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京太郎「……胸が異様に重いぞ?」和「胸がとっても軽いですね……」
-
京太郎「……」モミモミ
京太郎「……」ムニュムニュ
京太郎「……なるほど」
京太郎(何故か髪の色もピンクだし)
京太郎「夢だな。もう一度、揉みながら寝よう」モミモミ
――
和「……」
和(下半身に妙な違和感がありますね……)
和(少し弄ってみましょうか……わっ! 熱い!)カァァ
和「……髪の色も金色ですし」
和「もう少し寝ましょうか」
――
京太郎「……」
和「……」
京太郎「……まさか、和のまま?」
和「ま、まさか、須賀くんのまま?」
-
つまり京太郎と和の母親が初ブッキングというオチか?
-
玄「同士スガーリン、今のうちに揉ませろですのだ」
-
あくしろよ
-
京太郎「……」
京太郎(落ち着け……落ち着いて考えろ)モミモミ
京太郎(いいか? つまり、俺は今「和」になっている)ムニュムニュ
京太郎(やるべきことは……胸を揉むこと、じゃない!)
――
和「……」カァァ
和(そうですね。やるべきことは、その……か、下半身を触ってみることではありません)
和(……し、しかし、落ち着きませんね)
和「――電話?」
京太郎「も、もしもし? 和、か?」
和「あっ、はい。……携帯、使ってしまったんですね」
京太郎「悪かった。緊急事態だから、つい胸を」
和「はい?」
京太郎「いや。緊急事態だから、つい電話を」
和「……聞き流してあげます」
和「お互い様ですし、ね」ボソッ
京太郎「……?」
-
いいぞー
-
↓ここから「京太郎」と「和」の表記を変えます
京太郎「……というわけで。今、私は『須賀くん』で」
和「そう。俺が『和』になってるってことだな」
京太郎「そ、そんなオカルトありえません!」
和「それ言っててもしょうがないだろ。……この胸の重さが全てだし」
京太郎「い、言わないでください!」カァァ
和「お互い様、だろ?」
京太郎「……聞こえてたんですか?」ジトッ
和「――何にせよ、どうする?」
京太郎「幸い、今日は休日です。直接、会いませんか?」
和「分かった。……か、勝手に着替えていい、よな?」
京太郎「た、タンス開けたりしたらダメですよ!」カァァ
和「それじゃ、着替えられないんだけどな……このパジャマのままじゃ、外にも出られそうにないし」
京太郎「うう……」
-
役得役得
-
京太郎「な、なんにせよ! ダメです!」
和「それじゃ、どうするんだよ?」
京太郎「……わ、私がこのまま、須賀くんのところ――私のところに向かいます」
和「あー、なるほど。たしかに、それならまだ大丈夫な方か」
京太郎「でしょう? ですから、そこで待っててくださ――」
「和? 休日だからって、朝から何をしてるんだ?」コンコン
京太郎「」
和「……あー、えっと。お父、さん?」
恵「早く起きなさい」
和「い、今、友達とモーニングコール? みたいな」
和「ほら。付き合いは大事? だから?」
京太郎(ちょっ!? す、須賀くん! 私、そんな口調でも性格でもないですよ!)
恵「……いつものお前らしくないな」
和「んー、そうだ……ね?」
恵「?」
京太郎「……敬語です、敬語」ヒソヒソ
和「あっ、そうでした!」
恵「……」
恵(疲れさせてしまったんだろうか……?)
