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【四部マスSS】三船美優は変わりたい
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(短編ですが一応続きモノです 前作:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20196/1462633646/l50)
康一(『星輝子』、『白坂小梅』、『向井拓海』…そして『P』…)
康一(“四人”だ、こんなに短期間で“四人”も仗助くんたちはスタンド使いと戦っている…)
康一(それも全て『P』が『弓と矢』で覚醒させたスタンド使い…『スカウト』だなんて『P』は言ってるらしいケド)
康一(…とにかくこの町でまた何かが起きているッ!スタンド能力を使った何かおぞましい『事件』がッ!)
康一(ぼくも…戦う備えをしておかなければッ)
康一(…ん?あれは…)
玉美「なぁ〜〜〜、ワカルだろ?その『錠前』は『償い』をしないと外れねえんだよォ〜ッ」
???「うぅ…」 ズシッ
玉美「そのままじゃあお姉さんも困るだろォー?だからさぁ〜〜〜」
康一「コラッ!玉美ッ!お前何をやっているんだッ!!」
玉美「ゲッ!こ、康一どのッ!?」
康一「お前、また『ザ・ロック』を使って“悪さ”をしていたんじゃあないだろうなッ!」
玉美「め、滅相もございませェ〜〜〜んッ!ちょっとした『イタズラごころ』でしてェ〜〜〜ッ」
康一「いいからその女の人の『錠前』を外せッ!」
玉美「はいぃ〜〜〜〜ッ!!」 ガチャコン
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もう『始まっている』ッ!!!
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玉美「じゃ、『錠前』は外しましたんであっしはこれでッ!サイナラ〜〜〜ッ!!」 ドピュ〜〜ン
康一「まったくあいつめ!……あのッ、大丈夫ですかッ!?」
美優「うッ……か、体が…軽く…?……あ、『錠前』が外れている…」
康一「ええッ、タチの悪いやつですよ!次に会っても決して『罪悪感』を持っちゃあいけませんからねッ!」
美優「いえ…ぶつかってしまったのは私の方ですから…」
康一「それでも気にしないでください!あれがあいつの手口なんですッ!」
康一(よく見るとキレイな人だなあ〜〜〜…ビジネススーツだし、『OL』かな?)
康一(社員証を首から下げている…『三船 美優』…ミフネさんかあ〜〜〜)
康一(…って、ちょっと待て…『錠前』…今『錠前』って言ったのかッ!?スタンド能力が『見えて』いるッ!?)
康一(『スタンド能力はスタンド使いにしか見えない』…つまりッ、この人はッ!!)
ドドドドドドドドドドドドドド
美優「…?」
康一(スタンド使い…おそらくこの人はスタンド使いだッ!そんな素振りはマッタク見せていないが…)
康一(ぼくとミフネさんの距離は…『エコーズ ACT3』の射程圏内…もし戦闘になってもぼくが『有利』を取れる!)
康一(き、危険かもしれないが……カマをかけてやるッ)
康一「あのォー……もしかして『P』って方と…『お知り合い』でしょうか…?」
美優「…!」 ピクッ
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康一(『動揺』したッ、“アタリ”だ!この人もまた『P』によってスタンド使いにされた一人!)
康一(だが、どう出る…?この『質問』をした時点でぼくはこの人の“敵”になった可能性があるッ)
康一(いつでもエコーズを出せるように…精神を『研ぎ澄ませる』んだッ)
康一(まるで西部劇のガンマンが抜き撃ち勝負をする時のようになッ!)
美優「グスッ…」 ウルウル
康一「えッ!?」
康一(な、『涙』ッ!?“泣いている”のか?こ、この反応は予想外だぞ………)
康一(て、敵意もない…一体何がどうなっているというんだ…?)
美優「あ、ご、ごめんなさいね……ちょっと…この前のことを思い出してしまって……」
美優「ええと……貴方はもしかして『空条 承太郎』さんのお仲間の方でしょうか…?」
康一「え…あ…ハイ、広瀬 康一 …です…」
美優「私は『三船 美優』……『P』さんの手によってスタンド使いになった女……」
康一(やっぱりッ!)
