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ζ(゚ー゚*ζ 燐光を仰ぐようです

74 ◆W.bRRctslE:2024/01/18(木) 22:12:18 ID:A7rK2KdY0
 
(,,^Д^)「そうさ。本当のところは君にしか分からない」

ζ(  *ζ「ちょ、ちょっと待って」

ζ(  *ζ「その言い方だと、まるで」

 思わず言葉を飲み込む。
 言えない。何より、そんな、ありえない。

            ・・・
(,,^Д^)「だって君は星に願ったんだろ」

 巴祀屋の言葉は九檀の祈るような気持ちに反して、けれども予想通りに紡がれていく。
 そうだ。彼は初めからそう言っていた。

ζ(  *ζ「星は〝願いを叶えるもの〟…」

(,,^Д^)「よく覚えてたね。その通り」

 遠くからバスのヘッドライトが近付いてくる。
 巴祀屋の姿が後ろから白く、眩く、照らされていく。

(,,^Д^)「君の身に起きた異変のうち、未来視それ自体は星が〝叶えた〟君だけの異能だ」

 がこん、と大きく揺れて目の前にバスが停車する。
 扉の開くまでの一瞬が、不思議とスローモーションのように遅れて見えた。


(,,゚Д゚)「──さあ、〝願い〟に心当たりは?」


 巴祀屋の目の奥、赤く煌めく光点はもう怖くない。
 彼の手を取って乗車する。

 夜は、まだ長い。


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