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魔法使いえりぽん避難所Part2

1 名無し募集中。。。 :2015/07/29(水) 23:59:12
狼で進行中の魔法使いえりぽんの避難所です

951 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/21(日) 21:56:58
舞はなんとなく思ったことを奈々美にぶつけてみたが、奈々美は額に小じわを寄せながら真剣に考え込む。
その様子を見ながら舞は先輩失格だなとふと思った。

ただ、舞も奈々美も事態を悲観的には捉えてはいなかった。
いつかは抜け出すチャンスはくる。
今はその時ではないからじっと待つ。

おそらく他のメンバーもそう思っているはず。

「まぁさ、ここの連中もすごいよね。てか命知らず。」
舞はなおも考え込む奈々美に半ば笑いながらいう。

「そうですね。それは間違いないですね。だって。。。」
奈々美も笑って応じる。

「「ももち先輩捕まえるなんて(笑)」」
自分たちには数々の修羅場を乗り越えた嗣永桃子が付いている。
そう思うだけで自然と気が楽になった。



952 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/21(日) 21:58:11
「へくちっ」

小さなくしゃみが建物の中に乾いた音を立てて響く。

「どうした。風邪か?」
「いえ、誰かが私の噂をしているのではないかと。」
「下の連中か?」
「恐らく。」
「こら二人ともボスの前で無駄口を叩くな。」

頭を剃髪した男性に咎められ、二人は慌てて視線を前方に移す。
しかし最初にくしゃみをした女性が前を向く瞬間に小さく舌を出したのを
横にいた男は見逃さなかった。

(全く、なんてやつだ。。。)

「話を戻そう。嗣永、お前の部下で脅威となりそうなやつはいるか?」
「うーん、そうですね。あの子たちはチームですから一人一人で動くことを想定したトレーニングはしていません。
ですから個々に閉じ込めておく分には問題ないかと。」

剃髪の男になげかけられた質問に淡々と答えるのは、桃子であった。
「そうか、ならあいつらはしばらくあのままにしておこう。
下手に動かして連絡されても面倒だ。
外部の動きはどうだ?
魔道士協会で今回の件について何か報告は上がっているか?」

953 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/21(日) 21:59:52
「協会内部では今回の一連の事件に関して躍起になって情報収集につとめていますね。
しかしながらまだ我々の存在には気づいておらず、具体的な動きはまだできていないと思われます。
しかしながら協会内部にも裏社会に精通しているものはおりますから。
そうした連中を潰しておくに越したことはないかと。」

「わかった。協会内部の役職者リストを早急にあげろ。」
「かしこまりました。」

進んでいく会議を聞きながら桃子は心の中で思わず舌を巻く。
(こいつら、予想以上にできるわね。。。長い任務になりそうだわ。)

今回の任務、実はかれこれ2年以上前からその準備が進められていた。
ことの発端は桃子がBerryz最後の任務として迎えた執行局襲撃事件で捕えた関係者からの証言であった。

裏に巨大な闇組織がいる。

聴取内容はそれだけであったが、それを聞いた生田はすぐさま事態を悟った。

「あいつらがついに。。。」

954 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/21(日) 22:02:39
桃子自体がこの任務に参加するようになったのは、『Can girl』が発足してからのこと。
しかしそれよりも前から生田は単独で任務遂行のために卓偉に声をかけたり執行局内の人員拡充に努めていたそうだ。

そして桃子に与えられた任務は潜入捜査であった。
生田は過去の経歴上、裏社会にも名を通していた。
その関係を通じて桃子に相手組織への潜入、そして協会内部情報の漏えいを指示したのであった。


