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まーちゃんとまりあんLOVEりんのスーパー姉妹スレ@新狼

1名無し募集中。。。:2016/12/01(木) 00:45:02
。。8‘ ー‘)<避難所でもやっちゃいまりあ

川* ^_〉^)<ねえ、栗きんとんはいつ出てくるの?


。。8*‘ -‘)

。。8*‘ -‘)<…

2名無し募集中。。。:2016/12/01(木) 00:47:01
狼本スレ

もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1476876874/

もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら Part.2
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1478081089/

もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら Part.3
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1479304993/

もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら Part.4
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1480519263/

3名無し募集中。。。:2016/12/01(木) 12:10:19
オデッセイ編は「ジェイコブズラダー」的なエンディング
初参加の作戦で死にかけているまりあが見ている夢というオチ
もうヤケクソでネタバレしたった

4名無し募集中。。。:2016/12/01(木) 19:21:44
終わりにこだわえあなくてもええねんで

5名無し募集中。。。:2016/12/02(金) 11:47:53
うん
オチ変えて練り直すわ

6名無し募集中。。。:2016/12/02(金) 22:40:31
規制解除でやっと書き込めたのにまた規制だよトホホ

7名無し募集中。。。:2016/12/02(金) 22:46:02
「こちらヘイロン・ワン。シックス、状況を報告しろ」

「ヘイロン・シックス、爆薬セット完了」電源装置にプラスチック爆弾をくっつけながら男が応えた。

「ファイブ、中の様子は?」
「“ゴリラ”が巡回している。武装しているようだ」別の男が応えた。

「よし、日暮れを待って決行だ。各自時計を合わせろ」
リーダーらしき男が控えていた3人の男に手で合図した。

男たちはギリースーツを着用して完全に森の景色に溶けこんでいた。
手にしたアサルトライフルも野戦用にペイントされている。
リーダー格がペッと唾を吐いた。
「ターゲットはもうじき死ぬとは思ってもいないだろう」

同じ頃、黒木とフランシスはキッチンで片づけをしていた。
「黒木さんは…親しかったんですか金澤朋子とは?」
黒木は皿を落として割った。
「いやいや。そういうわけじゃねえ。…まあ…複雑でな俺たちゃ」
皿の破片を拾いながら黒木が言った。

「監視チームが駆けつけたときにはもう姿を消してましたから」フランシスが言いながら包丁を手に取った。
そのまま黒木に向き直った。「動かないで」

ただならぬ雰囲気に黒木は戸惑った。「なななんだい、いったい?」
「動かないで」フランシスは繰り返した。

「ひ!」黒木の首から肩口へ包丁が一閃した。
死んだ。黒木は思わず目を閉じた。

「危なかったですね」フランシスが言う。
「え?は?」黒木は目をぱちくりさせた。
包丁の先端にムカデが串刺しにされている。
「越冬しようとしてたやつが部屋が暖まって出てきたんですね。動きが鈍い」
フランシスはムカデをゴミ箱へ放りこんだ。黒木はまだ目をぱちくりさせていた。

突然、電灯が消えた。停電か。
外の様子を確かめようと黒木が窓に近づいた。
「だめ!窓から離れて!」フランシスが叫んだ。
マズルフラッシュが瞬き、窓ガラスが粉々に割れた。

8名無し募集中。。。:2016/12/02(金) 22:46:43
こっちにとりあえず書くことにした

9名無し募集中。。。:2016/12/03(土) 01:28:55
おつおつ

10名無し募集中。。。:2016/12/15(木) 15:02:59
落ちてしもうた!

11名無し募集中。。。:2016/12/15(木) 15:17:03
建てました

もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら Part.5
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1481782552/

12名無し募集中。。。:2016/12/15(木) 19:54:41
>>11
川* ^_〉^)<thx

13名無し募集中。。。:2016/12/16(金) 10:18:49
また規制…萎える

14名無し募集中。。。:2016/12/22(木) 21:36:00
まーちゃん快復祈念

15名無し募集中。。。:2016/12/29(木) 23:57:16
気付いたら落ちてた
立ててくるよ

16名無し募集中。。。:2016/12/30(金) 00:30:50
立てた

もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら Part.6 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1483023542/

17名無し募集中。。。:2016/12/30(金) 16:07:35
サバイバル訓練3日目。
食糧はとっくに尽きていた。
凍えるような寒さと空腹で玲奈は動けなくなっていた。

混濁した意識の中で、誰かに背負われていることが分かった。
身体にはポンチョが巻き付けられている。
「もう少しよ。頑張って」
声が聞こえたが、玲奈はまた意識を失った。

暖かい。目を覚ました玲奈は辺りをゆっくり見回した。
どうやら小屋の中にいるようだ。
すぐ近くに石と空き缶で作られた簡易ストーブがあった。
枯れ枝と固形燃料が小さな炎を上げている。

「動ける?」髪の長い人影が近づいてきた。
手にしたマグカップから湯気が出ている。
玲奈の手を取ってマグカップを握らせた。

オニオンコンソメのスープだった。
玲奈は夢中で口をつけ、噎せながら飲んだ。

「物足りないだろうけど、身のある物は胃袋が受け付けないよ」
優しい笑みを浮かべる顔には見覚えがあった。
「ま…牧野さん…」

玲奈は礼を言うのも忘れて質問した。
「ど…どうして…ここに?」
真莉愛は視線をそらして遠くを見やった。

「この訓練で何人かは命を落とす。“教官”はそう言ったでしょ?」
玲奈は真莉愛の言葉の真意が分からなかったが素直に頷いた。

「実はまりあもね、死にかけた」真莉愛の目には涙が浮かんでいるようだった。
「…先輩が助けてくれたの。志願して訓練に参加した先輩が…」

18名無し募集中。。。:2016/12/30(金) 18:24:34
飢え切ったこの状況がオニオンコンソメスープの旨さを増幅させる

俺も飲もうかなオニオンコンソメスープ
インスタントだけど

19名無し募集中。。。:2016/12/30(金) 19:30:04
真莉愛は玲奈の手を自分の手で包み込んだ。
「だいぶ血の巡りが戻ってきたね。“内臓”が暖まれば手足も暖まる」

玲奈は思わず真莉愛の手を握り返した。
「で、でも!…これってル、ルール違反じゃ?…」
真莉愛はまっすぐに玲奈の目をのぞき込んだ。
「“教官”はいい顔しないだろうけど」言いながら微笑んだ。

