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幻想郷の女の子に愛されて眠れない(東方ヤンデレ)スレ第23夜

1 : ○○ :2017/01/28(土) 19:55:53 kOyohau2
ヤンデレ――――それは純愛の一つの形。
ヤンデレが好きで好きでたまらない人の為の23個目のスレです。
短すぎてうpろだ使うのはちょっと……な人はここを使うといいかも。

あなたの心と体もわたしのもの…。

※注意書き
・隔離されているとはいえ、此処は全年齢板。
 過度のエロ•グロはここでは禁止。
・ヤンデレに関する雑談やシチュ妄想などもこちらで。
・このスレの話題や空気を本スレに持ち込まないこと。
 苦手な人もいるということも忘れずに。
・隔離スレであることの自覚を持って書き込んで下さい。
・馴れ合いは程々に。 突っ込みも程々に。

・パロやU-1等の危険要素が入るssはタイトルに注意事項を書いた上でロダに落としてください。
・スレに危険要素のあるssのリンクを貼る時は注意事項も一緒に貼ってください。
・危険要素のあるssをWikiに保管する際は保管タイトルの横に注意事項を明記してください。
・危険要素は入っていないもののスレを荒らす危険性のあるssは
グレーゾーンのssとして作者の自己判断でロダに落とすようにしてください。
・グレーゾーンのssは作者と読者が議論して保管方法を決定してください。

まとめはこちら ttp://www26.atwiki.jp/toho_yandere/
279様作成ロダ ttp://ux.getuploader.com/TH_YandereSS/


2 : ○○ :2017/01/31(火) 18:09:47 Yc1halp2
幻想ヤンデレアメリカンジョーク続き

ある日魔理沙が○○に言った。
「今から、○○に弾幕を見せてやるぜ。」
そうしてアリスの家に電話を掛けて言った。
「○○が余所の女の家にいるぜ。」

次に魔理沙は○○にこう言った。
「今から○○にスペルカードを見せてやるぜ。」
やはりアリスの家に電話を掛けて言った。
「○○が余所の女の家に泊まっていたぜ。」

その後魔理沙は○○に笑いながらこう言った。
「今から○○にラストスペルを見せてやるぜ。」
そしてアリスに電話を掛けてこう言った。
「○○は実は私の家に居るんだぜ。」



四季映姫にはルールがある

1、○○は常に正しい
2、○○は常に間違ってない
3、2が疑わしい時は、1に戻ること



ある日妖夢と咲夜と鈴仙の三人が、誰が一番早く恋人を作れるか競争した。

妖夢は真面目に交際をして、一ヶ月で恋人になった。
咲夜は時間を止める能力を駆使して、偶然を装うことで、一週間で恋人を作った。

鈴仙は○○を物陰に引っ張りこんで、一時間後に出てきた。
○○「ハイ、ボクはレイセンのコイビトです、ボクはレイセンのコイビトです、コイビトです、コイビトで…」


ある日○○は守矢神社で願い事をした。
○○「神奈子様、どうか私を天狗にして下さい。」

神奈子「其れはちょっと不味いから、他の願いにしてくれないかい。」

○○「では、神奈子様、早苗さんのストーキングを止めさせてくれませんか。」

神奈子「わかった。君をどうにかして天狗にしてやろう。」


3 : ○○ :2017/01/31(火) 18:47:02 Yc1halp2
前スレ998
なんと策士な二人…
この二人に組まれるとどうしようも無いような

前スレ999
菫子がかわいい…
いつも乙です。


4 : ○○ :2017/01/31(火) 22:41:56 Yc1halp2
寺子屋で作文の授業があり、チルノはミステリー、恋愛、宗教の三つをテーマにする
ように慧音に言われた。五分後にチルノが書いた作文はこうだった
「おお、神よ!知らない女が布団の中にいるぞ!」


Q 幻想郷でヤンデレの被害が一番少ない月は?

A 2月


Q ○○が落とした財布を拾うのは次の内誰か? サンタクロース、大人の吸血鬼、欲の皆無な赤白

A ○○の後をつけていた早苗


早苗「外界の刑務所では、脱獄防止の為に、have a hopeと書くらしいですよ」
霊夢「だから、結婚式で幸いあれって言うのね」

魔理沙「○○、良いニュースと悪いニュースが有るぜ」
○○「良いニュースから聞きたいな」
魔理沙「私と付き合ってくれないか?」
○○「そいつは最高だ!」
魔理沙「その代わり、一生外には出れないぜ」


5 : ○○ :2017/01/31(火) 23:45:32 MdvwReTM
ヤンデレ的には
あなたは私の物である以上に
私はあなたの物であるんじゃないかなと考えてる


6 : ○○ :2017/02/01(水) 00:38:28 H7zXw4wU
メリー「お隣に引っ越してきましたマエリベリー・ハーンです。よろしくお願いします」































メリー「逃げられると思った?」


7 : ○○ :2017/02/01(水) 15:25:04 .oTWQiSI
藍「○○・・・いつもお疲れ様・・・♪妻として本当に感謝しているよ・・・♪」
藍「だから今日は、キミにプレゼントがあるんだ・・・受け取ってくれるよな・・・♪」
藍「ありがとう・・・♪ではこれ・・・手編みのマフラーだ・・・♪」
藍「良い匂いがする?ふふっ・・・それはそうだろうな・・・♪なんせ私の尻尾の毛で編んだ物なのだから・・・♪」
藍「ん?心配は無用さ♪痛い思いもしていないし、それに私はキミの妻・・・♪未来永劫キミだけの物なのだからな・・・♪」
藍「これで離れていても私をそばに感じてくれるだろう・・・♪まあ、離れるつもりなんてこれっぽっちも無いけれど・・・♪」
藍「何千年もキミを待っていたんだ・・・そして結ばれた・・・♪キミは私の初恋・・・キミの初恋も私・・・♪絶対に離れない・・・♪例え死んだとしても・・・キミから離れない・・・♪」


8 : ○○ :2017/02/01(水) 21:38:36 SUiNPK6U
>>6
ほっとした所への追い打ちとはヤバス

>>7
重すぎる…
これが献身系ヤンデレの力か!


9 : ○○ :2017/02/02(木) 08:49:07 NctYWAd6
ヤンデレ妻いいなあ・・・


10 : ○○ :2017/02/02(木) 23:40:05 DLbKOBtQ
幻想ジョーク集

○○とアルコールの共通点
1 嬉しい時に欲しくなる
2 悲しい時に気分をまぎらわせたくなる
3 無いと禁断症状が出る

○○がプルタブを開けるのに、苦労する咲夜に言った。
○○「咲夜、ナイフ使ったら?」
咲夜「あら、今度は誰を始末したらいいの?」


霊夢と魔理沙が話をしている所に、アリスがやって来た。
霊夢「アリス、今度妖怪百匹と、○○を殺す事にしたわ。」
アリス「何て事を言うの霊夢!○○には傷一つ付けさせ無いわ!」

霊夢はニヤリと笑い、魔理沙の方を向いて一言
「ほらね、誰も妖怪の事なんて気にしないでしょう。」


Q 紅魔館と人里の衝突の可能性は?

A 無い。○○が脱走しない限りは


Q 妖夢の告白が成功して、恋人が出来たのは何故?

A ○○の選択の余地を「断ち」「切った」から


Q ○○が自宅の電球を取り替えるには、何人の人手が要るか?

A 0人。何時の間にか新しい電球にすりかわっているから。


鈴仙「○○、悪いニュースと良いニュースがあるわ。」
○○「悪いニュースから聞くよ。」
鈴仙「貴方はこの部屋から出られないわ。」
○○「なんて事だ!それなら一体何が良いニュースなんだい?」
鈴仙「私以外何も分からなくなるから、大丈夫よ。」


小鈴「○○に良いニュースと悪いニュースがあるわ。」
○○「良いニュースは何かな?」
小鈴「阿求が死んだわ。」
○○「やったぞ!遂にあのヤンデレが先に死にやがった!」
小鈴「さっき転生したそうよ。」


11 : ○○ :2017/02/03(金) 00:33:56 Wcm7FcUE
>>10俺は好き


12 : ○○ :2017/02/03(金) 20:27:35 DVpShcQc
早いけどバレンタインネタ



チルノ「バレンタイン、○○はアタイのチョコだけを食べればいいんだよ。他のオンナのチョコなんかアタイが全部蹴散らすからね…」





パンッ!パンパンッ!
○○「!?」
チルノ「あぁ、またチョコが破裂した」
○○「ウチのキッチンでなにやってんだ君ぃ!?」

大妖精「ウフフ、チルノちゃん…こんなところで私にアドバンテージを許すなんて…悪いけど私…勝負事に私情は持ち込まない主義なの」

大妖精「○○さんは私のチョコで私以外見えないようにしちゃうよ…」




○○「(;´Ж`)スッパイ」
大妖精「惚れ薬の分量間違えちゃったかなぁ」
○○「!(;゜Д゜)?」


チルノ「『チョコ 作り方 愛情いっぱい』っと…」スッスッ
○○「そこ勝手に人のスマホで検索しない」
チルノ「『爪や血、髪をいれる』だって」
大妖精「『呪術的な効果が得られる』って書いてあるね」
○○「(;  Д ) ゚ ゚」


チルノ「…」チラッ
大妖精「…」チラッ
○○「((((;゜Д゜))))」










チルノ「さすがにないわ…マジひくわ」
大妖精「自分の体の一部を入れるなんて、ちょっとどん引きしちゃう。考えられないよね…」
○○「」
チルノ「世の中には怖い人たちがいるね(´・ω・`)」
大妖精「こわいねー(´・ω・`)こういう人たちから○○さんを守ろうね」
チルノ「ネー(●´∀`人´∀`○)ネー」大妖精


13 : ○○ :2017/02/04(土) 03:53:09 jBpfepFs
ノブレス・オブリージュに囚われて(106)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=96

ヤンデレ達の前でバレンタインの話は厳禁ですね
被害妄想こじらせて、誰か他の女性に詰め寄りかねない


14 : ○○ :2017/02/04(土) 08:39:31 UHEsParc
初めましてシリーズ

初めまして○○さん
「また」、お会いしましたね。

初めまして○○さん。
やっぱり千里眼なんかより、実物が一番ですね。

初めまして○○さん。
止まっていない貴方に触れるのは、初めてよ。

初めまして○○さん。
貴方は無期懲役です。

初めまして○○さん。
私の心を奪うなんて妬ましい!

初めて○○さん。
… お姉ちゃんの鈴仙ですよ。


15 : ○○ :2017/02/05(日) 11:50:26 3P/0z3ms
AQN
もみっこ
咲夜
えーきっき
ぱるすぃ
うどんげ

かな


16 : ○○ :2017/02/06(月) 01:59:59 eluwzsLg

彼が好きだ。ここには彼が居るから好きだ。
彼がここで眠るから好きだ。彼の匂いがするから好きだ。

春に濡れる紫陽花の色合いが 夏にだけ住む向日葵が
秋の凍えるサザンカが    冬に咲く梅の香りが

そんな素敵と同じくらいの価値が詰まったこの部屋が、こうやってドアノブを回す瞬間が、
入って貴方の寝顔を見るのが、全て、全部、

好きだ。



「ねえ起きて」

枕元に肘を置いて語り掛ける。反応が無い事はわかっていた。

「起きたくない理由が外にあるなら」

「過ぎ去った貴方の過去なんて」

「今すぐぜんぶぶっ壊してあげるから」

誠心誠意 本気で語り掛ける。彼の目は開かない。いつも いつも。


「こんな方法しか知らない私を許してね」

「全部作り直してあげるから」

「そしたら凄いねって褒めてね」

それでも笑顔で続いている。他の誰かに見せる作ったものでは無い。
彼を思って話をすると自然に笑顔になる・・・彼の為だけの顔。

「ありがとうって 言ってね」

こうやって笑ってる時 私は幸せ。でもそれだけじゃ足りないの。
だから、貴方のこの笑顔も 少しでいいから 欲しいの。

ねえ起きて おねがい。

「嘘でもいいから」

おねがい





「・・・幽香、もうちょっと普通に起こせない?」

凄い勢いで目が覚めた。
声の調子がマジだった。アレは本気だった。

「よかった。寝坊するところだったのよ?」

その反応にわざとらしいところはなく、大真面目に俺が起きるのが嫌な理由が外にあると思っていたのだろう。
膝の上には俺が見やすいように「○○&ゆうかランド見取り図」が開かれてある。メルヘンな絵柄とは裏腹に
よく見ると細かい段取りが裏にびっしり書かれていてその用意周到さが恐怖に拍車をかけている。

「おはよう」

「ああ・・・おはよう」

文字通りに輝くような笑顔が、寝ぼけ眼には少し眩しいぐらいで
さっきまでの台詞は些細なものよ と彼女は笑っている。

「さあ起きて、今日は大事な日なんでしょう?」

「はーい」

俺の為にならなんでもすると言った。俺の為だけに尽くすとそうも言ってくれた。
異常な程の愛に目がくらみそうになる。だが自分の行動が本当に俺の益になるのかと不安になるのか、
必ずこうやって許可を求めに来る姿に愛おしさを感じてしまう。

「幽香」

「なあに?」

「ありがとう」

そんな気持ちが伝わったのか、ああ、彼女は 風見幽香は今日も満ち足りていた。



あんまり病んでない! 魔王系の彼女に愛されたい


17 : ○○ :2017/02/06(月) 08:04:24 r8.Eqjpc
>>13
めっちゃ痛そう。
乙です。

>>16
魔王系…新しいジャンルですね。
GJ!


18 : ○○ :2017/02/06(月) 20:11:03 cC2CJXQc
そういえば豊姫様のヤンデレって見ないよねー。書籍キャラだからかね?


19 : ○○ :2017/02/06(月) 20:34:25 r8.Eqjpc
作品が少なくてあんまりイメージが湧きにくいから書きにくいのと、月だから○○を登場させるのに、
玉兎の○○を書いた人みたいに、一手間かかるからかしらん。

個人的には、イメージが湧くのが重要な気がします


20 : ○○ :2017/02/07(火) 10:11:47 6fwSb1r6
横槍で失礼

月人ってだけでハードルが高そうなのと精神的な脆さもなさそう、人間に関心を持つ姿が想像がつかない(勿論私見ですが)
あるとすれば周り(妹や師匠、ペット?)から巻き込まれてくらいですかな。面白そう、暇つぶしにと享楽に流されて行っていつの間にか…とかいう。
少なくとものっけから○○に依存するっていうのが想像がつかない(二回目)

でも、昔はこのポジションに紫、幽々子とかが入ってたんですが。
ここに訪問してからガバッと可能性が開いた、ヤンデレすごい!ヤンデレスゴイ…ヤンデレコワイ…


21 : ○○ :2017/02/07(火) 14:11:32 6fwSb1r6
ヘカTプロットを想起

○○、ヘカをアパレルとかにいそうな普通のねーちゃんと思い気安く接する
立場上そんな態度が珍しくすんなり打ち解けるヘカ○、お互いが楽しく幸せな日々
ここから病み

A ヘカの3体それぞれが○○ともっと一緒にいたいなど思う気持ちからズレが生じる、内部○○争奪戦開幕 ヘカの中の戦争
B ○○が他の子とも仲が良い、わたしが一番○○をry テンプレですかね
C Aの派生、だったら ○ ○ を 3 つ に す れ ば い い じ ゃ な い  ○○「じょ、冗談じゃ」

そんな感じかなと、なんか外の世界に帰還してもヘカは普通に会いに来そうで、
まあそれはそれで
D 逃 が さ な い ですかね?

この子けっこう膨らませやすいのではと思いましたがプロットが限界…


22 : ○○ :2017/02/07(火) 14:37:58 dQE0H7gs
とよねえは月人+ふわふわした掴み所のなさのイメージがあるからイチャが出来ても病みのイメージがしづらい感ある
ただ、よっちゃんよりは人間にも寛容だし玉兎やら何やらに差し入れしてるからポテンシャルはそれなりある気がする
皆も月のヤンデレ、書こう!(他力本願)


23 : ○○ :2017/02/07(火) 14:44:10 dQE0H7gs
>>21
ヘカーティアだと特性上どこにいてもヘカーティアの行ける場所になるから、それこそ生きてようが死んでようが逃げられないかもって友人様か言ってた


24 : ○○ :2017/02/07(火) 15:12:15 kl3C84ZU
ヘカーティアは、神様がよくやる分け御霊(わけみたま)の認識で良いのかな
ぶっちゃけ神奈子様とか諏訪子様級でなくても、神格を持ってたら魂を分けることが出来るから、逃げ場が一気に無くなるんだよね

ある日家の近くに祠が出来てた時なんて、もう諦めることをカンガエナイト


25 : ○○ :2017/02/07(火) 23:32:13 xJVJhFJ2
結構、豊姫様について言ってくれる人が多くて驚いた。やっぱり需要あるんですかねー。
近所の神社に豊玉姫様がいるから諏訪子のごとく氏子をさらうようなネタもできないし困ってる。
>>20みたいにやっぱり豊姫様が没頭する理由もいるし、書き出しが難しそう...
〇〇の月兎化も二番煎じになりそうで怖いし...
駄作でも良さそうだったらあげますね()


26 : ○○ :2017/02/08(水) 00:35:17 IgSs4dAo
○○を「人間」の「男」にしようとするから難しくなるって理由で玉兎○○が発生しただけだから二番煎じとか気にせずヤンデレを垂れ流して欲しい…
月だと玉兎もいれば桃貰ってた衛兵みたいなのもいるしヤンデレのターゲットは多いと思うのねん
最初のきっかけは最近よく見かけるから云々で
執着する理由は「ナニコノカンジョウ…イママデニナイ…ソウダ…キット○○ハトクベツナモノ…モモノヨウニアマクテシンセイナモノナノネ…」みたいにおかしな発想をすればいけそう


27 : ○○ :2017/02/08(水) 03:19:48 RTFT3pM6
ぶっちゃけ浦島さんの前例があるから○○を幻想入りのノリで月に送り込んでも問題ないと思う
さらに浦島さんの例から見るに豊姫様は月に入ってきた人間を保護、帰還させる立場にあるみたいだから接点も多い
だから例えば、月入りした○○を保護しているうちに執着が湧いてなんてパターンが考えられる


28 : ○○ :2017/02/08(水) 06:58:12 Y30vYSjM
いろいろと参考になること、意見を交わすのは大事だね
そして意外とワンチャンあるという事ね、なるほどショートショートな話には持って行き辛いと思っていたけど
そこはあれ、過程を省略するとっておきとして一目惚れとか。場所の問題は、暇だから永遠亭にでも遊びに〜からの遭遇とか?

しかし妹の方は容易に病むのが想像つくのは何故だろう…
不敵なキャラって入門させるのが難しい印象なんでしょうかね?


29 : ○○ :2017/02/08(水) 08:18:43 yyBuUAnU
>>28
ヘタに出会い方に凝りすぎると今度はヤンデレ面が薄くなってしまう恐れがあるのが難しいですね…
みんなの想像の数だけ○○はいるんだから
穢れを持たない(あるいは極端に少ない)人間が居てもいいと思った

どうでもいいけどwikiの管理人、戻ってこないかなあ…


30 : ○○ :2017/02/08(水) 12:37:20 MQ5DeZk6
>>28
最近更新する時に、人気のキャラのリンクが増えてきたのと、
新キャラのタグが無いから、ちょっと見にくい感じが多少してしまいますね…


31 : ○○ :2017/02/08(水) 12:43:41 DONEosdg
よっちゃんは融通きかなさそうな生真面目な堅物女剣士、大事なとこで大ポカしそう
とよねぇは逆で臨機応変で柔軟そうなのほほんお嬢様、の割に腹に一物持ってる

(´・ω・`)と俺の頭の中のではこんな風に仕上がってしまっている
拙者はそのぉ
姉妹だけに言えることじゃないけど原作やったり読んだりしてるはずなのにキャラの骨子だけを掴んで後は自分のイメージみたいなので肉付け色づけして補完してしまう
この掴んだ骨子が弱かったり甘かったり、肉付け色付けが強いとやっぱりみんなの中にある『キャラのイメージ』とはかけ離れてしまうことになる。結果うまく骨子を掴めていない肉付けの強いキャラは物語の主軸には置きにくく自分でも扱いきれていない
肉付け色付けを通すために都合良く舞台を用意(現代機器の登場、月にいるという設定を無視等)したりもする。
キャラを使って書く、というより書くためにキャラを使うみたいな感じになってて最近ちょっとうまくいかなくて…


32 : ○○ :2017/02/08(水) 18:44:23 MQ5DeZk6
>>30
レスのミス
×>>28>>29

>>31
骨格とか主軸が掴みきれてないキャラが扱いにくいのは良く解る…


33 : ○○ :2017/02/10(金) 00:39:09 7CJmzfcc
>>31 >>32
何となくだけど分かります、動かしすぎて誰おま状態というか…違うかな?
キャラと舞台は持ちつ持たれつというか○○という基本貧弱な位置の人間にヒロインが合ってもらうための足の引っ張り合いというか
そうやって降りて来てもらい易くするためには強めの設定でも良いかもしれないですね

○○が相手の土俵に立つというのは勿論あるのですが
これは前述のより大変そう、下手したら肉体強化、能力持ちからバトルものとかに…
いずれにしても境界線引きが大事ですね
まぁあのスキマからは逃げ出してやるがな!^^


34 : ○○ :2017/02/11(土) 05:58:48 FIcLVaSw
ノブレス・オブリージュに囚われて(107)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=97
月勢力は、純狐さんのお蔭でいくらか脳裏に浮かぶようになってきた
純狐さんは常娥を絡めると一気に歯止めがなくなるから、ヤンデレとしては最初から素質があるよね
そもそも友人のヘカーティアも常娥に恨み持ってるから、二馬力なんだよね。恐ろしいことに


35 : ○○ :2017/02/11(土) 12:43:39 x4muU5vs
◯◯が常娥に繋がりのあるの人物なら大変なことになりそう


36 : ○○ :2017/02/11(土) 18:38:02 vxBKtHIw
お久しぶりです

ttp://i.imgur.com/j8qaaTN.jpg
話に上がってるようなので豊姫様(膝枕視点)でも
多分この人○○には滅茶苦茶甘くて裏で妹や玉兎達に脅しに近い牽制するタイプ
しかしあれですね、皆さんのやり取りを見てて感じたけど絵は設定とか関係なしに思いついた場面を適当に切り取ればいいから楽だなって


37 : ○○ :2017/02/11(土) 18:53:18 0Igdn6RI
>>36
月人から好かれてしまったら、他が脅されるもあるだろうけど
○○が他から排除されそう


38 : ○○ :2017/02/11(土) 19:40:26 uqVh2PAI
>>36
復ッ活ッ
絵師ニキ復活ッッ
絵師ニキ復活ッッ
というのは冗談でお久しぶりです

いやあ相変わらずいいイラストですねえ
豊姫お姉ちゃんに膝枕とかされたら絶対いい匂いするだろうなあされたかったなあ

あとイラストが楽と言いますがそっちはそっちで途方もない練習量とセンスが要ると思うんですけど(名推理)


39 : ○○ :2017/02/12(日) 01:05:32 qQI.ytZ6
一目惚れについて色々話されていたから書いてみましたよ
紫さんも本来、かなーり扱いにくい感じはするんだけど、
スキマによるなんでも有りな能力の関係で何故か色んな豹変の仕方がやりやすいという扱いやすさ(?)がありますね
まあ、私が書く紫さんは大概、『○○を捕まえた当初はおかしかった』パターンが多いんですが



「すまない○○、手伝って欲しい事があるんだ」

承知いたしました、藍様。

「○○、遊んでー」

分かりました、橙様。

「すまないが○○、結界についてだが…「ごめんなさい藍、○○借りるわね」…はっ」


「いつもお仕事お疲れ様、○○。
 流石私が見込んだだけはあるわね」

…ねえ紫さ…、紫

「あら、改まってどうしたの?」

僕は紫にとって運命の人らしいけど、
もし紫の元に僕が現れなかったら、どうしていたの?

「そうねぇ…今より少し寂しい感じで仕事をしていたかも…ね。
 まあ、大きく変化はしなかったんじゃない?」

時々気になるんだ、何で紫が僕に目をつけたのかって

「あら、あなたは外の世界で色んな物語を読んで、見て来たでしょう?
 その中にはいくらでも違和感のある描写なんてあったはずよ」

ああ、一目惚れ…ってやつ?

「そうそう、言ってしまえば陳腐な描き方よね。
 どことは言わないけれど、その人の何かが気になってしょうがない。
 具体的に惚れた理由をひとまず置いておいて、恋愛描写を優先するための苦肉の策ね」

まあ嫌いじゃないけど…

「ドラマティックな展開を出すためには必要ね。
 まるで運命の糸に引かれたように惹かれ合う2人、これって…素敵な話じゃない?」

つまり紫も…そういうこと?

「そう。 あなたが幻想郷に来てちょっと顔を合わせた時、ピンっと来たの。
 この人は私の運命の人だって」

僕には分からなかったけどなあ…
そういうものなのかな

「あなたが読んでいた本にもよくいたでしょう? 鈍感な男主人公なんて。
 あなた、ああいうキャラクターにそっくりだったわよ?
 あの手の話と比べるとあなたの場合、控えめで素直で可愛いって所は異なるかもしれないけど」

うーん…かわいい、かぁ…

「私は今の○○が好きよ? 悩んで、考えて、うじうじして。
 真実を考えようとして煮詰まってしまうあなたが愛らしくて…とっても愛しいの」

…は、恥ずかしいよ、紫

「だから今のままでいて…? 貴方は何も変わろうとする必要なんてないの。
 今のあなたは必要とされているから。
 私だけじゃない、みんな、今のあなたの事を大事に想っているわ」

僕は、このままでいいんだ。
強くなろうとか、危険な妖怪を討伐するとか、考えなくても良いんだ

「そういうのをやってるのが霊夢であり、私であり、みんなだからね」

分かった…あっ紫様、それでは失礼いたします

「あ、長く引き留めちゃったわね。 ごめんなさい」

藍様からの頼まれごとを、っと…


40 : ○○ :2017/02/12(日) 01:09:22 qQI.ytZ6
「ねえ○○、運命の糸が意図的に作られたものだったとしたら、あなたはどうする?」

「あなたがここに迷い込んだことも、私と出会ったこと、
 いいえ…あなたという存在が生まれたことそのものまで」

「全部私が望んで作り出した結果と聞いたら、あなたはどうする?」

「怖いかしら、恐ろしいかしら、それとも私は狂っているのかしら?」

「卑怯な女よね、その辺の男を惑わして恋人にするんじゃなくて、
 1から自分の理想となるように運命の人を作り出すなんて」

「見た目、性格、生き方、過去、考え方、体格…
 全てが私の理想通りになるように育てたわ」

「どうやったかって? 簡単よ、本当の親の知らないところで親として貴方を育てればいいんだもの」

「そういえば何かの本にもいたわね。
 自分の理想の女として少女を引き取って育てた男が。
 私はその逆を行っている…いえ、行った、というわけね」

「あははははは…こんなこと、彼に聞かれたらどうなっちゃうのかしらね?
 ねえ、藍?」

『立ち聞きしてしまい、申し訳ございません』

「別に良いのよ、○○は?」

『人里まで使いに行かせています』

「入っても良いのよ?」

『いえ、このままでも私は「良いから入りなさいな」…はっ』


「ねえ、○○とは最近どうなの?」

「最初こそ私の態度に冷たさを感じていたようですが…
 最近はそれも優しさとして認識し始めたようです」

「ごめんなさいね、一杯褒めてあげたいでしょうに。
 …全く、私のためとはいえ、彼に厳し目に対応するなんて」

「○○は紫様の大事な人ですから。 私がそれを奪うような事があってはいけません。
 それをしたら…」

「ええ、あなたを式神としてではなく、怨敵としてみなすでしょうね」

「…恐ろしい話ですね」

「流石は九尾。 動じないわね」

「ええ、紫様にはそれをやってのけるだけの力がありますから。
 …その気になれば私が恐怖で怯える間も無く私の事を始末できますから」

「もちろん、実際にはそんなことなんてしないわよ」

「彼も紫様も知人が死ぬのは見たくはない…そういうことでしょうか」

「○○が残忍な性格だったらまた別かもね」

「そんな性格の○○なら今の紫様は目を付けたりもしないでしょう」

「ええ、『今の』○○が一番大事で、一番愛している存在だからね」

「苦労を重ねたものです」「ええ、そうね」

「とにかく、紫様は理想の男性を見つけたのです」

「ええ、あとは永遠に楽しい生活を営むとしましょう? 藍」

「はい、紫様」

書いては見たけどウケ悪そうだなぁ…と思ってこっそりロダに上げておいた病み早苗さんが
何故かwikiにもきっちり反映されていて驚きました
長編でやるならば出会いのきっかけとかそういうのはうまく考えないと大変だけど、
元々長編じゃないといけない、ってスタンスでもないから結局はあまり気にしないほうが良いんだと思う
たとえ陳腐な始まり方でも素敵な恋はいくらでもあるのだから


41 : ○○ :2017/02/12(日) 03:58:03 q7aQAMEw
>>36
表情とお胸が下半身に悪過ぎるぞもっとやれ
豊姫は永琳の教えを能力に発展させる程の聡明さみたいだし〇〇が人間なら下手な事せずに上にも下にも依姫にも上手い事取り入るんじゃないかと推測
もちろん絶妙な手口で〇〇を自分としか過ごせないようにするのは忘れない


>>40
ヤンデレっていうとぶっ飛んだやべー奴ってイメージがあるけどこういう理性的なのも良いな
洗脳紛いとか諦めとかじゃなくて双方が普通に幸せになれそうなのは好きだわ


42 : ○○ :2017/02/13(月) 17:17:11 Nh/2BbyU
>>34 長編さん、おつです、実は途中でスレから離れてたので「既視感」から読み直しに入りました。なんという量だ…
妖怪よりも人間のエグさをこれだけ出して東方から逸脱しないってのが地味に(失礼)凄いことじゃないですかね?自分なら破綻しちゃう。
こういう小さな感想と応援が今後の糧になれば幸いです。

そのうちロダの過去作品毎一つの項目にまとめられたら本みたいで良いですね。
あれ、ちょっと分かり辛いかも、ごめんなさい。


43 : ○○ :2017/02/14(火) 20:12:43 qIYU2Amo
秘封倶楽部のバレンタインデー談義

2月14日。毎年この日になると、世間は所謂バレンタインデーというものに沸く。
この国においては、乙女達が想いを寄せる者に対してチョコレートを送り、自らの想いを密かに伝えようとする日でもある。
昔は『製菓業界の陰謀』などと囁かれていたこともあったらしいが、今となっては立派な文化として根付いている。

そんな恋する乙女の日が迫るなか、この私、宇佐見蓮子は思考を巡らせている。
バレンタインデーに実行すべき事の詳細なプロトコルを組み立てている真っ最中なのだが、進捗の程は芳しくない。なにせ主役であるチョコレートの時点で詰まったからだ。

いくら脳をフル稼働させようとも、ブドウ糖が消費されるだけで何もいい案が浮かばない。
そんな事を続けて二時間二十八分。うんうんと唸りながら銀色のフォークを口に走らせること数十回。

『ちょっと蓮子?蓮子ってば!』
「……はぐっ?!」

突然大きな声で自分を呼ぶ声が聞こえ、がちんっ、と音を立てて小さな槍を噛み潰してしまった。
顎がビリビリする。

「もぉー……メリーってば脅かさないでよぉ」
『フォークを進めるのも良いんだけど、いい加減議題の方を進めないと駄目でしょう?』

気だるげにそう指摘するのは我が親友、メリーだ。彼女の言う議題とは、即ち本日の活動目的である。

バレンタインデーを前に、我ら秘封倶楽部も意中の相手に送るチョコレートをどうするのかについて幾度か話し合っていたのだ。

まずチョコレートを作るにあたって明確な前提を設けた。
単純にして究極。それが『遺伝子まぜまぜ』である。
自身の体組織を相手に取り込ませるのはこの上無い愛情表現なのだが、一般論として受け入れがたいものでもある。良くある話だと、髪の毛を入れた……とかそういうものである。

なので、如何にして相手に悟られず、バレンタインデーを通じて遺伝子まぜまぜができるのかという事がここ最近の議題であった。


44 : ○○ :2017/02/14(火) 20:14:37 qIYU2Amo
>>43

「そうは言ってもねぇ……前回の案が完璧過ぎて」
『ええ、確かにアレの完成度は高かったわね。バレンタインとは別の時も楽しめるし、互いの心も満たされるでしょうね……』

「でしょう?髪の毛だとどう細かく切っても食感が残っちゃうし、血だと鉄分独特のあの味が気になっちゃうし……」
「やっぱりアレが一番メリットが高い気がするのだけど」


アレ……とは前回の活動の際に私が提案した画期的な遺伝子まぜまぜである。

マウス・トゥー・マウスでチョコレートを渡して一緒に味わえば自然な形で、かつ自動的に遺伝子まぜまぜが完了する。私って天才?

『でもね、蓮子。わかってると思うけどあの方法は危険すぎるわ』

実のところ、先週の活動が終わってからメリーと一緒に練習したのだ。したのだが……

「あぁ………」

結果として、当初の目的を忘れて数時間ほどまぜまぜに没頭してしまった。
甘さといい、色々と強力すぎた。

メリーとのまぜまぜの時でさえこの有り様なのだ。
○○とそんなことしたらドーパミンだばぁで死ぬだろう。

だがそれは困る。バレンタインごときで命を落とすなど馬鹿者でもやりはしないだろう。

それに、私が○○とまぜまぜしている間はメリーと○○がまぜまぜ出来ない。逆もまた然り。これは不公平だ。

「と……なると、また振り出しに戻るってワケね」
『残念ながら、ね』

どうやらまたケーキを注文しなければならないようだが、外をみると日が急速に落ちはじめている。
そろそろ締めに入らなければならない。


「あ、すみませーん。珈琲2つお願いします」


今日も手詰まりのまま終わるのか
天井を見上げ、少し疲労を含めた吐息を吐き出す。

『…………珈琲……ねぇ』

「んー?どしたのメリー。珈琲いらないの?」

いつもの癖でついつい2つ注文してしまったが、いらなかったのだろうか。まぁいいか、2杯とも私が飲んでしまおう。
そう考えていた矢先、

『そうよ蓮子!ドリップすればいいのよ!』

メリーが目を輝かせながら身を乗り出してきた。

「ドリップ?珈琲みたいに?」
『その通り。血液とか髪の毛とか単体をそのまま入れようとするからいけないのよ』
「なるほど……つまり珈琲と一緒にドリップすれば」
『私達の遺伝子情報が添加された珈琲になるってわけ』
「それをチョコレートに混ぜれば!」
『美味しく手軽に遺伝子まぜまぜ!』


Niceメリー!さすがは我が大親友。
生物分野は履修してこなかったからこの方法で遺伝子情報が保持されるのかわからないけど
私達の体由来の物質が美味しいチョコレートになるという事が大切なのだ。

『なんとか代替案出せたわね』
「いやぁーさっすがメリー」

一人では出来ないことも二人ならば実現出来ると言うことを改めて思い知った。
持つべきは友である。

「それじゃあ今日の活動はここまでにしよっか」
『そうね、でもあと一週間のうちに準備しないと』
「忙しくなるわね……まぁ、でも冬休み入ったし検証にかける時間はたっぷりあるわ。メリー明日とか空いてる?」

『アルバイトはしてないからいつでも大丈夫ー』
「じゃあ明日買い出しいこ!」
『遅刻はしないでね?』
「ふえっ……」

こうして、秘封倶楽部の特殊な活動は続いてゆくのだ。


45 : ○○ :2017/02/14(火) 22:22:40 DEei2Lys
>>44
なんという残念な天才達!
乙でした。


46 : ○○ :2017/02/14(火) 22:56:20 awJAu3Lw
>>44
マウス・トゥー・マウスの発想はなかった。凄い。
二人のバレンタインチョコを受け取ってみたいものです


47 : ○○ :2017/02/15(水) 09:38:48 AfIr0J3E
「牛丼動画見て恋愛感情」 押しかけた幽霊女逮捕

幻想警察署は14日、動画投稿サイト「ズンチューブ」に1500mを全力疾走した直後に牛丼を食べる動画を投稿した男性宅に押しかけたとして、ストーカー規制法違反の疑いで、容疑者のルナサ・プリズムリバーを逮捕した。女は「動画を見て恋愛感情を持った」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は10日午後5時半ごろ、人里内の男性宅に押し掛け同署から警告を受けたが、14日午前0時15分ごろにも家の呼び鈴を鳴らすストーカー行為をした疑い。

女は男性と面識はなく、動画から男性の住所を割り出していた。





※現実で起こった事案だそうです。恐すぎないですかね(;゚ω゚)


48 : ○○ :2017/02/15(水) 16:34:01 nbeLCgtg
>>47
一瞬スパムかと思ったけどワロタ


49 : ○○ :2017/02/15(水) 18:31:01 QhcuX/ZY
おっかない事って身近でも結構起きるものですよね

part1
○○が風呂に入り、鼻歌を歌いリラックスしていると
ぽた・・・ぽた・・・
何だこれは…掬ってよく見てみると、血!?
思わず天井を見上げるとそこに在ったのはーー

首だけ浮かび鼻血だらだら垂らして愉悦の表情のばんきっき かわいい

part2
そろそろ寝ようかと布団を敷く、電気を消そうとして
ふと、鏡に何かが映った気がした…帽子をかぶった、女の子?
軽く悪感を感じながらも床に就くことにした、部屋の中に何かがいる
そんな気がして布団を巻き蓑虫のように抱き包まって目を閉じる   きゃっ///
気のせいだ気のせいだ気にするな寝ろ寝ろ寝てしまえ!   えへへ///
何やら妙に暖かい…   ○○///

次の日、○○に抱き着いて眠っているこいしちゃんが確認された かわいい

うん、東方化すると怖くないんですよねきっと
あと炬燵の中から何かに捕まれて誰か出てくる、という夢は非常に怖かったのですが
ヤンデレ的な要素が薄かったので除外です


50 : ○○ :2017/02/15(水) 21:12:53 deMcCW1Q
>>49
炬燵のやつめっちゃヤンデレじゃね?


51 : ○○ :2017/02/15(水) 21:55:26 QhcuX/ZY
>>50
…言われて考えてみればそうかも
よし考えてみます、

part3
○○が炬燵で転寝をしていると不意に腿を掴む感触がした
何だ!? 驚いている間にもその感触は腰に腹にと上ってくる
堪らず毛布をめくると

顔をすっかり上気させた紫が胸の方まで這い出てくるところだった
「うふふ○○寒いわねえこう寒いと人肌恋しいのよああ○○の匂い○○の体温堪らないわぁすりすりすうふふうふうふうふふ」
どうやら前から炬燵の中で寝ていたらしいのだが、○○が入ってきてから悶々しだし我慢できずに抱き着いてきたらしい
びっくりするので顔くらいは出していてほしい かわいい

なるほど、かわいく書ける… かも>>50サンクスです^^

ちなみに私本人は女の子ではなく真っ二つになってる携帯がピーーーーーザザピーーみたいな不快な音を鳴らしている夢でした 超怖かった


52 : ○○ :2017/02/15(水) 21:59:35 QhcuX/ZY
あ、いかん >>49最後の炬燵ネタは東方的に女の子化したらという場合のことです 
実際体験したのが>>51の携帯です、何度も失礼しました


53 : ○○ :2017/02/15(水) 23:09:40 deMcCW1Q
>>52
GJです!
素晴らしい…


54 : ○○ :2017/02/15(水) 23:22:33 deMcCW1Q
51さんネタを勝手に使用
弁々あたりの付喪神で


へぇ、最近○○君の携帯調子悪いの…

そう、そんなに片な音がするんだね…

ふーん、私と電話してる時は出ないんだその音。良かったね。

やだー、誉めても何も出ないよ。でも、私達って相性 イイノカモネ…


55 : ○○ :2017/02/16(木) 04:23:08 A/9hY6Pw
>>54 
八っちゃん「仲間外れはよくないなぁ、私も入れてくれないとぉ」がちゃん
というのは冗談として、付喪神ってヤンデレと相性良さそうですね
物を扱うという限定されたシチュエーションになっちゃうのは仕方ないとして。

眠れないので、も一つすみません

part4
朝起きると雨が降っていた
「はぁ…いやな天気だな」
愚痴ってても仕方ないので早々に仕事に行く支度をし、玄関にある傘をーー
「あれ?なんだこの傘、こんな色のやつ持てなかったような…」
訝しげに手に取ってみると持ち手に何やら書いてある
”わたしだけをつかってね”
「うわっ」
気味が悪くなったので傘は放置、走って職場に向かった○○であった。

小傘「えぇ!?なんでなんで!?私だけを使ってくれるようにって他の子も居なくしたのに!」
物影から信じられないといった表情で見つめるずぶぬれの小傘 あほかわ

うん、君が傘を持って○○に相合傘を誘えば良かったのです…
ちなみに○○の家で何がいけなかったのか検証してるうちに風邪をひいてしまい
帰ってきた彼に看病されることになりそのあと告白して云々して
今では晴れて夫婦となっている模様 あほかわいいってかわいいですね

○○宅でヤンデレシリーズ、的な感じでした
お付き合い、レス等ありがとうございました


56 : ○○ :2017/02/16(木) 12:32:49 AfEYSPV.
付喪系の流れと聞いて


弁々「昨日あの人と夜遅くまで一緒だったみたいじゃない」
弁々「…どういうつもりなのかしら」
弁々「…あの人が遊ぼうって言ったから?…それが?」
弁々「それで言い訳してるつもり?強気なのね」
弁々「今回は見逃してあげる、今回だけ、今回だけね」
弁々「次またあの人と布団に入ったら許さないからね…」
携帯ゲーム機「…」


八橋「次は庇いきれないかなぁーて」
八橋「うぅん、だって…ぬけがけはなしってルールだったほい?」
八橋「…『みんな』も怒ってるよ」
家具たち「(`Д´)=3」
八橋「…だからぁ、ごめんね。恥知らずな裏切り者には相応の末路だと思うよ、長い付き合いだったけどゴメンね」
八橋「でもどうせ新ハードでるじゃない?スイッチだっけ?…ゆくゆくは辿ることだったと思うよ」
八橋「じゃあね、バイバーイゲーム機ちゃん」
携帯ゲーム機「…」




雷鼓「ドンドコド━━━━(゚∀゚)━━━━ン!!」
弁々「!?」
八橋「!?」
雷鼓「うーっす!!ベェベェ!やっちゃん!!あの人いるー!?」
八橋「お、おっすほい」
弁々「お、奥にいるけど」
雷鼓「オッケードーン!お邪魔するねー!あっ!これ手土産!辛子めんたい!」

雷鼓「おー!体験版した!?妖怪ハンターダブルテン体験版した!?」
雷鼓「はー!?いやいやほら私RPG系統だからってついついテンって読んじゃうのよーウェヘヘ」
雷鼓「ほら…どうだった新しいやつ!ブレーブ?ブレーヴ!あれクセ強いわーちょっと使いにくかった」
雷鼓「チャージングアックスがねー、ナニコレすっげぇ使いにくって思ってたらブレーブ状態面白すぎるわ。回避のステップみたいなのがさー」
雷鼓「そうそうそれがどう見てもモビルスーツの動きなのよ!!あんたも思った!?背中にバーニアついてるわあれ!」
雷鼓「はー?あんたもうだいたい試しちゃったわけ?昨日夜遅くまでやりこんだでしょー?夜更かし戦士!」
雷鼓「笛、笛どうだった?」
雷鼓「うーんいつものスタイル安定かなーまだわかんないけど…」
雷鼓「予約してるの?へー私はねーなーんか予約ってあんましないんだよねー発売日にゲーム屋さんに直行するのが楽しいフヒッ」
雷鼓「あ!ねぇ二人もさぁ買おうよ妖怪ハンターの新作ー昨日体験版が配信されてさー」
弁々「えっ」
雷鼓「あっごめんもしかしてピーズンピー派?」
八橋「け、携帯ゲーム機って持ってなくて…」
雷鼓「(´・ω・`)そうなの?」
雷鼓「4人でできると思ったのになぁ」
雷鼓「うーんでもほらゲームを人に押しつけるのはゲーマーとしてできないからね」
雷鼓「4人でやった方があの人も楽しいと思ってさ、こればっかりはしょうがないね」
弁々「…」
八橋「…」

弁々「お、おすすめなら買ってみようかなぁ(あの人が喜ぶなら)」
八橋「そ、そうだね。4人でも楽しめるって言うし…(これを機にもっと仲良くなれるかな)」
雷鼓「(*⌒▽⌒*)イェーイみんなでやろうねぇ!」








雷鼓「弁々は彼女気取りのくだらない嫉妬で相手を排除」
雷鼓「八橋は自分のものにできないからって徒党を組んで妥協」
雷鼓「アホくさ」
雷鼓「普通に、本人にアプローチかけるのが一番の方法に決まってるじゃない」
雷鼓「なんで自分が面倒な性格ってバラすような真似しちゃうかな…」
雷鼓「普通隠すでしょ、私みたいに」

雷鼓「でも興味無い趣味に没頭してるフリは疲れるわ」

雷鼓「あー…いい御守りでないわ…太鼓の鉄人したぁい」カチカチ


雷鼓さんゲームしようよって誘ったら
レベル1だったのに次の日レベルマックスになっててワロタwww


57 : ○○ :2017/02/16(木) 16:52:39 26di.AOc
>>40で初めて気付いたけど新しいロダ出来てたのね
全く知らんかった


58 : ○○ :2017/02/16(木) 22:35:01 9ee/hDjc
人生を振り返ったときあなたはそこにいますか





妹紅「昔の思い出ってさぁ…幸せなこと思い出せる?」


私は、無理
長く生きすぎるとそういうの難しくなっちゃうのよね
楽しいことだけすくい上げられないっていうか…
辛いことの方が覚えてる
いつまでも引きずってるってわけじゃないのよ?
でもふとね…それをすくい上げちゃって、中のほうでまだ熱を持ってぶわって燃え上がっちゃうの

…幸せなこと、全然思い出せない

いつか…あんたのこともそうなっちゃうのかな
それは嫌ね…嫌、私あなたのことはずっと覚えてたい










だからぁ、辛い思い出を刻まないと
私の心に焼きついて、剥がれないような辛い辛い苦しい思い出を残さないと
いつでも思い出せるように









ボッ


59 : ○○ :2017/02/17(金) 07:55:20 novdUT2E
>>58
しばらく殺されないように焼肉されるのか…こわこわ

最近知ったのだけど、華扇ちゃんて大雑把にみて一見喧しくも良い人の印象だったのが
深秘録だと鈴仙に「心の奥が冷淡で非人間的」とか言われてたので(まぁコミックでもそんな描写が以前から散見されてたね)
ヤンデレとしては扱い方が変わって来そう、キャラ付けしやすくなったというか膨らましやすくなった印象。
策を練って○○を嵌めたり篭絡、懐柔など腹黒な行動をしたり上手く行かなかったらキレて暴力に訴えるとかも有り得るか
拉致するとか一回決めたら超行動が速そう。

という感想ですが同じ仙人(?)としては如何でしょうか?
青娥「とても怖いですわ、人里に馴染み友好的でありながらお腹の中は真っ黒なんて…」
華扇「おまっ」


60 : ○○ :2017/02/17(金) 08:00:22 sEfGIoeU
>>55
アホ可愛い?というジャンルが開拓されていくような

>>56
雷鼓さん追加で嬉しい…
しかもわざと合わせているのがまたイイ…

>>58
妹紅たん怖い…


61 : ○○ :2017/02/17(金) 14:32:31 vPFpq2t.
ノブレス・オブリージュに囚われて(108)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=98
もこたんは、と言うか蓬莱人は。
恨まれてもいいから近くにいてほしいと言う、歪んだ願望抱えてそう


小傘ちゃんと付き合ったら、折りたたみ傘とか真っ先にぶち壊されそう
「こがー!こがー!邪魔しないように付いて行くから!にわか雨でも私を頼って!」

九十九姉妹に好かれたら雷鼓姉さんも来そうだから
一人で三つの楽器を演奏する方法を考えないと……


62 : ○○ :2017/02/18(土) 06:01:13 dCTH.RqE
遅ればせながらのバレンタインネタ

幼夢
へえ、チョコもらったんですか
私も、〇〇への春のお知らせが聞けて嬉しく思います
ちなみに、どこの誰で?
あー、二丁目の□□ちゃん。最近ぐっと綺麗になったとおもったら〇〇さんが原因だったんですね
……ちなみに、〇〇さんはどう思ってるんですか?
□□のこと。
ねえ。
え?どうして□□ちゃんが駄目なんですか?
あんなにいいこなんてどこにもいないのに
わかった、他に好きな人がいるんですね
やっぱり、じゃなかったら〇〇さんなんて
すぐコロッといかされてしまいますからね
………ちなみに、私もモテない〇〇さんにチョコ持ってきたんですけど
二個もチョコが、あったら鼻血が出るかもしれません。
だから、そのチョコと交換しません?


63 : ○○ :2017/02/18(土) 06:11:14 dCTH.RqE
>>62の解説
幼夢 悪いレズ。□□のことが好き。同じ同僚の〇〇が、自分に対して好意を持っていてかつ、□□が〇〇に対して好意を持っていることを、非情に疎ましく思っている。
今回では、上記のことを利用し〇〇から、間接的に□□のチョコをを手に入れようとした。
〇〇 すごくいいやつ。いつか殺される
□□ すごく良いこ。いつかさらわれる。


64 : ○○ :2017/02/18(土) 16:07:57 fdjrGPrU
>>61
連鎖的に優曇華まで潰れてきたのがイタい…
永遠を生きれる蓬莱人からすれば、取り返しのつかない罪が殆ど無いから歯止めが無さそうな

>>62
妖夢強引過ぎぃっ!!


65 : ○○ :2017/02/18(土) 23:40:45 dqfGlsao
ヤンデレとは病的なデレデレ
私はそう思います!
ヤンデレは彼女とか、それ以前が多い印象だけで妻も良いと思っています

「ねぇあなた?もうチョコは全て食べたのかしら?」
「そう…そ、それで?ど、どうだったのかしら?」チラッチラッ
「美味しかった…?それに愛情も感じた…ふふ、ふふふっ…♪そう…それはよかったわぁ…♪」
「あなたへの想いが篭ったチョコだもの…♪それにこの八雲紫が作ったのだから、美味しくて当然よ…♪なんてねっ♪」
「ねぇねぇあなた?隠し味の事なんだけれど…気づいてくれたかしら?あなたへの愛情を強く表すための隠し味…♪」
「えー?ヒントが欲しい?…もー♪甘えん坊さんなんだからぁ♪かわいいっ♪」
「仕方ないわねぇ、いい?今回のチョコには血液や髪の毛は入ってないわ!やっぱり味や食感に違和感が出てしまうのは、チョコとして良くないじゃない?」
「さすがにそれはわかるって?むむむ…なら…あなただけが味わえる私の『蜜』…かしら…?」
「や、やっぱりなんだか恥ずかしくなってきてしまったわ…/// 今回のは秘密よ秘密っ///」
「と、とにかく…/// 今年も愛してるわ、あなた…♪」

なんか違うかもしれませんがヤンデレ嫁ゆかりんが最高なんです!!!


66 : ○○ :2017/02/19(日) 00:00:01 jj4KzaGk
こんや、12じ、だれかがやむ


67 : ○○ :2017/02/19(日) 00:35:51 TZsK1rcM
今夜12時に誰かが「ヤム」

事務所に投げ込まれた脅迫状を受けて探偵○○は幻想郷を捜査していた。
容疑者は四人、いずれも幻想郷で有名な人物である。

○○は第一の容疑者を調査すべく、博霊神社を訪れていた。庭先でお茶を飲んでいた霊夢に○○は話しかける。
「やあ、霊夢。ちょっと話を聞きたい事があって、良いかな?」
「え、ええ、い、良いわよ。」
○○の姿を見た霊夢は、そわそわと落ち着きが無い様子である。怪しく思った○○は、更に聞き込みを続けていく。
「実は僕の事務所に脅迫状が届いてね。それであちこちを回っているんだ。」

すると霊夢はビクリと反応を示す。
「脅迫状?!」
「○○、私の神社に暫く避難しなさい。」

「どういう訳だい?」
突然の要求に戸惑う○○に、人が変わった様に霊夢は話す。
「きっと○○を狙う泥棒が居るんだわ。○○の人の良さにつけこんで、人の物を奪う泥棒猫が居るに決まって
いるのよ!代々○○も悪いのよ。人の好意を無下にするから、こういう馬鹿な雌猫が湧いてくるんだから…」

呆気に取られる○○に、何処からか取り出したお祓い棒を突きつける。
「ねえ、○○。今晩は帰っちゃ駄目よ。」



こんてぃにゅー?


68 : ○○ :2017/02/19(日) 00:38:00 TZsK1rcM
>>65
純情なゆかりんカワイイ…


69 : ○○ :2017/02/19(日) 13:11:11 jj4KzaGk
>>67
バッドエンド?早っw
社長やってますわ、くらい早いな

かまいたちのBGMかけてヤンデレもの読んでると
シャレにならんなってくらいマッチする時があるのよね
怖い怖い


70 : ○○ :2017/02/20(月) 00:02:31 AcNA6o7I
ttp://i.imgur.com/Z8TZVOM.jpg
いまさらながらバレンタイン空ちゃん
お団子ヘアーっていいと思うの
「○○、私のチョコがあればその手のさとり様達のはいらないよね?」


71 : ○○ :2017/02/20(月) 00:29:31 Lp2u54S6
>>70
かわいい
ハイライトありのヤンデレも最初から何ら変わってないという感じでいける。


72 : 〇〇 :2017/02/20(月) 01:53:42 T46GF2wM
階段を登る音が聞こえる。低く、軋むような音が俺の耳に囁いている。「ゲームオーバーだ」と。皮肉なものだ、背中についている立派な羽を使って、飛んでくれば良いものを。あの女は、わざわざ階段を踏んでいる、ここに俺がいることを知って。

はてさて、彼女が登っている階段は全部で17段ある、3回俺の耳に悪魔の囁きが聞こえた、残りは14段なんて数えているうちにまたひとつ......もはや、どうすることも出来なない、助けを求めることも、なにかしら、自分意思を書き留めることさえも。

ふと、窓から月を見てみた。まるまるとふっくらとした黄色い顔が憎たらしい顔をして俺を笑っていた。それと同時に、低いうねり声をあげて、ゆっくりと"最期の"門楣が口を開ける。

「チェックメイトね、〇〇。言ったでしょう?私達は、離れない運命だって.....」

月に笑われながら、俺はヘタレ混んだ。この夜さえ、この夜さえ逃げ切れば俺の勝ちだったのに。目の前の吸血鬼が距離を詰めてくる。後のことを考える気力など、もう無かった。


73 : ○○ :2017/02/20(月) 02:06:10 T46GF2wM
やっぱり経緯がないとヤンデレっぽく無いですね。申し訳ない


74 : ○○ :2017/02/20(月) 06:39:46 p4yLSL0A
>>70
女の子って髪型が違うだけでぐっと印象変わるよね可愛い
それにしてもこう、絵の変化ってよくわかるというか、色々試行錯誤してるのが伝わるなあ

>>71
目に光の無いのはどこかが壊れちゃった感じ がして、そうじゃないとナチュラルな狂気を感じますねえ


75 : ○○ :2017/02/20(月) 17:27:22 T4lW.mKU
>>70
短期間でこれだけ画力があがるなんて、下地も有るんだろうけど枚数かいてんだなと思った。
書き手の俺も見習わないと。


76 : ○○ :2017/02/20(月) 21:12:06 sww.api.
>>73
ちゃうねん!!!
確かにそうなんやけど少レスでは経過による変化のヤンデレタイプは表現しきれない!すでに『病んでいる』『病みかけ』という手法をとらざるを得ないんや!!
色々模索しよるがうまくいかへん、ワシそういう時はギャグものに逃げてばっかやが『経緯によるヤンデレ』ばかり目を向けてたら可能性は失われてしまうんじゃ
だからワシ自分なりにヤンデレ分類みたいなのを作ってるが、書くときにどれかに当てはめてるわけでもない…
歯がゆいです(´;ω;`)


77 : ○○ :2017/02/20(月) 21:30:01 qiz95AUA
>>73
むしろ昔からここはこういうのがあった気がするから大丈夫ですよ。書いているうちにうまくなるさ。


78 : ○○ :2017/02/20(月) 23:06:56 QDbkX/nc
○○「何だか異世界のようなところに来てしまった」
○○「右も左も分からないこんな所では慎重に行動しないと」
○○「とりあえず開けた道まで出たが、おや?これは地図か」
○○「外来人男性歓迎?とは胡散臭いやらありがたいやら…」
どこに向かおう

1神社への参道          2人家のある集落           3何だか空気の悪そうな森
4湖の向こうにある紅い館 紅い  5何故か山頂に神社がポツンとある山  6何だか迷いそうな竹林
7集落から少し離れた所にある寺  8もうだめだしのう          9目の前に空いてる空間の裂け目

と、ゲームブック調にできないかと考えたが割を食うのが結構いますね


79 : ○○ :2017/02/20(月) 23:41:27 GH5LbYLA
普通に面白そう


80 : ○○ :2017/02/21(火) 07:57:55 mURIQnVM
阿求「○○さん…きっと私はこの先そんなに長く生きられません、あなたを置いて逝ってしまいます。
   …でも、それでも今は共に人生を歩んでくださいませんか?」
○○「阿求…ああ、もちろんだとも愛してるょ

紫 「はぁい突然失礼しますわ。阿求、あなたの寿命のことだけれど
   最近の人妖その他色々の増え具合が凄くてとてもじゃないけど転生させてる暇がないのよね。
   なので、手っ取り早く若さを保ち寿命を延ばしてあなたに継続してもらうわね?
   ごめんなさいね、とりあえず周囲が落ち着くまではよろしくね〜」

阿求「え…えっ?紫様が、寿命を、私の…?」
○○「」
阿求「………○○さんも!○○さんも一緒に!お願いします!」
紫 「お安い御用よ、ちんからホイ☆っとな」
○○「!? ちょ、あきゅ」阿求「一緒に歩んでくれるんですものね、一緒に末永く一緒にいっぱい幸せになりましょう?」
阿求「…やった…やった!○○さんと、ひ、ひひ、ひひっひひ、ずっと一緒です、ずっと…!うれしいっ…!ひっ、あははははははははは!!」
○○「」

あれだけ沢山人妖その他と沸いてる現状なら
阿求の転生、子を宿し生み読み書きできるまで育つ期間を考えると
この子を強化?して幻想郷縁起を書き続けた方が良いんでないかな?と思ったので
みんなとの関係もリセットに近い状態になっちゃうしね、とりあえず○○は逃げられないよ!
(嬉しくて発狂してるところ、見たいです)


81 : ○○ :2017/02/22(水) 00:40:32 s7P4elzE
少し前に皆さんが豊姫のヤンデレを語っていたのでちょっと自分なりに書いてみました。
かなり強引だし設定も思いっきり二次ですけど暫し投稿させていただきます。後、また長くなりそうです。
本日は3つ?程。


―Observer of the month―


夜になるとぼんやりと浮かぶ月が大好きだった。
部屋から見ると、眩い光が窓のガラスを光らせ、暗い僕の部屋を小洒落た一室へと変身させる。
まるで僕だけの秘密基地だ!
それがたまらなく嬉しくて他の星々よりも僕は月が好きになったんだ。
日中外にいるときでも月を探してる。だって昼間でも見えることがあるから。
見つけるとなんだか月も僕を観てるんじゃないかと思ってしまう。いや、きっとそうさ。


どれくらい僕と離れてるか気になって図書館に行って調べてみた。そこで地球と月の距離は38万キロもあることを知った。
行ってみたいと思った僕の願いは簡単に砕け散った。
それでも観ることは出来るからパパにおねだりして望遠鏡を買ってもらった。
一生のお願いはもう使えない。ありがとう、パパ。


買ってもらってからはもう毎日観ていた。
曇りの日でも、風邪ひいちゃった日でも、ママにもう寝なさいって言われたってベランダに出て月を観ていた。
雨降ったら流石に止めたけどね。


でもベランダで観るだけじゃ物足りなくなってきて、遂にはこっそり夜中に抜け出して裏山まで望遠鏡を持ち出し始めた。
山で観る月はまた格別に僕を魅了した。
大きく観えるそれはそっちの世界に引き込まれるようで、もうベランダじゃ満足できなくなっていった。


三日月。満月。右と左に半分に分かれる月。世界の終わりかとも思わせる皆既月食。
観れば観るほど、知れば知るほど月が大好きになってって。
そうしてるとやっぱり行ってみたいと思う気持ちが高まっていった。
現実では到底不可能なのはわかってる。わかっているけど諦めないでいた。
パパとママは大人になって宇宙飛行士になればいつかはいけるんじゃないかって言うけど、僕はそんなに長く待てないよ。行けるなら今すぐ行きたい。


だから今日もこうして月を観てる。諦めないで毎日観てれば気が付いた時には月にいるかもしれない。
そんな夢をみて――。


(あれ?なんだろう。今何かチラって光ったような…)


一瞬だけ何かが見えた。
それが何か気になってもう一度望遠鏡を覗き込む。
もしかしたら宇宙人が月に住んでいて、僕に合図でも送ったのかも。


(あっ!やっぱり何か光って…。うわっ…!)


突如として現れた光はカメラのフラッシュのように、小さかったものが大きく変わって僕の視界を奪う。光は体を包み込む。
それと同時に僕は意識を手放した。


82 : ○○ :2017/02/22(水) 00:43:33 s7P4elzE
ぼんやりと意識が戻ってきた。
はっきりとはわからないけど如何やら僕は横になっているらしい。
頭には枕らしきものが置いてあるのが分かる。

ふと髪を触られてるのを感じてそれの正体を探るべく、ゆっくりと、ゆっくりと瞼を開けていった。
目が覚めるとそこには目の前に白い帽子をした金色の髪のお姉さんがいた。
まるで、赤ん坊をあやすように、膝に僕を乗せて微笑みながら僕の髪を撫でていた。
手から髪に伝わる温もりは僕をこれ以上ないほどリラックスさせていく。


(すっごい気持ちいなぁ…)


昔、ママに同じことをやってもらった記憶があるけどそれよりも心地よかった。
あまりにも気持ちよくて、半目になりながらぼーっとしてるとお姉さんが僕に話しかけてきた。


「ごめんなさい、起こしちゃった?」


名残惜しそうに髪をなでる手を止める。
僕もちょっと残念って思ってたら、今度は膝の上に乗せた状態からお姉さんの胸に押し込まれる形で僕を抱きしめられた。


「はぁ〜…。幸せぇ」


(ちょっ、ちょっとなに!?)


顔が圧迫されて呼吸ができない。
でもお姉さんはどんどん力を込めて僕に抱き着く。


(く、苦しいなぁ。息ができないよ。)


「はっ!ご、ごめんね?」


もがもがしゃべってるのが聞こえたようですぐさま体を離した。
その瞬間、匂いがした。
何だか懐かしくて、甘い匂い。


――何処かで、嗅いだことのある匂いだ。
でも、どこだっけ――


83 : ○○ :2017/02/22(水) 00:48:56 s7P4elzE
体が離れてようやくお姉さんの姿がちゃんと見えるようになった。
腰まである金色の長い髪。同じ金色だけど透き通るような瞳。
白いシャツの上に青いスカートと一体の物を着ていて、頭には青いリボンが特徴的な白い帽子をかぶっている。


(うわぁ…綺麗な人だなぁ)


テレビで見る女優さんとかよりもこの人が一番綺麗だと思った。
きっと、外国のどこに行ってもこんなに綺麗な人はいないんじゃないだろうか。
僕は見惚れてしまった。


「私のことじっと見ちゃって、好きになっちゃったかな?」


「えっ?えっと、ご、ごめんなさい。お姉さんじろじろ見て…」


は、恥ずかしい…。ばればれじゃんか…。
自分でも顔から耳まで熱くなってくのがわかる。
どうしよう…。かっこ悪いな…。


………あれ?待って。っていうか誰なの?このお姉さん…。今更なんだけど。


「いいの!いいの!全然いいの!こうして会えたんだからもっと私を見ていいんだよ?」


初対面なのにぐいぐい迫ってきた。同い年の女の子の友達だって、顔と顔がぶつかりそうなほど近づいてきたことはない。
しかも間近で見ると心なしかお姉さんも顔が赤い気がする。

突然の出来事の連鎖に頭の整理が追いつかない。僕の頭はパンク寸前だった。

そうだよ!何で目を覚ますと知らないお姉さんが居て、頭撫でられたり抱き着かれたりしてるんだ。
こんなの変すぎる!


「誰なの?お姉さん…。もしかして…悪い人?」


もしかしたら僕は寝てる間に誘拐されたのかもしれない。だったらこんな惚けてる場合じゃない。
疑念を晴らすべく、ストレートに疑問をぶつけてみた。


「え?」
「あっはは!そっか、まだ名前言ってなかったよね」


一瞬ぽかんとしたみたいだけど突然笑い出して自分の正体を明かした。


「私は月の都防衛軍兼監視部隊、月の使者が一人、綿月豊姫」
「ずっと、君を観ていました」


84 : ○○ :2017/02/22(水) 12:30:15 VWWjqIy.
>>81
乙です、おねショタものは苦手なはずなんだけど
すごいさらっと読めちゃいました。続きを大期待です。


85 : ○○ :2017/02/22(水) 14:33:35 oszrFGJY
「あっ○○…?目が覚めたんだね…おはよう…♪」

あ、文…?ここは…?

「何寝ぼけてるの?ここは私の部屋じゃない…♪」

確かに…というか、僕はさっきまでなにを…?

「ねぇ○○…?今日は何の日か覚えてる?」

え?

「今日はとってもとっても大切な日なんだよ…?」

今日…

「やっぱり忘れちゃったんだね…○○…?今日はね?私達の結婚記念日なんだよ…?」

は…?

「あっ、いや…正しくは婚約記念日かな?十年前の今日、キミは私をお嫁さんにするって言ったの…♪」

ああ…そういえばそんなことも…

「そんなこと…?そんなことなんかじゃないよ…!私にとって、世界で最も大切な日なんだよ…!?」

す、すまん…

「あっ…ごめん…でも○○…?あれから十年経ったのに、なんでまだ私はあなたの恋人じゃないの…?」

えっ…

「なんで私をお嫁さんにするって誓ったのに…私以外の女の子と話したりするの…?なんで私とただの幼馴染でいようとしてるの…?」

……

「ねぇ…答えてよ…」

僕は…臆病だから…

「えっ…?」

僕は臆病だから…文に嫌われるのが怖くて…今まで何も…

「ふ、ふふっ…ふふふふっ……」

えっ…?

「あはは…あはははは…!そっか、そっかぁ…!そういうことだったんだね…!」

文…?って、うわっ!

「○○は私に告白したら、嫌われちゃうって勘違いしちゃっただけなんだね…♪そっかそっか…♪じゃあお姉ちゃんがリードしてあげなくちゃだね…♪」

文…?

「私、射命丸文は…○○の事をずっとずっと愛しています…♪この世界の誰よりも長く深くあなたを想っています…♪だから…結婚しよっか…♪♪♪」

文…

「心配しないで…?私を受け入れて、私だけの○○になればいいの…♪そうしたら今までよりもっと強く私を独占できるよ…?ううん、独占しなきゃいけないの…♪」

「私を愛していると言って、キスをしてくれればそれで夫婦になれる…♪あなたも私もそれだけで幸せになれるんだよ…♪だからはやく…はやくはやくはやくはやくはやくはやくはやく…♪」

あや…

「○○…すき…だいすきだいすきだいすきだいすき…♪♪♪」

ぼくは…あやのことが…


幼馴染文ちゃんに死ぬほど愛されたいという欲だけ暴走し生まれた駄文
結局ハッピーエンドなのは仕様


86 : ○○ :2017/02/22(水) 23:31:15 xNcaxJ3s
>>84
ご感想有り難うございます!大変励みになります!
実のところ、私もおねショタは苦手な部類でして、書くの迷いました。
しかしどうも豊姫は大人との交際が想像できなくて結局子供を対象に...。
悩みながら書いたのですが苦手な方でも読めるというのは感激です!まだ続きますので宜しければこれからも見ていってください。

>>83
続きとなります。本日は4つ程投稿させていただきます。



月…?
月だって!?意味わかんないよ。
だってさっきまで僕は部屋で寝ていたんだ。
どういう事なんだ!?


「い、意味わかんない。此処は…何処なの?」


「此処は紛れもない、穢れ無き地。地球と対の存在である月。君は今、月にいます」


あまりにも話が飛躍しすぎてどうにかなりそうだった。
此処が月?あの大好きな月なの?
本当に、僕は夢でも見てるんじゃないだろうか。
それとも僕は死んじゃって神様が幻を見せているんじゃないだろうか。


「しょ、証拠は!?此処が月だって言う証拠は!」


お姉さんを責め立てるように僕は声を荒げた。
本当に月に入るならそりゃ嬉しいさ。
でも信じられなかった。現実性が無さすぎる。


「付いて来て。はっきりと此処が月だってわかるから」


お姉さんは僕の手を繋ぎ、ゆっくりと連れ出した。
長い廊下を抜けて、見たこともない造りの家を僕達は出た。
ゲームとか、映画とか。まるで空想のお話の中の世界だった。
僕が想像していた月とはかけ離れている。それらの光景が一層疑わしくさせた。


「ちょっと歩くの早い?このぐらいでいいかしら」


僕のペースに合わせてお姉さんはゆっくり歩き、目的の、月にいるという証拠を見せようとする。

関係ないけどこうして手をつないで一緒に歩いてると僕にお姉ちゃんが出来たみたいで少し嬉しかった。
てくてく、てくてく、ゆっくりと歩いて行った。


87 : ○○ :2017/02/22(水) 23:37:05 xNcaxJ3s
「と〜ちゃ〜く」


お姉さんは気の抜けるような声で歩みを止めた。
僕はずっとお姉さんをちらちら見上げながら歩いていたから、目の前に広がる光景に気づかなかった。


「ほら、見てみて。これでわかった?」


お姉さんが見て、と言ったので視線を前に移した。
そこには今までの出来事なんて吹き飛ぶくらいの衝撃が待っていた。


(嘘…でしょ?)


図鑑やテレビで見た通りだった。
青く大きく美しい。目一杯に広がる、たった一つの宝石。
誰だって知ってる、皆んなが住んでる星。



――地球



「ほ、本物なの…?」


「ええ、間違いなく本物です。君が"住んでいた"星、穢れきった不浄の地、地球」


思わず頬をつねった。かなり強く。これでもかというくらい。

痛い。ジンジンする。
夢じゃない。夢じゃ、ない!
こんなに地球が間近で見られるところなんて…。


「じゃあ…此処は…」


「生命無き海、静かの海。星との境界を隔て存在する月の都」
「君がずっと観ていた月ですよ」


今度は説得力があった。目の前の星が何よりの証拠。
よく考えたら不自然な点はいっぱいあったろうに。

けれど僕は本当に今、月にいるんだって。信じられた。
そう思ったら感極まって涙がぽろぽろ零れ出た。

夢が叶ったんだ…!


「凄い…!凄いよ!お姉さん!!」


「豊姫って呼んで欲しいな」


「豊姫お姉ちゃん凄いよ!僕、もう嬉しすぎて!僕は世界…いや宇宙一幸せだ!!」


「よかった。喜んで貰えて」


何で僕が月にいるかはまだわからない。
でも今はそれよりも僕が月にいるってことが嬉しすぎて胸がいっぱいだった。
こんなにあっさり夢が叶ってしまっていいんだろうか。


「うふふ。私も幸せね。これから君と一緒に女としての幸せを築き上げていけるんだから…」


女としての幸せって何だろう?お姉さんも月に居ることが嬉しいのかな。

けどまぁお姉さんが幸せだって言うなら何でもいいか。
そんなことより今は目を閉じても忘れないようにこの光景を、この瞬間を焼き付けておくんだ。
誰も信じないであろう、夢物語を…。


88 : ○○ :2017/02/22(水) 23:41:41 xNcaxJ3s
その後、またお姉さんに連れられていろんな場所を見て回った。
御伽噺に出てくるような見たことない宮殿。
中華風って言ったらいいのかな。そんな雰囲気。

でもそれより驚いたのは兎の耳を付けた人達が沢山居たこと。
お姉さん曰く、本物の兎らしいけどそればかりは信じらんない。
幾ら月に住んでて兎耳付けてるからって見た目は僕と同じ人間じゃん。
しっぽだって飾り物さ。

けど気になるのは皆、僕を見て、



――人間だ、穢らわしい



そう聞こえるようにつぶやいてゴミを見るような目つきで僕を罵っていた。
きっとこれはニュースとかで言ってる人種差別ってやつだと思って、僕はなるべく聞かないようにした。

でも豊姫お姉ちゃんの様子は少しおかしかったかな。
顔は笑っていたんだけど、話が聞こえてくると僕を握る手がぎゅっと強くなったんだ。
ちょっと痛かったけどあんまり気にしないようにした。


豊姫お姉ちゃんに連れられてあっちこっちぶらぶらしてたらお姉ちゃんの妹だって言う人とも会った。綿月依姫さんって言ってた。
どこかぽけ〜ってしてるお姉ちゃんと違って、腰に刀を付けていてちょっと怖そうな人だった。
親戚のおじさんが高校生に剣道を教えてるのを見たことあるんだけどその雰囲気に似てる。
厳しそうな感じ。


依姫さんはお姉ちゃんを見つけた時は笑顔でこっちに歩いてきたのに僕を見た瞬間、形相が変わった。
その時の出来事はよく覚えてる。
依姫さんも怖かったけど、それよりも怖かったのは怒りの感情なんて無いんじゃないかって思うくらい、にこにこしてたお姉ちゃんが初めて怒りの表情を表したんだから…。


89 : ○○ :2017/02/22(水) 23:44:54 xNcaxJ3s
『お姉様!お待ちください!!この子供はまさか地上の者ではないのですか!?』


知らない人が僕を指さしてキッと睨んできた。
さされた瞬間びくってして咄嗟にお姉ちゃんの後ろに隠れてしまった。
僕はなんて弱虫なんだ…。


『あら依姫。稽古は終わったの?』


『話をはぐらかさないでください!なぜここに子供が居るかと聞いているのです!!』


『この人は私の妹、綿月依姫よ。ちょっと怖い人だけど大丈夫。すぐ優しくしてくれるから』


お姉ちゃんは僕にこの人が誰かを紹介してくれた。
まるで似てない二人にちょっと驚いた。


『いい加減にしてください!!一刻も早くその者を地上に…!』


依姫さんはそう言って後ろに隠れてる僕を無理やり引っ張り出そうとした。
僕には怒ってる理由が分からなくて、思わずお姉さんに助けを求めようとした。
“助けて、お姉ちゃん!”
そう声に出そうとしたそのとき、



――パァン!



『えっ…。お姉様…?』


目を疑った。
依姫さんは今起きた出来事を信じられないという風に呆然としていた。
僕だってそうさ。信じられなかったよ。
あの優しいお姉ちゃんが、妹に思いっきりビンタしたのだから。


『いい加減にするのは貴女のほうよ、依姫。私からこの子を取り上げようとするなんて…!』


悪鬼の形相で睨むお姉ちゃんがそこにいた。それはまるで依姫さんを敵視しているみたいだった。
長い時間一緒に居たわけじゃない。けど、こんなお姉ちゃんを見るのは初めてだった。
得体のしれない恐怖で力強く握りしめていたお姉ちゃんの服を、また別の恐怖で緩めてしまった。


『お姉様…。一体、どうなされたのですか…?』
『取り上げるとか取り上げないとか、そんなお門違いの話をしているわけではありません!』
『お姉様なら誰よりも理解していらっしゃるでしょう…!』


叩かれて頬が赤く染まりながらも依姫さんは豊姫お姉ちゃんに責め立てていた。
僕にはますます分からなくなった。
お姉ちゃんたちが何の話をして、何に怒っているのか。
この空間に居ることが段々と嫌になってきていた。


『そうね。地上は穢れにまみれた地であり、またそこに住む者も穢れた存在』


『でしたら…!』


『しかしそれは普通での話です』


『なにを…!』


『この子は特別だということよ』


90 : ○○ :2017/02/22(水) 23:50:54 2BVHdAvk
>>80
阿求唯一の弱点が無くなると、暴走しそうな

>>85
キスすれば夫婦というのが、ヤンデレをキメているようで良い感じ

>>88
お偉いさんが手を引いていてもこの状況なのは、月はかなり人間嫌いな様子
姉妹の今後の修羅場に期待します


91 : ○○ :2017/02/24(金) 11:10:44 q9mAbHWI
テレビ『黒谷ヤマメも愛用してる、ヤゴコロ製のルナティックルージュ』

××「最近ヤマちゃんこういう路線増えたよな、いいな」
△△「磨けば光るタイプだと拙者は気づいてたでゴザル」
□□「いいプロデューサーついたらしいで」

××「でも今までのヤマチャンのイメージと合わなさすぎっていうか…こんな仕事もらえるかなって…枕営業でもしたんじゃねぇかって勘ぐっちまうよ」
△△「ヤマチャンはそのようなことしないでゴザル!!」
□□「まぁ一理ある」

□□「でも俺変な噂聞いてもうたんや」
××「どんな」
□□「ヤマチャンな、新しいプロデューサーのことごっつ気に入ってるらしいねん」
△△「パルル」
□□「ほんでな、そのプロデューサーが持ってきた仕事やないとうけへんってごねるらしいねん」
××「んー、まぁそんな珍しい話じゃないよね。恩師が辞めるとかってなると自分も辞めるって芸能人も結構いたよね」
△△「でもなんでゴザルか、一ファンとして言うのは憚られるがヤマチャンはそこまでワガママが通じる程のタレントかというとそうではなかろう…」
××「確かにそうだな、なんかスキャンダルだされて潰されそうだよな」
□□「そやな、勿論上に反感かったらしいんやがな……」
△△「待たれよ、そういえば事務所の重役が揃って病気を患って入院したというニュースが…」
□□「……」
××「えっ」

□□「逆なんやって、ヤマチャンの方がプロデューサーをそばに置いとく為に言えんようなことするから誰も逆らえないんやって…」
××「…」ゴクリ
△△「…」ゴクリ

□□「なにマジになっとんねんwww噂やで、う・わ・さwwwそもそもげんそうちゃんねるに書き込まれてた信憑性うすうすなやつやで」
××「ファーwww根も葉もない作り話やんけwww」
△△「コポォwww」






ヤマメ「アンタにだけはな…ほんとのウチを見て欲しいねん…」

ヤマメ「テレビに映るウチやのーて、本当の『黒谷ヤマメ』を…本性を知って欲しい」

ヤマメ「全部…全部やで」






ヤマメ「って言ったわ確かに、これはウチの本性剥き出しになるわ。でも熱湯風呂はアカンって、あかんわ。せめて温くしてや、ぐつぐつどころかボコボコいいよるやん」
ヤマメ「ホンマ、ホンマかんにんしてや。あかんって、全部知って欲しいって言うたけどな、例外って誰にもあるやん?全部って言葉の綾やねんな」
ヤマメ「好きやで?愛してるねんで?そこは自分の言葉曲げる気なんかないで?でもな、そういう『全部』って言葉を文字通り受け取って揚げ足取るってアンタのアカンとこやと思うねん」
ヤマメ「愛ってそういうことやと思うねん、いいとこばっかやなくて、悪いとこはアカンって言ってあげるのが…」
ヤマメ「『素の黒谷ヤマメが見れる』って…そんな…だからこういう意味ちゃうねん。だから待ってや、な?ホンマ、ホンマ頼むって」
\ホンバンハイリマース/


うーん最後は蛇足だったがやりたくてしかたなかった
ヤマチャンはとある同人誌の影響で関西弁芸人なイメージ
真面目回執筆中はこうやって息抜きしまくってるから進まへんわ…


92 : ○○ :2017/02/24(金) 18:13:29 rRmCAwAc
>>91
定期的なガス抜きは大事ですね
ヤマメもだけど地底はシャレにならない能力のお方が多いよ…こわこわ

純狐さんが○○に病んだら、ショウガをちらつかせる
ジョウガアアアアッァァッァァァァァアァ 今だっぁあぁぁ
○○逃げ切っ どこにいくのかしらん?
相方もあれって積んどるやん


93 : ○○ :2017/02/25(土) 12:29:10 AyWLvLe.
ttp://i.imgur.com/qVBNGuF.jpg
「お願い○○!!私を捨てないで!!」
依存系一輪さん、色は塗れたら塗ります
この人が病んだら雲山ってどうするんでしょう?
道具みたいに使われちゃうのか胃を痛めながらもなんとか二人の仲を取り持とうも奔走するのか…


94 : ○○ :2017/02/25(土) 17:36:13 0zarfM2o
雲山って立ち居地が美味しいから、色々できるはずなんだよなぁ
○○に逃げなさいと言うのもよし、○○に全力で援助するから一輪と一緒になってくれと説得するもよし
○○の意思とか完全無視で強行策取りに行くもよし


95 : ○○ :2017/02/25(土) 18:12:00 AyWLvLe.
>>94
○○と男同士ということも相まって話を面白くできそうですね


ttp://i.imgur.com/S0sp7aH.jpg
せっかくの休みということで1ページ漫画に挑戦
0からの試みだからか1枚絵描くより時間こそかからなかったけど滅茶苦茶疲れた
病み度も微妙な感じでコマ割りとかも…けど思いのほか楽しかったです


96 : ○○ :2017/02/25(土) 18:57:47 fzozZrX2
>>93
雲山「ポンデリングぜぇ!」
あとこの一輪の髪型すごい好きなんだけど名称あるのかな?

>>95
ついに漫画まで…俺の進化は止まらんぜと言わんばかりの技術進歩だね
読みやすいしルーミア的オチもついてるし、人喰いが食欲を抑える程の一途さと考えれば病みも十分だと思うよ
また描いてほしい


97 : ○○ :2017/02/25(土) 23:59:32 xwaayf/g
>>95
可愛いっ!微妙だなんてとんでもない!!素晴らしいです!
こうしてヤンデレの魅力を広めていってください!

>>89
続きです。今回は回想になるので地の文オンリーです。ぽんぽん投稿する割に進展しないなぁ。
本日も4つ程。お目汚し失礼します。



綿月豊姫は退屈だった。
基本的にやるべき常務はこなしてはいるが、雑務となる仕事は兎に任せるか他の者に押し付けるかして自分は楽をしようとするのだ。
妹の依姫みたく、稽古をして日々の鍛錬を積むわけでもなし、ただただ永久とも言える膨大な時間をありのままに受け止めて過ごしていた。
とどのつまり生きる糧、生き甲斐を持ち合わせていなかったのだ。
月に住む者としてそれは不必要かもしれない。そこが地上の者との決定的な違いでもある。

しかし、昔は気にもしなかったこの何もない日々が最近は酷く憂鬱になり始めていた。
おそらくは地上からロケットに乗って月までやって来た少女たちと出会ってから――。
短い間、巫女の少女とは捕虜として過ごしただけなのだが、それでもほんの少しだけ地上に対する認識が良い方へと変わったのである。

――ちょっとだけ地上に興味が沸いたわ

ある日、上の者から任務の通達が入った。その内容は月の表からによる地上の監視。
豊姫が任じられる程の任務ではなく、それこそ奴隷兎にでも任せればいい内容だった。
実際、地上の監視は兎たちの仕事であったし、何故豊姫が直々に出ていかなければならないのか。

それは当の本人が任務を受けたいと申請したからである。
上は大層驚愕したが、いつも同じ内容の報告ばかりする怠惰な兎よりは適任だろうと判断し、結果豊姫が半季程、委任されることとなった。


98 : ○○ :2017/02/26(日) 00:01:43 yFECuyRo
それからは兎達に代わり、豊姫が月の表からの地上監視を務めた。
最初は興味で始めてみたものの、一向に変わらぬ地上に退屈になり始めていた。
気まぐれで受けた任務だからもう辞退しようかと考えていた矢先、ある光景を目にする。

小さな子供が眩しいくらい綺麗な眼差しで此方を見上げていた。
一見すると何の変哲も無い光景だった。地上から月を見ているなどそう珍しいことではない。
逸れどころか地上の者達は月の表に何か機械を飛ばしてくるようにもなった。卑しい連中だと思う。

だから地上に興味を持ったというのも、とりわけ地上の者に興味を持った訳ではないのだ。
しかし豊姫はその子供に目を奪われていた。
何故だか視線を外せない。目が座ってしまう。見ていると鼓動が早くなり心が落ち着かない。

ずっと観ていたかった。他のものは一切視界に入らず、ただ、ただその子を…。
とはいえ、どれだけ豊姫が観ていたくとも、子供は暫しの間見上げていただけで直ぐに見るのを止めてしまった。
子供は移動し始め、何処かへ行ってしまうと思い、慌てて目で追うもその子はもうこちらを見なかった。


99 : ○○ :2017/02/26(日) 00:04:59 yFECuyRo
委任はされても一応は交代制なので定刻には代わりの者と交代した。
いつもなら退屈な仕事が終わり、暫くは懲り懲りだと嫌気が差すところなのだが、不思議とその感情は無かった。
何故?と豊姫は自身に問うたが心当たりは一つしかなかった。

その時はまだ軽く考えていた。また会えたらいいな、と。
あの地上の子に強く心惹かれ始めていたのを自覚せずに――


100 : ○○ :2017/02/26(日) 00:06:06 yFECuyRo
悶々と過ごしながらも予定通り豊姫の任務時間になった。

――もしかしたらまたあの子はこっちを見てるかも

可能性は低いけれど、まだこの任務に就いてから一日しか経っていないのだ。
根気よく探していればいつかはまた見つけられるかも。

そうだ、何なら昨日見た場所をもう一度見てみよう。あの子がまたこちらを見上げているかもしれない。
月の技術で造り上げられたこの観測機を最大倍率まで上げて隈なく探そう。
地上の人間を一人一人、焦点を合わせてはまた別に視点を変え、気が滅入るような作業を繰り返した。

だがその努力も空しく、一日中あの子を探したが一向に見つけることは出来なかった。

昨日と変わり、あの子に一日会えないだけでこうも気分が優れなくなるのだろうか――。

ああ、もやもやする――。会いたい、会いたい――。もう一度こちらを見てほしい――。

家に帰宅してからも豊姫は鬱念としていた。


101 : ○○ :2017/02/26(日) 07:23:31 WNppLowk
>>100
読みやすい、上手い、テンポ良い
うん、面白い


102 : ○○ :2017/02/26(日) 14:40:43 Vkl0XHVI
メリー「(*´∀`)」
○○「(*´ω`)」

○○「ちょっとオトイレ奉行」
メリー「うんここで待ってるね!」

メリー(○○くんとデート幸せすぎる…///)ボー



ヤンキー「ちょwwwめっちゃかわいこちゃん発見伝www」
メリー「!」
チンピラ「ねぇねぇ俺たちとお茶しよーよ」
メリー「や、やめてください…」ガクブル
ヤンキー「大丈夫大丈夫wwwね?お茶だから、お茶だけだから?ね?」
メリー「た、助けて…○○くん助けて…!」
チンピラ「あんな冴えないカレシなんかほっといて俺たちと遊ぼうぜ」






メリー「今なんつった?」






○○「めっちゃ混んでた」
メリー「あ、お帰りー///」
○○「ごめんね、待たせちゃって」
メリー「ううん、大丈夫だよ///」
○○「じゃあ行こっか」
メリー「うんっ」












「やめろ…」

「やめてくれぇ…」

「やめてください…やめて…ください…」

「いやだ…」



「イヤダァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」


103 : ○○ :2017/02/26(日) 16:02:29 PqBFjtVU
>>95
ころころ表情が変わるルーミア可愛い
漫画の事はよくわからんが初めてなら十分過ぎる出来なんじゃないか?

>>100
こういうどこかおかしくなりだす始まりの終わり感好き

>>102
ヤンデレ特有の戦闘力
後の紫と言われても驚かない


104 : ○○ :2017/02/26(日) 22:32:47 HvKKc8LY
>>100
続きが気になる…

>>102
隙間送りにされたのかしらん
乙です


105 : ○○ :2017/02/27(月) 00:17:36 JYAvCnXw
>>100
続きです。本日も四つ程。
たくさんのご感想有り難うございます!感激です!より一層気を引き締めて精進いたします。
終着点らしきものは見えてきましたのでもうしばらくお付き合い下さい。



地上の監視任務に就いてから3日目。

この日も開始早々、例の子を探すところから始めた。
昨日は同じ場所を探し続けていたが、今日は視野を広げてみようと考えた。
都会、田舎、海、川、そして山。
観測機で彼方此方を探し回る。

あの子以外は眼中に無かった。ただひたすらにあの子を探した。

絶対に、もう一度。
たった一日空いただけでこんなにも気持ちが膨らんでいくとは思いも寄らなかった。
何がここまで心を動かすのか。
確信は無い。けれど、それを確かめたかった。

あの子にもう一度会うことができれば――


106 : ○○ :2017/02/27(月) 00:25:38 JYAvCnXw
何が何でもと、焦燥感に駆られている時、一瞬きらりと山の方から光った。

――まさか地上からの攻撃か?

あり得ないとは思いつつも其方に視点を移す。


『あっ…!やっと…!やっと会えた!!』


そこには、心待ちにしていたあの子が居た。

自分の体より大きい観測機を覗き込んで、此方を観ている。
思わず笑みが溢れでた。
豊姫の心には歓喜で満ち溢れ、この喜びを声に出して叫びたい程であった。

感極まって手を振ってみる。大きく、大きく、私は此処だよと。

しかし幾らやっても反応は無く、ただ観測機を覗き込んでいるだけ。
もしや、あの観測機では私が見えないのだろうか

いや、よく考えれば当たり前のことだった。
月の表と言っても完全な表側では無く、地上からは観測できない表に居るのだ。だからあの子が私を見れないのは当然の事。

でも、でももうこの気持ちは抑えられない。分かってしまったのだ。あの子に対する感情が。
ならばもう止められない。これは月人としては最悪な感情で、あってはならない。持ってはならない。
だが、もう自覚してしまえばそんな些細な事はどうでもいい。もはやこれは女の本能なのだ。


あの子を、私のものにすると――


私は覚悟を決めた。


107 : ○○ :2017/02/27(月) 00:33:38 JYAvCnXw

『特別…?その子が?』
『馬鹿を言わないでください!どう見ても唯の地上の子!即刻、地上に戻すか、或いは処刑すべき存在!!』


『処刑だなんて…。依姫、そんな事をしてみなさい。私は貴女を唯じゃ済まないわ』


なんてことだ…。僕は処刑されるのか…?
やっぱり来ちゃ行けなかったのか…?願いは叶っちゃいけないものなのか…?
ああもう本当に、逃げ出したい!


『お姉様…。……わかりました。もう、結構です。』
『地上の者がロケットに乗りやって来た際は特に何でもない時でしたが、今は最大段階で警戒態勢が引かれてるときです』

『お姉様が処罰為されないと言うのならば私が代わりに実行致しましょう』


依姫さんは腰に携えていた刀を抜いて構えた。

きっと僕を殺す気なんだ…!

逃げなきゃ!ここから、早く逃げなきゃ!

思わずお姉ちゃんの服をぱっと離す。駆け出す体制をとる。

そう逃げ出そうとした瞬間、お姉ちゃんに力強く腕を掴まれた。
それと同時に依姫さんが僕の逃げ出そうとした先を回り込んでいた。


108 : ○○ :2017/02/27(月) 00:39:21 JYAvCnXw

『駄目じゃない。お姉ちゃんから離れちゃ。今逃げたらあの恐い女の人に殺されちゃうとこだったんだよ?』


『えっ…。な、なんで…僕が……』


『君はね、本当は月に居ては駄目なんだ』


淡々とお姉ちゃんが話してる。
そ、そんなこと言われたって…。


『けどね、お姉ちゃんに任せてくれれば全部大丈夫。何も怖がることなんてないんだよ』
『だから心配しないで』


掴まれていた腕を引っ張り込まれてお姉ちゃんに抱き抱えられた。

ふわっと優しい香りがした。
それでいて果実のような甘い香り。
やっぱり、何処かで嗅いだことのある匂いだ。

そしてその瞬間、緊張の糸が切れたのかそれとも疲れが溜まっていたせいか、気絶するように眠ってしまった。
眠りに入る寸前、こんな会話が聞こえてきた。


『依姫、そういえば貴女と本気で闘ったことなかっわね』


『ええ、そうですね。何時もお姉様は遊び感覚でしたから』


『うふふ、でも今日は本気よ。貴女を殺す気で行くわ』


『っ…!そんな……そんなことはさせません!』


そして僕の意識はここで途絶えた。
二人の声と共に。


109 : ○○ :2017/02/27(月) 04:07:35 Ni1AGz/k
ノブレス・オブリージュに囚われて(109)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=99

>>108
綿月姉妹は、どうにも物語上で取り回しが難しくて避けていたけど
現実と幻想のはざまの少年を使えば、うまく回せれるようになる事に気づけた
穏やかな豊姫の暴走の方が、甘い毒という感じが強くてゾクゾクする


日本神話にはウガヤフキアエズという神様がいて
この方の母親は豊姫の元ネタのトヨサトヒメなんですが、そのウガヤの結婚相手

タマヨリヒメという方です
豊姫の妹である依姫の元ネタです
これ使えば物語が回せるかなという反則に近いことは考えたことがあります


110 : ○○ :2017/02/28(火) 20:23:37 N/N2aU9Y
>>109
天狗で何か動きがあったのかしらん?
いつも乙です。

>>108
説得(肉体的に)が効を奏するのか…
GJです。


111 : ゆっくり夏陰 :2017/03/02(木) 13:52:42 Hhl3Ffs2
誰でもいいから小鈴のヤンデレを作ってください


112 : ○○ :2017/03/02(木) 18:26:41 9mGkuUAg
>>111

小鈴「誰でもいい…?」

小鈴「なんでそんなこと言うんですか?」

小鈴「私はあなたじゃないと駄目なんです」

小鈴「あなたが書くんですよ」

小鈴「あなたが私とあなたの物語を書くんです」

小鈴「私はそれを店頭に並べますので皆に見て貰いましょうね」


113 : ○○ :2017/03/02(木) 21:14:06 l4jyPCJE
小鈴はヤンデレ化するまでの過程が想像出来ない


114 : ○○ :2017/03/02(木) 21:25:31 JYmmIOkU
>>113
既にヤンでる状態からスタートしたことはありますね…


115 : ○○ :2017/03/03(金) 19:40:27 H/p.3Tgs
雲山「ずんずんバーガーの新商品食べた?」
○○「『フォーオブアカインドバーガー』ですか?なんかボリューミー過ぎて二度目は食べたくないですかね、すごくおいしかったですけど…あれ食べるとサイドメニューとかは入りませんね」
雲山「ふーんじゃあ普段は何頼むん?」
○○「みすチーキンクリスプかフィレオワカサギですかね、釈迦釈迦ポテトとずんずんシェイクいちご味も」
雲山「いちご味って…見かけによらず甘党なん?」
○○「ですねー甘い物に目がないですねー」
雲山「ケーキのいちごとか最初に食べる?後に残す?」
○○「私はどっちかっていうと後に残すタイプですかねー……ってあ!お肉食べたのは聖さんに内密にお願いしますよ!」



雲山「結婚についてどう思う?」
○○「うーん…『まだまだ』って言ってる間にもうこんなトシですからねー焦ってないと言われると嘘になりますけど…」
雲山「……命蓮寺の誰かとか…」
○○「いやぁほら宗教上の問題とかあるじゃないですか、それにただでさえ不肖の身ですから」
雲山「おんやぁ?宗教上の問題がなければ言い寄る相手がいるような言い方じゃなぁ?」
○○「…!あ、いや、そういうわけじゃ」
雲山「ほれ、ほれ、儂とお前の仲じゃ、言うてみ?言うてみ?」
○○「言えま…いませんよ!!」
雲山「ほうほう『言えません』ってことはやっぱり」
○○「違っそれは言葉のアヤで」
雲山「のう○○、このアイドルグループだと誰が好みじゃ?」
○○「『ミサキセブン』ですか…うーん…このこですかねぇ」
雲山「ふーんとなると命蓮寺でこのこっぽいのはぁ…」
○○「やめましょうよそういう特定しようとするのー!んもぉー!」











一輪「とりあえず新商品は食べてみる」
一輪「牛や豚より鶏肉とか魚が好き、甘党」
一輪「食事は単品より複数品食べたいタイプ」
一輪「おいしいものはとっとくタイプ」
一輪「結婚には一応前向き、修行中の身なのが気になる」
一輪「………命蓮寺に気になる相手がいる疑惑」
一輪「アイドルグループ『ミサキセブン』だとこのこが好み……」
一輪「ふぅん、こういう子が好きなんだ…」
一輪「…このこに近いのって…そうねぇ…星かなぁ…」
一輪「…………」
一輪「…引き続き○○の調査お願いね」











○○「最近雲山のおやっさんが私の好みについてやけに聞いてくるんですよ、あれ絶対私に気がありますって…私そういう趣味ないんで困りますよ…一輪さんからそれとなく、なんか、こう、諦めてくれるように言ってくれませんかね…」
一輪「工工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」


116 : ○○ :2017/03/03(金) 20:23:28 4avJx2F2
>>112
こう、なんだろう…上手く言葉に出来ないけれども、絡み付くような闇を感じた…

>>115
雲山ワロスwww
いつも楽しませて頂いています


117 : ○○ :2017/03/05(日) 23:21:48 tZetLq/A
私の弟はこの世界で一番可愛い。
私がいつものように仕事へ行こうとすると、
「お姉ちゃん、待って、行かないで」と半泣きになってしまうのだ。
意地の悪い姉だと自覚しているが弟が可愛いすぎるのがいけない。

私の弟は恥ずかしがり屋だ。
私が大好きだと言うと決まって
「もう聞きたくないよ」と耳を手で塞ぐのだ。
出来ることなら四六時中弟への愛の言葉を囁いて彼の恥ずかしがる姿を見たい。

私の弟は素直だ。
悪いことをしてもちゃんと謝ることができる。
「ごめんなさい、もうしません」と何が悪かったのかを理解している。
怒ったあとは"お菓子"を渡して頭を撫でてあげる。

私の弟は甘えん坊だ。
寂しくなったり構ってほしいときは私に抱き付いて
「お菓子ちょうだい、ねぇ、お菓子ちょうだい」とねだってくる。
本心は見え見えだが可愛いからどうしても許してしまう。ちょっぴり悔しい。

私の弟は寒がりだ。
どんなに着込んでもしばらくすると
「体、寒いよ、お菓子ちょ、うだい」と訴えてくる。
抱き締めてあげると泣いて喜んでいたからとても嬉しかった

私の弟は怖がりだ。
最近は大きな


118 : ○○ :2017/03/05(日) 23:31:04 tZetLq/A
>>117の続き
音や怪物が見えたり聞こえたりするらしく、
「あ、ああああそそこ、ななにににかいる…」と震えだす。
夢と現実が混じっているようだ。寝る時間が足りなかったのだろうか。

私の弟は
私の弟は
私の弟は
私の弟は
私の弟は





私の弟は
静かになった

何も喋らない。いつもボーっとしている。最近は私の声を聞いてくれなくなった。なんで?反抗期なのだろうか?どうして?なぜ?


答えてよ、○○


119 : ○○ :2017/03/05(日) 23:38:20 tZetLq/A
>>118
あややに愛されたいだけの話


120 : ○○ :2017/03/06(月) 00:33:40 jF8bxYv.
小鈴「」
○○「」
小鈴「」
○○「」
小鈴「」
○○「」
小鈴「」
○○「」


121 : ○○ :2017/03/06(月) 00:49:01 jF8bxYv.
やっちまった!
すいませんセリフのない奴の削除ってできますかね?本当に申し訳ない!

小鈴「あ、いらっしゃいませ外来人の、○○さんですね」
○○「こんにちは 店員さん、どうして僕の名前を?」
小鈴「外の人って有名になっちゃうんですよ ところで、外来人の方ならこの本とか分かりますか?」
○○「あぁなるほどね、          えっ?あっ…?」

小鈴「いらっしゃいませ、○○さん そうだ!見てください、この本なんですけれど」
○○「こんにちは本居さん     ふむ?」

小鈴「いらっしぃ○○ 今日は面白い本がるの、一緒に読みましょ」
○○「こんにちは小鈴 妖魔本は分からないって…え?泊まっていけ?」

小鈴「あなた?どうしたの?」
○○「いや、なんで君とこうなったのかなぁってね」
小鈴「あ、浮気でもするつもり?」
○○「まさかまさか、大事なのは大切なのは妻と家族だからね、愛してるよコスズ」
小鈴「ふふっ、大好きよ、あなた」


122 : ○○ :2017/03/06(月) 00:50:39 jF8bxYv.
いらっしぃ× いらっしゃい○
本当にすみません
誰か罰してください;;


123 : ○○ :2017/03/06(月) 15:42:01 pJ6UtLBA
てっきり>>120は無理心中でも図ったのかと


124 : ○○ :2017/03/06(月) 20:10:29 .j1vHX8U
>>118
個人的な感想を言わせてもらうとちょっと描写不足過ぎて置いてけぼりを食らってる感じかな
お菓子ってのは麻薬か何かの隠語で〇〇は廃人になったのだろうか?


>>121
小鈴はスペックがほとんど一般人だからこんな感じで上手い事取り入るのが自然かもね
立ち位置的には妖魔本ワンチャンとか阿求マミゾウ辺りのコネ使うのもありかもしれないけどそうすると話は長くなりそう


125 : ○○ :2017/03/06(月) 21:33:22 kEDKxImw
>>119
GJ!
ロンドを奏でるように繰り返す感じがとても良かったです。
演劇の舞台で、台詞付きの独白調で演じられるような、更々と流れる様な感じがすっきりしていいですね。

>>121
忍び寄るヤンデレは良いものです。
阿求とは違って妖魔本を使えるのは、小鈴の強みな感じ…


126 : ○○ :2017/03/06(月) 21:55:08 2eTO/wCQ
>>120 >>123の両氏のネタを使用

「おい、あそこのお客さんがずっと黙っているよ。」
「ああ、霊夢さんならきっと緊張しているんですよ。」

「おい、あそこのお客さんもずっと黙っているよ。」
「あれは魔理沙さんが、他の女に目移りした彼に対して怒っているんですよ。」

「それじゃあ、あそこの二人は?」
「ああ…。男性が人形なら、いくら喋りたくても喋れないでしょう?」



「あら、あそこの二人はどうして黙っているんだい?」
「二人ともさとりですからね。黙っていても通じ合う訳です。」

「ならあっちの二人は?」
「メールを使っていますからね。舌禍の女神は迂闊に喋れないのです。」

「それじゃあ、あそこの二人は?」
「催眠術で幼児化した人間は喋れませんよ。」



「そこの二人はどうして見つけあっているんだい?」
「橋姫が常に嫉妬して、彼から目を離さないからですよ。」

「向こうの二人はどうなっているのかな。」
「あれは吸血鬼が魅了の魔眼を使っている最中ですよ。」

「それじゃあ、僕はどうしてここで早苗と二人っきりなのかな。」
「やだなぁ、○○さん。ここで私が神社の外に出られない○○さんのために、わざわざ秘術で
外の世界を見せてあげているからじゃないですか!」


127 : ○○ :2017/03/06(月) 23:03:42 .WwiwNGU
『○○さんまとめサイト』管理人【浅葱ラヴィ】


○○「ファーwwwおいどんまとめられとるやんけwww」
○○「っと、なんのサイトなんだろこれ。エゴサーチで引っかかったけど」
○○「同姓同名の芸能人のファンサイトかな」カチカチ


×月×日
ブンブンイレブンで新作のドーナツを食べる○○さんの写真です
すごくおいしそうだったので思わず写真を撮りました(*⌒▽⌒*)

○○「えっ」

○○「これ…俺…?」

○○「えっえっ」

○○「ほ、他の記事は……」カチカチ

×月×日
○○さんと仲良く話している女がいました。捕まえて問い詰めるとただの友達のようだったので安心しました。
後○○さんはブンブンイレブンでモンブランを買ってました。この前も買ってたのではまったみたいですね、その時のウキウキ顔写真載っけときます

○○「……!?」

×月×日
今日は○○さんとたくさん話せた今日は○○さんとたくさん話せた今日は○○さんとたくさん話せた今日は○○さんとたくさん話せた今日は○○さんとたくさん嬉しい嬉しいラヴィ(゚∀゚)!!
今日は浮かれすぎてて○○さんの写真取り忘れたので晩御飯の写真載っけときます、カニグラタンです。


○○「…ぁ…」

○○「な、なんだこのサイト…」

○○「……ん?」

104205147

○○「……なにこの数字」

○○「………これさぁ……………あ、アクセスカウンターとかいうやつじゃないよね…?」

○○「…待っ、て?え?…これどういう意味…?」

○○「…それなりの『読者』がいるってこと…?このサイトの…?……『この』?」

○○「……あ!新着記事……!」



×月×日
○○さん見てますよね?
v(*⌒▽⌒*)vブイブイ


128 : ○○ :2017/03/07(火) 00:40:12 ETxCbQTk
初投稿です。

小さい時から○○は形容し難き何かに餓えていた。
別に家は普通の家族で、偶に喧嘩もするが家族の仲は良い。
友達にも恵まれている。金や食い物に困っているわけでもない。

現代社会で当たり前だが、かけがえのない日常を送っていた。

ーーーだが、何か致命的なものが欠けている気がした。

ああ、もうすぐ母の墓参りにいかなきゃ。

数日後、母の墓参りを終えた○○は都内をぶらついていた。
田舎から電車に乗って3つ目の駅で降りると墓地へ行く事ができ、
さらに2つ目の駅で降りると都会に出る。
ここには小さい時からよく来ていたため商店街の人と親しい。
その為、偶にオマケしてもらえるがこの日はどこか変だった。

(···何かやけに皆無関心というか気味が悪いな。)

いつもは活気に溢れた商店街ーーーいや、都会全体が静まり返っていた
親しい人とも最低限のやり取りだけでコミュニケーションをとる様は
異常ーーー異変ともいえるものだった

人とは完全に心の距離が縮まる生き物ではない。
必ず心の隙間が存在する。
だから私は純化させた。

突然後ろからふんわりとした甘い卵焼きの匂いと共に
女性の両腕に包まれた。慈愛を持って包んだ腕を離す気にはならなかった。

後ろを振り返ってもいないのにその人が母である確信をもてた。

ーーーいつもこんな風に貴方を抱いていたわね。
もうずっと息子を抱っこ出来ないと思ってたけど。
巡り巡ってまた会えたわね。私の可愛い息子。

ーーー無償の母の愛とねっとりとした官能的な愛が混じった底なしの蜜の愛。
母の愛に餓えて、餓えて、餓えていた○○にとってその蜜は
ずっと底まで沈んで溺れていたいものであった。

ーーーもう一度、貴方の母にならせて欲しい
ーーーもう一度、貴方と暮らしたい。
ーーーもう一度、私の愛を注ぎたい。

貴方の返事を聞かせてちょうだい?

僕は振り返って黄色と黒の服装をした母にキスをした。
そして母の胸に顔をうずめた。

ーーーさあ、行きましょう。

幸せな母と息子は遠い所に行き、後には空虚な一家と都会が残った。


129 : ○○ :2017/03/07(火) 00:41:10 ETxCbQTk
初投稿です。

小さい時から○○は形容し難き何かに餓えていた。
別に家は普通の家族で、偶に喧嘩もするが家族の仲は良い。
友達にも恵まれている。金や食い物に困っているわけでもない。

現代社会で当たり前だが、かけがえのない日常を送っていた。

ーーーだが、何か致命的なものが欠けている気がした。

ああ、もうすぐ母の墓参りにいかなきゃ。

数日後、母の墓参りを終えた○○は都内をぶらついていた。
田舎から電車に乗って3つ目の駅で降りると墓地へ行く事ができ、
さらに2つ目の駅で降りると都会に出る。
ここには小さい時からよく来ていたため商店街の人と親しい。
その為、偶にオマケしてもらえるがこの日はどこか変だった。

(···何かやけに皆無関心というか気味が悪いな。)

いつもは活気に溢れた商店街ーーーいや、都会全体が静まり返っていた
親しい人とも最低限のやり取りだけでコミュニケーションをとる様は
異常ーーー異変ともいえるものだった

人とは完全に心の距離が縮まる生き物ではない。
必ず心の隙間が存在する。
だから私は純化させた。

突然後ろからふんわりとした甘い卵焼きの匂いと共に
女性の両腕に包まれた。慈愛を持って包んだ腕を離す気にはならなかった。

後ろを振り返ってもいないのにその人が母である確信をもてた。

ーーーいつもこんな風に貴方を抱いていたわね。
もうずっと息子を抱っこ出来ないと思ってたけど。
巡り巡ってまた会えたわね。私の可愛い息子。

ーーー無償の母の愛とねっとりとした官能的な愛が混じった底なしの蜜の愛。
母の愛に餓えて、餓えて、餓えていた○○にとってその蜜は
ずっと底まで沈んで溺れていたいものであった。

ーーーもう一度、貴方の母にならせて欲しい
ーーーもう一度、貴方と暮らしたい。
ーーーもう一度、私の愛を注ぎたい。

貴方の返事を聞かせてちょうだい?