京太郎(ああ、気が気じゃありません……)カァァ
和(……まずい。和の口調が、親に対してはどうなのか分からない)
-
のどっちデジタル派なのに携帯にロックかけてないって不用心だな
-
指紋認証なんでしょ(適当)
-
とりあえずシャワー浴びましょう
-
入れ替わりセックスしよう
-
恵「……と、とにかく。なるべく早目に起きてきなさい」
和「は、はーい」
京太郎「……語尾も伸ばしませんよ。もう」
和「あ、あのなぁ……無茶言わないでくれって」
和「あと、和? これ、厄介なことになったぞ?」
京太郎「はい?」
和「いいか? このまま俺が下に行かずに、和が俺の家からここまで来るとする」
和「さっきの電話で、親父さんは和のことを心配したはずだから下にいると思うし」
和「つまり……分かるな?」
京太郎「……」
和「俺が下に行かないと怪しまれるし、見たことのない男子までやって来て俺たちが会えると思うか?」
京太郎「……」
京太郎「――い、いいですか? タンスの上から三段目、だけですよ?」
和「分かった。……和? こういうのが趣味なのか?」
京太郎「そ、その口調! そこ、二段目でしょう!? 間違えてます!」カァァ
和「そ、そうなのか……こういうのも好きなのか」
京太郎「……わざと間違えてません? そこ、四段目でしょう?」
和「いや、このタンスの構造が複雑なだけなんだけどな……」
京太郎「……」
和「……いや、ホントだって」
-
どんな下着だったんですかねえ
-
下着や服よりタンスの構造が気になるのなんでだ
-
下…着…?
-
和「き、着替えるぞ?」
京太郎「目、つぶってくださいね?」
和「……失敗したら、着る時に服が破けそうなんだけど」
京太郎「……あ、開けててもいい、です」カァァ
和「そっか。悪いな」ヌギヌギ
和「……」
京太郎「……あの、着替えました?」
和「うん」モミモミ
京太郎「……着替えてませんね?」
和「……き、着るのが大変なんだって! 現実逃避もしたくなる!」
京太郎「ひ、開き直らないでください! 仕返ししますよ!」
和「え? 仕返し?」
京太郎「……!」ハッ
京太郎「な、なんでもありません!」
和「……」
和(予想はついた。敢えて何も言わずに、俺は慣れない手つきで服を着ていった)
-
これでのどっちの生乳とかを目に焼き付けられたな
-
いい!(・∀・)イイ!!
-
和「……着たぞ。指示通りのワンピース」
京太郎「それ、お気に入りなんですから。汚さないでくださいね?」
和「大丈夫だ。俺を信じてくれって」
京太郎「さ、さっきのことがあって、どの口でそんなこと言えるんですか!?」
和「ところで、和?」
京太郎「まったく須賀くんは! 前々からエッチな視線とか感じてたんですよ! もっと早く釘を刺しておけばよかっt」
和「そっちも早く着て外に出ないと、この計画何も始まらなくないか?」
京太郎「」
和「ああ。俺の服は適当に上と下、着てくれ。あっ、そうそう。別に目を開けていいから」
和「その辺に脱ぎっぱなしのでもいいぞ?」
京太郎「……へ、変な臭いとかしませんよね?」
和「まぁ、和みたいにいい匂いはしないかもしれないけど……うん」
京太郎「ど、どうしてそこで言葉を濁すんですか!」カァァ
-
一生のオカズになるなこれ
-
京太郎「……き、着ました」モジモジ
和「それじゃ、行くか。どこで会う?」
京太郎「……そういえば、須賀くんのお家から私の家までの道って知りませんね」
和「俺もだな……とりあえず、外に出てみるか」
京太郎「……ヘンな所に寄り道とかしたらダメですからね?」
和「どんな所だ?」
京太郎「……」カァァ
和(まぁ、何となく分かる)
和(クラスの男子の間で話題になっていた、ちょっぴりエロい道具を扱う店のことだろう。和の耳にも入ってたか)
和(うん、分かる。そんな店、目指すわけがない。そうだ。早く会わないと――)
京太郎「……ところで須賀くん? どうして私の携帯から、地図アプリの音がするんですか?」
和「……和に早く会うためだよ。当たり前だろ?」
