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でもお前ら大宮勇に手コキされながら

1 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/18(土) 02:26:38 ID:0ENSBgCo
射精するのを必死に我慢してるところに「あら? もう出ちゃうの……早漏ね」なんて囁かれたら
ドでかい一発かますでしょ?

70 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 02:42:40 ID:/7AOI/Kg
勇「……!」
勇「……ぷはっ!」
勇「もう、ここでキスなんて……後戻り、出来なくなるわよ?」
勇「……冗談だと思う?」

勇「私はもう、今ここで――あなたと繋がりたくてしょうがない、って言ったら」
勇「あなたは、どんな顔をするのかしら?」

勇「……なんて、ね。冗談よ」
勇「というわけで。ほら、私の方、いじってくれる?」
勇「もう……ガマンの限界っぽいから、ね」

――

勇「……」
勇(結局……今日もしなかった)
勇(正直、保健室でのあれこれもあったから危ないかな、と思ってたけど……やっぱり、隣で抱きしめてくれる彼に感謝しないといけないと思う)

勇(おあずけはいつまでか?)
勇(そんなの、私もそうだけど彼も気にして当然なのに、彼は何も言わないでいてくれた)
勇「……」
勇「えいっ」ギュッ
勇「なに、って……あなた、壊れそうじゃないの?」
勇「私は色々あって、もう壊れそうなんだけど……ほら、その。お、おあずけ、的な意味で」

71 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 02:43:10 ID:/7AOI/Kg
勇「……え?」
勇「私のがずっと厳しいだろうから、って……そ、そんなこと」
勇「モデルもあるから? あ、あんなの流れ作業よ。うん」
勇「……そんなに疲れてるのに、って?」
勇「……ごめんなさい。意地、張ってたわ」

勇「――辛いの」ギュッ
勇「あなたと会えないのが辛い」
勇「色んな人に愛想笑いするのだって、ホントは辛いし……どっかで辞めたいって思ってるのかもしれない」
勇「でも、やっぱり……夢が捨てきれない私もいて」
勇「どうしたらいいんだろう、ってよく思うの」

勇「……どう、思う?」
勇「……言っていいのか、って?」
勇「そう、よね。最後に決めるのは私、だもんね」
勇「ごめんね、ワガママに付き合わせちゃって……」

勇「……え?」
勇「ずっと離れない? ……もう」
勇「ホントに――あなたが支えなのね」クスッ

72 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 02:43:43 ID:/7AOI/Kg
勇「私もよ……ずっと一緒にいましょう?」
勇「……」
勇「あ、あなたね……こういう場面なんだから、少しは自重しなさいよ」カァァ
勇「な、何で大きくしちゃうのかしら……?」

勇「――はぁ」
勇「いい? あと一回よ?」
勇「そうしたら、それでおしまい。今日は帰るわ」
勇「そうしないと、収まりがつかないかもしれないし……だから」

勇「思い切り、あなたを感じさせて、ね?」ニコッ

73 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 02:44:53 ID:/7AOI/Kg
(胸糞要素とかNTR要素とかは考えて)ないです
とりあえず今回で、今まで明かされなかった勇のモデルへの思いみたいなものに少し触れました
実際、相手がいたら葛藤するんじゃないかなという妄想です

74 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 02:51:54 ID:DjHW29jQ
乙シャス!
思いのほか真面目な内容でいいゾ〜これ

75 名前なんか必要ねぇんだよ!nLW2+z9 :2017/02/25(土) 06:52:19 ID:???
興奮する

76 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 13:21:41 ID:/7AOI/Kg
勇「……進路、ねえ」
湊「勇も進学だよね?」
勇「まあね。一応、推薦で考えてるわ」
湊「勇ならAOとかもアリだもんねー」
勇「そうね。少し、成績落ちちゃったし」
湊「どれどれ……そんなに悪くないじゃん」
勇「いや、まあ……」

湊「あっ。成績、どうだった?」
勇「……」ピクッ
湊「うわ、かなりいいね……これなら受験もいけそうだったり? 目標高そうだもんねー」
勇「……」
湊「勇に全教科で勝ってるし」
勇「!」
湊「い、勇? どうかした?」
勇「……い、いや。なんでもないわ」
勇「……」

ーー

勇「ふーん……全教科、私より上かぁ」
勇「凄いわねー。それじゃ……今日は4分耐えてみましょうか」
勇「大丈夫よ。ちょっぴり息を吹きかけたりするオプション付きで、だから。優秀なあなたならできるでしょ?」
勇「……ふふっ。ピクピクしてる。可愛い」クスッ

勇「……べ、別にムッとしてるわけじゃないわよ?」
勇「別に、テストが私よりずっと良かったからとか、湊と妙に仲良しだとか、それを見て私がどれだけ悶々としてたかとか、そんなの関係ないからね?」
勇「……い、今の全部なし。忘れて?」カァァ

