■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
【ブレンド・S】ひでり「美雨さんに突然呼び出されました…」
-
神崎ひでり「なんですか、こんな寒い日に人を呼び出して―!」
天野美雨「わーっ、やっぱり来てくれた!ひでりちゃんは優しい子です」
ひでり「あれ、他のスティーレメンバーはいないんですね」
美雨「そうですよ、今日はひでりちゃんにしか頼めないことをお願いしたくて」
ひでり「えっなんですか…何か嫌ですよ…」
ひでり(僕は分かってるんです、経験則からこの人が頼むことはろくでもないと…)
-
美雨「男性の身体を、見せていただきたくて…」
ひでり「はぁっ!?そんな事秋月さんか店長にでも頼めばいいだろーっ!」
美雨「ひでりちゃん、本性出てますよ」
ひでり「オホンッ…じゃなくて、僕は男の娘ですから、他の男性と比べて体も華奢というかー♡」
美雨「大丈夫です、ひでりちゃんは男性的な良いガタイをしていますよ」
ひでり「慰められてるのか皮肉なのか分からないので複雑ですよそれ…」
-
ひでり「しかも、店長達の方が年齢が大人な分、ガタイは良いはずですよ」
美雨「そうですねー、でも今日はクリスマスイヴなので、お二人は忙しそうですし―」
ひでり「今日はクリスマ…はっ!?」
美雨「きっと今頃、秋月さんは夏帆ちゃんと、店長は苺香さんとあんなことこんなこと…」
ひでり「人を放っておいて勝手に妄想始めないでください」
美雨「でもひでりちゃんはイヴのことも忘れて今年もぼっちだろうと思いまして」
-
ひでり「図星…じゃなくて!美雨さんにそんなこと言われたくないですよ!」
ひでり「大体、この時期なら冬コミの準備はどうなんですか!?」
美雨「ひでりちゃん…?貴方は触れてはいけないことに触れてしまったわね…?」
ひでり「あっなんかすみませんっ…!」
ひでり(多分落選したのかな…)
美雨「で、今日は暇なので一人で趣味の漫画を描いてたんですよ」
-
ひでり「え、ちなみにですよ」
美雨「なんですか?」
ひでり「一応聞きたいんですが…その…漫画のジャンルは?」
美雨「生意気少年にお姉さんが初めてを『優しく手ほどき』するR-18のおねショタです」
ひでり「真顔で貴女凄いこと言ってますよ…?しかも何で優しく手ほどきを強調したんですか!?」
ひでり(まずい…!最悪僕の貞操が危ない!)
-
美雨「ということで、早速ひでりちゃんの体を調べさせてもらいましょうか」
ひでり「は!?話の展開についていけない!」
美雨「さっき身体を見せてって予め言ったじゃないですか」
ひでり「うぅ〜、そうだ!どうせイヴならそれっぽいことしましょうよ!」
美雨「といいますと?」
ひでり「そうだ!僕、ケーキ買ってきますよ!美雨さんは家で待っててください!」
美雨「だめです」
-
ひでり「え、なんでですか」
美雨「ひでりちゃん、ケーキというのは私から逃げるための口実でしょう?」
ひでり「んぐっ!?美雨さん、貴女はテレパシーでも使えるんですか…」
美雨「ひでりちゃんは、意外と単純ですから」
美雨「でも、イヴらしいことというのは良いですねー、そうだ、一緒に買いに行きましょう」
ひでり「えぇー…それじゃそこらへんのバカップルと同じじゃないですかー」
-
美雨「大丈夫ですよ、ひでりちゃん、見た目は女の子ですから」
ひでり「さっき『ガタイが良い』とか言っておきながらどの口がそれを…」
美雨「しかも短い青春時代、女性とデートできる数少ないチャンスですよ!」
ひでり「まあ、間違ったことは言っていませんね…」
美雨「よし!家にこもりっぱなしだったので気分転換にもなります!レッツゴー!」
ひでり「れ、れっつごー…」
-
美雨「やはりこの時期は、街も綺麗に装飾されてますねー」
ひでり「そうですねー」
美雨「そうだ!ひでりちゃん、お花を摘みたい時は正直に『トイレに行く』と言ってくださいね!」
美雨「それと、間違っても女子トイレには行かないで下さいね!」
ひでり「あー、昔そんなこともありましたね…恥ずかしいのでやめてください!」
美雨「ひでりちゃんがまともになってきて、お母さんは嬉しいわー」
ひでり「いや、お母さんじゃないでしょ」
-
美雨「ケーキ屋さん、どこがお勧めとかありますかねぇ」
ひでり「美雨さん、この辺にぃ、美味いケーキ屋の店、あるんですよ」
美雨「どこかで聞いたことある言い回し…どこにあるんですか?」
ひでり「じゃ、とりあえずついてきてください!」
美雨(あ、このひでりちゃんの顔…悪い事考えてますね)
―――
-
美雨「なんですかここ…ただの家…」
ひでり「大丈夫です!ここの住人の作るケーキは美味しいです、多分!」ピンポーン
???「悪い、俺忙しいから代わりに出てくれー」
???「わかったー」ガチャッ
日向夏帆「どなたですかー…あれ!?美雨さんとひでりちゃん!?」
ひでり「あれ!?夏帆さん!?」
-
ヌッ!(早漏)
-
ひでり「あのー…ここは秋月さんのお宅ですよね」
美雨「あ…ここ、秋月さんの家だったんですね!じゃあどうして夏帆さんが…」
夏帆「え…あ、違うの!!たまたま秋月くん家でクリパしてるだけで…違うから!」
