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「ふつう」ってなんだ?
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私は最近そんなことを考えてる。
普通な家庭で生まれ普通に人生を歩み今は普通な高校に通っている。
話は変わるけど高校に入って好きな人ができた。
その人の名前はアカリ。どこにでもいる普通の女の子。
いつも元気よく私に話しかけてくれる。そんなアカリが私は大好き。
大好きなんだけど・・・
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短編のSSスレです
題材はわかる人に伝わればいいかな程度
最後まで書き溜めてあるのでつらつらとあげてきます
クソスレなのはわかってるけど最後までお付き合いいただければなと
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アカリ「ユウ〜」
ユウ「アカリ!」
アカリ「一人でぶつぶつなにしてたの?独り言?」
ユウ「え!?今の聞こえてたの!?」
アカリ「最近ユウちょっと変だよ〜 ボーっとしてる時も多いしさ」
ユウ「そうかなー?普通だって普通!」
アカリ「というか次の時間体育だよ早く着替えて一緒にいこ」
ユウ「うん ちょっと待ってね」
私の名前はユウ。アカリと同じ女の子なのだ。
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この前の授業でLGBTについて学習する機会があった。
簡単に言うと男の子同士女の子同士で好きになることみたい。
その授業で先生はLGBTだと告白することはとても勇気のいることだとおっしゃっていた。
私もそう思うしアカリに対しての気持ちは誰にも話したくない。
みんなと違うって、絶対いじめられる。
そんなこともあって私はアカリに対しての気持ちは誰にも言えないままだったのだ。
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<放課後 帰り道>
ア「ちょっとユウ聞いたよ〜ついったー始めるんだって?」
ユ「え アカリには秘密にしてたのに」
ア「友達なんだからアカウント教えてよ!」
ユ「えー恥ずかしいよ」
ア「ちょっと見せてよ〜」
ユ「もー 内緒!」
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スマホポチポチ
ユ(アカリと別れたし今のうちに登録しちゃおう)
ユ(そういえば・・・アカウントの名前まだ決めてないけどどうしよう)
ユ(んー適当でいいかな・・・【ラブリーしいな】っと・・・)
ユ(それにしてもみんなやってるからついったー始めたけど)
ユ(なんて呟けばいいのかな・・・)
ユ(んー適当でいいかな・・・【今日はいい天気ー!】っと・・・)
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ア(ユウはついったーのこと秘密にしたがってたけど残念だなー)
ア(一緒についったーやりたかったな)
スマホポチポチ
ア(うん?新着の呟きがある どれどれ)
ラブリーしいな「今日はいい天気ー!」
ア(えー!そんなのわざわざ呟くことないじゃん・・・)
ア(それに今日はちょっと曇ってるし・・・)
ア(そだ!ちょっと面白そうだから返信してみよっと)
スマホポチポチ
ア「さてちょっと買い物してから帰ろうかな」
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スマホポチポチ
ユ(あれ?登録したばかりなのにもう返信がきてる?)
ユ(誰からだろう!ドキドキ)
ラブリーしいな「今日はいい天気ー!」
投稿者:こわいにいさん「そーでもねぇーぞ!」
ユ(なにこれ・・・アイコンも変なリーゼントの人だし)
ユ(SNSこわい)
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<次の日>
結局あれから疲れてついったーやめちゃった。
自分の発言に対し批判されると落ち込んでしまうんだね。
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<そして休み時間>
ア「ユウ〜」
ユ「アカリ!」
ア「見て見て昨日コレ買ったの」
ユ「えーなにー?」
ア「えへ ヘアピン!おそろいでつけたくって2つ買っちゃった!」
ユ「アカリ大好き!」
あまりの嬉しさに思わずアカリに抱き着いてしまった。
突然のプレゼント。こんなのうれしすぎる・・・っ。
『女の子どうし』だけどずっと一緒にいたいな。
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ユ「大事にするね」
ア「大げさだねユウは」
友達A「あんたらイチャイチャしてないで次移動だよ〜」
友達B「家庭科室だから早くいこうよ」
ア&ユ「忘れてた!」
そういえば次は調理実習だったっけ。
私とアカリは急いで教室をでると友達と家庭科室に向かった。
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たわいもない話をして歩いていると仲の良さそうな二人組が視線に入った。
男子生徒「でさ〜」
女子生徒「ホント〜?」
友A「いいよねあの2人つき合ってんだって」
ユ「ええ!」
友B「気づいたらうちのクラスも彼氏持ちばっかだよ!」
友A「はあ〜彼氏ほし〜っ アカリは好きな男子っていないの?」
ア「ん〜」
ユ(ドキ!)
