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【まど★マギSS】DAKAKA(完結編)
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◎"魔法少女まどか★マギカ"の二次創作SSです
◎ たぶんR18です
◎ 登場人物の性格設定なんかが大なり小なり改変されていると思います
◎ 前編はこ↑こ↓
【まど☆マギSS】DAKAKA
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/20196/1424613243/-100
…なのですが、前編はあまり人目につかなかったような気がしてますので、
こちらも前編から貼っていきます
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
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今夜も魔獣狩りを終えて、あたしは帰ってきた。
居候させてもらってるさやかの家のある、高層マンションの前に。
ちょうど真上にさやかとあたしの部屋があるところまで行き、周りに誰もいない事を確認して、変身。
魔力で槍を作るとそいつを多節にして、穂先の側を鎖鎌のようにひとしきりくるくると回し、思いっきり上に放り投げる。
多節槍の先のほうが、さやかの部屋のベランダの手すりに絡みつく。
何度かクイクイと引っ張ってみて、しっかり固定されている事を確認し、穂先の方を支点にして槍を元に戻す。
その勢いであたしの体は上に引っ張られ、ベランダへ。そして変身を解く。槍も消える。
ふう、と一息吐いてから、音を立てないように慎重にガラスサッシを開け、灯りの消えた部屋に入る。
当たり前だが、まともな親なら、年頃の娘が夜中にホイホイ出かけるなんて許さない。
美樹家もそうだ。もう1〜2時間もすれば日付が変わるような時刻に、
まともな理由もなく家を出るような事をすれば、間違いなく叱られるだろう。
いや、あたし達にとってはまっとうな理由はあるが、そんなものは説明できないし、したとしても信じてはくれないだろう。
そういうわけなので、あたし達が魔獣退治に出かける時は、いつもこうやってベランダから出入りしている。
出かけている間は灯りを消して鍵をかけておけば、もう寝ているという事にしてごまかせる。
あまりにも静かすぎると不審がられるかもしれないが、部屋は地上十何メートルって高さだ。
普通の女子中学生なら、この状態で実は部屋にいない、とは思われないだろう。
さやかの両親は、さやかも、あたしも、普通の女子中学生ではない、とは思ってないだろう。
こうしていつも通り帰ってきたあたしは、着ていた服を脱ぎ捨ててパジャマに着替えると、うつぶせにベッドに倒れこむ。
「あー、疲れたーもう」
日によって数や強さにバラつきはあるが、基本的に魔獣退治は疲れる仕事だ。
命の危険もあるし、睡眠やら娯楽やら、あとまあ、勉強やらに充てたい時間を割かなければいけない。
正直あんまりやりたかないが、魔獣を倒してグリーフキューブを得なければ、あたし達魔法少女は生きていけないのだ。
仕方がないので、魔獣が出れば毎回律儀に出張っていって、退治しているってわけだ。
さっき『いつも通り帰ってきた』と言ったが、今夜はいつも通りでない事が一つある。
いつも一緒に帰ってくるさやかがいない。あたし一人で帰ってきたのだ。
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「おらっ!」
目前の魔獣に槍を突き刺す。うめき声のような悲鳴のような、気味の悪い音を立てながらそいつは消滅し、
替わりに生まれた数個のグリーフキューブがポトポトとアスファルトに落ちる。
「それで最後みたいよ」
言いながら、さやかがこちらに歩いてくる。
「そっちは全部やっつけたのか?」
「うん、アタシとマミさんで、粗方ね」
確かに、魔獣特有の禍々しい感じは、もう辺りにはない。今夜はこれで仕舞えるようだ。
「お疲れ様、佐倉さん」
さやかより少し遅れて来たマミは、もう変身を解いていた。今夜も制服姿だ。
いつも思うが、私服で来りゃいいんじゃないだろうか。
こんな時間に制服姿の女子中学生が歩いてるのを見られたら、逆に不審がられるんじゃないか?
マミなら、少し大人っぽい服でも着ていれば、大学生かOLにでも見えるだろう。発育いいんだし。
まあ、わざわざ聞きゃしないけど。めんどくさいし。
「それじゃあ、今夜は解散ね。二人とも、気をつけて帰るのよ」
「おう、お疲れ」
「マミさんも気をつけてねー」
マミは向こうへ。あたしとさやかはあっちへ。それぞれ、帰る家のある方向に別れた。
二人で歩き出して、しばらく。
住宅街の中、T字路に突き当たる。右に曲がるのが家の方向だ。
しかしさやかは、左に曲がりかけつつ、
「ごめん杏子、アタシちょっとやる事あるから、先帰ってて」
と言った。
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ここ一週間ほど、さやかは、あたしと別行動を取る事が多くなった。
例えば、数日前の学校終わり。
HRも終わり、「帰ろうぜ」と声をかけたが、「ごめん、先に帰ってて」と返された。
図書室で調べ物があるらしい。
「ホラ、杏子は図書室なんか来ても退屈でしょ?」
と言われた。
まあ、確かにその通りだな、と思い、その日は一人で帰った。
あるいは、別の日。これも学校終わり。
ちょうど今みたいな感じで、帰宅途中で別れた。
「ちょっと魔法の特訓しよっかなって」
手伝ってやろうか、と言ってみたが、ちょっと見られるの恥ずかしいから、との事。
まあ、失敗して、それを見られると恥ずかしいだろう。気持ちはわかる。
「わかった。あんまし魔力の無駄遣いすんじゃねーぞ。じゃーな」
別れ際にそう声をかけ、その日も一人で帰った。
「今日も特訓すんのか?」
「んー、まあそんなとこ」
「さっきの狩りで魔力使ったんだから、あんま無茶すんじゃねーぞ」
「わかったわかった。じゃ!」
さやかは、あたしが行く(というか帰る)のとは別の方向へと駆け出した。
全力疾走だ。魔獣狩りのあとだってのに、タフな奴だ。
あんなに急いで何しに行くのか少し興味が湧いて、尾けてってやろうか、と一瞬思ったが、やめた。
あたしはそれより帰って寝たい。
…とまあ今夜はそんなわけで、あたしは一人でさやかの部屋にいるってわけだ。
「魔法の特訓っつったって、何やらかすつもりなんだ?あいつ」
寝返りをうって仰向けになり、一人ごちる。
しかし、あたしの思案は、そこで止まった。
このベッドとかいうやつに疲れた体で寝転がると、たちまち心地良い眠気をくれるのだ。
いつもは「脱いだら畳め!」と小うるさいのがいるが、今はいない。
目蓋がどんどん重くなり、あたしは誰にも邪魔されずに、夢の世界に落ちていった。
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『…らさん、佐倉さん』
誰だよ、あたしを夢の世界から連れ出したいのは…。
まだ夜中だろ、カンベンしてくれよ。
『佐倉さん、助けて…』
ん?助けてだって?
