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蒼い春
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希望.mlt
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______
♪ \ |「 ̄ ̄ ̄ `||`l / ♪
─ || ォ゚゚゚Πへ.:|| :| ─
/ |L二二二ニ!| ;| \
| ̄ ̄| ̄ ̄|~::|
|__|__|/ ♪
(*゚ー゚)「…………」 ジィーッ
ガチャッ
ミセ*゚ー゚)リ「お姉ちゃーん! そろそろご飯だよー!」
(*゚ー゚)「……」テレビジィ〜〜〜ッッ!
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ;*゚ー゚)リ「……お姉ちゃん、またライブの録画見てるの?
って、しかもまた同じ曲のとこを……」
(;*゚ー゚)「……えへ。大好きだから、つい」
-
ミセ*゚ー゚)リ「……まあいいや! お姉ちゃんのツンちゃん大好きっぷりは家族全員知ってるし!」
ミセ*゚ー゚)リ「あと20分くらいでライブ終わるでしょ? お父さんの料理、それまで足引っ張っとくね!」
(;*゚ー゚)「あ、いいよ。これ聞いたら行くから!」
ミセ*゚ー゚)リ「そう? んじゃ、先いってるね!」
ガチャッ!
< 〜♪♪♪
(*゚ー゚)「…………」
(*゚ー゚)「……見つめる度に、鮮やかに遠ざかるー」
| ドア |*゚ー゚)リ チラッ
(*゚ー゚)「……私の……夢の始まりが……」
ミセ*゚ー゚)リ「……踊らないの? 踊れるのに」
(;*゚ー゚)「ッ!? こら、コノッ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「早くしてよね〜!!」スタコラサッサー
(;*゚ー゚)「……まったく、ミセリはもうっ!」
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)「……」
.
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪1階 リビング≫
ミセ*゚ー゚)リ「――でね、友達がね」
('A`)「うんうんすげえすげえ」 パクパク
\ミセ;*゚Д゚)リ/ 「もうすっごいパフェ食べるの! スゴクない!?」
('A`)「おうすげえ。やっぱすげえよミセリは」 モグモグ
ミセ;*゚Д゚)リ「でしょお!? いや私の話じゃないんだけども」
( 'A`)σ「それより食えよたんまりと。パフェよりうめえ俺のメシを」
ミセ;*゚ー゚)リ「ってかお父さん私の話聞いてた?」
('A`)「ミセリ、愛してるぞ」
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*^ー^)リ「えへへ私もパパ大好き〜〜」スリヨル
ヘ('A`)ヘ 「おうおう撫でてやろう。それはもう犬猫を撫で回すようにな」 ナデナデ
(;*゚ー゚)「……ミセリ、はしたないよ。パパも止めて」
('A`)「だとよ。だから俺は言ったんだ、俺のメシを食えと」
ミセ*゚ー゚)リ「は〜い! ……改めて、いただきます!」
.
-
〜〜食後〜〜
ミセ*´ー`)リ「フィー食べた! ミっちゃんは満足なり」
(*´ー`)「うむ。おいしかったねえ」
('A`)「おうおめえら。デザートのお時間だぜ」 コトッ
('A`)「パピー特製のプリンだ。しっかり食えよな、カロリーなど気にせずに」
+ キラン
. 廿
ミセ*゚Д゚)リ∩ 「ふおお!! 我が家の至宝、パピーのプリン!!」
ミセ*゚Д゚)リ「略してパピプリン!! いただきやす!!」パクモグ!
(;*゚ー゚)「パピプリン来た!! はやく、私にもッッ!!」
('A`)「おう、しぃにはこっち。進学祝いのスペシャルパピプリンだ」 ドンッ!
テテーン
ヽ__ ミセ;*゚Д゚)リ「うわっ!! めっちゃすごい!!」
|・∀・|
へ|__|> (;*゚Д゚)「ぜんぜんプリンに見えないッッッ!!」
)
('A`)「あいにくスペシャルなもんでな。へへっ」
-
ミセ;*゚Д゚)リ「パピー凄い!! 写真とろ」 パシャパシャ
つ〔〕
('A`)「しぃ、進学おめっとさん。おめえが頭の良い子で助かってるぜ」
+ キラン
('A`) 「お小遣いアップ、期待してくれよな」
(;*゚ー゚)「本当に!? どれくらい!?」
('A`)「……毎月、プラス、2000円ッッッッッ」
ミセ*゚ー゚)リ
(*゚ー゚)
ミセ;*゚Д゚)リ「アアッ?! なんつー高額アップじゃ!?」
(;*゚ー゚)「……いいの? いいの!?」
('A`)「うちが財政難に見えるかよ。上手く使え、この金を」
(;*゚Д゚)「ふお、おおおお〜〜〜」
(;*゚ー゚)「お父さん、ありがとうッ!」 ギュッ
)'A`) 「へへ。参ったな」
ミセ*゚ー゚)リ「便乗っ!」 ギュ〜
)'A`( 「まったくよ、この調子なら今度は抱き枕をプレゼントしねえとな」
-
ミセ*゚ー゚)リ「――そいじゃま更に改めまして、いただき」
(*゚ー゚)「待った! スペシャルパピプリン、ママにも見せてあげなきゃ!」トテトテトテ
つ皿と
ミセ;*゚ー゚)リ「……あ、そうだね」
('A`)「……」
.