心配そうな玲奈に真莉愛は付け加えた。
「大丈夫だよ。この小屋はモニターされてない。“回収”までここにいればいい」

なおも不安げな玲奈に真莉愛は先輩らしい口調で告げた。
「まずは睡眠で体力を回復して。夜が明けたら食糧調達に出かけるから」

「…はい」答えた玲奈はいきなり真莉愛が身体を寄せてきたので戸惑いの声を上げた。
「い、一緒に寝るんですか!?」

「なんで?嫌なの?」真莉愛も驚きの表情を見せたがすぐに笑顔になった。
「まりあだって寒いんだから。くっつけば体温奪われないし」

翌朝、目覚めると真莉愛は既に朝食を準備していた。
「ほい。塩気が足りないけど食べて」

木の枝に刺さった肉片がこんがり焼けている。
かじってみるとかなりの弾力だった。
たしかに肉料理と呼ぶにはほど遠い味だが久しぶりの肉だ。
玲奈はガツガツと食べた。

「美味しいでしょ?リス」
ブッ!玲奈は噎せてゴホゴホと咳き込んだ。

食べ終えた骨の欠片を呆然と見つめていた。
「鹿や猪が獲れればしばらく狩りはしなくていいから。さ、用意して」
真莉愛はしゃぶっていた骨をプッと吐き出した。

気を取り直して玲奈はベルトにコンバットナイフを差し込んだ。

20名無し募集中。。。:2016/12/31(土) 05:18:06
本スレに転載するね

21名無し募集中。。。:2016/12/31(土) 07:06:40
転載してくれるとは思わなんだ
おもさげながんしたm(__)m
指摘があったようにツーショットで思い浮かんだだけなので他のストーリーとは関連してませんw
実はマジェスティ編に手間取ってましてね
まーちゃん不在が長引きそうなんで悲しくて悲しくて…
ちょいとプロット練り直します

22名無し募集中。。。:2016/12/31(土) 08:10:26
>>21
わかるぜ同志

23名無し募集中。。。:2016/12/31(土) 09:22:29
ナイフをくくりつけた槍を手にして、真莉愛は驚異的な跳躍を見せた。
こちらに気づいて逃げようとする猪を追って飛びかかる。
ズシンと倒れた猪にさらに槍を突き立てた。
急所を突かれた猪はやがて息絶えた。

猪の返り血を浴びた真莉愛が玲奈を振り返った。
「解体するから手伝って」
玲奈はびくつきながらナイフを手に歩み寄った。

真莉愛はてきぱきと手際よくナイフを動かした。
玲奈も懸命に手伝う。
「皮も使うから忘れないで」真莉愛が顔を上げた。
「命をもらうんだから無駄にしちゃダメよ」

解体された猪を袋に詰めて真莉愛と玲奈は小屋へと戻った。
「夏はこうはいかないけど冬は保存が効くから」
真莉愛はまた見事な手捌きで干し肉を作り始めた。

あらかた作業を終えて真莉愛はつなぎのジャンプスーツを脱いだ。
ほっそりした裸身を目の当たりにして思わず玲奈は俯いた。

「横山ちゃんも脱いで」
言われて玲奈は狼狽えた。心の準備が出来ていない。

「生臭いでしょ。洗うから」
真莉愛の言葉にホッとしたのかがっかりしたのか玲奈は脱力した。

小屋からしばらく歩いた場所に温泉が涌き出ていた。
熱湯なのでそのまま浸かることは出来ないがバケツに小分けして身体を拭いた。

気持ちいい。玲奈は生き返ったような心持ちだった。
ほぐれた心が玲奈を饒舌にした。
「…あの…牧野さんはどうして暗殺の仕事を?…」

24名無し募集中。。。:2016/12/31(土) 14:20:20
「横山ちゃんは…どうしてなの?…」
真莉愛は玲奈の肩を優しく抱き寄せた。
「血がついてる…」玲奈の首筋をそっと濡れたタオルで拭いてやる。
身長差のせいで玲奈の額に真莉愛の唇が触れそうになった。

どぎまぎしながら玲奈は答えた。
「わ、わたしたちは“悪を正す人間”だからです…」
玲奈は続ける。
「テロリストや犯罪組織…そいつらがいなくなれば大勢の命が救われる…」

真莉愛は微笑んだが、目の奥には哀しみが見てとれた。
「“教官”の受け売りね」

玲奈は顔を赤くして俯いた。
たしかにその通りだ。何度も何度も訓練中に言い聞かされた言葉だった。

「…ある先輩がね、テロ組織に捕まったの。3日後にその先輩は“郵送”されてきた…バラバラになって…」
玲奈は息を飲んだ。真莉愛は続けた。
「別の先輩は潜入捜査をしている時に正体がばれた…硫酸のプールに放り込まれて溶かされた…」

玲奈はぶるぶると震えた。
「そう…まりあたちが相手にしてるのはそんな連中なの…根絶やしにして当然よね」

真莉愛は血が滲んだタオルをじっと見つめた。
「もう何人殺したかも思い出せない…」

玲奈は何も言えないまま真莉愛の顔を見上げていた。
「時々ね、まりあ思うの。あいつらとまりあ、何が違うのかって」

真莉愛の頬を涙が伝った。
玲奈は思わず真莉愛をしっかり抱き締めていた。
「牧野さんはあいつらとは全然違います!」

玲奈は否定してくれたが、真莉愛は自分の内面が蝕まれていることがよく分かっていた。
悪党を殺す時に感じる高揚感。
何日も人を殺さずに過ごすと眠れなくなる。
食欲や性欲と同じだ。“力”を使わないと自分の存在価値が分からない。