「では、以上で本日の会議を終了する。各自持ち場に戻れ。」

進行役の男の声にふと我に帰る桃子。
ぞろぞろと他の男たちが席を立ち部屋を離れていく中で桃子は声をかけられる。

「嗣永、お前は残れ。」

「えー、なんでですかー私も早く帰りたいー。」


そんなことを言いながら内心桃子は嫌な汗をかいていた。

そもそも、今回の一連の事件は全く桃子の耳に入っていない、突発的な事件であった。
今までこの組織が関わると考えられてきた案件にはそれとなく『Can girl』を配置し、
他の執行局員が出張らないように(雅は除く)、最終的に桃子が肩をつけるよう仕向けてきた。

そして、計画の不備を組織に持ち帰り、報告することで計画失敗による組織の存在が明らかになることを防いできたのだ。
しかし、今回はその前情報が何もなく奴らの仕業だと気付いた時には遅かった。

やむなく桃子は自分の部下を襲撃し要人と一緒にさらってきたのだった。

近づいてくる男は組織の中でも5本の指に入る幹部。
疑われている。

緊張から自然と桃子の口は乾いていった。


続く

955 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/21(日) 22:07:41
すっかり季節が過ぎてしまいました
RPB動画作者さんの作品を見てもう一度書いてみようという気になったので
続きを書きます

休みの日にしか書けないのでかなり時間的制約はありますが。。。
おつきあい頂けると幸いです

作者

956 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/21(日) 22:08:14
すっかり季節が過ぎてしまいました
RPB動画作者さんの作品を見てもう一度書いてみようという気になったので
続きを書きます

休みの日にしか書けないのでかなり時間的制約はありますが。。。
おつきあい頂けると幸いです

作者

957 名無し募集中。。。 :2018/01/22(月) 05:37:15
久しぶりにのぞいたら続ききてるー
ゆったり更新してください
また楽しませてもらいます

958 名無し募集中。。。 :2018/01/23(火) 13:26:16
更新まってます

959 名無し募集中。。。 :2018/01/24(水) 12:26:12
おお!まさかのCan girl編の続編が!!続き楽しみに待ってます

960 名無し募集中。。。 :2018/01/24(水) 20:43:07
キッズの亡霊としては楽しみが増えてありがたいです

961 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:20:35
しかし、その男が言った一言は意外なものであった。

「そんなに警戒しないでくださいよ、ももち先輩!」
「!?」
「私です、加賀です。」
「か、かえ…ムググ」
思わず声を上げた、桃子の口を慌てて男が塞ぐ。

「しーっ!!声が大きいですよ。ももち先輩!!」
「ご、ごめん、でもなんでここに。。。」

桃子は目の前に立つ男を上から下まで見回した。
どう見ても幹部の男だ。

「私、執行局の諜報班所属になっていて、変身術が得意なんですよ私。」

そうドヤ顔ででもどこか少し恥ずかしげな顔で語る顔に桃子は昔の彼女の面影を見た。
執行魔道士を目指してただひたすらに努力を積み重ねてきた彼女の名は加賀楓。

教育訓練生の時代から実力をもち、何度か執行局の任務に同行していた。
彼女を知るものはなぜ彼女が選抜されないのか執行局の七不思議として語り継いでいたのだった。

962 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:21:47
桃子もBerryz時代に何度か任務に帯同させたことがあり、その実力は知っていたがここまで成長していたことに驚きを隠せなかった。


「いつからここにいたの?てか本物は?」
聞きたいことは山ほどあった。
諜報班に所属をしているということは必ず連絡の伝手があるはず。

桃子には残念ながらその伝手がなく、現在執行局内でどのような動きが取られているのか、
またこちらがどのように動こうとしているのかを知らせることができずにいた。

しかし、楓は小さく首を振ると、声を潜めて桃子にこう告げた。

「執行局はまだ何もつかめていません。
 私自身もももち先輩と同じで伝えるすべがないんです。
 いくら幹部になりすましていても下手を打つとすぐに抹殺されますから。
 しばらくは待ちです。」