-
≪1階 仏間≫
スゥー(ふすまを開ける音)
ストンッ(ふすまを閉める音)
(*゚ー゚)「よいしょっと」
(*゚ー゚)「仏壇にパピプリンを置いて、っと」
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)「ママ、ドクオさんが作ってくれたパピプリンだよ」
(;*゚ー゚)「どんどん、なんか……造形が意味不明になってく……」
(*゚ー゚)「……前も言ったけど、いいとこに進学できたよ。
あと、なんだろう。言ってないこと……」
(*゚ー゚)「……頑張る。そのくらいー……かなっ!」
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)「……また来るね。おやすみなさい、ママ」
スゥー(ふすまを開ける音)
ストンッ(ふすまを閉める音)
-
━━━━━━━━━━━━━━━━
≪夜中 しぃの部屋≫
…コンコン
(*´ー`)「……ん」
<…寝てるか?ちっと話がある
(*゚ー゚)「……お父さん……?」
<入っていいかい 悪いな
(*゚ー゚)「うん。ちょっと待って、起きるから」 スクッ
カチッ(電気をつける音)
(*゚ー゚)「どうぞ〜」
ガチャ
('A`)「おう、悪いな」
(*゚ー゚)「いいよ。まだ早いし」
( 'A`)「入るぜ……」
-
('A`)
(*゚ー゚)
('A`)
(*゚ー゚)
('A`)
('A`)
('A`)
(;*゚ー゚)「……」
('A`)「……」
('A`)
('A`)「……すまん。コミュ障なんだ。なんか聞いてくれ」
(;*゚ー゚)「……何の、お話?」
('A`)「……おう。ちっと、湿っぽい、真面目な話だ」
(*゚ー゚)「……うん。そういう時のお父さん、本当に分かりやすい」
('A`)
(;*゚ー゚)「すごいコミュ障になるから……」
-
('A`)「……中学よ、わざわざ、いいとこに行かなくてもよかったんだぜ」
(*゚ー゚)「……見てたでしょ。私、自分で決めたよ?」
('A`)「……子供に気を遣われる親ってのは、案外しんどい……」
(*゚ー゚)「……謝らないよ、決めたから」
('A`)「……ま、今更だけどな。入学式は来週だ。俺もついて行くよ」
(*゚ー゚)「……」
( 'A`)っ「……これ、やるよ。明後日、ここでライブがある」
(;*゚ー゚)「……え? これって、……アスキー学園のゲストチケット?」
('A`)
('A`)「……おめえはアイドルにならない道を選んだ。
そんなおめえに、このチケットを渡すか、正直迷った」
('A`)「アイドル養成学校、アスキーアート学園。
勉強漬けで見学にすら行かなかったんだ。一度くれえ、と思ってな」
(;*゚ー゚)「え、でも、私は……」
('A`)
('A`)「……ダメな親でごめんな。チケット、好きにしてくれ。
ダメだな、俺の方がなんか、未練がましい……」
-
(*゚ー゚)「……ううん。ありがとう」
('A`)
(*゚ー゚)「チケットもらうね。行ってくるよ」
('A`)「……悪いな。年甲斐もなく、ワガママを言って」
(*゚ー゚)「……お互い様だよ。お母さん、怒ってるんだからね」
('A`)「……おう。んじゃ、俺はもう寝るぜ」
(*゚ー゚)「うん。おやすみなさい」
ガチャ バタン…
(*゚ー゚)「……やれやれ」
(*゚ー゚)「アスキーアート学園、か」
(*゚ー゚)「……一度きりの学園祭だ。へへ……」
カチッ(電気を消す音)
(そしてしぃちゃんは寝る)
-
.
-
――翌々日 早朝
ζ(゚ー゚*ζ「ほっ、ほっ、ほっ……」
アスキーアート学園の一日をジョギングで始める生徒は多い。
学園指定ジャージに身を包む少女・デレもまた、その一人であった。
ノパ⊿゚)「ファイトオオオオオオオオオオオッッ!!」
川 ゚ -゚)「おー」
デレの後ろを走る二人もまた、その一人であった。(?)
ζ(゚ー゚*ζ「ほっ、ほっ、ほいっと! 二人とも、そろそろ上がる?」
ノパ⊿゚)「走るの飽きたぞオオオッッッ!!」
川 ゚ -゚)「もう七時だし、丁度いいな。ここからは歩いていこう」
ζ(゚ー゚*ζ「オッケー。お疲れさま〜」
(以降テクテクシーンのため、地の文は休憩)
-
ζ(´ー`*ζ「あー疲れた。ちょっと疲れた」テクテク
ノパ⊿゚)「私は全然疲れてない……消化不良、不完全燃焼だッ!!」テクテク
川 ゚ -゚)「アホかヒート。本番は昼のステージ、今から疲れてどうする」テクテク
ノハ;゚⊿゚)「……そうだったアッッ!!」テクテク
ζ(´ー`*ζ「アホだねえ」テクテク
川 ゚ -゚)「ねえ」テクテク
ノパ⊿゚)「ちくしょう……」トボトボ....
/◎)))
/ // | ウイイイイイイイイイイン!
/ // |
,/ // .|
/ // |
,/ //. |
/ // |
,/ // ━━○=○
( ゚∀)/ // ||
| / つ¶_//_ ○ニ○
L ヽ /. | |
_∪ |___|_|
[____]_] ζ(゚ー゚*ζ「ステージも絶賛組み立て中だねえ」
/ A A 屋 _ヽ
|______|_| (゚- ゚ 川 「なかなか大きいね。悪くない」
/◎。◎。◎。◎。◎ヽ= / ̄/
ヽ_◎_◎_◎_◎ ◎ノ=ノヽニヽ ノハ;゚⊿゚)σ「あっち! あっちに大きい鳥が居るぞ!?」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、これが具体的にどこら辺の部品なのか、全然分からないね……」
-
ζ(゚ー゚*ζ「今年はどんな子が来るのかねえ」テクテクテクテ
川 ゚ -゚)「さあ。でも、予想できない方が楽しい」クテクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ「ふふ。そうだねえ、きっと今年も楽しくなるよ」テクテクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ「新入生の子達もきっと、楽しい気持ちでいっぱいだよ!
だからさ、私達もいっぱい頑張ろうね! 次の子達に誇れるように!」テクテクテーッ
川 ゚ -゚)「分かっているさ。私も奴らの 『ドギモ』 を抜いてやるつもりだ」テクテク
ノハ;゚⊿゚)σ「え、なんで二人とも見ないんだ!?
あんな大きな鳥っ……あ行っちゃう!! あーーー!!」テクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ「それに私だって期待してるんだからね?
去年のユニットフェスで大活躍した二人にはさ」テクッテクッ
川 ゚ -゚)「……ふん。ツンと組んで優勝した奴に言われるのは悔しいな。
今年こそは追い抜く。ツンにも言っておいてくれ、次こそはと」テクテクテクテク
ノハ#゚⊿゚)「うおおお!! なんか知らんけどうおおおお!!」テクーッ テクーッ
-
ζ(´ー`*ζ「……そうだねえ。次こそは、だねえ」テクリンテクリン
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「……やはり、決断は変わっていないのか?」テクトコテクトコ
ζ(´ー`*ζ
ζ(´ー`*ζ「……今日のライブは、ちょっと盛り下がるかもねえ」トコートコートコー
川 ゚ -゚)「……まったく。とんでもないお姫様だよ、あいつは……」トコロ コトコト
Σノハ;゚⊿゚)σ「ああーッ! また鳥だ!! 今度はいっぱいだ!」
.
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪午前10時 アスキーアート学園 校門前≫
ようやく学園が一般に開放され、人混みがずつ門の向こうにとけていく。
今日のライブを楽しみにしていた人達は、コミケ入場列のような長い列を成していた。
そんな長蛇の列の大体真ん中あたりで、もがく少女が二人――
ミセ;*゚Д゚)リ「にっ人間まみれだね! お姉ちゃんッ!」
(;*゚ー゚)「ね! はぐれないようにね、手ちゃんと繋いでようね!」
ミセ;*゚ー゚)リ「ね! こ〜りゃ凄い! ひえええ!」
(;;^ω^)ノシ 「押さないでくださぁい! まだライブまで時間はありまぁす!