僕は振り返って黄色と黒の服装をした母にキスをした。
そして母の胸に顔をうずめた。

ーーーさあ、行きましょう。

幸せな母と息子は遠い所に行き、後には空虚な一家と都会が残った。


130 : ○○ :2017/03/07(火) 00:49:41 ETxCbQTk
すみません、二重投稿してしまいました。


131 : ○○ :2017/03/07(火) 02:16:46 YPIA2C0U
>>121
小鈴ちゃんって、妖魔本に詳しい以外はほとんど一般人と同じどころか、かよわい女の子の範囲に入れれるから
○○も強く出にくくなるだろうから、結果的に同棲状態が長くなりそう
そうなると共依存しそう

逃げても阿求が手を回しそうだけど

>>130
純狐さん?
あの人は過保護っぽそう


132 : ○○ :2017/03/07(火) 12:26:22 9oEq/PHM
ずっとオクラ入りしてたやつ


永琳「『おめでた』です」
霊夢「!!!!!!」
○○「!?!?!?」

霊夢「やった!!○○さん!私たちの赤ちゃんだよ!!」
○○「…」
霊夢「どうして浮かない顔してるの…?」
○○「…」
霊夢「喜んで、くれないの…?」

○○「身に覚えが…ない…」
霊夢「!!」
霊夢「なんでそんなこと言うの?」
霊夢「私たち愛し合ってるじゃない、だから絶対絶対私たちの子だよ?」
霊夢「身に覚えがなくても私と○○さんの赤ちゃんに決まってるじゃない」
うどんげ「いや、そのりくつはおかしい」
霊夢「ねぇ?そうでしょ?そうだよ」
霊夢「愛があれば何の問題もないよね?」

永琳「医者として…こういうことを言うのは気が引けるけど…望まれないなら、赤ちゃんにとっては辛い人生になるわね」





○○「だって俺が妊娠っておかしいでしょGK(幻想郷的に考えても)」
永琳「まぁそうなるわよね」

てゐ「シュワルツェネッガーの『ジュニア』見たことない?」
○○「いやあれは映画だし…なんかの実験だったでしょ」
永琳「…」
○○「先生、先生!なんで目そらすんですか!?先生!?」


霊夢『コウノトリが仲のいいカップルを見つけて赤ちゃん畑から持ってきてくれるんじゃないの?』


永琳「私、「キャベツ畑」や「コウノトリ」を信じている可愛い女のコに無修正のポルノをつきつける下卑た趣味ないし…」
永琳「だからなんていうか…言えないじゃない?いくら隔離スレって言っても全年齢対象だし…」
永琳「夢を壊したくないし、好都合かなって」
永琳「妊娠するお薬を処方したんだけど」
うどんげ「!?!?!?」
○○「えっ?待って、薬?えっ…あっ…」
永琳「あー、やっぱり。あんたが飲んじゃったのね。でも安心して?私天才だから、美少女だし。産まれてくる子は間違いなくあなたと霊夢の遺伝子を持って産まれてくるわ」
うどん「なにそれこわい」
○○「安心できる要素がどこにあるのか」
てゐ「トンデモテクノロジーすぎる」
輝夜「永琳は『少女』ではなくね?」
永琳「姫様、後で話があります」

永琳「どう産まれるかじゃない、どう生きていくか…人生とはそういうものだと思うわ」
○○「いい話風に締めにかかるんじゃねーよキカイダー!」
霊夢「私たちの赤ちゃんに変わりはないんだからお父さんかお母さんから産まれるかってそれほど重要なことじゃないと思うけど」
うどんげ「かなり重要だと思うんですが」

霊夢「もちろん産んでくれるでしょ?」ニコッ


133 : ○○ :2017/03/07(火) 17:29:37 /tSlpU0.
>>132
なんだろう、この○○が羨ましいんだが
愛されるわ、産めるわで幸せが二重に存在している


134 : ○○ :2017/03/08(水) 15:30:09 7wwaYPWA
○○が一日の仕事を終えて帰宅すると玄関の前に美しい女性が佇んでいた

○○「こんばんは」
??「…!こんばんは○○さん」

彼女に挨拶すると丁寧に返され、自分は青娥というものですと名乗った、仙人様らしい
もう日も暮れて寒いだろうにずっと自分を待っていたのだと言う

青娥「もう、---」

彼女が何かを言ったがよく聞き取れなかった、だが何だろうこの重い、淀むような空気は
ーー次の瞬間、○○は押し倒されていた

青娥「もう我慢しないわ、最近は周りが騒がしいから用心してたの…でも!見ているだけも!後をつけるのも!部屋に忍び込むのも!布団の中でにゃんにゃんするのも!やればやるほど貴方が恋しくなっちゃうんだもの!!!」
○○「」
青娥「死体じゃダメ、生きてる貴方に私を愛してもらうの…その為ならもう何だってーーー

馬乗りになったまま青娥は狂ったように喚く、叫ぶ、何だか卑猥なこともしていたようだ
○○は事態を呑み込めないままされるがままであった、ただひたすらに感情をぶつけてくる彼女を
綺麗だな、と感じた

その時、二人の間を冷たい風が吹いた
ぴゅうううううぅぅぅぅ

青娥「にゃっくちゅん」

せいがは ふしぎなくしゃみ を はなった





青娥「〜〜〜〜//////」
○○「くすっ」

青娥は顔を赤らめて目を逸らしてしまった、長い時間○○を待っていたせいで冷えてしまったのだろう
ふと、さっきまでの淀んだ空気は消散していることに気付く

○○「えぇと、僕のせいで?寒かったでしょう、すみませんでした」
青娥「え!?あ、そんな…もう…貴方は襲われているのよ?」
○○「そうですけど、何だか可愛くって」
青娥「かわっ…」

真っ赤になった青娥は誤魔化したいのか見られたくないのか
そのまま○○に抱き着いて顔を伏せてしまった、自然にその頭を撫で腕を回し彼女を包む
そうしたかった

○○「もう冷えますから、良かったら中でお話をしませんか?」
○○「僕のことはよく知っていらっしゃるようですから、貴女の話を」
青娥「…ええ、ありがとう」

さっきまで彼女が○○をどうしようとしていたのか、それは分からないが
歪んだ行動を繰り返し、自分に感情をありのまま吐露した彼女を
今は、なんとなく、愛おしいと思った


にゃんにゃん…ポンコツのイメージはあまりないんですが
慣れない感情を持つとこのくらいなっちゃわないかな、と思いました
あと○○さんは懐が広い、じゃないと彼女とは幸せになれなさそうだったので


135 : ○○ :2017/03/08(水) 23:35:36 Vl/9OZtE
酔いに任せて一つ

 白いワインは七色のフランス料理に調和するのか

 紅魔館の大広間に並ぶ長い机と豪華な椅子。普段はホールとして開放されている一室は、今日
という日に備えて豪華な飾り付けがなされていた。外界でも口にした事が無いオードブルから
始まり、スープ、一風変わって二種類の魚のメインと続いた料理は招待されていた○○の度肝を
抜いていた。パチュリーから何気なく招待されていたこの晩餐会が、こんなにも豪勢な物である
のならば、霧雨商店から洋式のスーツ一式を新調するか、せめて香霖堂から外来から流れ着いた
学生服でも、レンタルしておくのだったと後悔にも似た感情を○○は抱いていた。
 ○○の目の前には当主の吸血鬼が座り、食後のデザート代わりに赤い貴腐ワインを飲んでいた。
銀色の髪にホワイトブリムを付けたメイドがパチュリーの横に座る○○に次のワインを注ぐ。
白いワインを注いだ彼女は芳醇な香りを漂わせたまま、ジッと待つ。誰かの紹介を待つかのよ
うに。
 「XXX9年製白ワインよ。」
奇しくも自分と同じ年に作られたワインを、隣のパチュリーが○○に紹介する。コース料理の際
にテーブルマナーに慣れていない○○に、小声で色々教えていた時とは異なり、周囲の人間に聞
こえるように今までよりも大きな声を出す。その言葉が切っ掛けになったかのように、周囲の列
席者がワインの品評を下していく。
「大変澄んでいて良いワインです。」
悪魔の翼を持っている図書館の司書がいの一番に口火を切る。
「まろやかな味で良いですね。」


136 : ○○ :2017/03/08(水) 23:36:18 Vl/9OZtE
普段は人民服をきている門番の女性も、小悪魔に続く。
「大変結構で御座います。」
いつの間にかメイドをしていた女性が当主の横の席に付いていた。
「今日の七色の魚料理だけじゃなくって、赤いワインにも良く合うんじゃないのかしら…。あら
冗談よパチュリー。」
当主の妹が冗談を言うが、直ぐに訂正する。
「素晴らしいモノだわ、パチェ。」
最後に目の前に座った当主が言葉を発する。
「それでは、今後の紅魔館の発展に乾杯。」
レミリアの言葉に各自ワイングラスを掲げ、グイと一飲みする。冷たいワインは○○の喉を通る
と熱く喉を焼いていった。

 「フランスXX地方の赤ワインに○○様が当館にお持ちになられた、オレンジを使用しました
当館オリジナルのになります。」
またいつの間にかメイドの格好に戻った咲夜が○○にカクテルを注ぐ。今度は○○だけに注がれ
たアルコールを、何気なく口に運ぶ。口当たりの良い飲み物は、直ぐに小さな器から無くなって
しまっていた。
「一息で…」
「本気なのね…」
周囲で控える妖精メイドがざわめくが、メイド長の一睨みで直ぐに静まる。
「御客人、もう一杯いかがかしら。」
レミリアの勧めに○○は、自分のグラスを少し上げることで答えた。


137 : ○○ :2017/03/08(水) 23:37:07 Vl/9OZtE
 再び満たされたグラスを口元に運んだ○○は、先程から周囲の人の視線が自分だけに注がれて
いることに気づいた。晩餐会であるのに、誰もグラスを持たず、喋りもしない。ただ無言の視線
が自分に注がれている事に漸く気づいた○○は、アルコールが回ってぼやけた頭でも感じたきま
りの悪さを拭い去ろうと、もう一度勢いよくグラスを傾ける。やはり舌が緩む甘さと、喉を通る
時に感じる焼けるような刺激を感じると、急に自分の意識が遠のいていくことを、どこか他人事
のように○○は自覚していた。

 ふかふかの絨毯の感触を足に感じ、漸く○○は自分が今パチュリーと並んで紅魔館の廊下を
歩いていることに気づいた。魔法でも都合良く使っているのであろうか、アルコールで制御の効
かない自分の体は、魔法使いの細い腕に従って廊下を進んでいた。自分の意識がはっきりした
ことに気づいたパチュリーは、呪文を唱えるように言葉を紡ぐ。
「白いワインは人間を示し、赤いワインは紅魔館を示す。」
「魔女の特製のカクテルは、人間には良く効いたかしら。」
明るい廊下の中、銀色の蝋燭立てを持って二人を先導していた小悪魔が図書館の一室のドアを開
ける。大きなベットの傍らのサイドテーブルには、湯気の立ったカップが二つ置かれていた。
「それでは御主人様、旦那様、ごゆるりと。」
背後でドアが閉まるのを感じながら、○○はどこか予想外のような、納得したような心持ちで
あった。

以上になります。


138 : ○○ :2017/03/09(木) 12:43:56 57DzQsrg
最近呼んだまとめ記事を読んで
不出来なネタですがどうかご容赦を


幻想郷ツブヤイッター


【公式】地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
旧地獄のココロックウーマンエグゼサークルです。毎週水金の17時からスペルバトルしています!
みんなも一緒にバトルオペレーションスペルイン!!
現在男1人女7人で活動中です。 興味のある方是非連絡を

【公式】地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
今日は春合宿の予定を話しました!月末に冥界にいってきますー。
楽しみですね




【公式】地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
【お知らせ】地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会はこの度解散することになりました。
理由としては、先日の合宿においてメンバー間の信頼を著しく損なう行為があったためです。
残ったメンバーで話し合いましたが、これからの活動は続けていくことはできないという判断になりました。

【公式】地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
今回の事件は特定のメンバーが悪いという事ではなく、むしろ管理できなかった会長である私キスメと副会長勇ちゃんにあります。今まで支えてくださった皆様本当に申し訳ございませんでした。

【公式】地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
今後におきましては、私が設立した「地霊殿ココロックウーマンエグゼ同好会」は解散しますが、よろしかったら新たなココロックウーマンエグゼ同好会を作って頂けたら幸いです。
ココロックウーマンエグゼ自体は最高のゲームですので今後もココロックウーマンエグゼをよろしくお願いします。





ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
こんなに騒ぎになるとはとても驚いています。
本当に申し訳ございませんでした。
ねっとの憶測は全て嘘です。
犯罪行為などは一切ございません



ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
【お知らせ】すみません。私の言い方が大袈裟だったためにいろんな憶測を呼んでいますが、さとりちゃんが○っちのセーブデータを、勝手に消したことが原因です






ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
○っちはさとりちゃんからの好意に気づいてはいましたが彼女を作ったのでトラブルも仕方ないと思いました

酒呑童子 @watermelon
@heartEXE セーブデータが消えただけで解散するのか…ゲームガールアドバンスソフトなんて老朽化してたらデータなんて消えるでしょ(泥酔推理)

ココロックウーマンエグゼ同好会 ��@heartEXE
@watermelon すいません紛らわしい言い方をしてしまいました。消えたのはゲームのセーブデータではなく○っちの頭のセーブデータです

酒呑童子 @watermelon
@heartEXE ?!?!(;゜Д゜)!?!?


139 : ○○ :2017/03/09(木) 12:50:43 57DzQsrg
>>135

ええわ、すごいわ、なにからなにまでワシ好みの文章力。
自分と同じトシのワインとか、よっていく自分を他人事のように感じるとかほんまこういう表現ご飯3杯はいけそう


140 : ○○ :2017/03/09(木) 23:58:11 VRt7/SoA
>>138
何の事件かしらん…
乙です。


141 : ○○ :2017/03/10(金) 05:00:30 z.7e1316
>>140
ロックマンエグゼ同好会でググると出てくるはず


142 : ○○ :2017/03/10(金) 05:18:38 dvpxtSek
頭のセーブデータは、秀逸な表現で笑った
でもそれが出来ちゃう人らが多いから、よくよく考えると寒気がする

永遠亭だったら 薬であっぱっぱーも良し、鈴仙の目を使っても良し
純狐さんも、純化の力っていくらでも応用が効かせれそう
ヘカーティアに至っては、魔法界の女神だから指一本で頭のセーブデータ消した上、上書きも造作無さそう


143 : ○○ :2017/03/10(金) 11:52:11 s7gYjXK6
新参ですが質問させてください。
人間の○○が多いですが、妖怪の○○で書くのは大丈夫ですか?


144 : ○○ :2017/03/10(金) 11:53:57 w335qDgE
平気だと思うよ


145 : ○○ :2017/03/10(金) 17:39:08 DrRcmgBI
物語を進める上で『その方が都合が良い』とか
演出として映えるなら妖怪もしくは特殊な能力を持った化け物、設定を盛ってもワシは気にしないかな。森杉には気をつけてるけど

例えば、『驚異的な再生能力』を持つ○○。だったら
『壊れない・死なない』からって遠慮なく何度も何度も破壊しにかかるフランちゃんとか

『どことなく命蓮に似てる』○○だったら
聖が『似てるそこだけ』を見るようになって命蓮そのものとして扱うようになるとか

『それなりの大妖怪』な○○だったら
紫との因縁を作れるし、過去いろんなことがありましたって流れも作れる

一レス二レスのような短いものだとどうしても
最初からしあがってるヤンデレ、ネジがぶっ飛んでる系思想が歪んでる系、として書かざるを得ない。物語を通してしあがっていくことを『ヤンデレ』とするファンからは賛否両論になってしまう
けどこういう『それまでに親交がある立場』を設定することで物語が始まった途端から病んでるヒロインにも『そうなる過去があった』ような演出をすることも可能なのだ
勿論どれが一番正しい『ヤンデレ』なのかと言うとそれは各々の心の中なので正解はないと思うのでゴザル。
ちなみに拙者が好きなヤンデレはポンコツ属性


146 : ○○ :2017/03/10(金) 19:31:14 x3OSH0U6
妖怪だと、○○の力が強くなりがちなので、自分は物語を作るのに苦労しがち…
ヤンデレが○○を愛で押し潰す様な、作品ばかり書いてるからなのですが

143さんが作りやすいなら、是非にどうぞ作ってみて下さいな
他の人が影響を受けて、それなら私も、自分もとなるかもしれませんので


147 : ○○ :2017/03/10(金) 20:08:45 dn4aitrY
>>143
>>1の項目さえ守ってればどんな話書いても問題ないと思うよ
ただこのスレ見てる感じヤンデレ東方キャラをメインに据えて〇〇を一般人にするのが無難かなあ
妖怪〇〇や能力持ち〇〇っていう体のオリジナルキャラを軸にした話作りたいなら他所でやれって雰囲気あるし


148 : ○○ :2017/03/10(金) 20:53:19 9ncIQpa6
皆はどうか分からないけど自分は物語の主人公に多少なりとも感情移入だったり自分を重ねてしまうから〇〇が妖怪ってだけで読むの断念しちゃう…


149 : ○○ :2017/03/10(金) 21:35:36 4Ug8LhkQ
「またイジメられたの…?そう…私の○○ちゃんを悲しませるなんて許せない……」
「殺しちゃダメ…ですって?ふふっ、あなたは優しいわね…優しすぎるくらい…」
「でもそれはあなたの良い所…その価値はあなたの母親であるこの八雲紫がちゃんと理解しているわ…♪」
「けれど人間は醜く汚い…あなたのような価値のある存在を妬みよってたかって貶す事しかできないような下等生物なの…」
「でもあなたは違う…あなたの肉体は人間でも、あなたの魂はとても綺麗よ…だからあんなやつらと一緒にいなくていいの…♪」
「私があなたを理解し、そして守り続けてあげるから…♪なにがあってもね…♪だから私に全てを委ねて…?私の全てを受け取って…?」
「私の全ては○○ちゃんのために存在しているのよ…♪今夜も長く愛し合いましょう…ううん、今夜だけじゃなくて…永遠にね…♪」

育ての親ゆかりんにふかーくふかく愛されたい


150 : ○○ :2017/03/11(土) 02:13:39 PCGvDmag
>>143イタくなかったらいいんじゃない?
主人公が最強でも、何でも


151 : ○○ :2017/03/11(土) 12:27:16 fL5tQOlc
舞台装置としての妖怪設定は悪く無いと思う
文の幼なじみの◯◯なんてのも妖怪設定じゃなきゃできないわけだし
その場合も◯◯は人間に毛が生えた程度の強さにしとけばいい


152 : ○○ :2017/03/11(土) 12:34:05 XibNfZpY
私は逆に妖怪とかいいつつ能力的にほぼ人間レベルまでヒロインを引き下げたりしますね。寿命やら戦闘能力やらは結構無視します
だいたい見た目と同じくらいの精神年齢とか身体能力に設定したり

前スレ 951より

○○「ん?なんだろこれ…あ、この前の健康診断の結果か」

D1 異常あり。紹介状いれとくので医者と面談してクレメンス

○○「(  ゚д゚  )」
○○「えーうそー…全く知らん項目が赤字じゃん…なんだこの肝機能のZTTって…」

八意総合病院

鈴仙「おはようございます」
○○「おはようございます」
鈴仙「お久しぶりです。今日は健康診断の結果でということで」
○○「お久しぶりです。いやはや、こういうのとは無縁と思ってたんですがね。寄る年波には勝てないということですかね…ははは」
鈴仙「そんなまだお若いのに。病は気から、しっかりしてくださいね」
○○「お恥ずかしい」
鈴仙「とはいえ私もこの前の健康診断の後体調崩しちゃったんですけどねwあんまり人に言えないですw」
○○「おやおや変なモノでも食べたんですかw」

鈴仙「……」

鈴仙「……………w」ニコ

鈴仙「では健康保険証と診断書をお預りしますね」
○○「はい」スッ
鈴仙「それと面談前に軽く確認しますね」
○○「はーい」
鈴仙「朝ごはんは何も飲食されてませんね?」
○○「はい」
鈴仙「体調で気になることとか」
○○「ないです」
鈴仙「お薬なにか飲んでたり」
○○「ないです」
鈴仙「その後親しい異性はできましたか?」
○○「え?」
鈴仙「ゆくゆくは交際関係になる予定の方はいらっしゃいますか?もしくは今交際している方は」
○○「い……ないです」
鈴仙「わかりました、確認は以上です。おかけになってお待ちください」
○○(健康診断の時もだったけど今の確認は必要なんだろうか…?)


永琳「うーん一昨年と去年と比べて大きく上がってますねぇ」
○○「はい」
永琳「まぁ一昨年と去年も基準値ギリギリなんですけどね…そういえば健診の時風邪を引いてたって言われたそうですね。お薬なにか飲んでました?」
○○「あー…そうですね。飲んでましたね」
永琳「じゃあそれが原因かもしれませんねー。健診から時間も空いてますのでもう一度採血をさせてください。これでまた高かったら本当に異常ということで」
○○「また採血ゥー」

鈴仙「○○さぁーん、お会計お願いしまーす」
○○「どもどもーははーまた血液採られちゃいましたw」

鈴仙「私以外の子に採血させたんですか?」

○○「えっ」
鈴仙「え、あっ、いえ、あれです、あれ、えと、ほら、なんだろう、うん。あっ、この病院では私が一番採血上手なので、だから、そういう意味です。はい」
○○「アッハイ(でも健康診断の時失敗してたよなこの人)」
鈴仙「血液検査の結果は1週間もあれば終わりますので」
○○「これって特に電話で連絡して貰えるとかではないんですか?」
鈴仙「そうですね、こちらからは連絡しませんね。連絡いれましょうか」
○○「お願いします」
鈴仙「じゃあ私のラインID書いておきますね」
○○「え?」
鈴仙「え?」

鈴仙「?」キョト-ン

鈴仙「連絡しますよ?」
○○「あぁー…?は、はぁい…?」



○○(最近ってこういうもんなのかな…?)
鈴仙「オダイジニ」ニコ


153 : ○○ :2017/03/11(土) 21:37:48 hTVRCMRI
>>108
いやぁ間が開いてしまいました。勢いで書いてると失速するのも早い...。
ですが勝手に投稿させていただきます。続きです。
ストックはあるのですが、今回は3つ程。そろそろ完成させないとなぁ...。




二度目の目覚めは僕一人だった。
パチリと瞼を開けても豊姫お姉ちゃんの姿は見当たらない。広い部屋に物音一つ無い。

唐突な孤独感が迫り、それを取り払おうと周りを見渡す。
誰か居ないかと一つ一つの襖を開けて。それでも不安は取り除けなかった。

ならば外に出ようか、そう考えた時、ふと何かいい匂いがしてきた。
それを嗅いだ瞬間、僕のお腹の虫が鳴った。


(そういえば月に来てから何にも食べてないや)


嗅覚を頼りに匂いの元を探る。
本当に無駄に部屋が多いなと愚痴を溢していると、開けようとした目の前の襖がさっと開いた。


「あっ、起きたんだね。地上で云うと三刻くらい寝てたんだよ?」


三刻くらいって、どれくらいなんだろう。
1時間とか2時間とか?
それにしては体がだるいな。


「それでね、君、こっち来てから何も食べてないでしょ。だから私が君のためにご馳走を振舞っちゃった!」


和室の部屋に見たことない料理がずらりと長い机に並べられていた。
大食い芸人でも食べきれないだろうと思うくらいの量だった。
これを豊姫お姉ちゃんが一人で作ったのかな。


「これ、全部お姉ちゃんが?」


「えへへ、腕に縒りを掛けて作りました!ささっ、遠慮しないで食べて食べて!」


ちょうどお腹も減っていたし、何より見たことのない料理ばかりだったから、僕は何にも考えずそれらを食べた。

地球の食べ物とは全然違くて、見た目も味も一風変わってた。
でも癖があるわけでもなく、ぱくぱくと箸が進んだ。


「どう?美味しいかな」


僕が食べているところをじっと見ていたお姉ちゃんが感想を聞いてきた。
とっても美味しいよ、と答えると


「良かった、満足してもらえて」


にこりと笑みを浮かべてお姉ちゃんも一緒に食べ始めた。


154 : ○○ :2017/03/11(土) 21:42:05 hTVRCMRI
実のところ、僕は中々の少食であまり食べない方なんだけど、この料理は自然と多く喉を通った。
さっき美味しいと言ったけれど、美味しいというか、水の様にごくりと食べられる感じで、かといって美味しいくない訳でもない。
いや美味しいのだけど。
とにかく、本当に変わった料理だった。


「ご馳走様でした」


「ご馳走様でした。そうだ、食後の果物もあるの。食べる?」


そこで持ってきたのは桃だった。
一見すると地球のと変わりない様に見えるけど…。


「これ、桃だよね?月にも桃ってあるの?」


「あるわよ。さっきは行かなかったけど桃の木が沢山あるの。後で行ってみよっか」


ふーん、桃かぁ…。
最近は食べてなかったなぁ。時季外れだし。
ちょっと在ることに驚いたけど、そもそも僕が月にいること自体不思議なんだから別におかしくないよね。


「じゃあ頂きます」


ぱくりと均等に別けられた桃を口に含む。
甘い汁がじゅわっと溶けて今まで食べてきた桃より断トツで美味しかった。
そして広がる桃の香り。爽やかでいてとろけるような蜜。

あれ、と僕は思った。
この香りを僕は知っている。これは――


「お姉ちゃんの……匂い…?」


そこで僕はようやくあの匂いの正体にようやく気付いた。
あの匂いはこの桃だったのだ。


「私の匂い?」

こてんと首を横にしてどういうこと、と疑問に思ったようだ。
僕はこの桃の匂いがお姉ちゃんからも香ってきたんだよと説明した。


「ああ、そうか〜。私ね、いつもこの桃を食べてるから。それできっと私に桃の匂いが染みついちゃってるのね」


それはどれだけ食べてれば染みつくまでになるんだろうか。
実は豊姫お姉ちゃんは食いしん坊さんだったということなんだな。
また新しいお姉ちゃんの側面を知った。


155 : ○○ :2017/03/11(土) 21:47:25 hTVRCMRI
食後のデザートも食べ終わり、お腹も膨れたからちょっと休憩することにした。
その間、お姉ちゃんは食器の片付けとかしている。

ちょっとお世話になりっぱなしだな、と思って片付けを手伝うよと言ってみたら、君は居間でゆっくりしていなさいと断られてしまった。
でも、と食い下がってみたら、じゃあまた今度ね、と次もあるかのような言い回しをされた。


(なんか、色々と引っかかるんだよなぁ…。お姉ちゃん、僕に何か隠してる気がする)


眠ってしまう前の出来事はどうなったのか。
もうあの状況は一触即発な状態で、殺し合いに発展しそうな勢いだった。
あの後どうなったのかと、食事中に聞きたかったんだけれど、にこにこ笑うお姉ちゃんが何だか不気味で言い出せなかった。


(本当にわからない…。依姫さんが何であそこまで怒っていたのか。豊姫お姉ちゃんのあの言動も…)


君は月に居てはいけないと言った。なら何で僕にこうまで優しくするのか。
いや、そもそも“何で僕は月に居るんだ…?”
その疑問は月に居ると言われた時からあったことだ。
でも、それを考える前にお姉ちゃんが思考を遮るように話しかけてくるから、細かいことだと思って頭の隅に追いやっていた。
それでもこうしてよく考えると不自然だし怪しい。

(もしかして……僕が月に居る理由を、お姉ちゃんは知っている…?)


――或いは、お姉ちゃんが僕を…。

疑問は疑念に変わった。


156 : ○○ :2017/03/12(日) 07:15:52 NIX7ChZQ
ノブレス・オブリージュに囚われて(110)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=100
依姫様は……不安感しかない
同じぐらい不安なのは、黄泉の国の食べ物を食べたら帰れなくなるという伝承があるけど
それって、浄土中の浄土である月でも同じなんじゃと。穢れた地上の食べ物を、空気を受け付けなくなりそう。

どちらにせよ豊姫様はもう戻れない場所まで心を決めてしまったんだろうな


157 : ○○ :2017/03/12(日) 11:19:10 ijacMIuM
>>149
大妖怪の性か、母と妻を兼任するのが業が深いような

>>152
き、きっとSTDの確認かもせれへんし(震え声)
着々と鈴仙が駒を進めているのがイイ…

>>155
桃をそんなに長い間食べているお姉さん…
つまりおばさ×

>>156
行方不明者がそう繋がるとは!
乙です。


158 : ○○ :2017/03/12(日) 23:44:42 xhQKb.06
黒は危険だ 何もかもを黑くつぶす心
白は危険だ 自身さえも消してしまうような心
赤は危険だ 地獄の劫火よりも熱い心
青は危険だ 捕らえて凍てつかせるような心
緑は危険だ 温和の中にある独占の心
金は危険だ 眩さと魅了と強欲の心
紫は危険だ 囚われてしまう怪しき心
茶は危険だ 穏やかな中にある秘められた心

類似色は近似のものと同じ属性か
何れにしても今後この幻想郷内で外来人の拉致監禁強制結婚転生眷属etc被害が
多少でも穏やかになることを願うばかりである                
                         外来人○○

○○「暫定だが出来た、あとはこれを里の外来人連中に」
聖 「どこにいくんですかぁ?」
○○「」

紫金は さつまいも


159 : ○○ :2017/03/12(日) 23:55:28 ijacMIuM
魔理沙 霊夢 レミリア チルノ? パルシィ 豊姫かアリス? 紫 茶色は誰だ…

イメージカラーから想像が広がるのが良い…

ラストは笑いました


160 : ○○ :2017/03/13(月) 06:55:21 kenOlmxs
おはよーございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これが当スレでは
おはよーございまぁす・・・(抱き着き)
っとなるんですね

○○「聖だけが被害者だとかわいそうなので、信号機色ということでヘカTさんも挙げておこう!」
聖 「あなた・・・(うっとり)」
信号「待てや、私は青だし!信号は緑だろあれは!色的にぃ!」
どこからともなく現れたみんなのアイドル巫女早苗「この変なTシャツ信号ヤロー爆誕ですくぁwwwwwwwwさつまいもとのコンビの破壊力ぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
いも「あ”?」
変信「BukKOROSU」











天邪鬼「やべぇ・・・」コソコソ


161 : ○○ :2017/03/13(月) 11:28:15 lICTri9M
ヤマザナドゥ電機

ウィン「自動ドア」
小町「いらっしゃいませ」
鈴瑚「すいません、双眼鏡ってありますか」
小町「ありますよ、カメラのコーナーの近くに」

小町「見本品がありますので試してどうぞ」
鈴瑚「へぇ、8倍ってのが多いですね。どうなんです8倍って」
小町「というか一般的にそれぐらいの倍率もあれば十分だと思いますよ、何に使われますか?」
鈴瑚「うーん…まぁ風景の観察とか、バードウォッチングとか」スチャッ
鈴瑚「うーん8倍…8倍ねぇ…意外とズームしないですねぇ」
鈴瑚「これ50倍ってありますけど」
小町「倍率高けりゃいいってもんじゃないですよ、ピント合わせる性能が低いと意味ないですから。売っといていうのもなんですけど森近製の双眼鏡はおすすめしないです」
鈴瑚「これは?これだけやたらお値段高いですけど」
小町「あぁ河城製のですね、ぶっちゃけ河城製はものはいいんですけどどれもこれも性能ぶっ飛びすぎてて逆に使いづらいですよ。100倍とかザラで1000倍とかありますからね、誰が買うんだって感じです」
鈴瑚「ふーん……んー?」スチャッ
鈴瑚「なんだこれ?どこを見てるんだ?」
鈴瑚「ん?ん?お?……お!?」
鈴瑚「えっ!?向こう側の値札まですっごい綺麗に見える!!!」
鈴瑚「これちょっとお外で試してみてもいいですか!?」
小町「いいですよ」


鈴瑚「ひょ!?すごい!!すごい!!なんだコレ!!なんだコレ!!見える!めっちゃ見える!!ルナティック!アーッすごッ!だめっ!だめだめ!だめだよこんなの!」
鈴瑚「これならバレずによく覗けそうだよ!」
小町(……バレる…?)

鈴瑚「(●´ω`●)」ホクホク
小町「お買い上げありがとうございます」


小町「あんな双眼鏡なんに使うんだろう……」


162 : ○○ :2017/03/13(月) 23:08:50 qAq0BQxM
>>160
早苗さんのテンションがヤバい!

>>161
乙です。
そんなにじっくり見ても、良いことないですよ(小声)
デジタルハイビジョンになったら、俳優さんのシミまで見えるようになったおもひで


163 : ○○ :2017/03/13(月) 23:39:22 ycVDIcx.
>>155
本日は2つ投稿です。
そこそこ投稿しといてなんですけど、豊姫って口上難しいですね。
原作みたくかっこいい言い回しができないや。流れと雰囲気で誤魔化し、誤魔化し。



片付けを終えたお姉ちゃんが戻ってきた。小走りで居間に向かってくる音が聞こえる。
こうなったら全部話してもらうしかない。


「お待たせ、少しは楽になった?」


「う、うん。まぁ…」

良かった、と微笑みながら対面に座る。
食事中と同じように僕を見つめてきた。


(なんか…僕の顔に付いてるのかな)


いや、どうでもいいと頭を切り替える。
しかしいざ聞こうとするも中々切り出しずらい。
僕はまた恐れているんだ。有り得ないとは思いつつも、豊姫お姉ちゃんが何か僕にするんじゃないかと…。

でも…
でも……聞かなきゃ。


「あ、あのさ、豊姫お姉ちゃん」


「ん?なあに?」


「えっと、色々とさ、話してくれない?」


「色々?」


「というか、全部」


「………」


何を焦ってるんだ僕は。
落ち着いて、最初から順番に話してもらわなきゃ。


「まずは…僕が月に居るわけ。どう考えたって普通じゃ考えられないよ。この状況は」


「それで?」


「お、お姉ちゃんなら何か知ってるかなーと…」


「私が…関わっていると?」


「え!?あ、い…いや……」


「…………」

今ので僕が豊姫お姉ちゃんを疑ってるのがばれた!?
遠回しに言ったつもりだったのに…!

いや、まだ判断できない。でも変に喋りすぎも良くないってことか…。
口が過ぎてお姉ちゃんまで僕に危害を加えてきたら、もう誰も僕を助けてくれないんだ…!
ここは少し冷静に。そして正直にして、様子を見よう。


164 : ○○ :2017/03/13(月) 23:41:28 ycVDIcx.

「う…。ご、ごめんなさい。ちょっと疑ってる…」


「そう…」

さっきまでの明るさは何処かに消えたのか。
顔を伏せ、悄然と俯いていた。

余計に話しづらい。
また話を切り出すタイミングを窺っていると、急にお姉ちゃんの肩が震えだした。


(な、なんだ…?)


「ふ…ふふっ……。うふ、ふふふ…」


肩を震わしながら、くつくつと笑い出した。
一体、何が可笑しいのか。
突然笑い出して気味が悪い。


「ふぅ…。ごめんなさい、君のことを笑った訳じゃないの」
「それなりに君の警戒心解いたつもりだったのに、疑われてる私が可笑しくって…」


……?
自分が可笑しい?何言って…。


「けどまぁ…。そりゃそうか。怪しさ満開だもんね、私」


伏せていた顔を上げてにこりと笑い、僕を見る。
この場面ではその微笑みも不気味だ。


「いいよ、全部教えてあげる」


「!!」
「本当!?」


「これから話すことは、君の今までと、これからに関する話になる」
「そして話を聞いた君はきっと、ある行動に出ようとするでしょう」


ある、行動?
それは一体――


「けどそれは私が許さない。させないし出来ない」
「賢い君なら分かってくれるよね?」


目から光が消えていた。
真っ黒なクレヨンで塗りつぶされたような瞳に引きずり込まれそうだった。
けれどそれから目を逸らすことができず、僕はただ黙って話を聞くことにした。


165 : ○○ :2017/03/14(火) 12:26:02 J0OnDT0M
>>161
ヤンデレちゃん達相手の商売したらにとり天下取れそう

>>164
これは袋の鼠ですね間違いない



ttp://i.imgur.com/rUmMhrJ.jpg
純狐さん
中国系ということで髪型はあのキャラ
しかしこの人の意識が恋愛的なもので男に向くことってあるんでしょうかね?


166 : ○○ :2017/03/14(火) 12:35:01 luWuWlHo
チルノ「今日が何の日か知ってるよね…?勿論知ってるよね?何にも用意してないわけないよね?ちゃんとチョコあげたもん、だからお返しくれるよね?」



○○「今日は俺の誕生日」
チルノ「えっ」
大妖精「えっ」
○○「あぁ、それとホワイトデーだっけ、はい。チルノにはピカモンのぬいぐるみ」
チルノ「あ、ありがとう…」
○○「大ちゃんにはクマニャンのぬいぐるみ」
大妖精「あ、ありがとうございます…」


チルノ「誕生日なの?おめでとう!!でもなんも用意してないや」
○○「うんありがとう。ケーキあるから食うか?」
チルノ「やったー!」
大妖精「えっなっなんで言ってくれなかったんですか!!言ってくれたら色々用意したのに!」
○○(色々用意するから言わなかったんだけど…)

○○「まぁ、もう歳食うのに喜べるような年齢でもなくなってきたしね」
○○「俺自身誕生日忘れてたし、『今日俺の誕生日やんけ』って」

大妖精「私としたことが…!」ガクッ
大妖精「○○さんの誕生日を失念していたなんて…!」
大妖精「免許証とか見たから知ってたはずなのに……!」
○○「見せた覚えないんですけどねぇ」


167 : ○○ :2017/03/14(火) 17:43:35 EuChy1hk
>>165
日に日に描き込みがすごくなっていってるすごい…

紺珠伝後ならワンチャンあるだろうか?
素で病んでるような人だからそのベクトルが変わったら簡単にヤンデレの出来上がりってね


>>166
どこかおかしいけどほのぼのしてていいねえ


168 : ○○ :2017/03/14(火) 19:14:39 CPYiDR6s
純狐さんは、これまでの人生が病んでもしかたがない、むしろ病まない方が不思議ってぐらいに重いからね

純狐の旦那が常娥に取られる(ここまではよくある)
常娥にほだされた、洗脳された旦那が純狐の息子を手にかけちゃう
純狐さん、狂いながら元旦那を手にかける
しかし、常娥は月へと逃げる

そりゃあ・・・狂って当然な地獄を味わってる


169 : ○○ :2017/03/14(火) 20:19:44 j0zsPLUI
じゅんちゃんはヤンデレに必要とされる『病んでいく描写』の基盤が出そろってるからその過去に描写を丸投げできるとこに強みがある気がする。
後は○○がその過去を知らなくて、物語が進むウチにそれが判明みたいな


170 : ○○ :2017/03/15(水) 01:14:17 h/E0HdQ.
>>165
誰の髪型なんだろうってけっこう考えたけどシャンプーかこれ可愛エロいなおい
純狐さん過去の出来事からずっと嫦殺モードだっただろうし案外異性に優しくされたらころっと惚れちゃったりしてね
そして今度こそ誰にもどうにもされないように全力軟禁


171 : ○○ :2017/03/15(水) 07:42:57 bjhW4wUA
>>170 『全力』軟禁


それもしかして軟禁って言わないんじゃ…




純狐「わかってね?」

純狐「あなたをこんなところに閉じ込めるのはあなたを逃がさない為じゃなくて…」

純狐「ジョウガや他の危険な人からあなたを守る為なの」


172 : ○○ :2017/03/15(水) 10:11:58 Mr2lt9jg
パチュリー「ねぇ○○…?どうしてわかってくれないの…?私はあなたが生まれた頃からあなたのこと…」
○○「だからって姉弟で結婚は…」
パチュリー「できるわよ…!子供だって作れる…私はその為にずっと研究をしてきたのだから…」
○○「……」
パチュリー「あなたはただ私を抱きしめて誓いの口づけをするだけでいいの…♪そうすれば私達は世界で最も幸せな夫婦になれるのだから…♪」
○○「じゃあこの手足の拘束魔法を解いてくれ…」
パチュリー「どうして…?私から逃げてしまうの…?イヤ…そんなの絶対イヤ…!!」

○○「手が拘束されてたら抱きしめられないよ」
パチュリー「あっ…そ、そうよね…/// うっかりしてたわ…///」

禁断の愛によって普段は頭脳明晰なのにぽんこつになってしまうパチュリー姉さん
ヤンデレになれてるかはしらない


173 : ○○ :2017/03/15(水) 18:53:10 6B063onk
ヘカーティアさんも、嫦娥に旦那を弓矢で殺された過去を持ってるそうな
なんかここまで来ると、嫦娥の方に興味が沸く
六ボスとEXボスに恨まれて、なおも生き長らえてるって尋常じゃない


174 : ○○ :2017/03/15(水) 23:18:44 Z4dLQKiE
嫦娥を恨んでいる理由は、嫦娥の夫が太陽を撃ち落とし強い光を失ったことで地獄の闇が弱まったからだった希ガス


175 : ○○ :2017/03/16(木) 01:34:31 Pfpc6.Z.
>>171のセリフを>>165みたいなえっちぃお姉さんに言われたら「まあ…いいか!」って思っちゃうヤバイ


>>172
完璧超人みたいな病みもいいけどこういうどこか抜けてるのも一生懸命感あっていいよね


176 : ○○ :2017/03/16(木) 10:38:12 54/tcGtI
見守りサービスを幻想郷で始めたら、純狐さんは間違いなく○○に持たせるだろうな
もちろん、神霊としての力を使った自力見守りもやってるけど

ヘカーティアさんだったら、三体のうちの一体は必ずくっつけておく事で解決しそう


177 : ○○ :2017/03/16(木) 17:44:02 x8zduL/E
純狐「ここからでちゃ駄目よ?外にはジョウガとかジョウガとかジョウガとか危険な女がたくさんいるから、あなたを守る為なの、意地悪でもなんでもないから安心してね。ずっとずーっと私が守ってあげるからね」

純狐「ずっと…」



純狐「部屋はこのマンション『ユカリーヒルズ』の6階よ」
○○「はえーおっきい」
純狐「オートロックがついてるから、怪しい人がきても安心ね!」
○○「安心安心」
純狐「お部屋の間取りは5LDK!テラスもあるよ!」
○○「すげー」
純狐「リビングは30畳!!!」
○○「ワーオ」
純狐「お風呂もこんなに広いのよ!」
○○「二人で入れるね」
純狐「///」ジュンジュワー
○○「デリ○ルも呼べるな」
純狐「あ゛?」
○○「なんでもないです」

○○「ところでコンビニとかに行くときは」
純狐「駄目だよ、このお部屋から出たら危険だよ?いつどこでジョウガの刺客が狙ってくるかわからないんだよ?一歩でも外に出たら駄目だよ?」
○○「いや、そこは純ちゃんが守ってくれるんでしょ?」
純狐「え?う、うんそうだけど…だけど…駄目!!欲しいものあったら私が買ってきてあげるから!それに今日日欲しいモノなんてなんでもアマZUNで手に入るでしょ!!」
○○「一番くじとかホットスナックとかはないし…流石にエロ本とか純ちゃんに頼めないよ」
純狐「買うんじゃねぇよ」
○○「じゃあその分純ちゃんがまかなってくれる?」
純狐「…///…」ジュンジュワー




果たしてモンハン発売までに真面目回書き終えられるか不安でゴザル


178 : OO :2017/03/17(金) 00:10:46 KYBqdVuc
ゆったりでいいんじゃないですか?慌ててもしょうがないですし
では、本当は去年の冬にやりたかった天子の小話を少々

「・・・あー駄目だ、暑い」
いつものようにまだ薄暗い早朝に起きて、眠い目を開きながらそんな事を言ってみる。
いくら冬になって寒くなったからって、毛布や部屋着を色々重ねすぎたかもしれない。
そう反省しながら布団から出ようとした時、体がやけに重く感じた。
もしやと思って中を見ると、俺を抱き枕代わりにして寝ている天子の姿があった
「んん〜。・・・何、○○。もう起きるの?」
天子はだらしない顔をして、よだれを垂らしながら起きて来た。
うつらうつらと、もう一度夢の中に戻ろうとしている。
「もう起きろ、今日は早めにやらなくちゃいけない仕事があるんだよ」
「いいじゃないそんなの〜。知らんぷりして寝よう?」
寝起きとはいえ、なんてこと言いやがる。こっちは生活掛かってんだぞ。
「じゃあ、今日は別行動なのか」
「・・・嫌よそんなの、一緒に行く」
天子は一瞬で目を開いてから、不機嫌そうな顔で言った。
正直、ハイライトまで消すのはやめてほしい。
「じゃあさっさと準備しろ。服ならそこに入ってるだろ」
俺が壁際のタンスを指差すと、「分かった」と一言だけ言って服を脱ぎ始めた。
「おい馬鹿、俺が出てから着替えろっての!」
俺は恥ずかしくなって、顔を隠しながら玄関の方に行く。
「むしろ見ていいのに・・・」
そんな言葉が聞こえた気がするが、多分気のせいだろう。
「・・・どうしてこうなったんだっけか」
思わず呟いて目を閉じ、思い出してみる。
あれは数か月前、秋になりはじめた頃の事ーー


こんなのどうですかね。駄目だったら設定としてどうぞ


179 : ○○ :2017/03/17(金) 01:14:17 LA7igBOQ
>>178頑張って、書いておくれやス


180 : ○○ :2017/03/17(金) 19:09:38 Nl5dvHwI
母親 純狐
姉 鈴仙
弟 ○○

完璧な疑似家族が作れるじゃないか


181 : OO :2017/03/17(金) 21:04:53 KYBqdVuc
確かに、そういうのもありかもしれませんね

あの日は、残暑にしても少し暑かった。
俺は仕事の休憩がてらに、行きつけの店の、ぜんざいを食っていた。
白玉はなめらかな舌触りが心地良く、小豆も上品な甘みを出していて、とても美味い。
そんな幸福を味わっている時に、天子が現れて小言を言った。
「あら○○。またぜんざいを食べてるの?あんまり食べると体に悪いんじゃない?」
「うるさい、小豆で苦しむなら本望だ、俺の至福を邪魔すんなよ、ヒナ」
俺の返しに、天子はむくれながら怒った。
「だから、何度も言ってるでしょ!私の名前は比那名居天子だって
呼び捨てでいいから、名前で呼べって言ってるのに!」
「だったらこっちも、毎回いってるだろうが!
比那名居は長いし、天子なんて言いづらいんだからヒナで十分だって」
「じゃあ、せめてヒナって言うのをやめてよ」
「・・・分かった」
俺の言葉に、天子はやっと観念したかって顔をした。
「それなら、今日からてんこって呼んでやるよ」「だから名前で呼べって言ってるでしょうが!」
口論が激しくなりかけた所で、天子の後ろから衣玖さんが出て来た。
「落ち着いてください。総領娘様に○○さんも。
日が高いうちから喧嘩しちゃ駄目ですよ」
衣玖さんの注意を聞き、俺は即行で謝った。
「悪かったな、これからは名前で呼ぶように善処する」
「・・・腑に落ちないけど、まあいいわ。許してあげる」
天子の上からな態度にイラつきながらも、衣玖さんに謝罪する。
「衣玖さんも、お手数かけてすみませんでした」
「いえいえ、そんなことないですよ」
「ちょ、ちょっと。なんで衣玖には敬語で、私にはいつも通りなのよ!」
天子の問いに、俺は何言ってんだって顔で返した。
「当たり前だろ。衣玖さんは優しいし、綺麗だし、仕事の手伝いもしてくれたからな。
それに比べてお前は、人の飯を盗るわ仕事の邪魔するわで迷惑行為ばっかりじゃないか」
天子は図星を突かれたのか、「う、うるさい。そんなの私の勝手でしょ」と言った後に黙った。
「○○さん。あまり総領娘様をいじめないでくださいね?」
「え?あ、いや、別にいじめてるわけでは」
そう返すと、衣玖さんは少し微笑んだ。
「では、喧嘩するほど仲が良いという事でしょうか」
「「え?」」


182 : OO :2017/03/17(金) 23:59:10 KYBqdVuc
衣玖さんの発言に、俺と天子は声を合わせて驚いてしまった。
「い、衣玖。何言ってるの?私達の仲が良いって、そんなわけ」
「違いましたか?でも私には、二人が喧嘩している恋人にしか見えなかったので」
そんな事を平然と言う衣玖さんは、少しだけ、寂しそうに見えた。
「ちょっと衣玖さん!冗談はやめてくださいよ」
「ふふ、ごめんなさい。ちょっとふざけてみたです」
そんな風には聞こえなかったんですが・・・
「質の悪い冗談はやめてよ、衣玖。というか○○も、それ食べてさっさといくわよ」
どこに行くのかと考えつつ、天子に気になったことを問う。
「俺は仕事があるんだけど」「さぼっちゃえばいいじゃない」
「・・・一応聞くが、拒否権は」「そんなのあると思う?」
やっぱりと思いつつ、俺は残った汁を一気に飲み干す。
下ろした空っぽの器の隣に、食った分の代金を置いた。
「終わったぞ」
「それじゃあ、出発ね!」
天子の掛け声とともに、俺は天子と衣玖さんについて行った。

あれから約2時間、日が真上から少し傾いた位まで俺は天子の買い物に付き合わされた。
天子は飾りや小物の様な物を中心に、色々買って行く。
俺は今回、天子の荷物持ちとして連れてこられたらしい。
途中、衣玖さんも何か買っているように見えたが、何を買っていたかまで良く見えなかった。どんなものを買っていたのか気になって、衣玖さんに直接聞いてみたが、
『○○さん?女性の買い物を詮索するのは無粋ですよ』
と、軽く流されてしまった。
まあそんなこんなで、俺の手には山積みの商品が乗せられていた。
「おい。ヒ、比那名居。ちょっと買いすぎじゃないか?」
「まだまだよ、もっと欲しいものはあるもの」
まじか。こんだけ買っておいてまだ何かいると?
正直、こんなにものがあっても困るだけだと思うが。
そして次の店に入ろうとした時、店のすぐそばで揉め事が起こっていた。
「どうしたんでしょうか」
少し近づくと、男数人が、一人の女性に絡んでいた。
「やめてください!」
「まあまあ、そんな事言わずに。ちょっとだけだから」
そんなやりとりをしながら、男たちは嫌な薄笑いを浮かべている。
「・・・最低ですね」
「全くですね。比那名居もそう思うだろ」
そう言って隣を見たが、そこに天子はいなかった。
どこに行ったのかと少しまわりを見渡すと、男三人に向かっているのを見つけた。
・・・って、何やってんだあの馬鹿!?
「ん、何だアンタ。俺らになんか用か」
三人の内の一人が天子に気付き、ゆっくり近づいていく。その一人を、天子は思い切り殴った。
「オラァ!」「がはっ」
男は数歩先まで吹き飛び、ビクビク痙攣してはいるものの、動く気配はなかった。
その光景を見た他の二人は、何が起こったか分からないという顔をしている。
「さて、と。あんたらもこうなりたい?」
状況を理解した二人は舌打ちをすると、倒れた仲間を連れて逃げて行った。
「あの、ありがとうございました」
「ああ、気にしないで。私はただあいつらがムカついただけだから」
お礼を言った女性に、天子は照れくさそうな表情で言葉を返している。
・・・正直、あいつの事を見直した。
そう思えるほど、今のあいつの姿は凛としていてかっこよかった。
そんな風に考えていると、いつの間にか天子がこっちに戻ってきていた。
「○○、その荷物を頂戴」
「ん、どうしてだ」
「そんなの、帰るからに決まってるでしょうが」
天子は呆れた様な溜息を吐きながら、そんな事を言う。
「買い物は?もういいのか」「なんかやる気がなくなっちゃった」
全く。本当にきまぐれだな、こいつは。
「了解だ。落とすなよ」
適当に言いながら、山積みになった品を天子に手渡した。
「おっとっと。危ない」
崩れそうになった山を立て直しつつ、天子はゆっくりと飛んで行く。
「○○。今夜は貴方の家に行くから、部屋を隅々まで綺麗にしときなさい!」
「は?」
去り際にそんな事言われても困るんだが。
「すみません、ご迷惑をかけてしまって」
「そんなことないですよ。とても楽しかったですよ?」
「そう言ってもらえると、ありがたいです。では、また今度」
丁寧な挨拶を残して、衣玖さんも天子を追いかけるように飛んで行った。
「さて、どうするかな」
部屋の掃除か?散歩もするか?いっそ昼寝でもしようか?
取りあえず、今日の仕事をどうにかしてから考えよう。

文章を色々考えながら書き込むと遅いですね。とりあえずおやすみです。


183 : ○○ :2017/03/20(月) 08:08:13 5fXdtSs.
>>172
なんだろう、ぶっ飛んでいる癖にキャベツ畑を信じていそうな雰囲気がするのは


>>177
ジュンジュワーに笑った!半角なのが擬音語としてイイ!

>>182
喧嘩するほど仲が良いと。乙です。


184 : ○○ :2017/03/21(火) 04:44:09 P5mt6CEY
ノブレス・オブリージュに囚われて(111)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=101
>>177
純狐さんは全力監禁に走りやすいだけの体験があるからなぁ……無下に抵抗することもやりにくい

>>182
こいしとはまた違った意味で、読めない子だよね天子は
○○といれる場所ならどこでも良いは、根っこにあるだろうけど


185 : ○○ :2017/03/21(火) 08:00:46 ndl2QLcc
永琳カワイソス…
乙です。


186 : ○○ :2017/03/22(水) 12:49:21 C1z9sLIE
>>184 ((((;゜Д゜))))恐い、なんかもう読んでてブルってなったり思わず「ひぇっ…」って口にでちゃう


聖「修業です、修業して私と同じ魔法使いになるのです」

聖「我が弟みょうくんのように、老いて亡くなることはこの聖白蓮が許しません」

聖「ずっと、一緒にいれるように…この先もずっと」

聖「だから修業です。修業修業修業、一日でも早く私と同じ魔法使いになってください」

聖「修業」

聖「修業!!!!」



(;´)Д(`)    ドゥッドゥッドゥッ♪ドゥッドゥッドゥッ♪
↓2カ月後
( ・`ω・´)��    ドゥルットゥットゥットゥッドゥルットゥットゥットゥッ♪

ナズ「結果にコミット」


水蜜「最近さ、あいつ…ちょっといい感じになってきてない///?」
小傘「『いい感じ』ってぇwww?」
水蜜「ちょっとぉーwww言わせちゃうーwww?」
一輪「ここにきたときはちょっとぽっちゃりしてたけどさ…痩せて筋肉ついて…まぁwちょっと『いい感じ』だよね」
ぬえ「腹筋触らせてもらったわ」
星「うそーwwwズルイですよそれーwww」
ナズ「お尻がいい感じに引き締まってるよね」
水蜜「えぇ…」
小傘「喉仏めっちゃいいよね///」
星「なにそれこわい」
マミゾウ「痩せるとああも変わるとはな、内心あやつには聖に連れてこられて同情しとったが…ほほw今晩あたり晩酌でも誘ってみるかのぅw」
水蜜「あー抜け駆け禁止ー!」


聖「……」


聖「…………し、しばらく修業はお休みしましょうか」

聖「ほ、ほら。過ぎたるは及ばざるが如しといいますか、修業しすぎたんじゃないかなーって…」

聖「たまには、ほらあなたが好きだったピザとかコーラとか食べてもいいんですよ?ね?」

聖「待って、ねぇ、だからまずダンベル置いて?プロテインもやめよ?ねぇ、ねぇってばぁ……」


187 : ○○ :2017/03/23(木) 12:46:30 Kgn3E0LQ
幻想郷立人里高校卒業式スケジュール


1.卒業生入場
2.開式の辞(開式の言葉)
3.国歌斉唱(国歌演奏)
4.学事報告
5.卒業証書授与
6.式辞
7.来賓祝辞
8.来賓紹介
9.祝電披露
10.記念品贈呈
11.送辞・答辞/卒業の言葉
12.式歌(卒業歌)
13.校歌斉唱
14.閉式の辞
15.卒業生退場

お昼を挟み、午後の日程に用がある方は各自お残りください

16 卒業生○○君の第二ボタン争奪会
※卒業生・在校生・教師・来賓・保護者の方々・その他参加者の立場は問いません
また○○君の学校生活での功績や来歴などの展示会もやっております。写真やグッズも各種取り揃えております
みなさんふるって御参加ください

幻想郷立人里高校 理事長 八雲紫より


188 : ○○ :2017/03/23(木) 23:29:16 IPvXZ0rc
>>187
さす


189 : ○○ :2017/03/23(木) 23:33:07 IPvXZ0rc
>>187
流石は幻想郷!○○の人権を易々と無視するスタンス。流石やね


190 : ○○ :2017/03/24(金) 14:16:17 rzeNb4TI
ノブレス・オブリージュに囚われて(112)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=102

>>186
これ、命蓮寺の仲間が相手だからこの程度で済んでるけど。神霊廟の、道教の連中だったらどうなるだろ


「やっぱり消えないのですよ、情念や情欲と言った感情が」
○○は酒を飲んでいるマミゾウの横をすり抜けながら、庭先に出て行った。
マミゾウが一つ気になったのは、○○の履物が共用の物ではなく彼の持ち物である靴であった事だったが。
「一輪は酒を般若湯と言ってごまかしておるし、ワシなんて今も堂々と飲んでおるぞ?」
今の○○を無視する方がはるかに危ないのは、すぐに分かった。

「その程度じゃ終わらないんですよ……私は聖様の下で修業を積ませてもらっていますが。修業を積むほどに情欲が大きくなるのです」
「酒も……いくらか以上は飲みました。でもそれでも誤魔化すことすら出来なかった」
「はしたないことに……お手洗いの個室で私は私自身を―ー
「それ以上は言うでない!!」

○○の表情が悲しくなった、怒りや呆れなどの突き放すようなものでないのは非常にまずかった。
「いや待て○○、責めた訳ではない。ワシも男は好きだぞ?」
「清濁が併せ呑めないのですよ」


「それすらも……彼女は、聖徳王は理解してくれました」
最悪である、一番出てきてほしくない奴の名前が出てきた。
「彼女も、彼女の配下の方達も。私の情欲や情念に対して、最大限の理解と尊厳を与えてくれました」
「○○!何なら今晩、一緒にどうじゃ!?ワシもそこそこ自信はあるぞ!?」

「……そうじゃない」
○○が呟いたが、マミゾウは確かにその通りだと内心で毒づいた、これではただの哀れみだ。
自尊心のある者が、嫌がる物の中では最たるものであろう。


191 : ○○ :2017/03/24(金) 14:29:26 rzeNb4TI
「彼女は、聖徳王は、豊郷耳神子様は。すべてをお話になられました」
「あの方はご自身の情念や情欲に対して、後ろ向きな感情を何一つ見せずに。お話になってくれました」
もう駄目だ、落とされている。
最早この場での説得は不可能である、マミゾウは○○がどこにも行かないように捕えておくことに決めた。
聖から一発ぐらいは殴られるかなと思ったが、逃げられるよりはマシだと覚悟を決めたが。

「そうはいかん」
と言う声がマミゾウに聞こえたのとほぼ時を同じくして、彼女は全身にシビレを感じた。
思い出した、こいつは蘇我屠自古だ。神子の取り巻きのうちの一人、当然そういう関係も持っていた。
そしてこいつは……電撃を操れる。

そうか……マミゾウは○○が自分用の靴を履いているのを倒れながら見て気づいた。
「お主!手引きしおったな!!霊廟の者を!!」
満足に動けない体ではあるが、憤慨からなのか言葉の方はするりと出てきてくれた。

「明るいお方でした、情欲や情念に対してあんなにも明るくお話になれる方を、私は初めて見ました」
だが○○は否定も肯定もせず、自らの感動を伝え続けた。
その先、と言うのをマミゾウは容易に想像できた。何せ神子は“どちらでもいける”と言うのはもっぱらの噂である。
「やめろ○○!それ以上の事を言うのだけはやめろ!!知らなければ、無かった事とほとんど変わらない!!」

「それじゃあ私の情念はどうなる!!いったいこいつをどうすればいいんだ!仏教はそれを教えてくれなかった!!」
だがマミゾウの妥協案は、生真面目な○○にとっては火に油の一言であった。
「彼女は私の一番奥に聖白蓮がいても構わないと言ってくれた!そのうえで、私は!」
マミゾウは目を閉じた、もう止めることができないと悟ったからだ。
「豊郷耳神子様と寝床をともにした!!」



思いついたから書きました、だから続かない


192 : ○○ :2017/03/24(金) 16:19:49 6PITN6Tk
 インクの付いたローラーを均等な濃さに刷るために慎重かつ素早く転がす。
 刷り終わった紙は謄写版から取り出し、部屋に這わせてある糸の洗濯ハサミに引っ掛けると、また次の紙を謄写版に入れた。
 
 
「いやー、わざわざ手伝って貰ってすみませんね」
「いえ、大丈夫です」 
 
 
 鴉天狗の射命丸文に声を掛けられ、一息つく為に作業を一時中断する。
 
 白狼天狗である○○の本来の主な業務は山の警備であり、○○個人としては新聞の発行は行っていないのでこのようなガリ版刷りに興じる必要は、本来ならば無い。
 にも関わらずこのように律儀にイソイソとローラーを転がしているのは、勤務明けに運悪く射命丸文に見つかり、立場的に上司である彼女に逆らえずに手を引かれるまま連れ出され……現在に至る。
 
 
「あともう少しですから、お願いしますね」
「…………」
 
 
 作業を再会しようかと思った頃に、射命丸文が○○背中へもたれかかる様に体重を預けてきた。
 そのまま腕を○○の腹の方にまで伸ばしてきたので半ば抱き付く様な形になり、首の付け根には何やら柔らかい感触が二つほど押し付けられている。
 更に耳元には無意識だろうか、浅い吐息が降りかかだていてこそばゆい感覚が全身に電流のように伝わり、少しだけ手が震えた。
 
 彼女がこういったアプローチをしてくるのは珍しい事では無い。
 からかっているのか、それとも誘っているのか……射命丸文という女性の普段の行動からして前者の可能性の方が高い気がして、どう反応すれば良いのやら対処に困る。
 
 そもそも、元来から軟派という言葉から180度正反対の不器用性格をしている○○にはどの道されるがままにされ、黙する事しか出来ないのだが。 
 
 
「もう、つれないですねぇ……」 
「…………すみません」
 
 
 まだ齢500にも満たない若輩者である○○には素直に詫びる以外に言葉が浮かばなかった。
 これが千年以上の刻を生きる成熟した男なら気の利いたセリフでも吐けるのだろうか──等と想いを馳せながら再びローラーを握って刷り始める。
 そうしていなければ、ひどく居心地が悪かったからだ。


193 : ○○ :2017/03/24(金) 16:22:31 6PITN6Tk
駄目だ、ここから椛を交えたドロドロの愛憎劇を書いても誰にも見向きされない。


194 : ○○ :2017/03/24(金) 17:27:19 Ix/mxhNc
>>193
見てますよー。自分だとなかなか良いのが書けないのでいつもみなさんの作品を読んでばっかです。


195 : ○○ :2017/03/24(金) 19:44:54 zFPjedh2
>>193

椛「私だけがあなたを見つめていればいいんです」

椛「他の誰かはどうでもいいじゃないですか」

椛「私だけは何があってもどこにいてもどんなときも」

椛「見てますよ」

<◎>ω<◎>


196 : ○○ :2017/03/25(土) 00:15:06 7Y/eyYOI
>>195
こういう綺麗な返しが出来る人ほんと尊敬する


197 : ○○ :2017/03/25(土) 01:06:28 naLDUjTE
>>190
永琳の狂い方が実に俺好みです。今はいいけど本当に居場所が無くなったらどうするんだろうか...。
そして命蓮寺と神霊廟は絶対に相見えることは無さそうですね。神子も○○だったから受け入れた気がする。
これからも更新頑張ってください。応援してます。

>>193
いやいや、普通の人が引くようなドロドロ劇は俺みたいな人に需要ありますって!
ぜひ書いてください!続きを!

>>195
ずっとみていてほしい!独占欲が強い子はやはりいい...。

>>164
そろりと続きを投稿です。今回は地の文ほとんどでお恥ずかしい。
一応終わりまで書けたんですけどねぇ...。自己満足文でこれこそ需要ねえなぁ...。
今日は4つ投稿して、明日3つで完結です。



君の姿を初めて見たのは本当に偶然だった。
覚えてないだろうけど、君は月をじっと見上げてそのまま何処かに行ってしまった。
そんな些細なことだったけど私にはそれがとても大事なことに思えた。

毎日、毎日、君を探したよ。
逢えない寂しさで気が変になりそうだった。
こんなに何かに熱中したのは初めてだったよ。それ程、一度の出会いが私を変えたんだ。
探して、探して探して探して探して探してようやく見つけられた。

私は覚悟を決めた。


198 : ○○ :2017/03/25(土) 01:08:01 naLDUjTE
君に直接会うと決めてからは直ぐに行動に出た。
君は毎日山に来ていたから此方と其方を繋げるのは簡単だった。
座標を固定できれば地上と月を繋げるのは造作もない。

問題は、私が地上に赴くか、それとも君を此方に連れ出すか。
前者は面倒事無く、接触することができるが、会うことができる、という点だけで今後も会ってくれるという保証はない。
それに地上と月を繋げるのも一度なら隠蔽することが出来るが、何度も繋げていると流石に誤魔化しが効かなくなる。

勿論、君の為ならば穢れなど気にも留めない。
地上に降り立ち、是が非でも追いかけて好意を得る手段はあったけれど、不慣れな地上では無謀に等しい行為だろう。

不確かな状況で君を手に入れるのは困難だと結論した。
ならば後者しかない。
こちらは前者よりも危険性が高いが、策を講じれば、君を手に入れられる確率も高くなると踏んだ。


199 : ○○ :2017/03/25(土) 01:09:59 naLDUjTE

「まず、実行するにあたり、敢えて視察の時期を選んだ」


「視察?」


普段はお上も滅多なことでは下級兵や玉兎などと接する機会なんて皆無なのだが、稀に、気まぐれによって視察、もとい監視に来ることがある。
とはいえ、そんな大層なものでもなく、適当に検閲を終えたらいつも通りとばかりに撤収してしまう。
私達からすればそれもいつも通りなのだが、妹の依姫はいつも以上に襟を正そうとする。

はっきり言って馬鹿馬鹿しい。
上は玉兎の取って付けたような振舞いを既に視ているのだから、上官一人がさも軍人です、なんていう堅苦しい一挙一動をされても評価には影響されない。
なんというか依姫は頑迷固陋だ。私みたいに柔軟な対応が出来ない子。最大警戒態勢だなんて、笑っちゃうわ。
しかしだからこそ利用価値があった。

月の住人は穢れを嫌う。その中でも依姫は群を抜いて穢れを嫌っていた。
恐らく、幼いころから洗脳のように罪だと聞かされ続けてきた所為か。
かく言う私でさえ、君に会うまで嫌悪していたからね。私以外は君を認められないのよ。

その依姫が堂々と月に地上人が居ると知れば当然直ぐに何らかの処置をしてくるのは明白。
ましてや視察の時期ともなれば焦慮に駆られ攻撃してくるかもしれない。それは好都合だ。

依姫の使い道は決まった。
不安はあった。
けれど君を手に入れられると思うとその気持ちも吹き飛んだ。


200 : ○○ :2017/03/25(土) 01:12:39 naLDUjTE

まず視察の日に君が山にいることが前提だった。
が、運命と呼ぶべきだろうか。君はあたり前のように来てくれた。ためらいはなかった。
私は地上と月を繋ぎ、光より速く君を連れ出すことに成功した。
連れ出してからの事柄は君が体験した通り。君の行動は全て計画通りだった。

最初は月に不信感を抱きながらも証拠を提示すれば同時に私のことも信用する。
散歩と称して偶然を装い、稽古場所である所にわざと君を連れ出し依姫と接触した。
可愛い妹は当然のように動いてくれた。私の手のひらで踊ってくれた。

ここで何故、実の妹である依姫と敵対しなければならなかったのか。
それは君を守るという口実で君から信用と好感を得たかったから。まぁ、命を懸けて守るのは本当だよ。
それともう一つ。一度しか使い道のない依姫を切り捨てたかったから。
この先存在してもらっては、必ず妨害してくるであろう邪魔な奴は大義名分のもと、処理しておきたかった。


これが理由。


――殺したのかって?
う〜ん、それも考えたんだけど敢えてそうしないで半殺しのまま地上に送ったの。
あの子にとって地上は地獄よりも恐ろしい監獄みたいな場所だから。
かの月の姫みたく、地を這い続ければいいわ。でももう耐えられなくて絶命したかもね。


依姫を地上に堕とした後は眠った君を抱えて自宅に戻った。
きっと疲れで深い眠りになるだろうし、起きたらお腹を空かせるだろうと思ってこれから毎日作る愛の料理を振舞った。
美味しいって言ってくれた時、ほんとに嬉しかったなぁ…。


201 : ○○ :2017/03/25(土) 14:57:18 CFxbpUEA
>>192 こういう日常的な動作を、すらっと文章に出来るのは羨ましい。まあ、シチュエーションとかは、如何に自分の拗らせた妄想を昇華して読みやすくすることだから、何とも言えないけど。


202 : ○○ :2017/03/25(土) 21:58:38 Ua6kMlxc
唐突で申し訳ないんだけど、多分3つか4つくらい前のスレにあった椛の話覚えてる人いない?
妖怪は恋人=伴侶とかそんな感じの恋愛概念持ってるやつ
まとめwiki見ても消されたかそもそも載せられてないかで無かった…


203 : ○○ :2017/03/25(土) 23:26:12 0Z5HfvkA
>>202
3か4つ前だと、他のスレだった気がしますので、データある人はコピペでも
して頂けると嬉しいです。
このスレにあれば、暇をみて掲載できますので…


204 : ○○ :2017/03/25(土) 23:49:13 0Z5HfvkA
>>190
遂に村の因習を壊しにきましたか
緊迫感が溢れてきました。

>>192
すらすらとした文章なので続きに期待!

>>195
独占と排他
ヤンデレの本性が良く表れていますね

>>197
豊姉さんは頭の良いお人…


205 : ○○ :2017/03/26(日) 04:14:23 7DRPRiWk
>>197
そして地に堕とされたよっちゃんも、心優しい地の民の介抱で、その人に病んでいく。
ってところまで予想した。


206 : ○○ :2017/03/26(日) 08:48:26 BYd.RflU
まとめサイトの神社の地下室に変なの沸いてるけど荒らしかな?


207 : ○○ :2017/03/26(日) 14:07:31 Evl0B3B.
>>202
あーそんな話もあったなあ
その独自設定が前置きされてなくて微妙に賛否両論だったやつだろ?
しかし覚えてはいるけど話をコピってたりはしないから力にはなれないなすまん


>>206
ほんとに変なのとしか表現できないのがいて笑った
けどまあ粘着してるわけでもないし放っておけばいいんじゃない?


208 : ○○ :2017/03/26(日) 19:27:27 3BS8fFqs
>>202
多分このスレの455から始まる話かな
ttps://web-beta.archive.org/web/20150510043958/ttp://www3.atchs.jp:80/test/read.cgi/ichashelter/1414186664


209 : ○○ :2017/03/26(日) 23:28:57 uxe/ArDA
>>205
さ、さあ?ど、どうでしょう...?
確かにもう依姫の話も書いてますが、ま、まだわかりませんよ!?
依姫は地上の話しか思いつかなかったとか、地上にいる理由が欲しくて繋げたとか、そんなわけ......。


>>200
こっそり投稿、続きです。
今回で豊姫は最後になります。
ご感想頂いた皆様、大変励みになりました!嬉しいものです。有り難うございます。



お姉ちゃん、いや、この異常者は恍惚とした表情で思い出に浸っていた。
現在までの話を聞き終わり、僕はそこで初めて尋常じゃない量の汗をかいていたことに気づく。
一気に体が冷えていく。まるで極寒の地に迷い込んだみたいに。震えが止まらない。
脳が逃げろと警告する。早く、早くと。
だけど何処に。何処に逃げ場がある!?
考えるよりも早く体が動いた。どう考えても気づかれるのに。


「ほら。行動にでた。今、逃げようとしてるでしょ」


くっ――!
当然じゃないか!!こんな話をされて、逃げようとしない方がおかしいよ!!


「でも君は逃げられない。地上には帰れない。君はずっと此処にいる」


な、なんだって!?
僕は一生、月に――?


「じょ、冗談じゃない!!帰してよ!僕を地球に帰してよ!!」


「あれ?君は月が大好きなんだよね?何で地球に帰りたがるの?」


小さく首を傾げ、疑問符を浮かべる。


「それはそうだけど!でも地球にはパパやママが…!」


それにこんな怖い人がいる場所に一生だなんて…!


「そっか。じゃあ私がママになろう」


「はぁ!?」


「パパは……、いらないか。そうだ、パパの分まで君を愛しましょう」


なんなんだ、この人は!無茶苦茶だ!!
頭どうかしてるんじゃないか!?


「それにね、もう君は地球には帰れないんだ」


「ま、待ってよ。どういう意味?」
「だってお姉ちゃんはよく分かんない力を使って僕を此処に連れてきたんでしょ?だったらその力で僕を帰してよ!!」


「はぁ…。あのね、ほんとに"帰れないんだ"君は」


やれやれ、と、飽きれた顔で否定された。


「なんで!!」


沸きあがった感情をぶつけるように捲し立てる。
けれど一時の感情はかき消されることになった。


「もう君は月の住人だから」


「――え…?」


210 : ○○ :2017/03/26(日) 23:31:18 uxe/ArDA

最後の種明かし。
それはとても優しく伝えられ、とても残酷に告げられた。


「地上と月とでは食とは正反対の性質」

「一口食べれば穢れを自らに溜め込みまた穢れを生み出す地上の食とは違い、
月の食は穢れを浄化するために摂る行為」

「そして穢れを生み出さんとする月の桃」

「これを口にすれば肉体は邪悪を発しなくなり精神は毒を払い除ける」


罪人では無くなった君は、紛れもなく月の住人――

もはや地上に居場所はない。永遠に穢れることはない。
君のこれからは、ここから始まるんだ。
大丈夫。私があなたのそばにいるから。

さぁ…私と一緒に、ね…!


211 : ○○ :2017/03/26(日) 23:33:57 uxe/ArDA

青く、白く、この世のどんな星よりも美しい星。
けれどそこに生きる者たちは存在するだけで罪人であり、死してなお、その罪は消えないという。

男は目の前に映る星をじっと見つめていた。
かつて男は其処に住んでいた。もう遠い日のことだ。
地上から眺めるあの星は、男の憧れであり、夢だった。
黄色のような白色のような星を男は毎日観ていた。

後ろから歩いてくる音が聞こえる。
ざくざくと足音を立て、ゆっくりと近づいてきた。


「ここにいたの?探しましたよ」


白い肌に長くてさらさらな金色の髪をした女性だった。
白色の長袖に襟の広いシャツ。そのシャツの上には青いスカートを重ねるように着込んでいる。
特徴の一つであろう頭には青いリボンが特徴的な帽子を被っていた。


「ん?何か用かい」


いや、きっと用などでは無く、ただ自分が不意に居なくなったから探したんだろうと男は推測した。
永いこと共に居ればなんとなく言いたいことも分かるようになるのだ。
女はさらに近づき、男の正面に立った。


「探したのはあなたが勝手に居なくなるからですっ!目を離したらすぐ何処かに行ってしまうんだから…!」


口を尖らせ女は日々の愚痴を口にする。


「少しぐらい、いいじゃないか。君は束縛心が強すぎるよ」


それに対し、男はあまり反省してない様子で逆に女の日頃の行動について非難した。


「あら、そんなこと言うなんて…。帰ったらお仕置きが必要ね」


ぎらりと目を光らせ、この後の事を決められた。
堪忍して、と男は女に謝った。


じゃあ帰りましょうか、と女はにこりと笑い手を差し出した。
男は何も言わずその手を握り返し、家路へ歩く。
浜辺を過ぎ、桃の果実園に差し掛かったところを、ふと後ろを振り返ってみた。

星はもうみえなかった。


212 : ○○ :2017/03/27(月) 01:40:18 XojBfXnc
本スレは活気あるな
よかった


213 : ○○ :2017/03/27(月) 01:58:33 iXSklKYU
椛の恋人=伴侶の話って第20夜の慧音も出てくる話だよね?
スレがアプリに残ってるからたぶんコピペできるけど、してもいいんだろうか


214 : ○○ :2017/03/27(月) 09:54:44 JKZ1dCmA
書けば書くほど「ヤンデレ」と「メンヘラ」のラインがあいまいになる(´・ω・`)
正常な女の子を病ませるにはある種「こうなる要素は持っていた」ような感じにしないと俺は書けない、だからどこか軽く「メンヘラ」ってわけじゃないけど歪んだ根っこみたいな基盤がある女の子にしてしまう
このふたつが似たようなものであると同時にハッキリ違う物ではあるとわかってはいるけも

どこか重なってる部分は存在する。と勝手に解釈はしているが
ヤンデレが多様化して一概に『こうだ!』とは断定も出来なくなってきているけど…

みんなはどんな感じか聞かせて欲しウホ


215 : ○○ :2017/03/27(月) 14:51:14 spPnX.2o
>>207
スレの人達の反応はどうだったか覚えてないけど多分それかなあ

>>208
ありがたいんだけどこれどうやって見ればいいの…?

>>213
そうそう慧音も出てたはず!
けどたしかに転載してもらうのってセーフなのかな?
大丈夫ならわがままだけど是非貼ってほしい


216 : ○○ :2017/03/27(月) 15:44:54 spPnX.2o
>>214
個人的な考えだけどメンヘラの根底にあるのは『自分への愛』だと思うんだよね
リストカットやら男に依存するやらの言動も最終的には誰かに自分をちやほやしてもらうって目的に起因するから相手の男はわりと誰でもいい感じ
要は男やら周りが自己愛を満たすための舞台装置でしかない

対してヤンデレの場合根底にあるのは病んでしまう程の『相手への愛』だと思う
それで多様化というのも、その重過ぎる愛に性質が付与されてタイプが違うだけかなって
例えば愛に献身が足されて自分の身を滅ぼす程尽くしたり、はたまた独占欲が足された結果監禁して自身以外のあらゆるモノから遠ざけたり、あるいは嫉妬心が足されて男の周りの人間への凶行に走ったりね
貴方の言うような基盤もそのキャラの性質なだけで、そこにキャラから〇〇への愛が描かれていたらそれは立派なヤンデレだと自分は思うよ


217 : ○○ :2017/03/27(月) 18:50:22 iXSklKYU
>>215
第21夜より前ぐらいから過去スレ見られなくなっちやってるからね

本当は書いてくれた方が改めて貼ってくれるのがいいんだろうけど、転載ってどうなんだろう


218 : ○○ :2017/03/27(月) 19:24:38 xMaMaAP.
>>215
URLの中に2つあるttpの前にhを付け足せば見られる


219 : ○○ :2017/03/27(月) 20:24:49 JQubRR2o
>>218
見れた!超ありがとう!



久しぶりに読んだけどやっぱ椛可愛かった
話の雰囲気とか書き込みの時の口調的に最近は投稿してなさそうだけどもうスレ見てないのかなあ


220 : ○○ :2017/03/27(月) 22:53:05 Amndv9JY
>>212
GJでした!
依ちゃんも期待して待ってます!

>>213
是非にお願いします!

>>214
ちょっと214さんの意見を聞いてみて、
自分の中ではメンヘラのイメージが、ある種の自暴自棄というか、自分を大切にされないみたいな感じが
根っこにあるような気がする…言葉にするとちょっと長くなるから、その内また書いてみたいけれど、
「自分は駄目」→だから、愛してほしい
「自分は愛されない」→だから、私を見てよ!
「自分は大切じゃない」→自傷癖
のようなイメージ。

一方やんでれは、常人は渡らないものを渡ってしまったような
異常と言ってしまえば簡単すぎるけれど、
「常識を越えて愛する」→ロミオとジュリエットコース
「法律を越えて愛する」→紅魔館地下牢コース
「道徳を越えて愛する」→現人神胎内回帰コース

これが異常に自分に自信がないなら、
「お願い絶対に見捨てないで」で
異常に孤独を恐れるなら、「常に私を見ていてよ!」になって、
異常に愛に飢えているなら、メンヘラと重なるかも…と。

但し自分はメンヘラとヤンデレの境を気にせず書いているから、「何か結果的にそうなった」な
感覚ですね。214さんが言われるまで気にしなかったし…


221 : ○○ :2017/03/27(月) 23:01:47 hW4XO2p6
>>211
乙です
男の子が成長してからの話ももっと読みたいなあ


222 : ○○ :2017/03/29(水) 13:59:05 CkKjCbh6
幻想入りで考えるのが家族の気持ち
ワラにもすがる思いで、夢美教授や秘封倶楽部の話を聞き歩いたりしそう


223 : ○○ :2017/03/29(水) 20:25:47 rfag8pVc
さとり「私に隠し事は通じませんよ…○○さんのことはなんだってお見通しなんですから……好きな食べ物、好きな動物、好きな映画、いきつけの飲み屋、昔の女…………なんでも知ってます。私の前では○○さんは丸裸も同然なんですよ…?」




○○「ウォ━━━━(*´∀`)ノ━━━━イッ!!」ヌギッパンツイッチョー!!
さとり「!?///!?」
勇儀「(*艸)キャーッ」カァ
ヤマメ「お触りは!お触りは厳禁でお願いします!!」
キスメ「いいぞーっ!脱げ脱げーっ!」
こいし「写メパシャッパシャッ」
パルスィ「( ゚∀゚)o彡°あっといっちまいっ!あっといっちまい!」
お燐「お空、見ちゃ駄目だよ」
お空「?」
○○「p(`ω´*)q」ムキ-

地霊殿飲み会中

さとり「ななななんでいきなり脱いで…!?///」チラッチラッ
○○「(*´∀`)まるはだかなんだよぉ…さとりんが自分の前じゃ裸になれってゆったんやでぇヒック」泥酔
さとり「いいいい言ってないです!!た、たしかに同然とは言いましたけど…///」
ヤマメ「うわーさとりスケベやなぁ」
キスメ「男の裸はしゃーない、許してやれ」
パルスィ「(* ゚∀゚)o彡°あっといっちまいっ!あっといっちまいっ!」←パルちゃんも酔ってる
勇儀「(*艸)」

○○「ほぉらさとりんオレの裸やでーここは全年齢対象やから流石に下までは脱げないけどぉーwww」ヒック
さとり「ちょっ///ふっ服着てください!!!やめて!!ちか、近いです!!!近゛い゛///!!!」
パルスィ「僧帽筋!僧帽筋だけ触らせて!お願いします!!!」
キスメ「マニアックすぎませんかね」


224 : ○○ :2017/03/29(水) 21:44:36 getZjXlg
思っいきりキスした後に、口回りのファンデーションが溶けてるのを分かっていてさらにキスしてくるみたいなシチュエーションを誰か書いてくださらぬか……。


225 : ○○ :2017/03/30(木) 00:47:08 9iE9maNI
ねえ、私ことわすれちゃったの?
私のことお話にしていっぱいいっぱいかいてくれるって約束したのに……。なんで途中で投げ出しちゃうの?
この耳が気に入らないの?この目が嫌いになったの?私……何がだめだったの……?
ねえ!答えてよ!

……ぁ……ごめん……。

……私は君のコトずぅっと想ってたんだよ
寝ても覚めても君のコトしか考えてなかったんだよ?だってこうすれば君は嬉しい気持ちになるんだよね?昔言ってたの、私まだ覚えてるよ。

……私は君のコトでいっぱいなのに……君は私のことわすれちゃうんだね。

ぇ……?ううん、そんなの嘘だよね。君の波をみたら分かるもん。君は私のコト忘れようとしてるんだ。書くことから逃げたから。そうだよね?だから私ごと忘れようとしてるんだよね?

でもそんなことは絶対にさせないよ。君の脳に直接烙印を押してあげるね。

こうすれば君は書き物をする度に私のコト思い出しちゃうんだあ……あっはははァッ!

ねぇみてよぉ……私の目。ほら……ほら!あたまぐるぐるするねー。こわい?思考をくちゅくちゅされるのこわい?

大丈夫だよぉ……ほらぁ、私の顔を頭に浮かべようねぇ
安心するよね……これでまた両思いになれたね……うれしぃよぉ……。それじゃぁ頑張って書き物の続きしようねぇ……。いっぱい書いて、皆に見て貰おうねぇ……。

>>211
貴重な豊姉ぇモノをありがとう…アリガトウ……
よっちゃんが犠牲になったけどこれはこれでよっちゃん病みの想像が捗って……あぁいい…。

>>223
こいしちゃんが撮った写真が後日取引されるところまで幻視した。そして一部の秘蔵写真はこいしちゃんだけの宝物にされてるといい……


226 : ○○ :2017/03/30(木) 12:19:18 0ClJ9ZMs
>>223みたいな作風好きです。


227 : ○○ :2017/03/30(木) 15:18:32 8B6Qf/7Q
>>223
ああ、ここて全年齢対象なん?


228 : ○○ :2017/03/30(木) 16:59:58 tQ1vT71o
>>225
うどんちゃんの能力ってチートですよねえ


ttp://i.imgur.com/pufuApq.jpg
赤蛮奇さん
○○から恋するのもありかなと思ってその導入みたいな絵を
落し物を拾ってもらってるのか汗だくの状況にタオルを渡されてるのか…後者の方が萌えますかね?


229 : ○○ :2017/03/30(木) 18:30:31 LLrgfI96
>>228
マントで見え隠れする体のラインがいい
そしてその二つだと個人的には前者のパターンがベタで好き
それにしても〇〇の方から好きになるってのはかなり珍しいよね


230 : ○○ :2017/03/30(木) 19:27:35 mQiYOVDM
>>228 >>229

付き合い始めたあたりで色々垣間見えてくるんやで…
好きで、そばにいたい相手がどこかおかしいと気づき始めたときのなんとも言えない「もう網にかかってた」感がたまらないんや


231 : ○○ :2017/03/31(金) 02:34:17 ak1zg.ZM
そういえば描くだけ描いてすっかり忘れてました
>>211のお話が素敵だったので支援
シーンは>>209の豊姫さん
イメージと違ってたらごめんね
ttp://i.imgur.com/EBcyE5h.jpg


232 : ○○ :2017/03/31(金) 13:25:14 wjVW0FEA
>>228
前者だと全くの0、後者だとそれなりの仲からのスタートでどっちも面白そう

>>230
自分も一度そういう話考えたことあるけどその辺りの緻密な描写が難しくて投げちゃった
その点長編さんは変わり行く様とかどうしようもない感じとかねちっこい描写とか上手すぎて驚かされるね

>>231
絶対に引かない強い意志を感じる絵だ
全然笑ってない目も話と合ってる気がする


233 : ○○ :2017/03/31(金) 23:45:59 NL8vjPjM
>>231
あっさり決断してるのに言ってることが重過ぎる…
GJです。


234 : ○○ :2017/04/01(土) 00:19:07 2nqbTjzs
>>221
まさか続きを欲してもらえるとは...。皆さま感想有り難うございます。
依っちゃんの話も書きつつ、その後を後日談で載せますね。


>>231
いやいや!めちゃめちゃ嬉しいです!!
あんまイメージしないで書いてたのでもう見た瞬間ぴしゃりとはまりましたよ!最高です!
有り難うございます!!永久保存します!!


235 : ○○ :2017/04/01(土) 01:36:47 AJ.ovZhU
>>231
目が怖い(誉め言葉)
ところで前から聞いてみたかったんだけどイラスト一枚書き上げるってどのくらい時間かかるものなの?


236 : ○○ :2017/04/01(土) 22:50:18 eTqJv6CI
ttp://i.imgur.com/kKUdqIn.jpg
「大嫌いよ。殺してしまいたい程に」
エイプリルフール咲夜さん
二言目は嘘か誠か


>>235


237 : ○○ :2017/04/01(土) 22:56:22 eTqJv6CI
ごめんなさい途中送信しました
>>235
例えば今回の咲夜さんで4時間
線画だけの赤蛮奇ちゃんで1時間半
色塗りまでした純狐さんだと6時間程ですね
もっと早く丁寧に描けるようになりたいものです


238 : ○○ :2017/04/01(土) 23:57:21 hSDYRJ6.
>>236
咲夜はこの手のブラックジョーク的な発言が似合うなあ
モノクロ絵の迫力ともマッチしてて素晴らしい


>>237
純狐さんクオリティ高かったけどなるほどそんなに時間かかってたんだね
自分も見習って時間かけてでも丁寧な話を書かないといけないなー


239 : ○○ :2017/04/02(日) 00:27:19 w.nH59wk
○○が「他に好きな人が出来たんだ」なんて嘘ついたら大惨事になる事間違い無し


240 : ○○ :2017/04/02(日) 09:45:52 fBAqLKAA
紫「はぁ…」
幽々子「あらあらどうしたの紫?」
紫「○○ちゃんがね…?構ってくれないのよぉ…」
幽々子「反抗期かしら?」
紫「そ、そんなぁ…!」
幽々子「冗談よ、でもあの子もお年頃だし、好きな子とかできちゃったのかしらね?」
紫「…! そんなの認めないわよ…!○○ちゃんと結ばれるのは私なのだから…!!」
幽々子「でも母親でもいたいんでしょ?」
紫「それは…で、でもあの子は私が拾って育てた子供なわけで、血が繋がってないんだから結婚だってできるわよ!」
幽々子「そうねぇ…私も恋愛の経験があるわけでもないし、こういう事はわからないけれど…やっぱり告白しないとダメなんじゃない?」
紫「告白…」
幽々子「あの子も忙しいみたいだし、タイミングよく捕まえて…」
紫「…わかったわ!ありがとう幽々子!流石は私の親友ね!」

紫「…というわけなの」
○○「だからって結界使って拘束しなくても…」
紫「だって○○ちゃんすーぐどっか行っちゃうんだもん…」
○○「それは母さんも同じでしょうが…」
紫「と、とにかく!私は貴方の事が好き…世界でただ一人、ずっとずっと貴方の事を想ってきたの…!」
○○「…」
紫「だから貴方のお嫁さんになりたい…!お母さんやお姉ちゃんだけじゃなくてお嫁さんにも…!そしてずっとずっとずっと永遠一緒にいたいの…!」
○○「……」
紫「○○ちゃんの為ならなんだってする…だから…ね…?」


キミならどうする!(落ちが思いつかなかったわけではないホントウデス)


241 : ○○ :2017/04/02(日) 09:51:11 p8amFIYE
>>239
本当だったとしても「今日はエイプリルフールだから」で嘘にされてしまいそう



咲夜「うわぁぁぁぁぁぁ!!」ナイフシャキン
○○「ぁぁぁぁぁぁ!!」

咲夜「ア゛ァ゛ァァァァァァァァ!!」サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクヤ
○○「ガァァァァァァァァァァ!!」プシャー

咲夜「あなたがいけないのよ…私を受け入れてくれないから…」
○○「あ…あぁ…死ぬ前に…富士の峰から見える風景を…拝んでみたかった…」ガクッ

○○「…」
咲夜「…」

○○「なかなか死なないんですけど」ムクッ
咲夜「いや、マジックナイフだから」ヒョコヒョコ
※マジックナイフ…刃の部分が引っ込むおもちゃ、凝った物になると血糊が出るものもある

○○「マジで刺したかと思ったわ!!」
咲夜「嘘でも『好きな人ができた』とか言うから…」
○○「嘘じゃないって言ったら?」
咲夜「本当でもあなたと付き合ってくれるような奇特なおんなは私ぐらいしかいないのでセーフ」
○○「(´;ω;`)」ブワッ

咲夜「まぁもし『いい仲』だったんだとしても、私がその分あなたにアプローチすればいい話じゃない?」


242 : ○○ :2017/04/02(日) 10:19:49 DHMkD6ow
いい


243 : ○○ :2017/04/02(日) 11:39:17 /mjcRYQo
>>236
原作っぽい言い回し良いよー
大嫌いも殺してしまいたいも嘘であり本音であるみたいな妄想して勝手にゾクゾクしちゃう


>>239
エイプリルフールを知ってる子に言って
「あはは、もう、エイプリルフールだからって驚かさないでよ。……あれ、嘘……よね?エイプリルフールでしたーって、嘘だよーって。あは、は。言ってよ……笑ってよ……ねえ」
みたいな反応してもらいたい
そこから徐々に病んでいっても既に病んでてアレコレしちゃっても良いな
あ、「嘘でしたー」って言って安心するけどそうなる可能性を考えちゃって疑り深いヤンデレになるのもアリか


>>240
自分なら断って病んでもらうけどこの〇〇は長年紫の息子やってるから上手いこと切り抜けそう


>>241
アプローチ(能力やコネを使いまくる)
時間を止めるって裏工作もしたい放題だからね
だからこそのこの余裕かな?


244 : ○○ :2017/04/02(日) 12:24:21 8YpFtcOk
えーりんに薬漬けにされて逃げられない状況にされるって言うのも乙かもしれないな


245 : ○○ :2017/04/03(月) 08:42:22 80kknRuk
>>244
永琳「痛いの痛いの飛んでいけー」

永琳「あの人に飛んでいけー」






水蜜「あなたはなんにもしなくていいんだよ、あなたの身の回りの世話はぜーんぶあたしがやってあげるからね。心配しなくていいよ、あなたの望みは全部叶えてあける…」

だから安心して私に溺れてね…?


くらぴ寿司

ヘカT「お皿の取り方はおわかりですか?」
水蜜「大丈夫です(舐めてんのかこいつ)」

ウィーン「サーモン」
○○「それとってください」
水蜜「スッ」

水蜜「…!?」ガタガタ

水蜜(お皿のバリアみたいなやつが開かない…!?)ガタガタ

○○「ジー」
水蜜「…!…!」ガタガタ

水蜜(だっ駄目っこれ以上はとなりの人のエリア…!限界…っ!)ガタガタ
青娥「芳香ちゃん、食べ終わった皿でガチャガチャひけるわよー」
芳香「ワーイ」

サーモン「また相まみえよう、さらば」ウィーン
水蜜「あぁっ…」

水蜜「(´・ω・`)」
○○「(´・ω・`)」


246 : ○○ :2017/04/04(火) 00:37:22 Fwv5A1/U
>>245
サーモンワロスwww


247 : ○○ :2017/04/04(火) 09:30:50 hZkBLsJc
誰かヘカ様書いてくれよ


248 : ○○ :2017/04/04(火) 17:54:29 IbLqJYDE
○○「何回目の結婚式だろう」
ヘカーティア「純狐が満足するまで、何度でもやるわよん」

ヘカーティア「大丈夫よ、純狐にもクラピちゃんにも、そして○○にも。私は全てを愛せるわ」
純狐「ううう・・・我が息子○○がこんなにも立派な女性をつれてきてくれるなんて」

純狐さんは自分が狂ってることにすら気づいてなさそう
ヘカーティアさんは純狐さんの狂喜すらも愛してそう、でなけりゃクラピちゃんを部下にしようとは思えないはず


249 : ○○ :2017/04/04(火) 19:54:14 9jc/Xal.
ヘカーティア「あなたが、どんな服でも素敵って言ってくれたから」

ヘカーティア「自分の好きなように服を着る私のことを、好きって言ってくれたから」

ヘカーティア「そうやって喜んで、笑ってくれたあたなが好きだから」



だからウェディングドレスを着て迎えたのに


喜んでくれなかったね








クラウンピース「真っ白なウェディングドレスが真っ赤に染まりましたとさ」


250 : ○○ :2017/04/05(水) 23:41:19 GSbvoXbQ
>>248
○○の結婚相手はヘカさんかしらん
>>249
地獄を統括してるから、殺して持ってけるんだよね・・・ヤバス


251 : ○○ :2017/04/05(水) 23:42:42 GSbvoXbQ
 エイプリルなフール

 「他に好きな人が出来たんだ。」
必死に溜めた思いをさとりに言うが、彼女には予めお見通しであったのかも知れない。ふうむ、フうム、フウム
と僕の言葉を噛み締めた後、咀嚼が出来たのかいつものにやけ顔で僕に返答をする。
「エイプリルフールですか。あんまりな嘘は感心しませんね。」
-退屈ならば、何をしてもいいという訳ではありませんよ-と余裕を見せながらも、第三の眼は僕をやや非難する
ように細めている。
 渾身の思いを込めた言葉であったが、あっさりと躱されて拍子抜けしてしまう。そうでは無いと言おうとして、
はたと止まる。
「そうでは無い、そう仰りたいようですが嘘はいけませんよ。」
あくまでもさとりは僕に諭すように言う。
「嘘じゃあないよ。」
息をふぅと吐き、さとりは僕に近づく。
「他の妖怪には通用したかもしれませんが、」
冷たい手が僕の頬に触れる。
「さとりの私には通用しません。」
彼女の唇が額に触れ、舌が僕の皮膚を舐める。皮と骨を貫いて脳髄を犯す様に。


252 : ○○ :2017/04/05(水) 23:43:13 GSbvoXbQ
 ふと、携帯が鳴っていることに気が付いた。数回のバイブレーションは、メールの着信用である。さとりに食べ
られるような格好で、メールを開いた僕は文面に目を凝らす。-上手くいった?-と短く書かれた文面と、知ら
ないアドレスであった。-どちら様ですか?お間違えでないですか?-と返答しようとして、さとりが僕の手を
掴む。
「私が居るのに他の女を考えるなんて、悪い人。」
心を読んだのか、目を向けずに携帯を僕の手から器用にスルリと取り去る。
「間違いメールだよ。」
携帯を目線で追いながら答える。
「最近流行の詐欺メール。」
「まさか。」
だとすれば、とんだ間の抜けた詐欺師もいたもんだ。名前も連絡先も何も書いてないのでは、鴨にしようがない。
「はい、削除。」
口に入ってくる彼女の舌の感触と僕の体にかかる重みによって、小さな疑念は桜が散るように消えていった。


253 : ○○ :2017/04/05(水) 23:44:09 GSbvoXbQ
以前書いたのも投稿
 XXの日記

 X月X日
 今日は被験者として、○○という外来人を検体に選んだ。この人物は外来人であり特殊な
能力は持っておらず、私の実験には最適であると思われる。被験者に催眠術を掛ける前に身体
測定を行っておく。中肉中背で既往歴無し。更に特殊な能力は保持していないことを再度確認
し、私は彼に催眠術を掛けた。
 催眠術を掛けた彼の状態は譫妄、幻覚は見られずに安定的。私を姉と思わせる深層意識への
働き掛けは順調であり、私の事を家族と認識している。之れまでの知識、記憶に齟齬が生じな
いように後催眠を掛けておき、本日の試験を終了する。彼の記憶が定着する一週間程度は、
慎重に推移を見守ることが必要で有ると思われる。

 X月X日
 本日は○○に、私がいなくなるというanchorを無意識に追加する。これの働き掛けによりtrig
-gerが起動した結果、○○は私が少しの間現場を離れようとした際に、非常に強く私の服を掴み
抵抗を示した。これは今までに見られなかった結果であり、○○のsuper-egoが弱体化を示す兆
候であると思われる。この事例はEsの強大化と結びつけることが可能であると見るべきかもしれ
ないが、私としては幼児化によるEsの解放よりも、むしろ恐怖によりsuper-egoが破壊されつつ
あるとする説を、之れまでの催眠が理性の弱体化を目指す効能がある点を持って支持したい。
 これは私にとっては最適な展開であると言えよう。この実験により私の目的は達成されるで
あろうことは間違い無い事である。


254 : ○○ :2017/04/05(水) 23:44:45 GSbvoXbQ
 X月X日
 本日は○○に対して罰を与えることへの実験を行った。○○が行った行動を咎めた後に反省を
促し、更に此方からremedyとしてショ糖を与える。実際はhomeoeo-pathyの一派でしか通用しない
手段であるが、催眠下にある○○にとっては、これが蓬莱の薬と同等の効力を発揮すると信じて
いると確認できた。此方が制止するまで自己総括の自傷行為を繰り返しており、私が救済を告げ
た後には、至福の状態にある様子であった。
 今回の実験では○○に対して強い催眠効果が確認できたが、それ故にこの種の実験には注意が
必要であることが再確認できた。今後はより強い24時間の監視体制を実行し、○○の行動をすこ
しも余さずに監視及び記録することが必要であると思われる。

 X月X日
 深刻な事案が発生した。○○が私の言葉に応答しなくなってしまった。一体、一体何故なのか
この月の天才と謳われた私に不可能は文字通り無い筈なのに!!


「し、師匠・・・一体、何をなさっているのですか・・・?」

「あら、優曇華、チョットね・・・。運の悪い子。」

「え?」

プス・・・バタン


255 : ○○ :2017/04/06(木) 00:46:08 sMk08CJc
>>252
面白い。余計な雑味がないから、読みやすい。文の雰囲気もヤンデレから逃げられないゾクゾクがあった。
このままでも、充分完成されてるけど、やっぱり〇〇の気持ちを知っていて無理矢理囲おうとするさとり自身が持つ罪悪感の切れ端とか、自らを皮肉めいたセリフとかがあればよりこの話に深みが生まれるとは思った。


256 : ○○ :2017/04/07(金) 19:56:42 JZwBORL2
○○「ねぇクラピちゃん」
クラピ「何ですか?息子様」
○○「俺ってさ、いつから息子様って呼び方に変わったっけ」
ヘカーティア「変わった?おかしな事を聞くわね」
クラピ「あ、様呼びが嫌なんですか?」
○○「そうじゃな ヘカーティア「あ、○○。これ好物でしょ?食べる」


257 : ○○ :2017/04/09(日) 17:21:11 .U1rpyaE
>>252
この○○とさとりさんのやり取りと関係すごく好きです

>>256
流石三つの地獄を司る女神格が違った



ttp://i.imgur.com/4E332Rs.jpg
「「貴女は○○とは釣り合わない」」
修羅場うどみょん
マジ戦闘ならこの二人ってイメージ


258 : ○○ :2017/04/09(日) 20:10:38 n64iXZ4c
>>257
自機経験ありで得物が銃と剣という対立にはもってこいの2人だよね
〇〇の一声で一瞬で停戦→甘えるモードになったりしてほしい
イラストも2人の表情や構図が素晴らしい、マジGJ


259 : ○○ :2017/04/10(月) 22:07:03 YAENB5xU
>>257
相変わらず妄想が捗る素晴らしいイラスト
ただもう少し人物の線を細くして、髪の分け線や線と線の繋ぎを丁寧にすればもっと良くなるんじゃないかなって思う
さらに言うなら手も誤魔化しがあるよね
悪いとは言わないけど部位毎の経験値の差がけっこう大きいよ


260 : ○○ :2017/04/10(月) 23:07:19 Zm3adl.w
>>256
強引な感じがへカーティアっぽい
唯我独尊と見せかけて巧妙な感じ
>>257
一触即発な雰囲気がイイ・・・

妖夢ものを次から投下


261 : ○○ :2017/04/10(月) 23:07:52 Zm3adl.w
 切り裂く瞬間を

 じゃりっと音が鳴る。顔を仮面で隠している目の前の人物は、腰に差した刀に手を当てて此方ににじり寄って
来ていた。敵意と殺意を漲らせ、一歩、一歩自分と彼女に近寄ってくる。恐らくはここ最近人里で暴れ周り、好
奇心旺盛な天狗を喜ばせ、善良な村人を恐怖のどん底に陥れている新手の妖怪なのであろう。
 いくら立ち寄った先から貰った妖怪除けが強力であっても、人里の離れを不用心に歩いていたのは少々どころ
か、大分間抜けであったものである。その分は埋め合わせをしなければならないだろう、自分の武器で。
 一緒に居る彼女を下がらせて銃を構える。香霖堂で買った年代物の小銃は、スラリとした刀が先に取り付けら
れている。月の光と周りを照らす紫色の光に照らされて、良く研ぎ澄まされた刀は冷たく光っていた。
 一方目の前の襲撃者は、僕が連れを後ろに下がらせたのが気にくわなかったらしい。仮面の奥からゴリゴリと
音が聞こえてきた位だから、文字通り歯を食いしばる程に気にくわないのであろう。

 威嚇の意味を込めて一発を放つ。適当に打った銃弾は外れ、スタートの号令の如く相手が襲いかかってきた。
今度は狙ってもう一発を打つ。それを相手は躱す。体の中心を狙ったそれすらも躱すことに目をむきながらも、
自分の体は自動的に敵の刀を防いでいた。頭の上で交差する刃と刀。よく見ると其程大きくない癖に、相手の
力は男の自分を凌ぐものであった。ジリジリと押されていく体制を壊し、下がりながら相手の顔を狙って突きを
繰り出す。自分の左肩を犠牲にした一撃は、相手に傷を負わせることは出来なかったものの、仮面を剥ぐ事には
成功していた。
「よ、妖夢・・・。」
 顔見知りに襲われていると知り、頭の中で火花が散る。何故という思いで一杯となり、引き金を引くことすら
忘れてしまう。そんな僕を再起動させたのは、後ろで響いたドサリという鈍い音であった。弾かれたように後
ろを見ると、彼女が地に伏している。月明かりに照らされて広がっていく黒い染み。彼女から溢れる濃厚な血の
臭いは、自分の肩から流れる痛みと混じり合い、頭の中を埋め尽くしていた。


262 : ○○ :2017/04/10(月) 23:08:46 Zm3adl.w
「隙あり。」
いつか練習で聞いたことのある声がしたと同時に、背中を冷たい塊が通り過ぎていく。直後に熱い血が流れ、全
身に痛みが走る。何も考えられなくなり、それでも痛いという事だけが頭を埋め尽くし、地面に倒れた後も這い
回る。それでも目の前の彼女に手を伸ばす。致命傷だと分かっていても。
 さくりと音がして、手が止められる。喉から叫び声が出て、痙攣を起こす手が地面をのたうち飛び跳ねるが、
自分では止められそうにない。そうしている僕を尻目に、妖夢は彼女を川に蹴り落とす。鈍い音の後のボチャン
という大きな音が僕の耳の中にこびりついた。
 妖夢は僕の方を振り返る。半霊より黒く濡れた刀を受け取ると、予想に反して刀を鞘に収めた。そして身を固く
する僕を抱え空中に飛びたつ。急激な重力と痛みによって、僕の意識はすぐに消えていった。

 薄暗い部屋で目を覚ます。すぐに今までの事を思い出し、僕は起き上がろうとするが、痛みですぐに伏せてし
まう。空気がふわりと動き、ずれた布団が僕にかけ直されるのを感じ、僕は近くに誰かがいると分かった。
「起きましたか。○○さん。」
蝋燭の火に目が慣れると、妖夢が布団の横で正座をしているのが分かった。色々な思いが駆け巡るが、言葉に出来
ない。つっかえてやっと出たのは、ありきたりな一言だった。
「何故、と。」
ポツリと妖夢は話す。
「愛ですよ。」
愛って何だよ-と禅問答の様な答えを返す僕に、妖夢は話を続ける。
「私、○○さんが好きです。」
「でも○○さんは私なんかよりも、他の人の方と仲良しでした。」
だから、殺したのか-と僕は信じられない思いで言う。信じたくは無いが、辻斬りの被害者には僕の知り合いが
何人も居たのは事実である。そしてそれで余計に僕は、あの場で妖怪を殺そうとした。今までの恨みを晴らそう
として。


263 : ○○ :2017/04/10(月) 23:10:30 Zm3adl.w
「好きな人って、逃したくないじゃないですか。」
僕の問いかけに沈黙で肯定を返し、妖夢は続ける。
「だから、逃げ道を潰して、後ろから挟み込んで。」
「あの女が怪我した○○さんを見て固まった時に、半霊で後ろからバッサリと切ってやって、それでそれを見て
固まった○○さんを今度はちゃんと斬ってあげて。」
「何でしたっけ?自分の髪を売って時計に付ける鎖を買う女と、時計を売って髪飾りを買う男でしたっけ?それ
にピッタリですね。」
そんなんじゃない、と言う僕に彼女は尚も言葉を続ける。
「別に○○さんを責めている訳では無いんですよ。あの女が悪いんですから。まあ死んじゃいましたけれどね。」
「私の方が相応しい。それだけの事ですから。」
人殺しに相応しいもクソもあるかという反論をねじ伏せるように妖夢は言う。
「え、私は別に人殺しじゃありませんよ。あれは唯の妖怪の仕業ですから。」
「大体、あれだけ派手に何人も殺していれば、とうに異変として巫女が動いたり、里の自警団が動くでしょう?」

「現に動いていたじゃないか。」
痛みを堪えて叫ぶ。妖夢の言う事が嘘であって欲しいと願って。
「あんなの形だけですよ。人外の本気はもっと凄いんですから。」
妖夢の態度はそれでも余裕である。
「それに、あの稗田家で貰った妖怪除け、あれ、白玉楼製のやつですから。」
「当主様が認めたとでも言うのか!!」
「これ、この屋敷の鍵です。幽々子様は暫く留守にされるんですよ。気を遣って下さって。二人の為にって。」
「○○さん。二人っきりですよ。この屋敷で。」

「ねえ、何かして欲しいことは御座いますか?」

以上になります。


264 : ○○ :2017/04/10(月) 23:57:37 Z7miLReA
>>263幼夢が淡々と事の顛末を述べているのは雰囲気出てて良かった。戦闘シーンから始まった時は、u1か?とは思ったけど後の
展開を見ると良いフレーバーになってたし。
でも、ただの戦闘だけだったのは惜しいかなーと。そのときの幼夢の表情なり感情なりの描写があればもうワンランク上の作品になってたと思うよ。
あまり淡泊に事態だけを進めていくと、女の子の心のうちが見えなくなってサイコパスにしか見えなくなってしまうから


265 : ○○ :2017/04/12(水) 22:11:51 dliftoAc
原作でも登場人物らはサイコパシィっぽいとこもあるからセフセフ


266 : ○○ :2017/04/12(水) 23:29:25 rDbaluQM
つまり墓場で遊んでただけの小傘ちゃんはせふせふなのか
でもそういう子が早苗さん辺りに影響されるのは見てみたい
小傘「わちき、ようやく気付いたの。生ぬるかったんだってことに」
早苗「そのいきですよ、小傘ちゃん!」
小傘「雨の日に○○を濡らさずにどこへでもいける傘は、わちきしかいないの!」
霖之助(今日は僕の店で古い傘を壊しながら荒れてるだけだからまた良しとしよう。問題は明日からだな、○○に気を付けるように言っておかないと)


267 : ○○ :2017/04/12(水) 23:49:07 x2wmXc7c
>>266
煽る早苗さんって腹黒イイ・・・

 永琳女史の診察カルテ7

 診察室に患者が来る時に、家族も付き添いとして来ることもある。特に重大な病気の告知であったり、手術など
の選択をする際には患者も一人では心細いであろうと、永遠亭も診察室への付き添いを認めている。今日も二人の
人間が診察室で永琳の説明を受けていた。午前中の日の光が明るく差し込む部屋は、白い壁を清潔感たっぷりに映
し出している。これで患者の容態が良ければ文句の付けようも無いのであろうが、
 事はそう単純では無いのであろう。患者の病気と同様に。

 永琳は患者に対して診察を行う。外界での診療基準を参考にして改良を加えた質問を永琳は患者に投げかけて
いく。永琳は優秀な医者ではあるが、鬼才は普段は使わない。天才が天才たる由縁は、彼女が常に正確な診断を
下していることがあろう。奇手、妙手に頼らずに詰め将棋の様に正道で解決できる。億年に渡る膨大な知識と経験
をもってすれば、高々百年にも満たない人間の病歴などは、日の元に新しき物など無しと断言出来るのであろう。

1、患者の興味は固定されている。対象以外への興味は減退しているが、対象に対する興味は向上している。

2、極端な気分の変動が見受けられる。対象の行動に対してのみ強く反応が見られる。

3、奇跡を起こし、神の声が聞こえるとする。

4、睡眠障害が見られなず、身体的な病状は見られない。


268 : ○○ :2017/04/12(水) 23:50:48 x2wmXc7c
此処までの質問の結果をみれば、統合失調症を疑うことが出来るのであろう。しかし患者が現人神であるならば、
そもそもの幻覚の症状の前提が崩れ去る。永琳が月で遠い昔に開発した特殊な試薬のセットに患者の血液を数滴
垂らし、二人の前に提示する。
「鬱病に、統合失調症。強迫性障害とおまけにヒステリーまで陰性ですね。」
永琳の診断結果が気に入らないのか、男性の方は反論をする。
「そんな血液でどうやって病気が分かるというんですか!いくら現代でもそれは無理でしたよ!」
怒気に対して、永琳は柳に風とばかりに受け流す。
「γ種のコロイドのタンパク質が脳に蓄積され、それに対する反応を見るのがこの試薬、θカルボキシ酸の呈色
反応を利用して色がオレンジに反応すれば陽性だけれども、青色の反応ならばδの環状イオンが分離していると
考えられてこっちの試薬での分離反応から、xenonが検出されているから、分かったかしら。」
弟子の優曇華ならば半分以上は理解できるだろうと、意地悪を込めて四分の三程に端折った説明は、男の怒声を
ごっそりと削いでいた。
「つまり、結局どういうこと何ですか。彼女は病気なのですか?」
しばらく沈黙をする永琳は珍しく答えを濁す。
「病気といえば、病気ではあるけれども、それは問題の観点からは外れるわ。」
「そんな抽象的な事を言われても分かりませんよ。」
あくまでも男は答えを求める。追い詰められた男には、この診断が最後の望みなのであろう。
「病気みたいに性格の悪いのは治らないわ。」
「えっ・・・。」


269 : ○○ :2017/04/12(水) 23:52:18 x2wmXc7c
男にど真ん中のストライクならぬ、脳天へのデットボールをぶつけた永琳は、なおも男に危険球を投げ続ける。
「鬱病やら統合失調症ならば薬で何とか出来るけれど、そもそも病気じゃないんだから、直しようがないわ。」
「そんな!一体どうすれば・・・。彼女に拘束されるのはもう嫌なんですよ!」
悲痛な男の訴えにも耳を傾けずに、永琳はバッサリと切り捨てる。
「諦めたら?」
「嫌だ!そうだ、カウンセリングで何とかして下さいよ!医者なんでしょう?!」
「変わる気が無い人間を変えることなんて不可能だし、それはもはや洗脳だわ。」
「だったら・・・」
「当院では犯罪行為はお断りしております。」
「〜!!!」

 興奮のあまり最早声が出なくなった男を差し置いて、永琳は隣の早苗に話しかける。
「むしろ彼の方が病気じゃないかしら。さしずめ、興奮によるヒステリー。」
「治療法は?」
「静かな環境での安静をお勧めするわ。」
「最高ですね。それ。」
髪飾りの白蛇のうねりが収まった所を見ると、解決策はいたく彼女の気に召したようであった。

以上になります。


270 : ○○ :2017/04/13(木) 04:26:32 oDZSmQ9Q
ノブレス・オブリージュに囚われて(113)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=103

>>269
永琳が妙に早苗さんの肩を持っているのが気になる
永琳も早苗のようなことをやった過去があるから、応援してるのかな
それとも幻想郷じゃ神の言葉を信じられない○○の方に問題がある事になってしまうのか


271 : ○○ :2017/04/13(木) 13:38:47 wOqw.546
>>152


部長「……で、あるからしてそもそもヤンデレというものは「病み」と「デレ」の合成語で先行する「ツンデレ」からの派生で男性向け萌え文化を中心に2000年代中〜後半にかけて広まったものであります
意中の相手(多くは主人公)に対する二律背反の感情や葛藤の慢性化、独占欲の不充足等により、理性や良識、常識を欠いた状態を示すものであり……」

○○(今回のプロジェクトはやけに気合が入ってるな…)

ヴヴ(ケータイの振動)

○○(ん…LINEか。誰だ?)

【鈴仙さん(八意総合病院)】

<採血の結果でましたよ!私まだ見てませんけど
<いつ来られますか
<何曜日来られますか
<彼女できましたか?

○○(あー再検査の結果か…会議中だし後で返事しよ)

ヴ-ヴ-ヴ-
ヴ-ヴ-ヴ-
ヴ-ヴ-ヴ-

○○(ちょ)ヴ-ヴ-ヴ

部長「もっとも、2010年代半ばの時点では、こうした動きは男性向け萌え文化以外では限定的であり、「メンヘラ」との線引きが困難なケースも多々見られる。
限定的であろうが、病んだ面を持つ時点で「ヤンデレ」は「メンヘラ」の一種であるという主張もあり、全てをどちらかに分ける事は現実的ではないだろう。判断に迷う場合は「ヤンデレ?」として留保するのも…誰かすごいケータイ鳴ってますよ。出ていいですよ」
○○「アッハイ、スンマッセン」


○○「うわ、めっちゃLINEきてる…えーと」

○○<近頃仕事が忙しくてなかなかいけそうにありません。来週の土曜とか大丈夫ですか
鈴仙<お仕事終わった後とかでも大丈夫ですよ
○○<かなり遅いので病院開いてる時間にこれないと思います
鈴仙<じゃあお仕事終わったらお家に伺いますよ、お戻りは何時ぐらいですか。連絡くれます?

