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シンジ「カヲル君と入れ替わっちゃった…」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 10:53:42 ID:MZNvvfNk
カヲル(シンジ)「どうしよう…僕がカヲル君なんて…」
シンジ(カヲル)「大丈夫さ。まずは落ち着いて解決策を絞りだそう」
カヲル(シンジ)「そ、そうだね…」
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 10:58:59 ID:MZNvvfNk
シンジ(カヲル)「ぶつかっても駄目か…こうなれば、お互いのフリをして生活するしかなさそうだね。そうしていればいつかは元に戻るさ」
カヲル(シンジ)「…僕なんかにカヲル君の真似が出来るかな?正直、自信ないよ…」
シンジ(カヲル)「大丈夫。僕はネルフで暮らしているし、あまり人と関わることがないからね。そんなに気張らなくても平気だよ」
カヲル(シンジ)「そっか、そう言えばそうだったね。なら大丈夫かも…」
シンジ(カヲル)「僕は碇シンジとして、君のうちへ帰る。お互い、健闘を祈ろう!」
カヲル(シンジ)「うん!」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 11:03:36 ID:MZNvvfNk
ミサトのマンション
シンジ(カヲル)「ここがシンジ君のホームだね」
シンジ(カヲル)「…ただいま?」ガチャッ
アスカ「遅かったじゃない!今まで何してたのよ!」
シンジ(カヲル)(こんな時、シンジ君ならなんと返すだろう…)
シンジ(カヲル)「…ご、ごめん。トウジ達とゲーセン行ってて…」
アスカ「あっそ。ま、良いけど。…あたしだって、少しは心配してたのよ?」
シンジ(カヲル)「ありがとう、アスカ」ニコッ
アスカ「…///ふんっ!」プイ
シンジ(カヲル)「中々上手くいきそうだね」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 11:08:21 ID:MZNvvfNk
カヲルの部屋
カヲル(シンジ)「ここがカヲル君の部屋かぁ」
カヲル(シンジ)「…何となく綾波の部屋に似てるかも」キョロキョロ
カヲル(シンジ)「あ、マンガ雑誌がある…カヲル君でも、マンガとか読むんだ」
カヲル(シンジ)「暇だし、ちょっと読んでみようかな…」ペラ
カヲル(シンジ)「…読むんじゃなかった。まさか男同士でそういうことしてるマンガだとは…」グッタリ
カヲル(シンジ)「カヲル君って根っからのホモなんだ…というか、何かした訳じゃないのに疲れたな…」グッタリ
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 11:13:47 ID:TtS1eEq.
カヲル(シンジ)「…」グー
カヲル(シンジ)「…お腹すいた」
カヲル(シンジ)「何か食べるもの…は、なさそうだなぁ。食堂、行こうかな」
カヲル(シンジ)「…」スタスタ
青葉「よっ、渚君!」
カヲル(シンジ)「青葉さん、お疲れ様です」ペコ
青葉「渚君もな」
カヲル(シンジ)「ありがとうございます。青葉さん、ご飯食べたらまた仕事ですか?大変でしょうけど、頑張って下さいね」
カヲル(シンジ)「では、僕はこれで」ペコ
青葉(…渚君ってあんな謙虚な子だったか?)