勇「ど、どうしてそこで大きくなるの?」
勇「ホント、とんでもないヘンタイさんね。……え? 人のこと言えない?」
勇「……もう手加減なしでいくわよ? 覚悟してね?」

勇「後で思い切り出していいから、ね?」

77 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 19:46:18 ID:3SxRpUtU
いいゾ〜これ

78 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 21:53:51 ID:/7AOI/Kg
勇「……そういえば、あなたどこの大学行きたいんだっけ?」
勇「……」
勇「ま、前に聞いたことがあるとはいえ、さすがにレベル高いとこ選んだわね」
勇「一応、目標は高くしといた方がいい? 一理あるけど、私じゃ手が届きそうにないわ……」

勇「……モデルとの両立って難しいわね」
勇「あ。でも、モデルでもあなたと同じか、それくらいのレベルのとこに行ってる人もいたっけ……」
勇「頭の出来が違うんだと思うけど」

勇「……これから一緒に勉強するか、って?」
勇「……」
勇「少し、考えさせて」
勇「あなたの邪魔になったらいけないし。それに――」

勇「そろそろ私も、色んなことを決めないとダメかもしれないから」

――

勇「……」
勇(け、結局、あんな会話の後でもしすぎちゃった……)カァァ
勇(そろそろ真剣に考えないといけないのに……このままじゃ、いつまで経っても動けないから)
勇「……よしっ」
勇(気を取り直して……まずは)
勇「お母さんと、話し合いね――」

79 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 21:54:26 ID:/7AOI/Kg

――

勇「……」

忍「あ、お姉ちゃん。お母さんと何かお話ししてたんですか?」
勇「あ、ああ、忍。大丈夫よ、うん」
アリス「……イサミ、何だか顔色悪い?」
勇「もう、アリスったら。特に問題ないわよ?」
アリス「ならいいんだけど……」

勇「それじゃ私、部屋で友達と電話するからね」
忍「あっ、はい! 分かりました!」
アリス「……やっぱり、何だかフラフラしてるね」
忍「最近、帰りも遅いですし……モデル、そんなに大変なんでしょうか」
アリス「でも、モデルってかっこいいよね……憧れちゃうなぁ」
勇「……」

勇(憧れちゃう、か……)
勇(そういえば、私も最初は……)

――

勇「そんな気持ちから始めたのよね……」
勇「憧れの芸能人とか、あなたにだっているんじゃない?」
勇「そういう人に近づきたかったし、私もなりたかった。だから、スカウトされた時は嬉しかったわ」
勇「でも……色んな意味で、大変な世界で」
勇「気付いたら私は、何をしたいのか分からなくなってたのかも、ね」

80 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 21:54:58 ID:/7AOI/Kg
勇「……何でこんな話をしてるのか、って?」
勇「いい? いつも、妹たちにバレないように声絞ってるけど……今回は特別よ?」

勇「私ね」

勇「――モデルを辞めようかな、って思ってるの」

勇「……何も言わないのね」
勇「何となく、そう言いそうだったから? ……静かに聞いてくれて嬉しいわ」
勇「慌てられたらどうしよう、って思ってたから」

勇「トップモデルを目指す、とか、憧れの誰かになりたい、とか」
勇「そういう気持ちを持ってたのは確かだし、正直、今だってあるわ」
勇「でも……それとプライベート、どっちが大事なんだろうって」
勇「プライベート……色々あるけど」

勇「――あなたに気を遣ったり気を遣わせずに、自然体でいたいの」

勇「もう、傷つけたくないのよ」
勇「このままの関係じゃ、きっとお互い傷ついたまま、だから」

勇「……お母さんとも話したわ。そういうことも考えてる、って」
勇「そうしたらね。『そうなのね』って言われたの」
勇「私、何となく分かっちゃった」

勇「お母さん、きっと……相手はともかく、私が誰かと『そういうこと』になってるって」
勇「どこかで感づいてるのかも、って」

81 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 21:55:20 ID:/7AOI/Kg
勇「まあ、何も言わないでいてくれたけどね」
勇「でも……中途半端なまま、あなたと一緒にいるのは正直、私も限界だし」
勇「あなただって態度には出さないけど実際、かなり傷ついたりしてるんじゃない?」
勇「この前の保健室でのことだってあるし」

勇「――まだ、この話は決まったわけじゃないわ」
勇「ただ……そういう可能性もあるかもしれない、ってこと」
勇「そして、きっと……あなたと一緒にいるのを決めてる以上」