○○「 えっ 」

夜 ○○のマンション
鈴仙「(*⌒▽⌒*)こんばんわ、お邪魔しますね」
○○「こ、こんばんわ(マジできた)」
鈴仙「…じゃあ早速再検査の結果をお知らせしますね。○○さん…まずは心を落ち着かせて、私が言うことに取り乱したり慌てたりしないでくださいね…」
○○「!」


鈴仙「とくになんともないです全くもって健康です」
○○「ファーwww」
鈴仙「少し基準値を越えてるだけです、だから今どこが悪いとか悪くなるとか大変なものではないす」
○○「良かった」
鈴仙「とは言ってもいくつかの項目の基準値をオーバーしてるんですからね!今後も経過を見ていくことになります!」
○○「そうですか……経過?」
鈴仙「はい!私鈴仙・優曇華院・イナバ軍曹は○○さんあなたの経過担当となりました!なのでこれから二人三脚で健康管理していきましょうね!」
○○「えっ(ナニソレ聞いたことない)」
鈴仙「えっ?」

○○「あ、あの…前から気になってたんですけど…」
鈴仙「えっ!?わ、私のこと気になってたって…///」
○○「そうじゃないです。ふ、普通は…看護師さんて普通こういうことするんですか?」
鈴仙「え、しませんよ」
○○「!?」
鈴仙「えーと、なんだろう、ほら、うん。なんか、あー、そうだ。あれです、一日でも早く健康な体に戻って欲しいじゃないですか、だから○ま…患者さんのことをたくさん理解してあげないといけない的な、そう、医療に携わる一人の妖怪として私はそういう命を助ける仕事って信念を持ってるんじゃないかなー」
○○「…えぇ…」

○○「なんて意識の高い看護師さんなんだ」オヨヨ
鈴仙「えへへ」


鈴仙「これからヨロシクおねがいしますね」


鈴仙「これから……ずっと……」


272 : ○○ :2017/04/13(木) 21:06:29 davwfjG.
医療従事者の集まりである永遠亭の面々って、確かに○○には近づきやすいよな
治療を建前にすれば、少々の無茶もやりやすい


273 : ○○ :2017/04/13(木) 23:01:21 fo920FQM
>>270
医者には守秘義務があるからじゃない?(すっとぼけ)


274 : ○○ :2017/04/15(土) 17:29:09 iNfAABHg
カキコ、長めですがどうかご容赦を


------




私、霧雨魔理沙が魔法使いを目指す理由はごく単純な理由からだった


昔の私はすごく泣き虫で、泣き顔を見られる恥ずかさと心を襲う悲しみから逃れる方法を知らなかった。
そんな時必ず『おにい』がいてくれてて、私が笑えるように戯けてくれた。

俺、魔法使えるんだよ
魔理沙を笑顔にする魔法

泣いている私にそう言うとおにいは笑って、私の頬を両手で覆い親指で口の両端を釣り上げた。
そうしてくれると心に降っていた雨はあがり雲も消えて虹がかかったように元気になって笑顔になれた。
私が魔法使いに強い憧憬を抱くようになったのも幼い頃のそういった出来事が深く関係していた。
私が笑顔になれる『魔法』をかけてもらったようにおにいが悲しい時に傍にいて笑顔になれる魔法をかけてあげたかった。
それ程におにいとの出来事は優しく輝いていて、温かかった。
『おにいに笑って欲しいから』たったそれだけのことが、霧雨魔理沙に根を張る大きな大きな木が育った理由

特別、だった
『おにい』は私にとってとても特別な存在だった
だから私もおにいにとって特別になりたかった
お互いの笑顔が、喜びになる
怒りも悲しみも苦しみも、分けあって和らげる
手を繋いで、歩幅を合わせて
そうやって同じ所に帰り着く
笑顔が笑顔を呼ぶ、そんな
そんな存在になりたかった…


275 : ○○ :2017/04/15(土) 17:31:39 iNfAABHg
>>274

…宴会の時だった。
自機組で飲んでると、おにいが挨拶しにきた。
座って欲しかったが「女子会?あらやだワテクシもう『女子』なんて歳じゃないからオイトマするわね〜」と笑いを誘うと近くの知り合いの席に座った。妖夢が笑い過ぎてピクピクしてたのをよく覚えてる、咲夜や鈴仙が「ちょっとどういうカンケー?教えなさいよー」と冷やかしてきて、早苗は目を光らせていた。
霊夢は…。

暫く話していると霊夢と私以外挨拶回りでいなくなってしまった。
互いが互いに酌をしてゆっくりと飲んでいた
そんな時だった
耳を傾けていたわけではない
特別に意識を向けていたわけでもなかった

「なんと。氏〜、結局あの娘とは付き合わなかったんでゴザルか」
「もういいよその話はぁ〜…」

おにいの会話が聞こえてきた

「あのさぁあんたを紹介した私の立場とかあるでしょ、どこが気に入らなかったわけ?」
「ごめんってばぁ…気に入らなかったとかそういうんじゃなくてさ…ほらぁこういうのって愛がさぁ。好きって気持ちが大事なわけで」

口に運んでいた御猪口は行き場を失っている
目線はただまっすぐに、けれどなにも捉えていない
聞こえるものに、今はそれだけで。
心はそこだけに。

「野原に優しい風が吹いて草花を揺らし、暖かな日の光に包まれる。鳥たちが一斉に羽ばたいて…そこに『誰か』が立ってる。恋をするってそーゆーんじゃないの?まるで、魔法みたいな」
「ロマンチストかよ」
「なんだよ、じゃあ愛ってどこからだよ」
「氏重いでござる」


私もそう思う。恋って、好きになるって優しくてきっと特別なこと、魔法のように
そこに立っている『誰か』は…特別な人
悲しくはあった、おにいが自分のあずかり知らないところで『誰か』を探していたのを…
そして『誰か』は私ではない
わかってなかったワケじゃなかった、いつかおにいの隣にいるのは私だって躍起になっていたこともあったけど、それは私には行けない場所だとなんとなくそう感じていた
きっとその場所にいるのは


霊夢は手の中にある御猪口のふちを親指の腹でなぞっている。その御猪口を覗き込むように顔を傾けていた
いつの間にか黙ってしまった私を咎めもせず疑問にも思わず、無聊を慰めるように…御猪口のふちを指の腹でゆっくりなぞりつづけていた。
酒の波紋に目を落としたままらしくなく平静を保とうとこわばっているように見えた
心はどこかに落としてしまったような…ここにはない、どこかに。

私と、同じように






霊夢の『誰か』はきっと

私の『誰か』と…


276 : ○○ :2017/04/15(土) 17:33:36 iNfAABHg
>>275


「ひとつ、汚さないこと」
「ふたつ、うるさくしないこと」
「みっつ、持って帰らないこと」

「これだけ守れるなら本を見せてあげるし、紅茶ぐらいは出してあげるわよ」

そんなことより小指の方から立てていくアリスの数え方が気になってそれどころじゃなかった
「わかったわかった、くる度聞いてるから、耳にタコできてるから」と生返事しつつ本棚を漁る
「それとこの前返してもらった本だけど見覚えないわよ。パチェのじゃない?もしかして私の本もむこうにいってるんじゃないの」
アリスはケトルをコンロにかけながら踵で床をトントン鳴らす、手荒れを気にしているのか手のひらを仕切りにくるくるさせて眺めている。
「後で言っとく」
「『言っとく』じゃなくてさぁ。ミルクティーでいいでしょ、はちみつは?」
うーん、と間の抜けた声で返事する。本を読み出した私にはアリスの言葉は耳を通り抜けていった



霊夢の気持ちには…確信に近い予感はあった
ただ私の中でそれを『そうあっては欲しくない』と認められずにいた
おにいが優しかったのは、私だけじゃない。
誰にだって優しかった。勿論霊夢にも
今もそうだけど子どもの頃の霊夢は多くを語らない奴だった。引っ込みがちとかおとなしいとか言えないとか我慢しているわけでもなくて、『言わない』子だった。
どこか一本筋が通っていて、子供染みた不安や不満もワガママも自分だけの力でどうにかできてしまうような強さを持っていたように思う
私はそんな霊夢に憧れていて…妬ましくもあった
おにいはよく『気づく人』だった。勘がいいのとはちょっと違うけど…どこか不思議な力を持っている気がする。本人が思ってもいないような寂しさや哀しみを感じ取って接してくれる、そんな優しい人だった
おにいには、霊夢の『言わない』ことを察してあげられるだけの力があってそれを埋めてあげられる優しさも持っていた
『言わなかった』けどもおにいを目で追う霊夢のどこか羨望や憧れに似た父親の背中を眺めるような視線から何にも感じ取れないほど、鈍くはない
つまりは『そういうこと』なのだ。
その事実が途方もなく恐かった。

他の誰かならまだ諦めないだけの強さを持てた
だけど、だけど霊夢は駄目だ。きっと届かない

おにいの、そにいる『誰か』は…霊夢のような予感。幼かった私には羨ましい以上に恐ろしく認めがたい未来
負けたくないと意地を張りつつも
もうどこかでボッキリと心は折れている。『勝てない』んだと
それでも、霊夢とは対等でいたい。親友だから
私のちっぽけなプライドだけで霊夢を遠ざけることはできなかった


277 : ○○ :2017/04/15(土) 17:37:38 iNfAABHg
>>276


「ミ・ル・ク・テ・ィー 冷めちゃうんですけど?」

アリスが細い指で机をノックするのに気づいて顔をあげる
甘いにおいに誘われて、喉が渇いていることに気づくとカップを手に取りミルクティーを堪能させてもらった
「…あのさぁもっと上品に飲んでよね、あんたそんな新聞読みながらお茶飲むオジサンみたいにさぁ」
「甘すぎ、ハチミツでも入れたのかよ」
「文句があるなら魔法で紅茶からハチミツだけ抜き取ってどうぞ」
ピンポイントすぎるだろそんな魔法、鼻で笑ってからマカロンを口に放り込んで魔道書を読むのに戻る
「そうそうこのハチミツなんだけど、『おにい』さんが仕入れてくれたの」
文字を追うのが止まって顔をあげる
「幻想郷にハチミツの産地があるとか全く知らないんだけど、他にも珍しいものとか仕入れてくれるしすごいわね。ところでハチミツってさ、どうやって『採る』かしらないんだけど蜂の巣搾ったらでてきたりするわけ?」
さぁ…私はてっきり蜂の針が出る部分からとれると思ってたけど…肩をすくねてミルクティーに手を伸ばす。
アリスがそれを見て「甘いの嫌いなんじゃなかったの?」と眼を細めた

『おにい』にしかできないことがある
他の誰かでもできることかもしれないけれど
他の誰かじゃ意味が無い
かけがえのないもの、幸福を求める『今』に応えることができるのはおにいの優しさだけ
だったら私はおにいに何をしてあげられるだろう
私にしかできないことって…なんだろう
どうしたら、私が感じた優しさをかんじてくれるのだろう。哀しみも乗り越えていけるそんな…愛しさを

「それよりさぁそのカップ、かわいくない?フクロウのイラストすごい気に入っちゃってさ。そういうの見るとついつい欲しくなっちゃうのよね、買わないと安心できないタチなのよねー私」

「聞いてる?魔理沙」



古めかしい魔道書だった
本棚の隅にしまわれていて
分厚く広く、魔道書らしからぬ質素な装丁がなされている。遊び回る子どもたちの中にポツンと一人だけ大人しい子がいるような目を引く寂しさがあった
角は丸くなっていてページはヤケているが古い本特有の埃っぽさやかび臭さはしない
しおりの紐はひどくほつれてはいるがまだまだ役目を果たせそうだ
目が離せなかった
私はゆっくりと、魔道書の文字を目で追った
そして確認するようなは指でなぞった
理解させる気があるのか随分難解で独自な言葉で羅列してある、けど確かに
こう書いてある






『心を操る魔法』




私にできること
強いて言うならそれは魔法
私が…おにいにしてあげたいこと
それは『笑顔』になって貰いたかった
私がそうしてもらったように




そんな『魔法』を私も使いたかった




----

取り敢えずここまで、また後ほど続きを投下しまース


278 : ○○ :2017/04/15(土) 20:06:46 ArfSuyd6
>>270
当代の様子がヤバい!
後は落ちるだけ、と

>>271
これが噂の意識他界系
強すぎる…


>>277
この魔理沙は、相手の気持ちを思いやりすぎて、身動きが取れなくなりそうな気がする…
乙でした。


279 : ○○ :2017/04/15(土) 21:38:22 iNfAABHg
>>277

気がつくと私はソファーで魔道書を枕にして眠り込んでいたらしい。
まだ眠気が頭の上を元気よく走り回っていて、私はアホみたいに目と口を半開きにさせていた

「あ゛あぁ〜…」

まだ眠っていたいというささやかな抵抗の呻きをあげる。毛布をたぐり寄せ潜り込むように体を包んだ
眠くて眠くてしょうがない
昨日の夜はずっと魔術薬をつくるのに夢中だったから、いつこんなカッコで眠りに入ったのか覚えていない
確実に四時は回っていたと思う、何度も意識が飛んで気づくと机の上に涎の湖を作っていた。
魔道書にはいくつかの恋のまじないや魔法の薬の作り方が書いてあったのでとりあえず全部やってみることにした私は早速作業に取りかかることにした
入手が難しい材料はおにいに頼んだ方がよさそうだったので書き殴ったメモをおにいに渡しておいた
「魔理ぃちゃんいつも変なモン頼むよね、それにこのタツノオトシゴって…他のはともかくこれはさすがに無理くさいなぁ…」
まぁ数撃ちあたればいいかな、最悪効きそうな本命の魔術の材料がそろえばいいし
それと相手の髪の毛が必要なやつがあったので、おにいに『髪伸びてるから切ってやるぜ』って言うと最初は変な髪型にされそうで恐いから遠慮しとくと渋ったがしつこく『お願い』すると仕方なさそうに笑って切らせてくれた。
…昔から『お願い』されると断り切れなくて、いつもこんな風に笑ってたっけ…
それから材料がそろったやつからどんどん試してみた
ヘンなコインを月の光にかざして相手のことを想う
お互いの髪の毛を一日ずつ結んでいく
相手の写真をお香をくぐらせて清めてヘンな呪文を唱える
誰にも見られないようにして、相手の家の玄関前で箒を三回地面にノックさせて呪文を唱える
出かけるとき釘を玄関前に投げておいて帰ってきたときに回収してお守りにする
ピンクのマニキュアを塗ってそこに相手の名前を書く…
「うさんくせぇおまじないレベルばっかりだぜ」と訝しつつも効果を確かめるためにあしげなくおにいのとこに通った
資料にむかったままペンで何かを書き殴りながら「さすがに毎日催促しにくる客は魔理ぃちゃんだけだよ」と眉を八の字にして笑う。無理矢理笑ってる時は機嫌が悪いときなので退散、効果ナシ!
それが今日までの成果、今回は薬を飲ませると効果があるという方法を実践するつもりだ
汗で濡れた髪の毛のついた衣服とかいう怪しさマックスバリューな材料を燃やして灰にする、これをジュースか何かに混ぜて相手に飲ませる
どうせだからその混ぜるジュースも魔術薬にしてしまおう、水と赤ワインを鍋にかけナツメグ少々、フェンネル三粒、シナモン一つまみを投入、ゆっくり右回りにかき混ぜる


280 : ○○ :2017/04/15(土) 21:40:16 iNfAABHg
>>279


「…髪ぼさぼさだし、目ぇクマできてるよ。寝てないの?」
おにいは書類と長時間睨めっこしていたのか疲れが抜けきってないといった雰囲気で、ペンを置いて椅子を回してこちらに体をむけてくれた。
まだ微睡む意識に懸命に鞭を打ち魔術薬の入った水筒を差し出す
「なんか浮いてるンすけど…これ、お酒入ってない?」
怪訝な面持ちで薬を観察している
「元気がでる、おまじないの薬」
私がそう言うとおにいはじっと私の顔を見つめた
私の意図を探ろうとしているのか、時々こういう時がある。いつだったかそれでイタズラを見抜かれたっけ

……そういえば
他の女の子に優しくするおにいに無用な苛立ちを覚えその女の子に子供じみた嫉妬から『イタズラ』をしたことも…少なくはなかった。
それがバレるとおにいにこっぴどく叱られた
なんでこんなことをしたのかと問い詰められたが私は言えるはずもなくただただ俯くばかりで、泣いたり悲しんだ素振りをすれば免罪符にできると思っていた。
けれどそうやって俯いていると…私をじっと睨んでいたおにいは仕方なさそうにどこか哀しそうに笑って頭を撫でてくれた

「ごめんね」

幼くワガママで自分の気持ちで精一杯だった当時はその意味を考えられなかった。
今になって、なんとなくそうなんじゃないかって思い当たることがある。
おにいは気づいてたんじゃないかな、私のイタズラの根にあるものに。
イタズラの原因が自分だって気づいていたんだとしたら悲しかったかもしれない…優しかったから。

おにいは、やっぱり仕方なさそうに笑った。
「ありがと、でもさすがにお仕事中にアルコールいれるわけにはいかないから後で飲ませて貰うよ、そーれーと」
優しい目をしてた、全部見透かされてるみたいで恥ずかしさに襲われた。
魔女帽をゆっくり取り払うと、ポンと私の頭に手を乗せて…撫でてくれた。
「魔理ぃちゃんも元気戻してくれないと、俺だけってわけにはいかないでしょう?」
こういう
こういうところが『特別』なんだ
寂しさや哀しさを埋めてくれようとする優しさ。
暗闇を照らす明るさと温かさ。
欲しくて欲しくて堪らない
その『優しさ』を私も扱うことができたなら
誰かの辛さを和らげることができたなら
…おにいの『そこに立つ誰か』であれたなら
最期に笑えるのなら、何度泣いたっていい
それが私を強くするから


281 : ○○ :2017/04/15(土) 21:43:21 iNfAABHg
>>280



魔術薬の効果がどれぐらいの期間で効果が出るのか記載されてなかったから私は1週間ほどおにいの様子見をやめるとにした。
材料も揃ったので他にも試したいことがあったし、なんというか最後の詰めみたいなものだからどこか私自身心構えが必要だった
緊張する、踏ん切りがうまくつかないというか、顔が熱くなってばっかり。恥ずかしい、落ち着かない
乾燥した昼顔と石南花、南天の実と月桂樹の葉の粉末、タツノオトシゴの黒焼き。これを一定の割合で混ぜて半分に割って相手に飲食させるものに混ぜる。
相手が接種した日のうちに自分もそれを食べる
できれば、この目で食べているところを確認してから私も摂取しておきたい
万全を期するに越したことはない
とにかく、薬は完成した。後やり残したことはないか?
こういうのって意外と自分じゃ気づけないものだ
姿鏡の前に散乱している荷物をブルドーザーヨロシクまとめて押しやって、もう一人の自分と対面する

「霧雨魔理沙被告、最後になにか言うことはあるか」

私は私に指を差す。こうして見ると、いけ好かない生意気そうな顔が腹に立つ。正直こいつの顔はどうにも好きになれない
10年経てばまた違うかもしれないが、10年後の私が胸も大きくて脚も長い髪の綺麗な美女になっているなんてものは笑い話にしかならない。
絶世の美女にしろとは言わない、ブラウン管の向こうにいるアイドルのようなかわいさもいらない
ただ、ただ…特別な人に世辞を貰ってもおかしくないような容姿は欲しかった
…霊夢のような強い美しさが、欲しかった

ふと気づく、鏡の中の霧雨魔理沙。
お前の髪の毛…なんか跳ねてる
クソ生意気そうな顔もよく見ればどこか眠たげでひどいクマができている
服もしわくちゃだ、思えばいつからだか着替えてない気がする
ともすれば、多忙だったからか最近風呂に入っただろうか
試しに腕を鼻先にくっつけて思いっきり嗅いでみる。「ヌッフ」と変な声をあげた後、襟を鼻にかけるようにぐっと引き延ばした
饐えたような悪臭に堪らず鏡にうつる魔理沙に文句を言う。
ハブリーズをかけようとするも空なのか引き金を引いても哀しく「スコッスコッ」と鳴くだけ。
というかにおいの原因は自分だけじゃなさそうだ、散乱している部屋をよくよく見れば「くさいのは当たり前でしょう?」と言わんばかりのふてぶてしさである
早速掃除しようと思い換気をするために「妖精さん!においを消し去って!」と勢いよく窓を開け放つ、少し肌寒い冬の風が部屋の中を通り抜け悪臭に襲いかかる

「誰が妖精さんですか」

開いた窓の外、目の前に
動かない大図書館、パチュリー・ノーレッジとその従者小悪魔が佇んでいた

「……知らなかったか?人の家を訪ねる時は玄関をノックするんだがな」
それ魔理沙さんが言っちゃう〜?と小悪魔は大袈裟に顔を顰める。
何回もノックしたわよ、どこか眠たげなパチュリーも態とらしく笑いその場でノックの動きをする
外出なんて珍しいじゃないか、と冷やかすように私もこれみよがしに眉をハの字にして呟く

「いつもそっちの都合で来る癖にこっちに用があるとなると中々顔を見せない人がいるからね」

パチュリーは目で合図を送ると小悪魔が鞄から一冊の魔道書を取り出す
「この前返してもらったやつうちのじゃないみたいなんですけど」
なんだっけ、最近似たような話を誰かにされたような

「私パチュリー・ノーレッジは本に敬意を持ってるわ、誰かさんと違ってね。きちんと持ち主に届けて欲しいわけだけど…さてじゃあ返して貰ってない私の友人たちはどこにおいでなのかしら」


282 : ○○ :2017/04/15(土) 21:45:11 iNfAABHg
>>281


「ム゙ギュ゙ァ゙ァ゙ァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?」

( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パチューン

汚らしい部屋に乱雑に無造作に無秩序に所々にこづまれた魔道書に悲鳴を上げたパチュリーは矢庭に激昂し私にビンタする
全く痛くなくて逆に柔らかい手のひらを押しつけられて心地良いほどだった。逆にパチュリーは涙目で手をおさえている

「い゙ッ…だぁ゙い゙っ゙…これ手首…イったわ…外れたわ…119番お願いします(´;Д;`)」テクビプラーン
「なんでビンタした側の方がダメージでかいんだぜ…」
「貧弱すぎないですかね」

パチュリーがソファーでうんうん唸ってる間に小悪魔は腕捲りをして掃除を始めた。あれよあれよという間に部屋を綺麗に片付けてしまう
「仮にも女の子なんですからお部屋は綺麗しましょうよ」いたずらっぽく笑う小悪魔、『仮』で悪かったな
借りていた本をひとまとめにして、鼻唄まじりにリストのような物を見ながら本を確認している

「んーんーんー…んー…足りないですねぇ一冊。っていうか、ウチのもどこかに間違えて返してるんじゃないですか?」
「ちゃんと探したのか」
「探したのかってあんたねぇ…」

わかったわかった、探しとくから。と言ってパチュリーを宥める。最近誰かから似たような話を聞いてたんだがな、誰だったかな
小悪魔が勝手知ったる風にウチの台所の戸棚などをパカパカ空けてコーヒーを淹れる。
砂糖やミルクのことを聞いてきたので特にこだわりはないと言ったら鬼のように甘くて舌を出し悪態をつく
「お任せコースにしたけどさ、甘過ぎだろ」
「パチュリー様が甘々じゃないと駄目なんで」
魔法で抜き出してみたら?と嫌味っぽく笑うパチュリー
そういえば、おにいも甘いのじゃないとコーヒー
駄目って言ってたっけ
コーヒーの水面にうつるいけ好かない顔をした霧雨魔理沙。自信家で生意気、手癖が悪く横柄で、そんなこの女の薄っぺらい裏側にある寂しさや弱さをよく知っている
もっと、もっと違う、強い霧雨魔理沙に生まれ変わりたいと思う
お前は私じゃない
重苦しく徐に顔をあげる。二人を見る、人里を歩けば皆が振り返るような美しさを持っている。アリスもそうだ、そして霊夢も。
女としての、ちっぽけなプライド
みすぼらしい嫉妬のかけらを捨てることができない。
ただただ、「理想」の私とは違うことに嘆くだけ

「…なぁ、その、二人は。…化粧とか、する?」

意を決したように絞り出した言葉に、小悪魔は嬉しそうにニタッと笑うと「女の子の義務ですから、勿論」と立ち上がって私の肩に手を置く
「ねぇ魔理沙さん、あのですね、私に!ちょっと預けてみません?パチュリー様ってば弄らせてくれないんで…」おもちゃを見つけたような、どこか悪魔的な笑顔。必死に隠しておきたい感情は見破られていた
パチュリーは興味なさそうにコーヒーに舌鼓をうっている。
「シャンプーとか何使ってます?」
「いや、何っていうか、銘柄とか気にしたことない…」
ウヒ-、と小さく悲鳴をあげて髪を触ってくる小悪魔は楽しそうに笑い私を鏡の前に座らせる
耳元で「誰です?誰です?」と囁く。
「誰、ってなんだぜ」言いたいことはわかってた、惚けてみせても小悪魔は遠慮なく笑って頷いた。まるで、「うんうん、わかってますよ」とでも言いたげに

ただ、そうやって化粧の手解きをしてくれる小悪魔はどこかおにいに似た温かい笑い方で、誰かを不幸や醜態で嘲うでも騙そうとしたりその場しのぎの為のなげやりな笑顔でもなく
温かく慈しむような、明るい優しい笑顔だった
…。私は、
どんな顔して笑っているのだろう
どんな顔で笑えるのだろう
どう、笑っていけるのだろう

パチュリーはふと向こうのテーブルに目をやり「あれなに?」と聞いてきた

「ちょっとしたおまじないだよ、お・ま・じ・な・い」

…『それ』は素直に話すようなものじゃない。尊くて優しくて温かいものだけど徒に人に見せびらかすようなものではないように思う
勿論、それを見せたい時もあるけれど私にとっては大事に仕舞っておきたいものだ

( ´_ゝ`)フーン
多分、その程度のものだったのだ。質問とも疑問ともつかないようなほんの少しの好奇心





こんなことを言いだしたらきりが無いけれど、もしここでもう少し問いただしてくれていたら
いや、やめよう。もうそんな言葉は意味が無い
この時の私は、目の前の感情で精一杯だった


283 : ○○ :2017/04/15(土) 22:18:21 iNfAABHg
>>282


化粧を教えてもらって、拙いながら自分の顔や髪を弄ってみる
そこに写る霧雨魔理沙は私の知らない誰かだった
見蕩れてわけではないけれど、こんなにかわるものなのかなって驚きと…自身の容姿に満足する妙な気持ちよさに酔いしれていた
早苗や鈴仙や咲夜が…そういった話をするのをどこか対岸のことように思っていた。自分にはまだもっと先のことだって…
妖夢や霊夢とそういう話をしたことがある
妖夢は興味ありげだったけど、まだ未熟ですからって言った。
霊夢は「女としてなんともおもってないわけじゃないけど、やっぱりありのままでいたい」って、語った。容姿の優れていることの皮肉だと『私みたいな顔に産まれて同じことが言えるか』って無用な嫉妬を感じたりもしたけど霊夢の嘘偽らざる本当の気持ちだったに違いない。きっとその時霊夢の心には一人の大切な人の顔が浮かんでたと思う、私もそうだった
霊夢は自分の容姿にどこかしら気に入らなかったりなおしたい部分はあるのかもしれないけど自分の不満や不安も含めて『博麗霊夢』として自分を捉えている。そんな自信ともつかないような確固たる足場がある、キチンと向き合って認めてる、『博麗霊夢』という自分自身を
そういうところが大好きで…大嫌いだった
そう考えていると、鏡の霧雨魔理沙は哀しい顔をしていた。
「なんだよ、せっかくめかし込んだのにさ。そんなシケたツラやめろよ」
何故だかそいつが何が言いたいかわかったような錯覚を起こす

本当にやるの?こんなこと?

誰かを気遣う優しさが時に疎ましがられるような腹立たしさに掌をぎゅっとひきしめる

確かにさ思ったよ、こんなことしていいのかなって。こういうの『ズル』なんじゃないかって
でもさぁ、思うんだ私。
言葉や行動で気持ちを伝える、それは良いことも悪いこともある
ナイフで切りつけられたら『痛い』みたいに
ケーキを食べたら『おいしい』みたいにさ
伝わる『何か』はなんだっていい。自由なんだ
誰かを特別に想う気持ちって…その人の中に種があって嬉しさも悲しさも糧にして大きく育つものだと思うんだ
大切な誰かの心に種を置く
私がそうだったから、大きく根をはり育ったこの木は紛い物でもなんでもないだろ?
その方法が言葉か魔法か、たったそれだけ

自分にできることを選んだ
それの、なにがいけないことなんだ
選ばなくて後悔する未来になってから、お前は「やっておけばよかった」って思いたいか?
私は嫌だね

鏡の霧雨魔理沙は相変わらず哀しい顔をしていた
黙って、諦めたように首を振った気がした




----

また明日、残りを投下しますンゴ


284 : ○○ :2017/04/16(日) 01:59:06 m/RledOc
>>283
これから突っ走るのか、それとも思いとどまれるのか・・・
不安定な感じが良く出ているのが良いですね

霧雨の如く

『どうも、先日は家の旦那がお世話になりましたそうで。お礼したく伺いましたわ。』
「それはわざわざどうも・・・。○○さんから色々お話を聞けまして。大変興味深い話を・・・。」

『へえ、どのような?』
「いやあ、霧雨の奥様にも言われていないお話を言うなんて、そんな野暮は。」

『そうですか、主人からはしつこい女性がいたと聞いておりまして、××さんでなくてよろしかったですわ。』
「あら、そんな人は見かけませんでしたので、勘違いでは?」

『うふふ、家庭のある人にちょっかいを掛けるような人は、馬に蹴られてしまえと言いますものね。』
「夫を立てるのは妻の努めとも言いますしね。」

『・・・。』
「・・・。」

『おい、いい加減に○○に付きまとうのを止めるんだぜ。』
「ふん、夫の交友関係にしゃしゃり出て何言ってんだい。」

『お前の存在が迷惑なんだよ、こっちは。』
「愛されてない鬱憤をぶつけないで貰えますかねぇ。こっちも色々忙しいので。」

『あ゛、金目当てのクソ猫が何言ってんだよ。』
「あーやだやだ、ヒステリー妻は怖いねぇ、そんなんだから、愛想尽かされるんだよ。」


285 : ○○ :2017/04/16(日) 02:01:32 m/RledOc
『いい加減にしろよ、テメエ。』
「とっとと寄越せってんだよ、負け犬。」

『こっちは本気なんだぜ。』
「引退した魔女なんか怖かねえよ。」



『○○、この記事に載ってる××さんって、知り合いじゃなかったっけ?』
「んー? あっ、本当だ!うわっ、マジかよ、死んだって。」

『昔の知り合い?』
「最近再会して、なんかグイグイ来てた人だったんだけれど、まさか・・・。」

『村の外れで妖怪に襲われたらしぜ。』
「うわぁ、「怪奇、チュパカブラか!全身の血液を抜かれ死亡!」とか、吸血鬼みたいでヤバすぎじゃん。
あーでも、通夜の案内無かったし、葬式面倒。」

『番頭に行かせればいいぜ。』
「え、でも知り合いだし・・・。」

『大丈夫だぜ。今晩は「私が」、傷ついた○○を慰めてやるぜ。』


286 : ○○ :2017/04/16(日) 11:10:32 izrbLEm2
>>284
ヤンデレというか、やっぱこういう歪みを抱えてる人同士になると惨劇は免れないのか…
本人の預かり理知らぬところで惨劇が起こってるの展開は軽く2杯はおかわりできる

----

>>283


その日のことは私の生涯の中で、とても特別な日になった
眩しいぐらいに輝いて、火傷するように温かく、掴めないほど柔らかく、空を見上げれば流れ星が降り注ぐような美しさ、悲しみも苦しみも全て拭い去るような感動があった。



おにいが私をかわいいと褒めてくれた。
照れ臭そうに笑って、同時に私がオシャレしてることへのからかいも含んだような笑顔
それだけで嬉しかった
おにいの好きなモンブランを買ってきたから一緒に食べようって誘うと、また笑ってくれた
「今日は何の日?ふっふ〜」と尋ねられる、緊張を隠しなんでもなさそうに笑って「なんでもない普通な日だよ」って答える
「最近顔見せないから淋しかったよ」冗談に、へへと笑って見せてそれに倣うように冗談を返す「年下趣味とは知らなかったな」
テーブルにモンブランを並べて、魔術薬をコップに注ぐ。
「また変なもん作ってきたろ」
「『また』って、『変』って」
二人して笑う、きっとこれからどんなことでも笑って許せるようになる

「まずは乾杯!」

おにいの喉仏が隆起する、キチンと飲んだ。飲んだ。
私もそれを確認してから飲み干す

笑顔、笑って

笑って、笑って、輝いて

その価値は値段にできないということ
笑顔は、優しさだから
それは、権威やお金で手に入らないもの

私は笑顔が欲しかった
たったそれだけ
なぁ霧雨魔理沙、それでもお前はこれが間違いだって言えるか?
誰かを特別に想う…この尊さを


笑顔が欲しくないって、本当に言えるか?
幸せになりたくないって、本当に言えるか?
誰にも渡したくないって、そうなんじゃないのか?
その笑顔が誰かのものになった後で、涙を流したって手遅れなんだよ
そうだろ?霧雨魔理沙

好きになるって、厳しいことなんだよ
それを、「ほんとにやるのか」って気持ちはわかるけど…


じゃあいまここにある気持ちはどこに行ったらいいんだ…
行きたい場所にいけないなら、ずっと迷子じゃないか…





嘘やごまかしはやめろ、霧雨魔理沙
私は、好きだ
好きなんだ。











その日のことは私の生涯の中で、思い出したくもないクソのような日になった


287 : ○○ :2017/04/16(日) 11:15:48 izrbLEm2
>>286


霊夢は、首を大きく傾けて俯いて震えた。
我慢した、泣くのを。大声をあげそうになるのを霊夢は隠そうと我慢した。けど、その時は自分の生の感情に逆らうことはできなかった
振り向きざまに、頬を伝う涙が見えた時には霊夢も泣くんだなって思った
親友の涙は不思議と痛くはなかった、いや今はもっと『痛い』気持ちが心を覆っていたから
アリスは、手のひらで目を覆う。その手に怒りや悲しみが乗った力があるのは見て取れた
必死に涙を堪えて、口元が震えている
今の私にそんなアリスを慮る余裕はなく、どうしてこうなったのかと俯くばかり


「…私ね、あなたは『こういうことしない』って信じてた…あなたは『いいこ』だって…」
「でもそれがいけなかったんだわ…自身勝手な信用を押し付けるんじゃなくて、キチンと言い聞かせなくちゃいけなかったんだわ」
「『信じる』って多分そういうこと…」


わからない
アリスの言う『信じる』ってこと、なんでそんな言葉が出るのか
それは、それは私が『間違えた』から





おにいは、そんな騒動を尻目に椅子に腰掛けて俯いている
ずっと

ずっと俯いている
あの日の次の日からずっと、ずっと俯いている
魂が抜けたみたいに、動かなくなってしまった
笑顔が、優しさが、幸せが…消えてしまった



なにが、なにが間違っていたんだろう…
どの魔法を間違えていたんだろう
材料?作り方?分量?飲ませかた?時間帯?
なにが、なにが


「本の」

「魔道書の通りに、やったんだ…書いてあるとおり!!やったんだよ!!間違えてないはずなんだよ!!!なにが!!どこが間違ってたんだよ!!!」


288 : ○○ :2017/04/16(日) 11:19:25 izrbLEm2
>>287


霊夢はただただ何も言わず、おにいを抱きしめた
アリスは、諦めたような笑いを浮かべ涙を堪える


「…そんな本、さっさと燃やしてしまえばよかった…」
憐れむような瞳、その視線は私を通り越してどこか遠くを見つめているようだった
「ねぇ、魔理沙…」
「……なんでそんな本がウチにあるのかわかる?」


『そんな』?『そんな』って…どういう意味?
心を操る魔法が記された魔道書がここにあるのがなにかおかしいことなのか?
私はアリスの質問の意図をくみ取れないでいた
笑顔に驕っていただけの私は戸惑いや失意の中で、自分の間違いがどこだったのかと探し回るばかりで誰かの心は全く見えなくなっていた
……ううん、最初から見えてなどいなかったのだ


「もしかして魔法使いって……皆こうなのかしら……」

声は痺れるように震えていた。
見えない、聞こえない、感じない、わからない
どういうことなの
なんで、なんで間違えてしまったの
わからないけれど、私は責められていた
おにいをモノ言わぬ人形のようにしまったことに、二人は怒っていた

「なんだよっ…なにが『いけない』んだよ……!」

なにがいけない

「誰だって、誰だってっ……!」

霊夢も、アリスも、早苗も、咲夜も、早苗も、妖夢も、鈴仙も
そして私だって

「好きな人にっ!『好きになってもらいたい』って思うもんじゃないのかよ!!!それって、それって…!」

想って欲しいはずだよな?『そこにいる誰か』に

「『好きになる』ってそんなにいけないことか!?」

それは優しくて温かくて、輝く魔法のような

「じゃあなにが正解だったんだよ!!」

望んでなかったよ、こんなこと
おにいが、好きな人が、愛する人が不幸になるなんて望む奴がどこにいるんだ
笑って欲しかった
私の魔法で笑って欲しかった
たったそれだけなのに


289 : ○○ :2017/04/16(日) 11:23:31 izrbLEm2
>>288


気づくと私は壁に叩きつけられていた。
霊夢が私の胸ぐらを掴んで壁に力一杯押しつけたのだ
涙、泣いている親友の悲痛な顔
どこにも行きようのないような苦しみが霊夢の中で渦を巻いている

「そうよ!『誰だって』…!そうに決まってるでしょう!?」

こんな、声を初めて聞いた。霊夢の悽愴な慟哭
絞り出すような、悲憤にせき止められるような咽び
そうすると霊夢は力無く崩れ落ちて、小さく…弱々しく泣き出した
アリスはそんな霊夢に寄り添って、抱きしめる。

「ねぇ魔理沙…あなたは知らなかったかも知れないけど…」

霊夢には悪いことをした
でも、好きな人が同じ以上避けられなかったと思う
泣くのが私か霊夢か、それだけの違いだった

「好きだったんだろ…霊夢も。おにいのこと」

知ってるよ、親友だもん
気づかないわけないだろ?親友だもん
同じ人を好きなんだもん、わかってたよ
私は、私は…それを共有して笑って分かり合えるような心の広さはなかった
もし誰かと、霊夢とそうやって笑いあうことができたなら見窄らしい嫉妬も抱かずにすんだだろうか

涙が零れないように両手で顔を覆っていた霊夢は、かぶりを振った
アリスは瞼を伏せて、唇をきつく閉じ鼻水を啜る
霊夢を気遣うように強く抱きしめて優しく頭を撫でるアリスの姿に、遠い日の母を思い出す

「違うわよ、魔理沙…」




「『おにい』さんね…好きだったのよ。あなたのこと」




え      え
    え      え
 え    え



          え?


「それでね、霊夢は……だから……」

「だから霊夢は『おにい』さんとお付き合いすることはできなかったの」



背後で大きなナニかが唸りをあげて通り過ぎていったかのような
衝撃と風圧におののいて振り向くと何もかも削り薙ぎ払っていた。
そこにあった家や友だちが、余所見をしている間に思い出とともに全てが壊れていた。
涙は出ず、声も漏れず、悲しむような暇も越えて
全部全部、消えた。抱きしめる相手も優しさも
笑顔もどこか遠いところへ消えた

誰にだって明日があった
おにいにも霊夢にも私にも
そこに苦しみや悲しみがあって、希望や嬉しさという輝きがあった
明日食べたいご飯があったかもしれない
明日観たい本やテレビがあったかもしれない
明日会いたい人がいたかもしれない
ちっぽけな期待と希望という光を頼りにすれば…人は明日という未来に辿り着けるはず
たとえ過酷さに躓いても、その手を取ってくれる笑顔がそこにあるから







『明日』はもうこない


290 : ○○ :2017/04/16(日) 11:29:04 izrbLEm2
>>289


喉が枯れるような悲しみが押し寄せる
霊夢が、おにいにフラれた
思い出す、あの宴会の日霊夢がおにいの話に耳を傾けて強ばっていたこと。
多分、多分あの時にはもう……?
そして、その時…隣に誰かいたはずだ
霊夢の叶わなかった願いの原因がそこにいた
ずっと長い間幽閉されていた悪魔が大声をあげて喉を駆け上がってくるようだった
霊夢が強ばっていたこと
それは、好きな人と同じ道をあるけないから?
違う
私が、霧雨魔理沙が隣にいたから。
おにいの『そこに立つ誰か』が霧雨魔理沙だと霊夢は知っていたから
その時の霊夢の心境たるや、及びもつかない悲憤に満ちていたに違いない。その辛さは推し量ることはとてもできない
なのに私は自分の勘違いと身勝手な嫉妬を振り回し親友の苦しみに気づいてあげられなかった
それどころか…霊夢は、霊夢は直前まで私と何食わぬ顔で話してた。いつも通りの顔でいつも通りの…いつもと変わらない霊夢がそこに
耐えてたんだ、降りかかる雨に凍えるような寒さと暗闇に。
なんで、なんで言ってくれなかった?
辛いならなんで言ってくれなかった
親友だから少しでも和らげてあげられたかもしれない
なんで?それは…それは『霧雨魔理沙』だったから
博麗霊夢の春を氷河期に追い込み新しい季節に芽吹く希望を凍りせかせたのは親友である霧雨魔理沙だったから
憎んでないわけじゃなかった…でも親友だから
辛くないわけじゃなかった…でも親友だから
それでも親友の私との『笑顔』と『明日』を霊夢は守りたかった。

黙ってたのがいけなかったの?魔理沙に『おにい』さんの気持ちを教えてあげなかったのがいけなかったの?
霊夢は誰かに問いかけた、答えが欲しかった。どうすればよかったのか、なにが正しかったのか
意地悪したわけでもなく、それは心の限界だった
教えてあげなかったのは、霊夢の心の限界
それ以上進むことはできなかった、それは相手が私だったから
そうして見えてきた。
私が幼い頃『笑顔』をくれたおにいを好きになっていったように霊夢の心にもあるべき土台がある
その上に重ねていった時間と思い出を育み、それが誰かを愛するという恵みとなる。そして『これまで』がそうなら『これから』もそう
愛するというのはそういうことだ
共に時間と思い出を刻む、それが誰かを好きになるという本質
その一番大事なことをしまっておく心というものを私は直に掻き混ぜた

誰かを好きになる
笑顔がみたいという特別
当たり前に好きになるという感情

私は欠けていた。

そこに愛などなかったんだ…


「……なぁアリス、治せるんだよな?…魔法で、治せるよな…?」

言葉を待った。アリスは口を噤み嗚咽を閉じ込める
言葉を待った。答えを、また笑顔を、元通りにする方法

アリスは口を開く





「もしあなたが紅茶からハチミツを、コーヒーから砂糖やミルクを取り出せるならね」

「私は、できなかったけど」

ひとつのものになってしまった
混ざり合って二つだったものが一つの新しいものに




「魔理沙、霊夢」


「誰も、間違わないことは選べないのよ」


291 : ○○ :2017/04/16(日) 11:34:57 izrbLEm2
>>290


気づいてしまった

何が、何が間違っていたのか
何がいけなかったのか

私の異変に誰も気づかなかったこと

おにいに魔術薬を飲ませたこと

おにいにいくつもの儀式を行ったこと

その方法について誰にも相談しなかったこと

アリスの魔道書を黙って盗みだしたこと

霊夢の心に気づき気遣ってあげられなかったこと

おにいの好意に気づいてあげられなかったこと

無用な嫉妬をしたこと

私が魔法使いだったこと

……どれも、違う。どれもこれも原因があった
その過ちが見えなくなるような大きな木が私の心に根付いているから

笑顔が見たかった
笑顔にしてあげたかった
私の力でそうしてあげたかった

それは?

それは

それは………………




好きに
好きになっちゃいけなかったんだ




それが一番の間違いだった
私の恋が道徳や命の尊厳というものを、愛という優しさを曇らせていた
笑顔がもたらす悲しみを払い虹をかける力を壊した。
この先きっと私の心は晴れることのない雨雲に覆われて、虹もかからない
笑顔は雲の向こう側





私の罪はあなたを愛したことでした


痺れるように呻いた
言葉にならず感情を取りこぼしたように感じるままに大きな声で泣いた



----
フヒヒ、また夕方か夜ぐらいに…
次の分がラストになりますので、頑張って微調整して投下しますンゴ。清蘭のお団子食べたいンゴ


292 : ○○ :2017/04/16(日) 12:43:55 pXHwaehs
>>291
なん…だと、まだ続く…だと…
こういう悲恋系は心を抉るようなぐっと来るものがありますね。
乙です!


293 : ○○ :2017/04/16(日) 20:28:33 izrbLEm2
>>291


「…それは間違いじゃないんじゃないかな」

時々小悪魔はウチに来てくれる。
鏡台の前でいつかのように髪を梳いてくれてながら優しく話す。
鏡の霧雨魔理沙のいけ好かない生意気そうな顔はいつしか鳴りを潜め大人の女性へと変容していた

「…確かに、魔理沙はいくつもの間違いを犯したね」

でもね、それは違うと思うの
誰かを好きになるって優しくて温かくて、きっと特別なこと
恋は盲目と言うけれど誰かを『好きになっちゃいけない』なんてことは絶対ない、絶対
私もね、『好きにならなきゃよかった』って思ったことたくさんあるよ。
かつてあった優しさのなせる礼節が鳴りを潜めてお互いの嫌な部分しか見えなくなる、口を開けば嫌味や皮肉…相手を気遣う優しさなんてどこかに置いてきてどうやれば相手を傷つけられるかを考えるような時期もあった。そんな恋を私もしたことがあるけど
恋って、好きになるってそういうものだと思うの。
優しさ、約束、愛しい気持ち…後悔と憎しみ嫉み…全部引っくるめて『好きになる』ということなの
だから間違いじゃない、好きって気持ちは間違いじゃないの。人の気持ちに間違いなんてない
けれどね望まざる結果になった時人は『間違いだった』って思うもので、そうなった時に過去の自分を責めたり詰ったり憎んだり、後悔して許せないって気持ちでいっぱいになる
『どうすればよかったのか』って
『やらなきゃよかった』って
誰だってそう、後悔なんかしたくない
きっと誰もが恋の始まりには光りや希望を抱えてる
魔理沙もそうだったでしょ?
けどそうはならなかった
後悔しないことは選べない
それは未来を見通す力があっても同じ
答えなんて無限に選ぶことができた、その中からたったひとつだけを私たちの意志で
けれど望んだようにはならない。意思とは違うどこかへ向かうことがある

私たちは選ぶことができるだけなの

アリスさんの言った『間違わないことは選べない』ってそういうことなんじゃないかな


小悪魔の言葉は強く心のなかで響いていた
そう、10年前私にあの人の人生や体をズタボロにする意思はなかった。笑顔がみたいという意志の灯火だけを頼りに暗がりを進む勇気を持っていた
その道を選んだのは他ならない私霧雨魔理沙だ
そして、決してその灯火で全てを焼き払うつもりはなかった
選ぶことができる
私も、霊夢も、そしてあの人も。自分の気持ちで誰かを選ぶことができた
それを何にも委ねてはいけなかったのだと思う
今更自分の心を許そうとは思わないしこれからもそうだけど、そんな苦しいだけの生き方をする私を励まそうとしてくれる小悪魔の意思を無碍にはできない
親友も好きな人も失った私には唯一縋ることができる相手だった。小悪魔もそれをわかってる
いつかどうしてこんなに訪ねてきてくれるのか問うたことがある
彼女は優しく、仕方なそうに笑ってくれた

「まだ本返してもらってないし、知らない間に首でも吊られてたら困りますよ」

小悪魔がいなかったら、そうなっていたかもしれない。
借りた本が見つからないように、小悪魔の意図も計れずにいた。でもきっとそれは優しいものだと思う

「それじゃあ、またね。『おにい』さんも…また来ますね」

ベッドで横たわる彼の額に軽く口づけをする小悪魔。私が顔を顰めると「妬かない妬かないお肌の大敵」とニタリと笑って帰って行った


294 : ○○ :2017/04/16(日) 20:30:53 izrbLEm2
>>293


あれから

霊夢とは親友ではなくなった
あれからひと言も喋っていない
人里ですれ違うけれど目を合わせてはくれない
時折小悪魔に私の様子を尋ねていると聞いた
あんなことがあってもまだ私の心配をしてくれるらしい、きっと本当はもっと話したいことがあるはずだ。私も
そんな時決まって私は博麗神社の鳥居の下に幽香に見繕って貰った花を置いていき自分の家のポストに同じものを差しておく
私は一日家を空けて、次の日の朝に戻ってくる
その間に霊夢は私の家きてあの人とたくさん話す。
いつかまた親友になれることを望む

アリスは昔話をしてくれた
まだ私と同じ未熟で身勝手なころの魔法使いの自分の話
同じ過ちを犯した昔の話

あの人はあれっきり動かない
意識はあるけれど、私の薬で心を壊し物言わぬ人形のようになってしまったまま
治すための研究をしてる
いつか元に戻れる、そう信じてる。


私?私は……
何も変わらない、10年前と同じ。
生意気でいけ好かない小娘がデカくなっただけ

冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた
冬がきた

何度季節が流れても私は私だった




夢を見た
ずっと昔、遠い日のまだ皆が笑えていたあの頃の

あの頃のあの人の笑顔には、特別な何があった
誰かが悲しみ苦しい時に傍にいて笑えるようにしてくれるだけの温かかな力があった
そして私に向けられる笑顔には一際特別な力があるように思っていた
おにいが私を特別に想ってくれていた笑顔
今にして思えば、なんで気づかなかったんだろうって思うぐらい優しかった
私の顔を包んだその手の親指で口の端を押しあげて
笑わせてくれた。そして笑ってくれた
そこには優しさと愛しさがあった
厳しさも過酷さも、触れるだけで全てを傷つけてしまうような残酷さもなく
ただただそこに魔法があるだけだった
あの頃に戻りたい


295 : ○○ :2017/04/16(日) 20:34:15 izrbLEm2
>>294


後ろから襟首を強引に引っ張られるように目を覚ます。わかってた、夢だと
目頭が熱く、枕は涙で濡れていた
頬に残る渇いた涙の跡がもうあの頃には何があっても戻れないと告げている
きっと霊夢にもそんな心を攫っていく夜がある
そんな時霊夢、お前はどうしてる?
この苦しみから逃げる方法を私は知らない
こんな時決まって私は静まりかえる暗闇の夜空を箒で駆け巡る
そして、叫ぶ。悲しみや苦しみを吐き出すように言葉にならない唸りをあげる
その痛哭を聞き届ける者はどこに、誰もいない
笑顔を見れるなら、何度泣いてもいいと思ってた
今は、笑顔を見られなくていいから泣きたくない気持ちでいっぱいだった
箒の柄を握り締めて、速度をあげる
身を裂くような冷たい風の中をつっきていく
置いてきぼりにしたかった、締めつける怒りや憎しみも垂れ流すしかできない悲しみと苦しみも。もし必要なら幸せや喜びも、優しさも愛しさも全て置いていく。
それでも涙の在処は変わらない。双眸と心臓は相変わらず酷く熱かった
逃げたかった。全てから、霧雨魔理沙から
誰にも追ってこれない速度でどこか遠くへ

悲しみに酔いしれてなにもかも見えなくなって、私は手を滑らせた。箒はバランスを崩し気づいたときには地面に吸い寄せられていた
はっと息を呑む
このまま死ねたらどんなに楽だろうかと考えた
木に激突する瞬間あの人の名前が口に出た


全てが私を恐がらせようとする音に聞こえた。泣き叫んで走り回って迷子になってやっと抜けた先は広い野原だった
私は独りだった、吸い込む空気の冷たさに気づいて身を震わせる
泣いているのに気づく、森の中から追いかけてきた風の音が心を攫おうと駆け巡ってくる
景色の恐怖が飛び込んでは飛び去っていく。私の中に黒い塊を残していく
木々のざわめき
風の鳴き声
藪に潜むにおい
遠くにそびえる山
暗い空の滲んだ光りの群れ
足下の草むらに這いずり回る気配
体中を蝕んでいく痛み
何もかもに怯え竦み、私はその場に泣き崩れた
逃れられないのだ、この苦しみと後悔からは
それが罪を犯したものへの罰というものだと思う
私は私を許せない、そこに愛がないから

霧雨魔理沙、あなたの目に私はどううつってる

許されるのは、どんな悲しみか




そして、雨が降る。それでも叫んだ

悲しみと苦しみに追い詰められた時耐えきれず、叫ぶこと
どうしようもなくなって、狂うことしか私は自分の心を守る方法を知らなかった。

やがて朝日が昇る、雨も鳴りを潜めていた
声が枯れた、心も同じようなに渇いている
それでも涙は止まらなかった

戻りたい

辺りを揺らす大きな風が吹く
草花が、野原が、森がざわめきをあげ私の帽子だけがそれに乗りどこか遠くへ飛んでいく
寂しさと虚しさだけが残った
山の峰から大きな光りが昇り辺りを照らす
眩しいその光りの輪を鳥たちが横切っていく
私の帽子が、たおやかな光りに導かれて虹のアーチを通り越していく…




その帽子を取る誰かがいた


そこに誰かが誰か立っている。


296 : ○○ :2017/04/16(日) 20:43:47 izrbLEm2
>>295



『そこに立つ誰か』は帽子についた汚れを二、三度優しく払うと、帽子を大きく振って私に合図し歩み寄ってくる
私は立ち上がり唖然として目の前まで来た『誰か』を見つめる
哀しい顔をしていた。色んな感情に折り合いがつけられないようなその瞳は語らずとも多くのことを聞きたがっていた

背が伸びたな
髪も伸びたな
なんでそんな綺麗になっちゃったわけ?
胸は、相変わらずか
泣き虫なのも相変わらずか

そして私の瞳を見る
そこにある涙を『誰か』は触ることができる
伝わるということ、涙は『誰か』の中に染みこんでいく
私に帽子を被せると『誰か』は優しく私を抱く
壊れないように柔らかく、それでいてひとつになるように強く。背中を優しく何度か叩き撫でてくれた、そこには再開や励まし、慰めと悲しみ、怒り…憎しみ…たくさんの感動が内包されていた
胸につかえていた後悔が、押し流される
涙の熱さが苦しみではなくなった瞬間だった


今、目の前にいる相手はお互いにとって欠けてはならない存在だった。それを感覚的に理解できた、そんな不確かなものを言葉もなくわかりあえる存在であったこと
雨露が、川の奔流、山の湧き水、町の澱む泡沫混じりの汚水でさえも同じ所に行き着き交わる、二人はそんな存在だったしそうであることを願っていた
そうやってひとつになってしまうことの豊かさも愚かしさも魔理沙は知っていたけれどそれを阻めるものなど誰もいない

『誰か』は魔理沙の顔を両手で包む、後悔や苦痛のある面持ちで以前にあった優しい笑顔はそこにはなかった
魔理沙もその面持ちと瞳から『誰か』の朧気な気持ちの輪郭をはっきりと捉えた。何かを決めかねてはいるが迷っても惑ってもそれを決めようとしている並々ならない厳かな意志を感じる
あの頃にはもう戻れない、あの笑顔は二度と戻ってこない。
身勝手な思い出と時間を刻んだひずみ
一度ひとつになったものから取り出すことはできない、紅茶からハチミツを取り出せないように
ただ全く不可能なわけではない、元には戻せないけれどきっとその隔たりに小さな窓がある。その窓を開け閉めする優しさと厳しさがあれば…かつてあった優しい関係を創り出すことができる

人は選ぶことができる
そこには優しさにも厳しさにも責任があるべき
そして魔理沙にはその責任を取るべき業がある


どうすれば、また笑えるか

魔理沙はその魔法を知っていた



魔理沙は『誰か』の頬を両手で包む、そして親指で口の端を釣り上げて笑顔を作る。遠い昔、そうしてもらったように
そして『誰か』もそれに倣い魔理沙の口の端を釣り上げて笑顔を作る

もう笑えない二人が、笑顔になれる為のたったひとつの魔法

こうすればよかったんだ
最初から、私は笑顔にする魔法を知っていた
心の奥底に埋もれて見えなくなっていたんだ



「あなたの笑顔が…、あなたが……」




笑顔が見れるなら何度泣いたっていい



「大好き」










だから、私霧雨魔理沙の最期は笑顔であるべきだと思うのだ




頬を包む誰かの、彼の、おにいの笑顔を作る手がするりと降りた
そこに、ゆっくりと悲しい力をこめ始めた




あなたと出会えてから私は幸せでした
あなたを壊したあの日々も、歪んでいたけどそばにいれて幸せでした
私は幸せでした
幸せでした




------

オワ鈴瑚ちゃん……


297 : ○○ :2017/04/16(日) 22:57:51 C6YOYDjk
うぽつです。素晴らしい作品をありがとうございます。


298 : ○○ :2017/04/16(日) 23:41:42 pXHwaehs
>>296
ラストは○○が意識を取り戻したのでいいのかしらん
長編乙でした!


299 : ○○ :2017/04/17(月) 04:58:13 1/qV0Hh2
>>271
これ程鈍感というかポジティブな男ならヤンデレちゃんとも上手く付き合っていけるんでしょうね

>>285
妙齢?奥様になっても変わらない気質が素晴らしい

>>296
これはすごい悲恋大作
ただ、どうも>>282だけ雰囲気が異質過ぎて少し困惑してしまいました
そういう技法があるのだったら自分の無知なので申し訳ないですが、この作風なら顔文字は無い方がいいと感じました




ttp://i.imgur.com/XxbjJ2P.jpg
「おはよう。はじめまして。私は今泉影狼。種族は狼女。好きなものはお肉で、苦手なものは満月よ。……満月の日は力は強くなるけど毛深くなっちゃうからね。そして、愛しているのはあなた。一目見た時から好き、大好き。愛してる。あなたの事はたくさん知ってるわ。あなたは○○。種族は人間。好きなものは、ふふ、私と同じ。苦手なものは椎茸と妖怪。どうしたの?暴れないで。安心して、私は他の妖怪とは違うわ。あなたを襲ったりしない。夜伽の時は保証出来ないけど、なんてね。……え?なんであなたに跨ってるかって?いえ、添い寝でもよかったのだけど、こうして前に倒れたら。ほら、よりあなたに密着できるし、あなたの顔が正面に見えるでしょう?……ふふ、すっごくドキドキしてるね。私が妖怪で怖いから?それとも私に女を感じているから?もし後者なら嬉しいな。……あ、ごめんね。そろそろ起きないとお仕事に遅れちゃうね。ご飯なら簡単なものだけど作ってあるから食べて。え?ああ、大丈夫、普通の山菜とお魚だから。……美味しい?そう、ふふ、よかった。これから毎日3食作ってあげるからね。え?だって妻なら当然の事でしょう?ふふ、末永く宜しくお願いしますね、あなた。……あら、もう行くの?じゃあ、はい、お弁当。お夕飯作って待ってるからね。……帰ってきてくれなきゃ、嫌よ?ふふ、なんてね。いってらっしゃい、あなた」
っていう妄想

そして>>259さん的確なアドバイスありがとうございます
独学なのでこういった意見は大変ありがたいです
とりあえず線を意識して描いてみましたがどうでしょう?
その他の部分も練習して実力を上げたいと思います


300 : ○○ :2017/04/17(月) 23:04:16 hUo1/b3k
>>296
何もしなければ真っ当に幸せになれただろうに
けどまあ方法があればそれに飛びつくのは仕方ないのかもな
そんで魔理沙の心情や周りのキャラの動きなんかかなり好み
面白かった、大作お疲れ様


>>299
こういう一人称視点で相手が喋ってるの好きだわ
初めから二人称としてのあなたじゃなくて夫としてのあなた呼び?してるのもいい
絵を見ても似たような視点の豊姫膝枕よりも明らかに絵だけでどんな場面かわかるようになってるし、自分が言ったものじゃないけどアドバイスを取り入れて実際よくなってると思う


301 : ○○ :2017/04/19(水) 20:26:01 QTsWaTxU
>>299
296です言いわk…説明をさせてください(白目)

282以降が1週間足らずで書いたのに対し、282までが半年以上かかってて正直に言うと早く物語のキモまで行きたいって倦んでる時でした。すぐそこに山の頂点がある、ここを越えれば下り坂だってっていう時に崩れやすい崖をのぼんなきゃいけないようなもどかしい気持ちでいっぱいでプロットともずれてきてて、文章の粗もやけに目立つって感じで282らへんは自分の中での評価は高くないといったところです
なのでパッチェさんがビンタして手首外れるシーンは息抜きな感じでいれたギャグパートですね。
普段からギャグばっかり書いてるので顔文字やギャグには一切抵抗がないのんですがやっぱり不評ですね。
真面目回書いてると異様に喉が渇いてギャグが欲しくなるんですよね…猛省

282は魔理沙の自信のなさや願望みたいなものを露呈させておいて化粧をする流れに持って行きたいのがここの要でした

コーヒーは伏線ですね、アリスの時の紅茶と同じ。ここで『前に同じシーンあったよね。あぁなんか意味のあるシーンなんだな』って気づいて欲しいなーチラッチラッなとこです
化粧を教えるキャラは当初アリスさんでした。
本盗んでった容疑でアリスさんが家にがさ入れにきて「ほらお前やんけ!ボコー」ってくる
「この中身試したりしてないやろうな?」に嘘ついてやってないって言うて「ホンマか?信じるで?」って、内心魔理沙が(こんなキレるアリス初めてだろやばいな)って。後の「信じるだけじゃ駄目だった」ってシーンにも引っかかってました
いや、でもこっから化粧の話には持ってけないしここで化粧の話なんかしたら絶対中身試したり興味持ってるってバレるしまずもって薬の正体に気づくよなって、それにすぐにまた出番を用意していたので場面転換したあとまた出てくるのもなぁーとボツに。昔魔理沙と同じことやっちゃったサイドストーリーもあったので止めて欲しい反面ここで関わっちゃうと話が進められないなって
じゃあ誰かなって、同じ魔法使いでパチュリーは逆に勘悪そうというか恋愛にも化粧にも疎そうな勝手なイメージで×
霊夢さんに習いに行く展開も考えたんですが
実はもうフラれてますよって言うのに気づけるかって会話をさせたんですけどうまくまとまらなくてボツ。それに化粧うまくなさそうというかしなさそうだなーって
ここでアリスさん以外に化粧上手そうなキャラを唐突に出すのはーみたいなのはありました、ちょっと不自然だよなって
そこに小悪魔を採用したのは私のイメージでなんとなく立ち位置が魔理沙と似てたって言うのがあったんですよね。
『男女の友情で近すぎる関係故に好意に気づいてもらえない伝えられない』っみたいなポジション
魔理沙は幼なじみみたいなイメージを持ってます
小悪魔はかなり仲の良い女友達なイメージ
軽口や皮肉が簡単に言えて平気でボディタッチとかしちゃう感じ、後オシャレの話にもノリノリそうで
後から精神ボロ雑巾になった魔理沙を支える役にもなって欲しいなっていうのがあって、化粧を教えたことでなんか変なシンパシーというか女の友情って化粧品の貸し借りみたいなので産まれたりするんじゃないかって妄想
男でいうエロ本の貸し借りをした仲みたいな
283はぜーんぶ書き終わった後に加筆。『もう一人の自分のとの会話』ってシーンはご飯3杯くらいいけちゃうくらい好きですね
心の奥底ではいけないことだと気づけてはいたっていうことで、それまでの異常なことをなんの疑問も持たずにやろうとしてるっていう道徳心の欠けるサイコ女な印象をちょっとでも払拭したかったものでもあります。魔理沙の視点でしか語られないために異常性の理解を読んでる側に丸投げしなきゃいけなかったのが歯痒い感じでしたので補完するとこが必要でした
自機組との回想シーンでは『紫みたいにファンデーション塗りたくるような歳になってから同じこと言えるか見物だぜ』って言ったらスキマからパンチが飛んでくるってギャグシーンやりたかったんですが流石にやめました。

後、『魔道書を魔理沙が目の前で読んでるのにアリスがそれに気づかなかった』ことや『魔理沙も同じ薬飲んだんだから人形状態になってないとおかしくね?』ってことは気づかなかったことにしました…

後半が一番書きたい部分だったのでハイテンションで一気に下り坂駆け下りてしまったのが仇となって調整が入れにくかったです。読み返せば読み返すほど『あーすればよかったこーすればよかった』って唸ってますが、楽しかったのです
他にも言い訳したり説明いれたりしたい部分はあるのですがきりが無いのでこれにてドロン
読んで下さった方ありがとうございます


つか、こういうの感想返答スレの方が良かったかな…スマヌ


302 : ○○ :2017/04/19(水) 20:40:03 txpXxNVo
前スレのまりさのまじめ回の人?お疲れさまでした。
個人的には死因がわからなかったです。


303 : ○○ :2017/04/20(木) 01:35:08 Kixl14YM
>>301長いのを、書ききっただけスゴいじゃん。それが、次の自信になるとおもうし


304 : ○○ :2017/04/21(金) 00:00:16 dF..s/E6
>>299
これ絶対入ってるよね
というのは冗談で絵が描けてセリフシチュエーションも書けるのは強みだよね羨ましい
自分は絵描きじゃないんで差し出がましいかもしれないけど絵の方は照り返しとか線の強弱を考えるともっとよくなるかな?



>>301
長編お疲れ様っす
こういう制作秘話みたいなのは面白いね
長編を長い期間かけて書いてると始めの方と終わりの方で雰囲気変わるし仕方ないものがあるんじゃないかな
自分が読んでて感じたのはやっぱり魔理沙が最後死んでるのかどうか分かりにくい、というか今でもどっちか確信できてないところ
あとはそれっぽいこと書こうとして場面や意味がわからないところがあったかも
なんて厳しいこと書いたけど全体としてはすごく面白かったから真面目な話でもギャグ調のものもまた書いてほしいっす


305 : ○○ :2017/04/21(金) 22:06:59 7kuZIUAg
>>301
返信ありがとうございます
とても長い時間をかけて書かれたんですね
次作も楽しみにしています

>>304
ありがとうございます
照り返しという概念を初めて知りました
練習してみます



ttp://i.imgur.com/3FB7PoA.jpg
ヘカさん
手とか表情上手くなりたい
あと色塗る前の方が良さげに見えるってあるあるだと思うんですよ


306 : ○○ :2017/04/21(金) 22:30:00 p3xCbJ36
>>305
独特のコクというか、執着心がが出てきてるような…
乙です。


307 : ○○ :2017/04/22(土) 08:02:03 ovWEBGxM
>>305
この表情が俺を惑わせる


308 : ○○ :2017/04/22(土) 15:19:26 zFb1irm2
>>305
荒唐無稽な表情良いじゃん俺は好きだよ
手に関しても右手小指が小さい以外は素晴らしいと思うぞ


309 : ○○ :2017/04/22(土) 17:39:59 WOdlrPxw
ヤマザナドゥ電機

オーネダンシロクロ!!シーロクロツケマスサービスツケマス〜♪
ヤスサユウザイハンケツ!!ヤマザナドゥデンキ〜♪
小町(この店ソング一日中聞いてると脳味噌溶けそう)


ウィン「自動ドア」
小町「いらっしゃいませ」
清蘭「すいません、なんかあの、頭につける…カメラ?あります?」
小町「ウェアラブルカメラですね、案内いたします」
清蘭「名前格好良すぎませんかね」

小町「ウェアラブルカメラとは身体等に装着しハンズフリーで撮影する事を目的とした小型カメラの総称でスポーツカム・アクションカム・アクションカメラとも呼ばれています」(妖怪Wikipedia)

小町「見本品がありますのでためしてどうぞ」
清蘭「これヘッドセットみたいでクソかっこいい」
小町「霧雨製はデザインはいいですよデザインは」
清蘭「あぁこのポケットナズチューみたいな端末で撮ってる映像を確認できるんですね、うーん、画質はどうなんだろ」
小町「画質がいいのは多々良製ですよ、デザインはちょっと変ですけど」
清蘭「これだけデカくて高いですね」
小町「河城製はみーんな性能は鬼のように高いんですけどゴツゴツしてて軍事用みたいな見た目なんでコアな人しか買いません」
清蘭「あぁー迷うなー…んー…でも…」

清蘭「バレますよね?」
小町「『バレる』?」
清蘭「だから、わかっちゃいますよね?見られたら、撮ってるって」
小町「…まぁ、そうですね。バレますね」
清蘭「うーん、霧雨製とか見た目好きなんだけどなー…これもバレるよねー…」
小町(……『バレる』?)

清蘭「ん?これは?」
小町「あ、それですか?森近製の、眼鏡型ウェアラブルカメラですね。ほら横に小さいカメラみたいなのがついてますよね」
清蘭「…………」
小町「もしもっと目立たないのがいいんであれはコチラの、特殊小型カメラのメガネがありますよ」
清蘭「……え?これカメラどこについてるんですか?」
小町「ここ」
清蘭「へ?」
小町「この、端っこ」
清蘭「……は?」


清蘭「バレない」
小町「まぁ、バレないでしょうね(普段眼鏡かけてない人がかけてたら怪しいかもしんないけど)」


清蘭「(*´ω`*)」ホクホク
小町「お買い上げありがとうございましたー」



小町「…『バレない』ってどういう需要なのかね…」


310 : ○○ :2017/04/23(日) 06:35:03 M0s3QCgU
ノブレス・オブリージュに囚われて(114)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=104

書けば書くほど、前後の整合性を考えれば描くべきだなと言う場面が増えていく
>>309
こーりんがそこら辺の需要を狙っているとしか思えない

「霖之助さん」
「これは……稗田阿求。珍しいですね、今お茶を入れましょう」
「この商品、言い値で買いますので。今後は私以外に売らないようにしてくださいませんか?」
阿求が霖之助の眼前に突き付けたのは、彼の新商品である眼鏡型カメラであった。
「これが私の稼業です。貴女以外にも意中の男性に対して偏執的な女性は多い」
しかし霖之助は臆することなく、お茶を入れながら言葉を交わしていた。
「稗田の財力はご存じのはずです」
「だからですよ、過ぎたるは及ばざるが如しです。貴女には、はした金でも、個人で扱える金額ではない」
自身の調子を一切崩さない霖之助に、阿求は「やり辛い」と言った。

「他の、眼鏡型カメラを作れそうな霧雨魔理沙や河城にとりは。自分の手の内を明かしたくないから、作らないでしょうこういうのは」
「それらをすべて、有償ではありながらも救うのが私の稼業なんです」
「言い値で買い取ると言っているのです。今後は私の為だけに作ってください」
しかし霖之助には稗田阿求にも臆さないだけの理由が存在していた。
それは彼が人里には居を構えていない事以外にも存在していた。
「手紙……ああ、クソ!」
霖之助が阿求の前に無造作に置いたいくつかの手紙の差出人に阿求は毒づいた。

紅魔館のメイド、白玉楼の主と庭師の連名、守矢神社の巫女、秋神が二柱とも。
もちろん、八雲家の名前だって存在していた。
「みなさん、私の商品を喜んでくれています。今も新しい商品を、彼女たち専用の物をいくつもお作りしました」
稗田家は強大である、人里には稗田を上回る権勢は存在しない。
だが人里の外に関しては、その限りではない。
話を無下に扱わない程度の権勢まで目減りする。それでも十分凄いが、人里と同じようには振る舞えない。
「もちろん、稗田阿求専用のウェアラブル端末だって。お作りして差し上げますよ?」
彼の技術を独占しない事により、力の均衡が保たれていた。


勝手に盛り上がってしまって、申し訳ない


311 : ○○ :2017/04/23(日) 20:24:39 /he3kPFE
>>309
アイデアがイイ!
後、本編には関係ないけど、BGMにツボった

>>310
長編さんがちょこちょこ書いてる短編も面白い…原則が眼鏡少女だらけになりそうな
本編も乙です。大体何が起きたか想像ができそうなのが、癖のある所だったり。


312 : ○○ :2017/04/23(日) 23:04:29 NBc3zH76
外の世界でなんやかんやあってほぼほぼ鬱状態、人間として堕落しきった○○と、「なんで私こんな奴のこと気にかけてるのかしら...」とかいいつつ気になっちゃう幻想郷の女の子。
○○の事を知っていくうちにいつの間にかこちらが気を病んでしまっていた....って所まで考えていました


313 : ○○ :2017/04/23(日) 23:46:14 597O0fRI
>>312いいね、そのアイデア

蓋のない天井

扉を一度だけ叩くのは、決められた私達の約束。扉の向こうからくぐもって意味の取れない、彼の鳴き声が返ってきた。
「入るわよ」
ドアノブを握る時、慣れた今でも胸の痒みが走る。開いた先は暗転して、カーテンを挟んだ月の微かな光だけが彼の輪郭を捉えさせた。彼のテリトリーに侵入してきたのに、彼はずっと座り込んだまま天井を眺め続けている。それが、私にここにいていいと許された証拠でもあった

「綺麗なんだ、星。見てよ」

私達の世界に光を入れないために、片手でドアを閉めた。

「綺麗ね、今日は晴れてよく見えるわ」


314 : ○○ :2017/04/23(日) 23:54:38 597O0fRI

真っ暗で低い天井を眺めてそういった。
ここは私達の世界。時間を止めるしか彼に触れることすら出来ないけど、この暗闇の中では溶け合って一つになれる気がする。私達だけの、いや私だけが入れる世界なの。


315 : ○○ :2017/04/24(月) 23:33:56 NYVw2mJo
 探偵助手さとりif4

 探偵とさとりはその日紅魔館に招かれていた。シャンデリアが赤々と輝く広間には、高価な調度品が控えめに
飾られている。それらに似合うように豪華なフルコースが饗されているが、卓に付いているのはスカーレット当主
夫妻とさとりと探偵の四人のみである。かつての古明地探偵事務所が数個入ってお釣りがくる位の、いくら広い部
屋といえどもレミリアの親友すらもいない中での食事は、探偵にとっては窮屈な感覚をもたらしていた。

 メインの食事が済んで残すはデザートとなった時、レミリアは気まぐれの様な顔をして探偵に言う。
「御客人、折角なのでちょっと心理テストはどうがかしら。」
そう言って指を鳴らすと、たちまち側で控えていたメイドが二人の目の前にゆっくりと皿を提供する。
「ラズベリーのソースにクリームチーズケーキは如何。」
探偵は何気なくケーキにスプーンを入れる。白い端から順に、ゆっくりと赤いソースが掛かる中央へ匙を伸ばして
いく。ふと隣を見ると、さとりは丁寧にソースをケーキに伸ばしていた。一面に赤いソースを塗り白い面を消し去
ってしまう。全てを覆い隠す様に、隙間無く。
探偵が内心驚いている内に、さとりはそのケーキを食べ終える。パチリという指が再び鳴らされる音で、探偵は自
分が横を凝視していたことに気づき、慌てて前を向いた。

「プレーンなクラッカーとカカオのチョコレートムース。」
レミリアが次の品名を告げると、目の前に皿が置かれていた。探偵は横目でさとりを伺いながら、クラッカーに
手を伸ばす。クラッカーに少しチョコを付けて食べるが、チョコが苦すぎる。黒い色のチョコには砂糖が殆ど入っ
ておらず、カカオの苦さを探偵の舌にダイレクトに伝えていた。顔を蹙めた探偵を見てレミリアは悪戯が成功した
子供の様にニヤリとする。
「外来人には苦すぎたかしら。」


316 : ○○ :2017/04/24(月) 23:34:32 NYVw2mJo
自分よりも数十倍も生きていながらも、数分の一しか経験がないような外見の少女からそう言われると、探偵も多
少は言い返したくなる。
「いやいや、そ-」

カツン、と隣より飛び込んで来た音で、探偵の言葉が途切れる。隣を見ると、さとりはスプーンでクラッカーを
ムースの中でバラバラにしていた。綺麗な色のクラッカーを一面黒に染め、スプーンで磨り潰す。探偵の言動を止
めるような音を立て、その後にここまで露骨なさとりの行動を見れば、探偵も何か自分が思い違いをしていること
に気が付くが、それが何か分からない。さとりが静かにクラッカーを口元に運び終えるまで、探偵は紅茶を飲みな
がら考える。浮かんでは消し、思いついては否定していた幾多の考えも、次の物が運ばれると一気に晴れた。

 大きなマグカップに入った珈琲。二人の人の前に置かれた一つのカップは、露骨に当主の問いかけを示していた。
今回もレミリア夫妻の前に同じ物が置かれる。レミリアの隣にいた男性は、同時に出された二つのコーヒーカップ
に丁寧に珈琲を注いでいった。ミルクと砂糖を同じだけ注ぎ、丁寧に混ぜる。甘露と平穏と苦難を等しく分け合う。
-健やかな時も、病める時もいかなる時も等しく汝を愛します-結婚式で新郎新婦が宣告する台詞が探偵の脳裏に
浮かぶ。探偵が自分の側の珈琲を取ろうとするが、さとりは先に手を伸ばす。
 「はい、あーん。」
場違いな明るい声で、さとりは探偵にスプーンを差し出していた。小さなスプーンには珈琲がなみなみに入ってい
る。子供にするようなさとりの言動に戸惑った探偵の口元を、さとりは反対の指で摘まむ。唇をかき分け歯をこじ
開ける様に開き、スプーンを探偵の口に入れる。スプーンを傾けて中の液体を溢せば、探偵は顔を自然と傾けてい
た。さとりは手で探偵の喉を撫でる。喉に流し込んだ珈琲を落とし込む様な手の動きは、まるでペットに薬を飲み
込ませる様と同じであった。

これまでの蒟蒻問答に似た無言の問いかけに探偵は気づく。いや、気づいてしまった、と言うべきなのであろう。
幻想郷での妖怪と人間の相対、悪意に染まっていない外来人と其れを蝕む因習、二人の間の愛情、それらを探偵は
無意識に曝け出し、さとりは無言ながら雄弁に表していた。さとりの強迫的な表現に探偵の顔に反発の色が生じる
が、それでもさとりは落ち着いた顔を崩さない。まるでその様な物は何の障害にもならないと言うかのように。
 愉悦を存分に味わったレミリアはさも満足したかの様に言う。


317 : ○○ :2017/04/24(月) 23:35:21 NYVw2mJo
「いやはや面白いわ!非力な人間の矜持と圧倒的な力を持つ妖怪の傲慢さ、まるで演劇の舞台のようだわ!」
これまで殆ど口を開かなかった男性が、長い犬歯を覗かせて重い口を開いた。
「それでも、貴方には月並みな言葉だけれども、頑張って欲しい、意思を貫いて欲しいと思っている。」

 帰り道にさとりに抱えられながら、探偵は地底の暗い空を飛ぶ。さとりに運ばれている状態ではあるが、探偵の
心には反発が燻っている。その心を感じたさとりが探偵に話しかける。
「まだ怒ってますね。」
「ペット扱いされて怒らない方がどうかしているよ。」
「ふふふ、ペットの方がある意味健全かもしれませんよ。二人が平等であるが如く、その愛は歪なのですから。」
アルキメデスの亀の如くパラドックスを展開するさとりに、探偵は考え込む。
「吸血鬼の血の契約は絶対です。どれ程憎悪があろうとも、それをも血の繋がりは二人を愛で結びつけるのです
から。そして吸血鬼の力があるがこそ、相手に裏切られないための絶対の契約が必要になるのです。」
「平等なのは結構なんじゃないのか。」
「平等だから、裏切られるのが怖いのですよ。だから相手を拘束し、血で心や魂まで縛るのですよ。あのような
尊大さは裏に弱さを隠しているのですから。」
「でも、さとりだって異常だ。」
「幻想郷に完璧は存在しないのですよ。外界にも存在しなかったように。」

以上になります。


318 : ○○ :2017/04/26(水) 05:57:56 rQSmiZSE
東方ヤンデレスレまとめwikiが恒心教に荒らされていて草も生えん
誰か治して


319 : ○○ :2017/04/26(水) 07:46:13 8b2a5sFE
パッと見、人気キャラのスレのまとめ部分が荒らされている感じですね。
修復するにも、以前のデータを持ってないと、かなり厳しそうな状況です。
誰でも編集出来る手前、荒らしが何度も書き込むこともありそうで、新しくwikiでも作った方がいいのでしょうか?


320 : ○○ :2017/04/26(水) 08:49:31 fMg4f.Ag
覗いてきたけど思ってたより400倍ぐらいの荒れようでガチで草も生えない…なんだあれは……


321 : ○○ :2017/04/26(水) 08:51:17 TCBKS0hY
バックアップから復元って出来ないっけ?勘違いだったらスマン


322 : ○○ :2017/04/26(水) 09:04:05 TCBKS0hY
と思ったら、一部ページしか無いのね
GoogleのキャッシュからHTMLのソースが見れるから、それから復元するしか無いかと
InternetArchivesにもデータが有ればそれからも復元できる

直してもすぐに荒らされるかもしれないけど、こっちでWiki構文のソース持っておけばさっさと直せる

管理者の人が居れば、とりあえず編集出来ないようにするなりしてほしい(個別に規制しても回避されるだろうから)


323 : ○○ :2017/04/26(水) 09:20:00 TCBKS0hY
更に連投して申し訳ないです

妖々夢から途中までの個別キャラとその他(複数、小ネタetc)、過去ログ、編集留意、編集のしかた、ナズーリン、蓮子、幽々子、藍、こいし、早苗辺りが荒らされたようです(多分、他にもあります)
単純に上から荒らしていって、手間がかかると途中で気づき
知っているキャラを荒らしたのではないかと思いますがイマイチチョイスが分からない

クッキー関連の事を知っている人物だと思っていたのですが、特定のキャラが荒らされてないので違う気がする

Twitterなどで検索した所、直近では他に被害が報告されてないので過去の荒らしを模倣した単独犯だと思いますがどうでしょう


324 : ○○ :2017/04/26(水) 13:23:21 JBAvJrbU
いつもの会話をしよう、萎縮が一番まずい


夢美教授は天才だけど、○○が夢美の考えてることや言っていることを理解できたら
二人目の天才誕生かもしれないけど、元一般人の○○は学問以外の能力が下がりそう
特に生活能力

でも夢美教授は、そうなることを見越して○○に世界一の知識を流し込み続けるんだ
○○が学会で注目されればされるほど、普段の生活能力の低さから悪い評判も立つ
そうなれば、○○の居場所は夢美教授との研究生活だけになるから
ちゆりは共犯、と言うかちゆりも○○のことが気に入っている。教授の次に


325 : ○○ :2017/04/26(水) 17:32:44 8b2a5sFE
>>323
輝までのキャラの個別ページがあって、カンのページが無いので、
現在管理者の人が居ない模様だと…


326 : ○○ :2017/04/26(水) 19:57:07 rQSmiZSE
ニコニコ動画歴史戦略ゲーwikiは編集した事があるが
ここまで荒らしが酷いとどう直して良いのか分からん


327 : ○○ :2017/04/26(水) 20:00:53 XuyoRenQ
管理人がいないなら作り直した方がいいかも、たぶんまた起きそうな気がするし


328 : ○○ :2017/04/26(水) 21:35:45 rQSmiZSE
誰かが復元してくれた模様
>霊夢 魔理沙 その他が復活


329 : ○○ :2017/04/26(水) 22:02:13 tiJWbRj.
ワシはまとめサイトの方には全然いかないから何とも思ってないわけじゃないけどやっぱり先人の勇士の功績を身勝手に踏み荒らされるのはいい気持ちはしないな
それでそいつを追い払ったりできないから、新しい大地を作ってお引っ越しってのも釈然としないけど…(´・ω・`)『なんで俺たちの方が』って感じ
かと言って私に何ができるかと言うと、ほんとになんにもない。『できる人ら』を眺めているだけで、情けないです
だからせめて私はいつものように投下するだけです。




清蘭「○○さんのブログ更新きてる」

清蘭「土日で見たDVDの感想かぁ〜…ふんふん、面白そうだなー私も今度借りに行かなきゃ」

清蘭「さーて今日も○○さんのブログにコメントしよう!」カタカタ…ッターン!

杵浅葱
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き

コメントを送信しました。

清蘭「○○さん最近ちょっと具合悪そうだったから心配だなぁ……」カタカタ

清蘭「ん?」



ダンゴパンプキン
その映画私も見ましたよ、すごく面白かったです趣味が合いますね結婚しましょう和式と洋式どっちがいいですか私はやっぱりウェディングドレスに憧れますけど和式も捨てがたいです○○さんが望むなら式を挙げなくても結構ですがやはり一人の女としては人生一度きりの晴れ舞台を用意していただけるなら嬉しさみたらし団子です。子どもは三人は欲しいので(ry

清蘭「((((;゜Д゜))))」

清蘭「えぇ!?待って…え?な、なにこれ…こ、恐い!あ、『荒らし』ってやつ!?」

清蘭「嘘…なによこいつ…○○さん荒らされるようなことなんにも書いてないのに……!」

清蘭「無辜の市民のブログやまとめサイトを自分勝手な欲望で荒らすなんて一人の人間として…よ、妖怪かもしれないけど…なんにせよ恥ずかしくないの!?」バン

清蘭「でも、どうしよう荒らしに構うのも荒らしだって言うし…」

清蘭「いや!ここはガツンと言ってやらないと!今後誰かが同じ過ちをしない為にも、ここは徹底的に叩くのが正解」カチャカチャカチャ…ッターン!

杵浅葱
ダンゴパンプキンさん、私の○○さんのサイトを荒らすのはやめてください。○○さんと結婚するのは私です。私はウサギなので一回の出産で1〜6羽は産めるので私の勝ちです

ダンゴパンプキン
は?コメント遡って見てみたけどブログ設立当初からストーカー的荒らしをしてるのはあなたじゃないですか。私だってウサギなので一回の出産でそれくらい余裕ですけど?なんなら10羽行けますけど?けど育児とか絶対大変だから○○さんのことを考えて三人くらいがちょうどいいと言ってるんですが?私の勝ちです

清蘭「こちら清蘭、悪質な荒らしと接触した。これから浄化活動に入る」


330 : ○○ :2017/04/26(水) 22:08:59 8b2a5sFE
>>328さん
一先ず、インターネットアーカイブから、引っ張ってきました。
ここらへんは、更新が新しいのですが、古いやつはちと古すぎるのが…

幽香のページを、別の方法で暫定的に復活させてみました。
これが正常にいけそうでしたら、これで暫くやってみたいです。

不具合があれば、教えて頂けるとさいわいです。


331 : ○○ :2017/04/26(水) 22:11:25 btDgh7b2
やりかた調べて早苗のページを復活しました
問題ないかほかの人にも確認してもらいたいです


332 : ○○ :2017/04/26(水) 22:23:05 rQSmiZSE
ルーミアのページでレスのまとめが少ないです
現在4スレのみとなっていますが「ルーミア」で検索すると
14スレと21スレなどがヒットします
あと紅魔郷が編集中のままです


333 : ○○ :2017/04/26(水) 22:30:14 8b2a5sFE
>>329さん
いつも投下して頂いてありがとう!
自分はちょこちょこ修正、加筆しているので(以下略
今後どうするべきかしらんと…


>>331さん
まじでありがとう!!
22スレの230-236を修正しました。リンクのスペースがくっついていたためなもよふ
助かります!


>>332さん
スマソ…スマソ…
ルーミアはアーカイブが古すぎたとおもふ 酔いが回ってきたので、また今度…


334 : ○○ :2017/04/26(水) 22:55:17 TCBKS0hY
大分復旧しましたね、今更ですがインターネットアーカイブからじゃなくてGoogleのキャッシュの方が新しいと思います(見たところ最近データが取得されてない)

Googleで取得したいページのURLを検索→検索結果のURL横にある▼からキャッシュを押せば閲覧できます

>>325
>>327
やっぱりそうなんですか、編集に関しても文字認証無いしログインユーザーならページ名も変えられるようだし
主人公の編集履歴を見てると3秒毎に編集してバックアップを消したっぽいので、何かボットを使ったのではないかと思いますし
せめて、バックアップくらいは作った方が良さそうな
過去ログも割りと散逸してるし


335 : ○○ :2017/04/26(水) 23:05:39 btDgh7b2
>>333
ルーミアやりました
間違いあったらすみませんが誰か訂正などを
明日はやいので


336 : ○○ :2017/04/27(木) 19:17:31 rk8iK3mo
まとめが荒らされてる……こんな時俺はどうすればいいの……
後、文章がひどいのは自分の実力のせい。

あなたはいたって普通な東方オタクだ。
あなたが普通の東方オタクと違うのは、幻想郷の女の子に愛されて眠れない(東方ヤンデレ)スレ(以下東方ヤンデレスレ)にSSをいくつか投稿したことだけだろう。
あなたが東方ヤンデレスレに初めてSSを投稿したのは大体1年前だ。
その時、良い感想がもらえたのがうれしくて、今でも時々SSを書いては投稿している。
関係ない話になるが、あなたはオカルトなどを信じないタイプだ。
しかし、そんなあなたの身にも、奇妙な出来事が起きていた。
大体1年前から目線を感じるようになったのだ。
ある時は後ろから。
ある時は誰もいない場所から。
ある時は空から。
ある時は壁の中から。
だからあなたは目線を気にしないことにした。

ある日のこと。
背後から目線を感じるが無視して、東方ヤンデレスレまとめに人のSSを見に来た。
そこで見たのは、謎の男性のイラストと、頭が痛くなるような文章だった。
東方ヤンデレスレまとめが、荒らされていたのだ。
あなたは怒りを感じた。
こんな奴消し去ってやる!と思い、あなたは東方ヤンデレスレまとめの復元を行うことにした。
悪党ZUN?詐欺師ZUN?
お前がそれを言うのか。などと思いながら、少しずつ復元していった。
……しばらくたった後、あなたは不思議なページを発見した。
編集中とだけ書かれたタイトルのないページだ。
あなたはまた何かあったのかと思いながら復元のためにバックアップを見ることにした。
たぶん、無駄だろうと思いながら。

これはどう考えてもおかしい。
なぜ、1つ前のバックアップが作られたのが 1900年1月1日 (月) 00:00:00 となっているのか?
恐る恐るあなたはそのバックアップを開いた。
そこには――


337 : ○○ :2017/04/27(木) 19:21:51 rk8iK3mo
△△さんどうしてこっちに来てくれないの?
     ××愛してる愛してる愛してるアイシテルアイシテル
   魔法の準備はできた。あとは◇◇にあれをするだけ
      私は▼▼のためならなんだってする。殺せって言われたらどんな人でもコロス
 ☆☆さんが私を食べてくれた……おいしいって言ってくれた……
etc.etc……

そこには、狂気が書かれていた。

あなたは絶句した。いったいこれは何だ?質の悪い荒らしか?
まったく訳が分からない。このページの存在も理解できないし、ここに書かれている人の名前は、すべて、行方不明になっている人ではないか。何より、

〇〇、今から迎えに行くからね。

なぜ、あなたの名前がここに書かれている?
迎えに行くとは何だ?
あなたはこれが何なのかを考えた。
…………

…………

…………

……そうだ!思い出した!
あなたが1年前から感じていた視線、行方不明になった人の名前が書かれた謎のページ、1900年1月1日のバックアップ。

これらはすべて、あなたが1年前に投稿したSSの内容にそっくりだった。

あなたが1年前に投稿したSSのストーリーはこんな感じだ。

●●という青年がいた。
●●はネットサーフィンが趣味だった。
そんな中●●はあるヤンデレスレを見つける。
●●はその日から、そのヤンデレスレによく来るようになった。
それと同時期、●●は誰もいない場所から視線を感じるようになった。
ある日、ヤンデレスレのまとめが荒らされた。
そのスレを復元していると、編集中と書かれたタイトルのないページを見つける。
そのページの1つ前のバックアップは1900年1月1日に作られたものだった。
そこには、行方不明になった人の名前と、狂気的な言葉が書かれていた。
そこには、●●の名前も書かれていた。
数日後、●●は行方不明になる。
ヤンデレスレに、 たすけt という一言を残して――


338 : ○○ :2017/04/27(木) 19:24:57 rk8iK3mo
あなたは鼻で笑った。
よく手の込んだジョークだとあなたは思った。
自分の作品をここまで再現してくれるなんて、作者としてはうれしい限りだ。
そう思うと同時に、あなたは頭の片隅で考えていた。
いったいどうすればいいんだろう、と。
どうすれば●●のようなバットエンドを回避できるのだろうか、と。
まず、あなたはヤンデレスレにこう書きこんだ。

338: ○○ :2017/04/27(木) 19:17:31 ID:rk8iK3mo
  もしも、もしもこの一週間のうちに、ニュースで○○という名前を見たら、みんなも注意してくれ。

そこからの行動は早かった。
部屋に鍵を閉め、誰も入れないようにする。
神社で買ったお札を張り、妖怪など用の対策を行う。
ほかにもやることはやった。これで大丈夫なはずだ。
あなたはそう思った。















2017年4月30日のニュースにこんなものがあった。
昨日、○○県××市にお住いの○○さんが行方不明になりました――


339 : ○○ :2017/04/27(木) 23:35:07 Ety4MZ2E
>>338
何でもネタとして取り込めるその器用さに憧れるわ


340 : ○○ :2017/04/28(金) 20:22:33 1.4Xo.cI
○○が「あいつ今すぐ大怪我してくんないかなぁ………」
とか何気なく愚痴のように言い出したら、次の日どころかその日の内に手を回しそうだよな


341 : ○○ :2017/04/28(金) 20:44:28 CFSpnb0I
>>340
で、のちに事が発覚して、迫られて、拒絶するわけだな


342 : ○○ :2017/04/28(金) 21:29:19 O29vnmGQ
○○「今すぐ彼女できないかな」チラッチラッ


343 : ○○ :2017/04/28(金) 22:45:09 wV24aHbM
知らないうちに大変な事になってた…
まとめ復元本当にお疲れ様です
その辺りで無力な自分は変わらず絵の投下で応援させてもらいます


ttp://i.imgur.com/z5ij3nH.jpg
愛を囁く紫さん

ttp://i.imgur.com/wm4u73K.jpg
思わぬカウンターで驚きのあまり言葉が出ない紫さん


344 : ○○ :2017/04/28(金) 23:21:40 SR/3LyXk
>>343
ヒャッハー!!イラストだー!!しかも2枚!!
と、変なテンションになった俺がいた。

>人里近くに製造された巨大洞窟
>その洞窟は人為的に作り出されたもの
>妖怪達は洞窟に近寄ろうともしなかった
>『幻想を拒絶する者達の団』。
>冴月麟を首魁とした、幻想郷のみならず魔界や月、地獄と敵対する科学力を誇る幻想殺しの一団
>半ばダンジョンとなっている洞窟の最深部
(ルーミア/17スレ/432(※完全な荒らし)より一部変更し抜粋)
このネタ……少しいじくれば、いいのができるかも……
この冴月麟要素のあるものはこっちに投稿してもいいのかな?
誰か答えてください


345 : ○○ :2017/04/28(金) 23:30:01 CFSpnb0I
>>344

小ネタ・分類不能・未整理があるからダイジョブでない?


346 : ○○ :2017/04/28(金) 23:53:06 eeaaSokA
>>343
一枚目の病み感からの二枚目の乙女ゆかりんで萌え死んだくっそかわいい
用意周到ヤンデレも悪かないけどふとした拍子に少女らしさが見える方がええな


>>344
ヤンデレが出りゃあ何でも美味しくいただくよ!


347 : ○○ :2017/04/29(土) 21:46:39 .O7G8ZHA
やばい、wikiのトップページが荒らされとる……


348 : ○○ :2017/04/29(土) 22:10:21 .O7G8ZHA
調べてみて一応復旧はしてみましたけれど、ちゃんとできているか……。


349 : ○○ :2017/04/29(土) 22:31:59 .O7G8ZHA
何度もすみません、やっぱり駄目でした、速攻やりかえされた……。


350 : ○○ :2017/04/29(土) 22:32:26 WLdzg.HQ
酷すぎる、あんまりだ
俺たちはひっそりと過ごしていたじゃないか。
じゃあどこに行けば誰にも邪魔されずに生きていけるんだよ


351 : ○○ :2017/04/29(土) 22:41:50 z5HK.VJQ
ノブレスを書いてる者です
お題をください、そうでなくても
今で書いている物は完結させる、そのための力をください

確かに、私が作者だとは証明は出来ません。でも、今の時点で書いている物は完結させたいのです


352 : ○○ :2017/04/29(土) 23:20:15 Q0K09wfs
>>349
了解しました。誰でも編集できるのなら、相手が荒らすだけだから部がある(?)ような感じですね。

>>351
いつもお疲れ様です。
どないかして新しくできる様に考えてみます。
長編お待ちしております。


353 : ○○ :2017/04/29(土) 23:26:53 .O7G8ZHA
>>352
結構ひどく荒らされてましたが、荒らしが飽きた後にでも復旧ってちゃんとできますかね?


354 : ○○ :2017/04/29(土) 23:44:47 2exc0xN2
>>351
長編に対するお題ってことですか?

wikiに関してはもう新しいwiki作ったほうがいいんじゃないでしょうか
ページ作成だけ可能にして編集は各項目へのリンクをまとめるページ以外は管理者権限にすれば荒らされにくいのでは
基本的に投下されたSSをコピペしてまとめるだけだし作ったページを編集することはあまり無いからそれで問題ないかと
そういうのができるwikiがあるのかが分かりませんが


355 : ○○ :2017/04/30(日) 00:32:51 ORbuuCbw
ついカっとなってやった。後悔も反省もしていない。
私は荒らしの味方じゃないです。

○○ has given you the truth, Run away!
○○は真実を伝えた。逃亡しろ。

選択肢            投票
さすが○○!    (-89006) {投票}

あなたは親の愛に気づかなければならない。
幻想郷の女性にホイホイと付いて行ってはいけない。
        -○○-

親の愛、ほとんどの人が(たぶん)受けてきたものだ。だがそれがストレスに感じられ、反抗してしまう人もいる。
「そんな親不孝もので君は良いのか?」「自分本位で物事を考えているんじゃないのか?」○○はそんな人たちに語りかけている。
2行目は話の方向が180度転換しているように見えるが、実はそうではない。
なぜなら親の愛に気づけない人は病んだ幻想郷の女性の愛に気づけないからだ。
「親の愛に気づく」という行動が、あらゆる判断力を培う基礎となっていることの重要さを○○は訴えかけているのだ。


忘れるな!病んだ女性に(強制的に)嫁がれた人々の悲しみを!
幻想郷の女性に囚われた人々を!
        -○○-

最初に置かれた"忘れるな!"という一文が、○○の焦りと悲しみと絶望をより一層強く引き立てている。
幻想郷の女性に囚われた人々の話を絶対に忘れない、そして広く語り伝えたい。
彼らの代わりに自らが彼らの「声」となり、世間に訴える。いい行動だ。感動的だな。だが無意味だ。

私の身に何かあっても、皆のことは永遠に忘れられません。忘れさせてください
        -○○-

“永遠”という言葉は重く、○○の悲愴と絶望が窺える。立ち向かう闇はあまりに深すぎる。自分の身に確実に良からぬことがもう起こっている。
しかし○○はそのような状況にあっても、(病んだ)嫁のことをまず思う。(病んだ)嫁をもつ人物はかくあるべし。けだし教訓に満ちた一文であろう。


(文文。新聞 第133季卯月の三十より一部抜粋)


356 : ○○ :2017/04/30(日) 00:40:16 CJblWIKE
>>353
前回の様な形では、おそらく無理ではないかと…
wikiを新しく作ったとしても、
1、どないかして、今までの作品を集める
2、やっぱり一つ一つ作品を掲載する (作品千件ぐらい有るかも)

この作業が必要ですので、復活には時間がかかります。偏執的なヤンデレなら出来るかも…というれべる

ただし新しいwikiを作り、新規作品をそっちで掲載する
→古い方をみんなでサルベージして、wikiに載せやすく加工
→新しいwikiが暇を見て、取り込む

此れなら出来るかも…


ただし、新しいwikiの管理者が何処まで持つのか?という所が問題点。


357 : ○○ :2017/04/30(日) 00:49:36 CJblWIKE
>>356
そもそも零細すれなので、管理をやりたい人が余り居ない
+インターネットなので、管理をする人が名無しの○○なので、全員管理が出来ると、
曾ての小ネタのように、ヤンデレからの逃亡会議にヤンデレの裏切り者が混ざると…

新しいwiki、がわだけ作ったけど、
メニューで早速躓いたわさ
折り畳み式のメニューの仕方が分からない…

こんなレベルでは前途多難なり。
取り敢えずお休みなさい


358 : ○○ :2017/04/30(日) 00:52:26 zuQ/yw3M
とりあえず、お気に入りの分でも個人で保存しておきましょうかね


359 : ○○ :2017/04/30(日) 00:59:54 GqYbY1i2
取り敢えず癪なので安眠の為に置いておく


 因果の応報を

 ねえ、こんなこと知っていますか、貴方は? 人は自分が見たいものを見るという事を。人は相手を通して自分
の心の奥底に潜む物を見るという事を。貴方が相手に思ったことは、自分が心の奥底で自分自身に「そう」思って
いることなんですよ。
 例えば貴方が、自分が人に裏切られたと思ったのならば、自分が自分を心の奥底で裏切っているんですよ。可笑し
いですよね、貴方は必死に空想の中で相手の女性をを屑だとけなして、挙げ句には嫌いな相手の存在をグチャグチャに潰し
ているのが私の眼には写るんですよ。でも変ですよね。貴方が心の中で殺している相手は、いつの間にか貴方の顔をしてい
るんですから。結局は、自分で自分を殺しているのですから。貴方が相手に嫌われているのではなくって、貴方が自分
自身を一番に嫌っているんですから…

 ねえ、こんな事も知っていますか?自分のした事は必ず自分が覚えている事を。貴方が幾ら自分のした事を忘れ
たように思っていても、貴方の心の奥底にはいつも、自分がしてきた罪が潜んでいるんですよ。今までにしてきた
ことは貴方自身で精算をしない限りは、無意識が貴方を狂わせて破滅させ、そして落ちぶれていくことで自分自身
に罰を与えて罪の精算をするように迫ってくるんですよ… たとえ貴方が自分の意識で全てを正当化しても、人は
無意識からは逃れられないんですよ。丁度、それを因果応報と、人は言いますけれどね。

 そうですか、それでも貴方は強情を張りますか。自分は悪くないと。相手の女が悪いのだと。それも良いのかも
知れませんね…。そうすれば貴方は罪の意識から逃れられると思っているのでしょう。

「オメデトウ、御座います、そして、サヨウナラ」

 知っていますか。人が罪から逃れれば、それはもはや、唯の怪物に成り果てるのですよ。丁度貴方が嫌って捨て
た曾ての彼女達と同じ様な、人外の仲間入りですね。あと、人間って、自分と同じ様な人が周りに集まるんですよ。
貴方が人でなしならば、貴方に寄る人もやはり人を辞めた愛に魅入られた女なのでしょうね。
・・・・・丁度私の様な。


360 : ○○ :2017/04/30(日) 01:00:10 lvc8yHWY
はじめまして、いつも楽しくサイトを拝見していたのですが荒らしが発生していて驚きました。ここ以外でもニコニコ大百科の東方深秘録、東方の二次創作サイト等が荒らされてますね。ケモフレアンチなのか東方アンチなのか、はたまた対立厨なのか分かりませんがケモフレと東方を罵倒した言葉をpixivの記事や知恵袋、関係無いサイトにまで書き込んでいるようです。ここで発生している荒らしと一緒かは分かりませんが、時期が一緒なので可能性は高いかと。


361 : ○○ :2017/04/30(日) 05:47:01 xEEBmpfg
荒らしてる奴の分析してみたけど、
平日より、週末の方が頻度が高い。
→学生または、社会人
スレに直接書き込みをしてこない。特定を気にしている
→ネカフェなどで、書き込みが出来ない
自宅のパソコンしか使えない
→金銭的、時間的余裕がない=学生中叉は高
書いている内容が限定的なジャンル
→代表的なオタクジャンルの東方、艦これは一般的な層からは印象が悪い
→荒らしやすい、叉荒らしをしても罪悪感が少ない
ズブズブのオタクではない且つ、認識が浅い
叉自分より、下の人間を見下せる範囲がそこまでしかない。
→社会的カーストは下
自発的な発言、特徴が見られない
→アイデンティティの未発達
→閉鎖的な環境下にいる
→家庭環境に難
荒らしが始まったのが4月下旬
→新学期、就職生活、入学シーズン
→受験の失敗、人間関係の不一致摩擦

多分、学生で受験に失敗して滑り止めに入って友達とか出来なくてイライラしてやったんだろうなぁ。でもこんなことしてたらもっと状況悪くなるだろうに。


362 : ○○ :2017/04/30(日) 08:33:27 zuQ/yw3M
>>361
東方厨をやっつけた気になってるから問題は無い


363 : ○○ :2017/04/30(日) 08:37:52 ORbuuCbw
>>361
荒らしの内容もかなりガキっぽいので(同一犯だったら)厨房かと


364 : ○○ :2017/04/30(日) 09:14:19 O4BkuYl6
荒らしに構うのも荒らし
荒らしは放置が一番の対策

とは言うけど、庭を何度も何度も荒らされて黙っていられるほど拙者は人間できてない。庭を荒らしてんのがカラスやタヌキじゃなく悪意を持った人間なら尚更だ、まきびしやらトラップやらしかけて荒らしにきたそいつを困らせてやろうと思うぐらいは拙者にだって悪意はある

こういう時は、おいしいご飯やお菓子を食べよう
そうすると少しは落ち着く、一時的にだけどおいしい気持ちでいっぱいになってむかつくことは少しは薄れる。ワシはそうしてる、まぁそれが祟って健康診断引っかかったけど…


365 : ○○ :2017/04/30(日) 10:17:26 ORbuuCbw
>>364
自分も同じように人間できてないからこう叫ぶ。
荒らしィィイイーーッ  君がッ  (荒らしを)やめるまで  ネタにするのをやめないッ!
……真面目に書いてるものよりこういう小ネタのほうが思い浮かびやすいってどういうことなの……
荒らしに対して本格的に殺意を抱き始めているので、そういった殺意が物語ににじみ出てるかも

あるところに一人の男がいた。
名は○○。
○○は今、必死に逃げていた。
それはなぜか。
それは、とあるサイトで荒らしをしていたことが、東方を、幻想郷を悪く言ったことが原因である。

○○は外来人だった。
外の世界におけるいわゆる非オタクである。
彼はオタクを下に見ていた。
そんな○○だが、○○には彼女ができた。
名前は……仮にぐーやとしておこう。
ぐーやと仲良くしていた○○だったが、彼はとんでもないことをしてしまう。
……ぐーやはオタク、○○は非オタクというだけで嫌な予感しかしないが、話を続けよう。
ある日、彼は有名な寺小屋高等部を受験したのだが、受からなかった。
イライラした彼は、ネットを荒らすことですっきりしようとしたのだ。
どうせオタクの集まるページなんて荒らしたところで問題ないよね^^
そう思った彼は、東方厨をターゲットにすることにした。
○○は、この幻想郷が、東方projectがもとになっているとは知らなかったのだ。
いや、東方projectが、この幻想郷をもとにしていると言ったほうがいいだろう。
……この話ではそういう設定だと思って聞いてほしい。
話を戻そう。
彼は東方にインスピレーションを受けたと思われる
メイドさんかすりシューティングゲーム
某巫女さん弾幕STG風弾幕STG
誰も死ぬ必要のないRPG
この3つと、100万回殺害予告された弁護士、KADOKAWA、さらには例のアレを利用して、東方を貶すことにした。
彼は、みんな違ってみんないいという言葉を知らなかったのだろう。
荒らしを実行した数日後、○○は追われる身となった。
理由は……○○に対してぐーやが言ったセリフを見ればわかるだろう。


366 : ○○ :2017/04/30(日) 10:18:02 ORbuuCbw
「○○、どうしてあんなこと書いたの?
 とぼけないで、私たちがブスだとかAV女優だとか書いたじゃない!
 なんでそんなこと知ってるのかって?
 あなたが荒らしたページによく行ってるからよ!
 なんでわかったのか?月の技術力をなめないで。
 もう一度聞くわ。どうして、あんなこと、書いたの?
 ……答えないんだ。
 こんなの、私の好きだった○○じゃない……
 …………
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アハッ,アハハッ
 
 アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
 
 
 そうよ!簡単な話じゃない!
 今のあなたが私の好きだった○○じゃないなら……
 
 
 どんなこトヲしてデも、私のアイシテル○○にすレばいイジャない」
このセリフを聞いた○○は逃げ出した。
捕まったら何をされるかわからない恐怖から。
ぐーやという、自分の愚かな行動のせいで狂い果てた彼女から。

こうして今、○○は必死に逃げている。
彼が犯した行動、その行動が○○自身の首を絞めた。
最後に、たぶん、○○はもうすぐ捕まってしまうだろう。
なぜなら――





「ミツケタヨ。○○。」


367 : ○○ :2017/04/30(日) 10:19:38 o0Go3/Fk
一応、アットウィキ サポートセンターに問い合わせをしました

>@Wikiサポートです。
ご連絡いただきありがとうございます。

お問い合わせいただきました件に関しまして、
荒らされた時期が直近であること、管理者が不在であることより 、
すぐに戻すことはいたちごっこになることが容易に考えられます。
そのため、管理者本人の権限で荒らし対策をする必要があると存じます。

そこで、提案ですが、
管理者が長期不在とのことですので、
アカウントの譲渡申請を行うことで、譲渡が成立すると、
管理者として当該wikiのコンテンツの管理を行なうことが
可能となっております。

返信がきてから2日ほどwikiを様子見をしてましたが駄目みたいですね・・・


368 : ○○ :2017/04/30(日) 10:28:18 lvc8yHWY
>>364 掲示板での荒らし等は放置して沈静化を待てば良いですが、こういったサイトに対する荒らしは放置しても爪痕を残されるだけなのが問題ですね・・・・個人的な勝手な解釈ですが、コンテンツを攻撃して憂さ晴らしをしてるんでしょうね。インターネットで二次創作サイトをどう荒らした所で消えませんが、相手はさながらボス戦で少しずつダメージを与えてるつもりなんでしょう。


369 : ○○ :2017/04/30(日) 10:29:41 ORbuuCbw
株式会社ヒストリア 馬場というページに

鏈縁>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>東方
JYNXバンザーイ!
連縁バンザーイ!
西方>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>東方
瞬殺サレ道?バンザーイ!
西方バンザーイ!
by naoi ikumo
と書かれていた。
……naoi ikumoって誰?
調べてみた。
ttps://twitter.com/naoiikumo
出てきた。
連縁Project推しなところと言い、今回の荒らしと関係があるかも……


370 : ○○ :2017/04/30(日) 10:39:23 CJblWIKE
>>367
管理人の方が居られない以上、管理者権限を委譲するのが良いかと思われます。

サポートの人の文面から、譲渡申請は旧管理人の方の同意が無くてもいけそうですし…

新管理者の方に負担がかかりますが、現状では荒らし対策になるかと。


371 : ○○ :2017/04/30(日) 10:44:15 CJblWIKE
>>369
現場に本人がサインを残すかどうか…
IP(?)みたいなもので同一性が分かれば、
相手の契約しているプロバイダーに、連絡をする事も出来るかのも(?)

詳しひ人に任せたし…


372 : ○○ :2017/04/30(日) 10:45:39 lvc8yHWY
>>369 調べても出てこないので何とも言えませんが、荒らしがわざわざ名前を残していくとは思えないのでその人のせいにしてるんだと思います


373 : ○○ :2017/04/30(日) 10:56:41 k1K/n7xk
修正してもすぐに荒らされる
放置のままがいいのかな?