カヲル(シンジ)「…社交的なカヲル君ぽく振る舞えたかな?」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 14:13:50 ID:RfxClkcs
ミサトのマンション・シンジの部屋
シンジ(カヲル)「…ここがシンジ君の部屋」
シンジ(カヲル)「シンジ君の匂いがする…いや、ファーストの真似をした訳ではないよ?決してね…」
シンジ(カヲル)「シンジ君の声が、僕の意思で発せられる…」
シンジ(カヲル)「…あの、カヲル君…ぼ、僕カヲル君が好きだよ」
シンジ(カヲル)「急にこんなこと言って、困らせてごめん…でも、本気なんだ!カヲル君、好きだ!」
シンジ(カヲル)「…なんてね」
シンジ(カヲル)「ふふふ…ふふふふ…」バシバシ
アスカ「きゃっ!?壁殴らないでよ、このバカシンジ!」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 14:19:39 ID:RfxClkcs
カヲル(シンジ)「…!?」ゾワ
マコト「どうした、渚君」
カヲル(シンジ)「い、いえ、ちょっと寒気が…」
マコト「そうか、気を付けてな」
カヲル(シンジ)「はい、ありがとうございます」ニコッ
マコト「…にしてもこのラーメン旨いなぁ!なぁ、渚君!」
カヲル(シンジ)「そうですね。昆布出汁がよく効いてます」
マコト「お、渚君料理とか詳しいのか?」
カヲル(シンジ)「ええ、まぁ…よく自炊するので…」
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 14:22:40 ID:RfxClkcs
マコト「成る程な!だからあんまり食堂に顔出さないのかぁ」
カヲル(シンジ)「…そんなところです」ニコッ
カヲル(シンジ)(カヲル君、食堂に来ないんだ…部屋に食べ物もなかったし、普段何食べてんだろ…)
カヲル(シンジ)(ほんと、カヲル君って謎だらけだなぁ…)
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 14:35:06 ID:MmPvqK9o
マコト「渚君、ラーメン旨かったな!たまにまた食堂顔出せよ?一緒に飯食おう。今度は炒飯でもおごるからさ」
カヲル(シンジ)「はい、時々顔を出そうと思います」
カヲル(シンジ)「今日はありがとうございました」ニコッ
マコト「おう!」
カヲルの部屋
カヲル(シンジ)「たまにはネルフの食堂も楽しいかも…カヲル君の姿だったけど」
カヲル(シンジ)「…身体が元に戻っても、食堂行ってみようかな」
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 14:42:35 ID:MmPvqK9o
カヲル君!!
カヲル(シンジ)「うわぁ!?ぼ、僕の声?」
カヲル君!!カヲル君!!
カヲル(シンジ)「…か、カヲル君の携帯から?えっと…電話?これ、着信音?…カヲル君、悪趣味過ぎるよ…」
カヲル(シンジ)「…も、もしもし」ピッ
リツコ「もしもしじゃないわよ!貴方、何をしているの?17時からカウンセリングの約束でしょう?忘れてたとは言わせなくてよ?」
カヲル(シンジ)(カヲル君…そうならそうと、事前に言ってよ…でもとにかく、言い訳しなきゃ。カヲル君なら、ただ謝るだけじゃなくて余裕を見せる筈…)
カヲル(シンジ)「…それって明日じゃありませんでした?てっきり僕は明日かと勘違いしていましたよ」
リツコ「そんな言い訳、通ると思って?もう一時間も過ぎてるのよ、分かってるの?」
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/17(日) 14:49:54 ID:MmPvqK9o
カヲル(シンジ)「…フッ、やはり一筋縄ではいかないな…分かりました、正直に言います。忘れていました。今からそちらに向かいます」
リツコ「最初からそう言えば良いのよ。急いで来なさい、分かったわね?」
カヲル(シンジ)「はい。分かりました」ピッ
カヲル(シンジ)「焦ったぁ…僕、演技向いてるのかな?結構上手く行ってたような…」
シンジの部屋
シンジ(カヲル)「…………」ムクリ
シンジ(カヲル)「…いけない、僕としたことが…うたた寝してしまったようだ」
アスカ「ちょっとシンジ、入るわよ!」
シンジ(カヲル)「セカ、じゃなくて…アスカ…」