勇「私は、この選択を採ると思うから」
勇「一応の報告、ってことで」

勇「……長電話になっちゃって、ごめんね」
勇「……」
勇「ホントなら今すぐにでも、あなたの近くに行きたいわ」
勇「ずっと抱きついてキスして、ベッドの上で寝転がって一晩中話して」
勇「泣いたり怒ったりするかもしれないけど……それでも」

勇「ずっと、一緒にいたい――」
勇「そう思うのは、今の立場のままじゃ贅沢だと思うから」

勇「……そろそろ、切るわね」
勇「また明日、学校でね。それじゃ」
勇「……え?」

勇「あ、あなたも家に来たい、の?」

勇「だ、ダメよ。……分かってる?」
勇「あなたにしては珍しいわね。そういうこと、口に出すタイプじゃないはずなのに」
勇「……もう」

勇「気を利かせすぎよ――」

82 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 21:55:49 ID:/7AOI/Kg

――

アリス「……何かイサミの部屋から音がしない?」
忍「そうですね……何かあったんでしょうか?」
忍「でも、聞き耳を立てたりするのはダメですし、私たちも部屋に戻りましょうか」
アリス「そうだね。イサミ、大丈夫かな……」

――

勇「……そ、それじゃねっ」ピッ
勇「……」
勇(声、ガマンできなかった……)カァァ

83 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/25(土) 21:57:01 ID:/7AOI/Kg
一旦ここまでかも
とりあえずの方向性が決まった感があるので、このまま一応のおしまいまで続けたいと思います
「(エロい描写がないのは)違うだろ?」と思ったので出来る限り書きたいですね

84 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/02/26(日) 04:37:06 ID:nNA3Lgf2
もう終わってた!
毎日乙シャス!

85 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 03:50:29 ID:KT/TI7v2
勇「……え? 公式、間違ってる?」
勇「あっ、ホント……はぁ。これじゃ、志望校には遠いわね」
勇「モデル辞めるとしたら、AOとか使えなくなっちゃうし……ああ、遅れを取り戻さないと」

勇「……あっ」コツン
勇「ご、ごめんなさい。手、当たっちゃったわね」
勇「……」

勇「ね、ねぇ?」
勇「勉強、ちょっと疲れちゃったし……その」モジモジ
勇「し、しない……?」カァァ

勇「――んっ!」
勇「そ、そこ、は……だ、ダメ、よ」
勇「感じちゃって、困る、でしょ……?」
勇「ひぅっ……あっ。そ、その、上の方は舐めちゃ――」

勇「んんっ!」ビクンッ
勇「……つ、疲れたわね」
勇「ね? 抱きついていい?」
勇「……うん、よしっ。充電、完了」ギュッ

勇「……ダメね」
勇「学校のカップルだって、この時期の行為は自重してるのに……」
勇「わ、私たちの場合は、寸止めだから余計にキツいわね……」

勇「……ね?」
勇「私、もう……辞める方に気持ちが行っちゃってるわ」
勇「それで、本当にいいのかしら……?」

86 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 03:50:56 ID:KT/TI7v2
勇「――私の選んだ道なら応援する?」
勇「……ありがとね」
勇「あなたのそういう言葉で、私がどれだけ救われてるか……分からないでしょうね」クスッ

勇「……トップモデルの夢」
勇「その夢、今も捨てきれてないけど……それでも」

勇「――その夢よりも大事な夢が、見つかっちゃったのかも、ね」
勇「え? 何かって? ……分かってるくせに」

勇「……浮気しちゃ、ダメよ?」
勇「そうしたら、手と足と口で思い切り責めちゃうからね?」
勇「それでそれで……」カァァ
勇「こ、ここまでっ!」

勇「……シャワー、浴びましょうか」
勇「……」
勇「考えてみたら、シャワーでにおいを落としても、もうきっとお母さんにはバレてるのよね」
勇「でも、それでもいいかな」

勇「もしもの時は――責任、取ってくれるんでしょ?」ニコッ

87 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 03:51:46 ID:KT/TI7v2
なんやかんやで終盤だと思います
番外編みたいなあれこれは未定です
もはや完全にイチャラブ(たまにSな勇姉)になりましたけど、いいのやら……

88 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 05:47:37 ID:eKIBBomU
ああ^〜

89 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 06:07:25 ID:CkpLNEt2
ヌッ!

90 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 12:34:25 ID:cY2BjLVk
好きに書けばいいと思うゾ

91 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/02(木) 13:47:13 ID:5S32R726
ホワピカって知ってるか?
芸能人とかも使って流行ってるんだが
かなり白い歯になるし、口臭いのも治ったぞ!