京太郎「……『ヘンな所』に立ち寄ったりしたら一生、須賀くんとは口を聞きませんからね?」
和「……はい」
――
和「……さて。気を取り直して、っと」
京太郎「取り直す気が私にはもうないんですけど……」
和「ああ、和? 一応、下半身注意な? 俺は、上半身に注意するから」
和「『そこ』のポジションとか意外と苦労するって」
京太郎「だ、誰の経験ですか、誰の!?」
和「……漫画だよ」
京太郎「……普通の漫画じゃないでしょう、それ?」
-
スカートにも気をつけないと
パンチラしないようにね
-
和「――よし」
和(今度こそ真面目にやろう。うん)
和(これ以上、和に迷惑はかけられないしな)
恵「ん? 朝食もとらずに出かけるのか?」
和「ああ、ちょっと食欲なくてさ。散歩してから食うよ」
恵「」
和「……あ」
和「――コホン」
和「申し訳ありません。帰ったら食べさせて頂きます。どうぞよしなに」
恵「……」
和「それでは、ごめんあそばs……じゃなくて。行ってきます」ガチャッ
恵「……何があったんだ?」
――
京太郎「……まったく」
京太郎(たしかに、須賀くんの言う通り下半身には気をつけてますが……まったく、もう)
京太郎母「あら? どこかにいくn」
京太郎「須賀くんは本当にしょうがない須賀くんです」
京太郎「困った人ですね……もう」
京太郎母「」
京太郎「……あっ、えっと」
京太郎「お、おかあ、さま? す、少し行ってまいり、ます?」ガチャッ
京太郎母「……何があったの?」
京太郎母(もしかして……昨日、あの子の机の上にエッチな本を置いたダメージ、とか?)
――
和「……悪い、和。親父さんに心配かけちゃったと思う」
京太郎「いえ……きっと、お互い様です。とにかく、早く直接、会いましょう」
和「そうだな。どこがいいかな……」
-
> 昨日、あの子の机の上にエッチな本を置いたダメージ、とか?
草
-
続きに期待
-
期待
-
いいゾ〜これ
-
おもしろい
-
いいゾ〜
-
>>10
咲-Saki-連載開始時はスマホの時代じゃない
-
あくしろよ
-
和「そうだな……この辺りで会えそうな場所は――」
咲「あれ? 和ちゃん、偶然だね」
和「」
京太郎「す、須賀くん? どうかしたんですか?」
和「……悪い、和。一旦、切る」
京太郎「えっ? ちょ、ちょっと!?」
咲「和ちゃんも、朝のお散歩? 奇遇だね」ニコッ
和「あ、あはは。そうだよなぁ」
咲「……?」
和「……そ、そうですよ、ね? え、えっと」
和「さ、咲ちゃん……?」
咲「??」
咲(どうしたんだろう……和ちゃんの口調が何だか)
和(まずい……これは絶対にまずい)
咲「あ、あのさ、和ちゃん? いきなりで悪いんだけど」
和「な、なんだ……なんですか、さk」
咲「その口調、何かあったの――」
-
和「……」ダッ
咲「あっ、和ちゃん!?」
和「……!」ドテッ
咲(あっ、思い切り転んじゃった……って!)
咲「の、和ちゃん!? す、スカートまくれ上がっちゃってるよ!」カァァ
和「……」
和(身体の勝手が違いすぎて辛い……というか、このスースーする感覚)
和(何だかヘンな感じ……じゃなくて!)
和「い、いててて……」
咲「だ、大丈夫? 立てる?」
和「……いつも、そういうのは俺の役目なのにな」ボソッ
咲「え?」
和「あっ。だ、大丈夫です、よ?」
咲「……」
咲(今度は胸元が思い切り見えちゃってるけど、教えてあげた方がいいのかな……?)カァァ
和(どうも、今度は上半身がスースーしてヘンな気分だな……)
-
待ってました
-
ぴんち
-
――
京太郎「……」ツーツー
京太郎「――な」
京太郎(何をしてるんですか、須賀くんは……!)プルプル
京太郎(ほ、本当に、何をしてるんですか……この非常時に)
久「あれ? 須賀くんじゃない? ぐうぜn」
京太郎「今度会っても、もうお弁当も分けてあげませんし、勉強も教えてあげませんし、一緒に買い物にも行ってあげません……」ブツブツ
久「」
京太郎「……あ」
京太郎(ぶ、部長……ど、どうして!?)
