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雅枝さんに隠れてるけど原村和さんもかなりドスケベ
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咲が白糸台に転校して数ヶ月が経っていた。
俺と和は咲の転校のショックに落ち込み、互いに傷を舐めあい
そして今となっては互いを慰めあう関係になっていた。
和「んっ…須賀くん…もっと、奥まで…あんっ」
京太郎「くっ、やばい…またイキそうだ…」
和「あっ…だめです!んんっ、そんなに乳首弄ったら…わ、私も…ひゃああっ」
京太郎「ごめん、和!また…中に出すぞっ!」ビュルルルルルッ
和「あ、駄目です!赤ちゃん…赤ちゃんできちゃううううう!!」ビビクン
ってSS誰か書いてくれませんかね?
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ころしますよ
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自分で書かないのは甘え
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天江は衣
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待ってるで
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事の始まりはこうだった。
全国大会の個人戦で照さんと和解した咲をTV中継で見ていた咲の母が
界さんと話し合い、東京に引っ越すことになった。
清澄の麻雀部は部長が退部、俺と優希、染谷先輩だけが残り
和も親父さんとの約束で退部して、今はもう部室に来る人も少ない。
その日、俺は偶々HRが終わっていち早く部室に向かった。
今日は部室の掃除をしよう、いつ誰が戻ってきてもいいように。
そう思っていたのだが…。
??「あっ…んっ…咲さん、いいです…そのまま、んっ…奥にぃ…」
聞き覚えのある誰かの声が聞こえた。
「咲?あいつは転校したはずじゃ…」
…恐る恐る覗くとそこには…
これで満足ですかね?
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和ですら雅枝さんに隠れている扱いされる今のNaNじぇいははっきり言って異常だ
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雀卓に執拗に股間を擦り付け、喘いでいる和の姿を京太郎は捉えた。
「(うわっ、やべぇところに出くわしちまった…)」
後退しようとしたところで偶々そこにあった箒に足を引っ掛ける。
カランカラン。と人気のない旧校舎に音が響き渡った。
「!?…誰です?」
部室からこちらへ駆けてくる。
慌てて逃げようとする京太郎だが時すでに遅し。
「…須賀くん。見て、いたんですか?」
自分に対して今まで見せたことのない和の高潮した顔に動揺しつつも
なんとか言い訳の言葉を絞り出そうとする。
「和…これは、その…」
「見てたんですね?…こっちに来てください」
和は手を引いて俺を部室に閉じ込め、外からドアが開けられないようドアをロックした。
「…どうすれば見逃してもらえますか?」
「えっ、和…俺はそんな、口外なんて…」
その時始めて自分の陰部に違和感を感じた。そして気づく。
京太郎の魔羅は服を突き破らんとする巌の如く隆起していることに。
「あ、ち、違うんだ!これは…!」
「これを、どうにかすればいいんですね?」
和の震える手によって股間のファスナーがゆっくり下げられていく。
「あっ…和、やめてくれよ…俺そんなつもりじゃ…」
言葉とは裏腹に魔羅は痛いほどに膨張し、硬化し、天を目指していた。
「でも、須賀くんのおち●ぽ、こんなに硬くなってますよ?」
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和の表情は明らかに正気ではない。
顔は紅潮し、目に光というものが存在していなかった。
「ふふ…私があそこにお股を擦り付けるのを見ただけでこんなに硬くなったんですね…」
ペットを愛でるように魔羅を撫で、妖艶に笑う。
「こうすれば、気持ちよくなるんでしたっけ…」
ゆっくりと手にもったそれを扱き始める。
「まずいって、和!やめろ…正気じゃないぞ!」
「…だったら何なんですか。あっ何か溢れてきましたよ」
尿道球腺液、所謂カウパーが魔羅の先から溢れ、和の手に付着する。
「ペロっ…いいかもしれませんね、この味…」
「お、おい。そろそろ本気でまずいって、やめろ、和!」
「そう言ってるだけじゃないですか」
魔羅を握りなおし、さっきよりも早めに扱き始める。
「本当は気持ちいいんでしょう?ほら、いやらしい音が聞こえてきますよ」
ニチャニチャといやらしい音が部室に響く。
「あっ、くっ…和…やめろ…!どうしちまったんだ!」
「強情ですね。それなら…んむっ」
和は口を開くと京太郎のそれを咥え、口から喉で包み込み
前後させながら全体を舌先で亀頭をいじめ始めた。
「おふぉ……和…和…」
意識さえもされなかった和、自分の憧れだった和、
そんな彼女が今自分のち●ぽをフェラしている。
征服欲や満足感は快感に変わり、足元をおぼつかせる。
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「んちゅる…じゅるる…ちゅっ…ちゅうううううう」
和の口は精液を欲しがるように魔羅を吸う作戦へ切り替えた。
「くあっ…和、で、出そうだ…口を離せ」
「…?……、…じゅる!じゅぶぶ!ちゅっ、ちゅるる!じゅるるるる!」
逆効果だった。その勧告により和の中にあった何かが壊れた。
怒涛の口攻めにより、京太郎にはもう我慢の限界が迫っている。
「ああ…!イく、……和、和!出る!出るぞ!」
ビュルルルルルル!ビュッ!ビュッ!ビュルッ!
「…!〜〜〜〜!!!………んんっ」
放出された精液を和はその奉仕した口で全て平らげた。
「…ぷはっ、どうです?気持ちよかったですか…?須賀くん」
「和…何で、こんなこと…こんな形でされたって、俺は」
「でも、あんなにたくさん私の口に、出しましたよね?」
「それは…和が無理やり…」
「気持ちよかったんですよね?」
「………」
威圧するような笑顔を見せる。
「それじゃあ、次は、こっちで…」
和はゆっくりとスカートをたくしあげ…
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階段を上る音が聞こえてきた。
軽やかに階段を踏み上げるその足音が優希だと言うことに和は気づいた。
「今日は、ここまでにしましょう」
「…あ、ああ」
「明日は…もっと、すごいことをしましょう、ね?」
服装を整え、京太郎の魔羅を拭き、仕舞うと和は出口に向かった。
「あ、あれ?ドアが開かないじょ?おーい!誰かいるのかー!」
ドアを勢いよく叩くうるさい声が響いた。
「優希…っ!」
快感の連続を幻と感じていた京太郎はいっきに現実に引き戻される。
ああ、和は本当に俺を…。
和はロックしていたドアを開き、優希を迎え入れる。
「優希、久しぶりです!」
(あれっ?)
なんとなくだが雰囲気が京太郎が知っている
いつもの和に戻っていたことに気づいた。
「おおっ!のどちゃんじゃないか!どうした!戻ってきたのか!」
「いいえ、ちょっと…忘れ物を取りに」
「そっかー…咲ちゃんもぶちょーもいなくなったし、のどちゃんが戻ってきてくれたら嬉しいんだけど…仕方ないか」
「ごめんなさい…父との約束なので…」
「ううん、遊びに来てくれただけで嬉しいじょ!…ん?スンスン、何か変な匂いが」
「部室がですか…?気のせいだと思いますが…」
「うーん…、そっかー、そうかもしれないな!」
「それじゃあ、優希。またどこかで」
「おう!じゃあな!のどちゃん…あれぇ?京太郎、なんでそんなとこで体育座りしてんだ?」
「お、…おう。ちょっと、な」
「あっ!分かった!のどちゃんのパンツを覗こうとしてたな!この変態!」
「そ、そんなんじゃねえって!!」
あれは、本当に現実だったのだろうか…。
それに和が言った『今日は』の意味は。
唐突に自分を襲った和の暴走に未だ京太郎は動揺し
そして、密かな期待と興奮を胸に抱いていた。
これでいいですかね?
一応まだ話をまとめきってないので希望があれば続けます。
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とりあえず続けていいじょ
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>>12
タコス、おまえそれでいいのか?
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2chの大学生活板の清澄スレの和が大体こんな感じだな
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実際問題あんな胸してたら脳みそが下半身で出来てる同級生に誘われたりして最初イヤイヤでも段々快楽依存になって寧ろ搾り取る側になっててもおかしくはないんだよなぁ
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のどっちはこんなことしない
されたら他の全員敵わないじゃないか
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>>12
抜ければそれでいいタコス
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適当に支援
http://i.imgur.com/IbkzvEu.jpg
http://i.imgur.com/tpaUaVv.jpg
http://i.imgur.com/QWHjtZw.jpg
http://i.imgur.com/iHvwxxG.jpg
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スレ主も結構、エロSS上手いじゃん
そこそこ文章力あるのに人に任せようとした>>1はホモ(確信)
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遠くの山々が赤や黄の色に変わり、枯葉は通学路を敷詰めていて
空の様子一つとっても、もうすっかり秋めいている。
もう、あれから数ヶ月経っていた。咲は転校し、和は退部し
部長は学生議会長の仕事に勤しみ。清澄高校麻雀部はまるで
今歩いている並木道のように閑散としていた。
「遅刻か…」
もう急いで学校に向かう必要もない。
俺たちの高校生活はもうあの夏に終わったんだから。
「…ん、あれは?」
京太郎が気怠げに足を進めていると見覚えのある人影が目に付く。
「あっ……おはよう、ございます。須賀くん」
こちらを一瞥し、妙にそわそわしながら歩く和。
京太郎の目には何故かこちらを意識して視線を合わさないように映った。
「よっ。和も遅刻か?珍しいな」
「ええ、寝坊してしまいまして」
和はさりげなく周りを見渡し、何かを確認し終えるとこちらを向き
「ね、須賀くん。今日の放課後、どこかいきませんか?」
「えっ…うん、いいけど」
「じゃあ、放課後、校門前で待ってます」
返答を待たずに和はさっさと駆けていった。
「(…これって、デートじゃなかろうか…。)」
そのときに京太郎は和の悴み紅くなった手に気付き
「(和のヤツ、ずっと待ってたのか…?)」
顔が熱くなるのを感じた。京太郎は
麻雀部員が離れ離れになって以来忘れていた
和への好意を思い出しつつあった。
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放課後、未だ朝のことを考え呆けているとHR直後の喧騒が次第に薄れていく。
「京太郎!さっさと支度して部室に行くじぇ!」
わざわざ教室まで優希が京太郎を迎えに来た。
あれから優希もより一層京太郎に絡んでくるようになった。
彼の隣に空いた空白を、広がってしまった心の余白を埋めるように。
「どうした?京太郎、具合悪いのか…?」
心配そうに顔を覗きこんでくる。こいつも
こうやって精一杯俺を励ましてくれているんだろう。
「ああ、ごめん…。今日、俺用事あってさ。部室には寄れないわ」
「およ、そうなのか?…なら仕方ないじぇ。あっ!明日は久々に
部ちょ、竹井先輩と染谷先輩が来るらしいからと久々に4人以上揃うんだ、だから…」
「ああ、明日は部室に行くよ」
「!うん、じゃあ…また明日ー!」
元気よく教室の外へ駆けていった。
優希は、俺に好意を向けている。それは知っていた。
だが、今まで占領していた幼馴染がいたはずの
心の領域を埋めるには、優希のそれはあまりにも小さかった。
「(ごめん…。優希)」
口では表せない弱虫な気持ちを心の中で呟き
京太郎は校門へと足を急がせた。
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もう始まってる!
紫煙(劇作務)
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「!須賀くんっ、来てくれたんですね」
「悪ぃ!はぁはぁ…っ、少し遅れた!」
全速力で走ってきたが、どうやら予想以上に教室で呆けていたみたいで
時計の針はそろそろ17時を差そうとしていた。
「いいえ、私も今来たところです…なんて、彼女さんみたいですね、ふふっ」
「あ、ああ…あはは…、和も冗談がうまくなったなぁ…」
危うく勘違いに浸りそうだった。和が俺のことを好きなはずがない。
ネガティブな確信が今の心の平静さをギリギリで保たせてくれていた。
「そろそろ行きましょう…。須賀くん」
あざとく京太郎の袖を引っ張りる。
「ああ、それで…どこに行こうか。俺、ノープランでさ」
「そうですね、…あっ、お勧めの喫茶店があるんです。そこに行ってみませんか?」
「おっ、和のオススメか!じゃあそこ行ってみようぜ…、ちょうど小腹も空いたし」
目的地が決まった俺たちは二人並んで歩き出した。
端から見て俺は和と釣り合ってるんだろうか、とか女々しい事を考えながら。
「ここです」
駅前近くに去年辺りからオープンした人気店らしい。
図書館のように多くの本―といっても漫画やらの類ではないが―が置いてあり
それらを読みながらゆったり過ごせるところが人気の秘訣らしい。
「へぇー…和というか」
咲、という言葉が口から出る前に噛み潰した。
「うん、和らしい趣味で、いい店だな」
「須賀くんなら、絶対気に入ってくれると思ってました」
「ん?そりゃまたどうして」
「………カンです。さ、席につきましょう」
-
それから俺と和は、気に入った本を手に取り
ときどき、珈琲やスイーツを嗜みながらとりとめのない話をしていた。
「ねえ、須賀くん…。どうして私を好きになったんですか?」
「!〜〜〜!!ゴホッ!ゲホッ!ゲホッ!昨日からどうしたんだよ、和」
唐突な質問に、危うく口に含んだものを全て吐き出しそうになる。
「私も好きになっちゃったみたいです。須賀くんのこと」
「えっ、…お、おいおい。悪い冗談やめてくれよ。和は咲のこと…っ!」
『咲』、と。口にしてしまった。京太郎は和の顔を見つめる。
「ふふっ、そうですね。悪い冗談でした…」
陰りのない笑顔、そう演じているだけかもしれない。
ともかくとして、京太郎はこの笑顔に漠然と、不安を感じていた。
「あっ、もうこんな時間なんですね。出ましょうか」
「あ、ああ…」
ふと外を見ると窓から見える山の稜線に
水色と橙のグラデーションが沈みかけていた。
二人並んで薄暗い帰路を歩く。靴が地を踏みしめる音だけが聞こえ
さきほどの悪い冗談からずっと、会話を切り出せずにいた。
「そういえば、須賀くん」
「な、なんだ?」
「今日、両親が旅行で家にいないらしいですね。だから、寝坊したって…」
「あれ?何で…和が知ってるんだ?」
「優希に昼休み聞いたんです。それで…」
和が腕を絡めてくる。すると必然として
腕に大きなふくらみが柔らかく押し当てられ
「お、おう…」
「私の父も出張で東京に行ってて、いないんです。だから
一人じゃ心細くて…須賀くんのお宅に泊まってもいいでしょうか?」
「………え?」
時が止まった。京太郎がそれまで感じていた胸の感触
秋の肌寒さ、地についている足の感覚までも、奪われた。
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「(…どうしてこうなった、どうしてこうなった)」
京太郎は一心不乱にシャワーを浴びている。そしてひたすら考えを巡らせる。
自宅につき、さっき和と摂った夕食の味も分からなかった。
今分かっていることは、和と自分が不自然に急接近しているこの現状だけだ。
和は自分をどうするつもりなんだろう。本当に自分を好いているのだろうか。
ただ、気持ちは昂ぶっていた。今現在も収まらぬ己の怒張がそれを主張している。
ガラララっと、脱衣所への扉が開く。
「失礼します、お背中を流しに来ました…」
胸部と陰部を隠すようにタオルケットを巻き
やや紅潮気味の顔で、和が風呂場へ入ってきた。
「のっ、和!何してんだよ。もう済んだから、必要ないって!恥かしいなら無理するな」
「いえ、でも……あっ」
和の目にははちきれんばかりに膨張した京太郎の男根が目に留まった。
「じゃあ、…そのお世話をしてもいいですか?」
ぎゅっ、と。後ろから和に抱きしめられる。
背中には大きく幸福なそれと、二つの突起の感触が伝わった。
そう、乳首だ。硬くなっている乳首を考えるに
和も雌の本能のままにその欲望を昂ぶらせていることは容易に想像できた。
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「和、お前…本当に、どうして…お前は、あいつのことが…っ!」
その名前を呼ぼうとすると、和は京太郎のそれをローション
―どこで用意したのかは不明―に塗れた手でぎゅっと強く握った。
「変な事、考えないでください。私の胸、手、体…それだけ、感じてください…」
その握った手を上下に行き来させる。綺麗な、白い手で不慣れにも
彼を感じさせようと一生懸命に動かしている。
「ぐぁっ、ふっ…!(やばい…すげぇ気持ちいい)」
だがそのぎこちない動きが、仕草が京太郎の興奮を最高潮まで押し上げる。
「気持ち、いいですか?好きなときにたくさん出してくださいね」
京太郎の反応に調子づき、ある種の優越感を得た和は
だんだんと潤滑油に塗れた陰茎を扱くペースを上げる。
「ビクビクして、気持ちいいんですよね?ほら、だったら我慢しないでください」
空いている片方の手の平で、亀頭を包み込むようにきゅっきゅっと弄りはじめる。
「あっ…やばい、それ…ぐぅ…っ!」
快感の波に体をほだされ、タイルの壁に手を付ける。
腰がとろけるような奉仕に京太郎の頭は真っ白になっていく。
「ふふっ…これ、いいんですね。んっ、んっ!」
限界が近い、そう悟った和は両手でラストスパートをかけてくる。
手が陰茎のほぼ全てを包み込み、射精をさせようと蠢く。
そう、これは最早、手と陰茎のセックスに違いは無かった。
「あっ、やばい…っ!もう、出る!出るっっっ!」
ビューーーーー!!ビュルルルルッッ!!ビュッ!ビュッ!ビュッ!
和の手に白濁とした、生臭い精液がこれでもかと注がれる。
「あっ…こぼれちゃいます。もったいない…」
手に溜まった精液を口元へ運び
「んっ、ちゅっ、ちゅるるるるっ…んくっ、ごちそうさまでした」
吸い尽くした。
「和…、お前いつこんなことを…」
「ふふっ、秘密です…。それより、それ…まだ大きいままですね」
妖艶な笑みを浮かべた和が京太郎を愛しそうな目で見つめていた。
とりあえず書き溜めはここまでです、早ければ深夜に再開します。
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京和いいゾ〜これ
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勃ってきちゃったよぉ…(小声)
続きあくしろよ
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もう始まってるじぇ!
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ここ抜けるSS多いっすね……(歓喜)
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ああ^〜
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「……………」
京太郎はただ息を荒くして、沈黙し、ベッド座っていた。
いつも散乱しているエロ本や、ゴミ、教科書も片付け、いざ、本番を待つばかり!という面持ちであった。
『私も、体を洗ってきます。須賀くんのお部屋で待っててくださいね』
その言葉が脳内で飛び交い、最早、今まで抑えてた理性のタガは外れかかっていた。
この先の想像をするだけで、さっき精をとことん絞られた青大将は立派に天を仰いでしまう。
トントン、と和らしい控えめなノックが響く。
「…和?入っていいぞ」
妙に声が裏返りそうになる。心臓は活発に血流を生み、バクバクとその音を耳元まで響かせる。
「おじゃまします」
パジャマ姿の和はぴょこ、っと顔を覗かせて、京太郎の顔を確認してから入ってくる。
あざとい、あざといが今の京太郎には和の全ての仕草がとてもいやらしく見えた。
「あ、ああ。好きなところに座って、いいよ」
「そ、それじゃあ…お言葉に甘えて…」
平静を気取った表情で、京太郎の目の前にちょこんと座る。
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「ねえ、須賀くん」
「は、はひっ!」
「…しましょうか」
口火を切ったのは和だった。
-
お互い、違う方向を向きながら、脱衣を始めた。
しゅるしゅると、布擦れの音が聞こえる。
その音にとらわれながらも、京太郎はようやく寝巻きを脱ぎ終わる。
ふと、床を見てみる。自分の部屋に和の服が、ブラが、綺麗に畳んである。
その事実に京太郎はえもいわれぬほど気分を高揚させ、和の方へ急いで振り返る。
「須賀くん、慌てなくていいですよ…ふふっ、可愛いところあるんですね」
地上に舞い降りた女神が鎮座していた。
少々紅潮気味で、困り顔をするように恥かしがっているその表情。
まるで大いなる母性を象徴するかのような二つの胸。
控えめだがほどよい乳輪。ピンク色の綺麗な乳頭。
そして、毛一つも生え揃っていない、生まれたままの陰部。
確かにそれは淫らだった。だが、その前に神々しい姿であった。
「それで、その…おち●ぽは、勃たせたほうが、いい、ですよね?」
「えっ…あれ、な、なんで!?」
京太郎の愚息は過度な緊張と興奮により、干された大根よりも萎え萎え
見るも哀れに小さくなっていた。(当人比)
「ご、ごめん。和、俺…」
「大丈夫ですよ、私に任せてください」
和は、萎えたそれを根元から触れ
「須賀くんの小さくなったおち●ぽ、可愛い…っ」
右手でぐにぐにと陰茎をもみ始め、左手でつつーっと裏筋をなぞる。
「っ!?なん、だ…これ…っ!」
「れろ…ちゅっ、ちゅるっ」
小さな口で優しく亀頭を舐めながら吸い上げる。
-
「う、ぉぉっ…す、っげぇ…」
京太郎は身体にぞわぞわした何かを感じ
次第に、自身のそれが熱を帯びていることに気付いた。
「じゅるる、…ちゅぱっ!…ほぉら、もうこんな大きくなって来ましたよ」
しゅっ、しゅっ、しゅるっ、しこ、しこしこっ
京太郎の勃起しているそれの竿部分をさっきよりも丁寧に右手で扱き
「スン…スンスン…。はぁ、すごい、えっちな匂いがします…」
うっとりとした表情をして
「はぁ、むっ…れろれろ…ちゅ、ちゅるるっ」
亀頭やカリ部分を遠慮なしに舐めながら刺激を始めた。
「ううっ…やばい…っ、そんな、攻められたら、すぐイきそうだ…」
「んむっ…んっ、んっ…ちゅううう、ちゅるる、れろれろっ、んじゅっ、れろ、れろれろぉ…」
しゅっ、しこっ、にゅっ、にゅっ、にちっ…しこしこっ…
溢れるカウパーと和の唾液が混ざった天然のローションは愚息を扱く右手の潤滑を良くしていく。
「んんっ…んむっ、ちゅっ、ちゅるるっ、じゅううううう!んぁっ…」
-
「須賀くん、…須賀くんも、私を…気持ちよくしてください…」
体位を変える。京太郎の顔の上に、未だ誰にも汚されたこともない純潔な割れ目が見えた。
「和の…お、お…和の…おま●こぉ…!」
京太郎は既にその割れ目から溢れている愛液ごと、和の陰部をねっとりと舐め始めた。
「んっ、んあっ、んゃっ!んっ、んくっ…うんんっ、んぅうううん!!」
執拗に攻めてられていた亀頭が開放され、和の口からは喘ぎ声が漏れ出し
「あんっ、やぁっ、だ、だめぇ…須賀くん、そんな舐め方、んんっ!?」
ビクンビクンと痙攣する体をなんとか持ち直し、仕返しをするように
右手で高速に扱き上げる。
「んっ、おかえし…んぁっ、です、…はやく、イって、ください…」
しこしこしこしこっ、にちっ、にちっ、にちっ、にちっ
「んっ、ふふっ、ピクピク、してきました…ひゃぁんっ!!」
「レロレロ……和、俺も、もうすぐイくから、…一緒に、イこう…」
「ひゃっ、あんっ!わ、分かり、ました…んぁっ!」
「れろ、れろれろっ!ちゅっ!ちゅるる!じゅううう!じゅる!じゅぶぶぶ!はぁんっ…
ひゃ…んむっ、れろれろ、ちゅうううううううううう!!」
にちっにちっにちっにちっ
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「お、俺も…ぐっ!」
液が染み出す割れ目に人差し指と中指を挿入し、滑りの良くなっているそこを只管に突き上げる。
すると、グチャグチャに濡れたその割れ目がきゅっと指を包み、締め付けてくる。
「んふうううぅぅぅんっ!」
「あ、だめ…おま●こ…きゅっ、って…んぁっ、んん!来るきちゃいそうです…っ!」
「じゅぼっ!じゅぼっ!じゅるるる!れろっれろ!じゅううう!!ちゅるるる!れろれろぉ…」
和は熱を帯びた肉棒をそこまで上がってきている精液を全て吸い上げるように吸引する。
同時に、尿道口や雁首を滑らかに大胆に攻め上げ、唇や舌の粘液を擦り付ける。
「うぐっ!…和、そろそろ…くっ、やばい…」
ぐじゅぐじゅと水音がするその穴を掻き混ぜるように中指を使う。
「じゅぼ!じゅる!じゅうううう!!ちゅっ、ちゅるる!んちゅううううう!!ちゅぱっ!」
「精液、たくさん、ください…あぁんっ!イく!イきます!んっ、んむぅぅぅんんんん!!」
京太郎の怒張した肉棒を強烈に吸い上げる。
とともに、和は腰をガクガクと震わせて、ピンク色の膣口から濃厚な愛液を噴出させる。
目の前から吹き出るそれが京太郎の顔に降り注ぎ
「ぐぁっ!出す、出すぞ…っ!和ぁっ!」
ドビュルルルルッ!!ビューーー!!!ビュルルッ!
魔羅の先端までこみあげていた白い欲望は、和の口の中にとめどなく注がれていく。
「んむっ…はむっ…じゅる!じゅっ、じゅっぼ!じゅぶぶ!」
和は淫らに口から水音を立てながら、手で竿を扱き上げ、肉棒の吸引を始める。
「んちゅ!ちゅるる…じゅっ!じゅぶ!じゅぶ!じゅぶぶ!ちゅううう!!んむっ、ちゅっ!じゅるる!じゅる!じゅる!」
尿道の中にある全ての精液を欲しがるようにひたすらに吸い上げ、肉棒に奉仕をする。
「んっく…んっ、ごくん、…ちゅる!ちゅぱ!…ごくっ、…ごくっ…じゅるるるるるるる!!ごくんっ、ごくっ」
そうやって、限界まで溜め込んでいた精液を和の怒涛の吸い付きによって絞りつくされた。
「くはっ…はぁ…はぁー…はぁー…ふぅーーー…」
生命や魂まで吸い取られたようにぐったりとした京太郎は
肉棒を咥えられながら、ベッドへ体重を任せる。
「ちゅぽんっ…ふう、…ご馳走様でした」
高嶺の花、天使とも評される和の顔は京太郎のカウパーと精液まみれになっていた。
「ふぅ…ちょっと、キますね。腰…しばらく立てませんよ…」
快感に腰を溶かされた和はそのまま京太郎に覆いかぶさるように倒れこむ。
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「…なあ、和。お前、最初っからすごい、こういうなんていえば…」
「フェラチオ、ですか?」
「…ん、まあ、そうだけど…。すげえ上手かったけど…俺が初めてなのか?」
「当たり前ですよぉ…もしかして、…誰かのを咥えたことがあるとか、思ったんですか?」
「ご、ごめん…。ちょっと、想像しちまって…」
「こうやったら、須賀くんが喜んでくれるかな、ってことをやっただけですよ」
「そ、そうなのか…」
(生まれ持ってのコレか…。フェラの才能あるね!とか言ったらブン殴られそうだな)
「ム…、何か失礼なことを考えていますね」
しゅっ、しゅっ、しこしこしこしこっ
「ああああ!!ごめんごめん。今やられるとキツイ!勘弁してくれー!」
「ところで、須賀くん…まだ、できます?」
「えっ、…ま、まさか…」
京太郎の脳裏に浮かぶ、それ。そう、和の大陰唇である。
「ここまで来たら、最後までするしかないですよ、ね?」
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「ほら、須賀くん、見て…ください…っ」
興奮か、それとも羞恥か、緊張しながら正座する京太郎の目の前で
いやらしく、アピールするように開脚する。
「………(ゴクリ」
思わず生唾を飲む。
「ここに、須賀くんのおち●ぽを、私の子宮に、届くくらい、深く、入れるんですよ」
大陰唇を両手でクパァっと開き、京太郎を誘うように挑発する。
「本当に、…いいんだな」
少年、須賀京太郎は今までこんな機会があるとは思っていなかった。
何回転生を繰り返してもお近づきになれないような、そんな彼女の、
和の初めてを貰うことに、魂はどうしようもなく打ち震えていた。
「何を今更…。さっきまであんなことしてたのに、躊躇う必要はないですよ、ほら」
「俺で、いいんだな?」
だが、和の心には本当に自分が映っているのか…それが、ものすごく不安だった。
「…何が言いたいんです?」
「…いや、じゃあ…いくぞ…っ!」
しかし、目の前の光景に、後の事を考える理性など…とうに費えていた。
「和、綺麗だ…。ここの穴も、こんなに、綺麗で…」
事実、和は穢れを知らなかった。その無垢な、何も知らない穴は
京太郎の肉棒を欲しがっているように見える。
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「ここか…っ!?」
いきり立った肉棒を、和の膣口にあてがう。
「んっ、そこです…。須賀くんっ」
「和、ゆっくり入れるぞ…」
ぐっと腰に力を入れ、ゆっくり和の膣内へ入っていく。
「んっ、んぐっ、あうぅっ!…あ、んんんんっ!」
京太郎の肉棒は締め上げてくる膣内をこじあけるようにして進む。
奥へ行けば行くほど、和の我慢しているであろう苦しそうな声が漏れ出す。
「和っ…和…っ!大丈夫か」
「あっ…んんっ!き、ついです…。ちょ、ちょっと待って…須賀く…んっ!」
「ぐっ…ふううう…はあぁぁー…っ」
まだ亀頭が入ったばかりの京太郎は、それでもギチギチに締め上げる
和の膣内の中の予想外のキツさに頭が真っ白になっていた。
「んんんんっ、ああっ、ぐうっ、はぁっ…っい」
「和…ダメなときは、いつでも…いってくれ…っ!」
挿入を一時停止して、痛みでぷるぷると痙攣している和を
落ち着かせるように、体を優しくなでる。
「んっ、ふっ…うぅ…んんっ」
表情では分かり難かった極度の緊張がしだいに解れ
ギチギチと亀頭を纏っていた和の膣肉はゆっくり緩まってきた。
「ふっ、ん、ぐぅ…くぁっ、和!っ…和!」
「須賀、くん」
恋人を見るようなドキドキした表情で上目遣いをする。
「和っ!…ああっ、んぐぐっ…」
暴走しそうな欲望をギリギリで押さえ、ゆっくりと腰を落とす。
-
痛いのに…苦しいのに、どうして…こんなに…)
トクン、と。胸が高鳴る。初めての感覚だった。
和は目の前にいる京太郎がとても凛々しく、逞しく、愛おしく感じた。
「須賀くんっ、来て…っ!」
両手を伸ばし、和は心から京太郎を求めた。
「〜〜!うぉぉぉっ…んんっ!!」
グジュグジュと先ほどの前戯で濡れていた胎内に
滑るように肉棒が入り込んでいく。
「んああああああっ!!ああっ!はんんっ!んんああああ!!」
和の体内に痛みと、未知の感覚が迸り
「うおおおっ!和!和…っ!根元まで、入った、ぞ!」
ようやく肉棒は奥まで到達した。
「んんんっ、や、やっとっ、入りましたね…」
「ああ、…大丈夫か?痛くないか?」
「少し、痛い…ですけど、大丈夫です。須賀くんの好きなように…っ」
「和…。じゃあ、動くぞ」
ぐっと腰を上げ、膣肉をめくり上げながら挿入をしようとしたとき
「あっ…」
京太郎は、自分の肉棒に純潔を破った、破瓜の証がついていることに気付く。
「和!」
本能の赴くまま、勢い良く腰を前後させ、種付けしようと膣内で抽送を繰り返す。
「んぐっ、んっ、はぁっ、ああんっ、やぁ…須賀くん…っ!」
そして変化が訪れていた。
「ど、どうした…んっ、ぐうっ…まだ、痛むか…っ?」
「痛い、ですけど…変なんです…っ!体のずっと、奥から何かが…んっ!むずむずって…ふぁっ!」
和の体内に広がった未知の感覚は
自分の膣内で起きている抽送運動が繰り返される度に大きく、大きくなっている。
「そ、そっか…気持ち、いいんだな…俺も、気持ちいいよ…」
ピストンの度に、和から愛液がじわじわと溢れ
ぱちゅん、ぱちゅんと水音を立てている。
「よく…んっ、分からないけど…こ、怖いです…」
「大丈夫、俺が、支えるから…和、安心してくれ」
水音は外に漏れるほど大きくなり、和の喘ぎ声は艶っぽくなっていく。
「…和!…和!膣内…すっげぇ、気持ちいいよ…っ!」
「はぁんっ、んっ、身体…っ、おかしく、なって…やぁぁぁっ…」
ぐっと堪えていた様な表情は蕩けた表情に変わり
声を抑えようとする唇からは喘ぎ声がどうしようもなく漏れ出している。
-
「和っ…んっ、ちゅっ、ペロペロ、ちゅうううう!!」
抽送を繰り返し、こみ上げる射精感を堪えながら、和の大きな果実を
貪る様に吸い上げる。
「んんんんんんっ、それ、ダメ…頭、馬鹿になっちゃいます…あんっ!ああっ!」
乱れた声を出し、ついに和の理性の堤防は決壊した。
「和の乳首、…おいしい…ん、ぐっ…んっちゅるる、ちゅう!ちゅう!ちゅうううう!!」
「あああん!ダメっ!ダメっ!おっぱい、おかしくなっちゃいます…っ!あん!やぁん!!」
乳首を吸い、先っぽの突起をペロペロと舐める度に、膣内はぎゅうぎゅうと締め付けてきて
今まさに、放出されんとしている京太郎の精液を和の身体は求めている。
「和!…くっ、和!好きだ、好きだっ!ふぅん、…くっ、うっ…!」
ぱん、ぱん!と水音が激しくなる。抽送する速度もだんだんと速まり
互いに、本能のままに身体を貪る、動物そのものだった。
「はぁん!やぁ!お腹の奥、おかしくなっちゃう…!あん!ダメぇ…奥突いたら…ひぎぅっうん、ぁん!」
グリグリと肉棒を子宮口に尿道口をピトっとくっつけ、射精の準備が出来上がっていく。
「んっ!ぐっ、そろそろ、本当にきつい…っ!イく、イきそうだ…和!」
「んっ、ああっ!す、すごい…っ!膣内で、…須賀くんの…、んはぁん!どんどん大きくなってる…っ!」
無我夢中で腰を動かし、快楽を求め、種付けをしようとする。
「和の、身体も…んぐふっ…心も好きだ!全部好きだ!!」
早くも和の身体の魅力にとりつかれ、その身体に己が証を植えつけたくなる。
「あ、はんっ!ダメ!ダメですっ!そんなに、奥、突いたら、飛んじゃいますぅぅ!」
「い、いいですよ!んっ!あん!来て、ください!私の膣内に全部出してぇ!〜〜!」
全ての精液を搾り取ろうとして、京太郎の肉棒は蕩けるほど熱く蠢く膣内にきゅんきゅんと締めつけられる。
「んおっ!やばい、来る!イク!全部、全部和の膣内に出すぞ!うおおおおお!!」
和に精液を全て放出するために、最後のピストンを始める。
「奥、きてる!…子宮、とんとん叩いてる!ダメ、はぁん!あんっっっ!ああッ………!!」
そして、和の膣内はぎゅうぎゅうと最後により強く締め付けてきた。
「うっ!ぐうあああああ!出る!出るッッッ……!!」
ビュウウウウウウウ!!ビュルルルルル!!ドクンドクン!!ビューーーーー!!ドビュウウウルルルル!!!
