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比叡「蒼き髪の艦隊・・・ですか?」【SS】」
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(ホモビ送りにされたので、もう一度決めたい・・・!
駄目なら、終わり!閉廷!!)
ある艦娘がまとめた資料の一部より抜粋
2014年12月28日 大湊警部府 天気:雪
「発動!渾作戦 事件」を解決させた私たちの警備府は
ひと時の安息に包まれ、減っていった資源の確保や節約に力を入れ
新しい年に期待を膨らませながら、いつもの日常生活に戻ろうとしていました
そんな中、ある事件が、比叡お姉さまと榛名に襲い掛かってきたのです!
「 蒼 き 髪 の 艦 隊 〜比叡の探偵事務所 File.1〜 」
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12月25日 クリスマス!! 晴れ
比叡「暇だぁー 榛名ぁー・・・なんか事件とか出撃命令はないー?」
榛名「事件がないことはいいじゃないですか! 平和な証です!
出撃命令がないのは寂しいですが・・・」
比叡「ひぇぇ・・・ これじゃあ、比叡探偵と戦艦比叡の力が錆びちゃうよー(ブーブー」
榛名「(クスクス・・・」
実は私たち二人にはある秘密があるのです!!
そう!! 深海棲艦勢を沈黙化させることが出来る
「艦娘」でありながら探偵業もやっているのです!
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きっかけとなったのは、比叡お姉さまが提督から渡されたある一冊の「本」でした
比叡お姉さまの薦めと、提督とお話のきっかけになればな・・・///
なんて思いながら読んでましたが、読んでみるとスラスラ読めて楽しかったです
比叡お姉さまはかなり影響されたみたいで、「私! 艦娘探偵になる!!」
と言い出したときは、みんなビックリしていました
確かに青葉さんみたいに艦娘と他の仕事を兼業している娘もいますが、
探偵となると事務所が必要でしょうし、
出来たとしても会える時間も限られてしまいます・・・
比叡お姉さまとお茶会できないのは榛名・・・寂しいです・・・
そこで、提督が「仕事の邪魔にならない程度の時間だったら執務室を使っても良い」
とおっしゃったので、お言葉に甘えて11:00〜12:00の間は「比叡探偵事務所」として
使わせていただいております!
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比叡「うー・・・寒い! 暖炉あっても寒いなんて
さすが、青森・・・ 今夜は鍋焼きうどんがいいなー・・・」
(コンコン
比叡「記念すべき1人目のお客だ!! 榛名くん! 開けてきてくれたまえ!(キリッ」
榛名「了解です! どうぞー(ガチャ」
鳳翔「失礼します」
入ってきたのは、和服の似合う軽空母の鳳翔さんでした。
そうそう! 鳳翔さんはとても、優しい方で色々な艦種の人に好かれているんです!
料理もとてもおいしくて・・・
(きれいな字で鳳翔さんのことがたくさん書いてある)
榛名、つい書きすぎちゃいました・・・
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比叡「どうぞ、どうぞ! こちらにお座りください!!」
鳳翔さんを「金剛お姉さまのティータイムセット」のソファーに
案内すると、榛名は緑茶を用意し鳳翔さんに渡した後、椅子に座りました
さて、と比叡お姉さまは椅子に座ったままつぶやき「ぱんっ!」と頬を両手で叩いた後
小さく「よしっ!」とつぶやくと、
比叡「それにしても鳳翔さん珍しいですね 最近紅茶をお飲みになられたのですか?」
と推理を始めました
鳳翔さんは目を丸くして「えっ?」と小さな声を出しました
続けて
比叡「あとは・・・朝、間宮さんの手伝いをしていた
朝起きてからあまり休んでいない、もしかしたら朝ご飯を食べていない
最近、提督とコミュニケーションをとっていないがそれなりに楽しみがある。
それは他の誰かと集まっている違いますか?」
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星新一のホームズの裏側すこ
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鳳翔さんは目をパチクリさせながら
鳳翔「すごい・・・! よく分かりますね!!」