この子にもそんな未来が待っている。
あるいはそんなことを気にする前に悲惨な死を遂げる…。
アサシンの宿命。真莉愛は力を込めて玲奈を抱き締めた。


おわり

25名無し募集中。。。:2016/12/31(土) 15:15:27
短くても読みごたえがあって楽しかった
次も期待してます
マジェスティーの続きも

26名無し募集中。。。:2017/01/02(月) 16:07:18
ガタン!
楓が椅子を蹴飛ばした。
椅子の上につま先立ちしていた男がぶらんと揺れた。

天窓から吊るされたロープが男の首に食い込んだ。
7秒。男は断末魔の悲鳴を上げる暇もなく絶命した。

ぶらぶら揺れているそのスーツ姿の男の口から、詰め込んでいたマウスピースを抜き取った。
後ろ手に縛っていた手首のロープも肌を傷付けないようにナイフで切る。

事前に排泄するよう拳銃を突きつけながら命じたが、少量の尿が残っていたようだ。
床にポタポタ落ちるそれを踏まないように楓は慎重に男の死体を観察した。

不審な点はない。
自殺を仄めかすメールを書かせて然るべき相手に送信させた。

楓はもう一度、部屋の中を素早く点検した。
手を触れたものからは指紋を拭き取り、第三者が部屋にいたような痕跡はすべて消した。

完全に“殺菌”できたと納得すると、楓はホテルの部屋を出た。

[議員秘書、任意聴取前日に自殺]
メディアはそう報じる。警察の捜査もそう結論付けるだろう。

通りを歩きながら楓はスマートフォンを操作した。
“完了”1文だけのメールを送信した。

尾行に気がついた時には遅かった。
後ろにふたり。まずい。
スマートフォンからメール着信の音が鳴った。

“回収はできない”
くそ。見捨てるつもり?
楓は全速力で走った。

27名無し募集中。。。:2017/01/03(火) 01:01:51
緊迫感がビシビシ来る

28名無し募集中。。。:2017/01/03(火) 09:19:48
疾走する楓の行く手を阻むようにフルスモークの黒いハイエースが急停止した。
ウィンドウが開く。銃口が楓に向けられていた。
咄嗟に拳銃に手を伸ばしたが、後ろから追いついてきた男が大声で怒鳴った。
「動くな!」

楓は頭の中で状況を分析した。
身を隠せるようなものは道路上にはない。
後ろにはふたり。ハイエースの中にもおそらくふたり。
拳銃を抜けば死ぬ。どうシミュレートしても同じ結末だ。
楓は両手を高く上げた。

追いついてきた男の片方が乱暴に楓の腕を掴んだ。
拳銃を取り上げてから楓の手首をプラスチックカフで縛る。
きつく縛られて血流が止まった。手の先がチクチクと痛み始めた。

「乗れ」ハイエースに押し込められた。
思った通り車内にはふたりいた。
男が3人、女がひとり。
拉致するということは情報が目当てだろう。
人気のない場所へ連れていかれる。
たいした情報は持っていないが拷問されれば誰でも例外なくしゃべる。
情報はすべて抜き取られる。

男ふたりに挟まれる形で座席に座らされた。
助手席の女が楓に振り向いた。手には拳銃が握られている。
「あなたはそんな物では止められない。でしょ?」
女は小馬鹿にするように楓の手首のプラスチックカフを見下ろした。

チクチクする痛みが強くなってきていた。
指先の感覚がない。これでは引き金を引けないかもしれない。
頭をフル回転させながら楓は機会を待った。

女の目が楓の胸元を見た。ネックレス…。
銃口を向けながら女が手を伸ばし、ネックレスを引きちぎった。
発信器だ。

「おい」運転席の男がルームミラーに目をやった。
「あれは」ミラーにはバイクが1台見てとれた。

ピンクのドゥカティが猛スピードで迫ってきていた。
車内の全員が楓から気をそらしている。
今しかない。楓は思いきり伸び上がり、縛られた両手を運転席の男の首に食い込ませた。
カフが喉に押し当てられる。
楓は背を反らして男の頭をヘッドレストにぐいと固定した。

29名無し募集中。。。:2017/01/03(火) 09:36:35
加賀編きた!うーんドキドキするねぇ

30名無し募集中。。。:2017/01/03(火) 15:33:11
ピンクのドゥカティ!
奴らが来たか!!

31名無し募集中。。。:2017/01/17(火) 19:45:10
まりあのアンドロイドっぽさはブレードランナーの世界観にも合うかも
SFまりまー…いいかもしれない

32名無し募集中。。。:2017/01/20(金) 22:33:15
本スレ落ちてた保全できなくてすまん

33名無し募集中。。。:2017/01/20(金) 23:48:08
今から立ててくる

34名無し募集中。。。:2017/01/20(金) 23:50:54
ほい
もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら Part.7.1 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1484923831/

35名無し募集中。。。:2017/01/21(土) 15:50:01
まりまーファイトシーンのイメージ
https://youtu.be/Ampl0-BxSYI

36名無し募集中。。。:2017/01/29(日) 22:35:21
狼のスレも維持できなくなっちゃったな
俺も時々レスしてたけど職人が来なくなったから仕方無いか

37名無し募集中。。。:2017/01/29(日) 22:46:51
どうしても職人さんありきのネタスレだからね
そう考えるとリゾスレは凄いな

38名無し募集中。。。:2017/01/30(月) 03:15:23
川* ^_〉^)<スレが無いからまさ達の活躍が見れなくなっちゃったね

。。8*‘ -‘)<私達の活動は元々地下に潜行して行う物ですよ 見れなくて当然です

川* ^_〉^)

川* ^_〉^)<さすがまりあ!

。。8*‘ -‘)<それでは皆さん

。。8‘ ー‘)ノ゛川* ^_〉^)ノ゛<さよーなら〜〜

39名無し募集中。。。:2017/01/30(月) 09:56:56
殺し屋稼業は引退して平穏な暮らしをしていてほしいけど
そんな甘い世界じゃないよな

40名無し募集中。。。:2017/01/30(月) 14:24:05
職人さんこっちよー!

41名無し募集中。。。:2017/01/30(月) 16:49:33
  _、      
( ,_ノ` ) <おいおい、勝手に終わらせないでくれよ

42名無し募集中。。。:2017/01/30(月) 22:54:29
職人さんはどこに行ってしまったんや

43名無し募集中。。。:2017/01/30(月) 23:05:25
充電してるんだよきっと

44名無し募集中。。。:2017/02/01(水) 19:07:05
殺し屋を引退して牛丼屋で働きながら平穏な暮らしをしていたまりあ
深夜の牛丼屋でゆめのという少女と他愛もない会話を交わすうちに友情が芽生えていく
そんなある日、ゆめのが大怪我をしたことを知る
実はゆめのは娼婦であり、元締めの半グレ集団に見せしめのために半殺しにされたのだった
まりあはゆめのを自由にするために貯金を持参して半グレ集団と交渉するが相手にされない
襲いかかってくる半グレ集団に仕方なく反撃するまりあ
その場にいた全員をあっさり皆殺しにしてしまう
悪を正す…もう殺しはしないと誓ったまりあだが死体を見下ろしながら興奮している自分に気がつく…

45名無し募集中。。。:2017/02/02(木) 14:36:10
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!

