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アイシャの時間

18名無しのキャスト/お客さん:2022/06/13(月) 16:16:43 ID:K7WIUzZ20
『四精鎧魔龍』④-2

 聞き覚えのある声にアイシャがそちらを向く、短い白髪に銀の瞳、自分に熱心な瞳をむける青年がいる。

「パイ君っ!?」

 リュウ・パイロンにそこにいた。力強くアイシャの手をひいてラングの所へは行かせないようにしている。

「僕だったらアイシャさんを悲しませたりしません、だから僕を…僕だけを愛してくださいっ!!」

「えっ!?ええっ…!?」

 先程までの空気がないものとして扱うような展開に、アイシャ自身が戸惑ってしまう。

「アイシャさん・・・」

 と、そこへさらに三人目の声、今度は先ほどより少し幼い感じもする。

「ドラ君…」

 ド・レインの黒服の一人、ドライゼがそこにいた。彼には恋人がいるのだが、アイシャ自身がとても気に入っている少年の一人でもある。

「少し怖いけど……まだ僕を抱いてください」

 切実な願いとともにアイシャのあいている手を取る。

「アイシャ…」

 そこに更なる声、ド・レインでアイシャが最も信頼を寄せる人物、レアニウスがそこにたっていた。

「レア君…」

 流石にレアニウスならこの混沌とした場でなんとかなると思っていた。

「お前は俺を選んでくれる。そう信じてる…」

 なんて真摯に瞳でアイシャを見つめる。

「そんなの・・・えらべないってええええええっ!!!」

 アイシャが混乱して目を回しながら頭を抱え叫ぶ。

「そうだ、それでいいんだ、アイシャ…」

 叫ぶアイシャにラングがうなずいて答える。

「無理に選ぶな、その時々で一人選んでくれ…」

 それだけ、その言葉で周囲が暗黒から光に包まれた。


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