座席も十分ありまぁす! ご協力おねがいしまぁす!」
(;;^ω^)ノシ 「おねっ、お願いだおーッ! お願いだおーッ!」
ミセ;*゚ー゚)リ「……あの人だけでこの列を整理するの、無理だよね」
(;*゚ー゚)「うん……。まあ、そこまで列も荒れてないし、大丈夫だよ」
-
〜〜〜〜なんやかんやで入場後〜〜〜
校門前 噴水広場
ミセ;*゚Д゚)リ「ここがアスキーアート学園! 財力を感じる……」
つ〔〕 パシャ
(;*゚ー゚)「すごい、財力を感じる……」
ミセ;*゚ー゚)リ「どっから回る、どっから回る!?
敷地内、ほとんど解放されてるんだよ! すごいよね!!」
(*゚ー゚)「凄い、ここが……」
「――おほん! お二人さん、ハローハロー」
(*゚ー゚)「?」クルッ
ミセ*゚ー゚)リ「……私達?」クルッ
.
-
ハハ ロ -ロ)ハ 「――イエス! ザッツライト!!」
(;*゚ー゚)「……晴峰ハロだ」
ミセ;*゚Д゚)リ
ハハ ロ -ロ)ハ「それもイエス! 知っててくれてありがとうネ!」
(;*゚Д゚)「晴峰ハロだーーーーー!!」
ミセ;*゚Д゚)リ「うわあ、本物だあ!」
つ〔〕 パシャパシャ
〜ひとしきり興奮した後〜
ハハ ロ -ロ)ハb 「今日は年に一度の歓迎ライブ!
手の空いてる生徒は、こうしてゲストの案内をしているネ!」
(*゚ー゚)「まじかーまじかーあのハローさんに案内してもらえるのかーこわいなーこわいなー」
ミセ*゚ー゚)リ「おねおねおねおねちゃああんおつついて」ガクガクガkガgクガクカジョバー゙クガク
ハハ;ロ -ロ)ハ「……とりあえず、落ち着ける場所に行った方がよさそうだネ」
ヒャッホー
三三三┏( ^o^)┛<移動シーンはカット!
-
――――女子寮 フラワーガーデン
一面に広がる薔薇やらチューリップやら何やらの花!
作者の花知識が貧困なため詳しい描写はできないが、立派なお花畑がある!
ミセ*゚ー゚)リ「……すご……」
つ〔〕 パシャ
(*゚ー゚)「……なんだか、落ち着いてきました……」
ミセ*゚ー゚)リ「花に対してチョロすぎる私達だね……」
ハハ ロ -ロ)ハ「ここは学園自慢のお花畑! あっちに座れるトコがあるから行きましょう!」テクテク
ミセ*゚ー゚)リ「いいなあアスキーアート学園! こんな素敵な場所があるなんてさ〜」トコトコ
ハハ ロ -ロ)ハ「ハハハ!!」
ハハ;ロ -ロ)ハ「……それがそうとも言ってられなくて、花粉症には少々厳しい環境デス……」テクテク
(;*゚ー゚)「世知辛いですね……」テクテク
ハハ;ロ -ロ)ハ「アイドル、そういうものデス……」テクテクテク
.
-
――――ふと、どこかから歌が聞こえてきた。
.
-
ハハ ロ -ロ)ハ「……おっと。先客というか、常連さんが居ますネ」トコトコ
その歌は、しぃが一番よく知っている一曲――
ミセ;*゚ー゚)リ「……これ、蒼い春だよね?」トコトコ
(;*゚ー゚)「……」トコ トコ
ミセ;*゚ー゚)リ「しかもこの声、って……」トコトコトコ
ハハ ロ -ロ)ハ「……ホントはシークレットなんだけど、ラッキーって事でGO!」トコトコ
ハハ ロ -ロ)ハ∩ 「ヘーーイ!! ツンデレガール!!」
淡いピンク色のベンチに座って、そよ風に金髪ツインドリルをなびかせる少女――
しぃは、その少女の事を、きっと、誰よりも――――
.
-
ξ ⊿ )ξ「――――……今日も、またー♪」
ξ-⊿-)ξ「私の夢に……――――♪」
(;*゚ー゚)「……ツンちゃん……」
ミセ;*゚Д゚)リ「ほげ、ほ、ほんものだよーっ!」ヒソヒソ
ハハ ロ -ロ)ハ(……ふふ。もうちょっと歌わせた方がサービスになるネ)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ-⊿-)ξ「……お疲れさま、ハロー。新入生?」
ハハ ロ -ロ)ハ「おっと。もう歌わないです?」
ξ゚⊿゚)ξ「……歌わないわ。知ってるでしょうに」
ハハ ロ -ロ)ハ「……新入生じゃないけどゲスト。アイドル好きの姉妹だよ」
-
ミセ;*゚Д゚)リ「おげ、志ヶ谷ミセリです! 写真いいですかっ!」
つ〔〕 ソワソワ
ξ゚ー゚)ξ「……うん、いいよ。こっちおいで」
ミセ;*゚Д゚)リ「や、ヤッター!!! わーーー!」どてどてどて
ミセ;*゚Д゚)リ「お姉ちゃんも入って! 家宝誕生の一枚に加わって!」プルプルプル......
(;*゚ー゚)
ミセ;*゚ー゚)リ「……お姉ちゃん? 気絶してない? 大丈夫?」
-
(;*゚ー゚)「………………」
ξ゚⊿゚)ξ「……貴方は来ないの? 隣、まだ空いてるよ」
(;*゚ー゚)「……年内にアイドルを辞める」
ハハ ロ -ロ)ハ
(;*゚ー゚)「っていう噂は、本当ですか……?」
ξ゚⊿゚)ξ
風が止み、静かになる。
今はお祭り騒ぎの筈なのに、遠くにある喧騒は、さらに遠くに離れていった。
しぃとツンの視線は固く結ばれ、しばらく微動だにしなかった。
(;*゚ー゚)
ξ゚⊿゚)ξ「……ええ、本当よ。それも年内じゃなくて、今日のライブで発表する」
Σミセ;*゚Д゚)リ「ど、ドゥエーーーーーーーーーーーーー!??!?!?!?」ドゥエドゥエドゥエドゥエドゥエドゥエ
ハハ;ロ -ロ)ハ「アーア、言っちゃった」アチャー
(;*゚ー゚)「……噂は本当だったんですね。でもどうしてっ……!」
ξ゚⊿゚)ξ「……うーん。そうだねえ」
しぃの問いに、ツンは困ったような微笑みを見せた。
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「……ねえ、貴方はアイドルになりたいって、思ったことはない?」
(;*゚ー゚)「え、私が……?」
ミセ;*゚Д゚)リ∩「わたしある! すごい楽しそう! 印税!」
ξ゚ー゚)ξ「……どうかな。ここに来るくらいなら、一回くらいあるよね」
(*゚ー゚)「……は、はいっ。あります、けど……」
ξ゚ー゚)ξ「なら、どうしてアイドルを目指さなかったの?」
(;*゚ー゚)「…………」
ハハ ロ -ロ)ハ「ヘイ。トップアイドルがそれ言ったら威圧だゼ」
ξ゚⊿゚)ξ「ごめんね。でもね、私にとってさっきの質問と今の質問は同じなの」
(;*゚ー゚)
(;*゚ー゚)「……わ、私ッ! ツンちゃんにアイドル辞めてほしくないです!!」
言葉に詰まったしぃは、前のめりになって思ったことを口にした。
一端のファンに言えることはこれしかないと、彼女は分かっていた。
-
ξ゚⊿゚)ξ「……うん。ありがとう。お昼のライブ、見に来てね」
だが、ツンちゃんは軽く受け応えて席を立った。
ξ゚⊿゚)ξ「リハに戻らなきゃ。写真、あとで撮ろうね。
終わったら楽屋に来て。ちゃんと通すから」
ハハ ロ -ロ)ハ「……ったく、律儀なヤツだぜ……」
(;*゚ー゚)「……」
::ミセ;*゚Д゚)リ:: 「ヤメーッ! 辞めるってーッ!! うそだァーッ!!」ワナワナ
ハハ ロ -ロ)ハb 「――ハハハ! 大丈夫ネ!!」ビシッ!
