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翡翠先生作品集(復刻版)

1マタコさんを遠くから見守る会会員No.774:2015/01/09(金) 20:19:20 ID:DXWQcJB.
処分しようと思った昔のPCにデータが残ってたので備忘録がわりにカキコ

例のアレのパイロット版は多分最初の部分が抜けてる予感

233情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:10:07 ID:g9OPccms
【人間消滅】
 語彙のない豚ども。 
 猿真似言葉の人々。 

 ああ、もう嫌だ。 

 適当にどうでもいい 
 話をし、笑顔を交わす。 そんな日々の中、僕は  すり減っていく。 
 
 だから。 

 だから。 

 明日、僕は失踪する。

234情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:11:03 ID:g9OPccms
 いつものように、 
 どうでもいい、話をし  もう慣れてしまった 
 作り笑いを浮かべ。 

 誰にも悟られないように、明日、忽然といなくなる。 

 皆、口を揃えて 

 『昨日は、いつもと変わりがなかったのに…。』

 とでも、決まり切った  台詞を言うだろう。 

 反吐が出る。 

 暫くは、僕の話題でもちきりで、無神経な彼らは憶測で色々な事を言うはずだ。 

 だが、やがて、人々は忙しさやどうでもいい事に追い回され、僕の事なんか忘れる。 

 それは、なんて素敵な  事なんだろう。

235情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:13:16 ID:g9OPccms
 忘れられる僕は、美しい。 
 僕の事なんか、ひとかけらでも、想い出さないでくれ。お願いだから。 

 僕は、僕の不幸に気が付いてしまった。 
 でも、果たしてそれは不幸なのだろうか? 

 部屋をそのまんまにして、僕だけがいなくなる。  ぱっ、と消える。 

 何処に行くのか、 
 何処に辿り着くのか 
 判らない。 

 口数少ない人間達が 
 住む、おさびし島か、  それとも乾いた笑顔の  洪水のネオン街か。 
 僕の次の居場所は、 
 僕自身知らない。 

 けれど、このまま、   此処にいて、心まで   腐敗するのは嫌なんだ。 
 だから、僕は、明日 
 失踪する。 

 さようなら、豚ども。  さようなら、どうでもいい誰か達。 

 もう、二度と会う事はないのです。 

 さようなら。 
 さようなら。 

 僕は、本当の笑顔を作って、消えるのだ。


 終

236情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:15:51 ID:g9OPccms
【灰かぶりは…。】
  ハッピーエンドで終わった物語。 

 素敵な王子様と白い馬に乗る。 
微笑みあう二人。 

 そこで、終わる物語。 
 温かい気持ちになる 
 単純で純粋な人々。

237情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:17:00 ID:g9OPccms
  だけど。 

 だけど。 

 灰かぶりは、幸せになれたのか? 

 一生を王子と、愛し合い暮らしたのか? 

 環境の違いすぎる二人は、本当に幸せになれたのかを考える。

238情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:20:22 ID:g9OPccms
 もしかしたら…。 

 王子の気が変わり、元の灰かぶりに戻っているかもしれない。

 そうして、何処へ行くあてもなく彷徨っているかもしれない。 

 あなたは、考えた事がない? 
 童話の中の幸せになった、プリンセス達の事を。

239情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:21:01 ID:g9OPccms
 物語は、終わってから始まる。 

 そこからが、本当の始まり。 

 物語の終わりの真実を、私は知りたい。 

 彼女達の、その後を知りたい。 

 幸せでありますよう。 
 そう、願うだけ。 

 灰かぶりは…
 どうしているのだろう。

240情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:22:39 ID:g9OPccms
【幻想】
  細ひ月夜の晩は、 
 貴方との逢瀬の夜。 

 細ひ道を二人で歩く。 
 とぼとぼとぼとぼ。 

 少し前を歩く貴方の 
 影を、踏まぬやう、 
 気を付けて歩む。

 早足の貴方は、わたくしの 
 前で何を考えているのか。いないのか。

241情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:24:10 ID:g9OPccms
 数分無言で、二人で 
 歩ひてゆくと、 
 その先にあるのは、 
 鄙びた宿。 