ア「実はね・・・最近告られてさOKしてもいいかなーって・・・」
ユ(・・・え――)
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それからの話は頭に入らなかった。
周りの音が聞こえなくなり気が遠くなった。
そう・・・だよね・・・
アカリは私とちがうもんね・・・
なにかが崩れていく感じがした。
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教師「――というわけで――」
わ、授業始まってる!?全然先生の話きいてなかった!
教師「今日はお味噌汁を作りまーす」
教師「将来結婚した時にこれくらいは作れた方がいいわよー」
結婚かぁ・・・。私が好きになるのは女の子。
こんな私でもいつか男の人と家族になれるのかな・・・。
ア「ユウ!いっしょに作ろう!」
ユ「う・・・うん・・・」
私のついったーに返信してくれた人って誰なんだろう・・・。
あんなリーゼントの人なんて全然想像できないよ。
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ユ「お味噌汁美味しく作れてるといいね!」
ア「ユウといっしょに作ったし!きっと美味しくできてるよ」
ユ「あれ?そういえば家庭科の先生って○○先生じゃなかったっけ?」
ア「あーなんか今日〇〇先生お休みみたいだよ」
ユ「そーなんだ?」
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<放課後 ユウの家>
ユ「結局お味噌汁失敗しちゃったな」
きちんと分量ははかったのにお味噌汁は塩からかった。
アカリからのプレゼントは嬉しかったけど今日は一人で帰宅した。
ユ「ちょっとテレビでも見て気分変えよう・・・」
リモコンポチ
TV「次のニュースです。○○県○○市の男性教師が女装し――」
ユ「えーやだなー ○○市ってうちのすぐ近くだ」
ユ「テレビみないで勉強しよっと・・・」
リモコンポチ
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<放課後 アカリの家>
ア(ユウってば調理実習が終わってからずっと元気なかったなー)
ア(お味噌汁美味しく作れてたのにな・・・)
スマホポチポチ
ア「あ!まとめサイトに新しい記事きてる!どれどれ」
記事タイトル【教師「(生徒を言葉の暴力から守らなきゃ…)ちょっといいですか?」】
本文【X先生「じつは・・・私も女装趣味があって――」】
ア(これは聖職者 そしてコメント数114514ってノビスギィ!)
スマホポチポチ
ア(ふーんこの先生女装カミングアウトして炎上してるのか・・・)
ア(ちょうどこの前授業でLGBTについての学習会やったんだよね)
ア(リノもマユも自分の気持ちを発表しててかっこよかったな)
ア(そういえばあの時のユウもなんだか上の空で・・・)
ア(私の気持ちは・・・)
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ア(うーんコメ欄も否定的な意見多いなぁ)
ア(でもこの先生そんな悪い人じゃなさそうだし)
ア(私もコメントしとこ【そーでもねぇーぞ!】っと・・・)
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<それから2時間後 ユウの家>
ユ「お母さん!今日ね学校の調理実習でお味噌汁作ったよ!」
母「へぇそうなんだ それじゃあ今度からお手伝いしてもらわないとね」
ユ「えーお手伝いかー でもちょっと失敗しちゃったし」
母「あらそんなのこれから上手くなるわよ期待してるわねユウちゃん」
ユ「はーい・・・」
ユ(そういえば調理実習の時って代理の先生だったっけ)
ユ(・・・まさか・・・ね・・・)
結局その日から○○先生が高校に来ることはなかった。
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<10年後>
「ふつう」ってなんだ?