と驚いていた
鳳翔「ただ・・・今朝はちゃんと食べていますし手伝っていても、
お休みはちゃんとしています」
比叡「うー・・・残念 まだまだ気合が足りないなー」
鳳翔「いやいや、十分すごいですよ!! どうやって当てたのですか?」
比叡「いやー、真実って言うのは実に近くの場所に落ちているものでしてね」
比叡お姉さまは得意げな顔をして説明をした
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比叡「紅茶のシミが着物についているんですよ 着物の色と似ているから
つい見逃しやすいんですよね」
鳳翔さんが頬を赤らめ、急いで着物のシミを探していました
比叡「そして鳳翔さんは普段、緑茶を飲んでますし
紅茶を飲むとしたら誰かとの付き合いのときに飲むはずです
あと、提督と中々会えなかった時(AL/MI作戦)の表情と
今の表情を比べても活き活きとしていますし、
つまり、何かストレス発散の原因がある。と思い付いたのです」
鳳翔「へー・・・意外と単純なものなんですね」
と照れ笑いをした
鳳翔「じゃあ、休んでいない、朝ごはんを食べていない
はどうやって推理したんですか?」
と鳳翔さんは目を輝かしながら聞いてきた
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>>4
読んだことないんで、近いうちに読んでみます!
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比叡「それはですねー! 起床時間は原則6:00で
最低7:00に起床時間になってますよね(夜間の見回り担当はもっと遅く寝れます)
鳳翔さんは昨日、夜間の見回りの担当になっていないから
最低でも6:00に起床するはずです!」
比叡「そして今朝、食堂に鳳翔さんがいなかったことや
下駄やニーソックスが雪で濡れていませんし、軽空母寮に戻った、
遠征や出撃していない つまり、午前中警備府の中にずっといたことになる
この推理から、答えを出したのですが・・・ いやー修行不足ですね」
比叡お姉さまはてへっと舌を出しておどけて見せた
(>>6宛でした・・・(小声))
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鳳翔「いやいや! すごいですよ!! 私びっくりしちゃいましたもの」
比叡「ありがとうございます(ペコリ
ところで、今日は何かお困りでもありましたか?」
優しそうな声色で聞きました
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鳳翔「はい、最近ですね いきなり大量の食料がなくなってしまったのです」
比叡「それは困りますね! 誰かが銀蠅(つまみ食い)していたり
という可能性はありませんか?」
鳳翔「それは当然考えました 間宮さんと伊良子さん、私と駆逐艦の娘3人で
チームを組み、3交代制で食堂と食料庫の警備をしました
それが幸いしてか、今は起きていませんが
また再発したら・・・と思うと・・・」
比叡「ふむ・・・」
比叡「他には何か変わったことはありませんか?」
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鳳翔「そうですね・・・関係あるか分かりませんが・・・」
鳳翔「駆逐艦の五月雨ちゃんに誘われて、お茶会を開いているんです」
比叡「おぉ! お茶会ですか!!」
身を乗り出して、鳳翔さんに聞いていました
鳳翔「ええ、〜蒼き髪の艦隊〜という秘密の第五艦隊だって」
比叡「ほぉ・・・ しかし、私としては真実を教えてくださるのは助かりますが
秘密? を破っても大丈夫なんですか?」
鳳翔「ええ・・・ もう解散してしまったので・・・」
鳳翔さんは寂しそうな表情をして言いました
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比叡「それは残念ですね お茶会と言いますと、お茶を飲んで
華やかなお話をしたりと普通のお茶会でしょうか?」
鳳翔「そうですね・・・ 紅茶やジュースを飲んでお菓子を食べ、
お話をする・・・ 素敵な時間でした」
比叡「五月雨ちゃん以外では、どのような娘が揃っていたのですか?」
鳳翔「確か、日程や遠征・出撃などで時間が合わないときは参加できない人もいましたが
大体 涼風ちゃんと、浦風ちゃん、五十鈴ちゃん、蒼龍ちゃんでしたね」
比叡「時間が合わない・・・ やはり時間が設けられていたのですか?」
目を細めながら、鳳翔さんに聞いた