もっと書いてw(゚Д゚)w クレッ!!

46名無し募集中。。。:2017/02/02(木) 19:02:13
牛丼屋に娼婦という場末感がグッとくる
続きはよ

47名無し募集中。。。:2017/02/02(木) 19:42:16
くろっきに教えてもらった牛肉の扱いが活きてくる職場だな

48名無し募集中。。。:2017/02/04(土) 09:38:07
これ言っていいのかどうかわからんが
先輩に執拗にいびられる問題児まりあをかばってやる訓練所随一の優等生まさき(まりあより若干上級生)を想像したわ

49名無し募集中。。。:2017/02/04(土) 09:39:15
牛肉の扱い(意味深)

50名無し募集中。。。:2017/02/04(土) 18:18:23
にぐざわりだい!

51名無し募集中。。。:2017/02/04(土) 21:50:06
実戦に見立てた訓練をペイント弾を使ってやってるはずなのに
なぜかまりあに向けてだけ実弾が発射されるイジメ

52名無し募集中。。。:2017/02/04(土) 23:49:36
でもいい訓練になるねw

53名無し募集中。。。:2017/02/05(日) 03:50:41
ゴム弾で先輩にヘッドショットをくらわすまりあ

54名無し募集中。。。:2017/02/05(日) 11:07:59
その男は野球帽を目深にかぶりマスクをしていた。
小太りで年齢は20代後半に見えた。

店内に他の客はいない。
普段ならこんな深夜に仕事をすることはないのだが、アルバイトが何人かインフルエンザで倒れた。
頼み込まれて真莉愛がシフトを変更したのだ。

野球帽の男は落ち着かない様子で店内を見回した。
挙動がおかしい。
嫌な予感がしたが真莉愛は湯飲みに緑茶を注いだ。

「いらっしゃいませ。ご注文は――」
言い終える前に男がサバイバルナイフを取り出した。
「カ、カネだ!カ、カネを出せ、全部!!」

真莉愛は眉ひとつ動かさず男の顔とナイフを交互に見た。
緊張で男が汗ばんでいるのが分かる。
ナイフを持つ手もびくついて震えていた。

素人強盗など瞬きする間に殺せるが、そんなことはできない。
正当防衛で罪にはなるまいが、あれこれ詮索されることは避けたい。
強盗被害に遭ったアルバイト店員。
警察沙汰は厄介だがそれが最善の選択だろう。

真莉愛はできるだけのろのろとレジを開けた。
「は、早くしろ!」男が怒鳴る。声が裏返った。

その時、店のドアが開いた。
「ひ」ひとりの少女が小さく悲鳴を漏らした。
しかし、その少女は怯むことなく男に向かってつかつかと近づいた。

「な、何だ!動くんじゃねえ!!」
男が甲高い声で制したが、少女は真っ直ぐに男に対峙した。
男が震える手でナイフをかざしたが、少女の動きの方が素早かった。

バチッ!スタンガンを押し当てられた男は痙攣しながらその場に倒れた。
「もう1発お見舞いしたろか、ボケ――」

少女は真莉愛を振り返った。
「もう安心やで。110番して」
驚いた真莉愛が動かずにいると、その少女はカウンターに腰かけながら言った。

「びびってんのは分かるけど、110番しいや。あ、牛丼特盛とタマゴ」
それがゆめのとの出会いだった。

55名無し募集中。。。:2017/02/05(日) 13:07:00
きしもんは単に肝が座っているのか
それとも同業者?

56名無し募集中。。。:2017/02/10(金) 22:14:41
職人さんいらっしゃーい

57名無し募集中。。。:2017/02/11(土) 00:04:13
http://stat.ameba.jp/user_images/20170210/23/morningmusume-10ki/5a/c7/j/o0480064213865781854.jpg

58名無し募集中。。。:2017/02/12(日) 11:43:55
[前号までのあらすじ]

ゆめの(岸本ゆめの)を自由にするために“封印”を解いて再び処刑人として生きることを決めたまりあ(牧野真莉愛)。
ゆめのはまりあと一緒にいたいがために自らも処刑人になりたいとまりあに懇願するが…。

59名無し募集中。。。:2017/02/12(日) 15:58:12


60名無し募集中。。。:2017/02/12(日) 15:59:10


61名無し募集中。。。:2017/02/12(日) 15:59:54


62名無し募集中。。。:2017/02/12(日) 22:15:24
>>58
続き来るかあぁぁぁ!!

63名無し募集中。。。:2017/03/19(日) 12:53:06
まーちゃん復活
そしてさゆ復活
まりまービギニング練るとするかあ

64名無し募集中。。。:2017/03/19(日) 18:31:34
マジェスティは…?

65名無し募集中。。。:2017/03/20(月) 01:24:30
>>63
お待ちしております

66名無し募集中。。。:2017/03/21(火) 12:06:00
。。8*‘ -‘)<佐藤さん佐藤さん、久し振りに出動の要請がありそうですよ

川* ^_〉^)<まさダルいー

67名無し募集中。。。:2017/03/21(火) 14:24:18
気合入れてよ・・・w

68名無し募集中。。。:2017/03/24(金) 18:47:27
アサシンが暇なのはいいことだ

69名無し募集中。。。:2017/03/26(日) 12:49:50
使い捨てのアサシンから組織内の“危機管理コンサルタント”に出世したまりあ

70名無し募集中。。。:2017/03/26(日) 17:50:10
足が悪い佐藤は山で隠居生活
狩りには困らないけど暇なのがどうもね
まりあは忙しいしおねーちゃんもいないし

71名無し募集中。。。:2017/04/01(土) 01:43:54
とりあえず貼っとく
http://i.imgur.com/QdUEW47.gif

72名無し募集中。。。:2017/04/01(土) 01:44:50
http://i.imgur.com/SDlkFc5.jpg
物騒という言葉がよく似合う

73名無し募集中。。。:2017/04/02(日) 13:47:29
よくよく考えるとまりあのカラーって桜色なんだよな
そしてまさきのカラーはどことなく核を想起させる色
やはり物騒なコンビだわ

74まさきのマジェスティ:2017/04/19(水) 23:01:40
黒ずくめの男が彫像のように立っている。
真莉愛と同じように、耳からコードがのびている。
iPodではないだろう。