ハハ ロ -ロ)ハ「ツンはステージに帰ってくるネ!
結局あの子はツンデレなのヨ! 大丈夫ッ!」
ハハ ロ -ロ)ハ
ハハ ロ -ロ)ハ「……ただ少し、距離を置きたいだけなのネ……」
ミセ;*゚Д゚)リ「……え、なにと、ですか」
ハハ ロ -ロ)ハ
ハハ ロ -ロ)ハ「きっと、『風桐ツン』から、少しだけ……」
.
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪アスキーアート学園 ライブ会場内≫
ざわざわ ざわ・・・
ざわざわ
ミセ;*゚ー゚)リ「あー始まる、始まるよぉー」
(*゚ー゚)「うん」
ミセ;*゚ー゚)リ「そわそわするね! トイレ大丈夫!?」
(;*゚ー゚)「さっき行ったよ!? ほら、もう始まるから――」
バッ(照明が落ちる音)
( ^ω^) !?
('A`) !?
デレレレレレレレレレ(ドラムロール)
『――レデース、エーン、ジェントルメェーーン!!』
ミセ;*゚ー゚)リ「うおあキタッ!! ああーーーー!!」ドキドキ!ドキドキ!!
(;*゚ー゚)「……」ヒエー
.
-
暗転した会場内。そこに響き渡った司会兼アイドルの声。
ざわめきは途端に失速し、観客達の目は暗いステージの方に集中する。
カッ!(ステージに一点のライトが!)
ミセ;*゚ー゚)リ「ああっ! ほら、あれ!」
(;*゚ー゚)「ハローさんだっ」
ハハ ロ -ロ)ハ
照らされ出したその場所には、見知った顔のアイドルがマイクを持って立っていた。
ハハ ロ -ロ)ハ 『ハロー! 司会進行、晴峰ハローデス!』
ハハ ロ -ロ)ハ 『今回のライブ、前置きはナシッ! まずは一曲!』
デレレッ レーレン ズデデデデデデデデ・・・(イントロ)
ハハ ロ -ロ)ハ 『ご存知学園のビッグスター!
タッグを組んで早一年、急成長して大活躍の、超新星スーパーユニット!!』
カッ!(ライトが点く!)(白い衣装だ!)
ノハ ⊿ ) 川 -゚)
ミセ;*゚Д゚)リ「うお、うおおおおおお!! キタ、バニブリ、ああ!_?」
『バーニングブリザードの二人で、≪サザンクロス×ディストーション≫からだ!』
.
-
イントロの最中、二人はステージの左右に散って互いに熱い視線を送りあった。
ユニット代表曲であるこの曲は二人の個性のぶつかりあい、能力バトル物のような一曲!
客にしてみれば「こんな序盤にバニブリを!?」と言いたくなるような、死ぬほど燃える一曲であった!!
デッデーデデデン ズデデデデデデデ――!
デデデデデデデ――!
デデデデデ――!
鼓膜を横殴りにするような爆音ドラム!
それが一瞬の静止、静寂――
ミセ;*゚ー゚)リ「来るぞ・・・鳥肌注意・・・」
ステージ上が真っ赤に染まり、エレキギターが産声を上げる――ッ!!
ギュイッッッッ
ノハ#゚⊿゚) 『HEY! ここで逃げる訳がねえ!』
デッデー
ノハ#゚⊿゚)『まだまッ・・・だ、まだ! 走り足りねえ!』
爆発する歓声――熱狂は拡散するッ!!!
-
ポロロ〜ン ポロロ〜ン(悲しみを表現)
だがしかし、その熱量に反するはグランドピアノの冷たい旋律だった。
ステージは青一色に! 躁鬱のような曲!
曲調は一気に地の底へ――!
川 - ) 『――ずうと立ち止まった足が、今も動かない』
川 - ) 『悩み苦しみ、ここに残り、安心していた、自分を見つける―――』
川 - ) 『ああ、辛く苦しい悩みで、本当の自分を誤魔化している――――』
なんという歌声! かなしみ!
だが! 直後に曲は一転する!
再び赤いライトが注がれ、ステージは赤と青の二色に分かれた――!
ミセ;*゚Д゚)リ「スゲー!! ワー! ウオアアアアア」
(;*゚ー゚)「……きれい……」
.
-
ノハ;>⊿<)『――ッッ!!』
熱く叫び上げる素直ヒート!
川 ゚ -゚)『――――』
それを冷たくいなし、かわす素直クール!
決して交わらない二人の歌声は、この曲の最後、ほんの一瞬交差する!
後ろの楽器が、とても曲の一部とは思えないひずみに吸い込まれて消え去り――
ノハ#゚⊿゚)『――だけど、決して!』
川 -゚)『人の言葉では終わらない――』
ノハ#゚⊿゚)『アタシは――』
川 -゚)『私は――』
ドンッ ズデデッ
ノハ#゚⊿゚)『――ただ真っ直ぐ! 前に向かって転がり落ちていく――――!!』
『――ただ真っ直ぐ、私の言葉を信じていく――――』 川 ゚ -゚)
音楽が止まる……会場が静まり返る。
二つの答え、二人の在り方。観客の胸の内でぶつかりあったそれは、すぐさま大歓声に変貌した!
