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若葉「甘い物が欲しいぞ」
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提督「それでなんで顔近づけて来るんだよ!」グイグイ
若葉「子日がキスは甘い物だと言っていた。つまり提督と接吻すれば、甘い物を摂取できる」
提督「落ち着け、その計算は一見すると正当に見えるがかなり狂ってるぞ」
若葉「冗談だ」ケロッ
提督「お前ぇ……真顔で言うから嘘か本気か分からんだろうが」
若葉「だが、気にはなる」
提督「何がよ?」
若葉「キスの味だ」
提督「あー……」
若葉「子日は甘いと言っていたが、初霜はレモンの味だと言っていた。何故か初春にははぐらかされた」
提督(なんというか、年相応ってやつなのかねぇ……)
若葉「そこで、駆逐艦全員に聞いて統計を取ったんだ」
提督「えっ」
若葉「結果、甘い味であるとしたのは六割。レモン……酸っぱい味であるとしたのは二割。その他が二割だった」
提督「えぇ……うん…………えぇ?」
若葉「まず陽炎型から、陽炎が――」
提督「内訳は言わなくていい。多分、俺が知ったとなれば何人かが首を狩りに来ちゃうからホント」
若葉「そうか、残念だ」
提督「残念がるな残念がるな。その資料もわざわざ作ったのに申し訳ないが、ちゃんと破棄しておくように」
若葉「了解した。それで、キスの味の事だが……」
提督「随分と食い下がるな……」
若葉「気になるから仕方がない」
提督「気になるのはまぁいいとして、そういうのは気軽にしようとしてはいかん。互いに想い合う者同士で――」
若葉「私は提督の事が好きだ」
提督「」
若葉「だから問題ない」グッ
提督「待て待て待て待て!!」
若葉「……提督は私の事が嫌いなのか?」
提督「嫌いじゃないしむしろ好きだけどちょっと待ってくれ」
若葉「ん」
提督「ふぅ。いいか、若葉? 互いに気持ちの通じた者同士が初めてキスをするのに『キスの味を確かめたいから』という理由は客観的に見てどうだ?」
若葉「………………分からない」
提督「そうか、分からんか……んんん」
若葉「私にはまだ早い、ということかもしれない」
提督「いやそういう訳じゃ……なんて説明したらいいか」
若葉「…………!」
若葉「提督」
提督「うん?」
若葉「『好きな人とのキスの味を確かめたい』という事ならどうだ?」
提督「そう来たか……そう来たかぁー……」
若葉「……ダメだろうか?」
提督「なぁ若葉、そもそもお前は異性とキスするのがどういう意味か分かってるのか?」
若葉「分かっている」
提督「お前のそれは、本当に好いた惚れたの類か?」
若葉「………………」
提督「………………念の為に言っとくけど、お前が嫌だから適当に躱してるとかじゃないからな」
若葉「……ん」
若葉「………………」
若葉「…………………………」
若葉「……………………………………」
若葉「――分からない」
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提督「……そうか」
若葉「提督と一緒に居るのは好きだ」
提督「うん」
若葉「提督の体温を感じると安心する」
提督「うん」
若葉「提督の声を聴けると嬉しい」
提督「うん」
若葉「…………でも、わからない」
提督「ん」ナデナデ
若葉「提督の手は大きいな」スリ…
提督「だろ? 若葉、少し目を瞑れ」
若葉「? わかった」
提督「…………」
チュ…ッ
若葉 ポカン
提督「お味はどうだ?」
若葉「…………熱くて、少しピリピリしている」
提督「そうかい」
若葉(肝心の味はわからなかったが……キスは、悪くない。いや――良い)
提督「若葉?」
若葉「提督……」ギュウッ
提督「おおう、どうしたんだよ」
若葉「ん」スリスリ
提督「なんだ急に甘えてきて……ってうおい!! なにどさくさに紛れて人の首筋舐めてんだ!? おい若葉ァ!? あ、ダメだ聞いてねぇなコイツ!!」
提督「誰かァ――――!!」
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たまらねえぜ。
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若葉がキスの味を提督で知ったことが周りにバレたらどうなるのか…
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若葉くんほんとすき かわいい
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この路線で続いてほしい
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若葉くんとねっとりエッチがしたい
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いいゾ〜これ
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うむうむ
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ああ^〜
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頼れるね!
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