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鳳翔「はい 大体14:00〜16:00でしたね 演習や夜ご飯の準備で途中で抜ける娘
によって早めに切り上げたり、時間を早めたりしていました」
比叡「連絡方法はどうやって取ってたのですか?」
鳳翔「スマートフォンのメールでやり取りをしていましたね
私は「Rime」というアプリを入れてなかったもので・・・」
比叡「お茶会の場所はどこでやってたのですか?」
鳳翔「場所は、寒いですし突然雪が降ったら大変だと、警備府近くの
小さな空き場所を借りました
そうそう! 一度、扶桑さん達と合同で飲んだことがあります」
比叡「さぞ楽しかったでしょう!」
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鳳翔「はい! とても 色々な娘の一面が理解できて楽しかったな・・・」
比叡「解散する心当たりというのはありますか?」
目を瞑り、腕をひざの上で組みながら聞いていました
鳳翔「いえ、わかりません 誰かが仲違いになったという話も聞きませんでした」
比叡「その連絡方法はメールが送られてきて・・・」
鳳翔「そうですね 諸事情により急遽解散します と・・・」
比叡「疑っているわけではありませんが、そのメンバーの中で
調理道具や、食料庫に手を出しそうな方はいますか?」
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鳳翔「いえ、いないと思います
それに、遠征や演習で抜けた娘は遠征や演習の準備をしていましたし
実際に遠征や演習に参加していくのを見ました」
比叡「なるほど・・・」
少し考え込んだ後、比叡お姉さまが立ち上がり
比叡「大体は把握しました
調理道具や食料庫の消えた謎、蒼き髪の艦隊の解散の謎
全て、27日には解明できると思います」
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鳳翔「本当ですか!? 出来れば少しでもわかったことを教えてください!!」
比叡「いえ、まだ私の仮定に過ぎませんし 全て解明してからでないと
私の美学に関わります ご安心ください 必ず解明してみせます」
鳳翔「はい・・・分かりました」
比叡「榛名 お客人がお帰りだから、送って差し上げて」
と言うと榛名は探偵事務所(執務室)の出口まで送りました
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榛名「鳳翔さん! 大丈夫! 比叡お姉さまが全力で解決しますので
安心して待っていてください!!」
鳳翔「はい・・・良い結果になれば良いですが・・・」
榛名「それは保障できません ですが、鳳翔さんは良い艦娘だって
皆さんわかっています! きっと何か理由があってのことです!」
鳳翔さんはまだ不安げだったので、榛名が手を取り
鳳翔さんの目を見て「大丈夫です」としっかり言いました
鳳翔さんは少し微笑んだ後、「お願いします」と一言いうと
部屋を出て行きました
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比叡お姉さまはしばらく椅子に座りながら
目を瞑りながら、腕を組んで考えていました
榛名は湯のみを片付けた後、椅子に座って比叡お姉さま
の行動を待ちました
比叡「よし、榛名! 12時になるしお腹空いたから、ご飯食べに行こっか」
と2人で食堂に向かいました
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食事も終わり、榛名たちは出撃や演習などの一日の記録を再確認したあと
警備府の食堂と食料庫の場所と、「蒼き髪の艦隊」のお茶会の場所確認を行いました
比叡「うん・・・ 取り合えず、実際に歩いてよっか
榛名も何か気がついたら教えてね!」
榛名「はい! 榛名! 頑張ります!!」と話しながら
警備府の食堂と食料庫に向かいました
食堂は特に変わったところもなく、人もいなかったため
食料庫に向かいました
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比叡「うーん・・・流石に・・・木製の床じゃ分からないな・・・」
と食料庫に着くなり、つぶやきながら傘をステッキ代わりに床をつついていました
比叡「うーん・・・外れかなー? 次に行ってみようかー」
と言う言葉にうなずき、玄関に向かうと 榛名! 見つけちゃいました!!