 貴方が、そっと、 
 すっと入ってゆく。 

 わたくしは、貴方を 
 追ふやうに歩を早める。 
 薄暗く、細い月夜の光が入る部屋で、貴方はやはり、無言でわたくしを促す。 
 促されるまま、貴方の  言ふ通りにするわたくしは、愚かな女なのでせうか。

242情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:24:48 ID:g9OPccms
 わたくし達の関係は、
なんでもありません。 

 ただの情事と貴方は、ゆふのでせう。 

 けれども、わたくしは…。

 一時の幻想に、現つを抜かし、次の月夜を待つのです。 

 細い月夜を待つのでござひます。 

 貴方との逢瀬だけを、考へて。 
 貴方との情事だけを、考へて。 

 もう、動けないのです、貴方。 

 たとい、幻想だとしても、わたくしは愛があると思つているのでござひます。

243情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:27:37 ID:g9OPccms
【踊り続けろ!】
  蟻の行列。 
 蟻の行列。 

 鳩のタンゴ。 
 鳩のタンゴ。 

 豚の笑い。 
 豚の笑い。 

 そう。それだけで 
 もう虚しくて、また 
 あの場所から、 
 キラキラ光るナイフを取り出す。

244情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:28:40 ID:g9OPccms

 僕は、右利きだから、  嗚呼、こんなとこまで  凡庸極まりない。 
 左手首にナイフをあてる。 

 儀式にも程遠い、 
 子供の遊び。 

 何回も、あてては、ひき ひいては、あてる。 

 僕の血も、やっぱり 
 赤いんだ。 
 弱者の僕の血も、 
 真っ赤なんだよ。 

 その嬉しさに、 
 手を掲げる。

245情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:29:43 ID:g9OPccms
 そうすると、 
 ポタリポタリと僕の 
 顔の上に、血が 
 降り注ぐ。 
 生臭い鉄の匂い。 

 君達が、僕を詰っても、 凌辱しても、 
 僕は、構わない。 

 だって、僕は 
 死すらできるんだから。 
 君らは、僕を支配して  いると思っているけれど 、本当の支配者は、 
 僕なんだ。 

 そんな事も知らないくせに。 
 くせにね。

246情緒不安定テロリスト:2015/01/15(木) 01:31:17 ID:g9OPccms
 僕の周りの、僕より 
 凡庸で、低能な奴ら。 
 一生、そこで 
 踊り続けろ! 
 何も知らないまま 
 踊り続けろ! 

 僕のナイフがギラッと光る。 
 歪んだ僕の笑顔は、 
 醜くて、滑稽で 
 美しい。 

 蟻もダンス。 
 鳩もダンス。 
 豚もダンス。 

 お前らもダンス。 

 僕は、それを遠くから  楽しげに眺める。 
 口元には、ほんの少しの 笑み。 

 手首から流れるこの、  僕の血の行く末を、 
 僕は知っている。

247情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 00:42:46 ID:EH7mrJwg
【  テロリスト】
 緑が覆い茂り、 
 子供連れの母親達が 
 たくさんいる、 
 清々しい公園。 

 青空は、どこまでも 
 広がっていき、 
 私の知らない所まで 
 続いてゆくのだろう。 

 太陽の光りは、
 眩しすぎて 
 目がくらむ。 

 少し離れたベンチから 
 楽しそうな、家族連れを 観察する。 

 笑顔。笑顔。笑顔。 

 そう、今は。

248情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 00:47:07 ID:EH7mrJwg
 柔和な笑顔で、ベンチに座る私の正体を、誰も 
 知らない。 

 私は、ある物を隠し持っている。

 バッグにも、 
 心の中にも。 

 後少しで、起こるであろう出来事を思い浮かべる。 
 阿鼻叫喚の地獄絵図。 
 血まみれの人々から 
 消える笑顔。 

 その、素敵な想像に 
 胸が踊る。 

 そろそろ、時間。

249情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 00:48:10 ID:EH7mrJwg
 ゆうっくりと 
 立ち上がり、 
 静かに、人々に 
 近寄っていく。 

 母親の腕の中の 
 柔らかそうな 
 赤ん坊が、 
 にこにこしている。 

 私も、微笑み返す。 

 そして、私は、 
 バッグの中に手を入れた。 

 終

250情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 00:52:12 ID:EH7mrJwg
【 シュール エリア】
    