久「――な、何かあった、の?」
京太郎「あ、ああ、いや。なんでもない、です」
京太郎(でも、まだ部長で良かったかもしれませんね……口調が敬語でも違和感を覚えられにくいでしょうし)
久(明らかに仕草がいつもと違うんだけど……何で口元に手を当てて、頬を染めてるのかしら?)
久「な、なに? 須賀くんらしいヘンな趣味にでも目覚めちゃったの?」
京太郎「そ、そんなことない、です」モジモジ
京太郎「た、ただ、その……あ、あまり見ないで、ください」カァァ
久「……」
久(なにこの須賀くん――可愛い)カァァ
-
^〜
-
いいゾ〜
-
ええぞ!ええぞ!
-
久「……」ツンッ
京太郎「ひゃっ!? な、なにするんですか!」ビクッ
久「あっ、いや。何となく」
久「というか時々してるじゃない? 何でそんな反応しちゃうの?」
京太郎「……」
京太郎(なるほど……須賀くんはいつも、部長とこんなことをしてるんですね)
京太郎(……何だかイラッとしてしまうのは何故でしょうか?)
久「それより。何かあったの?」
京太郎「え、えっとその……ちょっとすがく――の、和、さんと会おうと思って」
久「はい? 和『さん』?」
京太郎「あ、えっと……の、和、と会おうと思って」カァァ
久「こんな朝から? ……ふーん」
久(もしかして、そういうこと……?)
久(ふーん……須賀くんと和って、そういう)
久「――咲も優希も可哀想ねぇ」
京太郎「はい?」
久「ああ、いや。なんでもないわ」
-
勘違いが加速する
-
久「まあ、そういうことなら邪魔するのも悪いわね。私は行くわ」
京太郎「あっ、わ、分かりました。それでは」ペコリ
久「……」
久(明らかに挨拶の仕草が女子のそれなのよね……)
久「ま、いっか」
久(そっか……須賀くんと和が、ね)
久「……」
久「――ちょっぴりフクザツね」
久(これから須賀くんにツンツンしてイジワルするのはやめた方がいいのかしら……?)
-
ヒッサもいいゾ〜
-
はよ(要求)はよ(懇願)
-
(・∀・)イイ!!
-
>京太郎「今度会っても、もうお弁当も分けてあげませんし、勉強も教えてあげませんし、一緒に買い物にも行ってあげません……」ブツブツ
^〜
-
――
咲「……和ちゃん、上とか下は気をつけてね」モジモジ
和「お、おう」
咲「へ?」
和「……は、はい」
咲「……」
咲(なんだろ、この仕草……見慣れてる気がするんだけど)
和「いやー、しかし暑いな……」パタパタ
咲「の、和ちゃん!? み、見えてるよ!」
和「え? ……あ」
和(やば、胸が見えて興奮する、じゃなくて!)
和「そ、そうだ……そうですね。はい」
咲「そ、そうだよ!」
和「……」チラッ
和(たしかに、和がよく肩凝ってるわけだ……今なら咲を見て羨ましいと思える)
咲「の、和ちゃん……どこ見てるの?」
和「い、いや? なんでも?」
咲(……この視線とかも)
咲(――分かった)
咲「京、ちゃん……みたい」ボソッ
和「!?」
-
> 京太郎「今度会っても、もうお弁当も分けてあげませんし、勉強も教えてあげませんし、一緒に買い物にも行ってあげません……」ブツブツ
^〜
> 今なら咲を見て羨ましいと思える)
草
-
咲「――あ」
咲(こ、声に出ちゃってた……)カァァ
和(ば、バレたのか……まさか)
咲(いつもの女の子らしい和ちゃんとは全然違って、何だか仕草も男っぽいんだもん。勘違いしちゃうよ……)
和(いや、いくらコイツが読書大好き空想好き女子だとしても。そんなオカルトありえないだろ)
和(あっ。これ使えるかも。いつもの和のセリフだし)
和「そ、そうだよ、咲! そんなオカルトありえないって!」ガシッ
咲「……へ?」キョトン
和「……あ」
咲「……」カァァ
咲(こ、こんなことしてくるのなんて……京ちゃんしか、いない、のに)
咲(で、でも! 目の前にいるのは和ちゃんで……あ、あれ?)グルグル
和(……和、ごめん。取り返しのつかないことをしちまったよ)
和(しかし、咲の顔をこんなに近くで見たのって初めてだな。……意外と、唇が赤い。じゃ、なくて!)
