若葉「執務室で炬燵の恩恵に預かれるとは」ﾇｸﾇｸ
提督「確かに。って、去年も一昨年も出してただろ」
若葉「そうだった」
提督「まぁこいつを使えるのは秘書艦特権だから好きにしてくれ」
若葉「うむ」
提督「ところで若葉よ」
若葉「なんだ？」
提督「なんで俺の前に座ってんの」
若葉「炬燵は背中だけカバーできない。だからこうして提督と炬燵の間に居れば全身暖かい」
提督「さいですか……いやまぁ、いいんだけどね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
若葉「ん」
提督「ミカンいるか？」
若葉「ほしいぞ」
提督「オッケイ。ちょっと待てよー」ﾑｷﾑｷ
若葉 ｳｽﾞｳｽﾞ
提督「…………よしできた！ 見ろ、白い筋まで綺麗に取ってやったぜ！」
若葉「ありがたい」
提督「ほい」
若葉「あむ……美味いぞ！」
提督「そうかそうか。俺も食べるかなー」
若葉「次は私が剥く」
提督「ほーう？ 若葉に白い筋が残さず取れるかなー？」
若葉「問題ない。任せてくれ」ﾑｷﾑｷ
……………………
提督「うーん……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
若葉「どうしたんだ？」
提督「いや、なんでもない」
若葉「さっきからソワソワしている。遠慮しないで言ってほしい」
提督「えー……あー、ぬくぬくしてる上にミカンで少し腹も膨れたから横になりたいなーって」
若葉「すまない。邪魔になっていた」
提督「別にいいって。なんか横になったら寝ちゃいそうだし」
若葉「ならば昼寝をしよう」
提督「一緒に？」
若葉「うむ」
提督「…………んん、じゃあそうすっかぁ」ｺﾞﾛﾝ
若葉「まるでリクライニングだ」ｺﾞﾛﾝ
提督「人を布団代わりにするとはいい度胸だな」
若葉「……重たいか？」
提督「全然。むしろ軽すぎる」
若葉「そうか」
提督「あー……やっぱり横になっちゃうと眠気来るなぁ」
若葉「炬燵の魔力……」
提督「だなー……」
若葉「………………」
提督「……………………」
若葉「…………………………」
提督「………………………………」ｸﾞ-
若葉「………………………………」ｽ-
提督「ｸﾞ-……わかばぁ…………むにゃ……」
若葉「ｽ-……ん……提督…………ｽ-……」