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【SS】沙織「風邪ひいたぁ!?」
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沙織「大丈夫?」
沙織「……うん、うん。わかった、そっち行くから玄関開けといてね!」
沙織「えっと、一応充電器と……あ、お財布お財布!」
沙織「途中で薬局も寄っておいた方がいいよね」
沙織「よしっ、早く>>3の家に行ってあげないと!」
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逸見エリカ
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澤
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麻子
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おいおいお母さんか
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スレタイだけでわかるママ感
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1年生を心配する先輩の鑑
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澤「す"み"ま"せ"ん"……」グズグズ
沙織「もー、一年で一番しっかりしてる澤ちゃんが風邪なんてびっくりしたよー」
沙織「ほら、ベッドに戻って! お昼作ってあげるからね!」
澤「うぅ、沙織しぇんぱぁい……」ズズッ
沙織「あぁ〜鼻水鼻水! これ、ティッシュでかんで」
澤「あ"り"が"と"う"ご"ざ"い"ま"す"」
沙織「熱計ってる? 薬は?」
澤「三八度八分でした……薬ないですぅ」グズグズ
沙織「じゃあまずは熱冷まシートだね。はい、おでこ出して」ペター
澤「あ"あ"あ"あ"ー……」
沙織「薬買ってきたけど、喉が痛い? 頭が痛い? 吐き気は?」
澤「喉は大丈夫ですけど、鼻が……吐き気はありません……」ズズッ
澤「頭痛も無いですけど、立つとフラフラして……」チーン!
沙織「そっか。薬が食後用みたいだから、先にお昼作っちゃうね。あ、トイレとか大丈夫?」
澤「あい……」
沙織「もし行きたかったら言ってね。それと、はい、ポカリ。ストロー差しておくから!」
澤「ふぁい……」
沙織(さてと。ちゃちゃっとお粥作ってあげないとね!)
…………
沙織「どう? まだキツイよね」
澤「先輩が熱冷まシート張ってくれたお陰か少し楽になりま……っくし!」
沙織「鼻から来たのかな。鼻に張るタイプの、呼吸が楽になるやつ買ってきてるから後で張ったげるね」
沙織「お粥できたから、ちょっと食べやすいように体勢起こそっか」
澤「ふぅ……っしょっと」
沙織「大丈夫? 食べられそう?」
澤「はい。その、結構食欲はあったので……」
沙織「じゃあ、あーんしてね〜」フーフー
澤「あー」ヒョイ
澤「むぐ、むぐ…………」
澤「………………」
沙織「あ、あれ? 澤ちゃん?」
澤「う、ううぅぅぅぅ……!」グスグス
沙織「どうしたの!? どっか痛い!?」
澤「グスッ、いえ……お粥のおいしさと沙織先輩の優しさに安心して……」
沙織「やだもー! ビックリしたぁ。今日はずっと居てあげるから、なんでも言ってね」
澤「は"い"ぃ"」
沙織の看病で澤は翌日には全快し、彼女が沙織が看病してくれたことを同じ一年生メンバーに話したところ、一年生での沙織の人気は更に増した
ちなみに、沙織が余分に買ってきて冷蔵庫に入れておいたポカリは、澤の大事な思い出の品として残っている
――別の日
沙織「えっ、風邪? 大丈夫なの>>10?」
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みほ
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れまこ
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アンチョビ
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圧倒的ママ力(ちから)
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沙織「えっ、風邪? 大丈夫なの麻子?」
麻子『大丈夫そうじゃないから電話した……』グズッ
麻子『熱がそこそこあるせいで身体が重たくて動きたくない』
沙織「わかった。すぐ行くね。何がいるの?」
麻子『熱冷まシートは前のがあるからいい。薬とご飯……』
沙織「薬とご飯ね」
麻子『合鍵持ってたよな?』イックシ!
沙織「うん、持ってる。じゃあ今から出るね」
…………
麻子「すまん……」ズズズ
沙織「もー、しっかり栄養取ってないでしょ?」
麻子「馬鹿言うな。こう見えてご飯はしっかり食べてる……」
沙織「ホントー?」ガチャガチャ
麻子「最近、風邪が流行ってるみたいだからな。それにやられたかもしれない……ックシュ」
沙織「マスクしないからだよ〜。ほら寝てて。卵のお粥でいいんだったよね」
麻子「ああ、助かる……」
麻子「………………」
ジャー トントントン グツグツグツ… カンカン!