今までずっとこみ上げてきていた大量の欲望が濁流のように和の膣内に流れ込む。
「や、ああああああっっ!んんっ、あふうあっ、あん!ああああああああああん!」
「ん、ぐぅっ、うっ…ふぅ…っ!」
精液をありったけ吐き出しながら、膣内を擦り続ける。
「ん、やぁっ!んんんっ!須賀、くん…んんっ」
和をぎゅううっと抱きしめてやると、不規則に膣内をきゅっきゅっと絞り上げ
いまだ出続ける精液をちゅうちゅうと吸い上げる。
「あううううっ!す、すごいぃ!沢山、お腹が…お腹に…溢れて…っ!ふぅぅっ!んんんっ!くうううんっ!」
-
………
……
…
もう何度目の射精をしたのか覚えていない。
ただ只管に和は京太郎を求め、京太郎は和を求め、それをずっと繰り返している。
抽送する隙間からあふれ出しそうな精液をなんとか押し戻そうと腰を動かす。
「ああんっ!もぉ…もぉお、全部出たのにぃ…動かさないでぇ…また、イっちゃ…んんっ!!!」
抱きしめているとビクビクビク!!と和の身体が大きく痙攣したのが分かる。
「でも、これ、止まらなっ…ぐううっ!うおぉおおぉぉ…ッッ!!」
ドビュルルルルルル!!ビュルルッ!ビュルルッ!ビュルルッ!
第二波が押し寄せ、もう入りきらなくなった精液が結合部分からゴポポと漏れ出す。
「んああああああああ!!イク!イク!イク!いっくううううう!!」
孕ませたがっている本能に抗えずに二人は絶頂を繰り返し乱れあう。
ぱちゅ!ぱちゅ!ぱちゅ!ぱちゅ!
「また!また出る…んぐううっ!うおおおお!!」
精液が入りきらなくなった肉棒を一気に引き抜き
その大きな胸、お腹、和の身体全体に精液がふりそそぐ…
「んひゃあああん!!また、またくるうううう!!」
精液で身体をコーティングされた和は
彼女自身の性臭と精液の匂いが合わさって、とてもいやらしい匂いが部屋に充満していた。
「はぁっ…はぁっ…はあぁぁぁぁぁ…流石に、もう出ねぇよ…」
「まだ、あと…もう一回、出るはずです…」
和は、精液塗れと愛液まみれの膣口で京太郎の肉棒を咥え、
「んっ!あん!ビクビクって、精液、出たがってる…ほら、出して、出してくださいっんんんっ!!」
「ああああああああああああ!!やめ、腰が…こわれ、あっ……ッッ!!!!」
ビュルルルルルル!!ビュッ!ビュッ!
-
「ふふっ、初めてなのに、沢山色んなもの、出しちゃいましたね…んっ、ちゅっ」
京太郎へと倒れこみ、ぎゅっと抱きしめて深いキスを交わす。
気付くと、カーテンの向こうは明かりが差し、雀がチュンチュンと鳴く音が聞こえていた。
「朝…か。も、…腰が、抜けて…動けねぇ……」
いろんなモノに塗れてグチャグチャになったベッドを見る。
「うへぇ…どう片付けよう、なあ、和…」
「とりあえず、お風呂、入りましょう…」
この後、ベッドをなんとか片付け、風呂に入った和たちは
力尽き、昼過ぎまで爆睡し、二人揃って重役出勤とあいなった。
一応、ここで書き溜めが尽きたので溜まり次第更新します
-
うわぁやべぇなこれ(ボキャ貧)
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はじめてSSで抜いてしまった.,.
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和咲派だけを殺す機械かよ!(スレタイ被害)
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>>46
すまんな
次スレ立てするときは気をつけます
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こんなに書けるのにどうして>>1は他のホモに頼もうとしたのか考えると興奮する
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これで男汁を出すのは実質1の手コキ
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>>47
雅恵さんが比較に上がる時点で男に対するドスケベ度合いの話題である事の推測は容易とまではいかないにせよ不可能ではない訳だし
わざわざ配慮するほどの事はないと思う
-
>>50
スレタイだけなら和のキャラ萌えを期待する向きもあるかと
それが開いたらカップリングSS、レズっ気のある和のノンケ物だったら闇討ちになるのも、まっ多少はね?
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>>51
センセンシャル!今後気をつけます!!
「おい、京太郎!のどちゃんと同じ時間に遅刻たぁ、どういうことだ!」
HRが終わった直後、いつものように
優希が京太郎のいる教室へと駆けて来る。
「よう、優希。それはだなぁ…んっふっふっふ!ニヤリ!」
「私の大事な大事なのどちゃんに手を出したら許さないじょ!しゃー!!」
冗談ながらに猫の威嚇のポーズをとる。
「ってのはさておいて、だ!のどちゃんと本当に何かあったのか?」
「あー…まあ、な。ちょっと、色々…」
「そっか…。前々から思ってたけど、京太郎は最近のどちゃんと仲がいいのな!」
「なーんか一人だけ仲間はずれにされてるみたいで寂しいじぇ…」
「ほんとに…ごめんな。優希」
頭をポンポンと撫でながら、本音の声が京太郎の口から漏れた。
「えっ…そ、そんなマジのトーンで言われたらビビるじぇ…」
「ごめんごめん、冗談だって!…さあ、部室に行こうぜ」
「……京太郎」
昨日までの京太郎と少し雰囲気が変わり始めている
漠然とした不安と焦りが優希の胸をチクチクと蝕み始めていた。
-
「須賀くん…優希!」
校門を出るところで和と出くわす。
「どうしたんです?二人揃って」
内心嬉しそうに京太郎を一瞥してから、優希の隣に並ぶ。
「………あっ」
なんとなく、察した。京太郎と和の距離が自分の
思っていたよりも、随分と大きく縮まっていることに。
「…?どうした優希」
「なんでもないじぇ!あ、そうだ。のどちゃん」
「なんです、優希」
「今日、染谷先輩と…部長が来るんだけどのどちゃんも寄ってかないか?」
あの二人の顔、とりわけ麻雀部元部長にして学生議会長、竹井久の顔が
脳裏にくっきりと浮かび、逡巡する。
「和、…来ないのか?」
「………そう、ですね。行きましょうか」
「やったじぇ!久々に4人で麻雀ができるな!」
何も知らないように意気揚々と歩く優希を見て胸が痛む。
「…っ!」
和はどうなのだろうとそちらを見るとこちらの視線に気付き柔和に微笑む。
つい昨晩、この原村和と肌を重ねた。だが、彼女の胸中をまったく知らぬ京太郎は
和のことを知りたいという欲望と知ってしまったらこの関係が崩れるのではないか
という不安が溶け合い、ぐるぐると心の中で廻り始めた。
いつも通り、人気の全く無い旧校舎へと足を踏み入れる。
コツコツ、とリノリウムの床を踏む音が校舎内に反響する。
最上階まで上がると談笑する声が聞こえた。
間違いない、あの二人だ。
優希が意気揚々と扉を開き、部室の中へ入っていく。
「ぶちょー!染谷先輩!久しぶりだじぇ!」
こちらの姿に気付いた部長は、にこりと笑い迎え入れる。
「和…。よし、三人とも来よったな。」
「いらっしゃい。なんだか懐かしいわね、このメンバーも」
「さ、始めましょう?まず、誰が私たちを相手にするのかしら」
-
「うんうんっ、ブランクはあれど、私の腕は落ちていないようね」
「和も、もうネト麻さえ触れてないって話やのに、ちっとも衰えとらんな」
「それに引き換え、京太郎。ちっとも成長せんなぁ」
「くっ…何も言えねぇ…」
「………………………」
和が不満があるように眉をひそめ、すぐに無表情になる。
「あら?なんで須賀くんを指摘して和がそんな不満そうな顔してるの?もしかして…」
「帰ります。お邪魔しました」
言われる前にその言葉を遮り、席を立つと足早に退室する。
「あっ、ちょっと!……あちゃー、なんかマズったかぁ」
「わしも余計なこと言ってしまったかのぉ」
「あ、おい!待てって、和!」
追いかけるように席を立つ。
「おや、これは…」
「…ああ、なるほど」
二人が悪戯っぽく笑う。
「……京太郎、やっぱり」
人知れず、優希だけが暗く沈んだ顔をしていた。
-
「咲さん、あなたはまだ…そっちで麻雀をしているのですか」
「私は…」
斜陽の光が丸裸で寒々と震える木々に
ノスタルジックな雰囲気を演出させていた。
「おい、和っ!」
「あっ、須賀くん…?何で」
振り返り、きょとんとした顔をする。
「何でって、そりゃお前、和がいきなり出て行くもんだから」
「だから、それで何で…」
「昨日の今日で言うのもあれだけど、俺ほんとに和のこと好きみたいでさ…」
「和がそういう風な顔して出て行くと、気になるんだよ」
「…そう、ですか。私も、好きですよ。須賀くんのこと」
「ほ、ほんとか!…え?ま、マジで?」
「ええ、…じゃないと、こんな風にはなりません」
京太郎の手を握り、自分の胸へと持っていく。
「おおおっ、ちょ…!和、人に見られたら…」
柔らかいその膨らみに手を触れる。
ドクン、ドクン。人並みより少し早く脈動する心臓の鼓動。
「非論理的なものは、好きではないです、けど…」
「この感情、この気持ち、この高鳴りだけは…嫌いではありません」
「あ、ああ…つまり…?」
「私たち、両思いですね。ふふっ…」
「……………そ、そうか。そうだな」
京太郎は思った。自分を好いてくれている。それはいい。
だが、和が無理をしているような顔に見える。
気のせいなのだろうか。…本当に「俺自身」のことが好きなのだろうか。
……そんな気持ちとは裏腹に激しく自己主張をしている己の愚息がとても憎かった。
「あっ、大きくなってますね…」
服の上から、怒張している肉棒をしゅっしゅっと撫でる。
「あっ…おい!まずいって…!」
「ふふっ、分かってますよ。早く帰りましょう…。須賀くんの家に」
-
和は本当に俺のことを好きなのか、そう考えても纏まらない。
何かを抱えている。そのためには俺との接触が必要。それだけは分かるのだが。
いくら考えようとしても無駄だった。現在位置は昨日のベッドルーム。
とどのつまり、京太郎は、今目の前にある状況しか目に入ってこなかった。
「和、今日は…パイズリを、してほしいんだ」
「パイズリ…ですか?」
簡単に説明すると和は怪訝そうな顔をして
「本当に私のこの胸で挟む、その…パイズリで、気持ちよくなるんですか…?」
「あ、ああ…そうだと思う。俺は体験したことないから分からないけど、アレは男のロマンなんだ…!」
パイズリ、嘗て京太郎は美少女の口からパイズリという言葉を聞いたことがなかった。
もうそれだけで股間のソレが怒張していることは和にとっては手に取るように分かっている。
「ふふっ、言うだけで興奮するなんて…お猿さんみたいですね」
手を交差させ、セーラー服をゆっくりと持ち上げて脱ぐ。
可愛いピンクのブラに包まれた存在感を主張する二つの果実がぷるんと震え、露になった。
「……和の、相変わらずでかいな」
「好きで大きくなったわけではないです。これでも苦労を強いられたり
周りの娘に妬まれたり、冷やかされたり…でも」
「須賀くんが喜んでくれるなら、よかったかなって思います」
「最近おかしいんです…。こんな論理的じゃない制御できない感情ばかり…」
「感情に振り回されたり、ちょっと暴走する和も可愛くて、俺はいいと思うけどな」
「……あんまり言わないでください。恥かしいです…」
「(和自身は結構恥かしいこと沢山言ってると思うんだけどな)」
服を脱ぎ、丁寧に畳んだ後に背中に手を回し、慣れた手つきでホックを外す。
はらりとブラが取れると、昨日、あれほど好き放題にしてしまった双丘が目に入る。
「……さあ、須賀くんのおち●ぽも早く出てきてください」
催促するように言うと、京太郎のズボンと下着を脱がそうとする。
「お、おう…」
あまりに積極的な和に何も言えない京太郎は
そのまま、己の肉棒を欲しがる和を見下ろしていた。
-
「須賀くん、ここに頭を置いて、横になってください」
スカートを、つまり、膝の上を指定している。
「えっ、お、おう…」
思わぬところで膝枕を体験することとなった。
和のむちむちとした柔らかい膝に頭を置き、目を開くと
京太郎の視界の殆どは和の胸によって遮られていた。
「須賀くんは一回目はすぐ出ちゃいますから…出しておきましょうね」
にぎにぎ、しゅっしゅっしゅっ
もう握り方を慣れてしまったその手で包み、手と肉棒によるピストンを開始する。
「(和の胸、揺れてる…)」
ぷるんぷるん、と自分の肉棒が扱かれる度、和の胸が揺れている。
京太郎は我慢が出来なくなり、それに舌を伸ばそうとするが、届かない。
「…?私のおっぱい、欲しいんですか、ふふっ…いいですよ」
和は前屈みになる。上からその大きなものが降りてきて、顔に押し付けられる形になった。
「んんっ、ふぐぐっ…レロレロ、ちゅっ、ちゅううう!」
あまりの空腹に母乳を欲しがる赤子のように胸を吸い上げる。
妊娠をしていない和からは流石に母乳を出すことは出来ないが、乳頭は仄かに甘い味がした。
「んんっ、須賀くん。そんな必死に吸わなくてもおっぱいは逃げませんよ…」
手持ち無沙汰だった左手で京太郎の頭を優しく撫でながら
右手は激しく怒張しているペニスを献身的に扱く。
しゅにっしゅにっ、しゅっ、しゅっ、しこしこっ、しゅにっ、しゅにっ
ペースを速めたり、落としたり、マッサージのようなそれは
肉棒に熱を集め、先端からは蜜のようにカウパーが垂れてきた。
-
「ちゅううううう!!じゅっ、じゅる、じゅうううううう!!」
左手で左胸を持ち上げるようにねっとりと揉みしだきながら
思うままに乳首を吸いあげ、乳首をコリコリと舌でいじめ始める。
「あんっ、須賀くん、っ。それ、気持ち良いです…っ」
和の身体がピク、ピクと微弱に痙攣し、いつものように顔が紅潮する。
くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、しゅこしゅこしゅこしゅこっ
負けじと手の動きを止めず、カウパーによってコーティングされた
潤滑性のある肉棒を扱く。
ピクンピクン、とペニスが反応する。射精の前兆だと和は悟った。
「ちゅうう!ちゅぱっ、はぁっ、和…そろそろイきそうだ…っ」
「はい、いいですよ。たくさん出してください。須賀くん」
くちゅくちゅくちゅくちゅっ、にちにちにちにちにちにちっ
優しく頭を撫で、柔らかく暖かい胸を胸板に押し付けながら
ペニスからたくさんの精液を出そうと、いやらしい音を立てながら白い手を只管に上下させる。
「あっ、ぐっ…ああっ、…出る…うっ……ッ!!」
ブビュルルルル!!ビューーー!!ビュッ!!ビュッ!!
ドクドクと噴水のように精液が溢れ、和の豊満な胸を、整った顔を、綺麗に伸びた髪を
全てを白く彩るように注がれる。
「んっ、たくさん…はぁむ、れろっ、…ちゅるっ…んくっ、…おいし…」
和は顔や胸についた精液を掬い、舐めとると恍惚の表情を浮かべる。
-
「あれだけ今朝までたくさん出たのに、もうあんなに沢山出るんですね…」
「どれだけ私を妊娠させたいんですか、くすくすっ…」
先程の射精で髪や身体についた精液を洗うために、風呂場に移動し
互いにシャワーで身体を綺麗に流し終わった後
「もう面倒ですから、ここでその『パイズリ』をしましょうか」
和は京太郎に椅子に座るように言うと自分の胸にローションを垂らし始めた。
ヌラヌラと光るそれに胸は包まれ、自分の胸は迚も卑猥であるとアピールしている。
「おおっ、なんかすっげぇエロい!」
「見るだけで満足した気持ちにならないでくださいね」
「あ…でも、今こういう状態なんだよなぁ…」
京太郎の肉棒は和の手コキによる猛撃により、十分に勃起できていない
所謂、半勃ちの状態であった。
「こうすれば、大丈夫ですよ…ん、しょっ」
和は、京太郎の目の前に膝を立て、その豊満な二つの乳房で肉棒を包む。
ヌルっと滑るようにそれは谷間を突き進み、和の体温と谷間に挟まれる刺激
何よりも和の胸によって挟まれているそのとても淫らな光景がすぐに肉棒を大きくさせた。
「どうですか?須賀くん」
「お、おう。入れただけなのにすげえ気持ちいい。それに今の和、すげえエッチだ…」
「ふふっ、ありがとうございます。んっ、須賀くんは、楽にしててくださいね」
両手の拳を握り、胸に押し当てて乳圧を上げる。
「お、おおっ、何か、きつくなってきた…」
人生初めての体験に酔いしれ、身体を震わせている反応を愛でるように見つめながら
二つの乳房で挟み込んだ肉棒を擦り始める。
柔らかな和の胸部全体でガチガチに硬化した肉棒を奉仕する。
雄の本能的、支配的な快感が更にそれを硬くさせる。
-
「ふふっ、須賀くん。その気持ち、よさそうな顔、いいですよ…んっ、んっ」
ずにゅっ、ぱんっ、ずにゅっ、ぱんっ、
豊満かつ白い和の胸はローションによるテカりによって
淫靡な雰囲気を醸し出す胸を上下させている。
「ぐっ、和…、何で、俺の言う事を、そう何でも聴いてくれるんだ…ふ…っ、ぐあっ…」
「須賀くん。今は、気持ちよくなることだけ、考えましょう…」
ボールをひしゃげさせるように二つの乳房の形を変える。
その艶かしい和の乳は更に乳圧を強くし、むにゅっと纏わりつき、肉棒に刺激を与える。
ずにゅっ、ぱんっ、ずにゅ、ぱんっ
「ぐぁっ、…和、すげえ上手だ…」
ぐにゅぐにゅと容赦なく挟みこむ和の乳房。柔らかく、温かく
ぐにぐにとその肉棒の形にぴったり合わさりながら肉棒は甚振られる。
「はぁ…っ、ぐぅっ、ぬぐぐ…」
「挟まれてからずっと、おち●ぽピクピクしたまま、そんな声まで出して
須賀くん、すごい気持ちいいんですよね…」
「じゃ、こうやって、もっと気持ちよくしましょう…はむっ」
乳房の谷間から顔を出していた亀頭にしゃぶりつく。
「ちゅる、れろれろっ、ちゅぶっ、じゅううううう、じゅる、じゅる」
ずにゅっ、ぱんっ、ずにゅっ、ぱんっ
圧倒的なボリュームの和の胸に扱かれながら
雁首から上を縦横無尽に舐め、吸い上げられる。
-
「あああああっ!!」
あまりに大きく、瞬間的な快感に絶叫する。
「ちゅぽっ!…ふふっ、すごい、おっぱい気持ちいいですよね、イきたいですよね
どぴゅどぴゅってたくさん出したいですよね」
「あ、ああ!…出したい…和の胸に出したい…っ!くふああああ!!」
「わかりました。れろれろぉ、ちゅぶ、ちゅうううう!ちゅぱ、れろっ」
ずっぱんっ、ずっぱんっ、ずっぱんっ、ずっぱんっ
ピンク色の舌を使って亀頭を這わせ、尿道口や裏筋を舐めてから、吸い上げる。
乳房を持ち上げ、上下させながら、パイズリに加速を加える。
双乳をより一層卑猥にしているローションにより、竿に更なる刺激、快感を与える。
とてつもない興奮と快感に竿、尿道、亀頭がパンパンに膨張する。
「んはぁっ、すごい、おっきい…っ、イきそうなんですね」
「んむっ、ちゅるる!れろれろっ、…ちゅううううう!じゅる!じゅるる!」
精液を搾ろうと、亀頭に吸い付き、上半身全部を使い
胸をたぷん、たぷん、と揺らしながら、肉棒を扱く。
「ああああっ!出る!出る!出る……!!!…ッッ!」
ドビュッ!ビュグッ!ビュッ!ビュルル!ビューーーー!!
精液が汲み上げられ、和の口の中に溢れる。
「んんっ!んんんんんんん!ふぐっ、ぶはっ、…はむっ、ちゅるるっ!ちゅうううううう!!!」
その勢いに耐えられず、一度口を離すが、すぐに亀頭に吸い付き、精液を只管に飲み込む。
腕と双乳も休めることなく、そのまま、全部搾り出すまで肉棒を擦り上げる。
乳房により、竿の根元から揉みしだかれ、亀頭をいまだに吸い続ける和の口により
腰がガクガク、と震え始める。
「んんっ、ちゅるるっ、ちゅぱっ!」
最後の一滴まで搾り取られ、
「ふふっ、おち●ぽ最後まで射精できましたよ、偉いですねー」
と満面の笑みを浮かべ、亀頭にキスをする。
「はぁ…すっげぇ、出た…こんなに出るもんなんだな…」
波のように強く連続に訪れた快感に腰を曲げ、肩が垂れ下がる。
「何言ってるんですか…昨日も沢山出したじゃないですか…私の中に」
クパァ、と蜜が垂れている縦筋の綺麗な穴を両手で開かせる。
「あんなに出した須賀くんだから、当然、まだ出せますよね…?」
-
「本当に、この状態のまま入れるのか…?」
湯を張った湯船の中で抱きしめあっている。
「でも、須賀くん。準備OKみたいですよ」
さっき自分を徹底的に搾り取った双乳がむにゅっと
自分に当たり、潰れている現状にもうどうしようもなく
やる気を昂ぶらせ、哀れな愚息を怒張させている。
一方の和のピンク色の蜜壷もトロっと愛液を漏れさせていて
どちらとも戦闘態勢はバッチリなようだ。
「大きいおっぱいが大好きな、須賀くん。入れて、いいですよ」
「和っ…!」
肉棒を和の蜜壷にググッと埋没させる。
昨日までギチギチだった和の膣内は、夜通し貫かれたため
子作りをするにはとてもいい具合になっていた。
「うぉ…っ!ヌルって」
「んんっ、須賀くんのおち●ぽ、入って、きました…っ」
さっき挟んでいたローション塗れの乳房の谷間のように
ヌルヌルとすぐに奥まで到達する。
それほどまでに、和は前戯の連続で濡れていた。
「あの、せっかくですから」
「んっ?」
「私が上になって動いて、いいですか?」
-
「んっ、んぁっ、ふぅんん!ひゃっ…」
和は下半身を上下させ、蜜壷で、肉棒をきゅっ、きゅっと締めながら扱く。
和が動くたびに、湯船に張った湯がちゃぽん、ちゃぽんと音を立てて跳ねる。
「うっ、ぐぉっ、あっ、ダメだ!出るっ!」
肉ヒダが蠢き、雁首や、亀頭を刺激し、射精感を早々に高める。
名器の覚醒であった。
膣内がぎゅっ、ぎゅっと絞り上げ、肉棒は暴発寸前だった。
ビュルルルル!!ビュッ!ビュッ!!
始まって5分も経っていなかった。京太郎の肉棒は和の膣内に中出しを開始した。
「んっあっ、ひゃあっんん…えぇ、もう出たんですか?」
「ご、ごめん…こんなに早いと流石に滅茶苦茶恥かしいわ…」
「…もう、しょうがないですね!」
射精により止まった抽送を再開する。
「お、おふっ、小さいまんま扱かれても…おおっ…」
膣肉は、射精が終わり、萎れた肉棒のサイズに合わせ、圧迫し、刺激を与え
もっともっと精液をねだる様に蠢き始める。
「んっ、膣内で…どんどん、…大きく、んんっ…なっていくのが分かります…っ!」
「おっ、おふっ、ぐっ、ううっ…」
直ぐに先ほどの大きさへと戻り、性交は何の問題もなく再開した。
「んんっ、やっ、はぁんっ…いい、です。これが、『気持ち良い』なんですね…んっ」
ねっとりと腰を動かし、きゅっと締まる膣肉とヒダが肉棒全体を攻め上げていく。
-
すごいですねこれ
-
俺何書いてるんだろ…
-
もう出ないよぉ……
-
こいつすげえ変態だぜ?
-
>>65
書き抜けバカ野郎
抜けってのは手淫しろって意味じゃないからなバカ野郎
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「負けて、られるか…っ!ちゅう!ちゅううう!ちゅううう!!」
和の執拗な攻撃に対抗し、乳房を弄りはじめた。
母乳を吸い上げるように右の乳房に吸い付き、左の乳首をコリコリと指で弄り倒す。
「んんんっ、それ、気持ちいい…んぁっ、やっ、それっ、ああっ、…イっちゃうぅっ!」
和の痙攣が始まると蜜壷が精液を吸い上げるように執拗に京太郎のそれを締めあげる。
「……!ぐああっ!イって、たまるか…っ!」
「もう…そんな、赤ちゃんみたいに…
こんなに大きくても、まだ出ないんですからね…」
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「もぉ…何で、こんなこと…」
「男には、意地が、あんだ、よっ、…んっ」
「子供…みたい、ですっ…んむっ、ちゅっ、んんっ」
唇を重ね、唾液の淫猥な甘さに、頭が真っ白になり、蕩けていく。
快感に抽送を止めた和を京太郎は身体ごと突き上げる。
「ひゃあぁっ、あぁんっ、須賀く、んっ、ぁんっ!」
腰を全力で振りながら激しくキスを交わし
再び下半身全体が熱を帯びていく。
「ぐっ、っ!んぐっ、やばい、和!もう、もう出そうだ、…!」
中はぐにゅぐにゅと蠢き、子種を欲しがり、奉仕をしてくる。
快感を求め、蜜壷を突く度に具合がよくなり、京太郎に限界が近づく…。
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「出してぇ、出してくださいいぃ。須賀くんの赤ちゃんの種、全部っ、私にください…っっ!」
ぎゅっと抱きつき、とめどなく溢れる快感にぷるぷると震えながら射精をねだる。
「ぐっ、イく…ぐぁっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ぐうう……ッッッッ!!!」
ビュブブッ!!ドプッ!!ドビュウウウウウウウ!!ビュッ!ビュルル!ビュルッ!
「んあああああああああああああっ!イクイク!いっくううううううう!!」
京太郎を強く抱きしめ、噴射される精液の全てを和の子宮が受け入れる。
「まだ…まだ出る…ッ!ぐああああああああっ!!」
ビュル!ビューーーーーー!!ビュルーーーーーーー!!
「ひぐっ…うううんんん!!すごい、私のおま●この中、全部満たされていきます
須賀くんのおち●ぽ生まれの精液に全部占領されちゃいますううううう!!」
「はぁ…っ!はぁ…っ!和、大丈夫か…っ!」
「んんふう…な、なんとか…。はぁ…すごかった、すごい、気持ちよかったです…」
顔をより赤くして京太郎に顔を見られないよう抱きしめる。
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激しいセックスに息も絶え絶えになりながら、全て事を済ませ
二人は裸のまま、ベッドに横になっていた。
「なあ、和。俺のこと、本当に好きなんだよな…?」
「しつこいですね。私に嫌いになってほしいんですか?」
また、最初にこの関係が始まったときのように和の目が光を失い始める。
「そ、そうじゃなくてだな…」
「私は須賀くんが好き、須賀くんも私が好き、だからえっちをしました。
何の問題もないじゃないですか…」
「……そうかもしれないけど」
「胸に残る無駄な想いを二人でこうやってイチャイチャして
そうして、色んな場所で消していけばいいんです…私は」
「…和。お前やっぱり……」
「でも、須賀くんの事が好きなのは、本当ですよ」
「………そうか」
京太郎はようやく気付いた。心の穴を埋めるように和の身体に溺れている自身と
心の中で未だ咲に捕らわれている和が、咲との想い出を肉欲に溺れ、全て消そうとしていることに。
はい、大体構成の半分ちょいくらいまで来ました。
何かシチュエーションの要望とかあったら、挙げててください。
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普通にエロ抜きでも続きが気になりますね
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すごいですねこれ
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>コツコツ、とリノリウムの床を踏む音が校舎内に反響する。
ここと
>肉ヒダが蠢き、雁首や、亀頭を刺激し、射精感を早々に高める。
>名器の覚醒であった
ここすこ
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すみません、ゆゆ式一挙見てて完全にサボってました。
今日中には更新するので許してください、オナシャス!センセンシャル!
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一応書き溜めはできましたが、朝が早いので少しでも寝ようと思います。
早ければ昼頃投下し始めます。待ってる人おるか分からんけど、待たせてすまんな。
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楽しみに待っとるで
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まだ日差しが強く、緩急をつけた温く吹き抜ける風に青々とした木々が囁いていた頃。
清澄が決勝で白糸台にあと一歩のところで敗退してから数日経った或る日の事だった。
京太郎は旧校舎の空き教室に咲を呼び出し、懇願していた。
『―――――京ちゃん、………やっぱり、私残れないよ』
申し訳なさそうに困った顔で微笑む。
『な、何で…これからって時じゃないか、俺は……いや、麻雀部はどうするんだよ!』
タイミングもへったくれもない告白をぶつけて思いとどまらせようとする。
それだけ自分の周りから咲が消えるのを恐れていた。
『麻雀部は大好きだったし、居場所だった。いつの間にか皆と打つ麻雀が一番好きになってて…。
だから出来れば私もここから離れたくなかったなぁ……』
京太郎の顔を見ないようあさっての方向を向き、淡々と語る。
『な、何で、過去形なんだよ。おい…!』
続きの言葉が聞きたくなくて大きい声でかき消したくなる。
『……あれから随分時間が経って、今までずっとお母さんとお父さんも
私とお姉ちゃんも別々のまま、バラバラでいたんだよ』
段々とその声にも熱が篭る。
『それが、皆で全国に行けたおかげでこうなって…。
家族一緒に暮らすことが出来る最後のチャンスかもしれない』
『…和は。和はどうするんだ。あいつはお前の事が好きだって知ってるよな。
こんな急にいなくなれば、悲しくて、落ち込んで、取り返しのつかないことになっちまうかもしれねぇ!』
『もうちょっと、あいつのことも考えてやれよ!今のあいつはお前なしには…』
京太郎も、咲に並々ならぬ好意を抱いていた。だが、京太郎は自分から見て仲の良かった和を、
引き合いに出してしまった。その自分の臆病さと卑怯な性格が情けなかった。
『和だけじゃねえ、優希も、部長も、染谷先輩だって、このまま去ることは望んじゃいないはずだ!』
『皆のおかげでここまで来れた、それは凄い感謝してるし
やっぱり、私も皆のことも、京ちゃんのこともホントに大好きだよ』
『!…だったらっ!』
『でもね、私はそれ以上に家族のことが大事みたいなんだ。ごめんね…』
『謝るなよ…、謝るくらいなら…!』
『ごめんね、京ちゃん。本当にごめんなさい………』
床にポタポタと落ちている水滴が京太郎の目に留まる。
落涙。咲がどんな思いで自分に伝えているか気付いた。
京太郎は、皆のことを言い訳のように使い、
咲をここまで追い込んでいる自分自身に気付き、それ以上何も言えなくなってしまった。
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ジリリリリリリリリッ!!!目覚ましが苦い過去から京太郎を引き上げる。
「あー!もう、やかましいっ!」
チョップをかまし、騒音を目覚まし時計ごと叩き割ってしまう。
「あ…。やっちまったぁ…」
「また、あの夢か…。我ながら、子供だよなぁ…」
窓の取っ手を触る。季節相応に冷たい。
そのまま遠慮なしにそれを引っ張り、部屋の中に冷たい空気を迎え入れる。
寒い空気にキリっと目を覚まし、山の向こうを見つめながら今はここにいない人を思い出す。
「咲。今俺は、和にどうしてやればいいんだ?」
「はい、須賀くん。あーんしてください、あーん」
乳児に食事をさせるために、口に食物を運ぶ、例のアレ。
そう、まさにその、通称『あーん』が今、昼休みの教室で行われていた。
和が早起きをして作ってきた弁当らしく
育ち盛りの京太郎を意識したボリューム満点のメニューが所狭しと敷詰められていた。
「あーむ。もぐ、もぐ…なあ、和…これ、めっちゃ恥かしいんだけど」
事実、そうだった。二人は周りの生徒から注目の的であり、話題の渦中は免れない。
ただでさえ賑やかな昼休みの喧騒も今日は一際大きくなっていた。
「周りなんか気にしちゃいけませんよ。ほら、あーん」
「(ああ、もうなるようになれっ!)あ、あーん」
「きょうたろー!遊びにき、た…えっ、のど、ちゃん…?」
手にしていたタコスを地面に落とす。
二人が恋人のようにイチャついているところを呆然と見つめる。
「あ、あはは…きっと、なんか罰ゲームかなんかでしょ?」
「いいえ、私が好きで須賀くんに食べさせているんです」
「お、おい…和。ここは、優希を傷つけないほうがいいんじゃ…」
ボソっと周りに聞こえないように囁く、が
「いえ、いずれバレますから、ここで言っておいた方がいいでしょう?」
「あ、え…なっ!…やっぱり、お二人さんは、仲が良くて…」
「はい。優希も一緒に、お昼ご飯食べますか?」
「い、いいじぇ。私は学生議会室に行って、ぶちょー達と済ますから…じゃ、そういうことで」
顔を赤くし、涙の膜を張った眼のまま、後退りして、教室の外へ出た後、廊下を駆け出す音が聞こえた。
「おい、和っ、どうして……ちっ、しょうがねぇ、優希、待って――」
席を立とうとすると、ぐいっと背中を引っ張られる感覚に襲われる。
振り返ると、目の光を無くした和が、京太郎の学ランを、動けないほどに強い力で握っていた。
「優希と私、どっちを取るんですか…?もちろん、私ですよね…?」
「え…あっ、……っ………!」
その表情と謎の威圧感に全身が粟立ち、身体が動かなくなり、声も出なくなる。
「なーんて、冗談ですっ。さあ、食べ残したら怒りますからねー、なんて」
さっきの表情が嘘だったように、から揚げを箸で掴むと、京太郎に差し出した。
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「須賀くん、お弁当全部平らげちゃったんですねっ」
「ああ、うまかったよ。和が全部作ったんだろ、ありがとな」
「いいえ、いいんです。あなたが喜んでくれればそれだけで」
「料理も出来るとなると、もう欠点が見つからんなぁ、ムム…
あっ、そういや、和、お前少ししか食べてなかったけど、大丈夫か?
