若葉「…………」ｸﾞｯ ﾊﾟｯ
提督「どうしたよ。静電気、そんなに痛かったか？」
若葉「いや、こういう痛みも悪くない」
提督「まぁたそんなこと言ってる」
若葉「仕方がないんだ。これがわかりやすい」
提督「言葉足らずなのは混乱を招くぞ。まぁ言いたいことはわかるが」
若葉「……また、怒るか？」
提督「まさか。まだまだ新人だったあの頃みたいに、相手のことを考えないで偉そうに説教垂れたりはしないさ」
若葉「懐かしい。『お前が痛みでしか生を実感できないというのなら前線で弾除けにする』と言われたはずだ」
提督「あーあー、忘れとけよそんな馬鹿な台詞は」
若葉「初めて出会った時のことは忘れたくない」
提督「おぉぅ……そ、そうか」
若葉「？」
提督「ともかく、だ。俺としては未だにお前が痛覚を通じて得る生きていることへの実感が一番なのは遺憾な訳よ」
若葉「大丈夫だ。あれから提督や艦隊の仲間と過ごして色々とわかった。だから、大丈夫だ」
提督「そう、か……そりゃよかった、うん」ﾜｼﾜｼ
若葉「んっ……いつか、これが一番上になればと思うぞ」
提督「これ？ ……って、どれよ？」
若葉「？？ ……すまない、自分でも何を言ってるかわからなかった」
提督「なんじゃそら」ｽﾞﾙｯ
若葉「それより提督、昼になった。今日はカレーの日だ」
提督「はいはいカレーね、カレー。食堂行くか！」
若葉「うむ！」
気合いだアウ！