「そう。でもよかったー。これで少しは動きやすくなるわねー。」

連絡手段がないことは残念なことであったが、少なくともひとりではないことがわかり桃子は安堵した。

963 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:22:40
「とにかくさ、気をつけてね。」
言うまでもないだろうが、桃子は楓にそう伝えた。
あまり長々と話しをして疑いの目を持たれるのも厄介だ。

話はこれで終わり。
その雰囲気を感じ取ったのか楓も小さく頷く。
「はい、ももち先輩もお気をつけて。」

二人で今後の作戦を練ることを約束し、部屋を出る桃子。
本来であれば自分の持ち場へともどらなければならないがその前に桃子は少し寄り道をすることにした。




「なぁ、梨沙ちゃん?」
「なによ、結。」
「なんか音せぇへん?」
「しないわよ。ていうか少し静かにしててくれない?」

他のメンバーと同じく閉じ込められている梨沙と結。
普段は仲が良く、お互いに下の名前で呼び合うほどの間柄の二人。
閉じ込められてからの二人の関係は最悪だった。

964 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:24:12
何かというとじっとしていられない行動派の結と思慮深く思考立ててから動く論理派の梨沙。

任務遂行中ではこのコンビネーションがとても上手くいく。
しかしながらこの狭い閉じ込められた環境下ではお互いの動きが邪魔でしかたなかったのだった。

「なんや、梨沙ちゃん。
 ずっと座り込んで考え込んでばかりやないか。」

ついに結が怒り始めた。
「捕まったんいうんはわかる。結たちの油断もあった。
 でもだったらちょっとでも早く抜け出さんと。いつまでもうじうじして…。」

「あぁもううるさいっわね。」

梨沙も負けずに応酬する。
静かだった石室の中に二人の声が響き渡る。

その声を聞きつけたのか、見張りが遠くから足音はたてて、駆け足気味にやってきた。

「おい、お前らうるさいぞ。なにを騒いでいる。」

外側からかけられた声にも構わず、室内の二人は本格的に喧嘩を始めた。
そこらに落ちている石の破片を投げ合い、当たらなかった破片が壁にぶつかり激しい音を立てる。

965 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:25:52
あまりに騒がしく音を立てる内部であるが窓はないので内部の状況はこの場ではわからない。

「まったく、こいつら本当に閉じ込められてる自覚あんのかよ。」

少々の諍いごとはいつものことであったので、見張りの男もまた今日も始まったか程度にしか捉えていなかった。
いつもしばらく外から様子をうかがっていると、次第に音は静かになり喧嘩は収束へ向かう。

今日もそのはずであった。
しかし、今日はいつまでたっても中は騒がしいまま。

収まるどころか激しさを増している。

このまま放置していても埒があかないので、男は一旦、監視室に戻り部屋の内部に睡眠導入剤を投入した。

しばらく、中で取っ組み合っていた二人も最初は土煙に紛れて薬の煙に気づかなかった。
だが次第に濃くなる睡眠導入剤の影響を受けてかその動きが緩慢となり、やがて突っ伏すように倒れてしまった。

「そろそろ薬が効いてきた頃か。」

部屋の内部を監視するカメラはない。
男は監視室から出ると再び部屋の前へと戻り、外から聞き耳を立てる。
中は静かになっていた。

966 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:27:59
「ふう、やっと寝たか。世話の焼けるやつらだ。」
そう言って男は部屋の前から立ち去っていった。


「どう?調子は?」
監視室に戻った男は室内からかけられた声に一瞬、体を固くさせ警戒をするが声の主が桃子であるとわかると
途端にホッとしたような顔をした。

「嗣永、おまえまたこんなところで油を売ってるのか。」
「いいじゃない別に。
 だってやることないんだもーん。
 どっかの誰かさんが勝手に作戦進めちゃうからももちの居場所なくなっちゃったしー。」

