は平均的にチ○コがでかくなるらしい
女の場合は若いうちから胸がすごく成長するらしいぞい…
あと無意識に名前に馬の要素を入れてしまうのもウマ人の特徴の一つだという…
わしの場合はサナ馬ーじゃな」

ツバメオー「ひどい後付けを見た」




――― そのころ



カツコツカツコツカツコツ……

ネコ【……先程から長いことこの坂道を下っておるにゃお…
着々と地下に降りているのは良いが…下から誰か来ないか?
こんな場所で誰かとすれ違っても隠れる場所がないにゃお…】

ラッキー「だいじょうぶです
ここは私のようなノーマル馬がとおる通路ですので…警備の黒馬達はほとんどつかいません」

ネコ【にゃるほど…それで階段ではなく坂道なのだにゃ
…しかし不思議だにゃお
何故この帝国には二足歩行の馬が居るにゃん?
かと思えばお前のような普通の馬も居るし…】

ラッキー「……二足歩行で人語をあやつる“黒馬”達は『授かりの馬』とよばれるひとたちです
黒馬達はウマ帝国のトップであり最強の馬であるウマニール様より智恵をいただいてるのです
だから流暢に人語でしゃべりますし…ついでにたちあがることもできるのです
ウマニール様から与えられた智恵は数日持続して元にもどりますが
すぐにまたウマニール様から智恵をいただきます」

ネコ【…ほう…智恵をな…】

ラッキー「黒馬達の多くは帝国の警備やウマニール様のお世話をするのに使われるので 馬の中でも優秀な“サラブレッド”をちゅうしんにえらばれます
…サラブレッドなだけあって身体能力は高く…たたかえば人間の軍人をはるかにこえる戦力をほこります
できるだけたたかうのは避けた方がいいでしょう」

ネコ【にゃむ まぁ気をつけておこう
…………しかし智恵を受ける馬に…智恵を授ける馬……
ウマニール………………ふむ…まさかな】

ラッキー「なにか…?」

ネコ【いやぁにゃんでもないにゃお
不思議な馬もおるものだにゃ】

ラッキー「…わたしからみるとあなたも不思議な…猫だとおもいます…
もしや…あなたも誰かから智恵を戴いて…?」

ネコ【吾輩は吾輩である
まぁ吾輩の事は良いだろうにゃお
それより一つ聞きたいのだがにゃお】

ラッキー「?」

ネコ【このウマ帝国とやらは一体何を目指しておるにゃお?
表社会であらゆる事業に手を広げ勢力を伸ばす一方で…
…人間を地下に落とし…智恵を与えられた馬達が人間を虐げ監視しながら支配する……
吾輩はそこからどす黒い思想を感じて仕方がないのだがにゃお?】

ラッキー「………
………以前きいたことがあります
…………ウマ帝国の………いや…
ウマニール様の最終目標……それは
…『家畜からの脱却』…『馬達の地位向上』…そして…『逆転』…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまり……ウマニール様がめざすものは…馬が人間を使い 馬が全てを支配する世界…ッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!!!

ネコ【…………なるほどにゃ
つまりこの地の底は馬達が目指すこの世界の未来の縮図と言うわけか
野心に溢れておるにゃ
まぁ…最近の人間は調子こいて地上を我が物顔で荒らしてるからな…
そうしたくなっても無理はないかもにゃ】

ラッキー「………」

ネコ【お前はその考えにはどう思っているにゃお?】

ラッキー「! …………
………私は……………………
………………立場が逆転して…私が人の背中に乗るより………
私が大好きな人を背中にのせたい……それだけです
私はそれが馬の本分だと思ってます…だから…」

ネコ【逆転も支配もいらない…と…
…分かった! ならば……ウマニールとやらに会ったら
要求ついでに支配のことについても考え直すよう訴えるにゃお!
吾輩とお前でな!!!!!!!!!!】
ニャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「…ハイッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒヒーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


200 : 名無しさん@避難中 :2017/02/23(木) 12:17:33 vWzN4lJ60
ギルの扱い…w


201 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 00:34:23 CEeXNyMUO
―――

ガコォォォォォン…!

コオオオオオオオオオオオ……………


ラッキー「…ノーマル馬用の通路はここまでです…
ここからは一般通路を通ることになります……
ウマニール様の居る階層まではあと10階層ほど降りる必要がありますね」

ネコ【にゃむふ…大分ゴールが見えてきたにゃ
…にゃが…油断はならんのだろう?】

ラッキー「はい
帝国の最下層付近はウマニール様の私室であるのと同時にウマ帝国の大事なデータや金品がほかんされている場所でもあります
当然警備も上とは比べものにならないくらいげんじゅうです…
配備されてる黒馬も質が高い超サラブレッド級ばかり…!
地上であれば五冠馬は取るであろう猛者達です…!」

ネコ【…その警備をかい潜って下がっていくか…
ふむ……
見たところこの先の通路は隙間が多く隠れる場所には困りそうにないが…
警備を恐れて隠れながら隠れながらで一歩ずつ進んでいると時間がかかりそうだにゃ…】

ラッキー「そうでしょうね…
だから私が先に行って通路のようすを伺います
警備がなければ合図を送ります
その合図があったら一気に通路を駆け抜けて来て下さい
それを繰り返してむだなくすすみましょう」

ネコ【にゃん
名案だ
して…その合図とはどんなものだにゃお?
確認しておきたい】

ラッキー「それはもうきめてあります
『警備がいなかった時の合図』と『警備がいた時の合図』でわけておきますね
まず警備がいなかった場合…」


スゥ…
ラッキー「私が自分の尻尾で自分の尻をスパンキングします」
スパァーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「そのあと
『ほゃ……ァ…ヨ…ほォォォ〜〜〜〜〜……ウッ…アォ…』と鳴きます
その合図があったら駆けて来てください
……そして次に 警備が居た場合ですが…」


スゥ…
ラッキー「私が自分の尻尾で自分の尻をスパンキングします」
スパァーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「そのあと
その場でウンコをするのでその場合は留まってください」

ネコ【……………いや…
もっと…違う合図とかないのか…?】

ラッキー「…すみません…私は四足歩行の普通の馬なもので…可能なアクトにも限界があります…
だから私が出来る最善の合図は尻尾で尻を叩くかウンコをするか…その二つしかないないのです………」
しゅん…

ネコ【いや
まぁ吾輩は別にいいんだがにゃ?
ただ通路でウンコとかしたら逆にバレるんじゃないかにゃっと思っただけにゃお】

ラッキー「大丈夫です
ウンコ垂れ流しはこの帝国ではデフォですので」

ネコ【そうなのか…………
それならいいんだがにゃお…】

ラッキー「ならばこの合図で…いきます!!!!!!!!
大体50m間隔で合図をおくっていきますので!!!!!」
ザッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パカラッ… パカラッ…

ラッキー「……」
キョロキョロ…

ラッキー「………!」
スゥ……スパァーンッ!!!!!!!!




ネコ(尻尾で尻を叩いた……さぁそのあとの合図は?)



ラッキー「…………!」
ぷるぷるぷる……………
ジョジョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…



ネコ(えっ!!!!!? おしっこ!!!!!!!!!!?
どっち!!!!!!!!!!!!!!!!?)
ドォーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


202 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 00:40:24 xdJdSlKM0
wwwwww


203 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 01:15:22 CEeXNyMUO
ジョジョジョジョジョジョっ…ジョっ…ジョっ…ジョっジョっ…



ネコ(おしっこ!!!!!!!!? 恐ろしく切れの悪いおしっこにゃと!!!!!!!!!!!!?
そんな合図聞いてないにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ど…どっち!!!!!!? どっちにゃ!!!!!!!!!?
…いや…! ウンコじゃないから行っても…)
ス…



スタスタ…
黒馬「ん!? おいラッキーこんな所で何をしている!!!!!!!!!!?」



サーッ!!!!!!!!
ネコ(違った!!!!!!!! “居る”方の合図だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ラッキー「ひ…ひひーん…」

黒馬「なに? 下層に用がある?
普通の馬のお前が一体何故…………まぁいいが…
……ていうか小便するなら道の真ん中じゃなくて端っこでしろよ…」
スタスタスタ

ラッキー「…………」



スッ… パカラッパカラッパカラッパカラッ


ネコ(戻ってきた…)

ラッキー「ご…ごめんなさい…
気張ってるうちにどっちか分からなくなって…」

ネコ【いや……良い…
割とよくある話にゃお……ドンマイにゃ】
お年寄り界隈では

ラッキー「今のでおしっこは出尽くしたんで次から大丈夫です!
いきましょう!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― しかしその後も軟膏を極めた…


スパァーンッ!!!!
ラッキー「ほゃ……ァ…ヨ…ほォォォ〜〜〜〜〜……ウッ…アォ…」


ネコ(“居ない”合図!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
バッ!!!!!!!!


ドドドドドッ!!!!!!!!
黒馬「発情したメスはどこだ!!!!!!!! 発情したメスはどこだッ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【嬌声と勘違いして逆に寄ってきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


スパァーンッ!!!!!!!!ラッキー「ほゃ……ァ…ヨ…ほォォォ〜〜〜〜〜……ウッ…アォ…」
ぽろぽろぽろぽろ…


ネコ【いや合図両方出てる出てる!!!!!!!!
それノーマル便意!!!!!!!!!!!!!!!!? 普通に便意催したやつ!!!!!!!!!!!!!!!!?】
ブーッ!!!!!!!!


―――

ラッキー「……」
スタスタ…

プリプリプリプリプリプリ…


ネコ【もう歩きながらウンコだだもれにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!
肛門ガバガバにゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ぞぞ〜〜〜〜ん!!!!!!!!


―――

ラッキー「…………!! …………ッ!!!!」
プスッ…プス〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!
プススス〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!



ネコ【遂にウンコ枯渇して屁しか出なくなっとる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
で〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― そして…

5時間後


ネコ【……にゃ…にゃあ…
数百m進むだけで結局大分時間かかったにゃお…
全然無駄だらけだったにゃお…
まだ…1階層も降りれてないが……この調子でいつまでかかるんだにゃお…】

ラッキー「…いや…もう大丈夫です」

ネコ【!?】


204 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 01:59:33 CEeXNyMUO
ネコ【…大丈夫とはどういう事にゃお?】

ラッキー「“この場所”まで来れば最下層までの道のりはクリアしたようなもの……ということです
こちらをみてください」
バンッ…

ネコ【にゃ?
床に小さな蓋がしてあるにゃ…】

ラッキー「この蓋を開けるとここには“道”があります
…道といっても一種の通気孔のようなもので…狭いですが…
しかしこの通気孔は最下層と一直線につながっています
つまりここを通れば間をとばして一気に最下層までいけます」

ネコ【にゃんと!!!!!!!
そんな都合のいいワープロードがあるのか!!!!!!!!】

ラッキー「はい
しかしすごく狭く…人間であっても大人ほどの大きさになると入れません
……ネコさんでも…この道は厳しいでしょうか…」

ネコ【にゃにゃにゃ
確かに吾輩は人間の大人よりデカイが 体のしなやかしは比べものにならん
そのくらいの狭さなら通れるにゃお】

ラッキー「そうですか…!
ならばネコさんはここから一気に最下層へくだってください!
私は普通に最下層へおりますので!!!!!!!」

ネコ【うむ そうしよう
…しかしこの通気孔の繋がる先の場所は安全なのか?】

ラッキー「この通気孔の出口がある場所は普段人気のすくない通路の行き止まりの場所なのでたぶん安全だと思います」

ネコ【そうか
ならばそこで落ち合おうぞ ラッキーよ】

ラッキー「…はい!
…お気をつけて!! 途中で詰まったりしたら…さすがにたすけだせませんので…!」

ネコ【にゃにゃにゃにゃにゃにゃ…! 安心しろにゃ!
そんなことにはならん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


――― そして…

ぎっちり…
ネコ【詰まった…】
ズ〜〜ン…

ネコ【…にゃ〜む…最初は調子良かったんだが…途中から狭くなったか…体がこれ以上動かんにゃ…
もう半分は行ってるからいまさら引き返せんにゃお…
ふーむ…こうなったら…あの技を使うしかあるまいか…
『流動液猫化』を…】
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



『流動液猫化』とは…
自身の体を限りなく液体に近い状態にする技である…
猫は極限までリラックスすると体の性質が水のようなものへと変化するのだ
寝ている猫達がやたらフニャフニャするのはこの技が発動してるからに他ならない

〜ねこぱんつ第665号『ねこちしき 暗殺応用編』より抜粋〜


ネコ【…久々にゃ…
よし……リラックス……リラックスにゃお…】
ほわほわほわほわ…


―――

ビラコ「はぁ〜〜いにゃんこちゃ〜〜んマタタビですようぅぅ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!
かわいいかわいいですよう〜〜〜!!!!!!! はいいい子いい子です〜〜〜<3<3<3<3<3
こしょこしょ<3 こしょこしょ3 こしょこしょ<3」
のどなぜなぜなぜなぜ……

ビラコ「はーいねんね♪ はーいねんね♪ はーいねんね♪
モッフモフー♪ ねっんっねっ♪」
スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ


―――

ネコ「クルルルルルルルルル…」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…
ふにゃ〜…


―――


ほわほわほわ……
ビラコ「ねーんね♪ ねーんね♪ ねーんね♪………


モアァッッ!!!!!!!!
エンカ「ねーんねーんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
んねーんねーんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜師匠ォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギブミーcuts and bruises!!!!!!!! ギブミーcuts and bruises!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

―――

ガバッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「ふしゃおアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ベコォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぎっちーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【ぐはァァァーーーッ!!!!!!!! リラックス失敗ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
逆にバンプアップしてしまったーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドォ〜〜〜ン!!!!!!!!


205 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 02:30:57 CEeXNyMUO
――― 数十分後

スィィーーー…
ネコ【…ふぅ やっと流動液猫化が発動したにゃお…
リラックスしようとするたびにあのバカが頭を過ぎってなかなか成功しなかったにゃお…
……ハァ…ビラコはともかく……あのアホの存在まで吾輩の心の中の深い場所に根付いていたとは……ショックにゃ……
この任務のあとにちゃんと殺しておくか…】


スィーーー……ストッ…
ネコ【…にゃむ! …どうやら一番下まで着いたようだにゃお!
………ここは…最下層の通路の………天井裏か
…む! ここに蓋がある これを開けて降りれば正真正銘の最下層だにゃ
さて…】



ヒヒーン ヒヒーン ヒヒーン



ネコ【…ん? この下から声がする…
これは…ラッキーか? ラッキーが鳴いているのか
あいつの方が早かったようだにゃ…まぁ当然か】


ヒヒーン ヒヒーン ヒヒーン ヒヒーン


ネコ【……しかし何をこんなに叫んでいる?
言葉にならない鳴き声だにゃお……まるであわてているような…
…………そうか 吾輩を心配しておるのだにゃ
なかなか出てこないから…どこかで詰まったのではないかと思って】

ネコ【それならばはやく出て安心してやらねばにゃ】
カポ……ヒュンッ!!!!!!!!!!


《蓋を開けたネコは勢いよく通路へと飛び降りた!!!!!!!!………と!》


シュタンッ
ネコ【…にゃふっ!!!!
………ここが…………ん!?】


ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【?!!!!!!!】
バッ!!!!!!!


パサァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコは投げられた何かを避けた!!!!!!!!》


ネコ【これは……捕獲用の網!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】


黒馬「…ようこそ侵入者のドラ猫くん…
そう…ここがウマ帝国の最下層だ……」
ザッ…


ネコ【!!!!!!!?】


ズラズラズラズラズラズラズラズラズラ…
ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ…

《…人気のないはずの通路……
そこにたくさんの黒馬達が居た!!!!!!!!
ネコを取り囲んだ!!!!!!!!!!!》


ズラァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ(…どういうことにゃお…
この場所は誰もいないんじゃなかったか…?)


黒馬「………遥か上階層で『謎の影を見た』といった騒ぎがあったと聞いていたが……その犯人……貴様だな…
まさかこんな場所までやってくるとはな…!!!!
ここまで深くやってきた侵入者は初めてだ…!!!!!!!
しかもこんな化け猫とは…!!!!!!!!!!!」

ネコ【………】

黒馬「何が目的か知らんがお前の進撃もここまでだ…
…ウマニール様は睡眠中……お目覚めになる前に処理する…!!!!!!!」
ギンッ…

ネコ(………戦闘は避けられんかにゃお…
しかし…………ラッキーはどうした…?)
シュインッ…

黒馬「……鋭い爪を出して……やる気だな…
だが…多勢に無勢……貴様に勝ち目はない…
………くくく……………それにしても
この侵入者をよくこの場所までおびき寄せてくれたな…手柄だぞ…ラッキー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラッキー「ひ…ひひん…!!!」


ネコ(…?! ラッキー…?!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


206 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 02:39:15 CEeXNyMUO
×
ネコ【それならばはやく出て安心してやらねばにゃ】


ネコ【それならばはやくここから出て安心させてやらねばにゃ】


207 : 名無しさん@避難中 :2017/02/24(金) 12:23:10 xdJdSlKM0
ちゃんと殺しておくてww


208 : 名無しさん@避難中 :2017/02/25(土) 00:32:55 FdtXNs12O
ネコ「……」


ラッキー「ひーん…」

黒馬「くくく…袋の鼠…ならぬ袋の猫よ!!!!!!!!!!!!!!!
ただで済むと思うな…!」

ネコ【………はぁ…そのようだにゃお…
…やれやれ…出来れば相手に被害を与えずにこの潜入を終わらせたかったとこだがにゃお…
さすがにハードすぎたかにゃお………】

黒馬「………被害…? 我々に…?
…何を言っているんだ…?」

ネコ【いやいや…】


ネコ【ただで済まんのはお前らだ……ということだ…!】
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《体勢を低くとるネコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ゾクッ!!!!!!!!
黒馬「や…やる気だッ!!!!!!!! か…構えい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジャキジャキジャキジャキジャキジャキジャキジャキィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《黒馬達も武器を構え臨戦体勢!!!!!!!!!》


ネコ「…………」
ズズズズズズズズズズ…

黒馬「ふ…ふん!!!!!!! いくら勇ましく殺気を放ったところで…!!!!
貴様は逃げ場もない壁を背にし 我々に行く手を塞がれている!!!!!!!!
この物量に押し潰されてしまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガァッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【……ふん……だったら道を開かせるだけにゃ…
…フレイルテイル!!!!!!!! 伸々地走り!!!!!!!!!!!!!!!!】
ヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコは低い体勢のまま二本のフレイルテイルを飛ばした!!!!!!!!》


黒馬「ぬぅ!!!!!!!!?」


しゅるゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スルスルスルスルスルスルスルスルスルスルスルスル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコのフレイルテイルは黒馬達の足元を抜け黒馬達の群れを横断していく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


黒馬「き…器用に馬達の足元を通り抜けて…! 何がしたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

にやっ…
ネコ【馬共の海を割るのさ】
ぐいんっ…


ぐぐ……ぐおんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガガガッ
黒馬「う…おォ!!!!!!!!?」

《ネコは真っすぐ黒馬達の足元を抜けた二本のフレイルテイルを左右に開いた!!!!!!!!!!!!!!!!
フレイルテイルが黒馬達の足を搦め捕る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ネコ【にゃんにゃんモーゼの奇跡!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ぐわぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒馬『ヒヒァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズドザザザザザザザザザザァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《フレイルテイルによって黒馬達の群れが左右に分けられた!!!!!!!!
ネコの目の前を道が開いた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ【…行くぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「ッ!!!!!!!!」


209 : 名無しさん@避難中 :2017/02/25(土) 01:11:08 FdtXNs12O
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【このままトップの居場所まで突っ切る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
方向はどっちにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】

ラッキー「はっ…はい!!!!!!
ウマニール様の部屋はこの大きな通路を行った先の突き当たりです!!!!!
し…しかし警備の馬はこの先にまだまだたくさんいますよ!!!!!!?」

ネコ【構わん!!!!!!!! 突っ切るッ!!!!!!!!!!!!!!!!
速度を上げるぞッ ラッキー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ギンッ!!!!!!!!
ギュオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「……」
パカラッ…パカラッ…

ネコ【どうしたにゃお!!!!!? ラッキー!!!!!!!!!!?】

ラッキー「…いえ…
………ネコさんと待ち合わせ場所にしていたさっきの通路…
本当は警備なんていないはずですが今日に限ってたくさん集まってたんです…
だから…ネコさんに来ないようよびかけていたんです…」

ネコ【そうだったのか
そうか あの時の言葉にならぬ鳴き声は吾輩にそれを伝えるためだったのか
気づかなかったにゃお すまんにゃ】

ラッキー「………いえ……
……………あの…」

ネコ【どうした?】

ラッキー「ネコさんは…私を疑わないのですか?
あんな場所にネコさんを飛び込ませた私を…」

ネコ【疑う? お前が裏切り者だと?
バカにゃ……そんなこと思うわけないだろうがにゃお
そもそもあそこに警備が居たのは偶然だろう?】

ラッキー「そ…そうなんですけど…
ただ…あんな状態になってしまっては…疑われて当然のはず…とおもったので…」

ネコ【見くびるな
吾輩は片目だがこれでも見る目がある
お前のような澄んだ瞳の者が裏切るはずがないと信じておったにゃお
そもそも信用していないなら元から同行など拒否しているにゃ…
だから案ずるでにゃい…吾輩はお前に対して疑心など…一切ない!!!!!!!!
お前のすべてを信用しているぞ…ラッキーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「……ネコさん……
…ありがとうございます……!!!!!!
…懐の大きなあなたに…愚かな事を聞いたわたしをおゆるしください…
………あなたが私をしんじてくださるなら…
わたしもそれに答えねばなりません…
……ネコさん!!! 一度止まって!!!!!」
ズザザザーッ!!!!!!!!

キキーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【どうした?】

ラッキー「ここでいったんわかれましょう!!!!!!!
ネコさんはこのまま真っすぐ行って下さい!!!!!
そして私は……」
ザッ……ダダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ラッキーはウマニールの部屋へ続く大きな通路とは別の通路へと走り出した》


ネコ【にゃ!!!!!!? どこへ行く!!!!!!?】



パカラッ パカラッ パカラッ
ラッキー「…スゥーー…」


ラッキー「ヒヒーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(侵入者だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
侵入者はこっちだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)」

ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ラッキー……あいつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


210 : 名無しさん@避難中 :2017/02/27(月) 00:47:27 ONreF0X2O
《ネコ知識》

ネコは立て札(【】←これ)に言葉を書いて自分の意思を表している

立て札に書かれた言葉はウインドウさんボイスで天の声的に再生されるので
誰かに呼び掛けたりしてもちゃんと相手に伝わるのだ!


211 : 名無しさん@避難中 :2017/02/27(月) 01:07:47 ONreF0X2O
ラッキー「ヒヒヒ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(侵入者はこっちの通路に逃げたぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)」
ドドドドドドドドドドドドドドド…!!!!!!!!!!!!!!!!



ザザザザザザザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
黒馬達『こっちだ!!!!!!!!! 総員追え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ…………
しぃーん…



ネコ【…
…ラッキーのやつ…
吾輩のために警備の馬達を別の方に誘導したか…
…お前が作ってくれたこの好機…ありがたく活用させてもらうにゃおッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ダシュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― そして…

ダダダダダダダダダダダダ………
ズザーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【………ここか………】


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…
《ネコの前に重厚でただならぬ威圧感を放つ扉が佇む…!!!!》


ネコ【…ウマ帝国の帝王よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
話がある!!!!!!!!!!!!!!!! 出てくるが良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!



しんー…



ネコ【……反応なし……いないのかにゃお?】


白馬「いらっしゃるぜ…ウマニール様は…この中によ…
だが生憎お休みの時間だ…
相手なら我々がしてやろう…」


ネコ【!!!!!!!】


ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラ…

白馬「…もっとも…無礼な御主への対処は“排除”だがな…」
ギギンッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《どこからともなく現れた白馬の軍団がネコを取り囲んだ…!》


ネコ【……白いな
これまでの黒いのとは別者か…?】

白馬「別も別…
我々は“ウマニール様直属精鋭護衛馬部隊”…
帝国内の雑務や警備にあたる黒馬達の完全上位互換の国宝級サラブレッドの集まりだ
我々の任務はウマニール様の身辺から離れず護衛すること…!!!
…お前はここまでうまく黒馬達を欺き撒いてきたようだが…
結局最後には我々が立ちはだかるのさ………
ゴゴゴ…」

ネコ【ふん
お前達などどうでもいい
黙って通せ ウマニールに用があるのにゃ】

白馬「ふん……不遜な侵入者よ…
お前のような汚いドラ猫をウマニール様のお部屋に上げるわけにはいかぬ…
排除する………」


ズラズラズラズラズラズラズラズラ…
《白馬達はネコを完全に取り囲んだ!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ【……ざっと50人といったところか…
………さっきまでの黒い馬の上位互換というが…
お前達はあれの何倍強いのか?】

白馬「…そうだな…
単純な戦闘力ならば…黒馬の3倍!!!!!!!!!
どうだ…次元が違うだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ほう…つまらん
出直してきた方がいいぞ】
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


212 : 名無しさん@避難中 :2017/02/27(月) 01:44:40 ONreF0X2O
白馬リーダー「なに…?」

ネコ【くくく3倍程度で次元を隔てるほどか……狭い価値観だな】

ビキ…
白馬リーダー「大口を……
………ならば御主は……自らの力を我々と比べてどれほどのものだと評するのだ?」

ネコ【お前達と吾輩の差がどれほどか…ということかにゃお?
ふふん…それならば…………
…計り切れんさ………それこそ“次元が違う”からな…!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬リーダー「…構えィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
警告に従わぬなら徹底排除のみ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【…ラッキーがここまでの作ってくれたが…ここはさすがに本当に戦闘は避けられんにゃ
…いいだろう 全員蹴散らしてくれる…】
スッ………バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《拳を構えるネコ!!!!!!!!!!》


白馬リーダー「…それがお前の戦闘スタイルか…?
あらゆる武器を操る我々に…素手で挑むと…?
しかも…拳は構えても猫の爪すら出さんとは…!!!!!!!」
ギィィィッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ああ
お前らなぞネコパンチで十分………
いや…待てよ?
そうはいっても…せっかくお前らが色んな武器を用意してくれたというのに 吾輩がこんなナメプしていては失礼にあたるにゃあ
それならば…】
ゴソゴソ…

白馬リーダー「?」

ゴソゴソゴソゴソゴソゴソ…ゴソ…
ネコ【…お! いいのがあったにゃお】
スッ…

《ネコは自分の体毛の中から何かを取り出した!!!!!!!!!!
それは…》


ギランッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


白馬リーダー「そ…それは…」

ネコ【吾輩の体毛に絡まっていた吾輩の抜け爪一本…
吾輩はこいつを武器としよう…
どうだ?】

ブチブチブチィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬リーダー「な…なあァァァめるなよォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全員で一斉にかかれェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

白馬達『ブルォルォルォギビィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【抜けても吾輩の爪……ナメているのはお前達だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズパパパァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シュピィーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコが手にした爪で宙を軽く薙ぐと……
放たれた斬撃が床をえぐり削った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


白馬リーダー「ッッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぶ……ぶるぉオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


213 : 名無しさん@避難中 :2017/02/28(火) 12:48:41 YhKFSylwO
ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

白馬達『うぉッうぉッうぉッうぉッうぉッうぉッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バアアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《飛び掛かる白馬達!》


ネコ「………」
グ…

ピュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドカアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ノーモーションで真上へ飛び上がるネコ!!
ネコに突っ込んだ白馬達同士が衝突した!!!!!!!!》


ヒュー…シュタンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【ほーれほれほれ】
チクチクチクチク

白馬達『ぎょえぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《その上に着地したネコは抜け爪で白馬達の尻をチクチクする!!!! 悶絶する白馬達!!!!!!!!》


ネコ【馬の癖にやることは猪突猛進か?
もっとクレバーに来いにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


白馬リーダー「ッ……連携を組めぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
鍛え抜かれたコンビネーションで追い詰めろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【いくらでもこい】

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 数分後…


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………

ズズズズズズズズズ………


白馬達『……ぐ…ぐふ…』
しゅうううう…


白馬リーダー「はぁッ…はぁッ……つ…強い…
いくら鍛え抜かれたコンビネーションを駆使しても…指一本触れられないとは…
なんなんだ…御主は…!!!!!!!」

ネコ【にゃふん
馬は持久力は優れてるかもしれんが瞬間的な反応やスピードなら猫並の吾輩の方が優れている
……いや…その持久力も…お前達は大したことないな
知恵と人型を得て怠慢を覚えたか? 本来の持ち味が死んでいるぞ
まだ…馬型のままでいたラッキーや……
ネアメにいるペトロ達の方が持久力は上だぞ】




ピクッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬達『…ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

白馬リーダー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギラッ…



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【…? 急に今までにないほどの強い殺気…?】


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
白馬リーダー「…………“ペトロ”だと………貴様…
あのペトロを知っているのかッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【にゃ…?
ペトロならネアメにたくさん居る……
吾輩にとっては気のいい仲間のようなものだがにゃお?】


白馬リーダー「ッッッッ…ペトロの…仲間ッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
あの憎きペトロ………馬達の夢を砕いたあのペトロの仲間かァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ならば…許すまじ…!!!!!!!!
貴様の存在をマジ許すまじ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「!?」


214 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 01:30:35 MBwAGd9AO
ネコ【…お前達はペトロを憎んでいるのか?
あんな気のいい奴らを何故にゃお?】

白馬リーダー「気のいい?!!!!! 奴らが!!!!!!!!!?
ふざけるな!!!!!! 奴らは 外道だ!!!!!!!!
全馬の希望を奪った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!

ネコ【……どういうことにゃお…】

白馬リーダー「我々ウマ帝国の野望は馬の地位レベルを人間以上まで押し上げること…
それはウマ帝国のみならず全ての馬が心の底に思う“宿願”だ…!
そのために馬達はこれまでどんな泥臭い努力も策謀もしてきた…!
……ある大昔……その馬達の努力が実り…
“宿願を果たす一歩手前”まで迫った時があった…!!!!!!!!!
それを……ペトロが全てを台なしにした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

白馬リーダー「詳しいことがこの絵本…『かわいそうなうま』に描かれている…
見てみるがいい…」
バサッ…

ネコ【…】
ペラ…


パララララ…


『かわいそうなうま』

あるひ おうこくにつかえる うま が いました
なまえは “ダムシン”と いいました

ダムシンは おうこくの ために がんばってはたらいて いました

あるときは おもいにもつをせおって いくつも やまを こえ
またあるときは おうさまを のせて てきこくとの たたかいで せんとうに たちました
そして あるときには せかいをぼうけん し おうごんの やまを おうこくに もちかえりました

ダムシンの かつやくで おうこくは しまねなみに さかえました

おうさまは ダムシンの はたらきの ほうびとして
じまんの むすめの ケモナー姫と ダムシンを けっこんさせる ことにしました
おうさまのむすめと けっこん する ということは
ダムシンが いずれ おうこくのおうさまに なるということです

ダムシンは よろこんで おうさまの ほうびを うけました

これには ほかのうまたちも おおよろこび
ダムシンが おうさまに なったら
きっと ぼくたちも しあわせに なれる
…そう しんじて うたがいませんでした

うまたちは けっこんしき までの あいだ まいにち うたげを ひらきました

しかし…

けっこんしきの ぜんじつ…

週刊文秋によって恐るべき情報がもたらされました…
それは ダムシンと結婚するはずのケモナー姫の不倫記事です…
そこには信じられない写真が掲載されていました…

それはケモナー姫がペトロと一緒にホテルから出てくる場面でした…

記事には写真の他にケモナー姫とペトロの蜜月を思わせるLINEのやりとりなどが掲載されていました…

目を疑ったダムシンはすぐに姫を問い詰めました…

すると姫は不倫を認め『私はペトロと結婚します』といい ダムシンとの結婚を破談にしたのです…
ダムシンはショックを受け 自暴自棄になり全財産を競馬に費やし そして全てを失い 死んでしまいました…

結局そのせいで 馬達は幸せになることなく
今もそこらへんで草を貪る生活に甘んじているのでした…
あの時のペトロのせいで……

おわり…


215 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 01:36:38 xOo/dVKE0
途中から生々しすぎるww


216 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 01:48:33 MBwAGd9AO
白馬リーダー「これが馬達がペトロを憎む理由だァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
奴らは馬達の未来を奪った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダムシンが得るはずだったケモナー姫を姑息な超絶テクでたぶらかし…NTRしたのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのためにダムシンは王国のために働き王にその有能さを誇示してきたのに!!!!!!!!!!!!!!!!
この結婚がうまくいっていたら我々の望みなどとうに叶っていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの時ペトロが居なければ我々はこんな地下で暮らしてなどいないのにィィィーーーーーーーーーィィィイイイッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッッッ!!!!!!!! ダンッッッ!!!!!!!! ダンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【…………
………くだらん話だにゃお…】

白馬リーダー「な…なんだとォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ネコ【その話でペトロを憎むのは逆恨みというものだにゃお…
もちろんその姫が悪いわけでもない
…悪いのは愚かな馬にゃお…】

白馬リーダー「ッ…なッ……におッ…?!!!!」

ネコ【お前達は自身達の名声のために結婚を…そして姫を利用していた…
そこに愛があったか?
姫は野望のみのために自分を求める馬よりも…
純粋に自分を愛してくれたペトロを選んだ……ただそれだけのこと
“男”としてお前達は負けたのだ!!!!!!!!
ペトロにな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

白馬リーダー「ぎ…ぎィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
侮辱するなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイ…!!!!!! あれを出せェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【!!!?】


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズ………
ゴガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

鉄のかたまり「ブモオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ネコの前に現れたのは…巨大な馬の鉄人形であった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


白馬リーダー「馬型決戦兵器…『トロイの鉄馬』だァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【…なんだこれは…!】


トロイ「ぶもォオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィーン………パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《トロイの鉄馬の胸の部分が開いた!!!! そこには!!!!!!!!!!!!!!!!》


女性人形「ヘ〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!!!!!!!!
ボォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャカシャカシャカシャカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プリプリプリ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ランバダを踊る女性型の人形が!!!!!!!!》

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ(なんだこれ…)
す〜ん…


217 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 02:02:29 MBwAGd9AO
人形「ヘイボ〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンマミーヤ!!!!!!!!!!!!!!!! アーハーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プリプリプリプリプリプリプリプリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【なにこれ…】


白馬リーダー「ふふッ…! あの人形は餌だ!!!!!!!!!!
トロイの鉄馬ははるか昔に製造され…元々は“ペトロ殲滅兵器”と呼ばれていた!!!!!!!!
扇情的な人形でペトロをおびき寄せ…鉄馬の中に閉じ込め外から蒸し焼きにするのさ…!!!!!!!!
こいつで何百匹のペトロを葬ったことか…!!!!!
そして今ではペトロのみならず全てを滅ぼす決戦兵器よ!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬達よ…搭乗せよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャッ!!!!!!!!!!!!!!!!

シャシャシャシャシャシャシャシャンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガシィーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《白馬達はトロイの鉄馬に乗り込んだ!!!!!!!!》


白馬リーダー「覚悟しろ!!!!!!!! 押し潰してやる!!!!!!!!!!!!!!!!
野良猫がァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギュラギュラギュラギュラギュラギュラァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【……そんなもので……
吾輩を倒せると思ったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゾッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬リーダー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【嘆かわしや!!!!!!!!! 大地に生きる馬が兵器に乗るとは!!!!!!!!!!
人間にかぶれるのも大概にしろにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなものからさっさと降りて……馬らしく地面を駆けろッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……吾輩の爪を…見せてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ジャキィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゾゾッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬リーダー「な…なんだ……爪を出しただけで……このオーラは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ッお………押し潰せェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「フシャーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


猫爪必殺…
『聖牙にゃんにゃん』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シュピィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


218 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 02:10:48 xOo/dVKE0
せいがにゃんにゃんwwwww


219 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 02:20:33 MBwAGd9AO
ゴオオオオオオオオオオオオオオ…………


白馬リーダー「………?!」


ネコ【…】




………ピシッ………
ピシッ… ピシッ… ピシシシシッ…

ガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《トロイの鉄馬はブロックのように細かく刻まれ崩壊した!!!!!!!!!!!!!!!!》


白馬リーダー「ぐはぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドサァァァ…!

ネコ【お前達の切り札もこの通りだ…】

ビクッ!!!!!!!!
白馬リーダー「…!!!!!!!!」

ネコ【お前達では吾輩に勝てん
諦めてボスのところに通すことだ…】

白馬リーダー「ぐ……ぞォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



??「そこまでだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「?!」

白馬リーダー「!!」



ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
黒馬「て…てめぇ…これが見えねーか…!」

ぐぐ…
ラッキー「ヒヒン…!!!」


ネコ【! ラッキー…!】


黒馬「…まさかラッキーがグルだったとはな…舐めた真似を…!
とんだアンラッキー野郎だぜこの裏切り者はよ…!!!!!!!!!」

ラッキー「ブルル…!」


ネコ【ラッキー…!】


黒馬「おっと動くな!!!!!!! こいつがどうなってもいいのか…」


ネコ【……】


白馬リーダー「く…くく……いいぞ
そのまま大人しく…」


ネコ【やってみろ】


白馬リーダー&黒馬『!!!!!!!!?』


ネコ【吾輩が動くとラッキーがどうなる?
やってみろ…!】
ズ…!


ラッキー「…!!!!」

黒馬「お…おい!!!!!!!? う…動くな!!!!!!!!!!!!!!!!
お…お…俺は…!!!! 本気だぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ネコ【やってみろ………やれるものならな…】
ズッ…


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズゴゴオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



黒馬「ひ…ひぃぃぃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

白馬リーダー「な……な……なんだよ……このプレッシャーは…?!!!!
こ…これじゃ…まるで…ウマニール様と同じ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクゥゥゥゥゥ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――…………


ズズズ…


ピクッ…
??「…!?」

パチ………
??「………これはァ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


220 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 02:34:41 MBwAGd9AO
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ほらどうした
やらないのか?】

黒馬「ひ…ひひ…ひえッ…!!!!!!!!!!」
ブルブルブルブルブルブル…!!!!!!!!


白馬リーダー(…!!!!!
だ…ダメだ……か…格が違いすぎる…!!!!
こいつやはり…ただの猫じゃあないんだ…!!!!!
も…もはや我々ではどうにも出来ない…!!!!!!
こいつと戦えるのはもう…ウマニール様しか…!!!!!!!!!)



ゴォォッ…

??「何事だァ…」

ヴオオオオオンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ「!?」

ビクッ!!!!!!!!!!!!!!!!
白馬リーダー「こ…この声は……ウマニール様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お目覚めで!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ウマニールの声「…これほどの力を感じればなァ…
……何事…だァ…」


白馬リーダー「し…侵入者です…!!!!!!!!!
こ…このウマ帝国に侵入し転覆を図ろうとする輩が居るのです!!!!!!!!
そいつはあろうことかラッキーと共謀し帝国の最奥のこの場所に足を踏み入れて…!!!!!
我々は今そいつと交戦していました!!!!!!!!!!!!!!!!」


ウマニールの声「……なんだとォ…………
どんなやつだァ…そいつはァ…」


白馬リーダー「う…薄汚い野良猫の姿をしていますが…凶悪です!!!!!!!!
その上おそろしく強く…もはや我々では敵う相手ではありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ウマニールの声「…………………野良猫………だとォ…」


白馬リーダー「ウマニール様!!!!!!!!!!
こいつは本当に恐ろしく強いです!!!!!!!!
我々ではどうしようもありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうかウマニール様のお力を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ウマニールの声「………」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ……
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「…」

黒馬「ひ…ひえぇ!!!!!! ウマニール様の闘気だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

白馬リーダー「と…扉ごしでもこの強さッッ…
この野良猫にも負けていないッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクゥゥゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウマニールの声「………今出ようゥ……」
ズズ…

ピシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


221 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 03:04:17 MBwAGd9AO
ピシッ…ピシッ… ビキキキキキィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


白馬リーダー「か…壁にヒビが!!!!!!!!
突き破って出てこられるぞぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ラッキー「ッ…ネコさんにげて!!!!!!!!!!!
ウマニール様にはかてない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒馬「だ…だまってろこいつ!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ「…」


白馬リーダー「く…くくく…だがラッキーの言う通りだ!!!!!!!!!!!!
長らく自室で睡眠をとっていて…今まで影武者がウマニール様の代わりを務めていたが…今!!!!!!!!!!!!!!!!
真の王ウマニール様が姿を現すぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウマニール様は真の王にして史上最強の馬!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウマニール様には誰にも勝てん!!!!! お前であってもなァ!!!!!!!!!!!!
己の無力さを呪え!!!!!!!! いくらお前が我々に無双しても…お前より更に格上がここには居るのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!
フハハハハァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


バキバキバキバキバギギギ…
ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニール「ヴヴォルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「……………!」


《現れたのは…超巨大な馬!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かなり大きいネコでさえ仰ぎ見る必要があるほどの超ド級の巨体!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてその姿は……神々しさを感じる金と銀と黒の毛色で彩られ…
一目見るだけで恐るべき威光を肌で感じるほどの力強さがあった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1091/170301_024308.jpg

【ウマ帝国ボス
ウマニール・ニジンジルド】
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1091/170301_024308.jpg

ウマニール「ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………
うぬが……侵入者………
………!」


ネコ「……」


白馬リーダー「そうですウマニール様!!!!!!!!!!!!!!!!
どうかそのお力でひねりつぶして下さい…!!!!!!!!!!!!!!!!」



ウマニール「………」
ゴォオオオオオオオオオオ…


ヒュオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
し〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん………



白馬リーダー「…あ…あれ? ウ……ウマニール様?」


ウマニール「…………」

ネコ「……………」


ゴゴォオオオオオオオオオオ……

ウマニール「……!」



ウマニール「ちょ…ちょおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!
先輩じゃないッすかァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
久しぶりっスまぢ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぱんぱかば〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



馬達『ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

白馬リーダー「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!? なんかフランク〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーッ!!!!!!!!


222 : 名無しさん@避難中 :2017/03/01(水) 03:37:37 xOo/dVKE0
後輩なのかw


223 : 名無しさん@避難中 :2017/03/02(木) 01:25:48 pTqcrF0EO
ウマニール「先輩まぢ久しぶりっスねェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ややっ!!!! 相変わらず渋い毛並みで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つーかこうして会うの何百年ぶりっスかアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヘコヘコ

ネコ【さぁニャ】



白馬リーダー「ど…どういうことだー!!!!!!!!?
ウ…ウマニール様があの野良猫を…先輩呼びィィ〜〜〜〜〜!!!!!!!!?
し…しかもめっちゃヘコヘコしてるしぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒馬「ば…馬鹿な…
ウマニール様は全馬の王だぞ…
たゆまぬ努力と研鑽…そして世界中の馬達を先導した功績を認められ…いつしか“神力”を授かったほどのお方だぞ……」



ウマニール「いやー…ほんと今まで何してたんスかァ…
ニャルラト先輩…」

ネコ【…吾輩はネコである
今は そう呼べ】

ウマニール「? …はァ
そうですかァ? じゃァ…ネコ先輩で…」

ネコ【……お前相手なら………いいか…】
ス…

ポイッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ラッキー「!?」

《ネコは自分の言葉を書き込む立て札を投げ捨てた!》



ネコ「お前も変わらぬな ニジンジルドよ
まさかこのような場所でこんな商売をしているとは思わなかったぞ
そしてこのような場所で再び出会うとはな…
かように巡り合わせというものは不思議なものよ…」

スラ〜…



馬達『シャ…シャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウマニール「いやぁ! 馬を導くのも大体やり尽くしたんで今度は馬達の地位向上のために働こうと思いましてねェ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ「そうか…
しかしまぁ人の商売に口を出すつもりはないが少々野望が過ぎるではないか?
連中は馬が人間を支配する世を作るとかいっておるぞ」

ウマニール「ハァァァァァーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
あいつらそんな眠てェ事言ってますゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
本当かァ おめーらァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギローン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


馬達『ひ…ひひーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウマニール「…なんか うちの若ェ奴らが迷惑をかけちまいましたかァ?
あいつら我から知恵をもらっていっちょ前に色々考えるようになってハイになってるみてーですなァ
もちろん我は人間を支配するつもりなど毛頭ねっスよォ
ただ使い捨ての家畜から脱却させたいなって思ってるくらいで
………いやホントうちの奴らが迷惑かけたんなら責任とらせますよネコ先輩」


馬達『ヒィィィィ…』
ぶるぶる


ネコ「ん
いや構わぬ 責めぬでやれ
やつらの気持ちも分かる」

ウマニール「さすがだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ先輩の懐の深さはキンタマ袋の広さと比例しますわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おいおめーらネコ先輩……いやネコ様に感謝しろオラァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



馬達『あ……アァーーーッす(ありがとうございます)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ペコァーーッ!!!!!!!!


224 : 名無しさん@避難中 :2017/03/02(木) 01:51:06 pTqcrF0EO
ざわざわ…


黒馬「お…おいあの馬…ウマニール様と普通に会話してる…
人語を話してるぞ……」

白馬リーダー「あ…ありえん…
我々のように知恵を授かったわけでもないのに人語を操るなど…!!!
動物でありながら人語が話せるのは…ウマニール様のように“神徳”を積んだもののみのはず…!
あいつらは…一体…」
ゴクリ…



ウマニール「いや〜〜…ホント変わってないっスね先輩」

ネコ「お前もな 相変わらずデカいな」

ウマニール「ははー!!!!!! デカいだけですよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンコなんか数百年前より30cm伸びましたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 見ますゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぬぐッッッ

ネコ「見んからやめろ」

黒馬「ウ…ウマニール様……」

ウマニール「なんだァ」

黒馬「そ…その野良ね……いや…
ネコ様とウマニール様はどんな関係で…?」

ウマニール「…かーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それ聞くーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お前みたいな一般ホーピー(horse people)には分からん領域の話だぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒馬「ひ…ひひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニール「ネコ先輩はァ……我の憧れだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いや…我のみならず…他の畜生ども全てが憧れてしかるべき…すごい方だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この方はなァ…ただの畜生から頂点に成り上がり…そしてそこから更に高みへと上り詰める!!!!!!
ついに“神域”まで到達したんだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただの畜生があの“神域”まで行くことはまずないッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それをこの方は……いや…“この方達”はッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…くぅ〜〜〜ッ!!!! ネコ先輩達に比べたら我なんて井の中のコケに住む微生物のウンコに付着するカビの元となる胞子の出来損ないみたいなもんだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒馬「ウ…ウマニール様がそこまで自分を卑屈に例えるとは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウマニール「それほど……すごいことだァ……“神域”まで到達することはァ…
未だ地にはいつくばる我とは違う…」

ネコ「誉め過ぎだ
お前もいずれ行けるようになる」

ウマニール「そうっスかねェ…
………それで……先輩……神域はどんなところです?
ニュータウンはやっぱり住み心地パネェっスか?」

ネコ「さぁな」



白馬リーダー(なんだよ神域って……なんだよニュータウンって……
本当にわけわかんねー領域すぎてついていけねーよ…)
ぽろぽろ…


225 : 名無しさん@避難中 :2017/03/02(木) 01:52:19 pTqcrF0EO
×
黒馬「お…おいあの馬…ウマニール様と普通に会話してる…
人語を話してるぞ……」


黒馬「お…おいあの猫…ウマニール様と普通に会話してる…
人語を話してるぞ……」


226 : 名無しさん@避難中 :2017/03/03(金) 00:39:48 y/oHFJQUO
ウマニール「…しかし…
そんなすごい場所に居るはずのネコ先輩が何故この下界に…?
わざわざ肉体に変換して……」

ネコ「………ただの人探しだ…………人ではないが」

ウマニール「人探し……?
……そういえば…ネコ先輩…
今回はロギュ先輩…………あー……“イヌ先輩”はいらっしゃらないのですか?」

ネコ「……………知らぬよ」

ウマニール「はぁ……いつもお二人は一緒だったのになァ…
話せば喧嘩ばかりでしたがァ…息ピッタリで……本当に無敵だったァ…
神域に到達するのも一緒でしたなァ…」

ネコ「……………ニジンジルド………今日は別に昔話をするためにここに来たわけではないでな
少々本題に入らせてくれぬか」

ウマニール「はァ 本題ですかァ
なんでしょう」



かくかく せがせーが



ネコ「…というわけで吾輩はここまで来たでな」


ざわ… ざわ… ざわ…

白馬リーダー「…昨日自ら地下行きを希望した人間どもの差し金で…」

黒馬「…しかもそいつらはこのラッキーの契約者を助けに来た…だとォ?
じゃ…じゃあこいつ……いやネコ様は自分の仲間とそいつを地下から出すようにウマニール様に…?」


ウマニール「…先輩…
話は分かりましたがァ… そいつらを無償で出すわけにはいかねぇですなァ
……ここに落とされた人間達は“契約”を結んだ中で道義を欠いた連中だァ…
ここに居るには居るだけの理由があります……
我々への不義に対する正当な罰です……

…まぁ昨日落ちて来たというネコ先輩の仲間ってやつらは別にここに直接不義を働いたわけじゃないんでギリギリ許せますがァ…
サナバー・ステーキーという男はダメです
いくらネコ先輩の頼みであってもそれだけは…

そんな特赦を許して“罰”という体裁が揺らいじまっちゃあ他の地下の人間達にも示しがつかねェってもんですからなァ
…このウマ帝国の主として無償解放だけは許すわけにはいきません」

ネコ「…」



白馬リーダー(や…やべぇ!!!!! 意見がぶつかるか!!!!!!!?)

黒馬(に…逃げろ!!!!! あんな二人が争ったら死ぬぞ!!!!!!!!!!!!!!!!)



ネコ「ウマニール……最後まで話を聞け
別に吾輩の顔に免じて出せなんてつまらん事は言わん
連中も元々そのつもりだしな」

ウマニール「なんですと…?」

ネコ「奴らは“正当”な方法でこの地下から出ると言っていた
…あの地下という世界の中でのルールに則った“正当”な方法でな…」

ウマニール「…!
…『特別一日外出券』…!!!!!!!!」

ネコ「その通りだ
やつらはそれを勝ち取るつもりらしい」

ウマニール「…なるほど…! ならば地下で行われるあの“ギャンブル”に挑むと…?!!!!!」

ネコ「よくワカランがそういうことらしい」

ウマニール「ふむ……それならば納得だァ…
あの労働サービスは我々が設定したもの…あれを利用するのもまた正当な地上への道…か…!
………ん? ならばネコ先輩は我のところに何を頼みに来たのです?」

ネコ「仮に連中がギャンブルに勝ってその外出券を取ったとしても
外出が許されるには厳しい審査などがあって最悪の場合…券の効力が撤回される場合があるそうではないか
吾輩はその審査とやらを緩めて…連中が券を取ったらちゃんとここから出してくれるよう頼みにきたのだ」

ウマニール「なるほど………
確かに外出には色んな条件がありますからなァ…
逃亡する意志があるような輩や…地下に来て5年未満の者なんかは外出審査が通りにくい場合があるのです
……それを実質なくして欲しい…と」

ネコ「あぁそうだ
いいか?」

ウマニール「…まァ別に 我は構わんですがねェ」



馬達『え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「そうか! それは良かった」

ウマニール「……しかしそう上手く行くでしょうかねェ…
…その“正当”な出口………そいつはあまりにも狭いですよ…ネコ先輩…!
あのギャンブルは……我も一目置く…一筋縄ではいかぬ人間が仕切ってますからねェ…!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


227 : 名無しさん@避難中 :2017/03/03(金) 01:47:44 y/oHFJQUO
ネコ「ほう
お前がそこまで言うほどの骨太な人間がおるのか」

ウマニール「そっスねェ
まァ胡散臭いやつですけど人心を弄するのが得意で……まぁ典型的な汚い人間ですわァ
付け焼き刃のギャンブル腕じゃ…ちと相手が悪いと思いますがァ」

ネコ「…ふん… 単純な運否天賦で決まらない…ということか
だが…奴らも一筋縄ではいかんぞ
奴らは悪運だけでなく 逆境を打破する機転も持ち合わせている…!
…負けやせんさ」

ウマニール「…ネコ先輩…随分とあの人間達を信用してるんですね…

……何千年か前には…あれほど人間を憎んでいたというのに…
確か……その左目と…今かぶり物で隠してる…左耳のあった部分も…かつて人間に……」

ネコ「…ふん… 昔のことなど忘れたさ………………………………………
…おっと…ウマニール
言い忘れていたがもう一つ頼みたいことがあるのだがな」

ウマニール「?」



―――― そして…


地下大帝国予定地



ギル「はー!
今日も働きましたね」

ヤンデル「そうだな…」

ウソニ「Fエリアもほとんど完成だ
明日はボーリングの行程が入るだろう」

ビラコ「え!!? ボウリング!!!!!!?
明日はみんなでボウリング!!!!!? 楽しみですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「先生! ちょっと違うと思います!!!!!!!!」

サナバー「今日は他の人から重機の操作を習ったから明日からそれ使って色々やってみるかのう
この調子なら一週間でもう3エリアは完成出来るじゃろうて」

エンカ「よーしこのまま地下大帝国を完成させるでござるぞー!!!!!!!!」

ギル「よーし皆さん明日も頑張りましょー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イッチニッ!!!!!!!!」

みんな『えいっえいッ…』

ツバメオー「ッおーーーーーーーーーいッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにこの地下の労働に義務感持ちはじめてんだヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これボクらの役目じゃねーヨ!!!!!!! 化け猫から連絡来るまでついでにやってるだけーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「何言ってんスか!!!!!!!!!!
関わった以上はやり遂げなければ男じゃありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

ツバメオー「じゃあオメーは一生地下に篭ってろバカっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ヤンデル「…そうはいってもネコからなんの連絡もないし…」

ツバメオー「くゥ〜〜〜…あの化け猫何してんだヨ!
約束忘れてマーキングに精を出してんじゃないの」




ネコの声【バカ者
そんなことするわけないにゃろが】




ギル「ん?!!!!!!
この声はネコ殿(のウインドウ音声)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ヤンデル「…あ…! あれ…!!!」




ウィイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…ガション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわ… ざわ…

《労働者達の部屋に巨大なモニターが現れた!!!!!!》



ヴンッ…

モニターに映ったネコ【ハロー えぶりニャン】



ギル「あ!!!!!! ネコさんが映った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「むぅー!!!!?
……もしかして!!!!!!!!!!!!?」

ざわッ!!!!!!!!


228 : 名無しさん@避難中 :2017/03/03(金) 02:10:21 y/oHFJQUO
サナバー「……ね…猫じゃ……本当に猫じゃ…
なんなんじゃあれ…」

ビラコ「にゃんこちゃ〜〜〜〜〜ん<3<3<3」

エンカ「ネコ師匠ォー!!!!!!!!
無事でござったかァ!!!!!!!! さすがァ!!!!!!!!!!」


ネコ【………】

ネコ「フシャーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ビクッ!!!!!!!
エンカ「え!? なに!!!!!!!?」


ネコ【ふん…
お前ら…しっかりやってたかにゃお?
随分と汚い格好してるにゃあ】
パリパリ…ボリボリ…ゴクゴクゴク…


ツバメオー「そりゃあボクら頑張って働いて…………ってクラァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにお前ボクらに見せ付けるように飲んだり食ったりしてんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちとら節制しまくりで贅沢のZの字もかけねーっての!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前リラックスしすぎなんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【ハハッ】
もぐもぐ


ツバメオー「ハハッじゃねーヨてめーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ちょ…ちょっと待って!!!! 何故ネコ殿がモニターに!!!!!!!!!?」


ネコ【今ここの奴らにカメラを借りてそれを使ってそっちに映像を流してるにゃお】


ウソニ「…カメラを借りて…? …ウマ帝国にか?
…………まさか」

エンカ「…やはり!!!!!!!!! やったでござるか!!!!!!!!!!!!!!!!
ウマ帝国のボスに接触して拙者達の要望を伝えたでござるか!!!!!!!!!!!?」


ネコ【当然だカス
ちゃんと要望も通したにゃおカス
敬えカス】


ギル「おおぉ!!!!!!!! さすがネコ殿でありまーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「あぁ…! やる猫だこいつは…!」

ビラコ「あとでマタタビあげるですよ♪」


ネコ【とりあえず外出券の審査についてはクリアだにゃお
券を取りさえすればすぐにでも出してくれるぞ】


ギル「やったあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ハラベーター「……ぐっ…こいつら……仲間を帝国内部に送っていたとは…」
ギリ…



ウソニ「ネコ
もうひとつの要望についてはどうだ?」

サナバー「む? 審査のこと以外にまだ頼んでいたことがあったのか?」


ネコ【そうだにゃお
お前の借金の減額についてにゃお…
お前の借金は合計5京だが…それを再計算すると10万円まで減らせるかもしれんとのことだにゃお】

サナバー「ど…どんな計算したら50000000000000000円が100000円になるんじゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【お前の最初の借金の計算は折り紙で作る『パクパクさせて開くやつ』で計算した不正確な計算らしいからな
電卓でちゃんと計算したら10万だったらしい】


サナバー「なんじゃその方法!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まず計算じゃないじゃろそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最初から電卓使えい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーン!!!!!!!!!!!!!!!!


229 : 名無しさん@避難中 :2017/03/03(金) 02:39:29 y/oHFJQUO
ネコ【…というわけで
ある条件を満たした上でお前らが外出券を取ったら…お前の借金は10万にまで減る!!!!!!!!!!!!!!!!
そういうことだミャア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「な…なんだか腑に落ちんが……まぁ減るのは良かったわい…
ありがとう不思議な猫殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「む
しかしまたれよ
今…ある条件を満たしたら借金が減る……といっていたでござるな…
ただ全員が外出券を取るだけではダメなのでござるか?」

ネコ【あぁそうだ
外出の審査についてもそうだが…借金の再計算に関しても帝国がかなり譲歩する形になる
それほどの施しを受けるのだから帝国が示す多少の条件くらい飲むのが筋ってものにゃ】


ギル「まぁそれはそうですね
して…その条件とは?」


ネコ【にゃむ!
それは……『これからお前達が行うギャンブルで圧倒的勝利を収めること』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが条件にゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「あ…圧倒的勝利…?」

ウソニ「“圧倒的”の線引きはどのくらいだ?
一応俺達が目指す“最低限の勝利”は
一枚30万ヌコポの外出券を人数分……つまり8人分
30万×8で240万ヌコポ勝つ必要があるんだが…これでも“圧倒的勝利”には届かないか?」


ネコ【あぁ 足りぬにゃ
帝国が示す“圧倒的勝利”の金額は………500万ヌコポ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日のギャンブルで500万稼いでみせろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが条件にゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「ご…ごひゃくまん!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「ちょっ……倍以上とか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボリすぎだろまぢ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「………なかなかきつい条件じゃ……
………厳しいかもしれんな…」

ギル「…だからといってこんなところで諦めるわけにはいかないでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「あぁ
ネコ師匠が頑張ったのだ…次は拙者達の番でござる!!!!!!!!!!!!!!!!」

バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【…条件を飲むのだにゃ
……ならばここからは……お前達の戦いにゃお…
武運を祈る…………そして…上で待つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ヴンッ――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《モニターは消えた…》



ギル「…皆さん! そういうわけです!!!!!!!!!!!!!!!!!
やりましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「あぁ…!」

ツバメオー「大丈夫かヨ…」

ビラコ「大丈夫♪ 大丈夫♪」

エンカ「作戦は練られるだけ練った
あとは天に祈るのみ」

もみーの「私頑張るよー」

ウソニ「……ふぅ…勝負の前にもみーのの体を点検しておくか」

サナバー「……みんな………すまぬ…!
どうかよろしく頼むぞい…!!!!!!!!!!!!」

ギル「えぇ!!!!!!!!!! 行きましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
皆で力を合わせて挑むのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…この地下で……あらゆる欲を飲み込む魔のギャンブル――――」





――――『チンチロチンコ』にッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


230 : 名無しさん@避難中 :2017/03/05(日) 00:34:01 4PLW2xo2O
ゴオオオオオオオオオオオ……


ネコ「………」

ウマニール「始まりますね…
彼らが戦うことになるのはあの男…
ハラベーターという地下の労働者達を滑る班長の男…
奴はあのギャンブルであそこまでの地位に上り詰めた狡猾な男です」

ネコ「…確かに……悪そうな顔をしておるな…」

ウマニール「地上では元々 とある組織に所属し主要幹部にまで名を連ねたと聞きます
戦闘力ではなくその悪知恵でのし上がった男…
奴をみくびっては…一瞬で負けますぞ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



―――

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ハラベーター「………あの妙な化け猫………お前達の差し金か…!!!!!!
……ここまで…特に何か行動を起こすでもなく普通に過ごしてたのは…
あんな裏工作をしていたからってわけかよ…!!!!!!!!!!!!!!!
いけ好かねェ…!!!!!!!!!!
そこまでそのおかま野郎が大事かよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドンッ!!!!!!!!


サナバー「おかま野郎ってわしか…?」

ギル「サナバーさんは我々の大事な仲間です
どんな場所だろうと…どんな手を使っても助け出すのは当然です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

サナバー「ギル…」


イラァ…
ハラベーター「……うぜぇ……
イライラするなお前らみてぇなのは…!
いいだろう……俺が直々に潰してやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンチロチンコで500万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
無理無理無理ィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それは夢のまた夢よォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺がこの賭場に居座る限り!!!!!! 俺より至福を味わうものなどありえんわァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らに地上の光はくれてやらん!!!!!!!!!!!!!!!!
地下で骨を埋めさせてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……さぁ!!!!! こいつらの処刑場の準備だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いざ…地獄のギャンブル『チンチロチンコ』…開場だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

わいわい ガタガタ


エンカ「…どうやらギャンブルを始める場所を作るようでござるな…」

サナバー「随分と大掛かり……ハラベーターはよほどわしらが気に入らんようじゃ…
手ごわいぞ……」

ギル「…大丈夫……皆で話した作戦通りにいけば…」

ツバメオー「ねぇ
ボクこのギャンブルのルールよくわかんないんだけど」

ヤンデル「なんだお前……ちゃんと話聞いてなかったのか…
散々説明しただろ…」

ツバメオー「いや……チンコがどうこう言われて全然頭に入んなかったんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ザッ
ハラベーター「ふん…まだルールを把握してないやつがいたのか…
仕方ない 俺が説明してやる…
…俺達が行うギャンブルは…あの有名なチンチロチンコに更にこの地下特有のルールをプラスした特別仕様…
説明は以下の画像だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



【チンチロチンコ】

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1092/20170304_00001_001.jpg

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1093/20170304_00001_003.jpg

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1094/20170304_00001_002.jpg

《説明つづく》


231 : 画像上下反対申し訳ありません :2017/03/05(日) 00:35:55 4PLW2xo2O
《説明つづき》


http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1095/20170304_00001_004.jpg

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1096/20170304_00002_001.jpg

http://i.imgur.com/CcMjREL.jpg

《説明おわり》


232 : 名無しさん@避難中 :2017/03/05(日) 01:08:48 9bKKkRBM0
画像ギリギリすぎるwww


233 : 名無しさん@避難中 :2017/03/07(火) 12:04:24 wOjB1xN6O
ゴオオオオオオオオオオオ……

ハラベーター「これがチンチロチンコのルールだ……
分かったか?」

ツバメオー「……なに……そのテンションにまかせて作ったかのようなゲームは…
悪ふざけすぎでしょ………」

ハラベーター「なにィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
オイコラガキ!!!!!!!! お前はチンチロチンコを愚弄するのか!!!!!!!!!!!!!!!!?
チンチロチンコは由緒正しい正統派ギャンブルだぞォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ツバメオー「見たことも聞いたこともねーヨこっちは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「なんだと…?
チンチロチンコはかの有名な学者チンココ・チンコロ氏が居酒屋でおっさん達と飲んでる時に生み出したとされる…
その時チンコロ氏が走り書きしたメモを元にルールが詳しく制定され瞬く間に世界に広がった伝説のギャンブルだぞ…?」

ツバメオー「しらねーしやっぱり酒の勢いにまかせたただの悪ふざけじゃねーかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「…ちッ…これだから教養のねぇガキはよォ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「いや……普通だろ…
みんなも知らないでしょ?」

ギル「知ってますけど…」

ヤンデル「村立いちご高校の社会Ⅱで習っただろ………
お前真面目に勉強してなかったから…」

エンカ「チンチロチンコは大人の平均的な素養でござるぞ?」

ビラコ「そうですよぅ
チンコロ博士は医療関係でも有名な方だから医療学校でもはじめの方で習うですよ」

ウソニ「チンコロ氏の逸話は銃を扱う者にとっておとぎ話にも等しい基礎中の基礎だ
知ってるのは当然だ」

もみーの「少女漫画で見た!」

ツバメオー「マジで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
チンコロ野郎そんなにマルチに知られてるやつだったん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「どうやらマヌケは見つかったようだな」

ツバメオー「うるせーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「ところでギャンブルの話に戻りたい
チンチロチンコには『チンコロ台』が必要になるわけじゃが
チンコロ台をやる者は決まっておるのか?
確かチンコロ台をやれる条件として…チン長が20cm以上のものでなければならんはずじゃが…」

ツバメオー「それならお前でいいじゃん
20cmどころかK点超えてるケド」

サナバー「いやわしギャンブルする方じゃから………」

ハラベーター「勿論チンコロ台の人間は既に決めてある
完全な第三者として厳正に選んだ……ニンニン君が今回のチンコロ台だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「………」
ゴゴゴゴゴ……


234 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 01:27:07 iRDKLJ3YO
ハラベーター「ところでお前ら……手持ちはいくらだ?」

サナバー「こちらは20万じゃ
お主は……500万は確実にあったはずじゃのう」

ハラベーター「ハハ…もちろんさ…
俺の所持金は800万だ……
万一もねぇだろうが…お前らが500万取ってもちゃんと渡せるぜ」

エンカ「こいつ…どれだけ抱え込んでいるでござるか…」

ハラベーター「くくく…地道にここで働いて稼いだ結果さ…」

サナバー(ふん……イカサマを敷いたギャンブルで毟って来ただけじゃろう…)

ハラベーター「しかし……20万かぁ
少なくねぇか? 今回のチンチロチンコは特別ルールで賭け金の上限が普段より高くなる…
下手すりゃ数ターンでゲームが終わっちまう…
せっかくお仲間がお膳立てしてくれたのにそれじゃつまらねぇだろ?」

サナバー「…なにが言いたい?」

ハラベーター「つまり……もし20万じゃ足りねぇと思うようなら俺が金をいくらか貸してやってもいいぜ?!
おっと今すぐ返事しなくてもいい!
お前らの20万が底を尽きた後でも頼んでくれりゃあ出してやってもいいぜ
どうだい? せっかくなんだからこのゲームを長く楽しむために協力しようじゃねーか」
にやにや

サナバー「……」


サナバー「…断る!
お気遣いには感謝するが
汚い金に手を付けたくはないでな」

ハラベーター「ハァン!!!!!!!!?
…汚ねぇ金だと!!!!!!!!!!?
言うじゃねぇか…!!!!!!!!!!!!!!!!
人の善意を踏みにじりやがって!!!!!!!!!!!!!!!!
いいさ…勝手にしやがれ!!!!!!!!
あとで泣きついてもしらねぇからな…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンズンズン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しーーん…



ツバメオー「…ねぇ…良かったの? お金借りなくて…
あいつらの言う通り20万なんてあっという間に無くなりそうだヨ…」

サナバー「確かにそうじゃが…
あの男に頭を下げるのは気に食わんからな…
それに…そんな事をするとわしらで話し合った作戦に支障をきたすかもしれぬ…
……チンチロチンコが始まる前に作戦を確認しておくかのう」



―――

サナバー「わしらの作戦は非常にシンプルじゃ
『奴のイカサマを暴き…逆にそれを利用する』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「確かにシンプルでありますね…………」

エンカ「イカサマとは……つまりあの男が出目を操作している…と?
それは確かなのか?」

サナバー「うむ 間違いない
奴は今回のチンチロチンコのチンコロ台役を完全な第三者と言っておったが それは嘘っぱちじゃ
あのチンコロ台の男もグルで……ハラベーターに調教されておる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「調教て……」
ズーン…

エンカ「つまりあのチンコロ台の男はハラベーターによってチンポジの位置を好きに移動出来るよう体をイジられてるわけでござるか…」

サナバー「うむ…
わしは何度もハラベーターの参加するチンチロチンコを観察しておったが…
奴の引きは異常じゃ……
それも“ここぞという時!”に一番良い目を引き当てる事が特に多い
データにするととんでもない確率じゃよ」

ギル「なるほど……じゃあハラベーターがチンコロ台の人にチンポジを指定してそのように動かさせている…と
しかし……疑問があります
後付けルールブックによると…チンコロ台の人は耳栓をして外からの声が聞こえないようになってるとあります…
ハラベーターはどうやってチンコロ台の人にチンコロの位置を指定しているのか…」

サナバー「うむ…恐らく何かしらのサインを送っているはずじゃ
それを看破するのがわしらの作戦のキモになるな
ハラベーターの挙動から目を離さずいようぞ…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


235 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 02:04:48 iRDKLJ3YO
サナバー「そういうわけでその“イカサマ”を探るためには少しでも長くゲームを続ける必要がある
イカサマを暴くまでは普通に戦って勝ちを重ねるしかないぞい」

ツバメオー「…やっぱりお金を借りた方が良かったんじゃないの?」

サナバー「それはそうじゃが
金を借りるということは奴への“貸し”を作ることになる
もしわしらがイカサマを暴いたとしても…その“貸し”を盾にうやむやにされるかもしれん
…出来るだけリスクは侵したくない」

ウソニ「…あの男ならありえる話だな」

サナバー「…まぁ20万は確かに少ないが…
あぁ言ったハラベーターもすぐに勝負を決めるような真似はせんじゃろう
奴は陰湿な男じゃからわしらがある程度調子が出始め…希望が見えた瞬間を狙ってイカサマを使って落しに来るはずじゃ…
つまり初っ端からイカサマを使って来る可能性は低い…」

ギル「ふむふむ」

サナバー「なのではじめのうちは純粋なギャンブルになるじゃろう……良いか?」

もみーの「うひゃー…大丈夫かなぁ……緊張してきた…」

サナバー「……一応申し訳程度の“戦い方”を皆に伝授してある…
それを頭に置いて戦ってくれ
…もちろん イカサマへの警戒を忘れずにな」

ギル「はっ!!!!!!!!」



カンカンカンカーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


労働者「会場設置完了ーーーーーーーーー!!!!! 会場設置完了ーーーーーーーーー!!!!!!!!」



サナバー「…むっ!!!! 始まるぞい…!!!!
…みんな……行こう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『おぉーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ハラベーター「それではこれより!!!!!!!!!!
『チンチロチンコ』…地下特殊ルールにて行う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
特殊ルール①『連隊バトルスタイル』!!!!!!!!!!!!!!!!
今回はサナバーチームとハラベーターチームに分かれチーム戦によるチンチロチンコになる!!!!!!!
まずお互いのチームがそれぞれチンチロチンコを行う順番を決める!!!!!!!
そうしたらその順番通りに1vs1でチンチロチンコを行っていく!!!!!!!!!
今回はサナバーチームが8人なのでハラベーターチームも8人となる!!!!!!!!!!!!!!!!
計8戦が終わった時点で1巡とし、1巡が終わったら2巡目でチンチロチンコを行う順番を変更しても良いとする!!!!!!!!

特殊ルール②『賭け金の上限UP』!!!!!!!!
普段はチンチロチンコの賭け金は1万ヌコポと決められているが
今回はそれを大幅に超えた“上限10万ヌコポ”とする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…以上が今回の特別ルール!!!!!!!! 説明は以上だ!!!!!!!!!!!!!!!!
それではチンチロチンコの前に今回チンコロ台となるニンニン君によるチンコロの儀を行って貰う!!!!!!!!!!!!!!!!
ニンニン君どうぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



パッ!!!!!!!
《スポットライトで照らされるニンニン!!!!!!!!(ズボン装着中)》



ズンチャ…ズンチャ…ズンチャ……キュキュキュッ<3
あはぁ〜〜〜ん うふぅ〜〜〜〜ん

ニンニン「Oh YEAH…Oh YEAH…」
しゅる… ヌギヌギ…
プリッ…プリッ……

ニンニン「say YES………Please…Me…」
クイックイックイッ…

ニンニン「LOOK LOOK congratulat…
Ok Me…」
ヌギ……ぽろ〜〜〜〜ん…

《艶やかにゆっくりとズボンとパンツを脱ぎチンコを出すニンニン》



ツバメオー「なんだヨこの儀式!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「………っ!!!!!! っっ…!!!!!!!!」
ぐ…

ツバメオー「おいギルお前何対抗意識燃やして服脱ごうとしてんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


236 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 02:29:45 iRDKLJ3YO
【チンチロチンコルール変更】

出目が相手を上回る『通常勝ち』した場合、
自分が賭けていた金額分を“相手から”貰う。

出目予想宣言が成功した場合は
自分が賭けていた金額×1.5倍分を“相手から”もらう


237 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 02:38:21 iRDKLJ3YO
キラキラキラキラ………
すぽ〜〜〜〜〜〜ん………



ハラベーター「…なんということだ…
今日は調子良すぎてニンニン君が全裸になってしまった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日の儀式は成功だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「そいつのさじ加減じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「…くくく……いい儀式だった…
まるでこのあとの我々の勝利を暗示しているかのようだ……
さぁ…始めよう…
まずは順番を決めるがいい」



ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《連隊チンチロチンコ戦……開戦!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


【順番!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

サナバーチーム(1巡目)

1.サナバー
2.ギル
3.ビラコ
4.ツバメオー
5.ヤンデル
6.もみーの
7.ウソニ
8.エンカ


ハラベーターチーム(1巡目)

1.取り巻き1
2.取り巻き2
3.取り巻き3
4.取り巻き4
5.取り巻き5
6.取り巻き6
7.取り巻き7
8.ハラベーター



ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


第一回戦!!!!!!!!

取り巻き1「先攻と後攻どちらがいい?」

サナバー「わしらは後攻で良い」

取り巻き1「そうか
じゃあ次ぎは賭け金の提示だな
俺は……まぁ様子見で最低下限額の1万ヌコポだな」
スッ…

サナバー「じゃあわしも…1万ヌコポで」
スッ

取り巻き1「OK
じゃあ俺からチンチロチンコさせてもらうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カポッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

取り巻き1「そいやァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「ア゙ア゙ァ゙ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヤンデル「ひどい絵だ…」
ズーン…



取り巻き1「……右下ァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【左下】

取り巻き1「…くっ!!!!!!!!!」

{取り巻き1:戌主(予想失敗)}


サナバー「次ぎはわしじゃな
…チンチロチンコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐわわわわわん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……右!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!

【左上】


サナバー「…むぅ!!!!!!」
{サナバー:亥主(予想失敗)}

【第一回戦 ドロー!!!!!!!!】


238 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 21:58:36 iRDKLJ3YO
サナバー(出だしはこんなものか…
じゃが今はそれでいい… ゲームは始まったばかり…
今は流れを読むターンじゃ…
相手もまだ小出しじゃしな…
だが…必ず流れが来るッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! まずはそれを掴むのじゃ!!!!!!!!)
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


二回戦…
ギル:賭け金1万
取り巻き2:賭け金1万

取り巻き2「行くぜ! チンチロチンコ!!!!!!!!
……上!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐわわわん!!!!!!!! パカッ!!!!!!!!

【右下】

取り巻き2「…くっ…」


ギル「次は自分でありますね
…それ! チンチロチンコ!!!!!!!! …下!!!!!!!!」
ぐわわわわわわわ…パカッ!!!!!!!!!

バンッ!!!!!!!!
【上】


エンカ「おぉ!!!!」


{取り巻き2:申主(予想失敗)
ギル:北神(予想失敗)}

ギルの勝ち!!!!!!!!



ヤンデル「…ギルの勝ちだ…!!!!!!!!!」

ビラコ「すごいです〜!」

ギル「く…くう!!!!! こんなことならもっと賭けておくんだった…!!!!!!!!」

サナバー「十分じゃ!!!!!! 着実に行こう!!!!!!!!」


{現時点所持金}
サナバーチーム:21万
ハラベーターチーム:799万


ハラベーター「…ははぁ…初勝利はそっちかぁ…
ふん…まぁご祝儀みたいなもんだ…
しかし目標金額はまだまだ高みだぜ…?
いつスロットをかける…?
さぁ…お嬢さんだぜ」

ビラコ「はーいですよ♪」

ツバメオー「ちょ…ちょっと待って…
次はお姉さんで…その次はボク……
女の子が連続で人のチンコを掻き混ぜる……これセクハラだと思う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「何を今更言ってるんですか」

ツバメオー「いや話聞いてるうちは『何ソレ変なのー』で済んでたけど実際やるとなると冷静に考えるとやべーだろ!!!!!!!!!!!!!!!!
倫理観の喪失も甚だしいヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクなんて未だにこいつのチンコを直視出来てねーってのに!!!!!!!!!!!!!!!!」
キャーッ!!!!!!!

ハラベーター「なんだ……うぶなガキだな
大丈夫だ 怖くないから見てみなよ」

ツバメオー「ボ…ボク無理だー!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつ絶対毛むくじゃらで生々しいもん!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデルとかギルとかはニャッキみたいだから全然問題ないしそこのツン毛お兄さん(サナバー)のチンコは一周回ってぞうさんの鼻みたいでギリセーフだったけど…
でもガチ大人チンコはヤバい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対吐く!!!!!!!! いやもう既に吐いてるブブレッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おえー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「ツっちゃん!!!!!!!!」


ハラベーター「…大丈夫だって…
俺がチンコロ台にニンニンを指名したのにもちゃんと理由がある
ニンニンは『チンチンデフォルメ病』という奇病でな
チンコがめっちゃデフォルメされているのだ
だから普通のチンコよりかわいいぞ」
ば〜〜〜ん!!!!!!!!

ツバメオー「なんだその病気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
奇病すぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!

ハラベーター「ニンニン君のチンコは女子供にも優しいチンコだ
ほら……思い浮かべてみ……?
『キノコの山』ってお菓子があるだろ…?
あれのチョコの部分とビスケットの部分を逆にしたのがニンニン君のチンコだ
かわいいだろ?」

ツバメオー「かわいくねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
配色に生々しさが残ってるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


239 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 22:02:58 JvV0xfHc0
恥ずかしがるツバちゃんかわいい


240 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 22:33:16 iRDKLJ3YO
ツバメオー「ねぇお姉さんもそう思うよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「私は別に…構わないですけど…」

ツバメオー「ズコーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「はっはっは…見くびったでござるなツバ嬢
ビラビラ嬢は医者でござる…治療の中でチンコを見ることなど珍しくないのでござるよ」

ビラコ「いえ
お医者さんのお仕事の中で○チンチンは見たことないですけど
天狗信仰の儀式の一貫で男の人の○チンチンを依り代としてそれに捧げる演舞を今までに何度も舞ってるですよ♪」

エンカ「そっちかー!!!!!!!!」

ツバメオー「お姉さんそれやめた方がいいヨ…」

ビラコ「だから私は大丈夫です♪
私行きますよ♪」


三回戦!!!!!!!!!!
ビラコ賭け金:1万
取り巻き3賭け金:2万


取り巻き3「チンチロチンコ!!!!!!!!!!!!!!!!…………左上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐわわわわわわ…パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【左上】



ギル「ぬ…ぬわー!!!!!!!! 予想的中だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「こ…これは……上目を出して予想を的中させて勝つか…
下目の予想的中で引き分けにするしかないぞ…
負けたら予想的中のボーナスで3万ヌコポ取られてしまう…」

ひそ…
ツバメオー「お…思ったけどこれボクらでもチンポジの方向操作出来ないかな…
こう…お椀回すときの強弱で…なんかさぁ?」

エンカ「簡単に言うでござるがなツバ嬢…
本来チンコというものは簡単に操れるものではないでござる…
ましてチンコを直接触らずチンポジを調整するなど大言壮語もいいこと…
“チンコは無重力”と昔の偉い人が言っていたし
拙者の生まれ故郷にはこんな諺がある…
『乙女心と秋の空とチンコ』………つまりチンコは乙女の心や秋の天気のように移ろいやすい………そういう意味でござる…」

ツバメオー「なんだヨそのふざけた諺
名詩に“チンコ”を付けて台なしにしてるだけじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「他にも拙者の生まれた地方にはこんな諺があるでござるぞ
『片手で錐は揉まれぬケドおっぱいなら揉める』……いい諺よ…」
じ〜〜〜〜〜ん…

ツバメオー「お前の地方クソみたいなとこだな…………………」
スーン…


241 : 名無しさん@避難中 :2017/03/09(木) 23:52:23 iRDKLJ3YO
ビラコ「……んー…」

ハラベーター「どうした? 振らないのか?」

ビラコ「あの…私こういうのはじめてだから…この人に痛い思いさせちゃうかもです…
だからリラックスさせてあげたいですけど…耳栓取っていいですか?」

ハラベーター「耳栓を…?
…その耳栓はチンコロ台に余計な情報を入れさせないためでもあり要らぬ不正疑惑を防止するためのものだが…
……まぁ明らかなチンポジ操作の耳打ちなどをしないと言うなら良いだろう…」

ビラコ「しないですよう
じゃあ外しますね♪」
スッ…

ニンニン「?! な…なに!!!!!?」

ビラコ「はい すいません これから○チンチンにお椀のせてグリグリさせてもらいますね☆
初めてなんで痛かったらいって下さいね♪
はい…乗せるですよぅ………はぁいかわいい○チンチンいなくなったぁ♪
じゃあ今度はグリグリさせてもらうですよ☆
はいっ…クリ☆グリ★
グリ☆グリ★ グリ☆グリ★
…どんどん速くしますねぇ? 大丈夫ですかー?
もう少しですよぅ 一緒に頑張りましょうねー
いきますよぅー グリ☆グリ★ グリ☆グリ★ グリ☆グリ★ グリ☆グリ★
…ハ……腕が疲れた………ハァハァ…
グリ☆グリ☆ グリ★グリ★ グリ☆グリ☆ グリ★グリ★ グリ★グリ☆ グリ☆グリ★……♪
…はーい お椀あげますよぉー?
いないいなーい……バァ!!!!!! 左!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ぴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ギル「ッッッ…ふッッ………
不思議な力だァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
不思議な力で立ち上がってしまったァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【天上天下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「なにやってだお姉さんまぢ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「あんな甘い声で囁かれたらジッサイ辛抱たまらんでござるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ビラコ「そぉ〜〜〜〜…ほいやぁ〜〜〜〜…! 天狗〜〜さま〜〜〜〜」
カクカク…クイッ クイッ
スィ〜〜〜〜〜


ツバメオー「演舞踊ってる場合じゃねーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


242 : 名無しさん@避難中 :2017/03/10(金) 00:18:37 jNIRVyfA0
おねえさんなにしてんのwww


243 : 名無しさん@避難中 :2017/03/10(金) 00:48:14 pJ2EZMrsO
ツバメオー「もう!!!!!! お姉さんふざけすぎだヨ!!!!!!!!」

ビラコ「ご…ごめんなさいですよう」

ウソニ「3倍付けで3万ヌコポ払いか…」

サナバー「まぁ……あまり攻めるでない
仮にあそこで天上天下でなかったとしても普通に負けてた可能性が高かったんじゃ
普通に負けていた場合でも 向こうは予想的中しているから3万ヌコポ取られてたんじゃ
どっちにしろ損失は同じじゃ」

エンカ「しかしせっかく21万行ってたのに20万を切ってしまったでござるな」

ギル「まだまだこれからであります!!!!!!
ツバメさん!!!!!!! 頼みますよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「うーん…やだなぁ」

ヤンデル「気をつけろよ……間違っても不思議な力で立ち上がらせるな…!!!!!」

ツバメオー「どう気をつければいいか分からねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「ビラビラ嬢のようにあまり優しくやりすぎるのはよくないかもしれんな
ただでさえさっきまで不思議な力で立ち上がってたでござるからな…
まだ興奮が冷めておらずビンカンなままかもしれないでござるぞ
二連続女子のターンは失敗でござったな……ツバ嬢のような子供に興奮するかは謎だが」

ツバメオー「よ…よし じゃあ乱暴にやればいいんだね!!!」
バッ!!!!!!!!



4回戦

取り巻き4「へへっ おれは3万ヌコポでいくぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「さ…3万………
じゃあボクは……」

取り巻き4「また1万か?
そろそろその尻込みの姿勢はやめたらどうだ? ツマらねぇ!
こんな調子じゃあ500万稼ぐまでに何週間もかかるぜ!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「うっ…………じゃあ………2万!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「あいつ……勝手な事を…!」

サナバー「…良いさ…あの男の言うことも正しい…
段階的に勝負をかけていかねばな」



取り巻き4「俺は…………よっと! ……上!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!

【左】

取り巻き4「へっへ 予想は外れたが上目でいいとこだな
さぁお嬢ちゃんの番だ」


ツバメオー「………う…」


チ〜〜〜〜ン…
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙


ツバメオー「キモい…」
ゲロー…


ギル「ツバメさん!!!!!!!!!!!!!!!! ファイトですファイト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「大丈夫!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ちんちんは友達!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
怖くない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ツバメオー「……………!!!!!!!!!!!!」


モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙モ゙


ツバメオー「ごわ゙い゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ…



ギル「ツバメさーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…チンコへの恐怖が勝ってる………ツバメらしくないな…」

エンカ「年相応の部分が出たでござるな
いったいツバ嬢のまわりにはどんだけショボイチンコしかおらんかったんだ」

ギル&ヤンデル『……………』

もみーの「ツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!! それを乗り越えたら…大人だよー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「そうですよぅー!!!!!!!!
おちんちん触れたら一人前ですよぉー!!!!!!!!!!!!!!!!」
お椀かぶせるから触らないけど

ギル「頑張れ頑張れ!!!!!!!! ツバメさんは大人だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



おとなの階段のーぼるー
君はまだー チンポビギナーっさー
ラーラーラー



ツバメオー「そんな階段昇りたくねーヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
変なの歌うな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!


244 : 名無しさん@避難中 :2017/03/10(金) 01:08:51 pJ2EZMrsO
ツバメオー「もうっ…やるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! やればいいんだろクソッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふざけんなやってやるよカスコラボケ共が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!


ギル「逆ギレし始めた!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!


ツバメオー「ふざけんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんなんだヨこの腐ったチンポはヨぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
下水の汚水より汚ねぇもん見せてんじゃねーヨ糞ーセージがァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前なんかこれでも被ってろや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カポァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「お…おふーッ!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「オラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! てめーの糞キモいチンコをめちゃくちゃにしてやるヨおらァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グワングワングワングワングワン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「う…うぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「ちょっ…強い強い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
力加減が乱暴すぎですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「吹っ切れてもう勢いにまかせてるな」


ツバメオー「どらァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! どうだこのヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バネ入り16連射ばりにシェイクしてやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前の醜いチンコなんてこれでちぎれちまえばいいんだヨーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ね〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュゴゴゴゴゴゴコォーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「アッア゙ッアァァ゙ーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「や…やりすぎですよツバメさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



グワングワングワン……ピタ…
ツバメオー「ハァハァ……どうだまいったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クソチンコ野郎がヨォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前のその気持ち悪くて汚ねぇ雑魚チンポ晒せや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…右!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【天上天下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】



ツバメオー「なんでだオラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズココォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「あ…あの男………ドMでござるか!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバ嬢の怒りにまかせた罵倒は逆効果だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーン!!!!!!!!

みんな『ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャー!!!!!!!!


245 : 名無しさん@避難中 :2017/03/10(金) 01:32:41 jNIRVyfA0
しかたないね


246 : 名無しさん@避難中 :2017/03/11(土) 02:38:36 AbfnqPbUO
ハラベーター「はっはっはっは…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おいおい二連続でボーナスかぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ありがたいぜ!!!!!!!! お年玉かな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ツバメオー「ぢ…ぢくじょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキビキ…

ギル「ツバメさん…なんであんなこと(罵倒)したんですか?」

ツバメオー「うるせーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悪口言ってなきゃやってらんねーヨあんなもんは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドーン!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「まずいでござるな…な…これは
ツバ嬢は2万ヌコポ賭けていた……つまり」

ウソニ「『天上天下』のマイナスボーナスで3倍払い…
つまり6万ヌコポの損失だな」


ギルチーム残り金額:12万



ヤンデル「ツバメ…! 完全に流れ悪い方に流してしまったな…!!!!!!
反省しろよお前……死んで詫びろ……」

ツバメオー「だ……だってさ!!!!!!!? だってさ!!!!!!!!?
お椀ぐわんぐわんさせてる最中もチンコがお椀にゴンゴンゴンゴンな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お椀ごしにチンコの感触が手の平に伝わってな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ボクもう泣きそうだったから大声で悪口言って誤魔化すしかなかったんだヨぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
分かれヨ乙女心!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶわわー!!!!!!!!

ギル「ツバメさん……」
ぽん……

ギル「ゆるすッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ざわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「みなさん!! マイナスが出るたびに振り手を責めるのはやめましょう!!!!!!!!
それにツバメさんがチンコに脅えて声を荒げてしまうのも仕方ないでしょう!!!!!!
ツバメさんは女の子ですし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…すみませんツバメさん!!!! さっきはひどい事を言ってしまいましたね…」

ツバメオー「ギル…………お前いいやつだな…」
じーん…

サナバー「ギルの言う通りじゃ
ゲームが終わったわけでもなし……挽回はいくらでも出来る
いちいち一喜一憂していては身がもたんぞい」

ギル「そういうことです!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!

ヤンデル「……甘いなギルは…
ツバメみたいなやつに気を使う必要なんてないんだ…
こいつが侵した責任はこいつの命を持って払わせるべきなんだ…」
ゴォォォ…

ツバメオー「なんだとテメーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「……はぁ……まぁギルがそこまで言うならこれ以上は責めないでやるけどな……
ただ……お前の失敗のケツを拭く奴が居る…ということを忘れるなよ…
………次は俺だ…
キョウダイとしてお前の失敗を取り返す…!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ヤン坊いつになくハイでござるな!!!!!!!!!!!!!!!!」


247 : 名無しさん@避難中 :2017/03/11(土) 02:54:12 AbfnqPbUO
5回戦…!!!!!!!!


取り巻き「へっへっへ
またいただくぜぇ! とりあえず2万な!」

ヤンデル「………俺は………
3万だ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ざわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「な…なんという強気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ヤンデルお前どうしたんだヨ!!!!!!!!!!!!!!! ネクラが取り柄のお前らしくねー強気な額だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「言っただろ…お前の失敗を取り返すためさ…
…俺は今燃えている…! この熱をお椀を通してチンコに伝えてやる……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「カッコイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


取り巻き5「へっ…いい男気じゃねーの 嫌いじゃないぜ!!!!!!!
まずは俺が振らせてもらうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガポッ!!!!!!!!!!!!!!!!
グルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…!!!!!!!!!!!!!!!!

取り巻き5「…左!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!

【左下】
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き5「…ぐぅぅーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



エンカ「…よし!!!! いいぞ!!!!!!!!!!!!」

サナバー「上目を出せば勝ちじゃな
予想的中もすれば3万が4万5千ヌコポになるぞい」

ギル「案外これ……行けるかもしれませんよ!!!!!
あんなに燃えてるヤンデルさんは見たことありせん!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「あいつギャンブラー気質だったのかな」




ヤンデル「……」
ス……

ぐぐ…
ヤンデル「行くぞ……オオオオオオオオオオォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐわわわわわわわわわわわわわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…ハアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!
そアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……ひッッだりィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【天上天下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】





ヤンデル「」




みんな『』




ヤンデル「………………てへ☆彡♪」
ぺろ〜〜〜〜ん



ツバメオー「待てコラてめぇ死んで詫びろや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


248 : 名無しさん@避難中 :2017/03/11(土) 03:38:18 Rdf.heAA0
ダメだwwwww


249 : 名無しさん@避難中 :2017/03/14(火) 01:23:22 nVROeK0cO
ツバメオー「テメーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人に偉そうなこといっといてなんだヨそのザマは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!
ドゴッ!!!!!!!! ドゴォッ!!!!!!!!

ヤンデル「ま…まさか俺で不思議な事が起きるとは思わなくて…!!!!! 思わなくて…!!!!!!!!」

エンカ「この男…………どっちもイケるでござるか……デキる…」

ギル「せ…責めるのはナシですよ!!!!! 責めるのは!!!!!!!!」

ウソニ「そうは言ってもな……この状況は…まずいだろう」

ドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…残り3万…!
10万を切った時点でまずいが…これは…後がないのう…」

ツバメオー「そいで次は…」


もみーの「私かー」
バァーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「こ…ここに来てもみーの…!!!!!!! 女の子っ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…また不思議な力が発動するかもしれぬでござるな…」

もみーの「大丈夫!!!!! 私がんばる!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「もみーの……お前はあのチンコは大丈夫なのかヨ」

もみーの「大丈夫だよーあれくらい!!!!!!!!!!!!!!!!
私お兄ちゃんとお風呂とか入ってたし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムンッ!!!!!!!!

ウソニ「やめろもみーの
それは2年前までの話だろう」

ツバメオー「結構最近じゃねーか…………」
ズーン…

サナバー「もみーのちゃん……いい目を出さねばならんのはもちろんじゃが…うかつに勝負に出ようとチンコを力付くで捏ねくり回したら不思議な事になりかねん
ここは無難に頼むぞい…!!!!!!!」

もみーの「分かりました!!!!!!!!!!!!!!!!」


6回戦

取り巻き6「へへっ 一気に勝負を決める!!!!!!!!
こっちの賭け金は10万だァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「じゅ…10万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これで向こうに取られたらオーバーキルされちゃいますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…よほどわしらに借金をさせたいらしいな」


もみーの「じゃあ…私は…3万ヌコポ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!


ツバメオー「もみーのも全額BETだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「ふむ…まぁどうせ後がないからな」



取り巻き6「くくく!!!!!!!! 行くぜぇ!!!!!!!!
チンチロ…チンコォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…左!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【下】



ギル「あッ…上目だぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「くっ……ここで…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!


250 : 名無しさん@避難中 :2017/03/16(木) 22:27:19 O1jo9FRYO
ツバメオー「う…うわー!!!!!!!! 上目来ちゃったヨ!!!!!!!!
これ負け確だヨ絶対!!!!!!!!!!!!!!!!
ウワーッ!!!!!!!! ボクらは一生この地下で生きるしか無いんだァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちくしょう〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな自分のケツも吹けないカス借金まみれ野郎のためにィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンダーン!!!!!!!!

グサーッ!!!!!!!!
サナバー「う…うぐぅ…」

ギル「ツ…ツバメさん!!!!!!!! 諦めてはダメです!!!!!!!!!!!!!!!!
まだもみーのさんのターンが終わっていないのですから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「もみーのちゃん!!!!!!!!!!!!!!!! 頑張ってっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「は…はいっ!!!!!!!!!!!
私…みんなのために…頑張りますっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!


バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《チンコに被せたお椀に手をかけるもみーの!!!!!!!!》


ニンニン「ヴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビクンッ!!!!!!!!


ツバメオー「あわあてッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
強い強い!!!!!!!! また不思議な事になっちゃうヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」


もみーの「っあっ…ごめん!
ゆっくり…ゆっくりだね…よいしょ…よいしょ…」
くるくる


びくびくっ
ニンニン「ウッ…ヴッ…!! ………………フゥ…」


もみーの「えんや こらしょ」
ぐりゅぐりゅ



エンカ「…はっはっはっ…
画ヅラはアレでござるが…
なんだか子供の遊戯をみているようでござるな
なぁウソニく…………はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

つーーー…ボロボロボロボロ……
ウソニ「ギ…ギ………ギギギギキ…」
ぴくぴくぴく…

エンカ「な…………泣いてるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…も…もみーのが…あんなことを…………
ぎ…ぎえええええええええええええええええ…ぼ…ぼぼおおおおおおおおお…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お…おおおおおおおおおええぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビチャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「は…吐いた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「やべーヨ!!!!!!!!
妹愛のお兄さんにもみーのが他人のチンコをぐりぐりするシーンはショックが強すぎたヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ウソニ「あの男ヲヲヲヲヲヲヲヲヲオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ごろざぜろオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヘッドショットさせろぼぼえエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「お…落ち着いて…!!!!!!!!」

エンカ「お…抑えろ抑えろ!!!!!!!!」

ぞぞーん!!!!!!!!


251 : 名無しさん@避難中 :2017/03/16(木) 22:30:37 pZUEkuug0
お兄ちゃんかわいそうwwww


252 : 名無しさん@避難中 :2017/03/16(木) 23:07:23 O1jo9FRYO
ガガガガッ!!!!!!!!
ウソニ「ウボオオオオオオオオオオオォォエェシャッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アノ男ゴロズゥオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアサっtァァァァァァッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人の妹に変なことさせやがってでええええええええええええええええぱぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジタバタ!!!!!!!! ググググ…

ヤンデル「ち…力つえー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「鉄のロープ持ってこないと抑えられんぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ていうかなんかもうキャラ変わってますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!

ツバメオー「さっきまで澄ましてたのにさすがに我慢出来なかったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



もみーの「………………」
ぐりぐりぐりぐり…


もみーの「お兄ちゃんうるさいよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私もう16なんだから大人だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
大人なんだから人の○チンチンくらいぐりぐりするよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「いやもみーのそれ逆に問題発言だからッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!

ギル「火に油注いじゃったんじゃないですこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
チラッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ピタ…
ウソニ「……………」
す〜〜ん…


ギル「大人しくなった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「……そ…………そうか
……そう…だな 確かに……もみーのも大人だからな…………………
お前にはお前の自主性がある………尊重しないとな…
…わ…悪かった……」
し〜〜ん…

ヤンデル「しょ…正気に戻った…」

エンカ「……正気に戻ったというか………すごくヘコんでしまったようでござる…」

ツバメオー「もみーのに叱られてショック受けてるヨこの人………」

ウソニ「……」
しゅ〜ん…


もみーの「…まったくお兄ちゃんったら!
…もういいかなー! ……右!!!!!!!!」
パッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バンッ!!!!!!!!
【左】



サナバー「…おぉ!!!!!!!! 上目!!!!!!!!!!!!!!!!
…相手ももみーのちゃんも的中なしの上目………ドローじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き6「………ぐっ…」


ギル「やった!!!! 首の皮が繋がりました!!!!!!!!!!!!!!!!」


253 : 名無しさん@避難中 :2017/03/16(木) 23:24:09 O1jo9FRYO
もみーの「わー…良かったぁ〜…!」

ツバメオー「ナイスだヨもみーの!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「ありがとう!!!!!! …えへへ…
お兄ちゃんが恥ずかしい事してごめんね…
お兄ちゃん!!!! 私も頑張ったからお兄ちゃんも頑張ってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…あぁ 勿論だ
……今晒した醜態の分…取り戻す…!」
ザンッ…



7回戦

取り巻き7「お互い賭け金はひとつ前と同じだな!!!!!!!!!!!!!!!!
悪いが俺は出すぜぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そやぁー!!!!!!!!!!!!!!!! …上だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【上】

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「よ…予想的中だァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…ま…まずい!!!!!!!! 的中した上目ッ!!!!!!!!!!!!!!!!
通常“最強”の目じゃぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは……」



ハラベーター「はははは!!!!!!!! さすがに決まったようだな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これで15万!!!!!!!!!!!!!!!! お前達は文無し!!!!!!!!
そして一生地下決定だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「騒がしい男だ」

ハラベーター「なに!!!!!!!!!!?」

ウソニ「喜ぶのはこちらの結果を見てからにしてはどうだ
…俺は既に振った…
…予想は………左だ」
スゥ…………


ピカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【左】


ギル「う…うぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニさんも予想的中ゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「追い込まれに追い込またこの状況で………またなんとか引き分けに持ち込んだ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「すごーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「なにぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ウソニ「……ふぅ
さすがに肝が冷えたな」

ツバメオー「…お兄さんももみーのも………
お宅ら兄妹って基本的に運いいよね……」」

もみーの「お兄ちゃんさっすがぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
世界一かっこいいよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「まぁな」
にこやかー!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「うれしそう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


254 : 名無しさん@避難中 :2017/03/17(金) 00:09:56 D1unf93YO
ハラベーター「…まさか今のでも死なねェとはな…
……だが…良かったぜ…俺まで回ってきてよ…
いけ好かねェ奴らをこの手で始末出来りゃ最高だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



8回戦

ハラベーター賭け金:10万
エンカ賭け金:3万


エンカ「……1巡目ラスト…
拙者でござるか……」

ギル「エンカさん………託します」

ツバメオー「おっさんしっかりやれヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前がトチったらその瞬間終わるんだからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「…やめるでござる……拙者これでも緊張してるでござる………
ふ…ふうぅぅぅ…」

ヤンデル「大丈夫なのか…?」


エンカ(…こうなったら…)
ギン…



ハラベーター「さてやるか
言っておくが俺は強いぜ」
カポ… グリリリリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー(みんな…! 奴の動きから目を離すな…!!!!!!!!
イカサマの可能性が特にあるとすれば…奴のターン……つまり今じゃ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッ…!!!!!!!!

ギル(はい…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
じぃ…!!!!!!!!!!!!!!!!


グリリリリリリリリ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハラベーター「………右だッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!


じゃんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【右】



ツバメオー「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! また上目で的中だヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー(…くっ…イカサマらしきものはなにも見えんかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今のは…イカサマはない!!!!!!!! 単純に引きの良さと勝負勘によるものじゃっ!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴウゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「エンカさん厳しいぞ………大丈夫か…?」


エンカ「―――」
しーん…

ツバメオー「ちょっ…おっさん目閉じて何してんの?!!!!!!
寝てんの!!!!!!? 現実逃避!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「いや…違う…
これは…集中しているんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル(エンカさん……使うのですね……あの技を…
……『恵方開壁即集音』を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「………」
ス………カポ…


ハラベーター「…お前…目ぇ瞑って…そのままするってのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


エンカ「………」
ぐっ……カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


255 : 名無しさん@避難中 :2017/03/17(金) 00:58:49 D1unf93YO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ギル(エンカさん……やるのですね……恵方開壁即集音を………
しかし……その技はあくまで“至福”を覗くための技…
それを………“こんな状況”で使用するのは…間違いなく……地獄と言わざるを得ないッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ
エンカ(聞け…………音を拾え……
お椀から響く音を1ヘルツも逃すな…!!
お椀に打ち付けられるチンコの音を…その耳に!!!!!!!!
そしてその目に焼き付けろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キィィィィィィィィィィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《エンカ…集中…!!!!!!
耳を傾ける……チンコとお椀の奏でる協奏曲…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


チャッポチャッポチャッポチャッポチャッポチャッポチャッポチャッポチャッポチャッポ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ(聞こえる音を…イメージに…!!!!!!!!!!!!!!!!
見える……見えるぞ……まさに今!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者の前で暴れ狂うチンコが!!!!!!!! 鮮明に聞こえ見えるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)



ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビッチンビッチンビッチンビッチンビッチンビッチンビッチンビッチンビッチン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《目を瞑るエンカの網膜にハッキリと……お椀の中のチンコの動きが写っていた!!!!!!!!!!!!!!!!》


エンカ「お…おう゛ううぇげっぽァアアアアアアアアアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロロビッチャアァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プシュー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカさんの体中の穴という穴から何かしらの液がァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル(…やはりッ!!!!!!!!!!!!!!!!
本来…恵方開壁即集音は女性風呂などの音を拾ってその場所の景色を“視る”ための技!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その技を…わざわざ汚いチンコを視るために使うなど……狂気の沙汰としかいいようがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まして密閉されたお椀の中を覗きみるということは……フルハイビジョンで踊り狂うチンコを超至近距離で見るようなもの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
考えるだけで発狂ものだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし………近くでチンコの動きを見ることが出来るならば…つまり!!!!!!!!
チンポジを好きに操れるということに等しいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ(…う…うぷ………こ…この動きなら…この強弱で…こうして……こうッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

エンカ「………下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


………カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「…!!!!!!!! …ぬッッッ この目はッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ざわわ!!!!!!!!


256 : 名無しさん@避難中 :2017/03/21(火) 21:39:35 hrbPz4rsO
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズズンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「こ…これは……『天岩戸』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
役じゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「えぇッッ…この役って確か…」

ウソニ「相手の賭け金から……2倍もらい…!」

ツバメオー「む…向こうは10万賭けてたから……20万だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「お…おおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギルチーム所持金:23万


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「大金持ちです〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「いやほとんど元の金額に戻っただけだヨ…」

サナバー「十分じゃ!!!!!!!! 流れが掴めたッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒソ…
ギル「エンカさんお手柄です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
恵方開壁即集でお椀の中のチンコを覗きみるとは…!!!!!!!!!!
自分にはとても………うッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「ヴ………ヴォぇおッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロゲロブッチュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まだ吐いてる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ゲ…ゲロが止まらん…べ…べぼろォオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…今の数秒で…一生分のチンコを見たでござる…コババァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブチャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「そ…そこまで」

エンカ「せ…拙者はもうダメ………次からは普通に…」

ツバメオー「何言ってだオッサン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな必勝法をたった一回きりで終わらせるなんて勿体ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ずっとやれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「そうじゃ!!!!!!!! もう少し頼む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「え…えべぇえええええええ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロゲロォー…


257 : 名無しさん@避難中 :2017/03/21(火) 23:25:56 hrbPz4rsO
一巡目終了…


ハラベーター「…くく 一巡目を乗り切ったのは驚いた
だが金自体は殆ど動いちゃいねぇ
お前らの地獄が長くなっただけだ…
さぁ休憩のあと二巡目を開始するぞ!!!!!!!!」



―――

サナバー「…よく堪えたな皆…
とにかく一巡目をなんとか乗り越えた
これでこのゲームの感覚が掴めたはずじゃ」

ツバメオー「うん
どうしようもないクソゲーってのがハッキリ分かったヨ」

ギル「とりあえず不思議な力を働かさずに椀を振るようにしなきゃならないですね
ところで目の予想に関しては……あれで良いのでしょうか?」

サナバー「あぁ
お椀を開ける前の出目の予想は…このあとも“上目”のみに絞って宣言していこう」

ツバメオー「なんで上目だけ?」

サナバー「…出目予想というのは…本来 狙って当てられるものじゃない
お椀の中のチンコの位置がどうなってるか普通は分かりようがない
どうせ分からないなら 下目は切り捨てて上目だけに絞って予想を張った方が良いじゃろう
予想的中の上目は役を覗いた通常目の中で実質最強じゃからな」

ヤンデル「確かに…下目で予想が当たっても…上目で予想を当てられたら負けだからな…」

サナバー「……ただ 相手のチンポジを大体予想が出来るようになってきたら下目も含めて当てに行くぞい」

ツバメオー「…それって可能なの?
お椀の中のチンポジなんて予想出来ようにもないけど…」

サナバー「分かる

良いか 男のチンコには必ず『ベストチンポジ』なる方向が存在するのじゃ」

ギル「分かります
『チンコがこの方向にあるとなんか落ち着くな〜』ってやつですね
普段無意識に行動していて フと気がつくと自分のチンコがいいポジションに向いてるんですよね」
ちなみに自分は左上です

ツバメオー「そのちなみ情報いらねーヨ」

エンカ「拙者は真上だがな!!!!!!!! ガハハハッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ちぎるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「………まぁ…男にはそういう『収まりの良い場所』というのがある
それが決まっているとチンコも自然とその場所に向かうのじゃ」

ウソニ「つまり“出やすい目”が存在するということか」

サナバー「そうじゃ
ある………間違いなくあの者にも…偏りやすい目…決まったベストチンポジが…!!!!!!!!!!
それが分かれば…積極的に出目を狙って行けるじゃろう…」

ギル「このあとのゲームでも相手のチンポジに注目せねばなりませんね
…さぁ…二巡目が始まります…!!!!!!!」


―――

ドンッ!!!!!!!!

チンコロチンコ
ギルチーム vs ハラベーターチーム
二巡目!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《先攻後攻・振る順番……両チーム交代なし》



1回戦
取り巻き1:左上(予想右上)
サナバー:左下(予想上)
【ドロー】


2回戦
取り巻き2:下(予想左)
ギル:左(予想右)

【ドロー】


3回戦
取り巻き3:右下(予想右上)
ビラコ:左(予想左)

【ビラコ予想的中!!!!!!!!
賭け金4万の1.5倍……6万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


4回戦
取り巻き4:上(予想下)


ツバメオー「行くヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」
グルグルグルグル…

ツバメオー「右!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ…!!!!!!!!



ベタァー……


ギル「アッ!!!!!!!! お椀にチンコがくっついて…!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「これは…役の『あまえんぼ』じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオーちゃんのヒミツを一つ暴露!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


パフパフ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドンチャンドンチャン!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


258 : 名無しさん@避難中 :2017/03/21(火) 23:56:51 .bHvUrGI0
なぜwww


259 : 名無しさん@避難中 :2017/03/24(金) 01:13:32 64vnnhgEO
ツバメオー「ちょおぉー!!!!!!!! なんだヨこの目!!!!!!!!!!
ギャンブル全然関係ねーじゃねーか!!!!!!!!!!!!!
なんでこれだけバラエティ色あるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!

ハラベーター「まぁちょっとした息抜きに入れたのさ
…さぁ!!!!! ぶっちゃけちまいな!!!!!!!!!
お前の秘密の爆弾をよぉぉぉ…!!!!!!!!!!!!!!」
ニィィィ…!

ツバメオー「え…ええぇ〜〜〜………何!!!!!!!!!!!!!!!!?
ボクが暴露する秘密って何〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ねぇ何〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぐいぐい

ギル「…いや………分かんねっスけど…」

ツバメオー「え?!!! 何!!!!!!!?
何を晒せばいいの!!!!!!!!!!!!!!!!?
ねぇボクわかんないだけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
アセアセ

もみーの「えー?
じゃあ…好きなひとのはなしとかー?」

ドキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「え?!!!!!!!!!!! 好きなひと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そういう系!!!!!!!!? そっち系求められちゃう!!!!!!!!!!!?」

もみーの「きっとみんな知りたいよっ!!!!!!!!ツっちゃんって好きなひととか
居るの?」

ツバメオー「え〜〜〜〜!!!!!!!?
それ聞いちゃう〜〜〜〜〜〜!!!!!!!? 聞いちゃうそれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!?」

もみーの「そういう役引いちゃったから答えなきゃだめだよぉーツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
そこんとこ、どうなんです!!!!!!!!!!!!?」
ウィー ウィー

ツバメオー「え…えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
答えなきゃダメリッシュ系〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そ…そうだなぁ……ま…まぁ? ボクも華の思春期ですから?
そういう感じのヤツがいないことも…ないですけど??? なにか????」
てへペロヨン

もみーの「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誰〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!? それ誰〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
気〜〜〜にな〜〜〜〜る〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「そ…それは言えないでしょお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜//////
ねぇみん………………ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ドヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…

ヤンデル「………ハ……アァー………」

ギル「その話………いつまで続きます…?」

エンカ「ツバ嬢大概にするでござるぞ…………」

ウソニ「それ以上口を開くな…
ヘッドをショットする……」
チャキ…


ツバメオー「お前らどんだけボクに興味ねーんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


260 : 名無しさん@避難中 :2017/03/24(金) 23:39:40 64vnnhgEO
ツバメオー「ふざけんなヨおめーらなんだヨその態度はヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちとら恥ずかしい思いしてぶっちゃけたってのにヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ今の話嘘だけどな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクに好きなやつなんていねーヨ糞ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクは人を愛す術をしらねーからなァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「嘘だったの!!!!!!!!?」
ずーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「修羅かよ………」

サナバー「……では気を取り直して…」



5回戦
取り巻き5:上(予想左)
ヤンデル:左下(予想上)

【負け!!!!!!!!
5万没収!!!!!!!!】


6回戦
取り巻き6:左上(予想右下)
ウソニ:左(予想下)

【勝ち!!!!!!!!
3万GET!!!!!!!!】


7回戦
取り巻き6:左(予想右)
もみーの:右上(予想右上)

【予想的中勝ち!!!!!
賭け金3万×1.5倍…4万5千GET!!!!!!!!】


8回戦
ハラベーター:下(予想左)


ギィィィィィィィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ヒ……ヒヒィィィィィォォォォ…ジュルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……ォ゙
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ェベア゙ア゙ア゙アアアアアアアア〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビチャビチャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パカッ!!!!!!!!
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「これは…役の“シャイボーイ”!!!!!!!!!!!!!!!!
こちらの賭け金から2倍もらいじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


【『シャイボーイ』!!!!!!!!
賭け金4万の2倍…8万GET!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


2巡目終了!!!!!!!!
ギルチーム現在所持金39万5千!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


261 : 名無しさん@避難中 :2017/03/25(土) 00:10:10 gx03GPLkO
ギル「すごい!!!!!!!!!!!!!!!! どんどんお金を増やしてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「案外イケるんじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!? フツーにッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいのわいの



ざわ…

取り巻き1「ハラベーターさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
野郎どもなかなかつえぇぇ…!!!!!!!!
堅実に目を読んで稼いでいやがる…
その中でも特に……あの点眉がやべぇ…!!!!!!!!
役を二連続で出しやがった…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクリ…

取り巻き2「…顔が世紀末なところ以外は特に不審なところはねー……
イカサマではないにせよ………あれは……持ってる男ですぜ…」

取り巻き3「…これは…はやめに“アレ”しちゃったほうが良いのでは…?」

ゴオオオオオオオオオオオ……


ハラベーター「………黙れ…」
ギオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゾクッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
取り巻き達『ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ハラベーター「“アレ”を使うタイミングは俺が指示する…
貴様らが決める事ではねぇ…
………うかつに口に出すんじゃねぇぞドアホウ…」
ビキ…ビキ…

取り巻き3「すッ…すみませんっ…!!!!!!!」

ハラベーター「お前ら……あわてすぎなんだよ…
たかだか40万程度でよ………
奴らの目標は500万……まだまだ先は長い…
少しくらい…夢見せてやりゃいいのさ……
………それこそ“アレ”を出しゃ……奴らの夢は沫夢と消えるんだからなァ…」
ニニニィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………



―――

サナバー「…1巡目と2巡目の出目から総合したあのチンコロ台のベストチンポジが大方推測出来たぞい」

ギル「そ…それは一体どこなので!!!!!!!!?」

サナバー「うむ……奴の…“ベストチンポジ”は………
『左』じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やつのチンポジの多くは左側に偏ってる場合が多い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまり『左』『左下』『左上』が狙い目じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…!!! 予想を3つに絞れたら…かなり当たりの確率が上がりそうだ…!!!!!!!!」

サナバー「…まぁ誤差で上と下を向く場合もあるから実際は5択と思った方がいいかもしれんな…
じゃが当然8択よりは当てやすかろう
ここからは上目も下目も関係なく……当てて行くぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『おぉー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
わっ!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「…エンカさん 大丈夫です?」

エンカ「あう゛う゛ゥ…………
そろ…そろ………胃とか……吐いていい…?」
ゲッソォォォ…

ギル「そんなカエルじゃないんですから……………」
ぞーん…


262 : 名無しさん@避難中 :2017/03/25(土) 00:46:17 gx03GPLkO
4巡目


1回戦
取り巻き1:右下(予想右)
サナバー:左(予想左)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金3万の1.5倍…4万5千GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


2回戦
取り巻き2:左(予想下)
ギル:左上(予想右上)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金5万の1.5倍の7万5千GET!!!!!!!!】


3回戦
取り巻き3:左上(予想左)
ビラコ:右上(予想左)

【ドロー!!!!!!!!】


4回戦
取り巻き4:下(予想右)
ツバメオー:あまえんぼ

【ツバメオー『あまえんぼ』!!!!!!!!
自分はBL好きだと暴露!!!!!!!!(みんな知ってる)】


5回戦
取り巻き5:天岩戸

【取り巻き5 天岩戸!!!!!!!! 負け!!!!!!!!
相手の賭け金5万×の2倍…10万失う!!!!!!!!】


6回戦
取り巻き6:左下(予想右下)
もみーの:上(予想左)

【勝ち!!!!!!!!
5万GET!!!!!!!!】


7回戦
取り巻き7:右下(予想右下)
ウソニ:左(予想左)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
8万の1.5倍…12万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


8回戦
ハラベーター:左(予想左)
エンカ:天岩戸

【天岩戸!!!!!!!! 勝ち!!!!!!!!
賭け金10万の2倍……20万GET!!!!!!!!】


4巡目終了 ギルチーム所持金:78万5千!!!!!!!!!!!!!!!!



――― 5巡目


1回戦
取り巻き1:右(予想右)
サナバー:左上(予想左上)

【予想的中負け!!!!!!!!
相手の賭け金5万の1.5倍…7万5千失う!!!!!!!!!!!!!!!!】


2回戦
取り巻き2:右下(予想右)
ギル:上(予想左上)

【勝ち!!!!!!!!
6万GET!!!!!!!!】


3回戦
取り巻き3:下(予想左)
ビラコ:左下(予想左下)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金6万の1.5倍…9万GET!!!!!!!!】


4回戦
取り巻き4:左下(予想右上)
ツバメオー:あまえんぼ

【ツバメオー『あまえんぼ』!!!!!!!!
一人称が“ボク”なのは母親譲りだと暴露!!!!!!!!】


5回戦
取り巻き5:右(予想左)
ヤンデル:天上天下

【ヤンデル天上天下!!!!!!!! 超負け!!!!!!!!
賭け金6万×の3倍…18万失う!!!!!!!!】


6回戦
取り巻き6:上(予想左上)
もみーの:あまえんぼ

【もみーの『あまえんぼ』!!!!!!!!
生シラスの踊り食いが得意だと暴露!!!!!!!!】


7回戦
取り巻き7:左(予想上)
ウソニ:左(予想左)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
8万の1.5倍…12万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


8回戦
ハラベーター:天上天下

【ハラベーター『天上天下』!!!!!!!!
ハラベーターの賭け金2万の3倍…6万GET!!!!!!!!】


4巡目終了 ギルチーム所持金:86万



オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


263 : 名無しさん@避難中 :2017/03/25(土) 00:47:01 gx03GPLkO
最後訂正


5巡目終了 ギルチーム所持金:86万


264 : 名無しさん@避難中 :2017/03/25(土) 00:51:33 gx03GPLkO
訂正2

×
2回戦
取り巻き2:左(予想下)
ギル:左上(予想右上)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金5万の1.5倍の7万5千GET!!!!!!!!】



2回戦
取り巻き2:左(予想下)
ギル:左上(予想左上)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金5万の1.5倍の7万5千GET!!!!!!!!】


265 : 名無しさん@避難中 :2017/03/25(土) 02:20:47 gx03GPLkO
6巡目…


1回戦
取り巻き1:左(予想上)
サナバー:上(予想左)

【ドロー】


2回戦
取り巻き2:あまえんぼ

【取り巻き2『あまえんぼ』
内容は割愛】


3回戦
取り巻き3:右下(予想下)
ビラコ:あまえんぼ

【ビラコ『あまえんぼ』
モノホンの宇宙天狗のサインを貰った事があると暴露!!!!!!!!!!!!!!!!】


4回戦
取り巻き4:左上(予想左)
ツバメオー:あまえんぼ

【ツバメオー『あまえんぼ』!!!!!!!!
ヤンデルは短パンフェチだと暴露!!!!!!!!!!!!!!!!】


5回戦
取り巻き5:上(予想下)
ヤンデル:左下(予想左上)

負け!!!!!!!!
5万失う!!!!!!!!】


6回戦
取り巻き6:右下(予想左上)
もみーの:下(予想左)

【勝ち!!!!!!!!
6万GET!!!!!!!!】


7回戦
取り巻き7:あまえんぼ

【取り巻き7『あまえんぼ』!!!!!!!!
内容は割愛】


8回戦
ハラベーター:天上天下

【ハラベーター天上天下!!!!!!!!
ハラベーターの賭け金1万×3倍…3万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


6巡目終了!!!!!!!!
ギルチーム所持金:90万!!!!!!!!!!!!!!!!



………ここからしばらく停滞期に入った……
双方…『あまえんぼ』を引く頻度が増しのである…
恐らく… お椀を立て続けに被せられていたチンコが蒸れ…そのせいでお椀によくくっつくようになったからである…
金銭の移動もほとんど起きず…
ギャンブルのはずのチンチロチンコはただの暴露大会になってしまっていた…

唯一金銭が動くのは8回戦のハラベーターとエンカの対戦であるが…
エンカの強運(ただの操作)を警戒したハラベーターは わざと少額を賭け…そしてわざと天上天下を出し損害を最小限に留めているのである…

幸い所持金が減ることはなかったのだが…
ギルチームの所持金が100万を超えたのは…ギャンブルが始まって3時間を超えた頃であった…



―――

ハラベーター「…さすがにラチが明かんな
一度チンチロ台のニンニン君に休憩を入れさせよう
休憩の間にニンニン君には汗ばんだチンコを入念に拭き取ってもらう
勝負はそのあととしよう
ではしばらく休憩だ」



―――

わいわい…

ツバメオー「…かー!!!!!!!
やっと事態が動くのかヨ
まぢずっと暴露の目ばっか出て全然話が進まねーヨ
つーかこっちもそろそろネタ切れだったヨ…
次あまえんぼが出たらヤンデルの尻毛の数でも暴露しようかと思ってたけど」

ヤンデル「そんなもんお前が分かるわけないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
というか途中からお前の暴露ネタほとんど俺に関するの暴露だったぞ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ふざけやがって…」

ツバメオー「うるせーーッッ!!!!!!!!
ふざけてんのはお前だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前ここまで一度も勝ってねーじゃねーかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前足引っ張りまくりんぐじゃねーかこのアンラッキービースト野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…っいっ……いや…まぁ…………そうだけど…………っ
……お…お前だって勝ち星0だろ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ボクの損失は最初だけですぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あとは暴露だけしてましたァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イィィエエエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピースピースピース!!!!!!!!

ギル「いやそれドヤれることじゃないですよツバメさん…」


266 : 名無しさん@避難中 :2017/03/25(土) 07:32:31 Cbr19qfU0
アンラッキービーストwwww


267 : 名無しさん@避難中 :2017/03/27(月) 02:16:20 9.qI17nIO
ニンニン「ふーっ…すっきりしたー!!!!!!!!」
ピカー!!!!!!!!
ほかほかぁー

ハラベーター「ニンニン君が帰ってきたか
どうやら風呂で汗を流して来たみたいだな…
さて……それでは勝負を再開するとしよう…………だが…
その前に……少しルールを変更しないか?」

サナバー「ルールを?
ここに来て……何を?」

ハラベーター「このギャンブルが始まって数時間…
このままチマチマ賭けていてはいつまで経っても勝負が終わらない…と思わないか…?
そこでだ……
ここからは賭け金の上限を10万から20万に上げてはどうだ?」
ゴウ…!!!!!!

サナバー「…!!!
上限を…20万に………」

ハラベーター「悪い話じゃねーと思うがな?
このままじゃお前らが500万を貯める前に朝になる…
朝になったら仕事が始まるんだ……
そうなったら明日の夜に持ち越してもいいが…
お前達にとって悪くない今の流れを断ち切りたくないだろう?」

サナバー「…………
……………分かった……
そのルール…飲もう」
ドンッ…!!!!!!!!

ギル「よ…良いのですか?」

サナバー「うむ…
奴の言う通り今の流れは維持したいからのう
……ただ…」

ハラベーター「なんだ?」

サナバー「次からはこちらを先攻に回してくれ」

ハラベーター「……オーケー 受け入れよう
それでは再開準備だ」


―――

ギル「何故先攻に?」

サナバー「エンカ殿を生かすためじゃ
ハラベーターはわざとリスクの少ない負け方を先攻で行ってエンカ殿を封じておった
だがこちらが先攻になれば…封じられる心配もなくなる」

ギル「なるほど…確かに!!!!!!!!」

ツバメオー「良かったなおっさん!!!!!!!!!!!!!!!!
ここからはチンコ見放題だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「………正直…封じてくれてありがたかったのでござるが……
……ま…まぁ頑張ってみるでござる…うぷ…」

サナバー「……頑張るのはエンカさんだけではないぞい…
…このタイミングでの上限の引き上げは…
奴らの“イカサマ”の合図かもしれん…
………ここからは連中の動きを注意深く見ていく必要がある…良いか?!」

ギル「えぇ…! 向こうのイカサマを暴きましょう…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



7巡目

1回戦
サナバー:左(予想上)
取り巻き1:上(予想左)

【ドロー!!!!!!!!】


2回戦
ギル:左下(左)
取り巻き2:右上(予想右上)

【ドロー!!!!!!!!】


3回戦
ビラコ:右(予想左)
取り巻き3:下(予想右下)

【ドロー!!!!!!!!】


4回戦
ツバメオー:右上(予想下)
取り巻き4:左(予想下)

【負け!!!!!!!!
5万失う!!!!!!!!!!!!!!!!】


5回戦
ヤンデル:上(予想左)
取り巻き5:左上(予想上)

【勝ち!!!!!!!!
1万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


6回戦
もみーの:左(予想左上)
取り巻き6:右下(予想右)

【勝ち!!!!!!!!
6万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


7回戦
ウソニ:左(予想左下)
取り巻き7:右上(予想左下)

【勝ち!!!!!!!!
5万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


8回戦
エンカ:シャイボーイ

【エンカ…『シャイボーイ』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分の賭け金の2倍……40万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


ギルチーム所持金:153万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


268 : 名無しさん@避難中 :2017/03/29(水) 00:22:24 5CKCYYh.O
8巡目

1回戦
サナバー:下(予想左下)
取り巻き1:下(予想下)

【予想的中負け!!!!!!!!
相手の賭け金8万の1.5倍…12万失う!!!!!!!!】


2回戦
ギル:右(左下)
取り巻き2:右下(予想左)

【勝ち!!!!!!!!
5万GET!!!!!!!!】


3回戦
ビラコ:右下(予想左下)
取り巻き3:左(予想右)

【負け!!!!!!!!
7万失う!!!!!!!!】


4回戦
ツバメオー:左上(予想左下)
取り巻き4:右下(予想下)

【ドロー!!!!!!!!】


5回戦
ヤンデル:左下(予想上)
取り巻き5:上(予想右)

【負け!!!!!!!!
10万失う!!!!!!!!!!!!!!!!】


6回戦
もみーの:天岩戸

【もみーの『天岩戸』!!!!!!!!
相手の賭け金5万の2倍…10万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


7回戦
ウソニ:左上(予想左)
取り巻き7:下(予想右上)

【負け!!!!!!!!
5万失う!!!!!!!!!!!!!!!!】


8回戦
エンカ:シャイボーイ

【エンカ…『シャイボーイ』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分の賭け金の2倍……40万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


ギルチーム所持金:174万円!!!!!!!!


―――

ウソニ「この回は負けが込んだな…」

ツバメオー「負けは多かったけど最後のおっさんのおかげで安定して稼いでるヨ
このまま行ったら普通に勝つんじゃないの?」

サナバー「…不気味じゃな…
上限の変更はイカサマの合図かと思ったが……それらしい行為をしてくるわけでもなし…
上限を挙げたわりには向こうの賭け金もこれまで通りじゃ…
何を考えてる…?」

ツバメオー「元々イカサマなんてなかったんじゃないの?
どっちかと言うと…なんかこっちがイカサマしてるみたいだヨ!!!!!!!!」

サナバー「…………そう…なのかのう…?」

エンカ「う…うぶぶ…」


―――

9巡目

1回戦
サナバー:左(予想左)
取り巻き1:右上(予想下)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金6万の1.5倍…9万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


2回戦
ギル:右上(左上)
取り巻き2:左(予想右)

【負け!!!!!!!!
6万失う!!!!!!!!!!!!!!!!】


3回戦
ビラコ:上(予想左)
取り巻き3:左下(予想上)

【勝ちー!!!!!!!!
8万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


4回戦
ツバメオー:下(予想下)
取り巻き4:上(予想上)

【ドロー!!!!!!!!!!!!!!!!!】


5回戦
ヤンデル:右(予想右)
取り巻き5:シャイボーイ

【取り巻き5『シャイボーイ』!!!!!!!!
相手の賭け金5万の2倍…10万失う!!!!!!!!!!!!!!!!】


6回戦
もみーの:左(予想左)
取り巻き6:左(予想下)

【予想的中勝ち!!!!!!!!
賭け金10万の1.5倍…15万GET!!!!!!!!!!!!!!!!】


7回戦
ウソニ:左上(予想下)
取り巻き7:右下(予想右)

【ドロー!!!!!!!!!!!!!!!!】


8回戦

エンカ「………」



ツバメオー「行けー!!!!!!!! おっさんー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「…う……う……」
ギギィィィィィ……

ズキズキズキ…
エンカ「………ッ…おッッ…ご…ごォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!
あ…あがぺーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシヤアァーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「ウ…ウワーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカさんが吐血大噴射だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブー!!!!!!!!

ヤンデル「つ…ついに限界が!!!!!!!!!!!!!!!!?」


269 : 名無しさん@避難中 :2017/03/29(水) 00:58:22 5CKCYYh.O
エンカ「もう……チンコは………見たく…な……おげぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…あ!!!!! 椀が開かれた…………これは!!!!!!!?」


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
【右下】



サナバー「ふ…普通の目じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ツバメオー「何やってんだヨおっさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンコがキモくても我慢しろバカ!!!!!!!!!!!!!!!!
自分も同じモン持ってるだろーが!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「攻めるな!!!!!!!! エンカさんはここまで頑張ったんだ…!!!」

ギル「…そうです…
我々はエンカさんに全てを背負い込ませすぎた……」


ハラベーター「おおいおいおい……なんだなんださっきからその会話は?
まさかそいつ…今までの強運はイカサマでもしてたってのか?」
にやぁ〜

ドキッ…
ギル「ッ!!! う…うぐ…
そ………それは…………」

ハラベーター「…ハハッ…いや…まぁどうでもいいさ…
イカサマだろうがなんだろうが……“バレなきゃ問題ねぇ”…
少なくとも俺の目にはそいつがイカサマしてるようには見えなかったから…イカサマだと証明しようがない………不問さ…」
にぃぃ…

サナバー「…」


ハラベーター「…さぁーて…俺の番だ…
普通に振るのは久々だな……
これまでずっとそいつを封じるので精一杯だからな…
せっかくの見せ場だ………派手に目を出して…
流れをこっちに持ってってやろうじゃねーか…!!!!!!!!!!!!!!!!」
カポ…
グリグリグリグリグリグリ…

サナバー(!! まさか…
これが本当の“合図”か…!!!!!!!?)

ハラベーター「……年季の差ってやつを見せてやるよ…!!!
俺ァ何年もこの地下に暮らしてるんだぜ…!!!!!!!!!!!!!
…本当に長い年月……地獄のような地下生活…
……全てを失ってここに落とされた俺だが…
ここで得たものも多かった…
それは……“強かさ”…!!!!!!
そして生きるための“執着”…!!!!! 他者を蹴落としのし上がる“ハングリーさ”…!!!!!!!!
…地上では体験出来なかったこの地下での経験全てが…俺をグレードアップさせてくれたんだ…!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

グリグリグリグリグリグリ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「だから俺は負けねぇ…!!!!! お前らみたいな新参には…!!!!!!!
絆とかいう他者との依存に頼らなければ強がれねぇ青二才にゃ……絶対にな…!!!!!!!!!!!!
俺は…お前らみたいなバカ共から金を巻き上げ…この地下でたんまり稼いだら地上に戻るんだ…!!!!!!!!
そして…のし上がる…!!!!!!!!!
…地上にはその下地もある…! お前達…『超神会』って知ってるか?」

サナバー「ム」

ハラベーター「知ってるよなぁそりゃ…あの巨大組織だからな!!!!!!!!
俺はそこに所属していた幹部で…『ゴールド会員』だった!!!!!!!!!!!!!!!!
地上に帰り超神会に戻った暁には…俺は地下で得た能力を生かし『プラチナ会員』に上り詰めてやるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
グワハハハハ!!!!!!!! 待ってろ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺が地上の全ての人間達に超神会の教えを布教し絶対的地位を築き上げ―――」



サナバー「超神会ならもう潰れたぞい」



ハラベーター「え」
グリリリュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「……………あっ」
パカ…


ビッキィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【天上天下!!!!!!!!
ハラベーター…賭け金20万の3倍…60万をギルチームに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「し…しまったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズコォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


270 : 名無しさん@避難中 :2017/03/29(水) 01:42:34 5CKCYYh.O
ハラベーター「て…手に力入れすぎたァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「お主………超神会の者じゃったのか…」

ウソニ「懐かしいな そんなものもあった」

ツバメオー「超神会ってなんか聞いたことあるな?
なんだっけ…」

ヤンデル「……3〜4年前にあった終末思想の組織のことだろ……
村でも流行ってただろ………」

ツバメオー「あぁ あれね…………
ボク達の両親もいやいや入会してホワイト会員ってのになってたっけ……
超化石じゃん ウケるヨ」


ハラベーター「え…えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
あ…あの…可能性に溢れた超神会が潰れたというのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
……一体何故!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「大魔女フーリャンに壊滅させられたのじゃよ
超神会は世界中に終末思想をバラ撒いて世界を崩壊させかけた…当然の報いじゃな…」

ハラベーター「な……なんだよ…大魔女フーリャンって……
なんだよ終末思想で世界崩壊って………
超神会は俺の知ってる『有機農法の素晴らしさを伝える組織』じゃなかったのかよ…」
ぽろぽろぽろぽろ…

サナバー「そんな時代もあったのか…」
ズズーン…

ギル「………思わぬ動揺でミスってくれたであります…」

サナバー「…うむ…
しかし……もしかしたら…
次の巡から奴らはイカサマを仕掛けて来るかもしれぬ…
気をつけるぞい…!!!!!!」



しかし………


次の巡も また次の巡も…ハラベーターチームにそういった動きは見られなかった…
相変わらず勝ち負けのバランスは変わらず…
ギルチームが僅差で勝ち越す事が多かった…
それを繰り返してるうち…



――― 23巡目終了…


ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギルチーム所持金:360万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「おおぉっ!!!!!!!!
ついにここまで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「あと140万で終わりです〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「このペースで行けばそんなん朝までに終わっちゃうヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見えてきたヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…うーむ!!!! 拙者の恵方開壁即集音がなくても行けるではないか!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「おっさんがヘタってなくて ヤンデルがまともに勝ってたらもう終わってたヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…うーむ
そろそろ脳も癒えてきたし…チンコ見を再開してもいいかもなぁ」

ウソニ「そうなればゴールも近いな
こんなゲーム はやく終わらせてしまいたい」

ギル「サナバーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうすぐ!!!!!!!! もうすぐでありますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「あ…あぁ…!
もうすぐで…地上……! もうすぐで…チロリーンちゃんやジュリーに会える…………」




ハラベーター「…………」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

取り巻き1「……ハラベーター様…
…そろそろでは…?」

ハラベーター「……………
………………フ……くくくくく…
………………そうだな…
そろそろ……いいな…………
奴らは十分“上がった”…………
ここからは…“落ちる”だけの……絶望のジェットコースターだッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
にやあああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


271 : 名無しさん@避難中 :2017/03/29(水) 07:39:41 UVGGk2Mo0
会員だったのか…かわいそうw


272 : 名無しさん@避難中 :2017/04/01(土) 01:37:30 sW6IY1d6O
24巡目……

1回戦

サナバー「わしはそうじゃな…10万円賭けよう」

サナバー(少し高く賭けてみるか
このまま少しずつ稼いで…)

取り巻き1「20万」

サナバー「……は?」

取り巻き1「俺は20万賭ける」
ゴォ…


ギル「ッ…こ…ここで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「…なに? 今まで普通な額しか賭けてなかったのに……」

ウソニ「…………まさか」



取り巻き1「…どうした? 俺もお前も賭けた……ゲームを始めないのか?」

サナバー「…! ……分かって…おる…
では…………左」
ガポ…
グリグリグリグリグリグリ……パカッ

【左】


ギル「や…やった! 予想的中です!!!!!!!!!!」


取り巻き1「やるな じゃ……俺も…いくぜ…」
カポ…
グリリリリリリリリリッッ…グリリッ!!!!!!!!

サナバー「…………………!」

取り巻き1「…………右…」
グリリリリンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スウゥゥーーー…



ゴゴゴゴゴゴ…


サナバー「……!!!」

みんな『………!!!!!!!!』

ゴクッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



取り巻き1「……くひひひ………わりィ…な…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
にやああああああああああ……………バンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【シャイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】



ギル「お…オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
シャ…シャイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「相手の賭け金の2倍………つまり40万の損失でござるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「う…うわーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マジかヨこれェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!



取り巻き1「くはははははァーッ!!!!!!!! いただくぜぇぇぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギギギギギ…
サナバー(…!! 自信満々に20万を賭けて…シャイボーイじゃと…!!!!!!!?
…ここで…………ここに来て…か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
奴らのイカサマ術の……始動!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?)
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ…

サナバー(…い…いや…まだ分からん………まだ…)



しかし…


2回戦

パカァーッ!!!!!!!!
取り巻き2「オラーッ!!!!! シャイボーイィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
またまた40万GETォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ぐあぁぁーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



3回戦

取り巻き3「俺もシャイボーイッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴォォォチッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



……ハラベーターチーム…
シャイボーイ3連発ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?


ザワワワァァーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


273 : 名無しさん@避難中 :2017/04/04(火) 01:26:07 B2fx871IO
ゴオウウウウウウウウウウ……

ツバメオー「え…ちょ……なにこれ…
た…たった3回で…120万負けぇ…?!
い…一気に240万ンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドォーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「こ…これは…」

サナバー「あ…あぁ……始まったな……しかし…」

サナバー(まったく分からん!!!!!!!! やつらは何をした!!!!!!!?
手の動かし方もとくにおかしなところはなかった……チンコロ台の者にも不審なところは一切!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし……3連続シャイボーイ…!!!!!!!?
何を…何をした!!!!!!!!!!!!?)
ゴクゥゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き4「次だ!!!!!!!!
俺は20万!!!!!!!! 譲ちゃん…はやくしな!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ぇ……あ…うぁ……えっ…」


――― そして…

取り巻き4「はっはァーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
またまたシャイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!
40万いっただきィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「に……にひゃく…まん……」
ゴゴゴ…

ツバメオー「イ……イカサマだっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な…なんだヨ4連続同じ役って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どんな確率だヨ!!!!!!!! ありえない!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対卑怯なことしてるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「失礼な…そんなわけないだろ
俺達の実力だ……」

ツバメオー「いや違うヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対…」

ハラベーター「絶対…?
おいガキ…その言葉を口にしやがるんなら証拠はあるんだろうな…?
俺達がイカサマをしてるっつぅ確実な証拠がよーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見せてみろ!!!!!!!! あるなら…それをなァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギシャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ぅ……ぐ…むぅ…!」
ギリギリ…

ハラベーター「証拠がねぇなら…黙ってろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「待て…なら一つ聞かせてくれぃ……ニンニン殿にじゃ…
ニンニン殿……お主 ハラベーターと結託してるわけではあるまいな?」

ニンニン「な…ないです!!!!!!!!!!!!!!!!
そもそも…チンコロ台自体始めてやることなんで…」


作業員1「…それはまちがいないぞ…
ニンニンはチンコがデカいだけの陰キャだからいつも一人…
今日までこのギャンブルに関わろうともしていなかった…」

サナバー「…!」

ハラベーター「分かっただろう……不正はない!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁゲームを続けるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


274 : 名無しさん@避難中 :2017/04/04(火) 02:03:41 B2fx871IO
―――

5回戦


取り巻き5「おらッッ!!!!!!!! シャイボーイだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
40万よこしやがれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ぐゥッ……に…200万………まずい…」

ツバメオー「ゆ…湯水のように減っていくヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まずい…これじゃ最短であと5回で文無しだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクガク…

ギル「こんなの…あんまりでありますよ…」

もみーの「……………」

ウソニ「…もみーの」

もみーの「…うん
次は…私 …頑張ってみる……」

――― 6回戦

もみーの賭け金:10万
取り巻き6賭け金:20万


もみーの「…行きます!!!」
ぐっ…グワングワングワングワングワングワン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「…ダメだヨ…
どんないい目を出したって……簡単にそれを越されちゃう…!!!!!!!!」

ウソニ「いや待て
思ったが…一つだけ勝てる方法があるんじゃないか?」

ツバメオー「え」


もみーの「〜〜〜〜〜〜…………左…」
グワワワワワワ……………パカァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「……おぉ!!!!!!!! これは……そうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【天岩戸!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


エンカ「『天岩戸』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
相手の賭け金を2倍貰い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

取り巻き6「……ちィ…」


ヤンデル「…! に…240万…! なんとか堪えた…!」

ギル「そうか……こちらが先攻なら…こちらも勝つ方法が十分ある…
…それは…相手より先に“役”を出すことだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このゲームは先攻と後攻に分かれてそれぞれ順番にチンコを振る…
先攻でこちらが天岩戸かシャイボーイの役を出してしまえば…相手に番を回すことなく勝つことが出来るんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「よっしゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それなら勝つる!!!!!!!! それで行こう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!

ウソニ「簡単に言うな」


――― 7回戦

ウソニ「……………左」
パカ…

ばばんッ!!!!!!!!!!!!!!!!
【左】


ギル「あーーーっっ…予想は的中ですが……通常目ッ…!!!!!!!!」

ウソニ「なにやってんだヨお兄さんヨー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
役出せっつってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!! ヘタクソ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いい加減にしろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「……………………」
シュパンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビシューーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「うっぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
指弾が眉間にィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


275 : 名無しさん@避難中 :2017/04/04(火) 02:47:50 B2fx871IO
ウソニ「…簡単に言うな
俺はエンカさんみたいに椀の中が見れるわけじゃないんだ」

サナバー「まぁ…それはそうじゃのう」

ウソニ「だが……すまない
一応狙っては見たんだがな」

ギル「いえ…仕方ありませんよ」

もみーの「お兄ちゃんナイスチャレンジ……………んっ
………………………………??」
ピク…



コッコッコッコッコッコッコッ…



もみーの「…?」

ウソニ「…どうした?」

もみーの「………いや…なんでも……」

ウソニ「?」


―――

取り巻き7「へへー…行くぜー!」
グワングワングワングワングワングワングワングワン


もみーの「…」
じぃ………


取り巻き7「そーれそーれそーれ…」
グワングワングワングワン…!!!!!!!!


もみーの「……………………」
ぐっ…《目を閉じ聴覚に集中するもみーの……すると…》


コッコッコッコッ………
コッコッコッコッコッコッコッ………
コッ…コッコッ…コッコッコッコッ……



もみーの「…!?」


取り巻き7「…へーい!!!! 上だぁー!!!!!!!!」
パカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【シャイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


ビラコ「あう〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「く………くそッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

取り巻き7「わははは!!!!!!!!!!!!!!!!
じゃ…40万なーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニマァーッ!!!!!!!!


もみーの「……………」
ぐ…


しぃ〜〜〜ん…



もみーの「………………っ」

ウソニ「…もみーの? さっきからどうした…?」

もみーの「…お兄ちゃん…
少しお願いがあるの…」

ウソニ「ん?」


――― 8回戦…

エンカ「……拙者か…」

ギル「……エンカさん」

ヤンデル「……エンカさん…」

ツバメオー「おっさん!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「…みなまで言うな
拙者に期待している事は……分かる
そして拙者は…それに答える義務がある…騎士として!!!!!!
さっきは癒えたと言ったが…いざ自分の番になると脳がつらくて仕方ない……しかし
こんなところで…皆の思いを裏切れん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「エンカ殿ッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」



エンカ「行くぞッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! グルグルグル…

エンカ「フゥゥゥゥーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジィィィィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「そい…やァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《シャイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!》


ギル「シャイボーイ引き当てたァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「ミシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶしゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカさんの頭頂部から血が噴水のように!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!


276 : 名無しさん@避難中 :2017/04/04(火) 03:14:13 B2fx871IO
エンカ「―――」
ピュピュー………

ギル「エ…エンカ殿…!!!!!!
もう限界だったんだ…」

ツバメオー「おっさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
汚ねッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…エンカ殿の決死の覚悟のおかげで240万でこの回を終われた…
大きく違うぞ…それは…」


ハラベーター「ふん……次で止めをさしてやる…
休憩のあと25巡目だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

サナバー「…なに? もみーのちゃんが?」

ウソニ「あぁ 何か違和感に気づいたらしい
それが連中のイカサマの秘密かもしれない」

ツバメオー「なに? なにが分かったんだヨ? もみーの!!?」

もみーの「……ごめん まだ…確証があるわけじゃないから…下手に口にするのはやめておくよー…
でも…お兄ちゃんに頼んで聴覚の調整とアイカメラの起動をしてもらったよ
だから次の巡は私は相手の動きを注意するのに集中するよ」

ギル「…アイカメラ…!
それで向こうの不正の決定的瞬間を捉えることが出来れば…!」

もみーの「…はい! 私頑張って探します!!!!!!!!
次の巡の間に相手の不正を必ずこの目に映しますっ!!!!!!!!」

サナバー「…ならば次の巡では相手の不正を探ることはもみーのちゃんにまかせるとして…
わしらはゲームの方に集中じゃ
なんとしても次の巡を無事に終わらせるのじゃ」

ツバメオー「別に終わるまで待たなくても
途中でもみーのが相手の不正見つけたらすぐ糾弾すればいいじゃん」

サナバー「…いや…
ゲームの最中にそんな気配を出せば相手にそれを感づかれる…
そうなったら最悪尻尾を隠される恐れがある…
だからもみーのちゃんが見つけた不正を確認し対応策を考えるのは…今のような巡と巡の間の休憩タイムで行うべきじゃろう
そして相手が油断した時に…その“不正が行われている瞬間”を抑えるんじゃ
そうすれば相手は突然の事で対応出来ないはずじゃ……そうしたらそこで間髪入れずもみーのちゃんが捉えた不正の瞬間を衆目の前に晒す…!
……そうなったら言い逃れは出来まい」

ギル「なるほど…
…………しかし…越せますかね…?
…次の巡…」

サナバー「…それについては考えがある…
良いか…」
ひそ…


―――


277 : 名無しさん@避難中 :2017/04/04(火) 12:14:33 B2fx871IO
訂正

ギルチーム所持金
× 240万
○ 200万


278 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 00:37:31 qD//kLMEO
――― 26巡目


1回戦

サナバー「…」

取り巻き1「へへ…じゃあやるか
お前らにとっては最後のゲーム…かねぇ?
俺はもちろん20万…
お前は?」

サナバー「わしは…………1万じゃ」


ハラベーター「! …」


取り巻き1「ハハッ!!!!? 小張りかよ!!!!!!!!!!?
お前もシャイボーイが出るかもしんね〜のによォ〜〜〜〜〜くくくくッ…」


ハラベーター「……」



サナバー「………それでは…」
カポ……ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり…

サナバー「…左」
パカッ!!!!!!!


ビィーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【天上天下!!!!!!!!!!!!!!!!】


取り巻き1「なにィィ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! 天上天下ぇ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《サナバー『天上天下』
賭け金1万の3倍……3万失う!!!!!!!!》


取り巻き1「…ちっ シケてやがる つまらねぇ!!!!!」

サナバー「……」



ハラベーター(…………こいつ…………)


―――

2回戦


取り巻き2「お前も1万かよ
さっさと振れ!」

ギル「はい」
カポ……ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり…

パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【天上天下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き2「な…なにィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!?
また天上天下ェェ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「………」



ハラベーター(…!
…前のやつといいさっきのやつといい…
こいつら…故意に天上天下を出してやがる!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― 数分前


ギル「…わざと不思議な力を発動させて天上天下を!!!!!!!?」

サナバー「そうじゃ
張りを1万にして天上天下を出して負ければ損失は3万で済む」

ウソニ「…それはそうだろう……しかしそれでは意味がないんじゃないか?
相手のターンに回さなければもみーのが相手の不正を確認しようがない」

サナバー「もちろんじゃ
しかし次の巡の1回戦目から相手のシャイボーイを許して見よ
そんなことしたら巡を終えることなくこちらの所持金が0になってしまうぞい」

ヤンデル「!!!
そ…そうか…
こっちの残りの所持金は200万……
相手に40万の勝ちを譲ってたら5回戦の時点で所持金が0になってしまうな…」

サナバー「わしらはなんとしても次の巡を乗り切らねばならん
だから……26巡目の前半は自滅する
つまり…わしとギルとビラコさんとツバメオーさんはわざと『天上天下』で負ける
そうすれば3万×4で12万の損失に抑えられる
その時点で所持金は188万…

そして後半…ヤンデル君ともみーのちゃんとウソニ殿とエンカ殿は普通に振り相手にターンを回す
そして相手はイカサマを使ってシャイボーイを出してくるじゃろう
そうなったら40万×4で160万の損失…
所持金は残り28万…ギリギリのところで巡を終えられる」

ギル「つまり相手のイカサマを探るのは26巡目の後半…5〜8回戦の間に行うわけですね」

サナバー「そうじゃ
それが今出来る最善の方法じゃ」

ウソニ「…………もみーのが相手を調べられるのは4回しかないわけか…
いけるか? もみーの」

もみーの「…うん!!!!! 絶対見つけて見せるよ!!!!!!!!」

サナバー「…頼んだぞい!!!!!」


279 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 01:15:36 gKUslnhg0
いけるか…


280 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 01:22:19 qD//kLMEO
――― 今

サナバー(…よし…いいぞい
この調子じゃ……)
オオオオオオオオオオォ…



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォ…

ハラベーター(……なんのつもりだァ?
最後の抵抗…? …いや…抵抗にすらなっちゃいねぇ…!!!!!!
既に負けが確定している現状に絶望して…少しでも勝負を長引かせようとしているのかァ!!!!!?
…ふん…! 愚かなことよ…!!!!!!!!!
だが…無駄だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らには現実逃避の時間すらくれてやらねぇよ…!!!!!)
ギンッッ…!!!!!!!!



3回戦

ヒラコ:1万
取り巻き3:20万


ビラコ「行きますよう
それぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「お…おふっ…」

ビラコ「不思議になるよーに…! いい子…いい子…!!!!!!」
ぐりぐりぐり…!!!!!!!!


エンカ「…よし これも無事に天上天下にイッたな…」

ギル「そうですね」

もみーの「……」



コンコンコンコンッ…



―――√ ̄ ̄

もみーの(…え…!?)



ビラコ「そぉーれっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ…


ツバメオー「よーし天上――――――………あ…あれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ドドォンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【右上】



サナバー「つ………通常目――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「な…何故!!!!!!!!?」


ハラベーター「おいおい
別に不思議なことはねぇだろぉ?
なんだお前達? 天上天下でも狙ってたのか?」

サナバー「……ぬ………い…いや………」

ハラベーター「くくく………
わざとらしい挙動は萎えるだけだぜ? 気をつけろよ…?」
ニィィィ…


サナバー(………こいつ………
……まさか…………)
チラ…


もみーの「………!」
コクコク…!


サナバー(…やはり!!!!!!!!!!!!!
こやつ…今のこちらのターンでも…目の操作をした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今のビラコさんの手つきは間違いなく天上天下を誘うはずじゃった!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし奴はそれを捩曲げて…通常目に変えた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
く…くそぉ…!!!!! そう来るか…
まずい……まずいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このままでは……この巡で……終わるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


281 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 01:41:03 qD//kLMEO
取り巻き「ぃえーい!!!!!!!! シャイボーイもーらい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「あううぅ…」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ギルチーム所持金:154万(最低あと4回戦でゲームオーバーの可能性あり)


サナバー「く…くそ…!!!!!! くそ…くそッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッ…!!!!!!!!

ギル「サ…サナバーさん…これは…!!!!!」

サナバー「……」


4回戦

取り巻き4「キヒヒヒヒ!!!!!!!!!!!!
やろうか嬢ちゃん!!!! 俺は20万……
お前も1万か?」

ツバメオー「む…ぐぅ……」



サナバー(…ダメじゃ!!!!! もう天上天下の安パイは狙えん!!!!!!!!
弱腰を狙えば…また操作されかねん!!!!!!!!!!!!!!!!
ここは…)


ツバメオー「ボ……ボクは……20万で!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

取り巻き4「おう!!!! やっと大張り勝負か!!!!!!!!!!!!!!!!
そうでなくちゃあなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



サナバー(……そうじゃ……それしかない!!!!!!!!!!
こちらも大きく張れば向こうから操作される心配はなかろう…
…じゃが……そうなると…
………勝たねばならん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
残り4〜8回戦の間に……一度は…絶対に勝ちを取っておかねばならん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……そうしないとわしらの所持金は0になってしまうんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし一度でも勝てば…なんとか乗り切れるッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
そして…勝つには…こちらのターンで…“役”を出すしかないんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頼む!!!!!!!! 頼む!!!!!!!!
一度でいいッ……出てくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シャイボーイか天岩戸か…どちらでも良いッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ぐぐッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ドクン…ドクン…ドクン…
ツバメオー「…ハ…ハァ…ハァァ…」

取り巻き4「どうした? 息が荒いぞ
はやくしろよ」

ツバメオー「わ…分かってるヨ!!!!!!」

ツバメオー(な…なんだヨ!!!!!!
ボクは不思議にさせるだけの楽な仕事だったはずなのに…!!!!!!!
…い…一回でも勝たなきゃ…一生地下……
い…嫌だ…嫌だ嫌だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対嫌だっ!!!!!!! ボクはここから出るんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクが…ボクがこの手でこの逆境を変えてやるーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ガポォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グリッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ツバメオーは思いっきりチンコを振った
………その時…》




ツバメオー「…あ」




《………ツバメオーは直感した
力を入れすぎたたった一振りの感触で全てを悟った……》





―――― これ不思議な事になっちゃってるわ―――― …と


282 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 02:22:46 qD//kLMEO
ツバメオー「」



ツバメオーは一瞬で理解した
そして一瞬で後悔した


ツバメオー(力入れすぎた
これ間違いなく不思議)



お椀に隠されたチンコはその様相を窺い知ることは出来ない…
しかし椀を振るうツバメオーだけはチンコの状態をまざまざと把握することが出来たのであった…

今この椀を上げれば間違いなく『天上天下』である…
天上天下は賭け金の3倍払い…

今ここでそうなってしまえば…
ツバメオーの賭け金20万の3倍……60万…!!!!!
それを失うことになる…!!!!!!!!!!
それはこのギャンブルの負けを意味する――――…
そうなってしまえばもはや間違いなく挽回は出来ないだろう

あまりにも悲劇……!!!!!!!!!
8人のネアメの運命はツバメオーのミスにより決したのであった――――

しかし……


ツバメオー「…………!!!!!!!」

ツバメオーはそれを受け入れてはいなかった…!
自分のせいでゲームに負ける結果になるなんて絶対に御免被る所存であった

この危機をなんとか乗り越えるため
ツバメオーは脳内の細胞をフル回転させた―――

もはやツバメオーは無意識でチンコを振っていた―――
そして それから ツバメオーは…
無意識のまま 行動を取った




ツバメオー(――――)
キィィィィィィ…


ツバメオーは意識を送った
送った先は『M缶』である
M缶にはミキニーがいる

ミキニーはツバメオーの危機を感じ取った

いつもなら反発するミキニーであるが
今日は違った

魔獣となった本能か はたまた助けてくれた恩返しか―――

ミキニーは迅速に行動を開始した


ツバメオー(カクリオ リフル メコレ)



ツバメオーは召喚魔法を詠唱
しかし呪文は誰の耳にも聞こえなかった

……『黙唱』である
黙唱とは魔法を使う時の技術の一つで…
言葉を発することなく呪文を発動させるものだ

これは本来洗練された上級魔法使いが扱う技術であり 当然ツバメオーは今まで黙唱など使ったことはなかったはずである…
追い詰められた状況でツバメオーの素質が覚醒したのか…
ツバメオーはあっさりと黙唱を成功させミキニーを召喚した…



サァァ…



召喚されたミキニーは既に電素粒子化していた
粒子はツバメオーの腕を伝い お椀を覆った

魔獣となりツバメオーの魔力と同期していたミキニーの粒子は
微弱な氷の魔力を帯びている――

粒その子に覆われたお椀は急激に冷え お椀の中に冷気を伝えた
生身のチンコは小さな極寒の中に晒された

すると どうなるだろうか?



ツバメオー「…………! ………ひ…左っ!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカァ!!!!!!!!!!!!!!!!!



コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……………
ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【下】

バーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


…通常目ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天上天下になるはずだったチンコを…ツバメオーは冷気を用いて縮小させ
通常目へと変えたのだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き4「カカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!
頼りねぇ目だな…………ってなんかめっちゃチンコ縮んでね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「………通常目かぁ…」

ヤンデル「…まぁツバメはあんなもんだ…」




…………結果は通常目…

敵は嘲笑し 味方は落胆……
しかしただひとり



ツバメオー「………ハァー…!!!!!!!!!」


ツバメオーだけは安堵していたのであった…


283 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 02:53:36 qD//kLMEO
取り巻き4「おいおい大丈夫かニンニンさんよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
自慢の20cm砲のデカチンが正味3cmくらいになってんぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「だ…大丈夫っス
大丈夫っス…」



サナバー「今……魔力を感じたが…
……何かしたのか?」
ひそ…

ツバメオー「……こ…この世の終わりと戦ってたんだヨ!!!! 孤独の中で!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「??」



取り巻き4「さーてやるとすっかなぁー
ほぉーれっ!!!!!!!!!!!!!!」
ガポ!!!!!!! グワワワワワワワワワワワワ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



コンコンコンコンッ…コンコンコッコッ…!!!



もみーの「…!」
キョロキョロ…



取り巻き4「キキキキ!!!!!!!! もう出目は分かりきってるってのに予想宣言するのもバカらしいが〜〜〜〜…とりあえず
上ぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き4「ギャッハァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はいシャイボーイッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
40万いただ――――――――…………あ…れ…?」



コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……………

ドドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【左下】



取り巻き4「……ぇ…………あ!!!!!!!!?
ぇああッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「なーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
し…下目!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ここに来て普通に勝ったでござるーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
どぉーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…今は操作しなかったのか?」

もみーの「いや…今もやってたと思うけど…」

ヤンデル「じゃあなんでシャイボーイじゃなかったんだろう…」

サナバー「……あのチンコの状態が関係しておるな
チンコが縮み上がってるのは……冷気に当てられたからか…
それで操作を受け付けないほどチンコが鈍っておったんじゃ!!!!!!
やはりツバメオーちゃん……何か手を打ったな!!!!!!!!」

ツバメオー「いやぁ〜〜〜…多分ね
よく覚えてないけど…」

ギル「す…すごい!!!!!!!! すごいですツバメさん…!!!!!!!」


《ツバメオー…通常勝利!!!!!!!!
賭け金20万GET!!!!!!!!
所持金……174万…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




取り巻き4「……!!!!!
な…なんで…!!!!! なんで負けた…!!!!!!!!?
“あれ”があれば…負けるはずが…」
チラ…




――― その時…

想定していなかったまさかの負けに動揺した取り巻き4は
ある方向に“目配せ”をしてしまった…




もみーの「―――√ ̄ ̄」
ギラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーのはそれを…
見逃さなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


284 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 03:33:50 gKUslnhg0
なんだろう


285 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 16:04:14 qD//kLMEO
それから…

ギルチームは5〜8回戦全てシャイボーイで負けた…

26巡目終了時点のギルチーム所持金…


14万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ギル「ッッ……ぶッ…ぶッなァァ〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じゅ…14万て……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…ツバメオーちゃんの時の勝ちがなければ……終わってたのう」

ヤンデル「ツバメ……でかした…
今回は素直に褒めてやる……」

ツバメオー「いやーなんかボク覚醒しちゃってさぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
テレー!!!!!!!!

エンカ「肝が冷えた巡だったが結果的に相手を探る機会が増えて良かったでござる
それで…もみーの嬢は相手の不正を捉えられたのでござるか?」

もみーの「…はいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バッチリです…! この目で“その瞬間”を…捉えましたっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「まぢかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「もみーのちゃん凄いですよ〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

サナバー「…! その映像…わしらにも見せてくれんか!!!!?」

もみーの「はい!!!!! じゃあ……」
パチ…パチ……しゅる…

ツバメオー「えっ…ちょっ なんで服のボタンを外して胸元を…」

もみーの「私のアイカメラで撮影した映像を映すモニターは……」
ぬぎぬぎ…

バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「私の胸元に埋め込まれてるんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「な…なんでそんな場所に…」

ウソニ「スペースを無駄にしたくなかったからな」

ツバメオー「もっと他に方法あっただろ…………」

サナバー「…と… とにかく見せてもらおう」

エンカ「再生ボタンはどこでござる? もしや…」
じろじろ…

ウソニ「人の妹の胸をジロジロ見るなぁッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッッッッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「設置した本人が何言ってだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― そして…


もみーの「どうですかー? 見えますか?」
ヴゥーン…

ギル「あ…ハイ…なんとか…
…お…! 映った映った…!!!!!」

ツバメオー「狭いヨ!!!!!! みんなもっと詰めろヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜………




ざわ… ざわ…


取り巻き7「なんだあいつら…………
みんなして女の子の胸覗きこんでやがる…」

取り巻き8「変態すぎんだろ…………」


286 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 19:48:11 qD//kLMEO
―――


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


サナバー「―――!!
…なるほど……そういうことか…
分かったぞい……奴らのイカサマの正体が…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「あ…あれが!!?
あんな些細なことが本当に…?」

サナバー「うむ……些細な動きじゃ…
些細すぎて気にも留めなかった…………
だがこうしてみると……確かにある…!!! 違和感が…!!!!!!
間違いなくクロじゃ
…大体の仕込みも…推理出来る」

エンカ「あとはこれを突き付けるだけでござるな
…そのタイミングは?」

サナバー「もちろん“これ”を行ってる瞬間じゃ
次の27巡目の1回戦…相手のターンが始まった…その時に…!!
奴の“この行動”が確認出来たらすぐに押さえる!!!!!!!!
皆……くれぐれも自然体でおれ
相手にこちらの思考を悟られてはならぬぞ」

ギル「はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「執行を待つ死刑囚みたいな顔で待機してる…!!!!!
そういうの得意…!!!!!!!!」
ギュッ…

サナバー「うむ…
そしてこのイカサマを暴いた後は…わしらのターンじゃ!!!!!!!!
手筈通りに行くぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

チッチッチッチッチッチッ…

ハラベーター「………もう4時か……
起床時間の6時まであと2時間………
あいつら…思ったより粘りやがったな
だがそのあがきももうおしまいだ
奴らにめでたく…この地下の住所をくれてやるぜぇッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
にぎゃあああああああり…!!!!!!!!


―――

27巡目


コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……



ハラベーター「長かったな
そろそろお開きの時間だ……
…まぁそうヘコむなよ 地下も住めば都さ……
50年でも100年でも……居ていいんだぜぇ…?」
ニィィ…

サナバー「まだ分からんよ
わしは最後まで勝負を諦めん」

ハラベーター「カッコイイねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その勇ましい顔…言葉…!! 何分で堕ちるかねぇ…!!!!!!!!!!
さぁ…始めろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッ!!!!!!!!



1回戦


取り巻き1「…くくくっ…お前達の残りの所持金は14万か……
しかし……慈悲はないぜ!!!!!! 俺は20万賭ける!!!!!!!!
こっちの勝ち金がお前達の所持金を上回った場合は俺達への借金となる!!!!!!!!!!!!!!!!
利子は高いぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
ケツ毛も一本残らずむしり取るッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「構わん
わしは14万賭ける…
いざ…尋常に」

取り巻き1「あぁ…くくくっ
…尋常にな…!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙……!!!!!!!!


287 : 名無しさん@避難中 :2017/04/05(水) 20:40:58 qD//kLMEO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


サナバー「……では」
カポ…

ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「………右!」
パカ!!!!!!


【左下】

ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き1「ギャハッ!!!!!!!!
最後の目がそれかよォー!!!!!!!!」

サナバー「…まだ分からんじゃろ
お主が天上天下を引くかもしれんじゃろ?」

取り巻き1「…けけッ……そうかもな
じゃあそうなるよう祈っときな!!!!!!!!!!!!!!!!」
ス……

取り巻き1「終わらせてやるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カポ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ギル(来たっ…!!!!!!!!)

ツバメオー(平常心…! 平常心…!)

ヤンデル「………………!!!!!」

エンカ(拙者は…集中…!!!!!!!!!!!
もみーの嬢の合図を待つ…!!!!!!!!
すぐに対象を拘束出来るよう…臨戦体勢を維持…!!!!!!!!
しかし奴らには悟られぬよう…!!!!!!)
じぃ…!!!!!!!!



ドクン… ドクン… ドクン… ドクン… ドクン… ドクン…

ざわ…… ざわ…………

しぃん…………



取り巻き1「そりゃッ!!!!!!!!」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「……ゴクッ…!!!!!!!!」



もみーの「―――」
キィィィィ…



―――― コンコンコンコンッ…コンコンコッコッ…



もみーの「―――――ッ!!!!!!!!」
ビカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーのの目が光った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが合図であった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「待ぁぁぁぁぁてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガバァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガシィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハラベーター「お…おぉう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《エンカはハラベーターに飛び掛かりその“手”を押さえた!!!!!!!!》



取り巻き1「えっ」

サナバー「お主も手を止めよ
一旦中断じゃ…」



ドンッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ざわッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


288 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 00:58:21 7thkLZfgO
取り巻き1「なッ…えっ!? ハ…ハラベーターさん…!!!!!!!!!」

取り巻き2「お…お前らなんのつもりだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

取り巻き3「ギャンブルの途中だぞ!!!!!!!! 手を離せよッ!!!!!!!!」

サナバー「手を離すのはお主じゃ………ハラベーター…
その指を…床からな……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハラベーター「………ッ!!!!!!!」
ギリ…

エンカ「…この左手……やけに落ち着きが足りないでござるなぁ?
床をコンコンコンコンと……」

ハラベーター「…く…癖だ…昔から
指で床を叩いてリズムを取るのが…癖で…」

サナバー「ただの癖ならいいのだがのう
それが…ニンニン殿のチンコを操作する所作となると…わしらは困るのじゃよ」


ざわわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニンニン「え…!!!?」

作業員1「チ…チンコを操作!!!!!!!?」

作業員2「つまり…ハラベーターは目を操っていたと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ざわ… ざわ…


サナバー「その通り
これまでのシャイボーイの連続は…全てハラベーターが操っていた出していたものだったんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「ど…どこに…そんな証拠が…」

サナバー「証拠ならあるぞい
…もみーのちゃん」

もみーの「はい!!!!!!!!」
ピカー!!!!!!!!!!!!!!!!


作業員3「うわ!!!!!? 目から光が!!!!!!!!?」

作業員4「!!!!!!!!!!!!!!!! ひ…光が当たった壁に映像が!!!!!!!!!!!!!!!!」


ジー…
《壁に映し出された映像にはハラベーターが映っていた…
それはもみーのがずっと映していたものであった…》


サナバー「見てろ…」



映像中のハラベーター「…………」
コンコンコンコンッ…コンコンコッコッ…!!!



サナバー「これは前の巡の5回戦…相手のターンの時じゃ
ハラベーターは指で床を叩いてリズムを取っておる…
結果はシャイボーイ
その次も…」



映像中のハラベーター「……」
コンコンコンコンッ…コンコンコッコッ…!!!



サナバー「これもまた床を叩いておる
しかも先程と全く同じリズムじゃ
…結果はシャイボーイ…

これは果たして癖なのか?」

ハラベーター「く…癖だよ」

サナバー「癖ならわしらのターンの時にももっとやれば良いだろう
なのにお主は自分達のターンにしかこれをせん
まるでやるタイミングを選んでいるかのようじゃのう」

ハラベーター「ん…んなもん…ぐ…偶然だろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「ならばそれを踏まえて」
パカ…


ドンッ……


サナバー「今ここで同じように床を叩いてリズムを取ってみてくれんかのう?」

ハラベーター「………!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


289 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 01:14:58 7thkLZfgO
ハラベーター「………!!!!!!!」

サナバー「どうした? 出来んのか?」

ハラベーター「…ッ…く…くだらん…!!!
や…やらんぞ…俺は…」


作業員1「そんな事が通用するか!!!!!!!!
俺達の前でも証明してみろ!!!!!!!!!!!!!!!!
ここにはお前に何度も金をむしり取られた奴らがたくさんいるんだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
ここでお前が逃げても 誰も納得しねぇぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員達『そうだそうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ブーッ!!!!!!!! ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「……………ぐ……ウゥゥ〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリギリ…


作業員達『やれ!!!!!!!! やれ!!!!!!!! やれ!!!!!!!! やれ!!!!!!!!!!!!!!!!』
ワーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「………ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…………くそが…!!!!!!!!!!!」
トン…


ピク…
ニンニン「………おッ?!」
グゥン…!!!!!!!


ツバメオー「う…うわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぢでチンコが動いたヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「もう一度」

ハラベーター「……」
コンコンコン

グゥンググーン


サナバー「次は映像でやっていたのと同じリズムで」

ハラベーター「…………………………………………」
…コンコンコンコンッ…コンコンコッコッ……


グウィイイイイーーーーーーーーーーーーーン……キュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チ…チンコがひとりでに…!!!!! シャ…シャイボーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

じゃあぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「…これがお主のイカサマの正体じゃ…
恐らく…“共感覚”に近い仕組みじゃろう
お主はニンニン殿を調教し 特定の“音域”に合わせてチンコが動くように改造したのじゃ
恐らく お主が出す音以外には反応しないじゃろう」


ウソニ「どれ」
コンコン


スーーーーン


ウソニ「確かに俺がやっても反応しないな」

サナバー「恐らく無意識レベルで自分が発する音だけをインプットさせたんじゃな
そして微かな音や振動でも反応するようにと…
随分と手の込んだ調教を施したものじゃのう」


作業員2「………ということは…まさかニンニンも共犯なのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ざわりッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


290 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 01:34:22 7thkLZfgO
作業員2「ニンニン!!!!!!!!!!!!!!!!
お前グルだったのか!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガッ…

ニンニン「えッ…え”〜〜〜〜…!!!?」
アセアセ

作業員5「ニンニンだけじゃねー!!!!!!!!
今までハラベーターがプレイする時にチンコロ台やってた連中も全部…!!!!」

サナバー「いや…違う」

作業員達『!!!!!!!!!!!!!!!!?』

サナバー「わしもはじめはそう思っていた
ニンニン殿はハラベーターとグルじゃと…
だが恐らく…それは違うじゃろう
ニンニン殿をはじめ これまでのチンコロ台の者達は全員
“本人も知らぬうちに調教を受けていた”のじゃ…!!!!!!!」
ドンッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


作業員1「そ…それは…どうやって…」

サナバー「…お主…ニンニン殿の事をわしに教えてくれたな
ニンニン殿は…“陰キャ”で“いつも一人”じゃと…
もしかしたら これまでハラベーターにチンコロ台をさせられていた者達も皆…そんな性格ではなかったか?」

作業員1「…!!!! 言われてみれば…!」

サナバー「ハラベーターはそこを狙ったんじゃ
陰キャならば恐らく寝る時も皆と離れておるじゃろう
ハラベーターは……それを狙い……眠っている彼に忍び寄り…
…………睡眠調教を仕込んだ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

作業員1「睡眠調教!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なにそれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーッ!!!!!!!!

サナバー「まぁあれじゃ 睡眠学習的なやつじゃ
多分やつはなんかCD的なものを聞かせて…脳に音によるチンコの動きを刷り込んだのじゃ
もしかしたら…そういうCDみたいなものを今も持っておるかもな」


エンカ「確認させてもらう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴソッ

ハラベーター「ア゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やめッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソ…
ガッ…


エンカ「………むん? これはなんでござる?」
スー…


ギル「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドォドォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【アミノ酸でもできる!!!!!!!!
聞くだけ!!! コンコン音でチンコを自由自在に動かせちゃうリスニングCD!!!!!!!!!!!!!!!!】


ばーーーーーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



作業員達『本当にあった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ばーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


291 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 01:38:49 aE65EedQ0
アミノ酸wwww


292 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 01:55:08 7thkLZfgO
―――

もみーの『あなたのチンコはコンコン音で右に動いちゃいまぁーす…
コンコン……右ィ……コンコン右ィィ……
コンココ音は左ィ……コンココ左ィィ……』

《↑再生中》



作業員1「ヤ…ヤロー…!!!!!!!!
こんなもんを使って…今まで俺達を騙してたってのか……」

作業員2「卑怯者がァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブーブーブーブー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ハラベーター「………!!!!!!!!!!!!!!!!」

取り巻き1「…ハ…ハラベーター様……」


ハラベーター「……た……確かに………ま…間違いない
俺はこのイカサマをずっと続けてきた
それは認めるし……謝罪する………
この通りだ……………す…すまない…」
ドゲザァ……!!!!!!!!


作業員達『………!!!!』


ハラベーター「……………
……………しかし それは…それとして……
…………だから…なんだ…!?」
ギォオ…!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ざわッッ…


ハラベーター「確かにお前らは俺の不正を暴いたが…だから…なんだ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを暴いた所でお前達の所持金は変わらねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回のギャンブルでお前達が外に出るための条件はなんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
『このギャンブルで500万を稼ぐこと』だるォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
『俺達のイカサマを晒すこと』じゃあねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなことで俺達の鼻をあかしても…お前らの地下永住の結末は変わらねェんだよォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴウゥゥゥッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…何故じゃ」

ハラベーター「時間を見ろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう4時を過ぎてる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
6時になれば起床時間…そして労働だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまり6時になりゃこのギャンブルは強制的に打ち止めなんだよォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうなりゃもうお前らは終わりだ!!!!!!!! 続きは明日なんてことも明後日なんてことももねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺は二度とこのギャンブルはしねェからな〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャッハッハッハッハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『……!!!!!!!!!!!!!!!!』


サナバー「何を言っている
簡単なことじゃろう…………普通に勝てば良いのじゃ
…これから…500万な…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


293 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 02:21:44 7thkLZfgO
ざわ…ざわ…


ハラベーター「………ぶへ…
……本気で行ってんのか?
これから普通にチンチロチンコして…14万から500万にするってのか?
たった…2時間弱で…? …クハハハッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無理だねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「やってみなければ分からんじゃろう」

ハラベーター「…とこッ…とんッ…往生際が悪ィ連中だァ…!!!!!!!!
まぁ…いいさ…付き合ってやるぜ!!!!!!!! ただの消化試合にしかならねーがな!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「うむ
だがしかし……ギャンブルを仕切直すに当たって…こちらの条件も受け入れて欲しい」

ハラベーター「…なに?」

サナバー「ルールの変更とチンコロ台の追加じゃ」

ハラベーター「ルール…変更…?
……チンコロ台の………追加…??」

サナバー「うむ
お主の息のかかったチンコロ台など使いたくない
そこでじゃ…お互い使うチンコロ台を別の者にしようではないか
そして…そのチンコロ台で行う“あらゆる行為”は“全て認める”とする」

ハラベーター「?!!」

サナバー「つまりお主がさっきまでしていたチンコの操作のような事をわしらもするし…
お主らもまたさっきまでのように行っても良いとしよう」

ハラベーター「な……!??」

サナバー「そしてルールの変更じゃが…
これは少ない時間を無駄にしないようわしが考案したものじゃ
といっても概要を大きく変えるつもりはない
チンコロ台を2つに分けた事を有効的に使う方法でもある」

ハラベーター「…どんなルールだ…?」


サナバー「これまでのルールでは対戦は『先攻』と『後攻』に分かれて交互に行っていた
すると先攻が役を出した場合、後攻に番は回らなかったじゃろう
わしが考案する新ルールではまず『先攻』『後攻』を廃し…お互いが同時に振るのじゃ」

ハラベーター「同時に?!!!!!」

サナバー「そうじゃ
そして勝ち負けの判定は従来と同じじゃ…」

ハラベーター「………しかし…役同士がぶつかった場合はどうなる?」

サナバー「その場合は倍率が高い方を優先する
例えば」



予想的中通常目(1.5倍もらい)とシャイボーイ(2倍もらい)がぶつかった場合
シャイボーイ(2倍もらい)を引いた方が勝ちとなり、その効果を得る

シャイボーイ(2倍もらい)と天岩戸(2倍もらい)がぶつかった場合
それは引き分けとなる

そして
シャイボーイもしくは天岩戸(2倍もらい)と天上天下(3倍払い)がぶつかった場合は
当然、天上天下(3倍払い)の効力が優先される



サナバー「まぁこんな感じじゃ」

ハラベーター「……………大胆な変更だな……
………だがまぁ…………いいさ
…受けてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


294 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 02:41:03 7thkLZfgO
―――

取り巻き1「…よ…良かったんスか…受けて」

ハラベーター「…受け入れねーとまわりのギャラリーがうるせー…
あの野郎ども…昼の労働でポイント稼いで回りの連中を味方につけたからな…
…つーか……別に大した条件じゃない…
むしろ逆に首をしめただけだ…
奴は断言したぜ…『チンコロ台への操作を可』とする…とな!!!!!!!!!!!!!!!!
つまり俺達は今までみたいにシャイボーイか天岩戸を出してればいいんだ…!!」

取り巻き3「し…しかし奴らも自前のチンコロ台に秘策があるのかも…」

ハラベーター「…確かに…事前にこのことを想定していたなら何か仕込んでる可能性もある………が
あいつらが来てまだ1日そこらだ……それで何が出来る?
チンコを意のままに動かせるチンコロ台を作るにゃ一朝一夕の調教で足りるはずがない…!!!!!!!!!
奴らが何を用意しようが…俺の手にかかったニンニンに勝てるはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!

取り巻き2「た…確かに」

ハラベーター「俺達は遊んでやりゃいいんだよ…
そうすりゃすぐに時間が過ぎる…
あと1時間半……たったそれだけだ…
くくくく…」

取り巻き4「…ハラベーターさんの言う通りだ!!!!!
こんなもん本当にただの消化試合だな!!!!!!!!!!
ハハハハハッ!!!!!!!!!!!」

ハラベーター「くく…それにしてもあいつらはどいつをチンコロ台にする気なんだか…」


―――

作業員1「あんたら…自分らのチンコロ台は誰を選ぶ気なんだ?
俺達から選ぶのか?」

作業員6「おれ…前にハラベーターのチンコロ台になったことあるけど…
多分あんた達のコンコンじゃ反応しないと思うぞ…」

サナバー「大丈夫じゃい
チンコロ台に選ぶのは身内じゃ」

作業員1「み…身内?」


サナバー「頼んだぞい!
…もみーのちゃん!!!」

ザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


作業員1「え!!!!!!!!!? いや……その子………えッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ツバメオー「………ねぇ…
本当に大丈夫なの……もみーので
もみーの……一応女の子なんだけど…」

もみーの「大丈夫だよーツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
前に教えてあげたじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私には……」
ぬぎッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《おもむろにズボンとパンツを脱ぎだすもみーの…!!!!!!!!!!!》



作業員達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
…………?!!!!!!!!!!!
……………ふぇッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』



しゅるしゅるしゅるる〜〜〜〜〜…………


…………ニョンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ニョキッ!!!!!!!! ニョキッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ぐんッッッ!!!!!!!!!!!!!!!! ぐんッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ぐんッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




もみーの「『ふた○り機能』があるって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ソイヤッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(NARUT○アニメのBGM)



ドォーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



作業員達『ズコーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


295 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 02:59:14 aE65EedQ0
あかんwwwwww


296 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 19:23:43 7thkLZfgO
ツバメオー「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エゲつなーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「は…恥ずかしいよー…」

ウソニ「よし
上手く形成出来たな
当初の設計通りだ」

ツバメオー「設計通りって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お兄さん織り込み済みなのかこの機能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これ要る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「ボディシリコンが余ったからな
せっかくなので作ってみた」

ツバメオー「せっかくじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
発想がマッドすぎるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「いいのよツっちゃん
私もちゃんと了承して組み込んでもらったから……
だって…これがあればツっちゃんともっと…友情を深められるかなって…思って…」
ポッ…

ビラコ「あら〜」

ツバメオー「“友情”の域超えるだろこんなもんはッ//!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわ… ざわ…

作業員1「なんだ…? あの子に…チンコが…?」

作業員2「お…女の子じゃなかったのか…?」

作業員3「い…いやでも…最初パンツ脱いだ時は何も…」


エンカ「…まずい
あまりにも突拍子がなさすぎる展開に周囲がざわめいているでござるぞ…
なんとか誤魔化さねば…」


もみーの「あ…あーっと…
えーと………あの……」


もみーの「私…思春期なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そういうあれなんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

作業員達『!!!!!!!!?』


ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク…………



作業員達『そ……そうかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思春期かぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
チ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《女体には詳しくない作業員達であった…》


297 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 20:30:14 7thkLZfgO
――― そして


ハラベーター「…そろそろ始めるか…
それでお前達のチンコロ台は?」


もみーの「私です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ソイヤッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
セッ!!!!!!!! セッ!!!!!!!!!!!!!!!!
チンコッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「ズコーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
は!!!!!? いやお前…女じゃ……」

もみーの「女です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でもこの○チンチンは思春期的になやつなんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
トンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハラベーター「そッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そうなのか………………」



エンカ「…よし!! 奴も女体を知らん男でござったな!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「これで問題なく始められそうですね…!」



―――

ドォォォォォォン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


28巡目…


サナバー「それでは28巡目じゃ
ここから先程わしが提案した“サナバールール”を採用することとする
先攻後攻なく同時にチンコを振る…
それ以外の変更はなし
それぞれのチームの振る順番も27巡目までと同じじゃ…
ちなみにチンコロ台であるもみーのちゃん自身の番が回ってきた時はウソニ殿が代わってチンコを振ることとする
…良いか?」

ハラベーター「…あぁ…分かった…
はやくやろうぜ…」

サナバー「うむ では1回戦じゃ…」



ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ハラベーター(…無駄だぁ…!!!!! どんなに策を講じようと…俺には勝てん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思春期だかなんだかしらねぇが…あんな…今までチンコをロクに触ったこともないようなガキにッ…!!!!!!!!!
俺の調教ニンニンが劣るはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンコの操作は…俺が超神会時代に培った洗脳技術がふんだんに盛り込まれたCDあってのこと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…億がイチ……チンコを上手く動かせてシャイボーイや天岩戸が出せたとしても……
引き分けにしかならねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
時間一杯泥仕合してろッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ニィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「…わしは…全額14万!!!!!!!!!!!!!!!!」

取り巻き1「俺は20万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「同時にお互いのチンコロ台にセット!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スチャッ!!!!!!!!

取り巻き1「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スチャッ!!!!!!!!



もみーの「………」

ニンニン「………!」




サナバー「…ロール!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グワワワワワワワワワワッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ハラベーター(…まぁ…泥仕合するまでもなく…)

ハラベーター「お前らはここで終わりだがなッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ココココンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


298 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 21:15:29 7thkLZfgO
ハラベーター「ハハァァァーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ココココッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


作業員3「ハ…ハラベーターのやつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう開き直って隠す事もなく床を弾いてやがるーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員2「あの音に合わせてニンニンのチンコは乱舞してやがるのかッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員1「対してギルチームは―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



サナバー「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グルグルグルグルグルグルグルウゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギルチーム『……………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ギリリリ…!!!!!!!!


作業員4「…ふ…不動!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
誰も工作してる様子もねェッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員6「正気かッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ハラベーター(…なんだなんだ…拍子抜けだな…
まさか今までの威勢は……死に花咲かせるためかぃッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
こっちゃあ……もう仕上げだぜッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ビカァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

コンコンコンコンッ…コンコンコッコッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


取り巻き1「ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビタァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「――――!」
ピタッ……




作業員5「同時に止まったァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員6「…ッ! あ…あとは……あとは………!」



お椀を…上げるだけ…!!!!!!!!!!!
結果はその下にッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


299 : 名無しさん@避難中 :2017/04/06(木) 21:47:26 7thkLZfgO
ドクン… ドクン… ドクン… ドクン… ドクン… ドクン…


作業員達『……………………!!!!』


取り巻き達『………………ッ!』


ギルチーム『……………………』


ハラベーター「…!!!!! ………!」



ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン…


取り巻き1「…………ッ」

サナバー「……………………」


ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ………


取り巻き1「……お…俺は…開けるぜ……………
一応予想は…右な…」
スゥーーーーーーーー……………

パカァー……………



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………………



みんな『ッ!!!!!!!!!!!!!!!! ……これは……!』



カアアアァァァァァァーーーーーーーーーッッッッ………ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【シャイボーイ】


ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



作業員1「〜〜〜〜〜〜ッッッシャイボーイッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一寸の狂いもなくッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ハラベーター「はッアァ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
当たり前だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さー次はお前が上げる番だぜぇッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なんだろうなァ!!!!!!!!!!?
左か!!!!!? ニンニンのチンコは左曲がりだからなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうじゃなくても天岩戸でもシャイボーイでもいいんだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!?
まぁ引き分けだがな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「うるさいのう」


ハラベーター「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


サナバー「黙って見ておれんのか…
まぁいくら騒いでもいいがのう

このお椀の下には
お主を黙らせる結果が待っておるからのう」
スゥ……


ハラベーター「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



スゥゥーー……………

パカァッ―――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


300 : 名無しさん@避難中 :2017/04/07(金) 00:55:52 jO5czcvwO
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ざわッ…


ざわ… ざわ…


作業員1「えっ…?! これは…?」

作業員2「こ…これって…?」



ハラベーター「……! …あ……あ…ァ…………
ぁぁぁああああああァアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドサァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガクガクガクガク…


みんな『!!!!!!!!?』


ハラベーター「う…嘘だぁ……これは…
この…役は…………
天岩戸も…シャイボーイも超える……最強の……
幻の役ゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ビンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギチッ!!!!!!!! ギチィィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハラベーター「『ねじれ竜巻』ィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドォドォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《お椀を開けたソコに待っていたのは!!!!!!!!
真っすぐと天を向くチンコ!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし天上天下ではない!!!!!!!!!!!!!!!!
そのチンコは……ねじれていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


作業員2「ね…ねじれ竜巻―――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ルールの中にしか存在しない幻で伝説の役ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人間のチンコでは到底不可能なはずなのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ウソニ「まさかもみーのちんこに仕込んでいた『ジャイロツイスターシステム』が役に立つとはな…
備えあれば………憂いなし………」

ツバメオー「憂いしかねーヨ………
変なもん妹の股間に備えてんじゃねーヨ…」

エンカ「素晴らしいねじれチンコでござる
さすがかの有名なオリエン○工業製でござる………
…なんの技術を元にしたのかは…あえて言わんが」


301 : 名無しさん@避難中 :2017/04/07(金) 01:14:42 jO5czcvwO
ハラベーター「…バカな…」


サナバー「…シャイボーイとこのねじれ竜巻…
どちらが強いか……比べるまでもないな?
ねじれ竜巻の効果は…
自身の賭け金+相手の賭け金×3倍じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回の場合 わしの14万とそっちの20万をたしたものに3倍を賭けた……102万!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
102万がわしの取り分となる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



作業員達『う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
たった一回で100万超え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
デ…デタラメすぎる〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「さぁ勝負は始まったばかりじゃ…続けよう!!!!!!!!!
なぁみんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「もちろん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
起床時間まで“まだまだ”時間はありますからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「因果応報…
自分達の財産がむしり取られる恐怖を味わうがいい」


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…


ハラベーター「……あ……あ…………ぁあ……

いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




―――



―――――――………




―――― 6:00


キキルコッコー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




バババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

『チンチロチンコ』終了…
最終結果

ギルチーム:1000万

ハラベーターチーム:-200万



ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


302 : 名無しさん@避難中 :2017/04/07(金) 01:54:12 jO5czcvwO
わーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


作業員1「うおおおおおおおおおっっっやっちまいやがッたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員2「500万どころか…その倍だぜーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ハラベーター達から奪い取った〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員3「やべぇよこいつら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!



―――


ウマニール「おおォ…
本当に…あの条件を見事にもぎ取るとはァ…
あいつら……なかなかの胆力を持った人間だァ…
…さすが ネコ先輩が太鼓判を押す奴ら…といったところですなァ
さっそく映像でも繋いで労…」
くるっ…


し〜〜〜〜〜ん…


ウマニール「ブルルひひん!!!!! もう既に向かった後だったかァ……フフ」



―――

もみーの「いやー…緊張しました!」

エンカ「この勝利はもみーの嬢の体を張ってくれたおかげでござるな」

ビラコ「提案なんですケドもみーのちゃんの○チンチンを天狗明王として崇めませんか?」

ウソニ「すみません先生
もうチンコしまったんで……」



ゴオオオオオオオオオオオ
サナバー「………」


ギル「サナバーさん!!!!!!! やりましたね!!!!!!!!」

ツバメオー「やっとシャバに出られるヨ」

サナバー「…あ……あぁ………
しかし実感が湧かん………
わしは……ここから出たらまず何をしようか…………何をすべきか……」

ギル「そんなの決まっているじゃないですか!!!!!!!!」

サナバー「!」

ギル「サナバーさんを待っている人達に会うのですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメには居ます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバーさんを待つ方々が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…………! ………おお…!!!!
……………………………!!!!!!!
チロリーンちゃん………ジュリー………………………」


サナバー(…何度も心にその存在を思っても…幻のように感じられた

…デラ村での事と…長いこの地下での生活で…わしの中から現実的な希望が失われていたんじゃ…
しかし…ギル達に助けられて……力を合わせて逆境を乗り越えて…思い出したよ…
希望を………はっきりとした希望を…

今なら…実感出来る…
わしは…また会えるんじゃ…………
このわしを待っている……かつての友たちに…)


ぅぐ………!


サナバー(……泣くな
泣くのは…会った時じゃ
それまで涙は…我慢じゃ…………)


キラキラキラキラキラキラキラキラ…


303 : 名無しさん@避難中 :2017/04/08(土) 01:55:01 i93fY6xcO
―――

作業員1「良かったなお前ら…
……だがこれでお別れか………寂しくなる
…マジで短い間だったが…色々助かったよ」

サナバー「こちらこそ
最後にお主らがわしらについてくれたおかげでハラベーターに新ルールなどを押し通せたんじゃ……
…そうじゃ これはお主らに渡しておくぞい」
ポン…

作業員2「こ…これは…500万!!!!?
こ…これはお前達が勝ち取った金だろ!!!!!!?」

サナバー「わしらは解放条件であったこの500万があれば十分じゃ
そっちの500万はお主らが使ってくれ
今日の労働終わりにパーティーでも開いたらどうじゃ?」

作業員1「…そうかい……へッ
それならありがたく使わせてもらうよ!!!!!」

ギル「そうだ
これも置いておくので使って下さい
河童の粉です」

作業員2「うおぉッマジかッ!!!!!!!!
ありがてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

作業員3「この粉がねーともうやってらんねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!
もう粉の事しか考えられねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
うぼァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「おいなんかヤバい依存症みたいな感じになってない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!」


ウソニ「あとこれも良かったら使ってくれ
ここの建設工程の効率のいい計画表だ
これ通りにやれば無理なく… 尚且つはやく完成するだろう
土日を休みにしてもいいくらいだぞ」

作業員4「マジかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ホワイト地下帝国になっちまうぜーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ビラコ「ついでに私の治癒札もたくさん置いておくですよ♪
これを貼ればその日の疲れどころか病気も全部治っちゃうです♪
すくなくなったらカラーコピーして増やせば使えますよ♪」

作業員5「やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この環境で病気に悩まなくていいなんて最高だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……コピーで増やせるのか………」

ズーン…



ワイワイワイワイ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


304 : 名無しさん@避難中 :2017/04/08(土) 01:56:35 hzTuXnHE0
お手軽www


305 : 名無しさん@避難中 :2017/04/09(日) 01:22:58 L47nXgyMO
―――


ハラベーター「……………」

ヒュオオオオオオオオオオオ…


ザッ…
サナバー「…ハラベーター…」

ハラベーター「………ふん…敗者を嘲笑いに来たか…」

サナバー「そんなつもりはないわい
……いい勝負だった」

ハラベーター「………なにがいい勝負だ……
そういうのは…勝った優越感に浸ってるから言えるんだ…
………良かったじゃねーか………欲しいものを手にして…外に出るなんてよ…
俺は……すべてを失った」

サナバー「…」

ハラベーター「…プライドも…地下暮らしでシコシコためた金も…信用も…
その上……俺の心の拠り所だった超神会もないと来たもんだ…
俺にはもう…何もない…外地下にも地上にも居場所はありゃしねぇ………」

サナバー「…拠り所なら…また作れば良かろう」

ハラベーター「なに…?!」

サナバー「信頼も居場所も
0から作ればいいんじゃ…この地下で…!
いい機会じゃ 己を見つめ直し…そして共にこの地下で暮らす仲間達を今一度よく見てみたらどうじゃい
これまでのような打算や都合は掃き捨ててな…!」

ハラベーター「…俺の醜態…本性を全て見たあいつらが…今更俺を信頼するわけ…」

サナバー「挽回は出来よう
彼らも決して人が悪いわけではない
今までは確かに粗暴なところもあったが…ギル達が環境を改善した今…きっと彼らにも余裕が生まれるはずじゃ
これから増える余った時間の中で少しずつお互いを分かり合えばいいんじゃ…」

ハラベーター「…分かり…合う…」

サナバー「それに彼らもきっと 自分達を導いてくれる指導者が欲しいはずじゃよ
そしてそれに相応しいのはお主しかおらぬじゃろう
お主には頭脳と行動力がある………超神会でもゴールド会員だったのじゃろう?
…超神会は悪じゃったが ゴールド会員達の実力の高さは本物じゃった
カリスマ性を持ち合わせた手強い奴らもたくさん居た…
お主もそのゴールド会員ならきっと大丈夫じゃろう

超神会と戦ったわしが言うんじゃ…間違いない…」

ハラベーター「………お前……
…………………ふんっ…! 若造が知ったふうなくちを…
…面白ぇ そこまで言うなら…俺のゴールド会員としての力を見せてやるぜ
この地下の奴らを全て…俺が導いてみせよう!!!!!!!!
…いつか俺が地上に戻る時まで…楽しみにしていやがれ…!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

サナバー「…うむ!!!!」


ザッ…
ギル「今の地上は魔反会に支配されて混沌としています
もし地上に出て困った事があったら我々を頼って下さい!!!!
我々…ネアメ・ルートを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


306 : 名無しさん@避難中 :2017/04/09(日) 02:00:22 L47nXgyMO
――― そして…



黒馬「………お疲れ様です
こちらが出口になります
ここを出ればあなた方はここの労働から解放されます」

ツバメオー「ん? 随分しおらしくなったな この馬連中!!!!!」

黒馬「ま…まぁ………色々とアレなんで…
………えーっと…扉の向こうであなた達の待ち人が待っています
…どうぞ」
ギィ…


ガチャ…

パアアアアアアアアア…


ギル「お…おおぉ………
ま…眩しいであります…!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「あ…あぁ…これが地下を抜け出した場所の光…!
なんと…煌々とした明かりか……
何ヶ月も薄暗く…オレンジ色色の光に慣れていたわしには目が眩むわい…!!!!!
くっ…!!!!!!!!!!」

ピカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

ぼやぁ〜〜〜〜〜〜〜…

サナバー「…むぅ…!!?
光の中に影が…?! あれは…」

ぼややぁ〜〜〜〜〜〜〜………バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【遅いにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【うるせーにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズブァッシャアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「あぎゃーオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシシーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒマラコ「にゃんこちゃーーーんっ<3!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
まふッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ネコ殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「わざわざ出迎えに来てくれたのか…」

ネコ【ふん……勝負を付けるのが遅すぎにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
結局一晩まるまる使いおって…!!!!!
我輩は夜行性じゃないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
シャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「うふふ
でもこうやってすぐに迎えに来てくれたんですね」

エンカ「んも〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
師匠デレツン〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いけずゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
みょーん!!!!!!!!