92 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 00:48:20 ID:BxBcmn7U
勇「……」ズーン
湊「勇ー、模試の結果は……って、聞かないほうがいい?」
勇「た、大したことないわよ。大丈夫」
湊「ふーん……やっぱり、撮影が大変だったり?」
勇「……」
湊「勇?」
勇「あっ。そ、そうね。やっぱり撮影も影響してるのね、きっと」
湊「そっかー……やっぱり大変だね」
勇「……」

湊「……あっ。模試、どうだった?」
勇「!」
湊「どれどれ……うわ、凄い。この大学でA判定とか、なかなか出ないんじゃ」
湊「凄いねー」
勇「は、早く向こう行って! 私、ちょっと湊と話すことあるんだから!」
湊「ちょっ、勇!? ……って、あれ?」
湊「何だか今……あの男子、ちょっぴり笑ってた?」
勇「……!」カァァ

93 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 00:48:51 ID:BxBcmn7U

――

勇「――五分」
勇「いい? 五分よ? 途中で出したら、容赦しないからね?」
勇「もし出しちゃったら、その時は……えっと」
勇「こ、これからは、靴下履いたまましてあげない、から……」

勇「……べ、別に慌ててないわよ」
勇「模試の結果も、湊にあなたが笑ってるのがバレたことも、なんにも」
勇「ふーん……A判定だったのね。それで、私がムキになってるの分かってて笑ってたのね」
勇「イジワルねぇ……ってくらいにしか思ってないんだから。だから――」

勇「――!」
勇「……もう」
勇「どうして突然キスしてくるのかしら……もう」カァァ
勇「あーあ。また、糸引いてる……激しすぎよ」

勇「……んっ」ピトッ
勇「それじゃ、本番。五分ね?」
勇「しっかり耐えてね? 色んなあれこれ、全部ぶつけちゃうんだから」
勇「手で上から下に擦るだけだから。五分くらい余裕よね?」
勇「……え? あなたが耐えたら、言うこと聞いてほしいって?」
勇「要件によるけど、何を――」

勇「……!」
勇「な、何でそれを今……?」
勇「これが終わったら勉強するから? ……だ、だからって、もう」カァァ
勇「――い、いい、わよ」

勇「それじゃ……しっかり、耐えてね?」

94 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 00:49:25 ID:BxBcmn7U
勇「あっ……手、熱い……」
勇「何で……んっ……擦ってる私、が」
勇「こんなに……興奮、して――」

勇「んっ!」
勇「……きっちり五分。あーあ、これで罰は無しね」
勇「……いいわよ。あなたのお願い、聞いてあげる」

勇「大学受験が終わったら」
勇「――本番、しましょう?」

勇「……い、言っちゃった」カァァ
勇「も、もう! そんなこと言われなくても覚悟してたのに!」
勇「改めて言われると……もう、壊れそうになるじゃないの」

勇「……モデル活動のこと、まだお母さんとあなたにしかちゃんと言ってないの」
勇「湊にも、妹たちにも……心の準備ができてなくて」
勇「いつか言わないといけないけど――」

95 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 00:50:03 ID:BxBcmn7U
勇「そうしたら」
勇「あなたとの関係……公言しても、いいのかしら?」ギュッ

勇「……もう」
勇「抱きつき返されたら……勉強、できないじゃない」ギュッ
勇「……泣いてるかって? うん、ちょっぴり」
勇「愛着があるのは本当で。それでも、迷いながら出した答えを信じられるのかも不安で」
勇「でも――」

勇「あなたがいれば」
勇「きっと、その『答え』を信じて進んでいけると思って……それが嬉しい、から」

勇「……さて!」
勇「ほら、シャワー浴びましょう? ……きょ、今日は二回戦みたいなこと無しよ」
勇「しっかり勉強しないと! ほら、模試の復習! 手伝ってくれるわよね?」
勇「……そんなに嬉しそうな顔、しないでよ。私まで嬉しくなっちゃうでしょ?」

96 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 01:15:00 ID:BxBcmn7U

――

勇「た、ただいま……」フラフラ
忍「お、お姉ちゃん!? 大丈夫ですか!?」
アリス「イサミ、大丈夫!?」
勇「あ、ああ、大丈夫よ……ありがとう」
忍「そんなに受験、大変なんですか……?」
アリス「うう……怖くなってきたよ」
勇「い、いや、その……えっと」

忍母「まぁまぁ、二人とも。勇も疲れてるみたいだし、ゆっくりさせてあげましょう?」
忍母「お風呂、沸かしてあるけど……どうする?」
勇「あ、ありがと。その前に、お茶欲しいかな」
忍母「……そう。分かったわ」

忍母「忍、アリスちゃん。ちょっと席を外してくれる?」
忍母「勇、進路相談で込み入った話になりそうだから」
忍「あっ、わ、分かりました!」
アリス「イサミ、無理しちゃダメだよ?」

