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【四部マスSS】『飴を配る女』の話
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ー下校中
億泰「…ってなことがあってよ!あんときゃジェットコースターよりスリリングだったぜェ!」
祐子「はー…そんなことがあったとは。サイキック残念でした…。見たかったです…」
康一「裕子さん、別に落ち込むことないと思うけどなァ…」
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ドンッ
裕子「あっ、すみません…」
少女「ううん、いいよ!それよりこっちこそごめんね!おわびに、はい!飴あげる!」
裕子「は、はあ…。ありがとうございます…」
少女「いいのいいの!じゃーねー!」
仗助「なんだァ?押し付けるみてーに飴渡してきて…しっかしここの十字路ぶつかりやすいよなァ」
祐子「モゴモゴ…この飴美味しいですね。レモンサイダー味でしょうか?」
億泰「羨ましいぜェチキショ〜!俺もあのカワイコちゃんから飴もらいたかったなァ!」
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康一「…それで、なんの話だっけ?」
億泰「ユッコがこないだ芳乃と会った時にいなかったッてボヤいてた話だろォ?」
裕子「ああ、それはもういいんです!」
仗助「ああ?さっきまで一生の不覚みてーなフンイキだったじゃねーかよ。どうしたんだよいきなり」
裕子「自分でも不思議ですけど…。飴なめてたらなんだか気にならなくなってきたんです。今はもうご機嫌ですよ!」
仗助「ケッ、アメ一個でそんなに幸せになれるもんかねぇ…」
裕子「あーこの飴美味しい…どこで売ってるんでしょう?」
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ーしばらくして
億泰「…なぁ聞いてくれよ!こないだ自販機で100円落としてヘコンでたらよォ、例のカワイコちゃんが飴くれたんだぜ!」
仗助「億泰、お前もか?俺もこないだうっかり水たまり踏んじまったときに飴貰ったんだよ」
康一「…二人も?僕も前に学校に忘れ物して取りに行く時に貰ったんだ。元気だしなよって」
仗助「なんなんだよあの女は…駄菓子屋の娘とかか?」
康一「うーん…駄菓子屋のお婆ちゃんのお孫さんはあんなじゃなかったよなぁ…」
裕子「サイキックこんにちは!皆さん、難しい顔で何か考え事ですか?」
康一「うん、どうやらこの四人全員がこの間の子に飴を貰ってるみたいなんだ。…ただの親切なのかなぁ?」
仗助「そうかもしんねーけどよ、万が一毒入りとかだったら全員オダブツだぜ?」
億泰「でもよォ、アメは実際に美味かったし、みんな幸せだろ?」
裕子「みんな幸せ、確かにそうですね!」
仗助「(…『みんな幸せ』…。こいつは何かあるんじゃねーか…?)」
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ー道
承太郎「『飴を配る女』について知らないか…だと?」
仗助「ええ。何か、ドジとか不幸で落ち込んでると現れて飴を渡して去っていくっていうヤツなんですけど…。」
承太郎「…確かに奇妙だ。ただの親切心かも知れんが、謎が多いな…」
仗助「そう思いますよね!やっぱり一応調べてみた方がいいと思うッス!」
承太郎「…もしそれらしい人物に『飴』を渡されたら、分析してみることにしよう…」
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仗助のばーちゃんじゃねーか
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ーしばらくして
承太郎「(…図書館で目的の資料が貸し出されていた…ツイてないぜ…)」
ドンッ
承太郎「ああ、すまない…」
少女「ううんいいの!こっちこそごめんねお兄さん!はいっ、お詫びのしるし!」
承太郎「(…こいつが『飴を配る女』か!)」
少女「どうしたのお兄さん、もしかして飴、いらなかった?」
承太郎「ああいや、ありがとう。受け取っておく…。ところで君、名前は?」
唯「私は大槻唯!ただの飴とカラオケが好きな17歳だよ!ばいび〜!」
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ー東方家
仗助「これが承太郎さんの貰った飴ッスか…」
承太郎「ああ、名前は大槻唯と言っていた。『不幸』に現れて『飴を渡す』…。間違いなく『飴を配る女』だろう」
ゴゴゴゴゴ
仗助「じゃ、いきますよ!…って何ィ!」
承太郎「飴が…『消えた』だと!?」
仗助「砂糖の一粒も残ってねぇ!外袋もだ!"この飴は材料が無い"ッ!?」
承太郎「もしや…。『ネズミ』のスタンド針のような物か…?」
仗助「!…ってーことは、『飴を配る女』はスタンド使い!?」
承太郎「…とにかく訳を聞いてみるしか無いだろうな」
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ーしばらくして
億泰「…まさかあれがスタンドの『飴』だったなんてビックリだぜェ!」
康一「でも、だとすれば本当に何が目的だったんだろう?やっぱり『親切』なのかなぁ?」
裕子「それは本人に聞いてみればわかることですよ!」
仗助「そりゃそうなんだけどよォ…」
承太郎「大槻…ここだな」ピンポーン
ガチャ
唯「はーい…ってこないだのお兄さん達!なになに?なんの用?飴のお返し?」
承太郎「いや、君に色々と聞きたいことがある…。上がっても?」
唯「どうぞ〜!みんなアタシの部屋にいらっしゃい!」
裕子「サイキック、お邪魔しまーす!」
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タイトルからきらりかと思ったが違った
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唯「それで、ゆいにお話って何の用?もしかしてナンパ〜?家まで来てそれはないか!」
承太郎「…君の配っている『飴』のことだ。単刀直入に聞こう。君は『超能力』が使えるな?」
唯「うん!使えるよ♪」
康一「そ、そんなあっさり…」
裕子「唯さんは、『超能力』で作った飴を配ってたんですか?」
唯「そうそう。この『ラジオ・ハッピー』で作ってるんだー!」
承太郎「(…携帯ラジオ?これは装飾じゃない、物質同化型か…)」
仗助「それでその…『ラジオ・ハッピー』ってのは、どういう能力なんだ?」
唯「これはねー、実際に見てもらった方がわかりやすいんだけどー…。ねえ君、ちょっと隣の君をビンタしてみて?」
仗助「ビンタ?こうか?」パァン!