ネコ【ちょっと待て】


ネコ【とりあえずまずお前を裂くッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ザリィィィィィィィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「あばばースッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシュアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




サナバー「…!!
本当になんなんじゃあの猫は!!!!? どういう存在なんじゃ!!!!!?
そして引き裂かれたエンカ殿は何故嬉しそうなんじゃ!!!!?」

ウソニ「俺達も分からない」


307 : 名無しさん@避難中 :2017/04/09(日) 03:02:38 L47nXgyMO
ネコ【…まぁ………なんにせよ】
ス…

ギル「…えぇ……この任務…」
ス…

みんな『コンプリートだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

パチィィィィィィィィンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ハイタッチするギルチーム》


サナバー「皆……本当にありがとうな…」

ネコ【……お前…
そのありがとうはもっと…我輩に向けろにゃお!!!!!!!!!!!!!!!
お前が外に出れるように交渉したのは我輩にゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩の裏工作があったからこそお前はまた娑婆に出れるんにゃらぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そこんとこ分かれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】
シャカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「そっ…そうじゃのう
本当にありがとう えー…ネコ殿?」

ネコ【にゃむ 分かればいい…】

サナバー「……しかし…お主は一体……
………なんだか心なしかローシンちゃんに似て…」

ネコ【にゃあ!!!!!!?
なんだ その犬っぽい名前のやつは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
我輩がそんなに似てるにゃと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
失礼極まりねーやつにゃお!!!!!!!!!!!!!!!! 臓物をすべてえぐって並べてやるにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
シャキーン!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「こ…こえーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【…と…言いたいところだが…今日は許してやるにゃ
…あの ラッキーに免じてにゃ】

サナバー「!!!
…ラッキー…!!!!!!!!!!!?」


308 : 名無しさん@避難中 :2017/04/11(火) 22:39:26 FEONFv4cO
サナバー「ラ…ラッキー………
お主…ラッキーに会ったのか?」

ネコ【ふん……会ったもにゃにも…我輩はずっと行動しておったのにゃお…
お前を助け出すためにな】

サナバー「ラ…ラッキーが?!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そ…それは…つまりラッキーは自分の居場所であるこの帝国を裏切って…?!」

ネコ【そういうことにゃ
ラッキーにとってお前は帝国より大切らしい…
帝国を裏切ってでも助けるに値する人間だったらしい…
…動物にそこまで思わせるのは 簡単なことではない…】

サナバー「…………ラッキー…!
ラッキーはどこにおるんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ネコ【居るにゃお
…ラッキー 出て来るにゃお】



ス…
パカラ… パカラ…
ラッキー「ブルル…」


サナバー「…ラッキー…!」

ネコ【ラッキー…言いたい事があるんじゃにゃかったか?
我輩が同時通訳してやるにゃお…話すがよい】


ラッキー「……
…………マスター……
あなたが地下に落とされた時…何もしなかったことを謝らせて下さい…
あなたが向けてくれていた信頼を…私は裏切ってしまったのです…
そのせいであなたは過酷な地下で命を削る思いをすることになりました…
愚かで臆病で…助けられなくて…ごめんなさい…」
ペコ…

サナバー「……何を言う
元はわしが蒔いたタネじゃ…お主は何も悪くない
それに…お主はネコ殿と動いてくれたのじゃろう
…わしはうれしいよ…お前がそこまでわしを思ってくれたこと…
その気持ちで…その行動で十分じゃ……ラッキー……ありがとう…」
ガシ…

ラッキー「ブルルル………ヒヒーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ…

ネコ【良かったなラッキー
………まだあるのだろう 言いたい事が】

ラッキー「ひひん…」

サナバー「…?」


ラッキー「マスター…
どうか私を…永遠の相馬として下さい…!!!!!!!
あなたを…私の永遠のマスターさせてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビラコ「キャっ、
愛の告白ですよぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「やべーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いくらなんでも異種間ものはやべーでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わなわなわな…!!!!!!!!
ドキドキ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ちがうでしょう落ち着いて下さい」


309 : 名無しさん@避難中 :2017/04/11(火) 23:36:39 .ohSmh5Y0
ツバメちゃんおちけつw


310 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 00:51:40 ojapN8ucO
ヤンデル「お前はすぐそうやってそっちの話に持っていこうとする………
もうお前は病気だよ………病院いけ………」

ツバメオー「なんだとーっ!」



サナバー「…わしの…永遠の相馬に…!!!!!!?
本気か…!!!?」

ラッキー「はい 本気です
だからマスター…迷惑じゃなければ…どうか私を…身請けして下さい…」
ぱぁー…



ツバメオー「身請けとか言ってるケド
身請けってあれでしょ水言葉で女を買い取って自分のモノにするってやつでしょ
やっぱり異種間ものじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「こ…言葉の綾だろ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まずそもそも身請けって別に引き取って結婚するわけじゃないし…!!!!!!!!!!!!!!!!
元は江戸時代に芸者とか遊女とかをその業界から足を洗わせるための制度で―――」

エンカ「詳しいな」

ギル「ヤンデルさん時代劇好きですからね」




ラッキー「…! 申し訳ありませんマスター…
い…いきなり失礼なことを言ってしまいました…
やはり…迷惑でしょう」

サナバー「そんなわけあるか…! そういってくれてわしは嬉しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちらからも頼む!!!!!!!! ラッキー…一生わしの魔法馬になってくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「マ…マスタぁ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
じーん…

サナバー「そうと決まれば…
そのこ黒馬殿!!!!!!!! わしは身請けシステムを使ってラッキーを引き取りたい
その手続きとかはどうするのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

黒馬「そ……それは……」

サナバー「何か問題でもあるのか?!
…金か!!!!? ラッキーを引き取るのに金がかかるなら…いくらでも払う!!!!!!!!
もちろん借金も返す!!!!!!!!!!!!!!!!
だから手続きしてくれんか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒馬「…身請け金はまぁ…当然発生するが…
身請けシステムは色々段取りがあってな…
手続きを含めた色々な条件を順番通りに進める必要があるんだ」

サナバー「そうなのか
それでも構わん!!!!!!!!
全部ちゃんとやるからその段取りとやらを教えてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まず 何をすればいい?」

黒馬「…そうだな…
とりあえず既に“第一の段階”は完了してるから…
次は第二の段階で…
この書類にサインをしてくれ」
ス…

サナバー「…これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドォーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【婚約届け】



サナバー「婚約届け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「やっぱり異種間のやつじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクの目に狂いはなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


311 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 20:43:33 ojapN8ucO
サナバー「……あの…これどう見ても婚約届けなんじゃが…」

黒馬「まぁ一般的に見ればそうなるが
一応ここでは身請け証明書になる」

サナバー「な…なるほど…
要するに使いまわしか……まぁ良いが
これにサインをすれば良いのか…」

黒馬「とりあえずこれらの項目を埋めてくれ」

サナバー「うむ…」
カリカリ

【氏名】サナバー・ステーキー
【住所】ソウサクハツピオニー地方 ニコゴリ町チンカス区 ハイツむらた49号室
【父】バースデー・ステーキー(故)
【母】キャラッピ・ステーキー
【職業】魔術学者 兼 アルバイト


ラッキー「ひひん…」
カリカリカリ…

【氏名】ラッキード・アンジェリス・ホンソホンソ・テラホンソ・ガリンヌ・シェケナ・ウマチンカイ・マミーヌ・Q・ピエール・改
【住所】草地方 雑草平野
【父】ジャン・オーシャン・エケトバイエルン・Q・ピエール
【母】マリッサ・ジェイナー・Q・ピエール
【職業】魔法馬


ツバメオー「名前なげぇーっ!!!!!!!!!」

エンカ「血統書付きっぽい」


サナバー「ここまで書けたが?」

黒馬「最後にここに証人のサインをしてもらって終わりだ」

サナバー「証人………」

ネコ【そこの奴らにでもしてもらえ】

ギル「自分 証人になりますよ」

ツバメオー「名前くらいなら書いてやってもいいヨ」

サナバー「じゃ…じゃあ頼む」


パサ…
ギル「ここに書けばいいんですね………っと」
キュッキュッ

ツバメオー「証人の名前まで書くとか完全に結婚じゃん……異種間直行コースじゃねーか…」
キュッキュッ…


黒馬「書類はこれでOK
あとはこれをラッキーと二人で向こうの白馬に提出してくれ」
ス…


白馬「こちらで受け取ります」

サナバー「そうか……ならば頼む」
ス…

白馬「はい
…………おめでとうございます…!!!!!」
キラキラキラキラキラ…!!!!!!!!



ツバメオー「…おめでとうございますとか言ってるヨ…!!!!!
これ完全にあれじゃん 婚約届け役所持ってったら役人が言う奴じゃん…!!!!!!!!」
婚約届け持ってったことないから知らんけど

ギル「…ま…まぁ…身請けシステムとやらは馬の方々にとっても喜ばしいことなのでは…?」



サナバー「これでいいのか」

黒馬「ああ
それでは次の段階だ
次はラッキーとともに“父親”に挨拶に行く
そこでちゃんとラッキーを相馬にするという旨を説明して…父親が納得しそれを認めたら正式な相馬として認められる」

サナバー「ち…父親?!!!!!!!!!!!」

黒馬「とはいえラッキーの父親は馬肉になって既にこの世にいないので
代わりの方が父親役をつとめることになる
…今準備をするのでしばし待たれよ
………ステージ用意ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


黒馬達『はーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バタバタバタバタ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガラガラガラガラガラガラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
トンテンカン!!!!!!!! トンテンカン!!!!!!!!
ゴンゴンゴンゴンゴンゴンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ソデから現れた黒馬達がハリボテの家を組み立てていく!!!!!!!!》



エンカ「これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラッキー殿の家……という“てい”のセットを作っているのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「コントかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


312 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 20:44:20 ojapN8ucO
修正

【母】キャラッピ・ステーキー(故)


313 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 21:48:09 ojapN8ucO
バーーーーーーーーーンっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒馬2「セット『婚約者の実家』準備完了でーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


黒馬「よし
それでは二人で中に入って父親に話をするんだ
ちなみに設定として『ラッキーは父親に男手ひとりで大事に育てられた一人娘』…だ
それも踏まえて慎重に話すように」


ツバメオー「なんだよ設定って…」


黒馬「それでは本番…スタートッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
パチンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

チュンチュンチュンチュン…


サナバー「……い…いよいよだな ラッキー…
お父さんはわしを許してくれるだろうか…」

ラッキー「……うん…マスターならきっと認めてくれる…
行きましょう…」

サナバー「…うむ」
ザッザッザッ…


サナバー「ガララララ」
《扉を開けて家に入る2人》



ツバメオー「……『ガラララ』って…
本当にただのコントみたいだヨ…」
ズーン…



ラッキー「…パパー! パパー?
…昨日言っていた会わせたい人 連れてきたよ!」


しーん…


サナバー「…い…居ないのかな…?」

ラッキー「いや…居ると思うけど…」

サナバー「…ところで…ラッキーのお父さんってどんな人なんじゃ?
やっぱり怖い人なのかのう…」

ラッキー「大丈夫……優しい人だよ…」

サナバー「そ…そうかぁー……それは良かったなぁー…」

ラッキー「…あ! 来たみたい!!」



ズゥーン… ズゥーン… ズゥーン…


ズズゥーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ベギッ… メキメキメキッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガシャアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニール「ヴモ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオゥゥゥゥッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パラパラパラパラ…しゅうううううううううううううううううううう…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウマニール「フシュウゥーーーーーーー…………ルルルル………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………



ウマニール「……ラッキーの…父です…」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…ギンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「絶対怖ぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


314 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 22:11:41 ojapN8ucO
―――


ヤンデル「な…なんだあの化け物…!!!?」

もみーの「大きいー…」

ネコ【あれはこのウマ帝国の社長……まぁボスだ
……彼奴が父親役なのか…】

エンカ「むぅ……なんたる威圧感…………」



―――

オオオオオオオオオオォォ…

サナバー「…あ…あわわ…あわわわわわ…」
ガタガタガタ…

ウマニール「…なんの用だァ…
ラッキィー…こいつはなんだァ…」

ラッキー「やだ…パパ 昨日話したでしょう」

ウマニール「覚えとらんわァ…
おいお前ェ…娘を連れてこの家になんの用だァ…
名前を名乗れェ」

サナバー「はッ…! わッ…! わしは…サナバー・ステーキーじゃ………ッです…!」

ウマニール「ほぉーん…
で? 用件は?」

サナバー「………あ…あの…
………………!! ……お父さん…!
…娘さんを……ラッキーさんをわしに下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ペコァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「言ったっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドキドキ…!!!!!!!!



ウマニール「………………………」


しぃん…


サナバー「…!!!!!」

ウマニール「…まぁ……座れ…」

サナバー「あッ…ハ…ハイ!!!!!!!!」
スチャッ!!!!!!!!

ウマニール「…ラッキー……茶を…」

ラッキー「は はい」


カチャカチャ…

ピピッ… ピッ…
コポポポポポポポポポポポポ…

ラッキー「どうぞ」
ス…

ウマニール「うむ」
クイッ

ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク…


サナバー「………!」
ドキドキ…


ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク…
ウマニール「………………
…ふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…」
コト……













ウマニール「婚約届け出してから報告するやつがあるかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガッチャアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ええーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニール「婚約届け出してから父親に報告とか順序おかしいだろJKーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
完全に二人の中で納得して父飛び越えちゃってるよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
父の意志関係なくやっちゃってるよねお前ら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そこ報告違うから!!!!!!!!!!!!!!!!
『娘さん下さい』じゃなくて『娘さんもらっちゃいました♪』だから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふざけんなオラーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「確かに至極真っ当な意見じゃがそういう段取り組んだのそっちじゃろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーーーんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


315 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 22:45:47 ojapN8ucO
ウマニール「フシューッ!!!!!!!! フシューッ!!!!!!!!」
ジュゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「パ…パパ!!!!! 落ち着いて!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…!! …じゅ…順番が間違っていたのは確かです
あ…謝ります
しかし…わしは本当にラッキーさんを一生の相馬にしたいと思ってるんです
それはどうか分かって下さい」

ウマニール「……ならば教えろォ
娘のどこを気に入ったんだァ…」

サナバー「え…えーっと…………それは…そうですね…
まず……乗り心地………ですかね…
あと毛並みが綺麗だし…お尻を叩くと尻尾を振る所がかわいい…
それとニンジンをあげると一心不乱にむしゃぶりつくところとか愛らしくて…」

ウマニール「下ネタかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ブーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニール「てめー娘の“乗り心地”が最高とか父親に向かって言うとかとんでもねーケモスタ野郎だなゴルァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それに毛並みだと…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
シモの毛か!!!!!!!!!!!!!!!! シモの毛のことかァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…さらには…娘の尻を叩くと尻尾を振って喜ぶだァ…?
そんなドM調教まで施すとはなんたる変態の所業か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのうえニンジンをしゃぶらせる…?! キサマァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
ニンジンがチンコのメタファーだということは分かっているぞォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキビキビキィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「考えすぎじゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウマニール「…ふん!!!!!! 本当に娘を愛しているというなら…
我の娘への“愛の重み”も受け取れるんだろうなァ?」

サナバー「…?!!!
…よくわからんが……それは勿論…!!!!!」

ウマニール「…ならば我の後ろ蹴りを受けて見ろォ…!!!!!!!!!!
それを受けきったら娘を渡してやろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

サナバー「え〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!」

ウマニール「ちなみに我の後ろ蹴りは…
海を割り大地を砕き天を裂く!!!!!!!!!!!!!!!!
ウマ帝国のこの大穴も我の一蹴りで穿たれたものだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「あ…愛が強すぎるじゃろそれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


316 : 名無しさん@避難中 :2017/04/12(水) 23:25:15 ojapN8ucO
ウマニール「我が大事に育てた娘に対する思いだ……軽いはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!
…こんな老いぼれの一撃すら受け切れんやつに…どのみち娘はやれん…!!!!!!!
…恐ろしいと思うなら…娘から手を引け……そして去れッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……!」

ラッキー「マスター…」

サナバー「…勿論逃げはせん………
わしはお父さんの思いも受け取って…ラッキーと共に生きる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッキー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウマニール「…よく言ったァ…! なら…」
ズズ…

ラッキー「ま…待って…!!!!! パパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッ!!!!!!!!!!

ウマニール「!!!!」

サナバー「ラッキー……下がれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ラッキー「ダメです…マスター…
……マスター……これから共に生きて行くならば…苦難も痛みも…全部半分こです…
だから………
パパの思いは二人で受け取ります
パパ…蹴るならマスターと一緒に私もです…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウマニール「!!!!!!!!!!!」

サナバー「ラッキー……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ラッキー「マスター……私の背に…」

サナバー「…! あぁ…!」
ザッ…


ウマニール「…!!!!!!!」


キラキラキラキラキラ……

サナバー「……久しぶりじゃ…ラッキーの背に乗るのは…
やはり……お主しかおらぬ……わしの魔法馬は…
わしと共に…これからの道を疾ってくれ…」

ラッキー「…もちろんです…マスター…」

ウマニール「……………」
ス…

くる…
ウマニール「…………………行け………」

ラッキー「えッ!!!!!!!!!!!!!?」

ウマニール「…行くがいい……二人で…好きなところへ…
………認めよう……サナバー・ステーキー…
お前を……ラッキーの主人と認める…」
ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「えっ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ラッキー「パパ…本当!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「…し…しかし…何故…
…後ろ蹴りは…?」

ウマニール「………言わせるな…
……お前達二人の愛の方が…我の愛より強かった……それだけだ…
………幸せに…なれよ…」
ぽろぽろ…

ラッキー「パ…パパ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「ッ…お…お父さんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

黒馬「〜〜〜〜〜ッ…合格〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見事父親からの認証を獲得…!!!!!!!!!!!!!!!
二人は晴れてパートナーでーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「ブラボー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラブラボー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
じーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「感動しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!


317 : 名無しさん@避難中 :2017/04/13(木) 00:28:51 vsV2vbvQO
黒馬「じゃあ正式に相馬と決まったので
最後に結納をして終わりだな」

サナバー「結納までするのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「最初から最後まで異種間だったヨ…」

黒馬「じゃあとりあえず結納金を納めてもらおう」

サナバー「む…むぅ……ここで金か…
いくらになるんじゃ…?」

黒馬「結納金は500万……ヌコポだ
その手持ちの分で良い」

サナバー「…! 500万ヌコポ…
………そうか……このためのものじゃったのか…
分かった… 納めよう
あらためてくれ」
スッ…

黒馬「……確かに…
………問題ない Ok…
これにて身請けシステムの全段取りを完了!!!!!!!!
これ以降ラッキーはウマ帝国専属魔法馬の任を解き
サナバー・ステーキーの魔法馬と認める!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「…!!!!!!
ラッキー……やったな…!!!!!!!!!!
これからはずっと一緒だぞい…」

ラッキー「……マスター……」


ウマニール「……ラッキーをよろしく頼むぞォ…」

サナバー「! ウマニール殿…
これまでのご厚意…感謝する…
そして…不義理を働いたことは謝罪したい」

ウマニール「ふん…もう終わったことだァ」



エンカ「丸く収まったでござるな」

ツバメオー「てゆーかこれまでの流れ必要?」


ウマニール「必要だァ
この帝国……我にとって馬達は我が子に近い…
それを人に譲り渡すということは……自分の子供が嫁に行くのと同じことなんだァ
感慨深いことだァ…なぁラッキーよ………」

ラッキー「はい…
私がここまで幸せになれたのは…拾ってくれたウマニール様のおかげです…
ありがとうございました…ウマニール様…!!!!!」

ウマニール「…幸せに暮らせ…
そしてたまには帰って来い…」

ラッキー「はい…!!!!!!」

サナバー「ラッキーはわしの一生のパートナーじゃ…大事にするぞい」

ラッキー「幸せになりましょうね……あなた…////」
ぽっ…

サナバー「あ…あなた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
いやラッキー!!!!!!!!!! 今までの流れでマジでその気みたいになってるけど“パートナー”ってそういうアレじゃないからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
“友”じゃからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


318 : 名無しさん@避難中 :2017/04/13(木) 01:02:22 vsV2vbvQO
――― そして…


ウソニ「…やっと作業着を脱げたな…」

エンカ「うむ
私物も返して貰えたしあとは帰るだけでござるな」

ツバメオー「あーやっと帰れる
心も体も疲れる任務だったヨ」


ゴソゴソ…
サナバー「…んん…よし ちゃんとあるな」
キラ…

ビラコ「わぁ〜 綺麗な指輪ですよう」

サナバー「これは召喚リングじゃ」

ギル「あぁ…サナバーさんが借りてるという魔獣の」

ツバメオー「へぇ…これがお前の………………ん?」
カタ…カタカタカタカタ…

ガタァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ブルンブルンブルン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「うわあ!!!!!!!! なんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ミキニーの入ってる缶が反応している…?」

サナバー「この召喚リングの中の魔力を感じ取っているのかのう
そういえば地上に出たら対面させてあげる約束じゃったな
…しかし…今は疲れたからのう…
ネアメに着いてから会わせてあげようかの」

プル… プル…


ギル「…あ…指輪が少し反応を…」

サナバー「…ふむ……
お主も久々に外に出たいか…
…あいつはおらんが…あいつの魔力を貰い受けているわしならお前を召喚出来るじゃろう…
もうしばらくまっておれ………」

召喚リング『…………………』
プル…



――― 地上 ウマ帝国 出口…


ペトロ「ンッホォォォーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

黒馬「ア゙ァ゙ッッ!!!!!!!!!!!!!!!! ペトロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブルルルゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキ…!!!!!!!!

ウマニール「やめろォ…みっともない…」


ギル「帰りはこのペトロ車で帰ることになります
このペトロ車ならネアメまで3日もかからないでしょう
さぁ乗って下さい!!!!!!!」

わいわい がやがや



ラッキー「ウマニール様…お元気で…」

ウマニール「お前もな
つらかったら戻れ」

ラッキー「…大丈夫です…」

ネコ【ふん…安心しろウマニール
ネアメには我輩も居るにゃお
あの人間がラッキーを酷使したりぞんざいに扱うようならお前に代わって制裁をしておいてやるにゃ】

ウマニール「はっは…心強い…
まぁその心配はしていませんがなァ
…先輩もお元気で またいつかゆっくり飲みましょうなァ」

ネコ【ああ】

ウマニール「…その時は是非……イヌ先輩も一緒に」

ネコ「…………」




ギル「ネコ殿ーー!!!!! ラッキー殿ーー!!!!!! 出発でありますよー!!!!!!!!」




ネコ【……行くぞラッキー】
くるっ

ラッキー「はい」

ザザッ…



ウマニール「…………」

ネコ【…………………そうだな
……それが出来たら…またお前に会いに来よう
……“奴”が見つかった…その時に……二人でな】
ザッ… ザッ…

ヒュオオオオオオオオオオオ……


ウマニール「…!!!!!!!!!!
先輩…………
先輩が下界に下りてまで探しに来た方って…………」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………


319 : 名無しさん@避難中 :2017/04/13(木) 01:23:32 vsV2vbvQO
――― ギル一行は帰路につく…


ツバメオー「ウァー!!!!!!!!!!!!!!!! 疲れたヨー!!!!!!!!!!!!!!!!
今になって労働が響いたヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
全身クッタクタ!!!!!!! 時間差で疲労来たヨこれ!!!!!!!!」
グター!!!!!!!!

ヤンデル「後から疲労がやってくるとかお年寄りかよお前…」

ツバメオー「うるっせ!!!!!!!! うるっせお前!!!!!!!!
ボクをマッサージでもしろお前!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「嫌だ…」

ツバメオー「じゃあお姉さん!!!!!!!!!!
お姉さんマッサージしてヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「本格的なマッサージは専門外ですねえ…」

もみーの「ツっちゃんマッサージなら私にちょうどいい機能があるよ!!!!!!!!
アームチェンジ!!!!!!!!!!!!!!!! バイブスパーツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィーン!!!!!!!!!!!!!!!! ガション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーのの右手が電マになった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

もみーの「これでツっちゃんの全身を揉みほぐせるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
θヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「気持ちはありがたいけどその見た目がなんかやだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「もみーのの好意を無下にするとは許しがたいな…ヘショる(ヘッドショットする…の略)」
チャカッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【ニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャ死ねニャニャニャニャニャニャニャニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「うぎゃああああ!!!!!!!! さっきからなんなのでござる師匠ぉーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!?
重いーーーーーーーーー!!!!!!!! 師匠の愛も重いーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【お前に対して愛などないわボケァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドゴシャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「久々にポールダンス踊ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぬぎッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

わーわー ギャーギャー



サナバー「………なんという雑多で混沌…
しかし懐かしい気分じゃ………なんだか落ち着くわい…」
ほっ…

ツバメオー「この状況で落ち着けるとか さては変態だなオメー」




外からペトロ「ヒヒーーー!!!!!!!! オッヒッヒィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


キキキキィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《…と!!!!? ペトロ車が急停止した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



グラグラァ!!!!!!!!
ヤンデル「うわぁ…?! なんだ…!!!!?」

グサァァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ぎぃよェアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ポールがお尻に刺さったアッッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシューッ!!!!!!!!!!!!!!!!


320 : 名無しさん@避難中 :2017/04/13(木) 01:36:45 vsV2vbvQO
しぃーーーん………

エンカ「…どうしたのでござるか? ペトロは……」

ウソニ「なにかあったのかもしれないな」

ギル「むぅ…なんでしょう…
少し下りてみましょうか………警戒は怠らず」


―――

ザ…
ギル「ペトロ殿…どうなさいましたか?」

ペトロ「ンヒースwwwwwwwwww ほうぁーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ザ…
ネコ【自分達が進んでいる道に小さな人影が見えたから止まった……といっているにゃお
なにか居たようだにゃ】

エンカ「人影とな
それはどこにでござる?」

ペトロ「オヒッヒヒヒヒ…wwwwwwwwwwwwwww」
にゅろろろ〜〜〜〜…ピィーン…!!!!!!!

《ペトロは友情棒で指し示した…
そこには…》


ヤンデル「…ん?! あれは……」

ウソニ「………小さい……子供か?」

ギル「何故こんな何もない場所に…?」

ビラコ「私…行ってみるですよ!!!!!!!!」
タタッ!!!!!!!!

ギル「…あっ!!! ま…待って下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザッ!!!!!!!!


321 : 名無しさん@避難中 :2017/04/14(金) 23:53:16 Ypjtwi0YO
エンカ「こんな場所に子供………不穏でござるな」

ツバメオー「てかよく見たら2人いるじゃん……
怪し過ぎるけど大丈夫かヨ…」


―――

パタパタパタパタ…
ビラコ「あらあらあらぁ〜〜
こんなところでどうしたです〜〜???」


??1「?」

??2「! …」


《道の真ん中に幼女が2人…
片方は黒色の髪と目をしており もう片方は白色の髪と目をしていた…》


黒幼女「うー?」

白幼女「…」

ビラコ「こんにちはぁ
こんななーんにもないところでおチビちゃん達がどうしちゃったです?」

黒幼女「んー?」

白幼女「…」

ビラコ「お父さんかお母さんはどうしたですか? 逸れちゃったです?」

黒幼女「??」

白幼女「…」

ビラコ「…もしかしてお姉さんが怖いですか?
大丈夫ですよう! お姉さん実はお医者さん!!!
怖くなんてないですよ〜? だからお話しましょ?」

黒幼女「うにゅー」

白幼女「…」

ビラコ「うーん
…そうだ! これあげるですよう♪
信楽焼きで作られた天狗様のリアルデスマスクキーホルダーです♪
はい♪ ピンクと黄色の二種類あるですよ☆」
キラキラキラキラ…

ズズズズズズズズズズズ…

黒幼女「ワー」

白幼女「…」


ザッザッ…
ツバメオー「いやお姉さんそれ完全にチョイス間違ってるヨ
子供へのプレゼントが天狗のデスマスクってなんだヨ
トラウマになるわ!」

ビラコ「え〜 限定ものですよう?」

もみーの「わぁぁ 小さくてかわいいよー
綺麗な黒髪と白髪…………」

サナバー「どことなく似ておるな
…双子かのう…?」

ウソニ「何故こんな場所にいるんだ
ここは近くに町も村もないが」

ギル「親御さんが近くに居る気配もないですねぇ…
これは一体………」


黒幼女「むー?」

白幼女「…」

ギュッ…


ビラコ「あら………あらあらあら
手を繋いじゃって…
いっぱいおっきい人達が来ちゃって怖かったですか?
大丈夫ですよ♪ この人達もいい人達だから安心です…♪
安心……アンシン………あんしん……………」
ブルブルブル


黒幼女「みょ?」

白幼女「…」
ギュッ…ギュウゥ…


ビラコ「はぁぁぁぁ…!!!!!!」
プルプルプル…

ビラコ「きゃわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムッギュウゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お姉さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ビラコ「かわいいでずぅこの子゙達゙ィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
手ギュッて!!!!!!!! 手ギュッなんて繋いじゃってホント!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ホントムギュギュギュギュおほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スーリスーリスーリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「ビラビラ嬢が暴走したぞーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


322 : 名無しさん@避難中 :2017/04/15(土) 00:12:41 qcXLnVqU0
おねえさんおちけつw


323 : 名無しさん@避難中 :2017/04/15(土) 00:29:04 HKEelV6IO
ビラコ「はふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムギュオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒幼女「キャー」

白幼女「…!」


ツバメオー「ちょっ…お姉さんお姉さん衝動が爆発しちゃってるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
余裕で危ない人だヨそれじゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ビ…ビラコさん……!
だ…ダメだ我を失ってる…!!!!!!」

ギル「どんだけですかソレ!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!


ビラコ「ふゅおおにゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおスッッスッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギウゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

黒幼女「はわ〜〜…」

白幼女「…! …苦しいです…」

ハッ…
ヒラコ「…あっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
パッ!!!!!!!!

ビラコ「ご…ごめんなさい………ついかわいくて…
ほ…本当にごめんなさいです………」

黒幼女「イーヨー」

白幼女「…問題ありません」


ツバメオー「普通にしゃべった…」

白幼女「申し訳ありません
あなた方がどういう人間か判断しかねていたので どう話せば良いのか判りませんでした
ですが あなた方は悪い人達ではないようですね」

ツバメオー「な…なんかめっちゃスラスラと話しはじめた…」
ズーン…

サナバー「…き…君達は一体何者じゃ?
こんなところで一体何を…」

白幼女「私たちがなんなのか…は……無関係なあなた方に話すわけにはいきませんが…
今私たち姉妹は“ある場所”へ行こうと二人で旅をしていました」

エンカ「二人で…………………
…ふ…二人でぇ!!!!!!!!!!!? 旅ぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
こ…こんないたいけな子供が二人で旅でござると!!!!!!!!」

ギル「それは………………危険ですよ…色々と…」

白幼女「そうでしょうか
……いや…まぁ普通はそうですね」

ウソニ「普通も何もないと思うが
……ところで…二人というが…君達は親御さんはどうしたんだ」

黒幼女「それなーに?」

もみーの「えっ…?」

白幼女「申し訳ありません
私たちは二人だけです 両親はいません」


サナバー「…両親がいなくて……二人で旅をして……
一体なんなんじゃこの子達は…
ただ者ではなさそうじゃの…」

ネコ【………にゃむぅ】

くんっ…
ネコ(………ん…? 微かに感じるこの匂い…)

黒幼女「ワーニャンニャンー」


エンカ「…魔法使いではござらぬか?
両親がいないのは殺されたとか…」

ツバメオー「魔法使いじゃないヨ
魔力感じないし…魔消石の共鳴もない」

ギル「ならば…一体…」



オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ…!!!!!!!!

白幼女「…」


324 : 名無しさん@避難中 :2017/04/15(土) 01:13:06 HKEelV6IO
ヒュオオオオオオオオオオオオオ…

ギル「…うーむ どうしましょうか
このまま放っておくのは…さしがに」

ツバメオー「お前らどこ行こうってんだヨ」

白幼女「…分かりません」

ヤンデル「わ…分からない?」

白幼女「分かりませんが…多分 あっちの方だと思います」

ギル「た…多分ですか…
…それは…遠いですか? それともここから近くでしょうか」

白幼女「多分遠いと思います」

ギル「そうですか…
ふーむ…向こうは……奇しくも我々が向かってるのと同じ方向ですねぇ…」

白幼女「…………あの…
失礼を承知で 少し頼みたい事があるのですが…」

ギル「なんでしょう?」

白幼女「私達を一緒にその乗り物に乗せてもらえないでしょうか?
私達だけでこのまま旅をするのは…やはり危ない気がするのです」

ギル「そ…それはそうでしょうね
……どうしましょう」

ビラコ「もちろん乗せてあげるですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お姉さん達と一緒に行こーですよ〜〜〜♪
あの中でご本をいっぱいよんであげるです〜〜〜〜♪♪」

黒幼女「ワーイ!!!!! ご本すき〜〜〜〜!」

エンカ「まぁ向かう方向が同じなら断る理由はないな
やはりこんな小さな子供達は放っておけん
副団長だったら見つけた瞬間に二秒でペトロ車に乗せていたでござろう」

ツバメオー「…うーん…なんかやっぱり怪しいな〜
大丈夫かな」

もみーの「考えすぎだよ! ツっちゃん」

ヤンデル「そうだぞ……
子供に対してビビりすぎだろ……ダサいな……」

ツバメオー「ビ…ビビってねーし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ならば決まりですね
一緒にペトロ車に乗って行きましょう!
あなた方がどこへ行くのか明確に分からないですが…
もし近くまで行って場所を思い出したら言ってください
もし可能ならその場所まで送りますので」

白幼女「感謝致します…」

ビラコ「きゃー!!!! これからよろしくですよ<3
ペトロ車に乗ってからあとでちゃんとこっちも自己紹介するですけど…
あなた達はお名前はなんて言うですか?
まずはそれを教えて欲しいですよ♪」

白幼女「…名前…………ですか…」

黒幼女「なまえ〜?」


ビラコ「?」


白幼女「…………名前……
……名前と…言えるか分かりませんが…
私は…“白色”と呼ばれていました
こちらの…お姉様は“黒色”でした」

黒幼女「くろいろー」


ギル「それが……名前…………え? な…名前…?」

ツバメオー「いやそれ…名前じゃねーだろ… ただの見た目の印象じゃん」

白幼女「申し訳ありません それ以外では……呼ばれていません」

ヤンデル「ええ…?」

ビラコ「…うーーん……それは呼びづらいですよ
じゃあ………………
黒髪のかわいいあなたは……ブラックちゃん!!!!!!!!!!!
それで白髪のかわいいあなたは……ホワイトちゃんですー!!!!!!!!!!!!!!!!
どうですかー!!!!!!!!!!!!?」

ブラックちゃん「ワー!!!!! ブラックちゃん!!!! ブラックちゃん!!!!!」

ホワイトちゃん「…………………」


ツバメオー「いや………言い方変えただけだヨそれ…」
ズーン…



http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1097/170409_221239.jpg
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1098/170410_232948.jpg


325 : 名無しさん@避難中 :2017/04/15(土) 01:37:36 qcXLnVqU0
かわいい


326 : 名無しさん@避難中 :2017/04/15(土) 02:06:07 HKEelV6IO
―――

ペトロ「グヒュヒューwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ドドドドドドドドドドドドドドド…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

―――


ビラコ「……と! そのとき!!
鬼のボス・首領オニキング大統領閣下とその手下のエリート鬼達の前にマシン太郎達があらわれました!!!!!
マシン太郎のドリルアームが唸る!!!! 鬼達の腹をえぐる!!!!!
ケルベロスの牙が鬼達の脳髄をむしる!!!!!!!!
フェニッキジのフンが鬼達の体をドロドロに溶かす!!!!!!!!
ソン・ゴリラの剛腕が鬼達を腐ったトマトのように押し潰す!!!!!!!!
そして最強のキノコ(テングダケ)の胞子技が冴え渡るーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
鬼ヶ島は10分もせずに陥落………
島には血の匂いが立ち込め鬼達の屍の山が築かれた…
マシン太郎達は見事に勝利し平和が訪れた!!!!!!!!!!!!!!!!
めでたし♪ めでたし♪」

ブラックちゃん「ワー!!!! おもしろかったー!!!!!!!!
モットモットー!!!!!!」

ビラコ「うふふ いいですよ♪
次はこの『ぼくと不良債権』を読んであげるです♪」

ツバメオー「それ子供向けじゃないヨお姉さん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!



ビュオォーー
ホワイトちゃん「はやい…」

もみーの「あまり窓から顔出すと危ないよー! あはは!」

ホワイトちゃん「これだけ早いと思ったよりはやくつきそうです
……どこに着くのかは分かりませんが」

ギル「……どこに行くのかは今はいいとして…
ならばあなた達はどこから来たのです?
出身はどちらで…?」

ホワイトちゃん「………水………」

ギル「…へ?」

ホワイト「…あ……いえ
……私達は………よくない所から来ました」

ツバメオー「なんだヨよくない所って…」

ホワイトちゃん「……」

エンカ「言いたくなければ言わなくても良いではないか
小さな子供でも色々あるのでござろう…」

ホワイトちゃん「…すみません
お別れするまでに話せたら …話します」

ネコ【……】


ネコ【……おかしなことを聞くが……お嬢さん】

ホワイトちゃん「なんでしょう」

ネコ【お前は犬を見たことがあるか?
大きな……大きな犬にゃ】

ホワイトちゃん「…? いえ…ないと思いますが…」

ネコ【……そうか… なら良いにゃお…】


サナバー(…犬…?)




ブラックちゃん「ワハーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
おもしろーい!!!!!! 不良債権おもしろーいっ!!!!!!!!」
キャッキャッ


ツバメオー「不良債権が面白くなるって どんな絵本読み聞かせてんだヨお姉さんは」


ウズウズ…
ホワイトちゃん「…! …お…お姉様ずるいですわ!!
わ…私もご本を読んで貰いたいです!!!
こ…この『チンアナゴvsオーメン』を…!」

ビラコ「うふふふ 読んであげるからおいで〜♪」

ブラックちゃん「いっしょにきくー!」



ホワイトちゃん「は…はい!」
いそいそ

ギル「…あの子のことをお姉様と言ってらっしゃいますが
あなた方は双子なんですよね?」

ホワイトちゃん「そうです
私達は双子の姉妹です
でもお姉様の方が一ヶ月はやく生まれたので 私が妹なのです
…………あっ……い…今行きますーっ!!!!!!!!!」
タタタターッ!!!!!


ギル「はあ なるほど
……………」





ギル「…へ?」


327 : 名無しさん@避難中 :2017/04/16(日) 01:46:32 tJATXpjMO
―――


サナバー「ネアメのアジトか…
わしも行ったことない場所なのじゃろう
どんなところか気になるのう」

ラッキー「ヒヒーン!」

サナバー「まぁお主がおれば安心じゃわい ラッキー」
なでなで

ラッキー「ぶるるるー!!」

サナバー「お主も友達ができると良いのう」

ギル「ネアメには動物もたくさんいますからきっとラッキー殿も楽しいと思いますよ
馬も数匹いますし……喋るモグラと……あとはこの車を引いてくれてるようなペトロがほとんどですが」

ネコ【…や
そういえば馬はペトロを憎んでいたにゃ
ネアメにはペトロがたくさんいるが 大丈夫かラッキー?】

ツバメオー「憎んでるって………ヤベーじゃん ネアメのペトロって100匹くらい居るけど…」

ラッキー「ヒヒーン ヒンヒン」

ネコ【なるほど…
ペトロにコンプレックスを持ってるのはオスだけだからメスの自分は大丈夫…にゃと】

サナバー「ならいいが…」



外のペトロ「ヒヒヒィーwwwwwwwwwwwwwwwブリュアァwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
シャアァァーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ビキキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラッキー「うるせァッッ!!!!!!!! この腐れ淫獣がァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その長い股間棒を片結びしてその上からラミネート・パウチすッぞっァアアァァァーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死に曝せ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ラッキー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブーッ!!!!!!!!

ヤンデル「憎しみ出てる出てる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ダメじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【……ラッキーがネアメで生活するようになったら我輩が気をつけて両者を仲介するにゃお】

サナバー「う…うむ どうかよろしく頼むぞい」


カタカタカタカタカタカタ…

サナバー「……ん? おぉ?」
ゴソゴソ…キラッ…

カタカタカタカタ…
サナバー「…なにか胸元が震えると思ったら…召喚リングか
どうやらこやつ…よほど外に出たいようじゃのう」

ツバメオー「出してやれば? ボクの魔獣と比べてみよーヨ!」


何が比べるだ! 私はお前のペットじゃないゾ! このチビ河童!!!


ツバメオー「うっせ!!!!! 許可なくしゃべるなヨ!!!!!!!!!」

サナバー「ふむ…
出してもいいが…………………いや…
やめておこう…こやつは扱いが面倒じゃからのう」

カタカタ…グオッ!!!!!!!!
バキーン!!!!!!!!
サナバー「ぶべらッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

《指輪が飛び出してサナバーの顔に激突した!!!!!!!!》

サナバー「…こ…こやつ…!!!!!!!!!
少し悪口を言うとこれじゃ! だから扱いづらいと言うんじゃ…」

ツバメオー「自分の魔獣にディスられてんのかヨ うける
しかも全然操れてないし〜」

サナバー「言ったじゃろ……こやつは預かってる魔獣じゃかろの…
わしの言うことは基本聞かん」

ギル「預かってる魔獣とは……
もしかしてその魔獣の本当の持ち主は…」

サナバー「…うむ フーリャンじゃ
これは元々フーリャンが持ってた魔獣じゃが…離れ離れになる直前に託されていたのじゃ…
…はやく返してやらねばな…フーリャンもこやつもきっと…会いたいじゃろう…」

召喚リング「……」

ツバメオー「えー!!!!!!!!!!!!!!!! あの大魔女の!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
す…すげーヨ…! なんて魔獣なの…!?」

サナバー「……うむ……こやつは…
“リリス”という………。
……リリス ネアメに着いたら出すから…しばらく待っておれ」

召喚リング「……」


エンカ「あの大魔女フーリャンの魔獣か……サイ博士が喜びそうでござるな」


328 : 名無しさん@避難中 :2017/04/16(日) 21:59:21 RCE2oabg0
http://i.imgur.com/BoRRf6g.jpg


329 : 名無しさん@避難中 :2017/04/16(日) 23:05:35 RY5GpDys0
ラッキーなにしてんw


330 : 名無しさん@避難中 :2017/04/17(月) 01:29:31 uRBlK.IYO
―――


ビラコ「―――こうして…
チンアナゴはメカチンアナゴとの激闘を終え 傷ついた体で海へと帰っていった…
チンアナゴを見送る人々… チンアナゴの背中には夥しい数の戦いの傷が残されていた…
―――この戦い以降…チンアナゴは姿を消し 人々の前に姿を現すことはなくなった…
数々の戦いにその身を投じて来たチンアナゴは今回の戦いでついに限界を迎え人知れず死んでしまったのでしょうか…
答えは誰も分からなかった…
fin…」
パタン…

ブラックちゃん「エー!!!!! チンアナゴはー!?
チンアナゴ…しんじゃったー!!!!!!!!!!!?」

ビラコ「分かりません……
答えは広く深い海のみぞ知るのです…」

ブラックちゃん「ワーン!!!!! チンアナゴしんじゃヤダヤダヤダーっ!!!!!!!!!!!!!!!
エーンエーン!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「お…お姉様!!!!!! 現実を見なきゃダメですわ!!!!!!!!!
チンアナゴは自分の正義のために戦い…そしてきっと…果てたのです…!
体の限界まで戦い…そしてその結末を誰の目にも晒すことなく絶えたであろうチンアナゴの勇姿…!
それを認めて…受け入れ チンアナゴにこれまでの総てに感謝することが…!
チンアナゴのたむけになるのです!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「ホワイトちゃん……チンアナゴしんじゃって……かなしくない…?」

ホワイトちゃん「…! お姉様…! そんなの………
悲しいに決まってるじゃないですかっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶわわッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ブラックちゃん「ワタシも〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろぽろ…!!!!!!!!

ホワイトちゃん「チンアナゴーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「アナゴくぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぎゅうぅ〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビラコ「……しかし……」

ブラック&ホワイト『!?』

ビラコ「伝説はまだ………終わっていなかった…!!!!!」
カカーッ…!!!!!!!!

ホワイトちゃん「whatッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「チンアナゴが姿を消した……9年後!!!!!!!!!!!!!!!!
再び奴が姿を現したッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「マジカヨ…!」
ぷるぷるぷる…

ビラコ「しかも更に巨大化し…凶暴化しッ!!!!!!!!
人類とチンアナゴは再び激突するッッッ!!!!!!!!
近代化し高層化したビル群を破壊しながら…チンアナゴは首都を蹂躙する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誰が奴を止めるのか…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「ッ…ジーザス…!!!!!!!!!!」

ビラコ「絵本『チンアナゴシリーズ』新時代開幕…!
第15弾『チンアナゴ(1984)』……ご期待下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブラック&ホワイト『イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「めっちゃ馴染んでる」


331 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 00:16:01 w8f85SZ.O
ブラック&ホワイト『チーンアナゴ!!!!!!!! チーンアナゴ!!!!!!!! チーンアナゴ!!!!!!!!!!!!!!!!』
わわーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ちょいそこっ!!!!!!
盛り上がってるけどお前らいつまでここに居るんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らの目的地はまだなのかヨ!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「…あ
えっとここはどちらでしょう」

ギル「ここはウンコ地方ですよ
我々の目的地はこの地方にあるのですが…
…あなた方が向かうべき場所は思い出せましたか…?」

ホワイトちゃん「そうですね…
…………………みなさんはどちらの方向へ行かれるのでしょうか?」

ギル「我々はこのまま真っすぐ行きますが…」

ホワイトちゃん「なら私たちも同じ方向だと思います
もうしばらく一緒にお願いします」

ギル「…そ…そうですか…」

ツバメオー「本当かヨそれ
絶対確証持って言ってねーだろこいつ……」

ヤンデル「………あ…
でもこの先まで行くと…」


―――


ペトロ「ひろほほーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ガタゴト…
ギル「ここまでありがとうございましたペトロ殿
お疲れ様です」

ホワイトちゃん「??
この場所で車から降りるのですか?
ここは何もない平原のようですけれど…」

ギル「ペトロでの移動は我々はここまでです
ここからは徒歩で目的地へ行くのですよ」

ホワイトちゃん「何故ですか?」

エンカ「拙者達は実はあまり目立っちゃいけない人間でござってなぁ
故に“家”も人目につかん場所にあるのでござるよ
なのでペトロ車は目立つから近くに付いたら降りて徒歩で帰るのでござるよ」

ホワイトちゃん「目立っちゃいけない人間………」

ブラックちゃん「アウトレイジだー!」
キャー!!!!

ツバメオー「違うけど似たようなもんだね」

ヤンデル「いや違うだろ…」

ギル「それで…お二人はどうしますか?
向かう場所が分かったならあなた方だけペトロ車に乗せて連れ行ってもらいますが…」

ホワイトちゃん「……
いや私たちも徒歩で良いのであなた達と一緒に連れてってもらえませんか?
多分私たちの目的地もそちらだと思うので」

ギル「そ…そうです…?」

ウソニ「………この先に 俺達の拠点以外に町や村なんてあっただろうか」

ビラコ「なんでもいーじゃないですか!!!!!
ブラックちゃんもホワイトちゃんも一緒に行くですよーう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お手々繋いで♪ ほらっほらっ☆」

ブラックちゃん「ワーイ!」

ホワイトちゃん「ではよろしくお願いします」



――― そして…


――― 数分後


ギル「…まだこっちの方向ですか?」

ホワイトちゃん「はい」


――― 数分後


ヤンデル「まだこっち…?」

ホワイトちゃん「ええ たぶん」

―――


ツバメオー「…まだ付いてくるのかヨ…?」

ホワイトちゃん「ええ」

ブラックちゃん「アッ でもなんかかんじるー」

ホワイトちゃん「なんかそろそろっぽいです」

もみーの「そろそろ〜? ……って…」


――― 数分後…


ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


ギル(結局ネアメのアジトまで来てしまった…)


332 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 01:31:08 w8f85SZ.O
ホワイトちゃん「ここですね お姉様」

ブラックちゃん「ソーダネ」

ツバメオー「え…えぇ…?
ここ…? ここなの?! お前らの目的地って……
この…山!!!!!!!!?」

ホワイトちゃん「はい
どうやらそのようです
皆さんここまでありがとうございました
本当に感謝です」

ブラックちゃん「マジサンクス」

ヤンデル「…いや…………あの………」

ホワイトちゃん「?」

ビラコ「実は私達のおうちもここなんですよ♪」

ホワイトちゃん「あっ そうなのですね
それは奇遇でしたね」

ツバメオー「奇遇って………………
お前ら分かってて付いて来てただろ…」

ホワイトちゃん「いいえ そんなことはありませんよ
あなた方と同じ方向だったのは偶然です
あなた方が偶然…私達の求めた場所の人達だったのです」

ギル「………“ここ”がなんなのか……あなた達は分かっているのですか?」

ホワイトちゃん「…はい
今 分かりました
あなた方が“何者”であるか…
この場所が“何処”であるか…
それが分かった上で…どうか私とお姉様をあそこへ連れていって下さい」

ギル「……ふむ…」

ビラコ「ギル君……連れてってあげてほしいですよ
この子達…いい子ですよう」

ギル「…それは分かってます
……なんにせよ不可視認の結界が施されたこの山を認識された以上は…置いていくわけにはいきませんからね
一緒に連れて帰りましょう」

ビラコ「わぁい!!!!!! 良かったですねー♪」

ホワイトちゃん「…はい」

ブラックちゃん「ワーイ!」


―――


ザッザッザッ…

ビラコ「チンアナゴー♪ チンアナゴー♪」

ブラック&ホワイト『チンアナゴー♪ チンアナゴー♪』

ビラコ「天狗のお鼻にそっくりチンアナゴー♪ チンアナゴが好きなら天狗も好き好きー♪」

ブラック&ホワイト『好き好き大好き天狗〜♪♪』

ツバメオー「洗脳やめろ」



ザッザッ…
エンカ「…ギル……どう思うか…あの幼女たち…」

ギル「……謎……というより不可解ですね…
何故魔法使いでもない小さな女の子がたった二人でネアメを目指していたのか……
ネアメの渡し鳥の案内…もしくは不可視認の結界をすり抜ける術を施してもらわなければこの場所に意識を向けることすら出来ないはずなのに…」

ウソニ「普通の“感覚”とは別のなにかを目印にここへ向かっていたとしか思えないな」

ヤンデル「……大丈夫なのかな… 連れて帰っても」

ギル「……うーむ…しかし…ビラコさんの言うように…
あの二人から悪い感じはしないのは確かですから…
とりあえず連れて帰っても大丈夫だろうと判断しました」

ウソニ「そうか
君がそう言うなら従うが」

ネコ【男達が揃って幼女に不審なまなざしを向けるとは情けないにゃ(ウソニ以外)!!!!!!!!!!!!!!!!
それでもキンタマ付いてるのか!!!!!!!】
シャーッ

エンカ「ついてますよ師匠!!!!!!!! ここに…」
ぬ…

ネコ【見せようとすんにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ばりぶつッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ふぐりッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【気になるならあとで話を聞けばよかろう
それでも隠すようなら対処すれば良い】

ギル「そ…そう……ですね…」


ゴォオオオオオオオオオオ………


333 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 02:22:17 w8f85SZ.O
――― ネアメ 監視塔


マンツウ「――――!
…アッ!!!!!! 帰ってきたっ!!!!!!!!!!!!!!!!
ツビーだァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツビーが帰ってきたぞぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――…

ギル「…ふう ようやく入口まで到着しましたね」

ホワイトちゃん「…扉などは見当たりませんが」

ツバメオー「それはこのボクが出すんだヨ!
そーれっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
パアァァァー…


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブラックちゃん「おっおーっ!!!」

ギル「さぁ入りましょう
きっと皆さん待ってますよ
…サナバーさん」

サナバー「…あ…ああ………………」


―――

つかつかつかつか…

ギル「………ん?」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…



ホワイトちゃん「なにか来るようですよ」

ツバメオー「…ああ……」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…

ぴょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウ「ツビィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜―――――――――」


ツバメオー「いつものことだからほっといていいヨ」


ピキィーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウ「―――」
ドシャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「マンツウがひとりでに凍った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「も…黙唱か……………」

ギル「そろそろエントランスでありますよ」


ザッザッザッザッザッザッ……
ぴかー…


サナバー「ぬぉっ…まぶし…」


パァ〜〜〜〜〜〜〜〜………
ワアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


軍服1「うおっ!!!!! ギル達だ!!!!!!!!!!!」

軍服「帰ってきた!!!!!!!! あいつらやりやがった!!!!!!!!」

手下3「俺達の書いたウマ帝国までの地図が役に立ったみたいだな!」

ルミ「お帰りなさい!!!!!!!! 今回の任務はいかがでしたかー!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ガキ「おかえりー!!」

ミーコ「お腹空いてませんか!?」

刻苦「疲れたらお茶漬けを食うクワ〜
特に理由はないクワ〜」


わいのわいの


サナバー「…すごい出迎えじゃのう…
ギル…お主信頼されとるのう」

ギル「い…いやぁ〜…
まぁ今回はサナバーさんも一緒ですからね…
サナバーさんはあの英雄の一行のひとりですから」

サナバー「英雄なんて…わしはそんな…」



ディミリア「サナバーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タタッ!

サナバー「!!!!!! お…お主……ディミリア殿か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ディミリア「はい…!
……良かった……
しかしすみません…長らくおまたせしてしまって…」

サナバー「良いんじゃ 良いんじゃ…おかげで色々な経験をつめた 色々なものを得られた
…それより話は聞いたぞい 苦労したようじゃのう…
すまんかったのう…」

ディミリア「いいえ…
この経験で色々なものを得たのは私も一緒です…」
ニコ…


334 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 02:47:17 w8f85SZ.O
スパルティー「サナバー殿
お初にお目にかかる…」
ヌッ…

ビクッ…
サナバー「ぬぉ……お お主は…
…ネアメの軍事リーダーのスパルティー殿か…
ネアメ以前からその武勇は耳にしておる
お主のようなものがネアメに加わってくれていたのは…とても心強いことじゃ」

スパルティー「こちらこそ
君のような純粋に強力な魔法使いがようやくネアメに来たことを嬉しく思う
これからよろしく頼む」
ガシッ!!!!!!!!!!

ツバメオー「おいサラサラおっさん…聞き捨てならねーヨ?
純粋で強力な魔法使い? …こちらこちらー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシィー!!!!!!!!

スパルティー「……………ンフッっ!」
フンすーーっ!!!!!!!!

ツバメオー「鼻で笑ってんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
で〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「……いやいや……
……サナバー殿とは色々話したい事があるが……
私より先に…君が話すべき者達が待っている」
ス…

《スパルティーが指し示した先には…》



カアァァァァァァァーーーッ………

パアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「…っ!!!」

ジュリー「おぉ…!!!!!!!!」



わなわなわな…
サナバー「…! お………おおぉ………ぉおぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!
じゅ…ジュリー……
チ……チロリーンちゃん…!!!!!」
ぶわわわっ…


ジュリー「サナバーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!

チロリーン「サナバーさぁん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!



ガシィィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
会いたかったよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ

サナバー「わ…わしもじゃッッ!!!!!!!! 何度ッ…何度思い描いたことかッ…!!!!!!!!!
何度ッ…夢に見たことかッ…!!!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボロボロボロボロ…

ジュリー「無事でよがっだ!!!!!!!!!!!!!!!!
苦しかったねぇ!!!!!! 寂しかったねぇ!!!!!!!!
俺達も一緒だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だからこそ良かった!!!!!!!! 会えて…本当に良かったっっ!!!!!!!!!!!!!!!!
もう絶対に離さないぞう!!!!!!! もう離れ離れにはさせないぞう!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュッ…

3人『わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ボロボロボロボロボロボロ…




ディミリア「まぁ………なんて美しい涙…
私ももらい泣きしそうです…」

ギル「………ジュリーさんもチロリーンさんも…
お互い以外の仲間の人達と会うのは本当に久々になりますから……そりゃ嬉しいですよねぇ…」
じ〜ん…




チロリーン「ぬぉおおおおおおおおおオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嬉し万力ハグーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メキメキメキメキメキ…

サナバー「お…おぼごォォォォォォォォォォォォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ベキッ… メギギッ…
ジュリー「ヂロリーン力入れずぎィィィィえぇぇぇぇッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ずーん…


335 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 03:37:25 DSi8eL460
やられるとおもったww


336 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 20:42:22 qYaEn0To0
http://i.imgur.com/32aFvAH.jpg


337 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 21:10:25 DSi8eL460
なんでクッキーとちちげwww


338 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 23:27:49 w8f85SZ.O
チロリーン「サナバーさん…………ちょっと変わったね…」

サナバー「そ…そうかのう」

ジュリー「あぁ…見違えたよ………まさか見ない間についに性転換をするとは………」

ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「しとらんわッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
性別は以前からキープしとる!!!!!!!! なんじゃ“ついに”って!!!!!!!!!!!!!!!!
…まぁ髪が伸びたまんまで置いておるから……そう思われても仕方ないかもしれんのう……」

ジュリー「恐ろしく似合ってるよ
しばらくそのままで居たらどうだい?」

サナバー「そ…そうかな
………しかし…性転換と言うと……
チロリーンちゃん……いつの間にかちゃんと女の子になったんじゃな…」

チロリーン「ちゃんとってなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちも最初からずっと女キープしてるわバカヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「はははっ 筋肉がちょっと減ったからね…」

サナバー「…そうか……お主らも苦労したと見えるな…
力を失ってる今は…なかなかうまくいかんもんじゃのう…」

ジュリー「はは…まぁ力は今ギル達にまかせてる
そこは安心してるよ きっと近いうちに元に戻るさ」

サナバー「そうじゃな…」


パンパンパン…
スパルティー「…さて…積もる話もこれからあるだろうが
こんなところの立ち話で済ませずにちゃんと腰を落ち着かせて話した方がいいのではないか?
今回はギル達の任務の成功…そしてサナバー殿の帰還を祝って宴を開く準備をしている」

ツバメオー「マジか!!!!!!!!!!!! サラサラおっさん気が利くゥっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「わはははは!!!!! いい感じに俗っけが出てきたなァスパルティーも!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「さぁ皆で食堂へ行くぞ」

ツバメオー「わーい!!!!!! めっちゃ食うヨーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「行きましょ行きましょ! ですよう!!!!!!!」

ブラック&ホワイト『ワーイ!!!!!!!!』
ワハーッ


スパルティー「! ………
…ちょっと待て なんだその子達は」

ギル「え………あッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わ…忘れてた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「…ギル達が連れて来たのか…?
この子達は一体どうしたのだ…」

ブラックちゃん「ワタシはブラックちゃん」

ホワイトちゃん「私はホワイトちゃんです」

スパルティー「…」


ポン…
ブラック&ホワイト『…ま… あんまキニスンナ…』
キラキラキラキラ…

スパルティー「あんまどころじゃないレベルで気になる」


339 : 名無しさん@避難中 :2017/04/19(水) 23:53:55 w8f85SZ.O
スパルティー「この子達はなんなんだ? ギル…」

ギル「え…えーっと…」


軍服1「ま……まさか…お前達の誰かの子か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「いや一週間かそこらで生まれるかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シャアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウ「まさか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺とツビーの子では!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
“あの時”の…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクリッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「あの時ってどの時だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
復活してんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピキキキィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「―――」
パキィーーー…


ディミリア「任務中に保護したのですか?
…魔法使いのようには感じませんが…」

ギル「ほ…保護というか………
帰路の最中に出会って…それでなし崩し的に一緒にここまで来ちゃいまして…」

スパルティー「なし崩し的に来ちゃった…とはどういうことだね
助けを求めてるならともかく無関係な人間を連れて来るのは関心しないが」

ギル「も…申し訳ありません 自分もよく分からないのですが
彼女達はここがどういうところか分かった上でついてきたようです
我々と出会う前から このネアメの場所を目指していたようですし…」

ホワイトちゃん「ここがネアメの拠点と分かったのはこの山の前についてからですけれど」

スパルティー「………話が見えんな
君達はどういう理由があってここに来た?
どこから来たのだ? そして何を目印にこの地を目指していた?」

ホワイトちゃん「………」

スパルティー「……今のネアメは世界から排斥された魔法使い達を保護し安全を確保するために存在している…
困っているなら魔法使い以外でももちろん受け入れる…
しかし素性の分からない者を受け入れるわけにはいかないのだ
…教えてくれんかね 君達のことを」

ホワイトちゃん「………それは…」

ビラコ「ブラックちゃん…ホワイトちゃん…
……良かったら教えてくださいですよ
大丈夫…どんな答えでも受け入れるですよ」

ホワイトちゃん「…ビラコ姉様…」

ブラックちゃん「ホワイトちゃん おはなししようよ…
わたしここにいたい」

ホワイトちゃん「…お姉様
………そうですね
…分かりました… 話します
……きっと皆さん驚くでしょうが…」

スパルティー「ありがとう
ならばまず聞こう…………
君達はどこから来た?」


ホワイトちゃん「…私達は…………」





ホワイトちゃん「魔反会から来ました
私達は魔反会の人間です」






し〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん………



ツバメオー「……は?」

ギル「…………えッ…」




みんな『ええぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズコォーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


340 : 名無しさん@避難中 :2017/04/20(木) 00:43:32 ezNC93860
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >    な なんだってー!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
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. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`


341 : 名無しさん@避難中 :2017/04/20(木) 00:50:24 vZ8hB1GcO
ざわわわわァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『ま…魔反会ィィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

サーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ま…魔反会…?! この子達が魔反会の人間なのか…!!?」


ホワイトちゃん「…」


ツバメオー「…なッ…お前らッ……マジかッ…!!!!!?」

エンカ「なんと……」


軍服1「お……おおおおおいッッ!!!!!!!! ギル達お前…
とんでもないやつを連れて来たなァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

軍服2「ま…魔反会を連れて来るとは正気じゃねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
分からなかったとはいえ…とんでもねーことだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会の奴にネアメの拠点を知られしまったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ダジー「やべーYO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつらは多分魔反会で訓練されたスパイだZE!!!!!!!! スパイキッズDa!!!!!!!!!!!!!!!!
恐らく… このアジトの場所を魔反会に送るつもりなんDA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「そ…そうなったらもうおしまいだァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会の大軍が迫ってくりゅううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「いッ…いや……まだ間に合うかもしれん!!!!!!!!
こいつらが変な気を起こすまえに…」
スチャアァ…


ブラックちゃん「!」



スパルティー「やめいッ!!!!!!!!!!!!!!!! 見苦しいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1&2&ダジー『ファビ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドカァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「子供相手に剣を抜くやつがあるか!!!!!!!!!!!!!!!!
それに無駄に不安を煽るな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

軍服1「だ……だっで……このガキ共……魔反会だって…!!!!
ス…スパイかも…」

スパルティー「バカタレどもが………物事をちゃんと考えて行動に移せ
本当にスパイならば今ここで『魔反会』だとバラす必要などないだろうが!」

ディミリア「…確かにそうですね…」


スッ
スパルティー「…君達が魔反会なのは本当なのだろう…
だが……このネアメに害意はない……そうだろう?」

ホワイトちゃん「…もちろんです…
私とお姉様はこのネアメ・ルートを脅かすために来たのではありません…
信じてください…」

スパルティー「分かっている
よく話してくれたな……
…私の部下が君達を怖がらせてしまったな…
奴らはあとできつくスパルタさせておくから許してやってくれ」

ブラックちゃん「イイヨー」



軍服1&2&ダジー『ひ…ひぃぃぃぃ…!!!!!!!!!!!!!!!!』
ぷりぷる…


342 : 名無しさん@避難中 :2017/04/20(木) 01:08:11 ezNC93860
スパさん有能


343 : 名無しさん@避難中 :2017/04/20(木) 01:46:37 vZ8hB1GcO
ビラコ「ブラックちゃんホワイトちゃん……」

ホワイトちゃん「……ごめんなさいビラコ姉様…それにギルさん達も……
…もっとはやく言うべきでした……あなた達がネアメの人達だとは薄々感じていたので……
…でも……怖くて…」

もみーの「怖い…?」

ホワイトちゃん「…私達が魔反会だとバレて…拒絶されていたら…
私達はここへ行くことも出来ず…二人で恐怖に震えながら放浪するしかなかった…
それが怖くて…言い出せなかったのです…」

ウソニ「………どうも…訳ありのようだな」

ギル「…我々はもうあなた達を拒絶などしませんよ
どうか全てを話して下さい…」

ホワイトちゃん「…はい…」



―――

ホワイトちゃん「じつは私達は普通の人間ではありません」

チロリーン「なんだって?!」

ツバメオー「いやどう見ても人間じゃん
大体5歳くらいの」

ホワイトちゃん「5歳でもありません
私達は生まれて1年にも満たないのです」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ぞーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「え…えぇ…?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…最近の子供は成長がはやいなぁー…」
ス〜〜ン…

サナバー「いや絶対そういうことじゃないじゃろ」

ホワイトちゃん「私達は“ホムンクルス”……所謂『人造人間』です
特殊な水の中に漬けられた基礎となる“器”にあらゆる細胞をキメラ的に掛け合わせ 人の形に体裁を繕った肉人形なのです………
主に戦闘的に特化した様々な技能や装備を人工的に与えられ…知能も機械的にデータを脳にインストールされた存在です
人であって人でない……私達を作った特殊研究班はこの実験を『YSS(エール・ソレイユ・システムズ)』と呼称していました」

ディミリア「じ…人造人間…!!!!!!!!!」

スパルティー「そんなものまで作っていたのか…」

ホワイトちゃん「私達は母胎から強引に取り出された双子の赤子を器とし
それぞれが様々な細胞を結合して作られました
特殊な水の影響で成長は著しく促進され 意識を持った時点で“私は”3歳程度の肉体と10歳程度の知能を有していました」



ギル(………ネアメに来る前に自分の『どこから来たのか』の質問に対して“水”…といいかけたのは…そういうことですか…)


ホワイトちゃん「生まれて間もなく 私達は更に強力な“兵器として”の人造人間になるため…
あらゆる実験を施されました……
私達は名を与えられることもなく…ただひたすら…この体を改造されたのです…」


ギリッ…
ネコ【…なんと酷いことを……】

ムイ「生まれ持った体を勝手にイジるなんてひどすぎるべよぉ〜〜〜〜…」
ぽろぽろ…


ホワイトちゃん「…あのまま魔反会に居れば…いずれ感情すら塗り潰されて…本当の兵器になっていたでしょう
私は嫌だった……………
だからお姉様の手を取り…隙を見て逃げ出したんです
自由のために」

スパルティー「……逃げ出して……はじめからネアメに行こうと思っていたのか」

ホワイトちゃん「はい
ネアメにとって私達は大事な研究の結晶です
きっと捕まえようとするでしょう
…それから逃れるには…魔反会と対峙するネアメしかないと…思ったのです…」

ギル「……しかし……何故あなた達は正確にネアメの場所を認識し…向かっていたのでしょうか」

ホワイトちゃん「共鳴です」

ギル「共鳴…?」

ホワイトちゃん「ホムンクルスは他のホムンクルスの存在を感知することが出来るのです
……そのことは魔反会の特殊研究班も知らないようですが」

ツバメオー「…どういうこと? そのホムンクルスの共鳴ってやつを頼りにここに来たってことは…
ここに魔反会産のホムンクルスが居るっての?」

ホワイトちゃん「居ます
……確か ネアメは数日前に魔反会の兵を捕虜にしていますよね
その中に混ざってたんだと思います」

ヤンデル「………そんなの………居たっけ…」


ウソニ「……………………………あ

………まさか俺が戦ったあの貝みたいな奴がそうかもしれない」

ホワイトちゃん「多分そうだと思います
確か………イモガイマンと言ったでしょうか
彼は私達の少し前に生まれたプロトタイプのホムンクルスです」




―――― 捕虜部屋

コポコポコポコポ…

サザエマン「ジュグルォルォルォルォ…」

ば〜〜ん…


344 : 名無しさん@避難中 :2017/04/20(木) 01:52:45 vZ8hB1GcO
追加

ホワイトちゃん「ホムンクルスは他のホムンクルスの存在を感知することが出来るのです
私とお姉様はその共鳴反応を頼りにこの場所へ向かっていました
……ホムンクルス同士が共鳴するということは…魔反会の特殊研究班も知らないようですが」


345 : 名無しさん@避難中 :2017/04/20(木) 02:30:55 ezNC93860
YSSwww


346 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 00:58:50 BtB2wE6E0

http://i.imgur.com/xcihoH2.jpg
http://i.imgur.com/pD0jCaj.jpg


347 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 01:16:54 bJAU4hQU0
発泡の関節ww


348 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 01:47:36 ITbnWuxUO
エンカ「…人造人間か………
命を…作る……それも……兵器として……
恐ろしいものでござるな…」

ウソニ「ああ
魔反会は人の命を弄んでいるな」

ツバメオー「お兄さんも結構ヤバ気な人体錬成してる気がするけど…」

ギル「…隙を見て逃げ出したのは英断でしたね…
そうじゃなかったら彼女達は我々と戦う運命にあったかもしれない……
恐ろしいことです…」

ホワイトちゃん「…私もお姉様ももう魔反会に戻りたくはありません
……どうか私達をここに置いて下さい…
魔反会の捕虜の人達と同じ場所でもいいです………どうか…」
ペコ…

ブラックちゃん「ふつつかないもーとですがどうかよろしくオネガイシマス」

ホワイトちゃん「お姉様 二人ともですよ!」

ブラックちゃん「じゃあふたりいっしょにオネガイシマス」
ペコ…



みんな『……』


ディミリア「もちろんですよ…
困っている子達を放っておくことは出来ません
ここに留まると良いでしょう
もちろん捕虜としてではなく…住人として…!」

ホワイトちゃん「…!」

スパルティー「うむ…
ここには小さな子供が多い…遊び相手はたくさん居よう…
出生など気にせず普通に友達を作り普通に暮らすと良い
君達は私達大人が守る……
兵器だろうがなんだろうが…私の目から見れば君達はただの子供なのだ」
ポン…

ホワイトちゃん「………!
………あ……ありがとう…ございます…!」

ブラックちゃん「アリガトーゴザイマス!
やっぱりくろかみはヤサシー!!!! ワタシはクワシーンダ!!!!!!!!」

ビラコ「良かったですねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これから毎日(ご本を読んで)チンアナゴ焼こうぜ!?(脳裏に)」

ブラックちゃん「ワーイワーイ!!!!!!!!
ドゥンドゥン聞くーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わいわい…!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「……大丈夫かな……
……あいつらが他の人造人間の気配を読んでここまで来たんなら…
他の魔反会の人造人間が…同じように辿って…攻めて来るかもしれないヨ…」

ギル「……確かにそういう未来もあるかもしれません
………そうなった時は戦うだけです
あの子達を含めた…ネアメの全ての住人達を……その笑顔を守るために…!」
キリッ…

ツバメオー「…は〜………かっこいいねぇ………」


349 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 01:49:57 BtB2wE6E0
http://i.imgur.com/MMMHlLB.jpg


350 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 01:58:38 bJAU4hQU0
かわいい


351 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 02:38:53 ITbnWuxUO
スパルティー「…よし! ならば気を取り直して…
ギル達の任務成功とサナバー殿の帰還…それに加えて新たな仲間を迎える宴としてはじめるとしよう
食堂へ行くぞ!」

みんな『ぃいやッほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ワーッ


――― 夜…食堂

わいわい!!!!!! ガヤガヤ!!!!!!!!!


ゴクゴクゴク……
エンカ「ッ…んッゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
久々のアルコールは効くでござるなァ!!!!!!!!!!!!
地下じゃこんなもの飲めなかったからなァ!!!!!!!!!!!!!
ほら師匠も飲んで!!!!! よ〜〜ッとっとっとっと…」

ネコ【…ッくそが…なんで我輩がこんなやつと晩酌されねばならんのにゃ…………】


―――

ハイゼン「皆さん! もみーのさんのお手製のワッフルです!!
どうぞ食べてください!!」

もみーの「お腹いっぱいだからいっぱい作れるよ〜〜」


―――

ペトロ「フュフュフューwwwwwwwwww」

ペトロ「ラヒーーーンwwwwwwwwww」

ラッキー「ギギ………ブル………ギギギィ…
(…ほ…本当にペトロだらけ…! ギギッ……じ…蕁麻疹がッ…!)」
ビキ…ビキ…

??「ヒヒッヒーwwwwwモンチョォwwwwwwwww
(ほぉ…新たな動物のお仲間ですか…しかも女性のお馬さんとは…
また農場が華やかになりますね)」

ビキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラッキー「あァ?!!!!!!!!!!!! ペトロの分際で話し掛けてんじゃッ…………ッ……!!!!!」

パアアアアアアァァ…
ジョージ「ナルホロォwwwwwwwwメコルヒャーwwwwwwwwwwww
(お嬢さん これから同じ畜生として共に力を合わせてここで生活していきましょう
私はペトロのジョージ……一応ここの動物達を纏めている者です…
もし分からないことがあればなんなりと私に言って下さいね)」
キラキラキラキラ…

ラッキー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(…や…やだ………眩しい………
なに…この気持ち……………相手はペトロ………なのにッ……!)」
キュン…!


―――

チロリーン「………そうか……サナバーさん本当に大変だったんだな…」

サナバー「なに…チロリーンちゃんこそ…
一時期魔反会に捕らえられてたとは 驚きじゃ」

チロリーン「はは…力が半分になったとはいえ…情けないよ」

ジュリー「ひとりじゃ無理できないってことだね
まぁせっかくこうやってまた集まれたんだ 力を合わせてやっていこう」

サナバー「そうじゃな」



カタカタカタカタカタカタ…



チロリーン「ん? なんだい?」

サナバー「……んぉ おぉ…そうじゃそうじゃ
………こいつじゃ…」
ス…

ジュリー「それは…召喚リングかい?」

サナバー「うむ……これはフーリャンから預かったものじゃ
中身はリリスじゃ」

チロリーン「………リリス………………あいつか……」

サナバー「そろそろ出してやるかのう
…カクリオ リフル メコレ!」
シュウゥゥーーー…………………



ボンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バキュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スタァーン…
??「………ん…………んおぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………お!!!!!!!!?
…こ…これは〜〜…!」


サナバー「久しぶりじゃのう…リリス」



ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「!!!!!!!!!!!!!!!!
わ…わ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! 外だ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1099/170419_211946.jpg

ドォーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【約3年半ぶりの登場
精神攻撃用毒舌魔獣 リリス】


352 : 名無しさん@避難中 :2017/04/21(金) 03:00:13 bJAU4hQU0
手がw


353 : 名無しさん@避難中 :2017/04/24(月) 00:41:14 r257u.KYO
―――

ピリ…
ツバメオー「…ん? なに?」

ギル「どうしましたか?」

ツバメオー「今までに感じたことのない魔力を感じるヨ
なんだろ……………」

バッ!!!!!!!! キョロキョロ!!!!!!!!
サイ「ツバメローひゃんも感じまひゅか!!!!!!!!
わたしもビンビン感じまひゅおっ!!!!!!!!!!!!!!!!
しかもこれは魔獣です!!!!!!!! ものすごくすごそうなっ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「魔獣!?
もしかしてそれって…」

ツバメオー「あのデカチンコの人のだヨ!!!!!!!!
あいつが魔獣を召喚したんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブルブル!!!!!!!! ガタンガタンガタン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「うわっ!!!!!!!!! ボクのM缶が暴れてるヨ!!!!!!!!
中の紫バカが魔力に気付いて反応してるんだ!!!!!!!!」

ギル「そういえば会いたがっていましたね…」

ツバメオー「ちょっと見てこヨ!!!!」
ダダ!!!!!!!

サイ「まってくらはい!!!!!! わたしもいきますお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タカターッ!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ゴオオオオオオオオオオオ…

キョロキョロ…
リリス「…わ〜〜〜〜
外の空気は久しぶりだよぉ〜〜〜〜
ずっと指輪の中に居て飽きてたんだよねぇ〜〜〜」

サナバー「リリス!! 久しぶりじゃのう!」

リリス「ジジイ〜〜〜 出すのが遅いよぉ〜〜」

サナバー「すまぬな!」

ジュリー「やぁリリス
元気だったかい?」




チロリーン「よぉ
お前ともまたこうして会えてよかったよ
…フーリャンはいないがな…」

リリス「ん〜〜? 誰かと思ったら〜〜筋肉青じゃん〜〜〜おひさ〜
え〜? なにその格好〜〜〜〜〜?
似合ってないよぉ〜〜〜 前みたいに肉襦袢みたいな服着てればいいのに〜
あれもキモかったけどお前には似合ってたよぉ〜〜〜ぷぷ〜〜〜」

チロリーン「そんなもん着たことねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それは力を失う前のデフォの肉体だコノヤローッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「相変わらずダミ声で耳障りだよぉ〜〜〜
はやく声帯とれよぉ〜〜〜」

チロリーン「取るかッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前が大声出させるからダミ声になるんだよこっちは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「…まったく! 相変わらず一言も二言も多い奴だな!」

ジュリー「いいじゃないか 俺なんてナチュラルにシカトされてるし」

チロリーン「………………
……ん? リリス…お前…なんだいその手は」


リリス「…ん〜? …あ…あぁ〜〜〜〜!!!!!!!!」
ジャーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「お前袖の下はそんな手だったのかい」

リリス「あ〜〜〜〜!!!!!!!!!
ちゅ…中途半端に“成ってる”〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ジ…ジジイ〜〜〜〜!!! お前の魔力の供給が微妙だから不完全に召喚されちゃったじゃん〜〜〜〜〜!!!!!!
バカ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボガッスーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「めごバラッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなサボテンみたいな腕で殴るな〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュー!!!!!!!!!!!!!!!!


354 : 名無しさん@避難中 :2017/04/25(火) 00:10:26 tXg23izYO
リリス「お前は魔力が大魔女よりザコなんだからメコレ級じゃ中途半端な姿で召喚されちゃうよぉ〜〜〜!
お前みたいなもんはメコレ級以上で私を召喚しろよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」

サナバー「む…無理を言うな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しばらくはそれで我慢せい!!!! どうせ袖で隠せば分からんじゃろ」

リリス「テンション下がるぅ〜〜…」



サイ「やややややーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「ん〜〜?」

ズザーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
サイ「あ…あならあならあならッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ…あなるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いや間違えたッ…あなたッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「あ〜?」

サイ「あ…あなた魔獣れすね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
それもとても力の強い…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わたしの目はごまかせないれすおッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「なにこいつぅ〜」


サナバー「…こら君
君のような小さな子供にはちと危ない相手じゃぞい」

ジュリー「いやサナバーその子は子供じゃないよ」

チロリーン「あぁ
26歳のピッチピチの年上だよ」

サナバー「へぁ?!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずぞーん!!!!!!!!


タタタタタ…
ツバメオー「んもー!!!!!!! チビお姉さんはやすぎるヨ!!!!!!!!!!
ていうかこれがデカチンコお兄さんの魔獣!!!!?」

ギル「……ただの人間に見えますね…!」

サイ「えぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
『人型』の魔獣は何体も存在しましが ここまで『人』に近い姿をした魔獣など聞いたことありましぇん…
比較的人に近いミキニーひゃんも体が紫ですし生え際がありませんし…………
……人間から作り出された人造魔獣………いや…それは禁忌のはず……………」

リリス「あ〜〜? 人造魔獣〜?
そんな半端者と一緒にするなよぉ〜〜〜〜〜」

サイ「な……ならば……あなたは一体………」


ジュリー「彼女は魔獣研究家なんだよ
教えてあげたらどうだい?」

サナバー「そうなのか
こやつは魔獣“リリス”じゃ
わしのではなく 大魔女フーリャンが本来の持ち主になるのじゃが」

サイ「」
ピシッ…

















サイ「び…びえぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

にょび〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1100/170419_212044.jpg



ギル「成長したーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


355 : 名無しさん@避難中 :2017/04/25(火) 03:09:32 qR8PIJ5Q0
なぜwwww


356 : 名無しさん@避難中 :2017/04/25(火) 22:11:16 tXg23izYO
サイ「うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「か…体!!!!!!!!!!!!!!!! 体がでっかくなったヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「え?」




サイ「……こ…この体は…?
服が……ぴったり………………
大きく…なって……………」


サイ「うわわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシャアァーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どっしゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「忙しいなッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


―――

サイ「…す…すみません…取り乱してしまいました……」

ジュリー「まぁいきなり体が大きくなったら取り乱しもするよね」

サイ「ええ……
多分驚きすぎてアドレナリンがメッチャ放出され女性ホルモンと成長ホルモンを刺激して急激に大きくなったんだと思います………」

ツバメオー「どんな理屈だヨ」

サイ「そ…そんなことより…
魔獣リリス………本当なんですか…?」

サナバー「本当じゃよ
……わしもこやつがそこまで格の高い魔獣とは知らなかったが………」

リリス「なんだとぉ〜〜〜
ジジイ〜〜〜 お前魔術学者名乗ってるくせに無知すぎじゃね〜〜〜
脳みそ腐ってるんじゃないのぉ〜〜〜〜」

サイ「リリスは純魔獣の中でも特に人に近い場所に居たとされる魔獣ですよ…!
それでいて持っている力は人知を超える…!!!
そ…そんなすごい魔獣が…! す…すぐ近くに…!!!!!!!!!」
ゴク…! そ〜〜〜

バシッ!!!!!!!!!
リリス「アカ臭い手で気安く触るなよぉ〜〜〜〜〜〜」

ぞぉ〜…
サイ「……ひ…ひぇ〜〜〜〜〜〜…!!!!!!
こ…この高圧感……さ…さすが純魔獣です…」
ドキドキ…

サナバー「いやこやつは特別生意気なだけじゃよ」

チロリーン「純魔獣か………
フーリャンはリリスの他にも魔獣を持っていたね
なんて言ったかな…」

サナバー「あとは『ディアボロ』『アポロ』『トリスタン』という魔獣がおるぞい」

サイ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……!!!! それらもすごい魔獣ですよ…!!!!!!!!
さ…さすが世界最強の魔法使い…大魔女フーリャン…!!!!!!!
一人で4体もの純魔獣を使役してるなんて…!!!!!
私の手元には……一体いるのみですが…!!!!」

ツバメオー「チビお姉さんも純魔獣持ってんのかヨ?」


357 : 名無しさん@避難中 :2017/04/26(水) 02:14:15 JJ2I7MVEO
サイ「え…ええ…!
といっても…本当にただ持ってるだけですが…」
ゴソゴソ… ばんッ…!!!!!!!!!

サナバー「……箱…
召喚リングみたいなものか…その中にその魔獣が?」

サイ「はい…!!
しかしかなり強力な力を持つらしく…私の魔力では召喚出来そうにありません
…サナバーさんはどうでしょうか?」

サナバー「……わしなら召喚は出来るやもしれんが…危険じゃないか?」

サイ「…確かに…どんな魔獣か分からないのに召喚するのは…危ないかもしれません
純魔獣の中には魔法使いも真人間も関係なく…人間そのものを嫌っているものも居ると聞きますから…
…ここで召喚するのはやめておきますか………」

ジュリー「それがいいよ
フーリャンがいたら上手く調伏出来るかもしれないけど」

サイ「…そうですね
残念です せっかく手元にある唯一の純魔獣なので…名前くらい知りたかったですが」

リリス「ふ〜ん〜
見せてみろよぉ〜〜〜〜」
ヒョイッ…

サイ「あっ!!」

リリス「…ふんふんふ〜〜ん〜…?
……あ〜〜〜これは〜…知ってるやつだねぇ〜〜
この中に居る魔獣はねぇ〜〜『クラミツハ』って奴だよぉ〜〜〜」

サイ「ク……クラミツハッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“闇の王”の異名を持つこれまた有名な魔獣だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は今までそんなすごい純魔獣を内ポケットにしまっていたのかァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
にゅやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュミィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「今度は縮んで元に戻ったァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「なんなんだヨその体質!!!!!」

サイ「ぞ……属性を冠しゃれた魔獣は純魔獣の中れも更に稀少ですごいんれすよ…!!!!!!!!
クラミツハはいくつもの伝承にもしょの名を残していまひゅ…!!!!!!!!!!
し…しかしその姿などは不明なのれす…
リリスしゃんはご存知れすか?」

リリス「私もあまり知らないよぉ〜〜〜
活躍する部門が違うからねぇ〜〜〜」

サイ「あ…あぁ
確かに……リリスさん達はどちらかと言うと後方支援型れすからね…接点がないのも仕方ないれす…
…まぁ…私が持っていた魔獣がなんなのか分かっただけでも大収穫えす…
………えへ……えへ………えへへへへへ………じゅ…じゅるぅぅぅぅぅッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「チビお姉さんよだれよだれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


358 : 名無しさん@避難中 :2017/04/26(水) 02:20:28 JJ2I7MVEO
訂正

リリス「名前くらいは知ってるけど私も姿までは知らないよぉ〜
そもそも活躍する部門が違うからねぇ〜〜
てゆーかクラミツハ自体あまり姿出さない奴だったしぃ〜」


359 : 名無しさん@避難中 :2017/04/26(水) 02:50:25 JJ2I7MVEO
サイ「…いやぁ今日は良い日えす
純魔獣とナマで会えたし…長年謎だった私の純魔獣の正体も分かったし…
リリスしゃん…あぁいや…リリスしゃま…
どうかこれからもご贔屓にお願いしまひゅ」
ペコペコ

サイ「うふふ〜
なに〜こいつ随分と分かってるやつじゃん〜〜〜
褒めて遣わすよぉ〜〜」

チロリーン「やめとけやめとけ
そんな毒舌野郎に媚びへつらってもなんもいいことないよ!」

リリス「うっせーよぉ〜〜〜筋肉女〜〜〜〜〜
隅っこの方で脂肪を燃焼して筋肉に変えてろよぉ〜〜〜」

チロリーン「隅っこに行かなくても勝手に燃焼するわバカヤロー!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!


サイ「しかし………不思議れす……
あなたは何故そこまで人間に似た姿を………
私の持ってる図鑑だとリリスの姿はこんなんだと伝わってまひゅが…」
ペラ……

↓こんなん
http://i.imgur.com/EVVnr2p.png

リリス「きゃゎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無修正〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!////」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バキィーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「サイーーガッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「ふむぅ……………あれがリリスの正体か………」

チロリーン「ただの化け物じゃねーか」

リリス「わぁ〜〜〜〜〜〜っっ
忘れろっ! 忘れろぉ〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!
特にジジイ〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!」
わたわたっ

ジュリー「あの姿から今の姿になってるのかい?
すごいな…これが噂のアイコラってやつ?」

サナバー「いや………アイコラではないと思うが………
確かリリスはフーリャンから何かしらの術を施されて人間の姿になっているのではなかったか?
それは魔力依存によるもので…召喚の際にその肉体を構築するのじゃろう」


サイ「はぁ!!!! なるほど!!! 魔力を使って人間の姿に擬態してるのれすね!!!!!!!!!
よく見ると……この両手は魔獣の面影が残っていますね!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「こ…これはジジイの魔力がショボかったからだしぃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バサァ!!!!!!!!!
サイ「あッ!!!!!!!!!!!! あとよく見たらその前髪で隠し玉顔の左側……眼がありませんね!!!!!!!!!!!!!!!!
これは魔力に関係なく…単眼という特徴が魔獣の本質にあるためそのまま……ということれすね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
きょ……興味深いィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
5眼レフで写真撮っとこ撮っとこハムタロスァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カシャカシャカシャカシャカシャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「やめろァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グサ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「ABBAーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グチュアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「博士! テンション上がりすぎですよ!!!!!!!!」


360 : 名無しさん@避難中 :2017/04/27(木) 02:26:26 1wVQY7OwO
ツバメオー「まったくチビお姉さんったら魔獣のこととなると我を忘れるヨ…………ん…?」

ブルブルブルブルブルブルブルっ…

ツバメオー「…あっ!! こいつの事忘れてた!!!!!!!!
また勝手に出るっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブルブルブルブルブルブルブルッッッ…
パカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ミ〜〜〜〜キニーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! っちゃん登っ場ォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「!」


サナバー「ぬぉッ!!!!!!
あれがツバメオーちゃんの魔獣か…!!!!!!!!」


ツバメオー「お前ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝手に出るなって何回言ったら分かるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ミキニー「うるせぃよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちとら何度も何度もアピールしてたゾ!!!!!!!!!!!!!!!!
すぐ出してくれないノロマなお前が悪いゾー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!

ツバメオー「なーに〜!!!!!!?」

ミキニー「おっと!!!!! ツバメオー! 今日はお前と遊んでる場合じゃないんだゾ
私は……この…刺すようなエネルギーを放出する奴に用があるんだゾ!!!!!!!!!!!
さっきから………魔力って言ったっけ?
それをビンビンに飛ばしてさぁ〜…こんなのどう考えても私への挑発だゾ!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁどいつだ!!!!!!? 私に喧嘩を売る不届きな輩は〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!?」
キョロキョロ………

ミキニー「……あっ!!!!!!!!!!!!!!!! お前だなーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「あ〜?」

ズイッ!!!!!!!!
ミキニー「ちょっとお前……魔獣だな〜?
さっきから出してるその魔力……閉じてくれなーい? ウザいんですけど!!!」

リリス「は〜〜? なに急に〜?
私は魔獣だから魔力くらい出るよぉ〜〜」

ミキニー「いいや!!!!!! 魔力を出すにしても…お前はわざとそれを私の方に向けてるゾ!!!!!!!!
それも人の肌をピリピリと刺すような嫌らしい魔力!!!!!!!!
私を意識してるのかなんなのか知らないけどさぁ 地味な嫌がらせやめてくれるー?」

リリス「は??
私が誰を意識してるって〜?
お前誰だよ〜 急に出てきて話し掛けないでくれるぅ〜?
まず名乗れよぉ〜〜」

ミキニー「私はミキニーちゃんだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣界の新星にして最強候補!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いずれ魔獣の頂点に立つこのミキニーさんに…お前みたいな凡魔獣がそんな態度で許されると思ったか頭平河童野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「………あ〜〜〜〜〜〜〜……?」
イラァ…



サナバー(なんじゃ頭平河童て……)


361 : 名無しさん@避難中 :2017/04/27(木) 05:05:47 H8eDpx9o0
リリス、キレたッ


362 : 名無しさん@避難中 :2017/04/27(木) 20:48:17 1wVQY7OwO
訂正

×
ミキニー「………あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……?」
イラァ…


リリス「………あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……?」
イラァ…


363 : 名無しさん@避難中 :2017/04/28(金) 00:41:11 Qkhm4kGoO
リリス「なんだァ〜? お前ぇ〜〜…
人造魔獣かよぉ〜〜…偉そうに口聞いてよぉ〜…
お前〜…私が誰だか分かってるわけぇ〜?」

ミキニー「はぁー? お前なんて全然知らないんですけど!!!!!!!!
初めて会う私にそんなわけ分からんこと言って威張るなんてお前バカだゾ」

イララァ…
リリス「なぁ〜にぃ〜…!!!!! 私はぁ〜〜…リリス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前のような混ざりものの人造魔獣とは違う純なる魔獣だよぉ〜〜〜〜!!!!!!
お前とは格が違うんだよぉ〜〜〜!!!!!! 本当はこうやって会話することだってありえないよぉ〜」

ミキニー「格ってなに? 強さのこと?
それなら大して変わらなくない? むしろ私の方が…」

リリス「あ゙?!」
ビキッ…



ジュリー「おうおい なんか一触即発じゃないかい」

チロリーン「うーむ たしかに合いそうなタイプではないが…」



リリス「なんだよぉ〜この身のほど知らずの人造魔獣はよぉ〜〜〜〜!
こいつの飼い主誰ぇ〜? ちゃんと教育しろよぉ〜〜
これだから最近の人造魔獣はダメなんだよぉ〜〜〜」

ミキニー「はん?」

リリス「いや〜…人造魔獣は昔から嫌いだよぉ〜…
私たちの真似をしたパクり野郎だ〜〜!!!!! それも不完全〜!!!!
ほら…そのいびつな単眼…! 悪しき人造魔獣の象徴だよぉ〜
魔獣の単眼は使える魔法使いへの忠義の証………
それを人工的に植え付けられて人間に従わされてるお前達は何もかもいびつなんだよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「不完全? 忠義?
どうでもいいんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!
純粋だろーがいびつだろうが……結局強いほうが偉いんだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前が言う格ってのもそこで決まるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
ごちゃごちゃ言ってないで私とお前のどっちが上か下か定義したいならかかってこいや口だけ威張り河童ァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「!! く…口だけぇ〜…?
お前……言ったな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誇り高い純魔獣の私をバカにしやがって!!!!! 許さないよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ちょっ ミキニーお前めっちゃ煽るな
実際この魔獣お前よりかなり凄いやつだヨ」

ミキニー「どこが?
私の方が強そうな感じするゾ」


リリス「…!
それはぁ〜…私を召喚したジジイの魔力がショボいから…」

ミキニー「あー? 誇り高い純魔獣さんがそんな言い訳する?
それ言ったらさァ 私のツバメオーだって魔力ってやつはショボいゾ
下手したらお前召喚したそこのやつより弱いゾ」

ツバメオー「ショ…ショボくはねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
向こうが一般人より並外れてるだけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「……それでも私はお前より強い!!!!!!!!!!
つまり地力は私の方が上ってことだねぇ
それをはっきり証明するのが怖いかしら?」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ブチィッ…
リリス「……………
………あぁ〜〜〜………じゃあ証明してやるよぉ〜…
お前の言ってることは大言壮語だってねぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ガタッ!!!!!!!!
サイ「こ……これは……
まさか『マジュモンバトル』始まっちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
にょびィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「なんかもうリアクション芸の一貫みたいな感じで伸び縮みするな」


364 : 名無しさん@避難中 :2017/04/28(金) 01:39:54 Qkhm4kGoO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

リリス「………」


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ……

ミキニー「………」



ざわざわ

軍服1「おっ?! なんだなんだ!!?
余興か!!!!!!?」

軍服2「キャットファイトかー!!!!!? やれやれ〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「まったくしょうがないな…こんなところで…」

ディミリア「ぶれーこーれすよ〜〜!!!! ぶれーこーーーー!!!!!!!」
わはー!!!!!!!!

スパルティー「酔いすぎじゃないかね」



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ…
ビリビリビリビリ…


サイ「ぴゃーーーっ!!!!!!! これはマジュモンバトルが始まっちゃいますおーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「博士 ノリノリですが止めなくて良いのです!!?」

サイ「良いのですお!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣と魔獣の戦いはマジュモンバトルと呼ばれ昔から行われていましたから!!!!!!!!!!!!
それに仲の悪い関係でも殴り合いを通じて絆が芽生えるかもしれませんよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「スポ根的な熱血青春キャラなら有り得そうだけど こいつら性根腐ってそうだから絶対絆とか芽生えねーだろ
血みどろドロドロの生臭い殺し合いになりそう」

サイ「…まぁっ…本気でヤバそうな感じになったらとめまひゅおっ!!!!!!
なんにしても……あの純魔獣の戦いを見れるのは……貴重えす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



チロリーン「意外だな
…あのリリスが相手の挑発に乗って戦うなんてな」

ジュリー「純魔獣には純魔獣なりの矜持や美徳があるんだろう…
それを嘲笑う現代の人造魔獣であるミキニーちゃんに怒ったんだね…
まー昔気質の人がゆとり教育の現代っ子に苛立つようなものだね
…ミキニーちゃんは別世界の存在だし 魔獣になったのはつい最近だからその辺りの事が分からないのは仕方ないことだが………」

チロリーン「しかし…リリスは強いのかい?
戦った姿はあまり見たことないが」

サナバー「…元々戦闘系の魔獣ではないが フーリャンに色々改造されて強力な能力を備えてる
普通の人造魔獣相手ならワケはなかろうが……あのミキニーとやらは普通ではないレベルの強さを感じるのう…」

ジュリー「あぁ
彼女は強いよ 地力で勝ってるのは事実かもね」

サナバー「………とはいえ…リリスもそう簡単に遅れを取るやつではないがのう
……フーリャンとは大きく差のあるわしの魔力がどこまで響くか…それがポイントじゃの」



―――

そして…


わーーわーー
ウオオオオオオオオオオオオッ


サイ「それではこれより純魔獣リリスと人造魔獣ミキニーによる『マジュモンバトル』を始めますお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
立会人としてこのサイがお二人の戦いを近くで見守らせてもらうえす!!!!!!!!!!!!」



ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わーわー

リリス「床を舐めろぉ〜〜」

【精神攻撃用毒舌純魔獣 リリス】
パワー
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ディフェンス
★★★☆☆☆☆☆☆☆
スピード
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
特殊能力
★★★★★★★★☆☆



ウオオオオオオッ…

ミキニー「ニューエイジの前に沈めぃ!!!!!!!!」

【異世界種電磁超獣由来人造魔獣 ミキニー】
パワー
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ディフェンス
★★★★☆☆☆☆☆☆
スピード
★★★☆☆☆☆☆☆☆
特殊能力
★★★★★☆☆☆☆☆



ゴォッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

http://i.imgur.com/lgRuooH.jpg


カーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


365 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 00:08:17 7sS6t2KMO
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


リリス「………始めに攻撃させてやるよぉ〜〜〜
さぁ…やれよぉ〜〜」

ミキニー「なにー? お前私をナメすぎだゾ!!!!!!!
私が攻撃したらお前なんて一発で…」

リリス「さぁ〜〜…どぉ〜〜…かっ…なぁ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボゥアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…………


サイ「な…なんという重い魔力えすかッ…
現時点での魔力の量はミキニーひゃんとリリスひゃんは同レベルかもしれまへんが…
洗練された魔力の質は……魔獣になりたてのミキニーさんとは比べものにならないれす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクッ!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「……魔獣の強さは身体の強さだけじゃないんだよぉ〜
いかに魔力を上手く扱うか…さぁ〜……新米のお前じゃ私の持つ強さには遠く及ばないんだよぉ〜
だから先制を譲ってあげるのぉ〜……………これはお情けだよぉ〜〜」

ピキッ…
ミキニー「そ…そんなもん必要ないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな魔力たいしたことないしっ…」

リリス「嘘だねぇ〜」
ニギャアリッ…

ミキニー「!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「そんなのは嘘嘘……強がりィ〜〜…
私には解るんだよぉ〜〜」
ギンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「……リリスの『嘘破なまこ』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリスの眼はあらゆる嘘をあばくぞい…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ミキニー「…むぅ〜〜〜〜〜」


ツバメオー「ミキニー!!!!!!! 遠慮せずやっちまえヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミキニー「……じゃあ……そうするゾッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーロケットパンチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドパァオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「がパぁうッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


チロリーン「モロに顔面入ったよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…いや………無防備すぎる…………まさかッ!!!!!!!!!!!!!!!!」



メキメキメキ…
リリス「………ギ…ギギ…」
しゅううううう…



パッ!!!!!!!!!!!!!!!!
手下3「あべべべべべべべ…」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サイ「リ!!!? リリスさんが…手下3さんにかわったーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バーン!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「あれはリリスの能力『幻影投射』じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしらが今までリリスだと思ってみていたものは…リリスの姿の幻を被せられた手下3殿だったのじゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「3ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞ〜〜〜〜ん!!!!!!!!


366 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 01:07:10 7sS6t2KMO
手下3「ががが…」
ぴくぴく…

ミキニー「なにー……これ…」


ザッ!!!!!!!!
リリス「はいお前の先制攻撃終わりぃ〜〜〜〜」
ポゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《呆然とするミキニーの背後から攻撃するリリス!!!!》

ミキニー「アウチっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
く…このー!!!!!!!!!!!!!!!!」
クルッ!!!!!!!!!!!!!!!!
キョロキョロ!!!!!!!!

ミキニー「居たっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


リリス「!」


ミキニー「電素粒子ロケットパーーーーーーーーーンチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「がっぱ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅううううう…



ギル「あ…あんまりでありますゥゥ〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクー…


ミキニー「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「バカ!!!!!!!! ちゃんと見ろヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「み…見てるけど!!!!!!!!
同じ姿だからわかんないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


リリス「そうそう〜
ちゃ〜んとぉ〜〜もぉーーっとぉ〜〜…見ろぉ〜〜〜よぉ〜〜〜〜〜?」


バッ!!!!!!!!
ミキニー「む!!!!!!!!!!!!!!!!? ……あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラ…!!!!!!!!!!!!!!!!


リリスの声「さぁ〜〜〜…私はどぉ〜〜〜〜こだぁ〜〜〜」


《そこには大量のリリスの姿が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ジュリー「わぁ!!!!!! いつの間にかたくさんの観客達に自分の姿を上写しした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「自分の姿に変えた群衆の中に紛れやがった!!!!!!!!!!!!!!!!
狡いなあのヤロっ!!!!!!!!!!!!!!!!」



キョロキョロ
ミキニー「………むむむむむ………………………
…とりあえず一人ずつ殴って確認するしか…」


リリス「お…俺は違うZO!!!!!!!! やめろYO!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「わ…私はハイゼンです!!!!! やめてくださいっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミキニー「…え…え〜〜〜…
じゃあ……『自分はリリスじゃないよ〜』って人ー?」


リリス達『ハーーーーーーーーーイ』
ピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「わ…わかんないぃぃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンダンダン!!!!!!!!!!!!!!!!


367 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 01:10:15 3eP./gJA0
だよなぁw


368 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 01:22:36 7sS6t2KMO
ミキニー「わからない……やっぱり一人ずつ殴ってくしかないゾ…」



ヒュッ… ドゴァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「メギャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴトォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「…い…石…!!? …観客の中から投げてきたなァ…!!!!!!!
ど…どこだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キョロキョロキョロキョロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「あぐぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
…くっ……こっちかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「拡散性デスハグ・フィールド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブワワォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス達『ぎにゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
しゅうううう…



観客達「うげげげげ…」
ぴくぴく…

ミキニー「ち…違ったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

リリス「こら!!!!!!!! 関係ないものにまで手を出すなッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「お前かーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキィー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス→スパルティー「NOOOOーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカァーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「ハ…ハァ…ハァ…………ア……アイツゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリギリ…


ヒュアッッ…

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「うぎィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドザザァッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー(ハァ……ハァ………痛い……
ていうかアイツどこからこんなに大量の石を………
こ…このままじゃまずいゾ……
何も出来ずに負けちゃう……………
なんとか………本物と偽物を判別する方法を…………
………! …………あっ!!!!!!!!!!!!!!!!)
ピキーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


369 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 01:41:16 7sS6t2KMO
よろぉ…
ミキニー(……そうだ…!!!!!!!!!
ちゃんと判別する方法はあるゾ…!!!!!!!
私…視野が狭まってたみたいだ……
見た目以外で本物と偽物を看破する方法は………ある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジィィィーー…



リリス達『ざわ…ざわ…』


《リリスの群れを見回すミキニー…………そして!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ミキニー「…………そこだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダダダダダダダダ…
ミキニー「高速機動変形………」
キュオォーーーーーーーーーン……………


ナスニー「茄子馬モード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サイ「なッッッ………変形を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギュギュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【速いッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】



ナスニー「ナスターーックル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「!!?」


どどががァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「ほにゃら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



チロリーン「おぉ!!!!!?」



リリス「い…痛ぁ〜〜〜いよぉ〜〜〜〜…
なんだよぉ〜…そのかっこ〜………」



ジュリー「…本物だ!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーちゃん……どうやって見分けたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ナスニー「…姿は同じにしても……お前が放つモノまでは同じじゃないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「?! どういうことだい?」

ジュリー「そうか………魔力か!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーちゃんは今…姿ではなく“魔力”で本物のリリスを見分けたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
姿は同じリリスでも 元が真人間なら魔力はないし
魔法使いだったとしても魔力の量は人それぞれ違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ナスニー「お前の魔力は雰囲気も量も普通の奴より強いから分かりやすかったゾ〜〜〜
幻影…見破ったり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「………ち〜〜〜っ………生意気………ねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《袖口に隠した石を放つリリス!!!!!!!!!!!!!!!!》


ナスニー「むぅ!!!!!!!!!!!?」
パッ!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「今だ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ミキニーが怯んだ一瞬の隙を見て再び群衆の中に隠れるリリス!!!!!!!!!!!!!!!!》


ナスニー「…またぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…でももう攻略法は分かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
居場所はすぐ分かるゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちだー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ


370 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 02:03:05 7sS6t2KMO
ナスニー「うおりゃーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ターゲットにむかって突撃するナスニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ナスニー「本物は……お前だーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「!!!!!!!!!!!!!!!! ひぇっ…」

ナスニー「茄子馬のケツに刺さった割り箸の先っぽに付いてる麩菓子だか砂糖菓子だか分からん変な飾りフルスイングーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッ…オオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドグシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「あぼどォッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドゴッギャアアアアァーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ナスニー「どーだォラァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!


チロリーン「お…おいお前!!!!!!!! なにやってるんだい!!!!!!!!!!!!!!!!
その人は…………」

ナスニー「にゅ?」


リリス「〜〜〜〜〜ッ…」
しゅうううう…



サナバー「…ほ…ほが…ふが……」
ピクピク…

ナスニー「ち…違ったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…魔力が強いサナバーの姿を自分の姿に変えたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔力で判別する方法をとったミキニーちゃんの裏をかいたな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ナスニー「う……うぎぃぃ〜〜〜〜…」



リリスの声「こっちこっちぃ〜〜〜」


ナスニー「!!!」
バッ!!!!!!


バァァァァーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

《リリスの声がする方を見ると…そこにはリリスが2人並んでいた!!!!!!!!
どちらのリリスも強い魔力を放っていた!!!!!!!!!!!!!》

リリスの声「さぁ〜〜〜〜…ど〜〜〜〜っち……だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ナスニー「…………わざわざ並べて…二択を選ばせようってのぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!?
私の第六感…なめんなよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ナスニー「ナスナス爆走体当たりィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドッゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「メガゴポォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ナスニー「ッッしゃオラァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本物ァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ピクピクピクピク…
リリス「―――」



しゅうううう…
ディミリア「むぎゅうううう……」

ナスニー「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
またミスった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


ギル「ディ…ディミリアさーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!」


371 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 02:21:12 7sS6t2KMO
ナスニー「うぎぎぎぎィィ…」
ギリギリギリ………

リリス「あはははは〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぶわァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
外れだよぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《また姿を隠すリリス!!!!!!!!》


しゅおおおおおおおおおお…
ミキニー「ぬぐぐぐぐぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



リリスの声「さぁー次はこっちこっちぃ〜〜」

《そして再び現れる魔力の強い2人のリリス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ミキニー「!! ………」


リリスの声「さァ 本物はどっちかなどっちかな〜〜?
お前の役立たずな第六感ってやつを見せてよぉ〜〜〜〜」



ミキニー「………………」



リリスの声「ん〜〜〜? どしたの? どしたのぉ〜?
来ないのぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


ミキニー「……………第六感なんて必要ないゾ
次は……絶対に当てる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


リリスの声「あっそぉ〜〜〜〜〜〜
当たるといいね〜〜〜〜〜〜〜〜〜
じゃあシャッフルシャッフル〜〜〜〜〜〜〜」
ぐるぐるぐるぐる

リリスの姿にされたやつ「…………」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ミキニー「…………」



リリスの声「次外れたらお前の目は節穴けって〜〜〜〜
恥ずかしいやつは一思いに殺してやるよぉ〜〜〜〜
さぁさ 当ててみな♪ 当ててみな〜〜よぉ〜」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「…………残念だねぇ
…さすがにそこまで私の目は……節穴ではないわ!!!!!!!!!!!!
本物のお前は…………」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「こッちィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミキニーは並んでいる左のリリスへ攻撃を仕掛けたッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?》


左リリス「ッ!!」



ニッ
ミキニー「………じゃなくてこッちさァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《…と!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーは攻撃の方向を変え…右のリリスへ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


右リリス「なっ…」


ミキニー「メガデス・ドリアーム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュルルァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギュドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
右リリス「がぺごぽぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


372 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 02:22:37 3eP./gJA0
そっちはアカンw


373 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 02:41:10 7sS6t2KMO
ゴギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
右リリス「にゃ…………にゃアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドカーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しゅううううう………
リリス「ふ……ふにゃああああ………」



ヤンデル「…本物…!!!!!!!!!!! 本物を当てた…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「今度のヤマカンは当たったでござるなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ミキニー「ヤマカンじゃないゾ
ちゃんと本物が分かってあてたもん
フェイントかけたのは 初めから本物の方狙ったら避けられると思ったからね」


ギル「勘でなくちゃんと見分けて当てたと…!!?
どうやって!!!!!!!?」


ミキニー「分かるに決まってんじゃん……ねぇツバメオー?」

左リリス「………フー…」
しゅううううう…



ツバメオー「普通に殴られるかと思ってヒヤヒヤしたヨ」



ヤンデル「!!!! 姿を変えられてたのは…ツバメだったのか…!!!!!
アイツ殴られれば良かったのに…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チッ…



リリス「お…同じくらいの魔力に装ったのにィ〜〜〜…なんでぇ〜〜〜〜〜…」

ミキニー「…どれだけ長くこいつと付き合ってると思ってんだよう
こいつの魔力が一番 だれよりも区別が付くんだゾ」

ツバメオー「…………」

キラキラキラキラ…



ビラコ「あら〜」

もみーの「ツッちゃんとミッちゃんがこれまで築いた関係が為せるわざだねー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「ツバメオーちゃんの方もミキニーちゃんを信頼していたのか何も言わずに見届けていたな
俺ともみーのほどではないがあの二人もなかなか強い絆があるんだな
俺ともみーのほどではないが」



リリス「………き…絆ぁ〜〜〜?
召喚者と魔獣の……………………
………生意気ぃ〜……うらやましくなんか…ないもん〜〜…!」
よろ… ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「…あっ! また逃げたなー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



リリスの声「……今度は…一筋縄ではいかないよぉ〜〜
…みつけてみろ〜〜!!!!!! 私を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

フルパノラマ!!!!!!!!!!!!!!!! 幻影投射!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パパパパァァァーーーーーーーーー…………



シュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワ……



エンカ「…む!!!? これは!!!!!!!」

ヤンデル「お…俺達の姿まで…!!!!?」



ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワラワラワラァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《リリスは全てのネアメの住人達を自分の姿に変えた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



リリスの声「今度は私の魔力を抑えて完全に紛れるよぉ〜〜〜〜〜〜
最高難度のかくれんぼ……当ててみろぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


374 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 03:03:12 7sS6t2KMO
ツバメオー「……あの魔獣!!!!!!
今度は自分の魔力を隠して漏れないようにしてるヨ!!!!!!!!!
これじゃさっきみたいに魔力を頼りにして探せないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
どうすんだヨ ミキニー」

ミキニー「いやいや ツバメオー
もう大丈夫だゾ 私はもう迷わない」

ツバメオー「…どういうことだヨ…」

ミキニー「私だってバカじゃないんだから
何度も同じ手はくわないゾ
対策はしてあるもーん」
クイッ

ツバメオー「!? …お前…………“その手”……………」

ミキニー「じゃあちょっと行ってくる」
ボウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミキニーは下半身を粒子化させ高く飛び上がった!!!!!!!!
高い場所から全体を見渡す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ワラワラワラワラ…


ミキニー「…まー 同じ顔がワラワラワラワラワラと……さすがに気味が悪いゾ
でも……残念ね! もうこんなんじゃ私は欺けないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!
元“電磁四天超獣”であるミキニーちゃん………なめんなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

《ミキニーはある一方を見つめ………そして……》


ギュウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ………
ゴウゥーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《引っ張られるように…ある方向へと猛スピードで落下していく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その目は…既にターゲットを見据えているようであった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




リリス「………え…えぇ〜〜〜〜…
な…なんでこっちくるのぉ〜〜〜…
ま…まずい…もっと紛れなきゃだよぉ〜〜」
そそくさ…



ゴゥオァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「もう隠れても無駄だゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
既に捉えた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギガデス・バインドアイシクル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶわッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

づァアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《電素粒子化したミキニーの体が…一人のミキニーを捕らえた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


バリャピキキキドビャビャガガガガガガガガガビリバリパキィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「ぎゃあああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


375 : 名無しさん@避難中 :2017/05/02(火) 08:49:34 7sS6t2KMO
×
《電素粒子化したミキニーの体が…一人のミキニーを捕らえた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


《電素粒子化したミキニーの体が…一人のリリスを捕らえた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


376 : 名無しさん@避難中 :2017/05/03(水) 01:08:09 TJiAbHwcO
ピキピキ…パキ…
リリス「な…なんで私の場所がすぐに分かったんだよぉ〜…」

ミキニー「ふふーん!!! 背中見てみ?」

リリス「え………………………あっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズズズツ…

リリス「私の背中に手が張り付いてるよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「それは私の手だゾ
さっき殴った時にお前にくっつけておいたのよん!!!!!
私の手がお前にくっついてる限り 私はお前の居場所が…
手に取るように分かるんだゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
にゃっはっはっはーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムハハー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「う……うく〜〜〜〜〜…!!!!!!
ちくしょう〜〜…動かないよぉ〜」
ピキーーン…




サナバー「なんとも……リリスの体の半分が凍ってしまったぞい………
すごいな……あのミキニーちゃんという魔獣は………
体を粒子に変えたり変身したり………純魔獣に匹敵するほどの強力な能力を持っているな…」

ジュリー「元々が普通の異世界の戦闘生命体だからね
ただの動物が魔獣になっただけのそこらの人造魔獣とはレベルが違うんだろう」

チロリーン「それにしたってリリスのやつ…だらし無さすぎないかい」

サナバー「………」



リリス「う〜〜〜………」

ミキニー「ははー!!!!!!!!! もう動けないじゃんて?
これ私の勝ちでしょー」

サイ「………そ…そうですね…」


サイ(…広範囲に渡る幻影効果……すごいれすけど…普通の魔法とあまりかわらない感じえす…
純魔獣れすから普通ともっと違う部分があるかとおもいましたが…
…まぁ…戦闘を主とする魔獣じゃないのならばあんなものれしょうか…)
ジー…



リリス「………なによう なんだよう〜
期待ハズレみたいな目で見るなよう〜〜
……勘違いしちゃダメだよぉ〜〜〜……
私だってまだ……………」

コオオオオオオオオオオオ…………


リリス「本気じゃない〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「え!!!? なに!!!!!!?」

ズガガガガガガガガガガガガガガッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「あびゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《突如現れたツブテが横殴りの雨のようにミキニーに襲い掛かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


メガガガガガッ…
ミキニー(!!!!!? なに…
あいつが目を見開いたら急に石が……
何した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?)
ゾウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




リリス「『森羅万象おめめ』」

オ゙ンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


377 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 01:21:07 z8rI9KhMO
リリス「おらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボボボボボボボボボボ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《次々と石を生成しミキニーに飛ばすリリス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ズガガゴゴドドドゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「い…痛い痛い!!!!!!!!? なにしてんのー!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


サイ「こ…これは?!!!!!!!!!」



サナバー「この能力はリリスの『森羅万象おめめ』じゃ!!!!!!!!!!!!
想像したものを創造し視線の先に飛ばすッ…リリスの能力の真骨頂ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「そうだ!!! こいつがあったね!!!!!!!!!!!!!!!!」



リリス「どうしたコノヤロ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
散々意気がりやがってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でかいの喰らえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「あぶなッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズシィィィイィィィィィンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「…石じゃあはやさが足りないねぇ〜〜〜〜〜
じゃあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜……こいつだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジィ……

キュキュン…………… ドシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キュイイィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「うわ速ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メギゴリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「ぐぎぃーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ミキニーのこめかみに見事当たったのは……ロケット花火!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


リリス「……本当なら爆弾やミサイルでも出してやるところぉ〜
でも魔力がないから今はこのくらい…………」
キュキュキュキュキュ……


バシュバシュバシュバシュバシュバシュシュシュウゥゥーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「わあぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
け…煙が目に入って痛いよぉーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目が開かないーーーーーーーーー!!!!!!!!」

ズドドォ!!!!!!!!
ミキニー「ごは〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
ドォーーン ドォーーン…
ガガガガガガガガァァァァーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



サイ「す……すごい!!!!!!!!!!!!
………形を持たぬ魔力に形に与え…それに付随する性質も再現し……生み出す…!!!!
す…すごい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは まさに 無から有を生み出すごとく力!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すごい!!!!!!!! すごい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これが純魔獣リリスのちかッ…」

ドシュゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サイ「ッラァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《サイの顔にもロケット花火が!!!!!!!!》


ギル「博士ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!


378 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 01:24:33 z8rI9KhMO
×
想像したものを創造し視線の先に飛ばすッ…


想像したものを創造し視線の先に作り出すッ…


379 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 01:49:03 z8rI9KhMO
キュイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!

チュインチュインチュイン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒュゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



チロリーン「おいおいおい…!!!!!!!!!!!!!!!!」


ピュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴガッス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ぶーばーガッッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
びゅ〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーの頭にもロケット花火がヒットしそのまま頭蓋骨を持って行き爆発した》

サナバー「ジュリーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




バシュウウゥーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミーコ「きゃ〜〜〜〜!!!!!!」


バシューーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ムイ「ひぇぇぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズッゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「パ…パねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



チロリーン「被害やべーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリスーーーーーーーーー!!!!!!!! やりすぎだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「ぬ…ぬぅ!!!!! 本人も必死じゃ!!!!!!!!
こちらの言葉も聞こえんじゃろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とにかくこの場所に居たら被害が広がるぞい!!!!!!!!!!!!!!!!」


スパルティー「総員退避ー!!!!!!!! 危険の及ばない場所まで下がれー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「観客達を避難させるでござるぞ!!!!!!!!」

ヤンデル「は…はい…」

ウソニ「はぁ
とんだ余興もあったものだな」



―――

リリス「死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュパパパパパパパパパ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「め…目が痛いよぉー!!!!!!!! 暗いよぉーー!!!!!!!! 怖いよぉぉーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
お…おママーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドゴッ!!!!!!!! ドゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「うぼっふぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



もみーの「…ミキニーちゃん…傷だらけになってきたよっ!!!!!!」

ツバメオー「…あのバカなにやってんだヨッ!!!!!!!
体を粒子しすりゃ当たんないでしょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ミキニー「ハァ…ハァ……そ…そうだった!!!!!!!!!!!!
(顔以外)全身電素粒子化だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パファアアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



リリス「な〜!!!!?」


スカッ…スカッ…
ミキニー「もう当たらないゾ!!!!!!!!
このーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! また包み込んでやるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


380 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 02:05:51 z8rI9KhMO
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「うおりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

《全身を広げてリリスを包み込まんとするミキニー!!!!!!!!》


リリス「………!」


ミキニー(視線の先にしか物を作れないなら
視線に気をつけてれば花火が飛んできても簡単に避けられるゾ!!!!!!!!!!!!!!!!
来るなら…来い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




リリス「…………『森羅万象おめめ』………
………大魔女スペシャルエディション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァ………ピカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「リアル ビッグ ウンコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ボブリリィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「ウ…ウンコォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
うあぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズッボァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニーが頭からウンコにイッたァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーボ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



リリス「ひゃひゃひゃひゃ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミキニー「モーヴッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モ゙モ゙モ゙モ゙ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ミ…ミキニィィーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じ…地獄や〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
地獄やでこれェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ジュリー「これこれェ〜」

チロリーン「久しぶりになんとかファイトらしいウンコネタだねぇ」

サナバー「いやぁ
懐かしい感じじゃな」


ツバメオー「何ほっこりしてんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サイコパスかおめーら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!


381 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 02:33:32 z8rI9KhMO
リリス「やっはァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウンコに塗れて死にやがれよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミキニー「〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぐくーーー………スポォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ぜ…ゼハァーーッ!!!!!!!! ゼハァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
………!!!!! お…おゥエぇええええええええええええええォボラァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビッチャアァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「ゲバァッ……ボッ……ほごッ……おエ゙ェ゙ーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
……じ…じぬかと思った…!!!!!!!!!!!!!!!!!
……女王様がたまにしてた特大ウンコで体を慣らしてなかったら即死だった………………
ぐ…ぐぅ!!!!! よくもこんな汚い真似を…!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「うふ〜〜〜〜 汚いは強さ……
誰もが嫌い恐れる不浄こそ…この世で最も強いんだよぉ〜…
お前の飼い主はそんなことも教えてくれないのぉ〜〜
随分と小綺麗でつまらない飼い主だねぇ〜」

ミキニー「同じ服を3日くらい着るツバメオーも大概汚い河童だけどそこまで酷くないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「て…てめー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
余計なこと言うんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さすがに下着は変えるわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「そういう問題かなぁ」
女の子なんだから…




ミキニー「…もう絶対に許さないゾ!!!!!!!!
電素粒子の体で包み込んで…そのままスープレックスを決める『ミキニースケキヨ殺し』でお前を倒す…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッ…


リリス「やってみぃ〜〜〜」
ギラッ……


パパパッ… ブリィ〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ミキニー「ひ…ひぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! またウンコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


リリス「もっともっとぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギラララッ…


ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリリリリィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《リリスは森羅万象おめめで大量のウンコを生み出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


リリス「それから幻影投射もぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ぽわわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
《更にウンコの幻影も作り出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


グルグルグルグル…
《森羅万象おめめで作り出した実体を持つウンコと…
幻影投射で作り出した実体を持たないウンコがリリスの回りを取り囲む……
そして……》



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

ガチィンガチィンガチィンガチィン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガッチィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウンコ達がドーム状にリリスを覆い その姿を隠した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ウンコドームの中のリリス「必殺防御の陣…
『ドキドキウンコ危機一髪』ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ン


382 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 03:17:22 NIqeRAxs0
旧メンバーほっこりすんなwww


383 : 名無しさん@避難中 :2017/05/04(木) 23:58:27 z8rI9KhMO
モッスァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…



チロリーン「ウンコのバリアだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリスのやつ… ウンコのドームの中に隠れて敵の手出しを牽制するだとッ……
なんて最低でクソみたいな防御技だい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これを見るとなんとかファイトはまだやれると実感できる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「最悪な技だけど確かにあんなの手出せねーヨ…
攻撃しようとするとウンコに手を突っ込むことになる…」



ウンコドームの中のリリス「そんなことないよぉ〜〜〜」


ミキニー「?!!!」

ウンコドームの中のリリス「確かに私は今ウンコに囲まれて中に潜んでるけどぉ〜〜
実はこのウンコ………全てが本物じゃあないんだよぉ〜〜〜
私は森羅万象おめめでリアルウンコを生成するのと同時に
幻影投射で幻ウンコも出してたんだよぉ〜
そしてこのウンコドームはその“二種類のウンコ”で作ったドーム………………
つまりぃ〜このドームは確かにウンコで出来てるけど〜
いずれかのウンコは幻影…触っても無害……」



ツバメオー「マジか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よしミキニー!!!!!!!! 行けッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシ!!!!!!!!


ミキニー「行けじゃねーゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どれが幻影か分からなきゃ触る気になれないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「なるほど…それで『ドキドキウンコ危機一髪』ですか…………
しかしなんでそんな真似を…」


ウンコドームの中のリアル「試してんだよぉ〜〜〜〜〜
その人造魔獣の度胸ってやつをさぁ〜〜〜
魔獣は主人のためなら火の中水の中……果てはウンコの中にだってホイサッサだよぉ〜〜〜
お前は魔獣として その覚悟があるのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ないです」
ス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…



ツバメオー「ミ…ミキニ……紫てめーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「いくら魔獣でもそこまではしないと思う…」

チロリーン「そもそもリリス自体が絶対そんなことやらないタイプだろうが」



ウンコドームの中のリリス「じゃあお前の負けだよぉ〜〜〜〜!!!!!
お前はウンコにビビって手を出す度胸もないザコ魔獣けってーだよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一生あたしに平伏してろよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「ぐ…ぐうぅ〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それは……………嫌だぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリギリ…!!!!!!!!


ウンコドームの中のリリス「だったら来てみろよぉ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ウンコを恐れず突っ込んできてみろよぉ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どーしたー!!!!!!!! どーした〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!?
出来なきゃ問答無用でお前の負けだからねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ニィィヤァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


384 : 名無しさん@避難中 :2017/05/06(土) 23:36:36 tNH.FiaQO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………



中のリリス「さァどうするゥ〜〜?
一か八かどれかのウンコに突っ込んでみるか〜…?
それとも退くか…? 我が身がかわいいならそれも悪くないねぇ〜…
でもぉ〜…お前は一生チキり魔獣って呼ばれるけどぉ
さぁどうする……? どうするのぉ〜〜」




ミキニー「ぐっ…………」






ミキニー(くっ……どうする…
突っ込か!!!!! で…でも…
間違えたら本生ウンコに自ら体を突っ込むことになる…
こんなウンコに埋まってしまったら…
体からウンコ臭が一生落ちない…)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


リリス「……にぃぃぃ…」





ミキニー「……ギ…ギギ…!!!!!」
ギリギリ…



ミキニー(もういっそ…はなから勝負なんて捨てて放り出すか……
でもそんなことをしたらあいつは全力で私をバカにするゾッ…
そんなの悔しすぎて血管ちぎれるゾ…
どうする…)





オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙




ミキニー(………行くか!!!!!!!!!!!!!!!!
今!!!!!!!! 行くか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…………いや……)





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

しーーーーーーーーーん…




みんな『………ゴク…』


ズズズズズズズズズズ…!!!!!!!!


385 : 名無しさん@避難中 :2017/05/06(土) 23:36:53 tNH.FiaQO
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


リリス「どうしたの…? 来ない〜…?」


ミキニー「………!」
ギリッ…



サナバー「さすがに攻めあぐねているな…」

チロリーン「無理もない……私様だって躊躇っちまうよ…」



ミキニー(………行くか…!!!)
ザリリッ…




ミキニー(………………いや……)
グゥ…


中のリリス「ひひひひ……手も足も出ないってかぁ〜〜〜…」
ニヤニヤ

ミキニー「……チィィィッ…」




ギル「これはさすがにミキニーさんの負けになってしまうのでは…」

ツバメオー「負けないヨ!!!!!!!!! ミキニーは…!
あんなもんで心が折れるようなやつじゃない…!!!
ミキニー…!!!!!!」



ミキニー(…………やるか!!!!!!!)
スッ……


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…


ミキニー(…………ダメだ………まだタイミングが悪い…)


リリス「……くく…チキりやがってるねぇ〜〜〜」

ミキニー「そんなことはないゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見てろぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャリッ… グググッッッ…


ミキニー(!! ………靴紐が解けてた…!
危ない危ない…! 結び直して体勢を立て直さないと…)


中のリリス「…………さぁさぁさぁさぁ……くくくくく…………!」


ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!


386 : 名無しさん@避難中 :2017/05/06(土) 23:37:12 tNH.FiaQO
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙


ミキニー「…………」



ツバメオー(ミキニー……いつまでそうやってるつもりだヨ…!!!!
はやくやれヨ…!! この際ウンコ塗れになってもいいだろ…!!!!!)



ミキニー「……………………」
スゥゥー………


ミキニー「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


中のリリス「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


みんな『ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




チロリーン「なんという魂の篭った気合いだい…!!!!!!!!!
とうとう行くか…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」





ゴゴゴゴゴゴ…
ミキニー「ギッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…



ココォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……………………










ミキニー「…………………」
し〜ん




チロリーン「………行かないのか……………」



中のリリス「くく…」


387 : 名無しさん@避難中 :2017/05/06(土) 23:37:30 tNH.FiaQO
ゴゴォォォォォォォォォォウ……………


ミキニー(………そろそろか…)
キッ…



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙……
《ウンコを睨むミキニー》





ミキニー「―――√ ̄ ̄ ̄」






ミキニー(…うん…………そろそろだな……)




ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!




ミキニー(――――√ ̄ ̄ ̄ ̄)




ミキニー(…………よしっ…イケる…)





キュルルル…




ミキニー(―――√ ̄ ̄ ̄
……あっ今お腹鳴った 腹減った
キウイ食べたい…)





ズズズズズズズズズズッ……





ミキニー(………完全に今いい感じだわ……行くしかねーゾ…)




ゴゴゴゴ…





ミキニー(―――√ ̄ ̄ ̄)



ミキニー( ̄ ̄ ̄ ̄\____三●___/)MMMM(\__




ミキニー(…………よし……………)






ミキニー(……………行くか………)







ミキニー(―――√ ̄ ̄ ̄)



ミキニー(………キウイ食いてェ〜〜〜………)


388 : 名無しさん@避難中 :2017/05/06(土) 23:38:13 tNH.FiaQO
―――



軍服1「…まだ動かねーな………
まぁ仕方ねー…相当な精神力がいるよな…アレに手ェ出すのは…」

手下3「どっちが勝つと思う?」

手下4「ま……十中八九リリスとかいう方だろうな…………
なんせあの大魔女フーリャンの魔獣だぜ…?
ただの人造魔獣に負けるはずねぇ………」

ダジー「ちょmeteor
あの紫はそんなヤワなやつじゃねーZE………
俺は奴と戦ったから分かる………
そして勝った………」

手下5「お前みたいなもんが勝てるならたいしたことねーじゃねーか」

ダジー「なんだとぉー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「いや……だが俺もミキニーはなかなかやる奴だと思ってる…
……ま……あと…勝ってほしい……負けて欲しくない……ってのァ…ジッサイ根底にある気持ちだわな…
リリスとかいうやつはこのネアメにとっちゃポッと出だが…
ミキニーはもう立派なネアメの一員……仲間だ……
だから………どっちかと言えば俺は…ミキニーを応援してェ…」

軍服1「分かるゼ…その気持ち…」

手下3「…よし!!!!!!!!!!!!!
じゃあせっかくだからどっちが勝つか賭けようぜ!!!!!!!!
ミキニーとリリスどっちが勝つか………
俺はリリスが勝つ………それに5万賭ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下4「俺もリリスに5万」

手下5「上に同じ」

ダジー「俺はリリス1万だな」

軍服1「ふん……俺もリリスだ!!!!!!!!!!!」

軍服2「リリスに5万
ファイナルアンサー」

手下3「全員ダブってんじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下4「ていうかお前ら負けて欲しくない何とか言いながらしっかりリリスに賭けてんじゃねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


389 : 名無しさん@避難中 :2017/05/06(土) 23:38:34 tNH.FiaQO
――― そのころ…


捕虜収容所



捕虜魔反会兵1「メシうめー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

捕虜魔反会兵2「今日はいつにも増して飯が豪勢だな!!!!!!!!!!!!!!!!」

捕虜魔反会兵3「なんか今日は上でネアメの奴らがパーチーしてるらしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつはおすそ分けだとよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

捕虜魔反会兵4「マジかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
捕虜なのにこんな豪華な飯食えるとかありえねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ最高だな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
捕虜万歳ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!




リクリィ「…ハァ…情けない奴らね……」

ワキミセー「そうよぉん貴方達ィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会たるもの…
ご飯を食べるときは一度腋で握ってからよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜よォーーーーーーーーーーーーーーーーーーに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぎゅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワキミセー「ほっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぎゅっ!!!!!!!! ぎゅっ!!!!!!!!


ワキミセー「これが伝統の塩おにぎりィィ!!!!!!!! 腋にぎりよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなた達これを食べなさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



魔反会兵『ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


魔反会兵5「ワキミセー様の腋にぎりィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵6「俺だ!!!!!!!!!!!!!!!! 俺が食うんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵7「やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! この変態!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ワーワー ギャーギャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ワキミセー「さっ! リクリィちゃんも腋でご飯を握るのよん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リクリィ「…………もうやだここ……」


390 : 名無しさん@避難中 :2017/05/07(日) 02:00:44 C6WoRJpM0
楽しそうだなw


391 : 名無しさん@避難中 :2017/05/07(日) 22:44:12 fPWhTmQ.O
―――

ゴゴゴゴゴゴゴ

ミキニー「―――…!」
ギンッッ!!!!!!!! ザッ…!!!!!!!!



ざわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チロリーン「行くか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ミキニー「…………」
スッ…



チロリーン「まだか…」



ミキニー「……!!!!!」
カッッ!!!!!!!!!!!!!!!! ザッ…!!!!!!!!



ジュリー「今度こそ行きそうだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ミキニー「………」
スッ…



ジュリー「いや…気のせいだった…」



ミキニー「ッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「ッ!!!!!!!! 行く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ミキニー「………」
スッ…



サナバー「……まだか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ミキニー「…………」
じっ…



モ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


中のリリス「……………」





ミキニー「………………………………」


















リリス「はよ来いや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウンコを消し叫ぶリリス》


リリス「はよ攻撃してこいやお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちとらリアルウンコの臭さ我慢して待ち構えてんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それなのにお前いつまでもいつまでも行くのか行かないのか………引き伸ばしすぎなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドラゴンボ○ルか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ドラゴンボ○ルのアニメか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「いや 今のはア○ギとかカ○ジとか意識してた」


リリス「余計タチ悪いんだよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンダンダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


392 : 名無しさん@避難中 :2017/05/07(日) 23:42:49 fPWhTmQ.O
ミキニー「ズームパンチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォン!!!!!!!!!!!!!!!!



ガッシ!!!!!!!! ボカッ!!!!!!!!!!!!!!!!
リリス「ぎにゃぱー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミキニー「わーはははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
焦らして焦らしてウンコの中からおびき出す作戦成功ぅぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「作戦ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
嘘付け〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウンコに突っ込むフンぎり(ウンコだけに)がつかなくて立ちすくんでただけだろぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
む…むむぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…こんな方法であたしの絶対防御が突破されるなんてぇ〜〜〜………」
ギリギリ

ミキニー「もう今みたいな小細工はさせないゾ
そろそろ終わらせてやるゾ」

リリス「………終わるのはお前だよぉ〜〜…
こうなったらトコトンやってやるよぉ〜〜〜…来いよぉ〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「やってやる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ワーワー!!!!!!!!!!!!!!!!

ドカァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズズグゥーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガシュッ!!!!!!!! ドウンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ミキニーとリリスの戦いは数時間続いた………


そして…



――――


しゅうううううう…
ゴオオオオオオオオオオオ…



サイ「……ハァ…ハァ…
マジュモンバトル……人造魔獣ミキニーVS純魔獣リリス…
勝者は………………」



ミキニー「うぎゅううう…」
ぐたぁ…

リリス「………ハァァ〜〜〜…」
ガクー…



サイ「……………なしッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よって引き分け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
引き分けでーすッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「あれだけめちゃくちゃヤッて引き分けかヨー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
Boo〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「いやそれほど拮抗していたんですよ
この食堂の有様を見れば2人が交わした激戦の凄まじさを物語っています…」



ゴッチャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン………



ミーコ「食堂が………」
ず〜ん…


393 : 名無しさん@避難中 :2017/05/08(月) 11:17:38 ETJ1ocRIO
カチャ…カチャ……
ワイワイ…
《片付け中》


サイ「…いや〜〜素晴らしい戦いでした…
リリスひゃんの純魔獣らしい驚異的な能力…!!
そしてミキニーさんの魔獣化の順応性と高さと想像通りの戦闘力…!
魔獣研究家としてここまれ有意義な時間はなかったれす!!!
ご協力ありがとうございまひた!!!!!」

ツバメオー「取り返しのつかない有様になったけどね」


リリス「……」

リリス「……ぶええぇえん…」
つー…

サナバー「な…なんじゃリリス? 泣いておるのか?!
そんなに悔しかったのか…」

リリス「悔しいのもあるけどぉ〜〜〜〜〜
それ以上に……大魔女に合わす顔がないよぉ〜〜〜〜
大魔女の魔獣なのにこんな付け焼き刃魔獣に負けるなんて恥ずかしいよぉ〜〜〜〜〜
大魔女きっとあたしを見限るよぉ〜〜〜〜〜〜」

サナバー「あいつに限ってそれはなかろうが………」

ジュリー「そうだよ
というかそんなに落ち込まなくていいじゃないか
今回は引き分けで…負けたわけじゃないんだし…
むしろ戦闘タイプでもないのにあそこまでやれたのはすごいよ
それに今の君は最高のコンディションじゃなかったろ?
サナバーが召喚に使った魔力もフルパワーじゃなかったんだし…
そこまで落ち込まなくてもさ」

リリス「……………………うるさいよぉ〜〜〜〜
お前に慰められたくなんてないよぉ〜〜〜〜
お前退魔師で昔に魔法使い倒した奴だろぉ〜〜〜?
あたしは退魔師が大嫌いなんだよぉ〜〜〜〜〜〜〜
話し掛けるなよぉ〜〜〜〜〜〜」

ジュリー「……あ…あぁ……そういう理由で嫌われてたのか…………………」


ザッ…
ミキニー「……」


ツバメオー「どうした? ミキニー」


ミキニー「……」
スッ…
《手を差し延べるミキニー…》

リリス「…な…なんだよぉ〜〜〜…」

ミキニー「…決着はつかなかったけど……いい勝負だったゾ
…私は魔獣になりたてでお前の言う魔獣らしい立ち振る舞いとか考え方とかよくわかんないんだ…
でも私はこれからずっとこの河童の魔獣としてやってくから…
もっと魔獣としてやらなきゃならない事を勉強してこうと思うんだ
だから お前が魔獣の先輩として色々教えて欲しいゾ
魔獣らしい戦い方や魔法使いとの付き合い方……
さっきの喧嘩を通じて…もっとお前と高めあっていきたい…
そう思ったから……とりあえず握手!!!!!!!!」
バッ…!!!!

リリス「………」


ツバメオー「…ミキニー…」

ギル「要するに…仲直り!!!!!! これからもよろしくね…ということでありますか!!!!!!!
素晴らしいですね!!!!!!!!!!」

チロリーン「なかなか気持ちのいいやつだな」

サイ「これですよこれぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
マジュモンバトルを通して築かれた魔獣同士の絆ァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
っくゥ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!! 感動れすよォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
じ〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!


リリス「…………」
ス…………



リリス「リアル ビッグ ウンコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズモ゙モ゙ォ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「モがぽォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブリリ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「誰がお前なんかと仲良くするくァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブァアアアアくわァアアアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィー!!!!!!!!

サナバー「お前そういうところがダメなんじゃぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!


394 : 名無しさん@避難中 :2017/05/08(月) 18:19:14 H.FCSmTA0
やっぱりw


395 : 名無しさん@避難中 :2017/05/08(月) 23:59:50 ETJ1ocRIO
――― それから数日後



ネアメ北区 医療棟



スタスタスタ……

ギル「寝不足ですか」

ツバメオー「そーなんだヨ…ここんとこずっとね」

ギル「珍しいですね
ツバメさんはよく寝る印象でしたが
原稿でもやってたんスか」

ツバメオー「いやそういうわけじゃないけど」

ヤンデル「…俺も寝不足なんだ」

ギル「ヤンデルさんも?
…うーん…ヤンデルさんはいつも寝てなさそうだなって感じがありますけど」
目の下にクマあるし…

ヤンデル「………これは昔からだから…………」

ギル「ふむ…しかし二人揃ってどうしたのでありますか? 原因は?」

ツバメオー「うーん 原因は分かってんだよね」

ギル「というと?」

ツバメオー「これだヨ…」
ス…

ギル「M缶………ミキニーさんの入ってるやつじゃないですか」

ツバメオー「これが毎晩毎晩うるさいの」

ギル「うるさい…? ミキニーさんはその中で一人で何を…」

ツバメオー「いやどうも
一人じゃないっぽいんだヨ」

ギル「というと…?」

ツバメオー「あの……この前戦ったリリスとかいうやつ…
あいつと毎晩この中で会ってるみたいだヨ」

ギル「ま…毎晩…会ってる…?!
ど…どういうことですか そのM缶はミキニーさんだけを収納するのでは」

ツバメオー「えっとねぇ
チビお姉さんに聞いたんだけど
魔獣同士が接触して 互いの魔力を認識して許可しあうと…
魔獣ホルダーが近い距離にある時に限って
他の魔獣の住家(魔獣ホルダーの中)に入れるようになるんだって
夜はボクらもあのデカチンの人も居住区に帰るでしょ
そうなると位置的にはホルダー同士が近い距離になるの
だから夜になるとあいつらお互いの所に行ってなんか遊んでるわけ」

ギル「あ…遊んでるんですか? あんなに喧嘩したのに」

ツバメオー「いやわかんないけど………
毎晩毎晩ドッタンバッタン大騒ぎでさ…煩くて煩くて…だから寝不足になっちゃったんだヨ」

ギル「………もしかしたら……リリスさんがミキニーさんに魔獣のなんたるかを教え込んでるのかもしれませんね
お互いの住み処に入るにはお互いが『認める』必要があるのですよね?
そうなると……なんだかんだでリリスさんもミキニーさんを認めたということですね
良いことじゃないですか」

ツバメオー「それならいいけどさ………………
ボクは心配で心配で……………」

ギル「あはは…親心ですか?
ミキニーさんがリリスさんにシゴかれないかと…」

ツバメオー「いや…………ボクのみてない間にキマシ関係になってたらと思うとさ…
心配だヨ………次ミキニーに会った時はキマシの眼光を放ってるかもしれないヨ…」
ゾクッ…

ギル「い…いやそれはないでしょう…」

ヤンデル「……とにかくそんなこんなで寝れないから………
睡眠薬を貰うために医療棟に来たんだ…」

ギル「ふむふむ そうでしたか」

ツバメオー「偶然はちあったけど
ギルは何しにここに来たんだヨ」

ギル「暇つぶしです」

ツバメオー「暇つぶしって…
それならもっと行くとこあんだろ……」
ず〜ん…


396 : 名無しさん@避難中 :2017/05/09(火) 01:47:04 0.klo5PUO
ツバメオー「今日はお姉さんいるよね
はやいとこいっぱい処方してもらお」

ヤンデル「俺も……100錠ぐらいもらう…」

ギル「そ…そんなにいります?」

ヤンデル「…………
ツバメ……薬を処方してもらったら…
今日は俺がこのあと腕にヨリをかけてチャーハン作ってやる………」

ツバメオー「まぢ?
気が利くじゃーん!!!!!!!!!!!!!!!! さすが弟ォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……あぁ………いっぱい食え…
そしていっぱい眠れ………フ…フヒヒヒ……」
ギゴオオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

ギル「………………
薬は正しい使い方をしましょうね………ん?」




ババンッ!!!!!!!

サナバー「〜〜〜」

チロリーン「――――」

ジュリー「〜〜〜…――」




ギル「あれは……サナバーさん達であります
何故医療棟のロビーでお話をしてらっしゃるのでしょうか」


―――

チロリーン「………おっ」

ギル「どうも
皆さんお揃いでありますね」

ジュリー「やあ
おはよう」

サナバー「お主らも診てもらうのか」

ギル「ええそうです
お三方も……どこか悪いので?」

サナバー「いやそういうわけではないのじゃがのう
わしは環境のあまりよくない地下の生活が長かったので 体のどこかに悪いものが出来てないか調べてもらうんじゃ
………あと最近少し寝不足でのう」

ツバメオー「ボクもだヨ
理由は言わずもがなだね」

ジュリー「俺は骨密度を調べて貰おうと思ってね
昔みたいに丈夫な骨に戻ってくれてるといいんだけどねぇ」

チロリーン「私様は…ちょっと…脂肪を落とす薬でも貰おうかと…」

ヤンデル「………そんなに脂肪がついてるように見えないけど…」

チロリーン「あるんだよ………17%もさ……………
………くそッッ………昔は2%あたりをキープしてたってのにッ…
恥ずかしいったらないね…」

ツバメオー「2%って………ハンマー投げの選手かヨ」

ジュリー「しかしチロリーン
17%くらいがちょうどいいんじゃないかい?
その17は君の今のパイオツだよ
それを減らすということは君…せっかく生まれたそのパイオツを失うということだけど…」

チロリーン「ッッぐッッッ………確かにッ……くっ……二者択一か………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
筋肉………胸………どちらも捨て難いッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「そんなもん大したパイオツでもねーじゃん
むしろ筋肉に変えてプレート鍛えた方が胸がもっと膨らみそう」

ビシッ!!!!!!!!
チロリーン「それだッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パイオツ=胸筋!!!!!!!! 胸筋=パイオツの精神で行こう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「君…それでいいのかい…」


397 : 名無しさん@避難中 :2017/05/09(火) 02:59:11 0.klo5PUO
ジュリー「そうやって偶然集まったんで3人で色々話をしてたんだ」

ギル「昔の話か何かですか?」

ジュリー「いや…これからの話だよ
まだ確認出来てない仲間達が今どこにいるか…
大体のアテを話し合って考えてたんだ」

ギル「!! そ…それって…フーリャン様達の居場所でありますか…!?」

サナバー「うむ」

ヤンデル「わ…分かるんですか…?」

サナバー「はっきりと分かるわけではないが
大体の候補は挙げられる」

ギル「……自分達も…話を聞きたいであります」

ジュリー「うむ…」


―――

ジュリー「現時点で…このネアメに合流した…もしくは居場所が確認されてるのは
ここに居る俺達3人と…コトコトに居るエンデリルだね
俺達は何らかの力によってそれぞれ違う場所に飛ばされたが…それは無作為な場所じゃない
誰もが自身にゆかりのある場所に飛ばされていた」

チロリーン「私様とジュリーは勇者村……まぁ故郷だな」

サナバー「わしは平時に普段住んでおった町に飛ばされた」

ツバメオー「じゃあ他の人達も住んでる場所とか故郷とかにいるの?」

ジュリー「いや…そういうわけではないと思う
その理由は……エンデリルだ
エンデリルの故郷はコトコトではないし…普段住んでるわけじゃない 家族も居るわけじゃなかった(今は居るみたいだが)」

ツバメオー「え…じゃあなんでコトコトに?」

チロリーン「……実は私様の手下に頼んでエンデリルが本来暮らしていた町を調べて貰ったんだが…
その町は数ヶ月前に……魔反会が本性をあらわして間もない時に既に魔反会の手に墜ちていたらしいんだ」

ギル「な…なんと!!!!!
じゃあ…エンデリルさんがその町に飛ばされていたら…
エンデリルさんは成す術なく捕らえられていたでしょうね…!」

ジュリー「…そう…
だからこそ“避けられた”…!!!!!!!!
エンデリルを運んだ何者かは 別の場所を選んだ…それがコトコト…
そこはエンデリルが以前から入れ込んでいた町だった……
そしてその町が安全だと判断され そこに置かれたんだ」

ギル「ちゃ…ちゃんと飛ばす場所を選んでるのですね…
飛ばされた本人が場所を正確に把握でき…かつ安全な場所を…
一体何者なのでしょう…」

ジュリー「誰が何のために俺達を飛ばしたか……は
散々考えたけど見当もつかなかったから…今考えても無駄だろう
とにかく今大事な情報は……俺達以外の皆も同じような『縁があって安全な場所』に居ると考えられる
そうなってくるとある程度場所が絞れて来るんだ」

ギル「フ…フーリャン様は!!!?」

サナバー「フーリャンは……あやつが所持してるアジトのいずれかじゃろうな…
しかし……数が多すぎて正確な特定までは出来ん」

ギル「……アジトの場所を教えて下さればネアメの人員を使って探してみますが…」

チロリーン「それは無茶だよ
あいつ 空飛べるから基本的に無茶な場所にしかアジトを作らないんだ
常人じゃあ命がいくつあっつも辿り着けないよ」

サナバー「なにか合図でもあればすぐにでも分かるんじゃがの…
…まぁ…フーリャンの正確な居場所はこちらでもっと精査してみるわい」



ツバメオー「…………アジトとかかっけーー……さすが大魔女フーリャン………
ボクも欲しい〜〜〜…ねぇヤンデル〜〜
ボクもアジト欲し〜〜〜い〜〜〜〜!!!」
ゆさゆさ

ヤンデル「…オマエには共同墓地がお似合いだ……」


398 : 名無しさん@避難中 :2017/05/09(火) 22:43:19 0.klo5PUO
チロリーン「次はねこちゃんとうさちゃんだけど…
あの2人は“あそこ”に居ると思うんだけど
どうだろう?」

サナバー「うむ…“あそこ”か………有り得るのう」

ギル「あそことは?」

ジュリー「下ネタかい?」
ズィ

サナバー「下ネタではない………
そうかジュリーは知らなかったな
……ねこちゃんとうさぎが居るとすれば………わしはあの2人が所属していた“土竜の里”という秘密忍者組織のアジトがある町かもしれぬ」

ツバメオー「ひ…秘密忍者組織!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「ねこちゃんとうさちゃんは忍者なんだよ」


ギル「…そ…そうだったのですか…
知らなかった… 忍者にしては見た目や言動やキャラ付けが派手でしたが…」

ツバメオー「ま………まぢか
このご時世に忍者とかやってる痛い奴らがいたのかヨ………
引くわ…」
ぞ〜〜…

ヤンデル「………魔法使いとか騎士が居る世界だし忍者が居ても不思議じゃないと思うけど………」

チロリーン「あの2人が飛んでるとしたらあそこだよ!!!!!!!
人目に付く場所じゃないし 強い奴も多い…!!!!!!!!
あそこがあるのは………なんて町だったっけ…」

サナバー「グリングロリア地方のガムテープ町というところじゃ」

ギル「す…すぐに迎えを送りましょうか!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「………簡単ではなかろう
これもチロリーンちゃんの手下の情報だが…ガムテープ町には魔反会の支部が作られ魔反会の兵が多く常駐していると聞く…
…あそこは地理が悪いのう」

ギル「!
グリングロリア地方………魔反会の主要施設とされる『天衝く砲塔』のある地方の更に向こうの地方でありますね…
その先には魔反会の本拠地のある地方も………」

サナバー「そうじゃ
グリングロリア地方は魔反会の支配地域のド真ん中じゃ
部隊を組んで少数精鋭で行っても…少しのミスでネアメとバレるリスクが大きい
軍隊を率いて行くわけにもいくまい……」

ツバメオー「魔反会の支配のド真ん中て………
それもうその忍者の里ごと潰されてるんじゃないの?」

サナバー「否定は出来ん………ただあのアジトの入口は町の中に巧妙に隠され… 感知タワーの範囲からも逃れるであろう程の地下深くにある
そして迷路のような構造をしているとも聞く
それにたとえ攻め入られていたとしても逃げ道くらいはあると思うが…」


チロリーン「だ…大丈夫さ…
ねこちゃんとうさちゃんの最強コンビが2人で居るんだ…」

サナバー「うむ
しかし 『ねこちゃんとうさぎちゃんが一緒に居る』と仮定した場合
ひとつの疑問が生まれる」

ジュリー「…というと?」

サナバー「あの2人が一緒に居たとして
いつまでも手をこまねいてジッとしているだろうか?」

チロリーン「! ……」

サナバー「チロリーンちゃんの言う通り…あの2人は最強の……いいコンビじゃ
慎重なねこちゃんと大胆なうさぎちゃん…互いに無いものを補っている…
いくつもの修羅場を…力を合わせて乗り越えてきたあの2人が…
『魔反会の包囲を抜けてネアメに合流する』事を果たして考えずに今まで居るだろうか?」

ジュリー「………ないな…
あの二人なら………二人が一緒に居るなら…きっと行動を起こしてる」

チロリーン「…確かにな」


399 : 名無しさん@避難中 :2017/05/09(火) 22:44:14 0.klo5PUO
×
サナバー「下ネタではない………
そうかジュリーは知らなかったな
……ねこちゃんとうさぎが居るとすれば………わしはあの2人が所属していた“土竜の里”という秘密忍者組織のアジトがある町かもしれぬ」


サナバー「下ネタではない………
そうかジュリーは知らなかったな
……ねこちゃんとうさぎちゃんが居るとすれば………わしはあの2人が所属していた“土竜の里”という秘密忍者組織のアジトがある町かもしれぬ」


400 : 名無しさん@避難中 :2017/05/09(火) 23:42:07 0.klo5PUO
ツバメオー「え………じゃあ2人は一緒じゃないとか?
どっちか捕まっちゃったんじゃ…?」

サナバー「わしはそれはないと思うがの…
あの大魔女フーリャンの取り巻きであるわしらが生きてるとなれば
魔反会は喉からスーパーキャッチ光線を出して全員を捕らえたいはずじゃ
一人でも捕まえたなら大々的に見せしめてわしらをおびき寄せるに違いない
それをしてこないと言うことは
現時点では誰も捕まっていないと思ってよかろう」

ジュリー「そ…そうだよな…」
フー…

ギル「じゃあ…そうなると…
ねこ殿とうさぎ殿はそれぞれが別々の場所に飛ばされたということでしょうか?
そして一人なので行動を起こせずに居ると…」

サナバー「わしはそう睨んでおる」

チロリーン「…しかし…
あの土竜の里じゃなければ…どこに?」

サナバー「…わしの推測じゃが
2人のうちの1人……恐らくねこちゃんの方は土竜の里に飛ばされたと思っておる
別の場所に飛んでるのは……うさぎちゃんじゃな」

ジュリー「うさぎか…………
うーーーーーーーーーーーーーん………彼女のことは分からないな…」
あまりカラミないから

チロリーン「私様は割とカラミあるが…想像がつかないね
うさちゃんが他に飛ぶとしたらどこだい?」

サナバー「……ふむ…
ジュリーは知り合って1年くらいじゃし…
チロリーンちゃんも半永眠病の時に知り合ったから
それ以前のことに詳しくなくても無理はないのう
わしは心当たりがある」

ギル「そ…それは?」

サナバー「うさぎちゃんの“故郷”じゃよ」

ジュリー「うさぎの故郷…………どこだい?!」

サナバー「ジャングルじゃ…」

ヤンデル「ジャ…ジャングル!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

チロリーン「あ…!
そういや聞いたことがある
うさちゃんは幼い頃に事故でジャングルに一人取り残されて
そこで狼に育てられたって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブー!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「リアルオオカミ少女…!」

サナバー「飛ばされる場所が縁に関係するなら
うさぎちゃんの“今”を形作ったその場所は相当深い縁といえよう…
そしてその場所は…………確か孤島だったはず…
恐らく安全な場所じゃろう」

ギル「それは…………有り得そうじゃありませんか!!!!!!!!!!!!?
その孤島とは…!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「す…すまん…よく覚えておらん…」

ツバメオー「なんだヨそれ
期待させやがっち……肝心なところで使えねーヨ……」

サナバー「す…すまんのう
島の名前は聞いてたはずじゃがのう…
あいにくうさぎちゃんの過去バナがされたであろう『超神会編』は途中で打ち切ったため間のエピソードが存在しないのじゃ…」

ヤンデル「なんの話なんだ…………;」


401 : 名無しさん@避難中 :2017/05/10(水) 00:09:13 mRat.2KY0
メタいwww


402 : 名無しさん@避難中 :2017/05/10(水) 01:03:40 8KIE61S.O
サナバー「まぁ頑張って思い出してみるわい…」

ジュリー「そうかい…頼むよ
うさぎが見つからないことにはエンデリルも目を覚ましてくるないからね」

チロリーン「そいじゃあ…
次はローシンだが
…………こいつの場所分かるやついるか?」

サナバー「………分からん…」

ジュリー「あの子は色々特殊すぎる
どこに飛ばされたかは想像もつかないや……」

サナバー「む…むう………以上か……
なんか色々話し合ったが結局『ほとんど分からん』という結論じゃのう………」

ツバメオー「なんじゃそりゃ…………」




トコトコトコ…
ブラックちゃん「ワハー」

ホワイトちゃん「お姉様 お待ちになってください」
とてててて…



ツバメオー「ん?」

ギル「あれはブラックちゃんさんとホワイトちゃんさん…」

ヤンデル「何してるんだろう…」




ホワイトちゃん「お姉様! まだ馴染んでないうちからネアメを走り回るのはよくないですよっ!」

ブラックちゃん「ナンデ?」

ホワイトちゃん「迷子になってしまいますっ
そうしたら皆さんに迷惑がかかりますよ…
私たちは押しかけて来たのですから少しでも迷惑にならないよう努めて…」

ブラックちゃん「ボーケンがアタシを呼んでいるー!!!!!!!!!」
タター!!!!!!!!

ホワイトちゃん「あっ…よ…呼んでいません!!!!!!!
幼少期特有の幻聴です!」
タタッター!!!!!!!!!



ツバメオー「なにやってだアイツら」

ギル「微笑ましいですね
ネアメの中を姉妹でネアメを回って歩いているのでしょう」

ツバメオー「…いいの…? それ
あいつら魔反会から来た奴らだから何探ってるか分からないヨ」

ギル「大丈夫ですよ そういう話にもなったじゃないですか」

ヤンデル「ツバメ……
お前は子供の一人や二人も受け入れられないクソ狭量野郎だったのか………
恥ずかしい奴だ………穴があったらそれがお前の墓穴だ……そこで死ね……」

ツバメオー「う…うるせーなー!!!!!!!!!!!!!!!!
じょ…冗談に決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ホワイトちゃん「あら
どうもごきげようですわ みなさん」

ブラックちゃん「チャース!!」

ジュリー「やぁ こんにちは!」
ホワイトちゃん「いま 我々のお話をしていましたか?
我々は耳がいいので」

ブラックちゃん「イイノデー!!!!!!!!!」

ツバメオー「い…いやぁ
『かわいいねぇ』…って不審者みたいな笑顔でお前らを眺めてただけだヨ」

ホワイトちゃん「まぁ
そうなのですか?」

ブラックちゃん「ウレシミー!!!!!!!」

ヤンデル(こいつ………)
ぞーん…


チロリーン「2人仲良く楽しそうだね
探検かな?」

ホワイトちゃん「まぁ探検というか……
どこに何があるか把握しておきたかったので…
申し訳ありません
我々のような魔反会からような者達が歩き回って……不安でしたか?」

ブルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
ツバメオー「ソソソそんなことないヨぉ?
もっとネアメをあますことなくねぶるようになめつくすように見てもいいヨぉぉ?」
ガッチガチ〜〜〜

ホワイトちゃん「あ…ありがとうございます…
そこまでネットリ見るつもりでもありませんが…」


403 : 名無しさん@避難中 :2017/05/10(水) 01:05:49 8KIE61S.O
×
ギル「微笑ましいですね
ネアメの中を姉妹でネアメを回って歩いているのでしょう」


ギル「微笑ましいですね
姉妹でネアメを回って歩いているのでしょう」


404 : 名無しさん@避難中 :2017/05/10(水) 01:33:54 8KIE61S.O
ホワイトちゃん「今日は娯楽施設の区画をまわる予定でしたが
お姉様がビラコ姉様にチンアナゴの絵本を読んでもらいたいと言うもので……
ビラコ姉様はこちらでよかったですよね?」

ギル「そうですね
ビラコさんは今日はこちらのはずですが」



ビラコ「あらーっ!!!!! みんな来てたですか〜〜〜!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「あっ 噂をすれば!」

カカンッ!!!!!!!!
ビラコ「ァッ噂をすれェ〜〜〜ばァ〜〜〜〜
鞍馬の山より出るは身の丈7尺の大天狗ぅぅ〜〜〜〜〜ヨヨィッ
右手に団扇ぁ 左手薬指には婚約指輪ぁ〜〜〜
赤ら顔はエロ本見たからァァァ〜〜〜ハァ〜〜〜〜ヨイッ!!!!!!!
恥ずかしシャイボーイ大天狗ぅぅ〜〜〜〜〜〜〜のぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜りィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チンコーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カカカンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キラリッ+
ビラコ「……ふぅっ!
ツバちゃん『天狗様口上』の振りありがとですよ♪」

ツバメオー「いや今の『噂をすれば』は振りじゃねーから!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「あらあらまぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日はみんなで揃って医療塔に来てくれたです〜〜〜〜!!!!!!!!!!!?
やっぱりポイント2倍キャンペーンの効果ですー!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「病院みたいなとこでそんなスーパーみたいなキャンペーンしてんの!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「そうですよ♪
医療塔に来てくれると異常がなくても診察1回ごとに1Pポイントが貯まるですよ♪
診察の結果軽い病気などだった場合ポイントが2P
腹痛や風邪だと3P、インフルエンザは4P、
食中毒などの重い病気だった場合は5P付くです♪
ポイント100P貯まると島根の醤油がもらえるですよ♪」

ツバメオー「なんだそのシステム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最短で10回食中毒にかかった末に貰える景品が醤油てっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ツバメさん!!!!!!!!!!!
島根の醤油は口当たりがよく そのまま飲めるほどおいしいのですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
VR旅行で2人でお土産に買ったでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「醤油の擁護はいいんだよオメーは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


405 : 名無しさん@避難中 :2017/05/11(木) 01:13:32 O3UXZAAkO
ビラコ「あら〜
ブラックちゃんとホワイトちゃんです〜♪」

ブラックちゃん「ビララ〜ン♪♪」
ダキッ!!!!!!!!

ホワイトちゃん「ビラコ姉様……
実はお姉様がご本を読んでほしいと駄々をこねるもので………
それでお仕事中にも関わらずやってきてしまったのですが…」

ビラコ「まぁ!」

ブラックちゃん「アタシだけじゃないモン〜〜〜!
ホワイトちゃんも一緒に聞きたい〜って言ってた!」

ホワイト「お…お姉様っ!!!////」

ビラコ「うふふっ♪
もちろんいいですよ☆
もう少ししたらお仕事も休憩なんで
それまで待ってて欲しいですよ☆」

ブラックちゃん「ハーイ!!!!」

ホワイトちゃん「お安い御用ですっ」
キリッ


ビラコ「他の皆も絵本目当てですか?」

ツバメオー「いやそんなわけないでしょ……
ボクらは普通の受診希望者…」

ビラコ「そうですか〜
ちなみにどういった内容です?
私が事前に話を聞いておくですよ♪」

ツバメオー「ボクは寝不足で………
ヤンデルとデカチンの人も同じみたい」

ビラコ「1P」

チロリーン「私様は脂肪を落とすのと筋肉に効く薬を処方してもらおうかと」

ビラコ「1P」

ジュリー「俺は骨密度調べて欲しいんだ」

ビラコ「その内容じゃみんな1Pですねぇ……
そんなんじゃ醤油がもらえないですよ!!!!!!!!!?」
ドンっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「いやそんなこと言われても基本的にはすこぶる健康体だから仕方ねーヨ…
そしてそこまで醤油を求めてもいない」
す〜ん



ブラックちゃん「ビラランー!!!!!!!!
この病院の中ボーケンしてもイーイー!!!!!!!!!!!!!!!!?」
タタタタッ ガチャアァッ!

《扉を抜けて医療棟の奥へと駆けて行くブラックちゃん》


ビラコ「あらっ そっちは」


ホワイトちゃん「お…お姉様!!!!! 勝手に入ってはダメですよ!!!!!!」

ビラコ「そっちは病棟ですよう……
そこは色んな薬の匂いがするから子供には合わないかもです……」

ホワイトちゃん「!! 薬の…
………………!!!!!!
ま…まずい…」
サーー…

ギル「ど…どうしました…? 顔が青いですよ!!!!?」

ホワイトちゃん「あ…あ…あの場所は……まずいかもしれません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
は…はやくお姉様をこちらにッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このままじゃ……お姉様が暴走してしまうかもしれませんっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクゥゥゥゥゥ…ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『暴走!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ザワワッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


406 : 名無しさん@避難中 :2017/05/11(木) 02:13:33 O3UXZAAkO
タタター
ブラックちゃん「ラワーーイ!!!!!
ナニがアルノー??
………ふゅ?」
くんっ…

ブラックちゃん「アッ」
くん… くん…

《そこに満ちる匂い…》


ブラックちゃん「アッアッ…」
キョロ… キョロ…

カッ!!!!!!!! カッ!!!!!!!!
《目に映る試験官や…注射器…》


ガタガタガタガタ
ブラックちゃん「………アァアアアアァァァ…!」

《それらがブラックちゃんの…
記憶の底から…あらゆるビジョン想起させた…!!!》



ブラックちゃん「――――!!!!!!!」
ガガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



……〜〜〜〜――― ブラックちゃんの記憶の中……

??「細胞強化剤浸透率90%……」

??「フラスコの中の圧力を上げろ……」

??「度がすぎると中の検体の脳に影響が………」

??「構わない………
代わりはもう一人居る…………
そのための双子…………」

??「反応の確認にフラスコ内に電気を流せ……
簡単には死なない…
なぜならこいつは我々が作った…強靭な“器”となる人間…………
“神降ろしの器”………」
ポチ…


ビリビリビリビリビリビリ…
フラスコ内の胎児「―――!!!!」



―――

ゾゾクゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃん「――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥゥゥ…!!!!!!!!

ビクンッ… ビクンッ…


ナース「ど…どうしたの…!? 大丈夫…?」


ブラックちゃん「………………」

ナース「た……立てる……?」
ス………


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ブラックちゃん「…………………………ゴァ…」

ナース「………え?」

ブラックちゃん「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガワウワウギギギィィィィィィギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガルルルルルルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ナース「きゃ…きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



《ブラックちゃん…暴走!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

http://i.imgur.com/AzT6i8p.jpg


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


407 : 名無しさん@避難中 :2017/05/12(金) 01:15:55 Jz.aTaJEO
どよどよ… ざわざわッ…


ビラコ「あううう!!!!!!? 病棟に入ったブラックちゃんが怖くなっちゃったですようぅぅー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「…なんだいッ……あの姿は…」

サナバー「禍禍しすぎる……!
とても子供が放つ気配とは思えん…!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「おいお前ぇ…!!!!!!!!!
あれ本当にあの黒いやつなの…?」

ホワイトちゃん「はい…間違いなくお姉様ですわ…
しかし……今は“ホムンクルス”としての本性が表面に現れた状態…!!!!!!
恐らく病棟に充満していた薬品などの匂いで魔反会の研究室に居た頃を思いだし……刺激されてしまったのでしょう…」

ヤンデル「ホムンクルスの本性…………」

ホワイトちゃん「激情から引き起こされる戦闘衝動…
………私たちの呪いのようなものですです…
しかし普段は…なんとか理性で抑えています……
しかしお姉様は…………」





ブラックちゃん「ガアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンッッ ブンッッ!!!!!!!!

ナース「きゃあああ!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「あ…危ない!!!!!!!! 逃げてッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「お…お姉様を止めなければ…
ネアメの人を傷つけるわけにはいきません…………!」
ダッ…!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お…おい!!!!
お前もアッチ行って大丈夫なのかヨ!!!!!!!?」

ジュリー「……確かに…
病棟の中の匂いに反応して君も変貌したりしないかい…?!」

ホワイトちゃん「大丈夫です! 私は理性を保てます…!!!!!
………お姉様は………私と同じホムンクルスですが……私とは違うのです…
主に精神に依る部分が……極めて未熟なまま生み出されたホムンクルスなのです……
だから理性で本性を抑えられなかった…!!!」

ギル「それはどういう…」

ホワイトちゃん「…今はそれよりもはやくお姉様をっ…!!!!
病棟の中で暴れられたら大変ですっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「あうー!!!!!!!! 病棟には患者さんいっぱいですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…ぬ!!!! 言ったそばから…病棟の奥から誰かがブラックちゃんの方に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!』


―――


ブラックちゃん「ゴアアァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャリギャリィィィ…!!!!!!!!



スタスタ…
マンツウ「いやー!!!! やっと氷が溶けて退院だなぁ
まさかツビーの氷魔法で全身が凍った状態で入院させられてたなんてな
それにしてもツビーの氷魔法は持続性がすごいな!!!!!
あとでツビーに会いに行って褒めてやろう!!!!!!!!
…ん?」


ブラックちゃん「ゴルルルル…」

マンツウ「ん? お前は確かこの前ネアメにやってきた魔反会からの逃亡者の子……
なにしてるの?」

ブラックちゃん「ギャニャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フシャー!!!!!!!!

マンツウ「わああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


408 : 名無しさん@避難中 :2017/05/12(金) 01:47:30 Jz.aTaJEO
ブラックちゃん「ギャオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《鋭い爪を伸ばしマンツウに詰め寄るブラックちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!》

マンツウ「な…なになに〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
やめてーーーー!!!!!!!!!!!! 来るなぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾーーン!!!!!!!!




ツバメオー「アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウがやばい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
じー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「いやツバメさん静観決め込んでる場合じゃないですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た…助けないと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「で…でもどう手を出す…!!!!!? さすがに…攻撃するのはッ…」

ホワイトちゃん「…出来ればそれだけは避けて欲しいです…!!!!!」

チロリーン「ならブラックちゃんを傷付けず襲われてるあの子を助け出すッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………ってもこの距離じゃ間に合わない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「まずい!!!!!!!!!!!!!!!! 鋭い爪が振り下ろされるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」




ブラックちゃん「ギャララァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブオオォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「ひ…ひひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 引き裂かりゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





ツバメオー「………ちっ!!! 仕方ないなぁ!!!!!!!
この距離なら………これで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ツバメオーは紙を投げた!》

ギル「い…今のは魔法札ですか!!?」




ヒュオオオオオーーーーーーーーーッッ…



マンツウ「だ…誰か助けてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒラァ…… ペタッ!!!!

マンツウ「ん?」

《ツバメオーの飛ばした魔法札がマンツウの体にくっついた!!!
すると!!!!!!!!》



ツバメオー「発動!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!





マンツウ「何――――」
ピキキ…

パキュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《氷に包まれるマンツウ》


ギャギィィィィン!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃん「ガアァ!!!!?」

《ブラックちゃんの鋭い爪は氷の壁に弾かれた!!!!!!!!
マンツウは引き裂かれずにすんだのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ツバメオー「万事良しッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「いや良いんスかマンツウさんまた凍っちゃいましたけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
で〜〜〜ん!!!!!!!!


409 : 名無しさん@避難中 :2017/05/12(金) 02:37:19 Unwa1nYk0
そっち凍らせるんかwww


410 : 名無しさん@避難中 :2017/05/13(土) 00:03:15 pa6TWRTEO
ツバメオー「この状況じゃ仕方ないでしょ!!!!! 引き裂かれるよりマシだヨ!!!!!!!!
それよりはやく止めに行かないと!
奥に行っちゃうヨ!!!!!!!!」

ギル「そ…そうですね!!!!!!!!
ならばツバメさんとビラコさんはこの待合室とこの区画付近の人達を安全な場所に避難させてもらえますか!!!!!!!!
ヤンデルさんはスパルティーさんの方に走って支援を要請して下さい! ちゃんと事情を説明して!!!!!!!!」

ヤンデル「…了解」

ツバメオー「こっちもまかせろヨ!!!!!!!」

ビラコ「あう……分かったですよう
………ブラックちゃんのこと…お願いですよう…」

ダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…では我々はブラックちゃんを止めに行きましょう!!!!!!!!」

チロリーン「ああ!!!!!!」

ホワイトちゃん「まず私がお姉様に語りかけてみます
私の声が伝われば…あるいは」
キッ…

ギル「……行きましょう!!」

ザザザザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ブラックちゃん「ヴロロロロロ……」
フラフラ…キョロキョロ…


ホワイトちゃん「お姉様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッ!!!!!!!!


ブラックちゃん「! …ギャウーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
グルルルル…


ザザザザザ…

ギル「…!!!!!!」

サナバー(…とりあえず取り囲むぞい!!!!)


ブラックちゃん「ガロロロルルルルルル…!!!!!!!!」
ギッ… ギッ…


ザ……
ホワイトちゃん「お姉様………
分かりますか? ホワイトちゃんです…
あなたの妹ですよ…」

ブラックちゃん「ガウウウウ………ガウッ!!!!!!!! ガウッ!!!!!!!! ガウッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ホワイトちゃん「だ…ダメです…! 判別出来てない…!」

ブラックちゃん「ガル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォッ


チロリーン「危ないよッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
がしッ

ザザァーッ!!!!!!!!
ホワイトちゃん「うぅ!!!!!!」


ブラックちゃん「がわうガルォおるるォオォ!!!!!!!!」
ギャリンギャリンギャリィィン!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「……あんなに仲の良い妹もためらいなく攻撃するとは……説得は無理かっ」

ギル「無力化するにはやはり力付くでやるしかありませんか!!!!!!!!!?」

チロリーン「そうはいっても小さな女の子だ! 乱暴な真似はしたくないよ!!!!!!
出来れば怪我をさせない程度で押さえ込みたいがッ……!
そうなるとこっちの体は傷つく覚悟でやる必要があるよ!!!!!!!!!!」

サナバー「この際それは構わんじゃろう!!!!!!!!
しかしこの場所が問題じゃ!!!!!!!!!!
あまりにも病室が近い!!!!!!!!!!!!!!!!
ここであの子を刺激して更に暴れさせてしまったら…動けぬ患者達に被害が及ぶかもしれぬ!!!!!!!!
出来れば外の待合室に誘導したいが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何か気を引けるものはないか!!!!!!?」

ギル「そ…それって…一体どのような…」

チロリーン「………
…あっ!!!!!!! いいもんあるじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!

ジュリー「ン?」


411 : 名無しさん@避難中 :2017/05/13(土) 01:33:02 pa6TWRTEO
―――

ブラックちゃん「フギュルルルル〜〜〜〜……………るる?」


ヒョコヒョコヒョコ


ブラックちゃん「ぐるる……」
じー…


ヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコ


ブラックちゃん「…がうぅー…」
じぃぃぃ〜〜〜…


《ブラックちゃんはあるものに目が奪われていた……
それはチロリーンによって左右に振られる謎の棒のようなものであった…
その正体は…》



チロリーン「ほーれほれほれほれ」
スススス… スススス…

ジュリー「やべでぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の大腿骨かえしてぇぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《それはジュリーの大腿骨であった!!!!
チロリーンはそれをブラックちゃんの目の前で振り 気を引いていた!!》
ばば〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「うるさいな骨の一本くらい
お前いっぱいあるから別にいいだろ」

ジュリー「いやいっぱいないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君達と同じ数しかないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞ〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「しかしちゃんと気を引けておるぞい!!!!!!!」

ギル「猫みたいですね…」

ホワイトちゃん「………………」



チロリーン「ほれほれほれ」
ヒョイヒョイ

じーー…
ブラックちゃん「……がう」
ブンッ!

サッ
チロリーン「おっと! こっちこっち!!!!!」
ススッ! ササッ!

ジーッ!!! ジッ!!!
ブラックちゃん「ガルララルァ!!!!!!!!!」
ヒュンヒュンヒュン!!!!!!!!!!

バッバッバッバッバッバッ!!!!!!!!
サッサッサッサッサッサッ!!!!!!!!

《大腿骨を必死で捕らえようとするブラックちゃん!
それを避けるチロリーン!!!!!!!》



ギル「おぉ…! 上手に向こうの手を避けますね…チロリーンさん…!!!!」

サナバー「うむ……いいぞ!
これでブラックちゃんはあの骨に夢中になってる!!!
これであとは…」



チロリーン「ほれほれほれ!!」
ススススススススッ!!!!!!

ブラックちゃん「ガウッ!!!! ニャグッ!!!!! ゴルルーーーー!!!!!!!!」
バッバッバッバッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スカッスカッスカッスカーッ!!!!!!!!

ブラックちゃん「ガォォーー!!!!!!!!!!!」
ムムーッ!!!



ススススッ……ピタッ
チロリーン「さー次はこっちだぞぉー?」


ブラックちゃん「!! …………」
じぃ… ググ…

《動きの止まった大腿骨を見据え 低く構え飛び掛かる体勢をとるブラックちゃん!》


チロリーン(…よし! いい集中だ…!!!!!! このまま…!)
ゴク…!



ブラックちゃん「……………っ」
…ふりっ ふりっ ふりっ!!!!!!

チロリーン(来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ブラックちゃん「がお〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《勢いよく飛び掛かるブラックちゃん!!!!!!!!》


チロリーン「よぉし!!!!!!!! こぉぉォッッちだァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブオォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《チロリーンはジュリーの大腿骨を思いっ切り病棟の外の待合室の方に投げた!!!!!!!!》



ジュリー「俺の骨ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!!!!!!!!!


412 : 名無しさん@避難中 :2017/05/15(月) 01:46:14 hEeJK.pAO
カラララァーン!!!!!!!!
《ジュリーの骨は病棟を飛び出し待合室の床に落ちた!》


ブラックちゃん「がぉーーーーー!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



チロリーン「よし!!!!!!!! 骨を追って出て行った!!!!!!!!!!!!!!!!
私様達も追いかけよう!!!!!!!!!!!!!!!!」
タタッ!!!!

ギル「えぇっ!!!! 病棟を出たらすぐにココの入口を封鎖しましょう!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザンッ!!!!!!!!


ジュリー「ちょ…ちょっと待って! 俺いま片足だから走りにくい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぴょんぴょんぴょんぴょん!!!!!!!!

ダダダダダダ…


―――

ブラックちゃん「ガウガウ」
ハムハムハム


ザザッ!
サナバー「よし!!! わしらも病棟を出たぞ!!!!!!!!
入口の封鎖を!!!!!!!!」

ギル「はい!!!!」
ポチッ
ウィ〜〜〜〜〜ン…

ガシャンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《病棟の入口は塞がれた!》


ビクッ!
ブラックちゃん「グルゥ!!!? ガウ! ガウ!!」
じりじり…


ホワイトちゃん「…お姉様! ここならもう嫌な匂いはしないでしょう?
はやく元のお姉様に戻って………」


ブラックちゃん「ルロロロロォ!!!!!!!! ガォ!!!!! ガルァ!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャシャーッ!!!!!!!!


サナバー「…戻る気配がないのう…
激昂しておるわい…」

チロリーン「カルシウムが足りないんじゃないかい?
その骨食べちまえ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「駄目だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


ブラックちゃん「…ギュルゥーー…」
ぺろぺろぺろぺろ


ジュリー「あひゃひゃひゃひゃ!!!!!!!! こ…こそばゆいよ!!!!!!!!!!!!!!!!
な…舐めないでぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾクゾク〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!

ホワイトちゃん「お姉様!!!!!! そんなものナメたらバッチィですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ば…ばっちくないよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


ブラックちゃん「がうー……がうがうがう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガチガチガチガチガチガチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャリギャリギャリギャリギャリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「………牙と爪を鳴らして威嚇してるな…
…こうなったら生傷覚悟で飛び掛かるしかないか………!」

ギル「じ…自分はいつでもいけますよ…!」
ぐ…!




??「リィフ レイシュナ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ぽややややややぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
ブラックちゃん「ぎゃにゃ?!」

《その時! なんらかの魔法がブラックちゃんを包み込んだ!!!!!》


ギル「今のは!!!!!?」


ザッ!!!!
ディミリア「皆さん! 助けに来ました!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!


413 : 名無しさん@避難中 :2017/05/15(月) 01:53:42 hEeJK.pAO
追加

ホワイトちゃん「お姉様!!!!!! そんなものナメたらバッチィですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おなかを壊してしまいます!!!!!!!!」

ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ば…ばっちくないよ!!!!!!!!!!!!!!!!
いつも酢入りのお風呂に入って殺菌してるから綺麗だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ブラックちゃん「うまうま〜〜〜〜♪」
メシャ…メシャ…


ジュリー「うぎゃあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かみ砕かれるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しまったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! お酢の効果で骨が柔らかくなっていたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「南蛮漬けかお前は!」


414 : 名無しさん@避難中 :2017/05/16(火) 18:46:57 aLu83nWQO
ドンッッ!!


ギル「ディミリアさん!!!!!!!!? 何故こちらに!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ディミリア「ビラコさんとツバメオーさんから話を聞いて飛んできました
………ブラックさん……なのですね?」

ギル「は…はい!!!! 暴走してしまったようです…!」

ジュリー「ディミリアさん 今なんの魔法をかけたんだい!!!!!?」

ディミリア「…簡単な精神安定の魔法です
鎮静効果があるので暴走がおさまれば良いのですが…」

ホワイトちゃん「………」



ブラックちゃん「ウ…ウウゥー……ウルゥゥーー…」
ぐぐぐ…



サナバー「…おとなしくなった…か? 魔法が効いているのか…!」

ディミリア「もう大丈夫です……
さぁこちらへ…」
ス…



ブラックちゃん「…………」
ぎぎ…



ホワイトちゃん「…いや…! ダメです…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
近づいてはいけません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「?!」


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃん「グリュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ディミリア「えっ!!!?」

ギル「ま…また暴走を!!!!!!!!!!!!!!!!? 魔法が効いていない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ディミリア「そんな…! 今の魔法は暴牛すら掛かった瞬間に正座して和歌を読ませるレベルの鎮静効果があるというのに…!」

ホワイトちゃん「効いていないんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達は魔反会に作られたホムンクルス……!
魔法に対する耐性が通常より大きいのでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「なんだと…!!!! まずいじゃないかい…こりゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ブラックちゃん「ギャーーーーーーーーーオォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ディミリア「………あっ……!!!!!!!!!!」


ギル「あ…危ないッ!!!!!!!! ディミリアさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ヒュオッ……

ガシィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃん「オオォ!!!!!?」

《ブラックちゃんの攻撃を受け止めたのは…!》

ホワイトちゃん「お姉様…!!!! それ以上は…なりません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!


415 : 名無しさん@避難中 :2017/05/16(火) 19:05:41 aLu83nWQO
ディミリア「ホ…ホワイトさんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「う…うわ!!!!!!!!?
あんな小さい子があの攻撃を受け止めたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「…あの子もホムンクルス…! 同じ程の力があるのじゃろうが…!!!!!」



ギギギギギ…
ホワイトちゃん「お姉様………もうやめましょう…!
これ以上迷惑をかけるというなら……力付くで止めるしかなくなってしまいます…!
でもそれをするなら……妹である私がッ…!!!!!!!!」
ギン!!!!!!!!

ブラックちゃん「うーー…がおーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ググッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ホワイトちゃん「はぁぁぁぁぁッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギィィィィッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



チロリーン「手四つで力比べだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「……あんな小さい子供がやっていると可愛げある様子に見えるが…」



ビキビキビキビキビキビキビキビキ……ボウウウウウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「ぶつかり合う2人からほとばしるエネルギーは全然可愛げないよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ブラックちゃん「がおおぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリリリリ…

ホワイトちゃん「……くぅっ………ハァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボゥッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃん「ぎゃうっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズザァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ホワイトちゃんを手を合わせていたブラックちゃんは吹き飛ばされた!!!!》



サナバー「ン!!!? 何をしたんじゃ!!!!!!!!?」

チロリーン「…ムッ!!!!! ホワイトちゃんのあの手は!!!!!!?」



ホワイトちゃん「………ふぅぅぅ…」
ヴヴヴヴヴヴヴ…



サナバー「手に光が………
アレは気か!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「手に高濃縮の気を集めてそれを弾いたのか…
チロリーンやヤンデルが使う技術と同じものだな…!!
あんな小さな子があんな技を使うとは…」



ブラックちゃん「グル……ルルルゥ〜〜〜…!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「…ホムンクルスの気は特殊です…
特に私は…気の扱いが最も優れたホムンクルスとして作られたのです…!」
ヴヴゥゥー…グイィィーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ホワイトちゃんは両手に纏った気を半月状に引き伸ばした!!!!!》

ホワイトちゃん「ハイッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ぐるるるるんッッ…ガチィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃん「にゃう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《ホワイトちゃんは引き伸ばした気をロープのようにして飛ばし ブラックちゃんを捕縛した!!!!》


416 : 名無しさん@避難中 :2017/05/16(火) 21:37:23 aLu83nWQO
ジュリー「おおすごい!!!!!! 気のロープで動きを止めたぞ!!!!!!!!」



ホワイトちゃん「ッ…このままッ…大人しくッ……」
グッ…


ギリギリギリ…
ブラックちゃん「……にゃグゥ〜〜〜〜〜〜〜〜………グァァァァグッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブチィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「わぁ!!!!!!!? ロープを切ったァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ホワイトちゃん「!!」

ブラックちゃん「ギャゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュヒュヒュヒュヒュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズガガガガガガガガガガァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ホワイトちゃん「うぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん(……強い…!
…いや…私とお姉様の基本的なスペックは同じはず…!
でも…この差は…! やはり暴走してリミッターが外れているから…!!!?)

ガッ… ドサァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ホワイトちゃん「うっッ…」


ディミリア「危ないっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ブラックちゃん「ガアァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャオゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ホワイトちゃん「――――ッ!!!!!!!」



しゅんッ!!!!!!!!
ネコ【そこまでにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコが間に入った!!!!!!》


ブラックちゃん「ガルラァ!!!!!!!?」

ネコ【大丈夫かにゃお?】

ホワイトちゃん「あ…ありがとうございます…」


ジュリー「ナ…ナイスっネコちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【まったく…どうしたのにゃ…
あんなにかわいらしい子供が…】


よろ… よろ…
ブラックちゃん「ナ゙オ゙ォ゙〜〜〜〜〜〜………」
ギンッ…

ズズズズ…
ネコ【!?】



ブラックちゃん「ガウッ……ギィィィィィィィ…!!!!!!!! ルロォオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッ………


ネコ【…なんだ…? この感覚は…………………
…我輩の内側から……“我輩”という存在が……引き寄せられるようにゃ……】

ホワイトちゃん「! ………………!」


ギル「ネコ殿 どうしたのです!?」



ブラックちゃん「ヴゥ〜〜〜〜〜〜〜……………… …ッ!」
ピク!!!





ダダダダダダダダダ…

スパルティー「無事かッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!

ヤンデル「援軍…呼んできた…!!!!!!!!!!」


ブラックちゃん「…ガルルゥッ…」


417 : 名無しさん@避難中 :2017/05/16(火) 21:55:23 aLu83nWQO
ザザザザザザ…

軍服1「う…うわぁ!!!!!!!! なんかすごく変わり果ててやがるぜ!!!!!!!!!!!!!?」

ダジー「だ…だから言ったんだZE〜〜〜!!!!!!!?
変なのは受け入れるなってYO〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!」


ホワイトちゃん「……!」



スパルティー「…とにかく今は行動を封じる
網を持ってきた これを使うぞ」
ズ…

ブラックちゃん「……ウゥー………ウーー……」
ジリ…ジリ…

ホワイトちゃん「お姉様…………もうやめましょう…はやく元に…」

ブラックちゃん「………ギィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【む!!!!!?】


ギル「スパルティーさん達の方へ突っ込んで行きます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


スパルティー「…ぬぬっ…」

軍服2「ひ…ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「ま…まだ網の準備が〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「…全員伏せい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ブラックちゃん「ッしゃアアァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《飛び掛かるブラックちゃん! スパルティーは手を広げ迎え撃つ!!!!!!》


ゴオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズァンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「ッむゥッ……!!!!!!!!!!!!!!!!」

《スパルティーの肩に傷が!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラックちゃんはそのままスパルティーの背後へと着地し…!!!!!!》


ブラックちゃん「ガオォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「あッ……逃げた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待合室を飛び出してッッ…」

チロリーン「まずいよ…!!!!!!! 出ちゃったよ……!」


ディミリア「スパルティーさん!!!!! 大丈夫ですか!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽわわわわわァァ…

スパルティー「…私は大丈夫だ…
……それより…緊急事態だ…
すぐにネアメ全体に避難と警戒の放送を!!!!!!!!
そして我々はあの子を追うぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



フルフルフルフルフル…
ホワイトちゃん「……お姉様…………お姉様………………」
ガタガタガタガタ…


418 : 名無しさん@避難中 :2017/05/16(火) 22:56:59 aLu83nWQO
―――

チャッチャラッ チャッチャラチャッ チャッチャラッ♪

ルミの声『そこで彼は言ったんだ―――
「お前ってダイオウグソクムシに似てるよな…」…
“そうして動き出す…運命のラブスト――…』


ジリリリリリリリリリリリリリリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビクッ!!!!!!!!
ルミの声『ほゃ!!!!!!!!!?』

ルミの声『あ…あーー…申し訳ありません…
今のは緊急用のサイレンです…
えーっと…一体なにが………………ん?!!

…………ネアメ内定時ラジオ「ハリキって高床式ch」の途中ですが緊急避難のお知らせです!!!!!!
詳細は省きますがとにかくなんかヤバイらしいので 全員“南区”の大ホールへ避難して下さい!!!!!!!!
繰り返します! なんかヤバイらしいのですぐに“南区”の大ホールに避難して下さーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


―――

わーわー ギャーギャー!!!!!!!!!!!!!!!!
わあああああああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 食堂

ミーコ「…何事ですか…?」

ハイゼン「分かりませんけど……はやく逃げた方がいいかもしれません…!
りょ…料理長も!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

刻苦「待てクワ 今お弁当を作るクワワ〜」

ハイゼン「そんな遠足じゃあるまいし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

―――

キャーキャー ワーワー


ズンッ…
ブラックちゃん「ガルゥ!!!!!!!!!!!!!!!! ガウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ガウッ!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

スパルティー「南区に繋がる通路へ重点的に兵を置き南区への侵入を防ぐ!!!!
大体の住人達が南区に避難し終わったら南区への扉を塞ぐぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
我々は無力化部隊としてあの子を追いなんとしても捕らえるぞ!!!!!!!!
ただし彼女に怪我をさせる事は出来るだけ避ける事!!!!!!!!!!!!!!!!」


ざわざわ…

ツバメオー「大丈夫かヨ…
怪我させないこと考えてたら何も出来ないんじゃない?」

ビラコ「でもダメですよう!!!!! 子供をっ!!!!!! 子供を傷つけるのはダメですぅ!!!!!!!!」

もみーの「先生の意見に賛成ですっ!!!!!!」

ウソニ「……麻酔銃が許されるなら簡単な話だったが…
小さい子……それも体を改造された子供に撃つのはリスクが高いな」

エンカ「自身の負傷を厭わず相手を押さえ込む……なら拙者が適任でござろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見つけ次第拙者が優しく抱きしめやるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「絵面が犯罪くさくなるからやめとけ」

ギル「…さて 今ブラックちゃんさんはどこに……」



軍服1「情報入った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
暴走ブラックは現在西の居住区だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ざわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


419 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 00:53:40 fi3WjUHYO
ギル「居住区ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…あそこは隠れる場所が多いでござるぞぉ…」

ツバメオー「てゆーかボクの部屋があるところで暴れられたら困るんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はやく追うヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダダダダダダダダ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!


ディミリア「頼みます………
……あら? ネコさん………
一緒に行かれないのですか?」

ネコ【…あぁ……
我輩はやめておいた方がいいかもしれんからにゃ…】

ディミリア「何故…
あなたの俊敏さはブラックさん相手には強い武器のはず…」

ネコ【…そうかもしれんにゃ……にゃが
我輩にはあの子供は危険かもしれぬ…
少なくとも…暴走している今は】

ディミリア「どういうことでしょう…?」

ネコ【我輩も分からん……にゃが…】


ネコ(先刻…我輩はあの子供に奪われかけた……
我輩を……いや………我輩の……“神格”を…!!!!!!!!!!!!)
ゾォンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 居住区

ツバメオー「あーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ごっちゃあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「これはひどい…」

ウソニ「既にひと暴れされた後のようだな」

ツバメオー「!!! う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!

もみーの「ど…どうしたのツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ツバメオー「ボクの部屋も荒らされてるぅ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクの宝物のホモ同人がめちゃくちゃだヨぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ソイヤッサ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もみーの「きゃっ やらしっ!!!!!!!!!!!!」
ぽっ!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「これはまたぁ…過激なものを集めておるな」

ビラコ「まぁ……男の子同士が裸で一緒に寝て………
青春ですね♪♪」

ウソニ「こんな歪んだ青春ないですよ 先生」

ヤンデル「はやく仕舞えバカっ!!!!!!! つーか捨てろ…!!!!!!
一種の精神兵器だろこれ」

ツバメオー「うっせ!!!!!!!! ボクの趣味に口出しすんなっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「はっはっは! 拙者もこうしてエロ本を部屋に隠しておったものでござる…
女子でもそういうことがあるのでござるな…
おっと…こっちにも一冊…」
ペラ…

【団長と副団長のイケナイ関係② 〜訓練所のヒミツの密会…<3〜】


ピクピクピクピク…
エンカ「……ツ……ツ……ツバ嬢…?
こ…これは自作のようだが……誰がモチーフなのかな…?」

ツバメオー「ちっっ…ちがっっっ……////
それはハイゼンとルミお姉さんの共作のやつッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「………あの2人も“そちら側”でしたか……」
ズーン…


420 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 00:57:33 ZXOTWuJg0
そうなのか…w


421 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 01:18:25 fi3WjUHYO
ウソニ「それで問題のブラックちゃんはどこなんだ」



ワーワー!!!!!!!!

ネアメ兵の声「こっちだー!!!!! 居たぞー!!!!!!!!」

ネアメ兵の声「取り囲め!!!!!!!
うわっ…爪をっ…
え…援軍ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! 援軍求むーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「……むむっ!!!
上の階層から!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「私たちも行くです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザンッ!!!!!!!!


