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【咲SS】テルーに告白する!
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Hが終わって三年は引退……ざんねんな事に準優勝だったけど
テルと良い思い出が作れたし……まぁいいかなって言う気持ちもあったり…
いや……でも……テルの無念は絶対来年晴らす…!
「今日はやけにやる気を出してるな、淡は」
亦野先輩が苦笑しながら一筒を打つ、
「ん……だって高鴨にあと99回勝たないと駄目だからねー」
「ははは、よく言うな」
「本当は決勝で100回倒すつもりだったんだけどね」
「お前……本気なのか?」
「……本気に決まってますよ……」
「宮永咲には?」
「……あと100回勝つ」
決勝の最終的な収支では高鴨に勝てたけど、多分アレは
照の妹とかいたからだと思う……実際は1回も勝ってないのかも
「とは言っても来年の淡は先鋒になるかもしれないからなー」
「えっ?なにそれ!」
「いや……今の麻雀部で一番強いのは淡、だから来年は先鋒になるはず」
「それじゃあ咲にも高鴨穏乃にも勝てない!」
私が声を荒げると亦野先輩は顔を顰めた、私がワガママ言うからだ
「ん……一応監督には言っておく」
「……うん」
「……次は勝てよ」
「亦野先輩こそっ」
互いに見つめ合う、そして不敵な笑みを浮かべる
「あっ亦野先輩それロンです、18000」
「えっ」
対面の1年の後輩に放銃する先輩、拍子抜けしクスリと笑ってしまう
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>Hが終わって
爛れた部活ですね…
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>>2
あっ・・・IHです……(小声
インターハイって書けばミスは少ない(自省)
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「失礼するぞ」
休憩をしている時、部室の扉が開かれる、そして菫先輩の声……って事は
「テルー! 来てくれたんだー嬉しいなっ」
「淡……」
菫先輩を押しのけるようにしながらテルに抱きつき頬擦りする
一瞬菫先輩が睨んだ気がしたけど、気にする必要はない
「会いたかったよーテルっ!」
「昨日、会ったよね?」
「今日は会ってないっ」
テルは嫌がる素振りもせずに私を抱きしめてくれる
引退した後も部活には時々顔を出してくれる、そんなテルが好き……
「すっごい良い匂いー」
「……」
至福の時間……私はテルが大好き……
「おい、そろそろ離れろ大星」
「いや」
「照も迷惑してるだろ」
「菫……大丈夫、全然してないよ」
「照も大星を甘やかし過ぎだぞ」
「いいじゃんテルーが良いって言うんだから」
きっと菫先輩は嫉妬してるんだろうなぁ、私がテルと仲良くしてる事に
でも残念、テルと付き合うのは私だから……っ
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部活が終わり3年生たちはさっさと帰宅する、今日は私と亦野先輩が当番だから
全員が帰るまで帰られない
「じゃあ……私は先に帰るね」
「お疲れ様、尭深」
「さよならー尭深先輩っ」
「淡ー、お前は当番だから帰るなよ」
「分かってますよ亦野先輩」
本当は帰ろうとしたけどこうなっては帰られない
「……なぁ淡、ちょっと良いか?」
「なんですか先輩?」
2人きりになると神妙な顔つきで私を亦野先輩が見つめた
「あんまり弘世先輩の前で宮永先輩とイチャつくなよ」
「なんでー?……分かった、菫先輩が不機嫌になるからだっ」
「分かってるならなんでするんだ……」
「ふふ……だって菫先輩もテルの事が好きなんだよね、実は私もテルの事好きなんだ
だから負けられないっていう気持ちもあるんだよ」
「……淡、お前宮永先輩の事が好きなのか?」
「もちろんっ!見てたら分かるでしょー」
「……そっか」
亦野先輩の顔に陰りが見える、あっもしかして……
「もしかして亦野先輩もテルの事が好きだった?」
「違う……」
「じゃあなんでそんな顔するんですか?」
「……宮永先輩と弘世先輩は付き合ってるんだよ」
「え……?」
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「知らなかったのか?」
テルと菫先輩が付き合ってるなんて知らない、私の方が絶対仲良くしてたのに
「おい淡……」
なんで?なんで菫先輩……いつも触れ合ったりしてたのは私の方なのに
「淡……」
なんで……なんで……
「う、嘘だよね亦野先輩、冗談きついですよ?」
「本当だよ……」
視界が揺れる、この感覚……決勝で咲に負けた時と同じ感じだ
「今日は先に帰っていいぞ、淡……」
「……ありがとうございます……亦野先輩……」
あの後、私がどうやって家に帰ったか覚えていない、ただぼんやりと帰ったと思う
意味が分からない……付き合ってる?……なんで…!
枕を思いっきり壁に叩きつける、そのままベットに顔を押しつける
なぜか分からないけど涙が溢れてしまう
「なんで……なんで……!」
テルはあんなに仲良くしてくれた、私の知る限り菫先輩よりも仲良くしてくれた!
休日も一緒に出かけたりしたし、部活で色々お話もしたりした!
「……」
どれくらい泣いたんだろ、頭がぼんやりとする、時計を見るともう11時を過ぎてた
「……疲れた……寝よう」
私は明日が休みだからと言ってそのまま眠りについてしまった
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朝になり私は取りあえずシャワーを浴びる事にした、昨日あれだけ泣いたからか
不思議と落ち着いている
変なしわが出来てしまった制服を部屋に置いて、私は下着姿のまま浴室に向かった
「……」
熱いシャワーを浴びながら考える、どうしようかこれから……
「誰かに相談……しようかな……」
こんな情けない事を相談するのは少し恥ずかしい気がするけど仕方ない
というより誰かと話してスッキリしたい気持ちもある……
亦野先輩……あの人はそういう恋愛について詳しくなさそう
尭深先輩……ん……候補にしておこう
後は……って私って案外友達少ない?