美優「でも……それももう『終わったこと』なんです……」
康一「え…」
美優「私は……『シンデレラ』にはなれませんでしたから……」
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数日前…―――――
P「三船さん、貴女のスタンド能力は非常に強力なものです…」
P「使い方によってはほぼ『無敵』と言っても過言ではないでしょう…」
P「ですが“ライブバトル”で『勝てない』…その理由は何故だか分かりますか?」
P「貴女には『意志』がない、他人を力づくで蹴落としてもトップに輝こうとする『意志』が…」
P「『スタンド能力の強さは精神の強さ』…そのような貧弱な『意志』では勝てるハズもありません…」
P「『シンデレラ』は義母や義姉を出し抜いて数少ないチャンスを掴み幸せを勝ち取りました……」
P「他者に遠慮して出し抜くことができない貴女にカボチャの馬車への乗車券は渡せません……」
美優「ま、待ってください、『P』さん!私はまだ何も『変われてない』んです!」
P「『変わる』ための“ドレス”…スタンド能力は与えました…」
P「ですが『変われ』なかった……貴女は所詮そこまでだったということでしょう……」
P「さようなら、三船美優さん…もう二度と会うことはないと思います…」 スタスタスタ…
美優「『P』さんッ!!」
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現在…『カフェ・ドゥ・マゴ』…――――
美優「……そして後に残ったのは…ちょっと前と同じ『三船美優』…しがないOLの私……」
美優「スタンド能力を何に活かすこともできない…ただの臆病な『負け犬』……」
康一「ええと…それはつまり…『P』に見限られた…ッてことですよね?」
美優「………」 ジワ…
康一「ああッ、す、すみませんッ!そういう意味じゃあなかったんです!」
美優「……いえ、私こそごめんなさい……泣いてばかりで……」
康一(ま、参ったな……“アタリ”は“アタリ”なのに…ちょっと予想外の展開だよ)
康一(でも…『P』の勢力に属していなくて、『P』と接触していた人間!これは大きな手掛かりだ!)
康一(もしかしたら協力してくれるかも知れないッ!)
康一「あの…三船さん!良かったらぼくたちに協力して貰えませんか?」
美優「え…?」
康一「空条承太郎さんは…ぼくたちは、盗まれた『弓と矢』…『P』の行方を追っています」
康一「『P』を捕えるのを手伝ってください!この町でこれ以上事件を起こさないためにもッ!」
美優「………ごめんなさい」 ペコッ
康一「…その『謝罪』は…協力できないってコトですか…?」
美優「私は……『P』さんの言う通り『意志』の弱い女なんです……」
美優「おそらく…何のお役にも立てないと思います……」
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康一(この人……大抵のスタンド使いはスタンド能力を得たら万能感に酔いしれ気が大きくなるッていうのに……)
康一(まったくそういう『素振り』がない…本当にスタンド使いかどうか疑ってしまうほどに)
康一(これは『意志』が弱いッて言うのか?戦いに『向いてない』だけで、ひょっとしてこの人は……)
康一(と…、今はそんなことよりもッ)
康一「な、ならせめて情報を…何か知っている『P』の情報を教えてくれませんかッ!?」
美優「情報……ですか、そうですね……」
美優「『P』さんはいつも社用車…『黒色のクラウン』で私たちの前に現れていました……」
康一(『クラウン』…知っているぞッ、『送迎』なんかに使われる高級車だ!)
康一(例えばあそこに停まっているような……、…えっ!?)
黒色のクラウン「………」 ドドドドドドドドドドドド
康一「ち、ちなみに…ナンバーとか覚えてますかッ!?」
美優「『M県』ナンバーの……『03-46』……」
ドドドドドドドドドドドド
『M県』『03-46』
康一「あッ、あれだぁーーーーーーッ!!」
美優「えッ!?」
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康一「な、中には誰もいないッ!『P』は今この近くにいるのかッ!?」
美優「ハッ…!」
康一「どうしたんですか、三船さん?」
美優「『P』さんはスタンド使いと接触する時は……戦闘になることを考慮していつも『運転手』の方と同行していました……」
美優「車で移動しながらも、自分自身が戦えるようにッ…!」
美優「その『運転手』の方がいないということは………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康一「まさかッ!『非スタンド使い』との接触が目的!『弓と矢』で『スカウト』するつもりなのかッ!?」
康一「こうしちゃいられないぞッ!!」 ダッ
美優「こ、康一くんッ!?」
康一「『P』がこの近くに『弓と矢』を持って居るかも知れないんだッ!犠牲者が出る前に止めないと!」
美優「ひ、一人では無謀です!『P』さんもスタンド使いですし…それに仲間のスタンド使いがいるかも知れません!」
康一「だからってこの近くで人が死ぬかも知れないってのにジッとしてはいられないよッ!!」
美優「…ッ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『おめでとうございます、三船美優さん……貴女は“スタンド使い”となりました』
P『ここからどう『変わる』のも貴女次第……私はそのお手伝いをさせて頂きたいと思います』
P『まずは……一歩踏み出すための『勇気』を……』
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康一「三船さんは杜王グランドホテルの承太郎さんに連絡を……」
美優「いえ…時間がありません、車がここに停めてあると言うことはそう遠くへは行ってないハズ」
美優「『P』さんが『スカウト』に狙う標的の傾向は分かっています……『10〜30代の女性』です」
美優「だとすれば、現れる場所は絞り込める……」 スッ
康一「み、三船さんッ!!」
美優「食い止めましょう、康一くん……私と……」
ズギャンッ
美優「この『ウルフ・マザー』でッ!!」
美優(私は『変わる』……『変わって』みせるッ!『P』さん…貴方との『決別』によって…!)
