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◇ 心霊ちょっといい話 in ほのぼの絵にっき ◇

63 なーなしさん! :2016/09/25(日) 03:44:15
長文でごめんなさい。
今年の春に祖父が亡くなりました。
我が家は両親が共働きで、同居の父方祖父母が私たちの面倒をみてくれていました。
祖父は元大工、祖母は着物の仕立てをしていたため、小さい頃から簡単な木工細工や裁縫を教えてもらっていました。
5年前祖母が亡くなってから祖父は、祖母の愛用品である裁縫箱を手入れすることを日課にしながら過ごしていました。
私は2年前に結婚し、たまに実家に帰っては祖父と縁側に座り祖母の思い出話をしていました。
祖父は生来丈夫な人でしたが突然の心臓発作で亡くなりました。
祖父の四十九日前日、実家に帰ってきた私達夫婦は祖父の部屋で寝ました。
明け方、多分朝の四時頃に人の気配がして目がさめると祖父が私の顔を見下ろしていました。
祖父は、私が起きたのを確認するとタンスの前に移動しました。 私は祖父の側にいこうとするのですが、なぜか身体は動かず頭だけ祖父の方に向けました。祖父はタンスの上を指差し、私に手を合わせ頭を下げると透明になっていきました。
祖父に会えたのに声をかけることも側に行くこともできず私は泣きながらまた寝てしまいました。
朝になり、起きてすぐタンスの上を見ると祖母の裁縫箱がおいてありました。
祖父は裁縫箱を気にしていたのだと思い、四十九日の法要後、家族に裁縫箱を形見として貰い受けたいと申し出て、我が家に持ち帰りました。
自宅で早速裁縫箱を開けると祖父母と過した日々が懐かしくなり、泣きながら中の物を手入れしました。
少しして落ち着いてくると違和感を感じました。説明が難しいのですが、裁縫箱の上の段が外から見た時と内側から見た時の寸法が3センチ近く違うことに気がつきました。上の段の物を出して丹念に調べると二重底になっており、中には「この裁縫箱を手にした者へ」と書かれた手紙、現金20万円の入った茶封筒、古い聖書、ロザリオが出てきました。
手紙は祖父の字で、祖母がキリスト教徒だったが結婚する時に代々仏教徒だった私の曽祖父母から棄教を求められたが信仰を捨てることができず苦しんだ事、祖父が裁縫箱を作り二重底に細工して聖書とロザリオを隠すことにした事、祖母のために祖母の故郷の教会でミサをしてほしい事、そのために現金を入れており残ったお金は好きに使っていい事が書かれていました。
あまりの事に両親に相談しようと思いましたが、追伸の所へ「私子へ、夫へは相談して良いが、父母には言わずこの秘密任務遂行を望む、我が親族に寺の住職も多数おり我が家も菩提寺の檀家総代を勤めている、私子母の実家も寺院であるため大騒ぎにしたくない。ついでに私の大工道具も皆を言いくるめ引き取って欲しい。女の身でありながら、大勢の孫の中で唯一私の技術、能力を引き継いでくれた事に感謝」と書かれており、祖父らしくて思わず泣き笑いしてしまいました。
「この裁縫箱を手にした者へ」と手紙に書いているのに追伸部分から「私子へ」と書いているため、祖父は私ならこの任務を遂行すると予想し裁縫箱の事をなんとか伝えたくて出てきたんだなと思いました。
祖父の望み通り夫にのみ相談し、祖母故郷の教会に相談して祖母のミサをお願いし祖父からもらった現金は全て教会に寄付しました。
両親に祖父の大工道具その他を使うので譲って欲しいとお願いすると、使える人が引き継ぐ方がよいと言われ我が家に全て運びました。
我が家は義父母と同居していますが、義父が庭の物置を作業小屋に改造してくれたため、そこで何か作ったり、道具の手入れをしています。
最近妊娠がわかったので、ただいま木製のゆりかごを作成中ですが、祖父が生きていたら自分が作ると言い出して凄まじく凝った細工を入れるか、作っているわたしの横でやいのやいのと口を挟んでくるのだろうなと想像するとちょっと切なくなりました。


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