-
「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」 「めっちゃ尊い・・・」
「ぴぎゃあああああああああああ!!!」
「■■■■■――――ッッッッ!!」
「ありがとーーーーーー!!」
ミセ;*゚Д゚)リ「カッコイイーーーー!! ヒートちゃーーーーーー!!」
ノハ;゚⊿゚)ノシ 「・・・あー疲れた」
川 ゚ -゚)ノシ 「大変だよな、ヒートは」
ノハ;゚⊿゚)ノシ 「まあ、今日のラストを考えたらこれでも足りねえけどな……」
歓声に笑顔で手を振り、ステージから消えていく二人。
それと入れ替わり、ふたたびハローがマイクをふりかざす。
ハハ ロ -ロ)ハ『ハーイ! バニブリ凄かったネー!!』
ハハ ロ -ロ)ハ『曲はまだまだ用意してあるから、どんどん行っちゃうゼーーッ!!』
ハハ ロ -ロ)ハ『次は彼女! キュートでクール! ギャップ萌え爆釣!』
ハハ ロ -ロ)ハ『ハインリッヒちゃんだ! 今日もフリフリだぞ!』
〜ステージ裏〜
从;゚∀从「おい待て!! 今日なんかいつにも増してフリフリ多くねえか!?!?」
*(‘‘)*「さっさと行ってくるですよーっ」 ドンッ
从;゚∀从「いやちょまッ! テメー覚えとけよ!?!?」
*(‘‘)*(クソザコハインちゃんかわいい・・・)
.
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
――ライブは滞りなく進行し、アンコールまで終了。
そして最後に残されたるは、学園トップアイドルの一曲――
ζ(゚ー゚*ζ「……よし。衣装もメイクもバッチリ!
歌っておいで、歌姫さん」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。歌ってくる、今の私で……」
カツン カツン・・・
ピンヒールが舞台床を打ち鳴らす。
デレはステージに向かうツンの背中を見送りながら、腕を組んで溜め息をついた。
ζ(゚ー゚*ζ「まったく……やんちゃなんだから……」
カツッ カツッ カツッ カツッ・・・
.
-
(;*゚ー゚) ピクッ
ミセ;*゚ー゚)リ「……あっ来た! 来たよ、風桐ツンちゃん!」
お開きムードになりつつあった会場に、もう一度火が点いた。
しかしなぜか客席の照明までも点いてしまい、期待の声には少しばかりのどよめきが混ざっていた。
ハハ ロ -ロ)ハ 『……エー。最後の一曲、の前に』
ξ゚⊿゚)ξ「いいわ。あと自分でやるから、ありがとう」カツカツカツ
前振り完全無視! ツンちゃんはステージに現れ、ハローに話しかけた。
「え?」
「お?あれ、ツンちゃんじゃね?・・・」
ハハロ -ロ)ハ「……オーケー。曲を始める時は目配せだからネ」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
ハハ ロ -ロ)ハ「……知らないヨ」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。覚悟してきたから」
ツンに舞台を譲り、ハローは裏方に消えていった。
-
ξ゚⊿゚)ξ『――……こんにちは。風桐ツンです』
マイクを両手で持ち、ツンは会場に向かって話し始めた。
歓声はあがらなかった。彼女の雰囲気が、それをさせなかった。
ξ゚⊿゚)ξ『今日はお集まりいただいて、本当にありがとうございます。
新入生、それ以外の方でも、こうして私達に興味をもってくれた事、嬉しく思います』
ξ゚⊿゚)ξ『……ここは、私がアイドルとして初めて歌ったステージです』
ξ゚⊿゚)ξ『そのステージを覚えているかた、いらっしゃいますか』
彼女の問い掛けに、まばらな答え。
彼女のファーストステージを知る人間はそう多くはなかった。
ξ゚ー゚)ξ『……ありがとう。これから歌うのは、あの時と同じ曲です』
ξ゚⊿゚)ξ『蒼い春、と言えば皆さんご存知かと思います。
私が作った歌詞を親友のデレが曲にしてくれた、という裏話も、これで何度目でしょう……』
ξ゚⊿゚)ξ『学園の皆さん、私のワガママを聞いてくれてありがとう。
私が始まった場所で、終わる事ができて、私はとても嬉しいです』
なにかを察した客席。徐々に強まっていく雑音。
ツンは舞台裏に視線を送る。会場が暗転し、『蒼い春』のイントロが始まる。
ピアノの高音が雑音をかき消す。始まる――
.
-
『私は今日、この一曲を最後にステージを降ります』
『せめて皆さんの蒼い春が終わる事のないよう、祈りを込めて歌います――』
.
-
.
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪ライブ後 風桐ツン 控え室前≫
ハハ ロ -ロ)ハ「……お、来たね」
ミセ;*゚Д゚)リ「おおおお、お、お疲れさまです!」ペコペコ
ハハ ロ -ロ)ハ「センキュー! 楽しんでくれたかい?」
ミセ;*゚ー゚)リ「それはもう!! 豚のような悲鳴を上げましたッッッ!!」
ハハ;ロ -ロ)ハ「それは、女子としてどうかと……」
(;*゚ー゚)
(;*゚ー゚)「……あの、風桐さんは」
ハハ ロ -ロ)ハ
ハハ ロ -ロ)ハ「居るよ。中で待ってる。
先客が居るって取材とかも断って、二人を待ってた」
(;*゚ー゚)「……」
ミセ*゚ー゚)リ「……行ってきて! 私はハローさんとツーショット撮ってるから!」
(*゚ー゚)「……うん。行ってくる」
.
-
ガチャ(ドアを開ける音)
キィー(きしみ)
バタン(ドアを閉める音)
(;*゚ー゚)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「――あ、お疲れさま。いらっしゃい」
.
-
〜〜お茶やらお菓子やらを用意した後〜〜
(*゚ー゚)
ξ゚⊿゚)ξ
(*゚ー゚)
ξ゚⊿゚)ξ
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)
ξ;゚⊿゚)ξ「……えっと、まず写真とる?」
(;*゚ー゚)「え、あ!? はいっ!」
並んでパシャッ(写真をとる音)
ξ;゚⊿゚)ξ
(;*゚ー゚)
(沈黙)
.
-
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ-⊿-)ξ「……『志ヶ谷』って言ったら、私はね」
ツンは、静かに語り始める。
ξ゚⊿゚)ξ「あの人を思い出すよ。志ヶ谷つうさん」
ξ゚⊿゚)ξ「間違ってたら失礼だけど、貴方のお母さん……でしょう?」
(;*゚ー゚)「……はい」
【 (*゚∀゚)ノシ ←つーちゃんママ(死亡) 】
ξ゚⊿゚)ξ「……あのね、私、あの人の歌に惚れ込んで、この学園に来たんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「歌もダンスも、凄かった。多分、今の私でも手が届かない、凄い人だった」
ξ゚⊿゚)ξ「私にとっては今も夢で目標なの。本当にお星様になった今でも……」
(*゚ー゚)「……なんで、辞めちゃうんですか?」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「……ごめんね。イメージ崩れると思うけど、甘えさせて」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「なんていうかね、ああ、終わったなあと思っちゃったんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「もちろんまだまだ先はある。今も全然トップじゃない。
アイドルとしてあと20年、歌手としてなら50年は戦えるし」
ξ゚⊿゚)ξ「……でもね、なんていうか、違うの。
私は、私の為にしか歌えなくて、みんなの言うような理想のアイドルじゃなくてさ……」
ξ゚⊿゚)ξ「……なんだろうな。場違い、っていう感じかな。
アイドルは私の居場所じゃないって、思い始めちゃって……」
ξ゚⊿゚)ξ「……理想の私と、今の私が、違うの。
歌いたいように歌っていた筈なのに、私はもう、自分がどこに居るのか分からなくて……」
(;*゚ー゚)「そ、そんなっ……!」ガタッ
(;*゚ー゚)「ツンちゃんは凄いアイドルだよ!?