「ええ、私は割りと小食なので、…それより、そろそろ」
京太郎の学ランの袖を握り、顔を上気させ、上目遣いでおねだりする。
「またか、和…。本当に、お前はそれでいいのかよ…」
「あなたが好きでやっているんです。……他意は、ありますが」
和は京太郎に初めて胸中を打ち明けたあの日以来
学校にいる時でも求めてくるようになっていた。
休み時間、昼休み、放課後、暇さえあれば、いつでも肌を重ねあい
和は、積極的に雄を悦ばせる淫靡な身体を使って奉仕をしてきた。
和の父親である原村恵が東京から帰宅し、夜を過ごせないことも一端を担っているであろうが、
それでも明らかにそれが度を越していることは火を見るより明らかであった。
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「なあ、本当にここでやるのか…?」
京太郎と和は男子トイレの個室の中という隔絶された場所で二人きりになっていた。
しかし、今までとは勝手が違い、下手に音を立てれば、響いてしまい、思春期真っ盛りの
男子生徒たちに感づかれてしまう。つまり、一歩間違うと………。
「本当にここはヤバイって……!他のヤツらに気付かれちまう…!」
そんな想像を繰り広げている京太郎の股間は言葉とは裏腹に
和の制服越しでも今やくっきりと容易に想像が出来る身体を、求めていた。
「こういうところだからこそ、興奮するんじゃないですか…」
和は京太郎の股間のファスナーを下ろし、中途半端に大きくなった息子を見つめる。
「それじゃ、よろしくお願いしますね、おち●ぽさんっ…ちゅっ」
和は鈴口に口付けをすると、おもむろに肉棒を根元まで咥え、しゃぶり始めた。
「じゅるるっ!じゅぶぶ!れろれろっ!じゅううううううううっ!!」
部屋中に音が響いてしまうほどの音を立て、美味であるかのようにしゃぶる。
どこをどうすれば悦ぶかを本能で覚えてしまった和は、その技術で、
すぐにムクムクと京太郎のそれを大きくさせようとする。
「お、おい…。和…。静かに、静かにしろ…!」
「ん、ちゅぱっ。…大丈夫ですよ、ほら…もうこんなにおち●ぽガチガチに…」
肉棒から口を離すと、和は扉の方に手をつき、臀部クイッと突き出す。
スカートをたくし上げ、もう既に性交を実行できると言わんばかりに濡れたパンティを
ゆっくり、ゆっくりと焦らすように下げていく。こうして今再び、陰茎と大陰唇が邂逅を果たした。
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振り向きながら、腰をふりふりと誘惑するように動かし
「さあ、これで扉は開かないし、須賀くんは好きなだけ私のおま●こを蹂躙することができます」
「据え膳食わねばなんとやらといいますが…果たして須賀くんは、これでも我慢できるんですか?」
と挑発する。
「ぐっ…」
「おち●ぽさんが可哀想ですよぉ…。私の中で出したい、出したい…ってそんなに大きくしてお願いしてるのに」
和は振り向きながら、京太郎の肉棒をしこしこと扱きながら、理性が崩壊するのを待つ。
「ほぉら、しーこしーこ。これだけじゃ満足できませんねぇ…。
さあ、須賀くん。あなたが今どうしたいか、それだけに従えばいいんですよ?」
「や、やめろ。和…!我慢できなくなる…」
「我慢しないでいいんですよ…。須賀くんただ気持ちよくなることだけ考えればいいんです。
目の前にあるその穴を好きなように突いて、好きなだけ出す…。オナニーだと思えばいいんです」
「和…、俺は…俺は…」
「一緒に、辛いこと忘れて、たくさん気持ちよくなりましょう?ね?」
京太郎の肉棒をきゅっと握って、ほどよく濡れた割れ目にピトっとくっつける。
「っ!!!!!和…!!和ぁ…っ!!!」
寸前まで鋼鉄のように堅牢であった理性は和の誘惑に粉々に砕け散った。
奥底から現れたどす黒い本能は、力いっぱい、壊れるほどに腰を動かす指令のみを下す。
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんっ!ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんっ!
辺りに人がいるという想定をまったく考慮しないピストンに
肉と肉がぶつかり、卑猥な音をそこら中に響かせる。
「あんっ!ああ、気持ちいい!もっと激しく、突いて、突いて!突いてぇ!」
盛りのついた獣のように激しい雄の抽送に和の雌穴は最早悦びを感じるようになっていた。
じわじわと岩間から漏れ出る清水のように天然の潤滑油は結合部からコポコポと漏れ出す。
「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!和のま●こ、すげぇ…もう、出そうだ…っ!」
まるで別の生き物のようにぐねぐねと蠢く膣内を勇猛果敢に攻めあげ、
果てることを恐れることなくただひたすらに悦楽に飲まれ、抽送する。
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「やぁっ、ぁん!いい…いいですよ、はやく、ください、イきそうです…精子、はやくっ…」
いつもより激しい抽送に雌の本能が早く精液を飲ませろと和の膣内全体が肉棒を搾る。
「いい、ぞ…!ふっ…!どこに、どこに出して欲しい!」
「膣内に…膣内に出してください…たくさん、出して、くださいっ、ひぐぅっ…!」
「ふんっ!ふんっ!ま、かせ、ろおお…っ!」
一回目のスパートをかける。
激しく水音を響かせながら、手馴れた動きで子宮内に射精しようと膣肉を掻き分ける。
「うぐぁ…ッッッ!!」
ドビュッ!ドビュッ!ビュウウウ!!ビュッ!ビュッ!ビュルルルルルーーーーーー!!
鈴口と子宮口がピッタリとキスをして、精液が中に流れ込む。
子宮の天辺を噴射する精液が圧迫し、和の身体は大きく数度弓なりに反りながら痙攣する。
「あああっ!んんっ、んふううううんっ!!」
口を抑え、絶頂で無意識に響かされる声をなんとか響かせないようにする。
キーンコーンカーンコーン。授業開始のベルが水を差す。
トイレの外では喧騒が聞こえ、次第に薄れていく。
「はぁー…すっげぇ、気持ちよかったぁ…。
もうやっちまったもんは仕方ねぇ…。和、早く戻ろうぜ」
和の白くむちむちとした桃尻を掴み、肉棒を引き抜こうとする、が
「んんっ…何を言っているんです。まだ、始まったばかりですよ…」
臀部が肉棒を惜しむように追いかけ、根元まで包み込む。
「あぐっ…和!授業、始まってる、からぁ…っ!」
臀部を巧みに左右上下、前後に動かし、白濁のそれを求める。
和はもう、京太郎の肉棒から、精液を搾り取ることしか考えていなかった。
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「ぐっ、ぐうっ!イったばかりだから、快感が、…きつい…!」
無理やり勃起させられた肉棒を蚯蚓千匹の膣内に扱かれ、
早すぎる第二波はすぐすこまで迫っていた。
「精子、もっと、もっと!膣内に、お腹いっぱいっ!」
腰を動かすたび、和の足は爪先立ちになり
後背位で自分から動くことが初めてだと主張するように危なっかしい。
「あはっ、ピクピクって…精液出そうなんですね、ほら…ほら…」
足が震え、力が抜けそうになる身体を壁に手を当てて支える。
動けずに尻を一生懸命に動かす和も見下ろすと、淫猥な水音を立てながら
肉棒を出入りさせる和の大陰唇が目に入り、興奮が射精を促す。
「ぐっ、ううっ…ッッッ!!!」
ビュッ!ビュッ!ビュルルルルッ!ビューーーーッ!!
第二波、だというのに出て行く精液はとどまることを知らない。
ドロドロと溢れた精液はポタポタと落ち、床に堆積していく。
おかしい、大量に射精したはずなのに、全然勃起が収まる気配がない。
和はそれを事前に知っていたのか、射精中の肉棒からポンプで
精液を汲み上げるように、じゅぷっ、じゅぷっ、と音を立てながら抽送し、搾り取る。
その姿勢があまりにも前のめりで、京太郎視点からは
今にも床の精液溜りにキスするのも時間の問題のように思えた。
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「ああっ、ぐぐっ、もう!オナホはオナホらしく、ケツだけ突き出しとけ!」
見兼ねた京太郎は白くきめ細かい柔肌な尻を強く数回はたく。ペチッ!と音がするたび、
柔尻はプルンと淫らに震え、膣内はまるで肉棒を雑巾絞りのようにぎゅっと締め上げる。
「ひゃぁっ!いたいっ!こんなのっ!ひんっ!ぜんぜん、気持ちよく、ないです、ふぅっ!」
腰の動きはピタっととまり、固まったように動かなくなる。
「こうすれば、もっと締まるんじゃないか?」
和にのしかかるような形で背中に胸板をくっつけると、お腹の方からセーラー服に
手を入れ、ブラの内側から、地面に垂直になっている、張りのある乳を思うままに揉みしだきながら
和をモノを扱うように激しく突き始める。
「ひゃぁぁっ、あひゅっ、ううんんんんっ!!」
再び数回激しく身体を痙攣させ、射精を促すように膣内が締まる。
ぴったりと身体を密着させていた京太郎はそれが手に取るように分かり
和に対する加虐性を増長させ、もっともっと和を攻め続けたくなるサディズムに目覚めつつあった。
「和、イったろ」
「イってませんよ、何かの間違い、ひんっ!」
「誤魔化しきれてないぞっ、ふんっ!」
「ふむうううっ、んんんんんんっ!」
感じている声を誤魔化すために唇を噛むが無意味なことであった。
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「こうすると、和はすごく感じるよな」
双つの乳房の先にある乳頭をクリクリと弄り、どこを触っても溢れてしまう乳房を
玩具を扱うように乱雑に大胆に揉む。それを不規則に繰り返し、自分勝手に腰を振る。
まさにオナニーだった。豊満な女体を使ったオナニー。ただ、快感を只管に求め、
好きなだけ射精するだけの独り遊び。和は差し詰め、ただの高級オナホールだった。
だというのに、和は、独りよがりの攻めに体をくねらし、頻繁に身体を痙攣させる。
ここ数週間、爛れた関係を周りに悟られないように続けているうちに和の膣と胸は
もう、どこを突いても、感じる雌穴と何をしても感じる淫靡な乳に開発されていた。
「すきっ!おち●ぽ、すき!ひぃん!気持ちいい、んんっ、すごっ、須賀くんのおち●ぽ、だいすきぃ…!」
身体全体をくねらせ、乳房と尻肉を震わせ、和と京太郎が繋がっている直下には
カウパーと愛液と精液の混ざった、半透明の白濁した水溜りが出来ていた。
「ふっ、はっ、はっ、はっ、ふっ、ふっ!和、どこに出して欲しい?」
ねっとりと右の乳輪を撫で回し、左の乳房を持ち上げるように揉みながら、豪快に、突く、突く、突く。
和の上半身と下半身を同時に味わいながら、和の耳元で囁く。
「須賀くん、のぉっ!好きな、ところに、ぃいんっ!」
抽送と乳弄りをピタっと止める。
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「えっ、な、何で止めるんですか…」
「はっきり、言ってくれよ。どこにかけてほしいんだ?」
「おま●この、子宮中に…たくさん、ください…」
先程は恥かしげもなく、淫らな言葉を発していた和が
自分が意識的に言わされていると自覚する。羞恥を思い出し、顔を林檎のように赤くする。
「分かった。和は中出しが好きだなぁ…っと!」
止まっていた双乳と膣内への攻めをいきなり再開させる。
「ひゃっ!あん!だ、ダメ!そんなこと、したら!おかしく、なっちゃいますぅっ!」
ただでさえ、名器であり具合のいい膣穴がきゅっとしまり、
和をいじめることで隠れていた射精感がこみ上げてくる。
ぐちゅっ、ぱちゅ、ぐちゅっ、ぱちゅ、ぐちゅっ、ぱちゅ、ぐちゅっ、ぱちゅ
「んぐっ、いいぞ、全部、全部和の中に出してやるからな…」
「出して、孕ませてっ、ください。須賀くんの赤ちゃん、くださいぃっ…」
「いいぞ、好きなだけ飲み込め、飲み込んで…孕めっ!おら!ッッッ!!」
ビュウウウウウウウウウ!!ドビュルルルッ!ビュッ!ビュルッ!ビュウウウウウウウウッ!!
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんっ!っふううううううううううううっ!!」
今までよりも一際大きく痙攣し、和の腕の力が抜け、倒れそうになる。
「う、ぐぁっ、危ねぇ!うおおおおおっ!!」
和の膣内に射精しながら、洋式便器の上にゆっくりと座り、背面座位の体勢をとる。
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京太郎の肉棒は3回の大量射精を経ても
未だに萎むどころか、いつもより、更に硬く大きくなっていた。
「おい、和。今お前は俺のオナホでいいんだよな?」
「は、はひぃ…」
「じゃあ、遠慮なしに再開するぞ」
自分の上でぐったりとしている和も持ち上げ、降ろし
京太郎一人で抽送を開始し始める。
「あんっ、やぁっ、はぁっ、んっ」
突けば喘ぎ声を上げるが、やはり無気力に恍惚とした表情のまま動かない。
「んっ、案外、いいもん、だな。和の、肉オナホ…っ」
…………
……
…
「………ッッッ!!」
ビュルッ!ビューーーーー!ビュッ!ビュッ!
もう二人は、学校のトイレの中で裸になっていた。
和の、膣内に、胸に、腹に、顔に、あらゆる場所に精液が染み付き
まさに精液に溺れ、それでもまだ精液を搾り取る人形と和は成り果てている。
まだ二桁とはいかないものの、京太郎は初めて肌を重ねたあの晩のように
飽きることなく、和を犯し続けていた。
端から見れば完全にレイプであるこの異様な光景に何の疑問を浮かべず
また、抽送を開始する。
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授業終了のチャイムが鳴る。
暫くすると表は再び生徒達の談笑などで賑やかになっていく。
もちろん、授業中、用を足すことを禁じられていた生徒たちも
いそいそとここに押し寄せるわけであり…
「おい、このトイレ、なんかすげえ臭わないか?」
「…あ、本当だ。どこのどいつだ…?ったく、授業中にオナりやがって…」
表にいる生徒達が気付き始める。
「ひゃっ…す、須賀くん」
絶頂の連続に気を失っていた和が正気に戻る。
「しっ…声を出すな。今騒げば外にバレる…」
「ふふっ、分かりました…」
じゅぶっ、じゅぶっ、じゅぶっ、じゅぶっ
和が抽送を開始する。
「お、おい…やめろ…流石にバレるって…」
「バレたら…そのときは…」
京太郎は想像してしまった。
セックスしているところをバレてしまい、和が飢えた男子生徒たちに
あらゆる穴を犯され、自慰代わりに使われ、マワされて、他人の精液塗れになる和の姿を。
碌でもない妄想に更に肉棒は膨張し、和の膣内の感度を上げ、更に絡みつくようになる。
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「ふうっ、ふうううっ、ふむうううううっ」
止まらない喘ぎ声を京太郎の手がなんとか抑える。
「はぁっ、はぁっ、…想像、しちゃいましたか…?んっ、んむっ、ちゅっ」
「うるさいっ、んむっ…」
止まらない和の口を塞ぎ、静かにさせると、二人が互いに動き
ピストンが激しさを増していく。
「うわっ、こいつ…人が小便してるところで盛大にオナりはじめたよ」
「もうさっさと行こうぜ…みんなにもここに来ないよう伝えとかないとな」
大勢いた男子生徒は逃げるようにトイレから立ち去り、辺りは静かになった。
「ぷはっ、……結果オーライですね」
「ああ、全然好ましい結果ではないけどな」
「それより、また、出しても、いいかっ?」
「んっ、いい、ですよ。思い切り、出して、下さいっ!」
ぐちゅ、ぱんっ!ぐちゅ、ぱんっ!ぐちゅ、ぱんっ!ぐちゅ、ぱんっ!
膣内射精をしすぎて、突く度に精液が膣からあふれ出す。
「出して、くだ、さいっ!」
「分かってる、さっ!ぐッッッッ!!!!!」
和を持ち上げ、肉棒を引き抜き、思うが侭に射精が始まる。
ビュルーーーーーー!!ビュルルルルルルッ!!
噴水のように精液が天井めがけて噴射され、到達することなく、
壁に、便器に、和の肢体、胸、顔、髪に降り注がれる。
特大の肉棒が一気に引き抜かれる刺激と
色んな体液が混ぜ合わされた濃厚なにおいに興奮した
和は今まで味わったことのない絶頂を迎えた。
「いっくうううううんんんむううううううううううう!!ふうううむううううううう!!
んんんんんんんん!!!!」
とめどなく訪れる快感に視界がチカチカする。その全ての情報量を
和の脳は制御不能になり、再び気を失い、床にべちゃっと転がり落ちる。
「うっ、まだ、まだなんだ…っ!」
まだ勃起が収まらない京太郎は和の顔に肉棒を突っ込み
無造作に腰を振り、射精を三度繰り返した後、ようやく落ち着いた。
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授業が始まるのを待った後、他の生徒や教師に勘付かれないよう、注意をしながら
和の鞄を回収し、汚れたままの和を、横抱きの状態でシャワー室まで運んだ。
いち早く着替えをさがそうと、和の鞄を開く。
プライベートを覗く気がして、気が引けながらも和の鞄を漁る。
いつも持ち歩いているのか、見覚えのあるどこかの神社の写真や
咲と2ショットで写っている写真が数枚出てくる。
しかし、服が見当たらず、鞄をまさぐる。ふと、手が何かに入り込む。
隠しポケットのようだ。手を伸ばすと箱のような何かを掴んだ。
京太郎はそれを見たことがあった。中学の頃、女性を魅惑にさせると
言われ、それがあれば簡単に女性とヤれると当時、憧れていたものだ。
つまり、これは一種の媚薬のようなもの。
今日の弁当や、もしやあの日の食事にこれが混入されていたのではないか。
和は、京太郎を自分の身体に夢中にさせるために計算尽くしで動いていたのではないか。
恋心、愛情、偶に湧き出る異常な性愛を抱いていた和に本能的恐怖を少し感じると同時に
咲に対する悲しみや未練がそれほどまでに強く、それほどまでに掻き消したいものだと知った。
自分は和とずっと接していながら、ずっと蚊帳の外にいたのではないかと考えつつあった。
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弾が尽きたので、また溜めてから投降します。
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昼飯食ってたら息子が元気になってしまったではないか
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もうはじまってた!
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SS形式でなく小説で書く情熱がすごい
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ぬわあああああああああんシナリオ進めようとするとエロが書けないもおおおおおん
ハードルを自分で上げるようでアレですが、もうちょい待ってください、オナシャス!
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>>97
糞、ためて待つぜ。
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おまえいつ続き書くんだよー
協会に言うぞおまえー
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>>99
すまんな。じゃあ書いてる途中まで載せます。
エロ少ないうえにクソみたいなクオリティで急展開だけどゆるして
最近、どうも居心地が悪くなっている気がする。
理由は考えなくても明白だ。公然と恋人のように和と過ごしていたり、偶に授業中消えていることから
いかがわしいことをしているのではないか、という噂は学校中に広がってしまっている。
事実、京太郎たちは、色んな場所へ二人で出かけたり、恋人のようにデートもした。
和には他の目的があったかもしれないが、それでも今までより楽しく毎日を過ごしていた。
だが、時々垣間見える和の闇が二人の外に壁を作り、まるで世界で孤立しているように感じた。
そして、今まで仲良くしていた連中や、優希、まこ、久からも
距離を置かれているような、疑心暗鬼が京太郎の心を蝕んでいた。
だのに、和は相変わらず京太郎を求め、京太郎は和を想う気持ちと
心を冷たくさせる悪感情がせめぎあい、このままではよくないというもどかしさを
抱きながらも、それでも和に流されるまま、澱んだ日常を過ごしていた。
結局自分は何も出来ずに後悔したから、もうこれ以上変わりたくないことを
言い訳に何もしない優柔不断な屑だと、自分を戒めることを免罪符として自身を保っていた。
結果としてそれが、自分の大切に守っていたつもりの場所を壊してしまうとしても
それに気付けない奴は愚かであると、他人は嘯くだろう。
結果として舞台上にすら立てていなかったと思い込んでいる京太郎は
もう全てが無気力になり、呆けながら空に流れる雲を見つめていた。
いつの間にか、夕方になっていた。和と関係を持つようになってから
知らぬ内に放課後が訪れていることが多くなった気がする。
しかし、部活は休みがちになり、もう随分と優希やまこを部室で見ることは無くなった。
-
教室のドアが開く。そろそろ教師が見回りに来る時間か…。
そう思いながらそちらを見ると優希が立っていた。
けれど、怒るふうでもなく、心配そうにこちらへ歩み寄る。
「京太郎、大丈夫か?…元気、ないじょ」
それでも、京太郎を気遣ってくれる優希を京太郎は遠ざけたくなる。
「優希、俺の傍にいてもいいのか…?俺はお前が傷つくようなことをしたんだぞ」
自分の所為で傷ついて欲しくない。その一心で突き放す言葉をかける。
「俺の近くに、いないほうがいい」
言ってしまった。罪悪感が溢れる。だが、これでもう、
優希は少なくとも自分のことで傷つくことは無くなっただろう。
「冗談じゃないじぇ…何言ってんだ京太郎!」
思いっきりジャンプして優しく頭を叩かれる。
「……っ」
叩かれて当然だ。胸が締め付けられる重いとは裏腹に
だが、これで全てが終わったと京太郎は若干安心しつつあった。
「何一人になってかっこつけてんだ、馬鹿野郎!」
「そんなヒーローみたいなこと出来もしないクセに!」
「それに、お前に近づく近づかないは私が決めることだじぇ?」
「確かに傷ついたじょ。あれは悲しかった、だけど…」
「そんなことで私達の絆が壊れることなんてない」
「そんなことで、京太郎のことが嫌いになれるわけ、ない…」
「優希…、でも、俺…」
「知ってる。あれだけデレデレしてたら分かるじょ…」
優希は京太郎が好きだという気持ちを押し込め切れず
「なあ、京太郎…。それでも私じゃ、あなたの一番になれないかな…?」
夕陽のせいだからか、優希が妙に赤い顔をしているように見えた。
そのまま優希は京太郎に顔を近づけ―――――――
-
「ごめん、優希。俺は、…和のことが」
受け入れるか、抵抗するか、逡巡する。しかし、やはり京太郎の心はもう和と決まっていた。
身体を重ねたからとかそういうものもあっただろうが、それはきっかけに過ぎなかった。
かつて好きだった相手とあまりにも濃密な共同生活を送って、好きにならない理由などなかった。
それに、近くで無理やり明るく接して支えてくれた優希を穢すことが京太郎は赦せなかった。
申し訳なさそうな顔で両手で顔を挟み、遠ざける。
「……。ぶー!何をする!」
「でも、ちゃんと誰が大事なのかハッキリできたことは犬にしては偉いと思うぞ!」
「なっ!誰が犬だとっ!?」
「気持ちがハッキリしてるんだったら、和ちゃんの為に動け、京太郎!」
「!……ありがとう、優希」
「気にするな!」
さっきの告白が嘘だったように表情を変える。
「俺、ちゃんと和と向き合うよ…って、流されてばかりだな、俺」
卑屈に苦笑いをして、優希の頭をぽんぽんと撫でる。
優希の激励により、少し調子が戻る。――まだ、大丈夫だ。
「ううん、そんなことないじょ」
「それじゃあ、俺行くわ。今度、何かお礼をするよ」
「じゃあな。助かったよ、優希」
無気力だった頃の京太郎の顔とはすっかり変わっていた。
決意を表明した京太郎は一度も優希へ振り返らず、教室を出て行った。
-
「ふぇぇぇぇ…きょうたろぉ……」
京太郎がいなくなったのを確認し終えた後、お尻をペタンと床につけて声を抑えながら泣き出す。
「誰か残ってるのー?もう帰りなさいよねー、ってあれ?優希…」
…………
………
……
…
ひたすら泣きじゃくる優希を宥めながら
頑張って話そうとする声に耳を傾け続けた。
「そうだったの、…よしよし。よく頑張ったわね」
目線をあせてクシャクシャと頭を撫でる。
「うぇっ!ぶ、ぶちょー!私はもう子供じゃないじょ!」
「分かってるわよ。それにしても…あの須賀くんがね」
「…?どうしたんだ、ぶちょー」
「咲がいなくなってから後からずっと無気力だった須賀くんが
和のために元気を取り戻したんだって思うと、ちょっとね」
「私、あの時須賀くんにひどいことしちゃってさ…」
…………
………
……
…
京太郎は部室、教室、屋上…和の行きそうなところを手当たり次第に探した。
いつもはすぐに見つかる和が今日はどこにもいなかった。
一体、どこに消えたのだろう。もしかして、もう帰ったのかもしれない。
辺りはすっかり暗くなっていた。恐らく学校にはもう誰も残っていないのだろう。
「しょうがねえ、明日会ったらしっかりと和と話さないとな」
溜息をつく。吐いた息が白かった。
「寒っ…。早く帰らないとな」
街灯の光を浴びて伸びる一人ぼっちの影が京太郎は妙に惨めに見えた。
-
一方その頃、和は自宅の居間で父と対面していた。
ピリピリとした空気が流れている。原因は最近、少し和の帰りが遅いこと。
和の父、恵は娘が「遊んでいる」のではないか、という危機感があった。
「最近、学校はどうだ?」
「…変わりありません」
「その割には最近帰りが遅いようだが…?
……それも、私が出張に行った直後かららしいじゃないか」
娘の心を見通すように和の目を見る。
和は、その視線に耐え切れず視線を逸らしてしまう。
「なるほど、交際相手でも出来たか」
ピクっと和の身体が動く。
「…麻雀部を辞めてからは、少し気持ちが落ち込んでいたようだが
少し雰囲気が柔らかくなったようだな。それもその彼氏くんのお陰か」
「だが、不順異性交遊はいかんぞ…いかんぞ!和!分かっているな!