沙織「麻子、大丈夫?」
麻子「……ああ」
沙織「お茶注いで来たからここ置いとくね。どう? 自分で食べたい感じ?」
麻子「……よかったら、食べさせてくれ」
沙織「はーい」フーフー
麻子「…………」モグモグ
麻子「相変わらず、ただのお粥でも美味いな」
沙織「ふっふっふっ、看病で心まで温まるお粥を作れれば男子は一発で落ちるんだよ! これくらいできなきゃね〜」
麻子「…………」
沙織「麻子?」
麻子「いや……」
沙織「気分悪い? 吐きそう?」
麻子「大丈夫だ……ただ」
麻子「沙織もそのうち男とデキて、居なくなるのかな」
麻子「……なんて、な。少し感傷的になっただけだ」
沙織「麻子……」
麻子「冷めないうちに食べたい。もっとくれ」
沙織「う、うん……」
モグモグ フーフー モグモグ
麻子「はぁー……お陰でかなり体調が良くなったな。やっぱり沙織は頼りになる」
沙織「油断してたらぶり返しちゃうからしっかり治すように!」
麻子「わかってる。子供じゃないんだから」
沙織「……ねぇ麻子?」
麻子「ん?」
沙織「今度合コンにいこっか!」
麻子「なんでだ……勘弁してくれ」
麻子は翌日には回復し、今回の事を教訓にマスクを常備するようになった
沙織の合コンには付き合わなかったが、なぜかやたらと彼氏を作れと言われるようになったという
――別の日
沙織「>>15も風邪ひいちゃったの? 大丈夫?」
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みほ
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会長
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集団風邪かな?
ダージリン
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麻子SS兄貴ですかね?
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>>17
そうゾ
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沙織「会長も風邪ひいちゃったんですか!?」
杏『いやぁ、風邪流行ってるのは知ってたんだけど油断しちゃったね〜』ゴホゴホ
杏『河嶋や小山には私が倒れてる間の業務を全部任せちゃってるからさぁ、頼れる人間が他にいなくて』
沙織「わかりました! そういうことならすぐに伺います!」
杏『ごめんねぇ、よろしく〜』
…………
沙織「もしかして意外と大丈夫なんじゃないですか?」
杏「熱自体はそんなに高くないからね。おっ、ポカリまでわざわざ……」ガサガサ
沙織「でも寝てないと悪化しちゃうかもしれないから寝ててもらえるといいかなーって……」
杏「ああー、そうだね。調子に乗って悪くしちゃうと小山に怒られちゃうし……寝よ寝よ」ゴホゴホ
沙織「何食べたいですか?」
杏「んー……うどんかなぁ」
沙織「じゃあうどんにしますね! お鍋借りまーす」
ジャー カチッ グツグツグツ
杏「…………武部ちゃんさぁ」
沙織「なんですか?」グツグツ
杏「私が西住ちゃんのこと無理やり戦車道に入れたの怒ってたでしょ?」
沙織「まぁ、あの時はみぽりんの事も知らないでって感じで……」トントン
杏「結果オーライとはいえ、私もわかっていながら酷い事しちゃったなぁって思っててさ」
杏「でも、西住ちゃんに直接謝ろうとしてもなかなか言葉がでてこなかったんだよね」
沙織「みぽりんはもう気にしてないと思いますけど……」カンカン、カパッ
杏「いや、その事をうやむやにしたくなくてさ。仮にも西住ちゃんがいてくれたお陰で二回も廃校を阻止できたわけだし」
杏「勿論、武部ちゃんを始めにみんなの力あってこそだけど」
杏「…………西住ちゃん、私のこと恨んでないかなぁ」
沙織「みぽりんは戦車道が楽しいって言ってましたよ? 大会で優勝した時だってあんなに二人でぎゅーってしてたのに……」
杏「そりゃあまぁ」
沙織「もし不安なら、会長がみぽりんにお話する時に私も付いて行きますから! というわけで、はい、おうどんあがり〜」
杏「……はー、さすが武部ちゃんだね。いい女だよ」
沙織「やだもー! そんなに褒めないで下さいよぉ!」
会長は大事を取って二日の休養を取り、無事職務に復帰した
杏から謝礼に干し芋三袋を貰った沙織だったが、同時に「謝る時は一人で行くよ」との言葉も貰い、心密かに会長を応援するのであった
――別の日
沙織「ま、また風邪って……>>21大丈夫?」
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みほ
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ペパロニ
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ペパロニが風邪ひくのか(暴言)
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アンツィオ生徒の8割は風邪ひいたことなさそう
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ドゥーチェがすでに寛平してそう
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他校生の面倒まで見るオカンの鑑
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どこから連絡が来るんですかね…やっぱりひなちゃん?