 上手な人真似で、    危うい綱渡り。 
  
 墜ちたら、消えてなくなる。 
 
 無個性は、凡庸極まりなく、残せるものは、何もない。 
 
 人真似。猿真似。 
 どうぞ、お気の済むまで。 
 
 けれど、その綱が細く細く、足元が危うい事に、気が付かぬ、愚か者。 
 
 愚鈍と陽気を履き違え、 どこまでも行くあなたを 笑いながら見つめている。 
 
 鏡を見てご覧?
 のっぺらぼうが、    其処にいるから。 
 
 個性を捨て、人真似に  走る、その知性の    欠片のなさに、知らないふりをする。

251情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 00:54:52 ID:EH7mrJwg
【  おうち】

 家に籠もって何しよう。 家に籠もって何しよう。  
 何か楽しい事しよう。  何か楽しい事しよう。 
 楽しい事はなんだろう? 楽しい事はなんだろう? 
 考えてみた。 
 考えてみた。 
 
 ルルルル♪ルンルル♪ 
 
 爆弾作ってみようかな。 爆弾作ってみようかな。    
 僕はこの家の透明人間。 僕はこの家の透明人間。 
 僕以外は仲良し家族。  僕がいなけりゃ、理想の 家族。 
 
 そう思っているあいつら を、驚かしてやる。 
 
 僕は爆弾を作る。    僕は爆弾を作る。 
 
 僕を透明人間にした   あいつらの前に、    爆弾を見せ付けてやろう 。 
 
 阿鼻叫喚の地獄絵図。  
 楽しいな。 
 楽しいな。 
 
 フフッ。ウフッ。ウフフフ。

252情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 00:59:30 ID:EH7mrJwg
【 ビス】

 まちゃとのコラボ
 
 はやすけに感謝の心を込めて゚+。(*′∇`)。+゚

253情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:00:30 ID:EH7mrJwg
  小粋で、ジョークがうまくて、無神経でない。 
 
 そんな大人になりたかった。 
 そんな大人が現れた。   
 颯爽と。 
 
 ふざけている言葉の中に見える、沼のような孤独感は、知らないふりをしてあげる。お城の中の淋しい目をした王子。 
 
 それが、あたしが貴方に対しての尊敬の表し方。  
 悲しい時こそ、笑っている心は、ビスがたくさん刺さって、血が流れ出る。  ビスがびっしりと、突き刺さっているよ?
 
 ビスだらけの心の中に、 そうっと入っていって、 あたしが抜いてあげるから。1つ、1つゆっくりと気が付かれぬよう。 
 
 怖い夢は、あたしが全部食べてあげるから。 
 安心して、深く眠って。 
 流した血は、あたしが綺麗に、舐めとってあげる。  
 だから、もう大丈夫だよ。心配しなくて、いいんだよ。

254情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:06:58 ID:EH7mrJwg
【   天使の分け前】

 私の敬愛する、大切なsisterに贈ります。

255情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:07:51 ID:EH7mrJwg
 天使の分け前 彼女は、私の天使だ。  
 難しい事を話そうと、  何をしていようと、   それは一生変わらない。  
 偶然の幸福で、彼女に出会う。それだけで、心に身体に、幸福の雨がやまぬ。  
 友情でもあり、愛情でもある。 
 
 報われなくとも、細い糸で、奇抜な感性で繋がっていれば、それでいい。 
 
 彼女は、天使だから、素敵な分け前を持っている。  
 私は、そんな彼女をひっそりと見ているだけで幸せだ。 
 
 彼女の冷たい手を、温めてあげたい。 
 彼女の笑顔を守ってあげたい。 
 
 心から、そう願っている。 あなたが、幸せでありますようにと、子供のように、お祈りする。

256情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:11:07 ID:EH7mrJwg
【蜜月 秘密 密の味】

  とても気のあう、はやすけとの、違う世界での、彼とあたしの物語。

257情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:12:27 ID:EH7mrJwg
 『蜜月 秘密 密の味』 
 今日も、彼の言葉を待っている私がいる。 
 