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同時刻…―――
P「さて……『仕事』を始めましょうか……」
トゥルルルルッ トゥルルルルッ
P「ム…」 ガチャッ
P「はい…『P』ですが…」
ちひろ『お疲れ様です、『P』さん。『お仕事』の進捗はいかがですか?』
P「…ちょうどこれから始めようとしていたところです……ちひろさん、何か要件があるのでは?」
ちひろ『ええ…『シンデレラ候補生』の一人から連絡がありまして……』
ちひろ『どうやら現在、その近辺で『広瀬 康一』『三船 美優』の二名が確認されたそうです』
ちひろ『おそらく狙いは『P』さん…貴方かと…』
P「フー……“スタンド使いは惹かれあう”といっても『仕事』はスムーズに済ませたいのですが…」
P(しかしあの三船さんが敵側につきますか…そのような『覚悟』、彼女にあるとは思えませんでしたが…)
P(どうやら私は彼女を少々軽く見積もっていたようですね…)
ちひろ『それで…どうします、『P』さん?『ガチャ』、お安くしておきますよ?…ふふっ』
P「やれやれ……私の『魂の残高』も無限ではないのですがね……」
P「…『回し』ましょう、今は手駒が欲しい」
ちひろ『ハイッ、毎度あり〜〜〜♪ 『オーディション』開始ですッ』
テーテレッテッテー テーテレッテッテー ピロリンッ♪
P「フム…久々に見ました、『青封筒』………このスタンドは………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
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ウルフ・マザー『グルルルル…ハッハッ…』
康一「オ、オオカミだッ!オオカミのスタンド能力ッ!」
康一「三船さん…このスタンドは…!?」
美優「私の『ウルフ・マザー』は音速のスタンドです」
美優「『音波』に乗ることで、『遠吠え』が届く範囲ならば瞬時に移動することができる…」
美優「今まではこの能力で誰かを傷つけるのが怖かったけれど……もし…誰かを『守る』ことができるのならば!」
美優「康一くん……ほんの少しだけ、私に『勇気』を分けてください…」
康一「…ええッ!絶対に二人で『P』の計画を阻止しましょう!」
康一「できますよッ、なんたって『音速』のスタンドなんですからッ!」
自販機『いいや、“無理”だねッ!!』
ドドドドドドドドドドドド
美優「なッ」
康一「じ、自販機が喋ったッ!?コ、コイツは……まさかッ!!」
バチバチバリバリ〜〜〜ッ バシューッ
SSRレッド・ホット・チリ・ペッパー『何故ならばッ、このオレ様がここでお前らを黒コゲにしちまうからなッ!』
康一「お、『音石明』の『レッド・ホット・チリ・ペッパー』!?バカなッ!!」
美優「いえ、康一くん…これは『ちひろさん』の『ソーシャル・ゲーム』ですッ!!」
康一「そ…それって………仗助くんが以前戦ったっていうコピースタンド…」
康一(既にぼくたちの『追跡』は敵に読まれていたッ!?)