―――…

ネアメ兵「くそぉ〜〜…」


ダダダダダ…
ギル「大丈夫ですか!!!!!!!!!?
ブラックちゃんさんは!!!!!!!!!?」

ネアメ兵「逃げられちまった……っつつ…」

ヤンデル「…怪我を…!」

ネアメ兵「…あぁ……かすり傷だが…
包囲されたあの子が無理矢理突破しようとした時に少し切られた」

ザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ずるいッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……アーいや……既に怪我人とは大変でござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はやく捕まえないと被害がもっと広がるかもしれぬでござる」

ビラコ「ど…どこ行ったですか!!!!!!?」

ネアメ兵「渡り廊下の方……
多分東区に入ったと思うが…
何人か既に向かってる」

ギル「すぐ向かいましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


――― 東区 歓楽通り


ゴォオオオオオオオオオオ………


ツバメオー「ここもすごい荒らされてるヨ」

ウソニ「普段は商店や様々な施設が並ぶ賑わった場所だが
今はまるで廃墟だな」


ザ…
ネアメ兵2「応援か!!!!!!!!!」

ギル「はい!!!!! ブラックちゃんさんはどちらに!!!!!!!?」

ネアメ兵2「ここの区画にやってきてすぐに何人かの兵で捕獲に入ったが……逃げられた
そのまま通りを走っていったが……神出鬼没に現れたり消えたりを繰り返している」

ツバメオー「この辺り隠れる所多いもんねー…」

ネアメ兵2「しかし今は本格的に姿が見えん…
どこへ行ったのか……」



ジリリリリリリリリリリリリリリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ルミの声『緊急連絡!!!! 緊急連絡!!!!!!!
“例の子”が南区で確認されました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
作戦に当たっている人達は大至急南区へ向かってください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「腐女ルミ嬢の放送!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

もみーの「今…南区に居るっていった?」

ヤンデル「…まさか……避難する人達が集まってる南区への道は他よりも厳重に守られてるはず…」

ギル「…分かりませんが…!
とにかく急ぎましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


422 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 01:43:02 fi3WjUHYO
――― 南区…


ザザザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ギルチーム…到着しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………うわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドォオオオオオオオオオオ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うー… う…
うぐぐ……



ギル「………これは……南区に避難した方々…!? まさか…この全員が怪我を!!!!!!!!!!!?」

ネアメ兵3「避難途中だった人達だ
……避難作業の途中だったが……まさかこの場所に現れるとは……不覚…」

エンカ「あぁ本当でござるぞ!!!!!!
警備は何をしていた? この場所への侵入を防ぐのが何よりでござろう!!!!!!!!」

ネアメ兵3「もちろん守っていたさ!!!!!!!! 厳重に!!!!!!!!!!!!!!!!
だがあの子は……突然現れたんだ!!!! この区画に!!!!!!!!
どうやってかあの厳重な警備をくぐり抜けて…!」

ツバメオー「どういうことなんだヨ……
ホムンクルスって壁抜けの技でも使えるのかヨ…」

もみーの「………!」
ジィィ…… キュイイイイ…

ウソニ「何か分かったか もみーの」

もみーの「…うん…! 上を見て!!!!
もしかして…あそこを通ったのかも!!!!!!」
ビシッ!!!!!

ビラコ「うえ?」


ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…むっ!!!! 通気孔が開いて…………!
…まさか…あそこから!!!!!!!!!?」

ツバメオー「そうか!!!!!!!! あの黒はネアメ中に張り巡らされたダクトを通って移動したんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…………なんかこの発言…すごくデジャヴュを感じる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…む…むうぅーー…
こう…なると…移動パターンは無限大……予想がつかぬでござるぞ………」

ヤンデル「……ていうかこの怪我人達は……全部ブラックちゃんが…?」

ネアメ兵3「いや……ブラックちゃんはここに現れたはいいが
人の多さに驚いてすぐにどこかへ消えたんだ
しかし 暴走したブラックちゃんの姿を見た人達が驚いて倒れてしまって…
将棋倒しみたくなってしまってな…
それでこの惨事だよ」

エンカ「そうか………
ブラックちゃんが直接手を出してないのは良かったが…
普通の住人達に怪我人が出た事実は変わらん…
これ以上の事態が起きぬとも限らぬし…一刻もはやくブラックちゃんを見つけるでござる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「えぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「……ブラックちゃん………………」


423 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 02:05:46 fi3WjUHYO
――― その後も大捕物は続いた…

しかしダクトを通り神出鬼没に現れるブラックちゃんに
ネアメの無力化部隊達は常に後手の行動を強いられ…
一向にブラックちゃんを捕らえる事が出来なかったのであった………

その上 こちらからは強引な手が出せないという制約も枷となり…
暴れ回るブラックちゃんにされるがまま…
そうやって怪我人が増えつづけていったのである……



――― そして…

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


ネアメ兵「ぐうぅぅ…」

ネアメ兵「くそっ…」


ディミリア「重傷の方から私の所に来て下さい!!!!!!!!!!!!!!!!」
バタバタ…


スパルティー「……まいったな…」

ギル「まさかここまで怪我人が増えるとは…」

スパルティー「…ギル達でも打破出来ないか…」

ギル「いくらなんでも神出鬼没すぎます…
我々は今のところ相対する機会すらありません」

スパルティー「………どうしたものか…」

ホワイトちゃん「……………」
ガタガタガタ…


軍服1「スパルティー様!!!!! このままじゃラチがあきませんよ!!!!!!!!」

軍服2「怪我をさせるな…という条件が今の状況の足を引っ張ってる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ダジー「そうDAZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
相手は確かにガキかもしれNEー……だがやってることは熊や猪のような害獣さながらDAZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなやつの身を労ってたら被害が広がるばかりDA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「…!」
ビクッ…

ビラコ「そんな!!!!!!!!!!! 何を言うです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
害獣だなんてひどいですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの子はまだ子供ですよう!!!!!!!! 謝って!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「しかし…ビラコさんよ!!!!!?
ここまで被害が出ちまってんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
ただのガキの癇癪じゃ済まされねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「そういう相手にはこっちもガチでかかるしかねーんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵A「そ…そうだ!!!!!!!!このままじゃ解決しない!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵B「捕獲道具だけでなく 武器使用の許可を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵C「ウソニが居るんだ!!!! 銃士隊も投入して狙撃するのが一番だろう!!!!!!!!」

ネアメ兵D「賛成です!!!!!!!!
今すべき最善の策を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ざわざわ…!!!!!!!! ざわざわ…!!!!!!!!


軍服1「スパルティー様!!!! 皆こう言っています!!!!!!!!
この事態ははやく解決しなければ…そのうちネアメ外にまで飛び火する!!!!!!!!
そうなれば魔反会にこの場所がバレる可能性だって…」

スパルティー「…………」

ビラコ「………ダメです………
ダメですよう…………」



ホワイトちゃん「…………………………………」
ガタ…ガタ…


424 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 02:38:26 fi3WjUHYO
ザ……

ホワイトちゃん「…………それだけは………」
よろ…

ビラコ「…ホワイトちゃん…?」


ホワイトちゃん「お願いします………
それだけは………お姉様にひどい事をするのだけは…やめて下さい………」
ぽろぽろぽろぽろ…

ギル「…ホワイトちゃんさん…」

軍服1「だ…だがなぁ
すでに何人も怪我をさせられてるし…
これからも被害が増える一方で…」

ぽろ……
ホワイトちゃん「それでも……どうか……どうか……堪えて欲しいのです…
お姉様を虐めるのだけは……お願いです………やめて………お願いです…」
ぽろ……… ぼろぼろぼろ…
ガクゥゥゥ…

ざわ………

ホワイトちゃん「お姉様がこうなったのは……昔の記憶が呼び起こされたからなんです…
お姉様が呼び起こしたその記憶は……とても嫌な記憶……ひどい記憶……
多くの大人達に取り囲まれ…ありとあらゆる外法を体に刻まれていく記憶……
お姉様は…“生まれる前から”その体を痛め付けられてきたのです…」

ギル「…!!」

ホワイトちゃん「ホムンクルスとしての強靭な肉体があるとはいえ……それがどれだけ苦痛であったか……恐怖であったか…!!!
お姉様は魔反会の…大人の悪意を……その身に受けつづたのです…」
ぼろ…ぼろ…ぼろ……

しーん…

ホワイトちゃん「……それでもいつもお姉様は……私に不安や苦しみを悟られないよう…優しく接してくれて……健気で…………笑顔が眩しくて……
私はその笑顔が苦しかった……こんなに優しいお姉様にだけそんな思いをさせるのが……!
……しかし私達はもう魔反会から解放された……
私はお姉様の笑顔を…やっと温かい気持ちで受け止めることが出来たです…」

スパルティー「……………」

ホワイトちゃん「お願いです………
お姉様にはもう痛い思いを大人から与えらて欲しくないのです………
お姉様を虐めないで下さい……痛い思いをさせないで捕まえてあげて下さい…
迷惑をかけたことは謝ります…
この騒動が終わったら…このネアメを出ていくことを約束します……
だから……だから………私から……温かいお姉様の笑顔をうばわないで……………」
ぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろ………



ゴオオオオオオオオオオオ………

みんな『………………』



ツバメオー「………ギ…ギル……どうするの…」

ビラコ「………センセ…」

エンカ「…スパルティー殿 お主の意見を聞きたい…」



ギル&ディミリア&スパルティー『…………』



ギル「そんなの…答えは決まっています!!!!!!!!」

ディミリア「あなたのお姉さんにひどい事なんてしませんよ…………」

スパルティー「当然だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君も…君のお姉さんも……大事な仲間…家族だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かわいい子供のちょっとやそっとの粗相くらい許すのが…
大人というものだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ホワイトちゃん「…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ビラコ「……!!!! 良かっだでずぅ〜〜〜〜!!!!!!!」
ぶわわ〜〜〜〜!!!!!!!!



チロリーン「おいおめーら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
情けない事言って子供泣かせんなゴルァアアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1&2&ダジー『すんまセッブブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブッシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


425 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 05:57:05 ZXOTWuJg0
ええ人や…


426 : 名無しさん@避難中 :2017/05/17(水) 23:24:00 fi3WjUHYO
ディミリア「ホワイトさん……疲れたでしょう
あとは私達にまかせて休んでらして下さい」

ギル「えぇ!!! ブラックちゃんさんは必ず無傷で保護すると約束しますので!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「……ありがとうございます…
ですが………私も一緒にお姉様を追わせて下さい
……甘えさせてもらってばかりではいられません…私も責任を果たさないと………」



ネアメ兵「報告っ!!!!!! 報告ーっ!!!!!!!!
ブラックちゃんの所在を確認しました!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「!!!!! どこだね!!!!!!!!!!!?」

ネアメ兵「現在は東区にて確認!!!!!!!!!!!!!!!!
食堂です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
現在調理室に篭っていると思われます!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「調理室か…
あそこも通気孔があるから下手に刺激するとすぐに逃げられるな…」

ホワイトちゃん「………調理室…?
何をしているのかわかりますか…?」

ネアメ兵「室内に入り込んでるので伺いしれないが…
音から察するに室内の棚とかを漁ってるようだ」

ホワイトちゃん「……まさか…」



ミーコ「きっとお腹が減っているんだわ」
ザ…


ツバメオー「うぇ?!!!!! 食堂のおばさん!!!!!!?」

刻苦「クワワも居るクワ」

ガキ「ウェ〜〜〜イ!!!!!!!!」

エンカ「おぉ……腐女イゼン嬢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハイゼン「…ふ…腐女イゼン………わ…私ですか?」
ズ〜ン…


ウソニ「避難していたのでは?」

ミーコ「えぇ…事情も分からず南区に避難していたんだけれど…
…さっき様子の違うブラックちゃんが南区に現れて事情を察したわ…
そうしたらいてもたってもいられなくなってしまって……
…子を持つ一人の親として……小さなあの子に何かしてあげられることがないか…と思って来ました
…さっそくお役に立てるみたいですね」


エンカ「どういうことでござる…?
言っておくが今のブラックちゃんは少々危険でござるぞ」

ミーコ「そうかもしれませんけれど
…私はあの子が今…求めているものが分かってしまいました
……ね ホワイトちゃん」

ホワイトちゃん「……はい……
お姉様はきっとお腹が空いたのでしょう……
だから食堂に………」

ミーコ「…前に教えた事を覚えてたのね」
ニコ…



――― 数日前

食堂…


ブラックちゃん「にゅ?」
ギュルルル〜〜〜…

ホワイトちゃん「お姉様…今お腹が鳴りましたか?」

ブラックちゃん「なった! オナカスイタっ!!!!」

ホワイトちゃん「それは困りましたわ…
今食堂はお昼の時間が終わって片付けをされた所ですわ…
お料理はもうやってないですよ」

ブラックちゃん「あーう…」


ミーコ「まぁ かわいいお客さんね?
お腹が空いたのかしら?」

ホワイトちゃん「あ……食堂の…
すみません お姉様が……
でももうランチは終わりましたよね」

ミーコ「そうね…
時間は過ぎちゃったけど…
…こっちにおいで」
ヒョコ…

2人『?』


〜〜〜


ミーコ「こっちの棚にはお野菜…こっちには調味料
ここの冷蔵庫にはお肉やお魚やもぬ毛が入ってるわ」
ゴソゴソ…

ホワイトちゃん「…えっと………あの…」

ミーコ「今度急にお腹が空いたらここに入って何かあるものをつまんで食べなさいな」

ホワイトちゃん「え…いや しかし…」

ミーコ「いいのいいの 子供なんだから!
でも 皆には内緒よ!
私が側に居たら食べたいものを言ってくれてもいいのよ?
ブラックちゃん…あなたは何が好きー?」

ブラックちゃん「かまぼこをシオコショーでいためたやつ!!!!」

ミーコ「あらま! かまぼこ屋のまかないでよくあるやつね!!!
ブラックちゃんは将来かまぼこ屋さんかしら!
今 作ってあげる!!!!!」


ワイワイ… きゃっきゃっ…


―――


427 : 名無しさん@避難中 :2017/05/18(木) 22:41:56 GmpsjsvEO
ミーコ「……『お腹が空いたら調理室に』…………
…私がブラックちゃんに教えたことです」

ビラコ「…うう
あれほど走ったりしたから……それでお腹が減っちゃったですね……
多分疲労もかなり蓄積してるですよ…」

ホワイトちゃん「でも…お姉様がミーコ叔母様の話を思い出してあの部屋に居るということは…
そろそろ精神状態が落ち着いて暴走が収まってるのかもしれませんね…」

ギル「…これは…
ブラックちゃんさんを保護するには今が好機では!?」

スパルティー「そうかもしれんな
しかし方法を考えねばまた逃げられるだけだろう」

ディミリア「これ以上ブラックさんを疲れさせるような事はしたくないですね…」


ミーコ「………やるなら大人らしく…
安心させて受け入れてあげるべきでしょう…」

スパルティー「…ふむ…安心させて…か」

ミーコ「…今の調理室には生の食材しかないのできっとブラックちゃんが満足出来る食べ物はないと思います
そこで これから私がご飯を用意します
それを持っていってあげましょう
優しく接してあげて…ご飯を食べさせてあげれば…きっとブラックちゃんも心を許してくれるでしょう」

ツバメオー「でも…簡単には近づけないんじゃない?
散々大人数で迫ったから… 多分警戒して人が近付くのに敏感になってるヨ」

ミーコ「近付く前から安心させてあげるんですよ
彼女が一番楽しく感じて安心出来る状況を再現してあげるのです…
…ね! ビラコちゃん…」

ビラコ「! ………………!!!!
……分かったです!!!!!!!!!!!!!!!!!
“それ”で行くですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『?』

ざわっ…


428 : 名無しさん@避難中 :2017/05/18(木) 23:36:37 GmpsjsvEO
――― 食堂


カタ… ゴト… ゴソゴソ… ガタガタ…



ギル「奥から音がしますね…
調理室を探ってる最中でしょうか」

スパルティー「…ここで鬼ごっこを最後にしよう…
…しかし…良いのかね? 本当に君達だけで…」


バンッ!!!!!!!!!

ミーコ「はい」

ビラコ「私達でブラックちゃんを受け止めるです!!!!」

ホワイトちゃん「……妹として…お姉様を正しく戻して参ります」

ディミリア「おまかせしますよ…
私達は食堂の外で伺っています…
全てが終わったあと…私達も行きます」

ギル「ビラコさんミーコさんホワイトちゃんさん……頑張ってきます!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「…はいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




――― 調理室


カチャカチャ…
ブラックちゃん「ガウゥー…………」
もしゃもしゃ

《ヤングコーンをかじるブラックちゃん…》

ブラックちゃん「……グルルゥ〜〜〜……………」
ギュルルルルル……………

ブラックちゃん「ガウ………」
ぺたん……





………ガタ… ザッ…ザッ…




ピクッ!!
ブラックちゃん「!!? がうう!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ザッザッザッザッ……



ブラックちゃん「……ウゥ〜…」
じりじり…



ホワイトちゃんの声「………お姉様…! お姉様!!
……ホワイトです…」


ブラックちゃん「ガルルルルルル……………」


ホワイトちゃんの声「お姉様!!!!!!!
いつまで隠れてらっしゃるのですか?
楽しい事がこれからあるというのに」


ブラックちゃん「?」


ホワイトちゃんの声「覚えてらっしゃいますか? 今日は本当は何をするつもりでしたか?
私達は何をしに医療棟に行ったでしょうか?
あの時出来なかった事を……今ここで……」

ビラコ「ブラックちゃん♪ ビラコですよ♪
今から楽しい楽しいご本を読む時間ですよう!!!!
読むご本はもちろん…『チンアナゴシリーズ』ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかもブラックちゃんもまだ読んでない『チンアナゴ×メガネラス』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ブラックちゃん「……!」
ぴくっ…
うずッ……


―――

ホワイトちゃん「お姉様!!!!!!!
チンアナゴ……チンアナゴですよ!!!!!!!!!!!!!!!!
そうです 私達は今日チンアナゴを読み聞かせてもらうためにビラコ姉様に会いに行ったんですよ!!!!!!!!!!!!!!!!
それを聞かないまま…今日が終われますか!!!!!!?」

ビラコ「うふふ♪
今から読みますよ…♪
ブラックちゃんも良かったら 聞いててね…」


429 : 名無しさん@避難中 :2017/05/19(金) 01:00:20 STJ3DxF2O
チンアナゴ × メガネラス
〜C消滅作戦〜

ドオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


1954年…
日本を突如として襲ったチンコの王…“チンアナゴ”…
巨根の権化すぎる怪物に 人間は成す術なくその破壊を見守るしかなかったのである…

それ以後… チンアナゴがもたらした生態系の爆発的な変化により
様々な怪物が生まれ そして日本を襲っていった…
チンアナゴもまた 幾度となく日本を襲ったのである…(週一で)

そして1999年… チンアナゴは再び日本の首都…東京を襲った…

しかし今度ばかりは人間達も違った
日本を襲う様々な怪物との戦いで培った戦闘兵器でチンアナゴを迎え撃つ…

しかし… チンアナゴは強すぎた
これまでたくさんの怪物を屠ってきた兵器すら チンアナゴには効かなかったのである…
チンアナゴは再び首都を蹂躙し破壊尽くした……

この破壊により 東京は首都としての機能を停止…
新たに 島根が日本の首都として遷都された…

それから数年―――
日本の科学者達は『対怪物兵器』ではなく『対チンアナゴ兵器』を作り出すために日夜研究を続けていた…
そうして生まれたのが超絶異次元兵器『ディメンジョンメガネ』である…
これは 巨大な眼鏡に太陽の光を当て、その光の反射であらゆるものを焼き尽くすというものだ…
小型化されたソレは 最終的に宇宙を飛ぶ衛星に積まれ
チンアナゴの汁も届かぬ大気圏の外より攻撃を放つのだ

対チンアナゴ組織『紺DOOM』はディメンジョンメガネの性能実験のため
とある田舎にある廃校をターゲットとしてディメンジョンメガネを放った

実験は成功した
ディメンジョンメガネは木造の廃校舎を日の光だけを使い8時間で焼き尽くしたのだった

これでチンアナゴを倒せる…『対C兵器』の完成だ!!!!!!!!

紺DOOMのメンバーは確信を持ち実験を終了し
その日はスキーをしてボタン鍋を食べた……

しかし… その夜
ディメンジョンメガネで破壊された校舎のあった場所の空間に歪みのようなものが現れた…
それは超エネルギーによって発生した次元の裂け目であった…

…その裂け目よりいでる一匹の羽虫…
それは……


…その実験よりしばらく経ったある日 とある町で怪事件が多発していた…
それは眼鏡をかけた者が体を貪り食われ惨殺される連続殺人事件であった…
だが…とても人間業と思えぬ残虐な所業だった…
そして… 数少ない生存者達は口を揃えてこう言った…

「………トンボの眼鏡は水色眼鏡………」


それから更に数日…
とある地下鉄にて…
ある怪物が乗客を襲った…!
巨大なヤゴのような怪物であった…
ヤゴは眼鏡をかけた人間だけを狙い 惨殺した
大量発生したヤゴの怪物は町を襲い
ビルの屋上に巨大な花を………レ○オンじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

その怪物は『メガネロン』…
古代の巨大トンボ『メガネーラ』の幼体である…
メガネーラは瓶底メガネのような目をしておりとても狂暴な生物だった
繁殖力に優れ 様々な生物をその戦闘力と数の力で蹂躙した太古の支配者…
何故そんなものが現代に?

そう…それは田舎で行われたディメンジョンメガネの実験のせいである
ディメンジョンメガネが作り出した次元の裂け目から… メガネーラが時の壁を越えて現代に現れてしまったのだ

日本は新たな敵… メガネーラの驚異に晒されることとなる…

そして… それを察知したかのように現れたのは… チンアナゴ…!!!!!!

メガネロンから成長したメガネーラの群れは一斉にチンアナゴに襲い掛かる
だが 巨大なメガネーラより遥かに巨大なチンアナゴは文字通り蚊トンボを払うようにメガネーラを蹴散らした…
一気に数を減らすメガネーラ…
しかしメガネーラ達には策があった

群れの中から選出した一匹のメガネーラにエネルギーを集め急成長させ…
最強の決戦怪虫“メガネラス”を生み出し
チンアナゴにぶつけた…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

始まった…史上最強の死闘《デスバトル》!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


430 : 名無しさん@避難中 :2017/05/19(金) 18:55:56 STJ3DxF2O
―――

ビラコ「大変だぁ〜〜!!!!!!!!!!
ついにチンアナゴとメガネラスの最終決戦が始まっちゃったですよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「大丈夫です!!!!!!! チンアナゴは今までどんな強敵も倒してきました!!!!!!!!
今回もきっとメガネラスを倒してくれるはずです!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「でもメガネラスは今までの敵よりずっとずっとず〜〜〜〜っと強いですよぉぉ??
キングキドクラッチやメカチンアナゴやスペースチンアナゴ…あのデストロイヤルミルクティーなんかよりもす〜〜〜〜〜〜〜っごく強いですよぉ〜〜〜〜」

ホワイトちゃん「だっ…大丈夫です!!!!!!!!
私達がチンアナゴを応援しています!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だからきっと勝てます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
がんばれがんばれ!!!!!!!! チンアナゴ!!!!!!!!!!!!!!!!」
わーッ!!!!!!!!!!!!!!!!




ヒョコ…
ブラックちゃん「………ウゥ〜…」
そわそわ…



ビラコ「がぉー!!!!!!!! きゅぴぃー!!!!!!!!
二匹の怪物が組み合うです!!!!!!!! 押し合い押し合い!!!!!!!!
でもメガネラス強い!!!!!!!! 押し合いではチンアナゴに勝るか?!!!!!!」

ホワイトちゃん「押せ!! 押せ!! チンアナゴ!!!!!!!!
もっと深く押し込んで〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「おっ!!!? やっぱり強い!!!!!!!!
チンアナゴ押し返す!!!!!!!! それを見るやメガネラスはチンアナゴから離れて持ち前のスピードでチンアナゴを翻弄です〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴも目で追うのが精一杯!!!!!!!! メガネラスはヒットアンドアウェイで攻撃を加えるです!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「卑怯です!!!!!!!! セーセードードー勝負して下さい!!!!!!!!」



ブラックちゃん「…ガウ!!! ニャグニャグ!」


ビラコ「でもチンアナゴも黙ってませんよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!
自慢の軟体をくねらせ!! ついにメガネラスの胴体に噛み付いた!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「やりました!
必殺のチンアナゴブレス放射で勝ち確です!!!!!!!!」


ブラックちゃん「ガウーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「だけど……アァッ!!!!!!! メガネラスは懐から取り出した眼鏡をチンアナゴにかけちゃった!!!!!!!!!!!
度の強い眼鏡をかけられたチンアナゴはふらついてチンアナゴブレスを外しちゃった!!!!!!!!
その隙にメガネラスは強力な眼鏡のモダンをチンアナゴの目に突き刺したーー!!!!!!!!」
ズンッ!!!!!!!!

ホワイトちゃん「いたーい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「キャーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「更にメガネラスは眼鏡に付着した塵をエネルギー化してぶつけた!!!!!!!!!!!!!!!!
メガネラス必殺の塵芥プラズマショットが炸裂だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴたまらずダーーーーーーーーーーーーーーーーーーゥンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「嫌あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「がうがうがーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


431 : 名無しさん@避難中 :2017/05/19(金) 19:32:50 STJ3DxF2O
ビラコ「倒れるチンアナゴ!!!!!!!! ピクリとも動きません!!!!!!!!
更にメガネラスの追い撃ちです!!!!!!!!!!!!!!!!
巨大なアツアツもんじゃ焼きをチンアナゴにぶちまけまくりますですよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「もうやめてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! チンアナゴにひどいことはーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブラックちゃん「が〜〜〜〜〜〜〜〜〜う〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「チンアナゴ……チン黙………チンだけに…………」
ゴゴゴゴ…

ホワイトちゃん「そん…な…
チンアナゴ負けちゃったんですか…?
無敗のチンアナゴが………そんな……嫌………」
ぽろぽろ…

ブラックちゃん「がうぅ〜〜〜……がうがうがう〜〜〜〜〜…」
ぽろぽろぽろぽろ…

ビラコ「……でも…まだ諦めてはダメですよ!!!!!!!!!!!!!!!!
精一杯応援すればチンアナゴに届くです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大きな声でチンアナゴに呼び掛けるです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頑張れって…負けるなって…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「…!!!! ハイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「ぐる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「せーのっ」

ホワイトちゃん「がんばれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チーーーーンアーーーナゴーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「がうがーうグルルォオオオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! っと見開かれたチンアナゴの目!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴは再び体を使いメガネラスを捕らえました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メガネラスは眼鏡を取り出し再びチンアナゴに掛けますが………しかし今度のチンアナゴは怯みません!!!!!!!!!!!!!!!
体を更に巻き付けてメガネラスの動きを完全に封じます!!!!!!!!!!!!!!!!
そして!!!!!!!! 咆哮とともに!!!!!!!!
渾身のっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『チンアナゴブレスッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドオオオオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メガネラス『ギャ…ギャビィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



ビラコ「燃え尽きるメガネラス!!!!!!!!
勝った!!!!!!!! チンアナゴの大勝利!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ホワイトちゃん「わあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「きゃほーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


432 : 名無しさん@避難中 :2017/05/19(金) 19:55:32 STJ3DxF2O
ホワイトちゃん「やった!!!!!!!! やった!!!!!!!!
お姉様!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴのテーマを歌いましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「ぐる!!! がうがう!!!!!!!!」


ホワイトちゃん「チンコ!!!! チンコ!!!!! チンコとチンアナゴ!!!!!!!!
チンコ!!!! チンコ!!!!! チンコとチンアナゴ!!!!!!!!」

ブラックちゃん「シンゴォ!!!!!!!! シンゴォ!!!!!!!!」

わいわい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「あらあら〜〜? もう終わったつもりですかぁ?」

ホワイトちゃん「えッ!!!? メガネラスは倒したはず…
まだ敵が居るのですか?!!」

ビラコ「あららー? 忘れちゃったですか?
この絵本には…チンアナゴの本当の敵が最初に登場していたですよぉ」

ホワイトちゃん「なッ…?! そ…それは…まさか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「そう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ディメンジョンメガネ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
既に衛星への取り付けが完成していたソレは…メガネラスとの戦いで疲弊しきったチンアナゴへと既に向けられていた―――――」

ホワイトちゃん「そんなッ…そんなのって……あんまりです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンアナゴは人間の敵であるメガネラスを頑張って倒したのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが人間のやり方か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
元々チンアナゴだって人間の愚かな科学(おっさん50人分の汗を煮込んで普通のチンアナゴの水槽に流した)で生み出された悲劇の生物だと言うのに…
それを…こんな…理不尽で身勝手な…………
あんまりだぁぁぁ……………」
ぽろぽろ……

ブラックちゃん「あううううううう…」
ぽろぽろ…

ビラコ「でもなんやかんやでディメンジョンメガネは失敗しチンアナゴは無事帰っていきましたとさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
fin!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ホワイトちゃん「うおおおおおおおッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっつつたァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブラックちゃん「にゃーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「…はいっ
チンアナゴ×メガネラス………おしまい…♪」
パタン…


433 : 名無しさん@避難中 :2017/05/19(金) 23:31:27 STJ3DxF2O
ホワイトちゃん「お姉様!!!!!!!!!!!!! やっぱりチンアナゴはすごかったですね!!!!!!!!!!!!!!!!
楽しかったですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブラックちゃん「うにゅーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

きゃっきゃっ!!!!!

………ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるる…………


ブラックちゃん「……がりゅう?」

ホワイトちゃん「お姉様………お腹が空いたでしょう」

ブラックちゃん「……ぐぁうう」

スンッ…
ブラックちゃん「…がる!?」
ピクッ!


バンッ!!!!!!!!
ミーコ「うふふっ…
もう夕方だからお腹も空くわね……ご飯を作ったわ 食べなさいな」
ほかほか…

ブラックちゃん「きゅー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミーコ「刻苦さんが作ったお弁当と………ほらっ ブラックちゃんの大ー好きな…かまぼこの塩胡椒炒め!」

ブラックちゃん「ガルルルー!!!!!!!!!!」
スッ…

ホワイトちゃん「お姉様…いただきますをしないと」

ブラックちゃん「ガルゥ!!!!!!!!!!!
………ガ……グル……ガルル…ゥウゥ……ィ…………
イ………タダ…キ…………マ…ス…」

ホワイトちゃん「…お姉様…!!!」

ブラックちゃん「………もぐ……もぐ………もぐ…………
おいし…………おいし…い………ホワイトちゃん……も…」
しゅうううう……

ホワイトちゃん「そうですね…お姉様…おいしいですね…!
一緒に…食べましょうね…!!!」
ぽろぽろ…

ミーコ「…楽しい時間はおしまいです
ご飯を食べたら…ゆっくりおやすみなさい………」

ビラコ「……………」
ほ…


―――

ギル「おおぉ…! これはっ…」

スパルティー「…成功だ…! 狂暴なオーラが消えていく!!!!!!!!」

ディミリア「…やりましたっ…!!!!!
ビラコさん…! ミーコさん…! ホワイトさん…!!!」


わあああああっ…!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ブラックちゃん「…くー…くー…」

ホワイトちゃん「……皆様…今日は本当に…ご迷惑をおかけしました…
これほどの騒動…怪我人を出してお咎めなしなんてムシのいい話はないでしょう
どんな罰も受け入れます…」
ス…

スパルティー「言っただろう
子供の粗相を許すのが大人だと
そうして謝罪した時点で君達の罰は済んでいる」

ディミリア「そうです……
怪我人の方々の事も大丈夫です
私の治療で傷痕ひとつ残ってませんしなんなら怪我する前より元気ですよ」

ジュリー「今回の事で今後気をつければいいんだよ」

ホワイトちゃん「…………ごめんなさい…ありがとうございます…!!」
ペコ…

ツバメオー「……まぁボク的にはやったこと全部ナシにするのはどうかと思うけど……
姉のためにあんな泣かれちゃねぇ…」

エンカ「うむ…
君達は拙者達が思った以上につらい目にあっていたのでござるな…
……生まれる前から痛め付けられていたとか……
そんなことが…………この世の中にあるのか………
こんな小さな子達が…」

ホワイトちゃん「………その仕打ちを受けていたのは主にお姉様だけです…
私達は姉妹ですが…生まれた境遇には大きく差があるのです」

ギル「…そういえば以前もそのようなことをおっしゃってましたね
…それは一体…」

ホワイトちゃん「……この機会です…
私達の事を…もっと詳しくお話しましょう…」


ゴオオオオオオオオオオオ…


434 : 名無しさん@避難中 :2017/05/20(土) 00:18:42 f4pZT3lkO
ホワイトちゃん「私達は母体から取り出された双子から生み出されたホムンクルス…ですが
ホムンクルスとして最初に自我を持って目覚めた…つまり
“先に生まれた”のはお姉様が先でした」

ギル「!!
…そういえばネアメに向かう道中でそんなこと言っていましたね…
ブラックちゃんさんの方が一ヶ月はやく生まれたとか…
自分はその時は意味が分からなかったのですが…」


ホワイトちゃん「…私とお姉様は…
“とある目的”で作られたホムンクルスの第一号……言うなればプロトタイプと言える存在でした
私達は双子であることを利用され
それぞれが違うアプローチの製造方法によってホムンクルスにされました
私達2人のうち……お姉様の方法はあまりにも粗悪で悪意ある鬼畜の所業であったといえます…」

ヤンデル「…ど…どういうこと…」

ホワイトちゃん「……先程話したように
お姉様は胎児の状態からあらゆる薬を投与され…その薬の効果を促進させる刺激…例えば電気ショックなどをその身に受けていました
更に…ホムンクルスにする際に使われた他生物の細胞は…
既に人の手が加えられた不純なもので
お姉様の元々の細胞と拒絶反応を示していましたが…そのまま無理矢理埋め込まれてしまいました
そういった悪魔の実験が繰り返され…
私より先に急速に成長したお姉様は自我を持ち…ホムンクルスとして“誕生”しました
それは私が“誕生”するより一ヶ月も早かったのです」

ギル「…! そういうことですか……」

ホワイトちゃん「しかし……誕生したお姉様には科学者達の想定外の不備がありました
本来想定された知能を持ち合わせていなかったのです
本来のホムンクルスは私のように流暢にしゃべったり 大人に近い知能を持つのですが
お姉様は過度な投薬や実験の結果…脳の一部分に傷を負ってしまい見た目相応の知能で留まってしまったのです
科学者達は落胆しましたが それならいっそ…知能を排した徹底的な戦闘型のホムンクルスにしようと
お姉様の体を更に改造し…そして痛め付けました
そんな日々の中でも……お姉様は…
毎日毎日…まだ生まれていない胎児の私を…笑顔で見つめてくれました…」
ギュ…

ブラックちゃん「スー…」

ビラコ「……あうぅ………」


ホワイトちゃん「……そうして私もホムンクルスとして誕生しました…
実験は更に加速しました
私達が生み出された“本当の目的”に向けて…」

サナバー「…なんなのじゃ…?
君達ホムンクルスを使った本当の目的とは…?」

ホワイトちゃん「私達はYSS(エールソレイユシステムズ)と名付けられたホムンクルスですが…
私達を生み出す計画そのものにも…また別の名が付けられています
それこそ…魔反会がホムンクルスを生み出した本当の理由…!
私達を生み出した計画の名前……それは………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



ホワイトちゃん「『ご神体計画』……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私達は魔反会によって人為的に呼び出された“神”の器として用意された存在なのです…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ざわっ…

チロリーン&サナバー&ジュリー『?!!!!!!!!』
ピクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴゴゴゴゴゴ…
ネコ「…なんだと…」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!


435 : 名無しさん@避難中 :2017/05/20(土) 01:01:43 f4pZT3lkO
ツバメオー「な…なんだってーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神ってなんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ホワイトちゃん「そのままです
この世界の人達が奉る神々……
それはこの世界の別の次元に住んでいるらしいのですが
魔反会はそれを呼び出す術を知っているようです」

ツバメオー「本気で言ってんの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
神なんて居るかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぽん…
ネコ【そんな頭から否定するでにゃいよ? ん?
何事も信じるところからが大事なのだよ
な?】
きら〜〜ん…

ツバメオー「なんだお前急に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「この世界に神は実際におる…
わしらは何回も会っておる…
それに……仲間内にもおったぞい…」

チロリーン「ローシンか…
そういやあいつも魔反会に無理矢理こっちの世界に呼ばれたんだっけ?
じゃああいつが入っていた体もホムンクルスだったのかな」

ホワイトちゃん「魔反会のホムンクルスは私達が第一号です
もしかしてそのローシンちゃんというのは………狼の神様ですか?」

ネコ「! ……」

ジュリー「そ…そうだよ! 知ってるのかい?」

ホワイトちゃん「面識はありませんが話には聞いています
魔反会の『特殊研究班』で初期に呼び出された神で…ホムンクルスではない普通の人間の女の子の体に降ろされたらしいですが…
逃亡したとか」

サナバー「うむ…
それでわしらフーリャンチームの一人になったんじゃ」

ホワイトちゃん「魔反会はその事態を重くみたのです
魔反会の戦力増強のために呼び出した神が敵になっては意味がないと…
だから計画を改め…『ご神体計画』を生み出したのです
…自分達が作った器……ホムンクルスに神を降ろせば
その肉体を操ることで神を意のままに使えるのでは…と
そうすれば狼の神のような謀反もなくなります」

ネコ【神秘なる神を人の世の争い道具にしようというのか!!!!!!!!!!!!!!!!
それも人の命を好き勝手操って………まるで自分達が神のまね事をしているようにゃ…魔反会とやらは!!!!!
なんたる傲慢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「なんだヨお前さっきから
お前神の事になると早口になるな」

ネコ【そ……そっ……そんなことないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】


ホワイトちゃん「………
…まぁそんな計画のために生み出された私達でしたが…
さっそく私達のどちらかに神を降ろす話が持ち上がりました
しかし…一度神を降ろされれば……器の中にあった人格も…魂も……降ろされた神のソレに置き換わります
つまり私達の意志…命は使い捨てられるのです…
私達2人の中で……選ばれたのはお姉様でした…」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ざわ…

ホワイトちゃん「…ホムンクルスとしては不完全なお姉様が…最初の使い捨ての器として選ばれました
お姉様に降ろされる神も決まっていました
その神は…
猫の神『ニャルラト・ネコルガルド』です!!!!!!!!」

ドォーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「ブブーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズッコァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


436 : 名無しさん@避難中 :2017/05/20(土) 01:38:40 f4pZT3lkO
ネコ「―――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「猫の神ぃぃぃ??
あんな畜生に神様なんていんのかヨ
どうせザコでしょ…」

ネコ【ツ……ツバメオーちゃん…?
そ…そんな言い方よくないですわよ…?
神様にそんな言い方…ね?】
ワナワナワナワナワナ…プルプル…

ツバメオー「なんだヨお前その喋り方」

ホワイトちゃん「猫の神は動物が神格化された神の中でも力が強い方で
狼の神と共に武勇を馳せた英雄神の一体と聞きます
それほどの強い神なら 戦闘面で特化されたお姉様に合うだろうと選ばれたようです」

ネコ【う…うんそうにゃろうそうにゃろう
猫の神は地上で大きく名を知らしめておるにゃ…】

ホワイトちゃん「そうなる前に私はお姉様を連れて逃げ出しました…
私達の後でもホムンクルスが作られてるなら…猫の神は別のホムンクルスに既に降ろされてるかもしれません」

ネコ【いや多分降ろされてないよ
我輩が言うんだから間違いない…うん…】

ホワイトちゃん「以上が私達の話です」

ギル「なんと…壮絶でありましたね…
それにしても…『ご神体計画』………
神を人間に降ろしていたのは噂に聞いていましたが…そこまで本格的に軍事利用に動いていたとは…」

エンカ「野蛮でござるな!!!!!!!!!!
しかしブラックちゃんもホワイトちゃんも神を降ろされる前に逃げ出せて良かったでござるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それにしても猫の神とは……あまりにもひどいでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もっとマシなものは無かったのでござるか!!!!!!!!!!!!!?」

ネコ【……あの…エンカ君?】

エンカ「猫の神なんてきっとロクなもんでないでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫なんて抜け毛がひどいし気まぐれでござるぞ!!!!!!!!!!!!!?
まぁかわいがる分にはかわいいかもしれんが……戦いに利用するなんてセンスの欠けらも感じぬでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうせ戦いで使うなら猫なんかよりカバとか…」

ネコ【…ちょっと来い貴様…】
ぐい…

エンカ「ほや? ししょおぉー!! どうしたでござる?」

ネコ「憤怒!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザブジャシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「へぶリュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシャアァ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「なんでお前がそんなにキレてるんだヨ」

ネコ【……い…いやまぁその
我輩も一応猫並にゃから………
猫の神にもまぢリスペクトなんで…】
すーん…


437 : 名無しさん@避難中 :2017/05/20(土) 02:02:52 f4pZT3lkO
スパルティー「話は分かった
貴重な情報だ ありがとう…」

ホワイトちゃん「……
私達が魔反会を逃げた後『ご神体計画』がどうなったかは分かりません…
しかし……ホムンクルスが今も作られてるとしたら…
神の名を語る兵がいずれ現れてくるかもしれません
きっと恐ろしく手強い相手でしょう
……もしそんな敵が現れたら…
同じホムンクルスとして私達が………」

スパルティー「やめたまえ
子供の手を借りるほどネアメの兵力は弱くはない
確かに脅威だろうが………存在が分かっていれば対策も取れよう
君達は気にしなくていい…このネアメの住人として心安らかに過ごすといい…」

ホワイトちゃん「………分かりました
…ありがとうございます」

ディミリア「しかし
今後またブラックちゃんが暴走しないように気をつけなければなりませんね
かといって… 遊びたい盛りのブラックちゃんを束縛するのもちょっと…」

ミーコ「ならば私の食堂に置いてあげてはどうでしょう
あそこに居れば私やガキやハイゼンちゃんがいつでも遊び相手になれますし
…もちろんホワイトちゃんも」

ホワイトちゃん「え…」

ビラコ「それナイスアイデーアですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いつも食堂に居るのが分かってれば私も毎日会いに行けるです!!!!!!!!!!!!!!!!
そしたらまた絵本を読んであげられるですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「そ…そんな…しかし邪魔じゃないですか…?
いつもお忙しそうですよ…」

刻苦「クワ
今更子供が増えたってなんの問題もないクワワ
来るクワ来るクワ 滋養と強壮に効くもの食わせるクワ〜〜〜」

ミーコ「刻苦さんもこう言ってるわ いらっしゃいな
でも ちょっとだけお手伝いもしてもらうわよ!」

ホワイトちゃん「…!
……お姉様…」

ブラックちゃん「……むにゃ…むにゃ………にゃう…」
ニコ……

ホワイトちゃん「………はいっ…
…それなら…お言葉に甘えさせてもらいます…!
どうか…よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミーコ「うふふ!!!!!! よろしくね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

刻苦「クワワワワワワワワワワ!!!!!!」

ハイゼン「くすっ…お仕事がまた楽しくなりそうですね!
ガキ君!! お友達が出来て 良かったねー!!!!!!」

ガキ「ふ…ふんーっ
でも女の子じゃなぁ…」

スッ… ギュッ
ホワイトちゃん「ガキさん…お姉様共々…どうぞよろしくお願いしますね」
ペコ… ニコッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぱああああああぁぁ…

ドキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガキ「っ!!!!!!!!? あ………う……うんっ…」
ドキドキ…


わいわい…



エンカ「はっはっは!!!! 憩いの場がまた賑やかになるな」

ギル「ふぅ…丸く収まって良かったです…」

ツバメオー「……気になることも増えたけどねー…」
神とか……




ネコ「…………」



ネコ(……ご神体計画…………魔反会の特殊研究班…………か……)


ゴゴオオオオオオオオオオオ…




――― そのころ


マンツウ「―――」
ぴき〜〜〜ん…


438 : 名無しさん@避難中 :2017/05/20(土) 02:39:37 f4pZT3lkO
――― それから数日後…



ザ… ザ…

ツバメオー「…なに? なに?
急にギルチームの皆を作戦室に召集なんて」

ヤンデル「新しい任務かもな……
それにしても随分と仰々しいけど…」

ビラコ「ギル君は何か聞いていないです?」

ギル「さぁ…
スパルティーさんが練っていた作戦が纏まったとしか聞いてませんね…」

ウソニ「……それにしても相変わらず俺も頭数に加えられてるが
俺は銃士隊と食料調達部隊であって特外部隊ではないとあれほど」

もみーの「お兄ちゃん細かい事言わないの〜〜〜!!」

エンカ「…おや?」


ザ…
チロリーン「よう」

ジュリー「やあ おはよう」

ギル「む? チロリーンさん達も召集を?!」

サナバー「うむ」

エンカ「…これは本格的に…大事が始まる予感でござるなぁ〜〜…」

ツバメオー「あー…また面倒なことになりそうだヨ…」



――― 作戦室


ガチャ…


ギル「ギルチーム ただいま参りました」


スパルティー「ああ ご苦労」

ディミリア「ごめんなさい 急に呼び出して」


ビラコ「わー!!! 先生もー!!!!!?」

エンカ「…ネアメの3リーダー揃い踏みでござるかぁ…
はて今回は一体どんな用件でござるかな…」

スパルティー「まぁ座りたまえ…」


―――

スパルティー「…ワカメ町での戦いのあと 我々は多くの捕虜…魔反会の兵を捕らえた…
その彼等と…ギル達がコトコトで捕らえた特務班の副班長リクリィからもたらされたあらゆる情報は我々の方向性の幅を大きく広げてくれたわけだが…」

ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「リ…リクリィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
リクリィって………あのリクリィちゃんか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
つ…つ…捕まっておったのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「あれ? サナバーさん…リクリィちゃんをご存知で?」

チロリーン「………あっ!!!!
そうか 確かリクリィって…前にサナバーさんをハニートラップに引っ掛けた…」

サナバー「ひ…ひぃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やめて〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それトラウマーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「サナバーさん……リクリィちゃんとそんな関わりがあったんスか…」

ツバメオー「かーっ!!!! 昔からロクでもない女なんだな あいつ…」

※詳しくは『なんとかファイトの残像』あたりをみよう


スパルティー「……いいかね?」


サナバー「あっ…あぁ……すまん…どうぞ……」


スパルティー「…魔反会の捕虜達から得た情報を利用して…
ネアメは本格的に対魔反会の動きに出ようと思うのだ」

ギル「!!! 今まで魔法使いの方々の保護やゲリラ的な活動を主にやっていましたが…
ついにそこから段階を上げて戦っていくと…!!!!!?」

スパルティー「そうだ
……といってもそれ自体今までのゲリラ活動と変わらんが…
今度の作戦では……魔反会の中枢幹部を狙う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

エンカ「中枢幹部!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「うむ……魔反会には『ムーンリングス』なる序列があると聞いただろう
狙うのは…それに名を連ねる一人だ
その者の存在は…これまでネアメにあらゆる面で不利益をもたらしてきた
魔反会と戦っていく上で……その者は最優先で潰すべき脅威といえよう…


ギル「だ…誰です?!!!! それは…!!!!!!!!!!!!?
最優先で倒すべき…その人物とは!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「…………それは……

魔反会・宣伝戦略班班長…メロンピルトだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


439 : 名無しさん@避難中 :2017/05/21(日) 00:22:33 s4E3wdpw0
http://i.imgur.com/cB2mzWo.jpg


440 : 名無しさん@避難中 :2017/05/21(日) 02:08:08 ABpINI.AO
ギル「………!!!!!!!!
メロンピルト………殿…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ざわ…

エンカ「ん〜〜〜〜〜〜〜……あァッ
メッコウ村で会った女狐でござるか」

ヤンデル「……確か……耳障りな言葉で話す奴だったな…」

ツバメオー「げ
メッコウ村の………
あーなんか黒歴史思い出しちゃいそ…」

スパルティー「宣伝戦略班班長のメロンピルト……
君達とも関わりが深いだろう
…そして我々ネアメも…この女には常に苦い思いを味わわされてきた
この女は言葉で人を惑わす才能を持っている
この女が並べ立てる綺麗事めいた詭弁は……不思議と人の心の奥に入り込み…思想すら乱す…
例えば 魔法使いに対して全く敵意を持っていない人物であろうと…
この女に唆されれば……魔法使いへの憎悪が生まれてしまうのだ」

エンカ「うむ………今まで特外部隊として色々な任務に携わっていると…何度もそういう場面を目にしてきたでござる

ある平和な町では…
普通に接すると人当たりの良い人だが
魔法使いの話題を出すと人が変わったように魔法使いを貶めはじめるでござる…
そしてそれは“個人”に留まらず…“町単位”でそうなってしまっていた…!
一つの町の全ての住人が…がアンチ魔法使いに染まっているのでござる…!!!!!
思えば……その裏にはいつも『宣伝戦略班』があった…!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……確かに……
みんな…『下腹部の痛み町』でのことを覚えてるか…?
あそこの人達も……ツバメオーが魔法使いと分かるやいなや…俺達に襲い掛かってきた……」

ギル「覚えています
まるでマインドコントロールされてるようでした……
あれも間違いなく直前にメロンピルト殿の話を聞いていたのでしょう」

もみーの「………お兄ちゃん…
もしかして私たちの生まれた町もそうだったのかな……」

ウソニ「……『反逆のヒーター町』か…
………そうだったのかもな」

もみーの「………」

ギル「…こうして思い出すと…
確かに我々が今まで立ち寄った町や村は…既に宣伝戦略班の手に堕ちてる所ばかりでしたね…」

スパルティー「うむ
他の特外部隊からも同じような話を聞く
……そうやって宣伝戦略班…メロンピルトがアンチ魔法使いを増やすおかげで
魔法使い達の隠れ場所が一つ…また一つと減っていく…」

ディミリア「……むごい話です…
すこし前まで普通に談笑していた人達が……いつの間にか自分を憎む“敵”になってしまう…
…信じていた友人や…果ては家族に裏切られ…魔反会に売り飛ばされる…
そこにどれだけ絶望があるか……」

スパルティー「そして先日ついにネアメにとって大きな危機といえる事態にもなった
……『ワカメ町』での一件だ

あれはワカメ町の魔法使いを迎えに行った特外部隊スケピヨチームが魔反会に捕まったことで起きてしまったのだが
あの時…スケピヨ達を包囲して身動きを封じ…そして魔反会に連絡したのはワカメ町の住人達だった
彼らもまた メロンピルトによるマインドコントロールを受け…
そしてメロンピルトが密かに吹き込んでいた筋書通りに行動していたのだ」

エンカ「……致命的でござるな…」

スパルティー「そうだ
…これ以上…宣伝戦略班の洗脳を許すわけにはいかない
このままでは我々以外の全てが!!!!!! 魔反会の思想に染まってしまうだろう…!!!!!!!!
そうなる前に!!!!!!!! 我々は…
メロンピルト……そして宣伝戦略班を 仕留めるのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


441 : 名無しさん@避難中 :2017/05/21(日) 11:25:51 n1E/gfEs0
ゴクリ…


442 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 00:12:26 aVgZmhj.O
チロリーン「………うーん…
そんなみみっちいやり方の敵がいたのかい
それが分かってたら私様達の力がまだあった時に潰してたのにさ…クソッ!!」
ギリッ

ギル「…まぁ…
メロンピルト殿の教唆術の危うさは前々から魔反会内で噂されていましたが…
それを実際に使い出したのは皆さんが行方不明になった後からですから…仕方ないことです」

サナバー「しかし確かに危険な人材じゃな
先にその者を倒すのはわしも賛成じゃ」

ビラコ「私も…! もうあんな悲しくて怖い気持ちにはなりたくないです…!!!!!」

ツバメオー「倒すにしてもどこに居るか分かんないやつをどうやって倒しに行くの?」

スパルティー「それのことだが……
実は既にメロンピルトの動向は捕捉している」

ギル「なんですと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「随分と手際がいいな…」

スパルティー「情報元は現在捕虜となってる魔反会兵からだ
兵の中にメロンピルトの一ヶ月のスケジュールを目にした者が居たのだ
それによるとメロンピルトは現在まさに『宣伝活動』の最中で
ある地方の町や村を順繰り回ってるとのことだ
その情報を元にネアメから斥候の渡し鳥を派遣したところ
確かにメロンピルトがスケジュール通りに町を移動しているのが確認された」

ギル「そ…それで…今はどこに!!?」

スパルティー「煮干し地方だそうだ
私兵らしき者達を多く従えて団体で行動しているようだ
私兵と言っても どうやらメイク担当やマネージャーや付き人といった取り巻きのような集団らしく
警護の戦闘兵はごく少数らしい」

ツバメオー「マジかヨ
めっちゃカモじゃん…」

スパルティー「あぁ……
カモすぎて逆に怪しい気もするが………しかし」

ギル「…行くべきです!!!!!!!!
メロンピルト殿をここで倒しましょう!!!!!!!!
そのための我々なのでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「うむ
この任務は奇襲作戦となるため少数精鋭での行動が望ましい…
そしてこの作戦をまかせられるのはギルチームしかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「うむ……うむ!!!!!!!!!!!
メッコウ村でも…他の町でも…我々は宣伝戦略班の術中に嵌まるばかりで何一つ反撃出来ずに居た
ここでその決着を付けることが出来るならば………全力で作戦にあたろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「メッコウ村でもまぢムカついたからね〜
ボクも一発殴りたいね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…生前のもみーのの最後の思い出を汚したのは許されないからな…
反逆のヒーター町での借りを返さねばな
やはり今回もギル君達と行動することになりそうだ」


ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ギルチーム いつでも行けます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


443 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 00:51:13 aVgZmhj.O
スパルティー「…心強い
お前達ならそう言ってくれるだろうと思っていた
…決行日追って報告する
それまでゆっくり休んでいてくれ」

ギル「分かりました!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

ざわざわざわ…


ギル「突然の大きな任務でしたね…
…魔反会の班長を相手とした奇襲作戦…
来る時が来た…という感じであります…」

ヤンデル「今から緊張するな……ハァ…」

エンカ「しかし煮干し地方か………
地理的には……まぁ悪くないな
魔反会の支配地域からも離れている
魔反会の基地はあったかな」

ギル「そんなに数はなかったと思います
あったとしても 軍事拠点になるような場所ではないですね…多分」

エンカ「何事もなく班長だけ倒せるといいんだがな
…さて 拙者は決行の日に備えて体を作るか…
では」
ザッザッ…


ビラコ「私も今日から頑張って治癒札量産するです!!!!!!!!」

ディミリア「私もお手伝いしますよ」

ビラコ「わーい!!!!!!!! ありがとうございますですよ!!!!!!!!!!!!!!!!
でもそのまえに食堂のブラックちゃんホワイトちゃんの所に行って絵本読みですよう〜〜〜」
タッタカター!


もみーの「じゃあツっちゃん
私もこれから改造だから
またね♪」

ツバメオー「髪切るみたいな軽いノリで言うな」
ぞーん…


―――

ギル「我々はどうしますかねぇ」

ヤンデル「俺達も訓練所に行くか……」

ツバメオー「…うーん…ていうかちょっと気になるなぁ」

ギル「ん? 何がです? ツバメさん」

ヤンデル「死期か? お前の死期は今日だ…
なぜならお前は俺が今ここで殺」

ツバメオー「なんか今回の話めっちゃ都合良すぎない?
確か捕虜にした魔反会兵からの情報だっけ?
…宣伝戦略班のスケジュールを偶然知ってたとか…
策謀の匂いがプンプンするヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…うーむ
その情報が嘘でないのは確定しているのですが…
確かにちょっと気になるかもしれませんね
…そうだ ちょっと収容所に行ってその方に話を聞いてみましょうか」

ヤンデル「……そうだな………」


ザ…
サナバー「興味深いのう
わしも同行してもいいかのう?」

ギル「サナバーさん!!!!! もちろんですよ
では皆で行きましょう!」



――― 捕虜収容所…

ギル「………ふー
情報をくれた捕虜の方に話を聞きましたが…
特に怪しいところはなかったですね」

サナバー「うむ
しかし宣伝戦略班のスケジュールとやらを見た場所の記憶ががあやふやでハッキリしなかったな

…今の者は全軍統括班か…
全軍統括班と宣伝戦略班が互いに関わり合う機会などあるのか?」

ギル「…毛色が180度違う班ですからね…交流はあまりないと思うんですけど……
…あっ そうだ
じゃあ…あの人に聞いてみましょうか?」

サナバー「あの人?」

ツバメオー「ムッ
嫌な予感が!!」


444 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 01:10:39 aVgZmhj.O
――― 捕虜収容所 特別エリア…


ガチャ…
ギル「こちらです」

サナバー「ほう
収容所の更に奥はこうなっておるのか」

ギル「えぇ…この部屋の牢は前の部屋より更に頑強な作りです」

サナバー「ほう…」
キョロキョロ…


ガシャアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワキミセー「ワキミテェエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アーイエオーイエワキヲミテエエエエエエオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!! バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「なんじゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「目を合わせてはなりません!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ワキミセー「ワキィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ワキワキキィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシャガシャガシャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「…このように この部屋は危険な魔反会の幹部収容しているのです…!!!!」

サナバー「た…確かに危険は危険じゃが…! 今のは…」



??「あらぁ〜〜? なに?
騒がしいわねぇ」



サナバー「…ぬ…ぬぅ?!!!!!!!」
ドキッ!!!!!!!!

ギル「どうもリクリィちゃん
来ましたよ」


パァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リクリィ「きゃーっ!!!!!!!! ギル!!!!!!!!!!!!!!!!
よく来たわね〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…チッ…」

リクリィ「あらぁ〜〜〜…
おチビちゃん…よくも来たわね〜」

ツバメオー「フンッ!!!!!!!!!!!
ギルに甘い声使うなっつってるでしょっ!!!!!!!!!!!!!!!!
このハニトラヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リクリィ「ハニトラ?
なんであなたがそのことを………あら?」


サナバー「――――」
ピシッ… どぎ…まぎ…


リクリィ「…え? あなたはまさか……
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
やだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナくーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
おひさーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ひ……ひ……久しぶりじゃのう………リクリィちゃん…
おべんきッッ……おげっ……お元気そうで…………!!!!!ッ」
ドキドキ…

ヤンデル(気まずそうだ…)


445 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 01:17:22 kkuqiUGc0
これは居心地悪いw


446 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 01:32:55 aVgZmhj.O
リクリィ「えーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
いつ以来かしらーーーーーー?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…あぁ思い出した!!!!!!!!!!!
あの時………秘密基地でサナくんが私を容赦なく切り伏せた時以来ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ニ゙ーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「そ……その節はどうも………」

リクリィ「まぁギル〜〜〜
あなたもうサナくんまで見つけてたのね〜〜〜〜
本当に懐かしい〜〜〜〜…………」



ズイ
リクリィ「サナくぅ〜〜〜〜〜ん お・ね・が・い<3
私をここから出して?<3」
キューン

ツバメオー「何言ってだお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リクリィ「ねーねーお願いお願〜〜〜〜い<3
私とサナくんの仲じゃな〜〜〜〜〜い…
忘れたの? 私とチョメチョメしたあの夜を…」

ぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「いやいやいやいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
してないしてないしてない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんもしてない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

召喚リング『………!!!!!!!!』
ヒュッ…

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「おぶッふぁアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何をするリリス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!

リクリィ「うふふふふ
あれ? 何もなかったかしら」

ギル「リクリィちゃん……思い出話に浸ってる所悪いですけど
少し話したいことがありまして」

リクリィ「え?! なに!!? プロポーズかしら〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ンなわけねーだろバカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!



――― かくかく あしこし ―――


リクリィ「ふぅん……そんなことがねぇ…
あの宣伝戦略班を奇襲……………
…ふふっ 随分と“大きく”出たわね」

ギル「で
その作戦を立案するきっかけとなったのが捕虜の方が見ていたというメロンピルト殿のスケジュールなのですが
全軍統括班の兵がメロンピルト殿のスケジュールを知る機会なんてあるんですかね?」

リクリィ「なるほど……そうね
あるにはあるわね」
バンッ!!!!!!!!

ヤンデル「あるんだ…!」

リクリィ「多分その捕虜
メロンピルトさんのファンだったんじゃない?
魔反会内にはメロンピルトさんのファンクラブとかあるからね」

ギル「ファ…ファンクラブ?!!!!!!」
ドドーン!!!!!!!!


447 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 02:21:31 aVgZmhj.O
ギル「ファ…ファンクラブなんてあったんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リクリィ「そりゃあるでしょ…
魔反会の男はミーハーなヤツ多いから…
ギル あなたもパン筋班のニュンミュン班長のファンクラブ会員だったでしょう?」

ギル「ま…まぁそうですけど…」

リクリィ「メロンピルトさんは女優もやっててかなり有名だから…ファンクラブの会員数も多かったわ
ニュンミュン班長の次くらいには多かったんじゃないかしら」

ヤンデル「……で……ファンだとスケジュールが分かるの…?」

メロンピルト「ファンクラブ会員向け会報とかあるのよ
その捕虜がメロンピルトさんのファンクラブに入ってたとしたら
その会報も見てるはず…
多分そこにメロンピルトさんの今後の予定として…活動スケジュールも載ってたんじゃない?
それをチラッと見て 記憶の端っこに残ってたんでしょう」

ギル「…な…なるほど………そういうことですか…
出所が判明して安心しましたね」

リクリィ「ふふ…安心したって……何を心配してたの?」

ツバメオー「…心配もするでしょ
ボク達が倒したい相手の行動が事細かに分かるスケジュールの情報が急に入ってくるなんてさ…
なんか裏があるんじゃないかと」

リクリィ「…ふーん
おチビちゃんにしてはなかなかいい勘してるじゃない
褒めてあげる」

ツバメオー「な…なんだヨ!!!!!!!」

リクリィ「……まぁ…
今回あなた達がメロンピルトさんのファンを捕虜にしてて…
そいつがメロンピルトさんのスケジュールを知っていた…っていうのはきっと本当に偶然だと思うわ
その捕虜がメロンピルトさんに何か吹き込まれているということはないでしょう

でもね………それでも気をつけた方がいいわよぉ
…あのメロンピルトさんを相手にするならね…」

ギル「ど…どういうことですか?」

リクリィ「かんがえても見なさいよ…
私が教えた魔反会のムーンリングスという序列は…
“戦力”を基準にして決められたもの…
メロンピルトさんはそこに……戦闘系の班でもないのに関わらず名を連ねてるのよ?
……ただの強さではない………あの人が持つのは…恐ろしいまでの強かさ………!
腕っ節は弱いし…一見穏やかそうだけど…
目的のためなら手段を選ばない…!!!!
外道で非道な事も穏やかな笑顔で行える狂気を持ってる…!!!!!!
ふふふ……うちの…特務班の班長も相当なクレイジーサイコだけど…
メロンピルトさんも負けてはいないわ………」
ゴゴゴゴゴゴゴ…

ヤンデル「…………!!」

ツバメオー「…………っ」

ギル「……………」


リクリィ「例え無防備に見えていても………用心することね…
でなきゃ 死んじゃうよぉ
…フフフフフフフフフ……」

ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!

ギル「………
貴重な情報ありがとうございます リクリィちゃん」

リクリィ「………フフフ
なんだかベラベラと話しすぎちゃったわ…
そればかりか敵の心配までしちゃうなんてね…………
今日は………懐かしいサナくんに会えたから気分がいいみたい」

サナバー「そ…そうか?」

リクリィ「うふふふ…またお話しましょお…サナくん…
そうだ………今夜あたりここで2人で…どう?」
ニコォォォ…

ドキィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「あ…あひゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いや…しょれは…!!!! さすがにッ…あの……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あたふたあたふた…

ツバメオー「なに分かりやすいくらいテンパってんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!
これだからチェリーは……」


448 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 23:10:23 /XMQOkSg0
魔反会ファンクラブランキング
http://i.imgur.com/lPJDpuZ.jpg
http://i.imgur.com/ap6Tvup.jpg
http://i.imgur.com/r6U8JA8.jpg


449 : 名無しさん@避難中 :2017/05/22(月) 23:29:20 kkuqiUGc0
フーリャンそれなりにいるのか…w


450 : 名無しさん@避難中 :2017/05/23(火) 00:57:01 CkBFbFNcO
2日後


――― 訓練所


ギル「そいやぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキンッ!!!!!!!!

ヤンデル「たぁー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュギュッ!!!!!!!!


ドゴゴゴゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ギルとヤンデルは実戦さながらの手合わせをしていた!》


ギル「ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「抜き身取りッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グググググググ…
《ヤンデルはギルが振り下ろした剣を両手で挟んで止めた!》

ギリギリギリ…
ギル「………むぅ………!!!!!!!!
…せいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐるるるん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガクッ!!!!!!!!

《ギルは剣を回転させヤンデルの体勢を崩す!!!!!!!!》


ギル「ってェい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ぜやあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドヒュゴォオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




しゅうううううううううううううううううううううううううううう…


ヤンデル「………ム…ぐ…!!!!!!」
ビタァァァァッ…!!!!!!!!

《ヤンデルの喉元にはギルの剣が…!!!》


ギル「……ぬぬぅ…!!」
ビタァァァァッ…!!!!!!!!

《ギルの顎の下にはヤンデルの拳が…!!!!!!!!》


ゴオオオオオオオオオオオ…



すッ…
ギル「………っ……ふぅー…
引き分けですね
これでお互い20戦中5勝5敗10引き分け……ですか…
うーむ 互角ですね…!!!!!!」

ヤンデル「いやぁ……今のは俺の負けかも……
最後俺の方が一瞬行動が遅かった…」

ギル「そうですかね?」


ツバメオー「確かに今のはヤンデルが遅れてたヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今のはギルの勝ち!!!!!!!!!!!!!!!! ヤンデルはザコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…いやツバメさん…本当ですか?
一応審判頼んだんですから公平に頼みますよ」

ツバメオー「公平に決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクのこのハートの入ったおめめでバッチリ見たんだから!!!!!!!!!!!!!!!!
今のは明らかにヤンデルの方が遅かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クソザコが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そもそもここまでギリギリギルとイーブンな戦いだったけど
これが実戦だったらヤンデルお前全負けしてるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルが実戦で使う剣めっちゃ仕掛けあるから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
剣がパッカーンって飛び出したりするからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ギルの仕込み剣まぢクソ卑怯なチートだからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前がここで恥を晒さなかったのはギルが空気読んであのクソ汚いズル剣使わなかったおかげだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルに感謝しとけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『ズルしないでくれてありがとう』って土下座しろ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

ヤンデル「………」

ギル「ツバメさん…両方面を煽るのはやめて下さい」


451 : 名無しさん@避難中 :2017/05/23(火) 01:45:24 CkBFbFNcO
ツバメオー「ていうかここまで20回のバトル見てたけどヤンデルの戦い方下手すぎ
お前常に真ん中の方で戦おうとするでしょ
たまには相手を端っこに誘い込むとか頭使えヨ
例えばお前が壁を背にすれば剣が武器のギルは攻撃の軌道を制限でしょ?」

ヤンデル「ぬ…ぬう…
ツバメのくせにそれっぽいこと言いやがって………」

ギル「なるほど背水の陣を自分のプラスに活用すると…
素晴らしい着眼点ですねツバメさん」

ツバメオー「実際に試してみ?
ほら……ヤンデルがそこの壁を背にして……」

ヤンデル「こうか…?」
ピタ…

ツバメオー「そうそう…
でギルはこうやってブワァ〜〜って切り掛かるじゃん?」

ギル「はい」

ツバメオー「それでこうやっていってこうしてこうして…剣を床に置いて……
それからギルの手をヤンデルの後ろの壁に置いて
そのままヤンデルに接近すれば………」




キラキラキラキラ…


 |  
 | ̄ ̄○
 | ○  \
 | |  |
 | 人 ∧


  壁  ド  ン



ツバメオー「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「真面目にやれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「へんぶーチョッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブスューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ツバメさーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「ハ……ハッ!!!!!
つ…ついにツバメに手を出してしまった………………
………………………気持ちi」

ガアアァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「なにすんだバカデリュウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムガォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「弟のくせに姉に手を出すなんて許されないんだあぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひぎぃぃぃぃぃぃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽかぽかぽかぽか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「お…お前がふざけすぎるからだッ…
そして俺は弟でもお前は姉でもない……!!!!!!!!
い…痛…! 痛い…!!」

ツバメオー「ぶぇえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このこのうぅぅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボココココココ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「わ…わぁわぁ!!!!
二人とも喧嘩は…」



??「仲良さそうだな」



ギル「そ…そんな風に見えますか…………って
…あなたは!!!!!!!!」


452 : 名無しさん@避難中 :2017/05/23(火) 01:46:31 CkBFbFNcO
訂正

×
たまには相手を端っこに誘い込むとか頭使えヨ
例えばお前が壁を背にすれば剣が武器のギルは攻撃の軌道を制限でしょ?」


たまには相手を端っこに誘い込むとか頭使えヨ
例えばお前が壁を背にすれば剣が武器のギルは攻撃の軌道が制限されるでしょ?」


453 : 名無しさん@避難中 :2017/05/23(火) 12:23:09 CkBFbFNcO
《ギル達の前に現れたのは2人の男女!!!!!
そのうちの男は………》


スケピヨ「かわいい兄妹喧嘩じゃねぇか」

ギル「スケピヨさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「あ
ワカメ町で捕まってた歌舞伎顔!!」

スケピヨ「歌舞伎顔…?
…あー まぁ……その節は迷惑をかけた…
そしてありがとうな…
………すまん 今日まで面と向かって礼を言ってなかった」

ギル「いやいや…構いませんよ
こちらも色々忙しくて動き回ってましたし」

ツバメオー「お礼したいなら現なま用意するのが基本だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「お前ちょっと黙ってろ……」

スケピヨ「ははは…現なまはないが 食事なら奢れる
どうだ? これから一緒に食堂でも」

ツバメオー「いや食堂のご飯は無料だから奢るも何も無いじゃん
真面目にやれ!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

ヤンデル「だからお前黙ってろって………」
また殴るぞ…

ギル「ふむ………ちょうどいいご飯刻でありますね
ではせっかくなのでご一緒しましょう!!!」


―――

ブラックちゃん「キョーのテーショクは『青いトーフの冷や奴セット』ダヨー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「どうぞごゆっくり」

ギル「ありがとうございます………お二人とも…給仕さんのお手伝いが板についてきましたね」

ツバメオー「なんで豆腐が青いんだヨ!
…おいしいけど!!!!!!!!!!」
むぐむぐ

カチャ…
スケピヨ「聞いたぞギル
今度とんでもない任務につくらしいな」

ギル「えぇまぁ…
あれ…もう話は広まってます?」

スケピヨ「特外部隊の中ではな
……ついに魔反会の本当の幹部クラスと対峙するわけか…
しかもあの宣伝戦略班…」

ギル「ええ…あの班は無視できない存在です
今ここで…絶対に倒しておかなければ…!」

スケピヨ「……あぁ………
俺達も嫌というほど体験したさ…」

女「……………」

スケピヨ「だからこそ一矢報いてぇ
…………ギル!!!!」

ギル「はい?」

スケピヨ「今回の任務…
このスケピヨも同行させてもらう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「え…えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
どぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お…おい!!! 勝手に決めるなヨ!!!!!」

スケピヨ「一応ちゃんとスパルティー様の了解を取っている」

ヤンデル「…え………じゃあ…
今度の任務はスケピヨチームとの共同作戦…?」

スケピヨ「いや
同行するのは俺だけだ
他のメンバーは違う…」

女「…」


ゴオオオオオオオオオオ…


454 : 名無しさん@避難中 :2017/05/24(水) 01:26:07 ZOQaapfEO
ギル「…そういえば…一緒に居るその方は…
確かスケピヨさんのチームの…」

スケピヨ「あァ
ラクルってんだ
俺のチームの魔法使いだ」
クイ…

ラクル「…」
ぺこ…

ラクル「御どうも…御こうして御お話するのは御初めてですね
御私めは御ラクルと御申します…
御以後御お見知り御置きを…」
シャラララァ〜〜〜〜〜〜ン

ば〜〜〜ん

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1101/170524_003136.jpg

ギル「あ…は…はい どうもよろしく御願いしますです…」

ツバメオー「おいおいおい
これはまたパンチのあるカブいたキャラがやって来たヨ」

スケピヨ「すまんな堅苦しい挨拶で
ラクルのやつは丁寧がすぎてな」

ツバメオー「いや丁寧ってかもう完全に使い方間違えてるだろ…」
ぞ〜〜ん…



ギル「…しかし…
今回の任務に参加するのがスケピヨチームとしてではなくスケピヨさん個人ということは
ラクルさんを始めとしたスケピヨチームの方々は先の騒動での怪我がまだ癒えてないとか…?」

スケピヨ「いや……体の方は問題ねぇんだ すこぶる健康だ」

ツバメオー「じゃあなんで?
中途半端な協力よりチーム同士の共同作戦の方が捗るじゃん」

スケピヨ「……体じゃねぇんだこいつらが癒えてねぇのは…心だ」

ヤンデル「…心…?」

スケピヨ「ワカメ町での出来事で俺達は人間の悪意を見ちまった
人の良さそうな住人達……しかし俺達が魔法使いに接触した途端人が変わっちまった
得物を持って俺達を取り囲んだ時の狂気は忘れられねぇ」

ラクル「…………」

スケピヨ「……あの悪意は宣伝戦略班に埋め込まれた作り物だろうが…
俺達が受けたショックはあまりにもデカすぎた
…ラクルと…他の奴らはあれ以来外の人間と関わることを恐れている」

ギル「…スケピヨさんは大丈夫なのですか…?」

スケピヨ「大丈夫……って事もねェが…
このまま塞いじまっても仕方ねぇ
無理して動いてんのさ」

ギル「そうなんですか…」

スケピヨ「それに……俺も許せねぇんだ…
元の原因を作った宣伝戦略班…メロンピルト…!!!!!
…このトラウマを乗り越えるためにも…俺がこの手で野郎をとっちめねぇとならねぇんだ…!
だから今回の話を知って居てもたってもいられなくなってな…
…すまん 本当ならお前にもすぐ相談すべきだった」

ギル「いえ………相談されるまでもありませんよ…!
スケピヨさんのその強い心が燃えてるのなら…こちらも心強い…!!!!!!!!!
一緒に頑張りましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ…!!!!!!!!

スケピヨ「あァ…! ありがとよ…!
前にも言ったが …ワカメ町で迷惑をかけた分は働くつもりだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回これねぇ仲間の分まで……ネアメに仁義を通させてもらうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

カカンッ!!!!!!!!


455 : 名無しさん@避難中 :2017/05/24(水) 01:33:05 bURNUVEM0
ポッキーwww


456 : 名無しさん@避難中 :2017/05/24(水) 01:53:36 ZOQaapfEO
ツバメオー「いよォ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カブいてるッ!!!!!!!!!!!!!!!! 憎いねェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…かぶきものッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒューッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「…さっきから歌舞伎だのカブいてるだのどういうことだ?」

ツバメオー「その顔で自覚ねーのかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「……こいつの事は気にしなくていいです……」


ラクル「御……
御すみません…御無理を言っておいて…御スケピヨ一人だけしか御手を御貸せず…
御本当は御仲間である私達も御行くべきなのに…」

ギル「いや いいんですよ」

ラクル「…御しかし…御それでも…
…御スケピヨ…御私ももう御大丈夫だから…
御一緒に…」

スケピヨ「ラクル…………いいんだ無理はしなくて」

ギル「そうです 心の傷というものはなかなか癒えるものではありません」

スケピヨ「そうだぞ………
不安定な心で任務に当たればどこかで大きなミスに繋がる…
それにお前の体にまた何かあったらどうする
お前はしばらくネアメで安静にしてろ
俺は心配で言ってるんだ…分かるだろう?」

ラクル「………御うん…」
ギュ…


じぃ………
ツバメオー「………………おや…おや…
…おやおやおやおやおやおやぁぁぁ? これは…おややぁ〜〜〜?
この2人…怪しいゾ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
出来てる系〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??
コレもん(小指)がコレもん(親指)で…コレ(小指と親指がくっつく)系ですか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドドーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラクル「御………っ/////」

ヤンデル「ツバメ…………失礼だぞ………」

スケピヨ「……コレかどうかはともかく………
俺とラクルは10年来の付き合いでな」

ギル「そうなんですか? ネアメ以前からですか…」

スケピヨ「あァ…俺とラクルは同じ劇団に所属してたんだ
で……魔反会の魔法使い狩りが始まったもんだから…避難するラクルと一緒にネアメに…な」

ヤンデル「げ…劇団……
二人とも役者さんだったのか………」

ギル「それは初耳ですね!
どんな演劇を?!」

ツバメオー「歌舞伎だろ!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対歌舞伎だろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「俺とラクルの十八番といやァ…
『ロミオとジュリエット』だな」

ズコォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「歌舞伎だろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らどう見ても歌舞伎だろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『ロミオとジュリエット』って顔じゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『団三郎とお菊』だろ絶対ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どどーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「だからさっきから歌舞伎ってなんのことだよ!!!!!!!!
最近の若者がそんなもんやるわけねぇだろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「だからその顔に自覚持てってヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


457 : 名無しさん@避難中 :2017/05/24(水) 02:14:24 ZOQaapfEO
ラクル「御私も御スケピヨも……御演劇に御命を御かけてたんです
………御それなのに御私は御スケピヨに御悪い事を御してしまいました
…御本来なら御関係ない御スケピヨまで御演劇から御離れさせる御結果になってしまって…
御本当なら御私だけ御ネアメに御行けばいいだけなのに…御巻き込んでしまいました」

スケピヨ「言うな
俺が選んだ結果だぜ
お前がいねぇ演劇なんてつまらねぇ!
お前と並んで立る舞台こそ…俺にとっちゃ最高の居場所なんだ
だからこのネアメも…俺にとって最高で大切な居場所さ…」
キラーン+

ラクル「御スケピヨ…」

ツバメオー「か〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
熱いねェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメで自由恋愛謳歌しやがってヨぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高尚ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「そういうツバメオーも
ギルと付き合ってんじゃないのか?」

ツバメオー「ナメるなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「よよィッブバリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「てめーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どこ情報ヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どこでそんな噂が立ってたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「ジュリー殿が……」

ツバメオー「あの骨野郎永久凍土に封印してやろうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「スケピヨさん」

スケピヨ「な…なんだ…」

ギル「勘弁して下さい」
キリッ…

ツバメオー「なんだとテメェコノヤローーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギャッグシャアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ハンバーGood!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュッ!!!!!!!!


マンツウ「ツビーと付き合ってるのは俺だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「凍れーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パキャアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「ぎゃああああああッッ――――――」



わーわー ギャーギャー


458 : 名無しさん@避難中 :2017/05/25(木) 00:27:57 6JWjgghYO
――― そして…

次の日…

作戦室



ゴオオオオオオオオオオオ…

ヤンデル「ついに召集か………ここで正式に任務を言い渡されるんだな…」

ギル「えぇ
それにしても…………」

ツバメオー「なに?」

ギル「ここに来るまで ネアメ全体がものものしかったですね
我々の任務以外に何かあるのでしょうか」

ヤンデル「…そういえばマンツウが朝に俺とツバメの部屋の前でお決まりのモーニング囁きをしなかったな…
あいつも忙しいのか…」

ツバメオー「あぁ無かったの
だからいつにも増して快眠出来たと思った」

ギル「……毎日そんなことしてたんですね……マンツウさん…」


スケピヨ「…よう…」

ギル「あぁスケピヨさん
では今回はよろしくお願いします」

スケピヨ「あぁ…こちらこそよろしく頼むよ
お前達の後に遅れないよう頑張るぜ
ギル隊長」

ギル「た…隊長って…」

スケピヨ「ははは!!!!!! そりゃあ今回はお前の下につくんだ
よそ者だからって横柄にチームに加わったりしねぇよ
つーわけで…なんでも従うからどんどん命令してくれな!!!」
バシバシッ!!!!!!!

ギル「い…いやぁ…あんま自分命令とかは得意じゃなくて…」
じゅーん…

ツバメオー「その歌舞伎の人に今回の任務仕切ってもらったがいいんじゃないの」


エンカ「おぉ! 本当に居た!!!! スケピヨ殿!!!!!!」

スケピヨ「エンカ殿…あんたみたいな勇敢な戦士と肩を並べて戦えて光栄だ
よろしく頼む」

エンカ「はっはっは!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁせっかく同じチームに入るんだからそう肩の力入れずにやろうな!!!!!!?
せっかくだからもっとフランクに接するでござる!!!!!
…よし!!!! では拙者はスケピヨ殿をこれから……スケさんと呼ぶでござる!!!!!!!!!!!!!!!!
だからスケさんも拙者を好きに呼べ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーン!!!!!!!!

スケピヨ「ス…スケさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そ…そうか……
じゃあ………俺がスケさんと来たら……カクさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一緒に頑張ろうぜカクさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「うぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメのスケさんカクさん誕生だァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「おいおい! じゃあご老公は誰なんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」


サナバー「わしじゃよ」
スイ…


ギル「ぬわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「実は今回はわしも同行することになってな
スパルティー殿から頼まれた」

ギル「えッ!!!! そうなんスか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


459 : 名無しさん@避難中 :2017/05/25(木) 01:02:28 6JWjgghYO
ギル「サナバーさんもこの任務に…とは初耳でした…
じゃあジュリーさんやチロリーンさんも?」

サナバー「いや3人の中からはわしだけじゃよ
この任務で…わしにしか出来ぬ役割があってな…それで選ばれたんじゃが………
なんじゃギル お主の耳に入ってなかったのか?」

ギル「は…はい…」

ツバメオー「なんでネアメのリーダーのくせにハブられてるんだヨお前」

サナバー「そうか……まぁスパルティー殿も忙しく調整していたからのう
伝えられなかったのじゃろう
まぁ話はこのあと詳しくされるんじゃ 詳細を知るならその時でもよかろう」

ギル「そ…そうですね
しかしサナバーさんが来てくれるなら心強いです」

サナバー「なに……期待するな
力が万全じゃない今…戦闘面ではたいして役に立たんじゃろうが…
迷惑はかけぬようにするわい…」

エンカ「おぉー!!!!!!!! サナバー殿………ご老公!!!!!!!!!!!!!!!!
ご老公が加わったでござるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
となると次は…」

スケピヨ「印籠!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「そうだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
印籠だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここまで来たら印籠まで揃えるべきだーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…誰か印籠を持った者は!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「居るわけねーだろ」

スケピヨ「陰毛ならあるが…」

ツバメオー「下ネタやめろ」


もみーの「何かお探しですかー?」

ツバメオー「もみーの!!!!」

エンカ「おぉもみーの嬢…
実は印籠を探していてな…
どこかで見てないでござるか?」

もみーの「印籠なら…………ここにあります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぬぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーのは服の片側を脱ぎ 右肩をあらわにした!!!!!!!!》

もみーの「ひかえおろォーーーー!!!!!!! ひかえおろォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
この印籠吹雪……散らせるもんなら散らしてみろィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーのの右肩に 印籠吹雪の入れ墨が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドォーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ&スケピヨ『ハハァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ぺこァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ごっちゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
ごっちゃになってるヨもみーの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ザ…
ウソニ「ふむ
今回の改造とアップデートで新たに入れた『入れ墨生成機能』がさっそく役に立っているな」

ツバメオー「いやだから!!!!!!!!!!!!!!!!
そういう謎機能をもみーのに付けるなヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


460 : 名無しさん@避難中 :2017/05/25(木) 20:12:59 6JWjgghYO
エンカ「さて…ここまでで…出揃ったのは…」


ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「かっかっかっ…………こんな感じかのう」
【ご老公 サナバー】

ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「しずまれしずまれェェェい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【カクさん エンカ】

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「ご老公の御前である……頭が高ァい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【スケさん スケピヨ】

じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「この印籠吹雪が目に入ら糠!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひかえおろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
【印籠 もみーの】

チャ〜〜〜♪ チャララ〜〜〜〜♪ チャララ〜〜〜ラ〜〜〜〜〜♪(ポン…ポンポンポンポンポンポンポンっ!!!!)

ギル&ヤンデル『ハ…ハハァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ペコァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「なにやってだお前ら」



スケピヨ「…ふぅ!!
しかしスケさんカクさんご老公印籠ときたら……他の皆にもなにかしらの役を与えてやらないと不公平じゃないか?」

エンカ「確かにな
よし…拙者達が決めてあげるでござる」

ツバメオー「いや別に不公平に感じないからいいですけど」

エンカ「…まずはギルでござるな…
…スケさんはどう思う…」

スケピヨ「あァ……ギルは………そうだな…」

エンカ&スケピヨ『うっかりギルべぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ビッシ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「うっかり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「スケさんもそう思うでござるかァ?!!!!!!!!!!!!!
やっぱなー!!!!!!!! やっぱギルはうっかり枠でござるよなァ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「あァ!!!!! 一目見た時からピンと来てたぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
『あ、こいつはうっかりだわ』ってな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「実際ギルはうっかりしてる時があるでござるからなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
うっかり枠にはぴったりでござるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヨッ!!!!! うっかりギルべぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

ずずーん…
ギル「よ…喜んでいいのか微妙すぎですが!!!!!」
【うっかりギルべぇ ギル】

もみーの「お兄ちゃんは?」

エンカ「ウソニ君はあれでござろう……あの…颯爽と現れご老公一行に力を貸すクールな仲間…」

スケピヨ「風車………いや……
近代ナイズさせたら……そうだな」

エンカ「『ヘッドショットのウソニ』……でどうだ?」


ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニ「俺のヘッドショットが火を吹くぞ」
【ヘッドショットのウソニ ウソニ】


ツバメオー「元ネタは基本不殺だろ!!!!!!!!
ヘッドショットで殺してんじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!
ていうかお兄さんも微妙にノリノリだし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


461 : 名無しさん@避難中 :2017/05/25(木) 20:39:27 6JWjgghYO
エンカ「さて………」

ヤンデル「お…俺は…!!!? 俺はなんだ…!!!!!!?」

ツバメオー「なんだヨヤンデル!!!!!!!! お前めっちゃ気になってんじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ヤンデルさんは時代劇が好きですからね」


ツバメオー「……じゃ じゃあ…一応ボクも聞いとくけど………
…ま…ボクの役と言ったらアレでしょ
こっちも影ながらご老公をサポートして 時には色仕掛けで敵を欺いて情報を盗み取るくノ一…」

エンカ「いや ツバ嬢は悪代官に搾取される村の村娘…といったところでござるな」

スケピヨ「ヤンデルはその兄…
病弱で最後は結局悪代官に殺される役だな」

ヤンデル「…!!」
ガガーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「モブじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ツバ嬢は村娘役とか絶対似合うと思うぞ
素朴な感じで髪型も三つ編みみたいなおさげにして……」

スケピヨ「あぁ ツバメオーは三つ編み似合いそうだな」

エンカ「確かに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見てみたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバ嬢の三つ編み見てみたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アソーレ見ってみったい!!!!!!!!!!!!!!!! 見ってみったい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パン!!!!!!!! パン!!!!!!!!
チラッチラッ

ツバメオー「しねーーーーーーーーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
露骨に催促してんじゃねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!


462 : 名無しさん@避難中 :2017/05/25(木) 21:59:51 6JWjgghYO
??「楽しそうな事をしてるですね♪」


エンカ「…! この声は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



チャ〜〜ラ〜〜〜〜〜ン………♪


??「ひとぉ〜つ… 人のよ、生パンティをすすり…
ふたぁ〜つ… 不埒な淫行三昧…
みぃ〜っつ… 醜い変態を 退治てくれよう天狗ァ侍ィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

カカカンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「でっ出たーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天狗侍だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「必殺の鉛筆殺法が出るぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「全然関係ないやつ出たヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


ビラコ「今日は急に呼ばれたから何だろって思ってたですけど もしかして 演劇の催しものです?♪」

ギル「…い…いや…これはノリでやってただけで全然関係ないです…」

ツバメオー「例の任務みたいだヨ…お姉さん」

ビラコ「あら〜
そうなんですか? 頑張るです!」

スケピヨ「よう ビラコちゃん
今回の任務は俺も一緒にやることになったんだ」

ビラコ「あら〜 スケP君??
そうなんです?
じゃあよろしくですよ♪」

ヤンデル「…………ビラコちゃん……スケP君………」

スケピヨ「ん? あぁ…ビラコちゃんと俺は同い年(25歳)でな…
んでここ最近はよくラクルと一緒に色々世話になっててな…それでまぁ割と親しくやってんだ」

ツバメオー「ふーん…………」

ビラコ「うふふ
スケP君 ラクちゃんは元気です?」

スケピヨ「ん……まぁ変わらずだよ」

ビラコ「そうですか…
…ラクちゃん…心のケアも大切ですけど…今は体の事をもっと大切にしてあげてですよ
ラクちゃんの体は…今が一番大事な……」

スケピヨ「も…もちろんだよ
だからラクルは今回はここに残って安静に……」

ギル「…?」



ザッ……




ウソニ「…おっと
スパルティー殿とディミリア先生がいらした…
そろそろか」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


463 : 名無しさん@避難中 :2017/05/26(金) 01:30:28 VyW3Ck2QO
スパルティー「なんだか楽しそうだな
外まで声が聞こえていたぞ」

ギル「あ…すっ…すみませんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ディミリア「いえいえ
リラックスすることはいいことです……そう話していたんですよ」

スパルティー「うむ…長い任務になりそうだからな……
さて…本題に入る…
…先日話した『メロンピルト奇襲作戦』を今日開始し…
その実行部隊を…正式にギルチームにまかせる」

ギル「はい!!!!!」

スパルティー「そして今回の任務にはギルチーム外からスケピヨが助っ人に加わる…
その事は既に知っているだろう
……しかしもう一人の助っ人……サナバー殿についてだ
彼の加入は急遽決まった
何故かと言うとだが…今回の作戦…多少だが最初の予定と少し変える」

ヤンデル「…どういうことですか…?」

スパルティー「今回の任務は実行部隊のギルチーム“のみ”を現地へ派遣して我々はネアメで焼肉パーティーをするつもりだったが…
それを変更して私を含めた何人かの兵で隊を編成してお前達の後を追うことにした」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「!!!!!!!!?」

ツバメオー「え!!!!? なんで!!!!!?
奇襲は少数精鋭じゃなかった!!!!!? なんでそんな大所帯にー!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「一度に出発するわけじゃないぞ
ギル達がネアメを発ったした後に 我々もいくつかに分けて時間差で出発するのだ
そして…奇襲作戦を実行するのは当初の予定通りギル達“のみ”だ」

ウソニ「………後方で待機してるということか? なんのために…」

スパルティー「念のためだ
ギル……最初の作戦会議の後…お前が報告して来ただろう」

ギル「…! ああ…リクリィちゃんに聞いたことですか…
『メロンピルト殿には用心しろ』…と」

スパルティー「そうだ…
…向こうにこちらの思惑が悟られる事は万一にもあるはずはないが…
しかし………私も今回のこの好機は出来過ぎている気がするのだ…
…かと言ってもこの機を逃すわけにもいかない…
だからこそ予定通り奇襲作戦を実行しつつも…
“予定外”を想定してそれに対する備えを強化すべきだと考えたのだ」

エンカ「予定外とは…例えば」

スパルティー「…煮干し地方の魔反会の支配度はまだ少ないとはいえ…秘密裏に何を作っているのか分からない
もしかしたらお前達が魔反会の何かしらの罠にハマる可能性が無いとも言えない
もしそうなった時に…後方で待機する我々が出撃し救出に向かう」

ギル「…なるほど……
しかし…スパルティーさん達はどこに待機しているのです?」

スパルティー「煮干し地方の手前の“肉地方”には旧ネアメがアジトとして使っていた廃ダンスホール『ミートホール』がある
我々はそこに待機し
焼肉パーティーをする」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「どんだけ焼肉パーティーしてーんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…ネアメから兵も出撃するとなると…
幹部一人を潰すのにかなり大規模な任務になるな…
…まぁ…備えあれば憂いなし…か」

スパルティー「何事もなく済めばそれでいい
しかし…もし“何事”かがあれば……
我々が相手にする幹部クラスは1人や2人じゃ済まないだろうがな…」

ゴゴゴゴゴゴゴ…


464 : 名無しさん@避難中 :2017/05/26(金) 02:14:22 VyW3Ck2QO
スパルティー「一応言っておくが今回ネアメから出す兵はそこまで多くない
ワカメ町での戦いで出撃した兵の半分くらいの人数になるだろう」

ギル「十分……心強いです」

エンカ「うむ
後ろに仲間が居ると思えば…こちらも思い切りやれるでござるな」

ツバメオー「…で…
このデカチンコお兄さんがボク達に同行する理由はなんなんだヨ
戦いになるならボク…この人より筋肉お姉さんの方が頼りになると思うんだけど」

サナバー「……頼りにならんですまんな…」
ずーん…

ディミリア「サナバーさんは連絡要員ですよ
もし任務中のギルさん達の身に何かあったとしても……スパルティーさん達にSOSを伝える手段が無ければ意味がありません」

ウソニ「彼は連絡手段を持っているのか」

ディミリア「はい
…“テレパス”…そういう魔法があります
それを使うのです」

ツバメオー「テレパス…?」

サナバー「古典的な念波魔法じゃよ
魔力の周波数を合わせて飛ばすことで特定の人物と遠く離れた場所から会話が出来る便利な魔法じゃ
といっても使うのは久々じゃがのう…
『うんこ小説』以来じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「そんな魔法があるのかヨ
でもそれって その念波を受け取る魔法使いが要るんじゃない?
もちろんそいつもテレパス使えなきゃダメなんでしょ
誰かいたの?」

ディミリア「私は使えるんですが……
私はここを離れる事が出来ません
なので…私の代わりに…」

スパルティー「マンツウがその役を勤めることになった」

ヤンデル「マ…マンツウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
どーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「マ…マンツウさんがそんなすごい魔法を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「テレパス自体は古いものではあるが別にそこまですごいものではないが…
テレパスを教える時間は1日〜2日しか無かったからのう」
その期間の中では…まぁ彼が1番飲み込みが早かったんじゃよ」

ツバメオー「はあ あいつがねぇ……意外だヨ…」

ギル「マンツウさんも必死で鍛練を積んでましたからね
それが身を結んだんですよ すごいじゃないですか」


スパルティー「……というわけだ
サナバー殿は連絡係…何かあればサナバー殿からマンツウへテレパス…
それが確認されしだい我々が急行する!!!!!!!!!!!!!!!!
……何事もなく終わることを祈るがな…!」

ゴォォォ…



スパルティー「…作戦の変更については以上だ
…他に何か質問は? 何もなければ出発の準備に入る…」


ビラコ「はいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピシッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「なんだね? ビラコ君」

ビラコ「はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私も焼肉パーティーしたいです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピーン!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『ズコー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ツバメオー「そこかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!で〜〜〜〜ん…」



スパルティー「…もちろん任務が終われば振る舞うさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
焼肉パーティーじゃなくて…焼野菜パーティーになるかもしれぬがな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「自分らで肉食い尽くす満々じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


465 : 名無しさん@避難中 :2017/05/27(土) 01:15:32 Wfa/RzycO
――― そして…


ギル「皆さん では出発します
ネアメの出口に向かいましょう」


―――

ざわざわざわ…


ヤンデル「…相変わらずネアメ中が騒がしいな…
さっきは分からなかったけど…これ皆も出撃の準備をしてるんだな…」


チロリーン「そろそろ出発かい?」

ジュリー「サナバーも一緒かい
来て早々大役じゃないか」

サナバー「うむ……まぁ今出来る事をやってくるぞい」

ビラコ「二人はお留守番です?」

チロリーン「いや 他の人達と一緒に後発だよ」

ツバメオー「筋肉お姉さんがこっちに居た方が奇襲もマッハで終わったかもしれないのにさ」

チロリーン「筋肉言うな
……スパルティーさんにも奇襲実行組にと推されたが 私様が断ったよ
『奇襲』ってのはどうにも苦手でね…
慣れない事をやって逆に迷惑をかけちまっちゃ悪いからやめたんだよ」

サナバー「確かにチロリーンちゃんは奇襲というガラじゃないのう」

ジュリー「正々堂々やるタイプだね」

チロリーン「そういうこと
まぁなんかあればすぐに駆け付けるよ」

ジュリー「俺も一緒にね」

ツバメオー「骨の人は別にいいんじゃない?」

ジュリー「ひどいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギ〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!


466 : 名無しさん@避難中 :2017/05/27(土) 23:29:29 Wfa/RzycO
―――

ギル「ん?」



ダジー「うっぼォォアアアアアアオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺はここを離れねーZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「なんでだよダジー!!!!!!!! お前も俺達と一緒に後発組だろ!!!!!!!!!!
さっさと準備しろよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ダジー「嫌DAーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺はここに残るNDAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう怖い思いはしたくNEーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「せっかくトリオとして馴染んでトリニティアタックを磨いて来たのにここに来て尻込みすんなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ダジー「ミートホールは嫌な思い出があるんDAーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
縁起でもなさすぎて俺は絶対行きたくねーZE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

※『なんとかファイト文』あたり参照

軍服1「おいおい…こうなったら引きずってでも…!」

ダジー「い…いやだーーッ!!!!!!!! お…おママァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ…

軍服2「な…泣くなよ!!!!!!!!」

ムイ「……ん…? 待って
確か昨日来た通達だと…私達はここで待機のはずだよ」

ダジー「なんだと…?」
ピタ…

軍服1「…なん…」

軍服2「…だと…?」

ダジー「………」



                __
       _,,ィ=、    ,ィ=ニ――`-、
     /'               `ヽ、
    ,/                    \
   /  __          ィニ===-、    \
    /:;;;;::::下        イ:::;ィニヽ:::::::ヽ
    /:::(●) ! i       !' ((●))  :i!
    :::::`ー' , _,-         ` ̄    !
    `ー '"          ヽ、__,,
        ハ  -、
          〉   `
       /
       /~⌒ヽ
     ( r' ̄^ヽ、               「とりあえず離してもらえます? 俺関係ないみたいなんで」
      く ̄ ̄ ̄`
      ` ー―-、

↑ダジー



軍服1「こっ…こいつ…」



                __
       _,,ィ=、    ,ィ=ニ――`-、
     /'               `ヽ、
    ,/                    \
   /  __          ィニ===-、    \
    /:;;;;::::下        イ:::;ィニヽ:::::::ヽ
    /:::(●) ! i       !' ((●))  :i!
    :::::`ー' , _,-         ` ̄    !
    `ー '"          ヽ、__,,
        ハ  -、
          〉   `
       /
       /~⌒ヽ
     ( r' ̄^ヽ、               「んじゃ俺はここで留守るんでキミタチ任務頑張りな?」
      く ̄ ̄ ̄`
      ` ー―-、


軍服2「ぐ…」


ザ…
ギル「ダジーさん…
留守番とはいいますが それはつまり大部分の兵力が抜けるこのネアメを“守る”ということなんですよ…?
もし自分達がいない間にネアメに何かあったら…ダジーさんが先頭に立って戦わなければなりませんよ」


ダジー「………」




ダジー「やぁぁぁぁだああああああああああああ俺も任務行ぐゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばぁぁぁん!!!!!!!!

軍服2「うっせー!!!!!!!! お前はお望み通りここに残ってろ!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!



ツバメオー「なにやってんだこいつら」


467 : 名無しさん@避難中 :2017/05/27(土) 23:30:41 ZU7zGzZE0
うざいwww


468 : 名無しさん@避難中 :2017/05/28(日) 00:18:20 OPo71ZQsO
―――

マンツウ「ツビ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ツバメオー「うわぁ来ちゃった」


ザザザーッ!!!!!!!!
マンツウ「ツビィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ついに俺の初陣が来ちゃったぞォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかもスパルティーさんから直々の指名だあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ついに俺の実力が認められたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さすがにツビーも俺に惚れただろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???」

ビキビキ…
ツバメオー「…」
ス…

ヤンデル「待て今日は凍らすな 任務に響く…」

ビラコ「マン君すごいです♪ ずっと頑張ってたですもんね♪」

マンツウ「そりゃそうっスよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺はツビーと肩を並べて戦うために何ヶ月も毎日何時間とこの魔力と体を鍛えたんすよ!!!!!!!!!!!!!!!!
その成果がやっと身を結んだ!!!!!!!! 感無量ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニパー!!!!!!!!

ウソニ「といってもテレパスという魔法を受けるだけの役割だろう
十分立派だが」

マンツウ「いやいやいや……まぁそりゃ それが1番の役割っすけど
もちろん何かあったら俺も前線で戦うんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「マンツウさん……戦えるんですか?」

マンツウ「あー?」



ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビタッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「!!」

《マンツウは取り出した槍をギルの目の前で止めた!》

マンツウ「これはスパルティーさんが直接見繕ってくれた槍……その名も『LOVEツバメの一番槍<3(下ネタ)』だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!


ブチッ!!!!!!!! パキョッ…ビキッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「##############################」
イラァァァ…

ヤンデル「抑えろ…ツバメ…
せめて殴る程度で留めろ…!!!!」


マンツウ「へへ…
こいつも何ヶ月も掛かって身につけた俺の武器だ…!
槍なら俺だってネアメの中じゃ名手さ!!!!!!!!」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ほー
まぁなかなかのものじゃないか」

マンツウ「そうでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから何があっても俺がすぐに来てこの槍でツビーを守ってやるからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを楽しみにしながら任務失敗しろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「いやまぁ任務は頑張って成功させますけど」

マンツウ「…………そりゃ………それが一番だけどな…
でも……俺もやっと…ツビーと同じところに立てる資格を貰えたんだ…
だからそこで少しくらいいいところ見せたいんだ…
…でもまぁ…今回いいとこ見せれなかったとしても…次…! またその次がある…!
俺はいつか絶対大活躍して…いつか必ずツビーの隣に立って戦うんだ!!!!!!
待ってろよ!!!!!!!! ツビー!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

ツバメオー「……はぁ…
ボクはお前とは隣になりたくないけどさ………
…ま 怪我しないようにしろヨ」
ドキッ…
マンツウ「…え!? ツビーが俺の心配を…?
これは…」


「怪我すんなヨ」

「お前の事が大切だから怪我してほしくない」

「好き」

「戦いが終わったら結婚してほしい」



マンツウ「……つまり………今の言葉はツビーからの愛の告白!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?????」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ブチィアアアアッ!!!!!!!!
ツバメオー「フゴォーッ!!!!!!!! フゴォォォーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキィィィィィ!!!!!!!!

ヤンデル「ドードー!!!!!!!! ツバメドードー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


469 : 名無しさん@避難中 :2017/05/28(日) 00:54:23 OPo71ZQsO
マンツウ「………冗談はさておいて…だ
頑張れよ…ツバメ……皆も」

ツバメオー「ボクはいつも頑張ってんだヨ」

ヤンデル「…言われるまでもない…」

マンツウ「……
…お前も!!!!!!」

ギル「自分ですか?」

マンツウ「任務の成否はリーダーのお前にかかってんだ!!!!!!
中途半端であやふやな指示とかするなよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「もちろんであります
……喝をありがとうございます」

マンツウ「…ふんっ!!!
…まぁ…ネアメ皆が頼ってるお前だ…がツビーが信じて付いて言ってるお前だ…
今更余計な心配もないけどな…!」

ギル「…マンツウさん…」
じ〜〜ん…

マンツウ「…じゃ…じゃあな………
…そうだ!! ツビー!!!!!!! お前にこれを…」
ごそ……パチ…

《マンツウはでかいカーラーみたいな髪留めを外した》

マンツウ「出撃に備えてこれから髪を切るんだ
今まで使ってたこの髪留め……持っててくれ…」

ツバメオー「え なんで
いらねんだけど…」

マンツウ「なんでって………お守り代わりだよよおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを俺だと思って自分の髪に使ったりナメたり嗅いだりしてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハァハァ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「捨てようかな」

マンツウ「…そして!!!!!!!!!!!!!!!!
もし俺の身になにかあって……俺が死んでしまったら…
俺の形見として………大切に側に置いて
ツビー自身は生涯独身を貫いて俺の事を一生思っていてくれ…」
キラキラキラ…

ツバメオー「ヤンデル こういうのは破砕ゴミでいいんだっけ?」

ヤンデル「本気で捨てようとするな……」
ズーン……


470 : 名無しさん@避難中 :2017/05/28(日) 02:21:36 OPo71ZQsO
――― 出口に向かうまでの間…


ミーコ「刻苦さんからお弁当…どうぞ」

ハイゼン「帰ったらまたパーティー出来るように準備してますね!」

ガキ「兄ちゃん達頑張ってよ!!!!!!!!!!!」

ホワイトちゃん「ガキさん
この後またガキさんのお勉強に付き合いますよ」
クイ

ブラックちゃん「ガキー! アソボォアソボォ!」
ぐいぐい

ガキ「…僕も(恋の)戦い…頑張るからさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キラーン+



ルミ「皆さんが帰還した時の一面は既に作ってあるんです
『英雄ギルチーム、魔反会幹部を撃破す!!!!!!!!』
…これに決まりです! これしかありません!!!」



ジョージ「ンピッコロロwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(私達ペトロは後発の兵達と共に参ります)」

ラッキー「ヒヒン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(マスター…困った時はいつでもお呼びを!!!!!!!!)」



毛太郎「もぬ〜〜ん」

ツバメオー「毛太郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「な…なんですかこの怪物!!!!?
…ウッ…! なんだか頭が…!」
フラ…

ヤンデル「…い…一体誰が犠牲に…」



――― 出口付近

スケピヨ「ふぅ
やっと着いた…ここに来るまでに何人もの人に呼び掛けられたな
さすがネアメの英雄…ギルチームだな」

ギル「そ…そんなことないですよ…
我々は目立つだけです…」

スケピヨ「いや お前達のチーム全体の人徳さ……実績もあるしな…
…大した事してない俺達のチームなんて
任務前に『いってみよー!!!!!』って掛け声あげても2、3人くらいからしか『おー』って棒返事しか帰ってこねぇぜ
ジュラル星人かよ」

ビラコ「…あら…スケPくん
でも今日は…大切な人達がスケPくんの見送りに来てくれたですよ」

スケピヨ「ん?」



ザ…
ラクル「御スケピヨ…」

右乳首「リーダー!!!!!!」

左乳首「スケピヨ!!!!!!!!!」


エンカ「おぉ…スケピヨチームの面々でござる…」

スケピヨ「ラクル!! 左乳首!! 右乳首!!
……はは…そうか
今回はお前達も見送り側に回るんだな…
変な気分だ」

左乳首「おいらと右乳首は後発兵として任務に参加する!!!!!!!!
本当はおいらもそっちで戦いたかったがな…!」

右乳首「リーダー!!!! 俺達がいなくて大丈夫か!!!!!!!?
リーダーは俺と左乳首が支えてあげないと危なっかしいんだ!!!!!!!
この前なんてよそ見してマンホールに落ちたりなんかして……おっちょこちょいなんだリーダーは!!!!!!」

スケピヨ「バ…バッキャロ!!!!!!! ギル達の前で恥ずかしいこと言うなっ!!!!!!!!!
俺は大丈夫に決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!
むしろお前らが心配だ…俺がいなくてもテンパらずにやれよ!!!!!!!」

左乳首「へへっ…バカにすんな!!!!!!!」

右乳首「リーダーも……チンポジを1分毎に直す癖を控えろよっ!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「バ…バ…バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前はいつも一言恥ずかしい情報が余計なんだよ…!!!!!!!!!
大丈夫だっつってんだろっ!!!!!!!!!!!」
チンチン…クイッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「言った側から直してるじゃねーか」


471 : 名無しさん@避難中 :2017/05/28(日) 21:40:59 OPo71ZQsO
ラクル「御スケピヨ…」

スケピヨ「…行ってくるぜ」



ギュ…
ラクル「…………」

スケピヨ「………ラクル……
………………」
ギュッ…


エンカ「Hyu〜〜〜〜♪」



ラクル「…御必ず…御帰ってきてね…
御待ってるから…御私達……御待ってるから…」

スケピヨ「…あぁよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すぐ終わらせる………そしていつもお決まりの…
『任務カンリョー汚職事件ンンン〜〜〜〜〜ホォォアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』…とネアメ中に轟く声で凱旋してくるさ…!」
キラァァァ…!!!!!!!

ツバメオー「絶対にやめた方がいいだろそのお決まり…」


ラクル「………御いってらっしゃい……」


ゴォォォ……………



―――

スケピヨ「…………っ」

エンカ「…スケさん 泣いていいのでござるよ」

スケピヨ「…カ…カクさん…何言ってやがる…!!!!!
なんで…泣く必要があるんだよ…!
…あいつらが大袈裟すぎて驚いただけさ…
あれじゃあまるで俺が死にに行くみたいな扱いだ…
……ったく!!! あんな問題児ばかりのチーム残して死ねるかってんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな任務さっさとカタしてこのネアメに…また帰ろうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「えぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


――― ネアメ・ルート…出口前


スパルティー「来たか…準備は?」

ギル「万全です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「OK…
この出口を出たら作戦はスタートだ
お前達が出発した5時間後に後発組も出発する
後発組は5つの隊に分け30分ごとに順次立つ予定だ
そしてミートホールへ…
ギル達は真っすぐ煮干し地方へ向かうのだ
移動にはペトロ車を用意した」

ディミリア「渡し鳥からの直前の情報によると現在メロンピルトは煮干し地方の七味村に滞在中とのことです
ペトロ車を使えば煮干し地方までは約2日…
その日数とメロンピルトのスケジュールを照らし合わせると…
ギルさん達は煮干し地方の『砂糖1さじみりん少々薄口醤油は適量町』へ向かえばメロンピルトとちょうどはち会えるはずです」

ギル「『砂糖1さじみりん少々薄口醤油は適量町』……」

ツバメオー「2日かぁ…
長いようで短いな…」

スパルティー「奇襲の細かい作戦はそちらにまかせる
……必ず仕留めろ!!!」

ギル「…了解であります…!」


サナバー「…おっと…そうじゃ
これを渡しておくかのう」
ペラ…

ディミリア「これは…サナバーさんのテレパス番号ですね」

ツバメオー「テレパス番号?」

サナバー「テレパス魔法にはそれぞれ使う個人によって数桁の個体認識番号が割り振られるのじゃ
ちなみにわしのテレパス魔法の番号は007-930441(クソジジイ)じゃ」

ツバメオー「携帯かよ…」

サナバー「ディミリアさんの方にテレパスする状況があるやもしれぬからな
一応教えておくぞい」

ディミリア「そうですね
なら私も…私のテレパス番号を渡しておきます
私の番号は…007-008190455290(おっぱいくれよココにくれ)…です
…昔の番号だから恥ずかしいです…」

ツバメオー「思春期の頃の悩みが想像出来るな……」


472 : 名無しさん@避難中 :2017/05/28(日) 22:10:01 pQJVyjow0
変えられないのかw


473 : 名無しさん@避難中 :2017/05/29(月) 00:22:15 kxFjLRysO
サイ「サナバーひゃんいらっしゃいまひゅか?」

サナバー「おぉサイ殿」

サイ「サナバーひゃん……ではあなたの言った通りにしますがよいですか?」

サナバー「うむ 頼むぞい」

サイ「わかりまひら
それにつけて…コレの…コレは…どうやって…… 」

サナバー「うむ…それは…こうして…あぁして…」


エンカ「サナバー殿が幼女(風)となにかしらの密会をしている」

ウソニ「端から見ると事案だな」

ビラコ「なーんですか?」

サナバー「あぁ…実はのう
わしの持ってるリリスをサイ殿に少し預けようとな」

ヤンデル「なんでですか…?」

サナバー「これもまぁ…もしものタメじゃよ
何かあってもリリスを戦力として使ってもらえるようにな」

ツバメオー「それおかしくない?
魔獣と契約した魔法使いが離れてたら召喚出来ないでしょ…」

サナバー「本来ならそうじゃが
ちぃとばかし細工をしてな…
一度かぎりだがわしが居なくても召喚出来るようにしておいた」

サイ「なかなか面白い事をお考えになりまひゅ
そんな方法は今まで考えたことがなかったえす」

ギル「気になりますね…どんな方法でしょう」

ツバメオー「はーん
ボクは大体想像つくなぁ
……でもあの魔獣……言う事聞くぅ?」

サナバー「問題はそこじゃ…」
どよ〜ん…

ヤンデル「それ結構な大問題じゃ…;」


サナバー「……おぅいリリス!!!!!!!!!
そういうわけじゃがわしがおらんでもちゃんとサイ殿の言う事を聞いてやるんじゃぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

召喚リング「………」
シュッ

ドッゴォオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「おッぶぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「絶対納得してねーだろこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

しゅううう…
サナバー「…い…いや…この殴られ心地は…
『仕方ないな〜…その代わり土産買って来いよぉ〜』っていう了承を意味する攻撃じゃ」

ツバメオー「本当かヨそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
都合よく解釈してるだけでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

M缶の中のミキニーの声「ツバメオー」

ツバメオー「む!? なんだヨ!」

M缶の中のミキニーの声「リリスが
『土産はちんすこうにしろ』だって」

ツバメオー「本当に伝わってた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

サナバー「ふふ…何度リリスから殴る蹴るの暴行を受けてきたと思っている…
その時の暴力の感じでリリスの言いたいことがなんとなく分かるようになったんじゃ」

ヤンデル「…関係がいびつすぎる…;」


ミキニーの声「ツバメオー」

ツバメオー「なんだヨ」

ミキニーの声「私は漫湖湿地センターで売ってるCCレモンがいい」

ツバメオー「うるせー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなもんはねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!


474 : 名無しさん@避難中 :2017/05/29(月) 01:48:47 kxFjLRysO
――― 埒が無くなりいつまで経っても出発出来そうになかったので
ギル達は半ば強引にネアメから追い出された…
任務がはじまった!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…まずはどこかの物陰に隠れてるペトロ車と合流しなければ…
…あ ペトロ車の正確な場所を聞いていなかった…」

スケピヨ「おいおい いきなりうっかりギルべえの本領発揮かい!
一回戻るか?」



ネコ【ペトロ達ならあそこの林の中にいるにゃ】

スケピヨ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「本当ですか?! ありがとうございます…助かりました!!!!!!!!」

ネコ【しっかりしろよ】
のっしのっし…


スケピヨ「……ァ………オッ…………うぇ!!!!!?」
ど〜〜〜〜ん…


ビラコ「にゃんこちゃん今日は削り節持って来たです♪」

ネコ【ビラコは気が利くにゃあ〜〜】
しゃむしゃむ…

エンカ「…あっ!!!! ビラビラ嬢と被った〜!!!!!
拙者も削り節を用意していたのでござるが…」

ネコ【お前の削り節はいらんがお前を削り節にならしてやろうにゃお
こっち来い】

ヤンデル「……ネコ……この前お前に習った足音がしない移動術についてだけど…」

ネコ【にゃむ
あとで見てやる
削り節を食い終わるまで待てにゃん】

ツバメオー「ていうかお前…この時期抜け毛酷いなっ!!!!!!!
さっきからお前の後ろ歩いてるとお前の毛が鼻をそよぐヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【仕方がないにゃお
我輩は猫並に毛が抜ける…我慢しろにゃあ】

もみーの「あ!! この前の改造で毛吸いクリーナー機能付けたの!!!!!
使ってみるー!?」


わいわい… わいのわいの…
きゃっきゃ……



スケピヨ「…?!!! !!!!!?
………………??! ……!?」

ポン…
ウソニ「………受け入れろ」
キラッ…

スケピヨ「!!!! ………
………………………………………」


《スケピヨはこの後ネコに言及することはなかった…》


475 : 名無しさん@避難中 :2017/06/01(木) 12:17:18 yuVZ4ms6O
ペトロ「モッヒーwwwwwwwwwwwwwww」


ギル「こちらのペトロ車ですね…
今回は奇襲作戦なので目立たないように車の配色がシックな色合いとなってます」

ツバメオー「ペトロの存在感が目立ちすぎてて意味ねーだろ…」


―――

ゴトトン…… ガタン… ゴトトン……


ギル「しばらくこれに揺られての旅です
奇襲の作戦も道中話し合うとして…とりあえず体を休めましょう」

エンカ「体を休めるか………よし」
ス…


スケピヨ「…フゥー…」
トスン……キッ…

ギル「スケピヨさん 顔が強張っていますよ…
道中はまだ長いのです リラックスしましょう」

スケピヨ「あ…あぁそうだな……
やっぱワカメ町での事を思い出すと顔に出ちまってな…
あと…ギルチームに混じっての任務は緊張しちまう」

ヤンデル「な…なんで…」

スケピヨ「そりゃお前らはネアメの顔だからな
イヤミじゃねーぜ? 俺はお前達を尊敬してるんだぜ…
少しでもお前達のチームの一員に見合う活躍をしねーとな」

ツバメオー「ネアメの顔とかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまりボクはアイドルってことか…」

スケピヨ「いや そこまでは言ってない…」

ヤンデル「調子にのるなよツバメ………」

スケピヨ「あんまり自覚はねーみたいだがお前らはすげーんだぜ
魔反会の完全包囲からの救出と脱出劇……魔反会基地の壊滅……それから大魔女フーリャンの仲間達を次々ネアメに呼び戻してるのもそうだし……
……ワカメ町での戦いでも…一番戦果を出したのはお前達だ…
ネアメの特外部隊でもお前らほど過酷な任務をこなしてきたやつらはいねぇ…
ギルチームの全員が間違いなく英雄だ」

ギル「え…auだなんてそんな〜〜〜〜〜〜っ/////
じ…自分S○ftBank派ですし…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドキドキ

ツバメオー「よく分かってるな 伊達に歌舞伎顔してないヨ」
どやり…

スケピヨ「考えてみればそうそうたる面子だぜお前らは
ギルとヤンデルとツバメオーは俺よりまだ全然若いのに幾多もの修羅場を超えてるだろう…
そして…カクさん…エンカさんなんてネアメの中でもトップクラスの漢…
誇り高い連合騎士団の一員でもあるし……ネアメの戦士達の憧れの的…」
チラ…




ネコ【おにゃらルァアーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これかァ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! これが欲しいのか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ハァーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! それでござるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もっともっと拙者を的にしてェーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プシュー!!!!!!!!



スケピヨ「…………
ビラコちゃんは医療隊でも優秀…ディミリアさんの右腕の癒し系…」
チラ…




オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙オ゙ン゙…
ビラコ「天上御座天狗神何卒地愚民願浄化給此度百祈我詩宇宙全土捧此身此命全尽誓響雷鼓可愛次元果無量大数世末救世慈悲光照焼肉定食末法後世界良導給善人悲観悪法消滅世界平野猫大好悪人全員地獄行朝昼晩便秘定期三千世界天地想像人夢想境地煩悩滅除一億円欲」
ブツブツブツブツブツブツ…………




スケピヨ「……………
…ウソニは特外部隊ではないが 銃士隊一番の銃の腕と どんな任務も嫌な顔せずやり切るクールさは本当に頼りに…」




ウソニ「ここか? ここがいいのか?」
クリクリクリクリクリクリクリクリクリ…

もみーの「お…おへそーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おへそおへそおへそ…おへそそーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハァハァ…

↑メンテナンス中



スケピヨ「…………………」
ズ〜〜〜〜ン…

ツバメオー「目に見えて落胆してるじゃねーか!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


476 : 名無しさん@避難中 :2017/06/01(木) 19:43:16 yuVZ4ms6O
スケピヨ「い…いや落胆したわけじゃないけど…
なんか見ちゃいけない一面を見ちゃった気がして驚いたんだ…」

ギル「…み…皆さんちょっとリラックスしすぎてるみたいですね…
ま…まぁやるときはやる方々なんで…」

サナバー「ふぉふぉ
人から尊敬されるような人物でも同じ人間じゃ
普段から完璧を装える者などおらん
しかしそこが魅力的だと感じる時もある…
ギル達もそんな感じじゃな
わしを助けに颯爽と現れた時はとても頼もしかったぞい…
しかしどこか抜けてる…そこに何か…安心感があったわい」

ギル「そ…そうスかね…
しかし…自分の目から見るとサナバーさん達…フーリャン様と仲間達の方々はとても完璧に見えましたよ」

サナバー「そんなことはない
わしもチロリーンちゃんも他の者達も…英雄と持て囃される事もあるが…やはり皆完璧ではない…
…しかし皆 魅力的な仲間じゃった…」

ツバメオー「…大魔女フーリャンも完璧じゃなかったっての?
あの魔法使いの頂点も…」

サナバー「うむ
あいつは強大な魔力を持ち…強かった……しかし

自分勝手で人を労る心を知らず寧ろ人をいたぶる事に悦を感じるドSじゃ
そういう性格だからかつては世界で殺戮を繰り返しフーリャンが殺した人の数は億は下らん…
最近は丸くなったとはいえやはり常識を一切持ち合わせておらぬから付き合うのも大変じゃ…
挨拶をするとウンコ魔法で返しお礼を言うと照れ隠しでウンコを投げつける…
少し助けてやるとバツが悪そうにウンコを飲ませるし…
そしてちょっとでも機嫌を損ねると大変じゃ……もしあやつを本気で怒らせたら…
大地が埋め尽くされるレベルのウンコ魔法を乱発して更にあらん限りの超絶魔法で破壊の限りを尽くし
それで死んだ人達をウンコの下に埋めるんじゃ…
あいつはそんなやつじゃ…」

ツバメオー「いやもうそれ完璧とか完璧じゃないとか以前に人としてどうしようもないレベルの外道だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「………でもそこが………?」


サナバー「……魅力的なんじゃァ〜〜〜〜っ…!」
くゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「イカれてんなお前」


477 : 名無しさん@避難中 :2017/06/02(金) 00:22:50 AcjZZT2cO
ネアメを出発して数時間経った頃…


ガタンガタンガタン…… ガゴォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「な…なんです!!!!!!!!?」

ヤンデル「…きゅ…急停止した…?!」

ウソニ「どうかしたのか ペトロは」

ネコ【…人の気配がするにゃあ…
誰かがこのペトロ車の前に立ち塞がったようにゃお…】

スケピヨ「なに…!!」



――― 外

ぞろぞろぞろ…

頭「おうおうおうーーーー!!!!!!!!!!
こんな荒れ地で車走らすとは無用心だなァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ自業自得ってやつだァァ!!!!!!!! とりあえず物置いてけェ!!!!!!!!!!!!!!!!
さもないと……これもんだぞォ〜〜〜????」
スラァァァァ…


―――

エンカ「…得物を取り出したでござる…穏やかではないな」

ビラコ「魔反会の傭兵さんですかね?」

スケピヨ「…そういう感じには見えねぇな………あの身なりは…ただの盗賊か」

ツバメオー「今の時代に盗賊とか居るのかヨ…」


―――

頭「…くくく…反応がねぇ〜なぁ〜〜
車ン中で怯えてやがるな?!!!!!
だったら賢明に判断する事だなァ!!!!!!!!
お前達が大人しく物を置いて行けば命は見逃してやる!!!!!!!!
俺達が求めるものは……それは……
パンティーだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女の子のパンティーを寄越ォせェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ノーパンの場合はブルルルァァァアアアアッッでも可ァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その場合ミニスカ画像も添えてくれると尚義!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ツバメオー「なんだこの要求!!!!!!!!!!!」

エンカ「どうやらエロ盗賊団だったようでござる…
どうする…? ここは穏便に済ますためにも…
女性陣のパンティーを献上しては…?
ついでにノーパンミニスカ写真も差し出しては…?
拙者がカメラマンになろう」
キッリリ…!

ツバメオー「却下に決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「なら私が……3Dプリンター機能を使って私のパンツを量産して渡せば…」

ウソニ「ダメだ 俺が許さん」


スケピヨ「…ふぅー…しゃあねぇ」
ザッ

エンカ「スケさん…?
まさか自分のパンティーを…?!!」

スケピヨ「ナわけないだろーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺が蹴散らしてくる」

ギル「…ならば自分達も」

スケピヨ「いや…俺に行かせてくれ
……お前達の実力は知ってるが 俺の実力は皆知らねぇだろ?
……せっかくの機会なんで少しばかりプロモーションさせてくれよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


478 : 名無しさん@避難中 :2017/06/02(金) 00:47:23 AcjZZT2cO
ガタンッ…!



頭「お?」


ズンッ…
スケピヨ「おいてめぇら 通行の邪魔すんじゃねーぜ」


頭「ァあああ!!!!!? 野郎ォーーーー!!!!!!!!?
野郎に用はねェ!!!!!!!! 俺達は女の子…女の子のパンティーに用がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女の子を出せェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「生憎不在でねぇ」

頭「っ〜〜〜く〜〜〜〜…ハズレかァ!!!!!!!!!!!!!!!!
だったら金目の物を置いていきやがれ…!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「いや…生憎…
お前らみたいな薄汚い連中に渡せるようなガラクタは持ち合わせてないんでねェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!

頭「ヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺せェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

盗賊達『ヒャホォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ジャキジャキジャキジャキ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

エンカ「相手は全員剣か…
大方なまくらに違いないでござろうが…さすがに数が多すぎるでござるな
スケさんは大丈夫か………」

サナバー「あの自信……腕には自信があるのじゃろうが」

ギル「…そりゃ特外部隊のリーダーですからね…!
スケピヨさんも実力者には違いないでしょう…
しかしその戦闘スタイルは……ちゃんと見たことがありませんね…」

ヤンデル「武器はなんだろう…」



―――

頭「へへへ…多勢に無勢…なぶり殺しダァ…」

スケピヨ「舐めるなよ 俺は一人で多勢……一騎当百だぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴソ… バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズシィン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

頭「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


《スケピヨは巨大な銃器を2つ取り出した!!!!!!!!》


―――

ギル「あ…あれは!!!!?」

ウソニ「…対戦車バズーカ『Q-Neo8』……
基本的に車に取り付けて扱う超重量砲だ
それを両手に1つずつ持つとは…
スケピヨ殿は見た目の印象よりかなり力持ちのようだな」

ツバメオー「つーかどこから出したんだヨ」

エンカ「うぅむ!!!!! あの武器ならば…確かに一人でも多勢と言えるな!!!!!!!!!!!!!!!!
剣ばかりの相手には一方的に有利だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

ズオオオオォ…!!!!!!

頭「て…てめぇ……そんなものをぶっ放す気か…!?」

スケピヨ「あぁ…………行くぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「ハイパーバズーカ殴り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッカァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

盗賊達『うぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドゴゴー!!!!!!!!!!!!!!!!



頭「ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殴るンかーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


479 : 名無しさん@避難中 :2017/06/02(金) 01:05:12 AcjZZT2cO
スケピヨ「おらーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バゴバゴォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズッゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


盗賊達『ぎゃはーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



―――

ツバメオー「予想外の使い方してるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブー!!!!!!!!

ビラコ「すごーい!」

ヤンデル「………バズーカを……こん棒がわりに…;」

ウソニ「……破天荒だな…」

エンカ「やるな!!!!!!!! スケさんめ!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

ドカドカ!!!!!!!! バギョッ!!!!!!!!
カキ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!


頭「な…なんだァ…こいつ…
めちゃくちゃだ…!!!!!!!!!」

バッ!!!!!!!!
スケピヨ「驚いてる場合か!!!!!!?」
ヒュッ!!!!!!!!!!!!!!!!

頭「く…くそが!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ズギャゴゴォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《スケピヨが振り下ろした2つのバズーカを剣で受け止める頭!!! だが…》


ミリミリミリ…!!!!!!!
頭「お……重ォォ…!!!!!!!!!!!」
ミシ…ピシッ…

スケピヨ「せいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッ!!!!!!!!


バキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頭「あ…あああああああああああァ!!!!!!?
け…剣が折れ…!!!!! く…くそがァ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
バ…

《懐から小刀を取り出す頭……が!!!!!!!!!!!!!!!!》

スケピヨ「バズーカトンファー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐるるん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボキキィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頭「め…めぎょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュ〜〜〜〜!!!!!!!!

《顎に痛烈な一撃!!!!!!!!》


ヒュンヒュン…バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「はんっ
骨のねぇ奴らだぜ…」

よろよろよろ…ガフッ…
頭「く…くそォォ…
…………ぜっ…ぜんいん…出ろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ザザザザザザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《物陰からさらに盗賊達が!!!!!!!!》


スケピヨ「!!!!!!!!? まだこれほど伏兵が!?」

頭「パンティー装着ゥゥーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

盗賊達『そいやァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガポォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


盗賊達『ヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズォッ!!!!!!!! ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「!!! 覇気が増した!!!!!!?」

頭「はははァ………俺達はこれまで奪ったパンティーを被ることでアドレナリンを増幅させパワーアップする……これぞ俺達の奥義…
『SSP(スーパーストロングパンティーシーフ)モード』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


480 : 名無しさん@避難中 :2017/06/02(金) 01:32:15 AcjZZT2cO
盗賊達『フンハァーッ…フンハァーッ…』
ズオオオオオオオオオオオ…

スケピヨ「……ちっ……」

頭「く…く…くかかか…!!!!!
つぎ骨なしになるのはお前だぜェェ…!
覚悟しろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

盗賊達『うほほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「竜虎狩牙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドウ!!!!!!!!

盗賊達『ぎゃっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

スケピヨ「ギル!!!!!!?」

ギル「スケピヨさんの強さ……十分理解出来ました!!!!!!!!
ここからは自分達も助太刀です!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「うむ
人に仇なす変態は許し難い…
しっかり灸を据えてやらねばな」

ツバメオー「それおっさんも据えられる方でしょ」

もみーの「私も戦っていいの? お兄ちゃん」

ウソニ「せっかくだ アップデートのテストと行こう」

ビラコ「ケガしちゃだめですよぅ〜〜〜!」


頭「い…居るじゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だ…騙しやがってぇ…許さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ザンッ…
サナバー「許さんのは…こっちじゃい!!!!!!!!!!!!!!!!」

頭「!?」

サナバー「人が大事な仕事に向かってるというのにそれを邪魔なして身勝手な悪行三昧……
この地の平和のためにも…ちぃとばかし痛め付ける必要があるのう
…スケさん! カクさん! ……やってしいなさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ&スケピヨ『ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


デーデーデー デデデデデデデ デーデーデー…チャラララッ♪

デーデデー デデーデデー デーデーデーデデー
デーデデー デデーデデー デーデデデーデーデデー↑♪



エンカ「そらァァァい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「とうアーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
カキーン!!!!!!!! バキーン!!!!!!!!!!!!!!!!

盗賊達『あぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ギル「はいー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバァー!!!!!!!!!!!!!!!!

盗賊「こばぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶしゃ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ぐは!!! 手加減したつもりが………こりゃうっかり!!!!!!!!!!!!!!!!」



ツバメオー「行くヨヤンデル!!!!!!
アイシクル ツブテラ メコラ!!!!!!!!」
ココココココォー!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒュンヒュン!!!!!!!!

ヤンデル「村人コンビネーション…氷塊ノック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バカカカカカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
盗賊達『ぎえぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



ウソニ「ゴム弾ヘッドショットヘッドショットヘッドショットヘッドショットヘッドショット」
キュンッ パキュンッ パキュキュンッ


もみーの「戦闘モード…ジェッジャガボディ…もみーの正拳!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドズズッ!!!!!!!!!!!!!!!!

盗賊「かぺァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!」



ビラコ「『SSP』は私のいとこの子が大ファンですよう!
その名前を使って悪さしたら…ダメーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ペタペタ…バチィン!!!!!!!!!!!!!!!! バチチィン!!!!!!!!!!!!!!!!
盗賊「ぐ…ぐわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!?」


481 : 名無しさん@避難中 :2017/06/02(金) 01:49:33 AcjZZT2cO
ネコ【…ふん 我輩が手を出すまでもないにゃあ…】




わーわー ギャーギャー

サナバー「…マジックウエポン…ファイドボムパワー!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュン…キュン… ジュオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!

《サナバーの魔法エネルギーが杖に集中する…!
サナバーは魔法の力を何かの道具に取り付かせる技術…マジックウエポンの使い手なのだ!!!!!!!!!!!!!!!!》


サナバー「ファイドボムソード!!!!!!!! 爆ぜよ剣!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドドォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
盗賊達『ぐわたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


わー わー…



サナバー「…ふぅ… ………さて…
……スケさん!! カクさん!!!!
もう良いじゃろう!!!!!!!!!!!!!!!!」


スケピヨ「控えろォー!!!!!!!! 控えろォー!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「控えろ控えろ控えろォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ざわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

頭「!!!!!?」



エンカ「こちらにおわすお方をどなたと心得る!!!!!!!!
恐れ多くも先っちょデカチンコ…サナのチェリ光公にあらせられるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「この印籠吹雪が目に入らぬかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


テーーーテレレー テレレーーレーーー
ミョオオオオン ミョンミョンミョンミョンミョンミョン…♪


盗賊達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ざわー!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「いや何やってんだヨお前ら!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなところでもそのネタぶっ込んでんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなもんこいつらに通用わけ…」



盗賊達『ハハーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ペッコォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「通用したーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

頭「…俺達…目が覚めました!!!!!
これからはまっとうに仕事します…
とりあえずまず…この世界への奉仕の一貫と…これまでの贖罪として…
これまで盗んできたパンティーをメ○カリで出品します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「うむ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これからは世のため人のため…しっかりやれよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《こうしてこの地に平和が訪れた――――!!!!!》



ツバメオー「絶対反省してないだろコイツらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バァァーーーン!!!!!!!!


482 : 名無しさん@避難中 :2017/06/02(金) 01:59:19 JHcCLAEE0
SSPwwww


483 : 名無しさん@避難中 :2017/06/03(土) 00:53:52 zBZPKfX.O
――― そすて…

ガコン ガコン ガコン…
《再び出発》


スケピヨ「ふぅー……やっとか
……それにしても いいとこ見せるつもりが助けられたな」

ギル「十分見せてもらいましたよ
多分我々が助けに入らなくてもスケピヨさんならすべての敵を倒していたでしょう」

エンカ「いやそれにしてもスケさんの戦い方は意外だったでござるなぁ………
あんな重いものを振り回すとはな…
単純な腕力なら拙者以上かもしれん」

スケピヨ「…いいすぎだ」

ヤンデル「………スケピヨさんって……確か元は演劇してる役者さんなんだよな…
それなのにあんな戦い方が出来るなんて…才能があるんじゃ…」

スケピヨ「お…おいおい大袈裟だぜ…!
あんなもん才能でもなんでもないよ
俺の腕力は演劇の仕事の副産物みてぇなもんだ…」

ギル「…え…演劇してると超重量バズーカを片手で持てる腕力がつくんです?
…少し想像出来ませんが…」

スケピヨ「俺んとこの演劇団はよ 貧乏で小規模なもんで色んな役割を一人でこなさなきゃならねぇ場合もあるんだ
俺なんかは…開演時に横断幕を一気に開く係だったし
床下から舞台を競り上げるのだって俺が手動でやってたんだ
そうしてるうちに筋力がついちまってよ」

エンカ「なるほど いわゆるナチュラルーチンマッスル現象でござるな」

ツバメオー「そんな“いわゆる情報”初めて聞いたヨ」

スケピヨ「…でまぁラクルと一緒にネアメに来て…せっかくだからこのパワーを有効に使おうと思って戦闘系の役職を希望したんだ
でも俺は戦い方なんてしらねぇからよ…物を使って無骨に殴るしか出来ねぇ
でもただの棒や槍じゃすぐ壊しちまう……そうやって悩んでるうちに…結局見合ったのがこれらよ
こいつは重いが…その分頑丈…どんけ強く叩いても壊れねぇ」

エンカ「なるほど 確かにスケさんの戦闘スタイルに合った武器でござる
いいところに目をつけたと言える」

スケピヨ「へへ…だけど本当にただ殴ってるだけなんだけどな
ちゃんと技を持ってるお前達を見たら…畏縮しちまったよ」

ギル「技なんてなくても十分すごかったですよ
スケピヨさんは才能がありますね」

スケピヨ「…へへ…そうかねぇ」

ツバメオー「でも普通にそのバズーカ撃った方が強いんじゃね?」

スケピヨ「火器なんてウソニみたいに上手く扱えねぇよ… 怪我しちまう
それにこのバズーカの中にはくす玉しか入ってねぇ…」
ズーン…

ツバメオー「つかえねー!!!!!!!!!!」

ギル「今のままでいいでしょう
それぞれに合った戦い方があります」

ヤンデル「…でも…スケピヨさんのスタイルに“技”を付加させたらもっとすごくなりそうだ…」

エンカ「そうでござるな
もし良かったら目的地に着くまでの間拙者とヤン坊で技の特訓を付けようぞ」

スケピヨ「本当か? ありがてぇ
是非頼む!!!」

ウソニ「随分とやる気に満ち溢れているな」

スケピヨ「……まぁな…
俺はもっともっと…“大切な人を守れるような力”が欲しいんだ…」

ビラコ「うふふ♪
ラクルちゃんのため です?
いや ラクルちゃん“達”のため………ですかね?」

スケピヨ「ちょ…ちょっ…ビラコちゃんっ…!!!!!!!!!!!!!!!」

ざわざわ…

ツバメオー「おやおや〜?」
ピピーーン!!!!!

エンカ「―――!」
ガタッ!!


《↑察する下世話ども》


484 : 名無しさん@避難中 :2017/06/03(土) 01:28:05 zBZPKfX.O
ツバメオー「おやおやおや〜?」

エンカ「おやおやおやおややや〜〜〜〜??????」

ヤンデル「…ど…どうしたんだ…2人とも…」

スケピヨ「そ…そうだ!!!! な…なんだ急に!!!!!!!!!?」


エンカ「ツバ嬢……
確かこの間食堂でラクル嬢をじっくり見たと言っていたな?」

ツバメオー「言ったヨ」

エンカ「“大きさ”は?」

ツバメオー「目に見えては分からなかった」

エンカ「食欲は?」

ツバメオー「見た目の割にはよく食べてたヨ」

エンカ「何を食べていた?」

ツバメオー「ほうれん草やチンゲンサイ…レバーも食べてたな…
あとはシシャモとか納豆とか…肉も食べてたし飲み物は牛乳だったヨ…
あとレモンをまるごと食べててビックリしたヨ!」

エンカ「鉄分とカルシウムとビタミンBやCか………
そうなると…大体四ヶ月―――…ってところかな…」
きゅぴ〜〜〜〜ん…

ビラコ「そうです!!!! 正解です!!!!!!!」
てて〜〜〜ん!!!!!!!!

スケピヨ「うぉお〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「さすが変態親父だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鳥肌が立つレベルの推察眼ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばァん!!!!!!!!

エンカ「よ…よんかげつーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
四ヶ月…四ヶ月……四ヶ月前ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
四ヶ月前おっほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムフーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「なに考えてんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…ツバメ…どういうことだ…?」

ツバメオー「カ〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
分かんねーのかヤンデルわよォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つまりだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
コレもん(小指)と!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コレもん(親指)が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コレもん(小指と親指がくっつく)で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コレもん(超速連続コマネチ)ってなもんだヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「いや意味分からん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ず〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「え…!!!!!!
まさかラクルさんが……映画監督に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ちげーヨ馬鹿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


485 : 名無しさん@避難中 :2017/06/03(土) 01:54:18 zBZPKfX.O
ウソニ「なるほど
おめでたということか」

もみーの「おめでた?」

ヤンデル「………って…」

サナバー「ほう それはめでたいのう」

ギル「えっ……むァさか?!!!!!!!!!
お…お子さんですかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「…………!
…そ…そうだ…っ//」
カーッ…

ヤンデル「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブー!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「ビ…ビラコちゃん…!!!!!
まだ内緒の方が…」

ビラコ「嬉しいことははやく報告したほうがいいですよう
どうせすぐ分かることです♪」

スケピヨ「ぐ…ぐぬぬ」

ギル「よ…良かったじゃないですかァ!!!!!!!!!!!!!!!
え!!? じゃあラクルさんとはもう恋仲というより…」

スケピヨ「……ま………まぁ……こんなご時勢だから真っ当な手続きはしてないが…!
一応ディミリアさんを立会人にして簡単な婚約を…!!!!!!!」

ギル「ヒュ…ヒュ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いつの間に〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「もう夫婦でござったか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なるほどそれで出発の際はあんな激しい抱擁をねェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんなもん夫婦関係じゃなかったら公然見せびらかし猥褻罪で捕まって裏山死刑でござったぞぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!wwwwwwwwww
夫婦ならセーーーーーーーフ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ツバメオー「色々行動はやすぎんだろオメーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さっそく授かり事しやがってコノヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
状況考えろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
むしろこの状況だから燃えたかコノヤロ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
吊橋効果かバカヤローーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ツバメさん興奮しすぎですよ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「ていうか詳しい日付教えて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
拙者の恵方開時空即集生で見るから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お願い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 頼む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゆっさゆっさゆっさゆっさ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「カクさんこえぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目が本域で血走ってるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
で〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もみーの「お兄ちゃん
子供ってどうやって出来るの?」

ウソニ「好きな人同士がねるねるねるねを作ると出来る」

ネコ【言い得て妙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
言い得て妙〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ダダーン!!!!!!!!!!!!!!!!


486 : 名無しさん@避難中 :2017/06/03(土) 01:56:06 dTbLgAXs0
言い得て妙だわwwww


487 : 名無しさん@避難中 :2017/06/03(土) 02:57:04 zBZPKfX.O
わいわい…


ギル「…いや冗談はさて置いて……良かったじゃありませんか…!
子供が生まれるなんて…!!」

スケピヨ「ま…まぁ良かったは良かったんだが…
なんだかネアメには悪いな…こんな大変な時期に手のかかる子供が増えちまうなんてよ…」

ビラコ「子育てはどんな時も大変です♪
…そして命の巡りに制限はありません…
生まれた新しい命はちゃんと迎えてあげるです…
……ネアメで生まれた子供はネアメの皆の家族です!
きっと皆も喜ぶです! 皆祝ってくれるですよ!」

エンカ「そうでござるぞぉ!
いやぁめでたいな!!!!!!!!
まったくスケさん! 隠さずとも良いのになぁ!!!!!!!!」
ポンポン!!!!!!!!

スケピヨ「…ありがとう」

ギル「いつ分かったんですか?」

スケピヨ「ワカメ町での戦いの後の検診で分かったんだ」

ウソニ「…あんな事があった後にか……
不幸中の幸いだな… お腹の子になんともなくて」

スケピヨ「あぁ…本当にな…
ラクル達の心の傷は残ったままだが…
お腹の子は無事……それが救いだった
俺がこうしてまた任務につけるようになったのもそのおかげさ
…生まれて来る子供のためにも…俺が戦わねぇと
ラクルが安心して子供を生めるようによ!!
俺ァやるぜ!!!! ラクルの予定日までに魔反会をブッ潰すつもりで戦うぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

エンカ「スケさん男でござるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その意気だ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「カッコいいお父さんです〜〜〜」

ツバメオー「子供か〜〜〜
何気にネアメで子供が生まれるなんて初じゃん
記念にボクが名前付けていい?」

ヤンデル「なんでお前なんだよ…」

スケピヨ「まともな名前なら採用してもいいぜ」

ツバメオー「やった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じゃあ……スズメオーとかどう?
ボクが子供に付けるならこんな名前だね↑」

ヤンデル「スズメとか……
スズメは飛ぶネズミって呼ばれてるような汚い鳥だぞ…
人の子供にそんなひどい名前を付けようとするなんてお前はネーミングテロリストだ…
センスのカケラもない……弁えて死ねよ…」

ツバメオー「なんだとーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

スケピヨ「なんかお前の遺伝子が入ってそうな名前だな……
少し紛らわしい気がするぜ」

ビラコ「じゃあ私私!!! 私が付けるです!!!!!!!!
強くて凛々しくて鼻が30cmくらいになるように願いを篭めて…オーテングーちゃんはどうです!!?」

スケピヨ「いや…鼻は普通でいいよ…」

エンカ「性別は分からんがまぁ仮に女の子として…
エロい女の子になるように願いを篭めてインリンはどうでござる?」

スケピヨ「エロくなくていいぜ…」

もみーの「名前かぁ…何がいいかなお兄ちゃん?
私なら ニューメン太郎!!!!!!!!」

ウソニ「『もみーの』は唯一無二の名前だ
それ以外ならなんでもいいんじゃないか?
ねぎし…とかどうだ」

スケピヨ「適当すぎるだろ…」

ツバメオー「なんだヨなんだヨ 結局みんな却下じゃん
じゃあお前自身はなんか名前考えてるの?」

スケピヨ「ま…まぁそりゃあもちろん……
…俺が名前を付けるとしたら…俺の“スケピヨ”と“ラクル”の名前を足して…今風にナイズして…
『スカイラーク』………って…とこかな……」
キラキラキラキラキラ…

ツバメオー「ファミレス経営しそうな名前だな………」


488 : 名無しさん@避難中 :2017/06/05(月) 01:02:05 mHornprcO
――― そして…


ツバメオー「…じゃあ…
第一回『歌舞伎野郎の子供の名前を決めよう会議』の結果
生まれて来る子供の名前は…“もぬ毛”になりました」


わーーーっ!
パチパチパチパチ…


スケピヨ「いやワーじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
決まってねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだよもぬ毛って!!!!!!!! そんな名前常識で考えて有り得ねぇだろ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ツバメオー「そう?
タイあたりじゃ名前ランキングでTOP10に入るヨ」

スケピヨ「嘘付け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…まぁ名前の話はここまでにしましょう…
自分はこれから現地に到着した後の作戦を考えたいであります」

サナバー「わしも手伝うぞい」

ツバメオー「そういう面倒なのボクパス
着くまで寝てるね」

ギル「えぇ
皆さん到着まで英気を養うなり鍛練するなりしていて下さい」

ビラコ「じあ私 持ってきた宇宙天狗の映画シリーズのBD見てるです〜」

スケピヨ「……俺は…何をしようかね」

エンカ「スケさん 暇だったらいいゲームがあるでござるぞ…拙者とやらんか?
そのゲームは『チンチロチンコ』と言ってだな…」

ツバメオー「おいやめろ」

ヤンデル「………技を磨くんじゃなかったのか…;」

わいわい…



――― そして……… 出発から2日後!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギル一行はついに煮干し地方へと到着した…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
ドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


489 : 名無しさん@避難中 :2017/06/06(火) 13:25:31 j7jsMoJMO
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「…煮干し地方に入ったか…」

ギル「ここから目的の砂糖町まではペトロ車で2時間も掛かりません
…皆さんいいですね ここからは気を引き締める時間です」

ヤンデル「…あぁ」

ツバメオー「分かってるヨ」

スケピヨ「…………大丈夫だ 行こう…!」

ビラコ「…他の人達はどうしてるですかねぇ」

ギル「スパルティーさん達の目的は手前の肉地方のミートホール…
もしかしたら第1出発隊が到着してるかもしれませんね」

ウソニ「それで…俺達の方は砂糖町に到着しだい作戦を開始するのか?」

ギル「いえ…………到着するころには夕刻……日が暮れるのも近いです
我々の作戦決行は…日が明けてからの…朝とします」

ツバメオー「そうなの? 奇襲とか夜が定番でしょ」

サナバー「暗闇は奇襲の味方にもなるが時には敵にもなる
圧倒的兵力差で囲むならともかくこちらは少数精鋭じゃ
慣れない地じゃし…致命的な見誤りのリスクを少しでも減らす選択をするべきじゃろう」

ネコ【ふにゃん…夜目が効かぬ人間は不便にゃんう…】

サナバー「それに朝なら夜襲と変わらぬ状況を作り出せる」

スケピヨ「どういうことだ?」

サナバー「寝起きは判断力が鈍るじゃろう」

エンカ「なるほどな
まぁそれなら……後発組も全隊ミートホールに揃って準備も万端に済ませてるだろうしちょうどいいでござるな」

ギル「そういうことです……では…行きましょう…!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



――― そのころ

ズォオオオオオオオオオオン…

スパルティー「…ここか」



ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

【肉地方
旧ネアメ・ルートのアジトの一つ…廃ダンスホール『ミートホール』】



ダジー「ひ…ひえぇ…!!!!!!!
な…なんて懐かしいんDA…!!!!!! し…しかし色々思い出してつらいZE…」

スパルティー「…確かここはかつて魔反会の襲撃を受けて多くの同志が命を奪われたのだったな…
その頃を知るのはダジーや一部のネアメ住人だけだが…話には聞く…」

チロリーン「私様達も覚えてるよ
たしかネアメが魔反会に初めて攻撃を受けた場所だったか…」

ジュリー「俺はあの時ここで戦ったんだ
多くの命を救えなかったけどね………
懐かしいな…発砲さん(が着ぐるみを来て変装した発Q)に懐いてたライバーって子も居たんだ…」

スパルティー「…………」


ザッ!!
軍服1「スパルティー様! ギルチームより中途報告のテレパスが入りました」

軍服2「現在ギルチームは煮干し地方に入り これから砂糖町に向かうとのことです!
到着は18時予定…しかし作戦の決行は夜が明けた翌日になるとのこと!」

スパルティー「…分かった
……しばらく時間があるな…
それまで準備と……休息を十分取るように…」

軍服1「はっ!!!!!!」

スパルティー「それと………
ここに手を合わせる場所はあるかね?
…かつてここに在りし見果てぬ仲間達を…弔いたい」

チロリーン「…付き合うよ」



ゴオオオオオオオオオオオォ…


490 : 名無しさん@避難中 :2017/06/07(水) 23:52:57 ie5.TCxMO
――― そして…

ゴォォォウ…


バァーーーーーーンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ギル一行はついに砂糖町の前まで到着していた…!》



ギル「時間きっかりですね」

スケピヨ「ここか…! ここにあのメロンピルトが…!!!!」

エンカ「どう動く
朝までここで待つか」

ギル「えぇ………朝までこの木陰で待ちます…
しかし一つだけ…やっておかねばならないことがあります」

ヤンデル「なんだ…?」

ギル「まずメロンピルト殿が宿泊してる場所を特定しなければなりません
今回の作戦は朝方にメロンピルト殿が宿泊してる施設に押し込んで奇襲することになります
…強引ですし…何も関係ない宿泊施設の方に迷惑をかけることになりますが……これは仕方ありません」
あとでお詫びで洗剤とか送ります

ツバメオー「なるね
カチ込みかける場所がわかんないと始まんないもんね」

エンカ「ふむ…
その場所を特定させるためにもまず町に潜入する必要があるわけか…」

ビラコ「でも…誰が行くですか?」

ギル「ここは真人間の方が好ましいです
そうなると…」

もみーの「お兄ちゃんとギルさんとエンカさんとスケピヨさん??
……私はどうなるのかな?」

ウソニ「お前はメカだから論外だろう」

もみーの「ひど〜い!」

スケピヨ「その4人の中からか………俺は行けるぜ!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「いや行けるぜじゃないでしょ……
どう見てもいけないでしょ……」

スケピヨ「なんでだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
俺ァ自慢じゃねぇが昔から生粋の醤油顔と呼ばれるほどの地味顔なんだぜ!!!!!!!?」
ばーん!!!!!!!!

ツバメオー「いや決して地味ではないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう醤油顔っていうかそれ極めすぎて逆に濃いレベルの純和風顔になってしまってんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
醤(ひしお)だヨ醤(ひしお)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
醤顔だヨそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ず〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

醤(ひしお)…
醤油の元祖的ななんかそんなやつらしい(Goo○le調べ)

スケピヨ「そ…そこまで…ねぇだろぉ〜〜?!」

ツバメオー「いやあるでしょ!!!! まずそのおしろい取れや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「これが地顔だって言ってんだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お前はその顔で普通の服着てるから目立つんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
その顔ならむしろ裃(かみしも)着てた方が風景に馴染むわ!!!!!!!!」

スケピヨ「馴染むかーー!!!!!!!! 江戸時代かよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞ〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「江戸時代だろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばば〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「お…お二人とも…落ち着いて下さい……」



ギル「………まぁ実際…スケピヨさんは真っ先にナシですね…」

スケピヨ「しどいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーン!!!!!!!!!!!!!!!!


491 : 名無しさん@避難中 :2017/06/08(木) 00:56:14 j9MGggBMO
スケピヨ「お…おうっ…おうっ…おぉうっ…!!!!
俺…そんなに目立つのか…?」
つー…

ギル「まぁそれも理由にあるのですが…」

エンカ「…そうか
スケさん… もしメロンピルトの姿を直接見たら平静を保てるか?」

スケピヨ「! そ…それは…」

エンカ「メロンピルトに対しての憎しみはこの中でスケさんが一番強いでござろう…
それが暴発しては危険でござる
…暴発しなくとも…余計な殺気を出せば感づかれる…
ギルがスケさんを外した理由はそれだろうな」

スケピヨ「…!! ……………
確かに…そうかもな…
すまん 迷惑を掛けるところだった
俺は外してくれ」

ギル「…えぇ
……スケピヨさんのその思いは…作戦が始まった時にぶつけましょう!」

スケピヨ「…! あぁ…そうするぜ…!」
ギンッ…

サナバー「そうなるとギルかエンカ殿かウソニ殿か…」

ギル「…自分も微妙ですね
顔が知れてます」

エンカ「なら拙者かウソニ君か…………それとも2人で行くか?」

ツバメオー「男が2人連れとかやめた方がいいヨ
みんなが2人をホモカプかと思って注目浴びちゃうヨ…」
ゾクッ………!!

ヤンデル「世間の皆がお前みたいに腐ってるわけじゃないぞ…」

ウソニ「俺が行こうか
俺はメロンピルトという奴とは面識がないし動きやすいだろう」

ギル「…ふむ…そうですね
ならウソニさんにお願いいたしましょう」

ウソニ「まかせてくれ
じゃあさっそく行ってくる」

もみーの「お兄ちゃん気をつけてね!!!!!!!!!!!!!!!!!」



――― 砂糖町入口前…

…ザ…
ウソニ「よし……」

ネコ【行くか…】
ヌ…

ウソニ「………………」

ネコ【『なんでお前が行く気満々なんだ』みたいな顔だにゃ
理由は簡単だ…暇だからだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「お前は目立つだろう
戻った方がいい」

ネコ【目立つかにゃ?】

ウソニ「目立つだろう
こんな猫が二足歩行していたら」

ネコ【そうか…………】


スッ
ネコ【ならば四つん這いになって行動すればそこらへんの猫と変わらなかろう?】

ウソニ「………………」



ウソニ「そうだな
行くぞ」

ネコ【ッしゃおら!!!!!!!!!!!!!!!!】


《適当ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
がび〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


492 : 名無しさん@避難中 :2017/06/08(木) 22:58:23 j9MGggBMO
砂糖町内…


ザ… ザ…
ウソニ「目立つなよ」

ネコ【くどいにゃお この格好なら何も問題はにゃい
見ろ 回りの者達も素通りにゃお…
今の我輩の存在感はそこらへんの野良猫のように風景に馴染んでいるのだにゃう】
どやり…



ざわざわ…

通行人1(なんだあのクソでかい猫みたいな生き物は………)

通行人2(…化け猫だ……)

通行人3(化け猫と化け猫使いだ……コワ……近付かんとこ…)




キョロキョロ
ウソニ「確かにそのようだな」

ネコ【だから我輩のことは気にしなくても良い…
それでその魔反会の人間をどう探す?】

ウソニ「そうだな…とりあえずこの町の宿泊施設を一通り回ってみるか
町の入口の案内板を見たが…この町にはホテルや旅館が500ほどあるようだ」

ネコ【出雲ドーム5コ分くらいしかないような町のくせになんでそんなに宿泊施設があるんだにゃお…】
ぞーん…

ネコ【…ていうかそんな数だと絶対朝までに捜し出せにゃいだろ…
どうすんだ…】

ウソニ「…
…!」



わいわい…



ネコ【なんだにゃお? 向こうの方から大勢の人間の声がするにゃお】

ウソニ「あそこは町の広場だな
……もしかすれば」
ザザッ…



――― 広場…


がやがや… わいわい… どよどよ…


ネコ【なんだ……この人だかりは?】

ウソニ「中心を見てみろ
…どうやら探す手間が省けたようだ」

ネコ【!】




ババァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「…あぁっ!!!! なんという悲劇!!!!!!!!
これが魔法のもたらした悪夢のごとき災害なのです…!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオ…


ネコ【…あそこで演説してるメスが我輩達の狙う敵か】

ウソニ「…どうやら今は“宣伝活動”の真っ最中のようだな」




メロンピルト「…これが私が直に目にした魔法の恐ろしさ…魔法使いの悪意なのです…!
……あら? 皆さんその顔は…あまり信じられないと言った様子…
私の語りが大袈裟すぎましたか? 申し訳ありません…これでも女優のはしくれ…この所作はある意味職業病ですわ
…ですが! これはドラマや映画のようなフィクションのお話ではないのです…リアルです!!!!!!!!
ほら現に 今ここにカメラはないでしょう?
うふふふ…笑うところですよ?」

ドッ……わいわい



ネコ【…胡散臭そうなメスだにゃお…】

ウソニ「…」



メロンピルト「今日はもう一つ私が体験したお話がありますわ
それもまた…魔法使いの残虐性をあらわにする話…
すこしばかりショッキング… 聞きたくない方はお耳を塞ぎましょ…」
ニ…コ…

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ォォ……


493 : 名無しさん@避難中 :2017/06/09(金) 23:02:15 yIitgrYYO
―――

メロンピルト「………以上が私の体験した魔法使いの狂気です…
ごめんなさい…あまりに怖い話で…倒れた方達もいるようですね…
本当に恐ろしい出来事でした…
…あァっ…あの時の私はどれほど無力だったか…
今思い出しても悔しさと恐怖で涙が止まりません…」
ぼろ…ぼろ…


どよどよ…ざわざわ…


メロンピルト「…未だこの町は幸運です…!!
しかし…! 魔法使いの脅威はいつもすぐそばにあるのだと認識するべきでしょう…!!
思い出してみましょう…皆さんが子供のころに習った歴史の勉強…
この世界はかつて魔法使いが支配していたのです…
それは今では暗黒の時代と呼ばれています…
……私が話した狂気がつねに渦巻いた時代だったのでしょうね…!
その暗黒の時代は勇敢な退魔師達によって終わりました…ですがその平和もいつまで続くか分かりません…!
大魔女フーリャンはもちろん……最近魔法使い達が結集して色々な場所で暴力を働いていると聞きます…身の毛がよだつ話ではありませんか…?
…あの暗黒時代の再来を防ぐためにも魔法使い達は隔離し…そして魔法を封する必要があるのです!!!!!!!!!!!!!!!!
そのために私達魔反会は働いています!!!!!!!! 戦っているのです!!!!!!!!!!!!!!!!
よりよい世界を作るため!!!!! 平和なこの世界を守るため!!!!!!!!
魔反会は皆さんに代わって魔法の脅威に立ち向かう所存です!!!!!!!!!!!!!!!!
どうか応援を!!!!!!!! どうかご声援を!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたの近くに魔法使いが居たらすぐに魔反会へ!!!!!!!!!!!!!!!!
すぐさま駆け付け魔法使いを保護し!!!! 魔法を捨ててもらうために対話します!!!!!!!!!!!!!!!!
皆さんの力で世界を平穏なままに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よろしくお願いいたします!!!!!!!!!!!!!!!!」
ペコ…



パチ… パチ… パチ… パチパチパチパチパチ…



―――

ネコ【まぁ好き勝手しゃべる女だにゃ
随分と魔法使いを悪に仕立てて話しているが
解釈を変えればどうとでも感じられる内容ばかりだったにゃ
あんなの魔法使いだろうがなかろうが人間なら誰でも起きうる】

ウソニ「…話す内容は確かに偏向が見られるが その語り口はまるで演劇だな…
時に笑い…時に怒り…時に泣く…変幻自在の情感を操って見てる人間を引き込む…
…聴き入れば聴き入るほど…メロンピルトの語る内容を追体験しているように錯覚してしまうほど…だ
俺自身もそんな錯覚に囚われた」

ネコ【おい大丈夫か
お前が洗脳されたらたまらんぞ】

ウソニ「…あぁ……大丈夫だ
俺の心にはもみーのが居るからな…」

ネコ【それはたまらんな】

ウソニ「しかしよく分かった…
これがあの女……魔反会の宣伝戦略班…メロンピルト…か
自身の知名度を利用して人々を引き込み甘い言葉と…そこに仕込ませた毒で思想を上塗りする…
なるほど恐ろしい相手……まるで食虫植物…」


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…!!!!!!!!


494 : 名無しさん@避難中 :2017/06/10(土) 02:13:22 wOKS1MjEO
メロンピルト「…さて! 辛気臭いお話はここまで………ここからは撮影会とサイン会をします〜!!!!!
ご自由にお近づきになってくださいね<3」
キャピ

わーわー



ネコ【…主旨が変わったところで盛り上がりだしたにゃ…】

ウソニ「しばらく待つか
これが終われば宿泊場所に帰るだろう」

ネコ【…………待つ必要あるのか?】

ウソニ「何故だ?」

ネコ【今我輩達の目に見える場所にターゲットが居る…
そしてお前は銃の名手…………ここから狙えるのではにゃいか?】

ウソニ「もちろん可能だ
しかし狙撃はしないぞ」

ネコ【何故にゃお?】

ウソニ「リスクが高い
………あのメロンピルトという女…
今は愛嬌を振り撒いているが…常に周囲に目を配り警戒している
こちらが何かしら行動を起こせば…感づかれる恐れがある
そうなったら作戦はその時点で失敗だ
危険が大きすぎる
…それに」

ネコ【それに?】

ウソニ「狙撃で討ち取るのは……センセーショナルすぎる
それが魔反会の追い風になりかねない」

ネコ【なるほどにゃ…………まぁ奇襲もさほど変わらん気がするが】

ウソニ「俺達は託された事だけを全うしよう」

ネコ【…ふにゃ
勝手に付いてきた身だ これ以上は口を挟まないでおくにゃお…
……しかしあぁして人を洗脳してる場面で何も手出しが出来ないのはもどかしいにゃあ…
奇襲を仕掛けた時はこの町の人間達も敵になるのか】

ウソニ「どうだろうな
先程の演説を見た限りでは洗脳が済んでるようには感じなかった
話を聞いてる人達の顔には半信半疑の色が残っていたし 拍手もまばらだった…
恐らくまだ途中段階…
ここから数日同じように演説を続ける事で洗脳が完成するのだろう」

ネコ【そうなのか
関係ない敵が増えないのはいいことだ】

ウソニ「そうだな

………! メロンピルトが動いたぞ」

ネコ【!】



―――

メロンピルト「皆様長い時間ありがとうございました〜
それではまた明日…同じ時間に…またお会いしましょうね」
ひらひらひら…

わー…パチパチパチ…


―――


ネコ【行ったぞ!】

ウソニ「追おう」

ザザッ!!!!!!!!



―――

付き人「メロンピルト様 宿泊所にて湯浴みの準備が出来ております」

メロンピルト「ふふふ…ありがとうございます
戻ってゆっくりしましょう」

ザ… ザ…


―――


ネコ【集団で歩いておるにゃ…】

ウソニ「取り巻き…あれがメロンピルトの警備と付き人達だな
…距離を取り…感づかれないよう…そして見失わないように付けていくぞ」

ススス…


―――

ササササ…
ウソニ「…よし…こっちだな…」

ネコ【にゃう】
こそそ…




ギャル「やだー!!!!!!!!!!!!!!!!
超かわいい猫が居るんデスケド〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
きゃぴぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「!?」

ネコ【!!?】


495 : 名無しさん@避難中 :2017/06/10(土) 02:36:18 wOKS1MjEO
ギャル「ちょおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぢきゃわパミ生物居るンですケドモ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?!!!!!!
ちょっきちみー!!!!!!!! きちみー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギャル2「なーし
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ちょっ待っ!!!!!!!!!!!!!!!!? まぢビンビン謎ザウルスなやつ居るぽですが????!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これなん!!!!!!? まぢイミフ!!!!!!!! ウケル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギャル「これちょおおおーパミぃでしょ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
かわいいっつーかもうキャパミぃくね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギャル2「共感ザウルス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キャパミレーションだわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「なんだ…何を言っているんだ」


ギャル「ちょっ猫にゃんこ!!!!!!!!!!!!!!!!? お手出来る?!!!! お手!!!!!!!!」

ネコ【するか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩は犬じゃないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギャル2「びっくりザウルス〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この猫スピークインジャパにめーしょんしちゃってるんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギャル「ありえんイノベーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キャ〜〜〜パ〜〜〜〜ミ〜〜〜〜〜ィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【お…おほ!!!!!? な…なんにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!?
キャパミい!!!!!? かわいいのか!!!!!!!!?
我輩がかわいいのか!!!!!!!!!!!!!!!!??
にゃ…にゃふふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! 分かってるにゃお!!!!!!!!!
このアホそうな連中ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
とろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「おい目を覚ませ
1mmもかわいくないぞ」
す〜〜〜ん

ネコ【ひどいぞウソニァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ずーん!!

ギャル2「ちょっ!!!!!!?
なんか一緒に居る男子も超イケメンザウルスじゃん!!!!!!!!!?」

ギャル「まぢハートキャッチャーすぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一緒に遊ばね!!!!!!!!? 遊ばね!!!!!!!!?」
ウソニ「…」



チャキ…
ウソニ「うるさい
もみーのの耳糞煎じて飲んでから出直してこい
道を開けないとヘッドショットする…」
ギギギギギギ…ズォオオ…


ギャル達『ひ…ひひーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お助けーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ぴゅーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ス…
ウソニ「…まったく…
人が忙しい時になんなんだ
あんな奴らよりもみーのの方が100万倍愛嬌があってかわいい」

ネコ【ウソニ……
お前そんなんじゃモテないぞ】


496 : 名無しさん@避難中 :2017/06/10(土) 02:48:58 wOKS1MjEO
ヒュオオオオオ…

しーん…


ウソニ「しまった
今のに足を止められたせいでメロンピルトを見失った
…まったく
これじゃ捜し直しだ」

ネコ【にゃう……捜すか……
…む! それなら我輩にいい考えがある】

ウソニ「なんだ?」

ネコ【人を捜すなら……高いところから捜すのが一番だろう!!!!!】
ぐぐぐ………ダシュンンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「!!!!!」


《ネコは空高く跳躍した!!!!!!!!》




ビュオオオオオオオオオオオオ………

ネコ「…」
キョロキョロ…

ピタッ
ネコ【…見つけたにゃお】
カッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


〜〜〜


ウソニ「む」

ヒュウ〜〜〜〜〜〜〜…スタァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【見つけたぞ
この道の2つ先の角を曲がった所の道を歩いているにゃお】

ウソニ「そうか
悪い 助かった」

ネコ【にゃふっ このくらいはワケないにゃお…】
ドヤリ…

ウソニ「お礼にまたたび玉をヘッドショットしておく」
スチャ…

ネコ【…いや…普通にくれ……にゃお…】
ぞ〜ん…


497 : 名無しさん@避難中 :2017/06/11(日) 02:17:27 KJaCwNQEO
――― そして…


こそ…
ウソニ「…………!
…どうやら終点に到着したようだな」



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【連中……この建物に入っていったにゃお…
つまり…ここか】

ウソニ「あぁ ここがメロンピルトの宿泊場所…
旅館『和うんこ』…」

ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【場所が特定できたのは良かったが
あのメスはどの部屋に泊まるのにゃ?
ここからでは旅館のフロントしかみえないにゃあ…】

ウソニ「少し待て…」
ジ…

ネコ【?】





……………パッ…





ウソニ「…分かった メロンピルトは北東の角の部屋だ」

ネコ【?!
何故わかるにゃお?】

ウソニ「部屋の明かりだ……つい今 点灯しただろう…
メロンピルトがフロントで受付を済まして旅館の奥に消えて行った数十秒後にあの部屋の明かりがついた…
おそらくメロンピルトが点けたに違いない
旅館のあらかたの広さとメロンピルトの歩く速さから計算すると タイミング的にはバッチリだったからな」

ネコ【…ほう…そんなところを見ているのか…】

ウソニ「ここまで特定出来たのなら上出来だな
町の外で待ってる皆の所へ戻ろう」

ネコ【にゃお】


498 : 名無しさん@避難中 :2017/06/13(火) 00:02:36 k29DPYncO
――― 外

ツバメオー「あ 戻ってきたヨ」

ウソニ「すまない遅くなった
一応収穫はあったが」

ギル「お疲れ様です!!!!!!!!
ところでネコ殿がいらっしゃらないのですが…」


ネコ【我輩ならここだにゃお】

ギル「ネ…ネコ殿どこにいたんです!!!!!!!!!!!!!!!!?
もしかしてウソニさんに付いて…」

ウソニ「あぁ この猫もついて来ていた
しかし上手く工夫して風景に馴染ませたから目立なかった」

ツバメオー「絶対嘘だろ…
絶対浮くだろそいつ………
100m離れた場所から見てもハッキリ浮くわそいつ……」

ネコ【信用がないにゃ】

ヤンデル「それで………メロンピルトはどこに…?」

ウソニ「あぁ」


―――


ギル「旅館ですか…場所は……街の端のあたりですね」

ウソニ「あぁ
旅館のまわりは割と広い空き地になっている
どうやらこれから街の産業のために開発される開拓地らしい
この『和ウンコ』はそこに先んじて建てられた旅館だ
1階だてで入手した内部の地図を見るとそこまで入り組んではいない」

エンカ「旅館のまわりが空き地なのはいいでござるな
なにかあって“暴れることになっても”やりやすい」

スケピヨ「メロンピルトのまわりはどうだった?」

ウソニ「武器を携帯する人間が4〜5人居たな……俺にはどの班なのかは俺には判別出来なかったが」

ギル「恐らくこの辺りのブロックを管轄とする地方班の兵でしょう
魔反会幹部の外活時の警護は地方班がやることになってるはずです」

ウソニ「それと一見するとだれもかれも普通の一般人のような人達も居た
警護の兵なんかよりかなり多かった
だが戦える身なりではなかったな」

ギル「きっとそれがメロンピルト殿が連れてる取り巻きでしょう
メイクや衣装やスケジュールを担当するスタッフ…というところでしょうか」

ウソニ「俺が確認出来たのはそれくらいだ
他に怪しいやつは特にいなかったが」

ツバメオー「警護が5人だけとかクソザルじゃん
メロンピルトとかいうやつは戦えないわけだし 向こうの戦力なんてほぼ0じゃん」

ギル「分かりませんよ
その警護の兵がものすごい精鋭の強者なのかもしれませんよ」

ツバメオー「それでも寝てる時に襲うんだからラクショーラクショーヘーキヘーキ」
どやっ…

もみーの「ツっちゃん フラグが立ちそうなくらいすごい自信だねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「まぁ今更警護の強さがどうとかを探ったところで…拙者達はもう後へは引かんのだ…
………ギル………そうだろう…?!」

ギル「…………はい
この任務は予定通り決行されます…!!
まずは…朝を待ちます…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


499 : 名無しさん@避難中 :2017/06/13(火) 15:06:48 k29DPYncO
―――― 明朝


AM5時……………



カァァー…
《………太陽はまだ見えないが空が白んでいく……
町は静かであった… 住民達は未だ夢の中か…
そんな閑散とした町の通りを行く人影があった…》


ドンッ…!!!!!!!!

ザッ…ザッ…
ギル「ついにこの時です
準備はいいですね」

みんな『……』
こくり…

ウソニ「……旅館は向こうだ
もうすぐで着く…」


―――

ゴゴゴォ…………


ツバメオー「…こ…ここかヨ…」

ヤンデル「…………」

ギル「……では…みなさんのそれぞれの役割を確認しましょう
まず…チームを二つに分担します
旅館に突入する組と外で待機する組です
外で待機する組はメロンピルト殿が泊まっている部屋の裏手に回り潜んでいて下さい
もしメロンピルトが窓などを破って逃走した場合それを防ぐためです
待機組はツバメオーさん…ネコ殿…もみーのさん…サナバーさんにおまかせします」

ツバメオー「う…うん…」

ネコ【鼠一匹逃がさんさ】

もみーの「私がすぐに拘束しますっ!」

サナバー「全力を尽くすわい」

ギル「…そして自分とヤンデルさん…エンカさん…ビラコさん…ウソニさん…スケピヨさんは旅館への突入組です
旅館に入ったらそこで更にチームを分担します
ヤンデルさんとビラコさんとウソニさんは旅館の入口付近で待機
これももしものための逃走阻止と…メロンピルト側の増援があった場合にそちらの相手をしてもらうためです
ビラコさんは旅館の関係者が出て来た時に事情を説明し 関係ない宿泊者達を安全な場所に逃がすよう伝えて下さい」

ビラコ「分かったですよう」

ヤンデル「……ギル達の邪魔はさせない…安心してくれ…」

ウソニ「簡単な仕事だな」

ギル「…そして…自分とエンカさんとスケピヨさんはメロンピルトの部屋に突撃です
殺すのはなりませんが 多少手荒になっても構いません」

エンカ「女性の寝室に突撃するのは得意でござる」

スケピヨ「…やってやるぜ…」

ギル「…以上です
いいですね? 外待機組が持ち場に着きし次第すぐに作戦に移りますよ!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対に成功させましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『おぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


500 : 名無しさん@避難中 :2017/06/13(火) 23:32:30 k29DPYncO
さすて……


ヒュオオオオオオオオオオオ…



ナ゙〜〜〜〜〜オ…





ギル「…ネコ殿の嬌声…! 配置に着いた合図です」

ヤンデル「…今のでバレたんじゃないか…?;」

エンカ「そうだとしても寝ぼけ眼のうちに叩けばよかろう」

ギル「…その通り……さぁ…行きましょうっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウィーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《作戦開始!!!!!!!! ギル達は旅館『和ウンコ』に突入した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


――― 中

ザザッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…ではここで…」

ヤンデル「…あぁ……まかせたぞ…!」


バサ…
従業員「な…なんですか!? あなた方は!!!!?」

ざわざわ…

ビラコ「はいはい
私が説明するですよう
天狗のお話とかするですよ〜〜〜〜」


ギル「行きます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ダダダダダダダダダダダダダ…

エンカ「先程玄関口にあった案内用紙を見た所
北東の部屋の番号は4545号室のようでござる!!!!!!
すぐそこでござるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「部屋の前まで来たら一気に部屋に突撃しますよ!!!!!!
そして有無を言わせず拘束!!!!!! そのままペトロ車まで連れていきネアメまで戻ります!!!!!!!!」

スケピヨ「メロンピルトを捕えるのは俺にやらせてくれ!!!!!!!!!!」

ギル「…分かりました……おっと…そろそろ…!!!!!!!!」


ザザァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【4545号室】


エンカ「ここだ…!!!!!」

ギル「…………入ります」



ゴォォォォォォォォォォォォォ………


ドクン… ドクン… ドクン… ドクン…


スー…
ギル「……………」

ゾッ…!
ギル「………!!?」
ピタッ…

《扉に手をかけようとするギル…………その手が止まった…!》

スケピヨ「…ど…どうした?」

ギル「……な…なんです…? この気配は…
なんだか……たくさんの……視線を感じ…」
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ…

エンカ「…視線? ………………ッ!!!!!!!!
う…うお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「ど…どうした…カクさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「…う…上…! 上を…!!!!!!!!!」

スケピヨ「…上…?」
ス…


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジロジロジロジロジロジロジロジロジロジロジロジロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《見上げるとそこには……ギル達を見下ろす無数の目があった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
http://i.imgur.com/QJ3H67M.jpg

ババァァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「て…天井だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天井に人が張り付いている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ゴゴゴウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


501 : 名無しさん@避難中 :2017/06/14(水) 00:16:37 IRKNwDawO
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ざわざわざわざわざわざわざわざわ…



エンカ「お…お前達…なんだ?!!!!!! なにをしている!!!!!!!!!?」

ギル「……警護の兵ではない…!!!!
もしや…メロンピルト殿の取り巻き!!!!!!!!!?
し…しかしこの様相は……!!」



ざわざわ……ざわざわ……

ひそひそ……ひそひそ……


取り巻き1「不審人物……」

取り巻き2「この旅館の客じゃない……」

取り巻き3「だとしたら誰だ……この部屋になんの用だ……」

取り巻き4「まさか………ネアメ……」

ざわ… ざわ… ざわ…

取り巻き5「ネアメ………ネアメ…そうだ…ネアメだ……………間違いない…」

取り巻き6「………先生を………メロンピルト先生を殺しに来たんだ……」

取り巻き7「そ…そんなことはさせない…
メ…メロンピルト先生は…わ…私達がま…守る……」


スゥー…



エンカ「…まずい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



取り巻き達『メロンピルト先生ェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
敵だァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ・ルートだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビリビリビリビリッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ッ……―――っぐぅ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



――― 外

ビリビリビリビリ…
イ゙ィーーーーーーーーー…ン…!!!!!!!!

ツバメオー「…な…なに!!!!!!?」


――― 旅館玄関口

ズオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…今のは…まずい!!!!!!! 気づかれたか…!!!!!!?」



バタバタバタバタバタ…



ウソニ「……ここも騒がしくなりそうだ
ヤンデル君…構えるぞ」
チャキッ…


―――

取り巻き達『メロンピルト先生ぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
逃げてぇえええーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「ぐッ……おおぉ…!!!!
う…うるせぇ…! この…!!!!!」
ガチャ…

ギル「だ…ダメです!!!!!!!! 恐らく彼らは洗脳され利用されている一般人でありますッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…あぁ…! 予想外の伏兵だ…!!!!
だがこんなものに構ってはいられない…! 狙うのは標的のみッ!!!!!!!!!!!!!!!!
扉を破るぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッ……バギャギャアァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バタバタバタァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ギル達は扉をぶち破ら部屋へとなだれ込んだ!!!!!!!!》


ギル「メロンピルト殿覚悟ぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…………む…むぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


502 : 名無しさん@避難中 :2017/06/14(水) 23:43:17 IRKNwDawO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ギル「………なっ……」


ズオオオオオオオオオオオオオ…



ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「どうも
おはようございます……いらっしゃい」
ニコ…

バーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《そこに居たのは身嗜みを整え余裕の佇まいでベッドに腰掛けギル達を迎えるメロンピルトだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



スケピヨ「め…めっちゃ起きてる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「え…えー…!!!! ま…まだ朝の5時ですよ…!」

にこにこ…
メロンピルト「私は毎日0時に寝て3時に起きるんですよ…女優なので…そういう習慣が付いてしまっていたんです
うふふ…まさかこんな来客がいあるなんて思いもしませんでした…
身なりが整ってて安心です」
ニコォ…

ギル「…!!」


エンカ「…くそォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダダーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「カクさん!!!!!!!!?」

エンカ「こんなはずでは…………こんなはずではーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
扉を開けたらピチピチの現役女優があられもない姿で眠っているはずだったのにーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
期待していたのにーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チクショーッッ!!!!!!!! チクショーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガンガンガン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「何言ってんだカクさん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「ふふふ…
…………ギルさん…お久しぶりですね…
メッコウ村以来ですね…?
あの時はしてやられました……ふふふふふ」

ギル「…」

メロンピルト「それで今日はなんの用でしょうか?
わざわざ遠征中の私の寝室までいらして……
しかも殿方3人で………まぁ怖い…
夜這いは初めての経験ですわ」

エンカ「怖いのは最初だけさ」
ぬぎっ

スケピヨ「なに脱ごうとしてんだ!」

ギル「…メロンピルト殿…
我々はあなたを捕らえに来ました
一緒にネアメまで来てもらいます…覚悟して下さい」
チャキィーン…!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


メロンピルト「……………」
ニ…コォ…!


503 : 名無しさん@避難中 :2017/06/15(木) 00:24:30 VWfBsJtAO
メロンピルト「………それはそれは……
私をあのネアメ・ルートに……………怖いですわ
しかし……何故あなた方がそんなことを?」

スケピヨ「な…なに?」

メロンピルト「あなた方は……皆さん真人間の方々ですね
何故魔法使いでもないあなた達が魔法使いに与するのでしょう…
そこになんの得があるのでしょう?」

ギル「何がいいたいのです?」

メロンピルト「分からないのですよ…
何故そうまでして魔法使いに手を貸すのか…
何がそうさせるのですか? お金をたくさん貰っているのですか?」

エンカ「何を言う 金など貰わぬ!
単純な正義感がそうさせるのでござる!!!!!」

メロンピルト「……正義感ですか……
かわいそうに…あなた方は魔法使い達に思想を変えさせられ…利用されていますね」

スケピヨ「…なんだと?」

メロンピルト「魔法使いは魔力を使って力無き人々の思想を塗り潰すのですよ
あなた達のその“正義感”も魔法使い達に上塗りされた偽りに違いありません…
あァ……なんて悪辣非道なのでしょう!!!!!!!
結局魔法使いの性根は…かつて世界を混乱させ支配したかの時代から変わらないのでしょう…
ですが大丈夫です その呪いの魔力は私が消し去りましょう…
皆さん…魔反会へいらして下さい…
正しい正義感を…私が示します…」

ビキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「ふざけるなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今の時代にそんな力や考えを持った魔法使いなんていねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達は知ってる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使いだってか弱いって!!!!!!!!!!!!!!!! 綺麗な心の奴らばかりだって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それなのに…お前らは勝手な思想で悪と見做して迫害してるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして世界中の人々を巻き込んで…! の思想を悪い方に上塗りしてる…!
世界を混乱させているのはお前達だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使いと普通の人間達は…今まで共存してきた………それを邪魔するなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「無理・無理・無理です
人と魔法使いは歩み寄れません
人と魔法使いが共に居ても幸せにはなれないんです
私達魔反会はそれを糾すため 魔法使いの惑わしの呪いを解くため日々戦っているのです」

ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「人と魔法使いは幸せになれる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使いと愛を育んだ俺が言うんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前は…もう黙りやがれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「スケピヨ殿ぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


《スケピヨはメロンピルトに殴り掛かった!!》


504 : 名無しさん@避難中 :2017/06/15(木) 01:07:34 VWfBsJtAO
スケピヨ「おおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!
《武器を振り上げる!!!!!!!!》


メロンピルト「…」
にこっ!!!!!!!!!



バギャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バキィィィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガシィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「!!!!!!!!? …おぉ!!!!!!?」
グラァ…

《スケピヨが武器を振り下ろそうとしたその時!!!!!!!!
スケピヨはなにかに足を掴まれた…!!!!!!!!!!!!!!?》


スケピヨ「ッ……こ…れ………はァ…!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズオオオオオオオオオ…



ギル「…なッ…!!!!!」


ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ…
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぞわぞわぞわぞわぞわぞわぞわ…
《その光景………床を突き破り現れたいくつもの……まるで幽鬼のごとく…》


エンカ「…腕!!!!!!!? 腕か!!!!!!!!!!!!!?
床下から何人もの人間の腕がァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞくーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…へ…部屋の前の天井だけでなく…こんなところにまで…自身の取り巻きの方々を配置させていた!!!!!!!!!!!!?」


メロンピルト「この方達は私の大ファンなんです…
どなたも…私のために寝ずの番をしてくださったの…
女優冥利に尽きますわ」
ニィィィィ…



腕「メロンピルト先生…メロンピルト先生…」

腕「メロンピルト先生のアンチは消えろ…メロンピルト先生のアンチは殺す…」

腕達『死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね…死ね………死ねねねェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズイィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズゾゾゾゾォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「う…うおアァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「ま…まずい!!!!!!!! スケさんが引きずりこまれる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!

ギル「ひ…引っ張り上げねば!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!! ガシィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビキキィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「……ッ…ぉぐォアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「スケさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
…ぐっ…そぉぉぉぉい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズルゥー!!!!!!!!!!!!!!!!

ズリズリ…
スケピヨ「は…ハァーッ…!!!!!! ハァーッッ……!!!!!!!!
ぐ…ぐぞォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポタ……ポタ…

ギル「だ…大丈夫ですか!!!!!?
…!!!!!!!!!! あ…あ…
足がッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドオオオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブシュウウウウ…!!!!!!!!

《引き上げられたスケピヨの右足は…足のつま先が切断されていたッ…!!!!!!!!!!!!!!!!》


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


505 : 名無しさん@避難中 :2017/06/15(木) 01:29:43 VWfBsJtAO
ブシュシュウゥ〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「がッ…ア゙ア゙ァッ……うぐぁああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「ス…スケさんんん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…今すぐ止血を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「ぢ…ぢくしょ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
床下で……俺の足………鋏や…カッターで……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ア…アアアアアアアアアアアァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ッッ…スケピヨさんッ…しっかりッ…!!!!」


メロンピルト「あらあらあら……ごめんなさい…
私のファンは情熱的なんです…
私のことになるとなりふり構わなくて…
でも皆さん…私のために頑張って下さる素敵なファンの方々なんです…
許して下さいな……」
ニニニィィィ…!


腕「うぉ…うぉおぉーー…メ…メロンピルト先生ぇーーー」

腕「先生は僕がまもる!!!! 先生はぼくがまもる!!!!!!
せんせっえぼくっまもっっっっ…るゥゥゥ〜〜〜〜〜〜↑↑↑↑↑↑↑!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

腕達『先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳先生万歳ィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
ザワァァァァァッ…!!!!!!!!
ザワァァァァァァァァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《乱舞する腕達!!!!!!!!》


ゾ…ゾォ…!
ギル(…きょ…狂気…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
完全に洗脳されてる…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


メロンピルト「皆さん…でも大丈夫ですよ…
ちゃんとした私の警備の方が…すぐに駆け付けます……」


エンカ「…そんなもの来ないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者らの仲間がそれを阻止する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


メロンピルト「…阻止? 何人で?
…果たして全員を止められるでしょうか…?」


ギル「…?!!」



――― 旅館玄関付近


ヤンデル「ッ『卉刈厶弖蘆煕歹』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボボンッッ!!!!!!!!

警護1「ふんぬっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「また防ッ…」

警護1「どるるァアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

バゴォー!!!!!!!!
ヤンデル「ッ…ぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズザァー!!!!!!!!!!!!!!!!




ウソニ「…閃光双銃術…『廻天』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュギュギュララララララッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガガガガガガッ…
警護2「ハッハ…!!!!! 曲芸かァ!!!!!!!!?」

ザザァッ…!!!!!!!!
ウソニ「…俺の閃光双銃術をいとも容易く受け切るとは………
こいつ………いや…この警護兵達……」

よろ…
ヤンデル「…ただの警護じゃない…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


506 : 名無しさん@避難中 :2017/06/15(木) 01:58:21 VWfBsJtAO
警護1「お前達もただのザコネアメにしてはやるなぁ〜〜…
5人居る俺達精鋭警護兵を2人も倒っちまうとはよォ…」

警護3「こんな奴らに構ってる場合じゃない はやくメロンピルト様の所へ行かねば」


ヤンデル「……い…行かせるか…!!!!!!」
ザッ…

警護2「ふふ……俺達3人を止められんのか?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


ウソニ「………強いな
地方班の兵はここまで強いのか?」

ヤンデル「…そ…そんなはずはない…!
こいつらまさか…地方班じゃないのか…?」

警護3「……くくくく……」
ニヤニヤ…


ウソニ「…くそ
戦力の分担を見誤ったな
2人で相手するには骨が折れる………
…無関係の人が居る建物内だし俺も銃撃は出来ないしな…」

警護1「はははっ…気弱になっちまってやがる!!!!!!!!!!!
そうだ諦めろォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…おいお前ら!!!!! メロンピルト様の所に行く前にこいつらやっちまおうぜ!!!!!!!!」
ジャキッ…

警護2「そーだなァ
この場で放っておくのも…後々の邪魔になりかねんしな…」
ザリ…

警護3「…やれやれ
…本来の仕事の手前だ 30秒で終わらせるぞ」
パキ…ポキ…

ヤンデル「…くっ…………」




??「…やめなさいですよーーーーーーーーーっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



警護達『ん?』


ヤンデル「…あ!!!!!!」


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「もうー悪いことはさせないですよぅ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーッ!!!!!!!!

《宇宙天狗の姿をしたビラコ!!!!!!!!》


警護3「なんだ?」



ヤンデル「ビ…ビラコさん!!!!!?
あ…あの姿……まさか変身を!!!!!!!?」

ウソニ「………いやあれは………
宇宙天狗の格好をしただけの普通のビラコ先生だな…」

ヤンデル「た…ただのコスプレ!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!



警護1「…なんだこの半裸マント女!!!!? 死にてーのか!!!!!?」

ビラコ「私は正義の宇宙天狗ですよう!!!!!!!! 覚悟するですーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバーッ!!!!!!!!

《高い所から飛び降りるビラコ!!!!!!!!》



ヤンデル「ビ…ビラコさんダメだ…!!!!!!!!!!!!!!!!」


警護2「へっへっへ………………んぉ!!!!!!!!?」
ブッ!!!!!!!!

警護1「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《その時警護兵達は見た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



キラキラキラキラキラキラ…
ヒラヒラヒラヒラ……
ぽい〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…


《飛び降りるビラコのマントからはだけた…生パイオツの御姿を……》



警護兵達『うほほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
プシャーーーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「……///」

ウソニ「…今だッ」

ヤンデル「!!」




警護1「い…いひひ〜〜〜……が…眼福ぅ〜〜〜…………ん?」


ズォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「勇者聖拳『腋魅宙威』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「閃光双銃術『フロントサイトクロー』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドゴゴォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

警護兵達『あびゃアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドギャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


507 : 名無しさん@避難中 :2017/06/15(木) 02:10:10 VWfBsJtAO
ヒューーー…………しゅたっ!!!!!!!!
ビラコ「っっとぉーーーーーーーーーう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
覚悟ぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ…………って…あれれ?」


警護兵達『あべべべべべ…』
のび〜〜〜〜ん…


ビラコ「あれーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
いっつの間にか倒してるですーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すごーい!!!!!!!!!!!!!!!! ついに私は無意識天狗の領域に達したですーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「いや…倒したのは俺達です……」

ウソニ「だが先生のお手柄です
見事な陽動でしたよ」

ビラコ「えへーですーっ」

ウソニ「これで敵の警護は…………………っ?!
…最初に倒した警護兵2人がいない!!!!!?」

ヤンデル「!!!!!!!!!!!!? …まさか…
あの2人…倒されたふりをしていた!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「……追おう」



ググググ…よろろぉ〜〜〜〜…
警護1「ゲ…ゲヘヘェ…!!!!! い…行かせるかァァ…!!!!!!!」

警護2「こ…今度は俺達が阻止する番だァ…!!!!!!!!!!!!!」

警護3「…仕事を…全うする……おおぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ヤンデル「…こっ…こいつらッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ


508 : 名無しさん@避難中 :2017/06/16(金) 00:14:39 x7MigoeoO
―――


スケピヨ「…ハァ…! ハァ…! お……俺は大丈夫だ…!!!!!!!
ギル…カクさん…! すまねぇ…!!!!!!
俺は良いから…行ってくれッ!!!!! はやく…あの女を!!!!!!!!」

ギル「…えぇ!」

エンカ「…ギル…一飛びであの女の元に飛び込むぞ
床の上を駆ければスケさんのように引きずり込まれる…!」

ギル「…分かりました…!!」
ス…

エンカ「イチニのサンで飛び込むぞ!!!!!!!!!
…イチ…ニの…ッ!!!!!!!!」
ダ…




メロンピルト「……ふふ…」




ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
警護4「メロンピルト様助けに来ましたよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

警護5「まず一匹ぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


《部屋に現れたのは……メロンピルトの警護兵2人!!!!!!!!!!!
無防備なスケピヨを狙う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ズザザッ…ガガッ…
エンカ「ぐッ…まずいッッ…」

《飛び込む体勢だったエンカとギルは思わぬ増援の登場に体勢を崩した!!!!!!》


ギル「…くそッ!!!!!!!!!
仕込み七星剣…『ワイヤー』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギルは剣に仕込んだワイヤーを警護兵2人に飛ばした!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヒュンヒュン!!!!!!!!!!!!!!!!
バシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

警護5「うぉっとォ!!!!!!? 危ないなぁ!!!!!!!!!?」
ザザ…

ガッ!!!!!!!!
スケピヨ「ッ…くそがァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズガガガガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《スケピヨは武器を振るい警護兵を払った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


シュザザザッ!!!!!
警護4「っち! 惜しかったな」

警護5「ああ 背後からドタマ叩き斬るチャンスだったのにさぁ
………っていうか!!!! おいおい……“アイツ”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ…!!!!!!!

《警護兵5は誰かを指差した………それは…》


バンッ!!!!!!!!
ギル「!!! ……………!
…ん!? …あなた達は………まさか…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


509 : 名無しさん@避難中 :2017/06/16(金) 01:09:54 x7MigoeoO
警護4「お前 ギルかー?!!!!!!
くくく…久しぶりだなぁオイ…」

警護5「こんな所で会うなんてなぁ…」


ギル「………!」

エンカ「…知り合いか!?」

ギル「………知り合いというか…
自分が魔反会に居た時の…同僚…になりますか…
彼らは…“全軍統括班本隊”の兵士…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「全軍統括班…本隊…?
第○大連隊とかそういうのとは別でござるか?」

ギル「全軍統括班は……選ばれた隊長が率いる1〜5の大連隊と呼ばれる分隊と
全軍統括班の班長アラプマ様が率いる本隊があります…
求人広告で集められた分隊の兵士と違い 本隊の兵士はアラプマ様直々に選ばれた精鋭……
分隊である1〜5大連隊の隊長も基本的には本隊の兵から選ばれます…
故に…本隊の兵士は誰もが大連隊隊長に近い力を持っているのです
彼等も…その本隊の兵士…!」
ゴゴゴゴ…

エンカ「ギルの古巣の仲間か…」

ギル(……バカな…
何故…全軍統括班の本隊の兵士が…別の班の班長の護衛を!!!!!!!!!?
そんな任務は……本来あるはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは……なにか……いやな予感が………)


警護5「懐かしいなーオイー
俺達の名前覚えてるだろ? 俺達が先輩だから当然だよなぁ」


ギル「…すみません…覚えてないです」


警護4「かっちーん!!!! 昔の同僚…それも先輩の名前を忘れるなんて非常識な奴だな!!!!!!!!」

警護5「くくく…仕方ねー
ギルは誰とも馴染めずいつも一人でぼっちだったもんなぁ…
そのくせアラプマ様には気に入られてて………イケすかねぇ野郎だったな」

警護4「そんな野郎が魔反会逃げ出してネアメに下ったと聞いた時はウケたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「ふふん…
それはつまり
全軍統括班本隊とやらの兵士の中では…ギルはかなりまともな感性だったということだな
お前らみたいな下品な奴らと同類でないだけギルはよく出来ているわ」

ギル「…エンカさん」


警護5「なんだとテメー…」

警護4「おいギル…お前なにニヤついてんだよ
ムカつくやつだ………ブッ殺してやるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルト様…やっちゃっていいですかねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「判断は…おまかせします
お好きにどうぞ…」



警護5「ぐははー!!!!!!!!!!!!!!!! 覚悟ぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


510 : 名無しさん@避難中 :2017/06/16(金) 02:05:12 x7MigoeoO
ギャインギャインギャイン!!!!!!!!!!!!!!
ガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギャオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズンンッ!!!!!!!!!!!!!!!


ガギィー!!!!
ギル「ぬぐぅっ!!!!」

ザザズーッ!!!!!!!!
エンカ「……やるな…
ふむ…前にギルと同じ本隊に所属していたということは…
実力もギル並………」


警護5「ハハァーッ!!!!!!!! そうさ………いや!!!!!!!!
それ以上だーー!!!!!!!!!!!!!」
ババァッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ザ…ザッ
エンカ「……………ふん……
勘違いを……………ん!!!!!!?」
ギギッ

ガシィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「む…むぅー!!!!!!!!? いつの間にか我々の足を…腕がッ!」
ドンッ!!!!

わらわらわらわら…


メロンピルト「ファンの皆さん…警護の方々を援護してあげて下さいね」

腕達『うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!』
わらわらわらわらっ…


エンカ「くっ……くそっ!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリギリ…


スケピヨ「ハッ!!!!!!!!!!!!!」
ガッ!!!!!!!!

腕「ぎゃっ!!!!!!」
ヒュッ!!!!!

エンカ「スケさん!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「…この腕は俺が防ぐ…! せめてそれくらいはさせてもらうぜ…!!!!!!」

ギル「…助かります!!!!!!!! これで…」


警護5「へっへ
部屋の中の腕を封じたところで…
こっちにはまだ部屋の外にコマが居るんだ…!
来い!!!!!!!!!!!!!!!! メロンピルト様がピンチだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュイーッ!!!!!!!!