97 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 01:15:32 ID:BxBcmn7U
忍母「……ホントは、お風呂に入る必要ないでしょ?」
勇「……もう、バレちゃってる?」
忍母「まぁ、ね。もう、シャワーとか浴びてきたんでしょ?」
勇「……」
忍母「……まぁ、勇が決めたことなら私は応援するわ」
忍母「勇の選んだ相手なら――間違いはないでしょうし」
勇「……もう、そこまでバレちゃってるんだ」

忍母「いずれ、相手のご両親にも挨拶しないとね」
勇「いや……彼のご両親、出張中とかでいないのよ」
忍母「あっ、そうなのね。……でも、それじゃ歯止めがききにくいんじゃない?」
勇「……だからといって、この家に彼を迎えるわけにもいかないし」
忍母「まぁ、それもそうだけど」

忍母「でも、勇。真面目な話」
忍母「相手の勉強の邪魔をしたり、足手まといになったらダメよ?」
勇「……分かってる。分かってるんだけど」
忍母「そこはもう、あなたたち若者の理性に期待するしかないんだからね?」
勇「……が、頑張る、から」

忍母「――ところで、勇? 今日、模試の結果が帰ってきたでしょう?」
勇「……」ピクッ
忍母「見せてちょうだい」
勇「……い、今まで放任主義っぽかったのに」
忍母「相手の子のためにも申し訳ないんだから。少しは厳しく言わせてもらうからね?」
勇「……い、一応、結果発表された後、彼と勉強したから」
忍母「ふーん……勉強だけの疲れじゃなさそうだけど?」
勇「お、お母さん!」カァァ

忍母「――何にせよ」
忍母「応援してるのは、本当なんだからね?」
勇「……」

勇「あ、ありがと」

98 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 01:16:43 ID:BxBcmn7U
一旦ここまで
申し訳程度のS描写
なお、すぐに陥落する模様

ゴール地点らしいものも明示したので後は突っ走りたいと思います

99 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 01:25:14 ID:SgXIHCyE
ヌッ!

100 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 01:25:37 ID:0B6P0Drw
お前の更新を待ってたんだよ!

101 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 13:35:29 ID:BxBcmn7U
勇「……はぁ。疲れた」
勇「あっ。ご飯、作ってくれてたの? ありがとね」
勇「はい、食事代。……モデルやめたら、こういう代金ってどうすればいいのかしら?」
勇「え? 決まってる?」

勇「――!」
勇「……け、結婚、って」カァァ
勇「あ、あなたね……た、ただでさえ疲れてる所に追い打ちは――あっ、おいしそう! いただきます」
勇「……」
勇「た、単純で悪かったわね」プイッ

勇「……と、とにかく! まだ、モデル辞めるって公言はしてないから」
勇「うちのお母さんとか、あなたくらいにしかしてない話なのよ? 一応、それっぽいことにおわせてるけど」
勇「こういう駆け引きも大事なのよ。先輩たちを見てるとね」

勇「……トップモデルの夢」
勇「諦めるって、何だかアレだけど……まぁ」

勇「あなたの作る料理を美味しく食べられる『夢』の方が」
勇「ずっと大きいかも、ね」クスッ

勇「……」
勇「い、今の忘れて?」カァァ
勇「いくらなんでも恥ずかしすぎるから……」

102 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 13:35:47 ID:BxBcmn7U

――

勇「……んっ」
勇「……はぁ。また、糸引いちゃってる」
勇「あなた、キスがいつまでも深すぎるのよ。もう」
勇「え? 私も同じって……そ、そんなことは」
勇「ない、わよ。きっと」

勇「……膝枕、してくれる?」
勇「少し……そうね。30分くらい経ったら、起こしてくれる?」
勇「そうしたら、少しでも勉強したい、から……」

勇「……気を遣わせてごめんね」
勇「ホントなら、この時間もあなたは勉強したいでしょ?」
勇「……私のためならいい? あ、あなたは、もう」

勇「て、照れて眠れなくなっちゃったわ。罰として」
勇「あ、頭……撫でてくれる?」

勇「……」
勇「…………気持ちよすぎて、一時間以上寝ちゃいそうなんだけど?」カァァ

103 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 13:48:31 ID:BxBcmn7U
勇「――30分ね!」
勇「さあ、勉強するわよ! これから家に帰るまでの一時間ちょっとでもしないとするとでは大違いだものね」
勇「早速、参考書を……って、あら?」

