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【四部マスSS】超能力でテレビに出よう
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億泰「なぁ仗助!おめぇ、昨日テレビ何見たか?」
仗助「アァ?なんだよいきなり。昨日は『超能力スペシャル』見てたけど、それがどうかしたのか?」
億泰「俺も昨日それ見てたんだよ。そんで閃いたんだ。スタンドってあるだろォ?」
仗助「ああ、それが…ってオイまさか!?」
億泰「そのまさかだよ!俺達もやろうぜ!」
仗助「やるってーと…テレビに出てくるようなスプーン曲げだの、透視とかか?」
億泰「別にそれだけが超能力じゃねェ。おめぇが壊れた物を治したってリッパな超能力だろ」
仗助「まあ、別に『見える』ッてだけで、やってることは『超能力』だよな」
億泰「だろォ?俺達だってインチキじゃねぇ、正真正銘自分の力だぜ!」
仗助「確かに面白そうだな!いっちょやってみっかァ!」
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久々の四部マス!
そしてキャップで草
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ー下校中
仗助「…でもよォ。俺はともかくとして、お前は『削る』能力じゃテレビに出にくいんじゃねぇか?」
億泰「別に手品じゃねェんだからよォ、破ったピン札元通り、なんてやんなくてもいいんじゃねェか?元に戻すとネタがあるみたく…」
ドンッ
仗助「おっとすまねぇ。大丈夫か?」
??「ああ…大丈夫です。すみません、ダウジングに集中していたもので…」
仗助&億泰「「ダウジングゥ?」」
??「ええ、この二本のロッドで物を探すんですよ。超能力の一つです!」
仗助「ってーことはつまり…『超能力者』?」
裕子「はい!私は堀裕子と言います。人呼んでエスパーユッコです!」
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仗助「(…なあ億泰。こいつは『どっち』だと思う?)」ヒソヒソ
億泰「(…どっちって…こいつが本物の超能力者かってことか?)」ヒソヒソ
仗助「(…そうだ。昨日のテレビで触発されたクチかもしれねぇぜ…)」ヒソヒソ
億泰「(…でもよォ。人呼んで、ってことはそうやって呼ぶ奴がいるってことだろォ?信じてみようぜ!)」ヒソヒソ
裕子「?」
仗助「ああ、遅れてすまねぇ。俺は東方仗助。こっちは虹村億泰だ。それより『エスパー』だって?」
裕子「まあ超能力者のことですね。…お二人は、超能力に興味がおありなんですか?」
億泰「あァ、昨日のテレビで見たんだ。すげェなァありゃ!勝手にローソクに火がついたり、スプーンが曲がったりしてよォ…」
仗助「それで俺達も超能力でテレビに出られるようになったりしねぇかな、って話をしてたんだよ」
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裕子「ははぁ、超能力者になりたいと…」
仗助「それより、裕子は超能力が使えるんだろ?いきなりで悪ィけど、何か見してくんねーか?」
裕子「お安いご用です!では早速、今からこのスプーンを曲げてみせます!」
裕子「行きますよ…ムムム…」ゴゴゴゴゴ
仗助「(なっ!スタンドだと!?)」
億泰「(コイツ、スタンド使いかァ!)」
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裕子「…えいっ!…どうですか!この通り!」
仗助「(…グレートだぜ。俺達と同じ発想だ。しかも俺らより先にそれをやってるっぽいぜ…どうする?)」ヒソヒソ
億泰「(…目的は一緒みたいだし、合流してみるのもいいんじゃねぇかァ?)」ヒソヒソ
裕子「?」
仗助「おっとすまねぇ。見せてくれてサンキューな。…それで実は、こっちもちょっとした超能力が使えるんだよ」
裕子「なんと!私以外にこの町にサイキッカーがいたとは!」
仗助「それで、ちょっと今曲げたスプーン、貸してくれるか?」
裕子「ええ、いいですけど…もうそれ以上曲がりませんよ?」
仗助「わかった。じゃあ今からこのスプーンを『曲げる前に戻す』。見てろよ?」ゴゴゴゴゴ
ギギギ…
裕子「えっ!?あっ、ええええええっ!?」
仗助「これでばっちり元通りだ。ほらよ」
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裕子「あ、ありがとうございました。…それより今のマッチョは一体!?」
億泰「今のは『スタンド』ってんだけどよォ。おめぇ、初めて見たのか?」