私は昔そんなことを考えていた時期があった。
普通な家庭で生まれ普通に人生を歩み普通に高校生活を送るはずだった。
はずだったのに女の子が好きになってしまった。私は女の子なのに。
私にとってそれは誰にも打ち明けられない事だった。
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高校生活のある日、忘れられない出来事があった。
心無いクラスメートによって、私たちは同性愛ではないかという噂が流れた。
私が思いをよせていた女の子は親友を侮辱されたと感じたようだった。
後に聞いた話だとそれは数年ぶりの喧嘩だったらしい。
噂を聞いたその女の子は、男の子に対して手をあげてしまったのだ。
私はそれを見ていることしかできなかった。
「私とユウがそんな事ある訳ないじゃん!」
「うるせー!」
「私たちはただの友達だしこれ以上私の友人を侮辱するのはやめて!」
そう言い争っていたことをハッキリ覚えている。
それを見ていた私の目からは自然と涙がこぼれ落ちていた。
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「ユウもう大丈夫だから噂を流した奴らにももう言わないって約束させたから」
「ね だからもう泣かないで?」
「・・・ありがとう」
「もうユウにつらい思いさせたくない」
「ユウずっと一緒にいようね・・・」
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それから高校を卒業し、いろいろあって今は小さい会社に勤めている。
とても忙しいがやりがいのある仕事だ。
今日はひさしぶりの休日。でもちょっと曇ってるかな。
最初は不安だらけだったけど今の生活に満足している。
小さなマンションを借りて本当に好きな人と2人で住んでいるから。
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AM7:00
ユウ「ほらーもう朝だよー!」
ユウ「今日はショッピングでおそろいの服買うって約束してたのに!」
アカリ「えーまだこんな時間じゃんもうちょっとだけ寝かせてよ」
ユウ「まったくもう 起きて起きてー!」
布団バサー
ユウ「今日はいい天気だよー!」
アカリ「そーでもないよー」
<おしまい>
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<最後に>
ふと思いついて昨日の夜から書いてたんだが
書き上げるのに7時間それから推敲に2時間
SS書くのって大変だなって改めて感じた
今日は大事な予定があるのになにやってるんだろねオレ
やりたいことは大体できたから満足
それじゃおやすみ
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今日もいいペンキ☆
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>>26
そーでもねぇーぞ!
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原作が上手い感じにまとまっててすごいと思いました(粉みかん)
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ゆるゆりかなと思ったけどあれは「ゆい」だしなぁ。
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>>29
マジキチ速報の4月23日22時45分の記事『JC2人「私達はレズです」』を読むといいゾ
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>>30
ん、見てきた。
そーでもねーぞってセリフもあそこからなんだね。
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こわいおにーさんすこ
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<あとがき>
蛇足だよね〜って思うしスルーして頂いて構いません。
改めて客観的に読み返してみて
元ネタありきのストーリーで知らない人は楽しめない内容だよねって思った。
所々描写不足だったり流れがちぐはぐだったり云々。
まとめ記事の内容をネタにしたから鮮度が落ちない内に書きたかったんだよね。
徹夜作業で時間もなかったし、じっくり書ければよかったのにね。
それでも読んで下さった方がいた事に感謝。ありがとうございます。
あとがきでは自分が気になった所を補足していきたいと思います。
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□タイトルについて
タイトルが全然いかせてなくて泣いた。
ユウとアカリが出てくる本のタイトルからそのまま引っ張ってきたから意味は無いに等しいです。
□アカリについて
アカリも実は女の子が好きだったってオチ。
ユウの気持ちにも気が付いてなくて男の子と喧嘩した後
お互いの気持ちに気が付いて10年後につながります。
ユウ視点の話だったからアカリの描写を意図的に減らしたのが仇に。
アカリ視点の話も構想はあるので機会があれば書くつもり。
□先生について
まずユウ達のクラスでLGBTの学習会があってこの時先生は不参加。
別の日別のクラスでのLGBT学習会の時に例の画像の流れになる。
それが学校側で問題になり退職。ニュースで取り上げられまとめられる。
っていう設定だったけどユウとアカリも例の画像の事を話してるんだよね。
その辺は描写ミス。よくばりすぎました。
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そもそもピンポイントなネタで知ってる人向けに書いたんだけど、誰が読んでも楽しめてその上でわかる人にはっていうのが理想だよね。
でもオレもこわいにいさんですっごい草生えたからネタにできてよかった。
マジキチ速報の記事を参考にしたからここに投下したんだけどやっぱり記事知らない人もいるよなー。
反省をいかして次の作品を書いていこうと思いました(こなみ感)
ではではありがとうございました。
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おつカラーズ☆
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乙。
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