あたしは目を覚まし、上半身だけ起こした。
今のは、マミからのテレパシーだった。半分寝ていたとはいえ、付き合いの長いマミのそれを、別の何かと聞き間違えはしないだろう。
距離があるのか、それとも弱っているのか、ずいぶん弱々しい聞こえ方だった。
『マミか?どうした?』
テレパシーを返してみたが、返事はない。
『おいマミ!』
やはり返事がない。
まずくないか?これ。
両手でほっぺたを何度か叩き、夢の世界から完全に抜け出す。
そしてあたしはパジャマのままで変身し、ベランダに出て、手すりを勢いよく跳び越えた。
いつもはもう少しおとなしく出て行くが、今は一刻を争う、のかもしれない。
「ったく、さやかはこんな時にどこ居やがんだ、あの不良少女め!」
落下しながら毒付いてみる。
さやかは部屋に戻っていなかった。
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とりあえずマミの家がある方角へ駆け出したあたしは、走りながら目の前にソウルジェムをかざす。
マミの魔力を探ってみたら、弱々しいが感じられた。とりあえず死んではないようだ。
そして魔力の位置も、マミの家のようだった。このまま走ればいいらしい。
『さやか!聞こえるか?マミがなんかヤバいみたいだ!』
さやかにテレパシーを送る。帰ってないという事は、まだ例の特訓中だろうか。
『さやか!聞こえてんのか!?』
…こいつも返事しやがらねえ。
特訓に夢中で聞いてないのか、それともさやかも"取り込み中"なのか。
さやかの魔力も探ろうと思ったが、マミの部屋のあるマンションに着いてしまった。
さやかの事は取り合えず置いといて、まずはマミからだ。
あたしは槍を作り出すと、そいつをバラして、マミの部屋の方に勢いよく伸ばす。
マンションの外壁に食い込んだ感触があったので、そっちを支点にして槍を引き戻し、マミの部屋のベランダへ。
外壁に穴を空けてしまったが、非常時なので仕方ない。後で魔法で直すなり、しらばっくれるなりすればいい。
『マミ!聞こえるか!』
マミにテレパシーを送ったが返事はない。
寝てる…んじゃないよな。多分、気絶しているのだろう。
一応、もう一度マミの魔力を探る。確かに生きてこの中にいる。
とりあえずベランダから中を覗いて様子を確かめたいが、生憎カーテンが引かれ、中は見えない。灯りは点いている。
「カギは…かかってねえ」
鍵がかかってたらブチ破ってやろうと思っていたが、ガラスサッシの鍵はかかっていなかった。
マミがかけ忘れたのか、それとも…。
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音を立てないようにサッシを開け、まずは耳を澄ます。
「水音…、シャワーか?」
少しカーテンをずらして、浴室の方を見た。そっちも灯りが点いている。
誰かがシャワーを浴びてるのか?だが、だとしてもそれはマミではないだろう。
あんなテレパシー送っておいて、来てみたら呑気にシャワー浴びてるとか、ありえない。
浴室はとりあえず置いておき、別の方向を見る。
床に、茶色いストッキングが落ちている。いつもマミが履いているやつだ。
おかしい。お行儀のいいマミが、こんな風にストッキングを脱ぎ捨てるか?
そう思いつつさらに視線を動かすと、それは見えた。
「!…マミか?あれ」
あたしが視線をやったのは、いつもお茶会してる応接セットの方。
そっちにあるソファの手すりから、人間のつま先がはみ出しているのが見える。
ベランダから見てソファの座面は反対側になっているので、はみ出したつま先しか見えないが、誰かが寝転がっているのだ。
さすがにつま先だけで人間の判別はできないが、状況からしてマミの可能性が高いだろう。
ともかく、それが誰なのか、どうなっているのかを確かめなければ。
あたしはサッシをもう少し開け、空き巣犯のように慎重に、室内へ入っていった。
「マミ!」
やはりそいつはマミだった。ソファの上に、うつ伏せになって気絶している。
ストッキングが脱がされていたが、その他の着衣も乱れている。
上半身はさほどでもないが、スカートは辛うじて尻を隠しているといった状態。
さらに、パンツも片足の腿の途中に引っかかっているという有様だ。
何より異常なのは、マミやその周りに、ぶち撒いたかのように付着している、半透明の白い液体。
見た目はドロドロしており、嗅いだ覚えがあるようなないような、喩えようのない臭いを放っている。
ここまで状況が揃えば、いくら"そっち"方面の知識に明るくないあたしの頭でも、答えは導き出される。
「どういう事だオイ…、こいつ、レイプされてるじゃねえか…!」
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一体、何がどうしてこうなってやがるんだ。
レイプされた?マミが?…そんなのおかしいだろ。
いくらお人好しのマミだとしても、自分をレイプしようとする男が向かってきたら、抵抗するだろう。
撃ってもいいし、縛って動きを止めてもいい。
それ以前に、変身しなくたって、魔法少女は強い。魔力で肉体を強化できるからだ。
大人の男を相手にしたって、互角以上のはずだ。簡単にあしらえるだろう。
だが現に、巴マミはこのザマだ。
不意に、浴室のシャワーの蛇口を捻る音が聞こえ、ずっと流れ続けていたシャワーの音が止んだ。
あたしとした事が、浴室に誰かいるかもしれない、という事をすっかり忘れていた。
今、目の前にあるこの光景が、衝撃的すぎたからだろうか。
いや、いるかもしれないどころじゃない。いるんだ。確実に、誰か。
マミをこんなにしやがった野郎が、呑気にシャワーを浴びてやがる。
あたしは静かに浴室の方へ歩いていき、浴室のドアの横の壁に背を預け、すぐ突き出せるように槍を構えた。
ここから出てくる野郎をとっ捕まえてやる。その後どうするかはわからないが、痛めつけてやる事は間違いないだろう。
死なない程度…いや、死ぬ寸前までってとこか。それなりの報いは受けさせる。
ドアが開いた。
「…おい、動くなよ」
言い放ちながら、野郎が敷居を跨ぐより早く、あたしは槍を突き出した。
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「ちょ、そんな物騒なもんしまいなよ」
…ん?女の声??
しかもすごく聞き覚えのある。
戸惑いと驚きで、うっかり槍を構える腕力が緩む。その槍を片手で前に押し退けながら、そいつは出てきた。
「…さやか!?」
槍を退けるのに出した手とは反対の手で、体に巻いたバスタオルを押さえながら出てきたそいつは、間違いなく美樹さやか。
マミの姿を見た時からずっと混乱している頭が、さらにこんがらがった。
なんでこんな状況で、こいつはここでシャワーを浴びている?