裕子「ええ、他の人のを見るのは初めてです。…私に見えるってことは、お二人にも見えてた、ってことですか?…私の『ミラクルテレパシー』が!」
仗助「ああ、ばっちり見えてたぜ。スイッチだのスライダーだのがついたオレンジ色のビジョン、それがお前のスタンドだな」
裕子「そうだったんですか…。あれ、俺達ってことは、億泰さんもその、『スタンド』が?」
億泰「おうよ!俺のが『ザ・ハンド』で、仗助のが『クレイジー・ダイヤモンド』ってんだ」ゴゴゴ
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裕子「すごいですねぇ…。それで、テレビに出るとか言われてましたが、その『スタンド』を使うんですか!?」
仗助「そうなんだよ。それでタッグを組んでテレビ局にでもアピールしてみようかってことを話してたんだ」
裕子「そうなんですね!…それで、私もその話…乗ってもいいですか?」
仗助「俺は別にいいけどよ。億泰、お前は?」
億泰「俺は大歓迎だぜ!男二人じゃァムサいしな!」
裕子「ありがとうございます!そうと決まったらこのチームで頑張りましょうね!」
仗助「あともう一人、広瀬康一ってヤツがいるんだ。あとで紹介してやるよ!」
裕子「本当ですか!?サイキック嬉しいです!」
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ー喫茶店
億泰「…それでよォ、チーム名とかって決めんのか?」
裕子「確かに芸能界に出るならあった方がいいですよねぇ…」
仗助「ま、康一が来てからにしようぜ。入るかどうかわかんねーけどよ」
ー道
露伴「…康一君、その新しい『スタンド使い』っていうのはどんな奴なんだ?」
康一「それがわからないんですよ。電話で『新しいスタンド使いを見つけたので来い』って言われて…。女子って言ってましたけど」
露伴「ほう、それはまた参考になりそうだ。…どうやらついてきて正解だったな」
康一「もう、露伴先生はいつもこうなんだから…」
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仗助「お、康一が来たぞ、…げ、露伴も一緒かよ!」
裕子「あの小さい子が康一さんですか?じゃあもう一人が…その露伴さん?」
康一「お待たせー!…それで仗助君、億泰君。この子が例のスタンド使い?」
裕子「はい!私は堀裕子といいます。超能力を使って芸能界に参戦しよう、ということでお二人とチームを組むことになりました」
康一「芸能界に?…ああごめん、それより僕は広瀬康一。こっちは漫画家の岸辺露伴先生。僕も露伴先生も、スタンド使いなんだ!」ゴゴゴ
裕子「これもスタンド…なるほど、人の形じゃないのもあるんですねぇ」
露伴「それより、君のスタンドはどんななんだい?ぜひ見せてくれないか」
裕子「はい!…これが私の『ミラクルテレパシー』です。色々話を聞くとどうやら『近距離パワー型』らしいんですけど、力はそんなに強くないんですよね…」
億泰「それで康一!おめぇもこのチームに入らねぇか?エコーズだってテレビ受けする能力だと思うぜェ?」
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康一「ええ?僕はいいよ。テレビだなんて、緊張しちゃってそういうのは出来ないだろうし…」
仗助「そっかァ〜…残念だけどよー、無理強いは出来ねーしこの三人で決定だな!」
裕子「それにしても…このいかにも高校生って格好じゃアレですよね…」
億泰「確かにこの制服でテレビ出るのも微妙だよなァ。ユニフォームでも作ってみるか?」
康一「すっかりやる気だなぁ億泰君…」
裕子「ここは正統派にサングラスでもかけてビシッといきましょう!髪型も変えて!」
仗助「ええ!?俺はこの髪型結構気に入ってんだけど…」
裕子「そうですか?正直言ってそのリーゼント、私は…」
康一「ま、まさか…!」
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裕子「ヘンだと思います」
仗助「…」
康一「(い、言っちゃったァ〜!これはマズイことになったぞッ!)」
仗助「…テメェ今俺の髪型になんつったコラァ!」ゴゴゴゴゴゴ
裕子「ひぃいっ!?…も、もしかして、私今すごい地雷踏みました…?」
康一「速く謝って!命が危ないよ!」
裕子「ご、ごめんなさい許してください!悪気は無かったんです!お詫びして訂正いたしますから!」
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仗助「…」
康一「…手遅れだ!なんとか身を守って!」
裕子「そ、そんな!…ええい、仕方ありません!ミラクルテレパシー、『硬質防御壁』です!『硬度:最高』、『反射:あり』、『形状:正方形』!」ガギゴンッ!
