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ナズーリンとあったか年越し蕎麦を探すスレ 26杯目

8妖怪名無し:2021/04/04(日) 19:03:36 ID:ToOZ9cl.M
「これより蕎麦を食らう!!」
ナズーリンは声高に叫んだ、配下のネズミたちはいきなり何を言い出すんだろうと言う顔をしていたが
「去年末に食えなかったから。新年じゃなくて新年度だが、ソバを食らう!年越しみたいなもんだろ!?」
雑な理屈であるが、ナズーリンは完全にやる気満々で興奮しきっていた。
「おら!蕎麦は用意したぞ!!」
ナズーリンはそういながらどかんと配下のネズミたちの前に、大量の蕎麦を積み上げた。
「私が浅はかだった、食べたきゃ自分で用意するのが良かったんだ」
これは食べるしかないな、となった。
あるネズミはカレンダーを見ることなく、今日の日付を思い出して……どうか気づかないようにと願ったが。
「今日は四月四日っすけどね!!三月三十一日にやらなきゃ意味がないだろうけれどもやりたいからやる!!」
どうやらナズーリン本人もその事は分かっていたようであった。雑な下っ端口調を用いながらナズーリンは、出汁を取るための材料も取り出しながら、奥の炊事場に向かった。

「食うぞー!」
どこかから持ってきたのかわからないが般若湯(酒)もナズーリンは用意していた。
ナズーリンほどの人物が用意してくれているのだから、蕎麦も酒も、薬味に使われているネギも含めてどれも美味しかった。
ナズーリンの様子は、年越しそばをろくに食べれなかったうっぷんが今になって出てきたのは、不思議と言うか不気味の一言であるけれども、美味い物を食べられることはありがたいと言えばありがたいので、黙って食べる事にした。

ナズーリンも含めて皆が食べ終わった折に、ナズーリンは待ってましたとばかりに。
「次は四月三十日だ!!」
そうナズーリンは叫んだ。
もしかしてうちの大将は、毎月末の晦日(みそか)にこれをやるつもりなのかと。
戦々恐々とし始めた。ただの一回ならばともかく、ここまでくると、ややめんどくさいからだ。


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