「おめー…、何してんだよ?」
混乱ですっかり舞い上がって上擦りそうになる声を、何とか抑えて、聞く。
「何って…、シャワーだけど。汗かいたりして体ベタベタだったからさ、借りてたんだ」
「シャワー浴びてたのくらいわかってるよ!あたしが聞きたいのは」
「ああ、マミさん?アタシがやった」
あたしの中で、この状況を必死に整理していた思考回路が、ショートしたような気がした。
「はあ!?おめー、さやか、女じゃねーか!マミ、あれ、白いの」
カタコトの外人のようにまくしたてる。もう何が何なんだか全くわからない。
「ああ…、そりゃあ、さやかちゃん…」
バスタオルを押さえていたさやかの手が、そこを離れる。体を覆い隠していた白い布が、はらりと落ちた。
「これ、付けちゃいましたからね〜」
「!?」
あたしはもはや声すら出せず、ただ目を白黒させるだけだった。
真っ裸のさやかの股ぐらからぶらさがっているモノは、間違いなく"アレ"だった。
いや、実物なんて見たことはないが(覚えてないだけかもしれないが。親父のとか)、さすがにそれが何なのかは知っている。
「どういう事だオイ…、ち○こ付いてるじゃねえか!!」
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美樹さやかは女だ。間違いなく女だ。
マミほどじゃあないが出るとこは出て、女らしい身体をしている。
そのふくらみが本物である事も知っている。たまに一緒に風呂に入るから、裸は何度か見ている。
だが、胸のふくらみは見た事があっても、股間のふくらみは今初めて見た。そんなものは今まで付いていなかったからだ。
そもそも、少女でなければ魔法少女にはなれない。
魔法少女に、あるはずのないち○こが付いている。
それをぶら下げている張本人であるさやかは「付けちゃいました」と言った。
つまりは…、
「それ、魔法で生やしたのか…?」
「そだよん」
反射的に、知らない単語が脳内に浮かぶ。「それを口に出せ」と脳から命令がきたような気がして、あたしは口走る。
「おめー、生やしたって…、エロ同人誌かよ!?」
何だよえろどうじんしって。
「何でそんなもん、お前…、どうやって!?」
混乱しすぎて、言葉が上手く出てこない。
「『どうやって?』って?それ聞いてくれちゃう?くれちゃう?結構コレ苦労したんだよー」
もうあたしは、どうしていいのかわからなかった。
この状況に対して何もできないあたしに、さやかは話し始めた。得意気に。
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◆◇◆◇◆◇◆◇
↑ここまで前編↑
↓ここから後編↓
◆◇◆◇◆◇◆◇
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えー、どこから話すかな…。
最初は、ホントに、ちょっとした興味から始まったんだ。
…やー、アタシってさ、恭介にフラれたじゃん?(直球)
いや、違うか。告白して断られたわけじゃないもんね。
ともかく、恭介を好きになって、恋人同志になりたいって思ってたけど、叶わなかった。
まー今でこそ大分吹っ切れたもんだけどさ、当時はそりゃあ、荒れたというか、何というか。
ソウルジェムも醤油みたいな色になってたよ。
で、その時、くよくよ色々、しょーもない事を考えてたのよ。
「もう死のうがどうなろうが構わない」とか、
「魔じょ…魔獣を倒せるだけ倒して最後相討ちにでもなって死のう」とか、
…え?魔女?言ってないって。魔獣って言おうとして噛んだだけだよ。
ああごめん、腰折った。
「恭介の事なんて好きにならなければ良かった、好きにならなかったらこんな苦しみ味わわずに済んだのに」とか、
「いっそ男として生まれてきてれば良かったのに」とか。
なんかむちゃくちゃだったなあ。支離滅裂っての?
今は違うよ?
恭介の事はまあ…、嫌いになったわけじゃないけど、そういう相手じゃなかったんだなって思ってるし、
仁美との仲だって素直に応援してる。…まあ、からかうくらいはいいじゃんか。
でもさ、あの時思った事が、しょうもない事なんだけど、何かずーっと、アタマにこびりついてるんだ。
…さっきさ、「自分が男だったら」って思った、って言ったじゃん?
今でこそ、見た目とか、考え方とか、そこそこにはオンナノコオンナノコしちゃってるけど、
昔はホントに「男の子みたいだ」って言われてたんだよね。
髪は今よりもまだ短くしてたし、スカートなんて履かなかった。
男の子とばっかり遊んでて、しょっちゅう膝やら肘やら擦り剥いて、バンソーコー貼ってるような奴だったわけ。
それこそ、本物の男の子と何が違うかって聞かれたら、ち○ちん付いてない事くらいじゃなかったかな。
あの頃の、男の子みたいな思考のまんま育ってたら、どうなったかなって。
や、もし実際そうだったとしたら、それは性同一障害なんだけどさ。
ともかく、ずーっとぼんやり思ってたんだよ。
「1回男になって、男の気持ちってどんなものか体験してみたい」
って。
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いや、男装したいとか、男として振舞いたいとかじゃないんだよ。
その程度だったらやってみりゃいいじゃんって話だし。
もっとこう、そっからさらに踏み込んだ感じというか…、
さっき、小さい頃はち○ちん付いてない以外男みたいだったって言ったけどさ、
じゃあ本当にち○ちん付いてたら、どうだったのかな〜…ってこと。
なんつーかさ、男らしいとか、女らしいとかっていう、性格というか、考え方みたいなもんはさ、
実際に、身体的に男だから、女だから、そうなるんじゃないかなーって思ったわけ。
ち○ちん付いてるから男っぽくなるし、子宮とおっぱい付いてるから女っぽくなる、みたいな?
アタシも、小さい頃は男の子っぽかったけど、やっぱり体は女だから、心も女になってったわけで。
それじゃあ、体が男だったら、どうなの?って。
そう思った時にさ、アタシ、魔法使えるじゃん?
「これ、魔法でどうにかできるんじゃね?」
って思ったのよ。
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…でもまあ、そんな簡単な話じゃないよ?
漫画やアニメじゃ、魔法使ったり、お薬飲んだり、それこそ水やら湯やらかぶったりするだけで気軽に変身しちゃってるけどさ。
アタシの固有魔法は、治癒の力と、剣を作り出す事しかできない。
そんな魔法でどうやって男になるんだよ、って話じゃん?
そこでまずやったのは、妥協。
完全に男の体に変身するのは無理だとして、じゃあどこまでならできるのか?って考えた。
…でも、「どこまでできるか」じゃないんだよね。
アタシのできる限界までやったとして、それでも必要な条件を満たしてなかったら、ダメじゃん。
100m走で歴代最速記録出したいと思ったとして。
頑張って特訓して、10秒切って、例えば9秒99とか出してもさ、歴代最速って9秒79だっけ?
