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【R-18】ドラゴン姦セックス!ユリ龍嵐【SS】

1 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:12:07 Nank9IBo
異世界からタルキールにやって来た、強大なエルダードラゴンのプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス。
タルキール世界のドラゴンを産む要の存在であった、精霊龍ウギン、彼らの超常の闘いはボーラスに軍配が上がった。
精霊龍ウギンの死はこの世界のドラゴン種そのものの死も意味していた。
ドラゴンを生み出す竜巻はこの世界から消え去り、人とドラゴンの力のバランスは崩れた。
龍達は増える事無く、日に日に数を少なくし、人間達は数を増やしながらドラゴンを狩り続ける。
もはやタルキールは龍と人が争う地ではない、人が龍を最後の一頭になるまで追いかけ殺す狩猟場と化したのだ。


2 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:13:58 Nank9IBo
ドロモカ『そうですか、オジュダイが倒れましたか』
護法鱗のドラゴン『はい……もはやタルキールの地に龍は我々だけです』
ドロモカ『よく知らせてくれましたね……』
ジェスカイの僧侶の果敢な攻撃により、護法鱗のドラゴンの大きく強靭な鱗は何か所も砕けている。
同盟を組もうとしていたオジュダイが倒れ、ドロモカの他に眷属を持つ古のドラゴンはいない。
ドロモカは最後の報告を終え息絶えた眷属を優しく抱擁した、彼はドロモカ種のドラゴン最後の雄だった。
三年前のアブザンとの最大のそして対等な戦と言える最後の闘い。
アラシンの砂漠を血肉で真っ赤に染め上げた総力戦で300頭いたドロモカの眷属の170が討ち取られた。
それ以降ドロモカの眷属は突発的な闘いやアブザンの定期的な襲撃で着実に数を減らし続け。
最初に300いたドロモカの眷属は今や2頭、そしてアブザンは長久的な計画でもって兵力を元の数にいや、それ以上の数に膨れ上がらせその質も今までにない物だろう。


3 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:14:42 Nank9IBo
ドロモカの眷属のうち一番小さな一匹が護法鱗のドラゴンの羽を優しく撫でる、彼女は陽燃のドラゴン、龍の嵐が生み出した最後のドロモカの眷属。
陽燃のドラゴン『にいさま』
ジェスカイの領土に入り、オジュダイとの同盟を託されたほどのドロモカの腹心中の腹心、その英雄の破滅に幼いドラゴンはただ悲哀まみれになる事しかできない。
翼に縋り付き身を震わす小さな龍をドロモカが労わるように大きな翼で包み込む。
その時、上空からドロモカに次ぐ巨体のドラゴンが舞い降りてきた、アラシンのドラゴンだ。
アラシンのドラゴン『ドロモカ様、アブザンの軍が近づいてまいります』
ドロモカ「えぇ、わかったわ、三日飛んだ先のオアシスで合流しましょう」
ドロモカは最後に護法鱗のドラゴンの目を閉じてやる、そして大きな翼で眷属と共に突撃陣形を組めたあの日のようにアブザン軍のたった一人で飛んでいく。
幼い眷属は嵐の勢いが弱まる中何とか生み出されたため力が弱く、アラシンのドラゴンの前足はおぞましい死霊術で呼び出された古き者共に報復のように切断されている。
幸いにもドロモカの鱗はアブザンのあらゆる攻撃を跳ね返す頑丈さを持つ、眷属が戦えば必ず死ぬ、だからこそ彼女は独りでアブザンの軍と対峙するのだ。


4 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:15:25 Nank9IBo
アラシンのドラゴン『我らがここにいてはドロモカ様が逃げられぬ、陽燃先に行け』
陽燃のドラゴン『はいねえさま』