アスカ「お腹、すいたんだけど?」
シンジ(カヲル)「?何か食べたら良いんじゃないかな」
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/22(金) 20:02:50 ID:xJgyAP4k
アスカ「はぁ?」
シンジ(カヲル)「…いや、だから何か食べたら良いんじゃないかなって」
アスカ「何よそれ!!あたしに飢え死にしろっての?あんたが何か作ったら良いじゃないの!いつもみたいに!」
シンジ(カヲル)(そうか、いつもシンジ君が…)
シンジ(カヲル)(怪しまれないように料理を作るべきなんだろうけど…生憎僕は食事を必要としないんでね…リリンの食事を作るのは中々難易度が高そうだ…)
アスカ「なんなのよ、黙っちゃって」
シンジ(カヲル)(そうだ!こういう時に便利な物がリリンにはあると聞いたことがあるよ)
シンジ(カヲル)「…出前を取るのはどうかな?」
アスカ「出前ぇ?」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/22(金) 20:12:00 ID:xJgyAP4k
シンジ(カヲル)「うん、出前。どうかな?たまにはさ、気分を変えて…」
アスカ「…何よ、横着しちゃってさ」
シンジ(カヲル)「駄目かな?」
アスカ「駄目じゃないけど、出前より…その、あんたが作る料理の方が…」
シンジ(カヲル)「ごめんねアスカ。実は、帰り道に手首ひねっちゃって。だから、フライパンとか持てそうになくてさ」
アスカ「そうならそうと最初から言いなさいよね!まどろっこしい言い方しちゃってさ」
シンジ(カヲル)「心配かけたくなくてさ。ごめんね」
アスカ「良いわよもう!大丈夫なの?」
シンジ(カヲル)「大丈夫だよ、ありがとう」ニコッ
アスカ「その代わりあんたの奢りね!いっちばん高いの頼んでやるんだから!」
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/22(金) 20:17:48 ID:xJgyAP4k
カヲル(シンジ)「赤木博士?…失礼します」
リツコ「入りなさい」
カヲル(シンジ)「…あ、あの…遅れてすみません」
リツコ「あら、急にしおらしくなっちゃって」
カヲル(シンジ)(…あ、そうだ…僕、今カヲル君なんだっけ。カヲル君らしく振る舞わなきゃ)
カヲル(シンジ)「謝ったら許して貰える…だなんて虫が良すぎたかな?」
リツコ「…もう良いわ。さ、カウンセリングよ」
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/22(金) 20:24:21 ID:xJgyAP4k
カヲル(シンジ)(…もしかしてリツコさんに相談したら、何とかなるんじゃ?マギシステムもリツコさんが作ってるんだし…)
カヲル(シンジ)「あの!リツコさん!僕、実は碇シンジなんです!カヲル君と…何故か身体が入れ替わっちゃって」
リツコ「…頭がどうかなってしまったの、貴方?そんな時に良く効くお薬があるのよ、処方しましょうか」
カヲル(シンジ)「信じられないですよね、普通に考えて。でも、でも僕は本当に碇シンジなんです!」
リツコ「…」
カヲル(シンジ)「お願いします、信じて下さい!」
カヲル(シンジ)「…僕だってそんなに暇じゃないですよ。そんな嘘ついても得になりませんし…頭がおかしくなったと思われるだけですから」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/22(金) 21:30:51 ID:xJgyAP4k
リツコ「それもそうね。…貴方の話信じるわ、シンジ君?」
カヲル(シンジ)「…!リツコさん!ありがとうございます!」
リツコ「それで?何か心当たりなんかはないのかしら?」
カヲル(シンジ)「ない…ですね」
リツコ「そう。…少し厄介かもしれないわね」
**
アスカ「あっ来た来た!ほらバカシンジ、あんた行って来てよ!」
配達員「ちわー!ピザお届けに来ました〜!」
シンジ(カヲル)「ありがとう」ニコッ
配達員「代金、5550円になりまーす!」
配達員「5500円、丁度頂きました!では!」
シンジ(カヲル)「わざわざ運んでくれてありがとう。嬉しいよ」
配達員「え、いや…それが自分の仕事なんで…」
シンジ(カヲル)「それでも嬉しいよ、ありがとう」ニコッ
配達員「ではこれで」
配達員(…変な子だったな…)