武装しているかどうかは分からない。でも、まあいい。
真莉愛は左手を左耳に当てて、袖口のボタンのように見えるものに向けて小声で言った。
「仕事にかかります」

細い金属の管が顔に押しつけられた。銃口だ。
黒ずくめの男はまもなく自分がどうなるかをまったく考慮せずに、拳銃を抜いた。
真莉愛は引き金を絞った。
銃弾が男の小脳を半分吹き飛ばし、地面に転がした。

仕事は山ほどあるが、時間は限られている。
真莉愛は背嚢からC4爆薬と点火コード、起爆装置を取り出した。

「指をなくさないよう気をつけて」
イヤホンから優樹の声が聞こえたが心配している様子もない。
「吹っ飛ぶのはドアだけですよ」
真莉愛の指はめまぐるしく動く。
まるでピザのように、たちまち爆弾が出来上がった。

重いドアの大きな取っ手に爆弾をセットし、真莉愛は大急ぎで離れた。
爆発音に動じることもなく、真莉愛は前に進み始めた。
まだ煙が晴れていない。視界はよくないが真莉愛は突き進んだ。

「佐藤さん、見つかりました」
真莉愛は明るいスクリーンと小型コンソールを発見した。
ラップトップを取り出すと、ひとつかみのケーブルをいじり始めた。

「エントリーしました」真莉愛がつぶやいた。
洪水のような情報がスクリーンを横切り始める。

優樹は自分の前にある小さなキーボードの上で、踊るように指を動かした。
1匹のハチがシロアリの巣を攻撃するように、保護プログラミングをハックする。
「…中央サーバー・クラスターか…」

自分たちの存在を暴露するような電波シグナルを外部に送る危険は犯せない。
ハッキングは驚嘆すべきスピードで行われているが、時間の余裕はない。

「よし。転送できた。まりあ、急いで」

数分後、真莉愛は大きなオートバイにまたがってイグニションを回した。
エンジンを吹かし、土を撒き散らして、真莉愛は走った。
銃声が夜を引き裂き、銃弾が周囲の地面に土埃を上げる。
真莉愛はフルスピードで闇の中を走り続けた。

75名無し募集中。。。:2017/04/20(木) 07:04:33
マジェスティキター!!

76名無し募集中。。。:2017/04/20(木) 07:44:57
投稿ありがたやー
ゾクゾクするねぇ

77あぼ〜ん:あぼ〜ん
あぼ〜ん

78名無し募集中。。。:2017/04/20(木) 21:57:05
ありがとうございやすありがとうございやす

79名無し募集中。。。:2017/04/21(金) 00:57:04
色が違うけどこんな感じ?
https://ja.best-wallpaper.net/wallpaper/1920x1200/1605/Girl-with-motorcycle-Ducati-848_1920x1200.jpg

80まさきのマジェスティ:2017/04/21(金) 20:32:23
加速するオートバイのタイヤを土に食い込ませながら真莉愛は周囲をざっと見渡した。
低木の木立のすぐ先に生い茂った森がある。
空には厚い雲が流れて、かすかな星明かりを遮っていた。
申し分ない。暗がりでも昼間のようによく見える真莉愛にとっては完璧だった。

そう思った瞬間、照明弾が上がり真莉愛を照らし出した。
「わ!?」ブラックホークが旋回している。
眼下で動くものを探している。見つかった。

ブラックホークは速度を落とした。回転式のミニガンが連射される。
雨のように降り注ぐ弾丸を避けてオートバイは道路に転がった。
真莉愛は反対の方角に吹っ飛んだ。

真莉愛はすぐに立ち上がり、横倒しになって車輪を空回りさせているオートバイへと急いだ。
オートバイはこの事故をかすり傷程度で生き延びたようだ。
パレードに参加するわけじゃない。少々の傷はどうでもいい。

エンジンは即座にかかった。ありがとう。
だが真莉愛の視界に閃光とRPGが飛び込んできた。

「わ!?わ!?」真莉愛は巧みに加速した。超人的な反射神経だった。
オートバイごと火の玉に変えられることはどうにか回避した。

真莉愛は頬を膨らませて空気を吐き出した。
たったいまの間一髪で逃れた惨事に基づいて判断を下せば、逃げるのは最善の戦術とは言えない。

「佐藤さん!システムに侵入したと言ってくだちゃいまりあ!」
「とっくにしてる」無線越しに答えが返ってきた。
「でも忘れないで。一流の警備システムなの。5秒間隔で異常を検出してる」
「ということは?」真莉愛が叫び声を出した。

「そのヘリを乗っ取ることができるのは3秒。それ以上の余裕はないよ」
真莉愛の闘争本能がむくむくと頭をもたげた。
破壊的な作業は得意中の得意である。
この腹立たしいブラックホークを木っ端微塵にしてやる。

「佐藤さん、まりあが位置についたら」真莉愛が言った。
「その3秒を数えてくだちゃいまりあ」

81名無し募集中。。。:2017/04/22(土) 12:08:02
さらなる続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

82まさきのマジェスティ:2017/04/22(土) 22:29:52
ブラックホークがサーチライトで真莉愛を捜し始めた。
砲手のひとりが照明弾を打ち上げ、さらに赤々と照らし出す。

真莉愛はグラップリング銃を構えた。
塀をよじ登るのに使おうと用意してきたのだが、今すぐ必要だ。

「3」
ブラックホークが制御不能になった。大きく傾く。
砲手のひとりが開いているハッチから落ちた。
もうひとりは鋭く傾くキャビンで両手と膝をつき、何かに掴まろうとした。

「2」
速度を落として空中に停止したブラックホークに向けて真莉愛は引っかけ鉤を放った。
腰のベルトに取り付けたグラップル・ケーブルにしがみつく。
ジャンプが生んだ運動エネルギーがケーブルへ伝わる。
真莉愛は大きく揺れながら操縦席に飛び込んだ。

「1!」
パイロットが必死に操縦桿を操作した。
それに応じてブラックホークは空に舞い上がった。
真莉愛はハッチから投げ出される。

落ちる寸前に真莉愛が投げたC4爆薬が油圧装置を損傷させた。
パイロットが恐怖と苦痛の悲鳴をあげたが遅かった。
真莉愛は墜落したブラックホークの回転翼で危うく頭を削ぎ取られそうになった。

