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【にじさんじ】月ノ美兎×樋口楓【かえみと】第467

318物書きの壁:2019/05/21(火) 00:24:17 ID:???00
「な、みとちゃん……どうしてこんなんなっとるの」
意地悪な狼から目を逸らして『知らない』とだけ返す。

これは私のせいじゃなくて、こんな場所にいるから。手を引いてホテルに連れ込んだのは目の前の女だから。
楽しそうにパネルで部屋を選ぶ様子を見た時には頬が熱をもって止まらなかったから。
エレベーターの中で照れ臭そうに『久しぶりやね、ここ』とか言われた時にはお腹の奥がじんじんしていたから。
部屋の鍵もかけずに唇をさらわれた瞬間にはぐずぐずのどろどろになってしまっていたから。
だから仕方ないんだ。今、楓ちゃんの指で白く糸を引くねばねばのそれは私のせいじゃないんだ。

「わ、服にシミができそうやよ。スカートも脱いじゃおな」
悔しくて恥ずかしくて何も言い返せなかった私は『ん』とだけ小さく頭を揺らす。

ずるい。この狼はそうやって言葉巧みに私の着ているものを次々剥いでいく気なんだ。
今までどうにか私の汚らわしい感情を隠していた布が、するりするりと脚を伝って脱がされていく。
遠目にも光を反射して輝いているのが見えて、足先に冷たい感触がして、思わず手で顔を覆ってしまった。
なんで、なんでこんなにみっともなく発情していやがるんだ私は。そんな卑しい女だったのか、くそ。

「くふ、ふふ、ふふふっ。すっごい期待してくれてたんやね、嬉しい」
癪な言葉に反論……しようとした時には、もう既に楓ちゃんの指先が私の中に侵入し始めていて。
身体中の筋肉が一気に強張った私は『ひゃあ』と短い叫び声しか発することができなかった。

どうしてこの女はこんなにも意地悪なんだ。身体の準備はできていても心の準備は全然できていなかったのに。
ぬるぬるで滑りがいいからって、指を折り曲げて直接弱いところを刺激するなんて容赦がなさすぎるだろう。
どころか「気持ちいい?」「ここ良かった?」なんて分かりきったことを何度も何度も聞いてきやがって。
私の口からよだれと一緒に赤ん坊のような声が溢れ続けているだろう、それが答えだっての。

「あは、みとちゃん、ええよ、そのままイッても」
次は限界を迎えそうな私への誘惑か。
まだ私が全く攻めていないのに、そんなにだらしなく果てるわけにはいかないだろ。
けれども頭の中で言葉がまとまらない。口に出せたのは『だめ、だめ』なんて短い否定の鳴き声だけ。
残念なことに否定とすら受け取ってもらえなかったようで、却って責めを加速する結果になってしまった。

背中から回した腕で肩をがっちりと掴まれて、口の中を息もできないほどねぶられて、熱い吐息を浴びせられて。
私の大切な入り口には二本の楓ちゃんが何度も壁を擦りながら出入りして、ずくずくと水っぽい音を立てて。
まともにものを考える意識すら保てなくなってしまう。ここじゃないどこかへ飛んでいってしまう気がする。
からだがいうことをきかなくなってきて、がくがくとふるえはじめて、あたまのなかが白みがかってきて。

でも、これはぜんぶ、私のせいじゃないから。
「っ、かえでちゃん、かえでちゃん、あっ、さみしかった、んうっ、さみし、かったっ」
自分をこんなにした張本人を責めるように、求めるように叫ぶ。無条件で私を助けてくれるように。
「うん、うん、ごめん。ごめんな、みとちゃん」

もう私一人では自分を支えることもできないから、両手を回してしがみついて。
ひとつになってしまいたかったから、ぴったりと身体をくっつけて。
体内から彼女を逃さないように二か所の口で取り込んで。
私も飛んでいってしまわないように爪を突き立ててでも離さないようにして。
「むぐ、んむっ、んんっ、――――ッ!」
痙攣の止まらない身体。彼女がぎゅうっと掴んでくれていなかったら、きっと消えてなくなっていただろう。
真面目にそんなことを思うくらいには正気がどこかに行ってしまっていた。

・・・・

私の呼吸が落ち着くまで、楓ちゃんはずっと繋がったままで背中を撫で続けてくれた。
「ん、それじゃ冷たくなっちゃうから足元拭こうな」
枕元のティッシュへ手を伸ばす彼女。その時、私の目に、下着とともにはっきりと映り込んだのは。
「うぇ、楓ちゃん、めっちゃ濡れてんじゃん……」
「や、やだ、どこ見とんのエロ兎っ」

ほんほん、なるほど、なるほどね。仕方ないですよね、私が責任をもって処理してあげなければね。
それはきっと楓ちゃんのせいじゃなくて、私が原因なんだから。




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