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極上の時間 【R-18G(一部グロあり)オリジナルSS】

1 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:09:49 8SZeXw9w
この話は、グロテスクな部分や身体欠損などといった
話題が出てきますので、苦手な方は閲覧をしないようお願いします


2 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:10:08 8SZeXw9w
あるところに冴えない男がいた。
男には友人と呼べる人間は少なく、仕事先の同僚や上司、後輩たちとは
仕事上の付き合いで、せいぜい愛想笑いを浮かべる程度であった。
仕事は市役所勤務であり、世間から「安定した生活を送ることが出来てうらやましい」
と言われていたが、男の心は満たされていなかった。
かといって、自分から何か行動するわけでもなく、昼休みも一人で過ごしていることが
多いため、世間にも仕事先でも目立たない存在であった。


3 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:10:26 8SZeXw9w
しかし、そんな男にも趣味と言えるものがあった。
それは、「動画サイトの視聴」である。
インターネット上で投稿動画配信サービスを行っており、
再生中の動画上に文字コメントを付加し、共有することが出来るサイトである。
そのコメントを駆使し、文字を使い一枚の絵を作り出すといった一種の芸術作品を
楽しみ、気の利いた一言で男の笑いのつぼをくすぐられるのを期待し、
その動画中でしか分からない言語やマナーといった「ネットスラング」を楽しみにしている。


4 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:10:39 8SZeXw9w
その動画サイトには様々なサービスがあったが、おもしろいコメントを他人がマウスでクリック
するとクリックした分、点数がもらえる。その点数に応じてコメントの色が変わるといった
サービスがあった。男もそのサービスを利用し、楽しんでいた。


5 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:11:04 8SZeXw9w
楽しんでいる間、あるとき男が「自分もコメントを打ち込み、評価を受けたい」と思うようになった。
しかし、人間関係を自分から築くのが苦手であるため気の利いたコメントも書けず、
コメントや文字だけで芸術作品を作り出すための技術を持っていなかった。
「ネットスラング」を書くにも他の利用者も書いているため、別に目立ったことでもなく
評価されることはほぼ難しいであろう。
「頼みます! 評価してください><」と間抜けなことをコメントしている人もいたが、
男のちっぽけなプライドがそれを許さなかった。


6 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:11:30 8SZeXw9w
男は悩みながら、動画を開いていた。
その動画の中で小・中高生向けの動画になぜか目が向いた。
動画の中身はちっぽけなホラーの内容であった。男は懐かしみながら動画を見ていた。
その動画のコメントで小さな幼児や教育実習生くらいの年の先生が画面に出てくると、
「猥褻な行為を楽しみたい」「刺激的な性行為をしたい」といった
ネットスラングに則り書かれた文字が流れ、男の目の中に入っていった。


7 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:12:52 8SZeXw9w
男の性的趣向に合っていたこともあり、そのコメントの真似した言葉を打ち込んだ。
すると、数秒も経たず打ち込んだコメントが評価された。それが過激的で刺激的な内容であればあるほど
評価される数もどんどん増えていった。
男は憑りかれたように過激的な内容になるような渾身の出来のコメントを打ちこんだ。


8 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:13:08 8SZeXw9w
「・・・ふぅ」男は普段使わない脳を使ったため、少々疲れが溜まった。
「さて、お楽しみは明日にしようかな・・・」と独り言をいうなりベットにもぐりこもうとしたとき
「ねぇねぇ」とかわいらしい少女の声が耳に入った。
男は驚き、振り返ると小学生くらいの少女が立っていた。
「え、君は?」
「あたし? あたしの名前は分からない」とクスッと笑いながら「お話しましょ」と男の手をとり
ベットに座った。


9 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:13:31 8SZeXw9w
男はカチコチに緊張しながら少女と会話をしたが、頭の中に入らなかった。
「でさー・・・ねー、聞いてる?」と頬を膨らませながら男の太ももに手を置いた。
男はさらに緊張し愛想笑いを浮かべた。
「ふーん・・・まぁ良いや」と言うと「ねぇねぇ、お兄さんってへんたいさんなんでしょ?」
というなり、男の陰茎を少女が素足を優しく蹴り上げてきた。

(足コキシーンは飛ばします)


10 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:15:34 8SZeXw9w

「ねぇ、君はなんでこんなことを/// そういえば、どこから来たの///」と息を荒げながら
男は少女に聞いた。
「ん? だってへんたいさんが望んだんでしょ?」とあどけない笑顔を見せながら言った。
「え? それってどういう・・・」男は混乱しながら言った。
少女が「えいっ!」と叫びながら、男の眼に爪を立てた。


11 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:19:27 8SZeXw9w
「うわぁぁあああああ!!!! い、痛い!! うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ピチャ・・・ピチャ・・・と
血の滴る音とともに
「ちゅぱ、ちゅぱぁ・・・」「んー、あまりおいしくないなー(チュパ」と
少女は男の耳元で男の眼球を音を立てながら舐めている音が聞こえた。
「あは、あは、あはははははははは!!!」と男は口を片方に上げ狂った笑い声をあげた。
「あ、やっと笑ったねー えらいよー」と言いながら抱きつきながら頭を撫でた。


12 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:19:44 8SZeXw9w
男は狂い始めた頭のなかで自分が打ったコメントを思い出していた
「この少女にキャンディ代わりに目を舐められ、耳元でその舐めている音を聞かせて欲しい」
「←その後、抱きつきながら頭を撫でて欲しい」
「この少女と話がしたいですを」  「あー、罵られながら足コキされたいんじゃ〜^」
「脳みそちゅーちゅーされたい」 「肩に歯型をつけて欲しい」
「頭を足で踏まれて、下僕になりたい」 など
一般人なら冷ややかな目で見るような内容のコメントを打ったことは確実である。


13 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:20:01 8SZeXw9w
男は一つの確証があった
「この少女なら俺が幸福に包まれている間に上手く殺してしまうだろう」と
男が最後に打ったコメントは
「幸福に包まれたまま料理してもらい、最終的に食べて欲しい」だった。
冴えない男に与えられた最後の幸福だったのか、
それともイジワルな神様の気まぐれなのか分からない。 
しかし、男は初めて与えられた自分にしか出来ない、
自分だけに与えられた役割に満足し、これまでにない極上の時間と最後の快楽を楽しみにしていた。


14 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/06/04(木) 01:21:32 8SZeXw9w
終わり


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