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【SS】綾「さて、今日も楽しかったわ…と」【SS】
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・百合要素あります
・性欲・食欲のSSは多いのに睡眠欲のSSがないというのを見て書きたくなった
・書きながら考えるから乱文
それでもよければどうぞ
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失礼、きんモザSSです
さて、今日も予習復習は終わった。あとは日課にしてる自作のポエムを書く。
こうすれば空想に浸れて幸せなうえ、自然と眠気も来るのだ
綾「ふぁぁ。今日はそろそろ寝ようかしら。いい夢を見られますように」
夢の中では自分は素直。幼なじみにも想いを伝えられていた
陽子『迎えに来たよ、綾』
綾『陽子…愛してるわ。ずっと二人で暮らしましょう』
綾「…はっ!なんか恥ずかしい夢を見てた気がする。学校行かなきゃ」
こうして現実と夢を往復する毎日。夢も現実も楽しかった。あの日までは…
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忍「綾ちゃんおはようございます」
アリス「アヤー。おはよー!」
綾「二人ともおはよう。そういえばカレンは?」
アリス「えっと、今日は用事があるみたい」
目が泳いでる。でも人には聞かれたくないことがあるもの。あえて聞かないのがいいわ
陽子「そうかー。今日は体育!楽しみだなぁ!」
綾「うっ、嫌なこと思い出したじゃない…」
今日もいつも通りの通学路。そう思ってたけど崩れてきた。
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--- 放課後 ---
アリス「ねぇアヤ、ちょっと相談があるんだけど」
綾「私に?珍しいわね。いいわよ」
アリスも時々シノにやきもちを妬いてる。それ関連かしら。私も人のこと言えないわね
アリス「まず聞くけど、綾はLesbianだよね?」
まだ残暑が残るはずなのに空き教室は凍り付いた。ここはイギリスじゃなくて日本。ばれたら終わり
ここは様子を見るのよ、綾
綾「あら、どうしてそんなこと聞くの?」
アリス「綾聞いて、私ね。シノとお付き合いすることになったの!」
シノとアリスはいつもベタベタしてるけどそんな空気には見えなかった。とにかく敵意がないなら…
綾「おめでとう。友達として歓迎するわ。」
アリス「だからね、私もアヤの力になりたいの。ヨーコのこと、友達以上なんでしょ?」
綾「ななn///。どうしてそれを!?」
アリス「あれでばれないほうが不思議だよーwこれからも相談に乗るからね」
恥ずかしい…。でもよかった。私も…素直になろうかしら
そう思い私はいつも通り陽子と二人で帰った。明日は、違う関係で帰りたいわ。
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草生やすアリス・・・
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--- 別室 ---
忍「あ、カレン。話って何でしょうか」
カレン「シノは私がなんでイギリスにきたか覚えてマスか?」
忍「えっと、アリスに鉛筆を返しにですよね?」
カレン「ノンノン。まさかそんなことを本気にしてたなんてJapanese jokeデスカ?」
カレン「私とAliceはずっと一緒だったんデス。突然外国にいって泥棒猫がついたらいけないと思いマシタ。」
忍「え、ということは…。なんでそれを私に」
カレン「イギリス人のjealousy、教えてあげマス」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
綾『陽子!ずっと前から好きだったの!付き合って!』
陽子『そんなの知ってるぞー。』
綾『そうじゃなくt』チュッ
陽子『ずっとその言葉待ってた。喜んで』
今日もお気楽な夢を見る。現実との差は広がっていく
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次の日
陽子「おはよう。なんか今日は頭がいっぱいになりそう」
綾「ええ、そうね…」
次の日だいたい内容はわかった。カレンもアリスのことが好きだったこと。
忍とトラブルになったこと。詳しい内容まではわからないけど、アリスがショックを受けるほどのものだったこと
今日は2人きりになった。友達の不幸を喜ぶのはいけないけどいうならいm
陽子「しかし…」
陽子「同性愛とかすげえ気持ち悪い話だよな私は絶対無理だわだって私と綾がキスするようなもんじゃん? そんなの吐きそうになるよね」
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※元ネタは例の漫画です
理解が追い付かなかった。視線が合わず足元がゆがむ。でもこう応じるしかなかった
綾「えぇ…そうね。」
そしていつも通り「友人」と帰った。元気のない綾を気遣い「その人」は面白いことを言おうとしていた
今日もいつも通りポエムを書く。でも眠気が来ない。
綾「つらい…」
せめて夢の世界にいきたい。からだも休ませる必要があったができずに数日が経過した。
3人は学校に来てるがもうバラバラだ。現実世界に居場所は、ない・
そんな様子を心配して陽子は近くの病院を紹介した。
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綾「さてと、今日も寝るわ。」
それから日常が戻った。変わったのはポエムの内容が荒んできたのと、寝る前に薬を飲むことだ
陽子『やっぱり考え直したよ。綾、許してほしい』
綾『しょうがないわね!陽子。ほんとバカね///』
綾「ムニャムニャ…うへ、うへへへ。ハッ!」
現実世界に引き戻される。重い足を引きずって通う
毎日みんなの不穏な顔を見るのは耐えられなかった。
お昼も寝てられたら…夜も一日くらい寝なくてもだいじょうぶよね!