限界までやっても、9秒99なら、ダメってこと。
どうにかして自分の限界を超えて、9秒79切らないと、願望を満たした事にはならない。
「最高どこまでできるか?」じゃなくて、「最低限どこまでやればいいのか?」って話なわけ。
アタシの場合の"最低限"は「ち○ちんを付けること」だったって事。
ちゃんとした、本物のち○ちんを。
どうにか見た目が完璧に男になれたとしても、付いてるものがイミテーションじゃ意味ないんだよ。
そこでアタシは思った。
「今必要なのは、発想の転換、ジャンプ力だ!」
って。
例えば、マミさん。
固有の武器はリボンしか無いはずだったのに、今はティロ・フィナーレとか撃てちゃうでしょ?
あれこそまさに発想のジャンプの結果じゃん。
リボンで銃と弾を作ればいいって発想は、なかなかできないと思うよ。
アタシも発想ジャンプして、自分の魔法の力だけで、ちゃんと機能するち○ちんを作ろう。
そう思い立ったのが、そうだなー…、一週間くらい前?
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アタシの治癒魔法って、自分で言うのも何だけど、結構強力でさ。
例えば、魔獣と戦ってて、片腕を千切られた、とするじゃん?
これを治そうと思ったらまあ、千切られた腕を取り返して、魔法でくっつけ治す、ってやるんだけど。
やろうと思えば、千切れた所から新しい腕を生やして再生、って事もできるのよ。ピッコロさんみたいに。
まあ、くっつけるのに比べて魔力の燃費がダンチで悪いから、くっつける方で済むんならやんないけどさ。
腕を生やせるっていうのは、要するに新しい"腕"を"作ってる"って事じゃん?
つまり、アタシはもうできるんだよ。腕なり脚なり、人間の部品を作る事が。
それならさ、作れるでしょ?ち○ちんも。
そうとわかれば善は急げってやつで、まずはち○ちんというのはどういうものなのかを調べに行ったわけ。
そ、こないだの図書室。
医学書を探してきて、読んでみたんだ。
まーでも、よくわかんなかったわ。
ここにこういう風に血管が通ってて、神経はこうで…って書いてあっても、実際自分の体に付いたらどうなるかとかわかんない。
そんなんだから、もう図書室はソッコー退散して、家に帰る前にネカフェに寄ったんだよ。
とりあえず、映像でいいから実物を見ようと思って。
映像って何って?エーブイだよ、AV!決まってんでしょ言わせんなよ恥ずかしい。
とりあえず、日本のAVじゃダメってのは思ってたんだ。モザイクかかってるから。意味ない。
それで向こう…向こうってのはアメリカね。アメちゃんのAVを見つけて、見てみたの。
いやー…、デカかったわー。BIG・AMERICA!って感じだったね。30センチくらいあるんじゃないの?アレ、って感じで。
さすがにそれはちょっと…、って思って、慎ましやかな日本人のち○ちんを探してみたら、あるんだね。
日本のAVでもモザ無しのがあるとは知らなかったよ。あれがいわゆる裏ビデオってやつ?
そうやって小一時間ばかしち○ちんの映像を見続けて、形状は完全に把握できた。
とりあえずやってみっか、って思って、トイレ行って魔法で生やしてみたんだ。
そしたらまあ、とりあえず、生えた。
…30センチのじゃないよ?ジャパニーズサイズ、ジャパニーズち○ちん!
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でも、やっぱり失敗だったんだよ。完璧なのは形だけで、なーんも機能してないの。
確かにさ、医学書読んで、わかんねーわってなったよ?
でもそれなら、腕や脚だってそうじゃん。詳しい造りなんて知らないっての。
なのに、腕とかだったら新しく生やしたやつでも問題なく機能する。この差は何?って。
ちょっと考えたら、すぐに思い当たった。
その部品を、わかってるか、わかってないかの差なんだなって。
腕とか脚ならさ、これはこう動くもんで、このくらいの長さで、ここから指が生えてて…ってわかってるじゃん。
元から自分に付いてるものなんだから。感覚でわかんじゃん。
だから、内部的なことを詳しく知らなくても、ちゃんと動くものが造れるんだよ。
魔法って結構便利だから、めんどくさいところはウヤムヤでも上手くいったりするんだよね。
でも、ち○ちんは付いてない。だから、どういう感覚なんだか理解できてなかった。それで、失敗した。
それでまあ、痛覚切って、切り取って、切った所を元通りに治して、帰った。
「切り取ったのはどうした」って?
それはまあ、ヒミツって事で。だーいじょーぶ、誰かに見つかるようなことにはしてないから。
(あれ、困ったあげく、オクタヴィアに食べさせたんだよなあ。悪い事した。自分の魔女だけど)
帰り道はちょーっとヘコんでたね。
「あ、詰んだかもコレ」って思ったから。
自分に付いてないもんの感覚なんて、どうやって知れってのって話だし。
まあでも、まだ手はあるんじゃね?って思い直して、ふたたびイマジネーション・ジャンパーになりましたわ。
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あーでもないこーでもないして、また一つ、発想の転換に成功したんだ。
発想の転換ってよりは、拡大解釈みたいなもんだけど。
さっきさ、千切れた腕をくっつけるって話したじゃん?
その逆はできないかな?って思ったの。
「もともとくっ付いてるモノを、魔法で切り離すことはできないのかな?」
って。
要するに、よ。
まずは誰かからち○ちんを切り離して、それを自分に付ける。
そうやってち○ちんの感覚をココロとカラダで実感してから、借りたモノを、貸してくれた人に返す。
そんでもって改めて、魔法で生やす。
ああ、切り離すって、剣で切り落とすんじゃないよ?
なんというか…、そう、瓶と蓋みたいな感じで、キュポって取れるようにできないかなって思ったの。
それで、その魔法を編み出すべく、さやかちゃん特訓したわけよ。
そそ、こないだ、あの日ね。
できたのか、って?そりゃできたよ。
見せてあげよっか?
杏子、ちょっとアタシを指差してみ?
いいから、ホラ。
ほい、取ったー!杏子の人差し指取ったよ!
ビックリした?ねえビックリした?
魔法で取ったから痛くないんだよ!
そして!あんたのこの指を!アタシの人差し指の横に!ポチっとな!
…どうでい!アタシの人差し指が2本になったぞー!
しかもホラホラ、ちゃんと動くんだよコレ!
あーもう怒んないでよ。今返すから、ホラ。
はい、元通り。
…あれ?そっちの指で良かったんだよね?
…冗談だって。それで合ってるから大丈夫。
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これで、誰かからち○ちんを借りることが可能になりました!
でも、ここで最後の問題発生ですよ。ラストクエスチョン!
…クエスチョンの方の問題じゃないって?かしこいね杏子クンは。帰ったらヒトシくん人形をあげよう!