勇「な、何であなたが寝てるの!」
勇「……疲れた? そ、そうよね」
勇「考えてみたら勉強して、ご飯まで作ってくれてるんだものね……」
勇「……え、えっと」

勇「きょ、今日はもう……帰った方がいい、かしら?」
勇「……離れるのが寂しい、って。もう」
勇「それは、私も一緒よ――」

――

勇「……んっ」
勇「だ、だから……どうして……あっ……そこ」
勇「舐めて……ひぅっ……くる、の?」

勇「い、いい、けど……」
勇「今日は……んっ……とく、べつ」

勇「……ずっと、一緒」

104 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 13:48:50 ID:BxBcmn7U
勇「んんっ!」ビクッ
勇「……」
勇「……胸といい、下の方といい、やりたい放題だったわね」
勇「余計に疲れちゃったじゃない。……でも」

勇「いいわ、別に」
勇「今日は恩返しでお仕置きとかもなし。……一緒に寝る?」クスッ

勇「……」
勇「…………って、これじゃダメじゃない!」
勇「早く帰らないと! 家族にバレちゃう……って。ああ、そっか」
勇「考えてみたら、お母さんにはもうバレてたのね。妹たちはともかく」

勇「……ね、ねぇ?」
勇「今から家に電話するわ。そうしたらお風呂に入ってから……そ、その」

勇「――近くで、添い寝してくれる?」カァァ
勇「……そ、そんなに嬉しそうな顔しないでよ。もう」
勇「照れるじゃない。……ありがと」

105 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 13:58:02 ID:BxBcmn7U
勇「……た、ただいま」モジモジ
忍「あっ、お帰りなさいお姉ちゃん!」
アリス「イサミ、お帰り! 寂しかったよー」
勇「忍、アリス……ごめんね。友達の家で過ごしてたら、時間が経っちゃってて」
忍母「お疲れ様、勇」
勇「お、お母さん……」カァァ
忍「お姉ちゃん、熱ですか?」
アリス「イサミ、大丈夫?」
勇「な、何でもないわ。うん」
忍母「ふふっ」クスッ

――

勇「……まぁ、その。昨日はごめんなさい」
忍母「いいのよ? ……ちゃんと勉強してきた?」
勇「……」
忍母「……そういうことなら、付き合いは考えないとねぇ」
勇「だ、大丈夫! 今日はオフの日だから、しっかり勉強してくるから!」
忍母「勉強『してくる』、ね。今日も、行くの?」
勇「……ひ、一人じゃ、落ち着かなくて」カァァ

106 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 13:58:22 ID:BxBcmn7U
忍母「……」
勇「な、なに?」
忍母「ううん」
忍母「いつも、忍たちと一緒にいる勇とは別人みたいで面白くて」クスッ
勇「お、お母さん!」カァァ

忍母「でも。今日こそ勉強してきなさいよ?」
忍母「あなたのせいで、相手の子に迷惑がかかったら申し訳ないもの」
勇「……が、頑張ってくる、から」

――

勇「それじゃ、行ってくるわね」
忍「お姉ちゃん、またお友達とお勉強ですか?」
勇「ええ、そうなの。相手も不安らしくて」
忍母「……」
勇「……だ、だから、えっと」
アリス「イサミ? 目が泳いでない?」
勇「と、とにかく行ってくるから!」

アリス「……何だか、最近のイサミ」
忍「はい。普段から綺麗ですけど、とても可愛いですよね」クスッ
忍母「……そうね」

107 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 14:22:00 ID:BxBcmn7U
勇「……ふぅ」
勇「久しぶりに、こんなに真面目に勉強したわ……」
勇「いつも疲れてたものね……」

勇「……モデル、休んだほうが?」
勇「まぁ、考えたんだけどね……でも、これで最後だし」
勇「文武両道じゃないけど、どっちもやり遂げたら、少しは悔いも無くなって」
勇「あなたと気負いなく付き合えるかな、なんて……思ったりして」

勇「……ど、どうして、あなたといるとこういう言葉ばっかり出てくるのかしら?」カァァ
勇「本当に調子が狂いっぱなしよ」
勇「……ねぇ?」

勇「ギュッて、してくれない?」
勇「い、いや、その……たまに不安で」
勇「あなたの負担になってないか、とか、ほら。そういうことが――」

勇「……!」
勇「……ありがと」
勇「やっぱり……あなたに抱きつかれてると」
勇「不安もどこかに行っちゃう気がする……」

勇「――さ、さあ。勉強しましょう?」
勇「ほら。まだ、英単語帳もテキストも、ここまで残ってるし」
勇「……わ、私だって、我慢してるのよ。これでも、すごく」

勇「――終わってから」
勇「その……す、少しくらいしても、バチは当たらないわよね?」カァァ

108 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 14:31:12 ID:BxBcmn7U

――

湊「凄いよ、勇! 判定上がったじゃない!」
勇「い、いや、それでもまだまだ……」
湊「え? 第一志望はさすがに厳しいかもしれないけど」
湊「勇、モデル続けるんなら、第二とか第三志望とかの方がいいんじゃない? 芸能人向けっぽいし」
勇「あ、あはは……まぁ、そうなんだけど」

