民間でも「太平洋戦争」呼称が定着した[15][16]が、それ以外の戦争呼称についても歴史学、歴史認識問題などで議論が多数なされ[17]、たとえば林房雄は薩英戦争や馬関戦争[18]、ペリー来航以来の西欧列強のアジア侵略に対抗して日本がアジア解放を目的とした「大東亜百年戦争」の集大成として「大東亜戦争」をみなしたり[19]、その他、十五年戦争[20]、アジア・太平洋戦争[21]、昭和戦争[22][23]などの呼称が提唱された。アメリカの歴史家ジョン・ステファンは呼称として第二次世界大戦は広範囲で、「太平洋戦争」は「あまりに狭すぎる」ので不適切であり「大東亜戦争」という呼称が「日本がインド洋や太平洋、東アジアおよび東南アジアで繰り広げようとした戦争を最も正確に表現している」と指摘している[24]。またイギリスの歴史家C・ソーンはアメリカはイギリスとの関係から対日戦争にいたった経緯から「太平洋戦争」は不適切で、極東戦争を提唱した[25]が、ソーンの他A・J・P・テイラーらは日本がアジアでの英国勢力を駆逐するために開戦し、結果としてイギリスは植民地を失い「敗北」したことを考えれば「大東亜戦争」呼称は妥当とした[25]。ジョン・プリチャードらは「十五年戦争」は曖昧で「極東戦争」は地理的にヨーロッパ中心主義、「War with Japan(対日戦争)」も一方的なので「大東亜・太平洋戦争」という呼称を提案した[26]
ロシア連邦(ロシアれんぽう、ロシア語: Российская Федерация)、またはロシア(Россия)は、ユーラシア大陸北部の国である。ロシアの国境は、北西から南東へ、ノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア及びポーランド (ともにカリーニングラード州と隣接) 、ベラルーシ、ウクライナ、グルジア、アゼルバイジャン、カザフスタン、中華人民共和国、モンゴル国、朝鮮民主主義人民共和国と接する。海上境界線としては、日本とはオホーツク海・宗谷海峡・(根室海峡(北方領土をロシア領としてみなした場合))で、アメリカ合衆国とはベーリング海峡でアラスカ州と接する。ロシアの面積は17,075,400km2で世界最大であり、地球上の居住地域の8分の1を占める。2012年時点で、ロシアの人口は1億4千3百万人で世界第9位である[2]。国土は北アジア全体及び東ヨーロッパの大部分に広がることに伴い、ロシアは11の標準時を有し、広範な環境及び地形を包含する。