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【四部マスSS】牧場へ行こう
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ー朝
朋子「仗助、新聞取ってきてくれる?」
仗助「はいはいっと…」
ガコン
仗助「ん?牛乳が一本多い…。『おいかわ牧場』、落とし物だか届け間違いだか知らねーけどメーワクだぜ全くよォ〜…」
朋子「ブツクサ言ってないで取ったら早く戻ってきなさいよー!」
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『もは』ッ!!
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ー放課後
康一「…なるほど、だから牛乳ビンなんて持ってるんだね」
億泰「俺だったら飲んじまうなァ!ウチに届いたモンはウチのモンだ!」
仗助「そういう訳にいかねぇだろ?おふくろにも返してこいって言われちまったし…」
裕子「もうそろそろ着くはずですけど…。あっ、ありましたよ!」
康一「うわぁ〜でっかい牧場だなぁ…。町の端っことはいえ、流石に広いや!」
裕子「牛も皆のびのびしてますねぇ…」
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仗助「直売所…ここなら人がいるだろ」
従業員「…お客さんですかー?いらっしゃいませー」
億泰「(…す、すっげェグラマー…!)」
仗助「ああいや、実は今朝牛乳の届け間違いがあったみたいでな。それを返しに来たんだ」
従業員「それは申し訳ありませんでしたー。わざわざありがとうございましたー」
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裕子「あっ見てください!アイスとか売ってますよ!」
従業員「一個三百円ですよー。おひとつどうですかー?」
億泰「量の割に安いなァ…買ってみようぜ!」
従業員「ここで食べますかー?でしたら、スプーン持ってきますねー」
億泰「…あの従業員さん、すげぇスタイルしてるよな!」
裕子「どこ見てるんですか億泰さん!…でも確かにナイスバディですよねぇ」
康一「背も高かったし、やっぱり毎日牛乳飲んでるのかなぁ…」
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お前のSSが好きだったんだよ!
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従業員「…はい、千二百円丁度ですねー。少し溶けるのを待つともっと美味しいですよー」
裕子「…店員さんはここの方ですか?名札に『及川』ってありますけど」
雫「はい。私は及川雫っていいますー。ここの牧場の娘なんですよー」
裕子「なるほど…。やっぱりここで働いてると牛が好きになったりするんですか?」
雫「働いてると…というより、物心ついた頃から一緒でしたからねー。牛さん、可愛いですよねー」
康一「確かにでっかくてちょっと怖いけど、愛嬌があるっていうか。大人しくてのんびりしてるし…」
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仗助「…結構溶けてきたな。こんなもんか?」
億泰「いっただきまァ〜す!」
康一「…美味しい!さっぱりしてるのにコクがあって牛乳の味がちゃんとするぞ!」
裕子「うーん、美味しい!牛乳本来の滑らかさが活きてるって感じです!」
億泰「純粋に甘いのに複雑な味だぜ!牛乳だけでこんな味になるのかァ…!」
雫「うふふ、喜んで食べてくれると嬉しいですー。…皆さん、酪農に興味はありますかー?」
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裕子「酪農ですか?うーん…あんまりよく知らないと言うか、馴染みがありませんねぇ」
雫「もしよかったら、牧場見学でもいかがですかー?丁度休憩時間ですのでー」
裕子「いいんですか!?面白そうですし、お願いします!」
ーその後
雫「…これでおしまいですねー。勉強になりましたかー?」
裕子「はい!とっても楽しかったです!」
康一「普段飲んでる牛乳がこういう風に出来てたなんてなぁ…」
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ギギッ…
仗助「ん?なんの音だ?」
康一「仗助君後ろ!タンクが倒れてくるッ!」
億泰「逃げろォ!潰されちまう!」
裕子「ええっちょっと!まずい、避けられない…!」
仗助「億泰!『ザ・ハンド』で二人を引き寄せろ!」
億泰「わ、わかった!オラァッ!」ガオン!
雫「ええーっ?あ、あれっ!?」
ギギギギッ…ズズウウウウン…
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裕子「あ、危なかったですね…」
仗助「…タンクを支えるパイプのネジが錆びてたようだな。しかしコイツを直すのは骨が折れるぜ…」
康一「思いっきり横倒しになっちゃったし、この重さだからねぇ…」
裕子「でも、起こして治してもネジがそのままじゃまた倒れちゃいますよね。何かで支えておかないと…」
雫「よくわかりませんが、つっかい棒があれば良いんですねー?ここの丸太を使いましょうかー」
億泰「ええ?そりゃちょっと長すぎねェか?」
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雫「大丈夫ですー。斧がありますからー。それより、そこのシャベルで穴を掘ってもらえますかー?」
仗助「へぇ、斧なんてあるのか…」ザックザック
雫「いきますよー」
裕子「斧なんて持ってないじゃないですか!一体どういう…?って、ええ!?」
康一「(…手斧を持ったミノタウロス!?…雫さんはスタンド使いだったんだ!)」
雫「…えーいっ!」バキィ!
億泰「あ、あんだけ太い丸太が一発で…!」
仗助「グ…グレート…」
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雫「じゃあ、私が起こすので、皆さんはそこの丸太を頼みますねー」
裕子「え?『私が起こす』…?まさか!?」
雫「よいしょっと…せーのっ!お願いしますっ…!」ゴゴゴゴゴゴ
億泰「お、おお!…これでいいかァ?」
仗助「怪力っつーか馬鹿力っつーか…」
康一「本当にすごいパワーだ…」
雫「ふう、皆さんありがとうございましたー」
康一「…雫さん、今のスタンドは?」
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雫「スタンド?…ああ、『うしさん』のことですかー?」
仗助「これまた変な『名前』だが、芳乃の雪丸と一緒でバカにできねーな…」
裕子「なるほど…ミノタウロスだから『 うしさん』ですか…」
雫「うしさんはとっても力持ちなんですよー。牛さんみたいにパワフルなんですー」
康一「なんか名前が紛らわしいな〜…」
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ーその後
裕子「…今日はありがとうございました!」
雫「いいえー、こちらこそトラブルに巻きんでしまってー。ありがとうございましたー」
億泰「しっかし、牧場ってのも面白そうだしよ!俺もここでバイトとかしてみよっかなァ〜!」
仗助「億泰、お前下心見え見えだぜ?」
億泰「なっ、何だとォ!?お、俺は別に及川さんに会いたいとかじゃねぇからなァ!」
仗助「わかったよ、そーいうことにしといてやるよ!」
雫「お兄さん力仕事得意そうですしー、アルバイトは募集中ですよー?」
裕子「億泰さんの場合、力仕事しか出来ないの方が正しいのでは…?」
終わり
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『うしさん(ジェネラル・リー)』
近距離パワー型
【破壊力-A スピード-D 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-C 成長性-E】
・『怪力を発揮する』以外に能力を持たないスタンド。
・持っている手斧は一撃で太い丸太を叩き切る威力だが、武器として使われることはない。
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今回もよかったゾ
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クレイジーダイヤモンドでなおせばいいのでは(小声)
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ありがとう
今回スタンドひねらなすぎたかと思って無反応が不安だった…
あとイメージとしては丸太用の穴掘ってたら直す前に持ち上げられた感じ
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乙ゥ〜
使いようによってはスタンドバトルでも化けそうですね…
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