こういうのは相手方の親御さんにも迷惑がかかるんだ。それをしっかり認識してだなぁ――」
「それは…はい、分かっています。大丈夫ですから」
-
「…コホン。うむ、ならよろしい…が、もし何かおかしなことが耳に入ったら、分かっているね?」
「はい」
「それなら、私は許可しよう。高校生らしい清く正しい交際を心がけなさい」
恵はひとまず安心、という表情で居間を出て行った。
「須賀くん…」
父から京太郎を交際相手と称され、胸がときめいた自分に気付く。
そうして和は、京太郎が自分の中で思ったより大きくなっていると感じる。
かつて想っていた咲よりも。それは和が望んでいたことだった。
だというのに、何故か胸が苦しく、悲しみに暮れている自分がいた。
もうこれ以上、京太郎を都合のいいように利用したくない。罪悪感が強くなる。
自分の思うように手のひらで踊っている京太郎が可哀想になった。
「もう、あんなこと…終わりにしたほうがいいに決まってますよね」
「私は、…私は何がしたかったのでしょう」
自分の心が分からなくなり、終わらない自問自答に明け暮れていた。
-
和は今日、いつもより早く起きた。須賀京太郎と会わないために。
会ったら絶対に京太郎の優しさに甘えてしまう。身体を許してしまう。
それならいっそ、会わなければ楽だと思った。
何も伝えずに距離を置こう。その方が、京太郎のためになる。
関わらないようにしよう。万一出会っても冷たく突き放そう。
彼が自分の独りよがりに振り回されないように。
咲との想い出だけを抱いて、過ごそう。
パチン、と自分の両頬を叩く。
「痛っ…」
「お父さん。行って参ります」
「あ、ああ。気をつけていってらっしゃい。」
決意を固め、原村和は学校へ向かった。
-
朝、いつもの通学路。普段ならば和と合流するであろう時間帯に京太郎は家を出ていた。
しかし、学校に着いても和と会うことは無かった。
人で溢れる昇降口。皆が朝の挨拶を交わして、無駄話を楽しそうに話しながら
或いは気だるそうに振舞いながら忙しく行き来している。
「おかしい、和はいつもならもう…」
丁度そんなとき、靴箱前に和の姿を見つける。
「なんだ、気のせいだったか。おーい!和ー!」
手を振って和に近づく。
和は一瞬嬉しそうにこちらを見たが、すぐに無表情になり
京太郎を避けるように早歩きを始めた。
「おはようございます、須賀くん…じゃあ、急いでますので」
「…えっ?おい、どうしたってんだよ」
「ついてこないで下さい!」
賑やかであった昇降口の喧騒がピタリと止まる。
視線は必然的に自分達へと向かってくる。
ヒソヒソと噂をされるのは時間の問題だった。
「…っ!じゃあ、行きますから…」
周りを見渡して苦しそうな表情をしてから和は足早に去っていった。
-
昼休み、いつもなら和が弁当を持ってきてくれる時間だ。
しかし、予想した通り、時間が過ぎても和が現れることは無かった。
「おーい、色男!今日は嫁さんと一緒じゃねえのか?」
普段つるんでいる友人が面白そうな顔をして寄ってきた。
「ああ、どうやら、そうみたいだ……」
「…ふーん、まあいいや。最近原村さんとばっかイチャイチャイチャイチャしてたもんなお前。
今日はいないんだろ?たまにゃあ俺と一緒に学食でも行こうぜ」
「ああ、いいぜ。んじゃ、行くか」
………
……
…
学食に着くと、分かりやすい位置に一人ポツンと食事を摂っている和の姿が見つかった。
周りには誰も座っておらず、むしろ誰も座ろうとしないような雰囲気が漂っていた。
「おっ、あれ…原村さんじゃね?」
友人Aはその方向へ顔を向ける。が、京太郎は言われる前に、もう和のところへ向かっていた。
「おい、和っ!ちょっと今時間あるか?」
「ありません、失礼します」
「でも、あんまし食ってないみたいじゃないか」
「…最近、小食なので、勿体無いなら食べてもいいですよ」
ガシャン、とお盆ごと手に載せられ、動くに動けなくなる。
「な、なあ、喧嘩でもしたのか…?早く謝った方がいいぞ」
「あ、ああ。そうだな…」
京太郎の意識は去り行く和の方へ向いていた。
何となく、和が悲しそうな、無理をしているような、そんな気がした。
-
放課後、HR後すぐに教室を抜け出し、廊下から校庭を眺める。
和が校門から出ようとしているのが見えた。
すぐに外へ向かい、全速力で和を追いかけた。
「和っ!待ってくれよ…一体どうしちまったんだよ!これじゃあ昨日までと真逆じゃねえか」
「そうです、真逆です。今までが異常だったんですよ。これからは、正しい距離で親しくしましょう」
ピタリと止まって、向きを変えぬまま返事をする。
「……そうだな。確かに異常だったよ。だから俺もしばらくはああいうこと控えようって
言おうと思ってた。だけどよ、ここまで無関心貫かなくてもいいだろうよ」
「今までと同じような関係に戻るだけです。元からこんなことは無かった。きっかけすら無かった。
あれは胡蝶の夢でした。あなたと私はただの友達です。それ以上でもそれ以下でもありません」
「えっ、なっ…どうした。何かあったのか?俺、何かやっちまったか!?」
…言えば戻れなくなる。だが、現状維持のためには、こう言うしかない。
「金輪際、恋人ごっこはやめにしましょう。それじゃ、さようなら」
「本当にどうしたんだ、和!何か困ったことがあるんなら俺に言ってくれよ」
掛けられる言葉に目もくれず、和は歩き出した。
「お、おいっ!待てって!和!」
-
京太郎を追い抜かすようにして和の横に車が止まる。
「おい和、とても疲れた顔をしているじゃないか。ほら、乗りなさい」
「はい、お父さん」
「…ん?彼は、和を追いかけてきているが放っておいていいのかい?」
「ええ、問題ありません」
「……そうか」
父、恵が和を車に乗せると、京太郎を一瞥してから発進した。
「彼が、例の…、須賀くんか。如何にもな男子だな」
「あの人は、…悪い人ではありませんよ」
「ああ、……ふむ。確かにそうかもしれないな」
父は娘に卑しい視線や下心がある表情で接してくる男子は見たことはあれど
心底心配して追いかけてくる男子は見たことがなかった。
「…そこまで彼を庇うとして、だとしたら和はどうして避けて逃げてきていたのかな?」
「………………………彼が何かしたわけじゃないんです」
後ろを見ないよう鏡で後ろを確認すると、呆然として立っている京太郎が見えた。
和は心で何度も何度も「ごめんなさい」を言っていた。
「?…まあ、そうなのか。とにかくもう今日は帰ろう」
どうしてこうなったんだろう。問わなくても原因は自分にあると分かっていた。
最初は彼がどうでも良かったのに。自分の中から咲の想い出を消すために利用してしまった。
自分のせいで京太郎が傷ついている、そう思い悲しんでいる自分が
咲との記憶を大切に出来ていないと思えてとても辛かった。まるで滑稽な矛盾だった。
京太郎を助けることも、自分を助けることも、今の和にはできなかった。
-
「参ったなぁ…。親父さんに保護されるレベルで俺何かしたのかなぁ…」
思春期の有り余る欲を何でも受け容れてくれる和にぶつけ過ぎたか。
それとも、自分が緩く拒絶をしていたのがいけなかったのか…、それとも――
「話して見なくちゃ、分からんよな、やっぱ」
携帯を取り出して誰に訊いてみるか考える。
優希は、…今はダメだろう。追い討ちをかけるような真似はしたくない。
「となると、部長か」
電話を掛けると、間もなくして部長の声が聞こえてきた。
『あら、須賀くん?一体この時間にどうしたのかしら?』
「あっ、部長?すいません、こんな時間に」
『ふふっ、今は学生議会長よ。それで、何の用?』
「ええ、部長って…和の家の住所を知ってます?」
『ああ、なるほど…。さては須賀くん、和に逃げられたな?』
「うぐっ…、何故それを」
『ちょーーっと小耳に挟んでね』
「そ、それで知っているんですか?知らないんですか?」
『知ってるわよ。後でそっちの携帯にメールしとくわね』
「あ、ありがとうございます。お願いします」
『一生懸命に動いてるわね。まるであの時みたいに』
「……何が言いたいんです。今回は徒労で終わるつもりはないですよ」
-
『ごめんなさい、そういうつもりじゃなくて…あの時は、ごめんなさいね。
私が須賀くんを嗾けちゃったから、余計辛い思いさせて』
「俺は何も言われてもなくても動いてました。部長の責任なんかじゃない。
気にしないで下さいよ。俺のせいでずっと咲のこと引き摺る必要はないですって」
『私が、咲は須賀くんの言葉なら心に響くんじゃないかと思って
『私に言わせるんじゃなくって自分で言いなさい』なんて…』
「部長、それこそ俺だって責任あります。咲は残りたがってたのに
東京にいかざるを得なかった。なのに我侭を言って咲を傷つけた」
「それに、責任を感じているんだったら、麻雀部に戻ってきて下さいよ。
咲も和もいなくなって、随分寂しくなって、部長もいなかったら、俺…」
『…和が部に戻ってこれたら、私も考えるわ。だから、お願いね』
「それは、できるか約束は出来ませんがちゃんと話をつけてきます。今度は後悔しないように」
『分かった。須賀くん、頑張ってね』
「ええ、任せてください。それじゃ、ありがとうございました」
しばらくしてからメールが届いているのを確認する。
早速、住所を見てみる。成る程自転車で行けなくもない距離だった。
「だけど、今から行くのはちょっと遅いな。流石に失礼か。…明日、行くか」
丁度明日は週末で生徒達にとっては休日であった。
麻雀部を辞めた和が自宅以外に行くところがあるだろうか。
恐らくは家に篭っているだろう。そう考えた京太郎は、
明日の午前中に和の家を訪ねることにした。
「そうと決まったら、さっさと帰って準備だな…。和、待っててくれよ」
これ以上夜が深ける前に、駆け足で自宅へ戻った。
-
時が暫く経ち、原村宅にて、和は父と会話もせず自室に篭っていた。
いつの間にか好いていた人を避けなければいけない、その悲しさと切なさは
身体に劣情を覚えさせて、和は薄暗い部屋で一人、蠢いていた。
「……んっ」
ベッドに座って塞ぎこんでいた和は、秘所に手を伸ばす。
何もしていない、されてもいないというのに、そこはしっとりと濡れていた。
「(…確か、ここをこうしていたはず)」
胸に手をやり、京太郎のやっていたように揉み
割れ目の辺りを服の上から人差し指で擦り始める。
「あっ、…んっ…ふぅ、うんっ…」
身体がピクンと反応した。静電気のような快感が体内を走る。
「(擦れば擦るほど、胸が苦しくて、おかしくなりそう…)」
揉み上げながら乳首をコリコリと弄り、
指で秘所を只管擦るとじわじわとそこが温かくなってくる。
「んぁっ、…ぁんっ…!やぁ、ぅん…」
足りない、気持ちいいのに、何かが足りない…
更なる快感を求めようと、下着の中に手を入れて、直接秘所を撫でる。
「!…ひゃっ、…こ、これ…でも、まだ…」
快感が増すほどに切なくなる。切なくなるほどに快感を求める。
和は止まらない未知の快感に不安になりながら堕ちてゆく。
そして、愛液の流れを止めるように秘所に人差し指と中指を挿れる。
「〜〜!き、きもちい…ん…っ!はぁ…はぁ…」
痺れるように快感が広がる。絶頂しそうになり、指の動きを止めた。
「こんな、こと…やめないと…」
だが、いまだ内から溢れる劣情は身体を慰める続けようとしている。
-
「まだ、…まだ足りないんです」
今までここを何度も犯し、精の味を染み付けたモノを思い出し、真似をするように指を動かす。
クチュ、クチュと水音が聞こえる。今までと比べ小さなそれがかえって卑しく、淫らな音に聞こえた。
「須賀、くん…んっ、あっ…はぁ、…んっ!」
その名前口に出してからはもう止まらなくなってしまった。
自分の乳房を激しく揉み、乳首を摘み、強く引っ張る。
膣内に侵入した指を激しく出し入れさせ、
気持ちいいところを押したり擦ったりする。
「あっ、んっ…!ふぅぅぅん…っ!」
痛みと快感が同時に押し寄せ、膨れ上がっていく。
やがてそれは弾けて、和の身体はピク、ピクと軽く絶頂した。
それでも切なさと情欲はとどまることを知らなかった。
和は胸元をはだけさせると、乳房を持ち上げて、乳首を自分の口で含んだ。
「ちゅっ、ちゅるっ、ちゅうう!ちゅううう!」
自分が何をしたいのか分からない。ただ彼が自身にしていたことを繰り返すだけ。
「〜〜〜!ちゅる、ちゅぱっ、ふむううう、…っ!ちゅぶ、ちゅううう!!」
吸われた感覚、触られた感覚を思い出しながら自慰に耽る。
グチュ、グチュと激しい音を立てて、指で膣内を掻き混ぜる。
「んっ、んんんふむううううううっ!!!」
ビクン、ビクン。身体が跳ね、果てた後に上半身をベッドにうつ伏せにして息を切らす。
「はぁ…はぁ…」
「須賀、…くん。助けてください…」
消え入りそうな声で助けを求めた。
壊れそうな心でも彼が何かを言ってくれれば全てが収まる気がした。
だが、そんなことさえも適うことなく、落ち着かない夜が更けていった。
ここまでです。次は早ければ明日の夜までに続きを投下します。
色々時間かかったり、その割にはクソザコ文章で申し訳ナス!
-
いいゾ〜^これ
頑張れイッチ
-
がんばれ
-
「(事前に連絡しても拒絶されるだろうなぁ…もう直接向かうか)」
寝ぼけながらTVのニュースを見て朝飯を食らう。
「さて、早速向かいますか」
支度を済ませ、自転車に乗る為に少し厚着をして家を出る。
「えーっと…まずは北に向かえばいいわけだ」
帰ってから調べた地図を胸ポケットに仕舞い、自転車に乗る。
颯爽と風を切り進む自転車。まだ本格的な冬では無かったが
顔から血の気を引かせる程に寒い風が吹き抜けていく。
「うぅ…寒ぃなぁ…。覚悟はしてたが、こりゃちとキツい」
弱音を吐きながらなるべく陽の当たる道を進んでいった。
…………
………
……
…
陽が少し上ってきた頃、京太郎は木々が多い道を走っていた。
「大体、この辺だと思うけど、…んー、あそこか?」
広い庭と特徴的なデザインの一戸建ての家。
想像していたような家とは少し違っていた。
イメージ図:
http://i.imgur.com/7ZToqy6.jpg
表札には確かに原村と書かれている。ここに間違いない。
京太郎は玄関に向かい、インターフォンのボタンを押した。
「あのー、すみませーん。須賀と申しますが」
「須賀…?ああ、須賀京太郎くんかね?」
「ええ、はい。そうですが…」
明らかに昨日和を連れて行った父親だと想像を膨らませる。
出来れば会うことを避けたかった相手。
面と向かえば何かを言われ和と会うことも侭ならないだろう、と思っていた。
ガシャリと玄関のドアが開かれ、そこには和の父の姿があった。
「どうぞ、少しお話がしたかったところです。お入りください」
「えっ…?ああ、どうも。お邪魔します」
追い返されなかったことに拍子抜けしつつ、何を訊かれるのだろうと不安になった。
-
「そこのソファに掛けてもらって結構ですので…ああ、あとこれお茶とお茶菓子だから、どうぞ」
和の父の出方が想像していたものと180度違い、何かあるのではないかと思い、恐る恐る聞く。
「あ、ありがとうございます…あの、失礼ながら聞きますけど、俺を追い返したりしないんですか?」
「…?娘の交際相手を門前払いするほど不寛容な人間に見えたかね?」
「ああ、いえいえ!そんなんじゃなくって!」
「はははは、まあいい。…それで須賀くんは、和のどこが気に入ったのかね?んん?」
興味深そうに腕を組み、顔を近づけてくる。
「えぇ…」
「ん?言えないのかね?」
「あ、いいえ…。やっぱり、あの端正な容姿でしょうか…後は、まあ、はい……」
「胸、と…言いたかったのかね?」
「……………………はい」
「はははは至極当たり前のことを言うんじゃない●すぞ」
「えっ?」
「内面はどうかと聞いているんだよ」
「えっ?」
「ごほんごほん!須賀くん、和の内面のどこが気に入ったのかね?」
「ああ、はい。尽くしてくれるところ、でしょうか。ああでも、優しくしてくれて…。
でも、言うことを聞いてくれるのはいいんですけど、あまり自分のことを自分から話してくれないのは辛いかなぁ、と」
-
「ふむ、そうかね。……そうだな、だったら須賀くんは、うちの和がどれくらい好きかね」
「…どうだっていう度合いってのはよく分かりません。だけど、誰にも負けないくらい好きです。
だからこそ、今悩んでいる和と話がしたい。お願いします、和と会わせて下さい!」
これはチャンスかもしれない。京太郎は頭を深々と下げた。
「あー…ここまで話して何だが、今、和は出かけていてね」
ものすごく申し訳なさそうに頭を掻く。
「えっ?早くそれを言ってくださいよ、お父さん!」
「誰がお義父さんだっ!」
「えぇ…、すみません。……だったら、和はどこに?」
「さあ、それは私にも…、まあ暫くしたら帰ってくるだろうから、ここで待っていなさい」
「いえ、ここで和と会っても逃げられるでしょうし、自分で探してきます」
恵に礼をしてから席を立つ。
「ありがとうございました!」
急いで玄関まで辿り着き、靴を履き外へ飛び出す。
庭を駆け抜け、外へ向かおうとすると見覚えのある人影が見えた。
「えっ…、須賀くん。何で」
和だった。和は、京太郎を視認すると、急いで回れ右をして反対方向へ逃げる。
だが、遅い。あまりにも遅い。それに走るたびに揺れる胸が道行く人の目を引いてしまう。
「だー!色んな意味で逃げるな和!待ってくれ、話をさせてくれ!」
今なら追いつける。確信した京太郎は自転車でここへ来たことも忘れて、走って和を追いかけた。
「嫌です!話すことなんて何もないです、追いかけてこないで下さい!」
「何で俺を避けるんだよ。俺が何かしたのか?俺のせいか?」
和の手をぎゅっと掴む。それでもまだ逃げようとするので自分の近くへ引き寄せる。
-
「顔をしっかり見るのは久しぶりに感じるな。和」
「須賀くん……、…!な、何ですか。ちょっと乱暴じゃないですか?こういうの」
京太郎と目が合い一瞬顔が緩むが、それを誤魔化すように冷たい態度をとる。
「もう誤魔化せねえぞ。一瞬嬉しそうな顔しやがって」
「…馬鹿ですか、あなたは!何も心配してここまで追ってこなくてもいいじゃないですか。
私のことは放っておけばいいのに、…家に着てまで私に会おうと思うなんてストーカーですよ!ストーカー!
ここまでされて嬉しくないわけないじゃないですかぁ…。もっと、好きになっちゃうじゃないですか…」
泣きそうな顔で京太郎に抱きつく。
「よしよし、辛かったろうなぁ、和。言いたい事あったら言ってくれよ、その方が俺も…」
通行する人々皆がみんなこちらを見ているのに気付く。今の状態は控えめに言っても、色惚けだった。
視線の意味に気付いた京太郎は少し焦りながら和に言い聞かすように言う。
「ああ…、その前に、人が少ない場所に行こう。ここだとちょっと、都合が悪いみたいだ」
結局、和の要望により、京太郎の家へバスを使って行くことになった。
そこでようやく自分が自転車に乗ってきたということを思い出し、苦い顔をした。
和に心配そうな顔をされながらバスに暫く揺られていると高校の近くまで着いた。
バスの乗り方が少し手馴れていたので、和に理由を聞いてみることにした。
話によると和はいつもバスで近くまで来ているらしい。歩くには少し遠い距離だから、だそうだ。
こうやって少し雑談をするだけでも、和について知らなかったことを知れる反面、
自分は和にも知らなかったことが沢山あることを理解し、複雑な気持ちになった。
バスが高校付近に到着した。京太郎と和は指定の料金を払い、そそくさと降りる。
和は運転手に頭を下げてからこちらへ寄ってきた、恐らく知り合いなのだろう。
「俺、和のこと何にも知らなかったんだなぁ…」
「…ごめんなさい」
「ああ、いやいや…そういうのじゃなくってだなぁ」
「?」
「和が普段どういうことをしてたり、どういう考え方してるんだろうなぁって」
「俺、もっと知っとくべきだったな。そしたら、こんなことにはならなかっただろうし」
「…………」
「着いたな。中に入ろうぜ」
「は、はい…」
和は挙動不審に周りを見ながらついてくる。
-
sageるの忘れてました。センセンシャル!!
食卓を隔てて和と対面していた。
京太郎は和が口を開くまでじっと待っていた。
「……最初は須賀くんのこと、本当はどうでもよかったんです」
「…うん」
一旦、口が開いてからは和の感情は止まらなかった。
抱いていたものを全部吐き出すように語り始めた。
「咲さんがいなくなってから、私はどうしようもなく無気力で
それこそ両親を大変に心配させるほどでした。」
「ずーっと忘れられなくて、でも咲さんは近くにはいなくて
心に穴が開いたまま、何も考えずに生活していました。」
「心の中に咲さんがいて…、その咲さんがずっと消えてくれなくて
それがどうしようもなく苦しくて、思えば自暴自棄で貴方に身体を許したんだと思います。」
「部室で貴方に見つかったとき、体が勝手に動いて、ああ、こうすればいいんだって…。
そうやって無理やり好きになって、須賀くんに溺れれば咲さんのことを、好きだったことも全部含めて忘れられると…」
「でも、ダメだったんです。咲さんは、どうあがいても心の中から消えてくれなくて
それなのに心の中で須賀くんという男の子がどんどん大きくなってきていました。」
「咲さんが忘れられないのに、貴方が好きになっていく自分がすごく嫌いでした…。
だけど、自分の感情が止められなくて、気付いたら須賀くんと肌を重ねる自分がいたんです。」
「貴方のことが好きになるにつれて、貴方を利用しているのがすごく嫌で
何度も何度も、ごめんなさいって言おうと思っていましたが、駄目でした…」
「結局私は距離が遠くなりすぎることを恐れて、言い出すことが出来ませんでした。
咲さんも須賀くんも、どっちも大事にすることが私には無理だったんですよ」
「だったらもういっそ、これ以上辛くなるならいっそ会わなければいいと思って…
その方が辛くないだろうと考えてたんですが、……逆だったんです。」
「私の行動は、全て裏目に出ちゃってたんですね。
あなたに冷たくするたびに胸が苦しくなってもう、どうすればいいか、分からなくて…」
「こんな利己的な私が須賀くんと仲良くする権利なんてない。
だから、もう、私と関わらないほうがいいです、関わらないでください、…ね?」
自分と似ていた。京太郎はそう思った。咲のことで悩み、互いが互いに溺れ、爛れていた。
だが、京太郎は咲を心の中に残しつつ、それでも和が好きだということははっきりしていた。
和がそれほど咲が好きだったし、それほど自分を好いてくれたんだということも分かった。
ずっとずっとその恋を引きずって、ずっとずっと自分のことも悩んでいたんだ、と。
自分よりも小さな背丈に小柄な身体に苦しい思いを溜め込んでいたんだと。
-
京太郎は和に何とかしてあげたい。その心の楔を全部取ってやりたいと思った。
優希が励ましてくれた光景と、部長に今度は後悔をしないと約束した会話がフラッシュバックする。
俺が助けてやるんだと。俺が何か言ってやらないと。そう思うと、口は自然に開いていた。
「嫌だね。そんな悲しそうな顔で関わるなって言われて聞くもんかよ」
「いいか、和。俺だってなぁ、お前と同じように、咲がいなくなってから
お前みたいに無気力に無駄に毎日を過ごしてたんだよ。」
「過程はどうあれ、俺はお前の事が本気で好きになった。
最初は咲のこともあったけど、和のことがそれ以上に大事になってた」
「だけど、咲のことを想い出や全てを忘れたわけじゃない。
忘れられるわけがない。その想いは大事にしていいと思うんだ」
「そんな、……そんなことで、いいんでしょうか」
「ああ!自信が無いんだったら全部受け止めてやるよ。和の気持ちも全部ひっくるめて一緒に抱えてみせる」
「なんてさ、和にして欲しいことしてもらったり気を遣ってもらったり、
甘えっぱなしだった俺が気障ったらしいこと言えるような立場じゃねえけどさ…」
-
和は、京太郎の言葉が一つ一つ自分に届く度、全てが心に響いた。
自分を許してくれるような、守ってくれるようなそんな言葉を
ずっと待っていたような気がした。
目の前がぼやけてきて、どうにも声が震えてしまう。
「須賀くんは、こんな私を好きでいてくれるんですか」
「ああ」
「ずっと、騙してたのに…、私が貴方を利用してただけなのに…」
「和のために必要だったんだよ、ずっと、一人で辛かったな…、苦しかったな…」
京太郎は和の傍に寄り、頭を優しく撫でる。
「もう、一人じゃないぞ」
ようやく安堵した和の目から一筋の涙が線を描いて零れだした。
和は京太郎と一緒のときもずっと孤独だった。
咲の幻想に囚われて、目の前にいたはずの京太郎との距離がずっと遠いままだった。
情欲なども確かにあったが、日常を共に送るにつれて惹かれていくものもあった。
そして、そのまま離れた距離で恋をし、ずっと一人で二つの想いを抱えていた。
だが、京太郎が近くまで歩み寄ってくれたおかげで、そのジレンマは崩壊しつつあった。
「(もう、いいのでしょうか。こんな想いを引き摺らなくても…)」
「ねえ、須賀くん…。一緒にいてくれるんだったら、甘えさせてくれるんだったら
まず最初のお願い、あなたに言っても構いませんか…?」
「おう、何でも言ってくれよ」
「須賀くん。私と、付き合ってください」
和の心に纏わりついていたしがらみが解れ始めた。
「俺でよければ、喜んで」
「…それで、早速二つ目のお願いなんですが」
「お、おう?」
「その、須賀くんのお部屋に行きませんか…?」
-
結局のところ、この少女は、元々がそういう淫らなことを好む性質だったのかもしれない。
相手の身体を求める欲求は、篭絡する意図それに起因するものでなく、彼女が最初から求めていたものだったのだろう。
和の手を引いて、京太郎は自分の部屋へと連れて行く。今迄と違うのは二人の関係もそうであったのだが
まるで生娘のような恥じらいを浮かべ、無言でついてくる和の表情だった。
たった数日間この少女の肌に触れなかったからか、それとも、もっと彼女が魅力的になったからか
その恥じらいが妙に艶っぽく見えた京太郎は生唾を飲んだ。
「さ、さぁーて…和は俺の部屋に来て何がしたいんだ?」
誤魔化すように声を上擦らせながら和の方へと振り返る。
「言わせないで下さい…。なんていうか、恥かしいです…」
告白を終えてからどうも調子がおかしかった。京太郎の顔を直接見ることはおろか
自分から今まで言っていたような恥かしい淫語ものどにつっかえてしまう。
「和…、わかった。いいんだな?」
「はい…んっ、んむっ、ちゅっ」
唇を重ね、唾液を交換する。舌を交わらせて甘美な雰囲気を味わう。
和の顔がもう既に緊張のあまり上気しているのが分かった。
服の上から胸を優しく撫でるように揉む。程よい弾力が手のひらで楽しむ。
ぎゅっと乳房を握る。和は可愛らしい悲鳴を小さく上げるが、もう自己主張を
始めている和の乳首を人差し指で弾くように擦り始める。
「んっ、須賀くん…。おっぱい、好きすぎです…んっ、ちゅむううう」
和はお返しとばかりに深くキスをしながら、京太郎の股間のファスナーを降ろし、
肉棒を取り出すと、迷いなくそれを握り、しゅっ、しゅっ、と上下に擦り始める。
暫くその状態で、お互いに淡い快感に愉しみつつ、時間が立っていた。
「和…服、脱がしていいか?」
「ここじゃ、やです。あっちに行きましょう?」
ベッドを指差す。もう何度も肌を重ねたところであった。
容易に、和が何を求めているか想像できた京太郎は、肉棒を大きくさせた。
-
和と京太郎は、コトを始めるために、まず服を脱ぎ始めた。
「きゃっ!ちょっと、目の前で脱ぎ始めないで下さいよっ!
あ、あと…こっちも見ないでくださいね…?見たら窓開けて叫びますよ…」
しゅる、しゅるしゅる。聞きなれた布擦れの音。
恐らく、何を脱いでいるのか分かっているのはあちらも理解したことだろう。
ただ、裸を見られる羞恥というものが今の和にはあった。
「もう、いいですよ…」
振り返ると、手で乳房と陰部を隠していた。いや、隠しているつもりなのだろう。
和の小さな手では乳房は零れ、陰部も見えるか見えないかの瀬戸際だった。
和は京太郎をベッドに座らせると、その横に座りさっきの続きを始めた。
「須賀くん。私の裸見たからって、こんなに大きくさせて…
ふふんっ、いつもされていることのお返しをしてあげます。れろれろっ」
しゅにっ、しゅにっ、しゅにっ、しこしこっ、しこしこっ
速く、遅く、速く、遅く。和は、京太郎の乳首を舌先でチロチロと刺激しながら
緩急をつけて肉棒を上下に扱く。
「ぐっ…和、上手すぎんだろ…っ!」
もう数日も抜いていない。それだけでも思春期の男子が溜まるには妥当な期間だった。
溜りに溜まった精液の第一陣はもう既に充填が完了していた。
-
「れろれろぉ…、そんな我慢しないで、たぁくさん、出してください」
射精させるために、ペースを早くし、更に快感を与える。
だが、京太郎は踏ん張る。ここで出すのはとても勿体無い気がした。
それに、男として、すぐに出てしまう事態は避けたかった。
「意地張らないで下さい…ガマン汁、出ちゃってますよ」
手のひらで亀頭を擦りながら亀頭を激しくピストンさせる。
京太郎は腰が浮かぶほどに耐え、射精を我慢していた。
「しょうがないですね…はむっ、んんん…ちゅっ、ずずず、じゅるるる」
根元まで咥えると、鈴口をチロチロと舌先で責めて、射精を促しながら
竿を顔ごと上下させて、口で扱く。
「うっ…んぐぅ…、だ、出してたまるか…!」
確かに快感は限界のところまで来ていた。だが、それをずっと耐えていた。
陰茎全体が肥大化し、その根元に精液がどんどん蓄積されていくのが分かる。
「じゅうううう!じゅずずずず!れろれろれろっ、じゅぼ!じゅぼ!じゅぼ!」
和は京太郎がどこを感じるのか、顔を見上げて表情を見なくても分かっていた。
柔らかい舌や亀頭や雁首、鈴口に絡み、這わせて精液をおねだりしながら
激しく音を立てて、濃くなってきている精液を吸い出そうとバキュームする。
-
「らせわ、いいやらいれふか!んじゅううう!じゅる!じゅぶ!ちゅううううう!!」
只管に京太郎の肉棒を口を上下させながら吸い上げ、口の中では快感地獄を味あわせる。
上半身を動かすたびに大きな胸がぷるん、ぷるんと揺れ、膝に叩きつけられる。
見下ろせば、必死に射精させようと肉棒に吸い付く和が見える。
もうそれだけである種の充実感と満足感を京太郎は覚えてしまい、気が緩んだ。
「!うぐぁ…ふぁ゛ああっ!……和ぁ!…ッッッ!!」
ビュルルルルッ!!ドビュッ!ドビュッ!ドビュッ!
射精した瞬間、和は根元ま喰らいつき、濃い精液を口に流し込ませる。
「じゅうううう!じゅる!じゅる!ちゅううう!!…ごっくん。ちゅううう!……んくっ」
最後は鈴口に吸い付き、最後まで精液を飲み干す。
「……全部飲んじゃいました」
口を開ける。むわぁと匂いが立ちこめ、淫靡に搾りつくした穴が喉の奥まで広がった。
-
二人は身体を密着させ、横になった状態で裸のまま抱き合っていた。
胸板に潰れたボールのような巨乳が広がり、お互いの鼓動を感じる。
「もう、恥かしくないか?」
そう問うと、和は思い出したように顔を真っ赤にさせる。
「!も、もう…言わないで下さい。忘れてたのに…」
「ねえ、須賀くん、お願いです…早く」
和は手を使って、京太郎の肉棒を膣口にピトっと当てる。
「…早く」
だが、そのままの状態で挿入されることはなく
「どうしたいって?」
大陰唇と陰茎はキスをした状態で留まっている。
「私の膣内に…」
恥かしすぎてか細く、声を出す。
京太郎はそんな和が可愛くて仕方がなかった。
「なんだって?」
「もう、バカっ!……私の膣内に入れてください」
「分かった。この状態のまんま入れるからな…」
体感からして久々の挿入だった。膣内に、徐々に徐々に肉棒を侵入させていく。
「あんっ、須賀くんの熱いのが……私のおま●こに、入って、きてます…」
「うぉ…っ、久しぶりの和の膣内、…すごい、気持ちいい…またすぐイきそうだ…!」
まだ、肉棒は最奥まで辿り着いておらず、
ピストンすらしていないというのに、二人の熱と興奮は既に最高潮であった。
絶頂しそうな快感をおさえつつ、鈴口と子宮口を、肉棒と膣内を、肌と肌を密着させる。
何度も犯した身体と、何度も精液を注いだ膣内と、今再び相見えたような気がした。
「やっと全部入った…」
このまますぐ動くと果ててしまう。京太郎は動くのを一旦やめた。
-
しかし、止まっていたとしても和の膣内は京太郎を責め続けていた。
中を締めながら、ぐにゅぐにゅと蠢き、まるで無意識に着床させようとしていた。
「んっ、須賀くん…私、今すごい幸せです…」
「ああ、俺もだよ、和…」
そんなことすら露知らず、和はぎゅっと抱きしめて、膣内もきゅっと締まる。
「そろそろ、動いてください…。今日もたくさん射精するんですよね…。
だったらほら、おま●この中でおち●ぽしこしこしないと、精子をぴゅぴゅーって出来ませんよぉ…」
優しく子供をあやすように頭を撫でながら遠まわしに精液をおねだりしてくる。
「言われ、なくても…っ!」
ねっとりと、味わうように腰を動かし、和の膣内に肉棒を出し入れする。
動くたびにお互いが快感に震える感じているのだと密着した身体が理解する。
「んっ、動いてるっ。私の膣内を、久々の須賀くんち●ぽが、んぁっ、ぐちゅぐちゅっていじめてる、ひゃぁっ…!」
この時間をいつまでも楽しむようにギリギリの速度で抽送する。
肉ヒダが絡み付いてくる膣肉を押し広げ、じっくりとその感覚を受け容れる。
何度貫いても飽きさせない和の膣穴が肉棒全体に這うように蠢かせて包み込み、自然と抽送を早くさせる。
「もっと、もっと激しく…、んっ…そう、そうです…」
水音をくちゅっ、くちゅっと立てながら抽送は次第に早まる。
「好きっ、須賀くん…大好きですっ…んむう、ちゅぅっ、んふふっ」
おもむろに唇を奪い、京太郎の腰あたりに足を交叉させて、身を任せる。
-
「んっ…ぷはぁっ、もうここまで来たら我慢なんて出来ねえよ、和」
挿入したまま横に転がり、正常位に体勢を変える。
「いい、ですよ。好きなように動いて、気持ちよくなってください…」
肉棒が抜けないように、交叉させた足で腰を押し、奥深くまで挿入させる。
「あなたの好きなだけ、ココにいっぱい、いっぱいナカダシしてください…」
首に手を回して、切ない表情で上目遣いをしながら、誘惑する。
「今まで出さなかった分、ずっと気持ちいいことしましょう…、ね?」
限界だった。欲望のリミッターが機能しなくなる。目の前にいる華奢な身体をした彼女を
壊さないよう愛しく愛撫していた腰の動きを維持することは不可能であった。
「うおおおお!和ぁ…!和ぁ…っ!」
プツン、と抑制していた糸が切れて、肉欲が暴走を始める。
唐突に抽送を早める。既にスムーズに動ける具合になっていた膣内は
熱いほどに温もっていて、全てを包みながら淫猥にうねり、肉棒に快感を蓄積させていく。
「あんっ!すごいよぉ…!私の膣内っ、掻き混ぜられて、おち●ぽにマーキングされてますぅっ!
じゅぽじゅぽって、臭いつけられてっ、心も身体も全部、須賀くんのものになっちゃううっ!」
快感を求め、和の発情した淫靡に堕ちた身体を、膣内を蹂躙される。
押して、引いて、自分のものだと言わんばかりに大胆に膣肉を味わう。
「れろぉ…んむうっ、ちゅぱっ、んんっ、はぁん、やぁんっ」
愛しい人の首筋や胸板、色んなところにキスをつけ跡をつけようとする。
だが、激しい快感と抽送の動きでうまくいかず、大きく喘ぎ声を上げる。
京太郎も負けじと跡をつけようと和の身体を眺める。
おっぱい星人である彼の目に写るのは二つの揺れる乳房だった。
突く度にぷるんぷるんと波打つように揺れ、愛撫してくださいと自己主張している。
揉んだ。跡が残るほど強く。自分のものだと印をつけるように。
ぎゅっと膣内が締まる。痛覚すらも、もはや快感になっていた。
射精感が高まる。だが足りない。この程度では満足はできない。
二人は離れていた時間と度重なる激しいセックスで快感に更に貪欲になっていた。
-
揉むほどに手のひらに違和感を感じる。乳首だ。乳首が硬くなっていた。
対等な大人が子供を作る本能、互いが互いを求め合う淫猥に蠢くセックス。
だのに、京太郎は母性を求めるように、それを欲しがっていた。
両方の乳房を両手で押す。乳房と乳房が潰れあい、二つの乳首を吸い上げる。
この前とは何か違う。確かな違和感を感じつつも、再び、母性の象徴との邂逅を果たし、仄かな甘さを味わう。
「ちゅるっ、ちゅううう!ちゅうううううう!」
出るはずのない母乳を求めながら、乳頭をくわえた口で思い切り引っ張る。
「ひぅっ!ダメぇっ!そんなこと、したら先にイっちゃいます!んふううっ!一緒に、一緒にイきたいのにぃっ!」
和は京太郎をぎゅっと抱きしめ、びく、びくと痙攣をして、射精を促すようにきゅっと締まる。
無意識的に抽送を止め、搾り取ろうとしてくる膣肉の甘美な誘惑に耐える。
「ちゅぱっ、…和はイってばっかりだなぁ…」
敏感になった乳房を円を描くように揉み、片腕で抱き寄せながら、抽送を再開する。
ぐじゅる、ぐじゅると連続する絶頂に滑りがよくなった膣内が肉棒を扱く。
「んんっ!いじわるです!ひゃああっ!やめっ、あなたも早くイってくださいっ…!」
-
「わかった…、またイかないように絶えてくれよ。和」
「バカぁ…んっ、…ちゅっ」
照れながら唇に軽くキスをした。
「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」
射精に向けて、腰をぱんっ、ぱんっ、と激しく打ちつけながら豊満な女体を味わう。
ただただ求め合う愛の性交。迷いなく相手を愛するしかない幸せな快楽。
子宮が降りてきていた。肉棒は熱を帯び、和を着床させようと鈴口と子宮口のキスを連発させる。
「好きぃ!大好きぃ!あんっ!くださいっ、…須賀くんの精子っ、全部子宮にぃっ…!」
「ああ!全部っ、全部出すぞっ!和…!和ぁ…っ!」
更に加速させる。淫らな水音と肉のぶつかる音は激しさを増す。
精液はもうすぐそこまで上がってきていた。
「ぐぅっ…い、…くっ……ッッ!!」
ドビュルルルルルルッ!!ビュブッ!ビュブッ!ビュブッ!ビューーーーー!!