-
和「……」グイッ
咲「あっ」
和「――咲」ジッ
咲「……!」ドキッ
和「後で、全部話す」
咲「……」
和「信じてくれるか分からないけど……お前を信じる」
和「咲なら信じてくれるって、分かるから」
咲「の、和ちゃ……」
和「それじゃな! 転ばないようにしろよ!」ダッ
咲「……もう」
咲「――何で和ちゃんが、京ちゃんが言いそうなこと言うの?」
咲「……」
咲「うん、分かった。後で教えてね。『京ちゃん』?」
-
これは正ヒロイン咲さん
-
――
和「……」
和(なにやってんだ、俺は……)カァァ
プルルル
和「あっ、電話。……俺の携帯からだな」
和「もしもし」ピッ
京太郎「あっ、須賀くん」
和「さっきは悪かったな……色々あって、いきなり切っちまって」
京太郎「いえ。……こっちも似たようなことありましたから」
和「……そっか」
京太郎「とにかく、この異常現象を早くなんとかしましょう」
和「そうだよな。……あと、今のうちに謝っとく。ごめん」
京太郎「……それもお互い様ですよ」
京太郎「須賀くんに謝ってほしいのは、その……わ、私の身体を」カァァ
和「……あ。そっちだよな」
京太郎「ふ、普通に考えればそっちでしょう!」
-
責任とらないと
-
^〜
-
和「いや、それも謝るよ。悪かった」
和「戻ったら、ちゃんと謝りたい。ごめん」
京太郎「……本当ですか?」
和「ああ。本当だ」
京太郎「……わ、分かりました。許してあげます」
和「え? いいのか?」
京太郎「な、なんですか、その反応は!?」
和「いや、その……なんていうか、和のはだk」
京太郎「そ、そこまでです!」カァァ
京太郎「……ど、どこまで見たんですか?」ヒソヒソ
和「……着替える時に、全部」
京太郎「」
和「そ、そうでもしないと、こんな複雑な構造のワンピース着れないからな? 少なくとも、男には」
京太郎「い、言い訳です! やっぱり許しません!」
京太郎「今度から、お弁当分けてあげませんよ!」
京太郎「あと、一緒にお勉強もしませんし、お買い物にも行きませんから!」
和「……」
京太郎「す、須賀くん?」
和「い、いや……何だか凄く寂しいな、って」
京太郎「……」
和「俺、和といるの凄く楽しかったからさ」
和「ほら。そこに咲たちも入ってきて、みんなで何かしてるのが好きだった」
京太郎「……ど、どうせ、下心でしょう?」
和「いや。本気だって」
和「だからさ。……こんなことが無ければ、和の胸を揉んだり、裸を見たり、隙を見せたりしなかったんだよなぁって思うとさ」
京太郎「ぐ、具体的に言わないでください!」カァァ
-
ラブコメしてるなあ
-
^〜
-
のどっちも京ちゃんも咲さんもみんなかわいい
-
和「――それで、だ。どこで会う?」
京太郎「……そういえば、それが本題でしたよね。えっとえっと」
和「俺、考えたんだ。和の家から見えた景色と、俺の家から見えた景色」
京太郎「……はい?」
和「それでさ。どっちも川がある」
和「で、橋がある。……それは、和の方からも見えるはず。だって、俺の家から見えるからな」
和「ってことは、橋に行けば俺たちは会えるはず。……和?」
京太郎「……」プイッ
和「……和、電話越しにふくれてないか?」
京太郎「そ、そんなことありません! わ、私だって、それを提案しようと――」
和「『えっとえっと』」
京太郎「」
和「……悪いな。和のプライド、傷つけちゃったか?」
京太郎「わ、私は須賀くんより成績いいです!」
和「そうだな。それじゃ、橋に行くか」
京太郎「す、スルーしないでください!」
-
ああ^〜
-
たまらねえぜ
下痢便噴射したくなる
-
いいじょ〜これ
-
和「……」キョロキョロ
和(よし。もう、知り合いもいそうにないな)
和(さっき、咲にあんなカッコつけた手前、早く戻る算段をつけないとだし……急ぐか)
和「……」チラッ
和(しかし、肩が凝るのはその通りなんだけど……ちょっぴり名残惜しく感じちゃうのはしょうがない、よな?)モミモミ
和(ああ、和には悪いと思ってるんだ。でも、これは男の本能なんだ――って!)