SSRチリペッパー『さぁて…『音速』と『電速』……どっちが速いか比べようじゃあねェーかッ!!』
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To be continued →
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これはちっひが殺しにきてますね……
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スタンド名-『ウルフ・マザー』
本体-三船美優(26歳)
破壊力 - C / スピード - A / 射程距離 - A(条件付) / 持続力 - E / 精密動作性 - D / 成長性 - C
ハイイロオオカミ型のスタンド。パワー型ではあるが例外的に射程が長い。
その正体は『音』。『遠吠え』することにより『音波』に乗り、『遠吠え』が届く限りの長距離を移動する。
音であるため『スピード』も当然音速ではあるが、離れた場所だと声が段々遠くなっていくように距離が離れるにつれスタンドパワーも落ちていく。
元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/20196/1461948166/-100
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スタンド名以外元スレの片鱗も残っていないが許してくださいオナシャス!!
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142s兄貴の他スレの能力を自分の物語にとりこんでいく姿勢すき
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この作者さんは期待だ
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>>15
ええぞ! ええぞ!
むしろクッソ雑な単発スレを扱ってもらって申し訳ない&ありがたいゾ
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この能力なら元スレの描写にも合うんだよなあ…やりますねぇ!
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SSRチリペッパー『ッハァーッ!!』 バチバチバチッ
美優「『ウルフ・マザー』ッ!!」 ドシュッ
康一「『エコーズ』ッ!!」 ドシュッ
スッカァ〜〜〜ッ
SSRチリペッパー『ハハハッ!ノロいノロい!欠伸が出ちまうよォ〜〜〜ッ!』
SSRチリペッパー『“雷”だ!“雷”は光ってから遅れて“音”が聞こえるッ!つまりッ!』
SSRチリペッパー『“電気”は“音”よりも遥かに速ェーのよッ!分かったかッ、このタコッ!』
康一「く…コイツ…コピースタンドなのにムカッ腹の立ち具合は音石ソックリだ!」
康一「こいつに関わっている間にも『P』が『弓と矢』で町の人を射てしまうかも知れないのに…!」
美優「……康一くん、少しいいでしょうか…?」
康一「三船さん…?」
美優「私に考えがあります…」
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SSRチリペッパー『なんだァ〜?何を企んでやがる?』
美優「……では、その手筈で…」
康一「……わかりました………せーのッ!」
ダッ
SSRチリペッパー『何ッ!?広瀬康一と三船美優、二手に別れただとッ!?』
SSRチリペッパー『にゃろォ〜〜〜、どっちか片方が『P』サマの邪魔をしようっつゥー魂胆だな』
SSRチリペッパー『どっちだ…どっちを先に片付ければいい…?』
SSRチリペッパー(“遅い”のは圧倒的に康一の方だ…ACT3に捕まりさえしなければ“瞬殺”できるッ)
SSRチリペッパー(だがヤツには何をしてくるか分からない『怖さ』がある!オレ様の想定を覆す危険な『爆発力』だッ!)
SSRチリペッパー(一方の三船美優…こっちは“速い”だけで大したことのねースタンド使い…)
SSRチリペッパー(『精神』も脆いって、『P』サマには聞いているぜェ〜〜〜)
SSRチリペッパー(それにコイツは『P』サマの顔を知っていて康一は知らねェ…近づけてマズいのは、圧倒的に『三船美優』ッ!)
SSRチリペッパー『決めたぜッ、先に倒すのは『三船美優』だァーーーッ!!』
バリバリバシュウゥーーーーッ
-
バチッ バチバチッ
美優「ハッ…ハッ…」 タッタッタッタッ
美優(やはり追ってきたのは私の方ですか…『倒しやすい相手』…そう思われてしまったようですね…)
バリリッ
美優「『街灯』ッ!!『ウルフ・マザー』ッ!!」
ウルフ・マザー『グァルルルルッ!!』
ガッシャァァァァン
美優「い…いないッ!?」
SSRチリペッパー『バァーカッ!さっきのは“フェイント”だよォ〜ん!オレ様はこっちだッ!』 バシュウッ
美優(『送電線』ッ!しまっ…―――)
ドガァァァッ
美優「ああっ!」 ズザザザッ
SSRチリペッパー『ほォ〜、間一髪避けたかァ〜!なかなか粘るジャン?』
SSRチリペッパー『だがその悪あがきがいつまで保つかなッ!?この町中は全てッ、オレ様の『フィールド』なんだよォーーーッ!!』
美優(ま、町中に“電気”がこんなにも多いなんて……ここで戦ってはいけない…場所を変えないと……)
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美優さんがんばれ
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SSRチリペッパー(『逃げて』いるなッ、『三船美優』…おおかた“電気”のない郊外を目指しているんだろ…)
SSRチリペッパー(プックク!その考えはお見通しなんだよォ〜〜〜ッ!キサマは『逃げて』いるつもりだろうが…)
SSRチリペッパー(実際はオレ様が『追いこんで』いるのさッ!絶望の袋小路になッ!!)