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沙織「ま、また風邪って……その子は大丈夫なの?」
アンチョビ『熱が三八度でな。吐き気はないようなんだがえらく弱ってて……』
アンチョビ『カルパッチョも風邪、私も弟が引いたから両親が戻るまでは面倒を看なくちゃならん』
アンチョビ『私が戻ってくるまでペパロニのことをお願いしたいんだ。頼む!』
沙織「大丈夫、私に任せて! すぐに行くから!」
アンチョビ『すまん、沙織! このお礼は必ずするからな!』
…………
ペパロニ「誰っすか……お迎えの天使っすか……」ゲホゴホ
沙織「あちゃー、けっこう弱っちゃってるね。私は大洗の武部沙織だよ。アンチョビさんに頼まれて来たの」
ペパロニ「エホッ……姐さんに……あ、そういえばなんか姐さんに言われたような……?」
ペパロニ「弟が風邪のせいでカルパッチョになったとかなんとか……?」グルグル
沙織「なに言ってるの!? 余計なこと考えなくていいから横になってようか! ね!」
ペパロニ「大きな星が見えるっす……ついたり消えたり……彗星っすかね」ゲホゴホ
沙織「思ってたより重症だなぁ……ほらほら、ご飯つくってあげるから。これ張って寝てて」ピター
ペパロニ「う"う"う"……」ズルズル、イックシィッ‼
ジャー トントン ジャッ
沙織「はいお水」
ペパロニ「ゴクッゴクッ……ぷは。ああー、生きかえるっす……」
沙織「ちょっとは良くなったみたいで良かったよ〜。お昼作ってみたんだけど、食べれそう?」
ペパロニ「食べるっす。ずっと食べてないせいでお腹が空いてて……これは?」
沙織「パルミジャーノをお米に掛けただけだよ。アンツィオだからこっちの方がいいかと思って」
ペパロニ「ううぅ、ありがたいっす……!」ダバァー
沙織「泣くほど!? ま、まぁまぁ……はい、あーん」
ペパロニ「あー……ん」ムグムグ
ペパロニ「……美味しいっす……!!」ダバー
沙織(この子面白いなぁ……)アハハ
アンチョビ「戻ったぞー! 大丈夫かペパロニー!」
ペパロニ「姐さ……エックシュウッ!!!!」
アンチョビ「馬鹿! 安静にしてなきゃダメだろ!!」
沙織「寝てなきゃダメだってば!!」
ペパロニ「……あれ? 姐さんが二人……?」グルグル、バタン
アンチョビ「ぺ、ペパロニー!!」
その後、無事にペパロニは全快し、アンチョビから沙織にはアンツィオ製の缶詰が一年分贈られた
ペパロニは風邪を引いた日の事を断片的にしか覚えておらず、アンチョビには双子の姉妹が居るなどと時々言うようになったらしい
――別の日
沙織「>>29か、風邪ひいちゃったんだ……大丈夫?」
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華さん
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もう一人の自分
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蝶野正洋
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ヒェッ…
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つまりどういうことだってばよ?
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なんだこの展開!?
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千年パズルか何か?
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こわい
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ペパロニとさおりんは同学年だよね?