和「んなことしてる場合か!」
和(急ぐぞ!)ダッ
和「」ドテッ
和「……」
和「――痛ぇ」グスッ
――
京太郎「……」
京太郎(こ、この下半身の違和感……走るのも辛いですね)カァァ
京太郎(肩が凝らないのはともかく、これは困りました……)
京太郎「……男性も大変なんですね」ボソッ
京太郎(男性は用を足す時、どうしてるんでしょうか……って!)
京太郎「こ、こんなこと考えてる場合じゃありません!」
京太郎(早く橋に――)ダッ
京太郎「……」
京太郎「……ハァハァ」
京太郎(ああ、下半身が擦れて……ヘンな気分です)モジモジ
-
――
京太郎「……」ゼェゼェ
和「……」ハァハァ
京太郎「……や、やっと会えました、ね」
和「おい、和? 顔、真っ赤だぞ?」
京太郎「そ、そっちこそ! ……あれからヘンなこと、したでしょう?」ジトッ
和「……」
京太郎「……もういいです」
京太郎「今度から須賀くんに手作りの唐揚げなんて分けてあげませんし、料理も教えてあげたりしません」
和「それは困る! 和のおかげで色々できるってのに!」
京太郎「そ、それじゃ、さっき私の部屋で見た、その……は、裸の記憶を消してください」
和「それは困る! あんなの消せるか! 男子高校生だぞ!」
京太郎「な、なんで開き直ってるんですか!」カァァ
-
もう始まってる!
-
ええぞ!ええぞ!
-
ああ^〜
-
当たり前だよなぁ?
-
京太郎「……もう。本当にしょうがない人ですね」
和「……ごめんな」
京太郎「もういいです。須賀くんのことは、エッチな人だってことは察してたのに何もしなかった私が悪いんです」
京太郎「……でも」
京太郎「それでも――離れるのは、やっぱり」
京太郎「……!」ハッ
京太郎「な、なんでもありません!」カァァ
和「……」
和(うん。今更だけど、すぐ目の前でこんな仕草や喋り方をしてる自分を見てると、凄くフクザツだな……)
和「――あのさ、和」
京太郎「い、いいですか、須賀くん? 今のには深い意味なんて露ほどもなく、あれは言葉の綾というものでそれで」
和「俺も絶対、和から離れたくないんだ」
京太郎「……!」
和「そりゃ、今朝からだけでも和に色んな迷惑かけちゃってるし」
和「ホントに悪いな、と思いながらも開き直っちゃってるとこもあるのは否定できないんだよな……」
京太郎「……な、何を言いたいんですか?」
和「ん? なんだろうな」
和「うーん……やっぱり和が好き、ってことなのかなぁ」
京太郎「」
和「そうでなきゃ、あんな気持ちにもならないだろうし、こんなに和のこと考えられてないだろうし……って、あれ?」
和(お、俺は何を言ってるんだ……?)
-
ああ^〜
-
^〜
-
ええぞ!