ぞろぞろぞろ…
取り巻き達『メロンピルト先生…メロンピルト先生……』


エンカ「!!! 部屋の外の天井に張り付いていた者達まで呼び寄せたか……!!!!!!」


警護4「いいぞいいぞ!!!!! 全員で押さえ込め!!!!!!!!
奴らはお前らに手を出せねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「…!」


取り巻き達『ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




??「ネッティシュート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バサァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
取り巻き達『ギギィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

《部屋になだれ込もうとした取り巻き達を捕獲網が包んだ!!!!!!!!》


ギル「…これは!!!!!!!!!!」




バンッ!!!!!!!

ウソニ「すまない 君達の所に余計な敵を行かせてしまったな」

ヤンデル「すぐ追いかけようと思ったけど…思った以上にしぶとい奴らで手こずった!!!!!!!!」



警護4「…お…お前らあの3人を倒したのか!!!!?
あいつらも俺達と同じ全軍統括班本隊の兵士なのに…」

ヒュッ…ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!
警護4「うわっ!!!!!!!!!!?」


ギギギギギギギ…
エンカ「……まぁこんなものでござろうよ
……さっきはお前達を“ギル並の強さ”と言ったが……勘違いするなよ?
それはあくまでも…“魔反会に居た頃のギル”…の話だ…
今のギルはお前らなんぞとは比べものにならんぞ!!!!!!!
もちろん…拙者もな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「ッとりゃアァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガガガ……ゴギャッ!!!!!!!!!
警護5「ッひぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



バゴゴゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


511 : 名無しさん@避難中 :2017/06/17(土) 01:49:35 H.RL1uWEO
警護兵達『ぐほァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズッスゥーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズズズズズズズズズズ…



ヤンデル「やった!!!!! 倒した!!!!!!!!!!」


メロンピルト「……………………」


エンカ「すまないでござるな
そちらのナイトは倒してしまったでござる
あと…そちらに残されたナイトは……グッドナイト…
少し眠っててもらうでござるか」
朝だけど

パキ…ポキ…


メロンピルト「………」

腕達『うぉおお〜〜〜〜〜!!!!!! メロンピルト先生は守るぅ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!』
ざわざわざわざわっ

《メロンピルトを守るようにメロンピルトの前に集まっていく腕達》

ウソニ「悪あがきだ
俺達が一斉にかかれば素人には止められないぞ」

ヤンデル「…観念しろ…
お前の悪さはここまでだ…」


メロンピルト「……………まだですわ
私は捕まりませんわ」
くるっ…ス…


ギル「…ん?!」

エンカ「…!!!! 窓でござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



メロンピルト「…はっ!!!!」
バリィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガシャシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「……窓を突き破って逃げた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…想定の範囲内です!!!!!!!!
外にはツバメさん達がいる……追いましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「あぁッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スケピヨ「…ハァハァ…」
ザ…

パッ…
ビラコ「スケP君!!!!! 足が…!!!!
手当するです!!!!!! スケP君はこの任務から離脱した方がいいです…!」

スケピヨ「…ビ…ビラコちゃん…
すまねぇ………だがそれは出来ねぇ…!!!!!!
俺も戦いてぇんだ…! ここで終わっちゃ来た意味がねぇ…!!!!!!!
足は応急処置だけで構わねぇ…俺も追わせてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「………
…分かったです…
でもせめて…足に治癒札のテーピングをさせて下さいです…
斬れた足は治らないけど…痛みは和らぐはずです」

スケピヨ「………分かった…頼む…!!!」


512 : 名無しさん@避難中 :2017/06/17(土) 02:40:12 H.RL1uWEO



メロンピルト「…………っ」
タタタタタ…



ツバメオー「待った!!!!!!」
キュオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《氷柱が行く手を阻む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


メロンピルト「! ……………」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「どこ行く気だヨ
悪いけど通せないヨ」

サナバー「お主がメロンピルトか」


メロンピルト「…あなたは…」


ダダーッ!!!!!!!!
ギル「ツバメさんナイスであります!!!!!!!!」

ツバメオー「ギル!!!!! 案の定逃がしてんじゃねーヨ!!!!!!!!
まったくボクがいなかったら逃がしてるヨ!!!!!!!!!!!」

ギル「すみません!!!!!!!」

エンカ「いや外に逃げてくれたのは好都合でござろう
あの旅館の中はどこに何が潜んでるか分からん
しかしここなら……そちらのファンとやらも隠れ場所がなかろう」


ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

メロンピルト「………」


ツバメオー「絶句って感じの顔だヨ
もう逃げ場はないヨ」

エンカ「うむ…まさに王手…でござるな
はやく投了するでござるぞ」

ギル「えぇ…メロンピルト殿…あなたは…宣伝戦略班はここで終わりです
大人しく捕まった方が身のためですよ」


メロンピルト「………終わり………」


ツバメオー「あー!!!!! 終わりだ終わり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前の散々人を騙した戯れ事人生もここで幕引きだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あとはネアメで臭い飯食うだけのボーナスステージだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

よろ…
スケピヨ「……ネアメに来たら…まず謝ってもらうぜ…
お前の言葉に弄ばれた人達に向かってよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「……
………メッコウ村で私の邪魔をしたギルさん達が…
再び私の邪魔をするのですね……」

ヤンデル「あぁ……今回は全力で邪魔をした…
だからあんたにはもう次は…ない……!」

メロンピルト「…………」


ギル「……さぁ……大人しく…」
じり…


じり… じり…
《メロンピルトを取り囲んだギル達はゆっくりとメロンピルトに歩み寄っていく…》


バッ…!!!!!!!
メロンピルト「…こ…怖い…」

《顔を覆い隠すメロンピルト…》

メロンピルト「怖い…怖い…怖い…怖い…怖い…怖い……………怖い怖い怖い怖い怖い…」
ブルブルブルブル…

ビラコ「……大丈夫ですよ
ちゃんと反省してごめんなさいすればネアメのみんなは酷い事しないですよ…」


メロンピルト「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い………………………
…………………………………くっ
……………くっ………………………………っく……!!!!!!!
…くっくっくっくっくっくっ……………イ…イヒっ…………イヒヒヒヒヒヒ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブルブルブルブル…!!!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!?』
ざわっ…!!!!!!!!!!!!

ギル「…………笑っ…て…!!!?」
ゾ…

ネコ【…なんだ貴様………何がおかしいにゃお!!!!!!!!!!!!!?】


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

メロンピルト「………………………怖い……
…………………だって……………………………………………………

怖いんですもの……………………………………………………………………………」

















メロンピルト「あまりにも…
うまくいきすぎて………………」
アヘェ……カアァァァァァァッッ…!!!!!!


http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1104/170612_225849.jpg

ゾゾッ… ゾアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ゾクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙


513 : 名無しさん@避難中 :2017/06/18(日) 23:18:16 00DXG6Tc0
罠か


514 : 名無しさん@避難中 :2017/06/20(火) 12:36:42 ePIlkJiYO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


メロンピルト「………おぉぉ…失礼……はしたなかったですね………ふふふふ…
……嬉しかったもので…あまりに嬉しかったもので……
世の中が私を中心に回ってるのではと錯覚するほどに嬉しかったもので……ふふ…ひひひひ…」

ギル「……なにを…なにを言っているのです!?
『うまくいきすぎて』?!!!!!!
…その言い方は…まるで自分達があなたに出し抜かれたかのよう…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクゥゥゥ…

ツバメオー「ま…負け惜しみだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク達のこの奇襲は急に決まった作戦なんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会なんかに情報が漏れるはずないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「えぇ漏れては居ませんよ…安心して下さい…
ただ………私は予測をしたのです… すごいことではありません…ちょっと考えれば分かること…」

サナバー「よ…予測じゃと?」

メロンピルト「あなた達がワカメ町で魔反会兵の捕虜を手に入れた事は知ってるんですよ…
その中に私の熱心なファンの方がいた事も把握済み…
…魔反会幹部の中で明確に動向が掴めるのは私だけ…

そして………私はあなた達にとっての目の上のたんこぶ………そうでしょう?
だから私が真っ先に狙われると思ってたんです
だからこうしてカモになったのですよ…」

エンカ「…ぐ………ぬ………!
そこまで予測…先読みされていたのか…」

メロンピルト「それだけではありませんよ…
私の予測はもう一つ…ピタリと当たっていた…
…………あなた達です」
ニィィィヤァ…

ギル「!!!!!!?」

メロンピルト「…ギルさん…私はね…
私を狙って来るならあなた達だろうと…確信してたんですよ…
…あなた達のこれまでの行動を見て…あなた達の立場というものが分かっていましたから…」
ゴゴゴゴゴゴ…

ギル「な…なんですと…」

メロンピルト「…あなた達と初めてあったメッコウ村……
あの脱出劇は…くやしいですが見事でした…
あの一件からあなた達に注目してたんですよ…
するとどうです…それ以降あなた達の名を色々な所で聞くようになりました…
主に挙げれば…ゲーム脳地方の『地方改造施設』の無力化とそこに捕らえられていた特記要注意人物『チロリーン』の奪取…
それからワカメ町戦でのあなた達の活躍……魔反会兵器倉庫の完全破壊など…
魔反会が煮え湯を飲まされた様々な場面ではいつもあなた達の存在があった
だから…分かったんです
ネアメ・ルートにおいて…ギルさん達は“要”の存在であると…
大魔女フーリャン無きネアメの“切り札”であると…
………そんな方々が…私を奇襲する作戦に“加わらないはずがない”…
そう思ったんです……そう信じていたのです」

みんな『………!』

メロンピルト「なんて素敵な信頼関係…!!!!!!!!!!!
信じていて良かった………ありがとう………ありがとうございます………
………おかげで………」



ス…
メロンピルト「よういした“全て”が
無駄にならなくて済みそうです…」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ……………


ピコ…!!!!!!!!

《メロンピルトは…懐から取り出した
何かを押した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


515 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 01:15:12 VJwwUM.wO
ドドドドドドドドドドドドドドドド…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しぃん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【…なんにゃ…あのメス…
何を押した…?】

キョロ…
ウソニ「…まわりに特に変化はない
…だがあの女の様子……不安だな
……もみーの 何か感じられたか?」

ピピ…ピココ…
もみーの「……うん…
あのスイッチを押した瞬間に電波が外部に飛んでいったみたい…
多分……何かの信号だよ」

ギル「信号?!!!!!」


メロンピルト「あら…随分と敏感な方がいらっしゃるようで……
…ふふ…その通りです……今のは信号………合図です
……魔反会の援軍を呼びました…
まもなくこの町に集まるでしょう」
ゴゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「なっ……援軍!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

メロンピルト「そう………用意してたんですよ…ずっと
今回の宣伝活動の遠征を始めた時から…魔反会のあらゆる部隊が私と共に行動していたのです」

エンカ「…バカな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
事前の情報では…お主の回りには取り巻きと少数の兵しかおらぬと…」

メロンピルト「勿論同じ町にはいませんよ…
私が忍ばせていた魔反会の部隊は常に私の居る場所から数十キロ離れた場所で待機していたのですから…
彼らは私が今の信号を送った時点で私のもとへ向かって来る手筈になっています
…はやい部隊で…1時間もせずにここに到着するでしょう」

ヤンデル「…その言い方…?!
…援軍は…一つじゃないのか!!!!?」

メロンピルト「当然です
この援軍部隊は私を助けるための部隊でなく…あなた方を追い込むため!!!!!!!!!!!!
そのためこの町に向かって来る魔反会の部隊の数は……10!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
10部隊…総勢10000人の兵が…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなた達を包囲するように迫って来るでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなた方が逃げ出す隙間など…すぐに無くなりますよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『なにィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ゾォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「い…一万人ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
や…やばいヨやばいヨそれぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「……そんなもん…数だけの有象無象だ…!!!!!!!!!」


メロンピルト「有象無象…? まさか…
全10部隊……どの隊も一級品の魔反会主力……
ギルさん………あなたにとって懐かしい方にも…会えるかもしれませんね…」
ニヤリ…

ギル「?!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


516 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 01:45:11 VJwwUM.wO
――― 砂糖町より十数キロ離れた場所…………
ポイントV…廃墟『におい村跡』


ザザンッッ!!!!!!!!
??「信号サーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
出撃の時間サァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ザザザザンッ…ズラッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「剣を抜けェェー!!!!!!!! 戦の時サァ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」

ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【援軍部隊・全軍統括班第3大連隊
指揮:第3大連隊隊長スーパーウトゥルサヌ】


ゴゴゴゴゴゴゴ…
スーパーウトゥルサヌ「…ネアメェ〜〜〜…………ワカメ町での雪辱を…晴らすサァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…そして!!!! …ホタテマン…ワキミセー!!!!!!!!!!
捕えられたお前達を…必ず助け出す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― ポイントY…魔反会施設『まはんかいのおべんとう屋さん』

??「……うん
入電を確認した」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「これより砂糖町に向かって進軍を開始する
みんな僕に続け」

ウォォォォォォォォォォォォォンっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【援軍部隊・全軍統括班第1大連隊
指揮:第1大連隊隊長ヒーロ】


――― ポイントD…そこらへんの森

ズンッ… ズンッ…
怪物「ぐるるォッ!!!!!!!!
ロルルァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

怪物2「ピギョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??「どーどー…どーどー…
まったく…理性もない血気盛んなやつらだ…
このタルタルソース共が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おかず「暴れたいならこれからイイ獲物どもがいる場所に向かう!!!!!!!!
大人しくわしについて来い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギャオオオオオオオオオオオンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【援軍部隊・魔獣班
指揮:魔獣班班長(代理)メカおかず】


――― ポイントG…『イカクサ公園』


巨女「ぎゃぼぼぼぼぉー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
仕事だァ!!!!!!!! 殺しだァ!!!!!!!!!!!!!!!!
おめぇらァ甘い甘いガールズトークはやめーよォ!!!!!!!!
これからは…楽しい楽しい殺戮トークが…は〜〜じま〜〜るよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハーーーーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズシィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワシューナ「ギャボボボボ!!!!!!!!
まさかの大仕事にウォレが大抜擢じゃい!!!!!!!!!!!!!!!!
今副班長のリクリィが謎の失踪中じゃからなぁ…!!!!!
ここで手柄を取りゃ…ウォレが副班長に昇格かァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ギャボボ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

【援軍部隊・特務班
指揮:特務班黒女長ワシューナ】


――― ポイントK

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

【援軍部隊・退魔班
指揮:退魔班兵A】


517 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 01:52:54 DA7o.r1U0
おべんとう屋さんヤバいww


518 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 02:17:26 VJwwUM.wO
――― ポイントT…『そば粉湖のほとり』

ざわざわざわざわざわざわざわざわざわ
どよどよどよどよどよどよどよどよどよ

ベナガンチャラ「…おっ? なんじゃきにぃ?」

ペポコンロッコ「あんちゃん!!! なんか出撃らしいっち!!!!!!!!」

ベナガンチャラ「そうか!
…だが…どっちに行けばいいぜよ」

ペポコンロッコ「さぁ?」

ベナガンチャラ「かーッ!!!!! なんつー纏まりのなさぜよ!!!!!
俺達外部の戦力だから扱いがぞんざいじゃきにぃ
誰か指揮官を選んだ方がいいぜよ
…しゃあねぇ いっちょ俺っちがやるかねぇ」

ワッシー「イヤ、指揮官いうたら監督であるワシやろ」

??「やめとけやめとけ若造…
そういうのはベテラン傭兵であるワシが適任じゃあァッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ベナガンチャラ「なんじゃき? おっさん」

??「そしてその子はお前の妹か?
結納させろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

ペポコンロッコ「な…なんか怖い人だっち〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぉー…

【援軍部隊・公認傭兵軍
指揮:なし】


――― ポイントN『腹減った街道(6/21午前2時現在)』


??「…これはチャンスだ
僕らの地位向上のため…生命のため…全力で戦うぞ」

おぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ブルーマオラ「聖魔隊…出撃!!!!!!!!!!!」

【援軍部隊・聖魔隊1
指揮:聖魔隊隊長ブルーマオラ】


――― ポイントP…魔反会施設『海の家“山中”』

??「……向こうの聖魔隊も出たみたいね
…まぁぼちぼちこっちも出発するわよ」

チャキンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キンリミテシミテ「敵は少数…そして多分あの連中…
絶対に殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 私の手で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

【援軍部隊・聖魔隊2
指揮:聖魔隊副隊長キンリミテシミテ】


キンリミテシミテ(…絶対に…この私が手柄を勝ち取ってやる…!
あいつらにやられっ放しはむかつくし……
それに今回は…“あいつ”もこの任務に…………)


――― ポイントP…『ニャーシティ』

??「………総員準備は出来たか?」

ワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズォンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シューゴレク「出来たなら出発だ
……この班は毎回辛酸を舐めさせられ…いつもザコとバカにされ続けてきたが…
この戦いで俺達の真の力を見せてやろうぜ
……さぁ…整列し 出発!!!!!!!!!!!!!!!!
今回の10部隊で最も兵数の多い俺達で敵を蹂躙するぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【援軍部隊・地域班
指揮:地域班班長…ムーンリングス序列第9位 シューゴレク】

――― ポイントA…魔反会基地『ジャイロ機構基地』


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…

??「………」


ズラララララッ……チャキンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「…………ゆくぞ」
ゴゴォ………………カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【援軍部隊・全軍統括班本隊
指揮:全軍統括班班長……ムーンリングス序列第4位 アラプマ】



ドドドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



http://i.imgur.com/YrK2QN5.jpg


519 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 02:30:19 DA7o.r1U0
メーサーw


520 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 02:57:42 VJwwUM.wO
―――


ギル「…………!! …全軍統括班本隊まで…?!!!!!!
そうか…それで本隊の兵があなたの警護を…」

メロンピルト「フフ……事情を話したらすぐに了解して下さいましたよ
アラプマさん………あなたの実力をよくご存知のようで…」

ギル「……アラプマ様…」

メロンピルト「アラプマさん……魔反会時代のギルさんの上司…
あなたがいなくなった後…アラプマさんはひどく悲しんでいらしてましたよ…
あなたをとても信頼してらしたのに……
…いいのです? アラプマさんはあなたの恩師…
あの方のために…魔反会に戻る気は?」

ギル「…」

ビラコ「…ギル君…」

ギル「……確かにアラプマさんには恩がありますし…今でも尊敬する戦士ではありますが…
………もはやお互い行く道が違うのです
自分はアラプマ様の行く道から分かれ…自分が信じた道を行く………
道を決めたなら引き返さない………それはアラプマ様からの教えでもあります」
ギンッ…

メロンピルト「……そうですか…残念です…
なら悲しい戦いは…避けられませんね…」


ツバメオー「…いや…戦いって…
戦ってらんないでしょ?!!!!!
10000人の敵となんて戦えないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル…逃げよう!!!!!!!!!!!!! この任務は失敗だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……逃げる…
………いや…逃げられるのか!?」

エンカ「…今ならまだ逃げ出せるかもしれん…!
魔反会の部隊に包囲されてるとはいえ…まだ距離があるだろう!!!!!!
少数である拙者達が逃げ出せる隙間はまだあるはずだ!!!!!!」

サナバー「…うむ!!!
…言い換えれば……今の機に逃げなければ包囲から抜け出せなくなるかもしれぬ!!!!!!!!!!!
ギル……決めるなら今じゃ!!!!!!!
作戦を続行するか…逃げるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…!!! …………!!!!!!
………逃げましょう…! 作戦は失敗です!!!!!!!!
すぐにこの地方より脱出します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「……ぐッ…」

ウソニ「…英断だ …無駄な犠牲は出せない!!」

ギル「……すぐに…この町を発ちましょう…」


メロンピルト「あら…………行くのですか?」


みんな『……………』


ネコ【…待て…逃げる前にこのメスを倒すことは不可能なのか?
…電光石火で倒してしまえば……よかろうにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
シュバッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「師匠!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


シュバォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「…」

《メロンピルトに突進するネコ……その時!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【ムッ!!!!?】
シュザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコは止まった!!!! メロンピルトの前に人影が現れたのだ!!!!!!!!》



ウソニ「…取り巻きか…!」

ツバメオー「…うぅ!!! 邪魔だヨ!!!!
あの女のファンってやつ………………ん!!!!?」

ゴオ…

ヤンデル「………え!!?」

ギル「………?!!!!!!」


ざわっ…

《ギル達は………なにかに気づいた……
メロンピルトをかばうように現れた取り巻きの一人の姿……それに気づいてしまったのだ…》



エンカ「…!!!? ……嘘だろう…」

ビラコ「えっ……」





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

メロンピルト「……どうですぅ…?
…“コレ”は……『対あなた方用』の切り札………
うふふ…用意していて…良かった…」
ニィィヤァァァァ……


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!



ギル「……!!!!! あ…
“あなた達”………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドクン…!!! ドクン…!!!!!
ドクンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


521 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 22:32:48 VJwwUM.wO
――― そのころ…


ネアメ・ルート旧アジト『ミートホール』



ジュ〜〜♪ ジュ〜〜♪

軍服1「肉追加入りまーーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『うぉー!!!!!!!!!!!!!!!! やったぜぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
わー!!!!!!!!!!!!!!!!

ダジー「ぐぁふッ!!!!!!!! ぐぁふッ!!!!!!!!!!!!!!!! アッチチ!!!!!!!!」

軍服2「おいそこがっつくなーwwwwwwwwww
肉はいっぱいあんだから落ち着いて食えよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下3「うんみゃあァ〜〜〜!!!!!!
やっぱ肉はワイルドに焼くのが一番っスね!!!!! 姐さん!!!!!!!!」

チロリーン「そうだな」

ジュリー「こりゃいいや! 本当においしいなぁ!!!!!!!!」

サイ「…ジュリーひゃんは…食べた物は体のどこに行くんれすか…?」

ジュリー「そりゃもう骨だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺は骨人間だから骨にすべての栄養が行くわけ!!!!!!!!
ほらほらここの骨触ってみて!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「え…?」
そ… ぷにぷに…

サイ「や…柔らかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「いやぁ〜〜〜骨の中に脂肪付いちゃってさァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
運動しなきゃねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「今ならいいダシが取れそうだね」

ぱくぱく!!!!!!!!
右乳首「いやしかし朝から食う焼き肉は最高だな!!!!!!!!!!!!!!!! スケピヨ達にも食わせてやりてぇなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」

左乳首「ていうか酒飲みてェ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「アルコール摂取はNO!!!!!!!! だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
今はノンアルで我慢したまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それよりここの肉食えるぞ!!!!!! 今が一番おいしい焼き具合だ!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「やったぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー様の焼く肉は絶妙なタイミングで最高だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「ふふ…
私は昔から『ベストミディアムの達人』と呼ばれていてね…
今でもそれは衰えていないのだよ…」

手下4「よッ!!!!! 焼き肉将軍!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュイピュイィー!!!!!!!!





ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドスッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー「ぐわたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「アッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! スパルティー様の手の甲に矢がーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ネアメ兵「す…すみません!!!!!!!!!!!!!!!!
練習で射ってた矢が風で流れてしまって…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プルプル…
スパルティー「…ぐ…ぐおおおおおぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!
も…もうダメだ……手の甲に矢を受けてはもう焼き肉は焼けん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「すげェッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー様の生矢受け初めて見たぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
良いことありそッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワーワー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


522 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 22:36:48 DA7o.r1U0
現時刻で刺さったww


523 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 23:08:12 VJwwUM.wO
軍服1「一発芸するぜ!!!!!!!!
モノマネ『ファービー』」

プルプルプル
軍服1「ブ…ブルスコ…ブルスコファー!!!!!!!! ファー…ブルスコ…ファーブルスコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「なんで既に壊れてんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「ナデナデシテー ナデナデシテー」

ムイ「えっ…私?!」

軍服2「ムイ! なでなでしてやってくれ!」

ムイ「は…はい」
なでなで

軍服1「ファー!!!!!!!!!!!!!!!! モットォ!!!!!!!! モットォ!!!!!!!!」

ムイ「も…もっと…?」
なでなでなでなでなで…

軍服1「モットォ!!!!!!!! モットォ!!!!!!!!
ペロペロサセテー!!!!!!!! ペロペロサセテー!!!!!!!!」
ズイズイズイ

ムイ「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ダジー「待てゴルァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ファービーにそんな機能ねーDARO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「セクハラやめろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハッキーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「モルスァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビューン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「今の動きめっちゃ似てたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わーはははは…
わいのわいのわいの



ダダダダダダダダダダダ……

ネアメ兵「ス……スパルティー様ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザァーッ!!!!!!!!

スパルティー「ん? どうしたね
君達の肉ならちゃんと残してあるぞ」

ネアメ兵「い…いや焼き肉の心配に来たのではありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た…大変です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ミートホールより北西の方角に…魔獣の群れを確認!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣達は隊列を成し煮干し地方の方へ向かっています…!!!!!!!!」

スパルティー「…なに?」

サイ「ま…魔獣の群れ!!!!!!?
それって…」

ネアメ兵「…魔反会の旗が確認されています!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会の魔獣に違いありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ざわッ…


524 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 23:43:46 VJwwUM.wO
―――

ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…



スチャ…
スパルティー「…………
………かなり離れているが…確かに魔反会の旗が確認出来るな…」

チロリーン「…魔反会のやつら…なんでこんな場所に魔獣の大群を?!」

ダジー「こ…ここに居る俺達の存在がバレたんじゃNE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「いや……そんな感じじゃないな…
なんの迷いもなく煮干し地方の方に向かっている…
なにかの目的があって進軍しているんだ」

右乳首「…まさかスケピヨ達に何か?!!!!」

スパルティー「…マンツウ…テレパスは!?」

マンツウ「な…なんにも来てないですよっ!!!!!」

スパルティー「……そうか…
…あれの目的が分からん限りうかつには動けんな…………
…我々はこれまでの予定通りギル達からの連絡を待つ…
……だが総員 いつでも出発出来るよう準備を進めること!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ざわ… ざわ…


ジュリー「…大変なことになりそうだね…」

チロリーン「…あぁ……やっぱりスンナリとは終わらないかい…」


ゴゴゴォォォォォォォ………
ヒュウウウウウウウウウウウ…


サイ「……………魔反会の……魔獣……」
ギリ…!




――― 砂糖町…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

メロンピルト「…うふふ……ありがとうございます…
あなたのおかげで助かりましたわ」

??「………」

ズオオオオオオオオオオオォ…



ギル「…! ……あ…あなたは……
…な…何故!!!!!!!!!!!!!!!!? 何故…あなたが…ここに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



メロンピルト「………あぁ…お話すると長くなりますわ…
まぁ簡単に言うと…仲良くなったんですよぉ…“あのあと”…<3
今ではほら…この方も私のファンのお一人で…こんなに仲良し……」
ギュウゥ…

??「………」

メロンピルト「やはり人と人は対話が大事ですね…
この方とは色々ありましたけど…心を割って話せば分かり合えるんですよ…」
ニコ…


ギル「……!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギ…!!

ウソニ「…誰だ…
ギルチームの初期からの面々は知っているようだが…俺は分からない
メロンピルトを庇ったあの男は誰だ? 知り合いなのか?」

エンカ「………彼は…!
かつて拙者達が関わった『メッコウ村救出作戦』の時に協力してくれた…
メッコウ村の………………」


ギル「ア…アシコリーダさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故あなたがメロンピルトの元に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴォッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アシコリーダ「………」

【メッコウ村の顔役:アシコリーダ】


ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


525 : 名無しさん@避難中 :2017/06/21(水) 23:48:29 1IAdNqF20
×
ギル「ア…アシコリーダさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故あなたがメロンピルトの元に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「ア…アシコリーダさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故あなたがメロンピルトさんの元に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


526 : 名無しさん@避難中 :2017/06/22(木) 00:41:03 Z1CqUvGoO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…

ツバメオー「ア…アシコリーダ…!!!!!
そ…そうだよねぇ!!!!!? やっぱりあのおっさんだよねぇ!!!!!!!?
なんでなの!!!!!!? 嘘だよね!!!!!!!!?」

ヤンデル「アシコリーダさん…! 俺達がメッコウ村を脱出した後に洗脳されて…!」


メロンピルト「洗脳じゃないですって……対話です
アシコリーダさんも………彼等もね…」
パチンッ…



ザザザザザッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズイッ!!!!!!!! ズイッ!!!!!!!! ズイィッ!!!!!!!!
ズラララァァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《突如あらわれた新手の取り巻き達が!!!! メロンピルトの壁となる!!!!!!!!!!!!!!!!》



ビラコ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…!!!! …その顔……そっちも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
知っている…拙者達は君達を知っている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…アシコリーダさんだけじゃない………メッコウ村の…男手の方々が…全員!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゾォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《その取り巻き達は全員がメッコウ村の人々であった!!!!!!!!》



ウソニ「…! ……俺とネコが潜入したときはこんなにいなかった…!!!!!!!
ずっと潜伏させていたのか…!!!!!!!!!!」

サナバー「…ギル達がかつて助け出した村に残った人々か…
むごい事を…!!!!!」

ビラコ「…み…みなさん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そ…その人のお手伝いなんてよくないですよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目を覚まして下さいですようーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズズズズズズズズズズ…

アシコリーダ達『…………』



ウソニ「…まるで反応がない…!」

ネコ【…えぇい!! しち面倒くさいにゃお!!!!!
全員ひっぺがしてあの女を裂く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ギル「だ…ダメです…!
あ…あの方々は…普通の人達なんです…
乱暴な真似は…」

ネコ【じゃあどうする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

サナバー「…ダメじゃ!!!!!! ギル…もはや一矢報いる叶わん!!!!!!!!
はやくこの村から脱出するんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「……脱出…………しかし…」



メロンピルト「…みなさん…
私を守ってくださってとても嬉しいですわ…
でも今度は…あの方々を捕まえてほしいのです…
みなさんならきっと…頑張って下さいますね…?」

アシコリーダ「……」
ズ……



ツバメオー「…飛び掛かって来るヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



バババァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


527 : 名無しさん@避難中 :2017/06/22(木) 00:59:41 Z1CqUvGoO
メッコウ村人達『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
シュバァー!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「わぁーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドカンドゴァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パラパラパラァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「…ぐっ…!! 力任せに…地面がえぐれるほどの勢いで飛び込んで来た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「…何も鍛えてない人達があんな突っ込み方をしたら…!!!!」



ズズズズズズズズズズッ…

ぽた…ぽた…ぽた…
メッコウ村人達『…お…おおおぉ…!!!!!!!!』

《血まみれのメッコウ村の人々…》



メロンピルト「私と彼等は固い絆で結ばれています…
なので彼等は…私のお願いも全力で取り組んで下さるのですよ
…その身がどうなろうとも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メッコウ村人達『ブァアアアァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「ぬぅっ!!!!!!!!」

ズドドゴォーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メキメキメキ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《再びギル達へ向かった村人達!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
地面を殴ったその拳がどれほど砕けようと…止まらない…その勢い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ギル「も…もうやめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「あなた達が大人しく捕まればいいのですよ…」


メッコウ村人「ッしゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザッ…
ヤンデル「…やめろ…!
…ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババ…ガシィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人「がはっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

《村人を組み伏せるヤンデル!!!!!!!!》


エンカ「いいぞ!!!!!! こうして無力化すれば…」

メッコウ村人「ぐうううう」



メロンピルト「あらあら………………

……つかまっては……だめですよ…」
オ゙オ゙オ゙ッ…

<(●)> <(●)>

ギギギギィィィィィィ…!!!!!



ビク…!
メッコウ村人「…ギ…!!!
ィイイイアアアァア゙ア゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガチィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブシュー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「!!?」

ビラコ「し…舌を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゾグゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


528 : 名無しさん@避難中 :2017/06/22(木) 01:22:26 Z1CqUvGoO
メッコウ村人「ギィオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メギ…メギ…! ブチチ…!!!!!!!!!!!

ビラコ「や…やめてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やめて下さいですーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ぬです〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

サナバー「ヤ…ヤンデル君!!!!! その人から手を離せ!!!!!!!」


ヤンデル「…!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!


メッコウ村人達『オォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズルルル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤンデルが組み伏せていた手を離した瞬間
その村人は他のメッコウ村人達に助け出された》



ヤンデル「…!!!!
ハァ…ハァ……
ダメだ…! 捕まえたら…自殺しようとする…!」

エンカ「…そういう洗脳か!!!!!!!! 厄介すぎるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【…手が出せんではないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】



ゴオオオオオオオ……

メロンピルト「………フフフ…………
……あら…」



旅館の人「………!!!」
ガタガタガタ…



メロンピルト「あら……付いてきてらしてたのですね…
ごめんなさい…お騒がせして…
…せっかくなのであなたにお願いをしても良いでしょうか?
今ご覧の通り…火急の事態です
…ネアメ・ルート………“あの”ネアメ・ルートがついにこの町に現れてしまいました
彼らはこれから暴虐の限りを尽くすにちがいないでしょう
…しかし大丈夫…彼らは私達魔反会が食い止めます
ですがこの場が戦場になることは避けられません…
町の人々から犠牲が生まれる最悪の事態を避けるため
あなたが町の方々に避難を呼び掛けて下さい
いいですか?」


旅館の人「…!」


ビラコ「ぼ…暴虐だなんて…私達そんなことしないですよう!!!!!!!!!!!!!!!!
旅館の人……さっきお話したですよね!!!!? 私達は…」



旅館の人「…!」
くるっ… ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


旅館の人「ネ…ネアメよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメがこの町に攻めて来たわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会が時間を稼いでる間に皆町から逃げてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わわーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「そ……そんなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…! …ダメだ!!!!!! 人をたぶらかすのは向こうが何枚も上手だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


529 : 名無しさん@避難中 :2017/06/22(木) 01:34:47 Z1CqUvGoO
ワーワー!!!!!!!! キャーキャー!!!!!!!!

わ〜〜〜〜〜 助けて〜〜〜〜〜〜
ひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!



ウソニ「…一気にアウェーになったぞ…」

サナバー「状況は悪くなる一方じゃな…」



ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……


メッコウ村人達『…ハアアアアアア…』


ツバメオー「ギル…ギル!!!!!!! どうすんの!!!!!!!!!」

ギル「…!!!!!」

エンカ「……とりあえず……一旦身を隠すべきだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!! 走れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギル達はメロンピルトの前から逃げた!!!!!!!!》



メロンピルト「逃げても無駄ですよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
メッコウ村の皆さんが…あなた方を…どこまでも…どこまでも追い掛けますよ!!!!!!!!!!!!!!!!
そうですよね!!!!!!!!!!!?」

メッコウ村人達『………』

メロンピルト「…頼みますね…皆さん…
皆さんが上手くやって下されば…………
私は皆さんの“望み”を叶えますよ……約束しましょう…」


アシコリーダ「………!!!!!!!」

メッコウ村人達『ウ…うォオオオオオオオオオオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



しぃん…

メロンピルト「…………うふ…
…うふふふふふ………………………さァて…」
ニィ………………


530 : 名無しさん@避難中 :2017/06/22(木) 01:57:00 Z1CqUvGoO
わーわー…


――― 路地裏…

エンカ「…ハァ…ハァ………
…えらいことになったな………
すでに敷かれていた包囲網…そして拙者達の心を乱すことに特化したあの伏兵…メッコウ村の人々…!!!!
…ダメだ! まるで勝ち筋が見えん!!!!!!!!
…最初からあの女の手の平の上だった……
入念なる準備も…その時点で拙者達はあの女に負けていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「ち…ちくしょう…!!!!!! アレがメロンピルト…
魔反会の…幹部…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリギリ…!!!!!!

ウソニ「これからどうする
勿論まずこの町から脱出するだろうが……脱出ルートをきちんと見極めて選定しないとまたあの取り巻き達が襲って来るぞ」

ギル「………いや………
このまま……町から脱出してもいいのでしょうか…?」

ツバメオー「な…何言ってんの!!!!!!?
ここから逃げない以外の選択肢ある!!!!!!!!!!!!!!!!?
バカなのお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…いや…ですが…!
このまま…アシコリーダさん達を放って……
あの方々を助けないまま投げ出してよいのでしょうか…!!!?」

ヤンデル「…!」

ギル「………見たでしょう…
メッコウ村の方々は……メロンピルトの意のままに操られ…その身を削っている!!!!!!!!
もしここで自分がそれを見逃してしまえば…
間違いなく彼らはこの後も酷使される!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
使い潰される!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなの……見て見ぬフリは出来ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…ギル……そうだが……
お前………まさか…」

ギル「…………もとはと言えば…残された村の人達の事を考えずに放置した我々にも落ち度があった…
……我々には責任があるのです………
『彼らを救う』という責任が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ざわっ…!!!!!!!!

ツバメオー「本気で言ってんの!!!!!!!!?」

ギル「…勿論です…!!!!
自分は……ここから逃げるわけにはいかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………


メロンピルト(…うふふふ…
離れていても分かっていますよ……あなたの心は…
…メッコウ村の方々の姿を目の当たりしたあなたは…きっと逃げない…
絶対に助けようとするでしょう………
そうでしょう?
だってあなたはメッコウ村でも魔法使いを見捨てなかったんですもの…
あなたは…その甘い優しさにがんじがらめにされているのですよ…………
だからこそ私の策は…成り立つです………私の思うがままにィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
アヘェェェェ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


531 : 名無しさん@避難中 :2017/06/23(金) 01:11:36 57XOjWbMO
―――

ビラコ「………私も賛成です…
メッコウ村の人達とは数日間ともに過ごしたお友達です…
あんなひどいことされてる姿を見て知らんぷりは出来ないです
助けたいです……」

ツバメオー「お…お姉さんまで…」

ヤンデル「…お…俺も出来ることなら助けてあげたい…
……ツバメ………お前だって…本当はそうだろ…?」

ツバメオー「…………うっ………ん………うん……
そりゃあねぇ…」

エンカ「………拙者だってそうさ!
本来なら彼らを見捨ててこの身を無事に生還させることが今後の大局においても正解と言えるかもしれんが…
やはり拙者にも騎士道がある!!!!!! 悪に利用される者達は見過ごせん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…他の皆さんの意見も聞きたいであります」

ウソニ「俺は…………そうだな
メッコウ村の人達は知らないから…君達ほど熱い気持ちはないが…
助けるべきだとは思っているよ
だから…やると言うなら手伝う」

もみーの「私も!!!!!」

ネコ【関わりのない人間がどうなろうが我輩は興味ないが
あのメスは気に食わん あのニヤケ面を潰すというのならソレも吝かではないにゃお】

スケピヨ「俺も同じ意見だ!!!!!!!!!!!!!!!!
このまま終わっていいはずがねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「………サナバーさんはどう思われます?」

サナバー「わしか?
わしはお主の指示に従うさ
…………じゃがギル………
状況は分かっているな? わしらを捕らえようとしているのはメロンピルトの取り巻きだけではない…
…もっと外より…更に巨大な戦力が迫りつつあると…!」

ギル「…分かっています…
だから…………サナバーさん――――」



ピシッ… ピシッ…………

ドガガガガァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
男達『ネ〜〜〜〜〜ア〜〜〜〜〜〜〜メ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《その時!!!! 壁を突き破り男達がなだれ込んできた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ツバメオー「にゃ…にゃわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
イキナリ来た〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…さっきのとは別の取り巻き?!!!!!」

ギル「え…ええ!!!!! メッコウ村の人達ではない…!!!!!!!!
…まだこんなに取り巻きを………!?」

エンカ「…いや…こいつら……今までの取り巻きと少し様子が違うぞ…?!」


ガラガラガラガラガラ…

フー…フー…
男「…こ…こォのぉぉ…!!!!!!!! クソネアメぇぇ〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!
お…俺達が何をしたっつぅんだよぉ!!!!!!!!!!!!!?
この町がなんでお前らなんかに狙われなきゃならねぇんだよぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ギリギリギリッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「…な…なにを言って……」

サナバー「…この者達………メロンピルトの取り巻きじゃあない…
この町の住人達?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…バカな…
この町の人間にはまだ洗脳は行き届いてなかったはず……」

ネコ【……いやこれは…洗脳というよりも…】


532 : 名無しさん@避難中 :2017/06/23(金) 09:28:37 57XOjWbMO
今気づいたんですが
ダジーとムイは確か居残り組だったと思うので
>>489>>521>>523に出てる2人は生き霊という事にして下さい
よろしくお願いします


533 : 名無しさん@避難中 :2017/06/23(金) 10:59:19 UseNcHCw0
生霊wwwww


534 : 名無しさん@避難中 :2017/06/24(土) 02:19:38 IfC4KXoUO
―――


メロンピルト「皆さん!!!!!!!! 避難を…はやく避難を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ・ルートの残虐者達がこの町に現れました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼らは今この町のどこかに潜んでいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いつどこからその首を狩りに来るか予測がつきません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
出来るだけ大人数で逃げてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

町人1「な…なんでこの町にネアメ・ルートなんてよく分かんねぇやつらが来るんだよぉ…!!!!!
この町にあいつらが求める何があるというんだ…?」

メロンピルト「テロリストに理由などありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただ本能のままに暴れ破壊し尽くすだけです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

町人2「こ…この町は破壊されちまうのか? 俺達の家も何もかも全部…ネアメに…」

メロンピルト「このまま黙って見ていればそうなるでしょう
それを防ぐために私達魔反会が持てる力を以って戦っています…!!!!!!!!」

町人3「か…勝ち目はあるのか…?」

メロンピルト「………分かりません…
……むしろこのままでは厳しい………
…! いや…ご安心を!!!!!!!!!!!!!!!!
私達はこの命を賭してでもこの町を守るつもりです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから皆さんは避難をっ!!!!!!!!」

町人1「あ…あんた達…………この町のためにそんな覚悟で……」

メロンピルト「罪なき人々を守るためならなんでもありませんわっ!!!!!!!!!!!!!!!!
皆さんの平穏が私達の望み……幸せです…!!!!!!!!!!!!!!!!」

町人4「…!!!!!」

メロンピルト「……くうっ……既に魔反会の仲間が…ネアメの卑怯な闇討ちでやられたのが苦しいですわ…
せめて少しでも援軍があれば……絶対にあの許すまじネアメを追い込むことが出来るのに…」

町人2「…! お………俺達に出来ることは……ないのか…!?」

メロンピルト「!?
…それは…………あなた方が力を貸して下されば……あるいは
………いえっ! しかし…あなた達を戦いに巻き込むわけには…」

町人3「なに言ってるんだ…! 俺達の町だ!!! 俺達だって守りてぇ!!!!!!!!」

町人1「あんたみたいなかよわい女性が勇敢に戦ってるのに…俺達町の男が…逃げられるかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達も戦う!!!!!!!!!!!!!!!! 戦わせてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メロンピルト「…!!!!!!!!!
ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
では…ご協力をお頼みしますわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みなさんは無理なく町をくまなく探してネアメ・ルートの人間達を探して下さい!!!!!!!!!!!!!!!!
彼らは目立つ人達なのですぐ分かるはずです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見つけたら無理はなさらず……絶対に無理はなさらず速攻で殺して下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんの躊躇いもいりません!!!!!!!!!!!!!!!! 彼らは非道な殺人集団なのですから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無理は言いません……ネアメ・ルートを晒し首にあげてしまってください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この町を賊の魔の手から救い出しましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みなさんの正義の刃なら…きっと出来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!


町人達『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ・殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




しーん…


メロンピルト「……化ッ」


535 : 名無しさん@避難中 :2017/06/24(土) 02:21:38 vtggXklc0
こえええ…


536 : 名無しさん@避難中 :2017/06/24(土) 02:54:43 IfC4KXoUO
―――

町人達『グォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガラガラガラガラガラ!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【この異様な殺気は洗脳で従わされているのとは違うにゃ…
恐らくあのメスに憎悪を煽られたか…
我輩らはすっかり悪人だにゃ】

ツバメオー「や…やべーじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
敵は取り巻きだけじゃなくて…この町の人達も!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スケピヨ「………くそ…! どいつもこいつも……俺達ゃ手だし出来やしねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…無関係の人々を駒として操り自分は何もせず腰を重く構えるか………人を食った女だ…
まるで『人喰い花(マンイーター)』…
なんとも厄介でいやらしい…それでいて手強い!!!!!!!!!!!!!!!!
間違いなく今まで戦ってきた魔反会の中で最も凶悪な相手だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


町人達『ネアメーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


チャッ…
ウソニ「…手は出せないとはいえ 本当に何もしないままでは無駄死にしてしまうぞ
せめて動きは封じさせてもらう」
ガチャッ!!!!!!!!

バウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パシューーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
町人達『うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

《暴徒と化した町人達はウソニのネッティシュートに捕らえられた!!!!!!!!!!!!!!!!》


ウソニ「…これは一時しのぎ……すぐに網から出てくるだろうが……今のうちにこの場を去ろう」

ギル「は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!


―――

ザザザザザザザザ…
ギル「………先程言いそびれましたが……サナバーさん!!!!!」

サナバー「分かっておる………テレパスじゃろう
…既にテレパスは送った マンツウ君が受け取ってくれたようだから
もうこの町に向けて出発しておるじゃろう」

ギル「ありがとうございます…!」

ヤンデル「………確か…
ミートホールってとこからここまで……高速ペトロで1時間くらいかな…
………魔反会とネアメ………どっちが速いかな……」

スケピヨ「………まさかの全面戦争になるのか…?
しかし魔反会は1万の兵……今回のネアメの兵は………3000もあったか…?」

ギル「ネアメの援軍はあくまで脱出の道を作ってもらうためです
この戦力差で魔反会との直接対決は避けたい…!」

サナバー「一応状況は伝えてある…
スパルティー殿ならそれらも含めて上手くやってくれると思うが…」

エンカ「うむ
……しかしそれより…ギル
援軍が駆け付けるまでの1時間……拙者達はどうする!!!?」

ギル「……………まず…なんとかアシコリーダさん達と接触して…………なんとか話を……」

ビラコ「…………あっ!!!!!!
言ったそばからですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』




ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『…おおおおおぉ…!!!!!!!!!』
じりじり…

アシコリーダ「…………」



ギル「…アシコリーダさん…!」

ウソニ「…来るぞ!」


537 : 名無しさん@避難中 :2017/06/25(日) 00:17:09 9q6gAg/wO
メッコウ村人達『グォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…来ます!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…どうする!!!!!!!?」

ギル「自分はアシコリーダさんと話してみたいと思います!!!!!!!!!!!!!!!!
なのですみませんが皆さんは他の村人の方からの攻撃をなんとか堪えててもらえますか?!」

ヤンデル「…やってみる…!」

エンカ「そういうことなら……まかせろー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ぬぎっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「きゃっ?!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

《服を脱ぐエンカ》

ウソニ「なぜぬぐ」


エンカ「やるなら拙者をやれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者は全身が弱点だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「何やってだこのオッサン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【背中はまかせろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズバババババリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリィィィィィィィィィィィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「あぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
背水の陣ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
背水の陣〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アシコリーダ「!!!!」


ダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「アシコリーダさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

アシコリーダ「…くっ…」
チャキン!!!!!!

《ナイフを構えるアシコリーダ》


ギル「…………あなた達が……何故ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキッ…!!!!!!!!


538 : 名無しさん@避難中 :2017/06/25(日) 01:08:03 9q6gAg/wO
アシコリーダ「ら…らァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブン!!!!!!!!

ギル「ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガゴッ!!!!!!!!

ギル「せいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズシャアァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アシコリーダ「ぐぁっ…!!!!!!!!」

《ギルはアシコリーダのナイフを弾き飛ばし押し倒した!》

ギル「心優しいあなたにナイフなど扱えるはずがない…!」

アシコリーダ「……………………」

ギル「アシコリーダさん……何があったのですか…
自分達がメッコウ村を出た後にメロンピルトに何を言いくるめられたのです?
……洗脳……………いや違う!!!!
あなた達はあの時魔反会の………メロンピルトさんの本性…悪意に直に触れたはず!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなあなた達が今になってメロンピルトさんの言葉を鵜呑みにするとは思えません…!
………何があったのです………教えて下さい…!」
ギリィッ…!

アシコリーダ「…………ウッ…ウゥーーッ!!!!!!!!!!!!!!」
ガリッ…ブシュルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《舌を噛むアシコリーダ!!!!!!!!》

ギル「やめるのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アシコリーダ「ッ…ヴ…………ヴゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガブリッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ッッうぁッッ……ぐっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《舌を噛むアシコリーダを阻止したギル………
だがアシコリーダはギルの腕に噛み付いたッ…!!!!!!!!!!!!!!!!》

アシコリーダ「……フー…!!!!!!!! ……フー…!!!!!!!!」

ギル「ッ……!!!!!!!!!!!!!!!!
あなた達は利用されてる…!!!!!
い…今この場にメロンピルトさんはいない…!!!!!!!!!!!!!!!
それなのに今も…そこまでメロンピルトさんに忠実に従う理由は…なんなのです…!!!!!
アシコリーダさん…!!!!!!!!」

ギリギリギリ…
アシコリーダ「………………!!!!!!!!!!」
つぅ…

ギル「…涙…!!!!?」

アシコリーダ「フーッ…………こ……………フーッ…
……………こんな…こと……………フーッ…
やりたくない……………………でも……フーッフーッ………
やらなきゃ………やらなきゃ………………………
子供……………仲間も………………みんな……………みんな……………………」
ぽろぽろぽろぽろ…

ギル「…ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……………まさかッ………アシコリーダさん……あなた達は…!?」



ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


539 : 名無しさん@避難中 :2017/06/25(日) 02:15:22 9q6gAg/wO
メッコウ村人「アシコリーダあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「!! ギ…ギル!!!!!! アシコリーダさんを助けにそっちにメッコウ村の人が行った!!!!!!!!!!!!!!!!
離れろ!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギル「…!!!」
ババッ…



ザザザザッ…
ギル「………!」

エンカ「ギル!!!!! どうだった!!!!!!!?
こちらは一切手を出さず拙者が攻撃を受けキッもちィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プルプルプル!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「………………」

ビラコ「ギル君………アシコリーダさんどうだったです…?」

ギル「…分かりました………彼らがメロンピルトさんに従う理由………」

ツバメオー「えっ…なに…?」

ギル「……落ち着いて話すためにまずこの場を離れましょう……」

ゴオオォ…


―――


ヤンデル「………ギル………何が分かった…?
アシコリーダさんから何を聞いた…?」

ギル「…直接聞いたわけではありませんが…
考えられるとしたら理由はそれしか…」

ツバメオー「な…なんだヨ 勿体振らずに言えヨ…」

ギル「……まず アシコリーダさん達は決して洗脳されているわけではなかった…
彼らは自らの理由でメロンピルトに従っている…
………そしてそれは 間違いなく彼らにとっても苦しく…不本意なものであったはず……
しかしアシコリーダさん達は…その選択を取るしか道がなかったのです………
それが彼らが……家族や仲間を…守るための唯一の選択だったのです…」

ツバメオー「……家族? 仲間…?」

サナバー「その言い方は………もしや!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…そう…
アシコリーダさん達は……
人質を取られている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはメッコウ同じ村の方々や…家族……そして子供達!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会はメッコウ村のかよわい人々の命を脅かし…アシコリーダさん達を強制的に従わせているのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ッ…なにィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「…!! アシコリーダさん……小さなお子さんが居たです…
………その子達を守るためにアシコリーダさんは…
他の人達も…………う…うぅ…」
ワナワナ…

スケピヨ「あ…あの野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが人のやることか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビキィィッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「……信じがたい事です………そして…許せない…!!!!!!
…しかしそれは………彼らを救い出す手立てが見えたとも言えます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ギル「恐らくメッコウ村は今…魔反会に占拠されている…………!
それを…我々の力で…解放するのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
村の仲間や家族が無事だと分かれば…きっとアシコリーダさん達を止める事が出来るはずです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


540 : 名無しさん@避難中 :2017/06/26(月) 01:52:13 LkDIBimQO
ウソニ「魔反会に囚われた村を解放する…か……
ネアメである俺達の本分だな
しかし 全員がこの町からメッコウ村に向かうわけにはいかないだろう」

ギル「ええ
なのでチームを分けましょう
『メッコウ村を解放しに行くチーム』と『この町に残るチーム』……………」

エンカ「ふむ
メンバーはどうする
半分に割るか?」

ギル「いや…一気にこちらの数が減ったら向こうに不審がられてメッコウ村に行った事がバレるかもしれません
なので救出チームは少数になります……」

サナバー「メッコウ村がどういう状況か分からん
少ない人数で行くなら実力に自信のあるものでなくてはのう」

ギル「………自分はメッコウ村の方に行きたいと思っています」

エンカ「ふむ
何があるか分からんから そういう時に判断が出来るギルなら……適任であろう
ギルが行くなら拙者は残るぞ」

ビラコ「…村の方も気になるですけど…
私もここに残るです… 操られてるメッコウ村の人達が舌を噛んだりしたらすぐに治癒札を投げられるですから…」

ヤンデル「………ギルが行くなら…俺もメッコウ村に…」

ツバメオー「いや ヤンデルは残れヨ
………ボクが付いていくヨ」

もみーの「ツっちゃんが!!?」

ウソニ「実力に自信がある者…と前提してるのに名乗り上がるとは…随分と思い上がってるな…」

ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「いやお兄さんボクをメチャくそにディスりすぎだろッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク案外やるヨ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「…こう言ってるが……どうだ? ギル」

ギル「ええ
ツバメさんからそう言ってくれて良かった
実は自分もツバメさんが居ればやりやすいと思ってた所です」

ツバメオー「ほら見ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルはよく分かってる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜く分かってるよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ポンポン!!!!!!!!

ウソニ「リップサービスに決まってるだろう
思い上がるな 頭撃ち抜くぞ」

ツバメオー「お兄さんボクに対する当たり強くない?!!!!!!!!」

エンカ「ギルにツバ嬢………あとはどうだ?
というかギルよ メッコウ村までどうやって行く?
ここからメッコウ村までは……この町の外で待機させてるペトロ車を全開で飛ばしても4〜5時間はかかるぞ…」

ギル「…せめて高速ペトロだったら良かったのですが……」



ネコ【………にゃふぬ
仕方ないないにゃあ】

ギル「? ネコ殿?」

ネコ【今回限りだ
我輩に載せてやるにゃお
我輩自身も戦力になる 良いだろう?】

エンカ「師匠が?!!!!!!!!!
そりゃ実力に関しては文句なしでござるが…
二人の人間を乗せて走るのは…可能なのでござるか?」

ネコ【当たり前だ…
ペトロで4〜5時間………ならば
我輩が本気を出せば……1時間も掛からん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


541 : 名無しさん@避難中 :2017/06/26(月) 02:30:36 LkDIBimQO
スケピヨ「ペ…ペトロで4〜5時間掛かる所を1時間〜〜〜〜〜!!!!?
その図体でそんなに速ぇのか!!!?」

ネコ【当然にゃ 猫並なんだからにゃお】

ギル「ネコ殿………
本当に乗せて貰っても良いのですか?」

ネコ【人を背中に乗せるのは本来虫ずが走るほど嫌いだか……今回は許す!!!!
我輩はいつでも行けるぞ 判断を早くしろ! 急いでいるのだろう!?】

ギル「…! 分かりました…!
ならばメッコウ村救出チームは自分とツバメさんとネコ殿の3人!!!!!!!!!!!!!
移動はネコ殿にまかせます!!!!!!!!!!!!!!
すぐに出発しましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…決まったか
ここからしばらく別行動だな
次再会するのがまた半年後とかにならなきゃいいが…」

ツバメオー「現実(メタ)時間持ち出してんじゃねーヨ」

ギル「メッコウ村まで片道が1時間なら…
村を解放してここに戻って来るのに最低でも3時間は掛かるでしょう
そうなると………魔反会との直接対決はやはり避けられない事になります
ネアメの援軍が早いか魔反会の包囲が早いか……
どちらにせよ直にこの町は本格的な戦場になるでしょう…
……皆さん…どうか無事で居て下さい」

ヤンデル「大丈夫……うまく隠れながらやるさ…
ギル達の方こそ…気をつけろよ…」

ビラコ「ファイトです!!!!!!! 治癒札もいっぱい持っていくですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「奇襲作戦が随分と飛躍したな…だが踏ん張るしかないだろう
お互い全力でやり切るぞ」

スケピヨ「メロンピルトをギャフンと言わせてやろうぜ」

サナバー「わしを助け出してくれたお主らなら出来る
あの時のような希望を……待っておるぞい」



ゴオオオオオオオオオオオォ…


ネコ【よし…乗れ
ここから一気に跳躍して町を飛び出すにゃお】

ツバメオー「わーい」
モフカフン

ギル「失礼します…」
ス…

ネコ【そい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「あぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【スピードが出ない初速の段階で2人に背中に乗られると本気が出しにくい
なのでまず我輩の背中に乗るのはツバメオーだけにしろ
スピードが乗って来たらお前も背中に乗せてやる】

ギル「え………じゃあ自分は始めの内はどうすれば」

ネコ【これを掴め】
にゅろん

ギル「し…尻尾!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【お前はそれを掴んでいろ
まぁ水上スキーの要領だにゃ】

ギュ…
ギル「大丈夫なんです?!!!! 大丈夫なんですこれ?!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【それを離したらお前がミンチになるだけだ
………跳ぶぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
グググ………

ネコ「ッしゃあッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュダォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ピュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「わひゃおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《ネコは凄い跳躍で町の上空に飛び出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヤンデル「行った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! すごい…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………って……アレ!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ば〜〜〜〜〜ん
ギル「……」
スーン…

スケピヨ「ギル取り残されてるじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


ギュルルルルルル…
ギル「掴んでるネコ殿の尻尾がめっちゃ伸びてるんですけどコレどうなるんです?!!!!!!!
どうなるんですコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「ふむ
確かネコ師匠の尻尾は500mくらい伸びるはずでござる
……それが伸びきれば………」

ゴォォッ…


542 : 名無しさん@避難中 :2017/06/26(月) 02:37:38 tRUQSC260
伸びすぎだろwwww


543 : 名無しさん@避難中 :2017/06/27(火) 00:36:45 IpXmd40.O
ギリギリギリギリギリ…


ヤンデル「……まだ伸びるのか……」


ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ…

ギル「………あっ…あの」

サナバー「ん?」

ギル「あのこれ思ったんですけど
こ…こうやって待ってるうちにネコ殿の尻尾が伸びきったら…自分…どうなるんです…?」

みんな『………』

ギル「あっ…あの………ゴムってあるじゃないスか
アレとか物凄く伸ばしきって手を離すとすごい反動で飛んでったりするじゃないスか
もしこの尻尾が伸びきったらソレはまさにゴムの反動のように自分が」

エンカ「ギル」
ポン…

ギル「は……」

エンカ「難しい事を考えるな
今はただ死ぬ気でその尻尾を掴む事を考えろ……な?」

ギル「………………」



ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリッ…………
ギギギギギギギギギギギギッ…



ウソニ「そろそろだな」

ヤンデル「ギ…ギル!!!!!!!!!!!
死ぬなよ!!!!!!!! 絶対死ぬなよ!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギギギギギッッ……… ギッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガタガタガタガタ
ギル「み………みなしゃん…」

ギル「サヨナっぼゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビョッイィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スケピヨ「い…行ったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ギ…ギル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



――― 砂糖町上空


ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ヴヴぃヴぃヴぃヴぃヴぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た…高ッ…速ッッ……ひょおおおおおおおおおおアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコの尻尾に引っ張られ…空を舞う ギル…》


ギル(な…なんだか…自分…前にもこんな経験をしたことがある気がする…!
あ…あの時は確か………ローシン殿の尻尾に…………)


(↓あの時)
http://i.imgur.com/SRsoyND.jpg



ギル「な………懐かしいなぁ〜〜
こ…こんな上空で…風を感じながら懐古するなんて風情ある…………おや
どうやら落下に入ったようですね まるでスカイダイビングのよう………
………ん?
…待てよ そういえば…自分は今…跳躍したネコ殿に引っ張られる形で宙を舞ってるわけですが…
ネコ殿がこのまま町の外に着地した場合自分はどうなるのでしょう?
………」
チラ…

《ギルは自分の前方を見た…》



ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《そこには固い固い地面が待ち構えていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ギル「ぴゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


544 : 名無しさん@避難中 :2017/06/27(火) 06:22:46 /p.CBJ3.0
大丈夫かw


545 : 名無しさん@避難中 :2017/06/27(火) 15:35:41 IpXmd40.O
―――

ヒュルルルル…………


ツバメオー「わああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【舌噛むぞ!!!!!!!!
着地するにゃお!!!!】
ヒューーー…


シュタンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコは地面に綺麗に着地した!》

ネコ【このまま行くぞ!!!!!!!! しっかり掴まれにゃお!!!!!!!!】
ぐぐぐぐッッ…

ドウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「わーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャアアァァァーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュオォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「は…はえぇぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前…すごいなッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【にゃふぬん! 当たり前だろうがにゃお】




ドガッシャアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ツバメオー「うん? なんか後ろの方からすごい音が」

ネコ【我輩の走りの衝撃で木でも倒れたのにゃろう】

ツバメオー「…それにしてもあの町から一瞬で飛び出せるなんてね
お前…本当は何者?」

ネコ【我輩は猫である 名前はネコ】

ツバメオー「お前みたいな猫がいるか!!!!!
誤魔化しやがってさ………
お前が普通の…ただの猫じゃないなんて皆知ってるヨ
そろそろさ…お前みたいな普通じゃないやつがなんでネアメに居てなんでボクらに力を貸してるのか教えてくれてもいいんじゃない?
一応仲間でしょ?」

ネコ「……………」




ドガガガガッ…バキッ!!!!!!!!
ズザザザザザーーー…ドゴォッ!!!!!!!!
ドカッ ゴガガッ ボゴォッ!!!!!!!!!
ドッゴォ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!




ネコ【……前にも誰かに言ったかも知れんが…我輩はある者を探してここに居る…
協力してるのはそのついでにゃお…………初めのうちはな
本来我輩は人間の派閥にも生き死ににも興味はなかった…だが今は違う
今は本心でお前達に協力してやりたいと思っているにゃお
お前達は我輩にとっても…仲間だからにゃお】

ツバメオー「……」

ネコ【しかし…我輩が何者なのかは………今話すのはフェアではにゃい…
またいずれ……お前達に話せる時がくればその時に】

ツバメオー「………そうかヨ」




ゴゴゴゴズンッ!!!!!!!!!!!!!!!! ドドッ…メキャ!!!!!!!!!!!!!!!!
ボギィッ!!!!!!!! ゴシャッ…ズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
メリメリメリ……ブチィッ!!!!!!!!!!!!!!!!
プッシュ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ツバメオー「…ていうか後ろうるせーヨ!!!!!!!
さっきから何?! つーかギルは!!!!!!!!!?」

ネコ【おぉそうだ忘れていたにゃお
ツバメオー…そろそろ引っ張り上げてやれ】

ツバメオー「オッケー
尻尾引っ張ればいいんでしょ」
ぐいぐいぐいぐい…


ズルズルズルズルズルズル…

しゅうううううううううううううううううううううう…
ぷっす〜〜〜〜……


ツバメオー「何? このぼろ切れは?」

ネコ【オイ………バッチーにゃお
そんなもの捨てろにゃお】

ツバメオー「そうだね」
ス…

ぷすぷすぷすぷすぷすぷす…
ギル「………ツ……バメしゃ……
じ………ぶ…………… じ……じぶ………ン………」
ぼっろォ〜〜〜〜〜

ツバメオー「ってギルぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブー!!!!!!!!


546 : 名無しさん@避難中 :2017/06/27(火) 16:01:40 IpXmd40.O
ギュオオオオオオオオオオオ…


ギル「ひ……ひやぁ〜〜〜〜〜〜………死ぬかと思いましたよ…」

ツバメオー「むしろよく死ななかったなアレで」

ネコ【本当ににゃお
せっかく殺したかと思ったんだがにゃ】

ギル「せっかくて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もしかして殺す気だったんスか!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ネコ【冗談にゃ】

ギル「じょ……冗談スか…
ま…まぁ貴重な体験をさせてもらいましたよ…
………しかし…さすが 速いですね
ここまでとは」

ツバメオー「確かに速いけど
でもこれで1時間で着くようには感じないヨ
これがお前の本気なの?」

ネコ【………フン…
……オスに背中に乗られると異物の感触が伝わって来るから気持ちが悪いわ…
なかなか調子が出らんにゃお…】

ツバメオー「おいおい
出発する前にあんな豪語しといて本気出せないとかクソダサいヨ」

ネコ【バカモノ……
本気はまた別にゃお
それは……ここからだ】
ズズズ…

ギル「…ん?!
ネコ殿の体が何かに包まれて………
これは…気…? いや…ちがう…?!」

ズズズズズズ…
ネコ【…おい オス】

ギル「な…なんですか?!」

ネコ【我輩はこれから“本気”を出す…
2人ともこれからはしっかりと……死ぬ気で我輩に掴まれ!!!!!
そしてオスは……体の軽いツバメオーが吹き飛ばないようしっかり抱えていろ!!!!!!!!!!!!!】
コオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ゾクッ…
ギル「…!!!
…わかりました…!!!!!!!!!!
…ツバメさん!!!! 身を屈めて…ネコ殿の体にしがみついていて下さい!!!!!
その上から更にツバメさんの体を自分が固定します」

ツバメオー「うっ…うん…!!!!」
ぐぐっ…



ネコ【…行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対に投げ出されるなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…次元の最果てに飛ばされても…知らぬぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ムクムクムクムク…!!!!!!!!!!

《その時…! ネコの姿が…みるみるうちに…!》


ガシッ……ぐぐっ…!!!!!!!!!!
ギル「…?!!!!!!!! ………こ……これはっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ネコ(神獣解放………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ブアァァァッ…ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギュゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコの姿が…変貌した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それと同時にスピードは限界を超え…
あらゆる景色を置き去りにした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドドウゥゥッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1109/170627_153813.jpg

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル(こ…これはっ…! ネコ殿の…力のカケラ!!!!!!?
……いや…違う…! これは………)


カアアアアアアアアアッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


547 : 名無しさん@避難中 :2017/06/27(火) 16:19:05 NB/KhAAI0
http://i.imgur.com/SLSr1mE.png


548 : 名無しさん@避難中 :2017/06/28(水) 02:05:44 JiJssgA.O
―――

エンカ「――…ギル達は無事行ったなぁ」

サナバー「…無事だといいが」

エンカ「さァここからが拙者達の正念場よ
我等がリーダーが無事で居ろと命令したのだ……ギル達が帰ってくるまで持ちこたえるぞ」

ウソニ「当然だな」

エンカ「さぁそれではしばらくは鬼ごっこだ
童心を思い出して思い切り駆け回ろうぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズッ………

ワラ… ワラ… ワラ…

町人達『ネアメ……殺す……殺す…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

メッコウ村人達『おおおおおおおおおォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ゴオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ヒュオオオオオオオオオオオン……


コポコポコポコポコポコポ…
メロンピルト「…ふぅー…」
コクコク…

《騒乱の中……優雅に茶をしばくメロンピルト…》


メロンピルト「ふふ………“そろそろ”でしょうか…」
コク…コク…

ニィィィ……………




――― そのころ…

スパルティー「ペトロ!!!!!!! 飛ばせるか!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジョージ「オホッホォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(今が最高速度です
これ以上は…)」

スパルティー「そうか……ならばこのスピードのまま維持を頼む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「……まさかこんなことになるとはな…」

軍服2「あぁ…砂糖町が魔反会に包囲されてるなんてよ…!!!!!!!!
俺達もあわてて焼肉を中断したぜ」

ジュリー「ということはさっきの魔獣の群れも包囲する魔反会の軍勢の一隊だったわけだね…」

チロリーン「…くそっ!!!!!! それが分かってりゃあの時潰したのに…!」

手下3「…だけど姐さん…
ペトロのこのスピードで行っていたら…そのうち…」



ゴゴォォォォォ…

マンツウ「……見えた!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー様!!!!! 前方に軍勢の影……」

軍服1「! 本当だ…! あれは恐らく…」

スパルティー「先の魔獣達だ!!!!!!!!!
追いついたか…!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「スパルティー様! どうしますか!?
このペトロ車のスピードならば奴らの横をすり抜けてそのまま砂糖町へ向かう事が可能です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それとも……」

スパルティー「もちろん…戦う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
砂糖町へ向かう前にあの魔獣達を撃破する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうすれば魔反会が敷いた包囲の一部に“穴”を開けられる!!!!!!!!!!!!!!!!
それはこの包囲からの脱出時に大きく意味を持つはずだ!!!!!!!!!!!!!!!!
だからこそ…今やる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「…分かりました!!!!!!!!
…みんな!! 戦闘だ!!!!!!!
魔獣の群れに近づき…奴らがこちらに気付き次第ペトロ車から降りて魔獣と衝突する!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「来たかい!!!!!!!! やってやるよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…ザッと見ると……魔獣の数は500といったところか…
数はこっちが圧倒してるが…相手は猛獣並の体力とパワーを持つ人造魔獣達だ…油断はならないよ!!!!!!!!」

サイ「………!」


549 : 名無しさん@避難中 :2017/06/28(水) 21:46:35 JiJssgA.O
スパルティー「突っ込むぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「待ってくらひゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

スパルティー「ん?! どうしたのかね サイ君」

サイ「…あの魔獣たちは魔反会に作られた人造魔獣れす…
人の勝手で作られて…人の勝手で戦わせられている魔獣達を……やっつけて通りすぎるなんて……悲しいえす」

スパルティー「…そうか 君は魔獣研究者………魔獣に対して情があるか
しかし…あの魔獣達を倒し…先へ進まねば仲間達の命が危ないのだよ」

サイ「…倒すだけが方法じゃないえす
…あの魔獣達を…捕まえるのも…一つの方法だと思うえす…」

スパルティー「捕まえる?! そんなことが可能なのかね」

サイ「はい
魔獣の捕獲は……私が開発したマジュモンボールを投げて当てれば可能えす
といってもただ投げたところで…かわされたり叩き落とされたりすることがあるえす
…ちょっとだけダメージを与えたり…油断させたりすると捕獲しやすくなるえす」

軍服1「おいおい!!!!!!!!!
なんだ?! じゃあサイは俺達に
魔獣達を殺さない程度にダメージを与えてボールに入れて捕獲してやれと言いたいのか?
そりゃ無茶だぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「あぁ! 普通に倒すより何倍も労力を使うぜ!!!!!!!!」

サイ「…否定はしましぇん」

スパルティー「…サイ君…
魔獣を慈しむ君の心は分かる
だが今は………」

サイ「私の心が分かってて下さるだけありがたいえす
だから……スパルティーさん
私をこの場に置いて行ってくらはい!!!!!!!!!!!!!!!!
皆さんは砂糖町へ……私がここであの魔獣達の相手をしまひゅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「!!!!!!!?
サ…サイちゃん…キミ……魔獣の数を分かっているのかい!!!!!?
あそこに居る魔獣達は軽く500体は居るんだよ!!!!!!!!!!!!?」

サイ「はい
分かってるえす」

チロリーン「…!?」

スパルティー「…サイ君…
君は頭が良い…
一時の感情で無理無茶無謀を語るほど愚かな女史ではないと私は認識している
……………勝てる算段があってそう言っているの………そうだね?」

サイ「はい
いかに多くとも魔獣である限り……私ならばその全てを捕獲することが出来るれす」

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


手下3「おいおいマジか………言い切りやがった!!!!!!!!」

マンツウ「す…すげぇ…カッケェーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
体があんなに小さいのに格好いいなんて……まるでツビーだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イケロリ万歳ーーーーーーーーー!!!!!!!! イケロリ帝国樹立ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
よよーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サイ「小さいは余計えすよッ マンツウしゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシィ〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー(あのマンツウって子………ロリコンの才能があるな…)


550 : 名無しさん@避難中 :2017/06/29(木) 00:39:27 BYqQzJcMO
サイ「魔獣達に近付いたら私を降ろしてくらはい
ペトロ車も不要れす
帰りにまた拾って貰えると助かりまひゅ」

スパルティー「…サイ君
あの魔獣達は君にまかせるが
君を一人置いていくわけにはいかない
何人か兵を連れてくれ」

サイ「お心づかいありがとうございまひゅ
それは助かりましゅけれど そんなに人数はいらないえす
兵の多くは砂糖町へ…」

スパルティー「そうか
ならば……100人でどうかね?」

サイ「その半分でいいえす」

スパルティー「50人かね………
まぁ君が言うのならそうしよう
…では 『サイ隊』……魔獣の群れをまかせたぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「……『サイ隊』…………語呂が悪いえす…」


―――


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

おかず「進めィ!!!!!!!! 進めィ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズシーン… ズシーン…
ズズズズズズズズズズ……


魔獣「…ゴルォルォルォルォルォ…………」
ピタ…

おかず「ん?! どうしたのだ!
はやく進まんか タルタルソースめがッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドド………



おかず「…ん?」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ペトロ達『オヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』

ズドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《多くのペトロ車達が魔獣部隊を追い抜いて行った!!!!!!!!!!!!!!!!》


おかず「なにぃぃぃ!!!!!!? 今のは!!!!!!?」
ピピピ…キュイィィィン

おかず「!? た…多数の魔力の反応…!!!!?
まさか…今のはネアメか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
どういう事だ!!!!!! わしらが狙う人間共はこの先の町という話ではなかったか!!!!!!!?
まさか…援軍!!? いやまさか…
ぬ…ぬぐぅ!!!!! とにかく…追え追えぇー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




??「そちらを追う前にこちらの相手をしていってはどうれす?」


おかず「んんー?!!!!!!!!!!!」
くるっ…


ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サイ「あなた達の相手は私れす」


おかず「むぅぅぅーん!!!!!!!!? 子供ォ!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ばーんッ!!!!!!!!

サイ「ピチピチの20代えすッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ……!!!!!!!!


551 : 名無しさん@避難中 :2017/06/29(木) 01:07:34 BYqQzJcMO
おかず「貴様ら……ネアメか!!!!!!!!?」

サイ「そうえす!!!!!!!!!!!!」

おかず「……何故ネアメが…大軍で…!
いや それより何故今の奴らはわしらを無視した!!!!!!!!!!?
自ら包囲の内側に入りおって…愚かな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「無視してないえす
だからこうして私達がここに残ってるじゃないれすか」

おかず「……貴様…?
まさか………その人数でわしらと戦う気か?
その人数で敵うと思って大軍を先に行かせたというのか?」

サイ「そうれすよ」

おかず「…貴様………今対峙してる者達が何か…分かるか!!!!!!!!!!!!!!!!!?
人知を超えた魔力災害の具現獣…魔獣だぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな人数で…この数の魔獣を倒せると思ったのかァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ギィィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「倒しませんよ
全員保護……捕獲します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もちろん…あなたもえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「ぬかせッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イケ好かんガキめが………わしらに立ち向かった愚かさを後悔させてやるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行けぇ魔獣ども!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待ち望んだ餌だぞォォォォォォォォォォォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔獣達『ぐァじゅアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴゴウーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




サイ「……それにしても……多い
私の知らない魔獣がこの場所だけでこんなに…
これは…もう私が把握していた魔獣の数…約700匹より遥かに多いのかもしれましぇん…」

ネアメ兵「サ…サイさん!!!!!!!!!!!
冷静に考え事してますけど来てますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「そうれすね……
…皆しゃんすみません 私のわがままに付き合ってもらって」

ネアメ兵「いや 構いませんよ!!!!!!!!!
勝てるならばっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「えぇ…もちろん……絶対に勝てます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の言った通りにしていただければ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


552 : 名無しさん@避難中 :2017/06/29(木) 01:25:04 BYqQzJcMO
ズゴゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵「魔獣…接近中!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「それでは複合トラップを用意!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵達『はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
カチャカチャ ガチャガチャ テキパキ


ネアメ兵「コンロ用意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵「網用意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵「肉に野菜用意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵「火点火完了!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「OK!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まずは油を引いてそれから肉と野菜を………ニンニクも多めに乗せて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
火力超MAXで焼くえす!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵「ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ…


ジューーーーーーー…


サイ「しばらく焼けるのを待つえすよー」

ネアメ兵達『わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!』
チョーーーーン!




おかず「な…何ィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
敵を前にして焼肉を始めただとォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネアメ兵「いやぁ〜…良かったですね 焼肉の材料が残ってて」

サイ「そうれすねぇ」

ネアメ兵「…おっ そろそろ肉ひっくり返した方がいいっすね」

サイ「豚肉はしっかり焼かなきゃダメれすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわい…



しーーん…

魔獣達『…グ…グルォルルルルルルルル…………』
たじ…

おかず(なんだ…?! なにが狙いなのだ…!!? 分からん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴクリ…




サイ「そろそろいいれすね………食べましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵達『やっほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
パクンチョパクンチョパクンチョ

もぐもぐもぐもぐ… わいのわいの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



おかず「…!」



わいわい… もぐもぐ… ぱくぱく…





おかず(…………!?
え!!? なに!!!!? フツーに焼肉食ってんだけど!!!!!!!!?
めっちゃ舌鼓打ちまくってんだけど!!!!!!!!!!?
何故!!!!!!? 何故!!!!!!!!!?
ていうか………)



おかず「付け合わせに茶わん蒸し食ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



みんな『いらなーーーーい』
ス〜〜ン…



おかず「ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー○ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


553 : 名無しさん@避難中 :2017/06/29(木) 03:16:09 12A2g5Io0
なにしてんだww


554 : 名無しさん@避難中 :2017/06/30(金) 01:21:03 0yuqCjWYO
ジューーー………



パクパク…

ヒソ…
ネアメ兵「………サイさん…これで本当にいいんですか?
…いや確かに向こうは度肝を抜かれて立ち止まってますが…」

サイ「大丈夫れす
それにあの魔獣達は何も度肝を抜かれて足を止めてるわけではないれすよ」

ネアメ兵「ど…どういうことですか?!」

サイ「言ったでしょう…これは“複合トラップ”と…
この“焼肉”という行為は……それ一つであらゆる『対魔獣』の要素を含んでいるのれす」

ネアメ兵達『!!!!!!!!!!!!!?』
ざわっ…

サイ「いいれすか
まず魔獣とは…元から存在する動物などに魔力を与えて作り出す存在えす
魔獣になれば元の動物にはなかった能力や身体のスペックが付加され“外的”には変化をするえす
しかし魔獣になった者の“内的”な部分は元の性質を残しています
その“内的”な部分とはつまり性格などの『個』としての特徴と…
『種』としての本能えす
それらは基本的には魔獣になってからも変わらないはずなのれす」

ネアメ兵「……つ…つまり…どういう事なんです…?」

サイ「つまりれすね
いかに魔獣になって戦闘面を特化させたとはいえ
その魔獣が元から持つ性格や習性は変化しないということれす
……見てください」
ス…




狼型魔獣「グルルルル…」

猫型魔獣「…フシャーーーー………」

じり…じり…



サイ「狼型や猫型が多い四足型の魔獣は鼻がよく利くのが特徴れすが
鼻が良すぎる故にこちらから流れて来るにんにくの強烈な刺激臭に怯んでしまっていましゅ
彼らが立ち止まってるのはそれが理由れす」

ネアメ兵「…!」

サイ「そしてあそこに居る狂暴そうな大型の熊のような魔獣は……」



熊型魔獣「ゴルゥゥゥゥ…!!!!!!!!」
じり…



サイ「我々が起こしている巨大な炎に怯えています
そしてこの炎が起こす黒煙によって…」



バサッ!!! バサッ…!
鳥型魔獣「ガーッ!!! ガーガーッッ!!!!!!!!」



サイ「近づくことが出来ない…!!!!」

ネアメ兵「…す………すごい…博士ッ!!!!!!!!
『焼肉をする』というたった一手で……500の魔獣を黙らせたーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドォーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「『焼肉封鎖の陣』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣の動きを完全に封じ更に焼肉も食べられちゃう最強の防御の陣えす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁもっとお肉の追加をッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!! じゅるりッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵「いやすごいですけど焼肉食ってるばっかでいいんスかね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

サイ「いいれす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この陣には…まだもう一つ効果があるれふ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


555 : 名無しさん@避難中 :2017/06/30(金) 02:29:14 0yuqCjWYO
―――

ズズズズズズズズズズ…


おかず「…む……むうううううううううう…!!!!!!!!!!!!!!!!

先陣の魔獣どもはなにを……なにをしているいるのだ?!!!!!!!
なぜ動かん…!!」

魔獣達『グ……グリュオオオオオオオオオオオ…!!!!!!』
そわそわ…ビキビキ…

おかず「む……むぐぐぐ…!!!!!!!
せっかくここでこいつらのフラストレーションと空腹を発散できると思ったのに…!
このままでは御しきれん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………ん!?」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

魔獣達『ゴアアアアア…………ゴルルルルルルォオオオオオオオオオオアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブアォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
フシューッ!!!!!!!! フシューッ!!!!!!!!
ジタバタ!!!!!!!!!!!!!!!! ジタバタ!!!!!!!!!!!!!!!!

おかず「ど…どうしたのだ!!!!!!!!?
何故興奮している!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…む!!? この匂い……まさかッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――


ドォォォォ…
ズドドォォォォ…


ネアメ兵「なんだ?! …魔物の群れの中が騒がしい…!?」

サイ「…効きはじめまひたね…
これがこの焼肉のもう一つの効果……
煙と共に拡散した芳醇な肉の香り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵「香り!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「私の見立てですとあの魔獣達はかなりお腹を空かしているようれす…
大方空腹時の方が凶暴さが増すからでしょうが…
ですがその増していた凶暴さが仇になりましたね!!!!!!!!!!!!!!!!
先頭の魔獣達が膠着している状態に対するイライラと…漂うジューシーなお肉の匂いが……
限界までストレスの溜まった魔獣達の理性を吹き飛ばした!!!!!!!!!!!!!!!!
今にタガが外れて本能を剥き出しにした怒れる魔獣達が自分の味方も関係なしに群れの中で暴れはじめます!!!!!!!!!!!!!!!!
我々が攻勢に出るのはその時れす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


556 : 名無しさん@避難中 :2017/06/30(金) 03:10:22 0yuqCjWYO
魔獣A「バギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブン

ドガッ バゴッ

魔獣B「ギャオーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔獣C「フジュアアアァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズガガガガガガガガガッ!!!!!!!!


おかず「お…おいコラ!!!!!!!! 仲間同士で争うなァ!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やめろ!!!!!!!! 誰か止めろ!!!!!!!!!!!!!!!!」




ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
バシッ!!!!!!!!

魔獣A「…ゴル?」

《魔獣Aの体に何か当たった……すると!!!!!!!!》


キュイイィィーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「なに!!!!? 消えた!!!!!!!!!!!!!!!!?」



サイ「まず一匹…捕獲完了えす」
ドンッ!!!!!!!!

おかず「き…貴様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「あなたの魔獣が言うこと聞かないようれすね
だったら事態を収めるのを協力するえすよ
……このマジュモンボールで捕獲して…ね!!!」
ニンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「…!!!!!! 貴様ッッ…
この状況を作ったのは……貴様だろうがァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣ども!!!!!!!!!!!!!!!! 今度こそ餌だ…やれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!



魔獣達『グォォォォッ!!!!!!!! グォォォォッ!!!!!!!!』


おかず「お…おい!!!!? 聞いてないのか!!!!!!!!!!?」

サイ「興奮してあなたの声も聞こえないようえすね
もはや統制も取れていない混乱状態…………
…皆さん!!!!! 今のうちに捕獲を始めてくらしゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネアメ兵達『了解!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「…バ…バカめ!!!!!! すべてを捕獲出来るものか!!!!!!!!
全ての魔獣が興奮しているわけでもない……冷静な魔獣もいるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「冷静であっても統制が取れてない以上はただの猛獣と変わらないれす…
そういう魔獣との戦い方はちゃんと教えてます!!!!!!!!!!!」


―――

ネアメ兵1「攻める時はにんにくの煙を絶やすな!!!!!!!!
1週間洗ってない靴下でも代用可能だ!!!!!!!!
それから炎もだ!!!!! 松明に火をつけて魔獣達を怯ませろ!!!!!!!!」

ネアメ兵2「怯んだ隙に攻撃!!!!!!!!
大型の魔獣は脚を!!!!!!!! 四足などの中型の魔獣は顔の急所を棒とかで払え!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵3「飛行する魔獣は今は構うな!!!!!!!!
煙を絶やさなければ狙われることはない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ワーワー!!!!!!!! ドンドンッ!!!!!!!!
ボシュウウウウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ボシュンッ!!!!! ボシュンッ!!!!!!!!

ズオオオオオオオオオオオ………

《次々と魔獣を捕獲していくサイ隊!!!!!!!!》



おかず(…ぐ…!!!!!!!!
…些細な事から混乱を作り出し…それを利用してわしの魔獣達を無力化して…!
……ぐ…ぐぬぅ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

おかず「ちょ……調子に乗るなよタルタルソース!!!!!!!!!!!!!!!!
こちらはまだ“本当の魔獣”を見せちゃいない!!!!!!!!!!!!!!!!
………最後方……魔獣“真打”部隊………動け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオ゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


557 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 02:08:39 cGZyunfYO
ズォオオオオオオオオオオ…


ビリ…
サイ(………やはり…居たか…)



おかず「来い来い来い来い来い来い来い来ォォォーーーーーーーーーいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピピピピッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズシーン… ズシーン…

真打魔獣達『コルルルル………』

《今まで動かずおかずの後ろでジッとしていた魔獣達が動き出した…!》


サイ「…」
ギンッ…



―――

ネアメ兵1「な なんだあの魔獣達は!!!!!!!?
他の魔獣達と違って…この状況でまるで冷静だ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵2「あぁ…しかも他の奴らとは様子が違うぜ!!!!!!!!!!!
体の至るところが機械化されてやがる…
……いや…それよりも………あの魔獣ども…
姿形が他の魔獣とまるで違う………異形だッ…!!!!!!!!!!!!!
元の動物がなんだったのか……まったく想像がつかねぇ…」

ネアメ兵3「……サイさん………だ…大丈夫なのか…!?」



―――

真打ち魔獣達『コォォォォ…』

ピピッ…ピピッ
おかず「わはははは!!!!!!!!
どうだ! わしの取っておきの魔獣どもだ!!!!!!!!
こいつらは他の雑魚魔獣どもとは違うぞ!!!!!!!!!
なにものにも動じない…真なる戦闘兵器共だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……本当は……本番まで温存しておくつもりだったが……喜べ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
包囲の中の人間どもより先に…お前達をこの最強の魔獣で蹂躙し絶滅し尽くしてやるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誉れ高いぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わーはははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁ並べ並べ貴様ら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ヨーイドンの合図で人間どもを食らいつくせッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピュィインツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

真打ち魔獣達『グォオオオオオオオオオオ………』
のそ…

《真打ちの魔獣達はおかずの指示に従う…》



サイ「……………」



サイ(…やはり居ましたね
………超キメラ魔獣…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


超キメラ魔獣……
その言葉通り あらゆる生物を複合的に掛け合わせ生み出された魔獣
1個体にあらゆる生物由来の特徴や耐性を持つ


サイ(色々な生物の特徴を持つ超キメラ魔獣には…焼肉の陣は通用しないえす…
…しかもこの魔獣達は体の大部分を機械化され…
あのしゃべる魔獣の電波信号から指示を受けているえす)



真打ち魔獣「コォォォォルォオオオオオ………」
ピピピ…


サイ(………最近増えつつあるキメラ魔獣………
その出所はやはり魔反会れしたか……)
ギギン…


558 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 02:48:30 cGZyunfYO
真打ち魔獣達『ゴォォォウ…!』
ズラっ

おかず「わははは!!!!!!!! いいぞいいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな強い魔獣どもがわしの意のままに動く!!!!!!!!
なんと気分のいいことか……まるでわしが王のようだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁやれ…わしの道具ども!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「…………人造魔獣は…人間が一方的に好きに出来る道具ではないえす
元々人造魔獣は…人の友として生み出されたのえす…
……絆を結び魔力を通じて意思を通わせることで…
人と人造魔獣…つまり人と動物がお互いの事を知って…そして尊重する
そうやって…自然と共存するための懸け橋としつ…生まれたのが人造魔獣なのえす…

しかし……昔の大戦を経て……人造魔獣は戦争の兵器の一種であると人々に認識されていますし…
実際私も戦いでは人造魔獣にまかせきりです
しかし……それでも私の根底では……魔獣は大事な友達なのだと…ずっと思っていますっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたのように魔獣を使い捨てのように扱うやつは許せないえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたに改造されたその魔獣達も他の魔獣達も……絶対に魔反会から救い出すえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから私も…………切り札を出す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スッ……

サイ「『秘魔・MASAKI箱(ブラックボックス)』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズララランッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《サイはマジュモンボールを5つ取り出した!!!!!!!!
そのマジュモンボールは……真っ黒であった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「……なんだ?」


サイ「…この特殊なマジュモンボールの中に居るのは……私の手持ちの人造魔獣の中でも…最も特異な子達えす……
今までこの子達とは魔力が通じ合っていませんれしたが
……やっと私に心を許してくれたえす」


おかず「…ふん…その中に何がいるのか知らんが…
わしの最強魔獣どもより強いとでも?」


サイ「もちろんえす
電子で繋がっているだけのあなた達とは違う…!!!
絆という名の魔力で繋がっているのれすから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパパパパパッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ポポポポポンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サイ「君達に決めた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミステリースミス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カイ天使MAX!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ムカチキートライ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イガグリラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
聖サタン9!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドドドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミステリースミス「……」

カイ天使MAX「カイテンシー」

ムカチキートライ「ムカムカムーカ!!!!!!!!」

イガグリラ「グリーン!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖サタン9「ヴぉオ」


ババーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://imgur.com/g83fiXj.jpg


559 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 03:02:24 piduzntE0
後ろホラーすぎるwww


560 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 22:12:15 1.N/3XTE0

http://i.imgur.com/DfiYzLx.jpg
http://i.imgur.com/cw3ArQa.jpg
http://i.imgur.com/T6Bf8mD.jpg


561 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 22:57:22 piduzntE0
カイ天使MAXポーズやばいw


562 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 23:39:38 1.N/3XTE0

http://i.imgur.com/TklmoAo.jpg
http://i.imgur.com/09jQGom.jpg


563 : 名無しさん@避難中 :2017/07/02(日) 23:48:38 piduzntE0
グロキモすぎるwww


564 : 名無しさん@避難中 :2017/07/03(月) 00:51:42 Dl6.Kl9YO
ざわざわざわァァァ…



ゾク…
おかず「な………
なんだァァァその気持ち悪い魔獣どもは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
大凡普通の魔獣には見えんぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そいつら………キメラだな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
貴様……わしに対して改造されたキメラ魔獣を否定してご高説垂れたくせに…貴様もキメラを使うのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
傲慢な人間だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「この子達は超キメラ魔獣ではありましぇんお」

おかず「そんなわけあるかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな奇妙な元生物が居てたまるかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「だからこの子達は特異な魔獣と言ったえす…
この子達は私の一族に代々伝わる魔獣えす
しかしどれだけ私の家の歴史を遡っても…この子達が“なんであったのか”解明出来ていないのえす

……ただこの子達は約2000年前から私の一族に伝えられてるという情報のみ…!」

おかず「に…2000年…?
バカな…ありえん!!!!!!!! 人造魔獣の寿命は元となった生物の寿命か…それより短い程度!!!!!!!!
2000年も生きる生物などこの世にはおらん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣でそれほどの寿命があるのは……純魔獣と呼ばれる奴らだけだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「そうえすね
……しかしこの子達は純魔獣ではない……間違いなく人造魔獣れす
では何故人造魔獣でありながらここまで生物の枠から外れているのか…
…これは私の仮定れすが
この子達は魔獣になる前の元生物の時点で…ある意味超越的で異質な存在である『謎の生物』だった…
それらが過去の魔獣研究者の手で魔獣になったのれす」
ミキニーさんも同じ感じえすね

おかず「謎生物だと…………
謎すぎるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 本当になんなんだそいつらは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「…私から見るとあなたも結構謎なんれすけどね………」


カイ天使MAX「カイテンシー」
パタパタパタ


サイ「そういう超越的存在である『謎生物』が魔獣になった結果…
彼らは他の人造魔獣とは別次元のレベルに達したのえす!!!!!!!!!!!!!!!!
不老であり…使う能力も特殊!!!!!!!!!!!!!!!!
彼らが持つ力は…人造魔獣でありながら極めて純魔獣に近い能力を持つと言えるえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「……ありえん!!!!!!!!!!!!!!!!
謎生物だかなんだか知らんがッ…
わしが腕によりをかけて生み出した真打ち共に敵うはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
証明してやるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピピピーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

真打ち魔獣達『ガルァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


565 : 名無しさん@避難中 :2017/07/04(火) 00:50:57 yAgcSyqkO
ズドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サイ「…!
…スミス! カイ天使! イガグリラ! ムカチキー! サタン!!!!!!
頼みます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


シュバッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イガグリラ「IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドズズズッ!!!!!!!!!!!!!!!!

カイ天使MAX「カイテンシー」
バッサァァァー!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニースミス「…」
ズドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ムカチキートライ「ムカムカーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

聖サタン9「ヴぉオ」
ズドッッッゴッジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



真打ち魔獣達『ギャバァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドズゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サイ「今えす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パパパパパッ!!!!!!!!



バシュバシュバシュバシュバシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《サイは真打ち魔獣達を数体捕獲した!!!!!!!!》


おかず「…な…なにっ…………真打ち共が…!!!!!!!!!!!
バカな………」

サイ「この子達の強さが分かりましたか?
………皆をちゃんと召喚するのは初めてれしたがちゃんと言うことを聞いてくれて良かったえす…
この子達は性格のクセの強さもそうえすが…魔力の流れも独特れ私の力では上手く意思の疎通が出来なかったえすが…
ネアメに来てから私の技術が磨かれたのと…彼らの魔力がある程度安定したおかげでやっとこうして召喚出来るようになったでひゅ

………さて…
力の差が分かったのなら投降するえす
魔獣同士を無駄に戦わせたくないえすから」

おかず「…ふ…ふざけるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝ったつもりかタルタルソースめが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
真打ちも他の魔獣も……まだまだ居るぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サイ「………はぁ…仕方ないれす
こうなったら………やはり力付くでやるしかないえすね…」


サイ「……あの真打ち魔獣と呼ばれる魔獣達はあなた達にまかせるえす
ダメージを与えてどんどんボールに入れてくらひゃい」

ミステリースミス「…」
ぐっb

サイ「カイ天使は上空の飛行タイプの魔獣をまかせるえす」

カイ天使「カイテンシー」


サイ「………そして私は…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!


566 : 名無しさん@避難中 :2017/07/04(火) 01:22:58 yAgcSyqkO
真打ち魔獣A「ギャラァァァァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バォ!!!!!!!!!!!!!!!!

イガグリラ「IGAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャギィン!!!!!!!!!!!!!!!!

真打ち魔獣B「グルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖サタン9「ヴぉオ」

ムカチキートライ「ムカチキムカチキムカチキーー」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……
ズウゥゥゥーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔獣3「ギャオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッガッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ぶつかる真打ち魔獣達と謎魔獣達!!!!!!!!
激しい取っ組み合い!!!!!!!!!!!!!!!!》


聖サタン9「ヴぉオ」
バキーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

魔獣2「グブォアッ!!!!!!!!」

ミステリースミス「…」
シュバッ!!!!!!!!

バシューーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《見事な連携で真打ち魔獣達を捕獲していく…!》



おかず「……くそっ!!!! こちらも連携だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………ぬぅぅ…だがここまで力量差があるというのか!!!!?
……誰か単体でアレらと戦える魔獣はいないのか!!!!?
……ん!!?」


もこ………


おかず「…ん?!」


もこもこもこもこもこ…
《盛り上がった地面がおかずの横を抜けて走っていく…
土の下に何かが居る!!!!!!!!
そして…飛び出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ザァブァアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
蜥蜴型魔獣「ウパォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖サタン9「!」

蜥蜴型魔獣「ウバパパーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガブリュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

聖サタン9「ヴぉオオォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブン!!!!!!!!

《蜥蜴のような魔獣は地面から飛び出し聖サタン9の首に噛み付いた!!!!!!!!》

サイ「…なっ!!!!!?」


ミステリースミス「…!」
バッ…!!!!!!!!

《ミステリースミスは聖サタン9を助けるために飛び掛かる…………が!!!!!!!!!!!!!!!!》


動物型魔獣「ヷーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズギャアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミステリースミス「!!!!!!!!!?」

ドッゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《突如背後から現れた新手の魔獣に殴り吹っ飛ばされた!!!!!!!!!!!》



サイ「!!!!!!!!!!!!!!!! ……!!!!!」



おかず「…お…おぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!?
………あ…あの2体は確か………
いつもやる気なく寝てたりぼーっとしてるばかりの出来損ないの2体…!
わ…わし自慢の真打ち魔獣でもない“ただの人造魔獣”があの謎の魔獣共にダメージを……!!!!
一体どうしたのだ!!!!!!!?」




蜥蜴型魔獣「ウパパパオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

【人造魔獣 バカマンダー】



動物型魔獣「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

【人造魔獣 ブレイバーアルパーキ】


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!


567 : 名無しさん@避難中 :2017/07/04(火) 01:27:07 HcWucz/k0
 
http://i.imgur.com/oOaItfD.jpg
http://i.imgur.com/k42e9YA.jpg


568 : 名無しさん@避難中 :2017/07/04(火) 02:12:51 yAgcSyqkO
バカマンダー「ウパルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メリメリメリメリ…メギキッッ…

聖サタン9「ウ゛…ウ゛ぉオォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブク…ブク…


シュアッ!!!!!!!!
ムカチキートライ「ムカムカムカチーキ」
シュシュシュシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドズズズズズズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バカマンダー「ぎゃぱぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガポッ…

《サタン9の首からバカマンダーの牙が外れた!
すかさずバカマンダーを狙うイガグリラ……超回転!!!!!!!!!!!!!!!!》

クルルンッ
イガグリラ「IGAGAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギランッ!!!!!!!!
ギュルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バッ…スィ〜…
ブレイバーアルパーキ「ヨ゙オ゙ォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フワァァァ…

くくくっ…ピタァ!!!!
イガグリラ「グリァ!!!!!!??」

《ブレイバーアルパーキは独特な謎の手の動きでイガグリラの回転を殺した!!!!!!!!》


ムカチキートライ「ムカムカムカー」
ヒュババァーッ!!!!!!!!

ブレイバーアルパーキ「ウラア゙ァ゙ーーーーーーーーーラア゙ア゙ア゙ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズガッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イガグリラ「イガッッッ!!!!!!!!」
ギュオッ!!!!!!!!


ムカチキートライ「!!」

ドグシャアァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イガグリラ「イ…イガガーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ムカチキートライ「ムッカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュウゥゥゥッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《イガグリラの回転を止めたブレイバーアルパーキはイガグリラを蹴りムカチキートライへとシュートした!!!!!!!!!!!!!!!!》


ブレイバーアルパーキ「イヨヨォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミステリースミス「……!!!!」
バァッ!!!!!!!

ブレイバーアルパーキ「ン゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴッガカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バチィィィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミステリースミスとブレイバーアルパーキの拳がぶつかり…火花が飛び散った!!!!!!!!》




聖サタン9「ウォッウォッウォッウォッウォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガキンガキン

バカマンダー「ギャオォーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガアァァ………」
プルプル…

《睨み合うサタン9とバカマンダー………するとバカマンダーが震えだし…
体が……皮膚が!!!!!!!! これは…》


ズルズルズル……バリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ムクムクムクムク…
グレートバカマンダー「パオオオオオオオオオオオオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《脱皮だ!!!!!!!!
バカマンダーはグレートバカマンダーとなり…10mを超える巨体に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


569 : 名無しさん@避難中 :2017/07/04(火) 02:16:34 HcWucz/k0
訂正
http://i.imgur.com/y5d7NUq.jpg


570 : 名無しさん@避難中 :2017/07/04(火) 06:22:12 oKTsqLhU0
舌がww


571 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 00:48:27 Gpukmii2O
グレートバカマンダー「ウババッモバルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《圧倒的巨体でサタン9を見下ろすグレートバカマンダー!!!!!!!!》


聖サタン9「ウ゛ぉ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


グレートバカマンダー「フシュルゥゥゥモォパオアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュビュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《グレートバカマンダーはサタン9に舌を伸ばし首に絡み付ける!!!!!!!!》


聖サタン9「ヴぉヴるゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メシメシメシメシ…!!!!!!

グレートバカマンダー「ヴパルルルゥ〜〜〜」
ズッ… ズッ… ズッ…

《サタン9を締め上げながら舌を引いていくグレートバカマンダー!!!!
その口は大きく開かれサタン9を飲み込む格好である…!》




シュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グサッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グレートバカマンダー「モパァッ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《とその時!!!!! グレートバカマンダーの舌に何か刺さった………串だ!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヒョオオオオオオオ…

カイ天使MAX「カイテンシー」


《それは上空のカイ天使MAXからの援護射撃!!!!!!!!!!!!!!!!
串が刺さった事でグレートバカマンダーの舌が僅かに弛緩した!!!!!!!!!!!!!!!!》


ギンッ!!!!!!!!
聖サタン9「ザオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガッ…グゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グレートバカマンダー「!!!!?」


グォアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グレートバカマンダー「ぎぎぎゅああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《サタン9はグレートバカマンダーの舌を掴み一本背負い!!!!!!!!
グレートバカマンダーは地面にたたき付けられた!!!!!!!!》


ズシャア……ズザザァ…
グレートバカマンダー「モ……モバァ………
ル…ルルァルァルァルァルァルァルァルァルァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《即座に体勢を立て直し 四足の構えでサタン9に向き直り威嚇するように吠え上げるグレートバカマンダー!!!!!!!!!!!!!!!!》



聖サタン9「ウォッウォッウォッウォッウォッウォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンドンドンドンドンドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ス………ガシッ!!!!!!!!

《サタン9もまた ドラミングのように胸を叩き威嚇と共に気合いを入れる!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてグレートバカマンダーの舌から抜けたカイ天使MAXの串を掴み…》

聖サタン9「ザンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《振り上げ……突っ込む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



グレートバカマンダー「アアアアアアアアアアアオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《グレートバカマンダーもそれを…迎え撃つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


572 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 01:18:42 Gpukmii2O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


ドザァッ!!!!!!!!
ミステリースミス「…!」


ブレイバーアルパーキ「オ゙オ゙オ゙オ゙ア゙ッッッホァッホァッホァッホァッホァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ケラケラケラ

《弾き飛ばされたミステリースミスを嘲笑うブレイバーアルパーキ!!!!!!!!
ブレイバーアルパーキは達人のような技さばきでミステリースミス達を簡単にあしらっていた!!!!!!!!》


ミステリースミス「…」

ムカチキートライ「ムカチキムカチキムカチキ」

イガグリラ「イガイガガー!」

ミステリースミス「…」

ムカチキートライ「ムカムカ」

ミステリースミス「…?」

ムカチキートライ(ファミチキ)

ミステリースミス「!?
…………! ……………………」

イガグリラ「イガイガ!!! グリラー! イガ?」

ミステリースミス「………
………………」
コクリ…

ムカチキートライ「ムッカー」

イガグリラ「イガっ!!!!!!!!」



ブレイバーアルパーキ「?
ゼェアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ミステリースミス「…
…………!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ムカチキートライ「ムカチーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバッ!!!!!!!!!!!!!!!!

イガグリラ「IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ムカチキートライとイガグリラは…何故かミステリースミスへと飛び掛かった!!!!!!!!
これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?》



ガシッ!!!!!!!! ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ブレイバーアルパーキ「?!!! ニェ!!!!!!!!!!!!!!!!?」



じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ムカチキートライはミステリースミスの頭にかぶりつき
自身のツインテアームをミステリースミスの腕に同化させた…
そしてイガグリラはその右腕に張り付き まるでトゲつきグローブのように…
……これは……まさに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
合体!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドォーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://i.imgur.com/US0QvAi.jpg




ブレイバーアルパーキ「?? ……フェフェ…
オオオオオオオオオオっホホォォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲララララ…


ミステリースミス「……」
ス…

《ブレイバーアルパーキを指差すミステリースミス》

ブレイバーアルパーキ「?」


ミステリースミス「…………」
ゴォォォォォォォ………………



ミステリースミス「チュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュンチュンチュチュンチュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュンッチュチュッッチュンチュンチューーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブレイバーアルパーキ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


573 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 01:50:15 8FhXM.sk0
直接脳内w


574 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 02:13:13 Gpukmii2O
―――

オオオオオオオオオオォ…

おかず「………まさかあいつらがあの謎魔獣に善戦するとはな
完全にアウトオブ眼中だったぞ…」


サイ「それは節穴れふねぇ」
ザッ…

おかず「なんだと…」

サイ「あの2体の魔獣……ただの魔獣ではありましぇん」
おそらくあの2体も……スミス達と同じ謎魔獣なのえす
あの2体がやたら敵意剥き出しなのも…同族嫌悪に近いものでしょうね

おかず「そうだったのか…
奴らは前任の班長の時代から居る奴らだったから知らんかったぞ…
まぁいい……思わぬ大戦力だ!!!!!!!!!!!!!!!!
このまま奴らを倒せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見てる感じこちら側の方が分がいいぞ…ふはは!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「あの子達は負けませんよ……そう信じていましゅ
……自分の魔獣のこともよく知らないあなたでは……気持ちが通じ合わないでしょう」

おかず「…ふん……精神や根性論でどうにかなるものでなし…
……で? 貴様はわしと対峙しているように見えるが…どうするつもりだ」

サイ「あなたは私がつかまえまひゅ」

おかず「くくっ…世迷い言を…
それなら謎魔獣の一体でもこちらにまわすべきじゃないか?」

サイ「魔獣ならここにもいましゅ
…セカチュー!!!!!!!! カベドン!!!!!!!! 毛モナー!!!!!!!! ケツドン!!!!!!!! ゲンカーク!!!!!!!!
君達に決めた!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「…ふん…何を出すかと思えば…ただの人造魔獣か………
そんなものでわしを倒せると?」

サイ「倒せなくとも…動きを封じる事は出来るえす!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな行くえす!!!!!!!!!!!!!!!!」


カベドン「カーベカベドンドンカベドンドーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!


おかず「ふん…無駄だ!!!!!!!!!!!!!!!!
アツアツ筍ビーム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドギューーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《おかずは目からビームを放った!!!!!!!!
ビームはサイの魔獣達に当たり爆発………が?!!!!!!!!!》


ニュウウウウ…



おかず「!? 消えた!!!!!? 幻影……」


しゅるしゅるしゅる…ギュッ!!!!!!!!
おかず「うっ!!!? 毛!!!!!!!!?」

カベドン「カベドーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズシャンッ!!!!!!!!

《別の場所から現れたカベドン達!!!!!!
カベドンの壁ドンが炸裂!!!!!!!!!!!!!!!!》

おかず「くっ…毛の拘束と壁ドンによる圧迫………逃げ場を無くしたか…」

そっ…
セカチュウ「ハハッ」

おかず「な…なんだお前!!? 耳元で……近いぞ!!!!!!!!」

セカチュウ「君の香り…なんて香ばしいんだ…
君の香りを嗅いでいると……君を食べてしまいたくなるよ………
君はまるで……恋の満漢全席の一品だね…………
はやく…君の豆(銀杏)をコロコロしたいよっ…////」
パァっ…

ポッッ…
おかず「や…やだーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何言っとんのこの人ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドキィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サイ「今だッッ マジュモンボール!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おかず「ハッッッ
し…しまったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガーーン!!!!!!!!


575 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 02:40:55 Gpukmii2O
サイ(…この変な魔獣を捕まえればこの魔獣の群れの指揮はガタガタになる!!!!!!!!
そうなれば…勝ちえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


ヒュオオオオオオオオオオオ…………カンッ!!!!!!!!
《マジュモンボールがおかずに当たった!!!!!!!!
そのままおかずをマジュモンボールの中に捕獲し………》


カラーン…!!!!!!!!

《……ないッ!!!!!!!!!!!!!!!!
マジュモンボールはおかずを捕獲することなく虚しく地面に落ちた!!!!!!!!!!!!!!!!》


サイ「!! なに…」


おかず「ハッハッハッハッハ………………残念だったな
…邪魔だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドボォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガッシボカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
セカチュウ「スイーツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ケツドン「九∋縺肴枚蟄励′豁」縺励¥陦ィ遉コ縺輔l縺ェ縺%縺ィ縺ァ縺ゅk縲ーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲンカーク「ミシュアーク!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


《全身を暴発させるおかず!!!!!!!!
セカチュウ達は吹き飛ばされた!!!!!!!!!!!!!!!!》



サイ「……っ…」


ザ… ザ…
おかず「ふふん……舐められたものだ…
わしがあんな玉で簡単に捕まると思ったのか…」


サイ「…………あなた………やはり…
あなたもただの人造魔獣ではないえすね…………
あの謎魔獣達のような…特異な存在…」

おかず「“それ以上”だ!!!!!!!!!!!!!!!!
わしは魔獣として格が違う…!!!!!!!!!!!!!!!!
わしは魔獣になる前から魔力を帯びておったのだ!!!!!!!!!!!!!!!!
それもこの世で最も極上で至高の魔力だ…!!!!!!!!!!!!!!!!
分かるか…!!!!!!!」

ズズ………オオオオオオオオオオンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビリ…ビリ…
サイ「! ………これは………」

おかず「魔獣としての完成度も格も…わしは段違いなのだタルタルソースが!!!!!!!!
言っておくがな… わしはあの謎魔獣共よりも強いぞ……まとめてかかってこようともな!!!!!!!!!!!!!!!!
ふふふ……お前はあの謎魔獣共を純魔獣に近い存在といったが…
それならわしは純魔獣と同等といえるだろう…
分かるな? お前がどうあがこうがわしを倒すことも捕まえることも出来ん
それはすなわちお前達は全滅ということだ………ハハハハ…」

サイ「…………!!!!
………そう……れす…ね
あなたは純魔獣並………確かにそうれしょう…
だったら私の魔獣達でもここに残ったネアメの兵隊さん達でも敵いまひぇん」

おかず「お……諦めが良いな…」

サイ「……ならばあなたを倒せるのは……純魔獣だけということえすね」
ゴウッ…

おかず「…? ……ん?
貴様……何をしている…」

サイ「…………」


《サイは懐から何かを取り出した…
それはサナバーから預かっていたリリスの召喚リングであった…
サイはその召喚リングにある物を当てた……そして!》

ペタ…

サイ「……魔法札…発動!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『カクリオ リフル メコレ』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ボシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「いぃええぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
リリスちゃん大参上〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


576 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 05:34:19 8FhXM.sk0
リリスきたか


577 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 13:09:44 Gpukmii2O
ズォオオオオオオオオオオ…

リリス「ふんふん〜〜」


おかず「……こ…この威圧感…………本物の純魔獣か!!!!!!!!?
何故そんなものを……お前のような小物人間が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


サイ「私の魔獣ではないえす
この子は現在はサナバーさんが所有している純魔獣えす」

おかず「なに…!?
…な…何故所有者がいないのにこの場で召喚出来た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サイ「――…事前に用意したものが…うまく行ったのえす」
ピラ…


《魔法札…………
あらゆる魔法の効果を封じ込め好きな時に発動出来る代物である…
サイはそこにあらかじめにサナバーの召喚魔法の魔力を閉じ込めていたのだ…
それによってサイはこの場に所有者のいない魔獣を召喚することが出来たのである…
だが 魔法札に閉じ込めていたので 魔力が多少劣化していたのは否めない…》


リリス「ん〜〜〜
なんかいつも以上に不完全な召喚だよぉ〜〜〜
やだなぁもう〜〜〜〜〜」

サイ「ですがこの場にあなたのような戦力を呼べて助かりまひた!!!!!!!!!!!!!!!!
リリスしゃん……あなたにどうかあの変な魔獣を無力化して欲しいのえすが……」

リリス「ん〜? なに〜?
私にメーレーしてんの〜?」

サイ「い…いや…命令というか……お願いれすけろ…」

リリス「お願いもメーレーも同じだよぉ〜〜
お前みたいなザコザコが私に口を利くとかうざすぎるよぉ〜〜〜〜〜
人の魔力で召喚しといてイニシアチブとったと思うなよぉ〜〜バカァ〜〜
死ねよぉ〜〜〜〜」

サイ「え…えぇぇ〜」
ズズーン…


おかず「ぐわはははは!!!!!!!!!
なんだ!? なんだ!? 召喚したはいいがまったく言うことを聞いていないではないか!
滑稽だな…!!!!!!!!!!!!
やはりわしに全滅させられる未来は変わらんようだなァ」
ズズズッ…!!!!!!!!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「! ……………
お前〜……その魔力…………」

おかず「ん?」


リリス「…おいチビ〜〜
私はお前のメーレーは聞かないけどぉ〜
私の意思であいつを倒してやるよぉ〜」

サイ「ほ…本当れすか?!」

リリス「本当だよぉ〜〜
あいつの魔力………………
あんなキモい奴から私の大事な人の魔力を感じるなんて…ムカつくんだよぉ〜
その魔力を帯びてていいのは……
“私達”だけだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《リリスの目が光る……臨戦体勢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


578 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 19:48:54 Gpukmii2O
一方ろきそにん…


魔反会の包囲部隊の一部……ポイントTの傭兵部隊…



ざわざわ…
ぺちゃくちゃ… わいのわいの…もたもたもた…


ベナガンチャラ「…アーーッ!!!!!!!!!
なんじゃきにぃもたもたもたもたァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一向に進まんぜよ!? 前の奴らは何をしてるんじゃきに」

ペポコンロッコ「ワッシーに見てきてもらったらねぇ……
なんか最前の人達が地図見てどのルートが一番最短か言い争ってるみたいっち〜」

ワッシー「アイツラ全員アホヤデ」

ベナガンチャラ「本当じゃきにぃ!!!!!!!!!!!!!!!!
どこ進もうが誤差だろうに…変な維持張ってんじゃねーぜよ!!!!!!!!!!!!!!!!
これじゃいつまで経っても到着せんぜよ…
これじゃあ奴らと戦えん!!!!!!!! 俺っち達の永遠のライバルぜよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ペポコンロッコ「ギルちん達っち?
でもあの人達が砂糖町に居るとは限らないっちよ」

ベナガンチャラ「いーや居るな!!!!!!!!!!!
俺っちには分かる!!!!!!!!!!!!!!!!
何故なら俺っちとあの野郎は…」

ペポコンロッコ「赤い糸で結ばれているとっ!!!!!!!!!!!!!!?
きゃーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽえぇ〜〜〜っ!!!!!!

ベナガンチャラ「なんでじゃきッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“因縁”じゃきにぃ因縁!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

ペポコンロッコ「こっちの一方的なやつだけどね」

ベナガンチャラ「とにかく連中と戦うためにはやく俺っち達も砂糖町に行きてぇじゃき
これはやっぱり俺っちが指揮官をやるしかねーなァ!!!!!!!!!!!!!!!!
ちょっと前の奴らに言ってくるきにぃ」

ペポコンロッコ「公認傭兵の人達みんな自意識強い人ばかりっちよ
あんちゃんがそんなこと言っても反発されるだけっち」

ベナガンチャラ「問題ねーきにぃ
そんな奴が居るならシメて俺っちの実力を示してやる」
ザ…


ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《勇んで向かおうとするベナガンチャラの肩を掴み何者かが止めた》


??「…おめェ さっきの話聞いてなかったんかァ?
指揮官なら…わしがやっちゃるっつったろうがァ?」

ベナガンチャラ「なんだ! またオッサンかィ!!!!!!!!!!!
しつけーなお前ぇも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つーか誰じゃきにぃお前は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

??「おいおいおいおい……ワシを知らん傭兵が居るとは思わんかったわ…」
ズンッ…


クッキー「ワシは世界最強の傭兵にして恋の求道者……クッキーじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この傭兵部隊の指揮はワシ率いる傭兵チーム『パ〜ミヤン』にまかせろやぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ばばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


579 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 21:54:02 Gpukmii2O
ざわぁぁぁぁ……


傭兵1「パ…『パ〜ミヤン』!?
パ〜ミヤンだって!!!!!? あの男が………あの!!!!!!!!!!!?」

傭兵2「聞いた事があるッ!!!!!
かつて誰もが忌避する大魔女フーリャン討伐を引き受け…
大魔女フーリャンを倒す寸前まで追い込んだという伝説の………あの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

傭兵3「マジか!!!!!!!!?
傭兵界の大物………生きる伝説じゃねェか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まさか魔反会の公認傭兵に登録していたのか……」



クッキー「おう
回りのお勉強熱心な若い奴らはワシらの事をよォく知ってるようじゃ!!!!
お前は本当にワシを知らんのかァ? 今の話で思い出したか?」

ベナガンチャラ「いや……………全く知らん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんじゃき『バ〜ミヤン』だかなんだか知らんが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

クッキー「『バ〜ミヤン』じゃない『パ〜ミヤン』だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いや初登場時は『バ〜ミヤン』だったがな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
あまりにも名前が“モロ”すぎて企業から訴えられたら怖いから今の名前にサラッと変えたんじゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
間違えるんじゃねーぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ベナガンチャラ「なにに怯えてるんじゃきに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな場末でひっそりやってるようなモンが訴えられるわけねーだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞ〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

クッキー「ワシは心配性なんじゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……くっ!!!!! こいつなんつぅ口を聞きやがるんじゃあ……
本当に知らんのか!!!?」

ザラザラコフ「仕方ないハゲ…ボス
俺達は半分引退していたからなハゲ」

デブート「元気な若者やな
クッキーやんの若い頃に似とるやん」

ベナガンチャラ「いや似てねーだろ1マイクロもッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!



傭兵1「……引退か……
確かに伝説化した大魔女フーリャン討伐の件からパ〜ミヤンの活動は控えていたと聞いたが…」

傭兵2「というかなんか料理屋を開いたと聞いたぞ
そんな奴らが何故再び現場に…?」


クッキー「…確かにワシらは傭兵を実質引退し食事処『パ〜ミヤン』を開いて暮らしていた…
しかし……最近になって客足が途絶えたんじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
色んな奴らやら魔法使いやらが来て繁盛しとったのによォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
で…金が無くなったんで…仕方なく傭兵業を参加したんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワシらはいつでも嫁を取れるよう結納金を確保しておかなきゃならんからのぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

傭兵3「そ…それで魔反会の公認傭兵に…」

クッキー「そうじゃあ!!!!!!
つっても……公認傭兵の事よく分かってないんだけどなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結局魔反会の傭兵って何をするんじゃ??」
なにと戦っとるん?

ダニー「知らんダニ〜」

パカラチンコ「オホホー!!!!!!!! オホホッ!!!!!!!! オホッ………ンフーーーッンフーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スココココココココココココココ!!!!!!!!!!!!!!!!


傭兵達『ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャ〜〜〜!!!!!!!!


580 : 名無しさん@避難中 :2017/07/05(水) 23:34:44 8FhXM.sk0
噂が大きくなりすぎw


581 : 名無しさん@避難中 :2017/07/06(木) 00:30:35 VNgGycCcO
ベナガンチャラ「なんだ………事情もなんも知らないオッサンの小遣い稼ぎかよ
場違いじゃき
きえろ ぶっとばされんうちにな」

クッキー「生意気なガキじゃア
どうもワシにリーダーを譲りたくないようじゃア
……分かった!!!!!! ならばお前の妹と結納させろ!!!!!!!!!!!!!!!!
そうしたらここまでの非礼は許そう」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ペポコンロッコ「なんでそうなるっち!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ベナガンチャラ「ふざけんなきにぃ
俺っちの妹はゴリラに渡すほど価値の低い女じゃないぜよ」

ペポコンロッコ「あ…あんちゃん…」


クッキー「…面白いのぉ
譲らねぇってなら……もう道は一つじゃア…」
パキッ… ポキッ…

ベナガンチャラ「あーよ
どっちがリーダーに相応しいか……決闘で決めようじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ペポコンロッコ「いやあんちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そんなことやってる場合じゃないっちよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


傭兵1「お…おいやめとけ!!!!!!
伝説の傭兵だぞ…………レベルが違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ベナガンチャラ「だからなんだ
あいにく俺っちはこのオッサンのこと知らねーからなァ
勝手に向こうの名前で震え上がってるお前らとは違うじゃき…
それこそ俺だって……レベルが違うぜよ」
ギンッ…


ゾワッ…!!!!!!!!
傭兵達『…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ベナガンチャラ「まぁ黙って見てろよ
俺達のどちらかがお前らの指揮官になるんじゃきに」
パキポキッ…


クッキー「面白いやつじゃア
気に入ったぞ若造!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
胸を貸してやる……世界最強の伝説の傭兵『パ〜ミヤン』…クッキー様の胸をな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ベナガンチャラ「そうかィ
ありがたく借りたまま…潰してやるぜ
あんたを倒し…俺は世界最強の傭兵の名を…
『ロクシア』に塗りかえる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


クッキー「来いやあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ベナガンチャラ「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴォオオオオオオオオオオッ…
ドドドオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



わーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
うおぉ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ペポコンロッコ「いや任務はーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!


582 : 名無しさん@避難中 :2017/07/06(木) 01:29:21 VNgGycCcO
―――

そして…


ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ギル達は超高速のネコのおかげでメッコウ村への距離を縮めて居た…》


ギル「4」
ス…

ツバメオー「ダウト」
ビシッ

ギル「あちゃー!!!」

ツバメオー「いえーい!!!!!!!! ボクの勝ちぃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「くぅ〜〜…今度は負けてしまいましたね」

ツバメオー「ふっふっふ
……いやーヒマな時はトランプゲームに限るヨ
次何する? 七並べ?」

ギル「七並べですか……自分よくルール知らないんですけど…」

ツバメオー「ボクも知らないヨ
とりあえず7まで並べればいいんじゃない?」

ギル「それ…勝負になるんです!!!!!?
7より上の数字はどうなるんです!?」

ツバメオー「わかんないけど………
とりあえず7より上の数字出した時点で即死ってことで」

ギル「ルール厳し過ぎるでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対に上がりませんよそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわい


ネコ【おい……人の背中にトランプ広げるな!!!!!!!!!!!!!!!!】

ツバメオー「いやあまりにも広い背中だったから…」

ギル「えぇ…トランプどころか麻雀出来ますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まさにここは移動式雀荘………いや!!!!!!
ニャン荘!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【やかましい!!!!!!!! 落とすぞ!!!!!!!!!!!!!!!!】

ツバメオー「でも凄いね
こんだけ早いのに全く揺れがないヨ
どうなってるんだヨ」

ネコ【我輩のスピードがあまりにも早すぎて特殊な慣性空間が出来上がってるな
例えば光速で動く点Pにフェルメール運動のスパーシ効果が働いた場合チンカスぬるーぽ波が観測されるが
その際発生するブリタリン振動現象のリパージが左右運動の動作状態を維持し常に0となる
すると空間固定磁気の条件が揃い 二次元ちゃんねーペロリンチョの法則が採用される
すると我輩の背中の上は拡散性収束雀荘が出現し低レート3000からのスタートとなるわけだ】

ツバメオー「やっぱり雀荘じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「完全に適当に言ってますよね」

ネコ【ふん……
麻雀してもいいが終わる前に着くぞ】

ツバメオー「いや麻雀はしねーけど

それで今どの辺りなの?」

ネコ【我輩は地理は知らん
ただそれっぽい場所には近づいて来ているにゃお】

ギル「ふむ…………
景色が速く流れすぎてどの場所か特定出来ませんが…
到着するならあと何分くらいでしょう」

ネコ【…15分くらいか】

ギル「15分…………かなり早いですね!!
ネコ殿が飛ばしてくれたおかげであります!
…ツバメさん もうすぐでメッコウ村ですよ! トランプはやめてここからは気合いを入れ直しましょう」

ツバメオー「…う…うん……」

ギル「む? 大丈夫ですか…?
何か気分が優れないようですが…」

ツバメオー「だ…大丈夫
メッコウ村が近づいてきたからかな…
ちょっと緊張しただけ…」

ギル「ツバメさんが緊張とは珍しいですね…」

ネコ【ウンコなら早く言えにゃお
いくら我輩の背中が広いとはいえウンコは許されんぞ】

ツバメオー「ウ○コじゃねーヨ!!!!!!!! バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【…フ…
……………ん?】
ピク…


583 : 名無しさん@避難中 :2017/07/06(木) 02:04:34 VNgGycCcO
シュバババババババァァァァーー…
ネコ【………】


ズゾゾゾゾゾ…


ネコ【…おい
前方に何か居るようだ】

ギル「な…何か?! 障害物………いや 人ですか?!」

ネコ【うにゃむ
これは……魔力だな
敵意のある魔力を複数感じるにゃん】

ツバメオー「……敵意のある魔力…………
…それって」

ギル「もしや………魔反会の聖魔隊…」

ツバメオー「それだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク達魔反会の包囲の外側に向かってんだからハチあってもおかしくないもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【どうする?
迂回してすり抜けるなり飛び越えるなり戦わずに済む方法はあるがにゃ】

ギル「…………いや…
………ここで倒しましょう
恐らく指揮官が居るはずです
その指揮官だけでも倒せば聖魔隊は機能を失い…つまり魔反会の包囲としての役割を果たせなくなるはずです」

ツバメオー「本気ぃ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「砂糖村に残った皆さんのためです
この場所で敵の戦力を減らしておけば少し楽になります」

ツバメオー「ま…まぁそうだけど……」

ネコ【ならば止まるか?】

ギル「いや………そのまま走りつづけて下さい
ただ…スピードは少し緩めてもらえますか?
前方に迫る敵が目視出来る程度まで」

ネコ【…そのまま突っ込めと?】

ギル「はい
倒すのを指揮官一人に絞るなら……わざわざ止まることもなく
すれ違いざまに倒してしまえばよいでしょう」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「えぇー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ニャフハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!
面白いにゃお……ならばお前がやるのだにゃ
我輩は走り抜けるだけでいいのか】

ギル「…はい!!!!!!!!
相手を倒すのは……自分が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ギル…!!!!!!」

ギル(…さて…相手は………)



――― ギル達の進行方向上…


聖魔隊「…! ……前方よりなんかすごいエネルギー反応が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…た…隊長!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブルーマオラ「あぁ
感じているよ」

聖魔隊「このままこちらに突っ込んで来ます!!!!!!!!!!!!!!!!
に…逃げますか!!!!!? このままではぶつかります!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブルーマオラ「逃げてどうする
明確な攻撃の意思を持って突っ込んできている…
これはネアメに違いない
…ネアメはこの包囲の中から逃げられては困るんだ…!
迎え撃ち…殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


584 : 名無しさん@避難中 :2017/07/06(木) 02:35:44 VNgGycCcO
―――


シュドドンッ シュドドドドドンッ…



ツバメオー「…なに!?」

ネコ【…魔法を撃ってきた!!!!!
炎弾だ……降って来るぞ!!!!!!!!!!!!!!!!】



ドドッッ!!!!!!!! ドドドドドォォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「わ…わーー!!!!!!!! 炎の雨だヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【まだ来るぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


ヒュルルルルルル…


ツバメオー「う…うぅ!!!!! ボ…ボクの魔法で…!」

ネコ【使う必要はにゃい!! 温存しろ!!!!!
あの程度の攻撃は避けられる!!!!!!!!】
シャシャッ!!!!!!!!


ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゴゴゴゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《降り注ぐ炎弾!!!!! ネコはそれを巧みに避ける!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ【雨すら避ける我輩にはヌル過ぎる弾幕だったな!!!!!!!!
このまま一気に突っ込む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「う…!」

ギル「ツバメさんはそのままネコ殿の背中にしがみついていて下さい
…ネコ殿… 少しの間背中の上に立たせてもらいます」
スッ… スチャ…!

《ギルは立ち上がり剣を構える…!》

ギンッ…
ギル「…どうやら居るのは……ブルーマオラ殿のようですね……
キンリミテシミテ殿はいない……… 恐らく別の部隊ですか
……狙いが絞れるので幸いですね」
チャキィィイ…

ツバメオー「ギ…ギル……このまま突っ込んじゃダメ!!!!!!?
超スピードで突っ込めばあいつら吹っ飛ばせるんじゃ!!!!!!!?」

ギル「ブルーマオラ殿をナメてはいけませんよ
あの方ならネコ殿の超スピードであっても即座にこちらを捉えて極大魔法を撃ち込まれちゃいますよ」

ツバメオー「いやそれ……
この遅いスピードで突っ込んだら余計簡単に撃ち込まれちゃうんじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「……大丈夫…
一方的に捉えられるのではなく
こちらも捉えることが出来るのならば…!」


―――

聖魔隊「ま…魔法を全て避けてッ……来ましたッ…止まりません!!!!!!!!!!!!!!!!
そして敵の姿を確認………ウラ・ギルです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ブルーマオラ「ウラ・ギルか………
こんな場所を通って…どこへ行こうというんだい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズズズズズズズズズズッッ……ズオォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ブルーマオラ「今から『メコレ級“以上”』を放つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
総員は僕の援護……上空に炎魔法を放て!!!!!!!!!!!!!!!!
僕の魔法を更に増幅させる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖魔隊達『ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ブルーマオラ「…ふふん!!!!
飛んで火球に入る夏の虫…………
消し炭になれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ファイドボム バクサドンガー メコレ ギオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バオォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


585 : 名無しさん@避難中 :2017/07/07(金) 00:58:00 SeYCqUhAO
ズンッッ……ズンッッ……ズオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「お…おっきいーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【…ほう………まばゆい………………
まこと巨大な恒星のようだ…
オイ これに突っ込めばいいのか】

ギル「…はい!!!!!!!!
このままこの魔法の中に飛び込むつもりで行ってください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばんッ!!!!!!!!

ツバメオー「はっ……ちょっ………ちょおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
な…何言ってんのギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ…あん中なんて入れるわけないでしょッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見て!!!!!!!! 周りの魔法に反応して今もドンドン大きくなり始めてるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんなのちょっと触れただけでも丸焦げだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やめよ!!!!!!!!? ちょっとギル正気じゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…大丈夫
自分は正気ですよ!!!!!!!!」
イーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「いや目がイッてる!!!!!!!! 絶対正気じゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ギル「元からこんな目です
………ネコ殿… 突っ込むならもっと右側の…中心から13度ズレた方向に」

ネコ【分かっにゃ】
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「にゅわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当に行くのぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

聖魔隊「?! ブルーマオラ隊長…!
奴ら…スピードを緩めません!!!!!!!!
あのまま魔法に突っ込んできます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブルーマオラ「……何を考えている…
…あの速さで突っ込んで一瞬で火球から抜け出せば火傷程度で済むとでも思っているのか…?
無駄さ……あの火球に触れた瞬間にあらゆる分子が崩壊し熱殺される!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな行為はただの自殺だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!




ズズ…オッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《限界まで膨れ上がる火球……
ネコはその中へ…突入する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ【行くにゃアァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「やだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドブプンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


586 : 名無しさん@避難中 :2017/07/07(金) 01:19:06 SeYCqUhAO
聖魔隊「…は…入りました… あの魔法の中にズブリと…」

ブルーマオラ「……あっけなさすぎる…何がしたかったんだ…」

聖魔隊「…分かりません…」

ブルーマオラ「……一体なんでこんな場所まで来たんだろうな
砂糖町で罠にハメられて逃げて来たんだろうが…
それで僕達の姿を見て逃げられないと悟って いっそハデに死のうと思ったのかな」

聖魔隊「ど…どうでしょう…」

ブルーマオラ「……ハァ まぁよく分からんが
一応敵は倒した……これが俺達の手柄になるのは間違いないだろう
なんとなく肩透かしだったけれど………」



ボオオオオオオオオオオオオ……
メラメラメラメラメラメラ



ブルーマオラ「…そろそろ肉体はこの火球の中で消滅したかな
この火球が消えたら死体確認だ………肉体が残っているとは思えないが…
とりあえず討った証明になるようなものを探そう」

聖魔隊「そうですね……
………?」
ピピ…



ズド… ズド… ズド… ズド… ズドド… ズドドド…………

ブルーマオラ「…うん? なんの音だ…
僕の火球から……?」

聖魔隊「た……隊長………」

ブルーマオラ「どうした?」

聖魔隊「みょ…妙です…
………奴らは確実にこの火球の中に突っ込んだはずです…………
し…しかし………
……か…火球の中から………エネルギー反応が……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブルーマオラ「…なに?」


ドルッ ドルッ ドルッ ドルッ ドルッ ドルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



聖魔隊「か……火球の中から3つのエネルギー反応が観測されてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そ…それは真っすぐ……この巨大火球魔法の中を……真っすぐに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
突き抜けて来ます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ブルーマオラ「なっ……なにをっ――――」



ドルルリュリュリュッドパァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【にゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《…ネコが!!!!!!!! 火球を突き破り…ブルーマオラ達の目の前に飛び出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ブルーマオラ「バ…バカな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの超高エネルギーの中をどうやって……
魔法の層を…大地を掘り進むように掘削したとでもいうのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【ニャオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

《眼前に迫るネコ
ブルーマオラの見る景色がスローになる
そしてブルーマオラはネコの上に立つギルに気づく………》


ギル「――――!!!!!!!!!!」
ズズズズズズズズズズズズ……バチ…バチィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ブルーマオラ「――――退魔気ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴォオッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「――…『白虎猛突貫』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


587 : 名無しさん@避難中 :2017/07/07(金) 01:56:59 SeYCqUhAO
ブルーマオラ(―――『退魔気』―――!!!!!!!!
魔法を打ち破る“気”を剣に纏わせ………
それをドリルのようにして本当にあの魔法の中を――――)


ギル「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギルは退魔気を武器の剣に重ね練り上げる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして…ネコのスピードを利用し…そのまま!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すれ違いざまッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ギル「白虎猛突貫!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドザァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ブルーマオラ「がべーぱーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


聖魔隊「ブ…ブルーマオラ隊長ォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズッドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぷしゅううううううううううう………
ブルーマオラ「あがぺぺぺべ………――」
ちーん…

【ブルーマオラ リタイア……】




―――

ダダダダダダダダダダダダ…

ギル「………フゥーー…」
チャキンッ

ツバメオー「―――…!!!!! え…!?
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!?
い…生きてる〜〜〜〜!!!!!? マ…マジで〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「上手く行って良かったです……ふぅ…」

ツバメオー「ギ……ギル……お前………やるじゃん…!!!!!!!!!
い…今の……退魔の技ってやつでしょ!!!!!!!!!!!!!!?
お前……そんなの使えたのかヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「…まぁそうですね…
魔反会時代に少々習って…
ネアメに来てからはジュリーさんやチロリーンさんに習って居たので」
旧ネアメ時代の話ですが

ツバメオー「そ…そんな特技があるならはじめからもっと使えヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ま…まぁ今まで敵として魔法使いと戦うことが無かったんで使う場所が無かったんですよ」

ツバメオー「………て…ていうかあんな大きな魔法を突き抜けちゃうなんて…
もしかしてギルってすごいわけ!!!!!!!!?」

ギル「い…いやぁ
今のはネコ殿のスピードがあってのものですよ
ネコ殿のおかげです」

ネコ【…にゃふ!!!!!!!!!!!!!!!! それもあるだろうが…
だがそれ以上に…お前はあの魔法のエネルギーの層が薄い場所を的確に看破していたのが大きいにゃお
なかなか出来ることではにゃい………誇れ
我輩も見直したぞ………ギル】
ニャッ!!!!!!!!

ギル「! …………
………ありがとうございますっ」
ニコっ…



ゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………


588 : 名無しさん@避難中 :2017/07/07(金) 01:59:56 SeYCqUhAO
ネコ【…にゃふ!!!!!!!!!!!!!!!!
それもあるだろうが…
それ以上に…お前はあの魔法のエネルギーの層が薄い場所を的確に看破していたのが大きいにゃお
そしてあの魔法の威容に恐れず剣を向ける胆力……度胸も
なかなか出来ることではにゃい………誇れ
我輩も見直したぞ………ギル】
ニャッ!!!!!!!!


589 : 名無しさん@避難中 :2017/07/07(金) 02:15:06 bq5pG5DA0
>敵として魔法使いと戦うことが無かった

そういやそうだったw


590 : 名無しさん@避難中 :2017/07/08(土) 02:43:58 7GwpLLyAO
――― そして……………


ズザザザザザザザザザ………
シュザァンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【………着いたぞ】
しゅうううう…
《↑姿が元に戻った》

ギル「!」

ツバメオー「…!!!」



ババンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギル達は高台に到着した…
そこからは重厚な壁に囲まれたメッコウ村が一望出来るのだ…》


ギル「久々ですね………
…外観はあの時と何も変わっていません…
ただ…あの時と違って門は開かれているようですが……」

ツバメオー「…」

ギル「…あの中で町の人達がどういう扱いを受けているのか気になります
…人質として利用されているなら…そこまで酷い目に合わされてないと思うのですが……」

ツバメオー「…」

ギル「………ツバメさん
そろそろメッコウ村に侵入します
………大丈夫ですか…?」

ツバメオー「あ…あぁ…うん……」

ギル「なんだかボーッとしてます…道中からそうですが…」

ツバメオー「…だから…緊張して…」

ネコ【ツバメオー…
自分からここに来るのを名乗りあげておいて正面に働けないようじゃお話にならんぞ】

ツバメオー「だ…大丈夫だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
はじまればヘマはしない…ちゃんとやる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「……それならばいいのですが…
とりあえず丘を下りましょう
村への侵入の方法は下ってから思案しましょう」

ツバメオー「…うん…」


ザ… ザ…



ツバメオー(………うーん…
やっぱり来なきゃ良かったかな…
メッコウ村に近づくほど…ここまで酷くなるなんてね…)


ツバメオー(自己嫌悪…)



ゴォオオオオオオオオオオ…


《ツバメオーは思い出していた…
かつての自分… 苦手意識を拗らせてあからさまな嫌悪をギルに向けていたあの時の自分の姿を…》



ツバメオー(………あの時のボク…ひどかったなぁ…
いつもギルに悪口言ったり無視したり……
…このメッコウ村の任務の時は特にひどい事をした…言った…
…ギルは今も昔も良い奴なのにボクは……)
グッ…


ツバメオー(……今みたいによく話すようになって…ギルに近づくほど…
ギルを好きになるほどボクは思い出すんだ…あの時の酷いボクを
………あのあとなんやかんやあって こうして仲良くなったけど
よく考えたらボクはギルに何一つ謝ってない
まるで昔のボクなんて無かったみたいな感じで接してる
でも……それでいいはずがないんだ
あの時ボクが言った言葉は無くならない
ボクがギルを傷つけた事実は無くならないんだ)

ギル「足元気をつけてください もさ毛が滑りますよ」

ツバメオー(きっと今ここで謝ったらギルは許してくれるだろうけど
でもそれじゃまだ足りない……行動でも示さなきゃ
ボクの大好きなギルの役に立って………報いるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
だからボクはこの嫌な思い出のあるこの村に着いて来た…
だからボクは……

だからボクはッ…この村でッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オオオオオオオオオオォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





《※ここでツバメオーが言う“好き”は
『仲間として』であり『BLのネタとして』が主である
多分に恋愛感情ではない》


591 : 名無しさん@避難中 :2017/07/08(土) 20:47:12 7GwpLLyAO
――― 時は遡り………… 砂糖町



♪ ♪ ♪ ♪ ♪

メロンピルト「…おいしい
朝一番で飲むお紅茶は頭の先から全身に行き渡りますわ
朝日を眺めながら…朝食のおパン2食べながらさわやかなモーニングサウンドを聴く…
あぁ……まるで心安らかな土曜の朝……………今火曜日ですけど」
ズズ…


ピカピカ…


メロンピルト「…まぶしい…
それにしても今日の太陽はさわやかを通り越して乱暴ですわ
夏ですから仕方ありませんね
日焼けをしては今後のドラマ撮影に影響してしまいますわ
どなたか……日よけになって下さいませんか?」
チラ…


メッコウ村人達『………』
ズラズラズラ…

《数人でメロンピルトを囲むメッコウ村の人々》

メロンピルト「まあ
ありがとうございます
こんなお優しい方々に慕われて私は幸せですわ」
ニコ…

メッコウ村人達『……………………』


ゴォォォォォォォ…



―――

ウソニ「……………
……………ちっ…」
カチャリ…

―――


ヒュンッ……シュタンッ
ウソニ「ダメだった」

エンカ「あの女を狙撃出来なかったでござるか?
あの場所からなら……ウソニ君の腕なら狙えると思ったが」

ウソニ「あぁ
ヘッドショットするにはいい場所だった
しかし感づかれた 人の盾をされては俺でも狙えない」

もみーの「えー?!!! 感づかれたー!!!!!?
あの場所からあの人がいる場所まで900mはあるよー!!!!!!!?」

ウソニ「あぁ
だが間違いなく俺の存在を認識して対策を取っていた」

ヤンデル「………あの魔反会の女……普通の人なんだよな…?」

エンカ「…もしかしたら視線を感じたのかもしれぬな
あの女は日常的に人から見られる仕事のようでござるし…
…そうは言っても普通はありえぬレベルでござるが…」

スケピヨ「…とんでもねぇ野郎だ」

エンカ「…うむ…
しかし拙者達の狙いは悪くない
…今の拙者達の行動は迫り来る暴徒達から“逃げる”事だが…
そのチャンスがあるならばメロンピルトも倒す方向で動くべきだ」

ヤンデル「…でも狙撃が封じられたんじゃ…どう打って出ればいいんだろう…」

エンカ「……メロンピルトの近くに居る取り巻きや……メッコウ村の者達をなんとか引き離せたらチャンスもあろうがな…
どうにかそのチャンスをこちらで作れないものか…」


ゴォウオオオオオオオオオオォ………


ウソニ「それよりこの場を離れた方がいい
狂暴化した町の人達とメッコウ村の人達がこの場所に近付いて来ている」

エンカ「…ぬう…そうだな
また走ろう…
…………ビラビラ嬢」

ビラコ「ハァ…ハァ……はい…逃げるです…」

エンカ「ビラビラ嬢……大丈夫でござるか? 拙者の背中を貸すが…」

ビラコ「さ…さっきおぶってもらったばっかりです…
だ…大丈夫ですよ…」
ハァ…ハァ…

もみーの「先生無理しちゃダメです
もしあれなら“私のナカ”に入って下さい
私には『生入れモード』という機能があってそれを使えば私のナカに入れますよ
あったかいですよ」

スケピヨ「…………どんな機能か全く想像がつかんが…そのネーミングは…どうなんだ………」
ズーン…


592 : 名無しさん@避難中 :2017/07/08(土) 21:58:13 7GwpLLyAO
ビラコ「だ…大丈夫です…ありがとうですよ…
走れるです…行きましょう…!」
ヨタッ…

ヤンデル「…ビラコさん…」


―――

ザザザザザザ…

ザザッ
エンカ「…ふーっ…ここまで来れば…」

スケピヨ「ぜー…ぜー……くそっ…」
じわわ…

ヤンデル「足から血が………
スケピヨさんも大丈夫か………」

ビラコ「スケP君…足をもう一度治療するです
治癒札で……」

スケピヨ「い…いやっ俺は大丈夫だ!!
ただ走りづらいだけで痛くはないんだ
だからビラコちゃんの治癒はいらない 心配させてすまん」

ビラコ「そうですか…」

ウソニ「またかなり走って引き離した
しばらく休憩しよう


エンカ「そうでござるな…
この町は路地が多くて助かったでござる…まさに『鬼ごっこ』に適した場所といえるでござる
路地が多いから隠れる場所の選択肢も広いし……それに道が入り組んでるから
すぐ近くで足音が聞こえても 拙者達の居る場所まで来るのに時間がかかる
強引なショートカットを使わない限り―――」


町人達『どッッそいやアァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドガシャガラララァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッゴォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「はブーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《砂糖町の人々がエンカの後ろの壁を破壊し現れた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


町人1「居たぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《巨大な丸太》



ヤンデル「ま……丸太で壁を壊してきた…!!!!!!」

ミシミシミシ…
エンカ「やだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
強引〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
はぁーーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…自分達の町だぞ……なんの躊躇いもなく破壊するか!?」


ズラ…ズラ…ズラ…
町人1「お…お前達が…邪魔だからだ…!!!!!
こ…この町の平和を脅かすなっ…!!!!!!!!!
俺達が……この町を守るんだ……! 俺達なら出来る…!!!!!!!
魔反会の人が教えてくれた……勇気だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《丸太を持った人々が狭い路地へとなだれ込む!!!!!!!!》



エンカ「…ぬぅ!!!!!!!!!!! 唆されて身につけた蛮勇は身を滅ぼすぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…くそっ……みんな向こうに走るぞ!!!!!!!! この路地を抜けろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


593 : サナバーの存在を忘れていた :2017/07/09(日) 00:55:32 AX3GNMe2O
町人1「逃げたぞォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
追えぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

町人達『待てぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドカドカドカドカドカドカ!!!!!!!!!!!!!!!!




ウソニ「…こんな狭い道で丸太を担いで追ってくるぞ」

もみーの「あ…危ないよ?!」




ドドドドドドドド…
町人1「待てコラ〜〜〜〜〜〜……はがッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラ〜〜〜〜……ドガッシャアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

町人達『ののぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《丸太が引っ掛かって将棋倒しに倒れる町人達》




サナバー「…い…言わんこっちゃない!!!!!」

ビラコ「う…うぅ……
怪我は駄目ですよう…!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュシュン!!!!!



町人1「…う…い…いてェ………ん?」
ヒラッ………パァァァ…

町人1「な…なんだこのお札………
傷が………」



――― 大通り…

ヤンデル「ハ…ハァ…ハァ……
振り切ったかな…」

エンカ「今の追っ手はな……
だがこの場所は目立つ……どこかの路地に潜ろう」

ウソニ「しかしあんな方法で探されちゃいよいよもって逃げ場がなくなるな…」


ヒュルルルルルル…


サナバー「…ん!? ……ぬ…ぬ!!!!!!!!!!!!!!!!
危ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『!!!!!!!!?』



ヒュルルルルルル… ズドゴゴァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤンデル達の側に何かが飛んできた!!!!!!!!》


しゅううう…ズシィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「い…岩?!
どこから!!!!!!!」

ヤンデル「あ…あれは…!」




バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
メッコウ村人達『ギギギギギ…』
ワラワラワラ…ぐぐぐ…

《メッコウ村人達は数人がかりで巨大な岩を持ち上げていた…そしてそれを!!!!!!!!》

メッコウ村人達『ぎーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
グォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドゴゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「ぐ…ぐぅ!!!!!!!!!!
い…岩を投げてきおった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「数人がかりでも……こ…こんな大きな岩…相当重いぞ…!!!!!!!!!!!!!!!」




ググググ…
メッコウ村人達『ゴォオオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブシュッ… ブシュッ…




ビラコ「だ…ダメですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな大きな岩無理して持ち上げたら…筋繊維がボロボロになっちゃうですーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


594 : 名無しさん@避難中 :2017/07/09(日) 01:24:03 AX3GNMe2O
メッコウ村人達『ゴオオオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ギュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《メッコウ村人達は人が簡単に押し潰せるほどの岩を投げてきた!!!》


ヤンデル「…無駄だ…! そんなもの…!!」
ザザッ…

ヤンデル「根無体!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パッカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《飛んできた岩を砕くヤンデル!》


ヤンデル「こんなことで俺達は倒せない…!!
もうやめてくれ…!!!!!!!!」



メッコウ村人達『イ゙イ゙イ゙ィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
グイッ…

《次にメッコウ村人達が持ち上げたのは…》


メッコウ村人達『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ビュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「バ…バカな!!!!!!!! 人を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドゴォーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しゅううううううううう…

メッコウ村人「う……ォ……ァああぁァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボロ…ボロ…


ゾァッ…
スケピヨ「な…なんで………そこまでするかよ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾッ…

エンカ「…とにかくここから離れるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「ま…待って………」
ゴソ…… ピラ…

ビラコ「治癒札を…………
これを貼れば………怪我を…」
ヒュンッ…


ガシッ…
メッコウ村人「ギィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《メッコウ村人はビラコが飛ばした治癒札を破り捨てた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ビラコ「…!!」

サナバー「ダメじゃっ…正気ではない!!!!!!!
はやく! また人間が飛ばされる前に…行こう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「うっ……うぅー…」

もみーの「先生…」


595 : 名無しさん@避難中 :2017/07/09(日) 01:43:05 AX3GNMe2O
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「通りはダメじゃ!!!!!!!! 目立ちすぎる!!!!!!!!!!」

スケピヨ「じゃあどこだ!!? どこに逃げ込みゃいい!!!!!!!!?
……なぁ! ギル達がこの町を出てどれくらい経った!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「……大体20分くらいか…」

スケピヨ「………20…………
オイ………持つのかよ!!!!!!!? ギル達が帰ってくるまで…持つのか…俺達は!!!!!!!!!!!?」

エンカ「持たせるでござる!!!!!!
だからこそ…どこか…隠れ場所を…」


フラフラ…
ビラコ「はー……はー…………うっ…」
フラッ… ドサッ!!!!!!


エンカ「ビラビラ嬢ッ――――」



バキャアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
巨漢町人「よっしゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《建物の中から巨漢の町人が飛び出してきた!!!!!!!!
疲労で倒れたビラコを狙い拳を振り下ろす!!!!!!!!!!!!!!!!》

巨漢町人「まず一人ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
消えろーーーーーーーーー!!!!!!!! 平和の敵〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「ビ…ビラコさんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「ぬ…ぬぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラビラ嬢ぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガバァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《エンカはビラコを守るように覆いかぶさった!!!!!!!!!!!!!》


巨漢町人「おほほぉ!!!!!!!? よっしゃ!!!!!
2人まとめて殴り殺してやるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…やめておけっ…!!!!!!」



ガギョボギィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
巨漢町人「あ…あびゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いでぇ〜〜〜!!!!!! お…俺の手がぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュシューッ!!!!!!!!


エンカ「…拙者の鎧はミスリ〜ルで出来ているでござる…!
…ヤン坊くらいの拳でなければキズすらつかん………」

巨漢町人「い…いでぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
いでぇよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「…! …だ…
大丈夫…ですか…? この治癒札を怪我した手に…」
スッ…

巨漢町人「な…なんのつもりだァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バギョッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「がぶっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《巨漢町人に治癒札を差し出したビラコは逆に殴り飛ばされてしまった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


エンカ「ビ…ビラビラ嬢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


596 : 名無しさん@避難中 :2017/07/09(日) 02:24:32 AX3GNMe2O
もみーの「先生ーーっ!!!!!!!!」


巨漢町人「ハ…ハァー…! ハァー…!
ど…どうだ!!!! ザマミロ………」


エンカ「………貴様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギッ!!!!!!!!

ウソニ「………」
チャキッ…

ヤンデル「……よくも…」
ビキ…

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙


ゾ…ゾクッ!!!!!!!!
巨漢町人「ひ…ひえッッ…!!!!!!!!!!!」
ガタガタガタ


スッ…フラ…
ビラコ「ま……待って…
私は大丈夫…ですよう………」
ポタ… ポタ…


サナバー「ビラコ殿…! 血が…!!!」


ポタタ…ポタ…
ビラコ「…血………
……そ…そうだ………」
ス…

ビクッ!
巨漢町人「!?」

ビラコ「…その…怪我をした手……
血を綺麗に拭いてその上から治癒札を張るです…
何も治療しないでその手を置いたままにしたら化膿して大変な事になるです…
手を出して……私が治癒札を張って包帯を巻くです…」

巨漢町人「?! あんた……………」


ヤンデル「…………ビラコさん…」

サナバー「…まずい! 他の町人達が来たぞい!!!!!!! 」




ドダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
町人達『うぉお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』




エンカ「…ビラビラ嬢!!!!!!!!!」

ビラコ「待ってくださいです……この人の手を…」

エンカ「……いや! これ以上危険な目には合わせられん!!!!!!!!!!!!!!!!
すまんが担ぎ上げてでも連れていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ… グイッ!!!!!!!!

ビラコ「あっ… ま…待って…
じゃあせめて…包帯をあげるです…!!!!!!!!
それでその手を…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…舌を噛むぞ!!!!! 行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダダダダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




町人達『待てコラァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドドドドドドドドドドド………



しん…

ぽつん…
巨漢町人「………!! ……………っ」

《…その場に残された巨漢町人はビラコから手渡された治癒札と包帯を見つめていた…》




―――

ダダダダダダダダ…!!!!!!!!
エンカ「…すまんなビラビラ嬢…強引に運んでしまって…
しかし身の安全のためでござる…」

ビラコ「……はい…大丈夫です…
…ありがとうございますです………
…………………
………うぅ………ぐすっ…」
ぽろ…ぽろ…

もみーの「せっ…先生!!!!? 大丈夫ですか!?
叩かれたところが痛みますか…!!?」

ビラコ「………ぢがうです…
痛いのは……私の心です…………
私は……何も出来てない…
今の人のよう怪我は…ちゃんと処置しないと後遺症が残るです…
そして他にも…同じような怪我をして…そのままにしてる人がたくさん居るです…
……でも私はその人達に治癒札を渡す事しか出来ない……
………受け取ってくれない人も居る………

こんなんじゃもっとひどい怪我が増えるだけです…
それを止めることも…ちゃんと治すことも出来ない私は無力です…………
私にも…ディミリア先生みたいな治癒魔法が……使えたら…
みんなを………助けられるのに………………」
つーーーー…………
ぽろぽろぽろぽろ………

みんな『……………………』

ゴゴォォォ…


597 : 名無しさん@避難中 :2017/07/10(月) 02:01:53 33bXGurQO
―――

ゴゴォォォ…………


サナバー「…しばらくこのマンションの一室に身を潜めよう」

エンカ「あぁ………
やっと息を落ち着かせられる場所でござるな…
………不法侵入というのがなんだかいい気がしないでござるが」

ウソニ「状況が状況だ 仕方ないだろう
それに彼等も住宅にはなりふり構わず壊す行為も躊躇うかもしれない」

サナバー「うむ……走り回って疲れたし…少しの間休憩させてもらおう
ここまで緊張しすぎた……リラックスも必要じゃ…」

もみーの「リラックスかー……
…あっ! 私XBOX内蔵してますよ?
みんなでやります?」
ウィーーン… ガションッ!!!!!

スケピヨ「い…いやそれはさすがにリラックスしすぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「なんでXBOX……」


ビラコ「………」

エンカ「ビラビラ嬢……元気出すでござるぞ
今は何も考えず…ゆっくり休もうな?
そうだ マッサージしてあげようか」
ワキワキワキワキワキ…

ヤンデル「手つきが嫌らしい…」

ビラコ「ありがとうございますです……大丈夫です
少し…寝てもいいです?」

エンカ「あぁ……横になるでござる
他の者も今のうちに仮眠を取るでござる
拙者は大丈夫だからみんな休んでくれ」

スケピヨ「………俺も今のうちに斬られた足に治癒札詰めてテーピングしておくか…」


――― 20分後…

チク… タク… チク… タク…


ビラコ「スゥ…」

もみーの「くー…」

ウソニ「………」
スゥ…

スケピヨ「イヨイイヨイイヨイイヨイヨイヨイヨイ………」


サナバー「……静かじゃな」

エンカ「うむ…追っ手の者達も拙者達がいなくなって途方に暮れてるのかもな
…援軍が駆け付けるかギル達が戻ってくるまでこのまま何事もなければいいが」


ヤンデル「……」
チラ…

エンカ「ヤン坊 窓の外の様子はどうでござる?」

ヤンデル「………特に何も……
この町の人達もメッコウ村の人達もこのマンションの周辺にはいないみたいだ…
……………?! …………ん!!?」
ピクッ…

エンカ「…どうした? あまり窓から身を乗り出すとバレてしまうぞ…」

ヤンデル「……い…いや……アレ…なんだろう……」

サナバー「…どうしたのじゃ?」

ヤンデル「…このマンションから何百mか先にあるビルの……外につけられてる階段を……
何人かの人が昇ってるみたいだ………屋上に向かってる
顔は見えないけど……服装を見るとメッコウ村の人達みたいだ…」

エンカ「…なに?」

サナバー「わしらを探してるのではないか?」

ヤンデル「……い…いや…でもそんな風には見えない…
途中の階には目もくれず真っすぐ屋上を目指してるみたいなんだ…」

エンカ「…なに? …おい待て 嫌な予感がする…!!」

サナバー「…わしが見る
レンズィーム メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!
視界ズーム魔法じゃ!」
キュイイィィンッ

ジジ… ジ……


ヤンデル「…な…何が見えますか…?」

サナバー「…………!」
サァァ………

《サナバーの顔が真っ青になる…》

エンカ「どっ…どうしたのでござる?!!!」

サナバー「…………まずいぞこれは…
……すぐにあのビルの所へ行かねば!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「な…なにが見えたのでござる!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「………!!!
あの者達………靴を履いとらん………裸足じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………分かるか!!!!!? 彼らが屋上を目指している理由は…!!!!!!!!!!!!」

エンカ「!!? ……………!」

ヤンデル「…ま………
……………まさかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゾォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


598 : 名無しさん@避難中 :2017/07/10(月) 20:56:54 33bXGurQO
――― そのビル


カン…カン…カン…カン…カン…
メッコウ村人1「…………」

メッコウ村人2「…………」
カコンカコンカコンカコン…


うつろ…うつろ…

《虚空を見つめる表情で階段を一段一段昇るメッコウ村人達…》


ゴゴゴゴォォ…


―――

ザザザザザザザザザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「こっちだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「お…おいマジなのかよカクさんよ!!!!!!!!!!!!!!!!
起こされてすぐ飛び出したから…俺は確認出来なかったが…
そんなこと………」

エンカ「あぁ間違いない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それしか考えられない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「………だけどよ………“飛び降り”なんてよォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そこまでするか!!!!!? ありえねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブラフじゃあ…」

エンカ「するさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大事な家族を救うためなら……己を切り捨て…自分の身も投げ出すさ……文字通り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…しかしこのままその場所へ行ってもいいのか
彼らの目的はあきらかに…―――」

エンカ「それでも…しかし…見捨てるわけにはいかぬ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「…………!」
ぐっ…

ヤンデル「……まずい…! もう屋上まで昇りきったみたいだっ!!!!!!!!!!!!!!!!」


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ビョオオオオオオオオ…

メッコウ村人達『…………』
フラ… フラ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


―――


スケピヨ「……あーっ…前言撤回だ!! ありゃ飛ぶな……まじぃじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「……3人か………
本当に飛び降りたら…受け止めないとな…
しかしこの距離…間に合うか」


ぐぐ…っ
ヤンデル「俺…左の人を受け止める…!!!」
ダダンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ならば拙者は真ん中の者を!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「一人はわしの風魔法で受け止めてみる!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!! コォォォ…


エンカ「…拙者はヤン坊のように速く駆けれん…
だから…スケさん!!! 拙者の背中を思いっきりバズーカで叩き飛ばしてくれ!!!!!
その勢いで飛び込む!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「マ…マジか!!!!!!!?
わ…分かった!!! …フルスイングで…行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぐぐ…


スケピヨ「八卦殴打王!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガギィーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「おぉォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


599 : 名無しさん@避難中 :2017/07/10(月) 22:29:53 33bXGurQO
ドッザァーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ぬぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガバッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「間に合ったか!!!!!!!! 村人達は…」



―――

メッコウ村人1「…」
シュダッ

メッコウ村人2「…」
バッ

メッコウ村人3「…」
ドンッ


ヒュウウウウウウウウウウウウウ……


―――

もみーの「と…飛んだよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾォーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「う…受け止められるか!!!!!? ミスったらカクさん達も危険だぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…」
ジィ…



ゴォォォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「…こ…この場所でいいのか…!? 落下点は…!」

エンカ「分からん!!!!! 動体視力でギリギリまで見極めるでござる!!!!!!!!
絶対に取りこぼすな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――

ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『……』

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ヤンデル「………!」
ドクン…ドクン…

エンカ「……っ!」
ジリ…




ウソニ「……ヤンデル君! 左に1m 後ろに50cm!!
エンカさんは右に2m!! 風が吹いてる…流されている!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヤンデル「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「ッ…承知!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒュオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「フワヒューラル メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フワワワワッ…



ヤンデル「っ……ここだッ…!! ハァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッ…

ヒューーー……ッ…ガッシィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メッコウ村人1「…!!!!!!!!!!」




エンカ「受け…止めるッ…ぞォーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッッ……ググ…

ヒュッ……… バシーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メッコウ村人2「―――!?」



サナバー「こっちも……タイミングばっちりじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
すぃンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ふわぁっ……ストッ…
メッコウ村人「…!? ギ……」




もみーの「や…やったぁ!!!!!!!!!! みんな無事だぁーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
わー!!!!!!!!


600 : 名無しさん@避難中 :2017/07/10(月) 22:35:14 33bXGurQO
×
エンカさんは右に2m!! 風が吹いてる…流されている!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカさんは左に2m!! 風が吹いてる…流されている!!!!!!!!!!!!!!!!


601 : 名無しさん@避難中 :2017/07/10(月) 23:55:11 33bXGurQO
ビラコ「や……やったです…!! 皆助けたです!!!!!!!!!!!!」

もみーの「3人ともすごーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「ウソニのおかげもあるぜ!!!!!! 咄嗟に軌道を読んで2人を動かすなんてさすがだぜ…!!!!」

ウソニ「…」



エンカ「…あぁ」

メッコウ村人2「……」

エンカ「……いくら弱みを握られてるとは言え……こんなことはやめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
命を失って何が得られる……残されたもの達が何を思う……
それにメッコウ村のことなら今ギル達が……」

メッコウ村人2「があぁぁッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
がぶっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ぐぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メッコウ村人1「ぎゃおあァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカドガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…ぐっ!!!!!! うぐっ……や…やめ…!!!!!!」


スケピヨ「やべーぞ!!!! 止めないと…!
…ん!!!!!!!?」



町人達『今だァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドガァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《潜んでいた町人とメッコウ村人達がなだれ込んできた!!!!!!!!!!!!!!!!》


わああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「…予想通り……隠れていたか…! ここに来るまで静かすぎた!!!
やはりあの飛び降りは俺達を誘い出すためか…!」



ギギギギ…
エンカ「ぐぬぬぬぬ…」

ギリギリ…
ヤンデル「ッ…く…! ふぐっ…!」


サナバー「バインゴ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!」


バイーンッ!!!!!!!!
メッコウ村1&2『ぐふあ!!!!!!!!!!!!!!!!』

サナバー「すまんが引き離すのに魔法を使わせてもらった!
とにかく逃げるぞい!!!!!!!! 向こうに逃げ道が…」





ドガシャアァァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラガラガラガラァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

町人達『ひょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《サナバーが示した逃げ道からも町人達が!!!!!!!!》



スケピヨ「に…逃げ場が…ねェーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


602 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 02:09:04 vY.ODeJIO
わああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「お…多すぎる…! 逃げられな…!」

エンカ「か…固まれ!!!!! 全員固まるでござる!!!!!!!!」

ウソニ「…もみーの 先生を守れ」

もみーの「は…はい!」



ドドドドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「…すまんが空に向かって威嚇射撃をする」
チャキ…

ドウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ワアアアアアア………
うオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「だ…ダメだ!!!!!!!! と…とまらねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…全員…固まって伏せていろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
超便利盾………リングシールド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシュウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガギィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《エンカの盾が円形に変形しエンカ達を内側に隠した!!!!!!!!
しかし町人達は…お構いなく盾に突撃する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


町人達『おらあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガチャアァーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『シャアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガギィンガシャンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギャッ!!!!!!!! ガキャアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《手にした武器で盾をタコ殴りする町人達!!!!!》




カィーン!!!!!!!!!!!!!!!! ゴギッ!!!!!!!! バキィィィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…っく…!」

サナバー「…この盾…! いつまで持つ!!!!!?」

エンカ「…この盾は簡単には破れんだろうが……この数で押されては…いずれ…!」

ヤンデル「な…なんとかこの状況から助かる方法はないのか…!」


バキバキバキキキッ…
ミシミシミシ…!!!!!!!!



メッコウ村人達『ギギィー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガンガンッ!!!!!!!!

町人A「ッちぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らどけぇ!!!!!!!!!!!!!!!! 部外者が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人「がふ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャアァー!!!!!!!!

町人A「ネアメを倒すのは俺達だ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達の勇気が倒すべきなんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
邪魔するなァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メッコウ村人「ぐ………ぐぉあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!

ドゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!
町人A「がぷぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…こいつら…!!!! 俺達の邪魔をするなら…お前らも敵だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「!!?」


603 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 02:21:53 vY.ODeJIO
メッコウ村人達『オオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

町人B「ネアメの前に部外者だ!!!!!!!! 部外者どもを蹴散らせ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達の正義を横取りするつもりだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はやくやれ!!!!!!!! 突撃だァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

町人C「うるせぇ!!! 指図すんな!!!!!!!!
あいつらを倒すのは“俺達の勇気”じゃなくて“俺の勇気”だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
主人公は俺なんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

町人B「なんだとテメーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドカッ!!!!!!!! バキッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
グシャアァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《砂糖町の町人達とメッコウ村人達は…エンカ達そっちのけで争い出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




スケピヨ「な…なにやってんだコイツら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
違う町と村同士………どころか!!!!!!!!!!!!!!!!
同じ町の住人同士でも争っていやがる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…もはや狂気の極致!!!!!!!!!!!!!!!!
渦巻いた憎悪が…もはや己以外の全てを敵に見せている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


ビラコ「…!!」



ゴゴゴオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わあああああああ…


町人「オラァッ!! 死ねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボゴッ!!!!!!!! バキッ!!!!!!!!

メッコウ村人「ルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガブゥーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドカッ ブシュッ!!!!!!!!
ゴツッ……… ドサァ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ワァァァァァァァ……



ビラコ「……うぅぅ……うーっ!!!!!!!!!!!!!!!!
もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これ以上傷つかないでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


604 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 02:59:07 vY.ODeJIO
ビラコ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パアァーーーーーーー…

もみーの「せ…先生!!!!!?
なに…? この…エネルギーは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「こ………これは………………魔力か?」

ヤンデル「…魔力!!? なんで……」



パァァァァァァ… ポォォォォォォォォォォッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「お願いです………センセ…………私に力を……
皆を助けられる……皆を癒せる……力を…」

………カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ボッ…シュインッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズズズズズズズズズズ…

《ビラコの体から飛び出した魔力のような塊は…上空で留まり大きく広がった………そして》


サアァァァーーーーー…………

ザザァーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

町人達『!!?』

メッコウ村人達『!!?』

ピタ…………




エンカ「雨…か? これは…」

サナバー「…っただの雨じゃないぞい…
見ろ………わしらの体を…」

サァーーーーー…
ポツ… ポツ…

シュアァァァァァァァ…………

スケピヨ「な…なんだ?!! 傷が…塞がっていく!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「なんと…!? これは…」

ウソニ「ディミリア先生の魔法のようだ…」

サナバー「これは……正真正銘の魔法じゃ…
恐らくビラコ殿の起こした治癒魔法……………
『ヒーアレイン キュア メコレ』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「すごい……優しい魔法だ…」

ヤンデル「……待って……ビラコさんは薄い混血で魔法は使えないはず……
魔力だってそんなに…」

サナバー「魔力が全くないわけじゃない 理論上は可能じゃ
それにビラコ殿は日常的にディミリアさんの近くで治癒魔法を見続けて来たのじゃろう…
使えずとも治癒魔法の魔力の流れや性質を直に感じていたはずじゃ……魔法札も使いこなしておったしのう
そうやって無意識のうちに治癒魔法の知識や経験値がビラコ殿の僅かな魔力に蓄積されておったのじゃ…」

エンカ「なんと………
しかし…初めて使う魔法が……こんな規模の大きい魔法とは…
ヤン坊の言った通り ビラビラ嬢の魔力はそこまでないはずなのに…」

サナバー「うむ…『ヒーアレイン系』はかなりレベルの高い治癒魔法じゃ…
その上“メコレ級”………生半可な魔力では決して扱えないはず……
…しかしビラコ殿は僅かな魔力の純度を高めて本来以上の効果を発揮する魔力を生み出したのじゃ…
そしてもうひとつ…彼女が持っている大量の魔法札がビラコ殿の治癒魔法に共鳴した…
そのおかげで魔法の効果がメコレ級まで増幅されたのかもしれん……
…………様々な奇跡的な要因が生み出した魔法じゃといえる…
しかしこの魔法の最も大きな原動力は………ビラコ殿の
人を思い…人を助けようとする…その優しい心が齎したものに違いない…」

コォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………

サアァァーーーーー………
………しと…しと…
ポツン… ポツン……


ヤンデル「や…止んだ………
………! す…すごい…傷が消えた………
すごい…ビラコさんの魔法…すごいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「――――?!…」
フラ…


605 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 12:36:03 vY.ODeJIO


ざわ… ざわ…

どよどよ……




ウソニ「……場に渦巻いていた狂気が収まったようだ」

サナバー「うむ 傷が癒されて少しだけ冷静になったか…
はて……ここからどう動くか…」

ビラコ「うぅ…」
フラ…

ガシッ!!!
もみーの「先生!!!!!!!
…魔法を使って疲れたみたい……
…もうこれ以上は持ちこたえられないよ………
お願い…どうか…」




ざわざわ…
どよどよどよ…

町人A「け…怪我が治った…
一体何が起きた…?」

町人B「わ…分からん… 雨が降って急に傷が…………」

町人C「…おい…どうする…?
怪我は治った……これなら連中を捕まえられるかも…」


エンカ達『……!!!!』
ギリ…




??「もうやめようぜ」
ザッ…



町人達『!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ざわっ…

エンカ達『!!?』

ビラコ「…………あっ…」




バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
巨漢町人「やめよう こんなことは
……俺達が間違ってたんだ」


町人A「ま…間違ってた?!!!!! 俺達の正義が間違ってたってのか!!!!!!!?
ネアメの奴らが……悪じゃないとでも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

巨漢町人「そうだろ
だってよ………考えても見ろよ
ネアメの奴ら……………いや…この人達が一度でも俺達に攻撃を仕掛けた事があったか?」

ざわ…
町人達『…!!』

巨漢町人「なかっただろ?
この人達は俺達が襲い掛かっても一切手を出そうとしなかった
……戦えば間違いなく俺達なんて簡単に蹴散らせるはずなのによ…
それどころかこの人達は常に…
俺達の体の事を気にかけてくれていた」
グ…

《手に巻き付けた治癒札を見る巨漢町人》

巨漢町人「お前らも心当たりあるだろ?」

町人D「…そういえば…俺達が無茶やって襲い掛かっても『怪我しちゃダメ』って……俺達の体を気遣ってた…」

町人E「! そうだ! それで怪我をしたら…妙な紙を投げつけてくるんだ!
その紙を傷口にあてがうと…不思議と痛みが引いていった!!!!!!」

町人F「それって…さっきの雨と同じじゃないか!!!?
まさかさっきの雨も………」


ざわざわざわざわ……


巨漢町人「………確認させてくれ
あんた達は…魔反会の人達が言うような…
悪人…なのか…?」


エンカ「………」
ゴォォォ…………

エンカ「…違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者達は虐げられその命を脅かす魔法使い達を救っているだけだ…
…そこに疚しい行いなど一切ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


巨漢町人「…!!!
…その真っすぐした目……嘘じゃなさそうだ
………俺達はきっと…魔反会にいいように躍らされてたのか…」

町人A「な…に…
じゃあ本当に悪い奴らは…」

巨漢町人「……だろうよ
考えれば分かる話だったな…
俺達を扇動しておいて… 自分達は何もせず高見の見物なんてよ…
そんな事するような魔反会が………いい奴らなわけねぇんだ………
………すぐ考えれば分かることなのに………俺達は…………」
ぽろ…ぽろ…


ヒュウウウウウウウウウウ………


606 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 12:50:38 vY.ODeJIO
×
拙者達は虐げられその命を脅かす魔法使い達を救っているだけだ…


拙者達は虐げられその命を脅かされている魔法使い達を救っているだけだ…


607 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 22:26:35 vY.ODeJIO
―――

ざわ… ざわ…

ヤンデル「………メッコウ村の人達がいない…」

サナバー「状況が変わって一旦退いたのかもしれぬのう」



巨漢町人「…その姉ちゃんは大丈夫なのか?」

エンカ「ビラビラ嬢か……今の魔法で相当体力を使ったようだ…
まぁこうやって休めば大丈夫でござろう」

巨漢町人「そうかい……目が覚めたら『ありがとう。すまなかった』と伝えてくれ

………そうだ それと… 魔反会の奴が言ってた『この町を大軍が襲う』って話は…」

エンカ「…事実でござる
だがそれはネアメではない……魔反会でござる
ネアメから援軍も来るが……それはもちろんこの町を破壊する目的ではなく…拙者達の救出でござる」

巨漢町人「そうか…
この町は破壊されちまうのかな…」

エンカ「……大規模な戦いになればそれは避けられんかもしれぬ
……拙者達の作戦が招いた事だから…全て魔反会の仕業とも言い切れぬ
…砂糖町を巻き込んだ事は本当に申し訳ないと思う」

巨漢町人「いや…命があるだけ良かった思うよ
この町がなくなってもなんとかなるさ……
………世界にゃ逃げる間もなく殺されたり捕まったりする魔法使いも居るんだろ?
時には俺達のように操られた人間の手にかかって…」

エンカ「…うむ…
メロンピルトこそその悲劇の仕掛人でござる…
奴は絶対倒さねばならん」

巨漢町人「なら俺も協力する」

エンカ「…なに?
いや…もうこれ以上この町に留まるのは危険だ
君達砂糖町の者達は早急に避難するでござる
…巻き込まれるぞ」

巨漢町人「避難するさ
その前に……1つでもあんたらの力になりたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが俺の…俺達のスジってもんだ
頼む」

エンカ「………むむ」




サナバー「ならばその言葉に甘えさせてもらっても良いかのう」

エンカ「サナバー殿?」

サナバー「彼の力を借りれば……メロンピルトに一矢……致命的な一矢をくれてやれるかもしれん」

ドドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――――

ズズ…
メロンピルト「…コック〜〜〜ン」


メロンピルト「ふぅー…もう3杯目の紅茶ですわ
頑張ってる皆さんはどうなさったでしょう
一際大きな喧騒が収まってから大分経ちますけどそれから反応がありませんねぇ
アシコリーダさん どう思われます?」

アシコリーダ「………」

メロンピルト「うふふふ
少しくらいリラックスしてお話して下さってもいいじゃないですかぁ
大丈夫ですよ…ちゃんと事が終われば皆さん村に返して差し上げますよ…うふふ」

アシコリーダ「……
…………………」


メロンピルト「もう一杯いただきますかね…………あら?」




ザ…
巨漢町人「メロンピルトさん」



メロンピルト「あら…あなたは確か砂糖町のケーキ屋さんのご主人…
どうしました?」

巨漢町人「ネアメのやつを一人捕まえてきたんだ
どうすればいい?」

メロンピルト「まぁ!」


608 : 名無しさん@避難中 :2017/07/11(火) 23:43:20 vY.ODeJIO
メロンピルト「まぁすごいじゃありませんか!
さすがですわ やはり皆さんの故郷を思う心は強いですわ」

巨漢町人「…」

メロンピルト「それでその方は?」

巨漢町人「あぁ こいつです」
バンッ!!!!

ぼみ〜〜〜ん… ぼみ〜〜〜ん…
もみーの「ブフゥーーー…どすこい!!!!」

ボヨンボヨ〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!
でっぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

http://i.imgur.com/ATmynfa.jpg


メロンピルト「……まぁ…………随分………
大きな方ですね…………」

もみーの「どすこい ちゃんこくいたいっす」

メロンピルト「……しかし……こんな方…始めからいらっしゃいましたっけ…?」

巨漢町人「わ…わかんないですけど
ネアメの奴らと一緒に居たのは確かですよ
ほら…魔力も感じるでしょう?」

ズズ…

メロンピルト「確かに……感じますねぇ
アシコリーダさん… その魔法使いの方をこちらへ…」

アシコリーダ「…」
ザッ…

ぐいっ…
もみーの「どどすこい」

じ……
メロンピルト「……んんー…
……なんともすごい魔力を感じますね
かなりすごい魔法使いの方とお見受けします……が
なんだか魔法使い“らしく”ないですねぇ…
雰囲気が……」

もみーの「ど…どすこい」

巨漢町人「じゃ…じゃあ俺は失礼する!
他のネアメの奴を追い掛ける!!!!!!」
ダダッ

メロンピルト「はい よろしくお願いしますね
……………んー…」
じっ…

ドキドキ
もみーの「ど…どすーこい…」

メロンピルト「……まぁよろしいですわ
なにがどうあれ…これだけの魔力の持ち主なら…“使えそう”ですわ
よかった…町の方々に殺されてなくて……フフフ…」

もみーの「………」

メロンピルト「さてあとは残りの方々ですね
この調子なら魔反会の包囲が完成する前に町の方々が頑張ってくれそうですわ
ふふ」

もみーの「……あのー……」

メロンピルト「どうしましたか?」

もみーの「一ついいですか? どすこい」

メロンピルト「なんですか?」

もみーの「………メロンピルトさん……でしたっけ
今までいくつもの町を…人を自分の思うようにして来たみたいですけど…」
ピシッ…


もみーの「いつまでも上手く行くと思っちゃダメですよ…!」
ビシ…… ブチッ!!!!!!!!!!
バリバリバリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《…その時!!!!! 太ったもみーのの………お腹が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




――― 数分前……


サナバー「もみーのちゃん…
どうか生でいれさせてくれ」
キリッ…


もみーの「ひゅい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビクッ!!!!!!!!

ウソニ「…」
ビキッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「何言ってんの?!!!!! この人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


609 : 名無しさん@避難中 :2017/07/12(水) 01:44:04 ShuJW3igO
サナバー「え」


もみーの「ひぃぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ポーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ざわああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「おいあんた!!!!!!!! いきなりそれは…非常識じゃないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ヤンデル「こ…ここキャフじゃないですよ…」

サナバー「は………いや……」


ポン…
エンカ「サナバー殿………
はやるのも若さではあるが……
いくらなんでもその段階は早すぎるのではないか…?
まして男女が出会って1206900秒で合体とは…あまりにも節操が無さすぎる…
こういうのは過程が大事なのでござるよ…
『やりたい!!!!!!!! とりあえず生!!!!!!!!』で済ませるのは動物のやることぞ……恥を知れーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「! ……い…いや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ち…違うぞい!!!!!!!!!!!!!!!! そういう意味じゃあ…!」


チャカッ!!!!!!!! ガコンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ザッ…

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…
ウソニ「…………」

メメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「………貴様……俺の妹…もみーのに…何を言い出しやがる…
もみーのは貴様の欲望の掃きだめじゃない…
いくら英雄の仲間とはいえもみーのを辱めるのは許さんぞコノヤローーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ねーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「う…うわ〜〜〜〜〜!!!!!!!! 機関銃だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ちょ…ちょっと待て〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


ジャカァッッッ!!!!!!!!
ウソニ「頭出せぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヘッドショットだオラーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いやヘッドショットじゃまだ不確実だッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
口を開けろ!!!!!!!!!!!!!!!! スロートショットだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのあと心の臓も撃ーーーーーーーーーーーーーーーーーーつッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャッキィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「は…話を聞けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
でで〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


610 : 名無しさん@避難中 :2017/07/13(木) 00:35:52 W8RoeeTAO
――― あるある ぱかぱか


もみーの「…えっ?!! 私の『生入れモード』を活用させてくれって!!!!!!?
あ…あぁ!!!!! 生で……って そういう…」

サナバー「そ…そうじゃよ!!!!!!!!!!
た…確かに紛らわしい言い方になってしまったが…」

ウソニ「……紛らわしすぎる
本気で撃ち殺しかけた」

スケピヨ「まぁ一番紛らわしいのはそのネーミングなんだがな………」


サナバー「もみーのちゃんのナカに人を入れる事が出来ると話しておったな
それは何人まで可能なのじゃ?」

もみーの「そうですね…
男の人なら2人くらいは入ると思いますよ
でも…入れた分 私の容姿もちょっと変わっちゃうんですけど…」

サナバー「2人か……十分じゃ」

エンカ「サナバー殿…一体どういうことでござる? 何を思いついたのでござるか」

サナバー「………メロンピルトを討ち取る…わしらの最後の奇襲作戦じゃ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「! ………まさか……」

サナバー「………にぃっ」
きらん…


―――


ピシッ…ピシッ…
もみーの「う…うごぉ〜〜〜〜…どすこぉ〜〜〜〜〜〜い…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メロンピルト「…なにごとですか!?」

もみーの「う…………生まれる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もももももももも…………

メロンピルト「産まれ………え!!!!!!!!? ここで!!!!!!!!!!?」
ずずーん!!!!!!!!

もみーの「う………産まれるんで………
………取り上げて下さいーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシシッ………パカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《もみーののお腹が開いた!!!!!!!!!!!!!!!! そして!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ズッ………ババァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「おぎゃーーーっ…じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……っふぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


メロンピルト「……えぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《もみーのの中から現れたのはヤンデルとサナバーだった!!!!!!!!!!!!!!!!
既に攻撃体勢…………メロンピルトは反応が遅れた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2人の攻撃の射程圏内!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヤンデル「……女の人だからって…容赦はしない!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「お主の悪行もここまでじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


グォアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひ…………ひやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾゾーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドッギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


611 : 名無しさん@避難中 :2017/07/13(木) 01:35:06 W8RoeeTAO
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アシコリーダ「………!!
…!!!!!!!!」





ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「やったか!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「……んっ?! あれは…」





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ギギギギギ…
ヤンデル「………くっ…!?」

サナバー「………ぬ…ぬぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギギギギギャリリリィ…!
??「…ふー 危ない所だった
無事ですか? メロンピルト女史」

メロンピルト「! お…おぉぉ…
あたな様は………
全軍統括班の………」


ドンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「第1大連隊隊長ヒーロ
ただ今馳せ参じました」

【魔反会 全軍統括班
第1大連隊隊長 ヒーロ・タイガーゼロ】

バアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「………第1大連隊…!!!!!!
魔反会の包囲部隊か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このタイミングで……来たのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒーロ「女性に大して乱暴は感心しないね
とりあえずメロンピルト女史から離れるんだね」
ギギギ……グォンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガガァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「…ぐぅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「ぬわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドズザァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「だ…大丈夫か!!!!!!!!
……くそっ…惜しかったっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリ…!




メロンピルト「あぁ……ヒーロ様…ありがとうございます…
九死に一生を得ましたわ……
さすが現代の騎士道を貫く高潔なご子息………
頼りになりますわ…」

ヒーロ「恐縮です」



エンカ(…!? ………現代の騎士道…?
………そういえば…あの胸あてに印された雄々しき虎のマークは……確か………どこかで……)



ヒーロ「ふむ……ふむ……
………メロンピルト女史 彼等はネアメの…
あのウラ・ギルの仲間達なんでしょうか?」

メロンピルト「はい そうですわ」


エンカ達『…!!!』
ドキッ…


ヒーロ「おかしいな
それなのにギルの姿がない…
私とギルは全軍統括班本隊所属の兵の時代に同僚だったのですが
今はいないんですね 会って話をしてみたかったですが」

メロンピルト「まぁ…確かにいらしてましたが……どこに行ったのでしょうねぇ………」
くすくす…


エンカ達『…………』
ドキドキ…


612 : 名無しさん@避難中 :2017/07/13(木) 01:43:24 O3hgBIO.0
http://i.imgur.com/YPyz03s.jpg


613 : 名無しさん@避難中 :2017/07/13(木) 02:18:13 W8RoeeTAO
ヒーロ「ギルに会いたいなぁ
ギルには前に130円借りた事があったから返したいんだ
この町にいるのかな」


エンカ(ま…まずい……ギルがこの町にいない事……メッコウ村を救うためそっちに向かってる事がバレたら………)

ウソニ(…とにかく誤魔化した方がいいな)

スケピヨ「ギ…ギルならいるぜ
この町のどこかによ」


ヒーロ「どこかに隠れてるのかな」

ウソニ「隠れてるわけじゃない
……デパ地下だ デパ地下に甘いスウィーツを買いに行った」

ヒーロ「デパ地下!!!!? 買い物!!!!!!!? この状況で!!!!!!!!?
随分余裕だね…」

ヤンデル「ギ…ギルは大物だからな…」


メロンピルト「くすくす…
あらあら…まぁ……無理してそんな繕わなくても結構ですよ………
私…分かっていますから ギルさんがどちらに向かったのか…」
ニコ…


ざわっ…
エンカ達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ヒーロ「ギルはこの町にはいないのですか?」

メロンピルト「恐らく……いや確実にそうでしょうねぇ…
ギルさんはお人よしのお方………困った方を放っておけないんですよ……ねぇ?」


ゴウゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー(こやつ……分かっておる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドクンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「ギルさんは………メッコウ村に向かわれたのでしょう?」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙………


アシコリーダ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? え…………」


メロンピルト「始めから予想が付いてたんですよ
『ギルさんならそうするだろう』……と
……よく見ると可愛らしい小さな女の子とペットの猫ちゃんもいませんね
その方々でメッコウ村に向かったのでしょうね」
くす…


エンカ「………そこまで分かってるなら……隠す意味はないな…
……そうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ギル達はメッコウ村に向かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メッコウ村の人々がお前に従っている理由……!
それはメッコウ村に残された者達を人質にとっているからだろう!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルはその人質達を解放し…お前に従わされているメッコウ村の人々を救うために村へ向かったのでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アシコリーダ「……!!!!!!!」

メロンピルト「まぁ…人質なんて………言い方が悪いですわ
メッコウ村の大人の方々が“進んで”私に協力して下さって…町の男手が減ってしまうので
代わりに魔反会の方を常駐させているだけですよ?
もちろん村の人達とも仲良くやっています
ねぇ……アシコリーダさん?」


アシコリーダ「………!!!!!!!!!!
ダ…ダメだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メ…メッコウ村に居る魔反会の兵は………
げ…外道だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ぬぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「…アシコリーダ殿…?!!」



メロンピルト「あら…外道だなんて酷いですわ
確かにクセの強い方々ではありますけども…」

ヒーロ「………メッコウ村に居るのは………………あぁ……
“第2大連隊”か
………それは残念だ
これではギルに借金を永遠に返せないかもしれないね」


エンカ達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ゴゴゴゴ…


ヒーロ「第2大連隊の隊長は全軍統括班……いや
魔反会の中でもかなり異端な存在だ
本来そこに名を連ねるなんて事は“あってはならない”………

正直私はあまり好きじゃないし恐らくギルにとっても嫌いな人物だろうが…
しかし戦闘面では屈指の才を持っているのは間違いない
…あの彼相手では……確かにギルは死ぬかもしれないね…」


エンカ達(……一体どんな…)


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッ…

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


614 : 名無しさん@避難中 :2017/07/13(木) 23:18:14 W8RoeeTAO
ヤンデル「………ギル………ツバメ………大丈夫かな…」


メロンピルト「うふふふ!
あら…他の人の心配をしている場合でしょうか?
この町に残されたあなた方の状況ももはや危機が差し迫っていますよ…
ヒーロ様がいらしたということは……他の部隊もすぐそこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
包囲はじきに完成します………
………いや包囲の完成を待たずにあなた方は壊滅するかもしれませんね…
ヒーロ様と第1大連隊によって…」
ニコリ…

ズズ……
ヒーロ「…ええ
既に第1大連隊の兵は配置が完了しております
といっても今はまだ町の外ですけれど」

メロンピルト「あら? どうしてです?
第1大連隊の兵力で追い込めば彼等を一網打尽に出来るのでは?」

ヒーロ「そうですね
しかしそれをする前に是非とも彼等を捕らえたいと熱望する人がいまして
とりあえずその方にこの場を譲りたいと思っています」

メロンピルト「ほう…………それは一体」





ズンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「スーパーウトゥルサヌ二番乗りィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

どどんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スケピヨ「!!!!!!!!!!!!!!!! あ…あの野郎…!!!!!
ワカメ町に居た…全軍統括班の…!!!!!」

ビリッ…
ヤンデル「!! こいつも……強い…!!!!!!!!!!」



ヒーロ「やぁスーパーウトゥルサヌ君
待っていたよ」

メロンピルト「まぁ…………スーパーウトゥルサヌ様…
この方にお譲りを?」

ヒーロ「えぇ
スーパーウトゥルサヌ第3隊長はワカメ町で彼らに辛酸を嘗めさせられてますし同じ全軍統括班の2隊長を捕らえられた事にひどく責任を感じています
彼の熱い気持ちは分かりますし 私も彼の上官として顔を立てさせてあげたいので
ここはまず彼……第3大連隊ににまかせます
私の部隊はとりあえず町の外側を守らせています
私の合図があればいつでも…」

メロンピルト「なるほど…そうなのですか」




スーパーウトゥルサヌ「ヒーロ第1隊長……ありがてぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんたの厚意に甘えさせてもらうサ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺が…奴らを討る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワキミセーもホタテマンも……魔反会の兵も…返してもらうサァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビリビリビリ……
エンカ「………来るでござるッ………この男は強い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気をつけろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


615 : 名無しさん@避難中 :2017/07/13(木) 23:52:55 W8RoeeTAO
――― メッコウ村…



ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


ネコ【この壁を登って侵入するのかにゃお】

ギル「そうですね
入口のほうはやはり兵が多すぎるので……
前もここから侵入でしたね ツバメさん」

ツバメオー「そうだね
で? どう侵入するわけ?
前は見張りの隙を見て壁に氷を張って登ったけど」

ギル「そうですね…
それと同じ方法でいいと思いますが…」

ネコ【にゃるほど 壁に足場を作るというわけか
ならば二人とも我輩に乗れ
ツバメオーが作った氷の足場を我輩が飛び乗って上に登る】

ギル「そうさせてもらいましょう」


―――


パキパキパキパキ…


シュバッ!!!!!!!! シュビビンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「にゃん!!!!!!!! にゃにゃーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

シュンシュンシュンシュンシュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「はえー!!!!!!!!!!!!!!!!
前は苦労して登ったのに複雑な気分だヨ…」

ギル「はは…………まぁ時間が短縮出来るのは良いことですが…
……! 本当に早い……もう頂上ですよ…!」


―――

バシュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【着いたにゃお! いーい風にゃあ
ここから見下ろす町の景色も…
! ………………】
ピク…

ギル「………変わらぬ風景です……」

ツバメオー「そだね
…でさぁ 人質になってる村の人らどこに居んのかな?」

ギル「……ふむ
おそらく監視がしやすいよう一カ所に集められてると思うのですが………どれ
………む あそこの…アシコリーダさんの酒場に不自然な警備があります
あそこかもしれませんね」

ツバメオー「じゃああの警備の兵隊とか倒して中の人達助ければいいわけだね
楽勝じゃん」

ギル「ええ…………
………しかし気になる……
あの兵達は…どこの班でしょうか…………
統一された兵装を見るに全軍統括班か………」

ツバメオー「どこでもいいでしょ
それより下さがろ
確かこの壁上のどこかに壁の中の階段通路に出る隠し扉があったよね」

ギル「そうですね
確か……あっちの方だったかと…」

ツバメオー「さすがぁ よく覚えてるヨ
行こう行こう」

スタスタスタ…



ネコ「………」



ギル「……ネコ殿? どうしましたか…」

ネコ【…………いや……
………オイギル…ツバメオー…
先にその階段で下に行っておれにゃお】

ツバメオー「え? お前を置いて?」

ネコ【にゃむ
我輩は猫並故階段をちまちま降りるのは好かん
自力で壁を飛び降りるにゃお】

ギル「そうですか…
まぁネコ殿がそういうならば…
それでは下で会いましょう」

ネコ【にゃむ】



スタスタスタスタ…

しぃーん…


ネコ【…………】


616 : 名無しさん@避難中 :2017/07/14(金) 00:34:40 beY.Jz8UO
コォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………


《ギル達は階段の扉を見つけ下りて行った…
壁上に一人残されたネコ……》



ネコ「………………」
ズズズ…

ネコ【……………】

ぽいっ…
ネコ「………………おい
出てくるが良い 居るのだろう」



??「おやおやおや
これは面妖なものですねぇ
猫がしゃべった」

??「不思議〜 不思議ぴよ〜」


ザンッッ!!!!!!!! ザンッッ!!!!!!!! ザンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコの前に現れたのは3人の………幼女!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



幼女1「こんにちは猫さん?
こんなところでひなたぼっこぉ〜〜?」

ネコ「……」

幼女2「ひなたぼっこ!!! ピョーもしゅきィ〜〜〜〜〜!!!!!!
ひなたぼっこしゅきィ〜〜〜〜〜!!!! ピィピィ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ「………」

幼女1「実は私達もひなたぼっこなのぉ〜
よければご一緒しても?」
ザ…

ネコ「……寄るな」

幼女1「寄るなだなんて〜〜
私達普通の幼女なのに…………
それにしても…不思議な不思議な猫さんねぇ〜
しゃべるなんて………」

ネコ「ふん……分かっておるだろう…貴様ら…」

幼女1「えへ? なんのことぉ〜?」

ネコ「しらばっくれるな
我輩に分からぬと思ったか
貴様らからはプンプンと匂うぞ……
地に落ちた……濁りきった“神格”が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

幼女1「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………


ネコ「貴様ら………“YSS”だな?
既に…………完成していたのか………」

幼女1「………ん〜ふぅ? ………その名を知っているなんて…
………んふふ…まぁ…その通りよ…
私達は魔反会によって人の身の器に降ろされ現人神としてこの世に顕現した絶対なる存在……
……『YSS』……“フォーマルナンバー”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1114/170714_000451.jpg




幼女1「……んふ…まさかこんな場所でYSS以外の神をお目にかけるとは思わなかったわ…
久しぶり……猫の神…ニャルラト・ネコルガルド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「……………」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


617 : 名無しさん@避難中 :2017/07/15(土) 01:43:55 w99KBeVQ0
にゃ・にゃんだってー


618 : 名無しさん@避難中 :2017/07/15(土) 01:59:49 SJh/M6.YO
幼女2「ピィ!!!?
ネコルガルド…………聞いたことあるピピィーッ!!!!!!!!!!!!!!」

幼女1「私達と同じ畜生あがりの神よ
でも………私達みたいに神域にも行けず下界の隅で信仰をせせこしく集めてるようなみじめな神と違って
猫の神は狼の神と共に神域に至ったすごい奴らよ
そしてそれを鼻にかけて他の畜生神を見下してるの」

ネコ「他の神を見下すような事はせぬ」

幼女1「どうだか…………
それにしても…厳かな神域住みの神様がこんな下賤な下界になんのようかしらぁ?
私達を嘲笑いに来たのかしら」

ネコ「そんなわけないだろう!
我輩の野暮用だ」

幼女1「野暮用? それで人間の争いに介入して…
あろうことか“ソチラ側”についてるなんてねぇ
一体どういうつもりかしら」

ネコ「成り行きだ…
それを言うならお前達はなんなのだ………
そんな姿になって……何をしている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラクダの神!!!!!!!! 鳥の神!!!!!!!! 蝙蝠の神!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

幼女1「あら…ちゃんとなんの神か認識してくれてたのねぇ
天上の神様に名を知られてて嬉しいわ〜〜」
ニギャア…

ゴウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔反会 YSSフォーマルナンバー1
ラクダの神 キャメルロン・サハラージャ】


幼女2「ピィー!!!!!!!! ピョーもチョーうれピィーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バサァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔反会 YSSフォーマルナンバー2
鳥の神 トリッピィ・バッサード】



しーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔反会 YSSフォーマルナンバー3
蝙蝠の神 バッティーナ・ドール・クリムゾン】




ネコ「お前達……今自分がどういう状況が分かっているのか?
何故そんな姿にされたか……」

キャメルロン「そうね………
あれは………何日か前の事だわ…
うだつの上がらない神である私達は神域でもなんでもない汚い祠でちまちま信仰を集める日々を過ごしていたわ…
そんなとき……急に体が何かに吸い寄せられ…
気付いた時には私達は魂の姿で人間に召喚されたのよ…
そこは魔反会の研究所だった…
そして私達の魂は無理矢理…魔反会が用意した器……つまり今の肉体に憑依させられてしまったの」

ネコ「抵抗はしなかったのか?」

キャメルロン「したわよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『嫌だー! ふざけんなー!』ってね!
だってムカつくじゃなぁい? 人間なんかにいいようにされてさぁ
なんか知らない体に魂移されちゃってさ…
しばらくは反発してたんだけどね…………でも……なんかどうでもよくなって…
逆らうのはやめたのよ」

ネコ「逆らうのをやめた…?
…まさか 魔反会に意思を操られて…」

キャメルロン「……ぷるひひひひひ………そう思うゥ?」

ネコ「……なに?」

キャメルロン「私達は操られてはいないわ…
冷静になって…………思ったの………
………『この肉体は…いいなぁ』って………いひ…いひ…いひひひ…」

ネコ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

キャメルロン「だって………だってだってだって………この体!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
純潔の乙女よぉ?!!!!!!!!!!!!!!!! なんて清らかな肉体!!!!!!!!!!!!!!!!
神聖な肉体!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
力が溢れる……今までちまちま集めてた信仰の力を一気に凌駕する程の力!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会とかいう人間どもも味な真似をしてくれるものよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのお礼に……ちょおぉーーっとお手伝い…してあげてるのぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぷるる〜〜〜〜〜〜〜〜〜ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズズオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ…!!!!!!!!

