比奈「流石に途中で投げ出したりしないっス。まぁ、ハードなレッスンの時にはスキップボタン押したくなるんスけど」
P「キング・クリムゾンッ！」
比奈「時間を『爆破』したッ！ 結果だけが残るッ！ ……なーんて」
P「ふ、アッハッハッハッハッ！」
比奈「んふふふふ」
P「それで、発言の真意についてはどうよ？」
比奈「そんな難しい話じゃないんスけど、日がなしたいことだけやってた反動で、アイドル活動の合間にこうしてダラダラしながらゲームできるのって幸せなんだな〜、と」
P「ああ、そういう……プロデューサーとしちゃあ残念だな」
比奈「いやぁ、アイドルも楽しいっスよ。好きでスし？ ただ避けて通れない苦労があって、それが大変だってことっス」
P「……いつもご苦労さん。比奈が頑張ってんのは分かってる。それに、その苦労だって報われてると断言できる」
比奈「今じゃお茶の間に時々顔が出るくらいにはお仕事貰えてるっスからねぇ……自分じゃないみたいで、少しむず痒いっス」
P「まだ一緒にやってくれるか？」
比奈「モチのロンっス。何を隠そう私がアイドル初めた何よりのきっかけはプロデューサーなんスから」
P「ああ？」
比奈「なんつーんスかね。自分と価値観とか趣味とか……人間的に似てる人と一緒の方が気楽なんスよ」
P「うん」
比奈「でも、意外とそういう人って見つからないもんで。特に学生時代ならともかく、社会に出たら尚更」
P「うーん……一概に肯定しきれないが、否定もできないな。一理ある」
比奈「だからプロデューサーみたいに一緒に居て気の置けない異性っていうのは私にとって掘り出し物だったってわけっス。プロデューサーが私を掘り出し物って思ってたように」
P「掘り出し物っていうか、みんな目利きがなかっただけだろ」
比奈「……そういうこと真顔で言うの、恥ずかしいからやめてほしいんスけど……」
P「はいはい。とりあえずお前の言い分はわかったよ。自分に合った奴見つけて、ついでに仕事にもありつけて良かったってことね」
比奈「大雑把に言えばそうなるっスね」
P「でもアイドルはずーっとは続けてらんないぞ？ 俺はお前が望む限りプロデューサーを続けるが、実際問題アイドルの後はどうするんだ？」
比奈「あー……まぁプロデューサーに養ってもらおうかな、みたいな感じっスかね。こう見えてプロデューサーのこと好きなんで……」
P「えっ」
比奈「ほら、自分の伴侶も同じように人間的に似てる人の方がいいじゃないスか。相性的に問題ないと思うんスよ」
P「……こっち向けよ」
比奈「……プロデューサーみたいに真顔で恥ずかしいこと言えるほど、度胸はないっス」
P「いや大胆に過ぎること言ったろ、今」
比奈「それはそれっス」
P「いやいや。ほら、俺からプロポーズできないからちゃんとこっち向いて？」
比奈「ちょっと今は勘弁……ちょっと！ なに腕掴んでるんスか！ ホント今は顔向けできないんスからもうちょっと待ってからに――！」
続きあくしろよ
ボイスあく