-
あくつづき
-
あくあくあくあくあく
-
おーい
-
あく
-
あく
-
京太郎「……」カァァ
和「い、いや、その。えっと……」
和「……」
和「――和、好きだ」
京太郎「……!」
和「うん。こうして入れ替わって」
和「和の姿でいて、和の匂いとか感触とか色々感じて」
和「で、分かった。俺、やっぱり和が――」
京太郎「……」
和「……何で俺の口を押さえてるんだ?」
京太郎「ほ、ホントなら私の口です! そ、それ以上は言っちゃダメです!」
京太郎「照れて照れて、しょうがなくなるじゃないですか……もう」カァァ
和「……悪かったな。匂いとか感触とか、どうも口がすべるな。俺」
京太郎「そ、それどころか、私の裸まで見るし、胸まで揉むし……酷い人です」
和「ご、ごめん。好きだとそういうことせずにはいられないんだと思う。……ってのは言い訳だよな」
京太郎「と、当然です!」
京太郎「――ですから」
京太郎「そういうことを言うのは、私の口で、私の声で言うのではなく……元に戻ってから言ってください」
京太郎「その時は、お話を聞きますから」
和「……今は答えられないってことか?」
京太郎「……はい」
-
もう始まってる!
-
生きとったか
-
京太郎「元に戻った時、須賀くんの口で、須賀くんの声で……今のことを話してくれたら、お返事します」
和「……ありがとな」
京太郎「……す、須賀くんの思い通りになるかは分かりませんよ?」
和「そっか。わかった」
和「でも、いいんだ。気持ち、伝えられたから」
京太郎「……もう」
和「――ところで、和? そろそろ元に戻る方法を本気で考えよう」
和「その……さ、さっきから肩が凝ってしょうがないんだ」
京太郎「と、遠回しに胸のことを言ってるでしょう?」
和「和、今度、肩揉むよ」
京太郎「須賀くんに任せたら何をしてくるか分かったものではありません……」
和「大丈夫だって。事故だとか言って、胸触ったりなんてしないから」
京太郎「……本音、漏れてますよ?」ジトッ
京太郎「――まぁ、私も下半身に違和感ありますし」
和「そ、そうか」カァァ
京太郎「せ、赤面しないでください!」カァァ
京太郎「とにかく。戻る方法は……何なんでしょうか?」
京太郎「そもそも、こんなオカルトありえないと未だに思ってるので、見つかりそうにないですね……」
和「そっか。それじゃ俺が頑張るしかないな」
-
和「――こういう時の定番は、階段でゴロゴロ転がり落ちる、だったか」
京太郎「い、痛いですってば!」
和「だよなぁ……『転校生』って映画で見たけど、あれが通じるとは思えないし」
和「ってことは、他のやり方で何とかするしかないな」
和「うーん……和? 手、出してみてくれるか?」
京太郎「へ? は、はい」
ギュッ
京太郎「」
和「うーん……手繋いだら何とかなるってのは甘かったか」
京太郎「い、いきなり何をするんですか! 離してください!」カァァ
和「いや。もう少しやってれば何か」
京太郎「……自分の手を握って楽しいですか?」
和「楽しくないけど、和と手を握ってると思えば楽しいな。うん」
京太郎「れ、冷静に返さないでください!」
京太郎「全く、もう……」
和「とりあえず、これじゃないのは分かった。次は……抱きついてみるか?」
京太郎「……それで元に戻れると思ってるんですか?」
和「やってみないとわからないだろ?」
京太郎「……」
ギュッ
和「……」
和(和の胸が、俺の胸板に当たってる……和、どんな気分なんだろ?)