康一「!?」
仗助「ドラララララララララァ!」ガガガガガガ
億泰「すげェ!あのクレイジー・ダイヤモンドのラッシュを完全に防いでやがる!」
露伴「ふむ、『バリアを作るスタンド』か…」
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裕子「見てないで誰か助けてください!できる限りお礼はしますから!」
康一「で、でもああなった仗助君は止めようが無いし…!」
裕子「そんなぁ…!」
露伴「…わかった。その替わり君を『取材』させて欲しい」
裕子「しゅ、取材!?それで助けてくれるんですか!?」
露伴「そうだ。君の生い立ちだとか…漫画の為にそんなことを教えてもらいたい」
裕子「わかりました!それでいいですから仗助さんを止めてください!」
露伴「よし!『ヘブンズ・ドアー』ッ!」
仗助「ッ…」ドサリ
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露伴「…『東方仗助は堀裕子に髪型を侮辱されたことを完全に忘れる』、『また、本にされたことも完全に忘れる』…と」サラサラ
仗助「…あれ、なんで俺倒れて…?」
裕子「た、助かりました…」ヘナヘナ
露伴「さて、『ミラクルテレパシー』か…。そっちの情報も気になるところだな」
裕子「(…そう言えば露伴さん、今何をしたんですか?)」ヒソヒソ
康一「(…あれは先生のスタンド、ヘブンズ・ドアー。相手を本にして情報とか記憶を読んだり文章を書き込んで命令したりできるんだよ…)」ヒソヒソ
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裕子「(本にする?情報?記憶?ってことは…!私女の子なんですよ!?)」
露伴「よし約束だ裕子君、早速これから私の家について来てくれ。『取材』のために!」
康一「諦めた方がいいよ裕子さん。悪用はされないと思うから…」
裕子「そ、そんなァ〜〜〜〜〜ッ!!」
終わり
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『ミラクルテレパシー』
近距離パワー型
【破壊力-C スピード-C 射程距離-C 持続力-B 精密動作性-B 成長性-A】
・ボタンやスライダーを操作し、様々な性質の『バリア』を作り出すスタンド。
・本体が性質を指定しなければならない、一度張ったバリアを解除しないと性質を変えられない、一度に一枚しか作れない等の制約が多く、戦闘には向かないが応用が利く。
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乙シャス!
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おつかれナス!
露伴先生ェのセクハラ不可避
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初SS投稿で右も左もわからないまま始めてしまったが読んでくれてありがとう
これからも続けるので読んでくれたら嬉しい
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面白かった(小並感)
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また書いて、どうぞ
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いいSSやこれは…
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ウレシイ…ウレシイ…
何話かストックあるのでいくつかはすぐに投稿すると思う
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すぐとは言ったけど1日1個までの予定
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今さらながら名前で食人カビ生える
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シンプル4部マスもイイネ
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乙倉ナス!
これは生理開示不可避
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久々の四部マス
いいゾ〜これ
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久々の四部マスが沁みるでえ…
ほんとのほんとに日常回だけどこういうのもイイネ
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やっぱり…四部マスを…最高やな!
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日常系の四部マスウレシイ…ウレシイ…
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>>3まで読んだけどサブカルクソ女パンケーキしか頭に残らなくてつらい
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ユッコが「サイキック」っていう時はひらがなで「さいきっく」になるんじゃ…
まあ面白かったからいいや
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いいゾ〜これ
性質滅茶苦茶細かく指定出来るし、キレた仗助のラッシュ耐えるとかすごいですねこれ
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