お小遣いはあるわ。
学校で睡眠薬を使うなんて狂気の沙汰だ。でも、休み時間はすることもないし
おやすみ
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陽子「なー綾ー。最近寝てばかりでつまんないぞ!たまには遊ぼうよー」
ここにいるそっくりさんが何か言ってる。その話を聞かずに今日も陽子に会いに行く
陽子『なあ、イギリスで結婚式あげないか?シノアリスカレンも行くみたいだ!』
綾『しょうがないわね!陽子の語学力じゃ無理そうだからついてってあげる!』
どうして3人が和解できた?夢なんだから気にしたら負けよ。
そして学校も休みがちになり昼も夜も眠る時間のほうが多くなった
現実は明るくなる日もあるんだよ
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カレン「シノ、ごめんなさいデス!」
忍「また、カレンと仲良くできますか?うれしいです」
頬に切り傷のあるこけし似の少女は微笑んだ
アリス「よかったー。カレンも私の友達だもん!」
陽子「あとは、綾を引っ張り出してくれば元通りだな。今日綾の家に行ってみるよ」
無邪気な少女は「友人」の家に向かう。彼女の重みを知らぬまま
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陽子「おばさん、今日もダメそうですか?」
綾ママ「そうねぇ、ずっと体調が悪いって寝てばかり。ちょっと部屋に行って元気づけてくれるとうれしいわ」
おばさんの許可を得て綾の部屋に行く。相変わらず乙女チックで私がいるとムズムズする
ただ変わってたのは
机にある大量の睡眠薬
私は綾に鈍感とよく言われる。何か傷つけてないか心配になり、眠り姫を見た
陽子「よかった。自殺したんじゃないんだな…」
かわいい寝息を立てて眠る少女を見て安堵する。でも綾の寝顔、こんなにかわいかったっけ
しばらく引きずられるように魅入り、気が付いた
陽子「私、同性愛とか無理だったはずなんだけどなぁ」
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陽子「ねぇ、起きてよ。謝りたい!好きって言いたい!」
今日の夢はいつもより騒がしい。でも今なら起きてもいい気がした
瞼に落ちてきた水滴が気になり目が覚める
綾「陽…子?」
きっとまだ夢ね。陽子は来てくれるはずがない。なら試してもいいわ
綾「夢じゃないなら私にキスして。まだ眠いの」
唇の感触、やわらかいそれは夢じゃ再現できなかった
確かにそこにはかおをぐちゃぐちゃにして泣き笑う陽子がいた
陽子「なあ綾。」
綾「なあに?」
陽子「私も、すげえ気持ち悪いやつだった。好きだよ綾」
やはりここは現実の対応をしなきゃ
綾「よ、陽子の馬鹿ー!」
といいつつ夢のような行動をする。もう眠りたくない
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アリス「おはようヨーコ、アヤ」
忍「おはようございます陽子ちゃん綾ちゃん。まるでふうふみたいですね」
綾「からかわないで///」
カレン「オー顔がオクティーデース!」
綾「ちょっとカレン!」
陽子「おーい!みんな遅刻するから走ろう!」
ぎゅって繋いだ 両手は絶対離さないから
陽子の体温、夢じゃ味わえないわね!
おわり
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>>12の不穏さでドキドキしたけどハッピーエンドで良かった(小並感)
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