「まりあ、生きてるなら応答して」
「はい、生きてます」真莉愛はしゃがれた声で応じた。
「怪我は?合流地点まで移動できる?」優樹の声が心配そうになった。

真莉愛はアンダージャケットをそっと脱いだ。
腕の上の方が裂け、露出した肉ではないものが光っている。
乾いた血と金属だ。
墜落したブラックホークの破片が突き刺さっている。
血が滲み出ているが出血の量自体は大したことはない。

「拾いに行くからそこで待ってなさい」優樹は落ち着いた声で言った。
真莉愛は破片のことなど一言も口にしなかったが、声のトーンで分かるのだろう。

優樹を待つ間に、真莉愛は傷口の応急処置をした。
多目的ベルトのポーチからガーゼと過酸化水素を取り出す。
簡単な消毒しかできないが、角のドラッグストアまでひとっ走りというわけにいかない。

歯を食いしばりピンセットを使って肉に埋まった金属の破片を掘り出す。
今のところは見えるものだけ取り出すしかない。
傷の上にガーゼをぴしゃりと貼り付けた。

ジープの心地よいエンジン音が聞こえてきた。

真莉愛はすぐさまジープのドアを越えて助手席に座り込んだ。
優樹はうなずき、真莉愛に顔を向けた。
「パーティー・タイムだよ」

83名無し募集中。。。:2017/04/22(土) 23:08:12
川* ^_〉^)<パーリータイッ

84名無し募集中。。。:2017/04/22(土) 23:27:44
どこがパーティータイムやねんww

85名無し募集中。。。:2017/04/22(土) 23:28:22
ウータカッタ

86まさきのマジェスティ:2017/04/23(日) 07:34:23
午前8時。
黒木は身なりを整えた。
司令部のお偉方にどう思われようと関係ないが、多少のプライドを保つのは重要だ。

優樹と真莉愛は黒木に脇に呼ばれた。
「いいか、おとなしくしてろよ」
優樹も真莉愛も黙っていた。
「先が思いやられるな…」黒木がつぶやいた。

職員にエスコートされて会議室に入っていくと、数人が視線を動かした。
警戒もあらわに見つめる者、ぴりぴりしている者。
だがほとんどが黒木たちを無視していた。

男がひとり、近寄ってきた。
他の者とは違って警戒心と称賛の入り混じった態度だ。
見覚えがある。松原だった。

その時、重鎮のひとりがわざわざドアを開けて女性を会議室に迎え入れた。
兵藤局長だ。
テーブルのそばで足を止めると、座っていた面々が全員立ち上がった。
ほぼ中央にある1席に、手にしたファイルをぴしゃりと置いた。
「座ってちょうだい」
局長は言葉を切り、ファイルを見て、それから黒木たちに目を向けた。

全員押し黙っていた。
昨夜からの短時間でこれだけ駆り集めるのは容易ではなかったはずだ。

「黒木班長。それにお嬢ちゃんたち。なぜ“ここ”にいるか承知してる?」
黒木は落ち着き払って答えた。
「よく分かっています」

局長は少し躊躇った後、かすかな笑みを浮かべた。
「いいでしょう。司令部はあなたたちの活躍と、戦場での勇敢な戦いぶりはよく承知しています。
そして私個人は、佐藤さん、牧野さん、あなたたちが大義のためにしてきた全てに感謝しとるのよ」

局長は束の間、言葉を切り笑みを消した。
「地下組織の情報収集が任務だったわよね?」
しかしながら現実は、その施設は完全に破壊され、跡形もなくなった。
誰ひとり、何ひとつ残らなかった。
巨大な陥没が残っただけだ。

マスコミ向けには化学工場の不幸な爆発事故と報じられた。
真相は表沙汰になることはないだろう。

「局長」と黒木は切り出した。
「昨夜の作戦を不満に思ってるのは知ってますが結果オーライじゃないすかね?」
自重するとか言ってなかったっけ?
優樹が口をすぼめて笑いをこらえている。
真莉愛は下を向いてニヤニヤしている。

黒木がまた口を開こうとすると、局長は間髪を入れず手を挙げてそれを制した。
「意見の相違があるようね。でも本気でやり方を改めてもらいたいわけ」

黒木がわざとらしく咳払いした。
局長は優樹と真莉愛を振り向いた。
嫌味が口を衝いて出た。
「日本政府と台湾政府を思い止まらせるために私がどれだけのことをしたか。
分かってるならもうちょっと感謝してもよさそうなもんよ」

優樹と真莉愛の顔がこわばった。
ふたりの神経は最高度の警戒態勢に入った。

兵藤局長は黒木の方を向いた。
加減を測った口調でこう締め括ってから出ていった。
「じゃあ黒木班長、以後、状況は逐次報告してもらいますよ」

87名無し募集中。。。:2017/04/23(日) 09:42:18
まさき(勇者)、まりあ(盗賊→武闘家)、くろっき(僧侶→戦士)でドラクエ3やってます
ついでにおがた(商人→賢者)もいます

88まさきのマジェスティ:2017/04/23(日) 09:53:21
会議室を出ると、松原が厳粛な面持ちで待っていた。
周囲に気を配りながら真莉愛の肩に目をやった。

不自然なほどゆっくりと近づいてじっと肩を見た。
「怪我をしてますね」
真莉愛は構うなと言うように片手を振った。
「大したことありません」

黒木が松原と並んだ。唇を引き結んだ。
くそ、もっと早く怪我はないかと尋ねるべきだった。
「診療室に寄るぞ」

診療室の女医が適切な処置をしてくれた。
ざっくり裂けた傷口を消毒して予防注射をした。
感染症の心配はなさそうだ。
痛みはひどいに違いないが、この少女は呻き声ひとつ漏らさなかった。
困難にも弱音を吐かないタイプか?
女医は真莉愛たちの正体は知らなかった。

ずきずき痛いが、腱も筋も切れていない。
しばらく我慢するしかない。
女医が鎮痛剤と抗生物質をくれた。

治療を黙って見ていた優樹が顎をしゃくった。
女医の白衣の胸には“相田”という縫いとりがあった。
「あの――鎮痛剤や麻酔薬は?」

「あなたも怪我を?」女医が優樹をじっくり見た。
怪我はしていないが、義脚なのは見て分かった。
「たくさんはないけど、必要なものは用意するわよ」

その女医はモルヒネをくれた。
優樹は心配そうに見ている真莉愛に目をやった。
「頭を働かせておくために必要なの」

真莉愛は怪訝そうに尋ねた。
「それはいいことなんですか?」
優樹は顔を上げもしなかったが、質問には答えた。
「まーは…そう思ってる…」



声が聞こえた。身体が燃えるようだ。
記憶の沼が渦巻き、絡みつく。
混乱した光景が溶けて混じり合う。
それが優樹を不安にした。

がばっと跳ね起きた。呼吸が乱れていた。
夢だった。だが何の夢だ?現実か?悪夢か?実際の記憶か?
何も分からなかった。想像と真実を区別できない。
あらゆる夢と同じだ。詳細を特定しようとすればするほど分からなくなる。