榛名「比叡お姉さま! ここに黒い跡が!」
というとおおっ! と比叡お姉さまが喜んだ表情を見せました
比叡「これは、台車の跡かな? 確信に一歩近づいたよ! お手柄だよ榛名!!」
と榛名をほめてくれました!!
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実際にお茶会の場所に向かおうとすると
比叡「・・・」
榛名「比叡お姉さま?」
比叡「ううん、ちょっと気になったことがあってさ」
比叡お姉さまは何か考えがあったみたいですが、榛名は分かりませんでした
そして、「蒼き髪の艦隊」のお茶会の場所に着くと
比叡「おぉ・・・ 確かに場所は小さいけど、
風や雪、寒さを防ぐ場所には良い場所だね・・・」
比叡お姉さまはうれしそうな表情のまま、
比叡「金剛お姉さまたちともお茶会したいな・・・」とつぶやきました
比叡「中は見たから外に出て周りを調べようか」と言い、調べてみましたが
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しかし、それ以外には何も収穫はなく
比叡お姉さまが立ち止まり、少し考えると
小さな声で「気になるな」と言うなり
比叡「反対側の・・・外れのところに行ってみようか」
と言い、調査の役割分担を決めました
比叡お姉さまは裏側を調べ、榛名は玄関側を調べることになり
くまなく探していると・・・見つけました!!
榛名「比叡お姉さま! ここの玄関・・・車輪の跡があります!」
この言葉にすぐに反応し、車輪の跡を確認すると
比叡「車輪の跡がくっきりしている・・・やっぱり・・・(ニヤリ」
比叡「鍵は・・・かかってるか・・・よし!」
比叡「榛名! お手柄だよ! 全部分かったよ!!」
と喜んでくれました
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おーええやん・・・
なんか本格的
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比叡「おそらく、メンバーは・・・」と独り言を言いながら
警備府に戻ろうとしたところ、帰り道に
三日月ちゃんと会いました
三日月「あ・・・お、お疲れ様です!!」
榛名「そんな硬くならなくても大丈夫ですよ」
三日月「いえ! そん・・・! あ、はい!!」
比叡「あー、ちょっと良い?」
-
三日月「はい! 何でしょう?」
比叡「最近、五月雨ちゃんたちと会ってる?」
三日月「いえ! 最近、遠征に行っているのであまり会ってないです!」
比叡「んー・・・そっか・・・
じゃあ、五月雨ちゃんに会ったら伝えて欲しいことがあるんだけど・・・」
三日月「はい?」
比叡「実はね・・・あ、榛名も聞いて! ゴニョゴニョゴニョ・・・」
・・・・・・
-
12月27日 晴れ
鳳翔「全てが分かったって本当ですか!!」
鳳翔さんは「比叡探偵事務所」に入るなり大きな声で聞いてきました
比叡「はい、完全に解けましたよ」とにっこり微笑みながら話した
鳳翔「では、早く真相を・・・」
比叡お姉さまは遮るように
比叡「分かりました! ただですね、解決の再現もしたいので
私の後についてきてください」
鳳翔「・・・分かりました」と疑い交じりに言いながら、榛名たちの後についてきました
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・・・・・・
鳳翔「ここ・・・ですか・・・?」
比叡「はい、ここの中に真実があります」
鳳翔さんは半信半疑な気持ちと、少し戸惑いながら扉を開けました
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パーン!! パーン!! パーン!!
艦娘たち「「「「お誕生日おめでとう!!! 鳳翔さん!!!!」」」」」
鳳翔「・・・え・・・?」
比叡「お誕生日おめでとうございます!!」
鳳翔「え・・・?」
榛名「驚かせてすみません! でも、お誕生日おめでとうございます!!」
比叡お姉さまはいたずら娘な顔をしながら言いました
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鳳翔「え・・・? うそ・・・(涙声)」
五月雨「鳳翔さん お茶会を解散ってうそをついてごめんなさい!