タッタッタッタッ…
美優(杜王トンネル……ここを抜ければ“電気”の少ない郊外に出ることができる…)
美優(チリペッパーの出現する地点さえ絞り込めれば…『ウルフ・マザー』の速度でも捕えられるッ!)
美優(トンネルの『出口』はもうすぐ……あと『一歩』……!)
ドガァァァァァッ ガラガラガラガラッ
美優「な、何…!?」
美優「で…出口が『崩落』してしまったッ!?まさかッ!!」
バリバリバシュウーーーッ
SSRチリペッパー『そのまさかだよッ、ウスノロ女ッ!オレ様が崩したのさ!』
美優「トンネル内の『電灯』からチリペッパーッ!?」
SSRチリペッパー『街中の“電気”を吸ったオレ様はパンチ一発で岩盤を破壊できるほど“成長”したぜッ』
SSRチリペッパー『そしてお前はここに『追い込まれた』ッ、もう逃げ場はねえーーーッ』
SSRチリペッパー『大人しく『感電死』しろッ!『三船美優』ーーーッ!!』 グォォォッ
-
美優「いえ…『追い込まれた』のは…貴方の方です、レッド・ホット・チリ・ペッパー…」
美優「お願いッ、『ウルフ・マザー』ッ!!」
ウルフ・マザー『アオォォーーーーンッ!!』 ドシュウッ
SSRチリペッパー『ボケがッ!何度やっても“音”が“電気”に追いつけるワケが―――』 ヒョイッ
ズタァッ
ウルフ・マザー『グァルルルルルッ!!』
SSRチリペッパー『うげえッ!?な、何だ!?攻撃が“後ろ”からッ!?一体何がッ!?』
ウルフ・マザー『グァオオオッ!!』 バキャアッ
SSRチリペッパー『ぴぎぃッ!?ひ、“左”からもッ!?バカなッ!速すぎるッ……ハッ!?』
SSRチリペッパー『“音”…“トンネル”…“追い込まれたのは俺”……ま、まさかッ!?』
美優「『山彦』って……知っていますか?山に声をかけると…何度も反復して響いていくあの現象……」
美優「あの現象は『反響』…音が壁にぶつかり、跳ね返って発生しているそうです…。このトンネル内でも起こります…」
美優「そして私のスタンド…『ウルフ・マザー』は音に乗ることができるスタンド……当然、『反響』にも!」
美優「街中が貴方の『フィールド』ならば、ここが私の『フィールド』ッ!オオカミの巣穴ですッ!!」
SSRチリペッパー『ひ、ひぃぃぃ〜〜〜ッ!!に、逃げ…―――』
美優「『ウルフ・マザー』ッ!!」
ウルフ・マザー『グァオオオオーーーーーンッ!!』
ズバッシャア〜〜〜〜〜〜〜ッ
SSRチリペッパー『ウ…ゲ…』 サァァァァ…
美優「ごめんなさい……こんな真似、『卑怯』…でしたよね……?」
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休憩
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レッチリとタイマンで勝てるって凄い強さですよ
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追い詰められたかと思いきや追い詰めてる展開だいすき
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イン・ア・サイレント・ウェイも音が交差すると破壊力が上昇してたし、
閉所では絶対にやり合いたくない相手ですね・・・
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一方、繁華街…―――
P(『SSRレッド・ホット・チリ・ペッパー』…再現度100%の強力な駒…まさか引けるとは……)
P(ただ、あくまでアレは『ソーシャル・ゲーム』の一部……完全自律型のスタンド……)
P(感覚を共有できないため現在の戦況がどうなっているかを確認するコトはできない……)
P(“二手に別れて”“どちらか一方が私を追ってきている”…その可能性も考慮しておかなければなりませんね…)
P(ですので、『仕事』は早めに済ませておきましょう…)
ワイワイ… ガヤガヤ…
加蓮「ごめーん、奈緒!待った?」
奈緒「もー、遅いぞ奈緒ッ!試着コーナー倒れてないか心配したぞッ!」
加蓮「あはは、ついどのコーデにするか迷っちゃって…」
P(あの二人組…どちらも強い『精神』の“匂い”を感じる…)
P(いずれも強いスタンド使いとなってくれることでしょう……)
P(最も、『矢に選ばれれば』の話ですが…) ギリリリリッ
『アオォォーーーーンッ!!』
P「ッ!?」
P(この『遠吠え』は、『ウルフ・マザー』ッ!)