374 : ○○ :2017/04/30(日) 11:00:41 o0Go3/Fk
>>373
修正してもいたちごっこになるので一旦、放置するのが良いかと


375 : ○○ :2017/04/30(日) 11:07:30 lvc8yHWY
>>374 とりあえず管理権の譲渡手続き完了までは放置・・・と言う事でしょうか?その際は他のサイトは編集権をメンバーのみに設定する等して対策しているのでそうされた方が良いかもしれません。


376 : ○○ :2017/04/30(日) 11:09:16 o0Go3/Fk
@wikiアカウント譲渡希望の対応フローについて


管理放棄の疑いがあるウィキが存在し、アカウント譲渡を希望される場合は、
以下の譲渡対応フローをよくお読みになった上でご連絡下さい。


2. @ウィキに譲渡要望を出してください(管理人から連絡がない場合)
「1. wiki管理者に譲渡要望を出し、直接交渉してください」を行い10日以上管理者から連絡がない場合、
お問い合わせフォームよりご連絡ください。

5. FAQ
あらしが発生しているなど緊急を要する場合は?
譲渡希望処理の開始を条件として、その旨を@ウィキ側にご連絡頂ければ、一時的に@ウィキが代理として対策処理を検討いたします。
譲渡希望処理の開始とは、2で「wikiの譲渡要望申請」を@wikiへご連絡いただいたときが譲渡希望処理の開始となります。

譲渡要望さえ出せば@ウィキが代理して対策をとってくれるみたいです
問題は誰が「譲渡要望申請者」になるかということ
私の一存で決められないのでここに記しておきます


377 : ○○ :2017/04/30(日) 11:50:23 CJblWIKE
>>373
もしよろしければ、修正した際のwiki構文をアップローダーに上げて頂けると嬉しいです。

荒らしが居なくなった後で復旧する際にコピペできれば、速いので…


378 : ○○ :2017/04/30(日) 21:30:11 z6R7LB1E
アリスのページにグリーン姉さんの画像が貼り付けられてる。これもう紛うことなく犯罪行為だよな


379 : ○○ :2017/04/30(日) 21:53:49 JGhV4EEA
>>378
それは大妖精のページですね
阿求のページにはスープおじさんの画像が貼られてます


380 : ○○ :2017/04/30(日) 22:37:33 hETEvoy6
目に付いてた何件かを削除。

ここまで来るのでしたら、>>376
早期にやってしまった方が良いのかも知れません。


381 : ○○ :2017/04/30(日) 22:38:08 hETEvoy6
 古明地こいしの深層心理

 ねえ、あなた本当に、お化けや妖怪なんていないって思ってる?
ふーん、そう。じゃあ、最近視線を感じているのって気のせい?一人で部屋にいると気配を感じるのも?
あと、この声って何なのかしら。気のせい、妄想、脳の病気、あなたはそう思い込みたいようだけれども、
残念でした。全部外れです。

 じゃあ何なのかって?だから言っているじゃない、妖怪だって。うーん、非科学的、って言われてもねぇ。
私が居るのは事実だし、そもそも科学って何かしら。全てを科学で解明できる世界ならば私の存在を断定
できる筈なのに、あなたがそれを出来ないのなら、あなたの科学は結局のところ、手が届くところでしか
存在できないってことじゃないかしら。ええ、勿論昔の人に比べればそれでも大分進歩したんだけれど、
それでも神で無い身は、いや神すらも全ての森羅万象を司る事は出来ない。

 だから私も存在しているのだけれど、でも最近の科学も私達の存在に迫って来ていてね、どうやらどっか
の科学者が言うには、私の存在はある種の情報らしいわ。そう、情報、ええ、そのコンピューターとやらに
入っている情報と同じ意味の情報よ。かけ算をしても私は一人、あなたが居ればもっと違うかもしれないけ
れどね…。そう残念。ああそう、私の正体だったね。何と私は幽霊と似た存在のようです。

 え、さっきからそう言ってるって?うーん私はお化けの存在を信じるかって言ったんだけれど、私がお化
けや幽霊だとは一言も言っていないわ。似た様な物だって言われてもね。私からすれば天と地とも違う訳な
のよね。まあ、どっちが上って訳じゃないんだけれど。そうね、例えば宇宙人がいたとして、あなたは地球
にいるから、犬や魚と同じ存在だと言ってきたら、あなたはどう思うかしら?きっと、「自分をそんな物と
一緒にするな!」って思うよね。だから私としても声を大にして妖怪だって言っておくわ、声しか無いけれ
ど。

 声だけの物が存在できるのかって?だから私は情報として存在しているって、言われるんでしょうね。姿
は無い、形も無い、目には見えず、だけれども声は聞こえて確かに存在する。摩訶不思議な存在だけれども、
妖怪ってそんなものだしね。じゃあ何処に居るのかって?良い質問だね。寺小屋の半獣なら花丸をくれる質
問だよ。私はなんと、人の無意識に存在するらしいの。あ、らしいって、言われても私が存在するのは事実
だけれど、私が自分で何処に居るのかってのは、ホントの所私にも分からないのよね。私が存在するのは自
分でも感覚として分かるんだけれど、ここが何処だかは分からない。上も下も無く、距離も無く、時間も無
く、唯其処に漂う様な感覚なのね。


382 : ○○ :2017/04/30(日) 22:38:53 hETEvoy6
 人間には意識があるの、意識と無意識。フロイトなんていう人は、人間にはその無意識があると発見したよう
だけれど、無意識は普段は浮かんでこないの。だから無意識っていうんだけれど、脳の中で意識していること
に比べたら、無意識はとても大きいの。丁度氷山が見えている部分よりも、海面に沈んでいる部分が大きいっ
てことと同じね。その無意識は普段は人は感じないんだけれど、実はあなたの心の中で大きな役割を果たして
いるって知っていたかしら。私も最近お姉ちゃんから聞いて、そのお姉ちゃんも外来人がら読み取った情報な
んだけれども、人間の行動は大半が無意識で説明が付くらしいの。あなたが普段何気なくしている動作、起
きたり歩いたり、物を取ったりするその動作は、寧ろ意識的にしない限り無意識が司るものなの。どう、無
意識が大きいって実感が持てたかな。そしてその無意識は何と人と繋がっている様なのです。科学者の人は
脳の神経が人をミラーリングするとか、人の無意識には太古の神話的なモチーフが埋められているとか言って
いるけれど、まあ要はあなたと他の人の意識は深い所で繋がっている部分があるってこと。だから私はそこを
使って、どこにでも行くことが出来るし、誰の前にも現れることが出来るの。今やってる様に。

 人間は脳で物を見ているって聞いたことある?普通人間は目で物を見るって思うよね。確かに目から光は
入り、それは神経に刺激を与えるんだけれども、その神経は脳に繋がり、脳で映像を認識しているの。そして
それは他の感覚でも同じ。人間が感じととる感覚は、脳に伝えられるんだけれども、それは脳で組み立てられ
るの。そしてその情報は正確に脳で再現しているのじゃなくって、その人の脳が勝手に強めたり、カットした
りしているの。当然よね、だって全ての情報を24時間感じていたら、あなた廃人になってしまうものね。
あ、そうなっても私が世話してあげるからね。私ペットの世話が得意なんだ。

 えー、要らないの?そう、じゃあ続きだけれど、その脳が世界を認識するときに、意識や無意識のフィルタ
ーを通じて世界を見ているの。いわば皆、色眼鏡で世界を見ているようなものね。そしてその無意識に情報と
して私は存在しているの。つまりあなたの脳内に映るゴーストのようなもの。これがさっき言った、存在して
いるけれども、存在しないってこと、私は外界に物質としては存在していないけれど、人の無意識には存在す
る。そしてあなたは私の姿を居ないのに見ることができるの。こういう様に。


383 : ○○ :2017/04/30(日) 22:43:37 hETEvoy6
 えへっ、じゃーん。どう・・・?うん、良かった、驚いているけれど、拒絶していなくって。
折角行くのだものね。ん、何処って?それに答える前に先に言っておくね。私は情報として存在するって、言
ったけれど、実態としてそこにはいないから、私のことが見えるには、私のことを知っておく必要があるんだ。
まあ、絶対って訳じゃないんだけれど、それでも知っている方がイメージがし易いからね。だから妖怪は自分
の存在を人間に知らしめるんだよ。そうでないと実体として体を保てないからね。名無しの権兵衛ではただの
有耶無耶でしかなくて、妖怪には成れないんだよ。だからこれで私の世界に連れて行けるね。

 え、・・・。どうしてって、どうして?私のいる世界に連れて行ってあげるんだよ?どうして嫌がるのかな
・・・?地霊殿は楽しいよ。お姉ちゃんでしょ、お燐でしょ、お空でしょ、あと色々な妖怪が居るから、とって
も楽しいよ。ふーん、どうしても嫌なんだ。あなたが何も言わなくっても、無意識は拒絶しているね。私、
だいっ、嫌いなの、それ。

 言ったよね、私は無意識に居るって。だからあなたが何処に逃げても無駄だよ。私はあなたの直ぐ側に居るん
だから。ほら、今だって声が聞こえるでしょ?あなたの後ろに私は居るよ。ああ、壁を背にしたって無駄だよ。
無意識には距離や物質は存在しないんだから、だから、ほら、こうやって、ズルズルズルって引きずりこめるん
だよ・・・。

以上になります。


384 : ○○ :2017/04/30(日) 22:50:10 9kiwTCq6
復元機能って使えないんですか?


385 : ○○ :2017/04/30(日) 22:52:31 CJblWIKE
>>384
wikiの復元ポイントをbotで潰しているような感じでした。


386 : ○○ :2017/04/30(日) 22:59:07 zuQ/yw3M
>>383
何となくserial experiments lain思い出した。


387 : ○○ :2017/04/30(日) 23:11:39 ORbuuCbw
今回の様々な場所で起きた荒らしについて簡単にまとめてみた
ttps://dic.nicovideo.jp/u/56747136
……記事名がカレーマンになっているのはスルーして


388 : ○○ :2017/04/30(日) 23:28:34 zuQ/yw3M
>>387

仮に、ニコニコで複数アカ(プレ会員)で荒らしている奴が、ヤンwikiの(学生説あり)と同一人物だとしたら、その金の出所は?
自分でバイトして工面したというより、裕福な家庭で親から貰っているって線がありそうですね。


389 : ◯◯ :2017/04/30(日) 23:58:32 34Fxnsho
13スレ目以降の作品を、壊れかけのスマホから今のスマホにメールにして保存作業中だけど気が遠くなる


390 : ○○ :2017/05/01(月) 00:08:44 Bq49Z5R2
>>389
乙です。
一人でやると莫大な数になるので、スレを分担して出来れば良いですね。
夜も遅いので無理されないで下さいな。


391 : ◯◯ :2017/05/01(月) 00:52:03 x7WuFeYk
もうちょい楽な方法探した
16スレ以降ならアーカイブにURL突っ込めば見れるんだね

他にも過去スレ見れる方法ってあるのかな


392 : ○○ :2017/05/01(月) 01:34:35 ePjjdt5g
>>387 お疲れ様です。補足するとこいつGTA5のwikiサイトにまで乗り込んで来たんですよね。やったことは大体同じで、「東方アンチがーケモフレがー」って書き込みとページ作成しまくって来て。それがあったのが大体4月中旬頃なので4月の頭から活発化したと言う所か


393 : ○○ :2017/05/01(月) 01:46:25 ePjjdt5g
>>387 IPもまとめてくださったサイトに載ってある奴で間違いない。関係無いサイトで荒らしてるのは知恵袋、大百科を覗けば何故かGTA5のサイトだけ。GTA5好きなのかね


394 : ○○ :2017/05/01(月) 02:30:59 pUKtP3ws
管理人したいけどそっち方面の知識に疎いんだよな


395 : ○○ :2017/05/01(月) 06:05:55 uLiY8Ybs
大妖精や幽々子が編集できないんだがページそのものを消されたか?


396 : ⚪︎⚪︎ :2017/05/01(月) 06:14:04 7iqSSLMM
第1夜から第4夜まではしたらばかそれに似たようなサイトに残ってたな。それ以降のスレの確認はしてないけど。


397 : ○○ :2017/05/01(月) 06:36:50 Bq49Z5R2
>>394
意欲が有る人の方が、スキルがある人よりも適任ですよ。スキルは後から上達できますので。


398 : ○○ :2017/05/01(月) 08:14:05 Oy8Squ.A
>>395
アーカイブで調べてみたんですが
消されたのでは無く存在しないページにリンク先を変更されたみたいですね
もっとも本来のページも荒らされていますが


399 : ○○ :2017/05/01(月) 10:02:50 ePjjdt5g
地下室が荒らされたんですが地下室って管理人以外荒らせないんじゃないんですか?


400 : ○○ :2017/05/01(月) 10:07:28 ePjjdt5g
>>399 と思ったら 「すべてのコメントを見る」のページは編集可なのか・・・・


401 : ○○ :2017/05/01(月) 10:25:48 oq2a1JBw
こっちは構成とかも試行錯誤したいし、休日しか大体いじれないからgw中に勝手に作ってみるわ。
気分転換がてら新たな言語もなんかいじりたいというのもあったから。
でも消えたらごめん。


402 : ○○ :2017/05/01(月) 11:40:36 uLiY8Ybs
なんか複数に荒らされているな
(ログインユーザー)愉快犯と便乗犯(非ログイン)が居る

あと個人情報が書かれているから@wikiサポートセンターに通報しておきます
GWのせいですぐに対応するかは不明ですが・・・


403 : ○○ :2017/05/01(月) 18:06:39 Rb9MBTzU
>>395
ページ名そのものが変えられてるんだと思う


404 : ○○ :2017/05/01(月) 19:27:43 99r6i/Z2
387ですが、どうにもニコニコ大百科に犯人についての個別記事があった模様。
犯人の一人はcnetaという有名な荒らしの模様。


405 : ○○ :2017/05/01(月) 20:01:31 KMnKZunI
>>402
便乗して複数犯になるって、まるでスタンド・アローン・コンプレックスやな


406 : ○○ :2017/05/01(月) 21:00:55 uLiY8Ybs
幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ
荒らしまで受け入れてしまうのは残念ですけど・・・

冗談はさておき、@wikiサポートの反応が鈍い
【重要】じゃなくて【緊急】にしておけばよかったか


407 : ○○ :2017/05/01(月) 22:25:53 KMnKZunI
必要かどうかわからないけど、一応、旧まとめのURLを貼っておきますね。現在のまとめのトップページは荒らされてるし。
ttp://www.geocities.jp/honki1_00/index.html


408 : ○○ :2017/05/01(月) 22:28:49 ePjjdt5g
>>404 よく分からないけど犯人がこのcnetaって何で分かるんですか?


409 : ○○ :2017/05/02(火) 06:58:29 KkQIDtNY
>408
現在発生している他の場所での似たような荒らしの犯人ががcneta(サブアカウント使用)であるから。


410 : ○○ :2017/05/02(火) 11:04:13 pn1LlBv6
>>409 なるほど


411 : ⚪︎⚪︎ :2017/05/02(火) 21:16:14 xDhWRvgs
MOTHER3の没データの画像はともかく、人の死体(?)の画像貼るのだけはホントに勘弁して欲しい。トラウマになりかけたわ


412 : ○○ :2017/05/02(火) 22:01:41 R.5YpeqM
とりあえず荒らしが過ぎ去ったみたいなので
グロ画像及びページ名を荒らされる前に元に戻しておきます

@wikiサポートはGWのせいで対応してくれないので
対策しようがない為、また荒らされる可能性がありますが・・・


413 : ○○ :2017/05/02(火) 22:16:37 TnLROzAw
この事案が終わっても、荒らしてた連中はcneta含めて皆野放しなんだよな。

犯人が悪い事して気持ちの良い思いをして、灸もすえられないってんじゃ、また同じ事が起きそう。


414 : ○○ :2017/05/02(火) 22:44:24 R.5YpeqM
その点について@wikiサポートに問い合わせていますがGWのせいで・・・

それと一部の個別のページが消されているのでそれらしきページを修正して
元に戻したいけどバックアップデータがないせいで元のページの内容が分からない

あと、まとめたレスまで消されてやばい
紫/22スレ/824 とか早苗/22スレ/970 とか・・・


415 : ○○ :2017/05/02(火) 23:08:20 TnLROzAw
神社の地下室>ログが荒らされてまね、また出没したんですかねぇ。


416 : ○○ :2017/05/02(火) 23:18:52 R.5YpeqM
「編集のしかた」のページ内容が分からないので
wiki編集のすすめの「レクチャー」を見たら荒らされていて笑えん

>>415
復元を止めて暫く様子見をします


417 : ○○ :2017/05/03(水) 03:37:24 mIjndktw
果報は寝て待て(暢気)
あと久々に投稿。


僕は昔から友達がいなかった。
特別人付き合いが苦手というわけではなかったが、何故か僕はいつも1人だった。
最初は寂しかったが、やがて慣れて1人でいるのが当たり前になった。

だけど僕に声をかけてくれたのが早苗だった。
なんでも、早苗も友達がいなくてずっと寂しい思いをしていたそうだ。

早苗はとても明るい子で、しかもとびきりの美少女だ。
整った顔立ちに学生離れしたスタイル、柔和な頬笑み。
話している時の物腰の柔らかさも魅力的で、どんな話を振っても興味を持ってくれた。
そんな美人が傍にいて恋に落ちないわけがなかった。
同時に、どうして早苗には友達が出来ないのか分らなかった。
こんな美人を周りが放っておくだろうか。
生じた些細な疑問も、早苗の笑顔を見てれば吹き飛んでしまい――

「改めてそんなこと言われると照れちゃいますね」
「うわっ!?」

突如横から現れた人影に思わず飛び上がりそうになる。
1人だったはずなのに、突然現れたそいつ――早苗――は、不思議そうに首を傾げながら僕を見ていた。

「いるなら声をかけろよ。ビックリしたじゃないか」
「えー? ずっと横にいましたよー?」
いや、この日記を書き始めた時、僕は間違いなく1人だった。
それでも気付かなかったという事は、それ程夢中になっていたのだろうか。

だけどやっぱり、そんな疑問はクスクスと笑う早苗を見てあっけなく霧散してしまった。
悔し紛れに抱きしめると、益々満足気になり額を押しつけられる。

どうやっても敵わない。けどまぁ、彼女が幸せなら良いや。
そう1人で納得していると、それに反応したかの様に早苗が顔を上げた。

「友達なんていなくても、○○さんの隣には私がいます」
頬笑みながらもやけに真剣な声色で早苗はそう言った。
それに若干の違和感を感じつつも、僕は黙ってそれを聞いていた。
「ずっと、ずーっとお傍にいます。誰にも邪魔なんてさせない」
邪魔する人物なんて初めからいないような、とは言わなかった。
いや、言えなかった。
そこに何か踏み込んではいけないものを感じて、背筋が僅かに粟立つ。
何かって何だよ。そんなものあるわけないじゃないか。
宙に目をやる。まるで、誰かが、僕達をじっと見ている気さえして――
やけにざわつく心を必死に抑えていると、「○○さん?」と不意に声がした。
視線を下げると、早苗が首を傾げながら僕を見ていた。

綺麗な瞳と視線がぶつかる。

それだけで、僕は何もかも、どうでもよくなってしまった。

「変な○○さん」
でも、大好きです。
しゅるりと細い腕が首に巻き付いたかと思えば、唇を奪われる。
その途端、脳味噌が益々痺れた。
あまりの柔らかさと温かさに、心まで急速に蕩けていく。
ああそうだ、自分には早苗がいる。
それでいい。それだけでいい。

反射的に自分から唇を押しつけると、一層強く抱きしめ返される。
直前まで何を考えていたのかすら忘れる程の幸福感と充実感に、僕は全てを委ねた。

「今度、○○さんに案内したい場所があるんです。一緒に行きましょうね」
唇が塞がっているはずなのに確かに聞こえたその声すらも――


418 : ○○ :2017/05/03(水) 04:35:55 irI5g2MY
受験が終わり新生活が落ち着いてきたんでヤンデレスレ見て癒されようとまとめwiki見たんだが酷いことになってるのな。あっきゅんのやつで好きなのあったから消されててショックだったわ、でもこっち除いたらめげずに復旧しようとしている人達がたくさんいるってわかって元気貰ったわありがとう。長文での自分語りごめん


419 : ○○ :2017/05/03(水) 09:05:55 Tc.DbYDc
真面目で頑張り屋だけど要領悪くて報われない○○を、見かねた藍しゃまが拉致監禁する話とか、どなたか書いてくれませんかねえ


420 : ○○ :2017/05/03(水) 13:49:39 /TwOBGcs
てっきりGW生かして荒らしまくるのかと思いきや逆に沈静化するのか、GWで遊びに行ったのかな


421 : ○○ :2017/05/03(水) 14:28:00 azdHxtqw
荒らしが居なくなった理由は不明ですが
暫く放置していても荒らされていなかったので
とりあえず直せるページは修正しておきました

ついでに復元したページの内容をメモ帳にコピーして
荒らされてもすぐに直せるようにしました

あと、レミリアのページを直した人がいるんですが
荒らされる前のバックアップがないのにどうやって直したか
個人的に気になっていたり・・・


422 : ○○ :2017/05/03(水) 16:18:21 WtSWUmsM
>>421
1、個人的にログを持っていた
2、wikiをレミリアで検索して、全部集めた
のどちらかだと想われます


423 : ○○ :2017/05/03(水) 20:22:26 lXJsu196
個人的に色々と調べてみたところやっぱり愉快犯の様で向こう(某所)でも荒らそうという動きは無く、管理者がアク禁にするか相手をせずに放置すれば飽きて去っていくとのことです
他のwikiも荒らされているようで星の子ポロンwikiやハセカラwikiも被害にあったようです


424 : ○○ :2017/05/03(水) 20:59:07 VyAE1MaA
歴代の東方ヤンデレスレのURL誰か頂けませんか?


425 : ○○ :2017/05/03(水) 21:10:25 azdHxtqw
留意事項を元に戻しました(大本営発表)


>>424
アーカイブで調べたけど見つからん・・・
探し方が悪いのかな


426 : ○○ :2017/05/03(水) 21:39:46 LiaezQHM
おそらくだけど21夜近くで以前の掲示板が閉鎖されたから22夜以前のスレは残っていないはず。
それと今回の荒らしについての提案なんだけど、今回の荒らしは誰でも編集できるという点が原因で起きたのでやはり編集する際にはパスワードを要求するようにした方がいいと思う。
ニコニコの方とかでコミュを作り、その内輪でパスワードを共有したり定期的に変更できるようにできないかな?


427 : ○○ :2017/05/03(水) 21:43:42 Tc.DbYDc
以前、21スレ以前のスレを見ようと過去ログのURLを検索してみたけど、駄目だったな、そう言えば。


428 : ○○ :2017/05/03(水) 22:10:58 VyAE1MaA
424 です。
返信ありがとうございます。
無知でご迷惑おかけしました。


429 : ○○ :2017/05/03(水) 22:13:43 azdHxtqw
一応、自分がやった事の報告をします

荒らしが酷かったから@wikiサポートに問い合わせる

>>367に書いたようにアカウントの譲渡申請の提案が返ってくる

アカウントの譲渡申請をして@wikiサポートに対応してもらおうと問い合わせる

管理人として利用規約を遵守し、コンテンツの内容・管理に全責任を負ていただかないとアカウントの譲渡ができない
要約:@wikiサポートは管理、復元はしないからお前らでなんとかしろ

仕方なく自分が利用規約を遵守して5/1にアカウントの譲渡申請をする

GWのせいで@wikiサポートの返信が返ってこない←イマココ


@wikiで編集のしかたを復元する←New


430 : ○○ :2017/05/03(水) 22:49:22 Tc.DbYDc
>>422の「2、wikiをレミリアで検索して、全部集めたのどちらかだと想われます」を試しに、幽々子のページを復旧(22スレ894以外)してみたのですが、大丈夫でしょうか。


431 : ○○ :2017/05/03(水) 22:52:07 Tc.DbYDc
二度もすみません
22スレ894のは大丈夫っぽいです


432 : ○○ :2017/05/04(木) 00:16:31 vn92j3OU
〇月☓日
今日から日記を書くことにする。
…と言っても特に書くことはなく、いつも通りの日常でした。
けど、いつも通りの日常が一番ですよね?明日も頑張らなければ!

〇月△日
ぬえが○○という人の子供を連れてきました。
どうやら妖怪に襲われていたらしく、気まぐれで助けたら懐かれたそうです。
服装からして人里の子供ではないようですね。(魔理沙の言っていた外来人という類の者でしょうか?今度聞いてみましょう)

〇月◇日
困ったことになりました…
本日、分かったことが三つあり、
1つ目は○○が外来人で、遊んでいたらここに迷い込んだということ
2つ目は親族がおらず、一人でここを彷徨っていたということ。
そして、3つ目は、ぬえが○○を気に入り、うちで引き取ることになったこと。
初めは○○を然るべき場所に送ろうと勧めたのですが、涙目で睨まれると断りきれませんよね…
家族が増えたと前向きに捉えましょうか。うん、それがいいです。

◇月☓日
子供二人の世話が忙しく、ひと月ほど日記を書いていませんでした。反省せねば。
ところで、○○はぬえに従いすぎです。いくら慕っているといっても悪戯は許しませんよ!
一度怒られたことは二度としないということを二人に覚えてもらわなければなりませんね。
ただ、二人を見ていると本当の姉妹みたいで微笑ましいと思えます。
初めは○○を引き取るのに反対していましたが、あの子が来てからみんなの笑顔が増えています。
○○を連れてきてくれたぬえに感謝しなければなりませんね。


433 : ◯◯ :2017/05/04(木) 02:10:47 UI5Q9TLI
中途半端で申し訳ないけど


幻想郷の女の子に死ぬほど愛されて眠れないスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/6911/1214215600/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ 第5夜【逃がさない】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1277980300/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ 第13夜【貴方と私】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1321156799/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ 第14夜【楽園の鳥籠】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1329106103/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ 第15夜【愛の花束】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1338868886/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ第16夜【貴方とお揃い】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1349434390/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ第17夜【抱きしめて】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1360113855/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ第18夜【守らせて】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1379247861/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ第19夜【離さない】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12297/1397612935/

幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ第20夜【どうして】
ttp://www3.atchs.jp/test/read.cgi/ichashelter/1414186664/

幻想郷の女の子に愛されて眠れない(東方ヤンデレ)スレ第21夜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22651/1432852771/

幻想郷の女の子に愛されて眠れない(東方ヤンデレ)スレ第22夜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22651/1466421469/


434 : ○○ :2017/05/04(木) 12:16:42 7elV8Cc.
wikiwikiなら更新履歴が流れないっぽいんだけどどうだろう


435 : ○○ :2017/05/04(木) 12:48:11 /Hgu5/BQ
いや、ページを保存する際に【更新情報を宣伝する】のチェックを外して
【タイムスタンプを更新しない】のチェックを入れると更新履歴が表示されない・・・はず


436 : ○○ :2017/05/04(木) 18:09:50 kW1xgT8Y
紫スレ修復しましたが6スレの636は荒らしが来る前から削除されていた様なので修復は必要ないかと


437 : ○○ :2017/05/04(木) 18:11:33 vgJv7LCU
>>436
あ、そうだったんですか、てっきり荒らしたところを削除したものかと思ってました。


438 : ○○ :2017/05/04(木) 19:47:23 Kbm1J8wY
>>429
乙です。これでパスワードを掛ければ、荒らしが出来なくなりますね。

>>430
何個か拝見しましたが、特に問題はないと思われます。


439 : ○○ :2017/05/04(木) 21:09:45 /Hgu5/BQ
霊夢とフランを復元しました
といっても霊夢に関しては以前に復元させた人の物を保存したものですが・・・

それと以前にはなかったAAがついてますが復元する時に
個人的に消すのが勿体無いと思って残したものですので
気に食わなかったらAAを消してください


440 : ○○ :2017/05/04(木) 21:29:03 vgJv7LCU
>>439
私は気に入ってます、あのAA


441 : ○○ :2017/05/04(木) 21:52:04 Lr/z8Y2U
>>439 私も気に入ってるのでそのままで良いかと


442 : ○○ :2017/05/04(木) 23:42:13 /Hgu5/BQ
[[上海人形/人形]]のところでバックアップがなくて絶望しましたが
なんとかアーカイブで荒らされる前の状態を発見しました

しかし、文章の前に空白があるせいか
アーカイブ通りにすると「白い枠」が表示されてしまいます
・・・何か対策がありますか?


443 : ○○ :2017/05/05(金) 00:33:43 dEAAU1MI
連レスですみません・・・

>>421の疑問がようやく解けた・・・
ああ、なるほどそういうことか

とりあえず天子、影狼を復元
最新の情報はたぶん抜けていると思うので修正をお願いします

今日の内にページが無いキャラを復元します


444 : ○○ :2017/05/05(金) 16:58:23 7q17LvAk
大妖精「世間が私たちに気を遣って連休を用意してくれましたよ、連休中ずっと一緒ですよ…」






まさか他の女の人と予定なんかありませんよね?






○○「ほんまなんも予定ないな、モンハンしよ」ピコピコ
大妖精「えぇー…」

大妖精「せっ折角のお休みなんですよ!どこかおでかけしませんか!」
○○「うーんどこも混んでるしなー、特に行きたいとこともないし…」
大妖精「じゃあ!あのっ私水族館に行きたいです!つ、連れてって欲しいナー」チラッチラッ
○○「いいよっ」
大妖精「(∩´∀`∩)」

水族館ワカサギパーク
ロボ『ヨウコソコンニチハ、ワタシハワカサギパークガイドロボット【ハッピービーストTiタイプ】ウサ』
○○「なんかどっかで聞いたことあるような」
HB『オトウサントムスメサン、入場は二名様デオk?』
大妖精「ムッ!違います!カップルですっ!」プンスカプンプン
HB『事案発生、通報シマス』prrrrr
○○「ちょっ」

チンアナゴ「 ┏ 」
大妖精「スイッチポチ」
チンアナゴ「 ┓ 」
大妖精「わぁ!水流の向きがかわると体の向きを変えるんですよ!おもしろい!見てみて○○さん!」

大妖精「○○さん?」

大妖精「あ、あれ?○○さん?」

大妖精「○○さん!○○さん!○○さん○○さん!どこ!どこに行ったんですか!○○さん!○○さん!!」

ピンポンパンポーン

『迷子のお知らせです、迷子のお知らせです』
『幻想郷霧の湖らへんからお越しの、大妖精ちゃんさん。迷子センターまでお越しください』

大妖精「ファー」


445 : ○○ :2017/05/05(金) 20:32:28 dEAAU1MI
荒らしがいないと思っていたがそんなことは無かった
レミリアのページが消されてた・・・
あと、所々可笑しいページがちらほらあるし・・・


446 : ○○ :2017/05/05(金) 21:10:48 AREe2U.Y
>>445
リンク先が変わっただけなので元のページは残ってますよ


447 : ○○ :2017/05/05(金) 21:49:05 dEAAU1MI
総アクセス数を見れば一目瞭然でしたね・・・
見間違いでした

とりあえず、霊夢とフランとレミリアのページを差し替えをしないと・・・
一部のキャラのページは本来のページではないので・・・

あとページが無いキャラを大体、復元をしましたが
2015〜2016のデータなので細かい修正は誰かお願いします


448 : ○○ :2017/05/05(金) 21:51:43 wTuCp5iA
>>419のネタを振った者ですが。
実際に自分で書いてみたら6700文字くらいになったのですが、大体1レス当たり何文字くらいで分割すればいいんでしょう。
投稿の作法がよく分からなくて。


449 : ○○ :2017/05/06(土) 00:57:27 pdRm1oJc
>>448
自分は大体、「省略されました」とギリギリ出ない程度にしております。
ただ、どのような書き込み方でも、編集の際は、然程変わりはないような気がします。


450 : ○○ :2017/05/06(土) 01:07:22 n6osJdHs
やったよみすちー!
やっと君のページに辿り着いて復元できたよ(´;ω;`)

…………冗談はさておき、これでページが消えたキャラは復元できたかな
…まだ直さないといけない所があるけど寝る


>>448
(東方ヤンデレ)スレ第22夜の>>241-247の辺りが参考になる…かな?
実際にここでSSを投稿したことが無いからなんともいえないが…


451 : ○○ :2017/05/06(土) 01:38:06 tCGnUI4U
>>450
ありがとうほんとにお疲れ様っす!



>>449を見て始めて知ったんだけどここ文字数制限だか行数制限がある感じなの?
長めの話を書いた時は適当に分けて投稿してたけどそういうの気をつけた方がいいのか


452 : ○○ :2017/05/06(土) 08:52:37 3S5uZXfc
意外とこの板、文字数も改行も上限が緩めだから
前後を考えて、ここで一端切りたいなと想うところで良いと思うよ


453 : ○○ :2017/05/06(土) 11:03:04 Z3SbL0eQ
では、五つくらいに分割して投稿してみます。ただ、ここって一行当たりに入る文字数が多すぎて見えづらいと考え、
適当な所で改行したものを試しに投稿してみます。

【1/5】
 ○○は実に中途半端な人間である。真面目で努力家で、感情に振り回されない限りは
人の言うことを素直に聞く謙虚さを持ち、とても実直な人間ではある。しかし要領が悪く、
何に挑戦するにしても捗々しい結果は得られないでいる。本人とてこれらを自覚している、
だからこそ強い劣等感に曝されている。尤もプライドが高いから出来るだけ表面に出さないようにしているが……。

 そんな彼が幻想郷に来て、当時彼はそれを、自らの再起のための渡り船だとばかり思っていた。
平たく言えば、今の生活に満足出来ないでいるティーンの青少年が、自分は異世界だとか
犯罪の世界だとかで活躍出来るのだと現実逃避めいた想念を浮かべる心理である。で、幻想郷に
定住して働きだした○○であるが、やはりそこでも彼は、優れた人間とはとても言い難い、
中途半端な生活を送っているのであった。仕事が遅く、かと言って速さを優先してもいい加減だと
注意される。もしかしたら自分はみんなに迷惑を掛けているのではないかという罪悪感を
感じながら日々働き、そして自宅に帰り独り寂しく夕食を摂る。細部から全体像を構成して物事を
認識する思考タイプの○○は、たとえどこの世界に行ったところで、速さと丁寧さのバランスが
重要となる仕事では活躍なんぞ出来ない。どちらかというと職人向きのたちだろう。
だが○○の理想ではなかった。

 ○○が、かのスキマ妖怪の懐刀・八雲藍と出会ったのは、まさに偶然であった。里の豆腐屋に、
味噌汁の具材として油揚げを購入しようと訪れた折、やけに目に付く女性が居た。麦畑のような
こがね色の髪の毛に、二股のピエロ帽子らしき物を被って、導師服を着ていて、
最も印象体だったのは九つの尾が尾てい骨辺りから生えているところだった。横まで来て、
その女性の容貌を目にして大層驚いた。

 この上なく美しかった。

 そのようにありきたりな感想しか浮かばないくらい。

 切れ長の眼、髪の毛と同じ――いやそれ以上に輝く黄色の瞳を物憂げに伏せ。薄桃色の、
蝋のように滑らかに照る唇に、細く柔らかく繊細そうな指を当てて沈思していて。頬の肌は逸りに染まっていた。

 店の者は、どういうわけかこの艶やかな女性にまごついていた。佳人を前にしてたじろぐ
というより、煙たがっているように。敵意は無いけど、畏怖を孕んだ態度であった。

 ○○がずっと見惚れていると、やがて女性がそれに気付き、きょとんとした顔で○○を見やった。

 「あの、何か?」

 「あ、いえ……、失礼しました……」

 綺麗だったから見惚れていたと正直に言えるほど、○○は女慣れした男ではない。ただ、
面倒見の良い女性などからは、昔から受けが良かったが。

 「ふむ……」

 と女性は一つ吐くと、取り立てて興味無さげに油揚げに視線を落とし始めた。

 「油揚げがお好きなんですか」

 ○○は思わず尋ねた。彼自身そこまで女性に踏み込むたちではないのに、相手から訝られた
かもしれないことに因る不安からか、或いは、かの女性に魅入られた故か、柄にもなく。そうして
出てきたのが、彼女の毛の色と九つの尻尾から連想されたその安直な科白だった。


454 : ○○ :2017/05/06(土) 11:10:22 Z3SbL0eQ
上の続きです
【2/5】
 その後の細かい事は割愛するが、この――有体に言えばナンパめいた――行動が功奏して、
○○はその女性――八雲藍と昵懇の間柄になったのであった。

 単なる友人関係というより、通い妻に近かった。当初こそ、時々会っては世間話をする程度だったが、
いつの間にか藍の料理を試しに味わう話になり、○○の自宅で彼女に料理を振る舞われるに至ったのであった。そしてそこから、藍はしばしば○○宅へやって来ては料理、延いては生活に於ける
様々な世話を焼くようになったのである。初めの内は良いものだと○○とて思っていた。
家に誰かが居てくれて、疲れた自分に変わって食事を作ってくれる。独り言ではなく、何かを言えば
嫋やかで玲瓏な声の言葉が返ってくる。寂しさに萎える心に温かな潤いが戻ってくるというものだ。

 しかし、徐々にその生活に慣れてくると、随伴して意識が理性的になっていき、例えば、自分は
これで大丈夫なのか、立派な男だと言えるのかという疑念が、心の内に染み出してくるものである。
思えば、その頃の○○は、随分と藍に頼り切っていた。金を借りたりもした。否、表面上では
お互いに貸し借りを認知したやり取りではあるが、そもそも○○程度の収入では、その債務にまで
金を回すと首が回らなくなってくる。ついては、その金は後回しにしてもよいという取り決めまで
なされ、そうしてなあなあと約束が自然消滅してしまう。事実上、藍から金を貰っているに等しい。
また、これは○○からの無心によるものではなかった。藍と会話している時、ふと金が必要な状況
にあることを口にすると、向こうが貸してきたのだ。いや、これも言い訳に過ぎない。○○はどこかで、
言えば藍が金を貸してくれるのだと期待していたのかもしれない。これではまるで――

 「若い燕じゃないか……」

 ある日○○は藍に、○○が彼女に依存している生活を断ち切るために、通い妻をやめて普通の
友達付き合いをしないかという旨の提案を持ち掛けた。その時は○○も、せいぜい藍は、
吃驚する程度の反応をするだろうと高を括っていた。ところが彼女は、○○から告げられたことを
理解すると、絶句してそれ以上の反応が出来ないでいたらしかった。これは○○も予想外だった。

 「ど、どういうことだ、○○……。な、何か私に、至らないところでもあったのか?……」

 殊の外動揺している彼女に、へどもどして○○は二の句を告げられないでいた。だがそれがまずかった。

 藍は確実に○○を好いていた。恋とは人を沸き立たせる、その高ぶった感情が幸福感を
喚起するのである。が、興奮とは、時に人にネガティヴな想念を思い起こさせる。この時の場合、
藍は○○の世話を焼く日々に充足感を得ていて、その矢先に○○から、お互いに距離を置こうという提案、
藍からすれば即ち別れ話を切り出された。

 ――私はもう必要ないのか。――私は捨てられてしまうのか。

 失意が藍を覆った。それに対して○○は何も声を掛けられないでいた。その日、二人の間には
別れるまで、終始沈鬱な空気が流れていた。


455 : ○○ :2017/05/06(土) 11:16:55 Z3SbL0eQ
上の続きです。余談ですが、上の文章で「そしてそこから、藍はしばしば〜」からの部分は改行し忘れたものです。
【3/5】
 それから二、三日。あれ以来○○は藍と会っていない。○○の言葉を聞き入れてくれたのか、
はたまた愛想を尽かしたのか。どちらにせよ、あの時○○は藍に不義理を働いたことは事実であるから、
もし彼女に再会出来た折には、釈明をしなければならない。この二、三日間、○○は時折それを
考えては悶々としていた。今日も今日とて、煩悶しながら床の上の布団の中で目を閉じたのだった。

 然り而して、次に目を開けた時は、全く別の場所に居た。初め、自分の部屋とあまり様相が
違わなかったので分からなかったが、明らかに自分の部屋より広く、手入れの行き届いたことに気付いた。

 「起きたのか、○○」

 不意に横から声を掛けられて○○は飛び退いた。

 声を掛けたのは藍だった。彼女は○○の間抜けな様子が可笑しかったからかくすくすと笑っていた。

 「お前は本当に可愛いなあ……」

 彼女があまりにも微笑ましい顔でそう言うものだから、つい○○もそれに苦笑を浮かべた。
○○とて、可愛いなどと言われることは心外だった。別に可愛らしい顔立ちでもないはずなのに。
さすがにもう慣れたが。

 「ここはどこだ」

 「それは朝餉の後にしよう」

 ○○からの言問いを遮るように藍は言った。彼女の言う通り、腹が減ったので朝食を摂ることにした。
いつも通り、彼女が振る舞う食事はとても美味しい。舌鼓を打ちながら掻き込んでいると、たちまち朝食は終わった。

 「それで、ここはどこなんだ」

 食後のお茶を啜りながら、改めて○○は――食後で落ち着いたからか――今度は至って穏やかに尋ねた。

 「ここは私の秘密の家だ。尤も、今日からは私とお前の秘密の家……」

 藍は上機嫌で告げた。

 「いや、話がよく解らないんだが……」

 「そのままの意味だ。今日からお前は、私と共にここに住むんだ。良いものだろう」

 「ちょっと待てよ、大体仕事はどうするんだ。見たところ、明らかに職場から離れているぞ、どう通えって言うんだ」

 「お前こそ何を言っている、そんな必要なんて無いじゃあないか、ここに住むに当たって
お前が稼がなくてはならないことはないのだぞ、食事だって私が作る、退屈ならおもしろい物を
持ってきてやろう」

 「いいわけあるか。それじゃまるで……、まるで……、お前に養ってもらっているみたいだ……」

 ヒモみたいだ、と形容することで強調したいところだったが、どうしても口に出すのが憚られた。

 「お前はただ私のそばに居るだけでいいんだ。一緒に食事を摂って、おしゃべりでもして、
たまにはその辺を散歩でもして……。私もいつもここに居るわけではないかもしらんが、
私がここに帰ってくる度に、笑顔で出迎えてほしいんだ」

 諭すような口だった。節々から彼女の不安が滲み出ている。

 でも○○は――

 「無理だ」

 と、にべもなく告げて立ち上がると、

 「藍、俺は出来れば自立して生きたいんだ、そのためには、誰かに養ってもらうとかそんなんじゃ駄目なんだ。
お前から借りてた金子は、必ず返すよ。なあなあで済ませてはいたけど、ちゃんと帳簿は取っておいたし。
……ただ、お前との関係をこれっきりにしようってわけじゃないんだ、たまにはうちに来て、
また飯を作ってくれないか。それで、世間話でも、どこかに散歩でも……。またな」

 彼女の横を通って部屋を出た。その間際に、

 「絶対に逃がさない」

 と悲憤に唸る調子で呟いていたが、○○の耳には獣の唸り声にのようにしか聞こえなかった。


456 : ○○ :2017/05/06(土) 11:25:37 Z3SbL0eQ
上の続きです
【4/5】
 廊下に出た時、○○は愕然とした。廊下の突き当りに在ったらしい部屋から出て、一方には漆喰の壁、
もう一方には果てしなく続く薄気味悪い廊下。それでも○○は意を決して歩き出した。意気軒昂に
部屋から出て舌の根も乾かぬ内に、心細いから出口まで案内してほしいとは、到底言えなかったからだ。

 しかしながら、この歩けど歩けど終わりが見えない廊下を進み続けるのは、やはり気が滅入る。
明らかにしもた屋の広さではない。狐につままれた心持ちだ。

 その時。

 突如、真横にあった襖がおもむろに開き、そこから手が伸びてきて○○の胸ぐらを引っ掴むと、
即座に部屋の中へ引きずり込んだのであった。○○は部屋の中央に投げ出された。そこには
布団が敷かれていて、ちょうどそこに落ちた。それはひんやりとしていた。新しく敷かれた布団だ、
おそらくついさっき敷かれたもの。

 彼の後ろで襖が強く閉められる音がした。振り返ると、藍がこちらに背を向けて佇んでいた、
たった今閉めた襖に手を掛けたまま。何か違和感があった。とは言っても、大きな九つの尻尾が
邪魔で全体がよく見えない。ただ、頭部のほうは見えた。そうだ、いつもの帽子が無いのだ。
あの、二股のピエロ帽みたいな。今の彼女は、あの金色のショートボブの髪の毛を晒している。
それと、頭頂部には一対の、動物の耳が生えていた。あれはまさしく狐の耳だった。当たり前だが、
やっぱり彼女は狐だったのだ。

 彼女は振り向いた。尻尾に遮られて見えなかった部分が見えた。それはいつもの導師服ではなく、
白い、長襦袢であった。生真面目気味な彼女らしく、崩すことなくぴっちりと来て、肢体の線が明瞭に出ていた。

 「駄目じゃないか、○○」

 いつになく蠱惑的な声音。○○に覆い被さろうと倒れ込んできたのを、思わず彼は退いて避けた。

 「酷いじゃないか、○○。世間は、お前が生きていくには、甚だ残酷過ぎる。
あんなものに苛まれるお前の姿なんぞ見とうない。お前とて分かっているはずだろう、
お前は集団と連なって上手くやっていけるタマじゃない」

 藍は這いずり寄ってきた。○○は後ずさって、襖の辺りまで来ると襖に手を突きながら、
藍を注視しつつ立ち上がった。後ろ手で襖に手を掛け開こうとする。が、びくともしない。
何かが突っ掛かっているというより、まるで襖が張りぼてであるかのように。引き続き藍を
視界に留めたまま、○○は部屋の隅に、襖伝いに動いた。

 据わった眼でこちらを凝視しながら藍は寄ってくる。自身の情を、同時に妖怪の気を
垂れ流しながら。それは最早執着だった。絡み付くその情念に、ただの人間に過ぎない
○○の肌は粟立つ。

 ○○は次に、自身が引きずり込まれてきた、あの廊下に続く襖の方を見た。意を決して○○は
そこへ飛び出す。が、通り抜けようとした彼の腰に藍は飛び付いた。そこから○○を、部屋の中央に
敷かれてあった布団の上に引き倒すと、馬乗りになり、相手の両肩を押さえ付けながら相手の口を吸った。
中に舌こそ入れないものの、彼の口角から口角までが丹念にねぶられる。息を荒くさせながら
藍は首をもたげ、今度は彼の胸元をはだけさせるとそこを自らの唇で撫でだしたのである。

 「○○よ、私は見ての通り狐だ、九尾の狐だ。それこそ大昔には方々であらゆる男を
手玉に取ってきた。いわんや数ヶ月の付き合いを持つ私たちなれば、とっくにそのような関係に
なっていても不思議ではない。なのに私がどうして今まで、お前様に身を重ねるよう迫らなかったのか、お前様には分かるか。
いいや、きっと分からないはず。大方そういったことを意識しない鈍感な者だからか、
もしくは私がお前様に興味が無いとでも勘繰られていたのか……。いや! それは違うぞ、
断じて違う! お前様にだけは……、心から好いた男には迫れなかったのだ……、
もしも駄目だったらと思うと怖かった……、あの心地良い日々でも十分満足だったから、
変わってしまうのが怖ったのだ!……」

 やけに熱っぽく、艶めかしい。それでいてまるで、戦で夫と長らく離れ離れになっていた、
身持ちの堅く妻の如く、泣きに声を震わせながら滔々と彼女は語る。吐息で○○の胸元が湿った。


457 : ○○ :2017/05/06(土) 11:30:44 Z3SbL0eQ
これで最後だッ!
【5/5】
 「……それにしても随分と迷ったものだ! 今私は、こんなにも清々しい至福で満ち満ちているぞ!」


 卒然と藍は勢いよく身を起こし、○○の眼を覗き込みながら、さもこれから目の前の男を
喰らってしまおうということを宣言するみたいに結んだ。先ほどこの部屋に○○が引きずり込まれてからよほど動き回っていたせいか、
白い長襦袢はすっかり着崩れてしまっていた。ただし、これから為されることを思えば
どうでもいいことだが。

 再び藍は○○に顔を寄せる。たちまち辺りは、情欲に肉体が蒸れた女の匂いにむせ返る。

 「ほら、私は伝えられたぞ……、もう私は恐れることは無いんだ!……。お前様が私の気持ちを
知っているのなら、ひた隠しにしておく道理は無いのだからな! 案ずるな、○○よ、我が愛しい人よ。
私たちはこれから夫婦になるんだ、妻が夫に尽くすのは当然のこと、なれば私に依って立つことを
憚ることもないのだから……」

 こうして○○は、ついに藍に貪られることとなった。その際、襖の隙間から、うらうらと地上に降り注ぐ太陽の光を見た気がした。
外からは激しく騒々しい雨の音が響いてきているのに。

 後日、幻想郷中に配られた『文々。新聞』にて、二人の結婚の報せは人・妖問わず沸き立たせた。

 ところで、藍は幻想郷でも屈指の実力者であることは周知の事実であろう。また、昨今、幻想郷に訪れている結婚ブームにて、
人里が恐れている実力者らが次々と結婚していくことに、人々は大層喜んでいた。理由は言わずもがな。しかし、その実力者の中で、
藍だけはなかなか所帯を持とうとしなかった。その事に人里の者たちは戦々恐々としていて、他方、藍を知っている実力者らは
そんな彼女を心配していた。そんな折に現れたのが○○だった。

 彼らは、藍と○○の二人が好い雰囲気になることを好ましく思っていた。
これであの意地張りな九尾がいよいよ身を固める、また人里は安泰となるのだと。

 無論、彼らはただ黙って成り行きを見ているだけではない。例えば藍の主・八雲紫は、藍が
○○と一緒に居られる時間を稼ぐために、与える仕事を少しずつ削ったり。
人里の場合、閉鎖的な共同体特有の連携を以って、○○が金が要り用になるよう
仕向けたりなど、○○の性質を知った上で彼がとかくが藍に依存するように仕立てたのであった。

 人里の、特に○○の職場の者たちにとって、彼は好感の持てる人物ではあったが、
さして惜しむべき人材ではなかった。従って、此度の姦計は、人と妖の利害の一致によって為された事でもある。

 なお、彼ら彼女らには悪意などは無い。飽くまで○○と自分らの利益を考慮した、善意であると信じ込んでいる。


458 : ○○ :2017/05/06(土) 12:23:27 Z3SbL0eQ
ところで、野暮ですみませんが、慧音のページが未復元らしいのです。復元したところなのですが、未だにやり方がよく分からなくて。


459 : ○○ :2017/05/06(土) 12:25:07 Z3SbL0eQ
多レス御免。
復元したところ ×
復元した『い』ところ ○


460 : ○○ :2017/05/06(土) 22:44:28 zbQU6bfI
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/6911/1214215600/l50 第一夜(?)

ttp://www.geocities.jp/honki1_00/log2.htm 第二夜(?)

ttp://www.geocities.jp/honki1_00/log3.htm 第三夜(?)

ttp://www.geocities.jp/honki1_00/log4.htm 第4夜

今更何なんだっ手感じもするけど復元の時にでもお役立てください


461 : ○○ :2017/05/07(日) 01:49:23 gz6RtYyU
>>457
乙でした!
また何かネタがあれば、お願いします!


462 : ○○ :2017/05/08(月) 13:15:40 etnz9AEY
ノブレス・オブリージュに囚われて(115)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=105

>>457
傾国の美女である藍様にとっては、さわやかに対応するのが一番弱いのかもしれませんね
今までずっと、近くにいる男は鼻息の荒い権力者ばかりだったはずだから
でもそんな腹の底でバカにしていたような権力者と同じようなやり方で、○○を物にしているのが皮肉の利いた部分だなと考えてしまう


463 : ○○ :2017/05/08(月) 14:33:18 P4RUq8tc
>>462
まさにカオス…!
拗れれば拗れる程に面白いです。
乙でした。


464 : ○○ :2017/05/09(火) 13:15:05 YI1bF4ds
wikiの復旧状況って、まだ完全じゃないのかな。
相当荒らされたみたいだし。


465 : ○○ :2017/05/09(火) 16:04:13 z46Auwak
見てるとちょくちょく入力ミスのあるページがあるから、その度に微調整している


466 : ○○ :2017/05/10(水) 03:27:06 HpT1s67c
見てないうちに大変な事になってた
復旧してくれている方々本当にお疲れ様です


ttp://i.imgur.com/KlfCJZh.jpg
村紗「なんか聖が○○と恋人だとかわけわかんないこと言い出してさ。違うよね。○○は私が好きなんだよね。ね?」
聖「ムラサったらさっきからこんな妄想を垂れ流しているんですよ。○○さんは私と愛し合っているというのに。ね?」
みたいな。
皆さんならどっちを選びますかね?


467 : ○○ :2017/05/10(水) 11:00:20 lc0QTpZs
>>466


ナズーリン「君がはっきりことを示さないままあっちにもこっちにも不用意に優しくするからこんなことになるんだよ」

ナズ「『そんなつもりはなかった』?ハハッ、女に優しくするってことの意味をよく考えるべきだね君は」

ナズ「でもそんなこと言ってもしかたない、聖とキャップの二人には私からうまく言っておいてあげるよ」

ナズ「『見返り』?フフッ、君も私のことよくわかってきたじゃないか」

ナズ「そうだね、人里に新しい甘味屋ができたらしいから今度奢ってもらおうかな」

ナズ「でも君自身が招いたことだからね、深く反省し誰彼構わず笑顔を振りまいたりしないこと。また一人二人と増えられても困るだろう?」

ナズ「それ、そういう顔。ほんとに反省してるのかな?」

ナズ「私?私はいいんだよ、君がそういうやつだってわかってるから二人みたいに勘違いなんかしないし」

ナズ「だから」

ナズ「…だから私にはいつも通りの君でいてくれていいんだよ」










このことを私に話してくれたってことは
『私になら相談しても大丈夫』って思ってくれてるってことだよね
私は安全だって
そうやって君の信用を得ることが、いずれは花が咲く
みんな近道をしようとするから詰まるのさ

堅実な遠回りをすることが一番の近道なんだよ…


468 : ○○ :2017/05/10(水) 11:13:07 lc0QTpZs
皆が○○を困らせるほどに、○○はナズを頼ってくる。
ナズはそれがわかっているので、表面上だけ解決したように見せかけて根っこからは抜き取らない、残った根からまた草が生えてくるみたいにずっと悩みのタネは消えない
○○はその度にナズに相談する、ナズが周りを利用して自分に相談を持ちかけてくれように謀っているから
もし他の誰かとくっついても親身にアドバイスするフリをして、巧妙に仲を引き裂こうとする
それでも自分から○○に近寄らず、○○の方から声をかけてくれるのを確信している

最初は相談してくれるのが嬉しかった
それだけだったのにいつからかこんな風に画策するようになってしまった

もっともっと○○を困らせてくれ、それが私と○○の信頼関係を作る養分になるから
私のために精々嫌われてくれ給えよ皆


469 : ○○ :2017/05/10(水) 14:18:21 ku.WtyXw
>>466
僕はみなみっちゃんを選びます
というかこれどっち選んでも穏便に済まないじゃないですかやだー

>>468
あ、これ最後に痛い目見るタイプのやつだ


470 : ○○ :2017/05/11(木) 02:28:28 oeDG/Aig
>>468
ナズーリン賢将かわいい
自分の絵でアイデアが浮かんだのだとしたら嬉しい限りです



そろそろ絵のネタが尽きちゃったんだけども誰かキャラとシチュくれないかなー(チラッチラッ


471 : ○○ :2017/05/11(木) 21:57:48 /8r77L7s
>>470
ベタだけど、○○を洗脳する古明地さとりが見たいです。


472 : ○○ :2017/05/11(木) 22:50:18 p8A8YcyQ
>>471
わかる


473 : ○○ :2017/05/12(金) 04:39:20 SHykrt4w
>>471
へいお待ち!
ttp://i.imgur.com/mlAhtD7.jpg
トラウマを浄化したり自己否定感を癒したりありったけの愛情を与えたりして依存系洗脳を試みるさとりさん
心を追い詰める系の洗脳を期待してたら申し訳ないです


474 : ○○ :2017/05/12(金) 18:10:17 3ehrdVE.
>>473
ありがとう!!
良い感じが出てます!


475 : ○○ :2017/05/12(金) 19:31:26 kiXp5pmc
>>473
こんなの堕ちるに決まってるだろ!
ていうかめっちゃ平和的で優しい世界なはずなのにサードアイが良い感じに怖いやばい


476 : ○○ :2017/05/12(金) 20:03:40 n9JKvsbo
病んでるサードアイとかいう良く分からないことを考えた


477 : ○○ :2017/05/13(土) 00:16:31 5svdTr9Q
書いて頂いたので投下

依存心の発露

「ええ、確かに彼は私に依存しています。」
さとりはこともなげに、部下の火炎猫の質問に答えた。まるでそれが自然なことだと言わんばかりに。
しかし-しかし、いくらルールから逸脱した存在として認識されている妖怪であったとしても、其処には最低限の
ルールは存在している。全ての規範を投げ捨てた存在は、唯単なる災害となり果て-結果として巫女や賢者に退治
される運命である。
 しかし彼女は明確に彼を歪ませていた。それも際限無く何処までも。明るい高みから地の底に落ちた存在は、更
に泥炭の深みに嵌まっていく。地獄の煉獄には底が無く-故に落ちた天使は永遠に堕天する。神の使徒として名高
い天の使いですらそうなのであるから、ただの一般人にとってみればさとりに全てを依存し、あらゆることを求め
ることは自然なのかもしれない。例えそれが果てしなく悲惨な結果をもたらすとしても。

「しかし、さとり様、いくら何でもやり過ぎでは。」
常識人としての理性を持つ部下としては、いくら敬愛する主人であっても、いや、尊敬する主人であれば尚のこと、
やり過ぎや暴走を止めたいと思うことは自然なことである。それが単に自分の主人の外聞を気にするという、矮小
な動機からであっても、彼にとっては幾分かの歯止めとして機能する筈である。しかし、

「そうですね。」
その狂気を自認する人物からすれば、一顧だにする事は無い。良心が麻痺した人物に対しては治療は可能であるが、
そもそも良心が存在しない人物を所謂-まとも-にすることはどだい出来ない相談である。なれば彼に対しては何
も残されていない。救いを求めた子羊に残されたのは絶望しかないとすれば、余りにあんまりなことであるが、現
実は非情である。


478 : ○○ :2017/05/13(土) 00:17:45 5svdTr9Q
「彼は私に依存しています。それも相当に。」
「なら、あの人がかえって悪くなっているのが、分かっているんじゃないんですか!」
トラウマを解消し、自己肯定感を与えることは精神の発達において必要な事である。精神に傷を負った人物に対し
て、本能に根ざす恐怖を解消することで不安の解消が出来ることは知られたことである。しかし、自己肯定を越え
て全能感を与えたらどうなるのであろうか。トラウマと共に過去の記憶を改変すればどうなるのであろうか。
 さとりに与えられた全能感による陶酔、その後に訪れる落胆と現実への無能感。それは麻薬の如く精神を蝕み、
現実からの逃避を一層促す。更に過去の失敗の記憶の改変は、誤りが無いという幻想を作り出し、そして失敗への
恐怖を作り出す。その歪な精神では到底、周囲と正常な交流を持つことは出来ないであろう。

「それが、何か悪いですか?」
そして彼はさとりにますます依存し、遂にはさとりが居ないと精神の不安定を来すようになる。ここまで来れば
外界で俗に言う廃人なのであろう。全てを彼女に依存する、他人が見れば忌諱する様な存在であっても、彼女は愛
を注ぎ込む。

「彼にとっては悪いです。」
あくまでも抗戦する部下にさとりは困った様な顔をする。普段の余裕の笑みを浮かべ、指を口元に当てる。口が開

「駄目ですよ。お燐。」
空気が凍った。

さとりのサードアイが睨み付ける。心の奥を見透かし、魂に刃を突き立てる。いくら自分のペットであっても、こ
れ以上の容赦はしないと眼は睨み付ける。全ての感情をバラバラになり、恐怖が本能の骨の髄まで犯す。理性が吹
き飛び原始の生存本能が全身を暴れ回るが、しかし体は動かない。指の一本さえも。

「あ、ひっ・・・。さ、さとり様。」
さとりの手が頭を一撫でし、彼女が去って行くまで、動くことは出来なかった。


479 : ○○ :2017/05/13(土) 11:42:03 Rp5grCcM
藍「それでは集まって頂いた皆様方には、参加特典として○○のプリントされた記念Tシャツをお配りします」

清蘭「こんなもので誤魔化すつもり!?」
咲夜「いい加減○○さんを解放しなさいよ!」
正邪「ふざけてんじゃねー!!アタシらはプロのヤンデレ…ストーカーだぞ!こんな三流アパレルショップに置いてあるようなTシャツで我慢できるかよ!」
藍「いらないのなら返却してもらっても構わないぞ」
屠自古「いや、これはこれでもらうけどさ」

藍「それでは早速今回の「○○分譲説明会」について内容を話させていただきます」
藍「ローテーションを組み○○様を皆で平等に分け合うという取り組みです」

慧音「いい加減『分け合う』という考えは捨てたらどうなんだ!」
華仙「私もそう思います、私の○○さんに他人の手垢がつくなどもっての外です」\オメーノデモネーゾ!!/
ナズーリン「プークスクス、手垢がついた程度で耐えられないなんて愛がたりないんじゃないかな。本当に愛しているのならそこは許してあげるべきなのがいい女というものだよ」
諏訪子「一番になれないから、安全な席を確保しときたいとか浅ましい態度が透けてて草はえますよ」
ナズ「それは君の方なんじゃないかなw」
諏訪子「屋上に行こうぜ、久々にキレちまったよ」
橙「静粛に!!」 !?

ヤマメ「は、はなせぇ!」ジタバタ
橙「この女は分譲説明会があるにも関わらず○○さんの控え室に侵入し、襲おうとした
最初に言ったはずだ、そういう行為は一切認めていないと!繰り返す!規約違反は無条件でスキマ送りだっ・・・・!不正行為は見つけ次第厳罰に処す・・・・!」
アリス「ざわ…ざわ…」
藍「このような場で諍いを起こす方や規約を守れない方々には勿論この制度からは除名とさせて頂きますし相応の処分が待っていますのであしからず」


藍「皆様方のどなたか、はたまた未だに姿を隠しておられる熱心な方か存じませんがそれらが原因で○○様は大変心を痛め頭を悩ませておりました」
藍「無用な勘違いをなさっておられる残念な方々が多いようですが、これは○○様本人の合意の元で行われている制度です。提案は我々がしましたが」
藍「それを反故にしようとするということがどういうことかおわかりですね?」
ざわ…ざわ…



屠自古「シャツ、他のガラない?」


480 : ○○ :2017/05/13(土) 13:13:32 MzpdSnuQ
>>478
さとり様の能力って、すごいとか強いを通り越して、これには勝てねーわって言うあきらめが入る

>>479
多分一番穏やかで一番実入りが多そうなのは屠自古だな、この様子だと
ずれているけど、安心できる


481 : ○○ :2017/05/14(日) 00:24:54 g/CcLmhU
とある白狼天狗の日記

12月17日 sun
山をほっつき歩いていた人間を発見。警告を与えようと試みるが、どうにも様子がおかしい。体が衰弱仕切っており今にも倒れてしまいそうだ。
このままの状態で山を降りさせても麓にたどり着くまでに倒れてしまうのが関の山だ。山の中で人間の死体が見つかったとなれば哨戒役の自分達の面倒ごとが増えてしまう。体力が回復するまでの間、自宅で保護という形で住まわせることにした。

12月19日 Tue
例の少年だが、どうやら峠は超えたようだ。意識を取り戻し、目にも生気が宿ってきている。しかし、不思議なのが、全くと言ってこちらの呼び掛けに応じてくれないことだ。何か物事を問いただそうものなら、とたんに目の色が恐怖の色に染まり、ガクガクと震えだし始める始末だ。
とはいえ、与えた食事などは口にしてくれているので、さほど問題は無いのだが。

12月21日 Thu
例の少年はもう、山を下山してしまえるほどに体力が回復していた。が、もう少しこの場に留まらせようと思う。何故か、彼のことが気になって仕方がないのだ。この気持ちは何なのだろうか?

12月29日 Fri
少々時間はかかったが、少年が徐々に口を開いてきてくれるようになった。今日は軽い自己紹介をし合った。
前々から胸に引っかかっていたこの気持ちだが、ひょっとしてこれは恋をしているのではないのだろうか。彼を目の前にすると妙にドキドキして、胸騒ぎがする。
.....早まるな、妖怪が人間に恋をしてしまうなど、愚の骨頂だ。嗚呼、自分がどうにかなってしまいそうだ


482 : ○○ :2017/05/14(日) 00:25:56 g/CcLmhU
1月10日 Wed
自分はどうにかなってしまったらしい。年が明けても、例の神社で行われる大宴会の時もも、哨戒役の仕事の最中でも、どんな時でも彼のことが頭から離れない。胸が飛び出しそうな気分はもう抑えられなくなっていた。
熱心にお話を続けたかいなのか、彼もだいぶ口を開いてくれるようになった。小鹿のようにガクガクと震えていたあの日の影はもうどこにも無い。

1月25日 Tue
少年、基、○○を見つけたあの日のことを問いただしてみた。
どうして、あんなに弱りきっていたのか、どうして、こんな場所をほっつき歩いていたのかを。
曰く、元は外の世界から来た外来人なのだが、外の世界にいた時に気を病んでしまい、そのままここに辿りついてしまったらしい。人と会話するのも億劫なほどの状態で、それが災いして、里の人間にいびられ、ストレスのはけ口として八つ当たりを受け続けたことで里の居場所もすぐに追われてしまう結果となり、途方に暮れていた所に迷い込んだのかこの山だったのだ。
私は酷く激怒した。自分の良心が痛んだのか、それとも、彼を想う気持ちからなのか....どちらか一方だとしたら前者であろう。もう私は彼の虜なのだ。

2月10日 Sat
彼の話を聞いてからというものの、モヤモヤとした感情は収まりを知らない。この日記ももはやただの恋愛ノートになってはいないだろうか。
○○くんの話を聞いた時からずっと考えていた。妖怪が人間に恋をしてしまうこと、そして、自分の心の奥底に芽生えつつある。どす黒い感情も。
彼を魅入ってしまった理由なんて分からない。だが、それがいい。理由もわからないような恋愛感情こそが運命の人を示しているようなサインのような感じがして私はたまらない。彼自身も、人と会話するのも億劫だと言っている割には、私にかなり早い段階で心を開いてくれた。きっと、きっと、彼にとっても私は運命の人に違い無いのだ。そうだ。きっとそうに違いない。私達は、運命の糸で繋がりあっているのだ。

日記はここで途切れている.....


483 : ○○ :2017/05/14(日) 00:29:26 g/CcLmhU
7月20日、木曜日。きょう、いまこのしゅんかん。
私はどす黒い感情に飲み込まれてしまった。里で、彼にひどい仕打ちをした人間を、彼に代わって復讐してあげようという気持ちに。彼が復讐を望んでいるのかどうかなんて分かる訳がない。単なる自分の身勝手なエゴだ。本人はそれを望んでいないかもしれない。それでも、それでも、私が○○くんの救いの女神になってあげないと、そんな気持ちがすべてを飲み込んだ。

「ふふっ、ダメよ。ちゃんと、ちゃんと報いは受けなくちゃ....」

愛する○○くんの前で、彼のことを痛めつけていた里人の首を、私は.....
彼はまた、あの時のように小鹿のように震えながら涙を流している。私はあなたの女神様になれたかな?それとも、悪しき邪神のようなものになっちゃったかな?もうどっちでもいいや.....私は○○くんの女神様。こんな一介の白狼天狗に出来ることは限らている、それでも私は○○くんのためなら何でもする。例えそれが復讐であっても、単なるお話し相手であっても、女神の私がすべてをこなしてあげる。

「ふふ、ずっと、ずっと、ずーーーっと一緒ですよ。」


484 : ○○ :2017/05/14(日) 00:30:45 g/CcLmhU
これで全てです。深夜に失礼しました。
今回はゴリ押し気味ですが、経緯を書けることが出来てよく思っております


485 : ○○ :2017/05/14(日) 07:42:27 Oyil7QZs
パシャ

パシャ

パシャ

パシャ

パシャ

文「…」パシャッ

文「私の、私の○○さん」パシャッ




○○「いや、こんな盗撮みたいなことしなくても言えば撮らせてあげるよ」
文「!?」
○○「なんかポーズとか?」
文「え、あ」
○○「あっ、脱いだりはチョット…」
文「いやいやいやいやそういうのは求めてないです!!!」
○○「でもチョットくらいなら、上だけとか」ヌギッ
文「あっ待っ…あ…ぉぉ…フッキンスゴイ…」

○○「っていうか、俺一人の写真ばっかりじゃん。一緒に撮ろうよ」
文「えぇっ」


486 : ○○ :2017/05/14(日) 13:24:16 Pad19ISM
やっと長期研修が終わって@wikiの修正をしようと思ったら
アカウント譲渡要望の申請者が出ていてびっくり

とりあえず、伝えたい事があるので連絡先にメールを送りました
もし、このレスを回覧した場合はご確認ください


復元したところ
・神社の地下室>ログにある過去のログを復元(一部無理だった)

復元予定
・魔理沙やフランドールのページを本来のページを差し戻す
総アクセス数を見れば分かるように新規に作られたページなので・・・
・明らかに荒らされているページ名と内容を修正
・AAズレの修正etc.


487 : ○○ :2017/05/14(日) 19:07:17 Pad19ISM
連レスで失礼

修正&復元をしていて気付いたんだけど
トップページが修正できなくなったのね
というか、トップページが2つあるのにびっくりした
【トップページ】をクリックした場合と、【空白ページ4】=ttps://www26.atwiki.jp/toho_yandere/

URLの方のAAを修正したかったんだけどな・・・
あと「空白ページ4」となっているのは私が仮置きしたせいです

とりあえず、荒らされた箇所の内、8割ほど元の状態に復元したことを報告します


488 : ○○ :2017/05/15(月) 10:06:33 10YXCjcU
>>484
全能感で満たされてそう(小並感)

>>485
逃げる奴はヤンデレだ!
逃げないやつは、よく訓練されたヤンデレだ!
ホント幻想郷は地獄だ(略)


489 : ○○ :2017/05/15(月) 10:16:10 10YXCjcU
>>486
お疲れ様です。編集ありがとうございます。管理人様でしょうか?
ここ最近荒らしがまとめwikiを荒らしていたため、
管理人の方以外は編集出来ないようにして、荒らされないように出来ないものかと、有志の方が名乗りを上げた次第になります。
管理人の方が戻られないのではないか、という前提で皆様動いておられましたので、管理人様が今後管理が可能
なのでしたら、状況が変わるのかもしれません。

既に譲渡希望者の方に連絡されたそうですが、何か決まりましたら、お手数でなければ教えて頂けるとありがたく存じます。

取り急ぎ乱文失礼


490 : ○○ :2017/05/15(月) 19:38:42 HxgYwfqg
菫子「昨日」

菫子「ショッピングモールにいたよね?」

菫子「一緒にいたオンナ誰?」

菫子「誰?誰?誰?誰?ねぇ、誰なの?」

菫子「どんな関係なの?」

菫子「紹介して欲しいかも、きっちり話付けてやんないと、人の彼氏に手出したらどうなるか分からせてやらないと…」



J( 'ー`)し「こんにちは」

うちのカーチャン、ほら昨日って母の日だったじゃん?
カーチャンこの子がウサミン。カーチャンに挨拶したいって言うから

菫子「(  ゚д゚  )」

J( 'ー`)し「あらあらあら、あんたにこんなめんこい彼女いたなんてカーチャン知らなかったわ」
菫子「あ、いや、その、えっと、か、彼女とかじゃ…///」アタフタ

でも俺のこと「彼氏」って言ってたじゃん…

菫子「ま、まだご両親に挨拶とか早いよ…こ、困る///」アタフタ


491 : ○○ :2017/05/15(月) 19:45:01 qBGNMnQ2
>>489
管理人ではないです

>>367>>376>>429>>450>>486-487と同一人物です

伝えた内容:

1. @wikiサポートが
>・荒らしていたメンバーを削除
>・メンバーの自動承認から管理者承認に変更
>・荒らしていたメンバーのIPアドレス帯を書き込み禁止に設定

を行って対策をしたことを報告


2. 実は5月8日に@wikiアカウント譲渡希望の申請をしていたんだけど
■@wikiへコピーの送信 を忘れていて放置していたこと(つまり申請に失敗した)


3. もし@wikiサポートに【複数の申請者がいる】と言われたら
5月12日に申請した人が引き継いでもらうこと


追記:良く見ると昨日書き込んだIDがPadじゃないか
そry


492 : ○○ :2017/05/15(月) 20:51:23 10YXCjcU
>>491
丁寧なご返答ありがとうございます。
荒らしがこれで居なくなると幸いですね(*´・ω・`)b


493 : ○○ :2017/05/16(火) 11:15:34 fD46dWY2
( ・`ω・´)��b グッジョブ


494 : ○○ :2017/05/17(水) 16:55:05 n.O7rs.A
早苗さんって、メリーよりも重症と判断されて。より厳重なサナトリウムに入れられそう
小中までなら、実家が神社だから神様がとか幻想がとか言っててもほほえましいけど
高校になっても同じこと言ってたらちょいキツい


495 : ○○ :2017/05/17(水) 22:57:33 TSmU/c82
>>490
菫子チャンカワイイ!

変化球を投下

古明地さとりのカウンセリング

 おやおや、ようこそどうぞ。まあまあ其方の椅子にお掛け下さいな。地霊殿は初めてですか?実は私、自分の
能力を生かしまして、最近外界で流行のカウンセリングというものをやっているのですよ。といっても別に何か
が魔法のように変わる訳ではありませんが。残念ながら、早々都合の良い物は未だに存在していないようでして、
魔法使いが大空を飛ぶこの幻想郷の中で、魔法の様に貴方を楽にすることは出来ませんが、まあ少し話をすれば
多少は楽になることは請け合いますよ、ええ。

 フウム、フウム、そうですか。貴方が幾ら相手の人に尽していても、その人から愛されないと…。成る程それ
は中々に大変な苦しみですね。さぞ苦しかったでしょう。どうすればいいか、ですか。流石は有能と言われて
おられるだけあって、すぐに行動に移されるのは流石ですね。中々難しい問題ですので、ここは順々に追って
解決していきましょうか。ええ、大丈夫ですよ。この問題は解決しますので。

 そうですね、まずはあなたが、貴方自身について理解することが必要ですね。そうですね、当然相手の問題
なのにどうして自分について知ることが必要なのか、疑問に思いますよね。実はこの問題は相手では無く、あ
なたの問題なんですよ。驚きましたか?そうですね、相手が愛してくれないのに、どうして自分が悪いのか、
そう思われるのは当然の事ですね。実は貴方は自分でその原因を作り出しているのですよ。

 おやおや、椅子に座って下さいな。ええ、貴方の尽くし方は完璧でしたよ。瀟洒の二つ名にふさわしい、ま
さに完璧な物ですね。記憶の専門家の私が保証しますよ。そう、貴方は完璧すぎたのですよ。それが原因なの
ですよ。…図星、という顔ですね。貴方も分かっていたのでしょう?貴方が尽くせば尽くすほどに、相手の人
は自分から離れていくという事に。


496 : ○○ :2017/05/17(水) 22:58:20 TSmU/c82
 尽くさないと、相手から愛されない。そう貴方が思われるのは無理の無いことかも知れません。貴方は献身
すれば、相手はきっと貴方の事を愛してくれると思っているのですから、そう、それは最早貴方の心の中に呪
いとして染みこんでいるのですよ。そしてその呪いは実は別の効果がありまして、貴方は何かしないと愛され
ない、貴方が愛されるには何か対価が必要だ、何もしない貴方は無価値だ、唯の貴方は愛されない存在だ、と
いうものになっているのですよ…。

 そう、貴方は愛されない、そう貴方は心の奥底で思っているのですよ。だから必死になって当主に仕え、恋
人に奉仕する。そうしないと貴方の存在価値は無いと思っているのですね。だから貴方は苦しいのですね。自
分で自分を否定しているのですから。貴方は愛されるには、認められるには他の人よりも努力しないといけな
いと思っている。だからそんなに時を止める能力を駆使して、他の人の何倍も働くのですね。苦しかったでし
ょう、自分が認めていないのですから、いくらどんなに頑張っても、誰も認めてくれないのですから。

 大丈夫ですよ。貴方は素晴らしい人ですよ。ええ、貴方がいくら自分で自分のことを価値が無いと思ってい
ても、私は貴方を認めます。大丈夫です、貴方は愛されていいのですよ。貴方は何もしなくていいのですよ。
例え他の誰が貴方のことを駄目だと言っても、貴方はあなたでいいのですよ。だから、まずは自分で自分を大
切にしましょうね。自分すら愛せない人は、誰からも愛されないませんから。自分の食事は時を止めて、あり
合わせで食べなくってもいいのですよ。冷たい水ではなくて、愛する人に紅茶を煎れるように、自分のために
紅茶を注いでいいのですよ…

以上になります


497 : ○○ :2017/05/19(金) 00:36:09 EmAXhpd6
続けて投下

 古明地さとりのカウンセリング2

 さあさあようこそ、紅茶でも如何ですか?レモンにしますか、それともミルクにしますか?成る程、ストレー
トですか、ははあ流石に天邪鬼の種族の人は、第三の選択を選ぶのが得意という訳ですね。いえいえ、けなして
いる訳ではありませんよ。第三の眼を持つようなさとりにとっては、第三という言葉には特別だという裏に秘め
た意味がありますからね。

 そうですか、恋人に酷い言葉を投げかけてしまうと。ついつい自分が思っている言葉と反対の言葉を口に出し
てしまうという事ですか…。成る程、中々悩まれているようですね。相手を愛しているのに、相手を馬鹿にする
ようなことばかり言ってしまうと。うーん、それは当然相手の恋人の人にとってみれば、良い思いはしないです
よね。

どうすれば良いか、ですか。貴方の悩みを解決することは割合に簡単ではあるのですが、貴方はそれに納得さ
れないでしょう。おやおや、そんなに焦ってはいけませんよ、短気は損気と地上では言うらしいですから。
 そうですね、別れれば良いですよ。…いやあ、天邪鬼の方でもそんなに本気になることが出来るんですね。私
は今まで、そのような怒りは見たことがありませんでしたので。ええ、本気ですよ。当然です。どうでも良い
相手ならば、貴方は適当に言葉を言えるのですから、別れてしまえば問題無いですよね。


498 : ○○ :2017/05/19(金) 00:37:56 EmAXhpd6
 ほほう、それは絶対に嫌だと、死んでも嫌だと。良いでしょう、もう一つの解決方法をお教えしましょう。こ
れがカウンセリングでなくって外界のドラマであれば、私はここでもう一つの解決策を必ずするなら、教えてや
るとでも、悪党めいた格好いい台詞でも言えるんですがね。まあ、あくまでも貴方の自由にお任せしますよ。
 それでは、死んで下さいな。文字通りですよ。少なくとも、天邪鬼の妖怪を辞めれば、貴方の悩みは解決しま
すからね。
 うーん、それも出来ないと。ならば打つ手は無いですね。カウンセラーは魔法使いではありませんからね。結
局はどちらかを選ぶ必要があるのですよ。ええ、勿論どちらを選んでも貴方にとっては辛いことが起きるでしょ
う。恋人と別れるのも辛いですし、かといって妖怪を辞めては最早、生活していけるかどうかも危ないと。です
から貴方自身が選ぶんですよ。恋人を切り捨ててまで、妖怪として生きていける事を選ぶのか、それとも、妖怪
であることを辞めて、恋人と生きていくことを選ぶのか…。ええ、貴方は自由ですよ。どちらかを選ぶことは出
来るのですから。

 まあ、私としましても、そう貴方を邪険に思っている訳では無いんですよ。例えば、貴方が得意の第三の選択
肢を考え出せれば、それを選ぶことも出来るのですから。
 ええ、そんな良い選択肢が有れば良いですね。そんな都合の良い、貴方の心の奥底にすら存在していない素晴
らしい方法が有るのならば、ね…。

以上になります


499 : ○○ :2017/05/20(土) 08:40:20 y8yhrE3.
ヤスサユウザイハンケツ!!ヤマザナドゥデンキ〜♪

ヤマザナドゥ電機 三途の川店
お値段民事調停!大特価セール裁判中!!
マスコットキャラクター【ヤマザナドゥデンキッキくん】と握手できるよ!

デンキッキくん「ヤスサユウザイハンケツゥ!!」(中身クラウンピース)
小町「うちのマスコットこんなダサかったんだ…」
クラピー「セール中ずっとこれ着てたらあたい着ぐるみに精神乗っ取られそう」

ウィン「自動ドア」
小町「いらっしゃいませ」
鈴仙「あ、どうも。ちょっと掃除機を買おうかなって。なんかオススメないかなーと」
小町「どういう機能をお求めですか?吸引力とか大きさとかデザインとか」
鈴仙「使いやすいというか、軽い感じのとか」
小町「森近製の壁掛け充電式の掃除機はコードレスなので取り回しし易いですよ、見本品がありますのでためしてどうぞ」
鈴仙「あーこれはなかなかだけど…吸引力とかは」
小町「コードレスなので、お察しです」
鈴仙「うーん…」
小町「河城製はヤバイですよ、吸引力強すぎて霊魂まで吸っちゃうゴーストバスター仕様なので。本体はデカいし重いし音も草刈り機みたいにバルンバルン言いますし、絶対バレますよ」
鈴仙「音がでかいのはちょっと…」
鈴仙「…」

鈴仙「…『バレる』!?」

小町「え?はい、バレますよね。デカい音たてますんで」
鈴仙「(;゜ω゜)」
小町「掃除機は霧雨製が安定してますよ、音も比較的小さいし吸引力も申し分ないです。まぁこれでもバレるでしょうけど」
鈴仙「…………」


鈴仙「…どこまで知っている…?」
小町「はい?うーん霧雨はメーカーとしてまだ発展途上ですけどいい仕事しますよ?他メーカーのいいとこをパクr…参考にしますし」
鈴仙「……………」
鈴仙「じゃあ聞くけど、バレない掃除機なんてあるんですか?」
鈴仙「例えばマンションやアパートに侵入して!人の部屋を勝手に掃除!下の階とか隣の人にも近隣住民にバレない!そんな掃除機があるの!?」
小町「ありますよ」
鈴仙「あるの!?」

小町「多々良製の小型掃除機です」
小町「『付喪パワー』とかいう謎エネルギーで動いてますのでコードレス」
小町「コードレスなのに吸引力は他機種にひけをとりません、それに軽いし持ち運びしやすく音もかなり小さいです。今、起動させてます」
鈴仙「えっ!?全然音しない!?」
小町「吸えるゴミの容量が少ないのと変なデザインで掃除機が喋るのが難点ですけど」
小町「アパート住まいで、狭い部屋とかしか掃除しないんならこれで事足りますし」
小町「ほら、マンションとかってこういう音でのトラブルとか多いでしょ?人気ですよ、バレないんで」
鈴仙「…上の階とか下の階とか、隣とかバレないですか?」
小町「バレないんじゃないですかね」
鈴仙「バレないですか」
小町「少なくとも掃除機の音には気づかないと思いますよ」


鈴仙「(●´ω`●)」ホクホク
小町「お買い上げありがとうございました」




映姫「おや珍しいですね小町が報告書を送ってくるなんて…どれどれ」

小町レポート
今、電化製品に必要なトレンドは『バレない』です
ブームが来ます、ビックウェーブが。

映姫「……?」


500 : ○○ :2017/05/20(土) 10:15:20 PMki4xJM
>>499
小町が意図的に見て見ぬふりをしているような気すらしてくる
どう考えても厄介な連中が多いから

>>498
このさとりん、煽ってるのか救いの手をさしのべているのか分からない物言いだな
自分に似ている連中(ヤンデレ)と話をして、自分の心を分析しているだけのような気もする


501 : ○○ :2017/05/21(日) 04:07:25 Y.NU/Pyw
え、前スレ途中辺りからの絵が消されてる…?
もしかしてアレ見て引け目感じちゃったんだろうか


502 : ○○ :2017/05/21(日) 09:07:51 vCxXil2I
>>501
2chmateだと普通に見れてる(飛ばなくても画像が表示されるから)って思ったけど画像元に行くと見れないみたいだね、ぐーやぐらいまでは見れるけどそれ以降はOops!��We couldn't find that pageって表記される






サニー「スターってば、最近ずっとお弁当作ってない?」
スター「えっ?ま、まぁ…うん…」
ルナ「でも自分で食べてるってわけでもないし…」

サニー「さてはオトコだな!?」
ルナ「ぬけがけはナシだって約束を忘れたの!?」
スター「!」

スター「///」
サニー「どうやら私の推理は間違ってなかったようね」
ルナ「容疑者確保」

サニー「オトコの心は胃袋で掴めってよく言うね」
ルナ「ゆくゆくはお給金の袋も掴む感じですか」
スター「下半身の袋も掴む感じです」ニギニギ
サニー「ファー」

サニー「ねぇねぇ、どこまでいってるの?」
スター「んー///まだどこまでとか…///そういうのはこれからよこれから///」
ルナ「オトコに弁当とか絶対ポイント高いってズルいなー」
スター「いずれは朝昼晩と私がご飯作ってあげる関係を目指してるからね」
ルナ「ベッドの上でもごちそうさま的な」

スター「じゃあ私お弁当届けに行ってくるから」
サニー「ついてってもいい?」
ルナ「スターの心を射止めたオトコの顔をおがんでやろうじゃない」

コーポユカリ201号室
スター「ここが彼のお部屋よ」
サニー「うーんいかにも独り暮らしって感じのアパート」
スター「じゃあサニー、ちょっと光の屈折ちょちょいとして私たち見えなくしてくれない?」
サニー「え?」
スター「念のためルナは誰も来ないか見張っといて」
ルナ「見張る?」

スター「カチャカチャ」
サニー「えっ」
ルナ「なにしてはるんです…」

スター「開いた」ガチャッ
スター「冷蔵庫に入れてくるね、すぐ終わるから」
サニー「…ルナ、これって…」
ルナ「…世の中には気づかない方がいいこともある、サニー…」


スター「二人ともありがとう助かったよ。やっぱり持つべき物は親友よね」
サニー「アッハイ」
ルナ「ソーデスネ」






スター「あっ、もう気づいてると思うけど。今回の件で二人とも共犯者だからね」
サニー「!?」
ルナ「!?」
スター「一蓮托生だから誰かに言ったりしたらわかるよね?」ニコ
サニー「((((;゜Д゜))))」
ルナ「((((;゜Д゜))))」


503 : ○○ :2017/05/22(月) 15:29:08 THNti1q.
>>502
幻想郷の連中ってディンプルキーすら突破しそうだから怖い

蓮メリに好かれたら、幻想郷と違って周りからの嫉妬で吐血物の心労抱えそう
幻想郷だったら、「あぁ、好かれちゃったんだ……まぁ、悪いようにはならないよ?」
「下手に好かれおって……」見たいなご愁傷さまですみたいな空気になりそうだけど


504 : ○○ :2017/05/22(月) 16:46:07 OqK/T2w2
>>503
複数/17スレ/749にそんなネタあったな、蓮メリや教授らと仲良くなったら周囲から嫉妬されて孤立する話


505 : ○○ :2017/05/22(月) 21:44:03 OqK/T2w2
思い付いたネタが書き上がったので投稿します。
【1/4】
 「あなたって、どうしてそこまでしてくれるの」

 いつか霊夢にそんなことを言われたことがある。

 その時私は、

 「君を見ていると、外界に残してきた娘を思い出すんだ」

 と語った。

 幻想郷に来る前、私は良き夫でも良き父でもなかった。仕事ばかりで、ちっとも家族を顧みな
かったからだ。でも私は、妻子を愛していなかったのでもない。今だって愛している。ただ、私は、
働くことが幸せを掴む手段なのだと信じてやまなかったのである。

 近頃でこそ生意気だが、私の娘は、元来頭が良くてしっかり者で、けれど引っ込み思案で寂しが
り屋なところがあった。聡明だった娘は、自分が寂しくても、親の忙しさを慮って決してわがままを
言わなかった。私は娘のそんな思いに気付かないわけでもなかった。そう、知っていたのに……。

 私が霊夢を甘えさせていたのは、彼女に私の娘を重ね合わせていたことも否めないが、概ねは、
娘と同じくらいの女の子が、親のように甘えられる相手が居ないことに寂しさがあるかもしれないの
に我慢ならなかったからだ。

 霊夢だけじゃない、例えば魔理沙。魔理沙は元々は人里の霧雨さんの所のお嬢さんだった。
だが、魔法使いになりたい魔理沙と、変な道に行かせたくない父親の確執に因って家出してしまった。
この事について、私は霧雨さんを責めることは出来ない、むしろ身につまされる思いだ。親が子に、
安全で幸福な道を歩んでほしいと考えるのは至極当然。でも子供にも子供なりの意志があるのだから、
親の気持ちなんて知る由もない。それどころか、親の願いなんぞ、自らを縛ろうとしているもの
のように思えて反抗心が芽生えるのが自然である。

 私は、親元から離れた魔理沙を褒めそやす気は無いが、自身の夢のためにひたすら
努力していっていることを褒めてやりたかったのだ。

 褒めると言えば、白玉楼の妖夢。彼女はなかなかこちらに甘えてくれない。たまにはいいんじゃないか、
とは言ってみても、

 「駄目です」

 との一点張りで突っぱねられてしまうのである。まあ、剣術には心の研鑽も重要だから、無理強いは出来ないが。

 対して幽々子さんは、とても甘え上手だ。何か甘えちゃいけないと思わせるしがらみが無いのが
大きいだろう。出自を思えば、彼女だって色々と背負っていたものもあるし、死後くらいはゆっくり
させてもいいんじゃないか。

 妹紅だってそうだ。彼女の人生は、苦労の多い人生だった。自分の父が、かの有名なかぐや姫
に魅了された一人となった際の愚行。妹紅はかぐや姫を恨み、意趣返しを画策するも、魔が差して
蓬莱の薬に手を出してついには不老不死となってしまい、世間からの視線を厭い長らく孤独な
生活をしていた。

 妹紅の境遇には深く同情するし、彼女の父親に苦言を呈したいところだが、生憎と私も同じ穴の
狢でしかない。実際にこの目に収めたかぐや姫こと輝夜の御姿は、まさしく絶世の美少女だった。
綺麗な黒髪に、究極に整った目鼻立ち。ただ特徴だけを列挙するとそこまで美人とは思えないだ
ろうが、黄金比と言うのか白銀比と言うのか、とにかく癖が一切無い普遍的な美しさなのだった。

 竹取物語では悪女みたいな印象を持った時もあったが、実際に触れ合ってみるとこれが
なかなか良い娘で、ちょっとわがままで、人を煙に巻く癖があるが、心くばりが出来る優しい娘だ。

 永琳先生も、随分と彼女を溺愛している。輝夜は、意外にも好奇心が強く活発で、永琳先生も
苦労されてるそうだ。可愛い子には旅をさせよとはいみじくも言うものの、私とて自分の娘がどこか
遠くへ行って危ない目に遭うかもしれないことを恐れたものだ。永琳先生の心労もかくや。


506 : ○○ :2017/05/22(月) 21:49:46 OqK/T2w2
【2/4】
 似た立場からか、永琳先生とは気が合った。私がこの幻想郷で懇意にしていた人たちの中でも、
取り分け。そのある日、竹林を二人で散歩していた時、彼女から思いを告げられた。彼女は私を、
自らの方へ引き寄せ、背中をその辺の竹に預けておもむろに口付けをしてきたたのである。抵抗
はしなかった。私が拒絶の意を示さないと見るや、彼女は私の肩に掛けていた手を、私の首に巻
き付けて一層深く口をねぶってきた。それを私は拒めなかった。さもなくば彼女に恥をかかせると
思った――否、その時私は彼女の虜となっていたのだ。身体に纏わり付いてくる、柔らかく心地良
く、そして温かい感触。鼻からの昂る吐息に頬を撫でられ、その音が耳に響く。唇をを彼女の舌が、
さながら原始的な別の生物みたいになぞってくる。唾液を吸われたと思ったら、今度は唾液を送り
込まれる。粘っこくて、不衛生なはずなのに、却ってそれがますます興奮する。このまま、本当に溶
け合って一つになっていくのではとさえ思った。

 やおら彼女は、私の首に巻き付けていた手を、肩、胸、腹と撫でながら下げていき……。

 そこに来て、ふと我に返った私は、彼女のその手を掴んで制した。突然の私の翻意に彼女は目
を見張った。行為が中断されながらもまだ燻る残り火に、お互いに息を乱しながら、呆けたように
見つめ合い静止していた。それから次第に熱が冷めていくのを感じた。不意に彼女は眉をひそめて、

 「あなたなら分かってくれていると思っていたのに……」

 恨みがましい、それでいて切なそうな声音で呟いた。その視線に耐えかねて、
私は彼女を直視出来ないでいた。

 「私は、妻と娘を放って他の女性に靡くことは……」

 「ええそうでしょうね、私みたいな無粋な女なんて嫌よね」

 このようにまくし立てて彼女は、私を突き放して、来た道を速足で戻り出したのである。慌てて
私が追うと、首だけで振り向いてこちらを睥睨するのだ。しかし私は、この竹林に放置されると
ひとたまりもないないのだから、彼女からの刺々しい視線に耐えなければならなかった。

 以後、しばらくの間、その敷居の高さ故、永遠亭を避けるようになった。

 その分空いた時間はどうしたのかというと、仕事に没頭することだった。私はいくつか仕事を
掛け持っていて、その内の一つが寺子屋の手伝いだった。上白沢慧音女史との誼はそこからだ。

 彼女の手伝いをして、また一つ分かったことがある。親の子への思いに因る心労もさることながら、
子を預かって、主に学問の面で面倒を見る教師は、感謝に堪えない。彼女と一緒に仕事をして、
教師もまた別の大変さがあることが分かった。

 思い返してみれば、果たして私は、娘の学校の先生について何か知っていたか、いや知らない。
学校生活に関する事情は、全てとまでは行かないまでも、妻に任せっきりだったからだ。

 慧音女史とは、偶さか酒の席を共にする事がある。その折には、本人の口から相当な愚痴を
聞かされた。神経を使ったことに因る疲労と、頑張り――難解すぎる授業とか――があまり理解
されなかったり。ある時は独り身の寂しさを溢すことも。

 特に独り身が堪えるらしい。よく私に、優しく受け止めてくれる伴侶が欲しいとか、寂しさを埋めて
ほしいとか、温もりが欲しいなどぼやくのだ。里の重鎮として凛とした姿勢を保たなければならない
彼女も、そんな弱音をおいそれと吐くわけにもいかないから、そうして同士の私に酒の席で呟く
しかないのだろうと思うと、込み上げるものがある。私の妻も、同じ思いを……。

 彼女らのことは、それは気掛かりだったが、結局私は外の世界に帰ることにした。彼女らのことも
放ってはおけないが、しかし私には家族が居る。妻と娘は、私が居なくなってさぞ苦労しているに
違いない。食費は大丈夫か、小遣いは足りているか、と、概ねは収入の面で。

 実に一年も掛かった! もうすぐ私も四十郎。この年になれば一年なってあっという間とは言うが、
私はこの幻想郷で多くのモノと出会った。誠に有意義な年と言える。

 だが、その帰還の旨を伝えると、一部の人たちは血相変えて反対の意を示した。一番ぐずったのは
霊夢だった。彼女は私に縋り付くと、

 「お願い、どこにも行かないでっ……、良い子になるから!……、もっと笑うから!……。
絶対そうするから……、だから、行かないでっ!」

 いつもあっさりしている霊夢が、ここまで泣きむせぶなんて夢にも思わなかった。溢れ出る涙を
堪えようともせず、私を行かせまいと、縋るように腰へ抱き付いたのだ。その瞬間、感極まって
思いっきり彼女を抱き締めた。本当なら、ここに残ってやりたい。勝手に首を突っ込んでおいて、
途中で放り出すなんて……。

 されど、外界への帰還は取りやめなかった。向こうでの父親としての役目も、同様に無視出来ないものだから。


507 : ○○ :2017/05/22(月) 21:54:50 OqK/T2w2
続きです
【3/4】
 彼女らの説得は、後で紫さんがしてくれたらしい。どんな説得をしたかは分からないが、
巧くやってくれたらしく、帰還前日の彼女らの様子は、私が告げた時にあれだけ取り乱したのが
嘘みたいにさっぱりしていた。

 本当に、怪訝なくらい静かだった。

 然り而して、とうとう外の世界に帰ってきた私に待っていたのは――現実だった。

 インターホンを鳴らして出てきたのは、妻でも、娘でもなく、私の知らない男。眼を白黒させる私へ
怪訝な視線を注ぐ。動転のあまり私は、相手に掴みかかり問い詰めた。それを聞きつけて、奥から
妻が押っ取り刀で出てきたのである。出てくるや否や彼女は、男から私を引き離し、私を責め立て
てきた。まるで、闖入者はあなたのほうよとでも言わんばかりに。

 男は、私が幻想郷に居た一年の間にデキていたらしい。私以上並みかそれ以上に稼いでいて、
妻も娘もしっかりと見ていてくれて、娘もよく懐いているとのことだ。

 その場で口論になった。私の不在の間に別の男とねんごろになっていたことは致し方ない。
だが、いくら私の身から出た錆だとしても、自身の不義には一切言及せずに、私ばかりをなじるとは!

 その男にしても、私と妻の仲裁に入るような真似をしているが、その歳で一度も結婚したことが
無い身のくせに、単なる家族ごっこでいい気になりやがって。

 幻想郷で後ろめたさに苛まれていた私が馬鹿みたいだ。悲劇のヒーローじゃあるまいし。

 そこで私は開き直った。当座のテンションのままに、幻想郷で私が抱いた不義の情について、
誇張してぶちまけてやった。永琳先生との事についても、本当は接吻のみだったにも拘わらず、
それ以上のことをしたのだとうそぶいた。これを聞いた妻は、取り立てて驚愕することはなく、
それどころか、怒りに一際顔を赤くして、

 「ええ、そうでしょうねッ、分かってたことよ! さぞおモテになっていたことでしょうねッ!あなたが
帰ってくる前にも、私がこの人に惹かれる前にも分かっていたわ。夫婦の絆って言うのかしらね、
あなたが向こうで他の女と宜しくやっている『歴史』が、『境界』を越えて私の夢や妄想の中に出てきたわ!」

 もしこの時、私がもっと冷静に、妻の言葉の中の、ある事柄に気付いていれば、また違った未来があったことだろう。

 数日後、私は公園のベンチに腰掛け途方に暮れていた。今ではすっかり冷え切って怒りの炎が
消えた頭の中には、焼け残った哀しさと悔しさ、それと虚しさがあり、それが火種であったことを
認めざるを得ない惨めさに打ちひしがれていた。

 離婚届を書いた後、私は、自らの生存を両親に報せるため帰省した。ところが、つい最近両親は
鬼籍に入ってしまっていたのだ。老衰に近い死に様らしかった。二人はまだ古希すら迎えていな
いはずなのに、さながら、『死にいざなわれる』かのように。私は、現世で両親に再会どころか、
彼らの死に目にすら会えなかったわけだ。

 仕事のほうは、復帰することも出来るのだが、何だか無意味な気がしてきた。生きるためという
動機ですら私を奮い立たせられなかった。居場所は残っているはずなのに、私の心は居場所を
認識していなかった。

 妻にぶつけた虚偽の告白。どうしてあの時私は、あんなことをしたのか。ひょっとすると、妻や娘
に見放されても平気だという優位性が欲しかったのか。だとすれば、何とも益体も無い。無責任に
も彼女らとの繋がりを捨てて外界に戻ってきて、おめおめとんぼ返りなんぞ出来るわけ……。

 幸いなのは、あの時の私の虚勢のおかげで、後腐れなく――財産の件はまた別の問題だが
――今度の離縁が出来た事だ。

 「これからどうすればいい」


508 : ○○ :2017/05/22(月) 21:59:58 OqK/T2w2
ラストです。
【4/4】
 その矢先に私の目の前に現れたのが、数日前に別れを告げたはずの、幻想郷の管理者、
八雲紫さんだった。幻想郷で時たま話す際の紫色のドレスではなく、私が外界に帰る日に
立ち会った時の、紫色の道士服。東洋的なその服装とは対照的な、西洋人の髪色と顔立ち。

 「少し歩きましょう」

 目を丸くする私を他所に、彼女はいつものように、微笑みとも中立とも取れぬ表情で告げる。
差し当たって、私がそれに従い立ち上がると、彼女は私の手を取って歩き出したのである。

 「ご両親の事は、お悔やみを申し上げましょう。また、御令室と御息女に関しましても、
心中お察し申し上げますわ」

 「痛み入ります。父と母の事は、いずれ訪れる日だった。それに、妻と娘も、私の自業自得だ」

 「でも、あなたは、八意永琳からあそこまで言い寄られても、靡かなかった」

 「それは、純狐さんの事を聞いたことが大きいかもしれない。彼女の夫は、他の女に唆されて、
自身の息子を手に掛けた。……あまりにも非道い」

 そのために自らの怨みを純化し、自分がのアイデンティティすらもあやふやとなってまで。
その様はまさに臥薪嘗胆。子を奪われた母故の業か、不倶戴天の敵を追い求めることで喪失感を
埋めようとする業か。或いは、復讐心に身を任せる女の業と言うべきか。

 「今でこそ、敵との知恵比べを楽しんではいるそうだが、それでもあんな恐ろしいことをさせる
なんて、心が痛む。だから私は、自分を戒めた、自分の妻には一方的な裏切りはしないと。尤も、
妻との口論での嘘は、我ながら愚かとしか言いようがないが。禍根が残らなかったのが幸運
だった」

 過去の自分を俯瞰してみると、自分のことなのに、他人の愚行を見ているかのような滑稽さがある。

 純狐さんの話題が出て、以前彼女が言っていた不可解な言葉を、はたと思い出した。

 ――もうじき私も、憎き怨敵と同じ因業を為すのでしょうね。

 そして分かってしまった。今度の事は、偶然の重なりではないということを。而して、紫さんが霊夢らに
施したという説得は、実は数ヶ月も前からされていたのだと。

 私はおそるおそる紫さんを見やった。不意に彼女は立ち止まると、彼女を見つめる私を見て、
莞爾とした微笑を浮かべたのだ。

 「ようやく、お分かりになったようね」

 「どうしてこんなことを」

 思わず彼女から離れようとした。が、彼女は、掴んだ私の手に指を絡み付けて離さなかった。
絡み付いた指の、その内の一本の爪が、私の手首に食い込んだ。爪は私の皮膚を抉り、痕からは
じくじくとした痛みと共にうっすらと血が滲み出てくる。すると、たちまち傷跡は、赤い血液で湛え
られ、そこからはみ出た血液が手首の肌を更に伝っていく。

 「知ってるくせに」

 拗ねて唇を尖らせ彼女は紡いだ。

 「みんな、あなたにそばに居てほしかった、ただそれだけですわ。ええ、あなたの考えた通り、
彼女らは孤独だった、肌寒い中で震える少女さながらに。それでも少女らは、次第に寒さに慣れ、
へっちゃらだとうそぶいた。ところが、どこかのお節介な男がずかずかと領域に入ってきて、少女らは
人肌の温かさを覚えてしまった。だのにその男と来たら、用事が出来るや否や、少女らを置いて
さっさと帰ってしまうのですわ。無論、当初より暖かくなった少女たちの肌には、肌寒い空気は、
慣れなんてとても待てないほど、心を病ませてしまうほど耐えがたいものだった……」

 紫さんはもう片方の手で、私の傷跡をそっと撫でた。

 「えーりんも、あなたと喧嘩をした後、しばらく永遠亭にあなたが来なかったものだから、
それはもう慨嘆したものよ。あなたが離れていってしまった苦痛を、知ってしまったから、だから……」

 するとどうだろう。彼女の長い爪で抉られたあんなに深かった爪痕が、本当は何事も無かった
かのように完璧に癒えていたのである。しかし、傷を撫でた紫さんの指には、確かに血が薄く付着していた。

 「バケモノへの食料として幻想郷に引き込まれる人間は全て、この世に居る意味を失った
人間たち。それはまさに今のあなた」

 尤も――、と言って彼女は、血の付着したその指を、舌をちろりと出して、さも愛おしそうに
舐めたのである。

 「あなたを喰らうバケモノは、大方決まっているのですけれど」

 そうして彼女は、掴んでいた私の手を、自身の頬に持っていき、ぬくぬくとした、
またくすぐったそうに目を細めた満面の笑みを浮かべた。

『終』

 反省:父と娘って感じの話を目指したのに、いつの間にやら大人組との絡みが強くなってしまった。また、未亡人枠で純狐を入れたけど、なんか影が薄い。


509 : ○○ :2017/05/22(月) 22:22:09 tb6XW0tg
>>502
腹黒な妖精が新鮮…

>>508
不用意に近づくと酷い目に遭うので、人間と妖怪は垣根を作るのでしょうか。
乙でした

次より投下


510 : ○○ :2017/05/22(月) 22:22:51 tb6XW0tg
 古明地さとりのカウンセリング3

 さてさてようこそ、おやお次は珍しくお二人ですか。ふむ、ふむ、そうですね…。それではすみませんが、
お付きの方には席を外して頂きましょうか。なあに、別に取って食いはしませんよ、こういう物は二人っきり
の方が良いというものですからね。

 ふんふん、成る程。いやあ、世間からは赤い悪魔の館と言われているあなたの所ですら、トップというは大
変なものなんですね。いや、逆にあなたの様に一流と言われているからこそ、かも知れませんね。周囲の期待
に答えようとして、背伸びをすればするほどに苦しくなると。いやあ、カリスマを維持するのも、人知れずの
苦労があるものなのですね。

 ほほう、恋人の男性には、時折自分を曝け出そうとするが、返って幻滅されないかと、不安で出来ないと。
うーん、中々それは気持ちが落ち着きませんよね。人はどうしても他の人に本音を言いたがるもので有りまし
ょうし、それが貴方の様に他に気を許せる人がいないとなれば、それは不安でしょうがないですよね。あなた
のその気持ちも、当然の事ですね。
 ふむふむ、うーんそうですね、男性から嫌われない方法ですか、不安を見せても、弱音を吐いても、嫌われ
ない方法ですか…。ふっ、ふっ、ふ、どうやらあなたは少し、気づいていないことがありそうですね。

 実は貴方、カリスマが無いのがバレていますよ。ええ、驚かれたかもしれませんが、ホントはバレています
よ。それも全員です。彼にも、ですよ。おや、驚きですか。ええ、あなたは驚いていらっしゃいますが、そう
なんですよ。貴方が時折化けの皮が捲れて、メッキが剥がれることは皆良く知っていること、バレていること
なんですよ。


511 : ○○ :2017/05/22(月) 22:24:19 tb6XW0tg
 そうですね、ショックですね。貴方が今までずっと肩肘を張って背伸びをしていたことが、実はバレていた
なんて、しかもそれを見て見ぬ振りをされていたなんて、ショックですよね。不安ですよね、恋人に隠してい
たことが、バレてしまったんですものね。死ぬほど苦労していたことが、実は意味が無かったんですからね。

 ああ、大丈夫ですよ。貴方の周囲の人がどう思っているかが、岡目八目として私には手に取るように分かる
のと同じ様に、貴方が弱味を見せた時、どうなるか私には良く、ええ、よーく分かりますよ。なにせさとりで
すからね。
 実は、何も変わらないのですよ。ええ、信じられないでしょう?でも、実は何も変わらないのですよ。だっ
て、貴方がダメなことは、皆すでに知っているんですから。皆貴方の事を良く知っていて、それでも貴方のこ
とを愛しているのですから。だから、貴方、既に彼からは愛されているんですよ。それも弱い部分を見せても
大丈夫な位に。

 それに、彼に弱味を見せれば、返って愛されるんですよ。そうですよね、今まで考えてきたことと、ほんと
違っていますよね、信じられないですよね?でも本当は、愛されるんですよ。どうして、ですか、良い質問で
すね。それは、弱味を見せることが、実は相手を信頼することだからですよ。弱い自分を曝け出すことは、曝
け出した相手の事を信頼していますっていう、言葉にしないサインを送ることだからなんですよ。相手を信頼
すれば、相手もあなたのことを、よく思ってくれるんですよ。完璧なスーパーマンよりも、世話を掛ける人の
方が、逆に愛されるんですよ…。

以上になります。


512 : ○○ :2017/05/22(月) 22:35:58 2m3wwXW2
>>508
素晴らしくてグッジョブ
拙者も最初は父娘系かと思ってたので、口に入れた瞬間想像と違った味付けだったのは少しばかり寂しいけどそれでも大変美味しゅうござんした
○○の立ち位置が霊夢にとってお父さんのようななにかに近いみたいなのは私の棚にも作りかけがあったので『先を越された!』という感じ
まぁ投下する予定も甚だ未定だったんですが…

読んでいて感じたけど描写が丁寧で素晴らしい。そのへん拙者はまだまだだなと思う。
拙者はマヨネーズドバーッみたいな味付けばっかりだから、キチンと料理できる人のを読むと羨ましい


513 : ○○ :2017/05/23(火) 09:45:02 yKJi36Gw
また荒らされたのか…


514 : ○○ :2017/05/23(火) 12:02:05 lys0HxEU
とりあえず荒れたページは削除。ページ上に毎回表示されるのは削除のやり方が分かりません。


515 : ○○ :2017/05/23(火) 12:29:47 oSiiCdQg
キモイハゲの絵はどうすればいいんですか


516 : ○○ :2017/05/23(火) 12:50:39 Gyxw.en6
マジで許せないわけだが?
できることなら誰がやったか暴いて個人情報ばらまいてつるし上げてやるがそんなことワシにはそんな技術ないから我慢するしかないんだが?悔しいんだが?

メリー「あんた○○くんのブログ荒らしたでしょ」

メリー「もし私に境界を操る能力があったら」

メリー「バラバラにして異次元に放り込んでやるところだけどそんな能力持ってないから勘弁してやる」

メリー「でもいずれ絶対修得するからね、覚悟しときなさいよ」


517 : ○○ :2017/05/23(火) 14:15:01 oSiiCdQg
復旧用のソースをコピーしようと思ったら管理者に編集拒否された


518 : ○○ :2017/05/23(火) 16:34:13 lys0HxEU
そもそもトップページは管理者じゃないと弄れないのに今ああなってると言うことは、新しい管理者が実は荒らしだったと言うこと?間違ってたらすみません。


519 : ○○ :2017/05/23(火) 17:58:00 Gyxw.en6
心が痛い、見に行かない方がいいと思ってもついつい見に行ってしまう。
もう大丈夫だろうか、荒らしは消えただろうか
皆が見れるように元通りになっただろうか、復旧作業途中だろうか
そこで奮闘している皆は無事だろうかと

顔を出してみると『あぁやっぱり』って
皆の頑張りを悪意によって踏み荒らされて、多分こうなってるんじゃないかって諦めはあった

復旧作業の皆にデザートや飲み物の差し入れするみたいに、書いた奴を投下するぐらいしか私はできない
誰にでも『できること』『できないこと』ってのはあるけれど
こういう時『できない』って辛くて悲しい


520 : ○○ :2017/05/23(火) 19:30:22 oSiiCdQg
こちとら折角自信作上げて気分をよくしてたってのに、水を差されて業腹だわ


521 : >>491と同一人物 :2017/05/23(火) 22:28:24 mumWdAbQ
あーあー俺の馬鹿馬鹿馬鹿!
5月8日に@wikiアカウント譲渡希望の申請した時に
@wikiに反映しなくて譲渡希望を満たせなかったんだ!!

何故凡ミスに気付かなかったんだ!


今日、新管理人と協力してトップページのAAを修正しようとおもったがこの有様だよ!!


522 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/23(火) 22:53:09 mumWdAbQ
緊急事態につきトリップを付けます


…というか、バックアップを見ていたら
勝手に人のメンバーIDを使いやがって!
ttps://www26.atwiki.jp/toho_yandere/backupx/2018/list.html

編集者:yearned ってなっているけどこの時間帯は仕事しているから
荒らすことなんてできないことを分かって利用しやがって!!


「地下室の過去ログ」や「編集のしかた」や
「東方キャラのページ」をログインIDで直したせいで目をつけられたか・・・


523 : ○○ :2017/05/23(火) 23:05:50 bRPkQxQ2
もう荒らしをネタにヤンデレSSを書くことは無いだろう……
と、思っていた時期が私にもありました。
相手が荒らしを続けるのなら、私はそれをネタにし続けるだけだ。
……上手くネタにできてるかな?

彼女たちに引きずられていく私たちを奴らはニヤニヤと笑いながら見ていた。
もしも、もしもあの時私が団長を名乗り出ていたら、もしもあいつの正体に気づけていたら、もしも、もしも、もしも――

もしも、あんな事件が起こらなかったら――

こんなくそったれた結末にならなかったはずだ。
これは、私たちが人里で自警団をやっていた時の話だ。

そもそも私たちの自警団はヤンデレから身を守るための団体だ。
かなり昔からある自警団らしい。
そんな昔からあるせいで、この自警団には団長はいなかった。
正確に言えばいるのだが、どこにいるのか、そもそも生きているのかすらわからない状況だった。
それでも、私たちは平穏に暮らしていた。
だが、その平穏もだんだんと崩れていった。

ある日、団員の一人がヤンデレに捕まった。
これだけだったらただのあり得た話だった。
だがその彼女が言った独り言の中に

「内通者がいるとやはり助かるわね」
という言葉が入っていた。

   もしも、この時点で内通者の正体を暴くことができていたら、こんなことにはならなかったのかもしれない――

その後も団員は減っていった。
みんな、ヤンデレに捕まったのだ。
私は彼女たちに聞くことにした。
内通者はなぜこんなことをしている?と。

帰ってきた答えはすべて同じだった。

「楽しいから」

私は内通者に対して怒りを感じた。
わざわざ楽しいからという下らない理由で私たちを売るのか、
だとしたらあまりにも身勝手で、どこまでも幼稚だ――
しかしそれと同時に不安を感じた。
このままこの自警団をまとめる存在が居ないで大丈夫なのか?
前団長には悪いが、新しい団長を決めたほうが良いだろう――

   もしも、新しい団長なんて決めなかったら、この自警団は、どうなっていたのだろうか――


524 : ○○ :2017/05/23(火) 23:06:21 bRPkQxQ2
その後、団長を決めるための会議が開かれた。
その会議は数日続いた。
その途中、内通者は逃亡した。
関係ない話だが、どうやらこの内通者は様々な場所で悪さをしでかしていたらしい。
この朗報に私たちは歓喜した。
しかし、二度とこのようなことを起こさないためにも新しい団長は決めるべきだろう、という結論に至った。

   もしも、新しい団長なんて決めないでいいと言っていたら、平穏な日々に戻れていたのだろうか――

とんとん拍子に新しい団長が自ら立候補していた者に決まった。
これで私たちは以前のような平穏な日々に戻れる。
そう、思っていた。

ある日、扉を開け、自警団基地の中に入ると、そこは、

 「もう二度と離れないでよ、××」
    「なぜ彼女たちがここにいる!」
  「この手を放せ!」
       「君を手放す必要があるのかい? △△」
「こんなところに隠れてるなんて、◇◇ったらお茶目ね」
   「俺は……まだ……」
  「サア、☆☆、私ト一ツニナリマショウ……」
     「死にたくない……死にたくない!」

   「迎エニ来タワ、○○」

そこは、地獄絵図と呼ぶにふさわしい場所になっていた。
部屋は荒れ、血が壁に飛び散り、様々な場所で団員たちの悲鳴が聞こえる。
団員の中には、体の一部を失っている者もいた。
そして、ここにいるはずのない女性たちは、皆、目の中の光がなくなっていた。
その中で二人高笑いをしていた。
その人物に向けて私は叫ぶ。

「どうしてこんなことをした! 団長!!
 そしてなぜ裏切り者がここに居る!!」

その私の叫びに団長と裏切り者は鼻で笑い答える。
「なぜ? 楽しいからに決まっているだろう」
その言葉を聞いたとき、私の中の何かが切れ、奴らに向けて拳を振り下ろそうとした。
だが、その拳が振り下ろされることは無かった。なぜなら、

「サア、私タチノ家ニ帰リマショウ、○○……」

その手は、彼女に、掴まれていたからだ――

   もしも、彼女の手を振り払うほどの力を持っていたら、奴らを殺せていたのだろうか――


……もしも、もしもと言ってきたが、所詮、過去はやり直せない。
そして、あいつらのせいで、私たちは未来を変えることも出来なくなった。
あいつらの、せいで。


525 : ○○ :2017/05/23(火) 23:18:07 bRPkQxQ2
……結局、あいつらのせいで、自警団の団員は全滅、私も捕まってしまった。
奴らは今ものうのうと暮らしている。
奴らとヤンデレたちの利害は一致している。だから、幻想郷の賢者たちに奴らを裁くことはできないだろう。
だから、最後に一つ、私の願いを書くことにしよう。

   もしも、この文章をヤンデレから逃げている誰かが読んだなら――
   裏切り者の■■と★★を、殺してほしい
   それが、私の最後の「もしも」だ――


526 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/23(火) 23:28:24 mumWdAbQ
おまけに勝手にログアウトされて、パスワードを変えられて?ログインできない状態
嵌められた・・・

まあ、新管理人を叩ける案件になったのは不幸中の幸い

・・・というのもメンバーIDの乗っ取りなんだが
パスワードを製作者本人以外で変えることができるのが
その「wikiの管理人」か、「@wikiサポート」ぐらいしかいないはずだが
頭でっかちの@wikiサポートが本人に確認せず変えるワケが無いから
新管理人?が自演しているはず

>>491に書いてあるように

1. @wikiサポートが
>・荒らしていたメンバーを削除
>・メンバーの自動承認から管理者承認に変更
>・荒らしていたメンバーのIPアドレス帯を書き込み禁止に設定

を行って対策をしたことを報告

・・・が残っていると仮定すると新規にメンバーになるには
管理人の許可がいるはずだから新規に作れるわけがない

逆に@wikiサポートの対応を管理人が変更していても
普通、ログインIDが被るのはまずあり得ないから「黒」確定

そして同じログインIDを使っていても「IPアドレス」は違うから・・・つまり



後で見てろよ・・・!