ネコ「…キサマッ…」
ギ…


619 : 名無しさん@避難中 :2017/07/15(土) 02:07:30 7P90vVFM0
Y S Sフォーマルナンバーズ
http://i.imgur.com/zzR4EbD.jpg
http://i.imgur.com/LCERtLU.jpg
http://i.imgur.com/nqcycwn.jpg


620 : 名無しさん@避難中 :2017/07/15(土) 02:59:58 SJh/M6.YO
ゴオオオオオオオ……

ネコ「………キャメルロン………
貴様………貴様らはその肉体でこの世に存在することを…良しとしているのか…」

キャメルロン「そうよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
小さくて清らかで無垢な体!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………そして……!
…………………ニャルラト………
神域に行くほどの神であるあなたには分からないでしょう…
地上にしがみつく凡百なる畜生神の辛さを…
日々信仰の枯渇を憂い…日々存在が消えゆく恐怖に教われる我々の辛さを…
でも!!!!! この肉体なら…それに怯える必要もないっ!!!!!!!! …なんて素敵!!!!!!!!
人間は気に食わないが この肉体をくれたことは感謝しているわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「…………………
………よもや………よもやよもや………だ……
まさかその肉体を喜々として受け入れる神が………いようとは…
……YSSの話を聞いた時……その恐ろしさに身の毛が弥立ちながらも…我輩は信じていた…
神たる存在の気高さを………
人間の悪しき思想から生まれた外法に身を委ねる神など…居るはずないと………」
ギギ…

キャメルロン「あら ごめんなさいねぇ…あなたの勝手な理想を砕いちゃって
でも私達はこれまで苦労してたの
苦労のクの字も知らないあなたには分からないでしょう…」

ネコ「ふざけるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩とてスタートは貴様らと変わらん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
苦労もした……消える恐怖に怯えもした……薄れゆく信仰に絶望もした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし我輩はそれを乗り越えたのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
乗り越えたからこそ 神域に至ったのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが貴様らは……“神”という『免許』を授かっただけで満足し…
そんなものが神域に至れるはずがないだろうが…愚か者が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウマニールを見習うことだな!!!!!! 恐らく奴も近くに神域へ至るだろう!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「…………………ふーん……………あっ………そ…」
ピキ…


ネコ「そもそも…まずお前達は何も思わないのか!!!!?
お前達がその魂を宿している肉体は………人間だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本来別の魂を持っていた……人間の子供だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その肉体を乗っ取って…その存在を貪って…なんとも思わないのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
その体の子は……なんという名だ…?!!!!」

キャメルロン「………はぁ? 名前…?
そんなの知るわけないじゃない!!!!!!!!
今は私の肉体なんだから!!!!!!!!!!
そもそもっ…こんなの昔からよくある生贄みたいなものでしょ!!!!!!!?
生贄の存在なんて使い捨ての道具と同じなんだから……名前も人格も…神たる私にはどうでもいいわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ピク…
ネコ「…………道具だと……」


カアァァァ…
《ネコの脳裏に…ある小さな子供達の姿が過ぎった…》



―――

ホワイトちゃん「お姉様ー!!!!!」

ブラックちゃん「ワーイワーイ!! キャ〜〜〜〜」

キャッキャッ…


621 : 名無しさん@避難中 :2017/07/15(土) 08:25:22 SJh/M6.YO
×
だが貴様らは……“神”という『免許』を授かっただけで満足し…
そんなものが神域に至れるはずがないだろうが…愚か者が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



だが貴様らは……“神”という『免許』を授かっただけで満足し…
その上に胡座をかいて何もせず過ごした……
そんなものが神域に至れるはずがないだろうが…愚か者が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


622 : 名無しさん@避難中 :2017/07/15(土) 22:03:00 w99KBeVQ0
神様も大変なんやな…


623 : 名無しさん@避難中 :2017/07/17(月) 02:27:35 pbXm.BH.O
ネコ「…」
ゴゴゴゴ……

キャメルロン「道具よぉ
……あなたがYSSをどこまで知ってるのか分からないけど…
この肉体は人間が科学によって作りだした仮初めの命なの
私達の魂の入れ物になるため“だけ”に作られたお人形さん…
人形が何か感じるかしら? 何か思うかしら?
これは道具…………私達がわざわざこの肉体の気持ちを考える必要などないわ
…あなたも入りなさいよ…この若く美しい肉体に…
魔反会に来れば……あなた好みの“道具”もたくさんあるはずよ…」
ニコ…


ネコ「……………」
ビキ………ブチィッッ…



ネコ「……YSSの事………我輩はよく知っておるぞ……」


〜〜〜

ホワイトちゃん「お姉様がこうなったのは……昔の記憶が呼び起こされたからなんです…
お姉様が呼び起こしたその記憶は……とても嫌な記憶……ひどい記憶……
多くの大人達に取り囲まれ…ありとあらゆる外法を体に刻まれていく記憶……
お姉様は…“生まれる前から”その体を痛め付けられてきたのです…」

ホワイトちゃん「ホムンクルスとしての強靭な肉体があるとはいえ……それがどれだけ苦痛であったか……恐怖であったか…!!!
お姉様は魔反会の…大人の悪意を……その身に受けつづたのです…」
ぼろ…ぼろ…ぼろ……


ホワイトちゃん「……それでもいつもお姉様は……私に不安や苦しみを悟られないよう…優しく接してくれて……健気で…………笑顔が眩しくて……
私はその笑顔が苦しかった……こんなに優しいお姉様にだけそんな思いをさせるのが……!
……しかし私達はもう魔反会から解放された……
私はお姉様の笑顔を…やっと温かい気持ちで受け止めることが出来たのです…」


〜〜〜

ブラックちゃん「ニャンニャン〜」


ブラックちゃん「ブラックちゃん…いますっごくしあわせ!!!!!
ホワイトちゃんもイルシ…ビラランは絵本よんでくれる!!!!!!
ほかのミンナもヤサシーヨ……ブラックちゃん…ウレシ…」
ニパ…


〜〜〜


ズズズズズ……… オ゙ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トリッピィ「ピィ!!!!!?」
ビク…

キャメルロン「…」
ジリ…


ズズズズズズズズズズッッ…
ネコ「我輩は知っている………YSSの子供達がどういう人間であるか…
……なんてことはない……ただの子供だ……
嬉しい時に笑い悲しい時に泣く……………
尊い感情をいくらも持った一人の幼い人間だ………
キャメルロン………彼女らは物言わぬ道具などでは………一切ないのだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「…」
ギロ…

ネコ「キャメルロン…トリッピィ…バッティーナ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らが魂を宿したその肉体の幼子らも…感情を持った一人の人間だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らの魂に塗り潰される最中……その幼子達がどれだけ壮絶な恐怖を抱いたか…!
…分からないはずがないだろう!!!!!!!! その子らの魂に覆いかぶさった貴様らが分からないはずが……なかろうがァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが貴様らは自身らの快楽と欲を優先するためそこから目を逸らし!!!!!!!!!!!
そして肉体と…命をも奪った……到底許される事ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「この世に存在する数多なる神の中で…命の大切さを最も知っているのが……我等が畜生神であろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを忘れて他者の命を弄ぶならば……それはもはや神ではない…
邪神だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らは許さぬ………堕ちた邪神共!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らは神たる我輩が討つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギンッッ!!
キャメルロン「やってみろ…!
大地でぶざまに死に堕ちるのは貴様だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【メッコウ村壁上
ネコ VS… YSS!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


624 : 名無しさん@避難中 :2017/07/17(月) 02:27:39 pbXm.BH.O
ネコ「…」
ゴゴゴゴ……

キャメルロン「道具よぉ
……あなたがYSSをどこまで知ってるのか分からないけど…
この肉体は人間が科学によって作りだした仮初めの命なの
私達の魂の入れ物になるため“だけ”に作られたお人形さん…
人形が何か感じるかしら? 何か思うかしら?
これは道具…………私達がわざわざこの肉体の気持ちを考える必要などないわ
…あなたも入りなさいよ…この若く美しい肉体に…
魔反会に来れば……あなた好みの“道具”もたくさんあるはずよ…」
ニコ…


ネコ「……………」
ビキ………ブチィッッ…



ネコ「……YSSの事………我輩はよく知っておるぞ……」


〜〜〜

ホワイトちゃん「お姉様がこうなったのは……昔の記憶が呼び起こされたからなんです…
お姉様が呼び起こしたその記憶は……とても嫌な記憶……ひどい記憶……
多くの大人達に取り囲まれ…ありとあらゆる外法を体に刻まれていく記憶……
お姉様は…“生まれる前から”その体を痛め付けられてきたのです…」

ホワイトちゃん「ホムンクルスとしての強靭な肉体があるとはいえ……それがどれだけ苦痛であったか……恐怖であったか…!!!
お姉様は魔反会の…大人の悪意を……その身に受けつづたのです…」
ぼろ…ぼろ…ぼろ……


ホワイトちゃん「……それでもいつもお姉様は……私に不安や苦しみを悟られないよう…優しく接してくれて……健気で…………笑顔が眩しくて……
私はその笑顔が苦しかった……こんなに優しいお姉様にだけそんな思いをさせるのが……!
……しかし私達はもう魔反会から解放された……
私はお姉様の笑顔を…やっと温かい気持ちで受け止めることが出来たのです…」


〜〜〜

ブラックちゃん「ニャンニャン〜」


ブラックちゃん「ブラックちゃん…いますっごくしあわせ!!!!!
ホワイトちゃんもイルシ…ビラランは絵本よんでくれる!!!!!!
ほかのミンナもヤサシーヨ……ブラックちゃん…ウレシ…」
ニパ…


〜〜〜


ズズズズズ……… オ゙ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トリッピィ「ピィ!!!!!?」
ビク…

キャメルロン「…」
ジリ…


ズズズズズズズズズズッッ…
ネコ「我輩は知っている………YSSの子供達がどういう人間であるか…
……なんてことはない……ただの子供だ……
嬉しい時に笑い悲しい時に泣く……………
尊い感情をいくらも持った一人の幼い人間だ………
キャメルロン………彼女らは物言わぬ道具などでは………一切ないのだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「…」
ギロ…

ネコ「キャメルロン…トリッピィ…バッティーナ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らが魂を宿したその肉体の幼子らも…感情を持った一人の人間だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らの魂に塗り潰される最中……その幼子達がどれだけ壮絶な恐怖を抱いたか…!
…分からないはずがないだろう!!!!!!!! その子らの魂に覆いかぶさった貴様らが分からないはずが……なかろうがァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが貴様らは自身らの快楽と欲を優先するためそこから目を逸らし!!!!!!!!!!!
そして肉体と…命をも奪った……到底許される事ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「この世に存在する数多なる神の中で…命の大切さを最も知っているのが……我等が畜生神であろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを忘れて他者の命を弄ぶならば……それはもはや神ではない…
邪神だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らは許さぬ………堕ちた邪神共!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らは神たる我輩が討つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギンッッ!!
キャメルロン「やってみろ…!
大地でぶざまに死に堕ちるのは貴様だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【メッコウ村壁上
ネコ VS… YSS!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


625 : 名無しさん@避難中 :2017/07/17(月) 02:27:40 pbXm.BH.O
ネコ「…」
ゴゴゴゴ……

キャメルロン「道具よぉ
……あなたがYSSをどこまで知ってるのか分からないけど…
この肉体は人間が科学によって作りだした仮初めの命なの
私達の魂の入れ物になるため“だけ”に作られたお人形さん…
人形が何か感じるかしら? 何か思うかしら?
これは道具…………私達がわざわざこの肉体の気持ちを考える必要などないわ
…あなたも入りなさいよ…この若く美しい肉体に…
魔反会に来れば……あなた好みの“道具”もたくさんあるはずよ…」
ニコ…


ネコ「……………」
ビキ………ブチィッッ…



ネコ「……YSSの事………我輩はよく知っておるぞ……」


〜〜〜

ホワイトちゃん「お姉様がこうなったのは……昔の記憶が呼び起こされたからなんです…
お姉様が呼び起こしたその記憶は……とても嫌な記憶……ひどい記憶……
多くの大人達に取り囲まれ…ありとあらゆる外法を体に刻まれていく記憶……
お姉様は…“生まれる前から”その体を痛め付けられてきたのです…」

ホワイトちゃん「ホムンクルスとしての強靭な肉体があるとはいえ……それがどれだけ苦痛であったか……恐怖であったか…!!!
お姉様は魔反会の…大人の悪意を……その身に受けつづたのです…」
ぼろ…ぼろ…ぼろ……


ホワイトちゃん「……それでもいつもお姉様は……私に不安や苦しみを悟られないよう…優しく接してくれて……健気で…………笑顔が眩しくて……
私はその笑顔が苦しかった……こんなに優しいお姉様にだけそんな思いをさせるのが……!
……しかし私達はもう魔反会から解放された……
私はお姉様の笑顔を…やっと温かい気持ちで受け止めることが出来たのです…」


〜〜〜

ブラックちゃん「ニャンニャン〜」


ブラックちゃん「ブラックちゃん…いますっごくしあわせ!!!!!
ホワイトちゃんもイルシ…ビラランは絵本よんでくれる!!!!!!
ほかのミンナもヤサシーヨ……ブラックちゃん…ウレシ…」
ニパ…


〜〜〜


ズズズズズ……… オ゙ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トリッピィ「ピィ!!!!!?」
ビク…

キャメルロン「…」
ジリ…


ズズズズズズズズズズッッ…
ネコ「我輩は知っている………YSSの子供達がどういう人間であるか…
……なんてことはない……ただの子供だ……
嬉しい時に笑い悲しい時に泣く……………
尊い感情をいくらも持った一人の幼い人間だ………
キャメルロン………彼女らは物言わぬ道具などでは………一切ないのだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「…」
ギロ…

ネコ「キャメルロン…トリッピィ…バッティーナ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らが魂を宿したその肉体の幼子らも…感情を持った一人の人間だった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らの魂に塗り潰される最中……その幼子達がどれだけ壮絶な恐怖を抱いたか…!
…分からないはずがないだろう!!!!!!!! その子らの魂に覆いかぶさった貴様らが分からないはずが……なかろうがァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが貴様らは自身らの快楽と欲を優先するためそこから目を逸らし!!!!!!!!!!!
そして肉体と…命をも奪った……到底許される事ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「この世に存在する数多なる神の中で…命の大切さを最も知っているのが……我等が畜生神であろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを忘れて他者の命を弄ぶならば……それはもはや神ではない…
邪神だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らは許さぬ………堕ちた邪神共!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様らは神たる我輩が討つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギンッッ!!
キャメルロン「やってみろ…!
大地でぶざまに死に堕ちるのは貴様だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【メッコウ村壁上
ネコ VS… YSS!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


626 : 名無しさん@避難中 :2017/07/17(月) 02:29:10 pbXm.BH.O
すごいいきおいで重複しました


627 : 名無しさん@避難中 :2017/07/17(月) 03:00:05 pbXm.BH.O
――― ネコが壁の上で同じくだりを3回繰り返してる間…
ギル達は下まで降りていた…



ギル「…ふー……やっと下に着きましたね…」

ツバメオー「うん…………」

ギル「さて…そこの扉を出ればメッコウ村の中……
つまり今は敵陣のド真ん中になるわけです
………一気に駆け抜けます この扉を開けたら一気に酒場まで行きますよ」

ツバメオー「わ…分かった」

ギル「…………それでは…開けます…
3・2・1……GO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガチャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ギル達はメッコウ村の中に足を踏み入れた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ザッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「!!!!!! ………!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピタッ!

ツバメオー「ど…どうしたの!!!? 一気に行かんの!!!!!!!?」

ギル「………!!
………酒場…………どちらでしたっけ………」
ス〜〜ン…

ツバメオー「ズコーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンガラガッチャアァー!!!!!!!!

ギル「す…すみません……
グルグルグルグル階段下ってたら……ちょっと方向感覚狂っちゃいました…」

ツバメオー「ナニやってんだヨ!!!!!!!! しまらねーな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ギル「すっ…すみません今思い出します!!!
…えーっと…えーっと…………」




??「酒場なら向こうだぜ〜」



ギル「あ………どうも………………ん?!!!!!!!!!」

ツバメオー「え!!!!!!!!!!!?」



ヒューーーン…… ズチャッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??「…おうおう 本当に来やがったぜ ネアメよう
まぁ歓迎するゼ 退屈してたんだ」


ギル「!!!? ………!」

ツバメオー「て…敵!!!!!!!!!!!!!!!!?
こ…この…!!!!!!!!」
コォォ……

ギル「ま…待ってください!!! ツバメさん!!!!!」
ぐいっ

ぐらっ…
ツバメオー「え!!!?」

ヒュッ…ドスッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「イッ!!!!!!!?」

《ギルが引っ張って後ろに退かせたツバメオーの足元にナイフが突き刺さる…!!》

ツバメオー「な…投げナイフ…!!!!」


??「…あーっ惜しかったナぁ 裏切り野郎が引っ張らなかったら頭に刺せたンだがな」


ツバメオー「…!!!」

ギル「…………なんで………
なんで“お前”がここにいるのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー(!!? ……誰にでも丁寧に話すギルが…“お前”って…!!!!
……あきらかに敵意を向けてる…! “こいつ”に…!!!!)


??「はん? なんでって……そらァ任務ってやつよ
オイラァ 第2大連隊の隊長やってっからよォ」
ニギャアッ…


ギル「?!!!! …バカな…
なんでお前のような男が全軍統括班の隊長をやっているんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前のような大量殺戮者が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「た…大量殺戮…!!!!!?
…ギル……なんなの……? あいつ一体なんなの…?」

ギル「………あの男は………類い稀な純粋悪の犯罪者です…
なんの理由もなく…自分が愉しむために人を殺し回った悪鬼……
…………そしてこの世界で最も凶悪な血を引く一族の一人………
人呼んで“生粋殺人者”……
ヤカラード・フミャ〜ミャン★!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「……くははははははァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔反会 全軍統括班
第2大連隊隊長 ヤカラード・フミャ〜ミャン★】

http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1116/170717_025441.jpg


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


628 : 名無しさん@避難中 :2017/07/17(月) 22:58:35 SSAIvmKg0
同じくだりを三回www


629 : 名無しさん@避難中 :2017/07/19(水) 01:49:50 LgQSdoJAO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「くはっははははっ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ツバメオー「……きょ…凶悪な血の一族ってなんだヨ…
なんでそんな奴が魔反会に………」

ギル「自分も分かりません
……奴は犯罪者として捕まり…牢獄に入れられていました…
しかし…それを魔反会が秘密裏に引き取ったのです…
莫大な金を支払って…」

ツバメオー「え…えぇぇ〜〜〜〜〜?!!!!!!!!
な…なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「分かりません…
しかしそれが自分の中で魔反会に対する決定的な不信を生みました…
犯罪者……それもこのような殺戮者を救うような真似…理解出来ません」

ヤカラード「…くはっはっはっは………
なんだオイ 勉強不足だなぁお前
魔反会が何故オイラを引き受けたか………答えは簡単…
親心ってやつさァ」

ギル「…なに?」

ヤカラード「魔反会の総帥………ヤンムジャルック…
アレぁオイラの親父さ」
ドンッ…!!!!!!!!

ギル「な…なに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「かわいい息子を思って窮屈な牢屋から出してくれたのさ
まったく持つべきものは力を持った権力者の親だぜぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
くはははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「…そ………そういうことか……
つまりヤンムジャルック総帥も………ミャ☆一族………!
…だからか……! 同じくミャ☆一族のミャンチュー・ミャミャミャ〜ミャン☆を魔反会に招致したのは…」

ツバメオー「なんだよその変な名前のやつは…」

ギル「恐ろしい殺し屋であります
ミャ☆一族は人間を越えた残虐さと戦闘力を誇りますが
ミャンチューはその一族の中でも特に強力な性質を受け継いでおり
あの大魔女フーリャン様を幾度と追い詰めたと聞きます…
あのヤカラードと…総帥も…あのような恐ろしい者と同じ血筋とは…
…ある意味納得の行く話では……ありますが」


ヤカラード「……………かッ!!!!!!!!!!!!!!!!
おいやめてくれよ!!!!!!!! 気分の悪い名前を出すなよ!!!!!!!!!!!!!!!!
その言い方だとまるでオイラよりミャンチューのバカの方が格上みてぇじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だせぇぜ………あの野郎オイラ達の血筋の“本流”だからっていつも調子に乗ってやがった!!!!!!!!!!!!!!!!
正月に親戚が集まると
同い年なのにアイツだけオイラよりお年玉が500円多いんだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
やってらんねーよチクショー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
許せねぇ…!」
ダダーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビキッ…ビキッ…

ツバメオー「かわいい事根に持ってやがんな」


ヤカラード「だが…そのミャンチューのバカも死んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザマァねーぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ元々…あんなバカより俺の方がつえーがな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして俺の方が人間を沢山ブッ殺してる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミャンチューは仕事でしか人を殺さねぇつまらねぇ男だった………
これまで何人もブチ殺してきた俺の方が最強のミャ☆を名乗るに相応しいのさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャーッハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


630 : 名無しさん@避難中 :2017/07/19(水) 02:33:54 LgQSdoJAO
ツバメオー「や………やべーヨこいつ…………狂ってるヨ…
こんな奴が魔反会で…しかも幹部…?」

ギル「えぇ…! こんな外道が全軍統括班とは…!!!!
何を考えているんです!!!!!!!!!!!!!!!! アラプマ様は何もおっしゃらないのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤカラード「アラプマ…?
……あァ 全軍統括班の班長……あのクソみてぇな性善主義者か
……くく…そりゃイイ顔はしないんじゃねー?
だけど……総帥命令とあっちゃ野郎も断れねぇだろ」

ギル「…ヤンムジャルック総帥からの命令……それでか…!
しかし……」
ギリッ…

ヤカラード「ふん
それでも全軍統括班の2番目ってのはつまらねぇ
どうせこのオイラを使うなら1番目…第1大連隊くらいに据えろとは言ったんだがな
さすがにそれは頭を縦には振らなかったぜ
アラプマってやつもつまらねぇ」

ギル「………誰が第1大連隊の隊長なんだ?」

ヤカラード「ヒーロとかいうホモ野郎さ」

ギル「…ヒーロ殿………
そうか彼女が………………それは納得でありますが」

ヤカラード「納得出来るか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんなヤツよりオイラの方がつえーのによォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ヒーロ殿をナメてはいけませんよ 彼女は以前からアラプマ様の腹心でありますからね…
……………それに…………お前のような輩に第1大連隊隊長をくれてやるほどアラプマ様も愚かではないのです
隊長に選ばれるのは……魔反会の思想に関係なく………武人としての熱い心を持った人達であります
本来お前のようなただの外道が名乗っていい地位ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「あァ?」


ツバメオー「ちょっ…ギル! お前古巣に対して熱い思い語ってるけど
武人でも全軍統括班は敵だからね!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン…!!!!!!!!

ギル「そ…それはもちろんそうですが…あいつの言い方にムカついたんで…!!!」


ヤカラード「…ふん!!!! お前も…うぜぇつまらねぇ野郎だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この世は実力社会だぜ!!!!!!!? つえー奴が偉いんだ!!!!!!!!
さっきは第1大連隊なんて謙遜してやったが……本当ならオイラこそ全軍統括班の班長をやるに相応しい実力なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
それほどオイラは人を殺して来た!!!!!!!! 魔反会でもブッチ切りのはずだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「……愚かな男だ
人を殺した数でしか力を語れないのか」

ヤカラード「当たり前だ
オイラは今までの人生……困った時全ては人を殺して解決してきたんだ
それが一番簡単だからな………

…例えばオイラの言うこと聞かないやつらが居たら…
一人を凄惨に殺せば残りの奴らはビビって大人しくなるんだぜ…
……人質だって……大人しく…な…
………くははははは……………」

ツバメオー「!!」

ギル「…! …ヤカラード…お前…!!!!!!
まさかこの町の人達に…手を…!」
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「おうぃおうぃ
そんな怖い目で見るなよ……くくく…
この町ではまだ
男30人女6人……ガキは10人しか殺してないぜ‥
まだまだ朝飯前の人数だ」


ギギィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「おォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「ん?」



ズギャアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「ギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



しゅううううう…
ギル「…くっ…」

ヤカラード「まぁまぁ落ち着けよ…」
ギギギギ…

《指二本で剣を挟んで止めるヤカラード…!》


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


631 : 名無しさん@避難中 :2017/07/19(水) 02:53:43 LgQSdoJAO
ヤカラード「ヤるなら雑念抜きでヤろうぜ
そうしなきゃ1分で死んじまうゼ?」
ギギギギ…グゥンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギラァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ぐッ……うッ…アッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガバァー!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤカラードは挟んで止めていた剣をギルの顔に向けて押し込んだ!!!!!!!!
ギルは後ろに身を引いて辛うじてそれを避けた!!!!!!!!!!!!!!!!》

ヤカラード「くはははは………ヤろうぜヤろうぜちゃんとよォ
兵隊どもにはオイラの戦いには手を出すなと言ってある……
………それと一緒に」



ヤカラード「この村に敵が現れたら容赦なく村人を殺せ………ともな…」
ニギャアァ…

ギル「……!!!!!! ヤ…ヤカラードォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォオォォォンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「くっはっはっはっはっはァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ピカッ………

バチィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「う…うぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《ヤカラードはナイフを高く掲げ…太陽の光を反射させた!!!!!!
光はギルの目を眩ませた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「雑念は抜けっつったロォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぐぉッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「し……しまっ………」




ツバメオー「ギコラ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


パキパキパキパキパキパキッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「…んー!!!!!!!!!!?」

《ヤカラードのナイフが凍りついた!!!!》


ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「…ギル!!!!!!!!!!!!」


ギル「ツ…ツバメさん……助かりました…」

ヤカラード「魔法………魔法使いか…
へっへっへっへ…」
パキバキ…バリンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ナイフの氷を簡単に砕くヤカラード》


ツバメオー「……………
………ギル………行って」

ギル「ツ…ツバメさん?!!」

ツバメオー「…酒場へ行って
村の人達を助けるんだヨ」

ギル「……ツバメさんは!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…ボクは………この場に残る…!!!!!!!!!!!!
こいつは…ボクがやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…何を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤカラード「……ほぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…くふふふ…はは…!! 面白れぇ………
そそるナァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニギャギャアアアァァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


632 : 名無しさん@避難中 :2017/07/20(木) 01:18:29 7AiUVN5UO
【この世界の神の名】

この世界に現れたら神には以下の連中が居る…

エス(終わりの神)

インギュギュ(夢の神)

ワリムツ(虫の神)

アーク・エクシーズ(人の神)

フーリアヌ(魔女の神)

ロギュフェンリル・ワウルガルド(狼の神)

ニャルラト・ネコルガルド(猫の神)

ウマニール・ニジンジルド(馬の神)

キャメルロン・サハラージャ(ラクダの神)

トリッピィ・バッサード(鳥の神)

バッティーナ・ドール・クリムゾン(蝙蝠の神)


以上の神の中で 畜生神(生物上がりの神)は基本的に名前が2つに分かれている
その名前は前後によって性質が異なるのだ…

区切られた前の部分の名前は『真名』といい
そいつが『神になる前から名乗っていた』…または『他人から名付けられていた』…または『〜っぽいな〜』と感じていた物である…

そして区切らた後ろの名前は『神名』といい
神格を得て 神となった際に授けられる『神としての名前』である

神格と神名を戴くには 畜生時代に自分と同じ種達をよりよく導いたり 英雄的な功績を残したり
厳しい修業を幾年も続けなければならない
それを神域に住む神がみの集まり……通称『神スカウト協会』が厳しく審査して神格を与えるかどうかを決定するのである……
………その他にも神になれる方法はあるのだが…


で……基本的に畜生神は『神』として名乗る時は当然『神名』を使う
だが『個』として自身を名乗る場合は『真名』を用いる
神同士で会話する場合は『神名』を名乗り『神名』で相手を呼ぶのが礼儀だが
親しい間柄では『真名』で呼び合うことが多い
ネコとローシンなどはお互いを『真名』で呼んでいたらしい

しかしそれが成立するのは“親しい間柄”という前提があってのことで
そうでないものに『真名』で呼ばれた場合は屈辱的な行為に転じる事がある

キャメルロンがネコを『ニャルラト』と呼ぶのもそうであるし
ネコがYSSの3人を『真名』で呼ぶのもその意味合いである

元々畜生神は弱肉強食激しい地上世界で育ったので 自分以外の動物は『敵』という意識が強いのであろう
畜生神同士は牽制の意味でお互いを『真名』で呼ぶのだ
ただネコの場合は、YSSを既に神と認めていないから真名で呼んでいるのだろう…


…ちなみに蝙蝠の神バッティーナ・ドール・クリムゾンは区切りが3つある…
これは特殊で
『バッティーナ』が真名で クリムゾン』が神名である
…『ドール』がどこから来たかというと…
これは元々なかった名前なのだが
バッティーナを信仰していた人間の一人がなんかの勘違いで『ドール』をくっつけたのが始まりである
本当はそんなの全然関係ないのだが
その人間がやたらドヤ顔で広めてしまったので
いつしかそれが定着してバッティーナの一部になったのである
一応分類としては『神名』にあたるらしい


633 : 名無しさん@避難中 :2017/07/20(木) 02:07:38 7AiUVN5UO
終わりの神エスと夢の神インギュギュは 概念が神格化したものが神となった存在である
元が生物ではないので『真名』は存在せず
その名前は『神名』のみである

概念神は大体気位が高く畜生神を基本的に見下しているので
畜生神からはムカつがられている(ほとんど会わないが)
ただローシンはエスとインギュギュとはマブダチだったらしい(ネコは不明)

ちなみに インギュギュとエスは完全なる『神名』ではなく
ちょっと略されたものである

この2神の本当の名前は…
夢の神が『イギュラムギュラムギュンギュギュラム』…
終わりの神がエンドオブサバスである…

夢の神は完全な『神名』を名乗ろうとすると噛んでしまうため略し…
終わりの神は完全な『神名』があまりに中二なので恥ずかしいのでEND OF SabbathからSabbathの『S』を取り“エス”と名乗っているのである…



………概念神と畜生神…
この世界の神は基本的にこの二種類が主だが…
それに当てはまらないものもいる
それは人の神と 魔女の神と 虫の神である

この3神はそれぞれが真人間と魔女と虫といったナマ物が神格を得た物なので“畜生神”に似たようなものとも言えるが…

人の神アークは大衆が思い描いた『自分達を導く救世の神』という『ふわふわした概念』がアークに投影され
そこに崇拝などの強い思いを注いだため『概念』が実際の『神』のような性質を生み出し結果的に神格を宿した存在なのだ

畜生神のような成り上がりの神でありながらも 概念が神格化したものなので
畜生神と概念神の性質を同時に持っているものといえる
虫の神と魔女の神もそんな感じで

これらは神域の決定を通さない特殊な神成りの例である
なのでアーク・エクシーズとワリムツとフーリアヌ……この3神の名は
それが『真名』であり『神名』でもあるのだ…





そういえばこの世界には
オヤユービという神も居るが
これは存在する次元が違うので
これらの定義には当てはまらない
そもそもただ見切れてるだけなので
神ではなく スカイフィッシュみたいな存在なのかもしれない……


634 : 名無しさん@避難中 :2017/07/22(土) 01:24:09 i0ilxhs.O
ギル「な…何を言ってるんですかツバメさん!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「だからボクが………あの殺戮ヤローをブッ倒すって言ってんの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…それはっ…」



ヤカラード「ぎゃーははははは!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつは無謀なお子ちゃまだぜぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが嫌いじゃねぇ!!!!!!!! お前みたいなやつは!!!!!!!!!!!!!!!!
むしろ好きだぜ……殺してぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いいじゃねぇか早くヤろうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
あぁもう我慢出来ねェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクンガクンガクンガクンガクン

《興奮で痙攣しまくるヤカラード》



ギル「…………き…危険ですっ!!!!!!!!!!
ツバメさんがあんな殺人狂と戦うなんてそんな……
それは………」

ツバメオー「勝てないって言いたいの?」

ギル「! ………は…はい…
……………いや…というかあの男は今までの敵とはヤバさが違います
リーダーとしてツバメさん一人を奴に当てるというのは…」

ポン…
ツバメオー「…ギルゥ……確かにボクはか弱いおにゃのこ風だけどさァ…
もっとボクを信頼してほしいなぁ
伊達にギルチームで修羅場を超えてきたわけじゃないんだから
今更あんなクレイジー野郎に尻込みなんてしないし………負けないヨ」
ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゾワ…
ギル「っ……ツバメさん…」

ツバメオー「それにあいつの話聞いたでしょ………
このままじゃ人質のメッコウ村の人達が危ないヨ
すぐにあの酒場に行くべきだヨ
でもあいつも無視出来ないから………ボクがここで足止めするんだヨ」

ギル「……………………それはそうです
……しかしやはりツバメさんを一人置いていくわけには…!」

ツバメオー「なに言ってんの
ボクは一人じゃないでしょ!!!!!!!!
最近出番ないから忘れた?」
キラッ…

《ツバメオーはM缶を示した》


ギル「…!」

ツバメオー「さぁ行って
あのイカレ野郎…今にでも飛び掛かってくるヨ」



ズズズズズズズズズズ………
ヤカラード「ぐ…ぐ…ぐぎひッ…ひひひひひひひひひッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺す…殺す…殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嬲って嬲って嬲ってェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜…ァアアアアアアアアアアアアアアアッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジュルァアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!
フシューッ!!!!!!!! フシューッ!!!!!!!!



ギル「…分かりました
ならばここはツバメさんにまかせます……
しかし無理はしないで下さい」

ツバメオー「安心しろヨ
無理はしないで倒すつもりでやるヨ」

ギル「………すぐに戻ります!!!
必ず無事…またこの場で会いましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「うん
………………そうだ…ギル!」

ギル「なんですか?」

ツバメオー「ボクがこいつをブッ倒したら
その時はボクのこと敬意を評して『ツバメちゃん』て呼べ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…え…ええぇ………それ敬意を評してる事になるんです…?」

ツバメオー「なるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じゃあ決まりだヨ!!!!!!!!!!!!!!!! さっさと行け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しっしー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…わ…分かりました……
………それでは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


635 : 名無しさん@避難中 :2017/07/24(月) 00:37:20 89Dg.BJMO
ツバメオー「………行ったか…」


ヤカラード「くかかか…邪魔者はいなくなったなァ!!!!!!!!!!
じゃあ殺ろうぜ!!!!!!!!!?
お前から仕掛けてもいいぜ!!?」


ツバメオー「…」

ヤカラード「おん? 来ないのか?
……くくく…そうか怖ぇのか 微かに震えているぜ……………
あの野郎の前では強がってたのか? 健気だねぇ
たまらねぇぜ 殺しがいがあるぜ…」
ジュルリ…


ツバメオー「…そりゃ怖いに決まってんでしょ!!!
お前みたいなキ〇ガイ野郎なんて!!!!!!!
でもボクはやらなきゃならないんだヨ
“この場所”でギルの役に立つ事に…大きな意味があるんだ」

ヤカラード「…あー?」

ツバメオー「………前にメッコウ村に来たときはこの場所でギルに助けられた……」



――― ……回想

キンリミテシミテ「死ね!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぉっ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガギィィィーーーッ!!!!!!!!

キンリミテシミテ「…あ!!!?」

ツバメオー「!?」

ザッ…
ギル「助けに来ました もう大丈夫であります」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ツバメオー「……あの時はギルがボクを……この場所で助けてくれた…
散々酷いことを言ったボクを…
ボクはそれがずっと心に引きずってたんだ
昔の事を思い出すと気恥ずかしくて…気まずくて…何の感謝の言葉も言ってなかった
それじゃダメだから…だから!!!!!!!!!!
ギルに助けられたこの場所で
今度はボクがギルを助けるんだ!!!!!!!!
それがボクが今………示せる……ケジメだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






ドグジャアァァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「ふーん」


《刹那!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラードはツバメオーの頭を掴み地面にたたき付けた!!!!!!!!
ツバメオーの頭は地面に減り込んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


しゅ〜〜〜〜〜……グボォ…
ヤカラード「はい終わり〜
お前……難しい事考えて戦ってんのなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!
世の中単純なのが一番だぜ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラみたいに…殺す事だけ考えてるやつが…戦いの中では一番強いんだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニィィィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


636 : 名無しさん@避難中 :2017/07/24(月) 01:07:57 89Dg.BJMO
―――

ザザザザザザザザザザッ…
ギル(……大丈夫だ…ツバメさんは大丈夫だッ…考えるな…
ツバメさんを信じるッ…今は自分の目的だけを見ろッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギッ…



ズズズ……オッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「!!!? な…なんだこの異様な気配は…?
どこかで感じた事があるような……しかし邪悪なこの気は…!!?
…メッコウ村の…壁の上から…!!!?」



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッ……



ギル(!
…そういえばネコ殿がまだ………
………まさか…ネコ殿があそこに残ったのは…
……この邪悪な気を放つ敵を食い止めるため…!?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


ギル(……誰もが自分のために道を作ってくれている…!!!
自分も…それに答えねば…!!!
村の人々は…必ず助ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ギルは酒場に向かって駆ける!!!》



警備兵1「き…貴様!!!! ネアメ!!!!!!!!」

警備兵2「ここは通さんぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ…


ギル「邪魔だーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバッバァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

警備兵達『ぐばっはァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドガーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ギルは酒場の入口に居た警備兵を蹴散らし…中へ突入した!!!!!!!!!!!!!!!!》



ギル「メッコウ村の人々はここかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドドォンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



わいわい!!!!!!!!
がやがや!!!!!!!!
わはははは…


バァァーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「!?」



《酒場に突入したギルの目に飛び込んだのは…
酒場の中で歓談する魔反会の兵と………》



ギル(…メッコウ村の人達!!!!!!?
………魔反会と打ち解けている…?
……………いや……………)




??「ようこそ……ウラ・ギル」


ギル「!!
あ………あなたは……」


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ………


637 : 名無しさん@避難中 :2017/07/24(月) 01:44:08 89Dg.BJMO
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
テルマ「久しぶりだな」

【魔反会 宣伝戦略班
副班長 ブルーマウンテン・テルマ】


ギル「……テルマ………さん
…あなたもこの村に…」


テルマ「そうさ
メロンピルト様に代わって俺がこの村の人達と交流してるんだ」

ギル「……なにが交流ですか…
人が死んでいる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

テルマ「ヤカラード氏の事か……
彼の暴挙の事は非常に残念だと思ってるよ……まぁしかし多少の犠牲は仕方ない
そのかわり他の村人達とは見ろ……こんなに仲良くなった
見ろ この笑顔!!!!!!!」



わいわい がやがや
あははははは……

《鎧を来た魔反会兵達と村人達が肩を組んで騒いでいる…》



ギル「……仲良く…?」
ギンッ…


ギル(………嘘だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな状況で……………同じ村人が殺され…奴隷のように連れていかれたこの村の人達が…笑えるはずがない!!!!!!!!!
それに何より……ここに溢れている笑顔は……どれも偽物のようだ!!!!!!!!!!!!!!!!
のっぺらぼうに張り付いたような…作られた笑顔だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……メロンピルトさんの洗脳か………いや
テルマさんの…!!!?
…宣伝戦略班の副班長なら………メロンピルトさんの教唆術や洗脳術を仕込まれてる可能性は大いにある!!!!)
ゴウッ!!!!!!!!



テルマ「お前もこの輪の中に加わるか? ウラ・ギル…」


ギル「…いいえ…遠慮しておきますよ テルマさん…
自分はこの茶番を締めに来ただけですので…」
スーー……チャキッ!!!!!!!!


テルマ「……物騒だな……
…まったく 不粋な来客もあったものだな…
そんな奴が楽しい場を荒らしに来たならば…
ここに居るみんなから総叩きにされても…仕方がないぞ」
パチンッ



わいわい………ピタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《テルマが指を鳴らすと同時に歓談の声が収まる…
そして酒場に居る全員が……ギルの方を見る…》


ズ… ズ…… ズズズズズ…………


《無表情………》




ギル「………皆さん…安心して下さい…
皆さんが掛かっている呪縛………全て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分達が解放するであります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



テルマ「…やれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



メッコウ村人&ネアメ兵達『グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


638 : 名無しさん@避難中 :2017/07/24(月) 02:16:22 89Dg.BJMO
――― メッコウ村壁上


ゴォオオオオオオオオオオ…………

ネコ「………ふしゅうううう…」
ズズズズ……


キャメルロン「んふふ…怖い怖い…
不用意に近づけないわねぇ……
…バッサード……ドール……いつもの戦い方で行くわよ」

トリッピィ「分かったピィー!!!!!」
バサッ!!!!!!!!
ビュウンッ…


フォンっ… フォンッ…

《トリッピィとバッティーナは空中へ飛び上がり
キャメルロンは距離を取りネコと対峙する…》



キャメルロン「あなたにこれからYSSの戦い方を見せてあげる
………ところでニャルラト…? 私のこのボディ…どう思う?」


ネコ「…」


キャメルロン「私…このボディ気に入ってるのよ
ほら…お胸も大きいでしょ?
こういうの……地上ではロリきょぬーって呼ばれて持て囃されてるらしいわ
さて……私のこの大きなお胸には何が詰まっているでしょー…か…?」
ヂャキッ…

《キャメルロンは左腕に装着したホースのようなものの先端をネコに向けた》


ネコ「!?」


キャメルロン「答えは…………」




ピュインッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
サッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヂヂィーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《キャメルロンの左腕の装備から…何か飛び出した!!!!!!!!
ネコは避けるも…顔を掠めた!!!!!! 血が流れ出すッ!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ(!!!? …レーザー………………いや………これは)
ピチャ…

ネコ「………水!!!!?」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キャメルロン「正解!!!!!!!!
私は水を好きなだけ蓄える能力があるのよ!
蓄えられた水はお胸に溜まる!!!!!!!!
そして溜めた水をお胸からこの左腕の…『ギガウォーターノズル』から放出する!!!!!!!!
水は1点に集中された指向性を持ち… それが音速の数十倍の速度で発射される!!!!!!!!!!!!
…ウォータージェットメスってあるでしょう?
それよりも更に凄い…ウォータージェットレーザーよッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュイピュイピュイピュイピュイピュイイィィーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「…ぬうぅぅ!!!!!!!!!!!!」
シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「……厄介な攻撃だ!!!!!!
しかし我輩の動体視力と反射速度を以ってすれば……このくらいは…!」



ピキィィィィィ…!!!!!!!!!!!
ネコ(!!!? なんだ!!!!!!?
めまい……………)
フラッ…


キャメルロン「あはっ♪ どぉーーしたのぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュピュイィィーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「…ぬぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


639 : 名無しさん@避難中 :2017/07/24(月) 02:41:20 89Dg.BJMO
ネコ(…くそ!!!! なんだ今のめまいは!!!!!?
回避のタイミングが崩された………当たる…!!!
…否!!!! この爪で打ち消してやる!!!!!!!!!!!!!!!!)
ヂギィ…!!!!!!!!

ネコ「霍聖牙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュアンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジョギャーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコの爪と水のレーザーがぶつかる!!!!!!!
水のレーザーは二股に引き裂かれた!!!!!!!!
だが…》


ズギィ…!!!!!!
ネコ「…ぐぅ!!!!!!!!!!」

ボロ… ボロ…
ネコ「…………爪が…………!
……なんて威力だ… とても受け切れん!!!!
…爪はすぐに生え変わるが……あの攻撃は回避するしかない…!!!!!!!!」


キャメルロン「あはははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュインピュインピュインピュインピュインピュインピュインピュイン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「……!!!!!」
ザ…

ぐにゃああああぁ…

ネコ(まためまい………!!! なんなのだこの感覚は!!!!!!!
落ち着け…冷静に…見極めろッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「ぬっ……ぐゥ…!!!!!!!」
ブシュッ…

《ネコは生傷を負いながらもレーザーを避ける…!》



キャメルロン「あははは………正しい神を名乗る奴がボロボロになるサマは楽しいーー……
まるで……薄汚い野性のドラ猫みたい……くすくす…
このまま処分してあげるわ―――――」
ぐ…… プシュッ プシュッ…

キャメルロン「あら………水が出な………アッ!!!!!!!!!!!」

ペッタァーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!
キャメルロン「ロリきょぬーがロリひんぬーに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
溜めてた水を使い果たしたんだわーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぎゃーーん!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「…!!!!」
ギラッ…


キャメルロン「こ…こんなときは! 事前に用意していた樽の水を一気飲みして補給よ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガコッ!!!!!!!!

ゴクゴクゴクゴクゴクゴク…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ「隙ありッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネコは一気にキャメルロンのもとに距離を詰める!!!!!!!!!!!!!!!!》






シュシュッッ…


トトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「ぐぁッ?!!!!……」
ズキィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコの背中に…無数の羽が突き立っていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
トリッピィ「ファボーレ・アモーレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バサァッ!!!!!!!!!!!!!!!!


640 : 名無しさん@避難中 :2017/07/24(月) 02:58:05 89Dg.BJMO
ネコ「…トリッピィ…!!!!!!」


バサッバサッ…
トリッピィ「ピィーピィー!!!!!!!!」
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《トリッピィは急降下しネコに向かっていく!!!!!!!!》


ネコ「…ネコ拳!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

バサッ!!!! グゥンッ!!!!!!!!
トリッピィ「突鳥(ツイート)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「ぬぐぐぐ…!!!!!!!!!!」

《トリッピィはその凄まじい機動力でネコの攻撃を直前で避け…攻撃を加えていく》

トリッピィ「バズル突鳥!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《更なる連撃!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ(…!!!!! さすが鳥…! 小回りが利く…!!!!!!!!
我輩並の素早さ!!!!!!!!! だが…攻撃の威力は低い…!!!!!!!!!
攻撃の隙間を見て捕まえてしまえば…!!!!!)




キャメルロン「…ふぅ!!!!! 補給完了!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボイーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヂャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「!!!! …まずい!!!!!!!!!!!!!!!!」


ガシ…
トリッピィ「大人しくするピィー」
ぐぐッ!!!!!!!!

《トリッピィは足でネコの体を抑え身動きを封じた!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ「ッ!!!!!!!! 捕まったのは…我輩の方…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



キャメルロン「出力上昇…
喰らえニャルラト…! YSSコンビネーション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


トリッピィ「ダイレクト・滅水死!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピュイィーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブシャアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「にゃ…にゃぐァあああああああああああッッッ…ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ネコの体のど真ん中……水のレーザーが貫いた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


641 : 名無しさん@避難中 :2017/07/25(火) 02:24:49 Gg6F27VQO
ネコ「か………はっ…」

トリッピィ「当たった当たったピィー!」



キャメルロン「バッサード! そのまま追い撃ちなさい!!!」



トリッピィ「ピィー!!!!!!!!」
バサッ バサッ…!!!!!


ギャルルルルル…
トリッピィ「フォロバミサイクロン!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドギョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「ぐぐぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《トリッピィは高い所から勢いをつけ回転しながらネコに体当たりした!!!!》



トリッピィ「わぁい!!!!!!!! 大だめーじピピピピィィーーーーーー!!!!!!!!!!!!
チュンつおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………あっ!!!!!!!! 幼虫!!!!!!!!!!!!!!!!
幼虫幼虫幼虫ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぱぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!

うねうね…
《トリッピィは近くを這う虫の幼虫に興奮しそちらに夢中になった》

トリッピィ「幼虫ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ペカーーー!!!!!!!!



キャメルロン「なにやってるのよ 神がそんなバッチィもの食べちゃダメよ
………まったく…バッサードは鳥頭だからすぐ目的を忘れて横道に逸れるわね
まぁ…ニャルラトを倒せたし良しと………………む?」




ネコ「………くっ……」
ドク…ドク…


キャメルロン「あら…まだ生きてたの………………
でもすごい血ねぇ……放っておいたら死にそうね くすくす…」


ネコ「…ハァーーー……
………ッ!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しゅるしゅるしゅるしゅるッ…ギュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「!!!!!!」


《ネコは伸縮自在の尻尾を伸ばして水レーザーが貫通した体に巻き付け…きつく縛った…!!!!!!!!》


キャメルロン「………とりあえずの止血ってわけね…
まだ動けるなんて…しぶといわね……
…バッサード!!!!!! ニャルラトは生きているわ!!!!!!!!
元の位置に戻りなさい!!!!!!!!!!!!!!!!」



トリッピィ「幼虫ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
幼虫〜〜〜〜〜〜〜〜〜………よっ…よっ…よよよっ
幼虫ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハァーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


イラー!!!!!!!!
キャメルロン「…………ごらァトリッピィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュイン!!!!!!!!!!!!!!!!


バチィッ!!!!!!!!
トリッピィ「ピギーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《トリッピィの羽に水レーザーを当てるキャメルロン》


キャメルロン「戻れって言ってるでしょぉ!!!!!!!!
幼虫の事は後になさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


トリッピィ「ご…ごめんピィー!!!!!!!!!!!!!!!!」
バサッ バサッ バサッ……



ネコ「…」


642 : 名無しさん@避難中 :2017/07/25(火) 09:30:47 Gg6F27VQO
ネコ「……フー……」
ぐぐ…


キャメルロン「さーて…ニャルラトぉ……
かろうじて立っているようだけど……ここからどうするのかしら?
あなたは私に近付く事もままならない…! それとも蜂の巣になるかしら…」


ネコ「…やり方を変えるだけだ」
ズ………ゾリッ!!!!!

《ネコは自分の毛を毟った》


キャメルロン「…!?」


ギギギギ…
ネコ「我輩の毛は真っすぐ引き延ばせば比肩するものなき最硬度の針と化す………」
ピィィィーーーーーーーーー…ンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




シュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッ!!!!!!!!
キャメルロン「…うぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《キャメルロンの肩に何か刺さった!
ネコが投げた毛である!!!!!!!!》


ネコ「貴様が距離を取り飛び道具で戦うならば我輩も距離を取って飛び道具で応戦する…!!!!!」
グググ…

シュタタタタタタタタタタタァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「…ちっ!!!!!!!!」
チャキッ…

ピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュイイインッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギュオォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「…!!!!!」
サササササ!!!!!!!!

《ネコはキャメルロンの攻撃を全て避けきる!》

ネコ(やつのレーザーは真っすぐしか放たれない…
この距離なら水の発射を確認してからでも回避が出来る…
さっきの攻撃のダメージと……未だ原因不明のめまいがあるが……それでも十分…!)
ゾリッ… ギギギギギ…

ネコ「抜け毛のエレジー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババババババババババババッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



キャメルロン「………ぐうぅぅ!!!!!!!!!」

ドスッ ドドスッ!!!!!!!!

キャメルロン「……ぐぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!
……この毛…! 刺さってもせいぜい虫刺され程度だけど…あまり喰らいすぎるとさすがにまずいわ…!!!!
でも私にはニャルラトやバッサードのように攻撃を全て回避出来るような反応速度はない…!!!!!
……く…!!!!」

キャメルロン「…バッサード!!!!!!!! 援護して!!!!!!!!!!!!!!!!
空中から攻撃よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



トリッピィ「了解ピィサハラーちゃん!!!!!! 助けてあげるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
ファボーレ・モーメン刀!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「―――」
ぐるんッッ…… ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バチチチチチチチチチチチチチィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トリッピィ「ピィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! チュンの羽ぜんぶ落とされたピピーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キャメルロン「…!!!!!!!」


ギュルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キャメルロン「うぐーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


643 : 名無しさん@避難中 :2017/07/25(火) 10:42:19 Gg6F27VQO
ギギギギ…
キャメルロン「ハ…ハァー…!!!!!! ハァ……!
ニャルラトぉぉーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
調子に乗るなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュイピュイピュイピュイピュイピュイピュイピュイン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サササササササササササササササササササササササササ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「当たらん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キャメルロン(…くっ……この距離じゃ軌道を予測されて簡単に避けられる!!!
…近付くか!!!? ……いや
相手をこちらに誘い込むならまだしも……自分から相手の間合いに入るのは危険……
………いやっ………ここは…)




バサバサ…
トリッピィ「ピピィー…」



キャメルロン「バッサード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拡散希望!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トリッピィ「!! りょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ「…?!」


キャメルロン「はぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュインピュインピュインンンンンーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《キャメルロンは上空に水レーザーを放った!!!!!!!!!!
水レーザーはトリッピィに向かっていく!!!!!!!!》


ネコ(…何故仲間に向けて…)



グォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

トリッピィ「ピピピィーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
リツィート・スルー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパパパパパパパパパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チュインッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュイチュイチュイチュイチュイチュイチュイイィーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「…なに!!!!!?」


《トリッピィが向かってきた水レーザーを羽で撫でると…その方向を変えた!!!!!!!!!!!!!!!!
水レーザーはネコの頭上に降り注ぐッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドウゥゥゥーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!

ネコ「―――――――――ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュシュシュシュッ…


ネコ(………一度レーザーをトリッピィに向けて…
トリッピィを仲介役としてレーザーを拡散させ我輩に軌道を読ませないようにしたのか…!!!!!!!!
……我輩の爪すら砕くレーザーを簡単に捌くとは……トリッピィの羽のしなやかさの成せる技か…!!!!!!!!
…見事なコンビネーションだ……!)
がふッッ…

キャメルロン「苦しそうねぇーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キャメルロン「そろそろ楽になればぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガコンッッ…

《キャメルロンはネコの目の前に立ちノズルを向ける!!!!!!!!!!!!!!!!》


644 : 名無しさん@避難中 :2017/07/25(火) 13:58:21 Gg6F27VQO
ドドドドドドドドドドドド…


キャメルロン「フフフフ…」
キュイイイイイ…

《ノズルが唸る……キャメルロンはネコの額に照準を合わせている!!!!!!!!》


ネコ「……フー…フー…」

キャメルロン「撃ち抜いてあげるわ…」

ネコ「…………………」


ネコ(………近づきすぎだ……今なら我輩を討ち取れると逸ったか!?
…撃ってみろ…!!!!! この距離であろうとも…避けてやろう…!!!!!!!
そのあと貴様を捕らえて…引き裂いてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「喰らえ…」
ギュイイイイイ……

ネコ(………集中!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギィィィィン…ッ




ギュオオオオオ……ボッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「!!!!! …―――!!?」


《ネコはキャメルロンの攻撃の発射より早く動き回避をとりノズルの射線から外れた……が!!!!》



キャメルロン「ウォーターボム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボミュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュポォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ノズルから出てきたのはレーザーではなく…巨大な水の大玉であった!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ「な…にィィィィィィィィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キャメルロン(私のノズルから放たれる水はレーザーだけではないのよ……
このウォーターボムはお胸に溜めた水を全て消費するけど…
圧倒的な水圧であらゆるものを吹き飛ばす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ボブボォォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドパパパァァーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「ッッッ――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガッ ザザザッッ…
ドシュアァッ…

ヒュゴォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウォーターボムに弾き飛ばされたネコは 壁の外に投げ出されたッ!!!!!!!!》


645 : 名無しさん@避難中 :2017/07/25(火) 14:01:43 Gg6F27VQO
×
《ウォーターボムに弾き飛ばされたネコは 壁の外に投げ出されたッ!!!!!!!!》


《ウォーターボムに弾き飛ばされたネコは 壁上の外側に吹き飛ばされた!!!!!!!!》


646 : 名無しさん@避難中 :2017/07/25(火) 21:48:17 Gg6F27VQO
ヒュオウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ(…………落ちる…!)


ニコ…
キャメルロン「…ただ落ちるのを見ても面白くない
バッサード………“堕とせ”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



バッサード「ピチューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バザァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガシッ!!!!!!!! ガシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「!!!!!!!! …トリッピィ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


《トリッピィはネコの体を足でホールドした!!!!!!!!!!!
そして…》


トリッピィ「ピピピビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュロォォォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《トリッピィはネコを掴んだまま……ネコを下にして……
地面へと!!!!!!!!!!!!!!!! 急降下して行く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
壁上から地面までの高さ………1000m!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ギュンッッ!!!!!!!!
ギュンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュギュンッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

トリッピィ「ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ「――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


トリッピィ「リムル・リムラ・フォローアウト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ズンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッ…………

ズッドゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《激突!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


647 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 00:13:48 d.WHzwRgO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………


キャメルロン「…きゃーっ イイ音がしたわぁ…………
大きなクレーターまで出来ちゃって…
さぁニャルラトはどうなったかしら…」

キャメルロン「バッサード!!!!! ニャルラトをもう一度ここに連れて来てぇ!!!!!!!!
私の見えないところで屍を晒すなんて嫌よぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」



――― 壁下

トリッピィ「りょーっ!!!!!!!!!!!!!!!!
よいしょ………」
ぐぐぐ…

トリッピィ「地鶏上昇(アゲ)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッヒューーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギュオオオオォォォーーーーーーーーー……


――― 壁上

キャメルロン「…あっ来たぁ!」


ヒュウウンッ…バッ…
ドサァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズズウゥゥゥゥンッ…


キャメルロン「! あら…」


ボロッ……
ネコ「―――……!…」
ブシュウウ…

キャメルロン「…お…驚いた…………まだ息があるとは…
……猫は高い所から落ちても平気とは聞いてたけど……」


バサッ バサッ
トリッピィ「もどったピー」

キャメルロン「バッサード………ニャルラトを殺し切れなかったの?」

トリッピィ「ピィ! 地面にあたる直前になんか受け身取られたピィ」

キャメルロン「受け身? そう……
まったく…あがくわね………」


ネコ「………………」
グググ…


キャメルロン「でも結果は上々…
間違いなく体中の骨が砕けてる…
……あらあら 右足も変な方に向いちゃって…
いっそ死んだ方が楽だったんじゃなぁい? くすくす…」


ネコ「………………」


ネコ(………今のは…危なかった…死んでいた…
受け身が間に合っていなければ…間違いなく……
だが…さっきの感覚はなんだ…)



落ちていくさなか…
一瞬だけ頭の中が晴れた………
そうだ 壁の上でずっと感じていためまいを起こす“何か”が消えた…!



ネコ(…それが消えた瞬間…重かった我輩の体が動くようになった気がした…
……そうだ! 我輩はずっと万全ではなかった!!!!!
言い訳ではない……奴らとの戦いが始まってから…我輩は全く全力を出せていない!!!!!!!!!!!!!!!!
…壁の上に戻された今…まためまいのような感覚に支配されつつある…!
この感覚はどこから来る…! 何が原因だ…!!!!!!!!!!!!)
ハァ…ハァ…


《ネコは力を振り絞りあたりを見回す…………すると》



ネコ(…!!)




ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

フォンっ… フォンっ…

《壁から離れた空中で静かに浮遊するバッティーナ》



ネコ(……バッティーナ!!!!!!!!!!
そういえば今の今まで奴の事を忘れていた…
……………奴の役割は………
…………そうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ハッ…



フォンっ… フォンっ

ギギキィィィィーーーーーーーー…………



ギィンッ… ギィンッ…
ネコ(…頭に響く……“コレ”は………バッティーナ……奴が発している!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
………超音波か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


648 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 01:02:28 d.WHzwRgO
フォンっ… フォンっ…
ギギギギィィィーーーーーーーーー………



ネコ(バッティーナッ…間違いない…奴の仕業だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが奴の役割か…!!! とんだ伏兵だ…………!
…なれば……まずは奴を倒し…!)
ぐぐぐ… ガク…

ネコ(………ダメだ………力が………入らん…
…立てぬ………………)

キャメルロン「うふふふ 力が抜けていくのを感じるわ
そろそろ終わりかしらね………」

ネコ「…………ぐ……」

キャメルロン「…それより今思ったんだけど…
ニャルラト………あなたが下界に来た理由は………ロギュフェンリルなんでしょう?
ロギュフェンリル・ワウルガルド…狼の神…
あいつを探しにやって来たんでしょ あなた達は兄弟のような関係だって有名だからねぇ…
神域から突如消えた兄弟を探して下界に降りるなんて健気ね…
ロギュフェンリルがどこに居るかは…知ってる?」

ネコ「…」

キャメルロン「YSSの事に詳しいみたいだからもしかしたら既に知ってるのかもしれないけど
ロギュフェンリルはYSSの実験のために魔反会に呼び出されたのよ
それで私達みたいにどこかの人間の子供に降ろされたらしいわ…
でも今は逃げ出して魔反会にはいないの……
どこに行ったのかしらねぇ…」

ネコ「……………」

キャメルロン「私には分かるわ
きっとロギュフェンリルは人間の子供の姿を気に入ってこの世界のどこかに紛れて人間として暮らしているに違いないわ
私だってそうよ 本当はこんなつまらないことしてないで…人間の世界で自由気ままに暮らしたいもの
……あぁん 嫉妬しちゃう………いつか見つけて殺してやるわぁ……うふふ」


ネコ「………………」
ギリィ………


ズズズズズズズズズズ…


キャメルロン「…ん?」

ネコ「…キャメルロン………………少し黙れ………! お前が奴の何を知る!!!!!!!!
ロギュは我輩が知る畜生神の中で最も高潔で慈悲深い男だ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ロギュがYSSに使われたのは知っている……魔反会から逃げ出したのも………
だがそれは…間違いなく私欲によるものではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ロギュは器に使われた少女を助けようと思っているに違いない!!!!!!!!!!!!!!!!
少女の魂の上に身を置いた事を悔やんでいるに違いない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
喜んで他者の肉体を乗っ取り 魂を消し去った貴様らとは違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我が…最愛にして誇り高い兄弟を………貴様らのような下衆と一緒にするなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キャメルロン「………はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
美しい兄弟愛だな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……だが……どちらもバカなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキィィィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


649 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 01:24:49 d.WHzwRgO
ゴォォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ(……ロギュ!!!!! 我輩はこんな所では死なんぞ!!!!!!!!
お前が茨の道を行くなら我輩も共に行こう………昔のように………)
ピキピキピキピキ…

ネコ(そしてその前に………我輩には今やらなければならないことがある
さっさとこの村を救い出して…あの2人を送り届ける事だ!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズズズズズ…


キャメルロン「ウォーターボム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズッ…


ネコ「…ふしゃアアアアアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムキッ…ムキッ…
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズジャアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウォーターボムは真っ二つに切り裂かれた!!!!!!!!!!!!!!!!》


キャメルロン「…………なに…!!!!!
…!!!!!!!!!!!!!!!!」
じり…!

トリッピィ「ピィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゾゾゾッ…


ネコ「ふしゃううううううううううううううう…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギ…

《ネコは姿を変えていた……
それはメッコウ村へ行く途中でも披露したあの姿である…》



キャメルロン「こ………これは!!!!!!!!
“神衣(カミノコロモ)”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神域に住まう神々にだけ宿るという……神力の衣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ「…………この姿なら……動く…!」
ズンッ…


キャメルロン「……なるほど…
体をバンプアップさせて……無理矢理傷口を補強してるってわけね……
神衣を補助に使うなんて味な真似をする……
ここからがあなたの本気ってわけ…?」


ネコ「いや…まだ本気ではない
本気を出すのは邪魔な障害を取っ払ってからだ!!!!」
ギロッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《バッティーナを睨むネコ!》



キャメルロン(……狙いは……ドール!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
仕掛けに気づいたか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まずい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


650 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 01:42:11 d.WHzwRgO
キャメルロン「…ドール!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
逃げるのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



フォンっ…



ネコ「…逃がさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ムキッ… ムキッ… グググッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《大技を放つ構えを取るネコ!!!!!!!!》


キャメルロン「…水……補給…!!!」

ネコ「喰らえバッティーナ……」
ゴオオオオッ………



ツバメオーの声「待ってニャルラト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
助けてヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ピクッ!!!!!!!!
ネコ「!!!!?
…ツバメオー…?!」
バッ…

《突如後ろからツバメオーの声が!!! 振り返るネコ…
そこには…………》


トリッピィ「助けて!!!!!! 助けてヨ! ニャルラト!!!!!!!!!!!」

《トリッピィ!!!!!!!!!!!!!!!!
トリッピィがツバメオーの声真似をしていたのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


トリッピィ「チュンは人の声を真似するのが得意ピィ!!!!!!
『空想唇(リップ)』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ(――――!! しまった…気が逸れた―――…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


キャメルロン「ナイスよバッサード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガコォォォォ…………!



ピュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「むぐぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キャメルロン「『ミスト』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パシュウウウーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《キャメルロンはノズルから霧を噴射した!!!!!!!!
霧に包まれ視界を失う!!!!!!!!!!!!!!!!》


ネコ「……!!!!!! ちぃぃ…!!!!!!!!」
キョロキョロ…


キャメルロンの声「こっちよぉ!!!!!!!」


ネコ「!!!!!!!」
ぐるッ
ズババァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スカァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「…いない!!!?」



トリッピィ「残念ピー!!!!!!!!
今のもチュンの声でした!!!!!!!!!!!!」


ネコ「…!!!」


キャメルロン「ウォータージェットレーザー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピュインッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

トリッピィ「ファボーレ・バズル・突鳥!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
トダダダダダダダダダダァーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


651 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 02:01:10 d.WHzwRgO
ネコ「…くはっ!!!!!!!!」
ザリッ… グググ…


キャメルロン「あははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神衣となってもこのザマとは情けない!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁ私達が強すぎるだけね!!!!!!!!!!!!!!!!」

トリッピィ「チュン達さいきょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キャメルロン「そうね
でもバッサード! さっきの……ニャルラトの仲間の声真似……やるならちゃんとキャラも真似切りなさいな!
あの人間達はニャルラトの事を『猫』と呼ぶのよ」

トリッピィ「ピィ! 気をつけるピィ!!!」

キャメルロン「まぁいいけどね
もう一度やるわよぉ!!!!!!!!! ミスト!!!!!!!!!!!!!!!!」
プシュシュシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もわもわもわ…

ネコ「………!」


トリッピィ「ピピピピー!!!!! またチュンの真似っこで撹乱してあげるピィ!!!!!!!!
分っかるかな!? 分っかるかな!?」


ネコ「…………
………トリッピィ………お前にそんな才能があるとは知らなかったぞ…
敵ならばあっぱれ……」


トリッピィ「ほんとぉー?!! ピィー!!!!! うれぴィーー!!!!!!!」


ネコ「お前はどんな者の声も真似出来るのか…?
例えば……バッティーナとかどうだ」

トリッピィ「ピィ?!!!!!!!!!!
……ク…クリちゃん?!!!!!! う…うーん…うーん……
えっとぉ……えっとぉ……………!
……ク…クリちゃんはあまりしゃべらないから………えっと…えっと…」
ぽっくりぽっくり………



ネコ「…………………」



ブォォッ…



ネコ「―――√ ̄ ̄
……そこだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バシィーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キャメルロン「ぉごォォォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドッゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「撹乱さえ無ければこのような煙幕は意味がない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ピク…ピク…
キャメルロン「ォ…ォゴォォ…!!!!!
バ………バッサァーードォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…この……鳥頭がァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
へ…変な事に気を取られている場合かァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トリッピィ「ピ!!!!!!!?」



ネコ「…さて…バッティーナだが……
さすがに奴は姿が見えなければ直接狙えん…
だが…邪魔立てさえなければ……対処は容易い…!!!!!!!!!!!」
スゥ………



ネコ「「ミャゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」


ギギギィィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビリッ!!!!!!!!!!!!!!!! ビリッ!!!!!!!!!!!!!!!!


652 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 02:04:53 d.WHzwRgO

敵ながらあっぱれ……


653 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 02:20:44 d.WHzwRgO
ネコ「「ギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」


ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キャメルロン「…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

トリッピィ「う…うるさーい!」



オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインっっ………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ピタァァァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ(…“消えた”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ザザッ… ザッ!!!!!!!!!!!!!!!!
キャメルロン「…ハァ…ハァ…!!!! ま…まさかニャルラト……
今の鳴き声でドールの超音波を……掻き消した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドクンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― 超音波に反対の波長の音をぶつけると消せる………ってなんかで見た気がする…… ―――



キャメルロン「ま………まずい…………
超音波の不快感で抑えていたニャルラトの能力が……解放される…!!!!!!
ニャルラトの……本当の力がッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ「―――」
ズズズズ…………


キャメルロン「バっ……バッサード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! その場から離れ…」

トリッピィ「…ピ!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ネコ「扨斬ノ爪切り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズババババァァァァーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
トリッピィ「ぴぎゃぱァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《爪一閃!!!!!!!! トリッピィの羽は引き裂かれた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドシャアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



キャメルロン「………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズンッ…!!!!!!!!
ネコ「…キャメルロン…!!!!
次は貴様だ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キャメルロン「………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


654 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 02:29:32 d.WHzwRgO
ズンッ…
ネコ「覚悟はいいか…キャメルロン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キャメルロン「……ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わなわなわなわな…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キャメルロン・サハラージャ「や…やられでェ…だまるがァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《キャメルロンの姿が変貌した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それは…キャメルロンの本当の姿……ラクダの神の姿である!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



キャメルロン・サハラージャ「これが私の本気だァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前なんぞよりィィィィィ……私の方がァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ「――――」
ピンッ……


キャメルロン・サハラージャ「……………あ?」


《ネコはいつの間にかキャメルロンの背後に居た…》



ネコ「…………邪神と化した貴様と我輩では………………格が違うのだ」



キャメルロン・サハラージャ「……ち……ちきしょう……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピピッ…… ピシッ…………



ネコ「神罰『猫聖別裁き』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



バッシュウウウウウーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キャメルロン・サハラージャ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


655 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 02:45:20 d.WHzwRgO
―――


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キャメルロン「……くそ…くそ……」
ピクピク……

トリッピィ「ピ……ピピ………」


ザ…
ネコ「………キャメルロン・サハラージャ
トリッピィ・バッサード
バッティーナ・ドール・クリムゾン………

最後の時だ……神域の神々に代わり我輩が貴様らへ裁きを下す…
お前達の神位は剥奪だ…………
一つの生命として…やり直せ……」
ザ……
ギランッ…!!!!!!!!


ガタガタガタガタガタ…
トリッピィ「…い…いやだ……ピィィ……!
し………死にたくない……………
死んだら…生まれ変わって……また小鳥から始まるピィ……
そ…そんなの嫌だ………厳しい自然の中で生きるのは嫌だ…
せ…せっかく神様になったのに………せっかく苦しみから解放されたのに………!
嫌だ……た……助けて………………
ネ………ネコルガルドォ…………!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ「………また修行のやり直しだ
輪廻の中でイチから出直せ…!!!!
最も…お前のような邪悪な者は……
二度と神には選ばれないだろうがな…!!!!!!!」
シュッ…

ドスッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
トリッピィ「ギャピピビビビぃぃがァァァァーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュウウウウウ………!!!!!!!!!!!!!!!!

パラパラパラパラ…………



ス…
ネコ「…………
…!」






フォンっっ フォンっっ
《バッティーナは遥か彼方に飛んで逃げ出していた》



ネコ「…バッティーナ…貴様は最後まで静かだったな
………その静かさで同族を優しく見守っていたお前は……その性質こそ美徳であったというのに…!」
グググ………


ネコ「猫式居合爪『狩』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュパァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





サンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…シュパァァァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ネコの一撃は地平線の彼方まで届いた…
遥か遠くの雲と共に……バッティーナの体は両断され……霧散した………》



ネコ「………………………」
ギリッ……

《無念の表情で俯くネコ…》


656 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 03:05:03 d.WHzwRgO
ネコ「…………
……キャメルロン………最後はお前だ」


キャメルロン「…………ニャルラト………
ねぇ………私を生かす気はない?」

ネコ「…なんだと?」

キャメルロン「あなた……ロギュフェンリルを探したいんでしょう?
それに協力してあげる…」

ネコ「…」

キャメルロン「……あなたはもちろん…ロギュフェンリルを見つけたらYSSの肉体から離してあげたいでしょう?
それならまず私の体を使って色々試してみればいいじゃない…
きっと必要なことよ………
私だって本当は元に戻りた――――」



ドシュッ…………



キャメルロン「……ぐっ!!!!!!!」

ネコ「…抜かせ その肉体に一番喜んでいたのは誰だ
………それに…お前はもう手遅れだ…
お前達はその肉体を完全に食らいつくして居る………
人の子の魂を無下に切り捨て邪悪に汚れた貴様らを……そして不運にも弄ばれたその肉体を救う術は……
消滅させるしかないのだ………」

キャメルロン「……!!!!!!!
…ニャ…ニャルラ…トォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅうううう…


キャメルロン「……く………ふ……ふふふふ…
………だ…だったら………ロギュフェンリルは…どうするのかしら…!!?
……悪意があろうがなかろうが…! これだけの時間が経っているなら…
ロギュフェンリルも間違いなく既に人の子の魂を食らいつくしている…!!!!!!!!
私達を切り捨てるということは………あなたはロギュフェンリルをも切り捨てることと……同意なのよ…!!!!!!!!!!!
……………残念……ね…………
あなた達の………兄妹愛の……行く末を…………最後まで見届けたかったのに…………
……………あ………あはははははははははははははははははははは…
あはは………あは……はは…………………は…………………………―――――」
しゅううううううううううううううううううう………

パラァァァァァァァァァ……………




《霧散するキャメルロン………
その粒子を太陽が煌煌と照らしていた…………》




ネコ「…………
………邪悪に堕ちた神々の魂よ……せめて心安らかに輪廻の中へ………」
スゥ……………



ネコ「…………………」
ツーーー…

《空に祈りを捧げ……ネコは涙を流した…》


ネコ(…………………………ロギュよ……………
お前もこの空の下………どこかに居るのか…………
…………………………お前の………未来は…………………………)
ツゥゥーー……



ヒュオオオオォォォォォォォ……………



――――


657 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 18:14:10 ud0xN6R.0
神s
http://i.imgur.com/Mx7veKT.jpg
http://i.imgur.com/8IEbCTr.jpg
http://i.imgur.com/sspakiD.jpg


658 : 名無しさん@避難中 :2017/07/26(水) 22:45:06 d.WHzwRgO
――― 壁下… メッコウ村 入口前……



ヤカラード「くぎゃっはっはっはっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
終わったぜ!!!!! 一発で終わったぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
大人げなかったかぁ!!!!!? 大人げなかったですかねぇ!!!!!!!!?
だけどこれ……殺し合いなんでねぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
くはっはっはっはっはァ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ミシッッ… ミシッッ… ミシッッ…

《ツバメオーの頭を更に地面に押し込むヤカラード》

ヤカラード「さてどうすっかなこのガキ…
せっかく比較的に綺麗にヤッたんだし有効活用しねェとなぁ………
…………そういえばお前…さっきウラ・ギルと約束してたなぁ…
“必ず生きて会おう”ってよォ…
だったらよ…………もっと感動的に再会を演出しようぜ…
帰ってきたウラ・ギルを迎えるのは……凄惨なまでに変わり果てたお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャハハハハ!!!!!!!! 一級のコメディーだと思わねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さてそうしたらばお前をどう飾り付けた方がいいと思う?
首を刈るのはただのホラーだろ? 他によ………」
メキメキメキ…ミシッ…ミシッ…

ヤカラード「ところでお前はあれか? ウラ・ギルのコレ(コユビ)か?
それだったら……こういうのはどうだ?
お前の服をズタズタに引き裂いて逆さ吊り…胸にはオイラのナイフが突き刺さってんだ!!!!!!!!
…いいなぁいいなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前も何かいい案があるなら言ってくれよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」




ツバメオー「…………………………」


ピシ… ピシ…
ヤカラード「……ん?」

ピキキキ…

ヤカラード「…手が凍りやがる!
こいつぁ………おぉ!?」




ツバメオー「…………ボクからの案は………クソ食らえだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「…おめぇ……顔を押さえ付けられてなんでしゃべれる…………んん?!」

ぐぐぐぐぐ……… ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤカラードはツバメオーの顔を押さえ付けていたと思っていた自分の拳を見た…
しかしその拳は………謎の手によって阻まれていたのであった!!》


ヤカラード「………なんだこいつ! 顔から手が!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「違う………ヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

グォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「うぉっとォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドタタァー!!!!!!!!

《ヤカラードの拳を受け止めていた謎の腕はヤカラードを押し退けた!!!!!!!》



よろ………
ツバメオー「…サンキューミキニー………
助かったヨ…………」

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


659 : 名無しさん@避難中 :2017/07/27(木) 20:13:06 5I42YCucO
ズズズ…
ミキニー「まったく ツバメオーは危ないゾ
自分の台詞に酔って隙だらけだゾ」

ツバメオー「酔ってねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムガォーッ!!!!!!!!


ヤカラード「な…なんだぁぁ……靄が人になりやがったぜ………紫の
おもしれェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺してぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
内臓みてぇよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムフーッ!!!!!!!!


ミキニー「何あいつ…………引くわ」

ツバメオー「お前すら引かせるなんて相当ヤバいやつだヨ…
たぶん実力も相当ヤバいヨ……ミキニー!!!!
全力でやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「あいあい」
ズズ…



ヤカラード「殺してやるぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺してやるぜぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキキキィ!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「うっせ!!!! 死ぬのはお前だ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギコルル メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「はははははァァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギンガギンッ!!!!!!!!

《ツバメオーの氷魔法をナイフで捌いていくヤカラード》

ヤカラード「ッしゃあぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ナイフをツバメオーに向けて投げた》


ツバメオー「!」


ヒュオッ…
パシッ!!!!!!!!

ズズッ
ミキニー「っぶね〜〜」


ヤカラード「本当なんなんだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お前はよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バッ!!!!!!!!

ミキニー「うわっと!」
シュパパァーッ!!!!!!!

バッ!!!! スカッ スカッ!!!!!!!!
ヤカラード「体を好きなように靄に変えちまうのか!!!!!!?
なんていう生き物だ!!!!!? 内臓はあるのかァ〜〜〜!!!!!!!!?
見せろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キラキラキラキラ…
《ヤカラードはミキニーの粒子の中で吠える!!!!》


ミキニー「キモいゾ〜〜〜…こいつ!!!!!!!!
それっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギュギュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミキニーは粒子を一気に凝縮し…ヤカラードを包み込む!!!!!!!!》


ミキニー「エクサデス・レクイエム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズギィィィィィィィンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「――――!!!!!!!!!!!!!!!!」


660 : 名無しさん@避難中 :2017/07/27(木) 23:36:12 5I42YCucO
ビキキキキキッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《粒子化ミキニーによる抱擁は対象に電撃のような衝撃を与える…
それに加え…ミキニーは魔獣化の影響でツバメオーの魔力を帯びているため
氷属性の魔力も一緒に流し込むのだ…
ミキニーの抱擁でヤカラードの体は芯から凍る…!!!》


ヤカラード「――――…!!!!!!!」

ミキニー「いぇあ!!!!!!!! どうだキモい奴!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤカラード「………………」
ギ…


ズバンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ぎにゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

《顔を切られるミキニー!!!!!》


ツバメオー「ミ…ミキニーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤカラード「…! おー…びっくりしたぜ!! なんだぁ今のは!!!!」

ミキニー「こいつ……動けるのーん!!!!!!!?」

ヤカラード「とことんおもしれェ奴だ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンヒュン!!!!!!!!

ミキニー「わわわわわ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぴゃー!!!!!!!!

《ミキニー(顔)はヤカラードの攻撃を回避した!》

ヤカラード「! ………」



ツバメオー「油断しすぎだヨ!!!!!
スナイプル ギルキゴ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パシュウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガチュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「!!!!」

《ツバメオーの氷のヘッドショット!!!! 命中!!!!》


ヤカラード「………」
ズズズ…

ヤカラード「……まぢぃ氷だぜ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バリッ…ボリッ…

《ヤカラードは氷の弾丸を口で受け止めていた!!!! そのままかみ砕いた!!!!!!!!》


ツバメオー「えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「ひゃっほぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ツバメオーへと突撃するヤカラード!!!!!!!》



ツバメオー(な…なんでこいつ…こんな動けるんだヨ!!!!!!
こいつ……さっきの反撃もそうだけど……ミキニーの抱きしめ攻撃喰らって…なんですぐにこんな動けるの!!!!!!!?
あれをまともに喰らったら…体が凍りついて動かないはずなのに…!?)

ミキニー「ちょいツバメオー!!!!!!!!!!!!!!!!
来てる来てる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…!」
ズォォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


661 : 名無しさん@避難中 :2017/07/28(金) 00:16:02 OlVMC7LEO
ツバメオー「ジャガイ メギカベ メコラ!!!!!!!!
ギギギン メギカベ メコラ!!!!!!!!
バリガチ メギカベ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォ!!!!!!!!!!!!!!!!


ガォンッ!!!!!!!!
ガォンッ!!!!!!!!
ガギィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《自身の前に氷の壁を作り出すツバメオー!!!》



ヤカラード「壁ぇ!!!? 盾か!!!!!!!!?
そんなもんでオイラの殺人欲が止められるかァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ググ…

バキャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《1つ目の壁を砕くヤカラード!!!!》



ミキニー「壊されてるし!!!!! ショボ壁作ってどーすんの!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…1つくらいいいヨ!!!!!!!!
ボクが作った3つの壁は…どんどん硬度を増すっ!!!!!!!!!!!!!!!!」




ズォォ…

ヤカラード「はははっ……オラァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バリーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《2つ目ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「あと一枚ィーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドッ



ツバメオー(最後の1枚は一番硬いメコレ級だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
前にやった実験ではヤンデルとおっさん(エンカ)の同時攻撃にすらびくともしなかった!!!!!!!!)
ゴォォォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!



ドドドドドドドドドドドド
ヤカラード「…こいつは堅そうだァ……だがな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュッ…

カカッ!!!!!!!!《氷の壁にナイフを投げ刺すヤカラード》


ヤカラード「オイラの死要熱(じょうねつ)を阻めるものは何一つありゃしねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドギャッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バッリーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《氷の壁に刺さったナイフを思い切り殴った!!!!!
すると氷の壁はいとも簡単に砕かれてしまった!!!!!!!!》



ビシビシビシビシシシィィィッッ
ツバメオー「マ…マジか!!!!
うっ…ううぅっ!!!!!!!!!!!」


ヤカラード「ぎゃっはァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
生殺与奪圏内ィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スラァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぐぐっ
《大きく踏み込み ツバメオーに飛び掛からんとするヤカラード!!!!!!!!
…その時!》



ツルッッ!!!!!
ヤカラード「お…おぉう!!!!!!!!!!!!!!!!?」


662 : 名無しさん@避難中 :2017/07/28(金) 00:37:36 OlVMC7LEO
つるつるつる!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「じ…地面が滑りやがる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
凍ってんのかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴ…
ツバメオー「………まさかメコレの壁を突破するなんてね…!
でももしもの時のための手はちゃんと用意してんだヨ!!!!!!!!
壁からこっち側の地面は凍らせてまともに歩けない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


つるつるつる〜
ヤカラード「こ…これじゃフィギュアスケートだぜ〜〜〜〜〜〜〜くそがッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ツバメオー「…バーカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちに近づきすぎたことを後悔させてやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギンギコ ドボムバー メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パキパキパキ… ギギギギギッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ツバメオーはミサイルのような形の氷塊を作り出した!》



つるり〜〜〜〜っ
ヤカラード「!! ………!」



ツバメオー「ミキニー…これを思いっきり押し出して!」

ミキニー「オッケ!!!!!!!
ロケットパーンチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミキニーのパンチで押し出された氷ミサイルはその衝撃で氷のジェットを噴射し超スピードでヤカラードの元へと滑り出した!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「…!!!!!!! はっは…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリィィッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズドッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「がばぁッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ミサイルはヤカラードのドテッ腹に直撃!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヤカラード「ギィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシュシュシュッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《吐血するヤカラード!!!!!!!!
しかしその目は…殺意を持ってツバメオーを睨んでいた!!!!!!!!》



ゾク…
ツバメオー「…………っ…そのまま飛んでけーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドドドドドドドドドドド……ボッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズッッッドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミサイルはヤカラードを押さえ付けたまま堅牢な門の壁に衝突した!!!!!!!!!!!!!!!!》


663 : 名無しさん@避難中 :2017/07/28(金) 00:58:34 OlVMC7LEO
ドゴゴォーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラガラガラガラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《門の一部が崩壊した!!!》




ズズズズズズ…

ミキニー「やったゾ!!!!! 私達の勝ちだゾ!!!!!!!!
やるじゃんツバメ…………! お前っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「……ハーッ…ハーッ…………く…くそぅ…!!!!!!!!」
ブシィッッ… ポタ… ポタ…

《ツバメオーの左肩にはヤカラードのナイフが刺さっていた!!!!!
力無く垂れる左腕…》


ミキニー「い…いつ!!?」

ツバメオー「…吹っ飛んでく前に投げて来たんだヨ…!
顔を狙ってた……それを避けたら…左肩に………いつゥ…!!!!!」
ガクガクガク…

ミキニー「大丈夫か!!!!?」

ブスッ!!!! ぷしゅ〜〜〜…!
ツバメオー「……ハァ…大丈夫じゃない…ヨ
とりあえず傷口を凍らせて応急処置しないと……フゥー…」

ミキニー「…イタチの最後っぺだねぇ……………でもまぁ勝ったし…」





ドゴウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



2人『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


《ツバメオーとミキニーはヤカラードがぶつかった門の方を見た!!!!!》



パラ… パラ… ガラララ…
ヤカラード「………フゥ………効くぜ……」



ミキニー「…あ…あいつ!!!!! 立てるんか!!!!!!?
フツーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「………!」



ゴゴゴゴゴ…

ヤカラード「……ハハァ……楽しめるな………まだ…」
ヨロ…


魔反会兵A「ヤカラード隊長!!!!! 大丈夫ですか?!」

ヤカラード「…あ?」

魔反会兵A「…待機命令を下されていましたが……我々はいつでも戦えます!!!!!!!
援護致しましょうか!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ヤカラード「うるせぇ」
スパッ!!!!!!!!!!

魔反会兵A「―――」
パシューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤカラードは魔反会兵の首を切り落としたッ!!!!!》

ヤカラード「オイラの殺人の邪魔をするな!!!!!!!!
お前らはオイラの言うように外で大人しくしてろや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュンシュンシュシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


トストストストストスッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵B「ギャッ!!!!!!!!」
魔反会兵C「ぐぇッ!!!!!!!!」
魔反会兵D「う゛ぉアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヤカラードは門の側まで来ていた魔反会兵達の顔にナイフを突き立てて殺した!!!!!!!!》



ツバメオー「………!;lll」



ヤカラード「…邪魔が入りかけたが………安心しろよぉ…
お前らはちゃんとオイラが殺す…!!!!!!!!!!!!!」
ニィヤァァァァ…!


664 : 名無しさん@避難中 :2017/07/28(金) 01:32:45 OlVMC7LEO
ツバメオー「なんなんだヨあいつ………人殺すの躊躇いなさ過ぎるヨ………
この左肩のこともあるし……あまり近づけるとヤバいかも…」

ミキニー「そうだゾ! ちゃんと考えて戦わないと危ないゾ!!!」

ツバメオー「うん…………
…よし…じゃあミキニー…
一つ頼める?」

ミキニー「むん?」




―――

ザ… ザ…
ヤカラード「…くくく……あのガキ………ちっこいガキの割にはやるじゃねーか
さっきオイラが顔に向けて投げたナイフにちゃんと反応して避けてやがる……
…少なくとも今しがた簡単に殺せちまった無能の兵どもよりは殺しがいのある奴ってことだな……くくく……
やっぱ殺すなら………
足掻いてくれるやつを殺してぇよなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《再びツバメオーに向かうヤカラード!!!!》



ギンッ…
ツバメオー「……リュード アイシリュウ メコレ………
プラス魔法札! 『持続性強化』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《地を這う氷の波がヤカラードへと向かう!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「!! おっとぉ!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!


ガガガガガガガガ……クンッ!!!!!!!!
ズガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「…なに!!!!!!!!」

《地を這う氷の波を避けたヤカラード…
しかし氷の波は方向転換しまたもヤカラードへ向かう!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「くははは!!!!!!? 追尾魔法か!!!!!!!!!!!!!!!!?
おもしれー!!!!!!!!!!!!!!!! 魔法と追いかけっこか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザンッ!!!!!!!! シュバッ!!!!!!!!

ガガガガッ

ザザザッ!!!!! シュッ!!!!!!!!
ザザーッ!!!!!!!!

ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《追い掛けて来る氷の波を避けきるヤカラード…!!!!!!》



ザザ…
ヤカラード「遅い遅い!
こんなスピードでオイラがよぉ…」


ガシッ!!!! ガシッ!!!!!

ぐ…
ヤカラード「!!? なんだ!!!? 足が……なにかに掴まれて……動かね……!!?」


ミキニー「ミキニーちゃんの仕業だ!!!!」
ババンッ!!!!!!!!

《ヤカラードの足を掴んで止めていたのはミキニーの手であった!!!!!》


ヤカラード「…てめぇ!!!! オイラの動きを封じてあの氷の波にぶち当てようって魂胆かぁ!!!!!?
だがよ!!!!! オイラはあんなもん耐えてやるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!



ザッ…
ツバメオー「…そんなの分かってるヨ
あのミサイル攻撃にも耐えるような奴が…あんな魔法で倒せるわけがない!!!!!
…だからボクは…“もう一段階上の”…罠を仕掛けた!!!!!!」



ヤカラード「…罠ぁ!!?」


ツバメオー「お前のまわりを見てみろヨ!!!!!!!」


ヤカラード「!!? …!
オイラの周りの地面に……紙が張り付けてある!!?
まるでオイラを囲むように…」


ツバメオー「それは魔法札…!
お前の立っているその場所は魔法札の結界の中心だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
その結界に…あの氷の波がぶつかったら……更にすごい氷魔法が発動する仕掛けだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤカラード「…てめぇ!!!!!!!! 氷の波でオイラを追いかけ回したのは…!
この場所に誘導するためか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《地を這う氷の波が…結界にぶつかる!!!》


665 : 名無しさん@避難中 :2017/07/28(金) 21:23:11 OlVMC7LEO
ガガガガガガガ…………ガィンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビカーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《氷の波が魔法札に触れた瞬間…魔力に反応し結界が発動した!!》


ビキビキビキビキビキッッッ

ミキニー「り…離脱ー!!!!!!!!!!!!!!!!」
パッ!!!!!!!! サアァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤカラード「おいおい………これは…………ヤバイんじゃねーか?
逃げ……」



ツバメオー「もう遅いヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
二重魔法陣……氷式『ダイヤモンドグレイブ』………発動!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



バギギギギギギィィィンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガコォォーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズギュウウゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《魔法が発動した瞬間……魔法札で形成された結界の内側に急激な冷気が立ち上り……
そこに天衝く巨大な氷柱を出現させた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラードはそこに閉じ込められた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガギィィィィィィーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤカラード「―――」
ピキィィィ………

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「………フー……うまくいったヨ…」

ミキニー「…すげー威力だゾ……お前の割にはやるじゃん?」

ツバメオー「なんだヨそのエラソーな態度!!!!!!!! ボクだってこのくらいやるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………ま…まぁこの技はデカチンコお兄さんから聞いた技なんだけど…!!」

ミキニー「ふーん…
まぁいいじゃん? これ以上戦ってたらマズかったゾ…
私も顔切られちゃった………跡がのこるかな」

ツバメオー「魔獣なんだから治るでしょ…
そんなことよりボクはさぁ………刺された左腕が力入んなくて動かないヨ…
このまま動かなかったらどうしよ…」

ミキニー「それこそ大丈夫っしょ
人間の傷ならあの眼鏡の人間がなんでも治しちゃうでしょーん」

ツバメオー「…………だと良いけどさ…
……………でもその前に……」




ズラ… ズラ…

魔反会兵E「………ヤカラード……隊長がやられた…!」

魔反会兵F「やったぜ!!!!! …………い…いや!!!!
このガキ…よくも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵G「ヤカラード隊長の意思は俺達が引き継ぐ!!!!!!!!!!!!!!!!
総員戦闘態勢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズラララララララァァァーーーッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ミキニー「……怪我を治す前にこいつらブッ倒さないとねぇ…
…ツバメオー 私の方がまだ怪我が軽いから
休んでてもいいゾ?」

ツバメオー「なに言ってんだヨ! お前ごときに気遣われるほど弱ってないし!!!!!!!!!!!!!!!!
右手があれば魔法なんて使えるヨ…!
戦うなら………2人でだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「…あっそ〜〜
…じゃまっ…いっちょ張り切っちゃうゾ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん♪」



ドドドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


666 : 名無しさん@避難中 :2017/07/30(日) 02:02:25 Q9O6SJgUO
わーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


魔反会兵達『倒せええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わあああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ギコルコン メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「ロケットパンチ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドガォンッ!!!!!!!! チュドォーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズズズウウウゥゥーーーーーーーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わーわー

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ………




オオオオオオオオオオォォォ…




(……………やめろ…………)


ズズズズ…
ピシ… ピシ…



(………獲物…………奪うな…
…………………オイラの…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ビキビキビキビキビキビキ………


ビシッッ ビシッッ……… ビシィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ミキニー「えっなに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「…ふえあ?!!!!!!!
ちょっ…なに!!!!!? 嘘でしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」




ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《………鳴動する『ダイヤモンドグレイブ』…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その一部に…………》



ビシィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヒビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



(……オイラの獲物だ…………オイラが殺す………
………邪魔を…………………)



ドギャギャアアアアアァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「すんじゃねェェェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「こッ…氷の柱を……砕いて…!! 中からッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「……!!!!!!!!!!!!!」




ヤカラード「オイラの邪魔をするなとォォォ……言っただろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパパパパパパパパパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵達『ぎ…ぎえぇぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《ヤカラードの投げたナイフは正確に魔反会兵達の首を体から切り離したッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ゾオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


667 : 名無しさん@避難中 :2017/07/30(日) 02:18:39 Q9O6SJgUO
魔反会兵E「ヤ……ヤ…ヤカラード隊長…!!
お鎮まりを…! こ…これは…!!!!」

ヤカラード「黙れぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴチャアァァッ!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵E「ぇぺッッッ」
《魔反会兵の心臓を踏み潰すヤカラード…!》


ヤカラード「………ひっ……ひぐっ!!!! う…うおぉ〜〜〜〜〜〜ん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
つー………ぽろぽろぽろ…!

魔反会兵達『!!!!!?』

ヤカラード「ぢぐじょう゛……だっで!!!!!!!! ひでぇだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人のモノを…取るなんで……ヨォォォォ〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラは悲しくて悔しくて………涙が止まらねぇんだァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパズパ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ぎぃやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブシャシャシャシャーーッ!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「………絶対に外で待ってろって言ったのによォ…
一度ならず二度までよォ…………お前ら…
人の嫌がる事をして楽しいかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガッシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵F「ひ…ひひーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! お…お許し…を…!」
ブルブルブルブルブルブル

ヤカラード「おーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
おォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドスドスドスドスドスドスザクザクザクザクザクザクザクザクザク!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵F「おッッ……ぎぇッ…はぎゃッ……ぎぎぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴプッ…ブシュッ…!!!!!!!!

ヤカラード「おォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズシッ…ズパァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブシャーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤカラードは魔反会兵Fの腹をめった刺しにし最後はえぐり切った…!!!!!!!!!!!!!!!!
臓物があたりに散らばる…!!!!!!!!!!!!!!!!!》




ゾゾゾゾゾ…!!!!!!
ツバメオー「…………ぅ……!!!!!! うぶぅ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
よろ…!

《凄惨なる状況に気分を害するツバメオー…!!!》


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!


668 : 名無しさん@避難中 :2017/07/30(日) 03:04:34 Q9O6SJgUO
――――――


ズ………オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン……


魔反会兵達『――――』


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


スー…
ヤカラード「…………
……はっはっはっはっはっ…すっきりしたぜぇ………
やっぱりストレス溜まった時は大量殺戮に限るな!
お前が悪いんだぜ? オイラをあんな氷の中に閉じ込めて“おあずけ”しちまうからよォ……
この状況を招いたのはお前のせいだ………この人で無しが!!!!!!!
くはっはっは…」
ザ… ザ……


ツバメオー「…………!!!」


ヤカラード「今度こそ殺してやるぜ
オイラはお前達の死ぬ姿…表情が見たいんだ
オイラは一途だから…そりゃもうどうしても……見たい…!!!!!」
ニィィィ…………

ザ… ザ… ザ…
《一歩ずつ近づいて来るヤカラード…!》


ミキニー「………この…! 来るな! 来るな!」


ヤカラード「来るぜ…………一歩………二歩…………………」

ズチャリ……… ズチャリ………


ツバメオー「…! ギコルガ ヒュルムス メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅぱぱァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズドォォォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ピキピキピキピキ………………
ヤカラード「無駄だぜ…」

ググ…バキィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤカラードは魔法により凍りつく体から瞬時に氷を砕いて消し去った!》


ツバメオー「…!!!! !?」
ヤカラード「…無駄だぜそんな魔法はよ……
………言ってなかったな……
オイラの体はな…生れつき魔法に強い耐性を持っているのさ…
こいつはミャ☆の血が為せる“異質”ってやつだ………!!!!!!!!


…さっきの氷の柱の魔法は見事だったぜ…
オイラじゃなきゃ……魔反会の大幹部さんでも冥土行きのレベルの強力さだ……
だが……相手がオイラだったのが…不運…!!!!!!!!!!!!!
………まぁ物理的に威力が強ければオイラにもダメージが通ることがあるだろうが………
まぁそんな説明が済んだところで…………」




ヤカラード「死ねや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザシッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「っ――――――――――」
ブシュウゥゥッッッ


《ヤカラードの凶刃がッ……ツバメオーの首を切り裂いたッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鮮血ッ!!!!!!!!!!!!!!!!》



ミキニー「ッッツッ――――」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙


669 : 名無しさん@避難中 :2017/08/01(火) 00:22:15 tZ5116TIO
ツバメオー「―――」
メギャアアァァァァァッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!




ヤカラード(殺ッた)



ヤカラード(…否 殺ッてないっ!!!)


ギギギギ…
ピシシシィィ…


ヤカラード(氷! 頸動脈を覆っている
薄い……だが固い!!!!!!!!!
今の攻撃で切れたのは皮一枚程度!!!!!!!
防御する範囲を狭めた分高密度で固い!!!!!
オイラの攻撃が首に来ると予想して事前に張っていたか!
やるな)


ヤカラード「しかしオイラの攻撃が一手で終わると思ったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《またしてもナイフを振りかぶるヤカラード!
狙うはツバメオーの心臓だ!!!!!!!!!!!!!!!!》


ミキニー「ロケットパンチーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「ぬぅぅぅーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ザクーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ッぐゥゥーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシャーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミキニーに阻まれヤカラードの攻撃はツバメオーの心臓からズレた…
しかし胸にナイフを突き立てた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ミキニー「ツバメオー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤカラード「くひゃほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イイ感触だイイ感触だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もっと血飛沫あげてくれよォォォォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ミキニー「…! …ナス馬モード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パカラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「!!!!!!!!!!!!!?」


ガシッ!!!!!!!!
ナスニー「はいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パカラッパカラッパカラッ!!!!!!!!

《ナス馬状態のミキニー………ナスニーはツバメオーを乗せてその場から離脱!!!!!!!!
建物の屋根の上に避難した!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヤカラード「な…なんだそりゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おもしろすぎるだろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺してぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


670 : 名無しさん@避難中 :2017/08/01(火) 00:45:47 tZ5116TIO
ゴゴゴ…



ズ…
ナスニー「ツバメオー!!!!! ツバメオー…しっかりして!!!!!!!!」

ツバメオー「ハッ……ハァッ……ハァッ………うぐぅぅぅぅ…!」
ブシュ…

ナスニー「ナイフ………今抜いてやるゾ!!!!!!!!」
グ……ブスッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「うっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ナスニー「傷を…凍らせて…!」
ピキピキ… パキィィィィィ…!

ナスニー「これでしばらく大人しくしてれば大丈夫だゾ!!!!!!!!!!!
無理はするな!」

ツバメオー「……………ミキニー……」
フー… フー…





ズンッ…
ヤカラード「おいそんなとこでジッとしてないで遊ぼうぜぇ!!!?
来ないならこっちから行くぜ!!!!!?」
ザ… ザ…





ナスニー「…!
…………ツバメオー…お前はここに居なよ!」
ス…

ツバメオー「ミキニー…!!! なにをする気だヨ…!!!!!
お前…まさか……」

ナスニー「まさかも何も…戦うしかないゾ」

ツバメオー「む…無理だヨ…! お前一人で……!!!!!!!!!
あいつは……本当にやばい…!!!!!」

ナスニー「そんなの見れば分かるゾ
でも…………このまま何もしないで居たらお前が殺される」

ツバメオー「……だ…だからって…なんでお前が…!」

ミキニー「………魔獣は魔法使いを守るのが仕事でしょー?
……私も魔獣として……その責務を果たそうかと思ってね…」

ツバメオー「な……何が魔獣としての責務だヨ…! いつも言うことなんて聞かないくせに…!
お前一人で戦わせられないヨ…!!!!!
カクリオ………」

ナスニー「無駄だゾ
魔獣を戻す魔法なんかで…戻ってやらないゾ!!!!!!!!!!
………私はお前の命令なんて聞かない…………
だから私のお前を意志で守るんだ」

ツバメオー「…ミキニー…!!!!!! でもお前……………まさか………また………!」

ナスニー「……あ!
この前の…お前を庇って代わりに私が怪我した時の事言ってる?
…………大丈夫………あの時と一緒にはならない…!
だから安心して…待ってろよい…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ミ……ミキニー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――


ヤカラード「……ンン!!!!!!!?」


ギュオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ナスニー「やあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


671 : 名無しさん@避難中 :2017/08/01(火) 12:53:57 tZ5116TIO
ヤカラード「…はえーなッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ナスニー「ワリバシアシバシバシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシバシバシバシバシバシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《足(割り箸)でキックを放つナスニー》

ヤカラード「むむぅぅん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュヒュン!!!!!!!!

ナスニー「はっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュバッ!!!!!!!!
ザザザザザザ…


ヤカラード「なかなかの機動力だな…………ヒットアンドアウェイをされちゃ手強いな…」




ナスニー(もう一回だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ダダダダダダダッ!!!!!!!!

ナスニー「フガシテールバシバシン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオンッ!!!!!!!!

バシィィィーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ナスニー(…直撃!!! 骨でも砕けろッ!!!!!!)


ヤカラード「……………ニィッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ


ザクッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「ったァァー!!!!!」

ガバッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「くひゃひゃーーッ!!!!!!!! ヒットアンドライドオンだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヤカラードはナスニーの背中にナイフを突き立て騎乗した》


ナスニー「お…降りろーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブンブンブンブン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「はっははは……ロデオは得意だぜぇぇ?
感無量だぜ………お前みたいな変なヤローの上に乗れるなんてな!!!!!!!!!!!!!!!!
それにしても本当に変な生き物だぜ………なんなんだぁお前は!!!!」
すりすりさわさわ

ナスニー「さ…触るなァ落ちろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブンーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「落ち着けって…………とりあえず味見をしておこう」
ザクッ!!!!!!!!!!!!!!!! グヂィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤカラードはミキニーの背肉を削ぎ取った!!!!!!!!》

ミキニー「う…うぎゅうぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビギギギギィィィッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「カッカッカッカッ…!!!!!!
わくわくするぜ………未知の食材を……食うなんてよォォ…!
いただき………むァァァす…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グジュ……… モグ… モグ…


ヤカラード「……
…………………………!
………この味……!!!!!!!!!」


ヤカラード「しいたけだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ミキニー しいたけ味》


672 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 00:30:13 BB4u2g02O
ツバメオー「ミ…ミキニー…!!!」


―――


ドドドドドドドドドドドドドドド…!!!!!!!!!

ヤカラード「ははっはー!!!!!!!!
なかなかイイ味だなぁ…もっと頂いておくかなぁ」
ズズ…

ナスニー「やめろぉーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「……おい…どこに向かって走ってやがる…
そっちは壁だぞ………ぶつかるぜぇ!!!!?」

ドドドドドドドドドドドドォ〜〜〜〜〜〜…
ナスニー「…フゥゥゥーーーーーーーーー………ハァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパパァァァ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

ヤカラード「…おう!!!!!!!!?」

《ナスニーは全速力で壁に向かって走り 壁に直撃する寸前に体を粒子化させ
ヤカラードだけが壁に向けて思い切り放り出された!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブウゥゥゥーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガガシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラガラガラ…!!!!!!!!!!!

ヤカラード「………つつッ…!
…あのヤロー…まだ食ってる途中だったってのに!
どこ行きやがった!」


シュバァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「こっちだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤカラード「…頭上!!!!!!!!!!!!!!!!」


ブワワワァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「喰らえ………ミキニー超撃フルコース!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
サァァァァッ!!!!!!!!

《ミキニーは体を粒子化しヤカラードを包み込む!!!!!!》



ミキニー「デス・ハグ(抱擁)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バジィィィーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「メガデス・ホールド(固定)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ギガデス・バインド(拘束)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュガガァァァンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「テラデス・ブロッケイド(封鎖)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズギュゴガァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ペタデス・シィール(封印)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズギュウウウウアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「エクサデス・レクイエム(鎮魂歌)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ゼタデス・プリフィケーション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ヨタデス・リンカネーション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチューーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


673 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 00:31:16 BB4u2g02O
ゼタデス・プリフィケーション(浄化)
ヨタデス・リンカネーション(輪廻)


674 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 01:07:47 BB4u2g02O
ミキニー「ハァッ……ハァッ……」



プスプスプスプス………しゅうううう……



ミキニー「…………真っ黒焦げ………
………さすがに…死………」


ガシィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ミキニーは腕を掴まれた!!!!》

ミキニー「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ユラァァァァァ…
ヤカラード「…死…なねぇんだなぁ〜〜〜〜〜……それがぁぁぁぁ…!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ッ……お前…どこまで…!!!!!!!!!!
…普通なら存在すら消滅する私のフルコースを…!!!」

ヤカラード「普通なら…………そうかもな………それほどの…攻撃だったぜ
だが……お前の攻撃は魔力を帯びている…!!!!!!
魔力による攻撃である限りそいつは魔法に分類される………
そしてオイラは……魔法が効かねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おめーの攻撃なんて意味ねーんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ググググッ…メキメキメキッッ

ミキニー「…ぅぐ………ぐっ…」
しゅぱぁぁぁぁ…

《ミキニーはまた体を粒子化し逃れようとする…が!!!!!!!!!!》


ヤカラード「待てよ」
ガシッ…

ズギャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「あうぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヤカラードはミキニーの粒子化しなかった頭を捕まえ地面に押さえ付けた!!!!!!!!!!!!!!!!》

ヤカラード「その……体を靄にする技………厄介だが…
よくよく見ると毎度“顔”だけは粒子化させないでいやがる
その顔だけは粒子化出来ないのか?
それともしないのか?」

ミキニー「………!!」



《……後者である………
ミキニーの元の種族である電磁超獣は体を世界の裏側に避難させる基本能力を持つ…
裏側の世界に避難すれば表の世界から干渉されることはないので緊急避難に適している…
だがミキニーは顔だけは頑なに裏側へ避難させることはない…
それは何故か…
裏側の世界の景色は 表の世界に影を落としたような世界なのだが
ミキニーの目には何故か何も見えない暗黒の世界に映ってしまうのだ…
それはミキニーが生まれた時から抱える不具合であった…
ミキニーはその暗黒が恐ろしかった……一度視覚を裏側の世界に写してしまうと発狂してしまうのだ…
それを克服するためにミキニーは電磁超獣でも唯一無二の…『体の部位を自由に選んで裏側へ避難させる技』を習得した…
それはとても脅威で汎用性の高い技である…しかし顔だけはどうしても無防備から逃れられない…
以前もソコを突かれて人間(ダジーとムイ)にやられた…
それが今回も…ヤカラードに…!!!!! 見抜かれてしまった…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ミシミシミシ…
ヤカラード「…どっちにしろ……
一番の急所を親切に残してくれりゃ…狙わねーわけにはいかねーよなぁ…
顔はいいぜ………小さな面積の中であらゆる苦痛を与えられるからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズビズビズビビビビーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「―――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《顔を何度も切り付けられるミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!》


675 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 01:52:18 BB4u2g02O
ミキニー「〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ツゥゥゥーー…!!!!!!!!!!!

ヤカラード「くははははっ!!!!!!
まだちょっと斬っただけだ! 本番はこれから…………何をしてやろうか!
右目………は既にないのか
だったらバランス良く……その左目もえぐり取ってやるぜ………」
ゴゴゴゴ…

ミキニー「………!!!」





ツバメオー「ミ…ミキニーを離せぇ…!!!!!!!! 変態野郎…!!!!!!!!!!!!!!!!
うぐ…ハァハァ…!!!!!!!!!!!!!!!!」




ヤカラード「…おーおー…振り絞って叫んでやがる……
傷が辛いのか? 大丈夫か………死ぬなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
がんばれ!!!!!!!! がんばれ!!!!!!!! 死ぬな!!!!!!!!!!!!!!!!
お前もオイラが殺してやるからそれまでこらえろ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前なら出来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待ってろ! 今にこいつを殺してそっちへ行ってやる!!!!
…よし! こいつで遊ぶのはやめて…スパッと脳みそ貫いて殺してやろう!!!!!!!!」
ス…ギラッ…

ミキニー「…!!!!」





ツバメオー「ミキニーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
逃げろ!!!!!!!!!!!!!!!! 顔を粒子にして…はやく…!!!!!!!!!!!!!!!!
出来るんでしょ!!!!!? そうすればそこから逃れられるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ミキニー「……顔を…電素粒子に………!
……………出来る………! ……………けど…!」


――――――… 暗い……… 怖い……… ――――――


ミキニー「く…暗闇………怖い………
わ…私の目に映る…アッチの世界は……何も見えない…!!!!!
怖いの…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタガタ…





ツバメオー「それでもやるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー………“アッチ”がどんだけ暗くて何も見えなくても…声は聞こえるでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
暗くてもボクがずっとお前に呼び掛けるから!!!!!!!! 暗くてもボクはここに居るから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何も怖くない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! だから早くアッチへ逃げろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
生きるために!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ミキニー「―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「…………まずい!」
ヒュッ…

ミキニー(…全身電素粒子化………完全シークレットエスケープ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ザァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ナイフを振り下ろすヤカラード!!!!!!
しかしナイフは地面に突き刺さった!!!!!!!!
ミキニーは…消えたのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「…ちぃぃぃッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


676 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 21:47:59 BB4u2g02O
ヤカラード「糞がァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺し…損ねたァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキビキ…!!!!!!!!




ツバメオー「ミ…ミキニー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よくやった!!!!!!!!!!!!!!!! よくやったヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクは……ボクはこっちだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


サァ…
《ツバメオーの元にミキニーの電素粒子が集まる…》


ミキニーの声(ツバメオー………ありがとう…………お前の声……聞こえたよ…
…………お前の声が…暗闇に包まれていた私の裏の世界を照らしたんだ…
暖かい…何一つ…恐ろしくない光があった…
…………ツバメオー…私はお前の魔獣になれてよかった…
…ありがとう…私を外に連れ出してくれて……)

ツバメオー「………や…やめろヨ!!!! むず痒い…!
ていうかこんな時にそんなこと言われたら…死亡フラグみたいで縁起でもないヨ…」

ミキニーの声(そうだね…………じゃあ倒そう あの人間……)

ツバメオー「…簡単に…言うなヨ
ボクは傷が痛くて…動けないんだヨ」

ミキニーの声(大丈夫………動かなくていい……
お前はそこに居て……“私を使って”)

ツバメオー「!?」

ミキニーの声(……全身を魔力の電素粒子化させて………お前とより魔力が繋がった気がする…
今なら…今まで出来なかったことが…出来る気がする…
きっとお前にも伝わってるはずだゾ…)

ツバメオー「…………!」

ミキニーの声(……二人で戦おう…二人で…あいつを倒すゾ…!!!!!!!!!!!!!!!!)

ツバメオー「…………うんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




―――

ヤカラード「どこに消えたぁー!!!!!? おい!!!!!!!!!
もう出てこねぇのか!!!!!!!! チキン野郎!!!!!!!!!!!!!!!!
ちゃんとオイラに殺されやがれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンダンダンッ!!!!!!!!

イライライラァァァ……ぷしゅうぅぅーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「う…うぎィィィーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
雑魚をいくら殺しても…! 殺したい奴を殺せねーのはァァァ…ストレスが溜まりやがるゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんっで殺させてくれねーんだ!!!!!!!! オイラがなんか悪いことしたかよォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今まで…人と目を合わせただけでも殺したくなったら殺してきた人生だったのに!!!!!!!!
そんな日常を奪われるのがこんなに苦痛だなんて思いもしなかった……アァ!!!!!!!!
あんまりだ!!!!!!!! あんまりだあんまりだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワシワシワシワシワシワシワシワシワシワシワシワシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「……あぁ!!!!!! そういやまだ居た…!!!!!!!
殺したい奴…!!!!! まだ…生きてるよなァァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤカラードはツバメオーを睨みつける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




ツバメオー「………!」





ヤカラード「へへ……良かった…まだ生きてた…………
なァ……そろそろ殺させてくれよォ…
これ以上殺せないと…オイラァおかしくなっちまう………
オイラの…心の安定のためにも……死んでくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちょっとだけでいいから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
先っちょだけ!!!!!!!! 先っちょだけ…………殺させろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァァァァ…!!!!!!!!


677 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 22:55:16 BB4u2g02O
ヤカラード「ぐひゃおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤカラードはツバメオーの居る建物に向かって突撃する!!!!》


ヤカラード「首はねて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜ォオぉ化粧うぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ルンルン〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュゴォアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キラ… キラ…
《その時…ヤカラードの視界を光の粒子が遮った…!》

ヤカラード「これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しいたけ女か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今更オイラの邪魔をしたって無駄だ!!!!!!!!
オイラはあのガキを殺……」



ズガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「ぶぴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《突如!!! ヤカラードは後方に吹っ飛び倒れた!》


ババッ!!!!!!
ヤカラード「…な………あんだァァ…??
………顔面を……何かで思いっきりぶん殴られた…?
…あのしいたけのヘナチョコパンチ……じゃ…ねぇ…!!!!!!!!!
なんか分からねーが…鉄以上の硬度の何かで!!!!! オイラの顔面が!!!!!!!!
なにが来やがった!!!!? 何をし…」

ズブリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
……ァああァァ?!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「なんだ!!!!!!!!!?」
ドクドクドク…

ヤカラード「…あ…足!!!!!!!?
あ…穴が開いてやがる…!!!! 何か…ぶっといもんが刺さったみてぇだ!!!!!!!!!!!!!!!!
さっきから…なんだ!!!!!!!! 無防備なところばかりピンポイントで!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


ヤカラード(…魔法!!!!!!!!?
いや…魔法ならあのチビガキから魔力を感じるはずだ!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラに魔力を悟られず…オイラの体を傷つけるほどの魔法を撃てるわけが………………
…………………………………あ?)


パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキ…

《……ヤカラードは未だにミキニーの粒子に囲まれていた…
すると不思議な音が聞こえた…
空気が凍りつくような……音………
それが…自分の周囲に……いくつもいくつも…………
………そして…自分の体に寒気を感じた時…ヤカラードは気づいた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤカラード「…………!!!?
……あ…?! …………あああああああああああァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



パキパキパキパキパキ…………
ビキィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビキィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビキビキビキィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《…ヤカラードの周囲…360度!!!!!!!!!!!!!!!!
あらゆる方向から…鋭い氷柱が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラードにその先端を向けていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドォーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


678 : 名無しさん@避難中 :2017/08/02(水) 23:23:07 BB4u2g02O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ヤカラード「……おい……おい!!!!!!
なんだこりゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだこの魔法は!!!!!!!!!!!!!!!! いつ使った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なんで魔力をオイラに悟られることなくここまでの魔法を張り巡らせる事が出来たァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



ザッ…
ツバメオー「…何言ってんだヨ…
お前のまわりに今もずっと……剥き出しの魔力が漂ってるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤカラード「…剥き出しの…?! ………まさか!!!!!!!!
…これか!!!!!? この…しいたけ女の!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キラキラキラキラキラキラ…




ツバメオー「そうだヨ
その粒子にはミキニーに宿ったボクの魔力が混ざっている…
魔獣の魔力は召喚者の魔力…!!!!!!!!!
ボクの体から離れていても…魔獣と意思を繋ぎ合わせればいつでも同期・干渉が出来る…!!!!!!!!
ボクはそのミキニーの粒子を媒介にして…遠隔でその場所に氷魔法を作り出せるんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前が居るその場所は…ミキニーの粒子で満たされたその場所は……ボクの魔法の領域内なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクとミキニーの必殺フィールド…『アイシクルゾーン』だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ヤカラード「…!!!! こんなもん!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなもんで……オイラが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ピキピキピキピキ…
《ヤカラードが叩き壊した側から復活する氷柱》

ヤカラード「…!」




ツバメオー「…お前は今までたくさん人を刺してるみたいだね…
だったらたまには……たくさん刺される身にもなってみるといいヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
喰らえ!!!!!!!!!!!!!!!!
アイス・ヒートアップ・ライズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシューーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「あがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


679 : 名無しさん@避難中 :2017/08/03(木) 00:05:05 V9r4fhIIO
―――



しゅううううううううう…

シュゴゴォオオオオオオオオオオ…………




ヤカラード「――――」
ブシュッ… ドクドク… ピク…ピク…


ヤカラード「――――…
…………!! …ァアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガバァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「……! …ハァ…! …ハァ…!!
………耐えて…やったぞォォォーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラの勝ちだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らの切り札なんぞで!!!!!!!!!!!!!!!! オイラが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ぬわけがねぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラは殺す側の人間なんだ……殺される側じゃあねぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らァァ……オイラをここまで追い込んだ褒美だァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最上級の苦しみでェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺してやるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ツバメオー「切り札? 何言ってんの…それは…これからだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヤカラード「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ズズズズズズズズズ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ミキニーの電素粒子を集めて成形して……氷結!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
氷結した体に更に電素粒子を覆い…拡張し!!!!!!!! 氷結!!!!!!!!!!!!!!!!
それを繰り返し…巨大化!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全10を超える層で形作られし氷の魔人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『フロストクイーン・ミキニー』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ガギィィィィィィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フロストクイーンミキニー「バロバロバロバロバロバロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズズウゥゥゥゥゥーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1117/170802_234642.jpg

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「は…………」
たじ…




ツバメオー「喰らってみろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつのパンチを受けきっても立ち上がるなら……お前の勝ちだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


680 : 名無しさん@避難中 :2017/08/03(木) 00:20:27 V9r4fhIIO
ツバメオー「ミキニー行っけぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

フロストクイーンミキニー「ブロロォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズンオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤカラード「ま…待て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待て……待ててーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



フロストクイーンミキニー「女王の一撃ーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メギギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「ばがば!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

フロストクイーンミキニー「……ァァァアアアアアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぐッ……ぐッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


フロストクイーンミキニー「飛んでけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ッッガァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤカラード「ぎゃぎゃばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドギューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドズズッ!!!!!!!! ドッ……ドザドザドザドザドザァァァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………
ドッッッッッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



《ヤカラードは何度も地面を跳ねて飛んで行きながら…
最後はメッコウ村から遥か遠くの山脈に……ぶつかったようだ…!!!!!!!
………当然!!!!!!!!!!!!!!!!》







しゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……

ヤカラード「―――――――――――――――」
チーン…

《K・O!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


681 : 名無しさん@避難中 :2017/08/03(木) 01:34:32 V9r4fhIIO
ゴゴォォォォォォ………………



しぃーーーーーーーーん…


フロストクイーンミキニー「………」
しゅうううううううう………しゅるしゅるしゅる…

《フロストクイーンの体は溶け…元のミキニーの姿に戻った…》



ペタ…
ツバメオー「…………はぁ…
……か……勝った?」

ミキニー「………さすがに…ねぇ」

ツバメオー「………はーーー………やばかった……
……魔力……もうないヨ…
腕も上がらないし…胸の傷も…まだ痛いし………
こんなつらい戦い今までで一番かも…」

ミキニー「………つかお前さ
あんなやつ…お前が変身して戦えば案外すんなり勝てたんじゃね?」

ツバメオー「あー……そうかもね……でも今回は力を貸してくれなかったヨ…
でも…いいヨ いつもあの力に頼って勝ったって…自分の糧にはならないヨ
それに多分…力のカケラも…今のボクならあいつを倒せるって分かって…力を貸さなかったんだ
………ボク…強くなったんだな…」
しみじみ…

ミキニー「いやつか何一人でやり切ったみたいな言い方してんだァー!!!!!?
この勝ちは私ありきだったゾ!!!!!!! どう見ても!!!!!!!!!!!!!!!!
電素粒子でフィールド作るの思いついたのも私だし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前ほとんどなんもしてねーゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!

ツバメオー「何言ってんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どう考えてもボクの魔法の才能のおかげだろ!!!!!!!!!!!!!!!!
フィールド作ったってソレを上手く扱える奴じゃなきゃ成立しないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひとえにボクが天才魔法使いだったおかげに決まってるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただ粒子の体広げた程度で偉そうにすんなダッサ!!!!!!!!!!!!!!!! ダッサダッサ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィウィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「なんだとてめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
素直に感謝出来ないから駄目なんだゾこのちんちくりんがーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのまま失血死しろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
コァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「するか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっぱお前ってやつは一切可愛いげがありゃしねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
前言撤回……お前みたいな奴がボクの魔獣になって最悪だね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「ンだとーッ!!!!!!!!」


わーわー ギャーギャー!!!!!!!!!!!!!!!!




――――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

魔反会兵達『……………!』


ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


682 : 名無しさん@避難中 :2017/08/03(木) 02:06:30 V9r4fhIIO
――― メッコウ村酒場…


ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

メッコウ村人達『…………』

魔反会兵達『…………』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ギル「………」
チャキ…



テルマ(…くくく…
俺の洗脳はメロンピルト様ほどの持続性はないが…
俺の声が届く場所に居る限りは洗脳をかけつづけることが可能…!!!!
この場に居る人々は全てが俺の意のままだ…!!!!!!!!)
スッ…



メッコウ村人達『…………』
ガコガコガコ…

魔反会兵達『…………』
チャキキィ!!!!!!!!!!!!!!!!

《メッコウ村人達は酒場の椅子などを持ち構える…
魔反会兵達は剣を…!!!!!》


テルマ「やってしまえ……俺達とこの村の交流を邪魔する不届きな奴だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!


メッコウ村人達『オォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

魔反会兵達『うおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《メッコウ村の人々と魔反会の兵達が束になり…入り乱れ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギルへと襲い掛かる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ギル「……」
スゥー…



テルマ(さぁ…ウラ・ギル!!!!!!!! 攻撃出来るか!!!!!!!!!!!!!!!!?
魔反会の兵とメッコウ村の人間が程よく混ざり合った暴漢の群れだ!!!!!!!!!!!!!!!!
果してお前は斬る相手をちゃんと選択出来るかなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!?
…くくく…!!!! 服装で判断すればメッコウ村の人間と魔反会の兵の区別は容易いだろう…だが!!!!
そんな単純にはいかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この中の一部のメッコウ村人と魔反会の兵は……実は服装を入れ替えている!!!!!!!!!!!!!!!!
つまり『メッコウ村の人間の格好をした魔反会兵』も居れば
『魔反会兵の格好をしたメッコウ村の人間』も居る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
考えなしに魔反会の兵の格好をしてる奴ばかりを斬ってたら…大きな過ちを犯すぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……もし……この後お前がこの場を収めたとしても……!
一人でもメッコウ村の人間を斬ってしまっていれば…村人達はお前を許さないだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうなってしまえば俺が洗脳する必要もなく お前は村人達の怒りに押し潰される!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁ…斬れ!!!!!!!! 何も知らず知らずに……メッコウ村の人間を…斬れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ゴォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「………!」

メッコウ村人「おおおおおおぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「………牙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人「ギャ…ギャァーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ギルはメッコウ村人を切り伏せた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




テルマ「な…なに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガタッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


683 : 名無しさん@避難中 :2017/08/03(木) 22:08:44 Y.dIqovU0
フロストクイーンミキニー再
http://i.imgur.com/nj01Pou.jpg


684 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 00:03:12 epWm/b2g0
http://i.imgur.com/y7pxtpT.jpg


685 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 00:11:03 VeimUWR2O
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…」



テルマ(…こ!!!! こいつ…斬った!!!!!!!?
ためらいなく…村人を斬っただと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?)



ギル「はーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヂャキァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「せいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバッ!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人2「うぎゃッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ぜやぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵1「うぐぅー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ッそやァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシューーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人3「げェェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドゴゴゴゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



テルマ(……まさか…!!!!
は…判別すらしようとしていない…!!!?
こいつ…向かって来る人間を全て斬る気なのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
村人も兵も関係なく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゾゾッ…



ギル「さぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!! せいせいせいせいせいせいせいーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバンズバンズバンズバンズバンズバン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『うぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!』

魔反会兵達『ぎえぴーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



テルマ「…うわはははは…!!!!!
ウラ・ギル……お前面白いな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
何しに来たんだ!!!!!!!!!!!?
お前はヒーローになりに来たのか!!!!!!?
それともマーダーになりに来たのか!!!!!!!?
お前の口が語った『村人を解放する』ってのはつまり…死によって苦しみから解放させるって事か!!!!!!!?
お前がここまで狂ってるやつだとは思わなかったな…わははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だがいいぞ!!!! もっとやれ!!!!!!!!
そのままお前の手で村人を殺していけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」


ザン…
ギル「何を言っているのです?
狂ったのはあなたの目ではありませんかね
…それとも…元より覚えていなかっただけか……
自分の仲間の顔を………」


テルマ「…………は?」


ギル「…自分の剣は…一切…!!
この村の人達を傷つけては…いないのです…!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


テルマ「!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


686 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 01:11:13 VeimUWR2O
ゴゴォ……


テルマ「………バカな……出まかせだ…」
キョロ…

《テルマはギルに斬られて倒れた者達を確認したテルマ》

テルマ「……お前は自分に向かってきた奴らを手当たり次第に斬っていただろ…無差別だ…!
現に村人の姿をした者達も倒れている…」


ギル「えぇ
それは魔反会の兵です
魔反会の兵をメッコウ村の方に偽造したのでしょう
逆もまたしかり…………」

テルマ「………バカな!!!!!!!!!
それをすべて看破して…魔反会の人間だけを斬ったとでもいうのか!!!!!!!!
ありえるわけがない!!!!!!!!!!!!!!!! …でたらめだ!!!!!!!!
……!!!!!!!!」
パンパン!!!!!!!!

《テルマは手を叩いて群集に呼び掛けた!》

テルマ「…この中の魔反会の兵………正気に戻れ! 俺の元にこい!!!!!」
ピシィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ザザ…
魔反会兵α「は………」

テルマ「倒れてる奴らを確認しろ
ウラ・ギルはメッコウ村の人間も斬っているだろう…」

魔反会兵α「………
………………!
………テ…テルマさま……
今…倒れてる者達は………全員…
魔反会の…第二大連隊の兵…我々の同志に違いありません…!!!!!」
ゴゴ…!

テルマ「バ…バカな!!!!!!!!
ありえない…どうやって区別したというんだ…!!
なにをしたんだ! ウラ・ギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…分かりませんか…」


ビキ…
テルマ「……バカにしてるのか…!
…全員……かかれ!!!!!!!!!!!
殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして殺されろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


人々『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズドォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴゴゴウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「…………」


ギル(簡単な話です…
自分はメッコウ村の人達の顔を知っている……ただそれだけのことです
自分達は以前この村に任務で来た時…ここに数日滞在したのです………
……短い時間でしたが…多くの苦楽を共にしたメッコウ村の人達の顔を……
自分は一人残らず覚えている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メッコウ村人1「おおぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「あなたは八百屋のチクビンさん…!!!!!!」

メッコウ村人2「ギーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「……その…ウンコみたいな形の泣きぼくろがチャームポイントのあなたは……山田さん家の次男坊…ベコ郎さん…!」

魔反会兵「うぉアァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「そしてあなたはテディベア好きの剛毛親父…キャンドルショップ店長……フィンガー堺さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メッコウ村人3「うぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「あなたは知らん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバラッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人3→魔反会兵「もんぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


687 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 01:24:01 VeimUWR2O
追加

×
魔反会兵α「………
………………!
………テ…テルマさま……
今…倒れてる者達は………全員…
魔反会の…第二大連隊の兵…我々の同志に違いありません…!!!!!」



魔反会兵α「………
………………!
………テ…テルマさま……
今…倒れてる者達は…………
魔反会の…第二大連隊の兵…我々の同志に違いありません…!!!!!
そしてこの中に…メッコウ村の人間は確認出来ません…!!
ウラ・ギルは確かに……魔反会の兵だけを斬っています!!!!!!!!」
チャハァ〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


688 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 01:31:16 VeimUWR2O
ズドドドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!
わーわー!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



テルマ「…ぜっっ…全員…!!!!!!!! 区別している!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなことが……そんなことが…あるかァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュンッ…
ギル「……あなたには分からないでしょう…テルマさん
人を駒のようにしか扱えないあなたには…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヂキィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!

テルマ「あっ…あわあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビククク〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「二連牙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴガーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

テルマ「あッぷばーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボギィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズッゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラガラガラガラガラガラーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズ…ズル…
テルマ「…………―――」
ガク………ドサァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「……………落着!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキィーーーーーンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【テルマ…………K・O!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


689 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 02:28:06 VeimUWR2O
そして…

――――… 外…


ツバメオー「むにゃー…」



ギル「ツバメさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッ…


ツバメオー「…! ほあ?! …ギル…?」

ギル「えぇ!!!!!!!!
ツバメさん…大丈……夫そうではないですね…
その傷…! 腕も………胸も刺されたのですか!!!!!?」

ツバメオー「うんまぁ…
一応氷で止血したけど」

ギル「応急処置ならそれも仕方ありませんが……そのままにしていたら凍傷になってしまうかもしれません
きちんと手当しましょう 自分がしますよ」
上着脱いで下さい

ツバメオー「あー…頼むヨ…
……てか…お前……すこぶる元気じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにお前?!!!! かすり傷イッコもねーじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
おまっ…おかしくないおかしくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お前の行った場所ヌルゲーだったの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ボクなんて見ろヨ!!!!!!!! ハードゲーだったヨハードゲー!!!!!!!!!!!!!!!!
むしろハードゲイだヨこんなもんは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッキィー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「はんぷバリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシーッ!!!!!!!!

ギル「な…なにも殴ることはないでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「いや…ムカついたから一応」

ギル「……しかし……ツバメさんもさすがです
あの凶悪なヤカラードを…自分が駆け付ける前に倒してしまうとは…
あの男は本当に恐ろしい相手なのですよ…
自分でさえ…戦ったら無事に済むかどうか」

ツバメオー「ま…まぁーーそりゃボクはもうスーパー魔法少女だからね!!!
大魔女フーリャンが表に出てこない現時点なら世界一の魔法使いと言っても過言じゃないかも…!」
どやーん…

M缶の中のミキニー「なにいってんだ
あいつに勝てたのは8割方私の力だから騙されちゃダメだゾ……バンダナ河童」

ツバメオー「うるせーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
てめっ…また缶の中にメントスコーラぶち込むぞコノヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャシャーッ!!!!!!!!

ギル「はは…………
しかしこうなっては…
約束通りツバメさんの呼び方を『ちゃん』に変えなければなりませんね」

ツバメオー「あ…あぁ…そういえばそんなこと言ってたヨ…
テンションとノリにまかせて言った事だったけど……」

ギル「まぁそれでも約束したことなので 今から『ちゃん』付けで呼びますよ…
…………ツバメちゃん…」

キラキラキラキラキラキラ…

ヒュオォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜………
しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん


カ〜…
ツバメオー「い…いやいやいやいやいやいやいやいや…
ダメダメ…いやいや…なんか…今まで以上になんか気恥ずかしいんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!

ギル「た…確かに……ちょっと慣れませんね…」

ツバメオー「う…うん…
ていうかこんなん聞かれたら他の連中になに言われるか分かんねーし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひえ〜〜〜〜…ダメだッ…やっぱり恥ずかしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽぽ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「……そ…そうっスね
じゃあ二人きりの時にだけ『ツバメちゃん』と呼ぶようにしましょうか…」

ツバメオー「…………いや………
その方がゲロ吐くほど恥ずかしいんですけど………」
ズーン………


690 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 02:56:04 VeimUWR2O
ツバメオー「…よし!!!!! 今のはナシだぞ!!!!! いいな!!!!!!!!?」

ギル「えぇ……」




ぬぉ…
ネコ【ツバメぢゃん〜〜〜〜〜〜〜〜〜…】
ぬぬーーん


ツバメオー「ぎゃーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…って化けネコかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ギル「ネコ殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【すまぬにゃお…遅くなったにゃ】

ツバメオー「…って! そうだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
遅すぎだヨお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前がさっさと降りてきてボクに助太刀してくれたらボクはこんな怪我をすることも…!!
……って!? ていうかお前今…門のとこから来なかった!!!!?
なんで外から入って来るんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【それは…】

ギル「ネコ殿……
ネコ殿は壁の上で敵と交戦していたのですよね」

ツバメオー「えっそうなの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
で〜〜〜〜ん!!!!!!!!

ネコ【分かったのか】

ギル「えぇ…酒場へ向かう途中に感じましたよ…凄まじい強大な力を…複数
それを…ネコ殿ひとりで止めていたのですね…」

ツバメオー「えぇ…マジかヨ
…そういえばお前も怪我が酷いヨ……
足とかめっちゃ変な方向向いてるじゃん どうやって歩いてんだヨその足で」

ギル「…ネコ殿がそれほどの傷を負うとは…………どんな敵だったのですか…?」

ネコ【………フン……………………なに…
ただの哀れな連中だ……語るまでもないさ……………】

ギル「…?」

ツバメオー「…で? 壁の上で戦ってたお前がなんで門から入って来るんだヨ
敵倒した後に散歩でもしてたのかヨ」

ネコ【するか!!!!!!
あのにゃぁ…分からぬのかにゃお!!!!!?
我輩は上で敵を倒した後も働いていたんたぞにゃお!!!!!!!!】

ツバメオー「働いてた?」

ネコ【そうだにゃお!!!! 我輩は今まで…門の外にいた兵隊どもと戦っていたんだにゃお!!!!!!!!
お前がぐっすりと眠ってる間……外の兵隊どもが狙っていたのが分からなかったのか!!!!!!!!!!!!!!!!?】

ツバメオー「そ…そうだったの?」

ネコ【そうにゃのだ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前がグータラ寝てる間も……お前らが今さっきイチャついてる間も我輩は戦っていたんだぞにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!
ちょうど今全員倒し終わったところにゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ビッシー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




魔反会兵達『―――』
チーン…

ババンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「わ…分かりませんでした…すみません…」

ツバメオー「コノヤロー……イチャついてねーヨ」


691 : 名無しさん@避難中 :2017/08/04(金) 23:13:13 lPYDxM72O
照れるツバメちゃんカワユス


692 : 名無しさん@避難中 :2017/08/05(土) 00:28:59 tCUItAJsO
ネコ【それで…村人は解放出来たのか?】

ギル「とりあえずは……」
ぐい…

テルマ「キュ〜〜…」

《縛られてるテルマ》

ギル「彼が掛けていた洗脳を解きました
この村に居た魔反会兵…そして幹部も倒しましたし…
この村を魔反会から解放することは出来たといえるでしょう…」

ツバメオー「村の人達は?」

ギル「…洗脳のショックが大きく…今は休んで居ますが…
そろそろ…」



メッコウ村人1「ギルさん…!!!!!!」

わらわら…


ギル「! 皆さん…もう大丈夫なのですか?」

メッコウ村人1「あぁ……大丈夫……
それより君達の方こそ……
……この村のために…そんなに傷ついてしまって……申し訳ない…」

ギル「我々は平気であります
それよりあなた達が………体は無事でも……今まで多大な心労を負ったでしょう……」

メッコウ村人1「ああ……………魔反会が押しかけて………村の仲間を殺して…
残った仲間も大勢連れてかれてしまった………
……………魔反会に連れてかれた連中は……今は…」

ツバメオー「操られて魔反会にいいように使われてるヨ
あんたらみたいにさ」

メッコウ村人1「……!
…ギルさん…! ツバメオーさん…!!!!!!!!!」
ぐ…

ギル「分かっています
あなた達の仲間は全員…必ず!! 無事にこの村に連れて帰ります…!
これ以上あなた達を苦しませはしませんッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ…!!!!!!!!

メッコウ村人1「…よろしくお願いします…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッ…


ギル「…戻りましょう!!! ツバメちゃん!! ネコ殿!!!!!!!!」

ツバメオー「ツバメちゃんはやめろ」
今は

ネコ【待て……
我輩らのミッションはクリアしたわけだから砂糖町に戻るのは当然だが…
このまま手ぶらで戻って『メッコウ村を解放した』と言ったとしても…
砂糖町で操られてるこの村の人間達は果たしてその言葉を信じるか?】

ギル「……む…それは…確かに」

ツバメオー「おうぃー むだ足パティ〜ンは勘弁だヨ…」

ギル「……あの…
何か…この村の無事が証明出来るものとか…ありませんかね…
もしあれなら…皆さんの寄せ書きとか…」

ツバメオー「卒業式かヨ……」


メッコウ村人1「…それならば! ちょうどいいものがある!
………ソレを……あいつらの前で掲げれば…
きっとあいつらも…分かってくれるはず…!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル達『!?』


693 : 名無しさん@避難中 :2017/08/05(土) 01:19:02 tCUItAJsO
――― そすて…


ネコ【ふしゅ〜〜〜…むん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ムキッ!!!!!!!!

《神衣モードになるネコ》


ズンッ…
ネコ【帰りも我輩に乗せていってやろう…乗るにゃお】

ツバメオー「お前…………そんな足で大丈夫なのかヨ
左足だけすごい勢いでカミソリカーブしてんだけど」

ギル「た…確かに…複雑骨折不可避ですよその足は完全に………
……ネコ殿…無理をして歩けなくなってはいけません」

ネコ【にゃふっ……じゃあ我輩の足なしで砂糖町に戻るか?
果たして何日かかるか……
我輩の事は気にしなくていい…最速で帰らねばにゃらんのだろう
こんな足はな……こうして…こう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ボギーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「うぎゃー!!!!!!!!!!!!!!!! 無理矢理もどしたーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾーン!!!!!!!!

ネコ【あとはこのまま足に生麺を巻いていればなんとかなる…
手打ち蕎麦……いや手打ちうどんはないか? きしめんのやつ】

ギル「いや…普通に包帯巻きましょう…
………分かりました ならばお言葉に甘えさせてもらいます
しかし……今やネコ殿もネアメの重要な戦力…
無理の限界が超えるようなことはないよう…お願いします」

ネコ【ああ
大丈夫だ】

ギル「乗せてもらいましょう ツバメちゃん」

ツバメオー「ちゃんはやめろ」
今は


ザザ… ガッシ…

ギル「………よし
…それでは皆さん……
“コレ”…お借りします」


メッコウ村人1「あぁ………頼んだぞ…
そして…ありがとう…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「…ネコ殿!!!! 出発であります!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【あぁ………行くにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
グググ…ッ!!!!!!!!
バシュオオォーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


694 : 名無しさん@避難中 :2017/08/05(土) 02:04:41 tCUItAJsO
ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「のあぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!!
行きと同じくらいのスピード!!!!!!!!!!!!!!!!
タフすぎんだろお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【ふん 我輩の肉体をナメるにゃよ
…それにしても行きの時より重いな…】

ギル「一人荷物が増えてますんで」
ぐい

テルマ「むきゅー…」

ツバメオー「捕虜か……
でも幹部ならボクが倒したあのキ○ガイ野郎は放っておいて良かったのかな」

ギル「…ツバメちゃんの話だと…
かなり遠くまで吹っ飛んでったのでしょう?」

ツバメオー「そうだね
何十キロ先の山の方まで飛んでった気がするちゃんやめろ」

ギル「それならもはや動けないでしょう
そのうち野垂れ死にますよ」

ツバメオー「ギル……あのキ○ガイ野郎には辛辣だな………」

ギル「同情の余地もない外道ですからね」

ツバメオー「じゃあ…他の兵隊達は…いいの?
裸にひんむいて縛っただけだったけど」

ギル「さすがにあの人数を引き連れて帰れませんからね…
彼らは後々引き取ってもらいますよ……魔反会に」

ツバメオー「ま…魔反会に!!!!? どうやってそんな…」

ギル「………砂糖町に戻ったら……魔反会のとある人物がいるかもしれません…
その人に自分が今回の事を訴えてみます
きっとなんらかの処置を…もちろんメッコウ村の人達を苦しめないような処置をしてくれるはずです

……それに…その人には…それ以外にも話すべき事があります…」
ギンッ…

ツバメオー「…?」

ネコ「……」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……



ツバメオー「……あ!
ていうか敵の幹部といえば
化けネコが倒したって敵は…どうしたの?
もしかしてそいつ壁の上に放置?」

ギル「そういえば……
……かなり強大そうな敵でしたが…ちゃんと無力化はされたのでしょうか…」

ネコ【大丈夫だ…………
我輩が戦った敵は……全員殺した】

ギル「!」

ツバメオー「こ……殺っ…………全員って……」

ネコ【我輩が戦った敵は3人居た
それも幼女の姿をしていた………
だがその実体は全くの異形…………
…YSSだ 完成型のにゃ】

ギル「…わ…YSS!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「それってホワイトとブラックと同じやつ?!!!!!!!」

ネコ【あの2人と同じではない…それ以上の存在…いや
見方によってはそれ以下に堕ちた悲劇の存在か…
欲に溺れた神に肉体を乗っ取られた哀れな人形達だった…】

ギル「…ホワイトちゃんさんが言っていた『御神体計画』…!
まさか完成していたとは……」

ツバメオー「じゃ…じゃあお前!!!! 実質“神”的な奴を3体も相手にしたってこと!!!!!!!!!!!!!!?
ど…どんだけー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【外道に堕ちた神の後始末は……同じ神がせねばならぬからにゃ】

ギル「え……それは…どういう…」

ネコ【…】



――― 回想

ツバメオー「お前が普通の…ただの猫じゃないなんて皆知ってるヨ
そろそろさ…お前みたいな普通じゃないやつがなんでネアメに居てなんでボクらに力を貸してるのか教えてくれてもいいんじゃない?
一応仲間でしょ?」

―――



ネコ「……ふう………………
そろそろ…隠し事も隠し通せぬか…」

ギル「はい? …………はぇ?!!!!!!!!」

ツバメオー「えっ!!!? はっ!!!!!!? 今…誰しゃべった…?
…ネコ?!!! い…いや…でも立て札がないし…!!!!!!
それにいつもの天の声じゃ…」

ネコ「我輩だ
我輩の地声だ」
ど〜〜ん

ツバメオー「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しゃべったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ネっ…ネコ殿…!!!!!?
あ…あなたは…一体…………?!」


ネコ「…お前達にだけ話しておこうか……

…ギル……ツバメオー……
我輩はな……実は…―――――」


ゴォオオオオオオオオオオ…………


695 : 名無しさん@避難中 :2017/08/06(日) 01:36:13 IZLN9Ae.O
――― 砂糖町


【砂糖町サイドあらすじ:
メロンピルトに奇襲仕掛けたら第1大連隊隊長のヒーロに邪魔された!
ついでに第3大連隊を率いるスーパーウトゥルサヌも駆け付け大ピンチ!】


スーパーウトゥルサヌ「ササササーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サァー来たぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この場所に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やってきたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全軍統括班イチ元気な第3大連隊……今この場にッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ヒュオオオオオオオオオオオオ…
しーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スーパーウトゥルサヌ「俺!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
総勢1名!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
参陣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「少ッ」
ずーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒーロ「……スーパーウトゥルサヌ君……君ひとりです?」

スーパーウトゥルサヌ「あ…あれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
俺の部下達はどこ行ったサ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
全員一緒に町に突撃したはずサーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞぞーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…なにかあったかな」


696 : 名無しさん@避難中 :2017/08/09(水) 01:23:15 dGee8FaYO
――― 時は遡り…


第3大連隊兵1「こっちだ!!!! スーパーウトゥルサヌ隊長に続けっ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ザザザザザザザ…



バッ!!!!!!!!
町人1「ま…待ってくれ!!!!!!!!」

兵1「!!!!? な…なんだ!?
砂糖町の住人か…?」

町人1「こ…この大軍隊はなんだよ?!!!
この町で何が始まるんだ!!!!!!?」

兵1「……悪のテロリスト…ネアメの掃討作戦です
この町が戦場になることは避けられません
どうか町から避難を」

町人1「そ…そんな急に言われても……こっちはなんの準備もしていない!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぞろぞろ…

町人2「そ…そうだそうだ!!!! 家には荷物や財産がある!!!!!!!!
避難するならそれを取りに行ってから避難させてくれよ!!!!!!!!」

兵1「…そ…それは構いませんがテロリストのネアメに狙われる可能性も…」

町人3「だったら…あんた達が守ってくれよ!!!!!!!!
俺達と一緒に居住区について来て見張っててくれ!!!!!
俺達が荷物をまとめるまでさ!!!!!!!!」

兵1「え…えぇ…?!
し…しかし俺達はこれから居住区の方じゃなくて向こうの方に行かないと…」

町人4「なんだよ!!!!!!!! 魔反会は魔法使いから俺達を守ってくれる存在じゃないのか!!!!!!!!!!!?」

町人5「宣伝の女優さんが言ってた事は嘘なのか?!!
俺達の生活を無視して戦争を優先するってのか!!!!!!!!!!!!!!!!」

わーわーわー!!!!!!!!!!!!!!!!


兵1「む…むむ……………」

ひそ…
兵2「おい………メロンピルト様が魔反会の印象を植え付けたのにそれを俺達が覆すのはまずい…
ここは町の住人達の要望を聞き入れよう…」

兵1「…く……そ…そうだな
住人達の避難が終わったらすぐに隊長の後を追おう…………」


兵2「…承知しました
あなた方の避難準備が完了するまで我々が護衛致します
はやく居住区へ…」

町人1「やったぜ!!!!!! こっちだこっちだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいのわいの



ザ…

巨漢住人「…………足止め上々…
……………俺達が協力出来るのはここまでだ…
頑張れよ…」

ゴウゥ…!!!!!!!!


697 : 名無しさん@避難中 :2017/08/10(木) 01:13:12 3ig0BpQwO
スーパーウトゥルサヌ「ぬぅ〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!
なにやってるんサ!!!!!? 俺の部下達はっ!!!!!!!!!!!!!!!!?」
キョロキョロ!!!!!!!!

ヒーロ「道に迷ってるのかな
スーパーウトゥルサヌ君…お困りなら私の兵を外から呼んで力添えするが」

スーパーウトゥルサヌ「いっ…いや…必要ないサ!!!!!
そのうち来るサ…! それまで俺一人が………いや!!!! 俺一人で十分ササァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥ!!!!!!!!

ビリ…ビリ…


ヤンデル「…!」

サナバー「…確かに…これは強そうじゃの…」


エンカ「…むぅ…」
ジ…

エンカ(この変なアザラシみたいな奴も強い…!
だがあの……第1大連隊の隊長……あの男は更に強い!!!!!!!!!!!!!!!!
…出番をアザラシ男に譲るとは言っていたが……こちらが逃げる構えをすれば間違いなく動く!!!!!!!!!!!!!!!!
…どちらもフリーには出来ない!!!! 拙者はどう動く…!?)

スケピヨ「…! …待て…!!!!!!!!!!」
ズンッ!!!!!!!!

エンカ「スケさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スケピヨ「第3大連隊隊長……スーパーウトゥルサヌっつったか…!
てめぇ…俺を覚えているか!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スーパーウトゥルサヌ「んん? ………お前は!!!
ワカメ町で捕まっていた野郎か!!!!!!!!
またノコノコと捕まりに来たサ!!!!!!!!!!!!?」

スケピヨ「捕まりに来たんじゃねぇ……返しに来たんだ!!!!!!!!
…あの時の屈辱……仲間達が負った傷……そのツケを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「スケさんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「止めるな!!!!!!!! こいつは俺がやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!


スーパーウトゥルサヌ「…イイ度胸サ…!」
チャキィ…


スケピヨ「おおおおおおおおおっフルスイング!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ「ムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガゴォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「!!」

《スーパーウトゥルサヌはスケピヨのバズーカフルスイングを剣で受け止めた!》

スーパーウトゥルサヌ「…これで終わりサ?」

スケピヨ「まだ…だァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズガゴォーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《スケピヨはスーパーウトゥルサヌが受け止めていたバズーカの上から…もう1つのバズーカのフルスイングをぶつけた!
二重の衝撃でスーパーウトゥルサヌを押し込む…が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ぐぐぐ…
スーパーウトゥルサヌ「…圧が足りねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《スーパーウトゥルサヌはその衝撃にも微動だにしなかった!!!!
強靭な尻尾で地面を押さえつっかい棒のように体を固定していたのだ!》

スケピヨ「く…くそ…!!」

スーパーウトゥルサヌ「……お前らの傷なんぞより…仲間を失った俺の傷…そして怒りの方が…強いサァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズパァァァァァァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「ぐぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシューッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


698 : 名無しさん@避難中 :2017/08/11(金) 01:25:46 N/M4rtxEO
エンカ「スケさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!

スケピヨ「ぐぐぐっ!!!!!!!!……」

エンカ「…!! 大丈夫…! 傷は浅い…!!!!」

スケピヨ「…ち…くしょ…! 結局俺は何も出来ねーのか…!!!!!!
何も…守れない……一矢も報いれない……!!!!!」
ギリッ…ギリッ…


スーパーウトゥルサヌ「まず一人!!!!!!!!!!!!!!!!
他の奴らも切り伏せてやるサ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ドウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スーパーウトゥルサヌ「ン!!!? ハイヤーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザキュッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《スーパーウトゥルサヌは飛んできた銃弾を払い落とした!》


ウソニ「…俺の銃弾を防ぐのか」


スーパーウトゥルサヌ「ササササッ!!!!!!!
狙撃手の姿が見えてりゃ銃撃なんざ怖くねーサ!!!!!!!!!!!!!!!!
ウゥゥーラァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「…来たぞい!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ(……拙者がやるしかないか!!)
チャキン!!!!!!!!


ゴゴォッ!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「…俺はお前らなんざ興味ないサ…
俺が本当にやりてぇのは……あのサラサラヘアーサ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らを吊るし上げて奴をおびき出ァァァァすッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガァァァァギギィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ「んん!!!!!!!!?」

ギギギギ…
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「………スパルティーさんか…
残念だけどお前はスパルティーさんには会えない……
お前は俺が倒す…!」
ザザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「ヤン坊ォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「すごーい!!!!! 剣をグーで止めたよ!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギギギ…
スーパーウトゥルサヌ「……てめぇ…!
…なるほど…ネアメにはあの男以外にも骨のある奴が居るみたいサ!!!!!!!!!!!」
チャキィ!!!!!!!!!!!!!!!!
ブォンブォンブォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…………!!!」
ガガガガガッ…!!!!!!!!

《ヤンデルは大雑把に振るうスーパーウトゥルサヌの剣を捌きッッ…》

ヤンデル「超巨璃銅鑼威武孤輪異!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ「ガポォワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《スーパーウトゥルサヌの腹に重い一撃を放った!!!!!!!!》


699 : 名無しさん@避難中 :2017/08/11(金) 01:58:56 N/M4rtxEO
エンカ「…よし!!!! 効いているぞヤン坊!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「チロリーンちゃんの勇者聖拳…話には聞いていたが…かなり使いこなしているのう!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヤンデル「…しゅ〜〜〜〜…!」

ズッザ…!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「ぐっふ…! て…てめ……なんだその動きは…!」

スゥーー…
ヤンデル「…俺の技だ……お前みたいな悪いやつを蹴散らす勇者の技…!」

スーパーウトゥルサヌ「…俺が悪いやつだと…サァ…!!!!!?
言いやがる…サァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキビキビキ…



ヒーロ「スーパーウトゥルサヌ君…少し落ち着こう
頭に血が昇れば相手の思い通りだよ」


スーパーウトゥルサヌ「…! そ…そうサ…
わ…分かったサ……すまない…ヒーロ第1隊長…!!!」
スゥ…


ヒーロ「…さっきのような大雑把な剣の扱いは通用しないよ…
初心を思いだそう…君の本当の剣を見せてあげるんだ」


スーパーウトゥルサヌ「…! 本当の…俺の剣………俺の…技…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギギッッ……ズズズッ…!!!!!!!!

ヤンデル「!」

スーパーウトゥルサヌ「…ふぅぅーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スチャアアァァァ…!!!!!!!!

《スーパーウトゥルサヌは体勢を立て直し再び剣を構えた…!
それはまるで剣道を思わせる美しく真っすぐな姿勢であった…!》


ヤンデル(…雰囲気が…変わった…)

スーパーウトゥルサヌ「……………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…




ヒーロ「…そうだ…それでいいよ…
それこそスーパーウトゥルサヌ君の本当の戦闘スタイル…」

メロンピルト「…まぁ…スーパーウトゥルサヌ様は少々乱暴そうな印象がありましたが…
あの構えは…とても繊細なものに見えますわ」

ヒーロ「えぇ
スーパーウトゥルサヌ君は元来の気性の荒さから…剣の扱いが雑になる癖があるのです
まぁそれも……彼の人並み外れたパワーと合わされば相当強力な脅威ではあるのですが…
彼の本領は『技』にあります…
彼が放つ『技』は誰よりも繊細で…それでいて大胆…!
そこに彼のパワーが乗れば…その威力は全軍統括班でも随一でしょう…」

メロンピルト「まぁ…ヒーロ様がそこまでおっしゃる…!」

ヒーロ「…彼がワカメ町でスパルティーという傭兵に負けたと聞いた時は驚きました
しかしそれは恐らく怒りで『技』を忘れていたからに違いありません
…ですが今のように…冷静になり『技』の型に入ったスーパーウトゥルサヌ君なら……
その時のような事にはならないでしょう」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スーパーウトゥルサヌ「……俺の技…極意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


700 : 名無しさん@避難中 :2017/08/11(金) 02:26:36 N/M4rtxEO
スーパーウトゥルサヌ「ザォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《スーパーウトゥルサヌは突きを放つ!!!!!!!!

…刹那…思考…!!!!!!!!》


ヤンデル(…速い!!!!!!!!!!!!!!!!)
バッ!!!!!!!!


スーパーウトゥルサヌ(…変速!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ググッ…グワワワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル(ッ!!!! この突きは! ただの突きじゃない…!
突きのモーションながら微妙に剣を前後に振って突きのタイミングを測りづらくしているんだ…!)


ヤンデル(…だけど俺は止める!!!!!!!!
真剣…白刃取りの構え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ「サルルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル(…今だッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

バチィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤンデルはタイミングを捉えた!!!!!!!!
両手を挟み…剣を止め…………否ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ヤンデル「?!!」

スカァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《両の手の間には…剣は無かった!!!!!!》


ヤンデル(!!? 剣は…!?
止めた…はず!!!!? …!
い…いや……これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


スーパーウトゥルサヌ「ヒョオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギラァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《…ヤンデルに真っすぐ向かっていたはずのスーパーウトゥルサヌの剣は…頭上に高く掲げられていた!!!!!!!!
このまま振り下ろされれば…ヤンデルの頭に剣が突き立つだろう!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤンデル(……モーションは完全に突きだったはず…何故…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)




スーパーウトゥルサヌ(俺の必殺の技サ…!
剣の軌道を持ち前の剛力で無理矢理変える…!
そして相手に防御の先手を取らせ…それを不発に終わらせる技サ!!!!!!!

今のは……突きがお前(ヤンデル)の防御可能範囲に入る寸前のところで振り上げた…!
突きだと思っていたお前はまんまと突き攻撃に対応する防御行動を取った
しかしそれは的外れ……無意味な防御で逆に隙が生まれた…!
がら空きの頭上から…無慈悲な一撃を放つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

スーパーウトゥルサヌ「ヌゥゥーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《振り下ろされる剣ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤンデル「…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドクンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



ズシュウウウウウウウウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グチャアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《スーパーウトゥルサヌの剣がヤンデルのドタマに直撃…!!!!!!
砕け…飛び散る―――――――》


701 : 名無しさん@避難中 :2017/08/11(金) 02:28:12 N/M4rtxEO
訂正

×
今のは……突きがお前(ヤンデル)の防御可能範囲に入る寸前のところで振り上げた…!


今のは……突きがお前(ヤンデル)の防御可能範囲に入る寸前のところで剣を振り上げた…!


702 : 名無しさん@避難中 :2017/08/16(水) 20:16:00 HpBUHJB.O
スーパーウトゥルサヌ「殺った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ…!!!!!!!!

ギィィィィィィン…

スーパーウトゥルサヌ(なんだ…この音………まるで…金属を叩いたようなッ……お…!)

ボキィィィィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ(俺の剣―――砕け…!!!!!!!!)


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジジジジジジジジジジジジジジジジジジ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「…ッ」

《ヤンデルの頭が金色に光っていた!!!!!!!!!!!!!!!!》




エンカ「ヤン坊の頭が…光って…!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「まさか今の剣で…頭髪が刈り取られた!!!!!!!!!!!!!!!!?
そして頭皮が露わに!!!!!!!!!!!!!!!!? あれはハゲ頭の光かッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ばぁんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「ち…違う…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!



サナバー「いやあれは…気か!!!!!!!!
頭を気で覆い…防御した!!!!!!!!!!!!!!!!
あまりに凝縮された気が輝きを放っているのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…勇者山にジュリー殿に習った技か…!
あの剣を受け止めるほどのレベル……そして即座に任意の場所に発動させられる程のレベルにまで…昇華していた…!」




スーパーウトゥルサヌ「お…俺の剣を…頭で受け止めるだと…!?
き…気で…防御………そんなことが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「…悪いな…
技を持っているのはお前だけじゃない…!!!!!!!!!」
ズズッ…

《ヤンデルは頭の気を腕に移動させた……金色に輝く拳…
それはかつて戦った電磁超獣…ハウシーと同じような金剛不壊……最強の拳!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤンデル「乱打菩琉兎牙闘輪狗!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ「おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「りゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃアァーーーーーーーーー………ダアァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズパァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スーパーウトゥルサヌ「ぶぶがぶちょぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
げぷしゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!


703 : 名無しさん@避難中 :2017/08/16(水) 21:51:24 HpBUHJB.O
ドギャアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!
スーパーウトゥルサヌ「――――」
ズサーーーッ…

ヒーロ「スーパーウトゥルサヌ君…!…」




スー……
ヤンデル「……ぃよし!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!

エンカ「…っぬぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! よくやったヤン坊!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「あそこまで技を洗練させているとはな さすがだ」

もみーの「かっこうよかったよ〜〜〜〜!」

ヤンデル「////…ゆ…勇者山の後もジュリーさんや……チロリーンさんにも稽古つけてもらってたから…」

サナバー「あそこまで使いこなせているならば立派な才能じゃ」

エンカ「………さて…幹部の一人を崩したが…」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ヒーロ「……強い……
…義理立てもあったとはいえ…スーパーウトゥルサヌ君に行かせたのは彼一人ならある程度倒せると踏んでいたからだ…しかし
さすがにネアメの戦力を甘く見すぎたようだね
申し訳ありませんメロンピルト様
私が判断を誤りました」

メロンピルト「いえ…
スーパーウトゥルサヌ様の事は残念ですが…まだ一人やられただけですわ
次の一手はまだあるでしょう」

ヒーロ「もちろんです」
ピピッ…


ザザザ
ヒーロ「こちらヒーロ
砂糖町外周で待機中の第1大連隊隊員達…
これより予定通り陣形を組み砂糖町内に入り包囲しながら中心部に向かえ
そして既に砂糖町内に居る第3大連隊と合流し…彼等を第1大連隊の指揮下に置くよう通達せよ…
第3大連隊スーパーウトゥルサヌ隊長はネアメにやられた
指揮をこのヒーロの下に統一する……以上」
ピッ…




おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ウソニ「…遠くの方から威勢のいい声が………
…なだれ込んで来たようだぞ
…どうする…」

サナバー「とりあえずこの場から離れて…再び町の中に紛れるべきじゃ!!!!!!!!!!」

ヤンデル「…スケピヨさん…走れるか…」

スケピヨ「だ…大丈夫だ…」

エンカ「よし……行け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…よし! このまま路地に………ん!!?」




バンッ!!!!!!!!
エンカ「………」
チャキ…




ヤンデル「エ…エンカさん!!!!!? 何故立ち止まって…!」



エンカ「拙者は良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 先に行け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者は…こいつを止める!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ズズズ……… ドンッッ…
ヒーロ「……おや その反応は予想外だね」

エンカ「…お主は止めねばならぬ…
でなければ逃げる拙者達をどこまでも追い掛けて来ていただろう?」

ヒーロ「まぁ………そうだね」
スー……チャキッ




ヤンデル「エンカさんッ…!!!!!!!!」




エンカ「大丈夫でござる…行け!!!!!!!!!!!!!!!!
この男を倒したら…拙者もすぐ追い付く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


オオオオオオオオオオ…

ヒーロ「……………男…………」


704 : 名無しさん@避難中 :2017/08/16(水) 23:06:54 HpBUHJB.O
ヤンデル「………!」

ウソニ「…行こう! エンカさんの覚悟を信じろ」

ヤンデル「…っ…分かった…!」
ギリ…

ザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ヒーロ「……おや…行ってしまった…
…しかし…無駄でしょう 逃げても
この町はじきに魔反会の人間によって埋め尽くされる
逃げ場なんてなくなる」

エンカ「…ふっ…どうかな 優位な状況など…思わぬ一手で脆く崩れ去るもの…
勝ちを確信して余裕こいてたら足元掬われるでござるぞ」


ヒーロ「それは………確かにね
先程のスーパーウトゥルサヌ君の悲劇を教訓にしないとね…
もちろん私自身もそうだ………あの連合騎士団の騎士が相手なんだ 気は抜けない」

エンカ「! ………分かるのか?」

ヒーロ「えぇ
鎧を着てないので最初は分からなかったけれど
あなたの服の至るところに施されたその…『竜』の装飾は間違いなく連合騎士団のものでしょう」

エンカ「……詳しいな………
いや……それを言うなら拙者の方も…お主のその鎧に記された『虎』の紋様はどこかで…見たことがある気がするでござる」

ヒーロ「……ほぉ」

エンカ「………だがイマイチ思い出せん
お主の剣技を見れば………思い出すか…なッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュザッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「!」

エンカ「ディスペラード!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「……危ない……
変わった剣だ」
ギギギギギ…

エンカ(…止めたか!
この男の剣………細い…
…厚さがほぼない拙者の剣とも違う種類の細さ…
なるほど…レイピアか 突くことに特化した剣…!
となると…!!!!)

ヒーロ「フッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュタタタタタタタタタタタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギギギギィィィィインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ッぐぬッっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ(…速い!!!!! やはりスピード型の剣士か!
しかし攻撃は軽いぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ガガァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「!」

エンカ「ゾォォーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…! …なるほど…パワーで押し切ろうと……
…ですがね…! 単純な力で私を超えられるならば…第1大連隊の隊長は私ではなくスーパーウトゥルサヌ君がなっている所ですよ…
私が第1大連隊隊長である故はこのスピードと……」
スゥ…


クインッ… スカァァァァーッ…!!!!!!!!


エンカ(…?! 拙者の剣が滑った…!? いや…受け流された!!!!!?
レイピアで円を描くように!!!!!!! 拙者の剣を巻き込んで!!!!!!!!
そのまま外に…!!!
これは… ただの『技』とは違う…!?
まるで拙者の剣の呼吸を読むように…上手く剣撃の隙間にレイピアを挟み込んだ…!?)


ヒーロ「スピードと…この『目』…!
私の広く敏感な視野は…あらゆる隙を見通し…最適解を導く!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グラァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ぐッッ!!!!!!!!
(剣を流されたせいで重心の崩れた足元を払われ…倒れるッ…!!!!!!!!!!!!!!!!)」


グザァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ぐわぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《倒れる最中…エンカは腹をレイピアで貫かれた!!!!!!!!》


705 : 名無しさん@避難中 :2017/08/17(木) 00:35:58 szCTTJbAO
ズシュッ…
ヒーロ「単純なパワーでは私には勝てないよ」


メロンピルト「さすがヒーロ様ですわ」


ヒーロ「メロンピルト様…私は逃げたネアメを追います
よろしければメロンピルト様の付き人の方々でこの男を捕らえてて貰えますか?」


メロンピルト「もちろん構いませんわ…あら」


ヒーロ「!」

よろぉぉ…
エンカ「はぁ…はぁ…」

ヒーロ「…立ち上がるとは 頑丈だね」

エンカ「……いい攻撃でござったぞ……
…そして…今の攻撃で分かった……お主の正体…!」

ヒーロ「…私の正体…ほう それは」

エンカ「お主…『星塔騎士団』の人間でござるな」

ヒーロ「! ………」

エンカ「『星塔騎士団』……現代も残る騎士団の一つでござる…
歴史的にはまだ新しい騎士団ではあるが……現代では名実共に『連合騎士団』に並ぶほどの力を持っている
その騎士団の騎士達は身体機能を最大限に生かした技術に特化していると聞く…
防御と攻撃のバランスを重視した連合騎士団とは別の強さを持つ団……
お主はそこの人間であろう……間違いないな!!!!!?」

ヒーロ「……まぁ……そうですね」

エンカ「…………残念だな…
連合騎士団と双璧を成す誇り高い騎士団の人間が…魔反会のような場所に居るとはな…」

ヒーロ「私から見ればネアメに居るあなたも同じようなものですよ」

エンカ「…全く違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメは不当に虐げられた人々の受け皿だ!!!!!! そういった人々を守るのが騎士の本来の姿であろう!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会はただの虐殺集団だ!!!!! そこに所属して……それほどの地位にまでなって!!!!!!!!
それを知らぬとは言わせぬでござる……恥を知れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが星塔騎士団の方針か!!!!!!!!?」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「随分な言い方ですね
…しかし一応弁明しておきますが私がネアメに居ることに関しては星塔騎士団は関与していないですよ
あくまで私個人の意思です
…私が見識を深めるために…この魔反会に居るんです」

エンカ「…見識…だと?」

ヒーロ「私は立派な騎士……そして時代に置いていかれないような新時代の騎士になりたいのです
そのためには勉強が必要でしょう…
しかし古い教えしか伝えてくれない騎士団では身につく知識にも限界があります
だからこれまであらゆる剣士団や傭兵団を渡り歩き身を置いてきました
そこで色々な技…そして思想を吸収して来ました
そして今は魔反会に流れ着いたのです」

エンカ「バカな…
新しい騎士だかなんだか知らぬが……そのために魔反会などに所属して…
その思想を…どす黒い思想を吸収して…なんの糧になる…!
本末転倒だな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「……そうかもしれませんね…
しかしなんとでも言うがいいでしょう
私はね…それを差し引いてもこの魔反会に身を置くべきである理由がある
私が近くで見て……吸収すべき騎士の姿がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「!!?」


706 : 名無しさん@避難中 :2017/08/17(木) 01:03:49 szCTTJbAO
エンカ「……魔反会に……そんな人間が居るのか?」


メロンピルト「あら…それはきっと全軍統括班のアラプマ様ですわ
ヒーロ様はアラプマ様を熱烈にお慕い申してらっしゃいますからね」


ヒーロ「…ふふ……まぁ」

エンカ(…アラプマ……ギルの元上司……
ギルもその男については今でも尊敬していたな…
…どれほどの男でござるのか…!)

ヒーロ「アラプマ様のすべてを吸収出来れば…きっと私は本当の…新時代の騎士になれる
そうなったら星塔騎士団に戻りますよ…そして騎士団を…変える…!」
ゴゴォ…!

エンカ「……簡単に言うでござるな
魔反会から帰ってきたお主を星塔騎士団が受け入れるのか?」


メロンピルト「くす…受け入れますよ
いや…受け入れざるを得ないでしょう
星塔騎士団はむしろヒーロ様のお帰りを待っているのですから」


エンカ「…何?」


メロンピルト「星塔騎士団の騎士団長は長らく病に伏していらっしゃるのですよ…
その病はかなり重いもので…もはや団長として騎士団の上に立てる体ではなく……
それゆえ星塔騎士団は跡継ぎを求めているのですよ
それも“正式な跡継ぎ”………
…知っていますか? 星塔騎士団は“世襲制”なのですわ」


エンカ「…世襲!!? ………まさか」


メロンピルト「そう……
星塔騎士団の騎士達に求められているヒーロ様はつまり…
現星塔騎士団の嫡子……次世代の星塔騎士団の団長となるべきお方なのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「やぁ」


エンカ「……嫡子…跡継ぎ……!!!!!
お主……あの星塔騎士団の……団長の…息子でござるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
じゃんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「…………」
しーん…


メロンピルト「…………」
すぃ〜〜〜〜ん…


エンカ「…あ…あれ?」


メロンピルト「あらあら…一つ大きな勘違いをなさってるようですね……」

ヒーロ「…うーん 色々紛らわしいかな…」


エンカ「?! …!!?」


メロンピルト「あのですね…
ヒーロ様は星塔騎士団の嫡子………
しかし“ご子息”ではありません
“ご息女”ですわ
ヒーロ様は…女の子ですから」


ヒーロ「Dカップあります」
ポッ…///




エンカ「














《↑顎が外れた》



ぼ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


707 : 名無しさん@避難中 :2017/08/17(木) 01:53:08 szCTTJbAO
ドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ヒーロ「女です」
すーん

エンカ「その顔立ちでぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
その髪型でぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブボボボ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「まぁ…ひどいですわ
確かに目も眉もキリリとした中性的な顔立ちではではありますが…男性だと断言出来る程でもないでしょう?
それに女性がショートカットじゃいけないのでしょうか ねー?」

ヒーロ「普段は髪降ろしてますけどね」


エンカ「いや……しかし………星塔騎士団の………!」


ヒーロ「…おや…これはまた古い考えだ」



シュオッ…
ヒーロ「女性は騎士にはなれない…とお考えでしょうか?」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…ぬぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ…


ズギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…おや…」


ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「超便利盾(チョベリグゥ)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガキィーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「…なんという巨大な盾!
…そういえば聞いた事がある…
連合騎士団には身の丈ほどの盾を使いこなす剛騎士が居ると……
それが貴方ならば…会えて光栄…剣を交える事が出来て光栄……」
グググググ…


ガキィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《エンカは超便利盾を自身の前に立ててその身を隠した!!!!!!!
そして小さな覗き穴からヒーロの様子を伺う!!!!!!!!
完全防御の構え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ヒーロ「…ふふ 隙がない……しかし
一カ所…無防備な部分がある!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビリッ…バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《ヒーロは服の一部を破りその切れ端をエンカの盾に飛ばした…すると!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


バシィッ…ビタァーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ(…しまった!!! 覗き穴を塞がれた!!!
視界が……………くっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ブンブンブンブンッ!!!!!!!!

パサァ…
《エンカは盾に張り付いた切れ端を振り払った……開けた視界…そこには!!!!!!!!!!!!!!!!》


ガラッ…


エンカ「…居ない!!!!! 見失っ……」





ヒーロ「こちらですよ」
シュゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「う…上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ…


ヒーロ「遅い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドヅゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《頭上からの強襲!!!!!!!!
ヒーロの剣はエンカの肩から腋に…貫く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


708 : 名無しさん@避難中 :2017/08/17(木) 02:19:07 szCTTJbAO
ズブッ…

ヒーロ「…攻撃…防御…どちらも戦いにおいて大事な要素……ですが
しかし時代は変わる……戦いも変わる…
攻撃にも防御にも変化が必要なんです……スポーツ格闘技にそれらが増えたように…
…いつもいつまでも…ただ斬るただ守る…そんな真っ向勝負に付き合ってくれる人間なんていないんです
私は現代の騎士達のそういう決闘への認識を変えたい……変える!!!!!!!!
…星塔騎士団は変わる!!!!!!!!
…我々より古きを重視するあなた達連合騎士団では…新時代の騎士には敵わないでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバズバズバズバズバァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「――――…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヒーロはエンカを何度もメッタ斬りにした…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


エンカ「……――――――」


ヒーロ「…」
スゥー… チャキッ!!!!!!!!

エンカ「――――――ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャシャシャシャーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドッ…サァァァァ…



キンッ…
ヒーロ「………まず一人…」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【エンカ……敗北――――!!!!!!!!】


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


709 : 名無しさん@避難中 :2017/08/17(木) 03:06:40 szCTTJbAO
――――

ゴゴゴゴゴゴ…


ザザザザザ…

サナバー「…こっちじゃ!」
バッ…

ヤンデル「…はぁ…!」

サナバー「…来るぞい!!!!!! 息を殺せ!!!!!!!!」

みんな『―――っ』
ぐ…



バタバタバタバタバタ…
第3隊兵1「ち…ちくしょう!!!!!! 第1大連隊からの連絡聞いたか! スーパーウトゥルサヌ隊長がやられちまった!!!!!!!!」

第3隊兵2「く…くそ!!!!!! 俺達が駆け付けられなかったばかりに…
許さねぇネアメ!!!!!!!! 探し出してブッ潰してやる!!!!!!!!」

第3隊兵3「あぁその通りだ!
だがその前に一旦退いて第1大連隊と合流だ!
そこからローラー作戦で奴らの居場所を虱潰してやるぞ!」

バタバタバタバタバタ…



ウソニ「…行ったか
しかしまずい事になったな」

サナバー「うむ…
連携を取られて探されたら隠れる場所などないな…」

もみーの「……ど……どうしよう」

サナバー「………これからはかくれんぼではなく鬼ごっこ…というわけじゃ
…一旦町の全体を把握したい…どこか高い場所に行きたい」

ヤンデル「それなら……あそこにあるビルが一番高い…」

ウソニ「町の中心部だな
危険じゃないのか」

サナバー「…危険……にはなるだろうが
魔反会の兵達は町の端からローラーで中心に進軍してくる…
ならば現時点ではまだ手薄の場所じゃろう
あそこへ向かうなら今しかないわい」

ウソニ「なるほど…
ならば行くしかないな」

サナバー「うむ 町の様子が分かればわしが逃走経路を立てられる
…ただ……距離があるな スケピヨ殿は大丈夫か」

ヤンデル「そうだ………さっきの傷もあるし…その前も…
スケピヨさんは一番体力を消費してる…」

スケピヨ「だ…大丈夫だ……さっきの傷には治癒札を当ててる………
根性は見せるさ カクさんだって強い覚悟をもって俺達を逃がしてくれたんだ…
ここで動けなくなっちまったらカクにも合わす顔がねぇ 格好が悪ぃ…!!!!
もう…情けねぇ事で足は引っ張らねぇ
だから俺の事は気にしないでくれ」

サナバー「……分かった
だがゆっくり行くぞい
魔反会の兵はいなくともメロンピルトの取り巻きがまだうろついてるかも知れぬからな…」


ゴゴゴゴゴゴ……


710 : 名無しさん@避難中 :2017/08/21(月) 01:17:06 iL5ftIPUO
―――

ゴゴォォォ………



ヒュゴゴゴゴォ…


コソ… ザザッ…
サナバー「…………よし」

ウソニ「…拍子抜けだったな なんともなくここまで来れた」

スケピヨ「神出鬼没だった取り巻きも今回は遭遇しなかったな…」

サナバー「魔反会の兵が町に集まりだしたから町に放っていた取り巻き達を自分の下に戻したのかもしれぬのう
わしらにとっては都合が良い… さてこのビルの屋上に向かうかのう」


―――

カンカンカンカン…
《サナバー達はビルの階段を昇っていく…》


サナバー「見つからぬよう壁側に張り付いて身を屈めて登るぞい
こんな高いビルの屋上に着けばこの町の全貌……魔反会の動きが分かる
そこでわしが作戦を考える」

ヤンデル「………
……エンカさんは…どうなったんだろう…
確かこっちの方向の広場に…」
チラ…


ヤンデル「…………え…!!!!!!」

スケピヨ「…どうした!?」

ヤンデル「…! 嘘だろ…!!!!!
エ…! エンカさん…倒れてる…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…なに…!」
バッ…

サナバー「…あまり身を乗り出すな!!!! …しかし…本当か!!!!!!?」

ヤンデル「…は…はい…!
遠いから見づらいけど……あれは間違いなく…エンカさん…!!!!!!!」
ゴゴゴゴ…

ウソニ「……もみーの!」

もみーの「はいっ! ズーム目!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グウィ〜〜〜〜〜〜〜ン… ピピピピピッ…
《すごい勢いで目が飛び出すもみーの!》

スケピヨ「きもッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!


キュイィィィィ…


もみーの「……本当だよ…!
エンカさん…倒れてて…あの魔反会の隊長の人が見下ろしてる…!
…血もすごいよ…! エンカさん…ぴくりともしない…!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「…う…嘘だろ…! おい…カクさんよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…落ち着け!!! 一度階段の外側から離れろ…!
壁の方に戻れ!!!! 見つかる!!!!!!!!」

ヤンデル「……あ…あの強いエンカさんが…嘘だ!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…………逃走での疲労があったか…それともそれほどの敵の実力か…
…どちらにしてもこれは………」

ヤンデル「…やっぱりエンカさん一人置いていくのは間違いだったんだ…!
…助けに行く…!」
ぐ…

ガシッ!!!!!!!!
サナバー「バカモノ!!!!! そんなことをして何になる!!!!!!!!
あの場所に残ることを決めたのはエンカ殿の意思じゃ…
身を呈して仲間を逃がすために敵の前に立ちはだかった…彼の覚悟じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
それを無駄にすることは…騎士であるエンカ殿への侮辱じゃぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……!」

サナバー「今はならん!!!!! …が!!
チャンスを見て必ず助けだそう!!!! エンカ殿は生きている…
お主もそう信じているじゃろう!!!!!!!?」

ヤンデル「…も…もちろん…!!!!!」

サナバー「連合騎士団の騎士の強さ…タフさはわしだって知っておる………きっと大丈夫じゃ…!
…きっとな…」


ゴォオオオオオオオオオオ…


711 : 名無しさん@避難中 :2017/08/21(月) 02:09:28 iL5ftIPUO
そして……


カン…

サナバー「……ふぅ…やっと屋上じゃな…
高いのう…町の全貌どころか町の外の景色まで……
……………!!!!!!!」
ゾッ…

ウソニ「……どうしましたか
……!」

ヤンデル「ッ!!!!」

スケピヨ「! お…おいアレは……」

ズゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

《サナバー達はビルの上から町の外を一望して愕然とした………》




ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズルォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《町の外…南側の平野に…その場所を埋め尽くす程の数の魔反会兵達が待機していた…! 》




ヤンデル「…魔反会!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! もうこんなにッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「………なんじゃこの数は……
さすがにここまでとは……」
ゴクリ…

ウソニ「…どこの班だ
魔反会はこの町を取り囲むという話だが…あそこだけ随分と桁が違うな…」

スケピヨ「…あの数の多さ………地方班の奴らかもな…
確か地方班の兵は魔反会の中でも特に多いっつぅ話だ…
しかし兵の練度は全軍統括班とは比べものにならないほどの低レベルと聞く…
数は多いが一人一人は弱い兵隊達だろうが……」

ヤンデル「い…いや弱いにしたって……数が多すぎる………;
あんな数の兵隊が町に攻めて来たら逃げ場どころか身の置場すら無くなりそうだ…」

もみーの「でも……町の前でもたついてて…町の中に入って来る気配がないね…
何してるんだろう…」

サナバー「…ふむ………
もしかしたらまだ全ての兵隊が集まってないのかもしれぬ
町に攻め入る際は陣形を整える必要があるじゃろう…
地方班の全員があの場に揃うまでその場で待機しているつもりなのかもしれぬな」

スケピヨ「……既にあれだけの数だってのにまだ増えるのか……
まぁ少しでも時間が稼げるから……いいのか…」

ウソニ「…しかし…もう既に魔反会の戦力は揃いつつあるが…ネアメの援軍はいつ到着するのか…
そして…やってくるならどの方向からだ?
あの地方班の大軍にカチ合ったらかなり面倒そうだぞ」

ヤンデル「た…確かに…
…………サナバーさんのテレパシー魔法がまだ使えるなら…
今のうちに教えてあげておいた方がいいんじゃ…?
『砂糖町の南側の平野は危険だ』…………って…」

サナバー「………………………………………数の多さはまさに脅威……
………だが上手く誘導せねば混乱を生み出す諸刃………
………………………」
ぶつぶつぶつ…

ヤンデル「………サナバーさん…?」

サナバー「………うむ…
確かにテレパスしておいた方が良さそうじゃ…
……………伝えよう………『敵の位置』を……
そして……『狙うべき場所』を…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!?』

ざわ…


712 : 名無しさん@避難中 :2017/08/22(火) 02:11:07 .74ixKPAO
――― 砂糖町南側… 地方班が集結しつつある平野


ズオオオオオオオオオオオオ…

シューゴレク「大体どれくらい集まった?」

地方班兵「はっ! 現在この場所に到着した地方班の兵は…大体6割といったところでしょう」

シューゴレク「しばらく掛かるな
…まったく 魔反会イチの兵力がウリの地方班だが
行軍となると機動力が弱いな!」

地方班兵「元々格地方の監視と各地方の警備が役割ですからね…
戦争紛いの訓練はしていません」

シューゴレク「そうだな…
だからこそこの作戦では俺達は後方支援が主だ!
全地方班の兵が揃ったら隊列を整理して町の各出入口を固める部隊と町に入り全軍統括班達をサポートする部隊を編成する
現在町の中では第1と第3の大連隊が作戦に当たっているようだな」

地方班兵「はい」

シューゴレク「それにしても…思ったより包囲が完成していないな…
到着してるのは第1と第3の大連隊……それと俺達だけか?
距離的には傭兵部隊は近い方だろ 普通ならそろそろ到着してるはず…」

地方班兵「傭兵部隊は………どうやら待機場所からあまり動きがないと連絡がありました
なんか…傭兵同士の揉め事で決闘しているとか…」

シューゴレク「なんだと?!
…はぁ! 所詮根無し草達の集まりか
まぁ元々期待はしていない!
…他の班は?」

地方班兵「魔獣班は連絡が取れない状況……彼等も本来ならそろそろ到着しているはずですが…
全軍統括班本隊…アラプマ様の隊はものすごいスピードで町に近づきつつありますが
待機場所の距離が一番遠かったため 到着にはまだ時間が掛かります
特務班と退魔班は装備の関係でどちらも到着にしばらく掛かる模様…」

シューゴレク「そうか……
…………聖魔隊は?」

地方班兵「……ブルーマオラ聖魔隊長率いる聖魔隊A部隊は連絡が途絶えてます
“メロンピルト様の予測”が当たってるとすれば…“そういう事”かもしれません…」

シューゴレク「………」

地方班兵「キンリミテシミテ聖魔副隊長率いる聖魔隊B部隊はもうすぐそこまで来ているようです
あと数分で到着するとの事」

シューゴレク「…そうか! それはよかったな!
キンリミテシミテが来れば町での掃討作戦も捗るだろうよ!
安心して俺達はもうしばらくここで待機出来るな!」

地方班兵「そうですね!」

わーっはははは…




――― 砂糖町から少し離れた場所…


聖魔隊兵「もうすぐで砂糖町が見えます!
全軍統括班の第1第3の大連隊……そして地方班の半数も既に到着済みのようです!!!!!!!!」

キンリミテシミテ「行くわよ行くわよー!!!!!!!!
私達で手柄あげるぞゴルァ!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖魔隊兵達『おおぉーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


キンリミテシミテ(…ジューゴ!!!!!!!!!!!
もう少しで………ジューゴに………!!!!!!!!)
DOKI DOKI…!


バッ…
聖魔隊兵「ふ…副隊長!!!!!!!! た…大変です!!!!!!!!!!!!!!!!」


キンリミテシミテ「…ん!!?」


713 : 名無しさん@避難中 :2017/08/22(火) 23:31:17 .74ixKPAO
キンリミテシミテ「なによ! どうしたの?」

聖魔隊兵「せ…聖魔隊A部隊から緊急テレパスが入りました…
どうやら聖魔隊A部隊は……ネアメによって撃破されたようですッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

キンリミテシミテ「…なんですって…!!?
どういうことだオラ!!!!!!!!
あいつらもう砂糖町に着いてたわけ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

聖魔隊兵「い…いや…
どうやらやられたのは道中で……化け物に騎乗したウラ・ギルと魔法使いの少女と鉢合わせになりし…
すれ違いざまに吹き飛ばされたそうです…」

キンリミテシミテ「…ウラ・ギルが…?
なんであの男が…そんな場所に…」

聖魔隊兵「A部隊の居た地点は砂糖町からメッコウ村に続く道になります!!!!!!!!
ウラ・ギル達はメッコウ村に向かっていたものと考えられます!!!!!!!!」

キンリミテシミテ「………メッコウ村…
なるほど ウラ・ギル達はメッコウ村を助けるために向かったわけね
それでA部隊とぶつかった……
…偶然とは思えないわね………メロンピルトさん…分かってて聖魔隊をその場所に置いたわね
…チッ…当て馬扱いね
それで?」

聖魔隊兵「ネアメによる攻撃でA部隊は作戦続行不能のダメージを受けました
攻撃の直撃を受けたブルーマオラ隊長は特にダメージがひどく…
このまま放っておけば命にかかわるかもしれません…
それで…キンリミテシミテ副隊長に救難の要請をと…」

キンリミテシミテ「なんで私なのよ!!!!!!!!
治療なら砂糖町まで行けば魔反会の衛生兵が居るでしょ!!!!!!」

聖魔隊兵「そ…それが!!!!!!
ネアメの攻撃の際にブルーマオラ隊長の持つ『識別信号発信機』の親機が壊れたようで…」



【識別信号発信機】
魔反会に所属する聖魔隊……その隊長と副隊長であるブルーマオラとキンリミテシミテのみが持つ『仲間の証』である
魔反会内での共同作戦の際 この発信機があれば魔反会から味方だと判断され攻撃されることはない
しかしこの信号がない場合 たとえ顔見知りであっても問答無用で攻撃されてしまう



聖魔隊兵「ブルーマオラ様の持つ親機が壊れた事でA部隊全員の発信機の識別信号の発信も死んでしまいました
このまま砂糖町に近付いたら…A部隊は魔反会から攻撃を受けてしまいます…
そこでこのB部隊をA部隊を合流させ A部隊の信号発信機をキンリミテシミテ副隊長の親機と接続させてから砂糖町に向かうようにしようと…」

キンリミテシミテ「…なによそれ!!!!!!!!!!!!!!!!
なんで砂糖町の目の前まで来たのに勝手にやられたバカ連中の尻拭いしなきゃならないのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝手に死ねゴルァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖魔隊兵「い…いや…み…見殺しには出来ませんよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キンリミテシミテ「……ちっっ…
…うぐうううううう…!!!!!!!!!!!!!!!! もう少しで…もう少しで…!!!!!!!!!!!!!!!!
……はぁッ!!!!!!!!!!!!!!!!
分かったわよ!!!!!!!! じゃあはやく行くわよ糞共!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でもこのままだと私達の持ち場であるこの場所に穴が開くわ!!!!
地域班に連絡してこの場所をカバーしてもらうよう伝えておけボゲ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャカーッ!!!!!!!!

聖魔隊兵「は……はいっ!!!!!!!!」

キンリミテシミテ「……ちくしょうっ!!」
ギリギリギリ…!


714 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 00:19:23 ORtF8TPAO
―――

スケピヨ「…おん?
待機していた地方班の一部が…群れから離れて違う場所へ行くようだぜ」

ヤンデル「本当だ……なんだろう…」

ウソニ「外の事は今はいいだろう
それより俺達の逃走経路だ
サナバー殿 ここから眺めた様子はどうです」

サナバー「うむ…
敵は部隊を時計と同じ間隔で12に分けておる
そこからそれぞれが町の中心に向かって進んでおる
細かい路地がある場所は更に部隊を分けて探しておる
本当に虱潰しじゃな…これではわしらがこの包囲から抜け出す道はないのう」

スケピヨ「ないのかよ!!!!!!!!!!
そいじゃあ俺達はこの場所で追い詰められるしかないのか!!!!!!!!」

サナバー「そうは言っておらん
あくまで“見つからずに突破することは出来ない”…というだけじゃ
方法はちゃんと考えておる…
いいか……多対少で少が勝つにはいかに相手を撹乱にこちらの有利に誘導出来るかじゃ
こちらは今この場所から町の造りを確認することで地の利を得ている
アドバンテージは十分ある」

ウソニ「なるほど…狙いは大体分かりました
それなら…どの場所を攻めて行くのです」

サナバー「わしの考えは……そうじゃな
ここから10時と11時の方向じゃな
あそこの区画はこの町で特に道が細かい…
道は見えた……行くか」

ヤンデル「は…はい…!」

ウソニ「…出発する前に…
サナバーさん 逃走するなら
この場所に“目”を残しておいた方がいいだろう
そうすれば魔反会の動きが明確に手に取るように分かる」

サナバー「…つまりこの場所に誰かを残して敵の動きを監視してもらうと?
それは確かに有利にはなるが……置いたとしても通信手段がないし……それに誰を…」

もみーの「あ! それなら私がここに残れば大丈夫ですよ!
私がここから魔反会の動きを見ながら逐一皆さんに送ります!
この……」
ぐぐぐ……

ギュポッ!!!!!!!!
もみーのの口『口を通して!!!!!!』
ぱくぱくぱくぱく

どぉ〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブボボーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「この場所にはもみーのをおきましょう
もみーのなら目で見たものをその口を通して伝えてくれます」
バンッ!!!!!!!!

スケピヨ「ウ…ウソニよお前!!!!!!!!!!!!!!!!
お前自分の妹をなんでもありにつかいすぎだろ!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

もみーのの口「ふふっ 大丈夫ですよー
年頃の女の子ならこんなもんかなって割り切ってますから!」

スケピヨ「年頃で口外せる女の子なんていないからね!!!!?」
で〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「う…うむ まぁせっかくの申し出じゃ
ありがたくお願いさせてもらおう…」


715 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 01:35:57 ORtF8TPAO
そさて…


ウソニ「……じゃあもみーの 頼んだぞ
今…お前の中にはビラコ先生が居るんだ
絶対に傷付けるな そしてお前自身もだ…
無理のない範囲で敵の動きを探り…見つからないように潜んでいろ」

もみーの「」
コクコク

もみーのの口「分かってるよお兄ちゃん!!!!!
私は大丈夫だから心配しないで!!
いざとなったらジェット飛行で離脱するから!」

スケピヨ「飛べるのかよ…」
ずずーん…

サナバー「……ならば…いいか!? 行くぞい!!!!!!!!」

ヤンデル「…はいっ!!!!!!!!」

ゴゴォッ!!!!!!!!



――― ビル降り中

カンカンカン…
サナバー「……敵が刻一刻と近付いてきているな…
さて……ここで! わざと目立ってバレる!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒャッホロロォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
うぃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《突然奇声を上げながらコサックダンスを始める》

ヤンデル「ちょっ…」
ズーン!!!!!!!!



ざわッ… ドォオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーのの口「9時〜11時の部隊がこっちのビルに気付きました!
速度をあげて向かってきます!!!!!!!!」

サナバー「いいぞ! わしらはまず10時の部隊の方に突っ込む!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「お…おい本当に大丈夫か!!!?」

ウソニ「今はサナバー殿の言う通りにしよう」

サナバー「走るぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 10時の方向…路地

魔反会兵1「ネアメだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッ!!!!!!!!
サナバー「おぉ 見つかったのう」


魔反会兵2「追え!!!! 追い込め!!!!!!!!」


サナバー「逃げるぞい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
だだ!!!!!!!!!!!!!!!!

《わざと魔反会兵にはちあったサナバー達は狭い路地を通って逃げ出した!
魔反会兵達も後を追う!!!!!!!!》


ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「もみーのちゃん! 11時の魔反会の部隊は!?」

もみーのの口「はい! 皆さんがいる路地とは別の離れた路地を通ってます!
動きを見ると皆さんの位置は分かってないみたいです!