「んんっ、あっ…はぁっ…!っ!?いっっっっっっ……!〜〜〜〜〜!!!」
勢い良く和の膣内に、子宮に、精液が流れ込む。
溢れる子種を子宮口がちゅううっと吸い上げて
肉棒からドクン、ドクンとポンプのように子宮内を満たす。
-
どうあっても妊娠させたい肉棒は、膣肉との隙間からあふれ出る精液を
膣内奥深くへと押し戻す。
「ひゃあっ!イった、ばかり、なのにぃぃぃっ!だめぇ…、だめですぅ…」
止まらない絶頂で更に膣内は狭まり、快感は増幅する。
「ダメじゃ…っ、ない…!」
そうやって膣内の奥に何度も出入りしたとき、早くも2回目の射精が訪れる。
「ッッッ!!!」
ビュッ!ビュッ!ビュルッ!ドクン!ドクン!
折角押し出した精液は外にと漏れ出してしまい、諦めて肉棒を引き抜く。
「やんっ、そんないきなり…っ」
引き抜いた穴から白く濃い精液がトロリと溢れ出す。
汗だくになりながら息を切らして、抱きあった。
「はぁ…はぁ…。久々に和とシたけど、やっぱすごい気持ちよかった…」
「ふふっ、だって…あなたの身体を気持ちよくすることしか知らない身体ですから…」
「でも、『よかった』なんて過去形はいただけないです…。まだ、時間はいっぱいありますよ…」
「…やっぱり?」
どうもこの原村和は、天性の淫乱らしい。最初は恥じらいすら浮かべ、可愛らしく反応してくれるが
ベッドの上で慣らされると、いつも性格を変えてしまうほどに卑しく乱れ、積極的になる。
もちろん、今までのおかしな性欲の原因であった媚薬を使わずとも、絶倫になってしまう
京太郎も人のことを言えた立場ではないと謂われれば、その通りだが…。
兎も角として、二人は身体の相性からしても、お似合いであることは確かであった。
-
「今日は、向かい合って、ずっとあなたの顔を見ていたいんです…」
今度は立場が逆転していた。ベッドの上で京太郎に寝かせ、和はその上に跨っていた。
和がほぼ一方的に京太郎に刺激や快感を与えられる体位。そう、騎乗位だった。
心地よい和の重みを、京太郎は下腹部に感じた。
「今度は、私が須賀くんをいじめる番です」
手を後ろにまわして、愛撫するようにくちゅくちゅと肉棒を扱く。
「今まで好きに動いてイカされた分、私の膣内に出してもらいますからねぇ…」
ねっとりと京太郎の乳輪を指で撫で回しながら腰を浮かす。
「ほぉら、見えますか。須賀くんのおち●ぽと、私のおま●こがキスをしてますよぉ」
「じゃあ、おち●ぽ、いただきますね、んっ……」
肉棒を手で固定し、じわじわと腰を下ろしていく。
京太郎は亀頭から段々と膣内に包まれていく感覚を覚えながら
自分の肉棒がゆっくりと和の下の口に埋没していくのが見えた。
「んっ、はぁ…っ、…っ、ぜん、ぶ…おま●こに入っちゃいましたね」
「前みたいに反抗しないで、身体の力を抜いて、気持ちよくなってください。
それじゃあ、動きますよ…?」
身体を前に倒し、京太郎の肩辺りに両手を突きながら、上下運動を始める。
先程の情事でもう十分に濡れそぼった膣内がぐちゅっ、ぐちゅっと音を立てて
膣圧で肉棒を刺激しながら、無防備に乳房を揺らす。
-
「ぐっ…やばい、やばいけど…まだ全然耐えられる…」
三回の射精で、肉棒は若干の快感耐性が出来ていた。
だが、蚯蚓百匹の名器である和の膣の具合に適わないこともまた事実だった。
何より、自由に動けず、止まることも出来ず、一方的に膣圧で扱かれ、
肉ヒダにより、鈴口や亀頭、雁首を刺激されることは圧倒的に不利な状況である。
想像していた以上の悦楽に京太郎は明日まで生き延びれるか不安になっていた。
「ひゃっ、あっ…ぁん、おま●こぐちゅぐちゅで、んんっ!もう辛そうな顔してますね…、っ!」
肉棒にぴったりと張り付き、吸い付きながら締め上げる膣内を上下に動かす。
摩擦も相まって、もう肉棒はピク、ピクと射精の準備を始めていた。
「あぐ…う、あっ…あああ……ッッ!!」
ブビュウウウウウッ!!ドクッ!ドクッ!ビュルッ!!ビュウウウウウ!!
「んっ…ふうううんっ…んんんっ」
唇を噛みながら絶頂を堪えるように腰をくねらせる。
くねらせた動きであちこちの膣肉に亀頭が擦りつけられる。
その刺激が射精を誘発させ、さらに膣内に精液が注がれた。
-
「んんっ、…ふぅ。ふふん、まずは1回目ですね…
まだまだ、おち●ぽが空っぽになるまでナカでしましょうね、れろっ、れろぉ…」
胸部から首筋まで舐め上げて、唇を重ね合わせて、舌先を舐め合い、吸い付く。
再び腰を上げて、肉棒を引き抜くと、精液と愛液が混ざった白濁液がヌチャっと卑猥に糸を引く。
「…行きますよ…っ!ひゃっ、んっ!んやぁぁぁぁああんっ!!」
再び肉棒を膣口にあてがい、今度は一気に腰を落とす、がそれが誤算だった。
一気に膣肉が広げられ、奥まで突かれる感覚に全身が痺れるような悦びが広がる。
直後、締まった膣内がぐにゅぐにゅと肉棒を刺激し、快感に痺れる和の中でぐんぐん大きくなっていく。
「ひゃあぁん!おち●ぽっ、ダメ…気持ちよくなりすぎちゃううううっ!!」
ビクンッ!ビクンッ!と激しく身体を痙攣させると
ふっと肩の力が抜けて京太郎の胸板へ倒れこむ。
「お、おい。和…大丈夫かよ…頭いいくせにバカだなぁお前」
和の頭を撫でて宥めようとするが
「む…元からバカな須賀くんに云われたくないですもん…」
「もう怒りましたっ、須賀くんには気を失うまで射精してもらいます」
頬を膨らまながら怒っている表情を見せるが、一見すると可愛い膨れっ面でしかなかった。
「ごめんて、な?」
それが微笑ましく見えて柔肌な背中を撫でるが、それが癪に障ったらしい。
体勢を元に戻すと、根元まで喰いついている膣内を微妙に上下運動させながら、前後左右に腰を動かす。
「ひゃあっ、んっ…うぅ…っ、硬いおち●ぽが、ナカで暴れって…んんっ♪」
感じすぎて蕩けそうな顔で身体を揺らして卑猥な感覚に止まらない喘ぎ声が溢れてくる。
-
「ぐうっ…なんとか、しないと…俺、し、死ぬっ…!」
ふと、目の前に無防備に揺れる乳房を見つける。京太郎の大好きな巨乳だ。
圧倒的な奉仕の快楽に今まで忘れていた。和は胸を責めるとイきやすくなる。
「(それに、もしかしたら…)」
両手を伸ばし、乳房をぎゅっと力強く握りしめると、両乳首を人差し指で擦るように弄りだした。
「んっ!?ひゃっ!だ、ダメ!あっ!あああっ!!んんっ、やぁんっ!ひゃああああああっ!?!?」
ワケもわからぬまま、和は乳首イキをした。膣内が再び肉棒を締め付ける。
ドクン、ドクンと怠惰的な悦楽が駆け抜けて、肉棒を脈動させる。
ドビュルルルルルッ!!ピュルルッ!ピュルルッ!!ビュウウウウッ!!
水道から溢れるが如く勢いで鈴口から精液が噴射され、子宮の天井を突く。
射精の快楽とともに力は抜けて、手がパタリとベッドに落ちる。
そのときだった。プシャアアアアアアッ!!と二つの乳頭から白い液体が噴射し、京太郎の顔に注がれる。
「えっ!?こ、これって…やっぱり!」
そう、母乳であった。妊娠もしていないはずの和から母乳が溢れた。
奇跡であった。先程の違和感は母乳の前兆であったと京太郎は確信した。
「やぁぁんっ、な、なにこれ!なにこれぇっ!おっぱいから…溢れて、気持ちいいのぉ…!」
よがり狂い、身体をくねらせて肉棒を貪り食いながら母乳を噴射させる。
女神であった。母性を象徴とする巨大な果実の覚醒によって、神性が光臨した。
いよいよ母乳が出るようになった乳を目の前に京太郎は我慢が出来なくなった。
上半身を起こし、おもむろに乳房にむしゃぶりつき、揉みしだき、乳房を最大限に味わう。
「んちゅうううう!んくっ、んくっ…ちゅるるるる!ごく、ごく」
もはや赤子と言われても仕方がない程に乳に執着し、心から与えられる全ての感覚に悦んでいる。
-
「ぢゅううううう!!ごくん、ごく…ちゅぱっ、和のミルク、おいしいよ…」
「んんっ、おっぱい…気持ちいい、すごい!おち●ぽ…すごい熱くなってる…」
母乳に、どうしようもなく興奮した京太郎の肉棒は爆発しそうなくらい大きくなっていた。
「んひゃぅ…、すごい、苦しそう…、おち●ぽミルク、私も飲んであげますね…」
母乳を吸い続ける京太郎に愛しさも一入であった。頭を優しく撫でながら
根元から先端までスムーズな動きでグネグネ蠢く膣内を使い、
パンパンに張った肉棒を膣コキで優しく奉仕する。
「すごい大きい…んっ、こんなに大きくして…、膣内で精子全部受け容れたら、
気持ちよすぎて、絶対、失神しちゃいます…」
想像しただけできゅんと子宮が反応する。
「須賀くん…出して、いいですよ…。こんな暴れん坊、
受け容れてあげるのは、私だけなんですからね…」
早く射精をさせてあげたくて、ピストン運動のペースを上げていく。
じゅぷ!じゅぷ!ぐちゅっ!パチュン!ぐちゅっ!パチュン!ぐちゅっ!グポッグポッ!
「んぁっ、やぁん!声がっ、んっ!は、んっ、ひ、ゃあっ…んンン゛!
止まらない、ですぅっ!んにゃぁああっ!ひゃんっ!」
あまりにも大きすぎる肉棒に絶頂が近まり切羽詰まった和は
無造作に、滅茶苦茶に尻を動かし、悶絶する。
ビク、ビク、ビクビクビク!感じたこともない射精の前兆に少し恐怖する。
「んやぁ…、おち●ぽ。んふぅっ、射精したいよぉって、泣いてますよ?
もう気持ちよくて、たまらないんですよね、須賀くん?」
もう完全に蕩けた顔した和は腰を動かし、快楽を貪り、精液をねだることしか頭になかった。
「う、うん…、もう、やばいんだ…破裂しそうなくらい…っ!…?」
うねうねと蠢く肉壁に、ツブツブとしたものを感じる…。
和はそこを只管擦りつけて、喘ぎ声を上げていることに気付く。
「(そうか、ここが…)」
-
だが、攻めようと思ったときにはもう遅かった。
度重なる悦楽と快感に射精がもうそこまで迫っていることに気付かなかった。
「んひゃあああんっ!おち●ぽ!おま●この中でっ!パンパンになってる!
出して!出してぇ!出してぇっ!そのまま膣内で射精してえ…っ!」
「う゛っ…うあ、あ…っ、あああああああああああッッッ!!!!」
ビューーーーーーーーー!ビュルルルルルルルルルルッ!!ビュッッ!ビュッッ!ビュウウウウウウウウウウッ!!ドビュルッ!ドビュルッ!ドビュルッ!
ドクッ!ドクッ!ドビュウウウウウウウウウッ!!
「んんんんんんんっ!―――ッッッ!!出てるううう!まだ、まだたくさん!
熱いのいっぱいで、おかしくなっちゃううううううううっっ!」
膣口と肉棒の隙間からゴポゴポと温泉のように蜜と精が混ざった何かが溢れ出す。
留まる事を知らないそれは、ベッドの染みをじわじわと広げていく。
「んんっ!私も、何か、くるくるくる!来ちゃいますうううう!!」
プシャアアアアアっと音を立てて母乳と聖水を噴射させる。
もう二人ともグチャグチャになり、快感で頭の処理が追いつかなくなる。
京太郎の体全体に嘗てないほどの快感が爆発するように広がった。
体内にある液体が全て精液になって肉棒の先から放出されるような感覚。
大きすぎる快楽に脳の処理が追いつかなくなる。手足の力が入らなくなってくる。
-
「んんっ、まだ、射精てます…。んっ、精子がどぴゅどぴゅって…。
もう膣内に入らないのに…、おち●ぽが、必死に妊娠させようとしてますっ、んんんっ!!」
連続して絶頂を迎える。体を激しくビクつかせ、桃色の髪を振り乱す。
尻穴を、膣内を、体全体をヒクつかせて、快感を悦んでいた。
京太郎は力が完全に入らなくなると、腰が勝手に動き、熱を再び発射させる。
「な、何だ、これ…止まらない、腰が…ああっ!!」
ぴゅるっ、ぴゅるっと膣内の精液を押し出し、心臓のように新しい精液を循環させる。
「ひゃあっ!あんっ!やぁ…ヌルヌルでグチャグチャで…気持ちいいが終わらない…」
「ふっ…うぐ…はぁ、はぁぁあぁ…お、俺もホントやばい、かも…」
射精しても、呼吸を整えようとも、興奮が収まらなかった…。
視点を揺るがせながら二人は見つめあい、唇を貪りあった。
京太郎の視界はそこから段々と狭まって、すべてが真っ暗になった。
-
視界が開けてきた。どれだけ気を失っていたのだろう。
いまだ響く水音と、股間に集まる熱を感じ目を覚ますと、もう既に日が傾き始めていた。
目の前を見ると、自分の肉棒をじゅぶ、じゅぶと音を立てて喰らう精液塗れの尻肉があった。
大きくて、卑猥な形をしていて、扇情的な動きをしていた。ぎゅっと握ってみる。
「ひゃぅんっ!」
膣がきゅっと締まって、自分の肉棒から射精する感覚があった。
ぶびゅるびゅると音を立てて、膣内へ噴射される。
「こ、ここは…」
快楽がはっきりと意識をさせるスイッチになり、辺りを見回す。
自分の部屋だ。ただ、ベッドのあちらこちらが淫猥な臭いが立ちこめる液だらけで
目の前にはぐったりと深く息をしてして横に倒れ動きを止めた和がいた。
その姿はものすごく卑猥で、目を覚ましたばかりの京太郎の股間を大きくさせた。
最早、動く気のない肉オナホと化した和の中に遠慮なく肉棒を突き入れ、
股間が萎え始めたのは、二発射精をした後だった。
-
「あ〜あ、やっちまった…っ!この部屋どうしよう…」
以前も似たような光景を見たことがある。あの後、ベッドシーツや部屋を掃除しながら
二度と同じようなことをしないと心に誓った覚えがある。
「須賀、くん…また、汚しちゃって、ごめんなさい…」
双丘を押し付けながら背中に腕を回してくる。抱き合うだけでヌチャヌチャと音が響く。
「まあ、こうなった以上はもう仕方ない。次気をつけよう。それでいいだろ?」
「…はい、須賀くん……。って、恋人同士なのに須賀くんはおかしいですよね…」
恥かしそうに胸板に指で8の字を書きながら言う。
「それで、その…京太郎くん、って呼んでもいいですか…?」
「お、おう。いいけど…。そう呼んでくれると、俺も嬉しいといえば、嬉しいし…」
「それに、そう言っていた方が、すg、京太郎くんに女の子が寄ることはないでしょうし」
「…?そんなやつ、あんまりいないだろ?」
「……そう、ですかね」
そこでようやく思い出した。優希のこと。
優希の想い人である須賀京太郎を取ってしまったことを。
「あのさ、今はそれより…、ここ、片付けようぜ…」
「あ、はい…」
一難去ってまた一難。
一人勝手に動く和の心が治まることはなかった。
書き溜め投下完了です…。
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何かこういうのやってほしいってのありますかね?
自分自身、やろうとしてるシチュエーションがあと一つ二つくらいしかないので
何かしらアイデア提供して貰えたら嬉しいです。
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なんだこの文豪?!?!
のどちゃんに言い寄るやつらを一喝する京ちゃんとかみたい・・・ 見たくない・・・?
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>>144
ありがとナス!
なるほど、参考にさせていただきます
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その日は、雀の鳴く声で夢から現実へと引き戻された。
いつまで経っても鳴らない目覚ましを待ちながら顔を露出させる。
「(そうか、目覚ましぶっ壊したんだったな…。とりあえずあと5分…)」
冷え切った空気から逃げるように深く毛布を被り、遅刻覚悟で二度寝を敢行する。
ふと、身体を揺すられる感覚がした。母の帰りはまだ先のはず、と考えながら
揺すっているその人物に声をかける。
「むにゃむにゃ…ふわぁぁぁ、…何だよ母さん。旅行行ってたんじゃ…」
目を開けると、そこにはセーラー服姿の和が立っていた。
「京太郎くんっていつもこんな感じで寝坊するんですか?」
「えっ、…おわっ!?の、和!?ど、どうしてここにっ!?」
驚き布団を飛び起きる。身体全体が冷気に包まれ、身を震わせる。
「どうして、って…時計を見れば分かると思いますけど…」
指された先にある掛け時計を暢気に眺める。HRまであと20分を切っていた。
「えっ、マジかよっ!?朝飯食ってる暇なんか無いじゃないか!」
急いで箪笥から制服を取り出し着替えようとする。
「あのぉ…一応、彼女のいる前では…その」
恥かしそうにしながら京太郎を見つめる。
「わ、悪いっ!」
「ふふっ、いいですよ。…外で待ってますから」
部屋の外へ出て行き、階段を下りる音がした。
「ああ…やべぇ、朝からかっこ悪ぃ…」
自己嫌悪し、頭を抱えつつ、
早く着替えないといけないことを思い出した。
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「悪ぃな、時間掛かっちまった」
「いえ、好きで待っているので…でも、これは遅刻確定ですかね…」
腕時計を見て諦めムードな表情になっている。
「いいや、一つだけそれを回避する方法はある」
昨日のうちに回収した原村家付近に留めた自転車を指差す。
早々と籠に鞄を投げ込み、自転車に跨る。
「バイクとかそういうカッコつくもんじゃないけど、いいか?」
和は嬉しそうにコクコクと頷くと早速後ろに乗って腹部に腕を回してくる。
背中に当たる胸が背中に潰れて、引っ付く面積が伸びている。僥倖であった。
そして暖かい。暖かい分にはいいのだが、人目と愚息がとても気になる。
「おい、ちょっと、引っ付きすぎじゃないか…?」
「む…、それって私の胸が大きすぎるって文句ですか?」
「ああいや…まあいいか。しっかり摑まっとけよ?」
悩んだり、言い合う時間はもう無かった。地面を数回蹴り上げて
自転車を運転し始める。ぐんぐんと加速させて清澄高校へと進路を執った。
二人乗りで自転車登校する姿は、宛ら十数年前の青春ドラマだった。
通学中の生徒たちがそれを目の当たりにして、三者三様の反応をしている。
噂が広がるのは必然であったが、それでも和が嬉しそうな表情であったことを
背中に当たるそれを意識しつつ、前方見ながら運転している京太郎には知る由もなかった。
時間ギリギリで駐輪場に辿り着くと、和を先に行かせて自転車を留め
全速力でダッシュするもHR途中に辿り着き、担任から物差の洗礼を受けた。
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それからは無気力にいつも通り、出来るだけ真面目に授業を受け続けた。
先生の述べる考察や、教科書の朗読が瞼を重くさせる。
船を漕ぎながら俯いていると、携帯にメールが届いていることが分かった。
『お昼は私の作ってきたお弁当を一緒に食べましょう。学生議会室で待っています』
今日一日、授業中は優等生になれる気がした。
「おい京太郎、今日も一緒に学食行こうぜ〜」
何も知らぬ友人Aが手を振り、ご機嫌に近づいてくる。
「あっ、悪い。今日は先約が入ってるんだわ!」
「もしかして、麻雀部の連中と昼飯か?」
「ああ…まぁぁあ、そんなとこだ。そんじゃま、今度また誘ってくれよ」
「…?おう、それならしゃあないな」
学生議会室という単語が引っかかったが、一先ずそこへ向かった。
「失礼しまーす…」
扉を開けた。冷気で満たされていた廊下に暖房の温風が漏れ出す。
「うぉっ、あったけぇ…、って…」
先には麻雀部の面子がいた。まさに嘘から出た真。瓢箪から駒。
二人きりだと考えていた自分が甘かった、と京太郎は思った。
「おっ、来たわね!」
「京太郎っ!遅いじょ!」
「えっ、あれ…みんな、どうして?」
「まあ空いてる席に座りんしゃい。話はそれからじゃ」
「京太郎くん、こっちに」
和が隣の椅子を引く。
「お、おう…」
言われるまま和の横に座ると優希を除く二人がニヤニヤした顔でこちらを見ている。
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「どうやら、黒みたいね」
久が不敵に笑い、京太郎を見つめる。
「おい、和…どうなってるんだよ」
全てを見透かされているようなその目が怖くなり、目を逸らし、和の方を向く。
「すみません。二人きりの予定だったのが、2時限目休み時間に部長に誘われて、そのまま…」
「ほぉ、つまり、おんしらが付き合っとるっちゅう噂はマジモンだったわけなんかいの?」
「えっ!?…まあ、はい。いずれは言うつもりだったんですけど」
「取ったんだな、取ったんだな!私の恋人を!!」
優希が激昂する。
「こんのお!バカ京太郎!私ののどちゃんを奪うたぁ、いい度胸だじぇ!そこに直れ!!」
チラチラと優希にどう対応していいか迷い、和はオロオロしている。
「ま、まあまあ、優希…。タコスでも食べて落ち着いてください」
暴れだしそうな優希を和が手懐けた。
「そうねぇ、尋問はあとにして、まずは昼食にしましょっか!」
久々の賑やかな昼食を迎え、談笑や近況報告などをしながら箸を進めた。
無論、その後に行われた「尋問」である事ない事根掘り葉掘り聞かれたのは言うまでもない。
そして、ひと段落ついて昼休みも終わりに近付き、皆は解散と相成った。
「のどちゃん、ちょいっとお話があるじょ」
「?」
優希のあまり見たことのない神妙な顔に和は首を傾げた。
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「お話とは、なんでしょうか?」
「大体予想はついてると思うけど、京太郎と付き合ってることについてだじぇ」
「…!」
「まあ、なんていうか…私に気を使わなくてもいいんだじぇ?」
気まずそうに頭を掻く。
「優希…」
「私ももう割り切ったことだし、気にされるとこっちが申し訳ないじょ…」
「……分かりました。ありがとうございます、優希」
優希をぎゅっと抱きしめる。
「わぷぷっ!おっぱいでいじめるのはやめてくれ!」
「あっ、ご、ごめんなさい…」
「ぷはぁっ…、まあでも、のどちゃん。元に戻ったみたいで
ううん、それ以上に雰囲気が柔らかくなったな。よかったじょ」
「そうでしょうか?」
「まあ、そこは京太郎に感謝かもしれないな…」
とボソっと呟き
「あっもうこんな時間だじぇ!急いで教室に戻るぞ!のどちゃん!」
優希は和の手を引っ張り部屋を飛び出すと、教室へと向かった。
廊下から見上げる空が雲ひとつ無く青々としていた。和のもう心の枷は何一つない気がした。
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一方の京太郎は尋問により体力を消耗していた。今度こそ、先生の授業が
夢の世界へ誘おうと、脳によくない刺激を与えてくる。
瞼が重く、無意識に机へと突っ伏し、意識が朦朧としていった。
結局、HRが始まるまでの約2時間を寝て過ごしてしまった。
「ふぁぁぁ…さて、帰るか」
喧騒で教室が賑わっているうちに教室を出て、昇降口へ向かう。
「あ…京太郎くん。麻雀部に寄られるんですか?」
「うんにゃ、今日は直帰だ」
「よかった、じゃあ途中まで一緒に帰りましょう」
自転車を押しながら、二人一緒に帰っていると和は顔を紅潮させていた。
「どうしたんだ、和。風邪でも引いたか?」
「いえ、あの…朝は気付きませんでしたが、こうやって二人で帰るのってすごい照れますね…」
「あ、ああ…そういえばそうだな」
あざとい女の子らしい反応に困惑する。
「それじゃあ、私はこちらなので、また明日、会いましょう」
「ああ、じゃあな」
そのまま見送った。
少年、須加京太郎は心が踊っていた。可愛らしい彼女と毎日を過ごし、
好きなだけ肉欲に溺れる毎日。何か障害があるわけでもなく進む日常。
人生の絶頂期にあると言わざるを得ない程に、彼の現実は充実していた。
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凄いスレだ…文豪か何か?
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続き書く時間が取れなくていやーきついっす(素)
今日は1日中暇なので少しは進めたいと思います
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期待
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>>153
不快に感じている層が爆発する前にパパッと終わらせたほうがいいと思う(老婆心)
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>>155
基本sageでたまに挙げるくらいなら文句も言われないだろうからまったりでもいいんでない?
それだとやっぱ状況判断が甘い?
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>>156
なんか上の方にも書かれてるけど【SS】とか【ノンケ】とか付けないでしてるからね、何とも
それこそ型月の人が活躍してた時代にSS自体やジャンルが揉めないように形成された知恵だと思うから
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流れから察するにやらかしちゃいましたね、すみません。
だったらこれもうスレ落としたほうがいいですかね?
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>>158
少し前みたいに1000で埋まってる訳じゃないから、ラストまでプロットが纏まってるなら一気に描き切った方がいいんじゃないかな?
ただ、終わったらAILE君にメールなりしないと気付いてもらえない事があったから、それは気を付けて
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その日の夜、和は父である原村恵に一部の事情を除き、麻雀部に戻りたいと陳情していた。
以前のような緊張した雰囲気はあったが、胃を痛めそうな寒々しさを一切存在していなかった。
「――言いたいことはそれだけかね?和」
「…はい、私はまだ麻雀を続けていたい。そして、もう一度大会で会って話したい人がいるんです」
これだけは絶対に曲げたくない、と確固たる意思があることを視線で恵に語る。
しかし、それに気圧されるわけでもなく、恵は話を続けた。
「それは結構だが、勉強はどうする?それだけに熱心になって勉学が疎かになってしまっては本末転倒だが」
「そちらも、維持できるようにします。それに、今までだってそうだったでしょう?お父さん」
「ふむ…確かにそうだったな。だったらいいだろう。麻雀部に復帰することをただし、条件がある。
今後、成績が著しく低下した場合や、勉学が疎かになっているという証拠が出た場合は…分かっているね?」
「…!はい」
「まあ尤も、辞めることや転校云々の話は和が言い出した話だから、私がとやかく言う話ではない。それに、
今迄のように麻雀部を辞めて以来、暗い顔を続けていた和よりは幾分マシになるだろうから良いかもしれん…」
恵は解っていた。復帰したい理由に須賀京太郎という少年がいることを。だが、それよりも笑顔を取り戻し、
こうやって凛とした表情で懇願する和の姿が戻ってきた。それだけでもういいのではないか、と考え始めていた。
「お父さん……」
「話はそれだけかな?…それじゃ、私は書斎に戻るよ。…和、今度こそ精一杯頑張りなさい」
和の輝いている顔に満更でもない表情を浮かべると、気恥ずかしいのか
顔を見せないように早々と部屋を退室しようとする。
「はい、有難うございました」
予想外に優しい言葉が涙腺を刺激する。
誤魔化すように深々と頭を下げ、ぐっと涙を堪えた。
「これで、やっと…」
再び前へ進むときがきた。一つは咲と再会したいという未だ漠然とした願いのため。
一つは須賀京太郎や片岡優希、染谷まこ、竹井久と再び麻雀をするために。
もう以前と同じような原村和の調子は戻り始めていた。
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翌朝、いつものように京太郎と和は通学路を歩いていた。
高く晴れ渡る空は雲ひとつ無く晴れていて、清清しく風が吹き抜けた。
秋めいていた景色もそろそろ寂しくなって、冬に入りかけている。
一層寒くなった並木道をゆっくりと歩いていた。
「京太郎くん、私…麻雀部に戻ります」
「マジかっ!やったなぁ、和!それじゃあまた一緒に部活ができるな!」
「はい。よろしくお願いしますねっ。優希と京太郎くんと、みんなと、咲さんに会いに行きたいから」
「それで、またこんな風に落ち込むこともあるかもしれません」
「まあ、うん」
「その時は、また私の側にいてくれますか?」
「おう、任せろ。それしかできないけど、それだけは絶対やってやる」
「…ありがとうございます。この先もよろしくお願いしますね」
二人は手をぎゅっと握り、お互いの温かさを確かめ合った。
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一段落しましたのでここで終わりにします。
この後はエロの方が需要高いと思ったのでそれだけ書いていこうと思ってただけなので。
お目汚しですみませんでした。他のカップリングを貶めようとかそういう意図は一切ありませんが
不快に思った人も結構いらっしゃったと思います。本当にすみません。
次こういうことやる機会があれば配慮してスレ立てします。
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>>157
【ノンケ】とかよく考えたらすごい注意書きですね…まぁ管理人♂の脳マンコケツマンコを利用者♂が狙うホモ掲示板だからね
しょうがないね
SS兄貴はすごいボリューミーな上に内容もすごくてすごかったです(小並感)
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>>163
渋ならタグでなんとかなるんだけどね
>>1さんはオツシャス!
次はエロ抜きで真面目なのも読んでみたいけどなぁ俺もなぁ
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ここだとスレタイでしか判別しようがないしね、仕方ないね♂
普通にタイトルで組み合わせを明示してればそれでいいと思うけど
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必要なのは【ノンケ】ではなく【京和】とかでは
問題なのは同性愛なのか異性愛なのかではなく原作に描写があるカプかどうかでそれが無ければレズだろうとノンケだろうと不快に思う人はいるだろうし
レズ系スレでも「咲と和を恋人みたいに書くのは不自然」と言う人はいても「哩と姫子を〜」と言う人はほぼいないでしょうからね
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個人的には別にいいと思うけど単純に防衛策&親切心として次回は>>1に注意書き置くかスレタイに匂わせる
文を入れるといいとも思う。
SSはすっげぇ引き込まれたしムラムラしたし面白かった(語録無視)
次回作も楽しみにしてるよ
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>>166
原作に描写がある、の線引きも割と難しいと思う
俺からしたら久美保子が久まこを存在しないもの扱いできるほど強く描写されてるとは思わないけど
発火屋からしたらそう描写されてると思ってるであろう訳だし
見る側がどう受け止めるかは難しいんじゃない?
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あんまり神経質になってもしょうがないんじゃないの
やろうと思えばどんなイチャモンでも付けられるんだし
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アニメでも全国編のとき、タコスの「エロ動画か」発言に対して一人だけ反応してたからなぁ
あれはPCのお気に入りがエロサイトだらけだな
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いつの間にか終わってたんですね
オツシャス!
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のどっちはノンケなのがホント惜しいドスケベボディーですわ
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>>172
和はノンケだった…?
まだこのスレ残ってたんですね
今いくつか進行中のやつがあるんで、それ終わったらまた和がメインのSSを書きたいです
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続きとか、考えてらっしゃらないのですか…?
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嘉帆さん譲りのドスケベボディに逆らえない和っていう設定は使えるぞ!
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久々に見るとまだレスついてるのね
希望があるなら続き書きますが
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ありますねぇ!
ありますあります
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あるに決まってるでしょ!(咲ちゃんクイズ風の返し)
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あくしろよ(興奮)
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ある程度レスがあったのでプロット掘り起こしてきます
ちょうど折り返しに入ったくらいの内容だったので
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ありがとナス!
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目処が立ったので近いうちに再開します
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やったぜ。
淡の方も頼むよー
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もう待ちきれないよ!早く出してくれ!