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/22(金) 21:35:37 ID:xJgyAP4k
シンジ(カヲル)「お待たせ、アスカ」
アスカ「ごくろうさま。んじゃ、早速食べるわよ!」
シンジ(カヲル)「うん」
アスカ「あら、結構いけるじゃない。ピザも美味しいし、このポテトも中々美味しいわ」
シンジ(カヲル)「それは良かった」ニコッ
アスカ「何?あんた、食べないの?早くしないと全部食べちゃうわよ?」
シンジ(カヲル)「僕、パスで。何か夏バテ気味みたいなんだ」
アスカ「あんた本当に大丈夫か訳?」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 20:47:19 ID:W8lSc.5c
シンジ(カヲル)「大丈夫だよ。じゃあ僕、具合悪いからもう寝るね。お休み」スタスタ
アスカ「シンジ、待ちなさいよ!」
バタンッ
アスカ「…あたし一人で、こんなに食えないっつーの!」
シンジ(カヲル)「…シンジ君、大丈夫かな」
シンジ(カヲル)「面倒なことに巻き込まれてなければ良いけれど…」
シンジ(カヲル)「…電話してみようかな?けど、かえって迷惑かもしれないし…うん、明日まで待とう。急がば回れ、ってやつさ」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 20:53:13 ID:W8lSc.5c
カヲル(シンジ)「それでリツコさん、どうしたら身体が元に戻りますか?」
リツコ「…今はなんとも言えないわ。とりあえず明日、貴方達二人の身体を調べてみます」
カヲル(シンジ)「…え?そ、そんなことするんですか?」
リツコ「使徒の攻撃かもしれないし。こればかりは調べてみないと分からないから、仕方ないわ」
カヲル(シンジ)「分かりました」
リツコ「素直に話してくれてありがとう。身体が元に戻る方法、考えてみるわね。明日検査する旨、彼にも伝えておいてちょうだい」
カヲル(シンジ)「はい、カヲル君にも伝えておきます」
リツコ「じゃあ、今日はもうこれで帰って良いわよ。それじゃ、また明日」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:00:03 ID:W8lSc.5c
カヲル(シンジ)「ふぅ…やっぱりリツコさんに相談して正解だったな」
カヲル(シンジ)「あ、カヲル君にも明日のこと伝えなきゃ!…やっぱり電話が良いよね?カヲル君、出れば良いけど」ピッピッ
カヲル(シンジ)「…も、もしもしカヲル君?僕だけど…」
カヲル視点
シンジ(カヲル)「まだ眠たくはないし、けれどシンジ君の部屋の物を漁るような無粋な真似はしたくない…さて、これからどうしようか」
プルル プルル
シンジ(カヲル)「電話?誰からだろう…カヲル…つまり、シンジ君!?」
シンジ(カヲル)「もしもしカヲル君?どうしたの、電話なんて」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:06:38 ID:W8lSc.5c
カヲル(シンジ)「今って大丈夫かな?」
シンジ(カヲル)「大丈夫だけど、セカンドがドアの前に張り付いてるから怪しまれないように君の口調で話すね」コゴエ
カヲル(シンジ)「あはは…カヲル君も大変なんだね」
シンジ(カヲル)「うん、まぁね…カヲル君こそ、何か大変なんじゃないの?」
アスカ(何よバカシンジの奴!具合悪いから寝るとか言っといて、ナルシスホモと電話するなんて…サイッテーだわ!)
カヲル(シンジ)「あのね、実は…かくかくしかじかで」
シンジ(カヲル)「え、じゃあカヲル君、あか…リツコさんに相談したの?」
カヲル(シンジ)「うん。……ごめんね、カヲル君に相談もなしに、こんな勝手なこと…」
シンジ(カヲル)「ううん、平気だよ。謝らないで、カヲル君…カヲル君の判断、正しかったって思うし」
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:09:53 ID:W8lSc.5c
カヲル(シンジ)「カヲル君ってやっぱり優しいや。ありがとう」
シンジ(カヲル)「ふふ」
アスカ(んもう!なんなのよ、シンジの奴!笑っちゃってさ!体調のこと心配してたあたしが馬鹿みたいじゃない…)
アスカ(…もう我慢出来ないわ!ナルシスホモに文句言ってやるぅ!!)