つい、びっくりさせたくて・・・」
浦風「そうじゃ、みんなでお金を貯めて食料を買って料理を作ったんじゃ!」
蒼龍「この企画、五月雨ちゃんたちの計画だもんね(ウフフ」
・・・・・・
-
・・・・・・
12月26日 くもり
比叡「よしっ! これで! 全部だね!!」
五月雨「すみません・・・助かります!」
比叡「良いの良いの! それにしても水臭いなー
もっと早く教えてくれたら良いのにー」
比叡お姉さまは汗をぬぐいながら言った
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五月雨「すみません・・・助かります!
でも、三日月ちゃんから比叡さんが手伝うことないか?
って言われたときは本当にびっくりしましたよー」
比叡「ははは、それ5回目ー」
五月雨「それくらいビックリしたんです!」
五月雨「そうだ、いきなりですけど質問しても良いですか?」
比叡「うん、良いよ!」
五月雨「どうして、私たちがパーティーを企てているって分かったんですか?」
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比叡「ふふっ、簡単だよ!」
比叡「いきなりの蒼き髪の艦隊の結成と食料がなくなる・・・
そして、鳳翔さんの竣工日の12月27日(誕生日です!)
これがキーワードだって分かったね」
比叡「おそらく、五月雨ちゃんは鳳翔さんを祝いたかったんじゃないか?
ってすぐに想像できたよ」
比叡「竣工日を祝うには料理が必要・・・それには食べ物が必要になる
そこで、間宮さんたちに相談して食料庫に置いてもよいか相談する」
比叡「当然、そのことを知らない鳳翔さんはそれも含めてカウントしてしまう
そして、食料を空き家にあった冷蔵庫にしまい
食料が消えた と勘違いしてしまう」
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比叡「これが食料が消えた謎のトリック」
比叡「食料は鳳翔さんがいないときを見計らって台車で運んだのかな?
台車の跡がわずかに残ってたよ」
比叡「あと、蒼の髪の艦隊を急遽結成した理由、それは
お茶会を開いて、鳳翔さんの気を紛らわすため」
比叡「ただ、最期にミスしちゃったね
人手不足により、艦隊を解散させてしまったこと
もし、私たちのところに来なかったらばれてたかもよ?」
とイジワルそうな表情をしながら言いました
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五月雨「うー・・・気をつけます
でもでも、三日月ちゃんは?
私たちのことをまだ知らなかったかもしれないじゃないですか!」
比叡「分かるよ だってあんなにガチガチに固まられちゃ
やましいことしてます! って言っているようなものだし、
三日月ちゃん、顔に出やすい性格しているもん」
五月雨「あっ、確かに・・・」
比叡「さて、逆に質問しちゃおうかな?
パーティに使う食料と冷蔵庫だけど、どこからか盗んできた・・・
とかじゃないよね?」
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五月雨「当たり前じゃないですか!!」
五月雨「有志で募って、食料代を集めてきましたし
提督に相談したら、家具コインがかなり貯まっているから
これ使って冷蔵庫を大本営から送って貰えって言ってました」
比叡「なら良いんだ まー、あれよ! 何かあったらこの
比叡探偵にお任せなさい! いつでも力になるよ!!」
五月雨「はい!」
・・・・・・
-
鳳翔「もう・・・バカ・・・(涙声)」
涼風「うぉっ、ちょっ! 泣かしちゃったじゃんかさー!」
陸奥「あらあら・・・ 駄目じゃない」
といじわるそうな表情を浮かべた
鳳翔「ちが・・・ちがうんです・・・ 嬉しくて・・・(涙声)」
五月雨「分かってますよ! 鳳翔さん! ほら、行きましょう!!」
と鳳翔さんに手を差し伸ばした
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鳳翔「まったく・・・私がこんなんじゃ・・・駄目ですね」
まんざらでもない表情で五月雨ちゃんの手を掴み、
パーティーの輪の中に入っていきました
榛名「・・・(グスッ」
比叡「・・・」
比叡「行こっ!」と榛名の手を掴み、温かい輪の中に入っていきました
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後日談
比叡「いやー!! 楽しかったなー!!