興奮しますね
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沙織「さおりん風邪ひいちゃったんだ、大丈夫?」
沙織「うぅーん、ちょっとキツくって……」
沙織「熱は?」
沙織「えっと……四十度だって」ゲホッ
沙織「じゃあそのまま横になっててね。ポカリと……熱冷まシートと、えっと……」ゴホッ
沙織「大丈夫?」
沙織「うん、大丈夫大丈夫」
沙織「あれ?」
沙織「どうしたの?」
沙織「ダメじゃん私、寝てなくちゃ」
沙織「そうだよ、熱あるんだから寝てなくちゃ」
沙織「うん、私がご飯作ってあげるから」
沙織「じゃあ私身体拭いてあげるね」
沙織「えっと、ポカリいるかな?」
ガチャッ
沙織「熱冷まシート張ってあげるね」スカッ、ベトッ
トン、トン、トン
沙織「ポカリ飲みたい。はい、あーん……」
カチャ、キィィ…
麻子「おい、沙織――!?」
沙織「あれ? まこ……?」
麻子「なにしてるんだお前……!」
沙織「なにって、わたしにポカリを……? あれ……?」ビチャビチャ
麻子「!? すごい熱じゃないか……! 通りで珍しく学校に来ないはずだ」
沙織「まってまこ。わたしがポカリ欲しいっていってるから」
麻子「おいしっかりしろ! お前は一人しかいないんだぞ!?」
沙織「……??」
麻子「いいか、沙織。まずゆっくり深呼吸しろ」
沙織「すぅぅぅぅぅぅぅ、はぁぁぁぁぁぁ……」
麻子「ほら、私に掴まれ。立てるか?」
沙織「うん……」
麻子「少し歩くだけでいいからな……よし、ベッドに入るんだ。横になって目を瞑れ」
沙織「ん…………」
沙織「……すー、すー……」
麻子「はぁ……勘弁してくれ。普段しっかりしてるお前がこんなことになるとビックリするだろ……」ピポパ
麻子「あぁ、西住さんか。申し訳ないんだが――」
…………
沙織(…………天井が明るい……)
沙織(電気つけたまま寝ちゃったのかな……起きて学校行かないと)ゴソ
沙織(あ、あれ? 身体が動かない……)
麻子「起きたか?」
沙織「……麻子? なんで……?」
みほ「あ、沙織さん! 大丈夫ですか?」
沙織「みぽりんも……」
華「まだお顔がすぐれておりませんね」
沙織「華……」
優花里「武部殿が倒れたと聞きつけて駆け付けました!」
沙織「ゆかりんまで……」
麻子「覚えてないか。お前、高熱で倒れたんだぞ」
沙織「うそ……いった」ズキズキ
みほ「まだ寝てた方がいいかも……冷やしタオル変えますね」スッ
沙織「ありがと、みぽりん」エホッエホッ
麻子「珍しく学校を休んだものだから訪ねてみれば見えない自分を看病してたからな、肝を冷やしたぞ」
沙織「あはは、全然覚えてないや……」
華「麻子さんがすぐに連絡してくれたので、あんこうのみんなで駆けつけたんです」
優花里「看病はお任せ下さい! 武部殿の為に頑張ります!」
沙織「ごめんね、みんな。迷惑かけちゃって……」
みほ「そんなことないですよ。みんな普段から沙織さんには助けられてますから」
麻子「そうだぞ。こういう時くらいは黙って世話されておけ」
沙織「うん……ううぅぅ、みんなありがとぉー」ヒグヒグ
――三日後
沙織「おはよーみぽりん!!」
みほ「あ、沙織さん! もう身体の具合はいいんですか?」
沙織「うん、ばっちり! みんなが看病してくれたお陰ですぐに治ったよ!」
麻子「今日は朝からお前の家に行かなくてもいいな」ファーァ
沙織「麻子もありがとうね! すっごい助かったんだから!」
華「あら、沙織さん。もうよろしいんですか?」
沙織「おはよー華! 見ての通り完全回復! ありがとね!」ピルルルル♪
沙織「ん、誰だろ。もしもーし?」
優花里『あ、武部殿ですか?』
沙織「うん、どうしたのゆかりん」
優花里『その……エックション!!』
沙織「……まさか」
優花里『えへへ……風邪を、引いてしまいました』
沙織「やだもー!! すぐ行くからぁ!!」
華「あらあら」
みほ「あはは……」
麻子「やれやれだな」
〈了〉
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短いけどキリが良いからここで終わるゾ
ありがとうゾ
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優しい世界
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乙
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やさしい世界ほんとすこ
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乙ぅ〜いい捌き方やこれは…
なんか最近のガルパンスレ優しい・・優しくない?
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よかったドッペルゲンガーと遭遇するさおりんはいなかったんだね
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うまく落ちてて草
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さすが麻子SS兄貴ですね…
捌きが見事だぁ…
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さおりんは優しすぎていつか精神崩壊するという風潮
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武部殿はマッキー☆の僕が一番欲しかったものを体現したようなキャラっすね…
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優しい世界
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さおりんに包まれてえなぁ
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またスレ立ててくれよなー
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