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【10月30日は】六実っ子ちゃん綜合☆6★21【六実っ子まつり】

538名無しっ子:2023/01/18(水) 21:49:56 ID:g1tuT0A.0
>>537
その時!
ドォオオオーーーーン!!
耳を劈く様な爆発音。
ヒカリを片腕形作るゴキブリが消し飛ばされる。
六実「きゃあ!」
本体から切り離され六実を掴んでいた『手』は散り散りに霧散する。
拘束から解放された六実は裸のまま地上へと落下する。
ヒカリ「!?」
???「何とか間に合ったのです」
硝煙の中から幼女と見紛うばかりの小柄な少女が姿を現す。
その両腕に親友をしっかりと抱き留めている。
小さな体躯に不釣り合いな巨大な装備、『艤装』の砲塔が巨大なターゲットへと狙いを定める。
六実「ダーキニーちゃん…!!」
ダーキニー「お待たせして申し訳ないのです。ニュースを見て全速力で駆け付けたのです」
ヒカリ「オノレ…!!邪魔ヲスルナァーー!!」
残った片腕で六実諸共ダーキニーを押しつぶそうと猛然と襲い掛かるが…!
ヒカリ「ナニッ…!?」パキパキパキ…
動きが鈍い。体を構成するゴキブリの半数が…
ヒカリ「死滅シテイル…!?」
???「お前知らねえのか…?ゴキブリってのはなぁ兆海道にはいないんだぜ。
つまり、寒さに弱いって事だ。
オレの吹かせる『兆海道の風』はお前の気付かない内にゴキブリどもを凍死させてたんだ」
フワリ、とアツシ織りを羽織った少女が降り立つ。
六実「カナチちゃん…!!」
カナチ「友達がピンチなのに入院なんてしていられねえよな!
ホラ、けんまも無事だぜ」
カナチは救出しておいたけんまをそっと六実に返す。

座間子「六実ちゃん、大丈夫ですか…!?私達も微力ながらお手伝いに来ました!」
リンゴ飴「六実先輩達にだけイイカッコさせられないヨ!
銃火器はアタシらが山ほど持ってきタ!サア、みんないくヨ!」
ピカネキ「神ノ声ヲ聞イタ…聖戦(ジハード)ノ時ダ」
六実「みんなも…!」

けんま「六実ちゃん…もう一度合体するンマ!」
六実「うん…!」
六実はけんまを胸に抱きしめる。
一瞬の閃光、そして
六実「力が…!さっき以上にあふれて来る…!あん…!」
純白のレオタードに青いラインが走る。
六実「これは…!?」
けんま「この力は…ボクと六実ちゃんだけじゃないンマ…!」
六実「私にも解るよ…!皆との出会いと体験が私を…ううん、私達を大人へと成長させた証!」
けんま「イケるンマ!今度こそ勝てるンマ!」

カナチ「このあたり一帯の気温を真冬の兆海道と同じ-10°以下に下げておいたぞ!
この気温ならゴキブリは繁殖できないはずだ!」
ダーキニー「さすがカナチちゃんなのです!
本体の中で無限に生み出されていたゴキブリを封じたのですね!」
リンゴ飴「アイツはこれ以上体を再生出来ナイって事カ。ヨーシ!一気に畳みかけルゾ」
ダーキニー「六実ちゃん!私が火力を集中させて、弱点の本体を露出させるのです!
六実ちゃん達は剥き出しになった人形部分を!」
カナチの凍気、ダーキニー、りんご飴軍団らの集中放火。
ヒカリの身体はみるみる内に削り取られてゆく。
ヒカル「ガアアアア…!!」
六実「うん…!みんなが繋いでくれたチャンス、絶対に…!」
重力に逆らうように力強く大地を蹴る。衝撃で砕けたアスファルトの欠片が宙に舞う。
けんま「六実ちゃんの動きにボクのパワーを重ねるンマ!」

カナチ「やっちまえーーー!!」
ダーキニー「六実ちゃん!!」

一蹴りで六実の身体はヒカリの頭上を飛び越えた。
ヒカリ「オォォォォ…!!」
蚊を叩き潰すが如く、残された巨大な腕が六実へを襲う!
六実(すごい…!相手の攻撃が、ううん、皆の撃ち込んでる弾丸までゆっくりと感じる…!これなら…!)
六実目掛けて襲い掛かる拳へ空中で両足蹴りが炸裂する!
その反動を利用しての方向転換、六実は真下のヒカリの本体へと急降下してゆく。
けんま「うさぎの最大の武器は発達した後ろ足、つまりキック力ンマ!」
六実「いくよぉーッ!!」
更に空中で身体に捻りを加え反転、
超高速で繰り出される六実の右脚が空気との摩擦で発生した青いプラズマを纏う!
六実「ヤァーーーーーッ!!!」
渾身の空中回し蹴りがヒカリの首を一閃する。
ヒカリ「…!!!」
視界がグルリと回転し、ヒカリは自分の首が身体から分断された事を悟った。




かくして巨大ダッチワイフの引き起こしたパニックは幕を下ろした。

六実「みんな、助けに来てくれてありがとう…!」
けんま「ンマ!」
ダーキニー「ふふっ」
カナチ「へへ」

リンゴ飴「勘違いするンじゃないヨ。アタシ達は縄張りを荒らしたヤツに制裁を加えたダケダヨ
利害が反するならまたイツでも六実先輩達ともヤッてやるヨ」
そう言うとリンゴ飴はさっさと帰って行った。
十七実「フフフ、ああは言っていますが本当はテレビで六実先輩のピンチを知るやすぐに飛び出して行こうとしたんですよ
装備と人員を集めるまで待って下さいって引き留めるの大変だったんですから…」
ピカネキ「サラバダ。神ノ思シ召シガアレバ、マタ共二戦ウ事モアルダロウ」

カナチ「何だよ素直じゃねえ奴らだなぁ」
六実「大丈夫だよ!また何かあればきっとみんなが…きっと…!」

夕陽が六実っ子たちの守った松戸の町を紅く滲ませる。
今は眠れ、六実っ子達よ。新たなる戦いの日まで…。




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