パーティー!!」
榛名「そうですね! 鳳翔さんも喜んでくださりましたし
一件落着です!」
榛名「そうそう! 蒼き髪の艦隊メンバーですが
お茶会続けるそうです!」
比叡「おー!! 本当!! 良かった良かったー
確かにあのメンバー、癖はあるけど楽しそうだもんねー」
と手を交差させ、手のひらを頭の後ろにつけて言いました
比叡「しっかし・・・ 私の推理当たって良かったー・・・」
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榛名「え!? あてずっぽうだったんですか!?」
私はビックリして手を口の前に当てちゃいました
比叡「いやー、多分こうかなーって思いながら・・・
あ、ちゃんと推理はしたよ!?
ただ、本当に当たるとは思わなかったなー・・・」
榛名「比叡お姉さまも心配なさるときがあるのですねー」
比叡「榛名ー それ私のこと馬鹿にしてるでしょー(ブーブー」
榛名「いえ、そういうつもりじゃ・・・
あ、そうだ 提督から、今回の事件の内容をまとめて
本棚の中に入れといてくれっておっしゃってました」
比叡「え!? まとめちゃうの!! くわぁー、もうちょっとかっこ良く
決め台詞とか言っとけば良かったなー・・・」
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比叡「榛名・・・ちょっと内容変えない?
例えば、悪の大将レ級マンと海の上で戦い、お互いもつれ合った拍子に
轟沈する・・・とか」
にやりと笑いながら比叡お姉さまが言いました
榛名「それ、死んでるじゃないですか! 駄目です!!」
比叡「えー!! 良いじゃん! 見せろー!!(ウガー!!」
榛名「きゃー!」と遊んでいますと
(コンコン
(ガチャ!
金剛「Hey! 比叡ー! 榛名ー! 二人ともGood!! デース!!」
比叡「お姉さまー!」と目を輝かせたまま金剛お姉さまにじゃれ付きました
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金剛「Oh! 比叡は相変わらずPowerfulネー!!」
金剛お姉さまは比叡お姉さまを撫でながら
金剛「そうそう! 今日はさっみー(五月雨ちゃん)達とお茶会するんデスが
榛名たちも来ませんかー?」
榛名「ありがたいのですが・・・提督が戻ってこられるまで執務室を出れなくて・・・」
比叡「・・・」
金剛お姉さまの手を離れて、こう言いました
比叡「よし! 助手の榛名くん! ここは私が残るから先に行っててくれないか!」
榛名「え、でも・・・金剛お姉さまと会うの久しb・・・」
比叡「良いの! 良いの! お茶会は逃げないから先に行って!」
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榛名「分かりました・・・では、お言葉に甘えて先に行ってますね」
比叡「うん! あ、でも金剛お姉さまのスコーンは残しておいてね!!」
榛名「はい! 了解です! 比叡探偵!!」
とビシッ!と敬礼して比叡探偵事務所を出ました
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比叡はため息を一つついた後、自分の頬をピシャリ!と叩き
「金剛の紅茶セット」のソファーに寝転がり
提督が帰ってくるまで、戦艦榛名の記した探偵ファイルを眺め
自分自身の推理力や観察力、交渉術の甘さはないか、
強化できる部分はないか 再確認を行った
そして、いつの間にかうたた寝してしまい
提督が帰ってくるまでの間、比叡探偵は幻想の中で平和になった世界をまたに
助手の榛名や姉の金剛、妹の霧島と力を合わせ多くの犯罪者や
悪い敵を自前の推理力で解決していくのであった
「 蒼 き 髪 の 艦 隊 〜比叡の探偵事務所 File.1〜 」
解 決
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いちおつ
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いや〜楽しく読ませてもらいました
比叡がメインなのと謎解きチックなのはここでは珍しいっすね
地の文が第三者の発話形態だから読みやすいのかな?
File.2もあくしろよ
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あぁ^〜いいっすね^〜
脇を固めるキャラもしっかり考えられててよかった(こなみ)
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