第一幕の終わりでは、きっかけとなる出来事がダイナミックに起こり、主人公に直面する。主人公はこの出来事に上手く取り組もうと試みる。出来事は次のよりドラマティックなシチュエーションにつながる。これがファースト・ターニングポイントまたはプロットポイント I (First turning point または Plot point I ) である。これは、まず、(i) 第一部が終わる合図となる。さらに、(ii) 主人公の人生をがらりと変え、引き返せなくする[60]。なおかつ、(iii) 冒頭のセントラル・クエスチョンが再び示される[125]。ファースト・ターニングポイントから本当のストーリーが始まる[126]。それは通常、全体のおよそ1/4、開始から20-25分または30分頃に配置される[127]。
【セカンド・ターニングポイント】
セカンド・ターニングポイントまたはプロットポイント II (Second turning point または Plot point II ) は、第三幕への分かれ目であり、通常、全体のおよそ3/4、開始から80-90分頃に配置される[178]。このポイントは、ファースト・ターニングポイントと同じく、ストーリーをより危険な方向へ転換させ、新たな幕に進ませる。その結果、主人公の危険度は次の第三幕で最も高くなる[179]。最悪の状況にある主人公は[27]、ここで敵対者に大きく立ち向かい[180]、決戦のために新しい舞台へと移る[181]。そのクライマックスに向けてストーリーのテンポはここで上がる。実際にタイムリミットが設定されるケースもある