P(まずいですね、私を追ってきたのは『三船美優』でしたかッ) ダダッ
加蓮「い、今の音…何…?」
奈緒「犬の遠吠えみたいに聞こえたけど……」
-
路地裏…―――
P(…?)
P(おかしい…『遠吠え』は聴こえたのに『ウルフ・マザー』が姿を現さない…)
P(確かにあの音は『ウルフ・マザー』だったハズですが………ハッ!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
エコーズ ACT1『ギャーッス!』 ズオッ
康一「今の『遠吠え』を出したのはぼくの『エコーズ』だ」
康一「『遠吠え』を聞いた町の人は皆、ア然としていたけど…アンタだけは『防御姿勢』を取った…つまり!」
康一「アンタは『ウルフ・マザー』を知っているッ!『三船美優』を知っているスタンド使いッ!」
康一「そして……」
ドドドドドドドドドドドド
P「……………」 スゥッ…
康一「『弓と矢』を持っているッ!」
康一「ようやく見つけたぞッ!お前が『P』かッ!!」
-
Pが矢を持ってるけど、もしエコーズが矢を受けてレクイエムなったらどんな能力になるんだろか?
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パチパチパチパチ…
康一(は、『拍手』…?)
P「広瀬康一くん……素晴らしい『精神』です……」
P「今は“敵”ながらその『精神』…是非賞賛させてください」
P「きみのその『精神』は、あの三船さんですら立ち奮わせ…SSRチリペッパーを倒すまでに至らしめた」
P「私には叶わなかったことです……認めましょう、きみの『意志』を」
ドドドドドドドドドドド
康一(な、何を言っているんだ…コイツは…)
康一「い、いいからさっさとその『弓と矢』を渡せッ!これ以上無差別に町の人を射るんじゃあないッ!」
P「それは……できません」
P「我がプロダクションの計画のため…この『弓と矢』は必要なものなのです」
康一「だったら…力づくで奪うッ!!『エコーズ』ッ!!」 ズオォッ
P「『シンデレラ・ガール』ッ!!」 ズォォォッ
-
康一「カハッ…!」 ヘタッ
康一(エ、『エコーズ』が…出せない……)
康一(ヤ…ヤツのスタンド像を見た瞬間、『ブッ倒してやろう』…そんな気持ちが一瞬で『消滅』したッ)
康一(こ、これは…『恐怖』…!ぼくはやつに『恐怖』しているッ!)
康一(手足が痺れて…呼吸もままならないッ…生存本能から来る圧倒的な『恐怖』…) ハァッ ハァッ
康一(ま…まるでヘビに睨まれたカエルの気分だッ!これからまさに食われてしまう直前のッ!)
P「スタンドは『精神』の具現化……ゆえにその時の心境の影響を受けやすい……」
P「私の『シンデレラ・ガール』は『精神』に干渉するスタンド能力……ただそれだけのスタンドです……」
P「広瀬康一くん…きみは勇敢に戦ってはいるが、心の底で私を恐れている…得体の知れないこの私を……」
P「その『恐怖』に10センチの背伸びを……」
P「…当然の結果です、増大した『恐怖』に打ち勝てる生物はそう多くない……」
康一「ハーッ……ハーッ……!」
P「どうです…?きみも『P』になりませんか?」
P「きみには素質がある…少女たちを『シンデレラ』へと変える『魔法使い』の素質が…」
P「私の手を取れば……きみを苦しめているその『恐怖』…取り除いて差し上げましょう」 スッ
康一「ぜ…」
P「ぜ?」
康一「『絶対にお断り』だねッ!」
P「………良い『笑顔』です」
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Pヘッドのプロデューサーを想像してたけど、もしかして武内Pなのか…?