わたし、ライブのビデオ何回も見直してて、歌も踊りもっ……」
(;*゚ー゚)「……お母さんみたいだなって、思ってたのに……!」
ξ゚⊿゚)ξ「……それは、私にとって褒め言葉じゃない。
私は私として、ここまで来たかった……」
ξ゚ー゚)ξ「……いいえ、これはワガママかな。
そうね、私が私を認められないから、ここまでにするって決めた、かな」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「……それで、貴方はどうなの?」
(;*゚ー゚)
(*゚ー゚)「……え、いや、私ですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「私は答えたよ。だから今度は貴方の番」
(;*゚ー゚)
ξ゚⊿゚)ξ「どうして、アイドルを目指さなかったの?」
(;*゚ー゚)「……私が、そう望まないからです」
ξ゚⊿゚)ξ「……ふふ」
(;*゚ー゚)「……おかしいですか?」
ξ゚ー゚)ξ「いいえ。でもね、ふつうは答えないわよ。
目指さなかった人はね、目指さなかった理由なんて考えないもの」
(;*゚ー゚)「そ、そうですか……?」
ξ゚⊿゚)ξ「諦めたーとか、無理そうだったーとかならすぐ言えるけど、それは目指さなかった理由じゃない。
頑張らなかった言い訳でしかない。今の答えはね、用意しないと出せないものよ」
(;*゚ー゚)
ξ゚⊿゚)ξ「……この後ね、新入生だけでやるコンテストがあるの。
よかったら出てみない? 貴方の歌とダンス、とても興味がある」
ξ゚⊿゚)ξ「つーちゃんの娘は、いったいどんなアイドルなんだろうって」
-
(#*゚ー゚)「……いいんですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「もちろん」
(#*゚ー゚)「……人生で、二度目のステージです」
(#*゚ー゚)「やるからには優勝しますけど、いいんですか」
ξ゚⊿゚)ξ「もちろん。参加者みんな同じ気持ち。
そこに参加する意味、つまり、プロ意識はあるかしら」
しぃは席を立ち、控え室を出ようとドアに向かって歩き出した。
(*゚-゚)「……追ってきた背中が違います。心意気だけは、出来てます」
ξ゚ー゚)ξ「……うん。私、見てるから」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ(……私は、あの人の背中を追いかけてここまで来た。
貴方もそれは一緒のはず。だから、見せて……)
ξ ⊿ )ξ(ここで終わりじゃないって、思わせて……)
.
-
ガチャ(ドアを開ける音)
キィー(KISHIMI)
バタン(ドアが閉まる音)
(*゚ー゚)「――終わったよ」
ミセ;*゚ー゚)リ「あっやべ切るね」 ササッ
(*゚ー゚)「……電話?」
ミセ;*゚Д゚)リ「ままままままああぁんね!?」アタフタ
(*゚ー゚)「……まあいいや。ハローさん、私この後のコンテストに出ます」
ハハ;ロ -ロ)ハ「え、でもあれは新入生だけのヤツで……」
ミセ*゚Д゚)リ「マジで!?!??!?! じゃあ急がなきゃ!!!!!」セナカグイーー
(;*゚ー゚)「おっ押すな! 危ないでしょっ!」
ハハ;ロ -ロ)ハ
ミセ;*^ー^)リ「えへへ、えへ、うふ、エフッ!」
.
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪アスキーアート学園 外れの森の中≫
,, プハー
( 'A`)y━”
( ^ω^)「……煙草、辞めたんじゃないのかお」
('A`)y━”「嫁にはそう約束した。が、おめえにはしてねえ」
( ^ω^)「……しぃちゃん、ステージに上がるかね」
('A`)y━”「……さあな。ま、ツンちゃんに一芝居うってもらったんだ。
俺が単なる親バカ迷惑野郎で終わるか、未来のトップアイドルの立役者になるかはアイツ次第だ」
( ^ω^)「とっくにバカ丸出しだお」
( 'A`)y━”「だったな。ケツ丸出しよりダメなやつだ」
-
( ^ω^)「……このステージで色んな人に見込まれないと、入学は無理だお」
('A`)y━”「わあーってる。だがよ、そうでねえとやりきれねえんだ」
ドクオは灰皿に煙草を擦りつけ、青空を見上げ、カッコつけて言った。
('A`)「できるのにやらねえ。そればっかりのアイツを見てるとな、罪悪感がすげえんだ」
('A`)「それに、挑戦も挫折もねえ人生なんて子供にやらせたら、俺があいつに怒られちまうしな……」
( ^ω^)「……あとでしぃちゃんに謝っとけお」
('A`)「大丈夫だよ、あいつにも禁煙を約束するつもりだからさ」
( 'A`)
('A`)「やっぱ……もう一本吸っとくか」
( ^ω^)「……付き合うお。これが、最後の一服になるといいNE」
.
-
.
-
≪ステージ奥 控え室≫
ミセ;*゚Д゚)リ「ホゲーホゲーー!!」
つ* ポンポン!
(;*゚ー゚)「ちょ、ミセリ落ち着いて化粧やってよ……」
ミセ;*゚Д゚)リ「うるせえやい!! 化粧はノリだってパピーが言ってたんだもん!」
つ*” ポポポポポン!