億泰「痛ェ!何すんだよ仗助ェ!」
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唯「ありがとね!それじゃこっち注目〜☆」カタカタ…
億泰「なんだァ…?ラジオから紙が…」
唯「えーとなになに…。『虹村億泰くんからのお便り:何もしてないのに東方仗助に叩かれた』…だって!こっちの君が億泰君で、そっちが仗助君だね!」
億泰「そうだよ。こいつが広瀬康一、この人が空条承太郎サンで、こいつが堀裕子ってんだ。それで、それがなんだってんだァ?」
唯「ちょっと待っててね!ラジオ・ハッピー、フェイズ・ツー!」
ラジオ・ハッピー『ザリザリザリ…』
唯「それで、この『お便り』を入れると…」
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唯「カラカラカラ…ほいっ!飴玉の完成☆」
康一「なるほど…」
唯「それで、フェイズ・スリーでこの『返事』を送る為に…『リスナー』の場所を探す!はい、億泰君だね!飴あげる!」
億泰「そういうことだったのかァ…」
唯「今回は見せるためにゆっくりやったけど、ホントはもっとパパッとできちゃうんだよ☆」
承太郎「(…どうやら、杞憂だったようだな…)」
仗助「(…特に悪意も無さそうだし、やっぱりただの親切だったんすねぇ…)」
承太郎「(ああ、あの本体の様子からして、能力の悪用はしないと判断していいだろう)」
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唯「それと、この飴にはちょっとした効果があってね!」
康一「効果?何ですか、それ?」
唯「食べると『幸せ』が大きく感じるの!億泰君はおまけでいつもの三倍濃度!」
億泰「…ンまぁーいっ!!こ、こんな美味い飴がこの世にあったのかァ!!…俺は今サイコーに幸せだよォ〜!」
唯「あははは!チョーウケるんですけど!すっごいリアクションだね!ヤバい!」
康一「お、億泰君…大丈夫?」
裕子「本人が幸せならいいんじゃないですか?」
終わり
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『ラジオ・ハッピー』 フェイズ・ワン
道具型
【破壊力-E スピード-A 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-B 成長性-B】
・『人間(リスナー)から不幸や悲しみ(お便り)を受信する』ことができる能力を持つスタンド。
・リスナーが強く隠したい、忘れたいと思っている事は受信できない。
・このスタンドはACT××とは異なり、全てのフェイズが同じスタンドの変形。
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『ラジオ・ハッピー』 フェイズ・ツー
・フェイズ・ワンで出力した『お便りの内容から飴玉(返事)を作る』ことができる能力を持つ。
・作られた返事は『正しい』リスナー以外が食べても味がしない。
・飴の味は自動で決まるが、本体が調整することもできる。
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ほのぼの
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『ラジオ・ハッピー』 フェイズ・スリー
・フェイズ・ツーで作った返事を届けるリスナーを探知する能力を持つ。
・リスナーがこの段階で遠くに離れすぎるとお返事は消滅、自動でフェイズ・ワンに戻る。
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平和でいいゾ〜
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>>1乙倉くん
(デレステ的に)仗助のばーちゃんかと思ったら唯ちゃんの話だった
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唯ちゃん四部マスいいゾ〜
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ちなみに設定としては川尻生存、吉良逃亡済です
もしかしたら吉良討伐の話もやるかも
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使いようによっては仲間の危機をすぐに察知できて、相手が本物かどうかもわかるって
基本的に奇襲や偽装で攻めてくるジョジョの敵泣かせな能力ですね
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ユッコがレギュラーキャラになってて嬉しい
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>>22
マジっすか…?楽しみでウレシイ…ウレシイ…
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どうやら戦闘も読みたい人もいるらしくてウレシイ…ウレシイ…
一応なるべく多くキャラ出したいけど四部原作読み終わってないからかなり遅くなる可能性
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クッソ平和ですね…ほのぼのする
飴ちゃん配る→関西→笑美ちゃんかと思ってしまった
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原作読破せずにこれだけのSSを書いてたのか・・・(感嘆)
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なるべく誰の話だろうと想像して欲しいのでこういうタイトルの付け方もしたい
あともうすでに別の方がスタンド書いたキャラってなるべく書かない方がいいんだか書いてもいいんだか…
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誰だったかは二、三個のSSで書かれてた気がするし気にしなくていいんじゃない?
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