アスカ「こんのバカシンジィっ!!」
シンジ(カヲル)「!?」
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:16:00 ID:W8lSc.5c
アスカ「ふんっ!」ドカ
アスカ「このナルシスホモ!!変態!!」
カヲル(シンジ)「え、あ、アスカ?何でアスカが…」
アスカ「気色悪ぅ!誰が名前で呼んで良いなんて言ったのよ!変態の癖に、ムカつくわね!」
カヲル(シンジ)(そっか、僕カヲル君なんだっけ…急にアスカが電話に出るからびっくりしてカヲル君になりきれなかったよ)
カヲル(シンジ)「…ちょっとしたジョークさ、本気にしないで」
アスカ「気色悪いジョークね、全く!」
カヲル(シンジ)「…で、な、何で君が電話に…?」
アスカ「バカシンジの奴、具合悪いから寝るとか言っといて、寝てないと思ったらあんたと電話して、気味悪い笑い声出してるからムカついたの!」
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:21:54 ID:W8lSc.5c
カヲル(シンジ)「僕はただシンジ君に業務連絡をしただけさ。そんなにムキにならないで欲しいな、セカンド」
アスカ「あっそ!じゃあその業務連絡ってなんなのよ?」
カヲル(シンジ)「明日検査があるって伝えたんだよ」
アスカ「検査ぁ?検査って何の検査よ?あたしそんなの聞いてないわよ?」
カヲル(シンジ)「そ、そんなことアスカに関係ないじゃないか!」
アスカ「関係あるわよ!同居人だし、何より同じエヴァのパイロットなのよ?関係ないわけないでしょ!」
カヲル(シンジ)「良いからもうほっといてよアスカ!ほんとにアスカには何にも関係ないんだから!」
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:44:05 ID:W8lSc.5c
アスカ「というかあんたさっきから何なのよ!?シンジの物真似しちゃってさ!あたしをおちょくってんの?」
シンジ(カヲル)(…これはまずいことになってきたな)
ガチャガチャガチャ
アスカ「なっ、何?泥棒?」
シンジ(カヲル)「君は…」
加持「よ、良い夜をお過ごしかな?」
アスカ「な、何の用?それより、なっ、何で窓から…きゃ!」
加持「お休み、アスカ」
アスカ「…」スースー
シンジ(カヲル)「…彼女に何を?」
加持「リッちゃんから、身体を元に戻す薬を預かって来たんだ。いくらインターホンを押してもノックをしても、出ないんで、仕方なく窓からね。無粋な真似だとは思うが許してくれよ?何しろ、急用だからな」
シンジ(カヲル)「赤木博士も、仕事が早いね」
加持「リッちゃんは仕事が恋人だからな。ほい、これ飲みな」
シンジ(カヲル)「どうも。…だけど、シンジ君は?」
加持「心配ご無用!今からネルフ本部に向かうよ」
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:50:13 ID:W8lSc.5c
シンジ(カヲル)「本当にありがとう」
加持「礼は要らないさ」
**
カヲル(シンジ)「もしもし?カヲル君?…アスカ?」
カヲル(シンジ)「…!?」
カヲル(シンジ)「な、何だこれ…身体が…」
加持「やぁシンジ君、気分はどうかな?」
カヲル(シンジ)「…あ、か、かじさ…何だか身体が…」
加持「今渚君がリッちゃんの作った薬を飲んだんだろう。シンジ君、安心しな。これで身体が元に戻るさ」
カヲル(シンジ)「リツコさん、仕事が早いな…うぐっ!!」
加持「身体が元に戻るまで気分は最低だろうが、大丈夫だ。すぐ良くなるから。じゃ、俺はこれで」
カヲル(シンジ)「ふぐぅ!くふ…かはっ…うぐっ!」
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/23(土) 21:55:08 ID:W8lSc.5c
**
カヲル「大丈夫かい?シンジ君」
シンジ「…んん…僕…」
カヲル「シンジ君、目を開けて」
シンジ「…カヲル…君…?…僕ら、元に戻ったんだ!」
カヲル「赤木博士と加持リョウジのお陰さ」
シンジ「…そうだね。後であの二人にお礼言わなきゃ」
シンジ「それよりカヲル君、ごめんね。…カヲル君の制服、汚しちゃった」
カヲル「そのくらい、どうってことないさ。気にすることないよ」