いらない?あっそ。
うん、そう。
借りるったって誰に借りんだよ!?って話。
まあところがですね、この最後の問題、わりとあっさり解決しちゃったんだよなあこのさやかちゃんは。
…こういう発想に至るにあたった、そもそもの発端の人に協力してもらおっかなー、って。
はい、正解!
さやかちゃんは、上条恭介くんに借りる事にしたのでした!
やっぱり、14歳のアタシには、14歳のち○ちんがピッタリでしょ。
で、今夜、魔獣狩りのあとで、恭介んちに行って、借りてきたってわけよ。
協力的でしたよー恭介くんは!まあ、寝てたから抵抗されなかっただけなんだけどさ。
あ、パンツ脱がしてる時にちょっと目ぇ覚ましかけてたけど、
「これは夢です」って言ったら、納得してまた眠ったわ。
それで、恭介から借りたち○ちん、自分のここに付けてみたら、目論見通り上手くいったんだよ。
触ってみたらちゃんと触られてる感覚あったし、そのまま触ってたら、おっきくなっちゃった!
…そんでまあ、ちゃんと確かめなきゃいけないから、…しましたよ、最後まで。
やー、出す時はあらかじめ近くにティッシュ置いとかないと大変な事になるんだね。知らなかったよ。
ちょっと派手に撒いちゃったけど、まあ気にしない事にしましたわ。
…まあ、起きて気付いたら、とんでもない夢精しちゃったとか思うんじゃない?(適当)
…で、借りたモノはきちんと返して、自前で生やしたのが、今ぶら下げてるコレですわ。
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すいませんNG出ました
ちょっとここから細切れになります
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…ん?ああ、マミさんね。
ごめんね、一番聞きたかったのはそれだったんだろけど、アタシが話したかったのはこの一連の苦労話だったから。
プロジェクト・エーックスってね。
ごめんごめん。また腰折っちゃったね。
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知ってる?杏子。
男子中学生が抱えてる性欲ってのは…、凄いんだぜぇ?
恭介のやつで実験してわかったんだけど、まあこの、射精ってやつは、ものすんごい快感。
腰が抜けるかと思ったね!いや、抜けてたね!しばらく動けないっぽかった。
男子がオナニーの事を「抜く」って言うけど、こういう事か!って思った。
あんまり恭介の部屋に長居はできないから、感覚切って気を取り戻したけど。
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で、自前のを生やしてみたら、それ思い出してムラムラムラムラ。
もうちょっと理性が飛んでたら、恭介で童貞捨ててたかもしれないね。
まあ、仁美が狙ってるかもしれないし、恭介の処女を貰うのはやめといたけど。すんでで。
それで、とりあえず恭介んちから退散して、思ったんだよ。
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「アタシの童貞を優しく貰ってくれるのは、誰だろう?」
って。
そんなもん、マミさんしかいないじゃん!わかるでしょ?コレ!
…わかんないかー。わかんねーのかー、そうかぁ…。
まあ、そういうわけで、マミさんに連絡してからここに来たの。
詳しい話はまあ、着いてからするつもりだった。
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大事な事だからもう一回言うけどさあ、男子中学生の性欲はそら、凄まじい!
うちのクラスの男子どもは、どうやってこんな化物を押さえつけてんだろって思ったよ。
まあ、あいつらは、元々男だから。少しずつ成長してって少しずつ慣れてったんだろうけど。
アタシの場合は、無の状態からいきなりMAXリビドーなわけで、もうどうしようもなくて。
玄関開けて、出迎えてくれたマミさんのめちゃシコBODYを見て、メスの匂い嗅がされたら…そらもう!
その瞬間に、そこまでわずかに残してた理性が吹き飛んじゃった。
そこから先はほとんど覚えてないわー。
それでまあ、何発か…いや、十何発?出してるうちに、ちょびっとだけ理性が復活して。
アタシもマミさんもドロドロになっちゃったからシャワー浴びたくなったんだけど、マミさん気絶しちゃってるし。
無断で悪いなとは思ったんだけど、シャワーをおよばれしてたってわけ。
…うん、うん。そんな事よりレイプの方が遥かに悪いんだけどね。
…ところで、杏子はん。
よう見たらきみもなかなか、美味しそうやなあ。
おっちゃんもまたちょっとしたくなってきたし、どうや。
ワシとスケベ、せえへんか?
「言いたい事は…それだけか?」
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
…散々好き勝手しゃべってたが、そろそろこっちに主導権を渡してもらおう。
さすがに、これだけ時間が経てば、この異常事態にも段々と慣れてくる。
「いいじゃんかー。アタシの事、嫌いじゃないだろー?」
股ぐらにぶら下げたモノの角度を少しずつ上に上げながら、全裸のさやかがニヤついている。
バカ丸出しだ。というか、色々丸出し過ぎだ。
そして、そんなバカには、自分の死角から何かに狙われている事など気付けるはずもない。
「レガーレ…!」
「なっ!?」
マミの弱々しい号令と共に、さやかの足元や背後から何本ものリボンが襲い掛かる。
あっという間にグルグル巻きにしてしまった。
「え?マミさん、いつから起きてたの!?」
「おめーがダラダラしゃべくってる間に、テレパシーで呼び続けてたんだよ!」
「そうよ…。そして、だらだら喋ってる間に…、罠を張らせてもらったわ…」
-
巴家のフローリングの床の上、さやかが正座させられている。全裸で。
-
グ.ル.グ.ル.巻.き.か.ら.は.解.放.し.て.や.っ.た.が.、両.手.両.足.は.拘.束.し.た.ま.ま.に.し.て.あ.る。
-
それを眺める位置に、あたしとマミがいる。
あたしは変身を解いてパジャマ姿。マミはシャワー上がりで、頭と体にタオルを巻いている。
あたし達が座ってるのは、さっきまでドロドロだったソファの長椅子。
汁を拭き取ってファブリーズを撒いたものの、染みも臭いも取れなかったので、あたしが槍で布を剥いだ。