(;*´ー`)「はいはい……」
ハハ ロ -ロ)ハ「ヘイ!! 準備はどうよ、お二人とも!」
+
ミセ;*゚Д゚)リ∩「もうちょっちです!!」
ハハ ロ -ロ)ハ「オッケー! しぃちゃん、確認するけど曲は……」
(*゚ー゚)「はい。ツンちゃんの、『蒼い春』でいきます」
ハハ ロ -ロ)ハ「……本家の後だからハードル高いけど、頑張ってネ」
(;*゚ー゚)「ですね。今これしか出来ないから、仕方ないんですけど……」
-
\ミセ;*゚Д゚)リ/ 「ッッッシャオラ!! 完成ッッ!! ヤッターーーー!!」
ガチャ(ドア)
川 ゚ -゚)「おお、この子が噂の」
ハハ ロ -ロ)ハ「やっほークール! 見に来たのかい?」
川 ゚ -゚)「ああ。ステージ前の顔を見たくてな」
(;*゚ー゚)「あ、わっ……お疲れさまです!」
川 ゚ -゚)「お疲れさま。ステージ、頑張ってくれ」
(;*゚ー゚)
川 ゚ -゚)「……フッ。なんだ、ピッタリじゃないか」 カミファサー
キィィ(軋み)
バタン(閉まり)
(;*゚ー゚)「……?」
ハハ ロ -ロ)ハ「あの人なりに褒めたんですヨ。
それじゃあ、あと5分で始めるからネー」
ハローも控え室を後にし、部屋にはしぃとミセリだけが残った。
沈黙はどんどん不安に変わっていく・・・それを察したミセリが、咳払いをしてから話し始めた。
-
ミセ*゚ー゚)リ「……あのね、お姉ちゃん」
(*゚ー゚)
ミセ*゚ー゚)リ「……歌うのも、踊るのも、自由だよ。
人の為に我慢するようなものじゃないって、私は思う」
ミセ*゚ー゚)リ「お母さん死んじゃってさ、お父さんもメイクの仕事辞めちゃって。
うちはどこにでもある普通の家庭になったけどさ」
ミセ*゚ー゚)リ「……お母さんはアイドルだったんだよ。
それだけはさ、いつまでも変わらないじゃん」
(*゚ー゚)「……」
ミセ*゚ー゚)リ「私はね、お姉ちゃんにアイドル目指してほしいよ。
お母さんよりもっと凄いアイドルになって、笑ってほしいんだ」
ミセ*゚ー゚)リ「もちろん今も楽しいし幸せだよ。
でもね、お姉ちゃんだけ我慢してるの、私もお父さんも分かってるんだ……」
.
-
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ;*゚ー゚)リ「……そんな感じ! とにかくさ、めいっぱいやってきて!
楽しいし、幸せな感じじゃん!? アイドルって!!」
語彙力、崩壊――!
ミセ;*゚Д゚)リ「やっぱりさ、思うんよ! やっぱさ、自分が幸せじゃないと!
そこからだよ! 人に気を遣ったり、人を幸せにしようとすんのはさ!」
(;*゚ー゚)「ミセリ、語彙力が……」
\ミセ;*゚Д゚)リ/ 「どうせなら希望に立ち向かおうよ!
暗いことばっか思って我慢してもダメ! ダメ〜〜〜〜ッッ!」
ミセ;*゚Д゚)リ「希望まみれで転ぼうよ!! 私はそんなお姉ちゃんが見たっ――」
ぎゅっ・・・・
(* ー )
感動的、抱擁――――!
(* ー )「それ以上言ったらダメ。メイク、崩れちゃうから……」 ギュウウ
ミセ*゚ー゚)リ(すごい良い匂いがする)ジュルリ
ミセ*゚ー゚)リ「……おねーちゃん。お願い、一回だけ。
みんなにお姉ちゃんの本気、見せてやってよ」 ナデナデ
(* ー )「……うん」
ミセ*゚ー゚)リ「思いっきりやろう、ね? お母さんも絶対見てるからさ……」
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪5分後 舞台裏≫
( ^ω^)「……おっ。おでまし」
(*゚ー゚)「すみません、お待たせしました!」
しぃは裏方で働く全員に一瞥を送り、深く頭を下げた。
舞台裏には歌う順番の早い他の新入生アイドル達も待機していた。
(*゚ー゚)「1番、志ヶ谷しぃです。よろしくお願いしますッ」
「・・・志ヶ谷?」ザワザワ
「しがやって、まさかつーちゃんの・・・!?」ザワメキザワメキ
( ^ω^)「ほいっ! マイクだお!」
つⅰ
(*゚ー゚)「ありがとうございます、行ってきます!」ダッ
しぃは、ライトアップされたステージに向かって駆け出した。
.
-
ハハ ロ -ロ)ハ『――さあッ!! なんか今年は飛び入り有り! ヒヨコカップ!!』
ハハ ロ -ロ)ハ『本日最初のヒヨコアイドルは志ヶ谷しぃちゃん!
この名前にピンと来たならご覧あれ! 私も見たくて堪らないッ!』
――ステージの中央に辿り着く。
そこで足を止めて、客席を一望する。
(;* ー゚)(いっ――息も心臓も止まりそうっ――――)
だけど、彼女は知っていた。アイドルにとってステージは絶対。
ここが全て。それを生き様で証明してきた母親の背中を、彼女はずっと見続けていた。
見るだけで、追わなかった。
それが今、ほんの少し、変わり始めた――……
.
-
(;* ー )(お母さん、少しだけ、頼らせてッ――)
お母さんなら、今ここで何を思うんだろう。
ハローさんも舞台裏に行っちゃって、『蒼い春』のイントロが始まってしまった。
あと十秒もしたら始まる! 呼吸、間に合わないっ……!
(;* ー )(――いや、違う。お母さんなら、もう息を吸い始めてるっ)
(;* ー゚)(ダメだ、お母さんに怒られる! お母さんの真似をしたら、ダメだッ!)
残り五秒。
しぃは思いとは裏腹に凝り固まった体に対して、もう、ただ一つ、これだけを命令した。
(;* ー )(――動きたいように、歌いたいように)
(;* ー )(私らしく、お母さんとの思い出も私の一部にして、アイドルをやる――――!)
いち、ぜろ。
始まる。
.
-
.
-
≪客席2階 スペシャルゲストルーム≫
『――見つめる、度に、鮮やかに遠ざかる―――……』
『私の夢の始まりが、今も心に残ったまま――……』
J( 'ー`)し
('A`)
J( 'ー`)し「……始まったわね……」
('A`)「ええ。あの子の歌が」
J( 'ー`)し「……つーちゃんと瓜二つね」
( 'A`)「……いや、本人はあれに似せようなんて思ってねえッスよ。
だから瓜二つなんだ。あの二人は親子以上の似たもの同士なんです」
-
J( 'ー`)し「ふふ、そうかもしれないわね。
最初は疑っていたけど、今なら貴方が推すのも理解できる」
( 'A`)「もちろん実力はまだまだ。でも、校長なら分かるでしょう」
J( 'ー`)し「……ええ。あの子はようやくスタートラインに立った。
いえ、もしかしたらずっと立っていたのかもね。つーちゃんと同じ、スタートラインに……」
ξ゚⊿゚)ξ
('A`)「……ツンちゃん、どうだい。君の『蒼い春』だが、どう聞こえる」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「……失礼ですけど、ヘタクソです。
歌もダンスもギリギリ入校を許される程度の実力……」
ξ゚⊿゚)ξ「……とても、あの人の娘とは思えない出来です」
('A`)「……」
ξ゚ー゚)ξ「……ただ、今は」
ツンは、ステージ上でぴょこぴょこしているしぃを見て微笑む。
ξ-⊿-)ξ「……私よりも、あの子の方が『蒼い春』が似合っていると、そう思います」
.