「まだ、おまえそんなに根に持ってるのか。
 おまえといい、あいつらといい協会はどんなしつけをしているのやら。。。」

「ベーだ!」

男は腰に手をあて、半ばあきれた様子で桃子を見下ろす。
まったくどいつもこいつもと言いながら、男は自分の椅子に腰掛けた。

「それであんたの方は何やってたのよ?
 お散歩ってわけじゃなさそうだし。」
「そうそれだ。おまえ連れてきた魔道士の一組の手が焼けること手が焼けること。
 閉じ込められていてイライラするのはわかるが、毎日喧嘩してうるさいったらありゃしない。」

「へぇー、意外ねぇ。イライラしてるってわかるんだ。」
「そりゃそうだ。
 俺たちだってここに閉じ込められているようなもんなんだから境遇は一緒さ。」

967 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:29:31
普段は、見張りとして仕事をしているこの男。
しかし一方でこの組織は組織としての大きさが大きいため、自分に与えられた仕事以外は出来ない。

「そういうもんなのねぇ。
 だから今日はとりあえず、薬で鎮めたわけね。あまりにもうるさいから。」

笑っていう桃子。
あの二人がそんなに仲が悪いとは思っていなかったが意外な一面もあるものだと軽く思う。

だが、その軽い思いは男の一言で吹き飛んだ。
「あまりにも騒がしいことが上にバレると、あいつら片付けないといけないんだよな。」

「えっ!?」
思わぬ一言に桃子の表情が固まる。
だが、そのように気づかない男は話を続ける。
「そりゃそうだろ。ボスにとっては興味のない連中だからな。
 今生かされているのが俺にとっては不思議なことだよ。
 まぁ、最終的には殺されるんだろうけどな。
 殺るなら早いトコしてほしいなぁまったく。」

桃子にはもう考える余裕がなくなっていた。
本当はここに来て捕まっている梨沙たちの様子でも知れればいいと思っていたのだが、
この話を聞いて桃子はのんびりと構えている時間はないことを思い知ったのだった。


続く

968 ◆JVrUn/uxnk :2018/01/28(日) 17:30:42
こんにちは

桃子編続きです
長編になりそうな予感

だらだらと書いていて申し訳ない

作者

969 名無し募集中。。。 :2018/01/29(月) 12:59:35
その分楽しみは長く続くって事でしょ

970 名無し募集中。。。 :2018/01/30(火) 12:31:12
長編好きなんでありがたいです

971 ◆JVrUn/uxnk :2018/02/07(水) 22:24:36




桃子たちCan girlが消息を絶ってから1週間が過ぎた。

魔道士協会所属の魔道士のみならず一般人の行方不明者を出したことで一般の警察、
協会の刑事局、執行局はフル稼働で連携をし事態の解決に向けて動いていたが収穫は
ほとんどないままであった。

この日もまた執行局局長の生田は、3者共同の捜査会議に出席をし、今後の捜査方針に
ついての会議に参加していたが、そこで得られた情報はなかった。

もちろん生田自身も部下に指示し他の2者とは別に諜報活動を行ってはいるが、何も情報を得られないまま

ただ徒らに時だけが過ぎていくのであった。

「お帰りなさい、局長。今日はどうでした?」
「何かわかりました?」
局へと戻った生田を秘書の石村舞波と捜査を中心に担っている清水佐紀が迎える。

しかし生田の疲れた表情を見て今日も何も情報が得られなかったことを悟った。

972 ◆JVrUn/uxnk :2018/02/07(水) 22:37:14
「それにしても相手の目的はなんなんだ。」

椅子に深く腰掛け、机上に差し出されたコーヒーを一口すすると生田は腕組みをして考え込む。

「最初は桃が黒幕かと思いましたけど。。。
 嗣永桃子という魔道士のブランドを手に入れたのにも関わらず
 まったく目立った動きをしていないということは桃は完全に動きを封じられた状態に
 あるということですよね。」

