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まーちゃんとまりあんLOVEりんのスーパー姉妹スレ@新狼
140
:
まさきのマジェスティ
:2017/05/21(日) 18:06:27
楓が真莉愛の脇の下に肩を入れ、玲奈がもう一方の脇の下へ肩を入れる。
ふたりは力を合わせて、できる限りの速さで真莉愛を引きずっていった。
黒木が無線で優樹を呼び出した。
「お姉ちゃん!さっさとここを離れるぞ!相棒が死にかけてる!」
激昂した頭脳が優樹に命令を下してくる。
尋問する対象は目の前にいてガタガタと震え、縮こまろうとしていた。
必要な情報はまだ得ていない。
五木は愚かにも、これでいくらか時間が稼げたと思い込んだ。
サディスティックに目が輝いた。
優樹は一瞬も躊躇わずに五木の眉間に2発の銃弾を撃ち込んだ。
そして廊下に飛び出した。
バンの後部座席に真莉愛を運び入れた。
身体の横を下にして真莉愛は喘いで息をしている。
血が筋を引いて垂れ、粗いシートに染みを残した。
車のハンドルは黒木が握った。
猛スピードで運転しながら携帯電話を耳に押し当てる。
「もしもし、翔子か!?緊急のオペを頼む!そっちへ向かってる」
冷たい水が顔にかけられ、包まれていた闇が消えていく。
うっすらとものが見えてきた。
「まりあ!」顔の前で誰かが叫んだ。「まりあ、聞こえる!?」
教会の鐘のような耳鳴りがしているが、その声ははっきりと聞き取れた。
佐藤さん…。ぼうっとした顔が見え、目の焦点が合ってきた。
「まりあ、聞こえる?聞いてちょうだい。よく聞いてよ。
答える必要はない。ただ、まーが言ってることを理解しようと努めてちょうだい。頭を働かせておくの。いい?」
真莉愛は口を開いたが気道が詰まっていて声が出せない。
「このままじゃ死んじゃう!」玲奈が泣き叫んだ。
真莉愛の顔が青ざめて、唇が腫れつつある。
「呼吸ができるようにバルブをつけなきゃ」優樹が言ってキャメルバックの水筒を引き抜いた。
「胸腔の排液をしなきゃいけない。かっちゃん、まりあをうつ伏せに寝かせて押さえて!」
「や、やり方、分かるんですか?」
楓が真莉愛の両肩を押さえ込む格好で身体をかぶせて震える声で問いかけた。
「教わったことはある」優樹が言った。
優樹がナイフで真莉愛の上着の後ろ側を切り裂いて肌を露出させた。
「しっかり押さえて!」ナイフの切っ先を真莉愛の腰に突き刺す。
上方、胸腔と思われる位置の下端へと徐々に潜り込ませる。
真莉愛は銛に刺された魚のようにもがいた。
喉に血が詰まって息をすることも叫ぶこともできない。
優樹がナイフを抜き、傷口に指を深く差し入れてから、硬い水筒のストローを潜り込ませた。
そして、胸腔の空間だろうと思われるところにストローを滑り込ませることができた。
5秒が過ぎた。真莉愛の身体から淡い赤の体液が流れ出てきた。
「やった!」優樹が息をついた。
30秒が経った頃、真莉愛はまた呼吸ができるようになってきた。
“相田医院”と看板を出している開業医のところへ真莉愛は運び入れられた。
手術用マスクを頭の後ろで結びながら医者が近づいてきた。
ストレッチャーに乗せられた真莉愛の怪我の程度を測るように目を走らせている。
見覚えがある顔だ。あのときの女医だ。
優樹の顔も見えた。
かすかに湧いていたアドレナリンが消え失せ、真莉愛は気絶した。
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