 遠慮がちな彼の言葉は、私の心に波を起こす。 
 
 足元から、あわ立つような、この気持ちをなんて言ったらいいのだろう。 
 
 彼の笑顔を夢見て、その腕の中に抱かれたいと思う刹那。 
 
 この、秘密は甘くて、甘くて歯が痛くなる。 
 
 だから、この痛みには、もっと甘く、密やかなKissを。 
 
 私も、貴方も、もっと自由になって、お互いの密を舐めとりながら、蜜月を過ごそう。 
   
 戯れながら、何もかも忘れて、とろけるような蜜月を、過ごそうよ。 
 
 私達は、誰からも自由なのだから。 


 愛する気持ちは、自由なのだから…ね。

258情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:15:17 ID:EH7mrJwg
【 あやかしの夜】

 10年間という、月日の間、私達は、ずっと愛し合っていた。 
 
 誰かと結婚しても、心は、お互いを求めていた。  
 機会は、運良く私達に巡ってきて、私は、一人住まいの彼の家を、そっと訪れた。 
 
 彼は、何もかも知っていたかのように、私を家にあげた。 
 
 布団の中に入ると、彼の香りで、身体がいっぱいになる。 
 
 熱い愛し方をする彼に、しがみつき、その舌をまさぐる。 
 
 私達は、夢中だった。  
 これは、今夜だけの夢。 何者かが見せたあやかし。 
 
 私は、そう決めて、なおいっそう、彼を求めた。  
 これきり、彼に会う事は、なかろうと、心に刻みつつ。

259情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:21:57 ID:EH7mrJwg
【終焉には、まだ早い。】

 黄色くて、少しおおぶりの、私のカッター。 
 
 いつも、どこかでひっそり眠らせている。 
 
 たまに、出番を作ってあげる。 
 思い切り、刃をひくと、ねっとりとした血と、さらさらの血が混じって珠のように、ぷっくり膨らんで、流れる。 
 
 誰に、なんと思われたって私は構わない。 
 私の、この濃い色の血を眺める度に、私は生きている事を実感できるのだから。 
 
 もっと、深く。 
 もっと、長く。 
 もっと、たくさん。 
 
 私の金臭い血液の匂いが、部屋中に漂う。 
 
 誰にも、見られないで行う、私の大切な儀式。 
 
 神聖で美しい、尊い儀式。 
 
 生きるために、血を出す事を、誰も知らない。

260情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:26:05 ID:EH7mrJwg
【  妄想家族】
   
  いつも優しいお母さん。  何かと私と、一緒にいたがるから、これも親孝行だなんて、思って彼女と行動を、共にする。 
 
 鷹揚で私に甘いお父さん。お母さんに内緒で、こっそりお小遣いをくれる。  ダンディで、自慢のお父さん。
 
 家は、都内の一等地にあって、周りには芸能人が、たくさん住んでいる。 
 
 乗っている車は、ベンツとレクサス。2台あった方が便利だから、ってお父さんがキャッシュで買った。 
 
 私の洋服は、クロエや、ドルガバ、マルタンマルジェラなんかが多い。 
 
 ブランドバッグなんて、もう飽きた。 
 
 毎日お母さんとお買い物に行って、何かしら買ってもらう。今日は、ショーメのペンダント。ダイヤが揺れる。キラキラ揺れる。 
 
 そんな事を思いながら、家族に棄てられたあたしはボロイアパートの一室で幸福に浸る。 
 
 虚構でも構わない。    だって、あの家族といると楽しいんだもん。 
 
 棄てられた事なんて、  忘れちゃうよ?
    
 ゴミみたいに、ポイッと  棄てられた事、 
 忘れさせてよ。

261情緒不安定テロリスト:2015/01/17(土) 01:28:05 ID:EH7mrJwg
【 逃げ続ける。】
 
  僕がこんな凡庸で   人目につかないような  人間なのは、 
  
 そんな風に僕を生んだ  両親のせいだ。 
  
 僕のださい自転車を 
 思わず隠したくなるような、あいつの最新の自転車。 
 
 僕の家が金持ちだったら、僕だって、あの自転車を手に入れられるんだ。 
 
 僕の成績が普通なのも、 女の子にもてないのも、 友達がいないのも、 
 
 全て、僕のせいじゃない。 
 僕のせいじゃない。 
 僕のせいじゃない。 
 僕のせいじゃない。 
 
 僕のせいじゃないだろう?誰か、そう言ってくれ。  
 さもなくば、僕に生きる価値はない。 
 価値がなければ、後は…。 
 どこまで凡庸なんだ。   
 誰かのせいになんかしていないんだ。 
 いないんだ。


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