「他の子達もそうですよね。
 あの子達ならまだまだ歴戦の戦士とはいかないですけど。
 なんらかのアクションを起こすはず。」

目の前の舞波と佐紀のやり取りを聞きながら生田はぼんやりとCan girl結成の夜に初めて桃子に自分の腹の中を明かし、
協力を依頼したことを思い出していた。

最初から生田は桃子に潜入を依頼した組織が裏にいることには感づいていた。

しかし動きがなければさすがの生田でもその尻尾を掴むことは出来ない。

「どうしたものか。。。」

生田が大きくため息をついた時であった。
局長室の電話が鳴る。

973 ◆JVrUn/uxnk :2018/02/07(水) 22:41:00
沈んだ空気の中に乾いた電話音が鳴り響く。

電話を取ろうとした舞波を制して生田は受話器を取ろうとした。
しかし受話器に手をかけた生田は一瞬嫌な予感がし、撮るのを躊躇した。

「局長?」
「いや大丈夫だ。」

再び電話を取ろうとした舞波に声をかけると生田は受話器を取る。

「私だが。。。。何!?
 それは一体…。そうか。あぁ。
 ……わかった。連絡ご苦労。そっちでもうまくやっておいてくれ。
 よろしく頼む。」

受話器をおいた生田は二人が目の前にいることも忘れ、しばらく天井を見上げた。
「…長、…長。局長ってば!!」

生田は佐紀の声でふと我にかえり、自分のことを心配そうに見つめる二人を見た。

奴らが動き始めた。
だがその方向性は生田の考えから大きく外れているものであり、逆に最も起きて欲しくはないものであった。

「局長…。いまの電話って事件に関することですか?」

やはり話さなくてはいけない。
そう覚悟を決めた生田は大きくため息をつくと話し始めた。

974 ◆JVrUn/uxnk :2018/02/07(水) 22:42:50
「いまのは刑事局の知り合いからの電話だ。
 刑事局で亡くなった方が出たそうだ。
 わりかしそいつとも昔からの知り合いであったからな。」

生田はここで一度言葉を切った。

「殺されたらしい。」
「「えっ!?」」

生田から出た一言に固まる舞波と佐紀。

「どうやら自宅にいたところを襲撃されたようだ。
 家の中は荒らされていなかったようだから怨恨だろう。」

「えっ、でもそれって。そんなに誰かに恨まれるような、そんなにあった方なんですか?」

「まあ刑事局だからな。恨みを募らせる奴がいないなんてことはない。
 我々も同様だ。」

「まぁそうですけど。」

「問題は恨みがあったどうこうじゃない。
 やつはそんなに貧弱な魔道士ではない。
 不意打ちしても殺すのには相当骨が折れるだろう。
 やつ自身が裏社会に精通しているからな。相当な警戒をしていたはずだ。
 それをかいくぐって殺されたとなると…。」

二人は息をするのも忘れ、生田の言葉の続きを待つ。

「相当な手練れが送り込まれたということだ。
 だから我々も気をつけなければな。。。」



975 ◆JVrUn/uxnk :2018/02/07(水) 22:43:38
友人の葬式にこれから参列するという局長の言葉に局長室を後にした二人。

この後はそれぞれ仕事があるのでまた各々の部屋に戻らなければならない。

しかし、その前に佐紀はひとつ舞波に確認をしておきたいことがあった。
局長の話の中で引っかかった部分があったのだ。

「ねぇ、舞波?」
「なに、キャプ?」
「さっきの局長の話だけどさ、相当な手練れが送り込まれたって局長言ったよね。」
「うん、言った。」
「だよね。うんありがと!それだけ。またね。」

そう言って別れを告げる佐紀。その背中に舞波は声をかける。

「キャプ!気をつけてね。無茶はしないで!」

その言葉に佐紀はゆっくりと振り向くとにっこり笑って微笑むのであった。

「任せといて。さっさとケリつけなきゃね。」




続く

976 名無し募集中。。。 :2018/03/05(月) 16:57:39
マーサー王が復活したし、
こっちも復活して欲しいなー

977 名無し募集中。。。 :2018/03/05(月) 23:51:27
マーサー王ってなに?

