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まーちゃんとまりあんLOVEりんのスーパー姉妹スレ@新狼
133
:
まさきのマジェスティ
:2017/05/20(土) 17:14:59
次第に敵の数が少なくなっていく。
だからと言って油断は禁物だ。侵入者を捜している連中はまだいるに違いないのだ。
真莉愛はどんな小さな動きも見逃すまいと神経を研ぎ澄ましながら進み続けた。
動くものを反射的に撃ちそうになった。
さいわい、引き金を絞る直前に思い止まった。
のっそり現れた猫は尊大な目つきで真莉愛をじろりと見る。
人間たちの騒動には頓着していない様子だった。
尻尾をひと振りしてゆっくり立ち去った。
安堵の息をついた瞬間、消音された銃声が低く響く。
痛烈な衝撃で、身体が浮き上がり壁に叩きつけられる。
肺の空気が押し出されるが防護スーツのおかげで死んではいない。
真莉愛はまだ自分がキルゾーンの範囲にいることを察して即座に身を隠した。
グロックは手から滑り落ちていた。
M4カービンを構えた痩せた男が近づいてくるのが見える。
手榴弾のピンが抜かれる音がした。
痩せた男が投じた手榴弾が自分の背後に転がる音を聞きつけた。
猛烈な爆発を間一髪で回避したが、聴力が失われた。
高周波の耳鳴りだけがする中で、真莉愛は懸命に反撃する。
相手の男は真莉愛の頭を狙って発砲してきた。
空間を作ってはいけない。頭を撃ち抜かれる。
渾身の力を振り絞って真莉愛は男の構えたM4カービンを蹴り上げた。
M4カービンが乾いた音とともに床を滑っていく。
真莉愛はさっと振り返り、その痩せた男、フクサキの手首を掴んだ。
そのまま腕をひねって床に転倒させる。
ブーツでフクサキの喉を蹴りつけた。
「ぐ!!」延髄をへし折ろうと足を上げた真莉愛はフクサキに足首を掴まれた。
仰向けのままフクサキがバネのように跳ね起き、真莉愛は背中から床に叩きつけられる。
フクサキは雄牛のように唸って真莉愛に組み合った。
真莉愛は絶え間なくフクサキの肋に打撃を加える。
顔面のガードがおろそかになったところで、真莉愛はフクサキの目に爪を立てた。
「が!!」眼窩に指を深々と食い込ませた。
たまらずフクサキが真莉愛から離れる。
激痛で吐き気を感じたが、アドレナリンの冷たい奔流が全身を駆けめぐった。
「…さすがは…精鋭部隊の生き残りだ…楽しませてくれる…」
真莉愛には聞こえていなかったのだが。
脳震盪から次第に回復し、全身の痛みのせいで逆に頭がはっきりしてきた。
真正面に対峙しているフクサキがポケットからナイフを取り出す。
真莉愛はハーネスにつけたパウチのひとつから絞首具を取り出した。
絞首具の両側についている木製の持ち手を左右の手に握る。
網膜をえぐられて目から血を出しているフクサキが突進してきた。
フクサキの死角から真莉愛は敏捷に動いた。
持ち手をつないでいるワイヤーをフクサキの喉にまわして絞めあげる。
呼吸と脳への血流が瞬時に停止させられた。
フクサキの手からナイフが落ちて必死に喉をかきむしるが無益なあがきだった。
真莉愛は自分から床に倒れて体勢を安定させる。
そのまま着実に絞めあげていった。
フクサキが苦悶しながら声もなく息絶えようとしたとき、真莉愛は耳元でささやいた。
「あの世で片目に慣れてくだちゃいまりあ♪」
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