それをマミのリボンで応急処置しているため、ソファの色はこの部屋にミスマッチな真っ黄色だ。
-
「さて…、どうしてやろうかしらね」
湯上りのマミが、さやかを見やる。体が温まったからか、少し元気が戻ってきたようだ。
「ホントすんませんでしたマミさん!」
瓦でも割るのかってほどの勢いで上半身を倒して頭を下げるさやか。
-
「でも、ホントに理性が飛んでたんですよ!心神喪失状態だったってことでここは一つ!」
「一つも二つもねぇっつんだよ」
そう言ってから、あたしは視線を移す。
いつもの三角ガラステーブルの上に、ち○こが置いてある。シュールな光景だ。
これから取り調べをするってのに、犯人から凶器を取り上げない馬鹿はいない。
さやか本人にしか取れないので、マミがティロ・フィナーレ用のマスケットを突きつけて、ご協力してもらった。
-
「いや、確かにアタシはとんでもない事をやらかしましたけどね!仕方なかった!仕方がなかったんですって!!」
「…美樹さん、あなた、自分がレイプされたとしたら、『仕方ない』で済ませて許せる?」
-
笑いと怒り。相反する2つの感情が混じった表情ってのは中々見れない。
-
「じ、じゃあ、それ着けてみて下さいよ!そしたらアタシの言ってる事、理解できますから!!」
-
なに言ってんだこいつ、と言う顔で、マミはさやかを見た。あたしも同じ表情なんだと思う。
-
「いやホント!着ければわかる!さやかちゃんの言ってる事マジだってわかるんで!!」
必死だ。額をフローリングに擦り付けてやがる。
なんかちょっとほだされてきた。
「…佐倉さん、着けてみる?」
「…マミがやればいいだろ。あたしは服脱ぐ手間がかかるが、そっちは裸じゃねーか」
「私だってタオル巻いてるわよ。それに佐倉さん、服って言ったってパジャマじゃない。すぐ脱げるでしょ!」
「あーもうめんどくせえな!恨みっこ無しでジャンケンにしようぜ」
…ジャンケンはあたしが勝った。チョキで。パーなんか出すから、パーなさやかのち○こなんて着ける羽目になるんだ。
マミが立ち上がり、体に巻いていたバスタオルを取った。このメンツの中でいて、裸を見せる事にそう抵抗はないのだろう。
その右手には、ち○こが握られている。知らない奴が見れば、これからオナニーをするところにしか見えないだろう。
だが、マミが持ってるのはオモチャじゃなくてホンモノであり、入れるのではなく装着するのだ。
「クリちゃんの上辺りにくっ付けるのがいいかと思います!」
「クリちゃん…?日ハムの監督がどうしたの?」
「なんでクリちゃんでそいつが出て来るんだよ…。普通真っ先に『お・も・て・な・し』が浮かぶだろーが」
言われた通りの位置に、モノを宛がうマミ。わかってんじゃねーか。ボケたのかよ今。
そして、ち○この付け根を、密着させた。
-
「くっついた…みたい」
マミがち○こから手を離す。落ちない。
「すげえなオイ。マミにち○こ生えちゃったよ」
言いながら、あたしはそれを指で突っついてみた。なんとなく。
「ヒイッ!?」
マミがあられもない悲鳴を上げた。
「あ、ゴメン、マミ」
「いえ、ちょっとビックリしただけ。結構敏感なのねコレ…」
赤面しながら取り繕ったマミだったが、直後。
「え?ひっ…、何?これ…、何かの衝動が…」
「ほら始まったよ!あたしの言った通りじゃん!」
上半身を起こしたさやかが喚く。マミの、さっき赤面させた顔が、さらに紅く染まっていく。
「…佐倉さん、これ、まずいわ」
「マミ…?」
「美樹さんの言ってた事の意味が、体感できたわ…。何でもいいから、この切ないのをどうにかしたくて、たまらない…」
マミはあたしに縋りつき、瞳を潤ませながら訴えた。
「え!?あたしにどうにかしろって言ってんの!?」
「お願い…、お願いよ佐倉さん…」
「ヤだよ…、さやかの奴にやらせろよ、インガオーホーってやつでさ」
「そ、そうね…、因果応報よね…」
マミがさやかの方に向き直る。
「ちょ、ちょっ…!待ってマミさん」
「そりゃ通んねーだろさやか…」
「そうわよ」
さやかも涙目になっている。自分はあんな事やっといて、やられる番になったらこれか。
-
「はぁ…、はぁ…」
マミは息を荒げつつ、さやかににじり寄っていく。
「きょーうーこー!お願いだからマミさんを止めてー!!」
「往生際が悪いぜさやか、諦めな」
まだ言うか。
「あ、アタシ!」
「女の子の初めては!!」
「杏子に!あげたいって思ってるのぉおお!!」
涙腺を決壊させながら、さやかが叫んだ。マミの動きが、止まる。
「ドーテーはマミさんでって思ったけど!バージンは!杏子だなって!ずっと思ってたっ!!」
はぁ!?
「おま、何言ってんの?意味わかんねーぞ」
「あんたが好きだから!あんたに!貰ってくれって言ってんのよっ!言わせんな恥ずかしい!!」
とんでもない状況で告白された。
同時に、さやかを拘束していたリボンが消える。
「マミ…?」
「…美樹さん、コレ、外してもらえるかしら?」
ギンギンになって、なんか汁とか垂れだしたち○こをさやかの面前に出しつつ、マミが言った。
-
「あっ、ハイ…」
言われた通りにさやかが外そうとする。
「ぅヒィッ」
さやかの手が触れた時にマミが短い悲鳴を上げたが、さやかは構わずち○こを取り外した。
「…はぁ」
欲望の根源を取り外されたマミが、かぶりを振りつつ息をつく。
「…佐倉さん?」
「へっ!?な、何だよ」
マミはさやかの手からち○こをもぎ取ると、それをあたしに押し付ける。
「何だか、湯冷めしたみたい。シャワー浴び直してくるわ。お仕置き、任せていいかしら?」
「マ、マミさん…」
「シャワーじゃなくて、お湯溜めて浸かろうかしら。冷えちゃったもの」
マミはソファに置いたバスタオルを取りに行った。
「ベッドまで汚されちゃかなわないから、ソファを使ってくれる?」
そう言い残し、マミは浴室へ。
残されたのは、全裸のさやかと、パジャマ姿でち○こを握ってるあたし。
何なんだよこの状況。
-
「きょぉこぉ…」
「…まあ、立ちなよ」
あたしはさやかに、手を伸ばす。ち○こ持ってない方の手だ。
さやかはおずおずとその手を掴むと、それを支えに立ち上がった。脚がプルプルしている。
「正座、慣れてないから、痺れちゃって…」
ぎこちなく笑顔を作る。そして、そこからまた、表情を変えて、聞いてきた。
「…杏子、あんたはアタシの事、どう思ってんの?」
「どうって…」
まあ、嫌いじゃないけど…。
今聞かれてる"どう"っていうのは、恋愛的な意味だろ?