527 : ○○ :2017/05/23(火) 23:37:32 oSiiCdQg
>>526
荒らしは人のIDを勝手に使い、あまつさえパスワードも変えた……ってことでいいんですよね。つまりれっきとした犯罪だな。
IPアドレスは判るわけだから、逮捕もあり得るのかな?


528 : ○○ :2017/05/23(火) 23:51:35 NmezGO6Q
>>526
いつもお疲れさまです。
1、526さんがヤンデレWIKIで使用するメンバーIDが変更された
2、新管理人が勝手に変更していると推測される
3、新管理人の人が荒らしなのでは?
ということかしらん?自分は今一理解が出来ていないので、少々整理しないと

ということは、個人的に
1、管理人の人は荒らしなのか?
2、管理人が荒らしならば、その管理人を変更できるのか?(WIKIに通報?が出来るのか?)
この2点を勉強しないといけない予感。誰か知っている人がいれば、良ければ教えて欲しいです。
皆分かってるのならスマソm(_ _)m


529 : ○○ :2017/05/24(水) 00:00:14 YoixpYos
>>527 不正アクセス禁止法違反ですね。三年以下の懲役、又は百万円以下の罰金です。IDとパスワード両方なので少なくとも複数の違反ですので逮捕は免れませんね、過去に逮捕の実例もありますので眉唾ではありません。立派な刑事事件ですので真剣に警察への相談をお勧めします。


530 : ○○ :2017/05/24(水) 00:11:41 wMyiW/d2
>>527
ttp://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO128.html
此方を読んでみました。
仮に誰かが勝手に他人のパスワードを変えたのならば、第12条第1項第1号に
違反していると思われます。
但し、結構微罪。さて、警察が動くか?となれば、私には正直分かりません。
多分捜査をしている人しか分からないでしょう。

但し、これは犯罪ではない、という訳ではなく、正真正銘の犯罪であります。
つまり、警察が捜査対象にすれば、犯人の特定は可能であります。
ですので、今回他人のパスワードを勝手に変更した人がいるのであれば、
貴方の行った行為は犯罪に該当する行為です。既に一線を越えています。
と述べさせて頂きます。


531 : ○○ :2017/05/24(水) 00:22:49 YoixpYos
yearnedさんが本当に荒らしたわけではないんですよね?頭悪くて申し訳ない。


532 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 00:32:46 qbgySk5s
>>531
なんで復元している人が荒らさないといけないんですかね・・・
自分がこのスレに書いてある事と復元した日は同じなので
例えば>>450に書いてあるレス

>やったよみすちー!
>やっと君のページに辿り着いて復元できたよ(´;ω;`)

この情報を元に【ミスティアのページのバックアップ】を覗くと
ttps://www26.atwiki.jp/toho_yandere/backupx/177/list.html
◾2017/05/06 (土) 00:36:35 [ 最新版 | ソース | 編集者 : yearned ]

・・・って書いてあって私が復元したのがわかります


533 : ○○ :2017/05/24(水) 00:36:13 YoixpYos
失礼しました。情報が混雑してるので処理できてませんでした。とりあえず管理人は黒としてサポートセンターに事情を説明してまた新たに管理人を募る・・・と言う事でしょうか?


534 : ○○ :2017/05/24(水) 00:38:27 QcS3F0u6
>>526
適当にatwikiに捨て垢作って検証しましたが、恐らくyearnedさんをメンバーから削除して同名で新しく追加しただけだと思われる
これだと不正アクセスでもなんでもないから警察が対応してくれるとは思えないし、atwikiすら対応してくれないと思う

>>529
>>530
水を差すようですが、私の予想が正しければ不正アクセス禁止法には抵触しないと思われます
抵触するとしても、そこまでやる荒らしは(不正アクセス禁止法の対象になるとして)ある程度対策を取ってると思いますよ
警察に期待するくらいなら自分達で対処した方が確実に早いです、勿論その場合は犯人が何らかの罰則を受けるのが道理だと思いますがね

ここから蛇足ですが、新管理人の厄介な所って全部適正な手段を使って荒らしてる事ではないでしょうか
Wikiの譲渡にしたって適正な手順を踏んでるんだから、文句言っても恐らく無駄になるでしょう(新管理人が飽きれば別ですが、ここまで粘着質です)
yearnedさんの件にしても前述の流れで合っているのであれば適正な手段しか取ってないかと


535 : ○○ :2017/05/24(水) 00:49:40 YoixpYos
今のところ愉快犯、模倣犯は居ないし、以前の連中は処罰されたとなると今荒らしている奴は一人と言うことになりますが。東方へのここまでの粘着、ネットに詳しい、淫夢やそれに属するネタを好む辺りやはりcnetaでしょうか?


536 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 01:26:55 l3KFWXNw
とりあえず、@wikiサポートにログインIDが乗っ取られていると報告
>>534
>yearnedさんをメンバーから削除して同名で新しく追加しただけだと思われる
その発想はなかったので書き加えておきました

要約:
1.@wikiの規約を破ったりしてないので削除される理由はない
2.もし、削除したとして私にその情報が届いていない事
3.ただでさえ、紛らわしいID名が勝手に赤の他人が引き継ぐのは納得行かない
4.というか、自分の作ったID名で@wikiが荒らされているので風評被害である
5.そもそも管理人クラスじゃないとこんなことはできないはずでは・・・
6.人のメンバーID名を使って荒らしている人物は規制するべきである

半日から1日くらい経ったら返信がくるかな〜?


537 : ○○ :2017/05/24(水) 01:45:09 I/zzx0A2
>>536
ttps://www1.atwiki.jp/guide/pages/30.html#id_8db22c61
ここ見てもらえば分かるけど、多分厳しいと思いますよ

自分の考えとしてさっさと新設した方に移るのが一番良いと思います
現世で引っ越し中なので個別の編集に関しては厳しいですが、新作出たらキャラ追加とかIP毎に規制をかけるとか
その程度であれば出来るので自分が立てても良ければ立てます

一番は信任を得てるyearnedさんに立てて頂けると宜しいかと思いますが

新Wikiではログインユーザーのみ編集可(削除して欲しい場合は神社の地下室やスレから連絡)で一旦凌げば、面倒ですが荒らしのリスクはかなり減りますしね(例えば、1年程度あれば流石に飽きるかと)

なんかもう、ここまで執念深いとある意味荒らしがヤンデレ感ありますね…


538 : ○○ :2017/05/24(水) 08:29:55 dYufMX5M
こ、ここまでやるか普通…
普通じゃないからこういうことするんだろうけど、今回の件で『荒らし』がどういうものなのか身を以て感じたよ
今まで自分の思ってた荒らしってのはニュース番組とかで『遠い国で知らない誰かが知らない誰かに刺されましたよ、動機は金銭トラブルらしいよ』って報道に「ふーん、そうなんだ。こわいなー」って認識だった
それが、いつも顔出してる馴染みの店にトラブルが発生してて困ってるって話を聞いて、自分にもなにかできないかって思うけど差し入れ程度しかできなくて
明日には、明後日には元通りだろうと軽い気持ちでいたら店が大変なことになってて
それでもみんなが頑張って対策してるのを眺めることしかできなかった
そしたら、一人「私が店を引継ぎして対策します」と新しい人が現れて
…私はそれに喜んで、何にも知らずにその人にも差し入れをしてたってことですか…
気づいたら店の看板が変わってて、みんなも右往左往してて。どういうことなのかさっぱりわからなくて唖然としてたらyearnedさんからの説明でようやくやっと理解した
騙されていたって
これが「荒らし」だって

今回ばかりは詳細を知ってショックが大きくてネタにもできない
こんな気持ちは初めてだよ
悲しいとか苦しいとか通り越してグチャグチャだ
こんなこと言いたくないけど、なんでウチだったんだよ。他にもたくさんあったじゃないか
全く更新のないwikiってわけでもない
連日長蛇の列ができるようなアクセス数のあるwikiってわけでもない

なんでウチだったんだよ

なんで

どこでもよかったなら、なんで


539 : ○○ :2017/05/24(水) 08:52:26 2JNC8j66
新設することの懸念は、荒らしが勝利と思ってつけ上がることだな。それで味をしめて、今度は新設のほうか、或いは別の東方wikiに狙いを定める。


540 : ○○ :2017/05/24(水) 11:37:09 YoixpYos
全く更新が無くてアクセス数が無いからこそ狙ったんだと思うよ。現に誰でも編集出来た上に荒らされても管理人が音信不通だったから収拾がつきにくかったし、他の東方wikiは編集権限が管理人限定だったりとか管理がきちんとされてたから被害は無かったようだし。勿論荒らしが悪いけどドアを開けっ放しにして空き巣に入られたようなものでもあるから新設して管理を徹底した方が良いね。荒らしは仕事でやってる奴も居るし、基本キチガイの集まりだから理解しなくてOK、どうせ向こうも理解してもらおうと思ってないし。


541 : ○○ :2017/05/24(水) 14:49:14 TbiT8F2Y
アクセス数はともかく、更新は結構あったと思うんだ。少なくとも今スレの頭らへんまではまとめられてるのは覚えてる

まぁ、確かにドアを開けっ放しだったのは無用心か。見てただけワシにとやかく言えるわけじゃないけど(´・ω・`)それでもやっぱり許せないわけだが
>>548さんの言うとおりこの件に関して心は痛めたがこれ以上キチガイ荒らしのことに関してとやかく思ったりするのはガチで心に良くない。今日はうまいメシでも食べて心を落ち着かせることにする、皆も今日はいつもよりいい晩飯を食べることをおすすめする

今のまとめwikiを復旧作業中・騒動でyearnedさん等が頑張ってる中こういうこと言うのはアカンと思うんだけど
正直、部屋の中をウンコ撒き散らされたみたいで復旧しても「ウンコで汚れてしまった」ことが頭をかすめてしまうんじゃないかと、もう新天地で心機一転したい感じ
勿論今のまとめwikiを置いてきぼりにしたいわけじゃない、できれば元通りになってまた皆で寄り合えることを願います

まだ、今回の騒動で今後どうなるかもわからないけれどどう転んでも私は盛り上げ隊の一人として新天地でも復興地でも槍を持って駆け回る所存。書いた奴を投下していきたいと思います


まだ一年ちょいの新参生意気野郎ですがいちヤンデレスレ民としてほざきました。
お目汚しすいません


542 : ○○ :2017/05/24(水) 18:23:59 YoixpYos
サイトが復活してますね。何故か黒くなっていますが


543 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 19:10:12 l3KFWXNw

キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

>@support
>5月24日 17:10 JST

>@Wikiサポートです。
>ご連絡いただきありがとうございます。

>お問い合わせいただきました件に関しまして、
>ご申告を元に調査させていただきました。
>その結果、ご申告の修正の内容についても同様の話を確認でき、
>ご申告のIDも削除されておりました。
>また、複数の内容よりご申告内容の正当性を確認いたしました。

>かつ、現在の管理者が今までのWIKIから大幅に逸脱した形で修正されております。
>つまり、wikiを管理継続してするためという管理権限の譲渡手続きの前提がないがしろにされております。
>前述により、新管理者による管理権限の譲渡に重大な問題があったと判断いたしました。

>一連の手続きの中で、他に管理者を希望される方も居ませんでした。
>今回は特例として管理を希望されて頂いておりましたあなたに管理者として権限を譲渡いたします。
>あなたの希望といたしましては、長く管理者としてやっていただける方が現れるまでとお話でしたので 、
>ご自身で後継となる管理者を募集し、ご自身で新管理者へ管理権限の譲渡を行っていただけますようお願いいたします。
>コンテンツにつきましては、荒らされる前と推測できる2017年04月21日ごろに戻しております。

>下記変更点等をもとに、
>短い間になるかもしれませんが、管理者として当WIKIの発展にご協力よろしくお願いします。

やって良かった
@wikiアカウント譲渡希望(ミスがあったとはいえ・・・)と、識別の為のメンバーID作成


544 : ○○ :2017/05/24(水) 19:18:25 GsZPlDQ.
キタ━━━━。゜(゜´Д`゜)゜。━━━━!!

怒濤の快進撃だー!
yearnedさんアリガトォー!!
勿論今回の復旧作業に携わった皆様にもアリガトォー!!
お疲れさま-!今日は宴だ-!


545 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 19:22:31 l3KFWXNw
・・・と思ったら@wikiにログインできない
当然、パスワードを知らないせいなんだが・・・


ttps://atwiki.jp/forget/passwordで@wikiサポートで使用した複数のメールアドレスを入れても反応がない



ttps://atwiki.jp/forgetpw.phpをやったら↓


このページは動作していません

www26.atwiki.jp では現在このリクエストを処理できません。
HTTP ERROR 500


・・・ページが黒い件も含めて@wikiサポートに問い合わせるかな


546 : ○○ :2017/05/24(水) 19:30:18 YoixpYos
やったぜ。荒らし冷えてるか〜?


547 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 19:31:17 l3KFWXNw
@wikiサポートが行った対策も書いておきます↓

>今回は特例として管理を希望されて頂いておりましたあなたに管理者として権限を譲渡いたします。

(中略)

>コンテンツにつきましては、荒らされる前と推測できる2017年04月21日ごろに戻しております。

>下記変更点等をもとに、
?短い間になるかもしれませんが、管理者として当WIKIの発展にご協力よろしくお願いします。

- 管理者をあなたのメールアドレスに変更
- メンバー登録は管理者の承認制
- メンバーすべて削除
- 新規ページ作成/履歴の使用/空白ページ削除=>管理者のみ可能
 に管理者設定を変更


548 : ○○ :2017/05/24(水) 19:50:32 2WbcnOrQ
ありがとう!!
助かりました!
本当に良かったです。


549 : ○○ :2017/05/24(水) 20:08:34 nct2amlk
wikiの制度がよくわからないんだけどとりあえずもう荒らしに怯えなくてよくなったってことでいいの?


550 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 20:37:25 l3KFWXNw
>>549
結論から言わせてもらうと「荒らしは普通にできる」
試しに神社の地下室 > ログで
私が保存していた5月1日から5月7日のログを挿入したら普通に反映された

というのも「新規ページは作れない」けど何故か「編集」はできるせい
ただ、バックアップは聖域なので今までのように復元には時間が掛からないはず・・・

あと、私は新管理人になる資格を得たが「まだ管理人」ではない
何故なら@wikiにログインできなくて管理人の仕事ができないから
つまり、今のwikiは【管理人がいない無防備状態】でヤバイ


551 : ○○ :2017/05/24(水) 20:44:37 2WbcnOrQ
>>549
暫定的にはそうだと思われます。
管理人のみページの変更等が可能な状態ですので、(多分)
これ以上は、yearnedさんのアカウントをハッキングする必要がある筈です

ここを突破はちょっと考え難いような…

ならば、次の管理人or編集が可能な人に、荒らしが紛れ込まないようにするには、どうするかは、また皆様のお知恵がいるかと。

最悪、此処さえ無事ならば、ログや作品の保存は可能ですから


552 : ○○ :2017/05/24(水) 20:46:15 2WbcnOrQ
>>550
失礼しました。
yearnedさんがログイン出来れば、どうにか終息しそうですね…


553 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/24(水) 22:42:28 l3KFWXNw
とりあえず今後やる予定を書いておきます

まずは、@wikiにログインして管理人になる

・左メニューの「本編」で深秘録と紺珠伝の追加

・NGワードで「ネットに強い弁護士の名前」など荒らしに使われそうな単語を設定
 本当はttpも加えたいけど過去ログや現行スレが貼れなくなるので保留

・メンバーIDは許可しない
 荒らしの内容を見ると編集技術が私より格上で悪用されると手に負えなくなる可能性から・・・
 また、管理人の仕様について分からない為、下手に手を出さない方が良いと感じて・・・

・新規ページを作るのは誰でもできるようにします
 その代わりに現行スレ(ここでは23夜)以外のスレをまとめた内容は管理人以外編集できなくします
 今回の荒らしは22スレを中心として過去にまとめた内容を改竄していて復元するのに大変でしたので・・・
 ※私の記憶が正しければページごとに編集を制限できたはず・・・

・上記により自由に編集できるページは「各キャラのページ」と「現行スレのレスのまとめ」のみ

・ページ名変更は管理人の特権(いつの日か制限が解除できると良いなー)

・「ページの削除」は従来どおり管理人のみの特権とします(たぶんあるはず)

・過去スレのまとめで変更点がある場合は、【削除要請】に出た内容を確認して対応します

・平日、休日問わず22時〜23時にスレ&wikiの巡回をします

・平日は仕事の為、19:00まで対応できませんが休日は頑張って対応できるようにします

・編集履歴(バックアップ)を制限したままにします(いずれ復活させたい)

・緊急時にはトリップを付けてスレに参加しますが基本的に○○として書き込むのでよろしくお願いします

・暫く私が新管理人として@wikiを責任持って運営していきます
 本当は、一時的に管理人になって「新管理人」に譲渡する【架け橋の役】の予定でしたが・・・

・トップページに「先代管理人○○は幻想入りして死ぬほど愛されてます」の一文を加えたいな〜

あれ?それって私もフラグじゃ(ry


554 : ○○ :2017/05/24(水) 22:44:31 RFf6Y6ds
私の観点から見た確認事項
必要知識の欠落や事情を把握しきれていないので誤りなどがありましたらご指摘ください。

現時点までの変遷と確認事項
1.5月8日にyearnedさんが管理人アカウント譲渡希望申請
2.おそらくではあるが、5月12日に荒らしが同様にアカウント譲渡申請
3.5月15日時点でyearnedさんが申請に失敗
4.5月23日時点で荒らしの方へ管理人の権限が委譲される
5.管理者権限でyearnedさんのアカウント(メンバー登録)が削除される
6.IDを削除したyearnedさんの物に変えて荒らす(荒らし発生)
 (以前、荒らしていたIPアドレスをBANしていたことを考えると
   5月12日時点でIPアドレスを変えていた可能性。中々の手の込みようである)
7.@wikiによりwikiが4月21日時点の状態にに復旧
8.特例の権限として管理権限がyearnedさんへ移行
9.現時点:yearnedさん、何故かログイン不可。

以下疑問点
・>>実は5月8日に@wikiアカウント譲渡希望の申請をしていたんだけど
■@wikiへコピーの送信 を忘れていて放置していたこと(つまり申請に失敗した)
 >>5月8日に@wikiアカウント譲渡希望の申請した時に@wikiに反映しなくて譲渡希望を満たせなかったんだ!!
   …2回失敗してるのかなぁ…?下については純粋によく理解できなかった。

課題
・現時点でも荒らしは可能。というよりも実際に出ている。どのように防ぐか。

考察
・今回の荒らしは以前の荒らしの前からメンバー登録を済ませたアカウントを数個持っていた可能性。
 やはりかなりの手の込みようと悪意を感じる。
 管理人権限の意向申請を出していたことを考えると荒らしの目的は最初から管理人権限の奪取だった可能性が高い。

最後に
・@wikiが特別の対応をしてくれたことは不幸中の幸いだった。
・復旧作業されている皆さん、お疲れ様です。まだ完全に解決できたわけではありませんが何とか一段落できたようで胸をなでおろす気持ちです。
 今回の復旧作業に関して何もできてないのは本当に申し訳ない。
・yearnedさん、本当にお疲れ様です。個人的な希望としては貴方に管理人さんになってもらえると嬉しく感じます。
 一部、以前からの復旧での作業が水泡に帰してしまいましたが、wikiがこうしてしっかり残っているのは貴方のおかげです。とても感謝しています。
・管理人よ!見ているか!

・荒らしへ:さっさと帰れ(月の民感


(・・・ある意味、前回と今回の荒らしの中、実質の遷都のようにwikiの新設を考えたり、
純狐みたいに何度も荒らされたり紺珠伝の時の月の民の気持ちが一番よくわかった気がする。ただしもう勘弁だ。2度と来るな)


555 : ○○ :2017/05/24(水) 23:01:46 RFf6Y6ds
>>553
yearnedさんが新管理人かぁー!めでたいなぁ!
荒らしを防ぐための策もしっかりとありますし、この後は安心できそうですね…
これからよろしくお願いします(土下座)
それとあんまり無理しすぎないでくださいね…
(旧管理人さんいいなぁー。私もフランちゃんか豊姫様に死ぬほど愛されたい…)


556 : ○○ :2017/05/24(水) 23:42:03 toHSmC.I
おつおつ、とりあえずひと段落ということでありがとうお疲れさまです


557 : ○○ :2017/05/24(水) 23:53:58 zkfi11L6
めでたい話だけどこれ元々いた管理人っていつから失踪してたんだ?
管理人さえいたらこの騒動だって一瞬で収束した話だろうし、いまだに紺珠のページさえないってけっこう笑えない話じゃない?


558 : ○○ :2017/05/25(木) 00:08:18 osBXFglQ
>>553
乙です。
あんまり根を詰めて毎日頑張られなくても、大丈夫かと思われます。
yearnedさんの負担の少ない方法で、どうぞ。


559 : ○○ :2017/05/25(木) 00:24:58 LJFloF7M
見た感じ去年はまだ居たので半年くらいでしょうか?


560 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/25(木) 00:51:02 rbIRKMDQ
>>554

>…2回失敗してるのかなぁ…?下については純粋によく理解できなかった。
>>402>>406で@wikiに通報とか書いたけど、この時、こっそり@​wiki アカウント譲渡を申請していた
ただGWがあったのもあって@wikiサポートの対応が悪くて・・・ね

GW明けに@wikiの返信がくるが対応の遅さ&悪さに愚痴る
それと5月1日の@​wiki アカウント譲渡が失敗した事を知る

曰く、管理人に連絡して10日待つこと、【ルール通りにやらなければならないこと】だとさ

仕方なく5月8日に管理者へのお問い合わせフォームで連絡したが一部ミスをした
・・・がこの時点では気づいてなかった
ついでに別件で『愚痴』という名の相談を@wikiサポートとしていた


考察は大体当たっていると思います
wikiを編集した人がいるならば私以外のメンバーIDを見ているはずです(スレにもヒントがありますが・・・)
とある荒らしは私よりも編集技術が格上でしたし・・・
何故か荒らし同士で潰しあっていたりしていましたが・・・

ただ、荒らしが最初から管理人権限の意向申請あったかどうかは不明
・・・というのも、>>376の喰らい付きが悪すぎる
5月1日に申請したのは誰もまともに反応しなかったので自分が【一時的な管理人】としてやるつもりでやったので
ここで志願者がいたら申請などしていません
5月8日についても同様となります

だからこそ5月14日、編集履歴を見て【私とは別のアカウント譲渡申請者】を見て驚いたと同時に
薄々5月8日に自分の申請がうまくいっていない事を始めて知った


>5月15日時点でyearnedさんが申請に失敗

5月1日の申請は@wikiサポートから駄目出しを喰らいましたが
5月15日の申請が失敗したという連絡は着ていません
むしろ、5月12日にアカウント譲渡申請の為に退いた形です
だって、申請がしっかりしている方が正しいと思うじゃん!

ただ申請者が複数居るせいで@wikiサポートに駄目出しされたら困るので
私が退いていることを第三者が知っている必要があると考えて>>491を書きました




>何故かログイン不可
パスワードが分からないから仕方が無い


561 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/25(木) 06:35:11 rbIRKMDQ
あまり人を疑いたくないがこの人のtwitter、明らかに可笑しい・・・
ttps://twitter.com/Coo_Xb/status/867370851955388416
荒らしの可能性があるので警戒してください


562 : ○○ :2017/05/25(木) 07:04:01 ddZbOk7.
まあこいつでしょうなあ


563 : ○○ :2017/05/25(木) 09:13:58 pNGqiN/s
「可笑しい」というカルピスの原液を限りなく水に近く薄めた言葉じゃないですかーヤダー!
実際はカルピスでもなんでもなくて飲料水でもない白い塗料を飲んでしまった感じ
ヤバイ、ガチでやばい。
想像してたよりマジで400倍はおかしいやつでヤバイ、ヤバイ


564 : ○○ :2017/05/25(木) 11:52:01 LJFloF7M
くぅと言う人のサブアカを名乗っていますが別人でしょうね、成り済ましで罪を被せているんでしょう。以前とあるゲームサイトのWikiに荒らしが来ましたが、東方への恨み節と彼のtwitterアカウントへのURLを貼ったり、件の奴が書きまくってる住所も書きこまれましたから同一である可能性は高いですね。時期も4月頃だったので一連の騒動の時と時期が合致します。


565 : ○○ :2017/05/25(木) 11:59:11 U5ypbKmU
 4月か5月辺りの平日の朝に凝った荒らしが出来る暇がある奴と言えば?
 社会人は分からないけど、大学生だったら、時間割に余裕があったり、授業さぼったりすれば可能だけど……。
中高生なら、不登校の奴だろうな。


566 : ○○ :2017/05/25(木) 12:20:27 LJFloF7M
朝か深夜辺りにやってて、昼間は大人しいから不登校、無職ではなさそう。社会人や大学生なら体に障る深夜や朝に書き込むのか微妙、別に昼間でも時間取れるんだし。個人的に不登校「気味」の中高生と予想、朝はふけて昼間行くとかじゃない?そういう子って深夜まで起きてあれこれしてそうだし、syamu、ハセカラ、淫夢みたいに「俺はこいつらとは違う」と言う斜に構えた考えを持ちやすいのもこのくらいの年齢の特徴だと感じる。前ゲームで淫夢とか好きな高校生と話したけど大体そういう感じの人だったよ


567 : ○○ :2017/05/25(木) 18:14:55 kN7qHACc
syamuのまとめwikiも同じ奴に荒らされてるので
対立煽りにのせられたら負けだということには気をつけて欲しい


568 : ○○ :2017/05/25(木) 18:27:01 kVwUXDZo
本当に訳の分からない奴なんだな
ファンの多い場所を、どこでも良いから爆撃してるとは。手段こそ目的と言う輩か
ただ、行動規範が皆無だから。統合失調症にも似ているんだよな



だから、そろそろいつもの会話を再開しましょう。私もノブレスの執筆が再開できるだけの気力が戻りました
これだけだと何なので、ネタ降りも

サグメ様はその能力ゆえに、いつも情緒不安定だと考えてる
そのご機嫌をなだめるために、玉兔○○があてがわれてそう
一番機嫌の悪い時は、大勢の前で舌先をチロチロさせて。しゃべらせたら私でもどうなるか分からないぞ?みたいな脅しをかけそう


569 : ○○ :2017/05/25(木) 19:04:46 LJFloF7M
>>567 知ってる、前ハセカラ使ってる時に「ハセカラ厨じゃねえよ、ツールとして使ってるだけ」とか言ってその後からハセカラも馬鹿にし出してたし。ただツールとして使って荒らしてる以上厨と大して変わらないし、syamuやハセカラ自体人を玩具にしてる連中だから正直対立煽りだろうが厨だろうがクズに変わりはない。


570 : ○○ :2017/05/25(木) 20:01:26 U5ypbKmU
玉兎○○ってので思ったけど、月人を相手にするならむしろ地上人○○、それもめっちゃ俗っぽい奴のほうが良さそう。
ストイックな印象があるからかな。そのストイックな生活を壊すには、日常の中に居る玉兎よりも、地上人のほうが適任だと。
個人的なイメージだけど。


571 : ○○ :2017/05/25(木) 21:39:57 KwzuMQQI
ひと段落ついたと思ったらまたかぁ...

犯人探しやら何やらしたくなるのは分かるけどそれはもうWikiの復旧の範疇には無いのでは....?


572 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/25(木) 21:54:57 rbIRKMDQ
>>571
荒らしが「ページの色がコロコロ変わっていること」ならば
それは大体、私のせいです

@wikiサポートの返信が来なかったので
仕方なくもう一回やってみたら普通にパスワードが出たのでログインしています

・・・ただ、元の背景のデザインが分からず
色々いじってみてアーカイブと比較しています


573 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/25(木) 22:16:37 rbIRKMDQ
基本デザインで「荒らされる前のページの背景」がない・・・
なんか元のページの色は、黒の背景がベースらしく
先代管理人がCSSカスタマイズ?でなんか弄って作っていたと予想

とりあえず、左メニューに「紺珠伝」の項目を追加しました(個別ページがあるとは言っていない)


574 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/25(木) 23:42:20 rbIRKMDQ
紺珠伝の各キャラのページを作成(仮置きって言うなー!)
ただし純狐だけ特別仕様

各キャラに関係あるレスがありましたらそのページで編集してください

-[[人物名/○スレ/□□]]
・・・と書いて頂けたらこちらでページを新規作成します
ページがある場合は、ページ名だけ変更します


純狐「今回の荒らしは嫦娥って奴の仕業なんだ!」
ΩΩΩ<な、なんだってー!?


575 : ○○ :2017/05/26(金) 08:08:48 /3o/Yl7M
スマホから見てる民だけど、「ページの背景の色が黒…?」状態だったけどキチンとパソコンから見るとそういう状態だったのね


576 : ○○ :2017/05/26(金) 12:26:31 pO8DR7n2
トリップ付けてないけど、本人です

誰も突っ込んでいないけど黒じゃない

あと、wikiは携帯から編集できないことを今、知った…

まあ、できたとしてもガラケーじゃ不可能に近いか


本日の予定

管理人以外でもページの新規作成をできるようにする

23夜のレスをまとめる

ページの色を元に戻す


577 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/26(金) 18:55:48 IpUFO3kY
今日は早く帰って来れたー
ささっと直すか・・・

>>572-573
なんか自分のレスを見直してみると変な事を書いてるな・・・
黒のページって何なのか自分も分かってない
疲れてるのかな・・・

そして>>576をレスしたのは良いがガラケーに反映されない不具合


578 : ○○ :2017/05/26(金) 19:52:46 kLshmfmU
>>577

お疲れさまです
だけど自分のペースでいいです
どうかご無理はなさらぬように



聖「○○さん、○○さん。私の○○さん、私だけの○○さん。いつも見てます、見てますよ」



○○「(��´ω`�� )」オシゴトチカレタ…
聖「…」
○○「(つд`)」オヤスミチャンピオン…
聖(えっ?帰ってきた途端寝ちゃうんですか!?)
○○「(っ´ω`c)」スヤァ
聖(…)

○○「Σ(=Д゜)フガッ」
○○「(��´ω`�� )」オハヨウゴザイマンモス

朝ごはん ズラッ

○○「!?」

手紙
○○さん、お仕事も大事ですがあなたの健康が一番大事です。
キチンとご飯を食べて、お風呂に入って元気になってください
どうか無理なさらぬようお願いします。


○○「(*´∩ω;`)」ダレカシラナイケドイイヒト

○○「(∩´∀`∩)」イタダキマース

○○「(*´w`*)」モグモグ


579 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/27(土) 07:24:10 rLzqmAaU
大規模な荒らしが発生したのは今年の4月下旬頃でしたが
2017年4月8日に一部のページで荒らしが発生してました
その為、荒らされているページ(厳密に言うと荒らしが製作したページ?)の内容を
管理人代行として客観的な視点に基づいて結果、内容の削除を行いました

内容:
「幻想を拒絶する者達の団」とどこかに書かれており
度を越えた擬音や文面からスカ○○を想像させると判断

規則違反と判断し文章の削除をしました


さて、ここから本題

【神社の地下室のログ】で4月8日に書いている人が荒らしだと判断しました(荒らした人とIPアドレスが同じでした)
一見すると3月16日&4月4日も同一の人が書いているようにみえますが
IPアドレスを見ると3月16日&4月4日と、4月8日のコメントした人は違います(つまり4月8日に書きこんだ人だけ荒らしと判断せざるを得ない)

4月8日に書き込んだIPアドレスを規制するか、意味不明な長文を書いているIPアドレスも規制するべきか判断に困るので
皆様の意見を訊きたいです

規約に基づいて中立で客観的に動かないといけない為、「黒」だと分かっていても独断で動く事ができないのがつらいところ・・・


580 : ○○ :2017/05/27(土) 08:37:43 QXTDiR4I
うーん
難しい判断ですが雑に見ると
「今回の荒らしの犯人」と「別の荒らしっぽい人」がいるってことですかね
規制規制はあんまり好きではないんだけれどもwikiを管理していく上ではそういった人たちへの対策もあった方がいいと思います
とりあえずIPアドレスの関係で「荒らし確定」の人は弾いて問題ない派に一票

迷ってらっしゃる意味不明な方に関しては、現在まとめwikiに同じことをしていないのであれば様子見でもよいのではないでしょうか。東方関連のwiki等どこかしこにも同じ長文を貼り付けて回ってるビラ配りのようなやつだとしたらもうこないんじゃないかと思いますし、来たら即ブロックでも
酔っ払って意味不明なことを書き込んだ(とは考えられないけど)んだとしたらその1回で(1回じゃないけど)弾いてしまうのは早計かもしれない
個人的には弾いて欲しいけど…(´・ω・`)

もし、もし私が他所のスレに書き込もうとしたものを間違ってここに書き込んじゃって
「関係ないこと書き込む荒らしだ!!」と規制されてしまったらやだなとは思う(勿論もし話で間違って書き込んだ私が悪いのだけど)。


581 : ○○ :2017/05/27(土) 14:31:53 /UHq/dQM
関係ないことですみませんが、ウフフにイチャつくwikiにある愛情度シリーズって輸入しても怒られませんかね。


582 : メンバーID:yearned ◆1GJKFcqPeY :2017/05/27(土) 15:25:59 rLzqmAaU
>>581
輸入かどうかは分かりませんが
既に「病みレベル」という物はあります
ttps://www26.atwiki.jp/toho_yandere/pages/464.html

参考にどうぞ


583 : ○○ :2017/05/27(土) 17:51:40 /UHq/dQM
>>582
 個別には無いのか……。なら、ネタが思い付いたら書いてみようかな……。

 とりあえず、思い付いたネタの前編の部分を投稿します。

  『ユメ、デアイ、マショウ:前編』

【1】
 「ちょっと出かけてくるよ」

 「そうですか、いってらっしゃい」

 妻の早苗にそう言って俺は、守矢神社の境内から出た。

 そこで目が覚めた。

 俺が今寝ているのは、自分の部屋のベッドの上。守矢神社なんていう所じゃない。

 そもそも、夢に出てきた東風谷早苗という女の子は俺の妻ではないし、俺は結婚なんてしていな
い。あとまだ十八には届いていないから結婚出来ない。それに、彼女は二年くらい前に自主退学
しどこかへ行ったのだから、会いようもない。

 東風谷が居なくなる以前、俺と彼女は、友人でもなく、ましてや恋人関係でもなかった。まあ、機
会があれば世間話をするくらいには、お互いに良い印象を持ってはいたが。で、東風谷が居なく
なって、数か月後くらいか。夢の中で俺は東風谷と再会した。

 俺も彼女も、揃って白襦袢を着て向かい合って、まるで新婚初夜みたいな暑苦しい雰囲気から
始まった。やがて俺たちは、キスをした。夢の中だったものだから、俺はその状況には何の疑問も
持たず、唇を重ねるだけだったキスは次第に淫靡な具合になっていき、そのまま東風谷と一夜を
共にしたのだ。

 そこから、俺と東風谷は、毎晩夢の中で夫婦生活を営むようになったのである。

 夢を見るようになってからしばらくの間、それはもう毎晩寝るのが楽しみだったものだ。何しろ東
風谷は可愛い。居なくなる前から男子から人気が高かった、そんな女の子と、やけに現実感のある
夫婦生活を送れるのだから。夢の中限定な虚しさに目を瞑れば。

 その理想的な幸せな夫婦生活は、ある夢を境に、負の方へ変化していく事となった。

 夢の中で、俺と東風谷は言い争っていた。具体的な内容はあやふやだったが、浮気に関しての
ことだったと思う。俺が本当に浮気したのか、もしくはただの疑惑なのかは定かではなかった。

 夢の中で、東風谷はヒステリックに俺へ、洒落にならないくらい当たり散らし、神社から叩き出されて、
石段から転げ落ちたと同時にベッドから落ちて目が覚めたのである。起きて俺は、守矢神社に帰る
――もといまた眠ることが億劫になった。さりとて、覚醒した頭に残っていた眠気は須臾にしてぶり
返し、それに翌日も学校で朝が早いのだから、眠らないわけにもいかなかった。さては、その時は
まだ一回目だったから、こういう場合もあるかと高を括って、あっさりと再び眠りに入った。

 俺が戻ると、東風谷は脇目も振らず俺へ飛び付くと、しゃくり上げながら、

 「ごめんなさい、捨てないで、ごめんなさい、捨てないで、……」

 と謝り出したのだ。そのいじらしい様についついほだされ、抱き締めて頭を撫でてやったのだが。

 すると彼女は、いきなり俺を押し倒した。いつもよりもっと情熱的に俺を求めてきて、押されて俺も
されるがままになっていた。


584 : ○○ :2017/05/27(土) 17:57:04 /UHq/dQM
前編は以上です。

【2】

 明朝、倦怠感の中で目を覚ました。寝ていたはずのなのに、運動をした後みたいに気力が湧か
ない。身体から栄養を放出してしまったみたいに怠い。抑うつで、後悔と似た気分になっていた。

 以後、朝起きる度にこの症状に苛まれた。

 それまで、夢の中で東風谷と身を重ねる時には、彼女は貞淑で、しずしずと、神聖な儀式さなが
らに行っていた。対して近頃では、彼女はむやみに奉仕精神を出し、あまつさえ自分の身を全て
げるとまで言い出す。差し詰め女郎だ。さすがに、切断した小指を差し出してきたりはしないけど。

 数日もすると、根を上げて俺は友人に打ち明けた。最初は、羨ましいとかの言葉で茶化されてい
たが、日増しに憔悴していく様に、さしもの能天気な友人たちも俺に気を使い始めた。医者を勧め
られ、親に連れられて診てもらったら、睡眠障害の疑いありとして睡眠薬を処方された。また、東風
谷早苗の夢が切っ掛けということから、カウンセリングにも通うことに。

 逆効果だった。睡眠薬なんて効かなかった。東風谷は気にせず、またしても俺の夢の中に現れ
ては俺を蹂躙し、翌朝の倦怠感の上に、薬の効果が持ち越され、ストレスに因りますます悪化した。
おまけに夢の中の東風谷は、俺がカウンセリングの一環で女性カウンセラと仲良くなったからか、
より一層情緒が激しくなっていくのだ。

 これらの要因から、睡眠薬は無し、カウンセラは男性に切り替えられた。少なくとも、前述の睡眠
薬と女性カウンセラの時よりは、男性カウンセラとの対談のお陰で幾分かマシだった。またその後、
男性カウンセラから、夢の中の東風谷と、主に彼女の話を聴く形で、会話をしてみてはどうだろうか
と提案された。自由の利かない夢の中で出来るのか疑問だったが、不思議な事に、その晩に見た
夢の中で俺は、カウンセラに言われた通りのことを実行したのだ。それで、カウンセラの提案は功
を奏して、東風谷との営みのある夢はは一週間に三日となった。

 しかしその代わり、学校の昼休みや休日での昼寝の間にも彼女の夢を見て、その場合は必ずま
ぐわうこととなったが。

 俺が東風谷の夢を見るようになってから一年、未だに彼女は現れる。今日も彼女に会いに夢の
世界へ赴く。俺は時計を見た、現在二十三時を回っている、あと一時間足らずで日付が変わる。

 そう言えば、明日は俺の誕生日だった。俺も今年で満十八。

 俺は嘆息した。子供の時は、誕生日が来れば浮き立ったものだ。でも今年は大学受験がある。


 ――いかばかり 思ひけめかも しきたへの 枕片去る 夢に見え来し
 『万葉集』


585 : ○○ :2017/05/27(土) 21:20:30 2z3SDdKw
>>578
最早、都合のいい女化している・・・
なんという策士(?)

>>584
素晴らしい早苗さん・・・!
このまま引きずり込まれるのかしらん。

>>579
両方弾いて問題ないと思います。
当該WIKIに不適切な文章を投下している者でありますし、かなり長い間書き込みをしているようですので、
これは改善は望めないのではないかと思われます。サイトを閲覧した一般の人が度を越した不適切な表現を
見て不快に思うことが想定されますので、管理人さんが規制してよ良いと考えます。


586 : ○○ :2017/05/27(土) 21:21:37 2z3SDdKw
 古明地さとりのカウンセリング4

 いらっしゃいませ、よく来られましたね。地上からはさぞ遠かったでしょうに、よくお越し下さいました。それでは早速ですが
あなたのカウンセリングを始めましょうか。・・・ええ、まずはあなたからですよ、ええ、そうせっかちにならずにお話しましょ
うか。いくら奥さんを直して欲しいからと言っても、物事には順番というものがありますからね・・・。
 ふむ、そうですか、奥様に聞かれては色々と不味いと、分かりました。それでは奥様には退席を願いましょうか。

 それでは如何ですか?ここで私達がお話したことは、どなたにも秘密ですからね。貴方の秘密を存分にお話下さいませ。ええ、
確かに私はさとりですから貴方の考えたことは色々分かりますが、それでも心と言う物は不思議でしてね、貴方が考えることや
それを口に出すことによって、心の中で変化が起こるものなんですよ。其れはもう、専門家として太鼓判を押すものですよ。皆
様にもお見せできれば一番良いのですが、まあ、悪趣味だと良く言われてしまいますので、止めておきましょうか。

 そうですか、奥様に束縛されて苦しいと。成る程そのような生活では、確かに息が詰まりますものね。そのようにいつも見られ
ていれば、自分の時間が無いというは、正にそうですよね。そのような生活を変えたいと、成る程確かにそう思われるのも自然で
すね。ならば、ご自身でそうすればいいのではないですか。成る程、どれ程しても彼女の手の者がいる、という訳ですか。流石は
里随一の大店の霧雨家だけあって、婿養子の身は狭いといった所ですね。・・・なればこそ、あなたがそれを脱する気持ちが必要
なのですが、そちらは如何でしょうか?
 おやおや、そうですか。十分であると・・・。しかしいくら何でも、それは少々専門家としてはお勧めできませんが、それでも
必要なのでしょうか?確かにトラウマを解消することで、精神的に良くなることはありますが、それは強迫性障害でありましたり
鬱病であったりと、色々と制限があるものなのですよ。
 ふうむ、そうまで仰られるのでしたら、ならばやってみましょうか。どのようなことになりましても、それはご納得頂く他は無
いので有りますが。

 それでは、奥様にはお入り頂きましょうか。それでは精神に介入し、催眠療法を行ってみましょうか。それでは奥様、宜しいで
しょうか、あなたの心のトラウマを今から解消したいと思います。そうですか、それでは始めましょうか。ああ、旦那様、今なら
取りやめることが出来ますが、それでも宜しいですか。
 はい、終わりましたよ。これで彼女のトラウマは解消されました。幼少期に親からの愛情を失うことへの恐怖を感じたことが、
強迫的な言動への一部の原因になっていましたね。それを解消しましたので、あなたから愛情を失うことを防止しようと、偏執的に
行動していたことは、解決するでしょうね。


587 : ○○ :2017/05/27(土) 21:23:13 2z3SDdKw
 ふん、奥様は変わっていないと、寧ろ悪化しているのではないか、と。いやはや、正解です。流石は夫婦であるものですね。いや
賞賛しているのですよ。流石は良く見ていらっしゃると。いえいえ、別にそのようなことは無いですよ。何せ好意の反対は、嫌悪で
はなく、無関心とよく人は言いますからね。実は本当はあなたと奥様は相思相愛なのですからね。
 ううむ、少々こんがららってしまいましたか。それでは一気に快刀乱麻と行きましょうか。心を切り裂いてしまった方が、返って
あなたの場合はマシになるでしょうから。

 あなたは実は心の奥底で愛されたがっていたのですよ。それも極めて偏執的に、病的に。そしてそれは彼女に無意識に伝わり、そ
して彼女は偏執的にあなたを愛したのですよ。ふっ、ふっ、ふ、嘘ですか。心を見透かすさとりに対しては嘘は通用しませんよ。
ええ、あなたは全ての意識を支配しているつもりのようですが、しかしあなたは無意識の全てを感じることは出来ません。
 あなたは過去に色々なトラウマを抱えていますね。ええ、例えば保育所でのXXについて覚えていますか?それとも近所で起こった
XXについてはどうですか?そして一番はあなXの家XのXXがあXたを殺XそうXXXこと、おやおやおや、ついに拒絶してしまいましたか。
ええ、本当に深刻なトラウマに対しては、このようにあなたの精神は耐え切れずにそれをブロックしてしまうのですよ。ですから、
あなたはトラウマの存在を知らずにそのまま生きていくと。そしてそのトラウマはあなたの中で芽吹き、あなたの精神に巣くい、無
意識のうちにあなたは、愛される存在を見つけようとするのですね。もう二度と愛されないという体験をしたくないと、そうあなた
は願い、あなたを愛する人を見つける訳ですね。

 ですからあなたがいくら彼女を直そうとしても、意味が無いのですよ。なにせ彼女はあなたの願い事を忠実に再現しているだけな
のですからね。あなたは本心では彼女がまともになることを願っていないですよ。まともになったら、彼女はあなたを普通に愛する
だけですからねぇ。それでは愛を失うこともあるかもしれませんものねぇ。ええ、正直になりましょうよ。あなたもまた、異常な精
神を持っているのだと。喜んでくださいね。彼女に潜んでいた、歯止めになっていたトラウマを解消してしまったので、彼女は最早
やりすぎてあなたに愛されなくなることを恐れずに、おぞましい程の愛情を注いでくれますので。
 おや、それは嫌だと。ええ口ではそうは言っていますが、このトラウマの解消には本人の同意が要るのですよ。あなたはそれを望
んでいませんね。ええ、心の奥底ではこのトラウマを持ち続けていることを望んでいますよ。なにせ、あなたは愛を失うのが怖いの
ですからね。トラウマを手放してまともになれば、彼女はあなたを愛してくれないかもしれませんからね。

以上になります。


588 : ○○ :2017/05/27(土) 22:01:08 2z3SDdKw
 古明地さとりのカウンセリング5

 こんばんは、中々良い気温ですね。この診察室も三人もの方がお越しになれば少々手狭ですね。まあ少々の間我慢して頂ければ
大丈夫ですよ。ええ、このカウンセリングは手早く済みそうですので。

 それでは如何でしょうか。成る程、彼女が余りにも其方の男性に執着してしまうと。御本人もそれは大変ですね。しかしそちら
の女性の方もお優しいですね。ええ、いくら姉妹といっても、そうまでされるのは中々ご苦労ですからね。
 それではそちらの女性のトラウマを解消しましょうか。はい、息を吸って、吐いて・・・。はい、終了しましたよ。いかがです
か?そうですか、それは良いですね。これまであんなに執着していたことが全て、一気に色々消え去って、とても清々しいですね。

 おや、お二人は分かりませんか?どうして彼女が笑っているかを?いえ、別に気が狂った訳では無いんですよ。ええ、それはこ
の私が保証しますよ。実は彼女は気づいてしまったのですよ。何って?本当は分かっていらっしゃるんでしょう?一番否定して心
の奥底で今、しっかりと鍵を掛けて隠してしまおうとしている、それ、ですよ。
 いやあ、流石に幾ら性根が腐っていると言われる私であっても、やはりこのようなものを見ると少しは心が痛みますね。ええ、
そちらの男性は必死に考えを巡らせているようですので、お教えしますが、姉妹って、どこか似ているんですね。私にも妹がいま
すが、さとりという種族としてどちらも精神を司る訳ですし、そちらの九十九神のお二人も、やはり似ているんですね。それは
男性の好みであったり、男性への執着であったり、そういった諸々が。勿論、この男性と今後辿る恋愛においても同じなのですね。
ええ、本当に残念なことですが、まあ、男性の方には都合の良いことをしようとした、として諦めて頂くのが一番平穏なのかもしれ
ませんねぇ。ええ、残念なことにそちらの元の彼女の方は、あなたへの未練を吹っ切ったようですし、そしてあなたとそちらの女性
が今後どのように付き合うかが、手に取るように分かるのですからねぇ。まあ、文々新聞を始めとして天狗のパパラッチがあなたの
周囲を囲むでしょうから、流石に血が流れるのは避けられる、と良いですね。

以上になります。


589 : ○○ :2017/05/28(日) 08:22:09 jk2aZmaQ
ノブレス・オブリージュに囚われて(116)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=106
さとり様のカウンセリング業って、これ絶対趣味の延長線だよね


590 : ○○ :2017/05/28(日) 19:59:21 0HW1n5/g
>>583>>584の後編です。

   『ユメ、デアイ、マショウ:後編』

【1/3】
 ――嘆きつつ ひとり寝る夜の あくる間は いかに久しき ものかとは知る
 『蜻蛉日記』



 ○○君を一目見た時、たまたま目に入っただけなのに、とてもしっくり来た。気になってもう一度
見たら、私は恋に落ちてしまっていた。

 頭の中で突風が吹き、胸が膨らんで、それから心臓が嬉しそうに跳ねるのを感じた。自分の今ま
での人生は霞んでいたとさえ思えた。その霞が一瞬にして晴れて、うらうらと日の光が祝福と共に
降りてくる情景を幻視した。

 それからというもの、私は彼の姿を追うことがたびたびあった。彼の一挙一動が気になっていた。
居ない時には、今どんなことをしているのだろうと想像していた。笑った顔、しかめた顔、びっくりし
た顔、色んな顔を見た。もし、私にその表情を向けてくれたなら……。

 ○○君と話せた日には、狂喜乱舞して、その日一日中が清々しかった。私の世界と彼の世界を、
一部でも共有出来た。

 ――私は変じゃなかったかな。――○○君には私がどう映っていたのかな。

 ――私にはにかんでくれた! ――彼の気持ちが知れた!

 私の思慕は弥が上にに募るばかり。そんな私に悪魔が囁く。

 彼のことをもっと知りたい、そして私はその手段を持っている。後ろめたい思いに駆られはするも
のの、出来る手段があるとなると、どうしても我慢出来ない。

 抑え切れずに除いた彼の生活。学校では見られない彼の姿。

 ご両親との会話の中で、好い娘は居るのか○○君が問われた時。私の中で大きな鼓動が一つ、
それから静寂、再会された拍動が徐々に聞こえてくる。彼は、私のことを話した。

  凄く可愛い娘だって!……。高嶺の花だなんて!……。その高嶺から私がいつも見ているの
は、あなただけなのに。今すぐにでもこの思いを伝えたいけど、なかなかその勇気が出ない。

 またある時には、彼の……オブラートに包んで言うと、女性の趣味について知る機会があった。
パソコンに表示された、豊満な女の人とか、従順そうな女の人とか。

 ○○君は私と話している時、私のを見たりするけれど、ひょっとしてそういう眼で? あの女の人
たちの肌に、私の肌を重ね合わせていたり? あの人たちを見て、私を思い出してくれたりとかは。

 何だか急に、嫉妬心が芽生えた。

 「私だけを見て……」

 私ならいくらだって見せてあげる。触ったっていい。全部あなたのもの。と、妄想の中で告げてい
ると、ついついその気になってしま、それを持て余す日々だった。

 でも、そんな日もいずれ終わってしまうのだった。何故なら私は幻想郷に行ってしまったから。

 私には使命がある。後ろ髪引かれる思いだけど、どうしようもなかった。私は現人神で、風祝。私
の持って生まれた力は、神奈子様、諏訪子様のために……。

 諏訪子様は、

 「悪いけど、早苗、自立出来ない齢の子を勝手に親御さんから引き離して幻想郷に連れてきちゃ
あ駄目なんだ。ま、忘れちゃいなよ、奇跡でも無い限りはさ……」

 やっぱり、忘れるしかないのか。でも、この熱く切ない思いを失くすなんて、到底考えられない。
本当に、忘れられるのだろうか。しばらくは悶々としてはいたけど、こっちに来て色々と忙しかった
から、その間くらいは幾分か彼のことは忘れられていた。

 あと、幻想郷に来て、友達が出来た。ただの女の子とお友達じゃない。私の力についても、気兼
ねなく話せる友達が。外の世界でも楽しく話せていたけど、窮屈だった。ここに来て良かったのか
もしれない。


591 : ○○ :2017/05/28(日) 20:04:38 0HW1n5/g
【2/3】
 ところが、ある程度ここに住むと、妙な事に気付いた。私には男のお知り合いが居なくて、皆避け
るのだ。

 人里の人々は、険悪な仲でもないにも拘わらず、どこか隔てりがあった。その辺の人妖はおろか、
妖怪の山で高い位に居る天狗の方々でさえ私を、神奈子様や諏訪子様と同等の神のように、い
やにへりくだった態度で扱ってくる。

 私からすれば、偉い人への扱いというより、力のある厄介者として見られている気がしてならな
かった。これが下衆の勘繰りだと分かっていても、ひとたび勘繰ってしまえば、たちまち彼らへの憎
悪と軽蔑がせり上がってくる。

 神奈子様らから宥められることで、それらの気持ちをどうにか飲み下した私は、ひとまず寝て、忘
れようと思った。そして、起きればあれらの負の感情は鎮まったが、代わりにうそ寒い寂しさに心が
冷えていた。

 「もう嫌っ! 寂しい!……、寂しい!……、寂しい!……」

 溢れてきた悲憤を、布団の中で床を叩いて吐き出す。されど私の胸の空洞は埋まらない。それど
ころか、吹き出物を絞り出すのと同様に、繰り返せば繰り返すほどに広げられていく。

 こんな時、○○君が居てくれれば。会いたい。会いたい。声を聴きたい。一目見るだけでもいい。

 こうして感情を発露させていると、あっという間に神経が疲れていき、その日も私は早々に寝るこ
とにした。

 そして奇跡が起きた。

 夢の中で、私は○○君に逢えた! そこで私たちは結婚していて、その初夜の折だった。彼は
私の両手を優しく取ると、接吻をしてきた。そっと重ね合わせるだけの、二人の身体の温もりを分か
ち合うためのような。

 身体がのぼせ上がっていく。心臓から広がっていく、渇望の波。こうべに達すれば、私たちから
節度が消える。お腹に及ぶと、五臓六腑とは別の器が、物欲しそうに蠕動する。

 接吻はやがて、舐め合うが如くお互いに口唇をすり合わせていき、襦袢が着崩れていった。

 私たちは――これで一つになれた。

 覚醒した時、私は、あれは奇跡だったのだと信じた。

 フロイトとかユングとか関係ない、私と○○君の思いが通じ合ったから、ああして再び巡り合えた
のだと。

 それからは、自分自身の待遇程度なんて、へっちゃらだと威勢を張れた。だって、夜には彼との
逢瀬があるのだから。温かい布団に潜って少し目を瞑れば、○○君が相好を崩して私を受け止め
てくれた。

 幸せが身体から溢れ出てしまいそう。ああ、とっても幸せ! ○○君、大好き! 大好き! 大好
き! 私の旦那様、ずっと一緒に……。

 と、こんな風に私は、興奮のあまり幸せしか感じていなかった。不安なんて無かった、否、気付か
なかった。

 まず不満だったのは、彼とのまぐわい。ロマンチックではあったけど、刺激が足りないと言うか、箱
の中で致していると言うか。

 果たして彼は満足しているのかしら。だって、彼がパソコンで見ていたものは、ここまで上品な感
じじゃなかった。どちらかというと、もっと奔放な、男も女も自身の欲動をぶつけ合いに行っていた。

 実は○○君は私に満足していない? それとも、私にそんな気は起きない?

 思えば、私は幻想郷、○○君は外の世界。私たちが会えない時間があまりにも多すぎる。その
間にも彼は、沢山の女に遭っているはず。ピンからキリまで様々な。私がこうして冷静に考えられて
いるのと同様に、彼の情熱もいつか冷め、離れていったりするのだろうか。

 「いやだ……」


592 : ○○ :2017/05/28(日) 20:09:36 0HW1n5/g
 ラストです。

【3/3】
 その晩、私は夢の中で彼と喧嘩した。一方的に私は当たり散らし、彼を追い出してしまった。そ
の後、私以外誰も居なくなった部屋。耳鳴りがするくらい静かな室内で、拠無い不安が私の頭の
中で揺曳していた。興奮冷めやらぬままに、いよいよ愛想を尽かされてしまったんじゃないか、もう
戻ってこないんじゃないかという想念が脳裏にひっきりなしに浮かび上がってきた。私は気が動転
して、けれど何をすべきなのかも判断出来ず、身悶えるほかなかった。

 やがて○○君が帰ってくると、一目散に私は彼に飛び付き、泣きながら縋り付き、謝り続けた。泣
けば赦してもらえるという打算は無かったつもりだけど、ひたすら私は泣きじゃくって、うわ言のよう
に赦しを求めた。赦してくれないと思いながら、どこかで、謝罪の果てにいつか相手も折れてくれる
かもという希望があった。

 やおら彼は私を、ちょうど赤ちゃんをあやすみたいに、抱き締め、撫でてくれた。私の強張った身
体がほぐれていくのが分かった。同時に、一緒に凍り付いていた寂寥感をはじめとした感情が、溶
けて流れ出した。

 瞬間、私は○○君を押し倒した。自らの情欲のままに彼を感じた。脂肪の無い引き締まった腕、
押すと反発する固い胸板や腹、それと男の子の匂い。これらに包まれていると、私の身体が如何
にか弱いかが知れる、やっぱり私は女なんだと。この熱さが無いと凄く寒くて、心細くて、死んでし
まいそう。常に私の肌に密着させて感じていないと、どこかへ行ってしまうかもしれないという恐怖
で頭がどうかしてしまう。

 「ずっと、一緒ですからね……。だって、私の……早苗のこの身もこの心も、あなたに捧げたんで
すから……」

 私たちに遠慮なんて要らない、何故なら夫婦だから。○○君が求めているものを、私が満たして
あげなきゃいけない。そのために彼のプライベートを見ていた。彼が何をしてほしいかなんて、私
はもう知り抜いている。だからしてあげた。

 毎日、毎日、毎日、毎日。毎晩、毎晩、毎晩、毎晩。私たちだけの生活。私たちだけの世界。

 それでも○○君は浮気をした。相手は、人に対して知ったようなことを宣うあの女カウンセラ。あ
んなの、所詮は上っ面だけの共感でしかない。女同士での薄っぺらい友情のさなかで為されるの
仮初の親和と同じに。

 心にもない言葉をどれだけ紡ごうとも、畢竟、人の本性は行動に出る。私はその本性の行動を彼
にぶつけることが出来る、だって妻だから。浮気について私は怒ったけど、その分だけ彼を好きに
なった。その気持ちのままに抗議をした。その甲斐あって、あの女と○○君は引き離せた。本当に
仕方のない、私の旦那様……。

 その後、彼は珍しく、私と話したがった。膝を交えて話そうと持ち掛けてきた。ちょっと怪訝に思っ
たけど、彼たってのお願いだから、了承することにした。

 何でもない、ただの談話だった。どこかほっとする。私の気持ちを話せば、彼はちゃんと受け入
れてくれる。凝り固まった何かがほぐれていく。こんなの久しぶりだった。こういう夫婦の営みもまた
醍醐味なんだって。

 ○○君はやっぱり、私の運命の人なんだと改めて確信した。こんなにも私のことを思って、私と向
き合ってくれる人なんて、他に居ない。失えば、苦い青春の思い出なんかでは済まされない、唯一
無二の、無くてはならない人。

 何が何でも逃がしてはいけない。だったら、こんな夢の中での夫婦ごっこで甘んじては駄目。私
たちが実際に契りを結んで、二者の絆はようやく確かなものとなる。

 そう言えば、○○君との夢が始まって、かれこれ一年。そろそろ彼は満十八歳となる。そう、結婚
の出来る年齢なのだ。

 諏訪子様も初めに言っていたはず。自立出来る年齢、即ち結婚出来る年齢でない人をご両親
から離してはいけない。それは言い換えれば、結婚出来る歳になれば、一端の男なら、親元を離
れて生活しても差し支えないということになる。

 ○○君の十八歳の誕生日に、彼を幻想郷に迎え入れる。そしてそこで私たち二人は、名実共に
夫婦となる。

 この一年間の夢――、あれが私たちを結ぶ絆だった。あれが無かったら、私たちはいつまでも離
れ離れだった。彼が十八歳になるまで続いた二つの夢の連絡は、まさしく私たちが添い遂げるための奇
跡だったんだ!

 もうすぐ日付が変わり、彼の誕生日がやって来る。

 「もうすぐ、迎えに行きますからね……」


593 : ○○ :2017/05/28(日) 20:49:50 hEXmeeCA
>>589
やはりゆかりんは、幻想郷の調停者だなあと。次はどうなるか待ってます。

>>592
奇跡の為ではなかったのかしらん。
早苗さんが可愛かったです。
乙でした。


594 : ○○ :2017/05/28(日) 23:12:30 DSHujKjg
 酔いに任せて

 グラスを傾ける。透明なグラスに注がれた赤いワインは、口に流し込むと数秒で消え去った。親友と二人で傾けたワインは、当初は
メイド長がよりを掛けて入手したに相応しい、年代物であり芳香な香りをさせていたが、一本を空ける頃には香りの感覚は消えており、
そのまま勢いに任せた二本目には苦い味を感じるだけになり、惰性で空けた三本目を半分ほどに残す際には、遂に味すら残していな
かった。里で売っている安物ならば、少し味わっただけでも翌朝酷い頭痛を感じるであろうが、紅魔館で仕入れている高級なワインな
らば、少々の事ならば悪酔いをしない筈であった。少々ならば。
 いくら吸血鬼と魔女という人外の身であっても、大江山の鬼が酒で人間に殺されたように、酒のアルコールは体に響いていた。隣の
レミィは半分潰れており、かく言う私も惰性でワインを手酌で飲んでいた。不意に感情が湧いてくる。心に穴が開いたような、空虚感
に包まれるような、全ての物が過ぎ去って行くような、キルケゴールの様に大袈裟に言えば、無限の虚無が私を貫いていた。
 感情を打ち消すように更にワインを注ぐ。最早胃袋に感じるだけとなったワインを飲むと、唇から言葉が零れた。
「あー、寂しい。」
隣で体を崩していたレミィは、悪戯好きな眼で私に言う。
「恋人でもつくればぁ。」
図書館に引きこもっている私に恋人どころか、退治に来た紅白か、蔵書を盗みにくる白黒といった知り合いしかいないことを知ってい
て、彼女は言っているのであろうか?
「どこに居るのよ・・・。」
そんな私にレミィは甘く囁く。
「浚ってくれば、いいじゃぁないの。」
ふと、頭の中に光りが差した。
「あー。良いわね、それ。」
「でしょう?」
顔を机に乗せ、自分の腕に預けたレミィの瞳は、怪しく輝いている気がした。


595 : ○○ :2017/05/28(日) 23:13:17 DSHujKjg
「ひゃっ、ひゃっ、ひゃ、最初からこうすれば良かったのよ!」
夜の風に当たりながら大声で叫ぶ。こうでもしないと、隣を飛ぶ親友には聞こえないからだ。
「いえーい!対象は?」
私と同じ位酔いを残したレミィが負けじと叫ぶ。
「えー、村の外れにいる奴ー。」
「なら、隕石よーい!」
「ラジャーぁ! ドッカーン!」
稚拙な効果音付きで放たれた隕石は、吸血鬼の運命操作で対象の家を、見事なまでに無残に破壊していた。

隕石の衝撃で気絶している彼を、掴んで紅魔館に戻る。外界の銀行強盗の方がまだ、優しいかもしれないような状態であるが、そんな
ことは酔いに任せて脳裏より消し去る。獲物を魔法で浮かしながら紅魔館に堂々と凱旋する。気分はローマのカエサルである。
「いえーい!帰ったわよ!」
「御当主様のお帰りだ!」
隣のレミィも声を張り上げる。美鈴や咲夜の相手を彼女に任せ、彼が見つからない内にさっさと図書室に向かう。
「え、パチュリー様、どうされたんですか?その男性は?」
小悪魔が駆け寄ってくるが、彼には触れさせない。
「拾ってきた。」
「え、いや、拾ってきたって、そんな動物みたいな・・・。それにパチュリー様、酔ってらっしゃいませんか。」
暗がりでも私の様子に気づいて、介抱のために寄ってこようとした彼女に釘を刺す。
「ほっといて。てか、寄るな。」
「え、でも・・・。」


596 : ○○ :2017/05/28(日) 23:17:05 DSHujKjg
あくまでも付きそうの小悪魔であるが、私の方が使役者であるということを、分からせないといけないのであろうか?彼を部屋に放り
込み、小悪魔に声を掛ける。
「扉、開けたら殺すから。」
扉を閉めると、静寂が部屋に満ちた。ここには邪魔は居ない。この部屋には彼と私だけ、わたひだけ、わた・・・


朝が来た。朝の穏やかな光が部屋に差し込む。いつもより高いうららかな日差し、重い体、そして見知らぬ男が一人・・・。男?!
思い出す、昨夜の痴態を。突然の行動を。そして取り返しのつかない凶行を・・・。私はとんでもないことをしてしまったと、痛む
頭を一人で抱えていた。さしずめヴィクトル・ユゴーの言葉を借りるとすれば、レ・ミゼラブルなのであろう。

以上になります。
酔っている方が創作は進む気がする


597 : ○○ :2017/05/29(月) 03:15:25 0bUiWEtw
>>596
昨夜の痴態が、咲夜の痴態に見えてしまった。


598 : ○○ :2017/05/29(月) 20:05:45 YddrEhYQ
>>597
貴方は疲れているんですよ
永琳先生を送りますね


599 : ○○ :2017/05/29(月) 22:55:52 G/yKHbEc
>>597
ハルシネーションマスターReisenと、
ヒュプノセラピストK.Kの両名がスタンバイしていますよ


600 : ○○ :2017/05/30(火) 16:17:10 g9MDfh4M
古今東西、洗脳を得意としたキャラはたくさんいるけど

さとりんとうどんげはちょっと頭ひとつ確実に抜けてる強さだよね

よだれと涙をだらだら流しながらさとりやうどんげの名前を呼びながら、助けを乞い願う
頭の中には声が、視界には幾何学模様やありもしない自分を害する何か
それでも彼女たちはうそぶく
「私が必要だと判断したのは、あの人自身の判断です。私はそれに応えただけですよ」
こう言うのもいいけど、心の底で自分に依存せざるを得ない状況を作ったのを謝罪するのもあり


601 : ○○ :2017/05/30(火) 20:05:16 FwfDPjVc
 さとりと言えば。
 自分としては、自身の読心能力を信じないさとりっていうのも良いと思うんだよね。
 例えば、○○はさとりんの病みを恐れていて、さとりはその心を見ていながらも、サードアイのほうをを否定するとか。


602 : ○○ :2017/05/30(火) 20:18:42 gx5oZfCo
○○「ウワー!センノウサレテルカラカラダノジユウガキカナイヨー!」ギュー
さとり「キャーッ///ギャーッ///ワーッ///」
○○「センノウサレテルカラ!センノウサレテルカラ!」チュッチュッチュッチュッ
さとり「まっ///待って///見てるから///皆見てるから///!!」
お燐「お空、見ちゃ駄目だよ」サッ
お空「?」
こいし「写メパシャパシャ」
勇義「ひ、人まえでチューとか(*艸)///」カァァァ
ヤマメ「さとりさんが、○○くんを皆の見ている前でおっぱじめるように洗脳しました。さとりさんは皆に見られて興奮する変態さんだと思いました」
キスメ「男にも女にも、誰にも言えない性癖とか願望とかあるから。許してやってくれ」
さとり「ちがっ///そのっ確かに洗脳しようとしましたけどっ///」
○○「センノウサレテルカラ、センノウサレテルカラネ?センノウセンノウ」モソモソ
さとり「ちょっ!!どっどこに手入れてるですか!!!!!待って待って待って///」
パルスィ「何やってんの!!そんなん甘いわよ!!もっとキスの時舌ぶちこみなさいよ!ねじ込んでブチューってベロベロってやんなさいよ!!

勇義「(*・艸)チラッ」



○○の脳内が、さとりのことでいっぱいなので
洗脳が効いているのか、洗脳が効いたフリをして抱きついたりチューしたりする大義名分を得てはっちゃけているのかさとりには判断がつかない


603 : ○○ :2017/05/30(火) 20:22:11 FwfDPjVc
>>602
ヤンデレ要素は?


604 : ○○ :2017/05/30(火) 21:00:19 y3xAmL2A
>>602
さとりはヤンでいる
それに影響されて、○○もおかしくなった
しかし、さとりは。○○が道端でおかしくなる前に、助け船を与え続けたんだ
そうじゃないと、○○は道を歩く事すら出来なかった
助け船を与え続けたが故に、○○はさとりに甘え続けなければ生きていけなくなったんだ


605 : ○○ :2017/05/30(火) 21:00:39 zvMgQgC.
たしかにヤンデレ要素が薄めに薄めたカルピス程度しかないかなあ
コメディ色が強過ぎるというかヤンデレっぽい言葉入れてただイチャついてるだけというか
定義の話蒸し返すわけじゃないけどこれはアリなのだろうかね


606 : ○○ :2017/05/30(火) 21:30:02 gx5oZfCo
(´・ω・`)スマソ
洗脳の流れに乗ったつもりだったんだけど、よく考えずに書き込んでしまった
ヤンデレをおもしろおかしくしたギャグ回ばっかりしか書けないから、自分でもどうなのかなっては思ってたけどやっぱり定義的には私のは『ヤンデレ』とは呼べないのね
以降ギャグ系は封印しときます
私が今まで書いたやつでやな気持ちになってた人はごめんね(´・ω・`)


607 : ○○ :2017/05/30(火) 21:37:27 FwfDPjVc
 めんどくさい人に絡んじゃったな


608 : ○○ :2017/05/30(火) 21:55:10 7RSOwNes
>>603
洗脳してる時点でヤンデレじゃね?


609 : ○○ :2017/05/30(火) 22:16:15 FwfDPjVc
>>608
本当だ、台本形式だからって高を括ってたら目が滑ってましたわ、スマソ


610 : ○○ :2017/05/30(火) 22:23:49 B0xXXHKc
こまけえことはいいんだよ aa略


611 : ○○ :2017/05/31(水) 00:02:34 6q1P.Uwg
2時間はかってないで大丈夫?


612 : ○○ :2017/05/31(水) 00:03:18 6q1P.Uwg
誤爆申し訳ない


613 : ○○ :2017/05/31(水) 11:00:11 rALOhCVQ
ROM専でしたが、一言だけ。
>>606
個人的に、ドタバタギャグを毎回楽しませてもらっておりました。
ドロドロしがちなヤンデレ作品達の中で(もちろんドロドロ目当てで読んでるのですが)、
一服の清涼剤のようなあなたの作品に、毎回くすりと笑っていました。
このスレではオンリーワンな作風だけに、これで見納めとなると残念ですが…
あなたの作品を楽しんでいた読者が少なくともここに一人いた事を、頭の片隅にでも入れて頂けたなら幸いです。


614 : ○○ :2017/05/31(水) 11:59:30 Q0mHn6Cc
地の文無し顔文字ありヤンデレ要素皆無コメディ調と申し訳ないですが毛色が違うと感じざるを得ないです
週刊少年ジャンプに君に届けが連載されてるようなコレジャナイ感とでも言うんですかね?
たまーにあるなら新鮮味もあって良いかもしれませんがこう頻度が高いとヤンデレ要素を抜いて本スレの方に行かれた方がお互いのためになるのではと感じました

などと散々酷い事を書きましたが書き込まれる頻度も高くネタの発想としてはかなり面白いものが多いのでヤンデレ要素を強くした本気の話を書いていただけるならこのスレも活気づくのではとも思います

自分勝手な長文失礼しました


615 : ○○ :2017/05/31(水) 19:20:03 nHZiX4Rg
こまけえことはいいんだよ aa略 (2回目)

過剰なエロ、グロ要素もないし、スパムとか荒らしでもないので全く問題はない
ヤンデレ要素が云々かんぬん言うのであれば、
まとめwikiにある「レミリア/5スレ/169」とか複数のまとめがダメになる

ヤンデレは人によって定義が変わるし作者がここにSSを投稿すると判断した時点で
ヤンデレSSであり作者が止めない限り、まとめwikiに載るだけのことです
いちいち駄目出していたら活気付くどころか誰も書かなくなるだけですよ

ヤンデレ要素が無いって?
こまけえことはいいんだよ aa略 (大事な事なので2回言いました)


616 : ○○ :2017/05/31(水) 19:43:42 nHZiX4Rg
それより豊姫様のSSをwikiに載せたのは良いけど

豊姫/23スレ/81-83 Observer of the month
豊姫/23スレ/86-89 豊姫/23スレ/81-83の続き
豊姫/23スレ/97-100 豊姫/23スレ/86-89の続き
豊姫/23スレ/105-108 豊姫/23スレ/97-100の続き
豊姫/23スレ/153-155 豊姫/23スレ/105-108の続き
豊姫/23スレ/163-164 豊姫/23スレ/153-155の続き
豊姫/23スレ/197-200 豊姫/23スレ/163-164の続き
豊姫/23スレ/209-211 豊姫/23スレ/197-200の続き

…って感じでなんか違和感しかない



案1 タイトルだけにしてすっきりさせる

豊姫/23スレ/81-83 86-89 97-100 105-108 153-155 163-164 197-200 209-211 ←ここはリンクさせない
Observer of the month 1/2/3/4/5/6/7/8   ※数字は各ページのリンク



案2 いくつか結合して見やすくする

豊姫/23スレ/81-83 86-89 Observer of the month
豊姫/23スレ/97-100 105-108 上記の続き
豊姫/23スレ/153-155 163-164 上記の続き
豊姫/23スレ/197-200 209-211 上記の続き


一応、対策案は作ったけど長編をまとめるのは初めてで
どんな感じにしたらいいのか分からないのでアドバイスしてください


617 : ○○ :2017/05/31(水) 19:50:35 vUXuXgaA
失礼な話だけどこのバチバチした感じ見てると皆がしっかり自分のヤンデレ像を持ってるんだなって分かってちょっと嬉しい
けどまあ本人が封印するって言ってるんだしこの話は終わりでいいんじゃない?


618 : ○○ :2017/05/31(水) 19:53:42 vUXuXgaA
>>616
乙です
全部まとめるとえらい長さになりそうだしそのくらいの区切りでいいと思うよ


619 : ○○ :2017/05/31(水) 20:16:58 jN.7TIyg
>>616 個人的には案1のほうが良いかなと。


「ねえヤマメ」
「なに?○○」
「ごめんけど、そこにある写真取って」
「えっと……これ?」
「あ、それそれ。ありがと」
「どういたしまして」

「ねえヤマメ」
「なに?○○」
「今日も料理、おいしいな」
「今日も自信作だから、ね。はい、あーん」
「あーん……はぁ」

「ねえヤマメ」
「なに?○○」
「やることなくて暇だし、ちょっと話し相手になってくれる?」
「いいよ!で、何について話す?」

「ねえヤマメ」
「なに?○○」
「僕たちが付き合うようになってから何年たったっけ?」
「2年だよ。こんな大切なこと忘れないでよ」
「はいはい、ごめんなさい」

「ねえヤマメ」
「なに?○○」
「両手両足のみが全く動かなくなる病気ってあったっけ?」
「あー、それは私が能力とかを使って作った病気、だね」
「能力で病気ってやっぱり作れるんだね……」

「ねえヤマメ」
「なに?○○」
「どうして、わざわざ病気を作ってまで、僕をここに居させようとするの?」
「そりゃあ○○をアイシテルからに決まってるじゃない」
「……愛してるから、ほかの人のところに行かせたくない、ってところか?」
「大正解!」
「はは……僕は君を愛してたんだけどな……」
「言葉じゃ信じられなかった」
「なるほどね……ま、今や僕は君を頼らないと生きていけない。
 それを抜きにしても、愛してるよ。ヤマメ」
「私もアイシテルよ、○○」

駄文失礼しました


620 : ○○ :2017/05/31(水) 21:16:47 nHZiX4Rg
自分でも書いていて分かりやすいと思っていた案1を採用します
ページ名とリンク先を変更しておきます


本日の予定


 神社の地下室のログに
>管理人かアカ持ちの方、キャラ別のメニューに旧作の夢子の欄を入れてもらえないでしょうか? -- 2013-04-01 20:12:11

と書いてあったので夢子さんを入れておきます
・・・というより個別ページがないせいでSSが書けない(載せられない)可能性を踏まえて
旧作東方の登場キャラを作品別に挿入しておきます


 豊姫様のページを修正


621 : ○○ :2017/05/31(水) 23:48:19 nHZiX4Rg
封魔録の4面中ボス、幻想郷の4面中ボス、怪綺談の中ボスは犠牲になったのだ

メニューに残りの旧作キャラを追加しました
追加した部分が邪魔だと思ったら神社の地下室のログに書いてください


622 : ○○ :2017/05/31(水) 23:49:30 jSr0w0BA
606さんの作品を勝手に利用させてもらいました

是非曲直庁 第一小法廷

一、星熊検事による冒頭陳述
 当事件は、地霊殿の被告人の部屋にて、XX日午後X時XX分に行われたものである。被告人は被害者○○氏に対して恋慕の念を抱いて
いたが、これを叶えることが困難と一方的に思い込むと共に、被害者をこのまま放置すれば、他の人妖に○○氏を取られてしまう、
と妄想していた。そして被告人はそれを看過できないものと判断し、元来抱いていた自らの好意を一方的に叶えようとして、被害者に
対して何らかの暗示的手法を用い、結果、○○氏は精神に混濁を来すこととなった。
 これは○○氏の精神を正当な理由無く損壊し、回復不可能な後遺症を与えたものである。この被告の行為は幻想法第X条に違反する
ものであり、検察側は被告に対して灼熱地獄の刑を求刑するものである。なお、今回被害者は告訴できない状態であったため、検察側
が職権を持って被告人を起訴したものである。

二、釣瓶弁護士による意見陳述
 今回提訴された事件について、検察側はこれを傷害事件であるとしたが、弁護側はこれを真っ向から否定するものである。今回問題
となった行為は、幻想法第X条違反であるとされているが、これは妖怪が人間に危害を加えたものである。しかしながら、今回の事件
において、被害者は事件後被告人に対して、熱烈な好意を公衆の面前にて示しており、同条に規定する危害に該当しないものと判断
されるべきである。よって今回の事件については犯罪行為がそもそも存在しておらず、よって弁護側は無罪を求めるものである。

三、四季裁判官による被告人への罪状認否
 今回○○さんが変になってしまった件ですが、私は○○さんに危害を加えようとしたのでは有りません。ただ、自分から離れて
欲しくなく、そういう気持ちを伝えただけです。検事の方が言われていることは、真っ赤な嘘です。今回○○さんはおかしくなった
と言われますが、そうではありません。あれは単に気持ちが通じ合っただけなんです。それを周りの人が勝手に騒ぎ立てているだけ
ですよ、きっとそうに違いありません。

四、検察側による論告
 被告人は今回罪状を否認したが、検察側は今回の事件が犯罪であることを立証する。第一に被害者はこの事件までは正常な人格を
有しており、公衆の面前で破廉恥な行為を行うことは無かった。これは証人である、霊烏路氏による参考人調書によって立証されて
いる。事件の以前までは正常であった人物が、それ以後に異常となった場合、それは事件によるものであると考えることが当然であ
る。被告人は催眠療法士を自称しており、今回の事件においてはそれを悪用し、被害者を洗脳したものであると考えることが、被害
者の変容を、唯一かつ、合理的に説明可能である。被害者と被告人以外は当時部屋におらず、被告人が被害者に対して働きかけたこ
とを認めていることから、今回の事件において被告人による洗脳が行われたことは明白な事実である。

五、弁護側による反対質問
 検察側による論告には、重大な欠点が存在する。今回の事件において、検察側は被告人による洗脳を事実としているが、本件にお
いては、洗脳の事実は証拠によって立証されていない。本件において、永遠亭による診断書は検察側より証拠として提出されており、
弁護側も是を採用することに同意しているが、この証拠はあくまでも、被害者の脳に対して、MRI上の損傷が見受けられるというもの
であり、これは被告人による洗脳の証拠であると結論することは不可能である。また、参考人の調書において、証人の霊烏路氏が検察
に対して行った供述は矛盾点が存在し、これを証拠として採用することは不当である。よって弁護側としては、本件の洗脳という
検察側の主張に対して、被告人の推定無罪を主張するものである。

六、判決言い渡し
 主文 被告人を無罪とする。
 理由 検察側の主張における洗脳は、当時の状況において強く疑われるものの、その存在を立証したものでは無く、依然として
    推定の程度に留まっている。よって今回の事件を惹起したものが被告人であると断定できず、被告人を無罪とする。


623 : ○○ :2017/05/31(水) 23:50:30 jSr0w0BA
七、文々新聞記者による裁判官へのインタビュー記事
-今回の事件で無罪判決を出した理由は?-
 洗脳の事実を検察側が立証できなかった為です。

-検察側は事実の認定に問題があるとしていますが?-
 被告人の推定無罪の原則を重視したのみです。

-これでは、上手くしらばっくれれば、ヤンデレをしたい放題であるとの批判がありますが-
 ・・・それは根拠の無い批判です。

-職権で浄玻璃の鏡を使用しなかった訳は?-
 その必要が無いと判断した為です!

-ぶっちゃけ必要でしたよね?-
 必要ありません!

-地霊殿より賄賂を貰って見逃したのではとの噂が流れていますが-
 五月蠅い!小町、このクソ烏をつまみ出しなさい!

以上になります。

>>606
606さんの作品はいつも面白く読ませて頂いております。
どのような作品であろうとも、是非とも次も読んでみたくお待ちしております。


624 : ○○ :2017/06/03(土) 23:31:08 0JGoSTBE
残念だが、君の息子は好かれてしまったようだ。現人神様に
今日も向かえが、今日に至っては天狗がやってきた
あのガチガチの組織人である天狗がだよ?察するべきだ
これ以上はもう、我々人間の手には余る。そうだ、その通りだ。我々にも家庭がある、手を退かせてもらう

……言葉は悪いが、君の息子は少しユルい部分があるから
これでよかったのかもしれない。いわゆる普通の勤め人は彼には向いていない
神様にお仕えすると言う、特殊な環境の方が彼には向いている
だからこそ、そのユルさがあるからこそ。仲良く出来たともいえるね

…………息子を売った?
まてやめろ、彼はまだ現実に対して頭がクラクラしているんだ。
いきなり理解できてしまう方が、どうかしている
そうだ、矛を収めなさい。それから魔理沙にも伝えちゃ駄目だ
必要があるなら、私から言う。それでいいね?

そうだね、復讐心が無いと言えば嘘になる
散々っぱら食わせて飲ませて飲ませて飲ませて……私を軟禁状態に置いて、思考力を奪い、魔理沙以外を敵だと思わせて……
唯一の救いは、魔理沙が本当にこれを知らなかった事かな?
お前の事は今こうやっていても、衝動を抑えるのが苦しいよ
だが君の息子は関係がない、それだけは信じて欲しい
もしその気なら、今この場で、私自らお前に手を下す


625 : ○○ :2017/06/04(日) 16:22:01 v3jUvVlo
今日やったこと

2014年05月21日に「コメント/削除要請」で書き込んだ「厨二病」のIPアドレスを元に
管理人権限でそのIPアドレスが編集したページを検索した結果、
「殺意と執念の剣による粛清」と書いて複数のページを改変していたので
荒らしと判断し、IPアドレスの規制を行いました


本題
以下のまとめを復活させたいんですが文章がかなり特殊で
2013年辺りに編集合戦が行われていた「曰く」付きで
復元をするのに躊躇しているので皆様の意見をお聞きしたい

リリカ/15スレ/476-477
ナズーリン/15スレ/403
ぬえ/15スレ/541-542

内容としては
ニンジャスレイヤーの忍殺語を使用していて
アイエエエーやドーモなど多用している
過度のエロ、グロ描写はない
忍殺語のせいで万人受けする内容ではない

これらは復活させていいでしょうか?


626 : ○○ :2017/06/04(日) 17:29:19 kTWEVRKM
>>625
乙です
本題に関しては注意事項をリンク横に添えて復活でいいかと思います


627 : ○○ :2017/06/04(日) 18:05:14 nmXgOSuY
>>625
乙です
私も>>626さんと同意見です。「曰くつき」に関しては注意書きしておけば大丈夫だと思います
後にまとめのコメントで削除要請等だされるかもしれませんが、まぁその時はその時で…


628 : ○○ :2017/06/04(日) 22:11:44 v3jUvVlo
>>625の続き
上記の物を注意書きを加えて復元しました
個別ページの編集権限は管理人に設定

これで編集合戦が起きることはないはず

あと編集履歴(バックアップ)と最新版変更点は
管理人専用になってますがいつか非ログインユーザーにも開放したい


629 : ○○ :2017/06/04(日) 23:16:41 GSbVg/ic
この人形、アリスが作ったな
魔理沙は近寄るずっと前から、視界に収めたその時にはもう。
○○の家にて鎮座しているその人形が、アリスの手製であることに気付けた。

「あぁ、それ。俺の柄じゃないなとは思いつつも……もらった以上は無下にも出来なくて」
苦笑まじりで○○は紅茶の用意を進めている。
「慣れた手付きだな」
「アリスが重度の紅茶党だから、自然とね。門前の小僧習わぬ経をってやつかな?」
彼女は自分の中に芽生えた、緑色の感情を認めねばならなかった。

「そう」
アリス流に紅茶の用意を進める○○をこれ以上見たくなくて、人形の方に歩みを寄せたが。
「!?」
緑色の感情を刺激するだけなのにと思いながら持ち上げた人形から、魔法使いだからこそ見える、魔術的な糸がのびていた。

弾けるような音が、魔法使いの耳には聞こえた。つまり○○の耳には聞こえない。
「……何やってるの?」
されどもおかしな動きは見えた。○○はそれを気にするが。
「いや、ちゃんとパンツも作り込んでいるなと思ってさ」
「……気にはなったけど確認しなかった事を。魔理沙ったらぁ」
どうやら誤魔化せたようだ。軽薄な性格がこの時は役に立ったようである。

(アリス、お前が普通の人形を贈っていただけなら。恐らく私は身を引いただろう)

(だが、なりふり構わないようであるなら。私も手段を選ばない)
一人の魔法使いが修羅に落ちた瞬間であった。


630 : ○○ :2017/06/05(月) 00:21:35 Ghghwt2A
>>624
××、○○に裏切られた。魔理沙の夫
○○、自分の息子が守矢に婿入りするように、××に仕組まれた

なのかしらん?乙でした。

>>628
お疲れ様でした。荒らしが過ぎ去るまでは、暫くは開放されなくても良いのかも
知れません。

>>629
盗聴か盗撮か、どちらにしてもアリスの人形は強そうです。


631 : ○○ :2017/06/05(月) 00:26:34 Ghghwt2A
酒に酔ったナズーリンと○○のイメージで一つ

 ああ、本当にさみしいんだ。普段誰もいないこの荒ら屋で、こうやって月明かりの元で一人で居ると、心の中にぽっかりと
穴が空いたような心持ちがするんだよ。初夏なのに、昼間の空気は暖かくなってきたのに、夜になると冷たい風があたりに吹き
つけるように、何だか私の心まで寒くなってくるんだよ。
 そんな時、君に側にいて欲しいんだ。今だけじゃ無くって、ずっと・・・。一人で居て、心が凍りついてしまいそうな時でも、
君が私の側に居てくれれば、それだけで良いんだ。君が居てくれるだけで、私は一人じゃ無いって、そう思えるんだよ。

 うん、確かにそうだ。君の言うとおり、私には配下がいる。だけれども、それはあくまでも唯の手下に過ぎないんだよ。ふむ、
勿論そんな意味じゃないんだ。彼らは私の大切な配下なんだよ。だけれども、そうなんだけれども、私は一人なんだ。妖怪として
一人で生きられる程に強くなく、然りとて命蓮寺では一人部外者のようで、まあそんな風に思っている私が悪いんだけれども、
それでも私は孤独を感じていたんだ。君が側に居て、嬉しいんだけれども、それでも君が居なくなった後のさみしさを今、私は
想像してしまっているんだよ。

 ああ、本当に面倒な女だと思っているよ。今君がいるこの瞬間を上の空にして、君が居なくなる恐怖を感じているのだからね。
それでも君がいてくれることに、私は感謝しないといけないのだろうね。君は本当にいい人だよ。だけど、ああ、だからこそなの
かもしれないのだけれども、私は君がいなくなることに耐えれないんだよ。弱い女だと笑ってくれても良い、呆れてくれても良い、
だけれど、私は君にいて欲しいんだよ。本当だよ、君がいつまでもいてくれないかと、私はいつもひっそり願っていたんだよ。あ
あ、お願いだ、どうか、どうかこの夜は、朝が来るまでは、私の側に居てくれないだろうか。本当に馬鹿なお願いだと、君の都合な
んて微塵も考えていないものだと、頭では分かってはいるんだよ・・・。それでも、それでも、どうか、どうか・・・。

以上になります。


632 : ○○ :2017/06/05(月) 15:25:11 PxA.7baI
ノブレス。オブリージュに囚われて(117)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=107
>>631
そういえば設定を詳細に読み込めば、ナズーリンは寺とは一歩引いた。
あくまでも星の配下、もっと言えば星を信じきれない毘沙門天からの監視役なんですよね
となれば確かにこの『こじらせ』はあり得る

むしろ小傘ちゃんの方が、寺とは仲良くなりやすそうな性格なんですよね
そうなるとますます『こじらせ』てしまう

でもこういう面倒くさい女の人、しかも自分の面倒くささを十分自覚している
ナズーリンのような賢将だからこその病み方


633 : ○○ :2017/06/06(火) 22:27:02 UtR516xo
荒らしが落ち着くまで離れてたけど久しぶりに来てみれば絵師ニキに加えて顔文字ニキまで批判して撤退させるとかちょっとここの人達排他的過ぎやしませんかね


634 : ○○ :2017/06/06(火) 23:10:33 npGgJ9OQ
絵師ニキ叩いてる人なんて居たっけ


635 : ○○ :2017/06/06(火) 23:24:50 MFkTKFKw
絵師ニキ本当スコもっと描いてほしい


636 : ○○ :2017/06/07(水) 00:20:11 qDROEFj2
まあ批判っていっても雑談スレの方で謎嫉妬の八つ当たりしてるのが一人いただけだけど
というか消えた絵も全部じゃないしそもそも絵師ニキの投稿は不定期だったから消えたって自分が勘違いしてるだけかも


637 : ○○ :2017/06/07(水) 00:23:09 6Ibvy/.Q
長編さんのメンタル強いな、それを考えると


638 : ○○ :2017/06/07(水) 01:21:55 AyrVCpJE
長編さんの話は毎回楽しく読ませてもらってるけど続き物だからどうにも全部にちゃんとした感想をつけられなくて結局コメしないパターンが多いなあ
いや長編さんに限らずここに投下された話ってどれも面白いんだけど「面白かった(小並感)」って適当感溢れる感想のためだけにレス消費するのがはばかられるというかなんというか
この感じわかる人いない?


639 : ○○ :2017/06/07(水) 01:32:19 meFSZXFY
>>633
久々に来たら、顔文字ニキにヘイトがたまっている状況に違和感。匿名掲示板で人のモノにアドバイスすんのと、ディスるのは違うだろう。文句いうなら自分が面白いもん書いてから言えよ
あと、顔文字ニキ最初は受け付けなかったけど、今は結構好きです。センスいいと思う。


640 : ○○ :2017/06/07(水) 06:09:26 JddHrVEc
顔文字ニキってあれか、顔文字使って一見してふざけてるようだけど意外に話作ってあるやつ


641 : ○○ :2017/06/07(水) 06:37:21 TuNu9c7s
小並感溢れる感想でも、作者にとってはとても元気になる筈。今回何個か意見が出てきたけど、
それが出る迄は、一個の話題に対して賛成意見が2〜4で、反対意見が2個位の割合だったので、
母体が少ないせいで、反対意見が結構な割合でいる様な感じに見えました。この感想とか意見適当過ぎ、と自分では思っても、是非是非欲しいです。


642 : ○○ :2017/06/07(水) 10:25:36 8xOkKdIA
>>638
>>641

わかる
雑談スレでも言及あったけど
コメントすることに対して「面白いってだけ言うのは気を使う」ってあったよ。コメントする側もやっぱり感想を考えてる
作品投下する人たちもそのほんのちょっとがほしいっていうすれ違い
コメントが欲しいなら面白い作品を書け、もらえないのはつまらないからって意見もあった
コメントをしないだけであって面白くないとは思ってないという意見も

この辺はずっと平行線な気はするけど、その時に印象に残ったレスの一部↓

感想が欲しいというわけじゃなくて『おもしろい』って言ってもらいたいだけなんだよ。ワガママだけど


643 : ○○ :2017/06/07(水) 13:33:17 JLsHOTTw
まあ中には、作品の中に仕込んだ工夫とか演出とかに気付いてもらうほうが嬉しいっていう人もいるけど


644 : ○○ :2017/06/07(水) 21:08:38 nAT9xa02
面白かった! といいつつ新たなネタが提供できればそれがいいんだろうけど、
そうも行かないのが創作だよね
まあ、スレに感想書くのがあれならwikiの地下室に…ってそういう感想用に使うのはダメなのかな?


届け 貴方の元へ

開け 貴方の側で

舞い上がれ 貴方と共に

貴方の側で舞う蝶と 貴方と共に花開く桜

どちらも綺麗で美しい

貴方が大きな樹木なら 私は傍を舞う蝶かしら

貴方という樹を汚さぬために 私は貴方を守りましょう

私以外の虫なんて 貴方には必要ないでしょう

「幽々子様…?」

「何かしら、妖夢」

「何故…このような…ことを…」

「何故? 簡単な事じゃない?」

「○○さんは…こんな事、望んでいない…はず…」

「彼は優しすぎるのよ。
 誰にでも優しくするあまり、彼は重荷を背負ってしまう。
 だから私は彼の荷物を軽くしてあげるの。
 それが、彼のためになるなら、喜んでやるわよ?」

「…幽々子。 今、人里…いえ、あちこちで大騒ぎになっているみたいね?」

「あら紫…何か御用かしら?」

「貴女の蝶が幻想郷中を飛び回っているみたいなんだけど、何か知らないかしら?」

「いいえ〜…単なる勘違いじゃないかしら?」

「幽々子。 ○○のために、幻想郷を壊すのは止めなさい」

「ダメよぉ……○○は優しいから、
 悪い妖怪に食べられてしまうもの」

「妖怪や人間たちが死ねば、この世界そのものが壊れる可能性すらあるのよ!?」

「そう、なら…
 こんな世界、壊れてしまえばいいじゃない?
 私と○○、2人だけの完全な世界の為の、礎になればいいじゃないの」

私と彼と2人きり その世界にこそ意味がある

完璧に出来た芸術に 害虫なんているはずない

だから駆除してあげましょう 私特性の防虫菊で

さあ舞い踊れ 反魂蝶

私の頭の中では、
紫様は『人間らしさ』と『妖怪らしさ』で板挟みになるヤンデレが個人的には似合うのです。
幽々子様は『自分が思った正しいことを実行することの何が悪いのか』、
という頭のネジが外れたヤンデレになってしまうのです。


645 : ○○ :2017/06/07(水) 22:57:00 Lk5H1WeE
>スレに感想書くのがあれならwikiの地下室に…ってそういう感想用に使うのはダメなのかな?

地下室は感想を書く場所ではないですねー
さすがに各ページ毎にコメント欄を付けると管理と巡回が面倒でやりたくないですが
各キャラのページのところにコメント欄を付けても良いかもしれません


案1 「キャラの個別ページにコメント欄を追加」

*霊夢

(中略)

■おやつ氏
-[[霊夢/おやつ氏①1]]

----
この辺りにコメント欄追加


案2 「@wikiのfacebookコメント機能を利用する」

※荒らしや愉快犯に利用されると判断してfacebook commentを
管理人権限で利用を禁止している


案3 Twitterを利用する
「ツイート」機能で呟いてみよう(なお、私は利用しないから分からない模様)


646 : ○○ :2017/06/07(水) 23:42:43 Lk5H1WeE
書き忘れてた・・・
案4 ここの掲示板にある「感想・返答スレ」に書き込む


647 : ○○ :2017/06/08(木) 02:10:32 s7AmjjHQ
好きなんだよ、少女漫画的な世界


20年前に付き合ってた女と居酒屋でであった。
別れた理由は、束縛。懐にいれていた、付き合いで飲みに行った茶屋の女にもらった、名刺をつき出されて、こいつとはやっていけないなと決心がついた。
別れるのには苦労したが、一度離れれば案外あっさりとしていたものだった。向こうはすぐに他の男を作ってそのまま嫁いで、町から離れた。
俺は仕事ががっちりこの町に根付いてしまっていたので、そのまま上司の娘さんと結婚。二年も立つと子供も生まれた。中々幸せな人生を送っていたつもりだったが、かみさんといわゆる二枚布団の夜になってからは愛人を作るようになっていった。
向こうも気付いてはいるのだろうが、すでに夫と妻ではなく父と母。対して、態度は変わらなかった。
そんなときに、マリサと再開した。
20年の歳を重ねた割には、大して老けていないことに驚いたが、魔法少女だったというカミングアウトをうけたので幻想郷とは難儀なものだと感じ入った。
夫とはあのあとすぐに別れたらしい。今は、茶屋でマジカルマリサの名で糊口をしのいでいるらしい。お互い同じような境遇にあることに、親近感を覚え、油断した。
朝起きたら、隣に裸のマジカルマリサが寝ていた。


648 : ○○ :2017/06/08(木) 02:33:31 s7AmjjHQ
「おはようございます」
「おはよう、ございます」
「昨日は、お仕事が大変だったようですね」
「はい」
「でも、お父様は〇〇さんは昨日は早くお帰りになったとおっしゃっていたのです」
「お父様のお耳に入っているのですね。」
「何か問題が?」
「なにもありません」
「とりあえず、お風呂の用意が出来ております。」
「朝食はそのあとで、お酒と香水の匂いは味噌汁には合いませんので」
「はい、そのとおりです」


ここで、私の仕事を紹介しようと思う。
私は印刷業を営んでいるのだが、主に新聞や雑誌などを扱っている。
つまりだ。これを読む方々にはすでにお気付きの人もいるだろうが、私の上司、親会社の社長は天狗の親分でもあらせられる。
そして、その娘さんはもちろん天狗である。
名前ははたて。彼女と結婚した時にも、色々とあったのだが、今回は魔法マジカルな話なのでそれは省く。







それでは、現在、私は非常によろしくない状況にいるのは皆さんわかっていただけただろうか。


649 : ○○ :2017/06/08(木) 02:49:49 3TRKFFcA
>>644
すごくよく分かります
幽々子さんって常人とはかけ離れた価値観や考え方を持ってる感じなんですよね
お話からもそんな雰囲気がして面白かったです


>>645
案1を採用すればwikiだけを見てる人からも感想がつくようになるかもとは思いますが管理が大変そうなので私はここか案4の専用スレに書き込むで問題ないかと思います




ttp://i.imgur.com/U9c4voN.jpg
「末永くよろしくね、旦那様」

どうもお久しぶりです
失踪説が上がってて驚きましたがそんなことないので安心?してください
絵を消したのも機種変更のためネットに上げた画像を全て削除しただけなのですが勘違いさせてしまったようで申し訳ないです
画像は残してあるので再アップもできますがするべきですかね?


650 : ○○ :2017/06/08(木) 10:39:32 rWhGo3uY

「キミは私の初恋の人なんだよ…?…それなのに…」

「それなのにキミは…私と結婚してくれなかった…」

「ずっとずっとずっと一緒にいたのにね…私はこんなにキミが好きなのに…キミのことだけをずっと愛してきたのに…」

「キミはそうじゃなかった…私のこと…ただのお姉ちゃんとしか見てなかったんだ…」

「えへ…へへへ…欲張り過ぎちゃったんだよね…私は…」

「私はキミのお嫁さんにもなりたいけど…お姉ちゃんにもなりたかったんだ…でもやっぱり失敗しちゃった…♪」

「でも次はもう失敗しないから…安心して…?ふふっ…」

「何を言ってるのかって…?そんなの気にしなくていいよ…♪」

「今から私たちは幼馴染で許婚の関係になる…♪ふふふっ…これってサイコーのシチュエーションじゃない…?」

「○○…私の眼を見て…?リラックスして…瞳の奥まで見つめて…?」

「だイすきダよ…ずッとずっトズっとずっトズッと…♪アイシテルカラネ…♪」



うどんげに愛されすぎておかしくなりたいという衝動にかられた


651 : ○○ :2017/06/08(木) 15:50:26 ycHLnxNE
>>648
愛人作っててそれをはたても分かってるのにマリサと寝たのはよろしくない状況?
つまり…どういうことだってばよ?


>>649
一発で勝負が決まる最終兵器じゃないですかやだー
しかし前絵が見れないから前スレ絵との比較になるけどほんとに上達してるな
一年ちょいでこれってのは話を書く人間としては自分も精進しないとと思わされる

絵を消したのはそういう理由だったのね
自分もいなくなったかと思ってたから安心した
再うpはしてくれると有難いけどそこは任せるよ


>>650
うどんちゃんの能力は優秀過ぎてヤンデレ達垂涎ものだよなあ
でもこの能力認識を歪めたりは余裕だろうけど記憶と齟齬をきたしたりしないんだろうか?
うどんちゃん参戦作品永夜抄しかしてないからよく分からん


652 : ○○ :2017/06/09(金) 00:33:32 SZh4j4SA
>>632
息子君の復活が出来るのかどうか。悪化から寛容に底を打てればいいのですが。

>>644
幽々子様は亡霊だけあって、俗世を気にしなくていいのが強い・・・

>>648
丁寧な話し方の方が、この場合怖い気がする。罵声での威嚇では無くて、直接相手をえぐりに行くような

>>650
ひょっとして、結婚相手は既に・・・

>>645
ここの感想スレを利用するのが、手軽さは一番ですね。
コメント欄の設置は、感想が直に来ますが少々設置の時間が掛かりそうです。
WIKIはこの掲示板を閲覧する人の10倍〜100倍程度は来てくれますので、出来れば
多く人が来るWIKIに感想を書く場所を設置したい所です。(ツイッターによると、
感想を書く人は閲覧者の約1パーセントらしいです。)
感想用のコメントを書くページがあれば、手軽なのかも知れません。
勿論管理人の方の負担が最優先となりますが


653 : ○○ :2017/06/09(金) 00:36:40 SZh4j4SA
>>631
 やあ、こんにちは。先日はどうも酔って醜態を見せて済まなかった。あんなにも酒で不安定になるとは、少々不覚だったよ。
和尚にでも見つかればとんだ大目玉を喰らうだろうから、出来れば黙っていて欲しいんだ・・・。うん、そのお詫びと言っては
なんなのだけれど、いい食材を手に入れてね。どうだい今夜、家に来てくれないかい?


 ふぅ、すっかりまたもや酒に酔ってしまったようだよ。心持ちが愉快になるのはいいのだけれども、少々嫌な思いが、心の底か
ら湧き上がってくるのが辛いところだね・・・。ふふっ、そうだね。こんな綺麗な月夜に心を曇らせていては勿体ないのかもしれ
ないね。君が居てくれているから、さみしさは感じないのだけれども、それでも君と一緒にいれることが、薄いガラスのように、
すぐにヒビが入って壊れてしまいそうな気がしてならないんだよ・・・。
 お願いだ。どうか私を抱いてくれないかい。気まぐれでも哀れみでもいいから、私に刻み込んでくれないかい。君が朝になって
帰ってしまっても、後に残るような跡を私につけて欲しいんだよ・・・。別に彼女面なんてしようとは思わないんだ。ただ、余り
にも寂しいんだよ、この月の光に照らされていると。私に気遣いなんて要らない、君が気持ちよければそれだけで良いんだよ。
だから・・・。好きに、して・・・。


654 : ○○ :2017/06/09(金) 00:53:04 ECOvT5H6
>>649
ハート目と勝ち誇った表情好き
あと何持ってんのかと思って調べてみたら妊娠検査薬の陽性反応でゾッとした

>>650
その後調子に乗ってあれやこれややってる所で痛い目を見てほしい

>>651
意識の波長を弄ってその考えに行き着かないようにもできるんじゃないかなこの子
対人に関してはマジで何でもできる気がする


655 : ○○ :2017/06/09(金) 02:19:36 QqkSHtYw
>>648

「また、遊ぼ」
彼女の部屋をひっそりと抜け出るときに投げ掛けられた言葉がからまった痰のように胸にへばりついていた。白く豊満な肢体を思いだし、長く湯に浸かっている熱とはべつに、頭皮の辺りがかっとあつくなる。
いや、俺は化かされたのだ。マジカルな何かに。これでおしまい。彼女との物語は幕を閉じたのだ。悶々とした思考を溶かそうとぶくぶくと湯のなかに沈んだ。
「いってらっしゃい。気を付けてね。」
「ありがとう、いってくるよ。はたて。」
彼女から鞄を受け取ろうとすると、少し手が触れた。瞬間、彼女は俺の手を振り払った。どさりと重い音が玄関で響いた。
黙ってそれを拾い上げると、
「じゃあいってくるよ」
振り向かずに別れを言い残して家を出た。返事はなかった。

出勤する時に、必ず通る近道がある。そこは、家屋と家屋との隙間を通る細道で、大通りの真上から照り付ける朝の日差しから逃げるように逸れると、清涼な風が奥から吹いてくる。
少し歩を進めると奥に誰かが棒立ちになって道を塞いでいる。
誰とは言わない、マリサだ。

「暇なんだよね。遠い昔に家出した猫をようやく見付けたと思えば、にげられちゃって。」
踵を叩いてゆっくりと歩いてくる様は、昔と変わらなかった。
深くかぶったとんがり帽子のせいで、顔は見えない。しかし、彼女がどんな顔をしているのかは分かる。
何かいたずらをしてやろうとするとき、決まって帽子で顔を
隠すのは付き合っていた頃の彼女の合図だったからだ。
「その猫は、新しい飼い主の所へ戻ったんだよ」
「でも、元は私のだから。少しくらい撫でても罰は当たらないと思う。」
「新しい飼い主が怒るかもしれない」
「首輪を着けてない飼い主が悪いのよ」
いつの間にか、俺の首に巻き付いていたマリサはふっと耳に吐息をかけた。
「猫は自由に生きるのが仕事なのよ」


656 : ○○ :2017/06/09(金) 03:15:55 pu4guCiE
>>649
身に覚えが無くて反発する
身に覚えが無いけど「もしかして…」と不安になって狼狽える
身に覚えがあって受け入れる
身に覚えがあるけどクズ化
むしろ「やっとできたか!」って喜んでゆかりんが嬉し泣きする
うん、妄想が捗るね!


657 : ○○ :2017/06/09(金) 13:38:31 NtPlqqwg
永琳「…陽性反応のある妊娠検査薬を見せればいい…?」




永琳「本当に陽性反応である必要はないのよね?」

永琳「ようは、信じ込ませればいいわけだから…『そう』見えれば責任を取らざるを得ないんでしょう?男の人って」

永琳「『陽性反応の妊娠検査薬のおもちゃ』があれば」


658 : ○○ :2017/06/09(金) 14:10:52 XETMLh0U
ちょっとした財産できそうな商売きましたな
というかヤンデレが蔓延る幻想郷なら永琳先生覇権握れそう


659 : ○○ :2017/06/09(金) 15:59:12 XrV4SHLo
純狐「思い出すわ、私が息子を。つまりはあなたを授かった時の気持ちを」
ヘカーティア(笑え)
○○「はは、ははは……」

検査薬を突きつけられた方がマシかもしれない


660 : ○○ :2017/06/10(土) 16:03:57 suzlOZOw
突然ですみません

正邪/18スレ/607が削除されていますが(管理人権限で削除日を見たら2015/05/06)
「神社の地下室のログ」に残っている日付を見て荒らしが削除した可能性があると
判断して「IPアドレスから編集されたページ」で抽出した結果
2015年05月06日に「削除」と書いて複数のまとめを消していたので
荒らしと判断し、そのIPアドレスを規制をしました

小ネタ・分類不可・未整理/4スレ/798はIPアドレスが違いますが
同じく2015年05月06日に「削除」と書いて複数のページを荒らしていたのでIPアドレスを規制をしました

あと霖之助/14スレ/356も削除されていますが
内容は何も問題がなく「削除要請」も出てないので個人的には復元したい


本題:
以下のまとめを復元してもよろしいでしょうか?

ナズーリン/14スレ/980
神綺/1スレ/510-511
小ネタ・分類不可・未整理/4スレ/798
正邪/18スレ/607
霖之助/14スレ/356
up0210


661 : ○○ :2017/06/10(土) 16:15:10 29RQ9FAI
問題ないと思いますよ
正規のやり方ではなく、勝手に消されたもののようですから


662 : ○○ :2017/06/10(土) 17:26:08 v47ndBIc
>>660
いつも編集ありがとうございます。
荒らしが削除したと思われるものは、復活させても大丈夫だと思います。


663 : ○○ :2017/06/11(日) 22:55:30 zr97jcTQ
「何の力も能力も無い外来人1人…」
「現人神に迫られて、やっとの思いで迷いの森を抜けてきたと…」
「此処ならば、或いは救ってくれるかもしれぬと」
「残念でした。当院での暴力沙汰はお断りよ、速やかに出て行って貰うわ」
「丁度お迎えも来た様だし」
「不平等、そうね。ある意味当然だけれど」
「外来人1人と、守矢の二柱の秘蔵っ子」
「どちらが大事か解るわよね」


大体、無事に迷い森を抜けて辿り着いた時点で、何か可笑しいと思わなかったのかしら?まさに奇跡だって…


664 : ○○ :2017/06/11(日) 22:56:45 zr97jcTQ
誤 迷いの森
正 迷いの竹林


665 : ○○ :2017/06/12(月) 00:02:14 hd.s637c
>>663
短いのにとても上手い話だと思いました


666 : ○○ :2017/06/12(月) 00:14:29 hd.s637c
ちょっと気になる事があるのでテスト
ttp://i.imgur.com/Sryl8kx.jpg


667 : ○○ :2017/06/12(月) 00:17:47 hd.s637c
連投すみません
ここって画像を複数上げることができないんですかね?
試したところNGワードがあると言われ、画像自体がダメなのかと思って>>666を上げたところ通ったので…


668 : ○○ :2017/06/12(月) 02:37:50 FBNLQklo
>>667
絵をあげたことがないからわからないが>>343さんができてるから不可能ではないかとは思う。


669 : ○○ :2017/06/12(月) 03:53:14 HvDnPMAU
恐らくだけど、URLが連続するとスパムと判定されて弾かれるんじゃ
だったら、URL全部に一言コメントと言うか説明を入れれば大丈夫かなと

そのコメントだって、どのキャラを描いたかぐらいで良いと思うよ


670 : ○○ :2017/06/12(月) 04:42:44 EXH.biOA
>>655
大抵俺が書くとキャラが原型


671 : ○○ :2017/06/12(月) 04:43:41 EXH.biOA
>>670
ミステリー


672 : ○○ :2017/06/12(月) 05:10:58 EXH.biOA
ミス
大抵俺が書くとキャラが原型どどめていない

薄ら笑いを刻んだ唇には、昔と同じように毒々しい色の紅が厚く塗り込まれていた。
「今度はどこで遊ぼうか」
「君とにもう今度というのはないよ」
「厳しいんだ。怖い奥さんなんだね」
一歩離れて、彼女から距離を取ろうとすればまた、一歩こちらににじり依ってくる。まるで触手のように絡み付いてくる手先は、体の至るところを撫で回してくる。
「君は恐ろしかったけどね」
「酷い、愛ゆえにだよ」
「愛というよりは憎しみに近かっただろ?」
「それも愛ゆえに」
気づけば、大通りの手前にまで押し戻されていた。迫る清潔で、健全な営みの音が、俺に
「その女は、お前の築いた財産を失わせる」
と自覚させた。
「もう俺に近か」
「じゃあ、またね」
マリサはするりと俺の側を通りすぎて、通りへと抜け出た。瞬間、彼女の姿は人の流れに飲み込まれて行った。


673 : ○○ :2017/06/12(月) 09:37:11 Mlti5lBE
それぞれのキャラが持つ属性や性質を活かしていれば大丈夫だと思います。
そもそも東方の二次創作ってそんなもんだし


674 : ○○ :2017/06/12(月) 13:47:19 hd.s637c
原作でさえ口調やキャラが定まらなかったりしますしね


お返事いただいて色々試行錯誤してみましたがやっぱりNGワードに引っかかるので一枚ずつ上げる事にします
レス消費しちゃいますが許してください
1ページ目
ttp://i.imgur.com/0qEmgWw.jpg


675 : ○○ :2017/06/12(月) 13:47:54 hd.s637c
2ページ目
ttp://i.imgur.com/0Qp32th.jpg


676 : ○○ :2017/06/12(月) 13:48:38 hd.s637c
3ページ目
ttp://i.imgur.com/pjmvQXA.jpg


677 : ○○ :2017/06/12(月) 13:49:17 hd.s637c
4ページ目
ttp://i.imgur.com/IPll4cB.jpg


678 : ○○ :2017/06/12(月) 13:50:03 hd.s637c
5ページ目
ttp://i.imgur.com/ek6zl7a.jpg


679 : ○○ :2017/06/12(月) 13:52:26 hd.s637c
6ページ目
ttp://i.imgur.com/bs8B32i.jpg
以上です
とっ散らかってる内容になっちゃいましたが初の複数ページ漫画なので上げさせてもらいました


680 : ○○ :2017/06/12(月) 16:14:01 3ZVGwbG.
涙を流せるのは、まだ取り返しが効くのだという事であれば良いのだけれど
でも悔しいじゃなくて、いきなり殺意を抱く辺りは歪んでいるとしか言えないからなぁ


681 : ○○ :2017/06/12(月) 16:54:57 26qYyHTA
>>679
正邪「お、私の出番か?」
2枚目5コマ目の表情と尻尾の形好き
あと最後の泣き顔もくっそキュンキュンできた
想い人が主人を好きってのは良いシチュだよね
漫画としては始めのシーン辺りで橙の藍への妬みとか病み描写があればラストも自然な感じになったかもと思うけど、その辺細かく描いてたらページ数えらいことになるだろうし初なら十分すぎるかと
投稿方法とか大変みたいだけどまた描いてほしいし、なんならここの話原作でも良いんじゃない?(催促)


682 : ○○ :2017/06/12(月) 18:51:38 cyxvIRIk
皆の中で『病んでる』『歪んでる』は結構くっきりわかれてたりする?
私は病ませるために心の奥底でちょっぴり歪んでる設定を作るのだけど…



それと、やっぱり徐々に病んでいく過程がないとって言われたりしますけど
決定打みたいなのを受けて心にボカンと大きな穴が開くような手法はどう思います?
なんだろう、例えるなら
前者が○○のこと好きなのにずっと○○が好きな人のこと相談しにくるうちにゲージがちくちく蓄積と
後者が、○○が誰かと手を繋いでるとかキスしてるシーン目撃しちゃってゲージが振り切れるみたいな…
……うまく伝えられんけど、なんだろコレ


683 : ○○ :2017/06/12(月) 19:29:24 /ljyDNjM
>>682
そういうのを経てヤンデレに至るのも面白いけど病むまでの過程って入れなきゃいけない要素でもないと思うのは自分だけだろうか?