湊「あっ、どうだった? ……って、やっぱりA判定かぁ」
湊「これ、もうほとんど合格決まったんじゃない?」
勇「……」
勇「ほら。私たち、模試の復習するんだから、あっち行って」
湊「あっ、もう勇! ……あれ、また笑ってない?」
勇「……」カァァ

――

勇「あなたのおかげで」
勇「私が……んっ……笑われちゃってる、じゃない……」
勇「だ、だから……これは罰、だか、ら」

勇「んんっ!」
勇「……む、胸で擦るのは、こっちも頭が変になっちゃいそうね」
勇「もう……あ、あなたも悪いのよ? そんなに気持ちよさそうな顔するんだから」

勇「――ごめんなさい。八つ当たりよね、こんなの」
勇「少し判定が上がっても、私は……あなたと同じ大学じゃないとダメだと思うから。もう、色んな意味で」
勇「だ、だから――」

勇「……い、いきなり撫でないでよ」
勇「そんな風にされたら……ちょっと泣いちゃうわよ?」

109 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 14:44:33 ID:BxBcmn7U

――

勇「……こ、この問題は」
勇「ここを、こうして――」

勇「……」
勇(あっ、まずいかも……)
勇(これ、意識がなくな、って――)


勇「……ん」
勇「あ、あら? ベッドの中、って……」
勇「……」
勇(でも、隣には彼がいないし……どうしちゃったのかしら?)
勇(あ、あら? 頭がクラクラして……)

勇「……痛っ!」
勇(ず、頭痛……ま、まさか、これ)

勇「……あっ」
勇「お、お粥、って……ま、まさか、風邪?」
勇「咳、出ないのに……そういう風邪もある? た、たしかに熱はある、かも」

勇「……あ、あなた、どうやって調べたの?」
勇「……お、おでこをコツンって?」カァァ
勇「は、恥ずかしいからやめてったら! ……ゴホッ!」
勇「……ごめんなさい。やっぱり風邪ね、これ」

勇「……ああ」
勇「もう、受験まで時間ないのに……大丈夫なのかしら?」
勇「え? ずっと看病する、って……あ、あなたは勉強しててよ」
勇「……そんな気分に全然なれない、って。も、もう」

勇「――ありがと」
勇「風邪、治ったら……そ、その……き、キス、してくれる?」カァァ

110 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 14:59:47 ID:BxBcmn7U

――

湊「勇、凄い! また判定上がってる!」
勇「あ、ありがと……」
湊「いいなぁ……塾とか通ってたっけ?」
勇「い、いや、その……家庭教師、というか何ていうか」
湊「家庭教師? 勇、凄い熱心だね……」
勇「あ、あはは……」

湊「これなら、第一志望受かれるんじゃない?」
勇「まぁ、頑張ってみるわ」
湊「……でも、いいの? そこ、堅い校風っぽいけど、モデルとかやり易いかなぁ?」
勇「……ま、まぁ、その辺りは大丈夫よ。きっと。ありがとね」
湊「勇がいいなら、それでいいけど……」
勇「……」

――

勇「……勉強、始める前に」
勇「一回、してくれない? お願いだから」
勇「い、色々、考えちゃって、溜まって大変なの……」カァァ

勇「――ねぇ?」
勇「あなたと一緒にいる時間、すごく楽しいけど」
勇「それが、いつか終わるのが怖いって言ったら――」

勇「……!」
勇「……ぷはっ!」
勇「あ、あなたはいつもそうよね」
勇「私が弱音を吐くことを許さないんだから。……だから」

勇「私は、あなたといたいって思うのよ――」

勇「……んっ」
勇「む、胸……そんな、好き?」
勇「ど、どうして……あっ……男子、は」
勇「胸が……そんなに、好き、なの?」

勇「んんっ!」
勇「……男子だから? り、理由になってないわよ。もう」
勇「……他の男子にも、私の胸とか注目されてるのかしら?」
勇「え? 胸だけじゃなくて普通に目立ってる?」
勇「……あなた、私から離れないでね。もう、あなた以外、考えられないんだから」

111 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:04:28 ID:BxBcmn7U

――

勇「……」
勇「……はっ!」
勇「ま、まだ、寝ないわよ?」
勇「センター前に眠って、追い込み不足なんて笑えない、んだから……」
勇「……ね、寝そう」

ギュッ

勇「……え?」
勇「な、何で、後ろから……?」
勇「こうしてれば眠らないって……あ、あなたも勉強しないと」
勇「……ううん、ありがと」

勇「あなたが抱きついてくれてるうちに……勉強、頑張るわね」
勇「そうしたら――」

ギュッ

勇「……真正面から、あなたにちゃんと抱きつかせてね?」

112 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:13:05 ID:BxBcmn7U

――

勇「……遂に、この日が来たわね」
勇「試験、終わったら……ここで待ち合わせて」
勇「後で一緒に帰りましょう?」
勇「大丈夫。……もう、ここまで一緒にあなたと過ごしてきてよく分かったもの」