さやかは同性だし、いや、まあ、同性愛っていうのもあるって聞くけど。
というか、あたしは恋とかした事ないから、いきなり聞かれても、よくわかんねえ…。
…どう答えればいいものか、返答に詰まっていると、さやかの表情が再び変化した。今度のは、いたずらっぽい感じ。
「ていっ!」
「うわっ!?」
いきなりさやかが、あたしのパジャマズボンをずり下げた。パンツごと。
「じれったいんだよもう!」
足が痺れているとは思えない俊敏さで、今度はあたしの手からち○こを奪い取る。
そして…
「はうっ!?」
…やりやがった。
さやか、マミに続き、3人目のち○こ魔法少女にされてしまった。
「女は度胸!とりあえずやってみてから考える!!」
さらに不意を突いて、あたしの腕を取ったまま、ソファへ。
あたしの体は1回転してソファの座面に叩きつけられた。あ、これ、大外狩りってやつだ。前にTVで見た。
呆然とソファに仰向けになっているあたしの上にさやかがかぶさってきた。
「大丈夫だから。天井の染みを数えてる内に終わるから」
巴家の天井には染み一つ無い。さやかの目が怖い。
本能的に恐怖を感じたあたしは、叫んだ。
「マァミィイイイイイ!!助けて!おかされるー!!」
-
マミが長風呂を終えて、浴室から出て来る。
「…『犯される』って、佐倉さんの悲鳴が聞こえた気がしたんだけど、空耳じゃなかったみたいね」
「あ、マミさん、お疲れっス」
「お疲れなのは、あなたの下にいる子の方でしょ?」
…搾り取られた、という表現がピッタリだろうか。あたしは息も絶え絶え、さやかの下に横たわっていた。
さやかの野郎。ち○こ付いてても付いてなくても、やる事は同じじゃねーか。
色々言ってやりたい事はあるが、疲れ果てた。
そんなあたしの口からは、こんなセリフしか出なかった。
「もう出ないよぉ…」
DAから(ち○こを生やす)KA程を KAいてみた
【おしまい】
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以上になります、ありがとうございました
ち○こ生やすまでにえらく苦労するふたなりものを書きたくてやってみました
だいぶ前から構想自体はあったんですが、上手く構成できずに何度も書いてはやめ書いてはやめしてました
さやかちゃんにゲスになってもらう事でようやく完成にこぎつけました
「だ過書」というフレーズ、好きなのでタイトルに使ってみましたが、
結局このSSも「だ過書」ですね、すいません
あと、それを使うなら18禁さんやセックスドレッドノートの出てくる原作を使うべきだったかもしれませんね
次からはまた、Tactics AILE -タクティクスエイル-のほうに戻ろうと思います
そちらもよろしくお願いします
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これ言ってもしょうがないんだとは思いますが、NGわかんないのいや〜キツイっす
>>27はどこが引っかかるのか全然わかんなかったゾ
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ウィッチンポはまどマギ世界にもあったのか(驚き)
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杏子「…ここは」
さやか「おはよっ、杏子!」
杏子「…さやか?」
杏子(顔近ぇ…、一緒に寝てたのか)
杏子「…っててめえ!」ガバッ
さやか「おー、エンジンかかるの早いねー」
杏子「平然と朝の挨拶してんじゃねえ!昨日の晩はよくも…」
杏子「あたしにあんなモン付けやがって!」
杏子「ってアレ?無い!」ポンポン
さやか「あー、アレねー、消えた」
杏子「消えた!?」
さやか「力を使い果たしたので消えてしまいました」
さやか「やー、アタシも知らなかったんだけどねー。そういうモンっぽいわアレ」
さやか「残念だった?」
杏子「お前にはそういう風に見えるのか?」チャキッ
さやか「はいはい槍を出さなーい」
-
杏子「つーか、ここお前の部屋じゃねーか。いつ帰ってきたんだよ」
さやか「アタシが"抜き切っちゃった"もんだからアンタ気絶しちゃってさ」
さやか「仕方ないからおぶって帰ってきたってワケよ」
さやか「うちを黙って出といて、そのままってわけにはいかないじゃーん」
杏子「そりゃまあ、そうだが…」
さやか「まあグチャグチャドロドロだったから、マミさんちで洗ってからだけど」
さやか「さすがにシャワー浴びせたら気付くかと思ってたけど、起きないもんだねぇ」
杏子「…どんだけ疲れてたんだよあたし」
杏子「よくもまあ、そこまでしてくれたもんだな」チャッ
さやか「突きつけなーい」
さやか「そのおかげで消えたんだから結果オーライって事でいいじゃーん」
杏子「コイツ、全ての元凶が自分だっていう自覚はねえのか…」
さやか「反省してまーす」
-
杏子「…ったく」
杏子「あたしはともかくとして、マミにはちゃんと謝ったんだろうな?」
さやか「それはもう」
さやか「ジャンピング土下座、スライディング土下座、人間ナイアガラ土下座などを駆使して、誠意の限り謝罪いたしましたよ」
さやか「まあ、マミさんもアレの強烈さを実感したから、仕方なかったって事で許してもらえました!」
杏子「相も変わらずお人好しだなあいつも…」
杏子「いくら知った顔とはいえ、初めてを無理矢理奪われたとか、絶交もんなんじゃないのかよ」
さやか「マミさんも初めて、アタシも初めて。おあいこって事だよ」
杏子「おあいこじゃねえ」
さやか「何さー、ドーテーとバージンは価値が違うってのー?」
杏子「知るか」
さやか「杏子だってアタシの貴重なバージン奪ったじゃーん」
杏子「奪ってねえ、押し付けられたんだよ」
さやか「押し付けられたとか言わないでよ…」ウルウル
杏子「あーもう悪かったなこの野郎!」
-
杏子「…それでお前、また生やそうとか思ってんのか?」
さやか「生やします」キッパリ
杏子「即答かよ、この性欲お化けが…」
さやか「やーねもう!もうあんな、ケダモノのようなマネには及びませんって!」
さやか「そもそもこの魔法を編み出した目的は、こういうヨコシマなもんじゃなかったんだって!」
杏子「他にどんな目的があって生やすんだよ」
さやか「それについては、この本を読んでほしい」サッ
杏子「本だぁ…?」
杏子「『ゴルゴ13』…ってお前コレ、漫画じゃねーか!」
さやか「失礼だね!ゴルゴは漫画じゃなくて劇画っていうんだよ!」
杏子「知らねーよ!」
さやか「ほらココ、このページから読んでって」
杏子「ああ?なになに…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゴルゴ「見ろ…」バッ
ゴルゴ「レズビアンの女が潜在的に恐れる、男根(ロッド)だ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
杏子「…こいつ、多分変態だと思うんですけど(名推理)」
さやか「ゴルゴの性癖はどうでもいいんだよ!」
杏子「それはこっちのセリフだ」
さやか「ほら!まるで十字架を突きつけられた吸血鬼みたいになってるっしょ?」
杏子「十字架と男根(ロッド)をいっしょくたに扱うんじゃねえ、殺すぞ」
-
さやか「つまり!生やす事で!あのコズミックデビルクレイジーサイコレズへの切り札を得る事ができるって事だよ!」
杏子「コズミック、デビ…なんて?」
杏子「…ああ、あいつの事か。あいつ、レズなん?」
さやか「そんなモンお前、日頃のまどかに対するねっとりとした視線を見れば一目瞭然じゃん!」
杏子「んー…、まあ、そう言われりゃあそんな風にも見えるけど」
さやか「このさやかちゃん、悪魔(ほむら)から女神(まどか)を助け出すという天使としての使命を、片時も忘れた事はないのだよ!」
杏子(まーた始まった)
さやか「今までは手も足も出なかった…、一介の天使と強大な悪魔の間には、如何ともしがたい力の差があった…」
さやか「アタシはあらゆる可能性を探って、どうにかつけいる隙がないか、調べ尽くした…」
さやか「そうやって、ようやく見つけた一筋の光、突破口!一回試したい!」
杏子「あーもう好きにしろよ」
さやか「おう、言われなくてもそうするさ!イクゾー!!」ダダダダ…
杏子「…行きやがった」
杏子「一応、付いてってみっかな…」
-
さやか「よっ」
ほむら「…何故あなたがここにいるのかしら?」
さやか「アンタのお気に入りの公園だからって、アタシがいちゃいけない理由はないでしょ?」
杏子(もう始まってる!)コッソリ
ほむら「…そうね」
ほむら「…それで、何をしにここに来たのかしら?」
さやか「最初はアンタの家行こうかと思ったんだけどね、広い方がいいかなって思ったから」
ほむら「そう…、つまり」
ほむら「私と闘おうっていうのかしら…?」
さやか「理解が早くて助かるね」ヘンシン
杏子(本当にやる気みてーだな…)
ほむら「……」
さやか「アンタは変身しないの?」
ほむら「…あなたこそ、武器は出さないの?」
さやか「…見たいの?」
ほむら「はぁ?」
さやか「アタシの武器、見たいのかって聞いてんの…」ニヤリ
ほむら(何かしらこの自信…、何か強力な新武器でも見つけた?)