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自分なりにケリをつけるためにしっかりと話を締めたいと思います
とりあえず導入の一部を明日中に投稿します
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おーええやん
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それから数週間ほど経った。
際限の無かった欲が嘘のように落ち着いて、節度のある交際を続けていた。
まるで日にちが経つごとに辺りが身を縮こませ、寂しくなる景色と同じように落ち着いてきていた。
ようやく飛ばされる野次にも慣れ、からかい甲斐を無くした群衆の興味は薄れ、
和と過ごすことが当たり前のものとなっている今日此の頃。
週末、部活帰りに須賀宅で二人で何をするわけでもなく過ごしていた。
「いよいよ冬かな」
ホットココアを差し出すと、両手でそれを受け取って「ありがとうございます」と
相変わらずの丁寧語で微笑みかけた。
「まだ数ヶ月しか経ってないんですね」
「そっか…。そういえばそうだな」
思い返すと本当に自堕落な生活を送っていた。常に呆け、そうでなければ和と肌を重ねていた。まさに動物だった。
紆余曲折を経たが、和のおかげで部活に復帰できたし、靄がかったモノクロはもう殆ど消え失せている。
「ありがとうな」
「…?急になんです?お礼なんて。気持ち悪いですよ?」
「ひどっ」
「冗談です」
「あのなぁ……」
「それで、なんでありがとうなんて言ったんです?」
「ん?あぁ…、和がいなけりゃもう暫くは灰色の日々だった気がしてな」
「それはお互い様ですよ。私だって同じ…もとい、もっとひどかった自信がありますからね」
「ドヤ顔で言うことか?それ」
-
和が寄り添うように体重を預け、肩に頭を乗せる。
不快感のない心地よい重さとじんわりとした暖かさを感じた。
まず変化の一つとして、よく冗談を言うようになった。
そして、歪んだものではなく、純粋な想いに直向になることを恥じらわなくなっていた。
たまに度が過ぎて呆れたり、誂われることもあったが
それ自体満更でないほど今の状況に京太郎自身も浮かれていた。
「けどまあ、これで部員がギリじゃなけりゃあもっと心配事は無くなるんだが」
「コンビニで何も商品を持たないで肉まんを買うくらいの手軽さで増えればいいんですけど」
「まったくだな」
「何れにせよ、来年度のうちの評判で新入部員が入ってくればいいんだが」
「高遠原からは誰も来そうにありませんからね。裕子さんやマホちゃんは再来年ですし」
「ミカって人はどうなんだ?」
「彼女は、花田先輩と同じ新道寺を目指しているので」
「そっかぁ…。どうしたもんかなぁ」
「今年で部長が抜けるので、来年すぐに集まらないとまた同好会に降格、…ですか」
「うーむ、染谷先輩が何か策を弄するとか、さっきの通り、評判で人が来るなんて楽観思考じゃダメなものかね」
「ダメですね」
-
確かに全国トップとなったという極めて新鮮な栄光があった。本来ならば、これより他がないほどの広告塔である。
だがそれは強豪校などに見られる優秀な指導者による賜物ではなく、才能を持った者たちが偶然にして集った結果であった。
――否、訂正しておくと、優秀な指導者は「竹井久」という存在がいるが、来年の清澄にはもういないのだ――
来年も麻雀がやりたい女子は風越に足繁く通うのだろう。しかし、男子は、というと。
今までの男子向けの看板であった原村和という存在は、最早誰かのものになっているので、同等の効果が得られるとも思えない。
つまり、来年は京太郎の肩身がより一層狭くなることが現状、確約されているようなものだった。
「男子部員も未だ増えずってな」
「いいじゃないですか、その時はその時で。そうだったら来年の秋も二人で小さくなってくっついてあげますから」
「和はそれでいいかもしれないけどなぁ――」
「それに今は」
「ん?」
「卓上の牌を誰かと共有して競うことより、こうやって肩を預けさせてくれる貴方の側にいることが幸せなんです」
「…………らしくねぇなぁ」
真正面からの好意を示すこれ以上ない告白だった。
照れからくる恥ずかしさで声を小さくしてしまい、伏し目がちになる。
「ふふっ、貴方のせいですよ」
「…………」
最早何も言えなくなった京太郎を微笑ましそうに和は眺めていた。
-
「はあ〜ぁ。今すぐポンって部員の一人でも増えれば安心出来るんだけどなぁ」
「そんなオカルトありえません。それより、せっかく明日は休みなんです。もうちょっと楽しいお話をしましょう」
小難しい話で雰囲気が台無しになることを嫌がった和が未だ湯気の立ち上るコップを他所へ置いて
劣情に訴えかけるように頬に朱を注いで、期待の眼差しを寄越してきた。
「と、父さん。和の父さんには話つけたのか?連絡も無しに外泊と来たら」
「大丈夫です。ご心配には及びません」
誰かと比較することが出来ないことだが、和は恐らく他人より求める肉欲が強かった。
肌を重ね、身体を弄られることを好んだ。それが一番手っ取り早い、ダイレクトな愛情の遣り取りだからだろうか。
「ほら、俺ん家今、父さんと母さんいるからさ」
「声を抑えれば問題ありません」
そして以前よりも遠慮が無くなり、積極的に思うところを喋るようになっていた。
垣根がないことに不快は無かったが、衆目に晒される恥しさに慣れずにいた。
――慣れたら人として終わりな気がするが。
横腹を柔軟に包み込み、むにゅっと押し付けられ形を変える乳房が理性を瓦解させていく。
きっと和の相手をすれば明日一日中疲れた気分で気怠く怠惰に過ごすことだろう。
それも悪くないかな、という妥協の重石が天秤に堆く積まれていく。
「好きにしていいんですよ。私の胸も、あそこも、髪も、血の一滴すらも」
こうなることは分かっていた。分かっていて家に招いた。
つまるところは過程だ。自分からその話を振ることに抵抗があった。
彼女もそれを理解して、端から抱かれるつもりでまどろっこしい話をしていたに違いなかった。
確かに行く末を心配していたのもほぼほぼ真実だろうが、今は瑣末なことだ。
などと、と言い訳をして。
「………」
生唾を飲んだ。静かな部屋にそれが露骨に響いた気がした。
和の頭を、すらりと伸びる長髪を梳くように撫でると、彼女は嬉しそうに身を寄せて、唇を重ねた。
-
外套、制服を壁に掛けた。自分の部屋に彼女、原村和の制服がかかっている。
その事実に得も言えない充足感を得た京太郎は確かに気分が高揚していた。
雰囲気に応えるよう、十分に温くなった部屋の中。
そのボリュームに対して華奢で軽い身体を押し倒すと、ギシッとベッドが軽く音を上げた。
胸を覆う布地をたくしあげると、ぷるんと揺れて姿を現す大きな乳房。
何度見ても感嘆が漏れるほど美しく魅力的なそれに顔を埋めて擦り付けるように顔を左右にさせる。
「ふふっ…マーキングですか?」
「そんなとこ」
埋めながら声を上げるとこそばゆそうに「ひゃあっ」と小さく悲鳴が聞こえた。
滑らかな白い肌に手を滑らせて、縦に握り、二つの膨らみを一つにするように
弧を描きながらこねたり、指で乳頭をピンと弾いたりする。
「んんっ……」
不思議と飽きず、いつまでも続けたくなるような心地よい手触りを愉しむ。
-
「もっと、好きにしていいんですよ?」
くすぐったさしか感じない和は、急かすように言った。
少し不満気な顔を確認してから、乳頭に息がかかるところまで顔を近づける。
桃色のそれを甘噛みしながら、片腕で存分に感触を味わうように乳房を揉みしだいた。
「……あっ」
声が艷をみせた。彼女の弱点は極端に弱い。
乳頭を刺激してしまえば勝手に身体が悦んでしまう。
開発されきったそれらは敏感に反応し、ピクンと身体を緊張させて
早くも甘い声が自然に鼻腔から抜け出していた。
仄甘い乳輪を舐め回し、弾力のある膨らみに手を沈ませて押し広げるように優しく感触を確かめる。
和はされるがままで、愛おしそうにそれを見下ろし、時折頭を撫ぜるようにした。
-
しばらく、そうやって緩やかに、少し強めに、波のように強弱をつけて和の胸に甘えていると
吐息が次第に増えて、声色が切なくなっていく。
「んっ…そこぉ、先っぽをやられると…」
軽く感じているような声色で、頭を抱きしめられ、顔一面に柔らかい生温かさが広がった。
とくん、とくんという鼓動と、性感による僅かな震えが判然と伝わってくる。
息苦しさを感じながらも、変わらず胸を好きに揉みしだき、形を変えたり、
味わうように啄んでいると、少し汗ばみ、手に吸い付くような。
右手で乳首をこりこりと転がしながら、形が変わらない程、強めに吸い上げると
「んんぅ……、はっ、ん…、いっ……」
身を捩るようにして微小に痙攣をした。
「か、軽くイっちゃっいました…」
恥ずかしそうに枕で顔を隠し、弱々しく声をあげた。
-
和の身体は汗ばんでいて、興奮を帯びていることは表情さえも語っていた。
――頃合いだろうか。
ショーツの中に手を潜り込ませて、恥丘を縦に撫でて見ると、程良い湿り気を感じた。
陰核に触れてみると、ピンと膨れ上がっていた。
指でそれを軽く弾いてみる。
「んゃぁっ!…はっ、な、なんですか?セクハラですか!」
もうその域は疾くの昔に超えてる気がするんだよなぁ、
と思いながらも得意げな顔をする京太郎。
謎の優勢的なそれをきょとんとした表情で和は見ていた。
興奮を如実に物語る可愛らしい突起をきゅっと摘むようにして指の腹で転がしてみると
「そ、そっちじゃなくて……もっと……」
催促していたが、はっきり言うのが恥かしいらしい。
縦に細く筋を作る恥丘を僅かに触れる程度に指を滑らせて
陰部に触れないよう円を描く。
「も、もうっ。やめて、ください。分かっててやってますよね……意地悪」
拗ねたような声で膨らました頬が抗議をしていた。
早くしてほしいという催促を言えないので、尚更彼女は顔を紅潮させてしまっていた。
-
指を腟口に挿入してみると、ぬるっとした粘膜に簡単に取り込まれてしまった。
「あっ…」
素の嬉しそうな声が漏れて、直後両手で口を抑えてしまう和と目があった。
じっと見つめ返すと、より顔が赤みがかっている気がした。
指の根本が埋まるくらいまで和の膣内にすすめていく。
かつてあった痛いほどの締め付けはなく肌の皺の一つ一つまで絡みつくような温かい窮屈感があった。
十分に奥まで達してから、手招きをするように膣肉を掻いてみる。
「……っ!……っっ!」
和は文字通り、手助けをしながら声が漏れ出すのを防いでいた。
丁度指に触れてしまったGスポットに強い快感を覚えているらしかった。
指を抜き差ししながらそれを繰り返すと唸るように漏れ出す声が艷を帯びていて
加虐的な興奮を増長させていく。
挿入して、引き抜くようにして。繰り返すうちに水音を少しずつ帯びていく。
高まっていく興奮と同じくらい、ペースが早まっていく。
-
「んんぅぅっ、ふぅぅぅ…んんぁっ…!」
身を捩り、手に収まっていない方の乳房がぷるんと揺れ、少し涙目になっていた。
やがて下着にまで愛液が付着し、じんわりと濡れている。
ぐちゅっ、ぐちゅっと音を立てて、指の出入りを許している膣内が
ヒクヒクと痙攣をし始めていた。
乳酸が溜まり始め、疲れを感じる腕を動かし、抽送を更に早めて、スパートをかける。
指を膣内で曲げて、入り口から奥まで掻くように出し入れを繰り返す。
「ぷふぁっ!そ、そのまま、も、もっと…あ、あんっ」
漏れ出す声を諦めた和はなるたけ控えめな喘ぎ混じりに快感の高まりを告げる。
熱を完全に帯びている媚肉を掻くごとに反応する身体は湿る熱気を感じた。
そして、弓なりに身体を反らして
「んぅうう!?は、ぁあんっ!あっ、んんっ、い、……く、ぅ…っ……」
没入している指をきゅうっと締め付けるように強烈な波が数回訪れる。
大きく数回痙攣を繰り返し、指と膣口との結合部から漏れ出した愛液はベッドシーツを濡らした。
痙攣が少しずつ弱まっていくのを感じてから指を抜くと、粘性を持った愛液が長い糸を引いていた。
-
吐息がある程度収まってから、和の下着を足に引っ掛けると、ようやく窮屈なベルトを
金具を外すカチャカチャとした無機質な音を立てながらベルトを解き、服を脱ぎ捨てた。
「はぁ……ふぅ……、来てください。早く、それを…挿入れて…」
力の抜けた股を広げて、迎え入れる体勢を作っている和が手を広げて背中を抱きしめる準備をしていた。
和に覆いかぶさるようにするとすぐに背中に手を回され、胸板と乳房が潰れ合うようにしてくっつき、
滑るほどに汗ばんだ肌がはりつき、高まる熱が伝わり、鼓動が一つになる感覚。
一つ、呼吸をしてみる。
意を決して、勃起したそれを蜜壺の入り口へとあてがうと
ぬるりと絡みつく感触を楽しみながら彼女の秘裂に肉棒を埋没させていく。
「んっ…、おちんちん…、全部入りましたね。どくんどくんって、…聞こえてますよ?」
雁首や肉棒の形を覚え、パズルのピースのようにピッタリと当てはまる胎内。
満遍なく絡みつくとろとろとした肉襞や膣肉が適度に締め付けてくる。
やはり、名器であった。
それと、言葉だった。恥じらいを感じる表情で抵抗もなく口に出す言葉により昂ぶらせられた。
尋常ならざる奉仕に心身共々えもいえぬ快感を感じながら、突き出した両腕で身体を支えながらゆっくりと腰を動かし
水音混じりの抽送を繰り返し、思う存分、快感を貪り、早くも射精感を高めていった。
淫靡な喘ぎと物音とともに、深ける夜に耽っていった。
――――――――
――――――
――
-
「和、膣内に射精すぞっ!」
子種と愛液が、肉棒と蜜壺が、男と女が幾度重なりあっただろう。
向かい合うように座りながら和を突き上げて、何度とも知らない吐精をして、胎内に精を解き放った。
「んんっ、ま、また…で、出てます。私のおま●こに、京太郎くんの精液が…あっ、んぁああっ!!」
身体から性が抜き出るような快感を感じながら、染み込ませるように膣肉を掻き、
ビクンビクンと揺れる身体を抱きしめて、絶頂の波が収まるまで小刻みに腰を打ち付けた。
そうして勢いが増す噴出を感じ、ぴたりと鈴口を子宮口へくっつけると
粘り気のある白濁はどくどくと彼女の胎内に一滴残らず注がれていった。
射精がすべて終わると、そのまま横たわるように抱き合い、落ち着かない吐息をしばらく続いた。
一段落してから、肉棒を和の膣内からずるり、と引き抜くと完全に覇気を失い、頭を垂れていた。
ぽっかりと空いた膣穴からは白く濁ったドロドロのそれが溢れだしていた。
和はそれにも目がくれず、誰に言われるでもなく、身を屈ませ、乳房に挟んだ肉棒を咥え、
尿道に残った精液を吸い上げるようにしながら、綺麗になるよう奉仕した。
「んっ、ちゅるっ…ちゅううううっ、れるっ、れろっ…んっ…んくっ…んんっ…」
愛しそうに自分のそれを咥える和を見下ろして、服従的な奉仕に満足感を得ていた。
鈍い快感を感じながら、事の終息に深い溜息をついた。
-
頻度は確かに大きく減ったものの、発作的に求めるこれはもう本能であるからしてしょうがないだろう。
幸いなことに、声は抑えられるようになり、それほど激しくはしなくてもよくなった。
少し性的に充実しすぎているが、今のところ何ら問題はない。
「……ちゅぱっ。…あの、…京太郎、くん?」
「どうした?」
「また……汚しちゃいました」
「…あー」
問題はありました。後始末というのはやはり面倒なもので。
身体が動かなくなる前に、せっせと後片付けを急ぐことになったのである。
「(それにしても……)」
来年からはどうするべきなのだろうか。部員が少なければ…
もしくは部員が足りても男子が今まで通り自分だけだったら…
冷静になってみると、このまま何もせず麻雀部に居続けるのはまずい気がしてきた。
「(なんとか、しないとな。先輩に甘えるだけじゃなくて、俺も、なんとか)」
「……?京太郎くん、どうしたんですか?」
「ああいや、何でもない。とりあえず風呂行こうぜ」
「二回戦ですか?」
「勘弁してくれ……」
-
後始末を終えて、パジャマ姿で二人、布団に包まり
当たり前のように添い寝をしていた。
「京太郎くん、明日は何をしましょうか」
「うーむ、そうだなぁ」
「とりあえず、二人で過ごすことは確定ですが」
「そうだ。勉強やら麻雀の指導やらをしてくれないか?和って頭いいだろ?」
「……人並み程度には」
複雑そうにぎゅうっと腕に抱きついてくる。
「どうしたんだ」
「普遍的な価値基準で私を評価されるのは……」
「ああわかったすまん。和と一緒に家で過ごしたい。二人がいい」
「よろしいです。……まあ、褒められるのも嫌いじゃないんですけど」
「……なんだかなぁ」
「それで、ですが…時間が余ったらまた」
「週明けに差し支えないようお手柔らかに頼むよ」
「……でもやっぱり家の中だけじゃつまらないですね」
「ま、その辺は明日ゆっくり考えようぜ。若い二人悩む時間はあるんだ」
不安や悩みは明日明後日のそれ以外もあった。
咲が去り、いずれ部長も去るであろう部活のこと。
今後、将来も見据え、不安定な自分たちがどう付き合っていくか。
後々起こることを考えると、それは些細な心配であった。
これから起こる出来事に比べれば、ボヤにすら満たなかった。
だが当然、今の彼らにそれを知る由はない。
-
<導入その1>
カン!
-
おまたせしましま
まず先にこちらを終わらせて次に移りますのでご了承をば。
-
ええやん
-
ああ^〜いいっすね^〜
-
続きが来ててウレシイ…ウレシイ…
-
週明けの朝、歩いているといつもの道で和は合流してくる。
おはようございます、と上機嫌に。
「今日も寒いですね」
「寒いが、これからもっと寒くなる」
「嫌なことを言いますね」
「事実だろう」
「寒くならない方法を知っているので問題はありませんが」
といって、距離を狭めて手を取り、衆目の奔流こと通学路を邁進する。
ざわめきはもうないが、名物みたいなもので、笑いながらこちらを見る人が多かった。
なるほど熱くなった。確かにこうなって以降、いつも朝の寒さは気にならない。
「しかし諸刃の剣ですね、これは」
「というと?」
「なまじ顔見知りが少なくないので、恥ずかしいです」
「あっそ」
「あっ、そういう冷たい態度嫌いです」
「俺も恥ずいんだよ…」
-
昇降口で和と別れてから教室に入ると、野郎どもが集まってきた。
同じ朝刊を皆が見たかのように示し合わされた先程の出来事を言いながら。
「なあ、どうやったらあんなかわいい嫁さんが出来るんだ?」
席の前に座ると、友人高久田は野郎ども代表よろしくニッコリと質問をしてきた。
「事あるごとに俺の隣によくいる女子を嫁さんっていうのやめろ」
咲の面影がちらついた。それで、今でも揺れる何かが奥底にあるのがどうしても気に入らなかった。
それで余計に苛ついて、語気が荒くなってしまう。
「…そりゃ悪かった。でもなんでぇ、弁当を作ってもらい、朝も同伴、嫁だろう?」
「彼女だよ。君にはいないのか?」
「……最近腹立つよなぁ、お前」
京太郎の言葉に周りを囲む男子たちから冗談交じりのブーイングや野次が飛んでくる。
さもありなん、男女どちらから人気が高い高嶺の端を摘み取ってしまったのだから。
「あっ、首筋にキスマークついてる」
「嘘ォ!?」
「嘘だよ」
クスクスと見かけ上の嘲笑が響く。
これは恥ずかしい。
「ンの野、ろ…う?ど、どうした皆」
あの反応は黒だ。野郎どもは確信を得た。
と同時に、羨望の目線が360°から飛んでくる。殺意とともに。
-
「諸兄らは不満だろう。一人だけ、幸せモンになっちまったもんなぁ、ええ?」
高久田は自己の優勢とその滑稽さで調子づいた。
波に乗った彼はドヤ顔で雄弁が如くそれを再開する。
「つまり、1年のアイドル原村和と朝昼放課後一緒にいて、嫁さんじゃあないとッ」
「嫁じゃねえよ。あと、それ本人の前で言うなよ」
「あー、原村さんそういう冗談苦手そうだもんな」
「いや、喜ぶ」
「…?悪いことはなにもないよな」
「お前さんにゃあまだ分からんさ」
再びブーイングが起きた。
逆に興味を示し質問攻めする輩もいたり、
抱きついて残り香を確かめようとする猛者も出てきた。
寒気がして野郎を振り払うと、高久田は面白そうな顔をしていた。
「あと、お前さ。通学路から今まで気づかなかっただろうけど、社会の窓開いてんぞ」
「はいはい、どうせまた嘘だろ。二度目はひっかからん」
周りは、神妙な顔、笑いをこらえる顔、真顔、
様々な顔で京太郎のおおよそ下腹部に視線を集中させていた。
「おいおい嘘だろ…」
下を眺める。ファスナーはしっかりと上がっていた。
「嘘だけど?」
「お前らなぁ!?」
――咲がいた頃去ってからも
和と過ごすようになってからも
変わらず、朝は慌ただしかった。
-
■昼休み、食堂にて
「ツキが無ぇよなぁ、何にしても…。もしや仕組まれたか?」
じゃんけんで負けた京太郎は学食の席取りのため、一人寂しく座って待っていた。
「あれ、京太郎。何してんだこんなとこで」
「ん、優希か。タコスだろ?」
「おうよっ、そんで京太郎はボッチか?それなら私とのどちゃんと…」
「あー…まあ有り難いが、先約が入っててなぁ」
京太郎が券売機の方を指差すと、優希は視線をそちらへ向ける。
なるほどと合点がいった表情をすると
「と、友達いたんだな、犬。良かったじぇ…」
「おう、お陰様で」
「「………」」
非常に気まずい。
いつも通りに馬鹿野郎と否定するところを、軽く受け流してしまった。
それまでは気安い間柄だったはずの優希とは、例の告白を断った形となり、
更に和と交遊が深まって以後、どう話を切り出していいかすらあやふやになっていた。
「(やっべぇな。なんて話せばいいか)」
「元気になってよかった」
「ん?ああ……」
「お前があんなんじゃ私も調子が狂うからな」
「悪ぃな、しばらく世話かけたよ、本当に」
「うむ。分かってるならよろしい」
-
列に並ぼうとした直後、「あっそうだ」とわざとらしく振り向いた優希。
こちらに近寄ると耳打ちをするように小さく言った。
「のどちゃんとイチャコラすんのに私の目を気にすんな。こっちが惨めになるからな」
「わぁってらぁ」
「それに、どうなろうが私はお前とのどちゃんの味方だ。それは変わってない、忘れんな、そこんとこ」
「ん」
「あと、いつも通りにして下さい。気持ち悪い」
「注文多いなぁ、おい」
「それと、浮気するなら私に――」
「いい加減やかましいぞ」
頬を引っ張ってまともに喋らないようにさせてやると
いつもの調子で元気に抵抗をし始めた。
「はーらーふぇー!」
腕をむんずと掴み目を釣り上げての猛抗議である。
離してやると涙目で頬をさすりながら恨めしい表情をぶつけてくる。
「うぅ…か弱い乙女にひどい仕打ちだじぇ」
「ふっ、言ってろ。ほらシッシ。さっさと和のとこ行ってやれ」
「この野郎!放課後覚えてろ!100回トばしてやる!」
「んな無茶な……」
-
ベーっと舌を出して悪口を言いながら去っていく優希の背を見て
聞こえない程度に「ありがとう」と呟いた。
どうやら本当に聞こえてないようだった。
そうしてから、ようやく野郎たちが戻ってきて、場所取りの任から介抱されたのだった。
その一部始終を見ていた少女が一人。
「浮気、ですか……」
ただの冗談だろう。分かっていた。だけれども――
嫉妬だろうか。不安だろうか。
「京太郎くん……」
胸がきゅうっと締め付けられる思いだった。
どちらにせよそれは微かな不信を育んだ。
「私は、…やっぱり、我儘なんでしょうか」
彼女の白い目が突き刺さっていることを京太郎は未だ知らなかった。
-
放課後、和を教室まで迎えにいくと、ぶすっとした表情と対面することになった。
少し困惑したが、まあ同行はしてくれるようなので足早に旧校舎に向かうことにした。
なにせ既にこの時間帯でも日が傾いている。
則ち、寒かった。
「お疲れ様でーす」
「どうも…」
京太郎が部室に入ると、和はその影に隠れるようにあとに続き、ぺこりと会釈をした。
「あら、いらっしゃい。今日は二人とも…来てるわね?」
「うむ、これで『全員』揃ったな」
もちろん、その『全員』に彼女は含まれていなかった。
見渡すと、優希、まこ、久、和。そして――
部室の中心にぽっかりと穴が開いている気がした。
「(なんだ俺。未練タラタラなのか?今更)」
「須賀くん?…ねえ、須賀くん」
「(これだけ満たされてるってに、まだ部室でその姿を探してるってのか、俺は)」
ほんの数ヶ月前は、側にいるのは彼女で、和はおよそ手の届かないところにいた。
皮肉なことに彼女の喪失が自分たちを近づけた。最初は傷の舐め合いだった。
でも、今は違うはずだった。だというのに、面影を探している。
結局決別できないまま、ここまで流されているんじゃないか、そう思っていた。
-
「須賀くんっ!」
後ろから両手で押されている感覚。押し出されるように足が前へと進んだ。
「通路を塞いでいます。邪魔になりますよ。あなたは木ですか?木なんですね?」
少し距離感のある呼び方に当たりの強い言葉を背中越しに聞いた。
ネガティブから現実に引き戻されると、やはりむすっとした顔で彼女は見上げていて。
「悪い悪い。ちょっと考え事してたわ」
ぽんぽんと頭を撫でると、和は険しい表情を少し緩ませる。
「今後注意してくださいね」
「へぇ…」
「ふむ…」
二人の仕草に関心があるのか、部長とまこが目を光らせてじっと様子を見ていた。
視線に気づいてハッとした和が居心地悪そうに外套を脱いで普通を装った。
-
「部長、染谷先輩、見世物じゃありませんよ」
「あら、和。ご機嫌斜め?」
「すまんのぉ、ちょっと珍しゅうて」
「そ、そんなことより早く打ちましょう。ブランクを早く埋めたいんです。私はっ」
「すみません。なんか俺が怒らしちゃったみたいで」
「そうなの?いいわねぇ、痴話喧嘩って。微笑ましいわ」
「なら部長も当事者になります?」
「御免こうむるわ。面倒だもの」
対岸の火事を好んで眺む。が、火中の栗は拾わず。らしいスタンスに溜息をついてしまう。
だが、彼女の対応に少し日常を感じて、安堵を感じる。
「ま、尋常じゃないなら早う仲直りしときんさい。後が面倒になるよりマシじゃ」
「面倒、ねぇ」
「誰が面倒ですかっ!」
「先輩、既に面倒なんですけど」
「そうけ」
まこが呆れたように苦笑いして、微笑ましそうに二人を眺めていた。
間もなくして、階段を駆け上がる足音が聞こえた。
「すまん部長!タコス買ってて遅れたじぇ!……おお?」
「優希!」
驚き素っ頓狂な顔をしている優希に和は嬉しそうにしながら声をかけた。
タコス袋を手に提げた優希の手を取った。
「お、おお?どうしたのどちゃん」
「そっそれにしても、のどちゃん、京太郎。今日も来たか。うむ、それはよいことだ」
満足そうにうんうんと頷いた。
-
それほどの時間の空きはないはずなのに、久しぶりと感じる、牌を握る感触。
人と卓を囲み対面する緊張感。忘れていた新鮮な気持ちで麻雀に向き合うことが出来た。
「ロン、8000だじぇ」
「あれ?」
「ツモ、12000です」
「はやっ」
「ロン」
「あ、ちょっと待って」
「待たん、4800じゃ」
「ロン、8700よ」
「……はい」
しかし、手作りが遅い。自分のツモを気にしすぎて、相手に振り込む。そもそも全てにおいて皆とレベルが違う。
結果はいつもと変わらず仕舞。気づけば和の横に立って闘牌を眺めているだけになっていた。
「(ダメだこりゃ)」
散々な結果ではあったが、悪い気はしなかった。
ただただ、楽しかった。
今までの日常を取り戻している、充実感がモノクロのキャンバスを鮮やかに彩るようで。
きっとそれは和も同じなんだ。京太郎はそう思った。
ただ、心に残る繊細な棘は未だ違和感を残しつつあるのも事実であった。
-
久々の部活は体感にしてすぐに過ぎ去り
外を見てみるともう時間がかなり経っていることに気づいた。
「お疲れ様でした。俺と和はお先に帰りますんで」
「はいはい、しっかり送り届けるのよ」
と、まだ部室に残る他の面々を残し、和と京太郎は先に帰ることとなった。
外に出ると、地平線の毒々しいほどまでの赤と天上に広がる青が
さながらカラーパレットのようなグラデーションを作っていた。
それほど薄暗い。辺りも電灯がちらほらと付き始め、点々と仄明るい円が道端にいくつも続いていた。
横を見てみると、和が鼻を赤くして息で温めた手を擦り合わせていた。
「あのさ」
「なんです?」
「皆の前では須賀くんなんだな」
「……やっぱり、気恥ずかしいものがありますから」
「そりゃあ、しゃあないわな」
「はい」
全身を撫ぜるように掠める冷気がまた沈黙を誘う。
身震いする寒さに言葉を失ってしまいがちだ。
「寒いですね」
「寒いなぁ」
-
トボトボという効果音が似合うように並んで歩いていると、ふと思い出した。
「そういえば、今はそうでもねえけど、何ムスッてしてたんだ?」
「あっ……」
思い出したようにまた表情がムスッとなり、更に和が無口になった。
「………」
距離が少し開いた気がした。
ので、少し詰める。
「……っ」
また距離が開いた。
ので、また少し詰める。
「……あっ」
距離を開こうとして塀にぶつかりそうになり、小さく悲鳴をあげる。
どうやらこちらを意識しているあまり、塀は眼中になかったようで。
見上げるようにしてムスッとした顔を向けた和が
二の腕に抱きついて、相変わらず閉口したままでいた。
「和、歩きにくいぞ」
「私は問題ありません」
確かに寒さは幾分マシになるが、これはなかなかどうして。
感触さえ極楽ではあるが、不利な体勢で拘束されているようだ。
-
「悪かった。和、許してくれ。俺は和と仲違いしたくないんだ。」
「貴方は、悪くないんですよ。ただ……」
「……?」
「多分、嫉妬していたんです。昼休み、仲良さそうに優希と話している貴方を見て」
「あ、あー…もしかして、見てた?」
返事をするように腕を抱きしめる力を強めてくる。
「分かってるんですよ。…分かってるんです。貴方は一切そういうつもりじゃないんです」
「けれど、最近、部活にまた行くようになってから、やっぱりああ、あれは現実なんだって」
「もう…いえ、また五人になったんだっていう、空虚というか、広くなってしまった部室が寂しくて」
「今こうやってあなたと幸せに過ごしている時間が刹那的で、すぐに消えてしまうんじゃないかって、不安で」
「だから、ちょっとのことでも、こんな、胸が痛くなっちゃうんです。切なくなるんですよ」
なるほど、と理解できた。考えていた事がまったく同じだった。多分あの頃からそうだったと。
あの頃から、少しは進展していた。それは事実だった。確実に距離は縮まり、心を許し合っている。
だけど、いまだお互いに、こうやって劣情をぶつけあい、傷を舐め合う関係は終わってなかったんだと。
それに、思った以上に和は不安定で脆いままだったんだな、と。
今までは結ばれた幸福感で余裕があって、見え難くなっていただけなんだと。
「そうか…和、お前、そこまで思い詰めていたんだな」
和はただ黙ってこくりと頷いた。
-
和の告白を受けてから、しばらく何も言わず寄り添うように歩いていた。
そして、何秒、何分が経ったであろう。
先に口を開いたのは京太郎であった。
「辛い思い、させちゃったな」
「っ、そっ、そんな!」
「安心しろ」
でも、今は違った。明確に違うものがあった。
「俺がずっと側にいる。絶対一人にしない。絶対だ」
自分が彼女を絶対に見失わない。絶対に守ってみせる。
絶対に今度は目の前からいなくなるなんてことはさせない。
そんな思いはさせたくないし、したくない。
今自分の心がどうあろうとそれが揺らぐことは一切無いほどの決心が
今の彼にはあった。
「だから、心配するなよ」
「す、…京太郎くん」
わなわなと肩を震わせながら気が抜けるような声を出した。
「はぁ……もぉぉ……」
観念したように溜息をついて、その後、和はぎこちなく微笑みかけた。
「そんなに言われたら、もっと…ずっと側に居たくなっちゃうじゃないですか」
ニヤニヤとした浮かれ顔が隠しきれずに恥ずかしそうに顔を伏せていた。
-
「構わんさ。なにせ、それが俺の夢だったようなもんだし」
「構わないのですか?」
「ああ」
「我儘で、独占欲が強くて、貴方をずっと束縛してしまうかもしれません」
「和に束縛されるのは歓迎だ。正直お前以外眼中にない」
「はうっ」
恥ずかしそうな赤面が声をあげる。
それでもまだ言葉を続ける。
「嫉妬深いので、今後もこんな感じで拗ねちゃいますよ?」
「可愛いよな。それに嬉しいよ、そこまで好かれると」
「……んもぉっ!」
恥しさで地団駄を踏む踏むように悶える。
完璧に嬉しそうに見えるのは間違いじゃないと思う。
「恥ずいなら言うなよ……」
「歯に衣着せぬ言い方は恥ずかしくないのですか?」
「お互い様だろ?」
「ううっ…いじわるです……」
-
コホン、と和がわざとらしく咳払いをした。
ぞわっと、何か鳥肌が立つような空気が変わる感覚があった。
「じゃあ、今夜も、私の側にいてくれますか?」
どうも、スイッチが入れ替わったような。
目がぼうっとして、顔が色づいたように蠱惑的で。
一見何も変わらないはずの違和感は一目瞭然だった。
「ああ……んん?」
「父が、東京の方に出張に行っているので。私の家は今日誰も居ないんです」
明らかにそれは欲していた。心に空いた穴を埋める何かを。
切なさを掻き消して忘れ去りたい、そんな衝動が。
貪欲に、乾きを潤そうと。
「来ないなんて、いけずな事はいいませんよね?」
相手の劣情を湧き立たせるような
あどけなさ一つもない魔性に、生唾を飲み込む。
そして、一呼吸。
「ああ、約束したからな。和が望むなら」
「嬉しいです……。でしたら、今日はずっと、ね?」
「お、おうっ」
果たしてそれは、本当に気持ちを掻き消すためのものなのか。
底知れぬ彼女の乾きが、どうもそれだけじゃないような気がした。
しかし、その彼女を前に彼自身も満更でもないことは確かだった。
-
<導入その2>
カン!