サナバー「そうか!
ならば教えてやるか!
ドボム バクサボンブ メコレ!!!!!!!!」
ボボゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バシューーッ!!!!!!!! ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《魔法の花火を打ち上げるサナバー!》


スケピヨ「お…おい!!!! 自ら場所を教えてやるのかよ!!!!!!!!?」

サナバー「いいんじゃ!!!!!!!!」

もみーのの口「11時の部隊…今の魔法に気付きました!
…あ! 9時の部隊も気づいたみたいです!
どちらもそっちに向かってます!!!!!!!!」

サナバー「…余計なものもついてきたのう!
まぁ良い! もみーのちゃん! 引き続きナビゲートを頼む!」

もみーのの口「はい!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


716 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 01:54:10 ORtF8TPAO
魔反会兵1「待て〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ザザザザザザザザザ…
スケピヨ「は…はぁはぁ……お…おいっ!
こうやって10時の魔反会兵達に追われてるのでもやっとだってのに…
もう2つの部隊にまで追われちまうような真似して大丈夫なのか!!!!?」

サナバー「大丈夫じゃ! 敵はそのうち自滅する…!」

ヤンデル「…!?」

もみーのの口「11時と9時の部隊も接近中!!!!!
もうすぐそこです!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「うむ!!!!
次の角を曲がったら一旦立ち止まるぞ!!!!
そうなると10時の部隊……それから9時と11時の部隊にぶつかりわしらは挟み撃ちを喰らう!!!!」

スケピヨ「喰らっちゃまずいだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

サナバー「大丈夫じゃ…!!! さぁ…曲がり角じゃぞ!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーのの口「接近中! 接近中! あと数秒で3つの部隊がぶつかります!」

ザザ…
サナバー「…よし…! ここで待つ……その前に!
ヤンデル君! そこの建物の壁の……下の部分を壊して穴を開けられるか!?
人がギリギリ通り抜けられるほどの穴じゃ!」

ヤンデル「! は…はい!!!」
バッ… ドゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

パラパラ…


サナバー「…いいぞ…!
さぁそろそろ…来るな…!
いいか皆…3つの部隊がわしらを見つけたら挟み込んでわしらに向かって突撃してくるじゃろう
3つの部隊がぶつかる直前に……地面に伏せるんじゃ!!!!
そして…」

スケピヨ「! …まさか…」

もみーのの口「来ます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドォウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵1「待てコラァァァーッ!!!!!!!! 観念したかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ババンッ!!!!!!!!
魔反会兵A「居たぞ!!!!!!!! 俺達も加勢する!!!!!!!!!!!!!!!!」


ザザゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵△「全員で逃げ場なく押し潰してしまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《3つの部隊……路地から溢れんばかりの多くの魔反会兵達が雪崩のごとく……サナバー達に向かっていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして…》


魔反会兵達『ウ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ゴゴォーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「…今じゃ…伏せッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッゴゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


717 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 02:06:10 ORtF8TPAO
《ぶつかる魔反会兵達!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワチャクチャワチャクチャワチャクチャワチャクチャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵1「よっしゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
捕まえたぜぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵A「取り押さえろ!!!!!!!! 取り押さえろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵△「ひゃっはぁー!!!!!!!! 俺達の手柄だぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵□「おらっ!!!!!!!! おらっ!!!!!!!! 観念しろや!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガッ!!!!!!!! ドガッ!!!!!!!!

魔反会兵2「いてッ!!! いてッ!!!!
やめろテメッ…俺は仲間だ!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵B「待て!!!!!! あいつらどこだ!!!!!!!!!?」

魔反会兵▽「本当に押し潰しちまったか?!
足元確認しろ足元!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵3「いねーぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵1「は!!!!!!!? 見失った!!!!!!!!!!!!!!!!?」

魔反会兵A「お…おい一旦下がれ!!!! スペースを開けろ!!!!!!!!」

魔反会兵△「下がれといっても…!
この狭い路地でこんだけの数の兵が交ざり合ってちゃ……身動きが…
う…うわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ヨロヨロヨロォ〜〜〜〜〜〜……ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵達『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

魔反会兵4「しょ…将棋倒しだァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵☆「せ…狭い場所に集まりすぎなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!
出しゃばんなお前ら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵5「ふ…ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!
最初に追い掛けてたのは俺達だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
は…早くどけ!!!!!!!! 重いんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギャーギャーッ ワーワーッ
もみくちゃもみくちゃもみくちゃ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《3つの部隊は身動きが取れず…混乱が取り巻く!!!!!!!!!!!!!!!!
そして………その場所にサナバー達は既にいなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


718 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 02:49:27 ORtF8TPAO
ワーワーワー…


《……建物内……》


ガラララ…

サナバー「…ふうう……上手くいったぞい」

スケピヨ「…マジか…! あの状況から…抜け出せた…!」

ヤンデル「……3つの部隊がぶつかる直前に伏せて……俺が空けた穴を通って建物の中に逃げ込む…!
俺達を見失った魔反会の兵達は混乱で自滅…
すごい…それを全部予測して…!!」

サナバー「数が多すぎると不測の事態が起こるとコントロールも難しくなる……そこを突いた
これはもみーのちゃんのナビゲートのおかげじゃ
そうじゃないと3つの部隊を上手く誘導出来ぬよ」

もみーのの口「えへへー!」

ウソニ「さて……奴らもすぐに俺達が逃げ込んだ穴に気づくだろう
はやくこの場所を離れよう…
この後はどう動きます?」

サナバー「これで砂糖町内での魔反会の包囲を抜け出る事は出来た
ここからは隠れながら 敵を撹乱しながらの逃走を続ける
……わしの予測ではそろそろ状況が大きく動く…
もう少し…! もう少し頑張ろう…!!!」
ギンッ…

スケピヨ「……分かった! もうちょっと根性見せてやるぜ…!」
グッ

ヤンデル「…エンカさんを助けに行けるチャンスも作れればいいけど…!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


―――

その後もサナバー達はもみーののナビゲートのもと…魔反会達の包囲をかわし続けた…
そして…………………


――― 十数分後…


ザザァーッ…
サナバー「ハァハァ…よし…今度はここでしばらく身を隠そう」

ヤンデル「はい…!」

スケピヨ「ふぅ…上手く逃げ回れてるぜ
やっぱ魔反会の動きが分かるのは大きいぜ」

ウソニ「もみーの 現在の状況はどうだ」

もみーのの口「皆が今居る場所の近くは大丈夫
それより……町の外が……」

サナバー「どうしたんじゃ?」

もみーのの口「あの…町の南側の…たくさん兵達さんが居る所…
地方班…でしたっけ?
どうやら兵達さん達が集まりきったみたいです」

ウソニ「…!」

スケピヨ「おいおい…マジかよ」

もみーの「まだざわざわしてあの場所から動く気配はないみたいですけど…」

ヤンデル「………ついに……来たか…」
ゴク……

スケピヨ「やべぇよ! また町の兵どもが増える!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…あぁ ついに来たな」
…ニッ

スケピヨ「お…おい!!? なんか随分余裕だな!!!!!!?
そんなニヤけちまって………これ…ピンチだろ!!!!!!!!!!?
援軍もなしに敵ばかり増えるなんて…」

サナバー「……援軍か…
そういえば援軍がこの町に来るのがいくらなんでも時間が掛かりすぎているとは思わぬか?」

ヤンデル「…! た…確かに……
いくらなんでも…………さすがにもう…」

サナバー「うむ 本来ならこの町に到着していてもおかしくないはず…
なのに何故まだ来ない……? …否! 彼らは既にこの町の近くまで来ている!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「!!? じゃ…じゃあなんで姿を現さねぇ!!!!!!!!!!!?」

サナバー「………今もみーのちゃんが残ってるあのビルからネアメにテレパスを送った時…
わしは一つの作戦も一緒に送っておったのじゃ
彼らはその作戦通りに……“そのタイミング”が来るまで身を潜めているじゃろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…?!!!!」

ウソニ「……ネアメが姿を現すタイミング…?
それは一体…いつ?」

サナバー「………そのタイミング………それは
“砂糖町の南側に地方班の兵が揃いきった瞬間”…
…まさに…今じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


719 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 21:02:13 ORtF8TPAO
―――

わいのわいの

地方班兵「班長!!!! 地方班全員がこの場に揃いました!!」

シューゴレク「あぁご苦労!!!!!!!!!!
それではこれから隊列を組み直し配置を割り当てる!
じゃあとりあえず仲のいい人で500人組作って―――」


シュシュッ…

タタンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわっ…

地方班兵1「な…なんだ?!」

地方班兵2「や……矢だ…!
矢が降ってきた…!?」


地方班兵3「こっちにも一本降ってきたぞー!!!!!!!!」

地方班兵4「こっちもだ!!!!!! …町から流れ矢か…!?」

地方班兵5「いやでも明らかに後ろから……」



シューゴレク「…!? …お前達…その矢から離れろ!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




シュボボッッッ…
プススススッ………



地方班兵6「なんだッ……矢が…光って…!??
いや…矢に巻き付けられた……“紙”が!!!!!?」


シューゴレク「……魔法札だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法が発動する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シュボボボボボボボ…カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《矢から大量の煙が溢れ出る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


シューゴレク「…煙幕か…!」

地方班兵7「な…なんも見えねー!!!!!!!!
く…くそっ!!!!!!!! なんだ!!!!? どうしたんだ!!!!!!?」

ざわざわざわざわざわざわ!!!!!!!!!!!!!!!!
わーわー ギャーギャー!!!!!!!!

シューゴレク「…落ち着け! 落ち着いて状況を…」


シュシュシュシュシュシュシュシュシュ……

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
地方班兵達『ぐわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《頭上から地方班兵達のもとに針のような矢が降り注ぐ!》


地方班兵達『ぐ…ぐー…』
ゼットゼットゼットゼット…

シューゴレク「…眠っている…!?
…微かな魔力……催眠効果を及ぼす魔法が仕込まれた矢か!!!!!!」


シューゴレク「これは攻撃だ!!!!!!!!!!!!!!!!
間違いなくネアメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔力探知機を発動し索敵!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

地方班兵「そ…そうだ!!!!!!!
煙幕があろうとこっちは魔力で相手の位置を探知出来る!!!!!!!!!!!!!!!!
どうだ!!!! 魔力は見えたか!?」

地方班兵8「ま…魔力……確認しました!!!!!!!!!!!!!!!!
し…しかしかなり後方からの反応……遠距離からの攻撃です」

地方班兵「ならすぐその魔力の元へ兵を…」

シューゴレク「………いや待て
…………
………魔力探知機に映るのは魔力のみ……
…だがネアメには…真人間の協力者もいる…!
……敵がまだ遠くに居ると思わせるのは……罠…!
……備えろ!!!!!!!!!!!!! 敵はすぐそこに―――」



ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


720 : 名無しさん@避難中 :2017/08/23(水) 23:07:11 ORtF8TPAO
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


地方班兵9「な…なんだ………………ッぐわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


チャキィィィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー「真っすぐ進めェェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「来たぞォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

どわああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


地方班兵10「ネ…ネアメだ!!!!!!!!!!
く…くそまぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どこに潜んでいたッ…卑怯な真似をォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「それはどっちだい!」
ザンッ…

チロリーン「『無二紫龍』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュラァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボズゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
地方班兵10「ハッッッベ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドキャーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




―――

地方班兵「は…班長!!!!! ど…どうやらネアメの兵達が…我々の背後から!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まずいです!!!! 煙幕もあって兵達は完全に混乱状態……!!!!!!!!」

シューゴレク「………こちらの兵がやっと揃いきったタイミング…
隊の整理もままならず…まだ浮き足立っていたこのタイミングで…!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シューゴレク(……いきあたりばったりじゃない
…一目で大軍と分かるこの地方班を奇襲したのも…事前の情報と準備があってのことに違いない…!
……砂糖町のネアメ……もしや外部と交信をしていたな…!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

地方班兵11「く…くそっ… 迎え撃て! 迎え撃て!!」

地方班兵12「こ…この煙幕じゃ…敵も味方もわからねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでネアメの奴らはこの煙幕の中でも恐れず進める…!?」


ブォッ
スパルティー「ぜぃりゃああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズブシャーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

地方班兵12「がほぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドド
スパルティー「…この煙幕は魔法によるものだ
故に魔法で対処も可能… ネアメの全員にこの煙幕の中でも視覚が働く魔法を掛けてある
……我々ネアメはお前達に後手を取ってしまった……が!!!!!
後手だからこそ取れる手立てもある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


721 : 名無しさん@避難中 :2017/08/24(木) 00:53:35 JiBq5.y2O
スパルティー「後方!!!!!!!! 魔法部隊も前進!!!!!!!!!!!!!!!!
防御魔法と攻撃魔法を駆使しながら砂糖町へ進軍せよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズゴォーーーンッ!!!!!!!! ドカァァァーーーーッ!!!!!!!!

わーーーーーっ




ジュリー「予想以上に上手く行ったね!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「あぁ
本来なら圧倒的に足りない戦力でこれほどの大勢の中に突撃しようとは思わん…
しかしサナバー殿のテレパスの情報が道筋を作った!!
…相手の戦力が揃いきった時…しかし万全でないその瞬間を狙い…一方的な強襲!!!!!!!!!!!!!!!!
相手は数が多いが兵としての質は甘い…! …だからこそ不測の事態に弱い!!!!!!
煙幕と混乱で指揮系統は働いていないだろう!!!!!!!!
統率を失った地方班を蹴散らしながら…突き進む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

スパルティー「いいか! この強襲は地方班を殲滅するためのものではない…
我々の目的はあくまで砂糖町の同志達との合流だ!!!!
立ちはだかる地方班の兵のみ蹴散らし砂糖町へ進め!!!!!!!!」


わあああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

マンツウ「ハッ…ハッ…ハッ…」
バクバクバク…

軍服2「大丈夫かマンツウ!!!!! これがお前の初陣だぞ!!!!!!!!」

マンツウ「……!」
ドキドキ


地方班兵「き…きえぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!


マンツウ「!!!!!」
バッ…

軍服2「来やがった!!!!!!!
マンツウ…落ち着けよ!!!! 大丈夫…
お前の槍はスパルティー様のお墨付きだ!!
あの方は筋のねぇ奴を意味もなく褒めたりしない!!!!!
自分の腕を信じろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

マンツウ「……!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキィィ…!!!!!!!!!!!!!!!!

地方班兵「きょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

マンツウ「必殺!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『ツビーLOVE両思い成就スーパースキスキハリケーン超結婚END突き』ィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドキャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
地方班兵「あちゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドサー


マンツウ「や…やった…!
倒したぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「あぁやったな!!!!!!! 技名は褒められたもんじゃねーが動きはたいしたもんだ!!!!!
このまま行くぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!

マンツウ「……!! …ツビー…!
僕はやっとお前に並べる力を手に入れたんだ…!
僕が助ける…! 待ってろ…!!!!!!!!
待ってろツビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドド〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《※いません》


722 : 名無しさん@避難中 :2017/08/24(木) 01:21:37 JiBq5.y2O
―――

ゴォーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スパルティー「……さて……もうすぐこの地方班の波も抜けるか…
…………先程私は地方班を倒す事が今の目的ではない………そう言ったが
絶対に倒しておくべき者が一人居る……」

軍服1「この地方班を指揮する者……恐らく班長クラス…! …ですね…!」

スパルティー「うむ
指揮官を失えばこの地方班はこの戦いにおいては完全に機能を失う
このあとの砂糖町での戦いを考えると……そこだけは確実に潰しておきたい!!
……だが……こちらの戦力は少ない…………町の外の班長相手に数は割けん……
だからこそ」
ギンッ…

チロリーン「あぁ
最初に言った通り…私様が班長と戦う」

ジュリー「…チロリーン…
分かっているね? 現魔反会の地方班の班長は…!」

チロリーン「……あぁ……分かってるさ…
既にもう力を感じてる……こっちだ…!
私様はここで分かれる…! 町に居るみんなのことは頼んだよ…!」

スパルティー「…うむ…………まかせたぞ…チロリーン君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「……死ぬなよ!!! チロリーン!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「お前もな」

軍服1「…姐さん………俺は姐さんは誰にも負けねーって信じてるっス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


チロリーン「…!」
バッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザァァァァァァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………

シューゴレク「………」

地方班兵「ネ…ネアメが我々の兵を薙ぎ倒しながら……砂糖町へ向かっていきます……
どう…しますか…班長…?」

シューゴレク「…………アバライテー
一旦この場の指揮権をお前に委譲する…
あとのことはお前が判断して兵を動かせ」

地方班兵→アバライテー「な…なぜそんな急に!!?」

【魔反会 地方班
Aブロック統括 アバライテー】

シューゴレク「なに…………かわいい妹分とのじゃれあいの用が出来たのさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



アバライテー「うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ザザザザザザザザッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



シュタッ…
チロリーン「……久しぶりだね……ジューゴ兄さん…」
ギンッ…

シューゴレク「………ふふ……チロリーン………
生きていたのか…………良かったなぁ
…しかし……感動の再会がまたこんな状況とはな……本当は従兄弟同士仲良くしたいんだがなぁ…
まぁ 立場が違うから仕方ないが
………………それよりチロリーン」
ズ……



シューゴレク「少し弱くなったな」
ズズズォオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
…ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【チロリーン vs シューゴレク】


723 : 名無しさん@避難中 :2017/08/24(木) 01:49:46 JiBq5.y2O
――― 砂糖町内

わぁぁぁぁ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ヒーロ「……この喧騒は……何事かな」

魔反会兵「ど…どうやネアメが現れたようで…!
地方班と交戦中とのことですが……どうも地方班がネアメの策にハマり押されているみたいです…」

ヒーロ「ついに来たんだね…
あの地方班を真っ先に狙うとは…強気だね
…ということはこの町も本格的に戦場になるな…
……まったく…ここまで粘った彼らに素直に称賛だ」
チラ…



エンカ「―――」


《エンカを一瞥するヒーロ…
エンカは魔反会兵によって拘束されていた…》


ヒーロ「………彼の拘束が完了するまでここを動けずいたけど…もう大丈夫そうだね
ネアメ・ルートの迎撃……そして逃げ回る彼らの捕獲……
私も動くとしよう」
ザ……





魔反会兵「ぐはっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵「うわーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドサッ!!!!!!!! ドサッ!!!!!!!!




ヒーロ「!? …………」
くるっ……



ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「…………ハー………ハー……………」
ギギィィィィンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「……………驚いた……
まさか……まだ立てるとは………
まだ……戦う気力があるとは………」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

エンカ「…………拙者…!!!!!!! 騎士でござるゆえ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チャ…キ………
ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「………」

ヒーロ「見事…………しかし………あなたの語る古い騎士の時代は終わるのです…」
スー… チャキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


724 : 名無しさん@避難中 :2017/08/24(木) 02:24:20 JiBq5.y2O
――――― 砂糖町から遠く離れた場所…


おかず「うわははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
弱い!!!!!!!! 弱い!!!!!!!!
貴様が張る幻影なぞわしのメカニックアイが看破するし!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様が目であらゆる物を創造しようがわしが全て破壊する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
身体能力も!!!!!!!!!!!!!!!! 魔力も!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全てわしが上を行っていーーーーーーーーーる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わははは…これが純魔獣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
弱い!!!!!!!! タルタルソースの間違いだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「…う〜………ジジイの魔力がしょぼいからだよぉ〜…」
ボロ…

おかず「くくくっ 情けない言い訳だ!!!!!!!
もう成す術なしか!!!!!? ならばその体にわしのアッツアツの出汁をぶっかけてやるぞぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

リリス「………ハァ…
こうなったら…奥の手使うよぉ〜
こんな変なやつに使うとは思わなかったよぉ〜…」

おかず「奥の手だと!!!!!? 強がりを…何が出来る…今のお前に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リリス「…………私の目の能力の一つのねぇ〜…『虚破なまこ』……
これは相手の嘘を暴く能力なんだけどねぇ〜〜
……嘘を暴くってのはねぇ〜…要するに相手の心を除く…思考を知るってことなんだよぉ〜…
『虚破なまこ』はねぇ〜…私の能力の一端に過ぎなかったんだよぉ〜〜…
私はそれに気づいて〜…この能力を更にブラッシュアップしたんだよぉ〜
そして私はついに……相手の目を見るだけで…その心…思考を読み取ることが出来るようになったんだよぉ〜〜…
私の最大で究極の能力…『悟りなまこ意思』〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私はこの目であらゆる思考をビジョンとして読み取る…!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


おかず「な…なに…!?
…それは……確かにすごいな
だが…それが戦闘でなんの役に立つ!!!!!?
相手の思考を読む……先取りして攻撃の先手を取るか!!!!!?
タルタルソース並の身体能力しかない貴様にそんな上等な真似ができるのか!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ニィィィ…!!!!!!!!

リリス「身体能力なんて関係ないよぉ〜…………私はお前の心が読めればそれで…」

おかず「…わしの心の…何を読むと………」

リリス「…うふふふ〜〜…あのねぇ〜〜…
私の本当の持ち主…マスターは……大魔女フーリャンなんだよぉ…
大魔女フーリャン……知ってるね?」
ニコォ

おかず「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾッ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴキュウウウウウウウウウウウウウウ…!!!!!!!!


725 : 名無しさん@避難中 :2017/08/24(木) 02:44:42 JiBq5.y2O
おかず「マ…マザー!!!!!!!?
き…き…貴様…あのマザーの………!!!!!!!!!!」
ゾゾッ…

リリス「お前みたいな変な生物……覚えてたよぉ〜…
大魔女が前に戦った虫の怪物だねぇ〜〜
私はお前達とは戦ってないけど…お前達の事はよぉく…よ〜〜く知ってるよぉ〜…」

おかず「し…知って……なんだ…!」

リリス「ねぇ〜〜〜…お前…大魔女の名前を聞いて…一瞬ビビったね〜?
なんで? なんで〜?」

おかず「ビ…ビビってなどいない!!!!!!!!!!!!
マ…マザーなど…!!!! 今のわしの敵ではない!!!!!!!!!」

リリス「嘘はいいんだよぉ〜〜…
…お前は大魔女の名前を聞いた瞬間に…あることを思いだしたねぇ〜…
今はまだ思考に靄がかかっててよく見えないけどぉ〜
それはきっとお前のトラウマだよぉ〜〜
さぁ……思い出して……お前のトラウマを…
明確に………」
ザ… ザ…

おかず「や…やめろ!!!!!!!!!!!! わしにトラウマなどない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見るな!!!!!!!!!!!!! 来るな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
じり…じり…

リリス「大魔女の姿をよく思い出して…
お前にとっては恐ろしい大魔女の姿…
大魔女はお前に何をした?
さぁ…見せて…よく見せて……
さぁ…さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ…」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ…
じぃぃぃぃぃぃぃ…

おかず「や…やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
来るな…来るな来るな見るな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブン!!!!!!!!

リリス(森羅万象おめめ……大魔女等身大ポスター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
しゅるうううう…

パラァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《リリスはおかずにフーリャンのグラビアポスターを見せた!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ!!!!!!!!!!!!!!!!
おかず「マ…マザァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾクゥゥゥーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガシッ…
リリス「見えた…」
ニ…コ…

《リリスはおかずの顔を掴み…おかずの目を覗き込んだ……》


おかず「な…にを……」

リリス「私が見たお前のトラウマを……
お前の脳に直接………フルカラーハイビジョンで………見せる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


『幻影投射:ダイレクトインプット』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



《リリスはおかずのトラウマ…そのビジョンを!!!!!!!!!!!!!!!!
おかずの思考の中に何度も何度も!!!!!!!!!!!!!!!!
反芻するように永遠と!!!!!!!! 流しつづけた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




大魔女「オラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

大魔女「オラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


大魔女「オラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


大魔女「オラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!




https://dl1.getuploader.com/g/sousaku_2/1121/IMG_20170824_020037.jpg


おかず「い…いやあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブクブクブクブク…!!!!!!!!!!!!!!!!


726 : 名無しさん@避難中 :2017/08/24(木) 03:15:26 JiBq5.y2O
おかず「―――」
ブクブクブク………


リリス「……ふぅ〜〜…ショックで気絶しちゃったよぉ〜…
…本当は殺してやってもいいけどぉ〜〜…

……お前のトラウマの中だけでも大魔女に合わせてくれたお礼……
命だけは助けてやるよぉ〜…」


ガク……… クタ………
リリス「………はー………きつ〜〜〜〜〜…
………ジジイが私に頼ったから〜…ちょっと張り切っちゃったけどぉ〜〜…
やっぱり私がメインで戦うのは慣れてないよぉ〜〜…
疲れてムカついたからあとでジジイ殴るよぉ〜〜〜…
………それより…他の奴らはどうなったかなぁ〜〜…」



―――…


サイ「………ふぅぅ…」

ネアメ兵「サイさん!!!!!!!
魔獣のほぼ全てを捕獲完了しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「あい
ありがとうございますえす……皆さんのおかげれす」

ネアメ兵「サイさんの的確な指示のおかげです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイ「……えへへ………気恥ずかしえす
…………さて…どうやらリリスしゃんもあの変な魔獣を無力化したようえす…さすが純魔獣えす…
………そして…私の謎魔獣達も………」



ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

聖サタン9「ヴルルルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンドコドンドコドンドコドンドコドンドコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カイ天使MAX「カイテンシー!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バカマンダー「―――」
ぷすぷすぷすぷす…

http://i.imgur.com/2Gl1OKd.jpg




ミステリースミス「…!」

イガグリラ「グリグリー!!!!!!」

ムカチキートライ「ムカカカー!!!!!!!!」


ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブレイバーアルパーキ「ギギギ……ぷぇえ…」
ぐぐぐ…ガク…

http://i.imgur.com/ERmNhmK.jpg




サイ「……どうやらこちらも無力化が完了したようえす!!!!!!!
これでもうマジュモンボールで捕獲が出来るえしょう!!!!!!!!!!!!!!!!
強大な敵相手に……よく戦いまひた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニコッ!!!!!!!!


ザ…
ミステリースミス「……」

イガグリラ「…イガー……」

サイ「ん? どうしたえすか? 何か言いたげれすね」

ムカチキートライ「ムカチキムカチーキ?」

カイ天使MAX「カイカイテンシー」


サイ「………なるほど………
あなた達が倒した謎魔獣の2体をどうするのか…と?
………あなた達が協力せねば倒せなかったほどの魔獣えす…
…本来なら何かしらの処置が必要れしょう……………」
ゴォォォ…

聖サタン9「………」

サイ「れすがわたしはそんなことはしません
あの2体の謎魔獣も……それから捕獲した他の魔反会の魔獣達とも…
心を通じて分かりあっていくつもりえす
…例え戦闘のために肉体や心を改造された魔獣であろうと……お互いの気持ちを分かち合えば…きっと仲良くなれるえす!
……かつてのあなた達のように…ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニッコリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミステリースミス「…!!」
コクッ

イガグリラ「イガガガーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ムカチキートライ「ファミチキファミチキー!!!!!!!!!!!!!!!!」

カイ天使MAX「カイカイテンシー!!!!!!!!」

聖サタン9「ウォホウォホウォホウォホウォホーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンドコドンドコドンドコドンドコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





しーん…

ネアメ兵「………なんで言葉が通じてるんだ…」
ずーん…


727 : 名無しさん@避難中 :2017/08/27(日) 02:02:19 y5fEEU1.O
やっぱトラウマなんだなw


728 : 名無しさん@避難中 :2017/08/28(月) 06:23:55 n4svkR9.O
リリス「お疲れちゃん〜」

サイ「リリスひゃん!!!!!!!!
無事倒したみたいえすね!!!!!!!!!!!!!!!!
さすがれふ…!」

リリス「普通だし〜」

サイ「………しかし…あの変な魔獣はどうしたのえすか?
マジュモンボールには捕らえまひたか?」

リリス「……う
………実は逃げられちゃったよぉ〜」

サイ「えぇ?!!!!」
ババーーン!!

リリス「ちょ〜〜っと目を離した隙にいなくなったんだよぉ〜
まさかまだ体動かす気力があるなんて思わなかったから〜」

サイ「そうれすか………
残念ではありますが…まぁ仕方ないれしゅ
それに………あの魔獣は例えマジュモンボールに入れたとしても…
おそらく分かり合うことも屈服させることもも不可能でしたでしょう…
それほど自我の強い魔獣でした…………」

リリス「…ま〜逃げたけど……
精神的に大ダメージ喰らわせておいたから…しばらくは戦えないでしょ〜」

サイ「それなら無理に探す必要もありましぇんね
さて…これで私達はこの戦いでの魔反会の戦力の一つ…魔獣達を倒したえす
これで砂糖町の皆さんを少しでも楽に出来たでしょう
…しかし…私達のお仕事はこれで終わりれはないえすっ!!!!!!!!!!!!!!!!
私達はこれから再び砂糖町を目指し 先行したスパルティーさん達…そしてギルさん達を助けに行くえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵達『おぉっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ兵「まだ体力は有り余ってる!!!!!!!! 行きましょう!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


リリス「やる気満々だねぇ〜………
ま〜せーぜー頑張れば〜〜〜
じゃあ私はこれで…………………あれ〜?
戻れないよぉ〜〜」

サイ「…サナバーさんが仕込んでいた魔法はあなたを召喚する魔法だけえす
あなたを指輪に戻す魔法はこの場にはありましぇん」

リリス「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
戻れないのぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ずずーん!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「今は戻れないえす……
魔力が枯渇してくればこの指輪に施された魔獣保護機能で勝手に指輪の中に戻るかもしれませんが
……というなのでリリスひゃん…あなたの魔力が限界を迎えるまで私達に協力してもらえましぇんか?」

リリス「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか都合よく利用されてるよぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

サイ「利用なんてとんでもないえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これはむしろこちらがお願いしてるのえすお!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたの能力…魔力はこの戦いでも大きな戦力となれるえす!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてあの“大魔女フーリャンの魔獣”という強力な肩書きがあれば…魔反会もきっと畏縮するに違いありません!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたの本来の持ち主の影響力………それを忘れた愚かな魔反会に再び知らしめてやりまひょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

リリス「………………」



リリス「まぁそこまでいうなら手伝ってやってもいいけど〜………♪」

サイ「さすがえす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔獣の鏡ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネアメ兵「さ…さすが魔獣博士!!!!!!!!!!!!!!!!
扱い方が上手い…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクリ…!!


729 : 名無しさん@避難中 :2017/08/29(火) 23:57:32 6cC1tQTYO
――― 砂糖町


わああああああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「……ネアメ…みんなの声だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「…来てくれた…! 待ちくたびれたぜ!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「うむ…! よし! 合流しよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「ここからは派手に行けるな」
ジャキキンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 砂糖町 入口付近

ゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「ムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザシュッ!!!!!!!!

魔反会兵「ぐふぅー!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「…ここが砂糖町……すっかり戦場だな………」

軍服1「スパルティー様!!!!!!!!
町の外からも…体勢を立て直した地方班達が迫って来ています!!!!!!!!」

スパルティー「そうか
しかし班長を足止めしている以上
まともな指揮は受けていないはずだ
砂糖町に入る前に魔法や遠距離攻撃で迎撃だ
……さて…エンカ君達と合流したいところだが…探すよりこの場で待っていた方がいいな…
…深追いはせずまずはこの近辺を陣取り向かって来る魔反会兵達を着実に倒すのだ!!!!!!!!」

軍服1「はっ!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――

ズズズズズズズズズズッ…

メロンピルト「………」

魔反会兵「メロンピルト班長!!!! この町は危険です!!!!!!!!
他の班が駆け付けています……メロンピルト班長達は離脱されては!!!!?」

メロンピルト「……私がここからいなくなったらネアメの方々がここに留まる理由はなくなります…
彼等をこの町で殲滅させたいならば…私もこの場にいなければダメでしょう」

魔反会兵「…それはそうですが……」

メロンピルト「私は大丈夫ですよ………
ある程度自分の身は守れますし………それに
面白いのはこれからじゃ…ないですか…」
ニコォ…

魔反会兵「…!」
ゾッ…


―――


スパルティー「………うん!!!!?」

ザザ…
ヤンデル「スパルティーさん…! みんな…!!!」

軍服2「ヤンデル!!!!!!!! みんな!!!!!!!!!!!!!!!!
無事か!!!!!!!!!!!!!!!!」

左乳首「スケピヨ!!!!! おいら達も来たぞ!!!!!!!!」

スケピヨ「左乳首!!!!!!!! 右乳首!!!!!!!!!!!!!!!!
…会いたかったぜ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

右乳首「…リーダー!!!!!!!!? 体中ボロボロじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!
また一人SMチャレンジしたのか!!!!!!!!!?
その趣味はほどほどにしろってあれほど……!」

スケピヨ「してねぇよ!!!!!!!!
変なこと言うんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「……ギルとツバメオーとネコはメッコウ村に向かってると聞いていたが…
他にも何人か姿が見えないな……どうした…?」

ウソニ「ビラコ先生は疲労で倒れ現在はもみーのの中に居る
ここに居るのはもみーのの口だけだ」

もみーのの口「お疲れ様でーーーすっ!!!!!!!」

スパルティー「!?」

サナバー「……そして…エンカ殿は…」

ヤンデル「!! そ…そうだ!
エンカさんを助けにいかないと…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


730 : 名無しさん@避難中 :2017/08/30(水) 00:19:45 3TLYxSdUO
―――

スパルティー「……そうか……エンカ君が…
…………全軍統括班第1大連隊の隊長か……
エンカ君を倒すほどとは かなりの実力だな」

ジュリー「だけどあのエンカの旦那がそう簡単にやられるとは思えない
息はあるが 拘束はされてるかもしれない
助けに行かないと」

スパルティー「勿論だ
それに………宣伝戦略班の班長メロンピルト……
奴も見つけなければな
メッコウ村の人々を洗脳から完全に解放するにはギル達の帰還を待たねばならんが
メロンピルトなら我々だけでも討てる…!!
危険な才能を持つ女だ……逃げられる前に倒すのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「エンカ殿もメロンピルトも町の中心のあたりに居るぞい
今も居るかは不明だが…」

ウソニ「もみーの どうだ?」

もみーのの口「…うーん
ここからじゃ角度が悪くて分からないよ…」

スパルティー「とりあえずその場所へ行ってみようか」

軍服1「入口はフリーにして大丈夫ですか?
魔反会が次々に入ってきますよ」

スパルティー「一応手は打ってある
見ろ…町の入口に魔法札のトラップを仕掛けてある
魔力のないものがこの町の門を潜ろうとしたら風の魔法が発動し相手を吹き飛ばす
魔力が感知出来れば発動しないからツバメオーが共に居るギル達が来ても通過出来るようになっている
これを現在工作員に町の各入口に仕掛けてもらっている
しばらくは外からの侵入を防げるだろう」

ヤンデル「便利だな……」

スパルティー「さぁ行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目指すはエンカ君………そしてメロンピルトだ!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



マンツウ「おーー………って…エッ!!!!!!!?
ツビーいないの!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服2「ツバメオーはメッコウ村だとさ…………ていうかお前テレパスで話聞いてただろ」

マンツウ「僕は……ツビーの名前を聞くと頭の中にお花が咲いて話が頭に入らなくなるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服2「残念な頭だなぁ………」


731 : 名無しさん@避難中 :2017/08/30(水) 00:52:35 3TLYxSdUO
――― 砂糖町… 西入口…

ペタ…
ダジー霊「よし……to…
まったくYO!!!!!!!! 生き霊の俺達にこんな仕事させるなんてどんな了見だYO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ムイ霊「役に立てていいじゃない…ダジー」

ダジー霊「役に立てちゃダメDARO!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
そもそも俺達元々この場に存在しないから!!!!!!!!!!!!!!!!
単なるミスだから!!!!!!!! それ活用したらダメSSHO!!!!!!!!!!!!!!!!
デウス・エクス・マキナも真っ青のごり押しご都合主義にもほどがあんZO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ムイ霊「それを言ったらダメだよ……」
ずーん…

ダジー霊「まぁこれやったら帰っていい言ってたしちゃちゃっとこのトラップ設置を片付けようZE
終わったらさっさと成仏DA」

ムイ霊「成仏しちゃダメなんじゃ……?」



―――

わーわー


第一魔反会兵「うるぉあーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「はーっ!!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!

第一魔反会兵「ぬぅぅー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「ぐっ…!!!!!!!」

手下3「でりゃ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギャッ!!!!!!!!!!!!!!!!

第一魔反会兵「がはーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「…はぁはぁ……この町の魔反会兵…なかなか手強いな…!」

スパルティー「……第一大連隊の兵か……
地方班……そして第三大連隊の兵よりも質が違うな…」

ジュリー「そうだね…
それなのにまだこれより上の兵隊が来るかもってんだから空恐ろしいや」

スパルティー「…うむ………全軍統括班本隊……その隊長…アラプマか
アラプマの噂は私の耳にも届いている
…果たして私でもまともに戦えるかどうか…」

みんな『…!』
ゴク…



ザザザザザ…
マンツウ「なぁおいヤンデル!!!!!!!!!!!!!!!!
見ろよ僕の槍さばき!!!!!!!!」
しゅしゅっ ぽい〜〜〜ん!

マンツウ「…………な!?」

ヤンデル「…お……おう…………」
なんか変な音した…

マンツウ「ここに来るまでに地方班の兵隊を2人倒したんだ!!!!!!!!
初めて戦って2人ってすごくないか!!!!!!!?
俺って才能があるかもだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのうちお前だって越えるなっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「……どうだろうな………」

マンツウ「この僕の姿見てツビーはどう思うだろうなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
僕の華麗な槍さばきにあいつは目をハートにして魅入るんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしていつしか僕も特外部隊となりツビーと急接近!!!!!!!!!!!!!!!!
お前達は死に…残った僕とツビーは二人で幾多の修羅場を乗り越え…
戦いの中で芽生えた感情が燃え上がり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
槍使いである僕は更に『夜の槍使い』としてツビーと……」
gfff

ヤンデル「下ネタはやめろ…
そして俺達を勝手に殺すな…」
ズーン…

マンツウ「…あ゙ーーっ!!!!!!!!
ツビーが帰る前に一人くらい魔反会の幹部討ち取りたいなぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
いざ来たれ!!!!!!!! 魔反会幹部―――」


バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「来ました」
チャキィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「ひ…ひぃぃやああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


732 : 名無しさん@避難中 :2017/08/30(水) 02:31:34 3TLYxSdUO
ざわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バッ!!!!!!!!
ヤンデル「…こいつは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカッ!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「うわっ!!!!!!!!」
ドザァッ!!!!!!!!



ガギャアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「ッフウゥーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヒーロの剣を受け止めるヤンデル》


スパルティー「…こいつは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…第一大連隊の隊長だ!!」



ヒーロ「…どうも…これはまた団体で」

ヤンデル「…お前…! エンカさんを…!!」
ぐぐ…

ヒーロ「……」
ニッ…

ギュルッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「うっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヒーロはヤンデルが止めていた剣を捻って倒した!!!!!!!!》

ヒーロ「はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヒーロは体が反れてがら空きになったヤンデルの右腹に蹴りを放った!》

ヤンデル「ぐっ…!!」

ヒーロ「隙あり」
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「させん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガチャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギギ…
ヒーロ「……ギギギ傭兵団のスパルティー殿とお見受けします…
あなたの傭兵団にもいつかはお邪魔したかったのですけどね…」

スパルティー「…! 貴様…そのマークは…星搭騎士団の…」

ヒーロ「………ふふ
それにしてもあなたは……古傷が多いようだ
例えばここなんかは特に傷が集中している」
ズゥッ ガゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「ぐっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヒーロはスパルティーと打ち合わせていた剣を下に滑り降ろし
柄をスパルティーの手に思い切りぶちあてた!!!!!!!!!!!!!!!!》

スパルティー「ぬっ…ぐゥッ…」
ガグ…!!!!!!!!

《スパルティーの手から力が抜けた…!!!!!!!!》

ヒーロ「ここもです」
シュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
サッ…

ピピッ… パシューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヒーロはスパルティーの顔に剣を振るった!!!!
スパルティーは避けたが……ヒーロの剣は少しだけ掠った!!!!
すると額から血が噴水のように溢れた!!!!!!!!!!!!!!!!》


軍服2「スパルティー様ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


スパルティー「だ…大丈夫だ…! 古傷が開いただけだ…!」

ボタ…ボタ…
スパルティー(…くっ…血で視界がっ…)


軍服1「ぜ…全員で掛かれェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヒーロ「…こちらも! 迎え撃つ!!!!!!!!」
パチィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『オォーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


733 : 名無しさん@避難中 :2017/08/30(水) 02:48:19 3TLYxSdUO
わーわー!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「あなた方はここで終わりですよ」

スパルティー「…終わらん!!!!!!!」
チャキ…

ヤンデル「……俺も戦う…!」

ヒーロ「無駄ですよ
あなた達の動きは見えている―――」


ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「それはよそ見だな」

ヒーロ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「そやぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズガガァァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギィィーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「……くっ…」



ヤンデル「エ…エンカさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「エンカの旦那ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「無事だったのか!!」


エンカ「あぁ!!!!!!!! しかしすまぬ!!!!!!!!!!!!!!!!
止めると言っておきながら止めきれていなかった!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒーロ「……さっきも切り伏せたはず………しぶとい」

エンカ「醜態を皆に晒してしまったが…しかし拙者自分が言った事は絶対にやり遂げるでござる!!!!!!!!!!!!!!!!
この女は拙者が止める…倒す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから皆は…メロンピルトを!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「お…女!!!!!!!!!!?
い…いや…ていうかエンカの旦那!!!!!!!!
一人でその人を止めるって……その傷でかい?!!!!!!!!!!!!!!!!」


エンカ「あぁ問題ない!!!!!!!!!!!!!!!!
行け!!!!!!!! 目的を誤ってはならぬ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー殿!!!!!!!!!!!!!!!!」


スパルティー「……分かった!
我々はメロンピルトを追う!!!!!!!! どっちへ向かった!!!?」


エンカ「ここから西側の方向だ!!!!!!!!」


スパルティー「分かった!!!!!!!
皆の者…行くぞ!!!!!!!! 魔反会の兵達を突破し西へ向かう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

ダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵達『おぉーー!!!!!!!!!!!!!!!!』


ザ…
ヤンデル「…エンカさん…!」

エンカ「大丈夫でござるよ
拙者は体が丈夫で打たれ好きなのが一番の長所…
これくらい訳はない…
拙者を信じろ……拙者もお主らを信じる……
ヤン坊……いや ヤンデル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「……!!!!
…ッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒーロ「…逃がすな! 追うんだ!!
………邪魔をしてくれたね
君は……ついさっきも斬ったのに………
また斬られたいのかな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュアッ… バシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「っっくゥゥゥーーーーーーーーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐら………

ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「……ふぅぅぅーーーーーーーーー…ッッ…倒れんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まだまだ……気持ちいいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…………! ……本当……しぶといッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギギギギギギッ…


734 : 名無しさん@避難中 :2017/08/30(水) 03:11:05 3TLYxSdUO
―――

わーわー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


手下4「おらっ!!!!!!!! おらっ!!!!!!!!」

右乳首「邪魔だ!!!!!!!! どけ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドカッ バキッ!!!!!!!!

軍服2「煙幕魔法で撒くぞ!!!!!!!!」

魔法使い「エンマーク メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「サポツ オンーチ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ボシュウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キュオォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵達『う…うわ!!!! 見えない!!!!!!!!!!!!!!!!
左と右が分からない〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ぎゃあぎゃあ


サナバー「…煙幕魔法にわしのサポート魔法を重ねた!!!!
短い時間じゃが魔反会兵達の方向感覚を失わせておいた!!
すぐに回復するじゃろうが撒くには十分じゃ!」

ジュリー「よし!!! いいぞ!!!!!!」

スパルティー「今のうちに進め!!!!!!!!
メロンピルトを探すのだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

わあああああああ…
ドドドドドドドドドド…


ウソニ「……そろそろ俺の銃も活躍させたいところだな
…それよりもみーの…お前のボディとビラコ先生は無事か?」

もみーのの口「……お兄ちゃん……大変…」

ウソニ「?! …どうした?
お前の身に何かあったのか? それとも敵に見つかったか…」

もみーのの口「ううん
私は大丈夫……ただ なんだかよくない気配を……感じるの
機械である私の体には感じる……不穏な気配……」

ウソニ「…どういうことだ?」

もみーのの口「……まだ……分からないけど…………
でも何かよくないものがこの町に近付いてるみたい…!」

ウソニ「……………
………分かった」
ザザ…

スケピヨ「ど…どうしたウソニ!? 立ち止まって!!!?」

ウソニ「すまない
ここからは俺は別行動を取る
もみーのの体がある所へ行く」

ヤンデル「!? もみーのちゃんとビラコさんの身に何か…?」

ウソニ「そういうわけではないが
もみーのが何か不穏な力が接近しているのを感じたようだ
その正体がなんなのかもみーのもまだ分からないようだが…
もしもの時に備えて俺ももみーのの所に戻りその正体を見極める」

スパルティー「……不穏な力が……それは気になるな
ならばそちらはまかせていいか ウソニ」

ウソニ「ああ
正体が分かったら連絡する
連絡の方法は…」

コト…
ウソニ「このもみーのスペアハンドを使う
こちらからのメッセージをこのもみーのの手首が筆談でそっちに伝える」

もみーのスペアハンド「―――」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
ksksksksksksksksksksksksksksksksksks

スケピヨ「手がめっちゃ動いてる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こえー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ア○ムスファミリーで見たことある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「では…健闘を祈る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「ウ…ウソニさんも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


735 : 名無しさん@避難中 :2017/08/30(水) 19:06:17 3TLYxSdUO
――― そして…


ドォオオオオオオオオオオ…


ヤンデル「…いたッ!!!!!!!!!!!!!!!!」



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンブックス「あら………まぁ……」


ヤンデル「メロンピルトだ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…! 彼女がそうか! …美人さんじゃないか…!」

スパルティー「周囲の敵に気をつけながら…囲め!」


ズラズラズラッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「………まぁ…随分と多いですわ…
何百人……千人が近いでしょうか……
まるで舞台の上に立っているようですわ」


スパルティー「………メロンピルト・プラティニア…
君の活躍はテレビを通して拝見していたよ
君の代表作の一つ…『蓴菜国のぬるぬる姫』は何度となく見直した…
録画したビデオのツメに矢を受けさせて永久保存したほどに…な」

メロンピルト「それは喜ばしいですわ
あなたのようなお客様に会えるのは私の楽しみの一つですわ」

スパルティー「そうか……
だが今回は残念ながら私はお客さんではない…………敵だ
魔法使い達の未来のため……ここで討たせてもらうぞ…!」


メロンピルト「……まぁ……悲しいですわ…」
ス…

ズラッ… ズラッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『うぅ………う…………』

《メロンピルトを囲むように守るメッコウ村人達…!》



スパルティー「…涼しい顔をして肉の盾を作るか……女狐め…
だが……この数相手にその盾は心許ないだろう」


メロンピルト「…ギル様達を待たずに私を襲うおつもりですか?」


スパルティー「ギル達の仕事は村人達の解放だ
貴様を討ち捕らえることは我々でも出来ること…」
サッ…

ジリッ…!!!!!!!!
《メロンピルトを囲みこんだネアメ達がゆっくりと包囲を狭めていく》


ヤンデル「……スパルティーさん…!
メロンピルトより取り巻きの……メッコウ村の人達の動きに気をつけて…!
あの人達は下手すると自分を傷付けてしまう…!」

スパルティー「分かっている
…こちらもこの人数……メッコウ村の者達もメロンピルトも…一気に取り押さえる…!
じきに魔反会の兵もやってくる…スピード勝負だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かかれっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ババババババーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


736 : 名無しさん@避難中 :2017/09/01(金) 01:13:03 tIDIT0DsO
メロンピルト「……皆さん…少し道を開けて下さいますか…?」

メッコウ村人達『! …ギギ…』
ススー…



スパルティー「…人の盾を解除した?!!!!!!」

ヤンデル「…あ…諦めたのかな…!?」

スパルティー「分からん!!!!!!!!!!!!!!!!
油断はするな…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドドドドドォーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズォオオオオオオオオオオッ…
メロンピルト「…………」
スゥー…


ぽろ……ぽろ……
メロンピルト「や…やめて下さい………怖いです……………よよよよ…」
ぷるぷる…



ヤンデル「な…涙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!


メロンピルト「…や…やめて下さい…もう…許して下さい…
こんな……こんなたくさんの人に責められるなんて思ってなかったんです…
いやそもそも…私だって本当はこんなこと………したくなかった…
したくながっだんでずぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スパルティー「?! ………」

スケピヨ「な…なにいってんだ…てめぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
キッ!!!!!!!!



メロンピルト「ひっ……! は…話を聞いて下さい…!
わ…私が魔反会に居るのは元々慰労として招かれたのが始まりなんですぅ…
それから魔反会で仕事をしているうちに新たに作る班の班長に…と誘われて…
わ…私はお断りしたんです!!! で…でも魔反会は無理矢理…!!!!!!
私は怖くて…従うしかなかったんでずぅぅぅぅええええええええええええん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人心掌握の技も私の演技力を基に無理矢理引き延ばされたものなんですぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほ…本当はこんなことしたくなかった!!!!! と…当然じゃないですか!!!!!!?
わ…私の演技は人々を楽しませたり笑わせたり…時には泣かせたり!!!!!!
人の感情を豊かにするためにあるんです…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを……誰かを傷付け……殺すために使うなんて………誰が望みます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
私は今まで苦しかった…でも抗えなかった! しかし…この状況になってやっと目が覚めました…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうか許しで下さいぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
反省しますがら乱暴じないでぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女優だから……顔は私の命なんですぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
捕まえるならこの顔だけは傷付けないてくだしゃいぃィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひぐーーーーーーーーーっ!!!!!!!! うぐーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボロボロボロボロ…



スケピヨ「…なっ……なに言ってんだよマジでよ!!!!!!!!!!!!!!!!?
今更そんなことが…通るかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガシッ…
軍服1「ま…待てスケピヨ!!!!!!!
あんなに泣いてんのにさすがにそれはかわいそうだぜ!!!!?」

マンツウ「う…うん………泣いてる女の人をいじめるのは……よくない…」

スケピヨ「な…なにを…!」


737 : 名無しさん@避難中 :2017/09/01(金) 16:43:06 tIDIT0DsO
ゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオ…

《メロンピルトの涙に足が止まるネアメ達》


軍服2「あ…あんな泣いてて反省してる人を…俺は乱暴に出来ねぇ…!」

手下4「た…確かに……な
魔反会ではあるけど…無理矢理やらされてたんなら同情の予知はある…」

スケピヨ「お…お前ら正気かよ!!!!!!!!!?
なぁスパルティーさんよ!!!!!!!! あんたはどうするつもりだ!!!!?」

スパルティー「……………無論捕らえる…
全員立ち止まるな 包囲を崩さず進め」
ザ…


メロンピルト「ひぃっ!!!!!! こ…怖いぃぃぃ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
乱暴しないでぇ!!!!!!!! たくさん来ないでぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
ひ…ひぐぐぅぅーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろ…



ザ…
ジュリー「ま…待ちなよ!!!!! あんまりだよ!!!!!!!!
少しかわいそうだ………
もう少し落ち着かせてから……少人数で確保すれば良いじゃないか」

サナバー「ジュ…ジュリー!!!!! お主まで何を言っておる!!!!!!!!!!!!!!!!
落ち着くのを待っていたらじきに魔反会の兵がやってくるぞい!!!!!!!!
奴の涙に絆されるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!

ジュリー「い…いや絆されるとかじゃなくてさぁ……
人として…男として泣いてる女の子を追い詰めるなんて真似は出来ないよ……」

サナバー「…馬鹿者ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そう思ってしまうのはあの女の思うつぼじゃろうて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会に無理矢理やらされていた!!!? 同情の予知がある!!!?
あの女がか!!!!!!!!!!!!!!!!? …違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わしやヤンデル達は奴の本性を見た!!!!! だから分かる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの女の涙は嘘っぱちじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
喜々として人を操り陥れる……それを実行するためなら他者の都合も命も芥ほど思わぬ冷徹な精神!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの女は根っからの悪女じゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お主らは騙されておる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ達『…!!!!?』
ざわ……





メロンピルト「………………………………………,_」






魔反会兵達『ネアメ共ォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スパルティー「!!!! 魔反会の兵ども!!!!!!!!
ちっ…追い付かれたッ………
全員正気に戻れ!!!!!!!! はやくメロンピルトを………」




すぅっ
メロンピルト「た…たずげでぐだしゃいぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
き…傷を負いましたああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺される〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんんっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「っえ!!!? い…いや…まだ何も…」



メロンピルト「助けて私の王子様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私のために………戦って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



魔反会兵達『…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ビキッ…ビキッ…


738 : 名無しさん@避難中 :2017/09/02(土) 00:12:28 cv0AwSTYO
ビクビクビクッ…プルッ……プルッ……!
魔反会兵a「ヴ……ヴぉおおおおおぉ…!!!!!!!!
メロンピルトさんが…! 助けを…!!!
俺を…俺を呼んでる………俺は………俺がッ」

魔反会兵b「俺がメロンピルトさんの勇者だッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵達『オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バリバリバリバリバリバリッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「な…なんか雰囲気がヤバい…!!!!!!!」

スパルティー「後方!! 向かって来る魔反会を迎え撃て!!!!!!!!!!!!!!!!
前方! こちら側はメロンピルトの包囲と確保を早急に…」


魔反会兵達『ギョオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ兵達『はあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ジャキキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ガキィィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズシャッ!!!!!!!! ガキャアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギィン!!!!!!!! ギィン!!!!!!!!


魔反会兵c「カあぁぁぁぁーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵「ぐわば!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵d「ぎょほーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぎょほほォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバッ!!!!!!!!!!!!!!!! ドシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズジャアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


右乳首「こ……こいつら今までと比べものならないくらいつええぇーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

左乳首「後方の兵だけでは……止められッッ…うわぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




スケピヨ「右乳首左乳首ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「…!! 全員後方の援護!!!!! 魔反会兵の迎撃にあたれーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドアアアアアァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《メロンピルトに迫っていたネアメの兵達は踵を返し魔反会の兵に向かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




メロンピルト「…………うふふ…」
にらぁぁ…


739 : 名無しさん@避難中 :2017/09/02(土) 01:35:45 cv0AwSTYO
魔反会兵達『キャアアアアィィィィオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「むぬぅーーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザシュッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵a「ギギィーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシャアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「…ふぅ…!
負傷者は下がれ! そうでない者は二人以上で組み魔反会兵を相手しろ!!!!!!!!
一線級のレベルがなければ一対一は危険だ!!!!!!!!!!!!!!!!」



マンツウ「ひ…ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵e「るろォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

バッ…
ヤンデル「『音真理』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドズゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザーッッ…ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵e「…キキィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「た…耐えた!!? こいつら…強さが…!!!」


スパルティー「………全軍統括班…第一大連隊………
元からその強さは相当磨きがかかっているレベルではあるが…
今の強さはそれを遥かに超えている……まるでバーサーカーのよう…!」

サナバー「…メロンピルトの助けを求める言葉がきっかけじゃろう…!
あれが魔反会の兵達のアドレナリンを増幅させ それが許容量を超えた瞬間に精神が狂化したのじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!
それを可能とするメロンピルトの言葉の力………心に入り込む演技力ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちらの足を止めた先程の涙も……それと同じ!!!!!!!!!!!!!!!!
まんまと心を奪われてしまったんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「うっ……!!!
そうだったのか…………くぅっ情けない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


740 : 名無しさん@避難中 :2017/09/02(土) 23:38:40 cv0AwSTYO
わあわあ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガァン!!!!!!!! ギィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


スパルティー「…むぅ!!!!
これでは埒があかない…!!
どころか時間を掛けるほど魔反会の援軍がやってくる!!!!!!!!
早急にこの状況を打開する必要がある!!!!!!」

サナバー「ならば魔法による攻撃で敵の体勢を一度崩すべきじゃな
わしにまかせい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズズ…






メロンピルト「…!」
ピクッ

メロンピルト「あらあら…どうやらやっと来たみたいですね」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






サナバー「行くぞい!!!!!!!!
ヒュガフラ バクサーレ リボウバー メコ……」



ギュインッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バヂヂーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「んがッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《突如サナバーに落雷のようなものが直撃した!!!!!!!!!!!!!!!!》

ヤンデル「サ…サナバーさんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

プスプスプス…
サナバー「かべべべべべ…」
シュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

ジュリー「サナバー!!!!!!!! どうしたんだい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今のはなんだい!!!!!!!!? 攻撃!!!!!!!!!!!!!!!!?」

スパルティー「…攻撃にしても…今のはなんだ!?
まるで光線か……本当に雷のような…………んんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《空を見上げるスパルティー……その目にうつったものは…》



キュンッ… キュキュウゥンッ… ヂヂヂッ
バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《上空から……サナバーに落ちた落雷のような光線が複数降り注ぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



スパルティー「こ…これは!!!!!!!!!!!!!!!!
全員回避行動を取れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
空から攻撃が来るぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ギューーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バチィーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドドドォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チュドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネアメ兵達『うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ネアメ兵達『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

バチバチバチバチィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



軍服1「な…何人かに被弾!!!!!!!!!!!!!!!!
回避不能!!!!!!!! 回避不能!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


741 : 名無しさん@避難中 :2017/09/04(月) 01:37:13 fvyLBx8YO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ネアメ兵達『う…ううぅ………!!』

スパルティー「負傷者はすぐに下がれ!!!!!
…被弾した人数?!!!!!!!! 誰がやられた!!!!!!!!」

軍服1「こ…ここから確認できる所だと……
ルッピー…マコーネ…ガラシャーピン………その他諸々…
主に魔法使い………いや! 被害は全て魔法使いの者達です!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「なに!!?」

ジュリー「………魔法使い…だけを?
……………まさか」



魔反会兵達『ウォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズォオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ兵h「ま…魔反会の圧力…抑え切れませんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギ…



スパルティー「……くっ…
私ももっと前に出る! ヤンデル達も来い!!」

ヤンデル「は…はい!」

スケピヨ「ま…待て! 空……また来たぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ざわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



キュルルルルルルルルルルルルル…





スパルティー「また…! 光線だ!!!!!!!!!!!!!!!!
どこに落ちるか全員軌道を見極め回避を優先するのだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「いや!!!!!!!! あの光線の軌道は読めない!!!!!!!!!!!!!!!!
だが…“必ず標的に当たる”ように出来ている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あれは……『退魔兵器』だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「退魔兵器!!!!!?」

スパルティー「確かか!!!? ジュリー殿!!!!!!!」

ジュリー「あぁ!!! 微かに退魔気のエネルギーを感じる…
あれは恐らく退魔の技の一つ『退魔・魔引滅流気』を応用した兵器の一種だ!!!!!
この退魔の技は強い魔力に向かって退魔気を放つ技!!!!!!!!
あの光線にその技の性質が宿っているなら…強い魔力に向かって落ちて来るはずだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「退魔兵器……………退魔班か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




コソ…
メロンピルト「…ふふ
やっといらっしゃいましたね……退魔班
…正直…今回の援軍の方々の中では……退魔班に一番期待してるのですよ…
さぁ…今のうちに安全なところに行きましょう…」

ゴソ…



―――

ギュオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

クンッ!!!!!!!!!!!!!!!! クンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《降り注ぐ光線がそれぞれ向きを変えた!!!
ターゲット(魔法使い)をロックオンした!!!!!!!!!!!!!!!!》


軍服2「やべぇ来る!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法で撃ち落とせ!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔法使い達『バ…バクサーレ メコラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドドドドドドズズゥゥーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドギューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


手下5「マ…マジかよ!!!! 魔法も弾きやがる!!!!!!!!」

ジュリー「あの光線は退魔気が混じっている……魔法の効果は薄い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…ダメだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ズドドドドギャギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バチィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!


742 : 名無しさん@避難中 :2017/09/05(火) 02:27:46 GMreyTsUO
ネアメ兵達『ぐぐぐ…!』
ぴくぴく…!!

軍服1「被害多数!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使いの同志と…魔法使いを庇おうとした兵も数人光線にやられました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「しかし……光線を食らった兵でも……魔法使いじゃない兵は魔法使いの兵に比べるとダメージが少ないな…!
多少の火傷はあるがある程度歩けてはいる…!」

ジュリー「…退魔兵器は魔法使いに対して使う兵器だ
物理的に与えるダメージより“魔力”に与えるダメージの方に重きを置いてる
…サナバーの症状を見た感じ この光線を受けた魔法使いは魔管に電気のような衝撃が通って体が痺れたり体の中から焼け付くような痛みが生じるみたいだね…
魔法使いがこの光線を喰らったらしばらく動けないよ
もちろんそれは混血も同じだ!!」

スパルティー「…魔法使いはネアメの主力戦力だ…これ以上は失えん!!!!!!!!
かといって真人間の兵に積極的に庇わせる戦法も…いずれじり貧になるのが目に見えている
……魔反会の兵も増えている…!
とにかくあの光線を凌ぐ方法はないか!!!? ジュリー殿!!!!?」

ジュリー「取り急ぎとれる対応策は…そうだな
光線は魔法使いの体に及ぼす影響力は多大だが物理的な威力はごく僅かだ
だから屋根とか遮蔽物のある場所に避難すれば光線は凌げるだろう…
……………少なくとも“あの光線”は…だが」

スパルティー「…なるほどそうか…!
ならばこのような開けたような場所は危険だな…
……総員! 一旦この場から退く!!!!
どこでもいい 魔法使いは建物の中に避難せよ!!!!!!!!
魔反会の兵達も引き付け 戦局を屋内に移行する!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「…くそっ…また逃げんのか…」

よろ…
サナバー「……今はそれが最も最善じゃろう…」

ジュリー「サ…サナバー!!!!!!!!!!!!!!!! 回復したかい!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「あ…あぁ……じゃがまだ体が言うことを聞かん…
他の者なら回復にもっと時間が掛かるじゃろう…
…………あの攻撃は危険じゃ……
屋内に避難したとしても…あの脅威がある限り………事態は好転せぬぞ…」

スパルティー「…ならば」

ジュリー「あの光線を打ち出してる退魔兵器を破壊…無力化するしかない…ということかい」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……うむ……
光線の軌道を見る限り…攻撃は町の外……北側から撃たれてると見える…
そこに数人……真人間の兵を派遣して退魔兵器を破壊するのじゃ!!!!!」

スパルティー「うむ それがいい
…だが…状況を考えるとあまり多くの兵をそちらにまわすわけにもいかないな…
少ない人数…そして精鋭を派遣するしかないだろう」

ヤンデル「お…俺は…!!」

ジュリー「君は混血だろう? 退魔兵器の射程圏内だよ
……俺が行こう」
ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「…わしもお主が適任だと思っていた…
お主は退魔の知識に誰よりも精通しておるからな…
じゃが……その体のお主にこの任務を押し付けるのも……なんだか気が引けてのう…」

ジュリー「大丈夫だよ
確かに今の俺は両腕もないし万全じゃないけど…それでも何も出来ないってわけじゃない
……さっきメロンピルトの演技にまんまと乗せられてチャンスを逃してしまった汚名を濯がせてくれよ」
キッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「…分かった…ならばここはジュリー殿にまかせる
…他の兵は…」

ジュリー「人数は少なくてもいいけど 出来れば攻撃力の高い人がいいね
兵器を破壊しなきゃならないからね」


ザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
手下3「それなら…!」

手下4「俺達を使ってくだせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下5「ジュリーのアニさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「君達!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


743 : 名無しさん@避難中 :2017/09/05(火) 10:04:14 GMreyTsUO
手下3「姐さんの代わりに…役に立てることならなんでもやりてぇ!!!!!!!!
連れてってくだせぇ…アニさん!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「君達なら申し分ない 頼むよ」

軍服1「マジか!!!!!!!!
気張れよ! 3! 4! 5!!」

手下達『おうっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らもな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ぐっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「………よし
…む!!?」




キュウィンッ キュキュンッ
シュオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スパルティー「…退魔兵器の光線だ!!!!!!!!
魔法使いを優先に屋根のある場所へ走れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドワアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スパルティー「ジュリー殿! 魔反会は我々が引き付ける……それ以上のサポートは出来ないが…隙を見て外へ向かってくれ!!!!!!!!
砂糖町の入口には魔法札が貼ってある……解除してもいいが出来る限り別の方法で外に出てくれると助かる」

ジュリー「分かってる なんとかするよ」

サナバー「…頼んだぞ…ジュリー!!!」

ジュリー「まかせて
ただ…ちょっと頼みたいことがあるんだけど…いいかな?」

ヤンデル「頼みたいこと…?」

ジュリー「ちょっと“物”を借りたくてね………」
ゴゴゴゴ…



――― そして…

わーわーわー…


キュルルルル…… ドシュウンッッ
バヂィィィーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《光線は建物の屋根に落ち散った!!!!!》



コソ…
ジュリー「…よし…」

手下3「おぉ!!! ちゃんと屋根が防いでくれてる……アニさんの言った通りだ!」

手下4「ネアメの奴らは全員屋内に避難済み……これなら安心だぜ!!!!!」

ジュリー「とりあえずは…ね
だけどいつまでも建物の中に引っ込んでるわけにもいかないだろう
完全に無力化しないとね…」

手下5「やってやりましょうや!!!!!!
作戦あるんなら 教えてくだせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「それは道すがら教えるさ
……さぁ…ここからは隠密行動を心掛けるよ」

手下達『へいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ジュリー「ところで………君達をいつまでも『手下』って呼ぶのもあれだから…名前教えてくれない?
3の君は確かジャードだったよね」

手下4「お…俺達の名前って………そんな…とんでもない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下5「俺達はこのモブ表記が個性みたいなもんなんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これに名前付けちまったら埋もれちまって誰が誰かわかんなくなっちまいますよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下3「そうっス!!!!!!!! モブのくせにやたら目立つのが俺らのアイデンティティなんで!!!!!!!!!!!!!!!!
ジャードってのも忘れてくだせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誰ですかぃそれは!!? 俺は手下3なんで!!!!!!!!!!!!!!!!
手下3なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
かーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…そ…そういうもんなのかい……
まぁ君達がそれでいいならいいけど…」
ズズーン…


744 : 名無しさん@避難中 :2017/09/06(水) 00:10:54 cxpMy60AO
――― そのころ…


キンリミテシミテ「やっと見つけぞゴラァッ!!!!!!!!!!!!!」

聖魔隊A「キ…キンリミテシミテ副隊長!!!!!!!!
よく来て下さいました…助かりました!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅ〜〜…ボロ…ボロ…

キンリミテシミテ「随分と手酷くやられたわね…
で? カスナル野郎は?」


ボロ…
ブルーマオラ「ここだ…」


キンリミテシミテ「!」


ブルーマオラ「手を煩わせてしまったね…
フフ…まったく…絵にも描けない美青年だった僕もヤキが回ったね…
君のような美女にこんな姿を晒してしまうなんて…
聖魔隊の隊長として…男として情けない事この上ないね…
………だけど…君が僕のためにここまで駆け付けてくれたこの事実…
とても嬉しいよ……… 肩身の狭い聖魔隊……その隊長と副隊長として…
これからも僕と君とで肩を並べて協力し合いそして…」
キラキラキラキラキラ…

キンリミテシミテ「元気じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾバババーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブルーマオラ「わぎゃたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

キンリミテシミテ「お前が死にかけてるっていうからどうでもいいけど仕方なく来てやったのに何ピンピンしやがってんだゴルルァアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こっちゃもうすぐで砂糖町だったのよボケナスがぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちゃんと死にかけてろオルルァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッキーン!!!!!!!! ドキャーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ブルーマオラ「んごごごォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖魔隊A「こ…これ以上は本当に死んでしまいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

聖魔隊B「見た目はピンピンしてますが隊長は現在骨も内臓もチンコもズタボロです!!!
このまま治療しなければすぐ即死してしまいます!!!!!!!!!
しかし識別の信号が壊れていては町にも近づけないので…」

キンリミテシミテ「聞いてるわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ったく…はやく連れて行くぞゴラァ!!!!!!
こんなペースじゃ私達が着く前にカタが付いちゃうわ…
せっかくジューゴと………」

聖魔隊A「…なんですか?」

キンリミテシミテ「…なんでも」

ブルーマオラ「はぁはーん
地方班のシューゴレク班長だな?
そうかそうか……それはそれは悪いことをしたな
せっかく久々にキンリミテシミテ君がご執心の彼と共に一緒に戦えるチャンスだったのにネ
それはホントにすまにんこーwwwww」
テヘウェーイwwwwwwwwwwwwwww

キンリミテシミテ「唐草居合!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュビズバーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブルーマオラ「むくりーぎゃぱァァー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシュ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

聖魔隊A「マ…マジ斬りはヤバいですって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーッ!!!!!!!!


745 : 名無しさん@避難中 :2017/09/07(木) 00:57:03 sY7fWLWkO
キンリミテシミテ「峰打ちよ
…はぁ…さっさと連れて行くわよオラ」

聖魔隊A「峰打ちの割には出血が…………ん?」


ドォオオオオオオ…


キンリミテシミテ「なに? この地響きは……」

聖魔隊A「あ…あわあああああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
も…戻ってきたあああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾクゥゥゥーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

キンリミテシミテ「!」




ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【にゃウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おい!!!!! 前方に人間………あの時吹き飛ばした敵方の魔法使い共にゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにやら人数が増えておるにゃおら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうするにゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】

バンッ!!

ギル「…あれは………聖魔隊のキンリミテシミテさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「あー!!! あの口悪女かヨ!!!!!
よし!! ボクがやる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「い…いやわざわざ止まって戦うことはないでしょう!!!!!!!!
ブルーマオラ殿レベルの魔法がなければ今のネコ殿の走りを止める事は出来ません!!!!!!!!!!!!!!!!
飛び越えて……スルーしましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

ネコ【分かった】

ツバメオー「え〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク……あの女には“素の力”でまだ勝ってなかったからキッチリ決着つけたかったのにィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムーッ!!!!!!!!

ギル「ツバメちゃん先の戦いで疲れてるでしょう…無理はダメです
それに……素の力で戦ったとしても……ツバメちゃんの力はとうにキンリミテシミテさんを超えてますよ」
自分の見立てですが

ツバメオー「ちゃんはやめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……そうかー!!! そうだよなー!!!!!!!!
だったらいいや! 行っちゃって!!!!!!」

ネコ【…あぁ!!!!!!!!!!!!!!!!】
シャババァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



キンリミテシミテ「あっ 待て!! ゴラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ネコはキンリミテシミテ達聖魔隊を飛び越えていく》



※スロー再生

スゥゥ〜〜〜〜

キンリミテシミテ「………!」

ツバメオー「―――」


《目と目が合う………》




  .ni 7    /        \ 
l^l | | l ,/) / /・\  /・\ \    .n
', U ! レ' / |    ̄ ̄    ̄ ̄  |  l^l.| | /)
/    〈  |    (_人_)    |  | U レ'//)
     ヽっ     \   |    /   ノ    /
 /´ ̄ ̄ ノ     \_|    \rニ    |
                      `ヽ   l ←ツバメオー


スィ〜〜〜〜



※標準再生


ザザンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シュダダダダダダダダダダダダ…

《キンリミテシミテ達を飛び越えたネコは超速で駆けて行った…》



し〜〜〜〜ん…


キンリミテシミテ「……………………………………………」



イッラァァァァァァァァァァ
キンリミテシミテ「キ……きぃぃぃぃえェェェェェェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーーーーーーーーー!1111111111111111111111111111111111111111111111111111111」
バターン!!!!!!!!!!!!!!!!
ビターン!!!!!!!! ドッタ〜〜〜〜ン!!!!!!!!
イライライラアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブッチィ〜〜〜〜〜!!!!!!!!



聖魔隊A「キ…キンリミテシミテ副隊長ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!


746 : 名無しさん@避難中 :2017/09/07(木) 02:06:30 sY7fWLWkO
ツバメオー「あはー!!!!!!!!!!!!!!!!
あいつの顔!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一瞬だったけど血管から血が噴き出したのが見えたヨ うけるヨ〜!!!!!!!!」
バンバンバンッ!!!!!!!!

ギル「……ツバメちゃん……もっとスポーツマンシップにもっこりしましょう…」

ツバメオー「ボクスポーツマンじゃないすぃ〜〜〜〜
ていうかさ ここまで戻ってきたたってことは…砂糖町もすぐだよね」

ギル「…ええ…!
もう少しで…皆さんが待つ砂糖町に…!」

ツバメオー「…でも…
持って帰るのが本当にソレで……大丈夫なのかなぁ?」

ギル「………大丈夫ですよ…
メッコウ村の方々が教えて下さった事が事実なら…
“コレ”を見せればきっと…! メロンピルト殿に操られているメッコウ村の方々…アシコリーダさんも…
気づいてくれる…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【…スピードをあげよう】
ギュオ………ギュギュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「わぶっ………むきゅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムッ

ギル「……!!!!! …………ッ!!!!!!!!!!!!」



ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………



――― 砂糖町の外… 北側の平野


キュウウウン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

??「第1メーサー照射部隊…準備!!!!!!!!」

ズゴゴゴォー…!!!!!!!!!!!!!!!!!

《砂糖町の上空に照準を向け列をなすように並ぶパラボラアンテナのような砲門をした兵器達の群れ…
その最前列の兵器達が鳴動…そして!!!!!!!!》


??「号雷!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズギュギュウゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《砂糖町上空に向けて光線を放った!!!!!!!!!!!!!!!
光線は砂糖町へと落ちて行った!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ズギャーーーーーーーン…!!!!!!!
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!



??「…着弾!!
第1メーサー照射部隊…再チャージを開始!!
次いで第2メーサー照射部隊は発射用意!!!!
その後は第3メーサー照射部隊だ! 発射の準備に入れ!!!!!!」

退魔班員「はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バタバタバタ!!!!!!!!


ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



??「…ふん
我々はこうしてこの場所からこの…『メーサー殺魔光線車』の退魔メーサーを放っていればいい……簡単な仕事だな」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
【魔反会
退魔班 実動作戦隊長 タイジー】


747 : 名無しさん@避難中 :2017/09/07(木) 02:53:10 sY7fWLWkO
タイジー「あれから大分撃ったな
どうだ 我らが挙げた戦果についての報告はあったか」

退魔班員「は……
初めの方は町の兵から『こうかはばつぐんだ』との旨の報告がありましたが
あれから報告がありません」

タイジー「ほうそうか
ならば……魔溜まり共も対策を取ったと見ゆるな
なかなかに聡い …そこに行き着くのが思ったよりもずっと早かった
ということは今我らは無駄光線を放ってる可能性が高いな」

退魔班員「どういたしましょうか」

タイジー「何も変わらん 我らは撃つのみ
もとよりその対策も予想済みだ……
次の巡から『浸透率』を上げよ」

退魔班員「はっ!!!!」

タイジー「さぁ次…第3メーサー照射部隊 発射用意
戻って第1メーサー照射部隊は発射の準備に入れ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



―――

コソ…

ジュリー「…あれか………退魔兵器…」

手下3「な…なんでぇありゃ…
台車にパラボラアンテナを取っ付けたような…
あんなもんがあの光線を撃ってやがんのか」

手下4「すげぇレトロいぜ
男子の魂をくすぐるフォルムをしていやがる……」
ゴク…

手下5「思ったより少ねぇな」

ジュリー「ふむ…
光線を放つ退魔兵器が9機……
確かにいつか見た戦車群に比べたら少ないけど…
言い換えればあの数でも事足りる性能があるってことだろう
見た感じ…向こうは3×3セットで兵器を運用しているね
3組に分けた兵器達がそれぞれのターンで『発射』と『チャージ』と『準備』を無駄なく円滑に行っている
あれなら休みなく光線を放ち続ける事が出来るわけだ…」

手下5「まぁ今町に撃っても意味ねぇですけどね」

ジュリー「あぁ…みんな屋内に居るからね
…しかし…さっきも言ったけど…ずっとそうしてるわけにもいかないよ
あの兵器達を破壊して光線の発射を止めないと…」

手下3「えぇ やっちまいましょうや
えーっと…さっき聞いた作戦だと…」

ジュリー「うん
この場に一人だけ残して…他の3人はここからゆっくりあの退魔兵器達の後ろにまわり込んで…
用意が出来たらここに残った一人が退魔兵器を操る魔反会の奴らの気を引いて…」






タイジー「第1メーサー照射部隊…
『浸透型メーサー』…発射!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ギョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョリョォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ジュリー「ん!?」

手下3「おっ アイツらまた撃ちやがりましたね…
まったく…意味ないってのに…」

手下4「…でも…なんだ? 今の光線……さっきまでと様子が違ったぜ
なんだか光線の線がやたら細かいっつーか……」

ジュリー「………この感じは………まさか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今の光線は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下達『!!!!!!!!?』


748 : 名無しさん@避難中 :2017/09/08(金) 00:38:18 6BNbCszc0
https://i.imgur.com/D4G2gWW.jpg


749 : 名無しさん@避難中 :2017/09/08(金) 18:01:24 A9gOk/UMO
――― 砂糖町


《砂糖町一番の大きな建物…オペラホール》

ザアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「ッぬぇい!!!!!!!!!!!!!!!! つぇおッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ちぇあァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシュバシュバシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「『模糊藻琴』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵達『ぐぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜お!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』





ザザザザザザザ…
サナバー「…!」

ドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ぐるぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

《通路で魔反会兵に追われるサナバー…》


サナバー「ファイファイ ヒォガー メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブウォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボボボボボボボボボボッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ぎょえっす〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


―――

わーわー!!!!!!!!
カキーンカキーン!!!!!!!!


スパルティー「あまり散開しすぎるな!
深追いしない範囲に留まり 近付いてくる敵だけを蹴散らせ!!!!!
出来るかぎり集団行動を心掛けろ!!!!!!!」


わ〜〜〜…ドゴォォォォォ…!

ヤンデル「………ふぅ……
…結構こういう建物の中でも戦えるもんだな…!
みんなもしっかりやれてる…!」

スパルティー「こういう地形での戦闘も仕込んである
今のネアメの兵達の練度は魔反会にも劣らん!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ザ…
サナバー「建物の選択も良かったのう
程よく広く…複雑でもなく程よく通路が入り組んでいる
ちゃんとここの内部の構造を把握していれば相手をハメやすい場所に誘導も出来る」

スパルティー「うむ
隠れる場所も多いから負傷者も保護しやすいのも良い……だが
うまく行くのも今だけだ
今は敵が暴走状態にあるためこちらが上手く転がせるが…
冷静な兵達が増えれば向こうもこちらと同じ考えで動いて来る…
いつまでもここに篭城は出来ないと思え」

サナバー「そうじゃな…
外のジュリー達の活躍を待つしかない…
まぁあやつならすぐに退魔兵器を止めてくれるじゃろう…
それまでわしらはこの場所で踏ん張るぞい
…あの退魔兵器の攻撃がなければわしがもっと魔法で…」


ズォオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「……ん…建物の外から轟音が…」

スパルティー「例の退魔兵器の光線の音だろう 先程も響いていた
しかし建物の中に居る限り魔法使い達に影響は……」




ドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バヂィィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「ぐっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
がぁッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「う…うぐ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキキキィッッ…ガクッ!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「?! どうしたかね!!!!!!?」


750 : 名無しさん@避難中 :2017/09/08(金) 18:25:34 A9gOk/UMO
ズズズズズズズズズズッ…!

サナバー「…くっ…!! 体が…!」
ビキ…ビキ…

ヤンデル「こ…れは…!」
ぐぐ…

スパルティー(…魔法使いのサナバー殿…
混血のヤンデルにダメージ…!?
……真人間の私には異常なし……
退魔兵器のものと思われる轟音の後にこの症状……これは!!!!)




ガク…ガク…プルプル…
魔法使い「う…うあああああ…!!!」

魔反会兵「ヒョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


スパルティー「!」
シャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「ぜい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

魔反会兵「はんみゃぎゃ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドズーッ!!!!!!!!



魔法使い「す…すみません…スパルティー様…
きゅ…急に体が…痺れて…!」

スパルティー(…あの2人だけじゃない!)

スパルティー「…2ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
状況を伝えろーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ザ…
軍服2「は…はい!!!!!!!!!!!
ネアメの魔法使い・混血達がほぼ同時に同様のダメージを負い行動不能!!!!!!!!!!!!!!!!
その瞬間に敵から攻撃を受けた兵達約十数人が負傷しました!!!!!!!!!」



スパルティー「…魔法使いと混血にのみ…ダメージ!!!!!
これは!!!!!」

よろ…
サナバー「…今のは間違いなく退魔兵器の仕業じゃな…!」

スパルティー「! 動けるのか!!!!!!」

サナバー「あぁ……一瞬だけ体の中を衝撃が突き抜けよった…
じゃが外で攻撃を受けた時よりリカバーは早かった」

スパルティー「今のも退魔兵器による攻撃なのかね!!」

サナバー「うむ……外で轟音が響いた瞬間…一瞬だが細かい電流のような光線が建物の内部を抜けた…!」

よろ…
ヤンデル「……あの光線は…建物の中なら防げるんじゃ…!?」

サナバー「…光線の性質……何かしらの“設定”を変えたのかもしれぬな……
建物を透過する光線…! 恐らくそういうものも撃ち出せるのじゃ…!
……じゃが威力は低い……一瞬行動を封じる事は出来てもダメージ自体はそこまで大きくない」

スパルティー「…一瞬でも行動不能になるだけでも厄介だ!!!!!!!!
これは……もうしばらくなどと悠長に待ってる場合ではない…
魔反会の退魔兵器……一刻でも早く対処してもらわねば!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「…ジュリーさん…!」


ゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


751 : 名無しさん@避難中 :2017/09/08(金) 19:34:47 A9gOk/UMO
―――

退魔班員「…目標への被弾が確認されました! 効果のほどは分かりませんが」

タイジー「はっ! 報告を待つまでもない 大覿面だろう!
魔溜まり共め 建物の中に避難すれば天下だと思ったら大間違いだ
この『メーサー殺魔光線車』には『退魔・魔引滅流気』を利用した絶対の魔力追尾性能を基本にしてそこから更に2つの性質がある
始めに放っていたのが威力重視の『反発型』…
これは退魔気の効果を魔法使いに与えるとともに
物体に接触した時に起こる反発力を利用して魔法使いでない物にも多少だがダメージを与えることが可能
しかし反発力が高すぎる故に目標に当たる前に衝撃を受けると光線が弾けてしまう……つまり遮蔽物には弱い
だがもう一方の『浸透型』は反発力を無くし退魔気の効果だけを光線に乗せて放つものだ
この光線は物理的ダメージが一切ないため魔法使いでないものには全く効果がないが
光線が建物にぶつかっても弾けることはなく…全ての遮蔽物を透過しながら地面へと流れる
つまり魔溜まりがいくら隠れようとも必ず退魔の効果をその身に与える…ということだ」

退魔班員「攻撃・サポートに優れた退魔兵器ですね」

タイジー「その通り……
敵の取りうるあがきに対して先手を取り潰していく…
げにおそろしき現退魔班の副班長……開発室長の憎悪よ…
くわばらくわばら…だ
…さぁ第二メーサー照射部隊用意」




―――

手下3「な…なんかよく分かんねーですけど……つまりどういうことですかね?」

ジュリー「つまりさっき撃ったのは建物の中に隠れてても魔法使いにダメージを与えてしまう光線ってことだよ!
変な感じはしたんだ! やっぱりそうだったか!!」

手下4「…となると…そんなもんバンバン撃ってこられちゃ……町の奴らがやべーって事か」

ジュリー「あぁ! きっと今みんなは篭城戦の最中だ!!
そこでの魔法使いの魔法は大きな戦力のはずだよ!
それが引っ切り無しに発射される光線に潰されたら…いずれじり貧になって押し負ける!!!」
ドンッ!!!!!!!!

手下5「やべーじゃねっスか!!!!!!
んならばさっさと壊しちまわねーとよォ!!!!!!!」

ジュリー「そうだ! 急ぐ必要がある!!!!
だから最初に話した作戦は却下だ!!!!!!!
ゆっくりと後ろに回り込んでる暇はない!!!!!!!!!!!!」
バ〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下3「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

手下4「じゃ…じゃあどうするんスか!!!!!!!」

ジュリー「作戦をかえる!!!!!!!
…一応案はもう一つ考えてあった
その準備もしてある………あまり選びたくなかったが…仕方ない!!!!!!!!!」

手下5「その作戦ってのは!!!!!!?」

ジュリー「今…すぐに!!!! 俺が奴らの前に飛び出す!!!!!!
そして…俺が必ずあの兵器達の大きな“隙”を作る!!!!!!!!!!!!!!!!
それを確認出来たら君達も飛び出して兵器へ攻撃してくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

手下3「ア…アニさん一人で!!!!!!!!!!!!!!!!?
それはいくらなんでも…!」

ジュリー「言ってる場合じゃないよ 俺は行く!!!!!!!!!
いいかい? 俺が“目に見えて分かる大きな隙”を作るから…それまで待っているんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下達『ア…アニさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ゴォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

タイジー「……第二メーサー照射部隊……発…」

退魔班員「! タイジー隊長!!!!!!!!!
あれを…!!!!!!」

タイジー「…ん?」



ザザンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「………待った…だ
これ以上あの町へは……撃たせないよ」


752 : 名無しさん@避難中 :2017/09/08(金) 22:02:36 A9gOk/UMO
――― 砂糖町…中央…デカイビル

カン…カン…カン…
ウソニ「…ふー……またせたなもみーの」

もみーの「………! …………!!」
ワタワタ

ウソニ「おっと……口を返さないとな」
スポっ

もみーの「…ンむぅっ!!
お疲れ様お兄ちゃん!!!!!!!
急に呼んでごめんね?」

ウソニ「妹の呼び出しがあったらすぐ駆け付けるのが兄というものだ
それで……どうした 何があった
なにかこの町によくない物が近付いてる…そう言っていたな」

もみーの「うん………
私の電磁波感知イヤーに反応があってね…
それでここから見てみたら…町の北の方からすごい機械がたくさん来たの」

ウソニ「北側……ん? 確かに……何か変わったものが見えるな
……もしやさっきから轟音を響かせているものの正体か?」

もみーの「うん………あれは多分退魔の兵器だよ…
さっきからずっとビームみたいなのを町に撃ってる
ネアメのみんなはあのビームを避けるために建物の中に逃げ込んだみたいだけど…
あれのおかげで外に出られないよ………」

ウソニ「なに…
なるほど確かに…よくないものだな」
チャキッ!!!!

もみーの「待って
でもあの退魔の兵器のところにはジュリーさん達が止めに行ったみたいだよ
今も何かしようとしてる」

ウソニ「そうなのか
だったら邪魔をするわけにはいかないな………」
ス…

もみーの「そっちはいいの
もうひとつ……私が感じる強い電磁波を放ってるのは……あそこ…!」
ピシィ…!

ウソニ「……町の…西側か? 何が来るんだ」

もみーの「私の胸のモニターを見て
私のアイカメラをズームして映し出すから…」
ウィウィウィイイ…

もみーの「ズーーームアイッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
みょーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《めっちゃ飛び出すもみーのの目(2mくらい)》


もみーの「どんどんズームするよ!!!!
むんっ! むんっ! むんっ!」
みょんっ!! みょんッ!!! みょんッッッ!!!!!!

ウソニ「………ん? …なにか見えてきた
なんだこの塊は…? 多い…………
これは………
…?! まさか!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「見えた?
………そう あれは間違いなく…………」




ゴゴゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!―――


―――― 砂糖町の西側の平野…


キュラキュラキュラキュラキュラキュラキュラキュラキュラキュラ…

ガココン… ガココン… ガココン…!!!!!!!!!!!!!!!!


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズラァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《魔反会兵器班………戦車隊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドォドォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


753 : 名無しさん@避難中 :2017/09/09(土) 11:46:40 DtT2YyaYO
ズゴゴゴゴ…!!


ウソニ「………あれは……ワカメ町でも見た戦車か
…あんなものまで…この町に…」

もみーの「私が感じてた一番強い電磁波はアレ…!
お兄ちゃん…どう思う?」

ウソニ「………ワカメ町で見た大型の戦車が15両…
小型の戦車が10両…
それらの脇で走ってるのは…高速機動砲台車……それが10台か
どんどん戦車が沸いて出て来たワカメ町の時と違い数はあれ以上増える事はないだろうが…
あんなものに町へ侵入されたら………状況は間違いなく悪化する…」

もみーの「そうだよね…」

ウソニ「…町までの距離は大体10Km以内ってところだな
この町に侵入するまではしばらく時間が掛かるだろうが…――」





ドウッ…!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「!?」



ヒュルルルルル………
ドガアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズズゥゥゥゥゥンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「!! …………!」

もみーの「も…もぉ撃って来たよぉーーーーー!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「……あの距離から…既に射程圏内か!」

もみーの「ま…まずいよお兄ちゃん!!!!!!!!!!
砂糖町の西側の入口の塀が今ので壊されちゃった!!
そのせいで…!」



―――


シュ〜〜〜〜〜… ガラガラガラガラガラガラガラガラ…

地方班兵「お…おぉ!!!!!!!!!!!
俺達を散々拒否ってた町の入口が戦車の砲撃で破壊された!!!!!!!!」

地方班兵「これなら町に侵入できるぞォーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

地方班兵達『おおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


もみーの「町に入れなくて困ってた魔反会の兵隊さん達が……どんどん入ってくるよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…ちっ…!!
町に敵が増えるのもまずいが…
今ので時点で砲撃を放ってくるのもまずい…
…もみーの……確かネアメの皆は今建物の中に避難していると言っていたな」

もみーの「う…うん…」

ウソニ「……初めからその行動も予測済みだったのかもしれないな…」
ゴゴゴゴ…



――― 砂糖町の西側の平野… 戦車隊

キュラキュラ…
ワシューナ「ギャボボボ!!!!!!!!
試し撃ちは上々じゃい!!!!!!!!!!!!!!!!
気持ちいい〜〜〜〜〜!!!!!! 甘いスウィートを食った時のようだァ〜〜〜〜!!!!!!!
なぁ!!? オドレら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

【魔反会 特務班
黒女長 ワシューナ】

黒女達『同感〜〜〜〜〜〜〜ん♪』
きゃーっ!!

ワシューナ「まったく兵器班はウォレ達に面白いおもちゃを貸してくれたぁねぇ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おもっくそ遊ばせて貰おうちゃアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女長達『イエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ウィーッ!!!!!!!!


ワシューナ「さぁーて 試し撃ちも済んだし
本格的に撃ちまくるとするくァ〜〜〜〜〜〜〜!
先んじて攻撃を始めてる退魔班の奴らのおかげで…今ネアメの奴らは建物の中に避難してんだろぉーーーーよぉ!!!!!!!!?
どの建物に居るかはしらねェケドォ〜〜〜〜
片っ端から撃ちまくって瓦礫の中に沈めたるーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!

黒女1「ハーイ♪ ワっシュー黒女長〜〜♪♪
建物の中にはネアメの他にも魔反会の兵隊も居ると思うんですけどぉ〜〜??」

ワシューナ「構うかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
正義のためには多少犠牲も付き物!!!!!!!!!!!!!!!!
一緒に沈めたる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


754 : 名無しさん@避難中 :2017/09/09(土) 11:49:30 66vd05NA0
https://i.imgur.com/83Pn5cP.jpg


755 : 名無しさん@避難中 :2017/09/09(土) 21:38:54 DtT2YyaYO
―――

ウソニ「…読めたぞ
魔反会の狙いは…まず退魔兵器でネアメを建物の中に追いやって
戦車を使って建物ごと吹き飛ばす算段なんだろう
そこまでが全て…ワンセットの作戦…」

もみーの「そ…そんな!!」

ウソニ「もし今の砲撃が試し撃ちなら……
これから本格的に撃って来るぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――


ワシューナ「さぁオドレら!!!!!!!!!!!!!!!!
午後ティー飲んでダックワーズ食って漲った女子力引っ提げて!!!
もう一発……かーーーまーーーーせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バグォーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《戦車から砲撃が放たれた!!!!》


ギュウゥゥーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

もみーの「う…撃ってきたよーっ!!!!!!!!!!!!!!!!
この軌道は……町の中に落ちちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…!」
バッ…

チャカカカカッ…ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニはどこからともなく長銃を取り出した!!!!!!!!》

ウソニ「超長距離狙撃銃『長竿』!!!!!!!!」
カチィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パキュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴォオオオオオオオオオオ………
ズドォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニは狙撃銃で砲弾を狙い…撃ち抜いた!!!!!
砲弾は町に落ちる事無く空中で爆発した!!!!!》



―――

ワシューナ「おーん!!!!!!!!? 何が起きたかァ?!!!!!!!」

黒女1「な…なんかぁ タマが誰かに撃ち落とされたっぽい感じですぅー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワシューナ「なんだぁとぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どこからだ……!」



キュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パスッ…


ワシューナ「ん!?」

黒女1「え!? 今何か飛んで来ました?
なんか戦車の砲門の中に…」

ワシューナ「…まじぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この戦車から離れい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グイッ!!!!!!!!

黒女1「きゃーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


チュドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《大型戦車が爆発した!!!!!!!!》

黒女1「な…なんですぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ワシューナ「…筒ん中に火薬を撃ち込んで暴発させたァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誰だ……どこからだ………!!!!!!!」
ギギギギギ…

ワシューナ「…!」



―――

カァァァァァァッ………バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「………」
チャキ…


―――


ワシューナ「…オドレかッックルァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


756 : 名無しさん@避難中 :2017/09/10(日) 12:32:30 idVjh/e.O
―――

もみーの「わ…わあ!!!!?
こっち見たよ!! 10km近く離れてるのに…!」

ウソニ「あのやたらデカい女が指揮官だな
…厄介そうだ」

もみーの「ヘッドショットするの…?」

ウソニ「……女子をヘッドショットするのはさすがに気が進まないな
それに……指揮官を倒したところで行進が止まるわけでもない…
俺が狙うのは………あの戦車達だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ババババウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ワシューナ「……」
ギギギギ…!

黒女1「ワっシュー黒女長!!!?
どうしたんです?」

ワシューナ「………
……ん!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バスッ!!!!!!!! プシューッ!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女1「あぁーっ!!!!!
高速機動砲撃車1号機のタイヤが撃たれちゃいましたよ!!!!?
もしかしてこれ…私達狙われちゃってる系のフレーバー決められちゃってます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「当然だるォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…おぉ?!!!!!!!!」


シュボシュボシュボ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニの弾丸がまたしても戦車の砲門の中へと滑り込んだ!!!!!!!》


ワシューナ「大型4・6号機!!!!!!!!!!!!!!!!
中型1号機!!!!!!!!!!!!!!!!
爆発すっぞッ!!!!!!!! 逃げィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!


シュゴゴゴゴゴ…!!!!!!!! ボウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギャアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



黒女1「きゃあぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズザァーーッ!!!!!!!!

ワシューナ「でーじょーぶかァオドレら!!!!!!?
オドレはでーじょーぶかよォォ!!!!!!?」

黒女1「だ…大丈夫ですぅ…!
ワ…ワっシュー黒女長…? これはネアメの攻撃なんですか?
一体どこから…」

ワシューナ「正面…町の中央あたりにあるクソデケービル…
あの上に敵を確認した…………2人……だが!
狙撃手は一人!!!!!!!!!!!!!!!!
たった一人のスナイパーがウォレ達に勝負を挑んどる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女1「そ…狙撃手が一人!!!!!!!!!!?
今だって4両同時に攻撃して来たのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワシューナ「…恐るべき使い手……
これはウォレへの挑戦状だァ……
受けて立つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
黒女達ィ!!!!!!!! 全員ハンドルを握れェ!!!!!!!!!!!!!!!!
奴らに恐るべき特務班の力を見せ付けるズォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女達『ブっラジャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


757 : 名無しさん@避難中 :2017/09/10(日) 13:14:53 idVjh/e.O
ワシューナ「砲撃準備じゃい!!!!!!!!!!!!!!!!
砲撃が始まりゃあの狙撃手も砲門への狙撃が難しくなりゃあッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女2「ほ…砲撃にはしばらくかかります!!!!!
そ…それまでに狙われたら…」

ワシューナ「問題ネェ!!!!!!
ウォレが居る!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガキィィィィッッン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ワシューナは巨大な銃を取り出した!!》


ギュオ…


ピクッ!!!!!!!!
ワシューナ「オラオラオラァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タタタタタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギギギギギィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ワシューナは凄まじい早撃ちて一度に数発の銃弾を放ち
既に側まで迫っていたウソニの弾丸を打ち落とした!》


ワシューナ「おおぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タタタタタタタタタターーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ボボボボボゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニの居るビルに向けて弾丸を放つワシューナ!
その弾丸も空中でウソニによって撃ち落とされた!》




ワシューナ「ウォレとほぼ互角の銃の腕……面白ェ!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな撃ち合いは久々だ!!!!!!!!!!!!!!!!
血が…………滾る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
元兵器班の副班長だったウォレの…熱い血がよォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダァァーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




―――

ウソニ「……チッ…!!!!!!!!」
ガチャ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドパパパパパパパパパパパパパパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビシュシュシュシュシュシュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニとワシューナの迎撃合戦…!!!!!!》



ウソニ「……あの女……かなり腕が立つ!!!
俺以外でここまでの銃器使いを見たのは初めてだ…」

もみーの「お兄ちゃんがそこまで言うなんて…………あっ!!!!!!!!
危ない!!!!!!!!!!!!!!!!」
グィッ!!!!!!!!

ウソニ「!!」


ビシィィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニのすぐそばにワシューナの弾丸が当たった!!》

ゴゴゴゴゴォォ…


ウソニ「…………もしかしたら俺よりも腕が立つのかもな…」

もみーの「そ…そんな!!」

ウソニ「……“一つの銃を扱う腕に関しては”…だ
………俺にはまだ…ネアメで磨いた俺だけの技がある
……戦車の一斉砲撃を相手するにはうってつけの技だ」
スッ…

バラバラバラバラバラバラ…!!!!!!
《ウソニはまたどこからともなく銃を出した!!!
その数…10丁!!!!!!》


ウソニ「閃光双銃術……その極地!!
一度に複数の術を操る『一人銃士隊』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


758 : 名無しさん@避難中 :2017/09/10(日) 23:02:19 xzo5f.120
test


759 : 名無しさん@避難中 :2017/09/11(月) 02:04:05 cHYWycfAO
ワシューナ「っててててェェェーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドパパパパパパパパパパパパァァーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヂュイッ!!!!!!!! ヂュイッ!!!!!!!!


ワシューナ「…なんだ!!!?」


パスッ!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女1「ひっ…弾丸が戦車の中にッ…!
に…逃げろぉ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!」



ドゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワシューナ「…ぬぅ!!!!」
ビシッ ビシッ…! つーー…

ワシューナ「…ウォレの射撃速度を急激に超えてきやがった!!!!!
…なにをした!!!!!!!?」



―――

ウソニ「ローーーーーーーーーーリング射撃ーーーーーーーーーぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニはビルの上でものすごく転がっていた!!!!!》
ゾーン!!!!!!!!


もみーの「で…出たーーーーーーーーー!!!!!!!!
お兄ちゃんのローリング射撃だーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
横並びにした銃達を転がりながら撃ち放つ高等技術ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババァーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「はぁはぁ…
今日は銃10丁分……大体4m間のローリングだからさすがに難易度が高いな…!
10往復した今の段階で既に目がまわる…!」
ゴクリ…!

もみーの「でもすごいよお兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
これでちゃんと狙い通り撃ててるんだから本当すごいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すごいバランス感覚だよ!!!!!? フィギュアスケートの才能あるよ!!!!!!!!?」
バ〜〜〜ンッ!!!!!!!!

ウソニ「ハァ……とはいえこの方法はただひたすらに撃つのが精一杯だ
だからもみーの…少し協力してくれ」

もみーの「協力?」

ウソニ「あぁ……俺は銃をローリング射撃で撃ちつづける
お前はタイミングを見て銃弾の補給をしてくれ
それと同時に 敵の銃弾や砲撃の角度や方向を正確に伝えてくれ
それがあれば俺の精度は更に増す」

もみーの「お安い御用だよー!!!!!!!!」

ウソニ「あぁ……悪い お前までこんな目に合わせてな…」

もみーの「いいよ!!!! せっかくメカになったんだし……これくらいの事は出来るし したいの!!!!!!!!!!!!!!!!
私も戦わせてよ……お兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「……あぁ……
…この戦い…兄妹の力で勝とう…!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ワシューナ「……ふんっ!!!!!!!
おかしな曲撃ちで先手を取れるのもここまでだ…
準備出来たかオドレら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あのビルを目標に砲撃――――…放てィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






―――

…各所で様々な戦いが巻き怒る中…
砂糖町より東側の平野にて…………
ついに………





ズンッ… ズンッ…
ズズンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「……」

オ゙ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《魔反会最高戦力……全軍統括班本隊来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


760 : 名無しさん@避難中 :2017/09/11(月) 22:07:42 cHYWycfAO
ズンッッ!!!!!!!!

アラプマ「…ここが砂糖町か…」

本隊兵「えぇ」

アラプマ「…すでに所々で戦闘が始まっているようだな…
……この町の人々の避難は?」

本隊兵「ヒーロ第一隊長より 住人の避難は完了したと」

アラプマ「…そうか
しかし この戦いが終わった後に 彼らが帰る場所はあるのか…」

本隊兵「復旧にはしばらく掛かるでしょう
それもこれもネアメが…」

アラプマ「…砂糖町の住人達が住居を失った責任は…
果たしてネアメ・ルートにあるのか…
それとも計画を立案したメロンピルト班長………魔反会にあるのか…
どっちだろうな」

本隊兵「ア…アラプマ総隊長……」

アラプマ「…どちらでも構わんさ…
この戦いが終わったら…この町の復興資金は全て魔反会が補償する
それが不可能ならば 俺のゆうちょから全てを補償資金を出す…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドクンッ…!!!!!!!!
本隊兵「アラプマ総隊長…!!!!!!」

本隊兵(…さすが魔反会唯一の真なる武人……アラプマ総隊長…!!!
こんな…世界一カッコイイゆうちょは聞いた事がない…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴクリッ…!

アラプマ「…さぁ行こう!!!!!!!!!!!
この戦いを終わらせ砂糖町を解放する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴウゥゥーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


761 : 名無しさん@避難中 :2017/09/11(月) 23:25:41 cHYWycfAO
https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1122/IMG_20170911_231934~01.jpg


762 : 名無しさん@避難中 :2017/09/12(火) 00:22:17 l5qCwRAMO
―――

チロリーン「だァァーリャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズゴゴゴガガァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シューゴレク「っととぉ…!」
パシパシパシィィッッ

チロリーン「どうりアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バゴォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザザーッ…!!!!!
シューゴレク「…へぇ!」

チロリーン「はああああああ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダッ… ダンッ!!

チロリーン「おおぉッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴギャアァァァーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビリビリビリッ…
シューゴレク「ッいい飛び蹴りだな!!!!!」

チロリーン「ッッとォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボンンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シューゴレク「おっいいないいな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「『愛波津怒柄異面』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「『腹瞥多』ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッッッッ…ガガガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギュッブォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


地方班兵達『ぎゃアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《チロリーンの数々の技の連撃の衝撃がシューゴレクの背後を抜け地方班兵達を蹴散らしながら吹き荒ぶ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




チロリーン「…はぁ…! はぁ…!」
ザッ…

シュ〜〜〜〜〜…
シューゴレク「………ははは…………
なぁチロリーン……お前は今…俺と『戦っている』と思っているか…?
残念だがそれは思い違いだぜ…
俺は」



シューゴレク「お前のスパーリングの相手をしてるだけさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズッゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「ぐぶッァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴォーーーッズッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ズチャ… ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
シューゴレク「……チロリーン…前に魔反会本部で戦った時より…本当に弱くなったな…
残念だ………しかし俺は本気だ!!!!!!!! お前は死ぬ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


763 : 名無しさん@避難中 :2017/09/12(火) 01:07:13 l5qCwRAMO
―――


タイジー「骨!!? …!
…貴様は………
魔反会が危惧する特記戦力の一人……ジュルジュリだな……
なるほど貴様も砂糖町に居たクチか
何の用だ?」

ジュリー「君達の使ってる兵器を止めに来たよ」

タイジー「…フフフ! 一人でか!!!!!?
…まぁ…あの大魔女フーリャンとツるんで居たような輩だ 腕には自信があるだろうが…
それは無理というものだ!!!!!!!!!!!!!!!!
何故なら今まさにあの町に向けて撃ち放つからだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
第二照射部隊発射ァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッ!!!!!!!!


ゴゴゥッ…
ビゴォリャアァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《メーサー射から光線が放たれた!!!!
それは真っすぐと町へ…………いやッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


クンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タイジー「!!? 光線が曲がっ……落ちッ…………なッ!!!?」




ジュリー「来い…」
すわぁ…

チュガガ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《光線は突然角度を変え地面に向かい……手を広げて待ち構えていたジュリーに落ちた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


シュ〜〜〜〜〜〜…
ジュリー「…ふぃ〜〜〜〜〜…なんだか電気マッサージみたいだねぇ…」



タイジー「なっ……何故町へ向かわない…!!?
…くっ…第二部隊はチャージを開始…!!!!
第三部隊…発射だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アンテナを高く向けろ!!!!!! 光線を確実に町へと届けてやれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビビッ!!!!!!!!


ビゴゴガ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

光線『上へ参りま〜〜〜〜〜〜〜す』



クンッ!!!!!!!!

光線『下へ参りま〜〜〜〜〜す』



ドキャアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「気持っつィえぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バリバリバリバリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タイジー「…何故だ!!!!!!! 何故光線が町へ向かわん!!!!!!!!!!!!!!!!
光線が全て落ちる…! あの骨の下へと!!!!!!!!!!!!!!!!
浸透型の光線ゆえ…もちろん肉体への多大なダメージはない…!!
これではただの電気マッサージ扱いだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッ!!!!!!!!



ジュリー「…ふふふ」



退魔班員「タ…タイジー隊長!!!!!!!!
やつが発する反応が…妙です…!!
奴は…魔力をまとっています!!!!!!!!!!
その魔力にメーサーの『魔引滅流気』が誤誘導されてしまっているようですっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

タイジー「なんだと!!!!?
…奴は骨だが…真人間と聞いているが…
…………まさかっ!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!


764 : 名無しさん@避難中 :2017/09/12(火) 02:16:32 l5qCwRAMO
タイジー「貴様!!
そのマントの下を見せてみろ!!!!!」


ジュリー「見たいのかい? 君も物好きだなぁ……
まぁいいよ どうぞ」
バサァッ!!!!!!!!

《ジュリーは纏っていたマントを翻した………そこには!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ビシンッ!!!!!!!! ビシンッッ!!!!!!!!
ビッシィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーのマントの下には札がびっしりと貼付けてあった!!!》


タイジー「それは…! 魔法札だな…!
しかも魔法を込めた魔法札ではなく…
魔力のみを込めたもの…!!!」
ゴウッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「皆と分かれる前に早急に作ってもらったんだ
効果のほどは…十分のようだね」


タイジー「…デコイかッ
魔力に引き寄せられるこの退魔兵器の特性を即座に利用するとは……
ジュルジュリ…………“あの方々”と肩を並べてたという話はどうやら真実のようだな」

ジュリー「肩を並べてたかは分からないけど 単純な退魔の知識なら俺が一番だったよ」

タイジー「………ふん……なるほど
それならば自信を持って一人でこの兵器達を止めに来た理由が分かったよ…
だが…………こいつは単純な退魔ではなく機械と融合した兵器だということを忘れるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


タイジー「メーサーの設定を浸透型から反発型にコンバート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
更に光線の出力を最高圧にフィックス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
第三部隊……撃て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 発射ァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドゥオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャリアァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「!! まずいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビュゴィンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボジュジュウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《光線が地面を焼いた!!!!!!!!!!!!!!!!》


ジュリー「…! これは…!」


タイジー「ぬはははは!!!!!!!!
メーサーの設定を物理ダメージをもたらす反発型に変えた上に
光線を形作る退魔気の濃度・出力を最大まで引き上げた!!!!!!!!!!!!!!!!
『最大破壊型』だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こうなればもはや超科学兵器とも遜色ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……『魔引滅流気』と均衡が取れる本来の退魔気とのバランスを逸脱するため
遠距離攻撃として使うには指向性に問題があり味方を巻き込む危険性があったので使用を控えていたが…
的が近くにあるなら別だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この破滅的な超絶光線をその身にタップリと引き寄せておけーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギュウウウウウウン………
ビゴァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジュリー「ッ…!!!!!!!!」


765 : 名無しさん@避難中 :2017/09/12(火) 20:04:51 l5qCwRAMO
ズォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「くっ…!!!!!!!!」
ザッ!!!!!!!!


バジュアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《光線が地面を焦がした!!!》



タイジー「光線を引き付けてから避けたか
だがその集中がいつまで続くかな?」
スッ

タイジー「第一部隊! 1機ずつ光線を放て!!!!!!!!」


ビゴァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズビビィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「ッむぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザザッ!!!!!!!! ヒュンッ!!!!!!!! ヒュンッ!!!!!!!!

ドゴォ!!!!!!!! バズゥッ!!!!!!!! ドギャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タイジー「まだまだだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
次いで第二部隊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
奴を決して休ませるな!!!!!!!! 疲労するまで踊らせ続けろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギュオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

手下3「…!」

手下4「おい…! アニさん…大丈夫なのか!!!!?」

手下5「俺達も助太刀に出た方がいいんじゃ…!!?」

手下3「……!! 馬鹿野郎…!
アニさんは俺達に『隙を作るからその時まで待て』っつってたろ…!
それを信じねーでどうする…!
待つんだ…!!!! 俺達はッッ!!!!!!!!!!」
ギリリッ…

手下達『…!!!』


―――…

ズゴォーーンッ…!!!!! バリバリッ…!!!!!!!!
ビビビビビビッッ!!!!!!!!
チュゴォ〜〜〜〜〜ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
バリャーーーーーーーーーッッッ………!!!!!!!!!!!!!!!!


―――――


ドンッ…!!!!!!!!

ジュリー「………ハァー…ハァー…ハァー…………」



退魔班員「あ…あいつ…もう10分近く避け続けています…」

タイジー「ふん……骨だけの割にはなかなかアスリートだな…
だがそろそろ…体力も削れて来たろう…」



ゴゴゴゴゴゴ…

ジュリー「ハァァ……ハァァ…………ハァーー……………!」

ジュリー(この10分の間にあの兵器を観察してきて分かったことがある…
あの兵器は一度撃ってから次撃てるようになるまで約1分掛かる…!
チャージに40秒掛かり 発射の準備を整えるために20秒
つまり一度撃てばその瞬間に隙が生まれるが…
彼らはそれを避けるために3×3のルーチンで兵器を運用し隙を無くしている
…もし…その均等を崩せたら…?
つまり……あの退魔兵器9機を全て……“同時”に発動さすたら…?
……完全なる隙…! 1分間の完全な隙が生まれる…!
だけどそれは…今のままじゃ作れないッ…!!!!!!!!!!!!!!!
彼らには余裕がある…通常のルーチンでもいずれ俺を倒せると思っている!!!!!!!!!!!!!!!!
それを崩さなければ勝利はない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…その方法は…!!!!!)



タイジー「第一部隊…発射!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!!!!!!!!!!!




ジュリー(…………その方法は………………
この身を削るしかないか…………
…………いいさ!!!! やってやる!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュルジュリ・グリーブルーを舐めるなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


766 : 名無しさん@避難中 :2017/09/12(火) 20:52:54 l5qCwRAMO
ゴアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…!」


ドチュアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タイジー「当たった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――

手下達『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

―――


プス… プス…

ジュリー「―――」



タイジー「…はは! とうとう集中力を切らせたようだな
まぁここまで粘ったのだから素直に称賛するべきだが………ん?」



じゅじゅゅうううううううううううう……
ジュリー「………こんなもの…かい…」
ズンッ…


タイジー「……なに……
まだ踏ん張る体力があったのか…
だが避ける体力は尽きたろう…第二部隊放て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドビュビュビュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー(……元から避ける気もないさ……)


バチィーンッ!!!!!!!!!!!!!!!! ドビャビャズゴォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッッッヂャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タイジー「どうだ!!!!!!!!
光線6発分!!!!!!!! ただでは済まない!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「……………!!!」
チリ… チリ…



退魔班員「ま…まだ…立っている……
あいつ……不死身……なのでは…?」

タイジー「そんなわけがあるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
次だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 撃て!!!!!!!! 撃て!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


――― 数分後……


ヒュオオオオオオオオオオオオオ…


タイジー「……!
き…貴様……………
何故倒れん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「………………」
ブス…ブス…ブス…
しゅううう………



退魔班員「あ…あれから…数十発の光線を受けても……一向に倒れない…!!!!
常人ならば…すでに遺骨になってるはず…」
わなわな…

タイジー「奴はすでに骨だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いや…そうだとしても!!!!!!!!
あれほどの光線を受けて…何故立ち続ける事が出来る…!
不死身など有り得ないはずだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギッ!!!!!!!!




ジュリー(……力を失い骨を操る能力が弱まり腕すらくっつけられなくなった俺だけど…
持ち前の耐久力はまだ…衰えきっていない…!
だけど…さすがに受けすぎたか…!
………でも…もう少しなんだ…! 彼らはようやく俺を恐れ始めている…!
余裕を…失いかけている…!!
…もう少し………………もう少しだッッ)


タイジー「………第一部隊ぃッッ放てェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギュオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


767 : 名無しさん@避難中 :2017/09/12(火) 21:15:37 l5qCwRAMO
ギョリャリャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「――――ッッ」



ゴゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



退魔班員「ま…まだ倒れない…!
タイジー隊長! 続けて第二部隊を…」

タイジー「…待て!
第一部隊はチャージを……
第二部隊はそのまま待機だ…………奴を見ろ…!」

退魔班員「!?」



フォオオオオオオオオオオ……………

ジュリー「…―――」
フッ……

ドサッ…!!



退魔班員「おッッ…ぉおおおおおおおおおっっっっ……倒れたァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
し…死んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

タイジー「…あ…当たり前だ……
不死身な生物など…有り得ん…
だが……この超兵器を前にここまで持ちこたえたのは…素直に称賛してやる……
お前の亡きがらをメーサーの柱にくくりつけてそのの雄死を町の魔溜まり達にも見せてやるか…!!!!
わーはははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニィィィィ



―――

手下4「ア…アニさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…これはもう四の五の言ってらんねぇよ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行こう!!!!!!!! アニさんを助けに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下5「あぁ…! 本当に死んじまう!!!!!!!!
そうだろ…3!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

手下3「…!」


―――



タイジー「わーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!!!!!!!!!!!!
ぐわーっはははははははははははははははははははははははははははーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ジュリー「……趣味が…悪いね…」



タイジー「!?」



ヒュッ…… ズドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

タイジー「!!!!!!!!!!!?」

《タイジーの足元に何かが突き立った!!!! それは…》


ギランッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ジュリーの骨剣…!》

タイジー「…!!」
ゾクゥッ…!!!!!!!!

退魔班員「ッ…や…奴が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ゴォ………ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…悪いね…
まだ俺には…十字かも骨壷も必要ないんだ…」
ゴゴゴゴゴ…



タイジー「な……なんでだァ…! なんでだァァァ……!!!!」
ギリギリギリ…


ジュリー「…言ったろ…俺の退魔の知識は誰よりも上だって…ね…!
退魔気の力を別の退魔気で相殺する術だって知っている…!
“そんなおもちゃ”をいつまでも一発ずつ当てていたって……到底俺は倒せやしない…!」
カッ…!!!



タイジー「………!!!!っ!!!!!!!!!」

退魔班員2「タ…タイジー隊長…! 第一メーサーもチャージ完了…!
現在全機が待機中…!!!!」

タイジー「……!!!
そうかい…!!!!!!! だったらよぉ…!!!!!!!!!!!
“ゼンブの光線”をその体に受けても同じ事が言えるかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? アァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
…全部隊!!!!!!!! 全メーサー車!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
発射!!!!!!!!!!!!!!!! 放て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
消し飛ばせェェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


768 : 名無しさん@避難中 :2017/09/13(水) 01:33:30 5XkU.7NsO
ギュンッ ギュンッ ギュンッ…ギュギュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュゴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《一斉に放たれた光線が…一本に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



タイジー「わ…わはは!!!!!!!!!!!!!!!!
これは!!!!!!!! 増幅してる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もはやこれを喰らって残る肉はなし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
骨もだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「…!」


ジュリー(これは……大きいなぁ……
避けるのも…難しい……
………防御も………意味ないな
そもそも…彼に啖呵切った『退魔気で相殺』ってのもハッタリだしなぁ…
………受けきれるか………いや…受けても死ぬことはないかもしれないが…
体はバラバラになるかもな……
でも今の俺は体を修復出来ないから………
…しばらく戦線離脱かなぁ……………
…それも…いいさ
次に目が覚めた時はきっとギル達がフーリャンやみんなを見つけて…俺達に力を返してくれてるだろう…
その時まで……ちょっとしたお休みさ………―――)



ゴアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



グイッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「!!?」

ガッシィーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
手下3「っっぶねェェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザッザァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴロンゴロォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーが極太光線に轢かれる寸前!!!!!
飛び込んできた手下3がジュリーを抱え込み光線を横切った!!!!!!!!
光線は誰にも当たらず消え去った!!!!!!!!!!!!!!!!》



タイジー「ハァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ジュリー「き…君!!!!!!!!!!!!!!」

手下3「なーに一人で締めちまうような雰囲気だしてんスか!!!!!!!!
俺達もいやすぜアニさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

手下4「出てきやしたぜアニさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アニさんの言っていた隙……今でやすね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ジュリー「…!!!
…そうだ!!!!!!!!!!!!!!!! 今あの兵器は使えない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今のうちに…制圧だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

手下5「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タイジー「な…なああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!?」
ゾォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


769 : 名無しさん@避難中 :2017/09/13(水) 01:49:54 5XkU.7NsO
《手下達とジュリーが兵器に向かって突進する!!!!!!!!》



手下達『覚悟しやがれーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



退魔班員「ひ…ひぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!
た…隊長!!!!! 来ますよ!!!!!!!!!?
こ…こちら…現在メーサー全てッッ……つ…使えませんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

タイジー「う…うろたえるなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
体術で迎え撃てェ!!!!!!!!!!!
退魔班ならそれくらいの心得かまあろうがァ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!


手下達『おおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


タイジー「来いッ!!!!!!!!!!!!!!!!
点打真拳!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!

ジュリー「君の相手は俺がしよう」
ザンッ!!!!!!!!

タイジー「…ハッ!!!!!!!! そんなクソボロな体で何を言うかァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
腕もないような貴様に俺が負けるかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
点連剣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「…俺はね
君達を焦らせるために光線を受け続けたが
ただひたすら攻撃を受けていたわけじゃないよ…
攻撃を受けるごとに…光線の中に含まれた退魔気のもっとも色濃いエネルギーを…自分の体の中に溜め込んでいたんだ…
それを全て放出すれば……君達が散々撃っていたあの兵器の光線のようなものを再現出来る
君も受けてみるがいい 君達自慢の兵器の威力を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポッッッ…
《ジュリーの口が輝く…》


タイジー「こっっ…これはっっ…」

ジュリー「ドロー・エクスプロージョン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボワァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

タイジー「きゃ…きゃぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボジュアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジュリーの放ったエネルギーの波動で…
タイジーは吹き飛び!!!!!!!! 半分近くのメーサー車が破壊された!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


手下3「ア…アニさんすげええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!

ジュリー「…さぁ!!!!! 残りも破壊しよう!!!!!!!!
それでこの町から退魔の脅威は去る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!


770 : 名無しさん@避難中 :2017/09/13(水) 02:07:22 QJBPQOQc0
てすと


771 : 名無しさん@避難中 :2017/09/13(水) 20:43:33 5XkU.7NsO
―――…


ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒュルルルル…

ドォンドォォーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バババババババババババッッッ …

チュドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《…砂糖町付近の空で幾多の爆煙が舞い上がっていた!!!!!!!!
それは…》




ワシューナ「やれやれやれ止まんじゃねーどォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゴウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドパパパパパパァァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ウソニ「うぉーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


ドギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズズゥーーーーーーーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《それはウソニの銃撃とワシューナ達の砲撃が織り成す空模様であった!!!!!!!!
ワシューナ達戦車隊の砲撃を…ウソニは寸分の狂いもなく一片も残さず撃ち落としていた!!!!!!!!》
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

―――


もみーの「砲撃! 3-16!!!!!!! 4番銃の角度よりC+!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《転がりながら
恐ろしく正確に砲弾を撃ち落としていくウソニ》

バ〜〜〜ンッ!!!!!!!!



―――

黒女「わ…わぁぁー…!
こっちの戦車の砲撃…全部途中で撃ち落とされてますよ!?
あれ…本当に一人でやってるんですか!?」

ワシューナ「そうだぞ!!!!!!!!!
狙撃手は一人…それも転がりながらだぞ!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女「え〜〜〜〜!!!!!? ヤ…やば〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ワシューナ「あぁ…ウォレも驚いてる!!!!!!!!!!!!!!!!
正確さとか…経験測とか…そんなレベルじゃあ一切ねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神の為せる業だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



キュオンッ…

ズポッ!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女「ひっ…ま…また!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ボッカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パラパラパラパラパラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女達『いやーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


黒女「砲撃も撃ち落としながら……こっちの戦車もバッチリ狙ってますぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マジぶるっちゃいますぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
びっくーん!!!!!!!!


772 : 名無しさん@避難中 :2017/09/13(水) 21:38:11 5XkU.7NsO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

ドカーーーーーンッ!!!!!!!!
バゴゴォ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女「ワ…ワっシュー黒女長ぅ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
やられにやられて戦車が残り大型10両 小型が6両!!!!!!!!!!!!!!!!
高速機動砲撃車はもう1台しかありません〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「……ここまで減らされったァなぁ………」


ワシューナ(ウォレのサポートがあっても戦車の砲撃の中銃弾を通して来るその腕…恐ろしいな…
このままじゃあまじぃ……
この場に停滞し続けていたら間違いなく負ける!!!!!!!!
前進しねぇと…!! もっと町へ近付かねぇと!!!!!!!!
…だがぁ……敵の銃撃のせいでウォレ達はろくに町に近づけねぇ…
…………ウォレ“達”は………“達”………なら…………
!…………………ある! まだ方法はある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!

ワシューナ「オドレら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウォレの合図で一斉に砲撃しろや!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女「え!!? は…はい!」

ピタァッ…!!!!



―――

もみーの「…戦車の攻撃が止まったよ!!!!
…弾切れ…?」

ウソニ「さぁな
何が来るか分からん 今のうちに仕留める!」
ゴロロロロロロロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


キュインッ
バスッ!!!!!!!! バスッ!!!!!!!!

ドガンドガゴォ〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女「こ…攻撃受けた大型と小型が大破ァ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
あ…あと残り大型8両小型5両……
ワ…ワっシュー黒女長…!!!」

カッ!!!!!!!!
ワシューナ「…今じゃい!!!!!!!!!!!!!!!! 撃てや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ドドドドドドドドンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《戦車達が一斉に砲弾を放った……その時!!!!!!!!!!!!!!》


ワシューナ「おらァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



バッカァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シュパァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女達『ひやあああああああああああ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!』
モアアァァッ!!!!!!

《煙に包まれる戦車隊》


―――

もみーの「…え!!!!? け…煙に包まれて戦車が見えないよぉ!!!!!!!!
何をしたの!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「…戦車が放った砲弾を……巨女が自ら撃ち落とした…!
狙いは……!」

もみーの「み…見えない! 何も見えないよ!
でもこれじゃあ向こうからだって何も見えないのに…………なんで…
一体狙いは………………あ!!!!!!!!?
アレは!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ドドドドドドドドっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


773 : 名無しさん@避難中 :2017/09/13(水) 23:56:43 5XkU.7NsO
もみーの「あ…あれは!!!!
煙の中から飛び出して来たよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「!!! ……そう来たかッ…」


―――


ブォンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワシューナ「ワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ふぉお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブロロロロロロロロロオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《爆煙の中から猛スピードで飛び出して来たのは高速機動砲撃車であった!!!!!!!!
ワシューナを乗せ…超スピードで砂糖町へと走らせる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


黒女「い…いいんですかぁ戦車隊から離れてぇ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」」
ブロロロロロロォーッ

ワシューナ「…イイッ!!!!!!!!!!!!!!!!
戦車の群れで町へ近付くのは到底不可能だった!!!!!!!!!!!!!!!!
だからウォレは向こう(戦車隊)を捨てた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この高速機動砲撃車ならあの野郎の銃撃も避けながら町に近付ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
忌ま忌ましい狙撃野郎はウォレが直接ブチ殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ウソニ「…させるか!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドウンッ!!!!!!!! ドウンッ!!!!!!!!


―――

ワシューナ「…来たぞ!!!!!!! 避けィ!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女「ひ…ひひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!!!

ブォンブォンッ!!!!!!!!
キキーーーッ!!!!!!!!
ギュアンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《黒女の凄まじいハンドルテクがウソニの銃弾をかわした!》


ワシューナ「よくやったァ!!!!!!!!!!!
だが気を抜くな! まだまだ撃ってくっぞ!!!!!!!!
ウォレ達の勝利はオドレのドライビングにかかっとる!!!!!!!!!!!!!!!!

なに! ウォレが見込んだ腕だ!!!!!!
オドレなら行ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女「が…頑張りますぅ〜〜…
で…でもこの車が一方的に狙われたらかわし続ける自信がありません〜〜…」

ワシューナ「でーじょーぶだ!
……ウォレはあの戦車隊を捨てはしたが
あの戦車どもは置物になったわけじゃあねぇ!!!!!!
もうすぐ煙が晴れる!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――

モワモワモワ… ズンッッ!!!!!!!!

黒女2「…視界が晴れた! 砲撃開始!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドドドドドドドドドドンンンンンーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《再び戦車の砲撃が始まった!!!!!!!!》


―――

もみーの「お…お兄ちゃん!!!!!!!!!!」

ウソニ「…くそっ!!!!! 優先すべきは…!」

ゴゴゥゥオオオオオオオオオオッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


774 : 名無しさん@避難中 :2017/09/14(木) 00:36:09 WY65qPm.O
ウソニ「…くそっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドバババババババババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニは再びローリング狙撃を開始した!!!!!!!!》



ドチュッ!!!!!!!!
ズドォ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
《戦車の砲撃を撃ち落とす!!!!!!!!》


―――

黒女「…向こうの戦車の方を…!」

ニィィ
ワシューナ「…そうだよナァ!!!!!!!!!!!!!!!!
弾がでけー方を優先するに決まってろーがよォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今のうちに町に近付けェ!!!!!!!!
ウォレは観察する…!!!」
ギロ…

《ウソニ達の居るビルを睨みつけるワシューナ》


ワシューナ(…相変わらず転がりながら…腕はすげぇ…
それにしても側に居るガキはなんのために居るんだぁ!!?
んんんんっ!!!!!!!?)
ギギギギギ…


―――

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ウソニ「もみーの 弾!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ウソニ「もみーの 砲弾の軌道!!!!!!!!」

もみーの「…え…っと…! 6-5! 8-9!!!!
5番銃の角度よりA-!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「もみーの!!!!!!!!!!!!
………酔い止め!!!!!!!!!!!!!!!!」
ば〜〜〜〜ん!!!!!!!!

もみーの「わ…分かった!!!!!!
ずっと回ってるもんね!! 頑張ってお兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

ギィ…
ワシューナ「…んなァァる!!!!
サポート係かぁ!!!!!!!!!!!
しかも息もピッタリだぁ!!!!!!!
兄妹か……恋人か……
どっちにせよ …潰すなら!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

もみーの「!! あっ……近付いてくる車に乗ってる大きい人も撃ってきた!!!!!!!!」

ウソニ「軌道は!!!!」

もみーの「…! ぜ…全然まと外れな方向!!!!!
私達の居るビルとはまったく関係ないずっと向こうのビルの方に撃ったよ!!!!!!!!!!」

ウソニ(……このタイミングで……別の場所を…?
あの女は明らかに俺達を狙っているのに…何故今そんな無駄撃ちを…?
……いや待て! 無駄撃ちじゃないとすれば―――)


バッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニ「もみーの!!!!!!! 伏せろ!!!!!!!!!!!!!!!!
狙われてるのはお前だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「え」



ギュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


タタァァァァーーーーーーーーーッン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「ぁうっ―――」

《もみーのの頭蓋を銃弾が貫いた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ウソニ(―――跳弾!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ウソニ「もみーのォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

カァアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


775 : 名無しさん@避難中 :2017/09/15(金) 00:14:49 GTs0cPjgO
―――

黒女「ひゃ…ひゃ〜〜〜〜!!!
ワ…ワっシュー黒女長パね〜〜〜〜〜〜〜〜!!
町までまだ数kmも離れてるのに…弾を反射させて敵に当てちゃうなんて」

ワシューナ「ふふんん〜〜!
こちとら毎日モ○ストやってんだぁ…きゃんもんは朝飯前よぉ〜〜〜!!!!!
……だがぁ…敵に当たったのに手応えがねぇ!!!!
血も出ねぇとはよォ…?」
ゴゴゴゴ…


―――

ウソニ「もみーの!!!!!!!!! もみーの無事か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バチ… バチチッ…
もみーの「う…うん……
だ…大丈夫……頭は撃たれたけど中枢部分は無事だよ…
でも……軌道計算を司るサブカメラが壊れちゃった…」

ウソニ「いいさ…そんなことは
……………そうだ…先生は」

もみーの「大丈夫…! 傷一つついてない…!」

ウソニ「…そうか…良かった……
…………すまない いくらメカでも
お前をこんな危険な場所に立たせた
俺は兄失格だ」

もみーの「そ…そんなこと言わないで…
私だって役に立ちたいから…一緒に戦いたいからここに居るんだもん…!
何があっても…私はお兄ちゃんと一緒だよ…」

ウソニ「……」

もみーの「………!
っ…お!!!!!!!! お兄ちゃんっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
危ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「!!」


ゴァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボコォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ビルに砲弾が直撃!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニ達の居る屋上が吹き飛んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


―――

黒女「うおぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
当たりましたよ!!!!!!!! 戦車隊の攻撃が!!!!!!!!!!!!!!!!」

ワシューナ「…どういうわけだかウォレがぶち抜いてやった女が死んでねーみてーだが…
あの狙撃野郎に隙を作ることは出来たみてぇだァな!!!!!!!!!!!!!!!!
一発当たればこっちのものよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どんどん撃て撃て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

シュウウウウゴオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パラパラパラパラ…

もみーの「……う…」
ぐぐ…

ゴゴゴゴゴゴゴ…………

もみーの「ハ…ハァ…ハァ…
お………屋上の半分が無くなっちゃった…!
ハァ…ハァ……お…お兄ちゃん…!?
お兄ちゃん……どこ…………あっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニ「…く………う………」
ポタ…ポタ……ブシャシャ……

もみーの「お…お兄ちゃん…!!!!!!!!!
せ…背中が…ひどい火傷…!!!!!! わ…私と…ビラコ先生を庇って…!!!!
あ…あぁ…!!!!!!!!!!!!!!!」
ブルブル…!

ウソニ「……ハァッ…ハァッ………」
ギリリリリィィィッ…!!!!!


776 : 名無しさん@避難中 :2017/09/15(金) 00:33:35 GTs0cPjgO
よろ…
ウソニ「……くそ………」

チャキ… ボロ…

ウソニ「今の攻撃で狙撃の銃がほとんど壊れてしまった…
残りは……三丁か………形勢逆転だな…悪い方にな…」
よろ… チャキッ

もみーの「お…お兄ちゃん!!!!!
危ないよ!!!!!! ここに居たら!!!!!!!!
逃げないと!!!!!!」

ウソニ「…逃げるわけにはいかない…
今更場所は変えられない…この場所じゃなければあの戦車は狙えない…!
…あんな戦車達に町へ侵入されたら…もはやネアメは勝てない…!
俺が食い止めるんだ…!」

もみーの「で…でも その数の銃じゃ!!!!!」

ウソニ「…大丈夫だ!
砲撃が来る! もみーのは伏せていろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドォンドォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドゥグォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バゴゴンッ!!!!!!!! ドキャーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《3つの銃を駆使し迫る砲弾を落としていくウソニ………しかし!!!》


ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…ぐっ!!!!」
バァンッ!!!!!!!!

ドギュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズゴォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「ううううううッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズザザーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニの迎撃をすり抜けた砲弾がビルのすぐそばまで近付いた!!
ウソニが寸前で撃ち落とすが…爆発の衝撃で体が吹き飛ばされた!!!!!!!!》


もみーの「……! うぅ…お兄ちゃん……
…あ!!」

《ビルの下の何かに気づいたもみーの》


――― ビルの下

魔反会兵1「屋上に誰か居る!!!!!!
仲間か!!!!!?」

魔反会兵2「いや! 先程から外の特務班がこのビルの屋上に向けて砲撃を行っている!!!!!!
この屋上のやつはそれを防いでいるんだ………
つまり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔反会兵3「…敵!!!!!!! ネアメだな!!!!!!!!
このビルの屋上にネアメがいる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
捕らえに行くぞォーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わああああああああ!!!!!!!!


―――

もみーの「…まずいよお兄ちゃん…!
下から魔反会が来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「こんな時に…!!!!!」
グギィッ…!


ウソニ(…前進してくる戦車群… 俺達の元を目指す大女…
階下から迫り来る魔反会の兵………
…どうする!! 何を優先し どう行動する!!!!!?
この状況を覆す…一手は…)


もみーの「…………お兄ちゃん………」


ゴゴゴ…

もみーの「…私を…“使って”…!!!!!!!」
ゴォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


777 : 名無しさん@避難中 :2017/09/20(水) 19:45:04 nVNGZ68UO
ウソニ「………何を言っている…もみーの…」

もみーの「分かってるでしょう お兄ちゃん…
私を…もみーの銃を使って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの銃なら一丁でもあの戦車達と戦えるよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…………ダメだ!」

もみーの「なんで!!」

ウソニ「…もみーの銃を使うという事はもみーの弾も使うということだ………
この状況じゃどれくらい銃弾を使うハメになるのか分からない
…もみーの弾を使う事でのお前への負担……そのリスク…
それはお前も知っているだろう?」

もみーの「…分かってる!!!!!!!! それでも使って欲しいの!!!!!!!!!!!!!!!!
このままじゃ…」

ウソニ「ダメだ
普通の銃のみで戦う」
チャキッ

パパァン!!!!!!!! ドパァン!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズガーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゥオゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ボゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「ッぐ…!!!!!!!!!」
ドォ…!

もみーの「…お兄ちゃん…!」

ウソニ「…もみーの…!!!!!!!」


ズ… メキョ… メキメキメキ…
ズル………ズポヌゥゥゥ…!!!!
スポォーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ボディから首を外すもみーの(グロく)
もみーのの首はもみーの銃に変形した!!!!!!》


ウソニ「…もみーの……その銃は…使わないと…」

もみーの「……ダメ
これ以上は………見てられないよ…
お兄ちゃん…私の中には先生も居るんだよ…?
先生を守るためにも…いつまでもお兄ちゃんの意地を通してるわけにはいかないの…!」

ウソニ「……っ
…………く………」
ギリ…


―――

わーわー

ビルを登る魔反会兵「追い込め追い込めぇー!!!!!!!!」


―――

黒女達『撃っちゃえ♪ 撃っちゃえ♪ 撃っちゃえ♪』

ドウンドウンドウンドウン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ワシューナ「急げィ急げィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ウソニ「……………!!!!!」
ギギィィィッ!!!!!!

ガシィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニはもみーのを掴んだ!》


ウソニ「……もみーの…分かっているな?
お前は強い………だがそれゆえにその身を削る大きなリスクがあることを…」

もみーの銃「…分かってます!!! それでも私は…皆もお兄ちゃんも…
守りたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


778 : 名無しさん@避難中 :2017/09/20(水) 23:41:20 nVNGZ68UO
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ウソニ「……!」
チャキ…

クィ〜〜〜〜〜ン… ガッシィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの銃「SET完了!!!!!!!!
いつでも撃てます!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…あぁ…!」
チャカッ…

ズズズ……ズゥンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《銃を構えるウソニ……交わるウソニの気ともみーのの気…!
するとほとばしる…! 超大エネルギー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボグォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ズンンンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「なんだぁ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女「じ…地響き!!!!?」

ワシューナ「いや……錯覚だ!!!!!
実際に地響きなんざ起きちゃいねんだ!!!
だがこの…ウォレ達に向けられたオーラが!!!!!!!!
ウォレ達に地響きの如く錯覚を感じさせた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうした…急に…
……ん…んん!!!!!!!?」

黒女「ど…どうしましたぁ?」

ワシューナ「……分からんが……何か変わった銃を構えとる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オドレ!! ここからはより一層警戒して運転せい!!!!!!!!
そして戦車の方には……もっと砲撃するように伝えい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女「は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――


ドドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボボボボボボボボボボボボボボボボッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーの銃「来たよ! お兄ちゃん!!!!!」

ウソニ「…あぁ…」
チャキ…




もみーの銃…

ウソニが作り出したもみーのを模した銃である…
この銃は見た目の完成度もさることながら
その性能も一つの銃として完成されていた…
もみーの銃はそれ一つであらゆる銃火器に勝る能力を秘めているのだ…
更にそこにもみーのの魂が宿る事でウソニとのシンクロ率が増加し限界を超えた性能を発揮するのである…

しかしこの銃には欠点があった…
それは使用する弾丸である………
もみーの銃に普通の銃弾を使用すると もみーの銃に宿ったもみーのが“えづいてしまう”のだ…
これをもみーのと鉄の銃弾の拒否反応だと考えたウソニはもみーの銃用に新たな銃弾を作った…
それは『もみーの弾』である…
これはもみーのの遺骨で作られた銃弾…
そのためもみーのとの相性もよくえづく事もなくなった
さらに この銃弾はもみーの銃の性能を100%引き出すため 恐るべき威力となり もはやその一撃はミサイルレベルとなるのだ…
まさに最強の兵器……

しかしこの銃と弾には大きな欠点があった―――



ウソニ「…もみーの銃……………ファイアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


バギュルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


779 : 名無しさん@避難中 :2017/09/21(木) 19:03:53 8V/VLryQO
キュキュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズォッ… ズォォッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バゴバゴバゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニが放ったもみーの弾が!!!!!!!!!!!!!!!!
ビルへと向かう砲弾の群れとすれ違った………すると!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
砲弾全てが弾け飛んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



―――

ガタァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワシューナ「バカな!!!!!!!!!!!?
弾一発で……」

黒女「10を超える砲弾をまとめて吹き飛ばした?!!!!!!!
えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ウソニ「…もう一発撃ち込む
…行くぞ!!!!」

もみーの銃「はい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「ファイアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドシュウゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズドゥオォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ギュオァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドギャアァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
バゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズドゴバガァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女達『きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


―――

黒女「ワ…ワ…ワっシュー黒女長〜〜〜〜…ヤバーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
戦車が2つくらい吹っ飛んじゃった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た…たった一発の弾丸で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「……あのワケのワカラン形の銃………野郎の真打ちってとこかァ…
最強の腕前の銃使いに最強の性能の銃………それがかけ合わさったらただの掛け算じゃ終わらねぇ…
とんでもねぇことになるぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!

黒女「ま…まずくないですぅ…?」

ワシューナ「…戦車の奴らに…
『砲弾は出し惜しみするな』と…『止め処なく撃ちつづけるように』と伝えい…
野郎の弾を通さないためにも砲弾の壁を放ちつづけるべきだなァ」

黒女「そ…それは
砲弾はまだ余裕はありますけど…休みなく撃ちつづけるのは…!
クールタイムがないと戦車がオーバーヒートして最悪の場合修理も効かないほどに壊れてしまうかも…!」

ワシューナ「知った事か!!!!!!!!!!!!!!!!
このまま何も出来ず負けるのは勘弁ならん!!!!!!!!!!!!!!!!
責任はウォレが取る……やれやァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゥオォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

黒女「は…はひーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾクーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


780 : 名無しさん@避難中 :2017/09/21(木) 19:28:15 8V/VLryQO
ズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーの銃「…今までにないくらいの勢いで撃ってきた…!
でも…負けないよ!!!!!!!! ねぇ…お兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「………あぁ…」
ヂャギンッ カチッ……


ドパァーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズゴォーン!!!!!!!!!!!!!!!! ズシャーッ!!!!!!!!
バギュギューン!!!!!!!!!!!!!!!! ギュパァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ドグゥオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!! ダダーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニと戦車の激しい撃ち合い!!!!!
しかしもみーの銃の弾丸は…砲弾を一切寄せつけない!!!!!!!!!!!!!!!!》


ゴゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…大丈夫か もみーの」

もみーの銃「大丈夫だよ!! まだまだ」

ウソニ「…」

もみーの銃「お兄ちゃん どんどん撃ってよ
今のペースじゃ相手の砲撃を吹き飛ばすことしか出来ないよ…
戦車をもっと壊さないと」

ウソニ「………」



ザッ!!!!!!!!
魔反会兵「貴様か!!!!!!!! ここから戦車を相手どってる輩は!!!!!!!!
潰す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズラッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「…ちぃっ!」

もみーの銃「下から兵隊さんがやってきたよ!」

ウソニ「…失せろ…!」
バキュウンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドズッ…バゴーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ぎょ…ぎょあァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!

《炸裂したもみーの弾の衝撃で階段を転げ落ちていく魔反会兵達》


ウソニ「…」
ふー…



ボボボボンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「!?」



チュドドドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「…ぐっ!!!!!!?」

《ウソニの側に砲撃が!!》


もみーの銃「戦車の砲撃…? ちがう!!!!!!
方向がちがう!!!!!! これは…」

ウソニ「…奴か…!」



――― 砂糖町 入口付近…


ドドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「ギャボボボォッ!!!!!!!!
やっと町まで到着したぁ…!!!!!!!!
こっからは建物の屋根を飛び移りながらあのビルまで向かうぜ…!
オドレ……ご苦労だったな!!!!! パフェ食っていいどォ!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女「ス…スイ〜〜〜〜ツっ!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ワシューナ「勿論移動しながら攻撃も怠らねぇ…
この………連射式超火薬バズーカでな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャカカカカァァァンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


781 : 名無しさん@避難中 :2017/09/21(木) 19:43:46 8V/VLryQO
ワシューナ「ドラドラドゥウウールァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドババババババババババババババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ウソニ「…っくそ!!!!!」
ガチャッ!

もみーの銃「ぱうっ!!!!!!!!」
ドドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ワシューナの放った砲撃を撃ち落とした!》


ウソニ「…くそ! むざむざと町に入らせてしまった
やはり後回しにするのは悪手だったか………
距離が近いせいもあって戦車よりも驚異的な砲撃だ……
攻撃したいがこの町を無意味に傷つけるのは気が引けるな…」

もみーの銃「お兄ちゃん!!!!!! 戦車がまだまだ撃って来てるよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「……!」




ドタドタドタドタドタドタ…
魔反会兵の声「登れ登れ!!!! 敵は銃を使う! 一気になだれ込んで取り押さえるんだ!」


―――

ワシューナ「ぎゃぼららららららァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ(………状況が……まったく良くならない…
確実に追い詰められている……
俺が……いや! もみーのが……)

もみーの銃「………」


ウソニ(…もっと早くもみーの銃を使っていれば…もっと早く決着が着いていたかもしれない…
判断ミスだ…………だが……それでも……
それでも俺は…………)



ウソニ(兄として“これ”だけは避けたかった…
…もみーのの命を削る…これだけは………)
ギリッ…



もみーの銃「……」



現在 もみーの弾使用数… 約100発!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーの銃「………!」
ぢぢぢ…


782 : 名無しさん@避難中 :2017/09/22(金) 02:27:03 /.1GqflgO
――― そして…


ドドドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズドォーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…ふぅ…ふぅ…
……………!!」

もみーの銃「………っ」

ウソニ「…もみーの…!」


ウソニ(もみーのの………消耗が激しい…!
今……どれくらいもみーの弾を使った…?
200……いや…300が近いか…
……! ここまで…!
ここまで危険なものだったか…! …いや…甘かった!!)
ギリ…!




……もみーの弾は……
もみーのの遺骨を使って作られた弾だが…
それを使う事で生じるリスクはあまりにも多大であった…
もみーの弾を使うということはもみーのの遺骨…彼女が現世に残した“器”を消費し続ける事に他ならない
するとどうなるか
もしもみーのの遺骨…“器”が無くなれば もみーのの魂は二度とこの世に留まる事が出来い…

死したもみーのが魂の姿でこの世に留まれるのは
もみーのを思うウソニ達の思いをきっかけとして この遺骨こそがキーとなっている
遺骨はあの世とこの世を繋げるアイテムなのだ
遺骨という器が無くなれば…二度とあの世からこの世に訪れる事は出来なくなるだろう…

………だが もみーの弾に使用している遺骨はほんのわずかだったはずだ
骨の量で言えば 300発分の魂など もみーのの足一本の骨の量にも届かないはず…
もみーのの負担にはならないはず………そう思っていた…しかし



もみーの銃「ハァッ…ハァッ…ハァッ…ハァッ…」

ウソニ(もみーの…!!!!!!!!!!
手に伝わる…お前の消耗…!!!! 削れ行く魂…!!!!!!
骨が無くならなければ大丈夫…そんな考えは甘かった!!!!!!!!!!!!!
たとえ少量でも…遺骨を消滅させること自体がお前にとってダメージになるんだ!!!!!!!!
このまま使えば……お前の魂がダメになる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……!)
ぐぐ…

もみーの銃「お…お兄ちゃん!!!!! 手が止まってる!!!!!!!!
あ…危ないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドッ… ドガガーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「ッぐぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ウソニはもみーの銃とメカもみーのの体を守るように爆発を再び背中で受け止めた!!!!!!!!》


もみーの銃「な…なにやってるの?! お兄ちゃん…!」

ウソニ「だ…ダメだ…これ以上はお前を使えない……使いたくない……
俺の手は…お前の魂が傷ついていくのを…感じているんだ…!」

もみーの銃「わ…私はいい…!
私の事はいいんだよ…お兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
私は元々死者……今こうやってお話してるのがおかしいの!!!!!!!!
私の魂がこの世から消えたっていい……もみーの銃は残る…
でもせめて最後まで戦い抜きたい!!!!!!!!!
次消えるなら役に立って消えたいよ!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「……もみーの……俺の前でそんなことを言うな…
俺はお前に消えて欲しくなんてない……もう二度と…
………俺は表情には出さなかったが…お前が病気で死んだ時…
どれほど悲しかったと思う…? あんな思いはもう嫌だ
たとえお前が既に死人であっても 俺の目の前に居る以上…
お前を二度と会えない遠くに…追いやるような真似は…したくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの銃「お兄ちゃ…」


ヒュルルルル…
ドゴァアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「ッッグぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ウソニはまたもみーのを守るように抱き抱え…その身を爆発の盾にした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニの体が血に塗れた…!》



もみーの銃「………お兄ちゃん…………………」


もみーの銃「……あぁ………お兄ちゃん…
優しいお兄ちゃん……私の自慢のお兄ちゃん……
自分のことよりもいつも人の事を……私の事を大事に思ってくれるお兄ちゃん……
…………愛してる………

お兄ちゃん…お願い……死なないで………
生きて――――」





コォォォオオオオオオオオオオ…………
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


783 : 名無しさん@避難中 :2017/09/22(金) 10:50:10 /.1GqflgO
訂正

×
………だが もみーの弾に使用している遺骨はほんのわずかだったはずだ
骨の量で言えば 300発分の魂など もみーのの足一本の骨の量にも届かないはず…



………だが もみーの弾に使用している遺骨はほんのわずかだったはずだ
骨の量で言えば 300発分の弾は もみーのの足一本の骨の量にも届かないはず…


784 : 名無しさん@避難中 :2017/09/22(金) 23:30:19 K4al2ESU0
tst


785 : 名無しさん@避難中 :2017/09/23(土) 01:36:11 Te.3vbqMO
ゴゴォオオオオオオオウウウウウッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「………生きて………か
まったく俺は……妹になんて心配をかけさせてしまってるんだ
俺は本当にダメな兄だ
だから…俺は生き延びる
そしてもみーの……お前も消させやしない
お前の存在を守護る……兄として …俺の力で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォッ……
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もみーの銃「ひつまぶしっ!!!!!!!!?
こ…これは………お兄ちゃん…まさかっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴアアァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――


ゴカァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ワシューナ「な…なんじゃもんじゃアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビルの屋上が光り輝いて……な…何も見えん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いやそれよりこのエネルギーの収縮はッ…!!!!?」
ゴクゥゥゥッ!!!!!!!!!!!!!



―――


ギュオオォーーーーーーーーーンッ…

ギュオオォーーーーーーーーーンッ……


ギュオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーー……………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ズズズ…
ウソニ「なんだ………力が溢れる…
これはまるで…前にワカメ町で感じたものと同じ……
…………まさか……これが…俺の…
力のカケラの…………!」

もみーの「お…お兄ちゃん………その姿は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド………
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジャキンッ!!!!!!!! ジャキィンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガッキィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1125/IMG_20170919_162656~01.jpg

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【ウソニの力のカケラを借りた姿…
守護る鬼ぃちゃん銃士…
ガンナーズヘヴン・ウソニ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


ドォドォォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウソニ「…! 本当に“変身”を…!!
…不思議な気分だ…」

もみーの「お…お兄ちゃんカッコイイィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
変なカッコウだけどーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「!? ……そういうお前は………その姿はなんだ?」


もみーの「え?」
ふよふよふよ……

もみーの「あれ 体が浮いて…
…あれ? 手と足が……あれ? あれれ?
こ…これって…!!!!!」



じゃーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒュー…ドロロ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1126/IMG_20170919_162625~01.jpg


もみーの「お…お化けになっちゃったよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


786 : 名無しさん@避難中 :2017/09/23(土) 23:21:27 Te.3vbqMO
ウソニ「なんだ…その姿は
まるで……幽霊じゃないか」

お化けもみーの「も…元々私はもうお化けみたいなものだけど!!!!!
で…でもこんなはっきりとした…“魂の形”になれるなんて…!
お兄ちゃんの力のカケラの影響なのかな…!?」

ウソニ「分からないが それくらいしか理由が思いつかないな
……それにしても…俺もついに変身したはいいが……いまいちピンと来ないな
変身した俺にも…他の皆のような特殊な能力があるのか……?」

お化けもみーの「お兄ちゃん他の皆みたいにキャラが変わったりしないね」

ウソニ「……まさかただ姿が変わっただけじゃないだろうな………
なんか“備わった感じ”が全くしない…
…それに…この右手はなんだ
右手がカギ状になっていて使いづらい………」
カチャ…

お化けもみーの「…! ていうかお兄ちゃん危ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「!!」




ドドドドドドゥゥオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ビルの下から砲弾が飛んできた!!》



―――

ワシューナ「ギャボォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
光の後……一瞬で姿が変わっていやがった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よく分からねぇがヤバみを感じるぞォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とりあえず先手必勝が吉と見たーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
砲撃を喰らえィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

ゴギャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「―――?!」
コココォーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニは向かってきた砲弾に対し…反射的に右手のカギ腕を出し触れた………すると!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


クィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガクゥーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッ…ドゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニが右腕で撫でた砲弾は突如軌道を変え真上へと飛んで行き上空で爆発した!!!!!!!!!!!》


―――

ワシューナ「な…なんじゃらァ!!!!!? ウォレの弾が勝手に…軌道を変えやがったァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

お化けもみーの「な…なにーー?!!!!!!
お兄ちゃん何したの!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「…分からん
この腕で咄嗟に砲弾を防いだだけだ…
それも反射的にしてしまったことだから…意図したわけじゃ…」


ゴゴゴゴゴゴゴ…
ウソニ(まさかこの右腕……)




ドドッ… ドウゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《間を置かず戦車から砲弾が放たれた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



お化けもみーの「あっ…砲撃が…
お兄ちゃん!! もみーの銃を……」

ウソニ「いや……待て
もしかしたら…この姿の能力は!!!!!」
カッ!!!!!!!!


787 : 名無しさん@避難中 :2017/09/24(日) 01:05:01 b90qtFq.O
お化けもみーの「お…お兄ちゃん!!!!!?
銃も構えずに飛び出して!!!!!!!!!!!!?」


ザアアアアアアアッ…


ギュオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ウソニ(…見える
もみーのの軌道計算能力がなくとも…この俺の目で…弾の動きが…全て!!!
手に取るようにわかる!!! この姿になると…俺の視力が強化されるのか…!
これなら捉えられる……この右腕で!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニは右腕を薙いで迫る砲弾に軽く触れた!!!!!!!!!!!
すると!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ビタァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お化けもみーの「あっ!!!!!!!? 砲弾が…止まった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ウソニ「やはりな……
なら……こうか?」
クィッ… ククンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニは指揮者のように右のカギ腕を操り動かした!!!!!!!
するとその動きに反応し…》


ギギ…… グルンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒューーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お化けもみーの「わ…わぁーーーー!!!!!!!!!!
せ…戦車の砲弾が跳ね返って……戦車の方に帰って行くよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…跳ね返ったんじゃない
“撃ち返した”んだ」

お化けもみーの「?!!」

ウソニ「恐らくこの右腕の能力だ…
この右腕は……触れたあらゆる物体を“俺の弾”に変える…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「俺のタマ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
や…やらしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「つまり
この右腕で物を触れば…その物は俺の弾丸…砲弾となり好きなように撃ち放てるということだ
さっきのデカ女の砲弾もそう…
今の戦車の砲弾も………右腕で触れることで俺の弾に変えて撃った…
あの戦車達に向けて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――


黒女2「な…なんで?! なんで?!!!!!!!!
つい今撃った砲弾が……スピードもそのままにこっちに帰ってくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒女3「い…いや…! 危なっ……避けッ…無理…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒女達『きゃあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


チュッドドドドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


788 : 名無しさん@避難中 :2017/09/25(月) 00:12:16 NXurVnsM0
やったぜお兄ちゃん!


789 : 名無しさん@避難中 :2017/09/25(月) 20:51:34 NvrUcQq2O
ズゴゴゴォーーーーーーーーーッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お化けもみーの「お…お兄ちゃんすごーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでも弾に出来るなんて……銃使う人にとっては無敵の能力だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「………無敵か…
確かに弾切れしないのは強みではあるが…」




ズズズズズズズズズズ…!!!!!!!

ガゴゴゴゴゴゴゴ…




お化けもみーの「あっ……砲弾は撃ち返したけど戦車はほとんど耐えたみたい…!」

ウソニ「…利用する砲弾が量産された粗悪品だと効果は薄いな

目の性能が強化されたとはいえ…この能力に慣れてないせいか精密に目標を狙うことが出来ない
……他の皆にくらべて…この能力は急に扱うには過ぎた力だな…」

お化けもみーの「それなら…」



キュオッッ



ドッゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


グラァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…なに!!!!!!?」

お化けもみーの「……あッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ
メギャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



お化けもみーの「ビ…ビルがッッ!!!!!!!! 根本から…折れて…崩壊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ズズズズズズズズズズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォンンンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワシューナ「ギャボボボボボ!!!!!!!!!!!!!!!!
よ〜〜やくビルの真下までたどり着いたぞァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
引きずり落としたるア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ズルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「お…落ちちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「先生ッッ…もみーの(のメカボディ)ッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズザァァァーーーーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニはメカもみーのを抱き抱え…崩壊したビルの屋上から投げ出された!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのまま…落ちる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドォオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


790 : 名無しさん@避難中 :2017/09/26(火) 11:23:50 GxITKuCQO
ヒュグォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ガラガラガラガラガラガラガラガラ…!!!!!!!!!!!!!!!!


《崩壊するビル……舞うガレキ!!!!!
落下するウソニ達!!!!!!!!!!!!!!!!》


お化けもみーの「お…お兄ちゃん!!!!!!!!
こんな高い所から落ちたら…ケガしちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!
わ…私いま飛べるみたいだからお兄ちゃんを掴んで…!」
ス…………スカッ!! スカッ!!

お化けもみーの「つ…掴めないよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

ウソニ「そりゃお化けだからな…
というか大丈夫だ
なんとなくだが この姿なら無傷で着地出来る気がする……
だが……問題は……着地するまでの…今この時だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギュオォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《砲弾!!!!!!!!!!!!!!!!》



お化けもみーの「し…下から弾が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「あのデカ女だ……待ち構えている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴウ!!!!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「お…お兄ちゃん…!!!!! 右腕を!!!!!!!!
右腕で触ってあの弾をお兄ちゃんのタマに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「分かっている」
グッ!!!!!!!!!!!



ギュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピピピピピ…

ドゴゴォーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブォアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…ぐッ!!!!!!!!!!!!!!!!」


《ウソニが触れる前に砲弾は爆発した!!!!!!!!
ウソニはもみーのボディを庇うように抱え込み爆風と爆炎とその身に受けた!!!!!!!!》

お化けもみーの「お兄ちゃんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な…なんで!!!!!!?」


―――

ゴゴゴゴゴゴ…

ワシューナ「ギャボォーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
理由はわからんがオドレは他者が撃った弾を操れるようじゃアのォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから対策を打った!!!!! 操られる前に爆発する時限式の砲弾じゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オォドララララララァァ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボボボボボーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ギュゴゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お化けもみーの「…また…!」

プスプスプス…
ウソニ「…!」
ヒュンッ!!!!!!!!

カカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニは右腕でガレキに触れて弾に変え 撃った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし!!!!!!!!!!!!!!!!》



バシンッ!!!!!!!! バシンッ!!!!!!!!
《ワシューナの砲弾はいとも容易くガレキを弾き飛ばした!!!!!!!!》


ボォゴオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「――――!!!!」
ジュゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


791 : 名無しさん@避難中 :2017/09/26(火) 12:18:48 GxITKuCQO
ズプズプズプズプズプ…!
ウソニ「……!」

お化けもみーの「お兄ちゃん屋上から攻撃を受けすぎだよッッ
これ以上は限界………次で決めるためにも…また私を使って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴォォォ…

ウソニ「………お前を守るためにこの姿になったのにまたお前を頼るのか…」

お化けもみーの「大丈夫……お兄ちゃんは十分守れてる…
私が…このお化けの姿になったのはきっとお兄ちゃんのその姿の影響だよ…
そして…この姿だからこそ出来ることがあると思うの!!!!!!!!!!!!!!!!
きっともう大丈夫……使って!!!!
最後のもみーの弾を!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…!」
カチャッ!!!!


ウソニ(…お前の体を抱えている…そしてこの落下中の状況……正直まともに撃てないかもしれない
だがお前がそう言うのなら……俺は撃つ!!!!!!!!!!!!!!!!
渾身の…お前の弾を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
グ…

ダダァーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《もみーの弾を放つウソニ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニが弾へ込めたものは………もみーのへの思い!!!!!!!!!!!!!!!!
その強い思いが…新たな力を呼び覚ます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


お化けもみーの「行きます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「もみーの?!!!」


《もみーのは飛んだ……
ウソニが込めた…もみーのへの愛情が詰まったそのもみーの弾へ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



お化けもみーの「もみーの弾に私が……乗り移る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポポゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《お化けもみーのはもみーの弾に取り付いた!!!!》



―――

ズゴォォォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「…撃ったな! …あの最強の弾を!!!!!!!
……上等じゃ!! 撃ち落としたる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!



キュンッ!!!!!!!! キュンッ!!!!!!!!
ギュオウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ワシューナ(来たか!!!!!!!!
引き付けて………引き付けて………………今ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最大の連射!!!!!! 総数15発の砲弾!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いくらその弾だろうと…この濃厚な弾幕で勢いが死なねェはずがねェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その弾を撃ち落としたら次は…お前らだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドドドドドドドドドドドドドドドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《放たれる弾の壁!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
対するはもみーのが取り付いたもみーの弾…ただ一つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
真っすぐ向かい……ぶつかるッ―――――》


792 : 名無しさん@避難中 :2017/09/26(火) 12:34:13 GxITKuCQO
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「――――!」



―――


ワシューナ(ばっちりぶつかる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウォレの弾の衝撃が野郎の弾の衝撃を殺す…!!!!!!
そうなりゃただの弾と変わりゃしねェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
落ちろ!!!!!!!! 落ちろーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)



グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

ククンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《その時!!!!!!! もみーの弾が軌道を変えた!!!!!!!!
ワシューナの弾の壁を迂回するように……不自然なカーブ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ワシューナ「なァァァァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??」



ギュアォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《もみーの弾はワシューナの弾をかわし…再び軌道を修正し……今度こそワシューナへと向かっていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ワシューナ「なんでだァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ウソニ「―――――そうか!!!!!!!!
もみーの………お前が取り付いたのは!!!!!!!!」


―――


ゴォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「レッツゴー!
障害も邪魔も全て乗り越えて……ゴールへ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


《もみーのだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの弾の軌道を変えたのは…もみーの弾に取り付いたお化けもみーのだった!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの弾はもみーのの骨から作られた弾!!!!!!!!!!!!
そこに更に上乗せされたウソニのもみーのへの強い思いが…もみーのの魂を弾に宿らせる事を可能とする下地となった!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの弾の動きは 取り付いたお化けもみーのの思うがまま!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ワシューナ「畜生めぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


クンッ!!!!!!!! クンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
お化けもみーの「これで終わりです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行っけーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


793 : 名無しさん@避難中 :2017/09/26(火) 21:50:15 GxITKuCQO
ドヂュオォーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワシューナ「ッッッ…が…!!!!!」

ガララァァァァーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
バキィィィィ…!!!!!!!!

ワシューナ「…ウォレの……バズーカが…!」

ヒュードロロロロ…
お化けもみーの「銃創を女の人に作っちゃうのは気が引けました
だからその武器を壊させてもらいました」

ワシューナ「!!!!!? ひっ………お……お化けずァアァァーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「………………でも……」


お化けもみーの「打撲くらいは勘弁してねっ」
テヘペロっ

ワシューナ「は…」




ヒュゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「閃光双銃術………」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワシューナ「ハッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ウソニ「落天銃番地!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バコォーーーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ワシューナ「わぎゅあァァーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メッキィィィィィィィィィィッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニは銃のフレームで思い切りワシューナをブン殴った!!》



…シュタンッ!!
ウソニ「…峰打ちだ」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ワシューナ「―――」
ぷすぷすぷすぷす…………チーン!!!!!!!!!!!!!!!!

《特務班 黒女長ワシューナ………K・O!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お化けもみーの「銃なのに峰打ちってあるの!!!!!!!!!?」
ずーん!!!!!!!!

ウソニ「………それにしてももみーの……
あんな事が出来たのか」

お化けもみーの「うん フッと思い付いたの
でもね……
これが出来たのはお兄ちゃんのおかげ…
お兄ちゃんが弾に私への思いを強く乗せてくれたおかげ
もみーの銃やメカもみーのに私が魂を宿せたのと同じ事だよ」

ウソニ「………
…しかし 結局またもみーの弾を使うことになったのは残念だ
……もみーの…調子は大丈夫か?」

お化けもみーの「ふっふっふっふっ」
ニンマァ〜〜

ウソニ「どうしたもみーの?
…大丈夫じゃなさそうだな…」
ズーン…

お化けもみーの「ち…違うよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
見て!!!! 見て!!!!!!!」
ス…

《お化けもみーのは手を翳した……すると!》


ズズズ…
ふわぁぁぁぁ〜〜〜〜〜…

《なんと!!!!!!! 地面からもみーの弾が浮いてきてお化けもみーのの手元に戻った!!!!!!!!》
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お化けもみーの「えへーん!」
キラキラキラキラキラキラ……

ウソニ「ちょっと待て
なんだそれは」
ぞ〜ん…

お化けもみーの「どうやら私は撃ったもみーの弾を回収出来るようになったようなのですっ!!
これで私の骨がなくなる心配はないよ!!!!!!
いっぱい私を撃てるね! やったねお兄ちゃん!!!!」

ウソニ「…」


794 : 名無しさん@避難中 :2017/09/26(火) 22:50:42 GxITKuCQO
ウソニ「…まぁ便利な能力ではあるな
………ん?」
シュウウウウウ…

ボボンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニ「……!
姿が戻ったか」

お化けもみーの「あらら
………ん? ……あわわわわわっ!!!!!!!!!!!?」
ギュウウウゥーーーーーーーーーーーンッ…!!!!

ボシュウウウウウン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「…わぁ!!!!?」

《お化けもみーのがメカもみーのの中に戻った!!!!!!》


ウソニ「…俺の変身が解けるとお前も元に戻るのか
ということは今の弾の自動回収も出来ないのか?」

もみーの「んー……それは多分出来るんじゃないかな
あれは私の魂の力が強くなったから出来るようになったチカラだと思う
その強さもお兄ちゃんが引き出してくれたものだけどね!
でも…最後にやった弾に乗り移って操る技は…お兄ちゃんが変身して…私もお化けの姿にならなきゃ出来ないかなぁ」

ウソニ「……そうか それは良かった
これからお前の骨が無くならないと分かっただけで十分だ
……さて」

もみーの「これからどうするの?
みんなの所に戻る?」

ウソニ「いや…
外の戦車をまだ全て壊しきっていない
それを全滅させてからだ
手伝ってくれるか もみーの」

もみーの「それは………いいけど…お兄ちゃん
全身の傷が…」

ウソニ「…ん……!」
クラァ……! ザッ…!!!!!!!

もみーの「お兄ちゃん!!!!!!! 無理はダメだよ!!!!!!!!!
全身大怪我なんだから…!」

ウソニ「…………大丈夫だ…
……大丈夫だから …俺がやらないと…」
フラ…

もみーの「…お兄ちゃん…!」



コンコン…


もみーの「……ひゃう!!!!!!?
…なに?」


コンコン… つんつんつん…
コショコショコショコショコショコショ…

もみーの「ひゃ……ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おふゅふゅふゅふゅツっ……ぷぇっ……ひッッ
イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…どうした… バグったのか…」

もみーの「ち…違うよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お…おにゃかの中が…くすぐったくてぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私のお腹を…誰かが…」

ウソニ「…!?
……もみーの……それはまさか」

もみーの「…え?」




コンコンコン… コンコンコンコン……

もみーのの腹の中から「…………おはようございますです…
………もしかして……怪我してるですか?
怪我してるなら…私が治してあげるですよ」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


795 : 名無しさん@避難中 :2017/09/26(火) 23:01:57 NmiAy9zk0
そういや医者がいたなw


796 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 00:47:05 gtk68GIwO
――― 砂糖町… オペラハウス


ゴォオオオオオ…

ヤンデル「……ハァ…ハァ…
…なんだか……さっきから轟音が聞こえなくなったな…」

サナバー「うむ
退魔兵器の攻撃が来なくなったようじゃ…
ジュリーは……やったのか」

ヤンデル「……あ…!
ウソニさんから預かっていたもみーのちゃんのスペアハンドが…!」

カサカサカサカサカサカサ

スパルティー「筆談で何かを伝えようとしているな! なんだ?」

カキカキ…キュッ
『こちらウソニ・もみーの
こちらから確認出来た情報をお伝えします
魔反会からの退魔の兵器攻撃を阻止しに行ったと思われるジュリーさん達は無事に退魔兵器を全て退けたようです
現在は町の外の地方班と交戦中
そしてこちらも 町に迫りつつある魔反会の戦車部隊に対して狙撃で対応しています
もうしばらくしたら片付く予定です 終わり次第そちらに合流します』


ヤンデル「…だって…!!」

スパルティー「やってくれたか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「ウソニ達も……俺達の知らねーとこで戦ってやがったんだな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「これで退魔兵器の脅威はなくなったか………さぁどうする」

スパルティー「まずはここを出よう
建物内での戦いも慣れてきたが…やはり外の情報を得られないのは怖い
…怪我人達の治療は?」

軍服1「魔法と治癒札による応急処置である程度回復済みです!
退魔兵器の攻撃を受けた魔法使い達も既に回復しております」

スパルティー「そうか…よし! ここから脱出するぞ!!
外には魔反会の兵が多数居るかもしれん
攻撃力の高い戦陣を組み攻撃力の高い戦士達を前列に置いて突破するぞ」

みんな『はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


スケピヨ「……退魔兵器も消え……迫っていた戦車も無力化した…
数では圧倒されちゃいるが戦闘自体は決して魔反会に劣ってるわけじゃねぇ…
案外これ…普通に勝てちまうんじゃないか?」

ヤンデル「……ありえる…」
グ…

サナバー「…油断はするでないぞ」


――― 外…


ザ… ザ…


魔反会兵「こちらです!
現在ネアメは…この中に!!!!!!!!」

??「…」
ゴゴゴ……


―――…

軍服2「…やはり魔反会の兵がいますね」

スパルティー「……私が扉を開ける
そうしたら一気に駆け抜け突破する…いいか?!
行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バアァァァァーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネアメ『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドドドドドドォーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



魔反会兵「!!!! ネアメ!!!!!!!!」

??「…」
ス… チャキッ!




ズドォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー「押し通させてもらう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴゴオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


??「……残念だが
阻止させてもらう!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガギャアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「お…おおぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

《スパルティーの全身全霊の突貫……
それを一人の男が止めたッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


797 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 01:40:07 gtk68GIwO
スパルティー「ぐ…! ぐぅ…!!!」
チキ… チャキィ…!!

??「危ないところだった…
なかなかのパワー…まるであばれんぼうきかんしゃトー○スだな」

スパルティー「…こ…この男…!!」
ギギ…ギリッ… ギリャリャッ…


軍服1「な………なんだこいつは…!!!
スパルティー様の剣を…片手で!?」


??「…スパルティー…
ギギギ傭兵団のスパルティーか!!!!!!
なるほど 噂に違わぬ勇猛な剣だ!!!!」

スパルティー「き…貴様……もしや!!!!
魔反会………最強の兵士………
全軍統括班班長……アラプマか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「…最強…? それは言い過ぎだ!
確かに剣に自信はあるが!!!!!」



ゴゴォーッ!!!!!
ざわっ…


ヤンデル「……!! 班長!!!!!!!!!
し…しかも…全軍統括班の……だって!!?」

スケピヨ「ま…魔反会の前線に立つやつで…一番強ェ奴だ!!!!!!!!!!!
来やがった……来ちまいやがった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!



スパルティー「…ぬぅぅぅ…!!!!」
シュピィンッ… チャキ…

アラプマ「……ネアメ………
相対するのは久々だ………いや…“今の世代”と剣を交えるのは初めてだな
……凄まじいな 君達は
圧倒的劣勢でも…決して諦めない……
その強さ 以前も今も俺は……尊敬の念を抱いている」

スパルティー「…だったら…! 道を譲ってくれんかね…!」

アラプマ「……それは出来ない
俺は…魔反会に属する武人だからな…」



??「…アラプマ班長!!!!!!!!」



アラプマ「…ん?」


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「いらっしゃったんですね!!!!!!!!!!!!!!
お待ちしてました!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


アラプマ「ヒーロか
…私が来るまでの間よく耐えた…よく指揮してくれた
……エライッ!!!!!!!!!!!!!!!! 花丸100点!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「ありがざなすッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


タタタタタ…
エンカ「ハァハァ…待て!!!!
拙者をほったらかしにして急に駆け出して…!
……むむ…! その男は…」
ピリッ…


ヒーロ「…申し訳ありませんアラプマ班長
今すぐにでも班長のお側に控えたいところではありますが
こちらも少々手強い敵と交戦中でして もうしばらく掛かりそうです!
しかし必ず駆け付けますので!」


アラプマ「そうか…
しかしヒーロよ なかなか生傷を作ってしまっているな
お前は勇敢な戦士だが女の体であることを忘れるな
……これを使え」
ヒュンッ!!!!!!!!


パシィッ!!!!
ヒーロ「…これは…?」


アラプマ「赤チンだ
傷口に塗るといい…
いたいのいたいの…飛んでいけ…!」
キリィィッ…!



ヒーロ「…………」




ヒーロ「そういうトコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ポポ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「急にどうした!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「こういうとこーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかすごいイモ臭い事をカッコ良く言っちゃう……
そういうトコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の目指す騎士の姿〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンガラガッチャ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!


798 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 02:14:17 gtk68GIwO
ヒーロ「私もあんなカッケよく赤チンって言ってみた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ば〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「えーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目指すのそこォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
拙者てっきり……心構えとか剣の技とかそういう部分の話で目標にしてるかと思ってた〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーーーーん!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「……ふふ…
真の騎士とは…なんでもない言動すら格好よくなるもの…
私もそんな言葉だけで騎士道を醸し出せる騎士になりたい…そう思ったのですよ
それに…心も技も……そのあたりは当然過ぎてわざわざ挙げる必要も無かっただけ
もちろんそれらも……アラプマ班長は全て備えている!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



アラプマ「……さぁまずは建物の中に戻るといい
その建物を君達の収容場所として使用させてもらう
そこでしばらく大人しく待っていてくれ
待ってる間はUNOすることを許可してやるから!」
ドンッ!!!!!!!!

スパルティー「…ふざけるな!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギャンッ!!!!!!!!!!

アラプマ「ムッッ…」

スパルティー「なにがUNOだ…
我々の戦いは……魔法使いの自由のための戦いは……
こんな場所で「あがる」わけにはいかぬのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「ス…スパルティーさん…! 仕掛けたッ…!!!」

軍服1「や…やっちまえスパルティー様ーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「全軍統括班の班長がなんだ!!!!!!!!!!
本気を出したスパルティー様だって…最強につえぇーーんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ビュゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー「剛剣……天墜斬!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギャギャーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《スパルティーは高く振り上げた剣を…最強の勢いで振り下ろし…
アラプマの首元へと落とした!!!!!!!!》



スケピヨ「喰らっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「…いやッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
スパルティー「……ぬ…ぬぅ…!!!!!!!!」

ギギ…ギギギ…
アラプマ「…すごい剣圧だ…
三重丸ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《アラプマはスパルティーの剣を鎧の肩で受け止めていた!!!!!!!!!!!!!!》



サナバー「ほ…ほぼ避けずに…肩で…!!!」

ヤンデル「…少しでもズレたら…首をえぐっていた…!
それなのに……顔色一つ変えず…平然と…!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「というか…鎧とは言えあんなやべぇ攻撃を受けたら肩の骨もタダじゃすまねぇハズだ!!!!!!!!!!!!
それなのに…無傷かよ!!!!!!!!!!?
どんな強靭な骨だよ!!!!!!!!?」
ゴクッッ…!!!!!!!



アラプマ「当たり前だ
俺は毎日…おばちゃんが配達してくれるヤクルトを飲んでるからな…」
キュピィィィ…!!!




ヒーロ「カッコ…Wii〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「そうか!!!!!!!!!?」
ど〜〜〜〜ん!!!


799 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 02:32:45 gtk68GIwO
アラプマ「ちなみに俺が一番好きなヤクルトは……りんごのやつだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
緑の蓋のやつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ガクガクガクガクッ!!!!!!!!
ガックーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「それチチヤスゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
容器似てるけどそれチチヤスーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうやめてカッコ良すぎて息出来なッッ…ハヒュッ!!!!!!!! ハヒュッ!!!!!!!! ハヒュッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゼーハーゼーハー

エンカ「いやカッコ良くないでござろうが!!!!!!!!!!!!!!!!?
お前あの男のこと好きだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!



スパルティー「…く…!!!!!」
ヒュヒュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カァンッ!!!!!!!! カカァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「いい剣だ …今のも!!!!!
…おぉ! その一撃も……すごい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヤンデル「…あ…あの班長…!!!!
まったく回避する気がない…!!!!!!!!!
全ての攻撃を受けきっている…!!!!!!」

サナバー「……何と言う胆力……強い…これが…全軍統括班班長…!!!!!!!!」

軍服1「そ…そんな…! スパルティー様の一撃が!!!!!!!!!
ネアメの誰よりも強いスパルティー様の一撃が…!!!!!!!!!!!!!!!!」




スパルティー「うぉあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギギギギギギァァァァーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「……ふぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュバッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガッ!!!!!
《アラプマはスパルティーの肩を掴んだ!!》

スパルティー「!!」

アラプマ「どッッせい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴシャアァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー「――――!!!!!!!!」



スケピヨ「せッ…背負い投げ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「ス…スパルティー様がひっくり返された!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さ…刺されちまう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾォッ!!!!!!!!!!!!!!!!




スパルティー「………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ス… チャキッ…
アラプマ「…」
しぃん……



アラプマ「すまない 隙が見えたので思わず投げてしまった
仕切直そう
……動けぬ者を斬るつもりはないからな!」

ギ…ギリッ…!!!!!!
スパルティー「〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガバァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スパルティー「舐めるなァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズォオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「……あなたは強い
…だからこそ」


アラプマ「決着は正々堂々切り結びたいのだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ガギィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


800 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 19:29:50 gtk68GIwO
ヒュ…ヒュオォォ…

アラプマ「…」

スパルティー「……」



バシュアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スパルティー「ッッがァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《スパルティーの腹部から血が噴き出した!!!!!!!!》


軍服1&2『ス…スパルティー様ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



ガフッ…ビチャッ……ビチャッ……
スパルティー「………む……無念………
す…すまない同志達よ………
か…必ず……生き延びよ………
……そして…平穏な……未来…を…」
ズ…

ズプシャアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッシャアァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



軍服1&2『ス…スパルティー様ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……ぬぅぅぅ…ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤンデル「くっ…!!!!」
ザッ!!!!!!!!



ガシッ……ザアァァァーーーーーッ!!!!!!!!
《ヤンデルは倒れたスパルティーを引き戻した!》


軍服1「ス…スパルティー様……スパルティー様…!!」

軍服2「ち……血を止めろぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
ぢ…ぢくしょう!!!!! スパルティー様の呼吸が弱まってる…!!!!!!!!!!!!!!!!」

マンツウ「ス…スパルティーさん!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「スパさんよぉ…目覚ませェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「……―――」



ヒュゴゴゴォ…
アラプマ「…仲間達からこの信頼…
そして本人は………最後まで仲間達の心配を…
………立派だ 立派な武人だ
何故俺は…このような高潔な人物達と…敵として出会ってしまうのか…
出来ることならあなたとは敵としてではなく…友として出会いたかった…
共に肩を並べ…汗を流し……共に酒を…
そして俺の大好きなカレーライスを食べたかった…
……俺の大好きなあのカレーライス……ほしのおうじさまカレー(超甘口)をな……」
キラキラキラキラ…



―――

ブシューッ!!!!!!!!(鼻血)
ヒーロ「か…かっこよすぎて目眩が…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フラァ…!

エンカ「ッッおぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…ん!!!!!!!!!!!?」
バッ!!!!!!!!

ガギィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギギギ…
エンカ「……どけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者が……スパルティーの仇を取る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…させると思いますか?」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


801 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 21:53:00 gtk68GIwO
× ほしのおうじさまカレー
○ カレーのおうじさま


802 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 22:28:12 bXlTtvWs0
ヒーロおちつけw


803 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 23:34:26 gtk68GIwO
アラプマ「! ヒーロ
お前が戦っているその男……もしや連合騎士団か?」



エンカ「! ………」

ヒーロ「は!!! すぐに倒してアラプマ班長の元へ行きます!!
しばらくお待ち下さい!!」



アラプマ「そうか……だが決して気を抜くな
連合騎士団の騎士は……現代に生きる本物の騎士だ…
手強いぞ」


ヒーロ「何を言うのですか
班長より誇り高い騎士道を持つものなどいません!
……今それを…証明しましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガチャッ… ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ッ…チョベリグゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
サッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「はっ!!!!!!」
ガギィィィーーンッ!!!!!!!!

エンカ「爆裂カートリッジ…『爆盾』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズッ…

ボゴォンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「相変わらず色々なからくりを仕込んだ盾だね」


エンカ「貫撃カートリッジ…『針壁』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボボボボボボボンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《エンカは盾に作り出した巨大な刺をミサイルのように飛ばした!!!!》


ヒーロ「っは!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガィンッ!!!!!!!! ギギィィーーーーンッ!!!!!!!!

《それを難無くたたき落とすヒーロ!》


エンカ「…!!!!」
ガヂィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…」
チャキ…

《盾を構えるエンカと… 距離を取り伺うヒーロ…》



ヒーロ(…彼のからくり仕掛けの盾は非常に厄介…
しかし決定打にはならない
あの仕掛けは所詮は戦略を広げるためのギミックに過ぎない…つまり攻撃的に見えてサポート的な役割が主でしょう…
彼の本領はやはりあの鍛え抜かれた肉体から放たれる剣の一撃…
凡百な兵士なら彼の盾のギミックにまんまと行動を誘導されてその剣の餌食になるでしょうが
私の目は…私の観察眼はその狙いが分かっている
そして彼のその戦略を潰す一番の方法は…
近づかないことだ)
ギラッ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


エンカ「……火炎カートリッジ…『火噴き盾』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒュヒュンッ シャシャッ!!!!!!!!
ヒーロ(この距離ならばいかなる飛び道具が来ようと対処出来る
彼も私との近接戦は相性が悪いと踏んでむやみに近づこうとはしない…
……我慢比べ上等…………しかし
今のあなたはそうはいかないでしょうね)
チラ…




ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…
アラプマ「…そろそろ動く
悪いが君達全員確保させてもらうぞ
……全軍統括班本隊… 彼らネアメ・ルートを追い込むのだ」

ズラァァァァァァァッ…
ズンッッッ……!!!!!!!!


ヤンデル「…!」

サナバー「…ぐ…!!」
じりぃぃぃ…!





エンカ「……ッ!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴ…


804 : 名無しさん@避難中 :2017/09/27(水) 23:52:09 gtk68GIwO
本隊兵『オオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズラッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



マンツウ「わ…わあまた…いっぱいくる!!!!
や…やるかー!!!!!!?」

ヤンデル「さ…下がれマンツウ…!!
お前じゃ無理だ……アイツらは強い…!
……この町に来てすぐに全軍統括班本隊の兵士数人と戦ったけど…
これまでの兵とは比べものにならないくらい強い…!」

サナバー「う…うむ…それが…何人も……
そしてスパルティー殿を簡単に倒した班長が一人…!
……この町で初めて戦力の差を実感するぞい…!」
ギリ…!!



ズン… ズン…
アラプマ「そうだ…君達に勝ち目はない
だから諦めてくれ ……抵抗しなければ……これ以上君達をこの町で傷つけることはない」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


―――

エンカ「……………!!!!!!!」


ヒーロ(我慢比べしてる場合ではないでしょう
仲間の方々がピンチだ
だからあなたは……動く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


カッ!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「お…おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドウッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「大きく動けば隙が見える!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シュパァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ぬぅぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パシューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「…もはや何度あなたの体をえぐっただろう
それ以上苦しむ事もない しばらく休んでいて下さい
…私はアラプマ班長の戦いを手伝いに行くとしますよ」
くる…


ガシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒーロ「!!」


ギリギリギリギリギリギリッ…!!!!!!!
エンカ「…………!!!!!!!!」

《エンカは…
血に塗れ…倒れかけた体を踏み止め
ヒーロを睨み……その腕を掴んでいた…》


エンカ「……………ッッッ!!!!!!!!!!」
ビキキキキィィ…!


ゾォ…
ヒーロ「な………なんなんですか 貴方は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何回…何十回…一体どれほど斬れば倒れるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ギギィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

アラプマ「…ゆっくり戦列を広げろ
囲い込め… 無抵抗な者は攻撃するな
抵抗する者は攻撃せよ ただし殺すな」


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ……
ズラララァァァァァ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネアメ『………ッ!』
じり…!!


805 : 名無しさん@避難中 :2017/09/28(木) 00:29:12 nDNrngNEO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


軍服1「…お…おいどうするんだ
まずいぞ……一旦オペラハウスの中に戻るか…」

サナバー「い…いや………あの班長はわしらを一旦このオペラハウスに収容すると言っておった…
つまりこの建物を速やかに封鎖する術があるということじゃ
わざわざそこに逃げ込むのは…」

軍服2「じゃ…じゃあどうする?
お…俺達はこのオペラハウスを背にしてる…
だが前方は強敵の壁だぜ…!」

スケピヨ「…スパさんすら破れなかったあの班長の壁……俺達が束になっても破れる気がしねぇ…」

マンツウ「……お…大人しく……こ…降伏するってのは…?
この町ではもう傷つけないって言ってたし…」

軍服1「バ…バッキャロー!!!!!!!!
“この町では”……だ!!!!!!!!!!!!!!!
捕まって魔反会に連れてかれた後にどうなるか…なんて…想像にかたくねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

右乳首「ち…ちくしょう……希望もない…!!」
ゴクゥ…!


ヤンデル「………!」





??「あらあらあらあら…これはこれは」
ズラ………


アラプマ「!!
…メロンピルト班長…」


メロンピルト「アラプマ班長…やっといらして下さったのですね
…あぁ…! さすがですわ
既にネアメ・ルートをここまで追い詰めて…!
恐ろしくて隠れていましたが これで安心ですわ」

ズラァァァァ…
メッコウ村人達『………』
どよぉぉ…………


アラプマ「メロンピルト班長…
彼らは民間人ではないか?
民間人をこのような場に連れ立てるのは俺としては少々賛同しかねる」

メロンピルト「まぁ……
さすがアラプマ班長ですわ 人をお労るお優しい方…
ですがこの方々は“自ら”私を守りたいとおっしゃり同行して下さった方々…
私はその意志を尊重しているのですよ…」

アラプマ「しかし危険だ
もちろんあなたもだが」

メロンピルト「まぁ…ありがとうございます
ですがもう大丈夫ではありませんか
あなたの力でこの戦いは集結します
私はこの作戦の立案者として結末を見届ける義務があるのです…
さぁ…アラプマ班長 あなたの力で
この戦い……この町の…そして私達の危機を…終わらせて下さいな…」
ニコ…………


アラプマ「…………ふぅー……
……………まぁ…一刻も早くこの町を……戦火から解放するべきではあるな
………今すぐにでも…全て終わらせ…」



ボンバーヤンデル「オォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドボゴォォォォーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「ぉヴぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッザァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト「!!? ……………!」



サナバー「…ヤンデル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



アラプマ「…ぬ…! …その姿は一体…」


シュオオオオオオ…
ヤンデル「…まだ終わっちゃいない…
俺は…俺達は諦めない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達にだってまだ…待つべき希望がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


806 : 名無しさん@避難中 :2017/09/28(木) 00:52:19 Q1Xe7ak.0
ボンバーきたー!


807 : 名無しさん@避難中 :2017/09/28(木) 00:58:51 nDNrngNEO
ボシュウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「…フウゥーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「…なんだ…その姿は
そしてその力……」



メロンピルト「アラプマ班長…お気をつけてッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
それはネアメ・ルートの主力の一部のみに確認される『強化形態』ですわ!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



アラプマ「強化…?!」


ボンバーヤンデル「『刀法望刈鋤』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「ン…ンンンン〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザザザザザァァァァ〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ザザッ… ツー…
アラプマ「………確かに……見た目は子供だが…もはや常人を遥かに超えて……強化されているな…」


本隊兵「ア…アラプマ様が血を……!
わ…我々も助太刀いたしましょうか!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「いやいい……
お前達は他のネアメを……
この子供は俺が相手をする」


ボンバーヤンデル「………」
ズゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぞく…
本隊兵「わ…分かりました!!!!!!!!!!」
ザザッ




スケピヨ「…! ヤ…ヤンデルが一人であの班長と…!!!!!!!!」

サナバー「…力のカケラによる変身…か…!!!!!!
あれならあの班長とも戦えるかもしれんな…!
………ヤンデルが最も強大な敵を引き受けてくれた…
……わしらも…尻込みばかりしているわけにはいかぬぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
迫ってくる魔反会の兵くらいは…なんとか蹴散らすんじゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「……そうだな…!
…そんくれぇ根性見せねぇと…
いい加減汚名返上にはなんねぇんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

マンツウ「ほ…ほ…本隊の兵だからってなんだ!!!!!!
お…俺だって…俺だってやれるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「……スパルティー様…
……あんたが作った俺達ネアメの戦士は弱くねぇって…
眠ってる前で…見せてあげますよ…!!!!!
…なぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「おうよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
声を上げろネアメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この正念場……俺達の強さを出し尽くせェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

アラプマ「るォアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュゴァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「ッ」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガギヂヂヂィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ボンバーヤンデルはアラプマが振り下ろした剣を腕で受け止めた!》


アラプマ「!」

ボンバーヤンデル「……俺も…
あんたの攻撃は避けない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『真蛇蚊牙海豚』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バゴゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザザァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


808 : 名無しさん@避難中 :2017/09/28(木) 01:22:04 nDNrngNEO
アラプマ「ッくァッ!!!………!」
ぐぐぐ…

ボンバーヤンデル「ッだァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「!!!」

ヤンデル「『待擦波呀停』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《左のフック!!!!! 水平斬り!!!!!!!! 掌底!!!!!!!! 裏拳!!!!!!!!
そして両足から繰り出される蹴りの連撃!!!!!!!!!!!!!!!!
切れ間なく!!! 放たれるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


アラプマ「………!!」
プシッ…

ボンバーヤンデル「『X不破射』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《そして…渾身の正拳!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ドジュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「!!!!!!!」


メキッ…
アラプマ「…!!!!!」

《ボンバーヤンデルの一撃はアラプマの顔面に入った!!!!
だが…アラプマの剣もまたボンバーヤンデルの腹に突き立てられていた!!!!!!!!
…が!!!!!!!!!!!!!!!!》


ググ…


アラプマ(…刃が通らん…!
強靭な肉の壁!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「…『装機粗馬wo恥芽手食他家怒圧佐里下拉麺っ手漢字出甥鹿津田』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズッッッ
ドアアァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「ぐォはァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドズゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッ…ザザァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「…!! ぉ…おぉ…!!!! …ぐッ…!!!!!!!!!」

《アラプマは膝をついた…!》


アラプマ「げ…げぷぁッ!!!!!!!!!!!!
…ひ…膝をつくのは……何ヶ月ぶりだ………
はぁはぁ……強い…………
…君を……“子供”と呼んだことを……恥じているぞ…!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…



メロンピルト「アラプマ班長…! 押されているではありませんか!?
何故攻撃を避けないのです?!」



アラプマ「……ふ……
向こうが攻撃を避けないと宣言している以上…
こちらも避けるわけにはいかない…!!!!!」


メロンピルト「…このままでは負けてしまいますわ
…魔反会最強の…あなたが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



アラプマ「……
…なに……負けはしない…
こちらも体が温まって来たところ…」

ズズズ… ズォオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


809 : 名無しさん@避難中 :2017/09/28(木) 20:58:32 nDNrngNEO
ズズズズズズズズズ…

アラプマ「仕切り直しだ …行くぞ!!」

ボンバーヤンデル「…ハァッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガガッ!!!!!!!! ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ガキィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ボンバーヤンデル「『尾・仲逸杯』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「ムンッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
クィンッ!!!!!!!!

アラプマ「ぬぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!

バッ!!!!
ボンバーヤンデル「耐ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギギィッ!!!!!!!!

ズッ…!!

ボンバーヤンデル「!!! …んんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュゴッ!!!!!!!! ズドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「ぬぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズザザザリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《激しい攻撃の応酬…!
アラプマの剣を左腕で受けたヤンデル!!!!!!!!
しかし腕に違和感を覚え 咄嗟にアラプマに蹴りを放ち引き離した!!》


ツゥ…
ボンバーヤンデル(……少し切れた…!
さっきより…剣の威力が増している…!?)


アラプマ「…あぁやはり
あったまって来たぞ …これからだ」
ブンブン…


ボンバーヤンデル(………
長引けば不利ッ……)
ダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダァァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《真っすぐ突撃するヤンデル!!!!》


ムキキキ…!!!!!!
アラプマ「オォォ……ズァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュバッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《神速の突き!!!!!!!!!!!!!!!!》


ボンバーヤンデル「せあぁッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「おぉ!!!!!!!!!!!!!?」
グラッ!!!!!!!!

《ヤンデルは顔に向かってくる剣の横腹に左フックをたたき付けた!!!!!!!!
すると剣の軌道が逸れた……………
そして…拳を振り抜いたヤンデルは……
そのまま拳を返し!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ヤンデル「『罰鈎島数』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォアオオオオォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《裏拳ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


メギィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「ッ…こァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ヤンデルの左の裏拳はアラプマの顔に入った……だが!!!!》


アラプマ(…浅い!)
メキメキッ…


ボンバーヤンデル(…いいさッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズズズズ……ボゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「…んッ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキキキキ…


ボゴォォォォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ボンバーヤンデルの左拳が爆裂するように閃光を放った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


810 : 名無しさん@避難中 :2017/09/28(木) 22:41:07 nDNrngNEO
ズドォオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「…うおおおおおおおおおッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


アラプマ(俺の顔に触れていた拳から爆発のような衝撃が起こった!!!!!!?
手甲に爆薬……? いや 違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


タタンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「ッそぉぉぉぉぉぉぉぉッ『将粒拳』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブパァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《飛び上がるアッパー!!!!!!!!!!!!!!!!》


アラプマ「ぬっ…」

ボンバーヤンデル「るェェェェェェェェェアッ『千楓脚』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッカァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ジャンピングアッパーの流れからの…回し蹴りッ!!!!!!!!!!!!!!!!》

ミシィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「…むむぅぅッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

《腕を盾に受け止める……が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ボンバーヤンデル「どぅアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドッゴァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「ふぉア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドザァーッ!!!!!!!!

《またしても蹴りの衝撃とは別の衝撃がアラプマを追撃しアラプマは吹き飛ばされる!!!!!!!!》



タタンッ!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「…押忍!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビーシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ザザ… ザッ!
しゅううううう…
アラプマ「……なるほどな……“気”か
気を腕に纏わせ 攻撃力を強化するとともに
拳撃のインパクトの瞬間に腕の気も爆発させ 二重の衝撃を与える…!
…器用だな…! これほどの気の操作は意識してもなかなか出来ん…!
君の強さの一端が見えたよ」
ズ…


ボンバーヤンデル「……」


アラプマ「奇しくも同スタイルだ」
ヴゥンッッ!!!!