-
『今日もまた、私の胸に、蒼い春が来る――――♪』
ξ゚⊿゚)ξ「……新しい歌を作らなきゃ。
自分ですっかり忘れてた。あれは、始まりの歌だったのに……」
ツンはライブ中にも関わらず立ち上がり、どこかに行こうとする。
だが、ドクオも校長も、その足を止めようとはしない。
J( 'ー`)し「いいと思うわ。今の貴方なら、きっと次のステージに行ける」
ξ゚ー゚)ξ「はい。……どおりであの子に似合う訳よね。
ちょっと寂しいけど、今の私に、あの曲は似合わないのね……」
ギィ バタン・・・
( 'A`)「……いつか、あの二人が組んだら……」
J( 'ー`)し「……ドクオ君。それはまだ気が早いんじゃないかしら?」
('∀`)ヾ「……へへ。そっすかね、へへ……」
『――明日もまた、私の夢に 今が重なるー……♪』
.
-
――ミセリの言う通りだった、と思う。
暗い感情に立ち向かっても、それは希望にはつながらない。
どうせなら希望に立ち向かう……うん。曲を作るときはミセリに作詞を頼もう。
お母さんが死んで、私の中の何かが欠けて、頑張って、頑張って……。
それで色々、本当に色々思ったけど、それでもやっぱり私はアイドルが好きで、
お母さんが輝いていた、あのステージが大好きで――……
.
-
――夢の、ままじゃ、違うなって、やっぱりどこかで思ってたんだ。
そういう明るい希望に向き合うのが、私は怖かったんだ。
だから、これからは―――――
大好きで、どうしようもなくて、辛くて、頑張ってもダメな、私の夢に立ち向かっていくんだ――――
.
-
ヒャッホー
(過去) 三三三三┏( ^o^)┛ (未来)
.
-
〜〜 1年後 アスキーアート学園 〜〜
ζ(゚ー゚*ζ「ほっ、ほっ、ほっ……」
アスキーアート学園の一日をジョギングで始める生徒は多い。
学園指定ジャージに身を包む少女・デレもまた、その一人であった。
ξ゚⊿゚)ξ「デレおそいよー」
そして、デレの先を走る彼女もまた、その一人であった。
ζ(゚ー゚*ζ「はいなー」
朝霧たちこめるグラウンドを数周してから、二人は休憩に入った。
ξ;゚⊿゚)ξ「フィー」アセフキ
ζ(´ー`*ζ「フィー」アセフキ
ξ;゚⊿゚)ξ「……よし、もう一周!」
ζ(´ー`*ζ「ツーンちゃーん。ソワソワするのも分かるけど、本番はお昼だよ〜」
ξ;゚ー゚)ξ「……ふん! なら私一人で走ってくるもん。
次の世代に追い抜かれても知らないんだからねっ」タタッ
ζ(´ー`*ζ「はいな〜。いってらっしゃ〜〜〜」
.
-
ザッ
川 ゚ -゚)「やっているなあ」
ノハ#゚⊿゚)「うおおおツンが走ってる珍しい!!」
ζ(´ー`*ζ「あ、おはよ〜」
≡≡┏ノハ#゚⊿゚)┛ 「ツーン! 追い駆けるから追いついたら私の勝ちだぞーー!!」ズデデデデデ!!
<は!? 知らないわよッ!
川 ゚ -゚)「気合入ってるなあ」
ζ(´ー`*ζ「だねえ。ライバルが来るからって、前にも増して全速力だよ」
川 ゚ー゚)「ふふ、例の子か。才能だけでどこまでいけるか、見物だな」
ζ(´ー`*ζ「……私もそれ言ったらねぇ、ツンに怒られたよ。
才能なんて言葉で、自分の努力を誤魔化すなーって」
川 ゚ー゚)「ふん、なんとでも言え。あの子と先に競うのは私達なんだからな」
ζ(´ー`*ζ「だねえ。先は長いねぇ……」
.
-
〜〜 朝 しぃちゃんハウス 玄関前 〜〜
('A`)「おうおう、朝飯食ったか」
ミセ*゚-゚)リ「さっき三人で食べたじゃん。痴呆?」
つ〔〕
('A`)
('A`)「たった一年で反抗期を迎えた娘に悲しみを覚えるパピーだぜ」
(*゚ー゚)「カバンよし、制服も、その他のあれこれもよし!」ピシッ
('A`)「気ぃつけてな。アイドルは肉体労働だ、頑張りな」
(*゚ー゚)「うん! それじゃあ、行ってきます!」
ミセ*゚-゚)リ「……お母さんのこと、忘れてない?」チラ
(*゚ー゚)「……大丈夫、ちゃんと言ってきたよ」ワシャワシャ
ミセ;*゚-゚)リ「うぐっ、撫でるな……」
(*゚ー゚)「それじゃ行ってきます! 絶対見に来てよねっ!」
.
-
――同日 アスキーアート学園 ライブ会場内
ざわざわ ざわ・・・
ざわざわ
……私は今、きっと、ようやく、歩き始めたんだ。
この果てしなく長い、アイドル坂をよ……
ξ ⊿ )ξ「――言っとくけど、これは私の復帰ライブでもあるんだからね」
(* ー )「はい!」
ξ゚⊿゚)ξ「失敗したら許さない。間違えたって許さない。
カンペキにやるわよ、全速力でついてきなさい」
(*゚ー゚)「――はいッ!」
ξ゚⊿゚)ξ「その上で貴方の全速力がまだまだ全然ダメだってこと、分からせてあげるから」
(*゚ー゚)「はい!」
(;*゚Д゚)「でももう行きましょう! 時間ですっ!」ダッ!!
ξ;゚⊿゚)ξ「――え、マジ!? うわっ!」ダダダッ!!
ピャーー
三三(;;^ω^)⊃ⅰ「二人ともマイク忘れてるおーー!!」
つⅰ
.
-
……私はこの最高に輝いてるステージに立ち向かっていく。
私の春は、たった今、始まったばかりだ――――…………
.
-
._
\ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、) ,、
/ ヽYノ
/ r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `|
|. |
ヽ、 |
ヽ____ノ
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
-
はじめて作詞をしました/////
アイカツもアイマスもラブライブもプリパラも ぜんぶいいぞ
-
【連絡事項】
主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。
このレス以降に続きを書いた場合
◆投票開始前の場合:遅刻作品扱い(全票が半分)
◆投票期間中の場合:失格(全票が0点)
となるのでご注意ください。
(投票期間後に続きを投下するのは、問題ありません)
詳細は、こちら
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1456585367/404-405
-
乙乙
面白かったよ
-
ちょいちょい笑わせてくるのが好き アイドル坂でお茶吹いた
ドクオがいいキャラしてる
学園入場した二人の感想一言目が「財力を感じる」でワロタ
-
いいじゃん青春じゃん
あげたろ
-
乙
アイドルはいい
反抗期を迎えたミセリに悲しみが止まらないんだぜ
-
なんてぇ爽やかな話なんだ…
歌詞も良い…
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