さやか「見たけりゃ見せてやるよ(震え声)!!」
さやか「魔法少女さやかちゃん!ロッドフォームだァあああああ!!」ドカーン!
杏子「何ぃ!?」
ほむら「くっ!?」ベチベチベチ
ほむら(爆発…というか、自爆?服の破片が当たってうっとおしいわ)
-
さやか「ババーン!」ドヤッ
ほむら「…一体何のつもりなの?美樹さやか」
ほむら「あなたが自爆した後、服の破片が飛んできただけなのだけれど」
さやか「ふふん。言ったでしょ、フォームチェンジって」
杏子("フォームチェンジ"とは言ってねえけどな)
ほむら「フォームチェンジ、ねえ。首から下をマントで覆っているだけの、それが?」
さやか「まさか。ニューウエポンは、この下さ!」
ほむら「マントの下?」
ほむら「…なるほど、ずいぶん派手なフォームチェンジね」
ほむら「その下に、ニューフォームのニューコスチュームがあるのね。怖いわねぇ」クスクス
ほむら「まさか、裸じゃなければいいのだけれど」
杏子(多分、そのまさかなんだよなあ…)
さやか「そのまさかだよ!!」バッ
ほむら「」
-
さやか「これぞさやかちゃんロッドフォーム!!」
さやか「ふふっ…、怖いか?」ビンビン
杏子(…でかっ!)
さやか(今回は対ほむら用に特大アメリカンサイズにしたからね)
さやか「それでは!セイントロッドクルセイダーズ!参る!!」
杏子(ズ、じゃねえだろ…)
さやか「悪魔め!覚g」
ほむら「ふんっ!」キンテキー
杏子「あっ」
さやか「」
-
ほむら「…そこのあなた」
杏子(気付かれてたか)
杏子「お、おう、こんちわほむら」
ほむら「……」
ほむら「あなたも、セイント…えー、クルセイダーズの方かしら?」
杏子「いや、違う。ズじゃないから」
ほむら「そう…」
ほむら「そこでうずくまって気絶してるクルセイダーを、持って帰ってほしいのだけど」
杏子「あ、うん。…なんか、ごめんな?ほむら」ヒョイ
ほむら「あなたが謝る事はないわ」
杏子「じゃあ、あたしら、帰るわ」
ほむら「ええ」
杏子「…そうだ、ほむら」
ほむら「…まだ、何か?」
杏子「お前、いいケリ持ってんな。鮮やかだったぜ」
ほむら「…そう」
-
さやか「…う〜ん」
杏子「やっと起きたかこのバカ」
さやか「あれ…?杏子?」
さやか「…ここは?」
杏子「おめーの部屋の、おめーのベッドだよ」
さやか「…そっか、悪魔、倒せなかったか。イケると思ったんだけどなあー」
杏子(何でイケると思ったんだよ)
さやか「杏子が、連れて帰ってくれたの?」
杏子「ああ」
さやか「もしかして、見てたりした?」
杏子「一応、様子を見とこうと思ってな。まあ一部始終見てたよ」
杏子「…アタシもさ、ホームレスだった頃に、変なヤローに絡まれた時」
杏子「あんな風に、ケリを見舞ってやった事があったが、ヤロー、死ぬほど痛がってたわ」
杏子「オメー、そこがとんでもない弱点だって、気付いてなかったのか?」
さやか「そんな事くらい知ってたって。子供の頃に、うっかり恭介の蹴っちゃった事あったし」
さやか「まさに悶絶少年って感じになってたわ。あれは思い出すたびに申し訳なくなる」
杏子「えっ?じゃあ、痛覚は切ってたのか?」
さやか「トーゼンじゃん」
杏子「切っててアレか」
さやか「切っててアレよ」
杏子「…パねえな」
さやか「…パねえわー」
さやか「…うん、ちょっとこの作戦はもう使えないわ。悪魔退治は別の手を考えなきゃね」
-
ほむら「…ふぁっ」
ほむら「あら、もうこんな時間なのね。そろそろ寝ようかしら」
ほむら(電気を切って…っと)パチ
ほむら「おやすみなさい」
ほむら「…」
ほむら「……」
ほむら「………」
ほむら「…………っ!」ビクゥッ
ほむら(ああもう思い出さないようにしてたのに思い出しちゃった)
ほむら(何よあれ何よあれ何よあれ何よあr)
ほむら(怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイコワ)ガクガクブルブル
スレがまだ生きてたのでせっかくなので書いてみたおまけ・おわり
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アルモリカ・キャッスル解放とウォルスタ・セクトのシュリョウであるジェダ・ロンウェーの救出から始まった戦いの日々は、
アイレ=サン、そしてナンジャイ・フォースのカラテ・エネルギーと名声をウナギノボリにし、今や彼らは確信的に英雄であった。
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そんな彼らを、コリタ二・キャッスルをネジロとする
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