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ウルフ・マザー『グァルルルルッ!!』 シタッ
美優「康一くんッ!大丈夫ですかッ!?」 タタタッ
P「三船さん…追いついてきましたか…」
美優「『P』さん…!」
P「……貴女も気丈な顔になった、以前とは見違えるようです…」
美優「わ、私は…私は貴方と『決別』する!そして今度こそ…『変わる』んですッ!」
P「ええ…楽しみにしていますよ…」 フ…
P「今回は康一くん、三船さん、きみたちの『精神』に敬意を表し『仕事』から手を引きましょう…」
P「できれば……次は邪魔をしないで頂きたいものです」 クルッ
美優「ま…待ちなさいッ!」
P「無理をしない方がいい……押し殺してはいるが貴女の心にも『恐怖』がある」
P「本当はそこから『一歩も』踏み出せないのでしょう?」
美優「…ッ!」
P「では、失礼します」 スタスタスタスタ…
シィィィ〜〜〜〜〜ン…
美優「………」 ヘタッ
康一「ハァァァ〜〜〜〜ッ…」
美優「だ…大丈夫ですか…康一くん……?」
康一「え、ええ……なんとか…、とんでもないやつですよ…『P』…そして『シンデレラ・ガール』…」
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数日後…『カフェ・ドゥ・マゴ』―――
承太郎「なるほどな…『シンデレラ・ガール』…それがやつのスタンド能力か…」
康一「ええ…恐ろしい相手でした……もし彼にぼくを殺すという意思があったとしたら……ゾッとします」
康一「仗助くんも…じょ、承太郎さんも…あのスタンドと向き合って勝てるかどうか…」
承太郎「………」 フー…
承太郎「しかしやるしかない…現にやつは今もこの町でスタンド使いを増やそうとしているのだから」
承太郎「…また力を貸してくれ、康一くん」
康一「……ハイ!」
承太郎「………ところでだ、康一くん…」
美優「あ、康一くん、パフェが来たみたいですよ!ハイ、あーん」
康一「いいッ!?や、やめてくださいよ三船さん…子供じゃあないんですから」
美優「美優、です」
康一「み…美優…さん…」
美優「グッド!」
承太郎「………おいアンタ、共闘して康一くんと絆が深まったのは分かるが…時と場所を弁えてくれないか?」
美優「あ、スイマセン…康一くんが私を『変えてくれた』人だと思うとつい…」
康一「ぼ、ぼくは特に何もしてないんだけどなあ〜〜〜…」
美優「いいえ、康一くんは私に『勇気』をくれましたから…私の『魔法使い』ですッ」
美優「あ、コーヒーも来たみたいですよ!ミルクは入れますか?砂糖はいくつ?」
康一「か…勘弁してくださいよォ〜〜〜!」
承太郎「やれやれだぜ……」
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美優さんの髪の毛がえらいことになってしまう
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スタンド名-『シンデレラ・ガール』
本体-P(???歳)
破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - E
近接パワー型のスタンド。
標的の『精神』に干渉し『方向性』を成長させる能力を持つ。
詳細は不明。
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乙乙
すっげぇ良かったゾ〜
でもたぶん由花子が黙っていないと思うんですけど(名推理)
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(元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/20196/1462174350/-100)
重力操作とかは強すぎだと思いましたので下方修正させていただきました
元スレ主さんお赦しください!
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ザ・ワールド並のステータスとか強すぎィ!
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心鈍らせて戦意失わせたあとぶん殴って来るとか怖すぎる
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恐怖心で戦えなくするのはテラードーパント思い出した、このタイプはやっぱ恐ろしいぞ♂
>>35
このシリアスさでPヘッドだったら草不可避
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ラッシュシーンとかで本体の負傷以上にスタンド自体(精神)がぶっ壊れる例もあるから、
シンデレラ・ガールから一撃でももらうと再起不能になりますねこれは
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>>1グレート乙倉くん
元スレだとシンデレラ・ガールは「個性」を伸ばすスタンドで汎用性が高過ぎるぶっ壊れだったしいい落とし所だと思った、十分壊れてるけど
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ガラスの靴だから耐久性はないみたいなのどうすかね
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>ガラスの靴
ただの女の子をお城に送り出しシンデレラにするがゆえの抗いがたい魅力(防御不能)を持つって点でもなんか詩的
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ナルメアみたいな三船さんですね
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康一くんはどうしていちいち愛が重そうな女性に好かれてしまうのか
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>>50
女だけじゃないんだよなぁ…
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そういやこの世界の吉良ってどうなってるんでしょうね
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変人ホイホイな康一くんと変人ばっかのデレマスアイドルはやはりやばい(由花子)
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10センチの背伸びすき
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