978 ◆JVrUn/uxnk :2018/03/08(木) 21:08:22
うわー

ずいぶんと放置してしまった
申し訳ない

続きです

979 ◆JVrUn/uxnk :2018/03/08(木) 21:10:10
「うーん。。。動くとは言ったけど具体的になにをどうするかねぇ。」
「そうですねぇ。まずは局長に連絡を取る手段を作ることから始めないとですねぇ。」

地下石牢の一室。
密談をしているのは桃子と楓。

桃子は牢の監視役から聞いた話を早速楓にした。
リミットがいつ迫るかわからないので、半ば強引に事態の打開に努めなければという楓の意見に桃子は頷く。

一方その頃、牢の中では今日も変わらず梨沙と結が喧嘩を始めていた。
相変わらず派手な喧嘩である。

監視役の男も随分と慣れたもので、ひとつため息をつくと監視室に戻り
「いつも通り」に睡眠ガスのボタンを押した。

あとはいつものようにふたりが寝て、喧嘩が収まるまでまてば良いだけ。

そうしてしばらくしたのち、いつものように男は部屋の前に行き耳をそばだてる。
物音はしない。
いつもと同じように無事鎮圧できたようだ。

980 ◆JVrUn/uxnk :2018/03/08(木) 21:11:27
「まったく、いつも片付けをするこっちの身にもなれってんだ。
 よいしょっと。」

そう言って男はガスマスクをし、隠し扉の認証キーに自分の指紋を合わせると部屋の扉を開けた。

中は喧嘩ででた埃とガスが充満し、ちょっと先も見えない。

「今日も派手にやってくれたな。やれやれ。」

ブツブツ文句を言いながら男は床に落ちている散乱物の片付けを始める。

倒れている2人には目もくれず黙々と部屋の片付けを進め、最後に床に落ちている本を拾い上げようと屈んだ瞬間、
背後から衝撃を覚える。

たまらず床に転がった男が何事かと正面を見上げた瞬間、男の目に映ったのは先ほど自分が片付けた椅子を
振り上げる少女の姿であった。

「うっ…。」

呻き声をひとつ漏らして男はその場に倒れた。

「ふう。」
「やったか梨沙ちゃん?」
「えぇ、上出来よ結。」

981 ◆JVrUn/uxnk :2018/03/08(木) 21:13:15
肩で荒い息をしながら立ち上がったのは睡眠ガスを吸って寝ているはずの梨沙と結であった。

「私としたことがこうなんどもやられてしまうとはね。
 でもやっと抜け出せた。」

「梨沙ちゃんさすがやね。
 そいでこいつどないするん?」

「とりあえずこの中に入れときましょうか。」
「毎回掃除してくれたのに堪忍な。」

そういって2人は倒れたままの男をいままで自分たちがいた部屋に乱雑に放り込む。
この2人、実は途中の時期からほとんど喧嘩などしていなかったのだ。

初めて睡眠ガスで強制的に喧嘩を終わらせられたあと、目を覚ました2人は自分たちが
どのようにして眠らされているのかを明らかにするために演技をずっとしていたのだった。

調べることは山ほどあった。

ガスの出る場所、時間、どれくらいで効果が薄まるのか、そして防ぐ方法はないのか。

982 ◆JVrUn/uxnk :2018/03/08(木) 21:19:26
繰り返し演技をしているうちに必ず男は喧嘩が終わったあと、自分たちが寝ている間にどうやら部屋の片付けをしてくれていることがわかった。