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/24(日) 21:20:29 ID:vPpfwQaA
配達員「代金、5550円になりまーす!」
配達員「5500円、丁度頂きました!では!」
50円足りてないぞ
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:07:45 ID:/5YaVM0w
>>28
あ、ほんとだ…変換ミスしてたみたいです(汗)
ご指摘ありがとうございます。
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:12:23 ID:/5YaVM0w
カヲル(…それより、セカンドは無事だろうか?結局彼が彼女に何をしたのか聞きそびれてしまったけれど…)
カヲル(まぁ、睡眠薬で眠らせただけだろう。ついでに、夢を見てたと思ってくれたら良いのだけど)
シンジ「カヲル君?どうしたの、何か考え事?」
カヲル「いいや、何でもないよ」
シンジ「…あ、僕そろそろ帰んなくちゃ」
カヲル「体調は大丈夫なのかい?」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:15:15 ID:/5YaVM0w
シンジ「うん、もう平気だよ」
シンジ「早く帰らなきゃ。アスカが心配だし」
カヲル「分かった。気を付けて帰ってね」
シンジ「ほんとにありがとう!じゃあまた!」
カヲル「…行ってしまった。少しだけセカンドに妬いてしまうな…」
カヲル「でもシンジ君が幸せならそれで良いんだ」
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:18:37 ID:/5YaVM0w
シンジ「た、ただいま…」ガチャッ
アスカ「…お帰りなさい」
シンジ「わ、アスカ!わざわざ出迎えてくれたんだ?珍しいね」
アスカ「…」
シンジ「い、いや嬉しいよ?出迎えてくれてありがとう」
アスカ「そう」
シンジ「…あ、あの〜…まだ怒ってる?」
アスカ「何のこと?」
シンジ「あ、いや…だから、き、昨日の…」
アスカ「?」
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:21:49 ID:/5YaVM0w
シンジ「ア、アスカ?」
アスカ「なに、碇君」
シンジ「!?」
アスカ「…何をそんなに驚いてるの。というか、家、入らないの」
シンジ「アスカ…いや、綾波だよね?綾波もアスカと入れ替わっちゃったの?」
アスカ(綾波)「何故、分かったの?」
シンジ「いや、すぐ分かるよ。アスカは僕のこと碇君なんて呼ばないし。それに、無口だし」
アスカ(綾波)「そう」
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:25:45 ID:/5YaVM0w
シンジ「だけど、綾波がアスカの身体になってるならアスカは綾波の身体に…」
**
カヲル「さて、赤木博士にお礼でも言いに行こうかな」
カヲル(おや?向こうを歩いているのは…)
カヲル「ファースト?」
綾波(アスカ)「話かけないでよ、このナルシスホモがぁ!」
カヲル「え?」
綾波(アスカ)「あんたなんか大っ嫌いなんだから!」
カヲル(これは…まさか第ニの入れ替わり?)
完
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/07/26(火) 21:31:41 ID:/5YaVM0w
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
不慣れな為、おかしな部分もあったかもしれませんが
少しでも楽しんでくださったのなら幸いです。
ちなみにまたエヴァssを投稿するつもりです。
少しでも慣れるよう頑張ります。
それではまた。
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/08/25(木) 22:48:19 ID:uC.PRigY
乙
シンプルで面白かった
日向と加持さんがいい味出してるな
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