……出来れば同級生が良いな相談しやすいし……えっと……あっ
高鴨穏乃……! アイツがいる!
私はお風呂から出て、急いで部屋に戻った
携帯を取り高鴨に電話する……出ないかな……出て欲しいな……
「……もしもし?」
出た……!
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「あっもしもし高鴨……」
「こんにちは大星さん」
「もう、敬語は駄目って言ってるじゃん」
「あっごめん」
インターハイが終わってから時々高鴨とは連絡を取り合っている、咲とも取ってるけど
やっぱり一番親しいのは高鴨……
「いきなりどうしたの?」
「……ん、ちょっと相談があって」
「相談?……麻雀の事?」
「いいや……」
私は事情を説明した、ただ話すだけで気持ちが楽になる、段々と饒舌になっていく
「ええっと……つまり宮永さんと付き合いたいけど弘世さんと付き合ってるせいで
付き合えないからつらいって事?」
「うんっ!……どうしよう」
「ん……私は誰かを好きになった事無いから分からないけど……」
高鴨は恋愛経験なかったのか……少し失敗したかな……
「取りあえず告白したらどう? 何か変わるかもしれないし」
「告白かー……するつもりだったけど、相手が付き合ってるのを知ってるのに
告白って変な感じだよねー」
「確かにそうかもしれないけれど……もし断られても気持ちの整理が付きそうだし」
「あぁそっかー…なるほど」
でも……やっぱりつらいかな、それは
断られるのを分かってて告白するって……かっこ悪いし
「ごめん、いい返事が出来なくて……」
「いいんだよ高鴨、話しただけでも気持ちが楽になったしー」
「本当?……それは嬉しいな」
「ありがとうね高鴨ー じゃあ切るね?」
「うん、頑張ってね大星」
高鴨と話すと気持ちが楽になるなー、良い友達だと我ながら思う
……告白かぁ……
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という事で私はテルに告白をする事にした、
テルが部活に出てくる日を待つ、テルが来ないで菫先輩が来ると
少し不機嫌になってしまう
数日後、やっとテルが部活にやってきてくれた
私はいつも雰囲気でテルに放課後2人きりになりたいと言う
テルは何も言わず快諾してくれる、こんなところが好き……
放課後、テルは校門の前で待っていてくれた、私はどこか誰もいない所に行こうと
提案した、テルはまた快諾してくれる、嬉しい
公園に付くとベンチにさっさと座った、テルが隣に座ってくれる
テルのほのかな花の香りが鼻をくすぐる、少しだけ緊張するなー……
「それで……どうしたの?」
「うんとねー実は大発表があります!」
「大発表……?」
こういのって雰囲気がどうとか、緊張してどうとか言うけど私には関係ない
「実は私はテルーの事が……」
普通にいつも通り言えばいい、いつもの感じで好きって言えば
「……事が……事が……」
喉が急に詰まる、声が出ない、テルが不思議そうに私を見つめる
「テルの事が……事がぁ……」
気が付いたら私は頬に涙を伝わせていた、おかしいな、この前あれだけ泣いたのに
「うあ……うう……」
私はテルを抱きしめる、涙を落としながらぎゅっと抱きしめる
「淡……」
テルが私の頭を撫でてくれる、優しくしてくれるテル……嬉しいけど
……今は少しだけつらいかな
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涙が収まると私は顔をあげてテルを見つめる、テルは泣いた事を気にしていないみたい
……告白しないと、泣いてスッキリしたし言えるはず
「テルー……私……テルの事が好き、愛してる」
「ありがとう、でも私には菫がいるから」
実は少しだけ付き合っているというのは嘘じゃないかっていう望みがあったけど
それも駄目みたい
「そっか……残念」
「ごめんね淡」
「いいんだよテルー……謝られると何だか恥ずかしいし」
「そう……」
……でもこれじゃあ菫先輩にやられっぱなし……それは嫌!
「テル……?」
「なに、淡?」
テルにキスしてやる……もしファーストキスだったら良いけどっ!
「テルー……んっ…!んんん!」
私がキスをしようとしたらテルが口を片手で押さえてきた、
「淡……始めてのキスは大事にしないと駄目だよ」
そう言うとテルはやっと手を離してくれた
「ぷはっ……もうー……せっかくファーストキスを奪おうと思ったのにー」
「……私の始めては菫だから」
「……ふーん……そうなんだ」
私はテルから離れる、泣かないようにしながら
テル……結局私の物にならなかったな
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あの告白をしてから私はテルに甘える事がなくなった
拗ねてる……子供みたい、高校100年生なのに
その代わり調子が良いみたいでこの前の練習試合だと他県の高校を圧倒できた
これなら来年は高鴨も咲も倒せるかな…っ
最近亦野先輩や尭深先輩がやけに優しくしてくれてる気がする
慰めのつもりなのかな、まぁ嬉しいけど
あとぼんやりする事も増えた気がする、何も考えずに天井を眺めたりして
テルと遊ばないようにし始めてから暇する事が多くなった気がする
……暇だなー……そうだ高鴨に電話しようっと
高鴨と電話すると気が楽になるし、なんだか幸せな気分になる
ただ話してるだけで……本当に楽しくて仕方がない
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カン!
出鼻コピーミスとかめげるわ……
エロいSSを書けって事ですかね……?
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良かった
エロじゃなくてもこのまろやか苦酸っぱい感じ好きです
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