京太郎(……ほ、ホントに胸が大きくて良かったことなんてありません)
京太郎(な、何で私は興奮してるんですか……!)カァァ
-
和「――最後の手段だ」
京太郎「ハァハァ……」ビクッ
和「和? 興奮してるのか?」
京太郎「だ、誰のせいですか!」
和「和だな」
京太郎「わ、私の姿をした須賀くんのせいでしょう!」
和「……言葉もないな」
和「いいか? 和……嫌ならこの手は使わない」
京太郎「……何となく分かる気がする自分が嫌です」
和「キスしよう」
京太郎「ちょ、直球ですか……」
和「試すことは全部、試した」
和「もう、これしかないだろ?」
京太郎「……キスでもダメなら?」
和「……そ、その次のステップ、とかか?」
京太郎「そ、それって……」
和「分かるのか?」
京太郎「わ、私だって、普通の高校生の女子です! それに気づかないほど鈍感じゃありません!」
和「……き、キスがダメだったら」
京太郎「な、何でキスすることが既定事項にいなってるんですか!」カァァ
和「でも、もう……そろそろ戻らないと、お互い辛いし」
和「俺も、和に――ちゃんと気持ちを伝えたいから」
-
京太郎「……わかり、ました」
和「ありがとな」
京太郎「私だって、早く戻りたいですし」
京太郎「あと、須賀くんにこれ以上、私の身体を好き勝手されても困ります」
京太郎「まったく須賀くんは本当に困った人です」
和「う……ご、ごめん」
京太郎「――ただ」
京太郎「本気で考えてくれてるのは……いい所だと思います」
和「……和」
京太郎「……わ、私がかがんだ方がいいですか? それとも、須賀くんが背伸びしますか?」
和「そうだな……かがんでくれるか? 多分、背伸びしても届くか分からないし」
京太郎「わ、分かりました」
京太郎「……」ドキドキ
京太郎(私の唇がこんなに近くに……)
京太郎(い、今から私は「私」とキスするんですね……ああ。一生忘れられませんね)
和(……俺の唇って、こんなだったのか。和はどう思うんだろ?)
和(俺は……今から「俺」とキスする。それで)
京太郎(元に戻れるなら)
和(それでいい、よな)
-
ああー
-
本気で好きなら相手が傷付くことしないけどな
-
京太郎「……ど、どう、します?」カァァ
和「……どっちから行く?」
京太郎「す、須賀くんから来てください……お願いします」
和「わ、分かった」
和「――もし、さ」
京太郎「は、はい?」
和「これで元に戻ったら……その後、どうする?」
京太郎「……お腹、減ってますよね?」
和「そりゃまぁ。和もだろ?」
京太郎「それでは、一旦お家に帰りましょう」
和「……い、一緒に食べて帰る、ってのでもいいけどな」
京太郎「そ、そういうのは……そ、それこそデ、デートじゃないですか」
京太郎「いいですか? こういうのには段階というものが――」
和「分かった。その時は……待つよ」
京太郎「……もう。早く来てください」
和「分かった。……よしっ」
-
和(――迷ったりはしなかった)
和(もう覚悟していたから。これで戻らなかったら)
京太郎「……ん」ビクッ
和(別の方法を考えよう、なんて思いながら)
和(俺はゆっくりと和の、「俺」の唇に口付けた――)
――
和「……」
京太郎「……戻った、な」
和「夢なら醒めてほしいですね……」
京太郎「……そ、そう、だな。うん」
和「な、何で迷ってるんですか! ほっぺたつねって確認してください!」カァァ
京太郎「和が俺のほっぺたつねってくれたらいいんじゃないのか?」
和「……イジワルですね。もう」
和「そ、それでは」
和「何にせよ、早く帰って家族の誤解を解かないといけないですし……誰かさんのおかげで」
京太郎「……多分だけど、和もだよな?」
和「す、須賀くんの方が実害は大きいに決まってます!」
京太郎「う。……否定しきれないな」
-
ああ^〜
-
和「と、とにかく! 私は帰ります!」
京太郎「う、うん。……あの、さ」
京太郎「後で、電話とかしてもいいか?」
和「……さ、さっきのことへの返事は、電話じゃ済ませられません」
京太郎「ああ、いや。そうじゃなくて……何というか、無性に和と一緒にいたい、というか」
和「なっ……」カァァ
和「……」
和(い、言えません……わ、私も、そうかもしれない、なんて)
和(そんなこと言ったら……須賀くんは間違いなく調子に乗って「デートに行こう」なんて言うに決まってます)
和(な、何を考えてるんですか私は!)カァァ
京太郎(……和を見てると、さっきまでの俺を思い出して、何だか名残惜しいんだよな)
京太郎(和は、どう思ってるんだろ……?)
-
ああ^〜
-
良い!良い!良い!
-
もっとちょうだい…!
-
まだー?
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