続きは今週中
-
あぁ^~
-
もしかしてドスケベ咲SSの人と同じ人ですかね?
こんな良SSがあったなんて今まで知らなかったゾ
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>>225
たぶんこれもだゾ
淡「ねえお兄ちゃんってば!」 京太郎「お兄ちゃんじゃねえ!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20196/1454082915/
-
続き待ってるゾ〜
-
色々たて込んでいるので明後日以降に投稿します
遅れてすみません
-
辺りはまだ暗くて日も昇っていない頃だった。
「ん、んん……?さ、さむっ」
その日はまったく夢を見ていなかった。ぐっすり眠るほど疲れたことをしたのだろうか。
判然としない意識では昨日の始終の一切を回想するまでだいぶ時間が必要そうだった。
肌寒さが芯までじわりと染み込んでいた。どうやら服を着ていないらしい。
「はぁ…なるほど。寒いわけだな」
穏やかで温もった吐息を首筋に感じた。
振り向きはせずとも、その密着する体温が誰であるのか、なんとなく分かった。
同じく一糸纏わぬ和がくっつくようにして寝息を立てている。
「すぅ……すぅ……ん、……ぅ……ん」
背中越しに回された細腕。今、彼女に抱かれている状態だと分かった。
僅かにじっとりとした彼女の膨らみが背中を温めていた。
見渡せるだけの視界で今いる部屋の様子を見てみる。
この部屋を知っている。ここは彼女の、和の部屋である。
「そういえば」
ようやく、今の状況を飲み込む事ができた。
昨日、両親が不在だから、と誘われるまま和の家で過ごした二人は
夜も遅くまで、何もかも、時間さえも忘れ互いに夢中になり、情事に耽り、
当てどない若いリビドーをぶつけ合い、快楽の渦に飲まれていた。
厭らしい雰囲気に当てられて、幾度となく励み、甘ったるいことばかり言っていた気がする。
そう考えるとものすごい恥しいことをした、と京太郎は思った。
-
「っつつ、絶対これ鈍ったな。一年前はこうじゃ無かったろうに」
余程、収まらぬそれを酷使したのだろうか。腰が少し痛みを感じた。
悲鳴を上げている身体に少し危機感というか悲しみを感じていた。
毎日のように肉欲と、胸の高鳴りと、愛情と。
そしてなにより不安と、空虚感を満たす代償行為が度重なっていた。
肉体の疲労は当然ではあった。文字通り、無理、不可能、インポッシブル。
鈍った身体で相当の運動量をこなすには身体が慣れきっていない。
「…………運動しよ」
呟いていると、携帯のランプが点滅しているのに気づいた。
手を伸ばし、指をスライドさせ、確認してみる。
着信1件とメールが2件届いていた。
このSNSが普及している現代、メールといえば企業のメルマガかスパム以外は無いだろうと
興味薄げに欠伸をしながら、今度は着信履歴を見てみる。
「ん、なんだ?090-8***-****だって?知らない番号だな」
恐らく、間違い電話だろう。そうでなければ……。
とりあえず、世の常識でいう夜中である以上、今確認すべき事ではないだろう。
携帯を放ると、もう一眠りするために、目を閉じた。すぐに意識は微睡みの中に落ちた。
-
――それは明らかに夢だった。そう考えればそうだと簡単に思いつく都合のいい、勝手な妄想だった。
だけど夢を見ているとき、人はご多分に漏れず、それは大体目の前のリアルとして認識してしまう。
その日も一緒に登校して、一緒に授業を受けて、いつものように昼休みが来て
学食で例のメニューを咲にお願いして、部活でいつものように皆で騒いでいた。
「ねーぇ、京ちゃん」
「なんだ」
放課後、幼馴染の…、否、想い人である咲と
長く伸びた影を追うように歩調を合わせながらゆっくり歩いていた。
「あのね」
「おう」
「…………」
「ちょっと寄り道しようよ」
「どこか行ってみたい店とか出来たのか?」
「違うよ、ただ、一緒にいたいだけ」
「そ、そっか……」
「うん」
何気ない、どぎまぎしながらも心が踊り、落ち着かないけど満たされてる。
そういう当たり前の一日を送って、放課後は毎日二人で過ごしていた。
他には誰にも存在せず、居てほしい人と、二人で、幸せに。
-
何の気なしに入った喫茶店で肩を並べて
咲は座ってナプキンを指で転がしたり、手遊びするのが夢中で。
京太郎は、そんな咲を眺めたり、コーヒーを啜ったりしていた。
そんな毎日が現実だった。それが今までもこれからずっと先も続いていく。
確かに、変化はあるかもしれない。けれどそれはきっと悪いものではなく。
「私京ちゃんの事好きなんだけどさ」
「…おう、お、俺も俺のことが好きだ」
「ぷっ…、京ちゃん。それはお返事としてもギャグとしても三流だよ」
「なら何故笑う」
「京ちゃんが顔真っ赤にして誤魔化してるのが、面白くって」
「お、お前だって顔真っ赤じゃん」
「うるさいなぁ…、京ちゃんも私の事好きでしょ?」
「ま、まあな」
「「…………」」
「付き合お?」
「おう、受けて立つぞ」
唐突な、ムードもへったくれもない告白をすんなり受け入れて
毎日、少しずつ二人の距離は少しずつ近づき。
-
「…いいよ、京ちゃんがシたいなら。私」
羞恥と極度の緊張と、僅かな興奮で頬から鼻頭を赤くさせた咲。
一糸まとわず、控えめな乳房をさらけ出し、顔を背ける咲。
初めて見る彼女の恥ずかしそうな裸体。見慣れた風貌の内に隠された青い果実。
今すぐ、それを食らうように、滅茶苦茶にしたい。本能のまま動き、精を吐き出し、気持ちよくなりたい。
「幼馴染じゃなくて、恋人だから。もう、いいんだよ。ね?エッチ…、しよ…?」
いつ暴発するかも分からない不安定な本能を理性で押さえつけ、秘所に肉茎を押し当てる。
白い肌の秘裂がむにゅっと押し広げられ、ピンク色の膣肉が見える。
「んっ…そう、そこ…、そこに、挿入れるんだよ……」
ゆっくりと腰を深く、進めて、
「う、ぁ……いっ!つ…んんぅっ…!!」
ゆっくりと膣内に挿入されていく感覚。ぎゅうぎゅうと痛いほどに侵入を拒み、締め付ける処女の膣内。
それとは対照的な咲の悲痛そうな表情。抜こうとすると、破瓜の血がほんのうっすらと肉茎に確認できた。
「ぬ、抜かないで……いいから…、初めてだから…、気持ちよく、なって…?それに今、私すっごいしあわs――」
その言葉に甘え、ゆっくりと彼女の中にそれを沈めていく。
形容しようのない、初めての強烈な快感に我慢しきれず、亀頭がようやく埋まったところで射精をしてしまう。
「「あっ……」」
もちろん1回の吐精で済むほど衰えた身体ではない。だが、恥や、失敗の絶望が腰を引けさせていた。
「大丈夫、だよ。…よしよし」
咲が優しい表情で頭を撫でて落ち着かせてくれる。痛みを我慢して微笑んで、それだけで陰りはなくなり、心は満たされた。
「今日は……大丈夫だから、ね?」
――――――――
――――――
――
-
「咲…っ!咲ぃ……っ!」
息を切らして、必死に腰を動かし、彼女に出入りする。
咲の人並みより貧しい乳房や下腹部を既に己の精液で塗れていた。
数日に破瓜したとは思えないほど彼女はベッドの上で豹変していた。
だらしなく蛙のように股を広げ、すっかり形を覚えた蜜壺で受け入れ
肉茎を抽送するたびに打ち付けられる腰と腰、陰部と陰部の水音に共鳴するように喘ぎ声をあげていた。
「あんっ!…はぁ、ん…き、気持ちいい…よぉ、…おち、…んち……んんぅっ!?きょ、京ちゃん、のぉ…」
咲を覆うように両腕で身体を支える体型に疲れが来ている。そろそろ終止符を打たなければいけない。
スパートをかける。腰の動きを早めて、咲の膣内を抉るように腰をスナップをきかせながら動かし、射精感を高める。
「い、いいよ…。んっ、…や、は、…あ、ん……んっ、なか、お、おまんこに…好きな、だけ……んんう、んっ、びゅるって…していいから、ね…京ちゃん…」
「うっ…咲、やばい…もう…」
――視界が、歪んだ。
背景が消え、ベッドが消え、クッションに身を任す肌の感触が消え
自分たち以外の目の前にある視界を全て黒い絵の具が混ざり、消えていくような。
「んっ、…いい、れふ…よ。んちゅっ、ちゅるっ…ちゅうっ」
急に物を口に含んでいるような声が響く。
聞き覚えのある。寧ろそっちの方が当たり前のような。
「京太郎、くん……」
「(そうだ、これは…、目の前の、咲は……咲はもう……)」
――隣に、いないんだ。
-
夢から引き続く快感に目を覚ますと、被っているシンプルなデザインの布団がこんもりと盛り上がっていた。
その盛り上がった何かがもぞもぞと動き、水音を立て、肉茎にむしゃぶりついている。
布団を一気に脱ぐと、いつの間にか寝間着姿の和が
隆起するそれを根本まで咥え、唇を使って上下に扱いていた。
「んもごっ……!?んん…、ちゅぽんっ、おはようございます」
「和ぁ、お前、な、何をして……っ!!」
挨拶をして目を合わすと、和は直ぐ様フェラチオを再開した。
一定のカウパーの分泌、そして肉茎の微痙攣で、射精が近いことを和は察していた。
頭を上下させ、唇で雁首辺りを扱くように啜り上げ、鈴口や亀頭を満遍なく這わせるように舐めまわす。
どこをどうすれば気持ちよくなるかを生得的に熟知している和は、わざと大きくしゃぶる音を立てさせて、奉仕を続けた。
ねっとりと亀頭を舐め回されたり、鈴口や裏筋をコリコリと弾くように舌先を運ばれる。
キツめに口を窄めて行われる小刻みなピストンが絶妙で、緩やかに高まる快感は寝起きに優しい。
寒さも相まって生暖かさが下腹部に集中し、性感自体が研ぎ澄まされる。
一生懸命陰茎をしゃぶる和の姿が目に入り、その感覚も一入といったところだ。
いつものように括っていないストレートの髪が、太腿や陰嚢に擦れてくすぐったい。
だが、そのくすぐったさに構う気持ちを凌駕する快感が下腹部に集まり、今にも爆発しそうになっていた。
「んじゅっ…、れるっ、れろぉぉぉ…、んるれろっ…じゅううっ!んっ…んっ…んじゅっぼっ、じゅるるるるっ!」
口淫が続くにつれ限界が近くなっていた。肉茎へと込み上っていく欲望。
-
快感の精度が上がり、緊張する弓の弦のように高まって寝起きの頭が更に真っ白く。
「や、やばい。和…で、射精る……」
そして、問答無用の怒涛の口撃は、その緊張にトドメを刺した。
どくんどくんと鼓動するように込み上がり、間もなく勢いが最高潮になった射精は脳を白一色に染め上げる。
彼女の喉奥に押し当てられた鈴口から和の口内に白く粘つく欲望が容赦なく注がれる。
昨日の晩にあれほど出したとは思えないほど気持ちよさが溢れ、止め処ない。
その勢いに和はえづきながらも肉棒を口で扱くことを止めない。
「んっ……んむうっ…んっ、んっ、んくっ、……んくっ……んっ、こくんっ…」
ポンプのように吐き出されるそれを火照りながらも落ち着いた表情で
さも当然であるように飲みながら、一滴残らす搾り取ろうと、奉仕をする。
そうして、射精が段々緩慢になり、直接脳を刺激する感覚が引いてくる。
「ちゅうっ、ちゅううううぅっ、じゅるうるるるうるる」
と、ジュースの残りをストローで吸い上げるように尿道に留まる子種を吸い出し
亀頭や肉竿、陰嚢を丁寧に舐めて綺麗にした。
最早、その動作に迷いはなく、滞りなく掃除をこなしていた。
-
やがて絶頂後の急な熱も収まり、それの痙攣も収まっていた。
ようやっと朝に相応なしんとした雰囲気が戻る。
「昨日、あんなに出したのに、…お元気ですね」
和は惚れ惚れしたようにだらしなく頭を垂れたそれを撫でる。
「和、お前朝から何をしてるんだよ…」
「……すみません。常識は弁えるつもりでした」
和は申し訳なさそうに謝る。ただ単なる善意であると。
嫌わないでオーラのようなものを出していた。
「ですが、あまりにもご立派で、苦しそうだったので、つい……」
「そりゃあ、…そりゃあ無視してもいいんだよ。収まるし…」
「そ、そうなんですか……余計なお世話でした、…よね」
「まあ、いいよ。その…気持ちよかったし……」
「…っ!」
その言葉に和は表情を明るくした。
過ぎたことはしかたがない。ただ、起き抜けの発散で
その日一日が気怠くなることはもう確定してしまっていた。
-
――それにしても
何故、あんな夢を、咲が出て来る夢を。それも蜜月を送る日々を夢で見たのか。
それも割りと淫猥な、欲求不満であるようなそんな夢を。
和のそれがあった所為だと一言に片付けられないものがあった。
失った分も含めてもう十分に満たされているはずなのに。
「(ったく、自分の深層心理ってやつが憎いな)」
ただひとつ言えることは、夢の中で、日常を送っていた自分の心は限りなく満たされていた。
それが罪悪感というか、不満であるはずのない和と過ごすこの状況を裏切っているような気がして
「(……最悪だ)」
少し心が痛んだ。
素直に和に向き合えないことを心の中で謝る京太郎の難しげな顔に
和は不思議そうな顔をしていた。
-
<導入>3-前
カン!
-
投稿間隔や進行遅くなってますすみません。
ダラダラしてますが当初の予定通りに完結させますのでしばしお付き合いください。
-
乙!
スレタイ以外にタイトルあるのなら付けてほしい
(スレタイ以外のタイトルの何章とか)
-
乙ゥ
面白いですねこれ
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すみません、私用により、週末に投稿します。
なるたけ週一更新するのでゆるして
-
ええやん
がんばってな
これでタバコでも買い��
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あくしろよ
-
チョトマッテネ
-
ある日の夕方、少年、須賀京太郎は一人の時間を満喫していた。
和の学力低下が目に見えて分かれば、彼女の父はいい顔をしないだろう。
それに自分自身も成績が危うくなれば尚更だ。
互いに勉強を教え合うことも出来るが、今の和の性質をみるに
その延長線上に毎度、アレがあるとすれば、心身持たないことは明白だった。
「それ以前に四六時中べったりしてりゃあ、どこそこから雷が落ちそうだしな」
誰もいない部屋で独り言を放つ。
「何を言っているんだ俺は……ん?」
鳴り響くブザー音。どうやら携帯が着信を知らせているようだった。
「ん、なんだ?…んー、090-8***-****。これは…」
そう、以前見たことのある不明な電話番号。
あれ以来、何度か着信のあった見に覚えのある番号。
スパムだとかそういうのだとは思えない、明らかに意志のある……
「…取ってみるか」
そうして、京太郎は受信ボタンを押してみることにした。
-
「 ……… ……… ザザーッ …… ザーーッ…… 」
砂嵐のようなノイズと何か聞こえる緩やかな息遣い。
「 はぁ …… ……… あ …… ふっ ……… んんっ ……… 」
奇妙で、何か不気味を感じさせるそれ。
「 ……… ふぅ … ぅうん …… ふう ……… すぅ ……… 」
恐怖。若干の不安から変わりつつあるそれに京太郎は電話を無意識的に切ってしまう。
「…っ!なんだ?こりゃぁ…?」
画面を見る。映るのは先程と同じ数字の羅列。
どうやらオカルト的なそれではなく、ちゃんと向こう側に誰かがいるらしい。
「無言電話ってわけじゃないよな。だったらこれは一体……」
気づけば赤紫の空に浮かぶ太陽が真紅の光で部屋を染め上げていた。
まさに逢魔が時。何か妖しく、何かが知らぬ内に真綿で首を締め付けるような。
じわりじわり、と伸びる影を掴みどこまでも追いかけてくるような。
鮮やかな赤い部屋は得体の知れない何かが近づいているような気にさせた。
妙に寒さを鋭敏に感じ取ってしまう繊細になった感受性に怖くさせられた京太郎は
他の人の顔を見るために居間へ足を急がせた。
-
■翌朝
先日の夕刻の不気味な出来事を思い出しながら、寒さで冷静になった頭で回想していた。
「(誰かの声が聞こえてたよな。それも、唸るような)」
「(受話器の向こうで、何かヤバイことが起きてたってわけでもなさそうだし)」
「まあ、今のところは重要視するものでも無いか」
「何がですか?」
「おわぁっ!?」
急に後ろから首を擽る吐息を感じ、驚きながら翻る。
「……何です?人を魑魅魍魎を見るような目で。それと、須賀くんってそんな怖がりでしたっけ?」
「あー、っはは。いや、物陰からアンブッシュされりゃあ誰だって」
「私は忍者か何かでしょうか?」
「うーん、その身体はくノ一にしちゃあ起伏が激し――いててて」
「ほら、頬を引っ張ってあげましたから。早く現実に戻りましょう」
「はい……おはよ、和」
「おはようございます、きょ…須賀くん」
「今はそっち呼びなんだ」
「お外ですので」
-
「それで、何でそんなに私にびっくりしたんですか?」
「それがな、目の死んだ和に包丁で刺される夢を昨夜見てさ」
「須賀くん?」
「はい」
「人は嘘をつく時、利き腕と同じ方向に目を逸らすそうですよ?」
「うぐっ…」
「隠し事、ですか?私とあなたの間に内緒や秘密なんてものがあるなんて」
「いや、あのなぁ…俺だってプライベートが」
「私の側にいて支えになって守ってくれるのは嬉しいです、けど…」
詰め襟の両袖に爪を食い込ませてをぎゅうっと引っ張る。
そのまま手繰り寄せるようにして顔を近づける。
「私もあなたの支えになりたい、なるつもりです。だから、心配事とかそういうのを私に話してくださいませんか?」
「それとも、私に対してばつが悪くなるような秘密があるのでは」
「……っ」
一瞬、緊張が高まった。視線が鋭くなった、気がした。
そのまま突き刺さりそうな雰囲気に息をするのを忘れ――
「なんて、…言って貴方のプライベートを侵略しちゃうのは我儘ですね。冗談です」
「はぁ?」
「ふふっ、冗談ですってば。そんな変顔しないでください…えぇ、そんな顔でにじり寄らないできゃあっ!」
-
ちょっかいを仕掛けたり、仕返されたりしていると早くも和が息を切らし
肩で息をし始めたので勘弁してやることにした。
「はぁ…はぁ…、わ、脇腹は…せ、セクハラですよ……はぁ…ふぅ…」
「変な冗談するからだ。まったく、嫌な汗かいたぜ」
「ふぅ…私も、人並みの冗談くらいやるんですよ……ふふふ」
「ありゃあ人並み以上だ。今度俺が適度な冗談を教えてやるよ」
「はぁ…結構です」
じとっとした目の呆れ顔で拒否された。
「ひどい」
「それで、何故あんなに驚いたんです?」
「それ掘り返すか…?まあ、そんな秘密にすることでもないか」
京太郎は、昨日起こった不気味な出来事の一切を包み隠さず話した。
………
…
「確かに妙ですね。砂嵐のようなノイズ音と唸るような吐息ですか」
「話すようなことでもない話だろ?」
「無言電話とか、ストーカーとか、恨み買ってる人とかに心当たりは?」
「無いよ。悪戯をやりそうな奴はここ最近増えたし、麻雀部にもいそうなもんだが」
「あー…私もなんとなく分かりました」
「とりあえず、顔を合わせ次第問い詰めてやるか」
「もう犯人は確定なんですね…」
-
「秘密を教えてくれたお礼に、私の秘密もお教えします」
「なんだよ!お前も秘密があるんじゃないか!」
「乙女には秘密にしておきたい恥かしいことの一つや二つあるんです」
「うわっ、都合いいなぁ」
「須賀くんも女の子になれば分かりますよ」
「それは嫌だ」
「…?なぜ」
「俺は男ととして和と付き合っていきたいからな」
「……人の往来がある場所で言うことですか?馬鹿ですか?」
顔を赤くして講義するように眉をひそめる。
「そ、そういうのは夜にしてください…」
でもやはり嬉しかったようで
ニヤける顔が誤魔化しきれていなかった。
「すまんすまん。で、秘密ってなによ?」
-
「もう…、えっとですね」
周りを挙動不審に見回して、人通りが少ないことを確認してから手招きをする和。
手でメガホンを作るジェスチャーをしている彼女の合わせて、耳を近づけると
和はひそひそと秘密を喋り始めた。
「体重が、少し…増えました」
「……で?」
「で?ってなんですか!須賀くん、これは一大事なんですよ?」
「あー…うん。そっか、そうだよな。そっかー、大変だ」
「あーもう怒りましたよ、こうなったら須賀くんも一緒にダイエットしてもらいますからね」
「それは嫌だ!」
「駄目です!決定事項です!」
早朝の往来で少し騒いでしまった。
これを目撃したクラスメイトにまたとやかく言われて槍玉に挙げられたり
尾ひれの付いた噂が少し広まるのだが、それはまた別の話。
-
身辺で忙しいことが立て続けで進捗が芳しくありませんが
停滞するのもよろしくないので途中まで上げました。
時間作れたら一気にすすめるのでオナシャス
-
いつまでも待つわ
-
今週末までに四分の一は進めます、多分
-
■放課後
「さて、連絡事項はこれで終わりだけれど、他に何かあるかしら?」
部活が終わり、音頭を取る久に返答するように
「はい」と声を上げて京太郎が挙手をする。
「あら?どうしたの須賀くん」
「部長、確か明日って学校側の都合で半ドンですよね」
「ええ。そうだけど」
「その後ずっと部活になります?」
「各々のやる気次第だけど、そういう予定ね」
「うーん……」
あからさまに考え込むような素振りで顎を片手で支える。
きまって碌でもない事を考えている様子に全員が苦笑している。
「何か言いたいことがあるのかしら?」
「はい、えっとですね。終日一部屋で座りっぱなしってのもなぁって思いまして」
「そらまあ麻雀部だからねぇ」
まこがすかさず突っ込む。
「どうした京太郎。お前一人パシりにされたいのか?」
「ちがわいっ!」
ハリセンよろしく手で優希の頭を軽くはたく。
目覚まし時計と同じようで構ってやるとすぐに静かになった。
-
「…こほん、せっかく時間あるんだし、偶には運動なんかどうかなぁ、なんて」
「私達が?」
「はい」
「うーん……」
「ダイエット中、でして……」
京太郎はそれとなく和に視線を向ける。
どうやらこちらを注視していたらしい和と目が合い、全てを悟った彼女に鋭い目線を返される。
その遣り取りを見ていた久が面白そうな表情でニッコリと笑う。
「いいかもしれないわねぇっ」
「ぶ、部長っ!」
和が食いつくように迫るが久は飄々と流れるようにそれを交わす。
京太郎はそれをニヨニヨと見つめていた。
ここに、京太郎と久の悪戯心が結託したのであった。
「も、もう知りませんからねっ!」
膨れた顔の和が二人をじっと睨む。
まこはやれやれと肩を竦め、優希はキャッキャと騒いでいた。
「丁度俺も運動したかったんだよ。付き合ってくれ、な?あとで何でも言うこと聞くからさ」
和に近づいて耳打ちするようにお願いしてみると
「仕方ありませんね」と少し機嫌を直し、満更でも無さそうに呟いた。
-
■翌日 昼過ぎ
早々に帰宅をする一般生徒とは裏腹に麻雀部の面々は体育館に集まっていた。
肌寒い日に何故こんな格好で身体を動かさないのか、と恨み言を言いたげな者。
兎に角皆と騒げるので楽しいと開始前から元気な者。
それぞれいたが、律儀に上下ジャージ姿で集まっているところを見ると和むものがあった。
「さて、いざ運動をしようってなってもいきなり激しい運動は控えて…バスケットボールでもしましょうか」
「激しくありゃせんかね、その球技は」
「そっ、それに須賀くんですよ。彼のチームになった方が勝ちになっちゃうじゃありませんかっ!」
「ふっふーん、それほどでも」
「須賀くんは黙って下さい!」
「今日あたりひどくねえ?」
「そら当たり前じゃろ。誰のおかげでこうなったか、よう考えてみんさい」
-
「和はやる気が無さそうな割には勝ち負けに拘るのね」
「のどちゃんは負けず嫌いだからな!」
「負けず嫌いで何が悪いですか!」
「まあまあ、そう思ってこういうチーム分けをしました」
ドン、と口から効果音を鳴らしてホワイトボードをクルクルさせ、ストップする。
「 須賀くん vs 女子チーム 」
1vs4。数字だけ見ると明らかな戦力差だった。
「あんたぁ、最初っからこういうつもりだったんじゃろ」
「うふふっ」
「京太郎一人か。勝ったな」
「須賀くん……」
哀れみ、邪悪な笑み、勝ち誇った顔、様々な表情が飛んでくる。
だが、実のところ少しも困ってはいなかった。
「まあ、俺としては問題ありませんけど。この面子相手に遅れは取りませんよ」
スポーツ経験者とそうでないものの差。恐らく4人程度の人数では埋められない壁。
その余裕から来る言葉は挑発とも取れる、軽々しい発言だった。
「プッツンきました、部長。やっちゃいましょう」
結果、それが恐らく、部一の運痴である和の闘志を燃え上がらせて
「え、ええ……」
妙な気迫にたじろぐ久を背に、戦いの火蓋は切られた。
-
そして、数十分後。全員が十分に温まりきった肩で息をして
額の汗を拭いきれないほど汗だくで
床に尻もちをつくようにして天井を見上げて荒げた息だけが体育館に響いていた。
挑発の成果もあってか、普段静的なイメージのメンバーが活発になり、
その分全員をマークしないといけなかった京太郎は、その数十分で彼女らと同じ状態になっていた。
結果は「48 vs 39」で10点の開きで以て京太郎が勝利を収めていた。
「や、やりますね…須賀くん」
「あ、ああ…和があそこまで食らいついてくるとは思わなかったが」
「……私だって、あそこまで言われたらムキになりますから」
「まさかのどちゃんが一番ファールを頂くとはな!」
「和も須賀くんが相手だったからぶつかっていけたのよね?」
「なッ!」
くすくすと笑いながら軽口を言う久に図星とばかりに和が目を丸くする。
「こらこら、こんなときでもからかうのはよしんさい」
そして、時間が暫く経ち、呼吸もある程度落ち着いた頃。
「さて、そろそろ汗を拭ったら部室に行きましょうか」
「うへー、これから部活かぁ。学生は辛いじぇ…」
「ほんにね」
-
「ほら、和、立てるか?」
未だに尻もちをついたような状態の和に手を伸ばす。
ありがとうございます、と手を出す和を引っ張ると
「痛っ!」
和が崩れるように片足を庇う形で京太郎にもたれ掛かる。
「和、大丈夫か?」
「大丈夫じゃ、ないかもしれません……」
足首の辺りを腫れ物を触るように撫でて、表情が険しくなる。
このまましっかり立つことも危ういとなると捻ってしまったのかもしれない。
「マジか……、こりゃ捻ったかな。とりあえずおぶるから保健室行こうぜ」
背を向けると、申し訳なさそうにのしかかるように体重を預け腹部の辺りできゅっと手を結ぶ。
見た目のそれより余程軽い身体を臀部から持ち上げると、久が心配そうに近寄ってきた。
「あらら、大変ね。本当なら私が行くところだけど」
「ま、俺に任せて下さいってことで」
「そうね、頼んだわ。和、ごめんね、急に運動するなんて」
「いえ、気になさらないで下さい。私も楽しかったので。無理に動くとダメだと忘れていた私の所為でもありますし」
兎に角、早く冷やすなりして手当するに越したことはない。
旧校舎に向かう面々と別れて、足早に保健室へと向かった。
-
「和、ごめんな」
和をおぶって廊下を歩きながら謝る。
病弱だとか身体が弱いと分かっていたのに無茶な運動をさせた責任を感じていた。
そもそも、昨日の朝の体重の話を聞いてから思いつきで言ったことだったが
まさかこんな流れになるとははっきり予想をしていなかったのだった。
まさに過失だった。
「いえ、私も楽しかったですから」
「うん」
「それに」
「うん?」
「一度、須賀くんがスポーツで活躍するところを近くで見てみたかったから。夢が叶いました」
顔を見ないでも分かるその声に少し気恥ずかしくなった。
間近でそんな可愛い事を言われるとなると、心がむず痒くなってしまう。
ふと、周りを見てみる。
こんな遣り取りを目撃されては堪ったものではない。
だがそれは杞憂であった。廊下には人っ子一人おらず
光を鈍く反射させるリノリュームの床を上履きがキュッキュと鳴らす音と
背中を通じて聞こえる早まった鼓動がやけに響いて聞こえた。
「はは…、て、照れるな。でも、その割にはずっと引っ付いてきてたよな」
「それはメラメラ燃えるものがあったというか、負けたく無かったので。負けましたけどっ」
「悪い悪い、今度は手加減するよ」
「……もっと怒りますよ!」
ぷんぷんと怒りで肩をポコスカと叩く刺激が肩たたきのように心地よかった。
-
「すみませーん」
保健室の戸を開けると、人の気配がなかった。
「保健室の先生はこの時間帯は不在なのではないでしょうか」
「あー……、なるほどね」
だからといって立ち往生する暇はない。
とりあえず、出来る手当をしないと悪化してしまう。
保健室の戸を閉めて中に入ると、暖房がよく効いていて温かい。
ぬるい空気に少し安心すると、ベッドの方へ腰を近づける。
「和、座れるか?」
「大丈夫です」
保健室のベッドに和を座らせると氷袋とテーピングを探し始める。
「あの、須賀くん」
「どうした?」
「だから、大丈夫です」
「大丈夫も何も、早く手当しないと」
「あの…捻ってませんから」
「この期に及んで彼氏様に遠慮はすんなっての」
「ですから…演技なので」
「はあ?」
-
振り返ると、ハーフパンツ姿になった和が素足をちらつかせるように片足をもたげていた。
ともすれば腿と紺色の布地の隙間からショーツがちらついて見えて、一見誘っているように見えた。
「ちょ、おい!の、和っ!」
「ほら、赤くなってないでしょう?」
冷静になって見てみると、庇っていた方の足は確かに異変は無く、白肌のままであった。
足首から腿に至るまで綺麗な素肌の膨らみを帯びた曲線がすらりと伸びている。
ドクン、と鼓動が早まる。
いやらしく、愛しく。どことなく儚げで。
今すぐに目の前にいる彼女を抱きしめたい衝動に駆られる。
「ふふっ、何を考えていたんです?そんな慌てて」
わかっているのに、手玉に取るようにしてやったり、と悪戯っぽい表情をしていた。
昨日、今日と少しいじめられたその仕返しなのは明白だった。
「そ、そりゃあこんな場所で誘うような態度を取られれば、焦りもするだろ」
すみません、と笑いながら和は謝る。
「とりあえず、こちらに来ませんか?」
ベッドの隣をポンポンと叩いて座るように促した。
和の目線は明らかに期待と好奇心の織り交ざったそれである。
先程の仕草は遊びだったが、これは完全なる『誘い』だった。
和の隣にいざ座ってみると――運動の後だからだろうか――よりその衝動は高まる。
依然として変わらず、胸を高鳴らせるような彼女のフェロモンが漂っているようで。
普段よりも濃いその芳しい匂いに気持ちを昂ぶらせていた。
-
「ねえ、須賀くん」
「なんだ?」
「さっきの須賀くん、とっても格好良かったですよ」
「あ、ありがとう」
「普段は部活でも冴えないですけど、あんな一面もあるんだって思ったら、ドキドキして…」
寄り添うように身体をくっつけて、甘える行為。
羞恥で口で伝えるのが憚るときはこうやって和はいつも求愛をしてくる。
肩を抱くと、彼女の項が見え隠れする位置に和が頭を寄せる。
見下ろすと、ファスナーの下りた胸元の隙間からは零れそうな重量感のあるの乳房が目に入った。
ゴクリ、と生唾を飲み込む。
本当にいいのだろうか。学校で、ふしだらに和と身体を重ねてしまっても。
今更ではあったが、前と状況の違う今では若干の抵抗があった。
誰かの知るところではない、たしかに二人だけの空間。
だが、誰かが来るかもしれない。目撃されれば……もしかしたら。
尤も、このような贅沢な肢体を前にして、踏みとどまるほど愚かな真似をする気分など一抹すらも残っておらず。
彼女の色香が胸いっぱいに充満しているこの状況で確たる選択肢は他の一つも無い。
刹那的な快楽を脳と肉が欲していた。
「皆には後で言い訳しないといけませんね」
和もそれと同期するように脳が淫らな気分に支配されつつあり、もう完全にスイッチが入ってしまっていた。
校舎には恐らく今は誰もいない。
だが、念のためにベッドのカーテンに手を伸ばし、シャーっと大きい音を立てて狭苦しい空間を作った。準備は万全だった。
-
和を後ろから抱くようにして衣服の中に手を忍び込ませ、おもむろに乳房を揉みしだく。
指の隙間から零れそうな贅沢な感触にどうしようもなく心は打ち震え、夢中になってしまう。
「ひゃっ、あははっ、つ、冷たいです。も、もう…いきなりだなんて」
両手いっぱいに大盛りの膨らみの温かさを感じながら持ち上げるようにしながら手の中で自由に形を変える。
「本当におっぱい好きですね。飽きないんですか?」
手で感触を楽しむだけで満足感のある和の乳房を弄ぶ。
肌の温度を手に慣れさせていくと、今度は乳頭を摘み、捏ねてみる。
「あっ」
すぐに吐息が漏れる。既に熟知している。和はここが弱い。特に、熱を帯びるようになると強くすればするほど悦ぶ。