ひでり「そっかー…そうですよね違うんですよねー…!」ニヤニヤ
美雨「外は寒いのにここはお熱いですねー」ニヤニヤ
秋月紅葉「どうした、玄関が騒がしいなー」
-
紅葉「うわっ!?お前ら何しに来た!?」
美雨「何しにって…別に大したことじゃないですよー」
ひでり「とりあえず寒いのであがりますねー」
紅葉「自分の家のように入って来るな!」
夏帆「…大体、なんでひでりちゃん達は秋月くん家に来たの?」
ひでり「いやー、キッチンの秋月さんなら、今頃彼女と美味しいケーキを作っているだろうなーって」
-
紅葉「だーれが彼女だー?」ギリギリギリ
ひでり「痛い痛い!別に!秋月さんと夏帆さんが付き合ってるとは誰もアァーッ!」
美雨「実はかくかくしかじかで、秋月さんのケーキが食べたいなって話をしてまして…」
紅葉「いや、俺ボランティアじゃないし、唐突に来られても作れねえよ…」
夏帆「でも秋月くん、自家製ケーキは嬉しいけどあんなに食べれないから、少し分けてあげても良いんじゃない?」
紅葉「え、俺のケーキって、あまり口に合わないものだったか…?」ガーン
-
夏帆「いや違うよ!?料理が多すぎて二人じゃ食べきれないって意味だよー!」
ひでり「そうですね!それなら僕達が少し貰ってあげても良いですよ?」
紅葉「お前は何でそんな上から目線なんだよ…!」
夏帆「そうだ!二人もクリパ参加してく?」
紅葉「なんだよ、野次馬はお呼びでねえよ」
美雨「そうですね、私達はケーキと料理を少し頂ければおいとまします」
夏帆「えーどうしてー?人が多い方が盛り上がると思うよー?」
美雨「やはり初々しいカップルに我々が水を差すのは下衆だと思いますし…ウフフ」
紅葉「その初々しいカップルとやらで妄想するお前が一番下衆だわ」
…
紅葉「じゃ、これくらいでいいだろ?ケーキ。あと料理も。さっさと持って帰れ!」
美雨「ありがとうございます!」
-
紅葉「じゃ、お幸せになー、バカップルー」
ひでり「いや、僕達はそういう関係じゃないですから!」
美雨「秋月さんと夏帆さんもお幸せに―!」
…
美雨「秋月さん、あんなこと言いながら結構色々とくれましたね…流石天然のツンデレ…」
ひでり「…美雨さん、大丈夫ですか?全部持ちましょうか?」
美雨「いや、半分持ってもらってるのに悪いですよ…」
ひでり「別に…気にしなくて良いですよ!」
美雨「じゃ、お言葉に甘えて…ありがとう」
ひでり「前もこんなこと、ありましたね」
美雨「そうですね…じゃあ、これも前と同じように」
ひでり「!?…別に頭なんか撫でなくて良いですよ!」
美雨「ふふっ…今年は良いクリスマスになりそうですね」
-
―――
美雨「ひでりちゃん、大丈夫ですか?起きて―!」
ひでり「はっ…!そうだ、さっき料理を全部家まで運んだから…」
美雨「疲れたのか、家について後すぐソファーでぐっすりでしたよ」
ひでり「あー、気が付いたらもう夜なんですね…食べましょうか、ディナー」
美雨「もう準備はしてありますから」
ひでり「…すいません、色々準備してもらって」
美雨「いえ、さっきの荷物の、恩返しですよ、じゃ、早速いただきましょうか」
美雨&ひでり「「いただきまーす!」」
ひでり「うーん…流石秋月さんの料理、思いの外美味いですね…」
美雨「思いの外って…誘ってくれたのはひでりちゃんだったじゃないですか」
ひでり「そうでしたね…このケーキも、甘さ控えめで食べやすい」
-
美雨「私たち二人でちょうど満腹になるくらいの丁度良い量ですね」
美雨「秋月さんって、意外とこういう気遣いが丁寧な人ですよね」
ひでり「それは僕じゃなくて本人の前で言ってあげた方が良いのでは?」
美雨「そうですね…今度目の前で褒めて照れさせましょう」
…
ひでり「ごちそうさまー」
美雨「ごちそうさまでした」
ひでり「はぁー…やっぱり、家で誰かと二人で過ごすクリスマスも、良い物ですね」
美雨「カップルでお出かけも良いですが、家なら寒さをしのげますしねー」
ひでり「あ、もう夜の9時かぁ…冬の夜は静かで良いですねぇ」
美雨「そうですねー…」
美雨「…あ、そうだひでりちゃん、例の約束は忘れていませんよね?」
ひでり「へ?…あっ!」
-
ひでり「僕は絶対、体は見せませんからね!?セクハラですよ!?」
美雨「逃げないでください!最初からこれが目的だったんですから!」
ひでり「うわーっ!?離して―!!服を脱がさないで―!!!」
美雨「知ってますか?クリスマスイヴの夜9時から翌朝3時までは性の6時間と呼ばれることを!」
ひでり「知らないですよ!いや知ってますけどそんなこと知らないですよ!?」
美雨「漫画のネタの為にもヤらせろ―!」
ひでり「ぎゃー!せめてするなら優しく手ほどきしてーっ!!」
END
-
もう出ない姿が想像できないからね、しょうがないね
-
こういうので良いんだよ
-
こういうのでいいんだよこういうので
-
おお〜ええやん気に入ったわ!
-
苺香ディーノ、夏帆紅葉に比べて不憫過ぎないですかね
-
いや全然全然
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■