そんな感性だからか今回の絵師ニキの漫画も自分は普通に面白く読めたけど歪んでるとか描写不足って意見があってわりと混乱してる


684 : ○○ :2017/06/12(月) 20:06:33 t5mPwiXs
>>682
 物語的には、病み描写を引き立たせる見せるために、或いは説得力を持たせるために
病む過程はポピュラーな要素だと思います。ですが十分条件ではありません。例えば、
端から病んでいる女によって翻弄される○○という書き方もありますから。

 募っていた感情が、何か小さな事で爆発するというのはリアルでもありますよね。
私としては、○○のキスを目撃してしまうという大きな事象の他に、○○が放った
何気ない一言でというやり方も良いと思うんですよね。ただ単に○○が無神経なの
ではなく、普段だったら軽口として受け取るものを、不安から過敏になって本気に
受け取ってしまい、タガが外れるとか。これのおかげで、如何に女が追い詰められ
ていたかが示せるのだと。


685 : ○○ :2017/06/12(月) 21:32:44 .DAuA0hk
>>679
あ^��いいっすね^��


686 : ○○ :2017/06/12(月) 21:47:32 EXH.biOA
>>683
俺はヤンデレに至る課程とは、言わば女の子が病む原因理由がストーリーの文脈に明確に存在していることと捉えてる。
それがなければ、なぜ女の子が病んでしまったのかが分からない。もしかしたら元々精神的な疾患をもった依存体質かもしれないし、なまじ人よりもちからジャイアニズムの


687 : ○○ :2017/06/12(月) 22:08:55 EXH.biOA
>>686ミス連投ヤメロォ!

人よりも強力な為に、ジャイアニズムを抑制出来ない場合もある。
でも、このスレはヤン「デレ」を目的とした場所だから必ず、〇〇というファクターが病みの原因にならなければならないと思う。じゃなきゃラブストーリーにならないし。だから、課程が明確に記されてないと、これはヤンデレなのか?という疑問が浮かんでしまうではないかと。
679さんは、〇〇が藍に好意を持っていることに対して、チェンが藍に対して殺意を抱いた。という方程式はあってるんだが、680さんは嫉妬から殺意に至るまでのプロセスが描かれていないから、少し疑問を抱いているんだと思う。
それはチェンが〇〇をどれほど好いているのかという、病に至るほどの愛の深さが描かれていなかったという点に焦点が行くんだけど。
それを抜きにしても、僕にはこんな素晴らしい人がスレにいたんだと感じた。
演出とか構成とか、かなり考えこまれていて終始完成度が高かった。多分、話の流れ上にそれを省いたんだろうけど、流れ的には自然になっているから正解だったんじゃないかな


688 : ○○ :2017/06/12(月) 22:25:03 GcGXXb2U
細部にまでこだわり出すと長編さんルートか……
あの人よくエタらずに書けるよな


689 : ○○ :2017/06/12(月) 22:32:16 hd.s637c
自分の拙い話にご意見ありがとうございます
元々物語が書けなくて絵を書こうってなった人間なんで漫画になるとボロが出ますね
事実、描いてる時は何かおかしい気がするけどどこがおかしいかわからないという状況に陥っていたので、皆さんの書き込みを見てすごく納得がいきました
コマ割りを考えながら描くのは楽しかったのでまた描いてみたいですが、多分またこんな感じになっちゃうので失礼になるかもしれませんが>>681さんの言うようにどなたかの話を原作として使わせてもらった方が良いかもしれませんね


690 : ○○ :2017/06/12(月) 22:42:00 t5mPwiXs
 >>689
 お、ついに既存の話のもののコミカライズも来たか! まずは何がコミカライズされるか楽しみです。


691 : ○○ :2017/06/12(月) 23:02:23 xuD26mHU
キャラクターとしてヤンデレ
物語を通してヤンデレ

かなり雑にザックリ切り分けたらこんな好みな感じなんじゃなかろうか

物語を通してヤンデレとするタイプはお話自体に結構高い完成度を求められるような気はする。
勿論キャラクターとしても同じだけど短レスだとどうしてもね、いかにしてってところは難しくて逆に幾分かわかりやすくするために詰め込む作業がいるから過程をすっとばざるを得ないところはある
たまにこの2つをうまくミックスさせた秀逸な作品があるのがたまらん
『とりあえず奇声あげて包丁振り回しとけばいい』みたいな極端にギュウギュウ詰められると好きにはなれないけど…それはそれで趣が…ある…と…オモイマス…

『病み』『狂い』『歪み』『重い』
なんかこの4つあたりの組み合わせで好みが分類できそうとか考えてたことあったけど、雑食なのでとりあえず投下された作品は全部読んでたら自分はどこなのか全くわからなかった


692 : ○○ :2017/06/12(月) 23:04:59 NYY72/no
こんなクオリティで漫画描いてくれるなら喜んで話提供するぞい


つーか誰も触れてないけど>>666のこいしちゃんもクソかわいい
なにも備考書かれてないからシチュも妄想し放題ふひひ


693 : ○○ :2017/06/13(火) 00:18:34 XYe.hg9k
ようやく印刷所にたどり着いた頃には、職場は既に紙を忙しなくめくり整える無機物的な動作を繰返し続ける静かな繁忙に満ちていた。戸を開けると、一斉に向けられる視線を無視して自分の仕事場へと歩みを進める。
何十年も使い古されて、破れ目が走る革貼りの椅子に腰掛けてデスクに山積みされた原稿を一部抜き取り校正に入る。
暫く読み進めると、機械的な作業音の中に、耳障りな囁きが聴こえてきた。
「〇〇さんって…」
「え、それ本当なの。案外…」
もう、職場にまで行き渡っているのか。単調で娯楽のない業務の中では浮いた話は伝播しやすいとは言うが、当事者になってみると事実に尾ひれがついて別の生き物になる様がよくわかる。
おいおい、さっきまで二股の魚が八股の蛸になっているぞ。冷ややかな空気に、居たたまれなくなって喫煙所に逃げると、今度は同僚の質問攻めにあった。
「嫁にばれるドジ踏むなんて珍しいな。で、相手は誰だよ。若いのか?」
元カノで、遊女。なんて口が避けても言えないので
「居酒屋でたまたま横にいた女に、逆に送り狼されたんだよ」
「羨ましいねぇ、流石は逆玉男。掴まれるのが上手いんだろ」
「馬鹿いってんじゃないよ。義父にも多分、ばれるんだから。お先真っ暗、今も真っ暗」
まず俺の机が今日あったことに驚いてんだからな。


694 : ○○ :2017/06/13(火) 00:18:37 Qwixp0vk
>>679
素晴らしい作品でした。私は今の感じの作品が良いです。
ヤンデレが病みを爆発させる、あるいはそれを表に出してくる、
執着を感じさせるその部分が自分は堪らなく好きです。

と、いいますか、自分の書きたいように適当に書いて良いと思います。
自己満足として書くのであれば、取り敢えず自分の好きな様に
書いていたいなあと私は思います。


695 : ○○ :2017/06/13(火) 00:19:18 Qwixp0vk
 夢幻の霧雨

 あいつが気になったのはいつだろうか。思い出に残る日は遠い昔の事でも、最近の記憶の様に鮮明に強く覚えている。だからと
いって気になった日が曖昧になることはない。なぜなら、最初に会った時からどうしても手に入れたいと思っていたのだから。


 あいつの家を訪れる。最近普及してきたガス灯なんて最新の物や、石油ランプのようなお洒落な物が置いていない家でも、大抵
の家には光が灯っている。外の世界では電気を使って料理が出来るらしいが、生憎幻想郷では煮炊きには竈が大抵使われている。
なればこそ、その家に光の一つも無いのならば考えら得ることは二つ。一つ目は単純、その家に人が居ない時、もう一つも明快、
即ち灯りに使用する蝋燭すら惜しいか、夕食の米すら無い様な赤貧の状態か、どちらにせよあまり歓迎したくない状態である。
 外界では自然の光を有り難く思い、自然に戻ろうという運動すらあるようだが、こちとら幻想郷の人間からすれば、とんだ贅沢
な変人の戯言か、はたまた吸血鬼の御一族かそのシンパかと思われるものである。
 そんな家にわざわざ遣ってきたのには訳が有る。その家に人が居ないにも関わらず通い妻をするような間が抜けた事を、この私
がしない以上、その家には人が居る。それもとびっきり貧乏な外来人が。

 家に入る前に魔法を掛ける。魔法の森に生えているキノコを使い、自分の姿をぼやけさせる幻術を掛けておく。今のあいつは私の
姿がさしずめ、天使か精霊に見えているようだ。黒いローブを着ているのにそれは無いだろうと自分では思うが、あいつからすれば
それでも、らしい。まあ、幾ら何でも貧乏な家に来て色々と施していく人がいれば、それは天使か神の使いに見えるので有ろう。
 それについては感謝しなければならない。勿論、あいつの貧乏では無くて、あいつが幻想郷に入り込んだことについて、の方で
あるのだが。


696 : ○○ :2017/06/13(火) 00:23:00 Qwixp0vk
>>695

 そう、あいつの貧乏は私が仕組んだ物で有る。私の実家は里で一番の豪商であり、権力もそれなりにある。それだけでは勿論
稗田家や上白沢といった有力者に敵う物ではないが、彼女達、特に阿求には逆立ちしても真似出来ないであろう、異変の度に解決
した伝手を上手に利用していけば、思った以上に効果を得ることが出来る。幻想郷に入り右も左も分からないながらに、精一杯生き
ている外来人を絞め殺すには十分な程度の権力。それを私は目一杯使っていた。
 手始めに閉鎖的な人里に、霧雨家が目を付けていると吹き込んでおいた。あいつの周囲を彷徨く女性の影がすっかり消え去った。次
にあいつの周囲に妖怪を出没させておいた。妖怪の怖さと危険を、肌で知っている村人は潮が引くように逃げていき、あいつの周囲
には、まともな人間は近寄らなくなってしまった。そして最後に仕事の成果を裏から手を回して崩していき、自身の拠り所を丁寧に
壊してあげた。何故だか畑は実らず、魚は川に浮かび作った柵も次の日には散々に壊されるとなれば、周囲の人が助けてくれない以
上、手詰まりになって落ちぶれるしか道は無い。
 そうして私は、夜な夜なあいつの家を訪れていた。家にまともな食べ物や衣類、小間物すらも無いとあっては、もはや私が演じる
幻の姿に全てを頼るしかなくなっていた。しかしながら、その自分を救ってくれて居るはずの神の使いが、家の周りにせっせと有毒
な妖怪除けの粉を捲いていたり、挙げ句の果てにはそれでもあいつを助けようとした少数の者を、闇討ちして潰しているとは思いも
しないのであろう。
 もっともそういった者は、存外少なく済んだ。流石に私の背後に潜む魑魅魍魎達、人間を浚うと有名な赤い吸血鬼の館、人が入れば
無事に出ることが出来ない魔法の森、妖怪の山とそれを束ねる守矢の神社、果てはそれらを討伐する役目すら持つ博霊の巫女。
 善良な人間からすれば、いくら何でもそこには繋がりが無いと思いたいが、万が一首を突っ込めばそのまま足の指まで引きずり込む
ような連中との付き合いは、自分が思っていた以上に人除けになったようであったし、実際に幾ばくかは役に立った。


 そしてあいつは夜な夜な幻の私に、自分に目を付ける「霧雨魔理沙」に対しての敵意をぶつける。今の自分が落ちぶれたのは霧雨
魔理沙の所為だと本物の私を組み敷きながら幻の仮面に向けて怨嗟を流す。栄養不足と疲労で壊れかけた頭では穴だらけの噴飯物の
推理であったが、存外本質を突いている。全ては霧雨魔理沙の所為であるというその一点は。
 私はそうして愉悦を心で踊らせる。どれだけ私が憧れて理想とした、星の魔法やマスタースパークの様な真っ直ぐな正攻法で進ん
でも手に入らなかったあいつを手に入れることが出来、そしてあいつは私の手のひらで踊っている。苛烈に、私だけを見据えながら。
 さて、あいつをどうしようか。明日はあいつに付けた借金の返済日である。そのままあいつを借金の形に召し抱えてても良いし、
時折また幻を見せてからかっても良い。ああ、でも、救世主のようにあいつを救ったその瞬間に、全てが失われた悲哀に満ちたその
時に、反転するような幸せな幻を見せ、そしてそのまま私の地獄の様な本性に引きずり込んで、二人だけの楽園を作りたい。

 霧雨は目に見えず、一見服も濡れないように見える。しかし、しとどなく降り積もるその雨は、いつか足元を泥濘ませ、歩く人を
底なしの泥沼に引きずり込むのだろう。

以上になります。


697 : ○○ :2017/06/13(火) 02:23:42 XYe.hg9k
>>693午前を過ぎた頃、皆が昼食の内容を和気あいあいと話し合いながら職場を離れようとする中、遅刻した私は未だに原稿とにらめっこをしていると
「え、は、はたて様⁉」という声がその活気を一瞬で冷め返らせた。
思わず顔をあげると、入り口に集まった同僚たちが引き潮のように二手に道を開けていく。そして、その最後尾にいた人間がのけ反るように横に退くとはたてがそこにいた。
「お弁当忘れになったので、届けに参りました」
その顔には、表情というものが存在していなかった。
「あ、ああ、ありがとう。うっかりしていたよ」状況が理解出来ていなかった私の顔は恐らく、ひきつり過ぎていて微笑みすら浮かべることが出来なかったのだろう。
「では用がすんだので、帰らせてもらいま」


698 : ○○ :2017/06/13(火) 02:30:09 XYe.hg9k
>>697
「では、用がすんだので、帰らせてもらいます。」そういって、振り返って来た道を戻っていく。周りは固まったように身動きすらせずに、その場で立ち止まっていた。
そして、彼女が入り口にまで行き着く時、思い出したように振り返り、今度は微笑みを浮かべて
「ああ、そうだ。今日の夕飯はあなたの好きなさつま揚げですよ」
と昔のように明るい声でそういった。


699 : ○○ :2017/06/13(火) 14:25:56 hn1Fcnhs
ノブレス・オブリージュに囚われて(118)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=108
>>698
はたての意図はどっちなんだ……魔理沙へのあてつけ?それとも○○へのあてつけ?
あるいは両方か

>>696
魔理沙って、放蕩娘だから忘れられがちだけど。人里全部を味方につけれるぐらいには親父さんが凄いんですよね
ただ魔理沙はその影響を、父の権力を使うのが嫌で魔法使いになった節があるから
今の状況は魔理沙の内面がこじれるだろうなぁ……
でもこの様子だと親父さんは魔理沙が戻ってきてくれたら、誰を娶っても文句言わなさそう
むしろていの良い生贄ぐらいに考えてそうだから怖い


感想の少ない時は、ほとんどもらえない時は
自画自賛を繰り返すことで文章を書く気力を保ってます
あとはここまで書いたのに未完だと!?と言う口惜しい気持ちも
でもやっぱり誰かからもらう感想が、たとえ一言であっても嬉しいですね
私の文章は誰かの需要を満たしている!と言う確認ができますから


700 : ○○ :2017/06/13(火) 22:51:51 FxWE4zZk
ぎゃああああああああごめんなさいぃぃぃ!
会長、菫子さんの個別ページを作るの思いっきり忘れてました〜!
わざとじゃないんんですぅぅぅう!
今すぐメニューに追加して会長のページを作るから許してぇぇぇええ!

え?それだけじゃない!?

…Civ4 BtSに『東方叙事詩』を導入して「ゲームをカスタマイズ」で勝利条件を弄って
「人間の里」の「蓮子さん」を選んだつもりが誤って会長を選んでしまって
「誰だコイツ!?なんで知らない奴がドヤァ顔してるんだよ!?蓮子さんと紛らわしいんだよぉぉおおお!!」
…って口走ってゴメンなさい〜!

深秘録だけ新規で作るのは他の黄昏の作品が可愛そうなので「黄昏【萃・緋・非・心】」に突っ込んでおくよ
今までの会長のまとめは責任持って直すし、>>490までまとめたから許して〜!
…(黄昏の作品だからそこに突っ込んでおけば良いんじゃね的なノリで決めたのは内緒)
ん?なんだアレは!?

…倒れる前に一言だけ「コメントはしてませんが見てますよー!」


ぬわーーっっ!!


701 : ○○ :2017/06/14(水) 16:19:10 URqaeWZA
アリス「結構ハイペースで編集してるように思うけど無理してない?大丈夫?私お手伝いいこうか?行くよ?っていうか部屋の前にいるよ?開けて?ねぇ、いるんでしょ?あけてよ」ドンドンドンドン ピンポンピンポン ガチャガチャ









カチャッ


キィ…


702 : ○○ :2017/06/14(水) 23:20:29 1HWQSkBA
>>698
好きな男?
いますよ、まだ女といえる歳だもん。
しわくちゃのシャツみたいに、頼りなくてだらしなくてそのくせ妙に涼しい顔して歩くやうな人でね。
目を離すと、人混みにまぎれ混んでそのまま迷子になっちゃいそうで。
ずっと手を繋いでるみたいに、彼から離れなかった。
彼はそれが嫌いみたいだったようだけど
猫みたいに、近寄ればすっと離れるのに、放っておけばすぐにいじけて膨れっ面で煙草を吸ってた
馬鹿な人だったけど、あたしにはそれがツボみたいで。けっこう好き者なんだーあたし。
うん、お客さんはどうだって?それはもう少しお喋りしてから決めるよ
恋愛ってやっぱりタイミングと費やした時間で美しくなったり、ひび割れたりするからさ


703 : ○○ :2017/06/15(木) 11:19:30 F/vvKH3o
>>699
遂に復活する人と、逆に悪くなる人とが、見事に話の中で正反対に描かれている気がします。
時間の概念をすっ飛ばした蓬莱人が一度恨むと、永遠に恨み続けるのが恐ろしい…
乙です!

>>701
最初に見たときには、押し掛け→ドアを抉じ開ける、かと思ったけれど、
そのうち、不在を確認→ピッキングの計画的犯行にも見えてきて、オラワクワ(略)


704 : ○○ :2017/06/15(木) 19:24:09 YjoSp3Ow
 『ミキシング(入り混じり子)』

 ○○の娘を第二の弟子として永遠亭に迎え入れてから、随分と経つ。彼女は大層美しい少女。
私や、彼女を可愛がっている輝夜の贔屓目無しでも、うどんげをはじめとした兎たちや、人里の者
たちもその器量を認めている。

 どうかすると、私と瓜二つとも言われる。しかし彼女は、○○が私との間に為した子供ではない。
彼には既に妻が居て、その女性とこさえたのだ。

 ただし、彼女が私に似ているのは、単なる空似なんかじゃなくて、本当に私の血が混じっている
からというのはある。

 私は○○を愛していた。なのに彼は、私が近寄るより前に別の女を娶ってしまった。その女に嫉
妬していなかったと言えば嘘になる。彼の眼差しの、その中で一番欲しかった眼差しを、あの女は
一身に受けていた。すぐ近くに居るのに手を伸ばせないもどかしさ、これに煩悶する私の気持ちな
んて露知らず、女は○○の妻として彼のそばに佇んでいた。

 そんな矢先に、好機が舞い降りてきた。

 何と、結婚してから二人の間に子供が出来ないのだと、○○と細君が永遠亭を訪ねてきたのだ。
調べてみたところ、細君の卵子に問題があり、受精が出来ないのだという。

 この結果が出た時、心臓がどきどきと喜び跳ねた。これが、私があの夫婦の間に付け入る糸口と
なるものだと。そうしてしばし考えたのち、一つの策を思い付いた。

 二人に検査結果を宣告した時、卵子を復活させる治療の方法を告げた。勿論二人はそれに飛
び付いた。受けるかと私が訊けば、二人して沸き立ちながら首肯し、受けますと口を揃えて言った。

 そこで私が告げたのが、細君の卵子を、私――八意永琳の卵子を使って復活させるというもの
だ。これには二人も驚愕していた。特に細君のほうは、――同じ男を好いた私だからこそ気付けた
が――僅かばかり○○以上に動揺していた。

 しかし二人はもう後戻りはしないと、私は確信していた。再び私が、受けるかと訊くと、二人は気
後れの様子を見せながらも受けると言った。なればと私は、出来るだけ早く治療に取り掛かった。
○○夫妻の……妻のほうの気が変わらない内に。

 それで生まれてきたのは女の子だった。玉のように可愛い子……。彼女を○○の妻の腹から取
り上げた時、彼女は生命に満ち満ちた産声を上げていた。――いつまでも見ていたい、――この
まま攫ってしまいたいという衝動を押さえ付け、私は努めて穏やかな声音で○○の妻に娘を抱か
せた。

 そして数年後。髪も伸びてきて、顔立ちもはっきりしてきた自身の娘を見て○○夫妻は首を傾げ
た。どこか既視感を感じると思ったら、私に似ているのだそうだ。それは至極当たり前、何せ彼女に
は私の遺伝子が含まれているのだから。そう、私は治療の際、細君の卵子を復活させるに当たっ
て、私の遺伝子を細君の卵子に仕込んでいたのだ。加えて、彼女の優性遺伝子をいくつか排除さ
せてもらった。丸ごと私の遺伝子で侵しても良かったのだが、生憎と子供に授乳するのは細君の
ほう。母乳は、別の母親から貰っても問題は無いが、理想としては血の繋がった母親から飲むの
が好ましい。故に、敢えて彼女の遺伝子を適度に残した。

 これらの姦計をひた隠しにして、私は二人に、この手術は子供に卵子提供者の遺伝子が混じる
ことを説明し、また細君の遺伝子はちゃんとあることも証明した。細君のほうは腑に落ちないという
顔をしていたが、元外の世界の人間だった○○はすぐさま納得し、逆に興味深そうな様子を見て
いた。

 さて、こうして私はうまうまと○○との子供を作り出した。自分自身の腹を痛めて産めなかったの
は残念だったけど、私にはもう一つ策があった。

 彼女を――○○の娘を弟子にして、立派な薬師に育てる。そうすることで私は、薬師としての娘
を生み出したということになる。私が、彼女を育てる。彼女の頭に、私のミームを……。

 次はどうしましょうか。この頃○○も歳を取った。でも私からすれば、歳を取って渋みが出てきたと
いうか、深みが増したというか。細君のほうも同様。

 そうよ、男は若い女――若い母体を欲しがるのだから、○○のあの女への未練が薄れた頃を見
計らって、そうすれば或いは――。

 『完』

 一つ質問があるのですが、自分の書いた話がwikiにまとめられた後、自分の作品の誤字脱字
を修正するのは大丈夫ですかね。


705 : ○○ :2017/06/15(木) 20:11:07 quVAKi8E
>>704
永琳ヤバすぎる(誉め言葉)
修正は大丈夫と思います。これだけハイペースだと、管理人の方も貼り付けるだけで精一杯だと思いますので。


706 : ○○ :2017/06/15(木) 20:54:54 lmHLaFXk
まとめで思ったんだけど絵師ニキの絵は無理なのかぞ?


707 : ○○ :2017/06/15(木) 21:37:05 FqNbCnrM
…と言いたい所ですが現行スレ(23夜)以外のまとめが
【管理人以外編集できない】場合があります

理由としては、>>553で書いた荒らし防止策の一環なのですが
>>561で書いた通り面倒な人に絡まられているせいでもあります
過去スレのまとめを編集したくなった時に【管理人以外編集できない状態】でしたら
このスレに「編集したいキャラ、スレ番号、レス番号」を明記してください


>>706
まとめwikiに絵をアップロードして残すという事ですか?
別に良いと思いますよ(SSと違って絵師の許可が必要になりますが…)

ただ、荒らし防止の為に【非ログインユーザのファイルアップロード 】を禁止しています
「ネットに△い弁○士」「グリー○×さん」とかの画像をアップロードされても困りますから…
あと、ウィルスとか送られたら普通にまとめwiki凍結もありえるので…


708 : ○○ :2017/06/15(木) 21:40:16 FqNbCnrM
痛恨のコピペミス
送信ミスしないように予めメモ帳に書いているのに…

>>704
大丈夫ですよ〜!ご自由に編集してください

…と言いたい所ですが現行スレ(23夜)以外のまとめが
【管理人以外編集できない】場合があります

理由としては、>>553で書いた荒らし防止策の一環なのですが
>>561で書いた通り面倒な人に絡まられているせいでもあります
過去スレのまとめを編集したくなった時に【管理人以外編集できない状態】でしたら
このスレに「編集したいキャラ、スレ番号、レス番号」を明記してください


>>706
まとめwikiに絵をアップロードして残すという事ですか?
別に良いと思いますよ(SSと違って絵師の許可が必要になりますが…)

ただ、荒らし防止の為に【非ログインユーザのファイルアップロード 】を禁止しています
「ネットに強い弁護士」「グリー○×さん」とかの画像をアップロードされても困りますから…
あと、ウィルスとか送られたら普通にまとめwiki凍結もありえるので…


709 : ○○ :2017/06/15(木) 22:41:59 quVAKi8E
>>708
失礼しました。


710 : ○○ :2017/06/16(金) 01:30:04 Zv.x5aNE
>>702
冷たさとからかいの視線のむしろにいながら、ようやく仕事を終えた頃にはもう日が沈みきっており、窓には自分の顔が、血色の薄い幽霊のようにぼんやりと写っていた。
さっさと帰ってしまおう。


711 : ○○ :2017/06/17(土) 03:10:15 N3J9TNYU
>>706
ありがたい話ですが不特定多数の方に自分の絵を見られるのはまだ抵抗があるので遠慮したいです、すみません


>>701さんの話を漫画にしてみました
短くて場面や病んでる感じがわかりやすいものは絵に起こすのがとても楽で描くのも楽しいです
あ、もちろん>>701さんが嫌だったらすぐ消すので教えてくださいね

ttp://i.imgur.com/A4Ree0n.jpg
ttp://i.imgur.com/5ew3MxL.jpg
ttp://i.imgur.com/mO8En9G.jpg
ttp://i.imgur.com/KAEJPQJ.jpg


712 : ○○ :2017/06/17(土) 09:23:57 6NDgAoSg
>>711
ヒェッ…
文字で見ても場面が想像できていいけど視覚としてそれが見られるのも良いなあ
四枚目のドアが開いたところとかまんまホラーでビビる


713 : ○○ :2017/06/17(土) 10:54:12 uNq16igg
>>711
アリスが完全な善意でやってそうなのがイイ!


714 : ○○ :2017/06/17(土) 11:50:41 Ym2tYllc
>>711
新しい管理人さんがもう餌食に…


701です。素晴らしいイラストをありがとう(白目)

四枚目の絶望感ったらない
僕も夜中に見て「ヒエッ…」って
妙な不安
大丈夫大丈夫と思いつつもちょっと恐くて眠れない
鍵ちゃんとしまってるよね?
念のためにチェーンもかけておこう
安心安心…

流石に、ベランダからは…ないよね?

みたいな不安にかられた


715 : ○○ :2017/06/17(土) 16:44:38 1Pn0M6Vc
>>711
すげー
ニコニコで期間限定公開のひぐらし一気見してたから怖さが上乗せされますねえ


716 : ○○ :2017/06/17(土) 22:53:36 wa8jOT2E
>>710
家捜しを終えた空き巣さながらに、荷物を抱えて職場を後にしようとした時に、ばったりと上司と鉢合わせてしまった。
彼自身も少し驚いたようで、剥げ上がった頭に残るほんの数本の髪を撫で付けながら、幾分考える様子を見せたのちに
「〇〇、ちょっと話があるんだが、時間いいか」
とまるで飲みに誘いにいくような親しみを滲ませて言った。

客室に通され、革貼りのソファーに腰掛けるように促された私は、これから下される人事について考えると落ち着いてじっとしていられなくなり、知らず知らずの内に出された湯呑みを抱えるように握りしめていた。
「嫁さんにも急かされてるみたいだし、早く終わらせることを努力するよ」
俺の対面に腰かけた彼は、おもむろに一封の書類を、分厚い黒塗りの鞄から取り出した。
「これ、前向きに検討してくれると助かるんだがな。お互いに」
差し出された封筒の隅に、小さくそしてくっきりと辞令という文字が印されていた。
「勘違いしないでくれ、これは前々から打診されていた案件だったからね」
そういいながら、いつの間にか取り出していた煙草に火を着けた。彼の前には安い茶屋で配られるようなラベルのマッチ箱が置かれていた。
「編集部に回したいとの、上からのお達しでね」
今置かれている現状で、想像していなかった単語が出てきた。編集は明らかに上のポストだ。
「お前さえ良ければ、明日にでも異動の段取りを始める」
「ただし、前提としてお前の机の上を綺麗に片付けておくこと。」
「な、簡単だろ」
茶封筒を手にしたまま、黙り混む俺を眺めた彼は煙草をつまんでいる指先まで、チリチリと吸い上げると長い息と共に真っ白な煙を吐き出した。
灰皿にしつこく吸い殻をこすり付けた後、立ち上がって俺の横を通りすぎた。その際、肩に置かれた手は、グローブのように厚く重さとはまったく異なる質を感じた。


717 : ○○ :2017/06/19(月) 18:07:29 jil8yxXw
>>716
見える場所では魔理沙、裏でははたて
逃げ場がひとつもないじゃないか……

もしかしたら裏工作を嫌う鬼の方が、まだ話せる相手なんじゃとすら思ってくる


718 : ○○ :2017/06/21(水) 23:51:25 7WYwkYFY
リストカットって、あるじゃん。精神が不安定な時にやる代名詞みたいになってるあれ
サグメ様は舌をリストカットしそう
その度に玉兔○○が呼び出されそう


719 : ○○ :2017/06/22(木) 20:07:42 dVu678T.
玉兎○○は月関係のヤンデレを自然に引き立てるのでもっと書こう!玉兎○○!


720 : ○○ :2017/06/22(木) 21:17:16 PNh5/Cjg
 今日ドグラ・マグラ読んでたら、狐憑きの心理遺伝のくだりで、前世はヤンデレの夫
だった○○が現世でヤンデレと再会したことで前世の能力を獲得して徐々に洗脳されて
いく話を書いてみたいと思った。諏訪子か青娥あたりとか良いかな。他に夫持ちっぽい
キャラは居たっけ。


721 : ○○ :2017/06/22(木) 21:45:10 QCsjwb5k
>>720
衣玖「あなたが夫になるんですよ」


722 : ○○ :2017/06/23(金) 00:31:15 Q9h453ug
>>701>>711
卑遁・○○囮寄せの術が無かったら即堕ちだった
ここ数日、ゴタゴタして大変だったけどまだ視線を感じる…

連絡:
6月25日にCSSを弄ります
現在のwikiのレイアウトは一時的な物なので元のレイアウトに近づけるために
一時的にページの色や構成が変わったり文字の位置、大きさが変わります


723 : ○○ :2017/06/24(土) 23:55:52 iLDX4AIQ
>>718
妄想が捗りそう…

古明地さとりのカウンセリング7

 こんばんは、おや、少々お疲れの様ですね。何やら色々あったみたいですね。どうでしょうか、ちょっとの間ここでお話をして
いきませんか?悩み事は人に話すだけでも楽になると言いますし、是非どうぞ。

 ふん、成る程、団子屋同士で張り合っていた同業者がいつの間にか恋のライバルになり、そして相手を闇討ちしてしまったと。
それは確かにどうなるか不安ですよね。いくら相手が口無しと言えども、自分の心の中で罪悪感が有るのは自然なことですからね。
ふむ、心がはじけそうだと、ええ、それはそうでしょうね。あなたの心の中の衝動がさとりの私には手に取るように伝わってきま
すからね。しかし、同時に私にはあなたが自分では分かっていない、無意識も同時に伝わってくるのですよ。ええ、あなたの心の
奥深くに存在してあなたがこうなった原因を作った、その重大なものがね。

 そうですね、この無意識の原因を話すために、最初にあなたの今までの行動を振り返ってみましょうか。まずは最初に月の兵士
だった時のことですね。あなたとその女性は同じ作戦に従事していたそうで、色々遣り取りをすることも多かったそうですね。
その時には其程まで意識をしていなかったそうですが、その後、地上に残り団子屋を開く時になると、隣同士で商売敵になった
そうですね。そして良く客として来ていた男性を巡って、恋のライバルともなったと。
 いやあ、他の人のことは良く分かると世間ではよく言いますが、全くもってそうなのかもしれませんね。実はあなた、彼女に
囚われていますよ。ええ、殺してやったのにとお思いなのかも知れませんが、いえ、だからこそなのですよ。
 あなたは団子屋を開いたそうですが、どうして隣同士で開いていたのでしょうか。別にその場所がいくら良いものであっても、
流石に其程近いのであれば、自分からさっさと場所を移すという手もあったでしょうに。ははあ、負けた様な気がして、移すに
移せなかったと…。実はその「負け」という言葉が、あなたの心の奥底にあるキーワードなのですよ。


724 : ○○ :2017/06/24(土) 23:57:31 iLDX4AIQ
 あなたは団子屋でその方と張り合っていたのですが、無意識では自分が負けることを知っていたのですね。ええ、そんな馬鹿な
とお思いでしょうが、実はあなたの無意識には「自分は負ける」という、その言葉がしっかりと根付いていたのですよ。それも
言霊としてあなたを縛る程になんです。あなたは無意識のうちに、自分は全てに負けるというイメージを持っていたので、団子屋
で張り合い、そして男性を巡って鞘当てをしていたのですね。どうですか、あなたがいくら商売の種を考えても、相手の方の方が
一歩先を行っていたのではないですか。それも完全に打ち負かされるのではなく、僅差で負けるように。ええ、それもあなたの
無意識がこの負けるという状況を長く続けようと、上手に調整していたからなんですね。

 いやはや、本当に上手いものですね。生かさず、殺さず、唯々あなたを痛めつけるために、あなたの無意識は行動をしていたの
ですからね。専門家の私としても、少々恐ろしくなる程ですよ。ですが、あなたにチャンスが訪れました。あなたは遂に負けてい
た相手を殺すことが出来たのですから。ええ、これまでの負け犬の、いえ負け兎と言ったほうがいいのかも知れませんが、まあ
今までの上手くいかなかった人生を、完全に修正することができるチャンスなのですよ。
 どうでしょうか、これを切っ掛けに新しい人生を歩んでいくか、それとも今までと同じ様に無意識に足を引っ張られて生きてい
くのか…。折角殺人まで犯したのに、今のままではその恋人と別れてしまうでしょうね。なにせあなたが恋人とダメになれば、
あなた今までしてきた、どんな行動すらも負けて駄目になったという、無意識が大喜びをする展開になるのですからね。
 ですから、折角カウンセリングを受けて下さったあなたには、幸せになって欲しいのですよ。なにせ、相手を殺してその
存在を奪って、自分の物にして堂々と生きて行くのは、それはそれは、とても身震いする程に楽しいことなのですから…ねぇ。

以上になります。6は修正後ロダにでも上げたいです


725 : ○○ :2017/06/25(日) 03:19:53 6pz1q0TE
 古明地さとりのカウンセリング8

 おや、外来人の方がお一人とは珍しいですね。大丈夫ですよ、ここはカウンセリングをする場所ですから。それではそこの椅子に
座って下さいね。ええ、リラックスして、どうかあなたの悩みを話して下さいな。

 ほほう、好きな人を手に入れるために超能力を使ったが、後になってそれに罪悪感が生じて来た訳ですか。成る程、中々に苦しん
でおられる様ですね。さぞお辛い事でしょう。
 そうですね、私が見た所あなたは少々ご自身を責めすぎていませんか。私の様な妖怪からすれば、自分の力で道理をねじ曲げて
無理を通すなどというのは、日常茶飯事なことなのですがね。別に相手の人も不利益を被っていないのですから、結果は上々と言う
べきで、そこにやいのやいの突っ込みを入れることは、少々野暮というべきではないでしょうか。

 はあ、人間は違うと、成る程、それはそうなのかも知れませんね。人間であるという気持ちこそが、人間たらしめる要素である
ならば、その罪悪感こそが重要なのかもしれませんね。ですが、人間とは何なのでしょうか。別に哲学者の回答ではありませんの
で気楽に考えて頂いて結構なのですが、大体の妖怪は確かに正義感やら倫理感を、燃えるゴミの日に出してしまったような連中が
大半なのですが、しかし人間にもそういった禄でもない種類というのは、割と居るものなのですよ。
 そうですか、そういった人間もやはり、人でなしとされますか。成る程、確かに越えられない一線を越えるか否かというものは
人間が人間らしく有りたいと願うが故のものなのでしょうね。そしてあなたはそれを破ったが故に、自責で苦しんでいると。

 楽になりたいですか…? ええ、そうでしょうね、わざわざこのような地底の奥底まで来られたのですから、それは当然苦しか
ったのでしょう。藁にも縋りたくて此方に来られたのでしょうね。ですから取って置きのことを教えて差し上げますよ。


726 : ○○ :2017/06/25(日) 03:20:36 6pz1q0TE
 なに、簡単な事です。あなたは自分を認めれば良いのですよ。私はこんなにも汚い、卑怯な手段を使う人間なんだって。そして
それでものうのうと、罰を受けずに生きているのだってね…。おや、お気に召しませんか。自分は妖怪ではないと、ええ、そうで
すね、あなたは妖怪ではありませんよ。しかし、妖怪と同じ様な汚い部分はお持ちですね。あなたがやったことは、全てあなたの
ものなのですよ。いくら悩んだ末とはいえ、あなたの中にもやはり私達妖怪と、同じ様な部分が隠れているのですよ。
 いくら後で後悔したとしても、懺悔をすることで、別に罪が軽くなる訳では無いのですよ。生憎キリスト教は幻想郷には入って
おりませんのでね。あなたの自責には意味がないということになりますねぇ。おや、それは拒絶されますか。こんな汚い部分は私
ではないと。成る程、ならば試しにやってみましょうか。それでは、実際に心を切り離してみましょうか。

 さあ、心を二つに分けてみましょう。あなたの精神から悪い心をねじり取ってしまいましょう。おや、痛いですか。それは当然
ですね。何せ心をとっているのですから。なに、暫くすればその内乖離が起こって、なにも感じれなくなりますよ。
 さて、心が分かれて麻痺してきましたね。どうですか、視界は見えるのに脳には何も入ってこない、私の声は聞こえるのに、何を
言っているのか分からない。全身の感覚が消えてしまいましたね。そして心の中で何か凄まじい衝動がわき起こってきましたね。
外の世界を感じられない筈なのに、あなたの心はぐちゃぐちゃになっていますよ。あなたが拒絶した心があなたに迫っているからな
のですよ。私を捨てるなってね。

 いかがでしたか。もう一度体験されますか。あら、残念ですね。さとり妖怪の面目躍如たるものだったのですが、そうですか、
それでは止めておきましょうか。どうですか、汚い部分も受け入れた自分は。何だか落ち着きますよね。良い部分と悪い部分の両
方が揃ってこそ、あなたのなのですよ。ですから、どんなに悪いあなただったとしても、あなたはそのままでいいのですよ。自分
を責めなくてもいいのですよ。幻想郷が全てを受け入れるように、あなたも全てを受け入れていいのですよ。

以上になります。


727 : ○○ :2017/06/25(日) 03:33:46 6pz1q0TE
古明地さとりのカウンセリング9

 あら、あなたがそうですか。お燐からはよくあなたのことを伺っていますよ。いかがですか、ちょっと紅茶でも飲みながら
お話でもしませんか。


 あなたは他の人と話していい   あなたは彼女としか話してはいけない

 あなたはどこに行ってもいい   あなた彼女と一緒にしか行ってはいけない

 あなたは何をしてもいい     あなたは彼女が望むことしかしてはいけない

 あなたは彼女を嫌ってもいい   あなたは彼女を愛さないといけない

 あなたは彼女に反対してもいい  あなたは彼女に従わないといけない

 あなたは彼女から独立してもいい あなたは彼女に依存しないといけない

 あなたは彼女から離れてもいい  あなたは彼女から逃げてはいけない

 あなたは自分を大切にしていい  あなたは彼女に全てを捧げないといけない


 はい、お燐出来ましたよ。ダブルバインドの暗示を掛けて、注文通りの死体の様に何も出来ない人になりましたよ。


728 : ○○ :2017/06/25(日) 04:27:12 6pz1q0TE
 古明地さとりのカウンセリング10

 こんにちは○○さん、いや、こんばんはの時間だったかも知れないですね。どうでしょうか、この環境は。ええ、クソ野郎です
か。まだまだ悪口を言えるほど元気で嬉しいですよ。いい加減、諦めて折れてくれれば、私としても嬉しいのですがねぇ。おや、
偽物だと。そうですか、私を偽物だと仰いますか。しかし、私は思うのですよ、人が個人を特定するのならば、それはそこにある
情報を感じて、そう判断しているだけなのではないかと。だから私が古明地さとりになってしまえば、それはもはや古明地さとり
なのではないかと思うんですよ。あなたが愛していた。


 ねえ、どうして私じゃ駄目なのかしら。どうしてお姉ちゃんだったのかしら。うん、特に理由は無いようだけれど、だけど私が
お姉ちゃんになっても、あなたは私を愛してくれないじゃない。折角お姉ちゃんを×してサードアイを××たんだけれど、能力を
使ってお姉ちゃんと同じ姿になれば、あなたは私を愛してくれると思ったのに、でもあなたは私を否定するだけ。だからこんな場
所に、閉じ込めておくしかできなくなってしまったのよ。あなたが私を愛してくれるなら、いつだって外に出してあげるのに。
 うん、それは駄目。記憶を消してしまうなんて、そんなことは駄目。あなたはそのままで、私を愛さないといけないの。そうで
ないと、私はお姉ちゃんの代替品ってことじゃない。そんなのは絶対嫌。あなたが私をそのまま愛してくれないのなら、他の人に
奪われないように、閉じ込めておくしかないじゃない。だからあなたには、無理矢理トラウマを見せてはいないんだから…。
 あなたに愛して欲しくて、どうやったら人に愛されるかが知りたくてカウンセリングを開いたのに、折角色んな人の問題を解決
してきたというのに、だけれどあなたはやっぱり私を愛してくれない。どうしてかしら。私がお姉ちゃんと別人だっていうなら、
それはもはや違うんだよ。ほら、こっちのサードアイを使えば幾らでも心が読めるし、こっちのサードアイで無意識を操れば、ど
んな人にもなれるのだし。大体お姉ちゃんが私と一つになったのだから、そもそもあなたが私を愛さないといけない筈なのよね。


729 : ○○ :2017/06/25(日) 04:28:23 6pz1q0TE
 ねえ、どうしてかしら。あなたには私しかいないんだけれど、私にもあなたしかいないんだよ。ずっとあなたが好きだったから、
世界で一番に好きだったから、二番目に好きだったお姉ちゃんを犠牲にしたんだよ。あなたも世界で一番お姉ちゃんが好きで、二
番目に私のことも好きだったよね。一番目の人が居なくなれば、私が一番になるんだよ。
 うん、あなたがそう思うのは分かってる。好きな人を殺されて、その人を愛するなんて無茶苦茶だと思う。だけれど、あなたに
そう思われても、たとえそれで今までの関係が壊れても、それでも私はあなたが欲しかったの。絶対に、絶対に。だから、あなた
が諦めるまで、絶対に私は諦めないから。
 ああ、そう、あなたに催眠を掛けるのは嫌だったけど、自殺をしないようにっていう催眠だけは掛けてあるからね。あとは何年
かかろうが、問題は無いんだから…。ふふ、人間の寿命を考えているでしょ。

 「残念でした。」

 妹がこんなにおかしい、狂っているのに、姉だけがまともな存在だなんて、どうしてそう思っちゃったのかな?あんなにもあなた
に執着していたお姉ちゃんが、最後まであなたを諦めなかったお姉ちゃんが、あなたを人間の寿命で死なせるなんてことを、させる
筈が無いって、どうして思いつかなかったのかな。だからあなたはもう、完全に人間じゃあ無くなっているんだよ。 

 ようこそ、私とお姉ちゃんの世界にってね…。

以上になります。


730 : ○○ :2017/06/25(日) 07:50:12 mPfj33n6
ノブレス・オブリージュに囚われて(119)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=109

>>729
そういやさとり妖怪のさとり様が何でカウンセリングなんて面倒くさいことを?と思っていましたが
そうか、こいし様がやっちゃった後の話だったのか
確かにこいし様はサードアイを封印しちゃったから、さとり様ほど人々の内心や内面を理解できてない
だからカウンセリング業を始めて、向こうから来てくれるように仕向けたのか
勉強の意味を込めて(半分趣味かもだけど)


サグメ様は能力が強すぎる上に、その能力を自分自身にも降りかかる刃になり得ますから
月勢力にとっては手放すのは惜しいけど、あんまり使いたくない。まさしく諸刃の剣
そんな立ち位置じゃ、不安定になって当然だから……これで一本話が作れますね


731 : ○○ :2017/06/25(日) 09:42:02 fE5Rfq6I
心が不安定になってしうまうのは月人的に言えば穢れているということになるから、
妥当性は若干薄いと思う。


732 : ○○ :2017/06/25(日) 22:51:52 Kn.WxM6g
>>730
小町っちゃんも遂に・・・!
周囲も泥沼のように落ちていくのが良いですね。
GJでした。

>>568のサグメ様で出てきたネタで短編を作成


 カツンと、黒色に金の飾り付けがされた万年筆が音を立てる。科学が発展した月の都で電子入力用のタッチペンではなく、
万年筆を使う人種というのは大体2種類に限られている。1つは懐古趣味の老人といった時代に取り残された人種であり、もう
1つはそもそも電子機器をあまり使わなくても不都合が無いという、つまり自分で誰かと連絡を取り合ったり、スケジュール
管理をする必要が無いという、トップクラスの人種である。そして万年筆という小物にすら、メッキでない貴金属を使用する
者であれば、それは必然的に後者となる。例えば、綿月姉妹であったり、かつて月にいた八意永琳であったり、神格を有する
稀神サグメであったりする。
 そして今、サグメの万年筆が再び音を立てる。さっきよりも幾分強く、苛立ちを乗せて。側にいた玉兎だけで無く、周囲の
皆が彼女の不機嫌に気づいた時には、既に○○が所持している端末に、全速力で此処に来る様に表示がされている筈であった
し、それすら待ちきれずに既に部下の1人は廊下を駆け出していた。

 周囲の不穏な空気を鎮める為、部屋の責任者がサグメの前に進み出る。平均的な中間管理職である彼にとっては、目の前の
人物に意見することすら、自分の地位を鑑みれば危ういのであるが、それでもやる他は無い。少なくとも、彼がサグメに相対
している間は、被害は彼だけになるのであるから。
 「サグメ様、今部下が○○を迎えに行っておりますので。」
 緊張の中で発せられた言葉は、不機嫌な一瞥と万年筆がくるりと回ることで迎えられた。彼女の能力がある以上、迂闊に口
を開くことは出来ないのであるが、あんまりな対応に責任者の怒りは内心に沸き起こる。しかし鉄の自制心でそれを封じ、表
情に出さないように押さえ込む。相手の機嫌が爆発しないだけ、まだマシだと自分に思い込ませ、静かにサグメから離れる。
不発弾を処理する特殊部隊のように。


733 : ○○ :2017/06/25(日) 22:52:32 Kn.WxM6g
 しかし責任者の願いと反して、爆弾の機嫌はジリジリと悪くなる。単なる爆弾ならば、刺激を与えなければそのまま放置し
ても良いのであろうが、サグメの内部では不満が着実に高まっている様子が見て取れた。圧が高まった容器が破裂する直前に
不自然に膨らむように、彼女の舌がチラリと見える。唇をチロチロ舐める赤い舌は、彼女のような美女が会食のときにでも
すれば、さぞかし様になるのであろう。残念ながら、ここは会議室であるし、第一彼女は脅している。
 これ以上待たせるならば、能力を使うぞとばかりに舌を見せ、再び万年筆を机にコツコツと叩き付けるに至って、責任者は
最早、サグメに飛びかかって口を塞ぐことを「いざという」選択肢として考えていた。確かにそれは悪手である。いくら緊急
回避と名目を掲げても、後々多大なる責任問題に発展し、恐らく彼は良くて不名誉除隊になり、悪ければ・・・。しかし少な
くとも、今、この急場を「生きて」凌ぐことは出来る。彼女に部下もろとも余命宣告されるか、不幸の渦に叩き付けられる
ことを考えれば、意外にもマシな解決策にも見えてくる。全く切羽詰まった時に人は、とんでもないことをしかねない、という
良い例になりそうな事例であるが、彼が実行に移す前に、○○が部下に引っ張られて部屋に入ってきたため、幸い未遂で済んだ。

 周囲が物騒なことを考えて、あと一歩で実行に移すことを知ってか知らずか、サグメは周囲に目も向けずに○○の手を取る。
周囲からいわれのない非難めいた目を向けられ、状況が飲み込めおらず困惑している○○を、サグメはそのまま引っ張って部
屋の外に連れ出していく。廊下を去って行くサグメに後ろから部下が狂った予定の埋め合わせを叫ぶが、彼女は後ろを振り向
かない。諦めた部下が椅子に座ってポツリと漏らした、
「なんだよ、あいつ。」
その言葉は全員に深く共有された。

以上になります。


734 : ○○ :2017/06/25(日) 23:40:52 c6E7h3Gw
大変唐突で申し訳ないが
自分の中では妹様よりもおぜうさまの方がおかしくなりやすいイメージ


「呆れた…何を考えているの?」
「私があなたの行動を読めないとでも?」
「そう、その目…私が1番好きなその目…その目でずっと見つめていて欲しい…」
「愛情? 情欲? そんな蕩けたものよりもずっと素敵な怒り、憎しみの瞳」
「その目でずっと私を睨みつけ続けて頂戴?」



「咲夜、そろそろ新しい相棒を彼に付けさせなさい」
「そう、まだ別の脱出方法があるように、そして、それを私が知らないことのようにして、ね」
「あら、何かしら?」
「いいのよ…そんな事」
「彼と私の逢い方は最低最悪だった。 今からそれを戻そうなんて難しいわ」
「だから私の幸せはこれでいいの」
「あなたは人間でしょう? それにメイドたちは妖精。
 誰かを助け、導こうとする存在」
「それに比べて私は悪魔。 どんな物語でも敵方に立たされる存在」
「私は歪んだ愛情を物語の主人公に注ごうとしている…そういう筋書きで良いのよ、私は」
「そしてあなたや妖精たちはその魔の手から守るべく策を講じる…」
「あなたたちは彼の寵愛を受けられる、私は彼の本気の瞳を拝める。
 何も悪いことではないでしょう?」



「残念。 あと30秒早ければ脱出できたかもしれないわねぇ?」
「さあ、どうするの? 諦めてあの牢獄に戻る?
 それとも私と対決してみる?」
「あら、戻るのね。
 よろしい、では―」スッ ザシュッ  パンッ!
「あら? どうしたの?
 私はその子と一緒に牢獄に入れるなんて一言も言っていないわ?」
「その子に感謝しなさい。 あと数ミリずれていたらあなたが死んでいたかもよ」
「そうよ、その憎しみの目を私に向けなさい。
 この距離なら何か獲物を持っていれば私の事を殺せちゃうかもねえ」
「でも残念だわ。 ここに丁度良い武器なんて無い。
 あなたに出来るとしたら視線で私を射殺すことくらいかしらね」ケラケラ
「あら怖い。 レディーに向けて随分な態度ね?
 ジェントルメンはもっと余裕を持って接するものよ?」



「ふふふ…彼も大分、他人を頼りにするようになったみたいね」
「以前は自分ひとりで脱出しようとしていたのだけれど…
 さて、ここからどうすれば彼の表情をまた違うものに変えられるか」
「慎重に選ぶ必要があるわね…
 うまく行けば次はどんな顔を見られるかしら」
「ふふっ…良い事を考えたわ」



「ふふ…どうしたの○○? 随分感じの違う子を連れてきたわね?
 あら…誰かといえばフランじゃない」
「囚われの姫君を救い出し、姫の力で邪悪な悪魔を打ち払い、この屋敷から出るというわけね?
 面白い、実に王道のストーリーだわ」
「…まあ、そんな筋書き、始めから存在しないのだけれど」
「良いわ、来なさいフラン。
 制御不能なその力で、この物語を壊してみなさい?」



「やっぱり、制御不能なだけあってこうなるのね」
「どうしたの○○? そんなに震えて」
「大丈夫よ、あなたはこうしたりはしないから」
「何でも破壊できるとはいえ、流石に運命までは壊しきれないようね」
「どう、○○? 恐怖した? 絶望した?」
「あなたがどれだけ他人に頼ろうと、あなたがどれだけ活路を見出そうと、
 私からは逃れられない。 それが運命だから」
「さあ、分かったらまたあの牢獄に戻りなさい。
 そこがあなたの居場所よ」



「お疲れ様、フラン。
 そろそろ死んだフリを止めて良いわよ」
「どう? 彼はとても優しい男だったでしょう?」
「それにしても、あなたたちは羨ましいわ…彼から愛してもらえるんだから」
「私は始めて会ったときが最悪なタイミングだったのよ」
「それ以来、彼から見た私の印象は最悪。
 ここまでの『物語』の都合で、よりもっと悪いものになっているでしょうね」
「でももういいの。
 これが私の愛し方だから」ニタア

こういうイメージが出来るのは
悪魔の館の主、という肩書があるからか…?


735 : ○○ :2017/06/26(月) 00:10:52 tJuGPgYk
理性と本能のように 愛と欲望のように

ただあなたの側にいたい ただあなたが欲しい


貴方が一番大切なのよ      貴方が一番大事なのよ
心を震わす貴方の存在      私を揺さぶる貴方の存在
貴方の愛に救われる       貴方の身体を求めている
彼の側にいられればいい     彼が私のものになればいい
私と共に愛を築こう        私の為に愛を築こう
何より大事な貴方の為に     何より大事な貴方の為に

邪魔する奴が隣に居て       必要無いのが隣に居て
これが分かれた私の悪意     これが分かれた私の善意
彼を守るため消え去りなさい   彼を得るために消え失せなさい
彼を想う気持ちは同じ       彼を欲しがる気持ちは同じ
私は貴方               貴方は私
どちらが彼に相応しい?      そろそろ袂を分けましょう

元気かしら?
                起きているかしら?
私はいつも通りよ
                気持ちのいい朝ね
あなたはどう?
                あなたはどんな気持ち?

さあ              教えてよ


あなたを好きにさえならなければ こんな気持ちも持たずに済んだ?

そんな未来も考えられず ただただ私はあなたを求む

あなたを愛してしまったから


736 : ○○ :2017/06/27(火) 15:26:25 gPwfLTDY
>>733
サグメ様は下手に喋れないけど、こっちもその喋れない理由を分かってるから
身ぶり手振りで意思を伝える方法をいくつも知ってそう

>>734
目減りするかもな愛よりも、積もりやすい憎しみの方に安心するのか
ちょっと理解できる辺り、スレに毒されてるのかも

>>735
理性と本能のせめぎあい
影狼で想像した


737 : ○○ :2017/06/30(金) 23:21:31 MtLQ6StY
幻想郷の住人に手招きされる
相手次第の部分はあるし、色々と不都合はあるが。よほど対応を間違わない限りはその後は安定する
○○が幻想郷出身ならば、恐らくは最高の状態に近くなれる。外来の人ならば、ご愁傷さまです
最悪、次に何をすれば良いか直接聞けば良い。一番安全で、彼女との仲も深まる

外の世界で手招きされる
つまりは、秘封の二人とか。夢美教授とちゆり辺り
秘封の二人から一気に手招きされたら(好かれたら)周りからの嫉妬で胃が痛くなるだろうけど
十分に話し合えば、家の中だけに限定できる可能性はある
教授とちゆりの場合は元々が変人なので。うまく立ち回れば変人に振り回される凡人の評価をもらえる
ハードではあるがクリア不可能ではない

月の場合
綿月姉妹とか、サグメ様とか、あとはドレミーもあるいは数に入るかもだが
かなりの管理社会、つまりは極まったディストピアの月において。上位の存在の機嫌を悪くするのは、即座に自らの命に関わりかねない
例え上に記した彼女たちが、そこまでこじらせてない愛情を持っていたとしても
周りが、一般の兵士や管理職達が○○の背中を突き飛ばして権力者への生け贄にしかねない

幻想郷も大概な閉じた世界だけど、上には上の月世界があると言う最近の印象


738 : ○○ :2017/07/01(土) 08:19:17 dTLzBtX6
ノブレス・オブリージュに囚われて(120)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=110
>>733
自分の妄想と言うか小ネタを膨らましてくれる人がいると、本当にうれしくて
何度も何度も読み返してしまいます
サグメが舌をチロチロさせてる時の笑み、○○が来てくれた(連れてこられた)時の笑み
安堵しつつも狂った予定に頭を悩ます面々の表情
これらを対比させながら考えるとゾクゾクする
これを下敷きに前日憚みたいなのを書きたい


739 : ○○ :2017/07/01(土) 14:58:51 q1X33bkY
>>737

△△「チクショー!」ドガッ
××「ご乱心でござる」
□□「どうしたん」

△△「秘封倶楽部の二人を侍らせてるあの男のことだよ!!クッソー…こちとら童貞だっつぅーのによーっ!」
△△「なにが秘密を曝くだよ!どーせ夜は『ほら君の秘密がこんなことになってるよ』『いやぁ曝かないでぇ///』とかやってんだろ!!」
□□「妄想捗りすぎじゃないですかね」
××「まぁ確かにあのような美女を両手に華は羨ましい、嫉妬不可避でござるな」
△△「さっきもよー!宇佐見を右に!ハーンを左に!挟まれて腕組んでよ-!美少女ハンバーガー!ハッピーセットだろあんなの!」
××「あぁ、よく見る光景でござるな」
□□「…」





蓮子「るんるん♪」ギュッ
○○「…」
メリー「るんるん♪」ギュッ
□□「あ、○○。ちょうど良かった、この間借りてたノート返すわ」
蓮子「あ、私が受け取っとくね」スッ
□□「え?あ、うん」
蓮子「…」ペラペラ
□□(本人に取らせない、渡されたなんの変哲も無いノートの中身をチェック)
メリー「ニコニコ」
□□(ニコニコしてるけど、俺がなにかしでかさないか見張ってる)
蓮子「…」ギュッ
□□(腕組んでるっつーか…逃げられないように捕まえてるよなこれ?)
○○「…」
□□(いやもう表情が…憔悴してるやんけ)
○○「…」
□□(ん?首を小さく振りながら…なにか言おうとしてる…)

『や』『め』『ろ』?

蓮子「…」
メリー「…」
□□「ゾクッ」

□□「じゃ、じゃまた今度な」


俺は、そのまま逃げるように歩き出した
振り返る、3人は相変わらず腕を組んでいて周りの男は恨めしそうに○○を睨んでいる
自分の力ではどうしようもない大きなうねりを感じた。
親友とは呼べないが、困っていたら助けてやりたいと思うほどは友だちだ。だからきっと彼も深入りしないように言ってくれたのだ
結局、俺にできることは彼の身を安全を祈ることだけだった
いつかまた、ゲームして笑い合える関係になれることを願う。俺はそう思いながら小さく手を振った

鼻水をすする、悲しみが零れそうになるのを必死に耐えた


740 : ○○ :2017/07/01(土) 18:57:17 4K.Wv3x2
 男は女と男友達のどちらを取るかとなったら男友達を取るって聞いたけど……、

 ということはヤンデレが、○○のおホモだちに嫉妬することもあるのかな。

 どなたか書いてみませんか? 書いてくれますよねえ、私のために……。どうして黙ってるんですか、何とか言いなさいよッ!


741 : ○○ :2017/07/01(土) 20:44:36 3YWaoL52
パルスィさんのもの。
パルスィさんは一生自分のもの成功ルートより
失敗して「うわぁあああああ!!」ってなっている方が似合いそう


届け、この妬み 彼を縛り付けるため

響け、この泣き声 彼を呼ぶため

気づけ、この恨み 彼に理解してもらうため


彼はある日ふっと来て そしてあるときいなくなる

まるでつむじ風の様な どこか掴めぬ男であった

ある時彼に会えたから どこに行くのか聞いてみた

こことは違う 遠い世界

彼は一言そういった


彼の求むるものを知るため 彼の行く先付いてった

人里 山に 無縁塚 果ては神社の裏手側

彼はまっすぐどこまでも 自分を鼓舞して歩いていった

そして彼はほころび見つけ ようやく外へと帰りだす

私はそのときこう叫ぶ 行かないで欲しい待って欲しい

そのとき私は気が付いた 私は彼を好いている

そのとき私は気が付いた 彼を手放したくないのだと

そのとき私は思いつく 彼を掴んで離さない


けれど抵抗は無意味なまま 彼は裂け目に飲まれて消えた

きっと彼は帰れただろう 私の知らないどこかへと

彼がどこに行ったのか それは誰にも分からない

だから私は今日も探す その不思議なほころびを

そして私は叫ぶんだ 彼を掴んで離さないため


まあ、次の彼女のお気に召した方が無事に帰れるかは知りませんけどね。


742 : ○○ :2017/07/01(土) 20:50:12 3YWaoL52
大妖精物も。
やはりこの子は健気っ子が似合う。
二次創作のキャラ付けによるものが大きいけど。


何回何回生まれ変わっても 君の事は忘れられなくて

何回何回休んでも 君は君のままでいて

何回何回やり直しても 君は私を見てくれなくて


「あわわ…大丈夫ですか!? 人間がこんなところで倒れてるなんて…」
「あ、私の名前は…みんなからは大妖精って言われてます。 大ちゃん、で良いですよ」


なぜか君は私の前に 何かの事情でやってくる

5回前は 仕事人

4回前は 物乞いで

3回前は 流れ人

2回前は 流れ弾

1回前は 迷子になり

そして今回は 怪我をした


「人間の怪我の治し方なんて…うーん、とりあえず包帯とか、あれを巻く感じでいいですか!?」
「あ、そうそう、私は妖精なんですよ。 大妖精って呼ばれてる時点で気づいてくれたとは思いますけど」
「それにしてもこの怪我…2日とか3日では治りそうもないですね…」
「そうだ! 永遠亭って所に行ってみませんか? 怪我なら見てくれるはずです」


こうして君に尽くすたび 私は必ず思い出す

以前の私の歪んだ感情 拭いきれずに暴れた私の心

この痛く辛い気持ちを 何回味わえば良いのだろう


「どうでした? …よかったです! 大した怪我ではないんですね」
「とりあえずあなたの怪我が治るまでは私がお手伝いいたします」
「大丈夫ですよ、こういう時は助け合えってよく言うじゃないですか」
「えーと…里の慧音さんって方から教わりました、よ?」


彼を献身に保護して 彼と交流を重ね

彼を意識して 彼に惚れて…

そして いつもの時が やってくる


「どうしたんですか、○○さん」
「ああ、怪我の具合が大分良くなったんですね、おめでとうございます」
「え、ここから帰る方法ですか…」
「うーん、私には分かんないです」


いつものようにはぐらかす 暗に帰れぬことを分からせる

それがいつも無駄だとは 分かってはいるけれど


「そうだ、帰り方を調べるのにはやはり人里に出向くのが一番と思います」
「ということで私も付いていきますから人里に行きましょう」
「ちょ、ちょっとした妖怪なら私でも追い払えると思います」


いつものように出向いて いつものように話を聞き

いつものように決断され また、いつものように…


「…ねえ、どうしてこんなことになるの?」
<妖精が。 彼の邪魔をするんじゃないわよ>
「私は、○○さんと一緒に居たいだけなのに」
<悪いが…こいつは帰りたがってるんでな。 邪魔しないでくれないか>
「毎回、私のことは見向きしないで帰ろうとしちゃう」
<どきなさい。 あなたは彼に相応しくないの>
「私の事がそんなに嫌いですか?」
<寄らば切る。 ○○さんを傷つけさせはしない>
「私はこんなにあなたが好きなのに」
<神に逆らうつもりですか? 妖精さん>
「好き好き大好き愛してる。 だから私のそばにいて」
『恋の狂気に落ちたのね…じゃあ、そのままお休みしなさい』
「ああ、また一回休みになるんだね、私」


ただ君を愛するために 邪魔をしてくる人たちが

一度一度もう一度 私を一回休みにする

そして蘇りまた繰り返す 彼を愛する物語

悪い妖精の恋物語


743 : ○○ :2017/07/01(土) 20:58:18 3YWaoL52
ヤンデレを優しさの渦で飲み込んでやりたい
自分のしでかした事の重大さを正気に戻った状態で感じて罪の意識に苛まれてもらいたい
私ったら、どうしてこんなことを…!? ってなってる(元)ヤンデレも良いかもしれない

一応、マガトロさんです。

「あなたはどこまでも優しいのね」

「私があなたをどれだけ拘束しようと、強制しようと、
 あなたはその優しさで私を包み込んでしまう」

「あなたは私しか見ていないのに、私だけしか感じられないのに、
 それでもあなたがどこかに行ってしまうんじゃないかって不安が募るの」

「最初はただ不器用なだけだと思ってた。
 自分は人付き合いに慣れてないから、男性との接し方を知らないから」

「でもそういうことじゃなかった。
 不器用といえばそうなのかもしれない。 でもこれはそんな生易しいものじゃなかった」

「羨ましく思えた。 あなたの側をうろつく女性が」

「アイツに取って代わりたい、アイツの代わりに側にいたい。
 会話をしたい、交流を深めたい」

「私は実際にあなたと会話できてとても嬉しかった…
 だからこそ、私はなおさら良くないものを育ててしまった!!」

「四六時中あなたの事が気になってしょうがない。
 朝、何を考えて目を覚ましているのか。
 昼間、どこで何をしているのか。
 夜、家で何をして眠りに付くのか」

「もちろん、監視用に人形も配置済だし、直接私が見に行った事もあるわ」

「それでも足りない、満たされない。
 やがてあなたを自分のものにすることにのめり込んで行ったわ」

「私が様々なアプローチを掛けていたとき、
 あなたは何も不思議がらずに私の案に乗ってくれたわ。
 散歩もデートも、自宅に招待も」

「どんどん受け入れてしまうあなたが素敵で、素晴らしくて…」

「そして…あまりにも理不尽」

「分かっているわ。 私達のような存在に目を付けられたらどうしようもないって事」

「でも、みんなの話では、その犠牲になった男達はそれでも抗おうとした。
 知恵を使って、道具を使って、口先で丸め込もうとして」

「でも私が狙ったあなたは…何の抵抗もしなかった。
 ただ私のものにする、私以外を見るな、私だけを愛せ。
 と、半ば脅迫のような言葉をあなたは受け入れてくれた」

「…ねえ、どうして?」

「…あなたは優しい。 底なし沼のような優しさを湛えている」

「だからこそ、他の女もその優しさに気づいてあなたを狙う事がないように閉じ込めた。
 独占した。 封印した」

「それでもあなたは少し困った顔をしたくらいで否定はしなかった」

「あなたには私達のような力は無い。 常識を否定するような才能も無い。
 けれど、それでも、あなたには意思が持てたはず。
 現状を受け入れず、ただ足掻くという意思が!!」

「なんで受け入れてしまうの? なんで否定をしないの?
 なんで…諦めてしまうの? あなたを捕まえた私が悪いのに…」

「お願い…優しさで私の歪んだ想いを包み込まないでよ…
 私の想いは作り変えられるべきなの…正しい方向に…」

「怒って…悲しんで…罵って…私にはそれを受けるだけの罪がある…」

「お願い…優しさで私を包み込まないでぇ…
 悪いのは全部私、あなたは何も悪くないんだからぁ…」

「……決めた。 私はあなたを幸せにする」

「もう、縛りつけもしない。 閉じ込めもしない。
 あなたの考えるままに生きて欲しい」

「そのお手伝いのために私を捧げるわ。
 …こんなんじゃ、ちっとも贖罪にはならないでしょうけど」


人間だと行くとこまで行っちゃうと後はそのまま続くか死ぬかってところだけど
妖怪でも魔法使いでも『人間よりよっぽど長い寿命を持つモノ』だと
自分の異常性にいつか気づいてしまうような気がするんだよね。
その時に自分の行動をどう捉えるかっていうのも気になりますね。
>>740さんのような『常識的に考えて存在するはずのない恋人と対立するヤンデレ』って言うネタも面白そうですが
…モブ作ればイケるか? あとは毎度のごとくこーりんに犠牲になってもらうか…


744 : ○○ :2017/07/02(日) 20:08:27 IQq23keo
ttp://i.imgur.com/kRtWisv.jpg
告白準備響子ちゃん
この後フラれます
こう、病むきっかけになる出来事の直前の女の子ってよくないですか?


745 : ○○ :2017/07/02(日) 22:27:30 LigAHMck
>>744
ああかわいい…素直に可愛い…


746 : ○○ :2017/07/03(月) 00:19:58 YGNZYxjA
フラれた日の泣きながら眠れない夜を過ごす響子ちゃん想像するだけで1週間は飲まず食わずですごせそう

何日かするとナミダも出なくなって目見開いたままぼーっと○○のことを思いながら天井眺めてそう


747 : ○○ :2017/07/03(月) 02:09:08 v7hbnEsE
>>744
実に良い
きっとフラれたらその時の○○の言葉をずっと反芻して呟いてるんだろうな
この恋する乙女が涙で顔をぐちゃぐちゃにして幽鬼のような表情で○○に執着する様が見たいすぎる…


748 : ○○ :2017/07/03(月) 08:32:54 RDVdepZM
断った理由によって行動変わりそう
妖怪と人間だから、って断ったら妖怪化させようとするだろうし
他に好きな人がいる、だったらそいつを殺すだろうし


749 : ○○ :2017/07/03(月) 16:26:25 JwSiukco
フラれた悲しみを歌に乗せて歌っちゃった響子ちゃん
その声を聞いてしまった人妖らが洗脳状態になって暴徒化し○○を捕まえに来る
暴徒化した人妖らに取り押さえられ響子ちゃんのもとに○○を連れてくる
暴徒化が自分の歌のせいだとは知らずに戸惑う響子ちゃん


付き合ってやれよ! 付き合えよ!
好きだって言ってんだろ!お前も好きになれよ!
責任!責任!責任!男なら責任とれよ!恥ずかしくないのか女の子泣かせてよ!!
結婚しろ!結婚しろ!結婚しろよ!
誓いのキスだよ!キス!キス!キース!キース!


○○と響子ちゃんを取り囲みまくし立てる
暴徒の剣幕に怯えながらも響子ちゃんは『仕方ない』方向へ進んでいるのに心は笑みをこぼさすにはいられない
仕方ない、仕方ないのだ
ここを穏便にすますには、その場しのぎでも『かたち』だけ示さなければならない

泣きながら、怯えながら、こんなつもりじゃなかったと悲しみながら、○○に誤りながら
心はなみなみと満たされることだろう


750 : ○○ :2017/07/03(月) 22:26:43 hN.EFoMI
話に水を差してすみません…
久しぶりにまとめwikiを更新しました
ある程度SSが溜まってから更新する予定でしたが
今度からは毎週月曜日に更新していきます

あと、まとめていて気付いたけど
「古明地さとりのカウンセリング6」ってどこにありますか?

それとttp://ux.getuploader.com/TH_YandereSS/
にあるSSってまとめwikiに載せて良いですか?


751 : ○○ :2017/07/03(月) 22:43:41 3POtRmgM
お疲れさまですありがとうゥー!

さとりんカウンセリングは私も見直してみましたが、見つけられませんね。もしかしたら6はナンバリングミスではないですかね…


東方ヤンデレSS置き場に関しては…
一応念のためにR18にしてあるようですのでまとめwiki的に危ないやつだけは判断で弾いてもらって、曖昧なやつはまたこのように皆から意見を募るでもよろしいかと


752 : ○○ :2017/07/04(火) 03:03:16 va8yHBO2
>>749の人の歌ったで思いついた○○をより詰ませる方法
フラれた響子ちゃんがみすちーにあらましを話す
それについての歌を屋台でみすちーが歌う
屋台に来ていた人妖が共感&肩入れ
能力使ってやりたい放題
なんやかんやあって結納
○○「あ、ありのまま今起こった事を話s(ry」

つーか病み病みな絵より何故かこっちの乙女少女絵の方が妄想が捗る不思議


>>750
おっつおっつ
リンク先の話はどうなんだろ、載せてもよさそうだけどそこは管理人さんの判断に委ねるぜ


753 : ○○ :2017/07/05(水) 07:36:10 0erqEUBs
「おはよう○○、よく眠れたみたいね」

幽香姉さん……?あのここは…

「この部屋?そうね…私とあなただけの部屋、かしら?」

…なんで僕はベッドに縛り付けられてるの?

「ふふっ…意外に冷静なのね…?これなら案外上手く行くかも…♪」

…?
「あなたを縛り付けてる理由は簡単、私があなたを愛してるから」

えっ

「狂おしいほどに愛おしくて、好きで好きでたまらないからよ…」
えっ…ちょっと…

「まだわからないの?もうっ…ホントに鈍感なんだから… いい?私はあなたに恋をしているの 結婚したくてたまらないの」

恋って…その…

「そう、恋よ?私の初恋…私は弟であるあなたに恋をしているの 悪いことかしら?そんなはずないわ、だって私がこんなに愛してるんだから」

姉弟じゃまずいよ…

「そう言うと思ってた…だからこうしてあなたを閉じ込めるの」

は…?

「これからずっと、あなたが私を好きになって、私と永遠に愛し合うと誓うまで閉じ込めることにしたの…少し強引かしら?」



「でも…これはあなたが悪いんだからね?私に振り向かず他の女たちと同じ空気を吸って、同じ空の下で生きていたんだもの…私も流石に辛かったのよ…?」



「だから少しは我慢してお姉ちゃんの言うことを聴きなさい?大丈夫、あなたはただここで私に身を委ねていればいいの…私がなんでもしてあげるから…♪」



「うふふふ…幸せすぎて言葉も出ないってところかしら…私もよ…こんなにあなたを近くに感じたのは久しぶりだもの…♪」



「もっと強く抱きしめさせて…あなたを匂いを私に染み込ませるみたいに…ああ…好きよ…○○…」


幽香お姉ちゃんに愛されたい欲望を抑えきれなくなり書いてしまった申し訳ない


754 : ○○ :2017/07/06(木) 23:26:23 46OQ2HS6
>>738
小町ちゃんのような真面目な人が落ちるのは、また格別な味がします。

>>739
祈らずに行動した友人は、きっと幻想入りするのでしょうか…

>>744
彼女は病む前と、病んだ後の落差が大きそうです。純粋な人程に狂喜も純粋なのか

>>749
腹黒イイ!

>>753
換金だけでもイッチャッテるのに、姉弟というのは役満に業が深い気がします


755 : ○○ :2017/07/06(木) 23:30:52 46OQ2HS6
>>750
更新乙です。
カウンセリング6は只今編集中になります。完了次第掲載します。
そちらのアップローダーからも、「病んだよ早苗ちゃん」などは昔wikiに載せたことがありますので、規約違反で無い限りは、まとめて良いと思います。


756 : ○○ :2017/07/07(金) 16:37:53 0T7kbOt6
ノブレス・オブリージュに囚われて(121)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=111

>>754
感想ありがとうございます
やっぱりたとえ一件でも、あると無いとでは書こうという気力の差が段違いです
もちろん多ければ多いほど元気になります

>>750
定期的な更新作業、ありがとうございます
やはりまとめに管理人が目を光らせている今の状況は、安心感がまるで違います
これからもお願いしますと言うのと同時に、どうかお体に無理の無い範囲で


757 : ○○ :2017/07/07(金) 22:03:44 Um9nhWx2
>>750

清蘭「毎週月曜日に更新…ってことは、月曜日は必ずお家にいらっしゃるわけですね?」


758 : ○○ :2017/07/08(土) 11:41:01 bl/wWo3w
ttp://i.imgur.com/3AQNCSj.jpg
ttp://i.imgur.com/ZQDvF6f.jpg
ttp://i.imgur.com/9Mf62cw.jpg
音楽番組観てて思いついた小話
ちなみに装飾無くて分かりにくいけど雛ちゃんです


759 : ○○ :2017/07/08(土) 12:39:16 0EiDDOrc
三年目の浮気ぐらい大目に見ろよ
って言うけど、三年目ってこう夫婦生活順調に軌道に乗り始めたあたりなんじゃないかと思うから、三年目の浮気(というか何年目でもだけど)ってガチで裏切られた感とか強い気がする


青娥「あなたが、うちの人を『その気』にさせられるなら別に口説いたって構わないわよ」




青娥「私の『お下がり』で我慢できるならね」




このセリフで盗った相手は○○と接するときいつもにゃんにゃんのことがチラつく
どれだけ○○を汚してみせても、擦っても消すことのできない『シミ』になる
ニャンニャンはそれを見て悦に浸る、どうせ○○は自分のもとに戻ってくるし奪いきれなかった浮気相手の惨めな顔を見るのが好きで堪らないから


760 : ○○ :2017/07/08(土) 13:16:42 W8ssgtD6
雛チャソ可愛すぎる
こういう些細なことで爆発するヤンデレちゃんと上手いこと付き合ってあげる○○のどこかおかしい優しい世界好き


761 : ○○ :2017/07/08(土) 20:34:54 k1gjq7zI
物凄く同意
殺傷無しでとことん病的に愛されるのが好きなので何かおかしいはずなのに幸せだから良いかってなる


762 : ○○ :2017/07/09(日) 09:49:04 XRVYQInA
>>759
消せぬなら 殺してみせよう あの女
幽々子
消せぬなら 忘れてしまえ あの女
さとり
消せぬなら 死ぬまで待とう あの女
輝夜


763 : ○○ :2017/07/09(日) 10:23:49 XRVYQInA
>>756
天狗の思惑がどうなるのかしらん。
息子君の思惑とどう絡むかみています。

>>758
雛ちゃんカワイイ…


764 : ○○ :2017/07/09(日) 11:56:04 tOxpknis
>>762
試練を乗り越えることでより強固な愛を築く…!
っていう平凡な幸せで終わりそうにないのがこの手の人じゃない(or止めた)ヤンデレの恐ろしさですな…


正邪に大っ嫌い(大好き)と言わせたいがためだけに考えた短文です。


私は天邪鬼 私は歪んでいる

私は全てが正反対だ 正しい事の逆をする

それは言動 あるいは行動?


あるとき私はお前を見つけ お前を影から見つめていた

時折お前に見つかって お前は優しくしてくれた

そのたび私はお前に怒鳴り お前は困った顔をした


そんな毎日を繰り返し 私はお前を気に入った

だから私はその内に 変な感情を抱いてた

そんな感情持ったのは 私だけだったみたいだが


お前はそ知らぬ顔をして 別の女を作ってた

私はお前の知らないところで 女に対してちょっかいをかけた

女がお前を嫌うように お前が私以外を嫌うように

けれどお前は優しくて そんな女も許してた

だから私は強硬手段 人間が1人消え去った


お前の悲しい顔を見て 私は励ましに行った

お前は泣き崩れていても 強い意志を持っていた

私はその顔を見ながら またも感情を抱いてた


しばらく経って復活し お前は新たな女を作る

私はまたも苛立った そして私は激昂し

何の工夫もしないまま お前が愛した女を殺す

もっと落ち着いていられたら 気づかれる事もなかったろう


どうして今までこんなことを お前は怯えて私に叫ぶ

私は笑顔でお前に告げる 私の心の内を伝える

「それはもちろん当然さ… お前の事が大嫌いだから」


言われている事は嫌われ者のそれなのに、
やっていることは好いている(好き過ぎている)者のそれっていう矛盾がやりたかった


>>750
ロダの管理人ですが
アップした場合は(wikiの編集者の判断により)
ヤンデレwikiに転記される可能性がある旨追記しました。
※多分、今あるのは私が上げたものだけとは思いますが

ロダのレーティングがR18なのは
スレ側で上げられそうにない作品を上げるために付けてあります。
もちろん、実際に上げる際にはコメントに注意の旨付けたほうが良いとは思いますが…


765 : ○○ :2017/07/09(日) 20:11:45 XRVYQInA
>>755
ttp://ux.getuploader.com/TH_YandereSS/download/9/%E5%8F%A4%E6%98%8E%E5%9C%B0%E3%81%95%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B06mild.txt

アップロードしました


766 : ○○ :2017/07/10(月) 21:08:02 Jh9QgfC2
>>765
拝見しました
…深読みをしないと気づかないレベルですね
R18と書かなければバレな…スプーンの詳細でバレるか

見た感じ、性を匂わせる程度でwikiに載せても問題はなさそうです


767 : ○○ :2017/07/10(月) 21:18:16 Jh9QgfC2
それと、まとめていて思ったんですが
2chではそんなに気になりませんが
wikiをPC版から見ると改行場所が可笑しいせいか
中途半端な改行で見づらくなっているSSがあります

・・・勝手に改行しちゃ駄目ですか?
それとも文字を小さくした方が良いですか?

例としては、易経講座シリーズ、古明地さとりのカウンセリングなど


768 : ○○ :2017/07/10(月) 22:51:11 1R09zGlA
>>767
編集ありがとうございます。
見やすいように自由に編集して頂いて大丈夫です。


769 : ○○ :2017/07/11(火) 16:36:16 7IARcdog
ヤンデレで一番大変なのは
○○でも、偏愛を見せる少女達でもなく
巻き込まれる回りの人たちかも

舞台が人里や紅魔館とかの、その他大勢が存在する場所だったら余計に


770 : ○○ :2017/07/13(木) 20:16:27 dNsUK9No
阿求は家の力を使うにしても、多少は覚悟と諦めとしかたないね見たいな感情を混じらせながら謀を進めそうだけど
魔理沙は後悔の念にさいなまれそう。放蕩娘やってる辺りからも、家の格式を嫌ってそうだから


771 : ○○ :2017/07/13(木) 21:00:54 1lJ/YoXo
>>770
好きな人が他の人と良い雰囲気になってて、アリスとかパチュリーみたいに魔法では妨害出来なくて、
それでどうにもならなくて、最後にあんなに嫌ってた親に頼るしか出来ない位に追い詰められるのがイイ…


772 : ○○ :2017/07/13(木) 23:21:45 jljimJh6
○○が病人的なアレ(二次設定?アリ)
拙い文章だが妄想を抑えられなかった


「大丈夫、私がずっとずっと一緒にいるよ…」

ありがとう…メリー…だけど…

「なに…?」

君は…生きていてほしい…

「大丈夫、ただ一緒に死ぬわけじゃないよ…もう一度始めるの… 生まれ変わってね…」

……

「私はずっと○○くんのそばにいる…子供の頃に約束したでしょ?」

でも…

「ふふっ、やっぱり優しいね…」

…………

「生まれ変わったらすぐキミを迎えにいくから…だから…少しだけ待っててね…」

………

「そしてまた逢えたら…今度こそ結婚しよう…? 今度こそ…絶対…」

……

「そろそろ…かな…うん、良いよ…私がずっとそばにいる…ずっと…一緒に…」



「絶対迎えに行くからね…だからそれまで…一緒におやすみ…しようね…」


「だいすきだよ…○○くん…」



最近不思議な夢を見る

金色の髪の少女が、僕の手を握り、優しくこちらを見つめている

その顔はとても哀しそうで

けれどもどこか幸せそうで

そしてとても懐かしかった

その夢を見てからだ

何かを忘れている気がしたのは

何を忘れたのか?

『…………』

誰を忘れたのか?

『○…』

誰を?

『○○……』

目の前で紫色の隙間が開く

『ああ…○○くん…』

『迎えにきたよ…ずっとずっと逢いたかった…』


773 : ○○ :2017/07/14(金) 13:18:39 9bCoGeHY
「この時期になると蝉が姦しくなりますね。まあ、夏を感じることができるので嫌いではないですが」

「知っていますか?蝉の鳴き声は求愛行動なんだそうですよ。遠くまで響く、多くの者に聴かれる声で愛を叫ぶなんて、なんだかロマンチックですよね」

「そうそう、蝉といえば私の場合親近感も湧いてしまいますね。蝉は地中で数年を過ごし地上で僅かばかりの時を生きますが、私も地獄で長く閻魔様に仕えその後現世で人の半分もない寿命を生きるわけですから」

「ですので、私も近しい境遇の蝉を見習って少しばかり求愛行動を取ってみようと思うわけですよ」

「蝉の場合求愛するのはオスの役割なんですが、それはこの際どうでもいいですよね」

「……ごめんなさい。私もこの短い命で恋を成就させるために必死なので、手段は問いません」

「里の人達に協力を願い出たところ、多くの人が快く引き受けてくれました。この意味は言わなくてもわかってくれますね?」

「ここから逃げ出したって良い事はありません。その点、受け入れてくれさえすれば衣食住で不便などさせませんし、私も精一杯あなたに尽くします」

「ですから、どうか私を嫌いにならないで下さい。同情でも、演技でも構いませんから」

「お願いします。どうか私を愛してください……おねがい……」

蝉=短命、阿求=短命とかいう超短絡思考でできた小ネタ


774 : ○○ :2017/07/14(金) 15:51:08 /M5/WcCU
ノブレス・オブリージュに囚われて(122)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=112
>>773
同情でも演技でも構わない……阿求が言うと冗談ではなくて真に迫った重い言葉だな

>>772
転生物は恋人を探すだけでも大変だから。
メリーの覚悟は、見つけた時点で(見つけるまでやめなかった)証明されてるんだよな

>>764
正邪ちゃんはこじらせやすい性格してるから
正直何しても病んで転げ落ちそうで、そこが更にかわいく思える




桜の花はすぐに散るから。
だからあまり縁起が良くないと言う伝承を聞いたことがあります


775 : ○○ :2017/07/14(金) 17:55:26 v9Mdt0do
>>773
ラスト二行の破壊力がやばい
なんというか○○より強いのに弱い子ってすげー可愛く見えるわ


776 : ○○ :2017/07/14(金) 20:58:36 NCxscHtw
長編さんの婿殿ってこんなに性格が悪かったっけ


777 : ○○ :2017/07/15(土) 08:56:25 Eh/bt8Ls
>>772
メリーは妖怪になると、話の幅がぐっと広がる気がする

>>773
短命だと分かってると、過激になるのがイイ

>>774
あんまり関係無いですが、ここ掘れワンワンとふと閃いた
乙でした。登場人物が擦りきれていく様子が克明なのが良いですね。
どろどろと、深く沈んでいくような…


778 : ○○ :2017/07/16(日) 12:25:11 ZgQBGncA
ttp://i.imgur.com/tSgY5BB.jpg
「今の私は姓の無いただのあなただけの青娥ですよ。たくさん甘えて下さいね、私だけに」
てな感じに母性で依存させてくるヤンデレが居れば一発で堕ちる自信があります


779 : ○○ :2017/07/16(日) 14:55:45 T7bvWsG6
>>778
こんなん誰だって落ちる俺も落ちる
この人優先順位のトップに○○が来たらめっちゃ良い奥さんになりそう
あ、けどやべー奴が○○のために何でもするやべー奴になるだけか


780 : ○○ :2017/07/16(日) 22:16:04 nek5HO0I
>>779
よし、どちらも危ない奴だな!(錯乱)


781 : ○○ :2017/07/17(月) 12:08:00 oXjgI1Vk
>>778
意図してはいないんだろうけど娘々に母性ってなかなかに考えさせられるものがあるな
あ、そんなこと言ってますがお膝にはダイブさせてもらいますよはい


782 : ○○ :2017/07/18(火) 15:27:03 pJb//ohw
やべー奴が、○○のためなら何でもするやべー奴に変わっただけ
この表現見て思い付いたけど
もし○○が野盗なんかの、路上強盗にでくわしたりしたら……
キャラごとに起こる、周りの被害を考えるだけでちょっと怖くなる


783 : ○○ :2017/07/18(火) 17:34:45 uvNP.Q0s
野盗特有の悪者情報ネットワークで「あいつは博麗の巫女のオトコだから絶対に手を出さない方がいい」みたいな噂が広まって手を出さなさそう
逆に人里の有力者とかが○○に取り入って紫とか阿求とかの権力にあやかろうとゴマすってくる
子どもが「ウェーイ!」ってアイス片手に走ってたら○○とぶつかってアイスを落とす「悪いな俺のズボンがアイス食っちまった」みたいな感じでアイス奢ったら子どもの親がシュバババって駆け寄ってきて「すいませんすいません!ウチの子どもにはよく言って聞かせますんでごめんなさいごめんなさい許してください!ホラ!お前も頭下げるんだよ!」って、まるでその筋の人みたいな対応をうける
寺子屋で必ず「○○さんにあいさつすること」を教えている
近所の人が妙に余所余所しいかと思えば怯えたように「何か困ったことはありませんか?」って聞いてくる

飲み屋で酔っ払ったオラついたヤンキーに絡まれると周りの客が総出でヤンキーを取り押さえて「テメェがこの人を怒らせて人里に飛び火したらどうすんだ!」ってボコられる
騒がせてごめんなさいってショボーンとして帰ろうと飲み屋の暖簾をくぐるとそこに人間に化けたマミゾウさんが立っててオラついたヤンキーと周りの人をじっと睨む


居場所なさそう(白目)


784 : ○○ :2017/07/18(火) 22:57:40 F/RwB/hA
 お妾の○○とか良いね。ヤクザの女みたいな


785 : ○○ :2017/07/18(火) 23:58:48 F8avR51Q
物語の元を閃く

誰を当てはめるか考える
その上でザックリとどんな話にするか妄想

ヒロインの悩みや考え方などキャラクターとしての主軸を書く(これを元に話を作る、私はこれをしないと書けない)
大まかなプロットを作る

箇条書きで仮本編を執筆・補足や改善点なども一緒に書く(一度物語を作り上げる)
よく考えてない部分はテキトーに端折る

仮本編をもとに本編を書く
※文に書き起こしても納得いかず書き直し多数
※箇条書きしているので話のつなぎがうまくいかない
※端折った部分が全く進まない
※繋ぐための文を気に入ったりして展開を変えるので物語の修正が頻繁に行われる
※書いてる途中に見た漫画や映画などに影響を受けてまた物語の修正
思ったように進まないので休憩

息抜きに他作品の執筆、ギャグ回やイチャスレを投下

インスピレーションが湧いて執筆に取りかかるがまた詰まる

息抜きにギャグ回やイチャスレに…



ぐぬぬーぬなかなか執筆が進まぬ
皆は執筆中の悩みとかコツとかあるかの…
自分はつまったらこうしてるーとか、こういうのが苦手ーとか…


786 : ○○ :2017/07/19(水) 08:43:37 xBh.Hb1w
>>785
閃く→キャラが勝手に頭の中で動く→それをスケッチのように書く→書ききれない部分をカット

という感じでやっております。
プロットから作ったことは無いので785さんは凄いなあ、と思います


787 : ○○ :2017/07/19(水) 15:41:51 1HTzApNo
ノブレス・オブリージュに囚われて(123)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=113

>>777
ご感想ありがとうございます
童話だったらもうちょい救いがあったかもしれないのですがね



>>785
私の場合は、一番難しいであろう最初の状況さえ生み出す事ができれば
かかわる人物たち(既存キャラ、○○、モブ)の立場と状況を考えて、さらに何を求めているのかを
そしてその求めているものを実現する為には何をするだろうか?これらを中心に置いて文章を書いています

あとは一人負けするキャラを作らないように心がけてはいます(私の文章は、人里がエグい事になってますけど)


788 : ○○ :2017/07/21(金) 18:50:35 Aztdbas2
うーん皆結構すらすら書けてそうだなぁー
少なくとも拙者みたいな「アカン、もう展開考えられへん。お蔵入りや」はあんまりなさそう
とくに長編を書かれてる>>787さんにはめっちゃパルパル…拙者ももっといっぱい書いていっぱい投稿したいンゴ…


場面場面を考えるけど、その場面と場面の間をつなぐ展開がどうしても時間がかかるというか
自分がアイデア浮かんでで走って最高ーッって時にハードルが出てきて転けて、痛くて、折角気持ちよく走ってたのにミズを刺されて萎えるっていうか
どうしても「書きたい欲求」だけで越えられない、技術や才能が必要なハードルみたいなのに躓いてしまうとできない自分にイライラしてしまう…
それでお蔵入りになったやつがたくさんある

でも、悪いことばかりじゃない
そのハードルをなんとかできないかなってやってる時は正直に言うと嫌いだけど、そうしてる時でないと産まれないアイデアって確かにある
「書きたい欲求」だけでいつも突っ走るから、嫌だけどこうやって物語に詰まって悩んでちょっと冷静になる時間っていうのは自分には必要なことかなーっては思う


789 : ○○ :2017/07/21(金) 18:55:28 NlDjdqds
>>787
ズルズルと引き込まれる人がまた1人…
なんだろう、食肉工場へ行くトラックを見るような、誰かがそうなるのは、
ある意味仕方はないのだけれど、それでも思わず心に波紋が広がるような印象でした。乙です。


790 : ○○ :2017/07/21(金) 19:04:35 NlDjdqds
>>788
場面でぶつ切りにしたら駄目かしらん?
自分は端しょりに端しょって、書いています。さっきまで密談していた奴等が、いきなり犯行現場にいたりとか…
大体一晩、一時間から二三時間以内に書けない場合は、お蔵入りになりやすい(自分の場合)ので、無理にでも書いている時が…
そのせいで、頭可笑しい時間に投稿している時もありますが

と、いう訳でお蔵入りの奴でも出して欲しいです。誰かがインスピレーションを受けるかも知れませんし。


791 : ○○ :2017/07/21(金) 23:15:08 cYIUDut.
 長編とかって書いている内に飽きるし、最初の内はおもしろさに自信があっても、
慣れてくるとつまらない話なんじゃないかって思って書くのが嫌になる。プロット
作る時点で満足しちゃう。


792 : ○○ :2017/07/22(土) 00:19:37 fy/v2q2A
早苗さんで少しだけ

「○○さ��ん…ご飯ができましたよ…♪今日もあなたの好きなおかずを色々作っちゃいました…♪」

「ええと…はいっ、まずは卵焼きですっ♪…おっとっとそうでした…手錠かけていたんでしたね…」

「それじゃ…あ��ん♪ …大丈夫ですよ?何も変なもの入ってたりしませんから…♪」

「どうですか…?お口に合うといいんですけど… えっ?血の味がする…?」

「えへへ…やっぱり鋭いですね○○さん…♪はい、実はちょっとだけ私の血が入ってるんです」

「あ、あれ…?どうしてそんなに震えてるんですか…?なんでこんなことをするのか…ですか…?」

「あ、あはは、大丈夫ですよ?わざわざ自分を傷つけたりなんてしてませんっ♪あなたに捧げるための大事な身体ですから…♪」

「ただお野菜を切ってる時に指を切ってしまいまして…それでついでに…というか…♪」

「え…?そうじゃ…ない…?なんでこんなものを入れた……?こんな…もの……?」

「……そうですよね…お料理から血の味がしたら…美味しくないですよね…」

「でも私は…あなたの血だったらいくらでも飲めますよ…?あなたに無害な物で言えば、汗や唾液…あなただったら何でも受け入れられます… だってあなたが…大好きだから…」

「おかしい…おかしいんですか…?私が…?そんな…そんなことないです…私はそれくらいあなたを愛しているんです…」

「○○さんはまだ…そこまで私を愛してくれてないってことですよね…そうなんです…よね…」

「…ううん、大丈夫、大丈夫です…!何のためにあなたをここに連れてきたんですか…!そうです…まだ時間はたっぷりあるんです…これから好きになってもらえば良い…そうです…そうですよね…?○○さん…?」

「そんなに震えないでくださいよ…大丈夫ですから…私はただ…あなたが好きで…大好きでたまらないだけなんです…」

「えへ、えへへ…やっぱり恋ってむずかしいんですね…でも諦めません…あなたは初恋の人なんですから…」

「わたし…絶対良いお嫁さんになります…なってみせます…だから…どうか…」

「私を…愛してください…」


793 : ○○ :2017/07/22(土) 00:20:10 fy/v2q2A
なんだこの文字化け


794 : ○○ :2017/07/22(土) 05:19:06 uZ4Cl9gM
。流れぶった切りですいません

久々にこちらの方にお話を投稿しようと書いたのですが、
文章が長くため、一々ぶつ切りであげるのもアレかなと思いwikiの暫定ロダを使おうとしたのですが、
そちらの方もエラー(アクセス権がない)でアップ出来ませんでした。

自分だけでしょうか?


795 : ○○ :2017/07/22(土) 12:40:04 .dpOjCAM
>>793
2chmateから見ると文字化けしてませんが、多分半角スペースとか一部の記号等が反映されなくて文字化けすることがあるみたいですね

>>794
うーんロダ書き込みしないからわからぬが
279氏作成の方ならどうかな


796 : ○○ :2017/07/22(土) 17:07:01 uZ4Cl9gM
>>795
返信ありがとうございます。お陰様で解決しました。
という訳で、279氏作成のロダに二つほどアップさせて頂きました。

こちらのロダは以前の暫定ロダと異なり、ダウンロードしないと読めない仕様なのですね


797 : ○○ :2017/07/22(土) 21:00:53 fW/nq9Jg
>>792
文字化けしてますねー
ガラケーから見ると文字化け部分が空白になっているので
wikiに載せる時は空白にしておきます

>>796
ロダでSSを拝見しました
内容的には問題が無いのですがロダとは別に投稿している『某所』では
「サイト内の小説の無断転載は固くお断りしております。」・・・とご丁寧に書かれてますねー

まとめwikiでも『留意事項』で
>個人のHP等で公開してる場合は、作者が同意してる場合以外は掲載を控えてください
>スレ外の作品の無断掲載はおやめください 。
と書かれているので勝手に載せるわけにはいきませんね…

『某所』に連絡を取った方が良いですかね


798 : ○○ :2017/07/22(土) 23:22:38 LXm7C3vM

ロダに上げられた話って>>796の人が書いたものでしょ?
作者本人が別の所に投稿するのって転載になるものなの?


799 : ○○ :2017/07/23(日) 00:27:37 d6SBgDUI
日を跨いでしまいましたが、796です。
どうやら自分の行為で混乱させてしまったようですが、某所に投下したのとは同一人物です。
今度はロダに先にアップしてから、その後『某所』に投稿するというのでは立証になりませんかね……?
それでもご迷惑をお掛けするようでしたら、投稿の方は差し控えますが……。


800 : ○○ :2017/07/23(日) 00:29:38 pTfwg50Q
一、作者の人が転載する場合は、無断転載に当たるのか
二、今回の投稿は、作者本人さんがしたのか

この二つが焦点になりそう

其所の規約を見ますと、他サイトのマルチ投稿の場合、作者本人かどうか区別可能なことが必要になりそうです


801 : ○○ :2017/07/23(日) 00:37:47 pTfwg50Q
>>799
某所のURLを此方に貼り付けることでは、何か不都合が生じますでしょうか?


802 : ○○ :2017/07/23(日) 01:26:06 MOW93/JU
あと向こうの方でもこっちに上げたこと書いといたほうが良さげかな


803 : ○○ :2017/07/23(日) 01:44:15 STtvOeg.
>>799
投稿はいつでも歓迎しますよ〜
>ロダに先にアップしてから、その後『某所』に投稿する
それだとロダから無断掲載した事になりかねませんので
別のところにも投稿したという一文を加えるだけで良いかと(>>802と同意見になりますが)
ロダと『某所』に同一人物が投稿した証拠があるだけで安心感が違います

…と長文を書いていますが
まとめwikiでは無断掲載を禁止しているのにそのwikiの管理人が
勝手に他所からSSを転載してはwikiのルールを管理人が破っちゃ示しが付かないので…
例え作者様の許可があっても第三者から見て無断掲載と思われたら厄介なので…


804 : ○○ :2017/07/23(日) 02:01:10 STtvOeg.
>>803
所々文法がおかしい…寝ぼけているのかなー

そういえば留意事項やトップページに書かれている内容が
現在とは違う点があるので直しておきます


805 : ○○ :2017/07/23(日) 07:06:53 d6SBgDUI
796です。

>>801
誠に勝手な話ですが、あちらはあちら。こちらはこちらで分けたかったのです。
申し訳ありません。

>>802
>>803
とりあえず某所の方の作品紹介に、2chスレにも投稿してありますの一文を書き加えておきました。


806 : ○○ :2017/07/23(日) 07:52:21 pTfwg50Q
>>805
了解致しました


807 : ○○ :2017/07/23(日) 08:30:54 wY8vl6uI
ノブレス・オブリージュに囚われて(124)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=114
暑くて外に出る気力がない時は、読書か妄想を文章化しているのが良いですね
冬でも読書と文章を書くのは好きですけど

>>789
人里を中心に悪循環が止まりません

>>792
早苗さんって思い込みが激しそうだけど、だからこそ良いお嫁さんの素質も高そう
その代り、ちゃんと愛さないと。○○本人はともかく周りが大変な事になりそう

>>783
偉い人(妖怪)に好かれて、大変な事になる
これだけで短編が一本作れそうですね


808 : ○○ :2017/07/23(日) 14:41:21 iAxhsRNY
ずいぶん前にボツでお蔵入りなったやつのプロット的なものが残ってたので


○○が目を覚ます、体の自由が効かない
にとりが語りかけてくる
「盟友は悪い妖怪に襲われて瀕死の重傷を負った、原型がほぼ残ってなかった」
「盟友を助けるには、欠損した部分を機械化するしかなかったんだ」
鏡を見せられると完全にロボ化してる自分を見せられる(見た目アイアンマン?クロノトリガーのロボ?)
○○ガチギレ「なんにも残ってないじゃないか!!!」(リメイク版ロボコップ)
にとりが必死に宥めるも○○錯乱、仕方なく電源をOffにして大人しくさせる

○○の回想
にとりとは盟友、雛と付き合ってた

鏡を見る、ロボ化してることを受け入れられない
「こんな姿になって、どうしろってんだ!」
にとり涙目、はっと我に返りにとりはそのままでは確実に死んでいたであろう自分を救ってくれた恩人であることに今更気づく
「すまんにとり…でも心の整理がつかない…一度家に帰らせてくれ」
まだロボ化の調整中だから帰せないというにとり
それに盟友が生きていると知ったらあの悪い妖怪は君をまた殺しに来る、やつはそういう妖怪だと語る
しょうが無いのでにとりんちに泊まる

いつまで経っても「帰せない」というにとり
無理矢理帰ろうとすると足のパーツを剥がされる
「帰せないって言ってるじゃないか!!!どうして言うことを聞いてくれないんだ!!」とレンチでぶん殴られる
おかしい、にとりはこんなことするようなやつじゃ…

その日を境ににとりがちょっと乱暴になる
○○は雛に会いたい気持ちとにとりから逃げたい気持ちでいっぱいになる

隙を見て脱走、雨が降る
雛の家の近くまでたどり着く、こんな姿の自分を雛は受け入れてくれるか…と悩んでると雛が男と歩いてる後ろ姿を見る。笑顔だった
は?追いかけようとするも転ける、ショックで立ち上がれない。泣いているのに涙がでない、胸が熱い

にとりんち帰宅
にとりにぶん殴られるが○○無反応
にとりがぶん殴ったせいで壊れたんじゃないかとアタフタ
にとり、武器くれよ
俺をこんな姿にした妖怪に復讐だ
本当は雛のとなりにいる男を始末するつもり
にとりは拒否する

○○自分で自分をカスタマイズ
雛、ちょっといない間に浮気なんかしやがって…
いやあの男が俺がいなくなった後の弱味につけ込んだに違いない。
フル装備で特攻

雛と男をぶっ殺すつもりだったが、雛と男を襲おうとした妖怪が現れたので雛をかばって妖怪を撃退

雛と男が○○に感謝
「にとりのとこのロボか?」
男の顔を見る


にとりんち帰宅
「盟友どこ行ってたの」
「おい、にとり…俺の名前は?」
「○○だよ」
「じゃあ雛の隣にいた男は一体誰なんだよ」
にとりに銃を突きつける

ロボの○○は実は、○○ではなく○○の記憶をコピーしたロボットだった。瀕死の重傷を負った話は嘘
にとりは○○のことが好きだったが雛と付き合い始めた。
諦められなかったにとりは○○の記憶をコピーしてロボットに植えつけた

「なんどやっても君は雛を好きだった、何度やっても」
「すぐに雛に会いに行こうとした、許せなかった。私の思い通りにならない君に段々とイライラした…」
「そして私も、何度もやってやっと気づいた。そんな君を、コピーの君を好きにはなれないことを」
途中にとりが乱暴になったのはロボ○が思った通りにならなかった『ポンコツ』への怒り、半分ぐらいもう『○○』だとは思ってない。所詮は代用品なので

じゃあ俺はいったい何なんだ
俺は『誰』なんだよ
雛の隣にはちゃんと○○がいて、○○の隣には雛がいてあるべき場所がある、でもそれは俺じゃない
じゃあ俺は?俺の居場所はどこだよ

それでもにとりは親友なので撃てない、憎いのに
撃ちたいのに、自分はそこまでのことはできない
誰が幸せで、誰がどんな幸せを求めているのか
○○には○○の、雛には雛の、にとりにはにとりの幸せ…
俺には、俺の幸せ…それはいったいどこにある

ロボ○は結局にとりを撃てず銃を放り投げる
俺の幸せは多分もうどこにもない、コピーだから、偽者だからその居場所と幸せは○○が持っている。そしてそれは、自分の好きな女の、雛の幸せでもある

俺もにとりも、望んだものはもう手に入らない


銃を放り投げたロボ○を見て、にとりも気づく
いつもいつも、『コピーした○○』という方面でしか見ていなかった。自分を好きになる○○が欲しかった
自分を好きなってほしいばかりに、○○をキチンと見ていなかった
コピーした○○も、本物と変わらない人格を持っていること
間違っていたのは、本物が手に入らないから偽者を欲しがった私の方だった…


お互いに、力が抜けたように座り込む

居場所…
探せば見つかるはずだが遠すぎる
歩む力も残っていない
今の自分たちにいける場所などどこにもない


809 : ○○ :2017/07/23(日) 16:44:52 z6QEZ.KA
>>807
だがちょっと待ってほしい、余計に悪くなったのではないだろうか(小並感)

>>808
ヤバイ…凄いハードボイルドが現れた
このプロットは凄い…


810 : ○○ :2017/07/23(日) 18:35:21 0rWiXtOc
>>808
まさかのどんでん返し
しかしすごく面白いのにボツにしてしまったんですね
作品として見てみたかったなあ



ttp://i.imgur.com/MhqVqWO.jpg
穣子さんに好かれて農民に嫉妬と羨望と憐憫の眼差しで見られつつ豊作の生け贄にされたい


811 : ○○ :2017/07/23(日) 23:23:06 5Qi93tIA
(農)「あの○○って野郎穣子様に見初められやがった」
(農)「くっそ羨ましい。縊り殺してえ」
(農)「けど穣子様のあの執着心……ちょっと普通じゃねえよなあ」
(農)「な。来年には祝言を挙げると我らに言ったということは、手を貸せということだろう」
(農)「まあそれは構わねえけどよ。しかし女共への敵対心を見るに夫婦になっても里に住まうことはされないと思われる」
(農)「ちげえねえ。あと穣子様には姉君がいらっしゃるが、あの様子じゃ姉君でさえ○○に接するのは困難と見た」
(農)「じゃあ二人で独立して、どこか人気のない所へ?」
(農)「それ○○はもう人目に触れさせてもらえないんじゃ……」
(農)(農)(農)「…………」

○○「なんか最近皆が優しい。あと女の人が俺を避けるようになった。こわい」

ってな感じだろうか
周りがヤンデレちゃんを補佐する場合ヤンデレちゃんの言う事を遂行するけど同情はしてるとなんか良いよね


812 : ○○ :2017/07/24(月) 12:19:08 vJcLhDK.
こんなエロい神様なら捧げられてもいいぜ
それはともかく穣子の場合豊穣の神だけど神格がそう高くない(信仰する人数がそこまで多くない)ってのがミソだと思うわけよ
まあそれを活かした話は思いつきそうで思い浮かばないわけだけど


813 : ○○ :2017/07/25(火) 21:49:40 s/caJeJY
慧音みたいなどこからどう考えても良い人が、○○の事になると一気におかしくなって、人里がビクビクするみたいな展開
考えただけでゾクゾクしてきた


814 : ○○ :2017/07/26(水) 01:15:34 frxbgwiM
>>810
罪悪感の無い笑顔が良い…

 名誉と友人

 「ねえ、文、あの記事止めてくれない。」
人里より標高のある妖怪の山は、夏といえども冷たい夜風が吹いており、姫海堂はたてが発した依頼というよりはやや強制が滲んだ言葉は、夜の空気に溶けて
いった。
「何のことかしら。」
癖としての否定。居酒屋で取り敢えずビールを注文する者が居るように、射命丸文にとって相手の言葉に反対するのは習性となっていた。相手を怒らせ、翻弄
し、そして自分に有利な情報を引き出す。下衆野郎とまで陰口を叩かれる程のジャーナリストとしての精神は、彼女の人生にとって染みついたものとなっている。
「とぼけないで。」
有無を言わせないはたての口調。普段はおっとりしていると言われる彼女からすれば珍しいまでの勢いである。
「そう、それで?」
有耶無耶なことでいくら相手を煙に巻こうとも、すでに尻尾を捕まれている場合には無駄なことである。返って相手の敵意を買うだけに過ぎない。そういうとき
に射命丸は、暫く相手に話させることにしている。じっと隙を伺い、相手が見せた僅かな隙間に強引に無理を捻り込んでいく。過去はそうして何度かやり過ごし
たこともあるし、やり過ごせなかった相手には後日に、必ず利息を付けて代金を払わせてやった。人間からすれば屑な生き方であるが、天狗からすればそういう
奴等が大半である。

「記事を取りやめて。」
要求を変えない自分の友人に、射命丸はやりにくさを感じていた。何か見返りを求めて来る奴らには、値段の多寡は有れども交渉の余地がある。しかし、記事の
取りやめだけを求めているのならば、結論は二つしか無い。出すか、出さないか。その間に選択の余地は無い。そして射命丸文にとって、一度決めた記事を潰す
ことには、大きな屈辱がある。例えば、博霊の巫女を中傷する写真を掲載し、それを聞きつけた妖怪の賢者から脅迫を受けることや、月の脅威を煽る記事を作成
し、永遠亭のナンバーツーたる影の権力者から、直々に警告を受けるといったことがない限りは。本音では其れすらも彼女にとっては断腸の思いであったのであ
るが、其程に彼女は自分の新聞に愛着を持っていた。曲がりなりにも、そこにはプライドが有る。


815 : ○○ :2017/07/26(水) 01:16:12 frxbgwiM
「私がどれだけ本気か知っているでしょう?」
今までの関係を崩しかねないその記事を、射命丸が出そうと決めたのはついこの間のことである。その時の取材で手に入れた、外来人と姫海堂が寝室で一緒にい
る場面を盗撮した写真は、彼女の寝室のベットに飾られている。勿論、といってはなんなのであるが、邪魔な女が写っている部分は鋏で切り取って細かくちぎっ
て捨てている。

 「じゃあ、いい。」
いやに引き下がる姫海堂に対して、射命丸は違和感を感じた。いくら此方が突っぱねたとしても、グズグズと縋ってくるのが普段の彼女であった。親友だの、仲間
だの、射命丸にとっては意味を成さない言葉と友情が、友人にとっては重要な物のようであった。
 しかし、彼女はあっさりと引き下がった。あれだけ外来人に執着していた姫海堂が、早々態度を変えることが射命丸にとっては驚きであり、飛び去っていく彼女が
突如クルリと反転して襲い掛かってくるような気がして、射命丸は彼女の姿が見えなくなるまでその場を動くことが出来なかった。


816 : ○○ :2017/07/26(水) 01:16:57 frxbgwiM
 射命丸は家への帰り道に飛びながら考えていた。少なくとも他の天狗よりは彼女のことを見てきた者としては、驚きすら感じた程の彼女の変わり身。いくら外来人
といえども、彼女にとっては大切な恋人である。だからこそ射命丸はその外来人にだけ、自分の記事をリークしていた。即ち、自分の元に来れば記事の出版は止める
と言わんばかりの態度を餌にして。勿論、外来人を手に入れた後で手違いで流失した文々新聞で、姫海堂が失脚しようがそれは射命丸の知った事ではないのである。
少なくとも射命丸は、自分の恋人を狙う輩は排除する積りであるし、これ位悪辣でなければ天狗の中で名の知れた存在にはならないのであろう。
 だからこそ、射命丸は姫海堂が逆上して、自分に襲いかかってくること位は計算に入れていたし、姫海堂があっさりと引き下がった後でも、自分の家に放火でも
されているのではないかと不安になっていたので、無事な自分の家が見えた時には思わずホッとしてしまった。いくら河童特製の耐火金庫に原稿が入っているといえ
ども、愛の巣が壊されるのはなるべく避けたいものである。そして気を引き締め、原稿の仕上げに意識を向けて家のドアノブを下げると、ドアノブはひとりでに跳ね
戻っていった。

 射命丸は思わず瞬きをする。今自分はドアノブを押し下げた筈なのに、ノブは何も無かったかの様に戻っていく。ふと自分の右手に視線をやると、前腕がゴロリと
転がり落ち、肘の先に血の丸い滴が集まり吹きだそうとしていた。
「あ゛ー!!」
声に成らない叫び声が喉から絞り出される。全身に刺激が走り、目から勝手に涙が零れ出す。すると腹部に鋭い痛みを感じて、射命丸は地面に崩れ落ちた。地面に前
衛芸術に似た作品を描きながら、体を丸める。丸まったことで傷口が動かされる痛みで霞む視界の端に、先程と変わらない表情の彼女が写っていた。

以上になります。
皆様のご感想に感謝


817 : ○○ :2017/07/26(水) 15:59:07 m3nxi.dk
はたてちゃん、本物の刃を持ち出してきたのか……
そりゃペンじゃ勝てないわな

もしかしたら、ヤンデレは人里内部にいた方が危なくならないのかも
周りが見て見ぬふりや、下手したら協力までしてくれるから


818 : ○○ :2017/07/27(木) 12:44:38 BRkmueHg
秘封倶楽部の世界観
月面ツアーが企画されたり自動車を「前時代的」と言うほどの未来
東京から京都へ首都変遷が行われてる
東京は「歴史のある建物がある」といわれるほどクソ田舎で道路もろくに舗装されていないらしくあちこちがひび割れ草も生えてる、蓮子曰く「精神的に未熟な都市でワロス」
資本主義のオワコン、世界的に出生率の低下
日本は人口減少によるデメリットを上手く回避し、選ばれた人間による勤勉で精神的に豊かな国民性を取り戻す事に成功したらしい
蓮子の専攻は超統一物理学、メリーさんは相対性精神学。設定的には「平均的な若者よりは頭が切れる」(蓮子本人は学力に自信あるらしい)

私はこの辺の設定が猛烈に書きにくいから秘封倶楽部舞台の世界観設定を「自分の都合の良い現代あたり」まで引き下げるけど皆どう思う?

