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まーちゃんとまりあんLOVEりんのスーパー姉妹スレ@新狼
114
:
まさきのマジェスティ
:2017/04/29(土) 22:44:18
フクサキはその建物を完璧に見下ろせる場所に陣取っていた。
うまく身を隠せる場所を見つけて、そこから下の様子を観察した。
銃器ケースからスナイパー・ライフルを抜き出した。
レンズ・キャップを外してライフルを肩づけし、スコープを調整する。
風を読みながら、弾道の低下を補正した。
ジープが横切っていく。
ターゲットは助手席に座っているショートカットの女だ。
フクサキはスコープの十字線を女の脊柱のあたりに重ねた。
呼吸を浅くして、引き金を引く態勢に入る。
この速度で移動しているターゲットを撃つのは難しい。
だが、射撃のコツのようなものをろくに必要としない狙撃など面白味がない。
フクサキはこの距離で獲物を狙って弾を無駄にしたことは1度もない。
殺すことより、困難に挑戦する方が値打ちがあるのだ。
真莉愛がソーダ水のボトルを取ろうとして手を滑らせた。
「わ!」滴る飲み物を拭いてやろうと楓が手を伸ばして屈み込んだ。
「――――!?」弾丸がシートを貫通し、炸裂音が空気を揺らした。
「わ!わ!わ!」銃声が響き渡った。
銃弾が次々に車体を貫いてきた。「かえでぃー!」「まりあ!」
被弾はしていない。真莉愛は遮蔽物と逃げ道を探しながらジープを走らせた。
確信はしていないものの、日射しが目に当たる方角にスナイパーがいるだろう。
真莉愛は、いい遮蔽になるコンクリートのガレージにジープで突っ込んだ。
建物から武装した男たちが緊張感をみなぎらせて出てきた。
何が起きたか見当がつかない様子だが、強い敵意を持っていることは明確だ。
とてつもなくまずい事態だとフクサキは認識した。
ターゲットを仕留められなかった。
姿を見つけたならば首の付け根に銃弾を撃ち込んでやるのだが、慎重に身を隠している。
抜け目のない奴らだ。
包囲される前に撤収するしかない。
「ちくしょう!」衛兵らしきひとりの男が真莉愛たちにカービン銃を向けた。
「俺の車!」ジープにぶつけられていたようだ。
真莉愛は男たちに向けて、両手を高く挙げて見せた。
「あのー、どう言えばいいか―――面会予約した者です」
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