優樹はクスリを飲んだ。
夢を見ないほど深い眠りに引きずりこまれる。
女医の相田は、優樹が要求するとすぐにクスリをくれた。
優樹はたちまちクスリの虜になった。

89名無し募集中。。。:2017/04/23(日) 12:09:20
なんかすーことに

90まさきのマジェスティ:2017/04/23(日) 14:00:08
首の太いターゲットがビルに入っていくところを優樹たちは陰から見つめていた。
2階の部屋の窓が明るくなった。
位置を確認してから行動を開始した。

この人でなしが部屋にひとりでいることはほぼ確実だ。
明かりは消えていたのだから。
しかし、優樹と真莉愛は推測には頼らない。
静かに聞き耳を立てた。

木のドアの向こうからシャワーの音が聞こえてきた。
安堵の息をついてから、ピッキング道具を取り出した。

シャワーから出てきた大男の不意を突いて股間に鋭い蹴りを入れた。
殺すことはいとも簡単だ。だがその前に情報を提供してもらう。

優樹は時間を無駄にせずテイザー銃を構えた。
男の胸の真ん中に赤いレーザーの光点が照射される。
電気のバチバチいう音を発して2本のダーツが飛び出した。

釣り針を真っ直ぐに伸ばしたような針が男の胸に突き刺さった。
細いワイヤーからその2本の深針に5万ボルトの電流が走った。
男は全身を引きつらせる。悲鳴を発しようとしているが、喉を鳴らす音だけだった。

神経筋がコントロール不能になったターゲットの手首足首にプラスチックの結束バンド式手錠をかけた。
優樹はまた20秒間、トリガーを引いた。
男の首の筋肉が太いケーブルのように浮き出る。
全身を痙攣させて反り返った。

優樹はターゲットの両頬を叩き、自分に注意を向けさせた。
「な…何が…狙いだ?…」ろれつが回らず聞き取りづらかった。

「諜報部員を連れ去ったでしょ?」
優樹がベルトから刃物を引き抜いた。
刃の先を男の鼻の穴に差し入れた。

男は強情だった。
しかし、最後には極めて非情な少女たちの脅迫によって心と舌を解放した。

真莉愛は音声データ暗号化機能付き携帯電話をかけた。
「重要度高のターゲットを確保。速やかに回収を…」

真莉愛は長い間、優樹を見つめていた。
優樹は拷問の類いには嫌悪を覚えているはずだ。
優樹はどうしてしまったのだろうか…。

ナイフの刃についた汚れを拭いながら、優樹は引きつった笑い声を発していた。
自分を納得させるかのように。

「佐藤さん…」
真莉愛の呼びかけに、優樹は穏やかに応じた。
「…心配しなくていい…心配しなくていいから…」

91名無し募集中。。。:2017/04/23(日) 20:28:59
>>90
まー…

92まさきのマジェスティ:2017/04/23(日) 22:57:48
優樹と真莉愛は家に帰った。
組織が用意したマンションだ。入り口のホールには誰もいなかった。
階段にも踊り場にも誰もいない。
そもそも自分たち以外の住民を見たことがなかった。

階を上がり、扉を開けて中に入り鍵をかけた。
ふたりとも料理をする気分ではなかった。
ヨーグルト、チーズ、パン、バナナ。
冷蔵庫にある適当なものを口に入れた。

優樹は、風呂から出た真莉愛の傷口をアルコールで拭いてやった。
どっと疲れたのか真莉愛は身を丸め、眠ってしまった。

優樹は鏡の前まで行き、愕然とした。ひどい顔だ。
突然、老けてしまったように見えた。深い隈ができているし、肌が黄ばみ、目が血走っていた。

医療キットをかき回して包みを見つけた。
ふた粒の錠剤を呑み込んでから、不安が募ってきた。

不安を振り払うように横になると、すぐ眠りに落ちた。
そして昏睡状態からもがき出るように目を覚ました。

自分がどこにいるのか、自分を見つめているのが真莉愛だと分かるまでに30分かかった。
涙がこみ上げた。

取り返しのつかない心理面の損傷を受けている…。
いや、肉体的にもなのだが…。

数年前、優樹と真莉愛は大変な惨事に見舞われた。
名を馳せたレスキュー隊だった自分たちは敵地で孤立し包囲された。

ふたりとも大怪我を負ったがこうして仕事に復帰した。
大勢の仲間が帰らぬ人となった。
生きているからといっても、鬱々とした気分が晴れるとは限らないのだが。

ほどなくして優樹は施設に収容された。
施療とカウンセリング。
後に聞いた話では、その全てが内部規定どおりとのことだった。

諜報部員というのは恐慌状態で死ぬリスクをつねに身近に感じている。
鍛え抜かれたアサシンでも同様だ。

「佐藤さんはいつになったら戻ってこれるんですか?」
真莉愛は黒木に咎めるような口調で訊いた。

一瞬躊躇の間があって、それから黒木はこう言った。
「すぐだよ。すぐ戻るさ」
だが、その言葉にはバックグラウンド・ノイズのように絶望感が漂っていた。

93名無し募集中。。。:2017/04/23(日) 23:00:16
川* ^_〉^)<…心配しなくていい…心配しなくていいから…

94名無し募集中。。。:2017/04/23(日) 23:35:28
。。8*‘ -‘)<佐藤さん……

95まさきのマジェスティ:2017/04/24(月) 21:31:21
朦朧とした意識の中、楓は自分が地面から持ち上げられるのを感じた。
ずんぐりした筋骨たくましい男の肩に担がれるのがおぼろげに分かった。
わずかに目を開くと、通り過ぎる地面と、自分を捕獲している男の靴の踵が見えた。

楓は大きな悲鳴を上げてもがいた。
ゴリラのように力の強い男に押さえつけられ、
茶色い袋を頭にすっぽり被せられて殴られた。

意識を取り戻すと、袋が取り除かれ、必要以上にたっぷりと水を飲まされた。
顔にはまぶしいライトが照らされていた。
楓がむせて咳き込むと、ようやく水筒が口から外された。