かわいそうな子だ、産まれてから一度として勝利を知らず人間に追われ、そして恐らく狩り殺されるのだ、それも近いうちに。
アラシンのドラゴンは足元で眠る護法鱗のドラゴンを見つめる、愛しい雄、誰よりも英雄的で優しく時に怪物化して……私を。
アラシンのドラゴンは出来る事なら護法鱗のドラゴンと一緒に城塞の包囲を受けたかった、しかしドロモカ様も陽燃のドラゴンもいる。
彼女は静かに恋龍の元から飛び去った、次に会う時にはあの滑らかで美しい鱗がアブザンの人間達に盾や鎧の道具として弄ばれている事を知りながら。


5 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:15:54 Nank9IBo
ドロモカと眷属達は逃げ続けた。
襲われるたびにアブザンの部隊は強力になり数も増え。
たった一頭で戦うドロモカの、あの何物にも傷つけられることが出来ないはずだった頑丈な鱗は傷ついていった。
襲われ逃げ、眷属を守るために闘いまた逃げる生活、機を見た眷属胞など期待できない。
時を超えた探索によって探るまでも無い、強化された知覚をもってしても答えを覆せない、不朽の勝利を得るのはアブザン家だ。
一年がたち吹きさらしの荒野に追い込まれたドロモカと陽燃のドラゴン、アラシンのドラゴンは3度目のアブザンの襲撃を何とか退けた。


6 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:17:06 Nank9IBo
ドロモカ『陽燃あなたはよく戦ってくれました、私の誇りですよ』
アラシンのドラゴン『姉より先に死ぬ龍がいるか?馬鹿、馬鹿者め』

陽燃のドラゴンはアブザンの破滅的な魔法、砂塵破に巻き込まれて体中を斬り裂かれ、アブザンの戦士達にその裂けて使い物にならなくなった全身の鱗を剣や槍、弓矢で貫かれた。
アラシンのドラゴンも、そしてドロモカも体中傷だらけだドロモカの硬い鱗に守られた腹はには大きくひび割れている、体中の傷は目を覆うほどだ。
アブザンは一旦引き揚げ、襲ってくるのはおそらく日の出と共にだろう。
ドロモカは小さな眷属に敬意を表して、手で作ったハートの真ん中に自分の鱗を保持してがんばれがんばれと、四回鼓舞した。

ドロモカ『いっぱい戦って偉かったですよ』
アラシンのドラゴン『ドロモカ様何を』

ドロモカは大きな翼で戦死した陽燃のドラゴンを抱擁し、右手でこっちにおいでとアラシンのドラゴンを誘う。
数里と離れていない場所にアブザンの軍隊が戦の準備をしているにもかかわらずだ。
アラシンのドラゴンはドロモカを無視し、上空からアブザン軍を見張ろうとして、やはり彼女の翼の下に入った、陽燃のドラゴンを挟んで川の字でだ。


7 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/04/08(水) 22:18:02 Nank9IBo
ドロモカ『ほんの少し2時間、いえ一時間だけこうして休みましょう、最後の休息です』
アラシンのドラゴン『……一時間だけですよ?』
ドロモカ『ふふ、生まれたてのあなたをこうして抱っこして眠ったのがほんの昨日の様です』
アラシンのドラゴン『300年前が昨日ですか』
ドロモカ『えぇ、そして私達の明日も人間達にはほどなく昨日になります』

ドロモカは自分の腕で優しく陽燃のドラゴンとアラシンのドラゴンを抱きしめる。
アラシンのドラゴンはそれに抵抗をしない。

ドロモカ「ですから最後の闘いは忘れられない昨日にしてあげましょう」
アラシンのドラゴン「お供します」

ドロモカの温かい体に抱きしめられ、ほんの少しの間アラシンのドラゴンは夢を見た。
ドロモカが龍王としてアブザンの人間を服従させ家族とし、アラシンのドラゴンは君主として人間達を庇護し護法鱗のドラゴンと同じ高楼に住んでいる。
そして、あの小さな陽燃のドラゴンは陽燃の執政と呼ばれ、人々に全幅の信頼を置かれている奇妙な、とても奇妙なしかし悪くない夢を。
そしてドロモカを照らしていた月が地平に沈むころアブザン軍は最後の龍に戦を仕掛け三日三晩かけて永遠と呼ばれた龍、ドロモカを倒した。


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