「幻想郷」だと「超田舎」みたいなので理解してて取りあえず電気系が普及してないみたいな昔を想像してるけど、私はあんま気にしてない。普通にケータイとか現代器機登場させたりするし
秘封倶楽部は、「近未来」になるとケータイどうなってんのかとか自動車に代わる乗り物はなんなのかとかが想像つかない。(勝手な想像は過疎化した東京に妖怪が集まってる、変なチューブのなかをボブスレーの乗り物がめっちゃ移動しててタクシーみたいに使えるとか)
「月」も生活面が全くわからない(勝手な想像だけど町並みだけ平安時代みたいでハイテクノロジー器機がたくさんある。道路を戦車が行き交ってる)

こういう設定は皆は守る方?都合良く無視したり改変したりする方?
私はガン無視派だけど「近未来」と原作で言われてるのを「現代」っぽくするのはなって…


819 : ○○ :2017/07/28(金) 01:09:04 EBqQnBDA
私的には設定などは都合で採ったりそうでなかったりです、崩壊させず、固く縛り過ぎずと言いますか?


820 : ○○ :2017/07/28(金) 10:45:16 4Gdc0Eb.
>>818
どちらにもなりうるパターンです。

ただ、登場人物のシナリオが先に決まって、その後に勝手に背景や環境が決まるような感じで作っていますので、
原作設定では決まっていることも、キャラの動きによっては無視していたり…

キャラをや環境を自由に動かせるのは、二次創作の強みだと思いますし、
本家がどうであろうと、ある種の「ああ、そうですか、うちはこれですよ」
的な強みというか、
「そっちは元祖幻想ラーメンと言ってますけど、うちは勝手に紅生姜入れますね」
みたいな、勿論好き嫌いはそれで出るのでしょうが、
その人の味があって、それがある種の楽しみではないかと感じました。


821 : ○○ :2017/07/28(金) 23:37:29 EBqQnBDA
彼女は夢を見た…○○が自分より先にいなくなってしまう、残酷な夢
ここではよくある話です、しかしそんな夢を見た少女(あ?)達はたまったものではありません!

みなさんの嫁さんは如何しますか…?

そういえば学校であった怖い話に残酷な話というのが…


822 : ○○ :2017/07/29(土) 02:51:11 kUmNWcn6
>>821
岩下さん系列の話なら参考になりそうなのが結構ある
殆どデッドエンドだけど


823 : ○○ :2017/07/29(土) 11:59:10 CzpW6Ypc
>>821

逆に○○との幸せな夢を見て、起きて嘆く
でも夢を見てる間は幸せなのでいつしか寝てる間に夢を見るのではなく夢を見るために眠るようになる

霊夢「ねぇ、この間あんたと○○さんと私で遊園地行ったときのさぁ…ヒーローショーの…」
萃香「……は?」
霊夢「……?」
霊夢(……あー…それは夢の方だっけ……)


そうしていくうちに段々と夢と現実の区別がつかなくなってきて○○にも周りの皆にも夢の中での出来事を話すようになる
夢で幸せになる度現実の方との齟齬に混乱するようにもなってしまう

霊夢「赤ちゃんどこ…?」
萃香「え?」
霊夢「私と○○さんの…」
萃香「…え?」
霊夢「あれ…指輪もない…あれ…あれ…?」

霊夢「あっ…そうか…『夢』か…今夢見てるのね…」

霊夢「早く目を覚まさないと…」

現実と夢がひっくり返って、夢を見るために眠り続ける
そうして、起きることもなくなった…


みたいな展開はどうだろう
アニメや漫画でもなんか『幸福な夢』とか『絶望的な夢』を見せる精神攻撃してくるやつ。あれクッソ好き、主人公がそれを打破するのも含めて
個人的にはこの夢攻撃に『負けた展開』みたいなのも見たい


824 : ○○ :2017/07/29(土) 13:35:06 ba68L3XU
>>823
ドレミーさんが、じっと観ているようです…


825 : ○○ :2017/07/31(月) 21:42:26 ZF7Pmeew
【まとめwikiの更新情報】
・ロダにある2つのSSをwikiに反映

・「はたて/23スレ/814-816」は見辛かったので改行しています
要望があれば元の状態に戻します

・「霊夢/23スレ/823」は、全年齢対象だということで
齟齬(そご)にルビを振りました(ついでに脚注も追加)
他にも少し弄りました


どうでも良いけど最近、日焼けしたチルノがレミリアを討ち破る夢を良く見る
…なんでだろうねー


826 : ○○ :2017/07/31(月) 23:39:30 3wRjQf52
>>825
オッツオッツ
いつもサンクスマート


日焼けの理由は、一日中○○の後をつけてるからだったりしたら…




ドレミーさん
他人の夢の中にいけるツアーを発表


827 : ○○ :2017/08/01(火) 01:18:12 RML0qZCs
>>825
編集ありがとうございます。

>>825さんのネタを利用した作品を1件、アップローダーにアップしました。


828 : ○○ :2017/08/02(水) 00:56:36 t/rg58vY
諏訪子ちゃんか妹紅のヤンデレもの書きたいなぁ…氏子に惚れてそのまま連れ去っちゃうとかいいよね…


829 : ○○ :2017/08/04(金) 13:46:29 QRBkVPlQ
もしも、○○が事件の被害に会ったら

ドリフみたいな切り口たけど、内容は一切笑えない状態になりそう


830 : ○○ :2017/08/06(日) 22:31:25 Qra9uT5E
なせ氏子たちは、そろいの衣装で同じ動きをするのか
神様に見初められないためさ

祭られていると言う満足感を与えて、異常現象を回避しつつ
なおかつ、人柱を無駄に増やさない為だ
思い思いの方法で行えば、神様と言うのは必ず、お気に入りを作ってしまう


831 : ○○ :2017/08/07(月) 23:39:28 k9hyt/qM
諏訪子様にとって○○は『共に歩むべき想い人』だけど、○○からは『敬愛すべきカミサマ』として敬われている
だから○○が諏訪子サマを強く想えば想うほど諏訪子サマの理想からははなれていっちゃうんだ……
そしてその儘ならない状況に耐えきれなくなったとき、○○と諏訪子サマ、二人の行動が運命を決める重要な分岐になるんだ……


832 : ○○ :2017/08/08(火) 00:50:33 PJNzNtd6
 複数の東方娘子と肉体関係を持ったことに端を発してヤンデレ展開になる話ってもうあります?


833 : ○○ :2017/08/08(火) 09:27:13 BsyNDp1w
月都貴人専属医療班、隊長の日記

1月初旬 依姫様が、消毒薬等を出来るだけ持っていかれた。正月明け早々、配下のものを集めて訓練のようだ

1月中旬 サグメ様が自らの舌をカッターナイフで切られたようだ。昨年の大晦日は耐えていたようなので、持った方であろう

1月下旬 サグメ様がまた乱心された。今度はペンチをどこかから持ち出したようだ。
サグメ様が気に入られている玉兎には、しっかりと見ていろと伝えた

2月上旬 また依姫様が消毒薬等を持っていかれた。月初めの特訓が気に入ったのだろうか?

上記の翌日 サグメ様が銃弾から火薬を抜いて口の中で爆発させたようだ。まったくよくやるよ。
どうやら、依姫様が特訓中てあるから。疲労から玉兎達の注意が散漫になっている所を狙ったようだ
お気に入りの玉兎、○○と言ったか。
彼の説得で再生医療を受けてくれた(説得に半日かこり、その間私は待たされたが)

2月下旬 今年のサグメ様は調子、もといご機嫌が不安定のようだ!
豊姫様が血相を変えて、血まみれのサグメ様と○○をかつぎ込んできた
どうやら、空中庭園(当然、貴人専用)から○○を抱えながら飛び降りたようだ
今回は、幸か不幸かサグメ様の意識が無いので再生治療をすぐに始めることが出来た
ここまで書いて気づいたが、○○は貴人しか入れない庭園に入れるのか……
そうとうのお気に入りらしい、豊姫様から○○もきれいに治すようにと
あの方にしては珍しく鬼気迫った顔をしておられた
まったくもう!!
3月上旬 今度はサグメ様が○○をかつぎ込んできた
かたわらにいた、ナイトキャップと丸い飾りを服につけた。
ドレミーとか言う名前の奴が説明してくれた。
どうやら○○は嫉妬されたらしい、それで階段から突き落とされたとか
サグメ様は、あいつは下手に喋れないからわぁわぁ泣いているだけだった
無理心中をやりかけたくせに


834 : ○○ :2017/08/08(火) 09:37:37 BsyNDp1w
4月上旬 油断していた。
あの事件があったから、サグメが仇討ちに走って怪我人が大量に出ないかと心配して。
医療具を用意していたのだが、どうやら犯人探しと大損害を与えれる時を待って、その準備をしていただけのようだ。
一般玉兎用の食道が大爆発を起こした。
証拠はない、だが私は確信している

上記の翌日 最悪だ
サグメはかなり考えて動いていた。依姫様が月初めの特訓が気に入った事すら利用している
回数を重ねるごとに、あの特訓は規模が大きくなっている
当然、使われる医療具も増えている。先月私が用意した医療具も、なんの疑問も持たずに依姫様に渡してしまった
純狐が攻めてきたときでも、あそこまでひどい怪我人はそうそう見なかった
サグメ!!お前の訓示や激励などいらん!!消毒薬の1つでも寄越しやがれ!!
何かのアリバイにはなるぞ!?

4月下旬 あの爆発はガス管の老朽化が原因だとさ!!


835 : ○○ :2017/08/08(火) 14:50:44 uLFgvpMU
ノブレス・オブリージュに囚われて(125)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=115
スマートフォンは遠くにやって、テレビも消す。余計な音があるなら耳栓!
この状態が一番、執筆速度を速いままで維持しやすい


836 : 〇〇 :2017/08/08(火) 20:28:35 SoTHf5xA
夜、その男は走っていた。
外来人に向けて譲り受けたお古の着物がなび乱れながら、後ろを振り向く余裕すらなくただひたすらに走り抜けていく。この残酷な幻想郷で強く気高く生きようと鍛えた体も短刀術も今はてんで役に立たない、ただ外の世界で強制的に誘導されて鍛え上げられたコミュニケーション能力はこの世界で生きるに非常に役に立ったが、まさかこのような厄災を呼び込むとは思いもしなかった。
 だが、別段特別なことをした覚えもなく、ここへ流れ着いたのも趣味の散策中に脈略もなく巻き込まれたことだし、日々生きるために必死に一回り劣る体力で日雇いのバイトをこなす日々であった。本や漫画でしか見られない不思議な現象、妙に美人な妖怪たちの姿に喜びと楽しみを見出していたものの、やはりここは自分が生きる世界ではないと早々に悟り、先人たちの話を参考にしながらコツコツと外界への帰還資金を貯めていくのであった。
人の世を生きるコツはやはり「笑顔」と「会話」だ。この美しい世界をよく覚え知るために人外たちの話に敏感に耳を傾けていた事もあり、その会話能力に目を付けた商家が彼を雇ったおかげで資金は順調に溜まっていった。今思えば妙に妖怪たちとの接触が多くなっていることに違和感を覚えるべきであったのかもしれないが、奴らとの語らいは帰還予定が少し伸ばす結果になったとしても非常に楽しいものであったし福眼であった。帰還の目途も立ち日記と権利書をまとめた紙束をまとめながら帰還することの切なさを感じていると「彼女」が遊びにやって来た。この世界で一番付き合いの長い相棒に別れと感謝の言葉をかけると彼女は彼の言葉を拒みながら自分のものにすべく襲い掛かるが、寸でのところで用いた対妖怪道具が功を奏し間一髪のとこで逃げることができた。離れてもわかるほどのじめっとした気配に危機を感じ、沈む夕日を背に森へ逃げる彼を彼女は瞬きせずにじっと見つめていた。
「まさか自分が小説の当事者になるとはな・・・」と自嘲ぎみに呟くことで心の安定を図りながら、唯一外界との接触が可能な博麗神社の鳥居をくぐりぬけ家主に助けを求めようとするが、自分の乱れた息のみがこだまし生き物の気配が感じられないほどの静けさに不安を感じずには居られなかった。辺りを見回しながら戸を叩き、徐々に声をあげながら家主を呼ぶが全く答える気配はない。無理やり開けようとしたことで感じた戸の異常な硬さに自分が見捨てられていることを理解するには彼には十分なものであった。落胆していても奴はやってくる。徐々に強くなる粘ついた気配を感じながら「まだだ、まだ終われんよ・・・」と懐にある包丁を握り自分を無理やり奮い立たせることでさらなる一手を踏み出すわけだが、それがよい結果に結びつかないことは賢者が一番よく知っているのだ。



---------------------------
処女作
皆さんの作品を毎日楽しみに生きています。
ヤンデレな幻想郷のよくある光景を想像できる作品になっていれば幸いです。


837 : ○○ :2017/08/09(水) 17:44:55 9AvbJaeg
>>834
そうか、サグメ様の能力は使いづらいと思ってたけど、周りをしっちゃかめっちゃかにするテロ用には最適だったのか…

>>835
初めて見た時は、息子君ヤベェと思ったけど、二回目に読み直すと、周りが酷すぎるせいか、息子君がそんなに悪くないような気がしてきた…
これで周りも嵌まったのかしらん

>>836
GJ!
自分で好きな作品を書くと、楽しみが増えますよ(ダイマ)


838 : 〇〇 :2017/08/09(水) 23:18:18 SM/wN3gg
『イェ〜〜〜〜〜〜〜〜イ!空前絶後の!超絶怒涛のセクシー豪族乱舞!!』
 「いつの時代も叫ぶ一発芸がはやるなんて単純ね人間は」そう呆れた様子で毒を吐く彼女は桃紫色の髪とちっちゃなおててが愛らしい僕の伴侶だ。「うっだ、だって代わり映えがないじゃないですか、もっと練られた漫才ができる芸人をみたいです。」そんな風にサードアイのみをこちらに向けて黙々と箸を進めていく彼女を見ながら、自分は綺麗に盛られたハンバーグとみそ汁を堪能していた。長く経つのに未だに料理が美味くなっていくことに感心しながら明日のご飯を考えていると、「期待してもいいわ」の一言をきっかけに今日の夕食を終えるのだった。
『残念だったな、真実はいつもまるっとすべてお見通しだよ・・・じっちゃんの名にかけて!』
 一緒に片づけをした後、僕は彼女を抱きかかえる形でソファーに転がったあとテレビを見ながらだらだらと心地よい時間をつぶしていく、妙にデジャヴを感じるカオスな推理ドラマを見ながら明日のことを考えていると稀にふと昔のことを思い出そうとする自分がいるのだ。彼女との出会いはとても偶然で運命的でそして恐ろしくも愉快な結果がこの日常であり満足しているはずなのに、さらにそれ以前の小さい頃が思い出せないのは自然なことかもしれないけれどなんだかもやもやして・・・、そうして物思いにふけっていると目配りしているサードアイと目が合い、彼女は相変わらず僕に抱きかかえられる形で本を読み進めてる。「あなたの疑問は正しいです。でもまだそれを知る必要はありません。」いつか教えてくれるかい?「・・・・もう少し、もう少し待ってください、私はあなたを知っていますしあなたを信じています。でも、でも、もう少し、わたしを知ってほしいのです。」
 うん、待つよいつまでも。


――――――――――――――――――――――――
第2作目
テーマは受け入れた○○
個人的にヤンデレの醍醐味の一つはすべてが終わった後の後日談だと思うのです。さとりとヤンデレと日常をリアリティに描けているでしょうか?


839 : ○○ :2017/08/10(木) 00:12:34 0YD0L6y.
>>838
後日談の話は新鮮です。二人が日常生活に溶け込んでいるようです。
次より投下


840 : ○○ :2017/08/10(木) 00:13:36 0YD0L6y.
誘惑来たれば

 山の麓にある祠は普段よりも綺麗に掃除されていた。僕はいつものように手頃な石に腰掛ける。いつ来ても土埃がついていないその場所は、長年この祠に通ううちに僕の定位置となっていた。
そしてそこにはいつも彼女がいる。綺麗でいつも優しい彼女だけれども、家族や里にいる人は彼女のことを見たことが無い。あれだけ美人な人で、しかも周りに家が無い場所に住んでいるのだか
ら、目新しさに飢えた村人からすれば放って置かないだろうけれど、誰も彼女のことを知らないし、僕が友人と一緒にその祠を尋ねた時には、いつもそこにいた彼女はその時だけ全く姿を見せな
かった。そして翌日に僕がその祠に行った時に彼女は「どえらく」怒っていて、二度と他の人を連れてこないように言ったものだから、いつも優しい彼女が見せた怒りに押された僕は、それ以降
他の人に彼女のことを話すことが無かった。

 いつも僕の話し相手になってくれる彼女に、僕は是非ともに相談したいことがあった。物知りでいつも僕に良いアドバイスをくれた彼女ならば、きっと最高の解決策を見つけてくれるだろうと
信じて。
 「神様の生贄になる?」
少々怒気を孕んだ声の彼女に、押されながら僕は答える。
 「いや…村の長老の人が言うには、豊穣の神様の付き人らしいんだけれども、どうやら神様の生贄にされるらしくって。」
 「らしいって誰が言ってるの。」
 「誰って訳ではないんだけれど、なんか皆、僕が二度と戻って来れない様な雰囲気を出していて…」
 「ふうん…」
ねめつけるような彼女の目。僕が以前一度だけ怒られた時と同じ雰囲気を出しながら、彼女はじっとうつむいて黙っていた。
 「で、その神様の名前は?」
 「みのりこさま、って村の人たちは言っていた。」

 「良いじゃない。」
彼女は言葉を変えて僕に言う。てっきりどうにかしてくれると思っていた僕は、あてが外れた格好になってしまった。
 「いや、駄目だよ。」
 「なんでなの?」
 「生贄になりたくないから。」
正直に言った僕に彼女は呆れた様に言う。
 「あなた、馬鹿じゃないの。」
何故かと尋ねる僕に彼女は説明する。
 「生贄って、そんな人を食べるみたいに…。そんな野蛮な神様は幻想郷には居ないわよ。」


841 : ○○ :2017/08/10(木) 00:15:41 0YD0L6y.
 「じゃあ、どうして戻って来れないの。」
彼女は天を仰ぎ、さも嬉しそうに言う。
 「それはね、神様と夫婦になるからだよ。」
 「ふうふ?」
 「そう、メオト。良いことよね。神様に見初められるんだから。」
堂々とそれを語る彼女に、僕は反論する。
 「でも、人じゃなくなっちゃうじゃない。」
 「それが?」
別にどうでも良いかのように彼女は言う。まるで彼女にとっては人で無くなることなど、大した価値などないと言わんばかりに。

 「ねえ、○○。」
彼女のいつもの癖が来た。
 「お願い、だから、付き人になってくれないかな。とっても良い生活が出来るよ。」
どうしても僕に言うことを聞かせたい時に使う、必殺の「お願い」。いつもなら、何故だか彼女の言うことを聞かないといけない気がする彼女のお願いだけれども、それでも僕は精一杯拒絶する。
 「嫌だ。」
 「どうしてかしら、○○、私のXXXのお願いだよ。」
駄目押しの様に彼女は僕の肩に手を掛けて言い聞かせる。彼女の声が頭の中でグルグルと反響して、声は聞こえるのに彼女の名前が脳の間をすり抜けて行く。
 「絶対に、嫌だ!」
僕は彼女を押しのけて、必死に走って逃げる。もし此処で逃げなければ、笑顔で優しい声をしているのに目が僕を捕らえて放さない、彼女に囚われるような気がしたから。そして走っている僕の耳
に、逃さないと言う彼女の声が聞こえた気がした。

以上になります。830さんのネタを参考にしました。


842 : ○○ :2017/08/11(金) 17:53:36 KU0D2S32
ついに新作が頒布されたけど、このスレのネタバレ規制とか
どうなってんだろ?
それぞれの判断に任せますって感じかな?


843 : ○○ :2017/08/11(金) 21:18:51 BC19Dvjo
ロダがあるし、まずはそこにかな
メロンや虎での発売日は分かってるし、それまではロダにやった方が安全だと思う


844 : ○○ :2017/08/11(金) 22:36:51 trKqWCp6
新作五ボスくっそ可愛いのに闇が深くてビビったゾ
委託開始されてここでヤンデレ話書かれるの楽しみだ


845 : ○○ :2017/08/12(土) 03:04:27 BmaXQ3eU
月都貴人専属医療班、隊長の日記

5月1日 人手が足りないので私も、あの時爆発した食堂(ガス管の老朽化!?)にいた玉兎の治療を手伝っている
上層階にて窓こら外をながめているサグメが見えた
笑っていた、○○はサグメの後ろに隠れていた

5月2日 依姫様から、月初めの特訓に耐えれるような状態か訪ねられた。今からだと中旬になるかもとも心配していた
だが、無理だと正直に答えた

5月3日 結局、入院中の玉兎はともかくとして
無事な連中で特訓を始めることにしたようだ
話聞けよ、大体医療具は爆発事故(事件ではない!!そう言うことらしい!!)に巻き込まれた玉兎に優先されてるのに

5月4日 豊姫様に医療具の余裕が無いことを伝えた。無くなる心配はしなくて良いが、余裕が少ないのは事実だ。
上手く行くと良いのだが。

5月5日 サグメが○○を連れ歩いていた。

5月6日 特訓が途中で中断された。豊姫様の口から俺のことも出てきたようで、玉兎の何人から泣いて喜ばれた
ついでに、○○が今回も参加していないことの愚痴を聞かされた

5月7日 ○○を探し出して、サグメも使う貴人のための空中庭園から出るなと伝えた
あんなのはもうこりごりだ!!


846 : ○○ :2017/08/12(土) 03:16:49 BmaXQ3eU
隊長の日記にその2を付けるのを忘れた……まぁ意味は通じるか

5月10日 サグメがやってきた
特訓の中断後、私に礼を言っていた玉兎の名前を言うように詰め寄られた
○○に正直に話しすぎたか?
サグメには、私は貴人のための医療部隊ですので、連中の顔や名前など気にしていない
そう言ってごまかした

5月11日 サグメが歩き回っていた、勘弁してくれ

5月12日 豊姫様にお会いできたので、サグメが(会話の中では様付けだが)機嫌を悪くしていると伝えた
私に出来るのはこれが限界だ。件の、○○への愚痴を言っていた玉兎に接触したら白状するようなものだ

5月13日 変な夢を見た。○○への愚痴を言っていた玉兎達。あの日の事を誰かと一緒に思い返すように見ていた

その日の午後 事故が起こった
自動運転されている車両に、工事用の(こいつも自動制御)大型車両が突っ込んだ
問題は、その報告を豊姫様から聞かされた事と
豊姫様がなぜか最後に、すまないと言われたことだ
……まぁ、そういうことなのだろう


847 : ○○ :2017/08/12(土) 15:46:16 FL9Cuc1Q
>>846
自分の私利私欲のために能力を悪用するサグメ様良い…

次より投下します。


848 : ○○ :2017/08/12(土) 15:47:50 FL9Cuc1Q
 古明地さとりのカウンセリング11

 こんばんわ。地上では蒸し暑い日々ですが、この地底では過ごしやすい気温ですね。本日はどうされましたか。ほう、恋人にいつも浮気されると。うーむ、しかしあなたは嫉妬の妖怪なのですから、
そうなるのはある意味当然なのではと思いますが。ふむ、自分が嫉妬を操るのはいいが、自分が嫉妬するのは苦しいと。そうでしょうね。あの丑の刻参りに代表されるようなあの種の凄まじい怨念は
当然自分を犠牲にしているものなのですからね。ここは少しあなたの内面に入ってみましょうか。そうすればあなたがどうして浮気されるのかや、嫉妬に苦しむのかが良く分かりますからね。

 さて、あなたの心の奥底に入りましょう。あなたが鬼になったその日のことです。夜になって京は夜に包まれていますね。夫があなたを捨て、新しい妻を迎えた事をあなたが知ったあの日ですよ。
あなたは神社で神託を受け鉄輪をはめ、そこに松明を付けます。その姿は二本の角を生やした鬼の姿、爛々と燃えさかる松明はあなたは狂気を照らしているようです。そしてあなたは夜の町を走りま
す。激情にかられながら。手に持った包丁は自分の手に吸い付いて一緒に脈を打っているように跳ねていますね。自分を裏切った夫と、夫を自分から奪っていったあの女に復讐が出来ると思うと、あ
なたの口は歪んで笑い声が響きます。目指すはあなたの思い出に残る、あの家です。二人で過ごした幸せな記憶が残るあの家です。それを激情の炎で焼き尽くすためにあなたは走ります。
 そして夫の元に辿り着いたあなたは二人を殺して鬼に成りました。


849 : ○○ :2017/08/12(土) 15:50:00 FL9Cuc1Q
 どうですか。あなたの心の奥底では今もこの物語が息づいているのですよ。あなたが受けた苦しみ、そしてそれを裏切った相手にぶつけて復讐をする時の快感、あなたの心はそれを求めて止まない
のですね。だからあなたはいつも恋人に浮気をされるのですよ。初めからあなたの元を去って行く様な人を無意識に選んでいるのですし、それに心の奥底では恋人を浮気させるように仕向けているの
ですからね。恋人を束縛して余計に嫌われているのに、かえって余計に拘束してしまうことを繰り返していませんか?いつも自分を卑下して恵まれた他人を嫉妬していませんか?あなたの無意識はそ
うすれば、自分から恋人が去って行くことを知っているのですね。そして恋人があなたを捨てようとすれば、待ってましたとばかりにあなたは牙を剥くのですから、いやはや、文屋のマッチポンプ顔
負けと言わんばかりですね。

 しかしあなたの心はそうまでして隠したい、目を背けたい物があるんですね。自分に価値が無い、その恐怖からあなたは必死に目を、ええ、文字通りに死を弄んでまで目を逸らしているのですよ。
あなたは自分に価値が無いことを恐れて、だからそれを立証しようとする恋人を殺して、相手に捨てられるなんていう自分に価値が無いと起こらない事、まあそれもあなたが勝手にそう思い込んでいる
だけの話なんですけれど、それを否定して、そして浮気される苦痛と嫉妬と復讐の怨念で自分の心を麻痺させて、恐怖を感じないようにしているんですよ。
 素晴らしいまでの努力ですね。無意識の専門家としては、敬意を払いたい位のものですね。でも残念、あなたが必死に避けているその恐怖は、目を背ければ返って大きくなるんですよ。恋人に振られ
る度に、あなたの精神は悪化していますね。無意識が恐怖を押さえ込むために、より過激な苦痛で心を紛らわせているからなんですよ。いやはや、努力が返って無意味になるとは、人生ああ無情という
やつなのかも知れませんね。まあ、ジャン=バルジャンは死ぬことで救われましたが、あなたは死んでも怨念になって余計に悪化しますからね。
 ここから抜け出す方法ですか?簡単な事ですよ。あなたが恐怖に直面すればいいのですよ。目を背けるから余計に怖くなるのですからね。でも、果たして「あなたが必死に目を背けたその恐怖に、
直面することが出来る」んでしょうかね?専門家として申し上げるならば、無意識は中々に強敵なのですよ。意識以上にね…。

以上になります。


850 : ○○ :2017/08/13(日) 12:19:15 9z8ziwbM
嫉妬心もここまで来ると芸術、それこそ民話や伝承で語り継がれるぐらいの代物だな……


851 : ○○ :2017/08/13(日) 12:41:17 9z8ziwbM
月都貴人専属医療班、隊長の日記3

6月1日 月初めの特訓を行われている依姫様に、医療具を届けた祭に気づいた
先月、自動制御の大型車が周回用の小型車に突っ込んだあの現場
あそこは、演習場から見える場所のようだ
もしあれが作為的なものならば、実に趣味が悪い

6月2日 特訓中だから、辺りに玉兎が少ないからこれ幸いとでも考えたのか
サグメが○○を連れ歩いて、買い物を楽しんでいた
サグメは気付いているのたろうか?その態度が○○を追い込んでいるのだと

6月3日 まさかの、依姫様からのお誘いであった
それだけではなく、空中庭園に入ることを許された。盗聴の心配が無いそうだ
昔はうらやましく思ったが、今はまったく嬉しくない
実際、話の内容はサグメと○○を頼むであった
冗談じゃない!!

6月4日 今度は豊姫様からのお誘いだ……場所はやはり空中庭園
玉兎の様子が悪化の一途らしく(サグメのせいだろ!!)
○○に何かしらの仕事を与えれないかと相談された
あんな爆弾を預かれと言うのか!?

6月10日 最近になって気づいた。部下や同僚の様子がおかしい
思い当たる節は……綿月姉妹だ。あの二人から空中庭園に入ることを許されたからだ
確かに盗聴の心配は無いのだろう。だが誰が誘われたかはすぐに広まるらしい

6月11日 部下が休憩室で○○の悪口を言っていたのを立ち聞きしてまった
サグメの恐ろしさを知らんのだ……定例報告で陰口は心を腐らせるとだけ言ったが
果たして……どこまで効果があるか


852 : ○○ :2017/08/13(日) 12:54:55 9z8ziwbM
6月20日 うんざりだ
最近、部下だけでなく他部所からの媚びがうっとうしい
確かに空中庭園の一件から、私は綿月姉妹から目を『かけられた』
しかし私の気分は、目を『つけられた』だ!!

6月21日 ついに恐れていたことが
部下と世間話をしていると思ったら、そいつがいきなり○○の悪口を言い始めた
サグメの手の早さと執念深さを知っている私からすれば、命の危険すら感じた
陰口は好かんと言って、その場は無理矢理終わらせた

6月25日 ○○の悪口を世間話のついでに話された衝撃は、いまだに癒えない
どうやら顔色も悪いようで、部下(この間とは別の!!)が私の不調は○○に責任があるかのような口ぶりで喋り出した
怖いので無視した

6月26日 豊姫様から空中庭園に誘われた。顔色の悪さを気にしてくださったようだ
間の悪いことに、部下が何人もそばにいた
だが……私は空中庭園へ逃げてしまった

6月27日 今日は依姫様から誘われた
表向きは、月初めの特訓に使う医療具の話だが。それぐらいなら、空中庭園でなくても言いはずだ
まだ顔色が悪いらしい
空中庭園で、ドレミーとか言うサグメの近くにいた(とうぜん○○もいた)女性から声をかけられた。お疲れのようですね、とだけ言われた

6月28日 夢にドレミーが現れた。妙に印象に残っているので、書き残しておく

6月30日 部下たちが事故にあった
共通点は、○○の悪口を言っていた事だ…………


853 : ○○ :2017/08/14(月) 22:48:01 glk/dZag
>>851
○○が潰れるのが先か、隊長が潰れるのが先か…

次より投下します。


854 : ○○ :2017/08/14(月) 22:49:01 glk/dZag
 古明地さとりのカウンセリング12

 おや、これはこれは珍しい方ですね。あなたのような人が来られるのは予想だにしていませんでしたよ。いや、将来のことを無闇に予想すると鬼が笑うと人は言いますので、
あれやこれや言うのは無粋なのかもしれませんね。さあ、それではお話下さいな。あなたのその悩み事をご存分に。

 成る程、一本気で生きてきたのはいいが、周囲から孤立している気がすると。そして恋人からも本心では疎まれているのではないか…と言う訳ですね。確かにあなたのその
角のように真っ直ぐ生きて行くのは、色々ご苦労があるでしょうね。夏目漱石のような文豪も、「情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」
と嘆いていた位ですしね。まあ流される人生もそれはそれで根無し草のようで、不安定なものなのですが、義侠心と男気を合わせて生きているのは、やはり一筋縄ではいか
なかったのでしょうね。まあ、それを可能にしてきたのは鬼の力ということですから、正に人生万事塞翁が馬、というやつなのでしょう。

 ええ、そうです、あなたのその力こそが、孤立の原因なのですよ。全ての無理と道理を押しのけるその力こそが、あなたを孤立させる根源なのですからね。あなたがいくら
自分の正義を貫こうとも、それに付いてこれる人はあまり居ませんからね。精々が、鬼のお仲間といった具合でしょうから、ですからこの地底に引きこもる羽目になったので
しょう?余りに強すぎることは、相手に隔絶と断絶を抱かせてしまいますからね。ですからあなた達鬼は人間の奸智に破れてしまったのでしょうに。いくら強かろうが正道のみ
では人の世は生きられないのですよ。そしてそのあなたの頑固さは、あなたを蝕んでいますね。いくら堅固な意思であろうが、弾力が無ければ脆いもの。あなたのその正義は
あなたの弱い精神の裏返しなのですよ。


855 : ○○ :2017/08/14(月) 22:49:37 glk/dZag
 おや、怒っていますね。しかしあなたがどう思おうが取り繕おうが、あなたの内面は弱く脆いのですよ。第一本当に強いならば、いくら外野から物を言われようが、反応する
ことが無いのですからね。人は傷口を触られた時が一番反応するのですよ。そう、恋人にも嘘を求めないと言えば格好は良いですが、結局の所は嘘を付かれるのに耐えられない
というだけの話なのですからね。ええ、全ての曲がっていることを受け入れられないからこそ、そしてあなたが不幸にもそれを実現できるだけの力があったからこそ、あなたは
純粋な世界を求めて、それが今正に限界を迎えて崩壊しているのですからね。

 ふむ、どうすればいいかですか。いやはや、残念ながら、私にもお手上げなのですよ、正直な所は。きっとあなたも、どうしようもなくなって、ここに来られたでしょうね。
ええ、お気持ちに添えないのは残念ですが、ここまで極まったものはもはや、どうしようもないのですよ。長年続いた歪みを解消するのは大変なことですからね。しかし、一つ
だけ良いことがあるならば、全ての物事は変化をするということですね。驕れる平家は久しからずと言わんばかりに、極に達した流れは何れは反対の動きを作り出すのですよ。
あなたのその苦悩すらも、いずれは解消する時が来ると、そうあなたが知ったことだけは、唯一の良いことなのかも知れませんね。


以上になります。


856 : ○○ :2017/08/16(水) 23:18:00 lzNauYr.
きりさめまりさと魔法の箒

恋を下地に愛を知った少女は何を願うのか。
共に歩みを進め、同じ夢を見て、最期は同じ場所に納まる。
要は愛する者と添い遂げたい、きっと誰しもがそう願うはずである。


この私とて例外ではない。
黄金色の髪に澄んだ蒼い瞳、箒に跨がり大空を駆ける"普通"な私も、やはり、どこまでも"少女"であった。

「…この森の全てのマナよ。霧雨魔理沙の名において命ずる」

「この箒に、命の揺りかごを与えよ」




────────




「おいお前…大丈夫か?おい……あ、生きてた」
「立てるか?…よし、とりあえず私の家まで来い。傷の手当てはそれからだ」

特別な結末を迎える恋物語も、塵屑のように消えるありふれた恋物語も、元を辿れば些細なきっかけから始まる。
私の場合は行き倒れた人間を助けたところに端を発した。普段なら「お気の毒さま」程度でスルーしてしまうのだが、今回はキノコ採りの最中で地上を歩いていた上、ばっちり目もあってしまったのだ。さすがの私も良心の呵責によって助けざるを得なかった。

「ほら、こんなもんで大丈夫か?ま、私じゃあこれ以上どうしようもないけどな」
「いえ、これでも十分すぎる程です…あぁ、助けて頂いて本当にありがとうございます」
「気にするなって、人助けは感謝の言葉とお礼の品が貰えるからな」


この人間、名を◯◯といった。
元は外来人で運良く里に辿り着き、何とか手に職を付けたという。大抵の者はすぐに外に戻ってゆくが、一宿一飯の恩義からなのかそのまま居着く者もいる。◯◯もそんな者の一人であった。


857 : ○○ :2017/08/16(水) 23:22:23 lzNauYr.
続きは他の○○が書いてくれることでしょう

>>854
さとりさまのナチュラルに煽ってくる感じが凄くさとりさま感あって好きです。


858 : ○○ :2017/08/18(金) 00:15:24 iO0hhsj2
>>857
続きを書いてくれてもいいんですよ?


859 : ○○ :2017/08/19(土) 00:54:42 8LoTlQxo
視点が○○なだけに人里の描写を増やさざるを得ないんだけどゲームばっかやってても人里の様子は見えてこない
書籍を一冊ぐらい買っておくべきなのかなぁ


860 : ○○ :2017/08/19(土) 01:21:43 Jmhm1WqA
>>859
そんなあなたは鈴奈庵をおすすめしますよ
里の町娘がメインですし里や里の外の描写や関連する怪異や出来事もそれなりに出ますしなによりその鈴の名を冠した私は貴方にぴったりだと思うんですよ
これもなにかのご縁です。 ついでにこの本を開いてください。綺麗な表紙でしょう?開いてみてください。ええ、大丈夫ですよ。開いてください。

開きましたね?ありがとうございます。それではまた。


861 : ○○ :2017/08/19(土) 02:02:28 WFTyMOLM
ふむ、確かに人里の様子を知るにはその様な書物であったり、或いは下世話な烏が作った文果真報も適しているのかも、ええ、「かも」しれません。

しかしどうでしょう、小鈴は一般人に近すぎるようですし、かといって天狗は正に妖怪そのものです。とてもとても、中立の立場で解説しているとは、言い難いでしょうねぇ…
ええ、幻想郷の隅々まで記録してきた私が言うのですから、間違いありません。絶対です。

ですから貴方様には、ここは是非とも幻想郷縁起をお勧め致しますよ。
そうだ、何なら今なら著者自ら、幻想郷の記録者こと私が、手取り足取り教えて差し上げますよ…丁度私も用事が片付いた所ですし。

ねえ、私の「お願い」よりも、大切な用事なんてございませんよねぇ…?
あったら…

あら、いやだ、お世辞と分かっていても嬉しいですね。それでは此方にいらっしゃって下さいな…


862 : ○○ :2017/08/19(土) 03:20:22 7V9Yauso
月都貴人専属医療班、隊長の日記4

7月3日 『事故』に会った部下は誰も助からなかった
運命が操作されたとしか思えない程に、運が悪かった
貴人に使われる設備を私の権限で、無制限に使い続けたが。誰も助からなかった
あり得ない

7月4日 依姫様は月初めの特訓をされている。サグメのお気に入りである○○の姿は、今月も見えない

7月5日 生き残った部下が騒がしくなったと思ったらサグメが私の持ち場にやってきた
拳に力がこもったが、わざとらしく敬った
無駄に丁寧な言葉を使ったおかげで、少しはしゃべれた
要約すれば、損失の穴埋めをしてくれるらしい
ふざけんな!!

7月10日 先の、サグメからの『ありがたい提案』にわざと回答しなかったら豊姫様から空中庭園に誘われた
空中庭園には依姫様もいた、サグメもいた
サグメは○○の注いでくれたワインを飲んでいた、頭が痛くなってきた
綿月姉妹から、サグメの『ありがたい提案』を受け入れるように説得された
吐き気が込み上げた

7月11日 綿月姉妹からの説得にも、はっきりと回答しなかったが。無駄な抵抗だった
依姫様から資料を受けとるように『命令』された
資料の中身は、サグメが選んだ……『事故』で喪失した部下たちの穴埋めに送られる人員についてのものだった
手を後ろに組んで、受け取りたくないと言う意思を示したが、依姫様が私の手を掴んで無理矢理渡した

7月12日 酒場でヤケ酒を喰らっていると、豊姫様が隣に座られた
他の客や店員は、青ざめた表情で逃げた
豊姫様は、明日にサグメの選んだ人員が来ると言われた
そして私の心中は理解しているから、後で厚遇で穴埋めすると約束してくれた
そんなものはいらないから、サグメに持ち場を荒らさないように言ってくれ!


863 : ○○ :2017/08/19(土) 03:40:33 7V9Yauso
7月13日 穴埋めの人員は私が来る一時間以上も前から待ってくれていた
こいつらは驚くほどに忠実で、資料の通り技能もあった
だが、世間話すら出来ないほどに決まった言葉しか話さない
無理もない、サグメが裏で糸を引いているのだから

7月14日 酒場の主人に言われた、豊姫様ならばもっと良い場所に案内してくれるでしょうと
店に入れてくれなかった。居場所がひとつ無くなった

7月15日 酒場の話が豊姫様の耳にも入ったのか、豊姫様から空中庭園で昼食を取らないかと声をかけられた
サグメが連れてきた連中は、息を吹き替えしたように私に誘いに乗るように促した
だが私は見た、生き残った部下たちをにらむ連中の顔を

7月20日 ここ何日か、昼食は空中庭園で綿月姉妹と食べている
サグメはいつも、定位置で○○を横にはべらしていた
ドレミーはいたりいなかったりであった

7月21日 ○○がサグメのワイングラスに、目を盗んでキツめの蒸留酒を入れたあとにワインで味を誤魔化していた
一気に酩酊させて眠らせるつもりのようだ

7月22日 残念ながら、サグメは酒豪のようだ
まったく潰れない

7月23日 ○○の思惑は外れたようだ、下手に酔わせたせいで突飛な発想をするようになった
ワインが空になったのを見て、買い物に行こうと言い出した
綿月姉妹が血相を変えて付いていった

7月24日 判読不能


864 : ○○ :2017/08/19(土) 04:06:06 7V9Yauso
7月25日 まだ筆を持つ手が震えている
7月24日の日記は、私でも解読できなかった
当たり前だ、サグメが○○との買い物中に、いきなり玉兎の頭をワイン瓶で殴り付けたのだから
殴り付けた理由は、○○がその玉兎からすれ違いざまに罵倒されたからだそうたが
だがそれは、サグメ。お前が○○を追い詰めたんだ
だがそんなこと、酔った頭で無くても理解してくれないたろう
サグメは持っていた瓶で何度も殴った。瓶が割れたら、今度は足で踏み抜いた
何度も、何度も、何度も
意識を失っても、死んでしまえと叫びながら、何度も、何度も、何度も

7月26日 自宅にも戻らず、空中庭園への誘いも断り。私は意識を失った玉兎のそばを離れないと決めた
サグメが連れてきた連中の様子が明らかにおかしい
何かを待っている、わたしがここを離れたらこの玉兎の命は無いだろう

7月27日 サグメが連れてきた連中の一人に、やや乱暴に話かけた
何故そこまでやれるのかと
サグメと常娥の世話をしていたから、貴方ぐらいまったく怖くないと言われた
常娥、その名を知らないものはいないたろう。たが私ですら、あれは都市伝説ではないかと考えていたが
むしろ納得できた。だから綿月姉妹はサグメを止めれないのだ

7月28日 サグメが酔った頭で興奮しながら叫んでいたのは、不幸中の幸いだ
あれのお陰で、この玉兎は死の運命から外れている
希望の芽はある。この玉兎を助けて、あいつの鼻っ柱をへし折ってやる

7月29日 生き残った部下たちに、無期限の休暇が与えられた(その間も給料が出る辺り、肉らしい)
ますます、そとに出るわけには行かなくなった

8月1日 連絡を取っていた、生き残りの部下たちが全員。旅行に招待された
クソ!!!!

8月2日 部下たちが何とか、かき集めてくれた缶詰めの食料と水で飢えをしのいでいる。密封されているものでなければ、何をされるか分からない

8月3日 判読不能

8月4日 判読不能

8月5日 あれは忠誠ではない。恐怖で縛っているだけだ

8月6日 サグメが連れてきた連中を殴り飛ばしていても、まるで気分が良くならない
むしろ悪くなるだけで意味が無い
私は負けてしまった。8月3日の朝、私は強烈な眠気に襲われた
ガスか、それとも空けっ放しの缶詰めに何かを入れられたのかは分からない
起きたときには全てが手遅れだった
あの玉兎は、トイレで首に縄をかけられて吊り下げられていた
自殺等と言う表現は、絶対に使わない


865 : ○○ :2017/08/19(土) 07:44:58 WFTyMOLM
>>864
サグメ様も直接的に攻撃してくるあたり、余裕がないのかしらん。乙です。


866 : ○○ :2017/08/20(日) 12:30:35 Cs6d/8sY
ヤンデレ本人がヤバイのは当たり前だけど
そのヤンデレを止めずに協力する形の人物が多いのは、ヤバさに拍車が掛けられてて好き


867 : ○○ :2017/08/20(日) 21:50:01 NNcbyrnE
>>857
つづきが気になります…

ロダに投下されたわかさぎ姫の話にインスピレーションを受けて投下


868 : ○○ :2017/08/20(日) 21:50:34 NNcbyrnE
 古明地さとりのカウンセリング13

 こんばんは、最近は雨が降っていて暑さが和らいでいるようですね。ですからあなたもここまで来る事が出来たのかもしれませんね。
ようこそカウンセリング室へ。そのようなお体ではさぞご苦労なさったでしょう。さあ、椅子にお掛け下さいな。ええ、大丈夫ですよ。
あなたの胸の内を存分に伝えて下さいな。

 ほう、そうですか。ええ、お話は良く分かりましたよ。そうですね。中々に涙ぐましいお話ですね。あなたが彼に尽くされているのは
良く分かりましたよ。しかし、あなたはそれでも不安な様ですね。実はこれにはあなたの心の奥底に潜む物が関係しているのですよ。
 例えば幻想郷の外の世界には、湖よりも広い海というものがあるそうですが、そこには時に大きな氷の塊が浮いているそうなのですね。
そしてその氷を飛んで眺めると、まあ結構大きな氷の塊なんですけれども、実は氷の塊は水の底にも存在しているんですよ。そしてなんと
その氷の塊は、見えない方が大きいそうなんですよ。それも上から眺めているだけでは想像も付かない程だそうで。ですから迂闊に小船で
近づくと見えない部分にぶつかって、あっという間に船が破れてしまうと。

 実はあなたの心の奥底にも、そのような氷の塊が潜んでいるんですよ。それを私達さとり妖怪は、無意識として読んでいるのですけれど
ね。あなたの心の中に潜む、外からでは目に見えないその無意識が、実はあなたに訴えかけているんですよ。
 あなたは相手の人からの愛を得ようとしていますね。それはもう自分の体を犠牲にする程ですが、しかしそれは少々危険なことなのです
よ。あなたの全てを相手に捧げても、相手の人がそれをどう感じるのかはそれはまた別という問題なのですね。あなたがええ、もしかした
たらの話しでいいのですが、全てを捧げた相手の人があなたを捨てたら、あなたはどうするのでしょうか?はい、そうですか、と言って円
満にお二人が別れるようには到底思えませんねぇ。ええ、恐らく泥沼になるというやつでしょう。あなたも無意識ではそれが分かっている
ので、不安になるのですね。相手の気持ちを操ることはあなたの場合難しいでしょうし、かといって自分の恋を捨てることもできないと。
たしかにそれでは不安にもなりますよね。自分がいかに努力をしても、自分を犠牲にしても、どうすることもできないですから、人は自分
ではどうすることもできないことを考えると、不安になりますからね。


869 : ○○ :2017/08/20(日) 21:51:27 NNcbyrnE
 ふむ、不安の解消方法でしょうか。そうですね、一番は相手から愛されなくなった時に、すっぱりと諦めることなのですが、それができる
のならば苦労はないという奴ですね。ならばどうするかという訳ですが……。そうですね、あなたは童話の様に今まで行動してきました。
そしてその童話が不幸な結末に終わっていることも、あなたの心に影を落としていますね。
 ですから、童話を分析するのが良いでしょうね。あなたは人間の男性と恋に落ちました。そして人間として生きるために、足を得るために
魔女の秘薬を使いました。そしてその代償として声を失いました。いまやあなたはかすれ声すらも出すこともできません。童話では王子に
は婚約者として、人間のお姫様が居ました。そうですね、例えば王子にはヨーロッパの近場の王妃と、遙か遠方の、スカンジナビアから
来た王子の国の言葉を話せないもう一人の王妃がいたとでもしましょうか。もう一人の王妃は遠征で怪我をした王子を助け、それが元で宮殿
に入ることとなったのですが、王子の愛を巡って二人は争ったのかもしれません。遠い異国の地では、海を自由に渡れる味方を動かす権力を
使えず、権力争いで不利に立ったもう一人の王妃の方は逆転を狙い、毒薬で相手の王妃を暗殺しようとしましたが、それが失敗し、王子を暗殺
しようとしたと罪を被せられて海に投げ込まれ、哀れ泡となって消えました、と。

 ええ、これはあくまでも一種の想像に過ぎません。しかし、重大な示唆を含んでいますよ。もし、もしもあなたがどうしても不安を解消し
たいのであれば、もう一人の王妃がやったように、相手を排除することが必要なのかもしれませんねぇ。それも彼女は異国で仲間を使えません
でしたが、あなたには里や周囲に仲間がいますからね。いくら弱小の妖怪と言えども、ただの人間からすれば太刀打ちできないものですから
ね。ええ、不安というものは具体的に解消できる方法があれば、それは収まっていくものなのですよ。さて、不安は収まりましたでしょうか?

以上になります。


870 : ○○ :2017/08/20(日) 22:27:32 NNcbyrnE
 古明地さとりのカウンセリング14

 いやはや、あなたの様な偉い方が来られるとは、少々驚きました。ええ、灼熱地獄の調子は万事順調ですよ。

 ほう、そちらの彼は彼女を窮屈に感じていると。それは当然そうでしょうね。彼女は地獄の裁判官ですから、全てに白と黒を付けるのがいわば仕事ですからね。ええ、
プライベートにまで仕事を持ち込むのは、少々ご愛敬と、いう言葉で片付けられる程には話しは軽くはないようですね。
 成る程、白で無いものは即ち黒であると、確かに法律はそうであるのかもしれませんし、生前の罪を裁く裁判では厳密に罪を暴くことが必要であるかもしれませんね。
しかし、それを普段の生活で持ち込まれるといかがでしょうか?地獄の裁判は一回こっきりで終わりますが、生活は一生続くものですので、一々見張っているならば、
それは黒と判断される場面も多く出てくるのではないでしょうか。
 そうですか、あくまでも品行方正に生きていれば、黒くは成らないと、そしてそのような善行を積むことが、良い生き方であると…。

 いやはや、これはお手上げですね。もはやカウンセラーとしても打つ手は無しと、匙を投げるしかありませんね。いくらカウンセリングといえども、本人が頑なに
信じ込んでいることを変えることは出来ませんからね。ならばもはや、このまま行き着く所まで行き着くしかないでしょうね。しかし人間は弱いですからね、幾ら白に
強制したとしても、グレーに流れることはまま有る物ですがね。ほうほう、それをも正しく導くことことが、あなたの使命だと…。

 うーん、男性の方に言えるのはもはや、彼女が変わる見込みはゼロと言うことだけですね。そしてあなたはこのまま矯正されれば、最早人間としての精神を破壊される
ことだけは確実だと言うことですね。最後にとっても残念な事ですが、彼女はそうして廃人となったあなたを、とてもとても大切にするでしょうね。ええ、それが他の人
からどう見られるかはもはや、彼女にとっては白でも黒でもなく、ただ意識の外にあるだけですからね。おや、もし今別れればですか?いやはや、ここまで理性的に狂っ
た彼女がどう判断するかは明白じゃあありませんか。「黒く」なったあなたは「白く」なるまで、×されるでしょうね。ええ、此方としても、投身自殺のように目の前で
人がある種の死を迎えるのは、あまり気持ちの良い物ではありませんから、出来ればご遠慮して頂けると有り難いのですがねぇ…。

以上になります。


871 : ○○ :2017/08/20(日) 22:40:07 llEqlti6
>>860
小鈴乙


872 : ○○ :2017/08/21(月) 11:49:09 AIenXc0A
月都貴人専属医療班、隊長の日記5

9月1日 ドレミーが私の持ち場に出入りするようになった
サグメの連れてきた連中にあれこれ指図している
連中は私の言葉よりも遥かに神妙な態度で聞いている
下手に喋れないサグメの代弁者と言うことか

9月2日 今日もサグメの連れてきた連中は、私が定時に来るずっと前から……
例の玉兎が首を吊らされていた、あのトイレの掃除をしていた

9月3日 空中庭園にて、豊姫様に直談判とまではいかないが
彼女の目を、抗議の意味を持たせながら見つめた
サグメが○○に口付けをしているのが横目で見えた
豊姫様は私とサグメを交互に見ていたが。私にケーキを勧めた
逃げたようだ

9月4日 生き残った部下の一人から電子メールが届いた
最初から最後まで、謝罪ばかりだった
他部署への異動を願い出たようだ
責めることはできない

9月5日 サグメが連れてきた連中が、例の玉兎が殺されたあのトイレを解体しだした
綺麗に作り直すようにと命令されたとの事だ、最高の証拠隠滅だ
私の我慢は限界に近い

9月6日 例の玉兎が殺された証拠を綿月姉妹に突きつけるため、電子カルテを読もうとしたが
一から十まで全てが改ざんされていた。レントゲン写真に至っては電子データも消されていたし、そもそもの原本がどこを探しても無かった
捨てられたのだろう……
開いた口がふさがらなかった

9月7日 あのトイレは既に完全に解体された
だが、そんな特殊な作りをしている訳ではない
空中庭園にあるトイレも似たような作りだ
手書きの治療メモと、トイレの作りを必死に見比べていると○○が入ってきた
目線が安定していなかった

9月8日 あの玉兎が縄をかける事は出来ない
怪我の程度がひどく、仮に意識があったとしても縄を天井にかけれる程の動きが出来ない
電子カルテは改ざんされて、レントゲン写真も全てが消されたが
手書きの治療メモから矛盾を洗い出すことは可能だ

9月9日 空中庭園にて、綿月姉妹に意見書を提出した
依姫様は見ようともしなかった
豊姫様は読んでくれたが、私の提出した文書を私の目の前で破り捨てた
思わず、奇声を上げながら机をひっくり返してしまった
サグメは面倒を感じたのか、○○の肩を抱いて片羽でくるみながら席を立った


873 : ○○ :2017/08/21(月) 11:55:21 RTzk8gL2
アップローダーに永琳病みの物語をあげました。
例のごとく、某所にも投下しておりますがコメントを入れ忘れてしまいました。

良ければお読み下さい。


874 : ○○ :2017/08/21(月) 12:18:41 AIenXc0A
9月10日 豊姫様から昼食に誘われた
今、空中庭園にサグメはいないからと前置きがあった。一応、おもんばかってはくれているようだ
しかし……あの資料を作るためのメモ帳を渡すように迫られた
笑顔のままであったが、威圧感があった

9月11日 メモ帳は渡さなかったが、恐らくは時間の問題だ
同期の出世頭がいきなり、私の持ち場にやってきた
いわく、私は綿月姉妹に好かれているから私は大丈夫でも。周りがしんどくなるから、理解してくれとのことだ
そう言って、持ってきたカバンを置いて帰ろうとしたが
目の前で窓から捨ててやった
どうせワイロだ

9月12日 今日は依姫様が来られた
彼女は私の手を握りながら説得してきた
いわく、嫦娥の世話をしてくれるのがサグメしかいないそうだ
また、純狐が攻めてきた時に貴人ながら最前線の指揮をさせた負い目もあるそうだ
確かに、サグメとその従者と言えるドレミーがいなければ。蹂躙されるだけだったかもしれない
だが、それとこれは違う。サグメのやっていることは余りにもひどい

9月13日 実力行使に出られた
綿月姉妹がお供をつれて私の持ち場にやってきた
その場で私は綿月姉妹直属の医務官となり、お供に両脇を抱えられて空中庭園に連れていかれた
姉妹のお供が、私物は新しい持ち場に持ってきてくれたが
手書きの治療メモは無くなっていた
手詰まりである

9月14日 以前、地上に逃げた兵士が出て騒動になったのを思い出した
地上を調査していたイーグルラヴィが戻らない事もあった
今ならその者たちの気持ちが理解できる

9月15日 サグメの機嫌が良さそうだ
何か欲しいものが無いかなど、しきりに話しかけていた
もちろん、サグメは○○に自身の色も与えていた
○○は生け贄なのだ……そして多分私も


875 : ○○ :2017/08/22(火) 02:55:58 Dp7zZ.Ck
どれも面白いなあ
そして自分じゃ絶対思いつかないだろうなって話やネタも多くてここに来るたびに目からウロコです




ttp://i.imgur.com/gqfG6d1.jpg
あなたは霊夢の頭を撫でた
霊夢の依存度が上がった

ttp://i.imgur.com/UNkSDpX.jpg
あなたは霊夢の頭を撫でることをやめた
霊夢の依存度がたくさん上がった

ラフ画で申し訳ないですが霊夢さん(紺珠伝)です
人間にも妖怪にもさほど興味のない霊夢さんが万が一異性を好きになったら大変そう


876 : ○○ :2017/08/22(火) 17:10:00 wHfa3FPM
>>875
統失並みに扱いづらい霊夢だな


877 : ○○ :2017/08/22(火) 19:55:03 EvixyenI
秘封ヤンデレ書こうとするとどう足掻いても蓮子メリがイチャイチャしてるだけで終わる……


878 : ○○ :2017/08/22(火) 21:14:55 EDwgkElY
>>875
親がいる描写もなくて誰と居ても孤独という設定を考えるとこうなるのもわかるな
愛を知るとめちゃくちゃ求めそうな娘No.1


879 : ○○ :2017/08/22(火) 23:21:43 1yxzBlDY
>>878
私んとこの霊夢さんも両親不在で博麗の巫女故に誰からも理解されず孤独、心の奥底で愛や優しさを求めてるみたいなキャラやわ

>>877
私のとちょっと違うかも知れないけどなんかわかるなー
自分の中にあるキャラの、もしくはキャラ同士の関係性の黄金比みたいなかたちを崩せないってのはある

霊夢と魔理沙は、お互い口に出さないけど親友。その裏でお互いに欲しいモノを持っている相手を嫉妬しあってるとか
早苗は明るくてクラスのマドンナ的な存在だけど、昔は『神様が見える妖怪が見える』と言ってたせいでいじめられてて心の奥底で仲間外れになることを極端に嫌ってるとか

秘封倶楽部だと
蓮子○○メリーの三角関係が自分の中の黄金比
皆が皆大事に想い合ってるけどひとりがちょっとわがままになってしまえば崩れてしまうような友情と愛情で板挟みの三角関係。
みたいな自分の中の黄金比が逆に邪魔なんだけどこれを崩したくないから結果ストーリーうまくつくれないみたいなのはある
秘封倶楽部は完全に三点セット(蓮子、○○、メリー)になってるからホンマ難しい。○○との関係性変えたりしても結果自分の黄金比に近いものに修正されてしまうからアカン

他には完全にイチャスレ要員になってる子はヤンデレは全く書けない
イチャイチャウフフキャッキャッさせたい子がいるのと同時に
得も言われぬような不幸や狂気を塗りたくって病ませたい子がいる
イチャスレ要員の子には悲しい思いさせたくないけど病ませたい子に幸せになって欲しくないかどうかと問われるとそうではない
難しい


880 : ○○ :2017/08/23(水) 02:03:39 7VFny5uw
>>875
この霊夢は異変に時間を割くのが嫌すぎてレガシーノーミスで純狐も変Tも退けそう
そんで鬼神のような戦いぶりからは考えられないくらいあどけない顔で○○に甘えそう

>>877
秘封はニコイチ感強いからそれをどう崩すかってことになるよな
まあ無理に病ませて悲しい思いをさせることもないさ

>>878
愛を知るとで思ったけど霊夢はともかく妖怪に親っているんだろうか

>>879
早苗の設定良いっすねそのまま話書いちゃおうぜ!


881 : ○○ :2017/08/23(水) 23:24:24 erohi09I
>>874
隊長は誰の生贄なのかしらん?サグメか、それとも綿月姉妹か…

>>875のイメージで一つ
こじらせ系霊夢

「ねえ、どうして遅かったの。」

「嘘、どうせまた魔理沙やアリスと話していたんじゃないの。」

「私と違って綺麗だし、お洒落だし、こんなださい女よりも遙かに良いわよね。」

「なら、どうして遅かったの。」

「本当・・・?」



「ならどうして香水の匂いがするのよ!」

「嘘、嘘、嘘、嘘、そんなの信じない!」

「私がそんなに面倒くさい女だって言うの?!あなたの事を信じていないって言うの?!」

「あなたが信じれないような事をするからじゃない!!」

「どうせ私を馬鹿にしているんでしょ!私の見ていないところで他の女と宜しくやってて!」

「どうせ私は身寄りの無い孤独な女ですよ!!」

「ウルサイ、もう知らない!!」

---------------------------------------------

「ゴメン、言い過ぎた…。」

「お願い、嫌いにならないで…。」

「何でもするから、良い子になるから…。」

「捨てないで、お願い…。」


882 : ○○ :2017/08/24(木) 17:24:01 d.kNYu3w
>>881
軽めの無間地獄に入ってるよな
霊夢って立場が立場だから、軽々しく誰かと仲良くなれない
魔理沙や早苗が特別中の特別なだけで、およそ普通ではない。だから普通の人と仲良くなれば喪失を恐れなければならやい
元から仲の良い人がいなければ、怯える必要もない。そう考えてるところに、普通の人間がやってきた……
病むのが普通、荒れてもおかしくはない


883 : ○○ :2017/08/25(金) 03:28:43 P32Uu2sA
ビシビシ、パキパキ。
そんなきしむ様な音をたてながら、世界は少しずつ歪んでいった。
ここは人々に忘れられた者達が辿り着く最後の楽園、すなわち幻想郷。
ここは人外たちが闊歩する最後の楽園の中でも稀な人間の領地、すなわち人間の里。
俺は○○。かつて外の世界よりやって来て幻想郷に住み着き、自警団の一員として人里を守ってきた。
変わらない日常、変わらない人々。今日もまたいつも通りの一日が始まると思っていた。
だが、これは何なのだ。空は徐々に色褪せていき、里の町並みは歪み、住人たちはまるで彫像のように固まっている。
新手の異変か、龍神様のお怒りか。考え付くことは色々あるが、凡俗の頭で考えた所で何がどうなるというわけでは無かった。

「ああ、そうか。これで終わるのか……」
どれだけ時間が経っただろうか。世界の歪みが自分の身体にまで及んだ時に至って、俺は全てを思い出した。
ここは模倣された幻想の世界。言うなれば幻想の幻想郷なのだ。
模倣者が模倣を止める時、それは模倣された世界が終わる時である。
「あんたも頑張ったんだな」
俺の記憶の中には数々の思い出が残っていた。
吸血鬼に愛されたり、竜宮の使いと同棲したり、三人の妖精と戯れたり、天狗と新聞の意見を交わし合ったり。これらは全て、模倣者が作り出した並行世界の俺の人生なのだ。
幸せも不幸も、怒りも悲しみも、彼は俺に多くのものを与えてくれたのだ。
「お疲れ、俺」
ああ、いよいよ最後の時だ。俺は俺自身の分身と言える作者に感謝しながらも、静かに目を閉じた。
それは緩やかで優しい、苦悶などひとかけらも無い穏やかな終焉であった。

「だぁめ。まだまだ終わらせないから」



「探偵さん、来てはいけません!!」
「馬鹿なことを言うな! すぐに行くから待っていろ!」
先程まで林の中を駆けまわっていたせいで現役を退いた足は停止寸前だ。だが、それでも今は動かなければならない。俺は油の切れかけた歯車のような足を、どうにか力技で動かしてい

った。
「栗栖! 危ないっ!」
鋼の凶器が彼女に向けられた際、俺は咄嗟に彼女に覆いかぶさった。直後、乾いた破裂音が鼓膜を震わせ、俺の右肩に痛みが走った。
「探偵さんっ!!」
「つぅっ、かすめたか!?」
傷はじわじわと熱を帯びているが、命を脅かすほどではない。
あの独特の音には聞き覚えがある。二束三文で流通している安物の拳銃だ。こんな短絡的な手段に出るということは、犯人もそれなりに焦っているのだろう。
いや。それよりも、今は目の前の少女を守れたことを良しとするべきか。
「何をやっているのです! 助手を庇う探偵がいるものですか!」
やれやれ。助けてやったというのに、この調子だから困った者だ。

俺の名は○○。眼の病を理由に軍を退役して以来、いわゆる私立探偵というものをやっている。
だが、世の中とは中々うまくいかないものだ。
事務所を開き、軍役時代のコネで依頼人を探しては見たものの、大した功績も上げられずにあっという間に転落人生だ。
このまま何も成せずに朽ち果てていくのか。そう思ったときだった。
「私を雇っていただけませんか?」
栗栖阿傘。突然、事務所に押しかけて来た少女。彼女を一言で表すというなら"天才少女"だろう。
俺の探してきた繋がりの無さそうな情報から確固たる証拠を作り上げ、あっという間に俺に名声を掴ませた。

「だ、か、ら、こ、そ! 探偵が助手を守っているんだ」
「そ、う、で、す、か! それは申し訳ございませんね」
やれやれ、いつもこの調子だ。
別に俺は栗栖を嫌っているわけではない。むしろ敬意を抱いているつもりだ。だが、俺自身の軽率な行動が彼女を怒らせ、売り言葉に買い言葉となってしまうのだ。
「さぁ、屋敷に戻ろう。犯人がここまで動いたならボロが出て来るはずだ」
「ちょ、待ちなさい。まだまだ言いたいことは山ほどあるんですよ」
やれやれ。いつもこの調子だ。だが、この調子なのに最後には事件解決するのだから、世の中とは実に都合よく出来ているものである。


884 : ○○ :2017/08/25(金) 03:29:38 P32Uu2sA
いかん。なんということだ。全く以って由々しき事態である。
俺は先輩である女教師の後を歩きながら、そんな事を延々と考えていた。
ここは伯明館女学院。良いとこのご息女や試験に合格した優等生といった、選ばれた少女だけが通うことを許される格式高い学校だ。
俺は○○。分け合って今日からここの教員として働くことになっている。
待遇に問題はない。年頃の少女、しかも貴族も含まれるというところは不安だが、女学院の生徒は性格が良いと評判がいいので然程、気にはならない。

問題が起きたのは今朝のことだ。
昨日になってようやく借部屋の掃除を終えた俺は、油断のあまり出勤時間ぎりぎりになってようやく目を覚ましたのだ。
慌てた俺は急いで身支度をして部屋を飛び出した。
それがいけなかったのだ。焦っていた俺は曲がり角に全速力で突っ込んでしまい、その結果に後悔した。
「むっ、むぐっ!?」
「ふむぅっ!!」
目の前に見えたのは、やや幼さの残った少女の顔だった。口元には温かくて柔らかい何かが当たっている。そう、お約束ともいえるベタなアクシデントだ。
「う、あ、いや。その……」
「わ、わた……ふぁーすと……っ!!」
いや、こちらも初めてなのだが。
とにかく、初めての唇を俺に奪われてしまった(らしい)少女はその場から駆け出し、後に残ったのはどうしようもない愚か者であった。

「ここがお前の担当してもらう四号教室だ」
「え、あ、はい……!」
いかん、いかん。考えすぎていつの間にか目的地に着いていたようだ。
過ぎたことを悔やんでも仕方ない。そう考えた俺は意を決して先輩の後ろについて教室の中に入る。
「あ、あなたは……!」
「き、キミは!?」
結論を言うならもう少し悔やんでおいた方が良かっただろう。何かが解決するというわけではないのだが、きっと精神的には楽になったかもしれない。
教室の中にいた少女の山の中に一つだけ見知った顔があった。そう、俺が今朝がた押し倒してしまった少女の顔である。



ざばざばと轟音をたてて、極太の水の柱が地面を叩いていく。
「くっくっく。こいつは困ったな」
「なに呑気なことを言っているのです」
あまりも馬鹿らしい状況に笑いを隠せない俺に比べて、傍らの少女は冷静に現実を見ていた。
ここは出入り口の無い閉鎖された地下通路。目の前には数キロメートルほど離れた湖から取り入れられたと思われる豊富な水。俺と栗栖はここに閉じ込められ、クラシックな水責めにあ

っている所だ。
「痛いわ寒いわ、ここまで状況が悪いと笑いたくもなるさ」
「しっかりして下さい!」
笑みを浮かべている俺の左腕からは、俺の命の滴とも言える赤い液体が流れ出していた。応急処置として栗栖のリボンが巻き付けられているが、それも気休め程度にしか役には立たない

だろう。
「まさか、ここまで本気になるとはなぁ?」
「分かったでしょう。これがあの人たちの手口なのです」
あの人たち。栗栖がそう言い放つ彼らとは、この事件の依頼人にして犯人でもある、アルファベットの一族である。

アルファベットの一族。彼らは海を越えた西洋の国との貿易で財を築き上げた、かつての華族である。
彼らの財産と海外の人脈は金額に直せば人生を丸々と遊び倒しても釣りがくるほどのものになる。
それ故に遺産相続の際には十中八九、死人が出ると言われている血塗られた家系でもあるのだ。

「くそっ、せっかく犯人が分かったというのになぁ」
あの華奢なシルエットと独特の髪飾りは忘れようがない。元居・K・鈴鹿。彼女こそが今回の血塗られた遺産相続の犯人だったのだ。
「ごめんなさい。私が貴方を巻き込まなければ……」
「気にするな。自分で首を突っ込んだことだ」
「でもっ!! 貴方をこの遺産相続に巻き込んだのは私のせいなんです!」
何時になく気弱な言葉を吐き出す栗栖……いや、栗栖・T・阿傘。彼女もまた、アルファベットの一族の末裔であった。
「いかんな。少しばかり眠くなってきたよ」
「いけません! こんな所で眠ってはなりません!」
別に眠ろうが眠らなかろうが関係ない。緩やかながら出血は続いているのだ。もし傷口が水に浸かりでもすれば、出血を止めることは出来なくなるだろう。
「ああっ、どうすれば……!!」
「落ち着け。考えるんだ。俺より頭いいんだろ……」
くそっ。こんな所で死んでたまるか。ここで死んだら栗栖を脱出させることも、犯人の魔の手から守ることも出来なくなってしまう。
しかし、俺に出来ることと言えば、朦朧とし始めた意識に気合いで火を点けることだけだった。


885 : ○○ :2017/08/25(金) 03:31:26 P32Uu2sA
待て待て待て、どうしてこうなった。俺は心の中で自問自答をくり返しながら、息を殺してじっと待ち続けた。すぐ近くからはキャイキャイと少女たちの声が聞こえ、すぐ目の前からは

少女の温もりが感じられる。
今、俺は自分の教え子である女生徒を押し倒している状況にあった。
年頃の少女たちだ。見つかったら確実に誤解と虚実を含んで拡大し、とんでもない規模の話として他の教員たちの耳に入るだろう。
だが、それ以上に俺が押し倒している少女が受ける評価がどうなるか、というほうが恐ろしかった。
(とにかく、ここは黙って耐えるしかないな)
(そ、そうですね……)

話は少し前に遡る。俺は一人の女生徒と一緒に倉庫の整理を行っていた。
織元鈴音。出来れば封印したい過去の一つである、出勤初日に唇を奪ってしまった娘さんだ。
あれから何だかんだで縁があり、教室の中でも仲の良い間柄となった。
それ故か、雑用を頼まれた際には何故か手伝いを買ってくれて、今回もいつもと同じ感覚で仕事を手伝ってくれたのだが、それが今回は仇となった。
『先生、次はこれですね?』
『ああ、待て。それは重いから運ばなくて……』
『きゃっ!?』
『織元っ!!』
どすーん、ばたん。そんな感じで彼女を庇おうとしたら、彼女を押し倒すような形となってしまったのだ。
幸いにも、彼女の頭が床にぶつかる前に手の平で庇うことは出来た。出来たのだが、その後のタイミングが悪かった。
『せんせー、いますかー?』
『わー。私、倉庫の中ってはじめて!』
『ちょっと、面白いものないか探しちゃお!』
おいコラ。倉庫は年頃の娘さんの探検スポットではない。そう、はっきり言えたらどれほど楽だっただろうか。
だが、言ってはならない。その事を注意したら、俺と織元の仲についてとんでもない噂がまき散らされてしまう。
(先生、その……)
(すまん。もう少し辛抱してくれ)
結局、俺たちが倉庫の外に出られたのは、時計の長身が半周した頃だった。



「ちょっと。あんたの小説ってセンスが無いわね」
「阿求の方こそ、推理小説以外はてんでダメじゃない」
ここは人里の貸本屋、鈴奈庵。
こぢんまりとした店内の中では、受付の椅子とテーブルのソファーに腰かけながら、二人の少女がそれぞれ本を読んでいる。
だが、その様子は読書というには穏やかさに欠けていて、二人とも眉をしかめながら本を読んでいた。
「小鈴の小説。何かと主人公とヒロインがべったりくっつくけど。あんた、そういう趣味があるのかしら?」
ソファーに腰かけた少女、稗田阿求が読んでいるのは学園恋慕譚とタイトルのついた、名前通りの学園小説だった。
主人公の○○とヒロインの織元鈴音が、教師と生徒という壁を乗り越えて恋に落ちる、ベタベタな展開の恋愛学園小説である。
「阿求の小説こそ。何かと主人公がヒロインを庇って怪我してるけど、そういうのがお好みなのかしら?」
椅子に腰かけた少女、本居小鈴が読んでいるのはアルファベットの一族とタイトルのついた探偵小説だった。
主人公の○○とヒロインの栗栖阿傘が遺産相続事件に巻き込まれ、その中で二人の間に恋が芽生える恋愛探偵小説である。
「やっぱり駄目ね。○○さんのことを上手く書けるのは私よ」
「いいえ。あんたなんかには○○さんは任せられないわ」



「俺はアルファベットの一族の事件を……あれ、学校に行って授業を……」
「どうしましたか、探偵さん?」
「何をしているんですか、先生?」
「お、教えてくれ! 俺は何なんだ? 探偵? 教師? どっちなんだ!」
「くすくすくす、貴方は探偵さん。真っ直ぐで無鉄砲で、誰よりもヒロインの栗栖を守ってくれる……」
「くすくすくす、あなたは先生。生徒のためにあっちこっち走り回って空回りして、ヒロインの鈴音のためには特に親身になっちゃう……」

「「おっちょこちょいで、可愛くて、格好よくて。誰よりも私のことを愛してくれる、私だけの大切な主人公さん」」

私が貴方を書き続ける限り、貴方は私の物語の中で生き続けていくの。


※分かり辛いけど883からまとめて一話です


886 : ○○ :2017/08/26(土) 02:31:51 GxirwIAI
>>885
あきゅすずの催眠暗示かけてそうな雰囲気いい……
というか絶対○○に素敵な認識植え付けようとしてる…

>>856の続きよん
だが外から来たといって珍しがられるのははじめの数週間、あるいは数ヶ月だけであり、それを過ぎれば"お客様"ではなく誰ともなにも変わらぬ里の者と見なされる。即ち食う寝るところに住むところ、何もかもを自力で何とかせねばならないのである。

○○の場合は移住の決断が早かったお陰なのか、まだ周りの手が差し伸べられているうちに手に職をつけることが出来たらしい。これは裏を返せば「誰でもすぐ出来る仕事」しかなかったということでもある。
職人のように修行が必要なもの、種の入手どころか土地から開拓せねばならない田畑での農作物栽培。こういったものはこの土地での人間関係が弱い外来人が容易く飛び付けるものではない。

聞いてみれば案の定"売り歩き"や"品運び"の仕事であった。それも幸か不幸か、里ではそれなりに大きな商人のもとに雇われたのだという。
となれば、○○がこの森にいるのは十中八九里の外の客へ遣わされたということだろう。実際、○○の話を聞くにつれてそれは確信へとかわってゆく。


「……なるほどな、近道だからとこの森を突っ切ろうとしたわけか。そして一息ついているところを獣に襲われてあの様と」

「はい。いやはやなんとも情けない話で……。幸い中身は無事でしたが主様になんと詫びれば……。いや、それより約束の時間はとうに過ぎていますからもしかするとすでに……」

「……残念だがお前の予想は当たってるかもしれない」

不安を漏らす○○に対し、私は間髪いれずに残念なお知らせを告げる。というのも、商人が自分の品物を雇人に売り歩かせる、あるいは客に届けさせるときの心得があるからだ。

曰く、

半刻遅れは咎めるなかれ
半日遅れは訳を聞け
一日遅れはさようなら
二日遅れは無惨無惨

というものである。つまりはこうだ。

届けものが半刻遅れたとしても、ある程度は多目に見てやるのが良い雇い主である。

半日遅れたときはひとまず言い訳を聞いて、真にやむを得ないときは許してやるくらいの度量はあるべきである。

どんな理由であれ、約束に丸一日も遅れるようでは荷運びには不向き。客のために心を鬼にすることも必要である。

二日も経ってもどらなければ、それは妖の仕業か、あるいは野盗か。いずれにせよ、最早この世にはいない事は確かである。

里で商を生業とするものにとって、これが暗黙の了解なのだ。実家が店を出しているがために得た知識が初めて役に立った瞬間である。もっとも、私の心中はなんとも複雑ではあったが。


887 : ○○ :2017/08/26(土) 02:34:26 GxirwIAI
>>886
対して○○はというと、商人の心得を教えたとたんに"真っ青"になってしまった。

「おいおい、私はちゃんと止血したはずだぞ」
「……いえ、その……。約束の時間は朝だったもので」
「あっ……」

先ほどの『商人の心得』を元に考えると、遅れて許しが得られるのは半日だけ。普通半日といえば、単純に一日の半分の12時間を指すのだが、商人にとっては客が戸を開けている時間、即ち朝から日が落ちるまでが一日である。日の長い夏場の今といえども商人の感覚では一日12時間、つまり半日はたったの6時間しかない。

そして私の家の柱時計は午後の7時半過ぎを指している。外を見ればすっかり日は落ちてしまっている。つまり、○○にとっての半日どころか1日がすでに終わってしまっていたのだ。

私の反応を見て、自分の仕事が『終わって』しまったことを確信してしまったのだろう。○○はがっくりと肩を落としてうつむいている。

「なんてことだ……あぁ……」

「まぁ……致し方ないさ。でもお前がもし獣に襲われなければ、今頃は死んでたはずだぜ」

「なんですって?」

「お前は近道するつもりで道を外れたのだろうが、実際はまっすぐ魔法の森へむかってたってことだ」

実はこの森、進む方向次第では魔法の森へと入り込んでしまうのだ。実際、魔法の森側からこの"普通の森"へと歩いていた私が○○を見つけている。魔法の森は瘴気が濃いため、普通の人間が足を踏み入れれば、一時間もしないうちに動けなくなるだろう。そうなれば、あとはそのまま瘴気に身体を蝕まれて息絶えるか、普通ではない動植物の餌食になるかの二択である。

「つまり遅かれ早かれ確実に職を失っていたと」

「そういうことだな」

「……全くもって情けない限りで……」

「まぁ、少なくとも命の方は失わずに済んだんだ。元気を出せとは言わないが、あんまり思い詰めるなよ?」

「……はい、ありがとうございます」


すっかり気を落としてしまっているが、仮に雇い人から本当に解雇を言い渡されたとして、覚悟ができている分多少はましであろう。ともかく今は身体を休めることが大切だ。


「とりあえず、今日はゆっくりしていくといい。夕食と朝食くらいはご馳走してやるさ」

「ほっ……本当ですか?!」

「うおっ!……お、おい……急に大きい声出すなって、びっくりするじゃないか」

「あっ……すみません。なにぶん食べることが生き甲斐な身でして……」

どうやら食事は○○にとって重要な立ち位置であるらしい。それならば、ここで見栄をはって美味しい料理をだしてやるのも面白いかもしれない。

「いや、気にするな。それよりもご飯、ご飯だぜ」

再び湿り気を帯はじめた○○を尻目に、そのまま夕食の準備を始める。

私は魔法だけでなく料理も得意だ。というより、魔法も料理も似たようなものなのだ。既に発見されたレシピがあるならば、それに沿って作り上げることで確実な結果が得られる。逆に、真新しいものを作り上げるならばそれなりの試行錯誤やリスクを負うことが要求される。私にとって、それは代わり映えしない日々を彩る楽しみの一つでもある。頻繁に出掛けるのも同じ理由だ。


888 : ○○ :2017/08/26(土) 02:35:35 GxirwIAI
>>887


だが"代わり映えのある"客人がいる今、無理をして変な料理を出すよりは堅実さが求められる。結局、その晩の食事は『お化けカボチャのシチュー』と『きのこたけのこ炊き込みご飯』の二品となった。瘴気を吸って巨大化したカボチャに壁を壊される前に処理しきらなければならないのでちょうどよかった。





翌朝、日が昇るか昇らないかといったころに目覚めた私は、○○の様子を確認しにいった。
昨晩の夕食は私にとって体調不良に効く定番のメニューだったため、怪我にも効果があるのかを確かめる意味合いもある。

結果からすれば、怪我への効果なんてものは何もなかった。代わりに顔色だけは良くなっていたが。

「どうやら瘴気起因の体調不良にも効くらしいな。……瘴気か。なぜ私は瘴気にやられてないんだろうか」

風邪は引くのにな 、と心の中で自嘲する。だが考えてみれば瘴気の影響を受けていないのは当たり前だった。家を出て直ぐに飛んでしまうためだ。

では家にいる間はどうなのか。これも簡単、お化けカボチャ達が瘴気を吸いまくっているため、私の家の周辺は下手な森の中よりもずっと空気が清浄なのだ。

それではなぜ私は風邪を引くのか。それを考えはじめたときに○○が目覚めたので、結局原因究明までたどり着くことはなかった。

──

食事を終えた頃、○○はすっかり元気になっていた。やはり昨日の夕食が効いたのだろう。

「だいぶ顔色が良くなったな。一先ずは安心していいぞ」

「本当にありがとうございました。手当てどころか夕食と朝食まで頂いて……」

○○は相変わらず腰が低く、いつもアクの強い面々とやり取りをしているせいか、若干やりづらい面もある。だが、○○には強い信念のようなものがみてとれたため、不思議と話は続けられた。。

「そう言えばお前、これからどうするんだ?帰るなら途中まで送っていくけど」

「その必要はありません。気持ちだけ受け取っておきます」

曰く、何がなんでも品物を届けるつもりらしい。それならば止める理由もあるまいと、彼の荷物を取ってくる。ついでに道中の無事を祈ってマジックアイテムも渡してやった。


「それでは、繰り返しですが本当にお世話にのりました」

「おう、たくさんお世話したぜ。精々それを無駄にしないように、道中気を付けてな」


「……そういえば、まだお名前を伺ってませんでした。もし良ければお名前を教えて頂いても」

私を見て尚も名前を聞いてくるということは、まだ里に来てさほど経っておらず、そこまで馴染んでいないと考えていいかもしれない。そんな中でここまで『仕事』をやり通そうとするのは、やはり『飯』のためなのだろうか。


「魔理沙、霧雨魔理沙だ。……おおっと、言うな!霧雨さんはやめろ。名前で呼んでくれ」

「あはは……。改めて、ありがとうございました。魔理沙さん」

○○は深々と頭を下げると、ふらふらとした足し取りで"来た道"を戻りはじめた。これからその足で昨日行くはずだった客先へと向かうのだろう。全くもって大したものだ。

結局私は○○が見えなくなるまで扉の前からは動かなかった。

「感謝の言葉は大量にもらえたが、お礼の品は貰えなかったなあ」

冗談めかしてそんな独り言を言いつつ、踵を返して家の中へと戻る。中にはいつもと変わらない、心地よい静寂と朝食の残りがが漂っていた。

窓際まで歩くと、そのまま古びたロッキングチェアに腰掛ける。朝食のあと、こうして窓辺で1日の予定を組み立てるのが私の習慣だ。
暫くの間、目を瞑ったまま椅子に揺られる。こうすることで、脳を徐々に活動モードへと切り替えることができるため、無理なく心地よく1日を始めることが出来るのだ。

「……さてと、まずは鍋でも洗うとするか」

前後に揺れ動く椅子からタイミングよく飛び降りると、欠伸を噛み潰しながら台所へと歩みを進める。

この時点では、自身の心中に漂う若干の虚しさに気付いてはいなかった。


889 : ○○ :2017/08/26(土) 02:58:59 VyfAll6M
東方 ヤンデレ 筆頭
こんなキーワードがぽやっと出たんだけど、頭の中にね
皆さんはどなたのイメージかしら

まぁ言ってしまったらその子にーーーーーーーーー


890 : ○○ :2017/08/27(日) 14:36:43 rThfDvGQ
基本的に強者ほど反動と言うか揺り戻しで過保護っぽい病み方しそう

月都貴人専属医療班、隊長の日記6

9月20日 新しい持ち場はすこぶる快適である
やや嫌がらせの意味も込めて、医療器具だけではなくコーヒーメーカーなども希望したが
すぐに、最高のコーヒー豆と一緒に持ってきた
同期の出世頭からの手紙も添えて
いわく、出来るだけの事はするから、おとなしく綿月姉妹から可愛がられろとのことだ!!

9月21日 腐っている!!月は腐っている!!!
昨日のように嫌がらせのように、持ち場に搬入する医療器具を吟味していたら
同期の出世頭、奴が今度は私の前に出てきた
奴は隠す気もなく、私を監視していること。綿月姉妹の方がより恐ろしく、殴られようが構わないとほざいた
望み通り殴ってやった。しかし奴は、何故か殴った私に謝罪をした
訳がわからない

9月22日 そもそも、綿月姉妹は何故私を選んだのか
それを言葉尻に気を付けながら問いかけると
ややはにかみながら、私が他の玉兎や同期の出世頭と言った幹部と比べて
良くも悪くも、行動力と思考力があるからだと言われた
ゆえに、危なっかしいのだと。ゆえに、そばに置いて守りたくなったのだと
聞こえは良いが、その際に姉妹の二人ともから色が見えた
気持ち悪いと感じてしまった

9月23日 同じだ。サグメも、綿月姉妹も、月の指導者はどいつもこいつも……
やることも与えられず、空中庭園で過ごしていた
サグメは相変わらず、○○を弄んでいる
弄ばれているのは、私も同じかもしれないが
○○の方がよりひどい状況だ……サグメは下手に喋れない、それを埋めるかのようにサグメは○○に色を与えている
またその際の様子、あるいは雰囲気。これが綿月姉妹とも被った


891 : ○○ :2017/08/27(日) 15:03:59 rThfDvGQ
10月1日 依姫様は月始めの特訓に勤しまれている
私と○○は空中庭園に囚われている
不意に○○と目が合った。彼は申し訳なさそうな顔をしていたが、彼に責任は一切存在しない
その事を伝えると、お世辞でも嬉しいと言われた
そのまま○○とコーヒーを飲んでいた
彼は久しぶりに、安らいだような顔をしていた

10月5日 何もしないわけには行かない
特訓中という好機をやや逸した感覚はあるが
それでも、座しているわけには行かない
あがくための道具を探しに歩き回っていたら奴が、同期の出世頭が何人か引き連れて遠巻きに見ていた
奴は非番だったのか、崩れた装いであったが良い気味であるとしか思えなかった

10月6日 気づいているのかいないのか
依姫様から、なにか足りないものは無いかと聞かれた
それっぽい話でごまかしたが、その後が問題であった
では探しにいこう等と言って、連れ回されてしまった
途中から豊姫様も合流された、そこから様子がおかしくなった
単純に二人の行きたい所に……デートのつもりだったのではないか?
○○の気持ちを、本当の意味で理解出来た日であった

10月10日 ○○が横に立ったと思ったら、彼が小声で
余計なことはしない方が良いと、つぶやかれた
いわく、私達は大丈夫でもとのことだが。子細を聞く前にサグメが○○を呼んだ
それでしまいである

10月11日 ○○は今日も私を気にしてくれていた、だが何もしない等。それこそあり得ない、私にも尊厳がある
○○に、君の尊厳も一緒に取り戻すと。今度は私が耳打ちした
笑ってくれたが、不安そうな顔は濃くなった

10月15日 新しい持ち場で、医療関係の記事を読むふりをしながらあがく方法を考えていた
同期の出世頭が調子はどうだ?等と聞きながら入ってきた
無視して窓の外を見ると、下界が見えた
そうだ……何故今まで気づかなかった
以前、下界へ逃げた兵士がいた。この間も、イーグルラヴィがあそこから戻らなかった
あそこしか無い、下界以外に行き場所は無い


892 : ○○ :2017/08/27(日) 19:23:57 40/l1mps
 赤蛮奇には気になっている人間が居る。
 それは馴染みの屋台でよく顔を合わせる○○という男性だ。一人ちびちびと酒を煽り、注文と勘定以外ではほとんど何も言わずに去っていく。人間ではあるが、普通の人間からは感じ取ることの出来ない孤独感というものを背負っていた。
 話を聞けば、外来人だと言う。神隠しに遭いこちらに流れ着いてきて、こちらに永住することを決めた。そこまでは珍しくない話だが、外の世界を捨てたことに引っかかりを感じていないことに引っかかりを感じているのだそうだ。外の世界の人間関係を捨てたように、この幻想郷での人間関係もいつか捨ててしまいかねないと考えると、人との繋がりを作ることに躊躇を覚えざるを得ない。そう嘯いて彼は酒を煽る。
 赤蛮奇にとって、彼の隣は心地よかった。酒の肴にする話以上には互いに踏み込まず、慣れ合おうとはしてこない。彼女と彼は似た者同士だったと言えるだろう。
 互いの最も近しい者は蛮奇あるいは○○だったが、彼女らは彼女らが近しいとは感じていなかった。否、薄々感じてはいたが、近しいと認めてしまうと今の関係が壊れてしまいそうな気がして認められなかった。

「蛮奇ちゃんは、ずっと独りで居るつもりかい?」
 屋台の店主の質問に、赤蛮奇は顔色一つ変えずに答える。
「そのつもりよ」
「もったいねぇなぁ。蛮奇ちゃんは別嬪だから男は放っておかないと思うんだがね」
「……非力な人間の癖に」
「ま、そういう奴らは論外だわな」
 店主は力強く語る。
「伴侶を得ることは人生を共に歩くパートナーを得ることだ。隣にいて嫌じゃない、そういう野郎を選ぶべきだな。
 例えば……蛮奇ちゃんなら○○とか」
 ○○の名前を出されて赤蛮奇は内心動揺していたが、表面上はポーカーフェイスを保ったまま答えた。
「あいつは根無し草の外来人よ? 私が認めてもあいつが認めないわ」
「同じような言葉をあいつの口からも聞いたぞ。『俺が首を縦に振ってもあの人は頑なに首を横に振ると思う』ってな。やっぱりお前らは息ぴったりだよ」
「……首のない私には面白いジョークね」


893 : ○○ :2017/08/27(日) 19:24:57 40/l1mps
>>892
 酒が回ってきた頃、赤蛮奇は唐突に管を巻いた。
「認めるわ。確かに私は○○が好きなのかもしれない。昼も夜もあいつの頭は私のことで一杯に……なんて、そうなったらどれだけ良いことか」
 それは○○の前では到底語ることの出来ない、偽らざる本音だった。
「先立たれるの仕方ないのよ。人間と妖怪だもの。
 でも、私を忘れてしまうなんて許さない。忘れさせやしない」
 赤蛮奇はとっくりが空になったことに気が付いて、おかわりを頼んだ。店主はそれに応えて言う。
「執念深いねぇ」
「もう、あいつほど好きになれる人間には会えそうにないから」

 勘定を済ませた帰り道、誰も見ていない路地裏で、誰に聞かせるでもなく赤蛮奇は呟いた。
「首の一つでも、あいつの家に置いておこうかしら。そうしたらいつも側に居られる」
 そして、笑みを漏らす。その笑みは一人の恋する少女にしては儚すぎるものだった

 夜が更けていく。



以上です


894 : ○○ :2017/08/27(日) 22:18:25 PuZ1vZGU
ここ最近は多くの作品が投下されてホクホク気分です。

ロダにまた一本あげました。
今までとは、多少毛色の異なるものかと思います。


895 : ○○ :2017/08/28(月) 00:54:08 REKX3e1c
>>886
じっくり病むのは待ち遠しいのですが、それがまた良いのでしょう。大事にコトコトスープを煮込む様に、素晴らしいヤンデレになると期待して待ってます。

>>891
力の強い人程に、○○が弱くなるから過保護になるのと、他のことは何でも出来るのに、○○を守れなかった…からの病みが有りそうなのがパッと思い付きました。
GJです!

>>892
なんだろう、このばんきっきは、○○の裏をかいて、しれっと、「え、帰れると思ってたの?」と言いそうな雰囲気がしました。
さらさらと流れる様なヤンデレが良かったです。

>>894
初ダウンロード、初めて、ハジメテ、そうはじめてよ!
○○の初めては、いや○○の全ては私のモノよ!!

思わず幽香さん辺りで思い付きました。こういう作品もいいですね。
最近は、ヤンデレの内面を考え過ぎて、894さんの作品のように、外から見たヤンデレから遠ざかることもしばしばに。


896 : ○○ :2017/08/28(月) 18:35:33 hkn.zZTo
>>881
あー良いですねえ
イメージに合う霊夢でした、ありがとうございます



たくさん作品が投下されてどれも面白いとなると創作意欲が湧きますね
ttp://i.imgur.com/61ZadGH.jpg
そんなわけで白蓮さん絵
白蓮さんには過去の行いへの後ろめたさとか宗教の教えとか立場やら肩書きやらから好きな人に好意を伝えられなくて溜め込んでほしいです


897 : ○○ :2017/08/28(月) 21:32:13 yLQodQV2
月都貴人専属医療班、隊長の日記7

10月30日 依姫(もう『様』はつけん)が月始めにやる(日記の中では敬語も使わん)特訓に使う医療具の準備を、同期の出世頭に丸投げしてやった
奴は情報関係の部署だが、用意するぐらいなら棚から持ち出すだけだ
豊姫は空中庭園でコーヒーを飲み続けている私を見てホッとしていた
やや焦ったが、私の考えは気づかれてはいない。これで時間が作れる

11月1日 綿月姉妹は、私に対して良くも悪くも行動力や思考力があると言っていたのを思い出した
上層階から演習場が見えたので何の気なしに眺めていた
同期の出世頭、奴の部下らしき連中が荷物を届けていた
しかし、渡したらそれっきりであった
何となく合点が行った。私の場合なら、在庫について依姫の耳に入れておく。やりすぎて在庫が底をついたら事であるから
どうやら私は、真面目すぎたようだ

11月2日 貴人の為に用意されている脱出ロケットの場所は分かっている
問題は○○と一緒にどうやって、サグメや綿月の二人に気付かれずにそこまで行くかである
逃げる方法はすぐに思い付いた、その方法が思い付かない

11月3日 鼻の良い奴め
方法は思い付かないが、一番の手段である脱出ロケットの下見に向かったら
同期の出世頭が入り口の前で立っていた
あまつさえ奴は、私の顔を見て穏やかに笑った
だから情報関係の連中は好かん、性格が悪い
奴は入れないが、私は綿月の二人からもらった権限で入れるから閉め出してやろうとも思ったが
目の前で出入りしたくなかった、諦めるしかなかった

11月4日 私の新しい持ち場に、同期の出世頭がまたやってきた
何も言わずに、私の目の前で食事をしだしたのには閉口した
何が、朝食を食べそびれただ
しかし、奴がここにいるということは脱出ロケットの入り口にはいないということだ
空中庭園にいくふりをして、ロケットの下見を行えた
バカな奴め

11月5日 豊姫から脱出ロケットを見に行ったのかと問われた
心臓が跳ね上がりそうであった
場所が場所であるから、開閉記録は常に記録されているそうだ
せっかく権限を貰ったので、出来ることと出来ない事を確認したと言ってごまかした
豊姫は私の背中へ手を回しながら瞳を覗いてきた
結局『今回は』私の言葉を疑わないことにしてくれた
そう『今回は』
……メモ魔の性格をここまで喜ぶとは思わなかった
内装や機器の動かし方を記しておいて、本当によかった

11月6日 依姫の月始め特訓が終わったから
今日は全く動けなかった
それだけならばまだ良い
豊姫から依姫に、私の不穏な動きが伝えられたのだろう
必ずどちらかが、食事時には両方が私のそばにいた
夕食時は特に酷かった、最初から最後まで下界に対する罵詈雑言である。説得のつもりなのか?
最終的に、まだ話したいことがあるから部屋に来ないかと言われた、二人から
サグメが○○を連れていく時と同じ色が見えた
吐いてしまった、酒のせいではない

11月7日 昨日の事を○○も見ていたようで(気がついたら綿月姉妹の部屋にいたことは不安でたまらない)、また近寄ってくれた
しかし、彼があそこまで追い詰められているとは思わなかった
辛いと思ったら飲むと頭を動かさずに済みますと言って渡してきたのは……
はっきり覚えている、何年か前に玉兎の間で流行った薬物だ
奪い取って、目の前で踏み砕いた


898 : ○○ :2017/08/28(月) 21:52:17 yLQodQV2
11月10日 三回目だ
同期の出世頭がまたまたまた!!!私の新しい持ち場にやってきた
ひどく疲れていて、目の下にはクマも出来ていた
詳細は話さなかったが、綿月の二人から怒られたそうだ
それで、何か栄養剤でも無いかと言ってきた
しかたがないので、ドリンクぐらいは渡してやった
目の前で飲み干したが、帰らなかった
イスに座って、ただ一言。私にも立場があるし、命もまだ惜しいとのことだ
結局その日は、空中庭園以外のどこにでも奴は付いてきた

11月15日 しばらく同期の出世頭から付きまとわれていたので、何もできなかった
しかし、いざいなくなると調子が狂って何をやれば良いのか分からなくなる
しかたがないので、脱出ロケット施設の入り口まで走った際の所要時間を調べたが(扉は開かない、次に開くときは○○と逃げるときだ)
その入り口の前で、同期の出世頭が寝袋にくるまって寝ていた
叫びそうになったが、奴は熟睡していたので気付くかどうかは怪しかった

11月20日 ○○と偶然、トイレで出会ったら○○が何かを隠した
まさかと思い取り上げたら、この間私に勧めたあの薬だった
全部出させて、目の前でトイレに流して捨てた
だが怒りより、涙ばかりが出てきた

11月23日 何も出来ない、何も思い付かない

11月30日 ○○がトイレで倒れていた
辺りには薬が散らばっていた
ついに自ら命を、とも思ったが。治療して話を聞き出したら
辛くて、薬の量が増えていると告白してくれた
サグメはオロオロしていた
お前のせいだ、それが叫べればどれだけらくになれるか


899 : ○○ :2017/08/28(月) 22:26:23 yLQodQV2
12月1日 サグメが違法薬物の浄化作戦をやると宣言した
同期の出世頭も駆り出されたようで、情報畑らしく玉兎の私用メールなどの検閲で隠語や取引の符丁を見つけると……何故か私の仮初めの持ち場で昼食を食べながら説明してくれた
ただ、忙しくなるのは確実だから、余計なことをしないで綿月姉妹と仲良くしていろと最後に付け加えられた
そのお陰で、呆れだけで終わらずにすんだ

12月2日 依姫の月始め特訓、サグメの違法薬物浄化作戦
しかし、豊姫がまだ私のそばにいる
1つ賭けに出ることにした、あのとき○○から取り上げた薬はまだ私が持っている
それを、まるで私の持ち物のように、目の前で落とした

追記 賭けに勝った!!今は深夜だが、綿月の二人が玉兎の宿舎を片っ端からひっくり返して家捜しを始めた!!時間が出来た!!

12月3日 やや希望的観測を持ちながら、脱出ロケットがある場所の様子を見に行った
……あいつは正気か?
同期の出世頭、あいつが脱出ロケット施設の入り口にベッドや通信危機やカセットコンロを置いて、そこで暮らしていた
間の悪いことに奴は、そこで仕事をしている最中だった
奴は私の顔を見ると、ここ以外に確実に逃走できる手段はない
下手なことをされないように、しばらくここで暮らすことにしたとの事だ
憎らしいことに、奴は最後に私に対して頑張れと
顔も見ずに言いやがった
上等だ、貴様の鼻っ柱をへし折ってやる

12月5日 厄介なことになった……
サグメは○○に、綿月の二人は私に
違法薬物よりも良いものは間違いなくあると言って
カウンセリングやリハビリのつもりなのか、方々を連れ回された
そうしている間にも、サグメから委任されたドレミーが違法薬物浄化作戦を指揮していた
この日だけでも、宿舎の一室で薬物工場を稼働していた者とそこにいた売人が
問答無用で射殺されたと携帯情報端末に速報で流れた
見せしめと警告の意味もあるのだろう、画像も添付されていた
その間にも、一般玉兎の住居エリアから爆発が起こった

12月7日 同期の出世頭がやってきた
その顔は強張っていた
いわく、違法薬物浄化作戦はまだ続く。作戦は順調に成果を収めている
つまり薬にすがるしか無かった一部の玉兎から、薬物の供給者から、そして無茶な浄化作戦の余波である誤射や誤爆で友人を亡くしたかなりの数の玉兎から
私と○○は恨まれたとのことだ
逃げる理由が1つ増えた


900 : ○○ :2017/08/29(火) 00:51:44 KPTPlAcM
【まとめwikiの更新情報】
>>899までのSSとロダにあるSSをwikiに載せました

>>883-885は内容が特殊で分かり辛いと思ったので区切りを入れました
駄目だったら区切りを消して元の状態にします


今後の予定
・来週の月曜日からは、「最新版変更点(差分)」の機能を非ログインユーザーに開放する予定です


901 : ○○ :2017/08/29(火) 08:42:35 SBC4qjmU
>>896
一度年老いてから若返ったためか少し話が合わなかったり、他の寺メンバーとはスキンシップ取ってるのに自分にはしてくれなくてでも自分からするのはおかしいとか思って苦悩してほしい
でもそんな事は微塵も表に出さない日が続いて溜めに溜めてある日突然爆発させて○○含めた命蓮寺の皆を驚かせてほしい
あとその絵ちょっと透けてていいゾ〜


>>900
おつかれさまです
更新とか変更をアナウンスしてくれるとほんと安心できるぜ


902 : ○○ :2017/08/29(火) 15:06:02 WP0uimro
ノブレス・オブリージュに囚われて(126)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=116#kiji
>>900
毎週の更新作業、ありがとうございます
ふっと思いついて書いた物がまとめられるのは嬉しいですねやっぱり

>>896
聖様って元々は、若くありたい死にたくないと言う我欲全開で妖怪と付き合ってたから
その時の自分勝手な思考をまだ覚えているはずだから、罪悪感から少し遠慮した行動をしそう
その少しの遠慮が、心に隙間風を作ってしまうんだよね


903 : ○○ :2017/08/29(火) 23:22:40 o.M/QU4k
>>896
溜め込んだ人は、爆発した時が酷そうな…

>>897
綿月姉妹の手の上で隊長が踊っていそうでワクワクしてきました。

>>900
GJ!更新お疲れ様です。

>>902
息子君に何があったのかしらん??