「目が覚めたか?」男が言った。
面白くもなさそうな笑みを浮かべる。
「いくつか質問する。さっさと話した方が身のためだぞ」

楓はある男を自殺に見せかけて殺した。
それは紛れもない事実だが、なぜその男が死ななければならなかったのかは知らされていない。
命令を実行しただけだ。

「わたしは何も知らない。…ただ仕事をしただけで」
「知っていることを話せ。こちらの知りたいことを話さないと命はないぞ」
辛抱強く男が言った。

「何でもいいから、でっち上げて話せってこと?本当に何も知らないの!!」
楓は、前に訓練で受講した模擬尋問のことを思い返そうとした。

いきなり腹部にパンチをもらった。
喉から漏れそうになった悲鳴をかろうじて抑えた。

ふたたびパンチが打ちつけられた。
今度の一撃には全く容赦のない力が込められていた。
「ぐうっ!」

楓は深呼吸を繰り返して、次の一撃に心を備えようとしたが、無益なあがきだった。
またパンチがめり込んだ。

「やめて!!…やめて…」
楓は悲鳴を上げて泣き出した。
恥も外聞もなくすすり泣いて懇願した。

「身に沁みたか?さあ、知っていることを話せ!――」

突然、部屋のドアを突き破って人影が転がり込んできた。
目にも留まらぬスピードで男の後頭部に銃弾を放つ。
男は頭蓋骨を飛び散らせながら倒れた。

思いがけぬ敵の出現に、残った男たちが慌てて自分たちの武器を引き抜こうとする。
人影はひとりをつかんで盾にすると、あっという間に全員を血だらけの死体に変えた。

楓は何が起きたのか分からず、突然現れた冷たい目の人殺しから後ずさった。
「かえでぃー、久しぶりだね♪」
血を浴びた真莉愛がにっこり笑った。

96名無し募集中。。。:2017/04/24(月) 21:39:40
。。8‘ ー‘)<殺っちゃいまりあ!

97名無し募集中。。。:2017/04/24(月) 23:24:21
川* ^_〉^)<いいセンスだ

98名無し募集中。。。:2017/04/25(火) 05:15:56
ちょっとしたおまけ

役者さん「カメラの角度を調整しながらパンチを寸止めするんですが、
タイミングを誤ってリアルにいいのが入っちゃったんですよ」
――――加賀さんが涙目になってるシーンですか?
役者さん「まさにそこです(苦笑)。
こちらはアイドル殴っちゃった!みたいにオロオロですよ」
――――えらいことですもんね。
役者さん「もう平謝りです。
ところが加賀さん、“いいシーン撮れましたね!”ですからね」
――――根性というか、プロフェッショナルというか。
役者さん「いやすごいですよ。皆さんそうですけど、仕事への取り組み方がプロですね」

99まさきのマジェスティ:2017/04/25(火) 21:00:26
真莉愛が手を伸ばして楓の髪に触れると、まるで平手打ちを食らったようにビクリとした。
「大丈夫?」真莉愛が訊いた。

その時になってようやく楓は気がついた。
上機嫌な狼のように笑みを浮かべている顔には見覚えがある。
「ま…まりあ?」

大丈夫という状態からはかなり離れたところにいるが、楓は身を起こした。
そして訊いた。「し、死んだはずじゃ?…」

真莉愛は小さなナイフを取り出して、楓の縛めを解いてやった。
「助けてあげたのにそんなことしか言えないの?」

「あ…ありがとう…。助けてくれて」
楓が礼を言った。しかし興奮しながらまた訊いた。
「わたし、葬儀に参列したのよ!」

真莉愛たちの部隊はそもそもが最高機密であったし、壊滅した経緯などはごくわずかな者しか知らない。
あなたの大好きな鞘師さんも、実は生きているのよ。
真莉愛はそんなことを頭に思い浮かべた。

楓は訓練施設での地獄のような日々を生き抜いた仲間だった。
信じてはいるが、ごく最近の貴重な経験が心に引っかかる。
友達だと思っていた“同期”には命を狙われた。
秘密を打ち明けるのは、また別の機会にしよう。

「偽装工作したの。いろいろ事情があって」
楓はしばらく考えていたが、また疑問をぶつけた。
「じゃあどうしてここに?」

「かえでぃーが死んじゃってた場合、本人確認しなさいって」真莉愛が答えた。
「…慰めの言葉とはとても思えないこと言うのね…」楓が言った。

楓が監禁されていた廃屋は元病院だった。
再開発の予定があり、3か月後には工事が始まることになっていた。
テロ組織が潜伏場所として使っていたのだ。

突入部隊の装備に身を包んだ男たちが猫のように部屋へ入ってきた。
隊長は松原だ。
転がっている死体に顔をしかめた。
「捕虜は作らない主義ですか…」

建物内部を“精査”した部下たちが松原に報告した。
「男ふたり女ひとりの身柄を確保しました」

松原は真莉愛に意味ありげな視線を向けたが何も言わなかった。
発砲と殺害の妥当性は作戦とは別問題であり、
自分はその点に言及する立場ではないということだ。
真莉愛は、この人できる、と思った。

「チーフ、ヘリの準備ができました。拘束した連中を移送します」
部下のひとりが松原に声をかけた。
「ではまたいずれ、本部で会うことになると思います」

容疑者たちが隊員に急き立てられながらヘリに押し込まれた。
真莉愛は楓と一緒に地上を移動することになっていた。

容疑者の女の様子がおかしいことに真莉愛は気がついた。
隊員たちは全員が男だ。念入りな身体検査をしなかったのかもしれない。

「松原さん!!」真莉愛は全速力でヘリに向かって走った。
誰も異変に気がついていない。「松原さん!!」

女がシャツを捲った。ベルトからコードが延びている。
狂ったように笑い声を発してコードを引いた。

女の身体から目を潰すような橙色の火の玉が炸裂した。
炎の竜巻と燃える破片が空高く噴き上がる。
衝撃の熱波で真莉愛は吹き飛ばされた。
1秒後、ばらばらとヘリの破片と引き裂かれた人間の身体が落ちてきた。

100名無し募集中。。。:2017/04/25(火) 22:16:05
川* ゚_〉゚)<マツハバさん!

101名無し募集中。。。:2017/04/26(水) 08:28:05
ホントおもしろい 更新楽しみです


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