まだグミのように柔らかく摘むたびに形を変える乳頭を、指で転がしたり、ピンと弾いてみる。
口角を絞る表情で和が「んっ」と感じる音色を抑えている。
――もっと声を聞いてみたい
乳首の根本の柔らかい部分から揉みしごくように指でつまみ上げて引っ張ったり
乳頭の先端をスイッチを押すように指先で押し潰して上下左右にこねくり回す。
柔らかい乳房に指先はすぐに埋もれて、第二関節まで柔らかさに包まれる。
性の戯れに返答するように和の身体が小刻みに揺れるのを感じた。
反応は薄いが、独り善がりに揉みしだいているのとどちらが感じやすいかは明白であった。
「……エッチ」
すぐにそれに反応するように内股になった和が、顔を赤くして俯いてる。
無論、俯くだけで済ますわけがない。和は抵抗するように下腹部を服の上からなぞって。
「余裕綽々な顔ですが、あなたも最初からカチカチじゃないですか…」
すぐさま隔てた複数枚の衣の上からその形を見つけた和は掴むようにして撫でる。
そのたびにシュッシュと擦れる音がした。
-
鈍い快感。
だが、じわりと快感がせり上がるわけでもないくすぐったさが、今は身に迫る興奮を高めつつある。
絶妙な加減の刺激にもっと激しさを求める男根はもどかしさからか、すぐに大きくなってしまう。
「もう、正直なのはよいことですが、少しやんちゃすぎますよ。あとでたっぷりお仕置きしちゃいますから」
舌や唇の動きまでもを聴覚してしまうほど間近の耳元で囁く緩やかな吐息が温い。
急に姉になったような口調で窘める。とはいっても上辺のような言葉だけで
優しく肉茎を愛撫する手は止まる気配がない。
この淫靡さ、手玉に取るが如くとした性衝動を促す口調。一体どこの受け売りなのか。
聞いてみると、和は不思議そうな顔した後、すぐに微笑んで言った。
「あなたと何度もこうしているうちに、ああしたい。こうしてあげたいって気持ちが出るんです。まあ、もちろん私自身がこの快楽に溺れたいということもあるかもしれませんが」
「だから、もっと私を好きになって、好きにしていいんですよ。全部、全部受け入れたいんです。私にとって貴方は唯一の男性なんですから」
恥ずかしげもなく、当然のように和はそれらを言ってのけた。
後に退るほどの喜びと恥しさを覚えて俯いてしまう彼をみて和は尚更にっこりと笑う。
――完敗だ。
今はその重さも、この甘美な雰囲気に相まって微温湯のように心地が良かった。
ふと、和が自分を支えてあげたいと言っていたことを思い出した。
受容されている。まさにその母性とか愛情で包まれている。
確かに不安定な脆すぎる精神や関係であるかもしれない。だけど、今ここには絶対的な安心感しかなかった。
彼女の母性的な一面に以前よりも尚もっと、惹かれている確信があった。
和は、自分よりも背の高い頭に手を伸ばしていた。
こちらが手を伸ばしていた乳房から無意識的に外れていた手は、彼女の背中を抱きしめていた。
運動した直後の熱気や匂いが蒸れる狭苦しい空間に満たされていて、濃厚な空気が満遍なく広がっている。
いやに鼓動は早まり、もうそろそろ優しく愛撫をするだけの緩慢な流れを続けることに限界を感じていた。
「誰も来ませんから、ねえ……?」
「そ、そうだな…そうかも」
「ふ、…ふふっ」
「な、なんだよ」
「いいえ、なんでもありません」
いじらしく、勝ち誇っていて、昂りに赤らむ彼女の表情。すらりと伸びてベッドに広がる繊細な彼女の髪。
瑞々しくぷっくりと膨れた小さな唇。その彼女の唇から僅かに下る吐息が服の内側から抜け、胸板を熱くさせている気がした。
彼女の深く広がる瞳の奥に吸い込まれて、ゆっくりと、二人の距離が近づきつつあった。
-
あくしろよ
-
チョトマッテネ
-
昂ぶりに薄くチークを塗ったように頬を赤らめさせる和を衝動的に乱暴に押し倒そうとすると和は嬉しそうな悲鳴を上げて壁に背を預けるように倒れた。
倒れるときにぷるんと揺れた果実の双つの丘。それを纏う一衣はまるで平面であるかのようにはち切れんばかりに「原村」の文字を引っ張っている。
日頃この姿が衆目に晒されていることに対して、独占欲と背徳感な想像のおかげで一層の昂ぶりを感じた。
壁に凭れる彼女の乳房を愛撫しながら、唇を重ね合わせた。
「んんっ……ふ、ぅうん……んんぅ…、ちゅぅっ、んん……」
運動直後の息の乱れが取り戻されたのか、荒い吐息を漏らしながら舌を絡めてくる。
甘ったるい空気に惚けるどころか、和は愛撫する手を、唇を押し付けるように身を捩らせて
もっともっと強い刺激を、快感を求めるように甘えるような目をしている。
彼女は淫らな本性を顕わにすると愛を求めるように更に深い口付けの応酬を求めるように首筋に手を絡めた。
それに応えるように彼女の口の中を犯すように舌でなぞると彼女の柔らかい唇が窄まり「んんっ♥」と鳴いた。
「んっ、はぁっ…。もぉ…、キスだけでイっちゃいそうじゃないですか…」
と緩まる面差と真逆の文句を言いながらそれっぽく口を尖らせる。
その言葉に悪い悪い、と口だけの言葉を吐きながら、尚も霧中に乳房に夢中になっていた。
手のひらの裏に感じる硬い感触をわざと無視しながらしっとりとした服の上からそれを弄ぶ。
もじもじと恥ずかしそうにそれでも口には言い表せない和はもどかしそうに顔を見上げた。
いじらしい表情も今は知らぬと窮屈そうな和の服を持ち上げようと手を伸ばす。
そのときに和の腹部の白肌に触れた手の意外な冷たさに和が「ひゃんっ」と声を上げる。
「なっ、なんですか。意地悪しないで、早く……えっ?もうっ、早くの意味は聞かないで下さい!」
と赤くした顔を和は背けた。
改めて服を持ち上げようとすると、やはり大きく育ったそれは悩みだった。
どうやっても引っかかってしまうそれを無理に持ち上げようとすれば、どうなるだろうか。
「どうするって、……慣れてるくせに焦らすんですね」
声に急かされ服を持ち上げると大きく揺れながら和の乳房が姿を現した。
何度この光景をみても昂ぶってしまうのは否応なく抗えない生命としての性なのだろう。
「……あれ?ねえ、なんで途中までなんですか?早く脱がして――」
せっかく体育服を着ているのにそれを全て脱がしてしまう愚行があるだろうか。いや、無い。
これではカレーライスのカレーを無くしてしまうようなものだ。
これがあると無いとでは色々なパワー三割くらい違うんだ、と一生懸命説くと
「そんなオカルト…!…い、いえ。よ、よくわからないですが、とても大切なものなんですね」
と苦笑いしながら無理矢理納得をしてくれた。
-
乳頭が既にピンと立っている乳房に手を当てると、再びそのひんやりとした感触に
一瞬ピクっと肩を震わせてはぁ、と息を吐いた。
地肌の温かさと、飽きない感触を手のひらで遊ばせていると不思議そうに和が見つめていた。
「本当に飽きませんよね。この時だけ幼児退行してるみたいで、可愛いですよ」
――余計な一言に少しプライドを傷つけられた気がする。
「ですが本当のことですよ」
だとしたら、その言葉に乗せてもらうとしよう。
和の母性に顔を埋めて徐にかぶりつくと、汗の味が交じる桃色の突起をを味わう。
発情した彼女の放つフェロモンは理性を緩ませる。この行動は字の如く諸刃の剣であった。
前歯でコリコリと甘噛をしたり、舌で転がしたり、強く引っ張るように吸い上げる。
弱点を攻め立てているとピクン、と微動する感覚を掴む明らかな手応え。
だが……。
「ふふっ…慌てないでも逃げませんよ?」
明らかな弱点を突く攻撃をしてみるも、和は平然と笑顔で子供をあやすように頭を撫でてくる。
何度も何度も男性的な欲求を受け入れてきた和は経験値を溜め、明らかなレベルアップをしていた。
ここで下手に出たり、負けを認めるのは何か納得がいかないものがあった。
「あっ、だっ、ダメ…です!」
片手と口での乳房の愛撫を続けながら、和のショーツに手を伸ばすと「ぬるり」とした感触があった。
陰核ももう既に大きく勃起していて、大陰唇から小陰唇まで完全に水気を帯びている。
突如、手が強く挟まれるような感覚に手を引っ込めると指と指の間で愛液が糸を引いていた。
急変した状況に和の顔をみてみるとなんとも言えないような微妙な顔をしていた。
その表情にどこか、何か引っかかる気がした。
考えて、思い当たりそうになるものが見つかりそうなときにノイズがかる。
くっきりと形作られそうなものが手のひらから零れ落ちるような。
-
理由はわからない。けれど、自分と和とを繋ぎ止めて置きたくて――。
和を強く抱きしめた。どこかにいなくなりそうな気がした。
訳もなく切なく、訳もなく不安になった。
――嫌な思いはあれっきりしてくれよ。
でもやはり、思考内に浮かび上がるよくないものというものは輪郭が浮かび上がるもので。
結局それを見逃すことが容易ではなかった。
零れ落ちたものが全て浮かび上がって、明確になりそうだった。
恋慕と情欲、それと混じり合わず背反する想い。
上塗りしただけなのか、否、自分はそういうつもりではない。
前はそうだったかもしれない、けれど……、今は、今は全力で和のことが好きなはずだ。
そのはずだと、……自分は心からそうハッキリ言えるのか。
どうでもいいのだとしたら、こんなに思い悩む必要はない。
やっぱり、今の自分の気持ちははっきりしている。
だとしても、和は…………。
「和、あの……さ」
「…………はい、なんでしょう」
「俺のこと…………いや、何でもない」
今の彼には聞く勇気が無かった。
和の中にあるかも分からないかつての幼馴染の姿が大きく見えた。
「(何で、今になって何度も邪魔をするんだ。お前は……!)」
気づかぬうちに恐ろしい形相になっていたらしい。
不安げに気遣う和がまじまじと顔を覗き込んだ。
「須賀くん?」
「こっそり内緒抜け出そう。今日は、和とずっと一緒にいたいんだ」
ややあって、和はそんなことは露ほども考えていないと主張するような柔和な表情で
「はい、あなたがそういうなら」
と了承した。
-
■自宅にて
制服に外套を着込み、最初から保健室に来なかったように違和感をなくして
なるべく早く着くように京太郎は和の手を引きながら自宅を目指した。
何も考えず、今は一刻もはやく確実に二人きりになれる場所へと足を急がせた。
やがて、自宅に着くと急いで手を引いて自室へと連れ込み、鍵をした。
「あ、あの…顔、怖いですよ?何かありまし――
一心不乱な様子に困惑する和をベッドへ押し倒す。
ギシッと大きな音を立てて二人の身体が跳ねた。
「きゃあっ!ど、どうしたんですかっ」
驚き、不安さえ滲み出る和の表情を慮る暇もなく、乱暴にセーラー服を脱がせる。
トップレスになった和はいよいよ怖がる表情で無我夢中になる彼を見つめた。
「京太郎くん……」
名前で呼ぶ。そうしたら何かが分かる気がした。だが、実際のところそれは逆効果で。
愛撫というにはあまりにも独り善がりで、乱暴に和の乳房を貪る。
「んっ……い、いいんですよ。それで、あなたの気が収まるのなら……」
和は思った。思えば、支えてもらってばかりだった。彼が居場所になっていてくれた。
私も彼が苦しんでいるのだとしたら、私も支えてあげなければならないのだと。
今がそのときなのだと。だから、今自分に出来ることは。
今までやってきたように受容することが自分の支え方だと理解した。
「和…、和!俺は…。悪い。何故かもう我慢が出来ないみたいだ」
「前も言ったでしょう。私のことは好きにしていいんですよ」
京太郎の目尻にはきらりと光るものがあった。
あまりにも単純でいて複雑で処理しきれない感情は行き場がなく
今、滾るリビドーとしてその全てが和に向けられようとしていた。
「きて……ください」
両腕を伸ばして包み込む気持ちをまっすぐに伝えた。
-
向けられた感情の眩しさに手を翳すように和のスカートをたくしあげると
じんわりと染みを作り、くっきりと陰唇の凹凸を見せるショーツが目に入った。
もう我慢ならなかった。カチャカチャとズボンを下げる音を立てる。
いざ襲おうというくらい、和を求める感情が止め処なく。
それがありありとわかる表情で和に迫っても物怖じをせず。
目をあわすとただにっこりと笑うだけだった。
何故か劣等感からくる劣情が襲った。なんとか余裕を崩してやりたかった。
ショーツを横にずらすと、ぬらぬらとうす鈍い光沢の恥丘が露出された。
親指でその白桃色の肌に触れて、ぬるりと膣口へ滑らせると、もう既に高まった熱が伝わってきた。
そのまま横に広げるようにするとニチッと音を立てて蜜が糸を引いて狭い穴が出来た。
白い肌からはっきりと色を変えて別れる膣内の粘膜の鮮やかな桃色がヒクヒクと脈打っている。
これもまた、見慣れたものだった。だというのに……。
ごくりと生唾を飲むと、和の腰を強く掴み、隆起させた男根を和の女陰にあてがった。
「んっ……すごい、…熱くて、ピクピクしてますよ……」
勢いよく膣内へと埋没させていくと、カリ裏まで絡みつく淫肉の奉仕が出迎えた。
幾度となく欲望を吐き出した胎内に未だ感じたことのない快感が肉茎を中心に体に浸透していく。
油断をすれば絶対すぐに果ててしまう。普段ならば逡巡し立ち止まる場面だった。
だが今は違った。まるで以前の狂ったように求めていた肉欲を身体が思い出していた。
何度であっても彼女を白濁で汚すことに躊躇いがなかった。
―――パンパンパンパン!ぐじゅっ、ぱんっ!ぱちゅん、ぱんっ!ぐちゅっ、ぐちゅぱんっ!
「う、ぉ……あ、あぁっ…んぐ、…ぅうっ!!和ぁ!!」
尚も熟成を続ける名器に腰が抜けそうな快感を与えられながら、呻きを上げ、夢中に腰を振る。
無遠慮な腰使い。最早自慰行為のピストンが射精感を激しく高め、下半身を支える感覚を不安定にさせていく。
「んっ…ふぅ、んんっ、あんっ!あっ、あ、んぅうっ、ふ、ぁあんっ!す、すごいぃい」
素早く膣奥を鈴口で突くごとに和の乳房は波打ちながら揺れている。
今それに吸い付くのも魅力的だと感じたが、今は和に自分の証を刻み込むことが先決だ。
-
荒々しい腰の打ち付けに肌と肌がぶつかる音。激しく軋むベッドの悲鳴。抑えのきかない少女の甘い嬌声。
カーテンと窓を隔てて入る光の薄明るい部屋から昼下がりの閑散とした人のいない街漏れ出している。
むっちりとした肉付きの腰が滲む汗と熱を帯びて、膣肉も射精をねだり絡みつく。
その絡みつく肉襞を伸ばすように突き上げる欲望を見事な肉の収縮で吸収する。
窮屈に締め上げながらぬるぬると根本から先端まで包み込む和の蜜壺。
さっきまでの学校での非日常的なスリルのある興奮が忘れられずにいる彼女の身体は
もう完全にセックスをすることに関して非の打ち所が無いほどに完成されていた。
「もっと、……あぁんっ!もっと、激しく…!」
頑固さと人の良さが可愛い魅力ある性格、容姿端麗な顔立ちで、豊満な肢体の彼女をたった今、独占していた。
彼女の乳房も、きめ細かい肌も、蕩けそうな顔も、いかなる者も感嘆を禁じ得ないであろう名器も
この手で繋ぎ止めて置くことが今は出来る。
絶対的優越、絶対的充実、利己的な幸福感と安心感が最高潮に高まっていた。
心から笑いが出そうだった。歪んだ笑みで原村和という少女を犯していた。
だというのに、嫌な顔ひとつせず、彼女はそれを受け入れていた。
劣情が更に高まる。更に、更に更に肉欲を彼女にぶつける。
そして
持ち上げて、奥まで貫く。身体を反らせ、目一杯に力をこめて快楽を貪る。
滅茶苦茶に犯してやりたいという欲望は今一心に叶えている。その実感に身体が喜び打ち震える。
振動に共鳴する木の軋む音。情欲を際限なく煽る喘ぎ声。
焚き付けられた劣情は不安を掻き消すためにただ燃え上がる。
彼女の秘裂を蹂躙する男根は愛液とカウパーとで滑りをよくしていて
大きく咥え込む女陰に何度も遺伝子を擦りつけ、連続した水音を響かせている。
激しい猛攻に乳酸がたまり、跳ね上がる心地よさとの板挟みにいよいよ限界が近づく。
-
性欲のぶつける行為。その応酬は早くも一つ目の区切りを迎えようとしていた。
「…ふ、ぐ、ぅぉおおおおっ、んぐおぉああっ、んんっ、ぅうっっ!!!」
微弱に痙攣する肉襞を掻き分けて何度も何度も膣奥の子宮口に鈴口を重ね合わせる。
未だ経験したことのない快感の最高潮に腰が蕩け、視界は真っ白になっていく。
「っ…、もう、ですか?……いい、ですよ…あんっ…、いっぱい、…いっぱいください…んん!」
具合の良い女肉の具が、身体の相性も相まって、白い欲望は急速に込み上がり
その瞬間は、性交の始まりからすぐに訪れた。
――ブビュブルルルルッ!ドクッドプドプッ!ドビュルルル!!
破裂するように勢い良く溢れ出た白濁の粘汁が彼女の胎内を満たしていき、
膣内を循環するように入りきらなかった精液が接合部から垂れ落ち、ボタボタと白いシーツにクリーム色の染みを作った。
ガクガクと腰が砕け、ついに支えきれなくなった身体が倒れ、和に挿入したまま覆い被さるように倒れ込んだ。
力が抜けても射精を促す膣肉の蠕動に否応なく吸い取られる精気。
そのたびに視界がチカチカして、声が漏れ、頭がその感覚だけに囚われ、意識が落ちそうになる。
やがて、その吸精が終わり、「はぁ…」と一息ついたものの、身体はまだ媚肉を求め続け、だけれども動けずにいた。
冷めやらぬ興奮に雌の匂いが汗の滴る彼女の項から鼻腔に流れ、大量に放出したはずのそれは萎れることがなかった。
柔らかい身体と、背中に回される腕が孤独ではない安心を感じさせる。
「んっ…すごい、あなたの精子が、たくさん…お腹に満たされて……んんっ、温かい……」
絶頂こそしなかった和は、精液が注がれる感覚に肩が震え、目は潤んでいた。
二人の息切れするような荒い吐息が近づき、唇を重ねた。
「んん、……んふぅぅっ、んはぁっ、……ふふっ、気持ちよかったですね」
優しげで眠たくなるようなゆったりとした落ち着いた声と、緩やかに髪を梳く手が眠気を誘った。
「いっぱい射精せましたね、よしよし」
しかし、現時点で彼女を絶頂に導いてはいなかった。
それではダメだった。一瞬冷静になった頭が、彼女を満足させないとダメだと結論を出した。
それに、上から目線に受容されているだけでは、この先何かあったときに引き止められる気がしなかった。
「和、頼みがある」
「どうしました?」
「体位を変えよう」
-
//少し卑猥な話(1/2)
タイトルの件ですが、特に考えてはいません。
ただつけるとしたら安直ですが「バロック→ペレル」かなと。
続きはまた後日//
-
あくしろよ
-
それから、何度も何度も和の女肉を味わった。
和の気配を消させまいと身体のあらゆるところを貪り、擦りつけ、果てて、放出した。
一方的だった。かもしれない、予感を、未熟な感情をただただぶつけ、彼女はそれを受容した。
幾度果てても欲が枯れること無く、身体のどこにこれほどあったのだろうスペルマが淫靡な豊満を塗れさせた。
途中休憩を挟む間もなく、ずっと求め続け、気づけばオレンジ色の光がカーテンを色付けていた。
最初よりは緩慢になった抽送の音と反射的な喘ぎ声が続いていた。淫らな性の匂いが充満して
火照りが冷めず、肉襞を引き伸ばすように膣壁に亀頭を滑らせる。
うつ伏せになって、息を切らしている和を後背から抱きながら、みっちりと詰まった名器を突いた。
今まで押し込められていた何かに取り憑かれたように遺伝子を刻み込んでいた。
「……っ、……んっ、………ぁ!」
絶頂を繰り返し、消耗した体力で反応が鈍くなっている。声がか細く、表情も蕩けて緩んだ表情から一変もしない。
違う生き物のように精を受け容れる女陰は、太く固く脈打つそれが出入りするたびに糸を引く。
入り口はきつく、中は絡みつく柔らかいとろけ具合。如何な者でも骨抜きにせんとすその感触を受け続ける。
にゅるにゅると人肌より温かく、愛液と精液とで滑りを良くした和の蜜壺は
本人の疲れきった表情とは裏腹に飽きさせない気持ちよさを与え続け、男を吐精させる奴隷へと変えていた。
彼もまた朦朧として、もう精神のみで腰を振り続けていた。
-
淫らな魔力に取りつかれて奴隷と化している、それだけの理由ではなく
自分のこの感情が決して傷を埋め合わせるための作り物の感情でないと示すために。
もしもこれが仮初で、彼女の傷心との折衷案であり続けたものだということを否定したかった。
「嘘、じゃない……、嘘じゃないんだ……」
この時間を長引かせるための緩慢な動きに容赦なく淫らな肉は蠢く。
もうすでに膣内には入り切らない精液を本能として求める。
目の前のセーラー服の彼女と快楽を貪ることしかもう考えられなくなっていた頭が
それさえも忘れて、徐々に真っ白になっていく。
そして、情けなくも緊張は高まっていき、パンパンと鳴る水音の感覚が短くなっていき
「……っ!」
締め付けるほどヒクつく淫口と同調するように脈打ち、ドクドクと白濁の粘液が注がれた。
最早入り切らない混じり合った液は結合部から漏れ出して泡立てている。
激しく痙攣する彼女の胎内と組み上げられて流出する精を感じながら
ぷつりと糸が切れたように倒れ込み、送り込まれてくる刺激の電流を共有し続けた。
-
ええやん
-
しばらく、抱き合ったまま微睡むような充足を感じながら、お互いの吐息を近くに感じていた。
肉欲の解消とともに衝動的な不安はだいぶ和らいでいた。
「ごめんな、自分の気持が止められなくて」
「……次やったら怒りますからね」
「ごめん」
「なんて、嘘です。私もそれを助長したようなものですし」
彼女の肉感を体全体で感じていた。その温かみに彼は今これ以上ないほど心が平穏であった。
和もそれを嬉しそうにもぞもぞと身動ぎしながら胸板の厚い感触に胸を高鳴らせていた。
「でも、すごい出しましたね?避妊もせずに」
「う……」
「それも、とても気持ちよさそうな顔で」
背中をつつーっと滑らせるように彼女は責の姿勢に転ずる。
「和をみると節操が無くなるんだ」
「都合良すぎですよ。もう……私も途中からすごい、感じちゃいましたけど」
「じゃあ、おあいこ……」
「――むむっ」
「というのは少し都合が良すぎるな」
「ですね」
「……」
「あの時、初めて和とこうして途方もなく……」
「セックスをした日を思い出します?」
「ズバっと言うよね」
-
「なんか、こうやってると前と戻ってるような、ってさ。よくわからないけど」
「京太郎くん、……………もう、あの頃よりは前を進んでいますよ。大丈夫です」
「……かねぇ?」
「はい。あの頃のような、仮初の関係ではないと私はハッキリと言えますよ」
「そっか、そうだな。ありがとう」
「ふふっ、いえいえ」
………
……
…
支度を整えて服を着込んでいると、和は既にカーディガンを羽織り、髪を手櫛で梳いていた。
「よし」
声を出すと和はそちらを振り向き、様子を伺った。
「終わりました?」
「ああ」
「部活、サボっちゃいましたね」
「だな……」
「そんなに溜まってたんですか?言ってくれれば――」
「ああまあ、そうだな」
遮るように声を発した様子をみて、和は察したように言葉を継ぐ。
「……何かあったんですか?」
「いや、ただ……、なんだ」
本心でお前のことが好きなのか分からなくなった、などと言えるはずもなかった。
「和は、俺のこと好きでこういうことやってくれるんだよな」
「もちろんです!それに…私も溜まることはあるので、ご心配なさらず」
恥ずかしそうに言う和をみて、可愛らしいという感情を抱いた。
そして、頭を撫でたり、肩を抱きたくなる気持ちを覚えた。
この気持に嘘偽りがないことは実感したが、果たして……。
やはりそこで留まってしまった。が、今悩んでも彼女を困惑させるだけだ、と馬鹿らしくなった。
-
「ははっ」
「あっ!笑うのは失礼じゃないですか!?」
「悪い悪い、和は可愛いなあと思って」
「……そうですか」
むすっとしたまま怒れなくなった気持ちを抑える和が肩にこてんと寄りかかる。
そのまま肩を抱くと、和も応えるように腰に手を回す。
「なあ、和」
「?」
「和は、今、咲のことはどう思ってるんだ」
我ながら踏み込んだ質問だ、と彼は思いながら今一番知りたいことを聞いてみた。
「…………」
「……………………」
しばらく、じっと考え込む。無理もない。
天秤にかけてもそう簡単に割り切れるはずもない。
「うん、やっぱり、好きですよ」
やはりか、と彼は顔に影を落とす。
予想通りだったのだ、と。
「ああいえ!そういうのではなく、友達として、です。愛を以て寄り添いたいのはあなたです」
「って何言わせるんですか!」
身体を揺らして怒った風に顔を見上げる。
そこの捉え違いについて、彼女は面白く感じないらしい。
和の反応をみて、自分の感情について即答できることに彼は内心驚いていた。
もう彼女は過去を乗り越えて今と向き合っていて、勝手に状況を振り回していた独り善がりは自分だけだ。
彼女の中ではもう自分の方が大きくなっているという事実に心を揺り動かされた。
「(だとしたら、この感情は一体)」
得体の知れない予感に彼女を裏切りそうな内心を吐露することが憚られた。
-
もう辺りは夕闇が薄暗くなりかけていた。
彼女をバス停まで送るために冬の枯れた道を付き添う。
足が枯れ葉を蹴る度に掠れた音が塀に反射する。
和は、嬉しそうに手を強く握って並んで歩いていた。
今までの傷を埋めるための必死な行動が実を結び、
彼女の好意は既に純粋になっていている。
皮肉に胸を痛めつつ、それでも、彼女を守るという信条のために向き合おうと彼は思った。
応えるように一陣の風が髪を靡かせた。
ふたりとも身を縮こませて、同じ素振りをしていることを笑いあった。
「夕暮れに外に出るもんじゃねえな」
「そうですね」
「今日は悪かったよ」
「いいえ、たまには不安になることもありますから」
「……気づいてたのか」
「ふふっ、ずっと見てると、分かるものだなぁ、と。証明できない不確かな事ですが、こういうのは嫌いじゃないですね」
「本当は、気持ちに迷いがあってさ」
「はい」
「俺はどうなんだろうなって、結局自分のために動いて、和のことを考えてないんじゃないかって」
「はい」
「俺、本当に……お前の事が好きなのかなってさ」
二人の足が同時にピタリと止まった。
-
「そんなことで、あれほど思い詰めていたんですね」
感情が乱れることなく、穏やかな声色で
先に言葉を紡いだのは和だった。
「そんなこと、かぁ……」
「はい。だって、そこまで真剣に私の事を考えていてくれるってことは、もう答えなんじゃないかと、私の希望的観測を述べますが」
「あぁ……そっか」
盲点だった。簡単な事を見落としていた。
申し訳無さよりも、いつしか彼女のためというその気持を追っていた。
言われれば確かに、と彼は理解することも出来た。
「ずっと、それで悩んでいてくれたんですね。ありがとうございます」
手を握る力が少し強まり、体温がより実感となって伝わってくる。
彼女の言葉に憑き物が落とされた心持になった。
公式に付き合うと宣言してからもずっと、後ろめたさとか、違和感とか。
やはり吹っ切れずにいた心の奥の楔が抜かれた気持ちだった。
しっかりと見続けて、支え助けていたのは自分ではなく、彼女だった。
守ると気持ちを打ち立てておいて、最初から独り善がりだったのだ。
思えば、その打ち立てたものこそが、延長されていた気持ちへの誤魔化しだったのかもしれない。
「悪い。ちょっと、今は和の顔見れないかも……」
顔が熱くなって、和の心の大きさに惹かれ、同時に恥かしくなっていた。
その仕草に和はまったく笑うことなく、ただ手を握って寄り添っていた。
「いいんですよ。私も貴方から逃げた時、同じようにしてもらいましたから」
-
ようやく気持ちが落ち着いて、再び歩きだしてバス停へと辿り着いた。
時刻表をみるともう数分でバスが着くらしいことが分かった。
折角なので、二人で待つことにした。
「そういえば、お話は変わりますが」
「どうした?」
「最近、何もお変わりはありませんか?」
「……?言っている意味がよく分からんが」
「何か、こう……環境が変わる、というか」
「変わる?うーん……、いやまったく検討がつかないが」
「そうですか」
「それがどうかしたのか?」
「いえ、何も無ければいいんです。……本当に隠してることとかは」
「無いさ、もうさっきので全部話してしまったからな」
咲の夢の件や日々の友達との遣り取りも合わせるとするならば嘘となるが
そこまでは話す範疇にはないだろう、と判断した上での言葉であった。
「――――」
と和が何か小声で漏らし
それに対してクエスチョンマークを出しているとバスが到着した。
「あっ、おい」
聞き逃すまいと手を伸ばしたときにはもう彼女は彼の側からは離れていた。
「では、また。家に着いたらご連絡しますね」
和は手を振って足早にバスへと乗り込み、出発した。
遠ざかる重々しい駆動音を聞きながら、謎の残る独り言を残した後ろ姿を見送った。
「さっき何を言ったんだ、あいつは」
聞き取れなかった声色を脳内で反芻させながら
とりあえずここに突っ立っているわけにもいかない、と家路についた。
-
一方、バスに揺られ、過剰なほどの暖房を肌に感じながら呆然と経っている彼を和は眺めていた。
眺める目はどこか不安定で、とりあえずの安堵感に一息ついていた。
「彼は、知らなかったんですね。そういえば、一回も連絡した話も聞いていないので、当たり前でしょうけど」
「でも、安心しました」
彼に気持ちが揺らいで苦しんでほしくなかった。
それと、自分から離れることなどそれ以上に望まないことだった。
だから、知らずにいて、それまでに自分への気持ちを固め、はっきりさせるべきだった。
今回、それが出来ただけで、彼女にとっては重畳というべきだっただろう。
「なんで、今頃帰ってくるんですか」
彼との距離が離れるごとに、抑えていた感情が表出していった。
どうやらその気持ちは彼を見続けるという献身的な行動によって悟られることはなかった。
今は、確かに帰ってきてくれて嬉しいはずなのに、不条理と歯がゆさも感じていた。
もうちょっと、時間を置いてくれれば、気持ちが掻き乱されるはずもないのに。
彼女もまた、彼女が帰ってくることで、彼への気持ちが不確かになるのではないか、と怯えて。
自分がそれだけ揺らぐことが分かっていたが、それは彼も同じだろうと和は思った。
だから、なんとか、この気持を、関係を、恋慕を、愛を、もっと強くしたかった。
激しく求められて、それでも受容し続けて、彼を繋ぎ止めておきたかった。
彼女をこんなに揺るがせる人物は京太郎という想い人を除いて
たったの一人しかいなかった。
「咲さん……」
宮永咲。
彼女が帰ってくることを彼が知らない事実こそ和が一番安心できる拠所だった。
それでも、拭いきれないほどに和は彼より、強い不安を抱いていた。
-
//インフル、機材不良で遅くなりました。今後も書き溜める機会があり次第進行します
みなさんもどうか流行りの病気にはご注意を。
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おつかれ
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乙
のどっちが授乳手コキで京太郎を父親のようにパブみを感じてオギャらせれば
鉄板の咲さんが出る幕は無い
ところでのどっちって避妊してるの?描写が無かっただけ?
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避妊していませんが妊娠しない都合の良い設定と捉えていただくと幸いです。
例をあげるとするならば
ニア中出しする
妊娠させる
みたいな選択肢を選んでると解釈していただければよろしいかと存じます。
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あんま細かいこと気にせず書いて、どうぞ
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おうあくしろよ
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いつまでも待ってるんで続きオナシャス!
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あくしろよ
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悲しいなぁ…
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誕生日おめでとう!
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