勇「――あなたといることが」
勇「モデル業よりも、ずっと大事だってこと」

勇「今なら、そう言い切れるから」
勇「……行きましょう?」
勇「いい? 私は、あなたに教えてもらったことを全部ぶつけてくるわ」
勇「だから、あなたも――」

勇「絶対に、合格してね?」


――

勇「……」
勇(な、何であんな偉そうなこと言ってるの私は……!)カァァ
勇(そのセリフを言うべきなのは彼であって、私じゃ……あ、あら? 頭が回らなくなって――)

勇「……あっ」
勇(お守り……合格祈願の)
勇(彼と一緒に買いに行った、お守り――)

勇「……」ギュッ
勇(よしっ)

勇「行きましょう――」

113 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:22:04 ID:BxBcmn7U

――

勇「……番号、あった?」
勇「良かったわね。……ね、ねぇ? 私の、見てくれない?」
勇「これなんだけど……あ、ある?」

勇「……な、無くても別にいいのよ?」
勇「無くてもあなたとは一緒だし、大学が別でも付き合えるし、一緒にいられないからって寂しすぎるわけじゃないし」
勇「だ、だから――え? あ、あった?」

勇「……」
勇「ね、ねぇ?」
勇「ギュッて、してもいい?」
勇「あ、あそこのカップルとかキスしてるけど……そ、そこまでの度胸は――」

勇「――!」
勇「……こ、こんなとこで不意打ちはダメでしょ! もう」
勇「……えいっ」

勇「お返し。いつもやられてばかりだったし」
勇「……え? 今度は抱きついてキスしたいって?」
勇「……いいわよ? それじゃ」

勇「――ずっと一緒、だからね?」

114 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:24:47 ID:AFP3C1Y6
ヌッ!

115 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:42:19 ID:BxBcmn7U

 ――その後のちょっとした話。

 私は、モデルの契約を打ち切った。
 元々、そういう雰囲気は出してきたのが功を奏してか、支障なく終わったと思う。
 まあ、先輩たちみたいに追っかけとか熱心なファンが生まれる前にひっそりと引退したのが良かったのかもしれない。

 それでもマネージャーさんたちには随分、引き止められた。
「そのまま続けてればトップモデルも夢じゃない」とか。
 きっとお世辞じゃないのだと思う。その人は、今まで何人もモデルを見てきたことは知っていたから。
 
 でも私には、それよりも大事なことがあった。

 ドアベルを鳴らす。
 ドアが開く。
 室内からかぎ慣れた、とても心地のいいにおいがする。
 今日も私の好物を作って待ってくれていたらしい。

「……モデル活動とかも無いから、そんなに張り切ってくれなくても良かったのに」

 冗談半分、本気半分で私は言う。
 どうも彼は、私に関係すると本気になっちゃう気がするから。
 それでも、もちろんとても嬉しかった。

116 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:43:06 ID:BxBcmn7U

 ――いつかのこと。
 私が勝手に、もうこの関係は無理なんじゃないか、と泣きながら打ち明けた時、彼も辛いだろうに私を受け入れてくれた。
 それどころか、ずっと優しくしてくれた。
 私は、そんな相手といられることを誇りにすら思う。

 だから、私はこう言う。

「……約束、してたわよね」

 きっと、顔は真っ赤だと思う。
 彼も、やっぱり赤い。当然かもしれない。

 だって、今から私が話すことは――

「ほ、本番の約束。……今日、しましょうか?」

 私たちが一緒にいるようになってから、ずっと先送りにされて、もしかしたら無くなっていたかもしれない、一種のおとぎ話。
 その幸せが今、目の前に現実として広がっていることが照れくさくて、だけどとても嬉しくて――

 私は返事を待つ前に、彼に思い切り抱きついた。


 おしまい

117 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 15:44:55 ID:BxBcmn7U
ここまでです。
初体験の話、大学に入ってからのあれこれはスレが残ってたら書きたいと思います。
一発ネタで終わらせるつもりが、入れ込んで長くなりました。

原作の勇は大学生になってもモデルを続けていますがifストーリーということでオナシャス!
ありがとうございました。

118 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 21:00:11 ID:oGaXpG0o
凄い良かったんで一気読みしました、さあセックスを

119 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/03/20(月) 21:09:23 ID:AFP3C1Y6
やりますねぇ!


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