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リオ編
13
:
リオ
:2020/10/15(木) 23:06:29 ID:HLz0hB5c0
レシェムの放った火球はそのまま、リオの防御魔法に当たり続けている。
「杖を…2本……?」
杖の2本同時に使うことは珍しいことだ。
使った分だけ魔力は消費される。
並外れた魔法使いでなければ…2本使いなどそうそう出来ないだろう。
「通用しない?こんな小娘にやられるわけが…。
槍?」
そういえば….、と考えを巡らせ…すぐ
「上かっ!」と顔を上げる。
リオはそこを逃さなかった。
「”マジック・シールド……:リフレクション”!!」
その瞬間、レシェムの火球はレシェムの方へと跳ね返り、上からはステアーの槍が、そしてアキュラの弓が襲う!
ザシュ!ザクっ!バァァァンッ!!
「グワぁぁぁぁぁあ!!!!」
レシェムは爆発と共にチリとなった。
…いや、”元の姿”のルビーに戻ったのだ。
リオはルビーを大事そうに手に取る。
アヒラマーに目を向けると…。
「アヒラマー…。いや、サファイア。元に戻って!」
〜アヒラマー〜
「見切るとは…。」
アヒラマーは特段驚きもせず、攻撃をさっきよりも激しくする。
「…思わない。」
マサダの提案に少し怒りを見せる。
「神は神として崇められるのみ。
そしてそのためには、七つ道具が必要。
お前らさえ倒せば、黒王は全てを支配できる…。」
「消える準備?
もちろん。」
アヒラマーは吹雪をおこす。と、同時に全員の脚を氷漬けにしてしまった。
あたりはホワイトアウト状態で何も見えなくなる。
(レシェムがいたからよかったものの、1対4は流石に分が悪い。)
アヒラマーはその場を離れ、応援を呼ぶべきだと考えたのだ。
逃げられる。
誰もがそう思った。
「させない!」
リオの声だった。
リオはルビーをロッドに装着し、
「ルビーよ…力を貸して!」
ルビーの…。炎の力によって吹雪が晴れる。
そして、地面の氷とみんなの脚の氷も溶けてしまった。
「うぐぅ……あつい……!!」
フラフラ…と、飛んでいたアヒラマーはついに墜落してしまった。
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