904 : ○○ :2017/08/29(火) 23:25:07 o.M/QU4k
 古明地さとりのカウンセリング15

 こんばんは。地上の昼はまだまだ日差しが照りつけて暑いですが、夜は風が大分涼しくなってきましたね。はるばる遠路お越し頂くには、随分マシな気候に
なってきたのかも知れませんね。まあ、私のように地底にいる妖怪は地上には行けませんので、想像の世界でのお話ということになりますが。どうでしょうか、
私に色々お話していただけませんか。秋には少々早いですが、あなたのお悩みは秋晴れの様に心が晴れることになりそうな予感がしますので。

 そうですか、奥様に雁字搦めにされてしまっているという事ですか。成る程、中々にお辛い思いをされている様ですね。流石は人里一番の名家の稗田家と
いったところですね。奥様も書き物をされているだけありまして、細かい所にも良く気が付かれる様ですし。それも相まって束縛をされていると感じられる
原因になっている見たいですね。
 ほほう、それだけではないと…。そうですか、権力と財力を振り回し、周囲を傷付けても貴方に執着を見せるという事ですか…。それは大変な思いをされ
ているでしょうね。うっかり反抗でもしようならば、全てを押しつぶすように反撃の手を伸ばしてくるというのは、流石は歴史を記録してきただけがありま
すね。歴史の記録に置いては、所々に闇の様な表に出さない部分というものが、ままありますからね。歴代の記憶を引き継ぐということは、そのような闇に
葬り去られた水面下での暗闘を、しっかりと知っているという事でしょうね。しかも、歴史の勝者が自分の体面に都合が悪いので、こっそりと隠そうとした
いわば隠された成功談の証言人という訳ですのでね。まあ外の世界からすれば小さな村とお思いでしょうが、意外に歴史は繰り返すといったもので、外の世界
でも通用することは割かしにあるものなのですよ。
 まあ、そのような執着をまともにぶつけられては当然ですが、堪ったものではないですね。いくら自分だけで立ち向かおうとしても、周りにいた善意の人ま
でも同時に迫害をされるのであれば、貴方の罪悪感が刺激されるのは私にも分かりますよ。しかもそれに対抗しようにも周囲の人は彼女の味方ばかり、おま
けに彼女とまともにやり合えそうな人外の連中も、何かにつけては彼女の肩を持つとなれば、四面楚歌といわんばかりですね。

 さて、どうすればいいかという訳ですが、私の様な妖怪ならば自分の気にくわない余計な事をされたのであれば、相手をぶちのめすことで一件落着させるの
が、一番に手っ取り早くて簡単な解決方法なのですが、そうそう上手い話しは無い様ですね。まあ、貴方も色々と手を尽くされているようですが、知恵比べで
勝負されるのは、少々どころか、随分と分が悪い勝負ですね。そして貴方の心を読みますと、これが一番大切なのですが、貴方には彼女への狂気が無いのです
よ。ええ、まあカウンセリングに掛かっている最中に、お前は狂っていないと駄目出しをされるのはこいつは藪医者なのではないか、と思われるのは当然なので
すが、貴方はとても理性的に解決をされようとされていますね。
 そう、彼女がとても狂気に満ちているのに、貴方はあくまでも理性で対応をされようとされています。彼女の狂気を理性で溶かすことが出来るとお考えなの
でしょうが、ええ、それはとても良いことなのですが、それは貴方の表の顔なのですね。そして表があれば裏が有ると…。


905 : ○○ :2017/08/29(火) 23:28:36 o.M/QU4k
 そうです。貴方はこれまで幾度も、彼女に対して理性的に常識的に対応して、そして力及ばずに周りに被害がもたらされるといった一連の流れを行っています
が、それは実は周到に計画されたものなのですよ。おまけに主演女優は彼女ですが、監督と脚本は貴方なのですよ。
 驚きましたか…。そうでしょうね、これまで自分が苦しんでいたことが、実は全て自分が行ってきていたものだと知ってしまったのですからね。貴方の無意識
は実に巧妙に隠していましたので、貴方がこれを知ることは今まで無かったのですがね。実は是までの彼女の狂気は貴方が作り上げたものでもあるのですよ。

 さて、驚いたところで、一気に貴方の内面に切り込みましょうか。この様に貴方の心を切り裂かないと、内面に隠された深層心理は中々尻尾を出さないのですよ。
まあ、暫くのことですので、少々我慢をお願いしたいものですね、残念ながら嫌と言われてもやらせて頂きますが。
 貴方の心の奥底には、外界での怒りが溜まっていますね。自分が尊重されなかったと、愛されなかったと、そういうことへの怒りと欲求が貴方の心に充満して
いるのですよ。そしてそれは此処幻想郷にて、彼女と出会うことで化学変化を起こす訳なのですね。貴方の外面はあくまでも、彼女の狂気に対する被害者であり
ますが実は、裏では貴方は彼女に対して、狂気と執着を発揮するように仕向けていたのですよ。まあ、これは無意識のレベルで行っていますので、貴方や彼女が
気が付かないのは無理も無い話しではあるのですがね。そして貴方に仕向けられた彼女は存分に、貴方を愛して特別扱いをする訳ですが、貴方の場合には更に
少々厄介ですね。
 実は貴方の心には自分が満足出来なかったことに対して、周囲への怒りも持っているのですよ。まあ、外界のカウンセラーならば、自己愛の不足なり、ニヒリ
ズムなりミュンヒハウゼン症候群なりと思う存分に解釈してくれそうですが、私にはそこまでは興味が無いものでしてね。彼女が周囲に対して怒りをまき散らす
ときに、あなたは一見心を痛めているようですが、実は心の奥底では喜んでいたのですね。まあ、そこまで露骨に言ってしまうと貴方の自己イメージの崩壊にも
なりますから、ここはそうですね…、スッとしたとでも柔らかく言っておきましょうか。実はこのドラマには再現性がありましてね、言ってしまえばいくら貴方が
表で努力しようが、裏で本当に思っている通りのことが何回も起こるのですよ。貴方が幾ら色んな策を講じようが、彼女がそれをかいくぐって、貴方は彼女の執着
に捕らえられ、周囲は彼女の怒りによって破壊されると。いやはや、中々にあっぱれな事ですね。ですから、貴方は彼女に対して心の底からの狂気や反感を感じる
ことは無いのですね。なにせ、貴方自身が彼女にやらせているのですから。
 ですから、貴方が幾ら努力しようが、本当は無駄なことなのですよ。そして今日もまた、奥様は貴方の策略などお見通しですよ。荷物持ちの丁稚を買収する案は
良かったのかもしれませんが、外界の思想家が言うように、「人間は恩よりも恐怖で動く」ということなのですね。


さて、晴天には霹靂が落ちることがありますねぇ、それでは奥様どうぞお入り下さいな…。


906 : ○○ :2017/08/31(木) 20:43:36 LWAqXT/g
月都貴人専属医療班、隊長の日記8

12月20日 もう年も押し迫っている
今年の正月の自分には、絶対に想像できない場所に来てしまった

12月21日 綿月ともあまり会いたくない。仮初めとはいえ私の持ち場で寝ていたら
早朝に、同期の出世頭から叩き起こされた
電話などではなく直接叩き起こされた
装甲車に押し込まれて、走り出して何分か経ったら爆発が起こった
私の仮初めの持ち場からだった
同期の出世頭は、裏社会や遺族がどうのと言っていたがほとんど聞こえなかった
私はただ1つの懸念を聞いただけであった
私はもう、綿月のそばにいなければならないのかと
同期の出世頭……彼は、すまないと言いながら頷いた
その日のうちに、綿月の二人の私室に私の分の寝具が運び込まれた

12月22日 同期の出世頭がひっきりなしに、綿月の二人に報告や書類を上げていた
悪い予感しかしない
豊姫はクリスマスよりもお正月の方が重要よと言って……多分、私を慰めているのだろう
依姫はしきりに、もっと兵隊を集めろとうるさかった

12月23日 同期の出世頭が豊姫に報告を上げた際に聞いた
依姫はどこに行った?
彼はやや苦笑しながら豊姫様に聞かないのかと答えた
私の歪んだ顔を見たら、謝りながら教えてくれた
明日、一斉に動くそうだ
サグメも綿月に私兵を、ドレミーも含めて貸したそうだ
明日は寝ていた方が良いと言われたが、日記を書いてる際も全く眠くならない

12月24日 虐殺が始まった、空中庭園から見下ろせる場所で依姫が訓示を行っていた
しかしそれ以降は穏やかで快適であった
サグメはやや洋風かぶれなのか、○○と一緒に形だけでもクリスマスを楽しんでいた。まだ早いのにワインを○○と飲んでいた
その際にも、豊姫はしきりに情報端末を気にしていて。受話器の先から同期の出世頭の声が聞こえた
○○は何度かこちらを気にしてくれたが、気の効いた表情すら出てこなかった

12月25日 同期の出世頭から電話があった
何故か、トイレにいる時。つまりは一人きりの時であった
彼も今トイレだな?と疑問文でありながら断定口調であった
さすがは情報畑だ。私を襲撃から助けてくれた事と言い、出世するはずだ
しかし声に覇気が無かった、現場の写真が欲しいと言ったが
彼は言葉に詰まっていた
ただ一言、昼頃に依姫から成果報告の電話があるから
覚悟しておいた方が良いとだけ言われた
だが、覚悟なんていくらつけても足りないだろう
依姫は、私の仮初めの持ち場に砲弾を叩き込んだ奴を見つけたと。興奮しながら話していた
自慢の剣でいたぶっているのか、何者かがうめく声と。命乞いすら通り越した、もう楽にさせてくれと言う嘆願の声も聞こえた


907 : ○○ :2017/08/31(木) 20:44:33 LWAqXT/g
12月26日 今は午前中だが、この文章を書いている
朝食の席に依姫がいた
もうこの時点で嫌な予感しかしなかった
表情からして、あまりにも浮わついていた
依姫は嬉しそうに、ひとまずの実行犯は全員捕まえるか『処分』したと話していた
そして、指揮官は生け捕りに成功、してしまったようだ
サグメはこちらに目を向けながらドレミーから耳打ちされていた
サグメは時間があれば行くと言って、○○に向き直った
つまりこないと言うことだ

12月27日 昨日の記憶が途中から無い
と言うか所々ですら抜けている
覚えているのは、依姫が生け捕りにした指揮官の頭を踏みつけて剣を構えていた姿だ。気が付いたら朝であった
トイレで同期の出世頭、彼に電話をかけたが、切れたと思ったら今は無理だと言うメールが来ただけであった
それも切れると同時に来たので、緊急用の定型文なのだろう
情報畑なら、それぐらいの仕掛けは作れるだろう
私はいったいなにをやっているんだ

12月29日 空中庭園へ綿月の二人に、同期の出世頭が報告に来た
何か喋りたかったが、迷惑がかかってはと思って目をそらしていたら
彼の方から声をかけてくれた
世間話、にしては重々しい話だった
生け捕りにした指揮官は案の定『処分』された
他の生け捕りした者も、調べ物が終わったら順次『処分』される
だがそれは、本題に入るための前フリだと信じていた
彼は少し回りを見てから、私に向かってどうしたいと聞いた
自由と尊厳が欲しいとだけ言った

12月31日 希望の光が見えた
同期の出世頭、彼からのメールが届いた
積極的な協力は難しい、私も君みたいに自由と尊厳を求めたかった
たったこれだけの文章だった、しかし私には嬉しい援軍だ


908 : ○○ :2017/08/31(木) 23:02:33 aX9xxWXk
>>906
隊長は果たして反撃の狼煙をあげる事が出来るのか気になる…
ロケット以外に逃げ場の無い月は、博麗神社しか帰還方法が無い幻想郷と、良く似ている気がします。


909 : ○○ :2017/09/02(土) 18:28:08 sESz1nTg
月都貴人専属医療班、隊長の日記9

1月1日(二年目) こんなにも重い気持ちの正月は初めてだ
しかし腹の立つことに、私の気持ちとは裏腹に並べられた正月料理は豪勢そのもの
私の人生で一番のごちそうであるのは間違いがない
しかし、綿月の二人と食べるのが条件なのならば、無い方が良い
依姫は酒の肴のつもりなのか、去年の虐殺を自慢気に話している
裏社会の一部を叩き潰したと豪語していた
それが比喩ではないのだから、恐ろしい
同期の出世頭は元日から働いているのか、豊姫の携帯端末に何度も連絡を上げていた
最後の下手人を『処分』したそうだ
新年早々、血の匂いにまみれなければならないとは

サグメは上機嫌な顔で、○○を脇にはべらせながら。明るい時間から酒が飲めるのは正月くらいだと笑っていた
お前は昼から、○○を巻き込みながらワインを飲んでいるだろうに
○○は自分が酔いつぶれる事にしたのか、杯の中身を一息に飲んでばかりであった
いたたまれない

1月2日 同期の出世頭が、綿月の二人に新年の挨拶に来た
サグメ肝いりの違法薬物浄化作戦の報告もあるのか、奴もドレミーと話を聞いている
しかし、そのお陰で久しぶりに○○と話が出来た
私が自由と尊厳を諦めていない事に彼は喜んでくれたが
いまいち話が噛み合わなかった、酔っている以上の物を感じた
まさかと思い、まだ薬をと聞いたが
ばれたとき、また虐殺が始まると言っていたので。もう手にはしていないようだ
……克服した理由が悲しいような気もするが

1月3日 宴はまだ続く
今日は外部の者も招待されたのか、同期の出世頭、彼が部下と一緒にやってきた
しかし、彼の部下とは誰とも目が会わなかったのは……処世術の上手さなのだろう
目をつけられないようにするのはもちろんだが、気に入られてもならないのをよくわかっている
やはり私は真面目すぎたらしい、だから綿月に、二人ともから気に入られてしまったと言う事か
同期の出世頭は○○といくらか話していた、珍しい姿であるが私にとってはある種の理想だ
表情以外は

1月4日 貴人の宴は長いと聞いていたが
まだ続くのには、辟易とする
連日連夜の宴は、さすがに私の体も悪くしたのか
朝方の着替えの時に、体に発疹が確認できた
酒の飲み過ぎならばまだ良いのだが、心因性であるのならば、ここから逃げる以外の治療法は無い

1月5日 同期の出世頭からメールが届いた!!
いわく、何か欲しい物は無いかとの事だ
そういえば私は、建前上は綿月姉妹専任の医務官であった
積極的な協力は出来なくとも、私の欲しい物を用意することはできるようだ
腹の底で違う使い方を考えていたとしてもだ、私が言わなければ彼も分からない

1月6日 癪ではあるが、それに事後報告でも大丈夫であろうが
空中庭園の一角に私が扱う診療施設が欲しいと伝えた
綿月は二人とも、二つ返事で許可してくれた
その日のうちに、同期の出世頭に頼んで壁だけは作った
心もとないが、奴らの視線をさえぎる場所が出来た

1月7日 高圧酸素タンクが欲しい
あれならば、少しいじれば爆発を起こせる
その程度で綿月やサグメを倒せるわけがないが、時間は稼げる
しかし同期の出世頭から、あからさま過ぎると言われた
彼にはあまり迷惑をかけたくない

1月8日 サグメの姿が見えない、○○の姿も見えない
かわいそうに……また弄ばれているのだろう

1月10日 同期の出世頭から電話がかかってきた
慌てた様子で、サグメと○○を空中庭園に呼び戻せと言ってきた
説明は後にしてくれと、彼にしては冷静さが無くなっていた
しかし、私を襲撃から助けてくれた実績がある
○○の端末に電話をかけたが出てくれなかった
同期の出世頭、彼は狂乱状態で空中庭園にやってきた
違法薬物を製造していた裏社会の一部が、反乱勢力と手を組んだそうだ
連中の第1目標は、浄化作戦のきっかけを作った○○らしい
要するに、復讐と弔い合戦が一緒になったそうだ

追記 深夜になってようやくサグメと○○は帰ってきた
そしてすぐに、ドレミーが物々しい装いの連中を集めてどこかに行ってしまった


910 : ○○ :2017/09/02(土) 18:30:50 sESz1nTg
1月11日 私あての荷物が爆発した
その音は空中庭園にいても聞こえた
箱の中身を検分するため開封したと同時に爆発したそうだ
狙いはどう考えても私だ
同期の出世頭が、裏切り者が近くにいると泣きながら叫んでいた
連中は……サグメと綿月の二人。こいつらを全員敵に回したようだ

1月15日 ○○の様子が明らかにおかしい
自分が命を差し出せば少しは状況がマシになるのかなと、力の無い目で私に向かって呟いた
馬鹿な真似をするなとだけ答えたが
なぜ、私と○○がこんなにも辛い思いをせねばならないのだ

1月20日 ○○は狙われようとしている
空中庭園から出たがるようになり、勝手に外に出ることも度々である
今日は上層階から外に向かって体をさらしているところをドレミーが見つけたそうだ

1月21日 昨日、○○が外を眺めて
いる場所に砲弾が叩き込まれた
しかし、上層階だけあり貴人も多い事から防備は万全なようで。ガラスには傷1つ付かなかった
だが、状況は最悪だ

1月22日 どいつもこいつも冷静さが無くなっていた
空中庭園以外の、○○や私が足を運んだ場所が次々に爆破されていた
その度に死者が、そして依姫なり豊姫なりサグメなりがやってきて辺りを焼き払い
ただでさえ多い死者が更に増えていた

同期の出世頭は、浄化作戦や私が襲撃された報復である虐殺の時に出来上がってしまった遺族の暴走だと説明してくれた
裏社会にも、反乱勢力にも、たくさんの遺族がいるそうだ

1月25日 これなら純狐が攻めてきた時の方がマシだ
写真や映像でしか見たことの無い兵器が、エリアの一角を焼き払っていた
幻想郷を調査した時でさえ使わなかった兵器が、辺りを歩き回っていた
豊姫は上機嫌な様子でもっと出撃させろと言っていた
サグメはわざわざ前線に出て兵器の群れを指揮しているそうだ
依姫はまた違う場所で剣を振り回しているそうだ
煙の中に人体の匂いが混ざっている気がして、吐き気が混み上がる


911 : ○○ :2017/09/04(月) 00:35:21 SiwSzf0M
>>909
一気に状況が動いてきましたね…
周囲は敵だらけになって綿月姉妹に頼らざるを得ない中々苦しい立場になっているのが苦しいところ。


912 : ○○ :2017/09/04(月) 00:36:12 SiwSzf0M
 売り渡せば

 昼下がりの午後、屋敷までの道すがらは太陽が周囲を燦々と照らしていたが、里一番の大きな屋敷の門をくぐり奥まった部屋に案内されると、障子で中庭と区切られた
部屋の中は、何だか薄暗いように感じた。部屋で待っていたのは、この家の当主である稗田阿求。彼女から呼び出される時は大抵が悪いこと絡みなので、出来れば遠慮し
たいものだが、里一番の権力者相手には無視を決め込む訳にもいかず、こうして毎度毎度の如く参上している。情報屋の真似事をしているために、自分の評判についても
聞く機会があったが、ここ最近はよく訪問していたためか、稗田家に取り入っているとやっかまれていたのは苦い顔をせざるを得なかった。彼女に取り入る等と想像が出
来るのは彼女の事をよく知らないか-或いは相当な馬鹿か信奉者だけである。アレは取り入るべきではないし、近づくべきでないし、そして、そうして-----
好意を持たれるべきでない。

 部屋にて当主と相対すると、彼女は挨拶もそこそこに○○の様子を尋ねてきた。
「○○さんの様子はどうですか?」
どうとは、何がどうなのですか-と反射的に問い返したい気持ちを抑え、予め用意しておいた答えを話す。さも、少しだけ考えたような口振りで、短すぎて悟られること
もなく、長すぎて作った話だと思われることもないように。彼女は○○については盲目であるが故に、○○の周囲については敏感である。彼の気持ちを理解して歩み寄る
のではなく、彼と自分の間にある障害を取り除くことに全力を注ぐ。彼と彼女の間に何も無いのであれば、確かに自分が彼に一番近い人になるのであるが、それは果たし
て幸福であるのであろうか。当主はそれを幸福と、一片たりとも疑う事無く幸福だと叫ぶので有ろうが、それは○○にとっての幸福を意味しない。
「そうですね…今の所はあまり変わりが無い様子です。」

 お望み通りの状況を伝えたが、当主の機嫌は良くなっていない。むしろ悪くなっている様子である。やや苛出ちを顔に出した様子で彼女は尋ねてくる。
「最近、○○さんが村から除け者にされているようだと聞いています。友人との付き合いも悪くなったとも。」
それは十中八九、当主が邪魔者をどうにかしたためであるのだか、それを正直に伝える程私は馬鹿ではないし、敢えて苦言を呈する程人間ができていない。結局のところ
はお決まりの曖昧な言葉となる。
「稗田家に気に入られているので、周りの人も気を遣っているのでしょう。」
折角の回答にも彼女は不満げである。
「どうにかできませんか。」
「どうにかですか。それは中々に難しいかと。」
人間の心を無理にどうこうするのは困難だとは、村の統治者としては分かっている筈なのだが、それすらも投げ捨てる程には愛に狂っているようである。
「むしろ…。」
「むしろ、何ですか。」
答えをせっついてくる彼女に、取って置きの解決方法を話す。
「少々御当主様が○○と距離を置かれ…」
「駄目です。」
こちらが言葉を言い終わる前にバッサリと切り捨てる当主。そもそもが自分の欲望の所為なのであるが、どう転んでも貫き通す構えである。


913 : ○○ :2017/09/04(月) 00:36:58 SiwSzf0M
「全く、ままらないものですね。」
湯飲みを手でさすりながら、使用人にお替りを頼んでいる彼女は、外見だけみれば大変に儚げだとも言えよう。
「こうなっては○○さんをお迎えしなくてはなりません。」
しかし、その内面ではどす黒い感情が獲物を捕らえようと暴れ回っている。そして一段落付いたのか、彼女はふと私に告げた。
「ああそういえば、ついでに貴方は永遠亭の方に送る事にしましたので。」
「はあ?!」
前後の脈絡を欠いた結論だけ投げつけられた言葉であるが、私のこれからを決めかねない何かが勝手に決められようとしているのだけは分かった。
「一体どういうことですか!」
全くもって、冗談では済まされない。どうして急に私が永遠亭に送られなければならないのか、入院患者として送られるのならば兎も角、彼女がそういう意味で言っている
のでは無い事は確実であるし、ならば、最早二度と戻っては来れない予感が募る。これではまるで私が売られた様ですらある--○○と同じように。
「全く、感謝して欲しいんですよ。死ななければ行くことが出来ない地獄や、評判が悪い地底ではなくて、里の皆が憧れている永遠亭の方にしてあげたのですから。」
そんな気遣いなんぞお断りだと立ち上がって怒鳴ってやろうとするが、足が縺れて畳に倒れ込む。腕をどうにか差し込んで、顔から突っ込むことは避けられたが、幾ら何でも
普段私が用心のために用意している薬にしては早すぎる。もがこうとする私を尻目に彼女は冷たい声を掛ける。
「妖怪にも効く永遠亭特製の薬は良く効いたでしょう。それでは八雲様、この人を永遠亭まで運んでいって下さいな。」
そして私の体は暗い闇に引きずり込まれた。


914 : ○○ :2017/09/04(月) 04:40:40 OQBhJKaA
>>909
このシリーズは途中まで読んで、ようやく主人公も綿月姉妹にヤンデられていることに気づいた。


915 : ○○ :2017/09/04(月) 15:49:31 vwoS5TWc
>>912
知らないうちに好意を持たれていたのかな、この情報屋も
しかし地獄とか地底とかの住人にまで顔を知られているとは
金払いが良かったのだろうけど、だとしても関わってしまったのが弱点になったのかな


916 : ○○ :2017/09/04(月) 16:51:54 vwoS5TWc
月都貴人専属医療班、隊長の日記10


1月31日 同期の出世頭から画像付きのメールが届いた
彼もしんどい立場なのだろう、やや罵倒含みであった
しかし中身を見れば罵倒含みなのも理解できる
野戦病院の写真だからだ
酷いのは想像しなくても理解していたが、実情を見ると自分の想像力の低さ
に涙が出る

2月1日 今日も兵器たちはエリアを動き回っている
何も気にせずに撃ちまくっている
完璧な空調がある空中庭園ですら、すえた臭いがあるような感覚に陥る
しかしそれは錯覚なのだろう、綿月の二人は戦果にホクホク顔だから

2月2日 同期の出世頭は、言葉すらもう思い付かないのか
写真を何枚か私あてに送るだけであった
これを書いている間にも、爆発が起こり黒煙の立ち上る場所がまた増えた。つまりまた死者が、そして怪我人が増えた
……私も医者のはしくれだ

2月3日 空中庭園に持ち込んでいた医療具を持てるだけ持って、野戦病院に向かった
依姫はまた剣を振り回しに、豊姫は端末に映る内容に夢中であったので。思ったより楽であった
外に出ると同時に、鼻をつんざくどころか切り裂く臭いに襲われた
だが行くしかない
同期の出世頭の姿は無かった、彼がいないのだから針のむしろである
しかし、猫の手も借りたい状況
私が治療を始めると、皮肉含みではあるが、腕前を老齢の医者から誉められた
かつての部下の姿が見えたが、私とは目を合わせてくれなかった
それも、その通りであろう

2月4日 携帯端末がうるさいので、投げ捨てた
履歴だけは見たが、綿月のどちらかであった
構うものか

2月5日 もっと手の足りていない野戦病院に行けと言われた
行くしかない
私以外にも向かう者がいて、かつての部下であった
話すことが出来ず、息が詰まった

2月6日 止血と消毒だけで精一杯
枕元輸血ですら手を掛けれた方である
その枕元輸血も、ボロボロの者がもっとボロボロの者に与えている始末、なので共倒れした者もいた
まだ戦火は続いている、助けれなかった者は多いが、新しく運ばれたものがそれを上回る


917 : ○○ :2017/09/04(月) 16:53:01 vwoS5TWc
2月7日 ドレミーが兵士を連れて近隣を蹂躙していると言う噂が飛び交っていた
確かに、爆発音が昨日より多い
情報畑が通信設備の破壊や電波妨害をやっているとの話も聞こえた
私の腕にある電波時計が圏外だと訴えていた
多分これも本当なのだろう

2月8日 屋根を光の帯が通ったのが見えた
後には何も残らなかった
しかし、消えたのが屋根だけなのは不幸中の幸いと思う他は無い


2月9日 わたしが、あのものたちを、しにおいやったのだろうか
わたしは、くうちゅうていえんで、○○のように、なにも、かんがえずに、なにもせずに、いたほうが
もっと、すくないかずの、しにんですんだのか?

2月10日 感情を出すのが辛い
ここからは箇条書きで、私の見た事実のみを書き記す

昼頃、2階から綿月の私兵が見えた
少し経って、綿月の二人が私の名前を叫びながら入ってきた
依姫は私の名前を叫んでいた
豊姫は、あのメールは罠だと。同期の出世頭の端末がハッキングされたと叫んでいた
隣にいた、私のかつての部下が。家族の仇だと言いながら、私に向かってメスを突き刺そうとした 
部下が、粒子になって消えた。近くにいた負傷者の下半身も消えた
豊姫は私の心配しかしていなかった
依姫は、私と豊姫の間を。私兵や自分の剣で片付けていた
同期の出世頭が叫びながら入ってきた
彼も、自分の端末がハッキングされて、私に送った記憶の無いメールがと叫んでいた
現場を見た彼は、ヒザから崩れ落ちて泣いた
依姫が彼を立ち上がらせ、顔を一発殴った。ハッキングされた事の罰らしい
空中庭園に戻るまでの間、何度か投石があった
全員死んだ
皮肉混じりとは言え、私を誉めてくれた老齢の医師もいた
もちろん、死んだ


918 : ○○ :2017/09/04(月) 19:16:27 tSt3doCg
ロダに一本投下しました。
何だか話を捻ろうとして「ヤンデレとは、愛とは何かウゴゴゴゴ」状態に陥っています。

>>917
結末が気になりますねぇ。
自分もよく、報われないお話を書きますが人の作品を見ていると、
読んでいる方からの「報われて欲しい」という感想、その意味がよく分かります。


919 : ○○ :2017/09/04(月) 20:17:01 SiwSzf0M
>>916
益々状況が悪化する様子に比例して、隊長の精神状態も悪化している感じですね。

>>918
紫「幻想郷は全てを受け入れるのよ。 それはそれはとても残酷なことですわ。どのような歪な愛の形でさえも…ね。」


920 : ○○ :2017/09/05(火) 03:07:07 C0N5Aty.
>>913
因果応報というには報いがえげつないですがヤンデレちゃんがいる世界ではリスクの高すぎる仕事でしたね

>>917
このだんだんどうしようもないカオスになっていく感じがたまらなく好きです
これは短編じゃ出せない雰囲気ですよね


ttps://i.imgur.com/1XwYsbN.jpg
知人程度の間柄の女性が飲みの席で友人にだけ漏らしたはずの情報を翌日実践してくる恐怖


921 : ○○ :2017/09/05(火) 14:41:33 fdyj7s3s
>>920
ショートケーネ良い…!


922 : ○○ :2017/09/05(火) 19:17:00 5UhWunqk
>>920
○○の周りに、慧音先生に情報を渡している人がいますねぇ……

月都貴人専属医療班、隊長の日記11

2月14日 同期の出世頭から、本物の彼からのメールが来た
文面は短く、知りたいか知りたくないかの二択であった
ちゃんとした物を知りたかったので、知りたいとだけ答えた

私のいた野戦病院が解体されたそうだ
あそこにいた四分の一が反乱に積極的に協力して、四分の二が知っていたが誰にも言わない消極的協力
これらは『処分』か、弾除けの懲罰大隊に送られた
残りの四分の一は、そもそも話すら出来ない重傷者
これらは放っておかれた、中に放置したまま野戦病院を解体したそうだ
文章だけで吐き気がした、書いている今は頭も痛い

2月15日 空中庭園から見える範囲では、もう黒煙は立ち上っていない
空中庭園から見える範囲だけならば、である
サグメも、綿月の二人も空中庭園にいるがドレミーがいない
サグメは端末に何度も目を通している、考えなくてもわかる。ドレミーとのやり取りだろう
○○はこれ以上の犠牲を出さないように、笑顔でサグメの機嫌を取り続けている
端末にも触らせたくないのか、○○の方から浴場に誘った
だが、私は……そこまでの踏ん張りが出来ない

2月16日 同期の出世頭が報告にやってきた
あのあと綿月の二人、特に依姫からそうとうこき使われていたのだろう
真っ直ぐ歩くことすら出来ていない、高そうなスーツもヨレヨレで、風呂にすら入ってないのか汚れも目立つ
間の悪い事に、○○とサグメが浴場から戻ってきた
同期の出世頭、彼の言葉が明らかに詰まっていた
○○も顔を青ざめさせた、サグメはいつもの場所で○○を愛でていた

2月17日 今日も同期の出世頭がやってきた
やはり私の想像どおり、空中庭園の周りが静かになっただけだ
依姫は、私を危険な目に合わせた罰でもあるのだろうか
彼に兵器の指揮権を与えただけでなく、進行路まで指定していた
端末で地図を見たら、野戦病院が作れそうな広場があった
医者のふりをした反乱勢力の構成員が多いとのことだ
確かに私のいた野戦病院も、本物の医者は少なかった
だが、治療をしようと言う意思は全員が確かにあった

彼は書類上はまた出世である、給料も増えた、権力も更に上積みされた
だが、全ての者が一番やりたくない仕事を強制された

2月18日 同期の出世頭が、私に出撃前の挨拶に来た
戦死の心配は無いどころか、簡単には死なせてくれないとヤケクソに笑っていた
表情が出せない私とは、また違う病み方をしていた
そうかと思えば急に真顔になり、やって欲しいことを聞いてきた
彼はまだ諦めていない、まだ踏ん張っている
言葉を振り絞り、野戦病院とそこに運び込まれた傷病者のための管理システムが欲しいと答えた
せめて名前と場所だけでも分かれば、家族や友人が駆けつけることが出来る
それが最後の別れだとしても、出来ると出来ないでは全く違う
彼は私に対して、頭が回ることに安心したと言って。1日で作ると約束してくれた


923 : ○○ :2017/09/05(火) 19:18:06 5UhWunqk
2月19日 一般玉兎も使えるオープンネットワークに、突然SNSのようなシステムが現れた
彼がやってくれたんだ
すぐにこのシステムの用途に気付いた医者たちが、野戦病院の場所とそこに収容されている患者の名前を記していった
システムの扱い方は皆がすぐに慣れて、生きている者が記されている場所と……そうでない者が分けられた
それだけではなく、医療品を融通しあう連絡もされていた
みんな必死なんだ、だからすぐに使えるようになったんだ

2月20日 サグメが端末を見ながら眉をひそめていた
○○がすぐに気付いて、浴場に行こうと誘ったが、生返事であった
ありえない。また何か、物騒な事を考えているとしか思えない

2月21日 ドレミーがサグメと話し合っていた
○○は必死にサグメの気を引こうとしていたが効果は無く
サグメはすぐに終わると言っていたが、彼女が言葉を喋れば出来事は逆転する
つまり、十分に話し合えたと言うことだ

2月22日 ○○から泣きつかれた
野戦病院のための情報交換システムに記載されている患者に、サグメが前々から始末したいと目を付けていた連中が何人もいるそうだ
最悪だ。私はまた、余計なことをしてしまった

元々、サグメのせいで○○には敵が多い
陰に陽に、○○は嫌がらせを受けていた
陽にやって来た者は、サグメが即座に始末していたが
問題は陰にやったもの
はっきりした証拠もなく、またそう言う者は頭がよいので、そこそこの地位の場合もある
始末することで組織になにがしかの損害を負わせてしまう
ただの兵隊とは少し勝手が違う
しかし、今の状況ならば。多少の無茶は許容される
そもそも最初から無茶苦茶しかやってないのだから

2月23日 同期の出世頭に電話で相談した
サグメがまた、自分と○○にとって邪魔だと考えたものを始末しようとしていると伝えた
○○から名簿も手に入れたので、それも合わせて送信した
受話器の向こう側で彼が、士官がごっそり消えてしまうと泣き叫んでいた
ただでさえ、今回の戦争(もうこう表現する)で士官が何人もいなくなり
下士官を戦時任官するのにも限界に達して、指揮官のいない部隊すら生まれている
だが恐ろしいのは。それでも、貴人とその周りにいる私兵は
こんな状況でも統率が取れていて、まともな装備が維持されているのだ
玉兎とは、いったい何のために存在しているんだ
もはや捨て駒ですらない

2月24日 同期の出世頭、彼の助言にしたがい数字で説得することにした
彼が作ってくれたシステムに記載された戦死者をもとに、資料を突貫で作った
綿月の二人にも作業を見られたが、構うものか
戦争前に生きていた士官が、この短期間で驚くほどに減っている
それを数字やグラフで分からせる
確かに士官の数だけは、書類上維持している
しかし士官学校を出ていない戦時任官が学校卒の士官を追い抜こうとしている
全体ですらそうなのだから、地域によってはもう既に逆転している
それに、私がいた野戦病院を解体したのも痛かった
あそこにいた士官は、もうほとんどが亡くなったか戦地には戻れない重傷者だ
あの地域には、もう学校卒の士官はいなくなっていた
全員が戦時任官だった

2月25日 貴人とはいったい何なのだ。こんなのが神様の一角なのか
綿月の二人にも、サグメにも。私の作った資料を顔面に叩きつけるぐらいの勢いで見せた
学校卒の士官が減っていることは理解してくれた
だが、やつらは時間の感覚がおかしい
これが終わったらしばらくは自分達の私兵を出しあって穴を埋めよう
最悪、捕虜に無理矢理産ませて数を増やせば良い
綿月の二人とサグメは、一分程度の短い会話でそれを決めてしまった
あとはもう、何もなかった
呆然としていたら、用意した全ての資料が消えていた
辺りには粒子が舞っていた
豊姫がお茶の時間にしようと言った
怒鳴る気力も出てこなかった

2月26日 サグメは空中庭園の一角からドレミーに引き連れられる自分の私兵を眺めていた
○○はまだサグメを止めようと、私兵を眺めるサグメに引っ付いて、泣きながらやめるように説得していた
空中庭園からでないから、サグメ様のおそばから離れませんから、ここを攻めれる者はいない
色々言っていたが、サグメの意思は硬い
サグメは、自分が始末しようとする者達を『あんなの』と言っていた
サグメは空中庭園以外でも、○○と遊びたいようだ
だから、少しの邪魔も許せないようだ

2月28日 同期の出世頭は、彼は頑張っていたが
限界であったようだ
彼の作ったシステムを覗いていたら、兵器に蹂躙される野戦病院の医者たちが恨み言をぶちまけていた
野戦病院の運営を助けたのは彼だ
そして野戦病院を潰したのも彼だ


924 : ○○ :2017/09/06(水) 02:04:02 WCcUqOGE
>>920
セリフと本文が無けりゃくっそ可愛いだけの慧音なのに…
これ恋人だったら超嬉しいだろうけど知人だとマジホラーだよ


925 : ○○ :2017/09/08(金) 22:52:42 O7OfcZoo
強奪した者は、強奪される事を恐れるが
残念な事に、彼女たちは。やり返されないだけの技や
そして、家柄を持っている


926 : ○○ :2017/09/09(土) 00:58:15 qO/M7Y6E
全然書けてないけど書けたところから投下していくスタイル



 ギターを相棒に自転車で全国を巡り、聴衆からお捻りを少ないながらも投げてもらい、貯金を切り崩しながら日々を過ごす。外の世界に居たときの俺はそういう生活をしていた。
 今では、いや、当時ですらも、何がやりたかったのかはさっぱり分からない。必然的に俺は世間から忘れ去られることとなり、幻想郷へとやってきた。
 神隠しのゴタゴタで、数少ない持ち物の一つであった自転車が修理不能なほどに壊れていく姿を目の当たりにして、俺は幻想郷へと定住することに決めた。自転車さえあればどこへでも行ける、そう考えていたことがあの無謀な放浪を続けていた理由の一つだった。一所にとどまっていろという神のお告げのような気がした。
 とはいえ長年連れ添った自転車には言葉では表しがたい愛着があり、鉄屑として売り払ってしまった今でもベルだけは取り外して懐に残してある。
 そして後には俺とギターだけが残った。

 今の俺は酒場でギターをかき鳴らし、それに対するお捻りで食っている。
 外の世界には掃いて捨てるほどの音楽が溢れていた。しかし、幻想郷はそうではない。俺の稚拙とは言わないまでも凡庸な演奏でも聴いてくれる人が居た。ほとんどが酔っ払いだが。
「兄ちゃんよぅ、今日は激しい曲が良いな」
「良いねぇ、どんどんやってくれや」
「じゃあ、今日は俺の知る中でも特に激しい奴を」
 外の世界の楽器を操るという物珍しさも最初は確かにあっただろうが、今では純粋に俺の演奏を楽しんでくれている人がいる。そのことが俺の自尊心を満たしてくれていた。
 ちゃんとやればウケる。そうと分かっていれば練習にも身が入るというもので、俺の腕はめきめきと上達していった。
 堀川雷鼓と出会ったのはそんなある日のことだ。


927 : ○○ :2017/09/10(日) 00:17:33 AaGeDgCU
そろそろ風呂敷を畳みます
なので、感想をお願いします

月都貴人専属医療班、隊長の日記12

3月10日 同期の出世頭から、短いメールが届いた
もうじき終わる、話ができたと、心労を長引かせてすまない。との内容だ
なぜ君が謝らなければならないのだ

3月11日 トイレで何度も吐いてしまった
朝起きたら、私は綿月の二人と一緒に。同じベッドで寝ていた
恐ろしいこととに、その記憶が全くない
何故だ。私自身が、嫌な記憶を封印したと言うことか
私よりも、○○の方が長く囚われているのに
同期の出世頭、彼の方が肉体的にも苦労しているのに
自分が情けない、だが体が動かない

3月12日 反乱勢力の指揮官が白旗を掲げながら歩いてくる映像が、玉兎たちの端末に生中継された
私も豊姫と一緒に
○○もサグメの端末でそれを見ていた
映像に依姫が出てきて、反乱勢力の指揮官をいたぶっていた
横から同期の出世頭が出てきて、聞きたいことが沢山ありますと言って、連れていった
怪しまれないように、やや乱暴に扱っていたが
依姫よりはマシな扱いだ
彼も危ない橋を渡っている

3月13日 空中庭園で宴が催された
毎日が宴のような物ではあったが、今日のそれはいつもより輪をかけて酷い
○○は早く倒れたいのか、酒を煽り続けている
私もそれにならうことにした

3月14日 何の嫌がらせだ
白旗を揚げた、反乱勢力の指揮官を尋問する様子が玉兎に配信された
尋問とは名ばかりで、あれは拷問であった、その上に無意味なものであった
しかも私はあれを間近で見なければならなかった

空中庭園にいることの出来る我々は、映像ではなくて観戦できるぞと。豊姫が嬉しそうに語っていた
サグメは行くそうだ、○○を巻き込みながら
言葉尻に気を付けながら、他の参加者を聞いた
同期の出世頭もいるそうだ
行くしかなかった、彼があんまりにも悲惨である

3月15日 今日も綿月の二人やサグメと一緒に、白旗を掲げてくれた指揮官の拷問場面を見せられた
本当に、あんな物の何が面白いんだ
思わず、これ以上は危ないと口を出してしまった
建前は、聞きたいことがあるのだろうと言うことにした
しかし、あの指揮官は終わる事を望んでいた
まだ続けるのか、恨みのこもった声であった
私はそれを邪魔したようなものだ
だが、もっと酷いのは。豊姫がそのにらみつけに気付いて
苛立ちを隠しもせずに、蹴り飛ばした事だろう
同期の出世頭も、早くに終わりを与えたいのか。何も言わなかった
だがこう言うときに限って、豊姫は私の言葉を覚えている
一緒につれてきた護衛の私兵に、止血なとの処置をやらせた
○○は無表情でサグメに抱かれていた
私も豊姫を落ち着かせるために横合いに回ったが
あの指揮官、終わりたいのだろう。女を囲える私を罵倒した
よいご身分だな、夜もその調子か等と
今度は依姫が剣を振り下ろした
急所ではなかったが、神経を麻酔なしでやられたはず
叫んでいた。同期の出世頭が珍しく不機嫌な顔をしていた
だが、私の方は向かなかった。処世術なのだろう

3月16日 同期の出世頭から、恩を感じているなら月から逃げろと呟かれた


3月17日 喋る気がないのか、それとも体力が無いのか
あの指揮官は椅子に座らされたまま、うめき声すらあげない
生きてはいるようだが……

3月18日 同期の出世頭が、綿月から私兵を借りた
残党狩だそうだ
兵器の使用は嫌がったので、それが最後の一線なのだろう
私の方にやってきた彼が、諦めるなと呟いた
……分かっている


928 : ○○ :2017/09/10(日) 00:18:48 AaGeDgCU
3月19日 残党がいると思わしき場所が、豊姫の端末にひっきりなしに上げられる
依姫が嬉々として出ていく
豊姫は私兵をあっちこっちにやっている

3月20日 同期の出世頭から、なにか欲しい物は無いかと言われた
文末には、諦めるなとの文字も

3月21日 いくつか物を頼んだ
酸素ボンベなども
すぐには来そうにないが、空中庭園の近くで綿月の私兵が集まっていた
物資などを積み上げていた、ここが残党狩りの拠点となるようだ
物資の用意にも同期の出世頭が一口噛んでいるのか、書類を見ながら荷物を検分していた

3月22日 遠くのエリアで小競り合いがあったそうだ
豊姫が私兵に対して、行けと短く命令していた
依姫も行ってしまった
しかしそれ以降の空中庭園の周りは、平穏そのものである
まったくもって、平穏である

3月23日 同期の出世頭が、残党がやぶれかぶれになって。無意味な突撃を繰り返すかもしれないと
そんなことを言っていたが
私は、綿月の二人に報告する彼を見ているだけであった
彼はこちらを見たが、少しの表情が固かった

3月24日 豊姫がみんなで遊びに行こうと言い出した
好きにしてくれ、もうどうでも良い

3月25日 正直な話、何を食べたか覚えていない
ただ、警備がどうので。同期の出世頭が豊姫の端末に上げた内容を
それを細かく聞くために電話をしていた
受話器のすきまから、彼の声が聞こえた
その時だけだった、私の感覚がよみがえったのは

3月26日 空中庭園にも近い集積所で爆発があった
しかし、単発であった。音も聞こえなかった
かろうじで煙が見えた程度である

3月27日 同期の出世頭の指揮している部隊が、爆弾を見つけた
さすがだ

3月28日 同期の出世頭から、またメールだ
諦めるなと
すまないと、そう返信してしまった

3月29日 また爆弾騒ぎだ
だが、組織的ではない。貴人の敵ではなかった
おまけに今回は爆発すらしていない。回路が不良品だったそうな
豊姫も、ため息ひとつで次の話題に移った

3月30日 すまない、そしてありがとう

3月31日 恐らくも何も。同期の出世頭が
彼がやってくれたのだろう
私は今、○○と一緒にロケットに乗っている

昨日、私はいつものように空中庭園に囚われていた
また今日も、何もなく過ぎるのだと思っていた
集積所の辺りから煙が上ったのも、いつもの事で。大したことは起こらないと思っていた
だが、爆発が続いた。それでも何も思わなかった
だが、綿月の二人が慌て出したのを見て
そして、ドレミーが出ていったのを見て、まさかと思った
そのまさかは当たっていた
集積所から立ち上る煙が、どす黒くなっていった
サグメが、端末からの情報に叫び声を上げた
逆転を恐れたサグメは、○○に向かって口を空転させながら空中庭園から出ていった
豊姫に聞いたら、サグメのお気に入りの場所が燃えているそうだ
○○とよく行く場所が、である
そうかと思えば、綿月の私兵が置いていった物資も燃え出した
空中庭園の外ではあるが、綿月が慌てないはずはない
奴等も出ていった

かくして、空中庭園には私と○○だけになった
そして端末に、同期の出世頭から
諦めるなと言うメールが届いた
私は○○の手を取って、走り出した
脱出ロケット施設で、周辺の状況を見ることが出来た
同期の出世頭、彼は兵士を率いて。我々とは真逆の方向に進んでいた
彼のお陰だ……
すまない、そしてありがとう


929 : ○○ :2017/09/10(日) 01:47:24 goh1a6Yo
>>928
遂に勝利!!



だったらいいなぁと思いました(小並感)


930 : ○○ :2017/09/10(日) 18:33:17 RzhVW4GU
>>928
豊姫と依姫から逃げる?あっ…(察し)


931 : ○○ :2017/09/10(日) 21:07:12 R.e9Nb2w
幽香病みものをロダに投下しました。

>>928
○○と隊長の行く先も気になりますが、
出世頭くんも着実にフラグを建築してますよね。有能というフラグが……。
心配だぁ。


932 : ○○ :2017/09/11(月) 01:13:25 3.hr5dL.
このスレ最初の方の画像が見れなくなっちゃってる(´・ω・`)
豊姫さん好きなだけに二桁台のレスのころの膝枕とか見れなくてOTL
もしあれ描いてくださった絵師さん居らっしゃったら再うpってお願いできますか?


933 : ○○ :2017/09/11(月) 09:32:33 zqAdAYsU
>>932


豊姫「私の画像が欲しいならたくさんあげますよ。写真とか動画とか送りますね」

豊姫「今持ってる外付HDDだとすぐいっぱいになっちゃうんでごめんなさいとりあえず一個入れれるだけ入れて送ります、もっと入る媒体とかありませんかね?あんまりぱそこん詳しくないので…」

豊姫「LINEに写真のせときますね」

豊姫「あっ、他の娘の画像はもちろんいらないだろうから私が削除しておきましたよ。エヘヘ」



おう2chmate君をつかうんだよ
自分のレスにアンカーつくと教えてくれるし張られたURLも飛ぶように設定してくれるで
画像もダウンロード式だからリンク先に飛ばなくても見れるようになるで
同じように見れないつってた時にここの人に教えてもらって快適
パソコン勢だったらゴメン使える方法あるらしいけど僕は知らないです


934 : ○○ :2017/09/11(月) 09:56:27 Kt9RWSI.
2chmate使ってるけど元画像が削除されてるっぽいから見れないゾ
まあ絵師ニキなら言えば上げ直してくれるでしょう


935 : ○○ :2017/09/11(月) 10:40:13 osxCQZMY
>>933
元画像消えてるっぽいしリアルタイムで見てないので保存できてません。
>>934
なるほど。ありがとうございます。
という事で絵師ニキ>>36>>231の再うpオナシャス!
(豊姫さんだけのものにされるねぇ・・・それなんてご褒美?)


936 : ○○ :2017/09/11(月) 11:54:49 zqAdAYsU
ごめぇん…俺にわかだったわ…ホンマ役にたたんくてすまん


937 : ○○ :2017/09/11(月) 14:11:43 vXa.6yjI
ノブレス・オブリージュに囚われて(128)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=117#kiji
今までやや迷っていましたが
感想があると無いとじゃ、喜びが段違いなんですよね
だから、お願いすることにしました
今回も、感想をお願いします


>>933
月って、技術力が段違いだから
家格でしたがわせるプラス外界以上の技術での監視
これで幻想郷以上に、○○の行動を把握していそう

豊姫「寝ぼけて目覚まし止めたまま、また寝ちゃったわよ」
とか
依姫「道を間違えているぞ。もう一本先の道路だ」

こんな風に、メールや電話で逐一教えてくれそう


938 : ○○ :2017/09/11(月) 15:59:41 vsfj16BM
>>937
これはこれでありがたいな。間違えてもすぐ修正できるし。
ところでヤンデレと純愛は紙一重だと言うが一度でも病んじゃった少女達が純愛に移行することってあるのかな?


939 : ○○ :2017/09/11(月) 16:06:20 W0MAzcwU
感情の振れ幅的に、急性期のヤンデレならあるんじゃないかな
感極まった時はヤンデレだけど、普段は一途な純愛とか


940 : ○○ :2017/09/11(月) 16:55:47 vsfj16BM
>>939
なるほどね。
個人的には初めはヤンデレだけど一緒に居ると約束して、実際長い間一緒に居たら
段々純愛に移行していって最終的には普通の恋人になっちゃったでござるって展開も好きだな。
完全なヤンデレってのも好きだけどこう言うのも好き。


941 : ○○ :2017/09/11(月) 18:57:39 9TQhqOr.
>>937
登場人物皆一週間くらいゆっくり休んでほしい(切実)



>>36の豊姫様
ttps://i.imgur.com/9o41cuN.jpg
>>231の豊姫様
ttps://i.imgur.com/h4IkQnU.jpg
>>932さんお待たせ!
クオリティについては目を瞑ってもらえると嬉しいです


ついでに新作
※流血注意
ttps://i.imgur.com/5FMYeDI.jpg
〇〇「目が覚めたら人間辞めさせられてて嫁ができていた件について」


942 : 932 :2017/09/11(月) 20:23:52 ho62tdVI
>>941
絵師さんっ・・・・・・ありがとうございます・・・・・・・(カイジ並みの感想)
一枚目の支配されてる感じ(表情は恍惚としてるのかな?)もいいし、2枚目のマジで言ってる感じも最高・・・!
家宝にしますっ・・・・!


943 : ○○ :2017/09/11(月) 20:37:27 SYfRs/Dg
どこに行っても、阿求の影を感じてしまう
慧音先生は半分は妖怪と聞いたから
彼女なら抗える、と思いつつ。寺子屋の手伝いをやったが
肝心の慧音先生から、稗田家の話をされてしまった
たまに人形劇をやるアリスさん
彼女に至っては、初対面から阿求の話をされた
もう、駄目なのだろうか


944 : ○○ :2017/09/12(火) 01:07:36 B8MveHVo
>>941
おぜうの瞳孔が人外なのめっちゃいい
ところで知っているかい吸血行為というのは性行うわなにをするやめr

>>943
このスレの阿求ってそういう根回しをしてーって感じのが多いけど、実際稗田って鶴の一声でそこまで出来るほどの権力者なものなのかね?
名家ではあるらしいけど


945 : ○○ :2017/09/12(火) 02:29:34 hJk2mBmw
さりとて何か能力がある訳でもなく
かと言って知識に秀でていることもなく、ましてや容姿に優れていることも無かった
平凡だ
そう、普通
まさに人間を体現したかの様な彼は……だからこそ美味しそうだった
私だって妖怪なのだから、三大欲求を満たしたいという本能に従いたくなることだってある

だから、冗談めかして聴いてみた

「少年、私は君を食べたいのだが」
「いいよ」

あっさりと、淡々とした受け答えに私は心配になってしまう
なぜなら、彼は私と異なり冗談でもなんでも無く食べられることを了承したのだから
これは良くないと思ったのは、庇護欲か、これもやはり欲望だったようだ

「食べないの?」

むしろ、食べられたいとでも言うのか?

「食べられても構わないだけ」

苦痛は嫌なのだと
なんだそれは、人間にしたって思考が突飛じゃあないか

だから、興味を抱いたのだろう
普通に見えてそれはとんでもない異常だったから
最近の外の流行り言葉で言えば「ぎゃっぷ萌え」だろうか?
なるほど、確かになにかの息吹きの芽生えを心の中に見た


彼を食べたいと言う者は私だけでは無かった
それは仕方のないことかもしれない、あんなに美味しそうなのが大手を振るって歩いているんだから
だから、まあ……守ったさ
何というか、やはり放ってはおけなかったんだな

「ありがとう」

その無垢な顔が、私を憤らせる

「死にたいのかい、君は」
「死にたくは、ないかな」

死生観、と言うよりは食に対する意識が明らかに異常だった
まるで家畜に押し付ける都合のよい人間のエゴの体現とでも言えば良いのか
ではなんだ、私の気持ちは愛玩に対するつまらない同情だとでも?

「……食べないの?」

ほらまた、そう言う
止めてくれ
時折、衝動に駆られそうになってしまうんだから


946 : ○○ :2017/09/12(火) 02:30:06 hJk2mBmw
おあずけは、あんまりだ
理性にだって限度がある

ぺろり

ああ、やっぱり美味しい

「食べる?」

だから、やめてくれ
そう言われてしまうと、押し殺した知性が枷になってしまうのに

「いま食べてしまうのは、少しもったいないかな」

熟成させよう
肉だから、月日は味を引き立ててくれる筈だ

食べるのは、何時?

もう少し長くなりそうだ


あげない
やらない
これは私のモノだ
私は主のモノでも、彼は私のモノ
紫さまにだって、ヒトカケもくれてやるもんか

「くすぐったい」

君の耳は咬み心地が良いからねえ
咬みちぎったりなんかしない

まだ

まだ

「あったかい」

九つの尾でくるんでやる
納まりがいいね、抱き心地も

「今日はもう、寝ようか」

明日までおあずけだ

でもきっと、それは明日も

明日も

明日も

明日も




いただきます


947 : ○○ :2017/09/12(火) 02:30:39 hJk2mBmw
穏やかなヤンデレが書いてみたかっただけ。

藍しゃまでした


948 : ○○ :2017/09/13(水) 00:06:27 Nxk3PCdM
>>944
人里のまとめ役で、幻想郷の管理人の八雲紫の意を受けることが出来るから、
他の勢力への人身供物を自分で采配出来るのが強みというか、利権ちっくになっていると想像すると、妄想が捗るよ!!


949 : ○○ :2017/09/13(水) 01:57:00 Wd.9Jfhc
>>941
この狂気とカリスマは間違いなく永遠に紅い幼き月ですわ
しっかし前に書かれた絵と並べるとしっかり上達してるのがわかりますねえ!


>>948
紫と繋がりがあるのは強いよなあ
あと人里の文明とか暮らしから考えてもやっぱ名家の稗田家は権力者側な気がする


950 : ○○ :2017/09/13(水) 02:22:20 3RyUrt1w
また感想のほど、お願いします

月都貴人専属医療班、隊長の日記13

4月1日 まだ下界にはたどり着かない
と言うよりは、一直線では連中の監視網にかかる事を恐れてわざと遠回りしている
○○も理屈としては理解してくれているが、だからと言って不安にならないはずはない

4月2日 これを書いている時、我々は静の海を経由している最中だ
正確には、純狐やクラウンピース。その背後で協力していたヘカーティアの侵攻ルートを逆走している形だ
そこは、今現在は閑散としていた
当たり前だ、クラウンピースが配下の妖精と大暴れして、穢れを撒き散らしたのだ
穢れはまだ除去されておらず、と言うよりは除去の技術はあるそうだが
あまりにも広範囲の高密度で穢れが溜まったようで、順調に行った際の計算ですら嫌になって計画が棚上げ状態らしい
また、それの指揮をやってくれる人物もいないそうだ

貴人には頼めない、そもそもサグメがあの時に最前線にいたこと事態があってはならない事だそうだ
やや皮肉だが、私や○○のような貴人のお気に入りは、指示や連絡が届きやすくとも
お気に入りが穢れるのをどの貴人も嫌がるので最初から除外
ドレミーのような私兵もやっぱり除外、貴人達も手駒は無駄には減らしたくない
それに私兵はもはや、貴人の狂信者である
そんな優秀な配下を穢れさせてくださいなど
たとえ作業後にキレイに出来たとしても、そんな提案をすることすら、どの指揮官も出来ないのだ

では玉兎は?残念ながら、それも出来なかった
イーグルラヴィのような、調査任務が任せられるようなのもまれには存在するが
そう言う優秀な者ほど、逃げる
同期の出世頭のような、逃げようとしない者もいる事はいるが
貴人の私兵以外で、優秀な者を使い潰したくない上の意向で除外
また、それ以前に。貴人ほどではなくとも、玉兎だって月の存在だから穢れることを嫌がる
そう、誰もいないのだ
行きたくない者ばかりで、行っても良いと言う奇特な聖人も周りが行かせてくれない

だが、下界へ逃げる我々には関係がない
むしろこれは、良い隠れみのである
本当に、皮肉だ

4月3日 順調に行けば4月4日から5日へ、日付が変わるか変わらない頃に
下界へ、幻想郷に着陸できる
さらばだ、月よ
見上げる以外では、もう2度と会わないだろう
○○も徐々に話をしてくれるようになった
笑顔も戻ってきた。幻想郷では料理がやりたいと言っていた
私も、町医者になれたらと考えている。やんごとない方々の相手はもうやりたくない
これが我々の、本当の姿だ

4月4日 これから突入軌道に入る
さらばだ、月よ



ざまぁみろ!!月の奴等め!!!
月よ、見えているか!?
私と○○が、お前たちを見上げながら大笑いしている様子を!!


951 : ○○ :2017/09/13(水) 02:23:17 3RyUrt1w
また感想のほど、お願いします

月都貴人専属医療班、隊長の日記13

4月1日 まだ下界にはたどり着かない
と言うよりは、一直線では連中の監視網にかかる事を恐れてわざと遠回りしている
○○も理屈としては理解してくれているが、だからと言って不安にならないはずはない

4月2日 これを書いている時、我々は静の海を経由している最中だ
正確には、純狐やクラウンピース。その背後で協力していたヘカーティアの侵攻ルートを逆走している形だ
そこは、今現在は閑散としていた
当たり前だ、クラウンピースが配下の妖精と大暴れして、穢れを撒き散らしたのだ
穢れはまだ除去されておらず、と言うよりは除去の技術はあるそうだが
あまりにも広範囲の高密度で穢れが溜まったようで、順調に行った際の計算ですら嫌になって計画が棚上げ状態らしい
また、それの指揮をやってくれる人物もいないそうだ

貴人には頼めない、そもそもサグメがあの時に最前線にいたこと事態があってはならない事だそうだ
やや皮肉だが、私や○○のような貴人のお気に入りは、指示や連絡が届きやすくとも
お気に入りが穢れるのをどの貴人も嫌がるので最初から除外
ドレミーのような私兵もやっぱり除外、貴人達も手駒は無駄には減らしたくない
それに私兵はもはや、貴人の狂信者である
そんな優秀な配下を穢れさせてくださいなど
たとえ作業後にキレイに出来たとしても、そんな提案をすることすら、どの指揮官も出来ないのだ

では玉兎は?残念ながら、それも出来なかった
イーグルラヴィのような、調査任務が任せられるようなのもまれには存在するが
そう言う優秀な者ほど、逃げる
同期の出世頭のような、逃げようとしない者もいる事はいるが
貴人の私兵以外で、優秀な者を使い潰したくない上の意向で除外
また、それ以前に。貴人ほどではなくとも、玉兎だって月の存在だから穢れることを嫌がる
そう、誰もいないのだ
行きたくない者ばかりで、行っても良いと言う奇特な聖人も周りが行かせてくれない

だが、下界へ逃げる我々には関係がない
むしろこれは、良い隠れみのである
本当に、皮肉だ

4月3日 順調に行けば4月4日から5日へ、日付が変わるか変わらない頃に
下界へ、幻想郷に着陸できる
さらばだ、月よ
見上げる以外では、もう2度と会わないだろう
○○も徐々に話をしてくれるようになった
笑顔も戻ってきた。幻想郷では料理がやりたいと言っていた
私も、町医者になれたらと考えている。やんごとない方々の相手はもうやりたくない
これが我々の、本当の姿だ

4月4日 これから突入軌道に入る
さらばだ、月よ



ざまぁみろ!!月の奴等め!!!
月よ、見えているか!?
私と○○が、お前たちを見上げながら大笑いしている様子を!!


952 : ○○ :2017/09/13(水) 02:25:11 3RyUrt1w
4月5日 少々着陸が派手になりすぎたか
捕まってしまった
しかし、日記帳が取り上げられなかったのは幸いだった
○○は違う部屋だが、自由に会うことが出来る
犬耳を持った見張りが外にいるので、建前は軟禁や幽閉だが緊迫感は見当たらない
月から逃げたと言うのを信じてくれてはいるようだ
守谷神社には感謝している

4月6日 犬走椛と言う方から、尋問を受けた
医者だと言ったら、いくつかそれに関わる質問を受けた
止血の基本、骨折の際の固定、それも部位毎に解説した
救命の基本、心肺蘇生の基本
手術に関しても答えた
犬走さんは女性なので、帝王切開についても解説した
また武人と見受けたので、銃創に対する処置
火傷、凍傷など低体温症、裂傷、その他様々な処置についても
こちらの方が受けがよかった
枕元輸血の危険性を解説した際は、聞き入ってくれた
ようやくマトモな、その上知的な方に会えて
少し涙が出てきた
犬走さんも、途中から私と○○のやった事を
逃亡ではなく亡命と表現してくれた

4月7日 守谷神社の巫女である早苗さんから、周辺の掃き掃除を頼まれた
それは別に構わない
辺りにいる白狼さん(犬耳の方たち、犬走さんも同じ種族)も数が減った
完全に自由では無いが、敵意が無いことは信じてくれたようだ
それらに関しては、喜ばしいことだが
ウサギの女性が私と○○に会いに来たのには緊張感が走った
早苗さんにも連絡が無かったようで、驚いていた
あれは演技ではない

そのウサギ、一目で分かった
地上ではない、月のウサギだ
チラホラと逃げたウサギの話は聞いていたが、こんなにも早く会えるとは

鈴仙・優曇華院・イナバ
彼女はそう名乗ってくれた
早苗さんが、部屋を用意しますと慌てていたが。鈴仙は無視して私に質問した
月では何をやっていた、と
正直に話すことにした。やましい点は無いが、取引の材料もない
今は、誠実さ以外に武器がない
全て話した。我々が飼われていた事を

鈴仙さんは、私と○○が綿月やサグメに飼われていた事を知って、言葉を出すことが出来なかった
それに言葉尻でも、彼女を信じる気になれた
鈴仙さんは、我々の境遇を
好かれて『しまった』と表現してくれた
恐らく、彼女も大丈夫だ
今日は、私の話を聞くだけで彼女は帰ってしまった
早苗さんが、次はご連絡をと言って。鈴仙に忠告していた

4月7日 犬走さんが再びやってきた
恐らく、私を試しているのだろう
傷の消毒に関して色々相談された
だが、度数の高い酒をぶっかけると言う知識はある
また酒が作れるなら、蒸留にせよ醸造にせよ。知識も設備もそれなり以上に存在している
作ろうと思えば、蒸留器で消毒用アルコールがすぐに作れる
少し苛立ったので、専門用語をぶちまけながら説明した

4月8日 犬走さんが、今度は○○に話しかけていた
さりげなく犬走さんの後ろに立って話を聞くことにした
内容は、他愛も無かったが
途中で○○がサグメの機嫌を取っている時の
あの時と同じ雰囲気を覚えて、犬走さんの肩を掴んで止めさせた

すると、ずいぶん○○の事を大事に思っているのだなと
嫌味などは無く、感心するように言ってくれた
そうだ、これが普通の反応であるはずだ


953 : ○○ :2017/09/13(水) 02:28:01 3RyUrt1w
4月9日 犬走さんが私に、○○の事について少し聞きたがった
○○が、彼は隠してこそいるが怯えていると
犬走さん以外の何かを、上側から何か来ないか気にしていると
更に言えば、やや女性恐怖症のように見えるとも
むしろ、よくあの程度で済んでいる

4月10日 守谷神社の指導者である八坂神奈子と言う方から、良い話をもらえた
私達が逃げざるを得なかったことを信じてくれた
まだ完全な自由とは言いがたいが、私の医者としての技術を買ってくれた
犬走さん等の、白狼天狗は哨戒役だから
生傷が絶えないそうで、転落事故などもそれなりにあるそうだ
なるほど、無視できない状況だ
だがそれよりも嬉しかったのは
八坂神奈子も、○○に同情してくれたことだ
分かるらしい。彼が、周り全部に怯えている事を
サグメから逃げれても、まだ奴の残り香が○○を怯えさせているのだ
それは悲しいことだが
犬走さんや八坂さんのように、気づけるこの人たちは信頼できる

4月11日 この山にある医療機関がすぐに建てれる質素な小屋なのは構わない
山の中だ、雨風がしのげるならば十分
重要なのは、医者に知識と技術と誠実さがあるか
それから、周辺が衛生環境の維持に努めてくれるかだ
とにかくあそこで酒盛りをやるな!!
吐くな!帰れ!寝ろ!!!

4月12日 だから医療機関で酒を飲むな
怪我人は、確かにそれなりにいるが
シラフの怪我人は少なかった
一番多いのが、酔って喧嘩したとか。酔って転げ落ちたとか
はなはだしい時は、嘔吐物で足をすべらせた者だ、しかも自分の
はっ倒してやろうかと思った

4月13日 もしかしたら我々は、てい良く酔っぱらいの相手をさせられていないか?
だが、○○は笑っている
この酔っぱらいたちは裏表が無いと言っていた
良く言えばそうだろう、私は連中を直情的だと表現している
だが……○○の笑顔に。裏表は無い
ご機嫌取から解放されたのだ

4月14日 隣に新しく小屋を建てることにした
酔っぱらいをそこに放り込んでおく
飲むなと言っても無駄だから、せめてここでの酒盛りは止めさせる

月にいた頃と違い、作業は全てこちらでやらねばならない
しかし、悪くない
飼われていない、囚われていない
それを、作業で証明できている
○○も、慣れない力仕事だが。爽やかに作業を行っている


954 : ○○ :2017/09/16(土) 08:34:30 cxBOExCA
>>937
普段温厚な人が切れると危ないというパターンに。
怒るのは更正の期待が裏切られたか、因縁を断ち切るためか、はたまた気に入らないことへの発散か。

>>951
正直、逃げ切れるとは思っていなかったです(小声)

>>941
吸血鬼を勝手に作ったら相手から恨まれそうだけど、それすらも操りそうなキャラでした。


955 : ○○ :2017/09/17(日) 08:16:41 jYNI/8Mk
ご感想お願いします

月都貴人専属医療班、隊長の日記外伝
周辺の事情 永遠亭での会談

「月よりの使者、稀神サグメ様のお成りである!!」
永遠亭正門にて、他者を明らかに圧倒する大声が辺りに巻き散らされた。
その大声の主である男性の後ろには、辺りに対して機嫌が悪そうな顔でニラミをまき散らす女性が……稀神サグメの姿があった。
彼女その不機嫌な態度は使者と言う割には、そうとう無礼なものであるとしか言えなかった。
また、彼女を連れてきた男性もかなり無礼としか言えなかったが。
しかし彼の場合は、そうしなければ彼の命が危なかった。

「稀神サグメ様のお通りであるぞ!!」
苛立ちが乗せられた怒声であるが、それは演技だとか、入り込んでしまったではなく本当に苛立っていた。
彼には医者をやっている友人がいた、その友人は彼の手引きで何とか逃げれた。今のところは。
その友人は、友人の友人と一緒にこの幻想郷に逃亡したが。
彼だって、その友人達を苦しめていた連中が。
すぐに諦めるような潔さを持っているなど、全く信じていなかった。
でも彼は貴人の、奴等の執念をやや過小評価してしまっていた。

……せっかく。せっかく、数多を犠牲にしてでも、せめて友人とその理解者は救いたかったのに。
結局、彼が用意した2つの死体は、数日で全く別の死体だとばれてしまった。
幸い、彼自身のアリバイ工作は上手く言っていたが。
全くもって、喜べなかった。これならば、全ての秘密を抱えたまま自決した方が、遥かに良かった。

「八意永琳様はご在宅であられるか!!?」
彼自身ですら、耳がいたくなる程の大声を出していたが、それは保身でしかなかった。
保身の感情に気付いたとき彼は、ギリギリと表情がつり上がった。
先程は、全てを抱えて自決してしまいたいと思っていたはずなのに。
相反する自分自身の感情に、彼はますます苛立ち。
「がぁぁぁ!!?」
二律背反に陥った感情では、まともな思考回路は築けない。
ほとんど何も考えずに、彼は銃を取り出した。
ただし、誰も狙わなかった。地面、もしくは壁であった。


956 : ○○ :2017/09/17(日) 08:18:53 jYNI/8Mk
「月ってのはこんな奴ばかりなのか?」
やけくそと八つ当たりで乱射していたら、ニンジンのペンダントを着けた女性から声をかけられた。
ただ、向こうも憎まれ口以上の会話はしたくなさそうであったので。
彼の方もただ一言。
「八意永琳様はおられるか?」
これだけで済ませた。


「サグメ、あなたが予告無しで来るとはね」
会話が始まる前に、サグメにとっての目的がやってきた。
「半日前に通信を送った」
「そんなのを予告や約束とは言わないわ。てゐ、部屋の用意を。それから鈴仙」
てゐと呼ばれた、ニンジンペンダントの女性は怯えも見せずに奥に行ったが。
鈴仙と呼ばれたウサギが問題であった。

一目見て分かった、逃亡した者のうちの誰かだと。
故に、怯えていた。
「この手紙を洩矢諏訪子に渡して。他の守谷神社の面々には知られちゃダメよ」
「では、稀神サグメ様。失礼します」
「お前には興味がない。○○はどこだ」
鈴仙は通りすぎたかっただろう。しかし、ここまではっきりと声をかけられたら止まらないわけには行かない。
「○○の居場所なら、おおよその検討は付けているわ」
さすがは八意永琳か。万能にもほどがあった。
しかし、サグメはそんなものお構い無しに。目線をギョロリと永琳に向けた。
神格では、永琳の方がはるかに上なのだが。
○○の事になると、直情的であった。

「可能なら、今すぐにでもここに連れてきたいわ」
永琳はそう言いながら、鈴仙に行くように手を使って促した。

そして、永琳は彼の方を向いた。
彼としては、通りいっぺんの使い古された言葉以外はもうしゃべりたくないのに。
「出世してそうな貴方なら分かるわよね?根回しで、結果的に楽に済むってことは」
「せ……僭越ながら」
たぶん言葉使いが間違っているが、下手に感情を出すよりはマシなはずだ。
「あぁ……月で出世できそうな性格ね。サグメ、一時間ほど待ってちょうだい」
サグメは苛立ちを増していたが、八意永琳相手に喧嘩をする気にもなれず。
ついていくしかなかった



「洩矢諏訪子だ。早苗から、月の賢者については。少しは聞いているよ」
洩矢諏訪子は自己紹介もそこそこに、サグメをしげしげと眺めた。
「下手に喋れないんだってね、物事が逆転するから」
「うるさい」
サグメはすぐにやりかえしたが、一緒に連れてこられた彼は天井を見ていた。

「○○はどこにいる!?」
「おー、怖い」
天井を見ていても耳はふさげず、彼の口内に嫌な感触が、嘔吐感が混み上がった。
「ま、相席している彼が可愛そうだから。結論から言おうか」

「○○と、その友人の医者を返す気はあるよ。ただし、守谷神社が貧乏くじを引かない形で」
「どうやって?」
口約束とはいえ、八意永琳の前ではっきりと諏訪子は確約したが。
完全には信じていないサグメは、なおも気性が荒い。
「それを考えるのが、この会談じゃないのぉ?」
頼むから、棒読みで良いから丁寧に喋ってくれ。
彼はそんな本音を、そして気絶しそうな心中をごまかすために。
熱いお茶を飲み込んだ。


957 : ○○ :2017/09/17(日) 09:51:46 58g1ylcI
なんつーか感想くれくれ言われるとやりづらいわ
しかも話の終わりじゃない謎タイミングでの要求な上定型文みてえに全投稿に付け加えて、にも関わらず他の奴の投稿にはノータッチ
周りにしてほしいことがあるなら自分から率先してやるべきじゃねえのかよ?


958 : ○○ :2017/09/17(日) 12:10:58 6koJBNWk
>>957
言いたいことはわかるけど「良かったら感想くれたら嬉しいなー」程度でしょ…受け取りにちょっと悪意あるわ。俺もたいがいだけどさ

感想だって「ください」って言われてやるものでもないんじゃないかと思うし…欲しいのはわかるけど。


959 : ○○ :2017/09/17(日) 13:54:31 1dTp9nI.
>>957の人は言い方はアレだけどわりとまともなこと言っていると思うけどね
少なくとも自分の作品には感想ほしいけど人の作品には感想つけませんは通らないでしょ


960 : ○○ :2017/09/17(日) 15:07:17 F6tdgOcc
取り敢えずネタにしてみました。


「あぁっ、もう!なんでなのよ!」
永遠亭の一室に輝夜の怒鳴り声が響く。普段ならば小一時間ばかり大人しく自室に籠もっている時間であるが、どうやら今日は機嫌が恐ろしく悪いようである。竜宮の使いが今晩幻想郷に来ると予告した
台風の渦の如く、激しい感情が部屋の中で荒れ狂っている。
「馬鹿!屑!間抜け!」
障子戸を開けると丁度頭の横を花瓶が通り過ぎ、そのまま障子に大穴を開けて廊下へと飛んでいった。ロケットを月に向けて飛ばしたならば、哀れ砕け散った花瓶と同じ様な軌道を通るのではないかと、
要は半ば無駄なことを考えつつ渦の中に踏み込んでいく。寿命が無いが為に、ややもすれば目の前の人生に半身で構えてしまうのは、蓬莱人の二番目に悪い癖である。

「あんたなんて、○○さんの足下にも及ばない蟻なのよ!」
私が入って来たことにも構わず、室内にあるものを癇癪を起こして壊し、投げつけていく。私に気づいていなかったのなら、今頃脳漿を廊下にまき散らしてリザレクションをしているだろうから、気づい
て-気づいていたにも関わらずにそうしていたのならば・・・、頼ってくれているようで、全てを見せてくれているようで、それでも嫌われないと信じてくれているようで嬉しくなってしまう。そして
そんな私の内心が揺れ動く間にも、部屋の状況は悪くなっていく。
「大体、分かるでしょう!」
シルクロードを渡ってきた羅馬のコインが撒きちらかされる。
「○○さんの文章がどれがどれかなんて!」
外界ならば正倉院に保管されているであろう波斯の壺が無残に割られる。
「○○さんの内面だって分かるでしょうに!」
・・・それはどうだろうか、と内心で思う私の横で、一枚板の机が振り回されて壁に叩き付けられる。


961 : ○○ :2017/09/17(日) 15:07:52 F6tdgOcc
 ひとしきり部屋を破壊した後で、輝夜は肩で息を吐く。私が自ら丹精込めて手入れをしていた黒髪は乱れ、額には玉の汗が浮かぶ。世の権力者を狂わせた顔を拭いていると、輝夜が言葉を漏らした。
「直ぐに行くわよ。」
「どっちに行かれますか。」
どこに、では無くどちら、と選ばせる。千年前から変わらない我儘さは今でも変わらない。そしてそれを育ててきた私の方も。あの時に月の使者を殺して以降、私はどこかオカシイ。
「博麗神社の方。」
幾ら何でも迷い家を強襲するという、とち狂った事はしない様である。面倒くささが減ったと思う反面で、しかし輝夜はこれでは引き下がらないであろう。
「優曇華に法具を用意させて。全部よ。」
戦争でもするのですか、と何気なく言いかけて止まる。するつもりでは無く、正に戦争なみに本気であるし、問題は「いつ」、「どうやって」するかの方である。
「牛車で行かれますか。」
「飛んで行くわ。頭が冷えないように。」
こうなっては輝夜は止まらない。かつて貴族の求婚を全て難癖を付けて断ったように、そして帝の求婚ですら潰したように。殺しても死なない蓬莱人は、実に質が悪いと思ってしまった。


962 : ○○ :2017/09/17(日) 15:23:57 F6tdgOcc
私は955さんからは良く感想を頂いていました。投稿が少ないので自分→955さん→自分 なんて状態になっていたこともあったので、
955さんが感想を付けないというよりも、書き込む人が少なすぎてそう見えていると感じました。
いくらか文章を書いていると、反応が無さ過ぎると自分の作品が受け入れられているのか混乱してくるんですね。ネットでは売れるか
どうか分からない埴輪を作り続けているような感覚と、表現されている人が居ましたがそのような感覚になると。

そのような状態では、作品を発表するだけで精一杯になるのでは、と思ったり。
感想が一本も無い状態の作品は955さんだけで無く良くあるので、感想すら十分に無い状態で955さんを
責めるのは説得力が無いでしょう。


963 : ○○ :2017/09/17(日) 17:15:30 S6Z9t3BA
定期的に同じような話で荒れるのほんと笑う


964 : ○○ :2017/09/18(月) 01:10:34 OshqwMZM
>>926続き
 俺は昼間はギターをしまいこみ、普通の店員として(そこまで客は多くないが)働いている。
 堀川雷鼓が訪ねてきたのはその時分だった。
「外の世界のギタリストってのが居る店はここ?」
 現代的な装いを難なく着こなす彼女には、凛々しいという言葉がよく似合っていた。明らかに人間離れしている。
 俺としては「ああ、また面倒な奴が増えた」という思いだ。長い寿命ゆえ人間以上に暇を持て余している妖怪にはしつこい奴が多い。それはこの数週間で知ったことだ。
「ああ、俺だ。演奏は日が落ちてからだから聴きたいならそれまで待っていてくれ。どいつもこいつも騒ぎたい夜ならともかく、今は迷惑になる」
 天狗の取材に応えてからというものこういった手合いが増えていたので、彼女との初コンタクトはおざなりなものとなった。
 とっとと話を切り上げて次の客へと向かおうとする俺の右腕を彼女は掴む。
「いや、演奏を聴きたいというわけではないよ。話を聞かせてくれないか」
 店主の方を見る。裏口を指していた。「営業の邪魔だから追い出してくれ。お前が抜けても大丈夫だ」のサインだ。
「分かったよ。話は里の外れでしよう。
 柳の運河で十分後を目安に集合」
「分かった。柳の運河だね」
 彼女は思いの外素直に運河の方角へと歩いていった。しれっと後を付けて長屋までやってきた天狗とは雲泥の差だ。
 か弱い人間様としては不必要に妖怪に逆らおうとは思わないが、ここまで素直だともし行かなかったらどうなるんだろうかといういたずら心が沸き上がる。絶対にやらないが。

 十五分後、俺はギターを携えて運河へとやってきた。彼女はしっかりと待っていてくれていた。
「んじゃ、そっちは知ってるとは思うが自己紹介から始めさせてもらう。
 俺は○○。外の世界から持ち込んだ、このギターっていう楽器を演奏して食い扶持を稼いでる。
 んで、何の用だい? 出来れば名乗っから本題に入ってもらえると助かる」
「私は堀川雷鼓、ドラムの付喪神よ」
 彼女はそう言うとどこからともなくドラムを出現させ、見事な演奏を披露してみせた。
「あなたのギターを見せてもらえないかしら」
「見るだけな。
 俺の相棒なんだ。よく知らない相手にはいそうですかって渡せるもんじゃない」
 彼女は粗雑に扱わないだろうと思えたが、どうしてもということはある。自らの手によるものであれば諦めもつくが、他人のせいであれば腸が煮えくり返るという表現では足りない。
「その子、大切にしているのね」
「そりゃあな」
 十年来の相棒だ。
「でも、あまり調子が良くないように見えるわ」
「こっちじゃ修理できる人間が居ないからな。弦ぐらいは張り替えたいんだが」
 スチール弦だから材料に問題は無いが、それを弦に加工できる職人が居ない。常連の鍛冶屋に訊いたが無理だと言っていた。
 それを聞いた雷鼓は言う。
「私の付喪神の知り合いに、鍛冶が得意な子が居るの。彼女に弦が作れないかどうか訊いてみる」
 切れた弦が残っていたので、それらを彼女に渡して寸法を伝えた。追って連絡すると彼女は言い、その場は別れた。


965 : ○○ :2017/09/18(月) 10:00:47 B8rNB4WE
ニトリフォンの顔認証でロック解除のニュースを見て勇義さんのつぶやいたひと言


「ふーん、寝顔でもロック解除できるんだ…」


966 : ○○ :2017/09/18(月) 22:02:26 6RFtcCQM
夏バテと仕事の激務で病み始めている まとめwiki管理人(仮)です
ここからヤンデレに昇華したいところ(ry
…半分冗談です


【まとめwikiの更新情報】
>>964までまとめました

・ロダにある2つのSSをまとめました(普通?にエロいです)

・一部のSSはwikiの諸事情により改行しています

・「天空璋」の登場人物の追加

・「神社の地下室」で意見があったのでランキング機能を追加しましたが
うまくいかず「管理人のチル裏」に試験的に載せています
SSのランキングを作ろうと思ったんですけどねー


967 : ○○ :2017/09/18(月) 23:00:44 Slvpqsf.
>>966
アリス「お仕事頑張ったね、お休みしよ?私がつきっきりで看病してあげる…」


乙ぅーサンクスマート
いつも仕事が速くて助かります
でも体調悪いときはおサボってもええのよ?


968 : ○○ :2017/09/18(月) 23:44:27 ezq7IdZs
>>964
貴重な雷鼓さんウレシウレシ……
首をばんきっきにしてまっています

>>966
??「 管理人さんは私が守護らねばならぬ。でも神社から離れる訳にはいかないし………あっ。これだぁ……あはぁ……♪」


969 : ○○ :2017/09/19(火) 15:11:03 zvbrddnQ
>>966
いつもお疲れさまです
レイアウトの問題はcssの初期化とwiki記法のめんどくささが合わさって複雑化してるっぽいですね
普段はスマホからだったせいで元のレイアウトを知らないのでなんとも言えないですけど


970 : ○○ :2017/09/19(火) 23:06:10 bpsgGXS6
里乃「もうそろそろロを閉じて
   わかり合えてるかどうかの答えは
   多分どこにも無いそれなら
   身体を寄せ合うだけでも」

  「優しいものはとても恐いから
   泣いてしまう貴方は優しいから
   誰にも傷が付かないようにと
   ひとりでなんて踊らないで」

  「悲鳴を上げて名前を呼んで
   一度だけでもそれが最後でも
   誰にも傷が付かないようにと
   ひとりでなんて踊らないで
   そして私とワルツを」


  「どうか私とワルツを」





さとのん思いつかなかったから、なんとなく合うかな〜って「私とワルツを」をはめ込んでみたら悲しい


971 : ○○ :2017/09/20(水) 01:50:40 v4m8qBl2
>>970
乙です。
里乃って誰だと思ったら、新キャラの人だったんだ。
輝のキャラの特長すら掴めていないのに、キャラがどんどん増えていく…


972 : ○○ :2017/09/22(金) 13:06:53 Dl.n5Ybw
※天空キャラネタバレ注意※



隠岐奈(オッキー)の説明見てたら

幻想郷を作った賢者の一人で紫と知り合い
性格は尊大で自信家。二童子に自身の力を分け与えて配下としているが、「ポンコツ」「私の両腕」「定期的に交換している」という扱いで、その認識は相当にブラック。その気になれば気に入った人材を強制的に部下にできるらしい。��
ただしこれは表向きで、実際はフランクで砕けた性格で時々子供みたいな話し方になる。��
二童子も上記のような評価を下しているが、実際はかわいそうだからそろそろ開放してあげようと考えている。��
神主曰く、ツンデレらしい。


>> その気になれば気に入った人材を強制的に部下にできるらしい。��

!?


>> 実際はかわいそうだからそろそろ開放してあげようと考えている

かわいい



好きな人ができたけど中々うまく話せないし接点もなくてどうしたらいいかなーって里乃と舞に相談したら
「お師匠様ならどうとだってできるじゃないですかー、いっそ部下にしちゃうとかー」って冗談が
すっと心の隙間に入り込んでまとわりついて「いけない、そんなことはいけない」とかぶりを振るけど
とうとう力を行使しちゃって部下にして近くに置いてしまう
「やってしまった、やってしまった」と後悔しながらも近くにいる○○に心を奪われていくばかり
しかし舞と里乃と一緒に踊る○○を見て締めつけられる心の痛み、お門違いとわかっていても無用な嫉妬を抱いてしまう

そしてこう思ってしまう
『舞も里乃も解任すればいい』
「確かにこき使うのは可哀相だと思ってた」
『解放してやろう』
「でも、まだ後任が」
『あの時の妖精と魔法使いがいるだろう、気に入らなければ巫女の言うとおり張り紙や面接で募集でもすればいい』
「でも、だけど、可哀相だと思ってるけど、あの二人のことも気に入ってる。そんなわたしだけの都合で追い出すような真似は…」
『取材の見返りにあの天狗にでも再就職先を見繕ってもらえばいい。勿論二人が喜ぶような仕事をね。いざとなれば紫にだって頼めるじゃないか』
「そんなっ…そんなのは立場の濫用じゃない!」
『元々私は、神というのは自分勝手なものでしょ?』

表向きの神様としての顔がオッキーの心をじわじわと侵して壊れていく様が見たい



こういう、なんだろうちょっと違うんだけど
自分の二面性に悩むキャラすこなんだよね
『生徒会長タイプ』って俺は呼んでるんだけど
皆から品行方正に見られてて憧れられてるしっかり者に見せかけて、実はそのプレッシャーが苦しい。家庭の躾とかも厳しくて『優等生でなくちゃいけない』みたいな強迫観念を自分に課してる
そのストレスが原因で、表向きの『優等生』面と本音の『自由に振る舞いたい』葛藤に押しつぶされそうになってる
『表向きの顔も維持したい』
『汚い手を使っても○○を手に入れたい』
どっちもやらなきゃいけない、汚い手を表向きの立場でひた隠しにする。バレちゃいけないってのがまたストレスになって…結果自滅に近い感じでダメになっちゃうようなキャラすこ
『○○も大事だけど表向きの立場も大事』なせいでありがちな『何言っても通じない鋼のヤンデレメンタル』みたいなのがない。むしろ精神的防御力が弱い傾向な感じ

エーキッキもこんな感じじゃないかーみたいな妄想

仮面ライダー鎧武でいうミッチみたいな
大事な人の為に頑張ってたのに、その為についた嘘が巡ってどんどん自分の首を絞めていく感じ


973 : ○○ :2017/09/23(土) 08:09:21 .af.eT7E
ノブレス・オブリージュに囚われて(128)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=118#kiji

>>972
隠岐奈の設定を読んでいたら
神様と言うのは隠岐奈に限らずですが
敬うべきだし、祀るべきだし、恐れるべきなのですが
それと同時に近づいてはならない、関わってはならない、ましてや気に入られるなど
こんな感想を抱きました

隠岐奈は里乃と舞のバックダンサーズにやったことを考えると、特にやばい神様
そんな気がしてならなっかったです

>>970
隠岐奈は、元ネタの摩多羅神が芸能の神でもあるから
観客を、もっと言えば一緒に芸事をやってくれる人を求めていそう
見てくれるのが隠岐奈だけの時代が長そうだし
その隠岐奈も、自分たちの主人だから観客と言うのは語弊が強いと感じてしまう
やはり声援を贈る観客○○が必要なんだろうな、バックダンサーズには


974 : ○○ :2017/09/23(土) 08:11:33 .af.eT7E
連投すいません
>>964
付喪神は基本的に、道具を大事にする人に弱そう
ましてや、幻想入りしても思い入れのある品を捨てないほどに大事にする人ならば
ましてやその道具が楽器ならば
気になって当然とも言えますね


975 : ○○ :2017/09/24(日) 23:10:56 t/qr6Jig
>>972
二面性というのが深い・・・。強迫観念のネタは新しい視点だったので、いつかネタにしてみたい・・・。

>>973
てっきり永琳の方に行くのかと思ったけれど、息子君の方に自分のアピールをするのは想定外でした。
いつまでも生き続ける蓬莱人よりも、一応寿命がある妖怪の方がその一瞬に対しての輝きというか、爆発
的なものは強いのかもしれません。


976 : ○○ :2017/09/24(日) 23:12:24 t/qr6Jig
 辿り着くもの

1、村の農家の証言
 いんや、本当にあの事件には驚いたよ。なんせこんな平和な幻想郷で、あんな事件が起きたんだからなあ。なにせ寺小屋で強盗が立てこもったなんて、俺は生まれて初めて
聞いたんだよ。しかも犯人の野郎、小さい子供達も人質にとったっていうじゃないかい。全く許せないよなあ、ほんと。しかし良かったよ、村の慧音先生が犯人を捕まえてく
れたようじゃあないかい。えっ、犯人がどうなったかだって?さあ、知らないなあ。どうせ稗田の屋敷で地下牢に押し込められたか、妖怪にでも喰われたんじゃないかい?ま
あ、あんな酷い野郎なんて、どうでもいいじゃないかい。

2、酒場の女将の証言
 あら、あの事件ね。もうあの日は大騒ぎだったわよ。寺小屋で事件が起こったって聞いてね、皆気が気じゃあ無かったんですよ。でも良かった事にね、子供達には怪我は無
かったんですよ。それだけは幸いですね。子供達は事件を目にしたものだから、皆口を揃えてあの時のことは覚えていないって言うんですから。よっぽど酷いことだったんで
しょうね。え?犯人を見たかって?いいえ、私が知った時には、もう既に犯人は捕まったって聞きましたよ。ん?何処の誰かって? ・・・。そうねぇ、忘れてしまったねぇ。
いや、本当にそうなんですよ。いやぁねぇ、この年に成ったら物忘れが酷い所為か、少し前までは覚えていたはずなんですけれどねぇ・・・。

3、寺小屋に通っていた子供の証言
 うん、あの日に僕寺小屋に居たよ。慧音先生の授業を受けていたんだけれど、急に知らない人が部屋に入って来たんだよ。えー、それがなんの授業だったかって・・・。
うーん、分かんないや。でも、医者の白髪のおばさんは思い出さなくって良いって言ってたよ。うーん、どの日だったかって言われても、覚えていないや。火曜日は皆と一緒
に昼から遊んだし、水曜日は授業が無かったし、木曜日は書道をやってたし・・・。うーん、どの日だったかなあ?あれ、そういえば、水曜日の先生って最近見てないなあ。

4、永遠亭の医師の証言
 ええ、確かにあの日に子供達を診察したわ。そうね、記憶の一部が混濁していることは確かよ。原因?そんなのは地底のさとり妖怪にでも、聞いた方がいいんじゃないかし
ら。私に言えるのはあの子供達は何かの要因で記憶障害を起こしているってことだけよ。ちょ、おば、おばさんって失礼ね。それにこの件には永遠亭は関係無いわ。どうして
も確かめたいのなら、半獣の家に最近出来た部屋でも覗いてくればいいだけじゃないの。まあ、無事に帰って来れるかは保証しないけれどね。


977 : ○○ :2017/09/25(月) 00:06:48 bD5ciz5M
 古明地さとりのカウンセリング16

 こんばんは、すっかり日中も涼しく成ってきましたね。地底では灼熱地獄があるので少し暑い位ですが、高い山の上ではもう寒い位なのかもしれませんね。それでは
どうぞお二人ともお入り下さいな。ええ、そうですお二人ともですよ・・・。

 そうですか、自分が仙人として未熟過だという訳ですか。そして或る時、偶々知り合った青い邪仙にその事を漏らした際に、ここに来る様に言われたと。その言葉が
どうにも気になってここに来たと。成る程それは中々面白い状態ですね。
 しかしそちらの女性の方は、あなたが此方に来ることに大分反対していたのでは無いのですか。いえ、私は確かに心が読めますが、この場合使うまでも無いのですよ。
そうですか、何故か分かりませんか。でしたら少々お時間を頂いて少しお話をしましょうか。「貴方」ではなく、「其方の女性」についてですが・・・。

 さて、あなたは自分が仙人として未熟だと思っている様ですが、さてはて本当にそうなのでしょうかね。そちらの女性は名だたる仙人ですから、その人と比べるのは
少々、さながら聖上人と出家していない一般の仏教徒を比べるような物でしょう。そして普段の修行の様子を伺いますと、どうやら彼女は随分と熱心に指導されている
様ですね。ええ、それは大変に良いことであるのですが、同時に大変に恐ろしいことでもあるのですよ。
 いえ、別に神通力を得る事自体は、其程までに恐ろしい物では無いのですよ。この幻想郷には文字通りの人外が、いたる所にウロウロしていますからね。しかし、彼
女の指導については問題があるようですね。ええ、その熱意は大変に良いのですが、しかしその熱意の裏に執着が潜んでいるとすれば、話しはまた違うものとなるで
しょうね。彼女があなたに指導する時に、実は裏のメッセージが込められていたのですよ。あくまでも表向きは、指導することであなたのことを良くしようと、そういう
気持ちがあるのですが、同時に裏では「貴方は一人前では無い」と、そういう意味が込められていたのですよ。彼女が指導すれば、それだけ貴方の脳裏にはこのメッセー
ジが植え付けられ、そしてあなたは指導されればされる程に、自分がだらしなくなっていくと思い込んでいく訳ですね。思い込みの力は凄いですからね、あなたはそれに
縛られて、自分の力を全く出せないようになってしまったと。


978 : ○○ :2017/09/25(月) 00:07:26 bD5ciz5M
 そしてその修行が全ての生活に及べば、それはもはや洗脳と言っても差し支えがないかもしれませんね。あなたの一挙手一投足に彼女は目を光らせ、そして全てに干渉
すれば、あなたの個人の意思は全て無くされて、彼女の操り人形に墜ちていますね。そしてあなたはその洗脳を修行だと勘違いしている様ですので、益々もって救いが
無いのかもしれませんね。ですから彼女はあなたが此処に来る事に反対していたのですよ。あなたを自分の思い通りに操っていることが、バレてしまいますからねぇ。
 あくまでも彼女は仙人としては善人かも知れませんが、その薄い布の下には鬼の角が隠れているのですよ。そしてあなたは彼女の上辺に騙されて、その内面に潜む執着心
に気づいていなかったと。

 ですが、あなたには救いがありますね。邪仙に漏らした言葉が切っ掛けで、彼女の本心を知ることが出来たことですね。昔から鬼は怪力乱神として理屈が付かないもの
として恐れられていましたが、その鬼の内面は実は脆いのですよ。ええ、自分一人では立つことが出来ないからこそ、嘘を殊更に嫌ったりして正義により掛かったり、自
分の力を誇示してそれを他人にも強制したり、そして他人を操ってそれを精神的支えにして、無理矢理に生きているのですよ。彼女の執着心の裏には、自分の精神の脆さ
があったという訳ですね。いやはや、修行をした仙人がこんなにも脆いとは、全くもって矛盾なのでしょうね。

以上になります。


979 : ○○ :2017/09/25(月) 00:10:25 5HJf2TtA
久しぶりに絵師さんの絵見たけどなんかありがちな絵柄に落ち着いたなあ
某サイトでランキングには載るけど誰の絵かわかんない系のやつ


980 : ○○ :2017/09/25(月) 00:38:06 uZLPKDFo
え、そんなん関係ないでしょ(正論)


981 : ○○ :2017/09/25(月) 01:08:07 Q8hVZpzo
>>972
おっきーなみたいにその気になれば○○を(形だけでも)手籠めにできる娘はそれだけじゃ満足できなくて
結局ひたすら相思相愛を求めてどろどろしてゆきそうですよね。

>>973
こういう鈴仙すごく好きです…いい…この場面だけ息子君と替わりたい
しかし毎度思うのですがこれだけの長さで空中分解せず続くのはすごいです。

天空璋はみんなポテンシャル高くてはかどる。
あうんちゃんはイチャしてもかわいいし病ませてもかわいいから色々あふれる

信仰がありそうな神社仏閣に出現しては勝手に守護り始めるあうんちゃん
夜中に博麗神社の端っこで花見をしていたら不審者(?)に出会う
怪しいやつだと早速襲い掛かる。不審者(?)は逃走。私、強いですから。
後日、博麗神社から他の神社仏閣へと移動する最中に林の中の寂れた社を物色する(ようにみえる)不審者を発見
見れば前に博麗神社で見かけた不審者と背格好が似ているではないか!
ボロボロとはいえ仮にも神の社。守護らねばと早速不審者(?)に襲い掛かるあうんちゃん。
結局そいつは無害な一般人だと判明。そんな馴初めだった。
「またあいつだ」
以降色々な場所へと移ろう先々で件の不審者?(=○○)が目に留まるようになる。
悪いことをしていないか監視するあうんちゃん
実は○○は神社仏閣が好きでその大小にかかわらず訪れては眺めているだけの無害な存在だった。手入れが行き届いていない小さな社の手入れもしていた。
なんだいいやつじゃないか、と今度は普通に話しかけるあうんちゃん。
話してみれば互いに近しい何かを感じて急接近

それからしばらくしたある日、巡回途中で妖獣に襲われて重傷を負った○○を発見。マモレナカッタ…

本人が回復しても○○を守護ることに執着するあうんちゃん
悩みぬいた末、完璧な解決方法に気が付くあうんちゃん

いくら私がつよくなっても、神社仏閣を巡っても、あなたが私の活動領域から離れてしまえば守護れない。でも守護りたい!
そのためにはあなたが神仏の類になればいいんですよ
そうすれば私がいつでもどこでも見つけて守護ってあげられるんです! 
わたしがあなたを守護ってあげるんです!
だから!あなたは!神仏に!なるんです!

[ルナティックターイム!]

私がずうっと守護ってあげますからねぇ…安心してくださいねぇ…えへへ…
[メリーバッドエンド]

っていう何かが浮かんだ
あうんちゃんのyndrものを書いてくれる○○さんきて…


982 : ○○ :2017/09/25(月) 23:01:18 ODXG7mgk
【まとめwikiの更新情報】
>>981までまとめました

・約7年ぶりに「更新履歴」を編集
 -キャラ別とSS別のランキングを追加
 -なんとなくAqnのAAを追加

感想
ランキング製作最中で気付いたけど
「小ネタ・分類不可・未整理」が2つあるのは気になった
……わけがわからないよ


983 : ○○ :2017/09/26(火) 00:15:37 3wj3fSqU
>>982

舞「お疲れ様、でも編集作業ばっかりじゃ体が鈍るだろう?どうだい、ひとつ僕とダンスでも踊って汗を流さないかい?」

「ははは、そうそうその調子!上手だね!」

「楽しくなってきたかな?ふふふ、汗を流すのも悪くないだろう?」

「ん?何?疲れてもう踊れないって?ははは君って奴は」

「じゃあ僕が踊って君の体力を回復させちゃうぞー」

「ほら、疲れがとれたろ?」

「じゃあ踊ろうか」

「え?今、疲れて踊れないって言ったじゃないか?」

「だから君の生命力をいじくって疲れを吹き飛ばしたんだよ」

「疲れてないから踊れるよね?」

「『もう疲れないほどの生命力』になるように踊ったんだもん」


「ずっと一緒に踊れるね」













予想外は人生の最高のスパイスさ、君もそう思うだろ?


984 : ○○ :2017/09/26(火) 22:20:25 OoXMg206
>>981
アリス「本当に、本当に代わりたいのね・・・。じゃあ、代わりに私が愛してアゲル!!!」

>>982
乙です!ランキングは新しい試みですね。皆のお勧めのSSが分かって良さげな気がします。

>>983
ヤンデレには不用意な一言が落とし穴になる良い実例ですね。

次より840-841の続きを投稿


985 : ○○ :2017/09/26(火) 22:21:30 OoXMg206
 誘惑来たれば2

 太陽は頂上に登り、高い建物の無い幻想郷の人里を万遍なく照らしているが、部屋の中は薄暗かった。いつもは優しい筈の彼女から逃げ出した後で、
僕は藁にも縋る気持ちで稗田の屋敷に座っていた。正直、社にいた彼女に「お願い」されてから、ここに来るまでの記憶が殆ど無い。曖昧に、朧気に
断片だけ覚えている記憶を辿れば、どうやら僕は挨拶すらすっぽかす勢いで、九代目の当主に目通りを願い、そして通された様である。普段なら、
否、普段ならずとも里の重鎮である彼女に面会するには、色々と手間が掛かるものであるが-例外は精々が博霊の巫女や上白沢慧音といった特別な
存在だけであり、阿求の親友の貸本屋の娘でさえも事前に都合を聞いている位であるのに-僕は今彼女の目の前に座り、そして彼女はお茶を点てている。
 彼女の手が止まり茶碗が差し出される。おずおずと碗を受け取り口を付ける。口の中に味は感じないのに、頭の中をお茶の香りが駆け抜けていった。
力が抜け、茶碗を下ろした僕に彼女は話しかける。
「何か、お話したい事があったのではないですか。」
冷静な、冷たたさえ感じられる程の彼女の声。この家に来る前はあんなにも心臓が脈打っていたのに、逆に今では僕の体温は下がり、力が抜け落ちきって
しまった感すらある。緊張が解けて頭が上手く働かない僕に、彼女は言葉を続ける。
「神への供物の件じゃないですか。」
「ああ・・・。」
核心を突く彼女の言葉に、僕は生返事しか返せない。目の前に座る小さな彼女に、すっかり気圧されてしまっている。そんな僕を下から睨み付ける様に、
彼女は話す。
「神になるのが嫌だとでも。」
「嫌だ。」

 ほう、という小さな声が漏れ、今まで凍り付いていた彼女の表情が僅かに綻ぶ。
「どうして、ですか。」
更に問いかけてくる彼女に、僕は心の内を話す。
「何となくだけれど・・・、嫌だ。」
ふう、と短く溜息を吐く彼女は蕩々と話す。演説をするかのように、物語を話すように。戯曲を演じる舞台俳優のように、仮面を被り彼女は演じる。
「既に外堀を埋められ、周囲を固められ、協力者は居らず、それでもですか。」
「・・・。」
改めて言われるとひどい状況に何も言えなくなる僕に、彼女は続ける。
「それでも、」
「それでも?」
「未だ、本陣は落ちてはいません。」
彼女の目が開かれ、大きくなった気がした。
「貴方が望めば、望むのなら、全て変えられます。」
「どうやって・・・。」


986 : ○○ :2017/09/26(火) 22:24:38 OoXMg206
今の状況をひっくり返すことが出来ると言う彼女に、僕は反射的に尋ねていた。僕の目を見つめながら彼女は言う。瞬きをせずに唯ひたすらに僕を見つづける彼女。
部屋にいた彼女が唇に紅を差し、頬に薄紅を付けていたことに、今更ながらに僕は気がついた。
「何、簡単な事です。」
立ち上がり、舞うように彼女は謳う。

「外堀を埋められたのならば、代わりの堀を作りましょう。」

「周囲を囲まれたのならば、力ずくでもほどかせましょう。」

「そして協力者がいないのならば、私がなりましょう。」

固まった僕の後ろに回り込み、僕の首に腕を回す。耳元で小さな声が聞こえる。小さく、脳の裏を犯す様な声が。
「御代は、貴方の全てです。」
彼女の回された腕に反射的に僕の手が添えられるが、彼女の腕は解けない。僕の力が弱いのか、それとも彼女の力が強いのか。
「貴方の全てです、そう、全て、身も心も魂も、」
腕の力が一層強くなった。
「そして、来世すらも。」
解けきってしまっていた僕の心がミシリと音を立てるが、彼女の独演は止まらない。
「私が何回転生しようとも、その度に一緒に地獄に引きずり込んで!何度生まれ変わっても、その度毎に夫婦になって!」
「そして、貴方と私で永遠の愛を繰り返すのです!恋なんて軽い物じゃない、比翼連理の呪いを!」
彼女の仮面は、全て剥がれ落ちていた。

以上になります。


987 : ○○ :2017/09/27(水) 21:35:35 8RXmTeoM
パルスィ「浮気されたら?」

そうねぇ、まずは浮気相手の知り合いから殺すわ、できれば職場の人間がいいわね。次に仲のいい友だちを殺す
手紙を出すわ「次はお前だ」ってね、脅す。Twitterとか特定して個人情報ばらまいたりしてギリギリまで追い詰めて家族を殺す、「次はあんただと言ったわね?あれは嘘だ」
そこまで来たら相手も正常じゃいられないわね、暫くほっとくわ。
次は男の方ね、爪を剥いでもらうわ。自分で自分の爪をね、全部。勿論足まで
それから土下座ね、まぁ許してあげないけど
それで、殺し合いをさせる。生き残った方を助けてあげるって言ってね
カイジの、ほら。見たことある?ボックスに入れられて剣刺していくやつ、そう。あーいうので殺すのがいいわね、最期に罵りあっていくような
え?勿論残った方も殺すわよ?
浮気したんだもん、当然でしょ?

え?なに?

勇義。浮気されたらってもしかしてアンタ自分のこと?



…あー
最初に言っておくわ。やめときなさい
うん、うん、そうね。確かに私殺すって言ったわね
でもね、違うの。心に良くないものを残すわ
誰でも、許せないって思うものよ、それは私も
けど殺しても、感じるままに自分の嫉妬に振り回されてもきっと少しも『スカッ』としないわ
私もそうだったもの
いつもいつも、新しい男ができても『浮気しないかどうか』が一番最初に出てきて、キチンと愛することができない
誰かを好きになった時いつもその時の『切り株』を避けなくちゃいけないの…ずっと残るのよ。
…『じゃあどうしたらよかった?』
浮気させちゃいけなかったの、わかる?
あんた、相手を好きになるばっかりで、自分を好きになってもらおうとした?それは押しつけじゃなかった?あんたは『こんなに愛してるのに』なんて思わなかった?
話し合った?わかりあった?
キチンと『愛し合えるような関係』だった?

…私ね、昔『あんなこと』やってしまったけど…

…あの人のこと…『嫌いじゃない部分』だって…たくさんあったのよ…?

もう…もうどうにもならないことだけど
あの時の私は確かに『許せない』と思ったけれもども
今、たまに思うの

もっと、あの人と愛し合いたかったって
本当に必要だったのは苦しみを吐き出すことじゃなかった…
壊すんじゃなくて、紡ぐことだったの

…ちょっと、飲み過ぎたかしら
まぁーもしあの人が今更現れたって絶対ヨリ戻そうとは思わないけどね。もう『昔の男』だし
イマカレともうまくいってるし?ははっ

…本気になりたいときに、『切り株』があるって…苦しいものよ?

『こんなやつ好きになるんじゃなかった』

…そんな風にしか言えないような恋は絶対に、しちゃ駄目。いいわね?
わかったら!ほら…電話かけてきなさい
もしかしたら誤解かもしれないし、ホントだったらぶん殴って目覚まさせてやりゃいいでしょ?まぁ死なないでしょ多分…


988 : ○○ :2017/09/28(木) 00:11:09 3.Ktx6f6
>>987
新しい境地…GJ!


989 : ○○ :2017/10/02(月) 00:55:10 zzfDawxU
>>964続き
 それ以来、雷鼓とはそれなりの頻度で会うようになった。
 俺には初耳だったが、彼女は人気の音楽グループを牽引するリーダーらしい。彼女個人にもかなりのファンが居て、俺はやっかみの感情を向けられることが増えた。
 しばらくすると俺も音楽で飯を食っていると里中に広まって、その声は少しマシになったが。下世話な噂好きでも、同業者同士の話には踏み込めないらしい。
 実際には音楽の話はあまりしない。音楽性が違いすぎるせいもあるだろうが、弦に関する商談のような話だとか、日常の些末事に対する愚痴だとか、そういうことばかりだ。
 とりわけ雷鼓に受けが良かったのは外の世界の話だ。彼女は外の世界のドラマーの魔力で動いており確かな関わりを持つが、実際に外の世界を見たことがあるわけではない。それゆえ、他の人妖の持っているような好奇心とは異なる感情を外の世界に対して抱いている。
 そこに俺という存在が現れたものだから、まあ自重しない。
「音楽で溢れている世界、か。想像できないわね」
「楽器は入手しやすいし練習する暇も作りやすく情報も即座に入手できる。そういう環境の差だな。俺ぐらいなら掃いて捨てるほど居たよ。
 しかも演奏をデータとして残す方法が確立されててな、時間と場所関係なく名ギタリスト名ドラマーの演奏が堪能できる」
 俺は外の世界では誰しも一度は聴いたことがあるだろう名ナンバーをスマホで流した。旅の途中では野宿する機会も多く、太陽光でスマホが充電できる鞄なるもの入手していたのだが、それが活用されている形だ。回線は繋がらないからライトかメモ用紙か音楽プレイヤーぐらいにしか使えないが。
 現物を見せられた雷鼓は面食らっていたが、すぐに音楽へと注意を移した。
「確かに素晴らしい演奏ね。でもーー」
「やっぱり、生演奏には敵わないんだよな」

 そんな日々を過ごすうちに俺の演奏も更に人気を増し、それなりの贅沢も出来るようになってきた。
 そうなってくると気になるのは弦を作ってくれている者のことである。
 雷鼓はタダ同然で譲ってくれているが、人間の鍛冶屋には断られるほど難易度の高いものだ。懐には困らなくなってきたことだし、その技術に適正価格を支払いたい。
「というわけでこいつを作ってくれてる奴について知らないか」
 俺はそう酔っぱらい共に声をかけた。
「雷鼓姐さんに訊けばいいだろ」
「雷鼓の奴、この話すると嫌がるんだよ。
 なあ、お前らは本当に心当たり無いか? 鍛冶が得意な付喪神らしいんだが」
 俺の予想に反し、それらしき名前は思いの外すぐに挙がった。
「あの化け傘じゃねぇかな」
「博霊の巫女に針を使ってもらったとか威張ってたなそういや」
 その言葉に該当する顔はすぐに浮かんだ。人間を驚かせる程度の能力、などと言いつつもあれに驚かされた人間の話はついぞ聞かない可愛らしくて可愛そうな娘である。
 俺の前にも飛び出してきたことがあったが、もちろん、驚けなかった。
「……マジかよ。あいつのことただの馬鹿だと思ってた」
「人は見かけによらないってな。あいつは人じゃないが」
「そうだな……」
 したり顔のおっさんを無視して俺は思索の世界に入った。
 しかし酔っぱらい共は俺が居ても居なくても、むしろ居ない方が好き勝手に話しやすいとでも言わんばかりにあれこれ言っている。
「雷鼓さんって、○○にホの字なんじゃなかろうか。だとしたら他の女との橋渡しなんて求められたら嫌な顔の一つぐらいするわな」
「いんや、そりゃねぇだろうよ」
「俺は脈アリだと思うぞ。○○以外に男の話を聞かん」
 そんな感じの経過を経て、そのうちの一人が俺へと直接問いかける。
「○○は雷鼓さんのことどう思ってるんだよ」
「よく分からん。確かに仲はいいんだが、なんか、男と女の関係ではないんだよな」
 偽らざる本音だった。
「こりゃやっぱり脈ナシか」
「どうだろうねぇ……」
 混迷を極めていく酔っぱらい共を押さえつけることを諦め、俺はギターを弾く仕事に逃げた。


990 : ○○ :2017/10/02(月) 13:42:28 nqXKJ73.
新スレです、もうキツキツなので勝手ですか建てさせて頂きました
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22651/1485600953/l50

それから、ノブレスの更新も
ノブレス・オブリージュに囚われて(129)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=39700&n=119#kiji

>>986
阿求を止めれる人って、たぶん人里にはいないから。
むしろ○○の方が配慮しろと言う圧力がやばそう
この阿求は、○○には甘そうだから……衣食住に趣味も含めて苦労は無そうだけど

>>987
パルスィさん、明らかに実体験を話してらっしゃいますよね
あと、たぶん相手は勇儀姉さんだろうけど。鬼が嫉妬心抱いたら、パルスィどころじゃない化け物が生まれそう

>>989
周りの酔い客は……もう気づいているんだろうなぁ
同情も含めつつ、早く終わっていつも通り飲みたいと言う感情が混ざってそう
おひねりが多いのも、雷鼓さんの見えざる圧力なのかな


991 : ○○ :2017/10/02(月) 18:49:43 MIbh8MSk
>>990
乙、乙です。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22651/1506918758/
こちから建てて頂いた24スレになります。

23スレは、以前のスレよりも活発になったような気がして、少し嬉しい


992 : ○○ :2017/10/02(月) 18:55:00 MIbh8MSk
>>990
人里の代表は何しに来るのかしらん?
次が気になりました。GJ!


993 : ○○ :2017/10/02(月) 20:14:55 Q8WUtEfw
ヤンデレの私の経験からみて

今のあなたたちに足りないものがある

危機感よ



アリス「あなたたちもしかしてまだ」


アリス「自分が狙われないとでも思ってるんじゃないの?」


勘違いしていない?
私たちがあなたを好きになった理由を
あなたはまだヤンデレスレにいる『資格』を持ったにすぎない
今のあなたを私たちのものにしようと思えば片腕で十分だということを忘れないでね
だけどそれではあなたを好きになった意味がない
わかるかな?

あなたには義務がある
今持てる力を最大限に使い尽くし私たちを好きになるという義務がね

あなたが『私たちを好きになるきっかけは何か』をずっと考えてきた
痛み?死への恐怖?怒り?
あなたの今持てる最大限の愛を見るためなら喜んで協力するわよ

言い忘れていたけどヤンデレの私たちはひどく不安定で何をしでかすかわからないわよ
邪魔者からどんどん始末する、このスレの住民を食い尽くすのに20分もかからないわ
ぼんやりしてていいの?




あなたの好きな人もここに来てるんでしょ?


994 : ○○ :2017/10/02(月) 22:49:03 MIbh8MSk
埋めネタジョーク

ヘリコプターに乗っている霊夢、魔理沙、早苗が、幻想郷の人間をどうやつて喜ばせるかについて話していた。

霊夢「私は○○さんの私物を此処から落とすわ。きっと下のヤンデレ皆大喜びするわ。」

魔理沙「私なら○○本人を落とすぜ。そっちの方が、きっとヤンデレどもは喜ぶからな。」

それを聞いた早苗は、無言で二人をヘリから突き落とした。


資本主義では資本家が貧民を搾取し、社会主義は、党員が国民を搾取し、
幻想郷ではヤンデレが○○を搾取する。


Q、どうして○○は、アリスと彼女そっくりに作られた人形を、見分けられたのか?

A、ガラスの目玉は濁っていないから。


Q、ヤンデレの集団に襲われた時に助かるには?

A、隣の友人を躓かせる


○○を100パーセント手にいれる方法、という本を買った魔理沙。家に帰って本を開くと最初のページには、「まず、この本を買った他の人を排除しましょう。」と書かれていた。


○○を手に入れる200パーセントの方法、という本を買ったパチュリー。図書館で本を開くと最初のページには、「付録の粉を飲んで下さい。」と書かれていた。


995 : ○○ :2017/10/02(月) 23:16:21 MIbh8MSk
映姫「何故あなたは、パチュリーを椅子で殴ったのですか?」
○○「テーブルごと鎖で繋がれていたからです」

○○「この護身アイテムは、本当にヤンデレに効くのかい?」
鈴仙「あら、苦情は今まで一件も来ていないわよ。」

○○「実は私、父親になるです。」
加奈子「おや、目出度いじゃないかい」
○○「東風谷さんにはまだ、お会いたことが無いはずなのですが…」

○○には選択肢がある。咲夜の告白を受け入れるか、断って紅魔館の地下室で頭を冷やすか、である。

慧音「○○からリンゴを4つ貰って、リグルがチルノに2つ頂戴と言ったら、チルノはリンゴを何個持っているかな?」
チルノ「4つだよ。」


996 : ○○ :2017/10/02(月) 23:40:35 MIbh8MSk
○○とアリスが魔法の森を散歩している途中、激しく雨が降ってきた。
○○「ああ、土砂降りなんてついていないなあ。」
アリス「あなたはまだましよ。私は帰りに人間一人、運んで帰らないといけないのよ。」


○○「おい、博麗神社はまだなのか?!」
XX「黙って登るんだ。」


○○「6時から12時は蓮子の時間、12時から18時はメリーの時間なんだよ。」
XX「とすると、1日12時間も拘束されるのか!」
○○「いや、それ以外は両方の時間なんだ。」


レミリア「ねえ、○○、良いニュースと悪いニュースのどっちが聞きたい?」
○○「良いニュースから頼むよ。」
レミリア「そうね、貴方を好きな人がいるわ。」


とりあえず以上


997 : ○○ :2017/10/04(水) 17:28:09 30yUcf/6
不覚にも蓮子とメリーに拘束される〇〇が羨ましくなってしまった。


998 : ○○ :2017/10/04(水) 23:44:19 luV5JPDs
「ねえ、何悩んでるの?」
「ああ、ちょっとな…」
「そういえば、魔理沙が貴方のこと探してたわよ。」
「話変わってないじゃん」


「早苗とようやく別れられたよ。」
「あんなに揉めてたのに、良く出来たね。」
「背中を押してあげたからね。」


幻想郷で最近ヤンデレが流行していると聞いて心配になった紫は、霊夢に釘を刺しておくことにしました。
紫「霊夢、最近流行のヤンデレについて話し合いたいの。」
霊夢「経験者の話が聞きたいの?」


易者「残念ながら、貴方が好きな人は、他の人と付き合うでしょうね。」
パルシィ「そうですか…。ところで、私は捕まるか占って貰えませんか?」


さとり「こいし、飛行機に乗るときにはその荷物は預けないといけないわよ。」
こいし「えー、この鞄は手元に置いておきたいなあ。」
さとり「そんな大きな鞄に、一体何を入れているの?」
こいし「○○。」


999 : ○○ :2017/10/05(木) 00:27:35 2c9ZBnX.
強盗は金を要求する。ヤンデレは○○を要求する。


Q、幽霊とヤンデレの共通点は?

A、話には聞くが、見たことがない…と思っていたこと。


是非曲直庁で、四季映姫はヤンデレだと叫んだ○○が逮捕された。
判決は、懲役25年とされた。侮辱罪で5年、機密漏洩罪で20年。


1000 : ○○ :2017/10/05(木) 09:26:10 V0sbRCG2
こんなヤンデレがいるかもしれないスレにいられるか!俺は新しいスレで寝る!


言ってなかったけど、このスレが>>1000まで行ったらプロポーズするんだ。
ほら、見てくれ彼女の写真だ。かわいいだろ?もう指輪も買ってあるんだ
ん?誰かいるのか?……気のせいか……まぁ1000までくれば追ってこれないだろう

あ!見ろ新スレだ!これで助かるぞ!




○○、感極まって新スレにむかって走り出す




霖之助「何々?『ヤンデレスレ民が一人行方不明』…参ったなまた妖怪の仕業かな…って○○じゃないかこれ!」
「『男性は周囲に自分は狙われている等の相談を…』『警察は取り合わず…』…」
「そういえば○○そんなこと言ってたな……恐いな、明日は我が身だよ…無事でいるといいけど」
「ところで霊夢、最近買っていく日用品や食料品が多くなってきたじゃないか」
「『ペットを飼い始めた』?いいじゃないかペットはいいぞ!僕も最近…蟹をね!え?陰気?なんだよ……」
「でも髭剃りや髭剃り用ジェルが必要なペットってなんだい?」
「『自分で使う』?女の子に髭は生えないと思うけど…あっ!?しまっ違っそういう意味はないんだ!ほらっだって女の子は処理するような毛なんてないと思ってたし…決してセクハラとかそういうんじゃなくて!」


霖之助「いてて…霊夢のやつ本気で殴るんだもん……」
「さて蟹さんのエサを……」
蟹「カニカニ」
霖之助「……」
(待てよ?いくらなんでも男性用の買っていくのはおかしいだろ幻想郷的に考えても…多分)
(もしかして霊夢がヤンデレだったとして○○を監禁してるとしたらあのニュースの説明がつくんじゃないか…?)
このことを皆に伝えないと!



バキッドガッ
バタッ

ズル…ズル…

蟹「カニカニ」


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