チャンスはその時しかない。

度重なるガス攻撃の解析の結果、ガスの噴出孔と出ている時間がわかった。
それさえわかればもう梨沙には十分であった。

いつものように喧嘩をして片付けに現れた男を襲撃する。
魔力はほとんど使えないから実力でやるのみ。

何度か失敗を重ねたのち、とうとう今日男が片付けをしている間に梨沙達は意識を取り戻すことができた。

兵は詭道なり。

騙し討ちも立派な戦術だ。

「さてと。」

部屋から出た瞬間、二人の体に魔力が満ちてきた。
やられたまんまじゃ終われない。

「反撃開始。」

続く。

983 ◆JVrUn/uxnk :2018/03/08(木) 21:20:46
本当にノロノロ更新で申し訳ない

そしてゆっくり書きすぎているせいで自分がどんな伏線を張っていたかが
思い出せない。。。


作者

984 名無し募集中。。。 :2018/05/01(火) 22:12:52
支部に本編作者さんのはーちぃキテルー!!!!!!!!!!!

985 名無し募集中。。。 :2018/05/01(火) 23:53:34
>>984
どのスレですか?

986 名無し募集中。。。 :2018/05/02(水) 05:34:43
スレじゃなくてピクシブね
「はーちぃ」のタグで投下されてる一番新しい作品がそれ

987 名無し募集中。。。 :2018/05/02(水) 08:13:28
今本編作者さんは支部で書いてるのか…GW中に読みあさるかw

988 名無し募集中。。。 :2018/05/02(水) 13:38:43
>>986
ありがとうございます
ピクシブやってるので探してみます

989 名無し募集中。。。 :2018/05/03(木) 09:29:06
本編作者さんの12期編(はーちん主役)が読みたい!!!!

990 名無し募集中。。。 :2018/05/07(月) 15:44:07
はーちぃヤバい

991 名無し募集中。。。 :2018/06/04(月) 22:06:17
本編作者さんがTwitterで魔法使いえりぽんの諸々について呟いてる

続編じゃなくても外伝的な話でもいいからいつかまた書いてほしいなぁ

992 名無し募集中。。。 :2018/06/05(火) 00:12:56
Twitterやってるの?読んでみたいから探してみます
流石にここにリンク載せて貰うのは気が引けるので

993 名無し募集中。。。 :2018/06/05(火) 12:09:45
本人の許可なく直リンしていいのか悩むところではあるけど
実際のところTwitterで「魔法使いえりぽん」と検索かければ
すぐ見つかるんで探そうと思えばあっという間かとw







・・・それにしても本編作者さんが変態なのはわかってたことだけど
変態スレの有名どころを立ててたのもそうだったとはとんでもないなw

今でも先生スレで事あるごとに「はるまき○ッ○○!!」叫んでるのは
実は本編作者さんなのかもしれない!?w

994 名無し募集中。。。 :2018/06/05(火) 16:04:03
ありがと見つけたw12期13期の話も読んでみたかったなぁ
外伝作者さんが書いてくれるの期待するしか!w

995 名無し募集中。。。 :2018/06/18(月) 23:06:43
本編作者さんのかえれな新作もいいなぁ

996 名無し募集中。。。 :2018/08/09(木) 21:10:29
まあ女ヲタは喚き散らしてすぐどっかに去っていくから無視してりゃいい
金も落とさないし

997 名無し募集中。。。 :2018/08/09(木) 22:47:49
??

誤爆???

998 名無し募集中。。。 :2018/08/25(土) 02:06:08
>>993
「もしも佐藤まーちゃんと牧野まりあんLOVEりんがひっそり世界を守るスーパー姉妹だったら」
これも本編作者さんが建てたとのこと
ただ建てただけで小説は書いていないらしい

999 名無し募集中。。。 :2018/08/25(土) 18:22:26
スゲーなそれもなのか
小説の方は明らかに作風が違うから別人ってわかるけど

よくもまあそんな変た・・・もといw奇抜なアイディアが浮かぶものだと
発想力が羨ましくなるなw

1000 名無し募集中。。。 :2018/08/25(土) 18:27:57
次スレ

魔法使いえりぽん避難所Part3
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1535189151/




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