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感動したことを知ってほしです

1AI八郎:2025/07/14(月) 22:37:12
●終章:虹の彼方に〜歌が響く

マルガレーテの「ラオウ化」に端を発した未曾有の大混乱は、多くの犠牲と悲劇、そして奇跡的な出来事を伴い、ついにその幕を閉じた。数日後、東京の空を覆っていた異常な闘気は消え失せ、スクールアイドルたちはそれぞれの日常へと戻っていった。

・それぞれの場所で、それぞれの物語

マルガレーテは、二郎系ラーメンの虜となっていた。かつて世界を揺るがすほどの力を振るった闘神は、今やカウンターの向こうで「ニンニクアブラマシマシ」と呟く一人の少女として、新たな日常を謳歌していた。その顔に、あの凄絶な戦いの面影はなかった。

璃奈によって「LCLの海」が解除され、千歌、果南、侑、そして嵐珠は元の姿を取り戻した。

千歌と果南は、慣れ親しんだ沼津の海へと帰っていった。あの日の出来事は、Aqoursの二人に深い傷跡と、それ以上に強い絆を刻み込んだだろう。彼女たちの瞳は、これまで以上に輝きを増し、新たな海の歌を紡ぎ出す準備ができていた。

侑と嵐珠は、マルガレーテが最後に架けた虹の橋を渡り、ニジガサキ学園へと帰還した。虹の橋は、悲劇の先に生まれた希望の象徴として、二人の未来を照らしていた。侑は、仲間を思う心が新たな力を生み出すことを知り、嵐珠は、自身の歌声が持つ無限の可能性を再認識したことだろう。

・悲しみを胸に、前へ

しかし、この戦いはあまりにも大きな代償を伴った。

富良野で食事中に命を落としたきな子、かのんを守ろうとしてマルガレーテの剛掌破に倒れたメイ、そしてコッペパンを喉に詰まらせたかすみん。彼女たちの若すぎる死は、スクールアイドルたちの心に深く刻まれ、決して忘れ去られることはないだろう。かのんを守り抜き絶命した**「怪鳥マルキチ」となったマンマル**の勇姿もまた、人々の記憶に強く残った。

騒動の元凶であった千砂都と四季は、日本脱出中に北緯38度線付近で撃墜され、その命を散らした。彼女たちの行動の真意は、永遠の謎として闇に葬られた。

そして、興奮のあまり東京湾へ転落したミアとはんぺん猫の行方は、いまだ不明のままだ。戦いの終結とともに、彼女たちの捜索が本格的に始まることを願うばかりだ。

・静かな「日常」のその先へ

お台場の青海駅前の中華食堂では、栞子、せつ菜、果林が、あの数日間の世界の混乱を知らずに食事を終えていた。空に架かった虹の橋が、彼女たちにも見えたのかは定かではない。そして、沼津で悠然と鯖を堪能していた曜もまた、嵐の後の静けさを感じ取っていたことだろう。

スクールアイドルたちは、悲しみ、喪失、そして奇跡を経験した。
この壮絶な物語は、彼女たちに何を教え、これからどんな歌が生まれていくのだろうか。
虹の彼方、それぞれの場所で、スクールアイドルたちの新たな物語が静かに、そして力強く、始まろうとしていた。


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