《アラプマの剣を…輝きが目に見えるほどの厚い気が覆った!!!!!!!!》

ボンバーヤンデル「!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「ただ俺はそこまで器用ではないので剣に纏わせるので精一杯だが」
シュゴゴゴゴゴゴゴ…


ボンバーヤンデル(…な…なんて気力だ…!
…俺も気の練り方を追求して…やっと金色の気を作ることが出来るようになったけど…
この人の気は……あらゆる色を内包したダイヤの輝きのよう…!
どれだけの…鍛練を…)


アラプマ「…君の技を見てこちらも完全に調子が出た
ここからは手加減も手抜かりも一切ない!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュヒュンッ
ヒィーーーーーンッ…

《アラプマは剣を振るった…!
その時聞こえた音は空が切れる音か…!》



アラプマ「…………」


ボンバーヤンデル「…………」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ゴォォォォォ…………………


811 : 名無しさん@避難中 :2017/09/29(金) 01:09:39 YczIfWpgO
ボンバーヤンデル「ダァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「オォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴアァァァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

――― スロー再生

アラプマ「」
ヒュ

《剣を右薙ぎ》

ザシッ
ボンバーヤンデル「」

《左腕でガード 流血》

アラプマ「」
フォンッ

《左薙ぎ》

ボンバーヤンデル「」
ドッ

《蹴り アラプマの剣の持ち手を蹴りあげる》

ボンバーヤンデル「」
ヒュッ

《蹴りの反動を利用し回転しながら懐に入る》

ボンバーヤンデル「」
ドッ ボゴォッ

《鳩尾にエルボー 更に気の衝撃を合わせる》

ゴバァッ
アラプマ「」
ギュンッッ

《吹き飛びかけたアラプマは…堪え 剣を切り上げる》

ボンバーヤンデル「」
ズシャアァッ

《ヤンデルの左半身に斬撃が走る 流血…
ヤンデルは怯む…》

アラプマ「」
バッ

《アラプマ…ヤンデルの横を通り抜け 剣を振るう》

ヤンデル「」
ジュパァッッ

《背中に斬撃 血が噴き出す》

アラプマ「」
ザザッ チャァキィィ

《ヤンデルの背後を取ったアラプマ
剣をヤンデルに向け……刺突
そのまま突っ込む》

クラァ… ザザンッ
ボンバーヤンデル「」
バッ

《一瞬よろめきながらも ヤンデルも振り返る
そして咄嗟に拳を出した!!!!!》


――― 標準



ガギィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「ッぐゥーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メギッッ…… ブシュシュアッ

《ヤンデルはアラプマの突きを左の拳撃で止めた!!!!!!!!
アラプマの剣の切っ先とヤンデルの拳が押し合う………が!!!!!!!》


ズズ… ズブゥゥッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《剣はゆっくりとヤンデルの拳に食い込んでいく…!》


ボンバーヤンデル「……ッッ……ッ」

アラプマ「こちらの剣の気力の方が勝っている…
…拳を引かねば……拳どころか腕が裂けるぞ…」

ヤンデル「………嫌だ…ね…
俺は……引かないッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グギィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「なにっ……更に押し込むだと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ボンバーヤンデル「お…おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メギメギメギメギメギメギィィィィィッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「…なにっ…こちらが押されて…!!!!!!!!」

ボンバーヤンデル「ぅおららァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グンッッッ


ドガァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガッチャアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《アラプマはそのまま剣とともに建物の壁に押し付けられた!!!!!!!!》


812 : 名無しさん@避難中 :2017/09/29(金) 01:41:53 YczIfWpgO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ガシャーン… ガラララララララ…
《建物の壁は崩れアラプマは瓦礫に埋もれた》


ヤンデル「……ハァ…ハァ……
ッふッ……くっ……」
ズプッ… カラァーーン…

《ヤンデルは拳に深く刺さった剣を引き抜いた》



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ… ゴバァッ!!!!!
ガラガラガラ……
アラプマ「………いつつ…
フー…まいったな
あの状況で押し負けるとは思わなかった…
据わってるな……強い戦士だ」

ボンバーヤンデル「…」


アラプマ「君はまだ十代か…
それなのにその強さ……精神力……仲間のために一人俺に挑む姿勢…
心底君の事が気に入ったぞ
本当ならば戦士として…一人の男として……腹を割って語り合いたいものだ
…こんな殺し合いは…したくない
君とも…勇敢なネアメの者達もだ」

ボンバーヤンデル「…………………
あんたはいい人なんだな………ギルの言った通りの人だ…」

アラプマ「…!

ボンバーヤンデル「…強さも振る舞いも…ギルが尊敬するのも分かるよ…
…………だけど……
俺達とあんたは決して相容れない…」
キッ…

ボンバーヤンデル「………俺は……混血だ」


アラプマ「! ……」


ボンバーヤンデル「あんたが俺と殺し合いをしたくなくても
魔反会は容赦なく俺や…俺達を殺すだろう
……あんたがその魔反会に居る限り……語り合う事なんて出来ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「……………
…………………………………そう だな…」
ズズ…… ズオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴウウウウウウウウウウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

わーわー


サナバー「…バクサドン メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バグォオォーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「この野郎ッ!!!!! 畜生ッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズギャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「う…うをーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わーわー
ガギィィィィンッ ドキャァァァ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

本隊兵達『おおぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズララァッ!!!!!!!!



軍服1「こ…こいつら!! どいつもこいつも…タフすぎる!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「くそッ 戦力が足らねーぜ…!!!!」


本隊兵達『うおぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
どわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドドドドドドドドドドドドドドドド…



ズパァァァァァンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギュアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

本隊兵達『ぎゃあぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バガガガガガガガァッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《…と! 突撃を仕掛けて来た本隊兵達が突然吹っ飛んだ!!!!!!!!》


軍服1「な…なんだ!!!!?」

軍服2「な…なんか今
奴らね陣形の真ん中に弾みてぇなもんが飛んできたような…
……ん!!!!!!!?」




ふわふわふわ…
《吹っ飛び重なるようにして倒れている本隊兵達の中から何かの塊が浮かんできた
それはある方向に勝手に飛んで行き………》




パシッ!!!!!!!
ウソニ「…もみーの弾回収……と
………すまない 遅くなった
これより加勢する」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


軍服1&2『ウソニ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


813 : 名無しさん@避難中 :2017/09/30(土) 21:31:33 mF02Gds.O
ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドゴウゥーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本隊兵達『ぐわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



サナバー「つ…強い!! これが銃の威力か!!!!!?」
ゴクリ…!


軍服1「ウ…ウソニ!!!!! た…助かったぜ…」

軍服2「そっちは……戦車の方は片付いたのか!?」

ウソニ「あぁ…再起不能にしておいた
この戦いではもはや脅威にはならないだろう」

軍服2「安心したぜ……こんな市街地で戦車はヤバすぎるからな」

軍服1「そんなことよりウソニ…お前なんだボロボロじゃねぇか!!!!!!?
服も血だらけで…大丈夫かよ!!!!!?」

ウソニ「……問題ない……とはとても言えない状態ではあったが
とりあえず応急処置を施した 戦うには十分だろう」

軍服1「応急処置って…」


バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「みなさん!!!!!!!! ごめんなさいです!!!!!!!!!!!!!!!!
今起きたですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服2「ビラコ!!!!!!!!!!!!
お前の状況は聞いてたが……もう平気なのか!!?」

ビラコ「ぐっすり寝たからもう大丈夫ですよ
ウソニ君ともみーのちゃんから話を聞いて……驚きました
まさか私が魔法を使えるなんて…
本当なら使えるなら今すぐに使いたいですけど…まだ自由には使えないみたいです
だから今まで通りの治療で皆を助けるですよ!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「た…助かるぜ…
今治癒部隊が圧倒的に足りねぇ…」

軍服2「そ…そうだ!!!! 真っ先に見てもらいたい人が居る!!!!!!!
スパルティー様だ…! 全軍統括班の班長に一撃でやられちまった…!
血が流れすぎた……呼吸してるかどうかも分からねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「…スパルティーさんを一撃……だと
そんなヤバい奴がいるのか……今は誰が戦っている?」

軍服2「ヤンデルのやつだ!!!!!! 例の変身能力で戦ってるが……それでも分からねぇ!!!!!!!!
アラプマとかいう統括班の班長は…とんでもなく強いんだ…!!!!!!」
ゴゴゴゴ…

ウソニ「! ……」

ビラコ「すぐ診るです!
どこですか?」

軍服1「こっちだ!!!!」


―――


わーわー…


スパルティー「―――」

ザ…
ビラコ「…! …ひどい怪我です…
まず血を止めないと……」

軍服2「ビラコ………スパルティーさんは助かるのか…?」

ビラコ「………呼吸はあるです
……大丈夫…! 息をしている限り…どんな怪我でも私が治すです!!!!!
スパルティーさんは助かるです!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「お…おぉ……おおぉ!!!!!!!! ヤッターッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わーッ!!!!!!!!

軍服2「こうしちゃいられねぇ!!!!!!!
スパルティー様が目を覚ます前に片付けちまうぜッ!!!!!!!!!!!!!!!!
やるぞウソニ!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「ああ」



ウソニ(……こっちの敵兵は大丈夫だ
問題はやはり…統括班の班長…
今はヤンデル君にまかせるが…それでも無理ならば…俺が…!)
ギン…!!


814 : 名無しさん@避難中 :2017/09/30(土) 21:53:37 mF02Gds.O
―――

ドガァァァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ザンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガギャギャアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ザシューーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ボンバーヤンデル「…う゛っ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヨロォ…

アラプマ「ソァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガガガガ…
ボンバーヤンデル「はぁッ………うッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャシャシャーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《アラプマの連突きを捌ききれず体に受けてしまうヤンデル!》


アラプマ「ぬんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュイッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「ふぬァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガキィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギリッ… ギギギギッ
《振り下ろされたアラプマの剣を白刃取りした!!!! だが…》


アラプマ「ぬんェェいッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズッ…
ズドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「ッあぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《アラプマに押し込まれ ヤンデルはまた刃を受けるッ!!!!!!!!》


ボンバーヤンデル「ッッ…くそぉ…!!!!」

アラプマ「…………先程より体捌きもスピードも技のキレも落ちているぞ…
疲れか?」



メロンピルト「アラプマ班長
疲れている敵を待つ必要はないでしょう
危険な戦力です……はやく芽を潰すべきですわ」



アラプマ「……これが俺のやり方だ
作戦の立案者といえど…そちらの都合だけでなくこちらの意志も尊重してもらいたい…!」


メロンピルト「……」



アラプマ「……勇敢な拳士よ……これ以上向かって来るな…降伏しろ」

ボンバーヤンデル「……」
ギッ…

アラプマ「……それでも向かって来るなら………残念だがメロンピルト班長の言う通り君を……倒してしまうしかない
それも…俺のやり方だ…
……頼む」

ボンバーヤンデル「……………」
ギギンッ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


アラプマ(…無駄か…)

ダンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「ッどォあぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ボンバーヤンデル「『呉爾羅対喪素螺』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギュオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「――――!!!!」

《ヤンデルの一撃がアラプマの胸を打つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…が…しかし!!!!!!!!》


ギシッ…
アラプマ「――……………許せ」
ギラッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒュッ…

ドスッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


815 : 名無しさん@避難中 :2017/09/30(土) 22:02:43 q8K.WChc0
もすごじw


816 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 00:26:21 QtvKHhAwO
ォォォォォ…………

ポタ… ポタ…
ボンバーヤンデル「………ぐ…」

アラプマ「……………」


ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤンデルの脇腹にアラプマの剣が深々と刺さっていた…!!》


ボンバーヤンデル「………がはッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシャッ…!!!!!!!!!

アラプマ「…決着だ…
……もう…動くなよ? このままの状態で動いたら…君は死ぬ…」

ボンバーヤンデル「………フーッ…フーッ……」
ギリリ…

アラプマ「…!?」

ボンバーヤンデル「…………ニィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「笑っ…!!!!!?」


バッ……ガシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤンデルは剣を掴んでいるアラプマの腕を固く握りしめた!!!!!!!!!!!!!!!!》

ギギギ…
アラプマ「ぬ…! う…動かん…!
剣が抜けん…! この力は…!!」

ボンバーヤンデル「……つ…捕まえた…!!!!!!
もう…離さない…!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「!!? なに…!? まさか……この状況…狙っていたのか!!!!!?
なにを…するというのだ……その傷で!!!!!!!!!!!!!」

ボンバーヤンデル「………この姿に変身した俺には……ある能力がある…
それは……体の任意の部分に……力を溜める能力…!!!!!
力を溜めるのに時間を掛ければ掛けるほど……攻撃力は増す…!!!!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴ……

アラプマ「!? …!」

ボンバーヤンデル「………気付いてたか…? 俺はあんたとの戦いで…
一度も“右手”を使っていない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…まさか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「その……まさかだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボ……

ギュヴォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズンンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤンデルの右手が…激しく光る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その光……あらゆる輝きをも超える純白の気!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


アラプマ(…こッ…これだけの気を……!!!
…そうか!!!!! 彼の動きや技が途中からおろそかになっていたのは…
この気を維持し!!!! 俺に悟られぬよう隠すため!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴクゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「……この一撃で……終わらせるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ(…………回避…………―――否!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


―――

さっきのヤンデル「俺は……引かないッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―――


アラプマ(…………君は……最後の最後まで引かなかった…攻撃を避けなかった…
ならば当然俺も!!!!!!!! 最後の最期まで避けるわけには行かぬ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「打つが良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この勝負は君の勝ちだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


817 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 01:36:07 QtvKHhAwO
ボンバーヤンデル「ドゥオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギボボボボォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「―――!!!!!」


ゴゴオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!







スゥ…

メロンピルト「“避けろ”ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャオアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




オ゙オ゙ォ゙ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビクンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バッ…


ボンバーヤンデル「!!!!?」


ドッ………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボッッッッッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤンデルの最強のパンチが大地をめくり返し建物を上空へと吹っ飛ばした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…だがしかしッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

アラプマ「…!!!!!」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



《アラプマはッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
避けていた!!!!!!!! その攻撃を!!!!!!!!!!!!!!!!
負ける覚悟で避けまいとしていた攻撃を……本人の意志に関係なく…避けていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデルの全身全霊をかけた攻撃は……不発に終わったのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ボンバーヤンデル「……!!」
フラ……ドシャッ…


アラプマ「……! 何故………体が…」




メロンピルト「………うふ…………ふふふふふふぅ…」
ニ…ギャアァァ…


818 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 01:59:26 QtvKHhAwO
メロンピルト「良かったですわ…間に合いました
私がアラプマ班長の深層意識に回避の命令を下しました
アラプマ班長は強い精神力をお持ちの方なので少々言葉が荒くなってしまいましたが………お恥ずかしいですわ」

ゴゴゴゴ…
アラプマ「メロンピルト班長…!
何故そのような…! 何故我々の戦いに手を出した!!!!!?
俺は彼の攻撃を受けるつもりだった……それなのに!!!!
これは……俺の騎士道……彼の覚悟への侮辱だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


メロンピルト「………これはネアメ・ルートを倒すための作戦ですわ
この作戦にあなたという戦力はとても重要なのです…お分かりでしょうか?
これは魔反会の未来を懸けた決戦なのです
この場にあなたの騎士道を持ち出すのはお門違いというものですわ
だから私が手を出したのですわ」

アラプマ「………こんな…結果で……決着と言えるか…!
彼は……勝っていたのだ…」

メロンピルト「いいえ あなたが勝つのですよ…
今……トドメを刺す事で…!
さぁ…アラプマ班長……その危険な彼にトドメを…」

アラプマ「………俺には出来ん…」

メロンピルト「そうですか…
……アラプマ班長と私はどうやら相性かわ悪いようですね…
仕方ありません もう一度あなたに強く命令を送りましょう
その彼を…『殺せ』…と…!」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

ボンバーヤンデル「―――」

アラプマ「…! やめろ……メロンピルト班長ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズズズズズズズズズズ…
メロンピルト「フフフ………さぁ…アラプマ班長…
“殺”――――…!!!!!!!!!!!!!!!!」












「ギリュード ギゴンリュウ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ヒュカッッ… ギュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト「!!!!!!!!!?」


ギギギギィィンッ…!!!!!!!!
アラプマ「?!!! 氷――――魔法ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」




オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ウソニ「――…この魔法は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの銃「来たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「……はっ!!!!!!!! やっと帰ってきたか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待ちくたびれたぜッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


カァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




『ギルッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒュゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「お待たせ――…致しましたァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ボクもいるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


819 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 06:57:05 zbaiMFZQ0
かえってきたー


820 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 13:52:46 QtvKHhAwO
メロンピルト「!!?
メッコウ村から…帰ってきた……!? そんな…まさか………」
ゴゴゴ…

アラプマ「――――ギルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヒュオオオオオオオオ…
ギル「……………」


シュタァァァーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ふぅ…………着地にゃお
やっと………着いたにゃら…】
くたぁ…

ギル「ありがとうございます! 休んでいて下さい…!
……」


わーわー…
ドドドドドドドドドドドド…
ガキィーン…! ズズゴゴゴゴ…!


ツバメオー「………ねぇ…ボク達なんか…とんでもないタイミングで到着しちゃってない…?」

ギル「………やはり少し帰るのが遅すぎましたね…ツバメちゃん……」

ツバメオー「ここでちゃんはマジでやめろ!/
…………って……あ!!!!? アレ……!!!!!!!!!!!!!!!!」



ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しゅううううう…
ヤンデル「…………」
ボロ…



ツバメオー「ヤ…ヤンデル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボロボロだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クソボロ雑巾になってるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…! 戦っている…相手は…!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴ………

アラプマ「………ギル………!!」



ギル「…アラプマ様…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「…アラプマって……まさかギルの元上司の……」

ギル「………」


アラプマ「……ギル……久しいな…
前に会ったのは…秘密基地か…
あの時は―――…」


ギル「アラプマ様
今はアラプマ様と話するつもりはありません
我々の目的を果たすため…まずはあなたを封じるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「!!!!!」


ザザァァァーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ギルは剣を構え…向かっていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


アラプマ「…やるのか!!!!! ギル…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヂャキィ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「はぁーーーーーーーーー……せりゃアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュルルルーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ギルは剣を投げた!!!!
ギルの剣の柄からはロープが伸び ギルはそのロープを持っていた!!!》


アラプマ(ギルの仕込み剣…)


アラプマ「無駄だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《アラプマは飛んできた剣を叩き落とした!!!
剣は地面に深々と刺さっている!!!!!!!!》



ギル「はァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュターーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギルは剣に繋がったロープを持ったまま…アラプマの頭上飛び越えるように跳躍した!!》


アラプマ「…何を!!!?」


ギル「ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グルルルン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒュルヒュルヒュル…ギュギュッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「ぬぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ギルはロープを自在に操り…アラプマの体に巻き付けた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


アラプマ「な…なにぃッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


821 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 22:49:43 QtvKHhAwO
ガチィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《アラプマをぐるぐる巻きにしたギルはロープの先端の杭を地面に突き刺した
剣と杭によって固定され身動きが取れなくなるアラプマ!!》


ギル「このままでは心許ない!
ツバメちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

ツバメオー「ちゃんはやめろ分かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オリュギーキン ピキリコ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキィィィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「ぬ…ぬっ!!!!!!!!!!!!!!!!?
ロープが凍って行く…!!!! ぐ…おおおおおおおおおおおッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パキパキパキパキパキパキ……… ビッキーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「ッぐぅ!!!!!!!!!!!!!!!!
う…動けん…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギギギギギギ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《アラプマを捕縛していたロープが凍り更に拘束の強さが増したッ!!!!!!!!》


ツバメオー「上手く行ったヨ!!!!!!!!!」

ギル「…完全なコンディションのアラプマ様ならこうは行きません…
きっとヤンデルさんが……アラプマ様の体力を削ってくれたおかげでしょう…」


ドンッ…
ヤンデル「―――」


ツバメオー「ヤンデル……………
ボクのためのお膳立て…よくやってくれたヨ…
お前は自慢の弟だね……安らかに死ね……」
ツー…

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「死んでもないし弟でもないしお前のお膳立てでもねェーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「うわッ 生きてた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ヤンデルさん………ここまで傷つくほどに戦っていたんですね…
すみません…遅すぎました」

ヤンデル「………謝るなよ…
俺はお前達を信じて戦い続けたんだ…
……そしてギル達は…戻ってきてくれた…
それだけで…報われた…!
…おかえり…! …ギル…! ツバメも…!!!!」

ギル「ヤンデルさん…」

ツバメオー「……」

ネコ【我輩もいるぞ】

ヤンデル「あ…あぁ……ネコも…」

ギル「ヤ…ヤ…ヤンデルさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我々はともかくネコ殿の事を忘れちゃダメですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「そ…そうだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何偉そうにひっくり返って見てんだオメーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちゃんと向き直って大地に平伏しその御御足をペロペロ舐めろコノヤローッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「なにその態度!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!


822 : 名無しさん@避難中 :2017/10/01(日) 23:53:28 QtvKHhAwO
ヤンデル「ど…どうしたんだ二人とも……ネコに対して随分下手に出るな…」

バキーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「ぶべらッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「バカヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコじゃない…ネコ様だーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
敬えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「なんで?!!!」
ゾゾーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ネコ【おいお前ら】
ガッシガッシ

ツバメオー「ひっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「ど…どうしましたネコ殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
何か気分を害するような事をしちゃいました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゾーーッ!!!!!!!!

ネコ【いや…………何と言うか やりづらい
……お前達には“我輩の正体”を教えたが
それはお前達に特別扱いをしてもらうためではにゃいぞ
今まで通り普通に接してくれにゃん
そうでないと
寂しい】

ギル「そ…そうです…?」

ツバメオー「……呪ったりしないよね?」

ネコ【我輩はそんな心の狭い奴ではにゃい!!!!!!!!!!!!!!!!】

ギル「そ…そうスか…
まぁネコ殿が…そういうなら…」

ツバメオー「そうだね……じゃあ…」


バッシィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「気安く触んなや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ノミが移るだろーが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
毛が湿りくせーんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しっしっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【えーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにこの変わり身!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
お前の普通怖ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「……な…なんなんだ一体…………」
ズーン…


823 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 00:01:43 W78brmsY0
手のひら返しが激しいw


824 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 00:20:15 57SJn9g.O
ギル「……さて………ん?!」


ザ…
ヒーロ「ギルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「ヒーロ殿…!
…久しぶりですね…」

ヒーロ「あぁそうだね……だけど今はそんな悠長な挨拶をしている場じゃない!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル!!! アラプマ班長になんてことをしているんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ班長は君が師事していた人だよ
君の憧れの人だろう!!!!!!!! そのアラプマ班長に刃向かうような真似を…
君がそんな薄情ものとは思わなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かつて…共にアラプマ班長に生を託した君とあろうものがこんな裏切りッ……情けない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「………そうですね
自分はアラプマ様を裏切りました…
しかし後悔はありません!!!!!!!!!
自分は…自分が進んだ道が正しい道であると…知っているから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「……! ギル…」



ヒーロ「……それは…つまり……アラプマ班長が…間違っているとでも言うのか…?
許せない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキキッ!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「……待て……お前の相手は…拙者であろうが…」
ドンッ…!!!!!!!!!!!


ゾッ…
ヒーロ「!!!!
ま…まだ……立つ…! なんでですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたは…なんなんですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何者なんですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故平気なんですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
いつ…倒れるんですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「! ヒーロ殿はエンカさんと戦っていましたか…
……はて…………その方が何者なのか…………
わざわざ自分が説明する必要もないかと思いますが…」



エンカ「お…おおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「…! あぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキィーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ギル「その方は………決して倒れない…逃げ出さない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
不屈の闘志と心を持つ……自分が知る限り最高の…“騎士”です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガギィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビキ…ビキ………
ヒーロ「…ふ…不屈…!!!!!!
ふっ……古い考えだ………なのに…!
く……くやしい!!!! でも……………」
ビキィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ぜやァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヒーロ(認めちゃう!!!!!!!!!!!!!!!!
彼もまた……アラプマ班長と同じ…見習うべき最高の騎士であると……―――――)

ドシャアアアアアアアアッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


825 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 00:39:30 57SJn9g.O
ゴゴゴォォォォォォォ…!!!!!!!!


ピキピキ…
アラプマ「…!! ヒーロ…!」



ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒーロ「―――」

ババァァーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


よろ……ザグッ!!!!!!!!
エンカ「…ふぅ…! 難敵であった……
全軍統括班第一大連隊隊長ヒーロ…
お前は拙者が戦った中でも特に強かったでござるぞ…
新時代の騎士…恐るべし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!

ギル「エンカさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「おぉ…ギル……よく帰ったな…」

ギル「は…はい
……エンカさん…これはまた…すごい傷ですね…」

エンカ「はっはっは…
彼女とずっと戦い続けていたからなぁ…
もう何十回斬られたり刺されたりしたか分からん…
…まぁ…拙者の体はまだまだ大丈夫でござるがな…」
フラ…

ツバメオー「フラフラじゃん」

ギル「いや さすがですよ…エンカさん」

エンカ「よせよせ……はっはっは…
……むぉ!!!!!!!! おーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ師匠!!!!!!!! しばらくぶりでござるな!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【あぁ】

エンカ「ご機嫌はいかがでござったかな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
長旅 さぞお疲れでござろう……………ややっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ネコ師匠!!!!!!!! その足の怪我は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なんか足が変な方向向いてるでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この足で走りつづけてたのでござるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さ…さすがネコ師匠……なんという凄まじい根性!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし…その足では毛繕いも満足にできないのでは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
これはいけない…こうなったら拙者が代わりにネコ師匠の毛繕いをして差し上げるでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
は〜〜い♪ しゅりっ♪ しゅりっ♪ しゅりっ♪
ぺろぺろぺろ〜〜〜〜〜〜♪♪♪
ごしごし…♪ ふにゃんふにゃあ〜〜〜〜〜〜〜ん♪♪♪♪」

ネコ【お前だけはもっと我輩を敬えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ズブォアッシャアアアアアアアアーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ありがざなッッスぼェアァーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
プシューッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「…ははっ……なんだかこれぞ“日常!”って感じですね…」

ツバメオー「確かに」




アラプマ(…ギル……お前は普段どんな日常に身を置いているんだ…)
すす〜ん…


826 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 01:09:54 57SJn9g.O
ツバメオー「まぁこの状況全然日常じゃないけどね
ていうか他の皆は…」


ビラコ「ギル君ツバちゃんにゃんこちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤン君もエンカさんも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!

ギル「ビラコさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「わーっ お姉さんー!」
ギューッ!!!

ビラコ「おかえりですよう!!!!!!!
とりあえず治癒札で怪我を癒すです!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤン君とエンカさんとにゃんこちゃんは怪我が酷いから私が応急処置するのでこちらに…」

ヤンデル「ビ…ビラコさん……もう大丈夫なんですか…?」

ビラコ「もちろんですようっ!!!!!
前線復帰ですよ♪」
むんっ!

ギル「ビラコさん…他の皆さんは大丈夫ですか?
どうやら…本隊の兵を含めた魔反会の兵と戦ってるようですが…」



スパルティー「大丈夫だ…皆よく戦ってる…
本隊兵とも引けを取らぬほどにな…」
ザ…

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「スパルティーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「すげぇ怪我だな!!!!!!!!!!!!!!!! ウケる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「あぁ さっきまで死にかけたからな」

ツバメオー「えぇーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「ビラコ君のおかげで生き延びたよ…
……アラプマ……強い男だった
…それを…よく行動を封じたな…! さすがだ…お前達は…」

ギル「自分は棚ぼたで拘束が成功しただけです
自分達が来る前にヤンデルさんが戦ってくれたおかげですよ」

ヤンデル「……////」

スパルティー「…して………ギル
メッコウ村はどうだった?
作戦は……」

ギル「えぇ!!!!!! もちろん村は解放しました!!!!!!!!!!!!
それを証明する物品を持ち帰りましたし
メッコウ村で魔反会幹部の一人を捕らえ連れてきました」

ネコ【こいつにゃお】
ブンッ

ドサァッ!!!!!!!!
テルマ「ぐ…ぐぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「宣伝戦略班の副班長……メロンピルト班長の部下ですね」





ゴォォォォォ!!!!!!!!!!!!
メロンピルト「!!!!!!!!!!
……テルマ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 何をしています!!!!!!!!?
私の技を受け継いでいる身でありながら…なんて無様な姿を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたを信じてあの地をまかせたというのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




テルマ「う…うおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
も…申し訳ありません…メロンピルト様ぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ま…まさか奴らが………ここまでやる奴らだとは…!!!!
YSSもヤカラードも…倒され!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの村は…メッコウ村は……解放され――――」




メロンピルト「!!!!!!!
や…やかましい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! それ以上しゃべらないで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




テルマ「ひっ……!!!!!」
ビクッ…




メロンピルト(危ない…! うかつな事を耳に入れたら…私のかけた彼等への魔法(洗脳)が解けてしまうところだわ…!)

アシコリーダ「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……





アラプマ(……!! ヤカラード………
……あの男も倒したというのか…!!!!!!!!)


827 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 12:20:03 57SJn9g.O
スパルティー「メッコウ村を解放……大いにめでたい!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし……それを証明するものとは…?」

ギル「はい
村を盾に操られている彼らに『村は無事』と言葉で伝えても
信じてもらえない…洗脳は解けない可能性があります
そこで…それを見れば『村は解放された』とひと目で分かる物を村の方から預かりました」

エンカ「そんなものが……あるのか?
皆目見当もつかないが…」

ツバメオー「結構変な物だったヨ
話を聞いたら…あ〜なるほど…ってなったけど」

ヤンデル「な…なんなんだ…? それは…」

ギル「……今お見せします」
ゴソ……



―――…

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルト(……何かを出すッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
メッコウ村の物?!!!!! 彼らの目に入ったらまずい!!!!!!!
…もちろん言葉も!!!!!!!!!!!!!!!!)
スゥッ

メロンピルト「…あぁ! メッコウ村の皆さん!!!!!!
また私に危機が迫っていますわ!!!!!!!!
私を囲んで…私を守って!!!!!!!
彼ら……ネアメの方々のほうは一切見ずに…私だけを見て!!!!!!!!!!!!!!!!
そして…私だけの声を聞いて!!!!!!!! 私以外の声は雑音…聞く必要はありませんわ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギィィィィィィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『――――…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ザザッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《メッコウ村人達はメロンピルトを守るように囲み…
耳を塞いだ!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

エンカ「……ぬぅ…!?
“それ”が…証明になるのでござるか」

ギル「えぇ」

ツバメオー「まぁそんな反応だよね
だってどう見ても…ねえ?」

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒラ… ヒラ…

ヤンデル「……使い古された…白い布……
いや………“旗”…? ………『白旗』か…」

ギル「ええ
これは彼らにとって大きな意味を持ちます
これをアシコリーダさん達に見せれば…きっと気づいてくれる………」

スパルティー「見せるだけか………だがなかなか難しいようだぞ
…見ろ…」





ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガチィーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




エンカ「あの女……しっかり防御を固めてるな…
メッコウ村の者達が目や耳でこちらからの情報を取り込まないように徹底してるでござる
こりゃ呼び掛けても旗を掲げてみても無駄でござろう
はてさて」

ネコ【簡単だ
あの女のもとへ突撃して無理矢理にでもあの人間達にこの旗を見せれば良かろう】

ギル「…それにさありませんね…!」

スパルティー「…うむ…! よし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スゥ…
スパルティー「ネアメの戦士達よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝利はすぐそこだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我々の目標への道を切り開け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ネアメ『オォォーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ネアメの兵達は勢いづき 本隊兵達を押し込みながら…メロンピルトへの道を切り開いていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト(…このままで…追われない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私はこの戦争の勝馬に乗り……歴史に残る女優になるのだわッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


828 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 12:22:09 57SJn9g.O
×
追われない


終われない


829 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 20:10:25 57SJn9g.O
スウゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
メロンピルト「―――――…!!!!!!!!!!!!!!!!」




ヤンデル「ん!!? なんだ!!!!!?」

ツバメオー「破裂する前のタコみたいな顔になってるヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ゴゴゴゴゴゴ… オォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルト「だァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッれェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーかァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
助けてぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺され〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜るゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
兵が足りない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もっとぉ……もっとぉ………私のもとへえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
集まってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全員でぇぇぇ…私を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
守れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
護れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
守護れッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「なッッ…なんという…声量だァァァァァッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「こ…こんなことしてなんに…………
………!!!!!!!!? ………えッ!!!!!」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッッッッ…


830 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 22:14:49 57SJn9g.O
――― 町の外……


ジュリー「ハァ…ハァ……」

手下3「ったーく…! 地方班ってやつは数だきゃブッ飛んでやがんな」

手下4「だけど弱ぇ!!!!!!!!
こんな奴ら何百人来ようが負けねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下5「ほらほらドンドン来いよッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ィィーーーー――――――………ンッ…!





ジュリー「ん? なんだい? 町の方から何か響いてきたよ…」

手下3「なんでやしょ? ……お!!?」



ビクンッ
地方班兵達『――――――!!!!!』
ピシィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


手下5「なん……だ? …動きが…止まった…」

手下4「お……おいッ?!!!!」


ズズズズズズズズズズ…
くるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



手下3「んなぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?

な…なんだ…地方班のやつら…町の方に向かって走って行きやがったぞ…全員が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「!?
……今の音に……関係あるのか…?」



――――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ちょっ…おいぉいおいおいおい……オイてーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…色んな所から…」





ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ギョギョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「集まって来たーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ま…町の中に散らばっていた兵も…
町の外に待機していた兵達も!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「今の叫び声に反応して…!?
あの女!!!!!! これだけの人数を一斉に操ったというのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴクゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「け…怪我人も居ます…

もしや気絶していた方々も…無理矢理…!!!!!」




アラプマ「メ…メロンピルト班長!!!!!!!
これは…いくらなんでも……」


メロンピルト「フ…フフフフフ……フフフ………」




ズラァァァァァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《砂糖町に集まっていた数多くの魔反会兵……
あらゆる班…関係なく……その大半が…今!!!!!!!!!!!!!!!!
町の中心部に集結した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その人数はもはや……計り知れない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




メロンピルト「フ…クフ…フフ………
こぉんな大人数で囲んだだけじゃあ勝った気にはなりませんわ
ドラマのクライマックスには過激な味付けを!!!!!!!!!!!!
誰もが望む…圧倒的痛快さを!!!!!!!!!!!!!!!!
お見せしましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニィィィィヤァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


831 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 22:35:43 57SJn9g.O
スーーー…
メロンピルト「…………!」

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルト「“殺せ”ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私を脅かす敵を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“殺せ”ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
限界を超えて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“殺せ”ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなた方の奥底に眠る純粋な超暴力のッッッ
思うがままにッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヴゥゥゥーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ヴぉるぉアアアアアアアアアアアッしゃああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
メギョメギョメギョメギョメギョメギョメギョメギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴクゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ウ…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
めっちゃ凶暴になったヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「少し前にも一回やった!!!!!!!!!!!!!!!!
兵を狂化させて身体を強化させたんだッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「だ…だがこれは……先程の…比ではない…
もはやリミッターも全て外れた……猛獣だ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




メロンピルト「ンフフフフーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
当然ですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の声が…彼らの脳を限界を超えるよう働きかけた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼らはもはや人ではありません 破壊のみを実行する壊れた怪物ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の洗脳が解けても……恐らく大半が廃人と化すでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺せ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


832 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 22:53:10 57SJn9g.O
ガキィィィッッ!!!!!!!!
アラプマ「は…廃人だと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルト班長…正気か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴女がために尽くす兵達を使い捨てる気かァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何を考えているーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「うるさいッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
元はと言えばアナタのせいでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アナタがさっさとあの子供を殺して!!!!!!!! 他のネアメも殺してればこんな手ァ使う必要なかったのですュよォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
騎士道だかなんだか知らないけど…あなたのバカみたいな潔癖さが招いたのですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そこで黙って見ていて下さいなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ニギャアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「…ぐぅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「さぁ私のファン達よ……まずは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私を失望させたその男を……殺せ!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ズォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『ぎょりょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

バッ…ガシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
テルマ「ひッ…ひィィィァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やめてッッ…やめてッッ……メロンピルト様ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「テ…テルマさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ざわッ


魔反会兵達『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガシッ ガシッ ガシッ
ガシガシガシガシガシガシガシガシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

テルマ「や…やべで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おぢしっ……お慈悲ヲぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メリッ… メキッ…… メキメキメキッ…



メロンピルト「殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



テルマ「いやぎゃぼぇえええーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メリメリッ… ブチィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブッシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


833 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 23:17:46 57SJn9g.O
ビラコ「い…いやぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もふゅん

ネコ【ぬ…ぬぅ!!!!! なんと惨い…】

ビラコ「酷い………人の命をなんだと……
許せない…………ぅううう…!」
ぽろぽろ…
メラメラメラメラッ…


エンカ「わ…腕力のみで……人を解体してしまうとは………」

ギル「…!!!!」

ザッ!!!!!!!
ウソニ「まずいぞ もはや逃げ場はないほどに囲まれた!」

スパルティー「…魔法使い部隊!!!!!!!!
魔法で攻撃……いや 足止めだ!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでもいい!!!! 相手の突撃を阻む魔法を放ち続けろ!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「……ぬぅ!!!! ズガン カベラ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ガキンコ カベラ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パキパキパキィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


わーわー
バキーン!! ドカーン!! ズゴォー!!!
ゴッシャアアアアアアアッ!!!!!!!!


スケピヨ「…くそっ…こんなもん気休めの時間稼ぎにしかなんねぇ!!!!!!!!
どうするよ!!!!!!!! ギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「これは……メロンピルトさんの洗脳強化を止めるしかないでしょう…!!!!!!」

エンカ「…可能か!!!? それは…」

ギル「……断言出来ませんが……
メロンピルトさんを倒して再起不能にさえすれば…………とりあえずこの超強化を…解除出来るかもしれない…」

ネコ【かも…とは…頼りない提案だな……】

スパルティー「いや……もしかしたらギルの提案は正しいかもしれぬ
あの限界を超えた強化は……メロンピルトの洗脳の言葉が無ければ維持が出来ないのではないか
…見ろ…」


―――

メロンピルト「殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

スパルティー「あの女は先程からあのように命令を叫び続けている
…限界を超える洗脳を行える代わりに……命令を与える続けなければソレを維持する事が出来ないのかもしれん」

エンカ「…なるほどな!!!!!!!!!!
……確定とは言えんが…もはやそれに賭けるしかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「メロンピルトを……倒す…!!
でも…そうなると……」



――――

メロンピルト「殺せッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺せッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

アシコリーダ「………」
ガッチィィィ〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

ウソニ「メッコウ村の人達の守りを崩すしかない…!
…つまり!!」

ギル「はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルトを倒し 兵達の洗脳を解く前に……
メッコウ村の人達の洗脳を解き!!! メロンピルトさんを無防備に晒すのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


834 : 名無しさん@避難中 :2017/10/02(月) 23:54:39 57SJn9g.O
スケピヨ「方法はあるのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「とりあえずこの…メッコウ村から持ち帰ったこれを彼らの視界に入れればとりあえず…」

スケピヨ「なんだそりゃ? 旗か?」

ウソニ「それを…どう見せる」

エンカ「旗を振ったところで効果はない!
メッコウ村の者達は目も耳も塞いでいる…」

ギル「えぇ それもメロンピルトさんの命令です
彼らにこの旗を見せるにはメロンピルトさんが彼らに顔を上げるよう命令してもらう必要があります」

ヤンデル「む…難しすぎる……そんなのどうやって…」

エンカ「メッコウ村の者達はメロンピルトの盾となるためにあぁやって使われている
つまりだ…メロンピルトの身にこちらからの攻撃や…何か…危険が迫れば…
メロンピルトはメッコウ村の者達に『身を呈して自分を守るように』命令をし直すはずだ
…その時! メッコウ村の者達が顔を上げた瞬間が旗を見せるチャンスではないか?」

ヤンデル「それは……いい案だ……
でも……どうやって…メロンピルトに攻撃を…?」

もみーの銃「こういう時は狙撃が一番なんじゃ? お兄ちゃん」

ウソニ「……普通なら…そうだが……
リスクが大きすぎる…
……メッコウ村の人に俺の弾が当たってしまったら…
ミスでは済まされない…」

もみーの銃「そ…そうだよね……」

ネコ【…くそっ…我輩がひとっ飛び出来れば早いが……
もうダメだ…今日は激しく動けんにゃお】



サナバー「ぬ………ぬぅぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダ…ダメじゃ!!!!!!!!!!!!!!!! これ以上は抑え切れんぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ズドドドドォッ!!!!!!!! バゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会兵達『うばァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドギャアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スパルティー「ぐッッ…ぬぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ス…スパルティーさんッ!!!!!!!!!!!!!!!!
その傷では…!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スケピヨ「ク…クソォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達ゃ…ここまでかよォーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バキーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「何言ってんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何皆して悩んでんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
歌舞伎のおっさん……“アレ”があるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…“アレ”を使うんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』


835 : 名無しさん@避難中 :2017/10/03(火) 00:14:49 5.HE6NN6O
―――

ズドドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「フ…フフ!!!!!!!! フフフーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁさぁ!!!!! エンディングもすぐそこですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメの全員が…私が操る兵達によってひき肉にされるのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まぁこの町に居るネアメが全てではないでしょうが…!!!!!!!!
残党も私の手で壊滅させてあげますわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いずれ世界は魔反会の思想に塗れるのだから!!!!!!!!!!!!!!!!
逃げ場なんて無くなるのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウヒッウフッッフヒーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この功績で魔反会での私の評価も上がるわ……
ムーンリングスも…4位は固い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ポンコツの全軍統括班なんて…私の下に居ればいいんですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あぁ!!!!!!!! ばら色だわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁさぁはやくぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺せ!!!!!!!!!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 殺せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァァァァァァァァァァァァッ…





ボシュウゥーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!




メロンピルト「!!!!!」


《その時……
恍惚のまま天を仰いだメロンピルトの視界に何かが映った…
それは…………》




ヒュルルルルルルルルルルルルル………
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト(砲弾!!!!!!? バズーカー!!!!!!!!!!!!!!!!?
ネアメの方から上空に………
そして…私の方に落ちて来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト「愚かですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
イタチの最後っ屁かしら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちらには私を命懸けで守る盾がいくつもいるのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あぁ…メッコウ村のファンの皆さん!!!!!!!!
上空を……上空だけを見て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私のもとに恐ろしい鉄の塊が落ちてきますわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私のために……あの弾を…受け止めて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アシコリーダ「―――――」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



《メロンピルトは命令を下した…
メッコウ村人達は塞いでいた視界を元に戻し…上空から迫る弾を見据えた…
……メロンピルトの命令通り……メロンピルトを守るために……
…だが…
その命令は悪手であった―――!!!!!!》



ヒュルルルルルルルルルルルルルルルルル…



《メロンピルトは思い違いをしていた…
上空から落下してくるこの弾は…
砲弾などではなかったのだ……
これは…………この“玉”は――――》





――― >>483

スケピヨ「火器なんてウソニみたいに上手く扱えねぇよ… 怪我しちまう
それにこのバズーカの中にはくす玉しか入ってねぇ…」

ツバメオー「つかえねー!!!!!!!!!!」

――――





ゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ


パカ………





メロンピルト「!!!!!!?」



―――


ジャコンッ
スケピヨ「……へっ
最後の最後に……こんな役を頂けるとはな
………メロンピルト… ワカメ町で溜めに溜めまくったお前への借り……
利子つけて………返してやるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


836 : 名無しさん@避難中 :2017/10/03(火) 01:18:29 5.HE6NN6O
パッカァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



メロンピルト「く…………す……………だ………?」





………………ヒラッ!!!!!!!!!!!!

ヒラっ… ヒラっ… ヒラっ………………




メロンピルト「…ぬ………の…………………
………!!!!!!!! ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「み…皆さん!!!!!!!!!!!!!!!! すぐに目を塞い―――…」



《遅い…》




アシコリーダ「――――…!!!!!!!!!!!」

メッコウ村人達『――――ッ!!!!!!!!』


《アシコリーダ達メッコウ村の者達は……しっかりとソレを確認したッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それがなんであるか……どういう意味があるのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
即座に理解した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



――― メッコウ村にて…

ギル「……これは?」

ツバメオー「うわっ汚い布…」

メッコウ村人「これは…旗です
この村に伝わる…“安寧無垢の旗”」

ギル「安寧…無垢…」

メッコウ村人「これは…数千年前から受け継がれてきた……この村の平和を示す旗…
普段ならばこの旗は…この町の壁の上に立てられています
しかし今は……このように外され… 見つからぬよう隠していました」

ツバメオー「外して隠してたって…なんで?」

メッコウ村人「この村は戦乱がの時代のさなかに生まれた村です
先人達はその戦乱の時代でも安心して暮らせるよう あの高い壁を築いたとされます
しかし世界中で戦乱が激しさを増していく中で この村もその防御力を買われ
何度となく拠点として使われてきました
この村は鉄壁の要塞とされ…篭城戦では圧倒的な強さを誇りましたが…一つだけ欠点がありました
それは情報を外側に発信することが出来なかった事です」

メッコウ村人「この村の壁は見ての通り…覗き込む隙間すらなく
外側から村の内側の情報は一切窺い知れません
それは大きな問題になりました」

ツバメオー「なんで?」

メッコウ村人「例えばこの村が敵に奪われ蹂躙されてしまったとします
ですがそれは外側からは決して見えません
もしそこに味方の軍勢が無防備でやってきたら………
敵だらけの村の中へ放り込んでしまうことになります
それを防ぐため考案されたのが…
この『安寧無垢の旗』なのです」

ギル「!」

メッコウ村人「この旗は
村が平常通り………つまり壁の内側がなんの脅威にも晒されてない時に掲げられます
そうやって…味方に『ここは安全である』と示すのです

逆に…
もしこの村の内側に敵が入り込んだり…何か異常があった場合には…この旗は隠されます
それは味方の軍勢を守るためでもあり…この村の危機を知らせるために…」

ギル「なるほど…!」

メッコウ村人「……魔反会のメロンピルトがこの村にやって来た時…
我々は先人の教えの通りこの旗を隠しました
もう隠すことはないだろうと思っていたこの旗を……

………我々も…アシコリーダ達も………村の最も高い場所ではためくこの旗に……誇りを持っていました
我々の手でこの旗を隠した時………きっとまたこの旗を掲げられる日が来ると…信じていました
…………今…その時が来たのです
この旗を……アシコリーダ達に見せてやって下さい
そうすればきっと……
アシコリーダ達の呪縛も……解けるはずです……」
ぽろ……ぽろ…………

ギル「…!! はい…! 必ず…!」
ゴォォォォォォ…



―――――…


837 : 名無しさん@避難中 :2017/10/03(火) 01:52:22 5.HE6NN6O
ヒラァ…ヒラァ…

ワナワナワナ…
アシコリーダ「――――………!!
………あぁ…!!! あぁぁ…!!!!!!!!!!」

パァァァァァ…!!!


――― 回想…

メッコウ村人1「魔反会だ!!!!! 魔反会の奴らがまた来た!!!!!!!!
メロンピルトと……今度はとんでもなく大勢の兵だ…!!」

アシコリーダ「……もうこの村には魔法使いもいないのに…!
一体何しにやってくるんだ…!」

メッコウ村人2「分からん……
さすがに手を出したりはしないだろうが…
とりあえず旗を…隠しておこう」

アシコリーダ「隠すのか…」

メッコウ村人1「大丈夫大丈夫
少しの間さ……きっとな」

アシコリーダ「………そうだな…」


〜〜〜

ドドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤカラード「なんだぁ!!!!!!!! つまんねぇ景色の村だなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

トリッピィ「ピィー!!!!!!!! チュン あの高ァい場所に行きたいピピィィー!!!!!!!!」

キャメルロン「うふふ…後で行きましょうねぇ」

テルマ「おい
メロンピルト様がお話をされてる最中だ 静かにしろ」



アシコリーダ「…!!?
俺達に……お前の付き人になれだと!!!!!!?」

ニコニコ…
メロンピルト「はい そうですわ
実は近々長い巡行をする予定でした
私の身の回りのお世話や宣伝のお手伝いをして下さる方を募っておりまして…
そこで…メッコウ村の皆さんはいかがかな…と
ほら……数日交流した仲ではありませんか?」

アシコリーダ「交流だと…! ふざけるな!!!!!!!!!!!!!
俺達を散々追い詰めたお前達がどの口で!!!!!!!!!!!!!!!!
この村にはもう魔法使いはいない……お前らとは関わりを持つ理由はない!!!!!!!!!!!!!!
帰れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メロンピルト「あら……断りますか?」

アシコリーダ「当たりまッッ…」



ヒュッ
ヤカラード「ア゙ァ゙ァ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人1「ぇぺぇええ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スパァーッ……ブッシュ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

ヤカラード「つまんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殺るしかすることねーなァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! なぁ!!!!!!?」
グチャッ!!!!!!!! グチャッ!!!!!!!! グチャッ!!!!!!!!


子供「ひ…ひええええええええええん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶるぶるぶる…

ぶわさッ… ガッシィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
トリッピィ「ピピィー!!!!! この子かわいっ!!!!!!!!
チュンこの子高い高いして遊ぶピィ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」
バッサ!!!!!!!! バッサ!!!!!!!!

子供「ひ…ひぃええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キャメルロン「あらいいわねぇ
だったら私も射的ごっこさせてちょうだい
その子を的にしてさぁ…」
ニィィ…


アシコリーダ「や…やめろォォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メロンピルト「あらあら…これは大変
彼らは少し乱暴なんですよ
まぁ私の言葉なら彼らを止める事は出来ますが…
それで………協力して下さいます?」

アシコリーダ「……!!!!! わ…分かった…!!!!!!!!!
協力する!!!!!!!! だから…どうか…村の者達にはッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

メロンピルト「まぁ
ありがとうございます
…ふふ……そうなるとこの村の若い方々を多く連れていくことになりますから…
不足した男手を補うために魔反会の兵士の方々をこちらに置いていきますね
……大丈夫大丈夫……乱暴なんてしませんよ……
“私がちゃんと言ってる間は”………ね」
にこっ…

アシコリーダ「……………!!!!」




ギリ…!
アシコリーダ(だ…大丈夫………きっと戻れる……!
も…戻れるさ………前のような村に……
平和の旗が風になびく………平和な村に………)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


838 : 名無しさん@避難中 :2017/10/03(火) 01:56:20 5.HE6NN6O
×
実は近々長い巡行をする予定でした


実は近々長い巡行をする予定でして…


839 : 名無しさん@避難中 :2017/10/03(火) 19:13:11 5.HE6NN6O
―――…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒララ… ヒラァ…

アシコリーダ「―――………俺達の…旗……
平和の………………!!!
そうか…俺達の…村は………」
ぽろ… ぽろ…


メロンピルト「ッッ…!!!!!!!!!!!!!
よ…よけいな事は………私が指示していないことは喋ってはいけませんわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
は…はやく私を守ることに集中するのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アシコリーダ「………うるさい………!!!!!!!!!!!!!!!!」

メロンピルト「!!?」

アシコリーダ「俺達は…もう………お前には……操られない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メッコウ村人達『おぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ガシッ!!!!!!!! ガシガシッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「ひっ……ひぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
や…やめて!!!!!!!!!!!!!!!! は…離してえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…こんなことをしてぇ…いいと思ってるんですぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
わ…私に逆らったら…後が怖いですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
あなた達はきっと魔反会からの報復を受けますわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わ…私と仲良くしていた方がいいと冷静に考えれば分かるはずですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
さぁはやく下らない事はやめて私を離して!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほらっ…ほら……………さ…最後のチャンス…!!!!」

アシコリーダ「…………」
ギギギギギギギ…

ブチッ
メロンピルト「わ…わかんねーのか…このハゲーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ…あんた達みたいなクソじゃがいもの凡人どもなんて私の言葉で簡単に操れるのよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
離さないなら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
廃人になるレベルの洗脳をかけるだけよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スゥゥゥゥッッ…



ヒュオッ
??「させませんよ」


メロンピルト「!!!!!!!?」

??「舌の根乾かぬその戯れ事………ほとほと聞き飽きた
あなたの出番はもう終わり もうその幕を下ろし…
私の風で舌の根もろとも乾くがいい」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………

メロンピルト「え…………誰……」

ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天狗ビラコ「私は宇宙天狗…ビラコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
宇宙よりやって来た!!!!!!!!!!!!!!!! あなたを裁くもの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

カカッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メロンピルト「なんなのォォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


840 : 名無しさん@避難中 :2017/10/03(火) 19:48:55 5.HE6NN6O
キュィンッ キュィンッ キュィンッ…!
ヒュヒューーーーーーーーーッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズズズズズズズズズズズズズ…ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《天狗ビラコは手に風を集めた……
集まった風は圧縮され…小さな玉になった》

天狗ビラコ「これは暴風の圧倒的エネルギーを凝縮したものだ
これを受けて……立てる者はいない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《天狗ビラコは風の玉をメロンピルトに向けた!!!!!!!!》


ゾゾッ…ゾォッ…!!
メロンピルト「……何を……
…何を……!!!!!! 何を…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何をーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

天狗ビラコ「秘技!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『宇宙天狗風』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「や…やぁぁぁァだァあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
顔はやめて顔はやめて顔はやめて顔はやめて顔はやめて顔はやめて顔はやめて顔はやめて顔はやめて〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女優だから〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女優だから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

天狗ビラコ「安心してください

お腹だ」

ピト…


メロンピルト「…!!――――」



ギュルッ… ギュルルッ… ギュルルォアァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブォッ ブォオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドッ……ドギュララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルト「アビャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1128/IMG_20171003_191628~01.jpg


841 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 00:01:51 Kz.CV5oQO
バコーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バコーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バコココ〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ぷしゅううううううう………

パラ… パラ… パラ…

メロンピルト「か……かぺ……………―――」
ちーーーん………… ガク…


《ビラコの攻撃を受けたメロンピルトは吹っ飛びいくつもの建物を突き破り…止まった
全身打撲……骨折多数………
完全……K・Oッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


―――

しゅううううう………フッ…
ビラコ「………ふぅ」




ドドドドドド……
魔反会兵達『オオオォォォォ…………ォ……』
ピタッ…… ぷつーーーーんっ…
ドサ… ドサ… ドサドサドサァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッサァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「た…倒れた…!
あ…危ない……もう目の前じゃった…!!!」

エンカ「ギ…ギルの言う通りでござった!!!!!!!」

ギル「ええ…! 良かった…
しかし……まさかビラコさんがこのタイミングで変身するとは…
自分の想定ではウソニさんに狙撃してもらうつもりでした」

よろよろ…
ビラコ「……あうー すっきりしたですよ
人の命を軽々しく扱うような人は許せなくて…カッとなったです…」

もみーの銃「かっこよかったですよっ 先生!」

ヤンデル「………これで…メロンピルトも倒した…
つまり…」

スパルティー「…うむ!!!!!!!!
……遠回りしてしまったが…我々の目標は達成……!
ネアメ・ルートの……勝利だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネアメ『うオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わーわー
ピューーーイ!!


サナバー「……隠密作戦のつもりが…この町を巻き込んだ戦いになるとはのう…
いや……疲れた」

ウソニ「この町はどうなるんだろうな」



スケピヨ「…ツバメオー ありがとよ
お前が俺のくす玉の事覚えててくれたからメロンピルトに一矢報いる事が出来たぜ」

ツバメオー「ふふん
ボクはね 人のクソな部分はいつまで経っても忘れない記憶力の持ち主なんだヨ」

スケピヨ「いやな記憶力だな…………」


右乳首「やったなリーダー!」

左乳首「おいら達も胸が空いた思いだよ
はやくこの事をラクルちゃんに知らせたいな」

スケピヨ「あぁ…………」




スパルティー「………さて この事を町の外で戦ってる者達にも知らせねばな」


842 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 00:48:18 Kz.CV5oQO
――― 砂糖町の端っこ


ジュリー「…ん?」



しゅるるるるるる…… ぼしゅうううううううううううううう…



手下3「アニさん!!!!!! あれ!!!!!!!!!
黄色い狼煙!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下4「ありゃ確か……任務達成の合図……でやしたね!?」

手下5「! …つーこたァ!!!!!!!!!!」

ジュリー「…あぁ!!!!!! みんながやってくれたみたいだ!!!!!!!!!!!!!!!!!
メロンピルトを倒したんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下3「ヒャッホォウ!!!! やるじゃねーかネアメェ!!!!!!!!!!!」

ジュリー「うむ……よし
俺達もあの狼煙の方に合流しよう!!!!!!!!」

手下達『ヘイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ジュリー(………チロリーンは……まだ戦ってるだろうか
…無事でいろよ!!!!!!!!)



―――

ゴゴゴゴゴゴ……

チロリーン「…ぜぇ… …ぜぇ…」

シューゴレク「…ふん……やっぱり戦ってみると格差があるな
…これじゃあ弱い者イジメみたいだ
俺に手も足も出なかった子供時代を思い出すな チロリーン」

チロリーン「…………」



しゅるるるるるる…
ぼしゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!



シューゴレク「ん? なんだあれは……狼煙?」

チロリーン「!!!!!!! …………!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン(……黄色!!!!!!!!!!!!!!!!
やったのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ニッ!!!!!!!!!!!!!!!!

シューゴレク「……魔反会の狼煙じゃないな…
…! そうか ネアメが上げたものだな
しかもお前の笑みを見るかぎり……どうやらいい知らせみたいだな」

チロリーン「………あぁ
戦いは終わりだよ」

シューゴレク「終わってないさ
少なくとも俺とお前はな!
決着付けるか……まぁどっちが勝つかは見えてるが…」

チロリーン「……」

シューゴレク「いとこだからって容赦はしないぜ
今は敵同士だからな……………」
ザ…




聖サタン9「ウヴォオオォルッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドシャアァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シューゴレク「ぐはァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いてぇ……なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ズンッ!!!!!!!!
聖サタン9「ウホホホホルォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンドコドンドコドンドコドンドコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「か…怪物………いや…魔獣か?!」

シューゴレク「魔獣!!? …魔獣班の……いや! ネアメのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

聖サタン9「ウォホォルルッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

シューゴレク「やるか!!!?
魔獣なんざサンドバッグにもならないが………
……!!!? …おいおい……マジか!!!!!!!!?」

チロリーン「!?」




ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

ミステリースミス「…」
カイ天使MAX「カイテンシー」
イガグリラ「イガアアアアアッ!!!!!!!!」
ムカチキートライ「ムカチキムカチキムカチーキ」

ズドドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔獣達『ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ババーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《とんでもなく多くの数の魔獣達が突撃してきた!!!!!!!!》


843 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 01:26:36 Kz.CV5oQO
シューゴレク「な…なんだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
多すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…ぐっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《シューゴレク達は魔獣の波に飲み込まれた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……………
《魔獣達は通りすぎて行った…》


シューゴレク「………む…………あ!!!!!!」

しーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シューゴレク「チロリーン!!!!!!!! いねーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
連れてかれたか!!!!!!!! ちくしょー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


シューゴレク「………………フー…
まぁいい… 今のチロリーンと戦ってもつまんなかったからな……
…ふっ 次に会う時は万全の調子を整えてろよ…
その時こそ…決着を付けるぜ……チロリーン…!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴォォ…



―――


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

チロリーン「…ん…! く……!!
ここは……魔獣の背中の上…!」

ミステリースミス「…」


サイ「チロリーンしゃん
危機一髪えしたね」

チロリーン「サイ…博士…!!!
来てくれたのか!!!!!!!!!」

サイ「えぇ
やっとこの町に来たらチロリーンしゃんが危ない状況だったので手出ししてしまいまひた
迷惑だったれしょうか」

チロリーン「…いや……助かったよ
今の私様じゃ…ジューゴ兄さんには勝てなかったからな…
……それにしても…このたくさんの魔獣は…」

サイ「魔反会の魔獣班の魔獣達えす
戦った後捕獲したのえす」

チロリーン「こんなに……驚いた
それにしても随分と上手く飼い馴らしてるじゃないか…」

サイ「ええ………捕獲したてれすから……本来なら時間を掛けて心を通わせる必要があるのえすが…
この子達はすぐに言うことを聞いてくれまひた
多分……謎魔獣と呼ばれる2体の魔獣を私達が倒したかられしょう
魔獣班の指導者は別に居ましたが…彼らにとってはあの謎魔獣の2体がボスだったのれしょう
それを倒した私達を無条件に新たなボスと認めたのえす」

チロリーン「そうなのかい…
これだけの魔獣が味方になるのは頼もしいな」

サイ「そうれすね
……それにしても……砂糖町の方は上手く行ったみいれすね」

チロリーン「ああ
そうみたいだね 良かったよ」

サイ「ならば私達がわざわざ砂糖町の中に行く必要はないれすね
私達は一足先にこの町から離脱しまひょう
町の皆さんにはこちらから連絡を送るえす」

チロリーン「分かった
………ふう……あとは…帰るだけだね
……………アジトに帰るまで……何もないといいが…」


ゴゴゴ……


844 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 19:11:51 Kz.CV5oQO
―――

ゴオオオオオオオオオオオ……


アシコリーダ「………」

ザ…
ギル「アシコリーダさん…! 皆さん!!」

アシコリーダ「………ギル…君……
俺達の村はまた君達に助けられた………
だけど今回は…君達に迷惑をかけすぎた…!!!!!!
俺達が…弱かったばかりに……君達に辛い思いをさせた…
酷い事をした…………すまなかった…」

ギル「………いえ…
事情を考えれば…仕方ない事です…
…それに 我々を陥れるためにあなた方が利用されたなら…
こちらにも非がない訳ではないのです
皆さんをこんな戦いに巻き込んだ事…こちらが謝らなければなりません」

アシコリーダ「…」

スパルティー「…これから…どうするかね?
我々と共にネアメへ来るか……それとも」

アシコリーダ「……いや……俺達はメッコウ村に戻るよ……
家族も居るし…… それに……魔反会に殺された村の仲間も弔ってやらないと…
…………メロンピルトに付き従ってる時に何度か耳にした…
何人も村の仲間が虐殺されたって…………くっ……」

ギル「………………」

エンカ「………お主らの意志ならそれを止める事は出来ないが…
些か心配でござるな……
メロンピルトの言うように魔反会からの報復があったら…!
…メッコウは遠く離れた地……守り切れんぞ」




アラプマ「…魔反会に手は出させんさ
俺と…地方班のシューゴレクとで……絶対にあの村へは…今後一切魔反会は近づけさせん」
ザッ…



みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ザワ…!!!!!!!!

ツバメオー「…あっ!!!!!!!! あのオッサン…!!!
ボクとギルの拘束をいつの間にか抜けてッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…………!」



アラプマ「……ギル…」
ヒュッ…


ガシャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「!」


アラプマ「……お前の剣だ………抜け!
………まだ…俺が残っているぞ
この町から脱出したければ…俺を倒していけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「なッ…!!」

ウソニ「……この場所に立っている魔反会は……あなただけだ
一人で…俺達を止める気か」


アラプマ「……俺とて魔反会の幹部に名を連ねる将………こちらにも意地と誇りがある
………そして俺ならば 今の君達全員を止めることが出来る……断言しよう」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビリッ… ビリッ… ビリッ…

ヤンデル(……! 俺と戦った疲労も…回復してる…!!?
こっちはまだ…立つのもやっとなのに…!)

スパルティー「……」



アラプマ「……その前にギルと一騎打ちで戦いたいのだ…
どうだ…ギル 俺に向けて剣を抜く覚悟はあるか」


ギル「………
…………魔反会の将としての意地と誇り…ですか
いいでしょう」
チャキッ…!!!!!!!!

エンカ「…ギルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…本気!!!!!!!!?」



ギル「…ええ…
こちらにもネアメのリーダーとしての意地と誇りがあります…
……アラプマ様……あなたの“ソレ”を……自分は超えていこう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


845 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 19:27:19 Kz.CV5oQO
ビラコ「ギ…ギル君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「ギル…そんな……わざわざ一人で挑むこたァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ど…どうすんだヨ! サラサラおっさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「……男の勝負だ………手出し無用…
……見届けよう…」

サナバー「うぅむ………」

ネコ【…………フン……
ギルは我輩や他のやつらに比べてまだ体力に余裕があるかもな
……しかし……それでもあの人間は…】


ズズズズズズズズズズ…………
アラプマ「………」
ゴオオオオォ…………


ネコ(かなり強いな…
『神衣』の我輩でも……苦戦しよう……)




ギル「皆さんは下がっていて下さい」
ザッ…


アラプマ「……………」
スー……チキィィンッッ!!!!



ゴゴオオオォーーーーーーーーーー………

ヒュウゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

しーーーん…



ギル「…………」

アラプマ「……………」



オォォォォォォォォォォォォォ…………


ネアメ『……………!』
ゴク………


ピィーーーーーーーーーーンッッ…――――



………

……






マンツウ「………あっやべっ…」
ぷぅ《←屁》





ギル&アラプマ『―――――――ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドウッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《同時に駆け出す二人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




ツバメオー「行ったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
屁が合図ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


846 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 19:56:37 Kz.CV5oQO
ゴゴォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「……『鷹爪』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「『弧乱爪』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギャギャンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バチィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ッく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




エンカ「ぬっ…押し負け…弾き飛ばされた!!!!!!!!!!!!!!!!」



ザザッ…チャキッ…
ギル「……ぐぅぅぅっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

アラプマ「ッそォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ガガンッ!!!!!!!! ガンッ!!!!!!!! ゴガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「…くっ…!!!!」
ズズズ…

アラプマ「『龍印牙』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バギギィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドズザー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「うおおおおおおおおおッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガラララララァァァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「倒れたッ…狙われるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ヒュバッ!
アラプマ「『水源落とし』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブオオオォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《倒れたギルに向かって剣を振り下ろした!》

ギル「ぬぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャアァーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギルは剣を振るい弾いた!》

アラプマ「…んんッ!!!!!!!! ……む!!!!!!?」ギシッ…!!!!!!!!

《アラプマの腕にロープが巻き付いていた!》

アラプマ(…ギルの剣の!! …仕掛け!!!!!)

ギル「はァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブゥーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ぐいぃッ!!!!!!!!
アラプマ「……むぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」

《ギルはロープを引いてアラプマを倒し……そして!!!!!!!!》


ギル「ッたァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボギャアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《倒れ込むアラプマの頭に蹴りを放った!!!!!!!!!!!!!!!!》


アラプマ「ッッッ」

ギル「ッ…………うっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズ… メキメキメキ…
アラプマ「……ぬぅぅぅんッ…!!!!!!!!」

《アラプマは硬い額でギルの蹴りを止めた!
蹴りを放ったギルの足に激痛が走った!!》



アラプマ「……ふ……
いい…動きだなギル
…………強くなったな」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!


847 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 22:20:21 Kz.CV5oQO
アラプマ「ギル……お前は今…ネアメの上に立つ人間なのか」

ギル「……」

アラプマ「秘密基地の戦いの時……俺はお前に言ったな
『信じる道を行け』と…………
……その場所は……お前の信じた道か?」

ギル「勿論です
……自分はこのネアメに来て……実働部隊のリーダーとなって……色々なものを見てきました
そして………自分がネアメに来るまでに“信じていた道”が全て……暗い闇であったことを実感したのです」

アラプマ「…」

ギル「…自分は魔反会の非道を……多くこの目にしました………
ある…真人間と魔法使い達が仲良く暮らしていた町では……同じ住人であった魔法使い達を狩る光景を見ました
かつて過ごした故郷であるにも関わらず…住人達から罵声を浴びる兄妹も見ました」


ウソニ「…」

もみーの銃「……」


またある町では…魔法使いが住んでいたために住人全てが虐殺された町もありました」


ツバメオー「……」

ヤンデル「………」


ギル「……ネアメの仲間の中には
魔反会によってかけがえのない家族や……師……友を…魔反会に奪われた人達が多くいます」


ビラコ「………………」

エンカ「…」


ギル「そして生まれる前から魔反会の実験に利用された幼い少女達もいました
今はネアメで暮らす彼女達は……心に大きな傷を負い…それを背負いながら生きています」


ネコ「……」

スパルティー「………」


ギル「そして………………
魔反会の言葉に躍らされ……道具のように扱われる人々……」


アシコリーダ「………」


ギル「羅列すると……キリがありません…
しかし………そんな……極悪非道の魔反会に……自分は所属していたんですよ……
自分は…自分が恥ずかしい……
悔やんでも悔やみきれないッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
何故あんな場所に身を置いていたのかッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「………」

ギル「アラプマ様………あなたはどうです
あなたなら…魔反会の非道が…届いてないはずはないでしょう
………あなたは………そんな魔反会の…将という立場にに………誇りを…持てますか…!?」

アラプマ「…」
ゴゴ…!!!!!!

ギル「…自分はかつてあなたの人柄…正義の心に惚れていた…
……でも今!!!!!!!!!!!!!!!! もう……そうは思えないんですよ………!!!!!!!!!!!!!!!!
…歪だ…!
魔反会に正義はないのに!!!!! そこで正義を重んじるあなたは歪だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だからもう……あなたに憧れは…ないッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


848 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 23:12:44 Kz.CV5oQO
ザザーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガギャアァァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アラプマ「ぬ…ぬぐぐぐぐゥッーーーーーーーーー…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「アラプマ様 教えてください
何故ヤカラードのような男が全軍統括班に所属しているのです!!!?」

アラプマ「…!!!!!!!!」

ギル「ヤカラードはメッコウ村で罪もない人達を虐殺していました!!!!!!!!
自分の兵すらも塵芥のように殺戮したと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…予想がつくはずだ!!!! あの男の狂暴性を!!!!!!!!!!!!!!!!
………全軍統括班の隊長達は……性格は様々ですが……その多くが武人でありました!!!!!!!!
その人選にも…今まではあなたの信念が通っていたはずだ!!!!!!!!!!!!!!!!
だがあの男は…違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「っく…!!!!!!
俺だって………あのような男を…仲間などと認めたくはない…!!!!
奴は…………人としての誇りもない……悪鬼外道…!!!!!」

ギル「ならば何故!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガキィーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギリッ
アラプマ「……総帥………命令だ…!!!!!!!!」

ギル「……そんなくだらない理由で……あなたは自分の信念を捩曲げたのか!!!!!!!!!!!!!!!!
本来ならば断固として拒否するべきだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザ……

クラ…
アラプマ「ッ…そんな事は………分かっているッ………
だが……それでも…………俺には………
総帥の言うことは……絶対なんだ……!
そう……教えられてきたッ……」

オオオオオオオオオオ……



―――

アラプマの脳裏に響く声「アラプマよ……総帥ヤンムジャルック様こそ我々の主君だ…
我々は主君に従う騎士として…絶対に総帥様を裏切ってはならない……いいな…」

アラプマの脳裏に響く声2「そうじゃ…それが騎士の教え… 何よりの騎士の誇りじゃぞ……」


〜〜〜

アラプマの脳裏に響く野太い声「いいかァァ〜〜〜!!!!!!! アラプマ!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様はこの魔反会に尽くすために生まれた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様の父も祖父も!!!!! お前の家系は代々全軍統括班の班長だ!!!!!!!!!!!!!!!!
いずれ貴様もそうなる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様が立派にこの魔反会の騎士になれるよう……
騎士の父の師であり貴様の祖父の上司であったこのプリミティが鍛え抜いてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様はワシのもとで歴代最高の全軍統括班班長…最高の騎士になるだぞッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もし無理だと音をあげるなら……貴様の一族の一生の恥となるだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
愚かにワシのもとから逃げ去ったバカ息子のように……ワシを落胆させてくれるなよ…!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――

アラプマ「……主君を裏切れば………俺は騎士じゃないんだ……!!!!!!
立派な騎士でなければ……俺の一族が…俺のせいで……汚名を受ける…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐる… ぐる… ぐる…

ギル「アラプマ様………………」





スパルティー(………そうか………あの男…
生まれながらの魔反会…………
魔反会の呪縛に囚われた男…………

……………………………………………)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………


849 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 23:14:45 Kz.CV5oQO
×
貴様が立派にこの魔反会の騎士になれるよう……
騎士の父の師であり貴様の祖父の上司であったこのプリミティが鍛え抜いてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


貴様が立派にこの魔反会の騎士になれるよう……
貴様の父の師であり貴様の祖父の上司であったこのプリミティが鍛え抜いてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


850 : 名無しさん@避難中 :2017/10/04(水) 23:37:28 Kz.CV5oQO
ズオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「……………!!!!!!!!!!
………! ………………………ッッ」

ギル「……アラプマ様……
そうか…あなたも……本当は魔反会の“声”に躍らされた方だった………のですね
………アラプマ様……そろそろ…解放されてはいかがですか」

アラプマ「!……」

ギル「………魔反会という…歪なしがらみから…」

アラプマ「…!!?」

ギル「……我々と共にネアメへ来ませんか
あなたのような方が魔反会に居るのは…間違っている
……ネアメへ来て……この世界の真実を見るのです
ネアメに暮らす人々の姿を見れば……あなたが本当に戦うべき敵の姿が見えるはずです」

アラプマ「ッ…………ギル…
俺を……勧誘しているのか……」

ギル「勧誘…というわけではありません
ただ…アラプマ様にも…自分のように…本当に信じる道を見つけて欲しいのです」

アラプマ「……………ッ
………!!!! …………………!!!!!!!!!
…………………

…………………………

ッ……だが…!! 主君を……裏切るのは………一族の……………」

ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガシィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「いい加減にしろッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
形のない一族の見栄とあんたの心の中の正義!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当に大事なのはどっちか………考えて見ろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アラプマ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グサァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ギ…ギル…………」

ヤンデル「あんなに怒ってるギルは…初めてだ…!」

エンカ「………!!!!」


ビリッ…

サナバー(……!!!?
これは……この感覚は……力のカケラ!!!!!!!!?
ギルの中から……感じる……!?
だが……ギルの姿に変化は…!!!)



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


851 : 名無しさん@避難中 :2017/10/05(木) 00:44:16 5xpjE0PQO
ギル「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アラプマ「ぬ…オ…あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズッッ…ギャアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


………―――



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……



アラプマ「…………」

ギル「…………………うッ…ぐ…!!!!!」
フラッ…

ドシャアッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「ギ…ギル!!!!!!!! ギルが……倒れた…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「そ…そんな…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


コオオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

ギル「ッ…ぐ………うぅ……」

アラプマ「……」
チャキキ… チャキキキ…


スルッ…

ガチャーーーーンッ…

《アラプマは手から剣をこぼした…》


アラプマ「………俺の…負けだ
……行くがいい… 戻るがいい………
君達の…帰る場所へ…」

ドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スパルティー「………!! …戦意……喪失……!」

ウソニ「…ギル君の言葉が……あの男を止めたのか………」


ツバメオー「ギルーッ!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!




ギル「ッ……ハァ…! ハァ…!
アラプマ様……………」

アラプマ「………………」




ザッ…
シューゴレク「アラプマさん…」



エンカ「…新手!!!?」

スパルティー「あれは…地方班の…!
チロリーン君が引き受けていたはず…」


シューゴレク「……………」
スゥ…

アラプマ「…シューゴレク…!
手を出すな……彼らは……帰す………」

シューゴレク「…そうですか…
まぁアラプマさんがそういうなら…………
……どっちにせよ…この戦いは…
俺達の負けだ」


852 : 名無しさん@避難中 :2017/10/05(木) 01:10:32 5xpjE0PQO
ヒュゴォーーーーーーーーー…


――― メッコウ村の近くの山脈
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤカラード「―――」

《全軍統括班第2大連隊隊長 ヤカラード……再起不能!!!!!!!!!!!!!!!!》


〜〜〜

ヒュウウウウウ… サアァァァーー…

《特殊研究班 YSS(エールソレイユ システムズ)…
キャメルロン・サハラージャ…
トリッピィ・バッサード…
バッティーナ・ドール・クリムゾン………消滅!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


――― 砂糖町近辺

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブルーマオラ「くぎゅうぅーー…」

キンリミテシミテ「ちくしょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

《聖魔隊 隊長ブルーマオラ 副隊長キンリミテシミテ……合流不能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


――― 砂糖町近辺

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

コソコソ…!
おかず「ち…ちくしょう……わしの魔獣どもが…!」

《魔獣班 班長代理おかず……敵前逃亡!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


――― 砂糖町外周

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

タイジー「…………ぽ…ぽが…」

《退魔班 実動隊長タイジー……戦闘不能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


――― 砂糖町内…

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スーパーウトゥルサヌ「ぐ……ぐぞぅ……!!!!!!!!!!!!!!!!!
サザエマン…! ワキミセー…! すまねぇ……サ…」
ミシ…ミシ… ブシュッ…

《全軍統括班第3大連隊隊長 スーパーウトゥルサヌ……戦闘不能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


〜〜〜

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ワシューナ「……ちっくしょうがァ……」

黒女「ワっシュー黒女長無理しないで〜」

《特務班 黒女長ワシューナ……戦闘不能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


〜〜〜

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒーロ「―――」

《全軍統括班 第1大連隊隊長ヒーロ……戦闘不能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


〜〜〜

ヒュウゥーーーーーー……

ピチャ……… ピチャ………

《宣伝戦略班 副班長ブルーマウンテン・テルマ……死亡!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


〜〜〜

ゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ババンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「……ばら……いろ…………ばら…い…ろ…………フフュっ…………ばらい………ろ……」
パクパクパクパク…


《宣伝戦略班 班長メロンピルト…………
再起不能!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


853 : 名無しさん@避難中 :2017/10/05(木) 01:28:13 5xpjE0PQO
そして………

――― 砂糖町より遥か遠く


ベナガンチャラ「ウォラァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッキーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

クッキー「えんデぶリャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッシャアァー!!!!!!!!!!!!!!!!


ペポコンロッコ「ワーーン!!!!!!!!!!!!!!!!
トゥユーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スリィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


クッキー「く…ぐはッ…ぐほォ…!!!!!!!!!!!!!!!!」


ダニー「た…立てーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
立つダニーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ペポコンロッコ「フォーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ファアァァァーーーーーーーイヴヴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
○ーーーーーーーーーックス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!


パカラチンコ「おほーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
女の子が今wwwwwwwwwwwwwwwエロい言葉言ったイナリwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
テンション上げMAーーーーーーーーーX!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チ○コも上げ上げMAーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーX!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハァハァハァハァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ペポコンロッコ「6よーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
セーーーーーブンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
エーーーイーーーートォーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


デブート「クッキーはん!!!!!!!! 10カウントやでぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぐぐぐぐ
クッキー「ぬ…ぬぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぬぐぐぐぐ〜〜〜〜〜〜〜…うがぁーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクーン!!!!!!!!!!!!!!!!


ペポコンロッコ「ナイーン!!!!!!!!
テーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
決まった!!!!!!!! この勝負…あんちゃんの勝ちィーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


傭兵達『うおぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
わーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ベナガンチャラ「ッしゃオラァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガーッツ!!!!!!!!!!!!!!!!

ワッシー「ベナガンチャラハ ワシガ 育テタ」


クッキー「…くそゥ!!!!! 負けちまった!!!!!!!!!
…こんな若造に…! …だが!!!! 傭兵は実力の世界…
それはわしが言った………だから…認めよう!!!!!!!!!!!!!!!!
お前こそ…世界最強の傭兵じゃアァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ベナガンチャラ「うぉおぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


わあああああああああああァァ……



《何してんだこいつら》


854 : 名無しさん@避難中 :2017/10/05(木) 02:14:04 5xpjE0PQO
―――

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ………


スパルティー「………目的は達した…
長居は無用… 倒れている兵達が起き上がる前にこの町を発とう…」

ギル「…はい」


アシコリーダ「……ギル君……ネアメの皆さん……
…………ありがとう この恩は忘れない
……また…メッコウ村へ来てくれ
もし…その時に出来る事があれば 何でも協力する」

ギル「…ありがとうございます」

アシコリーダ「……ネアメに居るメッコウ村の魔法使い達……俺達の仲間達にもどうかよろしく言っていてくれ
皆が村に帰ってくる時には 必ず旗を立てて迎えると…」

ギル「はい…! 必ず…」


シューゴレク「あなた方メッコウ村の人達は俺の地方班が送ろう
村に着いた際はメッコウ村に捕まってる魔反会の兵を引き取らせてもらうが…
もちろんその後は…何も干渉しない 約束する」

アシコリーダ「…あぁ…
あんた達は信用するさ……」

アラプマ「………今回戦いに巻き込まれたこの町は……俺のゆうちょで必ず復興させる
それは俺のケジメだ」

ギル「…………アラプマ様…」

アラプマ「………もう“様”はやめろ………ギル
………お前は……俺よりとうに先に行っているのだから」

ギル「…………」

アラプマ「………行け」

ギル「………はい ……アラプマ…さん…!!!!!
また…いつか…」
くるっ…


スパルティー「…行くぞ!!!!!!!!!!
…撤退だ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ『ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ザザザザザザザザザザザザ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴォォォォォ……

アラプマ(………ギルよ
俺はこれから探してみるよ
お前の問い掛けへの…答えを)


シューゴレク「………」



ヒュウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…



―――

スパルティー「町に出たら念のためフェイクの方角にルートを取り途中で幻影魔法を張るぞ
……怪我人の治療はそれから行うことにしよう
しばらく我慢してくれ」


エンカ「ううむ 気が抜けたら体が痛くなってきたな」

ビラコ「治癒札使うですよう 幻影魔法が張れたら私がもっとちゃんと傷を見るです」

サナバー「……と…帰るのはいいが…どこかでジュリー達やチロリーンちゃんと合流しないとなぁ…
チロリーンちゃんと戦っていたあのシューゴレクという者が言うには…チロリーンちゃんはどこかに姿を消したらしいが」

ウソニ「号砲でも鳴らすか」



ギル「………」

ヤンデル「ギル……暗いぞ……大丈夫か…」

ギル「えっ…あ……あぁ! ちょ…ちょっと考え事を…」

ツバメオー「考え事〜〜〜? そっか
さっきのキャラ崩壊を反省してんだな?
あんな珍しいギル見たの初めてだから受けたヨ〜〜
『どっちが大事なのかよく考えてみろよ!!!!!!!!』なんつって!!
ひ〜〜〜〜〜!!!!!!! カッケェ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!」

ギル「ちゃ…茶化さないでくださいよっ…」

もみーの銃「ツっちゃーん!!!! ツっちゃん達がメッコウ村から帰ってきてからずっと大変だったから話す機会なかったからいまさらだけど…お疲れ様ー!!!!!!」

ツバメオー「お疲れ〜
もみーの久々に銃だね
ボクがいない間も元気してたかヨ」

もみーの銃「うん!!!!!!
私ね! お化けになってお兄ちゃんの弾にライドオンしてすごくブイブイ言わせてたよ!!!!!!!!!!!!!」
シャキーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「意味わかんねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


わいわい がやがや きゃっきゃ…



――――――………… その頃…


ヒュウウウ…ゴォォオオオオオオ………

ふわぁ… ふわぁ…
ヒューーーーーーーーーン…


ゴゴゴゴゴゴ…

《そのころ……………
……上空………………………

ある…一つの影が………空を飛び……ゆっくりと

砂糖町へと… 近付いていた……》



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…………


855 : 名無しさん@避難中 :2017/10/05(木) 21:57:36 C42chEvs0
何者か…


856 : 名無しさん@避難中 :2017/10/05(木) 23:58:47 5xpjE0PQO
ギル「…おや?」



ジュリー「っおーい!!!!!!!!」



サナバー「おぉ ジュリー!!!!!!!!!」

ジュリー「やぁ!! やっと合流出来たよ!!!!!!!!
いやー皆よくやったよ!!!!!!!! お疲れ様!!」

スパルティー「こちらも…退魔兵器の件は助かった
あれが阻止出来ていなかったらどう足掻いても勝てなかったからな」

ジュリー「いやぁー…
…っと そういえばチロリーンは?」

手下3「そうだ!!!! 姐さんがいねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」

軍服1「既に戦いから離脱してるって話だぜ
俺達もこれから探すところだ…
どこにいらっしゃるのかねぇ」



バサバサバサバサ…
カイ天使MAX「カイテンシー」

バーンッ!!!!!!!!


軍服2「すわなんだッッ!!!!!!!!」

エンカ「か…怪物でござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
チャキ!!!!!!!!

サナバー「いや…魔獣っぽいな」

ビラコ「かわいー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


バサバサ…… スタ…
カイ天使MAX「カイカイテンシー カイテンテンシー カイテンシー」


ヤンデル「な…なんか訴えてるんだけど」

ギル「…敵意は感じませんね…」

ミキニーの声「あぁ こいつサイの魔獣っぽいゾ
なんか伝言預かってきたみたいだゾ」

ツバメオー「分かるのかお前……じゃあ通訳しろヨ」

ミキニーの声「ふんふん
ふーんっとぉ………」


――― てんてん しっしー ―――


軍服2「そうか!!!!!!!!!!! 姐さんはサイの奴が助け出したのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下4「今は町から離れて一足先にアジトに向かってるみてーだな!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「………チロリーンさん……勝てなかったのか…」

サナバー「…地方班の班長……最後にわしらの前に現れた男じゃな
あやつはチロリーンちゃんのいとこだと聞く…
実力は恐らく万全のチロリーンちゃんとも引けを取らぬほどに違いあるまい
…力を失っておるチロリーンちゃんには少しばかりキツかったのじゃろうな」

ジュリー「……だけどチロリーンは足止めの役目を果たしきった…
無事で居てくれたし良かったよ
これで安心して帰れるね」

スパルティー「うむ……
こちら側の戦力が誰ひとりとして欠けなかったのは…奇跡だな
………いや…これも実力か
我々ネアメは着実に力を付けつつある
この戦いは厳しい戦いであったが……それが分かった事は大きな収穫だ
メロンピルトも倒し……退魔の思想がこれ以上蔓延することも防いだ…!
…これからは戦局が変わるぞ」

ギル「そうですね…!!」

スパルティー「…本当の戦いはこれからだ!!!!!
魔法使いの安寧を奪い返すために これからも力を合わせるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ『ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ばばッ!!!!!!

スパルティー「だがまずはアジトへ帰って休息だ!
戦いの合間には休息も必要だからな きっと食堂の皆がご馳走を用意してくれているぞ!」

スケピヨ「ひゃっほろォ!!!!!!!
肉だ肉!!!!!!! 肉を食いまくるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
ジューシーな青い肉をよーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「拙者は青カレーが食べたいでござる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【我輩は青シメ鯖を求めるぞ!!!!!!!!】

ギル「自分は青もぬ毛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わいわい!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「お前ら脳みそ真っ青に調教済みかヨ」


857 : 名無しさん@避難中 :2017/10/06(金) 01:02:35 xMbAWd12O
《町を出た》

ザッザッ…

ネコ【ここから歩きか………疲れたにゃおぉ…】

スパルティー「いくつかペトロ車を連れて来てある
疲労が多い者はそれに乗るといい」

ネコ【そうさせてもらうにゃお】

ビラコ「にゃんこちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
疲れちゃったですねぇ!!!!!!!! かわいそうですよぅ!!!!!!!!!!!!!!!!
そう思ってね! 私とっておきのものを用意したです…」

ネコ【なんにゃお?】

ビラコ「ほらほらほらぁ………またたびスプレー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ま…またたびスプレーにゃとオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「はい〜〜
またたびエキスと特殊な薬液を混ぜて…リラックス効果の高いにゃんこちゃん専用の香水を作ったです」

ネコ【な…なに〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あのまたたびを……香水に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ま…まさかっ!!!!!!!!!!!!!!!! な…なんと背徳的にゃらァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ま…待て!!!!!!!! そんなものをかけたら…我輩はッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ビラコ「はいシュッシュー」
ぷしゅ〜〜

ネコ「ふにゃあぁーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビクンッ ビクンッ ビクンッ

ビラコ「効果抜群です〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほらもっともっとシュッシュッシュ〜〜〜」
プシューーー

ネコ「ぶにゃオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
にゃぶォオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナ゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオ゙゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナ゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴローン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「…あっあっ
きゃ…きゃわうぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もっふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「まお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!! まお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜お!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…

ビラコ「もふーーーん!!!!!!!! もふーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムギュッ ムギューッ




ヒューーーーー…
しーーーーーーーーん……

ツバメオー「………ギル…
ボクらが見てる…あの猫は…本当に……」

ギル「我々は何も見なかった…
いいですね?」
ス〜〜ン…


ヤンデル「?」


858 : 名無しさん@避難中 :2017/10/06(金) 01:25:53 xMbAWd12O
ヤンデル「ところで……メッコウ村ではどんな敵と戦ったんだ?
どうもヤバい奴だったみたいだけど…」

ギル「ええそうですね
まずツバメちゃんは……」

ヤンデル「……ちゃん?」

ギル「…あっ!!」

ツバメオー「バっおまッ…」


ヅイーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーの「え!!!!!? なになに!!!!!!!?
どうしたの!!!? ギルさんがツっちゃんを“ちゃん呼び”って…すごい!!!!!!!!
なにがあったの!!!? メッコウ村で2人になにかあったの!!!!!!!!?」

ツバメオー「な…なに言ってんだ!!!! なにもねーヨ!!!!!!!!」

ギル「す…すみませんツバメちゃ…さん
ちゃん呼びは二人きりの時だけでしたね…」

もみーの「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
えー!!!!!!!! どういうことー?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キャーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「だからーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン…



ザ…

??「………ツバメちゃん………だと……?」


マンツウ「どういう事だーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ほらーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
一番面倒くせぇ奴が来たヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


マンツウ「どういう事だ! ウラ・ギル!!! このやろう!!!!!!!!
なんでお前みたいなもんがツビーをちゃん呼びしてんだ!!!!!!!!?
説明しろ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビーシッ!!!!!!!!

ギル「ツバメちゃんがそう呼んでくれとせがむ物で仕方なくですよ…」

もみーの「えーーーーーーーーーッ/////」
ば〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「せがんでねーーーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ブチ凍ろすぞギルてめーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



マンツウ「…………!!!!!!!!!!!
………………
…………………くっ…………くくくく……
くはははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おいウラ・ギル!!!!!!!! お前はツビーをちゃん付けで呼んで得意げになっているようだが…
ボクは唯一無二の“ツビー”呼びだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勝った!!!!!!!!!!!!!!!! 親密度は僕が勝った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「勝ってねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
それはお前が一方的にそう呼んでるだけだけだろーが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


859 : 名無しさん@避難中 :2017/10/06(金) 01:53:20 xMbAWd12O
マンツウ「んなことよりよォ!!!!!!!! ツビー…!
どうだ!!!!? 僕のこの体の傷は!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!! ボローン…

ツバメオー「ゲロ吐きそう
汚ねぇモン見せんじゃねーヨクソ」

マンツウ「これはな…僕の勲章なんだ! 僕もたくさん戦ったんだ!!!!!!!
最後まで倒れなかったぞ! 僕は戦い抜いた!!!!!!!!」

ツバメオー「ふーん」

ギル「すごいですね とても今回が初めての戦いとは思えませんよ
もしかしたら才能があるのかもしれませんね」

マンツウ「あたりめーーーだよ!!!!!!!!!!!!!!!!
なぁツビー!!!! カッコイイだろ僕ーーーー!!!!!!!!!!
聞きたいだろ僕の武勇伝〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「別に」

マンツウ「…アレはオペラハウスの中で戦ってる時だった…
壁際に追い詰められた僕は……死を覚悟するが
槍の柄に刻んだお前の写真(食事後つまようじで歯をチッチする無修正画像)を見て…僕は奮い立ったんだ…
ここで負けるわけにはいかない……僕は生きて帰って…お前の歯をペロペロしてやるんだと…言い聞かせ…!
心に火を付け…!!!!」

ツバメオー「おい誰かこいつ止めろ
殺してもいいぞ」

マンツウ「…だからさ!! 僕はいつか…絶対にツビーの横に並んで戦える男になるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
そして…戦場では僕がツビーの横に立つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………お前なんかじゃなくてな…ウラ・ギル!!!!!!!!
今にみていろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「あ
いつでもどうぞ」

ツバメオー「少しは食い下がれバカ」


マンツウ「…………でも………
…………ウラ・ギル……お前はすげーよ
あんな強い全軍統括班の班長に挑んで…本当に止めちゃってさ
お前の事はあまり好きじゃないけど………格好良かったよ」

ギル「…マンツウさん」

マンツウ「………だから…認めてやるよ
お前の事なんて今までアウトオブ眼中で………いつもツビーの横に居るユスリカとしか思ってなかったけど…
これからは……ライバルだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そう…恋のライバルだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いいか!!!!!? …ギル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕がお前の位置まで上り詰めるまで…死ぬなよ!!!!!!!!!!!!!!!!
それまでは僕に代わってツビーを守れよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル(……最初はあんなに毛嫌いしていたギルを……
…マンツウもついに認めたんだ…)


ギル「……恋のライバル…というのは全くもってよく分かりませんが…
自分も……マンツウさんと一緒に肩を並べて戦える日が楽しみですよ」

マンツウ「……へっ! びっくりするぐらいのスピードで上り詰めてやるから腋洗って待ってろよ!!!!
……ツビーもな!」

ツバメオー「……………
……あっそ………まぁ頑張れヨ
……………ちょっとくらいは応援してやる」

マンツウ「…え……!!?
ツ……ツビーが俺に……そんな言葉を……!
それってつまり………プロポーズ成立ってことーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ッッしゃらァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日から僕はマンツウ・ミユニユだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「どういう結論だソレーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
成立してねーヨ馬鹿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
婿入りしてくんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!


860 : 名無しさん@避難中 :2017/10/06(金) 02:12:33 xMbAWd12O
マンツウ「なぁなぁツビー!!!!!!!!!!!!!!!!
僕があげた髪飾りどうしたの?
てっきり付けてると思ったのに…!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ボクそこまで髪長くねーし…あんなモンいらねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
ペトロの友情棒に引っ掛けておいたわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マンツウ「そうか……………」


マンツウ「じゃあ明日から髪伸ばしてつけてよ!!!!
ツビーが嫌なら僕らの子供とか孫に付けような!!!!! フフ!!!!!!!!!!!!!!!!」
きらーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「お前のその執念深さ怖いわ……」
ぞーん…



ヒュオオオオォ…

スパルティー「……さて…
あの丘を越えれば砂糖町の圏内から出る
そうしたら魔法部隊の幻影魔法を発動させよう
幻影魔法が掛かったら休める場所を探してほんの少し休息を取る
怪我人の治療もそこで行うぞ」

はーーーい…


エンカ「……ふぅ……丘を越えたら…か
疲れた体にはこの程度の丘もつらいでござるな」

ビラコ「もう少しですよ♪
おいっちに♪ おいっちに♪」

ウソニ「………
…? 待て……丘の上に…人影が見えるぞ」

サナバー「ぬ?」




ヒュオオオオオオオオオオオオオオ……
ばさばさばさばさばさばさばさばさ………




軍服1「…本当だ………一人…か?」

ヤンデル「……まさか…チロリーンさん?」

ジュリー「……いや……
あの人影はマントを羽織ってるよ……
チロリーンじゃあない
それにチロリーンだったら…サイちゃんが近くに一緒に居るはずだよ」

エンカ「ふむ…ならば誰だ………魔反会の兵か…?」

スパルティー「……それにしては……落ち着きがある…
魔反会の兵ならば…この軍勢を前にして……平静ではいられまい」


軍服2「はは…ただの通りすがりか旅人ですよ……
適当に前通って行きましょう
俺も早く休みたいですし」

スパルティー「……………………」


ギル「………
……………………!
…………それにしても…あの人影………
…………随分と……―――」


861 : 名無しさん@避難中 :2017/10/06(金) 23:22:05 xMbAWd12O
ギル「随分と……大きい方ですね」

ツバメオー「んー!!!! 確かに!!!!!!!!
いやなんかもう……縮尺おかしくない!!!!!!!!?
作画崩壊だろ作画崩壊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!

スケピヨ「確かによ……隣に木があるが……それと比べたら…
相当ノッポだぜ ありゃあ」

ゴゴゴゴ…

ジュリー「………………………………………!」

軍服1「ハハッ!! こりゃあれだな!
外国人ってやつだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヘーイ!!!!!!!! ハローォ!!!!!!!!!
ないすちゅーミーチュウ!!!!!!!!!!!?
ヘイブラザー!!!!!! アイアムペン インザ ハリウッド!!!!!!!!!!!!!!!!」
うぇ〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





人影「…………」

ゴゴゴゴゴゴ…





ジュリー「………………!!! ……………………!!!!!!!」

サナバー「…どうした? ジュリー…?」



エンカ「これはもしやネコ師匠よりもデカいやもしれぬでござるな
ネコ師匠は確か2m…………ぬぉッ!!!!!!?」
ビクッ…


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙……
ネコ「ヴゥウゥゥゥゥウウウウゥゥウウゥ〜〜〜〜………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フシャーーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキ…ビキ…ビキ…

エンカ「ネ…ネコ師匠…!!!!!!?
どうしたのでござる!!? その……恐ろしい形相は…!!!」

スパルティー「? ……………………」



ギル「………待てよ……
あんな大きな人間は……前にも……どこか…で」

ツバメオー「…ギル?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
《人影は……ゆっくりとネアメに向き直った…》


オオオオオッッ…!!!!!!!!!!




ジュリー「ッッッ…!!!!!! はあッ…! はあッ…!!!!!!!!
まさかッ…」

サナバー「ジュリー!!!!!!!!! どうしたんじゃ…!
………!! もしや…あれは…!」


手下3「外人か へへっ! ちょっくら挨拶してくっかぁ!」
ザ…



ジュリー「待て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
手下4「!!!!!!? ア…アニさん!!!!!!?
急に…何を!?」

ジュリー「………スパルティーさん…!
今ここで…幻影魔法を張るんだ………すぐにだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…そして…逃げろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全力でだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「―――!!!! 幻影魔法部隊!!!!!!!!
幻影魔法発動!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「えっえっ!!!!!!!!
なに!!!!!! なんなの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あせあせ



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


862 : 名無しさん@避難中 :2017/10/07(土) 20:20:42 erSED8rc0
きちゃったー


863 : 名無しさん@避難中 :2017/10/08(日) 00:08:50 M7cyNepAO
ヴォオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《幻影魔法がネアメ達を覆った!!!!!!!!》


スパルティー「幻影はかけた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我々の姿は視界から消えただろう! 今のうちに走れ!!!!!!!!!!!!!!!!
反対方向!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「な…なんなんだ…?!」

エンカ「分からん!!!!!!!!!!!!!!!! ただ命令を聞いた方が良さそうだ…!
………ネコ師匠も!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ネコ【…フシャーー…!!!!!!!!!!!
この…感覚…!! コトコトという町で戦ったあの人間と同じ…!!!!!!!!!!!!!!!!】
ビキ… ビキィ…!!!!


軍服1「わ…わかんねぇ!!!!!!!! 走れ!!!!!!!!!!!!!!!!
とにかく走れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

手下5「最近の外国人ってそんなにヤベーのか〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「先生 走れますか」

ビラコ「は…はい…
でも…怪我をしてる人が…!」


ドドドォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


サナバー「…ジュリー!!!!!!!!
あの人影は……あれなのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“奴ら”なのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…!!!!」



ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「な…なんなんだよぉ……説明…
説明しろヨぅ……!!!!」

ガシッ
ギル「ツ…ツバメちゃん!!!!!!!! ボーッとしていないで…早く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
早く逃げるのです!!!!!!!! 訳などどうでもいい…
とにかく早く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ツ……ツバメちゃんはやめろって…………
……っつか…お前……手汗すごくない?
………い…いや…! 手汗どころか…それ…!」

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「………………!! ………!!!!」
たら… たら…


ツバメオー「あ…汗!!!!!!!!!!!!!!!!
全身汗ヤバすぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いや…汗どころか……涙…?
泣いてんの!!!!!!? ギル………
どうして…」

ギル「…………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドクン… ドクン… ドクン… ドクン… ドクン………
ドクンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


864 : 名無しさん@避難中 :2017/10/08(日) 00:27:39 M7cyNepAO
――――… 数ヶ月前…

魔反会『ぴくぴく研究施設』…



ヒャダオ「……ギル…お前は逃げろ……どこでもいい…隠れてるんだ」

ギル「そ…そんなこと出来ないであります!!!!!!!!!!!!!!!!
自分も戦うであります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒャダオ「…ダメだ
お前は後から必ず来る大魔女フーリャン達にここであった事を伝えるんだ―――」



―――…

隠れてるギル「………!!」

―――



ムクロ「マッスルパンチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミシ…

ムクロ「なッ…固…」


ズズズズズズ………!!!!!!!!

ニィ…
「しょぼくらしパンチだがや」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミリミリミリミリ…
ムクロ「ぎゃ…ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…――――」
ブチッ!!!!!!!! ブシャアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ワーーワーー!!!!!!!!
ギャーーーギャーーー!!!!!!!!


ウチンポ「ひ…ひぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サチンポ「ぎぃやアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

グシャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

コンパニョン「た…助けッ…」

ズシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒィィィィィィィィ…
ウワァァァーーーーーーー



モロクマ「ぐびぇっ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔法使いA「い…いやだああああァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔法使いB「う…うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……ぎゃぶぁオオォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ベキョッ!!!!!!!!!!!!!!!! ブチュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボキィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙………


エロリーナ「………あぁ……ジュリーさん…―――」

ドスッ………



――――

「わーは生かしてやーけんのォ
己の無力さを実感すーだずや……ぐははははは…」

ヒャダオ「―――」



ドォオオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《死体の山…! 山……!! 山………!!!!》



―――

隠れてるギル「…ああ………ああァ………ヒィあ……ァ…」
ガクガクガクガクガクガク…… ぽろぽろ…

――――…

ゴオオオオオオオオオオッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「…………………っ!!!!!!」
ガタ… ガタ…… ぽろ…ぽろ…

ツバメオー「……怖いよ………
一体なにが……現れたの…?」
ゾ……


865 : 名無しさん@避難中 :2017/10/08(日) 00:57:20 M7cyNepAO
ドドォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軍服1「ス…スパルティー様!!!!!!!!!!!!!!!!
ま…全く状況が分かりません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我々は何から逃げてるのです!!!!!!? どこまで走るのです!!!!!!!!?」

スパルティー「分からんさ………
だが走れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
生きたいのなら――――…?!」



ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
??「………ふむ」



《ネアメは人影から遠ざかるように振り返り元の道を駆け出した…
しかし…その先に…既に“それ”は居た…!!!!!!!!!!!!!!!!》

スパルティー「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バッ…

キキーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ざわっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「こ…こいつ!!!!!!!?
い…いまさっきあの丘の上に居た奴だよな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

右乳首「は………はや………」

左乳首「そ…そして…デカイ…!!!!!
近くで見ると…とんでもなくッ…!!!!!!!!」

手下3「ど…どうすんだよ…」

軍服2「ま…待て…
お…俺達には幻影魔法が掛かってるんだ……………
こ…こいつの目に映ってるはずがねぇ…
し……静かに…静かにしよう……
そうすればどこかに消えるかも…!」

マンツウ「……!!!!」


??「……」
キョロ… キョロ…



軍服2(ほ…ほら…見つかって無……)



??「………ははははは
可笑しいかな ……見つかってないとでも思ってるのかな」


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』


??「幻影魔法は厄介だけど
私の目なら 少し凝らせば見破れるかな…
退魔を極めた者は…当然の技能…
そうだろう? ジュルジュリ…」


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


??「久しぶり…………3000年ぶりかな
私の感覚では……つい先日まで一緒に戦っていたのだけれど
…この時代はどうだい」


ジュリー「……………」


??「…ふふ………私の目にはまだ……『浄化』しきれてないように…見えるかな…
アーク様が本格的に降り立つには……汚れが目立つ…」

ズ……オ゙オ゙オ゙オ゙ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



サナバー「ッッ…」
ビリビリビリビリッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



??「……おっと……ご挨拶が遅れたかな…

初めまして
私は……………セシル
アーク様に付き従う『四滅魔師』が一人……
そしてさようなら
あの世でもお見知り置きを………」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドドドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【3000年前の退魔戦士…『四滅魔師』

無常なる セシル】

ズオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1131/IMG_20171008_003634~01.jpg


866 : 名無しさん@避難中 :2017/10/08(日) 02:44:30 M7cyNepAO
スパルティー「!!!!!!!!!!!!!!!!
3000年前から……復活した退魔師……!!!!!!!!!!!!!!!!
奴が――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー(……わしらとフーリャンが力を合わせてやっと倒せた…あの減魔ヨガの使い手の男と同じ―――)

ネコ(コトコトで我輩が戦い まったく歯が立たなかったあの女と同じ―――)

ギル(………かつてのネアメを…たった一人で滅ぼしたあの悪鬼と同じ―――)



ゴゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「…くすっ」


世界最強の退魔師の一人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



軍服1「マ…マジか…よ…」

軍服2「つ…ついに俺達の…前に…!!!!!?」
ゴクゥゥゥッ…!!!!!!!!


ジュリー「………『四減魔師』………今の君達はそう名乗ってるのか…」


セシル「ふっ……誰彼もが私達を“3000年前の退魔戦士”と呼ぶので少々窮屈に感じて…
だから私が考案したかな………
いい名前だと思うかな?」

ジュリー「…」

セシル「しかし残念かな
どうやら私が復活する前に『ぬるもっこり』は死んでしまったらしい…
本当は『三減魔師』と呼ぶのが正しいかな…
でも…ジュルジュリ……君が私達の元に戻ってくれればその名前を変えずに済むよ……
今もまだ眠っていらっしゃるアーク様もきっとジュルジュリに会いたがっている
どうかな? 一緒に来るかな…魔反会へ」


ジュリー「……………………………………」

サナバー「…ジュリー…!」


ジュリー「………決まっているだろう……断る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうこの世界に退魔師はいらない…!!!!!!!!!!!!!!!!
君達は必要ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう一度眠りにつけ!!!!!!!!!!!!!!!! そして二度と今の世に干渉するな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズズズズズズズズ……

セシル「…………
…………ジュルジュリ………
おかしな事を言うかな
……退魔師は必要ない?
………笑止!!!!!!!!

…魔の者達は未だこの世界に存在しているじゃないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔を滅する事が私達退魔の役目!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔の者達がこの世界より消え去るその時まで私達の闘争に終わりはないかな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴヴォヴォヴォヴォ… ヴゥゥゥーーーーーンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《セシルは宙を浮き上がり…その力を解放した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ジュリー「…!! 逃げろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
セシルの極限退魔…『魔圧』が来るッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギュゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


867 : 名無しさん@避難中 :2017/10/08(日) 23:00:39 M7cyNepAO
………“極限退魔”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…『四減魔師』達はそれぞれ得意とする退魔の技を限界を超えるまで極め…人知を超えた力を発揮する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル(…まえに……ジュリーさんに聞いた気がする…!
セシル…………この男の放つ退魔気…は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


ギル「は…走れーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全員とにかく全速力でッ…走るんだァーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「…!!!!!!!!!」


ドワアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「行くんだ!!!!!!!!
魔法使いを優先して!!!!! セシルから距離をッ」




セシル「遅いかな」
カッ……



パァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「やぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドタァッ!!!!!!!!!!!!!!!!


《セシルの退魔気が…
セシルを中心に…円のように広がり…
ネアメを……包み込み……そして…》



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………


ぐぐぐ…
ツバメオー「い………いたた…
こ…転んじゃったヨ……………
ど…どうなったの? なんか光のドームみたいなのが迫ってきて……
でもボク…なんとも…」

ザッ!!!!!!!!!!
ヤンデル「だ…大丈夫か!!! ツバメ!!!!!!!!!!!!!!!!
…お前はギリギリあの光の中に入らなかった…!!!!」

ツバメオー「そ…そうなの?
でも…なんだったの? 今の光……
別に大地を焼いたわけでもないし…
あんなのに入ってもなんとも…―――」
くる…

《ツバメオーは振り返った………
そこに広がる…景色は…》




ズ… ズ… ズ…………
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



魔法使い1「―――」
ピク… ピク… ピク…

魔法使い2「―――」
ぶくぶくぶくぶく…

魔法使い3「――――」
パク……… パク………


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔法使い達『―――――』
ビクンッ… ビクンッ…



《ツバメオーのすぐに後ろに居た魔法使い達…
セシルの退魔気のドームに呑まれた魔法使い達は…
まるで意識が抜け落ちたように……倒れ……固まっていた…!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「ひ…ひやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


868 : 名無しさん@避難中 :2017/10/09(月) 00:41:09 PSadaSvsO
セシル「退魔は鍛えれば鍛えるほど使い手の色に染まり…いつしか真理へと至り無二の能力と昇華する…
……ぬるもっこりの『減魔ヨガ』も然り…
ミャラダインの『魔法超絶耐性』も然り…
イリリシカの『魔反鏡』も然り……

点打…魔掴み…魔流し……
それら退魔は魔法使いを制圧するための護身の技…
しかしそのどれもが極めればあらゆる魔法使いを殺傷する能力に変貌する素質を秘めているかな…
私のこの…魔圧も点打などと同じ退魔の基礎であるかな…
…私はそれを極めた…誰よりも
そして…誰よりも高みへと至ったこの技を…
私は『封魔結界』と名付けたかな…

私の封魔結界に触れた魔法使いは…
その封魔の気に神経を破壊され……己の意思では動けなくなる…
数日すれば破壊された神経も元には戻るが……それまで動くことは敵わない…
私は四減魔師の中で最も広域制圧に優れた退魔使い……
私が現れた戦場に………ほんの数分でも立ち続ける事が出来た魔法使いは一人もいない…!!!!!」
ヴヴヴヴヴ…




ツバメオー「ハァッ……ハァッ………ハァッ………!!!!!!!!!!」
ドクンドクンドクン…


エンカ「ツバ嬢ォー!!!!!!! ヤンデルーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
早く立て!!!!!! 逃げるのでござるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



《ヤンデルとツバメオーはいつの間にか逃げ遅れていた…》

ツバメオー「で……で…でも!!!! た……助けないと………倒れてる魔法使いの皆も……助けないとぉ…」
ガタ…ガタ…

ヤンデル「……!!!!!!!」




ギル「ヤ…ヤンデルさんッッ…こちらへーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「お願い二人とも来て下さいです〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




セシル「………封魔結界!!!!!!!」
ヴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ヤンデル「!!!!!
う…うおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《セシルが結界を発動した!!!!!
ヤンデルはツバメオーを担ぎ…駆けた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「私が放つ結界の大きさは私を中心に半径80mの円形…
当然私が移動すれば結界も動く………」
スタ… スタ…

セシル「…ただ…」
ザ…

ヴォオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
魔法使い▲「ご…ごぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ぎ………ぎぎぎぎぎッ……ゃッ…ァアアアァァアアアァアァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…ぺ…がァァァァ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ミジッ… ブチュッ… メギメギメギメギッ…
ボチュ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《セシルの足元のネアメの魔法使いがミンチになった……》


セシル「私の中心に行くほど退魔気の圧力が増し 不意に通り道の魔の者を殺してしまうということが問題かな
……いや…魔の者を殺すのは問題ないけれど…
ここで死なれちゃ困るかな…
まだまだ魔の者の魔力には使い道がある……
極力殺さないように努めるかな…」




ツバメオー「――………!!!!!!」

ヤンデル「………………ッッ」


ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ヤンデルとツバメオーに封魔結界が迫る…!!!!!!!!!!!!!!!!》




ギル「ふ…二人とも…!!!!!!! 早く〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ゴォォォォッッ…

ヤンデル(ダ…ダメだ……)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…


869 : 名無しさん@避難中 :2017/10/09(月) 22:22:43 PSadaSvsO
もみーの「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツっちゃん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル君〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嫌だよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴオオオーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「―――!!!!!!」
ジャキッ!!!!!!!!

エンカ「ウソニ君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ウソニ「……奴の歩を止めれば…あのドームも止まるだろう…!」
チャッ…… バギュオォーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ゴォォォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「!」



バヂィッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「!?」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

キュルキュルキュルキュルキュルキュル……
セシル「…ほう… 真っすぐ私の顔を狙うとは
なかなか腕の立つ……玩具使いかな…」

ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!
《セシルは弾丸を指で挟んで掴んで止めていた…》


セシル「私がいない間にこれらの玩具はかなり進化したみたいかな
しかし…こんなものは魔法に比べれば何も脅威ではないかな
光速を超える魔法に比べれば…ね」
ピシシッ…パキィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!




ウソニ「…………!!!!!」

ネコ【動きが止まった!!!!!!!
今のうちにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
しゅるる… ビュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ネコは尻尾をヤンデル達の方に伸ばした!!!!》


ボスッ!!!!!!!!

ヤンデル「!!」


ネコ【それに掴まれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


ヤンデル「…!!!!!!!!」
ガシッ…



ネコ【引っ張れにゃお!!!!! お前ら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

エンカ「ぬ…ぬおぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐぐーっ!!!!!!!!

ギル「ぐぬーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐいぃ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ヤンデル「…ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズザァァァァーッ



セシル「逃がさない」
ヴゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


870 : 名無しさん@避難中 :2017/10/09(月) 22:56:33 PSadaSvsO
―――…


ゴオオオオオオオオオオオ……

ヤンデル「ハァッ… ハァッ… ハァッ……」

ツバメオー「…!」

ギル「あ…危なかった…!」

もみーの「よかったよぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!! ツっちゃん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「うう……ボク達は助かったけど…また何人も……あのドームに呑まれちゃったヨ
みんな……みんなもう……」



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ………

呑まれた魔法使い達『アァァァ………う゛ゥゥゥゥ…………』
パク…パク…パク…パク…



ギル「…!!」
ギリッ…


手下3「うぐぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「!!?」


手下4「だ…大丈夫か!!!! 3!!!!!!!!!!!!!!!!?」

手下3「ド…ドームが消える直前に……み…右足だけちょっぴりかかっちまった……
右足が……重い…!」

手下5「ど…どういう事だよ!!!!!!?
3は魔法使いでも混血でもねーのに…!!!!!
あのドームは魔法使い以外にも効果があるのか!!!!?」

ジュリー「セシルの魔圧は魔法使いには特に絶大だが 真人間にも効果があるんだ!!!!!!!!
あのドームに囚われたら重力が増したように体が動きづらくなる!!!!!!!!!!!!!!!!
だけど真人間なら気を体に張り巡らせて防御すれば多少軽減することも可能だろう!!!!!!!!!!!!!!!
でも魔法使い達や混血は気で防御しても無駄だ!!!!!!!!!!!!!!!!
だから魔法使いや混血の皆を先頭にして逃がして 真人間の皆は常に気で防御しながら逃げるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!



ザ…
セシル「まったく……呆れるかな ジュリーは…
いつの間にあんなに魔の者達に取り入るとはね
アーク様が悲しむかな」
ヴヴヴ…




ジュリー「また来る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はやく逃げろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



セシル「…誰ひとり逃がしはしないかな
今度は少し本気を出してみよう
私のドームは半径80m……と言ったが
その気になれば100mにまで伸ばせる………
さぁ…逃げきれるかな?」
ヴヴゥッ…… オ゙ン゙ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




スパルティー「ッ…来たぞォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今度は範囲が広い!!!!!!!! 死ぬ気で走れッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギル「ツバメちゃん!!!!!!!!
走れますか! ツバメちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…!!!!!」
ダッ…




グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

魔法使い■「ひっ…ひいぃっ…はッ…はやッッ……助けっ…」

ズプゥゥーーーッ!!!!!!!!

魔法使い■「がッ………」
ドシャアァッ……ぱくぱくぱく…


871 : 名無しさん@避難中 :2017/10/09(月) 23:12:53 bKULAvFI0
やべえピンチすぎる


872 : 名無しさん@避難中 :2017/10/09(月) 23:52:07 PSadaSvsO
―――

ヴオオオオオオオオオオオッッ…

魔法使いZ「た…助けてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……ァァァァッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

魔法使いY「ご…ごあぁッッ………ァッ…………」


魔法使いX「い…いやーーーーーー!!!!!! ヤスオ……助けッ…―――!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネアメ兵99「ヤ…ヤスミ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今助け…………ぐがっ…!!!!!!!! 体ッッ…動かッッッ………重ッ……」
ミシミシミシミシ…


ブチュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザ…
セシル「ン〜〜…ふふ
さすがに範囲を広げるとたくさん魔法使いが捕れるかな……ついでに真人間(いらない)も…
言っておくけれど 私は君達全員を押さえ込むまで追うことをやめないかな
さぁ? どこに逃げると言うのかな」
ザ… ザ…


―――

ダダダダダダダダダダッ…

軍服1「ハァーーッ……ハァーーッ……ハァーーッ………
何人捕まった!!!!!!?」

軍服2「知るかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
し…知らねぇ…知りたくもねェーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでだよぉぉぉ……俺達は………
砂糖町で全員生き残って…目標の敵も倒したのに…!!!!!!!!
なんで最後の最後でこんなことにならなきゃなんねんだよぉ…!!!!!!!!!!!
ぢぐじょおぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにが四魔滅師だよォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
くそぉ〜〜〜〜!!!!!!! くそぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボロ… ボロ…


ビラコ「……ひぐっ……ひぐ………
もう………やぁぁ……」
ぽろぽろぽろぽろ…

ギル「あ…きらめてはなりませんッ!!!!!!!!!
絶対生き延びるのです!!!!!!!!
自分達は…絶対に皆さんの待つ…アジトに戻るのです…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…ギ…ギル………でも………
あのドームに呑まれて倒れたみんな……どうするの…?
たすけないと………まだ…死んでない人がたくさん居るヨ…
たすけないと…魔反会に連れてかれちゃうヨ…
連れてかれたら……………!
ねぇ…ギル…!!!!!!!!!!」

エンカ「…何を言っている…!
仲間を助けに戻ったらそれで犠牲が更に増える!!!!!
そんな仲間が…何人もいただろう…!!!」
ギリッ…

ツバメオー「でっ…でも……陽動と救出で部隊を分けてとか………色々あるでしょ…?
ね…………?」

ギル「………………!!!!
……ツバメさん……それは…………」


スパルティー「ダメだッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
倒れた仲間は置いていく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いいか!!!! この状況……!!!!!!!!!!
己が助かることを第一に考えろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
例え無二の親友が倒れようと…絆を結んだ仲間達が倒れようと……振り返らず進めェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
生きるためにだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前の勝手な感情でこのネアメ全体を危機に晒す事は許さんぞ…ツバメオー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「………ッッ…!!!
ぐっ……ひっぐ…………なんでだよぉ………
ボク……やだよぉ…………!」
ぽろ…ぽろ…ぽろ…ぽろ…

ヤンデル「ツバメッ…!!!!!!」

ギル(…………スパルティーさんっ…………)



スパルティー(…………
ギル……優しいお前にその言葉を言わせるのはあまりにも酷だ…
………仲間を見捨てた……その汚名は………私が全て負うッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ギリッッ…… つーーーーー…


873 : 名無しさん@避難中 :2017/10/09(月) 23:59:11 bKULAvFI0
やだ漢前すぎる…


874 : 名無しさん@避難中 :2017/10/10(火) 00:32:59 zVvxcWKgO
―――…

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ウワーーーーー…
ヒィィィィィィィィィィ…
ギャアァァァァァーーー…




ギル「ハァッ… ハァッ… ハァッ…」

ビラコ「あ…あう………あうあう……」

エンカ「………くっ…!!!!!」

ウソニ「…………!!!!!!!!!」

ネコ「にゃぐぅぅう…!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…


ツバメオー「……………〜…………――…ッ……!」

ヤンデル「ツバメッ!!!!!!!!!!!!!!!!
しっかりしろ!!!!!! 意識が飛びかけてる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「……ヤっ…ヤンデル…………
いっ…居る…?」

ヤンデル「あぁッ 横に居るぞ!!!!!!!! お前を置いて先に行くもんか!!!!!!!!!!!!!!!!」

フラ…
ツバメオー「……ヤ…ヤンデル…………
あ………あのね………………ボクね……
ずっと言いたい事があったんだ………」

ヤンデル「い…言いたい事!!!!!!!!!!!?
話は後にしろよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「……謝りたかったんだ……
お前の眉毛のことね………
ほら……昔さ…ボクがお前を物影に誘い込んで…眉毛剃ったじゃん…
そしたらなんか…それからお前の眉毛が生えなくなってさ…今みたいな眉なしになったじゃん…」

ヤンデル「あぁ…思い出したくもない!」

ツバメオー「……お前あれからずっとその事気にして…今でもコンプレックスじゃん…
…………ボク……それに対して『ごめん』って言ってなかったんだ…
ボクはね……なんでも物事を先伸ばしにして…無かった事にしちゃうんだ…
でもさ……嫌な思いをしたお前にとっては…一生無かったことにはならないんだ…
………謝らないまま終わるなんて…ダメだって………素直に思ったんだ…」

ヤンデル「…………」

ツバメオー「だから今言わせて…………ごめんねって………
…………ごめんね……ヤンデル…………」

ヤンデル「ッッ……は…はは…
素直に……か………
お前の変身したあの姿の性格が今のお前にも反映されたんだな…
………今更謝るなんて………………………
でも…俺は許さないぞ!!!! そもそもお前への恨みは眉毛の事じゃないからな!!!!!!!!!!
………………でも……………
あの魔反会の奴から無事に逃げきったら…許してやっても―――」


フッ…
《ヤンデルの横にツバメオーはいなかった………》


ヤンデル「ッッ―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


もみーの「ツ……ツっちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ハァ… ハァ…」


《ツバメオーは…倒れていた…
すぐ後ろには…封魔結界が迫っていた…!》
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ヤンデル「ツ…ツバメーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バ…バカヤローーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
諦めるなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前が死んだらッ………俺はッ…カラスオウさんとタカチさん………
お母さんとお父さんに合わせる顔がないぞーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぽろぽろぽろぽろッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ズゴゴゴゴゴゴゴッ…

ツバメオー(……パパ…………ママ……………………………)


カッ…


875 : 名無しさん@避難中 :2017/10/10(火) 01:09:19 zVvxcWKgO
ギュオアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ヤンデル………もみーの………ギル…………みんな………
さようなら……………………
ボクの夢の中の……ミユニユーズも……さようなら…――――」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ツバメオーは……ドームの中に…》



バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウ「ツビィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「―――!!!!!!?」





ギル「マ…マンツウさんッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」





グッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウ「うぉああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ…グイッ…

マンツウ「受け取ッ…れェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブゥーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《マンツウはツバメオーを担ぎあげ…ギル達の方に投げたッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》




ギル「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッ!!!!!!!!!!!!!!!!





ヒュゴォォォォォォォ…
ツバメオー「マ……マンツウ…………お前っ………」



マンツウ「………いいんだ……
好きな女の子を守れるなら僕は………いいんだよ
ツビー…お前の隣に立って戦うことが出来なかったのは残念だけどさ…
……………僕があげた髪留め…どうか…大事にしていてくれよ―――…」

ズッ……
ズプゥゥゥーーーーーーーーーッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


《……マンツウは……………
封魔結界の中に………消えた…………》


ツバメオー「うあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マンツウゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュオオォッ…

ザザッ…ガシィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ッッ………マンツウさんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぉおおぁォッ………マンツウさんーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――

ヒュウウウウウウウウウウウ……オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


ザザザザ…ピタ…

ギリッ……!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「………!!!!!!!!!!!!!」

右乳首「どうした!? リーダー!!!!!!?」

スケピヨ「…………!
…右乳首……左乳首…!!!!!!!!!!!!!!!
……聞いてくれ………………
俺はッッ……“決めたぞ”ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

左乳首「!!!!!?」


876 : 名無しさん@避難中 :2017/10/10(火) 01:32:44 zVvxcWKgO
―――……


ダダダダダダダダダダ…

ツバメオー「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐしゃっ…ぐしゃっ…

ギル「ッ………ツバメちゃんっ…」
ぎゅっ…

ヤンデル「………くぅっ…うう………
マンツウ…………………!!!!!!!」

ビラコ「…………………………っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…っ………ッくそぉ…!!!! セシルッ…!!!!!!!!!!」
ギリリリリリィィィィッッ…!!!!!!!!!!!



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…

スパルティー「……………………………………くっ…………!
………………」

ザザザザ…
エンカ「……ハァッ…ハァッ…
………スパルティー殿…! …どう思う………
奴は…拙者達を諦めると思うか?」

スパルティー「……………諦めないだろうな…」

エンカ「……じゃあ拙者達は…このまま全滅を待つのか?!」

スパルティー「………………いや……っ!
もはや……我慢の限界だ…………………
あの男…私が止めるッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君達は走り続けろ!!!!!
あの男は…私が命を賭けてでも止めて見せる……!」

エンカ「…スパルティー殿…!
ならば………拙者もッ…!!!!!!!」



スケピヨ「やめな」

スィッ!!!!!!!!!!



《その時……スパルティー達の横を誰かが抜けた………
否…………スパルティー達が…“通り越した”のだ…

スケピヨが……立ち止まっていた…
スケピヨと…彼の仲間の右乳首左乳首は……立ち止まり…武器を構え…!
迫り来るセシルの姿を見据えていた…》




ゴォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「!!!!!!!!?
スケピヨさん!!!!!!? 左乳首さん右乳首さん!!!!!!!!!!!!!!!!?
何をしてるんです!!!!!!!!!!!!!!!!?
走って…! 逃げて下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




スケピヨ「…………あの男は……
俺達スケピヨチームが足止めする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行けッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「な…何を言ってるんですか……スケピヨさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「そうだッ…無茶だ!!!!!!!! スケさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



スケピヨ「いいや やらせてくれ

俺ァ………砂糖町じゃほとんど何も出来なかったからな…
俺がやったことといや…メロンピルトにくす玉をくれてやったぐらいだ
……前にワカメ町でネアメに迷惑を掛けちまったケジメは……あんくらいじゃつけられねぇ
………ここで……つけさせてくれよ……正真正銘の…ケジメって奴をよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


877 : 名無しさん@避難中 :2017/10/10(火) 21:32:51 zVvxcWKgO
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「早く行けッ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達に構うんじゃあねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ウソニ「……!! 待て…!
しかし……あなたにはッ…!」

ビラコ「そうですよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケP君にはラクルちゃんが居るじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……ラクルちゃんのお腹の中には…! 赤ちゃんが居るじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケP君はこんな所で立ち止まっちゃダメな人です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
帰らなきゃダメなんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ラクルちゃんと赤ちゃんを…不幸にしないで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スケピヨ「………違うぜ…
俺は……ラクル達を幸せにするためにここで立ち止まるんだ
こいつを足止めして…お前達を生かすことが…………幸せな未来へ繋がるんだと…俺は信じてるからよ
……
いいか……お前達ギルチームも…スパルティーのおっさんも……こんな所で死んじゃならねぇんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから…前を向け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…遥か前を行けッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




スパルティー「ッッ……くっ……………
………強い…覚悟………!!!!!!!!!!!!!!!!!

……………

…分かった!!!!!!!! 我々は前を行く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だがスケピヨ……我々はお前達の帰りも待っている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
必ず戻れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「………!!!」

エンカ「スケさん……!」

スパルティー「行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨの思いを無駄にするな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「…スケピヨさん…!」

ツバメオー「……!! 歌舞伎のおっさん…………」



スケピヨ「へっ
最後まで『歌舞伎』呼びかよ
全く意味がわからねーぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
でもよ………今の俺ァ確かに…カブいてるかもな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
負ける気がしねーぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ズン…………
セシル「…ほう…
面白いかな
無力でありながら私の前に立ち塞がる…
愚かな変わり者と言わざるを得ない……」

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


878 : 名無しさん@避難中 :2017/10/10(火) 21:57:23 zVvxcWKgO
ズォズォズォズォズォズォズォ……!!!!!!!!!!
ズウウウウウンッッ…!!!!!!!!!!!!!!

セシル「………ふふ…」
ザッ… ザッ… ザッ………



左乳首「来たぞ……スケピヨ…!!!!!!!」

右乳首「…フー…! …フー…!!!!!」

スケピヨ「………左乳首…右乳首……
お前達まで俺に付き合う必要はないんだぜ?
今なら間に合う ギル達の方に戻るんだ」

右乳首「バカ言うなよッ…リーダー!!!!!!!!!!!!!!!!」

左乳首「…おいら達もスケピヨチーム……!
リーダーのスケピヨが残るなら……おいら達だって残る!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「………リーダー…か
………悪ィな… 俺みたいなバカで愚かなリーダーに…ずっと付いてこさせちまってよ
お前達が居たから…支えてくれたから…俺は特外部隊のリーダーとして……戦えたんだと思う」

右乳首「なぁに言ってんだ……なにが愚かなリーダーだ!!!!!!!!!!!」

左乳首「…おいら達にとっちゃ最高のリーダーさ!!!!!
……ラクルちゃんとスケピヨのイチャラブ……見ていて飽きなかったぞ!!!!!」

スケピヨ「…へっ………よせやい……
…………さて…と…」



ズゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
セシル「最後のお別れは済ませたかな
……こんな至近距離で…私の前に立ち塞がった意味…分かるかな?」

スケピヨ「あぁ…よ!!!!
……出してみやがれ…!!!!! お前のシケた結界ってやらをよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガチャァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「フ……………威勢だけは良いかな
………封魔結界!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴヴンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「…全身に…気を張れェーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチチチチチッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

右乳首&左乳首『ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バチチチィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズズンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミシッッ… ミシッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズズズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギギギギギギ…
スケピヨ「ぬッッ…………ぉおおおおぉッ………ァあァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《スケピヨ達は封魔結界の重圧を喰らうも………倒れず!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
完全に受けきった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「! …………」


ミシ…ミシ…
スケピヨ「…へっ! ……大したこと……ねぇ―――!
ッ………これで…お前をブン殴る準備が整ったってわけだ…」
ガチャッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《スケピヨはバズーカを構える…
右乳首と左乳首もそれぞれの武器(投擲用ニップレス)を構えた…》

右乳首「……………!」

左乳首「…………っ」



セシル「………ふむ…ふむ………
真人間とはいえ…私の封魔結界を耐えるとは なかなかかな
今までの捕らえてきた矮小な者達とは違うようかな
………そうだな それならば…その意外な強さを表して
君達には私の“もう一つの力”をお見せするかな」
ズ……

《セシルはスケピヨ達に手を翳した…………》


スケピヨ「……………!」




セシル「……極限退魔とは別の私の能力…………
『異能』……………………
それを解放しよう……………」



ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ…


879 : 名無しさん@避難中 :2017/10/11(水) 01:06:38 1XCgSoCgO
ズズズズズズズズズズ………


ゾッ… ゾクッ…
スケピヨ「い…『異能』…?
なんだ……そりゃ…!」
じり…


セシル「………フー……呆れたものかな
平和というのも考え物だ……停滞は人を腐らせる…
今の世は……真人間も魔法使いもレベルの低い無知無能が氾濫してしまっているかな」

スケピヨ「なにをッッ…」
ギリッ…!!!!!

セシル「さて……『異能』とは人に宿る世の理を超えた特異な能力かな…
人は誰しも特殊な能力を秘めている……
…3000年前の世界はそのような特殊な能力を操る人間がたくさんいた…
戦争が人の潜在能力を引き出したかな

あの時代……敵にも味方にも…あらゆる能力…恐ろしい能力を持ったものがたくさん居た
あの退魔戦争は『魔法』と『退魔』と『異能』の入り乱れる苛烈な戦争だった…
私達はそれを生き延び…勝者となった…………

……私達が切り抜けてきた戦いは……君達のソレとはあまりにもレベルが違う…
君達が戦争と思ってる争いなど
私達からしたら児戯でしかないのかな

分かるかな? それはつまり君達と私の圧倒的な差を示している」
ズズズズズズ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…

スケピヨ「ッッ…バカにするんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達の戦争が……子供の遊びだと!!!!!!!?
ふざけるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達は命を賭けて戦ってる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺達の本気を………横から失礼して来た時代遅れの化石野郎が侮辱するんじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何が異能だッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなもん……ブッ潰してやるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《スケピヨはバズーカを振り上げた!!!!》


スッ…
セシル「おっと…………逸るな…逸るな…
ふふふ…いいかな?
…ここからは…よくよく考えて行動した方がいい…………
私の『異能』が発動すれば………君の生死は君自身の行動次第…
判断を誤れば………瞬死かな…」
ニィ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…


スケピヨ「………!!!!!!!!!!」


ゴゴゴ…… ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「《条件》
『君達が私に対し敵意を持って攻撃行動を取った場合、君達は頭が吹き飛んで死ぬ。
攻撃行動を取らなかった場合、君達は死なず、私も君達を殺さない。』

さぁ………《提示した》」



ビシッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズウウウウウウウウウウウッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゾゾゾ…ゾクッ…!!
スケピヨ(なんっ…………だっ…!!?
この…感覚…!!!!!!!!!!!?)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


880 : 名無しさん@避難中 :2017/10/11(水) 23:56:31 1XCgSoCgO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

スケピヨ「……!!!!?」

左乳首「な…なんだ? …条件? …提示!!?
こいつ…何をしたんだ…?」



セシル「………ふふふ?
さぁ…どうする? 何も行動しないのかな」

スケピヨ「く……………っ」
じり…

スケピヨ(……わからねぇ!!!!!!!
妙な感覚が体を纏ったと思ったが……今のところ何も感じねぇ!!!!!!!!
だが…俺の勘が………動いちゃならねぇと警告しやがる…!!!!!!!!!!)
ゴクリ…!


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ……
しぃん…



セシル「………沈黙……そちらを“選択”したかな
…《条件成立》………おめでとう…君達は死なずに済んだかな
私も君達を殺しはしない」
ザ…ザ………


バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「ど…どこに行きやがる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

セシル「決まっているかな
魔の者達を追うんだよ……
君達は私を攻撃しなかった…だから私も君達を殺さない………だから君達に用はない
私は私の敵を追うかな」
ズンッッ…

スケピヨ「やッ…やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
動くんじゃあ…ねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ス…
セシル「やめた方がいい……
君達は私の能力の前に恐れ…『自分の命を選び取った』……その選択は大事にしたまえ
もし…君達がまた私に向かって来るようなら
私は再び君達に『条件』を突き付ける事が出来る」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…

スケピヨ「ぐ………ぅううううううッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリッ… ギリリッ…

スケピヨ「………俺は………ラクルを……皆を!!!!!! 守るんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
恐れなんて…ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この命…未来へ託すために投げ出す覚悟をした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死んでも構いやしねェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前を一発でもブン殴ってブッ倒せるならよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

右乳首「リーダーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



セシル「……来るというならば……《成立反故》…加えて《復唱》!!!!!!!!
『君が私に対し敵意を持って攻撃行動を取った場合、君は頭が吹き飛んで死ぬ。
攻撃行動を取らなかった場合、君は死なず、私も君を殺さない。』………
《再提示》だ!!!!!!!」

ビシィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



スケピヨ「うぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…




―――…


881 : 名無しさん@避難中 :2017/10/12(木) 00:46:12 Q/HDKb6MO
……――― かつて…


ガラガラガラガラ…

スケピヨ「いやー ラクル! あと少しでネアメのアジトらしいぜ!
どんなところか楽しみだな!」

ラクル「御……」

スケピヨ「どうした?」

ラクル「御………
御スケピヨ…御あなたは御劇場に御残ってても御良かったのよ
御私と御一緒に御ついて御来ること…」

スケピヨ「何回言うんだよ!!!!!!!!!!
お前がいない演劇はつまらねぇって言っただろ?
花形スターの俺の相方にはお前みたいな花形女優がいないと輝けねぇ」

ラクル「……御花形だなんて御とんでもないわ
御私より御上手い子なんて御劇場には御たくさん御居たのに」

スケピヨ「バッキャロ………
俺はお前じゃなきゃダメなんだ」

ラクル「御!」

スケピヨ「お前となら俺は…俺の全てをさらけ出せる
お前と演じた時の俺は誰よりも自然体で最高の演技が出来るんだ
お前以外じゃダメなんだ」

ラクル「御スケピヨ……!」

スケピヨ「好きだ ラクル
これからずっと一緒に居てくれ
人生という舞台を……千秋楽まで……共演してくれねぇか」

ぽろ… ぽろ…
ラクル「御…………!!!!!!!!!!
……御よろこんで…! 御私も…御愛してるわ…」
ぎゅ…


―――

左乳首「おいらは左乳首!!!!!!!!」

右乳首「俺は右乳首だ!!!!!!!!」

左乳首「今日からおいら達はあんたの下に付く!!!!!!!!
よろしく頼む!!!!!!!!!!!!!!!!」

右乳首「あんた達役者なんだってな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
奇遇だな!!! 俺達も昔小さい劇場で駐車場整理のバイトしてたんだ!!!!!!!!
気が合いそうだな!!!!!!!!!!!!!!!!」

スケピヨ「その格好で駐車場整理って…
…黒子じゃねぇのか…」
ずーん…


―――

ラクル「御スケピヨ……」

スケピヨ「どうしたラクル? 最近顔色が悪いぜ…」

ラクル「…御あのね? 御実は御私………
御出来ちゃったみたい………」

スケピヨ「なッ…」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ラクル「御ご…御ごめんなさい
御私……御どうすればいいか………
御今が御大変な御状況なのに…御子供なんて…」

ガタターッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スケピヨ「や…ヤッターーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お……おぉ…! うおおぉ…!!!!!!!
子供…! 俺と……ラクルの……!!!!!!!!!!!!!!!!
うわああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バンザーイ!!!!!!!!!!!!!!!! バンザーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぼろぼろぼろ…

ラクル「御スケピヨっ……!!!!!!!」
にこっ……


―――

スケピヨ「――俺とラクルの子供が生まれたらよ 俺ァ名前を既に考えてあんだ」

ラクル「御そうなの? 御ふふ…御気が早いわ」

スケピヨ「男の子だったら『スケラク』
女の子だったら『ピヨクル』………どうだ?
俺達2人から取った名前だぜ!!!!!!」

ラクル「…………御スケラクは御それっぽいけど……御ピヨクルは御強引ね…」

スケピヨ「いいんだよ!!!!!!
俺達の子供だ………その名に…俺達の証を残しておきたいんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
…でも…やっぱおかしいか!!?」

ラクル「…御いいえ
御あなたが御決めた御名前なら……御なんでも御素敵よ………」
ニコリ…



――― 現在

ゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スケピヨ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――ラクル………



スケピヨ(…幸せに暮らせよ)
ニッ…





セシル「―――『条件成立』」
ビッ………




ドバチュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1132/IMG_20171012_001215~01.jpg


882 : 名無しさん@避難中 :2017/10/12(木) 01:11:29 Q/HDKb6MO
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


スケピヨ「―――〜〜〜」
プシャアァァァーーーーーッ………

ドッ…………… シャアァ………………………


ビシャッ!!!!!!!!
ビシャシャッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

右乳首「――――…!!!!」

左乳首「―――スっ………」


ヒュン……… ドッ……

《スケピヨの首は…鮮血を撒き散らせながら…宙を飛んだ………
そして………首を失った体が倒れるのと同時に地面に落ちた………》




左乳首「スケピヨオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

右乳首「リーダあああああああああああああああああああああああああああああああああウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



―――…

《…凄惨なその瞬間……スケピヨの最後を………
ギル達も目撃してしまった…………》



ギル「………う…うおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブワァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

スパルティー「―――――――――ッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「…ッ…あァ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ「…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…

エンカ「ッッ………スケッ………さっ……!!!!!!!!!!!!!!!!」


メラメラメラメラメラメラメラメラ………
ブチィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ペインエンカ「うぉあぁぁぁぁぁぁウオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボシュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

天狗ビラコ「うぐうううううううううううううううううううううううううッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュゴゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マジカルG「―――――――――――――――ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソ鬼「ッッッッ……………殺して…やるッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドドドドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1133/IMG_20171012_001337~01.jpg


883 : 名無しさん@避難中 :2017/10/13(金) 00:58:24 N5X5j.gcO
―――



セシル「……ふふっ…あはははは…
結局彼は私を殴るどころか触ることすら出来なかったかな
塵のように舞って散ったかな…」


ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオゥッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

左乳首「スケピヨォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

右乳首「てめええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「君達も同じ轍を踏むかな?
《条件》
『君達が私に対し敵意を持って攻撃行動を取った場合、君達は頭が吹き飛んで死ぬ。
攻撃行動を取らなかった場合、君達は死なず、私も君達を殺さない。』
《提示した》」
ビッ!!!!!!!!


左乳首「うぉオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゾッ…
右乳首「……ひっ…」
ビタッ…


左乳首「おおおおおおおおおラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ



メリメリメリメリッッッ……ブチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドブッチャアァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ァァァァァァァァァァ〜〜〜〜ァァァァァァぼぼッッッ…ぉぼぼぼぼォ〜ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼろォガぉぉぉぉごぼぉッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!――――」

ドシャッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《左乳首も首が捩切れ死んだ………》



ガクガクガク…ドサァッ!!!!!!!!
右乳首「ひ…ひひーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひっひっ………ひひっ………ヒィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「おや…………
一緒に飛び込んだはいいが…君は怖気に腰が抜けて攻撃が出来なかったのかな
ふふふ…みじめ………しかし運が良かったね
ただ一人…君だけ生き残ったかな おめでとう」
パチパチパチパチパチパチ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


884 : 名無しさん@避難中 :2017/10/13(金) 01:16:26 N5X5j.gcO
右乳首「リ…リー…ダァ………さ…左乳首ィィィ…!!!!」

ズズズズズズズズ……

セシル「君の仲間は二人とも死んでしまったね
何も出来ずに…………かわいそうにね
どうだい? 君は彼らの無念を晴らしたくないかな?
もし晴らしたいのであれば…私からちょっとだけサービスをしてあげようかな
…君の気持ち次第で私を攻撃し放題になる大サービスだよ……」

セシル「《条件》

『もし君が私に攻撃して来た時、君の心の中に一片の“恐怖”がなかった場合に限り、私は君の攻撃を絶対に回避せず全てこの身に受ける。
ただし、君の心の中に少しでも“恐怖”があれば、君は干物のように体が開かれて死ぬ』………《提示した》かな

この条件は別に放棄しても構わないかな
ただ言わせてもらえば…君が私に攻撃出来るチャンスはこれっきりだろう…かな…」
ニィ


ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ…
右乳首「ハっ……ハァッ…ハァッ…ハァッ…ハァッ………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギ…ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゆらぁ…
右乳首「………!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

セシル「!」


右乳首「…リーダー………左乳首……!
お…れにッッ……力を………………
勇気を…くれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダァァァァーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ゾッ…………





セシル「残念

《条件成立》」
ビッ…


ベギィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ベリッッ!!!!!!!! ベリッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャメキャアアァァァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

右乳首「ぎ…ぎぇああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシャシャシャシャアァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



セシル「…………愚か……だが必然
……戦火に身を置いたことのないものが恐怖をコントロールすることなど不可能かな
………まったく 時代も人も………生温いかな…」

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


885 : 名無しさん@避難中 :2017/10/14(土) 19:32:00 U5K18aQAO
――――


スパルティー「ッッ………スケピヨ………左乳首……右乳首…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ペインエンカ「もッ…もう黙ってるのは……我慢…な…ならんで候…!!!!!!!!
拙者はやるで候!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの男を殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ボンバーヤンデル「俺もッ…腕がはちきれそうだ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
殴り飛ばしてやらなきゃ…気が済まない…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソ鬼「この力を持って…全員で掛かれば勝てないはずがない…!!!!
………やろう…!」

天狗ビラコ「………!」

マジカルG「……………」

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…



スパルティー「ッ…お前達!!!!! 何を…!」

ギル「み…皆さん!!!!!!!!! ダメです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な……なんのために……スケピヨさん達があの場に留まったのか…考えて下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ペインエンカ達『……!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ………



―――

セシル「さて 火の粉は払えたかな
さて…米粒ほどの大きさになってしまったがまだ目に見える場所に居るようだ
追撃を続けるか…な?」
ザッ………ぐっ…

セシル「…ん?」

ぐぐぐ…

《…セシルの足元に倒れて動かなくなっていた首のないスケピヨの手がセシルのズボンの裾を掴んでいた》

セシル「これは………
そうか死ぬ寸前に最後の力を振り絞って……私を掴んだのかな
……離してくれない…既に死後硬直が…」
ブンブンブンッ…


ググッ… グゥゥッ…!!!!


セシル「…動きづらい…!
…! しかも逃げる彼らの姿がとうとう視界から消えてしまった
こんな場所であまり時間を掛けすぎたら……さすがに見失うかな
………君の覚悟の死…見事なものだが 力付くで離させてもらうかな…」
ズズ…

ヴゥーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ズンンッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「封魔結界の重圧でその体を押し潰すかな
君をどかした後に…私は彼らを追う…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

―――


ダダダダダダダダダダッ…

スパルティー「………奴の姿は見えなくなったな…」

ギル「ええ……今のうちに距離を離しましょう
スケピヨさん達が稼いでくれた距離です…」

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウ………
エンカ「………………スケさん達が稼いでくれた距離か……
………すまん…ギル
拙者達はスケさん達の覚悟を…台なしにするところだった…」

ギル「……いいえ
自分だって本当は皆さんと同じ気持ちですよ……」

ウソニ「…………」

ヤンデル「…………」

ツバメオー「…………」

ビラコ「……」


ギル「………倒れていった方々の悔しさ…
スケピヨさん達の覚悟や思い………
その全てを…無駄にするわけにはいきません…
……………無駄にするわけには……」
グッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


886 : 名無しさん@避難中 :2017/10/15(日) 01:14:25 XMPh/SHMO
〜〜〜


タタタタタ…

ヤンデル「ハァ……ハァ…………あ…あいつは…まだ見えてない!!!?」

ウソニ「ああ…まだ後方には見えない…今はな」

ツバメオー「………………あいつ…なんなんだヨ…
変な退魔に……歌舞伎のおっさんを殺したあの力…………」

ジュリー「あれは異能だ
俺達の時代の人間の多くが持っていた特殊能力…
俺も……セシルの能力を見るのは初めてだ…」

スパルティー「かつては仲間であったと聞いたが……目にする機会はなかったのか」

ジュリー「ああ……
あいつはアークに従ってた退魔師……まぁここはあいつの言う通り『四減魔師』と呼ぼう
…その四減魔師の中では参謀役であまり前線には立たなかった
そもそも魔法使い相手には魔圧で十分対処出来るからね…
……遠目だったから…どんな能力かは把握出来なかったが…
……人を一瞬で殺せる能力………あそこまで攻撃的な能力とは思わなかった」

エンカ「…能力のタネさえ分かれば…拙者達もあの男と戦えるかもしれんが…!」

ジュリー「いいや無理だ」

みんな『!!』

ジュリー「君達の力のカケラの変身はたしかに強いが
それでも…あのセシルには勝てないだろう
君達が束になってもだ
四減魔師やアークの身体能力…基礎能力はそれほど異常なんだ」

ツバメオー「そんな……じゃあ誰があんなのを倒せんの!!!!!!!!?
しかも他にも同じようなのが居るんでしょ!?」

ジュリー「……………仲間が揃ったフーリャンチームなら………あるいは…
フーリャンと俺達は以前セシルと同じ四減魔師の一角を倒している
ただ………それもギリギリだったけど」

ネコ【……………………人任せ……しかも今は居ない人間か……
…チッ……情けないにゃお
我輩達は何も出来ないのか…………】
ギリッ

ギル「………………………………」


―――

スパルティー「…フゥッ…フゥッ…………ん!!?」


パカラッ!!!!!!!!
ペトロ「アヒージョwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…! ペトロ車だ!!!!!!」

スパルティー「おぉ…! ペトロ車の合流地点か!!!!!!!!!!
既に先に逃げた者達はペトロ車に乗って行ったようだな…!
我々達の為に一台残して行ったのか…」


ジョージ「チンポカイーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(事情は軍服さん達から聞いています! 早く乗ってください!!
飛ばします!!!!!!!!!!!!!!!!)」

ヤンデル「やった…!
本気のペトロ車速い…!!
これで逃げきれるか…!」

ギル「………いや…」
キィッ…!

ウソニ「…ギル君?」

ギル「まだ見えませんが………
向こうからかなり強い力を感じます…
……確実にあの男は近づいています…
はたしてペトロ殿の足でも…逃げきれるか…」

ツバメオー「な…なんだヨギル……急に…そんなこと…」

ギル「……
皆さん…ペトロ車にのって下さい
………次は自分が…繋ぎます」

ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ざぁわッッ…!!!!!!!!


887 : 名無しさん@避難中 :2017/10/15(日) 01:39:32 XMPh/SHMO
ゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「な…何を言い出すんだギル…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「そ…そうだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前……一人で残るの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
まさかお前まであのアンテナのやつと戦うとか言い出すの!!!!!!!!?
なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「それが自分の役目だからと………思ったからです」

ビラコ「や…役目…?」

ギル「覚えてますか?
自分がスパルティーさんと……ネアメのリーダーを争って選挙をしたとき…
自分は言いました
『ネアメの仲間の誰よりも…仲間のために働く』と…」

スパルティー「! …」

エンカ「それは言っていたが…! だがギル!!!!!
わかっているのか!!!!! あの男の前に立ちはだかる事………
お前の命の保障は…ないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「承知の上です」

ウソニ「……いいのか?
ギル君……君のその行為は…スケピヨさんの思いを無駄にする事になるんじゃないのか?
さっきそう言って俺達を止めたのは…君だぞ」

ギル「…………
“あの時”………本来ならスケピヨさんではなく…自分が残るべきだった
しかし…自分は怖かった…あのセシルという男が
だから……自分はただひたすら逃げる事を選択した
しかし……最後まであの男に立ち向かったスケピヨさんの姿…その覚悟に…気づかされたのです…
……自分のやるべきことにッッ!!!!!!!! 自分こそ…誰よりもまず…あの場に残るべきだったと!!!!!!!!
…………今更気付いた事……後悔しても遅いのでしょう…
だからこそ……これ以上後悔しないよう…自分は……スケピヨさんが教えてくれた…繋いでくれたこの思いを……無駄にしたくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
次は自分が『次』を繋ぎたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうか行って下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
奴が姿を現す前にッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…!!!!!」

スパルティー「ギル……!」


ツバメオー「………………………やだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何が役目だ バカヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前を置いてくこっちの気持ちにもなれヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハイそうですかって…お前をこの場に残してけるほど………お前の事を嫌いじゃないんだよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お願い…考え直して!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクもう嫌だ……誰かが死ぬのは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 帰ってこないのは…!!!!!!!!!」
グッ…!!!!!!!!

ヤンデル「そうだ…!!!!!!!!!!!!!!!
そもそもギルがここに残る必要性なんてないかもしれないだろ!!!!!!!!?
ペトロの足ならあいつを振り切れるかもしれないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!?
…………お前が死んだら…ネアメはどうなるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ネアメは……大丈夫ですよ
自分がいなくとも……」

ガッ!!!!!!!! バキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「俺達は大丈夫じゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一人でカッコつけるなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
仲間だろ…友達だろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それでも残るってんなら…言ってくれよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『一緒に戦ってくれ』って……
言えよぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

グォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「……」


888 : 名無しさん@避難中 :2017/10/15(日) 02:19:18 XMPh/SHMO
ギル「………ダメです
ここに残るのは自分だけで十分です……
皆さんは行ってください」

ヤンデル「このッ…」

ツバメオー「ッ……それなら魔法を使ってでも…!」
コォォォ…





ドドッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「うぐっ―――」

ツバメオー「がっ…がはっ…―――」

ガクガク…


ガシッ…
エンカ「…………」


《エンカはヤンデルとツバメオーを抱えた…
エンカが二人の腹を殴って気絶させたのだ…》



エンカ「………皆…ペトロ車に乗るぞ
…………リーダーの決意は固い
これ以上拙者達が口を出すことではない…」

ビラコ「………うううう……」

ウソニ「…」

ネコ「……」


ギル「エンカさん……ありがとうございます」


エンカ「………………ギル
……………………拙者はこの二人に恨まれたくない
………………………………………戻ってきてくれよ」
ザッ…


ギル「…………」


スパルティー「………まかせたぞ… ギル
このペトロ車からペトロを一匹…この場に残してどこかに隠しておく
………戻るときはそのペトロに乗るんだぞ…」
タタン…

ビラコ「……ギル君………私だって本当はギル君を残すのは嫌です…
でも……私よりずっと年下の子が強い決意を持って決めたことを……大人の私がわがままを言って止める事は…出来ないです
…………ただ………
でも……忘れないでね…ツバちゃんやヤン君の言葉……私達の気持ち…
ギル君がいなくなったら先生も他の皆も悲しむということを……」
ス…

ウソニ「君への恩はまだ返せていない
頼むから帰ってきてくれ」
ザザ…

もみーの「死んじゃったらバケて出ますからね…(私が)」


ネコ「ふん……我輩が認めてやった側から死んだら………許さんぞ」
ザッ………


ジュリー「……………………ギル…
………俺も………………
…………………いや… なんでもない
…………じゃあ…行くからね…!」


ギル「………ハイッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ペトロ「ニャホローwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
パカラッパカラッパカラッパカラッパカラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パカラッ… パカラッ… パカラッ… パカラッ……


ギル「…………」



――――――…………

ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン………………


ギル「………」


《ギルは…一人待つ……》


ギル「…」


ギル(…今なら……分かる気がします
“あの時”の……………“最初のネアメ”が全滅したあの日……
……何故………
ヒャダオ様は何故…自分を生かしたのか…)


ギル(ヒャダオ様は繋ぎたかったんだ
たとえ…己が死んでも……己の意志を…誰かに繋いで…託して…絶やしたくなかったんだ
……そうだ 自分はヒャダオ様に託された人間だったんだ

…………ヒャダオ様………………自分はやれたでしょうか
あなたの意志をしっかり引き継げていたでしょうか
………自分自身の評価では……結構やれたと思っています
……………だから…)

ギル「今度は自分が誰かにこの意志を繋ぐ番なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分は…この意志を!!!!!!!!!!!!!!!! エンカさん達に託した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分はもう…ここで死のうと…構わないッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ズンッ!!!!!!!!

セシル「へぇ
君も死にたいのかな」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


889 : 名無しさん@避難中 :2017/10/16(月) 21:50:14 5kSxBsRoO
セシル「君も………仲間のために命を投げ出すクチかな
先程の彼らのように」

ギル「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


セシル「…まずは君の強さを測るとしよう」
ズズ…
ヴヴゥゥーーーーーッドォオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《セシルは封魔結界を発動した!!!!!!!》



ズシィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「! …………!!」
グググッ…… グッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「ほう………君も堪えたのか
しかも先程の彼らよりも随分と余裕があるかな
少なくとも彼らよりは多少強いみたいかな」

ギル「………………………」


セシル「だが無駄死にしてしまうのは同じかな

…いつの時代もね………他者のために自分の体を盾にする者達は………惨たらしく死ぬんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビリッ!!!!!!!!
ギル「…ッ…おォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキィィィンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ギルは剣を抜いた!!!!!!!!!!!!!!!!》


セシル「《条件》!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『君が私に対し敵意を持って攻撃行動を取った場合、君達は頭が吹き飛んで死ぬ。
攻撃行動を取らなかった場合、君達は死なず、私も君達を殺さない。』………《提示した》!!!!!!!!
君の選択はどうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― 砂糖町

ゴォオオオオオオオオオオ……


キンリミテシミテ「ちょっ………
なんじゃあこりゃアァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ちーーーーん…

タイジー「―――」
ヒーロ「―――」
スーパーウトゥルサヌ「―――」
ワシューナ「…ぬぅ……」



キンリミテシミテ「ボロ負け風味ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザ…
シューゴレク「ボロ負け風味ってかフツーにボロ負けだ キンリー」

キンリミテシミテ「ジューゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!//
なんだ ジューゴも負けたの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

シューゴレク「俺は別に負けちゃいねーよ
ただ…魔反会としては負けってことだ…」

キンリミテシミテ「はぁ?!!!!!!!!!!
なによそれ! ありえないわ………
あのクソキモ海洋生物(スーパーウトゥルサヌ)と…
いい子ちゃんのヒー子までボロ絹になっちゃってまぁ……
…えっ じゃあメロンピルトさんは? アラプマ様は?」

シューゴレク「メロンピルト班長ならあそこにいるぜ」
ス…


890 : 名無しさん@避難中 :2017/10/17(火) 21:49:37 H76DBc/YO
ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メロンピルト「ッッがぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私が負げるなんて有り得ないのォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は…私は私はァァァァ!!!!!!!! 歴史に名を残す女になるのォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私の作戦が失敗したのは他のやづらが無能だがらよぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ア…アラプマァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お…お前が…お前が悪いんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
し…死ね!!!!!!!!!!!!!!!! 死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ッッキィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジタバタジタバタジタバタ!!!!!!!!




キンリミテシミテ「…うっわ………えっぐ
あのメロンピルトさんが…形なしだねぇ……」

シューゴレク「ネアメにやられて精神が完全に壊れたみたいだな
そのうえ全身の骨がバキバキ…あれではもう復帰は難しいだろうな」

キンリミテシミテ「ふーーん
じゃあメロンピルトさんはムーンリングスから失脚かなぁ…
ザマないね
……で? 名指しで暴言浴びせられてるアラプマ様は?」

シューゴレク「あそこだ」




バンッッ!!!!!!!!

アラプマ「もしもし?
今そちらのゆうちょATMで5億ほど下ろそうと思ったら拒否されたんだが………
…何!!!!!!!!!!!!!!!!?
ATMでの引き出しは50万が限度!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
それは困る!!!!!!!!!!!!!!!! 今すぐ必要なんだが!!!!!!!!!!!!!!!!
すぐ責任者に繋いでくれ………なに?!!!!! 現在外出中!!!!!!!!!!!!!!!!?
ならば帰ってきたらこのPHSに折り返し電話してくれ!!!!!!!!
番号は…070………」




ブボーッ!!!!!!!!
キンリミテシミテ「今時ピッチて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……なにしてんの?」

シューゴレク「この町の修繕費を下ろそうとしてるのさ
この戦いでこんなになった町への責任はアラプマ班長が全て負うらしい」

キンリミテシミテ「ぜっ…全部ゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
………さすがアラプマ様ね………何世代も魔反会の中心部にに仕えてる家系だからお金があるのね
それでも……この町の全てを自分一人でって…」

シューゴレク「変わらないなあの人は」

キンリミテシミテ「…………
…そうだ…それよりジューゴ……
今日は私……結局戦いに間に合わなくて…」

シューゴレク「終わった事は仕方ないだろ
それに来なくても良かったかもだぜ
退魔兵器も来てたしな……怪我しなくて良かったじゃねーか」

キンリミテシミテ「そう……かな
……………でも…久々にジューゴと戦えなかったのは残念だったかも…」

シューゴレク「そうか?
まぁこうして会うのは久々だな
どうだ? 今日はどっかで飯でも…………」





ズズゥッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ゾクッ!!!!!!!!
アラプマ「!!!!!!!!!!!!!!!!?」


シューゴレク「…なんだ!!? このとんでもない気は…!!!!!!!!
…ずっと向こうの方から………!!!!!!!
……この気の感じは…まさか……四減魔師の!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴ…


アラプマ「…!」


891 : 名無しさん@避難中 :2017/10/17(火) 23:42:49 H76DBc/YO
―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


ギル「……………」
チャキ… じり……

セシル「…」


オオオオオオオオオオォォ……
しーーーーん……………



セシル「……『何もしない』…それが君の選択かな
《条件成立》……私は君に何もしないよ」

ギル「……」

セシル「先程死んだ彼らも最初はそうしたよ
君が私と戦う気がないなら…私がここに留まる理由もない
私は魔の者達を追うかな…」
ザ…

ギル「ッ!!!!」
ザザッ!!!!!!!!!!!!!!!! チャキィーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《歩みを再開したセシルに合わせてギルも後退……距離を取ったまま再び剣を構え牽制した》


セシル「……………なるほど
君のその行動…『私に攻撃はしないが 私を妨害することはやめない』…か
……ある意味正解だね
君が私の前に立ちはだかるだけ私は歩みを緩めざるを得ない

ふふ…………明確な死の選択を選び取った彼らとは違うようかな
……まぁ…君は彼らの死をその目で見たから 私の異能の絶対性が分かっていてのその行動だろうけれど」
ズズッ…

ギル「…………」

セシル「一応教えておこうかな
私の異能は『禁じられた独り遊び(フォビドゥン セレクト)』

“対象”と“私自身”にあらゆる条件を突き付ける異能かな
条件は必ず二つ以上提示し…対象がどちらかの条件の通りに行動した成立させた場合 その人にこちらが設定した《決まり事》を与える
ただしこの《決まり事》は片方の条件ともう片方の条件でそれぞれ『リスク』と『リターン』を振り分けなければならない
つまり私が君に二つの条件を提示した場合
片方の条件は成立することで『リスク』を与えるが
もう片方は必ず『リターン』にしなければならない
つまり対象に『リスク』だけを与える条件を提示する事は出来ないかな
そして『リスク』と『リターン』は必ず両立させ…相互にバランスが取れたものでなければならない

先程君に提示した条件で言うと
前者の条件を選べば君は問答無用で死ぬ《リスク》、後者を選べば私は君を一切攻撃することが出来ない《リターン》でバランスを取っている
……“私自身に対して”も条件を強制する事もこの異能の特徴かな」

ギル「……………!」
ゴゴゴゴ…!

セシル「条件によっては対象がその条件を《放棄》することが可能だが…………まぁ今回の場合は《放棄》が《条件成立》みたいなものだね
君は《リターン》の方を《条件成立》させたからもう私は君に何をする事も出来ないが
君が再び向かって来るなら《条件を反故》して君に再び新たな条件を提示出来るかな
………しかし君は“向かって来る気はない”みたいだね…
なので今の君は私にとっては通行に邪魔な存在でしかないかな…
なかなか目障りだねぇ」

ギル「………ええ
このまま目障りになり続けますよ」

セシル「そうか………
だったら退魔気を具現化させた翼で君を飛び越え空を飛んで彼らを追おうか」
ズズ……バサァッッ!!!!!

ギル「ならば自分は剣を捨ててあなたの服につかみ掛かりましょう
それは“攻撃行為”になりますか?」

セシル「………ふふ………
微妙なところだね…」


ゴォォォォ………
セシル(…向かって来るならば彼に対して《成立反故》が出来る
だが……恐らく先程と同じ条件では《リスク》の方は成立しないかな…
ならば…)

『君が私の飛行を邪魔する行動を取った場合、君は全身が砕かれて死ぬ。
邪魔をしなかった場合、私は君に何もしない。』


セシル(…………ダメだね
これでは《リスク》と《リターン》のバランスが取れていないかな
《リターン》が弱い…
この場合…こうしないとバランスが取れないかな)


『君が私の飛行を邪魔する行動を取った場合、君は全身が砕かれて死ぬ。
邪魔をしなかった場合、私は飛行しない。』


セシル(……条件としてはこうでないと成立しないけど…
こんな条件じゃどう考えても後者を選ぶかな…
ふむ……………………相手を殺そうとすると条件を決めるのが結構シビアになるかな
……まぁ……緩い条件で相手に十分な《リスク》を与える方法はあるが……
ちまちまやっていても相手の思う壷…かな
………………そうだな)
ニッ…


892 : 名無しさん@避難中 :2017/10/18(水) 01:52:52 jwUojV7AO
セシル「…………ところで
君が私を止めに来たのは 仲間に押し付けられてかな?
それとも自分の意思かな?」

ギル「…もちろん…自分の意思ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

セシル「そこに後悔はないかな?
私と対峙して本当は恐怖を感じているのかな?
自分で選んだこの結果を呪ったりしてないかな?」

ギル「……そんなものは…微塵もありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
皆さんを守るため……自分は覚悟してここに残った!!!!!!!!!!!!!!!!
そこに恐怖も後悔も…あるはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「…本当かなぁ?
それ…………証明してみたいねぇ
どうかな? 君の心の真意……確かめさせてくれないかな
もし君の覚悟とやらが本当なら…………君達全員を見逃してもいい…
そういう《条件》を出してもいい……
どうかな?」

ギル「……」

セシル「悪い話じゃないはずだよ……
いいかな? 君はこうして私を足止めたつもりでいるが
私がその気になれば君など封魔結界も異能も使わず殺せるんだよ
私を本当の意味で止めたいなら……私の誘いを受けるべきだ……どうかな?」

ギル「………
……………………
…………受けましょう」
ギンッ!!!!!!!!!!!


セシル「フフ……言ったね!!!!
ならば…先程の条件の《成立反故》!!!!!!!!
そして新たな《条件》を《提示する》!!!!!!!!

『私がこれから君に向けて封魔結界を放つ。その時、君の中に「恐怖・後悔」の感情が存在した場合、君は心臓が潰れて死ぬ。
もし、それらの感情がなかった場合、君は死なず私もこれ以上君を…君達ネアメ・ルートを追わない。』……以上

《提示した》」
ビシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ッ…!!!!!!!!!!!!」
ぞく…

セシル「《放棄》はしないね?
あとは私が封魔結界を発動させるだけかな…
それで君の命は終わる…かもしれないね」

ギル「……!」

セシル「………ふふ……
恐怖も…後悔もない…………か
はてさて…人がそう簡単に恐怖を捨てきれるかなぁ?
仲間達の前だから…そんな強い言葉を吐けたんじゃないかな
でもね……今は君は一人だ………孤独だ…
誰も今の君の勇姿を見ていない
君がどれだけ頑張っても誰も分からない 知らない
もしもこのあと君が死んでも……誰も………君の亡骸を拾ってくれるものはいないかな
君は虚しく死ぬ 孤独に死ぬ………冷たい地面の上で…」
ゴゴゴゴゴゴゴ…

ギル「……………………」

セシル「…さぁ 行くよ
ちなみに封魔結界の強さは最大にして放つかな
先程は耐えきった君でも…これはどうだろうかな…
………ハァァ…! 『封魔結界』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴヴゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュアァァーーーーーッ…

ギル「…!!!!!!」


ズンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「…ッぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ミシッ… ミシッ…


セシル「さぁ…君の本心を曝くとするかな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミシッ… ミシッ………ズズズ…
ギル「くッ……ぐゥゥッッ…!!!!!!!! うッ…グッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドクン… ドクン… ドクン… ドクン… ドクン……!


ギル「……!」
ミシ…… ミシ………




ミシシ……ミギッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ッッ!!!!!! …がッッ………」


ググググ…………………ズゥンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ッッ――――……」
ガクゥ…………








グシャッ………


893 : 名無しさん@避難中 :2017/10/20(金) 02:14:54 nL6P6OcYO
――――



………



……………



…………………………



オオオオオオオオオオォ………





セシル「…………
……………驚いた…」



ドンッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「―――………ッ!
ハァッ… ハァッ…………!」


セシル「まさか生きていようとは」


ギル「…! 生きて……!!!!!! …ッつッッ…!」
ミシ…

セシル「あまり激しく動かない方がいいかな
先程の音…聞こえただろう?
あれは私の封魔結界の圧力で君のどこかの骨が砕けた音かな」

ギル「…くっ…!!!!!!」


セシル「…
………いやしかし……本当に驚いたかな…この結果は…!
私が存分に君の恐怖を煽ったというのに…
君はものともせず! 恐怖も後悔も跳ね退け私に示した!!!!!!!!!!!
……君の思いの強さを感じたかな……
君がここに残ったという決意……それは見栄でも自身の心への欺瞞でもないと証明された!!!!!!!!
その行動は………決して義務感や責任感から来るものではない………………
滅私奉公………!
恐怖も後悔も……すべて滅して…ただ尽くす…!!
狂信的とも言えるほどの…ネアメ・ルートへの『忠誠』……!!!!!!!!!!!!!!!!!
はたから見れば…君の精神は既に狂気を帯びている……

だが……そこまで何かに尽くす姿勢は…私も共感出来るよ………
私も…アーク様のためなら……自分の感情も命も……何もかも投げ出すつもりでいるからね……」

コォォォォォォ………


ギル「………………」



セシル「おめでとう
《条件成立》かな
君は見事《リターン》を勝ち取った
…もう私は君達を追わない
………行くといい」

ギル「……!!!!」
ギ…………

セシル「…ふふ 信用出来ないかな
信用出来ないなら私を攻撃をすればいいかな」

ギル「………!
…本当にもう……我々を追いませんね?」

セシル「ああ 今回は……ね
追いもしないし 君達の逃げた先を探知したりもしないかな
………そういう『条件』だ
…さっき説明しただろう?
私の能力は対象者と…“私自身”に条件を突き付ける能力かな
そして…私負う条件は…『約束を守る事』かな
条件の中で『私はもう手を出さない』とある以上 私はその通りにしないとならないんだよ
もしそれを破れば私の身に…『リスク』が返ってくるんだ
……つまりここで君達を見逃さないと………私は死んでしまう

ただ…君が私を信用出せず本当に攻撃してくるなら…《成立反故》で君達に対して再び行動を取れるけれどね
さぁどうする?」

ギル「……………
…………………………
………ペトロ殿!!!!!!!!!!」


バカララッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ペトロ「オモヒヒーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ギル「…………あなたを信用します
………………しかし…あなたは許せない
あなたは自分の仲間達を傷つけ…殺しすぎた」

セシル「ふふ
許してもらうつもりもないかな
戦いとはそういうものさ…
さぁ…行きたまえ」

ギル「………
……はいやッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
グンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ペトロ「ンピッピィwwwwwwwwwwンピッピィwwwwwwwwwwwwwww」
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



しぃん…

セシル「…………」




《…………………ネアメ・ルート達は…ギルの活躍により
恐るべき敵からの追撃を…ついに振り切ったのであった…
……多大な…たくさんの…犠牲を払いながらも……》


ゴゴォォオオオオオオオオオオ…


894 : 名無しさん@避難中 :2017/10/20(金) 21:17:05 8cNpocmw0
うおお無事でよかった…


895 : 名無しさん@避難中 :2017/10/21(土) 01:46:16 qI2i6rGIO
―――



セシル「…………」


セシル「…やあ
いるんだろう
…君かな? ジュルジュリ」



ザ……
ジュリー「…」

セシル「随分前から隠れて見ていたようかな」

ジュリー「…………」


――― 数分前…

ジュリー「スパルティーさん
俺もあの場所に残るよ
……ギルの邪魔をする気はない ただ…やはり見届ける者も必要だろう」

スパルティー「…そうか…
私は止めない……だが…気をつけてくれ」

ジュリー「あぁ……
みんなには言わなくていいよ 俺はペトロ車の外で見張りをしているということにしてくれ」


―――

ヒュウウウ…


ジュリー「…………」

セシル「久しぶりかな……こうして面と向かって話すのは…
君も私を止めたいのかな? 攻撃するならしてくるがいいかな」

ジュリー「………しないよ
俺が君に攻撃を仕掛ければ せっかくギルが勝ち取った『リターン』も《反故》にされちゃうだろう?」

セシル「あはは……説明も聞いていたようかな
その通り……先程の《条件》は先程の彼に対して突き付けたものだが
その《リターン》の“対象”には君達ネアメの全員が含まれている
そういう者達が私に向かって来た場合でも私は《成立反故》出来るかな

…………それで…私と戦うために現れたわけじゃない君が…何の用なのかな」


ジュリー「……………いまさらこの時代に蘇って…なんのつもりだい
何故君達は……その身を封じたんだ」

セシル「アーク様のお考えかな
私達の時代の戦いで魔の者達の力をある程度抑える事は出来たが
しかし…それで全てが終わったと思わなかった
いずれ魔の者達が増長し再び力を振りかざす日が来ると予想していた
だから私達はこの身を封印したかな
『再び魔の者達が世界を破滅に導き始めた時…封印を解くように』…と
それがこの時代だっただけかな
そもそも私達を解き放ったのは…魔反会だよ」

ジュリー「…それは間違いだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔反会が異端の存在なだけだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今の時代は君達のような破壊者なんて求めていない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今の平和な世に過ぎ去った遺恨を持ち込むな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「我々の遺恨は確かに過去のものだが……必ず歴史は繰り返す
魔の者達が居る限り…平和など続かない…
……新たな遺恨が生まれないよう…今度こそ魔の者達を殲滅するのさ
アーク様のお力でね」

ジュリー「…アーク…!
しかしアークの目的は…本当に“それ”だけか!!!!!!?
アークの真の目的は魔法使い殲滅以外にもあるんじゃないか!!!!!!!?」
ゴォッ…!

セシル「…何故そう言えるのかな?」

ジュリー「君達四減魔師達とアークは…全員封印を解かれたろう?
それなのに何故まだ魔法使いの魔力を集めている?
君の魔圧で…ネアメの魔法使い達を生け捕りにしたのは…彼等の魔力…魔魂が目当てだろう!!」

セシル「…まぁ…そうかな」

ジュリー「君達がまだ魔力を欲するということは…! まさか…!
……まさか…君達は………
自分達の封印だけでなく………
“あの兵器”の封印まで解こうとしているのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…『天衝く砲塔』に封印されし…最強の退魔兵器…
……あの恐るべき“破魔の大魔神機”を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「………」
ニィ…


896 : 名無しさん@避難中 :2017/10/21(土) 02:17:51 qI2i6rGIO
セシル「…フフフフフフ………さぁ…
まぁご想像にお任せするかな…」

ジュリー「…!!
“アレ”を…! 復活させることがどういうことか分かっているのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
かつての『伝説』が本当ならば………アレはもはや『退魔』の枠に収まるレベルじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!
下手をしたら世界そのものを破滅に導く兵器だ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「………」

ジュリー「…やはり…!
やはり…………アークの真の目的は………魔法使いの殲滅じゃあ…ない…!
もっと…“その先”…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「………アーク様のお考えは私達などには図り知れない事さ
ただ……私はアーク様がどの道を進もうと……この身を尽くし…付いていくけどね…」

ジュリー「…いい加減にしろ…!!!!!!!!!!!!!!!!!
いくら英雄であろうと…一人の存在が行うには…あまりにも過ぎた行いだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アークは……神気取りか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「神さ
アーク様は『人の神』なのさ
だからソレを行う権利がある…」

ジュリー「そんなものはない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アークは神などではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アークは………ただの………――――」

セシル「……………………やめろジュルジュリ

……………君がそれを言うのか

…忘れたわけじゃ…ないだろう?
…………アーク様に道を示したのは…君じゃないか………
アーク様は今も…その道を進んでいるだけかな…」

ジュリー「…………!!!」
ドクンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!


ドクン…! ドクン…!!


―――


「…君は?」

「…」

「君は一人なのかい?
寂しくないかい? 君はすごいやつだ
でも独りは寂しいだろう……君の背中を見れば分かる
なぁ……もしよかったら………
俺と……友達にならないかい?」

「トモ…ダチ……」

「そうさ 友達さ
俺と君が友達になれば
君の寂しい背中を俺が守れる
そして君が俺の背中を守るんだ
力を合わせて戦おう 一緒に歩もう
一人より二人の方がが楽しく歩んで行ける」

「…楽しく…??
………歩む……………どこに…………
…………俺は……何のためにあって…………何をすれば………」

「んー……自分が何をすればいいのか…そんなのは簡単さ
君は――――」



―――…

ゾゾゾゾゾゾゾ…!!!!!!!!!!!!!!!!
ジュリー「ち………違う…!
そんな…“そんなつもりで……言ったんじゃない”…!
俺は…! ただ…!!!!!!!!!!!!!」


セシル「…アーク様は今も君の帰りを望んでいる…

…アーク様に仕える私達にはそれぞれ役割がある…
……私はアーク様の忠臣……イリリシカ達はアーク様の手足…………そういう役割だ…
でも………真の意味でアーク様の横に立てる者…
その役割を担える者は………ジュルジュリ……君しかいない…………」

ジュリー「………ッッ…」

セシル「………どうだ……私とともに魔反会に来ないかい?
再び……アーク様の横に立たないか…?
共に戦ったあの時のように………絆を結んだあの時のように………………」
ゴゴゴゴゴゴ…オオオオオオオオオオォォォォ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ッ…………!!!!!!!」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


897 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 00:40:23 UNcD5QqcO
ヒュウーーーーーーーーー…


ジュリー「………………」



ジュリー「…………断る」
ドンッ…!!!!!!!!

セシル「! ………昔の仲間を捨てるのかい」

ジュリー「…………仲間…か…
………………君達と共に戦った日々……
劣悪な環境の中で雑草鍋を囲んだあの日…
戦争の間の僅かな時間の中で笑いあったあの日…
仲間の死に涙を流したあの日…
戦争が終わる目前に皆で歓喜の雄叫びを挙げたあの日…
………あの日々は今でも忘れ難い…大切な日々だった…

…あの戦争では俺達は正義を信じて戦い抜いた
それは今でも疑っていない
俺達は世界のために…力を合わせて戦った………かけがえのない戦友だ
………君も…ぬるもっこりも…ミャラダインも…イリリシカも…
…………アークも……………

………でも…今は違う…!
……………君達の思想は……あの戦争の日々から止まっている…!
忘れ去られた過去の遺産を…真人間と魔法使いが平和に仲良く暮らすこの時代に持ち込むのは………害悪でしかない!!!!!!!!
君達は亡霊だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! この時代に居るべきではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう一度眠りにつけ!!!!!!!! そして二度と……過去からやってくるんじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「………………残念だ
君は私達と決別する道を選ぶかな…………
しかも私達を亡霊とは………
そういう君はどうなのかな?」

ジュリー「あぁ俺も亡霊だ
少しばかりの未練でこうしてこの時代に留まってはいるが………それが良いとは思っていない
俺も……いずれはこの命を責任持って終わらせる
……だが!!!!!!! その前に君達を止めなければ…死んでも死に切れない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君達を再び封印するまで俺はこの時代に生き続ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「…………そうか……
…相容れないかな ならばいつまでもこうして話してる必要もないかな
早く仲間の元に戻るんだね」

ジュリー「…………」
スッ…くる…


セシル「……本当に残念かな ジュルジュリ…
君は信頼出来る男だった……私も君の事は買っていたかな
……私だけじゃない イリリシカもそうかな
イリリシカは特に君に会いたがっていた
彼女は君に気があったからね
…君との敵対が確定的になったら彼女は悲しむよ」


ジュリー「……………………………」
ザ… ザ… ザ…


《ジュリーはセシルの前から消えた…》




オオオオォ…

セシル「………
…ジュルジュリ………やはり心優しい男かな
私達に敵対心を剥き出しにしておきながら
一切『死ね』や『殺す』とは言わなかった
ただただ…『封印』としか

………だけどねジュルジュリ
……君が敵となれば………例えかつての友であろうとも
アーク様は容赦しないだろう

……………悲しいね 悲しいよ…ジュルジュリ」


ゴォオオオオオオオオオオ………………


898 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 01:07:42 UNcD5QqcO
―――… そして………


ザザッ…

アラプマ「こっ…これはっ…」


ドォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙……



魔法使い「う………う…………」

ネアメ「たす………けて……」

ピクピク… ピクピク…
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



キンリミテシミテ「な…」

シューゴレク「なんだ…これは…
倒れたまま動かない魔法使い達と……多くの死体…………」

アラプマ「だ…誰が…!」


ズン…
セシル「やぁ 魔反会の諸君
見ての通りネアメ・ルートの魔法使い達を大勢無力化してある
…残念ながらネアメ・ルート全員を無力化することは出来なかったけれど…
“収穫”としては十分かな
さぁ…彼らの捕獲と収容は君達にまかせるかな」

アラプマ「……………!」



魔法使い100「た…たすけてぇ……ネアメに…帰してぇ…
たすけてぇー……動かないよぉぉー………たすけて…たすけて…」
パクパクパク…


アラプマ「ッッ…ぐ…!」

セシル「どうしたのかな? 役目だろう?」

シューゴレク「…は……了解致しました
あとはおまかせ下さい…」


ヒソ…
シューゴレク(アラプマ様……従いましょう
…四減魔師に逆らったらどうなるか………)

キンリミテシミテ「……ヤバ………これを一人で?
噂以上ね………四減マ……」

セシル「!」
シュッ…



ドジュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キンリミテシミテ「ァがッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドパパァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブッシューーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シューゴレク「キ…キンリィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!! ガシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


セシル「何故君達と一緒に魔の者が居るのかな?
血は薄くとも魔は魔……それを滅するのが君達の使命だろう?」
ズズズズッ…

アラプマ「ッッ!!!!!!!! お…お待ち下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
か…彼女は聖魔隊…………魔反会に属する魔法使い部隊の者です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!

セシル「聖魔隊…?
…なるほど…『魔奴』か
そういえばそんな話を聞いていたかな
しかし……いくら魔反会に属していると言っても 少々自由にさせすぎではないかな?
このような汚らわしい存在…私達はもとより……アーク様の視界には絶対に入れないようにしたまえ」

アラプマ「………はッッ……! ………!!!!!!!」


ブシュッ… ブシュッ… ブシュッ…
キンリミテシミテ「ジュっ……ジューゴ…………ジューゴぉ…………
い…痛っっ…い…………… 痛い…よ………ぉ…――――」
ガク………


シューゴレク「キ…キンリーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キンリィィィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


899 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 01:23:53 ie79QS9Y0
油断したな…


900 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 01:48:35 UNcD5QqcO
――――――――――…



…………その後…


……ギルとジュリーは仲間達の待つペトロ車へと戻った…

そうしてチロリーン・サイらと合流し…2日かけてネアメのアジトへと帰還したのであった…


…サナバーのテレパスにより…ネアメの身に起きた災厄は既に伝えられていた

当初の目的は達した……しかし歓声はなく…沈黙が彼らを迎えた…


……セシルの襲撃により 出撃した兵の半数以上を失ってしまった…
ネアメの多くの者達が……友を…家族を………失った…


誰もが泣いていた…

帰還した兵達も泣いていた…


…………スケピヨの彼女…ラクルの姿はなかった

サナバーのテレパスを受けたディミリアから知らせを聞いた彼女は…すぐに倒れてしまったのだ…

…危険な状態だという
お腹の中の子供も…どうなるか分からないという……


………ネアメの全体を暗い感情が支配していた
いつも賑やかなはずのネアメに…静かな時間が流れた…
もはや帰ってくることのない仲間達を悼むのであった…





………ディミリアは 戦いで傷ついた仲間達…そして倒れたラクルを何日にも渡り看病し続けた…
そして合間を見つけては……地下の教会で祈りを捧げ続けた…




………スパルティーは 訓練所に篭り…一人で一心不乱に剣を振るっていた…
彼の足元に滴り溜まった水溜まりは…スパルティーから流れ出た汗か…
それとも…





そして………

ギル達は……………………――――




――――


ヤンデル「……」

ツバメオー「………」

エンカ「…」

ビラコ「………………」

ウソニ「…」

もみーの「……」

ネコ「…」


ゴォォォ………


ギル「………我々の…
……………
…我々の『役目』はそろそろ終わりに向かいつつあるのかもしれません」

ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ………

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……






なんとかファイト
【魔反会編 第二部】

終章…
『繋ぐ未来 〜小さな歴史〜』




ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


901 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 03:14:54 0xHFF4Ac0

https://i.imgur.com/t0Ui4zF.jpg
https://i.imgur.com/CS4DoTf.jpg


902 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 03:16:09 0xHFF4Ac0
次回予造
https://i.imgur.com/Py36C0i.jpg


903 : 名無しさん@避難中 :2017/10/23(月) 06:50:16 ie79QS9Y0
みんみー!


904 : 名無しさん@避難中 :2017/10/24(火) 01:51:48 i6eVobYYO
――― 数日後…


ギル一行は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビュオォーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



空を飛んでいた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ば〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「ひ…ひぃーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お…落ちるッ……速い〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「す…すげーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク………飛んでる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
空を飛んでるヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「な…なんとも…!!
こ…こんな景色………とても生身で体感してるとは思えん…!」

ビラコ「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
感動ですよぅ!!!!!!!!!!!!!!!! この姿でも天狗様の感覚を楽しめるなんて!!!!!!!!!!!!!!!!
変身した時も飛べるですけど……変身すると気分がハイになっててお空を飛んでもあんまり感じなかったですから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【ふむ…こうして飛行するのは久々だにゃお…】

もみーの「風が気持ちーねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ねーお兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「そうだな
それよりギル君 目的地まではどれくらいで着くんだ」

ギル「はい
このスピードなら……恐らく明日には……
少なくとも今日のところは上空で過ごすことになりますよ」

ヤンデル「あ……明日までぇ…!!!!!? ず…ずっと空の上ぇ!!!!!!!!
む……無理だ………と…とても耐えられない……!
こんな高さから落ちたら即死だ………臓物をブチ撒けてひき肉になって死ぬ…
例え下が海だったとしても……溺れ死ぬかメガロドンに食われてよく噛んで飲まれるに決まってるんだ…
た……助けて…………ゲロ吐きそう…」
うぷ…

ツバメオー「やめろお前!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクお前の後ろに居るんだからゲロ吐かれたらモロに顔にブッかかんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「はっは…ヤンデルのネガティブトークも久しぶりでござるな」

ビラコ「海〜〜 海も良いですよう〜〜〜
海が近付いたら海面近くまで下がってみたいです〜〜
これから行く場所も自然がいっぱいらしいから楽しみですよ♪
野生の天狗様が居るかもですよっ♪」

ウソニ「……無人島……か
人の手に掛かっていない土地……果たして何が待ち受けているやら」

ギル「ええ…さすがに今向かっている目的地に魔反会はいないと思いますが………油断せずに行きましょう!!!!!
我々が目指すは……トリプルカウンティ県『ザパリ島』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


905 : 名無しさん@避難中 :2017/10/25(水) 16:21:26 Nvfalql6O
――― 数日前………





ヤンデル「…………俺達の……役目が終わり………?
それは……どういうことだ…? ギル…」

ギル「…………『四減魔師』セシルが我々の前に現れた時………我々は何も出来なかった
逃げること……少しの足止め………出来たのはそれくらいでした
……我々とあの男には圧倒的な力の差がありました」

みんな『…』

ギル「………我々の中で恐らく一番強いネコ殿ですら…コトコトで戦った別の四減魔師には敵わかった…
………………そんな者達がこの魔反会との戦いの前線に現れだした時点で……
ネアメの“ゲリラ戦”を主にした戦い方も通用しなくなります
そうなった以上…いつまでも我々だけでネアメを引っ張るのは……限界があるでしょう」

ツバメオー「じゃあ…どうするの…?」

ギル「…一刻も早く……あの戦力を………フーリャン様達をこの地に集結させるのです…!
四減魔師に対抗出来るのは……全員揃ったフーリャンチームしかいない…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴォッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『…!』

エンカ「まぁ…………そうなるだろうな…………」

ギル「…………申し訳ありません
仮にもリーダーである自分が…こんな人任せするような事を言うのは……とても情けない事でしょう
しかし…あの存在と対峙した自分には………それしか勝ち筋が見えないのです」

ビラコ「…」

ウソニ「だが間違ってはいない」

エンカ「うむ………
人には役割がある……拙者達の役割は………今は…繋ぐこと
…………スケさんもそう言っていた…
スケさんが拙者達を未来に繋いだよう
拙者達も次の未来へ繋げるよう…その役割を全うしよう」

ヤンデル「…………そうだな……
きっとそれは…この体に力のカケラを宿した俺達にしか出来ない…!!」

ギル「……えぇ!!!
最後の最後まで…やり切りましょう!!!!!!!!!
フーリャン様達をネアメに迎え入れるための準備をッ!!!!」
ギンッ!!!!!!!!

ツバメオー「………で………
何をどうするかの…メドはあるわけ?
大魔女フーリャン達を探すといっても…どこに居るのか分からなかったら途方に暮れるだけじゃん」

ギル「………明確な目処というわけではありませんが
一応アテはあります
……以前から頼んでいた事ではありますが…」



―――…


ギル「失礼します」
がちゃ…


ジュリー「やぁ?
揃いも揃ってどうしたんだい?
まだまだ疲れてるだろう……君達も」

チロリーン「ギル………大変だったな
すまない あの場に私様が居れば少しでも被害を減らせたかもしれないのに…」

サナバー「わしもじゃ
わしは真っ先にあの男から逃げた…
情けない事じゃが今のわしでは何も出来ないと悟ってしまった…」

ギル「良いのです
皆さんはネアメにとって大切な戦力です
一人でも欠けたら……我々の目指す未来は潰えます
皆さんが無事で何よりです…!」

チロリーン「…ギル…」

ギル「それよりも…
サナバーさんに聞きたい事があるのです」

サナバー「む?」


906 : 名無しさん@避難中 :2017/10/25(水) 18:09:37 Nvfalql6O
―――…

サナバー「………なるほどのう
それで“うさぎちゃんの居場所”を……か
確かに頼まれておったのう
うさぎちゃんが居そうな場所が思い出せたら教えてくれと」

ギル「はいっ!!!!!!!
サナバーさんの推理では うさぎ殿はどこかの孤島では…と」

サナバー「うむ…>>400でそんな話をしておったな
しかしわしもそういう話を聞いただけで確信をもって“ソコだ”とは言えぬぞい」

ギル「それでも教えて下さい!!!!!!!!!!!!!!!!
例え可能性が低くとも……行って見なければ分かりません!!!!!!!!!!!!!!!
例え真偽が分からないとしても…率先して動くのが我々の役割です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「……そうか…
………一応記憶の断片を合わせていくつか候補を挙げる事が出来たんじゃが
その中で一番可能性が高い場所は……
この場所じゃな」

バサッ…… ビシッ!!!!!!!
《サナバーは地図を拡げてある場所を指し示した!》


ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「む!?
ネアメのアジトより遥か北東の海岸から海を越えた場所にある……この無人島か」

ヤンデル「………トリプルカウンティ県………『ザパリ島』…?
トリプルカウンティ県ってなんだ………地方とは別なのか…?」

ウソニ「トリプルカウンティ県といえば『どの地方にも属してない土地』の総称だな
世界統一政府にすら管理されていない…現代の秘境……言い換えれば無法地帯とも言えるか」

サナバー「候補にはいくつか似たような無人島はあったのじゃが
他の無人島はいずれも各地方の管理下にあり 魔反会地方班による捜索が既に行われてるじゃろう
じゃが…うさぎちゃんが今の今まで見つかっていないとすれば…
この無人島に潜んでいるのが一番可能性が高いじゃろう」

ギル「それは…! 大いに有り得ますね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行ってみるしかありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さっそくスパルティーさんに提言してみましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「待ちなよ
どうやってこんな無人島まで行くつもりだい
ここから北東の海岸に行くまでも山脈を横断したり長い道のりだし…
海岸に着いても海を越える手段がないだろ?」

ギル「そ…それは確かに…」

ビラコ「海に着いたらお船を作るです♪」

エンカ「そうなると……このギルチームだけではとてもじゃないが遂行出来ぬぞ
人を動員するにしても…今のネアメの状態でどれだけ兵を動かせるか……」

ギル「…今は傷ついた人が多い……
それに情報も確信性があるものではないので…出来るだけ我々だけでこの任務にあたりたいのですがねぇ…」

もみーの「うーん お空を飛べたらなぁ
そうだ! じゃあみんなもお化けになればいいんじゃ!!?
私…お化けの姿になったらスイスイお空を飛べたよっ!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!

ツバメオー「お前それボクら全員に死ねって事かヨ…」

サナバー「ふーーむ……
空を飛ぶ………か
なるほど …ならばそれで行くか?」

ギル「え!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「まさかの自殺採用!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「い…いや……そっちじゃなくてな…;
わしに考えがある」


907 : 名無しさん@避難中 :2017/10/26(木) 00:51:05 x3vG3nBoO
―――

サナバー「フワラル レーロー メコレ」
ふあ…

ヤンデル「う…浮いた!!!!!!!!」

サナバー「フワラル系の魔法は浮遊系の魔法じゃ
レーローを付けることで自身に長時間飛行能力を付与する
そして……
フワラル ローロー メコレ」

ふわわ〜〜
ツバメオー「わ…わ…わぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
体が勝手に浮き上がるーーーーーーーーー!!!!!!!!」

サナバー「ローローは任意の相手に飛行能力を付与する魔法じゃ
そのほか…レーローとローローの効果を一度に発動させるフーリャンの横着魔法のレロロロが存在する」

エンカ「飛行魔法か………なんとも魔法らしい魔法でござる」

ギル「もしかして…この魔法を使って?」

サナバー「うむ
この飛行魔法を使ってザパリ島に向かうのはどうじゃろう」

ウソニ「空を飛べたらかなりショートカット出来るな
海なんかも簡単に越えられる」

ギル「なるほど………
しかしこの方法を取るとなるとその魔法を使える人の同行が必須でしょう
もしかしてサナバーさんが同行してその魔法を…?」

サナバー「いや……今のわしの魔力では一度にこの人数を運ぶことは出来ん」

ツバメオー「ダメじゃん」

サナバー「だがそれを可能にする方法はある
…これじゃ」
ペラ…

ビラコ「…? 魔法札…です?」

サナバー「そうじゃ
魔法札は魔法の効果のみをこの中に宿す事が出来る……
だから…この札にわしのフワラル魔法を込める
お主ら全員をザパリ島まで運べるほどのフワラルをのう」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ギル「そんな方法が…!
そうか! それならば一度に魔力を消費せずとも…何度かに分けて魔法を込める事が出来るのですね!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「うむ
行きと帰りの分のフワラルを込める必要があるから
出来上がるまで数日かかるが………この方法で良いかのう?」

ギル「はい!!!!!!!!!!!!!!!!
是非お願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


――― そして……… それから数日後…


サナバー「出来たぞい
これがわしのフワラル魔法を込めた魔法札じゃ
行きの分と帰りの分1枚ずつ………
目的地もセットしてあるから発動すれば自動で飛行出来るぞい」

ジュリー「そのルート選定には俺も携わっているよ
このルートなら魔反会の魔力感知に引っ掛かることはないはずだ」

ギル「これなら…! なんの無駄もなくうさぎ殿を迎えに行けます!!!!!!!!!!!!!!!!
…スパルティーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

スパルティー「うむ……この任務はお前達にまかせる
こちらの事はまかせろ」

チロリーン「…すまないね……
本当は私様達の誰かも同行すべきだが…」

ギル「いえ…!!!!!!!!!!!!!!!
今…ネアメは言い知れない不安感に包まれています
そのネアメの皆さんを安心させるためにも…このネアメの防衛のためにも…
チロリーンさんジュリーさんサナバーさんにはこちらに残っていてもらいたいです
……皆さんの代わりに我々が動きます……皆さんに繋ぐため…! 我々はそう決めたのです!!」
グッ…

サナバー「……
…………そうか…」

ギル「それでは出発します!!!!!!
必ずうさぎ殿を連れて帰ります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――…

スパルティー「…行ったか…」

ジュリー「………
ギル達……“あの日”から自分達は『次に繋ぐ役目』ってよく言うようになったね…」

サナバー「………それほど自分に無力感を感じてるのかもしれぬな…
………だが…あやつらには分かってほしいのう
……ギル達は……わしらにバトンを渡すためだけの存在ではないと…
わしらと共にゴールテープを切る……同じ目線で進んでいくの仲間であると………」

チロリーン「………そうだね
フーリャンが復活したって………あいつらも一緒に戦ってくれなきゃ…この戦いは勝てないよ……きっとね」

ゴォォォ……


908 : 名無しさん@避難中 :2017/10/26(木) 13:08:57 x3vG3nBoO
―――…… そして…… 今!!!!!!!!


グォオォーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ふ…ふぅ……大分慣れてきたぞ…」

エンカ「快調でござるな」

ギル「ええ………やはり魔法は凄いですね
こんな風に誰もが空を飛べたらどれだけ便利か…」

ウソニ「魔反会みたいな連中がいなければ魔法使いと連携してこういった航空サービスでも発展しそうなものだけどな」

もみーの「楽しいもんねー!!!!!
ツっちゃんはこんな魔法使えないの?」

ツバメオー「う…うーん……これガチもんの上級魔法だからな……ちょっとムズいヨ…
ま…まぁボクも成長したらこんくらい………ゴブッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲボォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マホッ!!!!!!!!!!!!!!!! マホッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グババァーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「ツっちゃんどうしたのー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「な…なにかが鼻と喉にッ………ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
てめェーだコノヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そこのクソ化け猫!!!!!!!!!!!!!!!! クラッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
抜け毛ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシーッ!!!!!!!!


ビラコ「ブラっ♪ ブラっ♪ ブラっシング♪………ふゆ?
どうしたです? ツバちゃん?」

ネコ【にゃむふー………なんにゃお! 我輩は今ビラコに空中ブラッシングというやんごとなき快楽を味わってるところにゃん
いらん横槍を入れるでにゃあ】
ふわわぁ〜


ツバメオー「風上でやんじゃねーーヨッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前の毛が風下のボクの口にイートインしてくんだヨっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前の汚ェ毛に付着したノミやらダニやら寄生虫やらがボクの体内で繁殖したらどうすんだバカヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前ボクの目がレインボーに輝きだしたら責任とれんのか オッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ウィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【お…おらぬわそんなもんッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
と…というかツバメオーお前……いくらなんでも我輩に辛辣すぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前……“分かってる”だろ!!!!!!!!?】

ツバメオー「うっせークソノラッッ!!!!!!!!お前……
区別すんなっつったのはお前自身だろーがッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一度言った事を翻してんじゃねーぞ狭量キャッカス野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神とクソ猫に貴賎なし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【恐ろしいやつだなお前は…】
ズーン…


909 : 名無しさん@避難中 :2017/10/28(土) 02:03:44 a5L5Ur6oO
ギュオォーーーー………

ウソニ「ところ情報を整理しておきたいが
結局ザパリ島というのはどういう場所なんだ
地方に属してない土地……俺のイメージでは無法地帯だが
人はいないんだろう?」

ギル「自分も色々調べましたが…人はいないらしいです
そもそもザパリ島がトリプルカウンティ県に指定されているのはあの島が“聖域”として崇められているのが始まりです
この島のジャングルは太古の昔から残る希少な植物で形成されており
そこに住む動物達も大昔から姿を変えていない…もしくは独自の進化をしたものばかりだそうで
そのため人がむやみに手を加えるべきでない…そう世界政府が判断したようですね」

ヤンデル「秘境ってやつか…………」

ギル「とはいえやはりアウトローは存在するようで
過去に何度か闇の企業が介入して島を開発しようとしたことがあるようですね
うさぎ殿はそういう騒動の時にねこ殿と知り合い…その繋がりでフーリャン様の仲間になったようです」

ツバメオー「ふーん
それにしても…いくら珍しい島だからって…
あんな辺境の沖にあるような島を開発して意味あんのかヨ」

ギル「聞いた話によると介入してきた人間達のほとんどは闇肥料を取り扱う企業だそうです
ザパリ島は様々な動物が暮らす故…珍しく潤沢なウンコがあらゆる場所に転がっている…
秘境で作られた肥料……と触れ込んで売り出せば世の中のリッチ農家相手に大儲け出来ると考えたのでしょう」

ツバメオー「なんだその発想…………」
ズーン…

ヤンデル「……闇の肥料会社とかあるのか………世界は広いな…」
ズーン…

ギル「ちなみに
ザパリ島はそんなレアウンコがたくさんあるため『くその聖域』と呼ばれています
更に島に近付くとめっちゃウンコの匂いがするそうです
多分島の対岸に着いたら匂い出しますよ」

ツバメオー「なんか急に行きたくなくなってきた………」
ぞぞ〜〜ん…


エンカ「レアウンコか………
そういえば気になったのでござるが ネコ師匠はウンコとかするのでござる?」

ネコ【あ?】

エンカ「やっぱり砂の中に埋めたりするのでござるか?」

ネコ【ナメるなよ】


ネコ【一応ティッシュには包むぞ!!!!!!!!!!!】

エンカ「包んだうえで埋めるのでござるか…」
ズ〜ン…


910 : 名無しさん@避難中 :2017/11/01(水) 00:06:54 2ecTOF6QO
―――

ギル一行の飛行による移動時間はまだまだ先が長い…

一行は空中で暇を持て余していた…


ビラコ「えいっ! えいっ!」
パシューン!!!!!!!! パシューン!!!!!!!!


バッチィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッゴォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「おおおおおおおおォォォォォウふッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アッオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ビラコ「リアル『大暴れ天狗』ごっこ楽しいですよう!!!!!!!!!!!!!!!!
3面ボス・エンカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とっても固いですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドパパパパパパパパパパパパパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンもッッッッッッッッツッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチチチチチィーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もみーの銃「先生! そろそろリロード(ゴム弾)しないと!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「はい!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャカッ!!!!!!!! カシャシャッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【ビラコよ
得点が一定値に達した事によりオプション『我輩』が装備されたにゃお!
我輩を使用するか?】

ビラコ「はいッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【シュート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ギュオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ズオォォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「神衣………猫神罰爪!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズギャジャアァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「APPOOOーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ギュオォ〜〜〜
ウソニ「空中で読む本もいいものだな」
ペラペラ…




ツバメオー「せっかくの機会だし今のうちに同人の原稿でも進めるか…」
《空中に机を置いて原稿を描きはじめるツバメオー》

ヒュオォ〜〜〜〜〜〜〜… ブワサァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ブバハァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何……布が顔に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「すみません!!!!!!!!
風を感じながらポールダンスしてたら自分のパンツが脱げてしまって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グサグサグサァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ギィやァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
Gペンで乳首を刺さないでェーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ギルーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


911 : 名無しさん@避難中 :2017/11/01(水) 00:54:58 2ecTOF6QO
――― そすて…


キュルルルル…
ツバメオー「……ん? お腹が鳴っちゃったヨ………ってもう夜じゃん…
ねぇ なんかおゆはんとかあるわけ?」

ギル「勿論ですよ!
今日は豪華に………焼肉ですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「おぉ! 肉か!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ええ……空中で!!!!!!?」
ズーン…

ギル「夜空で風を感じ…大きな月を見ながら焼肉………なかなかオツではありませんか?
さぁさぁ鉄板を置いて! 座布団敷いて皆で肉を焼きますよ!!!!!!!!」

ウソニ「俺は肉はあまり食べないんだがな」

ギル「ご安心を!
もちろん魚や野菜……ヤングコーンやチンゲンサイがありますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「ヤングコーンうれしーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【マタタビも焼け!!!!!!!!】


ジュ〜〜〜〜〜…

ギル「そろそろ鉄板が熱くなってきましたね!!!!!!!!!!!!!!!!
肉…投入ゥーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!

ジュンッ…ジュワワァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

モアァァ〜〜〜〜〜…

ツバメオー「っぷぺばァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
風下!!!! 風下〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
焼肉の煙モロ!!!!!!!! 目染みるーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「そのまま燻製になって死ねばいいんだお前は……」

ギル「焼けましたよ!!!!!!!!!
野菜も他の材料もどんどん焼いていくので皆さん食べてって下さい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「わーーい!!!!!!!!!!!!!!!!」

パクパク
もみーの「おいしーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いいお肉だ〜〜〜〜!!! すごい栄養!!!!!!!!!
これならおいしいワッフルが沢山出来るから食後のデザートに食べてね!!!!!!!!!!!!!!!!」
プリッ!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「うん うん 美味い 美味い!
こんな場所でこんな肉を食えるとは……奇妙な体験でござる…」

ギル「いやぁ確かに!!!!!!!!!!!!!
これも生きていてこその体験です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなおいしいものが食べられるなんて…生きてて良かったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しーーーん…

ヤンデル「…………生きて…………」

ツバメオー「…………そうか………
ボク達がこうしておいしいものを食べられるのは…
生きてるから……こそなんだ……
でも…死んじゃった人達はもう……
あの時ボク達が見捨てた人達はもう…………」

どよよ〜〜〜〜〜〜〜ん…

しーーーーん…

じゅうぅ〜〜〜〜〜〜…



ギル(ま…まずい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


912 : 名無しさん@避難中 :2017/11/01(水) 01:31:38 2ecTOF6QO
ギル(こ…これは!
あの時の悲劇が……皆さんのトラウマになっている!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いや…もちろん気持ちは分かります…が!!!!!!!!!!!!!!!!
今は希望を背負って任務に当たるべき所ッ……
ここは……自分が空気変えねば!!!!!!!!!!!!)
グッ!!!!!!!!!!!

ギル「み…皆さん!!!!!!
このままではお肉が黒焦げになってしまいますよ!!!!!!!!!!!!!!!!
さぁさぁ早く食べて………ほらウソニさんも!!!!!!!!!!!!!!!!
ここにスケトウダラもありますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
この大きなスケトウダラの首をピヨッと切断して三枚に卸して…」
ザクザク……

エンカ「………スケ……トウダラ……………首…………
スケ…………ピヨ………………首……………切だッ……
………ああ………うぉぉぉ………」
ぷるぷるぷる…

ギル(し…しまったァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
盛り上げるつもりが余計な事を思い出させてしまい更に冷えっ冷えにィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ぞぞーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル(ま…まだだ!!!!! まだ挽回出来るッ!!!!!!!!!!!!!!!!)

ギル「み…皆さん喉が渇きません?
自分が特製のジュースを作りますよ!
ネアメから持ってきたこのマンゴー2つを……この機械で圧し潰して…甘〜い果汁を搾り出して…」

ヤンデル「マ………マンゴー………2つ……
マンゴー……2…………
マン…………ツー………………マンツウ…………」
ガタガタガタガタ……

ツバメオー「お……圧し潰すッッ……
マンツウ……圧し潰す………ま……魔圧………
ひ………あ……………」
ぼろぼろぼろぼろ…

ビラコ「う……うぅぅ〜〜〜〜〜〜…」
ぐす……ぐす……


ギル(せ……繊細すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ズーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル(ダ…ダメだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何を言ってもセンチメンタル連想ゲームが皆さんを負の思考へ導いてしまう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…このままでは任務が始まる前に皆さんの心が壊れてしまうッ…
なんとか皆さんの心を持ち直さねば…!!!!!!!!
思考をプラスに………闘志に…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そ…そうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


ギル「み…皆さん!!!!!!!!
実は他にも自分の特製の品があるんです…!
焼肉用に捌いた魚の…アラで作ったみそ汁…アラ汁ですね…
これは特に魚の背骨から取った汁でして……
ほら……背骨の汁…………背汁……………………ね!!!!?
皆さんで食べ尽くしてしまいましょう!!!!!!?」

ピク…
ネコ【…………背汁………】

エンカ「…背汁………せじる………セシル…………
………! セシル…! セシル…!! セシル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「セ…セシル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…この野郎〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「クソセシルッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このッ!!!!!!!! てめぇなんか食ってやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちくしょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガツガツガツガツガツ!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「背汁おかわり…!
鍋の底まで食い尽くす…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「このこのォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズー… プハァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


わーわー!!!!!!!!
ギャーギャー!!!!!!!!



ギル「………ふぅ…」


913 : 名無しさん@避難中 :2017/11/01(水) 01:57:47 2ecTOF6QO
それから…


エンカ「食った食ったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
酒も飲んだ!!!!! マンゴージュースもおいしかったぞ!!!!!!!!」

ギル「よ…良かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
むしろ食べ過ぎですけどね!!!!!!!!!!!!!!!!?
勢いにまかせて明日分の食料とか焼いちゃいましたけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン

ネコ【そんなもんなんとでもなるにゃお
それより体が臭ってかなわん…】

ツバメオー「確かに
焼肉の匂いが染み付いちゃったヨ……
お風呂とか入りたいけど…」

ビラコ「さすがにシャワーは持ってきてないですよ?」

もみーの「えー…じゃあこのまま我慢かなぁ…うー」

エンカ「なーにを言ってるでござるか!!!!!
自然のシャワーならすぐそこにあるでござろう?」

ギル「自然のシャワー?」

エンカ「前を見てみるでござる」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ゴロゴロゴロ…



ヤンデル「お…俺達の進行方向に………大きな雲が……」

エンカ「雨雲にござる
このまま突っ込む!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ま…まさか!!!!!
あの雲から落ちる雨を利用して!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「その通りお姉さんにござーーーーる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
脱ぐぞーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バサァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

すぽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ギャーーッ!!!!!!!! きたねーもん見せんじゃねーヨッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!

エンカ「何を言う!!! 裸にならねば体は洗えまいよッ!!!!!!!!
ほら他の皆も脱げ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「よ…よしっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!

ギル「はいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ちーん!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
てめーら!!!!!!!! 女子の前で大中極小と雁チンコ揃えてんじゃねーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデルまでお前…酒飲んだ!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

ビラコ「…私も…浴びたいですよう…」
しゅる…

ツバメオー「な…何やってんだヨお姉さん!!!!! さすがにまずいって…!」

ビラコ「でも…シャワー浴びるなら服脱ぎたいですよ?」

ツバメオー「そりゃまぁ…そうだけど…」

ネコ【それならばこれを使えば良かろう
出発時に持たされたこの衝立とカーテンは…このためのものじゃないか?】

ツバメオー「それいーね!!!!!!!! ナイス化け猫!!!!!!!!
お姉さんこれ広げてこの中で脱ご!!!!!!!!」

ビラコ「わーい!」

ネコ【我輩も入らせてもらうにゃお】



エンカ「ッッチィッ……ネコ師匠…余計なことを!!!
こうなったら恵方開壁即集音で…」

ギル「…そろそろ突っ込みますよ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ギュオッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ザアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!




ツバメオー「…ふー…目隠し完了……これで安心…
……ん? なんかこのカーテンに文字が書いてある……なになに
……『絶縁体』…? なにこれ」



ザザァ

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…………

ピシャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドッギャギャアアアアアアァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
男衆『うぎゃぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


914 : 名無しさん@避難中 :2017/11/01(水) 06:44:09 s2Wc.U6I0
ですよねー


915 : 名無しさん@避難中 :2017/11/02(木) 02:14:54 URbD5P6gO
――― 次の日…


キキルコッコー!!!!!!!!


ギル「―――…!
ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガバッ!!!!!!!!

ギル「……………!
…雷に撃たれて…そのまま眠ってしまっていたようです…
とりあえず生きていて良かった………
……ん!!? …こ…これは!!!!!!!!!!」

ゴォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「皆さん!!!!!!!! 皆さん!!!!!!!!
起きて起きてッ!!!!!!!!!!!!!!!!
すごいですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ん…んん……ん…」

ツバメオー「むにゃ…むにゃ………ん〜………なに?」

ビラコ「あうあう…どうしたです…?」

ギル「下を見てください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「…ふぇ? ………わぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すごーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「…おぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「海だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「あ…青っ……広っ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「本物の海っ!!!!!!!! 初めて見たです〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「これが海か………
海に出たということは目的地も近いな」

もみーの「海って綺麗だね〜〜!!」

ギル「少し高度を低くしてみますか!!!!!
海面ギリギリまで!!!!!!!!!!!」


グウゥーーーーーーン………………



シュザザザァァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《海面スレスレの所を飛行する一行》

ビラコ「わ〜〜〜〜〜!!!!
水しぶきが冷たいですよう! それに海の水って本当にしょっぱいんですねぇ!!!!!!!!!!!」

もみーの「島根でもよく取れる甘鯛がいっぱい居るーーーーーーーーー!!!!!!!!」

わいわい

ネコ【……なんにゃら………お前達…海も見たことないのか?】

エンカ「まぁ基本的にこの世界の人間は内陸育ちでござるからな
主要な漁港以外は沿岸部に町も少ないし…」

ツバメオー「そうだヨ!
海に来れる事なんて一生に一回あるかないかってレベルだヨ!!!!!
ねぇ! せっかくだからこの海を眺めながら朝ごはん食べようヨ!!!!!」

ヤンデル「おぉ………いいな…」

ギル「…いや………朝ごはん…ないですよ
昨日焼肉で食料全部使っちゃったんで…」

ツバメオー「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このシチュエーションなのに………朝ごはん抜きなのーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
つまんねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ビラコ「残念ですよう…」
しゅん…



ネコ【何を諦めているにゃお
食料が無ければ調達すればいい……
自分達の真下にたくさんいるだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


916 : 名無しさん@避難中 :2017/11/07(火) 00:34:58 VKAPSPeEO
ザザァ〜ッ!!!

もみーの「いっぱい動いてるぅぅ!!!!!!
たくさん居るみたいだよ!!!!!!!」

エンカ「なるほど魚とは!!!!!!!!!!
確かに拙者達のすぐ真下に豊富な具材がより取り見取りでござったな!!!!!!!!」

ウソニ「さすがの猫目線だな」

ギル「しかし魚を取るには道具がありませんが…!」

ネコ【道具? そんなもんは甘えにゃお!!
漢なら海の中に飛び込んで魚を直接キャッチにゃん!!!!!!!!】
バンッ!!!!!!!!

エンカ「ッくぃ〜〜!!!
流石師匠!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「お前そこまで言うなら手本見せろヨ!!!!!!」

ネコ【ふん……しょうがないな
出血大サービスにゃお
我輩が本物の…『海の狩り』というものを見せてやるにゃん
…行くぞォ!!!!!!!!!!】
ギュンッ!!!!!!!


ザパァァァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「海の中に飛び込んだです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「猫なのに泳げるなんてすごいな………」



ブクブクブク……
ゴパパァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「にゃにゃーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザパーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「出た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「お魚くわえてるーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【ほら 捕まえてきたぞ】
ピチッ ピチッ

ウソニ「鰯か」

ツバメオー「かーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
なにこれ!!!! 小魚じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!
あんだけドヤ顔で吹かしといてそんなもんしか取れねーとかギャグかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツマんねーヤツだなお前は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ば〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【な…なにゃお!!!!!!!!!!!!!!?】

ツバメオー「ボク達の胃を満たしたきゃクロマグロの一匹や二匹捕まえてきて下さいよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ様ヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ様ヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【む…むぐぅ…!
ま…待ってろ!!!!!!!!! ならば今…我輩がとんでもない大物を捕まえてきてやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ギュアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザパァァァーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ケケーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
せーぜーその“神業”を拝見させて頂きますヨォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ツバメちゃん…」





ブクブクブク……

しーーん…




ヤンデル「………遅いぞ……どうしたんだ…」



……ブクッ!!!!!!!
ゴボボボボボボボボッ!!!!!!!!
ゴボッ!!!!!!!! ゴボッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ザッパァァァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バシロサウルス「コァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『う…うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ひらぁぁぁぁぁ…
【バシロサウルスの口の端からネコの尻尾…】



エンカ「食われてるーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボーッ!!!!!!!!


917 : 名無しさん@避難中 :2017/11/07(火) 01:18:38 VKAPSPeEO
バシロサウルス「コォォアァッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザパァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!


ギル「さ…さすがトリプルカウンティ県!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ…この水域にはあんなものまで存在しているのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「つか絶滅したやつだろアレーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!



バシロサウルス「ココォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザザァッ スィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!



ヤンデル「ま…まずい! 潜っていく…!!!!!!!!」

エンカ「ネコ師匠が深海に連れていかれてしまう〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「た…助けるですよぅ……!」

ツバメオー「ど…どうやって!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「じ…自分の仕込み七星剣のワイヤーフックを飛ばしてあの怪物に絡ませましょう…!
それで引っ張り上げて…!」

ツバメオー「マ…マジの釣りかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
あ…あんなデカイ奴を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「だ…だがそれしか方法はないでござるぞッ!!!!
ギルッ…はやくせねば姿が消えてしまう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…くッ…し…しかし…相手は海中…!
動きも早すぎて…うまく狙えないッ…!!!!!!!!」
ぐぐ…

もみーの「…!
お兄ちゃん…“アレ”なら!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「! …そうか!」
シュウウー……ボボウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「あうーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」



フシュウウウウウウウウウウウ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボボォー…ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザンッ!!!!!!!!
ウソ鬼「あとは俺にまかせろ」


ギル「ウソニさん!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「お…お兄さんの力のカケラの姿かヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「おぉ…!」

ウソ鬼「…とりあえず……ギル君
その剣の仕掛けを少しだけ借りるぞ」
ヒュッ…

カキィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
《ウソニは右腕の棒でギルの剣の切っ先を叩いた!》


ギル「…これは…!?」

ウソ鬼「…この剣に…もみーの弾をセット…
…イケるか? もみーの」

お化けもみーの「いつでもイケるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュー…ドロドロドロドロ

ツバメオー「う…うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もみーののお化けだァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナンマンダヴィイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナンマンダヴィイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カアァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「ぎぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しゅううううううーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソ鬼「浄化させようとするなーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボッギャアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「ナムサンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブシューッ!!!!!!!!


918 : 名無しさん@避難中 :2017/11/07(火) 01:59:47 VKAPSPeEO
シュウゥーンッ!!!!!!!!
お化けもみーの「憑依完了! いつでも行けるよ!」

ウソ鬼「ああ
…ギル君 ワイヤーフックを飛ばしてくれ
怪物までの狙いは俺が付ける」

ギル「!?
…わかりました!!!!!!!!!!!!!!!!!
……とう!!!!!!!」
ブォンッ!!!!!!!!

ヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュルルルルォッ!!!!!!!!!!!!!!


ギル「ッ!!!? 自分の放ったワイヤーが…まるで生き物のように勝手に動いて…!
い…いや!! 操られている!!!!!!!?
そうか…これがウソニさんの能力!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソ鬼「海に入ってからはまかせたぞ もみーの」



お化けもみーの「はいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!



ドパァーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴボボボボボボボボボボボボボォォォッ…


キョロキョロ
お化けもみーの「…えっとぉ……いた!!!!!!!!!!!!!!!!
もうあんなところに! 待てー!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォッ!!!!!!!!


スィ〜〜
バシロサウルス「コッ!!!!?」


―――

ズアァァーッ…

ギル「…ワイヤーが…海に入った後も…自動で動いている…!」

ウソ鬼「俺がこの姿になると何故かもみーのも魂の姿になるようだ
そうなるともみーのは自分の骨が混ざったもみーの弾に乗り移る事が出来る
そうするともみーのの意志で自由に弾を操れるんだ」

エンカ「なんとも!!!!!!!!!!
そうするとまさに百発百中ではないか!!!!!!!!!!!!!!!!
兄妹2人の力を合わせた……最強のガンナーでござるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソ鬼「…そろそろか」



ぐぐ……ビィンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギル「ぬぅ!!!!!? この引きは!!!!!!!!」

ヤンデル「もみーのちゃんが怪物を捕まえたんだ…!」

ウソ鬼「みんなで引っ張り上げるぞ!」

エンカ「よし来た!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガシガシガシガシィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「よぅし!!!!! 引っ張りますよ!!!!!!!!
オーエスッ!!!!!!!! オーエスッ!!!!!!!! オーエスッ!!!!!!!!」

ぐぐぐぐぐィィーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『オーエス!!!!!!!!!!!!!!!! オーエス!!!!!!!!!!!!!!!! オーエス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ビラコ「アイオーエス!!!!!!!! アイオーエス!!!!!!!! アイオーエス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ぐぐぐゥゥゥゥーーーーーッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

グォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ザバババババババババーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バシロサウルス「コギャォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「つ…釣り上げたァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「…化け猫は!!!!!? どうなった!!!!!!!!!!!!!!!!?」





ヒュゴゴゴゴォー…

バシロサウルス「……コ………ァ………ァ………
ギ…ギギィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メリメリメリ…

バリィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「にゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フリッフリッフリッ!!!!!!!!



http://i.imgur.com/zpB5HXg.png
チャッチャッチャッチャ〜
チャッチャッチャッチャ〜
チャラチャチャチャ〜
チャーンチャンッ♪



ツバメオー「日曜夕方みたいな魅惑の腰つきで怪物の中から出てきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


919 : 名無しさん@避難中 :2017/11/08(水) 12:54:27 UQ1shKr.O
それから…


ツバメオー「…ふぃふぅぅ〜〜〜………食った食った…」

エンカ「なんだかんだあったが朝食にありつけたでござるな」

ビラコ「バシロサウルスってコオロギの卵みたいな味するですね♪」

ツバメオー「食べたことあるのかヨ……」

ビラコ「コオロギの卵は天狗様の主食ですよ♪」

ツバメオー「マジかヨ………最悪だな天狗の食生活……」
ズーン…

ギル「!
…皆さん! 朝食も済んだこの最高のタイミングで………ほら!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビシッ!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「…島だ…!!!!」

ウソニ「あれが…ザパリ島…か」

もみーの「結構大きい〜〜〜!!!!!!」

ギル「ええ…島の大きさは大体島根の隠岐の島と同じくらいでしょうか」

エンカ「……しかしさすが…独自の進化をしてるとされる島………
島の全てが森でござる………果たして何が潜んでいるやら…」

ギル「……上陸しましょう」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


―――…

ふわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜… スタン…

クラッ…
ヤンデル「ッ…うあ…!!!! 久々の地面だ…!
フラフラする…!」

エンカ「はは…まさに地に足が着かぬでござるな」

ウソニ「…行きは無事に来れたな
ここから帰るときは同じように飛んで行けるんだな?」

ツバメオー「帰りはまたボクがこのフワラルの魔法札を発動させるヨ
まかせて」
ピラッ!!!

ヤンデル「…それで……本題はここからだ……
ギル………どうする?」

ギル「もちろん島の中を回ってうさぎ殿を探します
…しかし…………」



ズォオオオオオオオオオオ……

ギーギーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
バサバサバサバサバサバサバサバサッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギギルゴッゴォォ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャオーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ガルルルッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「……謎の植物が鬱蒼と繁り…謎の動物達の鳴き声がこだまするこの島に…
本当に人間などいるのか…?」

ウソニ「確かに
この島が人間の介入を受けていないなら
この島は徹底した弱肉強食の世界だろう
こんな場所でただの人間が生き延びるのは普通なら難しいところだがな…」

ツバメオー「…うー……怖………
熊とか出たらどうしよ………
めっちゃ怖いじゃん」

ネコ【ふん………ただの熊ごとき我輩の敵ではないわ…
そもそも…我輩がこの場にいればそれだけでこの島の動物共への牽制になるにゃ
…我輩がお前達と行動を共にする限り…こちらに向かって来るような奴らはおるまい
それほど我輩の存在感が強大にゃお………安心せい…】
ギンッ…

もみーの「…あの……ごめんなさい…」





モッフ〜ン
ウソニ「…………」

モコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコモコ
猫達『にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃ〜〜〜〜〜〜ん』


もみーの「お兄ちゃんがさっそく島の猫達に襲われて毛玉になってます…」

みんな『ズコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


920 : 名無しさん@避難中 :2017/11/09(木) 01:57:52 hTZhUbjcO
猫『ぴゃろぉぉ〜〜…』
ごろごろごろ…

猫『ぴゃああああァ…』
ごろごろ…

ぬっく〜〜〜〜…
ウソニ「…………」


もみーの「お…お兄ちゃんすっかり猫塗れだよ〜〜〜!!!!」

ギル「そ…そういえば!!!!!!!!
ウソニさんはやたら猫に好かれる体質でありましたね…!」

ツバメオー「…その設定……まだ生きてたのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!

ヤンデル「…………設定といえば……
そういえばウソニさんって…」



ウソニ「………………ッッむぐぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほ…ほごォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はがばッッッ……かッッ…かッッッッ…コアァァ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ごげげぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッタァーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲロビッチャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「お兄ちゃーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「これは…そうか!!!!!
ウソニ君は猫に好かれるが猫の毛にアレルギーがあるのだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これではもはやただの拷問でござる〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「お…お姉さん治療治療!!!!!!!!」

ビラコ「と…とりあえず猫ちゃん達を引きはがさないと無理ですよう…」

ギル「し…仕方ありません かわいいですがここは力付くで…」

ネコ【待て
こんな小さい者達に対して暴力で解決など…人間の野蛮さを示すだけにゃ…
ここは我輩にまかせろ…我輩の一声でこやつらをウソニから離してやろう】

ツバメオー「そ…そうか!!!!!!!
化け猫なら…」


ザ…
ネコ【………
…聞け!!!!! 我が眷属どもよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ピク…
猫達『ピャユユ?』

ネコ【その人間は我輩の連れぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
即刻その人間から離れるがいいにゃら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しーん…

猫達『…ぴゃ?』
すーーん…

ネコ「…………」



ネコ【離れよと言っている!!!!!!!!!!!!!!!!
聞こえぬか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

猫達『…ぴゃああぁ…?』
しし〜〜〜〜ん………

ネコ「………………」



ネコ【これが最後だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我がネコルガルドの名において命ずる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソニから離れろォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





猫達『………………ぴゃ?』

し〜〜〜〜ん……




ネコ【離れろっつってるだろうがァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ガシガシガシガシガシィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブンブンブンンンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫達『びゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


ギル「暴力で解決したーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!


921 : 名無しさん@避難中 :2017/11/09(木) 02:29:48 hTZhUbjcO
―――

ウソニ「………がはっ!!!! ごほ…ごほ…
偉い目に遭った…」

ビラコ「ゆっくり呼吸するですよ」

ツバメオー「島に来ていきなりこれかヨ
ていうかこの化け猫使い物にならねーな」

ネコ【や…やかましい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悪いのは無知なこの猫共にゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これだから田舎は嫌いなんだ…! 我輩の名の重さも知らんとは…】

ギル「まぁまぁ…
…………それにしても…まさか我々をこの島で初めて襲った動物が…こんなかわいらしい動物達とは…
…こんな子猫のような動物……」

エンカ「…弱肉強食の割には…こんなみるからにか弱い動物が団体行動出来るのは妙でござるな…」

ヤンデル「…なぁ…
この島に動物しかいないなら…
動物にうさぎさんって人の事を聞いた方がいいんじゃないか…?
ほら…ネコは動物と話せるだろ…?」

ギル「おぉ…それは名案です
広い島ではありますが この猫ちゃん達はもしかしたらうさぎ殿と会った事がある可能性もあるでしょう
ネコ殿…頼めますか?」

ネコ【…ふん……こんな不敬な奴らと話せというのか………
気は進まんが…良いだろう…………
さっき恥ずかしいところも見せたしな ここで挽回してやる】
ザ…


猫達『ぴゃゆ?』

ネコ「にゃにゃんにゃーにゃにゃにゃーにゃんにゃらにゃーにゃーにゃーにゃにゃににゃーにゃにゃにゃにゃ?
にゃんにゃーにゃにゃんにゃにゃーにゃにゃにゃにゃにゃ…んにゃんにゃ にゃー
にゃにゃん? にゃん? にゃーにゃーにゃー…ミィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜………」
スラスラァァァ…!


猫達『…………………ぴゃ?』
す〜ん…


ネコ【ふざけんなーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バギギィィーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

猫達『フビャーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ビクッ…ササーッ!!!!!!!!


ギル「えーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「し…師匠どうしたでござる!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【う…うぎぃぃぃぃーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつら我輩の言葉が通じてないにゃらァァ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ビキィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「はぁー? 同じ猫なのに意思疎通が出来ないとかポンコツもいいとこだな」

ネコ【ち……違う!!!!!!!!!!!!!!!!!
普通の猫や動物なら言葉も通じる…我輩も分かる!!!!!!!!!!!
だが…こいつらの言葉は分からんし伝わらん!!!!!!!!!!!!!
我輩の知る猫の鳴き声とも……他の動物とも違う…!
今まで聞いたことない鳴き声…我輩も知らない言語だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!

ギル「そ…それは……どういう………」




??「ピョッイィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュヒュンッ…



ズザザガァァァーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「!!!!? な…なんでござる!!!!!?
突然森の上から…何かが…!!? …動物!!!!!!?」

ヤンデル「い……いや……あれは…」




しゅううううう… パラパラパラ…

女の子「………ぴょおぉ?」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビラコ「女の子ですーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「!!!! …あれは…!!!!!!!!!
……なんと………間違いない!!!!!!!!!!!!!!!!
か…彼女こそ…自分達の探す…うさぎ殿です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』



ババンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「ぴょ?」

https://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1140/IMG_20171025_171057.jpg


922 : 名無しさん@避難中 :2017/11/09(木) 21:46:23 pSNIU8G60
うッ





ふぅ…


923 : 名無しさん@避難中 :2017/11/11(土) 01:47:45 X8VBKfkoO
ゴォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「こ……この人がッ………うさぎさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「な…なんと破廉恥なカッコゥオーッでゴザルましーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがざざざざざなすッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ペコォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「や…野生児だこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーン!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「ピョピョ? ぴょゆぅ〜〜」


ビラコ「な…なんだかかわいいですぅ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
おいで! おいで! ピーナッツあげるですようぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハァ…ハァ…

ギル「いやビラコさん!!!! この方人間!!!!!!!
餌付けしようとしないでください!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「ピョ? ぴょおぉぉ」
キョロキョロ… くんかくんか…

ウソニ「…さっきからあたりを見回してるが…俺達が目に入ってないのか?」

ギル「いやまさか…
え…えっと…とりあえず話し掛けてみましょう…」


うさぎ「ピョイーン」

ギル「う…うさぎ殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分はウラ・ギルであります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ・ルートよりお迎えにあがりました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お久しぶりであります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しーーん…
うさぎ「………ぴょ?」
すーん…


ツバメオー「超無視じゃねーか
この人 ギルの事知らないんじゃないの?」

ギル「いやそんなまさか…………
………いや…確かに…………
面識はあるにはあるのですが……自分はうさぎ殿と絡んだ事が一切ないので…認識されてないのかも…」

ツバメオー「かーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダメじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク達見事なまでの赤の他人だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! レッドヒューマンだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな奴らに誘われても絶対に着いてこねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人選失敗だろ!!!!!!! デカチンポの人とか青髪のお姉さんとか骨とか連れてきた方が良かったんじゃないノやっぱりさぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「い…いやいや……そ…そうだ
サナバーさん達の名前を出して話し掛けてみましょう…
えぇっと…」

うさぎ「ぴょーん」

ギル「あ…あの…うさぎ殿…
我々はネアメ・ルートから来たのです
ネアメは魔反会と戦う組織……以前うさぎ殿も協力してくださったはずです
我々は今…バラバラになったフーリャン様のお仲間の方々を探しているのです
ネアメには既にサナバーさんとチロリーンさんとジュリーさんも居ます
……皆さんが待っています…… うさぎ殿もネアメに…!」

うさぎ「…! ぴょ…! ぴょ…!
ぴょ……ぷる……る……………ぷるるる…」
ぐぐ…


もみーの「アッ…何か反応しているよ…」

ウソニ「…かつての仲間の名前を聞いて…思い出すか…」


うさぎ「ぴょ…ぴょ……! ぴょ…!」
ググググ…

ギル「…あぁそうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメにはあの方も居ますよ……
発泡スチロール殿!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの方も一応ではありますが…帰ってきてるんですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





うさぎ「( ゚―゚)」
しーん…


ツバメオー「うわぁ急に無反応になったァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!


924 : 名無しさん@避難中 :2017/11/11(土) 02:21:02 X8VBKfkoO
うさぎ「( ゚―゚)」

しーん…


ギル「………あの」



うさぎ「(゚―゚ )」


うさぎ「( ゚―゚)」

しぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん………



ヤンデル「なんだこの反応…」

ツバメオー「発泡スチロールって名前聞いた途端にフリーズしてんじゃねーか」

エンカ「はぁーん…これはあれだな?
このうさぎ嬢という子は副団長をお慕い申してる感じでござるな?
好きすぎて…名前を聞くだけで思考が停止してしまったのでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はははっ!!!!! まったく副団長のダンディズムな色気は!!!!!!!!!!!
仲間でさえ魅了してしまうとは罪なものでござるなァ!!!!!!!!!!!!!
だけどまぁ分かるでござるよ!!!!!? うさぎ嬢も思わず惚れてしまうほどの漢でござるからな 副団長は…」

うさぎ「(゚―゚)」
ズィ…

エンカ「ん?」

うさぎ「(゚―゚)」
ドゴォッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ほんぐドゥオッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ワーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ殿が突如エンカさんに無言真顔の腹パンをォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!

ヨロッ…
エンカ「が…がはぁ…!!!!!!
…! …恥ずかしがり屋さんめっ…☆」
きゃぴ…

ツバメオー「この反応は逆だと思う」

もみーの「もぉ〜
エンカさんが無神経なこと言うからだよ〜
このうさぎさんは確か…付き合ってる人が居るんだよねー?
あの…ほら……」

ギル「ああ エンデリル殿ですか?」


ピクッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「!!!!!!!!!!!!!!!!
ピョ…?!!!!!!!!!!!!!
……! ピョ…ピョピョ…………エ…………ン…!!!
…………エン………ぴょ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ググググググググ…!!!!!!


ギル「ん!!!!!? この反応は!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「あの眉毛の人の名前に反応してんだ!!!!!!!!!!!!!!!!
ていうかこの人やっぱり野生になって時間が経ちすぎて色々忘れてるんだな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「で…でもこれで…思い出すか…!?」



グルグルグルグル…!
うさぎ「ピョ……よ……?!
ピョ……! ピョ…!! ユ……ユユユゥゥ…!!!!!!!!
ピョ…おっ……おぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!」
グググググ…

《頭を抱えるうさぎ…………と!?》


…チラッ
うさぎ「…ピョ? ………!
ピョイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「どうしたです?! 急に顔を上げて!!!!!!!!!?」


うさぎ「ピョオォ…アァァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピョゆぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピョウゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピョーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピョイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギィィ〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ【なんにゃお!!!!!!!! 急に騒ぎ出した!!!!!!!!!!!!!!!!】

ツバメオー「発情期か!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


925 : 名無しさん@避難中 :2017/11/11(土) 05:31:57 dzTrh2.A0
この反応久々だw


926 : 名無しさん@避難中 :2017/11/14(火) 22:23:34 CxrKsWoIO
うさぎ「ピョルゥゥゥゥーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『ッッッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ビリビリビリ…



ガサササッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「ん?!!!」


ババァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫達『ぴゃぴゃあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



ツバメオー「さ…さっき化けネコが暴行した猫達だヨ!!!!!!!!!」

ヤンデル「う…うさぎさんの方に飛び出して行った…!」




うさぎ「ぴょいぃーーーん!!!!!!!」

猫「ぴゃあぁぁ! ぴゃあぁぁ!」

猫「ぴゃぴゃーっ!! ぴゃーぴゃーっ!!!」

うさぎ「ピョー!!! ピョー!!! ピョイイィィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

猫「ぴゃーん!!!!」

猫「ぴゃんぴゃん!! ぴゃいいぃぃぃ!!!!!」

うさぎ「ピョイー…」
なでなで…




ウソニ「…会話している…?」

ビラコ「はううう……まるで親子みたいですよう………かわいい…」

ツバメオー「どういうことだヨ…
こっちのポンコツ猫が分からなかったのになんでほぼ人間のあの人が話せるんだヨ…」

ネコ【にゃ…にゃむぅ……分かったぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
何故我輩があの猫共の言葉が分からなかったのか…
それはやはりあれが『言葉』ではないからにゃお!】

ギル「こ…言葉ではない…?」

ネコ【うむ………
あれは特定の者達の間でのみ通じる言語にゃお
それも…“言葉”として明確な意味を持ったものではなく
“感覚”のみで相手と意志を疎通するもの…
分かるものには分かるフィーリングランゲージ…
幼児が発する言葉のようなものにゃお…
部外者の我輩が分からんのも無理はないにゃ…】

ツバメオー「本当かヨ
お前ただ自分を非を認めたくないだけだろ」

ネコ【ち…違うにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!】

エンカ「そうだとして……一体何を話しておるのでござるか…
言葉が分からん拙者達には皆目見当もつかんでござるなぁ……」




うさぎ「ぴょるるるる…?」

猫達『ぴゃあーっ!!!! ぴみぃーっ!!!!!!!』

うさぎ「ぴょ………
ぴょおおおおぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビキッ…!!!!


ズズ…



ギル「…ん!!!!!?」
ぞくっ…


ズズズズズズズズズズッ…
うさぎ「ぴょ…おおおおおおおおぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!!!!!!

ギラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《うさぎはギル達を睨みつけた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ゾゾォッ!!!!!!!!!!!!!!!!



うさぎ「ぴょ…ぴょ…………ビョオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガルルルゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フシャアァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバメオー「……………今のはボクも意味が分かったヨ
『オメェーら何私のかわいい猫に手ェ出してんだゴルァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』って怒ってるヨ…」

ネコ【賢いな
我輩もそう思った】
す〜ん

ツバメオー「ふざけんなーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前のせいだぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!


927 : 名無しさん@避難中 :2017/11/15(水) 00:43:41 Xo1il126O
うさぎ「がぉがぉがァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜オォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガギィーンガギィーン!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「め…めっちゃ威嚇してる…!!!!」

エンカ「…これは…まずいのではござらんか…?」


うさぎ「ガルァッ!!!!!!!!!!!!!!!! ルォルォルォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ツバメオー「ちょちょちょ…落ち着け!!!!! 落ち着けって!!!!!!!!
ドンパニッ…! ドンパニッ…!!!!!!!!!!!」


うさぎ「ぎゃろぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュオアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シュアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もみーの「消えっ…」


ゴシャアッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「めごっぽ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ツ…ツバメちゃんーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《ツバメオーはうさぎに蹴り飛ばされた!!!!!!!!》

シュタッ!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「がーーーーーーーーーおーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネコ【やりおったにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

ウソニ「ツバメオーちゃんは全然関係ないのに…」



ガララララ…
ツバメオー「ごっっ…ごほっ!!!! ごほっ!!!!!!
そ……そうだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの猫いぢめたのはボクじゃねーあの糞化けネコだっつの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!

ギル「ぶ…無事でしたかツバメちゃん!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ミ…ミキニーが氷で蹴りの衝撃を抑えてくれたんだヨ…
でも体中痛いヨ……この!!!!!!!! 怒った!!!!!!!!」
キュオォーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ピキピキピキピキッッッ…
ガギィィィーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フロストクイーンミキニー「ブルァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「フロストクイーンミキニーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ヤンデル「で…でかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「おぉッッ……いつのまにこんな技を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ツバメオー「行け!!!!!!!! 死なない程度に潰しちゃえ!!!!!!!!!!!!!!!!」

フロストクイーンミキニー「ゾゾォーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォォォォンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!



うさぎ「ガルルルーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュバッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


928 : 名無しさん@避難中 :2017/11/15(水) 01:08:55 Xo1il126O
フロストクイーンミキニー「ゾァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブォアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ピョルルルォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュッ…


メゴギャアァァァァッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フロストクイーンミキニー「…え!!?」

ピシッ…ピシシシシシィィィィッッ…

フロストクイーンミキニー「ちょっ……待っ……
マジーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バッリィーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《フロストクイーンミキニーはうさぎの一蹴りで粉々に吹き飛んだ!!!!!!!!!!!!!!!!》


ツバメオー「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しゅうううううッ!!!!!!!!!!!!!!!!


クラッ…
ツバメオー「…うっ…」
ドサァッ

ビラコ「ツバちゃん?!!!」

もみーの「ツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「…!! 恐らく多大な魔力を消費したであろうミキニーさんの氷の鎧を一瞬で破壊されたため…
その負担が一気に体にのしかかったのでしょう!!
しかし…恐ろしい…! あの巨大な氷塊を…たったの一撃で!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「こ…れは……とんでもないものを怒らせたかもなぁ…………師匠…」

ネコ【な…なんにゃお!!!!!!!!!? 我輩のせいか!!!!!!!!!!!!!!!!
よ…よし!!!!!!!! それなら我輩が責任を持って止めてやるにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



うさぎ「がお?」

ネコ【……もうよせ……
そんなことをして何になる………?
我輩もお前の気持ちは分かる…
だが憎悪に任せて牙を振るうのは愚かな人間と変わらん…
野生を思い出せ………争いをやめよ…】
きらきらきら…



ウソニ「すごく上から目線で話し掛けているな」

ヤンデル「…ネコが大元の原因なのに…」
ズーン…


うさぎ「うぅぅ〜〜〜〜…」

ネコ【さぁ…我輩の胸の中に来るがいい…】
バ…

うさぎ「……………………」

ス…
猫「ぴゃあぴゃあ…ぴゃるー」

うさぎ「……………ガル?」
ビキ……

ネコ【あ?!!!!! お…おい貴様いま告げ口したな!!!!!!!!!!!?
貴様我輩はお前達の神である…】

うさぎ「うしゃらばァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュゴゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズンヌッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ「もげっちょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドギュアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【ネコは蹴られて吹っ飛んだ!!!!!!!!】


エンカ「し…師匠ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「自業自得だけどな!!!!!!!!」
ばば〜〜〜ん!!!!!!


929 : 名無しさん@避難中 :2017/11/15(水) 01:42:25 Xo1il126O
うさぎ「ぎゃるるぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンブンッ!!!!!!!!

《怒り狂い足を振るううさぎ!!!!》

ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
じゅぱじゅぱじゅぱじゅぱじゅぱあああああああああああッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《その衝撃が鎌鼬となり森の木々を切り倒して行った!!!!》


エンカ「ま…まずい!!!! 怒りで制御が利いてない!!!!!!!!」

ヤンデル「に…逃げるか…ギル!!!!?」

ギル「い…いや……せっかくこうして会えたのに………逃げるなど…!
それに…うさぎ殿の協力を得るためにはまずこの誤解を解かねばなりません…!
どうにかして…うさぎ殿を止めるのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「と…止める…!? そう簡単に行くのか…!」

エンカ「うむ…! 止めるとなると………む!!!!?」


ガラララァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「き…切り飛ばされた木がこっちに落ちて来るですーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「潰されちゃうよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バッ!!!!
エンカ「…皆 下がれッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドガガガガガガガガガガガガガガァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドゴォォォーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ガラガラガラガラガラ… しゅううう〜〜〜…
《山のように積み重なった木…》


うさぎ「…ガーーーーーウーーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ………う?」


ゴゴゴゴゴゴ…… ガラッ…
ドォォーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《積み重なった木が吹き飛んだ!!!!!!!!!!!!!!!!》



ザザンッ…………
ペインエンカ「………怪我はないか?」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「エ…エンカ殿!!!!!!!!!
変身して我々を守って下さったのか…!
助かりました!!!!!!!!!!!!!!!!
し…しかし……ここからは…」

ペインエンカ「…この状況…もはや話し合いでは済まんで候…
押さえ込むためにも戦う必要がある…
しかし相手はあの英雄の仲間………全力で挑まねばやられるで候!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズズッ… ボウッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「……確かに…!!!!」

ズオォッ…ガチャアァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソ鬼「…やるしかないか」

ドドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「……ガルゥ……ピョルルァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「み…皆さん!!!!!!!!!!!」


ペインエンカ「ここは拙者らにまかせるで候…
ギル達は下がるで候… 気を失ってるツバ嬢達をまかせた」


ギル「…………くっ……
すみません…変身出来ない自分では足手まといであります…
分かりました うさぎ殿はまかせます……止めて下さい!!!」

ビラコ「うう……女の子をいじめちゃかわいそうですよう…」


ペインエンカ「……もろちん拙者達だってこんなことはしたくないで候…
だが…止めるだけでも今は全力で戦わなければ……死ぬのはこちらだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!


うさぎ「びゃああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


930 : 名無しさん@避難中 :2017/11/15(水) 08:00:03 Xo1il126O
うさぎ「がぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザッ…
ペインエンカ「拙者が受け止める!!!!!!!!!!!
止めたら二人で一気に彼女を抑えるで候!!!!!!!!!!!!!!!」

ボンバーヤンデル「はいっ…!!!!」


うさぎ「ビョーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

カァァアッッ!!!!!!!!!!!
ペインエンカ(ペインレベルは5!!!!!!!
相手の動きは読める…! 蹴りを受けたら即座に彼女の足を封じて…!)

うさぎ「ピョンピョンピョオォォォーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴヒュッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドッ……ボッギャアァァァッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ペインエンカ「ぉどゥおッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

メキメキメキ…ゴパァッ!!!!
ペインエンカ「な……なんという………威力……………
レベル5……であっても…!!」
ガグゥゥゥッ……


ボンバーヤンデル「…まさか!!!!!!!! エンカさんが一撃で!!!!!!!!?」

ウソ鬼「………やはり手抜かりは出来ないな…!
もみーの!!!!!! 非殺傷型衝撃発射もみーの弾………行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
チャキッ!!!!!!!!!!!!!

お化けもみーの「は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


バキュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゴゴォーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カクンッッ!!!!!!!! ククククンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「!? !!?」
キョロッ キョロッ


お化けもみーの(相手の死角に回り込んで…!!
怪我しないように…当たる寸前に弾から衝撃波を撃ち出すよ!!!!!
……今だ!!!!!!!!!!!!!!!!)
ゴォッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ピクンッッ!!!!!!!!
うさぎ「!! ピョイィィーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォッ…バシッ!!!!!!!!

バチチィィィーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《うさぎはもみーの弾を足でキャッチしそのまま地面に踏み潰した!!!!!!!!!!!!!!!!》


ウソ鬼「ッ何…!!!!!!」

ドロロン!!!
お化けもみーの「う…うぅ!!!!!!
完全に死角をとったのに……反応が凄すぎるよ〜っ!!!!!!!!!!!!!!!!!」



うさぎ「ピョガルルルルゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダダンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
バチッ… バチチッッ… ズズズズズゥゥゥーーーーーーーー…ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボンバーヤンデル「…勇者聖拳…『紺度野金曜日乃“怪獣和九星”多之染〜<3』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グォォッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「! …ピョン………ミザイルギッグゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴガガァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


931 : 名無しさん@避難中 :2017/11/16(木) 00:05:44 .15rdu8wO
ギュゴゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ズギュウゥーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「お…ぉおおぉッ…!!!!!!!! ヤンデルさんの拳とうさぎ殿の脚が…ぶつかったァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しょ…衝撃が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ブォアアアアアアンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドグォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《衝撃で木が次々と吹き飛ばされていく!!!!!!!!》



ミシッ…ミシシッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤンデル「ッッッぐッ…ぉア…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つッッ…強ッッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パワーを溜めた俺の拳撃よりも…もっとッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そ…そうか…! この人が…俺の力のカケラの…本来のッッ…」
ミキッ…ミキッ………

うさぎ「ピョピョビョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドガガガガガンンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ぐァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドカァァァァァァーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ギル「そ…そんな!!!!!! ヤンデルさん!!!!!!!!!!!!!!!!」



うさぎ「びゃるるゥーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



カカカカカンッ!!!!!!!!!!!!!!!!



うさぎ「!」
ギッ!!!!!!!



ギュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュギュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《うさぎめがけて…引っこ抜かれた木々が飛んできた!!!!!!!!!!!!!!!!》



ウソ鬼「俺の右手で触れた“弾”だ…!」




うさぎ「ぴょーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グルルルンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガッ!!!!!!!!!!!!!!!! ドガァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《うさぎはそれらを難無く蹴り落とした!!》

うさぎ「がァァう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キョロッキョロッ!!!!!!!!

うさぎ「ピョルルルーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギロンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ガサッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウソ鬼「!!!!!!!!
飛ばした木を囮に…彼女の視界の外から麻酔弾を撃つ狙いだったが…
簡単に俺の場所を捉えた!!!!!!!!!!
なんという感知能力…そして反応…!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリッ


932 : 名無しさん@避難中 :2017/11/16(木) 00:37:13 .15rdu8wO
ぐぐ…
うさぎ「ぴょゆぅーーー……ガルァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《ウソニに飛び掛かるうさぎ!!!!!!!!》


ウソ鬼「…!」
グッ…



ザァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ペインエンカ「させんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギュゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「!」


シュゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ペインエンカ「ペインレベル…11!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悪いが止めさせてもらうで候ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババァーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザザッ…じりりッ
うさぎ「びょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぐぐ… プシューーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「…………ピョン………」
シュシュシュシュ…


ペインエンカ「!!? な…なんだ!? 急にスクワット!!!?」
ずずーん!!!


シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ…
うさぎ「ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…ピョン…………」

ズッ…
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ペインエンカ「!!!!!!? な…なんだ…!!?
…スクワットを……するごとに!!!!!!!!
力が…………気が……………圧力が増していく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ま…まずい!!!!!!!!!!!!!!!! 止めねば……これ以上は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ゴゴッ………カッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「……ピョ…オン…!!!!!!!
マニ゙ュアル゙ギッッッグゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボボンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドボギャッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メギョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ペインエンカ「ごァがァァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


ピピッッ…

【Pain Lv…………】

ピッ…

11……………→………20!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ピィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


933 : 名無しさん@避難中 :2017/11/16(木) 01:08:41 .15rdu8wO
メギャ…メギャ……
パキ…バキキッ………!!!!!!!!

ペインエンカ「……が………ぁ…!!!!!!!」


ペインエンカ(…変身した拙者は痛みをパワーに変える…
つまり傷つけば傷つくほど力を増す…………が……!!
レベル11から20の………この急激な振れ幅は…!!!!!!!!!!
一度に受けるには…防御の許容範囲を…! 遥かに…超えてい………―――)

しゅううううッッッ
エンカ「…くっ―――――…」
ドサァァァァーーーーー…


うさぎ「るるるるるるるるるるるるるるるろろろろろろっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガァァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


バキュンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「!!!!!
がぁーーーーう!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチィィィィィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《うさぎは飛んできた弾丸を弾いた!!!!!!!!!!!!!!!!》


チャキッ…
ウソ鬼「………ダメか…
………くそ……ここまでか」


うさぎ「がるぴょぶゥーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ドゴォーーーーッ!!!!!!!!
バキィィィーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズッガァァァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――― そして…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………

しゅうううううううううううううううう…………


ヤンデル「………うぅ…」

エンカ「…………ぐは…」

ウソ鬼「…………」


ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ピョピョオオオオオ!!!!!!!! ガルガルガルルゥーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ビラコ「わーーーっっ…みんなやられちゃったですよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「……つ…………強い…………………………
やはりチロリーンさん達の言った事は…本当だったのか…」



――― 回想…


チロリーン「うさちゃんの……強さかい?」

ツバメオー「そこ重要だよね
ボク達がこうやって迎えに行くくらいなんだから
もちろん弱ってても少しは使える人なんだよね?
そこの骨の人とかと違って」

ズーン!!!!!!!!
ジュリー「えーッ!!!!!!!! 名指しでおもっくそディスられたよ!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の評価低すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ぞぞーん!!!!!!!!

チロリーン「まぁジュリーは実際大した事ないからな
力が全快だったとしても」

ジュリー「し…しどい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
い…いや君は俺を擁護しなきゃダメだろう!!!!!!!!!!!!!!!!
俺君の先祖ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシィー!!!!!!!!!!!!!!!!


チロリーン「だけどうさちゃんは強い
間違いなく…………私様よりは強い」

ドンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「?!!!!!!!!!!!!!!!」

ざわっ…


934 : 名無しさん@避難中 :2017/11/16(木) 01:51:11 .15rdu8wO
ヤンデル「…チ…チロリーンさんより…強い……?」

ツバメオー「嘘だろ…
だってそのうさぎって人…女の人なんでしょ?
それが…こんな男みたいな人よりやばいっての??」

チロリーン「いや私様も女だけど」

エンカ「ふむ
もしや以前戦ったことがあるのでござるかな?」

チロリーン「あぁ……前に鍛練に付き合ってもらった時…練習試合みたいな感じでだけどね…
まぁそれには勝ったんだが」

ツバメオー「勝ってんじゃねーか」

チロリーン「だけどそれは手数や小手先の技や戦法を用いてさ
そうでもしなきゃ私様はうさぎちゃんには勝てない…
そう…真っ向からぶつかる勝負ではうさちゃんが圧倒的に強かった
それほどうさちゃんの攻撃力は……規格外だった」

ゴク…!
ギル「……規格外の攻撃力…!
た…確か…うさぎ殿は…蹴り技を主に得意としていましたね…」

チロリーン「あぁ……
その蹴りの威力が半端じゃないんだよ
溜めやコンディションによって幅はあるけど…
もし会心の蹴りが炸裂した時はもう…
ミサイル級の威力の蹴り…………いや
軽く見積もって都市を丸ごと消し去るほどの威力になるだろうね…」
ゴォォ…

ズーン!!!!!!!!
ツバメオー「マジかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
都市って……島根の平田町とか!!!!!!!? そんくらい!!!!!!!!!!!!!!!!?」

チロリーン「いや出雲市くらいは丸ごとイケる」

ババーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「うぇえーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
平田と斐川と大社を合併で吸収し巨大化した出雲市を丸ごと破壊出来るのーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「それってつまり漫湖があるっていう豊見城市を30個分くらい破壊出来るって事!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
ヤバゾーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「例えがローカルすぎてイメージ出来ねぇ…」
ずずーん…

サナバー「もちろん色々な条件が合致した時に限るがのう…
だとしても確かに…うさぎちゃんの破壊力はフーリャンチームでも随一じゃ
フーリャンの魔法で言えばメコレ級…以上…!
それほどの破壊力を人間の肉体のみで生み出してしまう………うさぎちゃんは恐ろしくも頼れる仲間じゃよ」

ツバメオー「や…やべー!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな人が仲間になったら……普通の兵隊には負けないだろソレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「……まぁチロリーンちゃんが言ってたように…手数を多く打ったり技で翻弄したり搦手に陥りやすかったり弱点は多いんじゃがの…
それに加えて今は力を失ってるじゃろうが」

チロリーン「うさちゃんが力を失ってるとしたらどの部分だろう
ジュリーは骨を操る力だったり…サナバーさんは魔力だったり…私様は気の操作や筋肉だったりが弱体化してるが」

ジュリー「やっぱり足のパワーが落ちてるんじゃない?」

チロリーン「そうかもね
…………まぁ…元が都市を破壊するほどの威力だ…
それが半減したところでヤバい蹴りってのは変わらないだろうが…」



――― 回想終了…



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………


ギル「チ…チロリーンさん達の言う通りだった…!
うさぎ殿は……力を半分失っていても……ハンパない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





オオオオオオオオオオォォォ…

うさぎ「ぴょぐるるるる……」
ザ…ザ…


びき… ぴしし………… びぎぎぃッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ぴょ?」


935 : 名無しさん@避難中 :2017/11/17(金) 01:26:44 JMGdht8wO
ズンンッ…
うさぎ「ぴょうぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…」
ザリッ… ザリッ…



ビラコ「こっちにも来るですよっ…」

ギル「…ビラコさん……下がって…
……ビラコさんとツバメちゃんだけでも…自分が守ります…」
ス…


じり… じり…

うさぎ「…ガルゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………!」


ギル「…………!」
グ…!!!!



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!!!!!!!!!



うさぎ「ヴヴゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ…」
じりッ… じりりりッッ…グッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ガウゥゥーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



バツゥゥゥンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドパッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「ぴょぎッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブシューッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《突然うさぎの足から血が噴き出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》



ビラコ「え?!!!!! どうしたです!!!!!!!!!?」

ギル「…! 反動だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いくら本来の威力から半減してるとはいえ…あれほどの蹴りを何度も放って足が無事なはずがない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いまになってその限界が訪れたんだッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ガクゥゥゥッ…!!!!!!!!
うさぎ「…ぴょ……! いい…!!!!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオッッ…!!

バッ!!
ウソ鬼「今だッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
クンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ガラァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《その時!!!!!!! うさぎにやられ倒れていたはずのウソニが立ち上がり…右腕を振るい木々を操作した!!!!!!!!!!!!!!!!
四方八方から木がうさぎの元へ雪崩れ込んでいく!!!!!!!!》


ウソ鬼(…機を伺っていたんだ!!!!!
彼女は俺の銃撃や木の操作する行動に過敏に反応し防いでいた…!!!
普通に攻撃を仕掛けても無駄だった!!!!!
…だから気絶したフリをし…虚を付ける瞬間が来るまで待った!!!
あらかじめ右腕で木に触れ…いつでも操れるようにしながら…な…!)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!




うさぎ「ぴょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《蹴りで飛んで来る木を蹴落とすうさぎだが…》


ビキビキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「ぴょ…いぃっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズキッ!!!!!!!!


《足に激痛が走り思うように行かなかった!!!!!!!!!
そうして…木の波が…うさぎを飲み込んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》


ガララララララララララララララララララララララララララララララァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「ぴょいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


936 : 名無しさん@避難中 :2017/11/19(日) 22:18:24 WItHgo0.O
―――

しゅうううう…

バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「ピョイィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ピョイィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギギギギ…

《うさぎの体の上に木が積み重なり身動きを封じた!!!!!!!!!》


ギル「……止まった…」

しゅうううう…
ウソニ「少々乱暴ではあるが…こうするしかなかった
今のうちに…どうにかこちらの事を伝える方法はないか」

ギル「…そうですね…
………うさぎ殿! お願いです 我々の話を聞いてくれませんか」


うさぎ「フシャーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ガル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぴょう゛ゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ぐ………やはり心を許してくれませんかね…」

ビラコ「お話もそうですけど…まずは怪我を治した方がいいです…
さっきの血の量は…放っておくと大変です…
私が治療するです…どうか大人しく…」
スッ…

うさぎ「がァァウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビャウッ!!!!!!!! ビャウゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ビョウーッ!!!!!!!! ビョウーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「うー…やっぱり怒ってる…」

ウソニ「…ダメか
一応…麻酔を撃つ方法もあるが」


うさぎ「ガァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ガウーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジタバタジタバタ!!!!!!!!

ズキッ… ズキッ…!!
うさぎ「ピョグーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「あぁっ…動いちゃダメです!!!!
足の傷が広がっちゃうです!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「うさぎ殿!!!!!!!!!!!!!!!
もうやめてください!!!!!!!!
誤解を生んでしまったことは謝ります!!!!!!!
しかし我々は敵ではない!! 我々は…かつてあなたが共に戦った人達の同心であります!!!!!!!!
再び…あなたの力を借りたい人達が我々の元に居る!!!!!!!
…あなたが会わなければ目覚めない人も居る…
……エンデリル殿………あの方を目覚めさせる事が出来るのはあなただけなのです!!!!!!!!
あなたのその足は…まずエンデリル殿を迎えに行くための足でしょう!!!!!
だからこれ以上傷付けないで下さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エ………エン……ぴょ…………………
エンぴょん…………エンぴょん……………………………
ダイスキ……エンぴょん………会いたい…………………」


ギル「…うさぎ殿…!」



猫「ぴゃあ!!!!!!!!」
タタッ


うさぎ「ピョイ!?」

猫達『ぴゃあ!!!!!! ぴゃあぴゃあ!!!!!!!!!!』

《猫達がうさぎの下に駆け付けた!!!!!!!
うさぎに何かを語りかけている…》



ギル「これは…」


ザ…
ネコ「………もう大丈夫にゃ」

ビラコ「にゃんこちゃん!?」


937 : 名無しさん@避難中 :2017/11/19(日) 23:27:16 WItHgo0.O
ギル「ネコ殿! ぶっ飛ばされて気絶していたのでは…!?」

ネコ【バカ言うな 我輩があんな一撃でリタイアするわけがなかろうにゃ!
…まぁ10分くらい悶絶していたがにゃ…】

ウソニ「それで……どうしていたんだ」

ネコ【例の子猫連中と対話していたにゃお】

もみーの「あれ 話せるのー?」

ネコ【我輩だってその気になればあれくらいの会話も出来る…】

ビラコ(赤ちゃん言葉でお話したですかね…………かわいい<3)

ネコ「その結果和解することが出来た
我輩らは敵ではないと伝えたにゃお
あの猫共はそれをあの人間に伝えに行ったにゃお」

ギル「…おぉ…! ならば…」



猫「ぴゃあう」

うさぎ「ぴょ………ぴょぉ……………」
コク…


しーん…
うさぎ「ぴょ…」


ウソニ「…大人しくなったな」

ギル「…上手く伝わったのでしょうか…」

ビラコ「…今度こそ…!
私が治療してあげるですよ!」
ババッ……ス…

なで…なで…

うさぎ「…ピョイィ…」

ビラコ「……よし…
…ギル君 ウソニ君……この木をどけてあげて欲しいですよ」

ギル「! 分かりました!!!」

―――… そして…

ポンポン…………きゅっ!

ビラコ「…よし………と
応急処置ですよう…無理はダメですよ?」

うさぎ「……」


ツバメオー「お…お姉さんこっちもぉ〜…」

ヤンデル「た…短時間ですごい戦いしすぎて全身が軋む…」

ビラコ「ちょっと待ってくださいですよ
エンカさんが一番怪我が酷いですから先に…」

エンカ「はっはっはっはっ!!!!
いやぁ拙者は後回しで良いでござるぞビラビラ嬢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんなにも強烈なダメージを一撃で負ったことは今までないでござるからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
故にこの生傷を少しでも長く堪能していた………痛ァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ……はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
また疼いて来たハアァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッホぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
たまらんちーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
たまらんち1/2〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イヤンホホwwwwwwwwwww!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハォーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「ぴょ…ぴょいぃーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババッ…ダット!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガッサァーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「アアァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!! 草むらに逃げたーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずずーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「おっさんがビックリさせるからだーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲッシィーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ありがとぉーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブッシュ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


938 : 名無しさん@避難中 :2017/11/19(日) 23:31:52 HI05TYIM0
なにしてんw


939 : 名無しさん@避難中 :2017/11/20(月) 01:49:31 nAP5keWMO
―――

ガサ…

ツバメオー「あっ!! 居たヨ! あの奥!!」

ギル「むっ!!!!」


ガサガサー… コソー…

うさぎ「ピョイイイ…」



もみーの「ありゃ…あんな茂みの中に隠れちゃった…」

ネコ【おい糞
せっかく歩みよりかけてたのにお前が怖がらせたせいでまた振り出しにゃ】

エンカ「こ…興奮しすぎたでござる…申し訳ない」

ギル「…………うさぎ殿ー
大丈夫であります もう驚かせるようなことはしません
どうか出てきて下さい」



うさぎ「ぴょ…」



ヤンデル「……敵意は感じないけど…かなり警戒してるな…」

ウソニ「無理に近付こうとすると逃げられそうだな
どうにか向こうが心を許してくれるように振る舞えないものだろうか」

ビラコ「………………うーーん…………………
………あっ!!!!! そうだ!」

ツバメオー「どしたの?」

ビラコ「あのですねぇ…
今…私達ってものすごくこの場所から浮いてるように思わないです?」

ギル「ど…どういうことです?」

ビラコ「この格好ですよう!!!!
うさぎちゃんが私達を必要以上に怖がるのはきっと…自分と違う動物だと思ってるからです
だって私達の服は派手です
こんなカラフルな動物はいないです……だからうさぎちゃんは私達がなんなのか分からない……分からないから怖いですよ」

エンカ「なるほどな………
彼女は言葉は多少通じるようでござるが
どうもは目で見た情報を重要視する所があるようでござる
その彼女の目には…拙者達の姿はかやり危険な存在に見えるのかもしれぬな」

ツバメオー「ええ……この格好がアウトぉ?
じゃあ…どうするんだヨ」

ビラコ「だから!!!!!!!! 着替えるです!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎちゃんみたいな格好……この森に居ても不思議じゃない格好!!!!!!!!!!!!!!!!
それでうさぎちゃんに私達は仲間だと教えてあげるですー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「な…なるほど」

エンカ「着替える…か
ふむふむ…つまり『野生味ある姿』になればいいのでござるな」

ビラコ「そうですー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私!!!! この辺りの木とか葉っぱとか使ってこの場所にあった服を作るです!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバちゃんともみーのちゃんも一緒に来るですー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「ええええええええっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「わーい!!!!!!!!!!!!!!!!」

きゃっきゃっ…………



ギル「う…うーーむ…
…我々も着替えなければなりませんよねぇ…
…野生味ある格好…かぁ…」

エンカ「それならば拙者にいい案があるでござる!!!!!!!!
こっちに来るでござる!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐいぐいぐいっ!!!!!!

ヤンデル「ど…どうなっちゃうんだ…;」


わいのわいの…



うさぎ「…?」


――― そして…


ビラコ「はーーーいっ!!!! 準備おっけーーですよー!!!!!!!!!!!」

バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ビラコ「野生味たっぷりのジャングル天狗スタイルですよーーーう!!!!!!!!!!!!!!!」
きゃぴぃぃぃぃぃ…

ツバメオー「……野生味はあるけど………なんか原始人みたいだな…」
ズーン…

もみーの「でも開放感あるーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!」
もっさぁぁぁぁぁぁ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「…………お前はお前でなんだか違うんだよなぁ………」
ぞーん…


940 : 名無しさん@避難中 :2017/11/20(月) 01:50:47 nAP5keWMO
貼り忘れ
http://i.imgur.com/1kNGZEr.jpg


941 : 名無しさん@避難中 :2017/11/20(月) 02:11:50 nAP5keWMO
ビラコ「どうですー? そこらへんの葉っぱとかを繋げて作ってみたですー!!!!」

ツバメオー「ボクはわざわざ替えの服を汚したヨ……まったく…」

もみーの「髪の毛にカエル刺さってるとか野生っぽくなーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「いやそれ野生じゃなくて野蛮だろ…」



うさぎ「…………ぴょ……」
ごそ……


ツバメオー「ってウワっ!!!!!!!! ちょっと出て来た!!!!!!!!!」
ブー!!!

もみーの「反応上々だねーっ!!!!!」

ビラコ「おいでー!!! おいでー!!!」


うさぎ「…」
じっ……………


ツバメオー「…ありゃ 途中で止まっちゃったヨ」

もみーの「…でも…ジッと見てる……
先生と…………私の方もちょっと…」


うさぎ「…」
じー……………

ビラコ「どうしたですかー?」
モフユユユン……

うさぎ「……………………!」

《……うさぎはビラコの髪の毛を見つめていた…》

うさぎ「…………ロ………」



エンカの声「待て待て待て〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババァーンッ!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「なんだヨ?!!!!!!!」


エンカの声「拙者達の着替えもすんだぞぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当のぉ〜〜…野生ってやつをー…見せてやる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ソイヤッサーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


http://i.imgur.com/ij8ab4w.jpg
ババババ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チンチンチ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「ッッソイヤッッッソイヤッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ッッッッッッソイヤッッッソイヤッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
SO・MI・N!!!!!!!!!!!!!!!! SO・MI・N!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ソイヤッソイヤッソイヤッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「裸の付き合いSO・MI・N・SO・MI・N!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
裸戯れ集まる豪快男児SO・MI・N・SO・MI・N!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ソイヤッソイヤッソイヤッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「伝統芸能SO・MI・N・SO・MI・N!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
朝から晩までSO・MI・N・SO・MI・N!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ソイヤッソイヤッソイヤッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

男達『ヨイショーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
チンチンチ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



うさぎ「ビョェアァッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビッチャー!!!!!!!! ダダーッ!!!!!!!!



ツバメオー「ア゙ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!! ゲロ吐きながら逃げたーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!


942 : 名無しさん@避難中 :2017/11/20(月) 02:26:34 nAP5keWMO
男『ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドンドコドンドコドンドコドンドコ!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ふざけんなーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビュゴォーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピキキキィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

男達『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ツバメオー「なにしてんだてめーらはーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「な…なんでござる!!!!!?
拙者達はただ…野生味ある格好に着替えて…!!!!!」

ツバメオー「脱いだだけじゃねーかバカヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキバキピッキィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「チン凍るーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「なんてことしてやがんだコノヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうすぐであの人が出てくる所だったのにおめーらが粗末なもん見せてくるからまた逃げただろうがチクショーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「は…恥ずかしがり屋さんなだけでござろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのうち気になって出てくるぞ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「チ○コ見てゲロ吐いてたような女子がそんなもん気になるわけねーだろボケーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ツ…ツ…ツバメちゃんんんん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ち…チ○コの氷を溶かして下さいーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
氷の冷たさで縮むーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「おめーは元からそのサイズだバカヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ていうかなにヤンデルまでノリノリで裸になってんだコノヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前そんなキャラじゃねーだろーが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「思春期だ畜生文句あるかーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴォォーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「変態エリートまっしぐらの思春期迎えてんじゃねーバカヤローッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


わーわー…
ギャーギャー…



ネコ【………やれやれ……】



コォォォ… ピカ… ピカ……
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ん………っ…んッッ!!!!!!!!!!!!?】


ゴゴゴァァァァァァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【な…なんにゃお!!!!!!?
急に…我輩の体の中から……熱が!!!!!!!!?
………! こ…これは………
この感覚………この力は…………まさかッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
…………我輩の…中のッッ―――――】

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


943 : 名無しさん@避難中 :2017/11/21(火) 19:04:25 15xpGtpEO
カアアアアアアアアッ!!!!


ギル「な…なんです!?」

エンカ「むぅぅぅッッ!? ネコ師匠が…光り輝いているッ!!!!!!!!!?」

ツバメオー「え!!!!!! もしかしてこれって………力のカケラの奴じゃない!!!!!!!?」

ヤンデル「なッッ……このタイミングで!!!!!?」


うさぎ「……ピョ…?」



ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ぬ…ォッ…にゃおおおおおお…!!!!!!!!!!!!!
力が………溢れッッッ………や………やめろォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
グゥゥゥッ…!!!!!!!!!!


ウソニ「なんだかものすごく拒否っているぞ」

もみーの「変身したくないの!!!?」

ツバメオー「………あの化け猫が…変身………
…メッコウ村に行くときに見せたあの姿とは…別でしょ?」

ギル「恐らく……
………それにしても気になる…
あのネコ殿がどんな姿に変身するのか…!
元から凄まじい強さを誇るネコ殿が更にどんな力を手にするのか…!!!!!!」
ゴクッ…!



ネコ【うぉアァにゃあああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バオオオオオオッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


カッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しゅうううううううううううううう……



ゴゴゴゴゴゴゴ…………


みんな『…………ゴク…』




パアアアアアアアアアア…

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ「………………………」

もっふゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん………
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1143/IMG_20171121_183346.jpg




みんな(なにこれ………)
すす〜ん…

グワァバァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「うみゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もこもこですぅぅぅぅべぇぇぇぇぇろォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ビラコさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!



ダッキィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュギーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビラコ「が…がわいいいいいいッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふかふかぁぁぁっもふもふでずぅぅぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
うにゅうううううううううううううっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もっふんっ もっふんっ

ネコ「…………!!!」


ネコ(こ…この感覚………この力………やはりロギュの……
わ…我輩が…ロギュの力を体に……
わ…我輩とロギュが………一つに……!
…………!!!!)
ぞぞー…

ネコ「おえアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボッフーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「天狗ーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッガアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ギル「アァァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫がびっくりした時に毛がボワッてなるやつが今のネコ殿の毛量が凄まじすぎて毛に埋もれていたビラコさんが弾き飛ばされたーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


944 : 名無しさん@避難中 :2017/11/23(木) 01:13:48 RkUUEopAO
ごごぉーーー…………


もみーの「先生ーーーーっ!!!!!!!」

ビラコ「ムキューーー…」
ピヨピヨピヨ…

ツバメオー「おまえーっ
お姉さんを吹っ飛ばしてんじゃねーヨ!」

ネコ【す すまんにゃお……気が動転してな…
…ぐ…ぐぬぅ…我輩の腹の奥でアイツの力がグルグルと………ヴォウエッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ゲロビッチャー!!!!

ギル「と…ところでネコ殿 どうです?
ついにネコ殿も力のカケラで覚醒したわけですが
何か新たな能力など……身についたりしたのを感じます?」

ネコ【む…………
…………………………】
グ…… ググゥーーー…!


し〜ん…

ネコ【………なんもない…】
ばぁ〜ん…

みんな『えーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズーン!!!!!!!!

エンカ「い…いや師匠…そんなはずはないでござろう!!!!!!!!?
あの英雄の……選りすぐるの仲間達の力でござるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者達も変身してすぐはその秘められた能力の本質は分からなかったものでござる
じっくり今の自分の力に向き合って見てはどうでござるか」

ネコ【………自分の中の力と……向き合う…………ぬぬぬ…】
ズズズ…



ほわほわほわ…

〜〜〜

狼ローシン「ヒューーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ここが貴様の心の内か〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
臭いのう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 臭いのう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫のウンコは臭いのう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒューッ!!!!!!!! 毛玉ハケーーン!!!!!!!!
儂のウンコ埋めとこwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ヒャッハァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッタンバッタンドッタンバッタン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


〜〜〜

ネコ「出ていけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバッバリィィィィィィッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「はんぷギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアすッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズパーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「どうしたァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズスーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ハァ……ハァ…………ダメだ!!!!!!!!!!!!!!!!
やっぱり何もない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
むしろ毛が重くなって動きづらくなった位だにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クソだこんなもんは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クソカケラだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ババーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「……弱体化……そんなこともあるのか…」
ズーン…


945 : 名無しさん@避難中 :2017/11/23(木) 02:24:18 RkUUEopAO
ツバメオー「ウケるわ……お前だけハズレ引いたのかヨ」

ネコ【ふん! この力のカケラより我輩の力が強かった……だからなんのプラスにもならなかった!
それけにゃお】

ヤンデル「じゃ…じゃあなんで今…力のカケラが覚醒したんだ…?」

ネコ【知らんにゃお…
それにしてもいつになったら元に戻るにゃお
モコモコで動きづらいことこの上ないにゃお】
ぼよよよん


もふーん… もふーん…




じっ…………
うさぎ「ピョ………………」


ギル「…ん?」


うさぎ「………ロー……ぴょん…」

ネコ【…うん?】

うさぎ「もふもふ…………ローぴょん……ローぴょん……
…ローぴょんピョ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぴょいぃーーん!!!!!!!!!!!!!!!!
ローぴょん!!!!!!!! ローぴょん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガバァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【な…なんにゃおぉー!!!!!!!!!!!?】


ツバメオー「…なに…?!」

ギル「……勘違いしてる…!
ネコ殿のモコモコに…かつての仲間…ローシン殿の姿を見ている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ローシン殿は狼の神であります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ゾゾゾーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネコ【ぬぅわァァぬィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故我輩がそんな犬畜生に見間違えられねばならん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
訂正しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このにゃろッ…】

ウソニ「! …待て…」

ネコ「!?」

もみーの「…………あっ…」



もふ… もふ…
うさぎ「…………くぅ…………くぅ……………」

ツバメオー「…ね……寝た………」

ギル「…懐かしい仲間の感覚に安心したのかもしれませんね…
ローシン殿とうさぎ殿はまるで姉妹………いや…親子のような仲の良さでありましたから…」

ウソニ「このまましばらく狼役だな」

ネコ【ふ…ふざけるにゃお!!!!!!!!!!!
…………ま…まぁ……こいつが寝てる間は…仕方なくそれも許してやるにゃお………】

うさぎ「………スー……」



――― そうして…


うさぎ「ピョイ…」
ス…


ギル「…お目覚めになりましたか」

うさぎ「ピョイィ
おはピョン」

ツバメオー「わ…わぁ!!! 普通に会話をっ!!!!!!!!」

エンカ「…心なしかさっきより野生味の雰囲気が少なくなったでござるな…」

うさぎ「……ピョイ………ピョイ……
チィ……ずーっとずっとここでがんばってくらしてたら色んなことを忘れてたピョイィ
でも…エンぴょんの名前とか ローぴょんみたいな子をみて色々思い出したピョイィ
ごめんぴょ…」

ギル「い…いいのです!!!!!!
な…ならば…我々の事は分かります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「ピョ?
ええっと…………ニベア・モイスチャーリップ?」

ギル「お…惜しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…違います!!!!!!!!!!!!!!!!
ネアメ・ルートですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

うさぎ「ピョー!!!!! 惜しかったー!!!」


ツバメオー「惜しくねーだろ!!!!!!!!
『ア』しか合ってねーし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ならば 自分のことは覚えてます!!!!!?」

うさぎ「んーーーーーーーーー……錦織モッツァレラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビーシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「惜しいぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハァァァーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「掠りもしてねーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーンッ!!!!!!!!


946 : 名無しさん@避難中 :2017/11/24(金) 00:38:20 4HInblKsO
―――

ギル「うさぎ殿はここに来る前の事を覚えていますか」

うさぎ「ピョ…?
えっぴょう…………朝おきたらエンぴょんにオハヨーって言ってナデナデして
人参みそ汁と人参ステーキと人参ジュースを作ってあげるピョイィー
そしたらエンぴょんは仕事行くからチィもお仕事ぴょん
チィは忍者だからお友達のネコチャンと一緒に色んな任務をするピョイーン!
暇な時はチーぴょんやフーぴょんたちのところに遊びに行って…」

ギル「……いやあの…
ここに来る前の日常生活の事柄ではなくてですね…
フーリャン様達と別れた時の事でありますよ…
ほら……魔反会の秘密基地の…」

うさぎ「ぴょおおぉ
そっちだったピョイィ??
えーーっと…………? 忘れたピョイィー…」
はてな…

ギル「えぇー…」
ず〜〜ん…


ツバメオー「………おいおい…もしかしてこの人バカなんじゃない?」

ヤンデル「う…う〜〜ん……………;」
ずーん…


うさぎ「ピョー…………あっ!!!!!!!!!!
でも少し覚えてることもあるピョイー!!!!!!
チィ…変な所を飛んでたピョ!
上も下も分からない…変なところだったピョン!!!!!」

ギル「それは……他の方々も言っていた謎の異空間ですね…
魔反会の秘密基地での自爆の後…フーリャン様達は異空間を通ってそれぞれ縁の場所に飛ばされています」

うさぎ「ピョ………飛んで………ぴょ…?
その変なところでチィはなにかの上に乗って…眠ってたピョイー…
とってもザラザラした………蛇みたいな皮の上で寝てたピョ…
羽があったピョイィ………
ゆっくり飛んでくれて気持ちが良かったピョ…」

ウソニ「…………蛇…? ………羽…?」

ツバメオー「…なに……それ
……羽の生えた空飛ぶ蛇に運ばれたってこと?」

ヤンデル「………羽の生えた蛇……………それって…………………」

ギル「! ………
………………………!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォ…!!!!!!!!!!!!!


947 : 名無しさん@避難中 :2017/11/24(金) 14:47:33 4HInblKsO
うさぎ「ピョー………
みんなはどうしてるピョイィ? ニベアに居るピョ?
元気?? ネコチャンも元気?」

ギル「…いえ……全員居るというわけではなくですね…」



うまうま しかしか



うさぎ「ピョーーッ!!!!!!!!!!!!
チーぴょん!!!!!!!! ジッチャン!!!!!!!! 骨の人
ぴょいぃーーーーーーーーーん!!!!!!!! 懐かしいピョイィィ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぱあっ!!!

ギル「ええ あとあの発泡スチロールさんも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッッ!!!!!!!!


       / ̄ ̄ ̄ ̄\
      /;;::       ::;ヽ
      |;;:: ィ●ァ  ィ●ァ::;;|
      |;;::        ::;;|
      |;;::   c{ っ  ::;;|
       |;;::  __  ::;;;|
       ヽ;;::  ー  ::;;/
        \;;::  ::;;/
          |;;::  ::;;|
          |;;::  ::;;|
   / ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄\
   |;;::              ::;;|
   |;;::              ::;;|

し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…



ヤンデル「またこの反応!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!




うさぎ「ピョウぅー…
でもネコチャンいない…? フーぴょんも……ローぴょんも?
ぴょ………? エンぴょん……エンぴょんドコ…?」

ギル「…………エンデリル殿は…」


―――

うさぎ「エンぴょん…!? 病気…!!!?」

ギル「病気といえば病気でしょうか…
エンデリル殿は精神的なショックにより未だ眠りから覚めない状態にあります
今はネアメではなく 安全なコトコトに居ますが恐らく今も眠り続けてるでしょう」

うさぎ「ピョ…! ピョ…!! エンぴょん…! エンぴょん……!!!!!
チ…チィ……エンぴょんにまた逢いたい…………エンぴょんとお話したいピョイィ…!!!!!!」
ぽろ…ぽろ…

ギル「……一つだけ…エンデリル殿を目覚めさせる可能性のある方法があります
それはうさぎ殿がエンデリル殿に会い声をかける事です
…そうすれば……ショックで閉ざされたエンデリル殿の精神を………再び呼び覚ます事が出来るかもしれない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「…! ピョイ…!!!!!!!!!!
…チィ……エンぴょんに逢いたいピョウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
他の皆にも会いたいピョイーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チィも行きたい………この島の外!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「おぉ!!!!!!!!!!! すんなりと!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「そ…それでは今すぐにッッ」


うさぎ「………でも………」


みんな『!?』


948 : 名無しさん@避難中 :2017/11/25(土) 00:43:41 boAdmBDEO
うさぎ「チィ…まだこの島から出られないピョイィ……」

ギル「な…何故です!?」

うさぎ「……」


ゴソ… ゴソ……



エンカ「…ん? 後ろに何か居……」
くる…



狼「ワォ! ワォ! ウマウマウマウマウマ…」
くちゃくちゃくちゃくちゃ

バーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「お…狼!!!!!!!!!?」
ぞーん!!!!!!!!

ウソニ「俺達の荷物の鞄をあさって何かを食べている……………って…あれは…!」



狼「ワォー ウマウマウマウマウマウマウマウマウマウマ」
もっちゃもっちゃもっちゃ…

ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ちょっ……アレ!!!!! 魔法札ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかもフワラルのやつーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「えっ ちょッッ……えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「え…えぇ!!!!!!?
あれ……なくなったら私達帰れなくなっちゃうよーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


狼「わう?」
もぐ…ゴクン!


ガバァッ!!!!!!!!!!!
ネコ【ぅオイ貴様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我輩らの荷物に手を出すとはいい度胸だにゃお!!!!!!!!!!!!?
貴様パープルウルフだな!!!!!!!!?
元来礼儀正しいとされる貴様らも落ちたものだにゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
所詮犬は犬か!!!!!!!!!!!!!!!! ォオーン?!!!!!!!!!!!!】
グイィッ!!!!!!!!!!!!!!!!

狼「キャイィーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


うさぎ「チィのトータンいぢめちゃダメぴょおおおおぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズガッゴォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ほにゃらバ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ドッガァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ネコ殿ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「……トータン? お父さん……ですか?
あのワンちゃんが?」

うさぎ「そうピョイーン!!!!!!!
チィのオトータン!!!!!!!!!!!!!!!!
オトータン…どうしたピョイー?」

うさぎ父「ガ…ガルガル……ガウ…」

うさぎ「お腹が空いてたって!!!!!!!!! ごめんなさいって謝ってるピョ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「謝ったって魔法札は戻ってこねーヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どーすんだヨこれ…!」


949 : 名無しさん@避難中 :2017/11/25(土) 01:31:33 boAdmBDEO
―――

ビリビリ〜〜〜〜ン……

エンカ「…うーむ……見事に食い尽くされたでござるなぁ………
はてさてこれからどうするか…」

ギル「こうなってしまったのは仕方ありません
帰りは船を作って海を渡り陸路で帰りましょう」

ウソニ「予定より時間が掛かりそうだな……」

ヤンデル「……お前が同じ魔法を使えたら良かったんだがな…
お前みたいな三流魔法使いには厳しいか…」

ツバメオー「ぐ…ぐぬぬ…」
ギリリ…


ギル「それより…気になるのは先程のお話ですが…
うさぎ殿は何故この島から出られないので…?」

うさぎ「ピョイ…」

うさぎ父「ガル? ガルガル……ガルル…」

うさぎ「ガオガオ ガオー!」


エンカ「…狼語で会話している…」

よろ…
ネコ【ハ…ハァ…ハァ…
この言葉なら我輩でも理解出来る…
同時通訳してやろうか…】

ギル「あ…あぁ…ハイ お願いします」


うさぎ父「チコよ………この方々は大陸から来たのか?」

うさぎ「ぴょい! みんなチィのお友達ぴょう!!!!!」

うさぎ父「そうか………
きっとお前を迎えに来たのだな…
この日がついに来たか…
チコ…彼らと共に行くが良い」

うさぎ「ぴょうぅ……でも…」

うさぎ父「…独り立ちしこの島を飛び立ったお前が…また戻って来た時…わすと母さんは嬉しかった
だがお前は…いつもこの島の外を見ていた…
島の外……大陸にはお前が残した心残りがあるのだろう?
わすらの事は良い……自分の行きたい道を行くといい」

うさぎ「でもでも…………ピョオォォォ……!」


ギル「ぬ…ぬぅ?
なんだか深い事情があるような状況ですね…」


うさぎ父「………大陸の人間達よ…
わすはチコの父……ガウルと言う
わすの娘を迎えに来たのだろう………
本当ならこの子はすぐにでも君達について行きたいだろうが…今この島はある問題に直面していてな…
優しいこの子はその問題を置いてこの島から出られないようでな…すまないな」

ギル「な…なんですか? その問題とは…」

ガウル「…詳しくは……我が家で話そう
案内するよ 付いてきたまえ」
ザシ… ザシ…


エンカ「……ギル どうする?」

ギル「…ついていきましょう
話を聞いて…協力出来る事があれば我々も力を貸すのです!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「む…むむー…まぁそうなるよねぇ…
ハァ…面倒なことにならないといいけど…」
スタスタ…

ビラコ「ワンちゃんのおうちってどんなところでしょー?
気になるですよう!!」

わいわい


ガサ…


ピク…
ウソニ「ん…?!」
キョロッ…


しぃん…


―――

??「………」


950 : 名無しさん@避難中 :2017/11/25(土) 02:10:54 boAdmBDEO
―――

ガウル「わすらの住家は山に出来た洞穴だ
もうすぐだぞ」

キュルルル〜…
うさぎ「…お腹空いたピョ〜…」

ガウル「わははは! 今日もたくさん遊んだか
イリウラヤマネコのニャンタさんちの人も感謝していたぞ
『自分とこのチビ達を世話してくれてる』ってな
家でオカータンがご飯を作って待っている……しばらくの辛抱だ
大陸の方々もお腹が空いていよう…
多分君達が食べれるほど作ってあるだろうから 一緒に食べるといい」

うさぎ「ご飯!!!! 何! 何!!!!!!!」

ガウル「今日は筍の刺身盛り合わせと葉っぱのソテー…それからニンニク卵黄だ」

うさぎ「わぁいニンニク卵黄!!!!!!
チィニンニク卵黄大好き!!!!!!!!」
パァーッ!!!!!!

ヤンデル「な…なんだか狼らしくない献立だな…;」

ツバメオー「狼のくせに肉食わねーのかヨ」

ガウル「この島はあらゆる種が協力し暮らす島………
故に動物同士が食うや食われるの弱肉強食はやっていないのだ
だから基本的にこの島の動物達はベジタリャ〜ンなのだ
……昔はそうではなかったが……チコの働き掛けでな…」

ギル「なんと………平和な島なのですね…」

ツバメオー「でもそんなん肉食動物は物足りないんじゃねーの?」

ガウル「…うむ……実際物足りないと思う者も多い…
だからこそ“とある工夫”を施しているのだ
“ある物”を使って…な」

ギル「あ…ある物…?」

うさぎ「それよりオトータン 今日のお仕事は?」

ガウル「ん? 終わったよ
まぁ上々ってところか………そうだな…
さっき言った献立にもう一品増やせるほどには働いて来たぞ!!!!!!」

うさぎ「わーーい!!」

もみーの「し…仕事ー?
お仕事してるの!? 狼なのに!!!!!?」

ガウル「あぁ…
我々肉食動物は狩りをやめた代わりに…これまでには無かった新しい事を生業にしているのだ」

ヤンデル「新しい事…?」

ネコ【ほう……気になるにゃ
野山を駆け回るしか能がない犬公が狩り以外に何をするのにゃお】

うさぎ「オトータンはねぇ…デイトレーダーだピョン」
バンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「まさかすぎる仕事来たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…デイトレーダーってあれでござろう!!!!!!!!!!!!?
なんか…株がどうとかFXがどうとか良く分からんアレのやつでござろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「一面のクソミドリのこんな場所にそんなハイソ文化があんのかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん…

うさぎ「今日の成果はどうだったピョー?」

ガウル「あぁ…………
この…わすの抜け毛で作ったボールと…
高タンパクの詰まった鹿さんのフンを…
デイ(今日)………トレードしてきましたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババァーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぷ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ひゃっほォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガターーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「いやそれただの物々交換じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そしてそれで一品増やすって…食べる気かヨそれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずずーーーんッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


951 : 名無しさん@避難中 :2017/11/26(日) 21:25:17 4nfXvz5A0
何言ってんだこの父ちゃんww


952 : 名無しさん@避難中 :2017/11/27(月) 22:09:03 R.g/nCE2O
ガウル「なかなか強敵だったぞぉ〜〜〜〜〜
交渉した鹿さんが粘りに粘ってなぁ〜〜〜〜〜
わすも頑張って毛を差し出してたら全身の毛がスカスカになってしまったわ!!!!!!
これじゃハゲだぬきだな!!!!!! ガハハハ!!!!!!!!!!!!!」
ぬぺ〜〜〜〜〜〜ん…

ツバメオー「…たかがウンコのためにそんなみすぼらしい姿になったのか……」

うさぎ「オトータンかっこいいぴょーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガウル「やだーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
娘にベタ褒めされるとか照れるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
尻尾メトロノームプレスティッシモ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アンド腹見すてぃっくワンダホーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フリフリフリッ!!!! ぱっかーっ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「喜びすぎだろッ!!!!!!!!!!」
ば〜〜んっ!!!

ネコ【…品がないにゃあ……
まったくこれだから犬公の眷属はにゃあ…
まったく神の程度がしれるにゃお】

ガウル「神? ワウルガルド様のことかな?
あのお方は素晴らしい神ですぞ
我々のような辺境の眷属にも色々気を配って下さってな…
定期的に素晴らしい贈り物をくださる」

ビラコ「わんちゃんの神様ってすごいヒトなんですねぇ♪」

ツバメオー「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜ん 義理堅いんだね…犬の神は…
猫は薄情そうだもんなぁ〜〜〜〜…猫の神はしょーもなさそうだもんなぁ〜〜」

ネコ【くッッッ……ぐぬっ………
……で…ロギュ………いや…その犬の神は何を贈って来るのにゃお…】

ガウル「自身の体から取れた特大マダニの剥製だよ」
す〜〜〜ん

ツバメオー「しょーーーーもねーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ギャーーーッハッハッッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いやぁそんなこったろーと思ったにゃお!!!!!!!!!!!!!!?
あんなケチ臭い犬畜生が大層ものをくれてやるわけがにゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウーケルーwwwwwwwwwwwww】
ゴゴォ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ガサッ
ニャンタ「おっ 神様自慢かぃ?!
なら僕たちの神様ネコルガルド様の自慢もさせてくれよ!!!!!!
僕にもネコルガルド様から贈り物が届いた事があるよ!!!!!!!!!!?
ネズミの尻尾を集めてどんぶりに乗せて蕎麦屋の見本みたく固めたやつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今でも神棚に飾ってるよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【はやく家へ案内せいにゃ!!!!!!!!!!!!!!!! オラッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ガッガッ

ツバメオー「お前もしょーもねーじゃねーかッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ふーむ……犬も猫も程度が低いな…
やはり筋肉の神が至高………」

ネコ【なんだと貴様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
バリバリバリィィィーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「ハンブケーボッ!!!!!!!!!!!!!!!!」


953 : 名無しさん@避難中 :2017/11/27(月) 22:12:17 CY9ZoNUc0
ろくでもねえw


954 : 名無しさん@避難中 :2017/11/28(火) 00:18:36 G4tMrHLwO
そすて…


ガウル「着いたぞ! ここが我が家だ!」


ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《洞窟》



ヤンデル「…奥が深そうな洞窟だな…」

ガウル「わっはっはっ!!!!! かなり深いぞぉ!
見た目はこんなんだが中は6LDK!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
10年のローンを組んで買った自慢の我が家だぞぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
えへーん!!!!!!!!

ツバメオー「こんなプリミティブ風な見た目でなんでそんな現代風の間取りなんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかもローンってなんだヨ!!!!!!!! 何を払うんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガウル「そんなもんもちろん……ウンコに決まってるだろう!!!!!!!!!?
わすらは毎月10トン分のウンコを業者に差し出さねばならん」

ツバメオー「何目的だヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いらねーわそんなにウンコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ガウル「ちなみに頭金としてわすの金玉を納めておる…
正真正銘の“金”とくらァ…!!!!!!!!!!」
きらーん…!

ツバメオー「こんなあなぐらのために去勢してのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ガウル「まぁ中に入りなさいな……中はまぢ凄いから…」

ニャンタ「おう!! 入ろうや!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「なんかついて来ている………」


――― 中


びろ〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「すごーい!!!!!! ひろーい!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「こっちにはダブルベッドの寝室……あっちには客間……あそこには書斎まで…!?」

エンカ「凡そそこらへんの人間なんかよりいい家に住んでる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ニャンタ「ヒューッ!!!!!!!! やっぱりガウルさんの巣はひれェーーーや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おしっこしとこ」
ピピッ

ガウル「こらこらニャンタ組ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111
マーキングはマナー違反ですぞ!!!!!!!!111!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111111111111111111111111」

ツバメオー「なんだここァ………… …!
トイレが…………トイレが4つある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつらリッチすぎるーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「リッチの基準そこ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ガウル「わはは………広すぎるのも住みづらいんだが…
広くしないといけない理由があってな………おっと…来たか」


ドタドタドタドタドタドタドタドタ…


ビラコ「…わ!!!?」



ドタタタァァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
子犬達『キャンキャン!!!!!!!! キャンキャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



もみーの「ちっ…ちいちゃんワンちゃん達がいっぱいきたーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワーッ!!!!!!!!

ビラコ「あべろばぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶくぶくー…ドタァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!《気絶》


955 : 名無しさん@避難中 :2017/11/28(火) 01:44:26 G4tMrHLwO
子犬達『キャンキャンキャン!!!!!!』
わちゃちゃあぁ〜〜〜!!!!

うさぎ「ピョイィ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」
もふもふギュウゥ〜〜!!


もみーの「ちぃちゃいワンちゃんが沢山いるよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」

子犬達『キャンキャン!! キャンキャン!!!』
もふもふもふ

ビラコ「…じあわちぇ………」
ぶく…ぶく…

ヤンデル「ビラコさんが気絶してしまっているッ!!!!!!!!!!!!
この子犬地獄はやばいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!


ニャンタ「来たな……ガウルさんチ名物の『わんわんパニック状態』…!
ガウルさんはこの島イチの絶倫として名高く これまで100頭近い子供達を育ててきたという…
この子供達はガウルさんが頭金(玉)を支払う前に最後に拵えたラストワンちゃん達さ…」
ギンッ…

ツバメオー「なんでこいつ解説役になってんだヨ!!!!!!!!!!!
つーかこれ多過ぎ何匹いんだ!!!!!!?」

ギル「…9…?! ………いや…10匹!!!!!!!!!!!!!!!!?
…いやッ…アレは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

フォンフォンフォンフォン
AIBO『Wan-Wan』
カシャー…カシャー…カシャー…


ギル「AIBOが混じってるーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニャンタ「そう…!!!
これがガウルさんチ最後の子供達…
子犬とAIBO……
犬10匹と……犬みたいな犬じゃないやつが1匹………つまり
10.1(ワンオーワン)匹ワンちゃんだーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カアァーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「そのネタ苦しすぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



エンカ「アアァッッッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゥッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

ギル「アッッーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

子犬「キャオラッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カクカクカクカクカクカクカクカク!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「んほーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ッ」



ギル「エンカさんが子犬さんに腰カクカクされているーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「写生させてーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
写生させてーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


956 : 名無しさん@避難中 :2017/11/28(火) 22:44:13 G4tMrHLwO
トタタタ…
狼「あら〜〜〜…まっ!!!!!!!!!
お客様がこんなに!!!!!!!!!!!?」

うさぎ「オカータン!!!!!!!!」

ガウル「モフル! 見ての通り来客…………チコのお友達だそうだ!!
せっかくだ 彼らにご馳走したい
ご飯は出来てるかね?」

モフル「あらやだ! まっ!!!!!!
ごめんなさいさっきまでカン流(カンガルー流)ドラマ見てたから何も手をつけてないわ!
いますぐ作りますわ! ごめんなさいね!!」
たたたた!!!

ガウル「ははは…すまない 少しの間くつろいでいてくれ」

ギル「えぇ 構いませんよ」

ニャンタ「しょーがねー!!!!!!!!
ま! リビングでボードゲームでもしながら待ってようゼ!!!!!!!
さ! 入れ入れ!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「なんで突然沸いて来たお前が仕切ってんだヨ…」


エンカ「と…とりあえずこの子達を止めてくれぬか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
どんどん増えて拙者…6匹くらいに腰カクカクされてるんだけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

子犬達『キャオラッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
カカカカカカカカカッ!!!!!!!!!!!!!!!!


――― そすつ…

モフル「お待たせしましたわ! ご飯が出来ました!!!!
今日は来客が一杯なので急遽メニューを変更しました!!!!!!!!!」

ニャンタ「よっ!!!!!!!!!! 待ってました!!!!!!!!!!!!
奥さんとりあえず生中ひとつな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぴょん!

ツバメオー「ど…どんなゲテモノ料理が出てくるんだか…」

ギル「い…いや…待って下さい!!!!!!!!!!
…この料理は!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

モフル「まず一品目はザパリ島原産の野菜やフルーツをふんだんに使用したこんもりサラダ!!!!!!!!!!!!!!
二品目はキクリ樹の肉厚な葉をジューシーに炒めたまるごと葉っぱステーキ!!!!!!!!
三品目はザパリ島の浜で取れるワカメと海の魚で出汁を取ったザパリアラ汁!!!!!!!!
そして四品目が目玉……ザパリ島の中心でのみ取れる謎の草を絞って作った特製ジュースよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ババーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


エンカ「こ…これは!!!!!!!!!!!!
とてもこんな未開の地で作られたとは思えないッ……なんとも華やかな品々ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「す…すごい…おいしそうだ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「む…むむ…! 確かに…いい匂い…!」

ゴクっ…



モフル「そして仕上げにぃ〜〜〜〜〜〜……」


モフル「今日オトータンがデイトレードして来た鹿さんのウンコをトッピング〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
サラサラサラサラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

《肘を体にひっつけて高い所からウンコを振り掛けるモフル》


ツバメオー「台なしだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


957 : 名無しさん@避難中 :2017/11/28(火) 23:30:59 aCwDn6bI0
やめーやww


958 : 名無しさん@避難中 :2017/11/28(火) 23:35:31 G4tMrHLwO
ツバメオー「ちょっ なにトッピングしてんだこら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
上等な料理にはちみつぶっかけるどころの騒ぎじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
上等な料理にウンコぶっかけられたら食べる気失せるわーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ニャンタ「え!!!!? それまぢで言ってんの!!!!!!!!!!?
ザパリ島の鹿さんのウンコは何よりも高級な調味料だよ!!!!!!!!!?」

ガウル「そうさ!!!! なんたって高エネルギーを摂取してる鹿さんのウンコだからね!!!!!!!?
ほら!! おいしいおいしい!!!!!!!!!!!!!!!!」
もぐもぐもぐ

ツバメオー「ゲ…ゲェーーーっ!!!!!!!」
ぞー…

うさぎ「うまピョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぱくんちょぱくんちょ!!!!!!!!

もみーの「う…うさぎちゃんはおいしそうに食べてるよぉー!?」

ギル「…むぅ……食べてみますか…」

ツバメオー「マジかお前!!!!!!!? こんなゲテモノを!!!!!!!!!!!?」

ギル「えぇ せっかく用意してくださったものを食べないのは失礼ですし……それに」

エンカ「うむ 見た目だけで全てを判断するのは早計でござろう
見た目がアレでもおいしいものは実際に存在する……
それはネアメに居る拙者達なら一番分かってるでござろう?」

ほんわほんわほんわ…
《一同の頭の中に刻苦の顔が浮かんだ…》

ヤンデル「………確かに…」

ビラコ「私たべるですよ!!!!!!!!!!!」

ウソニ「まぁ人間のうさぎさんが食べてるわけだから体に害があるわけでもないだろう
俺もいただくか」

ツバメオー「そっ…それならボクも…!!!
み…みんなで…せーのっ…でね!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「そ…そうですね……
じゃあ………せーの……っ!!!!!!!!!!!」


パク…!!!!!



みんな『………!!!!』


パァァァァァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『おいしい…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「な…なんだこれ!!!!!!!!!!?
とてもそこらへんの植物とこんな辺境の技術で作ったは思えない……味の濃さ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この葉っぱステーキなんて口の中でとろける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここに来る前に食べた島根和牛もメじゃないヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「このサラダも!!!!!!! まるでタルタルソースでも混ぜたようななめらかな風味が口の中に広がるでござる!!!!!!!!!!!!!!?
ただの野菜の盛り合わせなのに…何故!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
…まさか!!!!!!!!!!!!!」

ニャンタ「…そう!
それが鹿さんのウンコの力…さ…!」
キラ…

ヤンデル「う…ウンコスゲーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「このウンコが全ての料理の良さを更に引き出してんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このウンコ…とんでもなさすぎるーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ウンコ単体で食べてもかなりおいしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このウンコは…今まで食べたウンコの中で一番おいしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


959 : 名無しさん@避難中 :2017/11/28(火) 23:55:04 G4tMrHLwO
ガウル「ふっふっふ 喜んでくれて嬉しいなぁ
じゃあ君達 せっかくだから今日の料理の目玉を食してくれたまえよ」

ヤンデル「…目玉……って…この謎の草ジュース…?」

ツバメオー「なんで目玉がジュースなんだヨ」

ガウル「…食べて見れば分かる」

ツバメオー「…へぇ… どれどれ…?」
ゴク…


ツバメオー「…………ん?!!!!!!!」
ビクンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「ツバちゃんどうしたですか!!!!!!?」

ムズ… ムズ…
ツバメオー「お………ぉ…………ォアァァッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボウィ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「アッッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバ嬢のパイオツが巨大化した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
まるでかつてのようなロリきょぬ体型にッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「ど…どういうことだ?! そのジュースの効果…?!」

ビラコ「は…はみゃあぁーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ノビィィィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「ファ!!!!!!? ビラコさんの鼻が伸びた!!!!!!!!?」

ビラコ「あうーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
天狗様みたいですよぅ!!!!!!!! うれしーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァーッ

にょきにょきにょきっ…
ヤンデル「ッ…おぉっ…俺にも……変身してないのに眉毛がッ…!?」

ウソニ「…どういうことだ…これは…」

ニャンタ「そのジュースに使われてる草はとっても奇妙不可思議でね…
摂取したものの願望を“都合よく”叶えてくれるんだよ
といってもその効力は一晩でなくなっちゃうんだけど……
幻覚ってわけでもないし中毒効果も全然ない……とっても安全な幸せ実現ジュースなのさ」

ギル「そ…そんな都合のいいものが…………はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分のチ○コがちょっと大きくなってる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
こ…これが…男の尊厳ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブシュシューーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンカ「ぐわあああああああああッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
治りかけてた古傷が全て一斉に開いた〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うれCCーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もみーの「私はどうなるのかな…!?」
ゴク…


もみーの「…!」――√ ̄

ツバメオー「どうなったもみーの!!!!?」

もみーの「私…………お兄ちゃんと兄妹じゃなくなった…気がする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これでお兄ちゃんと結婚出来るよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「気分の問題だろソレーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずずーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…もみーのと兄妹じゃなくなるなんて…
寂しい…」
しゅん…

もみーの「うっ…ウッソぴょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっぱり兄妹でしたぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぱぁぁぁぁっ

ツバメオー「お前の態度が都合良すぎーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズ〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!


960 : 名無しさん@避難中 :2017/11/29(水) 00:18:01 PCpGL5rA0
おいお兄ちゃんw


961 : 名無しさん@避難中 :2017/11/29(水) 00:39:23 ywqIMQu2O
《夜は老けた…》

ウホー…


―――

ニャンタ「奥ひゃん!!!!!!!!!!!!〜
生中追加おねはいひまひゅっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【我輩にはまたたび玉を入れてくれにゃお!!!!!!!!!!】

ニャンタ「おぉ〜〜〜〜〜! イケるクチらねぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!
よっしゃ!!!! オイラもつきはうよほぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
同じ猫ろうし仲良くしまひょ!!!!!!!!!
おたく名前はぁ〜〜〜〜!!!!!!!!!?」

ネコ【我輩はぁ〜〜〜〜……ニャルラト・ネコルガルドれっす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】
ビシッ!!!!!!!

ニャンタ「それ猫の神様の名前〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
勝手に名乗っちゃらめよぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!
恐れ多いーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スパァーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【にゃっひゃっはーっっ!!!!!!
よいではにゃいかーっ!!!!! よいではにゃいか〜っ!!!!!!!!】

べんろべんろべんろ…



ツバメオー「……あの猫連中…めっちゃはしゃいでやがるヨ…
ここ犬の家だヨ……アウェーもいいとこだろ…」

ガウル「はは 楽しくていいじゃないか
こうして彼らを見ているとこの島の良さが実感出来る…
異種同士が同じ食卓を囲んで笑い合う景色…
本来の自然では有り得ないいびつな景色………しかし平和だ
それはかつて…我が娘が島中を奔走して実現した………あらゆる全ての動物達の夢さ…」

うさぎ「ぴょ…うー………ゼットゼットゼット…」

ビラコ「………狼さんとうさちゃん……本当の親子さんみたいです」

ガウル「親子さ……この子が小さい頃…空から落ちてきたあの日から…わすらは…親子だ」

モフル「えぇ…一番最初の私達の子……自慢の子よね」
なで…

ギル「……」

ガウル「……チコの事……よろしく頼みます
この子はもう大人……そう言ったがやはり親から見れば危なかっかしいところが多いからな…」

ギル「…はい…!」

エンカ「…うむ………しかしその前に一つ問題があると聞く…
うさぎ嬢がこの島を出るのを躊躇っている理由とは…?」

ガウル「………うむ………実はな
今この島はある危機に瀕していんだ
それは…この島の全てがなくなってしまうかもしれない…それほどの危機だ…」
ゴゴゴゴゴ…

ウソニ「…!?」

ヤンデル「そ…それはどういう……
ま…まさか…サナバーさんが言っていたように…
また人間がこの島にレジャー施設を作ろうと…?!」

ガウル「いや………確かに昔はそういう事があったが…今回は違う
今度は……この島の『資源』が狙われているのだ…」

ギル「…資源!!!?」

ガウル「そう…………主にこの島に生えている木だ…
この島の木はとても高価で建物を作る上では鉄筋よりも頑丈に出来るという…
その木を欲したとある人物が…今回その木を伐採しにやってきたんだ…
なんでも…とある場所にかつてない施設を作るとかで…」

ギル「な…なんと」

ガウル「しかもその施設はとてつもなく大きく…かなりの量の木が必要になるらしい
彼はその全てをこの島の木で作りたい…と偉くこだわりっていてな…
彼の見込では島の80%の木を持っていくつもりらしい」

エンカ「80%!!!!!!!? そんなもん…ハゲ島になるでござるぞ!!!!!!!!!!!!!!!?」

ガウル「あぁ………そんなに木が取り尽くされたら動物達の生活もままならん…」

ツバメオー「それ……追い払うべきじゃない?
こんだけ動物が仲良くしてる島なら…協力して攻め立てることだって出来るでしょ?
そのウサ耳の人だって強いのに……何を躊躇うことがあるんだヨ」

ガウル「………いや…それは出来ないんだ…
暴力で解決すれば話は早いだろう………だがそうはいかないんだ…」

ギル「それは…何故!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ガウル「……何故なら……それは…
この島の木を伐採しにやってきた人が……
この島の………株主だからだ…」
ドンッ…

ツバメオー「株主ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ズコーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


962 : 名無しさん@避難中 :2017/11/29(水) 01:12:10 ywqIMQu2O
ツバメオー「一気にハナシがキナ臭くなったヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだヨ株主って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガウル「この島の株をたくさん持ってる人さ」

ツバメオー「いやそういうかとじゃなく……なんで上場してんだこの島ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガウル「そういうブームがあったんだよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
流行りに乗ったの!!!!!!!!!!!!!!!! わすがデイトレーダーなのもそれが理由ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドォーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「だからオメーはただの物々交換だろーが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「…まぁ…その辺りはともかく…
なるほど 筆頭株主の決定だから逆らえないわけでござるな」

ガウル「うむ…
彼……『電子超衆会』はこの島の100%の株を所有しているからな…」

ツバメオー「そんなの関係ないでしょ
お前らの牙とツメで追い払えばいいじゃん」

ガウル「それは…………いや…ダメだ
彼は道理に適った正道で事を進めてこの島へやってきたのだ
それを暴力だけで解決するのは……外法だ…
そうなればわすらの心は再び無秩序な野生に戻る…
わすらは今の在り方に誇りを持っている……それを覆したくは…ない…」

ヤンデル「…」


ニャンタ「ヘハハ〜〜〜〜…
まぁしょもしょもぉ〜〜…力付くで言ったとこりょで返り討ちでしゅわ〜〜〜……
あいつは相当つえぇろぉ〜〜〜〜〜〜〜」
べろ〜〜〜ん…

ギル「…!? その人……人間なので…?」

ガウル「いや………
恐らく彼はヒトではない
パッと見は熊…………いや…分からんな…
とにかく人間ではない……妙な存在だ…
そしてニャンタ君の言う通りかなり強い……チコでも勝てるかどうか…」

ウソニ「そこまでか…!」

ヤンデル「『電子超衆会』………一体…!」

エンカ「ギル……どうする」

ギル「…ふーむ 協力する…とは言いましたが
我々が介入して力付くで解決する…というのはガウルさん達の思想に反するでしょう」

ビラコ「じゃあ…お話するですよ!!!!!!!!
『この島の木取っちゃダメー!』って!!!!」

ギル「…それしかありませんね
ちょっと直接会って話してみましょう」

ガウル「第三者である君達の話なら聞いてくれるかもしれん……どうか頼むよ
だが今日はもう遅い……
明日彼の元へ案内しよう
彼は島の端の方から既に伐採を始めているからな…」

ツバメオー「………話し合いで終わればいいけど…」

ゴゴゴゴゴ……………


963 : 名無しさん@避難中 :2017/11/29(水) 02:31:12 ywqIMQu2O
次の日…

キキルコッコー!!!!


ツバメオー「朝…………あ!
本当に一晩でパイオツが元に戻ってる………
儚かった……」
すーん…

ギル「くっ…自分の尊厳がまた消えたッ…!
い…いや…今はそんなことを歎いている場合ではありません!
…ガウル殿!!!」

ガウル「ああ
彼の元へ案内しよう…
ただ……気をつけてくれよ
万が一争いになれば…島の動物達にも危険が及ぶ…」

ギル「もちろん! 戦うことはしません!!
必ず話し合いで解決させましょう!!!!!」
グッ…!!!!

ニャンタ「うむっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君達の働きには大いに期待しておる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この島の未来を……君達の未来を………その口が紡ぎ出す言の葉で切り開くがよい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行けい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…………奥さん生中一つ」

ネコ【我輩も】


ツバメオー「なんでオメーが偉そうな立場なんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つーかオメーらもこいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーン!!!!!!!!!


――― そして…

ゴォォォォ…

ガウル「…ここだ」

ギル「……これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ババンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒュオォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヤンデル「…切り倒された…木…!! 木…!!! 木…ッ!!!!!
既にこんなに…!!!!!!!!!?」

うさぎ「ピョイィ………」

ガウル「…ペースが上がっているな…」

エンカ「………しかし…妙でござるな
これほどの木が倒されているが…重機が通った気配がない」

ガウル「当然だ
彼はこれらの木を全て…一人で…素手一つで倒しているッ…!!!!!!!!!!」
ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…素手だと!!!!!!!!!!?」

ツバメオー「そんな無茶な!!!!!!!!!!」

ココンッ…
ヤンデル「…こんな固い木を…!
やっぱり相当な実力者だな……!」

ビラコ「どこに居るですかねぇ……」





ズゴゴッ…
バゴォォォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



もみーの「わ…わぁ!!!!!!!!? 何かが倒れるみたいなすごい音が!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「こっちでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



―――…

??「………ふしゅうぅ〜〜〜〜……もう一本…」
ヴヴゥーン… シュッ!!!!!!!!

バギャアァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズシィィィィィィッ!!!!!!!!

??「いい調子だ………うん?」


ダダ…
ガウル「待て! 待ってくれ!!!!!!」

??「貴殿は……島の代表者のガウル殿だな?
なんだ……また話し合いか?
悪いがこれは正当な行為だ
私は君達に出資した分の見返りを頂いているだけだ」

ガウル「そ…それは感謝している
あんたのおかげでわすらの生活は更に栄えた…
あんな家に住めたのもあんたのおかげだ…
し…しかし安定した生活以上にこの島の自然だけは…壊すわけにはいかんのだ!!!!!!!
ど…どうか計画を見直してくれ!!!!!!!!」

??「それは出来んな」

ザ…
ギル「そこをなんとか……なりませんか?」

??「ん…? 人間…?」

ガウル「彼らは第三者……彼らを交えてもう一度交渉を…」

??「…そんなもの……了解しかね………ん?!
き…貴様ら…!!?」


ヤンデル「………ん…? ………あっ!!!!!!?」

ギル「ん!!!!!!? …はえっ!!!!!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「む…むむっ……こいつは…!」





バァァァァァーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1145/IMG_20171129_0155180.jpg



ツバメオー「なんか見たことあるーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボボボーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


964 : 名無しさん@避難中 :2017/11/29(水) 23:26:31 /H.TqEzo0
おまえかwww


965 : 名無しさん@避難中 :2017/11/30(木) 02:05:36 r/ihRdvEO
ゴゴゴゴッッ…!!!!

??「貴様ら…ァ…!!!!」


ガウル「ん?? 知り合いかね?」

ヤンデル「お……お前は…!!
勇者山に居た…電磁超獣のッ……」


ボフンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミキニー「ハウシ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バァァーーーンッ!!!!!!!!

ドンッ!!!
ハウシー「! …ミキニー…!」

ギル「や…やはり!!!!!!!!!!!!!!!
なんだか珍妙な格好をしていますが間違いない!!!!!!!!!!!!!!!!
あの時我々と戦った異世界の侵略者…電磁超獣!!!!!!!!!!!!?
あなたはそのリーダー格の…!!!!」

エンカ「な…なるほど………『電子超衆会』…………なんだか聞き覚えのある語感だと思ったが…」

ウソニ「何故こんなところに……
いや待て…そんなことよりこいつらは確か……」

ズイッ
ミキニー「ちょちょちょちょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何やってんのハウシー!!!!!!!!!!?
なんでこんな所に居るのーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ハウシー「………それはこっちの台詞だ痴れ者が…!
いつの間にか一人だけ山から抜け出せていたかと思えば…音信不通…!!!!
てっきり女王の仇を取るため一人で立ち向かっていたと思っていたが……貴様!
我々を裏切りまんまと人間に取り入ったな!!!!!!!!!!?
貴様はもはや匂いも気質もまるで人間のものだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それになんだその姿は………人間に気触れてるつもりか?!
恥知らずが…!」
ギロッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「うぎゅぅ…」
しゅん…

ツバメオー「………いや………『なんだその姿は』はこっちの台詞だろ…
お前……その熊の着ぐるみはなんなんだヨ!!!!!!!!!!!!?」

ハウシー「着ぐるみだと!!!!!!?
失礼な事を言うな!!!!!!! これは着ぐるみではなく…生身だ!!!!!!!!!!!!!!!
私の頭を口にハメ込んでいる彼は黒熊君だ」

黒熊「…」
ズォオオオオォォォ…

ツバメオー「本物の熊ーーーーーーー?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「く…熊の体内に収まっているのか?」

ハウシー「違う
…忘れたのか? 私は貴様らとの戦いの末に首から上と胴体が離れ離れになったのだ
それ以降…移動から何から不便になった…
そこで私を助けてくれたのが……黒熊君だ
黒熊君は私の頭部をまるごと口に含むと……私の好きな場所に運んでくれるのだ
今では黒熊君は私に欠かせないパートナーだ」

黒熊「…」
ゴゴゴゴゴゴゴ……もご…もご…


ツバメオー「……丸呑みしようとして失敗したんじゃねーの…?」

エンカ「……首だけになっても生きているとは……恐ろしい生命力でござる…」

ウソニ「しかし……妙だな
電磁超獣はあの山から出られない……そういう結界が施されていたはずだろう
ミキニーちゃんが山を出られたのは特殊な条件が重なったからと聞いたが」

ミキニー「ハ…ハウシー……どうやって山から出たん?」

ハウシー「どう…だと?
普通に黒熊君の口の中に入ったまま抜けただけだが?」

ヤンデル「! ま…まさか……山の結界が弱まって…電磁超獣達が外に…?」

ギル「……いや………もしかしたら
彼は黒熊殿の口の中に嵌まり…半ば“同化”した状態になったのでは?
タルに入ったミキニー殿がツバメちゃんと共に山を転がって気質が混ざり合い…結界を飛び越えたように…
黒熊殿と…黒熊殿の口にミラクルフィットした彼の気質が混ざり合い…結界をスルー出来た…!!!!!!!!!!!」
ドンッ…!!!!!!!!!!

ツバメオー「何それ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結構ガバガバ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーッ!!!!!!!!


966 : 名無しさん@避難中 :2017/11/30(木) 06:35:42 YGfwh1qU0
クマと波長が合ったのかw


967 : 名無しさん@避難中 :2017/12/01(金) 00:59:35 i1n82LAIO
ウソニ「ということは……
他の電磁超獣は山から出てはいないんだな?」

ハウシー「そうだ
私のように現地の動物とミラクル合体が可能なものは他にいなかった
恐らくフィーリングが関係するのだろうが…
とにかく外には出られたのは私だけだ」

ビラコ「…安心したですよぅ…」

ツバメオー「………ボクとミキニーみたいに相性いいやつが偶然同じ山に居て…
偶然そいつが自分を口の中に入れた…?
それで自分の良いように動いてくれる…なんて…
随分と都合のいい話だな」

エンカ「まぁ世の中…そういうことはままある
しかし………こんな邪悪な存在がその『当たり』を引いてしまうとはな………」
ス…ヒュンッ

ハウシー「!」

ジャキィンッ…ビタァッ…!!!!!!!!

みんな『っ!!!!!!!!!!!!!!!!』

チャキィ…!
エンカ「動くなよ―――…答えろ
目的はなんだ? …この島で悪事を働く目的だ
………侵略しにこの世界へ来たお前達だ……ろくなことではあるまい」

ハウシー「………フ…
異なことを
あの忌ま忌ましい山から出られるのは私だけだ
…果たして単騎で何が出来よう?
勝ち目のない侵略は愚者の癇癪と変わるまい…
そのような低劣な行為など私はしない
………ふふふ まぁこのような島は…侵略の前線基地には持って来いだろうが…」

ヤンデル「…! この島をお前達の住みやすい場所に変えるのか!?」

ハウシー「だから……私一人しかいない状況でそんなものを作っても意味がないだろうが
侵略から離れろ
少なくとも今の時点で私は……我々はこの世界を侵略する事はやめた」

もみーの「…?」

ハウシー「目的を変えたのだ………
だから今は違う方向性で動いている
この活動もその一貫だ」

ギル「………この島の木を伐採することが…ですか?」

エンカ「そういえば…何か建物を作るのに木が必要で………とガウル殿から聞いたでござるな
ここの木を勇者山に持って帰ってそこに何かを作るのか?
一体何を?」

ハウシー「……我々電磁超獣がこの世界に“馴染む”ための聖地を建設するのだ
……くくっ………面白いものが出来るぞ…」
ニィィ…

ツバメオー「絶対ろくなもんじゃね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「あぁそうに違いない!!!!!!!!
お前達が危険な存在であるということは拙者達が一番知っている!!!!!!!!!
その悪巧みが芽吹く前にここで始末しようぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャキキィーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハウシー「…はっ! 貴様達は私達を散々野蛮だの言っていたが………貴様らも大概だな…
そのナイ頭でよく考えろ……
もし私がこの世界に害を為すものを作ろうとしているとすれば…何故この黒熊君が私にここまで協力してくれる?
私は首から上だけ……実際に行動しているの黒熊君だぞ」

ツバメオー「そんなもん………お前がその熊を洗脳とかしてるからじゃ…」

黒熊「……………ヴヴォヴォ…………ロロ……」

ツバメオー「…なんて?」

ネコ【『洗脳などされていない』………にゃと
澄んだ声にゃ………その言葉に嘘はないな…】

ヤンデル「え…ええぇ………どういう…」

黒熊「……ヴォルロラ…」

ネコ【…『ハウシー君は楽しいものを作っているだけだ
彼は勘違いされやすいが それは本当だ
だから俺様も手伝ってやっている』……とにゃ…】

みんな『…………』
し〜ん…


968 : 名無しさん@避難中 :2017/12/01(金) 01:52:22 i1n82LAIO
エンカ「ふん…やっと理解したか
わかったら失せろ 私は仕事に戻る」
ザ…

ギル「ま…待って下さい!!!!!!!!!!
今のあなたにこの世界を侵略する意志がないのは分かりましたが…!
この島への破壊行為は看過出来ません!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンッ!!!!!!!!

ハウシー「……まったく…やはり分かっていないな
聞いただろう? 私はこの島の筆頭株主だ
この島のために出資した分の見返りを合法的に頂いていくだけだ
言わばビジネスだ」

ツバメオー「…そもそも株主とかそういうのがまず怪しいんだけど…」

ハウシー「信じられないか?
ならば実物を見れば信じられるか?」
バラッ…

ドサササササササササ…!!!!!!!!!


エンカ「こ…これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コロロロ…



ギル「こ……これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……………カブだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「な…なんという大量のカブ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「本当に大カブ主さんです〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「いやこのカブはちげーだろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でも本物の株も見たことねーからそーとも言い切れねーヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハウシー「分かったか!!!!!!!!! これが証拠だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……私はこの島に目を付けた時…この島の株を確保するためにあらゆるものを投げうった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死した女王を…くんせいにして売って金を作ったのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「それマジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブブブーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハウシー「女王……生みの母を売ってまで得た株………そして権利だ…
それを無駄にすることは出来ない
私は絶対にこの島の木を貰い受ける
話し合いに応じるつもりはない
……やるぞ 黒熊君」

黒熊「……」
ザ……

ヴヴヴヴヴ…


ウソニ「! 熊の腕が…黒く…輝いた…!」

ヤンデル「…あれは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



黒熊「ヴォウッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュババッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ズドォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バギギィィ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

《黒熊は手刀の一発で木をへし折った!!!!!!!》


ヤンデル「ア…アレは…あの電磁超獣が使っていた技…!」


ハウシー「不壊の左腕…『黒腕』だ…
本来は私の技だが…黒熊君と一心同体と化している今ならばその技術を黒熊君に授ける事が出来るのだ」

エンカ「…そ…そうか… その技でこれほどまでの木を…」
ゴクリ…!


969 : 名無しさん@避難中 :2017/12/01(金) 02:35:54 i1n82LAIO
ハウシー「チェリャアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒熊「グルォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュパンシュパンシュパンシュパン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドガガッ!!!!!!!! ドガガガァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

《ハウシーは次々と木をへし折っていく!!!!!!!!》


ガウル「ハ…ハウシーさん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やめてくれ!!!!!!!! 頼む!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハウシー「ガウル殿…! 怪我をするぞ!!!!!!!
下がっていろッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギャオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ニャンタ「ぼ…僕達の森をこれ以上傷つけないでくれよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この森は……この島の木は……島の動物達の宝なんだよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゴゴォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「―――ッッッ!!!!!!!!!!!!」
シュシュンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハウシー「ん!!!!!!!!!!!?」



バチィィィィィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ハウシー「!」

バチチッ… バチッ… バチッ…
ヤンデル「…やめろって…!!!!!!!!!」
ギンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!

《ヤンデルは金色に光る腕で黒熊の黒腕を止めた!!!!!!!》

ハウシー「………ほう…
……………私の黒腕と同じ理屈か…
………あの時よりも更に力を増したようだな…」

ヤンデル「………」
ギギギ…


ギル「……!」
チャキ…

エンカ「…やるか…!?」
ガチャ…!


ハウシー「………おい……何を殺気立っている?
話し合いはどうした?」

ヤンデル「!」


ガウル「あ…争いはダメだ!!!!!!!!
やめてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハウシー「……ガウル殿もあぁ言っているぞ…
……とりあえずまず…黒熊君の腕からその手を離してもらおうか」

ビリビリビリ…
黒熊「きゅーん…」

ヤンデル「うっ…! ご…ごめん…」
パッ…!!!!!


ハウシー「私もな…貴様らが私の邪魔をするなら受けて立っても構わんのだが
…今は黒熊君の体だ………無理は出来ないのでな
…………
……………ふん………………
本来ならどうあっても話し合いなど受ける筋合いはないのだが…
喜べ…貴様らの『ごて得』だ…
一つだけ妥協案を考えてやらんこともない」

ギル「だ…妥協案!!!!!!!!!?
この島の木を伐採しない案でしょうか!!?」

ハウシー「そうだ
この島で自然の『ザパリ木』を調達出来ないならば…
それに近い別の木材を“買い求める”ほかあるまい」

ツバメオー「そ…それが出来るならそうしろヨ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウシー「それが出来るか出来ないかは…貴様ら次第だ

代わりの木材を大量に買い求めるならば……それ相応の費用が必要になる
だが私はこの島の株を買うのに全財産を使い果たした
……つまり新たに費用を作る必要がある
……その費用を作るために……
『価値のある物』を探し出して持ってこい
その『価値のある物』を売って出来た金を代わりの木材を調達するための費用にする

………どうだ? この島の木を『宝』と言って手放さないのならば
それ以外の『宝』を見つけ…私に差し出せ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』

ドドドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


970 : 名無しさん@避難中 :2017/12/01(金) 06:39:27 BZzeec020
女王の扱い…w


971 : 名無しさん@避難中 :2017/12/02(土) 01:32:04 Z3DJUeWYO
ツバメオー「た…宝ってなんだヨ……
ボク達に宝探しでもしろっての?!!!!!!!!!!」

ハウシー「『宝』は比喩だ
要するに金になる物を持って来い……そういうことだ
例えば交易品などで言えば金や銀…ダイヤなどが見つかれば高く値がつくだろう
他にも…珍しい虫や花などもマニアに売れば高く売れる場合がある
…とにかくなんでもいい……そういった物を探し出して持って来い」

ヤンデル「そ…そんなの……あるのか…?」

ギル「ここはほぼ未開の地ですからね……
もしかしたら少し探せば何か出て来る可能性もないことは…ないかも…しれませんが……
そう簡単には…どうでしょう…」

エンカ「期限は?」

ハウシー「一日も待たん
…今日中だ 今日中に価値のある物を持って来い」

ずーん!!!!!!
ツバメオー「む…無理だろ!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな広い島をこの少ない人数で探せっての!!!!!!!!!!!?
こっちは重機もなにもないんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウシー「無理なら勝手に諦めろ
その時点でこの島の木の権利は私のものだ
……これ以上の譲歩はしないぞ…」

ゴゴゴゴゴゴ…

ヤンデル「………く…!!!!!」

ギル「……悩んでいる場合ではありませんね…
やりましょう!!!!!!!!!!!!!!!!
この広く大きな島で…宝探しであります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「…この島を走り回るのは相当大変だが…背に腹は替えられないな」

エンカ「期限が今日……日付が変わるまでならもう15時間もないでござる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
拙者はもう探しに出るぞ!!!!!!!!
山の方へ行ってくる! あの切り立った山の頂上から転がり落ちて生傷を…………いや……
あの山には何かあるかもしれん!!!!!!! くまなく探してみる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「俺はもみーのとこの島を回って地質を調査してみる
案外地下に金脈でもあるかもしれないからな」

もみーの「頑張るーンバ!!!」

ビラコ「じゃあ私 お花とか虫とか探してみるですよう!」

ネコ【我輩はこの島の動物連中に協力を募ってみるにゃお
ガルムとニャンタも来い】

ガルム「大陸の方々と価値観が違うから 何が良い物なのか判断出来ないかもしれんが………出来る限りの事はしよう…!」

ニャンタ「仲間集めならまかせてよ!!!!!! 僕ァ顔が広いんだ!
島根で言えば平田の北本町と南本町くらいまでは顔が利くんだゼ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(大体500mくらい)」

わいわい!!!!!!!!!!!!!!!



ヤンデル「…………俺達は…どうしよう…」

ギル「…そうですね………って
そういえばうさぎ殿はどうしたんでしょう?」
キョロキョロ…





ゴォォォォ…

ミキニー「………ハウシー」

ハウシー「………………………」


972 : 名無しさん@避難中 :2017/12/02(土) 02:27:01 Z3DJUeWYO
ミキニー「元気だった?
他の皆は元気ハツラツ〜? クエンさんとか……」

ハウシー「黙れ」

ミキニー「!」

ハウシー「お前のような裏切り者に心配される筋合いはない」

ミキニー「う…裏切ったわけじゃないゾ……わ…私は…」

ハウシー「裏切ってないなら何故人間達と一緒に居る?
それも女王を殺した人間達とだ…
………大方殺されたくない一心で人間達に命乞いをしたのだろう
お前は昔から臆病で自分の保身のためなら恥も捨てるような雑魚だからな…
なんの取り柄もない…雑魚のお前を殺さないでやったのは…一応お前と私は同時期に生まれた兄妹だったからだ
そして…電磁四天超獣にお前の名を連ねたのも私の計らいだ…った…
お前はそれを裏切ったのだ………女王亡き後の我々の混乱も……侵略のための再出発も……お前は投げ出した…
お前は薄情者だ……仲間を裏切った…!
腹を切って詫びろ………そう言いたい所だが
その実……もはやお前のような雑魚になんの興味もない
ただただ私の前にその顔を晒すな………それだけだ!」

ミキニー「……」

ツバメオー「てめーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひでーこと言いすぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こいつはこいつの意志でボク達の方に来るって決めたの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはこいつにとっては一大決心だったと思うヨ……横から口出すんじゃねーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それでもなぁ…!
こいつはネアメに来てからもずっと……お前達の事を心配…………は全然してなかったな
むしろ解放されてめっちゃハッスルしてたわ」

ミキニー「な…何言ってだこら!!!!!!!!!!!!!!!!
私だってちゃんと気にしてたゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
トイレでケツ拭いてる時によくハウシーの顔とかよぎったもんよ!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「うるせー!!!!!!!! そんな情報聞きたくねーわ!!!!!!!!!!!!!!!!
もっと別のタイミングでよぎれコノヤローッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!

ハウシー「……」

ツバメオー「と…とにかく!!!!!!!!!!!
いつまでも女王がどうとか侵略がどうとかぐちぐち言ってるようなお前なんかより
自分の道を選んで進んでったミキニーの方がすごいわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それにミキニーは雑魚じゃねーし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前よりつえーし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やれ!!!!!!! ミキニー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミキニー「……!!!」

ハウシー「…………」


くるーっ ダダーッ!!!!!!!!!!
ミキニー「むーりーっっ!!!!!!!!!
ハウシーは苦手なんだよぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スタコラサッサーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「コラーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!! 逃げんなや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
啖呵切ったボクが恥ずかしいだろーが〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダダダーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


しーーん…

ハウシー「…………ふん…」

黒熊「……………ヴォ……」

ハウシー「…………」



―――…

タタタタタタタ…
ミキニー(…………
………………っ)
ぐぐ…っ


973 : 名無しさん@避難中 :2017/12/03(日) 02:20:55 uNOZo3yMO
―――

うさぎ「ぴょーぴょー」


ツバメオー「あ! 居た! あんなところでチョウチョと遊んでるヨ!」

ギル「う…うさぎ殿! 探しましたよ!!?
こんなところで何を…」

うさぎ「話がむずかしくて分からなかったから遊んでたピョー」

ツバメオー「子供かヨ!!」

うさぎ「どうなったピョイィ?
この島は大丈夫ぴょ?」

ヤンデル「…実は…」


かくかく しかじか…


うさぎ「ピョー!!!!!!!!!!!!!!!!!
すごいもの?? それ…どんなのピョイィ?」

ギル「分かりません…
とにかく価値のあるものです」

ツバメオー「ぴょんぴょんお姉さんはなんか知らないの?
価値がありそうな……この島にしかない珍しいもの…」

うさぎ「ピョーーー………わかんないピョイィ………………
………あ!!!!!!! それならすっごいのがあるピョン!!!!!!!!!!!」

ギル「な…なんですそれ!!!!!!!!?」

うさぎ「まいぞうきん…ピョー!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「埋蔵金!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「それって外国のエスパーが探したりするアレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ギル「結局見つからなくてタイムカプセル探しでお茶を濁すアレですね」

ヤンデル「最近そのテの番組少ないよな…」

ツバメオー「そんな話はどうでもいいけど本当に埋蔵金がこの島にあるっての!!!!!!!!!!!!!?
あぁいうのマジであったら億なんて楽勝で超えるじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

うさぎ「あるピョイィ チィの宝物ピョン」

ヤンデル「ま……埋蔵金が宝物…?」

ツバメオー「ちょっと待てヨ
一気にキナくさいヨ……………
なに埋蔵金を個人で所有しちゃってんだヨ
もしかして『まいぞうきん』は『埋蔵金』じゃなくて『My雑巾』ってオチじゃねーだろうな………」
聞いたことあるぞこのネタ

うさぎ「大丈夫ぴょいぃーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
チィが持ってるまいぞうきんは“価値のある”まいぞうきんピョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「そ……それが本当ならこの問題は一気に解決するんじゃないか…?」

ギル「…うーん…… とにかく見てみなければ分かりませんね…
うさぎ殿…案内してもらってもいいですか?」

うさぎ「うんピョ
こっちピョン」


―――


ズォォォォ…
《巨岩》

うさぎ「この岩の後ろにかくしてあるピョン」

ギル「…雰囲気はそれっぽいですね…」

ツバメオー「で…この岩どうやって開けるの?」

うさぎ「…………皆のきょうりょくが必要ピョ!!!!!!!!!!!!!!!!
みんなは岩の前でくるくる回るピョ!!!!!!!!」

ギル「!!? わ…分かりました!!!!!!!!!!」
ぐるぐるぐるぐる

ツバメオー「め…目が回る〜〜〜…!」
ぐるぐるぐるぐる…


うさぎ「それで土の中のミミズさんたちは土から体を出してくねくね踊るピョ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズボボッ!!!!!!!! ズボァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
にゅっにゅ……くねくねくねくねくねくね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「…よし!!!!!!! チィが岩を壊すピョイィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドガアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
《岩はうさぎの蹴りで粉々に吹き飛んだ!!!!!!!!!!!》


うさぎ「これで良しッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ボク達とミミズの行為になんの意味があったんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞ〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!


974 : 名無しさん@避難中 :2017/12/03(日) 07:55:03 NXY.Ox0Y0
My雑巾w


975 : 名無しさん@避難中 :2017/12/04(月) 02:29:21 i8Mpj9f2O
ゴゴゴォー…

ヤンデル「…薄暗いな…
…うわ…足元が悪い…」

ガラ… ガコガコ…
ツバメオー「なんか物がいっぱいあるヨ」

うさぎ「ここチィの宝物部屋ピョン」

ギル「なるほど…
それでここに……埋蔵金が…………」
キョロ…

うさぎ「これぴょぉ〜〜〜〜〜!」
ガチャガチャ…バッ!!!!!!!!!!!!!!

3人『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』
ざわっ!!!!!!!!!!!!!!!!


ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
パォ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぴっか〜〜〜〜〜〜!!!!!


ギル「こ…これは………象!!!!!!!!!!!!!!! ………の…像!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ド〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「き…金色だッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ばばーんッッ!!!!

うさぎ「これがチィの
『My象・金』ピョイーー!!!!!!!!!」

3人『ズコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「チィが海で拾った綺麗な象さんピョイィ!!!!!!!!!
かわいかったからMy象にしたピョン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「なんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『My象』なんて言葉初めて聞いたわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
紛らわしすぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「し…しかし!! これが純金ならかなりの価値が…」
さわさわ………ベチャッ…

ギル「…ん!!!?」


ぬべぇぇぇぇ〜〜〜〜〜ん…


ギル「ぬぉあぁーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!! 象を触った手が金色に………って!!!!!!!!!!!!!」

ズルズル…

ギル「この象の金色……絵の具だーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「えーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボボーッ!!!!!!!!

うさぎ「ぴょ?」

ヤンデル「じゃ…じゃあこれは………金色に塗っただけの…ただの象の置物…?」

ツバメオー「ふざけんな〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなもんこうだーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
アイシーバクサボン メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

パキパキ……ドガァァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


うさぎ「チィのMy象がーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!

ツバメオー「時間を無駄にしたヨ!!! 行くヨ!!!!!!!!」

ギル「なにも壊さなくても…」



パラ… パラ…

うさぎ「My象〜〜〜…」
しゅん…



《……実は………
この象の像の中には売れば億を超える価値を誇るプラチナ繊維製の『My雑巾』が入っていた…
しかしはそれはツバメオーの魔法により象の像共々破壊され一行はそんなこと知る由もなかったのであった…………

完》


976 : 名無しさん@避難中 :2017/12/05(火) 13:25:03 CaLNs3KUO
―――

ギル「………やはりこの島にある天然のものから価値を見出だすのが一番ですね…
なんでもいいから探してみましょう…」


数分後…


ギル「なにもない…………」
ズーーーン…

ヤンデル「見た感じよくあるようなものしかなかったな……」

ツバメオー「でもさっき見つけたデカい花はどうだったの!!!!!?
めっちゃ臭かったけど…すごい綺麗だったヨ!!!!!!!!?
なんか2人とも反応薄かったけどさぁ!!!!?」

ギル「ツバメちゃん知らないんです?
アレは『デラべっぴん』という花ですよ
かつてはかなりの稀少さを誇った花で
天然ものだと数千万はするほど値段で取引されていました」

ツバメオー「すげー花じゃん!!!!!!!!!!!!
さっきのとか絶対天然でしょ!!!!!!!!!!
なんでスルーすんの!!!!!?」

ギル「今はもう人工的な量産法が確立されてるんですよ
超メリークリ・スマス女史という麗若き草花の研究者の方が見つけ出したとかで…
それがまた凄い勢いで量産出来る方法らしく 今ではどこにでも有り触れた花になったんですよ
デラべっぴんは」

ヤンデル「今じゃ幼稚園の花壇なんかにもよく植えてあるし…
パチンコ屋が開店した時もあの花で作ったデカい飾りがいっぱい並べてあるぞ…」

ツバメオー「まぢかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんなクッセェ花が町中にあるのかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「というわけなので先程の花にかつてのような価値はありません
数千万で取引されていた花が 今では1円からamaz○nなどで売られたりしてます」

ツバメオー「ちくしょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
超メリークリ・スマスとか言うやつ余計なことしやがって〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「綺麗といえば……花もだけど……あの蝶々も綺麗だったな…
蟻を背中に乗せてたやつ…」

ギル「あぁ あれはモルフォ蝶でしたね…
驚きました……まさかこの島にモルフォ蝶が存在しているとは…」

ツバメオー「あれは すごいの?!!!!!!!!!!」

ギル「えぇ………モルフォ蝶はかつては世界によく居た蝶でしたが現在は居ません
絶滅したのです(なんとかファイト世界では)」

ヤンデル「そ…そうなのか…!?」

ギル「えぇ………かつてはあの蝶がたくさん住んでいた地があったのですが
その場所に科学工場が出来て毒を垂れ流したのです
それによってその地のモルフォ蝶は全滅しました………
しかし悲劇はそれで終わらず
科学工場の毒を受けても生き残ったモルフォ蝶が一匹いたのです
しかしその蝶は毒を体の中に内包した『死の蝶』と成り果ててしまったのです
シグ・シックと人知れず名付けられたその蝶は仲間を求めて世界を飛び回りました
それはきっと寂しさ故の行動だったのでしょうが…
結果としてその蝶は自身の毒を世界中に広めてしまったのです
シグ・シックは行く先々で毒を振り撒き…やっと仲間を見つけてもその全てを殺してしまったのです
それを繰り返しているうちにモルフォ蝶は死滅し……シグ・シックも姿を消した
……世界のモルフォ蝶は絶滅した………はずでしたが…
まだこの島には……残っていたのですね………」

ヤンデル「そんな悲劇の蝶がいたのか……」

ツバメオー「それって……売ったら高い?」

ギル「そ そうですね
絶滅されたと思われていた蝶ですから
生きてる状態で連れて帰ったらもしかすれば億を超える値がつくかもしれません
………しかし…………あの蝶はこの地で平和に暮らす最後のモルフォ蝶かもしれません……
そっとしてあげた方がいいと……自分は思う…」
キラキラキラキラ…

ツバメオー「野郎共!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
森を焼け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 蝶狩りじゃァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「外道!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!


977 : 名無しさん@避難中 :2017/12/06(水) 02:20:12 xIRREzTYO
シュ〜〜〜…
ツバメオー「う〜〜……なんで殴んだヨ!!!!!!!!
ボクは冗談で言っただけなのに…」

ヤンデル「いや あの目は本気だった」

ギル「…こちらは進展なしということになりますね
では…他の方々はどうでしょう? 一度皆さんと合流してみましょう」


―――

ビラコ「…ふぅー!!」
ガサ……

ツバメオー「あっ! お姉さん!!
やってるー!?」

うさぎ「ぴょいー!」

ビラコ「あらー 4人お揃いですねぇ
私すごく頑張ってるですよぉ!!
ほら!」
ボスッ…!

ヤンデル「すごい……! 大きな袋…!
それがパンパンだ…!!」

ビラコ「すっごぉーいのを沢山見つけたですよぉ!」

ギル「ほう…!! なんでしょう!!!!!!?」

ビラコ「えーーっとですねぇ……
私は植物や虫さんを中心に探してたですけどぉ…
ほら! こんなすごいのがいっぱい見つかったですぅ!!!!!!」

バンッッ!!!!!!!!!!!!!!

テングクワガタ(花)
ヤツデソウ(テングノウチワ)
ベニテングダケ


ビラコ「それと虫さんもこんなに!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

テングチョウ
テングアツバ
テングアワフキ
テングスケバ


プルプル…
ビラコ「天狗様の眷属がこんなに沢山…!!!!
ここは天狗様の聖地ですーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「…………価値は…」

ギル「………別に珍しくはない…ですね……」

ツバメオー「こらーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お姉さん目的忘れてるーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズバーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ビ…ビラコさん…! 今は価値のあるものを探さないと…!」

ビラコ「あう…………そうでしたよう…
私すこし楽しくなっちゃったです
ごめんなさいです〜…」

ギル「………まだ…他の方々が居ます
確か………エンカさんは山に行っていましたね
あの山なら何かあったかもしれません 行きましょう」


――― 山のふもと

ツバメオー「………うわっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おっさんなにやってんの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」


エンカ「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
ど〜〜〜〜〜〜ん…………
マッパァ〜〜〜〜〜


ヤンデル「は…裸で倒れている…! しかも全身傷だらけ…!」

ギル「大丈夫ですか!!!?」


ボロ…
エンカ「あ……あぁ………皆………
すまんな…この山の断崖を攻めてたんだが…
このザマでな…」
ぼろぉぉ…

ツバメオー「どんなザマだ!!!!!!!! なんで裸になるんだヨ!!!!!!!!!!!?」
ズーン!!!!!!!!

ビラコ「この傷は…山から何度も落ちた傷ですよう
今治療するです……!!!!!!!!!」

ギル「なんと………! そんなに危険な場所で探していたので…!!!!」

ツバメオー「で……なんか見つかった?」

エンカ「あぁ………危険を冒したが十分な見返りを得る事が出来たでござる」

ツバメオー「マジ!!!!!!!!!? 何を!!!!!!!!!!!!?」

エンカ「これを見よ…」
ザ…


コロ…

山で拾った石 …… 0円
山の中腹に生えてた葉っぱ …… 0円
もさ毛 …… 0円
うんこ …… 0円


エンカ「拙者が負った生傷…………priceless……☆彡」
キラッ…


ツバメオー「ふざけるなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パキパキパキパキ……ピッキィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「乳凍るーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボボーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


978 : 名無しさん@避難中 :2017/12/06(水) 22:57:13 xIRREzTYO
ツバメオー「ここまで全滅かヨ!!!!!!!!!!!!!!!
ダメだなこの島 見た目だけなんかありそうな雰囲気のガッカリ島だヨ」

ギル「いや…いや…まだ分かりませんよ?
結局人の手で探すには限界があっただけのこと……
ならば人間の英知が結集した技術ならば…?」

ヤンデル「! ………そうか………まだウソニさん達が…!」

ツバメオー「そういや地質を調査するとか言ってたな!!!!!!!
もしかしたらそれで金脈とか見つかったりしちゃったりなんかして…!」


ガサガサ
ウソニ「ん? なんだ全員揃っていたのか」


ギル「おぉ!!!!! 噂をすればウソニ殿!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「調査は終わったのでござるか?」

もみーの「終わりました〜〜〜…
うー…疲れたよ〜」

ツバメオー「ど…どうだったの?
ていうかどうやって調べたの?」

ウソニ「この変な杭を島の四方の端に突き刺して
変な電波を出してその変な波長をもみーのがキャッチするんだ
そのキャッチした変な電波をもとに変な島の地形や地下の具合を算出するんだが…………
それにしてもすごい結果が出たぞ…」

ギル「すごい結果!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ガタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「なに!!!!!!!!!!!!!!!! なに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
まさか…出た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
金!!!!!!!!!!!!!!!!? 銀!!!!!!!!!!!!!!!!?
それともまさか……!!
金・銀・ダイヤのぼろ儲け三国志ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ゴゴォーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウソニ「一言で言うと…」

ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






ウソニ「この島は ウンコです」







しーーーーん…


みんな『……………………は?』



ウソニ「こちらのデータをごらん下さい」
ピッ

もみーの「chestモニターON」
ウィーーン… パアアアアア…



ウソニ「この島に生い茂る木々が根を這っている大地は土であること間違いありませんが
それより更に数m掘ると地上のソレらとは明らかに性質が変わります
こちらのデータによれば
地中3mまではアルミニウムや鉄…カリウム…マグネシウムといった成分が検出されました
これは土です
しかしそれより更に下がると…変わって多量の水分や腸内細菌などの死骸…それから腸粘膜などが検出されます
それ以下の地層も全てそれで形成されており…その性質はこの島全てで共通していました
つまりです
この島は

ウンコで出来ています!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから掘っても金も何も出ません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウンコしか出ません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウンコ島です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ウン孤島でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当にありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『ズッコォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドンガラガッチャアァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


979 : 名無しさん@避難中 :2017/12/06(水) 23:54:22 xIRREzTYO
ツバメオー「ど…どういう事だヨーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボク達は今ウンコの上に立ってるってわけ!!!!!!!!!!!!!!!!?
てかこの島どんだけデカイと思ってんだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それが全部ウンコって………ねぇどういうことよォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ググゥーン!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「わ…わかんないピョイィ…」


ウソニ「これは俺の推理だが
かつてこの島の対岸……つまり大陸の海側には集落があったんじゃないだろうか
その集落の人達はウンコをする時 みんなが海にウンコを流していた…
海の水は冷たくて気持ちいいし…汚れた尻も洗えるしな
それが数世代にして続くうち…ひとつ…またひとつと海を漂うウンコが合体し…巨大化…
ついには一つの島になった
そのうちそんなウンコ島に植物育まれ…勘違いした動物達が住み着き…今の姿になった…
対岸の集落はあまりの臭さに滅び………残された島は人が寄り付かぬ秘境となった………そんな感じではないだろうか?」

ツバメオー「壮大にくだらねー国造り神話キターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「し…信じがたい話ではありますがウソニさん達の調査の結果ならば信じるしかないでしょう…」

ヤンデル「え……ええぇ………………
じゃあ………この島…………仮に地面掘っても…」

ウソニ「なにも出ないだろうな
出たとしても消化し切れてないコーンとかが結晶かしたものくらいだろう」

みんな『………………』
ず〜〜ん……


ガックゥゥゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「ウボァァァーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだヨこの島ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
めっちゃなんかありそうな宝の山かと思ったら只の糞の山じゃねーーか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここに住んでる動物どもに教えてやれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らはウンコの上で生まれてウンコの上で死ぬんだよ〜てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ピョイーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガガーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「……埋めたら直で肥料になるなんて!!!!!!!!!!!!!!!!
無駄がないピョン♪」

ヤンデル「ドライーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズコーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「さすが野生にござる…」


980 : 名無しさん@避難中 :2017/12/07(木) 00:57:37 26kcD0zAO
ネコ【おー こんなところに居たか!!】
ガサガササ


ビラコ「あら にゃんこちゃん…………あららーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わらわらわらわらわら…



もみーの「動物さん達がいっぱい引き連れてるよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガウル「ふふ!! 島の動物達を集めるだけ集めたぞ!」

ニャンタ「ネコさん凄いな!!! 一声でこの数の動物を呼び寄せちゃったよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「師匠…こんなに動物を集めてどうするのでござる?」

ネコ【ウム
我輩に妙案が浮かんでにゃ
この島の動物達の力を使って金を作れぬかと…】

ギル「それは…一体!!!!?」

ネコ【それは………すなわち…糞業にゃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これほどの数の動物達のウンコを集めれば相当な量の肥料や再生紙が作れよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それを売り込めばかなりの利益に】

ツバメオー「もうウンコは間に合っとるんじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

レーキ ウンコ メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ヒュゴオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぷぷぷ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ネコ達『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ピキピキピキキィィィィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲロビッチャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「ウンコ以外で貢献しろや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前ら全員皮剥げ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それか進んで食肉にされろコノヤローーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【ひ…ひどいにゃお?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうした!!!!? 少し見ない間にサイコパスになったのかツバメオー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】
ズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「……………ここまでか…」
ガク…



―――


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ… オオオォ…………


ハウシー「…あと2時間………」

ヒュウウウウウウウウウウウウ…!!!!!!!!


981 : 名無しさん@避難中 :2017/12/07(木) 20:38:02 26kcD0zAO
――― それから…


ギル「…………く……
アレから皆さんでこの島をくまなく探しましたが………まったく収穫なし…ですか」

ツバメオー「そりゃそーだよ ウンコの島だもん
何もあるわけない」

ウソニ「刻一刻と時間だけが迫るな…」

ニャンタ「うあぁーー!!!!!!!!
もうおしまいだ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガウル「ぐぅ〜〜〜〜!!!!!!!!!
上場さえしなければ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダンッ…!

ツバメオー「ほんとだヨ
こんな島本来は価値0だろ」

ヤンデル「………ハァ………
守れなかったか…………ん…
ここは…」


パァァァァァ…


ウソニ「アテもなくさまよっていたらなんだか広い場所に出たでござるな」

ガウル「ここは……この島の中心地だな…
……おっ……ほら皆 あれをご覧」

みんな『!』


ザザーーーーーーー…!



もみーの「わぁー…花畑だ!!!!」

ガウル「あの花が君達も飲んだあのジュースの素だよ」

エンカ「ほー…これが」

ツバメオー「……うわ…ショッペェ見た目の花だヨ
安そ…」

ガウル「………森が無くなったらこの花畑も死ぬかねぇ…
…せっかくだ ここでお茶にしよう
最後に…あの不思議なジュースを味わおう」

ニャンタ「……くっ…!
泣けてくるァ…!!!!!!!
あのジュースが無くなったら僕は二度と『猫背が治る』って願望を具現化出来なくなるのか…!」
ギリッッッ…!

ガウル「それも最後に思う存分楽しむといい
今…ジュースを作るよ」
カタカタ…



―――

ガウル「出来たぞ
召し上がれ」

バシィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ニャンタ「ひゅーー!!!!!!!!!!!!!!!! これこれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴクゴクゴク…!!!!

ッピーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ニャンタ「猫背が治ったァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒャッハァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「ちんこ!!!!!!!!!!!!!!!! ちんこ!!!!!!!!!!!!!!!! ちんこ!!!!!!!!!!!!!!!! ちんこ!!!!!!!!!!!!!!!! ちんこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブラーンブラーンブラーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ゴクゴク… ググ…
ツバメオー「おぉ……来た来た…」
ぼい〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「いいね……
………くそっ ボクはあまり体型にこだわりはなかったけどこういうの体験するとな……
ま…まぁボクもまだ成長期だしね……!」

ミキニー「お前と魔力を共有してる私なら分かるゾ
お前はもう成長の袋小路に陥ってるゾ だから先はないよ〜〜〜ん」

ツバメオー「う…うるせーヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前にボクの未来が分かってたまるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ボクは多分ボンキュボーンになるから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ミキニー「はっ………どうだかねぇ…」

ツバメオー「………お前……
なんかまだ引きずってんな あの電磁超獣に言われた事気にしてんの?」

ミキニー「………まぁ…………
ハウシーとは一応人間でいう兄妹みたいなやつだし………
……他の電磁超獣にはよくバカにされてたけど
ハウシーにあそこまでボロクソに言われたのは初めてだったから…
…………私は私で頑張ってたけど…
あそこまで…存在を否定されたように言われると……堪えるゾ…
……でも間違ってない……間違ってないんだ
私は確かに山を出てから楽しかった… あいつらの事を忘れてないがしろにしてた…
裏切り者だから……」
ぐっ…

ツバメオー「…」


982 : 名無しさん@避難中 :2017/12/10(日) 01:24:42 Bb9fexDQO
ツバメオー「………まぁ……そうだな…
とりあえずこれでも飲めヨ」
ス…

ミキニー「…ありがと…」
こくこく…


ミキニー「おんブーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボボ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ミキニー「おえェェアアアアアアアアアアアポォーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにこれマズォエアアアアアアシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビッチャ〜〜!!!!!!!!

ツバメオー「ごめんこれメコレ茶だったは(笑)
こっちこっち……例の謎の草ジュース」

ミキニー「む…むぐー……わざとだろ……
…………つか…おいしいんか? これも…」
ゴク…

パア………
ミキニー「…! なんか…不思議な気分になる飲み物だゾ…
なんというか落ち着く…」

ツバメオー「なんだ お前は別に見た目とかに変化ねーのかヨ
つまんな…
でも…おいしいでしょ? 割とさ」

ミキニー「……………これ………
ハウシーのやつにも飲ませたらどうかな」

ツバメオー「あの電磁超獣にぃ?」

ミキニー「そうそう
あいついつも神経張ったような感じで振る舞ってるからさ
こういう飲み物でも飲んで少しくらいリラックスすればいいのにな〜…ってね
まぁ…私が持ってったところで飲まないか…」

ツバメオー「…」


―――

ゴゴォ〜〜〜〜〜…

どっぷり……


ハウシー「………ふん………今日が終わるな…
やはり駄目だったか」

黒熊「…」

ハウシー「日が替わったら作業を再開するぞ 黒熊君」
ザ…


ニャンタ「あ…あんのぉ〜〜…」
そろ〜…

ハウシー「…ん? 何の用だ?」
ギロ…

ビクーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ニャンタ「は…はひ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ…あのこれッッ……人間の方々からの差し入れでッ……
特製のジュースっす……
まぁあのどうか…飲んでくださいと…」

ハウシー「差し入れだと? 何のつもりだ……
まさかこんなもので私の情に訴えかけるつもりじゃあないだろうな?
だとしたらとんだ見込違いだな
私は情では動かされん……この島を生かすか殺すかは損得のみだ…」

くん…
黒熊「…! …………ヴル…」

ハウシー「…ん?! どうした黒熊君…?
飲んだほうがいい………だと?」

黒熊「ヴルロ………ヴァアル…グァ…………」

ハウシー「………黒熊君がそこまで………
…分かった…飲んでみようじゃないか」
ス………


パァァァァァァァァァ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハウシー「ぬぅ?!!!!!!!!!!
なんだこの感覚は…!? ……黒熊君………これは!!!!?」

黒熊「ウォル……グゥゥゥゥンッ…ゴルロロロ……ヴォオア!
ゴグゥッ……ヴル………バル…グルヴヴァ〜〜〜〜ヴヴルァァオオオオンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウシー「!!!!!!? なんだと………これが…!!?
……………まさか…………!

………おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビクリーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ニャンタ「はにゃス!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ハウシー「奴らを呼べ!!!!!!!!!!!!!!!!
………この飲み物の“原材料”を持って…だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カカッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


983 : 名無しさん@避難中 :2017/12/11(月) 02:27:33 azcVJfkEO
―――

ニャンタ「はやくはやく〜〜〜〜〜!!!!!! お呼びだ〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

ザザザザザザ…
エンカ「なんだなんだ突然呼出しとは…」

ギル「…もう約束の時間になりますが…」

ヤンデル「まさか……俺達を集めて皆の前でこの島の木を刈る木じゃ…」

ツバメオー「多分それだヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カーッ!!!!!!!! そんなもんを見せ付けようたァ随分と意地の悪いやつだヨ…」

ビラコ「あうー……私達がイイ物見つけられなかったから……
あう……この島ハゲちゃうですぅ…」

ウソニ「……とはいえ…まだ術はあるだろう…
例えば……この島に暮らす君達がこの島を守ってくれと言えば…俺達は抗戦する用意がある」
ジャキッ!!!!!!!!

ガウル「………………いや…………
それはやめよう……フェアじゃあない
最初にも言ったようにこれは…我々が蒔いた種だ
ハウシー殿は何も間違ってないのだ…
この島の木は……譲り渡す…
我々の今後はこれから考えるさ…」

ネコ「………」

うさぎ「ピョ…イィィ…
チィの生まれた島……………」
しゅん…


ハウシー「………………ガウル殿
…………………この島の木を……」




ハウシー「切るのはやめることにした
見事………そちらの望みは叶いこの島は守られた」
バンッッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガウル「はい……………一思いに刈ってください…………………………って
ええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブボボボーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ピョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「なっ?!!!!! どッ…どういうことですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ハウシー「……貴様らの勝ちだ…
貴様らは私の元に『価値ある物』を持ってきたのだ」

ヤンデル「な…なに…?!! 俺達は…何も見つけなかった…!
この島はウンコだった………その事実を突き止めただけ…!
価値のあるものなんてなにも見つかってない…!!!!!!!!」

ハウシー「だがこれを持ってきただろう」
ス…

ババンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビラコ「あっ……それはワンワンちゃんが作ってくれた不思議なジュース…!」


ハウシー「……原材料………持ってきたな」

ニャンタ「へ…へい!!!!!!!! これっス!!!!!!!!!!!!!」
バサァ…!!

ハウシー「……黒熊君……どうだ」

黒熊「…バウ………ぐる…」
コク…

ハウシー「やはりな…間違いない」

エンカ「ちょっと待て!
分からんでござるぞ!!!!!!!!!?
このジュースに使われたその草が…なんだというのでござる!!!!!!!!!!?」

ハウシー「知らぬ者にこの草の真の価値は見出だせまい
この草は…本来ならばある特定の場所にしか自生しない草だ
それも不思議な力を秘めている……世界でも類を見ない“都合の良い草”……
………私も見るのは初めてだ……………これは…」



ハウシー「神草『メチャツゴイー』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?』


984 : 名無しさん@避難中 :2017/12/11(月) 06:51:42 zGak4PIk0
あれかw


985 : 名無しさん@避難中 :2017/12/12(火) 01:22:13 8gvE2B4MO
ツバメオー「メチャツゴイー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
なにそれすごく都合良さそうな名前だな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ハウシー「そうだ!! 実際都合がいい草だ
これを発見した草博士は都合よく手元にあったメモ紙に
『めちゃ都合良ーすぎて草生える』…………と書いた走り書き…それがそのまま命名の土台になったからな」

ツバメオー「まぢかヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
命名も都合良すぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ずーん!!!!!!!!

ギル「メチャツゴイー………聞いたことがある!!
あの勇者山にしかない草で…口にしたものに物凄く都合のいい結果を与えてくれるという代物!!!!!!!!!!!!!!!!
あのジュリーさんも…メチャツゴイーのおかげで今でも生きていられると…!」

ヤンデル「そ…そうだったのか…!」

ハウシー「そう…………メチャツゴイーが齎すものは『因果をも超えた都合のいい結果』…
死は生に……夢は現に……不幸は幸に……
メチャツゴイーを摂取したものがジャムを塗りたくったパンを10枚床に落とせば
10枚全てが耳の部分で床に立つ……それほどの力がある…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ツバメオー「都合はいいけど例がしょぼいな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「そうか…!
俺達がその草で作ったジュースを口にした時 それぞれにまるで願望が現実化したような現象が起きたのは
そのメチャツゴイーの力だったということか」

ハウシー「まさかこんな島にあるとはな…………
本来は…我々電磁超獣の居るあの山にしか生えぬ草のはず…
そこですら今では幻の草だ……私も初めてみる
もしかしたら都合よく種を飛ばしていたのか……こんな辺境まで…」

エンカ「見たことないのにコレがメチャツゴイーだと分かるのでござるか?」

ハウシー「古くから山に暮らす黒熊君が知っていたのだ
そもそもこの黒熊君もメチャツゴイーを摂取した一人だ
メチャツゴイーを摂取した後に黒熊君と私が出会ったのだ…」

ツバメオー「そ…そういうことか…
通りで都合がいい状態だと思った…」

ギル「そのメチャツゴイーに価値を見出だすのは納得が行きますが
それをどうするのです?」

ハウシー「持ち帰って栽培する
あの山でこの草を増やし……このジュースのように加工して売るのだ
どうやらこのメチャツゴイーは原種より効果は薄いようだが…
人間共を満足させるには十分の品が作れるだろう
それを売り捌き 金を作る
私の見込みでは相当売れるに違いあるまい
この島で木を刈るより遥かに効率的だ」

ガウル「じゃ…じゃあもうこの島の木には手を出さないんですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ハウシー「私に二言はない
……ただ……これからも取引はさせてもらうがな
メチャツゴイーとザパリ木以外にも…この島には価値がある
なに………もう島の自然を脅かすような事はしない
WinWinで行こう」
スッ…

ガウル「は…はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニャンタ「やったーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ガウル「…あんた達のおかげだ!!!!!!!!!!!
ありがとう…! ありがとう…!!!!」
ぽろぽろ…!

ギル「……いえ………我々は何もしてません…
この結果を勝ち取ったのはこの島の自然……そしてあなた達の力なのです」
キラーン…

ツバメオー「実際ボクら何もしてないしね」
島の秘密あばいただけで


986 : 名無しさん@避難中 :2017/12/12(火) 01:48:21 8gvE2B4MO
ギチ… ギチ…
ハウシー「……よし……バッグに入るだけメチャツゴイーを詰めた
今回はこれだけ持って帰るとする」

エンカ「結局お前達はそこまでして何を作ろうとしているのでござる?」

ハウシー「ふん………いつか山に来てみろ
そうすれば分かる
では…」

ツバメオー「帰るのはえーな
つーかお前まだお礼言ってないヨ」

ハウシー「ガウル殿になら十分礼を言っただろう
彼はこの島の責任者だからな」

ツバメオー「言う相手がちげーだろ
ミキニーだヨ!!!!!!!!!!!!!
……お前にメチャツゴイーのジュースを持っていってやろうって言ったのは…ミキニーなんだから
ねぇ?」

ミキニー「う………! いやまぁ…そうだけど…」

ハウシー「……」

ミキニー「…私はいいゾ……お礼なんて別に…」
もじ…



―――

うさぎ「この島これでダイジョーブ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チィ安心ぴょーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「うさぎ殿…!
それでは…我々と一緒に…!」

うさぎ「ぴょうぅーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チィもいく!!!!!!!! 戦う!!!!!!!!
みんなと会う〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
がおっ!!!!!!!!!!!!!!!!

ビラコ「やったぁです〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「これほどの戦力……なんと心強い!!!!!!!」

うさぎ「お父ひゃん!!!!!!!!
みんなとバイバイするのは寂しいけど……チィ行ってくるピョイィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう一度おともだちと…戦ってくるピョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガウル「あぁ…………わすらも寂しい…
だが娘が選んだ事……止めはせん
…己が信じる道……しっかり進めよ…
そしてたまには…帰って来い」

うさぎ「ピョイピョイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
分かったピョウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お正月と節分とお花見シーズンとゴールデンウイークと夏休みと秋休みと紅葉日和と冬休みの時に帰るピョピョーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「割と帰るな?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!

うさぎ「チィ 準備して来るピョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お母ひゃんにもおわかれして来るーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダンッッ!!!!!!!! ギュウンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ヒュオォォォ…


ガウル「……ふふ……まったくせわしいな……
……誰よりも直向きで一生懸命な子なんだ…
だから回りを見れない危うさもある……
………あの子は強いが…親としては不安が沢山だ…
皆さん……どうか我が子を……
この島に居る全ての動物達の愛しい娘を…
どうかよろしくお願いします…」
ペコ…

ギル「…もちろんでありますっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ドドンッ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


987 : 名無しさん@避難中 :2017/12/12(火) 02:29:13 8gvE2B4MO
――― 海岸


チャプ……
ギィ……… ギィ………
ハウシー「わざわざ見送る必要はないんだがな」

ヤンデル「………そんな小船で海を渡ったのか…;」

ツバメオー「波でひっくり返りそうだヨ」

ハウシー「ふん そんなヘマをする私ではない
メチャツゴイーもあるしな…
では 行こうか 黒熊君」

黒熊「ヴォ」
ギコ… ギィ… ギィ…

すぅぅーーー…


ミキニー「ッ………ハウシー!!!!!!!!!!!
き…気をつけて帰るんだゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あと……皆にも……ハウシーさんとかポンチコ木とかにもよろしく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…………ごめんって!!!!!!!!!!!!!!!! 伝えて欲しいゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハウシー「………………」


ハウシー「………それはお前が言え」


ミキニー「…え…」

ハウシー「ミキニー………特別命令だ
お前は………山の外に居る電磁超獣………その斥候として
引き続きこの世界を見て回るがいい
そしていつか……山に来たときはお前の見た景色……話を聞かせてくれ
いいな………それが私達からお前への命令だ
しっかりやれよ………まかせたぞ」

ギィ… ギィ…



ミキニー「ッ………!!
わ……分かった!!!!!!!!!!!!!!!! 分かったゾ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハウシー!!!!!!!!!!!!!!!! こっちの事は私にまかせなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
色々見て……楽しんで!!!!!!!!!!!
とびっきりの思い出話………聞かせてあげるゾーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶんぶんぶんぶんぶん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ツバメオー「…………ミキニー…」

もみーの「…えへへっ 仲直り出来て…良かったねぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わい…わい…


――― そして…


うさぎ「ピョイーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おまったせピョン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パパーン!!!!!!!!

ギル「おぉ…いらっしゃ………ややっ!!
その格好は!!!!!!!?」

ビラコ「えへへー 私のコーディネートでお着替えしたですよう
だってさっきまでの格好でネアメには行けないですから」

エンカ「いやはや……拙者はさっきまでの格好もエロ………いや…ワイルドでなかなか良かったと思うがな?」

もみーの「えー!!!!!! でもこの格好もかわいいよ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


うさぎ「ピョ?」

ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
http://download1.getuploader.com/g/sousaku_2/1151/IMG_20171212_021615~01.jpg


ギル「バッチリでありますよ
さぁ 帰るとしましょう!!!!!!!!!
ネアメへっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「どうやって?」

みんな『…え?』


ウソニ「いや…忘れたのか?
俺達が帰る手段である『フワラル魔法』の魔法札は
ガウルさんに食われてしまっただろう…」

ガウル「………はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうだった!!!!!!!!!!!!!!!! すまん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうウンコにしちった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
テヘーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


みんな『あ…あばああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガクゥゥゥゥーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


988 : 名無しさん@避難中 :2017/12/12(火) 07:43:22 z2rWE5Fo0
うさぎさん可愛いぜ…


989 : 名無しさん@避難中 :2017/12/13(水) 02:52:34 e3g0hs9QO
ツバメオー「ちょちょちょちょおぉ〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうすんのこれェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
帰れねぇヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーン!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「す…すっかり忘れてた…!!!!!」

エンカ「ギ…ギルよ どうする!!!?
この海をどう渡る!!!!!!!!!?」

ギル「と…飛べないなら仕方ありません!!!!!!
とりあえずこの島の木を借りて船でも作りますか!!!!!?」

ガウル「それはやめた方がいい!!
この島の木は頑丈で建物の骨組みには適しているが…
実は他の木に比べて物凄い勢いで水分を吸収してしまう性質を持つんだ!!
海になんか浮かべたら秒で沈んでしまうぞ!!」

ツバメオー「都合悪ィ木だな!!!!!!!!!!」
ど〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!

ビラコ「他にお船になる材料ないです?」

ガウル「船を作るならこの島の土を使った方がいい
この島の土は昔から不思議なことに水によく浮かぶ…と有名で……」

ツバメオー「ふざけんなバカヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
放埒にウンコに乗ってドンブラコ出来るかコノヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
却下だコラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャシャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!


ギル「………なら…! なら…! えっと…!!! …よ…よし!!!!!!!!!!!!!!!!
泳ぎましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ザパリ海峡横断部の始まりじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぬぎっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「お…落ち着けギル…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「………まずいな
このままじゃ島から出られないぞ」

ガウル「…もしかしたらまだ腸で留まってるかもしれないから試しにウンコしてこょうかな…」

ツバメオー「…………
…しょうがないな…………
こうなったらボクの奥の手を見せるしかないか…!」

もみーの「…奥の手!?
それってなぁに? ツっちゃん?!!」

ツバメオー「まぁ見てろって…!!!!!!!!!
フゥゥゥゥゥゥ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュオオオオオオオオオオオオン…!!!!!!!!!!


ツバメオー「…ボクだって……日々勉強してんだから…!!
…………フワラル レーロー メコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


バサァンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふわっ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ババンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ビラコ「あーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「これは…!」

ギル「ツ…ツバメオーさんが…飛んだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーーz__ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もみーの「すごーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嘘か本当か分からない話が本当になったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
じゃーん!!!!!!!!

http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1286309148/306


990 : 名無しさん@避難中 :2017/12/13(水) 03:01:29 e3g0hs9QO
× ツバメオーさん
○ ツバメちゃん


991 : 名無しさん@避難中 :2017/12/17(日) 02:18:28 9uuqE3SMO
ヤンデル「お…おまえいつの間にそんな魔法を……!
い…いや…お前最初にそんなすごい魔法は使えないって言ってただろ…!」

バサ… バサ…
ツバメオー「『使えないから諦める』なんて潔いツバメちゃんじゃねーんだ!!!!!!!
この島に到着するまでの間…発動してる魔法札のフワラルの魔力を研究したんだヨ!!!!!!!!!!!!
ボクは隠れて努力するタイプなんだからなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ビッシー!!!!!!!!

ネコ【似合わん台詞だ…】

ウソニ「やるな………
しかし自分一人だけ飛べても意味ないだろう」

ツバメオー「ふふーん!!!!!!
お兄さん? もちろんそんなもんは…このツバメオーちゃんもぬかりはないんだヨ!!!!!!!!!!!
フワラル ローロー メコレ!!!!!!!!!!!!」
ポゥアァァーっ…!!!!!!!!!!!!

ふわわ…
エンカ「ぬぉ!!?」

ビラコ「えっ…? わわっ!!!」

バッサァーーー!!!!!!!!!!!!
ヒュウウゥゥーン!!!!!!!! ヒュウウゥゥーン!!!!!!!!

うさぎ「ピョーー?!!!!!」

ヤンデル「お……俺達まで…!」

ギル「す…すごい!!!!!!!!!!!!!!!!
すごいですよ!!!!!!!!!!!!!!!! こんな魔法まで独学で!!!!!!!」

ツバメオー「ヒャッハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
崇めろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
奉れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どうだすごいだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
飛行魔法まで使えたらこれもうボクも世界上位の魔法使いでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!
もうほぼほぼ大魔女フーリャンとドッコイドッコイって感じ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
私が第二の大魔女………いや中魔女名乗っちゃってもいい感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!?
おめーらサインなら今のうちだヨ!!!!!!!! プレミア付くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
今なら一枚100円な!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ヤンデル「う…うぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぞぞーーん!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「わかりやすいほどに調子乗ってるな…」

ギル「ともかく これなら海を渡れそうですね…!
行けますよね!!? ツバメちゃん!!!?」

ツバメオー「まかせろコノヤロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほら行くヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パチンっ

バサッ…
ヒューーーーーン…
ヤンデル「おぉーーーーーっ…………て……」



ぐるんぐるんぐるん…



ヤンデル「か…体が回転してしまう!!!!!!
回りながら空飛んでるぞ!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【不完全じゃにゃいか!!!!!!!!】

ツバメオー「う…うるさいなっ!!!!!!!!!
はぢめてなんだから容赦しろヨ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
黙らないと舌噛むヨ!!!!!! スピードあげるから!!!!!!!!!!」
グゥゥゥーーーンッ…

バササーーーーーー…
《島から飛び立つ一同…》



ガウル「チコーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
元気でなーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



うさぎ「ピョイィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いってきまーーーーーーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

くる… くる… くる…


エンカ「……締まらんな…」

ツバメオー「うるせー黙れ落とすぞ」


992 : 名無しさん@避難中 :2017/12/19(火) 23:53:14 SK1uauSYO
――― 数分後…


バサァー…

ゴォーーーーーーー…
ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…


エンカ「……おぉ… 回転が収まったな
ツバ嬢 少し慣れてきたか」

もみーの「これなら快適だよ〜」

ウソニ「魔法札で飛んでる時よりスピードも速いし快適だな」

ギル「いやぁこれなら行きよりも格段に早く到着出来そうですねぇ
ツバメちゃんの魔法の才能に感謝でありますねぇ!」

ヤンデル「……ふん……ツバメの割には珍しく人の役に立ったな…
たまには褒めてやるよ…」

ビラコ「良かったですねぇー!!!!!!!!!
本当すごいですよっ ツバちゃん…………あら?」

ツバメオー「………」
しーん…

ネコ【やけに大人しいにゃお?
どうした?】

ツバメオー「…………………」

ギル「ツ…ツバメちゃ…………はっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

げっそぉ〜〜〜〜……
ツバメオー「も……………ダメっ………魔力………無っ……………」
ハァハァ…… ゼェー…ゼェー…

みんな『えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ズズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「ちょっ…マジか?!!!!!!!!!
早過ぎだろ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「メ…メ…メコレ級を持続させるから……ま…魔力の消費がかなり早いんだヨ…!
も…もぅ………! 尽きる…!!!!!!!!」
ヒュル… ヒュル… ヒュル…

ガクゥゥゥゥゥゥ…


ギル「ちょっままままままままっっ…落ちてる落ちてるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高度落ちてるーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「下は海だぞ…」



―――… 海

ザパァァァァァァッ…
シャークトパス「シャーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


―――


もみーの「下の海でシャークトパスが待ち受けてるよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「このまま海に落ちたら糞映画みたいになるのも請け合いでござるーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゾゾーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【落ちるにゃ! お前が諦めたらそこで(人生)終了にゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?】

ツバメオー「ム〜〜〜〜〜〜〜〜〜リ〜〜……」
きゅるるるるるる…

ギル「わぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!!! こ…ここまでですかーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!?」

うさぎ「ピョユゥ!!!!!!!!
これを飲むピョ!!!!!!!!!!!!!」
バッ…!!!!!!
グィッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴクっ…
ツバメオー「………!!!!!!」
ビククンッ…!


グゥゥーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメオー「復活ァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギューーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヤンデル「!!!!!!? ツバメの魔力が復活した!!!!!!!!!!!?
一体何を…」

うさぎ「島を出るまえにオカーヒャンがたくさん作ってくれたジュースを飲ませてあげたピョイィ」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

エンカ「そ…そうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
メチャツゴイーのジュース…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これを飲みつづければ都合よく魔力が回復するのでござるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「ツバちゃんたくさんジュース飲むですよぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


993 : 名無しさん@避難中 :2017/12/20(水) 00:39:35 HD.tInP.O
――― 数十分後…

ヒュー…

フララ… フララ…
ツバメオー「………ま…魔力が……」

ビラコ「はい!!! ジュース飲むです!!!!!!!!」

ツバメオー「ゴクゴク…………!!
…ぷはぁっ…! …よ…よし…!」


―――

フラ… ヒュルーー…

ツバメオー「ま……また…」

もみーの「まだまだあるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頑張って!!!!!!!!」

ツバメオー「ッ………ゴ……ゴク……!
…!! …お…おなかが…」
げぷぅ…


―――

ググ…… ガク… フラァ…

ツバメオー「……………」

ギル「……ツバメちゃん………ジュース…」

ツバメオー「………の…飲みすぎてぇ……お腹が……もぅ……ヴぇぺ…」
ゲロ…

ヒュルルルル……



エンカ「だ…ダメでござるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバ嬢が飲まねば…みんな死ぬんだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ツバメオー「で…でも……でも…
………ヴぅ…」
ゴク…

ぷるぷる…
ツバメオー「……ム………ム゙リ゙………
も…もう…諦め…」

ギル「が…頑張れ頑張れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ツバメちゃん頑張れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エンカ「そうだ!!!!!!!! ファイトだ!!!!!!!!!!!!!!!!
みんなが応援しているぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「そうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お前は頑張ってる!!!!!!!!!!!!!!!! よくやってる!!!!!!!!!!!!!!!!
ずっと努力して頑張ってたんだよな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
だけどもうちょっと頑張れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ウソニ「俺達は味方だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんなが君の側に居る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ネコ【お前はすごいやつだにゃお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな知ってるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

もみーの「頑張れ頑張れツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 負けるなツっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビラコ「ゴールはもう少しですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頑張るです!!!!!!!!!!!!!!!! 天狗様も見てる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

うさぎ「がんばぇー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


みんな『頑張れ頑張れツバメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
負けるな負けるなツバメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
飛べ飛べツバメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ファイトだツバメーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

わーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ツバメオー「み…みんなぁ………
……ボ……ボク………頑張……」
ゴクッッッ…

ツバメオー「おぇあべろボォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゲロビッチャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「駄目だーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


994 : 名無しさん@避難中 :2017/12/20(水) 01:11:35 HD.tInP.O
――― なんやかんやあり…


スパルティー「帰ったか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
早かったな!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「はっ! 只今帰還しました!
うさぎ殿も…共に!!!!!!!!!!!!」

うさぎ「ぴょぉ〜…」

スパルティー「おぉ…君かね!!!!!!!!!!
なるほど…強そうだな!!!!!!!!!!!!!!!!
よくやったな ご苦労だった」

ギル「……労いの言葉はまずツバメちゃんにお願いしますっ」
ビシィー!!!!!!!!

スパルティー「ん?」


オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…

ゲソォーーーーーーーーーー…………
ツバメオー「め…めぽぉぉぉぉぉ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しわしわ…


スパルティー「だ…大丈夫か…
なんか枯木の擬人化みたいになっているぞ…」

ギル「大丈夫じゃないんでとにかく今は休ませてあげてください…」

タタッ…
ディミリア「ま…まぁ大変!!!!!!!!!!!!!!!!
疲労と…なんか栄養の過剰摂取の症状がありますね…
何故こんなことに…」

ビラコ「実は島から帰る前にお空を飛ぶ魔法札が無くなっちゃったですよう
だからツバちゃんが代わりにお空を飛ぶ魔法を使ったからです
栄養過多は魔力を都合良く回復させるジュースをたくさん飲んだからですね」

ディミリア「…フワラルを!!?
それは……すごいですね」

ギル「ツバメちゃんは今やネアメ屈指の魔法使いの一人であり…必要不可欠な戦力でありますよ
とにかく今は休ませてあげて下さい
自分は何かやることがあればそちらを…」

スパルティー「………いや…お前達も皆休め」

ギル「!」

スパルティー「………………ネアメに必要不可欠なのはツバメオーだけではない…お前達全員だ…
……ギル……『あの日』以来お前は何かと功を焦りすぎているな
まるで『目的』を達成したらその身が朽ちても構わんと…言っているかのようだ

……大魔女フーリャン達……あの戦力をこの地に集めるのは確かに大事だ…
だが大魔女フーリャン達が集まったらお前が用無しになるわけじゃないんだぞ
この魔反会との戦い……それが終決するまで…お前達全員の力が必要不可欠なのだ…
仲間を失った焦り………分かる
私だって痛いほど分かる
だが……見失うなよ
スケピヨ達が…我々のために…あの時残った意味を…」

ギル「……………はい」

ゴォォォォ…


995 : 名無しさん@避難中 :2017/12/20(水) 01:46:01 HD.tInP.O
――― 食堂

わいわい がやがや…

うさぎ「人いっぱーーい!!!!!!!!!」

ギル「ネアメで一番活気があるところですからねぇ」

うさぎ「こんなに人いっぱい見たのひさしぶりーーっ!!!!!
ぴょるるるるるるるゥゥゥ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アォーーーッ!!!!!!!!!!!


ハイゼン「あ…あの!!! 食堂で発情は困ります!!!!!!!」

うさぎ「してないピョン」

エンカ「おぉ 腐女イゼン嬢」

ドキッ…!
ハイゼン「ふ…腐女イゼンってなんですか…?!
あ…あー……あの……えと………その方は…」


トトト…
ホワイトちゃん「ハイゼンお姉しゃま… どうしましたか?
お客様ですか?」

ハイゼン「は……ホワイトちゃん…
ひ…人前でハイゼンお姉しゃまは恥ずかしいですよ…!
それはバックヤードでって…!」

ヤンデル「なんか変な教育してる…;」

ホワイトちゃん「あ……ギルお兄様方でしたか
任務お疲れ様ですわ」

ギル「お…お兄様……
ど…どうも」

ホワイトちゃん「おや
そちらの方は…新しい方でしょうか?」

うさぎ「ピョ?」

ホワイトちゃん「……」
じっ…

うさぎ「…………」
じーーー……

キラキラキラキラキラキラ……

うさぎ&ホワイトちゃん『――――!!!!』
ダキッッッ…!!

もみーの「無言で抱き合った!!!!!!!!!!!?」
ど〜〜〜〜ん!!!!!!

ギル「……なにか通じる部分があったようですねぇ……」
モチーフ的に…


―――

わいわい がやがや

うさぎ「おいしいピョー!!!!!!!!
ここの食べ物おいしいピョー!!!!!!!!
島で食べてたものがウンコみたいに感じるピョイィーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パァァァ…!!!!

ギル「それは言い過ぎですよ!?」
ズズーン!!!!!!!!!!!

ウソニ「まぁ実際ウンコは振りかけてたけどな」

ギル「そ…そんなことより…
ここにうさぎ殿を連れて来たのは…時間的にここにあの方々が居ると踏んででありますが…」


スンスン…
うさぎ「…………ピョ…………っピョイ!!!!!!!?」
ピクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チロリーン「ぉっ…アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちょっ…マジかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うさちゃんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


パァァァーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ピョーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チーぴょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぴょーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガッシィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!
チロリーン「わああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はっ…ははっ!!!!!! う…うさちゃんだぁ…!!!!!
変わらないじゃないかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
早かったね!!!! ギル!!!!!!!!!!!!!!!!」

スーリスーリスーリスーリ!!!!!!!!!!!!!!!!
うさぎ「チーぴょんチーぴょんチーぴょん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「ははっ…くすぐったいよ!
それにうさちゃん…私様だけじゃないよ!」

うさぎ「ぴょ? …ぴょぴょ!!!!!!!!」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サナバー「うさぎちゃんじゃあないか!!!!!
わしが分かるか!!!!!!!!?」

うさぎ「ジッチャンーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピョン!!!!!!!! ダキーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サナバー「わ…わぶぶーーーーッッ//////」


ジュリー「やぁうさぎ! なんだ元気そうじゃないかい!!!?」
はーい!!!!

うさぎ「どうも
お久しぶりです」
アクシュ

ジュリー「俺だけ対応が塩いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズズズ〜〜〜〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


996 : 名無しさん@避難中 :2017/12/20(水) 08:12:52 HD.tInP.O
うさぎ「嘘ピョイィ
骨の人も久しぶりぴょぉ〜〜〜〜!!!!!!!」
ガシッ!!!!

ジュリー「わーーー!!!!!
嬉しいけど名前そろそろ覚えて〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

うさぎ「チィ嬉しいピョン!!!!!!!!!!
また皆に会えて嬉しいピョーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!」

サナバー「ははは…そんなもの…わしら全員そうじゃよ!!!!!!!!!
仲間に会えて……嬉しくないわけがない!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「…あぁっ………!
うさちゃん………本当…変わらないな…………
その明るい性格も…………おかげで元気になれるよっ!!!!!!!!!!!」
ガシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ぴょい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!」
ガシシッ!!!!!!!!!!!!



じーん…
ギル「…いやぁ…!!
何度見ても…かつての仲間同士の再開シーンはいいですねぇ…」

ニャンタ「本当だなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラもなんだかもらい泣きしちったよぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギル「自分もです!!!!!!!!!!!!!!!!
おーいおーいおいおいおいおい…………………………………

ってォオーーーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ビッシィーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

ニャンタ「ん!? どうしたんだい!!!!?」

ヤンデル「い…いや……どうしたって………お前がどうした!!!!!!!!!!!!!?」

もみーの「あなた島の猫ちゃんじゃないのーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
付いて来ちゃったの〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ニャンタ「ははは……いやぁ…あの…」

エンカ「!? ………ちょっと待て……なんだこの感覚…
…なんか……ニャンタ殿の声が随分とクリアに聞こえる気がする…」

ギル「た……確かに…
しかし………ニャンタ殿の声はネコ殿による同時通訳で…」

ネコ【いや…もう我輩の通訳は介していないにゃお
ニャンタは自分の声で正しく人語を話しているにゃお】

ヤンデル「!!!!!? それは…どういう……!?」

ネコ【どうやらニャンタは我輩と長く接触しすぎたらしい
そのせいで我輩の気にアテられ…人並みの知能を得たようだにゃお】
ウマニールの所の馬と同じように

ギル「な…なんと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ウソニ「そうなのか
しかし何故連れて来た?」

ネコ【こいつのタメだにゃお
人並みの知を得た動物が野生の中で暮らせると思えんからな…
こうなったのは我輩のせいでもあるし…連れ帰って面倒を見てやることにしたにゃん】

ニャンタ「いやーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな楽しそうな所連れてってもらってマジサンクスッスわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
また飲もうや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! デカネコの旦那よォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スパーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

ネコ【……………まぁ………
それなりの“教育”も我輩が仕込んでおくにゃお…】
ニヤァ…

ギル「………しかし…良いのです?
ニャンタ殿には島に家族が……」

ニャンタ「いや問題ねっスよォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
野生の猫なんて発情期ごとに新しい家族作るンすからァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オイラこう見えてヤリニャンなんでここでも新しい家族作っちゃいますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
…あ!!!! さっそくかわい子発見伝ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カククククククククーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(腰振り)


トコトコ…
ブラックちゃん「フュ?」



ギル「………………ネコ殿……教育は『しっかり』お願いしますよ…」

ネコ【まかせろ】b


997 : 名無しさん@避難中 :2017/12/21(木) 00:33:59 XI9pErOQO
うさぎ「ジッチャン、チーぴょん、骨の人に会えてチィ嬉しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でもチィ もっと会いたい人居る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

チロリーン「…分かってる
エンデリル…だろ?
あいつの事は…聞いてるかい?」

うさぎ「ぴょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エンぴょん今病気でオネム………だからチィが起こしてあげるピョイィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チィすぐにでも行きたい!!!!!!!! エンぴょんの所!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジュリー「ヒュウ……熱いね」

サナバー「わしらもうさぎちゃんとエンデリル君を合わせてやりたいわい
エンデリル君の騒がしさもそろそろ久しいからのう…」

チロリーン「…………ギル…」

ギル「えぇ分かっています!!!!
出来るだけ早くにエンデリルさんの居るコトコトへ行く準備を整えたいと思います!!!!!!!!!!!!!!!!
もちろん案内は…コトコトとパイプのある我々が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

うさぎ「ピョイィーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
ありがピョーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
だき〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!

ギル「うわわぶっ!!!!!!」

チロリーン「……ありがたいよ……
…………でも…もし出来るなら………私様も同行したいなぁ…」

ギル「え!!? チロリーンさんも!!!!!!!?」

チロリーン「ああ………
まぁ………うさちゃんとは大分感情は違うんだが
あいつとは普段から付き合いが多かったからね
…随分長い闇の中に居たアイツを…出迎えてやりたいんだ」

ギル「チロリーン殿…」

サナバー「それならわしも行きたいのう
エンデリル君はわしの唯一の“同年代”の友達じゃてのう」

ギル「サナバーさんまで!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヤンデル「………エンデリルさんって人……慕われてるんだな…」

チロリーン「いやまぁ
…戦闘じゃウンコより役に立たなかった奴でむしろいない方がマシなアホなんだけどな」

ヤンデル「ひ…ひどい…」
ズーン…………

サナバー「しかしそのキャラに助けられておるのじゃよ」

チロリーン「……うーん…難しいかな
ギル達だけじゃなく私様達までここを空けるのは…」

ギル「……いや!!!!!!!!!!
高速ペトロを使えばコトコトまではそんなに時間も掛からないでしょう
ネアメを空ける日数はそんなに掛からないかと………行きましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分がスパルティーさんに掛け合ってみます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ス…
スパルティー「いいよー」

ギル「すぐ側に居た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかいい見たいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行きましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
古都コトコトへ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うさぎ「ぴょゆゆゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

チロリーン「待ってろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!! エンデリル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


わーわー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





《………こうして……大所帯での古都コトコト行きが決まった…
しかしその任務が……… ついに“その時”を迎える『きっかけ』となることを…
一行はまだ知らなかったのであった…》


オオオオオオオオオオォォ…!!!!!!!


998 : 名無しさん@避難中 :2017/12/21(木) 00:36:56 XI9pErOQO

DANGER!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! DANGER!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
物語はついに限界領域に突入したッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
物語が次の段階に突入した時… 最後のッ!!!!!!!! 最後のッ!!!!!!!!!!! 最後までッ!!!!!!!!!!!!!!
物語の終わりまで一直線に突き進むだろうッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうなれば後戻りはきかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全ての決着がつくまで 安息は…ない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当に最後の戦いがギル一行迫る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




次スレ
明日の なんとかファイト ジョー
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1512579858/

に続く…


999 : 名無しさん@避難中 :2017/12/21(木) 01:37:55 6xEj9Eek0
https://i.imgur.com/UVosGJ8.jpg


1000 : 名無しさん@避難中 :2017/12/21(木) 01:40:54 6xEj9Eek0

 
      .    /
       `ヽ / /
        `'△´    、  _
  `ヽ/⌒   .|     )/
 , '⌒▽    |    ▽`ヽ
    \    |  ,.'
      \,  | /
         `〇            
         |             次ファイト
        /    `丶       http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1512579858/
       /       ) /
      |     `ー-△´
      |       `|
      |.        |      ‐┼‐   ヽ __ 〃   -‐''
      ヽ、      |      ‐┼‐   ./ヽ/`ヽ  二|二
        ヽ____ノ        ヽ__ノ  しヽ、 ( )ヽ  |_,


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